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サントスパーダ 機体データ 全長 --- 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット フェルディナンド・サルディーニ 所属 ローマ教皇庁聖堂騎士団 イタリア・ローマ教皇庁聖堂騎士団所属。白銀に輝く騎士の姿のマシン この機体はあくまでヴァチカンの保有であり、イタリア軍属ではない 主兵装は刀身が超高温を発し敵を溶断する『断罪の剣』 出力では剣王機のエネルギーブレードに及ばないが、燃費ではこちらが上である 頭部から出てる鎖は、伸縮自在で相手に絡み付く捕縛チェーン『選定の鎖』 接近戦においては無類の強さを発揮するが 反面、内蔵火器を持たないため多角的な戦闘には向かない 『全宇宙最高の神アムステラ』を掲げるアムステラ帝国を許されざる宗敵と見なし カトリックの権威と威光の為に剣を振るう サントスパーダはイタリア語で『聖なる剣』の意味 武装 断罪の剣×1 選定の鎖(対機動兵器用捕縛チェーン)×2 主な活躍 第十六話「白銀の聖剣」 第十七話「悪魔来たりて」 外伝「対決!秘剣vs妖拳」 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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夜の国の首都にして夜の国最大の夜都。 様々な観光施設や古くから存在する建築物などで常に観光客で賑わっており国際会議や学術発表の場としても使用される事がある 〝アルコーン大聖堂〟 中心部に存在するかなり巨大な大聖堂。内部の礼拝堂には巨大なステンドグラスと神像が存在している どうやら地下に〝封印区画〟と呼ばれるものがあったようだが現在は瓦礫に埋もれてしまって入れなくなっている 大聖堂自体も大きな損傷を受けており安易には立ち入る事は出来ない レールステーション 都市中を巡るロープウェイ型の列車が停車する駅 駅内部にはレール構築用のクレーンなども存在していたが大規模な破壊によって現在は機能していない。 ルルーメン中央・連邦タワー 夜の国における権力の象徴となる巨大なタワービル 様々な会議やサミットに用いられ、屋上にはヘリポートも存在している ルルーメン沿岸部・コンテナ倉庫 沿岸部に存在する大規模なコンテナ倉庫 機関の攻撃によって大規模な破壊が行われ、現在は立ち入り禁止。 ルルーメン旧市街・旧兵器工場 かつての市街地であった場所に存在する巨大な兵器工場 地表には実験用に使用された地雷などもあり、 さらには有毒なガスも発生している非常に危険な区域となっている ルルーメン沿岸部・貨物トンネル 沿岸部に停泊したタンカー船からの荷物などを運ぶ貨物列車が通る地下トンネル 照明が少ないため薄暗く、遮蔽物も路線を区切る壁しか存在しない。 トンネルを抜ければ市街地へと出る事が出来る。 ルルーメン市街地・オフィス街 様々な企業のオフィスビルが入ったビル街でルルーメンの中心地に近い場所にある 夜の国の国旗がいたるところに掲げられ、頭上には自警団の警備ヘリも巡回している ルルーメン沿岸部・工業地帯 コンビナートなどの様々な工場が隣接している地域。 機関の攻撃で防波堤が破壊され、一部の場所は海水が押し寄せてきてしまっている 海上施設へと繋がる大きな橋も存在している。 ルルーメン旧市街・旧衛星施設 かつてはルルーメンの衛星関係の拠点となっていた施設 巨大なパラボナアンテナが複数存在しているが現在は機能を失っている 奥には変電施設も存在し、わずかではあるが現在も稼働している。
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プロローグ Ver1.0 07/07/08 ここはどこだ? 見たことも無い風景、視界には湖と木々、そして空には黒いカーテンと月。 ここはどこなんだろう。 ……いや、知っている? 俺はこの場所を知っているのか? …いや違う。 知っているのは俺じゃない。 今ここに立っているこいつだ。 …こいつ? 今見ているのは俺の視点だ。 ならなぜ”こいつ”なんて言う必要があるんだろう? 何も知らないはずなのに、その知らないはずの何かが次々に浮かんでくる。 【”こいつ”】「ちっ、ここもハズレか。」 即座に視線が移る。 【”こいつ”】「残るはあの場所のみ…おあつらえ向きってワケか」 見上げた先には、小高い丘の上に建つ古めかしい聖堂。 【”こいつ”】「急ごう、もう時間も無い筈だ」 聖堂を目指して走り出す。 急な疾走感に、体が震える。 速い。 いつも自分が走っているのなんて、比べ物にならないほど速い。 風を斬り 風を倣い 風を誘い 風を攫い 風を纏い 走る。 さっきまで出ていた月は、雲に隠れてしまっている。 しかし頂上までは一本道らしく、迷うことなくひたすらに走る。 俺は誰かを探している。 何かをその人物に問い質したかった。 今は、それが何なのかハッキリとは覚えていない。 だが、その人物に会えればきっと思い出せるという、根拠の無い確信はある。 …それほどまでに大切な問いなのだろうか? こんな夜中に”こいつ”を走らせている何かは。 元々目視できた距離だったので、早くも聖堂の全容を目前に捉える。 まるでゲームか何かに出てくる神殿のような様相だ。 決して大きくは無い。 しかし、その荘厳な雰囲気には圧倒されそうになる。 だが、”こいつ”はそれさえ感じていないように、真っ直ぐに前だけを見据えて進む。 距離にして、およそ200メートル。 すでに、到達したも同然だ。 いや待て、誰かが聖堂の門の前に佇んでいる。 【”こいつ”】「やはりここだったか。」 この人がそうなのだろうか…違う、この人じゃない。 頭の中の情報が告げる。 【???/レン】「誰だ、お前は。」 声は女性のものだ。 だとしたら、この人は… 【”こいつ”】「レン・ロバインか。 頼む、あの方に会わせ貰いたい。」 しゅんっ! 先の尖った何かが額に突きつけられる。 生暖かい液体が額を伝って鼻先へ至り、地面へと吸い込まれて行く。 鼻につく鉄の臭い、それは俺の…いや、”こいつ”の血だ。 【レン】「ならん。 姫様はこれより転移法を行使される。 王族の者でも無い者に、これより先へ進む資格は無い。」 【レン】「それにこちらも時間が無いものでな。 早々に来た道を引き返せ。」 【レン】「さもなくば…」 今度は、首に何かを突きつけられる。 そして雲に隠されていた月が姿を現し、暗幕の中にあった聖堂を照らし出す。 目の前にあったのは、淡い月光を鋭く反射する剣。 