約 345,907 件
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/5428.html
【検索用 らぶこーる 登録タグ fugunowa ら ニコニコ外公開曲 曲 重音テト】 作詞:fugunowa 作曲:fugunowa 編曲:fugunowa 唄:重音テト 曲紹介 笑ってみなよ 歌詞 社会を知る度少しづつ 忘れていった大事だったもの 大人になってった子供らは 少し悲しくなって頬を濡らした 愛とか夢とか どうでもいいから どうにかこうにか生きれればいい 君に宛てた作品という名の「ラブコール」だ ほら、変なプライドは捨ててきな 自分を縛ってまでじゃないぜ ほら、苦しいなら叫んで 喚けばいいだろ? ほら、変な強がりも脱ぎ捨てな 息苦しい事知ってんだ 今はただ笑っていてくれ アルバイト中に吐かれた溜息も 電車の中でされた舌打ちも 家に向かって歩いている時なんかに ふと思い出しちゃって また惨めになるんだ 何をするにも金が掛かるから 生き抜くだけでも やっとの思いだ こんなにも辛いならもういっそ... そうやっていなくなるのかな ほら、四畳半の隙間から アイラブユーなんて歌うから ほら、今だけは前を向いて 笑えばいいだろ? ほら、嫌いな奴に今「クソ喰らえ!」って 叫んでやろうぜ ねぇ、ほら 笑えんだろ? 努力しただけ損をする世界じゃ 僕は救われない どうにか今まで生きてこれましたって 笑えないよ!もう… あからさまな自暴を演じても 助けてくれやしないから 僕は、 声が無くとも歌ってみせて 心が無くとも笑ってみせて 宙に透かさぬその嘘でも 少しも見込みがなくとも このクソ最悪な日々の中 小さい幸福でも見つけたら もう少しだけでも生きてみな ああ!飛んでいけ! 君の元へ! ああ飛んでいけ! 飛んでいけ! コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ffdqbr3rd/pages/857.html
第139話:虚無の襲撃者 クラウドは逃げた。夢中で走った。 ――大きな建物と町らしいものが見えてきた頃、地鳴りと轟音が彼を転倒させたが、それが彼をかえって落ち着かせた。 虚空のスクリーンに現れた魔女が、次々に死者の名前を読み上げてゆく。 「バレット…エアリスも」 彼は地面に膝をついたまま、拳を握り締めた。が、悲しむ余裕など無いのもわかっていた。 ユフィ、シド、ザックス…そしてティファ。彼らは果たして無事だろうか。 早く探し出さねば。その思いが彼を立ち上がらせる。 追ってきたはずのセフィロスと、もう一人はどうした? 辺りを注意深く見回すと、遥かに見える岩山のほうから、一人の黒髪の女が歩いてくるのが見えた。 「この辺は危険だ!早く…」 逃げろ、と言おうとして彼は息をのんだ。女の瞳を、見てしまったから。 赤い瞳にあったのは、殺意でも、狂気ですらなく。――ただ、深淵。 クラウドは、悪寒を覚えて飛び退った。彼の中の何かが 「危険だ」 と告げる。彼がアルテマウェポンを油断なく構えると、 女-パインは、無言でアイスブランドを振りかぶった。 (くそ!近くにセフィロス達が居るかもしれないってのに!) 彼は内心で舌打ちをして、最初の一撃を迎え撃った。 【クラウド 所持品:おしゃれなスーツ アルテマウェポン 第一行動方針:パインと戦う 最終行動方針:ゲームから生きて抜ける】 【パイン(ダークナイト:凶暴化) 所持品:うさぎのしっぽ 静寂の玉 アイスブランド ドレスフィア(ダークナイト) 行動方針:全員殺害。正気を取り戻した場合は不明】 【現在位置:アリアハン城下町南の入り口付近】
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2638.html
