約 574 件
https://w.atwiki.jp/tokuten/pages/47.html
■2/12発売(3タイトル) くのいちお姉さん静音のご奉仕任務~拙者の全ては若様のもの素敵な子種でお世継ぎを授けてください~ CD-ROM [Norn] http //norn-soft.com/ 1.995 http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1244882137/ じゅーしぃエイジ CD-ROM [コンプリーツ] http //www.complets.co.jp/ 8.0k http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1257568905/ 絶望師 初回限定版+逆襲3 特別パック [ANIM] ↓ 11.34k 絶望師 初回限定版 [ANIM] http //www.hs-crowd.co.jp/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1225500660/ ■2/19発売(4タイトル) ズブ濡れの義姉・香澄「私の水着にそんな汚いもの、染み込ませないで!」 [オーバードーズ] http //www.love-juice.jp/over-dose/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1244584253/ ソフマップ CD+テレカ メッセサンオー CD+テレカ メディオ CD+テレカ げっちゅ屋 CD+テレカ オフィシャル通販 CD+テレカ 戦極姫2 [unicorn-a / げーせん18] http //www.unicorn-a.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1224819406/ ソフマップ CD PARA-SOL [ROOT] http //www.orbit-soft.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1228622847/ リアル彼女 [ILLUSION] http //www.illusion.jp/ 9.66k http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1260687636/ オフィシャル通販 CD ぴゅあらっ! [しゃくなげ] http //www.syakunagesoft.jp/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1194275186/ ソフマップ CD+テレカ メッセサンオー CD+テレカ ※予約キャンペーン(CD) ■2/25発売(1タイトル) ひのまるっ 初回限定版 [WHEEL(ホイール)] http //wheel-soft.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1261151428/ ※予約キャンペーン(CD) ■2/26発売(21タイトル) 姉です。(Death)~姉死覚悟の「弟しぼり」な夏が来る!~ [アトリエかぐや Honky-Tonk Pumpkin] http //www.a-kaguya.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1261370099/ イチャずら [REAL] http //www.itazura.biz/ 4.41k http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1235302455/ おっぱいハート~彼女はケダモノ発情期ッ!?~ 初回限定らぶえろ究極版 [BISHOP] http //www.bishop.gr.jp/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1255878042/ お姫様は、ぱんてられお 初回版 [Hecate(ヘカテ)] http //hecate-pro.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1239990904/ かしましコミュニケーション [AXL(アクセル)] http //www.axl-soft.jp/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1259575744/ ソフマップ CD+ベッドシーツ+湯飲み メッセサンオー CD+テレカ げっちゅ屋 CD+テレカ Goodwill CD+テレカ ※予約キャンペーン(CD) 姦染4~the day after~ 初回版 [SPEED] http //www.sp-janis.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1190027684/ 恋刀乱麻~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~ [アーベルソフトウェア] http //www.abelsoftware-jp.com/main.html http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1254932780/ こいらぼ[KOI-LABO.] 初回限定版 [DIVA] http //diva-soft.com/ 催眠生活~校則だから仕方ない!?~ [C:drive.] http //cdrive-soft.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1206154618/ ソフマップ CD+テレカ メッセサンオー CD+テレカ げっちゅ屋 CD+テレカ 借金姉妹2 AfterStory with SoundTrack DVD-ROM+AUDIO-CD [Selen] http //www.selen.gr.jp/ 6.279k http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1234650694/ 小公女シャルロット「ご主人様の処女人形」 [ルネ] http //marigold.1000.tv/lune/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1244584253/ オフィシャル通販 CD+テレカ 絶対美少女改造クラブ [うらら] http //www.ulala-soft.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1191596377/ ソフマップ CD+テレカ 翼をください 初回限定版 [skysphere] http //skysphere.jp/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1258873436/ ふくびき!トライアングル [ブルーゲイル] http //www.bluegale.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1195954385/ ※予約キャンペーン(福引) 炎の孕ませおっぱい身体測定~幼なじみ女子校生身体測定で全員中出しパラダイス!~ [SQUEEZ] http //www.teck.co.jp/squeez/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1256428606/ オフィシャル通販 CD まじからっと☆れいでぃあんと 初回限定版 [Parasol] http //www.parasol-soft.com/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1259421115/ ソフマップ CD+ベッドシーツ メッセサンオー CD+ベッドシーツ げっちゅ屋 CD+テレカ メディオ CD+テレカ ※予約キャンペーン(CD+冊子) まじょ☆プリ~アナタの精液、ぜんぶ搾り取ってあげちゃう!~ [tritail] http //ninetail.tk/ http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1259983739/ ※予約キャンペーン(冊子) 右手が止まらない俺と幼馴染の姉妹 [WAFFLE] http //www.waffle1999.com/index.htm 8.19k http //qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1222544607/ 甘い刻 -SweetTime- [P-factory] http //www.panic-web.net/p-factory/ オフィシャル通販 CD+テレカ
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/329.html
13 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 投稿日:2009/08/02(日) 03 07 33 ID ??? 幸せモードの碇家はリアルキュリオス将軍とユイだwww http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1249126928/996 シル子 詩音と魅音は鉈ですか 19 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/08/02(日) 03 10 41 ID ??? 13 シル子 機装甲の武器が鉈とな! そうだね流石に槌とかだろうね 23 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/08/02(日) 03 12 25 ID ??? 19 ハイダル・アナンカが何か言いたそうに見ています。 24 名前: 【army 1786】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2009/08/02(日) 03 12 50 神 ID ??? 13 ケイレイたん シル子 うん、あのパンを加えた綾波のところの碇家が、まんま二人なわけで(w で、鉈というか、要領が良くて、努力しないでも、古人である事でそこそこのところに来れた二人なわけで、 その二人が自分達はおいてけぼりにされた上、かしこさ1の真とか、おもちゃにしていた雪歩に先に騎士叙任試験に 合格されて、ものっそぐれるだろうなあ、と。 で、シャル子に関しては、騎士として叙任させちゃうと、軍隊の論理に付き合わせることになるから、わいるどさんの 負担にしかならないだろうなあ、と、思って。かといって、受験させないわけにはいかないし、と。 25 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/08/02(日) 03 13 07 ID ??? 19 ハイダル・アナンガを駆ると申したか>鉈 27 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/08/02(日) 03 14 35 ID ??? 25 コレかしらん? ttp //img16.pixiv.net/img/turn-x/1381255.jpg 30 名前: 【army 1786】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2009/08/02(日) 03 15 04 神 ID ??? 19さん ああ、なるほど、そういう意味でしたか。ありがとうございます。 いえ、全く考えていないです。雪歩が、大円びを、戦斧です、と言い張って振り回すのは決定しているんですが。 あと、真が、とげとげバットを振り回すのと。で、そのうちトンファーキックを(www シル子 33 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 投稿日:2009/08/02(日) 03 17 11 ID ??? 24 シル子 ナタルンの毒牙にかかってくれといわんばかりのry 魔導関係で苦しむことにすればいいような気がします。 騎士としての力、判断力を伸ばすより、 中隊の平均的な魔導の能力に引き上げた上で、叙任試験を受けさせたほうがいい、と言う判断に行くんじゃないか、と 何しろ、任官したら、自動的に戦地に行くような立ち位置ですけど、 魔導に開眼しないかぎり、実戦には投入できないわけですもの。 ぴよちゃんも、ナタルンも、非魔導能力については認めつつ 魔導レベルでボコってやって「だから、今のあなたは騎士にできない」って 37 名前:名無し三等兵 投稿日:2009/08/02(日) 03 18 08 ID ??? 30 シル子 先生、マル子のキョン子化が加速しそうです。 いつも頭を抱えてるキョン子が頭に浮かんでもうね・・・ 55 名前: 【army 1786】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2009/08/02(日) 03 24 35 神 ID ??? 33 ケイレイたん シル子 ああ、なるほど、そっちの方向から攻める手がありましたね。ありがとうございます。 ちなみに、真は、東方四門のひとつ、シュネルマヌス一門の宗主の一人息子(藁)で、 魅音と詩音は、同じくカストレウス一門の宗主の孫娘達なのです。それが、騎士叙任試験を 落ちたなんて、それこそものっそいスキャンダルなわけで。 うん、上手い手が見つかりました、ありがとうございます。 ああ、雪歩は、中央の大貴族であるレスペデウス一門の宗主の一人娘で(ry 確かに近衛騎士団呼ばわりされても、仕方が無いなー(苦笑 64 名前: 【army 1786】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2009/08/02(日) 03 28 30 神 ID ??? 37さん シル子 うん。というか、キョンも頭を抱えているAAがデフォなわけで(w それに、901bnそのものが、武器振り回すこと前提にしていない部隊だし。 実は、強化人間化する前のクラウディアが、四人の中では一番弱い、という前提ですから。 魔導能力も、強化人間化されるまでは、一番へたっぴですし。まあ、ふたなりさんじゃなくて、女の子だからなんですけどね。 68 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. 投稿日:2009/08/02(日) 03 29 54 ID ??? 55 シル子 一人息子www でも、かしこさ1www っていうか可愛がられてきたんですねw 爺やとか、若様に稽古をつける指南役とかいてw 雪歩のほうは、逆に中央でコンプレックスを育てたんですかw っていうか、森の王はあくどいことをかんがえてますねw クラウディウス家門からは古人が出ていないということはryみたいなことをかんがえるんですがw 86 名前: 【army 1786】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 投稿日:2009/08/02(日) 03 37 29 神 ID ??? 68 ケイレイたん シル子 うん、父親は、一人息子ということで、ものっそ期待して、びしばし英才教育してきたんだけれど、 第二次性徴期を迎えたら、女の子系古人である事が判明して、でも意地はって男の子だー と(w で、雪歩は、次の一門宗主、という期待が重すぎて、折れちゃった子なんですね。なまじ中央に いるだけに、貴族社会の闇の部分とか、各種組合のえげつなさとか、色々と知ってしまっていて。 両親に可愛がられてきた事は、真と同じなんですが、でも、陰湿でえげつない貴族のやり方とか、 団交かましてくる組合とか、そういうのを見てきたから、対人恐怖症が出てしまって。繊細な子だから。 で、あくどい事って、なんざんしょ? いや、確かに次期宗主達を一箇所に集めて、ゆっくりねっぷり 染め上げていく気は満々ですけど。 ちなみに、クラウディウス一門については、多分エデところにリソースを集中しているんじゃまいか、と。