そして、真っ直ぐに”こいつ”を見つめる漆黒の瞳。 【”こいつ”】「問答無用、ってワケか。」 気付けば、手には二振りの剣を握っている。 一足飛びに距離を取り、両手の剣を構え、レンと呼ばれた女を睨む。 対してレンは、首に剣を突きつけていた時のままの姿勢で、門への道を遮る様に立ち塞がっている。 【”こいつ”】「やれやれだ…!」 一陣の風と共に、一気に突撃をかける。 姿勢を低く屈めて懐へ這入り込み、両手を同時に振り上げる。 だが、レンは飛び退きながらワンテンポ遅れで逆袈裟に切り払い、それを受け流す。 更に飛んだ勢いで背にしていた扉を蹴り、一瞬宙に浮いた状態で体を捻る。 無理矢理剣の軌道を縦から横に変化させ、全体重を乗せて、薙ぐ。 咄嗟にもう一度身を屈めて溜めを作り、剣が頭上を通るタイミングで右手の剣を突き上げる。 【レン】「くっ!」 剣を振り上げる格好になってしまい、レンに大きな隙ができる。 【”こいつ”】「見えた!」 空いた左手の剣を、レンの胸元めがけて振るう。 【”こいつ”】「勝っ…!」 【レン】「詰めが甘いな」 気付いた時には、頭上には銀色の塊が肉薄していた。 【レン】「はぁぁぁぁっ!」 なんとか右手の剣でガードするが、絶対的な質量の差に押しつぶされる。 【”こいつ”】「くぁっ…」 あまりの衝撃に腕が痺れ、唯一の頼りだった二振りの剣もどこかに消えてしまう。 正に、勝負は一瞬だった。 【”こいつ”】「流石は守護の一族…といったところか」 恨み言が口をつく。 【レン】「諦めろ、今の貴方では私という一線を越えることは叶わない。」 そんなこと、痛いほどよく分かった。 それでも、俺は彼女に会わなくちゃならないんだ。 【レン】「どうやらこちらは時間ようだしな。 私は姫様と共に行かなくてはならん。」 いつの間にか聖堂から光が漏れている。 もう…準備は終わったということか。 【”こいつ”】「待て、待ってくれ! せめてほんの数秒でいい、彼女に聞かせてくれ!」 答えることなく、レンは近付いてくる。 【レン】「しばらく眠れ。 ここから先は、貴方の這入り込む領域ではない。」 首筋に鈍い痛みが走り、視界に黒い幕がかかる。 俺の意識は、昏い闇の中へと堕ちて往った―――
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ケルン(Köln) は、ドイツ西部、ノルトライン=ヴェストファーレン州のライン河岸に位置し、ラインラント地方の主都とされる都市。フランス名はコローニュ(Cologne)。 【画像】 1000ピース ジグソーパズル 月夜のケルン大聖堂 概要 紀元前38年にローマの軍営地が置かれた。その名はゲルマン民族ウビエルにちなんで、オッピドゥム・ウビオルム(Oppidum Ubiorum)と呼ばれたが、この地の出身であったアグリッピナ(皇帝ネロの母)の功で都市権を付与され、この地の総督府所在都市になったことで、コロニア・クラウディア・アラ・アグリッピネンシウム(もしくはコロニア・アグリッピネンシス、「アグリッピナの植民都市」) と呼ばれるようになった。このコロニア(植民都市)がケルンの語源である。 中世にはケルン大司教座がおかれ、「北のローマ」の異名をとるほどに繁栄した。文化的にはケルン画派などを輩出し、商業的にはハンザ同盟都市のひとつとしてリューベックと競った。なお、ケルンで教鞭を執った思想家には、アルベルトゥス・マグヌス、マイスター・エックハルト、ドゥンス・スコトゥス(ジョン・ダン・スコット)などがいた。 ハンザ同盟の衰退とともに一度は繁栄に翳りが見えたが、19世紀後半以降、近代工業化に成功し、再興を果たした。1248年に起工されたケルン大聖堂が完成を見たのもこの時期であり(1880年)、この大聖堂は現在ユネスコの世界遺産リストに登録されている。 なお、フランス名コローニュは、化粧水オーデコロンの語源になっている。これは「ケルンの水」を意味するフランス語オー・ド・コローニュ(Eau de Cologne)のことである(*1)。 【画像】オーデコロン(ケルニッシュ・ヴァッサー) ノストラダムス関連 ノストラダムス『予言集』では、以下の詩篇でコローニュへの直接的言及がある。 詩百篇第5巻43番(未作成) 詩百篇第5巻94番(未作成) 詩百篇第6巻40番(未作成) 詩百篇第8巻51番(未作成) また、語源に遡って、「アグリッピナの都市」または単に「アグリッピナ」でケルンを表している事例もある。それは以下の2例である。 詩百篇第3巻53番 詩百篇第6巻4番 地図 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
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武器 攻撃力 買値 入手 備考 ナイフ 5 10G 武器屋 ナイフ+ 7 ゴミをあさる ダガー 10 50G 武器屋 ダガー+ 12 ゴミをあさる スレイヤー 15 150G 発展度10以上 スレイヤー+ 18 水の洞窟:宝箱 ゴミをあさるでも出現 クレイモア 20 400G 武器屋 発展度50以上 クレイモア+ 23 1600G 山賊王の墓:宝箱・裏の武器屋 カトラス 25 600G 武器屋 発展度100以上 カトラス+ 28 ユグドラシル:宝箱 東方の剣 30 800G 武器屋 発展度200以上 東方の剣+ 33 4800G 裏の武器屋・ユグドラシル:宝箱 デュランダル 35 1000G 武器屋 発展度500以上 デュランダル+ 38 オーディン聖堂:宝箱 ☆ガンブレード 26 魂×3 裏の武器屋 【射撃】1回使用可能、ほぼ通常ダメージ ☆アスカロン 50 魂×7 裏の武器屋 ☆バルムンク 65 オーディン聖堂:宝箱 ☆アロンダイト 80 竜王宮殿:宝箱 上位武器を装備していても何故か選択肢が出てくる謎の武器 ☆ラグナロク 95 竜王宮殿:宝箱 防具 防御力 買値 入手 備考 コットンシャツ 3 10G 防具屋 コットンシャツ+ 4 ゴミをあさる シルクロープ 5 30G 防具屋 シルクローブ+ 6 ゴミをあさる ウッドメイル 10 100G 防具屋 発展度20以上 ウッドメイル+ 12 400G 水の洞窟:宝箱・裏の防具屋 ゴミをあさるでも出現 チェインメイル 15 200G 防具屋 発展度75以上 チェインメイル+ 18 山賊王の墓:宝箱 プレートメイル 20 300G 防具屋 発展度125以上 プレートメイル+ 23 ユグドラシル:宝箱 東方の鎧 25 400G 防具屋 発展度250以上 東方の鎧+ 28 1600G 裏の防具屋 ディヴァイン 30 500G 防具屋 発展度750以上 ディヴァイン+ 33 オーディン聖堂:宝箱 ☆玄武の鎧 50 魂×7 オーディン聖堂:宝箱・裏の防具屋 ☆ブュリュンヒル 75 竜王宮殿:宝箱 ☆アスプリカ 90 竜王宮殿:宝箱 アイテム 効果 買値 入手 備考 エリクサー LIFEを全快する 100G 各ダンジョン宝箱・魔法の館 最大所持可能数:5 エリクサーはターンを消費せずに全回復する事が出来る 販売は1個、3個、5個で売っている 所持限度はあるが購入限度は無い 発展度が高くなると宿屋で5ヶ月かけて全快するより高効率になる 若返り 効果 買値 入手 備考 16歳まで若返る 魂10 魔法の館 使えるのは人生で1回のみ、吸血鬼は利用不能 乙です。 -- 名無しさん (2015-06-07 18 31 20) ラグナロク入手時にアロンダイトを拾うと何故か弱い装備なのに選択画面になる、何か特殊な効果や使い道があるのかも -- 名無しさん (2015-06-19 21 45 50) アロンダイトの選択肢は個人的な趣味で特に意味はないとツイッターで言ってましたよ -- 名無しさん (2015-07-28 09 38 14) ユグドラシルの宝箱で東方の鎧+確認しました -- 名無しさん (2015-10-11 18 45 15) エリクサーゴミを漁る、で発見しました -- 名無しさん (2016-05-14 13 35 34) 東方の鎧、ユグドラシルの宝箱に入ってました -- 名無しさん (2016-10-19 20 11 23) アロンダイト -- 名無しさん (2017-10-14 21 31 53) 名前 コメント
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メニュー Cエンド(真エンド)関連索引 C_拘束の苦悶クリサンタ C_拘束の苦悶クリサンタ 分類 名称 ロザリオ 宣告の口蓋垂 ロザリオ 鉄顎の王冠 C_攻略アイテム 克己の聖傷 イベント_本編関連1 エズドラス_三試練の橋 C_イベント (邦訳無し 克己の貌)_黄金の眼球イベント イベント_本編関連3 拘束の苦悶クリサンタ_大聖堂屋上 イベント_本編関連4 <ムービー>Aエンド「信ずる者の道」 C_イベント 拘束の苦悶クリサンタ_大聖堂屋上 C_イベント 拘束の苦悶クリサンタ_撃破後 C_イベント 拘束の苦悶クリサンタ・エズドラス_悲哀なる修道院上の礼拝堂 C_イベント (邦訳無し 教皇の抜け殻)・拘束の苦悶クリサンタ_原初の行進 C_イベント (邦訳無し 教皇の抜け殻)_撃破後 C_イベント Cエンド「黄昏の創傷」 C_イベント <ムービー>ED 「C_拘束の苦悶クリサンタ」ページコメント 名前 コメント 【例】コメントはこのように表示されます。コメントの際は >雑談・考察・質問等ページ「基本ルール」 をご確認の上、節度あるご利用をお願いいたします。 -- 【例】名前(任意) (2022-10-05 18 09 23)
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街-施設紹介 キッチン 戦闘で入手した素材を、ここで各アイテムを制作するために必要な素材数を消費して時間経過で完成します。 オーブ一つ(本作の課金アイテム)でキッチン数増加と時間短縮が可能。 聖堂 キッチン同様、戦闘でで入手した素材を各アイテムとして制作する施設。但し、キッチンのように時間経過でアイテムが完成しない。 そのため、素材消費ですぐにアイテムが入手できる。 鍛冶屋 姫君(プレイヤー)、騎士・王子の武器を強化する施設。最大+9まで強化可能。戦闘数で減退します。 オーブ一つで最大+9一気に強化可能。 滝 姫君(プレイヤー)や騎士・王子の相性を上げ下げする施設。上昇・減少する数字は乱雑。 宿 騎士・王子のプロフィール確認。差し入れを上げるのはココ。騎士・王子一覧 倉庫 戦闘で溜まった素材、キッチンや聖堂で制作したアイテムが見れる施設。 戦闘で素材が所持数オーバーになったら、いらない素材を売却しよう。 本屋 騎士・王子のミニシナリオが見れる施設。オーブ一つに付き一話のミニシナリオ保存が出来る。
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【声優】「名塚佳織」 【職業】「呪療士(ハーヴェスト)」 【ギルド】「黄昏の旅団」 かつてハセヲ、オーヴァンと共に『黄昏の旅団』というギルドを組んでいた。ハセヲの肝煎り。 グリーマ・レーヴ大聖堂で三爪痕に遭遇し、データドレインされ意識不明となってしまう。 (ゲーム内での)全てはこの件から始まったと言ってもよい。 トライエッジにPKされる直前、白黒の衣装に身を包んだ姿で現れる。 データ改ざんを受けたというわけではなく、自ら変更した模様。 (The Worldはキャラ作成後もカラーチェンジできるのか…) 大聖堂に呼び出されたハセヲがそれについて説明を求めると「決別」と話しているが、真意は不明。 「愛想をつかしちゃったのかもね。この世界に」 リアル: 本名「七尾 志乃」。女性。20歳。埼玉在住の古風な大学生。 「The World」を始めたのは自分の殻をやぶれると思ったからである。 オーヴァンとは"とある事情"でリアルで出会ったことがあり、 どこか今どきの男性と違う雰囲気を持った彼にほのかな憧れを抱いていた。
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Phase2 ミシャルート 天空都市プラティナ オリカを連れて街を案内する 雑貨屋,広場,宿屋でイベント 大聖堂へ自動移動 雑貨屋、広場、宿屋でイベント ギャザーでオリカとイベント イベント後,自動移動 分岐 1.捜索隊に参加→「ミシャルート」へ 2.教会に恩返しする→「オリカルート」へ ※ここでは選択肢1を選んでいます。 