黒いコートの橙色は歌姫が着替えて出て来るのを待っていた。 意識すればまだ鳩尾に鈍痛が残っている。なかなか良いパンチだった。 だが腕っ節は強くとも真夜中近い時間に歌姫独りでは少々危ない。 ステージが跳ねた後は駅まで送るのが二人の不文律になっていた。 傘を忘れた歌姫と無理矢理相合傘をしたのが最初だったと思う。 初めのうちは嫌がられたが、今では不機嫌そうにしながらも歌姫は橙色と並んで歩く。 ミュールを投げ付けられたのは「先に帰るな」と言う彼女からの非難だった。 「待たせた」 ベージュのコートを着た歌姫は余程寒いのかラベンダー色のマフラーを グルグル巻きにしているが、鼻先だけがちょこんと見えている。 「そのマフラー可愛いね。良く似合ってるよ」 本当は「鼻先が可愛い」と言いたい所だが、再び鳩尾に拳を喰らいかねないので 自重した。 当然の様に荷物を押し付け、歌姫はブーツのヒールを高く鳴らしながら サッサと歩き出す。 「行くぞ。終電に遅れる」 「はいはい」 二人はコートのポケットに両手を突っ込んで夜の街を並んで歩いた。 「今日は寒いねぇ」 白い息を吐きながら橙色が言う。 「そうだな」 マフラーに顔を埋めながら歌姫が答えた。 「ちょっと失礼」 素早く歌姫の右手を握り、そのまま左のポケットへ手を突っ込む。 「あ…」 中はほんのり温かい。いつ買ったのか缶コーヒーが忍ばせてあった。 「へへ、あったかいっしょ」 心底嬉しそうな橙色を見て顔を背け舌打ちする。 (イヤな奴) ポケットの中で橙色と手を絡めながら、頬が熱いのは缶コーヒーの所為だと 歌姫は思った。 a due4
https://w.atwiki.jp/iamkenzen/pages/143.html
「上下下」は、禁句である。 概要 とある配信者がセフィロト氏の『Doku LoCANdy』の譜面をプレーした際、 開幕の↑、↓、↓の8分三連だけを踏んで捨てゲーしたことが由来。 その様子は動画で確認することが出来る。 せっかく2分16秒、800ノーツにのぼる譜面をしっかり作ったのに、 その3歩だけで捨てられたら堪ったものではないだろう。 海外のStepMania(特にITG)界隈においては『初見で対応することが出来る譜面』が求められていることが多く、 入り足が分からないような譜面は嫌われがちである。 この譜面のように上または下から始まる譜面は典型的な入り足が分かりづらい譜面であり、 動画のプレイヤーもこの理由で捨てたものと思われる。 このことが影響して、 「譜面や滝の開始点は左右どちらかから始めた方が良い」 「上下から始まってもいいけどその前の誘導をちゃんとしろ」 という意識が強まる結果となった。 余談 『Sefirot S SimfileS 2』に収録されているDoku LoCANdyの開幕は ↑、↓、↓から→、↓、↓へと変更された。 DDRの場合、スライド必須な配置があったりして入り足誘導もクソも無いみたいなことがしょっちゅうだが、 Idola SP-Challengeで似たような気分を味わうことが出来る。 220コンボ前後にある左右同時の後の __↑_ (※1行は16分間隔) ____ _↓__ ____ __↑_ ____ _↓__ ←___ __↑_ も↑を右足で取る人が多くなりがち(=入り足誘導が不十分)で舌打ち対象となりやすい。 最終更新:(2020/05/18)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25233.html
登録日:2011/02/06 Sun 01 35 22 更新日:2024/09/16 Mon 08 36 08NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 M・A・O アイドル エクストリーム クレイドール・ドーパント ドーパント ヒーリングプリンセス ミュージアム メタボ ライダー怪人 ロックバスター 仮面ライダー 仮面ライダーW 何で私を怒らせるの!? 作中最強候補←クレイドールエクストリーム時 園咲家 園咲若菜 地球に選ばれた家族 外の人は実写版ひぐらしで魅音役 妹 姉との不和 怒ると怖い 怪人 次女 毒親育ち 舌打ち 若菜姫 藤田慧 風都の女 飛鳥凛 (・3・) 何で私を怒らせるの!? 園咲(そのざき)若菜(わかな)とは、『仮面ライダーW』の登場人物。 