約 327,950 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/185.html
超獣機神(ちょうじゅうきしん)ダンクーガの第1話 宇宙の彼方から、謎の艦隊が地球へと接近する。 母艦の中に、異形の3人の者が現れる。 「デスガイアー、参りました」「ギルドローム、参りました」「ヘルマット、参りました」 3人の前に、彼らの支配者の姿が現れる。 「前線基地が完成したそうだな?」z 「ご報告が遅れましたが、いよいよ銀河第5区攻略のときがやって参りました」「ただちに我ら3人前線基地へ赴き、作戦を開始致します」「ムゲ帝王は心安らかに、戦いをお楽しみください」 「フフフ…… 貴様たちの戦いを見守っておるぞ」 帝国の野望Empire's Desire 未確認飛行編隊地球接近の情報は、ここ、 オーストラリア宇宙士官学校にも伝わっていた。 士官学校の飛行場の片隅。 教官であるシャピロ・キーツと、士官候補生の1人の結城沙羅がいる。 シャピロ「俺は必ずやる。それまで待て」 沙羅「えぇ……」 同じく士官候補生の1人・藤原忍が、戦闘機で空を舞っている。 忍「ん? 何だ、ありゃ? あの2人、この忙しいときに…… ちぇっ」 2人の近くに、忍機が着陸する。 シャピロ「藤原忍。無理だな、その腕では卒業などできんぞ」 忍「うるせぇんだよ! 基地内でのラブシーンには気をつけてくれなくちゃ、お2人さん。さすがの俺も、勘が狂うぜ」 沙羅「忍、隊長に向かって何て口をきくの!?」 シャピロ「藤原。貴様まさか、あの高さから我々が見えたと?」 忍「あぁ。だから手元が狂ったのさ」 シャピロ「フン。操縦だけは抜群だと言われて天狗になっているな? しかし、未熟だ……」 忍「何ぃ、未熟だと?」 シャピロ「今の腕では私の足元にも及ばない。すべての面でな」 忍「何だとぉ!? よぉし、及ばないかどうか試してやるぜ!」 忍がいきなり殴りかかるが、シャピロは軽々とかわし、逆に忍を叩きのめす。 忍「ぐぅっ!?」 沙羅「ふふっ、いい気味」 忍「畜生! この野郎!」 突然の警報音が鳴り響く。 士官学校の校長のもとに、候補生たちが集合する。 校長「緊急事態が発生した。地球防衛ゾーンに接近しつつあった未確認飛行物体の編隊が、地球ベースを攻撃。戦闘状態に入った。地球にも、いつ攻撃が及ぶかもしれん。諸君はまだ訓練の途中ではあるが、この非常事態を避けて通るわけにはいかない。いざというとき、いつでも正規軍の援護ができるように」 地球防衛軍もただちに反応したが、 敵の奇襲には、なすすべもなかった。 アフリカ大陸基地、ヨーロッパ大陸基地、 アジア大陸基地と全滅。 敵の地球兵器を超えた武器の数々に、 地球群は最初の攻撃で大きな打撃を受けた。 侵略軍は「ムゲ・ゾルバドス帝国」と名乗り、 地球に全面降伏を求めた── デスガイアー将軍の乗った艦隊が、月軌道に迫る。 部下「デスガイアー将軍、第3惑星が交信をなお求めていますが」 デスガイアー「放っておけ。すぐ黙らせてやる」 地球の宇宙艦隊が、それを迎え撃つ。 「月を越えることは許さん! それ以上接近すれば、地球艦隊は最大戦力をもって攻撃する!」 たちまち、敵艦隊の攻撃が降り注ぐ。 地球艦隊も反撃するが、あえなく撃沈されてゆく。 その様子を、士官学校で校長や参謀たちがモニターしている。 校長「これではまったく戦いにならん。戦力に差がありすぎる」 シャピロが現れる。 シャピロ「だから『もっと宇宙に目を向けろ』と言ってきたんです」 校長「君は、シャピロ・キーツ?」 シャピロ「そういう私の意見は、国連本部へ届いているんですか?」 参謀たち「シャピロ・キーツ、君は候補生の監督をすべき立場であることを忘れるな!」「我々に口出しすることは許さん!」 ついに地球艦隊が全滅する。 校長「正規軍も、これまでか……」 士官候補生たちに、校長からの出撃命令が下る。 校長「地球の正規軍の戦力には限界がきている。もう諸君の勇気ある戦いを期待するしかない。ただちに正規軍をバックアップして、敵の侵入を阻止せよ」 戦闘機が次々に飛び立っていく中、忍の戦闘機は、整備が終わっていない。 忍「何をモタモタしてるんだ! こっちは急いでるんだ!」 整備兵「お前のいつもの扱いが荒っぽいから、こうなるんだ!」 忍「ちぇっ、連中に先を越されちゃうぜ!」 出撃した候補生たちの中に、シャピロ、沙羅もいる。 シャピロ「素晴しいチャンスが来た! 俺はやる。この惨めな地球人類には愛想が尽きた。この際きっぱりおさらばして、俺は宇宙へと出る。そして、すべての星々を支配し、いずれは、この宇宙の神となってやる」 沙羅「シャピロ、思いがけないチャンスが来たものね」 シャピロ「しかも向こうからな。沙羅、俺は行くぞ」 沙羅「私も行くわ。あなたが行くなら!」 ムゲ帝国の編隊が飛来。戦闘が開始される。 シャピロ「今は相手をしている暇はない!」 沙羅「あっ、待ってよ!」 シャピロ機が敵の攻撃をくぐり抜け、高度を上げてゆく。 沙羅も続こうとするが、敵の攻撃に阻まれる。 沙羅「畜生!」 ようやく忍機が参戦する。 忍「おっ、やってるやってる! 空の戦いってのを、俺が教えてやるぜ!」 敵機の攻撃。 忍機が回避するが、敵機は動きを読んで忍機の前に回りこむ。 忍「ちぇっ、こっちの戦闘フォーメーションをすっかり読まれてら。コンピューターをオフにして、勝手にやらせてもらうぜ! 行くぜ!」 候補生たち「おぉ、忍だ!」「忍が来たぞ!」「よぉし、行くぜ!」 シャピロ「俺は行く。お前たちはこのちっぽけな地球を守るがいい。(だが俺は違う。俺は貴様たちと能力が違う。俺の力は、すべての宇宙を支配するために存在するのだ。俺の力は、絶対の力なのだ) 沙羅、行くぞ!」 沙羅「えぇ!」 忍「あっ、隊長、沙羅? 何考えてるんだ、あいつら?」 シャピロ機が飛び去って行く。 沙羅機が、それを追う。 忍は彼らに気をとられた隙に、攻撃を受けてしまう。 忍「わぁっ!?」 体制を立て直して反撃するものの、目の前の敵に攻撃が通じない。 忍「何だ!? きかねぇ!」 危うく目の前の敵に衝突しかけ、かろうじて回避する。 忍「ふぅ、何て奴だ」 そうしている間にも、シャピロ機と沙羅機が飛び去って行く。 忍「あいつら!? 沙羅、どこへ行く!? 沙羅!」 沙羅「放っといてよ! うっさい!」 忍「敵前逃亡は罪が重いんだぞ!」 沙羅「あんたには関係ないのよ!」 忍「関係ないとは何だ!? 戻らないと撃つぞ! 沙羅、ウソだと思ってるのか? 撃つぞ!」 沙羅「……」 忍「沙羅……!?」 忍がためらいながら放った銃撃が、沙羅機のエンジンを掠める。 沙羅「シャピロ!?」 忍「沙羅、早く戻れ! 戻るんだ!」 沙羅「シャピロ…… あなたなら、きっとやるわ!」 シャピロ機が空の彼方へと消え、沙羅機の高度が次第に下がって行く。 忍「何とか、基地まで帰れよ……」 次々に敵機が数を増す。 忍「こんなに来たんじゃ、やってられねぇ! みんな、引き揚げろ! 命を無駄にするこたぁねぇぞ」 飛行場で、沙羅が空を見上げている。 忍「ちっ、あいつめ」 忍が沙羅に近づく。 忍「沙羅、どうするつもりだったんだ?」 沙羅「……」 忍「シャピロはどこへ行ったんだ? 敵に寝返ったのか?」 沙羅が振り向きざまに、忍に平手打ちを見舞う。 忍「この野郎、自分のしようとしたことも考えねぇで、よくも! 2人してどうするつもりだったんだ!? 隊長は俺たちを裏切ったのか!?」 沙羅「……あ、あんたなんかにわかりっこないわよ!」 忍「何だとぉっ!?」 沙羅が涙をこぼしながら、走り去って行く。 忍「あの女、何考えてるんだ!?」 校長と参謀たちの会議。 参謀たち「このまま、指を咥えて見ているのですか?」「このままでは、地球は完全に奴らに制圧されてしまいます!」 校長「仕方がない…… とにかく、国連の決定を待つのだ」 忍が現れる。 忍「失礼します。報告します。隊長は行方不明。その他、戦死32名です」 校長「そうか…… シャピロ・キーツは、やられたのか?」 忍「……」 校長「どうしたんだ、キーツは?」 忍「隊長は…… 我々を見捨てて、逃亡しました」 校長「何ぃ!?」 忍「校長! どうなるんですか、地球は!?」 校長「国連が緊急会議を開いている。その結果を待つしかない」 忍「ったく、だらしねぇんだから! こんなに地球が脆いとは思わなかったぜ!」 参謀「藤原!」 忍「よく、そう澄ましこんでいられますね。俺は負けるのが大っ嫌いなんだ!」 参謀「藤原!」 シャピロはムゲ帝国に投降し、過酷な拷問を受けている。 敵兵「言え! なぜここへ来た? ただ逃亡して来たわけではあるまい?」 シャピロ「貴様たちに話しても意味がない…… 支配者に会わせろ」 敵兵「口の減らぬ奴、ムゲ帝王にそう簡単に会えると思っているのか? 言え! 逃亡者を装って、我らの軍団を霍乱するつもりだったんだろうが!」 シャピロ「貴様…… 会わせんと後悔することになるぞ」 敵兵「えぇい、捕虜の分際で!」 シャピロ (沙羅…… なぜだ? なぜついて来なかった……?) デスガイアー「発進準備だ。向こうの軍はどうした?」 