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異文化交流をその主たる目的とした我が校にあっては、おおよその行事が留学生ウケする。 一般的な日本人なら鼻で笑うような瑣末なものであっても、彼らは熱心に取り組む事が多い。 だが、そんな彼らでも不人気な行事というのは有るものだ。 「節分」という。 <11門世界>の1国、ミズハミシマからの留学生を多く受け入れている十津那学園だが、 それゆえに留学生の種族構成はミズハミシマのそれに準ずるところとなる。 最も多い種族は鱗族であり、それに続いて龍族、蜥蜴族など様々であるが、 2番目に多く受け入れている種族こそが、この節分という行事を困難にしている大元なのである。 まわりくどい表現だが、要は鬼族だ。 「空想上の存在である鬼と、ミズハミシマの種族である鬼族とは何の関係も無い」 などと識者がいくら言っても、そうそう肯定できるものではない。 少なくとも、十津那学園では自粛する風潮が根付きつつあったのだが・・・ 「じゃあ今日は今から豆まきしますからねー」 どこからその声が出ているのかというほどのハイトーンで、タコちゃん先生がそう言った。 これにはさすがに驚かされた。ウチのクラスにも何人か鬼族は居る。 思わず隣の席の鬼塚や、斜め前の鬼怒川(通称おキヌちゃん)の顔を見てしまった。 彼らも呆気に取られたようで、リアクションに困っているといった風だ。 「アホか」 川津がボソリと呟くのが聞こえたが、種族的にデリケートな話題というよりも、 単純にこの年齢で豆まきをするという状況をアホだと言っているんだろう。 「あの・・・ヒウマくん」 後ろから奥山さんにつっつかれたので、椅子を少し引いて振り向く。 「まめまきってなんですか?」 どう説明したものか。 まさか馬鹿正直に、『鬼に豆をぶつけて退散させ、福を呼び込む行事』などとは言えない。 「それはねー この豆を全員でバラまいて『鬼は内!福は内!』って福も鬼も全部呼び込むのよー そしてまいた豆は食べるのよー」 タコちゃん先生によるハイトーンボイスが、言いあぐねた僕のかわりに解説した。 って・・・ええ? 「鬼も内なのか。聞いていた話と違うな」 鬼塚が納得した表情となっているが、僕は納得できないぞ。何だそれ。 「んー?何人か『それ違うんじゃね?』って表情ねー でもこれ本当にアリなのよ。 国語教師なんてやってると、無駄に知識が増えて嬉しいわよねー さて諸君、これから豆を配るワケだけれどもー 本気で福を呼び込みたかったら、全力で声をあげて、全力で投げ合えたまえ!青春!」 投げ合うくだりはウソじゃないですか・・・先生。 その後数分間、教室は酷い有様となった。 ただ、鬼族のみんなが楽しそうだったのが印象的だ。 「自分の年齢分だけ豆を食べるんだよー」 タコちゃん先生のハイトーンボイスでホームルームは〆られた。 ハァ。まるで幼稚園か何かのようだ。 下校時刻。 こんなアホウな事をしていたのは当然ウチのクラスだけで、大豆を握り締めて帰るのも僕らだけだ。 川津が蛇神さんに豆を投げつけてマジキレさせているのを見て気が滅入った。 バカップル丸出しじゃないか。ああはなるまい。 豆はとりあえず自分の分、17粒を確保している。 奥山さんの方を見ると、ニコニコ笑顔で豆を握り締めていた。 豆の数は19粒あった。 え? 「奥山さん・・・17粒だよ、僕ら」 僕がそう言うと、奥山さんは少し混乱した風に豆を数え直し始めた。 「おかあさんのおなかのなかにいたとき、うまれてからまくやでくらしたとき、 1歳のたんじょうび・・・2歳のたんじょうび・・・ 3歳でおとひめさまのしんでんにおまいり・・・」 凄く真剣な表情だ。そして既に2粒多い。 これオークの数え方なのだろうか? 「17歳のたんじょうび・・・ヒウマくんにプレゼントもらいました。うれしいです。 あれ?やっぱり19つぶですよ?ヒウマくん」 プレゼント~のくだりで周りから冷かしの視線が飛んできたが、まあ仕方ない。 マフラーは気に入ってもらえているようだから。 「ま、細かいことはあまり気にしないでいいか。 ところでさ、ミズハミシマにも大豆みたいな食べ物ってあるの?」 ポリポリと炒った大豆を食べながら、僕は奥山さんに尋ねた。 それにしても全然美味しくないなこれ。 「昆豆とかいっぱいありますよ。 ミズハミシマにいったらごちそうします」 ニコニコと笑顔で炒った大豆を頬張りながら、奥山さんは教えてくれた。 いや、途中で笑顔が曇った。 「あんまりおいしくないです・・・これ」 寄り道して、ピーナッツでも買おうかね。 このなんともない日常加減がほっこりします。冷めた感じも男子らしくていいですね。豆まきの豆は味付けがないので確かに美味しくはないですよね -- (名無しさん) 2013-12-07 17 57 30 名前 コメント すべてのコメントを見る
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闇精霊のアシタと共にミズハミシマ各地を駆け巡って、既に6日が過ぎた。 アシタの言う方角で本当に正しいのか疑念に思う事もあったが、 数少ない手がかりの中で、ヤーマン氏族の村にたどり着かなければならない以上、 アシタを信じる他には手段が無かった。 安心材料もあった。 途中立ち寄った街で買えた地図によると、どうやらゲートからまったく反対側の果てに ヤーマン氏族の村があるようだという事。 そしてアシタの案内する方角は、間違いなくそちらを向いているようだ、という事だ。 不安な点としては、<地球>の地図に慣れ親しんだ僕にとって、<異世界>の地図は、 あまりに情報不足というか、人工衛星も無く、地球の測量技術も浸透していないのであろう 人達の作った地図ならば、まあこんなものかといったものだという点だ。 江戸時代の伊能勘解由が作った地図を思えば、より正確な物もあるのかもしれないが、 いかんせん僕の知識では、その正確な地図がどれかさえもわからないのだ。 これは完全に僕のミスだ。出発前に勇矢兄に地図をもらっておくべきだった。 (・・・不安ですか?) スピードメーターの上にチョコンと座ったアシタが僕に話しかけてくる。 「そりゃあ不安さ!異世界を独りで旅してるんだから!」 猛スピードで精霊バイクを翔ばしながら僕が叫ぶ。 (・・・ひとりじゃありません。わたしがいますよ) アシタはそう言うと、ニッコリと微笑んだようにみえた。 なんだろう。この雰囲気、どこかで感じたような気がする。 ああ、そうか。奥山さんだ。あの娘の優しさにそっくりだ。 「なあ、アシタ!お前、奥山さんの事を知ってるかい?」 さらにアクセルをふかしながら、僕はアシタに聞いてみた。 (・・・ごめんなさい。知らない人です。オークの人ですか?) そうか。知らないか。 「オークだよ!知らないなら、いいや」 (・・・わたしと、とても仲良くしてくれたオークの人がいます。 あの方は一人ぼっちだったわたしと友達になってくれました。 あの方がどこか遠くへ行かれるまで、いつも一緒でした。 ようやく帰ってこられた時に、わたしに名前をつけてくださいました。 そしてその時、もうすぐ大切な人が来るから、道案内をして欲しいと、 そうわたしにおっしゃったのです・・・) アシタがポソポソと呟いているが、悪路に差し掛かったところで揺れが酷く、 何を語っていたのかはわからずじまいだった。 その日の午後、もう少しで日も暮れようかという時だった。 小高い丘を越え、平野を一望できる下り坂に差し掛かると、アシタがピョンと飛び跳ねた。 (・・・もう少しで、ヤーマン氏族の村に到着しますよ。 ようやく目的地ですね!ヒウマさま) ! そうか!ようやく着くのか! はやる気持ちを抑えきれず、僕はさらにバイクを翔ばす。 すると、道の先に巨大なテントが何棟も立ち並ぶ集落が見えてきた。 それこそが目指すヤーマン氏族の村だろう。 村の入口の門から少し離れた場所に、僕はバイクを停めた。 ノム子さんから借りた無敵ジャケットを再確認する。問題なし。 川津から『お守り』として借りた木刀を手に持つ。問題なし。 村は何やら宴の準備をしているようで、随分と騒がしく、忙しない様子だ。 それに乗じて奥山さんを奪還するのも手か、そう思った矢先だった。 ブゥオオ~ まるで戦国時代のホラ貝のような音が鳴り響き、村の門からゾロゾロとオークが姿を現した。 