演 飛鳥(あすか)凜 CV:M・A・O(KAMEN RIDER memory of heroez) ●目次 【概要】 【劇中での活躍】 【クレイドール・ドーパント】◆クレイドールエクストリーム 【風都探偵】 余談 【概要】 21歳。 風都で名を馳せる富豪一家、園咲家の次女で町のアイドルとして芸能活動を行っている。 「ヒーリングプリンセス」(*1)というラジオを放送しており、翔太郎を始めとしてファンは数多く存在し、浮世離れしたフィリップですら虜にするほど。 しかし、表の顔と裏の顔を巧みに使い分けているだけで、実際は舌打ちが癖で腹黒い。 姉の園咲冴子との関係は冷えきっており、幼少の頃から執拗な嫌がらせを受けていたことが現在の性格を形成する要因となっている。 父園咲琉兵衛が首領をつとめるミュージアムの経営には一切関わっておらず、自身がその経営に携わることに対して消極的だった。 【劇中での活躍】 婿養子として迎え入れられた義兄・園咲霧彦の実力を計るために自身から勝負を挑むも軽くあしらわれてしまう。 ストーカーからの脅迫状がラジオに届いた際には鳴海探偵事務所に調査と護衛を依頼する。 その的確な推理から事件の犯人を暴き、さらに自身の熱烈なファンであったフィリップに興味を持つ。 彼女はフィリップと話している時だけ本来の優しさを取り戻すことが出来、その安らぎに今は亡き弟の面影を重ねるようになる。 以降は裏表の激しい部分は鳴りを潜め、舌打ち癖もなくなり清楚かつ柔和な性格となる。 霧彦がバード・ドーパント(*2)の件で父園咲琉兵衛と対立し、彼の指令でスミロドン・ドーパントの襲撃にあっていたのを目撃し、クレイドールに変身してスミロドンを追い払う。 霧彦は彼女から嫌われていたと思っていたのか今回の件には感謝し、 もしも信じていた人間に裏切られたと知ったら…そんな時、君ならどうする? 心に聞いてみるわ。本当の自分が何がしたいのか。 霧彦の死以降は、父の意向にのり姉の仕事の手伝いとしてディガルコーポレーションの経営に携わるようになる。 井坂にドライバーを調整された際には強大な力を得ることが出来たが、その反面以前のような性格に戻ったり、異様なテンションだったりと不調が見られた。 そして姉の冴子が父に反旗を翻し、組織の裏切り者とされると新たに組織の代表に祭り上げられる。 フィリップを頼り、一緒に町を出ることを願って彼を待っていたが、父に地球の嘆きを見せられ、地球の巫女となることを決意。 また、フィリップこそが死んだと思い込んでいた最愛の弟、来人だったことを知り、一緒に来るように勧める。 ミュージアムの運営に辣腕を振るい計画の遅延を改善する等後継者としての高い資質を開花させるが、復讐に燃える冴子が変身した、ナスカドーパント・レベル3に圧倒されてしまい力を求めてジーンメモリ所有者の川相透に脅迫する。 彼の手でガイアプログレセッサーを体内に取り込み、クレイドールエクストリームへと進化して、圧倒的な力と地球の本棚に自在に出入りする能力を得る。 ガイアインパクトを決行し、フィリップと一つになろうとするが、Wの変身システムによりフィリップの意識が外に転送され、プログラムを失った事で逆にバグを起こす。更にエクストリームメモリにより肉体データまで取り返されたことで体が大爆発。計画は失敗し、更に琉兵衛も倒されミュージアムは壊滅する。 残された若菜は財団Xの加頭のガイアインパクトの最重要人物として拉致されるも、翔太郎に救出される。 それから少しの時が経ち、警察病院で保護、療養していた彼女の元を見舞いに訪れる翔太郎は彼女を気遣いフィリップ消滅の事実を伝えなかったが、翔太郎の失言で彼女は気づいてしまう。 そして彼女は自身が決めたガイアインパクトを決行、自身の命をフィリップに授ける。 代償として自身が死ぬことになった若菜だが、彼女に一切の迷いはなかった。 死後の世界で彼を含めた家族と再会した後は、姉とも和解。 幸せな家族の一時を感じた弟を翔太郎の元へ送り出した。彼女とシュラウドが亡くなったのは一年後の2011年8月だと勘違いしているファンも多いが、これは現在と一年前「何らかの決意をする園咲若菜」(回想)と「謎の人物をカリスマと崇めるEXE」の場面を交互に写しミスリードを誘っていたからである。 