部下「地球は抵抗の気配も見せないそうです」 デスガイアー「そうか。完全制圧も目の前だ!」 あくる日。 飛行場に1人佇む沙羅を、忍が見つける。 忍「あっ、こんなところにいたぜ。何すねてんだい? お嬢さん」 沙羅「人のことは放っといてよ!」 忍「そうはいくか! お前には言いてぇことがいくらでもあるんだ」 沙羅「うっさい! 勝手に吠えてな!」 忍「隊長はどこへ行った? お前は確かについて行こうとしたんだ。知らねぇわけがねぇだろ?」 沙羅「あいつは、勝手に行っちまったのさ」 忍「じゃあ、2人で何をしようとしたんだ? ……まさか?」 沙羅「そうさ! その通りさ!」 忍「呆れてものも言えねぇや…… こんなときに、2人でピクニックなんて冗談が過ぎるぜ」 沙羅「馬鹿にするのかい!?」 忍「そんなことはないさ。ただ…… ん?」 突然、忍が沙羅に抱きついて横っ飛び。 沙羅「な、何すんのさ!?」 空から砲撃が轟く。 ムゲ帝国の編隊が飛来し、飛行場に停まっている戦闘機を次々に破壊してゆく。 至急、仕官学校側も迎撃を開始するが、敢無く学校が破壊されてゆく。 最初の一撃で 地球に大きなダメージを与えたムゲ帝国軍は、 アメリカ五大湖付近へと基地を置いた。 破壊されつくした士官学校。 忍たち「閉鎖!?」 校長「残念だが、ここは閉鎖だ。諸君はそれぞれ、正規軍の残存部隊へ加わってもらい、抵抗戦を続けてもらうことになる」 忍「ちっ……」 校長「藤原くん、君は特別機甲部隊に配属だ」 忍「特別機甲部隊?」 校長「スーパーテクノロジーの先進国である日本に、その機甲部隊がある。その名を『獣戦機隊(じゅうせんきたい)』という」 忍 (獣戦機隊……?) その夜。 星空を見上げる忍のもとに、沙羅がやって来る。 忍「ん?」 沙羅「助けてもらったことは…… 忘れないよ」 忍「……あぁ」 仲間たちのジープがやって来る。 仲間「忍! 102方面へ行くぞ!」 忍「あぁ! ……じゃ、元気でな」 沙羅「……えぇ」 忍がジープに乗り、荒野へと走り去る。 忍「獣戦機かなんか知らねぇが…… やってやるぜ!」 (続く)
https://w.atwiki.jp/obradinn_chara/pages/11.html
名簿 氏名 職名 出身地 1 ロバート・ウィッテレル 船長 イングランド 2 ウィリアム・ホスカット 一等航海士 スコットランド 3 エドワード・ニコルズ 二等航海士 イングランド 4 マーティン・ペロット 三等航海士 イングランド 5 ジョン・デービーズ 四等航海士 イングランド 6 アルフレッド・クレスティル 甲板長 オーストリア 7 チャールズ・マイナー 甲板手 フランス 8 ヘンリー・エバンズ 船医 イングランド 9 ジェームズ・ウォレス 船医助手 イングランド 10 ウィンストン・スミス 船匠 アメリカ 11 マーカス・ギブズ 船匠助手 アメリカ 12 トーマス・セフトン 料理人 イングランド 13 エーミル・オファレル 家畜番 アイルランド 14 クリスチャン・ウォルフ 掌砲長 オーストリア 15 オーラス・ヴィアテル 掌砲手 ポーランド 16 ダンカン・マッケイ 事務長 スコットランド 17 フィンリー・ドルトン 操舵手 イングランド 18 エドワード・スプラット 画家 イングランド 19 アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル 乗客 スコットランド 20 ヌーツィオ・パスクア 乗客 イタリア 21 エミリー・ジャクソン 乗客 イングランド 22 ジェーン・バード嬢 乗客 イングランド 23 リム・ブンラン 乗客 フォルモサ 24 シア・イトベン 乗客 フォルモサ 25 タン・チョウ 乗客 フォルモサ 26 ラウ・ホクセン 乗客 フォルモサ 27 ズンギ・サーティ 司厨手 インド 28 フィリップ・ダール 船長付き司厨手 スウェーデン 29 ポール・モス 一等航海士付き司厨手 ウェールズ 30 サミュエル・ギャリガン 二等航海士付き司厨手 アイルランド 31 ロデリック・アンダーセン 三等航海士付き司厨手 イングランド 32 デービー・ジェームズ 四等航海士付き司厨手 イングランド 33 ピーター・ミルロイ 士官候補生 イングランド 34 トーマス・ランケ 士官候補生 イングランド 35 チャールズ・ハーシュティク 士官候補生 イングランド 36 オミッド・グール 檣楼員 ペルシャ 37 ティモシー・ブーテメント 檣楼員 スコットランド 38 リ・ハン 檣楼員 中国 39 ジャン・ジエ 檣楼員 中国 40 ホン・リ 檣楼員 中国 41 リー・ウェイ 檣楼員 中国 42 ニコラス・ボッテリル 檣楼員 イングランド 43 マバ 檣楼員 ニューギニア 44 ルイス・ウォーカー 檣楼員 イングランド 45 レオニード・ボルコフ 檣楼員 ロシア 46 アラルクス・ニキシン 甲板員 ロシア 47 アレクセイ・トポロフ 甲板員 ロシア 48 ネイサン・ピーターズ 甲板員 イングランド 49 ラーズ・リンデ 甲板員 デンマーク 50 ジョン・ネープルズ 甲板員 ウェールズ 51 レンフレッド・ラージューブ 甲板員 インド 52 アブラハム・アクバル 甲板員 インド 53 ウィリアム・ワシム 甲板員 インド 54 ソロマン・サイド 甲板員 インド 55 ハマドウ・ディオム 甲板員 シエラレオネ 56 ヘンリー・ブレナン 甲板員 イングランド 57 アレクサンダー・ブース 甲板員 イングランド 58 パトリック・オヘーガン 甲板員 アイルランド 59 ジョージ・シャーリー 甲板員 イングランド 60 サミュエル・ピーターズ 甲板員 イングランド
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/982.html
ディザスター幹部 No.4151 【スタンド名】 クイーン・ビート 【本体】 両親を殺した男を探すことを条件に組織に入った女子高生の幹部 【能力】 スタンドで刺した場所を膨らませることができる No.4183 【スタンド名】 ディアブロ・ブロウ(悪魔の息吹) 【本体】 常に単語のみで会話をし、無表情を貫き通す幹部の女 【能力】 息を深く吸い込むことで、場の空気をも吸い込みリセットする No.4205 【スタンド名】 トワ・エ・モア 【本体】 あからさまにボスの座を狙う幹部 【能力】 “穴の中”に入ることで「空間の裏側」に行ける No.4219 【スタンド名】 T-REX 【本体】 冷酷且つ凶暴な性格のギャング、幹部 【能力】 『自身のスーツで火山活動を発生させ、その火山活動を自在に操ることができる No.4230 【スタンド名】 コンプリート・ダークネス 【本体】 非常に理知的で紳士さと言うものを感じさせる幹部 【能力】 射程内の影から『異次元』を発生させる No.4243 【スタンド名】 ボディ・アンド・ソウル 【本体】 実体の掴めない吸血鬼の男、幹部 【能力】 このスタンドの攻撃を受けた「物」は、それが何であろうと「出血」する No.4245 【スタンド名】 エル・シド 【本体】 ボスに絶対的な忠誠を誓っている革命家の幹部 【能力】 時を「ぶれさせる」能力 No.4281 【スタンド名】 ピープル・イン・ザ・ボックス 【本体】 年齢不詳、変装の達人、欧風の老紳士の格好が今のお気に入りの幹部 【能力】 建物に取りつき、その建物の空間を外の世界から切り離す No.4295 【スタンド名】 リターン・トゥ・イノセンス 【本体】 『降星学園』に通っているの女子、幹部 【能力】 対象が「恐怖した瞬間」(エニグマの「恐怖のサイン」と同じ)を見せた時に魂を吸収する No.4811 【スタンド名】 ライト・インフェクション 【本体】 某国の芸能界と組織を太いパイプで繋いでいる俳優、幹部 【能力】 対象を「スポットライト」で照らし、照らされてない者を全く動けなくする No.4861 【スタンド名】 フリーズ・フレイム 【本体】 胡散臭いほどに紳士的なおっさん、幹部 【能力】 殴ったモノを『凍結』させる No.5589 【スタンド名】 ワイルド・チャレンジャー 【本体】 右目を失くし眼帯をしている殺し屋の幹部の少女 【能力】 幻惑を操る No.6267 【スタンド名】 スレイブ・アライブ 【本体】 終身刑で刑務所に入れられている幹部 【能力】 スタンドの種を植え付け操る No.7010 【スタンド名】 ドン・ジョヴァンニ 【本体】 非常に温厚で凶暴という、矛盾し過ぎな性格の持ち主、年老いた幹部の男 【能力】 殴った者に『自爆スイッチ』を取り付ける No.7098 【スタンド名】 サムライドライブ 【本体】 全国指名手配されている連続殺人犯、7本の日本刀を腰に下げた、幹部の美女 【能力】 本体の持っている7本の日本刀から繰り出される斬撃を残留させる No.7252 【スタンド名】 マット・ソーラム 【本体】 鼻眼鏡をかけた緑色の短髪の16歳、幹部の少女 【能力】 両手の扇子を扇いで緑色の粒子を撒き散らす No.7368 【スタンド名】 バニラ・ニンジャ 【本体】 頭から足の指まで全身を包帯で覆い、その上からスーツを着ている。拷問の達人の幹部の女 【能力】 スタンドにキスをされた生物は24時間「不死身」になる No.7805 【スタンド名】 キャント・ユー・セレブレイト 【本体】 10歳の時に成長が突然止まったため、小学校高学年程度の身長しかない、幹部の女 【能力】 触れた相手を子供のゾンビに変えて使役する No.7968 【スタンド名】 サマーレイン 【本体】 ニット帽をかぶったいつもダルそうにしている幹部の男 【能力】 射程距離内にある広葉樹の葉っぱにとりつき操る No.8027 【スタンド名】 ザ・パーティー・ウィ・ハヴ・ネヴァー・シーン 【本体】 戦いを楽しいパーティーと考えている幹部の少女 【能力】 身体についてるパーティーの飾りを相手に付け、潜在的な戦闘本能を目覚めさせる + ディザスター幹部に追加
