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空間が歪み、見えない卵から這い出るように龍を模した『白い』頭部が現れる。 続いて肩。腕。埋もれた半身を引き抜くかのように虚空に『牙』を引っ掛け、翼。そして尾。 全身をあらわにした魔王製ゴーレムを前に、ローラは訝しげに呟いた。 「……これ、クレイドラゴン……ですの?」 無理も無い。 そのクレイドラゴンは大きな単眼であり、本来腕であるところに小さな頭がついている。 それだけではなく、身体に対しては小さすぎるのではないかという足も、 よく見れば龍であり、キイキイと鳴いている。翼は並より少し小さい程度だが、 皮膜ではなく硬い鱗で覆われていてこれも心配になってくる。背びれも大きく尖っていて、 そう―――竜というより鳥、いや魚。鮫のように近い細くなだらかなシルエットをしていた。 いつものまっとうなドラゴン型とはかけ離れた、奇妙奇天烈なドラゴンだった。 色もいつもの、いかにも粘土といったような灰色ではなく月の光のように真っ白-だし。 「変なの、ですわ」 ローラの素直な感想である。 しかしそれを聞いて、リューはむっとした顔をする。 「馬鹿者。こいつは我特性の飛行用クレイドラゴンだぞ。最近何かと クレイドラゴンを召喚する機会が多いからジョンの知恵も借りて少し改良を加えてみたんだ。 そうしたら思いのほか面白くてな。ついつい懲りすぎてしまったというか。 だが、成果あっておそらくは燕より速く蜜鳥より精密に優れた飛行を可能とするだろう。 まだ飛ばしたことは無いが。しかしそれを可能とする根拠はこの手足の代わりに挿げ替えた四つの頭で―――」 得意げに語り始めるリューに、ローラはたまらず待ったをかけた。 「ちょ、お待ちなさい。飛ばしたことが無いと、今そう言いました?」 「うむ。実際改良を思いついたのは先日のバレンタインの時だしな。 ほら、あの時チョコレートでクレイドラゴンを造っただろう?それで、少し色々遊んでみたくなって」 「遊んでみたくなった!?リューさん、これは遊びじゃないんですのよ!? ヒロト様の一大事に、よくもまあこんなふざけたモノを出せましたわね!?」 「なんだと貴様!ふざけてなどおらぬ!!」 うぐぐぐとデコとデコを突き合わせて睨み合う。 最近カドか取れて仲良くなったと巷で評判の二人だが、基本的なところでは まったく変わってないのだった。いや、これも仲がいいという現れか? 「リュー、急いで―――なんだこりゃ」 神官が頭を三角にして書き終えた申請書を受け取り、 教会の扉を壊すような勢いで飛び出してきたヒロトは、 そこに待ち構えていた銀のクレイドラゴンを見て目を丸くした。 ローラはほれ見なさい、という顔でリューを睨み、リューは口を尖らせて、 しかしどこかばつの悪そうに目を泳がせる。 「……クレイドラゴンの飛行スピードを上げた改良型ですって。 急がなきゃならないっていうのに、こんなみょうちきりんなものを……。空飛ぶ絨毯の方がまだマシですわ」 「改良型」 ヒロトはもう二、三度目をぱちぱちと瞬かせると、リューに歩み寄った。 「……わ、悪かったな。すぐに普通のを召喚しなおすさ」 「いや、これで飛ぼう」 「え?」 顔をあげる。 ヒロトは白のボディをすっと撫ぜ、うん、と頷いた。 「俺にはゴーレムのことはよくわからんが、リューが速いというなら速いんだろう。 急がないと。リュー。王都までひとっ飛び、頼めるか」 リューはしばらくポカンとしていたが、やがてその頬に見る見る朱が さしたかと思うと、拳を作って力強く頷いてみせた。 「任せろ!」 「……なんか納得が行きませんわ」 ……しかし、これはどこに乗るのだろう。普段のクレイドラゴンには少なくとも 背に掴まる手摺りのような鱗があるのだが、これにはそういうものも見当たらないし。 とりあえずよじ登ろうとするヒロトを、リューはマントを摘んで止めた。 「背に乗っていては満足な速度は出せんのでな。それも改良点だ。こいつは『腹に乗る』のだよ」 「ん?」 言うが早いか、それまで微動だにしなかった改良型クレイドラゴンはその嘴をばくんと開いた。 腹に乗る―――以前洞窟の崩壊から身を守るためにクレイドラゴンに パーティを飲み込ませたことがあったが、それにヒントを得たのだろうか。 単眼の頭部はガラス張りのように透けて見えるようになっており、 腹の中(正確には嘴の中)とは思えないほど視界は広かった。 舌が椅子のように歪んで背中に合わせ、なかなか座り心地も悪くない。が。 「……リュー。これ、一人乗りじゃないか?」 「ドラゴンの大きさを考えればコックピットは一人分のスペースしか取れなかったのだ。文句言うな」 と、言いながらもリューはヒロトの膝の上で不自然にくっついて座っている。きっとこれも計算の内に違いない。 ……まぁ、それは別にいいのだが。これでは三人乗るのはかなりきついものがあるのではなかろうか。 そう聞いて、リューはきょとんとした顔になった。 「三人?」 「ローラに決まっているだろう。もしかしたら、ローラの力が必要になるかもしれない」 嘴からローラを見下ろす、そのローラの顔もきょとんとしている。 そしてやおら俯き、プルプル震えたかと思うと、顔をあげてこれもまた大きく頷いた。 「お供しますわ!!」 「あ、すまぬ。これ、二人用乗りだから」 「一人分のスペースしか取れないって言いましたわよねさっき!?」 しれっと追い出そうとするリューに挨拶のようにツッコみ、いそいそと乗り込むローラ。 ……………………狭い。 元々一人しか座れないところに無理に三人も詰め込んだのだ。 ヒロトの膝の上、左右の脚に腰掛ける少女二人。 恋する男にぺたぺたできて少し嬉しい気もするが狭いものは狭い。というか、狭いを通り越して痛い。 視界に余計なものが入って邪魔極まりないし(リューに対するローラの意、ローラに対するリューの意)。 「ええい、もう少し詰めろこのデカッ尻!」 「そっちこそ、貧相な身体なのですからもっと奥に行けるでしょう!?」 「喧嘩するな!リュー!!」 狭い中器用に暴れる二人を黙らせ、操縦桿である左右の牙を握ってヒロトが叫ぶ。 リューは頬を引っ張られ、負けじとローラの顔を押しのけながらやけくそのように叫んだ。 「飛行用上級クレイドラゴン『フレズヴェルグ』!! テイク・オフ!!!!」 リューの号令を聞いたフレズヴェルグはぶるり、と身震いをすると、両腕両脚の頭を地面に向けた。 そして、その口からしゅるしゅると風を吹き出す。身体がゆっくりと持ち上がっていく。 飛行というより浮遊だった。これのどこが速いのか。真上に飛んでいっているだけで、ちっとも前に進んでいない。 地面が沈んでいくかのような光景は珍しく胸が高鳴ったが、一抹の不安もあった。 やがて教会の屋根を飛び越えたあたりで、両脚の頭が後ろを向いた。 口から先程までとは比べ物にならない勢いの風が噴出する。その猛烈な烈風たるや、 先のバレンタインでチョコレートを消滅させたデ・ミ・ペントゥルスに匹敵するかというほどに。 ―――刹那、視界が飛んだ。 雪解けの鉄砲水より勢いよく吹き出した細く鋭い旋風は フレズヴェルグの機体を吹き飛ばすように推進力を与え、一瞬にして最高速度に押し上げる。 浮上が止まってしまったので何事かと眉根をひそめていたヒロトたちは 時に置き去りにされたかのような衝撃を全身に受け、叫び声を上げる間もなく空の彼方へと飛び去っていった。 なお、フレズヴェルグが飛び立つ際に発生したソニックブームは、 強力な衝撃波となって教会自慢のステンドグラスを残らず割っていったという。 みだりに音速を超えてはいけない。これは常識である。 白銀の流星が天空を駆けた頃。 ビサレタの宿でリオルの回復を行っていたジョンは、呆然と自らのパートナーを見下ろしていた。 リオルの義体はグリーンドラゴンとの戦闘によって傷ついていた。 まだその治療は済んでいない。それより、枯渇しかかっていた内蔵魔力の充填の方が遥かに性急だったからだ。 リオルの胸の中枢にはジョンが開発した『賢者の石』―――無限の魔力を生み出す 夢の魔石―――の試作品が埋め込まれている。 試作品といっても未完成もいいところで、これは実質 『何度魔力を充填しても劣化しない魔力の貯蔵タンク』でしかない。 これはこれでとんでもない発明だが、ジョンの目指すものに比べれば やはり劣化版でしかない。だからジョンは賢者の石の完成品の足がかりを掴むため、 勇者として最大級のタブーと知りながら魔王リューの軍門に下ったのだった。 ジョンが賢者の石・試作版に魔力を補充する際、参考にしたのが東洋の文献にあった房中術である。 人間が出す性液―――精液や愛液に魔力を宿し、他者の身体に送り込むという秘術だ。 ありていに言えば、ジョンはリオルと性交をすることによってリオルの魔力補充を行う。 自分でマナを回復できないリオルはそうしないと『命』を使い果たして死んでしまうのだ。 なのに。 「――――――いったい………何が」 すやすやと安らかに眠るパートナー。 その姿は傷だらけながらも、普段と変わらない可憐さを持っている。 しかし、今のジョンは混乱の澱にあり、ずるずるとリオルの寝顔から後退してはベッドから滑り落ちた。 己の手のひらを見つめる。桃色をした、およそ旅の男とは思えない華奢な手。 この指先で今までいくつものアイテムを作ってきたろうか。あるいは資金のため、 あるいは自分で使う道具のため、ラルティーグの技術の粋をこの手で再現してきた。 いつか辿り着く。悲願に至る。そう信じて。 ゆっくりと、関節のひとつひとつの動きを確かめるように、握りしめる。 そして、こん、と額を打った。 「今は―――考える時じゃない……!」 ジョンは自分に言い聞かせ、立ち上がった。 考える時じゃない。今は行動するべき時だ。 ヒロトは言っていた。今回鎮めたグリーンドラゴンは、リオルがやったと。 あれだけヒロトを毛嫌いしていたリオルが、ヒロトに手を貸した。 それだけで胸が温かくなる。とても、嬉しい。 しかし、そのグリーンドラゴンは他の勇者によって手に掛けられようとしている。 それはリオルの仕事を無に帰す行為だ。 パートナーとして―――そう、ジョンはリオルのパートナーなのだから―――阻止しなければ。 リオルと戦ったとしたら、ドラゴンの方も間違いなく浅からぬ傷を負っているだろう。 それでは逃げることもできはしない。ヒロトたちが間に合わなかった場合にそなえて、 できるだけのことをする。それがジョンのすべきことだった。 そう。 ――――――余力が、あるのだから。 木々が、洪水のように流れている。あまりのスピードに動体視力が追いつかない。 辛うじて緑色の海、ということが認識の範囲内に引っかかっているのみ。 その木々が触れてもいないのに跳ね飛ばされていた。どうも嘴に切り裂かれた空気が 衝撃波となって機体を包んでいるらしい。それで枝葉が折れ、吹き飛ばされているのだ。 それもあっという間に後方へ飛んでいくので、思い至ったのはついさっきだったりする。 速い。 いや速いなんていうものじゃない。まるで彗星に乗っているかのようだ。 世界中のどんなに速く飛ぶ生き物も、乗り物も、こんな速度で飛行はできまい。 「見えた!王都だ!」 「え?もう着いたんですの!?」 ローラが驚嘆の声をあげた。信じられない。 ビサレタは王都ディカから最も近い町とはいえ、駿馬を走らせても小一時間はかかる距離にあるのだ。 実際には森を通らなくてはならないから、魔獣に襲われなかったとしても数時間は必要だろう。 空路であるワイバーンに乗っても三十分は空の上である。それが、まだ数分もしないうちに? 「だから言ったろう!速いって!!」 リューが無い胸を張っている。確かに、目を剥くようなスピードだ。 クレイドラゴン・フレズヴェルグ。 まったくもって、とんでもないものを造ったものである。―――この狭さを除けば。 「リュー、王都の手前で降りられるか。さすがにフレズヴェルグで街の中には入れないだろ」 「うむ。任せ―――」 「ヒロト様、その、肘が胸に当たってますわ……」 「降りろぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!!」 キシャァア、とリューが目を三角にした。それに、こくりと頷く。 「そうだな。降ろしてくれ」 「―――え?あ、いや、その。言葉のあやというもので」 「そうですわ。この娘の言うことをマジメに聞かなくても」 「何だと貴様」 ガチンとデコをぶつけて睨み合うローラとリュー。 しかし、ヒロトは静かにかぶりを振った。呟くように言う声は、打って変わって低く硬い。 「そうじゃない。このままじゃ、間に合わなくなる」 「間に合わなくって―――」 ヒロトは操縦牙をぐい、と引き寄せ、フレズヴェルグに急ブレーキをかけさせた。 急な圧力がかかってしっちゃかめっちゃかになりそうなコックピットで、 リューとローラにしがみ付かれながらヒロトはさらにフレズヴェルグの機体を反転させる。 再び牙の森に向き直ったフレズヴェルグ。そして―――。 「あっ!?」 ローラは声をあげた。小さいが、確かに見えた。 煌々と輝く月明かりの下、牙の森に向かう影。脚竜ドラクルーに乗っている人影を。 この森は今封鎖されていると聞いた。森に住む魔獣が凶暴化したせいで 森に入るということと魔獣に襲われるということが同義だからである。 そこにわざわざ、しかも夜に向かっているということは―――。 「ブレイズ……!」 「だろうな。このまま聖堂に向かっても使命の取り下げが行われる頃には ドラゴンは串刺しだ。リオルと戦って怪我して弱っているから、逃げることも できるかどうか。俺は―――それを、見過ごすわけにはいかない」 二人の少女は、ヒロトがこれから何をしようとしているのか悟った。 馬鹿な。それをすれば、ヒロトはブレイズの使命を邪魔したことになり、 つまりは聖堂教会に―――『正義』に剣を向けることになる。 「ヒロト、それは」 駄目だ。 それではあべこべになってしまう。少女たちは、それを防ぐために。 ヒロトを守るためにここまできたのだから。 「いや、順番ならこっちが先だ。リオルの意志を無為にはできないし、 俺はそのために旅をしているんだから。お前たちも、 それを汲んでついてきてくれている………そうだろう」 「……………………!」 言いたいことなら山ほどある。しかし、この男はそれでは止まらないだろうし、 この男の間違いを正すことに大した意味はない。 感情では、きっとヒロトを繋ぎとめることはできない―――。 「しかし、それでは余りに愚かに過ぎるというものですわ」 だからローラは、慎重にそう口にした。 そう。そもそも、ヒロトがいなければローラもリューも唯の旅人に過ぎなくなってしまう。 申請書にしても、本来なら神官が届けるべきところを勇者であるから代わりに運ぶことができるのであって、 どこの馬の骨とも知れない旅人では大至急どころか大聖城へのアクセスが 成されるかどうかすら危ういものになる。 ローラは王女の身分を現在放棄しているし、だいたいヴェラシーラ王女の名を出せばさらに大事になるのは明らかだ。 ここは外国で、他国の王族がこそこそと入り込んでいいような場所ではないのだから。 そして、リューに至ってはもう論外である。 こうやって街の外を飛んでいるのならまだしも聖堂に乗り込むなど、 それだけで大聖城は全勇者を招集しかねない。 「………だが、かといってお前たちにブレイズは止められない。いやリューなら、 ブレイズを食い止めることは簡単だろう。しかし、それでは魔王の姿をそれこそ 全世界に晒すことになってしまう。今はその時期じゃない。どう考えても。 ブレイズの相手ができるのは、初めから俺しかいないんだ」 「く……!」 リューは魔王であるが故、こうやってせいぜい運び屋くらいしかしてはいけないのか。 「いや、そんなことはない。 お前に助けられなかったら、打つ手すらなく間に合うものも間に合わなかった。 フレズヴェルグをありがとう。―――お前がいて、よかった」 「………ヒロト」 リューはきゅう、と胸が締め付けられるのを感じた。 しかし、それは苦しいものじゃない。嫌なものじゃない。 あまりに鼓動が高鳴ったので、心臓が驚いてしまったのだろう。 この男の役に立っている。それが、こんなにも、嬉しい。 「ローラ」 「はい」 ヒロトの静かな声に、ローラは挑むように頷いた。 リューは懐柔されたようだが、ヒロトが何といおうと、ここは譲れない。 彼女はヒロトが大切で旅に同行しているのだから。 ヒロトの意志を汲むにも、まずヒロトあってのことだ。 たとえ無様にしがみ付こうとも、ここは―――。 「お前には『勇者代理』をやってもらいたい。 俺の鎧とマント―――聖皇が認める『勇者』ヒロトの証を預ける。 それを身につけて、申請書を持って聖堂の神官に直接掛け合って欲しい。 できるだけ早く使命の取り下げが実行されるように手配してくれ」 その覚悟が、空白になった。 ヒロトはまっすぐにローラの目を見つめている。 ローラはしばらくあっけにとられたように目を丸くし、 「――――――頼めるか」 「――――――無論ですわ」 一転、不敵に微笑んだ。 そこにある輝きは信頼に答えようという自信と、そして歓喜の光だ。 頼られている。必要とされる。力になれる。それが少女を何よりも高揚させている。 何よりも、誰よりも、そうなりたかったから。 「リュー、開けてくれ」 リューは頷くと、ばくんとフレズヴェルグの嘴を開けた。 蒼い鎧が月光を浴びて白く輝き、冷たい夜風に紅のマントが翻る。 牙の森と走るドラクルーを眼下に見据え、ヒロトは背中の長剣をスラリと抜き払った。 「くれぐれも、無茶はしないでくださいね……!」 「大丈夫だ。考えはちゃんとある」 「……まったく信用ならんな。貴様の考えはいつもどこかズレているから」 「早く帰ってきてくれるって信じてるさ」 鎧の肩当とマントを受け取ったローラに、茶化すようにニヤリと笑ったリューに。 真顔で頷いてみせて、ヒロトはそのまま飛び降りた。無論、まっとうな人間ならば 地面に激突して骨も内臓もぺしゃんこになろうかという高さである。 しかし、彼に限っては心配など無意味だ。それを、少女たちは誰よりも―――きっと、 今、隣に座っている少女よりも知っている。 と、どちらからともなく、その肩が小刻みに震え出した。 「聞いたか。ローラ」 「ええ。信じてる、ですって」 「くく、くくく………」 「ふふふふ、ふふ………」 こみ上げる笑みを抑えきれない。 身体を丸め、くすくすと笑いあう。 「さて。行きますわよ、リュー?」 「誰にモノを言っている、ローラ!」 少女たちは託された喜びに身震いし、お互い顔を見合わせた。 フレズヴェルグが呼応するように吼える。そして、白銀の機龍は再び加速を開始した。 ―――風が強い。 雲が、突き刺さるような三日月を掠めて速いスピードで流れていく。 通り過ぎた『何か』はどうやら去っていったようだ。 ブレイズは動揺してたたらを踏むドラクルーを落ち着かせ、王都へ向かった『何か』を見送った。 あれはなんだろう。鳥か、龍か。蝙蝠の類か、それとも何かのマジックアイテムか。 どれも思い当てはまらない。森の向こうから突如飛んできた『何か』のスピードときたら、 おそらくは矢より弾丸より速いかというほどだった。