ちなみに一番わかりやすい時系列の判別方法は「風都タワーが直っているかどうか」(1年前の映像ではAtoZの事件でまだ上部半壊のまま)。よってフィリップ消滅後の2010年8月が正解である。 【クレイドール・ドーパント】 身長:170.0cm 体重:150.0kg 特色/力:左腕から撃ち出す重力エネルギー弾、および再生能力 スーツアクター:藤田慧 園咲若菜が園咲家の所有する最上位メモリであるゴールドメモリ〈クレイドール〉とガイアドライバーで変身するドーパント。 彼女のみドライバーを背部に装着するため、ドーパントに見られる球体は背部に存在する。 腕から重力エネルギー弾や衝撃波を放って攻撃するが、最大の特徴は強い衝撃を受けると周囲に破片となって離散し、再び集結する極めて高い再生能力である。 そのため冴子には「死なない」と揶揄されており、上位メモリにしては特筆できる能力もその一点のみであるため「護身用の玩具」と卑下されている。 しかし、実際はこのメモリこそが園咲の所有する最強のメモリであり、力を使いこなせていないだけであった。 ◆クレイドールエクストリーム 身長:428.0cm 体重:800.0kg 特色/力:強烈な超重力破壊弾、無限の飛翔能力、地球の記憶(無限アーカイブ)へのコンタクト ジーン・ドーパントの能力でエクストリーム理論により完成したガイアプログレッサーを取り込み、強化された形態。 陶器で出来た体がひび割れ、その中から誕生する。そしてこの姿になると、何故か声がおっさんのようになる。 この姿で初めてクレイドールの真の力を解放することが出来、その強大な力はナスカのレベル3やダブルとアクセルの強化形態二人でも歯が立たないほど。 テラーやユートピアがダブルとのタイマンで敗れている以上、作中最強のドーパントであるかもしれない。 古来クレイドール(=土人形)とは、「人々が神への祈りを捧げるのに用いられた物」であり、その記憶を宿したメモリを持つ若菜こそ神の巫女として地球を救う存在であった。 つまり、琉兵衛が目論んだガイアインパクトとは、若菜の手によるものだった。冴子マジ噛ませ犬。 直接戦闘では一度も負けることがなかったが、最終的にはガイアインパクトの失敗の際の大爆発でメモリブレイクされたと思われる。 【風都探偵】 sの肖像にてビギンズナイトの回想シーンでちょこっと登場。 『W』本編序盤の姉にキツい姿で描かれている。 翔太郎いわく自分の視点とフィリップの話で構成したとのことだが、和解後に若菜から話を聞けなかったのかは不明。 また8巻には『W』本編で演じた飛鳥凛氏と冴子役の生井亜実氏との対談インタビューが掲載されている。当時シーンの再現写真もあり。 余談 『W』本編序盤は霧彦に冷たく当たる若菜だが、演じた飛鳥氏は撮影に入ってしばらくは霧彦役の君沢ユウキ氏をガチで嫌っていた。 というのも飛鳥氏は内気で頑なな自分に明るく接してくれた冴子役の生井氏を慕っており、後参加で姉婿役の君沢氏が生井氏を奪ってしまうような嫉妬心に駆られたため。 つまりは劇中からは想像つかないシスコンともいうべき感情からであった。 そんな飛鳥氏もいつしか君沢氏の実家に遊びに行くほど打ち解けるようになり、10年経った今ではもちろん大好きですけどねと『風都探偵』のインタビューで語っている。 また飛鳥氏本人は内気で普段怒ることもほとんどなかったため、表裏の激しい若菜を演じるのにはけっこうな苦労があったとのこと。 クレイドールエクストリームでは低い唸るような声を求められたがそれにも苦労し、頑張ってみたものの「結局私の声と分からないくらいに加工されちゃってた」と笑い混じりにこぼしている。 追記・修正は舌打ちをせずにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- コメント欄 立場上仕方ないとはいえ、強化形態でライダーと戦う機会がほとんどなかったのが残念 -- 名無しさん (2014-04-08 00 34 27) 霧彦が消滅する回で霧彦に歌を誉められて笑顔になってたのが印象的。