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あまつきをお気に入りに追加 あまつきのリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット あまつきのキャッシュ 使い方 サイト名 URL あまつきの報道 Adoのアンチ爆増中!“歌い手”オタクが猛攻撃「流すのやめて」「でしゃばり」 - まいじつ 12月12日はダースの日!!「DARS CHOCOLATE MUSIC LABEL」4アーティストが同時に新曲を発表 オンライン番組「BUZZ MUSIC NIGHT」配信! - PR TIMES まふまふ、福本莉子・松田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)W主演映画『君が落とした青空』の主題歌に決定(コメントあり) - http //spice.eplus.jp/ 天月-あまつき-、2年半振りの有観客全国ホールツアー東京公演を開催! 『天月-あまつき- Winter Tour2021-2022『Star trail -夢で見た景色-』』2021年12月5日 at 東京・国際フォーラム ホールA (okmusic UP s) - テレビファン・ウェブ 天月-あまつき-、2年ぶりツアー東京公演 イルミネーションコラボ、Xmas生配信などサプライズ告知に歓喜(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゴマキ、ふんわりボディ 露出は「過去一です!」 | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 EXIT、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾とのコラボでパフォーマンスを披露 | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 [週間アクセスランキング]40年前の完全再現 - 音楽ナタリー Spotify/moraでの人気サウンドトラックを表彰する「PlayStation Game Music大賞 2021」の結果が発表。『FF7リメイク』『ニーア オートマタ』が部門別の1位を獲得(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース まふまふ×DECO*27初のコラボ曲を今夜特番で披露、オンエア後に配信決定(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース まふまふ、活動10周年を記念したトリビュートアルバムの発売が決定 Ado、天月-あまつき-、そらる、浦島坂田船らが参加 - めるも まふまふ10周年トリビュート盤にAdo、天月-あまつき-、Ayase、浦島坂田船、Sou、そらる、luzら参加(音楽ナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 少年T、smash.『Song For You』プロジェクトで生放送! 来年2月avex traxからニューシングルリリース! - WOW! 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もくじを見る 概要 使用ポケモン 関連項目 コメントフォーム 概要 使用ポケモン No. ポケモン レベルアップ わざマシン 関連項目 わざ あ行 アーマーキャノン アームハンマー アイアンテール アイアンヘッド アイアンローラー アイススピナー アイスハンマー アイスボール あおいほのお アクアカッター アクアジェット アクアステップ アクアテール アクアブレイク アクアリング あくうせつだん アクセルブレイク アクセルロック あくのはどう あくび あくまのキッス あくむ アクロバット あさのひざし アシストギア アシストパワー アシッドボム アストラルビット あてみなげ あなをほる あばれる アフロブレイク あまいかおり あまえる あまごい あやしいかぜ あやしいひかり アロマセラピー アロマミスト あわ アンカーショット アンコール あんこくきょうだ いあいぎり いえき イカサマ いかり いかりのこな いかりのまえば いじげんホール いじげんラッシュ いたみわけ いちゃもん いっちょうあがり いてつくしせん いとをはく イナズマドライブ いにしえのうた いのちがけ いのちのしずく いばる いびき いやしのすず いやしのねがい いやしのはどう いやなおと いわおとし いわくだき いわなだれ インファイト ウェーブタックル ウェザーボール うずしお うそなき うたう うたかたのアリア うちおとす うつしえ ウッドハンマー ウッドホーン うっぷんばらし うらみ うらみつらみ エアカッター エアスラッシュ エアロブラスト エコーボイス えだづき エナジーボール エラがみ エレキネット エレキフィールド エレキボール エレクトロビーム えんまく おいうち おいかぜ おいわい おうふくビンタ オウムがえし オーバードライブ オーバーヒート オーラウイング オーラぐるま オーロラビーム オーロラベール おかたづけ おきみやげ オクタンほう おさきにどうぞ おしおき おしゃべり おたけび おだてる おちゃかい おどろかす おにび おはかまいり おまじない おんがえし おんねん か行 ガードシェア ガードスワップ かいでんぱ かいふくしれい かいふくふうじ かいりき カウンター かえんぐるま かえんだん かえんのまもり かえんほうしゃ かえんボール かかとおとし かぎわける 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マネ 161cm お色気担当 上級生はデータを取られて動きの大半を読まれる 相手のファーストプレイを完全に予測したり新技の攻略法をハーフタイムで伝授したり大活躍 情報収集、戦力分析も的確、というかチート 桃井は物語の演出面でも戦力的にもたいして役に立ってないように感じるけど 相手の動きを完全予知とかやばすぎる 相手の成長過程まで完全予測 新技を身に付けても1Qで見切られ即対応される 桃が実は作中で一番チートだと思う 奇跡同士が戦った時、勝負を決定づける力をもつお方。黒子も似たような部分があるが、選手じゃないため奇跡が五人居ても力になれるのがGOOD とりあえず、奇跡の世代はあの五人+黒子+桃井とか事実上中学最強五人+最強のサポーター選手+最強の選手外サポーターを持っていた事になる 余っているのは監督ぐらいである。それとて桃井の下位互換がせいぜいだろうが……もはや試合等やる意味はない。とりあえず奇跡の世代で3on3でもやってろレベル
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【参加経歴】 act in cafe1「MANGA GA,GA」(高須役※) 第2回公演「津田沼B-1」(ミズグチ役) 第3回公演「海神ブルゥ」(石本役) 第4回公演「ゲル状ティーンエイジャー」(吉村役) ※3、4話のみの出演 【概要・エピソード】
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地声が小野D サディラー イケメンボイス 知り合いが多い つっきー つきさん つき たまにテンションがおかしい フレンドリー 大人っぽい ニコ生始めた 歌うまい 低音ボイス ///すげぇ人///
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【作品名】晦-つきこもり 【ジャンル】ノベルゲーム 【先鋒】妖怪 【次鋒】守り神様 【中堅】ママ 【副将】パパ 【大将】伊佐男神 【先鋒】 【名前】妖怪 【属性】ネコ 【大きさ】広い家屋をドールハウス並みとしたときのネコ並み。20mぐらいか。 【攻撃力】大きさ相応のネコ並み。木造の家屋を見るも無残に破壊できる。 【防御力】【素早さ】大きさ相応のネコ並み 【長所】「山のように大きな毛むくじゃらの妖怪」として恐れられていた 【短所】実はイタズラでドールハウスを壊したただのネコ 【備考】起点世界は実はドールハウスの中の出来事で、主人公達は人形だったという結末のシナリオがある。 上位世界におけるネコなので、起点世界を基準にすると大きな家屋サイズになる。 【次鋒】 【名前】守り神様 【属性】少女 【大きさ】広い家屋をドールハウス並みとしたときの少女並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の少女並み 【長所】守り神として慕われていた 【短所】お気に入りのドールハウスをネコに壊された 【中堅】 【名前】ママ 【属性】少女のママ 【大きさ】広い家屋をドールハウス並みとしたときの成人女性並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の成人女性並み 【副将】 【名前】パパ 【属性】少女のパパ 【大きさ】広い家屋をドールハウス並みとしたときの成人男性並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】大きさ相応の成人男性並み 【大将】 【名前】伊佐男神 【属性】神 【大きさ】霊体のようなものなので正確な大きさは不明だが、描写からいって成人男性並み 【攻撃力】相手を掴むなどのことはできる。 その気がなくてもつい力が入ってしまうと人の首を千切ってしまう。 【防御力】霊体のため物理無効、それ以外には成人男性並みか 【素早さ】成人男性並み。飛行可能。 【特殊能力】人間に乗り移って行動できる。 天気を変えたり、洪水や地震をコントロールできる 【長所】神様 【短所】コミュ障 【戦法】天気を嵐にしたり洪水や地震を起こしたり 参戦 vol.105 306 vol.111 34 :格無しさん:2013/03/23(土) 00 07 58.51 ID z7PIzvw4 晦-つきこもりでドールハウス壊せた猫だから20mとか言うても ドールハウスで画像検索すると猫よりデカイのが殆どじゃね 後、守り神様=少女のパパとママが登場してないんだけど
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『たいせつにするということ』 13KB 制裁 お家宣言 野良ゆ ゲス 現代 ゆっくりに説教してみよう 少し気温が高いだけの、とても過ごしやすい日の午後の話。 数年前までは大した取り得の無い、ただ閑静な事が自慢だった住宅街に一際大きな家がありました。 敷地の面積で言うと他の2倍以上あるその家には、とある女性とその飼いゆっくり達がすんでいます。 その女性の職業は『ゆっくりなんでも屋』あるいは『あらゆるゆっくりの専門家』。 ゆっくりのブリーダー兼駆除屋兼相談請負人その他諸々と、ことゆっくりの事に対して大抵の事を引き受けています。 特にブリーダーとしての彼女の能力(本人曰く、洗脳力)は高い評価を得ていて、毎年なにやら偉そうな賞を受け取っているのでした。 彼女の事を知っている人がこの家を見ると、 『ああ、ゆっくりのブリーダーって儲かるんだなぁ』 と思うそうですが、実際には彼女の家が大層な金持ちで、要するにこの家は格差社会の産物なのです。おお、ぱるいぱるい。 さてさて、そんな彼女は捕食種のゆっくりと、縁側に座っての日向ぼっこが大好きでした。 今日も今日とて、お日様に照らされながらぼーっとしています。 目前に広がる庭は家の大きさに見合った面積がありますが、特に手入れがされているわけではありません。 そういうことをすると、それに気を取られてゆっくり出来なさそうなので、あえてやらないのです。 「ゆっゆっゆっゆっゆ………」 暇な時間を暇に過ごすという人生で最も贅沢な時間の使い方を満喫中の彼女の耳に、普段は聞こえない雑音が。 「ゆゆ! ここならみんなでゆっくりできそうだね!」 「「ゆわぁーい!」」 それは子供(れいむ種×2)を連れた成体のれいむ――悪名高い『しんぐるまざー』です。 しかも、れいむの額からは生まれるまでまだかかる大きさの実ゆっくりまでついています。 なんでこんなものが、と彼女が門を見ると、開けっ放しでした。 先刻来た宅配便の人がちゃんと閉めなかったのでしょう。大きい家の弊害みたいなものです。 「「「ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!」」」 彼女がのんびりしているうちに、庭に侵入したゆっくり達がお家宣言をしてしまいました。 このお家宣言、ゆっくりの言い分によれば、誰もいない場所を自分のゆっくりぷれいすにするための手続き的なものです。 しかし実際は、ただ家主が不在だったり、ゆっくりが縄張りの境界を理解できてなかったり、意図的に先住人の存在を無視するなどの事例が多く、だいたいなにかしらのトラブルの元になるのです。 