https://w.atwiki.jp/ayano01/pages/152.html
演習地の一角に止まった高機動車から降りたのは二宮だ。 「ご苦労」 「本当に、すぐ間近までお運びしますが?」 運転手を努める上等兵が不思議そうな顔で言った。 「いや。それには及ばない」 二宮は軍人らしい仏頂面で言った。 「実騎演習で舞い上がるヒヨコ共を背後から襲ってみたいだけだ」 「ああ……成る程?」 上等兵がいかめしい顔を歪ませて笑う。 「そういうことでしたか」 「そういうことだ」 人の悪い笑みを浮かべ、二宮は歩き出した。 林を抜けた二宮は、目の前の光景に軽い頭痛を覚えた。 「すっぉごい!」 「ね!?私の戦闘装備、似合ってる!?」 「うん!カッコいい!」 そんな黄色い声を張り上げるのは、二宮が指導を担当する候補生の面々だ。 遠目に見ながら、二宮は一人一人を確かめた。 泉美奈代(いずみ・みなよ) 分隊長。 冷徹で完璧主義的な性格。 非常に面倒見が良く、周囲への思いやりもある、分隊の中では母親的存在。 父は元メサイア乗り。 早瀬さつき(はやせ・さつき) 豪快な性格の持ち主で負けず嫌い。分隊内の実行隊長的存在。 柏美晴(かしわ・みはる) 冷静で割り切っていながら、人なつっこい性格の持ち主。 宗像理沙(むなかた・りさ) 部隊内で最も視野が広く、的確な判断が下せる、分隊の知恵袋的存在。 神城一葉(かみしろ・かずは) 神城双葉(かみしろ・ふたば) 神城光葉(かみしろ・みつは) 三姉妹。 分隊内では宗像と肩を並べるお祭り騒ぎの元凶とされる。 都築真(つづき・しん) 分隊では貴重なオトコ。 山崎大輔(やまざき・だいすけ) 身長2メートル近い大男。 外見だけなら最も騎士らしいが、適正では操縦者と管理者(コントローラー)双方で高い適正値を持っているため、どちらに配属するか、実は未だにはっきりしていない。 巨体に似合わず、心根は優しく思いやりにあふれる性格のため、分隊の女性達からは意外な人気を集めているという。 別名「フラちゃん」 そして…… 二宮はじっと目を凝らした。 そこに映るのは、ただぼんやりとメサイアを見つめる少女。 風間祷子(かざま・とうこ) 採用されれば、近衛史上でもトップクラスに入る適正値の持ち主。 だが――― 二宮はそこにひっかかる。 適正は確かに高い。 パラッ 二宮は手にしたファイルを開く。 開かれたのは彼女に関するデータ。 その最後に、こう書かれていた。 『実騎訓練に際しては、当該候補生のみ、開発局が指示する騎を常に使用すること。なお、その訓練の過程における、人的・物的損害は全て不問とする』 「……」 二宮は訓練生のために用意されたメサイアを見上げた。 雛鎧(すうがい) 征龍を訓練生向けに改装したトレーナー騎。 普通より大きくとられたコクピット部とメサイアコントローラールームは、それぞれ副座式である証拠。 つまり、普通のメサイアは2人乗りなのに対して、この騎は4人乗りだ。 不慣れな訓練生がどんなバカをやらかしても破損しないよう、軟式追加装甲を取り付けられたその姿は、お世辞にもカッコイイとは言い難い。 かつて世界に鳴り響いた栄光あるかつての愛騎、征龍のなれの果てと思うと、二宮は何だか泣きたくすらなった。 「整列!」 泉の号令に我に返った二宮は、緊張した面もちで自分に敬礼する生徒達に、バツの悪い思いで答礼した。 「ご苦労」 二宮は近づきながらもう一度だけ、全員の顔を見た。 二宮の任務。 それは、生徒達の実騎演習の総指揮を執ること。 何度も経験しただけに、その手際は見事なものだ。 「訓練騎はそれぞれ1騎ずつ割り当てられ、コントロールには教官が一人、実戦部隊から回してもらったコントローラーがつく」 騎体のそばに待機している一団を指さすと、生徒達がそちらに向き直り、 「敬礼っ!」 一糸乱れぬ敬礼をする。 訓練開始から半年近く。 よく育っている。 二宮はそう思ってわずかに口元を緩めた。 「搭乗する騎は、泉、1号機―――」 手元の資料をよどみなく読み上げる。 「風間10号機」 「教官!」 そう言ったのは早瀬だ。 「なぜ、祷子……じゃない、風間候補生の騎だけ違うんですか?」 全員の視線が10号機に集まる。 そう。 確かにおかしいと思われて当然だと、二宮も思う。 10号機だけ、なぜか完全な単座騎だ。 その内部については、二宮も知らない。 ただ、生徒達の疑問に答えるという、教官の義務として、こう答えた。 「訓練騎はそう多くない。ベースとなる征龍は、いまだ一線で活躍中の騎であることを忘れるな」 騎体不足。 それで生徒達が納得したかはわからない。 恐らく、ないだろう。 「教官が同乗できないのは、風間候補生にとっては大変な負担だろうと思う。だが、シミュレーターの結果で判断する限り、貴様等の多くは、単座での演習参加は不可能ではないと判断されている」 「風間候補生に対する厚遇、そういうことですか?」 泉は冷たくそう訊ねる。 「そうですよ」 早瀬も食って掛かってきた。 「何か、祷子ばっかり大変じゃないですか」 「教官、真意はどのように?」 「近衛もまた、軍隊だ」 泉に対して、二宮は言った。 「そして貴様等は軍人のタマゴである。命令に従えばいい。戦場では、末端の兵士達の疑問に一々答えてくれる者なぞいない」 「……」 「……」 「搭乗は30分後、それまでに用を足しておけ。いいか?コクピットで漏らすんじゃないぞ?」 関係者との短い打ち合わせの後、二宮は生徒達の様子を見た。 泉はマニュアルを熱心に読み直している。 手にするマニュアルのボロボロぶりから、普段からかなり読み込んでいるのは間違いない。 他の連中は一塊りになって緊張をほぐすおまじないに熱中している。 オトコ達はそんな女達から離れ、熱心にメサイアの回りを行ったり来たりしている。 そして――― 「ん?」 二宮の目に止まったのは、祷子だ。 跪く格好で待機中のメサイア10号騎の前で、祷子はじっとメサイアを見つめていた。 いや、メサイアに微笑んでいた。 メサイアから聞こえるメカニカルノイズに一々答えているように頷いてすらいる。 「?」 巨人と会話する妖精のようにすら映る祷子に近づいた二宮が訊ねる。 「候補生。何をしている?」 「あっ、は、はい」 慌てて敬礼する祷子に、二宮は言った。 「敬礼しろといったのではない。何をしている?と聞いたんだ」 「あ、この子とお話を」 「この子?」 「はい。この子……10号騎です」 メサイアコントローラーや騎士の中には、メサイアを子供や娘、あるいは息子として位置づけ、「この子」と呼ぶ者が結構な数、存在するのは事実だ。 二宮もその中の一人。 見習いじみた格好付けのウソではないことは、祷子の眼を見れば二宮にはすぐわかった。 だから、訊ねた。 「何と言っていた?」 「はい。名前は“弥生(やよい)”ちゃん。お母さんが水城恵美子(みずしろ・えみこ)中尉だと」 「……」 二宮はポカンとした顔でもう一度、相手を見た。 空想癖でもあるのか? 本気でそう思ったからだ。 人間がメサイアと会話出来るはずがない。 出来るとしたら、それはメサイアコントローラーだけだ。 この子にその素質があるとは聞いていない。 「あの?」 祷子が不思議そうな顔を向けてきた。 我に返った二宮は、慌てて話を合わせるように、 「そうか。訓練で苦楽を共にするパートナーだ。仲良くしておけ」 そう言って踵を返す。 「はいっ」 明るい祷子の声は、背中で受けた。 わからない。 二宮は首を傾げながらCP(コマンド・ポスト)に入った。 何かがおかしい。 二宮はもう一度、資料を読み返した。 そして、見つけた。 「開発局の要請により採用?」 縁故採用はありえない。 あくまで実際の能力がモノを言うのが騎士の世界だ。 しかも、近衛関係者に知人がいる場合、関係者としてこの書類に載っているはず。 それが、一人として存在していない。 縁故の線は、ない。 「つまり―――」 開発局、何を? まとまらない考えを抱える二宮に、 「中佐」 背後から声をかけたのは、整備隊長だ。 「起動準備完了。メサイアコントローラー、配置に付きました」 「ご苦労―――あ、待て」 「はい?」 「整備隊長、10号騎については、何か知っているか?」 「?ああ。