尻彦さんは若菜姫を選ぶべきだったんじゃ・・ -- 名無しさん (2014-09-23 23 37 23) 親子揃ってエックストリィィィィィィィィィム!! -- 名無しさん (2014-09-23 23 46 32) そういえば事務所の場所知ってるのに直接フィリップさらいに行かなかったんだな・・・ -- 名無しさん (2016-01-25 21 17 09) 中の人が『口裂け女2』でアマゾンズの仁さんと共演してたね -- 名無しさん (2018-06-10 14 02 45) 弟は死んでいると思っていた姉と、記憶を失った弟が偶然再開して恋に似た感情を抱き合う……何気にとんでもない設定だよなぁ…… -- 名無しさん (2018-11-18 13 45 17) クレイドールエクストリームでもエターナルにはかなわないだろうな -- 名無しさん (2019-03-22 03 07 16) ↑通常形態なら勝てそう。26本状態はエクストリームも入ってるから無理 -- 名無しさん (2019-05-13 20 52 31) 正確には若菜姫を地球の巫女に、冴子を管理者として引き継がせるのが琉兵衛の理想だったのでは。姉妹の確執が根深すぎてアレだった上に若菜が予想以上に敏腕だったおかげで冴子が離反してもどうにか回ってたってだけで -- 名無しさん (2019-06-04 13 47 52) 作中最強の敵と戦わずじまいだったのは当時モヤった -- 名無しさん (2023-10-27 14 15 52) 姉妹仲は最悪なのに役者の方は真逆とは。マジシャインが敵の演者に勉強教えてたみたいな意外性のあるこういう裏話良いね。 -- 名無しさん (2023-10-27 20 13 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i914/pages/259.html
もう駄目かと、少女が目を閉じた瞬間だった。体の横を誰かがすり抜ける感覚とほぼ同時に、聞こえる苦悶の声。 それがつい先程まで少女に執拗に迫ってきた男のものだと理解した時には、もう全てが終わっていた。 「早く消えな、ここはガキの来るような場所じゃない」 目を開いた少女が捉えたのは、黒いドレスに身を包んだ女性だった。 端正な顔立ちだが、鋭い眼光が一匹の獣を少女に想起させた。 その場から動こうとしない少女に舌打ちを一つ打ち、女性は胸の高さ程まで手を掲げる。 刹那、リィ、という音と共に女性の手の上に白い“氷”が生み出された。 「ここから先はあたしみたいなのばかりが住む街だ。 一体何を求めてやってきたのか知らないけど、“能力”一つ使えない奴は生きて帰れない。 さ、とっとと消えた消えた」 「…帰るわけにはいかないんです、ここに…私のお姉ちゃんがいるかもしれないから」 「で?それが一体どうしたの? ここがどういう場所か知ってるなら、あんたのお姉ちゃんとやらがどうなったかも想像つくでしょ」 突き放すような声に耳を傾けることなく、少女は“街”の方へと再び歩みを進めていく。 たった1人の姉のために、自らの危険を顧みることなく。 少女が女性の脇をすり抜けていこうとした瞬間だった。 「…危なくなったらこれを使いな。 そうしたらすぐに飛んで行ってやるよ」 女性が少女に握らせたのは、銀色に輝くネックレスだった。淡い水色の光を放つそれは、おそらく“能力”が籠められている。 少女がそれを懐に仕舞ったことを確認して、女性は少女とは逆の方向へと歩き出した。 その背中に向かって少女は声をかける。振り返った女性はニヤリと笑ってこう応えた。 「…あたし?あたしはただの野良犬だよ」
https://w.atwiki.jp/linus1981/pages/24.html