その姿は、どうにも古風な鎧兜に身を包み、完全に一戦交える準備が整っている。 総勢・・・100人といったところだろうか。 その集団の真ん中から年嵩のオークが歩み出て、大声でこう叫んだ。 「我が一族の娘を奪おうとするのはお前か! そう簡単に我らが花嫁を得られると思うなよ! 腰抜け男ならば、さっさと家に帰ることだ!」 すると、周りのオーク男もそれに追従して大声で叫びだした。 「「そうだ!そうだ!帰れ!帰れ!」」 「もしお前に、欠片ほどの勇気があるのならば、我らの軍勢と一戦交えてみるがいい!」 「「そうだ!そうだ!かかってこい!かかってこい!」」 勝手な事ばかり叫びやがる。 自分でも不思議に感じるが、ミズハミシマに、いや、異世界に来てから、心がどうにもざわつく。 自分の体の奥底の遺伝子が目覚めるというか、力が無尽蔵に湧き上がるような心地だ。 僕は木刀を握り締め、スウと息を大きく吸い込み、叫んだ。 「うるせぇぇぇーーーーーー!!!!! 奥山さんは!フゥカは『オレ』の嫁だ! 今から全員ぶっ倒して貰いに行くから、首ぃ洗ってまってろ!」 叫び終えると同時に、僕は100人の集団に向かって走り出した。 100対1など造作もない。負けなければいいだけだ。 乱戦だった。 最初の一人の喉元を突き、返す刀で隣のオークの側頭部に叩きつけ、 3人目の腹に蹴たぐりを入れて頭頂部を叩き、真後ろの4人目の鳩尾に束をねじ込み、 5人目のアゴを砕き、6人目の鼻面に突きを入れ、7人目のわき腹を横に一閃し、 8人目の横っ面を裏拳で吹き飛ばし、9人目の金的を蹴り上げ、10人目の両膝を粉砕したあたりで、 あとは何をどうやって戦っていたのか、ほとんど記憶にない。 薄ぼんやりと、陰神流剣術を指南してくれた祖父さんの声や、 剣道部の猛稽古の最中に叱咤する王仁主将の声が聞こえてきたような気がした。 僕自身も無傷ではすまなかった。 オークの持つ棍棒や長杖は容赦なく僕を叩きつけ、傷つけた。 体力の限界が近づいてきた。もうそろそろ限界だ。そう思った時だった。 「ルォォォォ・・・」 間違いなく自分の喉から洩れた声だ。 だが、まったく自分の声だと実感出来ない。 周囲のオークが後ずさりするのが見えた。 「ルオォォォーーーーン!」 自分の喉から、信じがたい大音量の遠吠えが放たれた。 それはまるで、荒野に叫ぶ狼のような声だ。 「信じられん・・・クルスベルグの狗人のようだ」 「いや、大延の狼人に近い。ただのニンゲンでは無かったのか!」 残ったオークどもが何やらザワザワと騒ぎ出した。 すると、オークの集団の後方から、まったく奇妙な格好をした者が歩み出てきた。 それはまるで時代劇から抜け出したような、時代錯誤の格好をしていた。 江戸時代か、幕末の武士のような姿だ。 それでいて、顔は犬。いや、狼か何かなのだろうか。 「よもや、これほどの手練とは思わなんだ。 元々は『最後の試練』ではあったが、そなたの奮戦に敬意を表し、拙者がお相手つかまつる。 我が名は師父カイデンが弟子、伊藤咬太郎(イトー・カミタロー)である」 犬侍はスラリと刀を抜いた。 真剣と木刀ではまったく話にならない。 こんな事ならば、川津を殴り伏せてでも『犬鳴虎鉄』を持参すべきだった。 しかし後悔しても遅い。木刀で目の前の敵をねじ伏せるしか無いのだ。 方法は、ただ一つ。 「ミヴローの剣、とくと受けよ!」 イトーと名乗った犬侍が、上段に構えて斬りかかってくる。 本当に時代錯誤だ。まるで幕末の人斬りでも相手にしているかのような気分だ。 だが勝算はある。相手が上段ならばなおさらだ。 薩摩次元流をブチ殺すために考案された、陰神流の邪剣、とくと見せてやる! 僕は足で地面の砂埃を、犬侍めがけて思いっきり蹴り上げた。 「っな!」 砂は犬侍の顔面に直撃し、丁度目くらましとなった。 その隙に振り下ろすのが緩慢になった相手の手元めがけて、下からすくい上げる軌道で剣を放つ。 目標は、剣を握るその指だ。 バキリ、と鈍い音を立てて僕の木刀の切っ先が、犬侍の小指を砕く。 握りの浅くなった束目掛けて2連撃目を叩き込み、犬侍の剣を叩き落とす。 最後は一気に間合いを詰め、喉元に切っ先を突きつける。 俺の、勝ちだ! 「そこまで!」 村の中央広場の方から、とてつもなく大きなオークが歩み出てきた。 それはもう豚人系オークというよりも、巨大イノシシ人間といった風貌だ。 「そこまで!よう戦ったの。歓迎するぞ。ムコ殿」 巨大イノシシ人間は、僕に向かってそう言った。 「「うぉぉぉー!」」 周囲のオークから、歓迎の雄叫びが湧き上がった。 傷だらけの僕は、同じく傷だらけのオークたちに担ぎ上げられて、村の広間の中央に連れて行かれた。 そこで待っていたのは、絢爛豪華な花嫁衣装に身を包んだ女性だった。 女性は僕の姿を見るや、目に涙を浮かべて駆け寄り、僕の事を抱きしめた。 「勇馬くん!勇馬くん!きっと来てくれるって、信じてた! きっとここまで勝ち抜いてくれるって、信じてたよ!」 言うまでもなく、奥山さんだ。 「フゥカちゃん。僕、今、血だらけだからさ。 せっかくの花嫁衣装が台無しになっちゃうからさ」 もう何が何やらワケがわからなくなっていた僕は、どうにも間抜けな事しか言えなかった。 「気にしないよ。離れないよ。 今日からはもうずっと一緒だよ」 奥山さんは目に涙を浮かべていた。 「フゥカちゃん、結婚するんだよね?」 僕がそう尋ねると、奥山さんは首を縦に何度も振りながら、こう言った。 「そうですよ。私と勇馬くんの結婚式です」 え? その後の僕は、ほぼ半日眠り続けていたらしい。 翌日昼過ぎに目を覚ました時には、見覚えのない寝具と、奥山さんの姿があった。 「おはよう、勇馬くん。傷の具合は大丈夫ですか? みんなもう主賓を待ちきれなくて宴会を始めちゃってますよ」 ニッコリと笑う奥山さんと、その膝元には闇精霊のアシタの姿があった。 「えっと・・・何から聞けばいいのやら」 僕が躊躇していると、ドスドスという重量感あふれる足音が近づき、部屋の入口から 巨大イノシシ人間が姿を現した。 「お父様です。オークオーク・ヤーマン・グランヤニガです。族長なんですよ」 奥山さんはニコニコしながら、巨大イノシシ・・・もとい、父を紹介した。 「いやあムコ殿。お初にお目にかかる。 娘から手紙で色々と話はうかがっていたが、いやそれ以上にお強い。 族長としては娘に良い縁談をまとめたいのが本音でしてな。 それで屈強なオークをすすめても、一行に首を縦にふらんわけがわかりましたわい。 『最後の試練』まで進めた手練など、ここ数十年は居なかったですからな。 グハハッハハハハ!」 奥山パパは、心底嬉しそうに大笑いを始めた。 その時はじめて、僕は自分がとんでもない勘違いをしていた事に気づいたのだ。 確かに奥山さんの手紙には、誰と結婚するかは書かれていなかった。 それに、奥山さんの地元の逸話も思い出した。 『お祭りは特に婚礼の儀式の時が盛大で、一族郎党全員が集まって3日3晩飲み食い明かすのだとか。 その合間に、新郎と新婦の兄弟や親族による模擬戦が行われたり(故事にちなむのだとか)、 お色直しが最低10回は行われるのだそうだ』 「これかよー・・・」 僕は安堵と辛労と自分のマヌケさ加減から心底ちからが抜けた気がした。 こんな事を川津や浮田に知られたら、僕は一生笑いものになるに違いない。 「お疲れの所で悪いがな、ムコ殿。 披露宴だの何だのと控えておるので、身支度も整えてくだされよ。 それと、この幕屋は新郎新婦の生活の場として提供しよう。 ふむ・・・まあ今からさらにお疲れでもかまわんぞ」 奥山パパはグハグハと大笑いしながら幕屋から退去していった。 結婚、確定なんだ。 ふと奥山さんの方を見ると、耳まで真っ赤にして顔を伏せていた。 状況に流されるままに披露宴の主役として連れ回され、祝いの宴は3日3晩続き、 犬侍と剣術談義に明け暮れ、オークの子供らに地球の話をいっぱいしてあげて、 ようやく一息つけたのは、あの闘いから4日目の事だった。 「勇馬くん・・・もしかして、後悔してませんか?」 新居の幕屋の中、同じ寝具で寝ているフゥカが、心配そうに聞いてきた。 「一番上の兄貴がさ」 僕はポソリとつぶやいた。 「今、行方不明のヤツなんだけどさ。よく言ってたんだ。 『犬塚の血族は犬の血だ。一度決めたらテコでも想いは変えない』ってさ。 今ならそれがわかる気がするよ。 見知らぬ異世界のオークの村でさ。フゥカと一緒に暮らしていく。 それが僕の人生でもいいかなってさ」 「そうですね。しばらくは。 だって今月のゲートの定期便、もう開いちゃいましたもの」 あ。 「あー!忘れてた! 勇矢兄に何の連絡も入れてない!マジ怒られる!」 (・・・大丈夫ですよ。精霊通信でお兄様には連絡をいれてます) あ、アシタ。 「なら、まあいいか」 安堵して深々と寝具に身を投じると、フゥカがスッと近づいてきて、こう言った。 「始業式には間に合うから大丈夫ですよ。 卒業後の進路も決まって、わたし安心しました。 わたしの進路は、お嫁さんです」 面白かったです。二人に祝福と爆発あれ! -- (名無しさん) 2012-04-23 02 15 30 終劇お疲れ様です。物語が始まって終わるという事にこれほど感動したのは始めて。 後リア充まぶしすぎる -- (としあき) 2012-04-24 23 14 37 めでたしめでたしでした。負けた時のことを考えていないのが青春といいますか。ミズハミシマに住むかどうかは家族会議の後でしょうか -- (名無しさん) 2014-06-01 17 34 14 名前 コメント すべてのコメントを見る