導力プラグ オリカ・ラードルフが仲間から外れる 氷の瞳 イム・フェーナ 大本願でイベント クレセントクロニクル タスティエーラとイベント 空港都市ネモ 入るとイベント 宿屋でイベント 公園でミシャとデートイベント 武器屋,ほしのせ通り雑貨屋店員,クレア,ファルス司祭と会話 公園でイベント シルヴァプレート 途中でイベント 更に上るとイベント 塔内 β純血種イベント 制御室で雷弾を使用 プラズマベル前の障壁でイベント 滞空岸壁 嵐イベント 段々畑 ほたる動力部 入るとイベント 更に奥へ進むとイベント 天覇研究所 研究所奥でイベント ほたる横丁 ミシャが仲間から外れる ほたる動力部 天覇研究所 再度,研究所奥でイベント ほたる横丁 宿屋から出ると嵐が止む ほたる動力部 守衛室でイベント vs傭兵×2,エレキガーター 奥でイベント ほたる横丁 かもめみなとでイベント 「オリカ」が一時的に仲間に加入 空港都市ネモ 六角板 停電イベント 最奥でイベント 『パワーシリンダ』を入手 ほたる横丁 ほたる動力部 守衛室奥でイベント 天覇研究所 扉前でイベント 天覇機密試験棟B2でイベント レーヴァテイル工房でボルドとイベント vsガードマン・天覇警備兵×2 亜耶乃社長と会話 『コスチューム【点心爛漫】』を入手 ミシャが大人に戻る 『ユーテロイド』を入手 教会で進軍イベント発生 ほたる横丁 かもめみなとでイベント 空港都市ネモ 教会で騎士と会話 シルヴァプレート フェーナ門でイベント イム・フェーナ 大本願でイベント クレセントクロニクル オリカの歌声イベント 奥でイベント Boss戦 vsボルド イム・フェーナ 大本願でイベント 天空都市プラティナ 大聖堂でイベント 「オリカ」が仲間に加入 デパートメントでイベント 広場でイベント 「ラードルフ」が仲間に加入 導力プラグ 使徒の祭壇でイベント vs四八式 クレセントクロニクル 奥でイベント 「ミシャ」が仲間に加入 天空都市プラティナ 大聖堂でイベント ヴィオラの森 飛空挺付近でイベント ミシャ以外が仲間から外れる スクワート廃墟 ※特に寄る必要はないが『スクワートメタル』が入手可能 追憶の尾翼 入るとイベント 慰霊碑でイベント 慰霊碑を調べると『ソレイユストン』を入手 『シェアリングコア』を作成(ヴィオラの森へ自動移動) ヴィオラの森 飛空挺完成イベント クルシェと会話 飛空挺外 Boss戦 vsスレイプニル ブラストプレート 天文台 メイメイとイベント プリズムガーデン ケーブルを繋ぎながら上階へ進む アヤタネと再会イベント リンカーネイション S.P.U.でレアードと再会イベント 天文台 レアードとイベント リンカーネイション S.P.Uに入るとイベント Boss戦 vsELMA-Ⅱ,ELMA-Ⅰ×3 キャットウォーク5Fでイベント Boss戦 vsアヤタネ 最上階手前でイベント 最上階でイベント 1連戦目 vsエアフォース・ワン 2連戦目 Boss戦 vsシュレリア 3連戦目 Boss戦 vsシャドウ・ミュール 天空都市プラティナ 大聖堂でイベント 全員一旦解散となる 導力プラグのギャザーでイベント 宿屋で寝坊イベント ミシャ以外がホルンの翼へ帰還する 分岐 1.これからミシャと目一杯幸せになろう… →「ミシャEND」へ 2.本当にこれでよかったのだろうか… →「Phase3 ミシャルート」へ ※分岐1でENDを見てセーブした後、再ロードで分岐2を選択するのがお勧め(END情報を引き継いだままPHASE3にいける) Phase3 ミシャルートへ
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彼女の最も古い記憶は、幼い頃住んでいた屋敷の近くにあった、花畑の中だった。 いったいいつのことだったろうか、まだ彼女が姫君でいるのを許されていた時代の話である。 その頃の彼女は今名乗っているようないかめしい名前ではなく、 もっと柔らかな、女の子らしい名前で呼ばれていたっけ。 よく晴れた日には、大好きな母親と、大好きな愛猫と一緒にピクニックに出かける。 桃色の花にじゃれついて、花粉が鼻についてくしゃみをする猫を抱きかかえて玉のように笑い、 とびきり綺麗な花を摘んで、冠を作って母の頭にかぶせてあげた。 もちろん、自分の頭には母の作った花の冠だ。 毎日綺麗な服を着て、メイドや執事にわがままを言って、猫と一緒に窓辺で眠って、母の胸に顔を埋めて。 それは暖かで、優しくて、陽だまりのような、柔らかな想い出――――――。 ―――その安息が消えるのは早かった。 まるで真冬に咲いたダンデライオンの花が枯れるように。 彼女はある日、母親や屋敷や、花や猫や―――『姫君』であることから引き離されることになる。 槍術の達人と世間で評される仙人の元へ、知らないうちに弟子入りさせられていたのだ。 高い高い切り立った山の上に、人とも枯れ木ともつかぬ老人と二人。 それはまだ少女であった彼女にとって、龍の巣に取り残されるのと大差ない恐怖だった。 王の姦計、あるいはひとかけらの慈悲だったのかも知れない。 父は、将来彼女を『勇者』として殺すことを既に決定していたのだ。 そもそも彼女と母親が王城ではなく、郊外の屋敷に住んでいたのは彼女の弟が生まれていたからである。 弟が生まれたことにより女性である彼女が王位を継ぐことはなくなり、 また妾の子であるが故に城の人間から疎まれ、半ば追放されるような形で郊外へ移り住んでいたのだ。 それでも、子供の自分にはそんなことは関係なかったし、 氷のように冷たい目をした父がいる王城は広くて寒く、暗く、彼女は大嫌いだった。 父は王として決して有能な人間ではなかったために、ますます彼女を疎ましく思っていたのだろう。 妾に生まれた女の赤子など王権にとって邪魔でしかない。 それでも下手に扱おうものなら、古蛇のように権限を狙う家臣たちにとって絶好の口実となってしまう。 気が付けば王権は虫食いだらけ、なんて、邪魔どころか災厄の類ではないか。 ………それに何より、彼女が生まれ持つ失われた筈の能力こそが王の最大の気障りだった。 孤独の王家の、闇の力。 それは神代の時代、魔王侵攻の折に彼らが力を手にしようともがいた傷跡ともいうべき力だった。 かつては畏敬の対象として崇められたそれも、時代が変われば異形の怪物でしかない。 どうにかして国外へ追放し、『なかったこと』にしなければ―――と。 それを、彼女は理解できる。 こんなもの、人の世に必要だとはとても思えない。それは父とまったく同じ意見だからだ。 だから、彼女は恨まなかった。 自分を疎む父を、自分を謀った父を、自分を追放した父を、怨嗟の目で見たりはしなかった。 だが。 ―――土色をした細い手が、 あれは。 ―――彼女の頬を撫でて、 何の冗談だ。 『立派になって……わたしの、フレイア―――』 師匠の元に弟子入りして数年後、勇者選定を受けるため故郷に戻った彼女を待っていたのは、 変わり果てた母と変わらない父王の眼差しだった。 忌み子を産んだ妾は王には要らず。関係は悪しき過去として断ち切られ、使用人すらろくにいない辺境の屋敷に 一人捨て置かれ。病を抱えた身体に充分な看病もせず、まるで、死こそ望むかのように。ああそれが貴様の望ん だ結末かそんな仕打ちを、、するほどにあたしたちは罪深かったのか否いな其れは貴様こそが貴様こそが貴様こそ が受けるべき傷傷傷この槍を以って貴様が持つ。