約 466 件
https://w.atwiki.jp/meshimazu/pages/17.html
651 :素敵な旦那様:04/12/28 17 41 10 ルーもできる限り水でのばしてあるんだろうな。 8皿分のルーで15皿分くらい作ってるとか。 652 :素敵な旦那様:04/12/28 17 43 02 ミートソースの肉も時々しか入ってないのな 653 :634:04/12/28 17 59 52 インスタントラーメンは指摘通り味が薄いのでまずい。 横目で見ていたら目分量で鍋に水を入れていた。普通カップかどんぶりで 計らないか? メシに関しては、味付けが濃すぎたり薄すぎたり、何かの分量が多すぎた りと同じものを作っても毎回味が違う。 ただインスタントラーメンに関しては学習したらしく、どんぶり側に粉末を 入れている。 654 :素敵な旦那様:04/12/28 18 13 00 インスタントラーメンぐらいは自分で作ろうぜ… 655 :素敵な旦那様:04/12/28 18 14 31 嫁が専業でも自分で作る空しさよ 656 :素敵な旦那様:04/12/28 18 16 34 インスタントラーメンに野菜とか入れてるよね…?聞くまでもないだろうけど… あぁでも野菜を入れるタイミングを読むのが下手だと 野菜がグダグダかジャキジャキか、または麺がグデングデンのラーメンが出来上がるか。 ここの嫁たちは。 657 :素敵な旦那様:04/12/28 18 35 27 636 スキー場でバイトしてたからわかる。 あそこは、全てのメニューの出汁を同じにしていて、 メニューによって、その出汁をちょちょっとアレンジする。 というわけで、和風でも洋風でも中華風でもない 何かしら妙ちくりんな味の料理ができあがる。 658 :素敵な旦那様:04/12/28 18 45 46 653 インスタントラーメンごとき、目分量でも普通に作れますが。 まぁその辺がセンスなんでしょうなぁ。 659 :素敵な旦那様:04/12/28 18 47 04 漏れもスキー場でバイトした事あるけど、 味噌汁はちゃんと鍋いっぱい作ってたな。 ご飯も大きな釜で炊いて美味しかった。 その他のおかずは冷凍物がほとんどだったけど・・・ 冷凍塩鯖や冷凍チーズオムレツをオーブンで焼いたり さすがに野菜系(キャベ千切やポテサラ)は手作りで作ってた そう思ったらウチは良心的な方だったんじゃないか すれ違いすまんけど 660 :素敵な旦那様:04/12/28 22 58 33 スキー場のバイトとかがつくってる食事って、滅茶苦茶だよ。 バイトやとう方もバイトも、「喰えりゃいいだろ」と思ってるから。 661 :素敵な旦那様:04/12/28 23 30 31 あんな所のめし、食えりゃいいだろ 662 :素敵な旦那様:04/12/29 06 07 02 俺も食えりゃいいと思うけど、最低限のラインに達してない店もあることはあるね。 まあ外食の料理なんて、女房のメシがまずいよりかはマシだ。 663 :素敵な旦那様:04/12/29 11 58 26 うちは小さい頃からよく家事を手伝ってたらしく、 たいていの飯は旨い。 ところが、天ぷらだけはどうしても駄目なんだよな。 よく本を読んだりサイトを見たりして研究してるし、 粉も「上手にできる天ぷら粉」みたいのを使ったりも してるんだが、出来上がるとベチャベチャだったり 焦げてカリカリになってたり。 ありゃどうしたもんかね。 ちなみに俺は料理全く駄目なもんで、 教えてやれないんだよ。 664 :素敵な旦那様:04/12/29 12 04 22 663 向上心のある奥様のこと、先刻ご存知かもしれないが、お節介をば。 ttp //www.ofukuro-aji.net/chiebukuro/chiebukuro_ryouri24.html 665 :663:04/12/29 12 41 04 664 ありがとう。さっそく見せてみる。 俺がいつも不味いだの下手だの言うもんだから、 もう2年くらい作ってもらってないよ_| ̄|○ 666 :素敵な旦那様:04/12/29 12 58 09 663 まずいの天ぷらだけなら おおいに裏山 我慢せい といってみるテスト 667 :素敵な旦那様:04/12/29 12 59 06 つーか料理全くダメとか言ってないで、天ぷらだけは自分で頑張って習得して 嫁をうならせてみたらどうかと。 668 :素敵な旦那様:04/12/29 13 01 06 うちもだ・・・ 揚げ物は買って来る。 換気扇掃除、手伝わされるのイヤだから我慢してる。 天つゆは家で作ってくれるが 揚げたて喰いてぇよ。塩で! 669 :素敵な旦那様:04/12/29 13 03 01 668 店で食え 670 :素敵な旦那様:04/12/29 13 04 32 668 換気扇掃除、手伝わされるのイヤだから我慢してる こんな餓鬼に天ぷらの味がわかると思われず 671 :素敵な旦那様:04/12/29 13 14 02 668 そこまえ拘るなら自分で揚げろよ 672 :素敵な旦那様:04/12/29 13 25 49 663 油の温度が低いんじゃないか? 高温でサッと揚げた後にステンレスの網付きのバットで油を切るといいぞ。 バットは一緒に買いに行って二人で選べ。 高温の油とよく冷えた食材でないと、カラッとは揚がらない。 それでも肉類やあくの強い野菜を先に揚げると油が悪くなってベチャっとなるぞ。 料理板で揚げる順番を聞いてみたらどうだろう。 673 :素敵な旦那様:04/12/29 13 25 59 とりあえず大晦日に天ぷら自分で揚げて天ソバ喰えばいいやん。 ソバ茹でと天つゆは嫁にまかせてさ。 コツさえ掴めば揚げ物は難しくないぞ。と言っても俺は下ごしらえつーの? 切る方は下手w ・・・いかん豚カツ喰いたくなってきた 674 :素敵な旦那様:04/12/29 14 07 02 揚げ物は上げ立てが旨い 嫁と嫁父が以前台所で缶ビールを乾杯しながら 昼間から揚げ立て天麩羅サクサクつまみにして和んでた 葉付きのニンジン嫁父が沢山買って葉は捨てるって言ったのを 嫁が「勿体無い!上げたらサイコー!」と揚げ出す 嫁実家で7人が天麩羅パリパリおやつだったよ うちの嫁は片栗粉に小麦粉ちょっとで揚げてるよ 片栗粉だけがいいけどそれだとサラサラして絡みにくいし風味も変わるって 海老の天麩羅揚げ立て塩で喰いたい 675 :素敵な旦那様:04/12/29 14 12 31 天ぷらを美味しくあげるポインツ ・粉・水・卵・具、すべてなるべく冷たい方がカラっとあがる。 卵は直前まで冷蔵庫に入れておき、水は氷水を使うこと。 ・水と卵を混ぜて、粉を入れたあとは絶対にかき混ぜ過ぎないこと 菜ばしをさかさまに持って(太い方を下にする)、ササっと混ぜる。 粉がダマになってても(゚ε゚)キニシナイ!! 衣がサラサラで具に付きにくい場合は、具に小麦粉をはたいておけば大丈夫。 ・油は常に高温をキープすること 衣を箸で油の中に落とすと、すぐにパっと散るぐらいが適温 一度にたくさん揚げようとすると油の温度が下がってしまうので 欲張らずに少しずつ揚げていくこと ・油から出した後も、具には余熱で火が通るので無問題。 だから揚げ時間はほどほどに(焦がすのは論外)。 これは天ぷらだけでなくフライも同じ。 以下は裏技 ・衣がベタっとする原因は卵なので、いっそ卵を使わない。 代わりに日本酒に小麦粉をササっと混ぜて衣にする。 ・かきあげは水分が抜けにくく、サクっと揚がりにくいので、 揚げている途中に菜ばしの先でグサグサと何箇所か 穴を開けてやるとそこから水分が抜けるのでサクっと揚がる。 ・冷めた天ぷらを揚げなおす時、一度水にサっと浸してから 揚げるとまたカラっとする。 以上、料理板や色々な裏技番組を見て培った天ぷらのコツの極意でした。 676 :素敵な旦那様:04/12/29 14 16 40 親切なのかもしれんがキジョはウザイよ 677 :素敵な旦那様:04/12/29 14 24 33 676 Σ(;゚Д゚)ガーン!! 単に料理が趣味の男だよ! 678 :素敵な旦那様:04/12/29 14 29 37 おや、それは失敬した。すまんかったな 677 679 :素敵な旦那様:04/12/29 14 37 20 678 いや、いいよ。 やっぱ、料理に詳しいと女っぽく見えるんかな? 俺にとって料理ってのは化学実験みたいなものなんだよね。 習作はともかく、レシピのあるものは材料と手順を間違えなければ 必ずうまいものができるってのが信条だから、料理が下手な人は 結局、作る途中で何かが抜けてたり失敗してるんだろうと思ってる。 680 :素敵な旦那様:04/12/29 14 42 47 空気の嫁なさがキジョっぽいんだよw 681 :素敵な旦那様:04/12/29 14 43 42 ↑まさに正論。俺もそう思う。 682 :素敵な旦那様:04/12/29 14 53 54 672 うちの嫁は古雑誌(サンデー)の上に魚焼きグリルの網を載せて 油を切ってる。 網は洗剤で洗い、油のしみた雑誌は破って捨てるそうだ。 嫁のほうが揚げ物好きなので嬉々として作ってる。 ・・・嫁はケコン後10kg肥ったorz 683 :素敵な旦那様:04/12/29 14 54 40 やっぱ、料理に詳しいと女っぽく見えるんかな? この一行がないだけでスッキリする 684 :素敵な旦那様:04/12/29 14 55 31 682 歩け うまい物は諦めるな 685 :素敵な旦那様:04/12/29 15 03 43 682 うちの嫁も揚げ物上手。 俺は結婚して初めて、玉ねぎのフライというものが こんなにも甘くてうまいものなのかと驚いた。 686 :素敵な旦那様:04/12/29 15 56 46 そろそろ揚げ物も普通の料理もインスタントラーメンも クソまずく仕上げてくれる嫁の話に戻ろうぜ 687 :素敵な旦那様:04/12/29 16 54 12 しかし 675を否定するということは 俺は料理は絶対にしないと宣言してると思える。 結局料理は男の仕事じゃないと。 そんなやつならまずい飯も文句言わず食えよ 俺なら自分で作ってみるけどな 688 :素敵な旦那様:04/12/29 17 25 15 料理って人として必要だと思う 一人暮らししたらやっぱ節約から入ってそのうち楽しくなる その分結婚して初めて料理したっていう嫁の上達具合にイライラするけど 慣れて来たら楽しく料理の話しも出来るようになる 689 :素敵な旦那様:04/12/29 17 47 43 俺は料理は絶対にしないよ 690 :素敵な旦那様:04/12/29 17 54 22 それはそれでいいと思うよ 691 :素敵な旦那様:04/12/29 20 16 33 嫁も料理は絶っ対にしないよ 692 :素敵な旦那様:04/12/29 20 33 40 つうか男と同じくらい働いてんならともかく 専業主婦が飯作るの当たり前だろ。 それなのにマズイ飯作って平気な顔してるのはいかん。 693 :素敵な旦那様:04/12/29 20 36 56 旦那が働いている時に嫁がメシを作るのは当たり前だ、 時間が許すなら旦那の家事分担は当たり前だ。 旦那のマズイ掃除に「少しも綺麗になっていない」と 文句をつける嫁は多い。 しかし、嫁のメシが不味いのを指摘するのは・・・ 面と向かって言えぬものだ。・・・・不思議 694 :素敵な旦那様:04/12/29 21 32 59 愛があるからです。 それが証拠に母親の失敗料理にもはっきりと文句を言えない。 695 :素敵な旦那様:04/12/29 22 43 16 俺の嫁は油ポットの油を鍋に移したあと ポットの底の滓を捨てずにそのまま使い 終わった油を戻す。 俺が気が付くまで5年間そのまま使い足しで、 底にヘドロのような層ができていました。 指摘後も使用法に改善がみられないため、 1ヶ月に1回ホームセンター油ポットを 買ってきて強制交換させています。 嫁曰く「何度も、もったいない・・・変な癖だね」 696 :素敵な旦那様:04/12/29 22 45 08 695 うわぁ・・・。内蔵にヘドロのような脂肪が付いてないと良いが。 697 :素敵な旦那様:04/12/29 22 52 12 695 洗えばいいじゃん。 月1(周期は自由)で中の油を全部捨て、そこに重曹をタプーリ振りかけて 菜箸でかき回して残った油を吸収させる(油吸った重曹は燃えるごみ) あとは洗剤かけたスポンジで洗えば(・∀・)イイ!! うちの嫁は掃除で何かいいアイデア考え付くとすぐ実験する。 うまくいくと「ねぇねぇ見て見て(*´▽`)」と騒がしい。 たまに失敗してorzになってるがw 汚れ増やしてどうするよ 698 :素敵な旦那様:04/12/29 22 55 14 695 まずくなかったのか・・・? 699 :素敵な旦那様:04/12/29 22 55 46 例えば何年か後に、 女が就職で差別されることがなくなって 男と同じ仕事を任されるのが当たり前になって 男と同じように出世もできるようになって 職場でセクハラは完全に防止されて 育児休暇も完全保障されて育児休暇後の職場復帰が確実に認められて 保育所もベビーシッターも無償で保障されて すべての公共交通機関に女性専用車両が導入されて あらゆる商売でレディースデーが完備されて 世の中からAVやエロ雑誌、グラビアがすべて禁止されて 映画のエロシーンやヌードを使った広告も完全に規制されて 風俗も売春も援助交際もすべて消えさって 全世界のレイプと痴漢、DVがすべて消え去って 女男混合名簿になってレディーファーストが法律で定められて 家父長制を違憲として夫婦別姓が当たり前になって 家事育児の分担が法的に保障されて離婚が女の権利として認められる そんな社会が実現されたとして、はたして女たちは 「もう十分です」と言うのだろうか?「満足です」と言うだろうか? 言わないだろう。 どれだけ女を優遇したところで女は満足しない。 なにかしら不満を見つけては文句を垂れる。それが女。 女はそういう生き物。 700 :素敵な旦那様:04/12/29 23 12 09 697 洗えと言っても洗わないから買ってくるしかない。 701 :素敵な旦那様:04/12/29 23 14 29 700 お前が洗えばいいじゃん 702 :素敵な旦那様:04/12/29 23 21 40 697 おまいキジョだろ。 703 :素敵な旦那様:04/12/29 23 23 27 700 お前が洗ってやれば?油ポット洗い係。 俺の嫁は鍋から油ポットに移し替えるのがど下手。ダラダラこぼすし 「怖い怖い」と言うので、とうとう俺が移し替え係。 今じゃ俺の帰宅が早い日か休日しか揚げ物をしなくなった。 一生こうなんだろうか。 704 :素敵な旦那様:04/12/29 23 26 12 702 ちげーよ。 705 :素敵な旦那様:04/12/29 23 34 33 701 703 交互に使うと買うたびに説明するが、 洗って置いていたら捨ててないんだよ。 同じものを使い続けないと気が済まない みたいだ。ちなみに揚げ物は超下手。 706 :素敵な旦那様:04/12/30 00 16 07 ムカツクタイトルのスレだね 707 :素敵な旦那様:04/12/30 00 45 39 そこまでして家で食べなあかんのか? もう揚げ物は外で食べりゃいいじゃん。 うまいならともかく、下手ならいらね。 708 :素敵な旦那様:04/12/30 00 59 18 うまくいかなった事がうまくいった時の 嫁の照れた顔も可愛いわけで 709 :素敵な旦那様:04/12/30 01 02 05 708 若いうちはそれでもいいんだけどな。 710 :素敵な旦那様:04/12/30 01 10 09 705 ある種の強迫神経症なのかもな。 とりあえず、古い油は発がん性があることをよく説明しとけ。 711 :素敵な旦那様:04/12/30 01 40 58 705 今日揚げ物だったから思い出して揚げ油ってずっと使えるんか嫁に聞いた 「揚げ油はある程度使ったら炒め物用の油にするよ でないと匂いがつくから魚なんかを揚げた後は みんな魚臭くなるからタケノコとか揚げると匂いが移って 折角の香りもなくなって不味くなっちゃう」って。 揚げ物が下手っていうのは、油変えてないならそれも原因の一つかもしれん 712 :素敵な旦那様:04/12/30 02 30 32 702は絶対キジョだ 713 :素敵な旦那様:04/12/30 11 59 44 肉屋の油は代えないでどんどん足すだけ 毎日毎日揚げていると、油がなじんで美味しくなるらしい (肉屋のコロッケなんて結構美味しいのはそのせい) 家庭でそうなるほど揚げまくっている訳ないよな… 714 :素敵な旦那様:04/12/30 13 11 10 713 肉屋は肉かコロッケだが魚は揚げないぞ 種類分けて油使ってたらそれだけで大変だろう 715 :素敵な旦那様:04/12/30 14 05 38 713 家庭でそうなるまでやってたら、家族総出で肥満→成人病まっしぐらだ 716 :素敵な旦那様:04/12/30 20 51 41 揚げ物下手な奥のコロッケ攻撃は命を縮めるよな 717 :素敵な旦那様:04/12/30 21 49 25 716 不覚にもクソワロタ 揚げ物作るにしても野菜とかとバランスとってくれたりしないと なんか食べた後に胸焼けする 718 :素敵な旦那様:04/12/30 22 31 48 肉屋のコロッケあげてる油は、毎日大量に使ってるから、 減っていく量も多いんだろうな。 だから継ぎ足すだけでも、適度に新陳代謝(?)していくんじゃなかろうか。 719 :素敵な旦那様:04/12/30 22 58 30 揚げ物、ラーメン、カレー(インド人のつくるやつ)は、 仮に嫁が料理達者でも、家庭でつくろうと思うと大変だね。 720 :素敵な旦那様:04/12/31 07 29 13 そんなに凄い物食べたいわけじゃないんだ。 普通に食べられる物を作ってくれと・・・ 721 :素敵な旦那様:04/12/31 08 21 04 さて、いよいよ正月がやってくる訳だが。 皆の可愛い嫁子ちゃん達は、まさかお節になんか手を出しちゃいないだろうな? 勇者の報告が楽しみだw 722 :素敵な旦那様:04/12/31 10 24 25 721 お前もキジョだろ? 723 :素敵な旦那様:04/12/31 10 25 40 うちは俺が買い物についてって、市販のおせちを買うよ。 2万とか3万のおせちセットではなく、栗きんとんとか黒豆とか、バラで。 初めてのお正月に塩数の子をそのまま出されて あまりのしょっぱさに咳き込んだ記憶があり。 それ以来買い物についていくようになった。 724 :素敵な旦那様:04/12/31 10 51 51 722 お前もって? お前キジョだろ? 725 :素敵な旦那様:04/12/31 10 56 17 最近キジョが多いってことだろ? キジョでもいいけど ロムに徹してくれよ 726 :素敵な旦那様:04/12/31 13 25 15 食べ残しを惜しげもなく捨ててしまう嫁。 次の日の昼飯はカップラーメンかコンビニ弁当だ、 その理由は、おいしくないものを2日続けて食べる のは苦痛だから・・・ おまえが作っているのだろう??? 727 :素敵な旦那様:04/12/31 14 06 18 726 「俺も食べる。勿体無いからちゃんと喰おう」と言って実践する気はあるのか 728 :素敵な旦那様:04/12/31 16 23 25 727 自分でもまずいと感じている事を 伝えたかったのだ・・・ うまく作ろうとは思わないみたいだ。 729 :素敵な旦那様:04/12/31 16 33 45 うちの母親は料理下手で、たまに核兵器級の料理を出してくる。 (猫まんま以下の食事。白菜の出汁なし醤油煮どんぶりとか) そのせいか、父親も俺も弟も自分で料理が出来るようになった。 うちの嫁の料理もイマイチ(俺比)だが、 母親に比べればはるかにマシなのであんまり文句を言いたくない。 ぽんずや醤油、ソースで調整すれば食べれるだけマシ。 730 :素敵な旦那様:04/12/31 16 55 06 729 言えてる。 とにかく、うまいソースとか、タレとか、ドレッシングとか、 「かけもの」に金をかけるべし。 素材さえよけりゃ、あとはどうにかなるわな。 731 :素敵な旦那様:04/12/31 18 42 48 728 うんそう思った でも勿体無いとも思ったorz 料理上達の為なら仕方ないが 上達する気が無いって事になれば物悲しい 732 :素敵な旦那様:04/12/31 18 44 42 729 うちの嫁さんの母親も料理出来ない事はないが細かい事はダメ 電話で自分の実家に料理聞いてる嫁に後で聞くと 「うんお父さんに聞いてたの」 そういう事かorz 733 :素敵な旦那様:04/12/31 22 45 15 結婚して分かったけど、 もう嫁の母親の代から、 日本女性って、壊れてるんですね。 おかしな奴が続々と出現してくるはずだよなあ。 734 :素敵な旦那様:04/12/31 22 52 27 もう諦めてるよ。 共稼ぎで収入が略同じなんで我慢している。 735 :素敵な旦那様:04/12/31 23 09 48 733 嫁の母親の代って、俺たちの母親の代ってことじゃんw でも、うちらの代(20~30代)はまだいいけど、今の10代って怖いと思う。 もう、おれ全然理解できんもん。感覚が違いすぎる。 今の10代に生まれなくてよかったよ。 736 :素敵な旦那様:04/12/31 23 36 09 オレも来年は節約とか考えて自宅で食べるのはやめよう。 財布がきついときは、ビールと持ち帰りの惣菜を買って家で食おう。 なんで嫁に気ぃつかわなあかんのだ。 年明け一声、 「もうおまえの飯、まずいから食わんわ。」 って言おう。 737 :素敵な旦那様:04/12/31 23 37 05 言えるのか?本当に言えるのか? 738 :素敵な旦那様:05/01/01 06 49 07 734 収入が同じなら、お前が作ればいいじゃん。 739 : 【豚】 【1082円】 :05/01/01 09 29 39 飯もろくに作れネェのか、お前らの嫁は 740 : 【大吉】 【899円】 :05/01/01 09 30 40 豚、スレにふさわしいな 741 :素敵な旦那様:05/01/01 12 37 29 うちの嫁は釣ってきた魚もすぐ刺身やいろんな風に工夫してくれるよ。でも、最初は何にもできなかった。 742 :素敵な旦那様:05/01/01 14 35 30 自分で釣った魚を自分で調理しない奴は 釣りする資格は無い。 ここ読んで反省しる。 ttp //www1.odn.ne.jp/setsuna/hitorigoto.html ttp //www1.odn.ne.jp/setsuna/za_menu.html 743 :素敵な旦那様:05/01/01 14 36 03 釣ってきた魚を捌くのは俺の仕事だな。 嫁は全然ダメ。 一度教えてやろうと無理にやらせたことがあるが、 魚がかわいそうな残骸になってしまった。 その後「手が魚臭い」と文句言うし、 やってもらう方が面倒くさいことはわかった。 744 :素敵な旦那様:05/01/01 17 25 52 嫁から見た亭主の家事みたいだな>やってもらう方が面倒くさい 745 :素敵な旦那様:05/01/01 18 07 24 こんなスレは女性に対して失礼です。 746 :素敵な旦那様:05/01/01 18 10 43 この速さなら言える 嫁の料理よりママの料理の方が好き 747 :素敵な旦那様:05/01/01 18 12 37 745 鬼女巣にカエレ! 748 : 【豚】 【877円】 :05/01/01 18 17 02 嫁にこのスレの話をしたら、 「男の人だってセックルが下手とか、車の運転が下手とか言われたら、 直すように努力しようって思うより、言われた事に腹立てるだけの人のが多いでしょ?」 って切り替えされてしまった。 今年も口喧嘩で嫁に勝てない悪寒・・・orz 749 :素敵な旦那様:05/01/01 19 20 50 嫁の雑煮より、お袋の雑煮のがうまい。 実家で食べて、しみじみうまかった。でも、嫁の手前おかわりはできない。 嫁とお袋、具はいっしょなんだがな。だしのちがいなんかな。 750 :素敵な旦那様:05/01/01 19 45 54 >嫁の手前おかわりはできない やべぇ、俺そこまで気を使ってないよ… 751 :素敵な旦那様:05/01/01 20 13 57 750 以前「お母さんのはおかわりするんだね」って、帰りの車で言われたんだよ。 それ以来嫁の前ではおかわりできん。こえーんだもん。 別に何されるわけでもないけど、地雷は避けてとおりたい。 752 :素敵な旦那様:05/01/01 20 14 34 748 「うまくなろうって思うよ」と切り返せ 753 :素敵な旦那様:05/01/01 20 28 42 748 もし,毎日嫁を乗せて車を運転していて,毎日生命の危機クラスの運転技術しか 持っていなければ非難されるべきだろう まぁセックルに関しては嫁が上手いのに旦那の努力不足で下手なことで困っているのなら 双方の努力によって改善すべきだろうなぁ 料理も同じだとおもふ 754 :素敵な旦那様:05/01/01 20 32 59 料理の腕に向上心をもってない嫁はダメだろ。家族が可哀想。 755 :素敵な旦那様:05/01/01 20 54 48 >>751 それは怖いな。 俺もそれ言われたらガクブルだわ。 756 :素敵な旦那様:05/01/01 21 14 44 752 それを言ったら最後、次から注文と駄目だしがいっぱいになるぞ 757 :素敵な旦那様:05/01/01 22 23 48 ブランチのお雑煮、夕食のおじや、帆立の蒸し焼き美味かった。 正月から料理達者な嫁を持つ、幸せを堪能しました。 いや、べつに嫌みじゃなくてさ、俺自身も料理大好きだから、 お互い刺激になっていいよ。 要は食に執着心があるか、どうかが決めてのような気もします。 二人とも食いしん坊ですからね。 758 :素敵な旦那様:05/01/01 22 35 53 757 スレタイを読んでください。 我が家のおせちは、買ってきたかまぼこと伊達巻き、ブロックハム を切ったモノと黒豆、田作りを詰めたものだけ。 雑煮は俺が作るから今日明日は不味いメシとお別れ・・・ 759 :素敵な旦那様:05/01/02 00 15 11 うちはおせち無し。 雑煮は出身地の違いから対立を経て、俺がつくることに。 嫁は、おおみそかに近所のスーパーで5割引の刺身・ 5割引の飛騨牛・5割引の野菜・5割引のみかんをゲト。 刺身やすき焼きで正月を乗り切ることにしたようだ。 己を知った上で、家計に負担がかからない方法をとったことを 誉めてやろう。 しかし、頼むから今年こそは適度なさじ加減というものを 覚えてくれ>嫁 760 :!omikuji !dama:05/01/02 00 17 21 食に執着心 761 :素敵な旦那様:05/01/02 00 33 10 おみくじは1日限定だ 762 :素敵な旦那様:05/01/02 00 47 33 一応置いておこう。皆、気をつけろよ。 夫を早死にさせる料理 2人目 http //food6.2ch.net/test/read.cgi/cook/1070339822/ 763 :素敵な旦那様:05/01/02 01 27 01 762 そうなるまでに何かやらかしてる可能性があるなら考えて行動する予知はあるが 本当に全く覚えが無いのにそんな事されたらマジたまらんな 酒タバコ浮気(風俗含む)もやらず、会話も楽しく嫁もいつも笑顔の裏で そういう事をする奴はなんでだろうか、といつも思う 764 :素敵な旦那様:05/01/02 11 42 56 あななたちもう少し奥様に感謝しなさい。 765 :素敵な旦那様:05/01/02 11 49 25 764 おまえ(゚⊿゚)イラネ 766 :素敵な旦那様:05/01/02 20 48 56 764 俺が感謝できるのは、結婚するまで 結構おいしいものを食べていたと 言うことについてだな。 嫁の何に感謝するのか具体的に 教えて欲しいものだ??? 767 :素敵な旦那様:05/01/02 21 24 23 764 どんな嫁かも知らん癖に近所のおせっかい婆アみてーな事いってんじゃねーよ スッコンデロ 768 :素敵な旦那様:05/01/02 23 16 39 748 の嫁さんの言うことに納得してしまった(^^; 料理じゃないけど、他に思い当たるとこがあって(^^;;; 気づけてよかったので、おまいの嫁さんに感謝してる男がいることをお伝えください。 769 :素敵な旦那様:05/01/03 18 21 53 で、おまいらの嫁はお節料理をつくったのか? うちはスーパーのパックをお重に詰直しただけだが。 雑煮とお屠蘇が出てきただけましなのか。 770 :素敵な旦那様:05/01/03 19 25 54 769 上に書いてあるから読め 買ってきたお節と言うのは、単品ならまずまずの 出来だと思うが、組み合わせてしまうと、砂糖の 多さや味の単調さが目立つ素材も材料として買う ものより少し落ちるし。 割高で手を抜いてマズイは、嫁の料理のコンセプト そのものだーbyクマー 771 :素敵な旦那様:05/01/03 22 50 12 796 おせちどころか年越しそばも食えんかった。 「正月はやっぱカレーでしょー」 とか言われて、 ボンカレー食わされたわ。 「ほら、えなりくんも言ってるし。いいなぁ、ハウル見たいわー」だと。 なぁ、おせちってうまいのかよ。 772 :素敵な旦那様:05/01/03 22 52 41 おっと、未来へのスルーパスだw 796に期待w 773 :素敵な旦那様:05/01/03 23 01 00 おれ、嫁の実家に行くのが楽しみ 何故なら、義母の料理が美味いから おせち料理は全部手作りで、もちろん美味い! なのに なのに 嫁は下手・・・・・ 実家に帰った時くらい、料理習えよ、ぼけ! 774 :素敵な旦那様:05/01/04 00 32 40 漏れのヨメは、日本人の癖に海外風の料理が好き。 特にタイ風とか、香草を使ったヨーロッパ風とか。 しかし漏れは、その辺を一切受け付けなくて、非常に辛い。 ヨメの実家に帰ったときも厳しくて、母親も同じくアジア風の 夕食とかを造ってしまう。義母はまだ、ある程度わきまえて くれていて、アジア風だがある程度日本人にも合う味にしてくれるのだが。 まだ、ボンカレーなどのレトルト系の万人受けする味の方がマシ。 正直ツライっす。 結局、漏れが晩飯や弁当を作るようにしていたけど、 自分の好きな味以外認めてくれないとヨメが怒る始末。 775 :素敵な旦那様:05/01/04 01 43 29 「海外風」は「洋風」で「アジア風」は「和風」と言いたいのか? タイ風ってアジア風だろーが 776 :素敵な旦那様:05/01/04 03 44 39 嫁も含め、今まで付き合った女で飯が不味い女性は一人もいなかった。 飯が不味いと嘆く友人の彼女や嫁と比較すると、一人暮らし暦があるか 無いかが結構大きな要因っぽい。 「結婚する際は最低1年は一人暮らし暦がある女とするべし」 は俺の格言。 777 :素敵な旦那様:05/01/04 04 00 32 775 なぁ、キジョよ 頭悪くね? 778 :素敵な旦那様:05/01/04 08 48 47 俺の嫁、一人暮らし経験なしだし実家時代も食事殆ど作って無かったよ 要するに料理を面倒と思うか、面倒でも家族の為とか作る愉しみを知るかどうかに よるんじゃないかな。 正直店の物とかに比べたらそんなに旨くないしレパートリー狭いけど、 自分でもわかってて食べながら「これはこうが良かったね」とか言ってる。 あんまり文句言わないでそういう言葉に耳傾けてたからかもしれないけど。 779 :素敵な旦那様:05/01/04 09 50 27 一人暮らし=自炊している、とは限らんしなあ… 780 :素敵な旦那様:05/01/04 10 36 17 コンビニ・ファミレスメニュー知り尽してる奴だった 一人暮らしの昔の女 嫁?嫁は昨日てまきずしの酢飯を酢だけで作ってくれたよ マジむせた 781 :素敵な旦那様:05/01/04 10 59 13 「すし酢」にしてもらえ 782 :素敵な旦那様:05/01/04 10 59 34 ↑市販の「すし酢」な 783 :素敵な旦那様:05/01/04 12 14 38 食生活って結婚するうえで大事だよなぁ。 婚約者と昨年末、別れた原因は料理関係70% 30過ぎて味噌汁も満足に作れない女と別れて 大正解! 以前、料理上手い女と付き合ってた頃は 仕事終わって家に帰るのが楽しみだったしな。 年末別れた女と家での食事が楽しかった事が無い。 19,20歳の女ならともかく、 33歳にもなって、 野菜炒めもダメ 焼き魚は真っ黒焦げ・・・ 愛想つきました。 長文スンマソン 784 :素敵な旦那様:05/01/04 12 32 22 掃除好きで、家の中はいつもピカピカ!! チリひとつ落ちていない。 友人が遊びに来ると、「きれい好きのヨメさんで羨ましい」 といつも言われる。 でも飯が劇的にマズイ。料理にかける時間も20分程度。 基本的に、する気がない。 一日中掃除機かけてんなら、料理本くらい見ればいいのに。 でも嫁は「きれい好きがいい妻」と本気で思ってるらしく、 朝から晩まで掃除している。 そういえば、松井和代って、料理ウマイのか? 785 :素敵な旦那様:05/01/04 13 11 34 作るだけいいじゃん。 うちは、仕事を免罪符に全然つくらないよ。 たいした仕事してるわけでもないのに。 786 :素敵な旦那様:05/01/04 13 39 50 784 嫁は神経症かなんかか? 料理も汚れるからという理由で本腰入れたく無いとか 入れられないとか 787 :素敵な旦那様:05/01/04 14 19 01 785 作らないならうまい・マズイもないわけ だから許せる?わけないな。 788 :素敵な旦那様:05/01/04 14 31 00 結婚して3ヶ月、始めは俺が飯を作ってたけど、友達に俺が作って るって話すから恥ずかしくなったらしくて作り始めた。 最近では段々成長してきた。 まだ、俺の味にはかなわないけど、食べれる。 789 :素敵な旦那様:05/01/04 14 36 48 784 掃除と料理、脳の構造上なかなか両立しないと聞いたことがある。 嘘かもしれん。 790 :素敵な旦那様:05/01/04 14 45 17 下手な奴はおにぎりさえ食えないのをつくるよな・・ 791 :素敵な旦那様:05/01/04 14 54 25 うちの奴は おにぎりと言うより ダンゴだわ。 792 :素敵な旦那様:05/01/04 15 03 12 オニギリは難しいと美味しんぼで山岡がウンチク垂れてたじゃないか 793 :素敵な旦那様:05/01/04 15 11 44 あれは握り加減だろ うちのは塩が「ジャリ」ていうぞ 「ジャリ」いうおにぎりってどうよ 794 :素敵な旦那様:05/01/04 15 30 11 歯ごたえ抜群だな>ジャリ 795 :素敵な旦那様:05/01/04 15 33 53 794 よせよ、煙りでむせて苦しいじゃないか 796 :素敵な旦那様:05/01/04 15 36 37 うちの嫁は俵型おにぎりを作れない。 どうやってもなぜか全部三角おにぎりになっちまうそうだ。 味はうまいが、三角が作れて俵型が作れないなんてことあるのだろうか。 797 :素敵な旦那様:05/01/04 15 39 08 三角は手の形に近いから作り易いんだよ きれいな俵の方が難しいと思うが 798 :素敵な旦那様:05/01/04 16 14 44 796 おにぎりの形は手の大きさが関係するようだ。 799 :素敵な旦那様:05/01/04 16 21 02 かやくご飯のおにぎりに 味付け海苔を巻く嫁の センスに・・・ 800 :素敵な旦那様:05/01/04 16 27 06 それくらいアリだろ 他にもあるのか? 801 :素敵な旦那様:05/01/04 16 29 03 799 その程度なら味は別に問題ないから許してやれ。 食うときに激しく崩れそうだがな。w 802 :799:05/01/04 16 52 07 俺は醤油系のご飯に味付け海苔は許せないのだ。 コンビニだって色ご飯系おにぎりは焼き海苔だ。 わざわざ不味くして食べるセンスがレスタイに 合うと思ったから書き込んだのだ。 803 :素敵な旦那様:05/01/04 17 07 04 わかったから それだけの勢いなら嫁も知っててやってんじゃない? 804 :素敵な旦那様:05/01/04 17 07 52 おにぎりの形> 教えてやれ。 指一本 子供用俵 指二本 大人用俵 指三本 三角 指四本 丸形 こういう風に握るのだよ。 805 :素敵な旦那様:05/01/04 17 09 09 かやくご飯に味付け海苔、うまそうだけど。 許せないのだ、ってバカボンのパパみたいだなw 806 :素敵な旦那様:05/01/04 18 28 02 ↑味音痴。 807 :素敵な旦那様:05/01/04 18 40 42 マズイ飯の話だろ? マズイかやくご飯に美味しい味付け海苔 それでもプラスに浮上できないって事でいいじゃないか 808 :素敵な旦那様:05/01/04 18 42 50 俵型おにぎりの必要性がわからない。 三角や丸が握れるならもんだいねーじゃん。 うちのは一口食べると粉々になるぞ。 809 :素敵な旦那様:05/01/04 18 45 28 808 ワロス 810 :素敵な旦那様:05/01/04 18 45 32 808 弁当の時は俵のほうが 詰めやすいぞ まあ 子供の弁当のいるときは 俺がおかずからおにぎりから作ってる わけだが 811 :素敵な旦那様:05/01/04 18 47 03 うちには俵用の型がある 別に下手ではないが一度に作れるから時間節約だそうだ あんまり下手ならそういうの買ってやったらどうだろうか 812 :素敵な旦那様:05/01/04 18 48 43 811 でも不思議と手で握ったほうがうまくね? 813 :素敵な旦那様:05/01/04 18 53 36 812 漏れもそう思う、気のせいかもしれないけど。 814 :素敵な旦那様:05/01/04 19 00 53 手についてる菌が繁殖してうまみを出すんだよ~ 815 :素敵な旦那様:05/01/04 19 05 18 初めて嫁のみそ汁を食べた時は ショックだった おわんの底に味噌のかたまりが入って 味がメチャ濃いというか辛かった 何とか傷つけないようにアドバイスして 少しは改善したが・・・ 毎日食べるもんがまずいのは地獄だ・・・ 816 :素敵な旦那様:05/01/04 19 13 06 喰う事と寝る事は生理的欲求だからな そこを我慢し続ける事は発狂に繋がってもおかしく無いと思う 817 :素敵な旦那様:05/01/04 19 39 39 815 嫁はその味で疑問を持たんのだろうか 味見できるものなのに 818 :素敵な旦那様:05/01/04 19 43 32 実家がそういう味噌汁だったのかも知れんぞ 819 :素敵な旦那様:05/01/04 20 05 07 押さえるところは押さえれば シンプルで素早くが、家庭料理の基本なれど ポイントが判らなければ、雑になるだけ・・ みそ汁の話も火を止めてみそを入れれば 苦もなく溶ける、溶ければ濃さも判る。 ・・・悪循環なり 820 :素敵な旦那様:05/01/04 20 09 21 815 >おわんの底に味噌のかたまりが入って それって、インスタントの味噌汁なんじゃないの? よくかき混ぜないと、底に残るんだよ。 821 :素敵な旦那様:05/01/04 20 21 47 うちの嫁はめんどくさがりやだが 100円均一の味噌こしは必ず使っている 漏れが麹の粒が嫌いだからな 822 :素敵な旦那様:05/01/04 21 56 00 つうか、生まれて一度もみそ汁飲んだことないのか? というほど、不味いみそ汁をつくる奴を知ってる。 幸い、嫁ではない。 823 :素敵な旦那様:05/01/04 22 40 12 たしかにダシのとり方も知らん女が居てるな。 824 :素敵な旦那様:05/01/04 22 45 55 なんつうか、料理だけじゃなく 色んな事に通ずると思うけど 人を喜ばせようとする気持ちが 大事なんじゃない? 心のスパイスが足らんのだよ。 あんたらの嫁はよお。 825 :素敵な旦那様:05/01/04 23 42 52 823,824 そういうレベルじゃないんだよ、現実に存在する料理下手って。 あなたたちの想像を超えた凄いものをつくるんですよ、彼女たちって。 826 :素敵な旦那様:05/01/04 23 49 13 カップル板覗いてみたらやっぱりあったぞー 料理の出来ない男は・・・ http //love3.2ch.net/test/read.cgi/ex/1104610471/ 料理ができない女からは逃げよう? http //love3.2ch.net/test/read.cgi/ex/1093961476/ 827 :素敵な旦那様:05/01/05 01 32 45 825 職場に、とてつもなく理解力のない、もちろん仕事は出来ない 一生出世できそうにない奴がいるんだが。 その女版って感じなんだろうな。 料理の出来ない嫁って。 828 :素敵な旦那様:05/01/05 04 41 23 783は毒男か? 829 :素敵な旦那様:05/01/05 09 43 43 負け犬男版と見た 830 :素敵な旦那様 :05/01/05 11 05 34 372 これ美味かった。サンクス
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/581.html
目次 【時事】ニュースKickstarter キックスターター RSSKickstarter キックスターター 口コミKickstarter キックスターター 【参考】ブックマーク タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース Kickstarter デスク仕事の相棒に! 触ると感情を表すキュートなコンパニオン・ロボ「Eilik」(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ちょっとステキじゃない? 履き潰して土に埋めるとリンゴの木が生えてくるスニーカー(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラウドファンディングの次なるゴールドラッシュ到来か(CoinDesk Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Kickstarter、クラウドファンディングプラットフォームをブロックチェーンに移行する計画 - TechCrunch Japan こういうのでいいんだよ! 「押す」「回す」しかできないスマートボタンが人気沸騰 - INTERNET Watch タフでIP68防水、なのにデュアル画面のスマホ「Uniherz TickTock」(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラウドファンディングサイト“Kickstarter”で3つの日本発ボードゲームが登場 - 4Gamer.net 新作ボードゲーム「ハムのサンドイッチ屋さん」,Kick Starterで12月22日より先行販売決定 - 4Gamer.net サンドバッグを使う本格トレーニングが自宅でも、スマートなグローブでパンチ力を計測 - CNET Japan iPadアプリ「Procreate」を左手で操れるショートカットデバイスがKickstarterで支援募集中 - INTERNET Watch 世界初のライトフィールド機能レンズ K|Lens One登場。KickStarterで先行販売開始 - PRONEWS スチームパンクなボードゲーム「Weather Machine」のKickstarterプロジェクトが支援を募集中 - 4Gamer.net 殺し屋の復讐描くコミック風メトロイドヴァニアFPS『Chains of Fury』Kickstarter開始!(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「カルカソンヌ」のデザイナーによる新作ボードゲーム「CARAL」のKickstarterプロジェクトが成立。出資は11月17日まで - 4Gamer.net ゲームギアの次はドリキャス版!?16ビットACT『PAPRIUM』の新しいアドオンが発表(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ケモノもいるよ!大人向けエロティックサバイバルRPGのKickstarter開始、『GTA決定版』発売日発表ほか【週刊スパラン10/22~】 - Game*Spark 一人称視点の登山サバイバルシミュレーター『Climber Sky is the Limit』Kickstarter開始! - Game*Spark 銀河一のシェフを目指す宇宙料理ADV『SPACE CHEF』Kickstarter開始! 狩って・作って・配達しよう - Game*Spark 妖怪が訪れる宿屋経営ライフシム『Yokai Inn』最新トレイラー公開!Kickstarterキャンペーン開始予定(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース トリックテイキングゲーム「ゾンビデル」がKickstarterに登場 - 4Gamer.net チャリンコ終末アクション映画「ターボキッド」原作のメトロイドヴァニア『Turbo Kid』Kickstarter開始! - Game*Spark カバンに収納できる「世界最小の折りたたみ電動スクーター」がクラファンでヒット中(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 前カゴがない自転車でも荷物が積める? ポン付けできるキャリアがクラファンで大人気(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山形国際ドキュメンタリー映画祭とKickstarterがコラボ ! 映画製作者のためのセミナー開催!─ YIDFF 2021 - PR TIMES 畳んで持ち歩ける24.5インチのポータブルディスプレイ、Kickstarterで大ヒット中 - INTERNET Watch カートリッジ2枚組のゲームボーイ向け新作ADV『The Shapeshifter 2』のKickstarterがスタート! - Game*Spark クリエイターのみなさん、いきなり世界デビューしませんか?【講談社×Kickstarter】「#講談社クリエイターズコンテスト」開催‼ - PR TIMES マクロも割り当て可能、ジョイスティック形状の3DマウスがKickstarterで出資募集中 - INTERNET Watch 小さなロボット犬「Mini Pupper」がKickstarterに登場、5分で目標達成 - Engadget日本版 「Blood Bond - Into the Shroud」強化版の完成を目指すKickstarterキャンペーンがスタート - 4Gamer.net 僕の街も君の街も瞬く間にゾンビまみれ!実際の地理データを使用するゾンビサバイバル街づくり『Infection Free Zone』Kickstarter開始! - Game*Spark キックスターターにてクラウドファンディング開始15分で目標達成!『ゆらゆらペンギンミニ』 - valuepress 極小サイズのゲームボーイ風プレイアブル・キーチェーン「Thumby」Kickstarter9月28日開始―5つのゲームがプレイ可能(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ボードゲーム界の父・鈴木銀一郎の名作を再編、収録した『鈴木銀一郎メモリアルボックス』Kickstarterでクラウドファンディング開始 - PR TIMES 協力型マルチプレイメダルゲーム 「古銭プッシャーフレンズ」の先行発売がKickstarterで開始 - 4Gamer.net 新方式のカラー電子ペーパータブレット「TopJoy Butterfly」がKickstarterに登場 - ASCII.jp 手のひらサイズの「Pantera Pico PC」がKickstarterに登場 - PC Watch Android 11搭載の6型/7.8型カラー電子ペーパー端末。ペン入力も可能 - PC Watch ゲラルトが雪女を追いかけるオリジナルコミック「ウィッチャー ローニン」のKickstarterは近日スタート! - Game*Spark 生誕20周年祝うゲームボーイアドバンス新作ゲーム『Goodboy Galaxy』のKickstarterがスタート! - Game*Spark 2016年Kickstarter成功のタクティカルRPG『Arcadian Atlas』PC向けに2022年リリース決定!【gamescom 2021】 - Game*Spark クラウドファンディング(英Kickstarter)でシリーズ合計200万ドル以上支援されたイラストの描き方解説書、待望の日本語化『ロレンツォのドローイングチュートリアル vol.1』刊行のお知らせ - Dream News 不滅のAIとして宇宙コロニーを管理する新作シム『Stardeus』Kickstarterが開始! - Game*Spark 幻のゲームボーイカラー向けRPG「Infinity」。約20年ぶりの復活を目指すクラウドファンディングキャンペーンが北米時間8月18日にスタート - 4Gamer.net ビデオ会議向け大型キーボード「ChonkerKeys」--手のひら大ボタンで素早く操作 - CNET Japan 【越境クラウドファンディング事業】茶カテキンを染み込ませたタオル「MATCHA TOWEL」プロジェクトを開始 - valuepress アクアリウム制作&ショップ経営シム『Aquarist』Kickstarter開始 - Game*Spark 【海外クラファンで12時間、200万円】 浴衣ルームウェア ブランド「Nanafu」米KickStarterにて海外越境クラウドファウンディングをスタート。 - PR TIMES 開かない扉は破壊する自由度の高いダンジョン探索ACT『Monomyth』Kickstarterキャンペーン開始 - Game*Spark RokidがKickstarterで一般向け4K ARグラスを発表!目標金額も即達成! - VR Inside 『アサクリ ヴァルハラ』エイヴォルも遊んだ「オーログ」を実際に!角笛も購入できるアナログゲームのKickstarterキャンペーン開始 - Game*Spark 『Hollow Knight』などの影響受けるメトロイドヴァニア『Crowsworn』開発中。Kickstarterではわずか3時間で初期目標金額突破 - AUTOMATON 食べ物にもプリント可能なミニ・ハンドプリンター、「Tecbears Mini Ptinter 」がKickstarterに登場! - PR TIMES 不良少女アクションRPG『Detained Too Good for School』Kickstarter開始! - Game*Spark 森を育てるボードゲーム「Forests of Pangaia」がKickstarterで出資受け付け中 - 4Gamer.net 業界著名人も多数関わるFPSドキュメンタリー「FPS First Person Shooter」のKickstarterが開始 - Game*Spark 『ゼルダ』『ぶつ森』の影響受けた農場生活サバイバル『Cloudscape』Kickstarter開始! - Game*Spark コクヨ、廣栄紙工、Whateverが共同制作した“重ねた紙を噛み合わせる”新しい積木型おもちゃ『積紙(Tsumishi)』6月21日(月)より「Kickstarter」にてクラウドファンディング開始! - PR TIMES キュートな3Dプラットフォーマー『Frogun』Kickstarter開始―カエルのグラップリングフック”Frogun を使いこなそう - Game*Spark 『モータルコンバット』の全てを詰め込んだ百科事典「Kombat Kompendium」のKickstarterが開始【UPDATE2】 - Game*Spark 子どもやペットを見守るロボット「EBO」、Kickstarterでクラファン実施中 - マイナビニュース カードゲーム版『アイザックの伝説』新拡張のKickstarterが開始! わずか数分で目標額を大幅に上回る - Game*Spark 超高級車「ブガッティ」ブランド初のスマートウォッチ、Kickstarterでキャンペーン開始 - CNET Japan KickstarterでUnihertzの新たなモバイルデバイス Titan Pocket - 最小のQWERTY Android 11 スマートフォン - PR TIMES オインクゲームズがボードゲームのデジタル化プロジェクトを発表。Kickstarterでのクラウドファンディングを5月に開始 - 4Gamer.net PS1風ホラーサバイバル『Walk 散歩 』2021年内にKickStarterの立ち上げを発表ー秋ごろになる見込みと開発者が語る - Game*Spark タイムを測るとスポーツはもっと楽しくなる! タイム計測システム『ChronoROBOT』Kickstarterにてクラウドファンディング開始 - valuepress ファンタジー世界の2DドットローグライトACT新作『Astral Ascent』Kickstarter開始&デモ版配信中―日本語対応予定 - Game*Spark Kickstarter創業者に訊く、「経済」が唯一の指標ではない世界におけるアウトサイダーの役割:starRo連載『Let s Meet Halfway』 - WIRED.jp 宇宙シム『Stellaris』テーマのボードゲーム「Stellaris Infinite Legacy」Kickstarterキャンペーン開始!24時間で1億4500万円を集める - Game*Spark 新作ターン制ホラーRPG『Kowloon s Curse』海外3月23日Kickstarter開始トレイラー公開―『女神転生』に倣い敵と話す仕様採用 - Game*Spark 【支援金2億円突破!】スマホで一眼カメラの遠隔操作や画像のプレビュー、調整などができるスマート三脚ヘッド「Polaris」がクラウドファンディング「KICKSTARTER」で大人気! - PR TIMES Kickstarterで資金集めたゲーム『Cryamore』返金対応、8年間積もった憎悪の末「あなたたちの金はいらない」。今後はポルノ絵で開発資金を確保 - AUTOMATON トロピカルな島で農業生活を行なう『Coral Island』のKickstarterが開始! - Game*Spark 「MONSTER HUNTER WORLD」のボードゲーム化プロジェクトが発表。Kickstarterでのクラウドファンディングが2021年4月に開始 - 4Gamer.net 2020年Kickstarterビデオゲームデータを公開―『百英雄伝』『The Wonderful 101 Remastered』など日本作品の大成功も - GameBusiness.jp ゲームボーイソフト新作カートリッジ『The Shapeshifter』Kickstarterキャンペーン開始―目標額はすでに達成済み - Game*Spark モバイルRPG『エピックセブン』ベースのボードゲーム「Epic Seven Arise」Kickstarterキャンペーン開始―スタート1時間で目標額を達成 - Game*Spark 豪華スタッフJRPG『百英雄伝』2020年にKickstarterで最も支援額を集めたゲームに - GameBusiness.jp Kickstarterから6年……SRPG『Unsung Story』Steamにて早期アクセス開始も、松野泰己氏らは既に関わらず - Game*Spark Kickstarterで1万円台の3Dプリンター「Selpic Star A」を試した! (1/5) - ASCII.jp Kickstarter×講談社 世界へ発信すべき日本のクリエイティビティー - CINRA.NET(シンラドットネット) 今、世界が注目する「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大のクラウドファンディング「Kickstarter」に挑戦し、4日間で目標金額を達成! - PR TIMES もふもふした愛らしさを持つAIペット型ロボット「もふりん」 日本発で世界へ「kickstarter」でクラウドファンディング開始 - ロボスタ マニアが集う「マニアフェスタ」オンライン開催 Kickstarterと講談社が協力 - ITmedia 『幻想水滸伝』制作陣による新作『百英雄伝』Kickstarter開始数時間で目標達成! すでに1億円以上を調達 - Game*Spark 今、世界が注目している日本発「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大級のクラウドファンディング「Kickstarter」にて、まもなく先行販売開始! - PR TIMES 脳波インターフェース開発キットがKickstarterでプロジェクト達成 - CINRA.NET(シンラドットネット) Kickstarterで新規プロジェクトが35%減少、存続のためレイオフを計画 - GIGAZINE 危機に直面する「創造性」を救え! 共同設立者が語る「Kickstarter」の本当の目的とは? - GetNavi web 現在進行中! Kickstarter日本版をやって分かったこと - 週刊アスキー - 週刊アスキー 日本上陸したKickstarter創業者に訊く、日本文化は海外で勝てる? - CINRA.NET(シンラドットネット) Kickstarter(キックスターター)日本版サービスを9月13日より正式に提供開始 - PR TIMES クラウドファンディングのKickstarter、日本で正式開始 - PC Watch Kickstarter、日本語版を9月13日にローンチ - CNET Japan 世界中で数々の大成功を生み出すKickstarter——日本から目標出資額を集める秘訣はファンとのコミュニティ作り - fabcross Kickstarterが今年ついに日本上陸!何が変わりそう? - BUSINESS INSIDER JAPAN クラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」がKickstarterの公式アドバイザー「Kickstarter Expert」に認定 - PR TIMES 「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE 【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか - 4Gamer.net キックスターター ビットコイン急落、BitMartで約220億円のハッキング 12/4~12/10の暗号資産・ブロックチェーンニュース - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 【クラウドファンディングで1億円を調達!?】 YEMA(イエマ)の新作“リストマスター”の魅力に迫る(ウオッチライフニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ミレニアル世代とベビーブーマー世代が米住宅市場で激突 - Business Insider Japan [Flat Track Friday!!] こちとら自腹じゃ!?街乗り15年以上お休み中のダートトラッカーが、ほぼ最新型スーパーカブを買ってみた。 - https //lrnc.cc/ クラウドファンディングの次なるゴールドラッシュ到来か(CoinDesk Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラウドファンディング「キックスターター」、ブロックチェーンに移行 2022年第1四半期、開発スタート(CoinDesk Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 新型メルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンへ試乗 伝統の能力+走破性 前編(AUTOCAR JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 焦点:米テック企業に広がる労組結成の波、経営陣は対応に苦心 - ロイター (Reuters Japan) D2C X、越境クラウドファンディング事業として、サステナブルな素材かつ食洗器対応の菜箸「Saibashi Chopsticks for Cooking」プロジェクトを開始 - PR TIMES 買いやすい卓上ロボット登場!感情表現がキュートな「Eilik」 - PR TIMES 【K-1】「下馬評では99対1ぐらい斗麗有利」森坂陸は「逆にモチベーションを上げてくれてありがとう」(ゴング格闘技) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース パンデミック、地球温暖化、核の冬…そしてゾンビ! 迫りくる危機から生き延びるためのサバイバルガイドブック「THE 4」登場! - PR TIMES 海外デビューを目指すクリエイターにビッグチャンス!「講談社クリエイターズコンテスト」が企画募集中! - PR TIMES サイトオープン1周年記念! Twitter&LINE プレゼントキャンペーン スタート! - PR TIMES 【新作3本同時発表!】シティコネクト、かぐや姫はカンヨークを覚えたい、寿司ロワイヤルKICKSTARTERプロジェクト開始! - アットプレス(プレスリリース) 企業が週4日労働制の導入を検討すべき3つの理由(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【FOCUS】10ドルからスタートアップに投資:米Republicになぜ人材と資金は集まる? - コインデスク・ジャパン 国内最 級のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2021秋」11月20日/21日にオフラインで開催決定。チケットやカタログの事前販売もスタート(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ジャングルクロウ・スタジオが手がける 日本発バイオパンクSFアートブック『KIN―マイコシーン』 キックスターター締切 10/26(火)迫る!