Lagrange-Pointではクラン戦時の情報交換を円滑に行うため フリーのボイスチャットソフト「ventorilo 3.0.1」を使用しています。 お手数ですが、下記の手順で設定をしてください。 どうしても話せないという方も、聞くだけでも可能なので極力導入にご協力ください。 1、インストールする インストーらについてはこちらのリンクからどうぞ ページ中央下の「I agree」をクリック インストール時のフォームにname、oganization等の入力項目がありますが、 適当でOKです。 2、サーバに接続する 次に接続先のサーバを設定します。 クライアントウィンドウの上あたりににusername、server、bindingsとあるので usernameの右側の矢印をクリックして自分のニックネームを登録(半角英数のみ) 設定が終わったらその下のserverの右矢印をクリック、すると以下のウインドウがでます。 hostname:tokyo.VentriloServers.biz portnumber:3800 pass:black0909 ↑この内容で入力をして「OK」を選択します。(バインドはいじらなくてOK) ventのウインドウ上でconnectボタンをクリック 3、設定をいじる ソフトを起動させたら、メインウインドウ右側の「setup」をクリック 感度はマイクがONになるときの声の大きさ、0に近いほど高感度になります。 (0に近すぎると鼻息や舌打ちも拾っちゃうので様子を見ながら設定を) 相手の声が小さいときはinbound、自分の声が小さいと言われたときはoutboundを それぞれ調整してください(+にあげると大きくなります) ※outboundをあげすぎると音が割れて聞こえたり単純にうるさいので都度調節しましょう
https://w.atwiki.jp/nocry/pages/531.html
「もう戻るのか」 「うん、?」 「気ぜわしいことだな」 「明日の段取りを今夜中に組んでおかないといけないからな」 アンデルセンが声をかけると、シャツの釦を細い指でもってひとつひとつ上まで掛けていた彼が、背中で答えた。こちらを振り向く気はないらしい。 言葉の通り、おそらく彼の頭の中はすでに次に為すべき算段でいっぱいになっていて、そこに情緒だとか余韻だとかいうものは存在しない。あっさりとしたものだ。その執着は時に息苦しいほど自分を追い詰めてくるのに、こうして肌を貪りあったあとは目的は終わったとばかり、さっさと身繕いをととのえて帰ってしまう。 とくに今日は顕著だった。まだ男がのしかかっている最中から、視線が天井のどこか別のところを見ていて、心ここにあらずの状態だった。あれこれ考えて机に向かっているときの仕事の顔だ。一度そうなってしまうと、無理に呼び戻してもうるさがられるか、機嫌を損ねてしまうので、まあ仕方ないかと割り切って、 男は自分より体温の低い彼の体を揺さぶった。 近日中に大きな外征作戦が行われることは知っていた。おそらく自分も派遣されることになる。だいたい、派遣前の事務手続きは見ていても気の毒になるほどてんやわんやしていて、だからきっとこの様子だと、彼の企画している事前準備のまだ半分もこなせてはいないのだ。 そんなことを思いながらアンデルセンは目の前の背中を見た。今はシャツに隠された背中越しに骨をたどるようにして、ゆっくりとうなじへ視線を上げる。無造作にひとつにまとめ、紐でくるくる巻いている手つきは手慣れたもので、器用なものだと感心した。自分にはできそうもない。 「……珍しいものでもないだろう、」 眺めていると、笑いを含んだ声で彼が言った。鏡もないのに視線を感じていたものらしい。わかるか、と訊ねると、貴様の舐めるような視線がちりちりすると返される。 「あれだけ貪っておいてまだ余力があるのか。体力ばかなやつはこれだから弱る、」 「マクスウェル」 「なんだ」 「首の噛み跡が襟で隠れてないぞ」 「――、」 あの位置だと髪をまとめるとちょうど見えてしまうな。思いながらアンデルセンが告げると、ぎょっとなって首筋に手を当てた彼が、……付けるなと言ったのに。ボヤいてため息をついた。 「……しかたない。手ぬぐいでも巻いておくさ」 「髪で隠しはしないんだな」 「邪魔だからな」 答えるあいだにベストをととのえ、上着を手に取ると、じゃあな、こちらをたいして見もせず、いつものようにマクスウェルは部屋を出ていきかける。 彼の出入りはいつも裏庭へ続く出窓だ。口に出した取り決めではないのに、いつの間にかそうなった。