よう仕向けたこの神の雷槌を以ってして貴様の、心臓を串刺し にいや其れでは足りぬ片手を雷槌で片手を獄炎で縫い付けてゆっくりとゆっくりと薄皮一枚一枚を玉葱の皮を剥 ぐように切り刻みすり潰し焼いた塩を揉みこんで喉が枯れるまで懺悔しろ謝罪しろ悔恨に絶望しろしかし許さぬ 仕出かした大罪に慄きながら泣き叫び芋虫のように這い蹲り死ね死ね死ね死ね死んで償え償え償いはあたしのこ の手で下す下す下して下して殺す殺す殺す殺す殺す殺して殺して殺して殺して殺してやる――――――!!!! 『契約執行――――――!!!!』 生まれたのは殺意。 それを、初めて自分の意志で解放した。 そしてそれがそのまま、彼女の目的となった。 無垢なる少女を魔への贄として、彼女は疾走した。 「殺………して、や……る………」 「………なんつう寝言ダ、お前。本当に女カ?」 ばち、と目を見開く。 一瞬にして脳味噌の覚醒を終え、同時に、安物のシーツを跳ね飛ばして身を起こした。 高速で呪文詠唱を終え虚空から愛槍を召喚し、暗闇に向けて突きつける。 ジジジジ……と帯電する神槍の瞬きに照らされて、安宿の部屋の一角に人影が浮かび上がっていた。 見知った姿は相変わらず。黒衣を纏った姿は周囲の闇に溶け込んで輪郭がはっきりしない。 そして違わず、正体の方もはっきりしない男だった。 彼女もこいつとの付き合いは勇者に選定されて以来となるが、どうにも掴み所のない性分は苦手である。 これで彼女と同じ『勇者』だというのだから聖堂教会も何を考えているのかわからない。 「………お前か、レイジュ・ランディス」 男のような言葉使いは彼女の特徴だ。始めの頃は 意識して使っていたこの口調も、今ではすっかり地になってしまっている。 「はいはい、俺ですよっト。姐さん、いい加減俺が来るたび槍突きつけるのやめてくれなイ?」 「お前が毎回妙な時間に来るからだ。それと姐さんって呼ぶな」 「よう、マリアちゃん。相変わらず美人だネェ」 「にゃー」 「マリアに触るな」 バチッ、と槍に伝わる電気を弾けさせる。 レイジュはハイハイと肩をすくめた。 「それで、何の用だ」 「ン?使命の伝達だヨ。まったく、大聖城の人間は人使いが荒いったらないんだかラ」 ―――伝達だって? およそ勇者の仕事とは思えない。子供の使いじゃあるまいし、まるっきりパシリではないか。 彼女はため息をついた。いちいち問いたださないのは、この男について いくら詮索しようとも無駄だということがわかっているからだ。 一緒に組んで使命を遂行したこともあるから余計にわかる。『わからない』ということが。 飄々とした自由人であるくせに、ある時は冷徹な殺し屋、またある時は使い走りの伝達屋。 その全てを、この男はまったく苦もなく受け入れているように思う。 不満はないのか、と聞けば、あっけらかんとして無いと答えるだろう。 まあ、いい。レイジュのことより今は使命だ。 「で?今回は何をすればいい?」 「久しぶりの大物だヨ。場所はラダカナ、牙の森。 ――――――ドラゴン退治ダ」 ジョンが教会の扉を開いたのは、結局町に入ってから二日目。 それも日が傾き始めてからのことだった。 診療所で薬を売ってお金を稼ぐのが最優先事項だったので、 そもそも教会に寄るのをすっかり忘れていたのだ。 町に入ったとき、教会に立ち寄るのは勇者の義務である。 表向きは祈り、祝福を受けるためだが、その実、聖堂教会が勇者の動向を把握するためだった。 もっとも、それを込みであっての勇者なのだから文句は言っていられない。 性分として、リューマあたりは嫌がりそうだが。 「ビサレタの町へようこそ、勇者様。私はビサレタ教会で神官を 勤めさせていただいておりますワーニュと申します。お会いできて光栄です」 ビサレタ教会の神官は素朴な印象を受ける恰幅のいい男だった。 喋るたび、たっぷりとたくわえた口髭がもそもそと揺れる。 「こちらこそ。本当は昨日のうちに到着はしていたんですけど、少し他の用事がありまして」 「心得ておりますとも。さぞ、大変だったでしょう」 ジョンがはっきりと診療所でアルバイトをしていたと言わないのは訳がある。 勇者は、原則的にお金を稼ぐことを禁じられているためだ。 社会的に神職者と同じか、それ以上に特殊な立場になる勇者はまず、 全ての行動を慈善に由来するものとして行わなければならない。 たとえば、『薬が足りなくて困っていたようだから親切心で調合した』という風に。 そこに報酬を求めてはならない、それが勇者なのだ。 その代わり、教会や国の施設は無料で利用することができる。 だから、別にお金が無くても困らないシステムにはなっている―――のだが。 無論、それは表向きも表向き。お金が無くては普通の店で買いものもできないし、 十分な装備を揃えるのもままならない。そこで勇者としてではなく一個人としてならば、 おおよそどんな仕事でも引き受けてもいいことになっている。 身分を明かさなければたとえ一日賭博場にいても問題はないのだ。 ………だから、公の立場にあるべき神官が『心得ている』と言ったことに対して、 ジョンは少し訝しげに思った。 「え?」 「しかし、噂には聞いておりましたがこうしてお目にかかるとまた違うものですな。 失礼ながら、男性と見まがうばかりの凛々しい麗人とのことでしたのに、同僚はなにを言っているのやら。 とても歴戦の槍使いとは思えないほど可愛らしい―――ほ、これは無礼が過ぎました」 「はい?」 楽しげな神官と裏腹に、ジョンは何の話かわからない。 槍使い?ジョンの“霊拳”は得物を必要としない徒手空拳だ。 それ以前に、ジョンが拳法家でもあることを知るものは聖堂教会にはほとんどいないはず。 「それに、その強さも噂以上のようだ。あの暴れ竜をして目立った汚れひとつないとは―――」 「ま、待ってください!」 また訳のわからない話が出てきて、ジョンはたまらず待ったをかけた。 暴れ竜?なんの話だ? 「は?牙の森のグリーンドラゴンを退治するという使命を掲げておいでになったのでしょう?」 「………………………ボクが?」 ジョンと神官はお互い目を瞬かせた。 が、すぐに人違いだと悟る。おそらくはこの町の近くにドラゴンが棲む森があって、 そのドラゴンを退治するようある勇者に使命が下ったのだろう。 勇者なんてそうそうお目にかかれるものでもないから、この神官はジョンをその勇者だと勘違いしたのだ。 「も、申し訳ない!勇者さまが偶然この町においでになっているとは思わず、つい」 それはいい。それより、さっきの話だ。 「すみません、この町にE.D.E.N.はありますか?」 「え、ええ―――情報局の施設が建てられるほど大きな町でもないので、 この奥に。