そんな速度で飛べる存在を 彼女は知らない。ドラクルーが異様に興奮しているし、なんだったんだろう、アレは。 ――――――いや、考えるな。それはオレの仕事じゃない。 ブレイズは再び牙の森に向き直った。 彼女とて、世界の全てを自分が知っているとは思っていない。 特に勇者であり、世界を巡る機会を持った彼女はいかに自分の常識が矮小なものだったかを 経験から教わっている。そして気にしていては何もできない、ということも。 確かに気にならないと言えば嘘になるが、今はそれに心を砕いている場合ではないのだ。 夜は魔族の時間である。基本的に、あらゆる魔族は月の光の下でこそその真価を発揮するのだ。 それはドラゴンとて例外ではないだろう。定石どおりなら、王都で一夜を明かして 日が昇ってから討伐に向かうべきである。そこを曲げてこうやって森へ急いでいるのは 無謀ではなく、確かな勝機を見込んでのことだった。 そう、魔族の真価は月の下でこそ発揮されるもの。 それは『彼女』にとっても同じことなのだから。 「だから、急いで……」 最低、夜が明けるまでにはドラゴンを探し出さないと。 牙の森は広い。もたもたしていたら、凶暴化しているという森の魔獣たちの相手で一晩終わってしまう。 それは避けておきたいところだった。 やっと疾走を再開したドラクルーの脚が、しかしいくらもしないうちにまたも止まる。 「KCOCOCOCOCOCOッッ!!」 「――――――!?」 上。 星の少ない藍色の空から、何か―――来る 来る?空から? 驚いたことに、それは人間だった。ひゅるる、と音を立て、男が落ちてきたのだ。 「危ない!!」 思わず駆け寄ろうとする。しかし身体が前に進まない。何故? ドラクルーが警戒しているのか。いけない、間に合わな……! ずどん、と地面が揺れた。平原の一角に穴が開き、もうもうと土ぼこりが舞い立つ。 ブレイズは絶句していた。なんで空から人が降ってくるんだ?訳がわからない。 考えてもわからないことは極力考えないことにしているブレイズだが、 これは混乱するなという方が無茶だろう。しかし、さらに驚いたことに、 男は土煙を振り払ってなんと立ち上がったのだった。 「―――ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア、だな」 「……………!」 名を呼ばれた。何者だ。 ブレイズは身構え、腕を伸ばして指をぱき、と鳴らした。 すぐにでも愛槍を呼べるよう、唇をひと舐めしてふ、ふ、と呼気を小さくつく。 土煙が完全に晴れ、男の顔が月の光に照らされる。 「お前は―――」 知っている顔だ。いつだったか、どこかの国の聖堂で見かけたことがあった。 自分と同じ、魔獣殺しの勇者。しかしその功績は遥かに高く、 伝説に謳われる魔獣たちを何体も撃破している世界最強と名高い剣士である。 その彼が、何故ここに。何故空から。 戸惑うブレイズを前に、彼は手にしていた長剣をがつっ、と地面に突き立てると、凛とした声で言った。 「俺は翼と稲妻の国ヴェラシーラに“選定”された勇者ヒガシ・ヒロト。 お前がブレイズならどうか話を聞いてくれ。ドラゴン討伐を中止して、そのまま街へ帰って欲しい」 「………………は?」 ブレイズの顔が、今度こそ空白になった。 「なんだと?何を言っている、お前」 「ドラゴンは既に鎮めた」 ……話を聞くと、どうもこの牙の森の向こう側にあるビサレタの町にたまたま滞在しており、 資金稼ぎのアルバイトとしてドラゴン討伐を引き受けたらしい。 その時には既にブレイズに使命が下りていたのかも知れないが、役所と教会ですれ違いがあったようなのだ。 そして、そのままではブレイズは無駄足になってしまうので知らせに来た、ということだという。 「………なるほど」 ブレイズは頷いた。 矛盾は無い。それでどうして空から降ってくるのかとか疑問はあるが、 まあ勇者にも色々いるし、ヒロトほどの勇者になれば空から降ってくることもあるのかも知れない。 鍵のかかっている部屋に勝手に忍び込んでくる勇者もいるくらいだ。 あれに比べればまだ許容できる範囲内にいるといえるだろう。 それにしても―――。 「あんたといい、あいつといい。勇者ってのは聖堂教会のお抱えメッセンジャーのことなのか?ご苦労なこった」 「あいつ?」 ヒロトが変な顔をしている。 ああ、とブレイズは思った。 どうもヒロトの方にはあのレイジュ・ランディスは現れていないようだ。 ………どうしてブレイズの方には出てくるのかそれはそれで謎だった。 「いや、こっちの話。しかしあんたも苦労してるんだね。 お金に困ってアルバイトなんて―――まぁ、オレも覚えがあるからわかるけど。 伝説級の勇者っていうからどんなのかと思ったけど、意外と俗っぽい」 「………世間じゃどう思われてるかよく知らないが、そういうものなんじゃないか? 知り合いにも一人、掛け値なしの伝説級なのに付き合ってみればまるっきり普通のヤツがいるし」 「そういうもんかね」 確かにそういうものかも知れない。ブレイズの師匠だって仙人とか言われてた割に 浮世離れしてなくて困ったものだった。家宝を譲り受けた時も、 神槍の継承だというのにあの人は―――。 「………………」 今の自分を師匠が見たらどんな顔をするだろうか。 そう、ふと思ってしまってブレイズは少しだけ唇を噛んだ。 嘆くだろうか、怒るだろうか。―――許して、くれるだろうか。 「……わざわざ知らせに来てくれたこと、感謝する。標的がいないんじゃ森に入る意味もないからな」 なんとなく後ろ暗い気持ちになり、ブレイズはドラクルーの手綱を引いて背を向けた。 ドラゴンがいないのではこの使命はまったくの無意味になる。森の魔獣全てが 凶暴化していると言っていたから、そりゃあ下級の魔獣を狩ろうと思えば できなくもないが………やはり意味の無いことだ。ブレイズにとって肝心なのは 聖堂教会の任務を遂行すること。そして評価を高め、一刻も早く凱旋すること。それだけだった。 「それ以外は、全て……余計なことだ」 小声で、自分にしか聞こえないよう呟いた。 ――――――あら。なら、どうして帰っちゃうのかしら? だから、その声にぎくりとした。 それは、紛れもなく。 自分自身の中から響いてきた声だったから。 ――――――ドラゴンはまだ生きているわぁ。 なら、あなた(わたし)の仕事はまだ残ってるんじゃなぁい? 内なる声が幻聴ではないことは、ブレイズにはよくわかっていた。 これは彼女の裡に巣食う異形の声だ。 戦いを求め、血を求め、命を奪うことを愉悦とする悪魔が、彼女の血には棲んでいる。 かつての魔王侵攻の際、己の身に魔獣を宿して戦ったジャルシア王家初代の功績(呪い)。 それがこの声の正体だった。 いい加減なことを言うんじゃあない、と。 ブレイズはその声を否定した。 ヒロトはドラゴンを退治したといった。あの大勇者がだ。 ならばもうこの牙の森に危険はない。それを確信させるだけの何かが、あいつにはある。 ――――――あら、カレ、一言も言ってないわよ?ドラゴンを『倒した』なんて。 ………………。 ――――――ええ、大人しくさせたのは事実かも知れないわねぇ。 でも、相手は獲物の血をなくして生きていることはできない魔獣の中の魔獣よぉ。 一時大人しくなったからって、そうそう解決できるものかしらぁ? ………魔獣の恐ろしさは、あなた(わたし)がいちばぁん良く知ってるはずよねぇ? ………………。 ――――――それに、あなた(わたし)の目的はなんだったかしら? 忘れないで?早く帰らないと、あのヒトはぁ――――――。 「黙れ!!」 ブレイズはたまらず、叫んだ。 そんなことは、わかっている。お前(オレ)なんかに言われなくても、そんなことはわかっているのだ。 伊達や酔狂で勇者をやっているんじゃない。そして、慈善や救世のためでもない。 全ては、帰るために。 あのか細い手に、この頬が届く内に。 あのくぼんだ目に、この蒼髪が映える内に。 あの渇いた耳に、この声が響く内に。 ブレイズは帰らなくてはならないのだ。 帰って、一刻も早く、あの父王の―――いや父と呼ぶことさえ汚らわしい―――あの男の首を取る。 そして自分や母にしたように、ゴミくずのように荒野に捨ててやる。 墓など作ってやるものか。化けて出るなら、その魂魄さえ貫き壊してやろうというものだ。 それが、戦うことの出来なかった母の。 戦うことしか出来なくなった自分の。 あの男に対する、復讐なのだから………!! それを邪魔するなら、何人たりと生かしておくものか。 ブレイズは背を向けた己の甘さにギリリと歯を鳴らし、仇敵を射抜くような目でヒロトを振り返った。 ヒロトは豹変したブレイズの様子に戸惑っているようだ。 そこへ(辛うじて)、ひとつだけ、訊ねた。 「ドラゴンはまだ生きているのか」 ヒロトは咄嗟に答えない。―――答えられない。 きっと人を騙すことに向いていない、剣のような正直者なのだろう。 だがそれは、この場において愚鈍というものだ。 それで、ドラゴンがまだ健在だとはっきりとわかってしまったから。 「………確かに、留めは刺していない。だが、鎮めたのは事実だ。 もうあいつは人を襲うことはない。この森の騒乱は確かに収まったんだ」 「関係ないね。オレの使命はドラゴンを退治することだ。死んだものを殺すことはできないが、 生きているのならオレの使命はまだ終わっていない」 ブレイズはゆらり、と手を伸ばした。口の中で呪文を詠唱する。 何百回と唱えてきたそれを、今では二秒とかけず口にすることができる。 虚空から取り出したのは、槍。ブレイズが旅立つとき、師匠から譲り受けた神槍だ。 古代、神によって造られたという神造兵器。 あまりに強力なため普段から持ち運ぶと辺りが焼け焦げ、 それだけで被害が出てしまうというシロモノである。 よってこうやって、有事の際だけに召喚することにしているのだった。 ………そして、そう。今こそその時。 目の前に立ちふさがる邪魔者を排除し、いち早く使命を遂行しよう。 「そこを」 ブレイズは跳躍した。 狼のようにしなやかな身体を大きく反らせる。その姿は正に大弓。 引き絞られた肢体はぎりぎりと音をたて、四肢の筋肉が槍の一点に集中する。 空気を焼く神槍は雷槌の体現だ。天空より奔り、地上を這う全てを悉く薙ぎ払うだろう。 其の槍の銘は『グングニル』。 稲妻を鍛え造られたと謳われる神槍である……!! 「どけぇぇぇェェエエエエッッッ!!!!」 放った。 雷槌となって障害に迫るグングニル。 その切っ先に触れたものは、いや触れずとも纏う稲妻が掠めただけで、 身体を臓腑から破壊され血肉の一片一片に至るまでずたずたに焼き尽くされてしまうだろう。 避けることは敵わず、防ぐことも許されない一撃に青年は、す、と剣を静かに構え―――。 ―――それだけだった。 「な………!?」 グングニルの切っ先が、ヒロトの構えた剣の切っ先でピタリと止まっている。 馬鹿な、も何もない。それが事実。 今まで幾多の魔獣を葬ってきた必殺の『轟雷』が完全に見切られていた。 ありえない。グングニルは稲妻を纏う槍なのだ。それは攻撃として電撃を放つだけでなく、 閃光をも味方につけるという効果も持っている。 凝視すれば目が焼かれるほどの光の前で、 あろうことか、それも『点』でグングニルを止めるだなんて……! 「だ、だがっ!」 荒れ狂う稲妻の中にいて無傷でいられるわけがない。ヒロトは事実、肌を焼かれ、ぶすぶすと焦げて煙が立っていた。 効いている。 いかな最強の勇者といえど、所詮は人間。対するグングニルは神の槍だ。 純粋な剣技がどれほど優れていようとも、天の雷槌を前に防ぐ術などあろうはずがない! ブレイズは一端ヒロトから飛びのくと、グングニルをひゅんひゅんと回して穂先を空に向けた。 途端グングニルから稲妻がばりばりと迸り、始めはてんでばらばらの方向に、 やがて一点に向かって収束し始める。その先にいるのは無論ヒロトだ。 「ぐ、く……っ!」 ずくん、とブレイズの頬や手に痛みが走った。魔法使いではないブレイズはこういった 『形のない攻撃』を制御するのは不得手としている。それを無理に押して雷を放っているので、 術師たるブレイズ本人にも電撃がフィードバックしてきているのだ。 あまり長い間この放電を続けていれば、いずれブレイズ自身黒焦げになるだろう。 だが、それは承知の上………! 「食らえ!大雷【バルクンド】!!」 稲妻の奔流がヒロトを直撃した。 同時にブレイズの手のひらが焼け付き、とても槍を持っていられなくなる。 集中を欠いたため稲妻は一瞬で途切れてしまったが、確かに当たった。 王城の分厚い鉄門さえ貫通するこの稲妻。これで原型を留めていようものなら、 ブレイズはヒロトを人間ではなく鬼か何かとして相手をしなくては、なら……なく……………。 「……バケモノめ」 「………たまに言われる」 ブレイズは渇いた声で呟いた。 ヒロトは健在であった。服が吹き飛んで、胸や肩など火傷がじゅうじゅうと 煙をあげているものの、本人はさほどダメージを受けた様子でもない。 真っ赤に焼けた鉛を押し当てられているかのような激痛を感じているはずなのに、 なお平然と立っていられるとは。やせ我慢も最強クラスなのか。 ………と、ブレイズの顔がそこで強張った。 信じられない、と目を見開く。なんということか。今さっき与えたはずの傷が、 ああ、まさか、見る見る塞がっていくではないか。 「『治っている』………?」 そう。 ブレイズは知る由もないが、これこそヒロトが伝説級の魔獣を討ち倒していった力の秘密。 血潮の一滴一滴から細胞を構成する極小の核にさえ魔力を通わせ、筋力だけでなく、 敏捷性、耐久力、反応速度、知覚神経、果ては『回復能力』に至るまで強化してのける ――――――“豪剣”という名のヒロトの剣だった。 「……バケモノめ………!」 「ブレイズ」 ぎりり、と歯を食いしばる。 そこへ、先程大ダメージを受けたはずの―――それももう粗方完治している―――勇者が、静かに口を開いた。 「俺はどかない。ここのドラゴンはもう無害だ。だから―――俺は、どかない」 届かない。 ブレイズは戦士としてそう悟っていた。 規格外だ。この男にはブレイズの半生をかけた修行の日々も、千騎を滅ぼす雷槍も通じない。 これが、勇者ヒロト。 かつて屈強な戦士たちが挑み、聖堂教会直下・テンプルナイツが挑み、 歴代の勇者たちが挑み、それでも攻略できなかった各国の魔獣たちを剣一本で葬ってきた男……! ブレイズは今、自分には超えられない壁が目の前に立ちふさがっているのを実感した。 ブレイズには超えられない。 そう、ブレイズには。 「………ああ、そうかい」 火傷の痛みで震える手を無理矢理動かし、胸に手を当てる。 どくん、どくんと。鼓動が響く。 ブレイズの血を全身に送り出す機関、心臓。 『彼女』は普段、そこに眠っているのだという。 ジャルシアの血に刻まれた呪刻は、解放することで自身の人格を削る諸刃の刃だ。 もし執行数を使い切ってしまったら、ブレイズは『彼女』にとって代わられるだろう。 そうすれば最悪だ。あの血と戦いを美酒とする悪鬼をこの世に解き放ってしまうことになる。 (でも、まだ………大丈夫だ。まだ、オレはオレでいられる……!) 一瞬目を閉じ、あの土色の手を思い出す。 それでいい。目的さえ果たせば、あとはどうなっても構わない。 ―――自分も、世界も。 目を開け、ヒロトを睨みつける。 そうとも、お前がそこをどかないというのなら……。 「押し通るまでだ! ――――――契約執行!!!!」 ……そうして、ブレイズは黒い炎に包まれた。 剣士迎え撃つ~新ジャンル「騎士娘」英雄伝~ 完
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前奏曲 第一幕 (グラールの森。影が多く、厳粛な雰囲気だが、陰気ではない。舞台の真ん中は森の空き地となっている。左手に行くにつれ道は上り坂になり、グラール城へと続いている。中央後方では下り坂になり、はるか下にある湖へとつながっている。夜明け。グルネマンツ ― 白髪だが元気いっぱいの老人 ― と二人の小姓 ― 可愛らしい少年たち ― が一本の木の下で眠っている。グラール城と思われる左手のほうから、厳粛な朝を告げるトロンボーンが聞こえてくる。) グルネマンツ (目を覚まし、少年たちを揺り起こして) ほら、ほら!見張りを頼んでいたのに。 眠ってしまってどうするんだ。 せめて朝くらいは起きていなさい。 (二人の小姓は跳ね起きる。) あの響きが聞こえるかね?さあ、あれを 聴ける身であることを感謝しなさい。 (彼は小姓たちとともにひざまずき、一緒に無言で朝の祈祷を捧げる。やがてトロンボーンの音が消え、彼らはゆっくりと立ちあがる。) さあ、一日の始まりだよ。入浴の支度をしなさい。 王様を湖のところでお迎えするんだ。 (左手のほうをうかがって) あの方を乗せた担架が近づいてくるようだ。いや、 そのまえに使いがやってきたな。 (城から来た二人の騎士が現れる。) おはよう!アンフォルタスの今日の加減はどうかな? ずいぶんと早い時間に入浴するようだが。 ガーヴァンが勇気を出し、知恵を絞って 手に入れてきた薬草は 痛みを緩和させるのに役立っただろうね? 第二の騎士 何でも知っているだろうに。 効いていたのは少しの間だけで、すぐに 焼けつくような痛みが戻ってきたようだ。 痛くて痛くて、一睡もできなかったらしい。 それで大急ぎで入浴を望まれたのだ。 グルネマンツ (悲しそうにうなだれて) やれやれ、痛みが和らぐことばかり願っても 愚かなことなのだろうね・・・。 薬草は何でも試してみたし、飲み薬だって 世界中から集めてきたのに。 彼を救うのはただ一つ、 ただ一人の男だけ。 第二の騎士 いったい誰なのか教えてくれ! グルネマンツ (ごまかすように) そんなことより水浴の準備をしてやりなさい! (小姓たちは後方を振り返り、右手に目をやる。) 第二の小姓 おや、あの乱暴な人がやってくるよ! 第一の小姓 わあ! 変てこりんの馬がすごいたてがみ揺らしてる! 第二の騎士 ああ!クンドリーか? 第一の騎士 何か重要な知らせでもあるんだろうか。 第二の小姓 年寄り馬はよろよろ。 第一の小姓 あれって天空を駆けてきたのかな。 第二の小姓 今は地を這うようだよ。 第一の小姓 馬がコケの上で足を引きずってる。 (皆は勢いよく右手を見に行く。) 第二の騎士 ああ、乱暴に馬から跳び下りたぞ! (クンドリーがよろめきそうになりながらも、せかせかとした足取りで入ってくる。服の裾はめくれあがり、蛇の皮でできたベルトが垂れ下がって、とんでもない格好である。黒い髪は緩くおさげに編んで、赤茶けた顔のまわりでゆらゆらと揺れている。刺すような黒い目は、時々荒々しいひらめきを見せるが、たいていは死人のようにこわばって、覇気がない。― 彼女はグルネマンツのほうに急ぎ、小さなクリスタルの瓶を押しつける。) クンドリー ここよね?さ、あんたがお取り!バルサムよ・・・。 グルネマンツ どこから持ってきたのだ? クンドリー あんたの知らない遠いところからよ。 このバルサムが利かないんじゃ、 もうアラビアには あの人の役に立つものなんかないわよ。 質問攻めはやめて!あたし、疲れてんだから。 (彼女は地面に倒れこむ。騎士や小姓の列が、アンフォルタスが横たわる輿を担いで左から登場し、舞台に到着する。