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現管理人 メダルゲーム。です。 wikiを閲覧して頂き誠にありがとうございます。 このページは現在登録中であるいくつかのワードについて少し特別な議論をする場です。 この検索してはいけない言葉wikiの一部のワードは2代目管理人以前からあまり議論対象にならないまま率直であるワードがまだたくさん残されています。 これらのワードは本来なら追加基準にある率直なワードに該当し現在の追加基準と少し矛盾が発生しています。 率直という理由だけで削除をするのもなんだかもったいなく感じることでしょう。 全てのワードを修正議論を出そうとするとあれもこれもとなって壮大な時間がかかってしまいます。 そこで用意したのがワード変更議論会です。 この議論会により率直であるワードを変更としてできるだけ多めに整理していきたいと思います。 このようなページを作成したのはまだこれが初めてですのでルール等で何かミスがあった場合は申し訳ありません。 また、この議論会はまた第2回などをやる可能性があるかもしれませんが現段階ではまだなんともいえないためまだ第1回とは書かないことにします。 できるだけ皆さんのご意見をお待ちしています。 締切日 新ワード案議論 3月24日 予定 新ワード案議論終了後直ちに投票に移り管理人の準備が整い次第開始されます。 投票議論 4月8日 予定 ※締切日はいきなり変更される場合があります。 ルール ルールは一部2018年冬、春あたりに行いました右メニューにある追加基準議論と似た感じになりますがまず私が集めたワード全てが議論対象になります。 利用者の皆さんに期間内にどんなワードに変更すべきかの新ワード案を書かせて頂きます。 出来れば、少なくとも1ワードにつき1つの新ワード案を出して欲しいのが理想なのですが もしもワードの中で議論中に最後まで変更ワード案が1つも無かったワードがありましたら可能な範囲でまた別の何らかの機会(別の議論会)でまた行うなどをするかもしれません。 ワード案が複数ある場合は管理人がどれにすべきかを選び(1つのみの場合は率直である場合を除きそのワード案を優先)その中の選ばれたワード案1つで次の投票議論でそのワード案に変更すべきかの投票を行って頂きます。 投票議論期間を終えましたらもし賛成票が多い場合は利用者か管理人がワード変更します。 対象ワード 検索してはいけなかった言葉は除いています。 この中には殿堂入りのワードも含んでいます。思い入れがありインパクトの高いワードであるため変更の可能性が低いのかもしれませんがどうかその点についてはご了承ください。 1 ぼくらのトラウマゲーム 2 焼身自殺テープ 3 怖い絵 ※このワードは2代目管理人によって削除されましたが対象ワードに入っているのは深い事情があります。詳しくは下の説明をご確認ください。 4 福知山線脱線事故 5 死体パン 6 切腹お姉さん 7 チェチェンの首切り 8 殺人レーザー 9 便秘 死亡 10 イメケン トラウマ 11 マイケルジャクソン 死に顔 12 ひょうたん島 死後 13 菊間アナ 転落事故 14 岡田有希子 自殺直後 15 自殺少女 16 自殺サークル 17 名誉の殺人 18 苗山事件 19 鮫島事件 20 大雪山SOS木文字事件 21 胎児 鳥 死骸 合体 2019/02/25から追加しました、よろしくお願いします。 対象ワードの怖い絵について 怖い絵とは2代目管理人様が最初に率直だと思って削除されたワードです。 しかし、そのワードは過去にユーザー間の話し合いで存続が決まっていました。 それを失念し、率直なワードと勘違いして削除してしまった事に気付いたようです。 それにより2代目管理人様からこのワードの復活を依頼されました。 ただ、このワードは明らかに率直であるため率直ではないワードに変更をしてから復活させたいと思いこのワードを対象ワードに加えておきました。 新ワード案議論 「107人 線」で福知山線脱線事故に関する事項がヒットします。 -- 名無しさん (2019-02-24 17 02 52) 「ひょうたん島 死後」は「ひょうたん島 設定」に変更すれば良いかと思います -- グラッチェ (2019-02-24 17 37 22) 「菊間アナ 転落事故」は「それいけ菊間」(この事故が起こたコーナーの名前)でトップに出るのでこれに変更すれば良いかと思います。この事故は出勤前にリアルタイムで見てビビった記憶があります。 -- グラッチェ (2019-02-24 18 51 15) 「イメケン トラウマ」は、「イメケン」のみで1ページ目にヒットしました(Googleにて)。「鮫島事件」も、「鮫島」のみでトップヒットします(YAHOO、Google両方)。 -- 前野 (2019-02-24 20 50 49) 「焼身自殺テープ 」は「清算 テープ」で、「殺人レーザー」はURLの一部である「sibibibibs」でそれぞれトップにヒットします。また「岡田有希子 自殺直後」は「岡田有希子 直後」で、「大雪山SOS木文字事件」は「大雪山 木文字」でやはりトップにヒットしました。 -- サイコパス (2019-02-24 21 54 14) 「名誉の殺人」は「イスラム 名誉」「自殺サークル」は「新宿駅 54人」「苗山」は「苗山さん」 -- 名無しさん (2019-02-24 22 33 23) 「自殺少女」は「自殺少女 ボカロ」の方が早いと思う -- 名無しさん (2019-02-25 16 16 40) ↑の人だけど冷静に考えたら変更しなくても動画検索すれば一番最初に出てくるな・・・ -- 名無しさん (2019-02-27 18 20 20) 「胎児 鳥 死骸 合体 」は「胎児 鳥」だけで出ます。 -- 名無しさん (2019-02-28 01 05 37) 「死体パン」は「タイ パン屋」の画像検索でヒットします。 -- ひでしね (2019-02-28 16 14 51) 他に追記。「ぼくらのトラウマゲーム」は「ぼくらの トラウマ」でもヒットします。「チェチェンの首切り」は「ロシア兵 6人」ではダメなんですか? -- ひでしね (2019-02-28 16 25 14) 「イメケン」についてですが、Yahoo!でも「イメケン」のみで舌長男とジェフ・ザ・キラー、かわいくさせての人形が1ページ目にヒットしました。ちなみに、Googleで「イメケン」を調べると、おびただしい量の舌長写真が1ページ目に出てきます。「イケメン」と間違えて検索される事もあると思いますので、その事も追記するといいかもしれません。 -- 前野 (2019-03-01 00 43 38) 「西成線列車脱線火災事故」も変更議論に入れたほうがいいと思います -- グラッチェ (2019-03-09 06 36 18) 「不謹慎ゲーム」も変更議論に入れるべきでしょう。 -- 名無しさん (2019-03-13 12 47 30) あんまり変えると紛らわしくなると思うからそのままで良いと思っている自分がいる。