あの、開発局から回ってきた?」 「開発局から?」 「ええ。新型のテストベッドに使われた素体ですよ。何でも、空いたからって、訓練用に回してくれたとか。それが?」 「いや、いい。で?10号機の精霊体の名前は?」 「えっ?そういや、なんだったっけ?」 整備隊長は書類を引っかき回した。 「ああ。さっきのメールにあったな……」 「我々にも報告がないが?」 「そうなんですか?俺は整備上、必要かと思って、開発局の仲間に頼んで教えてもらったんですよ……これだ。えっと?」 二宮はその名を聞いた途端、凍り付いた。 何も知らないはずの風間候補生が語った名。 まさにその名が、整備隊長から聞こえたから。 「“弥生(やよい)”ちゃんですね。メインコントローラーとして登録されているのが、水城恵美子(みずしろ・えみこ)中尉。―――でも、この騎って、何の開発に使われたんだ?」 フィーッ フィーッ 「搭乗開始、5分前!各員備え!」 サイレンと共に周辺に響き渡るオペレーターの張りのある声。 それがなかったら何時間、凍り付いていたか、二宮にも答えはわからない。 10号機 風間祷子 すべては、これから知ることになるだろう。 そう思いつつ、二宮は訓練開始に備え、指揮を開始した。 一方、候補生達が危なっかしくコクピットに入る様子を、長野は複雑な顔で見ていた。 (最初なんだから、ベーススタンド位用意してやればいいものを) 「下見るなぁ……下を見るなぁ」 その長野の視線の先で、柏美晴は、半泣きになりながらメサイアの各部に取り付けられた足場を使って騎体によじ登っていた。 高校卒業したての18歳。 メガネをかけた、何の変哲もないオンナノコだと、自分ではそう思っている。 ただ、まだ花も恥じらう乙女にとって、コクピットまでの道のりは、それなりの驚異だった。 飛び跳ねれば一発だと体ではわかっている。 だが、高いところが苦手な美晴にとって、この飛び跳ねるというのがどうしても出来ない。 跳躍の訓練の時、いつも敵に会う前に悲鳴を上げるのは、美晴だ。 「ううっ……怖いよぉ」 何とか胸部までたどり着いた時には、隣の騎はエンジン音を変えていた。 なるべく最後まで下を見ずにコクピットに転がり込むことに成功した美晴は、隣の騎が何号騎だったかを思い出した。 1号機、泉騎だった。 「1号機、起動シークエンス開始……各部バランサーチェック……完了」 美奈代はコクピットで手際よく起動手順をこなす。 右翼騎士である厳格な父に育てられた、これまた厳格な子。 高校時代は風紀委員会で活躍していたというのが肯けるし、この経験から分隊長を任されている。 コクピットの各部にパワーが入り、モニターに外の風景が映し出された。 『MCより泉候補生』 コントローラールームから通信が入る。 「泉候補生」 『全天周囲モニターは切って下さい。使用は禁止されています』 「泉候補生了解」 泉は手元のパネルを操作してモニターを360度全周囲のそれから前面に限定されたものへと切り替える。 騎士の見るモニターはこの場合、全部で21枚。 メサイアの眼で見た光景が合成されて映し出される。 下手に足下が見えないだけ、美奈代はこちらのモードの方が好きだった。 視界の先に、美晴騎が映る。 彼女が全天周囲モニターに切り替えれば、気絶してるかもしれない。 「切り替え完了……」 そんな意地の悪いことを考えながら、次の手順に入ろうとして、泉は手を止めた。 モニターの一角に映し出されるのは、風間騎。 「……」 白を基調として、各所に黄色を配した色彩は、自分の騎と同じ。 ただ――― (なんで祷子だけ) そう思わずにはいられない。 こっちは複座。 むこうは単座。 単座の搭乗は、訓練過程でも後半だ。 まだ、中盤に入ったばかりだ。 しかも――― 「こら泉!」 後部座席に座った教官の怒鳴り声と一緒に、後頭部を激しくド突かれた。 ヘッドコントローラーの中に仕込まれたバーが後頭部めがけて飛び出してきたからだ。 「痛いっ!」 思わず悲鳴を上げる。 「さっさとやらんかぁ!」 「はっ、はい!」 泉は起動手順を慌てて再開しつつ教官に訊ねた。 「教官、分隊長としてお聞きします」 「む」 「風間候補生は―――大丈夫、なんでしょうか?その、単座で」 「コケても死にはしない……分隊全員でメシ抜き程度だが?」 「思いっきり、イヤなんですけど」 「お前がそう思うのも無理はないがなぁ」 島教官も祷子の悪評は聞いてはいた。 「あの子だろう?シミュレーションで万年ドンケツは」 「はい……脚部バランサー正常作動確認……1号機、起します」 グンッと来る不自然なまでの感覚が泉を包む。 「えっ?」 「引き上げすぎだ!バカモンっ!」 目の前のモニターに操縦権限が剥奪されたことを告げる表示が出、そして後頭部に激痛を感じた。 「す、すみませんっ!」 「ボンクラちゃんを笑っている場合じゃないぞ!」 教官に一喝され、泉は涙目で謝った。 「も、申し訳ありませんっ!」 「シミュレーターでボンクラちゃんは全戦全敗記録の持ち主だが、お前等候補生が知らないことが一つある―――シミュレーターで一番早くメサイアを立ち上げたのは、間違いなくアイツだ」 「えっ!?」 レコードは私のはず。 あの子は騎体エラーを引き起こして教官から大目玉食らっていたはずだ。 「あまりに早すぎる……初講習の時で熟練騎士以上の手早さで、だ。教官である俺達からすれば、シミュレーター側で、何かエラーが起きたと判断した位な」 「初耳です」 「当然だ。とにかく、いろいろ試した結果、俺達教官が出した結論はこうだ。 あの子とシミュレーターは相性が悪すぎる。 まぁ、結果としてお前達からボンクラちゃんなんてありがたくもない愛称を頂戴したのまではどうしようもなかったけどな」 「相性?」 「ニックネームのことさ」 「いえ、シミュレーターとの相性」 「ああ。知っているだろう? 騎と騎士には相性があるって。 ボンクラちゃんはより強くでるタイプみたいだな。 あろうことか、ボンクラちゃんはそれがシミュレーターで出た。 いや、相性が悪いのは、シミュレーターそのものではなく、この雛鎧であり、征龍だったことは確かだ。 そう判断するきっかけがこうだ。 シミュレーターとの相性問題は、ボンクラちゃんも気にしていたらしくてな。 あの子、休日指定日にシミュレーター動かさせてくれって、二宮さんに頼み込んだ。 整備連中、しかたねぇ。空いてるのはこいつだけだって、上級特殊訓練用シミュレーターに乗せてみたら、これがあっさり動かしたあげくが、レコード更新総なめだ。 あれはどこの上級騎士だって、みんなが驚いていたぜ?」 「まさか!」 「そのまさかさ。征龍の性能では、ボンクラちゃんの操作にはついていけない。 それがボンクラちゃんのシミュレーター上の成績不良を引き起こしていた。 分析結果として導き出されたのがそういう答え。 ―――俺は、そういうの、天才っていうんだと思うぜ?」 「……」 「ただ、天才ってのにも二通りある。泉が努力による天才なら、ボンクラちゃんは生まれつきってタイプだな」 「……」 「まぁ、お前のようなタイプの方が実績は残せる。生き残れるのは、運次第だが」 「それが、あの子が単座に乗せてもらっている根拠なんですか?」 「違う」 「どう?」 「あれは、乗っているんじゃない。乗せられているんだ」 「えっ?」 「詳しいことは知らん。ただ、あの子が望んであれに乗っているわけではないことは知っている」 「詳しく教えて下さい」 「出来るはずないだろう?」 島は言った。 「ここは軍隊だぜ?」 モニターを見つめながら、泉は唇をかみしめた。 「私だって―――っ!!」 さて。肝心の祷子だが……。 「うっわーっ!」 コクピットで感嘆の声を上げていた。 「わ、わ!シミュレーターとは全然違う!こ、これ、触っていいのかな」 祷子は感動と興奮に震える手で、恐る恐るコントローラーユニットに手を乗せた。 ふうっ。 全身がリラックスする。 不思議な安心感が祷子を包み込む。 「はぁっ……」 メサイアと一体になったようなこの感覚を表現する言葉を、祷子は思いつかない。 『風間候補生』 「は、はい!風間!」 祷子は、慌ててシートから起きあがってHUDに頭をぶつけた。 『起動開始して下さい。他の方はすべて終了しています』 「いたたっ……えっ?」 パッ。 無意識につけたモニターの向こうでは、神城三姉妹が同時に騎体を立ち上げるという離れ業を演じてのけていた。 「あら。さすがね。あの子達」 『風間候補生っ!』 耳がきーんっとするほどの大声がスピーカーから届く。 『何をしている!さっさと立ち上げんか!』 二宮からの罵声に近い命令だ。 「はっ、はい!風間候補生、10号機、起動開始します」 祷子は、目にも止まらぬ早業でコンソールを操作し、 「システム・オールグリーン、10号機、起こします」 『ち、ちょっと待ってください!』 MCからの止めが入ったのは、少し遅かった。 『コクピットの仕様が違うんです!説明を―――きゃああっ!?』 グンッと来る感覚を経て、10号機は立ち上がった。 仕様が違う。 つまり、全く特性が違うことを意味する。 全く慣れない騎体を動かすのは至難の業。 だからこそ、シミュレーターがある。 それなのに、10号機は、あっさりと、全く無駄のない動きで立ち上がった。 周囲で見ていた者達からも感嘆の声があがった。 「10号機起動完了。MCの……えっと?」 『水城中尉です』 「中尉、仕様、教えて下さい」 『もう、教えることないです』 「そうなんですか?。それでは、今日はよろしくお願いします」 『は、はい……もう止めたいんですけど』 「えっ?」 『なんでもありません。候補生、こちらの指示に従って行動して下さいね?』 「はい……あっ、それと」 水城は祷子の言葉に絶句した。 『弥生ちゃんにも伝えて下さい。一緒に頑張ろうって』 グゥオオオッ 一瞬、エンジンのトルクが高まった。 祷子がエンジンのスロットルを開いたのかもしれないし、そうではないのかもしれない。 ただ、水城はMCとして、その音がまるで祷子の言葉を喜んでいるように聞こえて鳴らなかったのは、事実だ。 「よし……これで全騎立ち上がったな」 二宮は無線機のレシーバーを掴んだ。 「各騎、これより作戦内容を伝える」