https://w.atwiki.jp/comedians/pages/1912.html
若月をお気に入りに追加 若月とは 若月の39%は愛で出来ています。若月の38%は玉露で出来ています。若月の12%は海水で出来ています。若月の11%はやましさで出来ています。 若月の報道 「笑っていられる由伸強い」 味方の珍プレーにも動じないオリ山本が「どえらい大物」(Full-Count) - Yahoo!ニュース - スポーツナビ 高円宮杯サッカープレミアリーグ2021プレーオフをPlayer!がリアルタイム速報! - PR TIMES 謎の魚引退のネタつかんでいた?ロッテ・レアードが極秘対談 爆笑トークを独占公開 - スポーツニッポン新聞社 若獅子賞に準決勝サヨナラ弾のHonda熊本・古寺ら3人選出 - スポーツニッポン新聞社 Honda熊本の新人4番・古寺宏輝 若獅子賞にも「打てなくて悔しい」 - スポーツニッポン新聞社 「info. BEAUTY&YOUTH」今年、日本上陸15周年を迎えたクリスピー・クリーム・ドーナツとコラボレーションTシャツ、スウェットなど全7アイテムを12月15日(水)より販売開始:時事ドットコム - 時事通信 幸“福原遥”が誘拐…!?《アンラッキーガール! 最終回あらすじ》 (2021年12月9日) - エキサイトニュース T―岡田は9500万円 オリックスのリーグ優勝に貢献(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス・若月は現状維持に「納得でした」由伸との黄金バッテリーに「やりがい」 - デイリースポーツ オリックス若月健矢 現状維持3800万円「大事な場面でマスクかぶれた」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 障がい者アートの祭典「パラリンアートカップ2021」応募140点の中から各賞受賞作を決定 - PR TIMES 日本S第6戦、連続失策でもぶれなかったオリックス・山本の精神力(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 広島・菊池涼 若ゴイ指南役に名乗り 新任・小窪コーチと一緒に巻き返しへ「数多く勝たないと」 - スポーツニッポン新聞社 “伝説の前育メンバー”田部井涼、飯島陸がいよいよプロへ「1年目から活躍しないと」(ゲキサカ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス紅林は年俸4倍!日本シリーズ戦士の年俸はどこまで上がる?(高校野球ドットコム) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 話聞かない、大浴場で爆音、1回で4食…19歳奇想天外伝説「紅林24時」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美と工藤遥のMBSヤングタウン 2021年12月06日 - YouTube – ラジオ番組更新情報 若月佑美、挫折経験を語る。「苦しさが半端じゃなかった」女優を志したきっかけとは(QJWeb クイック・ジャパン ウェブ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 湘南、名古屋FW山崎凌吾の獲得を目指す…パリ五輪世代FW若月大和の来季復帰にも動く(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【捕手採点】オリックス90点、ロッテ70点、楽天60点…パ・リーグ6球団「扇の要」の評価は?(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリ・ドラ3福永 開幕1軍&未来の正妻獲り誓う 「入るからには1年目から戦力になれるように」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリ山本由伸、日本シリーズ“コーチと握手”秘話 9回続投は「若月さんが…」 - マイナビニュース 進路に迷った福原遥がこの仕事を続けようと決めた理由「人を楽しませられることが嬉しい」(ぴあ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 佐々木希、秋元康企画・原作のラブコメドラマで主演決定 若月佑美らも出演<ユーチューバーに娘はやらん!> - モデルプレス 佐々木希主演、秋元康原作ラブコメ「ユーチューバーに娘はやらん!」放送(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山本由伸はどんな試合も楽しそうに投げた 恩師だけが知るオリックスナイン(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美、久しぶりの制服姿を披露 「全く違和感ない」「まだまだ現役」の声(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <“無敵のエース”の原点>オリックス山本由伸18歳が最後の《神戸の青濤館》に入寮して見た「鈴木一朗」のネームプレート(Number Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【内田雅也の追球】野球の美点詰まった日本一 屋外、天然芝……「野球」らしい激闘(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリ・由伸 志願の9回続投だった 若月の言葉に「“よっしゃいこう”って」 日本一逃すも最後まで快投 - スポニチアネックス Sponichi Annex 日本一のヤクルト主将・山田哲人「キャプテンとして何ができたのか自分ではちょっと分からない」(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『MBSヤングタウンNEXT』パーソナリティーにツートライブ&滝音&カベポスター(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【日本S】「息が白いんだわ」「むっちゃ寒そう」オリックス、神戸決戦前の円陣にファン注目(Full-Count) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【谷繁元信】3勝2敗も五分五分、カギ山田哲人がオリックスバッテリーに圧(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス・山本由伸―ヤクルト・高梨裕稔…スタメン発表(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス福田周平 執念のタイムリーで同点に追いつく(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ヤクルト先発は高梨 8番に宮本 オリックス・山本と激突【スタメン】(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福原遥、主演ドラマのクランクアップで涙… “お姉ちゃん”若月佑美&高梨臨と続編を期待(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【日本シリーズ】第4戦はヤクルト石川、オリックス山崎颯の投げ合い T-岡田が「5番・一塁」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 先発は石川と山﨑颯、連敗のオリはT-岡田と若月が復帰 日本S第4戦スタメン(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 里崎氏、燕・マクガフは「際どいところに投げきりました」(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【日本S】オリックス・モヤ、史上4人目のシリーズ初打席代打弾で同点!無双エース山本由伸の黒星を消す(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山本由伸の女房役・若月健矢が語る何よりもすごいと思うのは「イニング間、ベンチ裏で…」 - Sportiva オリックス、ヤクルトの出場資格者名簿を公示…ベンチ入りは40人の中から26人(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス山本&若月が最優秀バッテリー受賞 無双コンビ誕生の裏に指揮官の金言(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 里崎氏が語るオリックス・山本由伸の“攻略法”(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【山田久志】山本由伸、若月に迷いなし ピンチに選択した“2球”のカーブ - 評論家コラム - 野球コラム - ニッカンスポーツ 最多はどこ? 今季最もスタメンオーダーが入れ替わったチームは?(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <若月佑美>クリスマスコフレは「自分へのご褒美や、大切な人に」 「Oggi」掲載コスメを展示(毎日キレイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス 若月が好リードで山本完封に貢献 カーブ駆使で「速い系に偏らなかった」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース “まさか”の一撃で オリックス・若月健矢/下位打線で光った(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <若月佑美>「らせんの迷宮」で“すごく正義感が強い”製薬会社の研究員に 安田顕と“再共演”に喜び(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美、悩んだ時期を経て前進を実感 「演技の幅をもっともっと広げていきたい」 - リアルサウンド 若月佑美の“好きなジブリ作品”、1日3回×2週間続けたことも (2021年10月20日) - エキサイトニュース オリックス一挙4得点 紅林、若月、宗が適時打「とにかく打ててよかった」 - ニッカンスポーツ バファローズ・田嶋大樹投手・若月健矢選手・紅林弘太郎選手ヒーローインタビュー 10月19日 オリックス・バファローズ 対 東北楽天ゴールデンイーグルス - スポーツナビ「パーソル パ・リーグTV」 - スポーツナビ 【オリックス好き】その視線の先にあるもの~若月健矢~(J SPORTS) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美“香”、板垣瑞生“卓海”に別れを告げるシーンに反響「悲しい表情がよかった」 - テレビドガッチ オリックス・若月 プロ8年目で初のランニング本塁打!中嶋監督も奮闘を称賛 - スポーツニッポン新聞社 橋本環奈、若月佑美、清野菜名 『今日俺』“マブい”3ショット動画に反響(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 橋本環奈&清野菜名&若月佑美「動いてもマブい」3ショット「破壊力はんぱねー」の声(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美、懐かしのスケバン衣装でヤンキー座り 「美しい」「イケメン」と喝采(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 福原遥、若月佑美、高梨臨が困り顔 『アンラッキーガール!』ポスタービジュアル完成 - リアルサウンド 「かなり成長している」ネルシーニョ監督も将来性に太鼓判! 柏のパリ五輪世代FWにブレイクの予感(SOCCER DIGEST Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース チーム解散、倒産寸前、山梨移住を経て。23歳起業家が挑む「マーケットプレイス新サービス」でのリベンジ | キャリアハック - CAREER HACK 元乃木坂・若月佑美&元モー娘。