約 408,076 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4378.html
『まりさは飼われゆっくり8』 41KB 観察 駆除 群れ 野良ゆ 現代 失礼します ※「anko4327 まりさは飼われゆっくり7」の続きです。anko4266, 4272, 4273, 4286, 4287, 4326と続けて読んでいただけると幸いです 午後の穏やかな森の中。 ダンボールのおうちに敷かれた古布のざぶとんさんに座り、胴無しまりさはゆっくりしていた。 「ゆぅ……それなりに ふーかふーかなのぜ。ゆっくりー」 街中にいた頃は場所によっては禁止事項に近かった意味の無い独り言を、気兼ねなく吐く。 番であるれいむがすぐ隣ですーやすーやお昼寝をしているが、別段起きる気配は無い。 胴付きの”ほいくえん”から返されたうんうんおちびだけが、大きく最強な自分の身震いに「ぴぃぃ」と泣いて縮こまった。 いちいちうるさいやつだ。そういう態度だからしつけっ!をされるのが分からないのか。 「ゆん? このくそうんうんは、まーた うんうんしてるのぜぇ? しぬのぜぇ……?」 ダンボールの入り口の隅っこで、壁に顔と身体を押し付けるようにして出来るだけ小さく小さくなろうとしている子れいみゅ。 その震えるあにゃるからは汁気の多いうんうんがとろりと漏れ出ており、僅かな悪臭がこちらにまで漂ってくる。 ゆげぇ、くさい。 ゆっくりしたまりささまのスーパーリラックスタイムなのに、全然ゆっくりできない。 ちっ!と舌打ちをするとそのうんうん製造機はビクッと震え、わさわさムカつく揉み上げで顔を守るようにしながら縋るように横目を向けてきた。 声をかけるのも煩わしく、触るのも汚らわしい。 最強のまりさが軽く睨み返してやると、再び「ゆぴぃ!」と短く押し殺した悲鳴を上げ、壁の隅に顔をねじ込むように押し付け、ぶるぶると震えたままとりあえずは黙り込んだ。 この群れでは食うことも虐め殺すことも掟で禁じられている不良債権なおちびだが、まあ、今では多少マシになった。 あの胴付きのおかげだ。 そこにあるこいつが漏らしたうんうんは胴付きが勝手に片付ける。 余りにうんうんがベットリ付いて臭くなったら、地面さんにごーりごーり押し付けてきれいきれいしてやらなければならなかったが、今やそれも胴付きの仕事になっている。 胴付きはきれいきれいするのに水を使っているのでうんうんおちびが溶けて死んでくれる可能性もあるし、前にあったみたいに頭にカビが生えて合法的に殺すことが許されるようになることだって考えられる。 後者の場合は、ばいっしょう!まで要求できるというおまけ付きだ。 ゆふふ。 自然と笑みが漏れてしまう。 今あの奴隷胴付きはまりさたちゆっくりした優美な球形の身体を持つ真のゆっくりのために、でぃなーさんや貢物さんを狩りに行っているはずだ。 一緒にこのうんうんおちびも連れて行けばいいのだが、同時に二つのことは出来ない餡子脳らしいので仕方ない。 前に奴隷にしていたクソ人間より使えないとは本当にゆっくりおよびまりさ種の恥晒しだが、人間のようなゆっくりできない身体を生やしているのだから当然か。 寛大な心を持って許そう。 ガサガサガサッ 下草をかき分けて進んでくる、ゆっくりしてない物音が聞こえてくる。 カサリ……カサリ……と優雅に歩む真のゆっくりの足音では到底ありえない。 クソ人間のようにせこせこと動き回る、ゆっくりしてないクソ胴付きのものだ。 胴無しまりさは入り口で震える子れいみゅを跳ね飛ばすようにしておうちの外に飛び出し、叫んだ。 「ゆーっ! おそいのぜえっ! きょうはあまあまとって これ た、の…………ぜぇええええ!!?」 「アァッ!? おいおい、こりゃあひでぇな……!」 「大量のダンボールハウスに、その他諸々ゴミの山。駆除より掃除が大変そうだ」 いつも胴無しまりさたち群れのゆっくりが見上げる高さよりさらに高く。 胴付きより巨大な体躯に、同族のものではありえない、”あのゆっくりできない奴ら”が着ている服。 片割れの手で鷲掴みにされていたゆっくり――あれは近所のゆっくりちぇんだ……――がこちらに投げ付けられ、「わぎゃっ!!」と悲鳴を上げる。 胴無しまりさを初め、物音を聞きつけておうちから顔を出したゆっくりたちは、街にいた頃に見た”あの恐怖”の再来に絶望的な衝撃を受け、身動きも出来ず固まってしまった。 ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのためのゆっくりプレイスだったはずのこのお山の群れにやって来た二人組は、加工所の職員。 それは野良ゆっくりにとっての絶対的恐怖、一斉駆除の始まりを意味していた。 --------------------------------------------------------- 「やめっ、やめちぇええ!! ゆああ、おちょらをとんでるみたぁああ ゆぐぅえええっ!!」 「おきゃーしゃぁああ!! ゆぇええん!! どーじでごんなことしゅるのじぇぇええ!!? まりちゃ、ぷきゅーしゅるよっ! ぷきゅうう!!」 「れ、れいむを はなじでねぇええっ!! よわいものいじめは ゆっぐぢできにゃいよーっ! わがっでよぉぉおっ!!」 おうちから飛び出したところで固まっていたれいむが持ち上げられる。 全身を素早くクルッと回転させられ、お飾りのおりぼんを含めバッヂが付いてないか確認された後、ナイフでスパッとあんよを十字に切られ、無造作に捨てられた。 定型文句を言い切ることすら許さぬ手際の良さ。 ゆっくりをゆっくりとも思わない淡々とした作業的暴虐のゆっくりできなさに、周囲のゆっくりは改めて「ゆひぃいい!!」と震え上がった。 近くにいたちぇんが決して届かないお願いだと理解しながらも、必死の形相で叫ぶ。 そうしないと精神を保てないからだ。 「よっと……」 「ゆひぃ!! ま、まりさはおるすだよぉっ!! まりさのおうちには だれもいないよおお!!」 「ぷきゅう!! ぷっきゅうぅうう!! まりちゃのおうちに はいっちぇくりゅにゃああ!!」 「おちびぃっ! しずかにしてぇええ!! おとーさんがみつかっちゃうでしょおおお!!?」 「馬鹿なことやってないで、な。出てこい」 「ぴぎぃいい!! ば、ばりざ、なんにもわるいことしてないのにぃいいいい!!!」 「おとーしゃあああ!! ゆんやぁああああ!!」 ダンボールの奥に頭を突っ込んで隠れていたつもりのまりさが、難なくひょいっとつまみ出される。 もるもる尻を振って抵抗するのも束の間、番のれいむと同じようにあんよを切られ、地面に投げ捨てられた。 れいむもまりさも死んではおらず、涙を流してうねうねと蠢き、お下げや揉み上げをびたんびたんと打ち付けている。 あんよを裂かれた今、彼らは這いずり回ることも出来ない。 無理して跳ねたり這ったりしようとすれば傷口が開いて失餡死するし、そもそも痛みで動くこと叶わない。 ここまで来ると死刑が確定したも同然。 後で極限まで苦しめて殺すからちょっと待っててね、と言われているのと寸分違わず同義。 いっそ一思いに潰して餡子塊にしてくれればどれだけ楽か。 周囲のゆっくりたちはそう考える一方で、この悪魔のようなお兄さんたちが何故こういう処置の仕方をするかを何となく理解している。 地上からゆっくりを殲滅せんとしているお兄さんたちは、死んだゆっくりが吐き出す餡子で地面が汚れるのを嫌うのだ。 街にいた頃に何度も見てきたように、バッヂの無いゆっくりたちはひとまずあんよを傷つけられて放置され、その後にゆっくりできない大きなすぃーに乗せられていく。 泣き叫び、どれほど懇願しても決して止めてくれない。 そのすぃーの行き先は、実際に見たことはなけれど、遺餡子に刻まれた警告として十分すぎるほど理解している。 あのゆっくりできない服を着たお兄さんたちの巣、加工所。 そこはゆっくりたちが永遠にゆっくりすることも許されずに永劫の責め苦を受ける、まさにゆっくりにとっての地獄なのであった。 逆さまになってあんよを晒しているれいむがおうちの中に残った子まりちゃに向かって「おちびちゃん、にげてぇ!!」と叫ぶ。 一斉駆除に見舞われた公園のゆっくりは確実に全滅させられる。 遠くから眺めるのでなく、加工所のお兄さんたちと対面してしまった時点で自分たちの死は認めたくないが確定している。 それでも何かしら助かる見込みがあるのではないかと思うのがゆっくりであり、あんよを傷つけられていないおちびちゃんなら……と思うのは当然だったかもしれない。 「はい次。はい次――……」 「ちぇんは おちょらをとんでりゅんだにぇえええ!! おしょらをとんで、にげりゅううんぎゃびゃあああ!!わぎゃらにゃああ!!」 「ぴゃぴゃああああ!! ゆんやああ!! こんにゃの ときゃいはじゃだいわぁああっ!!!」 「おちびちゃんっ! はやくぅうう!! ぎゃくっだい おにーざんだぢが、みでないうぢにぃぃいい!!」 「ゆぇぇえ……おきゃーしゃあ、おとーしゃぁあ!! ばりぢゃ、いぐのじぇっ! みんにゃのぶんまで ゆっぐぢずるのじぇえ!!」 「ゆ゛ん、ゆ゛んっ!! いいんだよ! それでいいんだよぉお!! でいぶのがわいいおちびぢゃん、ずーとずーっと! ゆっぐぢじでいっでねええっ!!」 「ゆっちゆっち……!! ぴょん、ぴょぴぃぃいいっ!!」 ダンボールのおうちから外に飛び出したおちびちゃん。 数歩飛び跳ねたところで尖った小枝があんよに突き刺さり、敢え無くその場に転がった。 「ゆびゃああ! ゆびぇえええんっ! いちゃいよぉおお!! ぺーろぺーろしちぇえええ!!」 「おち、おちびぢゃああんんっ!! ゆぇぇ……だれかああ!! だれか、おちびちゃんをたすけてえええ!! えださんをぬいてあげてえええ!! ぺーろぺーろもしてあげてえええ!! すぐでいいよぉお!!」 ゆぎゃあゆぎゃあ喚く母れいむと子まりちゃの声も、周囲で次々とあんよを切られては捨てられていく仲間の叫び声にかき消されてしまう。 無論、たとえ聞こえていたとしても、自分の身が絶望の縁に立たされているのに他ゆんの子を構おうとするゆっくりなどいない。 構っていたとしても所詮無駄であることだって、餡子の奥では否応なしに認識している。 ここには絶望しかない。 ぴょんぴょんと跳ねて逃亡を計ったまりさがもう一人のお兄さんにあっさり捕まり、乱暴にあんよを引き千切られて絶叫する。 先ほどの子まりちゃの他にも多くのおちびちゃんが同じように逃げ出そうとし、皆同じように自らあんよを傷つけて惨めたらしくのた打ち回る。 胴付きさんからもらったビニールシートの結界を硬く閉じておうちに閉じこもっていた一家が、ダンボールごと引っくり返されて宙を舞い、当然お空など飛べずボトボトと地面に落ちる。 お山の自然公園に築かれた黄昏のゆっくりプレイスは、今やこの世のゆ獄と化していた。 「さてと……。おい。このダンボールハウスはお前たちが建てたわけじゃないだろう? この古着や布団やビニールシートはどうした?」 淡々と駆除を続ける長身のお兄さんが、手に持ったれいむに語りかける。 「ばっぢさんは なくしちゃったんですうう!!」とたとえ本当であったとしても意味の無いウソを吐くれいむは、がちがちと歯を震わせ、泳ぐ目でお兄さんの方を見た。 「れ、れいむたちはなんにもしてないでずっ!! にんげんさんに、ごめーわくなんて、かけでないんでずう!! それは どうつきさんがああ、ゆっくりしてるれいむたちにぃ、けんっじょう!してくれたんですぅぅうう!!」 「ゆっくちしちぇちぇ、ぎょべんにゃしゃいっ! にんげんしゃんたぢも、れーみゅのどりぇいになっぢぇくだしゃいいっ!!」 「そうか。やっぱり胴付きがいるのか。報告どおりだな」 「ゆぇぇ……もういいでしょっ! でいぶをはなじでねっ! すぐでいぃいいびょぉぉおおおっっ!! ぶべええ!!」 情け容赦なくあんよを破壊されたれいむが、仲間と同じように地に這いつくばってしーしーを噴出させ泣き喚く。 長身のお兄さんはもう一人のお兄さんがヒャッハー!と勢いよく作業に没頭しているのを確認し、自分の手近にゆっくりがいないことを見ると、れいむの元にしゃがみ込んで再び問いただした。 「あそこにあるバケツと洗面器は何だ? あれも胴付きが持ってきたのか?」 「ゆびぇええ……ありぇは ごーくごーくばけつざんっ!だよぉぉお!! みんなが おみずをごーくごーくするんだよおぉお!!」 「そっちはまりちゃの じゃーぶじゃーぶ!ぷーるしゃん にゃにょじぇええ!! えいっゆん!のどうつきしゃんが もってきちぇくれたんぢゃよおお!! ゆえええんっ!! もっと じゃーぶじゃーぶしちゃかっちゃのじぇえええっ!!」 「なるほど。花壇整備の備品か? ……あとで確認して戻しておかないと」 人間さんの質問に答えたのだからお礼があって然るべき。助けてもらえるよ! と語り合うれいむ れいみゅ まりちゃ親子をそのままにお兄さんは立ち上がり、去っていってしまう。 大規模というほどではない群れは開始十数分でほぼ前処置が終わっていた。 「そっちも終わったか? さて、この場にいない胴付きを探すのが先か、この大量のゴミを片付けるのが先か……」 長身のお兄さんがもう一人のお兄さんに語りかける。 その目の前には恐らく群れの共同トイレ及び共同ゴミ捨て場なのであろう、胴付きが掘ったと思しき大きめの穴があり、腐臭を放つうんうんや生ゴミに混じって、ゆっくりが数匹溺れて――正確には溺れさせられて――いた。 口まで沈んでしまい叫び声を上げることも叶わず、お下げや揉み上げを振り回してずぶずぶと沈んでいくもの。 頭から肥溜めに突っ込まれたのか、上に出ている尻をもるんもるんと振り、新たなうんうんをひねり出しつつ周囲に撒き散らすもの。 もうすぐで全身が沈む親ゆっくりの頭に乗った子ゆっくりが、己の運命を知ってか、ただうんうんくちゃい!と泣いているのか、ゆんやゆんやと叫ぶ。 そのうちの一匹が決意したようにうんうんのお池に飛び込み、二度目は跳ねること叶わず、「どうして!?」といった絶望の表情で固まる。 それを眺めてクックックと堪えたような笑い声を出すお兄さんの後ろ。 見下ろすもう一人の背の高いお兄さんは僅かに苦い表情を浮かべた。 「オイオイオイオイ。そう急くなよゥ。せっかくなんだから、ちょっとは遊ばせろ。休憩がてらってことでさァ」 「ふむ……まあこの暑い中、少し歩き回ったからな」 --------------------------------------------------------- ゆっくりたちの絶叫、慟哭、懇願、狂声、啜り泣きが大音量で響く群れの中心部から、タバコを咥えた背の高いお兄さんが出てくる。 その姿を見て、隠れ潜んでいた胴付きまりさは「ゆひぃぃ……!!」と震え上がり、あわや大声を出すところだった。 お兄さんは胴付きまりさに気付くことなく、まりさがいるのとは別の方向に遠く離れていき、背を向けてタバコをふかし始める。 まりさはひとまず「ゆはぁぁ……」と安心したが、しかし、依然目の前で繰り広げられている残虐な行いを見て胸の餡子がずりゅんずりゅん!と蠢くのを止められなかった。 何がどうなっている。 これが噂に聞く虐待人間なのか。 それとも、れいむや長ぱちゅりーたちが言っていた「かこうじょの いっせいくじょ」という奴なのだろうか。 まりさは木の陰に隠れ、不思議パワーによる超視力を以ってして、再び群れの様子を窺った。 足元には麓のゴミ捨て場から拾ってきた数々の宝物の入った袋がある。 これを持って自然公園に戻ってきたときは、麓の入り口から小道にかけてゆっくりれいむとゆっくりまりさのイラストが描かれた旗がはためいていた。 ゆっくりのおまつりでもやるのかな? おちびちゃんたちをつれていってあげたら、よろこんでくれるかな! とわーくわーくしていたというのに、まさかこんなことになっているなんて! 自分は英ゆんだし、泣いている皆を助けたい……しかし、余りの凄惨な光景に、とても飛び込んでいく勇気が沸かない。 実際、いかに自分が胴付きの身とはいえ、危険であろう。 もう少し様子を窺い、お兄さんたちの隙を突こう。 今一人のお兄さんが離脱したから、残るはあの小さいほうのお兄さんだけ。 そちらが少しでも隙を見せたら……少しでも隙を見せたら……少しでも…… 「わぎゃ……!! わぎゃらにゃ……くるち……ちゅぶれりゅっ……!!」 「ばりざにのっでるのは、だりぇなのぜ……!! つぶれちゃうのぜぇ……ぜ、ぜいっざぃぃ……ゆぶっ」 「あぢゅいよぉぉおお!!! ごれどってえ゛え゛ええ゛え!! ゆぇえ゛えん!! ゆっ゛ええ゛ええ゛え゛んっ!! とれないよぉお゛お゛!!」 群れのまりさとちぇんが重ねられ、その上にお兄さんが座っている。 その横にはあんよを破壊されたれいむが、タバコを何本も肌にねじ込まれていた。 どれも木の枝で穴を開けたところに根元までねじ込まれているため、揉み上げで必死に掻き出そう摘み出そうとしても、むしろ余計に身体の中に押し込んでしまい、その度に「ゆびゃああああ!!」と叫ぶ。 お兄さんはまたひとつ吸いかけのタバコをれいむにねじ込むと、クックックと下卑た笑いを浮かべ、正面を向いた。 「やめてぇええ……!! ゆぇぇえ、もうやめてええええ!! ぺーちぺーちは、ゆっくちできないぃひぃいい!!」 「止めネェよ。ほーれ、ゆっくりした枝さんが来るヨー!」 「ゆんっやああああ!!! もういやだあああああああっ!! たじゅ、たじゅげでええええ!!」 引っくり返され、お兄さんの足で髪の毛を踏まれて押さえつけられているれいむの底部に、そろーりそろーりと太い木の枝が近づけられる。 震えるれいむのまむまむから、ぷしゃっ!とおそろしーしーが噴出した。 それが合図とばかりに、お兄さんの持っていた木の枝がれいむに振り下ろされる。 ぺっちーんっ 「ゆびぇえええええんっ!! いちゃああああいっ!! ゆんゆんゆんやあああ!!!」 「ぶっ! ハハハハッ! 傑作だなオイッ! 何でこんなのが痛いの? 野良なのにおかしいでちょおおお!? ただ倒しているだけなのになァ……あれか。胴付きって奴に甘やかされて、最近ずっとおうち(笑)でニートしてたんじゃネェの? そんな甘えたクソ野良には躾が必要だっぜ。こんな風にさァ? ふらーっと」 ぺっちーんっ 「びぎぃぃいいい!!! ぼうゆるじでぇえええ!! ぼうやべでぇえええ!! なんでごんなごとぉおお!!?」 「ハッ!! 楽しいからに決まってるだろが。じゃあお前、2回とも泣いたから、子どもも2匹潰すわ。約束だからなァッ」 「や、や゛べ゛で゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! でいぶのおちびぢゃんんっ!! がわいいおちびちゃんに、てをださだいでぇええ!!」 お兄さんが足元から適当に短い小枝を取り、親れいむの脇、あんよが黒こげになっているおちびちゃんたちに近づける。 それはやはりそろーりそろーりと、わざとゆっくり行われている。 恐怖するおちびちゃんたちは、必死に身を捻って逃げようとしたり、頭を地面に叩き付けて許しを請うたり、帽子やお下げを使ってガード!しようとしている。 「やめちぇにぇ やめちぇにぇええ!! きゃわいいでーびゅに、いちゃいこと、しにゃいでにぇええええ!! みちぇっ! でいびゅが きゃわいく わーしゃわーしゃしゅるよっ! ゆぅぅ……わしゃわしゃああ!!」 「ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ……!!!」 「がーどぉおっ!! ばりぢゃのしゅーぴゃー おしゃげしゃん がーどにゃのじぇええっ!! ゆぇぇ……!! だぎゃら、こっちくるにゃあああ!!!! ぴんぎゃあ゛ああ゛あ゛あ゛ああ!!!」 「おいおい2匹つってるのに、3匹ともいい反応してくれるじゃネェか。燃えてきちゃうよォ? でも、人間さんはルールを守るからなァ……お前らのうち、殺すのは2匹だけだ。2匹って理解できりゅ?」 一旦小枝が引っ込められ、それに伴っておちびちゃんたちもひとまず泣き止み、お兄さんの方を見上げた。 