といっても、町の住人も私もあまり利用しないので埃をかぶっていますが」 「お借りします」 ジョンはE.D.E.N.を起動すると、すぐに勇者権限を使ってレベルをフルまで引き上げた。 検索事項は『勇者』。すぐに現れる最新の情報―――ヒロトやジョン、リューマといった勇者たちのデータだ。 確認されている現在地や健康状態、外見の精密画像、そして下された指名の数々―――あった。 「牙の森、グリーンドラゴンの討伐―――これか……!」 男性と見まがうばかりの麗人とくれば当てはまる勇者は一人だけだ。 ヒロトと同じ、魔獣退治の専門家。ヘルハウンドの群が棲むマザドゥの森に単身挑み、 ヌシたる地獄の番犬ケルベロスを討ち取った英雄である。 その名は、ブレイズ。 ――――――ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアといった。 ジョンは結局、祝福の言葉も受けずに大急ぎで宿に戻ると、 すぐにヒロトたちが取っている部屋のドアを叩いた。 「ヒロトさん、ちょっいいですか」 返事を待たずにドアを開ける。 中では、ローラとリューがこっそりビスケットを食べていた。 中途半端に腰をあげた体勢のまま目を丸くしているローラとリューには目もくれず、 ジョンはきょろきょろと部屋の中を見回した。 ………いない。 「二人とも、―――お菓子は別にいいですから!ヒロトさんはどこへ!?」 「あ、そのだな。これは、別に買い食いとかじゃなくて。バ、バイトの」 「ヒロトさんは!どこに行ったんですか!?」 わたわたとしている二人に一喝する。 ローラもリューも、その様子で何か尋常ではないことが起きたのだと気付いたのだろう。 ビスケットの袋を荷物の中に放り込むと、ぷるぷると首を振った。 「いえ、まだ帰ってきていませんが」 「帰ってきてない?」 「ああ。役所でグリーンドラゴンの退治を依頼されたとかで、朝から森に。 ヤツのことだからまた面倒くさい回り道をしているのではないか?」 ………それならなんでリューがここにいるのかとか、そういう質問はあと回しだ。 嫌な予感が当たった。教会で『暴れ竜』と言っていたから、 ヒロトが首を突っ込んでいる可能性は十二分にあったのだが―――。 ……また面倒なことになった。どうも最近、勇者に縁があって困る。しかも好戦的な勇者にだ。 「勇者?」 「おい、なんで勇者が?」 ジョンはこめかみを押さえたまま、事情を説明した。 教会はヒロトがドラゴンの事件に手を出していることを知らない。 役所からの正式な依頼ならともかく、ヒロトはおそらく身分を隠し、 アルバイトの一環として仕事を引き受けたのだ。 そこに運悪く、教会の使命が重なってしまった―――本当に、 運が悪いとしか形容しがたい。いったいどんな確立なのだ、それは!? 「ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア………そう、あの娘が……」 「知っているのか、ローラ」 ローラはどこか寂しそうにこくん、と頷いた。 ブレイズはローラと同じ一国の第一王女だ。 お互い将来は国を継いで民の上に立つべき存在であり、幼い頃より 王家の集会ではよく顔を合わせたのだという。 「おい、それがなんで勇者なんぞをやっているのだ?」 勇者とは使命を終えるまで自分の国にも帰ることができない世から切り離された存在。 そうでなくても長く、過酷な旅に耐えなければならないのだ。 勇者に“選定”するなど、とても姫君に対する仕打ちとは思えなかった。 「………あの娘は正妻の子ではなかった。そして、後に正妻、王女が男子を産んだ…… と、ここまで言えばわかりますか?」 そう。ジャルシア第一王子の誕生により、彼女の立場は急落する。 ただでさえジャルシアは古いしきたりを色濃く残す閉鎖的な国だ。 女性が国の頂点に立つかもしれないということでただでさえ風当たりの強かった立場が、 男子が生まれたことでとうとう崩れ落ちたのである。 だが仮にも王女。王族を国から追い出すのはそうそう簡単なことではない―――例外を除いて。 「ジャルシア王は王女を勇者として世界に差し出したことで、聖堂教会の信頼を得、 さらに邪魔者の排除を成功させた。……その真意はどうあれ、 世間から見れば献身的に見えるのでしょうね、身内を差し出すというのは」 「―――だが、たまったものではないだろうな。その、ブレイズとやらに言わせれば」 「そう、だからこそかの勇者は他の誰より聖堂教会から下された使命を忠実に実行する。 遂行し、そして凱旋を果たすために」 そう締めくくられた。 「………………………………」 一同に沈黙が訪れる。 それは、また事態が悪いほうへ傾いたことを意味していた。 ブレイズは決して使命の遂行を諦めたりはしないだろう。だがそれはヒロトも同じだ。 グリーンドラゴンを必殺に掛かるブレイズを黙って見過ごすはずが無い。 そうなれば非常にまずい事態が待っている。 温泉街クシャスでリューマと出くわした時よりある意味、遥かに悪い。 今回は流石に故郷に由来する因縁はないとはいえ、相手はリューマのような不良ではなく、 冷徹に獲物を狩る魔獣殺しの勇者なのだ。話が通じるとはとても思えない。 さらに最悪なのは今回、ブレイズの背後には聖堂教会が直接絡んでいるということである。 使命を果たすために派遣された勇者の邪魔をするということは、 つまり民衆を助けるのを邪魔するということであり、ひいては聖堂教会に楯突くということに繋がる。 聖堂教会を敵に回す―――世界最高権力を持つ組織を、たったそれだけで―――。 「以前言っていた、聖堂教会との対決……図らずもそれを実行してしまうということか?」 「………冗談じゃありませんわ。ヒロト様だって単身で聖堂教会と衝突しようなんて思わなかったでしょう? 世界を相手にたった一人で立ち向かうなんて―――」 「おや、誰が一人だ?我はどうあろうとヒロトの傍らにつく。 聖堂教会とやらを根こそぎにするのにいささかの躊躇もあるものか。 我が何者か、今一度世界に問うてみるのも一興やも知れぬ」 「………リューさん。ジョークに聞こえない冗談はやめてください」 リューの悪趣味な冗句に眉をしかめる。それは第二次魔王侵攻の勃発に他ならない。 ヒロトの思う世界とは真逆の時代の到来である。 「で、それを防ぐにはどうすればよいのだ?」 口元を吊り上げて不敵な笑みを浮かべていたリューが一転して真面目な顔になる。 ジョンは少し考え、口を開いた。 「まず必要なのはヒロトさんに早く帰還してもらうことです。 ヒロトさんとブレイズ姫を会わせてはいけない。これは前提にあるといってもいいでしょう」 そう、ヒロトとブレイズを接触させては衝突はほぼ間違いなくなってしまう。 