工藤遥で「ヤンタン月曜日」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美「写真集」2位 プールやベッドで大胆なカットにも挑戦(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス・由伸「今後も支え合って何度も選んでいただけるように」月間最優秀バッテリー賞パ部門 - スポニチアネックス Sponichi Annex 若月佑美、武田真治から腹筋絶賛する写真集帯コメ「一緒に体操とかしたい」 - ニッカンスポーツ 『孤独のグルメ』若月佑美、“五郎”松重豊との2ショットに反響 “乃木坂ファンならでは”の感想も(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 元乃木坂若月佑美の写真集 武田真治から腹筋絶賛され「一緒に体操したい」 - ニッカンスポーツ 若月佑美「驚くほどすっぴん」“リアルな寝起き姿”披露(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【2回表】高めを一振り!! バファローズ・若月 先制の第4号2ランホームラン!! 2021/9/5 H-B - スポーツナビ「パーソル パ・リーグTV」 - スポーツナビ オリックス 「天敵」和田退治へ、若月が4号ラン「何とか先制できて良かった」 吉田正抹消の危機に一撃! - スポニチアネックス Sponichi Annex 若月佑美と高梨臨が“不運な女性”役で登場|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 若月佑美&高梨臨が“世界一不運な女性”に 『アンラッキーガール!』追加キャスト発表 - クランクイン! 若月佑美、肌見せルック&ブルーヘアでクールに決める <TGC2021A/W> - モデルプレス 赤穂民報|邉見公雄・市民病院名誉院長に「若月賞」 - 赤穂民報 若月佑美がダイナミックに焼肉を頬張る『焼肉きんぐ』新CMがスタート(エンタメNEXT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 若月佑美:一人のさみしさも「財産」 「真面目さ」肯定してくれた福田雄一監督 “現在地”語る - MANTANWEB 若月佑美、コンプレックス抱え“初の水着”に挑戦した理由「全部出して見てもらおうと思った」<2nd写真集「若月佑美写真集 アンド チョコレート」> - モデルプレス T-岡田、若月健矢、杉本裕太郎が一発を放つも......オリックスが横浜DeNAにサヨナラ負け【8/8試合結果】 - スポーツナビ 若月健矢の「左手の記憶」山本由伸の使いたくても使えないスライダー - プロ野球番記者コラム - 野球コラム - ニッカンスポーツ 『若月佑美写真集 アンド チョコレート』発売記念イベント 特典お渡し会&トークショー 9月11日(土)開催決定! 抽選で140名に、生・若様に会えるチャンスが!! - PR TIMES 若月佑美、美少年感あふれる姿でキメ顔 ファン「かっこよすぎ」 - クランクイン! ローザンヌ鈴木冬一が開幕戦フル出場…若月大和&川辺駿は欠場/スイス1部第1節 - SOCCER KING 「お前は2割2分の打者」 奮起したオリックスの努力家 - 朝日新聞デジタル 9月8日発売「若月佑美 2nd 写真集」 セクシー&クールなカバー写真を公開! - PR TIMES 【オリックス】若月健矢が岸打ち先制2号ソロ「颯一郎が頑張って投げていたし、勝ちをつけたい」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース オリックス若月健矢「よくわかんなかった」お久しぶり弾で単独首位返り咲き - ニッカンスポーツ バファローズ・田嶋投手・若月選手ヒーローインタビュー 6/30 B-M - スポーツナビ「パーソル パ・リーグTV」 - スポーツナビ 【誕生日の緊急速報!】若月佑美 2nd写真集 9月8日発売決定! 新しい魅力満載の撮り下ろし写真先行公開!! - PR TIMES 70年前からコロナ禍への伝言 若月俊一さんの台本発見 - 朝日新聞デジタル 日本ペイントHD、共同社長にウィー氏と若月氏 - 日本経済新聞 若月佑美『Oggi』で働く女性のメイク連載ONとOFFどちらの“若様”が好き? - PR TIMES 速水もこみち&若月佑美、ドラマ曲歌うshe9と交流「すごく助けられている」 - マイナビニュース 元乃木坂46の若月佑美 ヒット作に関われたのは貴重|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 速水もこみち×若月佑美『結婚できないにはワケがある。』ビジュアル公開 古川毅ら新キャストも - リアルサウンド 若月の一言で一変…オリックス漆原窮地の夢中な時間 - プロ野球番記者コラム - 野球コラム - ニッカンスポーツ 若月佑美:「新・ミナミの帝王」最新作でウエートレスに 初共演の千原ジュニアは「カッコいい」 - MANTANWEB 若月のウィキペディア 若月 Amazon.co.jp ウィジェット 若月の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 若月のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 若月 このページについて このページは若月のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される若月に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/yuina/pages/230.html
「こうなったら、もうヤケクソでいくよーーっ!!『フォーメーション・オメガ』っ!!」 「「「了解っ(ラジャ)!!」」」 それを合図にそれぞれ武器を構えるマグノリア、シルエラ、リリー。 そして、頭一つ高く飛び上がったセーは、いつになく真面目に詠唱を開始する。 「数多の世界を結び隔てる時空の歪よ、我は『門』にして『鍵』なる者なり、其は我に力を与え、我は其に新たな理を示さん!!」 それはいつもの悪戯魔法の詠唱とは違い、彼女の本気の詠唱。 「いくよ、連続ゲート殲滅陣・『フォーメーション・オメガ』っ!!!」 ギャァァアアアア!! グォォォ・・・!! 「な、何が起こっているんだ!!」 今度こそまともに戦えると思って剣を構えるヤクモの前方の海上で、死散する魔物の数々。 ある者は翼をもぎ取られ、ある者は胴を真っ二つにされて海に沈む。 「あれは、時空の裂け目!!? それもとてつもない数の!!?」 「あれはセーのジョブ『ゲートキーパー』の基本魔法、ただの空間ゲートよ。ただし、問題はその数・・・。」 ゲートの縁を直接相手に当てて次元ごと切り裂くのは基本戦術として、店長の言うように問題は数の多さ。 敵の魔物の形成する壁のいたる所に無数のゲートが出現している。 そして、ここからCG組の連携攻撃が開始される。 「一番手、マグノリア、いくぞーーっ!!」 目の前に開いていた1つのゲートに飛び込むマグノリア。 すると次の瞬間には敵陣に無数に形成されたゲートの一つから飛び出し・・・。 「はあぁぁぁああ!!」 敵の鳥獣型モンスターをライトセイバーの一撃で両断する。 グオォォォ!! すぐさま近くにいたガーゴイルが追撃をかけるも、マグノリアは対面のゲートを使ってさらにその背後。 「甘いっ!!」 背後から首を切り落とされたガーゴイルは海へボチャン。 「ゲートを駆使した連続空間移動を用いた乱撃とは、こちらのお嬢さん方も面白い戦い方をする!!」 「ようし、若様、私も行ってまいります!!」 「止めておいた方がいいと思うけど。」 店長の警告も聞かず、先ほどマグノリアが通った船上のゲートに剣を構えて突撃するヤクモ。 「うおおおおおおおおっ!!」 しかし、ゲートをくぐり、出た先は・・・。 「うおっ!! な!? なんとっ!!?」 ザッパーーン!! ゲートをくぐり、船のやや後方の空中で足をじたばたさせて数秒間滞空した後、海に落ちたヤクモ。 ロープを投げる門下生たち。 「あれは、刻々と変わるゲートの位置と転移先のパターンを練習で完全に覚えているマグノリアだからこそ出来る芸当。そう易々と真似できるものじゃないわ。」 「ははは・・・。」 店長の言葉に苦笑するクウヤ。 まあ、さっきのはそれプラス運も関係していそうだけど。 「うおおぉぉぉおおおお!!」 その後もますます勢いを増して敵を次々と切り落としていくマグノリア。 「なんというか・・・、無駄が多いわね。」 「まあ、無駄が多いのは確かね。」 どう考えたって使ってないゲートがあるだろうと、そこに注目する妖精二人。 「あれ、あっちでは何やってるのかな?」 ソールの指した方向では、シルエラちゃんがただひらすら矢を撃ち続けている。 「第二波、準備完了しました!!」 「分かったわ、じゃあ、マグノリアっ!! 戻すよっ!!!」 「え? もうかよ!!?」 シルエラちゃんの第二波の準備が整ったことで、強制的にマグノリアの軌道上にゲートを開いて船上へ帰還させるセー。 それに合わせて敵周辺のゲートが消えていき、次は敵の上空に巨大なゲートが出現。 「「いっけぇーーーーっ!!」」 セーとシルエラちゃんが叫ぶと、先ほどシルエラちゃんがひたすら矢を撃ち込んでいたゲートの転移先、 上空の巨大ゲートから大量の矢が降り注ぐ。 ズドドドドドドドッ!! 体中に矢の雨を受けて次々と海に落ちていく魔物たち。 「最後、リリーっ!!?」 「了解っ!!!」 すると、セーとリリーは同時に詠唱を開始する。 「『開花』の名を冠する汝、我に力を貸し与えたまえ、大気に宿りし風の精よ!! 天空を巡りし竜の怒りよ!!」 「数多の世界を結び隔てる時空の歪よ、我は『門』にして『鍵』なる者なり、其は我に力を与え、我は其に新たな理を示さん!!」 「我が呼びかけに答え、その力を解き放て!! 『ウインドアロー』っ!!」 「いでよっ!! 世界の楔、解き放てし奇跡!! 『ツインゲートXXX』っ!!!」 リリーの放った風の中級魔法、『ウインドアロー』は真っ直ぐ船の前方へ飛んでいく。 しかし、それはセーの開いたゲートに入り、次に出てきたのはその出口である2箇所のゲートから2本の『ウインドアロー』 が、それもすぐにゲートをくぐり、今度は4つのゲートから計4本の『ウインドアロー』が出現。 こうしてどんどん増えていくウインドアロー。 それは次第に魔物たちの作る巨大な肉の壁をまるごと包み込むように包囲しながら、とてつもない数にまで膨れ上がっていく。 「ぁ・・・、もう・・・ダメっ!!」 しかし、連続でのゲート魔法行使で限界に達したセーは、力を失い、甲板に倒れこむ。 バリーーーンッ!!! それを合図に、かなり広範囲に展開していた無数のゲートが一斉にガラスを割ったかのごとく砕け散る。 潜るべきゲートを失った無数のウインドアローは、増殖を止めて標的である敵集団に向かって飛んでいく。 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!! 複雑に、かつ規則正しく無数に重なり合ったウインドアローの渦巻く突風と空気の断層。 一瞬にして眼前の敵船との間の空間が白一色に染まる。 それはカマイタチをいくつも交差させてできる磨りガラスによる太陽光の乱反射だが、光の濃淡の差が全く無い。 そして、その光が晴れた時には、敵船『ブラックシップ』とこちらの船との間にもう敵は1匹も残っていなかった。 「こ、これは・・・、正に一撃殲滅級奥義・・・」 「失敗ね、セー・・・。」 「うぅ~・・・」 クウヤの言葉も無視して、セーに厳しい評価を下す店長。 セーは返す言葉もない。 「まあいいわ、神霊水、持ってきておいてあげたから、早くこれ飲んで回復しなさい。もうすぐ突入みたいよ。」 そう言うと、セーに水差しを渡す店長。 なんだかんだ言って、セーのことも考えてあげているらしい。 「すごかったねー、今の!!」 「一刻千金。発動から敵に当たるまでに時間かかりすぎよ。」 「うん、あと、術者にばかり負担が集中しすぎね。」 そして、ここにもまた厳しい評価を下す者たちがいるのであった。
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1045.html
廃墟跡 廃墟跡の入り口が開く… その先に映る姿… ブロンドの髪をなびかせた少年… 紬「はっ‥はっ‥」 澪「むぎ…?むぎ!!」 律「な、なに…」 ふらつく頭を起こし律も入り口を見つめる DQN2「はぁんお仲間かい、すぐに相手しちゃるけんそこで…」 傷ついた友人、泥まみれ汗まみれになった友人がむぎの目に映る むぎもまた…理性が吹き飛んだ… 紬「てめぇ…この落とし前つけてもらうぜ…」 普段のそれとは比べものにならない、むしろ真逆の剣幕 百合の話をする時以上にむぎの表情が燃え上がる 澪「むぎ…?」 律「や、やめろむぎ…」 止めに入ろうとする律 紬「りっちゃん…女の子が…顔に傷なんて…」 更にむぎの戦闘力が上がる 元々アンプを超軽々汗一つかかず運ぶこの少女 素質は十分にあったのだ DQN2もこのただならぬ殺気を感じ取る 達人同士にしかわからぬこの気配 DQN2「!!」 DQN2「武道家として…是非手合せ願いたい」 DQN2のなまりが消える 紬「ふん、只の屑では無いようね」 ……… …… … 紬「破ぁ!」 勝敗は一瞬であった 平沢家 リビングには全裸の唯と憂が鎮座していた 唯「はぁ…」 憂「お、お姉ちゃん元気出してよ…」 唯「うぅ…ごめん憂‥」 ~回想~ 唯「は、入った…入ったよ憂…」 憂「う、うん…お姉ちゃ…んっ…ぁっ…ん…ぁっ…」 唯「す、すごいよ憂…これ…って…うあ!」ズポっ 動きすぎた唯は勢い余ってソレが憂のアソコから抜けてしまった… また抜けた衝撃でイってしまっていた‥ 憂「またしようよお姉ちゃん、ねっ」 唯「うぅ…憂~!」 こうして平沢家の夜は更けていった 廃墟跡 紬「りっちゃん大丈夫!?今救急車を…」 律「平気平気、最初は顎に当たってふらついたけどさ」 律「ちょっと舌噛んだだけだし…こいつこう見えてそんな悪い奴じゃ…」 律は血反吐を吐き転がったDQN2を見つめた 澪「うわぁぁぁぁりつぅぅぅぅぅぅぅりつぅぅぅぅぅぅ」 律に泣きながらすがりつく澪 律「お、おい」 紬「ふふ、それじゃあ私お邪魔だから帰るわね」 律「え?あ、ちょっと…」 紬「大丈夫、この方達はすぐに病院に搬送してもらうわ」 紬「じゃあねっ」 律のお部屋 律「あいててててててて!」 部屋で澪に手当てを受ける律 幸い怪我は舌と口を少し切っただけであった 澪「おいあんまり騒ぐとおばさんが…」 律「わ、わかってるよ…」 律「……」 澪「……」 無言の空気が流れた 澪「なぁ」律「なぁ」 2人の言葉が重なる 律「な、なんだ?」 澪「り、律から言えよ」 律「はぁ?澪のが早かっただろ!なんだよ?」 