そしてそれによって『永遠にゆっくり』してしまうことも少なくないのです。 故に、少なくとも警戒心の強い野良ゆっくりならば、そもそも見られない行動です。 (一部の賢いゆっくりは、第三者が聞いていなければ宣言に何の意味も無い事すら知っています) 「ゆっ! にんげんさん! ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ゆっくりしないででていってね! いますぐでいいよ!」 まるでたった今彼女の存在に気づいたかのように振舞うれいむ。 しかしそんな演技ではちるのを騙すのが精一杯でしょう。 彼女は自信満々にぷくーっをしているこのれいむが、 無能すぎて近くの公園の野良ゆっくりの群れに入れてもらえなかったこと。 飼い主の言いつけを守らず子供を作り、心優しい飼い主がそれを許してくれたまでは良かったが子供がゲス(れいむが躾をしないせい)になった上に二回目の子作りに励んだので捨てられてこと。 などの事情をなんとなく察していました。 彼女は、無言のまま立ち上がって部屋に入り、一応鍵をかけてかられいむの視界より消えてしまいました。 「ぷくく、よわっちいにんげんさんがにげていったよ! かわいいうえにさいっきょうでごめんね!」 「「おかーさんつよーい!」」 れいむとその子供達は、彼女がれいむのぷくーっに恐れをなして逃げたと思い込んでいるようです。 「ゆっ! おはなさんをむーしゃむーしゃするよ!」 「のーびのーび! するよ! のーび! のーび!」 子供達が思う存分にゆっくりする姿を見て、れいむの目から一筋の砂糖水が溢れ出しました。 (やっぱりおちびちゃんはゆっくりできるよ! あのばかなどれいをみかぎってせいかいだったね!) れいむはそんな事を思いながら、ゆっくりできなかった今までの事を思い返しました。 れいむはペットショップ生まれのゆっくりでした。 金バッジの両親という餡統ながら、ゲスの片鱗が見え隠れした為にギリギリの銀バッジ。 正確に多少の難アリとして、格安で売られました。 幸運な事に、飼いまりさの友達を探していた愛でお兄さんに一番安い銀バッジと言う事で買われ、それからしばらくゆっくりとした日々を過ごしました。 しかし、幸せになれるとそれが当然に思えてしまうもの。ゆっくりならばなおさらです。 飼い主があまりれいむにきつく当たらなかったのもあって、れいむはだんだんと増長していきました。 そしてついには小さいころから言いつけられてきたはずの『勝手に赤ちゃんを作らない』を破り、まりさとすっきりしてしまいます。 飼い主は愛でお兄さんだったのと、可愛いまりさの子であったのと合わせてれいむも子供達も潰したり捨てたりすることはしませんでした。 そしてれいむは完全にでいぶと化し、子供を躾けようとするまりさに怒鳴り散らして遠ざけ、子供を完全なゲスにしてしまったのです。 それに飽き足らず、れいむはまりさと無理矢理すっきりして二度目のすっきりをして―― 痺れを切らした飼い主に、まりさともども見知らぬこの街に捨てられてしまったのです。 それからは、れいむにとっての受難の日々。 公園でくずのめーりんからお家を貰い受けてあげようとしたらゆっくりしていないゆっくり達に虐められ、 ゆっくりしていない人間をゆっくりさせてやろうとしたられみりゃに襲われ、 れいむの美声を聞かせてやろうとお歌を歌ったらゆっくりしてない人間に蹴られ、 ボロボロになり、まりさやまりさ種の子供を失いながらもプライドだけは捨てずに生き続け、やっとのことでこのゆっくりプレイスを人間から勝ち取ったのです。 (れいむはいましあわせーっ! だよ! まりさのことはざんねんだったけど、くじけずにゆっくりするよ!) あまりの幸せっぷりに、叫んでしまおうかと思ったとき、 ガチャ、 と玄関が開く音がして、この家の主である彼女が再び姿を現しました。 彼女は首から笛をぶら下げ、右手になにやらコップみたいなものを持っています。 れいむは直感的に、新しい『どれい』があまあまを持ってきたのだと盛大に勘違いしました。 「ゆゆっ! さっそくあまあまをもってくるなんてさすがれいむのどれいだね! でもそんなんじゃたりないよ! もっと――」 ブチッ。 「――ゆ?」 れいむにはしばらくの間、何が起こったのかわかりませんでした。 ただ、頭が軽くなったと言う事だけが理解できました。 それから、どれいの持っているコップからなにかが伸びています。どこかで見た覚えのあるそれはまるで―― 「でいぶのがわいいおぢびぢゃんがあああああああああ!!!」 「「でいぶのゆっぐぢじだいぼうどだぢがああああああ!!!」」 そう、彼女はれいむの額から実ゆっくりがなっている茎を手早く摘み取ったのです。 実ゆっくりは、茎がすぐさまオレンジジュースに浸け込まれたので、枯れる事は無いでしょう。 「ゆべっ!」 そして彼女は親れいむを潰さない程度に踏みつけ、笛を思いっきり吹きました。 笛の音は、二回で遊んでいた住人に届いて、その姿を呼び寄せます。 「「うー☆」」 「「「どぼじででびりゃとぶらんがいるのおおおおおお!!?」」」 現れたのは、胴なしのれみりゃとふらん。 どちらも飾りには飼いゆっくりとして最高峰の印である金バッジと、彼女が育てた(洗脳した)ゆっくりの証である赤いバッジがついています。 「はい、今日のおやつ。仲良く食べなさい」 「うー、れみりゃはれいむをいただくんだどー」 「うー、ふらんはまりさをたべるー」 れみりゃとふらんは彼女に差し出された実ゆっくりにふわふわと群がります。 「なあにいっでるのおおおおお!! おぢびぢゃんはだべものじゃないでじょおおおおおお!!」 その微笑ましい光景を黙って見ていられないのがれいむ一家。 しかし、人間に踏まれている今、れいむには叫ぶ事しか出来ないのでした。 最も、踏まれていなければ何か別のことができるのかと言うと、勿論そんな事はありえないのですが。 「よわいにんげんさんはとっととしんでね!」 「ゆんしょ! ゆんしょ! いたいでしょ! やめてほしかったらいますぐやめてね! あとあまあまもちょうだいね!」 親と違って踏まれていない子れいむ達は、彼女の足に体当たりを仕掛けます。 そんな必死の抵抗も彼女の行動の阻害には繋がらず、せいぜいズボンを汚してこの家のもう一人の住人である胴つきてんこの仕事を増やす程度でした。 「「うー☆ うー☆ しあわせーっ☆」」 「おぢびぢゃんぐゎあああああああ!!!」 れみりゃとふらんのおやつタイムはあっと言う間に終わってしまいました。 二匹が皮も飾りも好き嫌いせず食べたので、実ゆっくりがいた事を知れるのはオレンジジュースに浸かった茎を残すのみ。 「うー☆」 れみりゃはその茎を咥え、彼女の口元に持って行きます。 「分けてくれるの? ありがとー」 愛い奴め。と微笑んで、彼女は茎をぽりぽりと食べてしまいました。 れみりゃとふらんはそんな彼女の頬にすーりすーりをします。 足元を見なければ、本当にほのぼのゆっくりとした光景が広がっていました。 「ゆっ…ゆっ…」 「じねえ…ゆっぐぢぢなじでじねぇ…」 足元では、子れいむ二匹がへばっていました。 甘やかされて育ったこの二匹は少し運動するだけで体力が持たなくなるのです。 「「うー☆」」 「「ぐるなあああああああ!!!」」 れみりゃとふらんは子れいむを一匹づつ咥えて飛び上がりました。 「「おそらをとんでるみだいいいいい!!?」」 お腹は満たされています。なによりご馳走である実ゆっくりを食べた直後に子ゆっくりを食べてもしあわせーっにはなれません。 しかし、捕食種であるれみりゃとふらんにとって子ゆっくりとは狩猟本能を満たせるなによりの玩具なのです。 「やべでぐだざいいいいい! ゆっぐじじだおぢびぢゃんなんでずうううう! もうぞのごだぢじかのござれでいないんでずううう!」 親れいむが全力で叫びました。 彼女はそれを聞いて、 「好きにしていいわよ」 と、簡潔な子ゆっくりへの死刑宣告を口にしました。 「「ううー☆」」 「いやじゃああああ!!」 「だずげろおおお! このげずおやああああ! ゆっぐじざぜろおおおおお!」 れみりゃとふらんは飛び上がり、すぐさま子れいむ達と共に二階のベランダに消えていきました。 「どぼじでこんなごとずるのおおおおおお!! でいぶだちはなにもわるいこどじでないでじょおおおお!!!」 「えー? それ、本気で言ってるのかしら?」 「あだりばえでじょおおお! でいぶだぢだっていぎでるんだよおおお! かけがえのないいのぢなんだよおおおお!!!」 「そうそう、それよ。それ」 「ゆぐっ!?」 彼女は足をずらし、れいむの口を塞ぎました。もごもごと音がするものの、さっきよりはずっと静かです。 「あなた達が生きていて、その命には掛け買いの無い価値があり、重みがある。それは認めましょう」 でもね、と彼女は、 「だったら、どうしてそれを守ろうとしなかったの?」 その瞬間。確かに一瞬れいむの口の動きが止まりました。 「大事なんでしょ? 子供が。 だったらあなたはそれを危険からは遠ざけるべきだったのよ。 人間から、捕食種から、他のあらゆる危ない事から。 そうすれば子供が傷つく事も、永遠にゆっくりする事もなかったのに。 野良なのだから人間があなた達をないがしろにする事も知っていたでしょう? 本能でれみりゃやふらんの危険性も知っているでしょう? どうしてそれから子供を隠そうとしなかったの? 逃げろとも言わなかったの?」 女性は一方的に語りかけます。 れいむは再び口を動かし、必死に何かを叫び始めました。 聞きたくない。とでも言うかのように。 「お家宣言をしたとき、私がいたのを知っていたでしょう? 私が一度いなくなってから戻ってくるまで時間があったのに、その間に隠れようともしなかったじゃない。 私が近づいてきても、子供を守る素振りも見せなかったじゃない」 「んー! んんんーー!!」 「わかるわよね? あなたは大切な子供達の掛け買いの無い価値のある命を蔑ろにしたの。 だから悪い人間に捕まって、れみりゃとふらんに襲われた。 自分の子供の命を粗末に扱うのは、とても悪い事だわ。 それこそ、殺されても仕方が無いぐらいに」 「んんー!」 「それとも、人間や捕食種の危険性を知らなかった? だとしたら、あなたは救いようが無いぐらい無知ね。 無知は、とても悪い事だわ。 それこそ、殺されても仕方が無いぐらいに」 「んんんんー…!」 「もしかして、私があなたを怖がって逃げたとでも思った? だとしたら、あなたは救いようが無いぐらい馬鹿ね。 馬鹿は、とても悪い事だわ。 それこそ、殺されても仕方が無いぐらいに」 「んー……」 「あなたは、馬鹿で無知でその上大切なはずの子供を大事にしない親失格。 これだけ悪い事をしたから殺される。それでいいかしら?」 「………」 「何か言いたい事でもある?」 彼女はそこまで言って初めてれいむから足をどかしました。 「お…おねーさん……」 「なにかしら?」 「かわいいれいむは、ころさないでね……?」 「嫌。私は命を粗末にする奴は大嫌いよ。だから死になさい」 矛盾しているような、そうでないような事を言って、 彼女は思いっきりれいむを踏み潰しました。 れいむは最期の際に何も言わず、潰されてしまいました。 「やれやれ……」 彼女は潰れた饅頭を見下ろします。 「なぁにやってんだ?」 そんな彼女に、あまり丁寧で無い言葉が投げかけられました。 そこにいたのは彼女の友人で、加工所の中でも4K(キツイ、汚い、危険、キ○ガイ)で知られる駆除課で働く女性。 ゆっくりの悲鳴を聞くのが大好きだという変人。 目つきが悪く、髪型や金髪と合わさってふらんのような印象の女性です。 「饅頭潰し。貴女と一緒よ」 「アタシは饅頭に説教なんざしねーよ」 見られてたか。と彼女はバツが悪そうに頭を掻きます。 「潰すならただ潰しゃいいだろ。わざわざ饅頭の精神抉る真似して、何考えてんだ?」 「自省的なもの、かしらね」 彼女は未だ開いたままの門を閉めて、 「大切なものは、気を使って扱うべき。失ってからでは遅いの。 私はこの雑草以外何も無い庭が好きだから、門の開閉に気を配らないのは駄目だった。 自分の命を粗末にするゆっくりを見て、そこを強く思ったから、口にしてみただけ」 「つまり、お前は饅頭と同レベルの行動をしてたわけだ」 「それを認めるのが悔しいのもあったでしょうね。あがりなさい。立ち話はここまでにしましょう」 「饅頭片付けなくていいのか?」 「掃除はてんこの仕事なの」 そう言って彼女はさっさと家の中に入ってしまった。 友人はつまんねー奴、と呟いてから、庭を見る。 雑草以外、本当に何も無い庭。 果たして彼女がこの庭の何を気に入り、何故に大切にしているのかわからない。 「まぁ、そーいうもんだよな」 大切にしているものは、得てして他の人から無価値に見える。 だから自分が気を使って、大事にする必要があるのだろう。 友人はそう結論付けて、玄関のドアを開けた。 ************************************* 自分や子供の命を守る為に必死にならないことが悪い事じゃないと思ってるの? 馬鹿なの? 死ねば? なお話。 三作目だし、人間さんの設定にふれてもいいよね! 『彼女』は一作目と二作目にいた捕食種萌えのあの人です。 それとにとりあきさんが『街中の狩人』の挿絵かいてくれたよ! ありがとう! 感謝してます! いっぱいでいいよね! 今までに書いたもの anko2458 どっちが本当? anko2461 街中の狩人