如何か? -- BNGbrain (2019-03-13 13 34 17) 注意! 議論とは無関係の意見を書くのはご遠慮ください。 結果 ワード案があった一部のワードを投票に回しました。 一部の案があったワードの中でワード案があっても管理人が率直だと判断したワード案は除いておきました。 ワード案が最後まで無かったワードについては次回以降のワード変更議論会などに再度議論対象にしたいと考えているところです。 投票 議論内容 以下の率直であるワードを以下の新ワードに変更すべきか否か? 焼身自殺テープ→清算 テープ 福知山線脱線事故→107人 線 死体パン→タイ パン屋 チェチェンの首切り→ロシア兵 6人 殺人レーザー→sibibibibs イメケン トラウマ→イメケン ひょうたん島 死後→ひょうたん島 設定 菊間アナ 転落事故→それいけ菊間 岡田有希子 自殺直後→岡田有希子 直後 自殺サークル→新宿駅 54人 名誉の殺人→イスラム 名誉 苗山事件→苗山さん 鮫島事件→鮫島 大雪山SOS木文字事件→大雪山 木文字 胎児 鳥 死骸 合体→胎児 鳥 注意! 議論とは無関係の意見を書くのはご遠慮ください。その場合は無効票になります。 投票する場合は必ず賛成または変更してもいいか反対と書いてください。賛成か反対か分からない意見の場合は無効票とします。 自分で賛成票を2票以上出すなどの自演行為は厳禁です。発覚した場合は直ちに規制措置をとらせて頂きます。 【議論ログ】 率直じゃなくなってますね。全て賛成 -- 名無しさん (2019-03-26 18 59 07) 全て賛成です -- 名無しさん (2019-03-26 21 16 26) 私が提案したものは公平を期すためにコメントをしないとしてそれ以外のワードは全て賛成です。 -- サイコパス (2019-03-27 00 45 46) すべて賛成です。 -- pikaryou01 (2019-03-30 18 21 51) 全て賛成です -- ひでしね (2019-03-30 18 37 08) イメケン トラウマ -- 名無しさん (2019-04-02 15 03 14) ↑ミス 全て賛成。 -- Ferrothorn (2019-04-02 15 07 35) 全て賛成です -- せらせい (2019-04-03 22 25 47) 結果 反対意見が無く全ての議論対象ワードが変更決定になりました。 後で修正対応をします。もし余力のある方は修正にご協力くださると幸いです。 これで第1回ワード変更議論会を終了します。 皆さんのご意見、ご投票ありがとうございました! 2回目も近い内に行いたいと考えてますので引き続きよろしくお願いします。
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世界の中心、針山さん 著者/成田良悟 イラスト/ヤスダスズヒト&エナミカツミ 電撃文庫 180 :イラストに騙された名無しさん:2010/12/02(木) 02 18 34 ID L6o3L9o0 針山さんは成田良悟のオムニバス短編集なのでそれ自体に明確なストーリーはない 一応それぞれの短編が干渉しあったりしてるけどそれぞれの話が複雑に交わりすぎて説明は難しい 1巻に収録されてるのは としれじぇ 魔法少女893号 拝啓、光の勇者様 奇跡の中心、針山さん の4つで 上から都市伝説、魔女っ子、伝説の勇者をテーマに書かれている 4つ目の奇跡の中心、針山さんだけ特別で それまで独立した話だった他の3つの短編のキャラクターが入り乱れ一つに収束する話になってる 182 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 06 51 41 ID GAT7QvQz 短編形式の作品なのでエピソードごとに書きます 一話が短い分情報が凝縮されてるので長めになります 183 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 06 54 02 ID GAT7QvQz (一巻) 埼玉県所沢市では日常的に奇妙な事件が起きる。 猫耳地底人襲撃事件、年間三百人連続結婚詐欺事件、ドラゴン目撃etc… そこにはいつも一人の男の姿がある。 針山真吉、37歳。職業はグラフィックデザイナー。特殊能力はなし。 しかし、彼はあらゆる事件に何らかの形で脇役として関わってくる。 一つ一つの事件では脇役だが、針山さんの視点からすると彼の回りに事件が広がっていってるように見える。 まるで、針山さんが世界の中心であるかのように。 184 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 06 57 48 ID GAT7QvQz とれじぇ ジャンル≪都市伝説≫ Aサイド『斧男の悲劇』 高校生のルル(赤神瑠流)はクラスメイトの青年ムー(一ニ三夢羽)と友達以上恋人未満の関係を続けていた。 ある日、ムーのアパートへ遊びに行ったルルはベッドの下に斧を持った男がいることに気付く。 斧男に気付かないムーをあの手この手で外に連れ出そうとするが、どれも理由をつけられかわされてしまう。 ムーが自分を部屋から出さないようにしていることに気づいたルルは 実はムーが殺人鬼で、ベッドの下にあるのは死体と隠した斧なのではないかと勘繰る。 次の獲物は自分なのではないのかと考えたルルは、ムーにさっきから態度がおかしい理由と 今まで仲良く付き合ってきたことはずっと嘘だったか問い詰めようとする。 それでもはぐらかそうとするムーだが、恐慌状態が続いて精神的に限界になったルルは ベッドの上に放火して外に出ざるを得ない状況を作る。 それでもルルを外へ出そうとしないムーを問い詰めると、ムーはルルを守りたいんだと叫ぶ。 その言葉の意味が分からず呆然としていると火だるまとなった斧男が二人に襲いかかる。 とっさに消火器をぶつけると斧男は二人を諦めて部屋の外へと走り去っていった。 すると、外から斧男の凄まじい悲鳴が響いてくる。二人が外に出ると血溜まりが広がっていた。 それをみたムーはずっと外に日本刀を持った血まみれの男がいたのだと呟く。 185 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 06 59 27 ID GAT7QvQz Bサイド『斧男の喜劇』 今まで挫折を味わったことのなかった主人公は、ルルに「恋人未満の友達がいるから」 という煮え切らない理由で振られたせいでヤケを起こし、大勢の人間を道連れにして死のうと考える。 手始めにルルとムーを狙ってアパートに侵入、斧を携えてベッドの下に潜り込んだ。 しかし部屋に入ってきたのは二人ではなくヤクザ達だった。 アパートが二軒並んでいたために主人公は建物を間違えてしまっていた。 どうすることもできずに潜んでいる主人公の足元にはダイナマイトの入った箱が置かれていた。 そこにまだ火の燻っているタバコの吸い殻が転がってくる。 火傷を覚悟で火種を消そうとする主人公を尻目に、ハウスダストに引火した火はダンボールへ燃え移る。 絶体絶命の状況で死にたくないと思い始めた主人公は、自分の足を切りつけて血液で火を消す。 しかし、火が消える音を聞いたヤクザにベッドの下に何かあることを気付かれてしまう。 生き延びる覚悟を決めた主人公はベッドの下をのぞいたヤクザの顔を斧で切りつけて逃走する。 主人公に顔を切りつけられたヤクザは日本刀を持って追いかける。 そこへ、ちょうどルルとムーの部屋から出てきた斧男が襲いかかっきたためヤクザは返り討ちにする。 斧男をベッドの下に潜んでいた奴だと認識し、男をどこかへ連れていくヤクザを隠れて見送った主人公は 一連の出来事からはっきりお互いへの思いを自覚して告白し合うルルとムーの姿を見つける。 二人がちゃんと恋人になったことで自分の振られた理由に折り合いをつけることができた主人公は 今日の挫折をなかったことにして、明日から人生をやり直そうと前向きに考え始める。 186 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 13 29 ID GAT7QvQz 魔法少女893号 ジャンル≪魔女っ娘≫ 魔法世界で囚人893号は重罪人として『地獄』へ送られようとしていた。 