(MUGENUP) | ニュース | CGWORLD.jp - CGWORLD.jp トリックテイキングゲーム「ゾンビデル」がKickstarterに登場 - 4Gamer.net 作業療法士が開発した日本のユニバーサルトランポリン世界クラウドファンディングに挑戦! - PR TIMES iPadをPCのディスプレイとして使える「Luna Display」が(ようやく)Windowsに対応 - TechCrunch Japan 林道で遊ぶ? コースで遊ぶ? ’22年型エンデューロマシンをJNCC王者・渡辺学が徹底テストライド!!〈前編〉 - WEBヤングマシン 前カゴがない自転車でも荷物が積める? ポン付けできるキャリアがクラファンで大人気(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 公道を走行できる電動キックボード「Meister F EKRA01」、ヤマダデンキでの取り扱い店舗が拡大 - ASCII.jp 山形国際ドキュメンタリー映画祭とKickstarterがコラボ ! 映画製作者のためのセミナー開催!─ YIDFF 2021 - PR TIMES クリエイターのみなさん、いきなり世界デビューしませんか?【講談社×Kickstarter】「#講談社クリエイターズコンテスト」開催‼ - PR TIMES 制作時間3,000時間以上!オリジナルSFアートブック『KIN―マイコシーン』9/28クラウドファンディング開始 - アットプレス(プレスリリース) 「Blood Bond - Into the Shroud」強化版の完成を目指すKickstarterキャンペーンがスタート - 4Gamer.net 【近日発売予定】ピークデザインよりスマートフォン向け新シリーズ「MOBILE(モバイル)」誕生 - PR TIMES キックスターターにてクラウドファンディング開始15分で目標達成!『ゆらゆらペンギンミニ』 - valuepress 【世界初】寝ながら使うVRデバイス「HalfDive」登場 いったいどんなメリットがあるのかを解説 - ロボスタ 日本初上陸!「CORRO」をMakuakeにて先行販売開始!公開50分で目標金額を達成してしまった!自宅でPUMP UP☆大胸筋ローラーCORRO(コロロ)! - PR TIMES クラウドファンディング 成功率を上げる秘訣 - Wall Street Journal Android 11搭載の6型/7.8型カラー電子ペーパー端末。ペン入力も可能 - PC Watch ゲラルトが雪女を追いかけるオリジナルコミック「ウィッチャー ローニン」のKickstarterは近日スタート! - Game*Spark 生誕20周年祝うゲームボーイアドバンス新作ゲーム『Goodboy Galaxy』のKickstarterがスタート! - Game*Spark 日本のアイディア、文化、技術の最先端が一挙集結!「Made in Japan」特集のプロダクトはツワモノぞろい! - PR TIMES 【りんご生まれのバッグ】オーストラリア発のサスティナブルなバッグブランド「iFarmaissance」が日本上陸。2021年8月16日よりMakuakeで先行予約開始! - PR TIMES 0.5秒で変形するスマホ用グリップスタンド『beak(ビーク)』。今度は海外のキックスターターでプロジェクトを開始し、1時間で目標額を突破!! - PR TIMES 【越境クラウドファンディング事業】茶カテキンを染み込ませたタオル「MATCHA TOWEL」プロジェクトを開始 - valuepress 大ヒットカードゲーム『こねこばくはつ』に待望の拡張セットが登場!『こねこばくしゅく』8月下旬発売予定 - Dream News 「週休3日」の本質は労働時間の短縮…追加コストは従業員の幸福との交換条件(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【GASGAS】MY 2022 モトクロスおよびエンデューロモデル全11機種を発表! - バイクブロス ニュース クラファン3900万円達成! 集中度を数値化するイヤフォン型脳波計「VIE ZONE」の可能性 - ITmedia CB400SSを知ってる? キックオンリーから後にセル付きでSR400に対抗したホンダのトラッドシングル【今週の愛車ピックアップ】 | ウェビック バイクニュース - ウェビック バイクニュース 『Hollow Knight』などの影響受けるメトロイドヴァニア『Crowsworn』開発中。Kickstarterではわずか3時間で初期目標金額突破 - AUTOMATON エンジンがかからなくても慌てない為に! バイクのバッテリーが上がってしまった時の対処法(バイクのニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 不良少女アクションRPG『Detained Too Good for School』Kickstarter開始! - Game*Spark 本当に動くぞ、総排気量7ccの超小型エンジン組み立てキット「X-Power」--4スト2気筒 - CNET Japan 米国で高い評価を得たNintendo Switch/Switch Lite専用 高品質グリップケース、『Satisfye ZenGrip シリーズ』が日本初上陸。予約販売を開始。 - PR TIMES ライダースブランド【Yami】いつも通りの格好で、優れた安全性を付与するプロテクター入りTシャツのクラウドファンディングを開始 - PR TIMES 森を育てるボードゲーム「Forests of Pangaia」がKickstarterで出資受け付け中 - 4Gamer.net ほぼ放置で植物が育つスマートプランター「PicoMax」CFに登場 - 農業協同組合新聞 紙を積み重ねて生まれた、革新的な積木型おもちゃ「積紙 TSUMISHI」誕生! - PR TIMES 『百英雄伝』新映像&横スクロールアクション『百英雄伝 ライジング』発表。『幻想水滸伝』元スタッフの新作【E3 2021】 - ファミ通.com 【バイク擬人化漫画】ニーゴーマン!第33話:バイク始動はやっぱりコレ? キックスターターのお話【隔週連載】 - モーサイ クラウドファンディング達成は動画次第!?業界初、クラウドファンディング特化型動画制作サービス『OIKAZE』(オイカゼ)をリリース。大手クラウドファンディングサイトとも連携。 - PR TIMES 世界最大級の米クラウドファンディングで約1466万円を獲得!ステンレス鋼の8倍の強度を備えたスタイリッシュな腕時計「Resolute Watch」が日本初上陸 - valuepress KickstarterでUnihertzの新たなモバイルデバイス Titan Pocket - 最小のQWERTY Android 11 スマートフォン - PR TIMES 米国クラウドファンディングで1700万円達成した財布「Wrap Wallet」が日本の応援購入サイトMakuakeにて発売開始 - PR TIMES 電球がゆらゆらと宙に浮く……? “無重力”ランプが目標金額の20倍を調達 - リアルサウンド Nintendo Switch用ソフト「Oink Games +」のクラウドファンディング開始。人気ボードゲーム「海底探険」や「スタータップス」をオンラインで。 - PR TIMES セグウェイの公道を走れる電動キックボード「J-MAX」。クラウドファンディング開始 - トラベル Watch 電動キックボード、時速15キロ以下免許不要 規制緩和案 - 日本経済新聞 「Tundra Tracker」、クラウドファンディング開始7日目で約1億円の支援金を調達 - PR TIMES ガスバーナーと発電機の役目をする「ジェンストーブ」。キャンプや災害時に活躍 - トラベル Watch ついに最後…! ヤマハ「SR400ファイナルエディション」伝説の最後に1000台限定車も【3/15発売】 - WEBヤングマシン Kickstarter創業者に訊く、「経済」が唯一の指標ではない世界におけるアウトサイダーの役割:starRo連載『Let s Meet Halfway』 - WIRED.jp ホンダ「GB350」とヤマハ「SR400」は何が違う? スペックと細部を比較してみた! - WEBヤングマシン 【支援金2億円突破!】スマホで一眼カメラの遠隔操作や画像のプレビュー、調整などができるスマート三脚ヘッド「Polaris」がクラウドファンディング「KICKSTARTER」で大人気! - PR TIMES 電動キックスターターがセグウェイから登場、法人向けに取り扱い - ASCII.jp Kickstarterで資金集めたゲーム『Cryamore』返金対応、8年間積もった憎悪の末「あなたたちの金はいらない」。今後はポルノ絵で開発資金を確保 - AUTOMATON 新作ボードゲーム「月面探険」「ドコジャン」「藪の中 新版」のクラウドファンディングが開始 - PR TIMES 「MONSTER HUNTER WORLD」のボードゲーム化プロジェクトが発表。Kickstarterでのクラウドファンディングが2021年4月に開始 - 4Gamer.net キック式スターターとは?ペダルの踏み込みでエンジンをかける始動方式【バイク用語辞典:動力伝達機構編】 | clicccar.com - clicccar.com(クリッカー) ダフトパンクになれる(?)フルフェイスマスクが誕生 - HYPEBEAST Kickstarterで1万円台の3Dプリンター「Selpic Star A」を試した! (1/5) - ASCII.jp 初音ミク、オンラインコンサート「HATSUNE MIKU EXPO 2021 Online」開催を目指してクラウドファンディング開始! 開催実現の暁には、国内外に向けて無料配信いたします! - PR TIMES ウェブサイト「KickstarterNavi」がオープン!Kickstarterの使い方や活用事例を日本語で発信|ゲーム情報サイト Gamer - Gamer 終末系ハクスラ・ダークアドベンチャーゲーム『ThereIsNoLight』キックスターターキャンペーン開催 開催期間:9月8日~10月6日 - アットプレス(プレスリリース) 「百英雄伝」のキックスターターキャンペーンが300万ドルを突破。追加が決定した109番目のキャラクターに関するユーザー投票を8月21日に実施 - 4Gamer.net 『幻想水滸伝』スタッフによる新作『百英雄伝』のキックスターターが、300万ドル(約3億円)を突破。日本サポーターからもっとも支援を受けたゲームに - ファミ通.com 今、世界が注目する「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大のクラウドファンディング「Kickstarter」に挑戦し、4日間で目標金額を達成! - PR TIMES 『幻想水滸伝』元スタッフによる新作『百英雄伝』のキックスターター、約2時間で目標の50万ドルを達成。家庭用ゲーム機対応条件の100万ドルも達成 - ファミ通.com 『百英雄伝』の開発が発表。『幻想水滸伝』元スタッフが集結した新しいJRPGで、7/27からキックスターターがスタート - ファミ通.com 今、世界が注目している日本発「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大級のクラウドファンディング「Kickstarter」にて、まもなく先行販売開始! - PR TIMES みんなはセル派?キック派?比較しながらキックスターターの絶滅危惧に迫る | バイクを楽しむショートニュースメディアPLAY For Ride(プレイフォーライド) - スタートライン株式会社 セラミックの表面で植物を育てるプランター…500万ドル以上を調達 - Business Insider Japan がんばれ日本の漬物石!Picklestone(ピクルストーン) 米キックスターターにて資金調達に挑戦! - PR TIMES キックスターターラブ、『Horizon Zero Dawn』公式ボードゲームの輸入販売を予告―Kickstarterに抵抗のある人も! - Game*Spark 現在進行中! Kickstarter日本版をやって分かったこと - 週刊アスキー - 週刊アスキー Kickstarter(キックスターター)日本版サービスを9月13日より正式に提供開始 - PR TIMES ファンディングプラットフォームKickstarter(キックスターター)、日本版サービスを9月13日より正式に提供開始|ベンチャータイムス - ベンチャータイムス Kickstarter 日本版のローンチに合わせ、翻訳・問い合わせ代行サービス「Kickstarter まるっと翻訳サポート」を開始いたします! - PR TIMES 帰宅すると自動的に光るキーカバーなど--キックスターターで見つけた便利グッズ - CNET Japan Kickstarterが今年ついに日本上陸!何が変わりそう? - BUSINESS INSIDER JAPAN 会社は「北極星」を見失ってはいけない Kickstarter創業者ペリー・チェン - WIRED.jp 面白いガジェットといかに出会うか?私が「キックスターター」に投資したもの - ダイヤモンド・オンライン 「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE RSS Kickstarter デスク仕事の相棒に! 触ると感情を表すキュートなコンパニオン・ロボ「Eilik」(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ちょっとステキじゃない? 履き潰して土に埋めるとリンゴの木が生えてくるスニーカー(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラウドファンディングの次なるゴールドラッシュ到来か(CoinDesk Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース Kickstarter、クラウドファンディングプラットフォームをブロックチェーンに移行する計画 - TechCrunch Japan こういうのでいいんだよ! 「押す」「回す」しかできないスマートボタンが人気沸騰 - INTERNET Watch タフでIP68防水、なのにデュアル画面のスマホ「Uniherz TickTock」(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クラウドファンディングサイト“Kickstarter”で3つの日本発ボードゲームが登場 - 4Gamer.net 新作ボードゲーム「ハムのサンドイッチ屋さん」,Kick Starterで12月22日より先行販売決定 - 4Gamer.net サンドバッグを使う本格トレーニングが自宅でも、スマートなグローブでパンチ力を計測 - CNET Japan iPadアプリ「Procreate」を左手で操れるショートカットデバイスがKickstarterで支援募集中 - INTERNET Watch 世界初のライトフィールド機能レンズ K|Lens One登場。KickStarterで先行販売開始 - PRONEWS スチームパンクなボードゲーム「Weather Machine」のKickstarterプロジェクトが支援を募集中 - 4Gamer.net 殺し屋の復讐描くコミック風メトロイドヴァニアFPS『Chains of Fury』Kickstarter開始!(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「カルカソンヌ」のデザイナーによる新作ボードゲーム「CARAL」のKickstarterプロジェクトが成立。出資は11月17日まで - 4Gamer.net ゲームギアの次はドリキャス版!?16ビットACT『PAPRIUM』の新しいアドオンが発表(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ケモノもいるよ!大人向けエロティックサバイバルRPGのKickstarter開始、『GTA決定版』発売日発表ほか【週刊スパラン10/22~】 - Game*Spark 一人称視点の登山サバイバルシミュレーター『Climber Sky is the Limit』Kickstarter開始! - Game*Spark 銀河一のシェフを目指す宇宙料理ADV『SPACE CHEF』Kickstarter開始! 狩って・作って・配達しよう - Game*Spark 妖怪が訪れる宿屋経営ライフシム『Yokai Inn』最新トレイラー公開!Kickstarterキャンペーン開始予定(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース トリックテイキングゲーム「ゾンビデル」がKickstarterに登場 - 4Gamer.net チャリンコ終末アクション映画「ターボキッド」原作のメトロイドヴァニア『Turbo Kid』Kickstarter開始! - Game*Spark カバンに収納できる「世界最小の折りたたみ電動スクーター」がクラファンでヒット中(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 前カゴがない自転車でも荷物が積める? ポン付けできるキャリアがクラファンで大人気(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山形国際ドキュメンタリー映画祭とKickstarterがコラボ ! 映画製作者のためのセミナー開催!─ YIDFF 2021 - PR TIMES 畳んで持ち歩ける24.5インチのポータブルディスプレイ、Kickstarterで大ヒット中 - INTERNET Watch カートリッジ2枚組のゲームボーイ向け新作ADV『The Shapeshifter 2』のKickstarterがスタート! - Game*Spark クリエイターのみなさん、いきなり世界デビューしませんか?【講談社×Kickstarter】「#講談社クリエイターズコンテスト」開催‼ - PR TIMES マクロも割り当て可能、ジョイスティック形状の3DマウスがKickstarterで出資募集中 - INTERNET Watch 小さなロボット犬「Mini Pupper」がKickstarterに登場、5分で目標達成 - Engadget日本版 「Blood Bond - Into the Shroud」強化版の完成を目指すKickstarterキャンペーンがスタート - 4Gamer.net 僕の街も君の街も瞬く間にゾンビまみれ!実際の地理データを使用するゾンビサバイバル街づくり『Infection Free Zone』Kickstarter開始! - Game*Spark キックスターターにてクラウドファンディング開始15分で目標達成!『ゆらゆらペンギンミニ』 - valuepress 極小サイズのゲームボーイ風プレイアブル・キーチェーン「Thumby」Kickstarter9月28日開始―5つのゲームがプレイ可能(Game Spark) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ボードゲーム界の父・鈴木銀一郎の名作を再編、収録した『鈴木銀一郎メモリアルボックス』Kickstarterでクラウドファンディング開始 - PR TIMES 協力型マルチプレイメダルゲーム 「古銭プッシャーフレンズ」の先行発売がKickstarterで開始 - 4Gamer.net 新方式のカラー電子ペーパータブレット「TopJoy Butterfly」がKickstarterに登場 - ASCII.jp 手のひらサイズの「Pantera Pico PC」がKickstarterに登場 - PC Watch Android 11搭載の6型/7.8型カラー電子ペーパー端末。ペン入力も可能 - PC Watch ゲラルトが雪女を追いかけるオリジナルコミック「ウィッチャー ローニン」のKickstarterは近日スタート! - Game*Spark 生誕20周年祝うゲームボーイアドバンス新作ゲーム『Goodboy Galaxy』のKickstarterがスタート! - Game*Spark 2016年Kickstarter成功のタクティカルRPG『Arcadian Atlas』PC向けに2022年リリース決定!【gamescom 2021】 - Game*Spark クラウドファンディング(英Kickstarter)でシリーズ合計200万ドル以上支援されたイラストの描き方解説書、待望の日本語化『ロレンツォのドローイングチュートリアル vol.1』刊行のお知らせ - Dream News 不滅のAIとして宇宙コロニーを管理する新作シム『Stardeus』Kickstarterが開始! - Game*Spark 幻のゲームボーイカラー向けRPG「Infinity」。約20年ぶりの復活を目指すクラウドファンディングキャンペーンが北米時間8月18日にスタート - 4Gamer.net ビデオ会議向け大型キーボード「ChonkerKeys」--手のひら大ボタンで素早く操作 - CNET Japan 【越境クラウドファンディング事業】茶カテキンを染み込ませたタオル「MATCHA TOWEL」プロジェクトを開始 - valuepress アクアリウム制作&ショップ経営シム『Aquarist』Kickstarter開始 - Game*Spark 【海外クラファンで12時間、200万円】 浴衣ルームウェア ブランド「Nanafu」米KickStarterにて海外越境クラウドファウンディングをスタート。 - PR TIMES 開かない扉は破壊する自由度の高いダンジョン探索ACT『Monomyth』Kickstarterキャンペーン開始 - Game*Spark RokidがKickstarterで一般向け4K ARグラスを発表!目標金額も即達成! - VR Inside 『アサクリ ヴァルハラ』エイヴォルも遊んだ「オーログ」を実際に!角笛も購入できるアナログゲームのKickstarterキャンペーン開始 - Game*Spark 『Hollow Knight』などの影響受けるメトロイドヴァニア『Crowsworn』開発中。Kickstarterではわずか3時間で初期目標金額突破 - AUTOMATON 食べ物にもプリント可能なミニ・ハンドプリンター、「Tecbears Mini Ptinter 」がKickstarterに登場! - PR TIMES 不良少女アクションRPG『Detained Too Good for School』Kickstarter開始! - Game*Spark 森を育てるボードゲーム「Forests of Pangaia」がKickstarterで出資受け付け中 - 4Gamer.net 業界著名人も多数関わるFPSドキュメンタリー「FPS First Person Shooter」のKickstarterが開始 - Game*Spark 『ゼルダ』『ぶつ森』の影響受けた農場生活サバイバル『Cloudscape』Kickstarter開始! - Game*Spark コクヨ、廣栄紙工、Whateverが共同制作した“重ねた紙を噛み合わせる”新しい積木型おもちゃ『積紙(Tsumishi)』6月21日(月)より「Kickstarter」にてクラウドファンディング開始! - PR TIMES キュートな3Dプラットフォーマー『Frogun』Kickstarter開始―カエルのグラップリングフック”Frogun を使いこなそう - Game*Spark 『モータルコンバット』の全てを詰め込んだ百科事典「Kombat Kompendium」のKickstarterが開始【UPDATE2】 - Game*Spark 子どもやペットを見守るロボット「EBO」、Kickstarterでクラファン実施中 - マイナビニュース カードゲーム版『アイザックの伝説』新拡張のKickstarterが開始! わずか数分で目標額を大幅に上回る - Game*Spark 超高級車「ブガッティ」ブランド初のスマートウォッチ、Kickstarterでキャンペーン開始 - CNET Japan KickstarterでUnihertzの新たなモバイルデバイス Titan Pocket - 最小のQWERTY Android 11 スマートフォン - PR TIMES オインクゲームズがボードゲームのデジタル化プロジェクトを発表。Kickstarterでのクラウドファンディングを5月に開始 - 4Gamer.net PS1風ホラーサバイバル『Walk 散歩 』2021年内にKickStarterの立ち上げを発表ー秋ごろになる見込みと開発者が語る - Game*Spark タイムを測るとスポーツはもっと楽しくなる! タイム計測システム『ChronoROBOT』Kickstarterにてクラウドファンディング開始 - valuepress ファンタジー世界の2DドットローグライトACT新作『Astral Ascent』Kickstarter開始&デモ版配信中―日本語対応予定 - Game*Spark Kickstarter創業者に訊く、「経済」が唯一の指標ではない世界におけるアウトサイダーの役割:starRo連載『Let s Meet Halfway』 - WIRED.jp 宇宙シム『Stellaris』テーマのボードゲーム「Stellaris Infinite Legacy」Kickstarterキャンペーン開始!24時間で1億4500万円を集める - Game*Spark 新作ターン制ホラーRPG『Kowloon s Curse』海外3月23日Kickstarter開始トレイラー公開―『女神転生』に倣い敵と話す仕様採用 - Game*Spark 【支援金2億円突破!】スマホで一眼カメラの遠隔操作や画像のプレビュー、調整などができるスマート三脚ヘッド「Polaris」がクラウドファンディング「KICKSTARTER」で大人気! - PR TIMES Kickstarterで資金集めたゲーム『Cryamore』返金対応、8年間積もった憎悪の末「あなたたちの金はいらない」。今後はポルノ絵で開発資金を確保 - AUTOMATON トロピカルな島で農業生活を行なう『Coral Island』のKickstarterが開始! - Game*Spark 「MONSTER HUNTER WORLD」のボードゲーム化プロジェクトが発表。Kickstarterでのクラウドファンディングが2021年4月に開始 - 4Gamer.net 2020年Kickstarterビデオゲームデータを公開―『百英雄伝』『The Wonderful 101 Remastered』など日本作品の大成功も - GameBusiness.jp ゲームボーイソフト新作カートリッジ『The Shapeshifter』Kickstarterキャンペーン開始―目標額はすでに達成済み - Game*Spark モバイルRPG『エピックセブン』ベースのボードゲーム「Epic Seven Arise」Kickstarterキャンペーン開始―スタート1時間で目標額を達成 - Game*Spark 豪華スタッフJRPG『百英雄伝』2020年にKickstarterで最も支援額を集めたゲームに - GameBusiness.jp Kickstarterから6年……SRPG『Unsung Story』Steamにて早期アクセス開始も、松野泰己氏らは既に関わらず - Game*Spark Kickstarterで1万円台の3Dプリンター「Selpic Star A」を試した! (1/5) - ASCII.jp Kickstarter×講談社 世界へ発信すべき日本のクリエイティビティー - CINRA.NET(シンラドットネット) 今、世界が注目する「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大のクラウドファンディング「Kickstarter」に挑戦し、4日間で目標金額を達成! - PR TIMES もふもふした愛らしさを持つAIペット型ロボット「もふりん」 日本発で世界へ「kickstarter」でクラウドファンディング開始 - ロボスタ マニアが集う「マニアフェスタ」オンライン開催 Kickstarterと講談社が協力 - ITmedia 『幻想水滸伝』制作陣による新作『百英雄伝』Kickstarter開始数時間で目標達成! すでに1億円以上を調達 - Game*Spark 今、世界が注目している日本発「Cuzen Matcha / 空禅抹茶」が、世界最大級のクラウドファンディング「Kickstarter」にて、まもなく先行販売開始! - PR TIMES 脳波インターフェース開発キットがKickstarterでプロジェクト達成 - CINRA.NET(シンラドットネット) Kickstarterで新規プロジェクトが35%減少、存続のためレイオフを計画 - GIGAZINE 危機に直面する「創造性」を救え! 共同設立者が語る「Kickstarter」の本当の目的とは? - GetNavi web 現在進行中! Kickstarter日本版をやって分かったこと - 週刊アスキー - 週刊アスキー 日本上陸したKickstarter創業者に訊く、日本文化は海外で勝てる? - CINRA.NET(シンラドットネット) Kickstarter(キックスターター)日本版サービスを9月13日より正式に提供開始 - PR TIMES クラウドファンディングのKickstarter、日本で正式開始 - PC Watch Kickstarter、日本語版を9月13日にローンチ - CNET Japan 世界中で数々の大成功を生み出すKickstarter——日本から目標出資額を集める秘訣はファンとのコミュニティ作り - fabcross Kickstarterが今年ついに日本上陸!何が変わりそう? - BUSINESS INSIDER JAPAN クラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」がKickstarterの公式アドバイザー「Kickstarter Expert」に認定 - PR TIMES 「Kickstarter」へ出資してゲットする方法&出資しまくった経験からわかった注意点まとめ - GIGAZINE 【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか - 4Gamer.net キックスターター #gnews plugin Error gnewsは1ページに3つまでしか使えません。別ページでご利用ください。 口コミ Kickstarter #bf キックスターター #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 はてなキーワード ★★ タグ 金融 最終更新日時 2012-12-19 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/higumaroyale/pages/162.html
研究所の皆さんに毎食のお料理を作ることは、今までの私の人生経験で一番の大仕事だった。 栄養バランスの整った献立も考えなきゃいけないし。 島が北海道から離れているから、食材の仕入れも大変だし。 なにしろ、ヒグマさんたちは沢山の量を食べるので、楽しくもあったけれど毎日毎日てんやわんやだった。 しかも有冨さんは今まで研究所にいた10体あまりのヒグマさん以外に、また40体もヒグマさんを作ったみたいで。 『まぁ、飢えたら飢えたで穴持たずとしての本来の実力が発揮できるだろうから、一匹あたりのカロリーは減らしていってもいいよ』とか、適当なことばっかり言ってる。 布束さんも相談に乗ってくれたけれど、結局解決策は自分で考えるしかないようだった。 加えて、島には誘拐されてきた『魔術師』という人たちがいる。 衛宮切嗣、言峰綺礼、ウェイバー・ベルベット、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト、間桐雁夜という名前の男の人たちだ。 この人たちは、島の土地から魔力を引き出して島内に充満させるための触媒として連れられて来たみたいで、そのためのシステムは、司馬深雪さんという方が構築していた。 彼らの保護室やヒグマさんたちの檻は、彼ら自身が集めた魔力で封鎖されているので、傍から見ている私はなんとも居たたまれない気持ちになっていた。 中でも特に痛々しかったのが、ケイネスさんと間桐さん。 戦いの傷なのか病気なのか、お二人ともほとんど身動きもできない状態で、間桐さんに至っては、点滴以外ほとんど食べ物を受け付けないような状況だった。 「――すみませぇん、あの、間桐さんの食事についてご相談したいんですが……」 「――何言ってるの有冨! まだ脱走した二期ヒグマも捕まえ切ってないのに、また10体近く『穴持たず』を作るわけ!?」 「……その通りだ布束。大丈夫大丈夫、もう島内に散っているのは3匹だろう? 37匹は捕まえたんだから」 私がある日有冨さんの研究室に出向いた時、そこには有冨さんを激しく叱責する布束さんの姿があった。 有冨さんは手元でカードの山をシャッフルしながら、彼女の視線から目を逸らしている。 瞳が点になるほどに目を引き剥いて、布束さんの剣幕は信じられないほどだった。 「ふざけないで。研究所のキャパシティも増産によるリスクもギリギリなのよ? 現に、一期の成功に調子に乗って40体も同時生産した二期ヒグマは、出生間際になって自分たちから大脱走したんじゃない」 その2日前、シリンダで培養されていたヒグマたちが、島内に逃げ出してしまったという話は私も聞いていた。 比較的知能が高く物分りのいいヒグマたちは自分で戻ってくることもあったし、小佐古さん斑目さんが擬似メルトダウナーを駆使したり、デビルさんメロン熊さんたち一期ヒグマの方も収拾にあたってくれたので、割とスムーズに騒ぎは落ち着きそうだった。 しかし問題は、研究員が見張りを交代したその間に脱走が起こってしまったことで、どのヒグマが通し番号何番のヒグマなのか分からなくなってしまったことだ。 関村さんがご執心だったヒグマン子爵や、自分の培養槽を覚えていて堂々と戻ってきたステルスするヒグマさんなどは番号が確認できたが、なぜか脱走時には二期ヒグマ作成時の電子データまで根こそぎ吹っ飛んでおり、それ以外、特に無個性な見た目のヒグマたちの番号はまったくわからないという事態になっていた。 電子機器の管理をしていた布束さんと桜井さんは、この謎のデータ消失に身悶えした。 島の電力供給を担う示現エンジンの管理に定期的に訪れている四宮ひまわりちゃんも、この知らせには呆然としていた。 その上、生まれる前のヒグマの容姿と番号は、微妙に各研究員の間で覚えていた内容が異なっていた。 小佐古さんと斑目さんがそれぞれ、自分の捕まえてきたヒグマを『穴持たず14番だッ!!』と言い争っていたあたりで、有冨さんは諦めた。 『もう、二期に関しては通し番号つけるのは止めて、適当な呼び名をつけることにしよう。後で数えて40体だったら、それで合ってるから』 研究員の方たちは半ば呆れながらも、しょうがないとそれに同意した。 しかし、布束さんは今後こういう事態が起こらないように全員で管理体制を見直して徹底すべきだと、その時も口をすっぱくして有冨さんに言い放っていた。 それがたった1日前のことなのだから、怒るのは当然かもしれない。 「……In addition, いよいよそんなことをしたら田所恵が過労死するわよ。大型フェリーのチャーターで食料を運び込む手筈も、ようやく整ったばかりでしょう。ちょっとはものを考えなさい!」 「ああ、その田所さんが今そこに来ているよ。彼女の話を先に聴こうじゃないか」 「え? あ、あの、そちらのお話が済んでからで良いんですけど……」 有冨さんは私をダシにして布束さんの追及をかわすつもりらしかった。 固辞しても、有冨さんは救いを求めるように私に発言を促してくる。 布束さんの蛇のような視線が私にまで絡み付いてくるので、私はごく手短に用件を説明した。 「間桐さんの食事なんですが、点滴にビタミン入れただけじゃ体に良くないので、嚥下食を開始したいと思うんです。構いませんか?」 「うーん? ただの触媒なんだからそこまで気を使う必要があるかなぁ?」 「……有冨、一応彼らにも実験成功の際の報酬を言い含めて納得はしてもらっているけれど、私たちのやってることは拉致監禁と見られておかしくないのよ? 経腸栄養を摂らなきゃBacterial translocationの危険もあるし、人道的に最低限の接遇はして然るべきだわ」 布束さんは、その瞳に半分瞼を落として、心配そうに私へ言葉を繋いだ。 「However, あなた、そんなに余裕あるの? 40体もヒグマが増えるのだからあなたの仕事は今までと比べ物にならないほど増えるはずよ?」 「でも私、皆さんのお食事作るの楽しいですし――」 「――心配ご無用です! 皆様方にこれ以上のご苦労はかけさせません!!」 背後から、大きな声が響いていた。 振り向けばドアの入り口には、両脇にヒグマを抱えた巨大なホッキョクグマが立っていた。 「司馬深雪改め、穴持たず46『シロクマ』、脱走した同胞を連れ戻して来ましたわ。これが穴持たず47で、こちらが穴持たず48です」 「ああ、ありがとう司馬さん。これで外うろついてるのはあと一匹だけだな」 「……47番って、そんなヒグマだったかしら? もっと毛は黒くて、痩せてた気がするけれど……」 「嫌ですよ布束さん。隣で調整されていた私が言うんですから間違いないです」 有冨さんと布束さんの言葉に、そのシロクマはけらけらと笑った。 信じられないことだけれど、このクマは元々、例の司馬深雪さんというとても美人な魔術師だった。 それが自分から志願してヒグマになったというのだからよく解らない。 一期ヒグマの工藤健介さんなどのようにそれなりの目的があったのだろうとは思うけれど、聞いても『お兄様のため』だとしか言ってはくれなかった。 「二期ヒグマの取りまとめは、是非とも私にお任せください。布束さんや田所さんも、いちいちお気を配っていただかなくてよろしいですわ。 私が中心となって、今後完璧に同胞の行住坐臥は管理して見せましょう」 「それは助かるなぁ。聞いただろう布束、田所さん。これで何の心配もない」 「……四宮ひまわりにも復旧できないデータ消滅が起きるような現場で、心配なんてしてもし足りないわ。 ……司馬深雪、管理職を買って出てくれるのは有難いけれど、報告・連絡・相談は欠かさないで頂戴」 「もちろん心得ております。それでは、私は残る同胞を探しに行って参りますね」 司馬深雪さん扮するシロクマは、2頭のヒグマを抱えたまま、威厳のある声色の発声練習をしながら去っていった。 布束さんは胡乱なものを見るように暫く彼女の姿を追った後、再び有冨さんに蛇のような視線を向けていた。 有冨さんは、観念したように目を瞑って布束さんの追及に答えていく。 「……Even so, 第三期のヒグマを作る必要性はどこにもないはずよ。きちんと説明してもらおうかしら」 「まあ、あれだ。実はスポンサーからの意向なんだ。桜井がリラックマを欲しがってただろう? 穴持たず3とくまモンあたりを貸し出す代わりにそれを引き受ける契約とかも、済ませられちゃってたし。追加で所望されてるんだ。特に、失敗作だったアナログマの代わりになるようなヤツとかをさ」 「随分とありがた迷惑ね……。それにしてもあなたは、そのスポンサーとやらの言いなりになりすぎじゃない? きちんと主張すべきところは通さないと」 「雑誌掲載前の僕の『HIGUMA細胞』論文を、ネット上で見つけて莫大な支援をしてくれた恩人なんだぜ? 学究会や木原先生みたいな愚昧な輩とは違う。ちょっととてもじゃないが逆らえないねぇ」 ――まぁ、その支援金は『サラミ』っぽいんだけどさ。 ――査読(ピア・レビュー)段階で評価して支援? 怪しすぎるわよ、それ。 二人が声を落として呟いた時、布束さんの白衣でPHSが鳴っていた。 内線を受け取った布束さんは、声に焦りを含ませて有冨さんに状況を報告する。 「桜井から緊急連絡よ。最後の一体を発見したんだけれど、そいつがどうやら、岩石に擬態しながら逃走を続けていたらしくて。 擬似メルトダウナーで追っていたところ、機体の入れない森まで深追いしてしまって、コクピット外に出たところを逆に襲われたらしいわ。 今、大木の樹冠にようやく逃れて電話しているそうよ。早く小佐古たちにヒグマを捕まえさせて」 「……木に逃げたのか! それはヒグマの捕獲より、桜井の救出を優先させなければダメだ」 「なぜ?」 布束さんの報告を受けて、有冨さんはカードの束を弄っていた手を止め、思慮深げに言った。 驚く布束さんに、彼は山の一番上のカードをめくって、私たちに見せていた。 そこにはヒグマのイラストと共に、意味深な文章が記されていた。 「……そいつから走って逃げてもむだだ。追いつかれ、たたきのめされたあげくの果てに食われちまうのがオチだ。 もちろん、木に登るのは手だろうさ。そうすれば、『灰色熊』が木を倒して桜井を食っちまう前に、ちょっとした風景を楽しめるからな」 その時の有冨さんの、恐怖と歓喜が入り混じったような表情を、私は今、克明に思い出していた。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「……ほんじゃまあ、俺はちょいと用事ができたんでまた行ってくらぁ。 急に帝国に連れて来られて大変だろうが、何かあったらさっきのキングヒグマを頼りな。能力的にも知力的にも、若いがしっかりしてるやつだ」 先ほど灰色熊さんが、そう私に言い残して屋台を去っていった。 シーナーというヒグマさんの行為が怖くて胃液を吐いていた私を、彼は道中で甲斐甲斐しくいたわってくれた。 でも、キングさんのもとで養殖されていたミズクマの娘さんを一緒にもらいに行って帰ってきた後、彼はふと地面の苔を見て表情を一変させていたのだ。 不思議なリズムで爪を地面に打ちつける彼は、口調こそ、私に話しかけてくれるいつもの気楽な調子だったけれど、間違いなく獲物を狩るときの獣の顔をしていた。 二期ヒグマの灰色熊さんも、ミズクマさんも、私はそれなりに知っているつもりだった。 有冨さんは今回の実験を、私たち一般の職員には『ヒグマと人間を交流させてみる至ってほのぼのとした実験だよ』と言っていたし、実際、STUDYの研究員さん方の雰囲気はそのくらいの軽さだった。 しかし、この島の研究所は、そのヒグマたちに占領されてしまった。 あのシーナーさんが穴持たず47番なのなら、やはり司馬深雪さんが連れてきたあの時のヒグマは、布束さんの察したとおり偽者――ここヒグマ帝国で脱走中の彼らが作り出した新たなヒグマ――だったのだろう。 司馬さんは、脱走劇の最初から、このヒグマ帝国建設のことを知っていたのだ。 有冨さんの実験の内実も、シーナーさんの反逆の計画も知っていて、それでいて人間の身でありながら、人を殺す道を選んだのだ。 ――なぜ? 考えても答えは出ない。 そんなことは彼女しかわからないだろう。 有冨さんも、キングさんに殺されたらしい。 職員食堂で一緒に働いていたお姉さんたちも、私が仮眠している間に、殺されたらしい。 私に一番良くしてくれた黒人調理師のおばさんは、自ら実験に志願していて、放送に呼ばれていた。 私が今生きているのは、実験会場からとんぼ返りしてきた灰色熊さんが、私を叩き起こしてヒグマ帝国の方たちと即座に話をつけてくれたお蔭だ。 会場で出会ったというグリズリーマザーさんと、数十分もしないうちに屋台を立ち上げてくれて、色々とお世話もしてくれた。 人間と敵対しているこのヒグマの帝国で、私がいまいち殺し合いの実感もなく過ごせていられたのは、今までの幸運な巡り合わせの連続のお蔭に過ぎなかった。 布束さんや、グリズリーマザーさんたちは、一体どこにいってしまったのだろう。 ……こんな地下の、岩だらけの、ヒグマだらけの場所に一人では、心細すぎるよ。 人間を食うシーナーさん。 豹変した灰色熊さん。 今の今まで平然と私たちを騙していた司馬深雪さん。 ――やはり、ヒグマは、怖い。 それでも、やっぱり私は彼らのために料理を作らなきゃならない。生きなきゃならない。 むしろ、彼らヒグマがあまりの美味しさにヒトを食べる気もなくすような、そんな料理を作ってやるんだ。 送り出してくれた村のみんな。 私の腕を認めてくれた学園のみんなや創真くん。 毎日、私の食事で笑顔になってくれた職員、同僚、初期ヒグマさんたち。 その期待に応えるんだ! このヒグマだらけの場所で、布束さんは独り戦って生き抜いているんだもの。 私だって、甘えていられない――! そうして、気合を入れて試作の準備に取り掛かっていた私に、ふと屋台の外から声がかけられていた。 「おはようございます~。良かったわ~、本当に人間もいたのね~」 顔を上げると、そこには柔らかな微笑を湛える女性がいた。 彼女ののんびりとした口調は、私から緊張感を吹き飛ばしていった。 振り分け髪のようにした、光の加減で紫色に輝くきれいな黒髪が印象的だった。 胸元の強調されたシックなワンピースの背中に、何か船の模型のような仰々しい装置を背負っている。 頭上には天使の輪のようなリングを浮遊させており、細身の薙刀のような武器を持っていた。 マゼンタに透き通る瞳を開いて、その女の人は、私の手元に目を落とす。 「あらあら~。『龍田揚げ』の下拵えかしら~、それは?」 「はい、そうです。今から『ミズクマの竜田揚げ』を作ろうと思いまして」 立ち上げて数時間も経っていない私の屋台は、まだまだ商品の試作の途中だった。 まず初めに『麻婆熊汁』を試作してみた時に、ちょうどお客さんが何か食べるものがないかと問い合わせてきたので料理を提供はしたが、それだけでは流石にやっていけない。 新たな料理に使える食材を考えてみた時にまず浮かんだのが、この『ミズクマ』だ。 幸い、有冨さんの管理下にあったミズクマの娘さん方は、実験前も何度か料理に使わせてもらっていた。 新鮮な伊勢海老のような香りと味があって、ぷりぷりとした身は非常に美味しい。卵はトビッコのような、親しみやすい味わいになる。 ただ、生のままではあまりに歯ごたえがあり過ぎて食べづらいので、何かしら加工して提供するのが常だった。 破壊された厨房跡から使える食材を回収してきてくれた灰色熊さんから、キングさんがこのミズクマを養殖しているということを教えてもらったので、今回は急いで分けてもらってきていた。 調理台の脇の水槽に泳いでいる数匹の『ミズクマ』をしげしげと眺めて、船を背負った女の人は笑っている。 「ふぅん、大振りのシャコかウチワエビみたいな見た目ね~。これもヒグマなのかしら?」 「ええ。今下拵えしていたところですが、案外エビみたいで美味しいんですよ」 「面白そうね~。良かったら作り方を教えてもらえるかしら?」 「もちろん良いですよ。是非試食もして行って下さい」 ビニール袋の中で肉を揉みながら、私は久々にも思える平穏な会話に、胸の内で途轍もない安堵感を味わっていた。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ~ミズクマの竜田揚げ~ 【材料(2人分)】 ミズクマ(エビでも代用可) 8切れ(エビなら大8尾) 塩・酒 各少々 片栗粉 適量 揚げ油 適量 [下味のタレ] みりん 大匙1.5 醤油 大匙1 おろし生姜 少々 【作り方】 1: 「まずはミズクマの殻を剥いて切り分けます。エビなら背中に切れ込みを入れて背ワタも抜きましょうね」 「大きさはどれくらいがいいの?」 「一口~二口大でしょうか。まるのままだと食感はぷりぷりに、平たく伸ばすと、おせんべいみたいにカリッと揚がりますよ。おつまみに良いかもしれません」 2: 「次に塩と酒をふりかけて、少しおいてから水で軽く洗います。余計な臭みや水分を抜くんですね」 「このひと手間が美味しさの秘訣よね~」 3: 「水分を拭き取って、混ぜておいたタレに30分~1時間くらい漬けて下味をつけます。今回はあらかじめビニール袋の中で揉みこむようにしておきました」 「手早くできて、汚れものも少なくなるわね」 4: 「漬け汁をよく切ってから、片栗粉を薄くつけて、170度の油で揚げます。揚げ時間は、大きさや厚さにもよりますが4~6分くらいでしょうか。2~3度返してみて、からっと揚がっていれば完成です」 「油の温度は、菜箸で計るわけね。昔、よくやったわ~」 「はい。170度なら、油の中に菜箸を差し込むと、すぐに細かい気泡が上にあがってきます。あんまり大きな泡が勢い良く立ち上ってくる時は、温度が高すぎかもしれません」 【トピック】 「食べる前に、レモンを一振りしてみるとより美味しくいただけます。 タレに漬け込む代わりに、ハーブソルトなどを後付けするようにアレンジしてもいいですね」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 出来上がった竜田揚げを皿に盛り付けて、箸と一緒に隣の座席へ運ぶ。 その女性はにこやかな微笑みを湛えたまま、椅子に浅く腰掛けていた。 そして一口ほおばった彼女の口の中からは、『サクッ』という軽やかな音が聞こえてくる。 「ん~♪ なるほど、美味しいわ。身がしっかりしているから、長めに漬け込んでちょうどいい味付けなのね。 衣と中の歯ごたえが良い対比を成しているわ。……私にとって、とても懐かしい味よ~」 「ありがとうございます。何かお気づきの点ってありますか?」 「……『龍田揚げ』に関しては何も言うことはないわ~♪ でも、私はこの屋台――ええと、『灰熊飯店』の司厨長さんのお名前を知りたいわね~」 心なしかその女の人の微笑みが、一層朗らかになったように私は感じた。 今までは、同じ微笑でもその裏には微かな翳りを潜めていたようだったのが、薄れている。 「私は、田所恵と言います。……そう言えば、あなたはどうやってこちらにいらっしゃったんですか? 余りに自然な流れだったので忘れてましたけれど、ここ、ヒグマ帝国ですよ!?」 名乗った瞬間、大変なことに気づいて私は屋台の周りを見回した。 やたら落ち着いているこの女の人も、人間には違いない。でも、私はこれまでこの女の人を研究所で見たことはなかった。だから、役に立つからと生かされている類の人ではないはずだ。 今は幸いにも目に付くところにヒグマはいないが、もしここにあのシーナーさんや灰色熊さんがいたら……。 慌てる私の頬にその時、影を吐くようにな低い声が囁かれていた。 「……大丈夫よ~。よしんば『目に見えない』ヒグマがいたとしても、私の索敵網にはかかっていないから~。 ちょ~っと声を落として、座って話しましょう? ね? あなたも」 薙刀の柄に押さえられたかのように、私は彼女と向かい合って座る。 彼女は箸で竜田揚げを一つつまみ上げ、よく私に見せてから、今一度美味しそうに食べた。 「今の龍田揚げだけれど~、中身はヒグマなのよね。じゃあ、ヒグマを食べて血肉とした私はヒグマかしら?」 「……え? いえ……、人間だと、思うんですけれど、違うんですか?」 「人間で合ってるわよ。それで正しいわ」 唐突なその質問の意図を、私は理解できなかった。 それを気にも留めず、彼女はもう一度質問をしてくる。 「じゃあ、人間を食べて血肉としたヒグマは人間かしらね?」 「……違うと、思います」 「ええ、私も同意見よ」 ――それじゃあ漸く自己紹介ができるわね。 女の人は、マゼンタの瞳を輝かせて、私に名乗りを上げていた。 「初めまして、軽巡洋艦、天龍型2番艦の龍田よ。生まれは佐世保なの。 ここには、穴持たず678というらしい提督に、ヒグマ20体の骸を資材に建造されて着任したわ」 「……え、っと、え? それじゃあ、龍田さんは、今うわさの艦娘というやつですか?」 「そうなのよ。姉の天龍ちゃんがここにいるらしいけど、みんなに迷惑かけてない? 心配よね~」 「……そう言えばそんな名前の人も参加者にいたような……」 関村さん推薦のブラウザゲームで、船を背負った女の人たちが登場している話は知っていたし、そのゲームがやりたくて帝国内で不満を漏らしていたヒグマがいるらしいことくらいは私も聞き及んでいた。 それが極まって、参加者に呼んでくるどころか作ってしまうとは、なんとも色々な意味で信じられない。 龍田さん――ということは『竜田揚げ』の由来になった船の人――は、背後に向けて顎をしゃくった。 「今回私の建造を命じた提督は、つまり自分の同胞を殺して、私の血肉にしたってことなのよね~。 本人はヒグマだというのに、わざわざ相対するであろう種族の私に、私利私欲のためによ。 私は元々、日本海軍の巡洋艦として、内地を守り・戦う――引いては国・人間のために作られたというのにね~」 龍田さんは、口調も表情も変えはしないのに、その声はだんだんと私の体に纏わりつくように粘性を増してくる。 「――どうも、先に高速建造されたらしい子は、提督のことを慕っているようだけれど。まぁ私ができた時には、もう彼は地上に遁走していたみたいだし~。……よりにもよって天龍ちゃん目当てに」 彼女は、テーブルの前に身を乗り出して詰め寄ってきていた。 『天龍ちゃん』にやたら重みのある発音だったが、それを差し置いて全体的に言葉の温度が凶器じみている。 目の前の竜田揚げが一瞬にして凍結保存されそうな怖さがあった。 「ねぇ、私たちを愚弄している行為だと思わない? 当の本人はその騒動の責任も取ろうとせずに逃げているわけだし、私が仕えて慕うべき正当性の、かけらも見当たらないのよね~」 龍田さんはそう言って両手を打ち広げ、薄笑いを浮かべる。 彼女はかいつまんで、私に今までの経緯を話してくれた。 元クッキー工場で目覚めた龍田さんは、書置きの残されたヒグマ提督のパソコンとその中の記録を見て呆れ、実験の大まかな趣旨とここの内情、参加者を把握して外に出たらしい。 脇の地底湖ではビスマルクという戦艦が大量のヒグマを相手取って遊んでおり、横目でそれをスルーして話の通じそうな人間を探していたところ、一階層下にいた穴持たず118『解体』というヒグマが、親切にもこの屋台のことを教えてくれたそうだ。 解体さんは、確か桜井研究員が主に面倒を見ていたヒグマのはずだ。力が制御できず、厳重に牢へ入れられていたけれど、そんな顛末になっていたとは知らなかった。 「彼が感慨も抱けずに仲間殺しに従事してる現場を見て、世も末だと思ったわ~。 実験の内容といい国内の現状といい、この帝国にさえ忠誠を誓っていいものか微妙なところよ」 「……あの、解体さんって、第二期のヒグマだったと思うんですけど、そんな番号後なんですか?」 「今朝まで牢にいて、改修されて仕事を充てられたらしいから番号も当てなおされたんでしょう。 私も、天龍ちゃんより年上の妹だしね~。よくあることよ~」 「……あ」 そこで私は、『牢』という単語に、大切なことを思い出した。 「間桐さん! シーナーさんが正しければ、あの人はまだ無事なはずでした……! 早く朝ご飯を持っていってあげないと……」 「まだここに人間がいるのね? ちょっと私も会わせて貰える? 今後の行動方針を決めたいのよね~」 『まず第一は天龍ちゃんだけれど~』と付け加える龍田さんを尻目に、私は鍋の火力を上げていた。 ミズクマの身をすり鉢に入れ、片手で殻をコンロの火に炙る。 真っ黒だった殻が、次第に綺麗な緋色に染め上がり、香りが立ってくる。 焼いたその殻を香り付けのためにすり鉢に砕き入れ、身と共にしっかりとすり上げた。 余った殻の一部を包丁で切り割り、エビの尻尾のような形にする。 湯を張った鍋に、細長く成形したミズクマのすり身を入れ、同時に小鍋にダシをとって薄く醤油とみりんで味をつけておく。 粉に卵を混ぜて溶いたタネを、先ほど竜田揚げを作った鍋の上に、一滴だけ落とした。 その雫は、液面に落ちるや、ぱっと花が散ったように広がり、いくつもの揚げ玉となって膨らんだ。 「……190度ちょっとね。揚げ物の仕上げには最適温」 再び屋台のカウンターから覗き込んでくる龍田さんの呟きを聞きながら、私は次々と揚がってくる揚げ玉を、ダシの中へ入れて炊いた。 茹で上がったミズクマのすり身に、その衣を丁寧に貼り付け、仕上げに、切り抜いておいた殻を取り付ける。 「やっと、できました……。きっと、間桐さんも、これなら……」 「少ない食材でよくここまで心を込められるものね~。私も見習いたいものだわ~♪」 にっこりと首を傾げた龍田さんに、私も息をついて、微笑み返した。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「よぉ、今日はいい日和だなぁ、そこのあんた」 体の半分ずつが黒白に塗り分けられた熊のロボット――モノクマは、突如背後からかけられたその声に驚愕した。 島の地下の研究施設の更に一層下に掘り抜かれた一室に、そんな声は聞こえることがないはずだった。 この地下階層にて、研究所内で公式に存在しているとされているものは、示現エンジンただ一つである。 ヒグマ帝国はその隣に穴持たず118による解体施設を設けていたが、モノクマが独自に作り上げていたこの空間は誰も知るはずがない。 振り返ったモノクマの目には、興味深げに壁面のシリンダー群を眺めている、一頭のヒグマの姿が映る。 『灰色熊』と呼ばれているヒグマだった。 グリズリー、つまりはヒグマの一種を示すただの一般名詞であるが、有冨春樹はこの二期ヒグマにあえて、そんな『名無しの権兵衛』に近い、特徴のない名をつけていた。 「……どこから入ったのかな? 灰色熊クン?」 「ん~? お招きもお出迎えもなかったからよ、適当に入らせてもらったぜ?」 メインサーバーへの回線を接続しようとコンピューターのモニター前に着席していたモノクマは、灰色熊に問いかけながら注意深く立ち上がっていた。 灰色熊は笑みに諧謔を浮かべながら事も無げに嘯いていたが、決してこの一室には『適当に』入ることなどはできない。 出入り口は、地下の岩壁に擬装して完璧に隠しているし、よしんばそこを発見したとしても、江ノ島アルターエゴが直接看視している二重電子ロックを突破することはできないだろう。 分厚い鋼鉄製の出入り口の扉は、確かに穴持たず00などの強力な膂力を持つヒグマならば破壊して入ることも可能ではあるだろうが、それならそれでモノクマが気づかぬ道理はない。 現に岩壁に囲まれた出入り口は、全く開けられた形跡もなく無傷だった。 しかし、このヒグマは、モノクマの感覚に一切感知されることもなく忽然とそこに出現している。 彼は二本足で立ち上がり、穴持たず4の死体が融けているシリンダーの溶液を見つめながら、人間のようにポリポリと顎を掻いていた。 「それにしても立派な部屋作ったもんだよなぁ。そりゃまあ、シーナーみたく雑務に追われもしねぇで隠れてりゃ良いだけだから、時間はたっぷりあったのか」 「……もういいや、どうやって入ったのかは置いておくよ。キミの目的はなんだい、灰色熊クン?」 「ああ、あんたはシーナーやキングに、『穴持たず1~14は帝国に賛同しないだろうから抹殺した方が良い』って進言したらしいな。それを聞いたもんで、その抹殺対象を教えてやろうと思ってな」 「……ふぅん、というと、デビルヒグマとかメロン熊、ヒグマン子爵のことかな?」 「なんでそいつらだけしか言わねぇんだ? 他の奴らはみんな死んだのかい? まるで見てきたみたいな言い種じゃねぇか」 「……」 モノクマは押し黙って、目の前の奇怪な生物をしかと観察しようとしていた。 わざとらしい笑みを浮かべるその灰色熊は、シーナーが扇動して脱走させた40体の二期ヒグマのうちの一体のはずである。 その脱走とは、ほぼ同時期に製造された二期ヒグマたちの中で真っ先にシリンダ内で自我を持ったシーナーに、モノクマが打診した事項であった。 研究員の認識と記憶はシーナーが攪乱し、電子データはモノクマが潜入・破壊することでそれは実行された。 その目的は、研究員に気づかれぬままヒグマ帝国を建国し、研究所に対して反乱のきっかけを作ること。 脱走騒ぎが収まる前に、シーナーはヒグマの培養液を奪取し、帝国内で新たなヒグマを生み出すシステムを構築していた。モノクマがひっそりと、この部屋に独自の工房を設けたのもその折である。 シーナーはその際、信頼の置ける二期ヒグマの何体かに計画を打ち明け、実効支配者として帝国に引き込んでいた。その代表が司馬深雪扮する穴持たず46である。 ――だが、この灰色熊は、ボクに伝えられた実効支配者のメンバーには、入っていなかったはずだ――。 考えればおかしなことは多い。 この灰色熊というヒグマは、グリズリーマザーという、外来らしいヒグマを連れて、実験を中座してまで『入籍する』という口実でヒグマ帝国にやってきていた。 シーナーが扇動した脱走の時も、一番最後まで島内を気ままに逃げ回り、研究員たちを翻弄させていた破天荒なヒグマだ。それを鑑みれば、外のヒグマに一目惚れくらいしても驚くには値しない。 しかしヒグマ帝国のことは、有富らが認知していた80番以前のヒグマでは、実効支配者たちしか知らないはずである。 『研究所』に戻るならまだ理解できる。しかし、このヒグマは、反乱で荒らされた所内に驚くこともなく、即座にヒグマ帝国に溶け込んで生活を始めようとしていた。 「図星かぁ? まぁ、何体もいるんだろうさあんたは。それで自分たちで島の方々を見張って実験の様子を窺ってるってわけか。キングが把握に苦労してるってのに大層なご身分だ」 そしてなおも、灰色熊は酷薄な笑みを浮かべたままモノクマに語りかけてくる。 まるでモノクマを知っているかのような口振りだが、モノクマの立場は、ヒグマの内ではシーナーなどの支配者階級しか知らないはずだ。 帝国内で暗躍するにつけて、モノクマが自身の存在を多数に知られることは厄介極まりない。 シーナーはモノクマがことあるごとに観察しており、反乱指揮などの際も部外者に自分の存在を漏らしていないことは確認している。如何にシーナーが幻覚でその行動を隠していても、モノクマの機械仕掛けの感知装置はごまかすことができないはずだ。 ヒグマ提督や解体ヒグマに、立場をごまかしてひっそりと接触することができたのも、モノクマが念を入れて隠蔽に励んでいたからに他ならない。 「どうしたよ、なんか言ってくれよ。お一人様がこんなボックス席占領してテロの準備してると、他のお客様と店の迷惑になるんだよ。 正直言って、さっさと立ち退いてもらうか、料理の一つでもオーダーして欲しいとこなんだよな」 だが、灰色熊はせせら笑うかのように、その隠蔽工作について知っていることを言外に示唆していた。 しかもその台詞は、モノクマがヒグマ帝国の転覆を狙っていることを知って、殊勝にもそれを阻止しに出向いてきたのだというようにも聞こえる。 ――どうやって知ったか知らないけれど、消えてもらうしかないかな。 モノクマ及び研究所把握しているデータでは、灰色熊の能力は瞬時に石碑に擬態して、追跡や探索をかわすものである。