グルネマンツはクンドリーから目を離し、彼らのほうを向く。) グルネマンツ ああ、来たぞ。皆に担がれて・・・ 見るもつらい!何と痛ましいのだろう、 まだまだお若いのに、 栄光に満ちた輝かしい種族の主だというのに。 それが下僕にこんな哀れな姿をさらすとは! (小姓たちに) もっと気を遣わないか。うめいているじゃないか。 (小姓たちは立ち止まり、ベッドを地面に下ろす。) アンフォルタス (少し身を起こして) それでいい。ありがとう。少し休もう。 一晩中ひどい痛みに苦しめられたが、 森の朝を見ると気持ちがいい。 聖なる湖の波に浸れば、 気分も良くなるだろう。 痛みは引いて、 つらかった夜は明けた。 ねえ、ガーヴァン。 第二の騎士 陛下、ただいまガーヴァンはおりません。 彼がさんざん苦労してやっと 手に入れた薬草が まったく効きませんでしたので、 新たな薬草を探しに出て行きました。 アンフォルタス 許しもなしにか?グラールの掟を破ったりして もしものことがなければいいが! 彼は勇敢だが、万が一クリングゾールの罠に かかりでもしたらどんなことになるか! 頼むから、私を心配させるようなことはやめてほしい! 私はお告げのあった者をちゃんと待つから。 「共感から知恵を得た・・・」 こんな文句だったかな? グルネマンツ ああ、そう話してくれた。 アンフォルタス 「清らかな愚か者」・・・。 分かるような気がするな。 それが死を指しているといいが! グルネマンツ (クンドリーからもらった瓶を差し出しながら) まあそう言わず、またこれを試してみたまえよ! アンフォルタス この秘密めいた瓶は? グルネマンツ きみのためにアラビアから届けられたものさ。 アンフォルタス 誰が持ってきたのだ? グルネマンツ あそこに寝ている、例の乱暴な娘さんだ。 ほら、クンドリー!おいで! (クンドリーは拒んで、地面にうずくまったまま。) アンフォルタス ああ、クンドリー。おまえだったのか。 また恩に着ることになったようだね、 いつも動き回っているはにかみ屋のお嬢さん。 よし、わかった。 このバルサムを試してみるよ。 おまえの忠誠心に感謝したいから。 クンドリー (落ちつかなげにそわそわと身もだえしながら) 感謝なんかいらないわよ!ハ、ハ!感謝したからって何よ? お礼はいらない!さっさと水浴しといで! (アンフォルタスは出発の合図をする。一行は後方の湖のほうへと遠ざかっていく。重苦しい気分で見送るグルネマンツとzっと横になったままのクンドリーが舞台に残る。小姓たちは行ったり来たりする。) 第三の小姓 おい!そこの女! 何だって獣みたいにだらっとしてんだ? クンドリー 獣だってここじゃ神聖なはずでしょ? 第三の小姓 まあ、確かにな!だけどあんたが 神聖かどうかわからねえよ。 第四の小姓 この女の魔法のせいでさ、もしかしたら 王様は伸びちゃうかもよ。 グルネマンツ ふん!何だ、彼女から被害を被ったわけでもないのに! 遠く離れた異国で戦っている兄弟と どうやって連絡を取るか 途方にくれた時のことを思い出したまえ。 おまえたちはどこへ行ったらいいかすらわからなかった。 おまえたちがぐずぐずしてる間に 嵐のように駆け巡って往来し、忠誠込めて 使者の役を果たしたのは彼女ではなかったか。 おまえたちは彼女の面倒は見てないし、彼女も近づかない。 おまえたちと彼女の間に共通点はない。 だが、何か困ったことが起きて助けが必要となると、 必死になって空中を駆けめぐり、 尽くしてくれたあげくお礼など一つも期待しないのだ。 これが被害だというなら まったくありがたい被害と言うべきだな。 第三の小姓 でも、彼女は我々を憎んでますぜ。 見てくださいよ、あの目。いかにも悪意に満ち満ちてる。 第四の小姓 異教徒だしね。変な魔法も使うし。 グルネマンツ まあ、呪われた存在なのかもしれないがね。 いま彼女がここにいるのも、 もしかしたら、 過去に、ここに来る前に犯した罪を 償うためなのかもしれない。 償いのためにこうしたことをしているなら、 我々騎士団にもありがたいことだし、 彼女にとってもいいことだろう。 我々に仕えて、自らをも救うわけだ。 第三の小姓 となると、今までの様々な不幸も 彼女の罪と言っていいでしょうね。 グルネマンツ (考え込んで) そうだな・・・。彼女が遠く離れている時は よく不運に巻き込まれるのも事実だ。 私はずいぶん長いこと彼女を知ってるが、 ティトゥレルはもっと長くからだ。 彼はこの城を建てた時に彼女を見つけたのだ。 彼女はこの森の茂みで眠っていたそうだよ。 硬直し、生気もなく、まるで死人のようだったらしい。 私自身もそのとおりの彼女を見たことがあるが、 それはあの不幸があってすぐだった。 山の向こうに住むあの悪者が、 破廉恥にも我々を傷つけたあの事件の直後だ。 (クンドリーに) おい、おまえさん!ちょっと話してくれ。 アンフォルタスが槍をなくしたあの時、 どこにいたんだね? (クンドリーは暗い面持ちで黙っている。) なぜ助けてくれなかった? クンドリー あたし、人助けはしない。 第四の小姓 そら、見ろ。白状したぞ。 第三の小姓 この女がそんなに忠実で勇敢なら、 なくなった槍を取りもどさせろよ! グルネマンツ (暗い声で) それは話が別だ。 誰に対しても禁じられている。 (非常に感動したようすで) ああ、奇跡に満ちた素晴らしい 聖なる槍! 私はあの槍が汚らわしき者の手に 渡る現場を見たのだ! (思い出に深く入り込んで) 血気盛んなアンフォルタスは、あの槍の力で 例の魔法使いを屈服させるのだ、と 言って聞かなかった。 城まで行くと、我らが英雄は足を止めた。 恐ろしいほど美しい女性に魅惑されたのだ。 その女の腕に抱かれて彼は陶酔し、 槍は彼の手から滑り落ちた。 すると、断末魔の叫びが上がり、私は急いで賭けつけた。 クリングゾールは高笑いして去るところだった、 奪い取った槍をしっかり携えて。 私は敵と戦いながら何とか王を逃がしたが・・・ だが、わき腹に受けた傷はひどく傷んで彼を苦しめた。 そして、その傷は未だに閉じようとしないのだ・・・。 (第一の小姓と第二の小姓が湖から戻ってくる。) 第三の小姓 (グルネマンツに) クリングゾールのこと、そんなにご存じなんですか? グルネマンツ (戻ってきた小姓たちに) 王の加減はどうだね? 第一の小姓 水浴で元気になられました。 第二の小姓 バルサムで痛みが引いたようですよ。 グルネマンツ (独白) だが、あの傷はぜったいに閉じないのだ! (第三の小姓と第四の小姓はすでにグルネマンツの足元に座りこんでいたが、あと二人の小姓もいま大きな木の下に集まり、仲間入りをする。) 第三の小姓 ねえ、詳しく話してくださいよ。 どうやってクリングゾールを知ったんですか? グルネマンツ それはね、敬虔な英雄のティトゥレルが ご存じだったからさ。 いつか野蛮人が策略と権力を用いて 聖なる信頼の国を脅してきたことがあった。 すると、ある厳かな夜に 救世主の使いが天から舞い降りてきた。 あのお方が最後の晩餐で ブドウ酒を飲まれ、十字架にかけられた時に その神々しい血を受けた聖なる杯と その血を流した柄の長い槍・・・。 この二つを素晴らしい王国の証として、 その使いは我らが王に渡されたのだ。 聖なるもののために彼は聖城を建てた。 それを罪人の手から守るために おまえたちはここに仕えているのだ。 知ってのとおり、心正しき者だけしか グラールの素晴らしい力にあやかれない。 兄弟の絆を結んで騎士たちが果たす務めは グラールの力を維持することなのだ。 今おまえたちはクリングゾールのことを尋ねているが、 彼がどんなに骨を折ろうとも聖杯に近づくことは禁じられた。 あの向こうの谷間で彼は隠者のように暮らしていた。 その奥には贅沢三昧をする異教徒の国がある。 彼がどんな罪を犯したのか私は知らないのだが、 ともかく彼は聖者となって償おうとしたのだ。 しかし自分の罪を消そうにも消せず、 彼は自分を痛めつけ、その汚れた手を グラールに伸ばしたので、 ティトゥレルは軽蔑を込めて拒絶された。 クリングゾールは激怒して、 自分の受けた恥辱の復讐をしようと 魔法の助けを借りた。 そして見事に実行したのだ。 荒れ野をまぶしいほどの花園に変え、 一見優しそうな悪女を集めて、 グラールの騎士たちをおびき寄せては 罠にかけて地獄に引きずり落とすのだ。 罠にかかった者は必ずやつに捕まってしまう。 今までどれほどの騎士が犠牲になったことか。 ティトゥレルは高齢になると、 息子に王位を譲られた。 アンフォルタスはさっそく、 クリングゾールの魔法をやめさせようとした。 それがどういう結果になったかは知ってるね。 槍はもうあいつの手中にあるのだ。 あの槍を使って聖域をどんどん犯してまわっている。 グラールだって奪い取ったつもりでいるのだ! (クンドリーはずっと落ちつかなげにそわそわ身をよじっている。) 第四の小姓 何はともあれ槍を取り返したいな。 第三の小姓 取り返したやつにはご褒美があるかもよ。 グルネマンツ (ちょっと沈黙してから) 人気のない聖地で アンフォルタスは熱心に祈りを捧げ、 救いをもたらしてくれるように必死で願った。 すると、やわらかな光がグラールに注ぎ込み、 聖なる天使が現れて、 はっきりとお告げがあった。 澄んだ声で言われたのは、 「共感によって知を得る 清らかな愚か者。 私が選び出す その男を待て。」 四人の小姓 「共感によって知を得る 清らかな愚か者」か・・・。 (湖のほうから悲鳴が上がり、騎士や小姓たちの声が聞こえてくる。グルネマンツと四人の小姓は飛び上がり、びっくりしてあたりを見まわす。) 騎士たちと小姓たち 何てことだ!かわいそうに!おお! さあ、犯人を捜せ! グルネマンツ 何事だ? (野生の白鳥が弱々しく湖のほうから飛んでくる。小姓と騎士たちは白鳥を追って舞台に出てくる。) 第四の小姓 あそこに! 第三の小姓 こっちに来るぞ! 第二の小姓 白鳥だ! 第四の小姓 ほんとうだ、白鳥だ! 騎士たちと小姓たち全員 傷を負ってる。 ああ、何と痛ましきことか! グルネマンツ 誰が白鳥を打ったのだ? (白鳥はよろよろと飛行したあげく、地面に落ちてしまう。第二の騎士が白鳥の胸から矢を抜いてやる。) 第一の騎士 白鳥が湖の上をぐるりと一周したから、 王はよい兆しだと喜ばれていたのに。 そうしたら矢が飛んできて・・・ 小姓たちと騎士たち (パルジファルを引きずってきて) こいつだ!こいつがやったんだ! (パルジファルの弓を指して) この弓でやったんだ! 第二の騎士 (矢を指し示して) この矢とやつの矢は同じものだ。 グルネマンツ 白鳥を仕留めたのはおまえかね? パルジファル もちろん!飛んでるものなら何でも討ってやるよ! グルネマンツ おまえがやったのか。それでけろりとしてるのか? 小姓たちと騎士たち こんなやつ、罰してやれ! グルネマンツ とんでもないことだ! 殺しをやったのか?ここは聖なる森で、 静かな平和に満ちてるのにか? 茂みの動物は皆飼いならされているのに。 動物たちは甘えるように寄って来ただろう? 小鳥たちは枝に止まっておまえに歌いかけなかったかね? この忠実な白鳥がおまえに何をした? この子は妻に会いに飛んでいき、 二羽で湖のまわりを一周して、 水浴を清めてくれていたのに。 その様子に感動しなかったのか?ただ、子どもじみた 暴行に駆られただけとは情けないじゃないか! 我々にはかわいい子だった。おまえにとっては知らんがね! ここだ!ここを見なさい!おまえが撃ったところだ。 まだ血が流れ、翼はだらりと垂れている。 雪のように白い羽毛が血で汚れているだろう? 目にもう光はない。この眼差しを見てみろ。 (パルジファルは次第に感動を募らせながらグルネマンツの話に聞き入っていたが、ここで自分の弓を折り、持っていた矢をすべて放り投げる。) 自分の罪はわかったか? (パルジファルは両手で目を覆う。) どうだ、絶対にしてはいけないことだと分かったかね? どうして殺したりしたのだ? パルジファル 悪いことだって知らなかったもん。 グルネマンツ おまえはどこから来たんだね? パルジファル わかんない。 グルネマンツ お父さんは誰かね? パルジファル 知らない。 グルネマンツ 誰がこの道を教えたんだね? パルジファル 知らないよ。 グルネマンツ じゃあ、おまえさんの名まえは? パルジファル いっぱいあったけど、 一つも思い出せないや。 グルネマンツ おまえさんは何にも知らんのかね? (独白) ここまでの馬鹿者は クンドリー以外見たことないぞ。 (どんどん集まってくる小姓たちに) さあ、もう行きなさい。 王様をほったらかしにするな!世話してやりなさい。 (小姓たちは若枝で作った棺にうやうやしく死んだ白鳥を乗せ、それを持って湖のほうに遠ざかっていく。しまいには舞台に残ったのはグルネマンツとパルジファル、そして脇のほうにいるクンドリーだけになる。) グルネマンツ (またパルジファルのほうを向いて) さて、わしの質問には何も答えられないようだから、 知っていることを話しなさい。 何かは知っとるだろう? パルジファル 僕にはママが一人いるよ。ヘルツェライデっていうんだ。 森とね、開けた草原が僕らの故郷なんだ。 グルネマンツ あの弓は誰からもらったんだね? パルジファル 僕が自分で作った。 林からワシを追っ払うためさ。 グルネマンツ だが、おまえは貴族に見えるのだがね。 何だっておまえのお母さんは もっといい武器を与えなかったのだろう? (パルジファルは黙り込む。) クンドリー (グルネマンツがアンフォルタスの運命について語っていた時は、しばしば落ちつかなげに身をよじっていたが、いまは相変わらず森の片隅に横たわりながらもパルジファルに鋭いまなざしを向け、パルジファルが黙り込んだ時、がさついた声で口をはさむ。) この子の母さんはね、夫のないまま出産したのよ。 夫のガームレットは戦死したからね。 お父さんの二の舞して 息子が早死にしないように、 彼女は人気のないところで愚か者に育てたわけよ。 ばかみたいな話ね! (彼女は笑う。) パルジファル (注意深く聞き入って) まったくだね!いつだったか銀色に輝く 男たちがさ、きれいな動物に乗って、 森を通り抜けて行ったんだ。 同じようにまねをしようとしたらね、 みんな笑ってさっさと行っちゃったんだ。 僕は追っかけたけど、ぜんぜん追いつけなかった。 荒れ野を抜けて、山を越え、谷を越え、 しょっちゅう夜になって、また昼になった。 獣とか大きなおじさんには 僕の弓が役立ったよ。 クンドリー (立ち上がって男たちのほうに歩いて行き、 熱心に) そうなのよ!泥棒だろうと巨人だろうとひどい目に遭ったわ。 みんな、この自由気ままな子を恐れてんだから! パルジファル (ふしぎそうに) 誰が僕を恐れるの?ねえ! クンドリー 悪い人たちよ。 パルジファル へえ、僕を脅かしたやつが悪い人だったの? (グルネマンツは笑いだす。) いい人はだあれ? グルネマンツ (またまじめにもどって) おまえの母さんさ。おまえが飛び出したりして、 そうとう悲しんでおられるんじゃないのかな? クンドリー 悲しみもおしまいさ!死んじまったんだからね! パルジファル (驚き、ぞっとして) 死んだ?僕の母さんが!誰が言ったんだ! クンドリー 馬に乗ってる時にお母さんが死ぬのを見たのよ。 愚かなあんたによろしくって言づけたわよ。 (パルジファルは怒ってクンドリーに飛びかかり、首を締め上げる。グルネマンツが彼を止める。) グルネマンツ 気でも狂ったのか。また暴力を振るって! (グルネマンツがクンドリーを放してやると、パルジファルは長い間ぼうぜんと立ち尽くす。) 彼女が何をした?本当のことを言っただけではないか。 クンドリーは嘘はつかない。ただ、多くを見ただけだ。 パルジファル (ひどく震えだし) 死にそうだよ・・・。 (クンドリーはパルジファルの様子に気づくと、急いで森の泉にとんでいき、角杯に水を汲んできて、まずパルジファルに水をかけてやり、それから飲ませてやる。) グルネマンツ そうだ、そうだ。まさにグラールの恵みだ。 おまえの善行は悪を封じる力があるぞ。 クンドリー (陰鬱な声で) あたし、いいことなんかしたことない。 (悲しそうに向きを変え、グルネマンツが父親のようにパルジファルを気遣ってやっている間に、気づかれないうちに森の茂みに体を引きずっていく。) ただ休みたいだけ。 安らぎたい・・・ああ、疲れた。 眠い。お願いだから起こさないでね! (びくっとして) いやよ!眠るもんか!怖いわ! (がたがた震えだすが、やがて腕がだらりと垂れる。) 抵抗してもだめ!どうしようもないんだわ。 眠い・・・たまらなく眠い・・・もうだめ! (彼女は茂みの後ろに倒れこみ、この後誰も注意を向けないがずっとそのままでいる。後方の湖のほうから人の気配があると思うと、騎士と小姓たちの列が輿を担いで城へ戻っていく。) グルネマンツ 王が水浴から戻ったようだ。 もう昼に近い。 聖餐におまえを連れて行こうかな。 おまえは清らかだし、 グラールもおまえに食事をくださるにちがいない。 (グルネマンツはパルジファルの腕を優しく自分の首にまわし、彼の体を自分の腕で抱き寄せる。そうしながら非常にゆっくりと歩みを始める。このあたりから気づかないうちに舞台転換が始まっている。) パルジファル グラールってだあれ? グルネマンツ それは言えないね。 だが、おまえがグラールに選ばれた者なら、 そのお告げは伝わるはずだよ。 ほら、ごらん! うむ、おまえのことが分かったような気がするぞ。 この国には誰も入れんし、 何者もこの領地を歩くことは許されんが、 グラールが選びだした者だけはむろん別だからな。 パルジファル まだほとんど歩いてないけど、 ずいぶん遠い気がするな。 グルネマンツ いいかね、ぼうや。 ここでは時間が空間になるのだよ。 (グルネマンツとパルジファルが歩いているように見えるうち、次第にはっきりと舞台が変わりはじめる。森は消え、岩壁の間に門につづく道が開き、二人はその空間に包まれる。) グルネマンツ さあ、よく気をつけて、わしに見せてくれ。 おまえさんは頭はよくないが、清らかそうだ。 さて、心の知恵はあるのかな。 (岩壁に挟まれた上り道を進んでいくうち、舞台は完全に転換を終える。いまやグルネマンツとパルジファルはグラール城の巨大な広間にたどり着いた。幾本もの柱とドームのような丸天井がこの聖餐の場を囲んでいる。後方の両脇にある二つの扉が開き、右側からグラールの騎士たちが入場し、聖餐の食卓を囲む。) グラールの騎士たち 最後の愛餐へ向かおう。 来る日も来る日も (小姓たちの列が次第に歩を速めながら舞台を横切り、後方に向かう。) これを最後と思いつつ、 愛餐の準備をするのだ。 (第二の小姓のグループが広間を横切っていく。) 善行を施し喜ぶ者は この食事でよみがえるのだ。 その者は癒され、 至上の恵みを受ける資格がある。 (騎士たちが集まり、食卓に着くと、若者たちの声が丸天井の真ん中あたりから聞こえてくる。) 罪深い世のために 激しい苦痛を耐え、 あの方がその血を流されたように、 私も救いの英雄には 喜んで、心から 自分の血を流そう。 