罪状は人間界で行われた数々の破壊行為と魔法管理官への公務執行妨害、そして過去7回に渡る脱走行為。 893号は人間界から持ってきた日本の漫画やアニメの影響を受けて 自分は「人間界で修行中の魔法界のお姫様」だと思い込んでいた。 しかし、本人は人助けのつもりでも魔力が強すぎるせいで些細なことで大損害を引き起こしてしまう。 自分が他人に迷惑をかけたということを全く理解していない893号はまたしても脱獄。 相棒のカマキリ(ヌイグルミみたい)、ティスと共に人助けのために人間界へ向かう。 893号が空から屋根を突き破って着地した家はヤクザのアジトだった。 彼らを敵と認識した893号は攻撃を仕掛けるが、若頭である銀島の圧倒的実力の前に敗北。 しかしお人好し揃いなヤクザたちは彼女がなにやら訳ありだと認識し 組の拠点となっている家に居候させてくれる。(なんかこの娘魔法使ってたけどこまけえこたあry) 名前のなかった893号はサマーと名付けられる。(奥様は魔女のサマンサから) 1ヶ月ほど過ごすうちに一般常識を身につけたサマーは、自分がお姫様でないことも なぜ罪状が与えられたかも理解し、ティスに対して魔法界に連れ戻される恐怖をこぼす。 サマーに帰る場所がないことを知った銀島は結婚を控えてるので養子にならないかと提案。 そんな話をしていたら突然ニット帽子をかぶった二人組に襲撃される。 サマーは銀島を庇って魔法を使おうと前に出るが、そのサマーをさらに庇った銀島は負傷してしまう。 人通りのない場所で重症を負った銀島だったが、ちょうどそこへ以前サマーが居候していた 一家の家主である針山さんが通りかかり、銀島は病院へ運ばれる。 187 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 15 38 ID GAT7QvQz 安堵するサマーの前に魔法界の法務官が現れる。 大人しく『地獄』行きを受け入れるので誰にも危害を加えないように頼み込むサマーに法務官は サマーは人ではなく魔法使いが人のように作り上げた魔法そのものだと告げ、研究所送りにしようとする。 サマーが自分をお姫様だと思い込んでいたのも、その考えをあっさり覆したのも 人ではない故の周囲の影響を受けやすいという性質が原因だった。 そこへ病院から抜け出してきた銀島が現れ、魔法使いたちを撃退する。 自分は人ではないと告げるサマーだが銀島はそんなことは関係ないと言い放ち、受け入れる。 その夜、サマーは銀島を襲撃した男を雇った組のビルに乱入、死なない程度に魔法で吹っ飛ばすのだった。 188 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 18 49 ID GAT7QvQz 拝啓、光の勇者様 ジャンル≪デンセツノユウシャ≫ 主人公の将馬は、ある日突然幼馴染みのマヤから自分は勇者なのだと告白される。 意味が分からず聞き返す将馬にマヤは自分が光の勇者の生まれ変わりで前世の記憶を取り戻したと語る。 将馬のことが好きだから伝えておきたかったとマヤは告げ、世界を守るために旅立ってしまう。 マヤがいなくなって落ち込んでいると、今度は友人の池本が自分は宇宙人と人間のハーフで 鵜頭瑠(うずる)の禍津神(まがつかみ)を倒す使命があるのだと言ってどこかへ旅立ってしまう。 家に帰ると父親から自分は裏徳川家に代々使える忍の末裔なのだと打ち明けられる。 さらに母親は自分が天界から遣わされた天使なのだと告げる。 すると、いきなり母を偽者だと言って父が名刀(包丁)で斬りかかろうとする。 それを見た母は、父が悪魔に乗っ取られていると言い出して聖剣(包丁)で応戦する。 本気で殺し合う両親に恐怖を覚えて家を飛び出すと、町中で選ばれし者を自称する人間同士が争っていた。 189 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 20 20 ID GAT7QvQz せめてマヤが変わってしまった手がかりだけでも探そうと、将馬はマヤの家を訪ねる。 代々この島を守る役割を与えられた神主であるマヤの父は、将馬が正気であることに気付くと この出来事の原因となった将馬たちの住む光島の成り立ちについて語り始める。 江戸時代にある呪い師が『神呼び』という儀式を行い、36人の人間を供物として沈めた。 しかし神は呼ばれず、海上に岩が一つ出現しただけだった。 落胆して呪い師はその場を去るが、どうしても岩が気になって数ヶ月後に訪れると 岩のあった場所には島ができており、死んだはずの36人が暮らしていた。 ほとんどがその36人の末裔である光島の住人はおそらく人間でない上に、島の魂と密接に結び付いている。 情報社会となり世界の広さを知った島は今になって召喚された時の 『闇を祓え』という契約を履行をするために、住人が理想とするそれぞれの勇者を 自分がそういう存在だと思い込ませ、勇者の役割=闇を祓う役割を果たさせようとした。 (マヤの父が正気でいられるのは自分の勇者像である神主にすでになっているため) しかし、勇者ごとに闇の定義が違うので混乱に陥ってしまった。 皆を正気に戻せるか尋ねる将馬に、マヤの父は突然ナイフで斬りかかってくる。 必死で抵抗する将馬は無意識のうちにナイフを奪って相手の胸を刺してしまう。 我に返って動揺する将馬にマヤの父はこれが解決法だということ、将馬が実は捨て子だったことを告げる。 部外者である将馬が島の住人を殺したことで、ベクトルのバラバラだった勇者にとっての 祓うべき『闇』が将馬であると明確に定められた。 そして将馬を勇者の誰かが殺せば、島は役目を終えて住人は正気に戻るという。 将馬は勇者たちと戦い続ければいずれマヤと再開できると確信する。 マヤが自分を殺しに来るまでは死ぬわけにはいかないから、他の勇者を殺める決意をする。 自分は正気で、ただマヤを愛しているだけなのだと言い聞かせながら。 島と似た異質な気配に引き寄せられて将馬は所沢市へ引っ越して来る。 近所となった針山さんに、自分は勇者と魔王の兼業だと自己紹介する。 190 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 31 35 ID GAT7QvQz 奇跡の中心、針山さん ジャンル≪メドレー≫ 魔法界の法務官たちは組の倉庫に侵入して銀島に取り上げられた杖を取り戻す。 倉庫の中で拷問されボロボロになった斧男を偶然見つけたため、銀島に真っ二つに斬られてしまった杖が どの程度使えるかを試すために男に回復魔法をかける。 しかし斬れた杖の歪な魔法は回復だけでなく肉体強化までもしてしまい 狂気に支配されていた斧男はさらなる化物へと変貌して倉庫から逃げ出す。 勇者を殺している最中だった将馬と邪悪な気配を追ってきたマヤは再開を果たす。 将馬はマヤに殺されるなら本望とばかりに再開を喜ぶが マヤは目の前にいるのは将馬のふりをした邪悪な存在なんだと必死で思い込もうとする。 ナイフを持って自分に向かってくるマヤを受け入れようとした将馬だが 突然背後に現れた斧男に横へ弾き飛ばされる。 突然将馬の姿が変わったと勘違いしたマヤは、邪悪が将馬ではなかったと思い安心するが そのまま男の持つ斧に向かって突っ込んでいってしまう。 銀島は部下から斧男が逃げ出したということと魔法界の人間を見かけたこと 斧男を追っていったら傷を負った少女と男を追いかけていった少年がいたという話を聞き 少女を病院へ送っていくよう指示し、何が起こっているのかを考える。 病院へ行くのを拒んだため、しかたなく部下はマヤを銀島の元へ連れてくる。 マヤの要望により将馬が殺した勇者の死体も車に乗せてくるが 突然死体は全員の目の前で光の粒子となって消えてしまう。 一同が驚いていると、サマーが針山さんに送ってもらい帰宅してくる。 警察沙汰になりかねない一連の騒動にまだ戸籍のないサマーを巻き込むことを危惧した銀島は 針山さんにサマーをしばらく預かってくれるよう頼み込む。 快諾した針山さんの家にサマーとついでにマヤも送られていく。 マヤを見たサマーは、彼女から地球の人とは違う自分と似たような力を感じたとティスに告げる。 191 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 37 39 ID GAT7QvQz 銀島負傷の一件を機に治癒魔法を覚えたサマーはそれでマヤの傷を直す。 