澪「いーや律のが早かった!早く言えって!」 律「絶対言わねぇ!」 澪「じゃあ私も!」 こうして2人の夜は更けていった むぎちゃんのお部屋 斎藤「あの技の出来はどうでございましたか?お嬢さ…失礼、若様」 紬「いいわよ、お嬢様で」 斎藤「左様でございますか」 紬「やっぱり私、女の子のがいいな…」 斎藤「お嬢様…」 紬「あ、でもせっかくだしもっと色々教えてもらおうかしら!」 斎藤「ではこれ等いかがでしょう」 紬「これは何という技なの?」 斎藤「牙突」 こうして琴吹家の夜は更けていった ~1週間後~ 放課後音楽室 梓「文化祭まであと5日…」 律「だなぁ…」 紬「そうねぇ」 唯「う~ん」 澪「……」 さわ子「おいお茶」 この1週間、様々な方法で先輩達が元に戻る方法を試行錯誤しました しかし結果は得られず… 梓「先輩達真面目に考えてますか!?」 律「そうは言うがな梓」 唯「この身体生理が来ないし結構便利だよあずにゃん!」 梓「……」 唯「でもあずにゃんに抱きつけないのは辛いなぁ…」 徐々に擦り寄る唯 梓「べ、べつにいいですよ…」 唯「え?」 梓「そ、そんな事よりまだ試してない方法は無いんですか!」 紬「そうねぇ」 澪「あ…」 律「ん?」 皆「またお湯をぶっかける!?」 澪「う、うん」 紬「そういえば試してなかったわね…」 律「更に男っぽくなるんじゃねぇだろうな!?」 唯「りっちゃんもう十分男っぽいよ~」 律「うっせー!」 梓「でもお風呂じゃ反応しないんですよね?」 澪「前はこのティーポットのお湯を…」 梓「熱そう…」 律「まぁモノは試しだ」 お湯を準備するむぎ 構える唯 唯「いっくよー!」 律「お、おい冷ましたか?」 唯「平気平気~」 律「平気じゃねぇよ!」 澪「じゃ律、頼むな」 律「俺かよ!」 梓「すっかり男子ですね…」 紬「大丈夫りっちゃん、水もあるから~!」 律「……」 唯「いくよ~うわっ」ズルッ またも盛大に転ぶ唯 そしてポットは… 澪「えっ?あっちょっと!」 バシャん 澪に降り掛かるお湯 澪「あぁぁぁぁぁつうううううううううううういいいい!」 律「ダメか」 梓「はぁ…」 唯「ご、ごめん澪ちゃん~」 紬「澪ちゃんお水よ!」 むぎはバケツに組んだ冷水を澪に振り掛けた ぐしょぐしょになる澪 唯「濡ちゃん澪れ澪れだね~」 律「あっはははは」 梓「……ププッ」 紬「あらあら」 澪「おーまーえーらーぁ!」 澪「あ…」 唯「あっ!」 そこには現役女子高生秋山澪の姿があった 律「マジかよ!?」 紬「澪ちゃん!」 梓「み、澪先輩…」 何故か少しがっかりする梓 唯「澪ちゃんだーっ!」 澪「も、戻れた…」 律「おい次私だぞ!」 唯「えー私~!そしてあずにゃんにチューするのチューを~!」 そして全員元に戻る軽音部メンバー 唯「なんだかんだで楽しかったねこの1週間!」 律「疲れたよ‥なぁ澪」 澪「……」 律「澪?」 澪「え?あ、そうだな」 紬「不思議な体験だったわね」 梓「本当ですよ、文化祭間に合わなかったらどう…」 唯「私お茶入れてくるね!」 律「いやー久しぶりに家帰れるな澪!よかったなー」 澪「うん…」 梓「澪先輩急に元気なくなりましたね」 梓がむぎにヒソヒソと語り掛ける 紬「うふふ、それはきっと男りっちゃんに二度と」 唯「皆おまたせ~!うわっ」ズルッ デジャヴとはご存じだろうか 唯「うわっ」 足を滑らせその場に勢い良く転げる唯 ティーポットは宙を舞い、蓋が外れ、皆の頭上に降り注いだ 律「うわっちー!」 澪「ああっつぅぅぅぅ」 紬「もう唯ちゃんったら、ウフフ」 唯「あっつーいー!!!!」 律「何やってんだよ唯!」 唯「えへへ…ごめん~」 澪「おぉあつ…まったく…」 紬「皆、大丈夫?」 紬のみあっけらかんとしていたが、他の3人はその熱さに悲鳴をあげた と、同時に何か違和感に気付く… 唯「みんながお湯をかぶって男の子になっちゃった!」 唯「私達の正体ってどっち?」 澪「り、りつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」 続く? 戻る 続きへ
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/491.html
シャルルの道 2 「ほう、それで西はどうだったかね?」 老人は、先ほどからシャルルの腕に取り縋るようにして離れない。その上、次から次へと自分の酒のみを注文する。 あまり性質の良くない客であるらしい。 店の親父は、つきあうなと目配せする。だがシャルルは笑って杯を傾け、このじいちゃんに、もう一杯、くれてやってくれ、と頼みなおす。 注文とあれば仕方ない。嫌そうな顔をしながらも、親父は酒を注いで、老人の前に、どん、と置く。 老人は、わるいねえ、などと口ばかり礼を言いながら、目は杯に釘付けだ。酒焼けした頬に笑みを浮かべて、両手を揉みあわせて、それから手をともに使って、杯をぐーっとあおる。 こんな爺さんがいるということは、まだアシカガ庄はさし迫った危険は訪れていないのだろう。宿というより、酒場のここも、のんびりした空気が漂っている。庄にただ一軒の酒場だ。シャルルのような外の者が足を止める場所というより、庄の中のものが憩うところなのだ。 「で、どうだい。この辺は?」 酒の老人は、もう、シャルルのことなど眼中に無いらしい。杯の残りを気にしながら、けれど傾けることを止められもしない。 酒場の主人は、そんな老人に苦笑いしながら、変わって応える。 「いくさから、さっぱりだね。天気が良いのが救いだな」 「さっぱりというと、もう人も、物も、入って来ないか」 「出ても行かんね」 「なんだ、この庄にも売り物はあるのか」 ふん、と酒場の親父は鼻を鳴らす。 「あるに決まってるだろうが。森を切り開いて、畑、作ってるんだ」 「いやいや、済まない」 シャルルは笑って杯を上げてみせる。 「この庄は、街道に出るか、それともクライン領に出るかだろう?そうでなければ、逆を行って、帝國の方へ行くか」 ふん、と親父はさらに不機嫌になる。 「あっちは森を三日も進んでやっと、国境だ。それに、何が悲しくて帝國の奴らに、庄の物を売ってやらなきゃならん」 「まったくだ」 シャルルは笑って杯を傾けた。 「クライン様のところが買ってくれないと、庄の物はどこにも売れないってわけか」 「それもこれも、帝國の所為さ!」 親父は、さも忌々しげにうなり、不機嫌に腕を組む。 シャルルは続ける。 「盗賊が出るって話だが?」 「街道には出とるらしいな。そっちはお前さんのほうが詳しいんじゃないか?」 「ああ」 シャルルはうなずく。 「出るなんてものじゃない。川のこっちはまだ静かだが、川向こうは群れ成して徊わっている。危なくて街道を歩けない」 「そんなにひどいのか?」 「ひどいね。西へ帰りたいんだが、危なくて川を渡る気にもなれない。隊商がいればと思って、クライン様に留まったんだが、そんなものもありゃしない」 「そこまでひどかったのか」 「ああ。クライン様はそうとう張り詰めていたよ。見せしめの吊るし首を、道際にさらすくらいだ」 「ああ、聞いた」 後ろから声がする。振り返ると、鍛冶屋らしい肩の盛り上がった髭面が、小卓から振り向いて言うのだ。小卓の向かいに座っている若い男は、話にも興味なさ気に、ひたすら煮物を食べている。 「ひでえと思ったが、なんでもクライン様の西側では、野伏どもがうろうろし始めたららしいぞ」 「こっちにも、来るのか?」 「さあ」 酒場親父の問いに、鍛冶屋は太い首をひねってみせる。 「クライン様のところには、方々いらっしゃるから、そうそうのさばらせやしないだろう」 「ほう」 シャルルは問うた。 「アシカガ様はどうされるのかね?」 「アシカガ様には、ほれ、機装甲が二機もある。そう簡単にはさせんだろう」 「アシカガの若様は、使い手だと聞いたが」 「そらそうよ」 鍛冶屋がうなずく。 「前の戦で、そうとう追い散らしたらしいぞ。王様からお褒め賜ったそうだ」 「そりゃ、安心だな」 「だがなあ、一機が傷を負ってな……」 言いかけて、鍛冶屋は口をつぐんだ。 シャルルは、気づかなかった振りをして、言葉を継いだ。 「おおいくさだったらしいな。なんでも、帝國の連中を打ち破ったのは、百年ぶりとか?」 「百年かどうかは知らんがな」 酒場親父が答える。 「外に出てこずに、中で殺しあっていればいいんだ」 「まったくだ」 「で、あんたはどうなさるんだい?」 「西へ戻りたいんだが、一人じゃどうにも危ない。なんとかならないものかね」 「オプーナ様へは行って見たかね?」 「いや、神殿を頼りにした人並みと一緒にクライン様へと行ったからな。だが、厳しかったぞ。ただの逃げ者は容易に中には入れてくれなかった。俺は、商神様の裏書があったからな」 「それじゃあ、オプーナ様に行っても、入れてはくれぬかもしれんなあ」 シャルルは、ゆっくりと言った。 「アシカガ様から、ご紹介なんてのはいただけないものかね」 「ふむん」 鍛冶屋が唸る。 「オラナイヤ様なら、事情によっちゃ、お助けしてくださるかもしれないな」 「オラナイヤ様というと、兄様か」 「ご兄弟そろって、戦功を上げられたんだが、郎党衆もずいぶん、失われてなあ」 「まあ、大いくさだったからなあ」 酒場親父の言葉にうなずいて、シャルルは静かに杯を置いた。 「そりゃあ、危ないな。少し御注進に行ってくるか」 「それは良いかもしれんな。何しろ、街道から離れたこの庄では、外のことはよくわからん」 「それじゃあ、明日にでも行ってみるか」 それから、いたずらっぽく笑って、シャルルは酒場親父を見、それから鍛冶屋へ振り返った。 「余所者だが、吊るし首にまではされないよな?」 鍛冶屋は言葉を失い、酒場親父を見る。酒場親父は堰を切ったように笑い始めた。続いて鍛冶屋が笑い出し、鍛冶屋の向かいで料理を一心に掻き込んでいた若いのが、不思議そうに顔を上げる。 「それで、西の方はどうだったかね?」 不意に、老人が顔を上げて言い出し、鍛冶屋と酒場親父は、さらに笑うのだった。 「じいさん、そうやって酒をたかるのは止めにするんだ」 「若いの、俺がオラナイヤ様に一言、いっといてやろう」 酒場親父に続いて、鍛冶屋が言う。 「オラナイヤ様も、外の様子は知っておかねばならんだろうからな」 「そいつはありがたい」 シャルルは、杯を上げて見せ、そして皆に一杯ずつ、振舞うよう、親父に告げた。 もちろん、一番喜んだのは、老人だった。
https://w.atwiki.jp/risouotome/pages/60.html
422 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 10 25.40 ID ??? 会社の一般人がジョッキー萌えして競馬場連れてってーとか言ってきたんで ひょっとしたら需要があるのかもしれない競馬乙女ゲーを妄想してみた 本文長えと怒られたので細めに分割します 主人公はごく普通の女子大生 ギャンブル好きというワケではなく単純に馬萌え若干ミーハー寄り 幼い頃、家族旅行で行った北海道の牧場で迷子になり暗い森の中で出会った角のある白い馬()と 触れ合って以来なぜか馬の考えていることがなんとなくわかるようになった主人公 距離が近ければ近いほどはっきりわかるので触りながら聞くのが最良 その能力に最初に気づいた通りすがりの競馬記者とのやりとりを経て業界内の人たちとの接点が生まれる 攻略対象は騎手・馬主・厩舎関係者の各グループから2人ずつ 423 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 14 54.59 ID ??? 続き てっぺん目指してる野心家若手ジョッキー オレ様/真摯/閉塞した縦社会に風穴を開けたい しがらみや独特な慣習が多い競馬界に一切のコネやツテを持たずに飛び込んだ異色の存在 家族を食わせるためにジョッキーの道を選んだのでハングリー精神旺盛 自分が上に行くために主人公の能力を利用したいそしてそれを隠さないため 惚れた後は『欲しいのはお前の能力だけ』というイメージを払拭するのに必死になる ほややん系二世ジョッキー 人当たりがやわらかい/お酒と女の子大好き/『普通』というものに憧れている 実家はもちろん親戚筋に至るまで皆競馬関係者という競馬サークル内の若様 年に2,3回とんでもない大穴を開けるので勝利数の割にインパクトが強い 女がらみの噂が絶えないのでタラシ系かと思いきや√に入るとスキスキダイスキな感じで ひたすら柔らかーく押して押して押しまくってきます気づくと逃げ道塞がれてるタイプ 424 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 18 14.01 ID ??? 続き 好きの一念岩をも通しちゃった新米馬主 ぱっと見ただのリーマン/いわゆる『競馬はロマン』派/データにものすごく強い とにかく馬が好きで好きで馬主になりたくて会社興して成功させたという本末転倒な若手実業家 仕事では大変なやり手だが週末に観覧席ではしゃぐ姿は運動会で我が子の走りを見守る若いパパそのもの 自分の所有馬はすべて愛称+ちゃん付けで呼ぶので古参馬主からは生温かい目で見られている √に入らない限り主人公はこっちの状態の彼しか知らないためギャップがすごい 理想を追い続けるオーナーブリーダー 浮世離れさん/頑固な部分多々あり/一度懐に入れたものには信じられないほど優しい 三代続く名門牧場のオーナーで彼の代から馬主資格を持つようになった 『綺麗なもの』『清らかなもの』を好むので欲得にまみれた一部の馬主を心から軽蔑している 自分の牧場に帰ってきた繁殖牝馬と種牡馬の組み合わせからダービー馬を送り出す事が夢 基本的に北海道の牧場にいるため、彼と出会う難易度は高い 425 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 21 42.73 ID ??? 続き 諦観に囚われた調教助手 そっけない/性格が男前/『諦める』ことに対するトラウマ 父親の厩舎に所属する腕のいい調教助手で何年か後には調教師になる事が決まっている どんな荒馬も乗りこなしてしまう腕前だが何故か牝馬にはもれなく嫌われる というか怖がられる事に若干凹んでいる 身長体重が規定を超えてしまったために騎手の道を断念した過去を持つ 心優しい厩務員 常に笑顔/馬に愛されるひと/一般常識にはとことん疎い クラシック三冠がかかる馬の担当厩務員で、過去にも牝馬三冠を達成した馬の担当だった レース前に放馬して暴走中の馬ですら彼がゆったり名前を呼ぶと戻ってきたという伝説の持ち主 腹黒とか二面性といった要素皆無の本当にいいひとですが人より馬優先なのでデートなどまずできません 馬を介してのみ心が繋げられるという状況を厭わない、同じくらい馬好きな心の広い方向け あ、あと会話ウインドウはひらがなばっかりです 426 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 24 56.18 ID ??? 