償いのため我らに捧げられたあの御身、 彼は死によって我らの中に生き続ける。 少年の声 (丸天井の高み、かなり遠いところから) 信仰は生き、 聖なる国の使者である 優しいハトが舞う。 あなたがたのために注がれた このワインを飲み、 生命のパンを取ろう。 (小姓たちと騎士たちの歌の間に、向かいの扉が開き、アンフォルタスが輿にのせられて運ばれてくる。彼に先立って四人の小姓が、覆いをかけたグラールの聖杯を持って進んでくる。この列は中央奥の丈高い長椅子のある場所に向かい、アンフォルタスは輿から下ろされ、この椅子の上に寝せられる。その手前には長い石のテーブルがあり、小姓たちはその上に聖杯を置く。 全員が持ち場につき、あたりが静まり返ると、アンフォルタスの長椅子の後ろにある覆われたくぼみから、老ティトゥレルの声が墓の中から話すように響いてくる。) ティトゥレル アンフォルタス、勤めの用意はできたか? (長い沈黙) 今日もまたグラールを仰ぎ見て、命を長らえられるかな? (長い沈黙) それとも救い主に見放されて死なねばならぬのかな? アンフォルタス (絶望の発作に見舞われて半分体を起こし) つらい!ああ、耐えられない! お父さん、頼むから、 もう一度務めを果たしてくれよ! 父さんは生きて、私を死なせてくれ! ティトゥレル わしは神のお恵みで墓の中で生かされているが、 グラールに仕えるにはもう弱り果てておる。 おまえが仕えて罪を償うのじゃ! グラールの覆いを取れ! アンフォルタス (小姓たちの前に立ちはだかって) いやだ!開けないでおいてくれ!ああ! 誰も、誰一人私の苦しみをわかってくれない! 他人がうっとりする間、こっちはつらくてならないのに! この傷がどれほど痛もうとまだましだ。 務めを果たさなくてはならない 地獄のような苦しみに比べれば何でもない! この一族に生まれなければよかったのに。 皆の中でただ一人罪人である私が、 至上の聖域を養い、 清らかな者たちに祝福を願うとは! 何とひどい罰!処罰以外の何物でもない! みじめにも汚されてしまった慈愛の国! その国へ行き、そこで清めのあいさつを 受けられたらいいのに。 心から悔い改めるから、 あの国へたどり着かせてほしい。 その時が近づく・・・。 一筋の光があの聖杯に落ち、 覆いは取り払われる。 (こわばった眼差しで) 聖杯に満ちる神々しい液体が まぶしいほどの光を発して燃えだす。 聖なる喜びの痛みに襲われ、 高貴な血潮の泉が 自分の心に流れ込んでくるように思われる。 すると、罪にまみれた私の血が 狂ったように流れだし、 私は再び引き戻されてしまうのだ。 罪にあふれた世界に飛び出していきたい。 ためらいながらもはっきりそう感じる。 新たに門を突き抜け、 そこからあの方と同じ傷を通して 流れだしていく。 救世主を傷つけた同じ槍が 私をも傷つけた。 あの方は血の涙を流し、 人間の恥のために神々しく悩んだあげく、 共に悩みたいと願われた。 同じ傷を得た私はといえば、聖なる地位で 神々しきものの守り手になり、 救いの癒やし手となりながら、 罪の血が熱心に流れつづける。 憧れの気持ちは日増しに強くなるばかりだ。 懺悔してみても、ぜったいに癒されはしない! 頼むから!少しは憐れんでくれ! 慈悲深い神様!どうかお憐れみを! この地位から下ろしてください。 この傷を閉ざして、 幸せに死なせてください。 あなたのもとで清められるように! (気を失ったように後ろに倒れる。) 少年たちと青年たち (高みから、姿は見えず) 「共感によって知を得る 清らかな愚か者。 私が選び出す その男を待て。」 騎士たち (小声で) そうお告げがあったでしょう。 それを慰めにして、 今日は務めを行ってください! ティトゥレル グラールを開け! (アンフォルタスは疲れ切ったようにゆっくりと立ち上がる。小姓たちは黄金色の入れ物からアンティークなクリスタルの杯を取り出し、それに被せられているヴェールも取り去って、アンフォルタスの前に置く。) 高みからの声 私の体を取れ。 私の血を取れ。 我らの愛のために。 (アンフォルタスが聖杯の前にひざまずき、無言で敬虔な祈りを捧げるうちに、広間はだんだん闇が濃くなり、しまいには真っ暗になる。) 高みからの少年の声 我が血を飲め、 我が体を食せよ、 いつまでも我を忘れるな。 (一条の光がまぶしいほどに輝きながら、天井から聖杯に注がれる。聖杯は次第に紫色の光を放ち始め、すべてのものを優しく照らし出す。アンフォルタスは浄化されたような表情で、グラールを高々と持ち上げ、パンとワインに祝福を授けるため、そっとすべての方向に振る。全員ひざまずく。) ティトゥレル おお、聖なる太陽じゃ。 今日も神のあいさつが受けられたぞ! (アンフォルタスがグラールを下ろすと、深い闇は徐々に明けていき、聖杯は光を失う。小姓たちはふたたび聖杯を元のようにしまい、覆いをかける。最初の頃のように昼の光が差し込んでくる。四人の小姓たちは続く歌の間に、二つずつある籠と壺の中からワインとパンを取りだす。) 少年の声 (高みから) かつて最後の晩餐で、ワインとパンを グラールの主は変えられた、 愛の共感から、 ワインを血に、 そしてパンを肉体に。 (四人の小姓は聖杯をしまいこむと、先ほどアンフォルタスが聖杯を振って祝福を与えた二つのワイン壺と二つのパン籠を祭壇のテーブルから運び出し、パンを騎士たちに配り、彼らの杯にワインをなみなみと注ぐ。 騎士たちは食卓に着き、グルネマンツは自分の隣の席を開けておいて、パルジファルに聖餐に加わるように手招きする。しかし、パルジファルは無言のままこわばったように脇に立ったまま動かない。) 青年たち (丸天井の真ん中から) 血と肉体は聖なる贈り物。 愛の精神が至上の慰めとして、 それらを今日、 あなたがたが飲むワインへと、 あなたがたが食するパンへと変えられる。 騎士たち (半数の人々) パンを取れ。 それは勇敢に 肉体に力と強さを与える。 死にいたるまで忠実に、 疲れることなく、 聖域の務めを果たそう! (第二の半数) ワインを取れ。 それは新たに 人生の喜びに燃え、 喜ばしい同盟をもたらして、 兄弟の絆を結ぶ。 幸せな勇気もて戦おう! 騎士たち全員 信じる者は幸いかな。 愛に幸あれ! (騎士たちは立ち上がり、両方から歩み寄り、続く間に厳粛な抱擁を交わし合う。) 青年たち (丸天井の高み、中央から) 愛よ、幸せなるかな! 少年たち (丸天井の最も高いところから) 信じる者は幸せなり! (アンフォルタスは愛餐には加わらず、ただ感動を込めて見守っていたが、今や次第にまた沈んだ様子になってくる。彼はうなだれてしまい、手を傷に当てる。小姓たちが駆け寄り、彼らの様子からアンフォルタスの傷からまた出血したことが分かる。小姓たちは介抱してやり、再び輿に乗せて、 周りが出発の準備をするうちに来た時と同じように列を組み、アンフォルタスと聖杯を携えて、去っていく。騎士たちもやはり厳粛に列を組み、ゆっくりと広間を後にする。弱い太陽の光が差し込んでくる。小姓たちは足を速めて広間を横切っていく。最後まで残っていた騎士や小姓もいなくなった。扉はすべて閉められる。パルジファルはアンフォルタスの激しい嘆きを聞いている時、いきなり自分の心臓に手をやり、しばらく震えながらそのままの恰好だった。今も彼は依然として身動きもしないまま立ち尽くしている。グルネマンツがいらいらと寄ってきて、パルジファルの腕を揺さぶる。) グルネマンツ 何だってまだ突っ立ってるんだ? 何を見たかわかってるんだろうな? (パルジファルは震えながら心臓に手をやり、わずかに頭を振る。) グルネマンツ (ひどく腹を立て) 結局、おまえはただのばか者なのか! (脇にある細い扉を開け) さあ、出て行け。自分の道を行け! だが、グルネマンツからひと言言っておこう。 この先白鳥には手を出すな。 おまえにふさわしい雌ガチョウでも見つけろ! (彼はパルジファルを外に放り出し、不満そうにドアをバタンと閉じる。彼が騎士たちの後を追う間、最後のフェルマータで幕が下りる。) あるアルトの声 (高みから) 「共感によって知を得る 清らかな愚か者」・・・。 丸天井中央からの声 信じる者は幸いかな! 丸天井の高みからの声 信じる者は幸いかな! Vorspiel ERSTER AUFZUG Im Gebiet des Grales. – Wald, schattig und ernst, doch nicht düster. Eine Lichtung in der Mitte. Links aufsteigend wird der Weg zur Gralsburg angenommen. Der Mitte des Hintergrundes zu senkt sich der Boden zu einem tiefer gelegenen Waldsee hinab. – Tagesanbruch. – Gurnemanz (rüstig greisenhaft) und zwei Knappen (von zartem Jünglingsalter) sind schlafend unter einem Baume gelagert. – Von der linken Seite, wie von der Gralsburg her, ertönt der feierliche Morgenweckruf der Posaunen GURNEMANZ erwachend und die Knaben rüttelnd He! Ho! Waldhüter ihr, – Schlafhüter mitsammen, – so wacht doch mindest am Morgen. Die beiden Knappen springen auf Hört ihr den Ruf? Nun danket Gott, dass ihr berufen, ihn zu hören! Er senkt sich mit den Knappen auf die Knie und verrichtet mit ihnen gemeinschaftlich stumm das Morgengebet; sobald die Posaunen schweigen, erheben sie sich langsam Jetzt auf, ihr Knaben! Seht nach dem Bad. Zeit ist s, des Königs dort zu harren. Er blickt nach links in die Szene Dem Siechbett, das ihn trägt, voraus seh ich die Boten schon uns nahn. Zwei Ritter treten, von der Burg her, auf Heil euch! – Wie geht s Amfortas heut? Wohl früh verlangt er nach dem Bade das Heilkraut, das Gawan mit List und Kühnheit ihm gewann, ich wähne, dass das Lind rung schuf? ZWEITER RITTER Das wähnest du, der doch Alles weiss? Ihm kehrten sehrender nur die Schmerzen bald zurück – schlaflos von starken Bresten, befahl er eifrig uns das Bad. GURNEMANZ das Haupt traurig senkend Toren wir, auf Lind rung da zu hoffen, wo einzig Heilung lindert! – Nach allen Kräutern, allen Tränken forscht und jagt weit durch die Welt – ihm hilft nur Eines, – nur der Eine! ZWEITER RITTER So nenn uns den! GURNEMANZ ausweichend Sorgt für das Bad! Die beiden Knappen haben sich dem Hintergrunde zugewendet und blicken nach rechts ZWEITER KNAPPE Seht dort die wilde Reiterin! ERSTER KNAPPE Hei! Wie fliegen der Teufelsmähre die Mähnen! ZWEITER RITTER Ha! Kundry dort? ERSTER RITTER Die bringt wohl wicht ge Kunde? ZWEITER KNAPPE Die Mähre taumelt. ERSTER KNAPPE Flog sie durch die Luft? ZWEITER KNAPPE Jetzt kriecht sie am Boden hin. ERSTER KNAPPE Mit den Mähnen fegt sie das Moos. Alle blicken lebhaft nach der rechten Seite. ZWEITER RITTER Da schwingt sich die Wilde herab! Kundry stürzt hastig, fast taumelnd, herein. Wilde Kleidung, hoch geschürzt; Gürtel von Schlangenhäuten lang herabhängend schwarzes, in losen Zöpfen flatterndes Haar; tief braunrötliche Gesichtsfarbe; stechende schwarze Augen, zuweilen wild aufblitzend, öfters wie todesstarr und unbeweglich. – Sie eilt auf Gurnemanz zu und dringt ihm ein kleines Kristallgefäss auf KUNDRY Hier? Nimm du! – Balsam… GURNEMANZ Woher brachtest du dies? KUNDRY Von weiter her, als du denken kannst hilft der Balsam nicht, Arabia birgt dann nichts mehr zu seinem Heil. – Frag nicht weiter! – Ich bin müde. Sie wirft sich an den Boden. Ein Zug von Knappen und Rittern, die Sänfte tragend und geleitend, in welcher Amfortas ausgestreckt liegt, gelangt – von links her – auf die Bühne. – Gurnemanz hat sich, von Kundry ab, sogleich den Ankommenden zugewendet GURNEMANZ Er naht – sie bringen ihn getragen. – O weh! Wie trag ich s im Gemüte, in seiner Mannheit stolzer Blüte des siegreichsten Geschlechtes Herrn als seines Siechtums Knecht zu sehn! zu den Knappen Behutsam! Hört, der König stöhnt. Die Knappen halten an und stellen das Siechbett nieder AMFORTAS der sich ein wenig erhoben Recht so! Habt Dank! – Ein wenig Rast. Nach wilder Schmerzensnacht – nun Waldes Morgenpracht! Im heil gen See wohl labt mich auch die Welle es staunt das Weh, die Schmerzensnacht wird helle. Gawan! ZWEITER RITTER Herr! Gawan weilte nicht; da seines Heilkrauts Kraft, wie schwer er s auch errungen, doch deine Hoffnung trog, hat er auf neue Sucht sich fortgeschwungen. AMFORTAS Ohn Urlaub! – Möge das er sühnen, dass schlecht er Grals-Gebote hält! O wehe ihm, dem trotzig Kühnen, wenn er in Klingsors Schlingen fällt! – So breche Keiner mir den Frieden! Ich harre des, der mir beschieden »durch Mitleid wissend« – war s nicht so? – GURNEMANZ Uns sagtest du es so. AMFORTAS – »der reine Tor –« Mich dünkt ihn zu erkennen dürft ich den Tod ihn nennen! GURNEMANZ indem er Amfortas das Fläschchen Kundrys überreicht Doch zuvor – versuch es noch mit diesem! AMFORTAS Woher dies heimliche Gefäss? GURNEMANZ Dir ward es aus Arabia hergeführt. AMFORTAS Und wer gewann es? GURNEMANZ Dort liegt s, das wilde Weib. Auf, Kundry! Komm! Kundry weigert sich und bleibt am Boden AMFORTAS Du – Kundry? Muss ich dir nochmals danken, du rastlos scheue Magd? Wohlan, den Balsam nun versuch ich