「ばきゃにしにゃいぢぇにぇっ! れーみゅ、あちゃま いいんぢゃよっ! いーち、にぃ、たくしゃーんっ!!」 「よーし、ピキィと来たァ。1匹目はお前な。ぷーすぷーすッ」 「ぴぎゃああああっ!! にゃ、にゃんでぇえびゅびゅびゅぅううう……!!!」 子れいみゅに小枝が近付けられ、差し込まれる。 まりさはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。 子ゆっくりの皮は柔らかく、小枝はそのまま容易に皮を破り、中の餡子を貫いて、中枢餡に達するのだ。 「「ゆっひぃぃいいい!!」」 「さーて、次はどっちだッ!? お前かァ~……それとも、お前かァッ!?」 「ご、ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいぃぃぃいい……!!!」 「まりちゃ、ちにたくにゃいのじぇええええ!! ゆんやあああ!! こっちのまりちゃにしちぇええええ!!」 「ごべんだじゃいぃぃいいっ!! ごべんだじゃいいいい!! ごべんだじゃいいぃいぃいいい!!!」 片方の子まりちゃがお下げさんガードを止めて、もう片方の子まりちゃを必死に指し示す。 お下げで指された方の子まりちゃは、より一層激しく土下座を繰り返し、地面で額を摩り下ろすかのようにこすりつけ始めた。 「謝るだけで何とかなるって思ってるのはムカつくぜ。よし、こっちを殺そうな」 「ご、ごご、ごびぇ、ごべんにゃざ……びびぇえ゛え゛えぇぇあぁあ゛あ゛ぁぶぶぅ……!!!」 後頭部からお帽子ごと小枝に貫かれ、土下座したままの格好で子まりちゃは絶命。 残った子まりちゃは周囲で死に絶えた姉妹たちを見て泣きそうな顔をしながらも、ゆっ!とお兄さんの方を見返した。 「まりちゃっ、いきのこっちゃのじぇっ! かちっぐみ!にゃのじぇええ!! おにーしゃっ! しょうりしゃっ!のまりちゃを、ゆっくちさせちぇにぇっ! しゅぐでいいのじぇっ!!」 「ハァ?」 ぺっちーんっ 「ゆぎぃぃいいい!! また いたいいたいぃぃい!!! れいむのかもしかしゃんみちゃいな あんよが こわれちゃうよぉおお! ぴょんぴょん できなくなっちゃうぅぅう!! ずーりずーりも できなくなっちゃうよぉおお!!!」 「というわけで、れいむが泣いたから1匹追加。まりちゃ、お前もぷーすぷーすな」 「にゃんでそうなりゅにょ゛ぉ゛ぉお゛゛おお゛お゛!!!?」 「お目目ぷーすぷーすッ」 「ひんぎゅぅうえああああ!!! ばりぢゃの こくよーせきしゃんのような まっぐろ くりくりのおみぇみぇぎゃあああ!!!」 「もう片方もぷーすぷーすッ」 「ゆひぃゆひぃぃいんぎいぃいいい!!! おべべぇえ!! ばりぢゃのおべべじゃん、どこいっぢゃっだのっ!!? ばりぢゃ、にゃんにもみえにゃいのじぇえええ!!」 「さ~て、次はどこをぷーすぷーすするかなァ、オイ」 最後の1ゆんになった子まりちゃを執拗に虐めるお兄さん。 まりさはその余りの残虐さに耐え切れなくなり、震えて頭を抱え、木の陰にしゃがみ込んだ。 それでも尚、甲高く響く子まりちゃの声が、他のゆっくりの呻き声を突き破ってまりさのところまで聞こえてくる。 「やめちぇえぇえ!! もう やめちぇえええ!! ばりぢゃ、きょわいよぉおお!! おきゃーしゃああ!! おとーしゃああああ!!」 「ぷーすぷーすッ」 「ひぎゃああああ!!! びゃりゅぃぢゃの しだじゃんが いぢゃいいぢゃああああいいいい!!」 「ぷーすぷーすッ」 「ぶぅぇえええ! おしゃげざん!? ゆ゛ぇ!? ばりぢゃの おしゃげしゃんが にゃいよっ! こりぇじゃあ がーどできにゃいぃいいい!!!」 「ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ……」 「ぴょびぃ!! ゆびぅぅっ!! やみぇ、やみぇぢぇええええ!! ゆぇえええん!! ぼうごろじでええええ!!」 目の見えない子まりちゃが、どこから来るか分からないぷーすぷーすさんに翻弄され、惨めに泣き叫ぶ声が聞こえてくる。 まりさはぎゅっと頭を抱え込んだが、ゆっくりに耳は存在しない。 全身が聴覚器であるゆっくりに音を遮蔽するということは出来ず、心をつんざくような悲鳴は止め処なくまりさに届き続けた。 「 イ ☆ ヤ 、だね。殺してくれと懇願するゆっくりを殺すほど、俺はお人好しじゃないのぜッ! ぷーすぷーすッ」 「ひぃぃ!! いちゃいっ!! ぼうやぢゃあああ!!!」 「ハハッ、刺してねえよバーカッ!! ほんっとお前らは思い込みのナマモノだよなァ。ぷーすぷーすぅ」 「びゅびぇええ!! ゆぎぇええ……ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」 「非ゆっくち症か? つまらねェ。死ね」 「ぶびゃ゛っ゛!!!!」 ぐちゃっ という何かを踏み潰した音が聞こえ、子まりちゃの悲鳴は途絶えた。 --------------------------------------------------------- 「ゆぇぇぇ……どおして こんなことにぃぃいぃい……!! れいむだぢ、ゆっぐぢじでただけなのにっ……!! やっと、ゆっくぢできるようになっでぎだのにぃぃいいい!!」 「アァ~……? ゆっくりできるだァ?」 子ゆっくりを全滅させてひと段落ついたお兄さんが再びタバコをふかし始める。 その間にも目の前で捕らえているれいむは底部のあんよをうねうねと動かし、全身の穴から汁を垂らしながら、突然やって来た破滅を嘆きに嘆いていた。 「そう゛だよ゛っ!! れいむだぢ、おやまのせいっかつで、たいっへん!だったけど、どうつきがきてから、ゆっくりできるようになってたんだよっ!! それなのに、なんでおにーざんだぢ、ぐるのっ!? れいむだぢはゆっくりしてたのに、おかしいでしょおおお!!?」 「ゆっくりしてたから一斉駆除が来ないって、餡子脳過ぎるぜ。俺たちが来たのはなァ……えっとぉ、何だっけ、オイ」 お兄さんのお尻で潰されて死んだまりさとちぇんから立ち上がりながら、お兄さんはいつの間にか近付いてきたもう一人の背の高いお兄さんに話しかけたらしい。 背の高いお兄さんの声で「休憩は終わりだ」と返事が返される。 二人は合流してしまったのか! 気付かれないようゆっくりと立ち上がった胴付きまりさは再び群れの方を見やり、二人のお兄さんが並んでいるのを認めた。 ああ、ダメだった。 残った小さいお兄さんが隙を見せる前に、もう一人のお兄さんが戻ってきてしまった。 このまま待っていても救出のタイミングはないかもしれない。 いよいよか……いよいよ死を賭して、二人の虐待者を前に英ゆんの生き様を見せ付けるときが来たのか。 「これで最後にするって。で、今回の一斉駆除の出動理由って何だったっけ。こいつらが街に出てゴミ捨て場荒らせるとか考えられないんだけど」 「……公園利用者の苦情、というか報告だ。”まりさ種の胴付き”が野良らしき子ゆっくりを連れて面倒見てる、ってな」 ドキッ とまりさの胸に嫌な感覚が走った。 「捨てる飼いゆを引き取りに行った先で俺がその飼い主からこの報告を受けて……胴付きなんて珍しいから一応な……上に報告した。そうしたら、理事長直々に」 「それだけで駆除になんのかよ。こんな奥まったところにあるカスみたいな群れなのに? 被害も出てないんだろ? いや、まあこれだけゴミ持ち込んでるから、ゴミ捨て場は被害出てっか、さすがに」 「さあな。それに、ここはうちの理事長の私有地を借りて、うちが半分管理してる公園だ。 野生ゆがひっそり暮らしているのはともかく、万が一でも野良によるゆ害があっては不味いとか、そういう加工所の世間体ってものがあるんだろうさ」 「マジか。ここ理事長の土地かよ。すげえなあの人は。若いのに勝ち組ってやつだ」 「もう満足か? 作業を再開するぞ。俺は胴付きを探す。仲間の悲鳴に気付いて戻ってこないとなると、いい加減外に逃げられかねないからな」 背の高いお兄さんはそう言い残し、まりさがいるのとは別の方向に去っていった。 残されたお兄さんは群れのゆっくりたちが蠢く周囲を見渡し、ふぅとため息をついた。 「……俺、ここの片付けかよ。ったく、胴付き様々だぜ。よくもまあ、こんなにゴミを……」 「どうつきのせいなの?」 「ゆ、アァ~ン? 何だお前、まだ生きてたの」 ひっくり返されたままのれいむが、キッとした表情でお兄さんの方を見る。 「どうつきのせいで、おにいさんたちがきたの? れいむたちが、くじょされることになったの?」 「おう、そういうことだな。お前、頭イイじゃねえか。さっきの会話、理解できちゃにょ?」 「からかわないでねっ! ……どうつきがれいむたちを はめたゆぶっっべええええげげっ!!」 れいむが蹴り飛ばされて、地面に転がる。 しかし周囲のゆっくりは一瞬れいむの方を見ただけで、すぐにお兄さんの方を向き、キッと次の言葉を待った。 蹴られたれいむ自身もいつまでも痛がっておらず、すぐに起き上がり、同じようにお兄さんの方を見つめる。 異様な光景。ゆっくりできない雰囲気。 胴付きまりさは、自身の中の嫌な予感がずりゅんずりゅんと急速に大きくなっていくのを感じた。 「生意気だぜクソ饅頭。口の利き方に気をつけな。……けど、まあ、知らんけど結論としてはそうなんじゃね? 殊勝な胴付きだよなァ、オイ……! こんな薄汚いクソ野良のためにぃ? ダンボール担いで山登ってぇ? 生ゴミやら布団やら持ってきてぇ? クソチビと遊んでくれてぇ? バケツに水まで汲んできてえ? かーらーの、一斉駆除まで呼び込んで、お前らを永遠にゆっくりさせようとしてくれたんだからなッ! ヒャアッ!」 「「「「ゆ、ゆゆぅぅうう!! ゆっ゛っ゛っがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」」」」 瞬間、群れのゆっくりたちが一斉に叫んだ。 人間のお兄さんまでもがびっくりするような声量に、まりさの胸は極限まで締め付けられ、引き千切れるかと思わされるほど激烈に痛んだ。 まりさの顔から英ゆんとして特攻する覚悟は消え、余裕も消え、がくがくと焦りだけが迫ってくる。 「ふっざけないでねえええええっ!!! どうつきぃいいい!!! でてこぉぉおおいい!!!」 「しねええええっ!! ゆっくりしないで、しねええええ!!! いますぐだあああっ!!」 「しぇいっしゃい!ぢゃよぉお!! くしょどりぇいぃいい!! よくもれーみゅちゃまを だましちゃにゃあああっ!!!」 「なにが、えいっゆん!だっ!!? なにが、みんなにゆっくりしてほしい、だあああっ!! このうんうんゆっくぢぃぃい!!」 「ゆごくに おちりゅがいいのじぇえええっ!! たーっくざん!いっぴゃい!くるしんでねえええ!! ずーっとでいいのじぇえええっ!!!」 胴付きまりさを呪う怨嗟の声が轟く。 まりさは木の裏に隠れて「ゆひぃいいい!!」と押し殺した叫び声を上げ、一層小さく小さく縮こまった。 「オイオイオイオイオイ。お前ら、手のひら返しやがって、何様だよ。一応感謝したらどうだァ? どうせゆっくりなんざ、惨めに死んでいくもんだ。最期にちょっとでもいい暮らしさせてもらったじゃねェか。 そこのまりちゃとか、さっき『もっとじゃーぶじゃーぶしちゃかったのじぇえ』とか言ってただろ」 「ゆがあああっ!! なにいってるんだあああ!!? あんなの、ぜんっぜん!ゆっくりのうちにはいらないよっ!!」 「まりさたちを ばかにするんじゃないのぜええええ!! まりさ、もときんばっぢさんだったのぜえ!!?」 お兄さんの言葉に反応し、周囲の成体ゆっくりたちがあんよの痛みも忘れて次々に口を出す。 「かいゆっくりだったころは、もっとひろいおうちにいたのぜっ! おふとんも、ふーかふーかだったのぜ!! あまあまだって、まいっにち!いくらでも むーしゃむーしゃできたのぜええええ!!」 「ぢぇんは、きりぇいなおよーふくをきせてもらってたんだねえええ!! おねーさんのおむねが なつかしいんだねえええっ!!」 「あったかいしゃわーさんをあびたいよぉぉ……!! おにーさんに、なーでなーでしてもらいたいよぉぉ…… おうたをうたってもらって、すーやすーや……ゆっぐ、したいよぉぉぉ……!!! ゆぇぇ……」 「だんぼーるのおうち? なまごみごはんさん? ふっざけるんじゃないのぜえっ!!」 「むーかむーか するううう!!! 『まりさが ゆっくりかりにいってきたよっ!』!!? のらを なめすぎでしょおお!!? それはぜーんぶっ!にんげんさんのものでしょおおお!!?」 「どうつきがちょうしにのったから、いっせいくじょなんかされちゃうんだねええええ!!」 「ッホ! こりゃ面白いな」 赤裸々に本音を喚き始めたゆっくりの渦中で、加工所お兄さんは満足そうに高揚した笑みを浮かべた。 まりさは木の根元にしがみ付きながら、何か自分ではないものに引きずられるように群れの方に顔を向けた。 あちこちに転がる丸い饅頭が上下にわずかにうーねうーねと蠢き、その中心で青い作業服を着たお兄さんが舞うように回転して周囲のゆっくりたちを見回している。 それがまるで自分を呪い殺すための儀式に見え、まりさは手で胸をぎゅううっと掴んだ。 瞬きも出来ぬほど見開かれた目からは、ボロボロと涙が溢れてくる。 こういうことだったのか。 自分がしてきたことは、こういうことだったのか。 自分を迎え入れてくれていたはずの群れの”仲間”たちは、実は自分を利用しているだけだった。 それだけならまだしも、まさかゆっくりすらしてくれていなかった。 そして、そんな滑稽な三文芝居、無力な英ゆんまりさのひとり相撲の結末は、この惨劇。 自分は人間さんが捨てたおこぼれを必死に運んで群れの皆を辱め、同時に絶望的な終焉をも運び入れたのだ! 「ぁ゛……ゆ゛ぁ……ゆぶぅっ! んぐぅぅぅううう……!!!」 視界が歪み、頭の中にある中枢餡がガンガンと鈍く痛む。 突如抗いがたい吐き気に襲われ、まりさはその場に屈み込んでゆん生初の吐餡を経験した。 「どーつきしゃんは、えいっゆんじゃなかったにょ!? やっぴゃり、れーみゅたちを いじめちぇちゃにょおおお!!?」 「ゆんっ! まりちゃは さいしょっから わかっちぇたのじぇっ! どーちゅきは げしゅなのじぇっ! あみゃあみゃも ひとりっじめ!しちぇりゅのじぇええ!!」 「れーみゅ、どーつきにあみゃあみゃもらっちゃことにゃいいい!! くきしゃんも かってきてもらっちぇにゃいぃいい!!」 「ちぇんは どくをむーしゃむーしゃさせられちゃんぢゃにぇええええ!! わぎゃらなかっぢゃよおぉおお!!!」 「まりちゃのいもーちょれいみゅは、どうちゅきに ころされちゃのじぇっ……! ゆかびをはやしたのも、どうちゅきのわなだったのじぇえええ!!」 「「「にゃ、にゃんだっちぇええええ!!!?」」」 「ちにぇえええええ!! げしゅなどーちゅきは、ゆっくちしにゃいで どげざちて、ちにぇええええ!!!」 「「「ちーにぇ!! ちーにぇええ!! ちーにぇええええ!!!」」」 おちびちゃんたちが死ね死ねコールを開始する。 加工所お兄さんはそれを心地よいBGMとでも感じているかのような朗らかな笑顔で、まりさが建てたダンボールハウスをゆっくり解体し始めた。 「ゆっぷ……えげぇぇ……あ、ああ゛……ばでぃざのおうぢ、ゆっぐぢじだ、おうぢざん……!!」 まりさの朦朧としながらの幻想を追った呟きは、群れのゆっくりたちの声に阻まれてかき消される。 がくがくと膝が震え、木をガシッと掴んでいなければ身体を起こしていることも出来ない。 それぞれのおうちの前であんよを破壊されたまま動けないでいるゆっくりたちは、お兄さんが近付くたびに吼え立てた。 「おにーざんっ! どうつきを くるしめてねっ! たくさんでいいよっ!!」 「すぐに くじょっ!しないでねっ!! いっぱいいっぱい!こうかいさせてねっ! おねがいしまずっ!!」 「おかざりをめのまえで、びーりびーり!してあげてねっ!! こまぎれでいいよっ!!」 「まみゅまみゅに いしをつっこむのじぇっ! いっぴゃい!!」 「あにゃるもぢゃよっ!! うんうんがとまらにゃい、うんうんゆっくちにしちぇあげてちぇにぇ!!」 「かみのけは ひっこぬいてねっ!! ぜんぶだよっ!!」 「あの”どう”がむーかむーかするのぜっ!! おにーざんっ! どうつきのおててとあんよを せいっさい!してねっ!!」 「おようふくも わすれないでねっ! びりびりにして、うんうんのおいけにすててねっ!! そしたら、れいぽぅしてね!! なかだしでいいよっ!!」 「オイオイてめえら、調子乗るなよ。特に最後のクソれいむぅ、俺はHENTAIじゃねえ、てめえは後で特別に制裁だ。 ……けどまあ? 胴付きの野良なんて珍しいからなァ。楽しませてはもらうつもりだぜ、任せとけ」 「「「「ゆっゆっおぉおぉおお!!! どうつきぃぃいい!! しねえええ!!!」」」」 「「「「しーねっ! しーねえ! しーねええ!! しぃぃねええええっ!!!」」」」」 おちびちゃんたちに加えて、成ゆんまでもが死ね死ねコールを始める。 それは極限状態における攻撃対象のすり替え、加工所に送られて悲惨な最期を遂げるという現実から目を逸らすための一時的な躁状態とも言えた。 その中でも本来あるべき現実に飲まれたゆっくりたちが、巨大な死ね死ねコールに、ゆっぐゆっぐと自らの不幸を嘆き、胴付きへの真っ当な恨み言を呟く伴奏を添える。 「本当にどうしようもねえな、こいつらは。最後の最後まで、誰かのせい、誰かのせいってなァ…… 大体、これじゃあ胴付きが怖がって近付いて来ねぇ……先にあいつに捕まっちまうじゃねえか」 加工所お兄さんがボソッと呟いた一言を、果たして胴付きまりさは聞いていない。 まりさは震える脚で何とか立ち上がり、下草をかき分けていく音を群れのゆっくりたちの大合唱で打ち消しながら、よろよろとその場から逃げ出していた。 その顔は涙でぐしゃぐしゃになり、受けてもいない苦痛に歪んでいる。 一歩、また一歩と群れから遠ざかっていく度、まりさの中にある崩壊した英ゆん像が突かれて震え、断片を撒き散らしながらボロボロと崩れていくのだった。 --------------------------------------------------------- 「ゆぅ……そうなの、しぬの……」 群れの中心部から胴無しのあんよでそれなりに離れた位置。 野良れいむはダンボールハウスの前に出て、再びいつもの、いやいつもとは違う、ため息をついていた。 「むきゅ、そうよ。きこえるでしょ……むれのみんなの、その…………”ひめい”が」 「ゆん……」 その目の前には、長ぱちゅりーと、番のありすがいた。 ふたりはいずれも賢いゆっくり。 加工所の職員たちが群れにやって来た時点で素早く状況を把握、自分たちではどうしようもないと判断し、おちびちゃんだけを連れてそろーりそろーりと声を上げず逃げ出してきたのだ。 群れを見捨てる行為と罵るのは簡単だが、賢いれいむにも、長ぱちゅりーにもありすにも、そのような感情的なうろたえは無い。 元々よそ者同士が勝手に集まって勝手に暮らしていたに近しい、代すら重ねていない群れ。 一斉駆除という絶対的絶望を前にして、長などという悠長なシステムは何の意味も持たない。 「おさがわるい! だかられいむはたすけてね!」 「ぱちぇはおさなのよ! だからたすけなさい!」 などなど、せいぜいが加工されるまでの束の間の鬱憤晴らしに使える程度の価値しかなく、その程度のものに命を掛けてこれるほど、今までの彼女たちのゆん生は甘くなかったのだ。 「しらせてくれて、ありがとう……。それで、ぱちぇたちは、どうするの? しぬの?」 「ゆんっ……! まずはれいむに、しゃざい!させてちょうだいっ……!! なんのおわびもできないけど……せめて、とかいはな”ぎり”をはたしておきたいの……!」 「むきゅぅ……ぱちぇからも、おねがいするわ……ぱちぇが、いちばんいけないゆっくりだもの」 「ゆっ、べつにそんなのいらないとおもうけど……すきにすれば? そしたら、しねば?」 緊迫した雰囲気に、ついいつもの口癖「しね」が出てしまう。 れいむは半分申し訳なく、半分物悲しい虚無的な気分でふたりを見据え、真っ直ぐに姿勢を正した。 