続き サポートキャラとして 競馬記者 主人公の能力を一番最初に見出した中堅競馬新聞社のぐーたら社員 3週だけ、という約束で泣き落とし主人公を記者見習いに仕立て上げて縦横無尽に駆け回り 集めた情報を元に予想を立てたおかげで的中連発これによりクビの危機を回避した こんな経緯なので本来主人公に頭があがらないはずだが本人は 競馬関係者とお知り合いになれたんだから立派なギブアンドテイクと思っている 約束期間終了後も時々現れては馬情報クレクレ人情報ヤルヤルのG Tを貫いてくる憎めないオッサン 超新星ジョッキー 攻略対象の二世ジョッキーのいとこで去年の新人王 天才肌で近い将来リーディング争いに加わるだろうと目されている 実は彼も主人公ほどはっきりした形ではないが馬の気持ちがなんとなくわかる という能力の持ち主なので仲間意識を持っていろいろ協力してくれる 明るく茶目っ気のある性格で人気者だが実は既婚者 騎手・厩舎関係の突っ込んだ情報をくれるがもれなく嫁さんのノロケ話がついてくる 427 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 09 29 23.27 ID ??? 続きこれで最後 馬の気持ちを汲み取るという能力を使って様々な場面で適切な助言をいれることで馬の故障を回避したり G1レースで勝てる馬を見出したりといった利益を生じさせて攻略対象との信頼関係を築いていきます ただ、あちらの利益はこちらの不利益といった状況になりやすいのもこの業界 大レースなどでどちらに与するのか迫られるVSシチュエーション多数あり システムはウイポばりの数値がっちがちゲーでもノベルゲーでもどっちにでも転がせると思うが あえて前者でやってみたい 能力に上限数値があって必要のないところでホイホイ使ってると目減りする→いざという時に読み取るための数値に 満たない→助言不能→好感度下がる(レースによってはBAD直行)とか大レースの時は好感度上昇率が跳ね上がるとか 最初はどうしても利益供与の存在として接近していくため攻略対象がいざ恋心を抱いても主人公に なかなか信じてもらえないという状況をそれぞれがどうやって払拭していくのかという過程を見たい 428 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 17 00 39.37 ID ??? 422-427 馬は!?隠しキャラで馬は攻略できませんか! 429 :名無しって呼んでいいか?:2011/10/02(日) 18 17 55.87 ID ??? 428 何故隠しで馬√あることを察したしw フルコンプすると隠し√伝説の10冠馬に気に入られてお世話の一切を任されるシナリオが開きます 気が向いた時には昔のレースの話を聞かせてくれたり時には背に乗せて風になってくれたりします ED付近で人間化するなんてぬるいクラスチェンジは一切起こりません 皇帝とか帝王とかSS様とかいう単語に反応できる上級者向け
https://w.atwiki.jp/aohitolov3/pages/151.html
special past episode 1 ◆『風魔血風録・紅左眼』◆ 「…お尋ねします」 岩牢――左目に眼帯をした少年は、格子越しに、枷をはめられ、壁に繋がれた傷だらけの青年に語りかけた。 「あなたの名を、お教え下さい」 しかし、青年は目をつむり、下を向いたまま返事をすることはなく―― 少年はギュッと拳を握ると、今一度尋ねる。 「あなたはいずれの国から参ったのですか?」 やはり、青年に反応はない――。 「…やはり、私が子供だからお答え頂けないのでしょうか… しかし、仕方がないのです。なぜか、あなたの言葉を理解できるのは私だけなのですから…」 その青年は、東方の島国・朱夏の宰相、五大老が一家・月如家の敷地にどこからともなく現れ、 手ひどい傷を負い倒れていたところを捕縛されたのであった。 少年はクッと息を飲みこみ、思い切った風に背筋を正して告げた。 「処置はしたものの、あなたの傷は深い。このままでは… それに、この朱夏の刑部たる月如の地に、謂われなく踏み入った者が生きて帰ることは叶いません。 このままだと、あなたは七日後に処刑されます。 話して頂ければあるいは… どうか話しては頂けないでしょうか?」 しかし、青年は黙し、目をつむるばかり。 「それと…あの時、あなたは私を見て『良かった』、と――あれは、どういう意味なのですか?」 「…………」 ふと、下を向く青年の長い前髪が揺れたような気がしたが、やはりその口が開かれる事はなかった。 少年は、更に辛抱強く問いかけたが、青年は石の様な沈黙で答えるのみだった。 「――刻限でございます」 日暮れとなり、牢の外で待っていた牢番が、その日の尋問の終わりを告げに来る。 すると青年は、首をもたげ、牢番に鋭い眼差しを向ける。牢番は一瞬ビクリとたじろぎ、少年に告げた。 「…若様、お戻りを」 「そうですか… また…明日来ます」 青年は、肩を小さくして去る少年と牢番の背中を、冷たい瞳で見つめていた。 少年が去り、明かりが消えた岩牢に濃い闇が落ちる。 ふと、闇に青白い炎が灯ったかと思うと、その光は次第に大きくなり、人の形となっていく―― 光が、口をきいた。 ――意地の悪い奴じゃ 少しは答えてやってもよかろうに。 「去れ」 青年の、低く凛と澄んだ声が岩牢に響く。 「――化け狐」 ――ホホ、云うわ。この国では殿の寵愛賜りし『桜花御前』の名で通っておるのじゃがの。 そう邪険にするな。おった時は違えど、同じ世界より来たよしみじゃろうに。 「知らんな。それに、あんたやここの奴らが俺の敵と繋がってないとも言い切れん」 いつの間にやら、美しい女の姿を現していた光は、桜色の袖を振りつつ笑う。 ――ホホホ、敵…な。その“呪い”にも似た胸の傷、余程の手練れであったのじゃろうな。 何度も言うたが、どれだけ意志が強かろうが所詮そなたは人、あの童の申す通りじゃ。 そのままでは、死ぬぞ? 青年は返事をすることはなかったが、その目は――ここで死ぬつもりはない――そう語っていた。 ――勇ましい事よ。しかしあの童、確かに“それ”のようじゃ。 数奇よの… “あの事”、とくと、思案するが良いて。 女はそう言って、燐光を残し闇へと消え去った。 翌日、少年は再び牢の前に坐し、青年に語りかけていた。しかし、青年は変わらず黙したまま。 一体どうすれば――少年もまた黙してしまう。 重く落ちる静寂――暫くして、少年がポツリと言った。 「やはり、人様のことをお尋ねするのに、自分をことを話さないのは虫の良い話ですね… よろしければ、私の話を聞いていただけますか?」 青年は返事をしなかったが、少年は構わず続けた。 「私は、黒羽丸と申します。私は――でくのぼう、なのだそうです」 少年は、訥々と自身の生い立ちを話し始めた。 武家の名家に生まれたものの、生来の気質故か、剣が苦手であること。 左眼に、この国では不吉とされる凶兆を持って生まれたが為に、左の眼を封じられていること――。 剣も使えず凶兆まで持つ、故に父より役立たずのでくのぼうと呼ばれ、 そんな自分を生んでしまった母は何かと叱責を受け、辛い思いをさせてしまっていること――。 「此度のお役目は そんな私が初めて頂けたもの… ですから私はお家の為、この使命だけは命に代えても果たしたいと――」 そう俯き加減で淡々と語る少年の目は昏く、どこか別の場所を見ているようで―― ふと、少年の声が流れるばかりであった岩牢の空気が、ピリリとはじけた。 「――餓鬼が、命を語るな」 顔を上げる少年――見ると、青年は相変わらず下を向いたままであったが、 垂れた前髪に隠れた瞳はしかと少年を見つめていた。 「家の為… 役目の為… 命は、そんなものの為にあるんじゃない」 突然の青年の言葉に、少年はキョトンとしていたが、すぐに愛らしい笑顔を浮かべた。 「やっと、口をきいてくれましたね」 その後も少年は熱心に語り続けたが、結局その日は、それ以上青年が口を開く事はなかった。 日が暮れ、迎えの牢番が来ると、少年は格子越しに食事を差し出した。 「あなたは…優しい方なのですね。今日はこれにて下がります。 できればお食事をお取りください。…お体に障りますから」 そう言って去る少年の背中は、なんだか少しだけはずんで見えた。 翌日、食事がひと齧りだけ減っていた。 それを見た少年は喜び、更に様々なことを青年に語った。 厳しい父のこと、優しい母のこと、自分の好きなとっておきの風景のこと―― 青年が時折、微かに見せる小さな反応を楽しみつつ、自分の思い出を確かめ、噛みしめるかのように――。 少年が話し、青年が聞く、そこに言葉のやりとりはなかったが、 不思議とそれが自然な事である様な、そんな時間が過ぎていった。 そんな二人のやり取りは、翌日も、その次の日も続いたが、 最後には決まって夢から覚めたように少年の目に昏い影が落ち、少年は俯いて岩牢を後にするのだった。 六日目、少年はいつものように語り続けていたが、 その熱を持った言葉の裏には、焦りのようなものが見え隠れしていた。 突然、そんな少年の言葉を、青年が制した。 「…もういい、お前の言葉は全てまやかしだ――言え、お前はどうしたい」 虚をつかれた少年は、目を見開き、下をむいて黙りこむ。 そのまま、どれ程経ったか――長い沈黙の後、少年は拳を強く握りしめて言った。 あなたの――お命を頂きたい、と。 「――申し訳ございません。 私は父より、あなたから情報を引出した後、私の手で…斬り捨てるよう命を受けております」 黙して少年を見つめる青年――。 「私の家は刑部と共に 国敵を闇に葬る暗部でもあるのです。 これは私への罰であり、私に人を殺められるのかを試す、最後の試験――」 鋭く刺さる青年の視線――震える少年の拳――。 「先月――母が自害いたしました」 少年の封じられていない方の瞳に、昏い影がおちる。 「きっと、いつまでたってもお家の役に立つことのできない私に絶望されたのでしょうね… そして、あなたが現れた…」 「母の事で、落胆と共にお怒りになられていた父上は、 私にこれ以上生きる価値があるか試すことを思いつかれたのです―― 期限は七日… その間にあなたの命を奪えなければ――私の命が絶たれることとなっております」 青年は、黙って少年の言葉を聞き続ける。 「月如は主家を護る為にあり――人を殺める覚悟を持たぬ者に―― 使命を果たせぬ者に、この家で生きる価値はありません。 父は厳しい方です… このお役目を終えても私がお許し頂けるかはわかりませんが、 母の無念を晴らすためにも、私はこのお役目を全うしたいと思っておりました――」 少年はそう言うと―― 「しかし、困りました。やはり私は、あなたの命を奪いたくないのです」 ――にこりと笑った。 「あなたは、きっと優しい方です。 私のようなでくのぼうが生きるため、あなたが命を落とす…そんなことが――」 「――くだらんな」 青年の冷たい声が、それ以上の少年の言葉を制した。 「前にも言った。家の為、役目の為――そんなものは本当の“使命”ではない」 「しかし…」 「…昔、お前のように家に命を捧げた者がいた。だが、その命が散っても何も残りはしなかった―― 格好などどうでもいい、何の為でもない、自分の命の使い道は自分で決めろ」 青年が顔を上げる。 「――もう一度聞く、お前はどうしたい」 目を見開き地面を見つめる少年。少年を射る青年の瞳。 少年は両の拳を地面に叩きつけ、顔をくしゃくしゃに歪ませて叫んだ。 「私は――私は、生きたいです…! でくのぼうのまま 終わりたくない…!!」 岩牢に響き渡る少年の嗚咽――。 「お前がそう望んだのなら、それがお前の使命だ」 蝋燭の明かりが作り出す影に阻まれ、青年の表情は見えない。 しかし、その言葉には、僅かながら、笑顔が見えた気がした。 その日の刻限、牢番に連れられて去る少年に、青年が告げた。 「明日の刻限、それまでに心を決めろ。…俺も、このまま死ぬつもりはないがな」 そう話す青年の眼は穏やかだった。 そして、振り向いた少年は、赤く腫らした目を真っ直ぐ青年に向け、コクリとうなずいた。 岩牢に闇が落ち、ふわりと狐火が灯る。 ――ホホホ、いよいよじゃな。どうじゃ、心は決まったか? 「あぁ、一撃を穿つ力は残してある」 最後の日、少年と青年は一言も口をきかぬまま過ごした。そして刻限近く、青年が口を開く。 「…決めたのか?」 「はい」 少年は、青年を真っ直ぐに見つめ、 「私は 生きることにしました」 そう言った。そして、牢番を呼びつけた少年は、牢を開け、青年の枷に、手をかける。 「しかし、あなたにも生きていただくことにしました。 私は未熟者故、これが正しいことなのかは分かりませんが、あなたの言葉を聞いて思ったのです―― どうせ命を懸けるなら、父上にあなたの酌量を掛け合ってみようと」 少年は、照れたような笑顔を浮かべ青年に言った。 「――最後に、お名前をお聞かせ下さいませんか?」 「…俺の名は、死ぬ者と、主となる者にしか教えられん」 そうですか――そう言って、少年は少し寂しそうに笑った。 「牢番、枷の鍵を」 少年の呼びかけに、牢番が無言で格子を潜り、少年の側に立つ。 しかし、その手に握られていたものは、鍵ではなく、薄ら光る白刃――。 「……何を…」 「若様… 残念でございます。その選択はお館様がお望みの道ではございません―― 全ては月如の為、お恨みなさいますな」 少年に振り下ろされる斬刃――鈍い残響――飛び散る赤沫――。 「やっとか――いい加減、その小汚い殺気には嫌気が差していたところだ」 刃を受けたのは青年の枷――しかしその凶刃は、枷を砕き、袈裟切りに青年の胴を切り裂いていた。 少年は絶句し、急ぎ青年を支える。 「心配するな。“呪い”で動かん体だが、一撃を穿つ力は残しておいた」 言葉と共に巻き起こる一陣の風――いったい何が… 理解する事もなく静かに落ちる牢番の首。 ドゥッと倒れこむ青年――その手には、いつの間に奪い取ったのか、牢番の刀。 少年は、青年に駆け寄り、その身を助け起こす。 「なぜ…!?」 「前に話した者… お前は“あいつ”を思い出させる……あの日、初めてお前を見た時も――」 青年は、息荒く続ける。 「お前は自分の意志で生きたいと言った――だから、俺はお前を助けた。 あいつは…助けてやれなかったからな…」 青年の体が、徐々に冷たくなっていく。 「…お前は本物の“使命”を選んだ――俺は…そう思う」 岩牢の異変を察し集まる武士達。しかし少年は目もくれず、涙を浮かべ青年に語りかける。 「私に…命の使い方を説いたあなたが、ここで死ぬというのですか…?」 青年の口元が、微かに笑ったように見えた。 「……言ったはずだ。死ぬつもりはない……俺には果たさなければならない事がある。 だから、俺の命を…ここで使うことにした――少し遠い、耳をかせ…」 頭を傾ける少年に青年は何かを告げ、少年は決意の表情で頷く。 青年は、そっと少年の眼帯に手をかけ、それをずらすと、現れた左の紅と右の青灰―― 両方の瞳を見つめて言った。 「お前には、俺の弟に似て主の器量があるようだ。お前を主と認めよう。オレの名は――」 岩牢を埋め尽くす紅い光――目を覆う武士達――気を失う少年――。 光が収まると、残光の中に、凛と刀を手にした青年が立っていた――その体には傷一つなく――。 青年を囲む武士たちが、次々と刀を抜き構える。 「言葉は通じんようだが、死すべき者には名乗ろうか――十三代目、風魔小太郎…参る」 数刻後、赤く染まった岩牢に、少年と、その傍にかしずく青年の姿があった。 ふと、そのそばに蒼い燐光が灯る。 ――ホホ、派手にやったの。やはり、人をやめたか。 「…あぁ、あんたの言った事――本当だったようだな」 ――無礼な、当然じゃ。その童の母の、命を駆けての願いじゃ、無下にするのも寝覚めが悪かろう? そういってホホホと女が笑う。 ――さて、その童の身は妾が引受けよう。 そやつの紅き力には覚えがある…おそらく、その『持ち主』にもな――あやつには借りがあるでの。 「…どうするつもりだ?」 ――そうよな…その力、この世界では、まだ人の目に触れさせるのは危険じゃ。 この国の姫同様、人目の届かぬ地下にでも隠そうかの。 …しかし、不憫なことよ。その姫といい、そやつといい、いったい何故に―― そなたもじゃ、その道は険しいぞ? ここで、死んでおれば楽だったと思う程にな。 「…かもしれないな。だが――」 青年は、少年のずれた眼帯に手を当て、そっと戻す。 「こいつはこれからも多くの過ちを犯すのだろうが、俺は、こいつの命の使い道を見届けたくなった… 今度こそ…それまでは――」 そう言って青年は、もう二度と自分の為に誰かが流す事はないであろう、そう思っていた少年の涙を拭い、 女と共に蒼い燐光を残し、闇に消えた。 ――fin