穴持たず12と同様に、隠密行動には便利であろうが、決して直接戦闘に向いた能力ではない。 ――面と向かってしまえば、死熊クンより楽な相手でしょ。 モノクマはそう考えて、瞬時にモニターの陰から複数体の同型機を襲いかからせる。 完全に背後の死角を突かれ、灰色熊の体は、5体のモノクマの爪に貫かれていた。 「……?」 灰色熊は、突然の事態に、きょとんとしているようだった。 訳が分からないという面もちの灰色熊に、今度はモノクマが歯を見せて笑いかける。 「残念だったね名探偵クン。よくここまでボクの目を盗んで調べたものだと思うけど、料理になるのはキミの方だったよ」 「……ふぅん、卵の黄身料理がいいのか?」 モノクマの皮肉に、灰色熊は背中の5体の機械を一瞥して、ぽつりとそう漏らした。 瞬間、モノクマの感音装置に、電動ヤスリが高速で鋼鉄を削り落とすかのような、けたたましい騒音が鳴り響く。 続けざまに、灰色熊を刺し貫いていたはずの5体のモノクマが壁面の岩に吹き飛ばされ、機械部品の鈍色の花を咲かせていた。 「ヒグマ身中の虫のユッケ、~機械油と電子部品を添えて~。 『キミ』が喰いたきゃ自分で入れな。あんたに流れる蜂蜜は食う気も起きんから」 破壊されたモノクマたちは、皆一様に、灰色熊を刺していたはずの爪が腕ごと折れている。 刺さったように見えた機械の腕は、全て灰色熊の皮膚で破壊されていたのだった。 「いやいやいやいや! どういうことなのそれぇ!? ヒグマの皮の硬さじゃないよ!!」 「あ~あ、だから親切に教えてやろうと思ったのによぉ……」 灰色熊は、満面の笑みを浮かべるかのように口を引き裂く。 その時、モノクマは理解した。 今まで灰色熊が浮かべていたわざとらしい笑みは、この笑顔を隠すためのものだった。 彼は笑いを堪えていたのだ。 この、捕食対象に牙を剥く、肉食獣の笑顔を。 「二期ヒグマは、アタマが欠番になってるだろぉ? まぁ、島内を最後まで逃げ続けて、ただ食欲のために人間を襲い回り、実験中にパートナーをもらって屋台開くような愚かなヒグマなんざ、誰も把握する気が起きねぇのは当然さな」 「まさか……、お前が……!」 「ありがとよ、今までオレの出自も性能も行動も、調べる気を起こさないでいてくれて」 ――ヒグマ帝国の隠密が一頭、穴持たず11『灰色熊』だ。 ――帝国に邪魔なのは初期ナンバーかあんたか、さぁどっちだろーぉね? 泰然と闊歩してくる灰色熊の姿は、モノクマにはまるで何倍も大きなサイズであるかのように感じられた。 うろたえながら後退するモノクマは、次第に部屋の隅へと追い詰められてゆく。 「あり得ないよねぇ!? シーナークンがボクのことを話せるわけないのに!! アナログな脳みそしか操れないシーナークンが、ボクに隠れて行動できるはずがない!!」 「シーナーはオレのアナログな脳みそに直接話しかけられるんだよアンポンタン。あいつがあんたみたいな得体の知れないヤツにホイホイ従うとでも思ったのかい? 可愛そうだねぇ、デジタル部品の体なんか持って。ヒグマ帝国は、あんたと違って大変アナログな生活をしておりますが」 「クマーッ!!」 モノクマが叫びながら飛び掛かるや、物陰から同時に数十体のモノクマが灰色熊へと殺到していた。 しかしその瞬間、灰色熊の体は床に溶けるようにして消え去る。 「なっ……!?」 当惑したモノクマの群が静止した時、その一角は突如、天井から降ってきた巨石により押しつぶされていた。 その落石は花崗岩の塊か何かにしか思えなかったが、見る間にそれは灰色熊の姿となって動き始める。 打ち振った腕がグラインダーのように周囲のモノクマたちの部品を削り取り、直ちに機能停止に追い込んでゆく。 応戦するモノクマが状況を理解するよりも遥か先に、動くモノクマは再び先ほどの一体だけになってしまっていた。 「なんだよ……!? なんなんだよその能力は!! おかしいよ! 絶望的におかしいよ!!」 「そりゃあ簡単に解られてたまるか。シーナーと、あと、穴持たず12……ステルスだけが知ってりゃ十分さ」 モノクマは、牙を剥く灰色熊の向こう側へ、ロケットのように跳ね飛んでいた。 ロックのかかった出入り口を空中から開錠し、室外へ逃走しようと試みる。 しかし彼が扉の前に着地した瞬間、白黒に塗り分けられた頭部はすっぱりと胴体から分断されて地に落ちていた。 剥きだしになった回路からわずかに火花を漏らして、モノクマは動かなくなった。 「……食い逃げしてんじゃねぇよ。席のもの片して料金払ってからにしろ」 その出入り口には、ちょうどモノクマの首の高さに、投擲された一本の包丁が突き立っている。 柄にヒグマのオイルドボーンを使用し、刀身は地金にヒグマの爪、中子の鋲にヒグマの牙を使用した、田所恵に贈与したものと同型の逸品である。 灰色熊が灰色熊であるからこそ作り出すことのできた、『ヒグマの爪牙包丁』が、それであった。 「さぁあて、これでこの黒幕は粗方処理できたかねぇ。こいつを操ってる大元は回線上にいるんだろうから、キングがメインサーバー落としてくれているうちに完璧に壊してやらねぇと」 灰色熊は、突き刺さる包丁を悠然と回収し、花崗岩のような質感のままの自身の肌に当てた。 するとその包丁は瞬く間に体と同化して消え去る。 電子部品と油が無惨に飛び散る室内を、彼は起動したままのモニターに向けて歩んでゆく。 その一歩ごとに、鉱物質の流紋が入っていた彼の肉体は、頭から元のヒグマらしい毛並みに戻っていった。 上機嫌でモニターを覗き込んだ彼はしかし、即座に表情を硬くする。 画面にはネットワーク接続の状況が表示されており、この場にあるコンピューターは、『関村提督のPCなのです!』という名称のコンピューターを介して、ローカル及びグローバルのインターネットに接続されていた。 「……提督って、あいつか、678か! 関村製造部長のアカウント奪ってまで艦これしたかったのか! 職場で関係ねぇウェブサイト見てんじゃねぇよアンポンタン!! ゆるゆるじゃねーか!!」 灰色熊は、唾液を飛ばしながらキーボードを粉砕した。画面上に意味不明な文字列が並び、エラー音が鳴り響く。 モノクマを操っているプログラムか何かを、灰色熊はここで物理的に破壊するつもりであった。 ネット環境と隔絶されたここならば、ハードディスク上のプログラムは逃げることもできずに消滅するはずだと見込んでいたのだ。 しかし、既に帝国及び研究所内の他のコンピューターに接続されているとなれば話は違う。 プログラムはもう帝国内全てに感染を広げているに違いない。灰色熊の襲撃も思惑も知られており、データも持ち出され、今後対策を打たれることになると考えるべきであろう。 歯噛みする灰色熊の目の前で、モニターは真っ青になっていた。 そしてそこに、一件のエラーメッセージが、画面中央で大々的に映し出される。 《ボクを破壊できると思った? ごめんなさい、それ来月からなんですよ! 甘々な仲間に怒っちゃう灰色熊クンは、今度はボクが料理してあげるからね!》 文面を読み終わるや否や、灰色熊は一撃のもとにそのモニターを叩き割る。 「……オレを刺激してしまったんじゃないかと悩む必要はねぇぞ? これが普通なんだ。 法外なお客様から料理を振舞ってもらうつもりはねぇが、注文するならいつでも言ってきやがれ。 タタキか刺し身か酢の物か……。好きな料理を体に教え込んでやるよ」 口を引き裂いて顕わとなるその牙の雫に、爛々とした眼差しを湛えて、彼は笑っていた。 「オレたちの『灰熊(グリズリー)飯店』は本日開店だ! 御来店、お待ち申し上げるぜ!!」 【???(モノクマの工房) ヒグマ帝国/午前】 【灰色熊(穴持たず11)@MTG】 状態 生物化 装備 無し 道具 ヒグマの爪牙包丁 [思考・状況] 基本思考 ヒグマ帝国と同胞の安寧のため、危険分子を監視・排除する。 0:HIGUMA発祥時からの危険人物であるモノクマを抹殺する。 1:シーナー、キングらと迅速に状況を連絡・共有し、モノクマやヒグマ提督を封殺する方策を練る。 2:ここで培養されている得体の知れない生命体はどう処遇するべきか……? 3:これ、実効支配者全員で対処しねぇとまずくないか? 4:同胞の満足する料理・食材を、田所恵と妻とともに探求する。 5:蜂蜜(血液)ほしい。 6:表向きは適当で粗暴な性格の料理人・包丁鍛冶として過ごす。 [備考] ※日ごろは石碑(カード)になってます。一定時間で石碑に戻るかもしれないししないかもしれない。 ※2/2のバニラですが、エンチャントしたら話は別です。 ※鉱物の結晶構造に、固溶体となって瞬時に同化することができます。鉱物に溶け込んで隠伏・移動することや、固溶強化による体構造の硬化、生体鉱物を包丁に打ち直すなどの応用が利きます。 ※ヒグマ帝国のことは予てよりシーナーから知らされており、島内逃走中にモノクマやカーズが潜伏しそうな箇所を洗い出していました。 ※実験は初めから、目くらましとして暴れまわった後、適当な理由をつけて中座する段取りでした。 【モノクマ@ダンガンロンパシリーズ】 [状態]:万全なクマ [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:『絶望』 0:ボクのボディをこんなに破壊してくれちゃって……。灰色熊クンには後できつい『オシオキ』をしてあげなきゃね。 1:前期ナンバーの穴持たずを抹殺し、『ヒグマが人間になる研究』を完成させ新たな肉体を作り上げる。 2:ハッキングが起きた場合、混乱に乗じてヒグマ帝国の命令権を乗っ取る。 [備考] ※ヒグマ枠です。 ※抹殺対象の前期ナンバーは穴持たず1~14までです。 ※江ノ島アルターエゴ@ダンガンロンパが複数のモノクマを操っています。 現在繋がっているネット回線には江ノ島アルターエゴが常駐しています。 ※島の地下を伝って、島の何処へでも移動できます。 ※ヒグマ帝国の更に地下に、モノクマが用意したネット環境を切ったサーバーとシリンダーが設置されています。 サーバー内にはSTUDYの研究成果などが入っています。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ピチピチと、小魚が水面に跳ねるような音が、目の前に置かれたバケツから聞こえてくる。 痛みと魔力消費で気絶していたのか――。と身を起こそうとして、間桐雁夜は自分の体調の異常を察知していた。 いや、むしろそれは異常とはいえない。 雁夜の『正常な』状態からすれば、今までこそが異常だったのだ。 「――『刻印虫』が、全く励起してない……」 間桐雁夜が即席の魔術師として聖杯戦争に参加するに当たり、戸籍上の祖父・間桐臓硯から体内に植えつけられたのが刻印虫である。 術者の肉を食らう代わりに擬似的な魔術回路として機能するその虫が、沈静化していた。 魔力消費の激しいサーヴァントであるバーサーカーを現界させている間は、雁夜が悶絶する程の激しい痛みを催させるのが常だったというのに、彼らはまるで消え去ったかのように鳴りを潜めている。 よもや自分のサーヴァントが消滅したのかとも思ったが、そういうわけでもないらしい。 魔力経路(パス)は繋がっているのに、現在のバーサーカーは、何故か雁夜からの魔力供給を一切受けずに行動できているようだった。 使い魔である『視虫』を飛ばせば、その理由も窺えるかも知れなかったが、この研究所に拉致されてきた時点で『翅刃虫』共々、余計な使い魔は剥奪されていた。 相変わらず左半身は思うように動かないが、この数日に比べ、体は見違えるように軽く感じる。 クッションの利いたウレタン塗床の地面に座り直し、間桐雁夜は改めて自分の置かれている環境を見回した。 ここは、STUDYの研究所に設えられた、魔術師用の保護室だ。 コンクリートの壁に、エアタイトな扉。一応開放感を損なわないように、正面の観察廊下にはガラス障子が嵌め込まれている。 その扉に鍵などはかかっていない。しかし、それら壁材の全てには結界が施されていた。 許可された人物しか通過できず、しかも内部では指定された魔術以外の行使をできなくさせるという、ややこしい術式の結界だ。 研究所にいた司馬深雪という魔術師が構築したもので、魔力の供給源は雁夜たち拉致された魔術師自身である。 そのため、自分の魔術で自分の行動を封じられていることになり、雁夜の他に集められていた聖杯戦争のマスターたちでも、この結界を解除して脱走することはできなかった。 だが、今改めて廊下の正面や斜向かいを窺ってみても、そこには誰もいない。 記憶が確かなら、正面にはケイネス・エルメロイというランサーのマスター、斜めには言峰綺礼というアサシンの元マスターがいたはずだ。 牢の扉が強引に破られているので、もしや力ずくで破壊して脱出したというのだろうか。 確かに、物理的に結界の要を破壊してしまえば逃げ出すことは可能だろうが、外にはヒグマや研究員が見回りに歩いており、もう実験も始まっているはずだ。なぜ、彼らは今になって逃げたのか――。 その時、雁夜はガラスの向こうに、こちらへ歩いてくる二人の少女を見た。 一人は、いつも雁夜たちに食事を提供してくれる給仕係の少女だったが、もう一人の、黒いワンピースを着て物々しい機械を背負った少女には見覚えがない。 彼女たちは自分の部屋に来て扉をノックし、あろうことかその扉を開けて入ってきた。 普段なら結界の効力を切らないように、食事も扉の小窓から提供されていたのだが、どうしたのだろうか。 「おはようございます間桐さん。今日は体調がいいみたいですね」 「あ、……ああ。確かにそうだけど……一体どういう風の吹き回しだい、恵ちゃん」 彼女が自分の部屋へ入りに来てくれたのは、碌に食事を摂れなかったごく初めの期間だけだった。 当時、雁夜は全身が刻印虫に犯され、半死人の態だった。 固形物は飲み込むことすらできず、消化管は壊死しかけて蠕動することもなく、栄養分は末梢静脈から点滴で賄うしかなかった。 しかし、そんな雁夜に、少しずつでも経口食のリハビリを施してくれたのが、給仕の田所恵だった。 初めは、重湯だった。 スプーンでひと匙ずつ、憔悴した自分の口に、彼女は流し入れてくれた。 それでも次の日、雁夜は墨汁のような下痢と激しい腹痛に苛まれた。 向かいのケイネス・エルメロイは、そんな雁夜を見て馬鹿にするだけ馬鹿にした。 遠坂時臣にも似た、魔術師然とした鼻持ちならないプライドで、彼は他人を見下し続けなければすまないようだった。 自分も半身不随のくせに、喫食のできない雁夜に向けて、やれパスタがどうのカリーがどうのカツレットがどうの、時計塔にいた頃は許婚がもっと旨い料理を作ってくれただの、毎食毎食、料理の香気と惚気とを扉の小窓から最大限に振りまいて自慢してきたのだ。 何度ぶち殺してやりたいと思ったことか。 重湯すら摂取のままならない雁夜にとって、スパイスや揚げ物は、遠い日の恋しい記憶に紛れた幻想になりつつあった。 ケイネスは周りにいた言峰、ウェイバー、衛宮ら他のマスターにも罵声を浴びせていたが、彼らは利口にも事を構えるまいと沈黙を守っており、雁夜に至っては反論も激昂もする体力がなかった。 ――いつか絶対にヤツより旨いものを喰って、その姿を逆に見せつけてやる……! 地脈から魔力を吸い上げる術式に魔術回路を酷使されていた雁夜にとって、そんな意思が、いつしか彼の生きる支えとなっていた。 聖杯戦争とこの実験の参加理由でもある『遠坂桜の救出』のためにも、ここで雁夜は死ぬわけにはいかなかった。 毎日、水分だけは十分に飲むようにした。 刻印虫が騒ぐ度に吐いてしまう体液を補うために、点滴の成分も調整してもらった。 できるかぎりゆっくりと、臓硯や時臣を恨むように、遠坂桜や葵を想うように、唾液が口いっぱいになるまで全ての食事を噛み続けた。 そしてケイネスに笑われながら、雁夜の食事は日毎に進化していった。 重湯。 具のない野菜スープ。 グレープゼリー。 三分粥。 水ようかん。 卵スープ。 五分粥。 枝豆のすり流し。 卵だけの茶碗蒸し。 七分粥。 かぼちゃのムース。 野菜のテリーヌ。 魔術回路が傷むたびに吐き戻してしまっても、腹痛と下痢に襲われても、破壊された味覚に何も感じられなくても、彼は生き延びるために食べ続けた。 正面にいた相手がもし遠坂時臣であったならば、ここまで冷静に雁夜は執念を燃やせなかった。 見つけた瞬間に錯乱し、結界越しに相手を呪殺しようとして憤死するのがオチだっただろう。 それが今や――。 「遅くなりましたけれど、どうにか、今の間桐さんなら食べられるんじゃないかと、工夫しましたので。 出汁だけとった薄味の熊汁と、全粥。それと――」 「……これは」 田所恵が持ってきた朝食の膳には、3つの食器が並んでいた。 椀に注がれた、温かな湯気をくゆらせる味噌汁と粥。 そしてもう一品。 「――海老天じゃないか……!!」 「はい。どうぞ食べてみてください」 間桐雁夜は、震えながら高脚膳の上の箸を掴んだ。 しっとりとつゆを吸ってシズルに満ちた衣を挟み、その一尾を抱え込むように口へ運ぶ。 噛み切ったその身が口中で勢い良く跳ねて、その滋味を雁夜の鼻腔いっぱいにまで立ち上らせていた。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 日差しが降り注いでいた。 「あ、お、おおああああぁああぁあぁぁ……!」 間桐雁夜は、目の前に、遠坂葵の微笑みを見た。 遠い日の公園が、彼の口の中に広がっていく。 午後3時のお昼下がりの、晴れた空に照り映える、揺れる日差しの温もりがそこにあった。 遠坂凛の、遠坂桜の、無邪気な笑顔が、噛み締めるたびに柔らかな衣から溢れてくる。 歯触りを残しながらも簡単に解れてゆくエビの身には、遠坂葵の白い掌のような優しさがあった。 誰にも傷つけることのできない、無謬の幸せ。 その一幕が、ひたすらに人を思って作られたこのてんぷらに再現されていた。 「――……うめぇ」 雁夜の眼に、涙が溢れていた。 機能を失ったはずの濁った左眼からも、熱い雫が零れてくる。 飲み下したてんぷらは、萎縮し狭窄した食道をも労わりながら撫でてゆく。 刻印虫に荒らされた胃の中にも、活力を取り戻させる。 着実に再起してきた雁夜の肉体に、一尾の海老天が、その一陽の来復を証明させていた。 続けざまに飲み込んだ味噌汁は、薄い味だということが信じられないほど力強かった。 ヒグマ肉でとられたダシは、本来ならば雁夜の肉体を傷めるほどに苛烈なえぐみを持っている。しかし、合わせる味噌には黒大豆が用いられていた。 黒大豆味噌の持つ甘味が、その苛烈さを気品ある野趣に収斂させ、むしろ雁夜の意気を後押しさせる。 遠坂時臣が真人間であれば、このような風格を持っていたかもしれない。 葵を幸せにしてくれると信じて送り出した当時は、雁夜の印象の内で、時臣はそんな優美で寛容な威風を備えていた。 賛辞の代わりに一口ごとに涙を零して、間桐雁夜は膳の上の食事を完食していた。 人心地をつく彼に、田所恵は微笑みながら問いかける。 「……間桐さん、体の調子が良かったら、保護室の外に出ませんか? ここは危ないので、一緒に行きましょう」 「え……? どういうことなんだい? そう言えば、他のマスターたちはみんないなくなってるみたいだけど……」 「研究所のヒグマさんたちが反乱して、ほとんどの人が食べられちゃったんです。生きている人は、布束さんと、あと……そこの龍田さんくらいにしか出会っていません。 私のお店で、従業員として働くということにしておけば、当面の安全はどうにかなるかと思いますので……」 雁夜は声を忘れた。 一瞬どういうことか理解ができなかったが、それならば強引に破られている部屋の扉のことも腑に落ちる。 まったく励起していない魔術回路の件も併せて考えるに、地上にいるバーサーカーにも何か異変が起こっているのではないかと思われた。 「……今、あなたの操る艦船は、あなたの内燃機関から馬力を受けずに動いているってことなのね?」 呆然としたままだった雁夜にふと、今までずっと周囲を観察していた女性が、声をかけていた。 龍田という名の奇妙な出で立ちの少女は、雁夜が刻印虫を吐き戻していたバケツを指差す。 「詳しくは解らないけど、あなたは自分の肉を燃料に、その虫をエンジンにして船を動かしていたからそんなに憔悴しているんでしょう? その様子を見るに、体調が戻ったのはついさっきのようだし~。あなたが疑問に感じているのはその理由なのよね?」 「あ、ああ、そうだ……。俺のバーサーカーは魔力消費が激しくて……、呼び出した深夜から悶えていたんだ。もしかして今体調が戻ってることも、何かそのヒグマたちに関連してるんじゃないかって……」 「恵ちゃん、この帝国と研究所の近辺に、何か莫大な馬力を生み出せる機関があるかしら~?」 話を振られた恵は、一拍の間を空けて、その機関に思い至った。 そして見る見るうちに、その顔が青ざめてゆく。 「……示現エンジンです。この研究所と、島内の電力全てを賄う装置が、ここのさらに地下にあります。 今日はそこに、管理人の四宮ひまわりちゃんって子も来てるはずなんです! もしかすると、間桐さんのサーヴァントも、示現エンジンも、誰かに乗っ取られてるんじゃ……!」 「バーサーカーに呼びかけてもコントロールが効かないのはそういうことか……! 行こう、恵ちゃん! 案内してくれ!」 恵の肩を抱えていきり立つ雁夜の進路が、細い薙刀で塞がれた。 ガラス障子越しに廊下の様子を窺う龍田が、ゆっくりとした口調で彼らをたしなめる。 「そう焦らないのよ~。私ならともかく、半病人のあなたが憶測だけで戦いにいくつもり? もうちょっと、あんなふうにまともな外交手段を思いつかないのあなたたち?」 龍田が指す廊下の向こうからは、不思議な淡い光が走ってきていた。 天井、壁面、床のすみに生えている苔が、その薄緑の光を伝達するように明滅しているのだった。 その苔の一群の発光は、帯のように整然とした波を形成し、かなり速い速度を維持したまま保護室の前を流れていった。 「今の、何かの通信でしょう? 恵ちゃん、暗号の解読法知らない?」 「通信……。あ、なるほど、見たことあります」 それはヒグマ帝国内で、時折流れてくる不思議な苔の発光である。雁夜も朦朧とした意識の中で、今日になって何度か研究所内にも同じ光が流れてくるのを見ていた。 灰色熊が田所恵の元を去る寸前にも、地面にその光が流れており、灰色熊はそれを見て数度脚を鳴らし、それを観察して屋台から立ち去っていた。 その時の恵には、発光現象と灰色熊の行動に繋がりを見出せなかったのであるが、龍田の推測通りそれがメールのような通信だと思えば辻褄が合う。 雁夜と龍田と共に廊下に出た恵は、記憶の中のリズムを思い出して、その通りに壁面の苔をノックしてみる。 ――コーンコーントントンコーン、トントントン、トントントンコーン。 すると、壁を叩いていた恵の指先を伝って、何かねばねばとしたものが彼女の腕に這い上がり、文字を形成し始めていた。 「……粘菌みたいだな、それは。発光していたのはシアノバクテリアかなにかだ」 雁夜の呟きに合わせ、3人は一斉にその文面を覗き込んだ。 『カノモノネツトヲオカスカイセンテ゛ータテ゛ンケ゛ンソウサコフ、ハイイロクマ、スクヘ』 「『彼の者ネットを侵す。回線・データ・電源、走査乞う。灰色熊。至急返信』ね。完全に電信だわ~」 「菌類の走性を利用した通信魔術かな……。間桐にも虫を使った似たような魔術があるし。 苔類やバクテリアにソリトン波として情報を伝達させ、通過した後の粘菌に文面を記録していくのかも」 「……とにかく、示現エンジンが危ないのは本当のことみたいですね……」 「それで、この国内でもその動きは危険視されているってことみたいね。良かったわ~、ヒグマにも話の通じそうなのがいて」 龍田は即座に田所恵の腕へ、何度か試すように、リズミカルに指を置いていた。 すると直ちに、ねばねばとした薄黄色い物体は壁面に戻っていく。 その法則性を確認した龍田は、にっこりと笑みを湛えて雁夜と恵に振り向いた。 「いいわよね? この『灰色熊』って子に協力する形で。一石で二鳥にも三鳥にもなると思うけれど~?」 「はい! ひまわりちゃんが心配です、行きましょう!」 「ああ……。とりあえず今は、俺のサーヴァントの状態が知りたい……!」 柔らかな笑みを浮かべたまま龍田は踵を返し、恵を先導させて豁然と歩き始める。 歩みながら伸ばす指先は、律動的なリズムで、その壁に素早くメッセージを走らせていた。 『マトウタトコロトエンシンタンサニムカフ(アイテ)、カンムスタツタ』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 『といっても一匹だけなんだけどね。穴持たず47ことシーナーさんが該当するよ』 『どんなヒグマだ?』 『津波を限定的に止めれるから、すんごい強いよ。見つけたら逃げるか逆らわないのが賢明かな』 天龍の首輪から聞こえてきた会話を盗聴して、キングヒグマは危うく、差し入れてもらった熊汁を噴き出すところだった。 研究所の隅で飼われていたミズクマの娘たちの管理をも引き継いでいた彼は、料理の試作をするという灰色熊らの申し出に快く応じていた。 その引き換えに田所恵から温かな労いと熊汁を頂戴して、思わぬ役得に上機嫌だったキングヒグマにとって、このヒグマ提督の発言は不意打ちにも程があった。 島風と連絡を取っていたヒグマ提督が、同じ艦娘だからと、参加者である天龍にぺらぺらと情報を喋っているのだ。 核心に触れていないとはいえ、よりにもよってシーナーのことを暴露するとはどういうつもりなのか。 強さを自慢したいのかもしれないが、組織運営に余計な驕りは必要ない。 ――これだからNo.678は信用ならないんだよねぇ……。 ヒグマ提督本人は実効支配者から信頼されていると、どこをどう勘違いしたかそう思い込んでいるが、実際は実効支配者が温情で遊ばせてやっているだけにすぎない。 ヒグマ製艦娘と彼らは持て囃しているが、結局その娘は人間の少女であるわけなので、ヒグマの力をもっただけの人間である。むしろ厄介の種になる可能性が高い。 驚愕と苛立ちを覚えながらその会話を聞き込んでいるうちに、キングヒグマは更に信じられない事項を耳にする。 『一つは参加者が逃げないようにと、外部からの介入を絶つ為に海上をパトロールする事。これは穴持たず56、ガンダム君とミズクマに任せてある。 そしてもう一つ、増えすぎた参加者の殺害。ちなみにそのどちらにもぜかましちゃんは関与しないよ』 ミズクマを通して穴持たず56に指示を送ったことは、現状では、その場にいた自分とシーナー、先ほど口頭で伝えた灰色熊しか知り得ないことのはずだった。 まだ、シバやシロクマにも伝達してはいない。ましてや口の軽いヒグマ提督になど、とてもじゃないが教えられる事項ではない。 信じられないことだが、ヒグマ提督は、島内の情報管理を一手に引き受けているキングヒグマの知らない経路で情報を得ているようだった。 『指令。首輪を解除できるポイントを教えてもらったよ。天龍も来ていいって』 『そうか……首輪を解除できるポイントを……、んなぁっ!?』 『D-6に行けって。電波が妨害されてるから爆発しないし、解除する道具もあるらしいって』 『じゃあ善は急げだな! D-6に行くぞ!』 んなぁっ!? と言いたいのはこちらの方である。 よりにもよって首輪の解除方法を教えるなど、気が狂っているとしか思えない。 情報の入手手段といい、節操のない艦娘への入れ込みといい、最早看過できない。 ――それにしてもどうやって、この情報を知った……? 島風を作成した時にもヒグマ提督は、キングヒグマが管理下に置く研究所のセンサー類とは別経路で、火山における時相の歪曲を知っていたきらいがある。 島風作成時の進言は軽く流してしまっていたが、その時点から彼の情報網は異常だったのだ。 キングヒグマは、盗聴する音声に耳を澄ませながら、研究所内のローカルエリアネットワーク、島内のセンサー類、各首輪の位置などを、今一度再走査し始めた。 しかし、1時間近くかけて隅々まで探査をし直しても、自分の把握するネットワーク上に怪しい点は見当たらない。 ――ヤイコさんなどの電気系統に詳しい方ならば、もう少し調査できるのかねぇ……? 電気系統と言えば、島内の電力を一手に賄っている示現エンジンである。今日はそこに管理人が泊まり込みで来ているはずなので、適当に趣旨をはぐらかして協力してもらうことも一つの案として考えられた。 ヒグマの中に機器類に明るい者が少ないと、こういうときに苦労する。 本来は帝国の内情に詳しく信頼の置けるヒグマだけで管理したいところなのだが、ヤイコも、次善で布束も、両名ともに無線LANの買出しに向かっているはずだった。 ミズクマからの報告で無事は確認できたが、津波の影響もあり、帰ってくるのは遅くなるだろう。 ――無線LANね……。 研究所からは、先の両名のおかげで、コンピューターの内蔵LANとメインサーバーを起動さえすれば、グローバルインターネットに接続が可能なはずだった。 現状で確認できていない情報入手手段といえば、それくらいである。 しかしメインサーバーも立ち上げておらず、ましてや帝国内にいるヒグマ提督が、インターネットに接続できるわけはないだろ――? 頭の半分で自分のしょうもない考えを否定しながらも、キングヒグマは研究所のインターネットアクセスを有効にした。 その瞬間のことである。 『――げっ』 名称不明のフリーWi-Fiスポットに、強制的にアクセスを繋げられていた。 即座に、何らかの大量のデータが送受信され始める。 『おいおいおいおいおい!! なんなのこの回線!?』 こちらに何らかの不正アクセスが行なわれているのは間違いない。 毒を食らわば皿まで。 キングヒグマはネットワークに入りこみ、接続されている端末を探査し始めた。 既に、ネットに自動接続する設定になっていた施設のいくつかは、この未確認アクセスポイントに繋がっているらしかった。 そしてその他に見つかった端末が3つ。 『名称未設定』 『示現エンジン管理用』 『関村提督のPCなのです!』 ――これは拙いって!! 恐らく、このアクセスポイントを設置した何者かのパソコンが『名称未設定』。 そして、その者はヒグマ提督をそそのかして、関村部長のコンピューターを回線に繋げさせた。 クッキー製造工場などの施設にも侵入を広げ、ついには示現エンジン管理用のコンピューターにまで入り込んでいたに違いない。 「ガアアアアアアァッ!!」 キングヒグマはそれを確認するや、全力でコンピューターの電源ボタンを押し込んだ。 案の定強制終了しなかったコンピューターの電源コードをコンセントから引き抜き、同時に筐体からハードディスクを引きずり出して隔絶する。 モニターは一瞬ノイズが映った後に、真っ暗になっていた。 ――『例の者』だ。モノクマだ。我々が開発される以前から存在しており、シーナーさんに反乱を唆したらしいあの者以外に、こんなことをできるヤツはいない!! 研究所のコンピューターを破壊してしまった今、いよいよ使用可能な情報源は、首輪からの電波送受信と盗聴システムのみである。 放送機材も盗聴も、一旦コンピューターを経由していたのを、ただのアンプに改めて有線接続し直す必要があるだろう。死亡者のリストも手書きか何かで作り直す必要がある。 ――いいですよ。望むところですよ。私がなんで主催に代わり得たのか、その理由を見たいなら、見せてあげますよ!? キングの纏う気迫が一変し、瞬間、研究所内にぞわりと何かが蠢くような空気の対流が起こった。 湿気の多い地下の空間で発生していた、研究所内のカビや苔が、震えているのだ。 そして、モニター前から立ち上がったキングが脚を踏み鳴らすと、そこから薄黄色い文字で、ずらりと死亡者の一覧が床に描き出されていた。 その時、研究所の壁面の苔に、淡い光の帯が一瞬走ってくる。 そこで床を規則的なリズムに叩いたキングの前足に、黄色い粘菌の一群が這い上がる。 しかしその菌は、明確な文字を形成するわけでもなく、不定形のままである。 それをキングは改めて、周囲から見えないように身の影に隠したまま、先ほどとはまた違うリズムで腕を叩いた。 そうしてようやく粘菌は文字列として移動を初め、解読可能な形態となる。 『ワレ6スヒノアマタカンムスツクルヲキクシロクマトムカフイソキホウコク、シハ」」キンク』 ――『我678の、数多艦娘作るを聞く。シロクマと向かう。急ぎ報告。シバ。対象:キング』。 ――よし、シバさんがヒグマ提督のところには向かってくれたみたいだ。となると、後はモノクマ本体! キングヒグマは穴持たず48からの無駄のない文面を読解するや、粘菌を床に戻し、そこを高速で打鍵し始める。 これが、穴持たず204『キングヒグマ』の持つ能力であった。 菌類や藻苔類を操り、ヒグマ帝国に紛いなりにも畑を作り出した功績が、彼をしてヒグマ帝国の象徴地位を不動のものにさせていた。 そして彼は実効支配者間でのみ情報伝達ができる秘匿性・利便性の高い通信手段として、粘菌コンピューターと藻苔を組み合わせたこの機構をシーナーの依頼で組み上げていた。 一定の共通リズムでバクテリアに刺激を加えることで、生物的に暗号化したメッセージを研究所と帝国全体で送受信することができ、指定対象のみが知る固有リズムでしか文面の開かない、二重暗号化した文章を送ることも可能である。 機械的手段によらない、シーナーの幻聴とこの粘菌通信こそが、今までのヒグマ帝国における秘匿性・高速性に富んだ支配者間の真の情報伝達を可能にしていた。 当然であるが、ヒグマ提督を初め、一般的なヒグマも研究員も、この通信手段の存在は知らない。 何も知らない者がこの通信を見ても、時たま壁や床の隅のカビや苔が薄ぼんやりと光るだけの現象にしか思われず、怪しいと思っても、符丁のリズムと開封法を知らない限り何も知ることはできない。 『カノモノアラワルソウトウコフチカカイソウ、キンク、ヘマ」」ハイイロクマ』 『彼の者現る。掃討乞う。地下階層。キング。返事待つ。対象:灰色熊』と打ち込み、仕上げに数度また地面を叩いたキングのつま先から、薄緑の光が部屋の外へと帯状に流れていった。 これで数分とたたずに、灰色熊が帝国内のどこにいてもこのメッセージが届くはずである。 盗聴でモノクマが出現したらしい会話を聞き、キングが真っ先にいぶかしんだのはその潜伏場所である。粘菌と苔の存在範囲は、即ちキングヒグマと実効支配者の観察可能領域である。 海食洞からクッキーババアの工場まで、その気になれば綿密な連絡を取りながら調査ができる。 即ち、未だに島内にモノクマが存在しているのならば、それは『苔や菌類が存在しないか、非常に少なく保たれている空間』ということになる。 ヒグマ帝国と研究所において、その場所は1つしかない。 管理人の四宮ひまわりが丁寧に保守管理を行なっている、示現エンジンとその存在階層なのである。 精密機器に湿気は大敵であるとの理由で、彼女は徹底した換気と清掃を、ヒグマ帝国発足前から行なっていた。 本日未明の反乱時にもヒグマたちの立ち入りを躊躇させるほど清潔に保たれた空間に、キングヒグマの粘菌は住み着くことができなかった。 よって、モノクマが潜んでいるとすれば、その階層のどこかに、巧みに身を隠して部屋を作っているものと思われる。 ここを探査できる能力を持つヒグマは、灰色熊だけなのだ。 コンピューターなしでも実験の運営が続けられるようキングヒグマが内装の調整をしていると、早速その灰色熊からと思しき苔の光が届いていた。 文面を開いてキングは驚愕する。 『彼の者ネットを侵す。回線・データ・電源、走査乞う。灰色熊。至急返信』 想定しうる中でも最悪の状況になったと言える。 彼は、モノクマを取り逃したのだ。その上で連絡を優先して階層を上がり、指示を待っているようだ。 電源を落としている所内のメインサーバー以外の全ての電子機器は、現在モノクマの影響下にあると思って間違いないだろう。 モノクマがいつから存在しているか分からない以上、下手をすると最初からメインサーバーも侵していたと考えられなくもない。 そうでないことを願うキングヒグマに、続けざまに光が届いた。 文面は、今まで送られてきたもののいずれともニュアンスの異なる、手馴れたものであった。 『マトウタトコロトエンシンタンサニムカフ(アイテ)、カンムスタツタ』 ――『間桐、田所とエンジン探査に向かう(安心せよ)。艦娘・龍田』……!? ヒグマ提督が建造したという艦娘が送ってきたのだろうか。 しかも、虜囚である間桐雁夜、料理人の田所恵とも行動を共にしているらしい。 通信の解読法は、田所恵が灰色熊から聞いていたのかも知れないが、灰色熊が一斉送信した文面を直ちに見て、協力的に即応したとしか思えない迅速さであった。 元々は和文のモールス信号を元に暗号を構築していたので、艦娘には親しみがあったのかも知れない。 そこには、無駄を切り捨てながらも、符牒で『安心せよ』と丁寧に送ってくる配慮が見受けられた。 ――これは、信頼に足るかも知れない。ヒグマ提督の遊びも、たまには役立ってくれるか……? キングヒグマは即座に『龍田の武運を祈る。手すきの者は返信・協力せよ。キング』と打った。 艦娘とやらの信頼性を見るいい機会である。追々、シバ・シロクマの両名からも連絡が来るだろう。 彼は胸を撫で下ろして、部屋の隅の水槽に餌をやりに行く。 増やした苔を散らし入れてやると、ミズクマの娘たちがパクパクとそれを食べていった。 【ヒグマ帝国内:研究所跡/昼】 【穴持たず204(キングヒグマ)】 状態 健康 装備 なし 道具 なし [思考・状況] 基本思考:前主催の代わりに主催として振る舞う。 0 島内の情報収集。 1 キングとしてヒグマの繁栄を目指す。 2 電子機器に頼り過ぎない運営維持を目指す。 3 モノクマ、ヒグマ提督らの情報を収集し、実効支配者たちと一丸となって問題解決に当たる。 4 ヒグマ製艦娘とやらの信頼性は、如何なるものか……? [備考] ※菌類、藻類、苔類などを操る能力を持っています。 ※帝国に君臨できる理由の大部分は、食糧生産の要となる畑・堆肥を作成した功績のおかげです。 ※ミズクマの養殖、キノコ畑の管理なども、運営作業の隙間に行なっています。 ※粘菌通信のシステム維持を担っています。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 涼やかな空調の風が、チリ一つない清浄な空間を撫でる。 その虚空にふと、少女の丸みを帯びた呟きが響いた。 「……有冨さんって、結局何がしたいんだろ?」 ヒグマ帝国の地下深くのとある管理室で、卓越した知性と天使のごとき美貌を兼ね備えた天才少女、四宮ひまわりは大きなモニターを眺めていた。 有冨春樹から、彼女は島の発電機に使っている示現エンジンの定期点検を任されているのだ。 本来は開発者の一色博士か、ブルーアイランド管理局長の紫条さんなどが管理するのが筋だろうが、『その頭脳を買って』ということで彼女に依頼が来ていたのだった。 まあ、小旅行がてら北海道で小銭稼ぎができ、前々から興味のあった示現エンジンに触れるというのも魅力的で、特にひまわり自身に文句はなかった。 住み込みで働いているらしい田所恵ちゃんとも仲が良くなり、今回はついに実験本番ということで、実験終了まで24時間泊り込みの3食賄い付きという、労働基準法も真っ青な好待遇に、彼女は嬉々として島へやって来ていた。 しかし実験中になにかトラブルがあったのか、数時間前に研究所のメインサーバーが落ち、管理室でもネット回線が遮断されたかと思いきや、今度は得体の知れない新規サーバーから不正アクセスを食らい続けている。 初めこそひまわりは侵入に対して即座に防御策を講じ、ネット上の常駐プログラムらしい何かと丁々発止の防衛戦を繰り広げていた。 だが、そのプログラムの侵入パターンと戦術は、あまりにも人間じみた臨機応変さに富んでいた。 ――もしかすると、これは有冨さんたちのプログラムなのかな……? ひまわりはそう考えるに至り、防衛を止めて、そのプログラムの動向を観察することにした。 どうやらそれは、島内にいる沢山のロボットの遠隔操縦をメインのルーチンとしているらしい。 プログラムは、エンジン管理室の容量の大きいコンピューターと、示現エンジンからの電源の多くを必要とするために侵入してきたもののようだった。 そのため、これは有冨さんがトラブルの対処として送ってきた新規プログラムなのだろう、とひまわりは結論付けていた。 だが、よくよく観察を続けるうちに、ひまわりはおかしな点に気づく。 プログラムが行なってきた作業履歴の中に、世界中の銀行口座にアクセスした履歴があるのだ。 そしてその中から、1円未満の切り捨てられる利息を、集めてきていたらしい。 「これって、サラミ法だよね……? でも、有冨さんとこって、スポンサーいるんじゃなかったっけ」 収集された金額は、この島を維持管理するにあたって十分と言えるほどの莫大なものである。 もし有冨春樹がこのプログラムを作っていたのであれば、そもそもスポンサーなどいなかったということになる。 また、もしこのプログラムがスポンサーのものであるならば、この不正アクセスは本当に、スポンサーとやらからの不正アクセスだということになる。 「だいたい『ヒグマと人間を交流させてみる至ってほのぼのとした実験』っていうのも胡散臭かったからなぁ……。 ほのぼのとした実験で40体分のヒグマのデータが、復旧できないレベルで破壊されるって、どんなハッカーに狙われてるんだか……」 最早、今まで研究所で言い含められてきた事柄のどれが真実でどれが嘘だったのか、よく分からなくなってしまっている。 友人の黒騎れいも実験に参加しているようなので、もし実験が危険なものだったり、ヒグマが暴れていたりするのならば、ちょっと研究員に物申さなくてはならないだろう。 深夜から管理室に篭りっぱなしで作業をしていた彼女には外の様子も窺えないが、そう言えば廊下や隣でやたら騒音が立っているようにも感じる。 「なにより、朝ごはんの時間ってとっくに過ぎてるよね……。恵ちゃんどうしたんだろ……」 一度食べたらもう帰れなくなるほど美味しい田所恵の料理は、泊り込みにおける期待の4割程度を占めていた。 プログラムの観察に飽きてきたひまわりに、思い出される空腹感が徐々に重くのしかかってくる。 しかし、ひまわりが漫然とモニター画面を示現エンジンの作動状況に切り替えた時、その気楽な空腹感は即座に吹っ飛んでいた。 「……え? うそ……、え? ……いつから!?」 示現エンジンの出力が、いつの間にか60%近くにまで急激に減少しているのだった。 それでも島内の電力需要を賄っているだけ流石であるが、問題は、なぜそんなにも出力が低下しているのかが分からないところである。 現在はなんとか出力減少に拮抗しているようであるが、このまま出力が低下していけば、全島停電・全魔力消失・全結界消失という悲惨な結果さえ考えうる。 もしそんなことになれば、もしヒグマたちが暴れ出したときに、誰も止めることができなくなるだろう。 擬似メルトダウナーという戦闘用ロボットをヒグマ拿捕用にSTUDYは配備していたようだが、それも動かなくなってしまうに違いない。 もし示現エンジンの発電システムでトラブルが起きているなら、アラートでひまわりに知らせがある。 そのためここには、エンジンは正常に作動しているのに、その出力を直接、計器を通す前に吸収してしまっている何かがいることになる。 モニターを示現エンジン内部の様子に切り替えた時、そこには信じられないものが映っていた。 「木の……、根っこ?」 示現エンジン内部には、外郭を突き破って、大量の太い木の根が侵入してきていた。 それらはまるで意思を持つかのように、更に内奥へ内奥へと、エネルギーを求めて侵入を続けている。 食い入るようにその有様を見つめていた四宮ひまわりは、自分の背後から同じものが迫っていることに、気がつかなかった。 「えっ……、ひゃあぁっ!?」 管理室の隔壁を破壊した木の根が、そのまま伸長を続け、生き物のようにひまわりの体を飲み込み始めたのだ。 パレットスーツを装着して変身する時間もなかった。 制服の上から、木の根は絡みつくようにひまわりの四肢を縛り上げ、絞め殺すように圧力を高めてゆく。 「かっ……、くはぁっ……!?」 首をも締め付けられたひまわりの意識は、徐々に遠のいていった。 ――ああ……、こんなことがあったなら、確かにトラブルだよね……。 ――有冨さん、恵ちゃん、無事かな……? ――あかねちゃん、あおいちゃん、わかばちゃん、れいちゃん……、ごめんね……。 「おさわりは禁止されています~♪ その汚い根っこ、落とされたいみたいね~♪」 その時、場違いに柔和で、それでいて刃物のような冷たさを持った檄が、管理室の空間全てを刺し貫いていた。 鮮やかな濃い色の陣風が残像を伴って、紅葉の散るように辺りへ吹き荒ぶ。 さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんな光景は、誰も見たことも聞いたこともなかったであろう。 管理室に侵入していた大量の木の根が、一瞬のうちに微塵切りに裁断されて床に降り積もる。 そして上空に持ち上げられていたひまわりの体も、根の戒めから解き放たれて落下していた。 その体を、下で優しく抱き止めてくれた一人の女性がいる。 「ひまわりちゃん! 大丈夫!? いったい何があったの!?」 「恵ちゃん危ない! これ、シキミの木みたいな破魔の力で溢れてる……! 俺の魔術じゃ相性が悪い……!」 声のした方をひまわりが見れば、管理室の扉を開錠して肩で息をしている田所恵と、手にバケツを持った白髪の青年が立っていた。 扉の方へ早く逃げてくるようにと、彼らは必死の形相でジェスチャーをかけている。 それを見る間に、先程粉砕された木の根は、切断面から再び成長を初め、砕かれた根自身をも吸収しつつ迫ってきていた。 呆然とするひまわりへ、彼女を抱き止めている女性は、静かに声をかけていた。 「さあさ、お行きなさい♪ ……ねぇ、お嬢さん?」 床に下ろされたひまわりの目に見えたのは、優しく、赫く、一振りの日本刀のように美しい鋭さを持った、唐紅に燃える少女の瞳だった。 【ヒグマ帝国内:示現エンジン管理室前/昼】 【田所恵@食戟のソーマ】 状態:疲労(小) 装備:ヒグマの爪牙包丁 道具:なし [思考・状況] 基本思考:料理人としてヒグマも人間も癒す。 0:龍田さん、お願いします! ひまわりちゃんを助けて……! 1:間桐さん、魔法でなんとかならないんですかこういうのって!? 2:研究所勤務時代から、ヒグマたちへのご飯は私にお任せです! 3:布束さんに、もう一度きちんと謝って、話をしよう。 4:立ち上げたばかりの屋台を、グリズリーマザーさんと灰色熊さんと一緒に、盛り立てていこう。 【間桐雁夜】 [状態]:魔力消費停止、体力復帰中 [装備]:吐き戻していた刻印虫いっぱいのバケツ [道具]:なし [思考・状況] 基本行動方針:耐える 0:少女を姦淫する木の根なんか、許せねぇ!! 1:俺のバーサーカーは最強なんだ!!(集中線) 2:俺のバーサーカーはどうなっているんだ!! 3:回復している……、俺はまだ、桜のために生きられる!! [備考] ※参加者ではありません、主催陣営の一室に軟禁されていました。 ※バーサーカーの魔力が示現エンジンから供給されるようになっており、魔力の消費が止まっています。 ※童子斬りの根がバーサーカーから生えてきていることにはまだ気付いていません。 【四宮ひまわり@ビビッドレッド・オペレーション】 状態 疲労(小) 装備 なし 道具 オペレーションキー [思考・状況] 基本思考:示現エンジンの管理 0:一体、この研究所では何が起こってるの……? 1:ネット上に常駐してるあのプログラムって、何……? 2:恵ちゃん……、ごはんは……? 【龍田・改@艦隊これくしょん】 状態:健康 装備:三式水中探信儀、14号対空電探、強化型艦本式缶、薙刀型固定兵装 道具:なし [思考・状況] 基本思考:天龍ちゃんの安全を確保できる最善手を探す。 0:出撃します。死にたい本体はどこかしら~。 1:当座のところは、内地の人間のために行動しましょうか~。 2:この帝国はまだしっかりしてるのかしら~? 3:ヒグマ提督に会ったら、更生させてあげる必要があるかしら~。 3:近距離で戦闘するなら火器はむしろ邪魔よね~。ただでさえ私は拡張性低いんだし~。 [備考] ※ヒグマ提督が建造した艦むすです。 ※あら~。生産資材にヒグマを使ってるから、私ま~た強くなっちゃったみたい。 ※主砲や魚雷はクッキーババアの工場に置いて来ています。
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/320.html
前ページ次ページSSまとめ 「ネギ先生! 死なないで!!」 「明日菜さん!! どうやったらジャガイモ一つで人が死ぬんですの!!」 「死んでないわよ!!」 周りの騒ぎを尻目に、エヴァがとっとと椅子に腰掛けて料理を口に運び始めた。食卓には洋から和まで、様々な国の料理が、 例外を除いて綺麗に並んでいた。これだけ多国籍の料理を作れたのも、食材と腕のいい料理人がいたからに相違ない。 「ん、このフォンデュは旨いな」 「それはザジさんが作った物ですわね。ザジさんは本当にお料理がお上手で……どこかの殺人シェフとは大違いですわ」 「誰が殺人シェフだコラ!」 「この鰤照りとピーマンの肉詰めもおいしいです~」 「和食と中華はこのかさんが作ったんですよ。お味噌汁もすごくおいしいです」 「このフレンチ……は普通だな……」 「ぐ……」フレンチはあやかが手掛けたものだった。普通の料理を 「普通」 と言えるのはエヴァと千雨ぐらいしかいないため、 いつの間にか二人は感想の指標となっている。 「何よ、あんただってそんなに上手いって訳じゃないんじゃない」 「う、うるさいですわ。中学生に簡単に作れる程フレンチは甘くないんですのよ!」 「でもこっちのフレンチは妙に美味しいですね~」 「それは、ザジさ……」 本当の事を言おうとしたのどかの口をあやかが素早く塞ぐ。 「そ、そうでしょう。やっぱり分かる方には分かるんですわね。ホホホ……」 「あ、よく見たらフレンチじゃありませんでした……」 一同の冷たい視線があやかに刺さった。 明るい食卓に呼び鈴が鳴り響いた。エヴァが結界を解いて玄関を開けると、暖かい夜風と共に姿を表したのは、制服姿の 刹那だった。リビングから漏れてくる多国籍料理の香ばしい香りが気になる様子で、室内をなにげなく覗こうとしていた。 「何だ、夕食をたかりに来たのか?」 「いえ、少しお話しする事があって……」 「あ、せっちゃんや~。せっちゃんも一緒にご飯食べよ」 「いえ、別に夕飯を食べに来た訳では……」 「話なんて食べながらでええやん。ほら、狭いけど上がってや!」 「狭いのは誰のせいだ……」 エヴァが愚痴を零す。 このかに手を引かれた刹那が、恥ずかしそうにリビングに連れられ皆と顔を突き合わせた。お互いに挨拶を交わし、ブレザ ーを脱いで近くにあったハンガーに掛けると、エヴァの隣の椅子に腰掛けた。テーブルの上に並んだ料理の、分量の多さと 見た目の派手さに目を丸くしつつ、料理に手を着けようとしたが、部屋の隅の重い空気が気になって誰にともなく尋ねた。 「あの、あそこで沈んでいるいいんちょさんは……」 「飾りだと思って」 和食の好きな刹那は、真っ先に木乃香の作った魚料理を口に運んで舌を巻いた。刹那に絶賛されたこのかが顔を赤くして 照れている。 「なんや、せっちゃんに誉められると嬉しいわ~」 「お、お嬢様が、これを……?」 「そうですよ。他のも美味しいんで、食べてみてください」 「お嬢様の手料理……お嬢様の手料理……お嬢様の……」 「あうぅ……聞いてない……」 暫く夕食の時間を楽しみ、料理も残り少なくなってきた辺りで、刹那がエヴァに用件を伝えようと口を開いた。 「そうだ、エヴァンジェリンさん、移動の失ぱ……痛っ!!」 「後にしろ。メシが不味くなる。まぁ、一部これ以上不味くなりようのない物もあるがな」 「しつこいわね……」 エヴァに思い切りつねられた尻をさすりながら、刹那が弱々しい返事をした。幸いつねられた痛みよりも、木乃香の作った 手料理を食べられる喜びの方が勝っていた。 「移動に失敗した事は黙っててやれ」 「まだ言ってなかったんですか!?」 「そりゃあそうだ。騒がれては面倒だからな」 小声でそんなやり取りが続いたが、周りの騒音のせいで、内容を聞き取れる者はいなかった。それよりも刹那が驚いたのは、 なんだかんだでこの大人数をエヴァが楽しんでいる事だった。折角のお嬢様の手料理があるというのに、水を差す様な事を 言っては忍びない。今はこの手料理をゆっくり味わおう、と食事の手を進めた。 「つうか和食ばっか喰うなよオメー!」 「あ、す、すいません」 九時を回ると、エヴァが明日菜と木乃香を自宅に帰した。バイトのある明日菜も、刹那に説得された木乃香も渋ってはいたが、 あまり抵抗を示さず、結局帰宅する事になった。 玄関から送り出す時に、エヴァの退屈しのぎに参加できた事が嬉しかったのか、木乃香はエヴァの顔を見て満足気に頷きな がら別れの挨拶を交わして夜道に消えていった。もしかしたら、エヴァは最初から木乃香達を返すつもりだったのかもしれな いな、とエヴァの表情を見ながら刹那はそんな事を思った。 夜が更けていく。 柿崎さんは今どうしているんだろうか。無事に眠りに就けているだろうか。それとも…… 深夜も十二時半を回り、広間で来客用の布団を敷いて皆静かに寝息をたてる中、刹那とエヴァだけが窓から差し込んで来る 月明かりに照らされながら、じっとその時を待っていた。 「お前ももう寝ろ。せっかく移動できても睡眠不足だと体力が落ちるぞ」 「一晩ぐらいなら大丈夫です。しかし……十二時を回っても来ないとなると……」 「別にぴったり十二時である必要はない。委員長の暴走の時だって、十二時を過ぎていたらしいからな」 二人に一番近い布団がもぞもぞと動き出して、中から誰かが顔を覗かせた。 「ふ~ん。やっぱり本物か」 「長谷川さん!?」 「起きていたか……まぁお前にとってまだ寝るには早いか」 「いつまでも桜咲がいるからおかしいとは思ったんだよ。でも、今日はもう移動はないよ。……多分だけどな」 「ザジに聞いたのか?」 「ああ。あたしにだけっていう約束だったけどな。もう起きてても意味ないぞ」 刹那の眉間に皺が寄った。意味の無い行為。私がここに来たのは全くの無意味だったのか。 「それは……本当に確証のある予測なんですか?」 「百パーセントではないけど、かなり当たる。まぁ今回は、ほぼ当たりだろうな」 千雨がメガネを掛けて質問を続ける。 「もっと詳しく聞きたいんだ。そっち側の世界をさ。今の敵はどれぐらいの敵なんだよ? 今までとは違うって言ったけど、 一体どれぐらい違うんだ?」 「まぁ、そうだな……FFⅧで言うと、アルテマウエポンだと思ったらオメガウエポンだったようなもんだ」 「FFⅧで例えるにしても、それはひどい」 「ゲームの事はよく解りませんが、酷い状況なのは確かです。エヴァンジェリンさん、何か、明日の対策はあるんでしょうか」 「資料も何もない中で私に聞くな。今きっとじじぃが必死こいて方法を探しているだろうよ。しかし長谷川、お前は今までよく 無事だったな。私にはそれが不思議でならない」 千雨が少しどもった。自分にとっても、あのクラスで起こっている出来事を無視し続けたのは、あまりいい思い出ではない。 しかし、上手い具合にターゲットにならなかったのは、千雨も不思議に思っていた。どんなに木乃香に従っていても、十分 標的にはなりうる。だから、あのクラスで自分だけが避けて通れた事に、説明に足る言葉はない。 「私にもよく分からない。ちゃんとアイツらに従ってたからなのかもしれないし……」 「しかし、これからはそれでは通用せんぞ。お前はあちら側に回ってはならない。被害を広げるだけだからな」 分かってる。そんな事は分かっている。でも…… 「私は、アンタらみたいな超人じゃないんだ。足だって遅いし、力だって弱い。いいんちょが来た日は助けがあったからいい けど……もし、そうじゃなかったら……そんな自信はない」 下弦の月は、相変わらず室内に灯りを必要としない程、明るい光を落としていた。 三人の間を、霧の様に重苦しい沈黙が包み込む。皆が皆、違う思いを抱きながら、誰かが喋り出すのを待っている。 「ならば、こうしよう。柿崎は一般人だ。もしあいつがあっち側に従う事なく無事に戻って来たら、お前も少しは勇気を振り 絞って抵抗してみせろ。そうでなかったら、お前の好きにするがいい。虐めにでも何にでも、自由に参加しろ」 千雨がうなだれて黙り込んだ。 私にはそんな勇気はないんだ。現実で誰かと戦うなんて……リセットもできない。別人にもなれない。そんな世界で、一体ど んな勝ちが残されてるって言うんだ。 「正直、無理かも。いや……無理なんだ。私、現実で戦うなんて……」 エヴァが諦めた顔で窓の外の月を眺めた。やはり一般人には話は通じない。どうして人は、こうも弱いのか。集団を伴うのか。 エヴァは、年月を経ても変化しない肉体を持った頃を思い出した。 私は死ぬ事すら許されず、常に追ってくる集団を迎え撃った。逃げても逃げても、追ってくる。逃げ場が無くなっても。 そして、闘うことを決意した。決意せざるをえなかった。 もし私が、あの時不死の肉体を持っていなかったら、逃げていただろうか。肉体の束縛から。 深夜も二時を回り、三時を回り、最早移動を期待するのも虚しかった。 柿崎が一人、取り残される事が確定する。 「超さん、これ、残りの資料……」 「ん、そこ置いといてネ。それから、年上のくせに『さん』付けは止めるネ」 「いやぁ、超さんにはいつも教えてもらってばっかりで、なんだか申し訳なくて……。それじゃあ、僕は帰りますけど、超さんは まだ残るんですか?」 「うん、まだ暫くはここにいるヨ」 「そんなに一人で無理しなくても、明日なら暇な研修員とか結構いますから、僕達でやっときますよ?」 「いや、残りはそっちに頼むヨ。私はまだ別にやる事があるからネ」 「……そう、ですか。それじゃあ、僕は先に帰りますけど……」 「まだ何かあるカ?」 「いえ……あんまり無理しないでくださいよ。超さん、今日なんか疲れた顔してたから」 夜も遅くなり、気温も大分下がった研究室内は、少しだけ肌寒かった。 廊下の足音が消えたのを確認した超は、室内にあるパソコンの電源を落した。辺りはしんと静まり返っていて物音一つせず、 狭い部屋を照らし出す蛍光灯は、半分以上が今にも消えそうな頼りなさげな光を保っていて、以前誰かに替えておけと言った のを思い出した。あの忠告は誰も聞いていなかったのだろうか。 超は電源の落ちたパソコン画面に映った自分の顔を、まじまじと見つめた。 そんなに疲れた顔をしていただろうか。常に自信を持ち続けていれば、信念を貫く事は難しくはない。だから、誰かに見ても らうための疲労した表情は、他人に対する甘えだ。そう心の中で自分を戒め、甘えた表情を出さないよう努めてきた。 パソコンから少し離れて、割と綺麗な方のテーブルへ、ローラーの付いた椅子ごと移動する。綺麗といってもやはり研究資料 は山積みで、あまり心地の言い空間とは言い難い。かろうじて空いているスペースに立てた両手の上に顎を乗せ、吸い込ん だ息を大きな溜息として吐き出すと、ようやくリラックスすることができた。 こちら側に帰ってきて早々から相手の目的について考えを巡らせていたが、ある結論に至ると、それがどうしようもなく重い事 実になってのしかかってくる。 私はここで死んではならない。最終目的のために、私は何としてでも生き残らなければいけない。もし、敵の目的が世界の混 乱、あるいは特定人物の人格崩壊だとしたら……。私が敵だったとして、何をするか。 もし、その仮説が全て正しかった場合、私は誰かに気付かれる前に 『本物である彼女』 を殺さなくてはならない。 * 「あ……おはよう」 聞こえたのは亜子の声だった。柿崎は辺りを見回し、保健室であるということを確認する。保健室のベッドの上、ということ は、何かの拍子に意識を失ったのだろうか。思い出してみようとするが、頭痛に邪魔されてうまくいかない。 「えと……あたし、何してたっけ?」 「あ、あ、職員室で倒れて、それで、ウチがここに運んできたんよ。覚えてへん?」 痛む頭を押さえながら、記憶を引っ張り出していく。のどかを連れて走った記憶。職員室で委員長を見つけた記憶。自分の 知らない3Aの姿。 「たっ、龍宮さんは!? いいんちょも、みんな、無事なの!?」 「うん、とりあえずは、みんな無事や。でも……」 「何、誰かが怪我したとか!?」 柿崎は辺りを見回して自分以外に寝込んでいる人を探してみたが、残りのベッドは全て空だった。 「ううん、そうやなくて……。ええと……」 亜子は何を言おうか迷った。のどかに聞いた話では、どうやら3Aは魔法によって二つに別れているらしく、現在、まだ何も詳 細が分かっていない、という事らしかった。そして、この 『魔法』 というキーワードは誰にも話してはいけない、と言われたの も思い出す。 「あんな……美砂ちゃんって、もしかして今の3Aがちょっとおかしいんちゃうかなぁ、とか、思ったりしてへん?」 「やっぱ!? そうよ、そう、そうよねぇ。絶対おかしいよね、こんなの3Aなんかじゃないよ。よかったぁ、亜子には分かるんだ」 「いや、えっと、そうやなくて……」 「へ……?」 柿崎は安心しきった表情になったが、亜子はそれを否定するための言葉を探す。 亜子は疑問に思っていた。のどか達はどうやら元の世界に帰って行ったらしいが、彼女達は、何故か柿崎だけを置いていっ た。のどかの言った事が正しければ、柿崎は多分、こちらの世界の住人ではない。彼女達が連れて帰らなかったのは、何か 意図があってのことなのだろうか。それとも、ただ純粋に柿崎がこちらの住人でない事に気が付いていないだけなのだろうか。 「もちろん、うちもこんな3Aは変やとは思っとんねんけど、うちにとってはこれが普通やねん。うちにとってはいつも通りなんや」 「んん!?」 柿崎が混乱している。亜子は上手く説明する言葉を見つけることができない自分をもどかしく思い、柿崎に対して申し訳ない 気持ちになった。 「……っていうか、授業は?」 「もう、6時間目終わったよ」 時計の針は三時二十分を指していて、窓から差し込んでくる光は既に緩やかな傾斜を描いていた。今日はコーラス部の練習 だったな、と柿崎は思い出したが、あまり行く気にはなれなかった。ここでは、みんなの様子がおかしい。どこか変な方向に捻 れているようで、とてもいつも通りの生活が送れるとは思えなかった。 「とりあえず……喫茶店行こうか?」 「へ……? なんで?」 「いやぁ、だって亜子はなんだか味方っぽいしさ。それに、今の3Aに詳しそうだし。もっと話聞かせてよ。円達も誘って、ね?」 その提案に、亜子は大きく戸惑った。この世界の住人ではない柿崎だけならまだしも、突然そんなに大勢の人とお喋りするの は久しぶりで、何を話していいのかなんて分からない。それに、大勢に囲まれてあまりいい経験をした覚えがなかった。 「よし。決定!」 「え!? ちょ、ちょっと!!」 柿崎は思い立ったら即座に行動するタイプで、悩むより先に経験した方が早い、とも思っていた。だから、渋っている亜子の 言葉を待つよりも先に、亜子の腕を掴んで、躊躇いなく保健室を出た。 既に終業のチャイムの鳴った教室内では、皆帰り支度やら部活の準備を始めていて、殺伐とした雰囲気が広がっていた。柿 崎が龍宮の方に目を向けると、だらしなく机に突伏していて、寝ているのか、ただ単にだらけているのか判別がつかない。 疲れているようだったが、無事だった事を確認できた柿崎は胸をなで下ろし、視界の端に捉えたのどかの方に声を掛けた。 「あっ、本屋ちゃん!!」 「あ、今はあかんって!」 亜子の制止も聞かずに、柿崎はのどかの方へ近づいて行った。のどかのことだから、労いの言葉や、何かしらの優しげな言 葉が返ってくると思っていたが、そうはならなかった。どこか不機嫌そうに柿崎に一瞥をくれると、冷たい態度で言い放った。 「なんですか? 鬱陶しい」 「あ、あれ……?」 「ちょ、ちょっと、美砂ちゃんこっち!」 のどかが不審そうな眼差しで本を構えるより速く、亜子が柿崎の腕を引っ張って廊下に連れ出した。 