戸口から出ていって、院の大人だの子どもだの出入り業者だのの目にとまり、声をかけられるのがいっとうに面倒くさいと彼は言うが、こうして夜半、窓の出入りを目撃されて誰何されるほうが余程なのじゃあないかと男は思う。 思うが、言わない。その立ち去りのあっけなさが彼らしいとも思ったし、そうして人間を誑かす夢魔は窓の外から呼びかけるというから、それでいい気がした。 「ち、」 その彼が、窓の掛け金に手をやり、半分ほど開けたところで小さく舌打ちをする。舌打ちと共にさあっと木立を濡らす雨の音が聞こえ、おや、アンデルセンは片眉を上げた。 「雨だ」 そこでようやく寝台から動く気になった。 床に落とされ山になっていたシーツの中からよれよれのシャツを探し出して、ひと払いするとざっくりとそれを肩にかけ、男も起き上がる。 開いた窓から、草葉の濡れる雨のにおいがした。 「夏場の雨なら濡れていくんだが、こう冷えちゃあ……、……。くそ、」 手にした上着を頭からかぶり、そのまま窓外へ体を躍らせようとするところで、 「待て」 寸前でアンデルセンは声をかけ、マクスウェルの腕を引いた。 「……なんだよ」 「濡れちゃあ風邪をひく」 「わかってる。だからタクシーを拾うさ。大通りまではこうして上着を、」 「待て」 男が力を籠めぐいと手前に引くと、……わ。小さく彼が声を上げて、窓枠から体をくずし、寝台へ尻もちをつく。 「貴様な、」 「そう長い雨でもなさそうだ」 「……だからなんだよ」 「薄くてまずいコーヒーでも淹れてやる。飲んでいるうちに止むだろう」 「だから、なにを」 「もうすこし、ここにいろマクスウェル」 こう言わないとわからないか? 真正面から顔をのぞきこみ、そう告げてやると、目を丸くしたまま数拍固まったマクスウェルが、徐々に赤くなる顔を片腕で隠して、それから小さくひとつくしゃみをした。
https://w.atwiki.jp/holyland4/pages/611.html
Battle Cinderella『女王』の敗北 ~姫騎士たちの散華~part4 ――地下カジノ跡地 最終日―― 「今更、何をおっしゃってるのです!聞く耳持ちませんわ!どきなさい!」 『何言ってるかわかんね―けど、お前、端から人の話きかね―じゃないか』 優勝候補たる上位ランカー達が激しくぶつかり潰し合うこととなった最終日 その幕開けは奇しくも互いに聴覚喪失に陥ったこの二人だった。 偶発的な遭遇。そして戦いは― 火力で勝る紫ノ宮 緒子が超時空軽空母『綾鷹』を順当に下し、そのコマを進めた。 ††† ………。 『やれやれ、負けた負けた。最後はみんな大好きおこちゃんとのバトルか。 最後まで噛みあわなかったが、お互い耳が聞こえない現状じゃそこはしゃーねか。』 地に伏した彼女は、対戦相手が、次の相手を求め、移動するのを確認するとゆっくりと起き上る。 まず自身の身体の状態をチェックし、深刻なエラーが発生していないかを確認。 ついで、ぐーとの身体を反らし、ついで清々しくひとのびをした。 それは肉体ダメージだけでなく精神ダメージまでもまるで感じさせない動きだった。 この大切な優勝決戦戦、初戦で敗退し脱落することとなった立場にしては… 『おーし、最後は気持ちよく負けたことだし。わらわもラストミッションいこう。よっと。』 全然堪えてなさそうだった。 『強めの気配を幾つか感じるな。こちらの戦いの推移を慎重に伺ってる感じだ。目的は少年の確保…。 恐らくは運営側の人間だな。主催者にも内緒で…案の定、運営側も腹に一物あったってことか』 主催者側と運営企画側は一枚岩の存在ではない。ある意味当然の成り行きであるともいえる。 もし手をこまねいてそれに云い様にやられるとしたらそれはされたほうが悪いのだ。 そして、それは”運営”側にも”主催者”側にもいえることなのだ。だからこそ彼女もそのラストに 備え、歩を一歩踏み出す。 その眼の前に突如、羽根を生やした少女が、ぽむっと擬音を立てて現れた。完全に血相を変えている。 現れた暇もなく彼女に向かいこう叫んだ。 「女王つつつつ、大変大変~へんたいへんたい~で、エライことに」 それはマリーの夢の中でファルコネンの聖霊を名乗っていた綾鷹そっくりの少女だ。 