https://w.atwiki.jp/isekaikouryu/pages/900.html
幕がするすると揚がる。 その村には秘密があった 村を栄え護るために 一つの秘密があった 「今年一年、“おしろ様”を奉るのが我が家に決まった」 父が家族全員と使用人一同を集めて一言。 場がどよめく 「村一番の大義、喜ばしい事ですわね」 満面の笑みを湛え、母が両手を合わせた。 次々に起こる歓喜の中に私はいた。 “おしろ様” 昔々、村に空より降り立った人ならざる人。 ひどく傷つき弱ったその者を介抱したところ、 猛陽にて乾き果てようとしていた田畑を潤す様に雨が降った。 かと思えば、新たな山の恵み盛る森間などが見つかり、 常々村を荒らしに降りてくる獣達がはたと来なくなったりなど。 そして程無くして、国を燃やしていた戦は平定され 皆は安堵と幸せで包まれた。 村は恵みを齎した彼の者を“おしろ様”と呼び奉る事となる。 やがて村の有力者の中より一家が一年、最上の礼をして おしろ様を奉る習わしが生まれた。 そして時代は移り、国の都も何もかも焼き払った戦火が起こるも 村には及ばず、何もかもがおしろ様の御陰とされ、今に至る。 ── 昭和、中頃 「あぁ緊張しますわ…」 表戸が開くのを今か今かと小躍りして待つ母。 同じく私も気が気ではなかった。 過去、父の前の代で二度ほど巡ってきた御役目。 家の離れにあったその名残を新たに清め整え、準備は万端である。 各家にて深く恭しく奉られるも、一年の事一切を口外してはならぬため、 おしろ様を知るのは御役目を果たした家の者だけである。 “人ならざる人” 稀に村に入ってくる世の大衆文化。 その中の映画なるものの中で見た様々な“人ならざる人”を想起する。 手が四本? 百の眼? 人を丸呑みする大きな口? よく、歳も十五にしていつまで子供でいる気だ?と揶揄される自分の性根に苦笑した。 がらり 開いた先より父。 何か熱心に、何時にも増して真剣な顔で集まっている者達に語っている。 何も耳に入っては来なかった 目の前の、御被せより覗く真白い肌 私より低い子供の背丈 深く覆われているにも拘らず、その薄膜の向こうよりこちらを覗く紅い瞳 流れる様に沙羅と靡く蒼銀の髪 ひと目で心は彼の者に、目の前の世界には“人ならざる人”だけが在る世界。 「よし、これより一年の役目たる気構えにもなるだろう。 息子よ、おしろ様を座敷へ案内して差し上げるがよい」 広間にて広げられた御馳走に伸びる手がびくん縮こまる。 父の突然の振りに息が止まる。 「私がですか?」 「くれぐれも粗相の無い様にな」 何を返そうとしても、既に父は母や使用人と急ぎ話に入り込んでいたので無駄だった。 「さて、若様」 使用人の中では古株の、爺がそうと恭しくおしろ様を私の直前まで導いてきた。 鼻腔を抜けるほのかに甘い香り。 こちらから手を差し伸べるのも憚られるその気風漂う御様に、 おそるおそる半歩、歩み寄った。 それが私の精一杯だった。 ポートアイランドに引っ越す前は三田に住んでいた。 周りは畑で後ろは山。 学校までは自転車三十分。 父と母と弟と俺、四人家族。 父は劇団員で様々な場所や舞台に呼ばれたりなどして各地を転々としている。今でも。 主な演目は歌劇、舞。 少々見た目は頼りなげで青白いし細いし化粧をすると女性と見間違えてしまうくらいだが、 信念は曲げない変に頑固な性格だ。 母は住宅建設会社の現場監督兼作業員。 人間の女性の皮を被ったゴリラだ。 足場のポールは曲げるし泥に嵌ったトラックは持上げるし、もう野獣が図面を読んで引いている様なものだ。 そんな二人の出会いはとある公演の舞台設置の折、 現場から少し離れた所で稽古をしていた父の姿を、母が 舞台建設現場の最も高い場所から捕捉し、一目散に駆け寄って、樹齢そこそこはある杉に体を隠しきれずに 稽古を覗いていた所、父が思わず肉食獣が喉を鳴らす音がした様な気がして 背後で双眸をギラつかせていた母に声を掛けた、らしい。 その翌年に俺が生まれ、その翌年に弟が生まれた。 弟が家にやってくるまで誕生から一年が経っていた。 生まれた頃より体が弱く、ずっと療養していたのだと言う。 そして弟が家にやって来た時、父と母に真面目な顔で面と向かわれ告げられる。 「これから見せるものを鋼矢(こうや)が受け入れれるのなら」 「私ととーちゃんは結婚する」 そう言って弟に被せられていたタオルケットを捲ると、 そこには雪の様な白い肌の玉の様な赤ん坊が眠っていた。 まだ生え揃わない銀の睫毛、親指を食む桃色の唇、ほのかに香る柔肌。 それらを押しのけて自分の目に入ったのは ── 「かぁこいい! かぁこいい!」 俺はそう言って弟の額より生えた“二本の角”をぺたぺたと触ったのだ。 御丁寧にビデオでばっちり録画され、後から何度も母に 「言質取ったじゃん?」 と見せられることになる風景。 そして次に、父がそろりとベレー帽を脱ぐとそこにも角が二本。 帽子で隠れる程だが、見た目にも角だとはっきり分かるもの。 「とぉと、おしことするん?」 そう父に尋ねた当時の俺。 言質は取られていないが。 思えば父の演目は鬼絡みのものばかり。 平時であれ角出しっぱなしでも 舞台衣装だのと思われ、早々何者かと怪しまれる事も無かったという。 弟と対面した年、晴れて父と母は結婚し夫婦となった。 父は鬼、母はゴリラ、弟も鬼、俺は ── 越してから付いた仇名が、プロレス部の“野獣戦車”だ。 幾つかの流れが一緒に進んでいきますが、 同じ舞台の上での出来事ですので御容赦を 次回に続きます 上半分の私は男で下半分の俺の性別は?上のおしろ様の性別も気になる挑戦的な一本 -- (tosy) 2012-10-15 13 43 23 幕がするすると揚がる。 ということは劇中劇?秘密のある村が変わり行く時代の流れでどうなっていくのかは興味がわく -- (としあき) 2012-10-21 16 01 54 時代も舞台も変えて鬼と人との出会いから描いていくんだろうか -- (としあき) 2012-10-30 22 52 35 現代と劇(?)の交互構成で進んでいくのかな?次回を待つ -- (名無しさん) 2013-02-16 18 28 31 過去に地球へゲートでやってきた異種族のその後の人生や人間との関係は興味がありますね。おとぎ話や伝説の元になったのが異種族だとすれば納得できます -- (名無しさん) 2015-03-15 18 02 50 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yuina/pages/505.html
『アンタ。支援士に向いてるんじゃないの?』 思っても見なかった言葉だった。 自らの進むべき道。考えた事すら無かった、、、可能性。 『ふむ・・・それで、チカ。お前はどうしたいんだ?』 『父上。私はリア殿の言うように戦いや護衛に向いているのかも知れません。商人殿の馬車を守り、感謝された喜び・・・私の中に残っております』 ――――支援士。 だが、支援士とはなんだろうか? 定義としては、魔物と戦い、人々を救い、上ランクによる絶対的とも思えてしまうような強さ。 その強さこそが、支援士なのだろうか、、、? 支援士は誰しもがEランクからその仕事を始め、支援士資格を得てDランク以上の仕事に挑み Cランクまでは見習いクラスということもあり、実力さえ整っていればBまでは1年~1年半ほどで行ける。 そして、Bランクで第一時ステイ期。続くA、Sのランクへの昇格は慎重に慎重を重ねるという。 よほどの運。よほどの実力。よほどの勤労。それでも、Sまでには10年以上は掛かると算段する。 「、、、という点は、既に理解しているな、智香」 「はい」 空也を前に座る智香は、基礎の基礎の復習から支援士について説明を受ける。 この基本はとても重要だ。故に、毎回の講座で開始にはコレから話し始める事がお決まりになっていた。 ―――支援士ランクを上げる事に急ぐ意味など無い。 自分が自分の適切なランクに居る事が大切なのであって、20代前半~30代後半にかけてAランクの第二次ステイ時期に居る事も良くある話なのだ。 急ぐ事も必要も無い。 急げば、それだけに、力に固執し、力に捕らわれ、力に溺れる。大切なものを失う事だけは絶対にしてほしくない。という空也の心である。 あとは、主に復習であった。 支援士の仕事の請け方。対応の柔軟性。支援士のルールなどなど それらの説明は、通常の講座の半分以下の時間で終わってしまった。 「さてと。以上だが特に質問は」 「いいえ。大丈夫です」 智香の理解が素早いのか空也の説明が良いのか。その辺は定かではないが、少なくとも「何を聞いて良いのか判らない」から「質問は無い」という素振りは智香には無かった。 空也はそれを見て一つ頷き、立ち上がる 「宜しい。では、最終試験として実際に仕事をしてもらうとしようか」 「はい、、、ええ!!?」 智香は頷いた後、初めて聞いたとばかりに驚く 「く、空也殿、まだ心の準備が、、、」 「なに、大丈夫だ。そう身構える事も無い」 空也は緊張に俯く智香を安心させるように告げる。 まあ、どうしても支援士資格を得ていない以上はEランクの依頼しか出来無いわけだ。 「し、しかし、、、」 「ふむ。まあ、初めてとあれば緊張するのも仕方の無い話か」 「、、、若様?」 ふと、コホンと一つ咳払いをしてお茶を持った青年が居心地が悪そうにして居る事に空也は気付いた 「おお。ヤクモ。居たのか」 「居たのか。って、そりゃないでしょう若様」 まあ、笑っているあたりは所詮は冗談。本気ではない。 しかし、続く反撃か、にまーとヤクモは生暖かい笑みを浮かべて空也に言った。 「あまり授業熱心なのは構いませんが。心の準備が出来てないだとか、身構える事も無いだとか、果ては初めてなら緊張するのは仕方がない。ですか? いやいや。羨ま、、ゲフンゲフン。節操はお持ちになってくださいよ。若様」 「・・・・なぁっ!!!」 数秒考え、ヤクモの言葉の意味を理解し、空也は思わず声をあげた。 「ば、馬鹿を言ってないで稽古に戻らないかっ!」 「あー、ですね。お邪魔なようなので失礼します」 「そして妙な誤解をしたまま行くなー!!!」 ヤクモならば問題は無い。問題は無いが。 去っていくヤクモの背を見ながら空也は思った。 、、、、天宮智香。色々な意味で最後まで油断の出来無い弟子である -刀堂家- 「空也殿。こちらは、、、刀堂殿のお屋敷では?」 「ああ、そうだ。既に依頼の方は承っているから、サヤ殿から説明を受けるように」 そう言って、空也は来た道へと踵を返す。 「あ、空也殿!」 「?どうした、智香殿?」 「ここから先は、私一人で、、、?」 「ああ。そうだ」 一つ頷き、だが次には、空也は気楽な笑みをする。 「なあに。自慢になってしまうが、私の直下で学ばせたんだ。智香殿一人で十分に出来るさ」 「はい!」 その空也の言葉に智香は笑顔で返し、 不覚にも、隙だらけな“女の子らしい”笑顔を見せた智香を可愛いな。と、空也は思ってしまった。 、、、まあ、もちろんホタルに対しての想いとはまた別の意味で。 言うなれば、娘に対して抱く思いみたいなものなのかもしれないな。と、空也は思った。 この仕事を通して彼女が“支援士”について理解すれば、彼女が選ぶべき“二つの選択肢が現れる”。 それでもまあ、今は彼女の為に出来る事をするだけである。 剣の柄を撫でて、空也は家路についた道とは別に、天乃家へと足を運んだ。 「ご、ごめんください」 刀堂家の戸を開けて、チカが声をかける。 すると、奥の方から「はーい!」という返事が聞こえて、 その声のした方から女性が現れた。 「こんにちわ。天宮さんの娘さんね」 「は、はひ!! 天宮智香と申します!! よろしくお願いします!!」 緊張でガチガチになっているチカに、女性――刀堂サヤは、ふふっと柔らかく微笑んで、 一歩前に出て、チカに言った。 「そう緊張する事はないわ。ところで、一体どんな用件で来たのかしら?」 「あ! はい! 支援士の仕事を承る為に、空也殿の案内でこちらに参りました!!」 そのサヤの問いにチカは答え、荷物の中から空也の用意した書簡を手渡す。 それにサヤは目を通し、全てを読み終えてから、 「なるほど・・」 と、呟いた。 「あの、ところで私は・・・?」 「ああ、ゴメンナサイね。うちが出した依頼を空也さんが取っておいて、あなたにさせるつもりで居たのね」 「あ、はい!」 チカは内心、来た。と思った。 ようやく、支援士の初仕事の話である。 刀堂家から出ている依頼という事は、鉱物の入手だろうか? 或いは、その鉱物の入手の為の護衛? いいや、どうもサヤも何か出かける風に見える為、その護衛の可能性もありえる。 或いは、刀堂家の長男が家を飛び出した事で、その捜索依頼だろうか? 考えられる仕事をチカは頭に思い浮かべ、サヤの言葉を待った。 「えっと、父が良い鋼鉄を手に入れたくて、出かけているんだけど、私もちょっとクロッセルまで出かける用事があってね」 「はい!」 チカは、予想が当たった事に意気込んだ。 ならば、妥当な線でクロッセルまでの護衛依頼だろうか。 