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日本国のいつきが書く暇つぶし新聞//コメント 共通新聞 共通新聞1 日本の戦果を即確認 大本営の発表 いつきの妄想日記 日本連邦を事実上支配している指導者の発表 カチューシャ万歳
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山桜がたおやかな春風にふかれて揺れている。樹冠の落とす木漏れ日もまたおなじ。空 の青さは指をかざせば染まってしまいそうなほどだ。蝶は舞い、花は咲き、梢にとまる小 鳥たちは盛んにさえずり愛を謳っている。 野山はさんざめいていた。 ついに、ゆっくりが待ち望んでやまない季節がやってきたのだ。 この季節、ありとあらゆるゆっくりが巣穴を飛びだして春をむさぼる。 そのため。 とあるゆっくりプレイスでは、惨劇が発生していた。 「うー。……うまいんだどー!」 「ゅ……ゆ……ゆっ」 「うー、うー。あまあまなんだどー」 「はなちぇー! はなちぇー!」 「むーしゃむーしゃするんだどー」 「やべでね! れいむに いたいこと しないでね! ……ゆぶべぇぇっ!」 午睡を誘う麗らかな春の日に、れみりゃ種による饗宴がくりひろげられていた。 胴体の有無を問わず、十数体のれみしゃ種がゆっくりの踊り食いにふけっている。 すでに、コロニーは壊滅状態にあった。 百頭を越えていたゆっくりプレイスの構成員は、捕食種の襲撃から一時間もへたずして 壊滅状態に追いこまれ、顔面の造作をまるごと失ったれいむや、内部の餡子をすすられて のっぺりとした皮と化したまりさといった、酸鼻をきわめた宴の残骸がそこかしこに散乱 しているという、まったくもって惨憺たる光景が呈せられるようになった。 生存しているゆっくりもいないわけではない。だが、そのほとんどはすでにれみりゃの 手中にあるか、さもなくば瀕死のまま放置されていた。 そしていま、れみりゃの毒牙から逃げのびつづけていた最後の家族が、食物連鎖の一端 に連なろうとしていた。 「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ! ぎょわいっ、ぎょばいぃぃぃぃっっっ!」 「あっぢいげぇぇぇぇえぇっ! あっぢいげぇぇぇっっっ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃっ! ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!」 「ごっぢごな゛い゛でね゛ぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ぷきゅぅぅぅぅぅぅっっ! ぷ、ぷ、ぷ、ぷきゅぅぅぅぅぅぅっっ! ぶ……ぶぎゅぅぅぅぅぅっっ!」 胴付きれみりゃがうつ伏せになり、崖にうがたれた横穴に太った右手をつっこんでいる。 その穴からは、号泣と慟哭と怒声のいりまじった聞くに堪えない叫び声がだだ漏れになっ ていた。見てのとおり、れみりゃが「おうち」に逃げこんだゆっくりを引きずり出そうと しているのである。 「うー。とどかないんだどー」 しかし惜しくも奥にまで手がとどかなった。獲物は横穴の奥にぴったりと背中をつけて いて、かつ横穴にはかなりの距離があった。 いったん手を引っこめた。 それと同時に声をあげての泣きわめきはむせび泣きに転じた。 横穴の奥底では五頭のゆっくりがふるえている。 家族構成は成体のまりさとれいむ、それから赤ゆのまりさが一頭とれいむが二頭だった。 成体まりさの口がひらく。 「お、お、おぢびぢゃん、だ、だいじょ、だいじょうぶ、なん、なんだぜっ、 れみ、れみ、れみりゃ、おぢびぢゃん、おぢびっ、おぢびぢゃんば、 ば、ば、ば、ばりぢゃが、まも、まもるんだぜっ」 成体まりさの強がりなど、気休めにもならなかった。家族の恐怖は極限にたっしていた。 こんな状態でなぐさめの言葉を授けたところで、効果のほどはたかが知れている。 家族一同、おびえているどころではなかった。 だれもかれも、涙線は完全に崩壊している。しーしーもうんうんも垂れ流しだが、その 汚臭を気にするゆっくりは一頭もいない。五頭の足もとには、落涙ゆえか失禁ゆえか、あ るいはその両方ゆえか、砂糖水が溜まり池をつくっていた。成体まりさの血走った眼球は 前方にせりだし、いまにもこぼれおちそうだ。親子ともども、まりさ種は歯をかちかちと 噛みならし、れいむ種は下唇を痛いほどにかみしめている。そして全員、氷点下の青空に 放り出されてもこれほどでもあるまいと思えるほど激しくふるえている。 れみりゃの腕が再度侵入してきた。 「ゆぎぃぃやぁぁぁああぁぁぁっっ! ぐるな゛ぁぁぁぁぁああぁっっ!」 「ぎょばいぃぃぃぃぃっっっ! な゛んでぐるのぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 「ま゛、ままままままままままままりじゃ、まりじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃっ、 ぢゅよいっ、ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅよいんだじぇぇぇぷぎゃぁぁぁぁああぁぁっ!」 目と鼻のさきで捕食者の太った五指がわきわきと躍っているのだから、たまらない。 だが手は虚空をつかむばかり。 悪魔の触手が引っ込んだ。 泣き声がやむ。 さきほどから泣いてはやみ、やんでは泣くの繰りかえしだ。 「ゆ゛……ゅ゛……ゅ゛……ゅ゛……もう、ぐるんじゃ、ないん、だぜ、ぐるな、ぐるな、ぐるな、ぐるなぐるなぐるな……」 「ゅあ……ゅ゛……ゅ゛……ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ」 「ま、まりじゃ、まりじゃば、ぢゅよいんだじぇ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎだら゛、ようじゃ、じな゛いんだ、じぇっ」 「ごべんなざい゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ! ごにゃいでぇぇぇぇぇっ! ごないでにぇぇぇぇぇっっ」 うねうねと、手がやってくる。 家族の声がそろった。 『ぎだぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!』 だが何度やっても結果はおなじだった。 獲得するのは悲鳴ばかりで、かんじんかなめのあまあまは巣穴の奥底で無傷だった。 あと数センチばかりれみりゃの腕が長かったら、いまごろ家族は仲良くれみりゃの胃液 を泳いでいることだろう。現在の状況が永続するならば、いずれれみりゃも諦めてくれる かもしれない。 だが、眼前で死が躍っている状況で安堵できるほど、ゆっくりは豪胆ではなかった。 かれらは見知らぬものには無意味なほどに横暴になれるが、一度経験した危険に対して は病的なほど臆病になる。そして、れみりゃ種をふくむ捕食種への恐怖は、餡子脳の根底 に深々と刻みこまれている。知らないどころではなかった。 恐怖が臨界点を突破したのか、家族は目も当てられない愛憎劇を演じつつあった。 「いぐっ……ぃぐっ……ぎょばいよぉぉ、ぎょば……ぎょばいよぉぉぉぉおおおぉぉっっ! おどぉぉぉぉじゃぁぁぁぁぁんっ! だずげでよぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 赤ゆのれいむの無我夢中の哀哭に接し、成体れいむの目に殺気のような希望がやどった。 「ぞ……ぞうだっ! ば、ばりざ! れみりゃをやっづげでねっ! いぐっ、 ゆっぐりじでないで れみりゃを やっづげでね! ざっざどじでねぇぇぇっ!」 成体まりさはツガイの命令に反抗した。 どれだけ理性を働かせて回答したかは分かったものではない。 「い……いや゛なんだぜ! ごろざれるん゛だぜ! でいぶが いぐんだぜぇぇ!」 いちおう、ゆっくりにも母性や父性がある。家族愛もあるし、保護欲もある。 が、薄っぺらな家族愛など圧倒的恐怖によって引っぺがされていた。いまやゆっくりを 支配しているのは、理性のすぐ下にうずくまっていた防衛本能だけだった。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? な゛に いっでるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!? でいぶば がわ゛いーんだよぉぉぉぉ! ばりざが じんでねぇぇぇぇええぇっっ! がぞぐを、がぞぐを まもるんでじょぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 「でいぶ なんだぜぇぇぇぇぇ! でいぶが じねぇぇぇぇえぇぇっっ!」 もはや夫婦喧嘩という水準にはなかった。敵意をむきだしにして、お前が死ねいいやお 前が死ぬべきだとやりあっている。家族をまもるはずの両親が見るにたえない悲喜劇をは じめてしまったから、赤ゆたちは困惑をきわめた。 「ゆぴゃぁぁぁぁああぁぁぁっっ! げんがじないでねぇぇぇぇええぇぇっっっ!」 「うるざいよぉぉぉぉぉぉっっ! げずの おぢびぢゃんば だまっででねぇぇぇぇぇ!」 「ぎゃばいぐっでごめん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇぇ! ぎゃばいぐっでごめん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ずーばーじーじーだいぶぅぅぅぅぅっ! ずーばーじーじーだいぶぅぅぅぅぅっっ!」 侃々諤々の議論の結果、つぎにやってきたれみりゃの腕を、まりさが迎え撃つことにな った。家長の役目を思い出したというよりも、押し切られただけであった。家族一同、ま りさの迎撃を固唾をのんで見守る。 はたして、触手のような腕がやってきた。 まりさは白蛇のような五本指に対して、 「ぷ……ぷ……ぷきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」 威嚇した。 突撃するわけでも噛みつくわけでもない。あんよは一ミリたりとも前進していない。 ゆっくりの代表的威嚇行動である「ぷくー」を展開するばかりだった。 あまりにも情けない敗北主義をまのあたりにして、れいむは激昂した。 「まじめに゛やっでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 首を絞められたように目をみひらき、ツガイのまりさを蹴りとばした。 まりさは回転しながら前方につんのめった。 起きあがったとき、横穴の入口に背を向けたかっこうになっていた。 後頭部に衝撃がはしり、総毛だった。 捕食者に後ろ髪をつかまれたのだ。 すかさずまりさは「ゆん」と叫び、あんよに力をこめた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」 火事場の馬鹿力というやつか。通常のゆっくりが胴つきれみりゃの膂力にかなうはずが ない。ないのだが、たしかにその場に踏ん張っている。それでも、種族のちがいに根差し た腕力の差は埋めがたく、すこしずつ外へとひっぱられてゆく。 「だ……だずげでぇぇぇぇ! でいぶぅぅぅぅぅぅぅ! おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁんっ!」 まりさは死にものぐるいで助けをもとめた。しかし家族は立ちすくむばかりで動こうと さえしない。それどころか、ツガイのれいむは勝ち誇ったようなうすら笑いをたたえるの だった。赤ゆたちのほうがはるかに心配そうな目をしている。 「で……でいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! どぼじで わらっでるんだぜぇぇぇぇぇっ! だずげろぉぉぉぉぉぉぉっ!」 「ふんっ! ぷくーなんかで ごまかそとした げすへの『てんっばつっ』だね! ゆっくり りかいしてねぇぇ!」 一向に家族をまもろうとせず、あまつさえ自分の身代わりになれと吼えちらかし、よう やく父親の役割を再認識したかとおもったら、ぷくーなどで誤魔化そうとするまりさなど、 もはやツガイではなかった。かくしてれいむはツガイに三下り半を突きつけるにいたった。 だが、生死のはざまに立たされているまりさにとっては、そんなことはどうでもよい。 「な゛にいってるんだぜぇぇぇぇぇぇ! だずげろっでいっでるんだぜぇぇぇぇぇぇぇっ!」 恫喝のような救援をもとめるまりさを見て、れいむの目は哀憫の色を浮かべた。 