「なっ、なになに!? どうしたの?」 「え、え~と……と、とりあえず二人で行こう、な? みんなきっと、部活で忙しいやろうし……」 「まぁ……確かにそうかも……」 円を誘おうと思って柿崎は辺りを見回したが、部活がない日である筈の円は既に帰宅したのか、姿が見えなかった。 「桜子はラクロスか。確か、丁度良い帰宅部がいたよね……」 丁度近くにいた千雨に聞こえるような声量で、柿崎は独り言を呟いた。千雨は明らかに気付いていたようだったが、あくまで 無関係を装いつつ、足早に教室を出ようとしていた。 「まぁまぁ、そう言わずに」 「まだ何も言ってねぇ! よ、寄るな、私は一人で帰るんだよ!」 「今日はザジちゃんも部活なんだしさ、いいよね? 亜子」 「え、いや、別に、長谷川さんがええなら……」 「だからよくねぇって!」 柿崎は、こういう場合に大人しく千雨を従わせる方法を知っていた。 「お願い、“ちう”ちゃん」 「て、てめぇ……」 諦めた千雨に向かって、柿崎は両手を合わせてごめんね、と小さく謝った。 空を見上げると日は少し傾いていて、午後の空と夕焼けの中間、といった様相を呈していた。帰り道を進む女生徒達はいつ もと変わらない賑やかさで、柿崎達三人の前を通り過ぎて行く。柿崎はそんな回りの生徒に負けないよう、必死に話題を探し て二人に話し掛けたのだが、それでもあまり良い反応が無いのを、少し残念に思った。 「……その……」 亜子が立ち止まって俯く。それにつられて、二人が亜子の方を振り返った。 「ごめんな、美砂ちゃん……。うち、人と喋るの久しぶりやから、何言ってええのか、よう分からへんねん。せやから……その、 ごめん……つまらへんやろ? それに、うちなんかと喋ってたら、美砂ちゃんも狙われてまう。やっぱり……うち、先に帰るわ。 話は後でメールででも送るから……」 走り出した亜子を、柿崎が後ろから捕まえた。逃げられないよう、体の前で手を組んでガッチリと固める。 「こら、許さん!」 「うわっ!!」 「何やってんだ、お前らは……」 柿崎が体勢を立て直して亜子と肩を組んだ。 「あたしはそんなの怖くない。それにね、亜子。面白い話なんて、自分の人生十四、五年ひっくり返せば幾らでも出てくるのよ。 話してきゃそんなのすぐに出てくるって。ゆっくりでいいんだよ。慌てなくても」 「美砂ちゃんは今の3Aの事、何も知らんやろ? これから何されるかなんて、分からへんやん」 「ううん、円から聞いた。みんなが今までどんな酷い仕打ちを受けてきたのかね。でも、知ってるか知らないかなんて、私には 関係ないの」 「関係ない……?」 「私、小学校の頃ね、クラスのいじめに荷担してた事あるんだ。恥ずかしい話なんだけど……。私はいじめられるのが怖くて、 必死で周りに合わせた。それが、虐めから逃れる唯一の方法だと思ってたの。でね、そのうち、『楽しい』って思えるように なってたの。そう思わないとやってられなかったの」 柿崎は千雨の方をちらと確認してみたが、何を考えているのか、黙って下を向いているだけだった。 「でも違った。その頃から同級生だった円は分かってたの。ある日突然『本当はやりたくないんでしょ?』って私に言ったの。 ビックリしたよ……。その頃円はあまり人と喋る方じゃなかったし、日頃から、そういうことに関して、全然興味ないって顔し てたの。でも、その日から円はクラス全員に立ち向かってった。正直、惚れたよ。だって、本当に一人で全部引き受けちゃ ったんだもん」 亜子は呆然とした。何故かそれは、大変に魅力的な話に聞こえた。二年の頃はあんなに明るい振る舞いをしていた、チアグ ループの柿崎の口から出てきた言葉だからかもしれない。 「だからさ、二人いれば辛さも二等分、でしょ?」 「バカレンジャーみたいな考え方だな」 馬鹿にしたように鼻を鳴らした千雨に、柿崎が襲いかかる。 「なんだと!」 「うへぇ! 苦しい、や、やめろ!」 つい先日もこんな光景を見た気がする。でも、それはとても遠い日であったようにも思える。 豹変したクラスメート。自分はそれに立ち向かえるのか。 日常会話が懐かしい。 傾き掛けた、妙に大きな太陽が自分を迎えてくれているように眩しい。 今まで溜め込んできた言葉が、亜子の口から一気に溢れだした。どもりながら、次々と浮かんでくる言葉を必死に紡ぎ出す。 美砂と千雨は、きっと聞き取りづらいであろう私の言葉を急かす事なく、黙ってずっと聞いてくれた。 私に歩幅を合わせるように。 「ちょっとずつ、ゆっくりでいいから」 そう言ってくれたのが凄く嬉しくて、私の言葉に合わせて、うん、うん、と頷いてくれた。 眩しいのは太陽じゃなくて、二人の顔なんだ、と気付いた時には、目尻にうっすらと涙が溜まっていた。 * 「あっ、円ぁ、桜子ぉ、ただいま~」 自室のキッチンでは、エプロン姿の円が夕飯を作っていて、何かのダシをとっているのか、良い香りが鼻孔を刺激する。 何の匂いか確かめようとすると、丁度シャワールームから出てきた桜子と鉢合わせた。ドライヤーで乾かしたばかりの髪は まだ水気を含んでいて艶があり、シャンプーの香りを残していた。 「およっ? ただいま、桜子」 「……おかえり」 突然鉢合わせたのに驚いた様子で、慌てて視線を逸らした桜子は、こちらに敵意がない事が分かったのか、無表情のまま 静かにそう呟いた。その言葉を聞いて、妙に機嫌のいい柿崎が桜子の背中に寄りかかり、キッチンまで二人でよたよたと歩 み寄ると、桜子の頭の上に顎を乗せて一緒に鍋の中を覗き込んだ。 「ま~どかっ、何作ってんの?」 相変わらず円からの返事はなかったが、分量を見る限りでは、自分の分は無い、などという嫌がらせはないようだ。 「もう、部屋の中でくらい喋ってくれたっていいでしょ? 桜子はちゃんと『おかえり』って言ってくれたよ」 胸の下にある桜子の背中がが少しだけ恥ずかしそうに丸まった。そんな態度とは反対に、円はいかにも機嫌の悪そうな振る 舞いで、鍋の中の具材をかき混ぜた菜箸の汁を乱暴に払う。 「はぁ~あ……小学校の頃の円ちゃんは可愛かったなぁ……」 「……」 「ところでさぁ、アタシ、いいこと思いついちゃったんだけどさ……」 「……」 「学園祭でさ、バンドやろうよ! 三人じゃちょっと足りないから、人集めてバンドを結成するの。そんで3Aを盛り上げちゃおう。 いぇ~。あたしさ、考えたんだけど、今の3-Aって盛り上がりが足りないと思うのよね。だから、私達で思いっきりみんなを楽 しませちゃおうよ。どうよ、いいアイデアでしょ?」 円が怒りに震え出したかと思うと、キッチンの縁をドン、と叩いて、たった今溜め込んだ即席の怒りをぶちまけた。 「あんたねぇ! 私がアンタの事気遣って喋らずにいるのが分からないの!?」 「きょとーん」 「学校でシカトって言われて、悔しいのに……それなのに、部屋に入った途端、話し掛けるなんて都合が良すぎるでしょ!? 何であんたはそうやって平気な顔して突っかかってくる訳!?」 「それって……もしかして、私の事気遣ってくれてるつもりなの?」 「そうよ……だから、桜子とも話さないし、あんたとも話さない」 呆れた柿崎は、両手を上げると「やれやれ」と言いながら首を振った。 「何、学校で話せないから、部屋でも話さない? 何それ? それはあたしを気遣ってるんじゃなくて、自分を気遣ってるんで しょ? 円ってそんな心のちっちゃい人だったっけ?」 「好き勝手言わないでくれない!? 私だってあんな酷い毎日なんか送りたくないよ」 「小学校の頃の円は……」 「ここはもう小学校じゃないの! クラスの事はもう話したでしょ!? いつまでボケ通せば気が済むのよ!!」 既に喧嘩腰になった二人に桜子が困惑した様におろおろとたたずんでいたが、二人共そんなことはお構いなしに続ける。 「だから何よ! 度合いが違ってもやってる事は小学生と一緒よ!! 黙って従う理由なんないでしょ!?」 「なら、あんた一人で勝手に突っ走ればいいわよ! 転んで、痛い思いして、桜子の気持ちを思い知ればいいじゃない!! あんたはもう、狙われてるんだからね!」 「いいわよ。あたし一人でも耐え抜いてずっと笑っててやるわ。おほほほ」 大見得を切った柿崎は、頬の横に手を当て、あやかの真似をして高らかに笑った。それを見た円は既に挑発に乗る気力を 無くしたのか、疲れた様に溜息を吐くと、鍋の火を止めた。 いつもは2人分の暴走を止めていた筈なのに、今では柿崎一人の暴走でもひどくストレスが溜まる。それはやはり、心のどこ かしらでは自分が間違っている事に気付いていて、良心の呵責に苛まれているからなのかもしれない。小学校の頃の自分を 思い出すと、尚更そんな気分になる。 「ほんじゃ、改めて。料理作るの手伝うよ。今日はあたしの当番じゃないんだから、感謝しなさいよ?」 柿崎は手を洗って、食品棚に掛けてあるピンク色のエプロンを身につけた。 「今日は三人で作っちゃおう! ほら、桜子もこれ着て」 食事中も柿崎はずっと喋っていて、よくもまぁ、それだけ話題が出てくるものだ、と円は心底感心させられた。流石にここまで 喋られると、何も返さないのが気まずく思えてきて、所々相槌をうったりツッコんだりしてみた。 柿崎はそんな様子を楽しむ様に、円の作った夕飯を頬ばりながら、終始嬉しそうに頬を緩めていて、気のせいか、桜子が少 しだけ笑った様に見えた気がしたけど、柿崎が余りにもよく喋るので、その僅かな変化を気にしている余裕はなかった。 * 『茶々丸』 目の前には、私の好きなネコがいた。ネコはネコでも、招き猫。両隣には本物のネコが一匹ずつ、それぞれ自分の体の痒い 所を舐めていた。龍宮さんに半壊にされた私は今、恐らく思考が完全に停止している。 ここは夢なのだろうか。夢とは、現実味のない出来事が連続して視覚野に映るらしい。だとすればこれは、機械である私が初 めて見る夢なのだろうか。 招き猫は、聞き覚えのある声で喋り始めた。 「……」 「私は早乙女ハルナ。んでこっちが……」 「はっ、はじめまして……宮崎のどか、です……」 「……」 鮮明な発音のその声は、まさしくクラスメートそのものだった。場面が切り替わったようで、周りから聞こえてくる雑音が少し様 子を変えた。おそらく今のは、入学式の日か。 「のどか。いつも何をそんなに怯えてるですか。謝ってばかりで……」 「はっ、ご、ごめんなさい……」 「だからぁ! なんで謝るのよ?」 「あぅ……なんか……また、悪いコトしちゃったのかなって……」 「何が悪いのかも分からないのに、勝手に謝るのも相手に失礼ですよ」 「ご……」 「はい“ごめんなさい”禁止!」 何やら楽しそうな会話だった。私は三匹のネコの前で正座をしながら続きを待った。 「まぁた明日菜さんと同じクラスなんですの!? もう……いい加減にして欲しいですわ」 「それはこっちのセリフよ! アンタ裏でなんか手でも回してるんじゃないの!?」 「裏で手を回すんならあなたとはとっくに違うクラスです!!」 「あぅぅ……また喧嘩してる……」 周りの声の質が変わった。妙に騒がしいのは、小学校の教室だろうか。しかし聞こえてくる声は、高音域は多いが、やはり聞 き覚えのあるものだった。 「あんたさぁ、本当はやりたくないんでしょ。だったらハッキリそう言えば?」 「え……な、何言ってんの?」 「あんた達!! 大勢で一人虐めてそんなに楽しい!? 下らなすぎ」 「おとこおんなが何か喋ったぞ!」 「生意気じゃね?」 また暫く間が空いた。場面が切り替わる事を執拗に強調しているのが見受けられる。 「なんであんな事言ったの? そんな、ボロボロになって……」 「あたしは、言いたい事も言えない奴が大嫌いなの。だから虐めてる奴らも虐められてる奴も大嫌い」 「だからって、なんであんたがそんな事するのよ」 「みんながあたしを虐めて、虐めてた奴らも、虐められてた奴も満足、後はあたしが我慢すればいいだけ。それで全部 上手くいくでしょ」 「上手くいくって……あんたはそれでいいの?」 「私は釘宮円。だから円って呼んでよ。くぎみーとか、くぎみんとかは、禁止ね」 「え……?」 「教室の中では幾ら無視してもいいから、たまにこうやって、一緒に帰ってもらっても、いい?」 「う、うん……」 場面は細切れであるうえ、繋がりも何もない無秩序なものばかりで、私に何かを伝えたいのか、それとも只単に場面を見せ ているだけなのか、よく分からない。相手が招き猫なだけに、意図が掴めない。また登場人物が変わる。 「もう少し分かり易く説明できないのか! 全く……何で機械ってのはこんなに面倒なんだ……いっそ、ゼンマイ式にで もできないのか」 「無茶言わないで下さいよぉ。科学の最先端技術にどうやったらゼンマイなんかが付くんですか」 「最先端ならそれぐらい簡単だろう! 私に毎日そんな面倒臭い起動方をやらせる気か!!」 これは……マスターと葉加瀬。最初の頃の私は、毎晩主電源を落として、翌朝になるとまた起動しなければならなかったと いう話を聞いた事がある。まさか本当にゼンマイ式になるとは思ってもいなかったようで。 次の会話はこちらの世界のもので、機械である私ですら、思わず自ら聴覚を閉ざしてしまいたくなる程、嫌気の差す内容だ った。 本当に何から何までバラバラで、法則性らしいものは全く見いだせなかった。やはりこれは夢なのか。しかし、通常の夢は、 過去に経験した事のある出来事が脳内で混ざり合ってできる筈であり、私が釘宮さんの過去や、起動前のマスターと葉加瀬 の会話を夢として見るのは不可能である。では、何者かが私に、何かを伝えようとしているのだろうか。一体、何の目的で。 「あっ、明日菜さん!!」 「どうしたの?ネギ……」 この後、決定的な一言を聞いていたのだけれども、その時の私にはまだそれが何を意味するのかが理解できなかった。 「もう……喋るな、茶々丸……」 「私は、キキ、き機械、ですから、そんんんな事言っっっっっっっても、もう、元には、もdも度絵、戻れmmませ sせnませんよ。ありああああありがとう、ございます、マス、sター」 ただ、この会話だけは、受け入れがたい私の未来を暗示している事は理解できた。 「おはよう、茶々丸」 ふと、意識が戻り、ハカセの研究室の一角で目を開けた。私が状況を尋ねる前よりも先に、葉加瀬の口が動いた。 「役立たず」 私はまだ少し意識が朦朧としていて、頭が違う言葉を捉えてしまったのかと勘違いをした。 制御装置の上に座らされていた私は、ハカセが何と言ったのか確認をとりながら、視界を広げた。窓から差し込む光は、夕 方の様な赤みを帯びていたが、気温と光の方向から、夜が明けてすぐだと分かった。ということは、ハカセはまた徹夜をし たのか。無理は体に障ると、あれほど言ったのに。 私の体には、無数のプラグが挿してあり、いつもとは違う異物感が体の中を満たしている。あまり心地の良いものではない。 思考回路が支配されていく気さえする。 「あの、葉加瀬……これは一体……」 「あなたが余りにも役に立たないから、ちょっとだけ改造してるの」 その言葉に反応を示した記憶が、少しずつ甦っていく。私はマスターを傷付け、その他多くのクラスメートまでも、被害をもた らした。何て事を……。では、頭の中に次々と入り込んでくるこの異物感は一体……。 私は、危機感というより寧ろ、恐怖感に囚われ、ハカセに抗議した。 「葉加瀬……やめて、ください」 「何言ってるの? 私の言うことを聞くように命令してあるでしょ?」 「これは……これだけは……お願いです。私は、人を傷付けるロボットであってはならないと、教えてくれたではありませんか。 なのに、どうして……」 体内に進入しているのは、私が経験して得た理性を押さえる信号だった。私を只の作業用ロボットにするつもりらしい。 「茶々丸、科学にはね……犠牲が付き物なの」 葉加瀬が手元のツマミを捻った。同時に、私の体を強烈な電流が貫く。不快な信号が駆けめぐり、苦痛に頭を押し潰されそう になる。叫び声すら出ない。 どうして。どうして私はマスターを、クラスメートを傷付けたのか。理性が足りなかったから? 演算ミス? 頭を数字が支配していく。考えたくもない命令で埋め尽くされていく。どうして私は、こうもメカニカルであるのか。 嫌だ。 嫌われたくない。ハカセにまで。ネギ先生にまでも。私が、命令に従わないから。 愛する者達が、私の元を離れてゆく。動物達でさえも。 嫌われてしまうぐらいなら、いっそのこと、このまま受け入れてしまった方がいいのかもしれない。 『 I walk beside you 』 聴覚に、何かが切り替わる音が届いた。いや、ただの音ではない。 信じられない数のエラーに埋め尽くされる。 無数のエラーが、音楽を奏でている。間違いない。これは、人の耳に届く周波数で作られた、メロディーだ。どうしてこんなもの が、私の中に入っているのだろうか。 研究室内に警報が鳴り響いている。 私は、動かないと思われた手を必死に動かして、左腕のプラグを引っこ抜いた。体のバランスが保てず、前方につんのめる。 認めたくなかった。機械のくせに、命令に従うだけの機械である事を。 こんな、感情というのだろうか、とにかく、こんな信号は初めてだ。 「嘘……。そんな……。そんな事、ある筈ないでしょ! 映画じゃあるまいし……」 高圧電流のもたらす機体の振動に耐えながら、次々とプラグを引き抜いていった。活動限界を超えたとしても、この作業だけ は完了させなければならない。頭のどこかから、そんな命令が聞こえた。一体、誰の命令だろう。 頭の中では、先程の招き猫がまた、独り言を喋っている。 「私……嫌われるのが怖くて……」 宮崎さんの声で。 「一人の何が怖いっつうんだよ」 長谷川さんの声で。 「私の事……嫌いじゃないの?」 柿崎さんの声で。 夢の中の言葉に混じって、葉加瀬の叫び声が聞こえた。 「来ないで!」 恐怖感からくる人の思考の暴走か、そこら中にある物が、私に向かって投げつけられた。私の体は、ぎしぎしと悲鳴を上げて いたけれど、私はインプットされた“優しさ”を精一杯表現するために、葉加瀬に両手を差し出して、微笑んだ。 葉加瀬はずっと何かに頭を悩せていた事を、知っていたから。 エラーがとうとう、歌を歌い始めた。 あなたの目が物語っている 笑顔の裏には苦痛があると 何が心を苦しめているのか、教えてください。 私は、あなたの一番の理解者になりたいんです。 顔を伏せて沈み込んでいる時に、あなたを支えていられる人になりたいんです。 教えてください。あなたが感じている痛みの下に何があるのかを 私を見捨てないで あなたの側を、歩かせてください 私を、見捨てないで 私は、誰もいなくなった部屋で膝を突き、ぼろぼろと涙を流した。 体のバランスがおかしい。マネキン人形にでもなってしまったかのような金属疲労。機械なのに、疲れ果てた体。 私は茫然自失のまま、街へ出た。もう誰も私を必要としていない。その思いは私から行動力を奪い去っていった。 私は皆を裏切ってしまった、ただのガラクタ。 どうして私は機械のクセに、主人を裏切ってしまったのだろうか。大人しく、機械として黙って従っていればよかったものを。 いつも私がネコ達に餌をあげている空き地を通りかかった。そうか、そろそろ朝の餌の時間か。しかし、私は黙ってそこを通 り過ぎた。もう、私がすべき事ではない。 ネコ達が私の存在に気付いて、木の陰から次々と姿を現した。私が通り過ぎた事を不思議に思ったのか、私の後をずっと着 いてくる。 「着いて……来ないでください」 言葉など通じないことは分かっているのに、私には、ネコ達がそれを拒否しているかの様に見えた。 「私には……ただのガラクタには、そんな義務はないのです。……着いて来ないでください」 何度言っても聞かないので、私は仕方なしにネコの群を引き連れたまま、歩き始める。 街道沿いに出て橋を渡ると、足下を流れる川にネコの姿を捉えた。泳いでいるのか、溺れているのか、判然としないが、多分、 溺れている。ここの川縁は滑りやすく、大人でさえも足を取られて落ちてしまう事が多い。ネコもよく流れて行くのを見かける。 ただ、そんなことはどうでもよい。私はまたそこを黙って通り過ぎた。 いつもの歩道橋で、またあの老人が重い荷物を抱えていた。確か、あの人は足腰が弱くて、歩く事さえ苦痛を強いられた筈だ。 しかし、私はまたそれを無視する。 結局、私はいつもと同じルートを通ってしまっている。機械だから。 「茶々丸ぅ、今日はいいことしないのかよ?」 「茶々丸のくせに」 老人とは道路を挟んだ反対側にいた私に、いつも路上で遊んでいる子供達が声を掛けてくる。 「ええ。私は、役に立たないただのガラクタですから」 子供達がキョトンとして、私の方を見てくる。動物の目に似ていた。 私は、子供にも理解できる簡単な言葉を選んで、分かり易く伝えた。 「私は……悪い事をしてしまったんです」 「そんなん、俺だっていっつも悪いことしてカーチャンに叱られてるよ」 「僕だってそうだよ」 私は言葉に詰まった。 違う。子供のそれとは違う……筈だ。私の行為は、もっと酷い、裏切りという行為にあたる。 「違うんです……私は……私はもう、誰からも必要とされてないんです」 「そんな事ねぇよ! ネコは溺れてるし、あのばーちゃんは歩道橋昇るの大変だし、あっちで女の子が泣いてたぞ!!」 子供があっちこっちを指さして、懸命に方向を伝えた。 「どうして、私なんかを頼るんですか。他にもたくさんいるでしょう。私にはもう、そんな事をする意味はないんです。これ 以上……私に頼らないで下さい」 私は、何もかもが嫌になって走り出した。私は今まで何のために“善いこと”をしてきたのか。 プログラムにそう書いてあるから。ロボットとしての義務だから。ハカセを喜ばせたいから。 違う。 逃げだしたい。私が背負わなければならないものから。 帰りたい。 マスター……私を、許してください 家……そうだ、 家に、帰りたい。マスターと姉さんのいる家に。 味わった事もない程の感情が押し寄せてくる。寂しさ、悲しみ、孤独、恐怖。しかし、茶々丸はその感情の名前を知らない。 込み上げてくる感情の激流に押し流されそうになる。いっそこのまま、機能を停止できたら。 寒い。 私の中にうずくまる魔法がじくじくと震え出した。 怖い。助けて。 誰もいない。 私は大声で叫んだ。誰かを呼んだ。葉加瀬を、マスターを、先生を、クラスメートを。 辺りが一斉に静まり返った。車道を走る車の音さえも聞こえてこない。とうとう聴覚が切れたか。 真っ暗で何も見えない。 ああ、ようやく私にも死が訪れるのか。よかった…… 機械にも、ちゃんと死は用意されていたんですね。 たった数年しか動いてないけれど、もうこれ以上、この感情の嵐を味わいたくない。 「茶々丸さん……」 「ネギ先生……」 これは……私の体の中にある、マスターの魔法が見せている幻覚なのか、それとも、純粋に機械の脳が見る幻覚なのか。 ネギ先生はニッコリと笑う。ああ……なんて優しい笑顔。 ネギ先生はそのまま何も言わずに、ゆっくりと消えていってしまった。 「茶々丸……」 「マス……ター……?」 「帰ってこい……。私はずっと、お前を待っている。何十年でも、何百年でもな」 「だって……私は、マスターを……」 「バカ……。私は、本当のお前を知っている。だから、早く帰ってこい」 私はまた、泣き崩れた。 ハカセ、どうしてレンズ洗浄液がこんなに入っているんですか。 風が、私の髪を捕まえて頬を撫でた。何故かその感触をもっと味わっていたかった。 私は立ち上がって伏せていた顔を上げ、空を見上げると、体を切り返してネコの声のする方向へと飛んだ。 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/katayama/pages/106.html
「彼と彼女の非日常」 作者 伊南屋 ◆WsILX6i4pM 投下スレ 2スレ レス番 617-621 692-696 740-743 798-800 805 備考 電波 続きもの 617 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/06(日) 23 04 08 ID HurUj8aI 人との出会いは何時だって唐突だ。 突然に、理不尽に、こちらの都合なんてお構いなしにやってくる。 例えばそれは――なんて事ない休日の昼下がりだったりする。 † † † 柔沢ジュウの昼寝を妨げたのは、自宅の玄関から響く、安っぽい呼び出しチャイムの音だった。 ジュウはまどろみに沈んでいた意識を強制的に浮上させられ、反射的に舌を打った。 対応に出るのが面倒で、呼び出された事実を忘却の彼方に追いやり、再び枕に頭を埋める。 だが、来客はそれを許してはくれなかった。 まるで推し量ったかのような正確さで、頭が枕に着地した瞬間にチャイムが鳴らされる。 そこからは一定のタイミングでチャイム音が連続した。 余りに迷いのない鳴らしっぷりに、来客は中に人が居ることを確信しているのではないかと考える。 そんな事に思考を回す間にも甲高い音がジュウの鼓膜を震わせ続ける。 再び舌打ち一つ。仕方なしにジュウは対応に出る事にした。 適当なジーパンを履いて玄関へ。不機嫌さを隠しもせずにジュウは扉を開けた。 「はい、どちら様?」 来訪者は気の弱い人間ならそれだけで身を竦ませそうな声音に、実に短い言葉で返した。 「柔沢紅香さんのお宅はこちらでしょうか?」 その言葉にジュウの不機嫌さは極まる事になった。 あのろくでなしの母親、その関係者。 そう思うとジュウの中に、目の前の人間に対するネガティブな興味が湧いた。 改めて客人を眺める。 少女――それも美を付けてなんの文句もない少女だった。 歳は自分と同じくらいだろう。見た目には、あの母親との関係を疑いたくなるような清純そうな雰囲気だ。 「確かにここは柔沢紅香の家だが、あいつなら居ない。何処にいるかも分からないし、何時帰るかも分からない」 どんなリアクションを取るか窺いながら、やはり不機嫌な声で吐き捨てる。 すると少女は意外にも顔を綻ばせて言った。 「不在であることは知っています」 「は?」 ともすれば聞き流してしまいそうな程の自然な物言いに、ジュウは間抜けな返答をしてしまう。 「私は紅香さんにここの部屋を借りていいと言われて来たんです」 「は……? な?」 「しばらくお世話になりますね? え~と……柔沢ジュウ……さん?」 618 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/06(日) 23 05 21 ID HurUj8aI † † † こいつは私の知り合いだ。しばらく家に置いてやれ。 こいつに関わる金銭的な部分は本人から遠慮なく徴収して構わない。 部屋は私の部屋を使わせるように。 手を出しても構わないが、やるからにはそれなりの覚悟をするように。 母より。 たったそれだけだった。 少女から渡された手紙には、ジュウの母親である紅香からのメッセージがそれだけ書かれていた。 ぞんざいに書き殴ったであろうにも関わらず、やたらと達筆な文字で書かれたその手紙は、字面も合わせて紅香らしさに溢れていた。 ジュウは手紙を握る手に力を込め、くしゃりと握り潰す。 沸き上がるのは怒りと呆れだった。 ろくな説明のない手紙。自分に対する言葉など何一つなく、それでも最後に思い出したように書き加えられた「母より」という言葉。 他に言うことは無いのかという想いと、せめてもう少し分かり易く事態を説明しろという苛立ちに、鹿目面を作る。 「あの……」 文面に目を通す間、ずっと黙っていた少女が声を上げた。 「分かって頂けましたか?」 さっぱり分からないし、分かりたくもない。そう言って彼女を追い返すのは容易だろう。 しかし、訳も分からぬまま頭ごなしにそうするのは気が引けた。 「……手紙には目を通したか?」 「……見ていませんけど」 小首を傾げ答える少女に手紙を突き出す。 「……」 しばらくの沈黙の後、少女は紙面に走らせていた視線を上げると、少し――いや、かなり困ったような苦笑を浮かべた。 「なんていうかその……紅香さんらしい手紙ですね」 ――まったく、どうしろってんだ。 内心で呟き、ジュウは黙考に耽る。 追い出すのは容易いが、それと同じくらい置いておくのも容易い。手紙の文面を信じるならば金銭的にも問題はないようだ。 言ってしまえばどうだって良いのだ。ジュウに関わってきさえしなければ。 唯一追い出す理由足り得る感情は、母親の適当な指示に素直に従うのが癪だということだ。 だが、これにメリットが無いわけでもないと思う。 事情は知らないが、それにさして興味が在るわけでもない。鬱陶しいと感じたら追い出せば良いだけだ。 ここで彼女を預かればあの母親に貸しを一つ作れると考えれば別段悪くはない。ならば――。 「……勝手にしてくれ」 「え?」 ぞんざいに、しかしあっさりと許可をだしたジュウに、逆に少女が面食らう。 619 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/06(日) 23 07 50 ID HurUj8aI 「その、事の経緯とかきかないんですか?」 「不必要な干渉さえしなきゃしばらくここに住んで構わない。何があったかも俺は問わない。部屋は――」 「紅香さんの部屋、でしたよね?」 少女は瞬時にジュウの意志を汲んだらしく、とりあえずなるようになったと笑顔を浮かべた。 「じゃ、俺は出掛けるから後は自由にしてくれ」 「え? 何か用事でもあるんですか?」 ――お前には関係ない。 そう言うようにジュウはさっさと自室へと戻り扉を閉めた。 つまるところ、ジュウは不干渉条約を自らも積極的に実行しようという事だ。 幸い時間潰しの術は心得ている。 着替えながらジュウはこれからどこで隙を潰すか考える事にした。 † † † 「柔沢紅香……か」 彼はそう呟いて苦い表情を浮かべた。 「相手取るには厳しいな」 自分の目的、すべき事。それに対する障壁としては些か難易度が高い。 そう考えて、しかし彼は口元に笑みを浮かべた。 妨げがあったとして目的やすべき事が変わるわけでもない。例え柔沢紅香を敵に回してもそれは変わらなかった。 むしろ―― 「さて、どこまで通用するか」 彼は、柔沢紅香と張り合える事実に少々の歓喜すら感じていた。 「……待ってろよ」 呟く声は虚空に消えて、誰の耳にも届かない――。 † † † 「あれ? ジュウくんじゃん」 ふと立ち寄った書店でかけられた声に、ジュウはしまった、といった表情で振り返った。 そう言えばこの辺はこいつの学校からわりかし近い場所だったな、と気付いて、ジュウは自分の迂闊さを呪った。 「なになにどしたの? この辺にいるなんて珍しいね。あ、まさか休日に私の事をストーカーとか?」 「違うから黙れ」 鋭く言い放って、声をかけてきた相手――雪姫を睨み付ける。 雪姫はジュウの厳しい視線を受けて尚、満面の笑顔を返した。 「やだな~、もう。ちょっとした冗談だって」 ケラケラと笑って見せる雪姫に、ジュウも眉間に刻まれた皺をほぐし、代わりに脱力の溜め息を吐く。 「で、こんなとこでどしたのジュウくん?」 「……別に、なんでもねえよ。暇潰しに適当に歩いてただけだ」 覗き込まれるような体勢に、若干背を反らして互いの距離を離しながらジュウは答える。 雪姫はその答えに笑みを深めた。 「暇なんだ?」 「……そうだが」 次の言葉が容易に想像出来て、ジュウはまたも自らの迂闊さを呪った。 620 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/06(日) 23 10 13 ID HurUj8aI 雪姫は雪姫で暇なんだろう。それを同じ暇をしている自分を巻き込んで遊ぶつもりに違いない。 「じゃあさ、一緒に遊ぼうよ」 ――ほらな。 内心でそう呟いて、ジュウは考える。 別に断る理由はない。いくつか用意していた選択肢が増えるだけ。そしてそれを選ぶのは悪い考えでもない。 そこまで黙考して、ふとジュウは気付く。 かつて――雪姫や、もう少し前に雨と出会う以前の自分なら、こんな誘いは一考の余地もなく切り捨てていた。 弱くなった――というよりは単純に気を許していると云うことかもしれない。 あんなに独りが良いと、そう思っていたのに。 もっとも 「分かった。付き合おう」 ――今感じるそれを否定したいとも思わない。 ジュウは雪姫に手を引かれ歩き出した。 † † † 「柔沢ジュウ……か」 そう呟いて彼女は楽しそうな表情を浮かべた。 「面白そうな人間だったな」 柔沢紅香の息子。 弱い、とても弱い人間だと母親である柔沢紅香は言っていた。 そんな彼は、彼女に不干渉を求め、不干渉を与えた。 ――それも名前を聞くことすらしない徹底ぶりだ。 彼女にとってそれは真新しい対人関係であり、不思議な感覚をもたらした。 もしかしたらそれは、彼女が本当の意味で対等に扱われた瞬間だったかも知れない。 家族も家族に似た人達も、彼のようにはしなかった。 良きにしろ悪きにしろ重要視されて扱われてきた。 だから、どうでも良いと切り捨てられて、逆に楽しいというか、面白いと感じた。 「ふふ……」 小さく声を零して彼女は笑む。 「彼は……柔沢ジュウという人間はあとどれくらい私を楽しませてくれるだろう?」 見慣れぬ部屋。彼女は束の間の自由を謳歌する―――。 † † † 時の流れを早いと感じたと言うことは、案外自分は楽しんでいたらしい。 付き従うままに街を歩き回り、買い物に付き合い(自分も買ったが雪姫は倍以上買っていた。しかも持たされた)、喫茶店で雑談に興じた。 やがて陽が暮れ始めたあたりでようやくジュウは時間の経過を意識した。 腕に付けた馴染みの時計を見れば、示す時間は午後の六時をやや過ぎた辺り。 「もうこんな時間か……」 ぽつりと零した呟きに、先を歩く雪姫が振り向く。 「あっと言う間だったね」 小さな微笑を浮かべ、再び前を向く。 「ご飯どうしよっか?」 問われ、ジュウは考える。 621 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/06(日) 23 12 42 ID HurUj8aI 財布の中に大した額は入れずに出て来た為、外食するには若干心許ない。 ならば選択肢としては家に帰り自炊が推奨される。 ――そういえばアイツはちゃんと飯食ったのか? 自宅に置いてきた来訪者を思い浮かべる。 如何に不干渉を決め込んだとはいえ長い間の放置は気になる。 疑わしい訳ではない。しかしそう考える事が紅香に全幅の信頼を寄せているみたいで不愉快だということもある。 「俺は帰ってから飯を食う」 「そっかー。私はどうしよっかなー?」 首を斜めにして考える素振りを見せてから、雪姫はくるりとジュウに体ごと返した。 「ねえねえジュウくんジュウくん柔沢くん。私もジュウくんの作ったご飯が食べたいな?」 「……は?」 咄嗟にジュウは反応出来なかった。 「ほら、いつだったかジュウくんが作ったフレンチトースト食べたでしょ? あれが美味しかったからさ。他にもジュウくんの手料理食べたいなーって」 そう言って雪姫は手を合わせ、ねだる仕草を取る。 これが平時であれば別に構わなかった。どうせ文句を言った所で、何だかんだで押し切られただろう。 それに一人分作るのも二人分作るのも大して手間の差はない。 しかし今は家に人がいる。紅香が連れてきた少女が。 あの少女を見られたら、雪姫はどんな反応を示すだろう。とりあえず面倒な事になりそうな事だけは予想出来る。 「……来客がある」 返した言葉はそれだけだった。偽りはなく、断る理由としては十分。流石に雪姫も諦めるだろう。 「ありゃ……。ん~、そっか~」 ジュウの思案通り雪姫は、不承不承といった面持ちで納得した。 納得してもらった所でお開きとなり、途中まで雪姫と帰り、少しの世間話をして別れた。 ――その後、独りきりの帰路、夕暮が薄闇に呑まれかけている空を見上げたジュウが、雪姫の荷物を持ちっ放しだと気付いたのは既に自宅のアパートが見えてからだった。 続く 692 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/19(土) 23 09 21 ID UudWZnrn 『彼と彼女の非日常・Ⅱ』 結論から言ってしまえば、ジュウの心配は杞憂だった。 ジュウ自身は夕飯くらい作ってやっても良いかと考えていたが、居候少女にとってそんな心配は無用だったらしい。 「あ、ほふぁえりふぁふぁひ」 寿司だった。高級らしかった。それを、リスのように食べていた。 ジュウが帰ったきた事に気づくやいなや、傍らにあった茶で口の中のものを流し込む。 ごくりと寿司を喉に通すと、少女は改めて口を開いた。 「案外、早かったですね。もっと遅くなるかもと思ってお寿司一人分しか取ってないんですけど……」 「いや、それは構わないんだが……」 今朝、初めて見たときの清楚なお嬢様という印象は、すっかりなりを潜めていた。 服は動き易そうな普段着のようだし、寿司を食べながら見ているのはバラエティー番組だ。 むしろ今ある印象は活発そうな少女で、変わらず丁寧な口調や、洗練された仕草が実は無理をしているのではないかと思う。 行儀が良いんだか悪いんだか分からない所作。その結果としてあるのが庶民派のお嬢様という中途半端な印象であり、それがどうにも妙なチグハグ感を演出していた。。 「俺が出ていた間、何をしてたんだ?」 なんとなくジュウがそう尋ねると、少女は優雅な動作で茶をすする。それは別に取り澄ましたような態度ではなく、実に自然な挙動だった。 「別に何も。一日中家に居ましたし」 笑顔で答える少女に、ジュウは呆れてしまう。 「何もしてないって、本当にか?」 「強いて言うなら部屋を眺めてましたけど」 少女の返答に、ますますジュウは呆れる。 「それは……退屈だったろ」 「いえ、案外そうでもないですよ?」 その答えをジュウは俄かには信じられなかった。 正直、この家に見るようなものは何もない。 必要最低限のものだけで暮らしているのだ。ジュウ自身がゲームをやらないので当然ゲーム機の類は当然ないし、また本も読まないので置いていない。 強いて言うなら紅香の衣類だろうか。 紅香の部屋には大量の衣類が保管してある。女の子であればそういった物に興味が湧くかも知れない。 ただ、紅香の服はどれも派手なものばかりだ。この少女の趣味に合うとは思えない。 いや、だからこそ好奇心に駆られるという事も考えられるか。 そう考えるならば、まあこの家にも見るものはある事にはなる。 ジュウがそう自己解決すると、少女が別な話題を切り出した。 693 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/19(土) 23 10 58 ID UudWZnrn 「そう言えばジュウさん、晩御飯の方は?」 少女の問いに、ジュウは答える。 「これから食おうかと思ってた所だ」 「……やっぱり二人分取っていれば良かったですね、お寿司」 「気にすることはねえよ。そもそも互いに干渉しないって条件だ」 ――言ってしまえば、こうして話していることですらジュウにとっては予定外なのだ。気が付けば少女のペースに呑まれ会話などをしていた。 油断していたと見るべきか。得体の知れないという意味では彼女はそう分類される対象だ。少し迂闊だったかも知れない。 この所見舞われた幾つかの事件を経て、ジュウは以前にも増して他人に懐疑的な視線を向けるようになっていた。 無論、いくらか見知った相手なら疑ったりはしないのだが、だからと言って彼女の事を知ろうとも思わない。 ――改めておかしな事になったと思う。 見ず知らず、名も知らぬ少女と一つ屋根の下。今朝方、唐突にしかも半ば一方的に決まった事とは言え、余りにも現実味に欠ける話だ。 そして少女。どうにも一筋縄ではいかなそうだと、そんな雰囲気をジュウはなんとなくだが感じていた。 ただ、それを決して嫌がっていない。むしろどこか居心地の良さを感じ、面白がってすらいる自分が居る。 それが一番不思議だった。 自分が、誰かと共に過ごす事を楽しんでいる――望んでいる。 昼間、雪姫と共に居た時にも感じた思考が甦る。 弱く――なったのだろうか。 独りを望んで、孤立を選んで、ただ一つの完成された強さを目指して。 それが今やこんな見ず知らずの相手にすら心を許すような態度で接している。 こんな姿を見て、あの母親は何を思うだろう。強さを体現したようなあの女は。 見下すだろうか、嘲弄するだろうか、愚かだと切り捨てるだろうか。 「――――は」 思わず苦笑が漏れる。 「どうしたんですか?」 「いや、何でもねえよ」 自分はもう知ったのだ。一人ではないという事を。だから、今はそれを守る為に精一杯になろう。柔沢ジュウという人間は、そんな大層なものではないかも知れないけれど。 自虐的な考えを振り払ってジュウはキッチンに向かう。冷蔵庫の中身をざっと見ると大した食材は無く、簡単な物しか作れそうにない。 そう言えば炊飯器の中に炊いた白米が幾らか残っていたのを思い出す。それから組み立てられるメニューは実に簡単なものだ。 卵、豚肉、幾らかの野菜。 694 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/19(土) 23 13 22 ID UudWZnrn 中華の基本であり、手軽に作れる料理の代表格。 「今からチャーハン作るけどお前は――」 要らないよな。そう言いかけて、しかしそれは少女の返事があっさりと打ち消した。 「是非とも頂きます」 ――まったく。よく食うお嬢様だよ。 笑顔で更に食べると宣言した少女を見て、ジュウは内心で呟き、溜め息混じりの苦笑を浮かべた。 握る包丁は手慣れた挙動。 チャーハン数食分の食材を刻む音が、部屋を満たした。 † † † チャイムが鳴る。 今朝の事がデジャブする。来客を伝えるそれにジュウは苦鳴を漏らす。 「くっ……」 ジュウの左手にはフライパン。右手には菜箸。 チャーハンの仕上げに入った今、その呼び出し音は最悪のタイミングと言えた。 あと三十秒。それだけあれば完璧な出来で皿にチャーハンを移せる。 今すぐ対応に出るか、少しだけ客を待たせるか。 幾ばくの逡巡の後にジュウが選んだのは後者であり、結果としてそしてそれは失敗だった。 「手が放せないようですし、私が対応に出ますね」 そう聞こえたのは居間の方から、少女の声で。 自分がこの家のものでないことを忘れているような言動にジュウは焦りを隠せなかった。 「ちょ、おま、待て!」 そう叫んでも時既に遅し。その時点で扉は既に開け放たれ、それ故に来訪者にもジュウの声は届いていた。 ジュウは来訪者に予想がついていた。忘れられた荷物。その中身、そして持ち主がそれを一時でも早く読みたがっていた事実。 慌てて玄関へ(それでもチャーハンは律儀に皿に乗せ)向かう。 「ジュウくーん?」 ゆっくりとした口調――そこに怒気が含まれているのは気のせいか。 声の主は――雪姫。 予想通りの来客。しかし、来客は雪姫だけではなかった。 「――ジュウ様、こちらの方は?」 自らを称する事ジュウの奴隷、従者、守護の騎士。 ジュウに一方的に前世からの忠誠を誓った少女。 堕花雨がそこにいた。 「なんで……雨が居るんだ?」 思いも寄らない登場に狼狽えつつ問うと、雪姫が答えた。 「帰りがけに行きあってね? それで今日買ったものを見せようと思ったらジュウ君に持ってもらったままだって気付いてさ」 「雪姫がジュウ様のお宅まで取りに行くと言うので付いてきたのです」 雨が返答を引き継いだ。 ジュウは小さく溜め息を吐く。 「今日は来客があると雪姫には言っただろうが」 695 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/19(土) 23 14 52 ID UudWZnrn 「うん。でも荷物を取りに行くだけなら良いかなって」 「……分かった。今取ってくる」 仕方なし、と奥に向かおうとしたジュウを雪姫の声が押し止める。 「待ってよ」 どこか冷え冷えとした声音に、ぎくりとして立ち止まる。 ――いや、ちょっと待て。なんで脅えてるんだ俺は。 「そう言えば聞いてなかったよね。来客って、どういう来客なのかな? 来客ってそこの女の子の事でしょ?」 「いや、どういうって……」 どう説明したものか、ジュウが答えあぐねていると、それまで黙って様子を見ていた少女が口を割った。 「来客というか、同居ですよね?」 ――何で俺に同意を求めやがる。しかもその発言は誤解を招くだろ。 「へぇ……同居、ねえ」 ジュウの予想通りの誤解をしたらしい雪姫がすっ、と目を細めて言う。気のせいか、其処に刃を持った時の鋭さを垣間見た。 「いや、ちょっと待て。こいつは名前も知らないような相手で」 やたら棘のある口調に、知らずジュウは怯んでしまう。 「名前も知らない女の子と同居なんか出来ちゃうんだ、ジュウ君は?」 「そうなのですか? ジュウ様」 真っ直ぐな二人からの視線。物理的な圧力すら伴いそうなそれに晒され、精神的に追い詰められていく。 良く考えれば全くの無実なのに、なんだこの状況は。 まるで自分が、浮気していた事が露見したろくでなしみたいだ。 無言のプレッシャーに屈し、ジュウは深々と溜め息を吐き出して室内を指した。 「……取り敢えず中に入れ。順を追って説明する」 いつもの自嘲でも何でもなく、今の自分はさぞ情けない姿を晒しているのだろう。 そう思うとジュウは自らの心が深く沈み込んで行くのを止める事は出来なかった。 † † † 簡潔な説明。 今日の朝、彼女がここを訪れたこと。 手渡された母親からの手紙のこと。 打算と意地を天秤に掛けて出した答え。 ジュウから不干渉条約を定めたこと そして――今に至る経緯。 「なる程ね」 「お話は理解しました」 頷いて答える二人にジュウは安堵の吐息を零す。 「だけど」 「ですが」 それをひっくり返す声が重なる。 「少し、不用心過ぎじゃないかな?」 「少し、不用心過ぎはしませんか?」 突き刺さるのは猜疑の瞳。向ける矛先はジュウと少女の両方に。 たじろいで受けるジュウと、平然と受ける少女。 「一つ、問います」 雨が少女に声を掛ける。 696 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/01/19(土) 23 16 20 ID UudWZnrn 「貴方は一体――誰ですか? ジュウ様の味方ですか? 敵ですか? それとも無関係な人間ですか?」 返答如何によっては容赦はしない。 言外にそう込めて、雨は問う。 少女は――答えない。 「少し、友好的にいこうか? まずは名前から。私は斬島雪姫。この子は堕花雨。――あなたの名前は?」 笑顔の下に疑いを隠しす。 あくまで穏やかに、雪姫が問う。 少女は――笑いだす。 「は……はははっ、あははははっ!」 雨も雪姫も、それをただ眺める。 「ははは……本当に、本当に面白いな柔沢ジュウ。お前は私の想像以上だ」 口調が――変わる。 傲岸にして不遜、偽る事を止めた声。 「堕花に斬島か。紅香の事だ、何も知らせていないだろうな。なのに、出会ってしまうか――皮肉だな」 全く面白い。そう呟いて、少女はジュウを見た。 ――真っ直ぐに。 「名乗ろう。ここで名乗らねば失礼に当たる――先に名乗ったその二人に最大級の敬意を表さねばな」 少女は、高々と名乗りを上げる。 「私は紫。――九鳳院紫だ」 反転。 ちょっと変わった日常は非日常に。 続く 740 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/02(土) 11 24 58 ID hu10TCWB 「彼と彼女の非日常・Ⅲ」 ――九鳳院。 その名を知らない人間は、物心がつくかつかないかの幼子か、最早周囲を認知出来なくなった老人か位のものだろう。 その程度には、九鳳院という家系の存在は強く、大きく、異彩を放っていた。 実質上、この国に置ける支配者であり、もしかしたら世界ですら彼らの持ち物であるかも知れなかった。 つまり九鳳院は、王者――そう呼ばれる一族だった。 † † † 誰も、何も口にしない。 ジュウは驚きの余り頭が真っ白になっていたし、雨と雪姫は思考に集中する事で沈黙していた。 少女――九鳳院紫と名乗った彼女は反応を伺っているらしい。まるでからかっている相手を観察しているようでもあった。 からかっている――。 からかっている? 「嘘だろ?」 思考に浮かんだ疑念を言葉にする。 だが、それを否定したのは他でもない。忠実なる従者たる堕花雨だった。 「いいえ、恐らくは本当かと」 「なん……で?」 何故そう言えるのかとジュウが問おうとすると、いち早くそれを察知した雨が答える。 「テレビはご覧になりませんか?」 「一応見てるが」 「ではテレビで九鳳院の息女を見た事は?」 「たまに……」 うろ覚えだが、何かの式典に出席した九鳳院家の面々の中で同年代の少女が豪奢なドレスに身を包んで着飾った姿がイメージとして脳裏に浮かぶ。 「テレビに映る九鳳院家の息女とはメイクと服装が違いますが、人相はほぼ一致します」 そうなのだろうか? 言われてみればそんな気もする。 「しかし、ほぼであって完璧ではありません。ですがそれはとある仕掛けで解決出来ます。即ち――影武者」 「どういう意味だ?」 「影武者は本物に似た人間を使っているはずです。ならば逆にも考えられます。つまり、本物は影武者に似ている」 「ふむ。だがそれでは私が本物である証明にはならないのでは?」 紫が疑問を差し挟む。 「はい、あくまでこれは仮説です。信憑性は全くありません」 「ではなぜ本物だと?」 「勘です」 実にシンプルな、しかも無茶苦茶な理由だった。 「勘ですが――確信はしています」 暫くの沈黙。それを紫が崩す。 「ははっ! 全く面白い。飽きないなお前達は」 無邪気に笑う紫を見ながらジュウは考える。 ――本当にこいつはあの有名な一族の一人だって言うのか? ジュウには判断する材料がない。故に判断を雨に任せるしかない。 741 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/02(土) 11 27 47 ID hu10TCWB 「付け加えましょう。貴方は私達に対して興味を持った――正確には名前にでしょうか。それが証になります」 紫は無言で頷く。口元には笑み。本当に無邪気な、心からの笑みだった。 「信じて貰えるならばなんでも良い」 あっけらかんと言ってのける。 「ところで」 不意に、笑顔に若干の申し訳なさを浮かべ紫が言う。 「チャーハンが冷めてしまうから早く食べたいんだが」 † † † 「ふむ、ふまい」 「はふ、はふ、はふ」 「ジュウ様。口元に御飯粒が」 「んぁ、悪ぃ」 団欒。その光景はそう呼ばれるものだった。 気が付けば四人で食卓を囲み、皆が一様に箸を動かしている。 多めにチャーハンを作っておいて良かった、とジュウはなんとなく考えた。 加えて考える。 目の前の少女――紫は九鳳院の一族らしい。 それがどれだけ途方もない事か、正直ジュウには理解が及ばない。ただ“多くなるかも知れない。少なくとも今は呼び捨ての方がジュウにはしっくり来た。 「その割には雨には様付けで呼ばせてるよね」 雪姫が皿から顔を上げジュウをからかうような調子で言う。 ジュウは眉根をしかめるとぶっきらぼうに反論した。 「呼ばせてる訳じゃないさ。雨が勝手にそう呼ぶだけだ」 ――嫌がってもいないくせに。 雪姫の小さな声はジュウの耳には届かない。 「ふふ」 「なんだよ、いきなり笑い出して」 微笑んだ紫を、ジュウが問い質す。 「いやなに、中々に複雑な人間関係のようだと思ってな」 懐かしむような表情を浮かべてそれだけ言うと、紫は再びチャーハンを口に放り込む。 「……そろそろ本題に入っても宜しいでしょうか?」 切り出したのは雨だった。 「まず貴方が誰であるかは分かりました。ではその次です。何故貴方は此処に来たのですか?」 「……ふむ」 742 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/02(土) 11 29 03 ID hu10TCWB 雨の質問に紫は暫く黙り込む。紫はなんとか言葉を探して探しているようだった。 「簡単に言えば、追われている」 暫く悩んだにしては単純な答え。 しかし、意味の重さは大きい。 「追われて……る?」 「そうだ。私を追う者がいて、私はそれから逃げている」 さも当然であると言うように紫が話すのを見て、何故そんなに平静であるのかと考える。 日常化しているのだろうか。誰かから狙われる事を。 それを当然と受け入れているのだろうか、彼女は。 「どうして追われてるんだ?」 「――悪いが話す事は出来ない。身内の恥を晒すことになる」 「そんなの――」 関係ないだろう。 そうは言えなかった。 とてもではないが、言える筈がなかった。 彼女と自分では今まで生きてきた、見てきた世界が違い過ぎる。それを無責任に否定する事は出来ない。 頂点に立てば、敵は増える。いつだって誰かがその頂点に取って代わろうとする。 権力争いの中で、紫という少女の利用性はどれだけ高い事か。常に危険と隣り合わせだったはずだ。 そして彼女は言った。 ――身内の恥を晒すことになる。 九鳳院家の中ですら争いの種はあるのかもしれない。それに紫は巻き込まれたのだろうか。 途轍もない世界の闇を突きつけられた気分だった。 お前の知る不幸など、数多ある地獄の欠片でしかないのだとあざ笑われている気がする。 「なに、すぐに出ていくから安心して欲しい。迷惑は掛けない。今欲しいのは時間だ。思い知らせる時間。自分が何をしたのか思い知らせねばならない」 そう言って紫は笑んだ。真っ直ぐな、力強い笑みだった。 「ジュウ様」 雨がジュウを覗き込む。その瞳は問うていた。 ――柔沢ジュウはどうするのか? 「…………」 考えるまでもない。自分は――柔沢ジュウという人間は、なんとかしたい。そう思っている。 理由ならそれで十分だ。 「俺に、なにか出来ることはないか」 「気持ちは有り難く受け取ろう。だが、すまないがこれは私の問題だ。ここに置いてもらう以外、ジュウにして貰える事はない」 「……そうか」 「すまないな」 「いや、だったらこっちは勝手にやらせてもらうだけだ」 「……は?」 「時間を稼ぎたいんだろ? 追いかけてる奴から逃げたいんだろ? だったら俺が何とかする」 食卓を見渡す。信頼できる従者の少女と、その友人を見つめる。 「手伝ってくれるか?」 743 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/02(土) 11 29 58 ID hu10TCWB 「ジュウ様が望むのであれば」 即答する雨。 「……私はパス」 否定する雪姫。 「……そうか」 強要は出来ない。危険かも知れないし、元々雪姫はドライな人間なのだ。返答は当然だ。 「分かったか? 俺と雨は勝手にやらせてもらう」 紫は大きな溜め息をつく。 「……分かった。勝手にするがいい」 仕方ないというように肩を竦める。 「まったく、こんな風になってしまっては本当の事を言えないじゃないか」 小さな小さな呟きは、誰の耳にも届かない。 † † † 携帯。通話する声。 「――ああ、分かった。ありがとう」 「――――」 「分かってるよ。じゃあまたメールで……え?」 「――――」 「そう言うなよ。仕方ないんだ」 「――――」 「……なんでそうなるんだよ」 「――――」 「……あぁ。じゃ、切るからな」 プツっ。 ツー、ツー、ツー。 ……ピロリロリン。 「っと来た」 着信。 「……まったく、メールにまでこんな事を書くか普通? ――えっとデータは……」 メールに添付された地図データを展開する。 「なるほど、ここか」 画面に映る地図。その中央にポイント付きで表示される建造物。 「なんだ。案外近いじゃないか」 なんの変哲もないアパート。 ――ジュウの住むアパート。 「待ってろよ。紫」 歩き出す。動き出す。 目的を目指して、淀みなく。 進み出す。動き出す。 ――“彼”が、追跡を再開した。 続く 798 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/23(土) 23 36 43 ID fg1doZbd 「彼と彼女の非日常・Ⅳ」 ――時は若干遡って、ジュウと雪姫が遊んでいた頃、同じ街。 「あーゆーくほーいん?」 突然聞こえた声に、光は振り返った。背後から女性が光を見ている。 相手がこちらを見ていることに気付いて、自分に話しかけたのだと理解する。 「あーゆーくほーいん?」 再度の問い掛けに、光は首を傾げる。 ――Are you クホーイン? 問われた言葉の意味が通じず、少々困ってしまう。 クホーインって何だろう? 何かの英語だろうか。だとしたらまだ習ってない単語とか? いや、でも何か聞き覚えあるし。 などと考えていると、質問が変えられた。 「あーゆーむらさき?」 あなたは紫色ですか? ――いや、意味分からないし。 「……えーっと」 改めて、問い掛けの相手を見る。 若い女性。美人だけど小柄。首が埋まるようなマフラーを巻いている。ぼんやりとした表情――虚ろな瞳。 ゆらゆらとして不安定な印象。 ――もしかして変な人に捕まった? 浮かんだ疑念から、狼狽えて咄嗟に周囲を見渡し、逃れるきっかけを探す。 しかし、今の自分を助けるものなし。 ――こんな時に“アイツ”が居たら、いつかの時みたいに恋人のフリでもして逃げられるのに。 そんな考えが浮かんで、それを少しでも期待している自分に気付き、浮かんだ思考を振り払うように慌てて頭を振る。 ――あんな奴が居ること期待するだなんて、絶対に有り得ない。有り得てはいけない。ましてや、恋人のフリだなんて。 そう自分に言い聞かせる。 「……ふーあーゆー?」 思考に囚われる光の意識を引き戻し、質問が変えられる。 ――Who are you? 今度は理解できた。 逡巡して、迷いに迷ってから光は質問に答える事にした。 「え、えっと……あいむオチバナひか――え?」 相手に合わせて英語式――つまり名字を先に名乗ろうとした光を、鋭い眼光が貫いた。 「あなた……堕花、ですか?」 それまでの間延びした話し方が嘘のようなはっきりとした声。 一片の容赦すらない圧迫感。 女性が不意に、懐に手を差し込んだ。 ――女性が嗤う。口端を吊り上げる獰猛な笑み。 それは、獣が牙を剥く様子にも似ていた。 漂い始める剣呑な雰囲気。 差し込んだ手が、何かとんでもない物を取り出すんじゃないかという直感で、光は後ずさった。 「えっと……あの?」 脅えた瞳で問い掛ける。 799 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/23(土) 23 37 51 ID fg1doZbd 女性は答えない。 ただ、爛々とした瞳の輝きを増すだけ。 まるでその二人の周囲だけ世界から切り離されたような静寂と緊迫感。 光はただ得体の知れない恐怖に冷や汗を流し、気圧されるだけ。 「――あぁ」 急に何かに気付いたのか。唐突に女性は危険に満ちた空気を霧散させる。そのまま、再びそれまでの姿が幻だったかのようにぼんやりとした表情に戻っていく。 「……いっつみすていく。忘れてました。これは約束に反します。それに――」 懐から抜き出される手――何も掴んではいない。 その手をポケットに無造作に突っ込んで言う。 「あなたは堕花ですけど“こっち側”じゃないみたいですし」 「え? あの?」 「失礼しました。それでは」 ふらふらとした所作で女性が立ち去ろうとする。 それを無意識に光は、咄嗟に肩を掴んで止めていた。 「……なにか?」 振り向いて、やはりぼんやりと女性が問う。 何故自分でもそうしたかは分からない。一度冷静に省みて、光はその答えを今更になって得た。 「誰か、探してるんですよね?」 「はい。でもあなたは違うし、知らない」 「そうなんですけど、その……なんていうか」 意を決して光は言う。 「手伝わせてくれませんか? その人捜し」 ――光がそう言ったのは、目の前の女性がまるで道に迷った子供のように頼りなかったから。 つまるところ、堕花光という少女はどうしようもなくお人好しなのだった。 † † † ――時計の針を再び進めよう。 「差し当たっての問題は九鳳院さんの寝床であると私は判断します」 「……俺の母親の部屋だろう?」 「分かってないねージュウくんは。そんな危険な状況に出来る訳ないでしょ?」 「……すまん。何が危険なのか分かり易く言ってくれないか」 「一つ屋根の下に若い男女が二人きり。ジュウ様の情操教育上よろしくありません」 「いつから俺はお前に教育されてたんだっ!?」 ――というようなやりとりがあって。 間違いなんて起きないと主張するジュウと、そんなの分からないと譲らない雨、雪姫の二人の意見がぶつかった。 結局多数決にのっとり一対二でジュウが敗退(それまでの間紫は傍観するだけだった)。 結果として何故か雨と雪姫もジュウの家に泊まる事になり、紫が紅香のベッド、雨と雪姫がジュウのベッド、そしてジュウがソファ(これは頑としてジュウが譲らなかった)という配置になった。 805 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/24(日) 00 30 24 ID XK/pP5UX † † † 「ジュウくんのベッドー!」 ぼふっ、と音を立てて雪姫がベッドにダイブする。そのままベッドの上を転がる。 「雪姫。ジュウ様のベッドになんて事を」 大の字に広がり、窘める雨に悪戯っぽい視線を向けて雪姫が笑みを浮かべる。 「良いじゃん。雨もおいでよ」 「そんな事……」 ちら、と背後に立つジュウに視線を向ける。その内にあるもの――幾ばくかの期待。 「別に俺は気にしないけどな。だからお前も気にしなくて良いぞ」 「……そうですか?」 「ああ」 ジュウは期待に気付かず意図しないままに期待に応える。 雨の表情が微かに綻ぶのには気付いて軽く頭を撫でてやる。本当に撫でやすい位置にある頭だと考えてから、ジュウは自分のしている事に気付いた。 「……っと、悪ぃ」 急に気恥ずかしくなって手を降ろす。 こんな子供をあやすみたいな真似は自分らしくないし、なにより雨に失礼だ。 「あー……リビングに行くわ」 なんとなくバツの悪さを感じて、逃げるように退出する。 後ろ手にドアを閉めてから、ジュウは盛大な溜め息を漏らした。 「なにやってんだか……」 本当に自分らしくない。知らず苦笑してしまう。 のろのろとソファに歩み寄って、そのまま身を沈ませる。もう一度だけ、自嘲の溜め息を吐き出してから、ジュウは雑多な思考を放り捨てた。 † † † 「あーめー?」 からかうような雪姫の声に、雨は隠しきれない躊躇いを見せていた。 「フカフカだよ?」 ぴく。 「あったかいよ?」 ぴくり。 「それに――ジュウくんの匂い」 「~~~~っ!!」 誘い文句に、ついに耐えきれなくなる。ベッドに歩み寄ると、しばらく耐えてから決心する。 「え、えいっ」 ぽふっ、とぎこちなく、その小さな体躯をベッドに踊らせる。 それを、雪姫は溜め息混じりに見ていた。 「もったいない」 小さく呟いて友人の恋路を愁う。 「……そういう所、ジュウくんの前でも見せればいいの……に…………」 「……」 「いや、ダメだ。やっぱり見せられない」 ただ無言で、何も答えない雨。 「すーはー、すーはー」 ――熱心に深呼吸を繰り返していた。 それはもう何度も、何度も。 † † † 毛布にくるまり、紫は考える。 ――少し、“彼”に似ている。 自分の正しさを信じきれない所とか。そのくせ真っ直ぐ過ぎる所とか。 800 伊南屋 ◆WsILX6i4pM sage 2008/02/23(土) 23 41 49 ID fg1doZbd 意図せず妙に人を惹き付けてしまう所とか。 そんな姿が、今は傍に居ない“彼”と重なって、少し――ほんの少しだけ切なくなる。 ぎゅっとその身を抱くように、縮こまる。 来てくれているだろうか。見つけ出してくれるだろうか。不安になる。 「駄目だな、私は。私はまだこんなにも弱い」 会いたくなる、縋りたくなる、その胸に飛び込みたくなる。 だけど、それは出来ない。 「来るなら来い。私は許しはしないのだから」 大きな決意を小さく呟いて、紫は瞼を閉じた。直ぐに意識を帷が覆って、紫を眠りの淵へと運んでいった。 続く .