「「ゆっくりごめんなさいっ」」 と深々と、といっても実際的な距離や角度にすれば大したことはないが、お辞儀をして謝罪を済ませるふたり。 これは一種のけじめ。 彼女たちの心の安寧のためだけに行われる、彼女たち自身も自覚している自己完結的な行為なのだろう。 れいむは甘んじてその謝罪を受け入れる張りぼての役割を引き受け、ゆっくりと神妙臭く頷き返した。 胴付きが恐らく一斉駆除の引き金となったとはいえ、その非が胴付きを引きとめた長ぱちゅりーたちにあり、飼い主の元に帰るよう説得していた自分が謝られるべき被害者というのは、飛躍が過ぎる。 せめて胴付き自身が地べたに這いつくばってびーびー泣きながら謝るならまだしも、結局この事態はなるべくしてなったのだ。 野良の生活というのは、そういうもの。 何が起きても誰のせいでもなく、恐らく必ずしも自分のせいでもない。 予測できないほど複雑に絡み合った因果が結果という形を為し、現実として容赦なく襲い掛かってくるという、ただそれだけなのだ。 「ゆんっ! これでおもいのこすことはないわっ……! ぱちぇ!」 「むきゅ……おちびちゃんたち、ままたちのいうことを よーくきくのよ?」 「むきゅぅぅう? ゆっくちぃぃ?」 「ときゃいはっ! ゆっくちい!!」 傍に下ろされていたぱちゅりーとありすのおちびちゃんが、ぱちゅりーのふさふさな紫の揉み上げに掴まれて、「わしゃわしゃ ゆっきゅり!」と前に出てくる。 胴付きが来たことでありすが狩りに赴く必要性が薄れ、トータルの栄養状態も良くなったからと、体の弱いぱちゅりーが念願のすっきりー!を果たして作った初めてのおちびちゃん。 負担の少ない植物型妊娠を選択するも、ぱちゅりーから出された弱弱しい精子餡によってありすの額に実ったおちびちゃんはこのふたりのみ。 ようやくふかふかベッドから這い出られるようになったというのに、こんな悲劇に見舞われるなんて。 れいむは自身のおちびちゃんが本当に小さかったときの苦労と、おちびちゃんたちの方も日がなぴーぴー泣いていたことを思い出し、重い気分になった。 親にとっても子にとっても一番大変なこの時期に、待っているのはどのようであれ暗く厳しいことは間違いない未来。 れいむはゆきゃゆきゃとじゃれ合うふたりを複雑な気分で見つめ、それから改めて長ぱちゅりーたちの方に視線を戻した。 「れいむ……わるいけど、またちょっと、さいごに れいむにごめいわくをかけるわっ」 「ゆん……? なんなの? しぬの? いっとくけど、れいむ、そのこたちはひきとれないよっ」 「むきゅ」 「ゆ? ゆふふ……そうね、もちろんわかっているわ、れいむ……。ありすたちはね…… もう……ゆんごくに たびだとうとおもうの。ほんっとうに、そう、”しぬ”のよ」 「ゆっ……!!?」 れいむの中枢餡に軽い衝撃が走る。 そう、”軽い”衝撃が。 明確に意識して予想していたわけではないが、雰囲気から察して導かれる、決してありえないこともないひとつの選択肢。 野良生活の中ではほぼ間違いなく至高のゆっくりプレイスと言えたこのお山の自然公園にも一斉駆除が入った今。 幼すぎるおちびちゃんを連れ、自身の体力も決して十分でないぱちゅりーと、その番のありすは、自らのゆん生に手ずから幕を下ろすことを決めたのだ。 ゆっくりの最期に相応しい、例えばゆっくりできるとか、例えばとかいはであるとか、そういう死に場所を探して彷徨う時間と権利すらない。 まごまごしていれば加工所の職員に捕まり、地獄のエンドレス虐待の後に餡子塊にされてしまうという運命。 ふたりは、今ここでゆっくり固有の滅びの呪文「おたべなさい」をするつもりなのだ。 穏やかな、それでいて哀しい目をしたぱちゅりーが、物語でも聞かせるかのように優しい声で「おそらのゆっくりぷれいす」についておちびちゃんたちに説明し始める。 ありすがれいむに寄り添い、嫌な場面を見る前に立ち去るのがいいだろう、けれど見届けてくれるならば自分たちが本当にお空のゆっくりプレイスにいけるよう祈って欲しい、と耳打ちしてくる。 文字通りの意味で、是も非もない。 どちらにせよ、例えば数分早く逃げ出したからといって、一斉駆除に見舞われているという絶対的絶望には何の影響もない。 れいむのおちびちゃんたちは、先ほどからダンボールハウスの端っこに座り、こちらを見ている。 今から目の前で起こることはおちびちゃんたちにとって過酷な現実、きつすぎる教育になるだろうか? それとも、おたべなさいという最終逃避手段を学ぶいい機会になるか? まさかショックで失餡死はしまい……そもそも、ここから逃げ切れるかどうかだって………… れいむは、半ば諦観、半ば呆然とした気持ちで、その場に留まった。 そうぼんやりとしているれいむの目の前で、ぱちゅりーたちのおちびちゃんがゆんやっ!と拒絶的な声を上げる。 慌てたぱちゅりーとありすが、彼女たちの餡子を継いで日齢の割りに明らかに賢いおちびちゃんたちと問答を始めた。 「おそらのゆっくりぷれいすは、ゆっくりできるわ。あまあまも、おふとんも、いくらでもあるのよ」 「こわいおじさんたちが、ままたちとおちびちゃんたちをいじめるために、おいかけてくるの」 「おじさんたちにつかまると、ころされちゃうの。えいえんにゆっくりさせられちゃうの」 「おたべなさいをして、えいえんにゆっくりして、おそらのゆっくりぷれいすにいきましょう」 「おじさんたちは、おそらのゆっくりぷれいすにはこれないわ。ゆっくりしてないにんげんさんだもの」 「ままたちみたいな とかいはなゆっくりだけが、えいえんにゆっくりしたあと、おそらのゆっくりぷれいすにいけるの」 再びおちびちゃんたちが、ゆんやゆんやああ!!と泣き声をあげる。 れいむはその様子を見て、深い深いため息をついた。 長ぱちゅりーたちは、おちびちゃんたちの説得――正確に言うなら洗脳――に失敗していた。 それはぱちゅりーたちが自分ほど捻くれたゆっくりらしからぬ性格をしておらず、正直に歯にろくにお飾り着せずモノを説明してしまうためだったのかもしれない。 元々ぱちゅりー種は間違った知識を間違いだと分かりながら吐くことに嫌悪感を感じるという。 あるいはれいむのような傍観者でない、自身も今からそれを行う当事者であったからこその、心と思考の乱れがあったからかもしれない。 ともかく、おちびちゃんたちは驚くべき速さで「死」という概念の概要を理解し、自らの生を終えることが結局加工所職員たちにミンチにされることでもたらされるものと「痛み」という部分以外に相違がないことに気付いてしまった。 結局おちびちゃんたちは 「おたべなさいっていうと、おそらのゆっくりぷれいすで いーっぱい ゆっくりできりゅにょ!? ありちゅ、いくわあああああ!! んっほぉぉおお!! さ あ ☆ お た べ な さ い !」 とすんなりとは行かず、痛い痛いは嫌だから……という消極的な理由で、自身の中に燃え盛る生への欲望を無理やり抑え込み、うるうると涙を溜める目でぽつぽつと呟き始めた。 「おちゃ、おちゃべな、しゃい……しゃあ、おちゃべなしゃいっ! おたべにゃしゃいぃぃ!! ゆぇぇええ!!」 「おたべにゃしゃい! おちゃべなしゃいっ!! お、おたべなしゃいいいい!! むきゅうう!! どーして、おそらのゆっくりぷれいす、いけないのおお!!? こわいおじさんたちが きちゃううううう!!」 たどたどしい声で何度も「おたべなさい」を唱えるおちびちゃんたち。 発音がいけないのか。精神の持ちようがいけないのか。 半ばヤケクソになってその実質的な自殺行為を繰り返すも、その身体が割れることはない。 やがて怖いおじさんたちに超絶痛いことをされるという恐怖に飲み込まれ、ゆびゃああゆびゃああ!!と泣き出してしまった。 ぱちゅりーたちが、絶望の縁からさらに深い絶望に叩き落されたような光のない目でおちびちゃんたちを見つめ、その目をれいむにも向けてきた。 それが余りに恐ろしくてわずかにビクッ!と震えてしまったのを、ぱちゅりーたちは気付いただろうか。 自嘲するように哀しい微笑を浮かべて一度俯いた後、多少マシになった、それでもやはり恐ろしい目を再びれいむに向けて、蚊の泣くような震える声で呟いた。 「みぐるしいところを……みせちゃったわね。わかってたけど、ありすたちは、とんだ いなかものね……」 「むきゅ、れいむ。ありがとう、もういいわ……。ほんとうはれいむたちがとおくにいってからがいいけど…… そのよゆうも、ないから……せめて、むこうを、むいていてくれないかしら」 「ゆん……ゆっくり、りかいしたよ……!」 れいむはくるっと反対側を向いてぱちゅりーたちに背を向け、おうちの前できょとんとしていた自分のおちびちゃんたちを両の揉み上げで力強くゆん!と奥に放り投げると、蓋をするように自らもそこに飛び込んだ。 れいむのおちびちゃんたちが放り投げられた衝撃で「ゆゆんやゆんやあああ!!!」と泣き叫んでいるのは計算どおり。 残るは自分が無心になるだけだが、そんなことがすぐ出来れば全ゆっくりは何も苦労しない。 聴覚を遮断することも叶わないクソ饅頭の身を、れいむは激しく悔い、呪った。 「ゆぁ゛……ちょ、ちょかいひゃ? みゃみゃは ときゃいひゃ……?」 「むっきゅぅぅうう!! こんにゃの おきゃしいわぁぁあ!! けんじゃじゃないわぁぁああ!!」 「おぢ、おぢびぢゃんだぢぃぃいい!! ぎょべんにぇ……!! ほんっどうに、ぎょべんなじゃいっ!!」 「むぎゅぅぅっっぷ!! ぅぅぅぅ……!!! ゆぇぇぇええ……っぷ、えれえれ……!!!」 「どおじで ありちゅが しななきゃいけにゃいにょっ!? ありちゅ、まだじぇんっじぇん!ゆっくちしちぇにゃびゅべぇぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 「やめぢぇ、やめぢぇええええ!! ちゅぶしゃないぢぇっ! おにぇがいじばずっ!! もっとむっきゅりぃぃいいぎゃぶびぇげえげげげっ!!」 瞬間、れいむの中で何かが切れ、間に合わなくなるぞ!!と声がした。 「ぱぢゅでぃぃ゛いいい゛い゛い!! あでぃずぅぅ゛う゛う!!! ゆ゛、ゆわ゛ぁぁあ゛ああ゛……!!! あのねっ! れ、れいむねっ!! ぱちゅりーとありすにあえて、しあわせーっ!だったよぉぉおお!! ふたりとも、さいっこうにゆっくりした せかいいちの ゆっくりだったよぉ゛ぉ゛おお゛お゛!!! おそらのゆっくりぷれいすでええ、ひとあしさきにぃ!! ゆっくりぃぃしていってねえ゛え゛え!!!」 れいむは力の限り、加工所職員に気付かれるなどといったことも無視して、あるなれば魂の赴くままに叫んだ。 そして、中枢餡の片隅で「思えば一瞬前にもこうやって大声で叫んでおけば良かったのでは」と冷酷冷徹な自分が呟くのも気にならないぐらいに、泣いた。 押し留めようのない悲しさと愛しさに、餡の髄まで叩き込んだはずの感情コントロール能力、実況抑制能力は役に立たず、ゆええええん!ゆええええん!!とおちびちゃんのように泣いて、泣き喚いた。 その慟哭にかき消されてしまったのか、かすかに聞こえたはずのぱちゅりーたちからの返答は、現実のものであったのか、自分の餡子脳が作り出した都合のいい妄想なのか区別できないほど不確かに小さく、一瞬で残り香すら消えて過去のものになってしまう。 れいむに確かに聞こえたのは「「さあ、おたべなさいっ!」」という朗々とした立派な魔法使いたちの詠唱のみ。 振り返ったそこには、苦悶の表情で潰された小さな子ゆっくりの亡骸が二体。 この世に絶望しきったとも、極限状態で悟りと救済を得たとも取れる表情で真っ二つに割れた愛しき同胞が二体。 そして、信じられないという顔でこちらを見下ろす、胴付きまりさの姿があった。 れいむはこのとき、殺意というものがどういう感情か、初めて理解した。 つづく --------------------------------------------------------- 冗長と自他に蔑まれようと、プロ○トさんを信じて書き貫こうと思います
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2372.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1135 ユグソウ 前半/コメントログ」 フヒヒwwwてんこかわいいですwww -- 2010-06-17 03 47 39 てんこにすりすりしてもr「HENNTAI」どぼじでぞんなごどいうのおおおおお」 -- 2010-12-12 22 00 54 ありすはともかく、胴付きてんこはお兄さんと話し合えば問題ないレベルじゃない? 犯人の基準がわからにゃいよ~? -- 2018-01-26 17 08 07
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4287.html
『HENTAI×HENTAI』 15KB 愛で ギャグ 変態 飼いゆ 失礼します ※ 「anko4086 HENTAI ありす」と「anko4104 続・どMとどS」の続きです。 チートあきです。 「じゃ、頼んだぞー」 手を振りながら去っていく友人を見送ってから、男は玄関のドアを締めた。 台所を通り部屋へと戻る。 「これからしばらくおねがいね、おにいさん」 胴付きのてんこがいた。腰にひそうのけんを差し、左手に手提げを持っている。中身は着 替えと小物らしい。友人の飼っているてんこ。二日ほど預かってくれと頼まれた。 横には男の飼っている胴付きのありすがいた。お兄さんとHENTAIな関係になるために胴 付になったと言い切る筋金入りである。 「ゆっくりしていってね、てんこ」 「ゆっくりしていってね、ありす」 ぱちんと持ち上げた手を打ち合わせる。 二匹は胴が生えてない頃から気が合うようだった。 「預かったはいいが、何すればいいんだ?」 男はてんこを眺める。 他人の飼っているゆっくりを預かるのは初めてだった。ゆっくりの飼い方は知っているが、初 めてのことは緊張する。友人も男が胴付きありすを飼っている事を知っているので、預けたの はそれが大きな理由だろう。胴付きを預けるなら、胴付きを飼っている人間の元が適当だ。 「まずは――」 てんこが男に向き直った。 瞳をきらめかせながら、ぐっと右手を握り締める。 「えくすとりーむエロほんさがしよ。ベッドのした、ほんだなのおく、パソコンのなか。ぜんぶ あさっておにいさんのしゅみしゅこうをさらけだすわ!」 「ふんぬぅ」 メリッ。 男の拳がてんこの顔面にめり込んだ。そのまま力任せに腕を振り抜く。 一回転して床にひっくり返るてんこ。 元々虐待お兄さんだったのでゆっくりを殴る事に抵抗は薄い。普段からありすにお仕置き しているため、胴付きを殴る蹴ることにも抵抗は薄い。飼い主である友人にも真っ二つまで はやっていいと言われている。 ともあれ。 「うお、かてぇ!」 てんこを殴った手を見つめ、男は思わず叫んだ。 「さすがてんこ、ありす比で五倍は堅い……」 普段から殴り慣れているありすとは明らかに違う手応えである。てんこ種の特徴である 頑丈さ。知識としては知っていたが、実物を感じるのは初めてだ。表面は普通に柔らかい が、芯は鏡餅のように堅い。 「てんこ、だいじょうぶ?」 ありすが倒れたてんこを抱え起こしている。 「ふふふふ……」 身を震わせながら、てんこが自分の顔を撫でている。痛みを快感に変換できるてんこには 基本的に体罰が通じない。分かってはいたが、敢えて殴った。 「こういうつつしみのないぼうりょくもいいわね」 「慎みのある暴力ってどういうんだ?」 男はてんこを見下ろし尋ねた。 てんこが男に顔を向ける。頬を赤く染めながら、目を輝かせ、 「えっとね、えっとね。ちからをいれすぎないことがまずぽいんとなのよ!」 「それ以上は言わなくていい」 男の足裏がてんこの顔面にめり込んだ。 一息ついてから。 「さて、どこに寝かせるか? てんこは?」 男はてんこを眺めた。まだ昼であるが寝る時のことは考えておかないといけない。 「床で寝かせておけなんて言われたけど。そうもいかんだろうし」 「ゆかでねるなんて、すてきなはからいじゃない、おにいさん」 胸元で両手を握り締め、てんこが笑う。普通のゆっくりは堅い場所で寝るのを嫌がる。普 段飼い主の元では胴付き用のベッドで寝ているが、床に寝ることは快感らしい。 「ありすのベッドをつかっていいわ」 ありすが自分の寝床を示す。 段ボール箱を切って中に薄い毛布を敷いたもの。胴付き用のベッドは売られているが、 それは高いので手近なもので作ったのだ。寝る事に関してはさほど問題無い。 「でも、それじゃありすのねるばしょがなくなっちゃうわよ」 てんこの指摘に、しかしありすはきっぱりと答えた。 男が使っているベッドを指差して、 「だいじょうぶよ。こんやはおにいさんとねるから。ありすとおにいさん、ひとつのふとんのな かで、ぬっぽしずっぽし、ふふふふふ」 「きゃー。ありすったら、だいたんねー」 口から涎を垂らしトリップするありすと、頬を赤く染めるてんこ。 がしっ。 男の手がありすの頭を掴んだ。生物のような形をしていながら、ゆっくりには堅い骨格が ない。頭蓋骨もないので結構な深さまで指がめりこむ。 「ああああっ! いたいっ! あたまがわれるよぉにいたいっ!」 「予備の毛布出してやるから、そこで寝ろ」 「はーい」 男の言葉にてんこは素直に返事をした。 「あるばむ?」 てんこが本棚から小さなアルバムを取り出した。 A4サイズの白い本。それをめくる。 「これは、ありすのちいさいころのしゃしんね」 「あら、はずかしい……」 ありすが手で頬を押えて、顔を赤くする。 中にはありすの写真が貼られていた。赤ゆっくりの頃から大人サイズになるまで。元気に 跳ねていたり、頭に花を差して笑っていたり、転んで泣いていたり。 男は写真を眺め、ため息をついた。 「あぁ、こいつもこの頃は可愛かったんだよな……。普通のお洒落な都会派ありすだったの に、なんでこんなヘンタイに育っちゃったんだろうな……」 虐待お兄さんを引退し、なんとなく拾った赤ありす。出来心で育ててみたら意外と可愛い ありすに成長し、気がついたら胴付のヘンタイになっていた。 「ひどいわねぇ、おにいさん。ありすはおにいさんとむすばれるために、このどうたいをはや したのよ。ありすのからだは、おにいさんがすきにしていいのよ? くろうとごのみのせいち ょうとちゅうぼでぃよ」 両腕を胸の前で組み、身体を少し前に傾ける。未熟な胸の膨らみが強調されて、奇妙な 色気を作り出していた。自分で言う通りの玄人好みの成長途中ボディである。 「どうしてこうなった……。本当に」 「すえぜんくわねば、おとこのはじよ」 頭を抱える男に、てんこがきりっとした顔でそう言った。 味方はいないらしい。 「お兄さん、おうち帰るー……!」 両手で頭を抱える男に、ありすが言った。 「なにいってるの。おにいさんのおうちはここじゃない」 ゆっくりは飼い主の望んだように変化すると一部で言われている。愛でるなら愛でやすい 性格に、虐待なら虐待しやすい性格に。そう考えると、ありすの現状は男が望んだ形なのか もしれない。 「うー………」 本気で泣きそうになりながら、窓の外を見る。 「買い物行くか」 男は小さく呟いた。 右手に買い物袋を提げ、男は道を歩いていた。 人気のない路地。近くのスーパーマーケットからの帰り道だった。左手にありすの手を握 っている。ありすはてんこの手を握っていた。飼いゆっくりと一緒に外出する時は、常に手の 届く状態にしておくのが望ましい。ケージに入れたり抱えたり。胴付きの場合は手を握ってお くのが適当である。 「れいむはれいむだよ! ひさしぶりだね!」 そんな一人と二匹の前に、一匹のれいむが飛び出した。 バッジは付けていない。飼いではないようだ。地域ゆっくりでもない。雰囲気からするに 生粋の野良ゆっくりのようだった。ついでにこちらを知っている様子でもある。 「知合いか?」 「ありすはしらないわ」 首を振るありす。 「あら、あのときの」 一方、てんこは心当たりがあるようだった。 れいむも男とありすは目に入っていない様子で、一直線にてんこの足元まで跳ねていく。 