シュヴァルからリックテールまで馬車を護衛した経験もあるし、チカは大丈夫だと気合を入れる。 だが、次のサヤの言葉はチカの予想のどれにも当てはまらないものであった。 「だから、私が帰ってくるまでチカちゃんには家でお留守番をお願いしたいの」 「・・・・・・・・・はい?」 パッポー。と、思わず自宅にあるハト時計が時報を知らせる音が、チカの頭に流れる。 お留守番。主人や家の人が外出をする時にその家を守る事。 意気込んでいたチカの思いとは大きく違った依頼に、チカは思わず口にだした。 「あの・・留守番が、依頼ですか・・・?」 「ええ、そうよ」 にこり。と笑い返すサヤだったが、 チカの頭はすでにぐるぐると回っていた。 サヤは家の中へと入り、「外は寒いから、入りましょう」と、チカを招き入れた。 その導かれるままに入って、案内された座敷に座る。 サヤの方は準備で忙しいのか、「お構い出来なくてごめんねー!」と、チカに声をかけた。 だが、チカは既に沈んだ気持ちで考え事をしていた。 (私に与える仕事が留守番とは――――空也殿、あなたの弟子の天宮智香は、そんなに不甲斐無いのですか・・!!) 考えが迷走し、空回る。 そうしている内に、サヤは準備が整ったのか、玄関から「じゃあ、出かけてくるわね!」と言う声が聞こえた。 それにハッとチカは気付き、 「はーい!!」 と、声を返す。 それを聞いてか、サヤは一拍置いた後に玄関から戸を開け、クロッセルへと向かっていったのが判った。 ―――静かだ。 本当にこれから、サヤが帰ってくるまで留守番をするのだ。 クロッセルまで。と言う事は、どれだけ早くても帰ってくるのは夜だろう。 気を利かせてくれたか、サヤは出来る限りチカの暇が無いように 座敷には新聞と首都から来た本―――小説というらしいが。それが置いてあった。 しかし、チカは“人様の物に手をつける”という事が出来ず、出来ることと言えば、 (・・・黙祷と剣の手入れでもしていよう) そう思って、チカは剣を抜いて手入れを始めた。 ・・・・・が、 (や・・・・やる事が無い) それから二時間。黙祷と剣の手入れを行ったが、それで手持ち無沙汰となってしまった。 ぽふ。と座敷に横になり、チカは天井を見上げる。 きっと今頃、竜泉道場の先輩の剣士達は、自らの、そして竜泉の剣を極める為に、修練をしているのだろう。 猛る声。響く足音。それらを、簡単に思い出す事が出来る。 チカは、キュッと顔を引き締め、腕を上げて構えの体勢を取る。 ・・・もちろん、寝転んだまま。 自分は道場に居るワケでもなく、こうして留守番で暇をしているのだ。 構えた手を広げて、ぽすっと畳に落とす。 (・・・何を、やっているんだろう・・・私は) ごろりと、横向きになり、チカは考える。 だけども、まるでその考えを打ち切らせるかのように、 刀堂家の玄関より、ノックの音が聞こえた。 そして、 「ごめんくださーい!」 聞き覚えのある声も。 それに起き上がり、チカは玄関へと向かう。 「はい!」 チカの返事に、戸越しに――予想外に、二人居た――その人物は、名乗りをあげた。 「竜泉道場の者でヤクモと申します」 「あ、はい!」 戸をあけると、そこに居たのは名乗り上げた先輩であるヤクモと、 「チカちゃん。ごくろうさま」 「ほたる殿!」 その横に居たのは、天乃ほたる。その人だった。 ほたるとは、初顔合わせこそ(ほたるにとっては)衝撃だったとはいえ、 空也との修練中に差し入れする時などに話をしたりして、友好関係を作っていた。 しかしヤクモとほたるとは、各も珍しい組み合わせだが、一体どういう用事なのか チカはヤクモの方を見ると、彼は照れたように頭を掻いた後、 「あー。首都の方ではレディファーストと言う言葉があるそうじゃないですか。先にほたる殿の用事からどうぞ」 と、似合わない言葉を言っていた。 それはチカもほたるも失礼ながら思ったのか、くすっとお互い笑った後で、ほたるは微笑んで言った 「ありがとうございます。それじゃあお言葉に甘えて・・・チカちゃん、お願いがあるのですけど」 「あ、はい。なんでしょうか?」 「手を、見せてくれませんか?」 ・・・その奇抜なお願いに、チカは首を傾げた。 人の手をみて、ほたるは一体どうすると言うのだろうか。と 「はあ・・どうぞ」 ただ、意味は判らなくとも、ほたるのお願いであるし、 見られたから減るというワケでも、まして噛み付かれる事なんか絶対無いだろうとチカは思い 両手をほたるに差し出した。 「・・・・・・・・」 そんなチカの手を、じっと見つめるほたる。 それから、3~4分ほど見て、ほたるはようやくチカの手を離した。 「ありがとう。あと良かったらチカちゃんの演舞を見せてくれると嬉しいんだけど」 「あ、それでしたらお安い御用ですよ」 タンッと、軽い足で外に出て、少し開けた場所に立つ。 そのまま、剣を抜いて静の構え。そこから、剣閃。そして、ゆっくりと静の構えに戻る。 そんなチカの演舞を、ほたるは真剣な目で・・・剣舞が終わるまでの五分。じっと見続けた。 「以上です。これで良かったのですか?」 「ええ。ありがとう。わたしの用事は以上です」 にこりと笑うほたるに対し、ふぅっと一つ息を付いて、チカは一つ頷いた。 ・・・よく判らないが、彼女が満足したのなら、それで良しとしよう その一方で、ゴホン。とわざとらしい咳払いが聞こえた。 「あのー。微妙に忘れられてますか?」 「い、いえ! それよりも、ヤクモ殿の用事とは??」 ヤクモの言葉に、主に図星という意味でチカは内心ドキッとしたが、 慌てて言葉を繋いで、先輩剣士の顔を立てた。 だけども、そんなおふざけとは一変して、ヤクモは真剣にチカへと話し始めた。 「いえ・・・実は、さきほどこの近くで殺しがありまして。近隣の住民に注意を呼びかけているんです」 「な、なんですって!!」 そのヤクモの言葉に、チカの正義が燃え上がる。 殺し。それは、人の命の灯火を消し、その人が持っていた可能性も未来も奪い。 それだけでなく、その殺された人物の家族も悲しませる。・・・犯人は、絶対悪。 そんなヤツがのうのうと徘徊している事は、チカは何より許せない。 「調査団が今竜泉道場で組まれておりまして、直ぐに犯人を捕らえるつもりです。発令が出るまでは戸締りをきちんとして、外出を控えてください。それでは、失礼します」 そんなチカの内心を知ってか知らずか、ヤクモはそれだけ告げて、 ほたるを護衛する形で刀堂家を後にする――――が、 「ま、待って!!」 「お? チカ殿、どうしましたか?」 チカは、ヤクモを呼び止め言いたかった言葉があった。 あった、だが・・・・ ――――私も調査団に入れてくれ! ・・・しかし、言えなかった。 空也から支援士についての修練を行う前の自分なら、間違いなく一直線に調査団に参加していただろう。 しかし、今は一歩立ち止まり考える事を学んでいる。 もし調査団に参加をしたら、刀堂家の留守番はどうなる? チカは、悩んだ。 不届き者が徘徊しているというのに、ただ自分はのうのうと刀堂家の留守番をしていればいいのか? しかし、調査団に入れば刀堂家は留守になってしまう。 だが、留守番程度の事で大事件の絶対悪を見逃せと言うのか? めぐる考えの中・・・チカは、絞るような声で、ヤクモに言った。 「・・・無理は、なさらぬように」 そして、ヤクモに伸ばした手を、ゆっくりと下ろした。 「・・・はい。お気使い感謝します」 「あ・・・チカちゃん、またね」 二人は、微妙な態度でチカを・・刀堂家を、後にした。 それはそうだろう。 去り際のチカは、悔しさを堪えるように俯いて歯噛みし、 溢れる犯人に対しての怒りを押さえつけていたのだから。 「・・・入ろう」 誰も居ない外は寒いだけで用は何も無く、 ポツリとチカは呟いて、刀堂家の座敷へと戻った。 座って、チカは悔しがった。 (もし、もしも私が空也殿みたいな力を持っていれば・・・!!) そう。空也程の力があれば、こんな留守番任務ではなく、もっと別の・・・例えば、魔物討伐依頼などを受けているだろう。 その仕事を手早く片付けて、きっと調査団の方にも行けるだろうと、チカは思っていた。 しかし、今のチカに与えられたのは、刀堂家の留守番である。 ただそんな仕事に縛られて悪を滅ぼせぬ自分。それが、堪らなく嫌だったのだ。 「ただいま」 「! おかえりなさい」 何かあった時、直ぐに起きれるようにチカは仮眠をしていたが、 外は暗くなり、夜の帳を見せていた。 そして、玄関からの戸が開く音と、聞こえた声に、チカは挨拶をし返す。 「ご苦労様。ちょっと待ってて頂戴」 「あ、はい」 座敷に顔を見せたサヤが、荷物を置きに行ったのか、奥に行き、 そして、座敷の方へと戻ってきた。 「チカちゃん、ごくろうさま」 「い、いえ・・そんな、私は、結局なにもしていません・・」 俯いて、チカは答える。 (そう・・私は、何もしてない・・・) しかし、その言葉にサヤはゆっくりと首を横にふって、チカの俯いた顔を覗き込んで微笑んだ。 「いいえ。チカちゃん。最後までお留守番してくれて、どうもありがとう。とっても助かったわ」 そして、にこりと心から安心した笑顔を見せるのだった。 それを見て、チカは「あ・・」と、声を漏らした。 ――――チカは一つ気付いた。 それは、今日の朝からつかえていた胸の奥にあった重いものが、軽くなったようで・・・ 「じゃあ、留守番の依頼は大丈夫よ。今書簡を渡すからちょっと待ってて」 「は、はい!」 立ち上がったサヤがそう言って戸棚を開けて一つの封書を手に持つ。 きっと、あらかじめ用意しておいたものだろう。それを、チカに手渡した。 「これは・・?」 疑問顔をするチカに、サヤは笑って答える。 「それは、支援士が仕事を無事に成功しました。という事を証明する書簡よ。それを持って酒場に行けば仕事は成功で終わるの」 「あ、はい」 「でも、今は空也さんに報告ね。酒場に持っていくのは次回以後、かしらね」 ふふ、と笑うサヤにチカは一つ頭を下げて、座敷を後にする。 サヤも、チカの後について、一緒に玄関まで来た。 「じゃあ、今日は本当にありがとう。また遊びに来てね」 「はい!」 サヤに見送られて、チカは竜泉へと向かう。 この初仕事の報告、それを、空也に行う為に。 「ただいま戻りました」 「おお、ご苦労様。チカ」 夜と言う事もあり、空也の部屋に通されて、 チカは正座をしながら襖を開けて、そのまま中に入り、一つ礼をした。 それに空也は苦笑いを浮かべて、困ったような口調でチカに言った。 「毎度毎度だが、別にそこまで堅苦しく居る必要はないだろう?」 「は、はい・・」 空也の言葉にチカは恐縮する。これもいつもの事なので、空也はもう大して気にしない事にしようとは思った。 チカは、本題に入ろうとすっと背を伸ばして座り、書簡を前に出す。 「刀堂家の留守番の任務。無事に終わらせました。途中の来訪者は二名。ヤクモ殿とほたる殿です。それ以外は特に何もありませんでした」 「ふむ、そうか」 証書を開いて、空也は一つ頷き、「留守番の任務は合格だ」とチカに言った。 その証書を折りたたんで封の中に居れ、机の上にスッと置いた。 そしてチカのほうに向き直り、空也は「さて」と切り出した。 「チカ、お前はこの依頼で何を感じた? ・・・いや、少なくとも『何も感じなかった』という事は無いはずだ」 「!!」 まるで見透かされたような言葉に、チカはハッと息を呑んだ、 そう――― 「例えば、なぜ“留守番などを私にやらせるのか”。違うか?」 「!!」 これも。 チカは顔を上げて、空也の顔を見る。 だけども、空也は穏やかに笑みを浮かべ、相変わらずの優しい口調である事は違いなかった。 それを見てチカは頭を下げて、空也に白状をした。 「はい・・仰る通り、私は、どうして留守番などという大した用事でも無い事を私にさせたのか。 そして、在ろう事か“空也殿にとって私というのはそこまで不甲斐無い存在であったのか”とも思いました。申し訳ありません」 「・・・」 チカの言葉を汲み取るように、空也は目を閉じて言葉を良く聞き、 そして、そのチカの言葉に、空也はゆっくりと首を振って言葉を返した。 「いいや、ある意味。私とて、チカがそう思うように仕向けた事は否定出来ぬ。それほどに簡単な依頼を私は今回の為に探して選んでいたからな」 「はい」 「そして、チカがそんな大した依頼ではないと思う中、私は一つお前を試したのだ」 「え・・試す? まさか―――」 そう、空也の言葉。“試す”という事。 それは、間違いなくあの事だろうと、チカは一つ思い当たった。 そのチカに応えるように、空也は一つ頷いて、チカの言葉に答えた。 「そうだ。街中で殺しがあった。というもの。お前ほどの正義感の強い娘ならば、ひょっとしたら調査隊へ入ると言い出すのではないかと思っていたが、どうやら杞憂だったようだ。 もしも調査隊へ入る事を希望すると言う事は、刀堂家の留守番の依頼を放棄した。という事になるからな。 ・・・支援士にとって、依頼の放棄というのは、依頼を失敗する以上に重い。仕事をする際にも、今後その背中には“依頼を放棄する支援士”というレッテルが貼られ、 その汚名を返上するには並大抵の努力ではない。或いは、そんな経歴の傷を好んで中傷する不届き者が支援士の中に居る事も事実だ。 ――――私の友人であるブレイブマスターは、嘗て『アリスキュア殺しの』という汚名を背負った支援士だった。 今でこそ彼は『聖女の守』『冥氷剣』と讃えられる有名支援士であるが、 そんな彼の話から私は良く察している――――支援士にとっての汚名とは、それだけ重く辛い物なのだ」 「あ・・・・」 そう。チカは殺しを行った不届き者を追うことと刀堂家の留守番を預かる依頼の二択を究極の選択としていた。 だが、冷静に考えれば選択肢など“刀堂家の留守番”しか無かったのである。 チカの何か理解した顔に空也は一つ頷いて、再び口を開く。 「仮に本当に殺しがあったとして、調査隊が編成されるとしよう。 しかし、その調査隊にチカ。お前が入ったところで調査員が一人増えただけでしかない。 それは何も、絶対にお前でなければならない。という必要性はどこにも無いんだ。 だが、刀堂家の留守番はどうだ? その依頼をサヤ殿から頼まれ、遂行するのは ヤクモでも無ければ私でも無い。他ならぬ“天宮智香”でなければならないのだ。判るな?」 「・・・はい」 チカは、空也の言葉をかみ締めるように心に刻み、その一言一言を汲み取る。 或いはサヤならば、そんな事情があったなら。とチカの気持ちを汲み取ってくれるだろう。 しかし、世の中良い人だらけではない。 如何なる事情があったとしても、頼んだ相手が“最後まで責任を持って仕事を行う”事が礼儀であろう。 その事を、一時的とは言え失念していた事を、チカは恥ずかしんだ。 「まあ、ひとまずその事は深く理解したようだな」 「はい」 空也は、チカの真っ直ぐな言葉に満足そうに頷いて返し、 そして、まだ真面目に話を続ける。 「だが、チカ。私はまだお前から“この仕事についてどう思ったか”。それをまた聞いていない。 初めに報告したように、“どうして留守番などという大した用事でも無い事を私にさせたのか。”