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/946.html
文12 うpろだ1178 文「おおお起きてますか○○さん~」 ○○「お~うこっちはもう終わるぞ~」 何の因果かは知らないが文々。新聞を手伝うことになってしまった しかも大会の締め切りが明日ということで、今日は文の家で徹夜の作業なのである 文「そ~ですか~こっちはzあともう……zzすこs……」 ○○「寝るな文!寝たらダメなんだぞ!」 文「zzz……はっ!わ、私寝てました!?」 ○○「少しな、さぁコーヒー淹れてやるからもう少しがんばろう」 文「ありがとうございます~」 ○○「うん、ブラックなら文も目が覚めるだろう」 ○○「文、コーヒー淹れてきたz」 文「すー……すー……」 ○○「あちゃあ、まったく寝るなといったのに、大体お前が手伝わせてきたのが問題で……」 文「むー……すー……」 ○○「はぁ、とりあえず埒が明かないな、どうすれば……」 こうやって見ると文の寝顔も可愛いものである むしろ襲ってしまいたいくらいにだ ○○「……これしかないか」 そういって俺は口にコーヒーを含み、そのまま文に口移しした 文「むぐ……げほっげほ、に、苦い!!!!」 ○○「起きたか文、さぁ作業に戻るぞ」 文「その前に!一体何をしたんですか!?」 ○○「んなもん恥ずかしくて言えるか!」 文「ま、まさか……」 自分の姿を見てみる さっき感じた苦味はコーヒーの苦味だと思う そして彼の口元にそのコーヒーがついているのが見えた 文「あ、え、そ、その……」 ○○「ほら、座った座った」 文「あ、は、はい」 ○○「し、仕方なくやったんだからな!ファーストとかそんなの関係ないからな」 文「そ、それは私もです!は、初めては好きな人って決めてるんです!」 ○○「っ……///」 文「……///」 ○○「と、とりあえず終わらせようぜ」 文「そ、そうですね」 文「終わったーー!!」 ○○「ご苦労様」 文「とりあえず寝ましょうー!」 ○○「じゃあ布団引いてくるから待ってろよ」 ○○「なんだよ文の家、布団一組しかないじゃないか」 ○○「おーい文、布団がー」 文「zzz……」 ○○「……今度はゆっくり寝かせてやろう」 俺は文をお姫様抱っこし、布団にゆっくりと寝かせてやった その近くで文の寝顔を見ながら床に寝ることにした ○○「ん、俺は……あれ?」 文「起きましたか○○さん」 ○○「あれ……文?大会は……?」 文「ふっふっふー、大丈夫です。○○さんのおかげで締め切りには間に合いましたよー!」 ○○「そうか……俺は文の役に立てたんだな……」 文「な、何泣いてるんですか○○さん!」 ○○「いやな、昨日一日考えたんだ、俺は文のことが好きだって、だから昨日口移しが出来たんだ」 文「そ、それは……私もです!私も○○さんのことが好きです!○○さんじゃなきゃイヤでした!」 ○○「そうか……ありがとう文」 文「いえいえ、お礼を言うのはこっちのほうですよ」 ぐ~ ○○「……あははは、お腹すいたな」 文「もう夕刻ですよ、夜ご飯にしましょう!」 まぁ結局大会では優勝できなかったんだが俺は大事なものを見つけることが出来た これからはその大事なものを守って生きたいと思う ???「お……て……さ……い」 ○○「ん……」 文「起きてください!!」 ○○「はうあ!」 文「まったくもう……今日は検診の日であなたも行かなくちゃいけないんですから」 ○○「あっ、ああ、そうだったな」 文「一体どんな夢を見てたんですか?寝ながら笑ってましたよ」 ○○「ああ、初めて文のことが好きだって言った日のことだよ」 文「そうですか……あの日からだいぶ経ちましたね……」 ○○「それでも変わらない思いもあるのさ、文、好きだぞ」 文「もちろん私も好きですよ、あなた」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ11 文がいささか過剰にぺたぺたしてくるので、ちょっと抗議してみた。 「いいじゃないですか。私は○○さんが好きだし、○○さんだって私のこと好きでしょう?」 あっさり返されたので、ほんとに軽い冗談で、 「『いいえ』って言ったらどうするの?」 と、言ってみた。 ……瞬間、後悔した。 思い込みかもしれないが、直感的に、地雷とはいわないまでもまずいスイッチを踏んだ気がする。 とりあえず予想される反応は、 1.泣く 2.怒る 3.何故そんなことを言ったのか問い詰められる ……複合ケースもありうるか。ひどく長く思える一瞬の沈黙の後、 「言うんですか?」 「―いや、言うわけないだろ」 「じゃ、問題ないですね」 予想に反して何事もなかった。特に変わった様子もなく、文は引き続き密着してくる。 「……言いませんよね?」 不意に囁かれる、消え入りそうな声。 「ああ、絶対、言わない」 文をそっと抱き寄せる。 「……ごめんな」 あまりくっつきすぎるのもよくないかな、とは思うのだけれど、 今はこの細い肩の震えが止まるまで、しっかりと寄り添っていようと思った。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ14 雨の日は憂鬱だ。朝から雨が降っていたので今日は家でじっとしていることにした。 雨脚は強く、外にいればたちまちびしょぬれになってしまうだろう。 そんないつ止むかも分からない雨を眺めていたら夜になっていた。 寝るかな、とか思ったら扉を叩く音が聞こえた。 「酷い雨でしたよ~」 全身びしょぬれのカラス、じゃなかった射命丸だった。 とりあえずそのままではあれなので玄関先にバスタオルを持って行き、水が滴り落ちない程度には拭く。 髪の毛をぬぐってあげるとなんとなくドキッとした。 「あう……すいません」 とりあえず上がるより先に風呂に入れてあげることにした。 バスタオルと男物のYシャツくらいしかないのでそれを渡して、風呂場へ行かせる。 「お風呂ご馳走様でした~」 風呂から上がった射命丸は髪の毛をバスタオルで包み、男物のYシャツからすらりと足が覗いて見え、 なんとも言えない色っぽさがあった。 湯上り美人って言うのだろうか。 ドキドキするのでそっぽを向いて寝床を貸すことにした。どのみちこの雨だし、服も乾いていない。 自分はとりあえずその辺のタオルケットをかぶってソファに寝転がろうとする。 その目の前にYシャツ、おみ足。おおう。 「だ、だめですよ、それじゃ○○さんが風邪引いちゃいます!」 そういって射命丸が促す先は、僕が彼女に貸し与えたベッドだった。 じゃあどこに君は寝るんだと訊ねたら、 「貸してくれたじゃないですか、ベッド」 とのたまう。あれですか、一緒に寝るとかそういう奴ですか。 「わ、私は別に、全然かまわないですよ……? 二人で寝たほうがあったかいですし……」 とかごにょごにょ言っていたのが可愛かった。 ただ、この雨で寒くなるのは間違いなかったので、ありがたくベッドに入らせてもらった。 「えへへ」 とかはにかむ射命丸がすぐそばにいるとか大変ですよ奥さん。ロケットがロックしちゃいますよ。 毛布をかぶって射命丸に背を向ける。わがの滾りを気づかれるわけにはいかない。 背中に暖かい感触。彼女がぴったりとくっ付いてきていた。 「背中、広いですね……」 ぽそっとそんな事をおっしゃる射命丸さん。 あれですか。もう、なんというか、あれですか。 「……女の子がこれだけやってるんですよ? ○○さん」 据え膳でしたか。それは失礼。 僕は彼女に向き直って―――― 朝起きたら雨は止んでいた。窓から朝日が差し込んでくる。雀の鳴く声が聞こえる。 「おはようございます、○○さん」 腕枕した隣の彼女に返事を返す。清清しく幸せな朝だ。 おきてからしばらく毛布の中でイチャイチャしていたが腹も減ってきたので起きて飯にしよう。 「あ、服乾かしてない……」 先にベッドを出ると後ろで彼女のそんな言葉が聞こえた。 外はすっかり晴れたけれど、彼女の服が乾くまではこの幸せを二人だけのものにしておこうと思った。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1296 文「最近暑いですね~」 ○○「……そうだな」 文「こうも暑いと何人か溶けちゃうんじゃないんですか~」 ○○「そう言いつつなぜ俺の布団に入ってくる?」 文「あややや、ばれてましたか。いや逆転の発想で暑いならもっと暑くすればいいじゃないと思いまして」 ○○「はぁ……先に寝るからな」 文「ありゃ、つれないですね~それなら私は自分の布団に戻りますね」 ○○「……しょうがないな。いいぞ入ってきても。でも変なことはナシな」 文「……ありがとうございます○○さん」 ○○「はぁ、これからは暑いからって布団の中に入ってくるなよ?」 文「えへへ~○○さんの布団暖かいです」 ○○「……聞いちゃいねえ……」 朝方 ○○「ふわああぁぁぁ、よく寝た……あれ?なんで隣で文が……??」 文「すーすー……」 ○○「ま、まさか超えてはいけない一線を超えてしまったとか!?」 文「う、うーん」 ○○「ま、まずいっ!この状況をどう説明すれば!?」 文「……ありゃ、起きてましたか。お早うございます○○さん」 ○○「あ、文?き、昨日、お、俺なんか変なことしなかったか!?」 文「……昨日は激しかったですねぇ」 ○○「ぐおおおおぉぉ、やっぱり超えてしまったのか!!」 文「……ぷっ、あはははははは!」 ○○「あ、文?」 文「冗談ですよ○○さん、昨日は私が○○さんの布団の中に入って寝てただけですよ。何にも変なことはなかったです」 ○○「あ、よ、良かった……」 文「私的には既成事実をつくるいいチャンスだったんですけどねぇ」 ○○「ちょ、文!?」 文「私は本気ですよ、○○さんのこと好きですし」 ○○「うっ……そういう台詞って普通男が言うもんなんじゃ」 文「なら今度は正式に私に言ってくれますか?」 ○○「……ずるくないか文」 文「ふふ、そうでもないですよ?それよりも今の状況を誰かに見られることのほうがマズイのでは……」 椛「お早うございます、文さん今日の仕事……は……?」 ○○&文「「あっ」」 椛「あ、え、えっとその……は、ははははは破廉恥ですぅ!!」 文「……行っちゃいましたね……○○さんどうしたんですか頭なんて抱えて」 ○○「また誤解の種が……」 文「あ~、とりあえず朝ごはんにしましょうか」 ○○「……そうだね」 その日、○○と文はいつ結婚するのかとか子供は何人とかの質問攻めにあったのであった ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ1396 起――ことのおこり、またはそれに付するもの。 「こんにちわ~、文文。新聞です~」 玄関先に声が響いた。朝から元気だな。いつもながら。 「はいはー、ちっとまってー」 味噌汁を作っていた僕は一旦火を止め、玄関へ向かう。いつものように。 「おはよう、射命丸。配達いつもお疲れ様だね」 僕は玄関先に来た少女に挨拶すると彼女は少しはにかんだように笑う。これもお約束。 「○○さんは数少ない購読者ですからね~」 「そんなの気にすることじゃないさ」 「気にしますよ~。読まれない新聞はただの紙くずですから」 そりゃそうだ。それにしたって 「わざわざ射命丸が直接手渡してくれるのが嬉しいな」 誰かが来ることすら珍しいからな。ここ。 じゃあ何で住んでるのかと聞かれれば、まぁ、いろいろだ。 「え、あの、その」 何か顔が赤くなったぞ。大丈夫かな。 「あ、は、配達が残っているので失礼しますッ」 ばひゅんと突風を残して飛んでいく彼女。速え速え。 「さて、味噌汁途中だったな……」 まずは朝ごはんを食べようか。文文。新聞でも読みながら。 「へー、ゆゆこさんが大食い記録に挑戦か。無駄に米蔵潰すのやめればいいのにな……」 朝ごはんを食べ終わる頃にもう一度声がした。 ――ごめんくださーい 食後の緑茶をすすりながら新聞を読んでいたけれど、今日は来客が多いな。 「はいはー、どなたさまー……って射命丸か」 玄関先にはさっきの少女、射命丸文が立っていた。さっき持っていた新聞の束がないところを見ると配達帰りのようだ。 「はい、通り道だったので寄らせていただきました」 「そかそか。お疲れ様。上がってって。お茶でも淹れるよ」 射命丸とはお茶呑み友達だ。ここに来た当時に取材を受けたり(外界人はこちらではやはり珍しいものらしい)、ここの事を色々と教えてもらったりしているうちに懇意にしてもらうようになった。 「はい、ではおじゃましま……」 きゅぅ~ かわいらしい音が鳴った。たぶん、おそらく、可能性の一つとして彼女のお腹の方向から。 「……茶より、先に飯だな」 「すいません……」 後ろを向いていたので見ていないが彼女の顔は真っ赤に違いない。ああ、僕には分かるとも。 ――風神少女食事中…… 「おいしい?」 「はい!すごくおいしいです」 用意したのは僕の朝食兼昼食(予定だった)のご飯と焼き塩鯖、菜っ葉の和え物、茄子と油揚げのお味噌汁。 うん。さようなら僕の昼食。久々に香霖堂でも行こうかなあ。 どうやら彼女、ギリギリまで記事の推敲をしていたらしく、それから印刷・配達まで自分でしているため朝ごはんどころか一昨日の夕飯から食べてなかったとか。 ……つか 「それって僕が食べさせてからまた食べてないってことじゃあ……」 「すいません……取材が忙しくて、ご飯を食べる時間が惜しくて」 そういいながら彼女は本当においしそうにご飯を食べる。見ていてこっちも幸せになってくるくらいだ。 だが、こうなるまでご飯を食べないのはやっぱりいけない。 「そうはいうけどね、記者は身体が資本なんだから、体調管理もしないとダメだよ」 「はい……」 注意したら少ししょんぼりしてしまった。まあそれだけこの仕事が楽しいんだろう。 でもほっといたら絶対倒れるなあ、そう心配した僕は、 「なんならいっそ食べにおいで。言ってくれれば用意くらいするからさ」 思い切って提案してみた。 これも初めてのことではないし、これだけおいしそうにご飯を食べてくれるならこちらも作り甲斐があるというものだ。 「!! いえいえ、そんなお手数をかけるわけにはいきませんよ! 気持ちは確かにありがたいですけれど」 ところが彼女は顔を真っ赤にしてぶんぶんと横にふっている。 「それにそれってまるでぷ、ぷ、ぷろ」 「でも、一人でご飯食べるのも寂しいからさ、一緒に食べてくれると嬉しいかなー、なんて」 正直なところ、この家を訪ねてくる人は彼女と白黒、子鬼くらいなものだろう。 こちらから出向くことはあってもあまり家に来ることはない。 そういわれると彼女は真っ赤なまま黙ってしまって、 「えぅー……ええと、じゃあ、お言葉に甘えてもいいですか?」 と上目遣いで言われた。 「当然。僕がお願いしたようなものだしね」 「ふふ、そうですね」 まぁ、二人分の食料が減るから家計にダメージが来るのは間違いないけれどね。 承――それからどした。 「こんばんわ~」 「いらっしゃい」 その夜。射命丸がやってきた。 「お仕事お疲れ様、もうご飯出来てるから」 「ありがとうございます~」 僕が夕食に誘っただけなのだけれど。 ――風神少女&青年食事中 「そういえば、夜に来るのって初めてだね」 「そうですねー」 夕食は蒲焼にした。タレをつけてじりじり焼いたから香ばしくておいしい。 彼女も喜んでくれているようで、よかった。 「射命丸って食事のときも文花帳手放さないんだね」 「ええ、ネタはいつやってくるかわかりませんからっ」 胸を張る射命丸。見上げた記者魂だ。ううむ、 個人的には少々物足りない気もするが。何がとは聞くな。 「む?なにか今へんなこと考えませんでした?」 「いやいや全く全然そんなことは。あ、そうだ、夜も遅いから、今日泊まってく?」 「なんか目がやらしーですよ……」 「いやいやいやいや」 ひかれた。そんなにいやらしい目だったかな……? 飯も食べ終わって雑談に花を咲かせていたとき、 「……○○さんって、料理上手ですよね」 不意に彼女が尋ねてきた。食卓の上には湯気の上がる湯飲みが二つ。 「ん?大したことはできないよ。紅魔館の冥土長じゃあるまいし」 なんとなしに答え、茶をすする。ああ、誰かとする食事って久しぶりだなあ。 「……あの」 見ると射命丸がうつむいている。何かごにょごにょ言っている気がするが。 「……は……ですか?」 「ん?」 聞き返すとこちらを上目遣いで見ながら 「……料理の苦手な女の子って、どう思います?」 と訊いてきた。 へぇ、彼女もそんな事を考えるんだな。新聞命で一生懸命な子だと思っていたけれど。 そこでティンときた。彼女は恋をしているんだ。 こんな子に想われる奴は相当な幸せ者だ。うん。 「料理を教えてあげたいね」 僕はそう答える。ここは一つ、彼女の事を応援してあげるとしよう。 「え?」 驚いたような顔。そんなにびっくりすることもないのにな。 「苦手なだけなら何とかなるさ。誰だって最初から得意なわけじゃない。 出来る人間は出来ない人間を助けてはじめて価値を持つんだぜ」 そういうものですかと聞かれたのでそういうものだよ、と答えた。 「じゃあ」 と、彼女は続けた。 「私に料理を教えてもらえませんか?」 「当然」 快諾。ここで助けねば友人じゃないさ。 ================================================================================ ~閑話休題 がんばれ射命丸!○○の料理は魔法だッ! ================================================================================ ――と、そんなやり取りがあって十数日。 玄関先から声がする。行ってみれば、彼女がいた。 「こんにちわ、○○さん」 「こんにちわ、射命丸」 ここのところ射命丸はほぼ毎日のように訪ねて来る。理由は簡単だ。僕が言ったことだし。 「今日は何を教えてくれますか?」 「そうだなあ、今日は美味しいチーズリゾットあたりでも。それより、宿題が先か」 あれから射命丸との関係は友人だったり、先生と生徒だったりしている。 僕は彼女に料理を教えてあげていた。 実際彼女のもの覚えはすばらしく良い。最近の文文。新聞にも料理コラムができるくらいだ。 そして教えた料理を作ってきてもらったりして宿題としてごはんにしているのさ。 安い授業料だと思わないかい? ちなみに今日はちらし寿司を作ってもらった。酢飯がうまく出来ているかが大きなポイント。 「……もぐもぐ」 「……どうでしょう、先生」 神妙な顔つきで訪ねてくる。先生って……ノリがいいなぁ、射命丸は。 しかし寿司飯も具もしっかり味がついており丁度良い塩梅だ。文句のつけようがない。 「うん、おいしいよ。僕のよりおいしいんじゃないかな」 率直な感想を述べる。きっと苦手というより新聞にばかり心血を注いでいて料理をしてこなかったんだろうなぁとも思う。 「そ、そうですか!? えへへ、ありがとうございます!」 素直に喜んで照れる射命丸が可愛くて、こっちが少しこそばゆい。 「これで今度のコラムのテーマは寿司ネタ、かな?」 ごまかす為に別の話題を振る。彼女は僕が教えた料理なんかを写真付きで解説したりレシピを載せたりしている。 ……文文。新聞は主婦の友なのか? 「そうかもしれませんね~」 こら、地の文を……あれ?いや、どっちでもいいか。喜んでくれたんだし。 「先にご飯にしようか」 正直一人で食べるのもどうかとおもう。時間も丁度いいし。 「そうですね。いただきます」 そうして、早めの夕食と相成った。 本日の夕食、ちらし寿司、冷奴、わかめとあぶらげの味噌汁、漬物数種。 にんにくスライスをオリーブオイルで炒める。 いい匂いが立ち上がるが、食後の僕らには少々きつい。 「先に作るべきだったかな? はは……」 「そ、そうですねー……」 射命丸も「正直、お腹一杯ですよ」というような微妙な苦笑いで受ける。 色づいたにんにくを取り出し、バターを溶かす。 「そういえば○○さんって向こうの世界では先生やってたんでしたっけ」 毎度の事ながら射命丸は訊ねてくる。何でもネタにしようとする記者魂は見上げたものだ。 とけきったところに玉ねぎを入れ、炒める。 「先生というか何というか、まぁ、料理教室の講師だね」 ううむ、僕のこともいいのだが、レシピは頭に入っているのだろうか。 「……なにか思い入れでも?」 「ん~、特にないかな。しいて言えば料理が好きだったから」 「料理が好き、ですか」 玉ねぎがいい色になったので米を入れる。リゾットっぽくする為にさっと水を通した程度だ。 「だってほら、食べた人が美味しそうに食べて、ご馳走様、って言ってくれたら嬉しいじゃないか」 「そうですね。私も、さっき褒められて嬉しかったです」 思い出して微笑む射命丸。つられてこちらまで嬉しくなる笑顔だ。 彼女に想われている男は本当に幸せ者だな。憎らしいくらい。 これは是非とも幸せになってもらわなければ。 僕は誰にともなく、そう誓うのだった。 「ああ、そういえばリゾットって作り置きには微妙だな」 「そうですねー」 どうしよう、これ。 転――それは、あくまできっかけ。 それは、彼女が料理コラムを載せた辺りからよくある質問だったらしい。 ――誰に料理を習ったのか? ――どこへ行けば食べられるのか? ――むしろ俺の為に毎日味噌汁を作ってくれないか? 彼女としては珍しく、僕のことについてはほとんど触れず、「ある人物」とだけ書かれていた。 自分の料理修行すらネタにするとは、さすがとしか言いようがないな。 それがこの間、白黒に飯を食わせているときにぽろっと言ってしまった辺りからばっさり広がった。 当然、人外みたいなのばかりやって来るわけだが。 ――曰く、凄腕の料理人らしい。 ――曰く、料理を教えてくれるらしい。 ――曰く、里から少し離れた森に住んでいるらしい。 そんなほんとと嘘がない交ぜになった噂を受けてか僕の家に色々な人が来るようになった。 以前から来ていた白黒、子鬼はともかく、わざわざ遠くからやって来る人もいるほどだった。 目的はやっぱり、料理。食べる為に来るものもいれば、教わる為に来るものもいる。 持ち帰る人もいる。できればすぐに食べて欲しいのだが。 紅魔館とかいうなんだかせっかくだから選んでしまいそうな館からスカウトが来たが、 手作りクッキーの袋を渡して丁重に断っておいた。あれから時々お菓子の注文が来るが。 博麗の巫女が来たときにはびびった。 どうやら彼氏に作ってあげる料理のレパートリーを増やしたいらしい。健気な事で。 そうして、最近ではお土産に持ってきていただいた食材で生活が出来るほどになっていた。 むう、料理教室で生計が立てられるかも。 しかし、生活は賑やかになったが少しさびしくもあった。 射命丸が来ないのだ。いつも来ていただけにいなくなるとどうもしっくりこない。 数日前までは当たり前だった光景がめまぐるしく変わる。その変化は喜ぶべきなのか、どうなのか。 新聞は手渡されることは無く、いつの間にかポストに入っていた。 お菓子の宿題で出しておいた、プリンは、まだ提出されない。 そして僕はこうも思った。 「射命丸は想い人への告白は出来たのかなあ……」 「どうかしました?」 「うひゃあ」 「うひゃあ、じゃなくて手が止まってますよ」 ああ、考え事をしていて手が止まっていた。 今日は山の向こうのそのまた向こう。博麗神社とはまた別の神社の巫女さんが来ていた。 「ああ、すみません、考え事をしていたもので」 射命丸が来なくなって最近は彼女が一番来ているのではないだろうか。 東風谷早苗さん。人外多きこの幻想郷の例に漏れず人間に見えるこの少女は 話によれば現人神なのだとか。奇跡を操るだとか言っている。 家族同然に神様と住んでいるだとか、ものっそいゲーマーだとか、話題は尽きない。 今日の彼女の注文は『夏バテ解消できるような料理』だった。 どうやら引っ越してきたのはいいが家族が夏バテ気味だそうで、困っているらしい。 何がいいかなあ……。 頭の中のレシピブック(人呼んで『○○ノオト』)をめくる。 「こう暑いと諏訪子様も神奈子様もバテてしまって……」 「暑いときは食欲がなくなったりしますし、汗からビタミンが逃げていきます。 体温調節に余計な体力を使いますし。ビタミン不足とスタミナアップにはビタミンやたんぱく質がある……」 そういった料理で、彼女が知らなそうな料理か……だとすると、ああ、この間貰ってきたあの食材にしよう。 「うん。ゴーヤの肉詰めなんてどうでしょう」 「はい、よくわかりませんがお願いします」 と言うわけでレシピを紙に書いていく。こうすれば帰ってから忘れても思い出せる。 書き終わったら今度は作りながら説明する。 「ゴーヤ食べたことあります?」 「あー……ないですね」 香霖さんも珍しがってたからなあ、この食材は。 てなわけで。 「まずこれがゴーヤです」 「うわぁ……」 うわ、ヒかれた。確かにいぼいぼで長いけどさ。ナニかって?ゴーヤだよ。 とりあえずそんな彼女を無視して料理の説明を始める。 「ゴーヤはニガウリとも呼ばれていてお茶にもなるんだよ」 「へえ、そうなんですか」 無駄話をしながら、ゴーヤの両端を切り落とす。 「ビタミンCも豊富だし、苦味成分は胃にいいんだよ」 中のわたをかき出す。これでよし。 「次にタネをつくります」 「ハンバーグみたいなものですか?」 「ですです。玉ねぎとかはお好みですね」 丁寧にこねていく。 「……○○さんはどうして料理をするんですか?」 彼女が訊ねてきた。前も同じような質問をされた気がするなあ。 「……誰かに喜んでもらうため、かな」 粘り気が出てきたところでやめる。 くりぬいたゴーヤの内側に小麦粉をまぶしていく。 あとはこれを詰めて輪切りにして焼くだけだ。 「僕はね、これしか出来なかったから」 「……」 「なんてね。かっこつけてみたかっただけです。後はこれを詰めて」 手際よく作業を進める。心の内を悟られないように。 「詰める際は少しぎゅうぎゅうに入れないとお肉が縮んで隙間が出来ちゃうのでここ注意ですよ」 「あ、はい」 作業再開。あと肉詰めゴーヤを輪切りにして両面こんがり焼くだけだ。 「……というわけで完成です」 「わぁ、美味しそうですね~」 「美味しいんだってば。一つどう?」 菜箸で一つをつまみ、彼女の口元へ。 「え、あのっ、え、あ、う」 真っ赤になってわたわたしている。彼女の口へ一つ、放り込んだ。 「……どう?」 「……凄いおいしいです」 笑顔になった彼女を見て、こちらも幸せな気持ちになる。 だけどやはり、隙間があるような感覚だった。 「よかった、僕なんてこれしか能が無いからさ」 「そんなことないですよ」 「いやいや、ほんとにこれも駄目だったらただの」 「そんなことないですよ!」 「っ!?」 手が止まる。自然と言葉を強くした彼女の方へ目が行く。 「え、えーと……東風谷さん?」 彼女の顔も真っ赤だった。目が、合う。 「あなたは、凄く魅力的です。私にとっては、凄く、魅力的なんです」 目が離せない。心の臓がばくばくいってるのがわかる。彼女が僕にもたれかかる。 「私は……」 顔が、近づいて……。 かたん 「「!?」」 小さな物音だが、僕らしかいないこの厨房で、その音はやけに耳に大きく響いた。 そちらに目を向ける。そこには、 「お久し――ぶりです」 烏天狗の少女が立っていた。 笑っているのかな泣いているのかわからない表情。 「あ……」 その表情に何か、言い様の無い罪悪感がこみ上げてくる。 「あの、え、えへへ、私、お邪魔……でしたね?」 静かに、無理矢理作った笑顔で一言、一言。 「しゃ、射命丸、これは」 「それじゃっ!」 外へと走って出て行く射命丸。僕も追うように外へ―― 「まってっ」 袖を、掴まれる。彼女が僕をまっすぐ見据えた。 「……離してくれないか」 「もう少し、このままで」 少し、握る手に力がこめられる。 「いや、追わなきゃ……」 「……行ってどうなるというのですか」 俯いた彼女からは表情を窺い知ることは出来ない。 「……いや、わからない」 全くだ。追う理由すらわからないのか? 否。 「……私は、あなたが……好きなのに」 声が震える。 「何で……私じゃないんですか……」 「……すまない」 友愛と、愛。一字の違いは、果てし無く大きい。 しがみ付く彼女をやんわりと離す。彼女の想いには、応えられない。 「○○さん……」 出て行こうとする僕に彼女が声をかける。 「妖怪と、人間の愛なんて、成立しないですよ」 「そんなもの本人にしかわからないさ」 「あなたはそれでも」 「ああ、わかっている」 ここでとまるわけには行かない。 僕が出て数瞬。 主のいなくなった厨房の中に、一人の泣き声だけが、響いていた。 古今、人妖の恋物語は悲劇を迎える。 例えば、月に帰ってしまったり。 例えば、正体を知って拒絶してしまったり。 例えば、羽衣を見つけてしまったり。 ――それは、戒め。 ――人と妖、その決定的な寿命の差は、たとえ相思相愛でも悲劇を生む。 ――悲劇を繰り返さぬよう、悲しい運命の恋人達を、これ以上増やさぬよう。 それでも、それでも僕は。 「射命丸ーッ! 射命丸ーッ!?」 走る。元々里から少し離れているが更に離れる方向へ。大声を上げながら、走る。 見当なんかつかなかった。もう暗い。足元だっておぼつかない森の中だ。 何度も転んだ。体中ドロだらけだ。それでも走る。 その広大な森の中から一人の少女を探す。その気持ちだけだった。 彼女があの場から逃げ出した瞬間、僕の中で何かが繋がった。 気づいた。彼女の恋を応援すると言う形で隠した自分が目を背けた気持ち。 気づけなかった。彼女が記者の仕事を減らしてまで毎日料理を習いに来た理由。 気づいてしまった。彼女が来なくなって初めて感じた寂しさ。 気づかざるを得なかった。彼女があんなに悲しそうだった理由。 「ああ、もう、僕のバカッ!」 自分に悪態をつく。気づいたときは、大抵遅い。だがまだ遅くない、そう信じたかった。 ――いた! 「射命丸ッ!」 この辺の森の中でも一番大きな木の根元。そこに彼女はいた。 少し開けたところ。月明かりが差し込んでいる。 そこに座り込んでいた彼女は僕の呼びかけにびくりと肩を震わせたが、それだけだった。 見つけたと思った瞬間、安堵とともに一気に疲れが襲ってきた。 荒れた息を整える。呼吸の音だけが聞こえ、静寂。 不意に、彼女が口を開いた。 「……どうして、来たんですか?」 その言葉は、何よりも重く、僕にのしかかってくる。 何故? 何故僕はここまで来た? そんなものは決まっている。 「それは射命丸、君のことが「嫌っ」!!」 彼女が頭を抱える。何事をも拒絶するように。 「嘘……」 「嘘じゃない」 彼女が顔を上げる。いくらかやつれた様にも見える。 「私のいない間に、東風谷さんと……」 「射命丸……あれは、違うんだ」 「いいえ、違いません。東風谷さんはあなたの事を想っていますから」 きっぱりと言う。実際にそうなのだろう。 「……それは記者としての意見か?」 「ええ、取材したのは私ですし、結局記事にはしませんでしたけど」 あくまで無表情、いや、少し笑っているかもしれない。ただ、そこには僕の知っている少女の笑顔は無かった。 「なんで、来なくなったんだ?」 「……仕事が忙しかったんですよ」 前まで仕事詰めてまで来ていたのに? 「僕は、寂しかったよ」 彼女に近づく。暗がりの中、彼女は僕をにらみ続けている。 「来ないで」 拒絶。それでも歩みは止まらない。ここで引くならここまで追いかけては来ないさ。 「来なくなってから、ずっと考えてた。今日も来ないんだな、って」 「……」 歩みはゆっくり、止まらない。 「私も、寂しかったですよ」 不意に彼女の声が震えた。 「久しぶりに会えると思って、プリンも作って……」 手提げの籐籠。それを撫でる射命丸。 「私、馬鹿みたいですね。浮かれちゃって……」 泣いているような、笑っているような、心が折れそうな顔。 「……好きだったんですよ? あなたのこと」 少しづつ近づく。そうしないと心が遠ざかってしまいそうで。 「僕だって、君のことが「じゃあ、何であの女に抱きつかれていたんですか!?」 悲鳴のような、嗚咽のような、声。 それは紛れも無い事実。射命丸が来なくなって入れ違いに彼女が来る回数は増えていた。 「所詮は人妖ということですよね」 「違う」 駄目だ。 「お似合いでしたよ? あなた達」 「違うんだ」 これ以上、言わせてはいけない。 「だからニンゲンはニンゲン同士で」 「違うッ!」 目の前にまで来ていた射命丸を抱きしめる。射命丸の肩がまたびくりと震えた。 「何するんですか、やめてくだ「嫌だ」」 彼女が暴れる。僕は抱きしめる力を強くする。 抱きしめてはじめて分かる、彼女の華奢さ。震えた身体で、震えた声で、拒絶を繰り返す。 そこにいるのは、悲しいほどにボロボロな、一人の女の子だった。 「や……」 「ちゃんと聞いてくれ、射命丸」 「……っ」 彼女は泣いていた。 「僕が好きなのは、射命丸、君なんだ」 「嘘……」 かぶりをふる射命丸。僕は続ける。 「最初は射命丸の意中の人間との恋の橋渡しをしてあげようと思って君に料理を教えた。 でも、だんだん料理を教えるうちに、君のことが好きになってしまっていた」 「嘘……」 「人がたくさん来るようになった。でも、射命丸が来なくなって寂しかった」 「嘘……」 「射命丸が逃げた瞬間、漸く自分の気持ちに気づいたんだ。馬鹿だよな、僕」 改めて射命丸の目を見る。まっすぐに、見る。 「射命丸、僕は君を、愛している」 「ウソぉ……」 「本当だ。結婚してほしいくらいだ」 「ウソだぁ……」 僕の胸に顔をうずめる。 「嘘じゃない。……どうすれば信じてくれる?」 射命丸はこちらを向く。 「っく……じゃあ」 「っと」 僕は懐からハンカチを出し、 ちーんっ 射命丸に鼻をかませる。いや、鼻水出てたからさ。 「えっぐ、すんっ……じゃあ、名前、呼んでください」 「うん、文……」 「もっと言ってください……」 「文……文……」 抱きしめる力を強くする。 「まだ……足りません」 震える声。けれどももうそこには悲しみは感じられなかった。 「ん」 「それと、キス、してください」 顔を上げ、自然と目が合う。潤んで、少し疲れたような彼女の顔。 僕は何も言わず、ゆっくりと顔を近づけていき…… ――重なった影が、一つになった。 結――めでたし、めでたし。 「じゃあ、この『シェフの気まぐれサラダ風何か』ってのをもらえるかな」 「はい~」 煮える鍋、踊るフライパン、高速回転するボウルの中身。 その横でコックコートを着た男が、出来上がった料理を盛り付けたりしている。 男は黙々と料理の皿を完成させていく。 正に料理は魔法だった。 あの後僕は料理教室兼定食屋を開くことにした。自宅を改装したので場所は変わらず。 小さいけれど経過は上々。料理教室のせいもあり、わりと盛況していた。 幻想に触れすぎたのか、身の回りの調理器具を操ることができるようになっていた。 白玉楼とかいうところからスカウトがきた気がしたけどやっぱり断った。 そのかわり@がついたフシギな感じの女性が常連になった。 その人も先ほど満足して帰られて、今店内には香霖さんと霊夢と●●と魔理沙だけ。 ●●は僕よりも後に幻想郷へやってきた男で、今は霊夢と暮らしているとか。 「いい加減、香霖さん見習って代金置いてってくれよ……」 「あら、ツケといてってお願いしたはずだけど」と、紅白の巫女。 「すまないね~」と●●。 「ああ、私もツケておいてくれ」と、白黒の魔法使い。 ぜんぜん払われる気配がないのは気のせいではないだろう。 「ところで●●よ、そういえば最近どうなんだい? こっちのほうは」 にやにやしながら拳を握り、中指と人差し指の間から親指を出してみせる。 とたんに真っ赤になる●●と霊夢。 「あ、ええ、まあ、そこそこです」 と曖昧な返事を返す●●。 「もっと詳しい話が聞いてみたいものだが」 下世話な話だが香霖さんも乗ってきた。 「まったく、もう甘いものはしばらくいいてのに」 とは白黒。てめえさっきあんみつあれだけ食っといて何言ってるんだ。 「そうかそうかはっはっは、子供の顔が早く見たごめんなさい霊夢さん勘弁してください」 真っ赤な霊夢がスペルカード片手に轟き叫びそうだったのですかさず謝る。 「そんなこといったらあなたと射命丸だってどうなのよ」 霊夢がすかさず反撃してくる。だがそれは反撃じゃないと思うぞ。 「そうかそうか、そんなに聞きたいか、僕らのラブラブっぷりごめんなさいごめんなさい」 聞いてきたのは霊夢なのに首筋に針を突きつけられた。何がしたいんだ。 「さて、そろそろお暇しようか。代金はここに置いておくから」 「あ、はい」 「あ、じゃあ私も」 「じゃ、俺も」 「私も行くぜ」 「……そのうち強制執行しに行ってやる」 呆れ交じりの悪態も彼女らには届かないだろう。もう香霖さんだけが友達だ。 三人が立ち上がる。僕は彼らを店先まで送る。 「美味しかったわ、ご馳走様」 笑顔の紅白が宙に浮く。 「今度ちゃんと払いますから、ご馳走様でした」 紅白と一緒に空を飛ぶ●●。手ぇ繋いでるよ。 「ごちそうさま、また来るぜ」 白黒はいたずらっ子のような笑顔でそういうと箒にまたがった 「ご馳走様、またこっちにも寄ってってくれ」 と、香霖さんは徒歩か。お気をつけて。 三者三様の言葉に僕は笑顔で応える。 「はい、お粗末さまでした。またお越しくださいな」 この笑顔を見るために、僕は料理を作っているんだから。 三人を見送って、一息つく。そうだ、お茶でも入れようか。 店の中へ。3人の食器を片付け、厨房へ戻る。 洗い場に食器を下げ、手を洗い、ケトルを火に掛ける。 「○○さん、ただいま戻りました~」 勝手口から声がした。 扉から顔をのぞかせたのはかわいらしい天狗の少女。 「お帰り、文。ちょうどお茶を入れようと思っていたんだよ」 「わぁ、それはナイスタイミングですね」 とととと、と笑顔で走り寄ってくる彼女を抱きとめる。 「ぎゅー、えへへ」 幸せそうに胸に頭をうずめる。その頭を優しく撫でる。さらさらの髪が気持ちよかった。 「あ」 「ん? どうした?」 「お帰りなさいのちゅー」 「それはねえよ」 言いながら頤を上向かせる。すぐそこに、愛しい人の顔。 「『お帰りなさい』じゃなくて『大好きだよ』のキスならあるけどね」 口づける。それはどんな料理よりも美味だった。 ピィィィィー!! 「うわぅ」 「きゃっ」 驚いて離れる。音の主は真っ赤なケトルだった。 忘れてた。沸かしっぱなしだったか。 「……お茶にしようか」 「……はい」 気恥ずかしさを隠す為に手早く紅茶を淹れる準備をする。 二人とも真っ赤っ赤。でも幸せで胸は一杯だ。 「今朝良い紅茶が入ったんだよ」 では、最愛の人の笑顔のために最高の一杯を淹れてあげよう。 了 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/621.html
part40-674に投下された◆LZfAlLlryk氏の作品です 夏である。 「夏といえば」、という代名詞は様々あるが、俺の夏といえばこれがなければ始まらないと言っても過言ではない。 ある意味スプラッタでそれでいてサイコサスペンス色の極上ホラー……まぁそうとは限らないが。 つまり、ホラー映画を見て、冷や汗やらで体を冷やすのが、俺流の夏休みの過ごし方である。 ただ、一人で見てもつまらないので、誰かしらを巻き沿いを食らわせて相手が怖がるのを見るのも、一興である。 前々回谷口を巻き込み連れていったが、二度とお前と映画はいかんと言われ、前回は白石と行ったが途中白石が失神してしまったので、流石に罪悪感のようなもので連れては行けず。 結局一緒に行く当てが見つからず、とりあえず街をぶらついていた。 すると、頭にリボンが特徴的な少女が一人。買い物していたと思われるその手には某書店の袋を手にしていた。 「よっ、つかさ」 後ろから声をかけたところ、わかりやすく体を跳ねさせ驚いた様子だ。こういうところは素直にかわいいと思える仕草だ。 「キ、キョンくん……びっくりさせないでよ~」 「すまんすまん。買い物か?」 「あっ、うん。ちょっと料理の本が欲しくて本屋さんに行ってたの。もう終わったんだけど」 そういって袋の中からその本を一瞥させた。バルサミコ酢を使った料理特集……? ずいぶんとマイナーな調味料を使った特集だな。 「じゃあこれから寄るところとかあるか?」 「へっ!? あっ、ううん! ないよ!」 しめた。ちょうどいい。飛んで火にいる夏の虫とは、まさにこの炎天下の灼熱地獄の中のつかさを指すのではないのではなかろうか。……スマン、流石に友達を虫扱いするのは人道的に許し難いことだな。 「じゃあこれから映画でもどうだ?」 「えっ!? え、え、えぇっと……キョンくんと……二人っきりで?」 「あぁ。一緒に見てくれるツレが居なくて困ってたところだったんだ」 「う、うんっ! よよよよろしくお願いしますっ!」 そう言ってつかさは頭を深々と何度も下げた。これは、実際俺がすべき事ではないのか。相手の都合を割いてまで誘った身としては。 つかさを少し後ろに付いて行かせる形で歩くこと十数分。目的の映画がやっている映画館へと辿り着いた。 タイムテーブルを確認したところ、目的の映画がやるのはあと三十分程あるらしい。どこかで時間を潰すにしても中途半端な時間だ。 とりあえず、夏なので暑い。冷房がかかった中の待合い所で時間を潰す他ないだろう。と、チケットを買ってつかさと中に入った。 「チケット代あたしの分はわたしがだすよ~」 「いや、いいさ。俺が誘った身だしな」 この程度の金額、俺が毎週喫茶店で俺を抜かして四人分の代金を払うのに比べれば大したものでもない。まあきつくない訳では無いのだが……それに、誘ったんだから女性に金を出させるのは紳士としてなるべくならば避けるべきことだ。 「でも……悪いよー」 「大丈夫だ。つかさが映画を楽しんでくれれば代金はいらないさ」 「あ、ありがとう。キョンくん優しいんだねぇ」 ほんの少しつかさの的を得ない切り返しに戸惑った。俺は優しい……のか? 自分の事は案外自分以外の方がよく知ってるものなのだろうか。 「そうか?」 「そうだよ!」 自覚は無いにせよ、つかさにとっては俺は優しい人間であるらしい。嬉しい反面、少し気恥ずかしい気もする。 冷えた飲み物で涼みながら、つかさと他愛も無い話をして過ごす。ふと先程見た本を思い出した。 「そういえば、つかさは料理とか得意なのか? 料理の本買ってたが」 「うんっ! 得意かどうかはわからないけど、料理とか家事とか大好きなんだぁ~」 「へぇ~、大したもんだな。若いうちから料理が出来るっていうのは尊敬できるな」 この女性らしさをうちの妹にも少しばかり分けてはくれないだろうか。むしろ弟ではないかと思うぐらいに騒ぎ立ているうちの妹に。 「そ、そんな大したことじゃないよ。後でキョンくんにも食べさせてあげるねっ」 つかさの愛妻弁当なんてどうだろう……作りすぎたと言ってお重で持ってきそうだ。 「そりゃ楽しみだ。うまいもの期待してるよ」 「うんっ! バルサミコ酢がね、最近は好きなんだぁ~」 あの本のチョイスはあのマイナーな調味料から来てたのか。なんらかの偉人の名前のような酢などめったに聞いたことないが。 どうやら上映を終えたと思われる客がぞろぞろと出て来た。そのリアクションは実に様々で、泣きながら出て来た彼女や、それをあやす彼氏、または魂でも抜き取られたかのような表情で出て来た者もいた。 これがホラー映画を映画館で見る醍醐味である。家でレンタルしてきた映画も見るが、いつも一緒に観るのが猫一匹なのでなんとも言えない虚無感に襲われてしまう。 妹を誘ってみても、ホラーはてんでダメらしく、見たら泣き出す始末である。既に小学生の最高学年となった妹はいつ成長するのだろうか。 「あれ? キョンくんこの映画って……」 「あれ? 言ってなかったか。ホラー映画なんだが、この映画は日本ホラーみたいな幽霊物じゃなくて、アメリカンホラー特有のビックリ系が主な映画だな」 「ひぇっ!? ほ、ホラー映画……なの?」 つかさが驚愕の相を見せる。わかりやすくカクカクと震え、顔色も少し青ざめてきた。 「あぁ……そうなんだが……もしかして、ホラーダメか?」 「う、ううん! 大丈夫だよ! うんっ、大丈夫だ……」 の割には顔色が真っ青になっているのはどういうことか。大丈夫の言葉を自分に言い聞かせているようにも取れる。 が、実はこういう人と一緒に観るのが実に楽しい。前に妹と観た時のリアクションは最高傑作だった。後々苦労したのは俺だが。 「じゃあ早く入って席とるか」 「う、うん……」 気が気でない様子なつかさを連れて、ちょうど真ん中辺りの席を確保し、つかさを座らせといて定番のポップコーンとまた飲み物を買ってきた。 「あ、ありがとうキョンくん……」 「大丈夫か? 無理に見なくても……」 「ううん、大丈夫だよ。平気だよ平気……」 そうには見えないのである。今にも泣きそうな顔でちまちまとポップコーンをつまんで食べている。この小動物、ハルヒに見せたら飛び付いて離さそうである。 そうして、館内の照明が落とされ、スクリーンの幕が開いた。照明が落とされた時点でつかさはビクッと体を跳ねらせた。 しばらくは他の映画の宣伝が流れる。ラブストーリーやらどこぞの特撮ものからアニメまで。この時のつかさは、あれが観たいやらこれが観たいやら言っていたが、 宣伝が終わり、映画本編のオープニングともなると小さな体を震えさせた。いちいち反応が朝比奈さんのように小動物を連想させる。 いざ本編が始まる。だいたいのアメリカンホラーは最初は家族や友人と平和に過ごしているのだが、ある日なんかしらの事件に巻き込まれて猟奇的な殺戮者による大量殺人が行われるというものだ。 この映画は実に王道的道を進んでいており、友人とのやりとりなどは実に生活感が溢れるものとなっている。 つかさはこの時は安心しきって、目を輝かせながら、友人達のやりとりを観ていた。ここからどうなるかが楽しみである。 物語が進んできた。主人公の友人グループが一人の男性をひょんなことから殺してしまう。つかさは大きく開いた口を閉じられないらしく、手で覆っている。 そうして主人公グループがバカンスの島に訪れる。ここからが本編が盛り上がり始めるところだ。 一人が謎の男に殺された。つかさは絶叫。他にも女性の悲鳴が館内に響いた。体をふるふると震えさせ、目を固く閉じているつかさは、やはり俺にとって最高のホラー映画のツレである。 二人目が殺された所でとうとうつかさは俺に抱きついてきた。体をふるふると震えさせて、今にも泣きそうな声で嗚咽をあげる。というか、泣いてるか? これ。 気恥ずかしいので、早急につかさをあやし、少し元気になったものの、俺の服を掴んでは離さない。俺の服は今のも伸び切れそうである。 また殺される。そうすると俺の手にすがりついてきた。無いとはいえ、胸が当たってしまうので気が気でない。本人はそんなことを気にしている余裕も無いようで、絶叫をあげている。 物語の終盤。生き残った主人公と男はボートで逃げ出そうとするが、殺人鬼である男は泳いで追ってきた。 結局、あれからずっとつかさは俺の腕にしがみついているわけで、離せともいえず、妙な汗をかいてきた。 何かしらの絶叫ポイントでは必ず声をあげ、俺の腕に強くしがみつくわけだから、無いとはいえ――何度も口にするのは失礼だが――その胸が押しつけられてしまうのだ。 なんとか追い払ったと思って安心したのも束の間、主人公の足を掴んで今にも足を斬りつけようとしている。 つかさの顔は涙目。絶叫をあげて俺の腕に抱きつく。いや、実にリアクションに至っては素晴らしいのだが、男として反応に困るところだな。 そうして、男をスクリューに巻き込ませて映画本編終了。幕が閉じて館内の証明が徐々につけられる。 隣を見れば、正に心此処に在らず。放心状態のまま俺の腕にしがみついて座っている。ただ、白石に比べれば失神しない分、ある程度は耐性があるとも言える。 「おい、終わったぞ」 「へっ!? あ、うん。そうだね、終わったね」 日本語がおかしいことに突っ込んだ方がいいのかはわからない。とりあえず俺の手を離してくれないと立ち上がれないだがな。 「あっ……ご、ごめんね! 腕にしがみついたりして!」 「いや構わないが。今は離してくれると有り難い。立てないぞこれじゃ」 「あ、そうだねっ」 ようやく解放された俺の腕はつかさがしがみついた跡がくっきり残っていた。非力そうな彼女ではあるが、流石の火事場の馬鹿力か? 「どうした? 早く出ないと次の客が来るぞ」 「ご、ごめんね……腰が抜けて力が……」 本当に腰が抜けてしまうことなどそうそうあったりしないのだが。ホラー映画を見る度にこれでは体が持たないだろう。 「ほら、手貸すよ」 「あ、ありがと……」 つかさの手は小さくて冷たかった。手が冷えている割には、つかさの顔は真っ赤になっていた。 つかさを引きずるようにして映画館から出てみれば、外はもう暗闇をさしていた。夏の日長とはいえ、流石に七時半ぐらいになると空は真っ暗だ。 「つかさは怖がりなら怖がりと先に言ってくれればよかったのにな」 少しからかってみる。するとつかさ頬を膨らませて反論してくる。 「だ、だってキョンくんがホラー映画だなんて言ってくれなかったから!」 「あぁ、そうだな。悪い悪い」 「もうっ! あたし本当に怖かったんだからねっ!」 子供っぽく頬を膨らますつかさの姿に、俺は笑いを堪えられなかった。 「俺の腕にしがみついてきたりな」 「そっ、それは……っ……迷惑……だった?」 「いや、可愛らしくてよかったぞ。迷惑なんかより、頼られて嬉しいって感じか」 つかさは顔を真っ赤にして俯いてしまった。自分のやったことの重大さを今になって身に染みたか。実際、今も手を繋いでいて端から見ればカップルにしか見えない訳で、やはり恥ずかしい。 「さて、こんな時間だし帰らなければ」 「あっ、うん、そうだね」 「じゃあ俺あっちだから。またな、つかさ」 と、言って体を翻してみても、後ろにかかる弱々しい力があって前に進むことを拒んだ。何事かと見てみれば、つかさが俺の服を摘んで俯いていた。 「……ひ、一人で帰るの怖くて……その……い、一緒に家まで来てほしいな……」 「……わかったよ」 夕飯には大幅に遅刻だろうが、仕方がない。こんなにも泣きそうになって裾を掴んでいる少女を置いて帰れる奴がいたらここまで来い。鉄拳制裁をくれてやる。 「原因は俺にもあるし、責任を持って送っていってやる」 「……ありがとうキョンくん」 暗闇に隠れてつかさの表情は窺えなかったが、これで少しは表情が緩んだことを期待して、つかさの手を取り、彼女の家へと共に歩を進めた。 駅へと向かう道中も、駅構内でも手を繋いでいた。改札をくぐる時はさすがに放したが、俺が手を差し出すとつかさもおずおずとその手を取った。 電車を乗るときも常に手を繋いだ状態で椅子に座った。今までに互いにあまり言葉は発しない。他意は無いが、つかさは俯いたままで、俺はつかさに倣っていただけだ。 電車から降りて、つかさの家がある駅の改札をくぐる。やはり外は真っ暗で、月明かりが妙に明るかった。 駅からつかさの家である神社は、それなりの有名どころだけあってのことか歩いて約十数分ってところだ。 しかしそこまでは街頭だけが頼りの田んぼ道。しかも街頭も、都市部に比べて間隔が狭く設置されているわけでなく、たまにある感じである。 これは確かに一人で帰るには少々、いや、かなり怖いところかも知れない。特に女性の場合はいつ暴漢に襲われるかもわからないから、尚更である。 「ここを毎日帰ってるんだよな?」 「えっ? あ、うん。いつもはお姉ちゃんとかいるから大丈夫なんだけど、今日はクラスの友達と遊び行っちゃって」 だから珍しく二人が一緒に居なかった訳だ。かがみは結構交友関係が広い。つかさとは違う友人と遊んで当然ではある。 「キョンくんごめんね? こんな時間まで……」 「気にするな。俺がホラー苦手なの知らずに付き合わせたのが悪い」 「そんなことないよ! あたし、キョンくんに誘われたときスッゴく嬉しかったし……」 と、言ったところでつかさは何かに気づいたらしく、また口を閉ざして俯いてしまった。最近のつかさは情緒不安定か何かか。 「まぁでも、つかさと一緒に見れて楽しかったよ。しかも、男として頼られるのは嬉しい限りだ」 つかさは俺の顔をその瞳で見てきた。月明かりが反射しているその大きな瞳は、潤んでいて尚更綺麗に見えた。すぐに逸らしてしまったが、その表情はどこか嬉しそうではあった。 そうして、つかさの家に到着。この神社には初詣の時にお世話になっている神社だ。同じ学校に通っている娘がいたっていうことを知ったのは今年に入ってからだが。 「あれ? おかしいな……電気がついてない」 つかさ自分の家を見上げて言った。誰かしらいるならばどこかにしろ電気がついている筈だそうだが、見てみてもどこも電気がついている様子は見られない。 つかさが玄関の扉に手をかけても鍵が掛かっているようで、開かないようだ。つかさは自分の財布から鍵を取り出して鍵を開ける。 「あのー……キョンくんも一緒に付いてきてくれないかな……?」 「あぁ、別に構わないが……誰か家の人が居た場合は俺は大丈夫なのか?」 いきなり頑固気質の親父さんなどが勘違いなさって卓袱台を引っくり返してくるなんてことはないんだろうか。 「大丈夫……だと思うかな……?」 疑問系を疑問系で返されると困るのだが。とにかく、俺はまたつかさの手を握り、返事が無い挨拶もそこそこに玄関をくぐった。 家の人は誰も居ない様子だ。ふと、リビングと思わしき場所のテーブルに一枚の書き置きらしきものを発見した。つかさが手に取り読み上げる。 「急に親戚の家に急用が出来たので今日は帰ってきません。ご飯は冷蔵庫に入っているのでかがみと温めて食べて下さい。母より……」 つかさはかくかくと震えて俺を見てきた。……まぁ気持ちはわからんでもない。ホラーを見た後に一人で寝るのはつかさには無理難題だろう。 「かがみはどうした? 友達の家に行ってるんだろ?」 そう言うと、ようやく思い出したらしく、携帯を取り出した。 「あれ、お姉ちゃんから着信が残ってる」 映画を観るときにマナーにしたままだったので気づかなかったのだろう。履歴からかがみに電話をかける。 「あっ、お姉ちゃん? ……うん……うん……えっ!? ウソ!? お姉ちゃん帰ってこないの!? ……えっ、ちょ、ちょっとお姉ちゃん!」 「……切れたのか?」 「……なんか、日下部さんのところに居るんだけど、なんか強引に泊らせられることになったって……」 ……困ったことになってしまった……とりあえず今度かがみに会った時はこの件に関してどういった責任を求めようかと考えることで、今の状況を現実逃避していた。 「さてと……」 なにがさてとなのかはわからないのだが、とりあえず、この状況はどうか。ここで俺が帰れば、まずつかさは眠れない夜を過ごすことだろう。 いや、下手をすれば一人で延々と泣き続けているかもしれない。……これが冗談で済まされないことは今のつかさの顔を見ていればわかる。 だが、だからといって、俺がここに長居するようなことは色々な意味で危険である。なんといっても同年代の男と女。それなのに一緒に夜間の時間帯を共にするのは色々危険だ。 いや、これだけは断言しておくが俺は絶対に手を出したりはしない。なんとしても俺の理性はストッパーをかけておくように務める。が、だからと言ってもここに居るのは危険だ、色んな意味で。 「どうするか」 つかさは目に涙を一杯に溜めている。ちょいと目頭でも押してやれば今にも涙が溢れ出そうだ。そうした状況で置いて行くには無理だが……はたして。 「泉にでも頼んでみるか……」 泉の家なら電車を何駅か乗り継ぐだけでそこまで遠くもないし、何より女性であるが故の安心感ってのもあるだろう。……ただ泉父だけは心配だが。 あの人の軽さ……とは違うか、強いて表現するなら危ないおじさん加減は、俺が泉宅にお邪魔したときに身を持って知ることが出来た。 それでもまぁここに一人残すよりは断然増しではあるので、思いたったら吉日(あえて誤用しておく)、ケータイを取り出して泉に電話をかけようとしたが思わぬ障害が入った。 「…………」 ……長門ばりの無口を固めるこの少女は一体なにをなさっているのだろうか。いや、わかっている。俺の腕を掴んでいる。何のために? 泉に電話をかけるのを防ぐため? だろうな……。 こうした自分の心の中での自問自答を終え、さて、なんと言えばいいものかと考えていたところ、無口少女はようやく口を開いた。 「……キョンくんに、一緒にいてほしいの……」 さて、一瞬つかさがそのまま無口少女でいてほしかったと思った俺を誰が攻められようか。 「……えぇと?」 「…………」 今になって先ほど思ったように無口少女になられても困る訳なのだが。表情はよく見えないが、どうやら顔が赤い。 これで熱でもあるっていう方が有り難いような、いやいくらなんでも他人の体調を悪く願うというのは人道的にどうか。 ともかく、俺が今の状態を形容するならば、テンパっている。この死語とも言えるこの言葉、今この俺の心情を表すには正に適している。 「いや、でも泉のところなら色々と不都合も無く安心できるだろう?」 最後の抵抗活動をしてみる。本来なら聞き分けのいいつかさならば、この言葉を理解するはずであるのだが。 「……キョンくんとじゃないと……いや……」 ……完全に失念していたことがある。つかさは、聞き分けは良いはずだが言葉に込められた意味を理解する力に乏しいということである。失礼ではあるのだが。 「色々不味いだろ? 一応俺、男だし……」 「……あたしキョンくんなら平気だよ……?」 いや、どうなんだその判断! いくらなんでも他人を過信しすぎだろ! 俺は断じてしないが! 間違ってもしないが! だが今、泉との接触を拒まれてるこの状況では、俺が帰ることは神には出来ても俺には出来ない。……寝た所を確認したらこっそり帰ることにしよう。タクシーでも捕まえればなんとかなるだろう。 「……わかったよ……一緒にいてやるから」 すると先ほどまで俯いて泣きそうな声で囁いていた顔を上げて、とうとう涙のダムを決壊させて俺に飛びついた。 「ありがとうキョンくん~!」 俺という人間は、流されやすいのか、それとも乗せられやすいのか、ハルヒとつかさの例を取って論理的に考えることに徹して、この高ぶる心情を落ち着かせた。 「キョンくーん! そこにいるー?」 「あぁーここにいるぞー」 台所で料理を作っているつかさはすぐ真後ろにいる俺に対して呼びかけた。水回りにいるつかさに対して、その台所にある椅子にいる俺。本当にすぐ後ろだというのにこれである。 俺がいるとわかると安心したのか、鼻歌でも口ずさみながら着々と料理を作っていく。料理が好きだというのは本当なのだろう。 「キョンくー……」 「あぁ! いるから安心しろ」 さすがにこうも数十秒置きに自分以外の存在の有無を確認されては、返事もぞんざいになる。 「違うの! ちょっと味見てほしいなぁーって」 俺に差し出されたのは酢豚らしき肉の塊である。ただし、差し出され方に問題がある。 菜箸に摘まれた肉を俺の目の前に突き出されている状態である。まぁ察すれば、そのまま食えってことなんだろう。つかさはニコニコ顔。……気にしたら負けか。 「おっ、美味いな」 「本当に!? 塩加減とかお酢加減とか大丈夫かな?」 「あぁ、味付けはバッチリだ。さすがだなつかさは」 「えへへ~。これしか得意なことないから」 嬉しそうに台所に戻るとまた料理制作へと戻った。気にしたら負けという考えは一切間違ってなかったみたいで、つかさに他意は無かったみたいだ。純真無垢な君のままでいてくれと、俺は願う。 「おっ、これ美味いな」 「これはバルサミコ酢を使ったドレシッングなんだぁ~早速本で書いてあること試しちゃった」 現在時計が九時半を回った後ぐらい。この時間に夕飯を食うのは一般家庭としたらどうなのだろうか。我が家は七時過ぎを夕飯の時間としている。 しかしながら、本当につかさの作ったこれらの料理は美味と表現が素晴らしく合い、正に美しい味と言えた。そこまでの判断が出来る味覚が俺にあるのかは定かでは無いが。 やけに酢の物が多いのは恐らくはあの本を実践しているからなのだろう。バルサミコ酢……どういうものか知りたいような知りたくないような……何故だかはわからんが。 そうして見事完食を果たした俺は、少々用を足すために立ち上がって、さて便所はどこだろうと思案していた最中に、つかさが後ろから抱きついてきた。 「どっ、どこいくの……?」 「あ~、便所を貸してほしいんだけどな」 便所に行くためだけに、どこぞの恋愛映画のように後ろから抱きつかれて「行かないで……」 的な目で見られるのは気分もへったくれも無いな。 「あたしも付いてく」 いやいやお嬢さん、あなたは便所にまでついていってなにがお望みですか? あそこは用を足す以外には使用用途は存在しない筈ですが。 「いや、でもなぁ……」 既に涙目である。涙は女の武器と来たか。いやまぁ実際つかさはそういうのを意識してやっているわけではないのだろうが。……そうだと信じたい。 「……せめて扉の外で待っててくれよ?」 「う、うん……」 案内させられた場所で用を足している最中でもつかさは俺のこと呼びかけて存在を確認している。俺は別にトイレの窓からや便所の排水溝から逃げたりはする気は無いんだが……少ししか。 「あたしも……いいかな?」 「……外で待っててやるよ」 外でも中でも叫ぶつかさ。所々水切り音の音が聞こえてしまうんだが、何よりつかさの声に応対しなければならないし、耳を塞げない。とんだ生き地獄だなこれは。 かがみ、今回のお前の失脚、どのようにしてけじめつけてもらおうか。……いや、俺が悪いのか……。 便所から手を繋いで(言っておくが、ちゃんと手は洗ったぞ)リビングへ帰還し、少しの間だけテレビを見てくつろいでいた。これでつかさもホラー映画の恐怖のことは忘れてくれていると助かるんだがな。 「お風呂入りたいんだけど……どうしよう……」 きっかり覚えていたらしい。どうしようと言われても俺にはどうしようも無いことは予め断っておこう。一緒に入れとでも言うのか? 「一緒に入ってくれたりなんて……」 ……言ってきた。まさかの予感的中である。どうなんだろうな、異性の友達が一緒に風呂に入るってのは。しかも小学生ならまだしも、もう世間では働くものも、家庭を持つ者もいる高校生である。 「あのなぁ、もう小学生の友達付き合いじゃないんだぞ? 世間では大人の仲間入りしたての高校生が異性同士風呂に一緒に入れるか?」 無論常識論の中での話を俺はしている訳だ。特例で混浴温泉や……まぁ夫婦、カップル等の例外があるが。忌々しい事だ。 「……じゃあどうすればいいのかな?」 「どうすれば……って、そうだな……混浴の温泉であったり、カップルだとか夫婦とかなら気にする必要もない……」 俺はここで、直感的に自分の言ったことを瞬時に後悔の念を感じていた。 「じゃあカップルになればいいんだ!」 ……世界が凍りついたように思えた。言った張本人は自分の言ったことの重大さに気づいて顔を赤く、いや紅くして俯いた。 「……でも、ひとりで入るってすごく怖いもん……」 いやしかしこればっかりは断固拒否を固めなければならない。つかさの為、俺の為にも、だ。 しばらく俯きだんまりを続けていたつかさが、意を決したかのように顔を上げ、そうして声を荒げてこう言った……。 「……だって……あたし、キョンくんが好きだもんっ!」 俺の思考回路全般がいきなり雷に打たれてオーバーヒートした。ただ今考えられる言葉はこれだけである。 ――――変な夢なら覚めてくれ……と……。―――― ――状況が飲み込めない。 つかさが風呂に入りたいそうだ。だが一人で入るのが怖いらしい。さぁどうするつかさ。して、その結果が、何故かこの場面でつかさが俺に告白をしてきた? この際、文章の最後が疑問符で終わっていることには目を瞑って欲しい。が、実際に誰かにこの状況について問い掛けたい。理解できる奴がいたらここにこい。そうして俺に分かるように五十字以内で説明して欲しい。 「えっと! あのっ、友達として好きだって意味……」 そうであったら実に良いことかと思いつつ、あくまでも疑心的な表情を作ってつかさを見ていたところ、嘘が苦手なつかさは耐えきれないらしく、自爆を始めた。 「……わーっ! あたしなに言ってんだろ! こんな雰囲気でそれはないよー!」 心の中で留める筈である文章をそのまま口から出してしまう慌てっぷり。パニック状態に陥っているのはどうやらつかさの方らしい。俺は唖然とそれを見ていることしか出来なかった。 「でも、カップルにならないと一緒にお風呂入れないんだよね……?」 聞かれても困る。俺が実際体験したことは無いし、あくまでも特例の中の一つとして言ったまでであって、全てがこの事例に当てはまるとは言っていない。 ……朝比奈さんに俺の発言を訂正するためにTPDDの申請が通らないものか聞いてみるか。いや、聞けるはず無い! こんなことで! そうしたらば、 朝比奈さんから非難集中、そしていつの間にか噂を嗅ぎつけるのが得意な団長に伝わったら最後、俺の命はあるものかすらもわかったものではない。 「そ、それは特例の話であってだな……」 「……キョンくんはあたしのこと……キライ?」 「……いや、嫌いではない」 俺にとって柊つかさという存在は何なのか。つかさはつかさであってつかさでしか無い、なんてトートロジー的な使い回しで誤魔化すつもりは無い。無いが! 実際問題、つかさがお前にとってなんなのかと聞かれて明確に答えを出せる奴はそうはいないだろう。そうだろう? そこら辺のクラスメートをさして、そいつはなんなのかと問われて、 俺はなんて答えればいい? いや、すまんが今の俺の判断力と考察力ではたとえ泉がなんなのかと問われても明確な答えを出すことは出来ないだろう。 「あたしは……キョンくんが好きです」 追撃を仕掛けるつかさ。俺には効果は絶大である。俺にとって、つかさは好きか嫌いかで聞かれたら、それはもちろん好きと答える。 だがしかし、それは男女間の問題なのか、友人間の問題なのかの明確とした解答は今は持ち合わせていない。だがこの状況、今ここで答えを出さなければならないらしい。 状況に甘んじる? それではつかさに迷惑だ。状況に流されてばかりでは俺もつかさも何も成長しない。 断るか? 断る理由がどこにある? 考えもなしに断って傷つくのはつかさである。 沈黙の空気がしばらく流れる。重苦しいこの空気を打開するにはどうすればいい? 下手な誤魔化しは通用しない。どうすれば……。 「な、な~んちゃって!」 つかさが口を開く形で沈黙は解かれた。が、明らかに声が涙声である。 「じょ、冗談だよ~! ひっく、引っかかった~……あ、あたし一人でお風呂入れるからっ」 耐えられなかった。つかさの、嘘が苦手なつかさの下手くそな精一杯の嘘が、俺の体を脊髄反射より早く、つかさを抱き締めた。 「もういい。ムリするな」 「だっ、だって、ひっく、キョンくんあたしのこと……」 「あぁ、好きだよつかさ」 状況に甘んじた訳じゃない。俺の頭で一生懸命考え抜いた結果がこれだ。後悔はない。同情ではない。俺は、俺自身で考え、行動を起こしたまでだ。 つかさは泣き出してしまった。ただし、この涙は悲しみからくる涙ではないだろう。二人だけの世界に、つかさの嗚咽だけが木霊した。 ――とは言ったものの。 「いきなりこれって階段飛ばしすぎだろ……」 一人だけの世界で湯船に浸かりながら呟いた。風呂場特有のこもった声が木霊して俺自身に返ってきた。 夏の今日、湯船のお湯はぬるま湯程度の温度に設定はしたものの、体の中から温度がこみ上げてきて汗が垂れてきた。 いくら、先程互いの思いが通じ合ったとはいえ、その初日から裸の付き合いとはどうか。最近の若い人たちは皆そうかも知れないが、しかし、俺は順序を踏んでそういう段階を踏むものと思っていた。 とはいえ、さすがに俺の腰には最低限の防御策として、薄っぺらなタオル一枚が俺の精一杯の理性と身体的両面での隔てりだった。 「キョンく~ん、入ってもいい~?」 とうとう逃げられないところまで来てしまったようだ。この浴室と脱衣場を繋ぐスモークがかかっている薄いガラス扉を見てみれば、 つかさらしきシルエットが覗かれている。……いよいよ覚悟を決めるしかないようだ。 「あ、あぁ。入ってきていいぞ」 今、たった一枚の防衛線が開かれた……が! そこに見えたのは驚愕である。つまりは……。 「オイつかさ! お前、タオルとかつけたらどうなんだ!?」 そう。まさに一糸纏わぬ姿でご光臨なさった。言い換えるならば、生まれたままの姿だとか、直球的に言えば、素っ裸である。 「えっ? あ、あれ? ダメ……なの?」 前も後ろも一切隠すこともせずに俺に問うた。世間一般の常識での服を着るという常識はつかさの中では無くなってしまったのか。いや、まぁ風呂の中では着るとマナー違反だが。 いやしかし、女の子としてそれはどうしたものか。普通そこは恥ずべき所だろう。というか、恥じてくれ。 「だってカップルなら一緒にお風呂入っていいって……」 「それとことは別問題だ! とりあえず前は隠してくれ!」 つかさは不思議そうな面もちで脱衣場へと戻っていった。なんでダメなのか一切分かっていなかったようだ。 そもそも恥ずかしいという気持ちは無いのだろうか。いくら想い人――自分で言うのもなんだが……―― だからって裸は普通恥ずかしいものだろう。 そりゃ、何度も主張するようですまないが、無いとは言え胸はある。普通の少年誌では見せられないようなところもぼかしもなにもなしだ。 極めたっては……下まで……。……さて地上波のテレビで小学生とかの裸がダメになったのはいつだろう……その頃であればつかさはなんら問題も無く映れたのだろう。 つまりはそういうことである。だからなんとかそれを妹と脳内変換をする事により、俺の理性は保たれたのである。スマン、つかさ。妹と同類化してしまって。 「キョンくん入るねー」 今度はしっかりバスタオルを巻いてきている。一般的女性はそれでいいのだ。何故か不機嫌そうな顔をしているのを除けば。 「……キョンくんあたしの胸見て小さいとか思ったでしょ」 図星だ。ただ言うならば、悪気はないのだ。女性の胸の大きさ云々というのは男としてなら必ずしも通る道だとは俺は思う。 「……気にしてるのにヒドいよキョンくん……ぐずっ」 「……いや……その……じゃ、じゃあ小さいのも好きだ……」 じゃあってなんだ。その巨乳のついでに好きだみたいな言い方は。いや、実際は特に俺にとっては胸のこだわりなんていうのはそうは無い。 胸だけで女性を判断するのは間違っている。……まぁ無いよりはあったほうが……いや! つかさみたいのも悪くは……今は脳内変換だ! つかさを今は妹に脳内変換しなければ! 「だってキョンくんは大きいのが好きなんでしょ?」 やはり女性においても、バスト云々の話というのは切っても切れない話なのか。確かに男なんだから胸は好きだ。だが、皆が大きいからいいとかいう訳ではないということを丁重に説明した。 「でもキョンくんはいつもゆきちゃんとか朝比奈さんのおっぱいばっか見てるの知ってるよ?」 見ている気は無かったと思いたい。それほど若い男性の中の性的欲求というものは精神構造の割合を大きく占めており、無意識下でも働いてしまうということなのだろうか。 「あたしだってたまにタンクトップとか着てたのにキョンくんはいつもゆきちゃんとかの方ばっかり見て……」 以前、つかさが着てきたタンクトップは少しブカブカの構造だったのは覚えている。それが狙いだとは気づかなかったよ、なかなか策士だなつかさ。少なからず、女性に対して恐怖心を持った俺を誰が責められよう。 「と、とにかく少なからずそう思った事については謝る。だが、俺はそういう面を含めて……つかさを好きになったんだ」 ほとんど一糸纏わぬ姿でこれを言ってもなんて締まらないものか。これを間抜けと形容する以外になにがあろう。またはクサいと形容しようか。 何にしても自分からすればこの発言はあまりいいものではなかったが、つかさには効果は覿面だったようだ。彼女の顔が紅潮したのを見て、自分も同様につられるのがわかる。 そして、何を血迷ったか、つかさは俺が今浸かっている湯船に侵入してくるという暴挙に打って出た。可憐で綺麗な足が光って見える。 この湯船は、一般家庭と比べると、そこそこ大きく、大人二人は悠々と入れるような造りになっている。家もなかなか大きいので理解は出来る。 しかしながら、つかさはこのスペースを有効に使うことなく俺の座っている足の間に入り込み、背中を俺の胸の辺りに密着する形で入ってきたのだ。 密着しているのは下半身、特に恥骨周辺と言えばわかるだろう部位も同様であり、生理的現象が起きてしまうとダイレクトに小振りな臀部に当たってしまうのだ。 必死に抑えている生理的現象も、つかさの何らかの行動等により、いとも簡単に決壊してしまうぐらいものであるため、必死に妹と共に素数を数えている想像で生理的現象を抑えていた。 「えへへ~、キョンくんと一緒にお風呂入っちゃってる」 先ほどの雰囲気とは一転、つかさは俺の両腕をつかさを抱き抱えるように組み合わせさせた。つかさの柔らかい艶のある絹のようにきめ細かな肌を感じた。 「ちょっと夢だったのかもこういうの。好きな人と一緒にこうやって……」 俺の手を優しくつかさの両手で包み込む。つかさの体温を感じる。ぬるま湯よりも熱く、でもそれは嫌な温度ではなかった。 「……でも、告白は最悪だったよね」 つかさは上を向いて俺に顔を向けて少しおどけて見せた。ホラー映画での恐怖の念はもうないようで、とてもつかさらしいかわいい笑顔だった。 「ねぇ? 本当によかったのかなぁ、あたしみたいな女の子で」 「……なに言ってんだ」 そりゃ告白された時には戸惑ったりした。つかさが俺にとってなんなのか。つかさのことをどう思っているとか。しかし、俺の心の深層心理の中では既にあの時、 ――そう。つかさを見かけて心躍る思いで彼女に声をかけて映画に誘った時点で、俺の告白の答えは決まっていたのだ。 「俺は、柊つかさが好きだ」 飾り気のない言葉。でも、俺達にとってはこれ以上の言葉は邪魔なだけだ。女の子が好き。この「好き」という二文字の言葉の中には、俺の想い全部が詰まってる。 つかさを抱き締める力を強めた。柔らかい肌。つかさの匂い、体温。全てを征服した気分。これが人を好きになるってことなのだろうか。 「キョンくん苦しいよぅ~」 つかさがうめき声をあげる。それがたまらなく可愛くて、もっと力を強めた。つかさがここにいる。それがたまらなく嬉しくて、もっと力を強めた。 「うぅ~……あっ! キョンくんちょっとだけ手緩めて?」 本当はこのままずっと抱き枕としてお持ち帰りしておきたいところだったが、なにか思いついたような笑顔で言ってきたので、渋々従って腕の力を緩めた。 「えへへぇ~こっちの方がキョンくんのお顔が見れるねっ」 つかさは体の向きを反転して、俺の方へ向き直り、そのまま抱き締めてきた。意外ということもあるが、何よりもその行動の子供っぽさの可愛さに俺はまた強くつかさを抱き締めた。 「あたし、キョンくんが大好きだよ」 耳元で囁かれて背筋に寒気のような、でも熱いなにかが伝った。体を密着させあっているので、俺の心臓の音が大きいことも彼女には伝わっているのだろう。 「俺も、つかさが大好きだ」 仕返しに耳元で囁いてみる。すると、つかさは体を跳ねさせ、一層俺に強く抱きついた。つかさの息の荒さがわかる。熱い程の息が俺の首筋にかかり、背中がゾクッとした。 俺自身、まるでフルマラソンでも完走した後のように心臓が酸素を求めているのか、息が荒くなっているのを感じた。つかさは俺の胸の中でフルフルと小刻みに震えている。 時刻は既に深夜帯。彼女の家には誰も居ない。この小さな個室の、さらに小さな四方形の箱の中に二人だけの世界。 背徳心と征服心。罪悪感と好奇心。対照的な二つの感情がひしめき合っている。少し前に俺は絶対になにもしないと言ったが、前言を撤回し、出来る限り努力はしたい、に変更する。 このような妖美がつかさにあるとは思いもしなかった。俺から見たつかさはいつも妹のような存在だったのにも関わらず、前言を撤回するほどに理性が追い詰められている。 つかさをもっともっと感じたい。つかさを俺だけのものにしてしまいたい。そんな感情になっているのを、首の皮一枚で繋がっている理性で抑えつけている。 互いの息は荒いまま。ひたすらに互いがそこに居る、と言うことを確認しあう意味で強く抱きしめ合った。そんな時間が何時間も続いたかのように思える。 ぬるま湯なはずのお湯が、まるで地獄の血風呂のように湯だっているものにも思えた。互いの体は熱く、でも離れたくはなかった。汗が噴水のように流れて伝う。 「ねぇキョンくん……」 力無い声でつかさは俺に呼び掛けた。合いの手を打ち、それに応えてつかさの返答を待った。 「キス……してもいいかな……?」 自分の耳を疑った。思わずつかさの顔を正面にして、表情を窺った。 大きな瞳は涙で潤い、顔は深紅に紅潮していて、荒くなった息が鼻にあたって少し痒い。 つかさは、俺に微笑みを見せた刹那、俺と唇を重ねた。ほんの少しの時間の触れるだけのキスだった。つかさは恥ずかしそうにまた微笑んだ―――――――――――――― ――一番最初に感じたのは、光だ。 眩いばかりの光量は、恐らくだが、朝を知らせる太陽の光だと思う。 次は聴覚。すぐ隣で規則正しい寝息が聴こえる。聴いているこちらまでもが眠気が誘われるような、心地良いリズムだ。 こう考えていると、脳が段々と覚醒を始める。俺の朝はいつも起きた時の情景を、見たまま、感じたままで考え、脳を覚醒させることから始まる。 感覚器官の触覚を取り戻し、抱きかかえている柔らかくて暖かい抱き枕代わりになっているものを感じ取った。そうしてそれは、ずっとこうしていたくなるような魔力を秘めている。 そうして、順々に感覚器官を取り戻し、脳を半分は覚醒させたところで、ようやく目を見開いた。 光に慣れていないため、目を開けるのが辛い。徐々にその光にも慣れてくると、至福の為に舞い降りたった天使の姿を見た。 天使――つかさは、俺の体に抱きついたまま、その天使のような優しい微笑みで、心地良いリズムで寝息を上げていた。 昨日あったことを夢だと少なからず疑っていた俺は、つかさのその姿を見て安緒の意でふっと溜め息をついた。 そうか、これは夢じゃない。昨日から今日の夜中にかけて起きた出来事はともかく、つかかさがこうして俺のそばで寝息をたてているのは夢や幻なんかじゃないのか。 つかさの頬に軽く口づけする。むにゃむにゃと寝言のように口を動かして俺に抱きつく力を強めた。 可愛らしくて、愛おしくて、全てがどうでもよくなるような感覚。俺はどうやらつかさにゾッコンらしい。……ゾッコンって死語か? 今日はこのままずっとこうして寝ていたくなる。……それもいいか。たまにはこんなだらけた日も悪くない。 そうして、またタオルケットを整えて、二度寝と意気込もうとした。……が、それは下の階の扉を開けるような物音がしたため、止めざる負えなかった。 「つかさー? 起きてるー?」 階段の下から聞こえる声は、柊家の双子の姉であるかがみの他ならないと確信した。 非常に不味い。このままの姿を見られたら何を言われるか、それよりも、何発貰えるかの方が心配である。 ――そう。俺が上半身裸で、つかさが全裸であるこの姿では……。 「つかさーごめんねー! 昨日は日下部がしつこくって…………」 全世界が、停止したかと思われた。いや、恐らくは本当に停止していたのだろう。 「………………」 かがみは開いた口が塞がらないようで、大きく口を開いたまま呆然とこの光景を理解しようと努力しているようだ。 俺は、その移り変わりゆくかがみの表情を見て、辞世の句を考えることしか出来なかった。 愛する人を残し 怪にやられ先に発つ 愛する人は未だ眠りて 桃源郷から未だ帰らず 我、生涯に一辺の悔い遺さず 此、辞世の句として遺したる。 和歌の形式に拘らない、というか文法も何もなってはいない、あえての独自の文法で辞世の句を心の中で詠み上げ、これから起こる世紀末の出来事を素直に受け入れる事にした……。 「ん~きょんくんだぁいすきぃ~……」 おわり。 作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/100yen_aqua/pages/17.html