そのまま軽空母の頭上をぐるりと飛び回る。 綾鷹はその様子に軽く顔をしかめると素早く周りに目をやる。周囲に人の気配はない、それを 確認してからゆっくりと口を開いた。 『たく落ち付け。わらわは今耳が聞こえない設定だ。急に会話しだしたら、変な奴に思われるだろうが。 で、どうした?緊急通信てことは依頼人(クライアント)の”じじい”がついにくたばったとかの朗報か?』 今更、世間体を気にするキャラでないだろうに女王と呼ばれた軽空母『綾鷹』は余裕綽々の態度で 全然洒落になってない冗談を言う。依頼人に対する敬意が足りてないんじゃなかろうか。 その軽口に対して妖精はこう真顔で答えた。 「いや、それだったら、まだ世話ないんけど。違うの。」 お前のほうもそれはいいのかよ。依頼人に対する敬意が足りてないんじゃなかろうか。 「大変申し上げにくいんですが…実はこっち方面でね。大会選手の誰かが、”ラバースーツの痴女”に ちょっかいかけたみたいでして…。その魔人能力の発動の影響でですね。今度は病院地域一帯が陥没しは…」 反応は劇的だった。妖精さんが云い終える間もなく、強烈な怒声と舌打ちがニトログレスリン級の威力を 持ってあたり一面になり響いた。 『ッ~~どこのアホウの仕業だッ! 状況は!」 私にいわないでよー。 頭ごなしに怒気を喰らうことになった妖精さんはその衝撃にふらふら揺れながらも端的に答える。 「依頼人のほうのセキュリティーは端から万全だから問題なし。 ただエルザさんの一般病棟の状況は不明。 私も手が離せられないから、そっちのほうがどうなってるかまで掴めてないデス。」 その返事を聞きながら、綾鷹は再度舌打ちを行う。 今からマリーをつれ、おっとり刀で戻ったとして間にあうとも思えない。完全に予測外の事態であった。 綾鷹は頭の中で素早く計算を組み立てる。ならば取る手段は一つだ。 『どーせ最後だ。こうなりゃ纏めて片づける。 まず賞品の少年を連れて”そっち”に跳ぶ。んで”二人”を会わせた後、エルザの元に駆けつける。 それが一番早いはずだ。 連チャン使用になるからな。準備しっかりしておけよ、お笑い二等兵』 「アラホラサッサー。」 勇猛果敢な上官のこの命令に妖精さんは最敬礼で答えた。
https://w.atwiki.jp/910moe/pages/2852.html
好きになりつつあるけどまだ好きじゃない おはようごさいますと言って入室すればおはようと返ってくる。 それが普通なのだと気付いたのはここに転職して二週間後のことだった。 以前の職場では無視・舌打ちが当たり前で、挨拶は不要なものだと入社三日で理解していた。 他にも特有の社内ルールはいくつかあり、 それに適合できなかったため、追い出されたのだった。 今の職場では正社員ではない。 そのため出勤時間は十時と遅く、社員が全員揃っている中で入室しなければならなかった。 ここに来て半年経つものの、軽く咳払いをして深呼吸をし、 心の準備をしてからでないとドアノブを回せない。 最初は緊張しているからだと思っていた。 しかし、二ヶ月三ヶ月と過ぎ、嘱託職員でありながら 有志飲み会の固定メンバーになってしまうほど周囲と打ち解けた今、緊張はないだろう。 固定メンバーの一人でもある石垣に、 初日の挨拶もそこそこに「重役出勤かぁ」と返されたことを思い出す。 それを嫌味だと受け止めた当時の私は苦笑いしか出来なかった。 課長は「じゃあ石垣は明日から午後出勤でいいぞ」と言うし 若手職員は「重役出勤なのは石垣さんの方です」と言っていたから、 場を和ませるための冗談だったのだと今なら解る。 おそらく、当人は言ったことすら忘れている。 その日から、扉を開けるたびに石垣の席を確認するようになった。 普通の挨拶が八割、会話が一割、不在が一割。 ここにきて、アドリブ力は随分と磨かれたような気さえする。 一週間の出張を終え、石垣は定位置へ戻ってきた。 出張先は香川だと言っていたから、今日はうどんネタだろうか。もしかしたら香川繋がりでサッカーかもしれない。 そんなことを考えながら咳払いをして深呼吸をし、私はドアノブに手を伸ばした。 遊び人に遊んでもらえない