https://w.atwiki.jp/wiki14_anime/pages/89.html
〔メ〕 名犬ジョリィ OP 名犬ジョリィ ED 名犬ラッシー MAZE☆爆熱時空 OP MAZE☆爆熱時空 ED1 (sub) MAZE☆爆熱時空 ED2 ◆名探偵コナン 名探偵ホームズ OP 名探偵ホームズ ED メイプルストーリー OP メイプルストーリー ED メイプルタウン物語 OP メイプルタウン物語 ED 新メイプルタウン物語 パームタウン編 OP 新メイプルタウン物語 パームタウン編 ED 名門!第三野球部 OP 名門!第三野球部 ED メガゾーン23 挿入歌「淋しくて眠れない」 メガゾーン23 挿入歌「秘密く・だ・さ・い」 メガゾーン23 挿入歌「背中ごしにセンチメンタル」 メガゾーン23 挿入歌「ロンリー・サンセット」 メガゾーン23 挿入歌「悲劇のヒロイン」 メガゾーン23 挿入歌「パンドラの舟」 女神候補生 OP 女神候補生 ED 女神候補生12話限定 ED メジャー MAJOR (1stシーズン) OP 「心絵-ココロエ-」 メジャー MAJOR (1stシーズン) ED1 「step」 メジャー MAJOR (1stシーズン) ED2 「Faraway」 メジャー MAJOR (1stシーズン) ED3 「心絵—ココロエ—」(1st最終話) メジャー MAJOR (2ndシーズン) OP 「さらば碧き面影」 メジャー MAJOR (2ndシーズン) ED1 「WONDERLAND」 メジャー MAJOR (2ndシーズン) ED2 「しょぼい顔すんなよベイベー」 メジャー MAJOR (2ndシーズン) ED3 「さらば碧き面影」(2nd最終話) メジャー MAJOR (3rdシーズン) OP 「PLAY THE GAME」* メジャー MAJOR (3rdシーズン) ED1 「Strike Party!!!」 メジャー MAJOR (3rdシーズン) ED2 「夜になれば」 メジャー MAJOR (4thシーズン) OP 「RISE」 MEZZO OP (NC) MEZZO ED (sub) ◆めぞん一刻 めだかボックス OP めだかボックス ED メタルファイター・MIKU OP メタルファイター・MIKU ED メダロット OP メダロット ED メダロット 最終回ED メダロット魂 OP メダロット魂 ED めちゃっこドタコン OP めちゃっこドタコン ED メルティランサー The Animation OP メルヘヴン OP1 「君の思い描いた夢 集メル HEAVEN」 メルヘヴン OP2 「晴れ時計」 メルヘヴン OP3 「夢・花火」 メルヘヴン OP4 「風とRAINBOW」 メルヘヴン ED1 「I just wanna hold you tight」 メルヘヴン ED2 「不機嫌になる私」 メルヘヴン ED3 「毎日アドベンチャー」 メルヘヴン ED4 「桜色」 メルヘヴン ED5 「MIRACLE」 メルヘヴン ED6 「今宵エデンの片隅で」 メルヘヴン ED7 「もう心揺れたりしないで」 メルヘヴン ED8 「この手を伸ばせば」
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/21630.html
登録日:2012/09/30(日) 13 34 42 更新日:2024/01/09 Tue 19 09 49 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 カレーに決めるわ! ツンデレ ブラックシスター ユニ ラステイション 努力家 喜多村英梨 女神候補生 妹 貧乳化 超次元ゲイムネプテューヌ 銃使い 超次元ゲイム ネプテューヌmk2及び、神次元ゲイムネプテューヌVの登場キャラクター。 CV:喜多村英梨 プロフィール 身長 149cm 体重 39kg スリーサイズ 77/55/81(Bカップ) 概要 ラステイションの女神候補生で、女神ノワールの妹。 ノワール同様、ツンデレでちょっとませている性格。 昔から何でもできるノワールと比較されることがあり、姉に対してコンプレックスを持つと同時に目標にしている。 口にはしないが、姉であるノワールを慕っている。 だが本人の中々素直になれない性格もあって絶対に口にはしないが、決して姉妹仲は悪くはない。 また努力家の一面もあり、全ての面で姉を超えようとはせず、まずは一つのことで姉を超えようとしている。 本編開始前。犯罪組織マジェコンヌとの戦争に連れていってもらえなかった事を悔やんでおり、女神候補生で唯一女神達とギョウカイ墓場に赴いたネプギアに嫉妬していた。 初登場は第二章から、ギルドでネプギア達と知り合い意気投合するが、ボスのリンダ(下っ端)と戦闘で互いに女神候補生と知り、 自分達に力を貸して欲しいと申し出たネプギアに辛く当たってしまうが、彼女もこの時辛く当たった事を後悔しており、後に仲直りをする。 ネプギアと一対一の勝負に負け、今の自分では彼女達の足を引っ張ると悟り、ネプギア達と別れる。 その後は、敵の四天王ブレイブ・ザ・ハードに負けて落ち込んできた時に、ネプギアに何度も励まされ立ち直る。 直後に自身を負かせたブレイブ・ザ・ハードにネプギアと二人で挑みこれを撃破。 そのイベント後にようやく彼女は仲間になる(女神候補生の中で正式に加入するのは彼女が最後)。 犯罪組織に属しながら、ゲームのできない貧しい子供達の為に己の正義を信じ、信念を貫き通すブレイブ・ザ・ハードは因縁の相手であり、ユニも彼の事を信頼していたが、 互いの理想は交わらず、どちらの理想が正しいのか…激闘の末に勝ったのはユニ。ブレイブ・ザ・ハードの想いを受け継ぎ、彼女は前に進む。 後のイベントで彼の技を受け継ぐ。 小野寺ディレクターが電撃ネプの会でカレー鍋に浸かりながら「カレーに決めるわ」と呟くユニを描いた事で、ファンの間でユニのカレー好きが定着したとかしないとか… そして「超次次元ゲイム ネプテューヌ Re;Birth2 SISTERS GENERATION」の特典のドラマCDでは「お兄ちゃんといちゃいちゃする」という内容にもかかわらず、 ユニパートは大半がカレー作りに費やされた。 ブラックシスター 身長 148cm 体重 38kg スリーサイズ 75/54/80(Aカップ) 変身して女神となったユニの姿。 髪は白くなって、両サイドがドリル状のツインテールになり好戦的な性格なる。 この姿だと何故か変身前より胸が小さくなるという仕様であり、これは女神や候補生の中でも唯一の現象。本人も気にしている。 カオスエナジーに浸食された形態として、ブラックシスター[カオス]という姿も存在する。 戦闘でのユニ 変身前と後で共通してこの作品では珍しく銃使い。遠距離から相手を撃ち抜く戦闘スタイル。 スキル一例 エクスマルチブラスター ビームによる直線攻撃。 ブレイブカノン ブレイブ・ザ・ハードから受け継がれた技。 N.G.P ユニの必殺技。連続射撃で打ち上げた敵を高出力モードのビームで撃ち抜く。 メガミラクルフォース 基本的に主人公の仲間ポジの彼女だが、かつてないほど脚光を浴びた登場作品がある。それがコンパのお祭りソシャゲ「メガミラクルフォース」である。 もっとも、主戦力ではなくあくまでサポート、特に半対人戦(相手はNPC操作)のアリーナと限定されてしまうが。 それでも恒常ガチャで出てくるレアリティ中位キャラとしては異様なレベルの採用率を誇っていた。 何がすごいかというと、かなり高いAGIとバフスキル。 基本的にこのゲームのアリーナは「抜きな。どちらが早いか勝負だ」なバランスなのだが、その高いAGIでもって味方のATKとAGIを1.5倍にする。相手はなすすべもなく一撃で壊滅的な被害を食らう。 しかも、彼女自身はサポート役なため、アタッカーと違ってAGI特化の装備にすることができ、最大限速度を強化されるとほぼお手上げである。 後に高ATK・高AGI・実質全体攻撃のネクストパープルが台頭するまで、見かけたらそっ閉じするべき対人地雷となっていた。 ちなみに、変身した姿であるブラックシスターは限定キャラも含めてトップ3に君臨するAGIを誇る。ちなみに、これを凌駕できるのは限定キャラのグリーンハートのバリエーションのみ。 しかも後衛でも1ターン目から戦線の要であるセンターをスキルでぶち抜いてくるため、やっぱり危険牌の一つという大活躍を見せていた。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] カレーは辛口派であってほしい。 -- 名無しさん (2014-09-09 19 11 15) ミスティックブラックのデザインも相まって背中が素晴らしい、あと膝 -- 名無しさん (2015-09-16 10 36 14) 変身すると胸が小さくなるのは元ネタが元ネタだから…。 -- 名無しさん (2018-08-15 21 15 15) アニメだと変身バンクが後回しに。 -- 名無しさん (2020-06-09 01 24 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/151.html