その色を発見し、まりさは胸をなでおろすとまでは行かなくても、希望をつないだ。 「へ。そこまでいうなら……たすけてあげるねぇ!」 ずるり。と、まりさがいま一歩後退を余儀なくされた。成体は歯を食いしばってその場 にとどまる。れいむは今まさに奈落に引きずり込まれようとしているかつてのつがいに歩 み寄った。 そして、くるっと一回転した。 「きゃわいくってごめんねぇぇー!」 ウィンクして、ポーズを決めた。 まりさは絶望した。 というより、意味が分からなかった。 ところが赤ゆたちの目はかがやいた。 それは、れいむが常日頃から行っている挨拶のようなものだった。 降ってわいた日常に、かれらは恐怖を忘却した。 「れいみゅもやりゅー!」 「れいみゅもやりゅー!」 「まりしゃもやりゅー!」 赤ゆたちがれいむの隣にならんだ。 れいむはもみあげの先端で赤ゆたちを撫でた。家族揃ってまりさと向きあう。 「おちびちゃん、いくよ~~! いっせーの……」 『きゃわいくっちぇ ぎょめんにぇー!』 母と娘が同時にポーズを決めた。 一寸の乱れもなかった。 「だずげでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ! ばがやっでないで だずげでねぇぇぇぇぇぇっっ! ゆ゛ぎぎぎぎぎ……!」 「みゅみゅっ!? しぇっきゃきゅの『きゃわいくっちぇごみぇんにぇ』だよ!?」 「どーちて りきゃい できにゃいにょ? ばかにゃにょ? ちぬの?」 「おとーしゃんは ゆっきゅり できにゃいよ! ちんでね!」 まりさは唾を飛ばして助けを呼んだ。 が、赤ゆは総じて不満をあらわにしていた。 自分たちの「かわいくってごめんね」が、かつてないほど綺麗に決まったのに、どうし て意味不明な救援を求めるのだろうと、赤ゆたちは心底疑問だった。その回答は父の発狂 に求められた。父はおかしくなったのだ、と。狂気を孕んだゆっくりなどもはやゆっくり ではなく、ましてや親なんかではなく、そのために赤ゆは親を罵倒しても、てんとして恥 じなかった。 ところが、れいむがまりさの眼前に進み出て言うのである。 「わかったよ! これなら どう!?」 まりさの黒瞳に、打ち砕かれるべき希望が宿った。れいむはつがいにあんよを、正確に いえば肛門を向けた。ちなみにゆっくりは肛門を「あにゃる」と呼称する。そのあにゃる から、ムリッと、黒いものがせりだしてきた。 「すーぱー! うんうん! たいむ!」 「ゆ゛……!?」 まりさの驚愕の声を聞くと、心躍った。肛門に力をこめた。うんうんは弾道軌道をえが いて助けをもとめるまりさの口に着地した。 「すっきりー!」 れいむは恍惚とした。ひとかけらのうんうん。それが差し出された助けだった。 まりさの眼光に怒気が差した。 その一方で、赤ゆたちは歓声をあげた。 うんうんがゆっくりのおくちに! ありえない現象を目撃しておもしろがった。 「まりしゃもー!」 「れいみゅもー!」 「れいみゅもー!」 赤子とは、面白いものを真似したがるものだ。 たちまち、死に瀕するまりさの眼下に三匹の赤ゆがならんだ。そして、一様にあんよを 親まりさに向ける。掛声一銭。うんうんを射出してみせた。だが、腹部の力が弱かったた めか、口には入らず顎に命中したのだった。 『しゅっきりー!』 「おちびちゃんたち! おじょーずだよー! ぺーろぺーろしてあげるね!」 「くすぐっちゃい~」 「ゆゆ~。おきゃーしゃんの ぺーりょぺーりょは とっちぇも ゆっきゅり できりゅんだじぇ~」 ひとしきり赤ゆを舐めあげると、れいむはまりさに向きなおった。 そろそろまりさの死力も枯渇する。 むしろ、いまの今までれみりゃの膂力に抗いつづけていられたことが奇跡にもひとしか った。歯ぎしりをして悔しがるまりさに対し、れいむは愉快げに言った。 「げすまりさは れいむの うんうんを いっぱい むーしゃむーちゃしていいよ!」 『いーよー!』 赤ゆの合唱が追従した。 まりさの口の端から、うんうん混じりの黒い唾液がしたたりおちる。 「……ゅ……ゆ゛……ゅ゛……」 「んん~? どうしたの? さっさとむーしゃむーしゃしてね!」 『しちぇにぇ~』 赤ゆの甲高い声がひびきわたった、そのときだった。 「ごろじでやるぅぅぅぅっっ! ごろじでやるんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ゆゆぅぅぅぅっっ!?」 まりさは絶叫した。 成体一頭と赤ゆ三匹、殺意におされて後ずさった。 「ごろじでやるぅぅぅ! でいぶもっっ! ちびどももっっ! ごろじでやるんだぜぇぇぇぇぇっ!」 「ゆ゛……ゆ゛……」 「ぎょばいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ! ぎょばいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」 「ごっぢ ごないでねぇぇぇぇぇっ! あっぢ いっでねぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃっっ! ゅぴぃぃぃぃぃぃっ!」 あろうことか、まりさは前進を始めていた。 後頭部を引っ張るれみりゃの腕力にあらがって、ひきさがるどころか、鬼神の殺意を目 もとにたたえつつ、家族のもとへと這ってゆく。まりさは変身していた。怒声、罵声、脅 し文句を思いつくかぎりならべたて、屑どもに接近する。赤ゆたちはさきほどまでの歓喜 はどこへやら、いまは力のかぎり泣きわめいている。 れいむは震える歯を噛みしめて、力いっぱいさけんだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 赤ゆがほがらかにこたえた。 『ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ~』 まりさも言った。すばらしい笑顔を浮かべたまま。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりたるもの、ゆっくりしていってねと言われれば、ゆっくりしていってねと答え るほかない。死のふちに瀕していようが、隠密行動の最中だろうが、もし十秒以内にゆっ くりしていってねと叫ぶと森羅万象が滅ぶと認めていたとしても関係ない。 本能のようなものである。 そしてこの言葉を発するとき、ゆっくりは力が抜ける。 「ぎょぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! ゆごぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 まりさの姿が急速に小さくなったいく。一瞬のうちに横穴の外にまで引きずり出された。 れみりゃはやっと獲得した一匹目を堪能すべく、身を起こし、あぐらをかいて、これをむ さぼりはじめた。おそらをとんでいるみたいとか、やめるんだぜまりさはおいしくないん だぜとか、色々聞こえてきたが家族にとってはどうでもよいことだった。 れいむはほっと安堵の吐息をもらした。 巣穴の入り口に背をむけて、赤ゆたちに声をかけた。 「すっきりしたね! おちびちゃん!」 「したにぇー!」 「したんだじぇー!」 れいむが赤ゆたちの視界を遮っていなかったなら、もう少しましなことを言っていたか もしれない。巣穴の外では悲鳴まじりに黒い雨が降っていた。れみりゃは、またたくまに 一匹目のゆっくりを食らいつくしてしまっていた。だが、まだ満腹には及ばない。そこで 身をかがめて巣穴をうかがった。 そこにれいむ種の背中を発見した。 覗くものは、覗きこまれるものである。 赤ゆたちの視界のはしには、れみりゃの赤い瞳が見えていた。 「……ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」 赤ゆは悲鳴をあげて後ずさった。が、れいむは背中で何が起こっているのか分からない。 分かったのは、巣穴に差しこんでいた日の光が、突然にさえぎられて家が暗くなったこと だけだった。 「え? ……ゆごぉっ!」 れみりゃの手が伸びてきて、無防備な後ろ姿をわしづかみにした。 れいむは踏ん張った。こちらも馬鹿力だった。まりさが引きずり出されるときと、ほと んど同じ光景が現出した。ちがいといえば、死に淵に立たされているのがまりさではなく れいむだということと、助けを求める相手に成体ゆっくりが含まれていない、という二点 だけといえた。 いや、もうひとつ。 まりさの時とは違って、後ろ髪ではなく皮膚をつかまれていたために、皮膚が後ろに引 っ張られ、あわせて顔面の造作が左右にのび、鬼面ができあがった。 「ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ! おちびちゃんだぢぃぃぃぃぃっっ! だずげでねぇぇぇぇっっ!」 「ゆ゛ぇええええぇぇぇ゛ぇぇぇ゛っっ!」 「ゆっぎゅりでぎないぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」 「ごっぢごないでねぇぇぇぇぇぇぇっっっ!」 「たずげでっでいっでんでぢょぉぉぉぉぉぉぉっっ! ざっざどじろぉぉぉぉぉぉっっ!」 必死の形相で叫んだかいがあり、赤ゆは母が危険に陥っていると悟ることができた。 そこで赤ゆたちは審議をはじめた。 「ゆぅ……? おきゃーしゃん。ゆっきゅり してないね~。どーちて?」 「ゆぅ……。どうちよ……」 「ゆっくちー、ゆっくちー。ゆっくち しゅりぇば いいよ!」 「おきゃーしゃんは たすけて って……ゆ~。どーゆーこちょ?」 「たしゅけりゅんだよ!」 「ゆぅ……ゆぅ! しょっか! たしゅけりゅよ!」 「おきゃーしゃんを たしゅけりゅよ!」 まったりとした審議中、れいむは叫びまくっている。 が、シングルタスク脳である餡子脳にとってはそれはほとんど他人事、あるいは雑音、 風の音のようなものにしかならず、右から左へと抜けていた。 ともかく結論は出た。 赤ゆたちはれいむの前に横一列にならんだ。 そして、 『きゃわいくってぎょめんにぇー!』 ポーズを決めた。 びしっと。 一糸乱れぬポーズだった。 「ゆがぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁっっ! ごろずっっ! ごろじでやるぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」 赤ゆにとっては予想外の展開だった。親まりさが引きずり出されそうになったとき、親 れいむはこれでまりさを助けようとしたのだ。このあとは「すーぱーうんうんたいむ」で 完璧だ、とさえ思っていた。 「どぼじでおごるにょぉぉぉぉぉっっ! れいみゅは『たすけ』だのにぃぃぃぃぃっっ!」 「『たすけ』たのに まりしゃを おこりゅ げしゅな おきゃーしゃんは ちねっ! ゆっくりちねっ!」 赤ゆのまりさが宣戦を布告した。 たちまち姉妹も同調し、死相を浮かべる親れいむに突撃した。 「ちんでねっ!」 「ちね、ちねっ!」 「ちねっ、ちねっ、げしゅは……ちねっ!」 ぽんぽんと、ぶつかっては跳ね返されてゆく。 れいむは殺意にかられた。 「ゆぐぅぅぅぅぅぅぅぅ……ごろずぅぅぅぅぅぅ……ゆべぇっっ!」 突然、れいむは解放された。 唐突の出来事に力の制御がきかず、つんのめり、赤ゆをはじきとばした。 「はぁ! はぁ! ……おぢびぢゃんだぢ……よぐも……よぐも……」 ゆるゆると起きあがる。そこに赤ゆの悲鳴がきこえてきた。 「ゆぅぅぅぅぅ! ゆっぐりでぎにゃい ゆっぐりが いりゅぅぅぅぅぅっっ!」 れいむの頭部から、ゆっくりれいむの象徴たる赤いお飾りが紛失していた。 胴付きれみりゃがもぎとってしまったのだ。そのころれみりゃは、お飾りを見て「うー?」 と首をひねり、ぽいと放り投げてしまっていた。 視点を巣穴にもどす。 「ん? ……ああ? ぁ……ぁ……お……、お、おがざりがぁぁああぁぁあああぁぁ!? ずべでの ゆっぐりの あこがれがぁぁぁぁああぁぁぁぁぁっ! でいぶの がわいい おがざりがぁぁぁぁぁああぁぁっっ!! ゆ゛っぐりの しほうがぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」 れいむは発狂していた。あたりを見まわしてもお飾りはない。子供たちはいきなり出現 した見知らぬゆっくりに、わなないている。二頭いる赤ゆのれいむの一頭にいたっては、 モリモリッと、あにゃるから糞を流していた。 緊張のあまり腹部が弛緩してしまったのだろう。 「……おちびぢゃんだちの ぜいだねぇぇぇ……ん? ふぎょわぁぁぁああぁぁぁぁっっ!」 お飾りを失くした原因を、赤ゆに求めた。 が、直後、巣のなかが暗くなった。 れいむは入口に見て、そこに巣穴をのぞいている捕食種を発見した。 殺される! と思うや、母親が赤ゆのれいむのお飾りを口にはさんだ。 「……ゆゆ?」 「ゆんっ!」 うなりを上げて赤ゆが出入口に吸い込まれてゆく。 投げたのだ。 「おしょりゃとんでりゅみちゃいぃぃぃぃぃ……ゆごっ!」 放り出された赤ゆのれいむを、れみりゃは見事にキャッチした。