傷の癒えたマヤは車から降りて使命を果たしに行こうとするが 無策で突っ込んでいくのはよくないと言って引き留める。 他の一般人と違って自分の話を真摯に聞いてくれる針山さんにマヤは将馬のことを語る。 斧男に襲われた時のことをはっきり思い出したマヤは、やっぱり将馬は敵で 自分はどうするべきなのかのか思い悩んでいることを打ち明ける。 道路の真ん中に人がいることに気づいた針山さんは車を止める。そこにいたのは将馬だった。 真実を聞こうとしたマヤに将馬は、今までの話さえ聞こうとしなかった勇者とは違って 光島の呪縛が弱くなっている可能性を指摘し、島で起こった出来事を語る。 目の前で勇者が光となって消えるのを見たマヤは、将馬の話と相まって自分の存在意義に疑問を持ち始める。 マヤを『勇者』から解放するために死を選ぼうとする将馬だが 針山さんは島が使命を終えれば必要のなくなった住人は消えてしまう可能性を指摘する。 落胆する将馬をなだめて取り敢えず帰ろうとするが、そこへニット帽をかぶった二人の男と彼らを雇った組のチンピラたちが現れる。 192 :世界の中心、針山さん:2010/12/03(金) 07 39 25 ID GAT7QvQz 二人は以前銀島を襲撃した殺し屋で、今度こそ銀島の息の根を止めるために とりあえずサマーの誘拐をしようと目論んでいた。 しかし、そこへ斧男が乱入してくる。 魔法感知能力まで身に付けた男は、特別な力を持つ者を餌とみなして襲いかかってきた。 色々と邪魔が入ってブチキレた赤ニットは全員ぶっ殺すと宣言する。 青ニットが斧男と交戦する間に赤ニットは将馬たちにに襲いかかる。 さらに青ニットを振り切った斧男が襲いかかる。 万事休すとなった将馬だが、サマーの魔法が襲撃者二人を弾き飛ばしたために助かる。 自分を守ってくれる将馬の姿を見たマヤは、使命を与える神(島)の声を完全に切り捨てる。 そこへ、針山さんが呼んだ銀島が駆けつけてくる。 銀島は圧倒的な実力でチンピラたちと赤ニットを叩きのめし、ニット帽の二人は退却する。 銀島が来たことにより勇気づけられたサマーは、残った斧男を『地獄』へと転送する。 『地獄』について聞く針山さんに、ティスは魔力と気力を吸い取る土地だと説明する。 話によると300年ほど前に岩山が一つ人間界に召喚されて、吸収力がますます上がったらしい。(後の光島) サマーの強大な力を目にした将馬は、自分をこの町に引き寄せたのは彼女の力だったことに気付く。 全てが終わり、針山宅に着いた一行。 マヤは将馬に作られた存在である自分の不安を打ち明けるが それを聞いたサマーが自分も同じ作られた存在だけど元気に生きてるんだと言って励ます。 サマーに勇気づけられたマヤは、自分も島と戦う決意を固める。 就寝前、針山さんは日記をつける。【今日も、いつも通りの一日だった】 222 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 50 31 ID /ifqKnZL (二巻) とあるワイドショー番組にて ビラを配る全長100m超の巨大なクマの着ぐるみを取材中のリポーター。 最初にクマを目撃、通報した人間にインタビューを試みるとそこに現れたのは針山さん。 ちなみに針山さんは以前宝くじで七億を当てた人の友人としてこのリポーターの取材を受けていた。 しかもその翌日、翌々日に起こった事件にも関係者として取材を受けた矢先に今回の事件。 驚愕したリポーターに裏で糸を引いているんじゃないかと言われて困る針山さんだった。 223 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 52 13 ID /ifqKnZL とれじぇ2 ジャンル≪都市伝説2≫ とあるタクシードライバーの車に高校生二人が乗り込んでくる。 その二人、ルルとムーはひとしきり怪談話をして下車する。 次にジョン=デルタという三人組のアーティストが乗り込んでくる。 日本人少女と白人黒人男性から成るこのアーティストは、一部で霊感があるとの噂があった。 しばらく車を走らせていると突然少女が何かに気付き、白人男性が車からおろしてくれと騒ぎ出す。 そして三人はお釣も受け取らず行ってしまう。 その後も車を走らせていると、乗車合図を出している小学生の少女を見かける。 少女の方に近づくと、いつの間にか後部座席に乗り込まれていた。 運転手は驚くが自分が寝ぼけているのだと思い、少女の指示した場所へ向かう。 運転手と少女が先ほど乗っていたジョン=デルタの話題で盛り上がっていると 少女は運転手に日本人少女と黒人男性には自分が視えていたようだと告げる。 その発言に運転手は不気味なものを感じるが、気のせいだと言い聞かせて車を走らせる。 そして目的地に到着した時、少女はここで自分は殺されたのだと言い出す。 タクシーから下車したジョン=デルタの三人は、CDのデザインを担当している針山さんの元へ訪れる。 針山さんが資料を取りに行っている間、日本人少女コダマと黒人ストレーガは先ほど視た霊が 悪霊だったら30分で人を殺せるくらい強い存在だと話す。 必死で車を走らせる運転手を正体を表した少女は取り殺そうとする。 タクシードライバーに殺された少女は、その復讐をするために何人もの運転手を手にかけてきていた。 もう駄目だと思った瞬間、運転手は少女が驚愕する声を聞く。 224 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 53 38 ID /ifqKnZL コダマとストレーガは白人クラリタスが下車を要求した理由が少女の霊にあると思っていたが 霊感のないクラリタスはそれを否定、あのタクシーに少女が乗り込んだと聞いて同情する。 いくつもの異次元に自分が存在すると主張するクラリタスは 霊感こそないが、それ以外の異質を感じ取ることができた。 少女は自分の知らない単位や国の書かれた新聞、さらには左右反転せずに映る鏡に恐怖する。 運転手は当たり前のことに怯える少女を不思議に思い、鏡が左右反転に映る訳がないと告げると 少女は泣き叫び、助けを求めて消滅してしまう。 運転手が呆然としていると昼間にのせた高校によく似た二人、ムムとルーが乗り込んでくる。 タクシーに乗った二人はひとつの都市伝説について語り合う。 この近辺を走るタクシーはある特定の順路を走ると平行世界に飛ばされる。 飛ばされるのはほんの1時間程度なのことで大抵は気付かないのだが 自分の世界と違うことに気付き過ぎると戻ってこれなくなるらしい。 225 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 54 55 ID /ifqKnZL 37564人目の悲劇 ジャンル≪雑魚戦闘員≫ 小学生の乗ったバスが悪の秘密結社『クロック』によってジャックされる。 先行したレッドが狭いバスの中一人で怪人たちとの戦闘を開始するが 彼の攻撃は一人の雑魚戦闘員によってあっさりと受け止められてしまう。 「ガキを…殺す気か?」そう雑魚戦闘員に言われてレッドが動揺していると 隙を突こうとした怪人たちがレッドに向けてマシンガンを発射してくる。 すると、レッドの攻撃を受け止めた雑魚戦闘員が今度は銃弾を全て受け止める。 あくまでも人質である子供達に危害を加えようとしたことを怪人たちに問い詰める雑魚戦闘員と 雑魚戦闘員に敬語で申し開きをする怪人たちの様子に呆然としているレッドだったが その隙を突かれてバスの外へ放り出されてしまう。 秘密結社『クロック』の総統であるワン・デイ・タイラント(本名・時平祐紀。小学6年生)は 雑魚戦闘員No.37564が自分を改造したドクターを殴り飛ばして以来彼を抹消しようとしてきたが 力も刃も火も酸も毒も通用しない上に一酸化炭素の満ちた部屋でも平然としている さらには総統お得意の洗脳も効かないため、野放しにせざるを得なかった。 目的を持たないNo.37564には出世欲がなく、雑魚戦闘員のままひたすら強くなり続け 一人の女性を除いて組織のメンバーたちは彼を恐れていた。 