それから、てんこの足に体当たりを始めた。 「てんこっ! てんこはどえむなんでしょ! れいむがいじめてあげるよ。だからおれいのあ まあまちょうだいね。この、このっ! ゆふふっ。れいむのだいなみっくあたっくはいたいで しょ! くるしいでしょ! きもちいいでしょ?」 何らかの形でてんこを知り、てんこを虐めてなおかつあまあまを貰えると考え至ったのだ ろう。理解できるようで理解できない、でもなんとなく理解できる論理だった。 だが、世の中はそう甘くない。 「ふん!」 「ゆぐぉ!?」 てんこに蹴られ、れいむが転がった。 一回転して仰向けになったれいむに近づき、てんこは腰に差していたひそうのつるぎを引 き抜いた。黒い柄に赤い剣身を持つライトセイバーのような形である。刃はついていないの で切れ味はない。 「どえむなめるんじゃないわよおお!」 両手で逆手に持ったひそうのつるぎを、てんこは容赦なくれいむの口に突き立てた。 「ああん? なにいってるのかしら、このあほれいむは? あんなたいあたりなんていたくも ないし、ましてやきもちいいわけないでしょう? てんこをぶじょくしてるの?」 「ゆぎぎぎぎ!」 身体の奥に棒を突き込まれ、れいむが悶える。身体を痙攣させながら、涎と涙を道路に 溢れさせていた。見た感じ喉の奥を的確に捉えている。相当に苦しいだろう。 「いためつけるっていうのはね、こうやってやるのよ。ほらほら。いたいでしょ、とぉってもい たいでしょ? このあたりがとくにいたいでしょう!?」 目をぎらぎらと輝かせ、てんこがぐりぐりとひそうのつるぎを動かす。 「いぢゃ、い……で……ずうぅぅぅぅ!」 無抵抗に嬲られるれいむ。 「なあ、ありす」 「なにかしら?」 男は隣のありすに尋ねた。 「あいつって、こんな性格だったっけ?」 このてんことは何度も顔を合わせているが、こういう事をする性格ではなかったと記憶し ている。普通のマゾいてんこだ。ついでに言うと飼い主の方が危ない。 「かいぬしのおにいさんにえいきょうされて、さいきんえすにめざめはじめてるみたい」 ありすはあっさりと答えた。 ずぞぞー。 和風スパゲティをフォークですすりながら、男はテーブルの正面を眺めた。 並んで椅子に座っているてんことありす。夕食の時間だった。 「あら、いがいとおいしいわ」 「そうでしょう? ありすのさいきんのマイブームなのよ」 皿にゆっくりフードを入れ、そこにアップルティーを入れたもの。以前は牛乳を入れていた が、最近はジュース類をよく混ぜている。ゆっくりフード自体はコーンフレークのようなもの なので牛乳との相性はいいが、ジュース類と相性がいいのかは謎である。 「てんこもなにかおいしいごはんのたべかたしらない?」 「いちどゆかごはんたべさせてほしいわ」 ありすの問いに、てんこが答える。 ありすへの返答というより、単純に自分が食べたいものを口にしたらしい。 「ユカご飯? なんだそりゃ?」 男は思わず尋ねた。 ゆか。その意味がよくわからない。紫蘇の入った混ぜご飯をゆかりご飯と呼ぶが、それで はないだろう。油化、湯化……。いくつか単語を当てはめてみるが、しっくりこない。 てんこは嬉しそうに説明する。皿に盛られたゆっくりフードを指差し、 「このごはんさんをね、ゆかにぶちまけて『くえ、めすぶた』ってやってほしいの。それからね、 それからね! はいつくばってぶざまにたべてるところを、あしでふみつけてほしいの! あ ざけりながら。……ああ、そうぞうしただけでしびれるわ」 両手で自分の身体を抱きしめ震えている。 飼い主の男に床ご飯を食べさせられている場面を想像しているのだろう。根っからのサディ ストであるが、友人はほとんどてんこを虐めないようだった。 「それはとかいはね」 何故か笑顔で頷くありす。 スプーンでゆっくりフードをかき混ぜながら、にへらと笑う。 「ありすもねー。くちうつしごはんはいちどたべさせてほしいわ。おにいさんがもーぐもーぐし たごはんを、あついちゅっちゅからありすのくちに。ぎゃくでもおっけいよ?」 とウインク。 サクッ。 フォークがありすの額に刺さった。 「あああああ!」 両手で額を押えるありすと、くねくねしているてんこを順番に眺め、男は頭を押えた。 「駄目だこいつら……早くなんとか――いや、もう手遅れか……」 風呂場から声が聞こえてくる。 「ありすっていがいとむねおおきいのね。うらやましいわ。てんこはぺったんこだから」 「ちょっとさわってみる?」 てんことありすが一緒に風呂に入っていた。 湯船に浸かるとさすがに溶けるが、身体を拭く程度なら問題ない。ゆっくりの身体には自 己浄化機能があるものの、適当に身体を洗うことはマナーである。男は二日に一回ありす を風呂に入れていた。 胴無しなら三日に一回、布で身体を拭くのが適当である。 「いいの?」 「あふぅ。てんこ、そんなとこさわらないでよ。くすぐったいわ」 胴付きの場合は服の洗濯もしなくてはならない。服の材質はお飾りと同じなので、洗濯 機に放り込めば溶けて悲惨なことになる。そのため手洗いが必要だ。女の子のような服を 下着まで洗うのは若干抵抗あるが、仕方がない。 代えの服は、加工所製の衣服の素を着せておけば割と簡単に作れる。 「んーいいはんのうね。ありすったらかわいいわ。こっちはどうかしら?」 「あぅ。しかえしよ」 「きゃぅ」 衣装の素は全身を覆うようなマントのようなもので、半日程度で衣服一式に変化する。原理 は不明。加工所の作るものは深く考えてはいけない。値段はひとつ千五百円とかなり安い。出 費の多い飼い主への配慮かもしれない。なお、ありすは現在代えを三着持っている。てんこも 何着か持っているらしい。 数秒の沈黙。 「おにいさん、てんことこうたいしてもいいのよ?」 「なにがおこっても、うちのおにいさんにはだまっててあげるわ」 風呂場からありすとてんこの声がする。 「ようしわかった、ありす」 男は読んでいた本をぱたりと閉じた。胴付きゆっくりの飼い方。 「お前には向かうべき三つの道がある。オラオラか無駄無駄かアリアリか。今のうちに決めて おけ。答えに関わらずに全部叩き込んでやる。あと、てんこは箱詰め一時間な」 「それはちょっとゆっくりできないわあああ!」 「はこづめはやめてえええ! ほうちぷれいはいやあああ!」 「てんこ……だいじょうぶ?」 「だいじょうぶよ……」 ぼろぼろになったありすの問いに、少し窶れたてんこが答える。 他者にかまってもらう事を好むてんこにとって、放置プレイは苦痛である。段ボール箱に詰 められ押入れに押し込められて一時間。それだけで精神的に大きく消耗していた。 「ここまではそうていないよ」 しかし、てんこは気丈に手を握り締める。 男は現在トイレに入っていた。 「ぷらんBにうつるわ」 「おっけい」 てんこの言葉にありすが応じた。 「はっ」 不意に目を覚ます。 男は周囲に目を向けた。常夜灯が照らす薄暗い室内。嫌な予感を覚えて起き上がろうと するが身体が動かない。両手首と足首が紐で縛られ、ベッドに縛り付けてある。しっかりと 縛られているようで、引っ張っても解けない。 「うふふふ。おにいさん、いかがかしら? てんこのこうそくは」 見ると、てんこがいた。 何故か黒いハイレグボンテージ衣装と手袋、ブーツまで装備している。SMプレイの女王 様のような恰好だった。右手に鞭のようなひそうのつるぎを持っていた。その恰好について の詮索は後回しにする。 「おにいさん」 その隣で顔を赤く染めているありす。 「きょうこそありすのばーじんさんをうけとってね……」 両手を頬に当て、恍惚とした顔を見せている。口元から薄く涎が垂れていた。れいぱー顔 を一段引き締めたような顔。本気らしい。いつもの事といえばいつもの事だが。 「うふふふ……」 「たく、このアホは……」 男はジト眼でありすを眺めた。 常夜灯の淡い光に照らされ、エロティックな雰囲気を醸し出している。 「ふははは、あははは、はひゃほほほ、おおほおおおお! おにいさんのとかいはなあいを ありすにちょうだあああいっ!」 壊れた声とともに、一瞬で服を脱ぎ捨てた。下着のシャツとパンツという恰好のまま、飛 び込みのような姿勢で男に向かってくる。 ボコッ! 「うぼぁ!?」 男が振り抜いた右腕が、ありすを殴り返した。 勢いよく壁まで転がるありすを余所に、男は小さなナイフで手足の拘束を解いていく。寝 る前に寝間着の袖に仕込んでおいたものだった。手足を縛っているのはただの紐。鎖や ワイヤーではない。刃物で切ることは造作もない。 「この事態をオレが想定していないと、考えなかったのか?」 ナイフをしまい、てんこを見る。 「くっ……。まずいわ……」 てんこが半歩退く。 男はベッドから床に下りた。それからベッドの下に手を入れ、一振りの木刀を取り出す。土 産物屋でよく売っている木刀。大昔に修学旅行で買ったものである。一応防犯用として部屋 に置いてあった。 「覚悟はいいか、お前ら? 仕置きの時間だ」 ゆらり、と。 男は右手の人差し指と中指で木刀の柄を握り込んだ。右足を半歩前に出し、木刀を斜め 後ろに向ける。その先端を左手の指で握り締めた。全身から立ち上る殺気。 「ここはてんこにまかせて――」 そう言うなり、てんこがひそうのけんを足元に立てた。鞭状から剣状に固まった刀身。そ の先端を足の指で挟み、柄を両手で握り締める。息を吸い込み歯を食い縛り、身体を横に 捻った。異様な構えである。 みしり。 全身が軋むような音を立てた。 そして弾ける。 真上に振り抜かれたひそうのつるぎと、振下ろされる木刀。 ごしっ。 「てんこおおおおお!」 ありすの悲鳴が暗い部屋に響く。 てんこが窓まで吹き飛ばされていた。本来なら木刀を躱して男にひそうのつるぎを撃ち込ん でいたのだろう。だが、木刀は低空を薙ぎ払い、てんこの頭を直撃した。 窓ガラスから剥がれたてんこが、べちゃりと床に倒れた。既に意識はない。 凹んだ帽子とひそうのつるぎが床に転がった。 「次はお前だ……ありす」 次弾を装填するように男は再び木刀を構える。 見開かれた眼が、ありすを見据えた。 「あああ……。いたく、しないでね……」 ありすは震えながら胸元で可愛く手を握る。 だが無意味だ。 「ねえ、てんこ」 「なにかしら?」 背中合わせに毛布でくるまれ、その上からロープでぐるぐる巻きにされたありすとてんこ。 手足は動かせず、動く事もできない。男の下した罰は簀巻き&放置だった。 ここまで暴走して加工所処分になっていないのは、ありすがこれでも一応大事にされてい るからだろう。 「こういうのってほうちぷれいっていうのかしら?」 「たぶんね」 てんこは適当に答えた。 ベッドの横に立て掛けられたひそうのつるぎに、凹んだてんこの帽子が乗せてあった。帽子 には自己修復機能があるので放っておけば元に戻るが、直接身体に触れていないと回復速 度は落ちる。帽子が無いと頭も寂しい。 窓から昼の日差しが差し込んでいた。微妙に暑い。 「ひまね、てんこ」 「うん。ひまねー」 ありすとてんこは一緒にため息をついた。 過去SS anko4238 旗の見えるまりさ anko4205 れみりゃ修行する anko4193 BGM 真ゲッターロボ anko4158 お帽子さん、外れてね anko4147 ぐんまりさ迷子になる anko4144 いたさなえ anko4128 ちぇん CV:若本規夫 anko4109 ゆっくり・ボール・ラン 2nd STAGE anko4108 ぱちゅりーの居場所 以下略
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2538.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1213 売れるゆっくりを開発せよ!! まりさつむり量産計画Ⅳ/コメントログ」 ふらん優遇かよ、たかがあんまんの分際で -- 2011-07-13 00 19 08 胴付きだし可愛いから仕方ないよね -- 2012-06-30 17 46 32 れみりゃに危害加えるな....殺すな....死に体のか.... -- 2012-09-12 02 24 55 こんな酷いプロジェクト失敗に終わればいいのに -- 2024-04-04 21 47 16
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1489.html
公園の入り口には傾いた案内板が立てられていて、すっかり薄くなった文字で『磯賀市第三公園』と書かれていた。 しかし、そんな素っ気ない本名で呼ぶ人間は皆無といってよい。何故なら、その公園はやたら広いことの他に、ちょっと変わった特徴があったからである。 第三公園は、遊具等は少ないが美しい場所だった。園内の木々や植物はよく手入れをされていて、ゴミひとつ落ちていることさえ稀である。 きちんと整備された場であれば、人の足も軽くなる。今日も子供連れを中心に多くの人々が、穏やかな顔で遊歩道を歩いたり、芝生に寝そべったりしていた。 ある幼子が母の手を離れ、どこかを目指してまっしぐらに進んでいく。 その先には、小ぶりの刈込みばさみを手にした小さな人影。ヒバの木に向かってちまちまと剪定をやっているようである。 元気な足音に気付いたのか作業の手が止まり、それは振り返る。 凝った装飾の帽子の下には丸い笑顔。手の平さえも楕円形をしていて、申し訳程度に生えた親指がグリップ式の刈込みばさみを握り締めていた。 人間ではない。胴付きゆっくり、種類はゆっくりえーきだ。それは手早くはさみを手放すと、駆け寄ってくる幼女を受け止め、互いにもちっとした抱擁を交わした。 「しろ!」 「えーきさま、今日も柔らかいね!」 「しーろっ!」 2・3度頬ずりして満足したのか、幼子がちょっとだけ離れた。 えーきは相変わらず満面の笑み。女の子は沸騰しかけのヤカンのような勢いで、まくしたてる。 「あのね、あのね、えーきさま! この前は、私のオモチャ、見つけてくれてありがとう!」 「しろっ」 「あの小さくて可愛い熊さんね、お父さんが買ってくれたんだよ。無くしたら」 「くーろ!」 「そうだよ、黒だよ。 だからね、えーきさまと、この公園のゆっくりさんたちが探してくれて、いっしょーけんめー探してくれて、ありがとー!」 幼女がまた抱きつく。胴付きと背丈が同じくらいなので、まるで子供同士がじゃれあっているようだった。 「今日はね、お母さんと、お父さんも来ているんだよ。あ、お母さんが呼んでる。またね、バイバイ!」 「しろ!」 かなり一方的ではあったが、精一杯の感謝を述べて幼子は母の下へ去っていった。 えーきは刈込みばさみを再び手にして、またパチリパチリと剪定を始めた。胴付きにしては、手慣れた手つきである。 そこへ、ゆっくりまりさがお馴染のぽよんぽよんとした足取りで、えーきの足元に近づいてきた。 「えーきさま。おちたえださんはっぱさん、まりさがかいしゅーするね」 「しろっ!」 まりさは帽子を下し、せっせせっせと口を動かして刈られた枝葉をお飾りの中へ詰め込んでいった。 えーきとまりさの後にある遊歩道を、ちぇんとみょんが駆け抜けていく。その2匹はスーパーのマークが付いた袋を頭に乗せ、元気に跳ねまわっていた。 「ちぇんは、もえないごみさんなんだよー」 「みょんは、もえるごみさんだみょん」 別に自虐的なことを言っているのではない。このチョコ饅頭どもは、ゴミ拾いの真っ最中であったのだ。 ちぇんみょんばかりではない。よく辺りを見渡してみると、ありすが草むらから空き缶を拾って来たり、ぱちゅりーが吸殻を目ざとく見出したりしている。 れいむは芝生から飛び出した雑草を抜いて、緑の小山を作り上げていた。 彼らは紛れもない野良ゆっくり。しかし、世間一般の野良と違うのは、公園に住みつきながらも環境の美化に一役買っていたいたことである。 公園の整備には、手間と金が掛かる。必要な植物には世話を施し、不必要な植物は取り除く。ゴミを拾い、トイレも掃除しなければならない。 それらはボランティアの善意で行われるか、さもなければ税金によって賄われている。 しかし、この公園ではそのどちらも必要としていない。今、磯賀市第三公園を整備しているのは、胴付きえーきを中心とする野良ゆっくり達であった。 いつからそんなことになったのか、ちゃんと把握しているものはいないが、この公園に珍しい胴付きがふらりと訪れるようになってから、園内の野良は変わった。 物乞いしたり、食べられもしないものを食べて中毒を起こしたりする馬鹿饅頭から、人間の役に立ちながらも、食べられる草やゴミを分け合って生活する、賢いゆっくりになっていった。 こうなると、公園を跳ねまわる姿も健気に思えてくるもので、今ではこの公園は「ゆっくりえーきの公園」としてすっかり親しまれている。 行政としても、タダで公園を綺麗にしてくれるのは願ってもないことなので、住み着いた野良どもに対して黙認という形を取っていたのだ。 今までは。 剪定えーきと回収まりさの下へ、先ほどより大きな影が迫ってきていた。 砂色の服を着た背の高い男で、ゆっくりに読めるはずもないが、胸には『磯賀市役所』と刺繍されている。 「ゆ? えーきさま、おっきなにんげんさんが、こっちくるよ」 「ぱんだー?」 「やあ、精が出るな」 男は薄く微笑みながら、剪定ゆっくりの側に腰を掛けた。 まりさはそれを見上げながら、頭を傾げる。 「おにーさん、しやくしょのひと?」 「そうだ」 「でも、いつものひとと、ちがうね」 「あかー、あかー」 「ゆ! えーきさま、ゆっくりしないでよんでくるね」 枝葉を満載した帽子を被り、回収まりさが走り去る。おぼうしの中ちくちくするーとか言いながらも、結構な速さで遊歩道の曲がり角を曲がっていった。 ゆっくりえーきが剪定の手を止め、男の隣に座る。役人が来る前も来た後も、ずーっと掛け値なしの笑顔のままだ。 「なあ、えーき」 「ぱんだー?」 「いや、ぱんだじゃなくて」 「しろ? くろ? ぴんく?」 「あ、そうか。色に関することしか話せないのか。いや待て、じゃパンダって何だ」 「灰色、つまり、よく分かんないってことなんだぞー」 羽音を響かせながら、声が舞い降りる。驚いたことに、それはれみりゃであった。 夜行性の胴無し捕食種が真昼間に、野良ゆっくりが往来する中に出現する。 「えーき様は頭がいいけど、言葉が独特だから、れみぃが通訳するんだぞー。」 「本当によく分からん群れだな、ここは。なんでゆっくり食いのお前がここにいるんだよ」 「よくぞ聞いてくれたんだぞ! 話せば長くなるけど」 「じゃ、いいや」 「うーーーーーーー!」 「しろ? くろ? ぴんく?」 「で、えーきは何って言ってるんだ?」 「市役所のお兄さんが来たのは、良いことがあったからですか、それとも悪いことですか? だぞー」 「ぴんくってのは?」 「HENTAIなことなんだぞー」 「大馬鹿野郎。俺は巨乳のお姉さんが好きなんだ」 「でも、ここに来るHENTAIさんは紳士なんだぞ。イエス・胴付き、ノー・すっきりーを守ってるんだぞー」 「そうか、ここは紳士連中が守ってるってわけだな」 いくら善良なゆっくりだからといって、それだけで生きていけるほど野良は甘くない。 人間の中で生きるなら、当然、人間の手が必要になる。 「さて、そろそろ話を始めてもいいかな」 「しろ!」 「オッケーなんだぞ」 「えーき、お前はさっき白か黒かと聞いてきたが、今から話すことは、黒だ」 「くーろ?」 「そうだ。結論から言うと、明日の午前10時に磯賀市第一・第二・第三公園を中心に、野良ゆっくりの一斉駆除がある」 「く、くろ!」 「何で、何でなんだぞ! れみぃ達は、この公園を綺麗にしてきたんだぞ。人間さんの役にも立ってるんだぞー!」 「野良ゆっくりだから駆除される。意味は分かるな?」 「……しろ」 納得せざるを得ない。どんなに利益をもたらそうと、人の役に立とうと、ゆっくりはゆっくりなのだ。先人の言葉を借りれば、命の価値が違う。 しかもえーき達は野良だ。たとえ違法ではなくても、適法ではない。 「しかし、お前達は善行を積んできた。それも紛れもない事実だ」 「ぱんだ?」 