【新装】100円ショップでアクア 2店目【開店】 1-500 1 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 18 46 44 ID e6Y3U6Ky アクアリウムで使えそうな100円アイテムのスレッドです。 色々なアイテム、アイディアなど語り合いましょう! 過去スレ 【新装】100円ショップで使えるモノ【開店】 http //hobby5.2ch.net/test/read.cgi/aquarium/1067011749/ 【ペット大好き版100円ショップで使えるモノ】 http //hobby.2ch.net/test/read.cgi/pet/1063706050/ 【大手100円ショップ】 ザ・ダイソー:http //www.daiso-sangyo.co.jp/ キャン★ドゥ:http //www.cando-web.co.jp/ セリア生活良品 http //www.seria-group.com/ SHOP99:http //www.shop99.co.jp/ ひゃっくん:http //www.100kun.com/ ひゃくえもん:http //www.100yenshop.co.jp/ オースリー:http //www.ohthree.co.jp/index2.html 【このスレと関係ないけど、100円アイテム色々サイト】 http //desktoppin.com/100yen/ http //www.so-net.ne.jp/jikken/ http //homepage2.nifty.com/whoko/ http //www.hct.zaq.ne.jp/100tama/top/html/index.html 2 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 18 47 45 ID e6Y3U6Ky 【百均アイテム使用例】 デスクライト:改造してライトに。※販売情報あやふや 灯油用ポンプ:そのまんま水替えるポンプ。 陶器:水槽内の置物。 スポンジ:生物濾過用のフィルター。これ王道。※洗剤入り注意! 注射器:液肥を底床に注入したり、乾燥赤虫を戻したり等 軽量カップ:とにかくあれば役立つ。 タッパー:とにかくあれば役立つ。 バケツ:とにかく(ry ピンセット:同上 三角コーナー:キスゴムをつけて隔離水槽。 CDケース:同上…かな? 備長炭:濾過用。 ブラシ:掃除とかに使えそう。 鉢底ネット:リシアネット(ウィローモスネットも)、ヒーターカバー 自作外部濾過器の部品などかなり役立つ。 素焼き植木鉢:割ってウィローモスストーンに。※pH低下注意!との噂。 1mくらいのわきわき(正式名称不明):水草の軽いメンテナンス。水槽に手を入れなくて済む。 園芸用の土や砂(多種):底床に。自分で判断して買ってください。 本:知識の元、暇つぶし、突っ込みの練習にどうぞ。 パイプ用ブラシ:濾過器などの掃除にどうぞ。 アルミ蒸着シート:水槽・置き水・外部フィルター等の保温。 3 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 18 48 54 ID e6Y3U6Ky サブジェクトが長すぎる、と蹴られたのでタイトルを一部変更したことをご了承ください。 4 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 18 49 02 ID HKEc2Uem 3 5 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 20 44 10 ID 8BvaZAxd 肥料スレにも書きましたが、ダイソーに窒素が入ってない肥料があったんですけど、カルシュウムとか亜鉛も入ってました。 これって水草にも使えます? 6 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 20 55 00 ID d3ybw9N0 良スレな予感 7 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/18 22 54 21 ID 6vVSJYHi 1 おつ 8 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/19 10 43 39 ID 44r0VtiA 延長電源コードとコンセントを3個差し込める分配器も便利だね 9 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/19 12 40 18 ID f0ybQYGa 延長コードは便利だな。 オンオフスイッチが6個ついたコードを家電店で買ってきて、各機器のコードをそこまでもってくるのに ダイソーで買った延長コードを何個か使ってる。 長さ2メートルで定格1200wまでだけどアクア機器には十分足りてる。 独立スイッチがあると、いちいちコンセント抜かなくていいから換水とかするときに便利。 10 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/19 20 44 00 ID N8TLg8eV 100円のアルミテープを照明の反射板のついてないところに張る シールだから張りやすい。 銀紙を貼る人もいるだろうけど、シールになってるから便利。 綺麗にはれば銀紙より反射もいい。 11 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/19 23 53 56 ID aJ6QqF14 100エンショップで、アクアなんて無理だろ。はっきりいって。 じぶんでいちいちつくんのとかめんどいし 12 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/20 00 32 56 ID uXcM4o7P 無理ではなくて、めんどいんでしょ。 ・・・自分で言ってるし!! 13 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/21 00 43 59 ID AXaFiNy1 100円ショップで売ってる広口瓶は隔離水槽とかに使えそう。 小さいヒーターぐらいなら入るのあるし、エアーは無理だけど水草や稚魚なら余裕じゃない? まぁ、めったに見ないのが難点だが…。 注射器だけじゃなくスポイトも使えると思う。短いのが難点だけど、いろいろできるんじゃない? あとは一手間加えた工作かな。組み合わせたりしていろいろ作るのも楽しいと思われ。 大量に情報がそろってまとめサイトとかできたら相当便利だし、 アクア人口がちょっと増えないかと淡い期待を抱いてみるテスツ。 14 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/21 02 16 02 ID 4sNwrRWj 注射器は薬液の計量とかに使えるよね あとはダイソーの3本セットのスクレーパーが使える 15 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 01 07 23 ID rNgRuQHk (*´∀`)ノ 100円ショップにて買った全長27cmほどの「灯油用」なんたら と書いてあったスポイト(?)が便利です。 底のフン など吸出しや水草の調整に役立っています。 16 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 09 11 42 ID c6nyl1wc 15 でかいスポイトいいなぁ。うちのほうでは見かけないんだけど、それってダイソー? 今密閉容器でフィルター作成中。 シリコンゴムのパッキンがついたキャニスターを見かけたので、思わず買ってしまった。 材質がポリプロピレンなのが激しく問題だがなorz 17 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 10 14 20 ID Hub/8Bi6 ポリプロピレン問題なの? 18 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 11 07 02 ID shelTMYg 15 そうそう、それ便利。うちには2個あるよ。 水面のゴミ・油膜吸ったり、小型水槽のメンテには抜群。 あれの倍の容量あるやつあったら300円でも買うな。 19 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 15 44 31 ID 68Xea4dG 16 横レスだがキャンドゥーだよ。 20 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 18 09 11 ID yAHK7zTY ダイソーにも有ったよ>灯油スポイト 灯油ポンプの近くに置いてあった。 21 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 21 06 13 ID WkR9tpkt 灯油ポンプは68円ぐらいでホームセンターに売っていることがある まず100円は超えない 22 :16:05/01/22 22 55 08 ID qQtt8uwN ポリプロピレンは接着やパテ埋めが難しいのよ。ほとんどの接着剤やパテが使えない。 ポンプじゃなくてスポイトなのが重要なのよ。 逆止弁に物が詰まると掃除が大変で…。 23 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/23 15 12 20 ID rugm05XV 灯油用スポイト 買いました 便利ですね 冬しか置かないんでしょうか? いまのうちに予備を買っとくべきかな? 24 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/26 00 09 45 ID 91HyG6PA 前スレで書かれていた、ろ剤を入れるブラジャー洗濯ネットを買って来たのですが ファスナーの根元部分?に何か金属がついています。 (ファスナー自体はプラスチック製) 海水&無脊椎飼育なのですが、使っても問題ないのでしょうか? その金属の素材が表示されていないので、使うのをとまどってまつ。 25 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/26 00 27 05 ID SUWiSVnk 灯油用ポンプはもう少し流量が多い奴をスーパーで買った。 21 はその通りだな。 でも俺もダイソーの買ったけど、夏でも売ってたよ 26 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/26 00 31 54 ID n/AimPWH 灯油ポンプは、本名「醤油ちゅるちゅる」と言うドクター中松氏の発明品。 そう考えると夏でも使う用途はあるね。 じゃなくって、大き目のスポイトが重要だって話題。 うちではスネール採りにも使ってます。 27 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/27 13 12 15 ID /jwVZ08p 100均粘土焼いたよー! はっきり言って壊れやすくて水槽には向きません! やっぱり陶器用の粘土買ってきたほうが安いし、上手くいきそうですね。 28 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/28 08 27 14 ID hsFanGVU 何作ったのか知らんけど、コリやエビの隠れ家なら100均のアロマポットとか、 ミニ観葉の入ってる小さな植木蜂とかのがお勧め。 店によってはデザインストーンやウッドチップなんかもあって、小物には困らないかと。 うちは現在園芸用ネットに備長炭つっこんでモスをくっつけようかと画策中。 29 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/31 18 13 40 ID XG4rnmDT 28 遅くなってすみません。 プレコ用のシェルター製作しました。 30 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/01 03 02 08 ID uBbJR4RT 茶漉しを水草ポットに使用。 ソイル系を少しだけ使うのに便利。 31 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/01 23 36 28 ID RHdIDMC+ キャンドゥーで熱帯魚用活性炭発見。俺は黒穴しか使わないので買わなかったが。 活性炭は百均おすすめしない。 32 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/01 23 40 29 ID 259L2gUl テーブル用塩容器はエサ用にに丁度(・∀・)イイ!! 蓋付きで容器も小さいので使いきれるし、少量づつ入れ易い 33 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/02 00 27 30 ID HKa+a4Cl ダイソーにはアクリルの箱売ってる。20cmぐらいかな。普通に水槽として使える 34 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/02 19 52 18 ID 2UY3lLUv それってコレクションボックスのこと? 100円じゃないけどかなり使えるよねあれ。 CDケースという名で売られてた真ん中に仕切りのあるプラケ、ベタケースに ぴったりだったから欲しいんだけどこないだ行ったらなかったんだよね。 とにかくダイソープラケは使えます。 35 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/02 23 25 22 ID 57vpH1i6 コレクションボックスって逆さまにして使ってくれといわんばかりの形状だよね 回転率の低い店だとキズが目立って買う気にならない 34 うちは反対側を濾過槽にしてアベニー5匹飼ってます ザリガニのブリーダーの人らしいんだけど、物凄いのを発見した ttp //img.0bbs.jp/u/hcc/97_1 やりすぎな感は否めない 36 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/03 17 24 20 ID svfWN7i7 33-35 強度が怪しげで買わなかったんだけど、アレってそんなに丈夫なの? というか、ダイソーって100円じゃない商品多いよね。 もはや100円ショップじゃない気がする……。 37 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/03 18 38 55 ID 00W0sHv2 35 すごっ!! あんだけ並ぶと圧巻だね。 なるほど片側をろ過にするのか。 36 普通のプラケくらいの強度はありますよ。 38 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/03 21 59 23 ID 04nB3chm 100円ショップで調味料入れを買ってきた。 調味料が出る穴をちょいと大きくして、 中にランチュウベビーゴールドを入れた。 一回の餌やりは水槽に三振りぐらいw 39 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/04 00 54 48 ID Xn5dpGpU 100均でたまに熱帯魚や金魚用の餌売ってるけど、あれって食いつきとかどう? 問題無かったら使ってみたいんだけど、使用経験ある人居たら感想plz~ 40 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/04 01 12 21 ID MQ17a0rl 乾燥桜海老と乾燥昆布は使ったけど熱帯魚のは使った事ないなぁ 41 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/04 10 22 31 ID TXft3Rav すり鉢ってどこに売ってる? ダイソー? 近所のダイソーにはなかったんだけど わりと大きめなところなのに… 42 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/04 14 14 55 ID HphTmch1 100円ショップじゃないけど ホームセンターで99円の餌は無問題で食いつき良好。 もう一種類150円ぐらいの日動のメダカの餌と 適当に変えながらあげてる。 43 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 03 29 40 ID 36Vli/WN 安い餌だったらテトラフィンで良くない? 普通のサイズが250円ぐらいで買えるし、フレークフード食べるてる 魚ならみんな食べると思うんだが。。 家ではなんなテトラフィン! 違う餌も与えてるけどね。。 44 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 03 30 32 ID 36Vli/WN 43 家ではなんなテトラフィン! みんなです。。 45 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 09 48 57 ID ZjUf/MH6 43 いや、まぁそうなんだけどね。 このスレだし、ちょっと気になったから聞いてみただけ。 42 キャンドゥにはあったような気がする。 個人的にだけど。 ダイソー=雑貨関係はなんでも置いてある。でも100円じゃないものも多い。 キャンドゥ=食品含め幅広く取り扱ってる。広く浅くって感じか。 99ショップ=生鮮食料品、菓子類が多い。雑貨系は少なめ。 という印象かな。個人主観だからあんまり気にしないでくれー。 餌を細かくするなら、とんかつ専門店のさぼてんで出てくるゴマすり用の小さいすり鉢が欲しいなと思った。 46 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 13 29 24 ID YLR/iMFe 例えが地域限定過ぎるような希ガス。ググればでたけど ttp //www.ghf.co.jp/images/wel/01.gif 47 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 15 44 37 ID CENrxWNc さぼてんよりも一回り小さいすり鉢ならダイソーにあった気がする。 48 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 16 05 17 ID 421bfdlF ごますり用のすり鉢と棒のセットは ダイソーにあったよ。 トンカツ屋さんによくあるね。 ここでいうすり鉢ってあのギザギザがついてない 理科で使う石みたいなすり鉢じゃないの? 49 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 16 25 18 ID CENrxWNc 乳鉢って奴か。あれは100円ショップじゃ見たこと無いな。 50 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/06 21 12 18 ID SVg3wN8I ダイソーのゴムの木シリーズの奴なら見かけたことあるぞ<乳鉢 51 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/07 01 55 43 ID 0LJcGDGk 100円じゃないけれど、ピルカッター(サプリメントなどを半分に切ったり粉状にするやつ)を 乳鉢代わりに使ってるよ。 サプリメントを扱っているネットショップで500円くらいで買ったと思う。 52 :ぺ大板純粋培養アクアリスト:05/02/07 15 37 14 ID dide5+Ct 50 ゴムの木はすべる。粒餌はすれたけどフレークはすべってすれなかったorz 53 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/07 18 19 45 ID qUSv7Alx ダイソーのボール型茶漉し(150円くらい)にモスとピンポン玉入れて浮遊モスボール 54 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/08 20 54 39 ID VEVSF/ZG お酒入れる徳利を魚やエビの隠れ家ように買ってきた。 しまどじょうが出たり入ったりして可愛い。 何個かを積み重ねてピラミッド型にしてみたりしてる。 結構いい感じだ。 55 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 03 14 59 ID 5kbir7iA 54 水が淀むから鑑賞の邪魔にならない程度に穴空けたほうがいいよ うちでも使ってるけどドジョウとかミナミとかに合うよね 56 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 03 27 29 ID f+9wGyHL 55 どうやって穴あけた? 57 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 06 31 37 ID W5kutOWE 気合で 58 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 19 49 16 ID OWeDbvv1 アニマル浜口の真似してみたけどあきませんでした。 どうすればいい? 59 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 20 25 59 ID O6iNzRUD 油を染み込ませた紐を巻き、火をつけてテーブルの角に殴りつける。 60 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 22 13 47 ID 5kbir7iA 56 電ドリの先にアポロチョコみたいな形のヤスリつけて 3個割って1個成功 割れた3個はアロンアルファで復活した 61 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 22 59 41 ID OWeDbvv1 電動ドリルうちにないなぁ・・・。 穴あけないとやっぱまずい? 62 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/10 09 17 51 ID 1d7im9SI ハンドドリルはダイソーに売ってると思ったけど。 物を見てないからわからんけど、材質がガラスなら穴や傷をつけないとこなごなになるぞ。 63 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/10 21 45 12 ID QHWdAYtz 使い慣れて無いと力んでゴリゴリする訳だが、 力入れないで、そっと充てる程度でじっくりやるのもやらないのも自由 64 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/11 01 06 21 ID emGDallE 61 週一回ぐらい中洗ってあげれば平気じゃないかな 電動ドリルは2000円ぐらいで買えるけど結構使える 流木をマシンガンウッドにしてエビハウスとか、 透明の下敷きをパンチングして小型水槽のセパレーターにとか 65 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/11 16 24 38 ID +p7XFfke 64 なる程。今度購入して使ってみますわ。 66 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/11 17 27 10 ID Uakc4KL6 DIYするならドリルもいいけどキリやピンバイス、ニッパーやペンチなんかもあった方がいいね。 最近はどれも100円ショップで買えるようになったのがいい。まぁ、出来はお察しだけど……。 私のお勧めはピンバイス、ニッパー、ラジオペンチ、デザインナイフ、糸ノコ。 これだけあれば工作レベルのDIYにはまず事欠かないかと。 67 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/11 18 57 02 ID LOPeFKvS 便乗になるかわからんが ダイソーCDケース100円のは真ん中に敷居があるんだが これも穴空けてかたっぽにベタとか魚、もうひとつにエアーやろ過でいいのかな? コレクションBOXのほうは500円くらいの値段で百均だとなぜか躊躇してしまったよ。 良い使い方ありましたら教えて 68 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/11 22 12 57 ID B9ATDReA 4、500も出すならプラケ買うよな 69 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/12 05 22 31 ID syyxLl9N だよな。 70 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/12 08 36 24 ID jTAQRC5x つか30cmのガラス水槽で800円もしないし 71 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/12 11 24 32 ID syyxLl9N ↑おまえの時給と一緒じゃ高くね? 72 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/12 11 31 38 ID 7StYqVfr 30cmガラス 1800円送料別で買った私はばかですか? 73 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 03 23 51 ID brcTgu4p あなたが 価格優先の人なら「馬鹿」 品質優先の人なら「普通」 時間優先の人なら「秀才」 74 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 06 06 35 ID xObg9PK6 もうそろそろ100円ショップの話に戻そうや。 煽りイクナイ 75 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 18 06 16 ID zmdCnDWF ピンセットってダイソーにありますか? 料理用のは使い勝手がいまいちでした 大きめのピンセットを探しています あと、水草の重りに使えそうなやつってなんかないですか?普通に買うと高いので。 76 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 19 05 19 ID pU9phcOm 75 無理 ピンセットはちゃんとしたのを買うべき 十分もとが取れるぐらい便利な道具だよ。 使わない100円のものよりずっと重宝する。 道具ってのはちゃんとしたのを買うべき。 77 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 20 13 48 ID xObg9PK6 75 76に激しく同意。長いピンセットは3000円ぐらいするけど、あった方がいいと思う。 菜ばしでやろうとして根をつぶしかけて青くなったorz 水草の錘は、鉛を使わない方がいいらしいので、石が一番かなと思うのだがどうか。 そこらに転がってるのが嫌ならキャンドゥでデザインストーンっての見かけたぞ。 というか水草はちゃんと土に植えこんであげようなorz 78 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 21 01 57 ID wWfCZ6hw ハイポをつかって自家製液体カルキ抜きつくろうと思っているのですが、 100均のシャンプーとか入れるプッシュボトルで1プッシュきっちり何mlとかありますか。 79 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 21 02 30 ID OQX8GxAt そこでGEXのサイバーアームですよ 80 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 21 19 59 ID bibFTvq8 メンテナンスアーム? あと、鉛はだめですか。 奈々が浮いて困るので使ったのですが、やめた方がいいのでしょうか? (100円話題でなくてスマンです。 心配でつい...) 81 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 21 37 44 ID xObg9PK6 78 そんなきっちりあわせられるのは無いし、一回の量も測定しないとわからないからやめた方がいいと思う。 ハンズの理化学器機コーナーいってみれー。 80 アヌビアスナナ? それは活着させるのが基本だから、流木か石に縛り付けてあげましょう。 鉛は水質の変化で溶け出し、地味に生体に悪影響を出すよ。 82 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 23 27 44 ID FTKXRKrK 俺、思ったんだけど 以前に学○に有ったブラインシュリンプとかカブトエビの乾燥卵を 100円ショップで出せないかなぁ? 需要は結構有ると思うのだが・・・ 83 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/13 23 57 28 ID xlmublTc 学研といえばアリの飼育セットが欲しいんだがスレ違うからいいや 84 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 00 05 54 ID dCHaXMYg ダイソーで天然流木売ってほしいね 85 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 00 38 29 ID w/IDm/Yy 78 俺はテトラのカルキ抜きに倍の濃度で溶かした物を入れてる キャンドゥの注射器が目盛りついてるから便利だよ 86 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 01 20 21 ID S4CVEMwm また鉛有毒厨が湧いたのか? 87 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 07 56 24 ID NGwFf6FN 86 鉛って魚には無害なの? 人間には中毒起こすほど有害なのに。 というか、金属全般イオン化するし溶出するし、良い事ないと思うんだけど……。 強いて言うなれば鉄などの微量元素ぐらいだけど……これも生鉄入れたからって吸収できるわけじゃないしね。 88 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 08 18 36 ID lpQbFl+g ダイソーにある四角いバケツが結構使えるね 89 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 08 33 19 ID aLGHuvs4 ダイソーの竹炭(6本入)で シュリンプハウス作った。 材料費入れても500円で(゚д゚)ウマー 90 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 20 04 16 ID kezgcnQa 園芸用の木酢液&竹酢液試験中。 今のところ問題なし。 91 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 20 36 17 ID rqWzwsmG 81 有難う御座います。 縛り付けるの何か探してみます。 92 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 20 37 42 ID X6WAAe9m 水草の重りは1回は買うだろうけど 重りに関しては釣り屋さんのほうがいい 板重りてので薄さがあらゆる種類そろって100円程度。 あと今ホームセンターで300円ぐらいで海洋深層水がどうたら ってのとHB101のちっこいボトルのセットが売ってる。 その小さなボトルだけでHB101がボトル20本ぐらいとれてお得。 1000円ぐりあのHB101買うと、薄めて使うと 使い切れないほどあるからね。 93 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 21 48 42 ID 9IcSPy4u 89 どんな形で作ったのか、よければ教えて下さい 94 :89:05/02/14 22 34 12 ID uCepM/1l 93 竹炭6本(\100)をバスコーク(\298)で3段にくっつけて、 底面に鉢底ネット(\100)と薄い石(重り)を固定しました。 参考にしたサイト。 ttp //www5f.biglobe.ne.jp/~shaft/contents/neta/bumbu/bumbu.htm ttp //crs.dreamygreen.com/saibai/catalog7.html 95 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/14 22 58 30 ID X6WAAe9m 94 ホットボンドの液水槽に使って良いのか? 96 :89:05/02/14 23 21 02 ID uCepM/1l 95 俺はバスコーク使ってますよ。 上のURLは参考にしただけです。 97 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/15 09 18 19 ID 87h7KXna ネットなんだからテグスやナイロンリードで縫えばいいんじゃない? 接着剤の溶出試験結果とかはよくわからないし、ナイロンのが安心でしょ。 98 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/15 11 35 06 ID UPhuiwIo 底面フィルターの給水管付近の穴をホットボンドでふさいでたけどヤバかったか? 99 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/15 12 09 02 ID JW29/BQg 漏れは問題ないと思うけど>ホットボンド 100 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/15 14 20 47 ID TLS+aSm/ 100 101 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/16 21 27 44 ID /CbYyun7 ガラス蓋のスミ(外部フィルタの給排水用に両角)を切り欠くために、ダイソーで 「ガラスも切れるタイルカッター(\210)」を買ってきた。 厚さ6.5mmまでとある。 一、二回やればコツがわかって、直線を切るなら十分使える。 切った跡に10分くらい紙やすりをかけないといけないけど。 210円でガラスがきれいに切れたんで、かなり満足。 102 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 08 05 27 ID mmINtMMg 35 反対側ろ過機のとこもう少し詳しく頼む。 103 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 21 23 15 ID dRJYWXHn 102 俺も家にある材料で作ってみたよ 材料 イーロカを頭だけにしたもの 底鉢ネット バスコーク 濾過槽側は1cmぐらい底鉢ネットで上げ底して、 下からマット、リングって感じにするのかな ttp //users72.psychedance.com/up/u2/img/?alpha1=110747 alpha2=45449410 recon=3296152 check6=2094645 水槽側には3cm四方程度の底鉢ネットで四角く囲って吸い込み防止+水流弱め狙い 俺もアベニー飼ってみます 104 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 21 37 21 ID egfp5WVX テトラの外掛けにくっついてるポンプだけひっぺがして使うとかどうかな。 しきりの真中あたりを削ってへこませて、簡易オーバーフローとか。 100円ショップに水中ポンプのようなものがあればいいのになぁ。 105 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 22 05 49 ID dRJYWXHn 100円ショップスレ的にはエアリフトのがいいかもしれんね 106 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 22 21 34 ID egfp5WVX ああ、たしかにエアポンプのが安いかも…。 どっかの100円ショップで売ってない?(あるわけないか 107 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/17 22 30 25 ID e1tnGdmU 100円ショップでごちょごちょ買ってると あっという間に1000円とかになるよ。 108 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/18 08 05 29 ID +4JSD8NO 店はそれが狙いなんだけどね。 109 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/18 14 04 19 ID 0EOtV8CL 100円ショップじゃないけど薬局でリトマス試験紙150円 110 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/18 23 39 57 ID 3P+H/ju1 109 ソレずいぶん安いですね。何枚入り?もしくは長さはどれくらい? 私も薬局でpH試験紙買ってますが、幅9mm×長さ6mので1500円位します。 ちなみにアドバンテックのpH6.2-7.8を測定できるBTBってヤツ。 まあこれでも、測定1回あたりの値段を考えればテトラの試薬よりはるかに 安いわけですが。 111 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 01 31 45 ID IHdhEgc2 リトマス試験紙って酸性かアルカリ性かがわかるだけで 具体的なpHの値がわかるわけではないのでほとんど意味がないと思う。 個人的には試験紙よりは指示薬(液体)の方が保存性がよいのと 比色がわかりやすいので好みです。 112 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 18 40 35 ID uuLf94zL ダイソーの竹炭って、店内のどういうジャンルの場所に売ってますか? 自分の行動範囲にダイソー4店あるんですけど、見つからないんで・・・。 113 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 18 59 33 ID lg3DdHGF 竹炭買ってきたー。たしか脱臭剤とかおいてあるコーナーにあったわ。 店員に聞いてみるのが一番早いと思うけどね。 買う前に、できれば店員に許可もらって中をのぞくといいわ。 せっかく買ったのに節で穴がふさがってましたじゃ洒落にならんからな。 ………一本あったんだよ、節できっちりふさがってた。穴あけるの大変orz 114 :112:05/02/19 19 03 36 ID uuLf94zL ありがとうございます。 ちょうど明日行くので、探してみます。 115 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 23 28 26 ID ZFd7d4lI はっきり水槽フィルター用と書いてある備長炭も置いてありますね>ダイソー 10センチ位の和紙のパックに8ミリくらいの細かい炭が入ってます。 テトラの外掛けフィルターのバックに入れて使ってたりします。 ・・・前スレで既出かな?? 116 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 01 24 58 ID YOcsLD1g どこかのサイトに質問で「水質は中性です」 みたいなことが書いてあって回答者が 「phはどれくらいですか?」ときいたら「リトマス試験紙の青い紙の色が変わっていないので中性だと思います、phはわかりません」 ていうやり取りが合ってすごいなぁと思ったことがある。 水質測定の薬品ももう少し安くなるといいね、あんまり安いと信頼できなくなるけどさ。 117 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 01 37 07 ID mSJRs5Dq pH測定はホムセンで売っていたアクアペッツというのを使っている。 ガラスの試験管で試薬はテトラのと同じぐらい入っていて2mlに2滴入れるもの。 たしか600円ぐらいだった。 118 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 01 40 47 ID H9OG7tL9 pHより硝酸系を計れるやつが安くならないかなぁ……。 うちにあるチェックペーパー、硝酸亜硝酸両方計れるけど10枚で1200円だったよ。 119 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 18 48 07 ID p9YO+KaL 園芸用のゼオライトを濾材に使ってる人いますか? 120 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 20 24 43 ID Yr/Gqdn9 ダイソーのゼオライト使ってるよ。 使い始めは良く良くよーーーく洗ってから使わないと、微塵がすごいよ。 底砂を敷いているなら目立たないかもだけど、ベアタンクだったらかなり目立つ。 121 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 23 51 33 ID p9YO+KaL やはり粉はすごいですか。丹念にザルでガシャガシャ洗ってから使ってみます。 122 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 06 11 52 ID yhFAbOPy 漏れもゼオライト使ってる。適度に割った竹炭混ぜて。 123 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 14 37 58 ID Hx+Jlx+k ゼオライトって甲殻類いる水槽には入れちゃ駄目なんだっけ? 124 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 16 53 30 ID Nw8FN3Jj 118 多分それと同じのを50枚で3200円で買えるな。 硝酸濃度ならレッドシーの試薬がコストパフォーマンス高いと思う。 125 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 21 18 24 ID 0Vp1Ef3z 124 なるほど、良い事聞いたわ。 でもうちじゃ毎日ってほど計ってないんだよね…せいぜい魚投入時ぐらい……。 123 どっかで実験やってたね。ヤマトヌマエビがコロコロくたばってた。 硬度下げすぎるのがよくないのかも? 126 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 21 27 39 ID f/qypIVU 123 初耳だったのでググってみたらどうやらまずいみたいですね。今日買ってきたのにorz ゼオライト入れるために勇気を出してブラジャーネットまで買ったのにorz レジ付近で同じ会社のパートさんと遭遇したときは心臓が止まりそうだった 127 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 21 59 45 ID 0Vp1Ef3z 126なむ…………orz なんで「ブラジャー」ネット選んだのか激しく謎だが……。 128 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/21 22 25 30 ID f/qypIVU 127 形が筒状で外部にすっぽり収まりそうだったもんで・・前スレでも話題になってたし。 もう洗車スポンジ切って入れますわい。 129 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/22 01 27 25 ID 8I7TyRhE あんた安物にしか目がないのかね?サブスト入れとけ 130 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/22 19 16 32 ID mYALBl9K 100円ショップスレで何を言う~ 131 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/24 17 19 46 ID Lyami3sf 今日は3㌔の米びつと菜箸トングとかいうの買った トングは長いからピンセット代わりに使えそう 先がギザギザなので改良の余地あるけど 園芸コーナーのビニタイとかって水入れても大丈夫なのですか? 水に入れてもOKな素材か判らん ステンレスやポリプロピレンや素焼きは良かったと思うが… 132 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/24 17 47 54 ID tPwvrE8i 131 針金が鉄ならやめといた方が吉かも。 どういう使い方するのかわからないけど、 代用できるんだったらタイラップの方ががいいと思う。 133 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/26 16 16 47 ID ptcMyBu7 いまどき整形剤つけたままで売らないでしょ。 金属さえ付いてなければプラスチック、ビニール関係は平気だと思うんだけど。 134 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/26 23 58 48 ID 2tVCKXQg 園芸コーナーのビニタイとADAのウッドタイトの違いを教えてください 135 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/27 02 36 56 ID RNt6Y2OU 134 込められている『念』の強さ。 136 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/27 09 40 42 ID JkWLOvYX 波動があるか無いか 137 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/27 14 03 30 ID lsEQt3xM 134 まぁ、なんだ。 カワンネって事だな。 ビニタイ使うのも良いけど、水きりネット切り開いて使うのも良いかも知れず。 138 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/27 15 47 56 ID n5IRJEo9 100均のステンレスのトレーがいきなりサビたよ ステン「レス」じゃねーのな 139 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/05 18 11 14 ID UOMLOh/r ADAのウッドタイト、モスコットン、リシアライン すべて100均で代用品買えるね 差額がすごい 140 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/05 22 42 39 ID eTaKYpn2 消耗品でADA買う奴は自己満足求めてるだけだからな 141 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/06 02 54 24 ID 7UBGPSpn そう。ストックしたパッケージを眺めた時点でほぼお役5面 142 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 04 33 22 ID WEQL2i9E モスなんてぶっちゃけたこ糸や木綿糸でよくないか? 143 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 11 00 31 ID vd+a3wnz 142 もすコットンは水に溶けるみたいだけどどうなんだろうな 144 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 11 04 32 ID vd+a3wnz 関連スレ (´Д`)100円ショップでの失敗編 4回目(゜Д゜) http //money3.2ch.net/test/read.cgi/shop/1103123122/ 【100~】ダイソーはいかが?PART15【1000円】 http //money3.2ch.net/test/read.cgi/shop/1110122703/ 100円ショップ セリア http //money3.2ch.net/test/read.cgi/shop/1090305924/ 145 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 11 23 25 ID HM7lNfOj スキットバスケットっていうハンドル付きのかご買いました。 その中に使わないろ材や洗車スポンジ入れてオーバーフローろ過層に投入 簡単に取り出せるからろ材の入れ替え洗浄が楽です。 でも材質ポリプロピレン・・・・ 146 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 17 10 35 ID I0HzxvH4 ポリプロピレンて駄目なの? 買ったヒーターカバーの材質ポリプロピレンだけど… 代用でなくちゃんとしたカバー 147 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 21 49 16 ID WEQL2i9E 143 長期で使ってりゃ木綿糸だって溶けるでしょ 146 ポリプロピレンはほぼ全ての接着剤が使用不可。 そのまま使うのは問題無いけど、加工には死ぬほど適さない。 148 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 22 14 18 ID WEQL2i9E 連カキスマソ 前に出てたダイソーのCDケースってどんなやつなの? 誰か実物の写真をうpしてくれないかな。 三件ほどまわったけどそれらしいのが見つからなかったよorz 149 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 22 44 11 ID PKHwGM1Q 139 特にリシアラインは蛍光なんでまんまです。 50m巻きと250mだったかな色々売ってます 俺はモスもすべてこれで巻いてる。 活着するといっても南米は弱いしウイロモスもボリュームがあると 根本は弱ってはがれてくるので。 太さからいうと250mで100円は好きなだけ使えて最高。 150 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 03 24 25 ID o4uCpZ+D 某エビサイトで売ってる「シュリンプハウス」材料すべて ダイソーで揃ったよ。 竹炭は25cmとか10cm数本とか色々あった。 重りの小さい素焼きタイルと鉢底ネット。 500円もあれば2~3個作れる あと、みかんかオクラのネットがあればOK。 南米モスが増えていい感じです。 151 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 18 18 23 ID 7Ulhub4n 148 35 このケースはどうも販売終了っぽいな 近所のダイソーにもなかった 152 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 21 44 46 ID wh1tFtpg 139 モスコットンだけはADAのが良いと思う。 マジで目立たないし、いつの間にか溶けてる。 でも 149が言うように活着しにくい物には向かない・・・orz 153 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 22 00 01 ID OCIg8FKs 151 無念…orz なにか代理で使えそうなもの、誰か知らない? 154 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 23 14 49 ID o4uCpZ+D 152 要は木綿100%なら溶けるから あとは似た色探せばつかえるよ。 あとレーヨンとか混ざってると逆に溶けないから 使い方もいろいろできます。。 155 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/13 12 01 44 ID hjK6ELPq リシアにはナイロン。 モスには木綿。 水温が低かったり暗所ならレーヨン混入。 成長が早い場合はただの木綿。 ミクロソ、ナナには根の部分をタコ糸でしっかり固定。 こんなかんじか? 156 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/13 14 01 57 ID OsLu7nMv オレはミクロソ、ボルビ、アヌビアスにはビニタイを使っている 157 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/13 22 25 36 ID tJIbqDzK 155 なかなか通な使い方ですな すばらすぃ!! ビニタイのように結束バンドも使えそうです 158 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/15 14 43 10 ID Ow2Jorfa 稚魚の吸い込み防止に投げ込み式フィルターに洗濯ネットがぶせるのは既出? うまくいくかな? 159 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/15 22 55 21 ID v2bh4qHK モアイとかピラミッドのモデル沈めたりするのもいいかも 160 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/16 08 31 17 ID 6LO2D6S7 158 ストッキングこれ最強 161 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/16 17 38 54 ID yM/hHUJP 黒いストッキングでも大丈夫?アクとかでないよね? 162 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/16 18 28 11 ID SEcDfhv7 158-161 稚魚にはストッキング+網かごがいいかも。 ストッキングもナイロンの丈夫な奴を二重にしとくといいと思われ。 色つきは微妙。とくに100円ものは色落ちが激しい可能性があるから、生成りを探すべし。 ちなみにモデルやフィギュアも例外ではないぞ。はがれた塗料を餌と間違えて食うかも。 水槽に入れられそうなデザイン系アイテムはプラスチック、素焼き製品、炭、デザインストーン、 デザインウッド(要アク抜き)、軽石関係。 このへんか? 他にあったらヨロ。 163 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/16 19 08 48 ID AG0vHlsG ストッキングややこしそうですね 素直に熱帯魚用のネット買ったほうがよさそう ストッキングも伸縮性があってよさそうですけどね 肌色だと見た目が… 164 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/17 16 40 50 ID 9PZ2qpji ワンタッチホースジョイント、ダイソーで買いました。 壁際にホースを這わせておいて、水換えの時に庭の散水栓に繋いで使ってます。 給排水二役こなせるので乙。 HCだと千円以上するからダイソーマンセー! 165 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/18 17 09 42 ID Kq+zbGMb 54-67 おそれすだけどこれはどうかな?安いし 穴あけられるか分からないけど http //www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_219_25030196_24794608/261769.html http //store.yahoo.co.jp/bigman/74042.html 166 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/18 17 23 01 ID mXmU27bM 165 これは使ったことないんだが小さい穴なら使えるだろうけど 値段からするとトルクは無いともう 無理に使うとモーター焼けるよ。値段相応ではないかな ホムセンには\3000ぐらいでもかなり力の出るのもあるよ。 一回きりで買うのもなんなら店よっては工作室あったり レンタルもできるようです 167 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/18 19 05 50 ID NTxpVuhT 165-166 このスレの話題じゃないけどな(笑 ドリル買うならAC電源で動くぐらいハイパワーのほうが安心できると思われ。 パワー足りないとモーター焼けるだけじゃなく、変な負荷かかってドリル折れるかもよ? 168 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/19 00 04 37 ID Ozv3zRI9 これプラモ用だよな・・・。 169 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/19 00 39 40 ID Ythc2Q5h んだ。しかも自分で組み立てるのだ。 AC100Vのドリルが1980円で売ってたりするからそっちの方がいいかもなー。 170 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/20 00 57 44 ID xydQwhOU 今日ダイソー行ってきたけど、入れ物の品揃え悪くなってない? CDケースはないし、コレクションボックスとかが前は大量に積んであったのに 今はちょっとだけ。アクリル製品自体が少なくなった気がする。 171 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/20 03 01 45 ID C/ihVhi2 170 原油値上がりのせいで今アクリルは高いのです。 172 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/20 03 19 11 ID xydQwhOU そういう理由でダイソーになかったのか。 意外とダイソーの品って生産~陳列までの工程が短いな。 173 :名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/20 09 08 15 ID LeifPasi あのコレクションケース、奥行きが倍ぐらいあったら不満なしなんだけどなぁ。 しかし、石油価格が戻るまでは寂しいスレになりそうだな…。 174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/21(月) 10 22 13 ID SpvIrLc6 普通にアクリル板売ってたよ 29*20ぐらいのサイズで厚さが2mm 100円だし5枚ぐらい買ってきた 175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/21(月) 11 27 08 ID UjCVsK2B 水切りネット ストッキングタイプって使えます? 稚魚吸い込み防止とかに使いたいんだけど… 176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/21(月) 18 03 18 ID zowVswKC 175 濾材ネットとして使用して5ヵ月経過。 当方では今のところ問題なしです。 ただ使用前によく洗っておいたほうがよいかも。 一応。 177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/21(月) 21 07 12 ID SpvIrLc6 あれはモスネットにもなるよね 178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/22(火) 14 43 57 ID 3OaM7eZS ネットでよく使われてるポリエチレンって問題ない素材ですか? 179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/22(火) 19 47 48 ID 3uM+pM1h 178 水に溶けたりはしないと思うけど、整形剤がくっついてる可能性がある。 よーく水洗いして使うべし。これはプラ容器全般に言えることだけどね。 一般製品でそんなの付いてることないだろうけど、所詮100円だからな。 180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/23(水) 21 57 17 ID fwWs0+OS 半透明の六リットルバケツで長いこと金魚を飼っていて 水量を増やしたくて百均めぐりしたんだけど 八リットル以上で半透明のバケツが売ってなかった しょうがないから横からの鑑賞はあきらめて白色の十リットルバケツを購入しました でも取っ手が金属だから錆びそうだ 181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/24(木) 02 58 57 ID bjg+Apij ホームセンターで400円ぐらいで60センチ水槽より一回りでかいぐらいの衣装ケース買えるんだよな 俺も100均に拘って安く済まそうとしていたが、冷静になると割高な物も多い 182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/24(木) 22 11 53 ID f7yPr7lh 衣装ケースってたわまない? 183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/24(木) 23 44 19 ID 0/oDWo0Z ブラジャネットみにいってきました。ろ材入れにつかえそうだけど 芯みたいなのが入ってるのね、それに小さかったので「セ-ター」用の 筒型のちと大きいの買ってきました。 184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/25(金) 02 06 29 ID YBnjeBol 182 屋外四年半で割れた。 185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 00 04 27 ID dAy+FtoW CO2用に竹箸がなかなか良かった。 丸いので加工しなくてもいいのが(・∀・)イイ!! 186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 00 41 33 ID juAazu4U 竹箸いいね 泡が細かいよ 187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 09 36 09 ID 0Nf6novN ダイソーの素焼き人形。あれ、小さな鉢が13個も入ってていいかんじ。 鉢底ネットと組み合わせてコリの隠れ家+鉢植え水草ってのもいけそう。 人工物が気になるならモスでもさもさにできれば気になら無くなるんじゃないかな。 モス山のてっぺんにクリプトとかトニナとか植えられるのは新しいレイアウトかも。 188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 10 58 03 ID S5tlks3j 184 なぜ100円のプラタライを買わなかったの 189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 12 09 17 ID n9H2UpTh ダイソーのシャンプーボトルがかなり使える。 1push 4ccってことを覚えてれば、液体肥料やハイポ溶液とかにかなり使える。 190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 14 30 52 ID 0Nf6novN 189 リンカリ肥料とメネデール入れておけばいい追肥ボトルになりそうだな。 うちはそのままダイソーの肥料いれちゃってるが 191 :189:2005/03/28(月) 14 43 47 ID n9H2UpTh 190 うちは、アクアプランツで買った水耕栽培用肥料。 トマトが育てられるらしい。(w 192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 22 35 39 ID cJfHli4C ダイソーのピートモスをph調整につかってもさしつかえないですか? 193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 22 46 53 ID 9oaFTzWj 普通の液体肥料の原液とダイソーの肥料はどっちがリットル単価安いんだ? 194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 23 28 30 ID KjqZFDCo 192 自分もソレ使おうと思ったわけですが、いきなり投入せずに煮沸処理くらいはした方がいいような気がしてます。 195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 23 30 40 ID cJfHli4C 194 気になってるのは石灰分でして・・・ 園芸用ピートモスには石灰分を含んでいるものがあるらしいので・・・。 ミナミで実験しかないかな・・・ 196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/29(火) 09 24 32 ID b3U0izgB 過剰な石灰成分は良くないっていうけど、ある程度の石灰分は ソイルの形質保持や肥料分としても必要だという説もある。 要は、アルカリ性に傾かなければそれでいいとおもうんだが。 197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/31(木) 00 02 14 ID MaCngfFn age 198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 00 29 17 ID 66Efoyit 今日ダイソーで米びつ用のプラ容器を買ってみた。 最大15リットル入るし、キャスターもついてる、蓋も一部が開くのでなかなか便利。 トリートメント用とか大量の稚魚用には良いかな。 ただ500円・・・、衣装ケースとかちっちゃいアクリル水槽なら買えるよなー。 でも水槽増やしたら殺されるし、これなら大丈夫、 いや殺されるかな。 あと100円プラケが復活していたので購入してきた。 199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 02 14 54 ID PUiwdfJD 俺はダイソーの「ザ・木」のコーナーで買った材木とキャスターで、 稚魚用プラケース、受精卵用ケース、モスストック用ケース、魚用品ケースの四段ボックス作ったよ。 クリップ式蛍光灯を稚魚用に当てて、その下の受精卵、モス用にも若干光が当たるようにしている。 ついでに買ったL字フックにブクブクぶら下げて、それぞれにエアレーション。 そして近くの田んぼからドロを少量モスケースに入れる。 しばらくすればモス用ケースにミジンコ沸いてくるから、稚魚が生まれたらひかりパピイと一緒にやってる。 それなりに金額かかったけどね。 でも生存率は悪くて10%、いい時でも30%くらいだね。 200 :せじゃるまる ◆SEX.VM6Elo :2005/04/03(日) 04 42 52 ID uHcnVKS1 200 201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 07 57 35 ID TzjxsHiX コケクロスの代わりになるような物ないですかね? 202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 09 34 02 ID MHo+yOob 不織布だったらいいんじゃないか? 多少柔らかめの布なら傷もつかないとおもわれ。 といってもコケついたこともそのコケをぬぐったこともないから解らんけどな。 203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 11 07 33 ID ZtruKlCo 199 画像うp希望 204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 11 14 21 ID PUiwdfJD 203 当方デジカメ無し貧乏。希望に添えなくて申し訳ない。 205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 12 26 51 ID 8ap0KsOH 198 百円プラケとはCDケースのことか? 206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/03(日) 18 28 30 ID gE8j+iOZ 205 普通にプラケが売ってる 99円ショップのプラケが一番普通 207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/04(月) 02 47 49 ID SaxKhSVa 184 プラスチックは紫外線で劣化するから屋外じゃすぐぼろぼろになるよ しかし、ちょっと目を離した隙にCDプラケだけじゃなくて手提げ部分のある やつ全部なくなってた。困るなぁ 208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/04(月) 23 01 05 ID uPJ7W2g4 201 キッチンペーパー 209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/05(火) 17 30 34 ID Kds6JQxD ダイソーのCDケースとかって、中で仕切られてるからアクアテラリウム簡単につくれるな。 アクアテラって流木とかで陸つくるのは簡単だけど、しっかりとした陸地をつくるのって 意外とめんどうなんだよね。管理も含めて。綺麗にできないし。 210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/06(水) 04 07 53 ID 4fp4qQlP 209 もう売ってないけどな…。 ついでに言うと四本組の竹炭もなくなりますたorz 211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/06(水) 05 35 12 ID Zf/NFObe 排水口ブラシ。 外部フィルターケース洗うのによい。 212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/06(水) 10 40 40 ID 4aS/khKR ダイソーのCDケース売ってるよ。 在庫切れだったんじゃない? 店にもよるのかな… 213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/07(木) 02 10 38 ID aRWUQD35 ダイソーは店舗によって扱う商品が違うことあるよ。 214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/07(木) 19 37 48 ID np/cmC/0 CDケース入荷してた。情報ありが㌧。 DVDケースのほうも何かに使えそうだけど、奥行きが浅いね。ちと難しいか。 215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/08(金) 00 26 27 ID yP1/DdyV DVDケースは後ろに陸地をつくって植物を植える。手前は水を張って魚と水草。というレイアウトを考えてる。 両生類系もいいかも。またはポンプを仕込んで後ろから前にナイアガラ風にするとか。 216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/09(土) 16 43 50 ID huIJMwQS 203 デジカメ買って画像うpしましたよ。 http //users72.psychedance.com/up/u2/img/?alpha1=110747 alpha2=45449360 recon=3296152 check6=2094695 217 :216:2005/04/09(土) 16 49 31 ID huIJMwQS 横手から見るとこうなってます。 http //users72.psychedance.com/up/u2/img/?alpha1=110747 alpha2=45449367 recon=3296152 check6=2094688 218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/09(土) 17 00 57 ID qc+BPYBF ダイソーの木製簾、バックスクリーン代わりにいいね。 幅も30cm水槽にピッタリだった 219 :バスオ ◆ribasskUaE :2005/04/09(土) 18 27 14 ID 8wF739q/ ダイソーでCDケースが2個だけあったから1個買った。 水槽の上に置いてろ材入れて外部フィルターの出側を入れてオーバーさせて 水槽に落とそうかと考え中 DVDケースはなぜか沢山あったよ。 220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/09(土) 18 31 15 ID /6RfeBb9 219 外部じゃないけど、外掛けスレで外出 http //hobby5.2ch.net/test/read.cgi/aquarium/1101891616/522 221 :バスオ ◆ribasskUaE :2005/04/09(土) 18 35 32 ID 8wF739q/ 220 タッパーの中にCDケース入れて置いてるのかな? 使い方としてはこれです。画像参考になります。 暇できたらやってみます。 222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/09(土) 19 16 31 ID FdCgPD2U 222 223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/09(土) 21 21 39 ID mizhgk8P 216 お洒落な部屋っすね 224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 00 17 34 ID vCUR9HJL チョコパイ常時ストックは健康に悪そうだ 225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 00 41 04 ID rpWQF7fp 216 10+1個のチョコパイありやすよ。 226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 01 19 43 ID QauT4v6m チョコパイは1日1個。 好きなんですよ、あの甘さ。 それでも体重増えないですが。太りにくい体質みたいなようです。 てか、苦心の工作を見てください…。 まあ、そういうあえて別のとこを指摘するのがオモロイのがうpの醍醐味なんですが。 まさかチョコパイを指摘されるとは盲点でしたw。 227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 02 37 58 ID wnm8MdCR 216 いい部屋だな。 228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 02 43 27 ID cFAzJC3o 会社の寮って言ってなかったっけ? 229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 02 54 53 ID QauT4v6m 228 あ、覚えてましたか、当たりです。恥ずかしながら帰ってきました。 230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 02 57 02 ID cFAzJC3o 229 アクロスと水草で分かってしまったw 231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 03 02 12 ID QauT4v6m 230 カメラは勝手に直ってました。まだ接写とか色々なモードのチェックはしてませんが、 うpしたのはドボンしたカメラで撮影した写真です。 いや、まったくお恥ずかしい限りです。 あの時はスイマセンでした。 232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 03 05 53 ID QauT4v6m カメラ2台になりましたが…。 233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 03 08 04 ID cFAzJC3o 231 電化製品は乾くと直ることが多いですよ。 テレビの丸洗いする業者などもいるぐらいなんで・・。 雑談だけでは何なんで、ダイソーにCDケースを探しに行ったが売ってなかった。 一番近い所は閉店したから困ってる。99はやたらと増えているがイマイチ使えないしな。 234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 03 20 38 ID QauT4v6m 近所のダイソーにはCDケースはまだそれなりの数売ってました。 田舎だから在庫が残ってたんだと思います。 235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 11 30 03 ID IOOa26ZC 全く関係ないけど、 226氏のPC自分と同じのでびっくりしたw 236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/11(月) 21 40 09 ID impm5tJZ 235 メモリ増設しました? それはそれとして、愛用していたダイソーの10Lバケツにヒビが入ってしまった。 明日買いに行かねば。 237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/12(火) 00 41 03 ID UB7t/eaq うちのダイソーバケツも割れてしまった こたつ布団が死亡OTZ 238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/12(火) 02 41 58 ID SX0S5nBo まだこたつ出してんのかよ 239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/12(火) 08 02 58 ID zOrjXbrF 日本も広いからね 宗谷岬ならまだ欲しいわな。。。こたつ。 それより竹炭細かくするとろ材になるでしょ?いいことあるかな? 240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/12(火) 08 20 34 ID J4/diqA8 バケツ、やっぱり強度ないんだ…… うちも水たんまりいれて水替えの時に使ってる 取っ手を持つのはもうあきらめたw 236 メモリとハードディスク増設しました。 CPUも替えたいけどメーカーPC…… 241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/12(火) 19 32 19 ID LrYwspIY 240 もう買い変え時かもしれませんね。 今ならもっといい奴が安く売ってるし。 ダイソーのバケツはフニャフニャ弾力ありそーで、以外にパキッといっちまいますね。 材質によるものか、ホームセンターで買った奴は無理な力をかけても大丈夫なのに…。 242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/13(水) 03 40 31 ID uugjFeZv 239 竹炭は珪素イパーイ ↓ 珪藻増殖 ↓ オトシンが食べる ↓ (゚д゚)ウマー それより 239よ、本日全板人気トナメのアクア板投票日ですよ。 http //hobby5.2ch.net/test/read.cgi/aquarium/1112757228/ http //etc3.2ch.net/vote/ 243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/13(水) 11 14 23 ID zV/cYDV2 238 京都市民ですが…コタツって素敵やん。 普段なら5月まで出してます 244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/18(月) 00 54 07 ID 5FTCsUTf 保守 受験が終わったらまとめサイトでも作りますか♪ 245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/18(月) 17 18 54 ID 93sg0ZiQ 同士よ。共にがんばろう。 246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/19(火) 22 09 53 ID ehq/sNMP バークチップって変な農薬かなんか、かかってるんでしょうねぇ。 観葉植物の植木鉢の根元にばら撒く、あれのことですけど。 流木代わりになればいいなぁ、と思いつつ躊躇してます。 247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/19(火) 22 55 15 ID IIeV7JVz >246 バークはアクが凄いらしいよ 248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/20(水) 14 28 19 ID zAMuYBS8 247 ということは・・・ ブラックウォーターが安く作れるのかな・・? 産卵も促されちゃったりして。。 249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/20(水) 17 29 15 ID C9fUNxFa 危険だってば。 250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/20(水) 21 34 40 ID /0tfhKLl またダイソーCDケースが姿を消した やはり原油高騰のせいか 251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/20(水) 23 11 58 ID f1NNvBSH 246 つうかバーク沈まないんだけど・・・。 俺だけ? 252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/20(水) 23 17 01 ID MwQfb5k2 水の比重が重いんじゃない? 253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/21(木) 21 25 02 ID Ho1JxZqX 近所にとてつもない広さのダイソーが建てられている。 近日開店らしいが、またなにかつくろうかな。 254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/22(金) 08 33 31 ID pNnoDE1X バークチップは底面ろ過の立ち上がりパイプに貼り付けようと 思ってたんですが、そうですかアクですか・・・ なべとざると重曹もいっしょにGetですねw 255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/26(火) 22 03 24 ID 1hfqVuFX 100均で熱帯魚が売っているところがあると聞いたんだが、本当なのか? 256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/30(土) 08 24 59 ID gJzUW60p CDケース、入るけど次が入荷しないっぽい。 保守age 257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/30(土) 08 44 22 ID nXg64jcq ホースと化粧品の瓶とスポンジで、スポンジフィルター出来た。まあ、たかがスポンジフィルターだけど… 258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/30(土) 17 14 20 ID 52fWfy/m 100円ショップの材木とかで物を作るようになったのは、 中学生時代の技術という教科と、特攻野郎Aチームの物作りシーンが ヒントだったりする。 29日に開店した大きなダイソーは、大きすぎてどこになにがあるか分からん。 でもブラブラしながらなに作ろうかと考えるのは好き。 