noch es sei aus Dank für deine Treue. KUNDRY unruhig und heftig am Boden sich bewegend Nicht Dank! – Ha ha! – was wird er helfen! Nicht Dank! Fort, fort – in s Bad! Amfortas gibt das Zeichen zum Aufbruch; der Zug entfernt sich nach dem tieferen Hintergrunde zu. – Gurnemanz, schwermütig nachblickend, und Kundry, fortwährend auf dem Boden gelagert, sind zurückgeblieben. – Knappen gehen ab und zu DRITTER KNAPPE He! Du da! Was liegst du dort wie ein wildes Tier? KUNDRY Sind die Tiere hier nicht heilig? DRITTER KNAPPE Ja –! Doch ob heilig du, das wissen wir grad noch nicht. VIERTER KNAPPE Mit ihrem Zaubersaft – wähn ich – wird sie den Meister vollends verderben. GURNEMANZ Hm! Schuf sie euch Schaden je? – Wann Alles ratlos steht, wie kämpfenden Brüdern in fernste Länder Kunde sei zu entsenden, und kaum ihr nur wisst wohin, – wer, ehe ihr euch nur besinnt, stürmt und fliegt dahin und zurück, der Botschaft pflegend mit Treu und Glück? Ihr nährt sie nicht, – sie naht euch nie, nichts hat sie mit euch gemein doch, wann s in Gefahr der Hilfe gilt, der Eifer führt sie schier durch die Luft, die nie euch dann zum Danke ruft. Ich wähne, ist dies Schaden, so tät er euch gut geraten. DRITTER KNAPPE Doch hasst sie uns; sieh nur, wie hämisch dort nach uns sie blickt! VIERTER KNAPPE Eine Heidin ist s, ein Zauberweib. GURNEMANZ Ja, eine Verwünschte mag sie sein. Hier lebt sie heut, vielleicht erneut, zu büssen Schuld aus früh rem Leben, die dorten ihr noch nicht vergeben. Übt sie nun Buss in solchen Taten, die uns Ritterschaft zum Heil geraten, gut tut sie dann und recht sicherlich, dienet uns – und hilft auch sich. DRITTER KNAPPE So ist s wohl auch jen ihre Schuld, die uns so manche Not gebracht? GURNEMANZ sich besinnend Ja, – wann oft lange sie uns ferne blieb, dann brach ein Unglück wohl herein. Und lang schon kenn ich sie; doch Titurel kennt sie noch länger. Der fand, als er die Burg dort baute, sie schlafend hier im Waldgestrüpp – erstarrt, leblos, wie tot. So fand ich selbst sie letztlich wieder, als uns das Unheil kaum geschehn, das jener Böse über den Bergen so schmählich über uns gebracht. zu Kundry He! Du! Hör mich und sag wo schweiftest damals du umher, als unser Herr den Speer verlor? Kundry schweigt düster Warum halfst du uns damals nicht? KUNDRY Ich helfe nie. VIERTER KNAPPE Sie sagt s da selbst. DRITTER KNAPPE Ist sie so treu, so kühn in Wehr, so sende sie nach dem verlor nen Speer! GURNEMANZ düster Das ist ein And res, jedem ist s verwehrt. – mit grosser Ergriffenheit Oh, wundenwundervoller, heiliger Speer! Dich sah ich schwingen von unheiligster Hand! in Erinnerung sich verlierend Mit ihm bewehrt, Amfortas, Allzukühner, wer mochte dir es wehren den Zaub rer zu beheeren? Schon nah dem Schloss – wird uns der Held entrückt ein furchtbar schönes Weib hat ihn entzückt; in seinen Armen liegt er trunken, der Speer – ist ihm entsunken. Ein Todesschrei! – Ich stürm herbei von dannen Klingsor lachend schwand den heil gen Speer hat er entwandt. Des Königs Flucht gab kämpfend ich Geleite; doch – eine Wunde brannt ihm in der Seite, die Wunde ist s, die nie sich schliessen will. – Der erste und zweite Knappe kommen vom See her zurück DRITTER KNAPPE zu Gurnemanz So kanntest du Klingsor? GURNEMANZ zu den zurückkommenden beiden Knappen Wie geht s dem König? ERSTER KNAPPE Ihn frischt das Bad. ZWEITER KNAPPE Dem Balsam wich das Weh. GURNEMANZ für sich Die Wunde ist s, die nie sich schliessen will! – Der dritte und der vierte Knappe hatten sich zuletzt schon zu Gurnemanz Füssen niedergesetzt; die beiden anderen gesellen sich jetzt in gleicher Weise zu ihnen unter dem grossen Baum DRITTER KNAPPE Doch, Väterchen, sag und lehr uns fein du kanntest Klingsor, – wie mag das sein? GURNEMANZ Titurel, der fromme Held, der kannt ihn wohl. Denn ihm, da wilder Feinde List und Macht des reinen Glaubens Reich bedrohten, ihm neigten sich, in heilig ernster Nacht, dereinst des Heilands selige Boten daraus er trank beim letzten Liebesmahle, das Weihgefäss, die heilig edle Schale, darein am Kreuz sein göttlich Blut auch floss, dazu den Lanzenspeer, der dies vergoss, – der Zeugengüter höchstes Wundergut, das gaben sie in unsres Königs Hut. Dem Heiltum baute er das Heiligtum. Die seinem Dienst ihr zugesindet auf Pfaden, die kein Sünder findet, – ihr wisst, dass nur dem Reinen vergönnt ist sich zu einen den Brüdern, die zu höchsten Rettungswerken des Grales Wunderkräfte stärken. – Drum blieb es dem, nach dem ihr fragt, verwehrt, Klingsorn – wie hart ihn Müh auch drob beschwert. Jenseits im Tale war er eingesiedelt; darüber hin liegt üpp ges Heidenland – unkund blieb mir, was dorten er gesündigt; doch wollt er büssen nun, ja – heilig werden. Ohnmächtig, in sich selbst die Sünde zu ertöten, an sich legt er die Frevlerhand, die nun, dem Grale zugewandt, verachtungsvoll des Hüter von sich stiess. Darob die Wut nun Klingsorn unterwies, wie seines schmähl chen Opfers Tat ihm gäb zu bösem Zauber Rat – den fand er nun. Die Wüste schuf er sich zum Wonnegarten; drin wachsen teuflisch holde Frauen, dort will des Grales Ritter er erwarten zu böser Lust und Höllengrauen wen er verlockt, hat er erworben, schon Viele hat er uns verdorben. – Da Titurel, in hohen Alters Mühen, dem Sohn die Herrschaft hier verliehen, Amfortas liess es da nicht ruhn der Zauberplag Einhalt zu tun. Das wisst ihr, wie es da sich fand der Speer ist nun in Klingsors Hand; kann er selbst Heilige mit ihm verwunden, den Gral auch wähnt er fest schon uns entwunden! Kundry hat sich, in wütender Unruhe, oft heftig umgewendet VIERTER KNAPPE Vor Allem nun, der Speer kehr uns zurück! DRITTER KNAPPE Ha! wer ihn brächt, ihm wär s zu Ruhm und Glück? GURNEMANZ nach einem Schweigen Vor dem verwaisten Heiligtum in brünst gem Beten lag Amfortas, ein Rettungszeichen bang erflehend – ein sel ger Schimmer da entfloss dem Grale; ein heilig Traumgesicht nun deutlich zu ihm spricht durch hell erschauter Wortezeichen Male »durch Mitleid wissend, der reine Tor, harre sein, den ich erkor!« DIE VIER KNAPPEN »Durch Mitleid wissend, der reine Tor –« Vom See her vernimmt man Geschrei und das Rufen der Ritter und Knappen. – Gurnemanz und die vier Knappen fahren auf und wenden sich erschreckt um RITTER UND KNAPPEN Weh! Weh! – Hoho! Auf! – Wer ist der Frevler? GURNEMANZ Was gibt s? Ein wilder Schwan flattert matten Fluges vom See daher die Knappen und Ritter folgen ihm nach auf die Szene VIERTER KNAPPE Dort! DRITTER KNAPPE Hier! ZWEITER KNAPPE Ein Schwan! VIERTER KNAPPE Ein wilder Schwan! ALLE RITTER UND KNAPPEN Er ist verwundet. Ha, wehe! Weh! GURNEMANZ Wer schoss den Schwan? Der Schwan sinkt, nach mühsamem Fluge, matt zu Boden; der zweite Ritter zieht ihm den Pfeil aus der Brust ERSTER RITTER Der König grüsste ihn als gutes Zeichen, als überm See kreiste der Schwan da flog ein Pfeil… KNAPPEN UND RITTER Parsifal hereinführend Der war s! Der schoss! auf Parsifals Bogen weisend Dies der Bogen! ZWEITER RITTER den Pfeil aufweisend Hier der Pfeil, dem seinen gleich. GURNEMANZ Bist du s, der diesen Schwan erlegte? PARSIFAL Gewiss! Im Fluge treff ich, was fliegt! GURNEMANZ Du tatest das? Und bangt es dich nicht vor der Tat? DIE KNAPPEN UND RITTER Strafe den Frevler! GURNEMANZ Unerhörtes Werk! – Du konntest morden, – hier, im heil gen Walde, des stiller Frieden dich umfing? Des Haines Tiere nahten dir nicht zahm? Grüssten dich freundlich und fromm? Aus den Zweigen was sangen die Vöglein dir? Was tat dir der treue Schwan? Sein Weibchen zu suchen flog der auf, mit ihm zu kreisen über dem See, den so er herrlich weihte zum Bad. – Dem stauntest du nicht?… Dich lockt es nur zu wild kindischem Bogengeschoss? Er war uns hold was ist er nun dir? Hier, – schau her! – hier trafst du ihn; – da starrt noch das Blut, matt hängen die Flügel; – das Schneegefieder dunkel befleckt? Gebrochen das Aug – siehst du den Blick? Parsifal hat Gurnemanz mit wachsender Ergriffenheit zugehört jetzt zerbricht er seinen Bogen und schleudert die Pfeile von sich Wirst deiner Sündentat du inne? Parsifal führt die Hand über die Augen Sag, Knab – erkennst du deine grosse Schuld? Wie konntest du sie begehn? PARSIFAL Ich wusste sie nicht. GURNEMANZ Wo bist du her? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Wer ist dein Vater? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Wer sandte dich dieses Weges? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Dein Name denn? PARSIFAL Ich hatte viele, doch weiss ich ihrer keinen mehr. GURNEMANZ Das weisst du Alles nicht? für sich So dumm wie den erfand bisher ich Kundry nur! zu den Knappen, deren sich immer mehre versammelt haben Jetzt geht! Versäumt den König im Bade nicht! – Helft! – Die Knappen heben den toten Schwan ehrerbietig auf eine Bahre von frischen Zweigen, und entfernen sich mit ihm dann nach dem See zu. – Schliesslich bleiben Gurnemanz, Parsifal und – abseits – Kundry allein zurück GURNEMANZ wendet sich wieder zu Parsifal Nun sag nichts weisst du, was ich dich frage; jetzt meld, was du weisst; denn etwas musst du doch wissen. PARSIFAL Ich hab eine Mutter; Herzeleide sie heisst. Im Wald und auf wilder Aue waren wir heim. GURNEMANZ Wer gab dir den Bogen? PARSIFAL Den schuf ich mir selbst vom Forst die wilden Adler zu verscheuchen. GURNEMANZ Doch adelig scheinst du selbst und hochgeboren warum nicht liess deine Mutter bessere Waffen dich lehren? Parsifal schweigt KUNDRY welche während der Erzählung des Gurnemanz von Amfortas Schicksal oft in wütender Unruhe heftig sich umgewendet hatte, nun aber, immer in der Waldecke gelagert, den Blick scharf auf Parsifal gerichtet hat, ruft jetzt, da Parsifal schweigt, mit rauher Stimme daher Den Vaterlosen gebar die Mutter, als im Kampf erschlagen Gamuret; vor gleichem frühem Heldentod den Sohn zu wahren, waffenfremd in Öden erzog sie ihn zum Toren – die Törin! Sie lacht PARSIFAL der mit jäher Aufmerksamkeit zugehört Ja! Und einst am Waldessaume vorbei, auf schönen Tieren sitzend, kamen glänzende Männer; ihnen wollt ich gleichen sie lachten und jagten davon. Nun lief ich nach, doch konnte sie nicht erreichen. – Durch Wildnisse kam ich, bergauf, talab; oft ward es Nacht, dann wieder Tag mein Bogen musste mir frommen gegen Wild und grosse Männer… KUNDRY hat sich erhoben und ist zu den Männern getreten; eifrig Ja! Schächer und Riesen traf seine Kraft; den freislichen Knaben fürchten sie Alle. PARSIFAL verwundert Wer fürchtet mich? Sag! KUNDRY Die Bösen. PARSIFAL Die mich bedrohten, waren sie bös? Gurnemanz lacht Wer ist gut? GURNEMANZ wieder ernst Deine Mutter, – der du entlaufen, und die um dich sich nun härmt und grämt. KUNDRY Zu End ihr Gram seine Mutter ist tot. PARSIFAL in furchtbarem Schrecken Tot? Meine Mutter? – Wer sagt s? KUNDRY Ich ritt vorbei, und sah sie sterben – dich Toren hiess sie mich grüssen. Parsifal springt wütend auf Kundry zu und fasst sie bei der Kehle. – Gurnemanz hält ihn zurück GURNEMANZ Verrückter Knabe! Wieder Gewalt? Nachdem Gurnemanz Kundry befreit, steht Parsifal lange wie erstarrt Was tat dir das Weib? Es sagte wahr, denn nie lügt Kundry – doch sah sie viel. PARSIFAL gerät in ein heftiges Zittern Ich verschmachte!… Kundry ist sogleich, als sie Parsifals Zustand gewahrte, nach einem Waldquell geeilt, bringt jetzt Wasser in einem Horne, besprengt damit zunächst Parsifal, und reicht ihm dann zu trinken GURNEMANZ So recht! So nach des Grales Gnade das Böse bannt, wer s mit Gutem vergilt. KUNDRY düster Nie tu ich Gutes – Sie wendet sich traurig ab, und während Gurnemanz sich väterlich um Parsifal bemüht, schleppt sie sich, von Beiden unbeachtet, einem Waldgebüsche zu nur Ruhe will ich, nur Ruhe – ach! – der Müden. Schlafen! – Oh, dass mich keiner wecke! scheu auffahrend Nein! – Nicht schlafen! – Grausen fasst mich! Sie verfällt in heftiges Zittern; dann lässt sie die Arme matt sinken Machtlose Wehr! Die Zeit ist da. Schlafen – schlafen – ich muss! – Sie sinkt hinter dem Gebüsch zusammen und bleibt von jetzt an unbemerkt. – Vom See her gewahrt man Bewegung und endlich den im Hintergrunde sich heimwendenden Zug der Ritter und Knappen mit der Sänfte GURNEMANZ Vom Bade kehrt der König heim; hoch steht die Sonne nun lass zum frommen Mahle mich dich geleiten; denn bist du rein, wird nun der Gral dich tränken und speisen. Gurnemanz hat Parsifals Arm sich sanft um den Nacken gelegt, und dessen Leib mit seinem eigenen Arme umschlungen; so geleitet er ihn bei sehr allmählichem Schreiten. – Hier hat die unmerkliche Verwandelung der Bühne bereits begonnen PARSIFAL Wer ist der Gral? GURNEMANZ Das sagt sich nicht; doch, bist du selbst zu ihm erkoren, bleibt dir die Kunde unverloren. Und sieh! – Mich dünkt, dass ich dich recht erkannt kein Weg führt zu ihm durch das Land, und Niemand könnte ihn beschreiten, den er nicht selber möcht geleiten. PARSIFAL Ich schreite kaum, doch wähn ich mich schon weit. GURNEMANZ Du siehst, mein Sohn, zum Raum wird hier die Zeit. Allmählich, während Gurnemanz und Parsifal zu schreiten scheinen, hat sich die Szene bereits immer merklicher verwandelt; es verschwindet so der Wald, und in Felsenwänden öffnet sich ein Torweg, welcher die Beiden jetzt einschliesst GURNEMANZ Jetzt achte wohl, und lass mich sehn bist du ein Tor und rein, welch Wissen dir auch mag beschieden sein. – Durch aufsteigende gemauerte Gänge führend, hat die Szene sich vollständig verwandelt Gurnemanz und Parsifal treten jetzt in den mächtigen Saal der Gralsburg ein. – Szene Säulenhalle mit Kuppelgewölbe, den Speiseraum überdeckend. Auf beiden Seiten des Hintergrundes werden die Türen geöffnet von rechts schreiten die Ritter des Grales herein und reihen sich um die Speisetafeln DIE GRALSRITTER Zum letzten Liebesmahle. gerüstet Tag für Tag, Ein Zug von Knappen durchschreitet schnelleren Schrittes die Szene nach hinten zu gleich ob zum letzten Male es heut ihn letzen mag. Ein zweiter Zug von Knappen durchschreitet die Halle Wer guter Tat sich freut ihm sei das Mahl erneut der Labung darf er nahn, die hehrste Gab empfahn. Die versammelten Ritter stellen sich an den Speisetafeln auf Stimmen der Jünglinge aus der mittleren Höhe der Kuppel vernehmbar Den sündigen Welten mit tausend Schmerzen wie einst sein Blut geflossen, dem Erlösungs-Helden sei nun mit freudigem Herzen mein Blut vergossen. Der Leib, den er zur Sühn uns bot, er leb in uns durch seinen Tod. KNABENSTIMMEN aus der äussersten Höhe der Kuppel Der Glaube lebt; die Taube schwebt, des Heilands holder Bote. Der für euch fliesst, des Weins geniesst, und nehmt vom Lebensbrode! Während des Gesanges wird von Knappen und dienenden Brüdern durch die entgegengesetzte Türe Amfortas auf einer Sänfte hereingetragen vor ihm schreiten die vier Knappen, welche den verhängten Schrein des Grales tragen. Dieser Zug begibt sich nach der Mitte des Hintergrundes, wo ein erhöhtes Ruhebett aufgerichtet steht, auf welches Amfortas von der Sänfte herab niedergelassen wird; hiervor steht ein länglicher Steintisch, auf welchen die Knaben den verhängten Gralsschrein hinstellen. – Nachdem alle ihre Stelle eingenommen und ein allgemeiner Stillstand eingetreten war, vernimmt man, vom tiefsten Hintergrunde her, aus einer gewölbten Nische hinter dem Ruhebette des Amfortas, die Stimme des alten Titurel wie aus einem Grabe heraufdringen TITUREL Mein Sohn Amfortas, bist du am Amt? langes Schweigen Soll ich den Gral heut noch erschaun und leben? langes Schweigen Muss ich sterben, vom Retter ungeleitet? AMFORTAS im Ausbruche qualvoller Verzweiflung sich halb aufrichtend Wehe! Wehe mir der Qual! Mein Vater, oh! noch einmal verrichte du das Amt! Lebe, leb – und lass mich sterben. TITUREL Im Grabe leb ich durch des Heilands Huld zu schwach doch bin ich, ihm zu dienen. Du büss im Dienste deine Schuld! Enthüllet den Gral! AMFORTAS gegen die Knaben sich erhebend Nein! Lasst ihn unenthüllt! – Oh! dass keiner, keiner diese Qual ermisst, die mir der Anblick weckt, der euch entzückt! Was ist die Wunde, ihrer Schmerzen Wut, gegen die Not, die Höllenpein, zu diesem Amt – verdammt zu sein! Wehvolles Erbe, dem ich verfallen, ich – einz ger Sünder unter Allen – des höchsten Heiligtums zu pflegen, auf Reine herabzuflehen seinen Segen! – Oh, Strafe! Strafe ohne Gleichen des, ach! – gekränkten Gnadenreichen! – Nach ihm, nach seinem Weihegrusse muss sehnlich mich s verlangen; aus tiefster Seele