「どういうことなんだぞ?」 「この公園のゆっくりを好いている奴も大勢いるってことさ。 HENTAI連中じゃなくても、ゴミ拾ったり雑草を抜いたりするゆっくりは可愛いもんだ」 「しーろっ」 「そう言ってくれると、嬉しいんだぞー。れみぃとしても、高いところの枝を綺麗にした甲斐があったんだぞー。 葉っぱさんばかり食べてたから、れみぃは今や、高級ハーブ肉まんなんだぞー」 「れみりゃ、お前は通訳に集中しろ」 「うー」 「で、そんな可愛いゆっくりをみすみす殺したら、市としても寝覚めが悪い。だから、俺が来たってわけだ」 「きーろ?」 「助けてくれるの? だぞー」 「まあ、そういうことだ。これを見ろ」 役人は懐から紙を取り出すと、それを2匹の前に広げた。 磯賀市の地図。えーき達の公園が大きな赤丸で囲われていて、地図の端っこには赤い線が引かれていた。 「この公園が赤い丸だ。駆除が始まる前、まあ午前7時に出発するとして、この赤い線を越えることができたら、お前達は助かる」 「あかぱんだ?」 「この線は何なんだぞ?」 「市の境だ。ここを越えると磯賀市じゃなくなる。一斉駆除は市が行うからな。磯賀から出れば、駆除の対象にはならない」 「くろぱんだ」 「でも、そこから先はどうしたらいいんだぞ?」 「大丈夫だ、優しい人間さんが待ってるよ」 「みどり、くろ!」 「もしかして、ゆっくりんピースなんだぞ? あそこは、ゆっくりできないぞ」 「驚いたな。お前ら、馬鹿なのは顔だけなんだな」 「くーろ!」 「どういう意味なんだぞ!」 男は笑いながら、胴付きと胴無しの頭を撫でる。 2匹はたちまち、まんざらでも無い表情になってゆっくりしているようだった。 ただ、会話の最中から今に至るまでも、えーきは笑顔を崩してはいない。 「じゃあ、ちょっと込み入ったことも話しておこうか。 ゆっくりんピースという奴らがいる。まあ磯賀では何とかジャパンって名前に変わったようだが。 こいつらは、ゆっくり愛護を謳っているが、実際は自分がゆっくりするために、ゆっくりを利用している」 「しーろ」 「よく分かるんだぞー」 「それとはある意味反対に、自分達がゆっくりするために、ゆっくりを潰して回る人間もいる」 「くろ、くろっ」 「虐待鬼威惨だぞ?」 「いや、それだけじゃない。磯賀には、野良も野生も飼いゆっくりさえも皆殺しにすべきだという集団がいる。 ゆっくりは悪であり、それを殲滅することが正義だと声高に主張する危ない人間の集まりだ。 名前は、憂饅会(ゆうまんかい)。そいつらが今回の一斉駆除を決め、実行にも移す」 「ぱんだ?」 「ちょっと待って欲しいぞ。さっき、駆除は市がやるって言ってたぞ。市のことは、市長さんか議員さんか役人さんが決めるんだぞ?」 「その市議会議員に、憂饅会の連中が大勢いるのさ。昨日の議会で決まって、明日決行だ。通常じゃ考えられない。 そんな冷静さを欠いた連中が、ボランティアという名目で駆除を行う。ゆっくりしてれば、確実に全滅だ」 「こうしちゃいられないんだぞ、えーき様。すぐにカリスマ☆脱出大作戦を立てるんだぞー! 皆を呼んでくるんだぞー!」 今まさに飛び立とうとするれみりゃの後頭部を、男ががっちりとつかんだ。 そして不機嫌なコンビニの店員のように、胴付きの側に肉まんを押し付ける。 「まだ話は終わってないぞ。もうちょっとゆっくりしてろ」 「くろ!」 「ごめんだぞ…」 「話した通り、磯賀には自分達がゆっくりしたいために作られた愛護団体と排斥団体がある。 だが、この市境を越えたところには、人間と共にゆっくりもゆっくりさせようとする会がある」 「しろ?」 「それが優しい人間さん?」 「そうだ。霧雨協会。そこは善良なゆっくりに限り、保護を行っているそうだ。 お前達の話をしたら、市境さえ越えられるなら、喜んで迎えてくれるとさ。これが、善行の報いというわけだ」 「しろぱんだ」 「どうして、そんなことやってるんだぞ?」 「さあな。何でも、善良なゆっくりはどんな希少種よりも珍しいんだそうだ。 このままじゃ絶滅するとか。まあ、俺にはよく分からん話だがな。取りあえず、話はここまでだ」 「じゃじゃじゃ、れみぃは皆を呼んで来るんだぞ! 全力でれーみりーあーうー☆」 燕のような弧を描きながら、れみりゃが飛んでいく。 男もふと立ち上がって、胴付きえーきを見下ろした。 「ちょっと、トイレ行ってくる」 市役所の服が公衆便所の前まで来ると、何やら擦るような音が聞こえてきた。 そっと中を覗くと、歯ブラシをくわえたれいむが、タイルの床を磨いている。 「……ここでは、常識に囚われてはいけないようだな」 「ゆゆ! にんげんさん、ごめんなさい! すぐにれいむ、でていきます!」 「いや、謝らなくてもいいんだが。それにしても」 男子便所は、冗談みたいにピカピカになっていた。 代わりにれいむの口にある歯ブラシはボロボロだ。 「おい、まさかお前、その歯ブラシでここを掃除してるのか?」 「ごめんなさぃぃぃいい! にんげんさんから、いらなくなったはぶらしさん、もらってるんですぅぅぅ。 あんまりぴーかぴーかしてなくて、ごめんなさぃぃいいい!!!」 「いや、あのな、その、あー、面倒くせぇなあ、おい! お前、これって相当凄いことだぞ。もっと胸張って生きろよ」 「れいむ、あごしかないんですぅぅぅう! おっぱいなくて、ごめんなさぃぃぃいい」 「えーと、もう、何か悪かったよ。ちょっと用を足すから、な」 「はい、くそまんじゅうはでていきます」 思わず舌打ちしながら、ネガティブの化身のようなれいむを男は見る。 お飾りも、肌もボロボロだった。裂傷、火傷、得体のしれない亀裂。それは歴史そのものだ。 用を足しながら、役人は話しかける。 「おい、くそまんじゅう。そこにいるか」 「は、はい! くそまんじゅうはここにいます!」 「お前は、長生きする」 「ゆ?」 「れいむとは思えない能力もあるし、度し難いほど謙虚だ。そんな奴は、長生きできる」 「で、でも」 「俺が、人間さんがそう決めたんだ。さっさと死んで、俺に恥をかかせるなよ」 「ゆっ」 小用が終わり、手を洗いながら、彼は言葉を継ぎ足した。 「あと、掃除が終わったらちゃんと水浴びしろ。そのまんまじゃ、本当に糞饅頭だ」 男がえーきの下へ戻ると、そこは緊急対策本部と化していた。 胴付きのリーダーは、枝で地図を指し示しながら、何やら指示を出しているようだった。 「あかくろ、しろ、くろ、ぱんだ?」 「いや、このみちは、ねこさんがおおいからゆっくりできないよ」 「しろくろ、くろ、しろ、ぱんだ?」 「このちかくには、しょうがっこうさんがあるのぜ。ずっとゆっくりしちゃうのぜ」 「しろ、しろくろ、しろ!」 「わかったよー。ひなんばしょは、ちぇんとみょんにまかせてほしいよー」 「ここのかいありすと、おにーさんとは、しりあいだみょん。 ゆっくりできないときは、ちょっとだけゆっくりさせてもらえるように、たのんでみるみょん」 「ぴんく?」 「ざんねんだけど、へんたいおにーさんたちは、ながのに、りょこーちゅーだよ」 ただ一匹、所在なさげにパタパタ飛んでいた肉まんが、男を見付けたようだった。 えーきの側に陣取り、羽で役人の方を指す。 「皆、あの人がお兄さんだぞー。えーき様の次に、ゆっくりしてるんだぞー」 「俺は胴付きの次か」 「その名も……、えーと、お兄さん、名前は何なんだぞ?」 「八津(はちつ)だ」 「はちさんなんだぞー」 「はちつ、だ」 「ゆわぁぁああ! はちさん? はちさんはどこ?」 「はちさんにさされたら、ゆっくりできなぃぃいい」 「落ち着くんだぞー。このお兄さんは、良いはちさんなんだぞー」 八津は頭を掻いた。所詮はお饅頭であることを、改めて自覚する。 パニックが治まると、野良ゆどもは散り散りになっていく。ある者は経路の調査のため、ある者は飼いゆと飼い主に頭を下げに。 その場には、えーきとれみりゃ、そして八津だけが取り残されていた。 「おい肉まん、お前は行かなくていいのか?」 「れみぃは、えーき様を守るんだぞ」 「まるで、めーりんみたいなこと言うんだな」 「えーき様は、命の恩ゆんなんだぞ。恩ゆんはカリスマだから、れみぃはめーりんや、さくやになるんだぞ」 「ボディガードであり、従者ってことか。見上げたもんだよ、ここのゆっくりどもは」 どこかれみりゃらしくない口調も、えーきを思う気持ちからなのだろうか。 そこまでさせるえーきの魅力。 尊敬を集める胴付きは、出会った頃と同じ微笑みを浮かべている。 「なあ、えーき。お前、何で野良なんてやってるんだ」 「はちさん、その質問はNGなんだぞ」 「NGって、そんな言葉どこで覚えたんだ」 「れみぃは、教養溢れる飼いゆっくりだったんだぞー」 「そして、捨てられた、と」 「捨てられたんじゃないぞー! 新入りの胴付きふらんに、ボッコボコにされて逃げ出しただけなんだぞー」 「余計みっともないな」 「うー。でもえーき様に拾われて良かったんだぞー」 「しろ!」 止まない笑みの向こう側に、赤黒い夕闇が迫っていた。 月並みだが、八津にはそれが血のように見える。過去に流されたものか、それとも明日滴り落ちるものなのか。 「もうすぐ、帰ってくるかな」 「夜は、ぐっすり眠る時間なんだぞ。 皆が帰ってきたのを確かめたら、れみぃもえーき様と一緒に木製こーまかんに帰るんだぞー」 「俺もお邪魔していいかな?」 「えーき様と同じくらいの大きさになってくれるのなら、いいぞー」 「できるか。俺はここで寝ることにするよ」 「人間さんは、ふかふかのお布団さんで寝るものだぞー?」 「野宿だの徹夜だのは、慣れてるんだ」 そう言いながら、八津は芝生の上に寝転んだ。本気で公園にて一夜を明かす気でいた。 やがて一匹また一匹と野良饅頭の姿が戻ってくる。 最後のちぇんみょんコンビが帰ってくると、すっかり辺りは暗くなっていた。 「お兄さん、本当にここにいるつもりなんだぞ?」 「そうだ、気にすんな。お前達は休んどけ」 「そうするぞー」 不意に、えーきだけがトコトコと男の耳元まで近づいてきて、一言だけ囁いた。 「みどり……」 八津が身を起こすと、既に2匹とも小さな後姿となっていた。 役人は、言葉を反芻する。 えーきの声、或いは回答、「どこから来た?」ということに対する。 みどり、ゆっくりできないグリーン、つまりはゆっくりんピース。 夜明けまでの有り余る時間の中、八津は携帯端末を弄びながら、情報の海を泳ぐ。 ゆっくりんピース、2年前の会報。 見出しは、ゆっくりえーきと行く全国保護ツアー。賢い賢いえーきちゃんの笑顔に、会員も思わずえびす顔。 さっきまでそこにあった微笑みと、全く同じ表情が次々と映し出される。 その密度は時の経過と共に薄くなっていき、10か月ほど前に、遂に消えてなくなった。 男は端末を閉じて空を見上げた。こんなこと調べて何になる。今は悲劇を掘り起こすよりも、自分の役割を果たすべきだ。 視線をぼんやりと伸びている樹木に移すと、その陰に細いシルエットがちらつく。夕方から公園をコソコソと動き回る女の影を、男は認めていた。 八津は目を閉じ、眠ったフリを決め込んだ。 夜明けとほぼ同時に、公園のお饅頭がズラリと勢揃いした。 その光景をポカンと眺めている爺様がいたが、八津は気にしないことにする。 まるで学校の朝礼のように、整列した野良ゆの対岸に胴付きえーきとれみりゃが立っていた。 「それじゃ出発前に、えーき様のありがたいお話なんだぞー!」 「ゆーーーーーーーーー!!!」 れみりゃの宣言の後、ゆっくりえーきが軽く咳払いをする。 気管とか無いだろとツッコミたい衝動を、男は抑えていた。 「しろ! くろくろ、くろ! しろ! しーーーーろ、くーーーーろっ。 ぴんく、ぴんく、くろ、しろ! ぱんだ? ぱんだー! しろ、くろ、ぱんだ、きいろ、あか、むらさき、おれんじ、なないろ、ぱんだ、しろーーーっ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「それじゃ、いつものやつ、いくぞー!」 「ゆっくりえーきとぉぉぉおおおおお!!!」 「らぶらぶちゅっちゅぅぅぅううううう!!!」 「あーーーーーーっ!!!」 「どうしたんだぞ、お兄さん?」 「ツッコムまいと思っていたが我慢できん! なんだ、らぶらぶちゅっちゅって?」 「HENTAIさん達が教えてくれた、ゆっくりできる掛け声なんだぞー。 えーき様を心から愛してるものだけに許された、友情努力勝利な合言葉なんだぞー」 「ゆっくりえーきとぉぉぉおおおおお!!!」 「らぶらぶちゅっちゅぅぅぅううううう!!!」 「よーし分かった。お前ら馬鹿だ。HENTAI含めどうしようもない馬鹿ばっかりだ」 生死がかかっているとは思えない和やかな雰囲気の中、野良の群れは移動を始めた。 静止したままの爺さんを横目に、八津を含んだ列は遂に脱出行を開始する。 「二手に分かれるのか?」 「しろ!」 「その通りなんだぞ」 「俺がいるんだから、まとまっていた方がよくないか?」 「しろ、くろっ」 「はちさんは1人、ゆっくりは大勢なんだぞ。全部面倒見てもらうなんて、大変だし申し訳ないんだぞ。 それに塊になっているより、ある程度バラバラの方が被害を減らせるかもしれないんだぞ」 「割かしシビアに考えてるんだな」 「くろ、しーろ」 「優先すべきなのは群れの存続なんだぞ。ゆっくりしあえる群れを、全滅させたくはないんだぞ」 れみりゃは再び、えーきの通訳として動いていた。 人間の言葉は通じるのにその言葉が話せないことに、八津は今さらながら歪(いびつ)なものを感じている。 「ぎーん、おーれんじ、しーろ」 「離れる隊は、ちぇんとみょんが率いるんだぞー。いざという時は、人間さんの家に避難できるルートなんだぞー」 「お前らは賢いな。何でそんな群れがらぶらぶちゅっちゅっなんだ」 「くーろ」 「ひとつのことに拘り過ぎると、ハゲるんだぞー」 「れみりゃ、今のはてめーのオリジナルだな。怒らないから言ってみろ」 「えーきさま、そろそろおわかれなんだねー」 「おわかれとか、いうなみょん。きっと、またあえるみょん」 「しろ、しろー!」 「だいじょーぶなんだよー、わかるよー!」 「あかくてたくさんの、じどーはんばいきさんで、おちあうみょん!」 まるで剥がされるように、群れから群れが分かれていく。 八津はえーき達と共にちぇんみょんの隊列を見送った後、遅い歩みを再開した。 「自動販売機?」 「赤い自動販売機がたくさん並んでる家があるんだぞ。そこから入った道が、市の境に出るのに都合がいいんだぞー。 他の道は猫さんの溜まり場だったり、気の毒な鬼威惨の家があったりして、危ないんだぞ」 「気の毒言うな」 「くろ……」 「うー? えーきさま、どーしたんだぞ?」 「あかー、あかー!」 「まだ別れたばっかりなんだぞ。連絡を取り合う時間じゃないんだぞ?」 「くろ! くろー!」 「おいれみりゃ、えーきは何か感じ取ってるみたいだ」 「わ、分かったんだぞ! 全速全開でちぇんみょん隊へ向かうんだぞ! れーみりーあうー!」 飛んで行く。眩い空の中を捕食しない捕食種が。 澄み切った青、それさえ不吉な前兆に見えることがあるのだろうか。 ちぇんもまた、不吉な影を見ていた。 スポーツタイプの自転車。おおよそ住宅街にはふさわしくないものだ。それが、恐ろしい速さでこちらへ向かってくる。 避けてくれるのか、それとも避けるべきなのか。 悩むよりも早く、自転車が通り過ぎる。 嫌な臭いが背中を刺した。ちぇんが恐る恐る振り向くと、タイヤ痕が仲間だったものの上にくっきりと描かれている。 死でできた線の向こう側。二輪の上にまたがった女が、刺すような笑みを浮かべていた。 「ぜんゆん、ひなん!」 走り出す、逃げ出す。それは誰よりも高く跳ねた。これは大事なお飾りが落ちるのも構わない。あれは子供を頭に乗せて必死の形相を浮かべていた。 虐殺は唐突に始まり、それだけに一切の容赦がない。一陣の狂風が貫くと、その度に無数の生命が一本のラインに加工された。 叫び声を上げているのは、まだ生きているものだけだった。断末魔さえ許されない、一方的な殺戮が繰り返される。 ちぇんの視界に、相棒たるみょんの姿が入る。 「もうすぐ、もうすぐ、ありすのおうちだみょん。あそこまでいけば、たすかるかもしれないみょん!」 「にげるんだよー! いっぴきでもおおく、たどりつくんだよー!」 ちぇんの尻尾が、車輪に踏まれた。一瞬のこと過ぎて、態勢を崩す暇さえない。 苦悶の息、苦痛の声が少しずつ消えていく。蹂躙する輪の響きだけが増えていくようだった。 終わりが見えた。死ぬより先に、見覚えのある門構えが。 「ありすー! たすけてねー!! わかってねー!!!」 飼いありすが暮らす家。 その庭までが見渡せる場所まで至ると、器用に窓を開けるクリームゆっくりの姿も現れる。 「こっちよ、みんな! ありすのおうちに、ひなんするのよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 ちぇんが、みょんが、れいむが、まりさが、生き残ることを許されたゆっくり達が、次々と人間の家へと飛び込んでくる。 「もう、だいじょうぶよ。 おにーさんもおねーさんも、ゆっくりしていってねって、いってくれてるから」 「ありがとうなんだね、ありす……」 「でも、ほとんどつぶされちゃったみょん……」 飼いゆの住む家にたどり着けたものは、10分の1にも満たなかった。 他は全て、アスファルトの上に引かれた最も新しい線だ。 「なにがあったの?」 「きっと、ぎゃくたいおにーさんなんだよ。いや、おねーさんだったんだよー」 「なら、もうあんしんね。いくらぎゃくたいおねーさんでも、にんげんさんのおうちには、はいれないから」 もう入ってくるものはいない。それを確かめると、飼いありすは再び窓ガラスを締めた。 それとほぼ同時だった。自転車に乗った女。その姿が、透明な板の向こう側からこちら側へとあっという間に大きくなっていく。 何かが派手に割れる音がする。それを目指してれみりゃは飛んだ。 眼下に、飼いゆっくりが住んでいる家があった。そこで暮らすありすが不良野良に絡まれていた時、えーきの群れゆが助けたことがあった。 それ以来、そこの飼い主とも面識ができて、雨宿りくらいはさせてもらえるようになったのだ。 そして今回は、いざという時の避難所にもさせてもらった。 優しい人間さんのお家。その窓ガラスが、というより窓自体が壊されていた。 「どうしたんだぞー!」 「きちゃだめ!」 飼いありすの声に打たれて、れみりゃは空中で静止する。 しかし、そこからでも見て取れた。散乱するガラス。屋内で横倒しになった自転車。そして今まさに消えようとする、仲間達の生命。 ちぇんが、踏み抜かれた。安全靴を履いた女の足が、ぞっとする程黒く染まる。その傍らには、蹴られたというより吹き飛ばされたように顔が欠けたみょん。 死んでいた。家の周りで、家の中で、赤い自動販売機の角で落ち合って、再びゆん生を共にしようと誓ったもの達が。 「何を、何してるんだぞ!」 牙を生やしながら、れみりゃが激高する。 女は一瞥することもなく、飼いありすをじっくりと踏みつけていた。 「にんげんさん、ありすは、ここのおにーさん、おねーさんのものよ。 にんげんさんでも、ひとのものにてをだしちゃ、いけないのよ……」 「関係ないわね。私は博愛主義者だから、野良も飼いも同じように殺してあげるのよ」 飼いありすのバッチに、女の目元が写る。血走っていて、それでいてどこか遠くを見つめるような目。 普通のゆ虐趣味人にはない、思想的な狂気を孕んだ瞳。 ありすが白目を剥き、中身が止めどなく吐き出される。誰が見ても明らかな絶命のしるしであった。 「それにね、どうせ、ゆっくりを飼っている奴なんて、胴付きでしょ。胴付きなら殺しても構わないわよね」 未だ会話を止めない人間を見て、れみりゃは悟る。 「おねーさんは、クレイジーなんだぞ。もしかして、憂饅会の人なんだぞ?」 女の手がテーブルの上の花瓶に伸びる。瞬きする程の間に、それは空飛ぶ肉まん目掛けて投擲された。 凶器は僅かにれみりゃから外れ、落下する。 憂饅会の女は姿勢を崩していた。そのズボンの裾を、もう動かないはずのみょんが噛み締めている。 遺志。それを確かに受け取り、れみりゃは高く高く飛び立つ。