悲鳴をあげるまもなく、 母の身代わりとなった赤ゆはひとのみに飲みこまれた。胃液に溶かされながら苦しみ悶え て死ぬしかないので、なかなかに辛い死に際であろう。母が子を殺した一部始終は、のこ りの二頭の赤ゆにしっかりと見られていた。 「いもーちょをかえちぇぇぇぇ!」 「かえちてね!? まりしゃのいもーちょかえちてね!」 懲りずにはじまる親子喧嘩。 「ふんっ。おまえらなんか、こうだよ!」 れいむは赤ゆからお飾りと帽子を略奪し、それを巣穴の入り口へと投げすてた。 「ゆゆぅぅぅぅぅ! まりしゃのおぼーちがぁぁぁ!」 「れいみゅのおきゃざりぎゃぁぁぁ!」 「ふん! れみりゃがくるよ!」 「ゆゆぅ!」 赤ゆはようやく、外に捕食種がいることを思い出した。 さすがに命は惜しかった。帽子と飾りを潤んだ目つきで見つめるしかなかった。 その後、もう一度れみりゃの手がもぐりこんできて、また去っていった。 回廊に堕ちていた帽子とお飾りは消えさっていた。 引き下がる腕に巻きこまれたのだ。 胴つきれみりゃは地団太を踏んだ。 成体まりさと赤ゆのれいむは食べられたが、あと三頭も残っている。悔しい。 道具を使う、という発想はなかった。 そこに翼を生やしたれみりゃ、胴なしのれみりゃがやってきた。 「なにやってるんだどー?」 「このなかにあまあまがあるんだどー。はいれるんだどー?」 「とっでぐるんだどー!」 家が暗くなった。 「……ゆ?」 家族は入口を見やった。 れみりゃの顔が浮かんでいた。 「ぶぎょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「ゆごぉぉぉぉぉ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃ!」 「うー、うー」 胴なしれみりゃが巣穴に侵入をこころみていた。 ところが。 「う~~~~~!」 巣穴の大きさは、成体ゆっくりが一列縦隊で入れるほどの隙間しかなかった。 そのため、翼をもっているれみりゃは、翼の付け根がひっかかって入れなかった。 「うう~~~~~~!」 うす暗がりに、れみりゃの声が充満した。一家は抱き合いながらさんざんに泣きあって いたが、やがて、れみりゃがその大きさのために入ってこれないことに気付くと、一転し て勝ち誇り、侮蔑の笑みさえたたえた。一家は入口へと跳ねていく。そして、おもいおも いに、れみりゃをからかいはじめた。 「は……は……こっぢごれないよ! ざまぁー! ざまぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 「うー、うー」 「きゃわいくっちぇぎょめんにぇぇぇぇ!」 「うー、うー、うー」 「ゆゆーん。まりしゃは とっちぇも ゆっきゅりしちぇいりゅんだじぇ~~」 「うー、うー。……う~~~~っ!」 「どうしてこっちこないの? ばかなの? しぬの? ほーらほーら、れいむはここにいるよー」 「うー。どくんだどー」 「あれ?」 胴付きれみりゃが業を煮やして、胴無しのれみりゃをどかした。 そして、巣穴の中をのぞく。 「うー?」 手近にいたゆっくりを捕らえた。成体れいむである。おそらとんでいるみたいと、場を わきまえぬ戯言を繰りだす。直後に目をみひらくと、息が吹きかかりそうな近距離にれみ りゃの顔があったので絶叫した。れみりゃは両手で果実を持ち、不細工きわまる泣き顔を じっくりと観察した。 なお、子は成体れいむが引きずり出されたあいだに、奥に逃げ去ってしまっていた。 「う~?」 「ぁ……あ……は、はなしてね! れいむをはなしてね!」 「うー?」 「……な、なかにおちびちゃんがいるよ! あっちのほうがおいしいよ! 「うー!」 「……そ、そうだよ! れいむは おいしくないよ! おちびちゃんは おいしーよ!」 「うー……」 「やめてね! ……れいむを、ゆぇぇ、た、たべない、でね! れいむば、ゆぐっ、じにだくない……」 「うー……」 「やじゃぁぁぁぁぁぁっっっ! でいぶ じにだくないよぉぉぉぉぉぉ! じにだくないぃぃぃぃぃぃっっ!」 「うー!」 れみりゃは、れいむの肛門に指をつっこんで餡子をほじくりだした。ついで、あんよを 握りつぶしてその穴から餡子をすすった。さらに右目をえぐりだして口にふくみ、こりこ りとした食感をたのしんだ。まだれいむには意識があった。成体ゆっくりの大味は、満腹 になりかけた胴付き舌には不満だった。放り投げた。ぐしゃりと潰れた音を立てて墜落し た。みあげた生命力だった。瀕死ではあったが死んではいなかった。だが、そこに胴無し のれみりゃが飛んできて、おこぼれにあずかる。 胴付きは赤ゆを楽しもうと巣穴をのぞく。 甲高い声がもれてくる。 「し……しりゃにゃい ゆっきゅりが いりゅんだじぇ!」 「しりゃにゃい ゆっきゅりが いりゅぅぅぅ!」 赤ゆのまりさとれいむは、おたがいに目をやって同時に悲鳴をあげていた。 お飾りと帽子が失われているから、おたがいだれだか分からない。 そして同時に、お互いを排除すべき異物と認識した。 先手をとったのまりさだった。 「ちね!」 「ゆん!?」 体当たりをかました。 赤ゆのれいむが転がった。 「ゆゆ~。おぼうちのないゆっきゅりは、ちね!」 「ゆゅ!?」 こんどはれいむが反撃した。 まりさは転がったがさしたる打撃にはなっていない。 はた目には、じゃれあっているようにしか見えないだろう。 「ちね!」 「ちね! ちね!」 しかし、当人たちは本気の殺し合いを演じているつもりである。 赤ゆが死闘をくりひろがている間、外では決定的な異変が起こっていた。 胴付きと胴無しが話しあっている。 「うー、うー!」 「うー? どうしたんだどー?」 「うーにあやまらせるんだどー」 「なんでなんだどー?」 「れみりゃをからかったんだどー。あやまらせるんだどー。あやまるなら あいつら ゆるしてやるんだどー。たべちゃいけないんだどー」 「どーしてなんだどー?」 「おなかいっぱいなんだどー。それと、れみりゃを ばかにした ゆっくりは ひさしぶりなんだどー。ゆーきに めんじるんだどー」 「わかったんだどー。うーも おなかいっぱい なんだどー」 胴付きれみりゃが、巣穴をのぞく。 姉妹の決闘はつづいていた。 「ちね! ちね!」 「うー。おちびちゃーん。でてくるんだどー」 「ちねっ! ちねっ!」 「おちびちゃーん。うーに あやまるんだどー」 「ちねぃっ!」 「あやまるんだどー」 「ちね! ちね!」 「あやまれば たちさるんだどー?」 「ちねぃ! ちねぃ!」 「うー。あやまらないんだどー。ばかなんだどー。……こーなったら、こーするんだどー」 れみりゃは巣穴に尻を密着させた。 ばふっ。 と、濁った音を立てて、黄ばんだ煙がれみりゃの肛門から発射された。 胴付きれみりゃの屁は、あらゆるゆっくりに死をあたえる。 指向性のついた毒けむりが巣に広がってゆく。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」 殺し合いどころではなくなった。 殺到する黄色い煙をまえにして、まりさはれいむの背中に移動した。 「か、かくれりゅんだじぇー!」 「ゆゅっ!? は、はなちてね! れいみゅを はなちてね!」 「ゆゅ~~。れいみゅばりあー!」 まりさはれいむにしがみ付いて離さない。 髪の毛に顔をうずめて、煙をやり過ごそうとする。 れいむは、もがいた。 「はなちてね! きゃわいい れいみゅを はなちてね! しゃっしゃと はなしゃないと おこりゅよ!」 「は、はなちてね! ゆゆ! ゆっきゅりできにゃいよ!? ぷっぷーさんがくりゅよ! は、はなち、はなちてね……ふごっ!」 ついに赤ゆのれいむは毒ガスを吸い込んだ。 「ゆ゛……ゅ゛……ゅ……ゅぐ……あ……」 臭気はたちまちれいむの全身にめぐり、体内餡子を汚染していく。 赤ゆのれいむは震えだし、白目をむき、電気を帯びたようにはげしく痙攣し、肛門がひ らいてうんうんが搾りだされ、まむまむから汁がひらいて汁がちょろちょろと垂れながさ れ、うめき声とともに口からべろりと舌が垂れ、その多目的器官は病的なまでに黄色く変 じていた。 「ぃぃぃぃぃぃ……ぎぎぎぎぎぎ………ゆごっっっ!」 赤ゆが大きくふくらみ、爆発するように大量の餡子を嘔吐した。 その背中に隠れていたまりさは、楯がいきなり薄っぺらになって防禦機能を喪失してし まったため、戦慄した。 「ぶぎゃぁぁぁぁぁああああぁぁぁっ! な、なにやっでりゅんだじぇぇぇぇぇぇぇっっ! じゃ、じゃっじゃど もどに もどっでねぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! べーりょべーりょしであげりゅねぇぇぇぇぇぇぇっ! ぺーりょぺーりょ……ゆべぇぇぇぇっ!」 赤ゆの死骸にはたっぷりと毒ガスが沁みこんでいた。まずいどころか危険である。 ぷっと餡子を吐きだした。 そこに死刑宣告にもひとしい声がとどろいた。 「もっとするんだどー!」 ばふっ、ばふっ、ばふっ! 放屁の三連射だ。 濃厚な煙が、赤ゆを抱こうと突進する。 卒倒しそうになった。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ! ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」 なにか身を隠すものはないかと、血相をうかべてあたりにさぐった。 あった。 「しょ、しょーだ! おといれしゃんに にげりゅんだじぇー!」 この家にはトイレがあった。 それもゆっくりにしてはかなり本格的なものだ。 巣の一隅に高台が築かれていて、そこに小さな縦穴が掘られている。 ちなみに、高台にトイレがあるのは、赤ゆの落下をふせぐ措置である。高台にあれば 赤ゆは登れず、登れるような運動能力を獲得したときにはゆっくりの大きさは穴の直径 をこえている。 赤ゆのまりさも、いつもは直接にたれ流すのではなく、葉っぱに用を足していた。 その葉っぱを両親が回収し、トイレにすてるのだ。 だから赤ゆのまりさは直接にトイレにうんうんを放ったことはなかった。 だが構造は知っていた。 穴が開いていると知っている。 そこに入れば、れみりゃの放屁をやりすごせるだろう。 まりさはトイレに向かい、 「ゆぅっ!」 と、さけんで高台に乗った。 決死の自己保存本能が、赤ゆの運動性能をあげていた。 このときのまりさは、トイレの底がどうなっているかが想像できるほど知恵が発達し ていなかった。うんうんは、さながらブラックホールのように――むろん、そんな知識 などなかったが――どこへともなく消失するものと思っていた。 「ゆん!」 と、いきおいよく草の蓋をのけて、 「ゆんやっ!」 と、トイレの穴に身を投げた。 「おしょらっ!」 ぽちゃりと音がした。 直後。 「くちゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ! きちゃにゃいぃぃぃぃぃぃっっっ!」 縦穴から悲鳴がはっせられた。 まりさは混乱のきわみにあった。 れみりゃが絶対に手をだせないと思っていた安住の地には、鼻をねじ曲げるような熾 烈な臭気がみちみちていた。動けば動くほど、古餡子があんよにねっとりとからみつく。 それに暗い。いや暗いどころか一筋の光もない。また、狭かった。身動き一つできそう になかった。それでも、身をよじってなんとか天井をあおいだ。白い穴が開いていた。 その穴はたいへんに小さかった。 れみりゃはいぶかしがっていた。 放屁でいぶりだせるかと思ったが、どれだけたっても赤ゆは出てこない。 巣穴をのぞいてみても、どこにも赤ゆの姿はなかった。 「うー。あきらめるんだどー」 成体れいむの残骸をむさぼっていた翼のれみりゃとともにきびすを返し、群れにもどっ ていった。 日のたかいうちに、いなごの大群は次なるゆっくりプレイスを探しに旅立った。 夜が来た。 春の涼気が野山をひたし、おぼろな月が空に泳ぐ。 とてもとてもゆっくりできる夜が来た。 だが、たった一匹だけ、ゆっくりできないゆっくりがいた。 奈落の底に落ちたゆっくりが、汚物にまみれて泣いていた。 「たしゅけちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! ぴゃぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ! みゃみゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ! れいみゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ! たしゅけちぇにぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ! ゆ……ゆ……ゅ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ! どぼじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! だずげで ぐれないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ! ば……。 ば……。 ばりざは……。 ばりざは ここに いりゅよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」 月が大地に溶けこむまで、慟哭はつづいた。 泣き声は日を追うごとに小さくなっていき、数日後には永遠に聞こえなくなった。 (おわり)