だけで考えが終わったワケではあるまい?」 「はい」 続くチカの言葉に、空也は耳を傾ける。 「まだまだ未熟ではありますが、私は最後の最後まで空也殿がこんな依頼をさせた真意が判りませんでした。 空也殿の私への信頼はこの程度でしかないのか。そう最後まで思い、自己嫌悪をしておりました。 ですが、サヤ殿が帰宅し、依頼の達成を果たす間際、ようやく私は気付くことが出来ました。 サヤ殿の安心した笑顔。感謝の言葉―――それを見た瞬間。私がどれほど未熟か、思い知らされました」 「ほう・・・」 「そもそも、“たかだか留守番程度の依頼”。という考えこそが、私の驕りだったのです。 そんな価値観は、私の主観でしかありませんでした。 ――――考えてみれば、刀堂家は片刃剣を打つ鍛冶師でも著名を持つ家。 その刀の一本でも盗まれてしまえば、その損失は計り知れず。 また不届き者の鍛冶師が、嫉妬で留守を狙い刀堂家を放火する可能性も捨て切れません。 “家を空にする。”という事が、サヤ殿にとってどれだけ心の重荷になる事だったか。 私にとっては下らないと思っていた留守番も、サヤ殿にとってはそれだけ重要な意味を持っていたのです」 「・・・・」 チカの熱い言葉と、真っ直ぐに空也を見る迷い無き瞳。 少なくとも、その思いに嘘や陰りは映っていなかった。それほどまでに澄んだ瞳。 空也はしばし沈黙を守り、チカを真っ直ぐに見つめ返した。 ・・・空也は、内心で微笑んだ。 それは、空也の予想を遥かに超えたチカの成長ぶり。それが、空也にとって何よりも嬉しい事だった。 「宜しい。その通りだ。 風の短剣が見つかり、支援士という職業がメジャーになった頃。同じくしてそれに従うよう・・・チカ、お前と同じように“支援士”という職業に“憧れる”者達が現れ始めた。 高みを目指し、ランクを上げ、力を身につけて、 また、その力を証明するかのように華麗に魔物を倒し、人々を守護する正義 そして、数々の伝説を作り上げる屈強の支援士。 ・・・しかし、それは大きな間違いだ。 我々支援士という職業は名の通り、依頼主を支え、援護する者の事を言う。 勿論、依頼が魔物退治や護衛というのもある。それこそ、難題の依頼を解決すれば名も広まろう。 しかし、留守番や店番。ネズミ退治など、“憧れの支援士”からかけ離れた地味な仕事の方が圧倒的に多い。 そういった仕事ばかりをやる事で、支援士を志した心との違いに夢見ていた者達はそれを止めてしまう。 チカ。依頼の中には必ず、お前が“何でこんな依頼を・・”と、思うような事も多くやる事となる。 それこそ、依頼主とお前の正義が食い違う事も多い。 支援士とは、綺麗事だけで勤まる仕事ではないのだ。 チカ・・・お前には、支援士になる前に“支援士とは何か”という事を正しく知って欲しかったのだ。 最後の最後に、お前の憧れを壊すような真似をしてすまなかった」 そこまで空也が語って一つ頭を下げた後、 チカは慌てて恐縮し、空也へと頭を下げる。 「そ、そんな勿体無いお言葉!! 空也殿、顔を上げてください!!」 「ああ・・すまないな」 そんな慌てるチカに、空也は一つ微笑んだかのように息をついて、 優しく言葉を続けた。 「ならば、チカ。お前に一つ問いたい。 支援士になる。という理由で確かにお前は私の元で修行をし、学んだ。 しかし、だからと言って道は一つとは限らぬ。 “絶対に支援士になれ”。とは、誰も強制しない。 私の話から、支援士というのが、魔物を蹴散らし、民を守る華々しい絶対正義の存在。というお前の憧れとは離れていた事が判ったハズだ。 ・・・貴族の出す依頼の中には、自らの旅路を絶対安全とする為に、街道に居る魔物の殲滅を依頼してくる事もよくある話だ。 そんな外道な依頼も、依頼主の意向とあれば放棄出来ず、例え自らの正義に反しようとも遂行する事も常と言えるだろう。 それでも、支援士を目指すのか? 再度言うが―――道は決して支援士だけではない。私の家で剣の道を進み、お前の父と同じく警護団に所属するのもまた一手だろう」 「いえ」 チカは、空也の言葉を切るように、短くハッキリと告げた。 その言葉は、何も判っていない箱入り娘の無謀などではない。 “天宮智香”の意思。言葉。それが、ハッキリと備わっていた。 「ご助言は感謝いたします。しかし、私は支援士の道を選びます」 「ほう・・その心は」 空也は、興味深そうにチカの言葉に その判断に、聞き返した。 空也の問いに、チカは一つ頷いてハッキリと答える。 「確かに空也殿の―――先輩である支援士の方が、そう言っているのであれば、間違いないでしょう。 これから、留守番や店番、ネズミ退治のような地味な仕事も行う事になりましょう。 しかし――――」 言葉を切って、にこりと。 チカは、剣士の顔ではなく、少女の顔で笑顔を向けて。 「例え、どんな依頼であったとしても、サヤ殿の心の支えになれたように、 私が依頼を果たす事で、依頼主の心が支えられるのであれば 私は、支援士を続けていようと、そう思ったのです ・・・無くした財布を見つけてくださったリア殿の行動が、私の心を支えてくれたように、 私も、支援士の依頼を通して、支えて行きたいのです」 「・・・・」 不覚にも、空也はそのチカの表情に、惹かれた。 本当に、空也が抱えるのも難しい程に、弟子は大きくなったのだ。 ・・・或いは、チカにとっては、竜泉道場すらも狭いのかも知れぬな。と、空也は一人思った。 それが、不思議と悔しくなく。思わず笑みが零れるほどに嬉しかったのである。 ならば、空也がこれ以上何かを問いたてるのは無粋と言うもの。 彼は力強く一つ頷いて、ハッキリと告げた。 「よし。チカ・・・お前の想い。しかと受け止めた。ならば本日の依頼に対する報酬と共に、“正規支援士認定推薦状”を渡そう。 それを持って、近い内に支援士認定登録を行うんだ」 「!! く、空也殿!! ありがとうございます!!」 そこでチカは顔を輝かせ、空也に抱きついた。 思わぬ行動に空也は驚き、目を白黒させたが、ふと思い出す。 天宮竜三郎と酌を交わした時の話だ。 『アレはまだまだ甘えん坊だ。普段は堅い・・・そうだな、書物にあるような“サムライ”を気取っているが、まだまだ子供だ』 (ああ。嬉しさの余り理性が飛んで素が出たか) ふぅ。と一つ息を付いて、甘えてくるチカの頭をそっと撫でる。 しかし・・・・そう、ちょっとした油断、過信、慢心が己の命を奪う。 部屋の入り口に立つ気配が、手に持っていたモノを取り落とし、それがガシャンと音を立てる。 「あ、あ・・・あの、空也さん・・・」 「な!? え、あ、ほたる殿!!??」 「・・・若様。例の件が完成したということでほたる殿をお連れしたのですが・・・」 そのほたるの後ろからは、ヤクモが。 その二人が部屋の中を覗き込んで、とたんに硬直する。 何も硬直していたのは二人だけでなく、 当人である空也が一番固まったのではないだろうか。 ただこの空間で唯一平常に居たのは、原因である天宮智香のみだった 「あ、あの・・・わ、わたし・・・空也さんに頼まれていた片刃剣をお持ちしたんですけど・・・やっぱり二人がそんな関係だったなんて知らなくて・・・あ、それよりも、わたし再びお邪魔ですよね。し、失礼します!!」 そうして、顔を真っ赤にして走り去るほたるに、 「・・・若様。お邪魔いたしました。どうぞごゆるりと・・・」 すすす。と襖を閉め、その場を後にするヤクモ。 そして、パタンと襖が閉じた音で、空也は硬直の呪縛から解かれ 空也は、夜に向かい叫んだ。 「だから誤解だああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 「それでは、父上。母上。行って参ります」 「チカ・・無茶しちゃダメよ」 「はい。生まれてこれより。母上に愛されたこの身。粗末には致しません」 旅立ちの朝。 天宮家の前で、チカは両親に挨拶を交わしていた。 ・・・何も、誰かが死ぬから、最後の挨拶というワケではない。 それでも、しばらくは支援士の旅に家を開けるのだ。 母を寂しがらせ、心配させる事を申し訳なく思うも、 それでも、何も言わず見送ってくれる母の気持ちを無駄にしたくはない。と、チカは明るい顔を見せた。 その一方、父が一歩前に出てチカに言葉を向ける。 「チカ。この旅はきっとお前を大きく成長させるだろう。 辛いこと。苦しいこと。それこそ嫌になるほど、その身に降りかかる事になるだろう。 だが、お前が強い事は誰よりも私たちが知っている。信じている。 だから、思い切りお前のしたいように旅をして来い! そして、どうしても寂しくて辛くなったら、いつでも迎えられるよう準備をしておくさ」 「・・はい!」 この言葉に、チカは思わず涙を流しそうになった。 だが、涙など旅立ちに相応しくない。 チカは力強く一つ頷いて、 「それでは、行って参ります」 「ああ。頑張って来い」 両親に背を向けた。 その先に居るのは、 「チカ。これから支援士として歩む道。しっかりと踏みしめて歩くと良い」 「はい。ありがとうございます、空也殿。・・・いや、師匠」 そう切り出す空也。ヤクモ。ほたる そして、お世話になった道場の先輩達。 「チカちゃん。これを持って行って」 「これは・・・!!」 「私の打った剣。“天宮羽(テングウ)”」 そして、ほたるが一歩前に出て来て、チカにその手の物を渡した。 それは、一振りの片刃剣。その片刃剣を握った瞬間、その驚くほど手に馴染む感覚に、チカは驚いていた。 それこそ、自分が自信を持って“天宮智香の剣である”と言える程に 驚くチカに、もう一人ほたるの隣に立って、激励を送る人物・・・空也が、語りかけた。 「しかし、片刃剣は剣の修練を十分に行わぬ内に使うのは危険だろう。しばらくは前から持っていた剣を使い、剣を学べ。 そしてチカ。お前がその天宮羽を振るった時、立派なブレイブマスターと言える」 「空也殿・・・」 「そして、私からはこれだ」 そして、空也が手渡したのは一つの巻物・・・ 「これは・・・?」 「その巻物には、奥義が記されている」 「!? お、奥義書・・!!」 その巻物・・奥義書をもう一度見て、チカは息を呑む。 竜泉の奥義書。それがこの手にある事。 しかし、驚くチカに空也は「あー・・」という少し困ったかのような声を出して、 「と言っても、そこに記されている奥義は竜泉の物ではない」 「は、はぁ・・・?」 「そこに記されているのは“縮地破凰連牙”。竜泉改天宮流奥義だな。 その効率の良い攻撃の流れ、コツや気をつけるべき点、気付いた所を幾つも記した」 「あ・・・」 そう。それは一度だけ空也に見せて失敗したあの技。 あの技を見せた翌日から、空也は良く十六夜のアルティア教会に足を運んでいたのを思い出した。 縮地とは、風の力を用いて一度に距離を詰める竜泉の技である一方、 その縮地の鋭さが増せば増すほど、それを失敗した時の反動は恐ろしいものである。 きっと、この奥義書を作る・・・即ち、チカの為に、空也は弟子を心配させぬよう人目に着かぬ所で何度も縮地破凰連牙を完成させようとその身に縮地の反動を受けていたのだろう。 そうまでして空也が自分の事を見てくれていた事に、チカは感極まった。 「空也殿・・ありがとうございます! 必ず、この縮地破凰連牙。天宮智香の物としてみせましょう!」 「うむ。精進することだ。 今後の事だが・・・まずはシュヴァルを目指してみてはどうだ? そこに私の知り合いが居る。 私の名を出せば、快く協力してくれるだろう 或いは、一気に首都まで行くのも良いだろう」 「はい!」 そうした挨拶を、先輩の剣士達とも交わし、やがて馬車の方から声が掛かった。 出発の時。チカは振り返り手を振って、 「それでは!! 達者で!!」 「チカちゃん! 元気でね!!」 「チカ! ブレイブマスターになり、奥義を身につけた時。その姿をまた見せに来てくれ!」 「はい!! 必ずや!」 そうして馬車に飛び乗り、クロッセルを経由してまずはシュヴァル。 前に軽い旅行をしたのとはまた違う、 天宮智香の支援士の道が始まる。 -闇- 「・・・ゲイズ殿」 「むふふふ。よく帰ってきました。して、成果の程は?」 暗い闇。あまりに暗く、どこか判らぬ所 そこに、二つの声が聞こえた。 「・・・それが、支援士達は壊滅。“姫”は行方をつかめなくなりました」 「なんですと!? 屈強な支援士を雇ったと言うに・・・それほどの部隊を“姫”が持って居るとは思いがたいのですが」 「それが、辛うじて逃亡出来た支援士の報告によれば、黒髪の女ただ一人との事で・・・なんでも、丸腰が剣を振るうかのような動作をするだけで支援士が瞬く間に消滅してしまったそうで」 「なっ・・・!」 ゲイズ。と呼ばれた男が、初めて動揺を見せる。 揃えたのはB級支援士だらけとはいえ、数が居た為Sランク支援士も余裕で潰せる勢力だったはずだ。 それを潰す力と“消去する力”。それを事前の知識として警戒していないゲイズではなかった。 「待て・・黒いコートを着た白い刃の黒い剣を持った男は居たか?」 「は・・・? それは、伝記のセイジ・T・フォースの事で・・・?」 「良いから居たのか!?」 ゲイズの叫ぶような声に、もう一人は慌て、報告をする。 「はっ!! 報告には無かった為、目撃した者は居ないかと!!」 「ふむ・・・」 その報告に満足したのか、ゲイズは荒げていた態度を一変させた。 「なにやら、“セイジ”を“姫”が呼び出した報告も受けましたが それと同時にオースで小僧が一人か・・・」 「はい。それを連れたのはリア・スティレットというC級支援士。 手助けを演じ情報を入手した為間違いありません。 また、あの小僧も目覚めるまでは荷物でしょうから押し付けてきたようですね」 「ふん・・・小物ですか。ならば心配ないでしょうな」 吐き捨てるようにゲイズは言って、 再び悦の入った声でもう一人の人物に命じた。 「小僧の事は後回しで構いません。まずは“姫”を探りなさい。場合によっては支援士を捉まえて依頼なさい」 「はっ!!」 そうして立ち去る人物と入れ替わりに、別の人物がゲイズの前に来る。 「報告します。小僧を連れたC級支援士リア・スティレットは・・・A級支援士ティール・エインフィードと接触。共に行動をし始めました」 或いは、それが最悪な報告である事をその人物は理解できていたのだろう。 ティール・エインフィードといえば、支援士の中でも有名な方に入るハルバードを使う少女。 それと共に“現れた小僧”が居るのでは、小僧と接触する事が困難になる。と しかし、その思惑とは逆に、ゲイズは「むふふふふ」と愉快そうな声を上げていた。 「なるほど。ティール・エインフィードですか。どちらにせよ、私にとっては小物。小物も良い所です。 A級支援士ですか・・・確かにお強いです。きっと“普通に相手にするならば”彼女専用の対抗部隊を組まなければなりません。 しかし・・・・」 だが。「しかし、」の後をゲイズは口にする事無く ただ延々と 「むふふふふふふふ!!!!」 と、笑い続けるのであった。 ――――Next to....?