そして、長の下へ。 地獄の鬼のような罵声が、どこまでも肉まんを追いかけてくる。空飛ぶゆっくりは根本が折れそうな痛みに耐えながら、羽ばたき続けた。 肉まんがそうなるというのも奇妙な話だが、実際にれみりゃは青ざめていた。 飛ぶ気力もなくした元捕食種を抱えながら、八津はその話を聞いて、確信する。 「間違いない。憂饅会の構成員・丸井だ」 「はちさん、その丸井って女の人、ありすも人間さんのお家も潰していたんだぞ。そんなことすれば、おまわりさんに怒られるんだぞ……」 「磯賀市警は、憂饅会には手を出せない。構成員が事件を起こしても、市議や警察内部の人間が揉み消す」 「くろ! くろ!」 「そうだ、黒だ。どうしようもない黒なんだよ」 「おにーさん、えーきさま、たすかるの?」 八津に足元から話しかけたのは、あの便所掃除れいむだった。 ちゃんと人間の忠告を守ったらしく、今日は野良なりに身綺麗にしていた。 「大丈夫だ。えーきもれみりゃもお前達も助かる。そのために、俺が来たんだ」 「くろ…くろ…」 「どうした、えーき」 一瞬、役人は腕の中の肉まんを落としそうになった。 あれだけ笑顔を絶やさなかった胴付きの顔が、初めて、曇っている。 「えーき様のせいじゃ、ないんだぞ。二手に分かれるのが、一番確実な作戦だったんだぞ。 人間のおまわりさんだって、勝てない相手なんだぞ……」 「くろっ。くろっ!」 れみりゃが惨状を明かしても、第三公園の野良どもは行進を止めなかった。 そんな群れが、えーきの悲しみもがく様に対しては余りにも脆かった。歩みは止まり、ゆっくりらしいざわめきに包まれ始める。 「えーきさま、ゆっくりしてね!」 「ゆっくり、ゆっくりだよ!」 「ゆーん、えーきさまがゆっくりできないと、まりさもゆえーんゆえーんだよ!」 「ゆっくち、えーきしゃま、ゆっくちぃ!」 励ましが励ましにならない。ただひたすら重い空気が場を支配していく。 それを破ったのは、八津の思いも寄らない一言。 「ゆっくりえーきとぉぉぉおおおおお!!!」 「らぶらぶちゅっちゅぅぅぅううううう!!!」 男の掛け声を、野良ゆどもは反射的に返す。 そしてみるみる耳まで真っ赤になる八津。 「そ、それぐらい元気があれば大丈夫だ! 落ち込んでる暇があるなら歩け! それと」 赤面が止まない役人は、右手で胴付きえーきの頬を引っ張り上げる。 「お前は笑っていろ。いつもはうんざりするくらいヘラヘラしてるだろ。 お前が笑ってくれれば、こいつらも、俺も、ゆっくりできるんだからな!」 えーきの顔に日が昇る。そんな表現ができるほど、長の顔にいつもの明るさが勢いよく戻っていった。 「しろっ!!!」 「それでいい。 饅頭どもよく聞け。まだ駆除開始には間がある。丸井は単独で勝手に行動してるんだ。 その1人さえ凌げば、市境を越えてゆっくりできる」 「しろ!」 「また落ち込むんじゃないぞ。2度とあんな恥ずかしい掛け声はやらないからな!」 腕の中で肉まんがニヤニヤしていたので、八津はそれを放り投げた。 ゆっくりえーきと公園野良達は、力を取り戻し、向こう側を目指す。 目印は赤い自動販売機のある角。もうそれほど離れていない。 思いのほか、細い道に見えた。 確かにその角には赤い自動販売機が4台。何故に同じメーカーのものが固まって並んでいるのか、人間でも理解に苦しむ。 えーき達が知恵を絞って選んだ、唯一の脱出口。遂にそこに至る事が出来たのだ。 しかし、野良どもは一様にしかめっ面を浮かべている。 八津は数あるゆっくりの中から馴染深いれいむを見出すと、尋ねてみることにした。 「なあ、れいむ。お前ら何て顔してるんだ」 「ゆぅ。なんだかくさいんだよ、おにーさん」 「臭いって、お前ら鼻無いだろ」 「おはながなくても、からだじゅうが、くさいくさいっていってるんだよ。ゆっくりできないよ」 「お前がボヤくってのは、相当だな。でも、えーきやれみりゃは平気そうに見えるが」 「れいむみたいな、ふつーなゆっくりにしか、わからない……ゆげぇ」 「おいおいおい、大丈夫かよ」 「はちさん、はちさん! 大変なんだぞ! こっちに来て欲しいんだぞ!」 促されるままに八津が駆ける。 列の先端。その先にあった光景は、流石の彼にもおぞましく感じられるものだった。 道の上に、壁に、マンホールの上に、小さな染みがまるで水玉模様のように敷き詰められていた。 目を凝らす。全て赤ゆの死体だった。成ゆでも子ゆでもない、産まれたての生命でできた無数の餡溜まり。 ゆっくり、中でも通常種が最も嫌うもの。即ち死臭が人間には分からない形で漂っている。 不規則なドットの中に、打ち捨てられた塊があった。髪にバッチを付けた、2匹のゆっくり。ありふれたれいむとまりさの、恐らくは番だったのだろう。 双方の額からは黒ずんだ茎が伸び、生殖器のあった場所は無残に切り開かれていた。 八津は理解してしまう。この2匹は死ぬまで赤子を作らされ続けていたことを。 執拗で異様な風景、殺されるために産まれてきた生命の模様。それを描き出せるのは、憎悪と狂気でしかない。 車輪の鳴く声がした。主が近づいてくる。 八津は下がれ、とれみりゃに目で合図した。 ぬちゃり、ぬちゃりと餡を噛む音。悪びれた様子もなくサイクリングを楽しむ女が、不快なものとともにやってくる。 「ここにいたんだ」 「待ち伏せていたのか、丸井」 「いいえ、ここらの道という道に、同じことしてるのよん。ゆっくりは、いくらでも子供を作れるしー。 ……なんで私の名前知ってるの?」 「れみりゃの言う通りだな。この女は、どうかしてる」 丸井は脈絡なく腹を抱えて笑い出した。 笑いながら自転車を降り、すぐさまそれを蹴り飛ばし、番の死骸に命中させる。 「どうかしてるのは、あなたよお兄さん。ゆっくりは人間の敵よ。いいえ、人間はゆっくりに支配されてるの。 なんで、そんなのと一緒にいるのよ? あなた馬鹿なの? 売人奴なの? 社会が不景気なのは、ゆっくりが仕事を奪っているからよ。 治安が悪いのは、ゆっくりが犯罪を犯しているからよ。 異常気象なのも、ゆっくりが増え過ぎたせいよ。 だから私は、私達はゆっくりを殺すのよ。正しいことだから、正しいことだから、正しいことだから。 ねえ、これ見て」 女はサイドバッグから、植物のようなものを取り出した。 それは、赤ゆが生った茎。よく見れば、そのひとつひとつに、何やら光るものがくっ付いていた。 「ね、笑えるでしょ? こいつら、もうバッチなんか付けてるのよ。これこそ堕落の極みよ」 「それは、どうやって手に入れた?」 「あんまり目障りだから、盗ってきちゃった」 丸井の細い掌が、茎を赤ゆごと握り潰す。 手が開くと、指の間から小さな金属片がこぼれ落ちた。 「確かに見たぞ」 「確かに見せたわ。あら、そこにいるのは胴付きね。あなたのお子さん?」 「あいにく、俺は巨乳のお姉さんが好みなんだ。俺はHENTAIじゃないし、あんたみたいな細身もタイプじゃないな」 憂饅会の女は、最初から最後まで藪から棒であった。 彼女の蹴りがえーきの胴を狙う。鉄の入った爪先による、致命の一撃。 庇うものがいた。あの便所掃除が上手なれいむだ。細い足と太い胴体の間に割り込んで、目をつぶって大きく膨らんだ。 蹴りは止まっていた。もちろん、ぷくーが効いたのではない。 丸井の右手首に手錠が嵌められていて、それを八津が引っ張っていた。必殺の間合いが、ずるずると離されていく。 「丸井薫子。器物破損の現行犯、及び飼いゆ連続損壊事件の容疑で逮捕する」 「……何を言ってるの? 警察みたいなこと言って」 「みたいじゃない。俺は刑事だ」 「ふふふ。磯賀の警察は憂饅会には逆らえないのよ、知らないの?」 「市警ならな。残念ながら俺は双葉県警の者だ。県議か国会議員に、知り合いはいたかな?」 憂饅会は磯賀市限定の暴力組織だ。 丸井の顔が怒りの相のまま青くなっていく。 「なんで、ゆっくりなんかの肩を持つのさ」 「理由は2つある。1つは、お前が紛れもない立派な犯罪者だからだ」 「ゆっくりは悪、汚物なのよ」 「だからといって、他人のものまで潰しちゃいけない。それは犯罪で、まだこの国は法治国家だからな。 そしてもう1つは、娘が世話になったんだ」 「ゆっくりに?」 「娘がうっかり落とした子熊の人形を、こいつらが見つけてくれたんだよ。少なくとも憂饅会よりは、恩義がある」 「そんなことで、そんなことで」 「大事なことさ。この野良どもは、いつも正しい手段で生きようとしてきた。お前達とは正反対だ」 刑事が懐の携帯端末を弄ると、間を置かずに双葉県警と書かれたパトカーがやってきた。 同僚に犯人を引き渡すと、八津は泣きながら膨らみ続けているれいむの前に屈む。 饅頭の下唇を親指と人差し指で挟んで、絞る。ひゅるるるるという間抜けな音と共に、れいむはあっという間に萎んでいった。 「こら、くそまんじゅう」 「ゆ? こわいおねーさんは?」 「ゆっくりできない場所にいったよ。 それにしてもお前、えーきの代わりに死ぬつもりだったんだろう。便所の誓いを忘れたか? 俺に恥をかかせる気だったな?」 「ご、ごめんなさい。れいむは、その」 「もう一度言っておくぞ。お前は長生きする。そうやって、えーき達を守ってやるんだ」 「り、りかいします!」 れいむっぽくないれいむの側を離れると、そこにはまたしてもらしくない顔をしたえーきが立っていた。 「歩きながら、話そうか」 八津とえーき達は死臭を避け、迂回を繰り返して大通りに出た。このまま真っ直ぐ進むと、市の境に出る。 時刻は既に一斉駆除の開始を告げて久しかったが、もうそれどころではなくなっているのだろう。街はいつも通りだった。 列は規則正しく進む。行儀のよい野良を見て、通行人が可愛いとか何とか呟いたりしているが、ゆっくり達の顔は暗かった。 えーきと共に男は進む。先頭から振り返ると、群れの長さが驚くほど小さくなっているのに気付く。 別働隊の全滅だけではなく、長旅や死臭騒ぎで脱落していったものも少なくなかったのだろう。 歩きながら話そうかと言ってはみたものの、胴のある1人と1匹はしばらく無言だった。見かねたように、1匹の捕食種が飛んできて八津の肩に止まった。 「はちさんは、市役所の人じゃなかったんだぞ?」 「そうだ。俺は双葉県警の刑事。この服装は、お飾りみたいなもんだ」 「確かに、それを着てると市役所の人にしか見えないぞー」 「市警の怠慢が、県にまで聞こえてきた。それで、俺が潜入捜査することになったんだ。 憂饅会の人間は現行犯でなきゃ逮捕できない。そこで、ゆっくりと行動を共にして誘き寄せることにしたんだ。 ……お前達を、俺は利用したんだよ」 えーきだけでなく、れみりゃの顔まで薄暗くなっていく。 石畳を幾度も踏みつける音で振り返ると、あの便所れいむが近寄ってきていた。 「おにーさん、おにーさんのおかげで、れいむたちはたすかったんだよ」 「ちぇんやみょん達は、死んだじゃないか」 「でも、もしおにーさんがえーきさまのところにこなければ、いっせーくじょで、みんなずっとゆっくりしちゃってたよ。 はちのおにーさんは、れいむたちの、おんじんさんだよ!」 「お前、俺を庇っているつもりか? 生意気だ、くそまんじゅうのくせに」 「ゆっくりは、そんなに賢くないぞ! 本気で、はちさんには感謝してるんだぞ!」 小さな群れの表情を、八津は見渡す。確かに、恨みがましい顔をしているものは誰一匹としていない。 せめて一匹くらいは、燃えるような目でこちらを睨んでいて欲しいと、男は思った。 霧雨協会の人間は語った。善良なゆっくりは絶滅に瀕するほど珍しい。それは当然のことだったのだ。 善良な奴らは反省するし、後悔もする。そんなものを背負ったまま生きるには、この世は辛く重過ぎる。荷物を捨ててゲスになった方が気楽だ。 八津は、えーきの頭に手を置く。そして、優しく左右に動かした。 「なあ、えーき。今日は思いっきり泣いていい。そして、明日から笑って暮らすんだ」 「しろ?」 「白だ。なんだか分からんが、白だ」 市の境を越えた。終わってみれば、あっけない気もした。 さらに歩き続けると、5分も経たないうちに空き地が見えてくる。仮設テントとマイクロバスで埋められた、落ち着かない場所。備品にはどれも霧雨協会と記されていた。 そこから1人の男が駆け寄ってきて、八津に話しかけてくる。 「八津さん、わざわざすいません。こちらからもお迎えに上がりたかったんですが」 「捜査のこと抜きにしても、ややこしい奴らが多いからな。霧雨協会は、磯賀には入らないほうがいい」 「この子達が」 「ああ。どうしようもなく善良な、野良ゆっくりどもだ」 「どうしようもなく善良、ですか」 八津はしゃがんで、胴付きえーきに視線を合わせる。 もう一度撫でやすそうな頭に手を置いて、告げた。 「ここでお別れだ、えーき。世話になったな」 えーきは顔を震わせながら、目を潤ませつつあった。 何もいえない長の代わりに、空気を読まない肉まんが、えーきの頭の上に乗った。 「はちさん、苦しかったけど、楽しかったんだぞ!」 「俺もだ、れみりゃ」 「はちのおにーさん、れいむ、ながいきします! こんどこそ、やくそくします!」 「お前なら、大丈夫だ。くそまんじゅう」 「おにーさん!」 この2日間、本当に驚かされることばっかりだった。 しかし、最後の最後に来てえーきが喋る。 それは、八津だけではなく、れみりゃも、れいむも、その場にいた全てを唖然とさせるほど、インパクトがあった。 「えーきさまが、しゃべった」 「いろいがいのことばを、はなしたよ」 「れみぃも、初めて聞いたんだぞ…」 胴付きの拙い手が、八津の服の袖を握る。 「おにーさん、しろ! まっしろ!」 そう言うと、胴付きは涙目のまま、とびっきりの笑顔を咲かせる。 「良い笑顔だ。それでこそ、えーき様だな」 八津も、初めて弾けるような笑顔を見せた。 こうして1人の刑事と、野良ゆっくり達の旅が終わった。 饅頭どもがマイクロバスに乗り込む頃には、もうあの男の姿は消え失せていた。 えーき達は車内から、遠くなる磯賀の街並みを見つめていた。八津の顔を重ね合わせていたのかもしれない。 あの日から、ほんの少しの時間が経ち。 見晴らしの良い野山で、えーき達は暮らしていた。霧雨協会が管轄する、ゆっくり保護区。各地から集められた気立ての良いゆっくり達が、ひとつの群れを作っていた。 緩い傾斜を、子ゆっくりどもが転がっていく。ついでに大人達もその遊びに加わってゆっくりしている。 山の頂上には、ドスまりさとゆうかにゃんがいて、穏やかな光景を見守っているようだった。 胴付きえーきは中腹にある石の台座にちょこんと腰かけて、爽やかな風を受けていた。隣には、便所掃除で名を馳せたれいむも座っている。 空気の流れに忙しない羽音が混ざる。まったりとしていた2匹の下へ、れみりゃが慌てたように飛び込んできた。 「えーき様! おにーさんが、はちさんが来るぞー!」 「ぱんだ!」 「ゆゆ? なんではちのおにーさんが?」 「様子を見に来たついでに、こっそりと近づいてれみぃ達を驚かすつもりらしいぞー。 でも、事務室の天井に張り付いていたれみぃには、筒抜けだったんだぞ!」 「あーお!」 「そうだぞ、逆に、はちさんを驚かすんだぞ!」 「そういえば、おにーさんは……」 それから3匹でこーそこーそと内緒話をした後、何か良い案が出たらしく、れみりゃは胴付きえーきの服の下にもぐりこんだ。 もぞもぞと肉まんは移動し、ちょうど胴付きの胸にあたる部分で停止した。 「えーちちのえーきさまの、かんせいっ!」 「このれみりゃおっぱいで、巨乳好きのはちさんを悩殺できるんだぞ!」 「ぴんく、しろ!」 「それじゃ、さっそくはちさんを驚かせに行くんだぞ!」 「ゆーっ!」 「おにーさん、しろーっ!」 れみりゃを胸に詰め込んだ胴付きえーきと、単なるれいむが元気よく山を駆け下りていく。 この坂の向こう側。そこにいる人をゆっくりさせたい。3匹の笑顔の下には、今、それしかなかった。 (終) 【キーワードについて】 玩具:八津の娘が落とした、小さな熊の人形。 赤ゆ:悪趣味な足止めに使われる。 飼いゆと野良ゆ:飼いありすと野良の群れ。及びそれらを等しく潰さんとする憂饅会の思想。 捕食種:追い出されみりゃ。 ゆっくりの大量死:丸井大暴れ。 ゆっくりえーきとらぶらぶちゅっちゅ:HENTAI紳士考案の掛け声。及び群れゆの愛情。 愛で:霧雨協会の存在。及び本作品の最終的な方向性。 【感想等】 感想板:http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274852937/ 過去作:『二行』でタグ検索orふたばSS@WIKI内『二行の作品集』
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2099.html
寂れた神社で 13KB 虐待-普通 制裁 愛で ギャグ パロディ 小ネタ 差別・格差 自滅 現代 独自設定 虐待 普通 制裁 愛で ギャグ パロディ 小ネタ 差別・格差 現代 変態 独自設定 虐待 普通 制裁 愛で ギャグ パロディ 小ネタ 差別・格差 現代 変態 独自設定 ・一部愛でられるゆっくりや胴付きがでます、そのようなゆっくりが嫌いな人は読まないほうがいいかも ・基本的にイラストを見てムラムラして書いたので表現がおかしかったり、説明不足な部分があるかも ・最後にちょっとHENTAIちっくな部分があるので、嫌いな人は読まないでください ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! まだ人やゆっくりが全員寝静まっている日が昇り始めた時間に、俺は一人家への帰路に着いていた。 何故こんな時間に外にいたのかというと、友人との約束で小旅行に出かけようと誘われていたからだ。 それほど遠出をしようというわけでなく、近くの温泉まで行って疲れた体を休ませようとしたのと、 運が良ければ小動物と触れ合ってその愛らしさに癒されようと考えていたのだ。 そして駅で友人を待っていたが、いつまで経っても友人が待ち合わせ場所に現れず携帯に電話したところ 「おま!約束は今日じゃなくて来月だろ!?こんな時間に起こしたんだからあまあまちょう・・・」 なんだかわからないことを言っている友人を無視して電話を切り、無駄に早起きしたことに後悔しつつ 一人家に向かっているということだ。まあ早起きは三文の得というし、損しているような気もするが得したと思いこむ。 そう考えて家に帰っている途中だ、 「あれ?こんな所に神社なんてあったのか。」 普段は気にしていなかったのか、俺は寂れた神社があることに気づいた。 鳥居には苔がびっしり付いており、奥に見える本殿と思う建物はそうとう古そうに見えた。 普段の俺なら神社など正月ぐらいしか足を向けないが、今回は違った。 只でさえ無駄に早く起きて時間が余っており、二度寝しようにも駅までの通行で体はすっかり活発になっている。 そのため暇つぶし程度と考え、この神社を見学しようと鳥居を潜って神社の境内に入る。 せっかく神社に来たのだからお賽銭を入れようと賽銭箱に行ってみると 「あら、めずらしくおさいせんをいれてくれるひとがきたわね。」 賽銭箱の上にちょこんと腰かけている少女がいた。おそらくこの神社の巫女さんなんだろう。しかしその格好は普通と違う。 まだ肌寒いというのに腋が丸出しの服装で寒くないのか?こんな時間にまだ子供と思われるこんな少女がいていいのか? 「なにしてるの?じんじゃにきたんだからはやくおさいせんをいれてちょうだい。」 「あー、うん。そうだな、神社に来たらとりあえずお賽銭だな。」 お賽銭を早く入れろと催促してくるチビ巫女。生意気なやつだと思うが我慢して財布から百円を出し、賽銭箱に入れる。 「ありがとうねおにいさん。じゃあつぎはわたしにおさいせんをちょうだい。」 そう言って、賽銭箱の後ろに置いてあった小さな賽銭箱を俺に差し出してくる。賽銭箱というより貯金箱だろそれ。 「なんで俺がお前に賽銭をやらないといけないんだよ?」 「だっていまのは、ねがいをきいてくれるかみさまにあげたおさいせんでしょう? だったら、ここでかみさまのためにはたらくわたしにもおさいせんをくれてもいいじゃない。」 