Heilesbusse zu ihm muss ich gelangen. Die Stunde naht – ein Lichtstrahl senkt sich auf das heilige Werk – die Hülle fällt. vor sich hinstarrend Des Weihgefässes göttlicher Gehalt erglüht mit leuchtender Gewalt; durchzückt von seligsten Genusses Schmerz, des heiligsten Blutes Quell fühl ich sich giessen in mein Herz des eig nen sündigen Blutes Gewell in wahnsinniger Flucht muss mir zurück dann fliessen, in die Welt der Sündensucht mit wilder Scheu sich ergiessen; von neuem sprengt es das Tor, daraus es nun strömt hervor, hier durch die Wunde, der Seinen gleich, geschlagen von desselben Speeres Streich, der dort dem Erlöser die Wunde stach, aus der, mit blutigen Tränen, der Göttliche weint ob der Menschheit Schmach in Mitleids heiligem Sehnen, und aus der nun mir, an heiligster Stelle, dem Pfleger göttlichster Güter, des Erlösungs-Balsams Hüter – das heisse Sündenblut entquillt, ewig erneut aus des Sehnens Quelle, das – ach! – keine Büssung je mir stillt! – Erbarmen! Erbarmen! Du Allerbarmer! Ach, Erbarmen! Nimm mir mein Erbe. schliesse die Wunde, dass heilig ich sterbe, rein dir gesunde! Er sinkt wie bewusstlos zurück KNABEN UND JÜNGLINGE aus der Höhe, unsichtbar »Durch Mitleid wissend, der reine Tor, harre sein, den ich erkor!« DIE RITTER leise So ward es dir verhiessen harre getrost, des Amtes walte heut! TITUREL Enthüllet den Gral! Amfortas erhebt sich langsam und mühevoll. Die Knaben nehmen die Decke vom goldenen Schreine, entnehmen ihm eine antike Kristallschale, von welcher sie ebenfalls eine Verhüllung hinwegnehmen, und setzen diese vor Amfortas hin STIMMEN AUS DER HÖHE Nehmet hin meinen Leib, nehmet hin mein Blut um unsrer Liebe Willen! Während Amfortas andachtvoll in stummem Gebete zu dem Kelche sich neigt, verbreitet sich eine immer dichtere Dämmerung über die Halle. – Eintritt vollster Dunkelheit KNABEN AUS DER HÖHE Nehmet hin mein Blut, nehmet hin meinen Leib, auf dass ihr mein gedenkt. Ein blendender Lichtstrahl dringt von oben auf die Kristallschale herab; diese erglüht sodann immer stärker in leuchtender Purpurfarbe, alles sanft bestrahlend. Amfortas, mit verklärter Miene, erhebt den »Gral« hoch und schwenkt ihn sanft nach allen Seiten, worauf er damit Brot und Wein segnet. Alles ist auf den Knien TITUREL Oh, heilige Wonne, wie hell grüsst uns heute der Herr! Amfortas setzt den »Gral« wieder nieder, welcher nun, während die tiefe Dämmerung wieder entweicht, immer mehr erblasst hierauf schliessen die Knaben das Gefäss wieder in den Schrein und bedecken diesen wie zuvor. – Die frühere Tageshelle tritt wieder ein. Die vier Knaben verteilen während des Folgenden aus den zwei Krügen und Körben Wein und Brot KNABENSTIMMEN aus der Höhe Wein und Brod des letzten Mahles wandelt einst der Herr des Grales durch des Mitleids Liebesmacht in das Blut, das er vergoss in den Leib, den dar er bracht. – Die vier Knaben, nachdem sie den Schrein verschlossen, nehmen nun die zwei Weinkrüge sowie die zwei Brodkörbe, welche Amfortas zuvor, durch das Schwenken des Grals-Kelches über sie, gesegnet hatte, von dem Altartische, verteilen das Brod an die Ritter und füllen die vor ihnen stehenden Becher mit Wein. Die Ritter lassen sich zum Mahle nieder, so auch Gurnemanz, welcher einen Platz neben sich leer hält und Parsifal durch ein Zeichen zur Teilnehmung am Mahle einlädt Parsifal bleibt aber starr und stumm, wie gänzlich entrückt, zur Seite stehen JÜNGLINGE aus der mittleren Höhe der Kuppel Blut und Leib der heil gen Gabe wandelt heut zu eurer Labe sel ger Tröstung Liebesgeist in den Wein, der euch nun floss, in das Brod, das heut ihr speist. DIE RITTER erste Hälfte Nehmet vom Brod, wandelt es kühn in Leibes Kraft und Stärke, treu bis zum Tod, fest jedem Müh n, zu wirken des Heilands Werke! zweite Hälfte Nehmet vom Wein, wandelt ihn neu zu Lebens feurigem Blute, froh im Verein, Brudergetreu zu kämpfen mit seligem Mute! ALLE RITTER Selig im Glauben! Selig in Liebe! Die Ritter haben sich erhoben und schreiten von beiden Seiten auf sich zu, um während des Folgenden sich feierlich zu umarmen JÜNGLINGE mittlere Höhe der Kuppel Selig in Liebe! KNABEN volle Höhe der Kuppel Selig im Glauben! Während des Mahles, an welchem er nicht teilnahm, ist Amfortas aus seiner begeisterungsvollen Erhebung allmählich wieder herabgesunken er neigt das Haupt und hält die Hand auf die Wunde. Die Knaben nähern sich ihm; ihre Bewegungen deuten auf das erneute Bluten der Wunde sie pflegen Amfortas, geleiten ihn wieder auf die Sänfte, und, während alle sich zum Aufbruch rüsten, tragen sie, in der Ordnung wie sie kamen, Amfortas und den heiligen Schrein wieder von dannen. Die Ritter ordnen sich ebenfalls wieder zum feierlichen Zuge und verlassen langsam den Saal. – Verminderte Tageshelle tritt ein. – Knappen ziehen wieder in schnellerem Schritte durch die Halle. – Die letzten Ritter und Knappen haben den Saal verlassen die Türen werden geschlossen. – Parsifal hatte bei dem vorangehenden stärksten Klagerufe des Amfortas eine heftige Bewegung nach dem Herzen gemacht, welches er krampfhaft eine Zeitlang gefasst hielt; jetzt steht er noch, wie erstarrt, regungslos da. – Gurnemanz tritt missmutig an Parsifal heran und rüttelt ihn am Arme GURNEMANZ Was stehst du noch da? Weisst du, was du sahst? Parsifal fasst sich krampfhaft am Herzen – und schüttelt dann ein wenig mit dem Haupte GURNEMANZ sehr ärgerlich Du bist doch eben nur ein Tor! Er öffnet eine schmale Seitentüre Dort hinaus, deinem Wege zu! Doch rät dir Gurnemanz lass du hier künftig die Schwäne in Ruh, und suche dir Gänser die Gans! Er stösst Parsifal hinaus und schlägt, mürrisch, hinter ihm die Türe stark zu. Während er dann de Rittern folgt, schliesst sich, auf dem letzten Takte mit der Fermate, der Vorhang EINE ALTSTIMME aus der Höhe »Durch Mitleid wissend, der reine Tor…« MITTLERE HÖHE Selig im Glauben! AUS DER HÖCHSTEN HÖHE Selig im Glauben! All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Parsifal+/II
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この項ではDS用ソフト『不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』と、他機種移植版である『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』について解説する。 判定はどちらも「良作」とする。 不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス 概要 あらすじ 特徴・評価点 ダンジョン UI関連 賛否両論点 問題点 総評 余談 不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス 変更点・評価点 問題点(plus) 総評(plus) その後の展開 不思議のダンジョン 風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス 【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんふぁいぶ ふぉーちゅんたわーとうんめいのだいす】 ジャンル ローグライクゲーム 対応機種 ニンテンドーDS 発売・開発元 チュンソフト 発売日 2010年12月9日 定価 5,800円(税別) レーティング CERO B(12才以上対象) 廉価版 チュンセレクション2011年11月25日/2,480円(税5%込) 判定 良作 ポイント 『4』をベースに様々なバランスが調整昼の盾などの救済措置追加で難易度は低下1000回遊べるRPGに相応しいボリューム 風来のシレンシリーズ関連作品リンク 概要 『風来のシレン』シリーズのナンバリングタイトル第5弾。 前作『不思議のダンジョン 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ』から約10ヶ月後とほとんど間を空けずの発売となった。 前作のシステムを色濃く継承しつつも、ゲームバランスはより洗練されたものになっている。 あらすじ ―仙境にそびえたつフォーチュンタワーに登って、運命神リーバに会えば、運命を変えてくれる― 八獣神の主神でもある「運命神リーバ」の3つの目は、それぞれの目がこの世の過去・現在・未来を見据えているという。そして、リーバの手にある3つのダイスは、人の生まれ、その一生、死の運命を決定づける力を持つ。この「運命のダイス」を振れば、ツキに見放されて不運に満ち満ちた、恵まれない人生をも変えることができるのだと言い伝えられた…。 砂漠地帯を抜けたシレンとコッパ。旅の途中、人里離れた山の中で道に迷った2人は『イノリの里』という小さな村に辿りつく。村には、病に伏せた少女・おユウがいた。若い命が消えゆくことを惜しみつつも、こればかりは運命だからどうしようもないとあきらめている村人たち。しかし、おユウの幼馴染・ジロきちは、おユウの運命を変えるため、運命のダイスを求めて村を飛び出した。村人から事情を聞いたシレンは、おユウを助けるため、そして新たな不思議を求めて、運命神リーバが住まうというフォーチュンタワーへと向かう。 特徴・評価点 ストーリー 世界観は中華風のモチーフで、たぬきやスズメが人間と一緒に暮らしているなど童話的な雰囲気である。 シレンは20歳(*1)、時系列的には『シレンGB2』と『シレン3』の間に位置する。 音楽 今作からすぎやまこういち氏作曲の過去曲が無くなり、松尾早人氏作曲の音楽のみとなった。 過去作の音楽が聴けなくなったことは残念だが、松尾氏自身シレンシリーズの作曲・編曲には長く携わっていることもあり、雰囲気は決して壊しておらず、評価も高い。 システム 装備の成長や昼夜の概念、様々な種類の店やオーラを持つ敵、タグなどの前作の新要素は概ね受け継がれている。 『4』に比べると装備の成長が早くなり、武器の移行や図鑑集めが楽になった。 夜間に使用できる技については性能が見直され、補助系の技が増えたり、使用した技の回復手段が増える等の調整がなされている。 店では、店主に識別の巻物を渡すと販売されている商品全てを識別してくれるようになった。 オーラを持つ敵についてもオーラを解除する手段が増えたため、対処しやすくなっている。札系のアイテムに一律でオーラ解除機能が付加された。 新システム「スーパーシレン」 敵と戦っていると「覚醒ポイント」という内部パラメータが溜まっていき、一定数に達するとシレンが「覚醒直前状態」になる。さらにそのまましばらく戦って条件を満たすと、シレンが「覚醒」して「スーパーシレン」になる。 覚醒直前状態やスーパー状態は、フロアを持ち越して継続する。 覚醒ポイントはターン経過やフロア移動で徐々に減っていく。ポイントが減った状態で罠を踏む、状態異常にかかる、瀕死・空腹状態になるなどで覚醒直前状態やスーパー状態は解除されてしまうことがある。 スーパー状態になったシレンは、通常攻撃を放った際に敵に何らかの状態異常を発生させることがある。 