ヒロトはお世辞にも説得が得意なほうではないし、噂を聞く限り、ブレイズもそうだろう。 戦い自体はそんなに好きではないが、目的の前に立ちはだかるなら交戦もやむなしというタイプだ。 特にブレイズは相手の実力が実力なので容赦はしていられなくなる。そうなったら、 いかにヒロトといえども剣を抜かずにブレイズを制することは難しいに違いない。 「そして、ブレイズ姫に下った使命をどうにかして取り下げさせること。 これができればブレイズ姫はグリーンドラゴンを狙う理由が消滅し、 牙の森から撤退するでしょう。ヒロトさんと揉めることもない」 「………そんなことができるんですの?」 「おそらくは。ドラゴン掃討を申請した教会に事情を説明して―――もちろん、 ヒロトさんとブレイズ姫がぶつかる可能性を上げるわけじゃなく、 ドラゴンの無害化を説明するわけですが―――そして、E.D.E.N.を通じてセントレイ・ピアラに 使命の取り下げを依頼するんです。そうすれば、貴重な勇者を用も無いところに わざわざ派遣するなんていう無駄なことはしないでしょうから、 うまくいけばブレイズ姫は牙の森にくることすらなくなるというわけです」 なるほど、と二人は頷いた。 確かにそれなら最善だろう。ヒロトのことだ。ドラゴンの沈静化に 失敗するということはまずありえない。リューにヘルプがないということは、 逆にリューの手を借りるまでもないということだろうからだ。 ………それはそれで複雑なリューである。 「しかしセントレイ・ピアラとは………随分話が大きくなりますわね」 「仕方ありません。それだけのことですから」 セントレイ・ピアラ。 通称『大聖城』は聖教国ナルヴィタートに聳え立つ聖堂教会の総本山だ。 ヒロトを世界の敵にしないためには、そんな場所に直接アクセスする必要があるらしい。 「その前に―――リューさん、ヒロトさんに連絡は取れませんか?」 「いや、念波を繋ぐには眷属である必要がある。 我とヒロトは共に旅して長いといっても契りを交わした仲ではないのでな」 「処女ですものね」 「貴様もだろうが!!だいたい、『それ』だけが方法というわけではないわ!! ―――ま、まぁしかし我はヒロトが望むのであればならやぶさかではなく」 「お、戻ってたのか」 ヒロトがひょこっと頭を出した。 なんというタイミング。リューの顔が真っ赤に染まり、クセっ毛がピンピンと逆立つ。 「わきゃぁぁぁあああ!!」 「リュー、うるさい」 ヒロトはジトっとした半目でリューをあしらうと、ジョンに顔を向けて背中で眠りこけているリオルを顎で指した。 「ジョン、リオルを診てやってくれるか。リオルには随分頑張ってもらったから」 「リオル?」 見れば、何が起きたのか。リオルはぼろぼろであり、傷だらけなのだった。 一瞬、ジョンの顔色が変わる。ヒロトのこともブレイズのことも吹き飛ぶほどに。 「リオル!」 「寝てるだけだ。無茶をさせて悪かった」 ヒロトはリオルをベッドに寝かせると、ジョンに頭を下げた。 ジョンは少しだけ複雑そうな顔をしたが、やがて首を振った。 ヒロトのことだ。何があったのかはジョンは知らないが、きっとリオルの意志を汲んでのことなのだろう。 ―――事情を聞くのはあとでいい。それより、今は優先させなければならないことがある。 「ヒロトさん、グリーンドラゴンは」 「リューたちから聞いたのか?大丈夫だ。リオルのおかげでちゃんと鎮めることができた」 「……なら、早く。教会に報告に行ってください」 ジョンはちらりとリオルを見た。 むにゃむにゃと何事か寝言を呟いているリオル。 よかった。致命的な損傷はない。おそらくはリオル自身が焼いて塞いだのだろう爪痕は 二、三日では回復できないだろうが、そのほかは手持ちの医療キットでも修理できる。 しかし、それでも楽観はできなかった。眠っているのは活動に充分な魔力を維持できていないからだ。 胸に埋め込まれている賢者の石の内蔵魔力が底をついたとき、義体は完全に機能を停止する。 それはリオレイアの魂を保管することもできなくなるということを意味していた。 そうなれば、そこにあるのはただの木偶人形と化すだろう。 「いや、先にリオルを回復してやってくれ。報告は明日でもいいだろう。 ……って、ジョン。報告に行くのは教会じゃないぞ。俺が仕事を引き受けたのは役所の方で―――」 「いえ、教会で合っています。この際お金はどうとでもなるでしょう。 それより、勇者ヒロトがドラゴンを鎮めたとセントレイ・ピアラに伝えなければ」 「………………………」 真剣なジョンの眼に、ヒロトは何かが起きたのだと悟ったのか。 しばらく無言でジョンの目を見つめ返し、口を真一文字に結んで、―――頷いた。 「わかった。ローラ、リュー。一緒に来てくれ。事情は知っているな?説明、頼む」 「え、ええ」 「うむ」 「ジョン。リオルの回復、頼んだ。本当によくやってくれたから」 「そっちの話も、あとでお願いしますね」 ヒロトは頷いて、きびすを返した。 そのあとに、リューとローラも続く。 ローラだけでなくリューにも教会の付き添いに頼んだのは、 きっと魔力補充をしなければならないジョンとリオルへの配慮だろう。 「すみませんリオル。今日はちょっと手っ取り早く済ませてしまいます」 魔力切れで寝息を立てているリューに一応、一言謝っておく。 しかし、動けない相手を一方的に抱くなど、ジョンは本来苦手なのだが。 ………何度言えばわかるんですかね、リオル? 「…………勇者ブレイズか。確かに、良くないな」 ヒロトは苦虫を噛み潰したように顔をしかめた。 実を言うと、ヒロトは以前に一度彼女に会ったことがあるのだ。 ヒロトがまだ確たる目的を持たず、聖堂教会から下される使命のままに魔獣を掃討していた頃、 訪れたある都市の大聖堂にて偶然居合わせたのである。 話などはせずお互い、お互いを認識しただけで目も合わせることはなかったが、 それでも、その狼のような気配からブレイズが戦士としてどんな人間なのかはだいたい知ることができた。 ブレイズは無駄な戦いはしない。その代わり、敵となれば決して容赦はしないに違いない。 もし彼女と敵対することがあったなら、きっとそれは命のやりとりと伴うものになるだろう、と―――。 「………わかっているなら、ヒロト様。決して戦おうなんて思わないでくださいね。 重ねて言いますが、今、聖堂教会を敵に回していいことなんてこれっぽっちもないんですから」 「わかってる。俺だってクシャスで説教されたことは忘れてないさ。 そんな無茶はしない―――けど、だからってゾーラを見捨てる手はないぞ」 「そのためにも、とっとと使命とやらを取り下げさせねばならんのだろう?」 