むむむ、この年でちゃんと労働の対価を貰おうとするとは。ちゃんと親は小遣いでもあげろよと思うが、 こんな時間にまだ幼いのに早く起きて神社の掃除でもしたのだろうと思うとちょっと感心する。 「じゃあこれだけお賽銭をあげようか。」 「こんなにくれるの!」 こんなにって、五百円だぞ。いまどき五百円でこれだけ驚かれるとは思っていなかった。 「おにいさんありがとうね!またきてくれたらおいしいものごちそうしてあげるから。」 「じゃあ、また来るからそのときはよろしく。」 「いいよ!でもまたおさいせんちょうだいね。」 現金なやつだな、しかしこうも嬉しそうにされると自分まで嬉しくなってくる。 この笑顔が見れたなら早起きして得した気分になれるものだ。 「それじゃあ、俺はそろそろ帰るよ。その五百円は大事に使えよ。」 「ぜったいまたきてね!」 家に帰ろうとする俺に向かって手を振って見送ってくれるチビ巫女。結構かわいいものだな。 「ってことがあったんだよ。」 「そうなのかー。」 「わかるよー、おにいさんのおともだちはろりこんさんなんだねー。」 友人の頭の上で一緒に温泉を楽しんでいるちぇんにデコピンをくれてやる。 「わからないよー!」 「こら、俺のちぇんをいじめるなこのロリコンめ。」 「誰がロリコンだ、ただ俺は可愛いと言っただけだろうが。」 今俺は友人とその飼いゆであるちぇんと一緒に温泉に浸かっている。先月に合った不思議なチビ巫女の話をしていたのだ。 「しかし、そんな朝早くいるなんて殊勝な巫女さんもいるもんだねー。」 友人がそんなことを呟く。確かに俺だって待ち合わせのためでなければあんな時間に起きはしない。 それなのにあんな小さな少女が起きて、一人で神社にいるのも不思議といえば不思議だ。 「やっぱそう思うよな?しかもその子結構変わった服装してたぞ。」 「気になるな、詳しく教えてくれよ。」 「まず一番の特徴は服だったな。腋が露出してて、見ててこっちが寒くなりそうだったよ。 それとお洒落なのか頭にでっかいリボンを付けてたぞ。」 しばらく友人が何か考えているのか黙り込む。気分が悪くなったのかと思ってちぇんが心配そうにしている。 「おまえ、多分それはゆっくりだぞ。」 「ゆっくり!?だってゆっくりってそのちぇんみたいな生首なんじゃ?」 「まあ普通の種類はな。稀に胴付きっていう種類がいるんだよ。」 「なるほどな、じゃあどんなゆっくりなんだ?」 「れいむ。」 友人の言葉に俺は絶句した。だってあの可愛らしい子がれいむだって。ひどい冗談だろ。 「れいむってあのれいむか?いつも『しんぐるまざーなんだよ!だからあまあまちょうだいね!』なんて言う 見てるとイライラさせるあのれいむなのか?」 「わかるよー、ちぇんのおともだちだったれいむはいつもそんなこといってたよー。」 そう言って俺の言葉に相槌をうつちぇん。元々野良だった所を友人に拾われて今にいたるこいつにとって、 れいむというゆっくりは迷惑な存在そのものだったのだろう。 「普通のれいむはな。だけど胴付きになると、同じようなまりさだって賢くなって人間の言うことも聞くんだ。」 信じられないな。あの害虫の代名詞のれいむとまりさが賢くなるなんて。 「ゆゆ!なんだかれいむのうわさをしてるきがするよ!にんきものでごめんにぇ!」 ・・・気持ち良く温泉に浸かっているというのにどこから紛れ込んだのか野生のれいむが着やがったよ。 「本当にれいむ、まりさってどこにでもいるんだな・・・」 「そうだな、さてこいつの処遇は決まってるよな。」 「ゆーん、そんなにみられるとれいむてれちゃうよ。」 何を勘違いしてるのか体をクネクネさせるれいむ。きもい、見てるといらついてきた。 「「ヒャッハー!虐待だぁ!」」 「ゆぎゃあああああああああああ!」 「わからないよおおおおお!」 友人の頭からちぇんが落ちて大変なことになったが、死んでないから平気だ。 友人との小旅行から帰ってから、俺はもう一度あの神社にやってきた。 正直もう来ないと考えていたが、友人の話を聞いてまた会ってみたいという気持ちになったのだ。 「おーい、また来たぞー。お賽銭やるから出てこーい。」 返事が無い、ただの屍のようだ。 「死んでないわよ。」 おお、つっこみを入れてくるとは。恐ろしい子・・・ 「おそろしくないでしょう、それよりもおさいせんをいれてよね。」 あいかわらずシビアなのかがめついのか、まあいいやとりあえずお賽銭を入れないとな。 「うんうん、いいこころがけね。じゃあつぎはわたしにちょうだいね。」 そういってあの貯金箱の小さな賽銭箱を俺に向ける。その前にお賽銭を入れる前に聞くことがある。 「なあ、お前ってゆっくりなんだよな?しかもあのれいむって聞いたが。」 「そうよ、わたしはゆっくりれいむよ。でもちゃんとこのじんじゃのおそうじをしたり、かんぬしさんにおねがいして すませてもらってるわ。」 なるほど、勝手に住み着いて賽銭を盗んでるわけではないようだな。胴付きにはゲスもいると友人がいってたが、 こいつはゲスではなさそうだが。 「じゃあもらった賽銭は何に使ってるんだ?みたところバッジなんて着いてないし、店で買い物はできないだろう?」 一番気になっていたのが賽銭の使い道だ。ゆっくりだからあまあまでも買っているのだろうか。 「おさいせんはおちゃさんをかうためにもらっているの。あまあまさんはすぐにてにはいるから。」 お茶?普通ゆっくりは甘いものを好むみたいなんだが。 苦いお茶を飲んでゆっくりできるとは考えられないし、どこで買うんだ? それにあまあまがすぐ手に入るってどういうことだ? 「おちゃさんはぴかぴかのはこさんにおさいせんをいれてかってるよ。わたしはおそらをとべるから たかいところにあるものでもかうことができるの。」 嘘だー。どうやったら空を飛ぶことができるんだよ。れみりゃやふらんのような羽も無いのにどうやって飛ぶんだよ。 「しんじてないわね。じゃあちょっとみてなさい。」 そういうとれいむは短い腕をばたつかせ始める。すると少しづつであるが浮き始めた! 「これでしんじたでしょう・・・」 すごく辛そうにこちらに話しかけてくるれいむ。そりゃ腕を動かし続けてるのだから辛いだろう。 「わかった、空を飛べることは信じるよ。じゃああまあまは何処で手に入れるんだ?」 れいむが息を整えるのを待って、俺は次の疑問を聞いてみた。 「それはかんたんよ。おうちにあまあまをつくるひみつがあるの。まえのやくそくもあるしごちそうしてあげる。」 そう言ってれいむは俺をお家まで案内してくれた。 れいむのお家はどうも神社の御神木の下にあるようだが、どこにもそのようなものは見えない。 「ちょっとまってね、いまからけっかいをとくから。」 けっかいってあれか、ばればれの偽装のことか。でも偽装しているような場所は無いけど。 「そんなものじゃないわよ。おとなしくちょっとまってなさい。」 そういってれいむは体をくねらせたり、ジャンプをしたり怪しげな呪文のようなものを呟きだす。 卵怪獣でも召喚する気かこいつは? 「はくれい!だいけっかい!」 そう力強くれいむが叫ぶと、突然御神木の下に段ボール箱が出現した。ブルーシートで防水対策もされており、 中には毛布もしいてあり防寒対策もされている。 「これがわたしのおうちよ。いまからあまあまをとってくるわ。」 そういってれいむは段ボール箱に入っていく。すると段ボールからなにやら声が聞こえてきた。 「ほら、さっさとすっきりしなさい。」 「やべでえええええ!もうずっぎりじだぐないいいい!」 「でいぶのあがぢゃんをどるげずはじねえええええええええ!」 少ししてれいむが持ってきたのは、生まれて間もない赤ゆであった。 「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」 「はい、おにいさん。つくりたてでおいしいわよ。」 なるほどそういうことか。確かにこれなら簡単にあまあまが手に入るわけだ。 しかし、この赤ゆの両親はなにしたんだ? 「このにひきのおやは、わたしのおうちをとろうとしたのよ!けっかいをちょっとといてるあいだに 『ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ』っておうちせんげんしたからこらしめてやったの。」 そういうことなら納得だ。善良なゆっくりを捕まえて饅頭製造機にしてるようなゲスかと思って不安になった。 「そんなことよりおにいさん、はやくあまあまをたべてみて!わたしがつくったからおいしいよ!」 そういって赤ゆの一匹を俺に渡すれいむ。自信作なのか目をキラキラさせてこっちをみている。 「それじゃあいただきます。」 「ゆ?なにきゃたべりゅの?まりちゃにもちょうだいね!」 どんなものでも食べる時には感謝をして食べなければ。そうしないとこの饅頭にも失礼だろ。 俺はまりちゃを口にいれよく噛んで少しづつ食べる。噛むたびに口の中で悲鳴が聞こえるがちゃんと20回噛んでから 悲鳴が聞こえなくなった後、おれはまりちゃを飲み込んだ。 「うまい!」 「そうでしょう。おにいさんにおいしくたべてもらってうれしいよ。」 そういってれいむもまたれいみゅを口に入れて美味しそうに食べる。 その可愛らしい姿に俺の心は癒されていくのを感じた。 「なあれいむ、もしよかったら俺の飼いゆっくりにならないか?もっとゆっくりできる場所なんだが。」 そう言って俺はれいむを飼いゆっくりにしようと聞いてみた。 「うーん、おにいさんはいいひとなのもわかるけどわたしはこのゆっくりぷれいすもすきなの。」 駄目か、そりゃ住み慣れた場所が良いし何よりこのれいむはゆっくりさせる方法が俺はよくわからない。 「残念だな、一緒に美味しいお茶とあまあまでも食べたかったけど。」 その一言にれいむがぴくりとこちらをみる。 「おにいさん、おいしいおちゃさんがおにいさんのおうちにはあるの?」 もしかして、この反応はいけるのか!? 「そうだな、れいむがちゃんと俺のいうことを聞いていい子にするなら美味しいお茶も買ってあげるけど。」 「わかった、わたしおにいさんのところにいく!」 よっしゃあああ!れいむGETだぜ! 「じゃあさっそく俺の家にいくか。」 「ちょっとまってね、たいせつなものをもってくるから。」 そういってれいむは段ボール箱に入って何かを探している。 「おまたせおにいさん!」 れいむが持ってきたのはあの小さな賽銭箱と、毛布、そして何故か五百円玉を持っていた。 「それだけでいいのか?あまあまを作る二匹はいいのか。」 「あれはおおきくてもっていけないよ。それにおにいさんにもらったおさいせんさんがいちばんだいじなものだよ。」 くそ・・・不覚にもキュンとしちまった。 「じゃあ行くか。」 「これからよろしくね、おにいさん!」 俺とれいむは家に向かってゆっくりと歩いて行く。 「まっでええええ!ばりざだぢもづれでいっでええええ!」 「かわいいでいぶをゆっぐりざぜろおおおおおおおおおお!」 後ろから何やら聞こえた気もしたが無視してさっさと家に帰った。 それから俺の生活は以前よりも充実したものになった。 まず一つはれいむとの楽しい生活を手に入れたことである。 どんなに疲れていようと家に帰ればれいむが笑顔で迎えてくれる。 「おにいさんおかえりなさい!きょうもいちにちおつかれさま、おふろがあるからゆっくりつかってね!」 また、れいむは朝早く起きるため俺が仕事に寝坊することが無くなり、朝食としてお茶とおにぎりを作ってくれる。 「はい、おにいさん。きょうもがんばっておしごとさんにいってきてね。」 休日になればれいむと出会った神社にお参りにいき、神社を掃除してからどこかへ遊びにいく。 「何お前胴付きれいむ飼ってるの!こんなれいむちゃんにあんなことやこんなとこをして虐待してるんだろ!」 HENTAIの友人を右ストレートでぶっ飛ばす。俺はHENTAIではないからそんなことしないし、 なによりこんなれいむを虐待できるわけないだろう。たまにれいむが裸で布団に入ってくるから 俺も裸になって一緒に夜遅くまでいちゃいちゃするがただのスキンシップなのでまったく問題ない。 「やっぱりロリコンさんだったんだねー、わかるよー。」 おまけ おにぎりの作り方 「いつも不思議だったんだが、れいむはどうやっておにぎりを作ってるんだ?」 「かんたんよ、まずおこめさんをてにのせるの。」 「なるほど。」 「つぎにおこめさんのなかにうめぼしさんをいれるね。」 「そこまでは分るんだ。でもどうやって握るんだ?」 「たしかにてじゃむずかしいから、ここでにぎるの。」 「腋の下でおにぎりを!?」 例え腋の下で握られても作ってくれたものはきちんと食べないといけない。 あとれいむのクッキングタイムをゆーtubeに動画にしたところ売ってくれということなので通販限定で売ってみた。 飛ぶように売れて生産が間に合わないので、たまに俺が握っているが美味しいと評判のようだ。 後書き 胴付きになると例えZあきさんのれいむでも可愛く見える不思議! というか最後のおまけが書きたくてこれを書いたのと、最初の友人との旅行の待ち合わせを間違えるのは自体験です。 胴付きの性能がチートじゃないかと思いますが、やっぱり何か原作に近い能力が欲しいなあと思い空を飛ぶ程度の能力と まったく役に立たない結界を役に立つようにしてみました。 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい 挿絵 byエネゆあき 挿絵 by街中あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ......←←ビューティフォー 火桜冬風 -- 2018-12-14 23 17 39 ビューティフォー -- 2018-10-21 11 23 52 可愛いけど、チート過ぎないかい!? 早めのバッジ登録をお勧めしますwww -- 2018-03-25 04 07 54 なんて素直で可愛い胴付きなんでしょう!ゆっくりのガキより美味しいお菓子やるから家に来なよ! -- 2017-10-26 20 27 06 「霊夢ちゃん美味しいお茶とあまあまをあげるから家に来てくれないかな? その代わりお賽銭としていくらでもお金はあげr(ログアウトしました)」 -- 2017-08-05 18 27 48 どうつきはゆっくりできるよー -- 2017-01-22 23 02 58 霊夢が素直すぎてかわいい。 そのまま百万d(ピチューン -- 2016-09-20 21 53 13 れいむ欲しいんだねーわかるよ~ -- 2016-08-28 23 06 07 あ、そこのおにーサーン!そのれーむ。10000000で売ってくださーい!とはいっても一日だけでいいです!(笑) -- 2016-05-13 21 41 03 このれいむを虐待するやつがいたら本気でぶっ飛ばしてやる! -- 2016-01-02 21 03 37 へんたいさんなんだねー。わかれよー -- 2015-12-18 22 46 52 胴付きゆっくりでここまでかわいいゆっくりは初めてみたんだねーわかるよー -- 2015-12-05 20 35 01 ゆっくり霊夢って虐待されがちだけど胴付きになるとすごく可愛い -- 2015-10-11 22 49 42 いいぞぉ! -- 2015-09-15 19 11 00 さいこー -- 2015-09-14 20 13 44 可愛いんだねわかるよ~ -- 2015-09-05 16 22 24 ゆっくりってゲス以外なら大体可愛いよな。 -- 2015-07-27 00 09 55 クソ、ゆっくりよ現実に現れてくれ! -- 2014-12-21 23 30 50 胴無しゆっくりの生意気さのウザさは世界一ィィィィィィィィ!!!! -- 2014-11-24 07 46 27 生意気だけどそこが可愛いのが胴付きですね -- 2014-11-24 07 44 11
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1296.html
・nue024 不夜嬢レッドの一部ネタの焼き直しです、 ネタばれがいやな人はこちらを先に見てください。 ・ゆうかにゃん愛で? ・人間がちょっと駄目な人かも。 ・ふたばゆっくりいじめスレに触発されました。 ・この作品はフィクションであり、実在のキャベツ畑およびコウノトリとは関係ありません。 【キャベツ畑とコウノトリを信じてる純真なゆうかにゃんを・・・】 『ゆうかにゃんはゆうかにゃんだにゃん、よろしくにゃん』 モニターの中で、右手を上げて招き猫のようなポーズで微笑むゆうかにゃん。 今見ているのは、通販で買ったゆうかにゃんのデビュー作ビデオなのだ。 ゆうかにゃんかわいいよゆうかにゃん…ハァハァ… 冒頭インタビューだけでご飯三杯はいけそうだ… 『ゆうかにゃんはいつも何を食べてるの?』 『ゆうかにゃんは、おはなのみつさんと、きのこさんがすきにゃん、でも…』 『なにかな?』 『ゆうかにゃんがだいじにしてるおはなさんをたべちゃう、わるいむしさんや、はたけあらしの げすなゆっくりもたべちゃうにゃん、おいしくないけどがまんしてたべるにゃん…』 『す…すごいねゆうかにゃん』 『ほしょくしゅなゆうかにゃんだけど、きらいにならないでほしいにゃん…』 ええいこの糞インタビュアー! お花の妖精さんみたいに可愛いゆうかにゃんを泣かせるなんてとんだゲス野郎だ。 ああ、でも泣き顔もかわいいよゆうかにゃん… 『ゆうかにゃんの将来の夢は?』 『ゆうかにゃんは、りっぱなきゃべつばたけさんがつくりたいにゃん!』 『どうしてキャベツなの?』 『ゆうかにゃんがりっぱなきゃべつばたけさんをつくれたら、ごほうびがもらえるんだにゃん!」 『ごほうびって?』 『ゆうかにゃんがいっしょうけんめいがんばったごほうびに、いつかこうのとりさんが、かわいい ゆうかにゃんのあかちゃんをつれてきてくれるにゃん!』 『ゆうかにゃんはキャベツ畑とコウノトリを信じてるんだね』 『しんじてるにゃん!がいあさんがゆうかにゃんにささやいてるにゃん!』 キャベツ畑とコウノトリを信じてるゆうかにゃん、純真だなぁ… ゆうかにゃんの赤ちゃん…おれもキャベツ農家になろうかなぁ… 『このびでおをかってくれたおにいさん、いろんなゆうかにゃんをいっぱいみて、もっともっと ゆうかにゃんを好きになってほしいにゃん!』 最後にキメの雌豹のポーズ。 ああ、ゆうかにゃんかわいいなぁ… 『ゆうかにゃんの舌、ザラザラしてて気持ちいいよ…』 『にゃぁ…おにいさんのきのこさんから…しろいみつさんがいっぱいでてますにゃん…』 おにいさんの『キノコ』が元気になるよう、お口でご奉仕するゆうかにゃん。 『ヒャッハー!胴付き希少種だって虐待だぁ!HENTAIだぁ!』 『ゆにゃーん!ゆうかにゃんのばーじんぎゃぁぁ!』 虐待鬼意山に初れいぽぅされるゆうかにゃん。 とりあえず鬼意山もげろ。 『にゃにゃぁ!きゅうりさんのいぼいぼきもちいいにゃん!』 『かたいにゃん!にんじんさんかたいにゃん!」 お野菜でゆナニーするゆうかにゃん。 無修正なのであんなところやこんなところも丸見えだ。 ブルーレイなので画質も鮮明だ。 ああ、高かったけど買って正解、ゆうかにゃんのゆーV(胴付きゆっくりAV)デビュー作、 『キャベツ畑とコウノトリを信じてる純真なゆうかにゃんを無修正ポルノに出演させる下卑た快感』 おっ、次の新作ゆーVの予告だ。 『巫女注連縄緊縛オンバシラ奉納~さなえのかなこさま~』か、百合SMとは…これも買いだな。 さっそくゆマゾンで予約しよう。 おわり ふたばゆっくりいじめスレで時々出てくるネタ(コピペ?)、 「コウノトリとキャベツ畑を信じてる純真なゆうかりんを無修正ポルノに出演させる下卑た快感」で 一本作ってみました。ゆうかにゃんにしましたが。 『巫女注連縄緊縛オンバシラ奉納~さなえのかなこさま~』については… と○のあ○かメ○ン○ックスあたりで似たような内容の東方同人探して、 胴付きゆっくりに脳内変換してください(笑) ちぇんとかゆうかにゃんの舌って、やっぱ猫の舌みたいにザラザラしてるんでしょうかね? 今まで書いたの ふたば系ゆっくりいじめ 673 昆布巻き ふたば系ゆっくりいじめ 682 ゆ虐カフェ ふたば系ゆっくりいじめ 704 展示品 ふたば系ゆっくりいじめ 712 れいみゅ地獄 nue024 不夜嬢レッド そろそろ『としあきネーム』決めないと…