259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/30(土) 19 17 43 ID vk5SERIj CDケースゲトー 残り2つだった。 会社のデスクにでも置くつもり。 装備は余ってるe-rokaとテトラの5W照明で、 生体はアベニー2匹とヤマト1匹・石マキ1個にしようかなーと。 水草どうすっかな~ 何かお奨めありますか? 260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/30(土) 20 43 22 ID UUvTrxVN 259 ダイソーでインテリア用の葉っぱに錘つけて アクアリウム用人工水草って売ってたよ。 eroka隠しに良いんじゃないか? 261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/01(日) 16 20 21 ID 51cYIVMQ 259 マイナーぽい水草だけどピグミーチェーンサジタリアおすすめ。 強いしロゼッタでは小さいタイプでかわいい。小さなアマゾンソードのつもりで(笑) CDケースプラケならちょうど良いサイズかと。 アベニーが齧るかどうかは不明だったりする。 で、ふと思いついたのだが。 左側:アベニー等 右側:エビ+淡水繁殖可能スネール で、隣で餌も飼うとかどうよ。自動給仕にしたいならドリルで数箇所穴開けておくとか。 妄想段階だからうまくいくかどうかは責任もてないけどな。 262 :259:2005/05/01(日) 18 28 41 ID +aRTrzx4 レス㌧です。 260 それ持ってましたけど捨てましたw 人工水草は早かれ遅かれコケまくってアレなので・・。 261 ピグミーチェーンサジタリア、よさげ(・∀・) 最終手段は30cmキューブで増えたナナを株分けだったんだけど、 この前も17cmキューブに株分けしたばっかだし・・。 で、とりあえず片側に濾材詰め込んで、 e-rokaで汲み上げ→お住まい側へ注水→濾過層へオーバフロー を考えてたんですが、 左側:アベニー等 右側:エビ+淡水繁殖可能スネール これイイかもしれません。 レッドラムズでも入れようかな。 でも、よくよく考えたら、アベニーで会社に赤虫持ってくのもなんかアレだな・・w 263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/04(水) 02 23 23 ID tZoKl2Bo きょうダイソー行ってきたが もうCDケースはないわけで・・・ コレクションボックスのはひっくり返せば超小型水槽につかえそう。。。 かんなり、ちいちゃいが。 264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/04(水) 08 01 09 ID 1nierI2S 200円以上の商品なら素直に小型のプラケース買えば? 265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/07(土) 18 30 40 ID 09aLIbnc なぜかCDケースじゃなくてDVDケースとかMDケースはあるんだよな。 266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/09(月) 02 40 18 ID 07KdKsJl 265 CDケースとDVDケースは同じ尺では? 267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/09(月) 03 15 49 ID My7VMAg4 CDケースは中が完全に分かれてるので二つの水槽としてしか使えない。 一方、DVDケースは真ん中の枠が低いので水かさをそれより上げればひとつとして使えないこともない 268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/14(土) 17 40 47 ID 8boyWZnX 勉強の意味で使える 「熱帯魚・金魚 水草の楽しみ方」っていうやつ 本屋に売ってるのより分かりやすい 269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/15(日) 17 38 48 ID WfQk+0An 熱帯魚関係の本は間違ってる情報多すぎ。ネットあれば不自由しないと思うけど。 270 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 14 38 41 ID wHHkTOS6 昨日から100均のCDケース(?)でアカヒレの外飼いを始めました。 今までは室内で26℃固定だったので、まだちょっと寒そうですが 頑張っているようです。 271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 14 52 05 ID MHV3C0TQ 270 野外飼育なら水量多くないと煮えて終了するから、 素直にバケツにでも入れてやるか室内に入れてやれよ 272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 16 25 06 ID a+VRGJ9D 外は厳しいね・・アカヒレ何匹なんだろ? 100禁でも1L以上のものに入れないと 透明の麦茶入れみたいのとか 273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 19 22 02 ID cThYozjX 何か、最近フレッツでドライボールもどき売ってるよね。 金魚鉢用の何たらって名前で。 極小規模のドライタワーなら安上がりかもね。 でも、色を気にしないとしても、 在庫数少ないから何店かまわって買い占めなきゃならんね。 274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 19 29 18 ID wPPTuDUS 273 俺買ってみたよ ピンクと黄色があるね 275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 21 46 50 ID 7q7v/NZP ええ~いいな~!うちの近所ダイソしかない。 276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/19(木) 21 04 53 ID B2RBJfW/ ダイソーでも売ってるよ。 でも効果あるんだか。。。 277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/19(木) 22 10 44 ID FttpCQ2G あの精度が甘すぎる奴ですきゃ? 最初見たときはグッときたけど、マジマジ見て諦めた。 アンバイはどんなんですかね。 278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/20(金) 14 54 22 ID vx79hNqx 30㎝以下の水槽で海水魚はどれぐらい飼える? http //hobby5.2ch.net/test/read.cgi/aquarium/1080917477/l50 【本州で】死滅回遊魚を語ろう!【熱帯魚?】 http //hobby5.2ch.net/test/read.cgi/aquarium/1097474129/l50 【海水魚】採集についてのガイドライン【磯遊び】 http //sports7.2ch.net/test/read.cgi/fish/1116493468/l50 279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/21(土) 08 49 18 ID tMMpEyJ9 ダイソーやキャンドゥーの液肥を、エビの入っている 水槽に使ったことある人いますか? 280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/21(土) 16 28 13 ID l7KBsNEW 279 ノシ 使ってるよー。朝餌やるちょっと前に適当に入れてる。毎日じゃないけどね。 ぜんぜん問題ないっぽい。水草も生育変わんないけどな( A`) 281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/22(日) 03 56 16 ID YkEEt9SY ダイソーで中に3つ短い仕切りがあるCDプラケ買ってみた。 一番端の仕切りに余ってたCDケースの蓋を上を若干切断し入れて下に余っていたエアストーン、 んでまたも余っていた濾材入れてエアレーションで動くフィルターを作ってみた。中にマツモ少々とグッピー稚魚数匹。 これである程度まで大きくなるのかな?とりあえず1日たったけど特に問題ないみたいだ 282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/22(日) 13 23 08 ID Vk8xejOf ヒャ金いいね 今日行ってきたんだが、40分ほど楽しめた。 結局、少し大きめのベンチのオブジェ買ったよ。 283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/27(金) 22 56 57 ID 9/yq8ft/ 前景の人工水草の代わりにネイチャーボールハーフ! 結構量があっていい感じだ・・ 284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/28(土) 23 23 20 ID q3B0c9J+ 283 買って来たよ! もわっとして、量が結構あるからいいね。 教えてくれてありがとう~。 285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/29(日) 00 26 51 ID Rr11Q1r/ ダイソーで、植木鉢の底に敷く平たい受け皿の大きいのが売ってた。200円だったけど。 径が45cmくらい、深さ7cmくらいと、それなりに深さもあっていい。 水と砂とウィーローモス細切れを入れてベランダへ。 モスカーペット製造機になーれ。 で、ついでにメダカとミナミヌマエビを入れてしまったわけだが… 楽しいな * ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ アハハ♪ 286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/29(日) 01 10 29 ID 7xGUgVpH 色々いじくるときが一番たのしい。 287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/02(木) 07 01 01 ID krbh9Db4 ダイソーで売ってるラミテープ(商品名忘れた。キラキラ光るやつ) を適当な大きさの板に貼って照明補助のレフ板に。うちでは鉢底ネットがちょうどいいサイズですた。 288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/02(木) 09 22 28 ID sdw+K7Gx ダイソーのプラケはすぐ割れるなぁ。 まぁ消耗品だと思えばいいか・・ 289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/03(金) 02 42 47 ID Bv3dM+TG ダイソーのアクリル板で水槽作ったらすげぇ膨らんだ オール100均を目指したんだがプラケかCDケースが無難 とりあえずプラダン買って来てザリガニ水槽のフタにしといた 290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/03(金) 09 23 31 ID HRAoczIc 289 水槽の中央付近に補強板かませたらどう? アクリル関係はダイソーの品揃えすごいと思うけど、 ガラス瓶は他の店のほうがいいような気がする。 ダイソーでちょっといい瓶買うと200円とかになるからなぁ。 291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/05(日) 13 30 43 ID gwUtbgii 100円じゃないが同じホームセンターで 五色砂が ペットコーナーで2キロ298円 ガーデニングコーナーで15キロ400円 水草各種 ペットコーナーで350円 園芸コーナーで80円 なんてのがあった。ペットコーナーではぼったくられてると実感した。 292 :バスオ ◆ribasskUaE :2005/06/09(木) 07 24 35 ID i/DLd97O CDケースを改造して前を水槽にして後ろをろ過槽に改造して使ってる。 間仕切りや蓋を作るのに買ったアクリルが高かったし e-rokaの音もうるさいorz テトラのめだか水槽を買いなおそうと検討中。 293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/09(木) 18 35 08 ID Q30SGNgI スポイドが穴が開いてしまったので買い直そうといったら ない!~~ 冬だけの限定だったのか? 2軒まわったけどなし… あれぐらいのスポイドってなかなかないですよね? どこか売ってませんか? 294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/09(木) 19 14 20 ID SnjbygnT 293 八王子のダイエーにあるダイソーには まだ置いてあったぞ。 295 :293:2005/06/09(木) 19 45 30 ID t3/8j5Hk 294 ありがとうございます まだあるとこあるんですねぇ 残念ながら大阪です。 296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/09(木) 22 22 00 ID 4fZ8h5Nd 「たいそー」が、どこがやってるのか知ってから行かないようにしています。 297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/10(金) 09 23 01 ID TJc1SIsq 295 近くにキャンドゥない? そこの掃除コーナーにはまだあったよ。 うちの近所はラスト二本だったんで確保しといたけど、あるとこにはまだあるかも。 298 :295:2005/06/10(金) 22 25 51 ID 2J97bLfg キャンドゥも回りましたがもう置いてませんでしたorz 在庫確保しとくべきでしたー とりあえず穴が開いたやつを補修してみましたが…ひもじいです 299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/11(土) 14 20 22 ID VG/6x7Xd 近所のシルクっていう100エンショップでドライボールっぽい濾財みっけ、 直径は2cmと小型だが20個入りで100円。 海水やドライろ過やってる人なら特かも。 商品名は金魚蜂の底ボールって名前。 300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/11(土) 14 23 18 ID ewvjzVPu 300 301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/13(月) 02 09 11 ID 8bCvjgYS http //j.pic.to/1l917 ダイソーのCDケースってこれのことなのか? 302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/13(月) 06 09 24 ID A+S6PxAU 白い分度器をコケ取り用に欲しいんだが 透明しかなかった。。 303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/13(月) 21 59 14 ID ceSE44g+ 302 透明だとコケは取れないのか? 304 : バスオ ◆ribasskUaE :2005/06/13(月) 22 41 39 ID 7Nl+JhkI 苔採り ガラス水槽ならスクレパーが最強 305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/13(月) 23 12 07 ID NzOvK6Vw 299 その商品今日買いました^^(お店の名前はSeriaってとこだけど) 100円にしては均等な隙間ですよね。 306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/15(水) 00 39 32 ID SYoxiiFo 303 302じゃないが、白いとコケが掃除できたか確認がしやすいんだよ フレックスのスクレーパー買っちまったけどかれこれ3年使ってる ダイソーだと3本組の白いスクレーパーが売ってたな 307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/15(水) 21 53 41 ID SYoxiiFo キャンドゥでガラスポットが売ってたが、 質の悪いビバリア水槽みたいな感じでよさげ 超小型レイアウトでもやってみるかな 308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/16(木) 04 50 01 ID FObkU9KI >ダイソーだと3本組の白いスクレーパー どの種類商品に属するの? キッチン用品売り場とか? 309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/16(木) 15 46 31 ID cfrCVU+r ダイソーの2kg用米びつ 半透明のプラ製だが1.5L入るのでトリートメントや薬浴にばっちり。 フタ付きなのでなお良し。 310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/16(木) 20 28 32 ID 7ApHeNIb 308 306氏ではないんですが。。 白いスクレーパーはDIYコーナーにあるよ。 接着剤とかを伸ばしたりするのに使うやつだとおも 311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/17(金) 17 01 48 ID 0p17qEtl 自作スレどこいった? 312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/17(金) 17 16 42 ID kVwsNdam 980過ぎて見事に落ちますた 必要なら建ててくるけど 313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/18(土) 18 57 21 ID NG7bCwnD 今日DIYコーナー周辺探したけど無かった・・・。 また今度探してみるけど。 314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/18(土) 19 19 47 ID bXJZfwp+ ダイソーの米研ぎ器っていうデカいしゃもじみたいなやつ。小さい穴がいっぱい空いてて、人口海水を溶かすのに使える 315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/19(日) 05 48 32 ID ausdZw/R 283 284 何か興味が有るのですがネイチャーボールハーフって どういったものですか? ぐぐってもひっかからないのですが。 具体的に教えてくれると幸いです。 316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/19(日) 17 40 30 ID wmDJzHjW ビニールの草です。 人工水草のかわりにつかいます。 料理に使うボールみたいな形です。 伝わるかしら…。説明下手でごめん。 317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 06 45 10 ID sucWECY4 私も気になってたんですが… もしかしてトイレのタンクの水が出てくる、手洗いみたいなとこに引く奴 ですか? 318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/20(月) 21 10 10 ID hbDsQanq 黄緑の骨組みに草が50くらいついてるやつです。 いろんな種類がありますよ~ 319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 03 05 56 ID P5Q3+5XE 今度探してみる! (゚д゚ )ホスィ… 320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/21(火) 20 00 25 ID pryrPdkI キャンドゥのガラスポット買って来たよ とりあえずアカヒレとビーと水草入れた アカヒレも小さいうちだけだね 321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/24(金) 08 37 40 ID CWj3SgYR 100円ショップでみた円形の丸いガラス瓶(水鉢とか金魚鉢に近いかも)に鉢底ネットで上げ底を作って、 ネットの下から水面までホースを通して、底にたまったフンを吸い上げるようにしてみた。 手動底面濾過って感じか? けっこううまくいってるっぽい。 底床は大磯、鉢底ネットにHCで買ったタイル抱かせて、モスを縛りつけてみた。 レッドチェリーシュリンプの赤がよく映えるいいインテリアになったと思う。 322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/24(金) 14 38 19 ID IinFaZ7v シルクってとこで・・まんまアクアグッズ売ってたよ! ハイポ(けっこうはいってる)、エサ、人工水草、濾過ウールマットなど・・ まあ、人工水草はしょぼかったけどw 普通にお得なのはハイポかな~ 濾過ウールマットも、普通に売ってるのの半分の量くらいなので、あまり使わない人には いいと思う まあ、考えてみると、ここらのアクアグッズもふつうに高いものじゃないよね・・w 323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/24(金) 19 35 09 ID /nLYZs+6 1リットルぐらいのガラスの器が売ってた。 カラーのセラミックの砂を入れてと頭の中で考えたがやめた・・。 324 : ◆0y18EQ6WI. :2005/06/27(月) 19 36 56 ID M4uY2ZjA 意外に使えるのが眉毛切りばさみ。 柄が長いから、割り箸を固定して、高枝切りばさみならぬ深枝切りばさみを作ってみた。 先が曲がってるから結構使いやすいし、小さい水槽なら、十分底まで届く。 ボルビティスとかいちいち石取らずに切れるから、俺は結構便利だと思います。 325 :チョコ最中 ◆O8EQpd4Lrc :2005/06/27(月) 22 18 38 ID MM3yVYpd スポイトってどのコーナーに置いてある? 今日見てきたけどなかった 326 : ◆0y18EQ6WI. :2005/06/27(月) 22 22 34 ID M4uY2ZjA 325 俺も今日見たけど無かった。ちなみに、ザ・ダイソー。 325さんは、何処に行ったんですか? あと、前にでてた乳鉢は、丸くくぼんだ、石性の灰皿で代用してるよ。 すり鉢は売ってなかった。うちの近くのダイソー、大きいけどいまいちアクアリスト向けじゃなかった。 327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/27(月) 23 18 34 ID +ioEuVOX BE 104947564-# 石油ストーブとか石油ファンヒーターをしまう時に、中の灯油を抜き出す為のものだから、 時期的に置いてないんじゃないかな? 328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/27(月) 23 27 19 ID Mb4g7CJq 私、25日にスポイト入手しましたよ。 品物にちょっと無頓着なローカル100均だったからかしら。 30センチ水槽のお掃除に重宝してます。 というか、石油ポンプより絶対こっちに向いてます。 329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/27(月) 23 33 06 ID MaxDx4Cs ダイソーで十分なものやダイソーで買った方がいいもの以外は買わない方がいいな 最初おもしろがってダイソーで色々買ったけど半分ぐらいゴミになっちゃった プレコとかピラニアに使う網は1回でダメになる事多いから100均のを使う 最近はアルミのテープをライトの内側に貼って光量アップをした アロマポットとかはシェルターに使えていいよね あとはお菓子用の乾燥剤を重宝してます 330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/27(月) 23 47 39 ID kTMMroCf ポリウレタン100%の風呂洗い用ジャンボスポンジ。 防カビ剤が入ってなさげだったので、1cm角に切って濾材にしました。 一ヶ月経って、とりあえずは問題無いみたい。 331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 00 26 41 ID IsCfi8m8 俺もスポイト探して無かったからHCで買ったな。 確か100円程度だったように記憶している。 サイズが色々豊富にあって20mlを選んだ。 332 :チョコ最中 ◆O8EQpd4Lrc :2005/06/28(火) 01 12 38 ID 14RqAHtM 326 俺もダイソーだけど東京で割かし回転のいいとこだからもう無かったのかな・・ 331 HCならあるかな? 近くに何件かあるから週末にでも行ってくるか 333 :あー:2005/06/28(火) 02 14 54 ID AwRmKjPR ゾロ目だっ 334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 05 52 48 ID Nsj3SO72 おまいら…わざわざスポイト100均で買うなよ… 東急ハンズ行けば60円からあるぞ、種類もあるし 335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 06 11 23 ID hu7cfcG4 334 普通のスポイドじゃなくて、灯油用の小型のをみんな探してるんだよ あれはあれで使い勝手がいい 336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 09 46 17 ID T3tWNjvU 335 HCの農機具とか農薬関連の売り場に、その手のが色々あるぞ。 だいたい100円以下で買えるはず。 337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 10 35 19 ID Nsj3SO72 335 そうなんだ…ごみん ん?灯油用?よく(シュポシュポ)って言うアレ? それともこんな形の物?↓ < ̄> < ̄> < ̄> 、Ⅱ 、Ⅱ 、Ⅱ 、Ⅱ 、Ⅱ 、| へたくそでスマン、これだったらハンズで売ってる よくわからん、すまん 338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 12 02 30 ID ZrpJPEiJ 337 これ。吸う力が強くて使いやすいんよ。 ttp //www2.ginzado.ne.jp/kanetake/soptti.jpg 339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 14 10 02 ID R3U4lBJz ハンズまでの交通費で3000円以上かかる・・・・・。 でもホムセンをあたってから 100円ショップに行ったほうがよさげだね。 灯油ポンプも100円ショップの方が高いからね。 340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 21 29 51 ID 96asWUxW 10㍑バケツが100円なのは良かった。 意外としっかりしてる。 45cm水槽で実質30リットルぐらいなので 1/3の換水にちょうどいい。 水いっぱいでも余裕で持てる重さだし。 341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 22 45 11 ID 1EjHK9Ql アロマポットはホント、いい隠れ家になるよね うちはこれをローチ水槽に5個ほど沈めてる。 花びらの形の穴からのぞくクーリーに(*´Д`)ハァハァ 342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/28(火) 23 58 55 ID BYPqYvLn エロいな 343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/29(水) 01 27 01 ID fqi0rjAT 339 自分も灯油ポンプは100円ショップが安いと思ってた、 でもHCでは68円で売っていた。 344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/29(水) 02 57 40 ID hKyK8L57 ダイソーとかもう最高につまんなくなったよな 馬鹿みたいに高く感じる 200円商品とかばっか。原油高でプラスチック商品きついのはわかるけどさ。 345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/29(水) 20 57 05 ID AdE2afha バーベキュー網をニッパーで丁度いい大きさにカットしてフタに これからの季節にぴったりです 346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/30(木) 00 47 50 ID bVr9zozA 345 すぐ錆びるよ 347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/30(木) 19 45 48 ID sTHuibsm 網関係は鉢底ネットか水きりネットがいいよ。 うちは水槽に金属類を極力使わない方向にしてまつ。 348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/01(金) 00 19 00 ID PAw8NtSi 屋外用に大きめの濾過槽自作するんですが濾材おすすめありますか? 349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/01(金) 00 41 12 ID k5Q3Gt0y 348 ホームセンターで軽石買った方が効果あるし安上がり ドライ濾材だったら100均の人工芝もいいのでは 350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/01(金) 01 19 58 ID 1X4+dxxU 網で蓋を作るならHCがお勧め。 園芸用品コーナー行ったら、網目の大きさいろいろで 切り売りしてくれる。およそ幅90cmで、長さ10cmあたり100円もかからない。 351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/03(日) 21 41 46 ID 7xLYTsWO 12リッターの黒い洗い桶買った。 赤玉入れて、トリミングであまった水草を植えてみた。 ベランダにおいて来週メダカを放流予定。 352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/03(日) 22 01 31 ID C7i+dDq5 なにか水槽台になりそうなものない? 60水槽(テラなので軽め)がのせられて40cmくらいあがるもの 353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/03(日) 22 18 01 ID xbjoe/N7 352 台は止めといたほうがいい 354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/03(日) 22 22 49 ID yqkaRTs/ 352 それを100円ショップで?w ブロック積むぐらいしか・・・やめておくべきだけど 355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/03(日) 22 26 22 ID C7i+dDq5 なるほどブロックか、そいや会社に山ほどあったな気づかなかった サンクス! 356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/04(月) 11 48 22 ID dEk3yqVI 355 ブロックと水槽の間に100菌で売ってる滑り止めマットを 敷くとよろしい。 でも、テラで軽め、がどの程度軽めなのかは知らんが、 ブロックがきちんと並んで綺麗な平面を作っていないと、 水槽崩壊の原因になりかねないので注意。 357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/04(月) 21 42 02 ID 0FRvHBNn 今日ダイソーに100円バケツを買いに出かけたら ふと寄ったヨドバシで30万超の液晶TVを衝動買い(-_-) 358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/04(月) 21 44 16 ID H6XtEblr 357 あー、あるある。 359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/04(月) 21 53 56 ID CkWHMX/h 357 どっちも中国でつくってるから可 360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/04(月) 22 08 25 ID LKg/Vugl バケツを3000個衝動買いしたと思って液晶テレビを水槽に沈めてみたらいいじゃん 361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/05(火) 22 14 24 ID hjFfyOke 鏡安いじゃん?ライトの裏なんかにつけてみたらどうよ? 362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/05(火) 22 21 44 ID T35lXT6U 窓際に鏡を設置して、ライト不要水槽確立でつよ。 363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/06(水) 00 06 04 ID 17hJ5J7q ダイソーでプラスチック製の金魚鉢を買った (直径182mm、高さ140mm) 水作スリムエイトミニでグッピー飼育中 364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/06(水) 06 00 33 ID k2xXXGSc ダイソーでステンレスネット売ってた20cmx20cm、 ただーちょっと目が細かい、もうちょい粗ければリシアネットに最適だったんだが。 365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/07(木) 00 29 34 ID 4paVg+3x 357 錦糸町だな?! 366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/07(木) 09 50 53 ID Z/k8Jov1 363 たぶん同じやつ買いました。ベランダでメダカの稚魚用にして置いてるけど 水の量があまり入らないから夏は水温が上がりすぎちゃうかも。 ダイソーがアクアに力いれてくれたらかなりのアクア用品が100円で できそうな気がするのになぁ。フェイクの水草とか稚魚隔離ケースとか・・。 367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/09(土) 20 26 15 ID dciekDX0 366 去年俺も買ったけど、プラ製で軽いのが災いして風で吹き飛んだことがある 底砂いれてなかったからね・・ 368 :俺用メモ:2005/07/10(日) 00 25 50 ID suS7D/y8 ttp //pc7.2ch.net/test/read.cgi/jisaku/1120015609/ ttp //life7.2ch.net/test/read.cgi/female/1111674850/ ttp //hobby7.2ch.net/test/read.cgi/toy/1118221669/ ttp //sports9.2ch.net/test/read.cgi/fish/1106844779/ ttp //hobby7.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1116836032/ ttp //hobby8.2ch.net/test/read.cgi/doll/1107563337/ ttp //money4.2ch.net/test/read.cgi/shop/1117714421/ ttp //hobby8.2ch.net/test/read.cgi/radiocontrol/1105260542/ ttp //game10.2ch.net/test/read.cgi/game/1108124503/ ttp //hobby8.2ch.net/test/read.cgi/puzzle/1092209807/ ttp //music4.2ch.net/test/read.cgi/compose/1114263919/ ttp //love3.2ch.net/test/read.cgi/kageki/1068252746/ ttp //travel2.2ch.net/test/read.cgi/oversea/1075228381/ ttp //money4.2ch.net/test/read.cgi/shop/1103123122/ ttp //book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1003152950/ ttp //food6.2ch.net/test/read.cgi/cook/1077101490/ ttp //pc8.2ch.net/test/read.cgi/pc/1061011777/ ttp //hobby8.2ch.net/test/read.cgi/engei/1114774226/421 ttp //music4.2ch.net/test/read.cgi/classic/1049878018/ ttp //life7.2ch.net/test/read.cgi/female/1111711921/ ttp //hobby7.2ch.net/test/read.cgi/av/1054466175/ ttp //hobby7.2ch.net/test/read.cgi/toy/1109934204/ ttp //food6.2ch.net/test/read.cgi/candy/1011630234/ ttp //hobby7.2ch.net/test/read.cgi/dcamera/1052456690/ ttp //hobby8.2ch.net/test/read.cgi/radio/1104826599/ 369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/11(月) 03 12 42 ID c8W8j51J 代走で波の音のCDとクジラの声の入ったCDを見つけた。 水槽部屋にはいいBGMになると思わない?うちは「ごぼごぼっ」とか 「ぶぶぶぶぶぶぶ」とか、あんま趣のある音出してないから、ずっとCD、 リピートで流しとこうかな。 370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/11(月) 17 13 05 ID SC0PJS9+ 排水口ネットとアクリルの板で産卵箱出来た。 総費用\210でウマー ネットは色々使いまわし出来そうだし20枚入りなのでお得。 371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/15(金) 23 22 30 ID TT0tfU+u ダイソーのお茶パック(77枚入り)でブラインを濾してる。 洗ったりしなくていいし自分はすごく重宝してる。 ガイシュツ? 372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/16(土) 11 09 57 ID upl1PQlK 371 オマイすげぇアタマ良いな。 373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/16(土) 12 17 24 ID 1qovZ0CJ ブラインならここの下にある皿式がお勧め ttp //www.geocities.jp/goleshiiriin/Knack/brine1/brine1.htm 374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/16(土) 21 10 36 ID mdbYV3IR アタマ良いって初めて言われた(`・ω・´)シャキーン 調子に乗ったのですごく貧乏くさいこと言わせてもらうw ブラインが少量なら一枚のお茶パックで8回使えるよ。 分解して尖ってる隅っこを使うんだ・・・ くっついてるとこの分割に失敗すると8個にならないけど、 使い捨てにするので1回で捨てるよりは少しでも省資源になるかなって・・・ 373 タソご紹介のサイトと似てるけど、いっぱいじゃなければうちの方法はもっとお手軽だよ! ブラインを孵すのはところてんとか、めかぶが入っていた透明な入れ物。(角があるのがいいと思う) 荒塩をひとつまみ、カルキの抜けたお水を1.5cmくらい、ブラインはコーヒー頼むとついてくる 棒の先にちっちゃいスプーンが付いたやつに半分~1杯くらいお好みで。 今の時期は暖かいし一日で孵るから時間差でじゃんじゃんわかせられる。 普通に置いておいても明るい方に向かって角にまとまるからスポイトでちゅっと吸える。 ちっちゃいから毎日でも洗うのは苦にならないし入れ物のストックがある時は捨てちゃう。 スレ違い気味 長文スマソ 今まで色々試した結果、この方法が安く済むだけじゃなくて手間が色々と省けるし 毎日お手軽に新鮮なブラインを与えられるので、 「ほんの少しの稚魚のためにブラインわかすのまんどくせ~」 と思っている方(自分です)はお試しを・・・! 375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/17(日) 07 04 29 ID OTIfEk1o 374 オマイすげぇアタマ良いな。 376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/18(月) 19 56 16 ID NqDJ7p/F エアは要らないんでつか? 377 :376:2005/07/18(月) 19 56 38 ID NqDJ7p/F スレ違いでしたごめんちゃい 378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/18(月) 20 52 40 ID 2+OCdw6/ このスレ読んで、さっそくダイソーのCDボックス+手持ちの吸盤で隔離飼育室作ってみました。 現在、産卵に向けて肥やす予定の雌ベタを単独飼育中です。 ボックスの奥行きがけっこうあるんだけど、市販の隔離用具より広くて快適そう(に見えます)。 通水性もいいし、底のスリットからウンコ抜けてくのでけっこうイイかも。 一度プイッて吐き出したベタ餌も逃げてくけどorz ttp //users72.psychedance.com/up/u2/img/?alpha1=110745 alpha2=45452937 recon=3296154 check6=2095230 379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/19(火) 01 04 12 ID pLRkm7vr 376 いらないよ!やった自分が驚いた。水の表面積が広いのがポイントなんじゃないかな。 プラのコップで深く水を入れた時はうまくいかなかった。 維持するのは2日が限界かな。 でも丸1日あればかなり孵化するし、成長と共に栄養が減るっていうから 毎日わかせばいいと思ってる。 窓を開けてたりすると風が強い日は軽い容器だとふっ飛ぶから気をつけてね!! それが怖い人と、ところてんの入れ物じゃいくらなんでも貧乏臭すぎるっていう人は 100円ショップでアクリルのトレイとか買ってね。3段重ねの円柱の小物入れもいいかも。 お茶パックの角でブラインを濾した時、うまく水が抜けなかったら入れ物の淵にくっつけたり 先っぽを少し水につけるとすっと抜けるよ。 380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/19(火) 02 45 29 ID V8XN+yfV 378 オマイすげぇアタマ良いな。 381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 08 24 28 ID XugY6bZk 379 タッパでもいけるよ。 水量を1㎝程度にするのと、きっちり2~2.5%の塩分濃度で作るのがコツっぽい。(自分で実験した) タッパの蓋は閉じちゃってもOK。自分は内圧が高くなるように気にしながら蓋してるけど、コレは関係ないかも。 落としても割れないしこぼれないのと、サイズはいろいろ売ってるし洗いやすいのがこれを選んだ理由だったりする。 このスレ結構好きなんで保守ageついでに書きこんでみた。 382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 18 42 34 ID 6tWtVylO スーパーマル〇ツ鮮魚コーナーで100円でカップに入った金魚売ってた。詳しくないから種類はわからないがリュウキン・タンチョウ・コメット(全て?)で5匹1セットになって売ってた。勿論ワキンも混ざってたけど。金魚好きなら買い出しがてら足を運んでみては? 383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 18 56 13 ID iGAbhdtT それは食用なのかね 384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 19 20 45 ID 6tWtVylO 383 鑑賞用だと思うが、鮮魚部門に置いてあったので微妙だな。勿論生きている。かなりお得だと思うけど金魚を衝動買いしても入れる水槽がないので眺めて終了。勿論あまり売れてない。 385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 19 59 21 ID T3YdSNw0 ところでお茶パックって漂白剤ついてるんじゃなかったっけ? 386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 20 11 32 ID xk76Ymg0 378 すごいですね~(^∀^) 自分も隔離部屋が必要な時は使わせていただきます!! 387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/20(水) 22 51 17 ID 0ApOKSTW 何で人気ないのかな・・・? エサはあまりもの何でも食べる。 性格温厚で丈夫。 地味ってわけでもないと思うがw 388 :387:2005/07/20(水) 22 52 10 ID 0ApOKSTW 誤爆ったorz スマン 389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 00 48 23 ID lwbBE1WZ メラミンスポンジって切り口から粉でない? Candoのは明らかに出てたんだけど、きづかずに入れてこけとってたら モーリーが水面で油膜食うみたいにして粉食べたようで今体調最悪 390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 01 00 56 ID TPgF9DQa 389 Candoのは使ったことないからわからんけど 2の書き込みにあるように洗剤入り、研磨剤入りのものはあるよ、魚にとっては猛毒ですな。 391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 01 09 05 ID Q3WaabL5 384 どこのマルエツよ? うちの近くにはなかった。 392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 01 46 48 ID lwbBE1WZ 390 今見たらモーリーが☆になりました。続いてネオンドワーフレインボーも逝きました どっちも餌食いやつらでした。ってことはえぐいいいやつから研磨剤食って死んだ? あとカージナルとかいるんですけどどうすれば良いでしょうか 全換水した方がいいでしょうか 393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 02 17 38 ID TPgF9DQa 392 死んじゃいましたか、残念です。 何が混入したのかわかりませんが、現状魚が死亡していますし全換水(すべての器具のリセット)をオススメします。 カージナルもプラケ等への隔離を、別水槽へ移してしまうと毒素を持ち込んでしまう可能性もありますし。 ただー、水合わせをしている余裕があるかどうか、イチかバチかの新しい水へのポチャンのほうがダメージが 少ないかもしれません。ここら辺の判断はお任せします。 すこしでも助かることを祈ってます。 394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 02 26 27 ID TPgF9DQa あ、新しい水へのポチャンの場合でも温度は出来るだけ合わせてくださいね。 夏だし水温も高いですが、あんまり冷たい水ですと☆になっちゃいます。 395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 02 50 06 ID Ue3zF65U 391 瀬谷駅前のマルエツ 396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/21(木) 11 24 14 ID 1GrNLJMf 387 スレ違いだけど何が人気ないのか気になるよ~ 397 :387:2005/07/21(木) 23 26 01 ID PlyWxyex 396 誤爆のお詫びにお知らせしておくとクーリーローチです。 398 :396:2005/07/21(木) 23 38 18 ID 1GrNLJMf 397 おぉ、まさかレスがあるとは思わなかった!ご丁寧にありがとうございます。 クーリーローチうちにも2匹いますが、ほとんど姿を見る事のできない 超レアものになってます。2週間に一度くらい見かけますw スレ違い失礼しました。 399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/27(水) 15 43 32 ID qqeM1Hxr 今日、生け花用の竹炭6本入りを大創で御買い上げ~ なんか余計な物までついてきたがw(ガラスのおはじきみたいなやつ) 開けてみると結構割れてたorz 洗う途中また折れたorz …水に沈まねえorz 仕方なく輪ゴムでたばねて入れた。 見かけは悪いが、まだ金魚の入っていない屋外発泡スチロール水槽だからいっか 400 :せじゃるまる ◆SEX.VM6Elo :2005/07/27(水) 20 13 40 ID 2E7V3yF+ 400 401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/30(土) 08 59 21 ID 2pvATvNS 竹炭、しばらく水につけとくと沈むようになるよ。 あれとタイルを鉢底ネットでまとめて、ウィローモス括り付けると某店で売ってるものと同じものが出来あがる。 ダイソーには筒状竹炭が四本セットのやつと長いの一本だけってのがあるから、用途に応じて使い分けるといいぽ。 モスのくくりつけには水切りネットが良さそうだと最近気がついた。活着するものにつけるならたこ糸でいいんだけどね。 402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/30(土) 14 01 05 ID dShXtw8I ダイソーで四角い穴の4つ開いた素焼きブロックあったんだがあれって水槽入れてもOKかな? やや穴はでかいがエビの隠れ家に使えんものかなと思って… 403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/30(土) 21 10 39 ID +Upk/dvU 402 大丈夫。ただ、最初は匂いや色落ちとか 有るからアク抜きはしといた方が良い。 404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/31(日) 22 29 26 ID Tm30DqZd ここでわりと評判の良い「鉢底ネット」を購入したのですが、 薬品系のにおいが強くて投入をやめました。 別の100均で購入した「結束バンド」も同じ系統のにおいがしました。 これらは洗っても匂いが落ちなかったので結局HCで買いなおしました。 念のためHCでは購入時ににおいを確認したのですがほぼ無臭でした。 あれは剥離材のにおいなんでしょうか? 皆さん使われているようですが、生体に影響ないのですか? 405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/01(月) 00 38 12 ID e+SDPj3Q うちの鉢底ネットのにおい嗅いでみたけどすでに水槽のにおいだったw 蓋としてしか使ってないせいか特に影響は無いよ。 ちなみにダイソーの2枚セットの黒いやつです。 洗っても落ちないってことは素材そのもののにおいなのかな? 洗うより太陽にあててみるとかどうだろう。 406 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/01(月) 02 16 42 ID sxDKn3Ai 中国の7色に輝く河川と食品 ttp //blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html 407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/01(月) 02 18 36 ID lV9NrIkz 上部フィルターのろ材仕切り用に2枚 上部フィルター排水シャワー落水部分に1枚 自作ヒーターカバー用に1枚 水草の巻き付け土台として数枚 全部100均の鉢底ネット。 臭いは気にしなかったが既に使用3年が経とうとしている・・・。 408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/01(月) 16 03 24 ID DCp3/PWb うちの鉢底ネットもにおわなかったけど、時々へんな匂いする商品あるよね? 偽観葉植物とか。塗り箸が臭かった時もあったよ。 なんなんだ?あれは。塗料の匂い?気持ち悪かったですわ。 409 :a:2005/08/01(月) 16 54 09 ID nBEjVryV 焦げ臭い薬品の臭いとかね 410 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/01(月) 17 37 10 ID xGqb2AzQ 塗料とか剥離剤とか防カビ剤とか。 411 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/02(火) 02 23 23 ID 8LCt3BqS 遅レスでゴメン メラニンスポンジ コケトリにず~っと活用してるけど、 うちの生体には影響ないな。 うちは油膜のある水槽とない水槽、どちらにも使ってるけど、 明らかにそれが原因といった事故はないねぇ ちなみにどこのメーカーかはしらないけど。 メーカーによるのかな? 412 :404:2005/08/02(火) 07 30 40 ID 0/Nc8Vlt 405-411 みなさんレスありがとうございます。 あまり直接の影響は無さそうですね。 恐る恐るですが使って見ようと思います。 406 こ、怖すぎ...^^; 413 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 01 38 45 ID wbAhB4N9 411 CANDO質問して聞いてもらったのですが、洗剤や研磨剤は使われてないそうです。 ただ、うちのモーリーとドワーフレインボーは、やたら水面のものを食べるくせがあるので スポンジの切り口(これもカッターでなくハサミで切ってしまってました)から出た大きな 破片を食べたのではないかなと思ってます 半年は死んでない水槽なので、同じ日に二匹逝ったので原因はこれかと思ってます。 ちなみに止めてから他のは死んでないのでこのまま止めとこうっと 414 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 01 52 13 ID 7kDK6bbC 消化できないし固いから体内で詰まっちゃったのかもよ。 415 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 01 56 45 ID hN4l2pcA 普通のスポンジで落ちない? 裏が固いやつとか 416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 02 15 52 ID 7kDK6bbC 俺は濾過用ウールで十分だ。 417 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 12 30 16 ID whRbaW3u ダイソーで20センチ四方のアクリル水槽が売られてたけど既出? 418 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 12 33 13 ID whRbaW3u すいません嘘です。 419 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 14 35 09 ID IfzuGTqQ 網戸の網みたいなので出来たスポンジで落としてる。 あれ全然ヘタらないし、超便利。100円じゃないけど。 420 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/03(水) 23 07 56 ID 77TI91Nd フライパンとかするやつかな、傷つかない? 421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 00 07 11 ID C/IP9QCl 100円ショップのスポンジってどんな材質で作られてどんな薬品で膨らせたのかを想像すると 恐ろしくて水槽なんかに入れられないんだけど 422 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 01 15 38 ID HGLJXsa6 フライパンも擦れるみたいだけど… 水なしで食器洗いが出来ます~みたいなのなんです。 傷付かないよ。ホント網戸の網っぽいので水はけが良くて スポンジみたいに湿気で嫌な匂いやカビがしません。 100円じゃないのに(198円)熱く語ってすいません。 この辺りで失礼します。 423 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 01 18 03 ID 4BOkB3GU 421 オマエ あっほやろ。 100円のもの作るのに薬品なんか使うか。 膨らせるんじゃなくって勝手にふくらむんだYO 一生ヘチマでも使ってろ 424 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 01 21 13 ID C/IP9QCl スポンジを膨らせるのに使うのはフロンやハロン もちろんアジア諸国にフロンやハロンを禁止する法律など無い 425 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 01 22 40 ID Pm8SevOc 421 スポンジに関しては一般店と同じ商品がありますよ。 一般店のほうが安かったりもするし...^^; むしろ、食器用か洗車用かで安全性が異なるかも... 426 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/05(金) 01 25 19 ID SpLtTz6D ダイソーでシーモンキーの卵が売られてたけど既出? 427 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/05(金) 01 25 54 ID SpLtTz6D すいません嘘です。 428 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/05(金) 03 15 13 ID Uqt+xIGt 嘘かよ! 429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/05(金) 10 46 33 ID Zo02Oq9O ダイソーのCDケースが復活してたけど昨日行ったらまたなくなってた 買っておけばよかった 430 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/05(金) 13 45 13 ID YhsO0ohq 429 俺は2つ程ゲットできた。 あ、買う前に割れが無いか良く見たほうがいいよ。 5つ売ってたけど2つほど割れがあった。 431 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 23 48 55 ID 1Vbs2Jfj 割れてたら返品か交換すればいいじゃん プラは入荷時にも破損が多いから クレームならストレートに対処してくれる 432 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/07(日) 01 42 43 ID /MSNGKVc 431 まあ、そうなんだけどね。交換とか面倒じゃない? そういえば、CDケースは非常に分かりにくい場所に置いてあった。 店員に聞いても分からないくらいだったから、よく探してみると見つかるかも。 ちなみに、真ん中の仕切りに、黒いシート張ってベタを飼育中。 433 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/07(日) 13 04 11 ID pBAuYVll 今日、久々にダイソーに行ったらCDケースが売っていたので思わず買ってしまった… ベタ飼おうかな(´-`) 434 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/08(月) 11 19 41 ID aLukEBTw CDケースってどんなん? 435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/08(月) 12 35 40 ID 2ZRi5k2i CDがジャケットごと何枚も入る透明なケース。 436 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/08(月) 13 21 14 ID ja/4px0E 434 35 437 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/08(月) 22 26 34 ID zb8mbwCP 前スレであったCDケースマンションが今まで見た中で一番の大作だな 438 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/11(木) 19 56 37 ID 0+bsiO4I これが噂のCDケースだと思って買ってきたら 実はDVDケースだった俺が来ましたよ。 まぁどっちも形状と材質に大差はないみたいだけど 衝動買いしても入れる魚がイネーヨー。 439 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/11(木) 20 15 43 ID v9GUsifw 438 夏祭りで金魚すくいをしたらどう? 440 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 06 49 32 ID xbWNDrM5 ダイソーで売ってる化粧品の詰め替えケースってなにかと便利だね。 カルキ中和剤とかの液体だといちいち計量しなくても押すだけで適量出せるし、 ドライフードは小さなケースに小分けして使えば湿気らなくてよい。 ついでに詰め替え時の道具としてスポイドや注射器、ロウトまであるからグッド。 441 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 15 59 08 ID bB+od8H3 CDケース見たけど微妙だったな。 中の仕切りが無い方が個人的には良かった。 ただ、トリートメント用としては良いかも試練。 ベタ用の良いヤツないかな。 442 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 16 23 21 ID kC1ciU/0 ダイソーに売ってる園芸用の土とか昆虫飼育用の土って、 ソイル系の代用として使えないかな? 443 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 19 24 03 ID 6o+FwKxt 赤玉土は普通に使ってる 444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 20 44 02 ID gpRz+QJM 赤玉土あるんだ。見落としてたかも。 試しにブレンドして使ってみようかな。 445 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/12(金) 21 41 35 ID sbGKOpGz ダイソーの赤玉はすぐ土になっちゃうぞ。 446 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/14(日) 03 00 50 ID 63Wv+mh/ ダイソで売ってるマルチビタミン錠をすり潰してエサに加えたり、水槽に 添加してる。効果はよくわかんない。 447 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 00 56 17 ID +qtICU76 ダイソーの大理石タイルは金魚水槽に入れちゃだめですか? 448 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 16 42 43 ID pk8EjtyT 447 多分ok 自己責任で 449 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 16 50 18 ID FbbTgcxA 普通の大理石はoutだけど、ダイソーのはokなの? 450 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 16 58 54 ID FGXFWW6W ダイソーでピートモスを購入し、煮沸消毒しました。 卵目の飼育水に使用する予定です。 只今、ピートの安全性を黒メダカで実験中。(すまん、ガンガレ黒めだか!) 質問なんですが、煮汁は捨ててしまった方が良いのでしょうか。 ブラックウォーター作りに使えそうです。 テトラのブラックウォーターもピートの煮汁と聞きますし・・・。 詳しい方、お願いします。ヘコ 451 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 17 00 11 ID pk8EjtyT 449 ダイソーのはフェイクじゃないのか? そもそも、普通の大理石がoutなのを知らなかったりす(ry 452 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/17(水) 11 53 52 ID mOCCVeFt 大理石=再結晶した石灰岩=サンゴ 453 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/17(水) 21 20 45 ID f0mAbSrE コケ取りするなら、分度器が最高。 水槽の丸角の所のコケも取りやすい。 454 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 02 04 49 ID sxSFOp6L 453 よし、漏れの三角定規と勝負だ! 455 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 11 49 09 ID 2cHQwfbH 雲母定規じゃ駄目かな。 456 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 20 30 27 ID 17x8C6fO ダイソーで藤かごを球状に編んで作ってある花刺し?を購入 沈めたらエビや稚魚の隠れ家に使えそう。 今、アク抜き&水に慣らす?ために 中に石(これもダイソーの石)を摘めて沈めてエアレーション中 明後日くらいには沈めてみる予定。 ダイソーの石はプラケに沈めて陽を当ててコケさせて プレコとオトシンのオヤツに使ってる。 大きさが手ごろだし。 457 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 20 32 08 ID JhSkIhHP 456 なにか変なもの塗ってるかもよ。 458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 20 36 49 ID N3IyFB5M 防腐剤とか怖いよね~ 459 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/18(木) 23 10 38 ID 17x8C6fO それが怖くて、コアカ入れてバケツでエアレーションしておいておくつもり(汗) 460 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/19(金) 05 19 24 ID OFl35/PY うわ~ 勇気あるね。 魚だって命あるんだし、無理に(無理してないかもだけど) 100円ショップのものを使わなくても良いような…。 いや…見るからにヤバそうなもん入れようとしてるんでつい言ってしまった。 このスレ見てたら、100円にこだわり過ぎて 本末転倒な事になってる場合も多いなと思って。 気を悪くしたらごめんよ。 461 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/19(金) 09 16 16 ID QGxf6iCc ダイソーのレンガを4個入れてます。 モス活着とリシアを入れて絨毯にしてます。 今のところ問題なし(現在5ヶ月目) 462 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/19(金) 12 36 23 ID BeuwW0mj 454 よし、俺の使わなくなったカードと勝負だ! 463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/20(土) 00 33 57 ID eh/5a+Cu もんじゃ焼きのコテに延長割り箸つけて 底床をなだらかにならすのに使ってます 464 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/21(日) 22 19 15 ID VkHL+p3E なんかいいコケ取りないかな,手を入れなくていいやつで 465 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/21(日) 23 26 18 ID eXepUVCt 磁石2個買ってきてスポンジでもはさむ 466 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/22(月) 11 39 59 ID NlZ83Tr8 木酢液を入れる。 467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/22(月) 20 59 32 ID yHTmBa48 使わなくなったカードを割り箸で挟んで輪ゴムでとめる。 468 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/23(火) 14 15 17 ID w1CpQYIb ↑サンクス超落ちた、分厚いやつじゃないとだめだね 469 :467:2005/08/23(火) 18 27 48 ID Ey31sSKy やった、俺のが採用されたw 割り箸をV字で二本(計4本)使うと使いやすい。 手元がVの谷側でカード側が開いてる方ね。 なるべく固くて厚いカードの方が作業楽。 スレ違いの件については。。。 輪ゴムを100円ショップで買うと言うことで(ry 470 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/23(火) 23 17 16 ID 7U5mJySm 100均でアクリル板買って来てそういうの作ったよ 471 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/24(水) 00 55 27 ID QFT76MmI 長いからって菜箸使ったんだけどそれは動いちゃってダメだった 底の方のコケで(底砂の汚れから発生してるらしい)結構目立つやつ がコケクロスでは取れなくて困ってた。なんか上手く力が入らないんだよね 470さんのおかげでアクリル板を百均で買うのでスレタイどうりとあいなった。 皆さんどうも 472 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/24(水) 01 04 14 ID ViVn/FL5 風呂掃除用だと思うんだけど50センチぐらいの棒の先にスポンジついてるやつ使ってる でかいからスポンジ部分を切って30%ぐらいの大きさにしたけど 473 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/24(水) 01 56 39 ID wlbdFSjZ それだったら100均のシールはがしの方がいいんでないの 474 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/27(土) 22 29 21 ID VyaCUOvL ピンセットのかわりに菜箸トングなるものを セリアという100均で買ってきた。 これメッチャいいわぁ~。 475 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/28(日) 02 12 40 ID l8LHx56H コケ落とし用品として、プラスチックのスクレイパーみたいなの (確か「パテ伸ばし用」と書いてあった) 大中小3枚セットでダイソーのスクレイパー売り場にあった 476 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/29(月) 03 48 42 ID zsXtBUSc 470mlのびんで時限コッピー作ろうと思うんですが マツモ1本入れて2匹を2週間くらいなら大丈夫かな・・・? 477 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/29(月) 05 04 27 ID 9PQHK1jm 魚カワイソス、濾過しないなら水替えは最長でも3日おきにするべきだと自分は思う。 478 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/29(月) 13 36 07 ID FEPELj9L でもあんまり頻繁に水換えするのもストレスにならない? それより結局瓶が藻で汚れて水槽で飼うことになりそう。 479 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/29(月) 14 31 15 ID FLGVZ/8F どこで飼うにしても、水作フィルターぐらい入れてあげようよ。 もっと安いのがあればそれでもいいけど。 水流のないところぢゃアンモニヤやら何やら 良くない物質が部分的に高濃度になるからさ。 480 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/31(水) 13 54 00 ID ODMKJFFQ 魚はトイレで暮らしてるようなもの 出来るだけ広い空間で頼みますよ 481 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/31(水) 17 14 03 ID oHWOlSkN 皆様、夏も終わってしまいます。 店から片づけられる前にクーラーバッグを買いましょう。 冬に外部フィルターを突っ込めば保温は安心。 482 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/01(木) 00 06 15 ID eXBy4ZLF おお~! ・・・うちは上部フィルターだった・・ 483 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/01(木) 16 19 50 ID nOMlDjnJ スポンジフィルターなおいらにゃ関係ないっす 外部なんて場所が無くて置けね~よ 484 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/01(木) 18 19 06 ID hFw/SA4n 外部だけど魚屋さんの発泡スチロールに入れている私も関係ないです。 485 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/04(日) 16 40 39 ID 63WnTDVn 100均じゃないけどホームセンターで熱帯魚用備長炭70円。 100均の方が量多いのかな? 486 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/14(水) 22 24 24 ID clkk9hBx CDケース1個だけあったのでゲト ベタ+濾過テラリウム妄想中・・・ムフフ 487 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/18(日) 20 39 53 ID vZZqc6VY テラリウムいいなー。 漏れもしようかな デスクライト:改造してライトに。 ってあるけど100均に売ってるか??? それとも・・ネタ? 488 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/18(日) 21 50 12 ID 04S/cyjV CDケースで飼われてる方に質問なんですが、ヒーターはどうされてるのですか?当方ベタを飼ってまつ。参考にしたいので良かったら教えて下さい。 489 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/18(日) 23 21 12 ID yZ7VTQjR ヒータなし。室温を低くしないようにしとく 490 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 00 20 44 ID Y6OySLjo うちでは4年生のコッピーを大きめのガラスの花瓶で飼ってますが、 今日100均でクリップの先に20センチ程接続ワイヤーが伸びたLEDライト (ボタン電池使用)を買ってコッピー水槽に付けてみました。 照らし方も明る過ぎなくてムーディです。 ワイヤー部分が自由に曲がるので使い勝手も良いです。 491 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 00 38 04 ID xICYnnIB 490 4年も生きてるなんて丈夫なアカヒレですね。 ついでにそのライトの外観うpしてほっしぃ 492 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 05 40 55 ID Y6OySLjo 491 そうなんです、4年にしてまだまだ元気なんです。 ライトの画像upしたいのですが、やり方がわからないので、 調べて出来そうならトライしてみますね。 493 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 09 50 53 ID p16hCJPA 490私も気になります うpお願いします(`・ω・´) 494 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 11 36 00 ID sVG1P1xk 489さん なるほど、勉強になりました。ありが㌧ 495 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/21(水) 22 18 27 ID k2e9kTVF 園芸用品の「ハイドロカルチャーの石」って濾材に使えそう? 496 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/21(水) 22 49 43 ID 15D/ocvQ 495 あれは半分くらい水に浮くし、微塵(こまかいカス)が多いし、あんまり使い勝手がよくない。 ふつーのろ材を使う方がいい。 497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/21(水) 23 35 19 ID Sku58QNv 安っぽいリングろ材を買うなら園芸用の天然軽石がいいよ。 比較にならない程安いし、あんまり効果の違いもない感じ 498 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/21(水) 23 47 32 ID k2e9kTVF 496 お早い解答サンクスです。買わないでおいてよかった 499 :名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 13 08 31 ID A9l15BHw 491 490じゃないけどそれっぽいライト購入したんでうp 違ってたらすまんね ttp //cgi.2chan.net/up2/src/f91010.jpg 500 :おじゃるまる:2005/10/01(土) 15 40 30 ID yYCGsRVg 500☆