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山桜がたおやかな春風にふかれて揺れている。樹冠の落とす木漏れ日もまたおなじ。空 の青さは指をかざせば染まってしまいそうなほどだ。蝶は舞い、花は咲き、梢にとまる小 鳥たちは盛んにさえずり愛を謳っている。 野山はさんざめいていた。 ついに、ゆっくりが待ち望んでやまない季節がやってきたのだ。 この季節、ありとあらゆるゆっくりが巣穴を飛びだして春をむさぼる。 そのため。 とあるゆっくりプレイスでは、惨劇が発生していた。 「うー。……うまいんだどー!」 「ゅ……ゆ……ゆっ」 「うー、うー。あまあまなんだどー」 「はなちぇー! はなちぇー!」 「むーしゃむーしゃするんだどー」 「やべでね! れいむに いたいこと しないでね! ……ゆぶべぇぇっ!」 午睡を誘う麗らかな春の日に、れみりゃ種による饗宴がくりひろげられていた。 胴体の有無を問わず、十数体のれみしゃ種がゆっくりの踊り食いにふけっている。 すでに、コロニーは壊滅状態にあった。 百頭を越えていたゆっくりプレイスの構成員は、捕食種の襲撃から一時間もへたずして 壊滅状態に追いこまれ、顔面の造作をまるごと失ったれいむや、内部の餡子をすすられて のっぺりとした皮と化したまりさといった、酸鼻をきわめた宴の残骸がそこかしこに散乱 しているという、まったくもって惨憺たる光景が呈せられるようになった。 生存しているゆっくりもいないわけではない。だが、そのほとんどはすでにれみりゃの 手中にあるか、さもなくば瀕死のまま放置されていた。 そしていま、れみりゃの毒牙から逃げのびつづけていた最後の家族が、食物連鎖の一端 に連なろうとしていた。 「ぶぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっっ! ぎょわいっ、ぎょばいぃぃぃぃっっっ!」 「あっぢいげぇぇぇぇえぇっ! あっぢいげぇぇぇっっっ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃっ! ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ!」 「ごっぢごな゛い゛でね゛ぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ぷきゅぅぅぅぅぅぅっっ! ぷ、ぷ、ぷ、ぷきゅぅぅぅぅぅぅっっ! ぶ……ぶぎゅぅぅぅぅぅっっ!」 胴付きれみりゃがうつ伏せになり、崖にうがたれた横穴に太った右手をつっこんでいる。 その穴からは、号泣と慟哭と怒声のいりまじった聞くに堪えない叫び声がだだ漏れになっ ていた。見てのとおり、れみりゃが「おうち」に逃げこんだゆっくりを引きずり出そうと しているのである。 「うー。とどかないんだどー」 しかし惜しくも奥にまで手がとどかなった。獲物は横穴の奥にぴったりと背中をつけて いて、かつ横穴にはかなりの距離があった。 いったん手を引っこめた。 それと同時に声をあげての泣きわめきはむせび泣きに転じた。 横穴の奥底では五頭のゆっくりがふるえている。 家族構成は成体のまりさとれいむ、それから赤ゆのまりさが一頭とれいむが二頭だった。 成体まりさの口がひらく。 「お、お、おぢびぢゃん、だ、だいじょ、だいじょうぶ、なん、なんだぜっ、 れみ、れみ、れみりゃ、おぢびぢゃん、おぢびっ、おぢびぢゃんば、 ば、ば、ば、ばりぢゃが、まも、まもるんだぜっ」 成体まりさの強がりなど、気休めにもならなかった。家族の恐怖は極限にたっしていた。 こんな状態でなぐさめの言葉を授けたところで、効果のほどはたかが知れている。 家族一同、おびえているどころではなかった。 だれもかれも、涙線は完全に崩壊している。しーしーもうんうんも垂れ流しだが、その 汚臭を気にするゆっくりは一頭もいない。五頭の足もとには、落涙ゆえか失禁ゆえか、あ るいはその両方ゆえか、砂糖水が溜まり池をつくっていた。成体まりさの血走った眼球は 前方にせりだし、いまにもこぼれおちそうだ。親子ともども、まりさ種は歯をかちかちと 噛みならし、れいむ種は下唇を痛いほどにかみしめている。そして全員、氷点下の青空に 放り出されてもこれほどでもあるまいと思えるほど激しくふるえている。 れみりゃの腕が再度侵入してきた。 「ゆぎぃぃやぁぁぁああぁぁぁっっ! ぐるな゛ぁぁぁぁぁああぁっっ!」 「ぎょばいぃぃぃぃぃっっっ! な゛んでぐるのぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 「ま゛、ままままままままままままりじゃ、まりじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃっ、 ぢゅよいっ、ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅよいんだじぇぇぇぷぎゃぁぁぁぁああぁぁっ!」 目と鼻のさきで捕食者の太った五指がわきわきと躍っているのだから、たまらない。 だが手は虚空をつかむばかり。 悪魔の触手が引っ込んだ。 泣き声がやむ。 さきほどから泣いてはやみ、やんでは泣くの繰りかえしだ。 「ゆ゛……ゅ゛……ゅ゛……ゅ゛……もう、ぐるんじゃ、ないん、だぜ、ぐるな、ぐるな、ぐるな、ぐるなぐるなぐるな……」 「ゅあ……ゅ゛……ゅ゛……ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ、ごないでね゛っ」 「ま、まりじゃ、まりじゃば、ぢゅよいんだじぇ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎだら゛、ようじゃ、じな゛いんだ、じぇっ」 「ごべんなざい゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっ! ごにゃいでぇぇぇぇぇっ! ごないでにぇぇぇぇぇっっ」 うねうねと、手がやってくる。 家族の声がそろった。 『ぎだぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!』 だが何度やっても結果はおなじだった。 獲得するのは悲鳴ばかりで、かんじんかなめのあまあまは巣穴の奥底で無傷だった。 あと数センチばかりれみりゃの腕が長かったら、いまごろ家族は仲良くれみりゃの胃液 を泳いでいることだろう。現在の状況が永続するならば、いずれれみりゃも諦めてくれる かもしれない。 だが、眼前で死が躍っている状況で安堵できるほど、ゆっくりは豪胆ではなかった。 かれらは見知らぬものには無意味なほどに横暴になれるが、一度経験した危険に対して は病的なほど臆病になる。そして、れみりゃ種をふくむ捕食種への恐怖は、餡子脳の根底 に深々と刻みこまれている。知らないどころではなかった。 恐怖が臨界点を突破したのか、家族は目も当てられない愛憎劇を演じつつあった。 「いぐっ……ぃぐっ……ぎょばいよぉぉ、ぎょば……ぎょばいよぉぉぉぉおおおぉぉっっ! おどぉぉぉぉじゃぁぁぁぁぁんっ! だずげでよぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 赤ゆのれいむの無我夢中の哀哭に接し、成体れいむの目に殺気のような希望がやどった。 「ぞ……ぞうだっ! ば、ばりざ! れみりゃをやっづげでねっ! いぐっ、 ゆっぐりじでないで れみりゃを やっづげでね! ざっざどじでねぇぇぇっ!」 成体まりさはツガイの命令に反抗した。 どれだけ理性を働かせて回答したかは分かったものではない。 「い……いや゛なんだぜ! ごろざれるん゛だぜ! でいぶが いぐんだぜぇぇ!」 いちおう、ゆっくりにも母性や父性がある。家族愛もあるし、保護欲もある。 が、薄っぺらな家族愛など圧倒的恐怖によって引っぺがされていた。いまやゆっくりを 支配しているのは、理性のすぐ下にうずくまっていた防衛本能だけだった。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? な゛に いっでるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!? でいぶば がわ゛いーんだよぉぉぉぉ! ばりざが じんでねぇぇぇぇええぇっっ! がぞぐを、がぞぐを まもるんでじょぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 「でいぶ なんだぜぇぇぇぇぇ! でいぶが じねぇぇぇぇえぇぇっっ!」 もはや夫婦喧嘩という水準にはなかった。敵意をむきだしにして、お前が死ねいいやお 前が死ぬべきだとやりあっている。家族をまもるはずの両親が見るにたえない悲喜劇をは じめてしまったから、赤ゆたちは困惑をきわめた。 「ゆぴゃぁぁぁぁああぁぁぁっっ! げんがじないでねぇぇぇぇええぇぇっっっ!」 「うるざいよぉぉぉぉぉぉっっ! げずの おぢびぢゃんば だまっででねぇぇぇぇぇ!」 「ぎゃばいぐっでごめん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇぇ! ぎゃばいぐっでごめん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ずーばーじーじーだいぶぅぅぅぅぅっ! ずーばーじーじーだいぶぅぅぅぅぅっっ!」 侃々諤々の議論の結果、つぎにやってきたれみりゃの腕を、まりさが迎え撃つことにな った。家長の役目を思い出したというよりも、押し切られただけであった。家族一同、ま りさの迎撃を固唾をのんで見守る。 はたして、触手のような腕がやってきた。 まりさは白蛇のような五本指に対して、 「ぷ……ぷ……ぷきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」 威嚇した。 突撃するわけでも噛みつくわけでもない。あんよは一ミリたりとも前進していない。 ゆっくりの代表的威嚇行動である「ぷくー」を展開するばかりだった。 あまりにも情けない敗北主義をまのあたりにして、れいむは激昂した。 「まじめに゛やっでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 首を絞められたように目をみひらき、ツガイのまりさを蹴りとばした。 まりさは回転しながら前方につんのめった。 起きあがったとき、横穴の入口に背を向けたかっこうになっていた。 後頭部に衝撃がはしり、総毛だった。 捕食者に後ろ髪をつかまれたのだ。 すかさずまりさは「ゆん」と叫び、あんよに力をこめた。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」 火事場の馬鹿力というやつか。通常のゆっくりが胴つきれみりゃの膂力にかなうはずが ない。ないのだが、たしかにその場に踏ん張っている。それでも、種族のちがいに根差し た腕力の差は埋めがたく、すこしずつ外へとひっぱられてゆく。 「だ……だずげでぇぇぇぇ! でいぶぅぅぅぅぅぅぅ! おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁんっ!」 まりさは死にものぐるいで助けをもとめた。しかし家族は立ちすくむばかりで動こうと さえしない。それどころか、ツガイのれいむは勝ち誇ったようなうすら笑いをたたえるの だった。赤ゆたちのほうがはるかに心配そうな目をしている。 「で……でいぶぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! どぼじで わらっでるんだぜぇぇぇぇぇっ! だずげろぉぉぉぉぉぉぉっ!」 「ふんっ! ぷくーなんかで ごまかそとした げすへの『てんっばつっ』だね! ゆっくり りかいしてねぇぇ!」 一向に家族をまもろうとせず、あまつさえ自分の身代わりになれと吼えちらかし、よう やく父親の役割を再認識したかとおもったら、ぷくーなどで誤魔化そうとするまりさなど、 もはやツガイではなかった。かくしてれいむはツガイに三下り半を突きつけるにいたった。 だが、生死のはざまに立たされているまりさにとっては、そんなことはどうでもよい。 「な゛にいってるんだぜぇぇぇぇぇぇ! だずげろっでいっでるんだぜぇぇぇぇぇぇぇっ!」 恫喝のような救援をもとめるまりさを見て、れいむの目は哀憫の色を浮かべた。 その色を発見し、まりさは胸をなでおろすとまでは行かなくても、希望をつないだ。 「へ。そこまでいうなら……たすけてあげるねぇ!」 ずるり。と、まりさがいま一歩後退を余儀なくされた。