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4760.html
「ゆっくりれいむ」 俺はめったに見かけない、胴付きのゆっくりれいむを飼っている。 理由は、炊事洗濯掃除等をやらせるためだ。一人暮らしなのでやる人間が自分しかいないのだ。 しかし、家のれいむは物臭なゆっくりらしく、洗濯も掃除も余りしようとしない。 毎日やるように言っても、 やらないので何度か、山の奥に捨てに行こうかと思ったが、 今も一緒に暮らしている。 「さーて、今日は風呂に入るぞ」 俺の言葉ににれいむは、びくっと反応した。 「な・な・ななにいってるのおにいさん、れれ・れれれいむはまだきれいだよ」 いくら風呂が嫌いだからって、 どもりすぎだろう。 「知るか、とにかく一緒に入るぞ」 「いやぁぁぁあ!!、おゆさんはゆっくりできないぃぃぃ!!!」 俺は、嫌がるれいむを引きずりながら風呂場に向かった。 一般人にたまに間違えて覚えている人間がいるが、 ゆっくりの全てが、水に溶けるわけではない。 ゆっくりにとりや、ゆっくりすわこ等は、溶けないどころか、 水中で生活できるし、その方が、生存率が高かったりする。 そして、胴付きゆっくりは、水に溶けにくかったりする。 胴付きゆっくりは、 体の表面に数mm程度の特殊な皮が形成されている。 この特殊な皮が耐水性をもっているらしい、 ちなみに、饅頭が人型でも崩れたりしないのもこの皮の為だとか。 だからと言って、毎日胴付きゆっくりを風呂に入れるのはまずい。 水に溶けないので、問題がないように思えるが、 実は、ゆっくりは体が腐らないように、 防虫防腐効果のある、物質を体の表面に分泌しているのである。 風呂に入ると、この物質も汚れと一緒に流してしまうのだ。 ゆっくりんぴーすとかいうゆっくり愛護団体の研究報告によると、 夏場に毎日、胴付きゆっくりを風呂に入れると、 一月で半身が腐ったゆっくりになるんだとか。 そんなわけで、れいむは風呂が嫌いで、 そんなわけで、俺は、れいむを風呂に入れるのは4日に一度にしている。 「あ~~~~、いいゆだよ~~~、ゆっくりできるよ~~~」 とは言え所詮ゆっくり、 風呂に入ってしまえば風呂嫌いを忘れたように風呂でゆっくりする。 「体は洗ってやったんだから、溶ける前に出ろよ」 俺が、れいむと一緒に風呂に入るのは、 そういう趣味があるからではなく、 れいむがゆっくりしすぎて、溶けるのを防ぐためである。 他意はない。 体を洗い終わった俺も、湯船に入った。 「ゆゆんゆ、ゆんゆんゆん、ゆ!ゆゆ~ん」 れいむはご機嫌そうに歌っている。 「ゆゆんゆ・・・ねえおにいさん、これなんなの?」 れいむは、俺のすね毛を掴みながら聞いてきた。 「これは、すね毛って言って、足を守るためにあるんだぞ」 「ゆ!すねげさんがあるとおにいさんはゆっくりできるんだね!!」 少し違う気もしたが、めんどくさいので、 「そうだぞ~、ゆっくりできるぞ~」 と、答えた。 ゆっくりを飼ってよかったことは、早起きになったことか、 朝5:00には、「ゆっくりおなかがへったよぉ」と、起こしにくるのだ。 どこのお年寄りだ。 今日も、朝早くに起こしに来た。 「おにいさんあさだよ。ゆっくりごはんつくってね」 自分で作れよこんちきしょうとは思うが、 もう一年近く同じよう名やり取りをしているので、諦めている。 「あ~まだ眠い」 働きに出るまで、約3時間ある、その分もう少し寝ていたいが、 飯を作るまで、れいむは起こし続けるし、 飯を作ったら、眠気は覚めていたりする。 なので諦めてさっさと起きる。 「ゆっくりおはようおにいさん」 「ん~おはろ~」 起きるとれいむがいつも通りすぐそばにいた。 いつものように、料理作るわけでもないのに、 エプロンをしている。 エプロンを着る時は、なぜか、いつもの巫女装束を着ない。 「はだかエプロンは、おにいさんがゆっくりできるよ!!」 とか、この間理由を聞いてもないのに言っていた。 俺をゆっくりさせるつもりがあるなら、ぜひもっと家事をしてもらいたい。 「さきに、いってまってるからゆっくりしないでごはんつくってね!」 「・・・あ~い」 冷蔵庫の中には、 パンとか調理しないでも食べれるものはいくらでもあるのに、 何でこいつは、わざわざ俺に朝飯を作らせるのだろうか? 台所のテーブルに行くれいむの後姿を見ながら思う。 それにしても、せっかくの裸エプロンも、 こいつでは、魅力は6割減といったところだろう。 あまり、肉付きが良くない体型だし、 ゆっくりだし、なんか表面がテカテカしてるし、 脚にすね毛がびっしり生えてるし、 すね毛? 「ほわぁぁぁぁ!!!!?!」 「ゆひぃ!?どうしたのおにいさん、わるいゆめでもみたの」 「今!現に!悪夢見てるよ!て言うか! お前がどうしたんだよ!こっちの台詞だよ! 何だよそのもっさりした脚!」 「?・・・!すねげさんのことだね! すねげさんがあるとゆっくりできるから、 きのうのよるにすねげのかみさまにおねがいしたんだよ!」 すね毛の神様がんばりすぎだろ、 俺だって誰かに頼られたりしたら、 張り切ってがんばったりもする事もあるさ。 「ゆゆ~んすねげさんとってもゆっくりしてるよ~」 きっとすね毛の神様も、 頼られて張り切っちゃったんだろうな、 何せ、すね毛だ。 『すね毛を生やしてください』 なんて極レアなオーダー、 きっと神生(?)初だろうよ。 今後あるとも思えない。 ダカラ、 レイムニ スネゲハエテモ シカタナイヨネ? 「なんて言うと思ったかこのやろぉぉぉ!!!!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃぁぁ!!」 俺は、れいむのすね毛を掴んでそのまま引きちぎった。 「なにするのぉぉぉ!! すねげさんがないと、おにいさんが「ゆっくりできねぇよ!!なんで俺が胴付れいむに、 すね毛が生えてないとゆっくりできない人間になってんだよ!! どんなHENTAIお兄さんだよ!! 上級者通り越して超級者の位置だよ!」 「おらぁ!ゆっくりできないすね毛はゆっくりしないで消えろぉ!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃああああ!ゆっくりできないぃいい!」 「ガムテープだぁぁ!まとめて抜けろぉ!」 ブチブチブチブチィブチィ 「れいむのすねげさんがぁぁぁ!!」 「オラオラオラオラ」 ブチブチブチブチブチブチ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 「オラ!」 「ユ!」 「」 「すねげさんがないとゆっくりできないよぉぉぉ」 部屋の隅で、泣き喚くれいむ、 部屋中に飛び散るすね毛、 飛び散って張り付いたすね毛まみれのガムテープ 地獄絵図だ。 と、こんなことしている間に、 もうそろそろ家を出ないと会社に間に合わない時間だ。 「れいむ!俺は会社に行ってくるからな!部屋の掃除くらい頼んだぞ」 朝飯は我慢しよう。食ってたら間に合わない。 あ~、疲れた。 朝飯食ってなかったし、 朝っぱらから暴れたので、いつもよりも疲れた。 「ただいま~」 朝、掃除しろと言ったのを、珍しく実行してくれたらしく。 家の中は片付いていた。 「ゆっ、おにいさん、かえってきたんだね」 居間には、巫女服に着替えたれいむがいた。 もうすね毛は生えていない。 すね毛は・・・ 「おにいさんのおかげでぜんぜんゆっくりできなかったよ。 でも、もう気にしてないよ、もっとゆっくりできる、 ふわふわさんがれいむに生えたんだからね!」 「・・・うん、その『ふわふわ』が何なのか一目みてわかったよ。 ありえねぇよ!何だよそれ! その腋毛?気持ち悪いよ! 生えてきたってレベルじゃねぇよ!もっさりしすぎだよ! 自分の頭ぐらいの大きさの腋毛玉なんて始めて見たよ! もっさりしすぎて、さっきから、 『人類は十進法(以下略)』のポーズしか取れてねえじゃねぇか! 俺が会社行ってる間何してたんだよ!腋毛の神様にお願いでもしたのか!」 「なにいってるのおにいさん?わきげさんはかってにはえて 「こないよ!腋毛は勝手に生えてこないよ、そんなには! こっち来い、そんな腋毛修正してやる!」 「やめておにいさん! そんなことしたらおにいさんがゆっくりできなくなるよ!」 どうやら、こいつは 毛が生える=俺がゆっくりできる という式を、確立したらしい。 証明もしてないのに。 だめだこいつ 早く何とかしないと・・・ ~あ~と~が~き~ 初期のゆっくりっぽいものを 書こうとしてたんだ。 書こうとしただけで終わったけど。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2575.html
「ゆっくりれいむ」 俺はめったに見かけない、胴付きのゆっくりれいむを飼っている。 理由は、炊事洗濯掃除等をやらせるためだ。一人暮らしなのでやる人間が自分しかいないのだ。 しかし、家のれいむは物臭なゆっくりらしく、洗濯も掃除も余りしようとしない。 毎日やるように言っても、 やらないので何度か、山の奥に捨てに行こうかと思ったが、 今も一緒に暮らしている。 「さーて、今日は風呂に入るぞ」 俺の言葉ににれいむは、びくっと反応した。 「な・な・ななにいってるのおにいさん、れれ・れれれいむはまだきれいだよ」 いくら風呂が嫌いだからって、 どもりすぎだろう。 「知るか、とにかく一緒に入るぞ」 「いやぁぁぁあ!!、おゆさんはゆっくりできないぃぃぃ!!!」 俺は、嫌がるれいむを引きずりながら風呂場に向かった。 一般人にたまに間違えて覚えている人間がいるが、 ゆっくりの全てが、水に溶けるわけではない。 ゆっくりにとりや、ゆっくりすわこ等は、溶けないどころか、 水中で生活できるし、その方が、生存率が高かったりする。 そして、胴付きゆっくりは、水に溶けにくかったりする。 胴付きゆっくりは、 体の表面に数mm程度の特殊な皮が形成されている。 この特殊な皮が耐水性をもっているらしい、 ちなみに、饅頭が人型でも崩れたりしないのもこの皮の為だとか。 だからと言って、毎日胴付きゆっくりを風呂に入れるのはまずい。 水に溶けないので、問題がないように思えるが、 実は、ゆっくりは体が腐らないように、 防虫防腐効果のある、物質を体の表面に分泌しているのである。 風呂に入ると、この物質も汚れと一緒に流してしまうのだ。 ゆっくりんぴーすとかいうゆっくり愛護団体の研究報告によると、 夏場に毎日、胴付きゆっくりを風呂に入れると、 一月で半身が腐ったゆっくりになるんだとか。 そんなわけで、れいむは風呂が嫌いで、 そんなわけで、俺は、れいむを風呂に入れるのは4日に一度にしている。 「あ~~~~、いいゆだよ~~~、ゆっくりできるよ~~~」 とは言え所詮ゆっくり、 風呂に入ってしまえば風呂嫌いを忘れたように風呂でゆっくりする。 「体は洗ってやったんだから、溶ける前に出ろよ」 俺が、れいむと一緒に風呂に入るのは、 そういう趣味があるからではなく、 れいむがゆっくりしすぎて、溶けるのを防ぐためである。 他意はない。 体を洗い終わった俺も、湯船に入った。 「ゆゆんゆ、ゆんゆんゆん、ゆ!ゆゆ~ん」 れいむはご機嫌そうに歌っている。 「ゆゆんゆ・・・ねえおにいさん、これなんなの?」 れいむは、俺のすね毛を掴みながら聞いてきた。 「これは、すね毛って言って、足を守るためにあるんだぞ」 「ゆ!すねげさんがあるとおにいさんはゆっくりできるんだね!!」 少し違う気もしたが、めんどくさいので、 「そうだぞ~、ゆっくりできるぞ~」 と、答えた。 ゆっくりを飼ってよかったことは、早起きになったことか、 朝5:00には、「ゆっくりおなかがへったよぉ」と、起こしにくるのだ。 どこのお年寄りだ。 今日も、朝早くに起こしに来た。 「おにいさんあさだよ。ゆっくりごはんつくってね」 自分で作れよこんちきしょうとは思うが、 もう一年近く同じよう名やり取りをしているので、諦めている。 「あ~まだ眠い」 働きに出るまで、約3時間ある、その分もう少し寝ていたいが、 飯を作るまで、れいむは起こし続けるし、 飯を作ったら、眠気は覚めていたりする。 なので諦めてさっさと起きる。 「ゆっくりおはようおにいさん」 「ん~おはろ~」 起きるとれいむがいつも通りすぐそばにいた。 いつものように、料理作るわけでもないのに、 エプロンをしている。 エプロンを着る時は、なぜか、いつもの巫女装束を着ない。 「はだかエプロンは、おにいさんがゆっくりできるよ!!」 とか、この間理由を聞いてもないのに言っていた。 俺をゆっくりさせるつもりがあるなら、ぜひもっと家事をしてもらいたい。 「さきに、いってまってるからゆっくりしないでごはんつくってね!」 「・・・あ~い」 冷蔵庫の中には、 パンとか調理しないでも食べれるものはいくらでもあるのに、 何でこいつは、わざわざ俺に朝飯を作らせるのだろうか? 台所のテーブルに行くれいむの後姿を見ながら思う。 それにしても、せっかくの裸エプロンも、 こいつでは、魅力は6割減といったところだろう。 あまり、肉付きが良くない体型だし、 ゆっくりだし、なんか表面がテカテカしてるし、 脚にすね毛がびっしり生えてるし、 すね毛? 「ほわぁぁぁぁ!!!!?!」 「ゆひぃ!?どうしたのおにいさん、わるいゆめでもみたの」 「今!現に!悪夢見てるよ!て言うか! お前がどうしたんだよ!こっちの台詞だよ! 何だよそのもっさりした脚!」 「?・・・!すねげさんのことだね! すねげさんがあるとゆっくりできるから、 きのうのよるにすねげのかみさまにおねがいしたんだよ!」 すね毛の神様がんばりすぎだろ、 俺だって誰かに頼られたりしたら、 張り切ってがんばったりもする事もあるさ。 「ゆゆ~んすねげさんとってもゆっくりしてるよ~」 きっとすね毛の神様も、 頼られて張り切っちゃったんだろうな、 何せ、すね毛だ。 『すね毛を生やしてください』 なんて極レアなオーダー、 きっと神生(?)初だろうよ。 今後あるとも思えない。 ダカラ、 レイムニ スネゲハエテモ シカタナイヨネ? 「なんて言うと思ったかこのやろぉぉぉ!!!!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃぁぁ!!」 俺は、れいむのすね毛を掴んでそのまま引きちぎった。 「なにするのぉぉぉ!! すねげさんがないと、おにいさんが「ゆっくりできねぇよ!!なんで俺が胴付れいむに、 すね毛が生えてないとゆっくりできない人間になってんだよ!! どんなHENTAIお兄さんだよ!! 上級者通り越して超級者の位置だよ!」 「おらぁ!ゆっくりできないすね毛はゆっくりしないで消えろぉ!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃああああ!ゆっくりできないぃいい!」 「ガムテープだぁぁ!まとめて抜けろぉ!」 ブチブチブチブチィブチィ 「れいむのすねげさんがぁぁぁ!!」 「オラオラオラオラ」 ブチブチブチブチブチブチ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 「オラ!」 「ユ!」 「」 「すねげさんがないとゆっくりできないよぉぉぉ」 部屋の隅で、泣き喚くれいむ、 部屋中に飛び散るすね毛、 飛び散って張り付いたすね毛まみれのガムテープ 地獄絵図だ。 と、こんなことしている間に、 もうそろそろ家を出ないと会社に間に合わない時間だ。 「れいむ!俺は会社に行ってくるからな!部屋の掃除くらい頼んだぞ」 朝飯は我慢しよう。食ってたら間に合わない。 あ~、疲れた。 朝飯食ってなかったし、 朝っぱらから暴れたので、いつもよりも疲れた。 「ただいま~」 朝、掃除しろと言ったのを、珍しく実行してくれたらしく。 家の中は片付いていた。 「ゆっ、おにいさん、かえってきたんだね」 居間には、巫女服に着替えたれいむがいた。 もうすね毛は生えていない。 すね毛は・・・ 「おにいさんのおかげでぜんぜんゆっくりできなかったよ。 でも、もう気にしてないよ、もっとゆっくりできる、 ふわふわさんがれいむに生えたんだからね!」 「・・・うん、その『ふわふわ』が何なのか一目みてわかったよ。 ありえねぇよ!何だよそれ! その腋毛?気持ち悪いよ! 生えてきたってレベルじゃねぇよ!もっさりしすぎだよ! 自分の頭ぐらいの大きさの腋毛玉なんて始めて見たよ! もっさりしすぎて、さっきから、 『人類は十進法(以下略)』のポーズしか取れてねえじゃねぇか! 俺が会社行ってる間何してたんだよ!腋毛の神様にお願いでもしたのか!」 「なにいってるのおにいさん?わきげさんはかってにはえて 「こないよ!腋毛は勝手に生えてこないよ、そんなには! こっち来い、そんな腋毛修正してやる!」 「やめておにいさん! そんなことしたらおにいさんがゆっくりできなくなるよ!」 どうやら、こいつは 毛が生える=俺がゆっくりできる という式を、確立したらしい。 証明もしてないのに。 だめだこいつ 早く何とかしないと・・・ ~あ~と~が~き~ 初期のゆっくりっぽいものを 書こうとしてたんだ。 書こうとしただけで終わったけど。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/336.html
中二病とハッピートリガーと by robloxian ~軍事基地編~ やあ。俺だ!前作を知っている人ならわかると思うぞ。 知らない奴はこれを見てくれ。 今回は軍事基地に来ている。まあ前作見てる奴なら最後らへんでわかってるだろう。 ところで… 「行くぞ、兵隊ども」 「いえっさー!」「ついてこい!かげろう!」 なんでこいつの使い魔とやらはれみりゃじゃなくなってるんだい? 「馬鹿者、調べた情報によると軍事基地には実弾が入っている銃を持ったゆっくりがいるらしい。 そんなところに幹部ポジションのれみりゃを連れて行けるはずがなかろう」 へぇ、そうなんだな まあゆっくりだし一発撃っただけで反動で死にそう あと、なんで兵隊とやらは全員胴付きなんだ? 「趣味だが何か」 あぁそう() って言ってる間についたな 製作者「メタいですがゆっくり全員ひらがなセリフだと見分けつきにくいんで 兵隊とやらは全ゆん漢字使えるようにします、ごめんなさい」 「ここが軍事基地か…だいぶ小さいな」 「影狼はあたりを見回して怪しい影がないか確認しろ、椛は…適当に威嚇射撃でもしておいてくれ」 だめだろ 敵の形態や状況を知らずに発砲するのはリスクが高すぎる(FPSガチ勢) 「藍様、影狼です。適当に敵の陣地を見て回ったところ、ゆっくりが持っているのは ほぼ全ゆんピストルです。ハチェットをもってるゆもいましたね」 待て待て待て ゆっくりってそんな高度なリロードできるのかよ 正直見くびってたけど死人出てるし…本当なのか でもなんで死人が出ているのに軍は動かないのかなぁ デマだったりして… 「藍様!影狼です。椛が射殺されました。完全に息がないようです…」 マジか これは本格的にやばくなってきたのでは? うーん…本来敵が何人いるかわからないで突っ込むのは危険だが 胴付きなら助かる可能性は十分にある。 死んでいたとしても蘇生措置を施せば何とか生き返るかもしれない… とりあえず行ってみるか 「にんげんがせめてきたのぜ!ぜんゆんしゃげきたいせいにはいるのぜ!」 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ! 「みんなどうしたのぜ…ゆべぇ!?どぼじでみんなじんでるのぜぇ!?」 全く…ゆっくりという生物(なまもの)は銃の使い方がまるで素人だな 今日はここまでです。また今度このページに続きかくので 期待してくださいッ!