(投稿者:捜査官候補生) 登録タグ:兵器 捜査官候補生 楼蘭 航空機 概要 楼蘭皇国海軍が一時採用したMAID用の飛行ユニット。飛行能力を持たないMAIDのための特化装備でMAIDを上に乗せて空を飛翔する飛行機型の機。 飛行能力を持たない初期型のMAID用に作られていて、長大な航続力が特徴で比較的長時間MAIDを乗せて飛行可能である。 ただし、MAIDは徐々に飛行能力を持ち始め計画にストップがかかり少数機作成されただけで終わっており、一部の戦闘地域では運用が確認されている。 また単独でもある程度の戦闘行動が取れるように設計されており武装も装備されている。 優れた旋回性能と航続性能を持つが、高速時の横転性能にやや問題がありとされる。 主要諸元: 機体種別 MAID用フライトユニット 乗員 1名 最高速度 559.3km/h 航続距離 2,560km 武装 12.7mm機関銃、4連装噴進弾 生産機数 約100機(試作機含む) 製作会社 不明 関連項目 楼蘭皇国
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2938.html
注意俺設定 って書いてあるssが多いけど俺設定じゃない虐ssってあるんだろうか? 文章下手だよー、見にくいよ、誤字脱字は許してねー。 主観がころころ変わります。 ネタかぶり乙・・・すいません。 長編です。5,6分割してゆっくり仕上げたいと思っています。 それではどうぞ。 その群れは全滅の危機に瀕していた。 すでに木枯らしが吹き始め、木々の色は赤色から茶色へまるで老けるかのように変わっていった。 普段ならそろそろ越冬の準備を終え、巣を塞ぐ作業に取り掛からなくてはならない時期だ。 しかし、この群れでは未だに越冬できるまでの餌すら集まっていない状況である。 「ゆ、このままじゃ冬を越せないよ。」 そういうのはこの群れのリーダーを務めているまりさである。 この群れは現在100匹程度のゆっくりがいる。 ドスはいないが今までは近くに外敵が存在しなかったのでそれなりに長い期間ここに巣を構えていた。 しかし最近では幾分か状況が違ってきた。 まず、今まで群れの中心の役割を果たしていたゆっくり達が突然いなくなってしまったこと。 二つ目に急に人間がゆっくりを狩り始めたこと。 三つ目にすっきりが重なって人手(ゆっくり手?)がいる時機に動けるゆっくりが非常に少なくなったこと。 四つ目に急激に群れの人口が増えたことによる周辺の餌の乱獲である。 様々な状況が重なり今の状況になっていた。 このリーダーのまりさは前リーダーが失踪してこの群れの崩壊を感じ取っていた。 そして、この群れをまとめる為にリーダーを買って出た リーダーを急に失くした群れはすぐに好き勝手に自分の欲望を果たそうとし、 その結果蓄えを全て使い果たし、群れの数もすぐに倍までに膨れ上がった。 このまりさがリーダーを名乗り出なければ、この群れはすでに崩壊していただろう。 しかし、このまりさはリーダーになったはいいもののなぜ群れが越冬出来なくなるほどに追い詰められているかが理解できなかった。 今まで道理に餌を集めてなぜ餌が集まらないのだろう? 「なんでえさがあつまらないんだろ?」 と親友のぱちゅりーに疑問を投げかける。 このぱちゅりーは子供からの幼馴染的な存在であり、その博識さにまりさは一目置いており参謀役を頼んでいる。 「むきゅぅ、なぜかしら・・・まえよりみんなたくさんえさをとっているはずなのに・・・。」 「このげんいんはまえのおさのせいなんだぜ!まりさたちをこんなにくるしめるなんてさいていのりーだーだぜ!」 「そうだねー。ゆっくりできないおさだったね。わかるよー。」 今この場には群れの中心のゆっくりが5匹程集まり、今後の行動方針を話し合っていた。 といっても解決方法どころか問題点すら分からないようで、いつものことのように前のリーダーの 性で餌があつまらないという責任の押し付けに話題は変わっていた。 ちなみに前長を含む幹部達は非常に優秀なゆっくりであった。・・・あくまでゆっくりにしてはだが。 越冬も幾度か経験し、貯蓄の概念も持ち始め、冬場は人手が必要なので普段は狩に出ない母ゆっくり にも狩にでるように促したりもしていた。(この指示が結果として冬場の人口爆発を防いでいたのだが。) その貯蓄を全て無為に消費し、越冬のために餌を貯蓄しないでいるのは間違いなくこの若い幹部の責任である。 とはいえ、前長の失踪は唐突であり通常行われるはずの知恵の継承がされていなかった。 若い将来の長の候補ゆっくりは現職の長の元で雑用などをこなし、その業務について学んでいく。 それらなしにいきなり若い幹部候補は幹部になってしまったので、今まで長年培ってきた 知識が全て失われてしまった。 しかし、原因は分からぬがこのままでは冬を越せないことは現在の貯蓄量から確かであった。 「ゆっへっへっへ、おこまりのようだぜ。」 暗くなった場に場違いな、野蛮さをにじませた声が響く。 幹部達が声のする方向へ目をやると、そこに一人のまりさがいた。 「ゆゆ、まりさがなんのようなの?」 長のまりさ怪訝な表情をそのまりさに向けた。 このまりさは群れの中には必ず出てくる外れ者 所謂アウトローを気取って働きもしない怠け者(と幹部達は思っていている)である。 普段はこんなまじめな場どころか群れ全体の集会(幹部の決定などを発表する)にもでてこない。 しかし、群れの若いゆっくりには非常に人気が有り幹部達はこのまりさに良い感情を持っていなかった。 「えさがふゆをこせるほどあつまってないんだぜ。このままじゃまずいんだぜ。」 「ゆゆ!!・・・なんでそのことを。」 「そんなのすぐわかるんだぜ。そこでていあんがあるんだぜ。」 「ゆゆ・・・ていあんってなに?」 「ちょっとまえにまりさがたびにいったときのことをおぼえてるか?だぜ」 「ゆ、おぼえてるよ。あのときはもうぜんいんゆっくりできなくなってるかとおもったよ」 このまりさは東の方角に仲間(ここで言う仲間とはまりさの悪い友達に当たるのだが) と一緒に2週間ほどの旅に出かけていた。 2週間はゆっくりたちにとっては非常に長く、群れの皆はもうまりさは死んだと思っていた。 しかしまりさは昨日生きて帰ってきた。ただし一緒に出発した仲間は一緒ではなかった。 「そのたびでまりさはすごいゆっくりぷれいすをみつけたぜ!」 このまりさが言うにはこの群れから7日ほど歩いたところににおいしいやさいが たくさん生えている、恐らくこの群れ程度ならかなりの長い期間養える 最高のゆっくりプレイスがあるということだ。 「おやさいが・・・たくさん・・・。」 以前この長のまりさはおやさいを一口だけ食べたことがあった。 それはいつも食べている草などよりも甘くとてもおいしかったことを覚えている。 思わずそこにいる幹部達は全員そのときの味を思い出してよだれをたらしてしまった。 しかし、後にも先にも野菜を食べたのはそれきりであり、それがたくさんあるとはにわかには信じがたかった。 「わからないよーそれはほんとかなーわからないよー。」 「そうだね、しんじられないよ。それにそこまでいったならなんでおやさいをもってこなかったの?」 長のまりさの言うことは最もで、 その発言は言うならば海賊が一面の金銀財宝をこの目で見たと一般人に吹聴するようなものであった。 「ゆ、やまほどあったからなかまたちにおやさいをはこばせてまりさだけさきにかえってきたんだぜ。 たくさんのおやさいをはこんでるからまりさよりずっとゆっくりこっちにむかってきてるんだぜ。」 「ゆ!?ほんとに?」 それがほんとうならば食糧問題は一気に解決する。幹部達はまりさに詰め寄る。 「むきゅ??なんでひとりだけでもどってきたの?おやさいがたくさんあるばしょがわかったのなら ゆっくりもどってくればよかったじゃない?」 ぱちゅりーの疑問はもっともである。たしかに群れとしては食料事情はひっ迫しているが、 まりさ個人(?)