成体は歯を食いしばってその場 にとどまる。れいむは今まさに奈落に引きずり込まれようとしているかつてのつがいに歩 み寄った。 そして、くるっと一回転した。 「きゃわいくってごめんねぇぇー!」 ウィンクして、ポーズを決めた。 まりさは絶望した。 というより、意味が分からなかった。 ところが赤ゆたちの目はかがやいた。 それは、れいむが常日頃から行っている挨拶のようなものだった。 降ってわいた日常に、かれらは恐怖を忘却した。 「れいみゅもやりゅー!」 「れいみゅもやりゅー!」 「まりしゃもやりゅー!」 赤ゆたちがれいむの隣にならんだ。 れいむはもみあげの先端で赤ゆたちを撫でた。家族揃ってまりさと向きあう。 「おちびちゃん、いくよ~~! いっせーの……」 『きゃわいくっちぇ ぎょめんにぇー!』 母と娘が同時にポーズを決めた。 一寸の乱れもなかった。 「だずげでねぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ! ばがやっでないで だずげでねぇぇぇぇぇぇっっ! ゆ゛ぎぎぎぎぎ……!」 「みゅみゅっ!? しぇっきゃきゅの『きゃわいくっちぇごみぇんにぇ』だよ!?」 「どーちて りきゃい できにゃいにょ? ばかにゃにょ? ちぬの?」 「おとーしゃんは ゆっきゅり できにゃいよ! ちんでね!」 まりさは唾を飛ばして助けを呼んだ。 が、赤ゆは総じて不満をあらわにしていた。 自分たちの「かわいくってごめんね」が、かつてないほど綺麗に決まったのに、どうし て意味不明な救援を求めるのだろうと、赤ゆたちは心底疑問だった。その回答は父の発狂 に求められた。父はおかしくなったのだ、と。狂気を孕んだゆっくりなどもはやゆっくり ではなく、ましてや親なんかではなく、そのために赤ゆは親を罵倒しても、てんとして恥 じなかった。 ところが、れいむがまりさの眼前に進み出て言うのである。 「わかったよ! これなら どう!?」 まりさの黒瞳に、打ち砕かれるべき希望が宿った。れいむはつがいにあんよを、正確に いえば肛門を向けた。ちなみにゆっくりは肛門を「あにゃる」と呼称する。そのあにゃる から、ムリッと、黒いものがせりだしてきた。 「すーぱー! うんうん! たいむ!」 「ゆ゛……!?」 まりさの驚愕の声を聞くと、心躍った。肛門に力をこめた。うんうんは弾道軌道をえが いて助けをもとめるまりさの口に着地した。 「すっきりー!」 れいむは恍惚とした。ひとかけらのうんうん。それが差し出された助けだった。 まりさの眼光に怒気が差した。 その一方で、赤ゆたちは歓声をあげた。 うんうんがゆっくりのおくちに! ありえない現象を目撃しておもしろがった。 「まりしゃもー!」 「れいみゅもー!」 「れいみゅもー!」 赤子とは、面白いものを真似したがるものだ。 たちまち、死に瀕するまりさの眼下に三匹の赤ゆがならんだ。そして、一様にあんよを 親まりさに向ける。掛声一銭。うんうんを射出してみせた。だが、腹部の力が弱かったた めか、口には入らず顎に命中したのだった。 『しゅっきりー!』 「おちびちゃんたち! おじょーずだよー! ぺーろぺーろしてあげるね!」 「くすぐっちゃい~」 「ゆゆ~。おきゃーしゃんの ぺーりょぺーりょは とっちぇも ゆっきゅり できりゅんだじぇ~」 ひとしきり赤ゆを舐めあげると、れいむはまりさに向きなおった。 そろそろまりさの死力も枯渇する。 むしろ、いまの今までれみりゃの膂力に抗いつづけていられたことが奇跡にもひとしか った。歯ぎしりをして悔しがるまりさに対し、れいむは愉快げに言った。 「げすまりさは れいむの うんうんを いっぱい むーしゃむーちゃしていいよ!」 『いーよー!』 赤ゆの合唱が追従した。 まりさの口の端から、うんうん混じりの黒い唾液がしたたりおちる。 「……ゅ……ゆ゛……ゅ゛……」 「んん~? どうしたの? さっさとむーしゃむーしゃしてね!」 『しちぇにぇ~』 赤ゆの甲高い声がひびきわたった、そのときだった。 「ごろじでやるぅぅぅぅっっ! ごろじでやるんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ゆゆぅぅぅぅっっ!?」 まりさは絶叫した。 成体一頭と赤ゆ三匹、殺意におされて後ずさった。 「ごろじでやるぅぅぅ! でいぶもっっ! ちびどももっっ! ごろじでやるんだぜぇぇぇぇぇっ!」 「ゆ゛……ゆ゛……」 「ぎょばいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ! ぎょばいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」 「ごっぢ ごないでねぇぇぇぇぇっ! あっぢ いっでねぇぇぇぇぇぇぇっっ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃっっ! ゅぴぃぃぃぃぃぃっ!」 あろうことか、まりさは前進を始めていた。 後頭部を引っ張るれみりゃの腕力にあらがって、ひきさがるどころか、鬼神の殺意を目 もとにたたえつつ、家族のもとへと這ってゆく。まりさは変身していた。怒声、罵声、脅 し文句を思いつくかぎりならべたて、屑どもに接近する。赤ゆたちはさきほどまでの歓喜 はどこへやら、いまは力のかぎり泣きわめいている。 れいむは震える歯を噛みしめて、力いっぱいさけんだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 赤ゆがほがらかにこたえた。 『ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ~』 まりさも言った。すばらしい笑顔を浮かべたまま。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりたるもの、ゆっくりしていってねと言われれば、ゆっくりしていってねと答え るほかない。死のふちに瀕していようが、隠密行動の最中だろうが、もし十秒以内にゆっ くりしていってねと叫ぶと森羅万象が滅ぶと認めていたとしても関係ない。 本能のようなものである。 そしてこの言葉を発するとき、ゆっくりは力が抜ける。 「ぎょぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! ゆごぉぉぉぉぉぉぉっっ!」 まりさの姿が急速に小さくなったいく。一瞬のうちに横穴の外にまで引きずり出された。 れみりゃはやっと獲得した一匹目を堪能すべく、身を起こし、あぐらをかいて、これをむ さぼりはじめた。おそらをとんでいるみたいとか、やめるんだぜまりさはおいしくないん だぜとか、色々聞こえてきたが家族にとってはどうでもよいことだった。 れいむはほっと安堵の吐息をもらした。 巣穴の入り口に背をむけて、赤ゆたちに声をかけた。 「すっきりしたね! おちびちゃん!」 「したにぇー!」 「したんだじぇー!」 れいむが赤ゆたちの視界を遮っていなかったなら、もう少しましなことを言っていたか もしれない。巣穴の外では悲鳴まじりに黒い雨が降っていた。れみりゃは、またたくまに 一匹目のゆっくりを食らいつくしてしまっていた。だが、まだ満腹には及ばない。そこで 身をかがめて巣穴をうかがった。 そこにれいむ種の背中を発見した。 覗くものは、覗きこまれるものである。 赤ゆたちの視界のはしには、れみりゃの赤い瞳が見えていた。 「……ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」 赤ゆは悲鳴をあげて後ずさった。が、れいむは背中で何が起こっているのか分からない。 分かったのは、巣穴に差しこんでいた日の光が、突然にさえぎられて家が暗くなったこと だけだった。 「え? ……ゆごぉっ!」 れみりゃの手が伸びてきて、無防備な後ろ姿をわしづかみにした。 れいむは踏ん張った。こちらも馬鹿力だった。まりさが引きずり出されるときと、ほと んど同じ光景が現出した。ちがいといえば、死に淵に立たされているのがまりさではなく れいむだということと、助けを求める相手に成体ゆっくりが含まれていない、という二点 だけといえた。 いや、もうひとつ。 まりさの時とは違って、後ろ髪ではなく皮膚をつかまれていたために、皮膚が後ろに引 っ張られ、あわせて顔面の造作が左右にのび、鬼面ができあがった。 「ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ! おちびちゃんだぢぃぃぃぃぃっっ! だずげでねぇぇぇぇっっ!」 「ゆ゛ぇええええぇぇぇ゛ぇぇぇ゛っっ!」 「ゆっぎゅりでぎないぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」 「ごっぢごないでねぇぇぇぇぇぇぇっっっ!」 「たずげでっでいっでんでぢょぉぉぉぉぉぉぉっっ! ざっざどじろぉぉぉぉぉぉっっ!」 必死の形相で叫んだかいがあり、赤ゆは母が危険に陥っていると悟ることができた。 そこで赤ゆたちは審議をはじめた。 「ゆぅ……? おきゃーしゃん。ゆっきゅり してないね~。どーちて?」 「ゆぅ……。どうちよ……」 「ゆっくちー、ゆっくちー。ゆっくち しゅりぇば いいよ!」 「おきゃーしゃんは たすけて って……ゆ~。どーゆーこちょ?」 「たしゅけりゅんだよ!」 「ゆぅ……ゆぅ! しょっか! たしゅけりゅよ!」 「おきゃーしゃんを たしゅけりゅよ!」 まったりとした審議中、れいむは叫びまくっている。 が、シングルタスク脳である餡子脳にとってはそれはほとんど他人事、あるいは雑音、 風の音のようなものにしかならず、右から左へと抜けていた。 ともかく結論は出た。 赤ゆたちはれいむの前に横一列にならんだ。 そして、 『きゃわいくってぎょめんにぇー!』 ポーズを決めた。 びしっと。 一糸乱れぬポーズだった。 「ゆがぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁっっ! ごろずっっ! ごろじでやるぅぅぅぅぅぅぅっっっ!」 赤ゆにとっては予想外の展開だった。親まりさが引きずり出されそうになったとき、親 れいむはこれでまりさを助けようとしたのだ。このあとは「すーぱーうんうんたいむ」で 完璧だ、とさえ思っていた。 「どぼじでおごるにょぉぉぉぉぉっっ! れいみゅは『たすけ』だのにぃぃぃぃぃっっ!」 「『たすけ』たのに まりしゃを おこりゅ げしゅな おきゃーしゃんは ちねっ! ゆっくりちねっ!」 赤ゆのまりさが宣戦を布告した。 たちまち姉妹も同調し、死相を浮かべる親れいむに突撃した。 「ちんでねっ!」 「ちね、ちねっ!」 「ちねっ、ちねっ、げしゅは……ちねっ!」 ぽんぽんと、ぶつかっては跳ね返されてゆく。 れいむは殺意にかられた。 「ゆぐぅぅぅぅぅぅぅぅ……ごろずぅぅぅぅぅぅ……ゆべぇっっ!」 突然、れいむは解放された。 唐突の出来事に力の制御がきかず、つんのめり、赤ゆをはじきとばした。 「はぁ! はぁ! ……おぢびぢゃんだぢ……よぐも……よぐも……」 ゆるゆると起きあがる。そこに赤ゆの悲鳴がきこえてきた。 「ゆぅぅぅぅぅ! ゆっぐりでぎにゃい ゆっぐりが いりゅぅぅぅぅぅっっ!」 れいむの頭部から、ゆっくりれいむの象徴たる赤いお飾りが紛失していた。 胴付きれみりゃがもぎとってしまったのだ。そのころれみりゃは、お飾りを見て「うー?」 と首をひねり、ぽいと放り投げてしまっていた。 視点を巣穴にもどす。 「ん? ……ああ? ぁ……ぁ……お……、お、おがざりがぁぁああぁぁあああぁぁ!? ずべでの ゆっぐりの あこがれがぁぁぁぁああぁぁぁぁぁっ! でいぶの がわいい おがざりがぁぁぁぁぁああぁぁっっ!! ゆ゛っぐりの しほうがぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」 れいむは発狂していた。あたりを見まわしてもお飾りはない。子供たちはいきなり出現 した見知らぬゆっくりに、わなないている。二頭いる赤ゆのれいむの一頭にいたっては、 モリモリッと、あにゃるから糞を流していた。 緊張のあまり腹部が弛緩してしまったのだろう。 「……おちびぢゃんだちの ぜいだねぇぇぇ……ん? ふぎょわぁぁぁああぁぁぁぁっっ!」 お飾りを失くした原因を、赤ゆに求めた。 が、直後、巣のなかが暗くなった。 れいむは入口に見て、そこに巣穴をのぞいている捕食種を発見した。 殺される! と思うや、母親が赤ゆのれいむのお飾りを口にはさんだ。 「……ゆゆ?」 「ゆんっ!」 うなりを上げて赤ゆが出入口に吸い込まれてゆく。 投げたのだ。 「おしょりゃとんでりゅみちゃいぃぃぃぃぃ……ゆごっ!」 放り出された赤ゆのれいむを、れみりゃは見事にキャッチした。悲鳴をあげるまもなく、 母の身代わりとなった赤ゆはひとのみに飲みこまれた。胃液に溶かされながら苦しみ悶え て死ぬしかないので、なかなかに辛い死に際であろう。母が子を殺した一部始終は、のこ りの二頭の赤ゆにしっかりと見られていた。 「いもーちょをかえちぇぇぇぇ!」 