226 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 56 52 ID /ifqKnZL 目的もなくただひたすらに強くなり続ける自分に鬱屈した感情を抱えていたNo.37564は 苛立ちまぎれに一人でヒーローたちの巨大ロボットをバラバラにしてしまう。 元々ヒーローに憧れて強くなろうとした彼だったが、目の前で怯えるヒーローたちは理想とは程遠く 最後まで希望を信じて立ち向かってくれという言葉も虚しく響くだけだった。 けれどもその日を境にNo.37564を慕うメンバーが増え始める。 周囲と打ち解けてきた彼を総統は呼び出し 自分の目的はいつか現れる本物のヒーローに倒されることだと語る。 そんなボスにNo.37564は本物が現れるまで自分が偽物を倒し続けると約束する。 せっかく呼び出されたので組織の紋章を気に入っていたNo.37564はずっと気になっていた 誰がデザインしたのかということを聞いてみると、クラスメイトの父親の針山さんだと返ってくる。 ある日、No.37564は以前から自分を慕ってくれていたハナカマキリ怪人シルク・シックルと 志願してくれた雑魚戦闘員たちと共に拠点に奇襲をかけ、関係者たちを捕えるという任務に赴く。 しかし、拠点はもぬけの殻だった。とりあえず本部に連絡をつけようとするが繋がらない。 慌てて帰るとアジトは以前捉えていたヒーローたちによって壊滅状態にされていた。 どうやら裏切り者がヒーローを逃がしたらしい。 何もかも失った自分を殺せと言う総統たが No.37564は自分に護れという命令を与えてくれと言って反発する。 自分も組織の一部として動いてきた総統だったがそこで初めて まだあのかっこいい紋章を消したくないという個人の我が儘を口にする。 数日後、20人ほどにまで減った組織は針山家の隣のアパートに引っ越してくる。 今までNo.37564にとって守らなければならない仲間の存在は弱点だったが 守ることが目的となった今の彼にとって確かな強さとなった。 227 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 57 59 ID /ifqKnZL THE DON T OF THE DEAD ジャンル≪ゾンビ≫ 白帽子を被った殺し屋の女性の前に、ゴーグルをした少年が協力を仰ぎにくる。 話によると、オランダから来たその少年は 死体に魂を宿らせてゾンビとして蘇らせる死霊呪術師に追われている。 呪学士の少年はウィルスを使って肉体的に蘇らせたゾンビで迎え撃とうとしたが 日本が火葬文化であることを知らなくて困ってしまったので死体処理場まで連れていってほしいとのこと。 面倒くさがる女性だが、いきなり敵のゾンビが襲いかかってきたので 仕方なく自分がいつも死体を埋めているプレハブ小屋へ少年と向かう。 山奥の小屋についた二人はゾンビを作りだし、敵のゾンビを迎撃する。 いくら倒しても湧き出してきてキリがない状態でだったが 少年は女性に敵が指輪でゾンビをコントロールしており、それを奪えば指揮権を奪取できる可能性を語る。突然地中から現れたゾンビに少年が引きずりこまれてしまったので、女性は一人で戦うことになる。 一旦小屋に入って武器を整えた女性は森の中にいるゾンビを操っている者の元へ向かう。 ゾンビを操っていたのは一人の少女だった。 次々とゾンビを薙ぎ倒す女性に少女は樹に死霊を宿らせて枝で攻撃を仕掛ける。 しかし、女性はまるで痛みを感じていないかのようにお構い無しで突っ込んでくる。 焦る少女だが、地中に引きずりこまれたはずの少年が姿を表し、女性を襲撃して少女を助ける。 228 :世界の中心、針山さん:2010/12/07(火) 23 59 49 ID /ifqKnZL 実は少年と少女は最初からグルで、女性のことを優秀な素体として狙っていた。 死霊呪術師も呪学士も役を演じていただけで、二人とも同じ反魂術師だった。 動けない女性に種明かしをして談笑していると、突然現れたもうひとりの女性に指輪を奪われる。 指輪を奪ったのがターゲットに定めたはずの女性だったので 驚いて地面にふせっている女性を見ると、そこに倒れているのは別人だった。 最初から少年のことを疑っていた殺し屋の女性は 小屋に閉じ込めておいた今回のターゲットである麻薬中毒の女性と入れ替わり 自分の白帽子を被せて、麻薬が欲しければ森にいる奴から指輪を奪ってこいと言っておいたのだった。 結局女性は子供だからと言う理由で二人を見逃してしまう。 生温いことが嫌いな女性は自分の行動に苛立ちつつも せめて体温だけでもなくそうとして自分の体を二人にゾンビ化してもらう。 後日、女性のマンションを訪ねてきたニット帽を被った二人の弟は 彼女の持つ指輪と人に興味のない姉が二人の子供と一緒にいることを珍しがるのだった。 229 :世界の中心、針山さん:2010/12/08(水) 00 03 01 ID /ifqKnZL 間章1 ある幽霊の男が独白する。タクシー運転手になりたかった男は偽物のタクシーを作った。 上手くいっていたのに小学生の少女にバレてしまったと。生意気だっったから殺したと。 間章2 No.37564が庭で近頃の物騒な事件に思いを巡らせていると 通りすがりのクラリタスにとんでもないことを告げられる。 曰く、死・消滅・無といったものの反動なるのがNo.37564という人間で ブラックホールに放り込まれようが、次元そのものを構築し直そうが決して滅びることのない存在だと。 死にそうになってもご都合主義としか思えない偶然で助かり、さらなる力を手に入れてしまうと。 とりあえず負けてみたければ命に関わらない状況でじゃんけんでもしてみればいいと。 間章3 白帽子の女性、真白は少年にグレイ、少女にレインと名付ける。 実は中国出身の二人はいわゆるキョンシーのようなものらしい。 互いに死体を闘わせていた二人の主人は偶然同時に相手の主を殺せという 命令を下したために、主を失った二人は自由になった。 新たな主人となった真白は前の主人たちと違って優しいので二人は幸せだった。 真白は二人が死体遊びをするのは止めないが、精神的に大人になるまでは 殺しだけは絶対にさせないと決意し、相変わらず生温い自分に苛立ちを覚えるのだった。 230 :世界の中心、針山さん:2010/12/08(水) 00 05 54 ID /ifqKnZL 柏木クロスの真っ赤な死 ジャンル≪戦隊ヒーロー≫ 撃滅戦隊ジェノサイダーレッドの柏木十字架(クロス)はバスジャック事件で No.37564に返り討ちにあって以来何週間も昏睡状態だった。 クロスは他の仲間との間に妙な疎外感を感じており、認めてもらおうと一人で先走ってしまったらしい。 目を覚まして本部に向かうが、壊滅状態になっていた。 不用意に車内で暴れたときにNo.37564に言われた言葉を思い出してヒーロー失格だと落ち込むが それでも自分は正義の味方なのだと言い聞かせ、とりあえず落下した時に壊してしまった 車の持ち主である針山さんの家へ謝罪するために向かう。 針山さんは壊れた車は魔法で直してもらったので問題ないと言う。 日常的に奇怪な事件に巻き込まれている針山さんはクロスが ヒーローであるということを妄言とせず、真剣に取り合ってくれる。 そんな針山さんと話しているうちに、クロスはいつ何故ジェノサイダーになったのか そして何故そんな基本的なことを今まで疑問に思わなかったのかと考え始める。 そんなクロスの苦悩をよそに、針山さんは遊園地のチケットが余っているので行かないかと提案。 針山さんと彼の息子である神夜、彼のクラスメイトであるワン・デイ・タイラントこと時平有紀 そして銀島家の養子となり、学校に通う魔法少女サマーの4人と出かけることになる。 針山家から出ていくクロスを見た将馬とマヤは、彼がサマーの持つ杖と同じような感じがすると語り合う。 展望施設で湖を眺めていたクロスはジェノサイダーとクロックが交戦しているのを目撃。 しかしジェノサイダーは5人揃っていた。 慌てて新たな本部へ向かったクロスは博士から攻撃を受け、変身腕輪を奪われる。 身動きの取れないクロスに博士は真実を語り始める。 231 :世界の中心、針山さん:2010/12/08(水) 00 07 15 ID b/bBbIc2 博士はクロックの幹部の一人で、サマーを追ってきた魔法使いたちと出会ったことで その力を自分を殴り飛ばしたNo.37564へ復讐するために利用する研究をしてきた。 