ヒロトは頷きもせず、その蒼い鎧に紅のマントを羽織り翻した。 それは勇者となった者が“選定”の際、聖皇ラルゲリュウスから賜る勇者の証である。 聖堂教会の十字紋様を背中に刻む英雄のマント。 普段滅多に羽織ることのないそれを纏うということは今この時、 教会の扉を開けるのは他の誰でもない勇者ヒロトであるということの証であり、 即ち正式な勇者の訪問ということに他ならないのだ。 「俺は翼と稲妻の国ラルティーグにより“選定”を受けた勇者ヒガシ・ヒロト。 ビサレタ教会の神官殿に用あって参上した。もしおられるのなら、話がしたい」 ヒロトは教会の扉を開けると、よく通る声で口上を述べた。 ローラとリューが驚いて思わず顔を見合わせる。こんな、『勇者らしい』ヒロトは見たことがなかったからだ。 ビサレタ教会の神官はかわいそうに、もっと仰天していた。 驚きのあまり、教壇に並べていたボードゲームごとひっくりかえってしまったほどだ。 無理もない。勇者なんて滅多にお目にかかれるものでもないのに、 大聖堂からの通達で勇者が訪問することが決定し、待っていたらやってきたのは別の勇者。 それだけでも充分すぎる偶然の上に今度はこの名乗りである。 神官の寿命も縮まってしまうというものだろう。 「勇者ヒロト―――あ、貴方が。なんと、少々お待ちください、今すぐ祝福の法典を用意しますので」 「いや、その前にこちらの話を聞いてくれ。勇者ブレイズに下されたドラゴン退治の使命を、 ただちに取り下げるよう手配して欲しい」 「ド、ドラゴン………?いえ、しかし……」 「グリーンドラゴン・ゾーラは既に鎮めた。牙の森に入っても、もう魔獣に襲われることは無い」 きっぱりと言うヒロトに、神官はいまだ目を白黒させている。 が、疑う余地もない。勇者ヒロトといえば『はじまりの勇者』に並ぶ実績を持つ英雄中の英雄だ。 そのヒロトが鎮めたというのなら、それは他の何者が言うよりも信じられる言葉である。 「ブレイズが来ることはない―――だから」 「は、はい。しかし申請は『聖堂』を通じてしか『大聖城』に届かないようになっておりまして、 今から手配しても、届くのは明日以降になるかと―――」 「なら、俺が『聖堂』まで届けよう。急いで欲しい」 「は、はいっ!」 神官がわたわたと奥に駆け込んでいく。 「……なんだか申し訳ない気もしますわね」 その背中を見送って、ローラがポツリと呟いた。 ヒロトについてきた謎の少女二人にツッコむ余裕すらなかったのだ。 それほどの『勇者』ヒロトの威圧感を受けた唯人は彼くらいのものだろう。 事情を説明せずに急かすには仕方ないとはいえ、憐れといえば憐れである。 「………ところでヒロトよ。『聖堂』とはなんだ?『大聖城』とやらとは違うのか」 小首を傾げたリューに、ヒロトはふぅ、と張り詰めさせていた威圧を緩めて振り返った。 「ああ、『聖堂』っていうのは各国にある聖堂教会の活動拠点のことだ。 総本山がナルヴィタートの『大聖城』セントレイ・ピアラ、各国に散らばって『聖堂』、 さらに各地方に『教会』といった具合になっていく。 だいたい『聖堂』が置かれているのはその国の王都だから――――――」 ヒロトは、そこで言葉を切った。そして歯噛みする。 「しまった、そうか失念していた……!」 「―――そうですわ!転移魔法陣……!」 ローラも声をあげた。 転移魔法陣。 それは文字通り、転移魔法用の魔法陣である。 魔法陣を起動することにより、どんなに距離が離れていようとも、 同型の魔法陣が描かれている場所に一瞬にして使用者を転送してしまう。 普段は起動されることなく『聖堂』の模様と化しているが、転移用魔法陣は各国の『聖堂』を繋いでおり、 災害時などの緊急時、王族の避難はこれによって行われる。 また、要人の訪問に危険が予想される場合、至急その地方を訪れなければならない場合も 特例として転移魔法陣を使用することが許される。 ―――そして、それは勇者召喚にも当てはまるのだ。 このラダカナ国の王都はディカ。ここビサレタの、牙の森を挟んで隣にあたる。 ブレイズは何より使命の遂行を目的とする勇者だ。 使命が下りたら、何より優先してドラゴン討伐に向かうだろう。 それに転移魔法陣を使わない理由はない。―――これは、非常に、まずい。 「リュー、クレイドラゴンの召喚を頼む。申請書を受け取り次第すぐに飛ばしてくれ。 ……それでも間に合うかは、正直わからない」 ぎり、とヒロトは奥歯を噛み締めた。 急いても仕方がないことはわかる。できることは待つ以外にはない。 今、神父は大急ぎでペンを走らせていることだろう。 ――――――それが、じりじりと肌を焼くほどに、長く感じられた。 ………………………。 ………………。 ………。 ……耳元で全身の血潮が逆流する音が聞こえた。 強風の中、裸で立っているような、どこからが自分の身体でどこまでが外界なのかわからなくなり、 個という概念が白く塗りつぶされるような感覚に意識が溶かされる。 まぶたを透過するような強烈な閃光が粒子となって自分という存在を分解し、 そしてまた構成しているのか。 足元が消滅したかのような、空高く放り投げられたような浮遊感のあと、 彼女はふっ、と己の身体に重力が戻ってきたのを感じていた。 ――――――ヴヴゥゥゥ……ン……。 転移魔法は何度経験しても慣れないものだ。 ブレイズは襲ってくる『召喚酔い』に顔をしかめながらそう思った。 といっても、これでも随分慣れた方だ。初めてこれを体験したときは胃の中のものを戻してしまったから。 到着は一瞬でも動けるまでに丸一日費やしたほどである。 「ようこそ、ラダカナへ。勇者ブレイズ様」 出迎えの神官たちがうやうやしく礼をする。ブレイズは重い頭を振りながら、うん、と頷くだけに留まった。 今回の使命はドラゴン退治である。 ドラゴン―――ブレイズが今までに戦ったことのない上位魔族だ。 厳しい戦いになるだろう。最悪、またアレを使わなければならないかもしれない。 そう考えると気が重い。しかし、裏を返せばこれは聖堂教会に対する絶好のポイント稼ぎの機会なのだった。 なら―――何があってもここは、しくじるわけにはいかない。 「それでは、ご武運を」 簡単な祝福を受け、ブレイズは蒼髪を風になびかせてドラクルーに跨った。 馬よりも体力は劣るが、馬よりも速く走るこの亜竜は短距離の移動に向いている。 ブレイズはドラクルーの手綱を巧みに操作し、丘の彼方に見える 黒く大きな影―――凶暴なドラゴンが巣食う牙の森を見据えた。 ふぅ、と息をつき、 「――――――行くぞッ!!」 「KCOCOCOCOCOCOッッ!」 鞭を一閃させる。 ドラクルーは大きくいななき、そして疾走を開始した。 槍姫来たりて~新ジャンル「騎士娘」英雄伝~ 完