に関して言えば目の前にわざわざお宝の山があるのにひとりだけお野菜も食べずに 戻ってくるのは普段の素行からして考えられないと幹部の皆は思っていた。 「ゆったぜ?このままじゃまずいってだぜ。」 「ゆん!?」 長まりさは気づいた、このまりさは群れのためにおいしいおやさいを食べずに群れまで急いで このことを伝えに来てくれたのだ。 ぱちゅりーや他の幹部達もこのことに気づいて尊敬の眼差しでまりさをみつめた。 「ゆぅ・・・まりさ。」 「だぜ。まぁこんなさびれたむれでもうまれこきょうなんだぜ。」 とまりさは照れたようにそっぽを向きながらつぶやいた。 「ゆぅ・・・。」 長まりさは胸に暖かいものが宿るのを感じた。 そして、そのまりさの献身を無駄にしないためにも早く行動しなくてはならない。 「ゆん!それじゃおやさいがたくさんあるゆっくりぷれいすまでえんせいをするよ!!」 そう、猛々しく長まりさは宣言した。 続く いやね、わざわざ遠征するのにゲスまりさが仲間に野菜を持ち運びさせたのは 野菜がたくさんあるという証拠を見せたかった。 しかし長はゲスまりさのいうことを信じたってことにしておいていただけますか。 後この群れは人間という存在は知っているけど会ったこと無いということでお願いします。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ayano01/pages/149.html
●宮内省近衛府 富士学校 校舎 「この世界の戦争は、土地や人民を手に入れる国家間交渉の一手段とされている。その為に被害を最小にする目的で戦争代理人として騎士、そしてメサイアが用いられる。 何故?―――当然だからだ」 教壇に立つ教官は、そう語る。 「考えても見ろ」 その眼は、教室にいる全員を押さえつけるかのごとく、危険に光り輝いている。 「誰が黒こげになった土地など欲しがる? 誰が廃墟になった都市など欲しがる? 誰が難民となった市民など欲しがる? 欲しいのは、そのままの土地と人なのだ。 さかのぼること約半世紀前、敵地を焦土にし、敵国の国力を奪う焦土主義が広く流布していたのは事実だ。 それがいかに間違いであったかは、あの戦争の後始末が教えてくれた! あの忌まわしき赤色戦争において、戦勝国となったプロイセン、ブルボン、ヴィクトリアといった世界に冠たる帝国は、戦いで荒廃した占領地の復旧という、いわば後始末のためだけに、戦費を上回るほどの莫大な費用の捻出を余儀なくされ、結果として、10年と経たない内に、敗戦国だったアメリカに喰われた。 戦で勝ちを収めたにもかかわらず、その後で負ける。 まさに真の負け戦というべきだろう。 その苦い経験があればこそ、世界は変わった。 銃の発展に伴い、戦場の檜舞台から降りたはずの我ら騎士が再び返り咲いた。 それまで同様に、一般兵でなる軍隊を前面に出すのではなく、我ら騎士という選ばれた者達が、国権の発動の元行われる戦争に代理執行者として赴き、あらゆる被害を最小限に抑える。 それを台無しにしてくれる艦隊戦や空爆なんて多大な被害が予想される作戦は、サル以上の脳みそがあれば原則行わない。 平気でそんなバカやらすかのはアメ公か中華主義者にやらせておけばいい」 教官は、そこまで言うと、教壇を降りた。 「いくら貴様等がクソでも、ここにいる以上、こんなことは百もご承知とは思う」 檻の中に閉じこめられた熊のように、教官は机と机の合間を歩きながら言う。 「貴様等ウジ虫のクソ溜が、あろうことか畏れ多くも天皇陛下よりお預かりすることになるだろう、それがメサイアだ」 生徒達はテキストを読むフリをして息を潜めている。 「騎士の手足となり、あらゆる敵を殺す世界最強の兵器。どんな攻撃にも耐えうる万能の鎧に身を固め、計り知れぬ力で居並ぶ敵を叩いて砕く。決して倒れる事もなく死ぬ事もなく、ただひたすら操縦者の意のままに闘い続ける不死身の兵士。海であろうが空であろうが闘う場所を選ばない。勝利する事のみを目的とした完全なる兵器―――そして、その裏付けとなる現代魔法技術の昇華」 教官は目的もなしに歩いているのではない。 教室の端まで来ると、くるりとターンして、別な隙間を歩き、目的地を目指す。 「かのベトナム戦争。ケサン攻防戦がメサイアのデビュー戦となったことは知っているだろう。後先考えずに反応弾から化学兵器まであらゆる厄介な兵器を使い、物量だけで民間人を巻き込みながら戦う、あの芸のないヤンキー共の顔面に、彼らは痛烈な一撃を加えることに成功した。米国最強の機甲部隊約3万を24時間以内に皆殺しにしてのけた―――わずか4騎のメサイア、「スターリン」によってな」 ピタッ 教官の足が止まる。 その視線の先にいるのは――― 「祷子……祷子ってば」 横に座る生徒が定規を使って脇から突くが、肝心の生徒は微動だにしない。 机に突っ伏す長い髪。 騎士にしては小柄な体つき。 間違いなく、女性だ。 「メサイアはご存じの通り、人型兵器だ。考えてみれば当たり前の話だ。その道具が使えるか、使えないかの分かれ目は道具の使い方、ノウハウがどれだけ蓄積されているか、そこに集約される。そして、兵器としてのノウハウがもっとも蓄積されているのは、何と言っても「人体」だ。 各種格闘技、刀剣や銃を用いた戦闘。人類は長い歴史の中で「人体」の使用方法についてノウハウを蓄積してきた。 戦闘機や戦車など、人間以上の存在に関するノウハウの蓄積など、せいぜいここ100年足らずしかないだろう。しかも性能自体が次々に変化する「乗り物」系に対し、「人体」は有史以来大きな変化がない。つまり、過去のノウハウが現代でも使用可能なのだ。人間にとってもっとも使いやすい道具である巨大ロボットが最強の兵器なのは、ある面当然なのだが……」 隣の生徒はすでに突くことを止め、テキストに目を落としている。 「貴様等の中には、その意義どころか、ここにいる理由すらわかっていないバカがいるらしいな……」 教官の額には青筋が走り、体から発せられる怒気が周囲の温度を急激に冷やす。 クシャンッ 可愛らしいくしゃみの音が室内に響き、机に突っ伏していた生徒が起きあがる。 「あ……あれ?」 まだ授業中なのに驚いているのは明らかだ。 そして、後ろを振り向くなり、教官と視線が合った彼女は、気まずそうにやや引きつり気味な作り笑顔を浮かべる。 教官は、震える声で、それでも紳士的な言葉を口からひねり出した。 「お目覚めかな?風間候補生?」 授業終了を告げるベルが鳴り響き、教官が教室から出ていく。 それを廊下で見送るのは――― 「ちょっと、祷子、大丈夫?」 教官が出たのを確認した、先程定規を使った女生徒が言う。 「だからあれほど寝るなって言ったのに!」 「だってぇ……」 泣き顔で立つのは、先程居眠りしていた生徒。 長い髪。 整った、お嬢様というより、お姫様といった方が正しく感じるほどの美しい気品ある顔立ち。 だが、その手に握られているのは……。 「バケツ持って立っていろ!なんて、私達、小学生じゃないんだから」 「も、もういいですか?」 「まったく!」 バンッ! 教官控え室に戻ってきた先程の教官は、苛立たしさをこめて教本をデスクに叩き付けた。 「長野教官、どうなさったのですか?」 横のデスクで書類仕事をしていた女性教官が訊ねる。 「候補生達に、何か問題でも?」 「問題ばかりですよ!」 教官―――長野雅也(ながの・まさや)大尉は乱暴に椅子に腰を下ろしながら言う。 「また、あの風間です!」 「ああ。あの、鳴り物入りの?」 女性教官、二宮真理(にのみや・まり)中佐は、生徒達の履歴から該当する名前を思い出した。 「そうです。あの“ボンクラちゃん”です」 「“ボンクラちゃん”?」 「生徒達がそう呼んでいるんですよ。無理もないですけど」 「生徒同士で、愛称で呼ぶのは禁止されているはずですが?」 「固いことはいいっこなしにしましょう」 「長野大尉は、生徒達の肩を持つおつもりですか?」 「こういうことだけはね」 長野は肩をすくめてウィンクしてみせる。 不服そうな二宮は言う。 「それで?何ですか?ようやく明後日には、あの子達は乗騎訓練に」 「今回の選抜は、絶対に何かの間違いだと、そう言っているのです!」 ダンッ! 長野はデスクに拳を振り下ろし、荒い語気でまくし立てた。 「大体、何で俺が女相手に教鞭たれなきゃならんのです!? おっかなくて殴ることも出来やしない!俺はいつから女子校に配属になったんです!?」 「メサイアの操縦に筋力は必要ないですからね」 二宮はニコリと微笑みながら長野に答えた。 不思議と人のこわばった心を解かす何かを、その微笑みは持っている。 そんな微笑みを見ただけで、長野はいつだって、彼女の前で腹を立てることの無意味さを思い知らされてしまう。 「メサイアのセミ・トレーサー・ライド・システム(STRシステム)はバネ仕掛けではないんですから」 「俺はそうであったらどれほど素晴らしいか。そう思っていますよ」 長野はそっぽを向きながらそう答える。 「とくに、あの“ボンクラちゃん”と来た日にゃ」 顔は苦々しげに歪む。 「―――あいつが芸能人養成の学校にいたことは知っています!ですけど、ですけどね?