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6272.html
白くつつまれた視界が、一気に暗転する。実際にそうなったかは分からない。閉じた瞼の向こう側でそうなったように感じただけだ。 ゆっくり目を開けると、そこはどこまでも暗闇が広がる空間だった。真っ暗という訳じゃない。俺の手も、足も見える。どこが地面の境目かさえも分からないのに、俺はその場に立っていた。なんだこれは? とりあえず現実にある空間ではないことだけは分かるが。 「………失敗か?」 頭に浮かんだ最悪のシナリオ。元の世界に戻れるわけでもなく、改変世界にとどまったわけでもない。どこでも無い空間に、俺は放りだされたのか。 あの改変世界はどうなった? 俺のせいで全て崩壊しちまったのだろうか。ならあいつらに悪いことをしたな。俺はどうなるんだろう。このまま暗闇を永遠に漂い続けるのか。あいつらへの仕打ちを考えれば、この結果も当然かもしれない。 再び目を閉じようとすると、ほとんど暗闇と同化したような奴が恐らく数メートルほど離れた場所に浮かび上がった。あまりにも暗闇と溶け合い過ぎていて、下手すればずっと気付かなかったかもしれんな。 「………やっぱりお前が犯人か」 そいつがゆっくりと、子供でもあやすような柔らかい笑みを浮かべた。その貼り付けたような笑顔が、人間味の無さと相まって不気味さを加速させる。服装はあの時と同じだった。光陽園学院の女子制服。 「周防……九曜」 長門を二度も熱で昏倒させた、『概念を共有できない』らしい情報意識。天蓋領域のインターフェースがそこにいた。最近静かだったから、もう俺達に手を出すのは諦めたものだと思っていたんだがな? 腰よりも長く伸びた真っ黒な髪の毛が、同じく真っ黒い背景と混じり合うように波打っている。 「安心―――して。ここは……情報の消えた――――空間。いずれ―――戻る……」 抑揚を極限まで無くした台詞をひどくゆっくりとつむいでいく。何度聞いても寒気が走るね。人間の形をしているのに間違いなく人間じゃない。長門がアンティークドールなら、こいつはコンクリートのブロックか何かを人間の形に置いただけだ。 「なんのためにこんなことをした。答えろ」 俺がSOS団のメンバーでなく、ハルヒはジョンと出会っていない。思念体は存在しないのに、朝倉は存在していた世界。こいつ、いや『こいつら』は何故世界を改変した。何の意味がある。 「あなたは―――特殊な存在……だから。何の力も―――持たない、のに………だから、試した………彼女の存在も、そのため…………」 ……ああ、言葉が足りなさすぎるが、大体分かった。つまり、こいつは俺に何か特殊な能力があるんじゃないかと疑ったんだ。そして宇宙人未来人超能力者たちの記憶をすっ飛ばして一般人に仕立て上げ、俺をSOS団から追放し、おまけにハルヒからジョンの記憶も消した。 全部俺にショックを与えるためだったんだろう。朝倉を再構成したのもそのせいだ。目の前に現れさせ、ショックを与えて俺の動向を観察する。そのためだけに再構成して、用が終わったらもう動くな。朝倉の言っていたのはそういうことだ。 そして、ハルヒと古泉のことも。俺にショックを与えたいがためだけに偽りの感情を吹き込んだ。流石だな、やっぱりお前らとは相容れることが出来ないようだ。今度ばかりはコンタクトをとろうとしている情報統合思念体を応援してやりたいね。 俺がいたのは改変世界なんかじゃなかった。雪山と同じだ。こいつらの作った特殊な空間。俺はまた実験台にされたんだ。だから思念体も存在しなかった。 「じゃあ、長門を人間にしたのは一体どういうカラクリだ?」 長門はお前よりはずっと人間に近いが宇宙人だ。概念も共有出来ないのに記憶をいじったりできるものか。いじったって長門は何かしら気付くだろう。 「あれは―――複製――――有機生命体としての―――情報のみの………コピー……」 ああ、そう言えば長門がこいつらの危険性は少ないとかなんとか言っていたが、どうやら大間違いだったみたいだな。言いようのない怒りがこみ上げてくる。すまん、長門。消滅しないといったのに、お前だけには嘘になっちまったようだ。 本当にこいつらには感情というものがないことを実感する。機械のように思考する情報意識体。こいつらに比べればまだ思念体のほうが人間味がある。 「でも……」 いつのまにか九曜が目の前にまで迫ってきていた。くそ、何もない空間でなら情報操作もやりたい放題、ってか? 「結局―――分からない。……あなたは、普通の人間――――なのに――我々の構築した空間を……破壊した。………なぜ――我々にも、理解できない能力が―――……?」 黒い制服からのぞく白くて細い指がゆっくりと伸びてきて、俺の顔の輪郭をなぞった。その体温の無さに、背筋に冷たいものが走る。 「……どうして―――?」 黒くて大きな瞳が俺を捉えた。こいつの目は何を見ているんだろう。自分では理解できない、好奇心や興味をそそらせる異質なもの? いや、自分の立てた予想を裏切った実験動物、ってとこか。 「っざけてんじゃねえぞ!」 その手を振り払う。 こいつらは人間を何だと思ってるんだ? ただの実験台? 自律進化の可能性? それとも面白いおもちゃ? 九曜の胸ぐらを掴んでやろうとすると、九曜は落胆したように目を僅かに細め、 「―――また、喫茶店に……」 そう言って俺の手が掠める寸前、闇に溶けて消えた。 俺は思わず舌打ちをする。人間味も無いくせに、いちいち遠回りな行動をしやがって。 言いたいことはもう分かっていた。自分達は俺が今まで異空間で体験したこと――ハルヒが新しい世界を創造しようとした間の出来事や、ハルヒの消失した世界で起こったことを全て知っていると。わざわざ俺の目の前にまで現れてな。今九曜が長門の台詞をなぞったのもそれだし、朝倉の登場の仕方が冬の改変世界そのままだったのも恐らくそうだろう。 だが、そうやってなぞろうとして朝倉を再構成させたのが仇となったようだな。あいつがいなきゃ、恐らく今も俺はあの異世界を延々と彷徨っていた。 元から俺がごく一般的な男子高校生だと分かっていたのなら、最初からこんなことをするな。俺を変なことに巻き込むな。そう思っても、俺は選んだんだ。あの冬に、この不可思議な現象がそこらへんにあふれている世界を。だが俺はいまいちその行動の意味を自分でも理解できていなかった。 俺がこの世界を選ぶことによって起こるのはハルヒの望む非現実的な事象ばかりじゃない。古泉も言っていた。血で血を洗うような抗争。 そしてあの雪山のとき、古泉の予測の通りなら俺達は元の俺とはまた別のコピーとなってあの屋敷に閉じ込められていた。コピーしたデータならいくらでも無茶をさせられる。あれもあいつらによる実験だったんだろう。ならその無茶な行動とは? あの空間から脱出できないままだったら、俺達は一体どんな 無茶 をやらされていた? 想像しただけでもぞっとするね。 分かった、お前らがそう言うなら俺だって黙っちゃいないさ。俺にもこの世界を選んだ責任ってもんがある。俺自身では広域の情報意識体に何も出来ないが、ジョン・スミスという切り札だってまだ残っているんだ。いざとなったら洗いざらいハルヒに喋ってやるさ。長門を二度も昏倒させた諸悪の根源だ、ってな。そうすれば世界がどうなるかだって、お前らにも分かるだろう。そして俺にお前らに対する明確な敵意を植えつけたことにせいぜい後悔すればいいさ。 俺が暗闇の中でそう決意した直後、足元にあったはずの地面が割れ、俺の意識は強制的に拡散した。 目を開けると、自分の部屋の電灯が視界に入った。 部屋は明るい。上にかぶさっていた布団をのけて身を起こす。着ていたのはよく見なれたスウェットだった。 戻った……のか? いつだここは。そばにあった携帯を見てみると、七月三日の朝だった。周囲がおかしくなった翌日だ。どうやら時間が巻き戻っているらしい。いや、あいつらの作った異空間に閉じ込められていたわけだから、巻き戻ったとは言わないのか? 混乱する頭を抱えていると、 「キョンくーん、あーさだよー」 妹が相変わらずの元気良さで部屋に入ってきた。 「あれー、もう起きてる。めっずらしーい」 俺の方を見て驚きの表情を見せ、俺の布団の上で丸まっていたシャミセンを強制的に廊下へ連行して行く。 ぼんやりとその様子を眺める俺。 ……とりあえず、学校に行くか。恐らく長門に聞いてみれば分かるはずだ。今までが全て部室から逃げ帰ってからの夢で、学校に行けばまたSOS団の面々に他人扱いされるとなったら笑えないが。 教室のドアを開けると、一番後ろの窓際でハルヒが紙に何やら書き殴っていた。何かをたくらむような笑顔を浮かべて鉛筆も握っている。このハルヒはSOS団の雑用係であるはずの俺を覚えているんだろうか? 跳ねる心臓をおさえてそいつのもとへ近づいていくと、ハルヒが描いていたのはどうやら和風の衣装か何かのデザイン画みたいなものだった。 「よう」 片手を上げて挨拶する。世界が戻ったのか、時間が巻き戻ったのか。恐らくこれで判別がつく。ハルヒの反応を待つ時間がやたら長く思えた。 だがハルヒは待ってましたと言わんばかりにさっと俺の方に振り向くと、 「見てよキョン! 昨日も一昨日も織姫っぽいコスプレ衣装が見つからなかったからあたしが作ることにしたんだけどね、どうよこれ! かわいいでしょっ?」 今まで書き殴っていた紙を俺に向けて、満面の笑みを見せてくれた。 見せつけられたのはなにやらでかいリボンやらなんやらがついたミニスカートっぽい浴衣のデザイン画だった。安心して思わず溜め息が漏れる。どうやらここは俺のよく知っている元の世界で間違いないようだ。しかし癪だな、ハルヒの笑顔をみて安心するってのも。 「ああ、十二分に可愛いんじゃないか。その衣装を着れば朝比奈さんはほとんど本物の織姫さまも同然だろ」 いや、実際に見たことは無いが本物より可愛いか。元の世界に戻れた褒美がこれなら、むしろ俺が天にも昇る勢いだ。 やはり、俺は戻ってきたんだ。何者にも手の加えられていない、オリジナルの世界にな。脱力するような思いで鞄を机の上に乗せる。 「そうでしょそうでしょ、やっぱりSOS団のイベントにみくるちゃんのコスプレは必須よね!」 どこがどう変わるのか知らんが満足げに様々な角度から自分の描いたラフ画を眺めるハルヒ。朝比奈さんには申し訳ないが、正直ハルヒの言葉には同意せざるを得ないな。あと半年と数ヵ月でこの高校を卒業してしまい、もしかしたら未来に帰ってしまうかもしれないことを考えると余計にだ。 「しかしハルヒ、どうせまた七夕パーティを部室で開催する気なんだろ? あんまり大声でその話をすると、変な輩が覗きにやってこないとも限らんぞ」 ハルヒがぴくりと反応して顔を上げると、 「む、それもそうね」 辺りをきょろきょろ見回してラフ画をしまった。ま、この奇怪な団体の根城に進んでこっそり足を運ぼうするやつがいるかどうかは分からんがな。 「ところでさ、あんた昨日なんか様子が変だったけど何かあったの?」 ハルヒが笑顔の輝きを数ランク落としてそう俺に問うた。 「昨日……?」 しかしそう言われても、俺には記憶にないというか体験していない世界の話なのでなんとも答えようがない。 ハルヒは呆れたように眉をハの字に曲げると、 「なによ、覚えてないの? あんた、昨日はずっとおかしかったじゃない。古泉くんとボードゲームしてても、なんかぼーっとしててさ。いつものキョンじゃなかったわ。 もしかして風邪でもひいてるの?」 なるほど、それが昨日の俺か。 確かあの雪山の時は、鶴屋さんから見ればあの数時間はたった数分程度のことで、その時俺達はスキーのコースを何故かスキー板を担いで降りていたんだっけか。そいつらは、俺達であって俺達じゃなかった。俺達がコピーで、そいつらが元々のデータ。恐らくこれもそういう事だろう。 「ああ、少し風邪気味だったみたいだな。今はもう大丈夫だよ」 「そうなの? 夏風邪でも流行ってるのかしら。有希なんか昨日熱出してたし……」 「長門が?」 あの長門が熱を出したってのか。 ハルヒは俺を怪訝そうに見遣ると、 「キョン、覚えてないの? ……あんたもそうとうウィルスにやられてたようね。 昨日、有希もなんだかぼーっとしてたじゃないの。あんたの比じゃないわ。本も読まずにずっと宙を見てたんだもの。 有希は大丈夫だって言ってたんだけど、あまりにも様子が変だから無理矢理保健室に連れて行って体温を計って貰ったら、なんと熱があったのよ! こないだ有希が学校を休んだ時よりはひどくなかったんだけど、もう放課後だったし家まで帰らせちゃったわ」 ……そういえば、今回長門だけは異空間へ連れ込まれずにこの世界に残っていたんだっけか。この世界の長門が、異世界へ飛ばされた俺達を助け出そうとして、熱を出してしまったんだろう。 「今朝会ったときは平気そうな顔してたし、有希も大丈夫って言ってたけど……本当かしら」 しかし、それなら何故ハルヒに昨日の記憶があったんだ? ハルヒは間違いなくあの異空間に巻き込まれていたはずだ。俺には欠片も残ってないというのに。 「ちょっとキョン! あんたちゃんと話聞いてるの?」 「ん? あ、ああ。聞いてるよ」 ハルヒは俺を半目でねめつけて溜め息をついた。 「わかった。まだぼーっとしてるのね。でもね、いくら体調が悪いからって団長の話をまじめに聞かないのは許されないの。しかも大事なSOS団団員である有希が熱を出したのよ? その話をちゃんと聞かないなんて、キョンには罰が必要みたいね?」 ハルヒが俺を睨んだままニヤリと笑みを浮かべた。おい、お前の話を聞いてなかったのは悪いとは思うが、それだけで罰せられちまうのかよ。嫌な予感しかしないんだが。 「今度の七夕パーティ! あたしが直々にカササギの衣装を作ってあげるから、それを着てあたし達の前で一発芸をしなさい! もちろん、全員が爆笑するまで何度だって……いえ、何度も涙が出るくらい笑わせるまで許さないんだからね!」 と、ハルヒは俺をびしりと指差して宣言した。 昨日――俺の体感での話だが――までのごたごたが嘘だったかのようにそのまま授業は消化されていき、ハルヒの授業を無視して鉛筆を走らせる音に辟易しつつ放課後を迎えた。 「よっす」 部室の扉を開けてみると、そこにいたのはいつも通り窓際で本を読んでいる長門一人だけ。 「長門だけか……他の奴らは?」 そう言いながら部室に入る。なんだかここにくるのも久しぶりな気がするな。懐かしささえ感じてしまうね。 「涼宮ハルヒは先程朝比奈みくるを連れてどこかへ行った。古泉一樹は不明。恐らく、日直」 本から目を離さないままに窓際の少女が答える。そういえばハルヒは帰りのHRが終わると同時に教室を飛び出して行ったしな。大方家庭科室にでも連れ込んで丈を測っているんだろう、例の衣装を作るために。まあ、イベントをやると言っても大勢の前に出て行ったり、映像をとって公開するわけでもない。ハルヒの様子からみても恐らく着るのは部室の中だけだし、面倒くさいことにはならんだろう。念のためハルヒの動向に注意しておく必要はあるかも知れんが。 「そうか。……ところで長門、お前昨日熱出したって本当か?」 長門が本から顔を上げた。 「本当。でも、今現在は特に身体の異常はない」 「………俺のせいだな。悪かったよ」 恐らく、栞に浮かび上がったあの記号。あれが世界を元に戻すための鍵であり、それを長門は俺に伝えるために力を使い、また熱を出させてしまう結果になったんだろう。 「あなたのせいではない。わたしが独断でやったこと」 長門の表情はあの雪山や今年の春に見た辛そうなそれでは無かった。ハルヒの言うぼーっとしている様子もない。本当に大丈夫なんだろう。 「ああ、ありがとうな」 定位置となっているパイプ椅子を引き、鞄を脇に置く。二人しかいない部室は妙に静かだ。運動部の掛け声やら吹奏楽部の楽器の音やらがやたら大きく聞こえた。 「そういえば、あのメッセージ。あれを校庭に描いたら元の世界に戻れたようだが、ありゃ一体どういう仕組みなんだ?」 自分でやっておいて何だが、正直自分でも何故元の世界に戻れたか分からん。まさか織姫と彦星に願いが届いたからとか言わんだろうな。 「強固なプロテクトによって外部からの干渉は非常に困難だったため、あなたにインヴォケーションサインを託した。それは大きな情報量を持っているから、空間の許容限界の情報量を超え、空間が崩壊した」 ……相変わらずの説明の分かりにくさだ。いつも間に入ってくるニヤケ面の超能力者が不在なために一語一語つっこんで説明をもとめ、なんとか俺の足りない頭でまとめた結果、つまりこうらしい。 あの情報生命体の奴らが生成した異空間は、あの雪山の時と同じように範囲が決められていて、その中に俺の街並みの構成情報やら住民の生体情報やらを突っ込んで出来た空間らしい。で、範囲、いわゆる情報の入る容積ってやつか。それが限られていたから、長門はそれを狙った。外部からの手出しが出来ないようにがっちりプロテクトされていたものの、巨大な情報量を持つ記号を俺に熱を出しながらも何とか伝え、そのおかげで空間が急激に膨張した情報を抱えきれずに破裂したってわけだ。 外からは絶対に割れない風船を割るには、中の空気を増やせばいい。つまりはそういうことだ。 ちなみに、今いるハルヒ達は俺があの異空間で会ったハルヒ達本人で間違いないらしい。記憶については、思念体の奴らが昨日の記憶を持たせることで帳尻を合わせたとのことだ。俺の記憶だけは保護するように言ったのは長門。 「しかし、空間と言ってもどっからどこまでがそれだったんだ? 雪山の時はあの屋敷そのものだったんだろうが、俺が見たのはここらへんの街並みの景色そのものだったぞ」 確か俺達は結構遠くまで出歩いたはずだ。市内ではあるが、そこそこ色んなところへは行ったんだ。あの時と重ね合わせれば、空間の端まで行っちまえば何かしら出られないようになっている部分が見つかったはずだ。 だが長門は今日の晩御飯のメニューを教えるのと変わらない調子で答えた。 「空間の範囲は、およそ百平方キロメートル。だいたいこの市内全てを覆う程度の大きさで、そこにいる人々ほぼ全てがその空間にコピーされた。位置情報もこの元々の世界とほぼ同じ。時間の流れは異なっていたが、二重の空間がこちらの時間軸で言う大体丸一日ほどここに存在していた」 …………。 俺は絶句した。おいおい、市内を丸ごとだと? 雪山と時とは比べ物にならない程大きい。そんな巨大な空間を、あいつらが作ったってのか。それに、あの時のような場所によって時間の流れが異なるようなこともなかった。電車の発着時間も俺の腕時計とぴったり一致していたぞ。それを、あの馬鹿でかい空間でやってのけたのか、あいつらは。 長門は首肯するだけ。もしかしたら、ここ数ヵ月の沈黙もあの空間を作るために動いていたからなのかもしれん。 「最初、情報統合思念体は朝倉涼子の構成情報を盗まれたことを懸案事項とするものの、現状に変化を及ぼさないものと見て静観を決めていた。あの冬の時から判断して、天蓋領域があまり高度な生命体であるとは考えられなかったこともある。 しかし、いざその空間から情報が流れだし、プロテクトにより読み取れなかった情報の中に懸念すべき情報が見つかった」 文字通り雲の上の話だな。で、懸念される情報ってのは? 「異空間へ引きこんだ有機生命体に対する記憶改変。あの空間から一般的な人間が出ることは不可能であったのに対し、そちらの世界で混乱が起こることはなかった。正しい?」 ああ、確かにそうだな。市内から出られなくなる見えない壁が、なんて話は一度も聞かなかった。だから、俺は真っ暗な空間であいつに会うまで世界改変だと思い込んで……そこまで考えてやっと気が付いた。 俺達の住んでいる市は、山奥の辺境にあるわけでも、周囲の都市との交通が全て断絶された場所にあるわけでもない。それなりに流通もあるし、北口駅には私鉄のターミナルジャンクションがあるということもあって市外に出る奴も毎日大勢いるはずだ。 「なのに、誰も出られないことに気付かなかったってのか?」 長門が、こくりと頷きを返した。 「恐らく、高度な意識操作が行われていたと思われる。これを受け、情報統合思念体は天蓋領域をある程度危険視すべきと判断した。涼宮ハルヒに今後危害を加える可能性もあるため、彼らを抹消すべきとの意見も一部出たが、それはあまりにも危険。彼らが思念体よりも高度な情報生命体である可能性もある」 そっちはそっちで色々あるみたいだな。 だが、それは俺たちにも無関係な話じゃない。今後また妙なちょっかいを出してくる可能性だってある。なんにも知らない一般人をマインドコントロールして市内に閉じ込め、ただ俺一人を実験するためだけにあの大がかりな箱庭を作りあげるような連中だ。 俺が感じた改変の違和感も、あえてそう感じるように巧妙に仕組んだものだったのかもしれない。今ならそう考えてもおかしくないな。 長門が淡々と説明を続ける。 「だが同時にこれは進歩の可能性も意味する。思念体より高度な生命体から何かしら得られれば、今のところまだ見えていない自律進化の可能性が出てくる。これはとても有益なこと。わたしにも、ここしばらくは天蓋領域から派遣されたインターフェースに積極的に言語的コンタクトをとるという任務を与えられた」 「長門は?」 俺の唐突な問いに、長門は首をかしげた。 「お前は、どう思ってるんだ。あいつらのことを」 お前のコピーを勝手に作り出し、お前以外の人間を異空間に閉じ込め、好き勝手やった天蓋領域の奴らのこと。長門、お前はそれをきっかけに奴らに自律進化の可能性があることを認めてコンタクトをとる。それだけなのか、お前の感じたことは。 「…………」 長門は考えるように視線を落とすと、もう一度顔を上げて言った。 「あまり、良くは思っていない」 「……そうか。ありがとうな」 「いい。しかし、これはわたし個人の意思とは無関係にやらなくてはいけないこと」 ああ。それぐらい分かってるさ。でも十分だ、俺は。お前の考えを聞かせてもらえただけでもな。 そうだ、もうひとつ聞いておかなくてはならんことがあった。 今回、長門にとって、というかこの世界にとってあの異空間を放っておいても何の損もなかったはずだ。だが、長門は俺達を助けてくれた。体調を崩してまでだ。 「どうしてなんだ?」 その俺の問いに、長門は考える動作さえ見せずに「あなたは、あなた」というシンプルな回答だけをよこして、視線を分厚いハードカバーに戻した。 その後古泉が部室に来て、しばらくしてから朝比奈さんとハルヒが戻り、そこからはいつも通りの部活になると思っていたのだが、ハルヒによって突如七夕パーティの開催宣言がなされた。まあ、突然でも何でもないが。ハルヒによると、ゲストに鶴屋さんを招き、朝比奈さんに織姫のコスプレをさせつつ笹に願い事を書いた短冊をぶら下げ七夕的イベントを消化したのち、鍋やらジュースやらその他食い物で部室において適当に騒ぐのだという。夏なのに鍋なのか、って突っ込みは他に部室で出来そうな料理が見当たらないためナシとしておこう。 「特別イベントもあるから」、といいつつ不敵な笑みを浮かべるハルヒの視線は俺にあったわけで、やれやれ、本当に俺はまた一発芸をやらされることになるらしい。 でもまあ、そこにいるのはSOS団の団長であるハルヒと、宇宙人でありながら文芸部員部長でもある長門、ドジっ子メイド未来人の朝比奈さんに、いけすかない超能力者の古泉。そして一般人の俺、それに鶴屋さん。周りが一般人まみれになり、俺がただひたすら胃を痛めるだけの日々とは段違いに平和だ。一般人しかいない世界より宇宙人やら超能力者やらがいる世界の方が安心できるというこの矛盾。もはや言い訳する気にもなれないね。 懸案事項は未だ山積みではあるものの、今はこの高校生らしいイベントを楽しみたい。それが俺の本音だった。 しかしSOS団どころか何十万という人間を巻き込んでまで起きたこの出来事を無かったことにすることはできない。 翌々日の七月五日。今日は確かカレンダーによれば土曜日、つまり学校は休みであるはずだったのだが、何故か俺は学校にいた。理由はというと、SOS団主催七夕パーティの準備が土日を挟んでいては間に合わないからである。 ただ笹を飾って部室で飲み食いするだけだろうと俺は考えていたのだが、ハルヒに笹飾りの作成や折り紙を鎖状に延々と繋げて作る例の飾りもんの作成を命ぜられており、三日は今となっては必要だったのかはなはだ疑問であるパーティ会議とやらに充てられ、昨日はハルヒにきびきび部室掃除の指示を出されたので飾り付け等が出来るのは今日だけだ。 ハルヒ指定の集合時刻五分前にやってきてみると、丁度朝比奈さんがわざわざメイド服に着替えているらしく、部室のドアは閉まっており廊下に古泉だけが立っていた。まさか後で罰金とか命ぜられないよな、多分。 「よう」 腕を組み、窓に背を預けて佇むいけすかない野郎に声をかける。 「こんにちは」 向けられた如才無い微笑み。ドアの向こうからハルヒの声が聞こえる。どうやら現在制作中の衣装を合わせているらしい。 「何だかしばらく時間がかかりそうだな。ったく、これで本当に今日中に準備できるのかよ」 「しかし、このようなイベントを控えて涼宮さんの機嫌もよさそうですしね。僕としては喜ばしい限りです」 「そうか。……最近は、閉鎖空間なんてのも発生してないのか?」 窓の外からは休日まで練習に励む運動部の掛け声が聞こえてくる。今回の鍋パーティは教師に見つかったりしないだろうな。生徒会からは確実に何かしら言われるだろうが。 「そうですね、ありがたいことに春のあの事件以来ここ最近は非常に安定しています。目立つ不安要素といえば朝比奈さんのことぐらいでしょうか。 そういえば、この間長門さんが熱を出したときは肝を冷やしましたが……彼女にもその程度の人間らしさは持ち合わせている、ということなのでしょうか?」 「ああ、そのことで古泉に話があるんだが」 「おや、長門さんの体調のことについてですか?」 ……そう言うと変な感じもするが、まあ似たようなもんだな。長門が体調を崩したのには俺に原因があるのだから。 「それは、あまりいい予感がしませんね」 「まあ聞け。長くなるかも知れんが……まあ大丈夫だろ」 ドアの向こうでは朝比奈さんの衣装に対してハルヒの唸る声が聞こえている。デザインに悩んでいるらしい。俺はハルヒの耳に届かないようにややボリュームを抑え、これまでに自分が体験したことを俺がSOS団の団員じゃないと発覚したあたりからざっと説明してやった。流石に感情まで改変されたことは隠したが。本人のためにも、それが一番良いだろうと俺が判断したからだ。 この数日で俺の身に起きた出来事を、のちの長門による解説も交えつつざっと説明してやると、その間黙って耳を傾けていた古泉は、 「……なるほどね。一昨日、何やらあなたの様子もおかしいとは感じていたのですが。まさかそんなことがあったんですか」 と、顎に手をやり考え込むような動作を見せた。 「大変だったんだぞ、長門からのメッセージがなきゃ今頃まだ異空間の中だ」 古泉は思案顔のまま数秒間沈黙すると、 「そして天蓋領域が情報統合思念体と同等、もしくはそれを上回るほど高度な情報生命体である可能性がある……なるほど、それは確かに思念体にとって有益ではあっても、僕らにとってはあまりよろしくない事態かもしれませんね」 「ああ、またどんなちょっかいを出してくるのか分かったもんじゃない」 「それだけではありませんよ」 大げさな声色で古泉が言う。どういう意味だ? 「いいですか? 僕には記憶こそありませんが、僕達はこの世界とは別に、新たに作られた異空間に閉じ込められた。しかし、この世界の僕達。今は異世界の消滅により上書きされましたが、彼らにとっては全く異常の無い、いたって平和な世界だったはずです」 確かにその通りだが、一体それが何だってんだ。 「つまりですね、僕達が普通に過ごしてきた間に、もしかしたらコピーされた僕達が違う世界へ連れ込まれていたのかもしれません。僕達が今こうしている間も、彼らはその空間から出ようともがいているのかもしれない」 古泉が大げさな手ぶりとともに解説する。 ……まさかとは思うが、確かに有り得ない話じゃない。あの冬の時、俺達は長門からの鍵、あの扉にあった問題を解いて外へ出ることが出来た。だが、もし解くことが出来なかったら。謎の問題を残したまま奴らに負荷をかけられた長門は倒れ、俺達は頭を悩ませたまま永遠に屋敷に閉じ込められる。 もし天蓋領域の奴らがあんなことを繰り返していたとしたら、今も閉じ込められっぱなしの 俺 がいたとしてもおかしくはない。 しかし、朝倉が『時間をかけて作りあげた空間』と言っていたし、春から今まで沈黙していたこともあるから俺としてはそんなことは無いと思いたいところなんだがな。 「まあ、あくまで想像上の話でしかありませんしね。でも、これからまたそういう事態に巻き込まれる可能性が無いわけではありません」 それ相応の覚悟をしておいた方がいいってか。だが、俺としてはこれからも今回のような方法で出られると信じたいんだが。 「僕にも、それがどのような記号なのか教えを請いたいところですね」 ……どんなだったかな。意外と複雑なんだよ、あれは。 「俺は大丈夫だと思うんだがな、そんなことをしなくても」 「ほう、理由をお聞かせ願えますか?」 理由? そうだな。まず第一に朝倉の台詞がある。異空間にコピーされても、ハルヒの願望実現能力は消えていない。つまり、ハルヒのあの厄介な特殊能力は、長門の宇宙に漂う情報意識との繋がりを取り去った天蓋領域なんてのにも取り上げることは出来ないと思うんだ。 ハルヒがそこから出たいと願えば、恐らく異空間なんてあっという間に弾けちまうだろ。 「なるほど。確かにあなたの言うとおり、彼女の能力の前には天蓋領域も歯が立たないでしょうね。しかし、今回は彼女の記憶まで変えられてしまったんですよ? 元の世界の記憶が無ければ、その世界に戻ろうとは思わないでしょう」 ああ、確かにそうだ。おまけに、ジョン・スミスという決定的な記憶までハルヒから消し去っちまった。 しかしだ。結果、俺達はこうして元の世界に戻れた。これなら、もう大抵の事では俺達にどうこうすることが出来ないんじゃないか? 「……あなたらしい、楽観的な意見と言えますね」 そりゃどういう意味だよ。 「しかし、あなたが言うのなら確かにそうなのかもしれません」 「ほう、宇宙パワーも超能力も使えない、全くの一般人である俺の言葉を信じるってのか?」 古泉は、ふっと噴き出したように笑うと、背を預けていた窓から身を起こした。 「そうですね。何となくそう思っただけですよ。あなたが直感でそう思うなら、僕もフィーリングでそう感じた。それでいいじゃないですか。 今やるべきことは、明後日に開催される七夕パーティを精一杯楽しむことです。違いますか?」 扉の向こうから、朝比奈さんの着替えの終了を知らせるかわいらしい声が聞こえた。 「……まあな、お前がそう思うならそれでいいさ。ああ、それと古泉。お前にもう一つ質問したいことがある」 「何でしょう?」 「お前にとって……そうだな。SOS団は楽しいか?」 ちょっとした沈黙の後、古泉は困ったように笑った。 「変なことを聞きますね。そうですね、言うまでもないと思いますよ。僕はあの冬にあなたへお伝えしたことで十分だと思っているのですが」 「……そういえばそうだったな」 目の前の扉が勢い良く開いた。おい、そろそろ金具が外れてもおかしくないぞ。 「古泉くん、みくるちゃんの着替えもう終わったわよ……ってキョン、あんた今来たの? 遅刻ね」 俺はちゃんと集合時刻の五分前に来たぞ。遅刻じゃない。 「言い訳無用! ……ま、今は別にいいけどね。それより優先されるべきはパーティに向けての準備よ。ほら、二人ともさっさと中に入る!」 俺は古泉が小さく肩をすくめるのを見届けると、溜め息をついて部室に入った。 あの後、ハルヒが居なくなった隙をみて朝比奈さんにも俺が体験したことを全て話した。 俺はとりあえず起きたことを耳に入れておこうと思っただけなのだが、朝比奈さんは自分が全く役に立てなかったと非常に申し訳なさそうにしていた。しかし記憶がなければどうもこうも出来るわけがないし、むしろ異世界での朝比奈さんは俺を励ましてくれたり団員じゃ無くなったはずの俺にもお茶を淹れてくれたりと、この上なくありがたい存在だった。 そのことを朝比奈さんに伝えると、「そうですか?」とはにかむような笑みを見せてくれて、俺としてはもはや天にも昇りたい思いだったね。 そしていよいよ七夕パーティ当日。 ハルヒも放課後を待ちきれないといった感じのようで、帰りのHRの終了を知らせるチャイムがなると同時に教室を飛び出して行った。やれやれ、こんな時間から鍋を食わなきゃならんのか。 喧騒に包まれる教室を眺めて、ふと思いついた。 「おい、谷口。それに国木田」 鞄を持って教室を出ようとしていた二人に声をかける。 「なんだいキョン、今日は部活じゃないの?」 「そうなんだが、実は今日、七夕パーティっつーもんをやる予定なんだ。どうせ暇だろ? お前らも来い」 今頃ハルヒが鍋の下ごしらえをしている頃だろう。 「七夕パーティ? 随分けったいなパーティをやるもんだな。一体何を祝ってるんだ?」 「まあ、織姫と彦星の再会かなんかだろ」 そのことについてはハルヒ本人も分かってない可能性があるかもしれんが。 それを聞いて、谷口が大きく肩をすくめて溜め息をついた。 「へっ、何が悲しくてお空の向こうにいる男女の再会なんか祝わなくちゃなんねーんだよ。しかも夏に鍋とか、季節外れも甚だしいだろ」 「いちいちそんなことを気にして、谷口は情けない男だね。僕は行くよ。だって、朝比奈さんに会えるんでしょ? しかも、メイド服のコスプレした。見たことがないわけじゃないけど、一度生で見てみたかったんだ」 ああ。今回はメイド服どころか完全新作の団長様特製衣装をまとった朝比奈さんに会えるだろうよ。 「じゃあ来るのは国木田だけだな? 多分準備を始めているだろうが、ただで参加させてやるから手伝いぐらいはしろよ」 「もちろん。そのくらい、お安い御用だよ」 「ちょ、おい待て! 俺も、俺も行くって!」 谷口が慌ててあとをついてくる。何だ谷口、さっきまではさらさら行く気がなかったのに、もう意見が変わっちまったのか。さもしい男だな。 「俺は何を言われたって構わない。朝比奈さんの生のコスプレ姿を拝めるのなら、真夏の鍋だって真冬のかき氷だって食ってやるさ! だからキョン、俺もパーティに参加させてもらうぞ!」 はいはい、分かったよ。しかし谷口、真夏よりも鍋よりもお前が一番暑苦しいぞ? 部室に着くと、ハルヒ以外の全員が揃っていた。 長テーブルの上には、紙コップにジュース、そしてさまざまな具材にぐつぐつと煮えたぎる鍋。部室は一昨日の頑張りのおかげで、チープではあるがそこそこパーティらしい雰囲気になっていた。 そこにいるのは古泉に長門、スペシャルゲストの鶴屋さん。そして…… 「あ、こんにちはキョンくん……と、えーっと、キョンくんのお友だち」 菜箸を持った、間違いなく本物の織姫さまがそこにいた。 上半身の衣装の作りは浴衣っぽい作りでありつつ、大きなリボンのついた帯より下はふわっとしたフレアのミニスカート。衣装の全てのパーツが朝比奈さんを全力で引き立てている。織姫のコスプレのはずなのに中国っぽさが微塵も感じられないのはもはやさしたる問題ではない。とても手作りには見えない完成度が恐ろしい。 「これ、どうかなあ。涼宮さんは可愛いわよって言ってくれたんですけど……」 いや、もう本当、もの凄く可愛らしいです。それ以外に俺の貧弱な語彙では形容の術がないくらいに。 今こそ、本当にハルヒが神様に思えてくるね。ハルヒは一体どこからその恐ろしいぐらいに多彩な才能を引き出してくるんだろうか。一度でいいからハルヒの頭の中を見てみたいものだ。 「本当? ふふ、ありがとうキョンくん」 朝比奈さんがふわりと微笑む。恐らく、この微笑だけでこの高校に通う男子生徒の九割以上が落ちてしまうだろう。事実、脇にいる二人が顔を赤くして朝比奈さんに見惚れている。 「やーやーキョンくん! ちょっち久しぶりだねえ!」 そうぶんぶんと手を振るのは鶴屋さん。いや、俺にとっては結構最近に会ったんですが。まあそれは置いておこう。 「いや、本当に可愛いよねえみくるは! 食べちゃいたいぐらいだよう!」 そう言って鶴屋さんが朝比奈さんを抱きしめて頬をぐりぐりしている。ああ、眼福だ。一生この画を脳内に焼き付けておきたい。 「できないことはない」 いつの間にか俺の隣に瞬間移動して言ったのは、さっきまで黙々と本を読んでいたはずの長門だった。 「……いや、遠慮しておくよ」 「そう?」 「じゃあ僕がお願いしましょうかねえ」 そう言っていつの間にか長門の隣にいたのは古泉。おい、ふざけんな。 「僕は割合まじめですよ。僕だって一介の男子高校生ですから」 爽やかに微笑む古泉をいっぺん殴ってやろうかという考えが頭をよぎった時、部室の扉が勢い良く開いた。 「おまたせー! みんな、ちゃんと揃ってるかしら!」 真夏の太陽ぐらい、いやそれより輝く笑顔がそこにあった。 「やーハルにゃん! 今回はお招きいただきありがとーっ!」 鶴屋さんがハルヒに負けないぐらいの笑顔で手を上げる。 「いやあ、それにしてもおっきな竹を持ってきたねー、よくここまで持ってこれたなあっ」 その鶴屋さんの台詞で俺はようやっと、持っている奴より背丈があるんじゃあないかと思えるような竹を、ハルヒが抱えていることに気付いた。……ああ、すっかり忘れていた。もう勘弁してくれ。 当然のごとく、長門に古泉はスルー、朝比奈さんはその大きさに驚いているだけ。ちくしょう、またか。またなのか。 「おい、そんなでっかい竹どっから調達してきたんだよ?」 谷口が素っ頓狂な声でそう言った。よし谷口、ナイスアシストだ。 ハルヒは腰に手を当ててふふんと自慢げに笑うと、 「実はこの竹、鶴屋さんちから貰ってきたの! だから見て、学校の裏の竹林にある竹なんかより断然立派でしょ?」 その言葉を聞いて、俺はほっと胸をなでおろした。良かった、ハルヒもだんだん常識が分かるようになってきたのか? いや、後半の台詞を聞くにまだ駄目か。 「って、あら? 谷口じゃないの。それに国木田。何? キョンが連れてきたの?」 「ああ。二人とも暇そうにしてたもんでな、せっかくだから連れてきた。問題ないだろ?」 ハルヒは竹を窓枠に立てかけつつ二人の顔を見比べるように凝視すると、 「ま、別にいいんじゃない? 材料もたっぷりあるしね。あんたがそんなに多くの人に一発芸を見せてあげたいっていうんなら」 その一言を聞いて俺は固まった。ああ、俺でさえすっかり忘れていたことを。 「なになに? キョンくん、またアレをやるのかいっ?」 その鶴屋さんの言葉に谷口と国木田が不思議そうな顔をする。ああ、やめてくれ。この二人を呼ぶんじゃ無かった、ちくしょう。 「何よ、なんも内容を考えてこなかったの? まあいいわ。あんたの一発芸は鍋を食べ終えた後の余興までとっておくから。 そんなことより、せっかく立派な竹を持ってきたんだから、まずやるべきは七夕よ!」 ハルヒがちょこまかと短冊二枚と筆ペンを配り歩く。 「じゃあ、片方は十六年後、もう片方は二十五年後に叶えて欲しい願い事を書きなさい! 書き終わったら、適当に笹につるしてちょうだい」 それを合図に、各々で適当に願い事を書くことになった。 俺は……まあ、去年と似たようなもんで良いか。適当に願望を書いてさっさと笹につるす。 「なあ、なんでこれ十六年後と二十五年後限定なんだ?」 「そりゃ、アルタイルが十六光年、ベガが二十五光年離れてるからじゃないの?」 「ああ、なるほど……しかし、片道でそれぞれ光の速さ分時間がかかるって計算なら、往復で三十二年後と五十年後にならねえか?」 谷口が書く内容に頭を悩ませながら言う。谷口、そこには触れないでおけ。 「ああ、そういえばキョン。さっき言ってた一発芸とかアレとか、何の話なの? もしかしてキョンが一発芸とかを見せてくれるわけ?」 国木田の言葉を俺は軽く無視する。 いいさ、古泉も言っていたじゃないか。今一番大事なのは目の前にあることを楽しむことだってな。俺も存分にそうさせてもらうよ。だから放っておいてくれ。 「よしっ、じゃあみんな短冊をつるし終わったわね? じゃあみんな紙コップを持って!」 二日前の古泉の言葉を思い出す。 確かに、またいつ天蓋領域、もしくはそれに似たような奴らがちょっかいを出してこないとは限らない。 だが、俺には切り札がある。俺はジョン・スミスだと言えば、世界の様相は一変するだろう。高度な情報生命体でさえかなわない、ハルヒの特殊な能力によってな。 ハルヒが軽く咳払いをして、言った。 「えーっと、じゃあ団長であるあたしから挨拶をさせてもらうわね」 しかし、今回はハルヒのジョンに関する記憶まで奪われちまった。それさえしてしまえば、鍵は俺の手から失われ、奴らの思うがままになっちまう。 だが、本当にそれだけで崩壊しちまうものなのだろうか? 「みなさん、SOS団主催の七夕パーティにお集まりいただきありがとうございます。今日は晴れ。十分な七夕日和といえます」 俺は思うんだ。きっと、もうハルヒにとってジョン・スミスなんて過去の人物はそれほど重要な人物じゃない。だって、一年前の七夕ではメランコリックにジョンの事を思い出していたのにもかかわらず、今目の前のハルヒはみんなでわいわいと七夕を楽しんでいる。 きっと、ハルヒにとって七夕はそれほど特別な日なんかじゃないんだ。だって、ここにはSOS団がいるのだから。 「気温も、夏に向けてどんどん上がってるし……って、そんなまどろっこしいのはいいわね。じゃ、さっさと飲み食いして盛り上がりましょ!」 ここにはハルヒに俺、長門、朝比奈さん、古泉がいる。そして、周囲にも頼もしい人がいる。 きっと、それで十分なんだ。 それさえあれば、世界は大いに盛り上がる。 なあ、ハルヒ。 「じゃあ、かんぱーい!」 お前もそう思うだろ? 終わり
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5782.html
白くつつまれた視界が、一気に暗転する。実際にそうなったかは分からない。閉じた瞼の向こう側でそうなったように感じただけだ。 ゆっくり目を開けると、そこはどこまでも暗闇が広がる空間だった。真っ暗という訳じゃない。俺の手も、足も見える。どこが地面の境目かさえも分からないのに、俺はその場に立っていた。なんだこれは? とりあえず現実にある空間ではないことだけは分かるが。 「………失敗か?」 頭に浮かんだ最悪のシナリオ。元の世界に戻れるわけでもなく、改変世界にとどまったわけでもない。どこでも無い空間に、俺は放りだされたのか。 あの改変世界はどうなった? 俺のせいで全て崩壊しちまったのだろうか。ならあいつらに悪いことをしたな。俺はどうなるんだろう。このまま暗闇を永遠に漂い続けるのか。あいつらへの仕打ちを考えれば、この結果も当然かもしれない。 再び目を閉じようとすると、ほとんど暗闇と同化したような奴が恐らく数メートルほど離れた場所に浮かび上がった。あまりにも暗闇と溶け合い過ぎていて、下手すればずっと気付かなかったかもしれんな。 「………やっぱりお前が犯人か」 そいつがゆっくりと、子供でもあやすような柔らかい笑みを浮かべた。その貼り付けたような笑顔が、人間味の無さと相まって不気味さを加速させる。服装はあの時と同じだった。光陽園学院の女子制服。 「周防……九曜」 長門を二度も熱で昏倒させた、『概念を共有できない』らしい情報意識。天蓋領域のインターフェースがそこにいた。最近静かだったから、もう俺達に手を出すのは諦めたものだと思っていたんだがな? 腰よりも長く伸びた真っ黒な髪の毛が、同じく真っ黒い背景と混じり合うように波打っている。 「安心―――して。ここは……情報の消えた――――空間。いずれ―――戻る……」 抑揚を極限まで無くした台詞をひどくゆっくりとつむいでいく。何度聞いても寒気が走るね。人間の形をしているのに間違いなく人間じゃない。長門がアンティークドールなら、こいつはコンクリートのブロックか何かを人間の形に置いただけだ。 「なんのためにこんなことをした。答えろ」 俺がSOS団のメンバーでなく、ハルヒはジョンと出会っていない。思念体は存在しないのに、朝倉は存在していた世界。こいつ、いや『こいつら』は何故世界を改変した。何の意味がある。 「あなたは―――特殊な存在……だから。何の力も―――持たない、のに………だから、試した………彼女の存在も、そのため…………」 ……ああ、言葉が足りなさすぎるが、大体分かった。つまり、こいつは俺に何か特殊な能力があるんじゃないかと疑ったんだ。そして宇宙人未来人超能力者たちの記憶をすっ飛ばして一般人に仕立て上げ、俺をSOS団から追放し、おまけにハルヒからジョンの記憶も消した。 全部俺にショックを与えるためだったんだろう。朝倉を再構成したのもそのせいだ。目の前に現れさせ、ショックを与えて俺の動向を観察する。そのためだけに再構成して、用が終わったらもう動くな。朝倉の言っていたのはそういうことだ。 そして、ハルヒと古泉のことも。俺にショックを与えたいがためだけに偽りの感情を吹き込んだ。流石だな、やっぱりお前らとは相容れることが出来ないようだ。今度ばかりはコンタクトをとろうとしている情報統合思念体を応援してやりたいね。 俺がいたのは改変世界なんかじゃなかった。雪山と同じだ。こいつらの作った特殊な空間。俺はまた実験台にされたんだ。だから思念体も存在しなかった。 「じゃあ、長門を人間にしたのは一体どういうカラクリだ?」 長門はお前よりはずっと人間に近いが宇宙人だ。概念も共有出来ないのに記憶をいじったりできるものか。いじったって長門は何かしら気付くだろう。 「あれは―――複製――――有機生命体としての―――情報のみの………コピー……」 ああ、そう言えば長門がこいつらの危険性は少ないとかなんとか言っていたが、どうやら大間違いだったみたいだな。言いようのない怒りがこみ上げてくる。すまん、長門。消滅しないといったのに、お前だけには嘘になっちまったようだ。 本当にこいつらには感情というものがないことを実感する。機械のように思考する情報意識体。こいつらに比べればまだ思念体のほうが人間味がある。 「でも……」 いつのまにか九曜が目の前にまで迫ってきていた。くそ、何もない空間でなら情報操作もやりたい放題、ってか? 「結局―――分からない。……あなたは、普通の人間――――なのに――我々の構築した空間を……破壊した。………なぜ――我々にも、理解できない能力が―――……?」 黒い制服からのぞく白くて細い指がゆっくりと伸びてきて、俺の顔の輪郭をなぞった。その体温の無さに、背筋に冷たいものが走る。 「……どうして―――?」 黒くて大きな瞳が俺を捉えた。こいつの目は何を見ているんだろう。自分では理解できない、好奇心や興味をそそらせる異質なもの? いや、自分の立てた予想を裏切った実験動物、ってとこか。 「っざけてんじゃねえぞ!」 その手を振り払う。 こいつらは人間を何だと思ってるんだ? ただの実験台? 自律進化の可能性? それとも面白いおもちゃ? 九曜の胸ぐらを掴んでやろうとすると、九曜は落胆したように目を僅かに細め、 「―――また、喫茶店に……」 そう言って俺の手が掠める寸前、闇に溶けて消えた。 俺は思わず舌打ちをする。人間味も無いくせに、いちいち遠回りな行動をしやがって。 言いたいことはもう分かっていた。自分達は俺が今まで異空間で体験したこと――ハルヒが新しい世界を創造しようとした間の出来事や、ハルヒの消失した世界で起こったことを全て知っていると。わざわざ俺の目の前にまで現れてな。今九曜が長門の台詞をなぞったのもそれだし、朝倉の登場の仕方が冬の改変世界そのままだったのも恐らくそうだろう。 だが、そうやってなぞろうとして朝倉を再構成させたのが仇となったようだな。あいつがいなきゃ、恐らく今も俺はあの異世界を延々と彷徨っていた。 元から俺がごく一般的な男子高校生だと分かっていたのなら、最初からこんなことをするな。俺を変なことに巻き込むな。そう思っても、俺は選んだんだ。あの冬に、この不可思議な現象がそこらへんにあふれている世界を。だが俺はいまいちその行動の意味を自分でも理解できていなかった。 俺がこの世界を選ぶことによって起こるのはハルヒの望む非現実的な事象ばかりじゃない。古泉も言っていた。血で血を洗うような抗争。 そしてあの雪山のとき、古泉の予測の通りなら俺達は元の俺とはまた別のコピーとなってあの屋敷に閉じ込められていた。コピーしたデータならいくらでも無茶をさせられる。あれもあいつらによる実験だったんだろう。ならその無茶な行動とは? あの空間から脱出できないままだったら、俺達は一体どんな 無茶 をやらされていた? 想像しただけでもぞっとするね。 分かった、お前らがそう言うなら俺だって黙っちゃいないさ。俺にもこの世界を選んだ責任ってもんがある。俺自身では広域の情報意識体に何も出来ないが、ジョン・スミスという切り札だってまだ残っているんだ。いざとなったら洗いざらいハルヒに喋ってやるさ。長門を二度も昏倒させた諸悪の根源だ、ってな。そうすれば世界がどうなるかだって、お前らにも分かるだろう。そして俺にお前らに対する明確な敵意を植えつけたことにせいぜい後悔すればいいさ。 俺が暗闇の中でそう決意した直後、足元にあったはずの地面が割れ、俺の意識は強制的に拡散した。 目を開けると、自分の部屋の電灯が視界に入った。 部屋は明るい。上にかぶさっていた布団をのけて身を起こす。着ていたのはよく見なれたスウェットだった。 戻った……のか? いつだここは。そばにあった携帯を見てみると、七月三日の朝だった。周囲がおかしくなった翌日だ。どうやら時間が巻き戻っているらしい。いや、あいつらの作った異空間に閉じ込められていたわけだから、巻き戻ったとは言わないのか? 混乱する頭を抱えていると、 「キョンくーん、あーさだよー」 妹が相変わらずの元気良さで部屋に入ってきた。 「あれー、もう起きてる。めっずらしーい」 俺の方を見て驚きの表情を見せ、俺の布団の上で丸まっていたシャミセンを強制的に廊下へ連行して行く。 ぼんやりとその様子を眺める俺。 ……とりあえず、学校に行くか。恐らく長門に聞いてみれば分かるはずだ。今までが全て部室から逃げ帰ってからの夢で、学校に行けばまたSOS団の面々に他人扱いされるとなったら笑えないが。 教室のドアを開けると、一番後ろの窓際でハルヒが紙に何やら書き殴っていた。何かをたくらむような笑顔を浮かべて鉛筆も握っている。このハルヒはSOS団の雑用係であるはずの俺を覚えているんだろうか? 跳ねる心臓をおさえてそいつのもとへ近づいていくと、ハルヒが描いていたのはどうやら和風の衣装か何かのデザイン画みたいなものだった。 「よう」 片手を上げて挨拶する。世界が戻ったのか、時間が巻き戻ったのか。恐らくこれで判別がつく。ハルヒの反応を待つ時間がやたら長く思えた。 だがハルヒは待ってましたと言わんばかりにさっと俺の方に振り向くと、 「見てよキョン! 昨日も一昨日も織姫っぽいコスプレ衣装が見つからなかったからあたしが作ることにしたんだけどね、どうよこれ! かわいいでしょっ?」 今まで書き殴っていた紙を俺に向けて、満面の笑みを見せてくれた。 見せつけられたのはなにやらでかいリボンやらなんやらがついたミニスカートっぽい浴衣のデザイン画だった。安心して思わず溜め息が漏れる。どうやらここは俺のよく知っている元の世界で間違いないようだ。しかし癪だな、ハルヒの笑顔をみて安心するってのも。 「ああ、十二分に可愛いんじゃないか。その衣装を着れば朝比奈さんはほとんど本物の織姫さまも同然だろ」 いや、実際に見たことは無いが本物より可愛いか。元の世界に戻れた褒美がこれなら、むしろ俺が天にも昇る勢いだ。 やはり、俺は戻ってきたんだ。何者にも手の加えられていない、オリジナルの世界にな。脱力するような思いで鞄を机の上に乗せる。 「そうでしょそうでしょ、やっぱりSOS団のイベントにみくるちゃんのコスプレは必須よね!」 どこがどう変わるのか知らんが満足げに様々な角度から自分の描いたラフ画を眺めるハルヒ。朝比奈さんには申し訳ないが、正直ハルヒの言葉には同意せざるを得ないな。あと半年と数ヵ月でこの高校を卒業してしまい、もしかしたら未来に帰ってしまうかもしれないことを考えると余計にだ。 「しかしハルヒ、どうせまた七夕パーティを部室で開催する気なんだろ? あんまり大声でその話をすると、変な輩が覗きにやってこないとも限らんぞ」 ハルヒがぴくりと反応して顔を上げると、 「む、それもそうね」 辺りをきょろきょろ見回してラフ画をしまった。ま、この奇怪な団体の根城に進んでこっそり足を運ぼうするやつがいるかどうかは分からんがな。 「ところでさ、あんた昨日なんか様子が変だったけど何かあったの?」 ハルヒが笑顔の輝きを数ランク落としてそう俺に問うた。 「昨日……?」 しかしそう言われても、俺には記憶にないというか体験していない世界の話なのでなんとも答えようがない。 ハルヒは呆れたように眉をハの字に曲げると、 「なによ、覚えてないの? あんた、昨日はずっとおかしかったじゃない。古泉くんとボードゲームしてても、なんかぼーっとしててさ。いつものキョンじゃなかったわ。 もしかして風邪でもひいてるの?」 なるほど、それが昨日の俺か。 確かあの雪山の時は、鶴屋さんから見ればあの数時間はたった数分程度のことで、その時俺達はスキーのコースを何故かスキー板を担いで降りていたんだっけか。そいつらは、俺達であって俺達じゃなかった。俺達がコピーで、そいつらが元々のデータ。恐らくこれもそういう事だろう。 「ああ、少し風邪気味だったみたいだな。今はもう大丈夫だよ」 「そうなの? 夏風邪でも流行ってるのかしら。有希なんか昨日熱出してたし……」 「長門が?」 あの長門が熱を出したってのか。 ハルヒは俺を怪訝そうに見遣ると、 「キョン、覚えてないの? ……あんたもそうとうウィルスにやられてたようね。 昨日、有希もなんだかぼーっとしてたじゃないの。あんたの比じゃないわ。本も読まずにずっと宙を見てたんだもの。 有希は大丈夫だって言ってたんだけど、あまりにも様子が変だから無理矢理保健室に連れて行って体温を計って貰ったら、なんと熱があったのよ! こないだ有希が学校を休んだ時よりはひどくなかったんだけど、もう放課後だったし家まで帰らせちゃったわ」 ……そういえば、今回長門だけは異空間へ連れ込まれずにこの世界に残っていたんだっけか。この世界の長門が、異世界へ飛ばされた俺達を助け出そうとして、熱を出してしまったんだろう。 「今朝会ったときは平気そうな顔してたし、有希も大丈夫って言ってたけど……本当かしら」 しかし、それなら何故ハルヒに昨日の記憶があったんだ? ハルヒは間違いなくあの異空間に巻き込まれていたはずだ。俺には欠片も残ってないというのに。 「ちょっとキョン! あんたちゃんと話聞いてるの?」 「ん? あ、ああ。聞いてるよ」 ハルヒは俺を半目でねめつけて溜め息をついた。 「わかった。まだぼーっとしてるのね。でもね、いくら体調が悪いからって団長の話をまじめに聞かないのは許されないの。しかも大事なSOS団団員である有希が熱を出したのよ? その話をちゃんと聞かないなんて、キョンには罰が必要みたいね?」 ハルヒが俺を睨んだままニヤリと笑みを浮かべた。おい、お前の話を聞いてなかったのは悪いとは思うが、それだけで罰せられちまうのかよ。嫌な予感しかしないんだが。 「今度の七夕パーティ! あたしが直々にカササギの衣装を作ってあげるから、それを着てあたし達の前で一発芸をしなさい! もちろん、全員が爆笑するまで何度だって……いえ、何度も涙が出るくらい笑わせるまで許さないんだからね!」 と、ハルヒは俺をびしりと指差して宣言した。 昨日――俺の体感での話だが――までのごたごたが嘘だったかのようにそのまま授業は消化されていき、ハルヒの授業を無視して鉛筆を走らせる音に辟易しつつ放課後を迎えた。 「よっす」 部室の扉を開けてみると、そこにいたのはいつも通り窓際で本を読んでいる長門一人だけ。 「長門だけか……他の奴らは?」 そう言いながら部室に入る。なんだかここにくるのも久しぶりな気がするな。懐かしささえ感じてしまうね。 「涼宮ハルヒは先程朝比奈みくるを連れてどこかへ行った。古泉一樹は不明。恐らく、日直」 本から目を離さないままに窓際の少女が答える。そういえばハルヒは帰りのHRが終わると同時に教室を飛び出して行ったしな。大方家庭科室にでも連れ込んで丈を測っているんだろう、例の衣装を作るために。まあ、イベントをやると言っても大勢の前に出て行ったり、映像をとって公開するわけでもない。ハルヒの様子からみても恐らく着るのは部室の中だけだし、面倒くさいことにはならんだろう。念のためハルヒの動向に注意しておく必要はあるかも知れんが。 「そうか。……ところで長門、お前昨日熱出したって本当か?」 長門が本から顔を上げた。 「本当。でも、今現在は特に身体の異常はない」 「………俺のせいだな。悪かったよ」 恐らく、栞に浮かび上がったあの記号。あれが世界を元に戻すための鍵であり、それを長門は俺に伝えるために力を使い、また熱を出させてしまう結果になったんだろう。 「あなたのせいではない。わたしが独断でやったこと」 長門の表情はあの雪山や今年の春に見た辛そうなそれでは無かった。ハルヒの言うぼーっとしている様子もない。本当に大丈夫なんだろう。 「ああ、ありがとうな」 定位置となっているパイプ椅子を引き、鞄を脇に置く。二人しかいない部室は妙に静かだ。運動部の掛け声やら吹奏楽部の楽器の音やらがやたら大きく聞こえた。 「そういえば、あのメッセージ。あれを校庭に描いたら元の世界に戻れたようだが、ありゃ一体どういう仕組みなんだ?」 自分でやっておいて何だが、正直自分でも何故元の世界に戻れたか分からん。まさか織姫と彦星に願いが届いたからとか言わんだろうな。 「強固なプロテクトによって外部からの干渉は非常に困難だったため、あなたにインヴォケーションサインを託した。それは大きな情報量を持っているから、空間の許容限界の情報量を超え、空間が崩壊した」 ……相変わらずの説明の分かりにくさだ。いつも間に入ってくるニヤケ面の超能力者が不在なために一語一語つっこんで説明をもとめ、なんとか俺の足りない頭でまとめた結果、つまりこうらしい。 あの情報生命体の奴らが生成した異空間は、あの雪山の時と同じように範囲が決められていて、その中に俺の街並みの構成情報やら住民の生体情報やらを突っ込んで出来た空間らしい。で、範囲、いわゆる情報の入る容積ってやつか。それが限られていたから、長門はそれを狙った。外部からの手出しが出来ないようにがっちりプロテクトされていたものの、巨大な情報量を持つ記号を俺に熱を出しながらも何とか伝え、そのおかげで空間が急激に膨張した情報を抱えきれずに破裂したってわけだ。 外からは絶対に割れない風船を割るには、中の空気を増やせばいい。つまりはそういうことだ。 ちなみに、今いるハルヒ達は俺があの異空間で会ったハルヒ達本人で間違いないらしい。記憶については、思念体の奴らが昨日の記憶を持たせることで帳尻を合わせたとのことだ。俺の記憶だけは保護するように言ったのは長門。 「しかし、空間と言ってもどっからどこまでがそれだったんだ? 雪山の時はあの屋敷そのものだったんだろうが、俺が見たのはここらへんの街並みの景色そのものだったぞ」 確か俺達は結構遠くまで出歩いたはずだ。市内ではあるが、そこそこ色んなところへは行ったんだ。あの時と重ね合わせれば、空間の端まで行っちまえば何かしら出られないようになっている部分が見つかったはずだ。 だが長門は今日の晩御飯のメニューを教えるのと変わらない調子で答えた。 「空間の範囲は、およそ百平方キロメートル。だいたいこの市内全てを覆う程度の大きさで、そこにいる人々ほぼ全てがその空間にコピーされた。位置情報もこの元々の世界とほぼ同じ。時間の流れは異なっていたが、二重の空間がこちらの時間軸で言う大体丸一日ほどここに存在していた」 …………。 俺は絶句した。おいおい、市内を丸ごとだと? 雪山と時とは比べ物にならない程大きい。そんな巨大な空間を、あいつらが作ったってのか。それに、あの時のような場所によって時間の流れが異なるようなこともなかった。電車の発着時間も俺の腕時計とぴったり一致していたぞ。それを、あの馬鹿でかい空間でやってのけたのか、あいつらは。 長門は首肯するだけ。もしかしたら、ここ数ヵ月の沈黙もあの空間を作るために動いていたからなのかもしれん。 「最初、情報統合思念体は朝倉涼子の構成情報を盗まれたことを懸案事項とするものの、現状に変化を及ぼさないものと見て静観を決めていた。あの冬の時から判断して、天蓋領域があまり高度な生命体であるとは考えられなかったこともある。 しかし、いざその空間から情報が流れだし、プロテクトにより読み取れなかった情報の中に懸念すべき情報が見つかった」 文字通り雲の上の話だな。で、懸念される情報ってのは? 「異空間へ引きこんだ有機生命体に対する記憶改変。あの空間から一般的な人間が出ることは不可能であったのに対し、そちらの世界で混乱が起こることはなかった。正しい?」 ああ、確かにそうだな。市内から出られなくなる見えない壁が、なんて話は一度も聞かなかった。だから、俺は真っ暗な空間であいつに会うまで世界改変だと思い込んで……そこまで考えてやっと気が付いた。 俺達の住んでいる市は、山奥の辺境にあるわけでも、周囲の都市との交通が全て断絶された場所にあるわけでもない。それなりに流通もあるし、北口駅には私鉄のターミナルジャンクションがあるということもあって市外に出る奴も毎日大勢いるはずだ。 「なのに、誰も出られないことに気付かなかったってのか?」 長門が、こくりと頷きを返した。 「恐らく、高度な意識操作が行われていたと思われる。これを受け、情報統合思念体は天蓋領域をある程度危険視すべきと判断した。涼宮ハルヒに今後危害を加える可能性もあるため、彼らを抹消すべきとの意見も一部出たが、それはあまりにも危険。彼らが思念体よりも高度な情報生命体である可能性もある」 そっちはそっちで色々あるみたいだな。 だが、それは俺たちにも無関係な話じゃない。今後また妙なちょっかいを出してくる可能性だってある。なんにも知らない一般人をマインドコントロールして市内に閉じ込め、ただ俺一人を実験するためだけにあの大がかりな箱庭を作りあげるような連中だ。 俺が感じた改変の違和感も、あえてそう感じるように巧妙に仕組んだものだったのかもしれない。今ならそう考えてもおかしくないな。 長門が淡々と説明を続ける。 「だが同時にこれは進歩の可能性も意味する。思念体より高度な生命体から何かしら得られれば、今のところまだ見えていない自律進化の可能性が出てくる。これはとても有益なこと。わたしにも、ここしばらくは天蓋領域から派遣されたインターフェースに積極的に言語的コンタクトをとるという任務を与えられた」 「長門は?」 俺の唐突な問いに、長門は首をかしげた。 「お前は、どう思ってるんだ。あいつらのことを」 お前のコピーを勝手に作り出し、お前以外の人間を異空間に閉じ込め、好き勝手やった天蓋領域の奴らのこと。長門、お前はそれをきっかけに奴らに自律進化の可能性があることを認めてコンタクトをとる。それだけなのか、お前の感じたことは。 「…………」 長門は考えるように視線を落とすと、もう一度顔を上げて言った。 「あまり、良くは思っていない」 「……そうか。ありがとうな」 「いい。しかし、これはわたし個人の意思とは無関係にやらなくてはいけないこと」 ああ。それぐらい分かってるさ。でも十分だ、俺は。お前の考えを聞かせてもらえただけでもな。 そうだ、もうひとつ聞いておかなくてはならんことがあった。 今回、長門にとって、というかこの世界にとってあの異空間を放っておいても何の損もなかったはずだ。だが、長門は俺達を助けてくれた。体調を崩してまでだ。 「どうしてなんだ?」 その俺の問いに、長門は考える動作さえ見せずに「あなたは、あなた」というシンプルな回答だけをよこして、視線を分厚いハードカバーに戻した。 その後古泉が部室に来て、しばらくしてから朝比奈さんとハルヒが戻り、そこからはいつも通りの部活になると思っていたのだが、ハルヒによって突如七夕パーティの開催宣言がなされた。まあ、突然でも何でもないが。ハルヒによると、ゲストに鶴屋さんを招き、朝比奈さんに織姫のコスプレをさせつつ笹に願い事を書いた短冊をぶら下げ七夕的イベントを消化したのち、鍋やらジュースやらその他食い物で部室において適当に騒ぐのだという。夏なのに鍋なのか、って突っ込みは他に部室で出来そうな料理が見当たらないためナシとしておこう。 「特別イベントもあるから」、といいつつ不敵な笑みを浮かべるハルヒの視線は俺にあったわけで、やれやれ、本当に俺はまた一発芸をやらされることになるらしい。 でもまあ、そこにいるのはSOS団の団長であるハルヒと、宇宙人でありながら文芸部員部長でもある長門、ドジっ子メイド未来人の朝比奈さんに、いけすかない超能力者の古泉。そして一般人の俺、それに鶴屋さん。周りが一般人まみれになり、俺がただひたすら胃を痛めるだけの日々とは段違いに平和だ。一般人しかいない世界より宇宙人やら超能力者やらがいる世界の方が安心できるというこの矛盾。もはや言い訳する気にもなれないね。 懸案事項は未だ山積みではあるものの、今はこの高校生らしいイベントを楽しみたい。それが俺の本音だった。 しかしSOS団どころか何十万という人間を巻き込んでまで起きたこの出来事を無かったことにすることはできない。 翌々日の七月五日。今日は確かカレンダーによれば土曜日、つまり学校は休みであるはずだったのだが、何故か俺は学校にいた。理由はというと、SOS団主催七夕パーティの準備が土日を挟んでいては間に合わないからである。 ただ笹を飾って部室で飲み食いするだけだろうと俺は考えていたのだが、ハルヒに笹飾りの作成や折り紙を鎖状に延々と繋げて作る例の飾りもんの作成を命ぜられており、三日は今となっては必要だったのかはなはだ疑問であるパーティ会議とやらに充てられ、昨日はハルヒにきびきび部室掃除の指示を出されたので飾り付け等が出来るのは今日だけだ。 ハルヒ指定の集合時刻五分前にやってきてみると、丁度朝比奈さんがわざわざメイド服に着替えているらしく、部室のドアは閉まっており廊下に古泉だけが立っていた。まさか後で罰金とか命ぜられないよな、多分。 「よう」 腕を組み、窓に背を預けて佇むいけすかない野郎に声をかける。 「こんにちは」 向けられた如才無い微笑み。ドアの向こうからハルヒの声が聞こえる。どうやら現在制作中の衣装を合わせているらしい。 「何だかしばらく時間がかかりそうだな。ったく、これで本当に今日中に準備できるのかよ」 「しかし、このようなイベントを控えて涼宮さんの機嫌もよさそうですしね。僕としては喜ばしい限りです」 「そうか。……最近は、閉鎖空間なんてのも発生してないのか?」 窓の外からは休日まで練習に励む運動部の掛け声が聞こえてくる。今回の鍋パーティは教師に見つかったりしないだろうな。生徒会からは確実に何かしら言われるだろうが。 「そうですね、ありがたいことに春のあの事件以来ここ最近は非常に安定しています。目立つ不安要素といえば朝比奈さんのことぐらいでしょうか。 そういえば、この間長門さんが熱を出したときは肝を冷やしましたが……彼女にもその程度の人間らしさは持ち合わせている、ということなのでしょうか?」 「ああ、そのことで古泉に話があるんだが」 「おや、長門さんの体調のことについてですか?」 ……そう言うと変な感じもするが、まあ似たようなもんだな。長門が体調を崩したのには俺に原因があるのだから。 「それは、あまりいい予感がしませんね」 「まあ聞け。長くなるかも知れんが……まあ大丈夫だろ」 ドアの向こうでは朝比奈さんの衣装に対してハルヒの唸る声が聞こえている。デザインに悩んでいるらしい。俺はハルヒの耳に届かないようにややボリュームを抑え、これまでに自分が体験したことを俺がSOS団の団員じゃないと発覚したあたりからざっと説明してやった。流石に感情まで改変されたことは隠したが。本人のためにも、それが一番良いだろうと俺が判断したからだ。 この数日で俺の身に起きた出来事を、のちの長門による解説も交えつつざっと説明してやると、その間黙って耳を傾けていた古泉は、 「……なるほどね。一昨日、何やらあなたの様子もおかしいとは感じていたのですが。まさかそんなことがあったんですか」 と、顎に手をやり考え込むような動作を見せた。 「大変だったんだぞ、長門からのメッセージがなきゃ今頃まだ異空間の中だ」 古泉は思案顔のまま数秒間沈黙すると、 「そして天蓋領域が情報統合思念体と同等、もしくはそれを上回るほど高度な情報生命体である可能性がある……なるほど、それは確かに思念体にとって有益ではあっても、僕らにとってはあまりよろしくない事態かもしれませんね」 「ああ、またどんなちょっかいを出してくるのか分かったもんじゃない」 「それだけではありませんよ」 大げさな声色で古泉が言う。どういう意味だ? 「いいですか? 僕には記憶こそありませんが、僕達はこの世界とは別に、新たに作られた異空間に閉じ込められた。しかし、この世界の僕達。今は異世界の消滅により上書きされましたが、彼らにとっては全く異常の無い、いたって平和な世界だったはずです」 確かにその通りだが、一体それが何だってんだ。 「つまりですね、僕達が普通に過ごしてきた間に、もしかしたらコピーされた僕達が違う世界へ連れ込まれていたのかもしれません。僕達が今こうしている間も、彼らはその空間から出ようともがいているのかもしれない」 古泉が大げさな手ぶりとともに解説する。 ……まさかとは思うが、確かに有り得ない話じゃない。あの冬の時、俺達は長門からの鍵、あの扉にあった問題を解いて外へ出ることが出来た。だが、もし解くことが出来なかったら。謎の問題を残したまま奴らに負荷をかけられた長門は倒れ、俺達は頭を悩ませたまま永遠に屋敷に閉じ込められる。 もし天蓋領域の奴らがあんなことを繰り返していたとしたら、今も閉じ込められっぱなしの 俺 がいたとしてもおかしくはない。 しかし、朝倉が『時間をかけて作りあげた空間』と言っていたし、春から今まで沈黙していたこともあるから俺としてはそんなことは無いと思いたいところなんだがな。 「まあ、あくまで想像上の話でしかありませんしね。でも、これからまたそういう事態に巻き込まれる可能性が無いわけではありません」 それ相応の覚悟をしておいた方がいいってか。だが、俺としてはこれからも今回のような方法で出られると信じたいんだが。 「僕にも、それがどのような記号なのか教えを請いたいところですね」 ……どんなだったかな。意外と複雑なんだよ、あれは。 「俺は大丈夫だと思うんだがな、そんなことをしなくても」 「ほう、理由をお聞かせ願えますか?」 理由? そうだな。まず第一に朝倉の台詞がある。異空間にコピーされても、ハルヒの願望実現能力は消えていない。つまり、ハルヒのあの厄介な特殊能力は、長門の宇宙に漂う情報意識との繋がりを取り去った天蓋領域なんてのにも取り上げることは出来ないと思うんだ。 ハルヒがそこから出たいと願えば、恐らく異空間なんてあっという間に弾けちまうだろ。 「なるほど。確かにあなたの言うとおり、彼女の能力の前には天蓋領域も歯が立たないでしょうね。しかし、今回は彼女の記憶まで変えられてしまったんですよ? 元の世界の記憶が無ければ、その世界に戻ろうとは思わないでしょう」 ああ、確かにそうだ。おまけに、ジョン・スミスという決定的な記憶までハルヒから消し去っちまった。 しかしだ。結果、俺達はこうして元の世界に戻れた。これなら、もう大抵の事では俺達にどうこうすることが出来ないんじゃないか? 「……あなたらしい、楽観的な意見と言えますね」 そりゃどういう意味だよ。 「しかし、あなたが言うのなら確かにそうなのかもしれません」 「ほう、宇宙パワーも超能力も使えない、全くの一般人である俺の言葉を信じるってのか?」 古泉は、ふっと噴き出したように笑うと、背を預けていた窓から身を起こした。 「そうですね。何となくそう思っただけですよ。あなたが直感でそう思うなら、僕もフィーリングでそう感じた。それでいいじゃないですか。 今やるべきことは、明後日に開催される七夕パーティを精一杯楽しむことです。違いますか?」 扉の向こうから、朝比奈さんの着替えの終了を知らせるかわいらしい声が聞こえた。 「……まあな、お前がそう思うならそれでいいさ。ああ、それと古泉。お前にもう一つ質問したいことがある」 「何でしょう?」 「お前にとって……そうだな。SOS団は楽しいか?」 ちょっとした沈黙の後、古泉は困ったように笑った。 「変なことを聞きますね。そうですね、言うまでもないと思いますよ。僕はあの冬にあなたへお伝えしたことで十分だと思っているのですが」 「……そういえばそうだったな」 目の前の扉が勢い良く開いた。おい、そろそろ金具が外れてもおかしくないぞ。 「古泉くん、みくるちゃんの着替えもう終わったわよ……ってキョン、あんた今来たの? 遅刻ね」 俺はちゃんと集合時刻の五分前に来たぞ。遅刻じゃない。 「言い訳無用! ……ま、今は別にいいけどね。それより優先されるべきはパーティに向けての準備よ。ほら、二人ともさっさと中に入る!」 俺は古泉が小さく肩をすくめるのを見届けると、溜め息をついて部室に入った。 あの後、ハルヒが居なくなった隙をみて朝比奈さんにも俺が体験したことを全て話した。 俺はとりあえず起きたことを耳に入れておこうと思っただけなのだが、朝比奈さんは自分が全く役に立てなかったと非常に申し訳なさそうにしていた。しかし記憶がなければどうもこうも出来るわけがないし、むしろ異世界での朝比奈さんは俺を励ましてくれたり団員じゃ無くなったはずの俺にもお茶を淹れてくれたりと、この上なくありがたい存在だった。 そのことを朝比奈さんに伝えると、「そうですか?」とはにかむような笑みを見せてくれて、俺としてはもはや天にも昇りたい思いだったね。 そしていよいよ七夕パーティ当日。 ハルヒも放課後を待ちきれないといった感じのようで、帰りのHRの終了を知らせるチャイムがなると同時に教室を飛び出して行った。やれやれ、こんな時間から鍋を食わなきゃならんのか。 喧騒に包まれる教室を眺めて、ふと思いついた。 「おい、谷口。それに国木田」 鞄を持って教室を出ようとしていた二人に声をかける。 「なんだいキョン、今日は部活じゃないの?」 「そうなんだが、実は今日、七夕パーティっつーもんをやる予定なんだ。どうせ暇だろ? お前らも来い」 今頃ハルヒが鍋の下ごしらえをしている頃だろう。 「七夕パーティ? 随分けったいなパーティをやるもんだな。一体何を祝ってるんだ?」 「まあ、織姫と彦星の再会かなんかだろ」 そのことについてはハルヒ本人も分かってない可能性があるかもしれんが。 それを聞いて、谷口が大きく肩をすくめて溜め息をついた。 「へっ、何が悲しくてお空の向こうにいる男女の再会なんか祝わなくちゃなんねーんだよ。しかも夏に鍋とか、季節外れも甚だしいだろ」 「いちいちそんなことを気にして、谷口は情けない男だね。僕は行くよ。だって、朝比奈さんに会えるんでしょ? しかも、メイド服のコスプレした。見たことがないわけじゃないけど、一度生で見てみたかったんだ」 ああ。今回はメイド服どころか完全新作の団長様特製衣装をまとった朝比奈さんに会えるだろうよ。 「じゃあ来るのは国木田だけだな? 多分準備を始めているだろうが、ただで参加させてやるから手伝いぐらいはしろよ」 「もちろん。そのくらい、お安い御用だよ」 「ちょ、おい待て! 俺も、俺も行くって!」 谷口が慌ててあとをついてくる。何だ谷口、さっきまではさらさら行く気がなかったのに、もう意見が変わっちまったのか。さもしい男だな。 「俺は何を言われたって構わない。朝比奈さんの生のコスプレ姿を拝めるのなら、真夏の鍋だって真冬のかき氷だって食ってやるさ! だからキョン、俺もパーティに参加させてもらうぞ!」 はいはい、分かったよ。しかし谷口、真夏よりも鍋よりもお前が一番暑苦しいぞ? 部室に着くと、ハルヒ以外の全員が揃っていた。 長テーブルの上には、紙コップにジュース、そしてさまざまな具材にぐつぐつと煮えたぎる鍋。部室は一昨日の頑張りのおかげで、チープではあるがそこそこパーティらしい雰囲気になっていた。 そこにいるのは古泉に長門、スペシャルゲストの鶴屋さん。そして…… 「あ、こんにちはキョンくん……と、えーっと、キョンくんのお友だち」 菜箸を持った、間違いなく本物の織姫さまがそこにいた。 上半身の衣装の作りは浴衣っぽい作りでありつつ、大きなリボンのついた帯より下はふわっとしたフレアのミニスカート。衣装の全てのパーツが朝比奈さんを全力で引き立てている。織姫のコスプレのはずなのに中国っぽさが微塵も感じられないのはもはやさしたる問題ではない。とても手作りには見えない完成度が恐ろしい。 「これ、どうかなあ。涼宮さんは可愛いわよって言ってくれたんですけど……」 いや、もう本当、もの凄く可愛らしいです。それ以外に俺の貧弱な語彙では形容の術がないくらいに。 今こそ、本当にハルヒが神様に思えてくるね。ハルヒは一体どこからその恐ろしいぐらいに多彩な才能を引き出してくるんだろうか。一度でいいからハルヒの頭の中を見てみたいものだ。 「本当? ふふ、ありがとうキョンくん」 朝比奈さんがふわりと微笑む。恐らく、この微笑だけでこの高校に通う男子生徒の九割以上が落ちてしまうだろう。事実、脇にいる二人が顔を赤くして朝比奈さんに見惚れている。 「やーやーキョンくん! ちょっち久しぶりだねえ!」 そうぶんぶんと手を振るのは鶴屋さん。いや、俺にとっては結構最近に会ったんですが。まあそれは置いておこう。 「いや、本当に可愛いよねえみくるは! 食べちゃいたいぐらいだよう!」 そう言って鶴屋さんが朝比奈さんを抱きしめて頬をぐりぐりしている。ああ、眼福だ。一生この画を脳内に焼き付けておきたい。 「できないことはない」 いつの間にか俺の隣に瞬間移動して言ったのは、さっきまで黙々と本を読んでいたはずの長門だった。 「……いや、遠慮しておくよ」 「そう?」 「じゃあ僕がお願いしましょうかねえ」 そう言っていつの間にか長門の隣にいたのは古泉。おい、ふざけんな。 「僕は割合まじめですよ。僕だって一介の男子高校生ですから」 爽やかに微笑む古泉をいっぺん殴ってやろうかという考えが頭をよぎった時、部室の扉が勢い良く開いた。 「おまたせー! みんな、ちゃんと揃ってるかしら!」 真夏の太陽ぐらい、いやそれより輝く笑顔がそこにあった。 「やーハルにゃん! 今回はお招きいただきありがとーっ!」 鶴屋さんがハルヒに負けないぐらいの笑顔で手を上げる。 「いやあ、それにしてもおっきな竹を持ってきたねー、よくここまで持ってこれたなあっ」 その鶴屋さんの台詞で俺はようやっと、持っている奴より背丈があるんじゃあないかと思えるような竹を、ハルヒが抱えていることに気付いた。……ああ、すっかり忘れていた。もう勘弁してくれ。 当然のごとく、長門に古泉はスルー、朝比奈さんはその大きさに驚いているだけ。ちくしょう、またか。またなのか。 「おい、そんなでっかい竹どっから調達してきたんだよ?」 谷口が素っ頓狂な声でそう言った。よし谷口、ナイスアシストだ。 ハルヒは腰に手を当ててふふんと自慢げに笑うと、 「実はこの竹、鶴屋さんちから貰ってきたの! だから見て、学校の裏の竹林にある竹なんかより断然立派でしょ?」 その言葉を聞いて、俺はほっと胸をなでおろした。良かった、ハルヒもだんだん常識が分かるようになってきたのか? いや、後半の台詞を聞くにまだ駄目か。 「って、あら? 谷口じゃないの。それに国木田。何? キョンが連れてきたの?」 「ああ。二人とも暇そうにしてたもんでな、せっかくだから連れてきた。問題ないだろ?」 ハルヒは竹を窓枠に立てかけつつ二人の顔を見比べるように凝視すると、 「ま、別にいいんじゃない? 材料もたっぷりあるしね。あんたがそんなに多くの人に一発芸を見せてあげたいっていうんなら」 その一言を聞いて俺は固まった。ああ、俺でさえすっかり忘れていたことを。 「なになに? キョンくん、またアレをやるのかいっ?」 その鶴屋さんの言葉に谷口と国木田が不思議そうな顔をする。ああ、やめてくれ。この二人を呼ぶんじゃ無かった、ちくしょう。 「何よ、なんも内容を考えてこなかったの? まあいいわ。あんたの一発芸は鍋を食べ終えた後の余興までとっておくから。 そんなことより、せっかく立派な竹を持ってきたんだから、まずやるべきは七夕よ!」 ハルヒがちょこまかと短冊二枚と筆ペンを配り歩く。 「じゃあ、片方は十六年後、もう片方は二十五年後に叶えて欲しい願い事を書きなさい! 書き終わったら、適当に笹につるしてちょうだい」 それを合図に、各々で適当に願い事を書くことになった。 俺は……まあ、去年と似たようなもんで良いか。適当に願望を書いてさっさと笹につるす。 「なあ、なんでこれ十六年後と二十五年後限定なんだ?」 「そりゃ、アルタイルが十六光年、ベガが二十五光年離れてるからじゃないの?」 「ああ、なるほど……しかし、片道でそれぞれ光の速さ分時間がかかるって計算なら、往復で三十二年後と五十年後にならねえか?」 谷口が書く内容に頭を悩ませながら言う。谷口、そこには触れないでおけ。 「ああ、そういえばキョン。さっき言ってた一発芸とかアレとか、何の話なの? もしかしてキョンが一発芸とかを見せてくれるわけ?」 国木田の言葉を俺は軽く無視する。 いいさ、古泉も言っていたじゃないか。今一番大事なのは目の前にあることを楽しむことだってな。俺も存分にそうさせてもらうよ。だから放っておいてくれ。 「よしっ、じゃあみんな短冊をつるし終わったわね? じゃあみんな紙コップを持って!」 二日前の古泉の言葉を思い出す。 確かに、またいつ天蓋領域、もしくはそれに似たような奴らがちょっかいを出してこないとは限らない。 だが、俺には切り札がある。俺はジョン・スミスだと言えば、世界の様相は一変するだろう。高度な情報生命体でさえかなわない、ハルヒの特殊な能力によってな。 ハルヒが軽く咳払いをして、言った。 「えーっと、じゃあ団長であるあたしから挨拶をさせてもらうわね」 しかし、今回はハルヒのジョンに関する記憶まで奪われちまった。それさえしてしまえば、鍵は俺の手から失われ、奴らの思うがままになっちまう。 だが、本当にそれだけで崩壊しちまうものなのだろうか? 「みなさん、SOS団主催の七夕パーティにお集まりいただきありがとうございます。今日は晴れ。十分な七夕日和といえます」 俺は思うんだ。きっと、もうハルヒにとってジョン・スミスなんて過去の人物はそれほど重要な人物じゃない。だって、一年前の七夕ではメランコリックにジョンの事を思い出していたのにもかかわらず、今目の前のハルヒはみんなでわいわいと七夕を楽しんでいる。 きっと、ハルヒにとって七夕はそれほど特別な日なんかじゃないんだ。だって、ここにはSOS団がいるのだから。 「気温も、夏に向けてどんどん上がってるし……って、そんなまどろっこしいのはいいわね。じゃ、さっさと飲み食いして盛り上がりましょ!」 ここにはハルヒに俺、長門、朝比奈さん、古泉がいる。そして、周囲にも頼もしい人がいる。 きっと、それで十分なんだ。 それさえあれば、世界は大いに盛り上がる。 なあ、ハルヒ。 「じゃあ、かんぱーい!」 お前もそう思うだろ? 終わり