そこへちょうど光島から使命を受けた4人が現れ、彼らを利用する。 しかし、レッドが欠けていたため補欠として雑魚戦闘員だったクロスを洗脳してレッドに仕立て上げた。 光島出身のレッドが現れたため用済みとなったクロスは 博士に利用されているジェノサイダーによって殺される。 人体をバラバラにされて捨てられたたクロスは、グレイとレインによってゾンビとして蘇らされる。 二人は、強力だが大部分の欠けているというを奇妙な魂を持った 新鮮な死体を掘り起こすために大人手を必要としていた。 真実を知って自棄になり、感情も何もかも捨て去って二人の道具として生きようと考えるクロスだが ランドセルを背負った少女の遺体を見つけ、怒りを燃やす。 洗脳ではない自分自身の正義を見つけたクロスは、二人に少しの間の自由を願い出て 遊園地のヒーローショー用のスーツを奪って再び本部へ向かう。 遊園地からの去り際に、まるで部下のような挨拶をしていった クロスのことが気になった有紀はシルクに彼を追いかけさせる。 本部に強い魂を感じたグレイとレインはクロスについていくことにする。 本部の奥にたどり着いた一行は、博士が実験に使った大量の人間の死体を見つける。 侵入に気付いたジェノサイダーたちに二人がゾンビとして蘇らせた死体が襲いかかる ジェノサイダーはゾンビを操る二人にビームサーベルで攻撃を仕掛けようとするが 子供を守るという自分の正義を見つけ出したクロスはそれにキレ、猛攻を仕掛ける。 そこへシルクや他の雑魚戦闘員と共にNo.34564が現れる。 子供たちを人質にしようとする『偽物の』ヒーローたちをNo.37564は一人で薙ぎ倒す。 232 :世界の中心、針山さん:2010/12/08(水) 00 08 19 ID b/bBbIc2 No.37564から逃げた博士はタクシーに乗り込むが、それは幽霊の男がいる偽タクシーだった。 博士は男にあっさりと殺されてしまう。 男は続いて博士を追ってきたクロスを殺そうとするが、クロスについてきた少女の霊に 大部分が平行世界へ行って消えてしまった自分の魂を補うためにに取り込まれてしまう。 クロスは少女を掘り起こしたときに、助けられなかったことを謝罪した。 接点のない人間を助けられなかったと悔いるクロスを少女は偽善者と見なすが 自分が殺された時いなかったことを恨むべきか、自分を掘り起こしてくれたことを感謝すべきか 判断しかねたため、それが分かるまでクロスに憑くことに決めた。 夜、一同は針山家でバーベキューをする。 身体中がツギハギだらけのクロスはそれを隠すために、取り戻したジェノサイダーの服で参加する。 (戦いでボロボロだったが、サマーに魔法で直してもらった) クロックのメンバーやゾンビ二人の日常的なやり取りを見ているクロスに コダマが近づいてきて少女の考えていることを代弁してくれる。 それを聞いたクロスは、子供たちの笑顔を守り続けることを誓う。 ヒーローとしてではなく柏木十字架個人として。 233 :世界の中心、針山さん:2010/12/08(水) 00 09 15 ID b/bBbIc2 余章 博士に死に逃げされることに納得のいかなかった戦闘員たちは、痛みを残したままゾンビとして蘇らせる。 そして自分たちを裏切り、死んだ多くの仲間に非道な実験をした人間を痛めつけ続けた。
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一日一オナニーを欠かさない変態
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犬神さんと猫山さん 登場人物 コメント くずしろによる日本の百合系ラブコメディ4コマ漫画作品。一迅社のコミック百合姫で2012年1月号(2011年11月18日発売)より2017年4月号(2017年2月18日発売)まで連載された。概ね毎号2話ずつ掲載される。話数カウントは「2んど」「3あど」など。 2014年1月発売の『コミック百合姫』2014年3月号にてショートアニメーション化が発表された。同年から6月までテレ玉、tvk、KBS京都、サンテレビ、AT-Xにて、5分枠のショートアニメとして放送された。 登場人物 ガーディ:犬神八千代 人懐っこい性格から ニャルマーorニャスパー:猫山鈴 特性マイペース推奨 メブキジカ(あきのすがた):柊木秋 名前から。剣道部なのでいあいぎりorメガホーンを覚えさせよう ピチュー:杜松美希音 小動物(小柄)から ミルタンク:牛若雪路 性格うっかりや推奨 ゴウカザル:猿飛空 性格まじめ推奨 ポッポorフワンテ:鳥飼 ひばり 後者は幽霊と間違われたので コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る ↓追加しました。 -- (ガイアール・ビシャモン) 2014-10-24 07 49 32 猿飛空 ゴウカザル 性格まじめ推奨 鳥飼ひばり ポッポorフワンテ 後者は幽霊と間違われたので -- (名無しさん) 2014-10-21 23 08 38
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毎月100000000000億円と安めのファンクラブ 入れば山さんとメル友になれるという特典付き!! メアドが知りたいという人は、ギコで言ってくれればこっそり教えます。 悪用は絶対しません。されたら通報でもなんでもかってにしちゃえ (悪用の仕方とかまったく知らん) 入りたい人は↓に編集して勝手に入れ ~入会者欄~ クラウド なめこ(なみゅこ) 明晰夢 八咫烏 てきさす
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世界の中心、針山さん 仮に……仮にだ。 この行動がもしも、後ろで互いをかばい合う子供達の呪詛によるものだとしたら── 俺は、それでも構わない。 記憶も知識も過去もいらない。 一つだけ、一つだけあればいい。 あのバカ博士に植え付けられた、偽物の心でもいい。 体よく洗脳する為に植え付けられた、仮初めの心でもいい。 ──子供達の笑顔を護る。 その青臭い信念があれば、それでいい。 俺は、それでいい。 たったそれだけの事で、俺は、ヒーローになれる。 全てを奪われた俺が、この俺がだ! ……ヒーローの本質は、結果じゃない。 信念だ。 だから、おい。聞いてるか。聞いてるのか俺。 今だけは、なんてケチくさい事は言わない。 この信念よ、永遠に折れるな。死んでも折れるな。 俺は既に死んでるんだ。何を畏れる事がある? * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 世界の中心、針山さん 2
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他作品とのつながり 成田の発言を要約すると「他のシリーズはもしかしたら同じ世界かもしれない(そこは読者の判断にまかせる)けど、針山さんだけは完全に別の世界」 成田作品最強? 成田は針山さんに登場する「No.37564」が自作最強と発言している。 実際にどのくらいの事が出来るのか、37564伝説をリストアップしてみよう(実際の描写でなく伝聞の場合は伝聞と明記)数名によるマシンガンの銃撃を周囲の子供たちを守りながら全て受け止めて無傷(2巻L108) 戦隊ヒーローの巨大ロボをローキックで倒す(2巻) 3巻から300年後には次元超えた攻撃が可能になったらしい(3巻) 針山さんの周りの人外・超常現象リスト 忍者 宇宙人 吸血鬼 戦隊ヒーロー 魔法界 洗脳能力 幽霊 ゾンビ
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688 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2007/03/18(日) 20 38 35 ID 21wY3eY9 gt; gt;686 毎回バラバラのテーマで登場キャラも違う短編だが、どのエピソードもどこかで針山さんという人物と 繋がっており、最後には話も繋がってくるという構成。 この作者の得意な「無秩序にキャラ・伏線バラ撒き→ラストで一気に収束」というパターンを より突き詰めた感じか。