メサイアって、どんなものか位は知っていて当然でしょう!? それが、最初の基礎講習では…… 俺『以上が、メサイアの運用する兵器の基本構造だ。何か、質問は?』 ボンクラ(以下、ボと略してやる!)『あのぉ』 俺『風間候補生、何だ?』 ボ『ロケットパンチは、ないんですか?』 俺『あるかっ!』 騎体構造の授業になればなったで…… 俺『以上、メサイアの基本構造だ。質問は』 ボ『メサイアって、ガソリンで動くんですか?』 俺『……いつ、俺がそんなこと言った?』 ボ『だって、エンジンって……』 サバイバル訓練になればもう…… 俺『以上だ……風間候補生』 ボ『はい?』 俺『頼むから、何も言うな』 ボ『あのぉ……私、サバイバル訓練って、テントの張り方とか食料の確保の仕方を習うのかと思ってたんですけど』 俺『テントで敵が殺せるか!?』 しまいにゃ…… 俺『メサイアで戦うこととは何かわかっているのか!?風間候補生!』 ボ『えっと……ロボットに乗り込んで戦うリアルロボット対戦ゲーム?』 ……。 そうです。 あいつは、絶対にどこかおかしいんです。 そんな奴が、一国を代表する騎士団に入ること自体、何かの間違いなのです。 そうは思いませんか?」 「し、史上最強のギャグですよ……ププッ……それ」 吹き出すまいと必死に堪えつつ、二宮は震えながらそう言った。 「ロボットに乗り込んで戦うリアルロボット対戦ゲーム?な、成る程?」 「笑い事じゃありませんって」 「まぁ……懸念はわかりますよ?」 二宮は言った。 「貴重なメサイア、それをあんな若い女の子達が動かす。それが気に入らないんでしょう?戦場は女の死に場所じゃないって」 「……悪いですか?」 「いえ?ヒロイックな視点からすれば正しいと思います。ですが、これは日本全国の可能性のある全員を選抜した結果であること。その結果として、彼女達がこの養成過程に在籍していること。なにより、我々には、教育課程参加に関して、生徒を選別する権限は与えられていない。あくまで送りこれてくる殻付きのヒヨコ達を、どう猛な猛禽に変えてやる。それが我々にとっての全てですよ」 「……まぁ、そういうことにしておきましょう」 長野は深いため息と共にいかつい肩を落とした。 「バカでも(ピー)でも、使えればいいんですからね……ったく、左翼大隊でもあるまいに」 「もうっ。そういう口の悪いところ、直した方がいいですよ?」 二宮は微笑みながら言った。 「お嬢さんにまた嫌われますよ?」 「何」 長野は苦笑してそれに答えた。 「長女の口の悪さと来たらこんなもんじゃありません。最近だけでも、何度殴りそうになったか……。聞いてくださいよ。あいつ、私立行きたいなんて言うんですよ?しかも医学部」 「あら。いいじゃないですか」 「よくありません!」 長野は目を丸くして抗議した。 「学費、いくらかかると思ってるんですか!?俺が近衛付属医科大のパンフもっていってやったら、“行かない”の一言で斬り捨てられて!」 近衛兵団付属医科大学は、近衛軍の軍医養成機関。在学中の学費と生活費は免除。ただし、軍隊同然の厳しい規律と、卒業後かなりの年数、軍医としての勤務が強いられることで知られる。 反面、帝国でもトップクラスの医師を養成することで知られる名門医科大学だ。 普通の女子高生が行きたい世界じゃない。 「私学なんてあるだけ無駄。大学や高学歴なんて意味はない。労働人口の少ない帝国。子供はさっさと社会に送り込め……世論はそう言いいますが……ま、親の欲目ですかね」 「軍隊は―――今の子供達には好かれませんからね」 二宮は自嘲気味に口元を歪めた。 「かくいう私も、あの子達位の年頃には、近衛なんて絶対イヤだ!って言ってた口ですけど」 「泣く子もくたばる二宮教官の言葉とも思えません」 「まぁヒドイ」 「ところで」 長野は声のトーンを落とした。 「どうするんです?」 「えっ?」 「例の騒ぎ、第一分隊が報復に動いているようですな」 「―――ああ」 ことの発端はこうだ。 相変わらず、メサイアの掃除を命じられた第七分隊の面々は、第一分隊にからかわれつつ、掃除にいそしんでいた。 それだけなら、ここでは日常茶飯事のことで済むのだが……。 第一分隊の副隊長に恩田という男がいる。 体格はがっしりとした体育会系の男だが、どうにも女癖が悪いらしく、これが掃除中の柏美晴に後ろから抱きついたのだ。 “女子に抱きつけるか?”という度胸試しの一環だったことを、尋問の際、第一分隊の候補生達全員が認めたが、第七分隊の女性候補生達は収まらない。 “いつか殴ってやる”と、第一分隊への反撃の口実を狙っていた早瀬さつきや宗像美沙達は、このチャンスを逃しはしなかった。 恩田の後頭部に早瀬の振り下ろした水入りバケツが、その尾てい骨に宗像のモップがそれぞれ命中した。 恩田の悲劇の幕開けだった。 唖然とする第一分隊候補生達どころか、偶然通りかかった他分隊候補生達、さらには整備兵に加え、偶然、視察中の軍高官の前で、恩田は裸にひん剥かれた挙げ句、ウィンチで天井近くに逆さづりにされたのだ。 ―――よくもやりやがったな!? 第一分隊がようやく我に返って、第七分隊に殴りかかったのは、整備兵達が恩田の股間を見て笑い転げる中だ。 あれは誰だ? 何の騒ぎだ? 軍高官への事情説明に青くなる教官達でさえ無視した第一分隊は、第七分隊に襲いかかる。 「女だと思って甘くみてればぁっ!」 「いつ見たっ!?」 真っ正面から殴りかかってきた候補生の脚をモップで掬ったさつきは、返す刀で、その脳天にモップを振り下ろした。 「この野郎っ!」 「私達は女だっ!」 何だ!? 第一分隊が女を襲っているぞ!? 止めろっ! さつき達がモップやバケツで武装し、何とか体格で劣る第一分隊とのつかみ合いを回避する中、エリートを鼻にかける第一分隊を快く思わない他分隊候補生達が、第一分隊候補生達に襲いかかる。 エリートがなにしやがるっ! 女を襲うとは何事だ! 皆、口々に第一分隊への非難を叫ぶが、内心では日頃のうっぷんを晴らそうとしていることは、その殴り方からして明白だ。 整備ハンガーは一瞬にして候補生達が入り乱れる乱闘の場に成り下がった。 そこに教官達が率いる鎮圧部隊が突入。 全員が拘束された挙げ句、営倉に送られたのが一昨日のこと。 騒ぎだけみれば、第一分隊に非があることは明白だ。 しかし――― 「―――結果として婦女子に対し、不埒な振る舞いがあったことは、光輝ある第一分隊としてまことに遺憾とする所ではある。しかし、いくら恩田候補生に非があろうと、骨折するほど殴られ、あまつさえ全裸にされた挙げ句がさらし者のようにつるし上げられることは、甚だ報復にしても行き過ぎであると言わざるを得ない」 「なんです?それ」 「染谷候補生、あの第一分隊隊長の」 「ああ―――あれですか」 「あれが書いてきた抗議文です。何しろ、自分は留守だったとはいえ、分隊がセクハラやらかしたとあっては―――ね?」 「あいつはどうも、騎士より政治屋になった方が成功するんじゃないですか?」 「騎士の武勲を立て、それをバックに政界進出が人生の目標らしいですよ?本人というか、親の意向調査、読みますか?」 「―――勘弁してくださいよ、んなモノ」 「とにかく、抗議は抗議ですけど、もっと厄介なことになりました」 「ん?」 「今度の乗騎演習の際、模擬戦闘で白黒つけようと、そう言ってきたんです」 「ははっ!」 長野は笑った。 「そんなこと、認められるわけないでしょう!?そんな候補生達のケンカ沙汰にメサイアを持ち出すなんて!」 普通に考えればそうとしか考えられない。 軍隊の兵器を使って、ケンカしようと言っているのだ。 認められるはずが――― 二宮は、首を横に振った。 「第七分隊の乗騎訓練は、初期歩行訓練等を最低限度にとどめ、第一分隊との模擬戦闘にその時間を充てるべし―――校長からです」 二宮はデスクの引き出しから書類を取り出し、長野に渡した。 「く、狂っている!」 中身を確かめた長野は怒鳴った挙げ句、その紙を引き裂いた。 「第一分隊はBレベルの模擬戦まで可能!でも、第七分隊は、俺の娘達はまだ歩いたことさえない!演習になんてなるものか!この学校は、あの子達を殺すつもりか!?」 「……それだけじゃないんですよ」 二宮は言った。 「今回の演習、気になることばかりですよ」 「……こんなリンチを認める以上におかしいことが!?」 「―――これを見てください」 二宮から渡されたのは、訓練の予定表だ。 「―――ん?」 「演習地は長野県。ほとんどレンジャー訓練程度しか使わない山間部です」 「こんな所、演習地なんですか?」 「今回、臨時に借り受けたそうです」 「……意味がわからない」 「しかもです」 二宮は、立ち上がると長野の横に立ち、そのカ所を指でなぞった。 二宮のほのかな香水の匂いが長野の鼻腔を、不意に楽しませてくれたことさえ、その内容は長野にとってショッキングだった。 「はぁっ!?」 「おかしいでしょう?」 「な、なんですか?これは!」
https://w.atwiki.jp/tighag-poyoko/pages/59.html
巫女層のひとたち。神とお話したりして物事をきめる。 ナオオ中佐 レンジェ シュリア カザミナ