「かえちてね!? まりしゃのいもーちょかえちてね!」 懲りずにはじまる親子喧嘩。 「ふんっ。おまえらなんか、こうだよ!」 れいむは赤ゆからお飾りと帽子を略奪し、それを巣穴の入り口へと投げすてた。 「ゆゆぅぅぅぅぅ! まりしゃのおぼーちがぁぁぁ!」 「れいみゅのおきゃざりぎゃぁぁぁ!」 「ふん! れみりゃがくるよ!」 「ゆゆぅ!」 赤ゆはようやく、外に捕食種がいることを思い出した。 さすがに命は惜しかった。帽子と飾りを潤んだ目つきで見つめるしかなかった。 その後、もう一度れみりゃの手がもぐりこんできて、また去っていった。 回廊に堕ちていた帽子とお飾りは消えさっていた。 引き下がる腕に巻きこまれたのだ。 胴つきれみりゃは地団太を踏んだ。 成体まりさと赤ゆのれいむは食べられたが、あと三頭も残っている。悔しい。 道具を使う、という発想はなかった。 そこに翼を生やしたれみりゃ、胴なしのれみりゃがやってきた。 「なにやってるんだどー?」 「このなかにあまあまがあるんだどー。はいれるんだどー?」 「とっでぐるんだどー!」 家が暗くなった。 「……ゆ?」 家族は入口を見やった。 れみりゃの顔が浮かんでいた。 「ぶぎょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「ゆごぉぉぉぉぉ!」 「ゆぴぃぃぃぃぃ!」 「うー、うー」 胴なしれみりゃが巣穴に侵入をこころみていた。 ところが。 「う~~~~~!」 巣穴の大きさは、成体ゆっくりが一列縦隊で入れるほどの隙間しかなかった。 そのため、翼をもっているれみりゃは、翼の付け根がひっかかって入れなかった。 「うう~~~~~~!」 うす暗がりに、れみりゃの声が充満した。一家は抱き合いながらさんざんに泣きあって いたが、やがて、れみりゃがその大きさのために入ってこれないことに気付くと、一転し て勝ち誇り、侮蔑の笑みさえたたえた。一家は入口へと跳ねていく。そして、おもいおも いに、れみりゃをからかいはじめた。 「は……は……こっぢごれないよ! ざまぁー! ざまぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 「うー、うー」 「きゃわいくっちぇぎょめんにぇぇぇぇ!」 「うー、うー、うー」 「ゆゆーん。まりしゃは とっちぇも ゆっきゅりしちぇいりゅんだじぇ~~」 「うー、うー。……う~~~~っ!」 「どうしてこっちこないの? ばかなの? しぬの? ほーらほーら、れいむはここにいるよー」 「うー。どくんだどー」 「あれ?」 胴付きれみりゃが業を煮やして、胴無しのれみりゃをどかした。 そして、巣穴の中をのぞく。 「うー?」 手近にいたゆっくりを捕らえた。成体れいむである。おそらとんでいるみたいと、場を わきまえぬ戯言を繰りだす。直後に目をみひらくと、息が吹きかかりそうな近距離にれみ りゃの顔があったので絶叫した。れみりゃは両手で果実を持ち、不細工きわまる泣き顔を じっくりと観察した。 なお、子は成体れいむが引きずり出されたあいだに、奥に逃げ去ってしまっていた。 「う~?」 「ぁ……あ……は、はなしてね! れいむをはなしてね!」 「うー?」 「……な、なかにおちびちゃんがいるよ! あっちのほうがおいしいよ! 「うー!」 「……そ、そうだよ! れいむは おいしくないよ! おちびちゃんは おいしーよ!」 「うー……」 「やめてね! ……れいむを、ゆぇぇ、た、たべない、でね! れいむば、ゆぐっ、じにだくない……」 「うー……」 「やじゃぁぁぁぁぁぁっっっ! でいぶ じにだくないよぉぉぉぉぉぉ! じにだくないぃぃぃぃぃぃっっ!」 「うー!」 れみりゃは、れいむの肛門に指をつっこんで餡子をほじくりだした。ついで、あんよを 握りつぶしてその穴から餡子をすすった。さらに右目をえぐりだして口にふくみ、こりこ りとした食感をたのしんだ。まだれいむには意識があった。成体ゆっくりの大味は、満腹 になりかけた胴付き舌には不満だった。放り投げた。ぐしゃりと潰れた音を立てて墜落し た。みあげた生命力だった。瀕死ではあったが死んではいなかった。だが、そこに胴無し のれみりゃが飛んできて、おこぼれにあずかる。 胴付きは赤ゆを楽しもうと巣穴をのぞく。 甲高い声がもれてくる。 「し……しりゃにゃい ゆっきゅりが いりゅんだじぇ!」 「しりゃにゃい ゆっきゅりが いりゅぅぅぅ!」 赤ゆのまりさとれいむは、おたがいに目をやって同時に悲鳴をあげていた。 お飾りと帽子が失われているから、おたがいだれだか分からない。 そして同時に、お互いを排除すべき異物と認識した。 先手をとったのまりさだった。 「ちね!」 「ゆん!?」 体当たりをかました。 赤ゆのれいむが転がった。 「ゆゆ~。おぼうちのないゆっきゅりは、ちね!」 「ゆゅ!?」 こんどはれいむが反撃した。 まりさは転がったがさしたる打撃にはなっていない。 はた目には、じゃれあっているようにしか見えないだろう。 「ちね!」 「ちね! ちね!」 しかし、当人たちは本気の殺し合いを演じているつもりである。 赤ゆが死闘をくりひろがている間、外では決定的な異変が起こっていた。 胴付きと胴無しが話しあっている。 「うー、うー!」 「うー? どうしたんだどー?」 「うーにあやまらせるんだどー」 「なんでなんだどー?」 「れみりゃをからかったんだどー。あやまらせるんだどー。あやまるなら あいつら ゆるしてやるんだどー。たべちゃいけないんだどー」 「どーしてなんだどー?」 「おなかいっぱいなんだどー。それと、れみりゃを ばかにした ゆっくりは ひさしぶりなんだどー。ゆーきに めんじるんだどー」 「わかったんだどー。うーも おなかいっぱい なんだどー」 胴付きれみりゃが、巣穴をのぞく。 姉妹の決闘はつづいていた。 「ちね! ちね!」 「うー。おちびちゃーん。でてくるんだどー」 「ちねっ! ちねっ!」 「おちびちゃーん。うーに あやまるんだどー」 「ちねぃっ!」 「あやまるんだどー」 「ちね! ちね!」 「あやまれば たちさるんだどー?」 「ちねぃ! ちねぃ!」 「うー。あやまらないんだどー。ばかなんだどー。……こーなったら、こーするんだどー」 れみりゃは巣穴に尻を密着させた。 ばふっ。 と、濁った音を立てて、黄ばんだ煙がれみりゃの肛門から発射された。 胴付きれみりゃの屁は、あらゆるゆっくりに死をあたえる。 指向性のついた毒けむりが巣に広がってゆく。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」 殺し合いどころではなくなった。 殺到する黄色い煙をまえにして、まりさはれいむの背中に移動した。 「か、かくれりゅんだじぇー!」 「ゆゅっ!? は、はなちてね! れいみゅを はなちてね!」 「ゆゅ~~。れいみゅばりあー!」 まりさはれいむにしがみ付いて離さない。 髪の毛に顔をうずめて、煙をやり過ごそうとする。 れいむは、もがいた。 「はなちてね! きゃわいい れいみゅを はなちてね! しゃっしゃと はなしゃないと おこりゅよ!」 「は、はなちてね! ゆゆ! ゆっきゅりできにゃいよ!? ぷっぷーさんがくりゅよ! は、はなち、はなちてね……ふごっ!」 ついに赤ゆのれいむは毒ガスを吸い込んだ。 「ゆ゛……ゅ゛……ゅ……ゅぐ……あ……」 臭気はたちまちれいむの全身にめぐり、体内餡子を汚染していく。 赤ゆのれいむは震えだし、白目をむき、電気を帯びたようにはげしく痙攣し、肛門がひ らいてうんうんが搾りだされ、まむまむから汁がひらいて汁がちょろちょろと垂れながさ れ、うめき声とともに口からべろりと舌が垂れ、その多目的器官は病的なまでに黄色く変 じていた。 「ぃぃぃぃぃぃ……ぎぎぎぎぎぎ………ゆごっっっ!」 赤ゆが大きくふくらみ、爆発するように大量の餡子を嘔吐した。 その背中に隠れていたまりさは、楯がいきなり薄っぺらになって防禦機能を喪失してし まったため、戦慄した。 「ぶぎゃぁぁぁぁぁああああぁぁぁっ! な、なにやっでりゅんだじぇぇぇぇぇぇぇっっ! じゃ、じゃっじゃど もどに もどっでねぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! べーりょべーりょしであげりゅねぇぇぇぇぇぇぇっ! ぺーりょぺーりょ……ゆべぇぇぇぇっ!」 赤ゆの死骸にはたっぷりと毒ガスが沁みこんでいた。まずいどころか危険である。 ぷっと餡子を吐きだした。 そこに死刑宣告にもひとしい声がとどろいた。 「もっとするんだどー!」 ばふっ、ばふっ、ばふっ! 放屁の三連射だ。 濃厚な煙が、赤ゆを抱こうと突進する。 卒倒しそうになった。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ! ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ!」 なにか身を隠すものはないかと、血相をうかべてあたりにさぐった。 あった。 「しょ、しょーだ! おといれしゃんに にげりゅんだじぇー!」 この家にはトイレがあった。 それもゆっくりにしてはかなり本格的なものだ。 巣の一隅に高台が築かれていて、そこに小さな縦穴が掘られている。 ちなみに、高台にトイレがあるのは、赤ゆの落下をふせぐ措置である。高台にあれば 赤ゆは登れず、登れるような運動能力を獲得したときにはゆっくりの大きさは穴の直径 をこえている。 赤ゆのまりさも、いつもは直接にたれ流すのではなく、葉っぱに用を足していた。 その葉っぱを両親が回収し、トイレにすてるのだ。 だから赤ゆのまりさは直接にトイレにうんうんを放ったことはなかった。 だが構造は知っていた。 穴が開いていると知っている。 そこに入れば、れみりゃの放屁をやりすごせるだろう。 まりさはトイレに向かい、 「ゆぅっ!」 と、さけんで高台に乗った。 決死の自己保存本能が、赤ゆの運動性能をあげていた。 このときのまりさは、トイレの底がどうなっているかが想像できるほど知恵が発達し ていなかった。うんうんは、さながらブラックホールのように――むろん、そんな知識 などなかったが――どこへともなく消失するものと思っていた。 「ゆん!」 と、いきおいよく草の蓋をのけて、 「ゆんやっ!」 と、トイレの穴に身を投げた。 「おしょらっ!」 ぽちゃりと音がした。 直後。 「くちゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっ! きちゃにゃいぃぃぃぃぃぃっっっ!」 縦穴から悲鳴がはっせられた。 まりさは混乱のきわみにあった。 れみりゃが絶対に手をだせないと思っていた安住の地には、鼻をねじ曲げるような熾 烈な臭気がみちみちていた。動けば動くほど、古餡子があんよにねっとりとからみつく。 それに暗い。いや暗いどころか一筋の光もない。また、狭かった。身動き一つできそう になかった。それでも、身をよじってなんとか天井をあおいだ。白い穴が開いていた。 その穴はたいへんに小さかった。 れみりゃはいぶかしがっていた。 放屁でいぶりだせるかと思ったが、どれだけたっても赤ゆは出てこない。 巣穴をのぞいてみても、どこにも赤ゆの姿はなかった。 「うー。あきらめるんだどー」 成体れいむの残骸をむさぼっていた翼のれみりゃとともにきびすを返し、群れにもどっ ていった。 日のたかいうちに、いなごの大群は次なるゆっくりプレイスを探しに旅立った。 夜が来た。 春の涼気が野山をひたし、おぼろな月が空に泳ぐ。 とてもとてもゆっくりできる夜が来た。 だが、たった一匹だけ、ゆっくりできないゆっくりがいた。 奈落の底に落ちたゆっくりが、汚物にまみれて泣いていた。 「たしゅけちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! ぴゃぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ! みゃみゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ! れいみゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ! たしゅけちぇにぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ! ゆ……ゆ……ゅ……ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ! どぼじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ! だずげで ぐれないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ! ば……。 ば……。 ばりざは……。 ばりざは ここに いりゅよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」 月が大地に溶けこむまで、慟哭はつづいた。 泣き声は日を追うごとに小さくなっていき、数日後には永遠に聞こえなくなった。