また、スーパー状態で敵を倒すと、「攻撃力上昇」「防御力上昇」「必ず2回攻撃」等の強力なボーナス効果を得られる。ボーナス効果はターン経過で解除されるものと、フロアを一定数移動すると解除されるものがある。 上手くスーパー状態を維持できれば非常に有利に探索を進めることができるが、仕様上ピンチの時ほど解除されやすいため覚醒頼りのプレイは難しい。 また、スーパー状態の維持には罠チェックや瀕死になる前の回復が必要なためアイテムが節約できないなど短所もあり、全体的なバランスは良好。 新システム「新種道具」 拠点の村にある「秘伝の甕(かめ)」にアイテムを投入すると、他のアイテムの能力が付加されることがある。 例えば、「敵を階段の上に飛ばした後に場所替えする杖」「部屋をモンスターハウスにして現れた敵をそのまま全滅させる」「睡眠 混乱 毒を無効化する腕輪」など。 武器や盾の場合は、既存のアイテムには存在しない全く新しい能力が付加される場合もある。 特殊効果は、DSの内蔵時計で一日経過するごとに付加される。付加される効果はランダムで、何も付加されない場合もある。 また、8日以上甕につけ込んで置くとアイテムは雑草になってしまう。 効果はベースとして入れたものが最優先される。剣と盾は入れたものがベースとなって特殊効果が付く。杖や巻物では上から順番に効果が発生するため、効果の組み合わせがより重要になる。 新しく作り出したアイテムは名前を付けることができ、最大で64種類まで登録することが出来る。登録したアイテムはダンジョンで自然発生するようになる。 ダンジョンに出現する新種道具は、一回の冒険ごとに登録された道具の中からランダムで6種類選ばれる。また、新種道具が登場しないダンジョンもある。 モンスターを仲間にできる「仲良しの証」が登場した。証を持っていると、証についた名前のモンスターと同じ種族が仲間として戦ってくれる。 例えば、マムルの証を持っているとフロア内のマムル・あなぐらマムル・洞窟マムル・ギタンマムルが戦ってくれる。 なお、仲間状態の敵を攻撃すると証が消滅してしまう。また、該当するモンスターが出現するフロアの階段を下りると白紙の巻物に変わってしまうことがある。 白紙の巻物に変化するのは「友情が白紙に戻る」という言葉が由来のようだ。 証は手持ちにないと効果が発揮せず、地面に置く、壺に入れると無効になる。仲良しになったモンスターを倒したい場合に使える。 そのフロアで一時的に仲間になってくれるだけで、以降のフロアに連れていくことはできない。『シレン2』の「モンスターの壺」や、『トルネコ3』のポポロのような育成要素がないのは残念なところ。 あるアイテムによく似た名前だが、全く別の効果をもたらす「まがいもの道具」が登場した。 『シレン2』や『トルネコ3』でも「聖城の巻物」などのアイテムはあったが、本作ではそういったアイテムが急増し、その数は20を超える。 モンスターを全滅させる「全滅の巻物」ならぬ持ち金全てが無くなってしまう「金滅の巻物」といった偽物らしい効果を持ったものから、装備にタグをつけられる「タグの巻物」ならぬ店の商品を全て無料にしてしまう「タダの巻物」のような、本物より強力な効果を持っているアイテムまで幅広く、役には立たないがユニークな効果を持つアイテムも多数ある。 特に、石のまがいものである「右」。そのネーミングセンスと、たとえ左へ向かって投げようと名前通り右に飛ぶ光景、それゆえの役立たずっぷりは多くの風来人の笑いを誘った。 敵の居場所が分かる強力な「気配察知の腕輪」には、敵を視界内に捉えるとダメージを受けてしまうデメリットが付いた「気配察血の腕輪」というまがいものが登場。しかし、「察血」でも使い方次第では十分役立つためバランス調整版のような存在になっている。 「復活の草」と思わせて、一瞬生き返るが腹痛を起こして結局倒れる「腹活の草」という致命的なものも。名前も知らない草は安易に食べるなということか。 ちなみに、本作に先駆けて『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』でも「そっくりどうぐ」という同じようなアイテム群が登場していた。 壺の中に、焚くことで様々な効果をもたらす「お香の壺」が登場した。 アイテムを入れるとそのアイテムを燃やして、フロア全体に効果があるお香を焚くことができる。炎や爆発を無効化する「冷えびえ香」、魔法を反射する「山彦香」等がある。 フロアにいる限り効果が永続するためかなり強力だが、自分だけでなく敵にもその効果が及んでしまうので、使いどころを見極める必要がある。 例えば「身かわし香」を使えばデブータ種やおばけ大根種といった敵の飛び道具をかわせるが、シレンが使った飛び道具も敵に当たらなくなってしまうというデメリットがある。 「山彦香」もシレンが振った杖が敵に反射されてしまい効かなくなってしまう。しかしそれを利用して杖の効果を自分自身にかけるというテクニックも可能で、利用の幅は広い。 その他の新アイテム関連。 昼の間だけ受けるダメージを大幅にカットするが、夜は逆に増加する「昼の盾」や攻撃を受けるたびにお金を消費してダメージを軽減する「金食い虫の盾」など、デメリットはあれどメリットのほうがずっと強い装備も増加し、入手できれば進めやすくなる。 やはり前述の「気配察血の腕輪」もその一例。他にも1フロアのみ全ての状態異常を防ぐ「予防の巻物」などもある。これらのアイテムにより「レアアイテムが手に入るかどうかの運ゲー」という要素を緩和しつつ、「レアアイテムが手に入った時の嬉しさ」も減らない、という絶妙のバランスであり、好意的にとらえられている。 メインの食料がバナナからおにぎりに戻ったが、新しい食料「仙桃」が登場した。 仙桃は、前作のバナナ同様フロアを移動することで熟成する。ただし焼くことはできない。 仙桃は単に満腹度を回復させるだけでなく、使用した技を回復させる効果がある。また、熟成度に応じて防御力が上がる、ステータス異常を回復するなどの特殊効果も変化していく。 そのため単純に熟成させるだけではなく、場合によっては未熟成の桃をキープしておくなどの戦略も生まれている。 くさってしまうと食べた際にステータス低下のデメリットを受けるが、敵に投げつけても効果があるため、くさった仙桃を敵に投げつけて弱らせる使い方も可能である。 前作におけるバナナの皮については「オイルの巻物」という代替アイテムが実装されている。 異種合成の種類が増えた。 マゼルン種に特定のアイテムを投げることで行えるお馴染みの異種合成システムについては、前作よりも合成できるアイテムが増えている。意外なアイテムが異種合成の対象になっている事も。 異種合成の対象となった印を本来持っている武器の価値が少々下がってしまったが。 さらに今回は3種のアイテムを使用する合成パターンが追加された。 武器に「成長の種+オイルの巻物+爆発の腕輪」で作成できる青炎飛ばし印(通常の炎飛ばし印よりもダメージが高い)、盾に「土塊の杖+予防の巻物+爆発の腕輪」で作成できる爆発無効印の2種。 特に後者は非常に強力であるため、これまでマイナスアイテムとなるケースの多かった爆発の腕輪の価値が飛躍的に向上した。 ポイントカードシステム 「ポイントカード」というアイテムを持っている状態でダンジョン内にある「ポイントスイッチ」という罠を踏むとポイントが溜まっていき、拠点の村でアイテム等やフー消しと交換が出来る。 フー消しはすれちがい通信でアバターとして使える。全168種類。 交換できるアイテムは「やりなおし草」や「白紙の巻物」等、強力なアイテムが多い。初心者救済としての意味合いもあるが、クリア後もこれらのアイテムを大量に集めたいときに利用できる。 モンスター関連 『シレン4』に出ていたモンスターはほぼ全員が続投し、それに加え『5』では数匹の新規モンスターが追加された。 一方で、過去作から復活登場したモンスターはバナナ見習い種と交代したにぎり見習い種と、『シレン2』と『アスカ見参』に出ていたシャーガ種のみ。 モンスターの属性に植物系・金属系・魔法系が追加され、分類がし直された。 一方でモンスターのパラメータについては、前作から大幅な調整が行われている。 ステータスはかなり様変わりしており、前作と違う印象を受けるモンスターが多数存在する。 全体的に攻撃力の低下が主で、前作のような尖ったゲームバランスではなくなっている。 特に、こちらの特殊攻撃を殆ど無効にしてしまうギャザー種の弱体化が目立つ。 攻撃力・防御力が大幅低下し、水棲モンスターに有効な武器などがあれば非常に対処がしやすくなった。 また、昼のドラゴン種が吐く炎のダメージも若干前作より下がっている。 ただし、逆に強化されているモンスター(ピョコダイル種やフワッティー種など)もいるため油断は禁物。 特定のフロアに一定時間滞在すると出現するひとくいデビル種についても、雄叫びの効果が金縛りになっているなど非常に強化されており、前作と同じ感覚で挑むと痛い目を見る。 エキスパート証明書 前作の「マニアの証」に該当するが、全部のダンジョンで共通だったマニアの証とは異なり、全てのダンジョンに個別に用意されており、やり込み性が上がった。 また、番付にもその冒険で入手したエキスパート証明書が残るようになった。 ダンジョン シナリオダンジョンは前作ほどシンプルではないが、最短3回の冒険でクリア可能になっている。 途中からは旅仲間として、NPCの「ジロきち」が強制的に着いてくる。基本的に彼が生きていないと先のフロアに進めない。 ジロきちは死ぬと「墓」になってしまうが、回復アイテムを投げつけることで復活させることができる。 ジロきちが墓の状態だとそのフロアから先に進むことができず、回復アイテムがない場合は階段からダンジョンを脱出してやり直す必要がある。その場合、ジロきちの墓は脱出した階層と同じフロアに置き去りになる。 同じくシナリオ中の旅仲間の同行が強制だった『シレン3』や『トルネコ3』とは異なり、ジロきちはやられても即冒険失敗とはならず、回復アイテムさえあれば簡単に蘇生できる。ジロきちは基本ステータスが高いため、足手まといにもなりにくい。 本作の旅仲間は冒険を終えてもレベルが1に戻らないため、ジロきちは冒険を繰り返すごとに確実に強くなっていく。 またシレンが死んでしまった場合、ジロきちが生きていればタグのついていない武器を保管してくれるなど、初心者救済の要素になっていると言える。 他の旅仲間として、ブーメランで複数の敵を攻撃できアイテムを売ってくれるタオ、ギタン投げで遠距離攻撃できる小次郎太さま、レベルアップすると敵の特技を覚えるおコン、剣か盾に変身できるコハル、射撃で夜の敵を遠距離攻撃可能なゲンさんという仲間がいる。 いずれの旅仲間も後述するクリア後ダンジョンの解放条件に関わっている。 ダンジョンセンターにあるエクストラダンジョン。 石像の洞窟 前作にもあった「フェイの問題」+「倉庫番」風のパズルダンジョン。問題は合計150問で全て新規の大ボリューム。 爆発の岩場 マインスイーパーを模したパズルダンジョン。初級・中級・上級の3つがあり、全5階構成。 最初から持っている「四二鉢」や道中に落ちているアイテムを利用して突破できるなど、不思議のダンジョンの特性とマインスイーパーのルールを上手く組み合わせている。 ダンジョン内で入手したアイテムを持ち帰ることが出来る。道中ではあまり良いアイテムは入手できないが、5階には褒美的なアイテムが多数落ちており、上級ではかなりのレアアイテムも入手できる。中級でも褒美に天の恵み・地の恵みの巻物が多く含まれているので、これを目当てに稼ぐプレイヤーも多い。 ただし、上級はマインスイーパー経験者でも苦戦するような難易度。仕様上、どう考えても爆弾の位置が特定できない場合もあり、二択・三択を強いられる場面が多く、見えている範囲でベストな選択をしてもクリア出来ない事も多い。上級は道中のアイテムもあまり役に立たない。 地底の館 99階構成のダンジョンを、途中のフロアから10階分(1~10F、11~20Fなど)だけ潜ることが出来る。 ダンジョンに潜る前にいくつかのアイテムが支給され、レベルもそのフロアに応じたものになる。 前半の数区は鍛えられた普通の装備が支給されるため普通に戦えるが、後半は使い捨て装備が支給され敵も強くなるため、基本的にはアイテムを利用して逃げまわるというゲーム性になる。 通常のダンジョンでは序盤でやられてしまうようなプレイヤーでも、お試し感覚で深層のモンスターと戦えるといった利点がある。短い区間だけプレイできるので、時間もあまりかからずリトライもし易いため気軽な気持ちで挑める。持ち込みなしダンジョンの入門にも最適。 クリアすると道中で拾ったアイテムや、最初に支給されたアイテムのうち、壺以外のものを4つまで持ち帰ることが可能。高い修正値が付いている支給アイテムを持ち帰れば、装備強化が容易になる。どうたぬき+8とおにおおかみ+10が支給される4区は、修正値稼ぎスポットとして地味に人気がある。 支給アイテムが少なめでややシビアなバランスだが、各区ごとに10フロアしかないので難易度自体はそこまで高くはない。一発クリアは難しいかもしれないが、何度か挑戦すれば突破できるだろう。 ワイヤレス通信で2人同時プレイに対応。協力ダンジョン・対戦ダンジョンの2種類がある。 協力ダンジョンは7種類あり、最深部にはボスがいる。 対戦ダンジョンは「早降り」「ギタン集め」といったルールを選んで相手と戦うことになる。 ジャックワンド種は協力プレイ専用のボスモンスターであり、1人プレイモードだとある条件を満たさないと戦えない。協力プレイでしか出会えないモンスターもいるなど、やけに通信に力を入れている。 対戦ダンジョンは一応『シレン3』にもあったのだが、協力プレイはシリーズ初の試みである。 豊富なクリア後ダンジョン。その数実に11である。 + ネタバレ注意 イノリの洞窟 持ち込みあり、昼夜ありのダンジョン。 「キャットストーン」というアイテムを7色揃えて最下層(*2)に行くと13種類の願いのうち1つを叶えてもらえる。 迷いの井戸 恒例の持ち込みあり難関ダンジョン。ワナも敵も強力なものが多いのが特徴。初回は30階でクリアとなるが、2回目以降は99階まで拡張される。 75階以降ではレベル4超過モンスター(*3)が登場するため、最強装備でも苦戦する。入念な準備が必要。 ゲンさんのシマ シリーズ恒例ワナダンジョン。決闘のワナを利用することで仲良しの証を入手することもできる。 ワナの利用はもちろん、モンスターを仲間にしたり、証が効果を失った後の白紙の巻物を利用することがクリアのカギとなる。 従来のワナダンジョンと比べて自由度が高いのが特徴。 人生の落とし穴 レベルが一切上がらないダンジョン。前作のあがらずの森と同じルール。初回は25階でクリアで、2回目以降は99階まで。 一方で落ちているアイテムは強力なものが多いため、装備の強化とステータスのドーピングがカギを握る。 天上の池 前作の置けずの洞窟と同じで、床にアイテムが落ちると消滅するダンジョン。多くの稼ぎテクニックが制限される。 名前通り、壁が無く周囲が水路のみのフロアがある。 異次元の塔 「毎フロアモンスターハウスが出現する」「武器や盾しかアイテムが落ちていない」などの特殊ルールがある15のエリアを、プレイヤーの任意の順番でクリアしていくダンジョン。全45階。 どのような順番でエリアを回るかという戦略が攻略のカギとなる。 おにぎり穴 一度入った部屋を出る(階段部屋と店を除く)と、その部屋全体が崩れて壁に埋もれてしまうため、後戻りが出来なくなってしまうというダンジョン。 最初からフロアの構成が見えているので、どのようにフロアを巡回するかを考えるのがキモとなる。また敵を壁に閉じ込めて処理するというテクニックが重要になってくる。 つるはし系の武器やトンネルの杖など、不慮の事態に際して壁を壊せるアイテムが命綱。無い時は最悪の場合詰む事もある。 旧道 ターンではなくリアルタイムの経過で満腹度が減少するダンジョン。4フロア移動するたびに最大満腹度も減少する。 その仕様から素早く行動する事と食料管理が重要と思いがちだが、実際には満腹度減少のペースはかなり遅いため、いかに長時間稼ぐかが重要なダンジョンだったりする。 初回のみ38階でボス戦となり、クリア後はボス戦は無しで99階まで拡張される。 地底の館全区 地底の館をすべてクリアすると出現するダンジョン。持ち込みなし、アイテム未識別のいわゆる「もっと不思議のダンジョン」。初回から99階まである。 常に視界明瞭である、致命的なマイナスアイテムが出現しない等の特徴から難易度は低め。 マゼルンが出ない(異種合成ができない)、まがいものアイテムが出ない、昼のみなどシリーズ初期作を思わせる硬派さも持ち合わせている。 原始に続く穴 シリーズ恒例の持ち込みなし・アイテム未識別のもっと不思議系ダンジョン。初回は50階までで、一度到達した後は99階層になる。 昼のみで夜が存在せず、かつ様々なアイテムが登場するため、本作で最もオーソドックスな最終ダンジョンといった位置付け。人気も高い。 豊富な知識と経験、土壇場の発想力が要求されるのは相変わらず。99階を踏破できればひとまず一人前といったところ。 運命の地下 とある条件を満たすと出現する、本作最難関と名高いもっと不思議系ダンジョン。初回から99階まである。 原始に続く穴に比べて有用なアイテムが出にくく、いやらしい敵も多い。昼夜の概念もあり、これまでの知識をフル活用して挑む必要がある。 UI関連 風来日記がソフト1つに対して2つになった。これまでのDSで発売されたシレンシリーズは、セーブデータが1つしか作れなかった。 ダンジョンで倒れてしまった他のプレイヤーを助けることができる、お馴染みの「風来救助システム」も実装されているため、一方のセーブデータで倒れたプレイヤーをもう一方のセーブデータで救助することも可能となった。 ダンジョン内でもアイテム図鑑が確認できるようになった。 矢だけでなく、杖や札も「セット」し、ショートカットボタンで使えるようになった。 ただし、セットできるアイテムは1つまで。また、これによって矢を「装備する」という概念は無くなった。 蔵と倉庫が近くなり、アイテム整理の利便性が上がった。 未識別のアイテムが、「未識別」「識別済み」「命名済み」の三段階で管理されるので、時間をおいてプレイした時などに困らなくなった。 未識別アイテムのうち、呪いや祝福がわからないアイテムは?マークがつくようになった。 一方で、アイテムの種類を示すアイコンが表示されなくなってしまうので、自前で名前を付けてしまうと何のアイテムだかわからなくなってしまうという弊害もある。Vita版ではアップデートで改善された。 持ち込み不可能のダンジョンでやられた場合、すぐに再挑戦できるようになった。「冒険をあきらめる」のショートカットも用意されている。 賛否両論点 ゲームバランス モンスターの強化や弱体化、異種合成の追加、武具の成長しやすさで戦いやすくなり桃の追加により夜の安定度も増すなど、全体的に前作の反省を活かしてバランス調整がなされているのは評価されている。 一方で、前作で最も致命的な特技を持っていたラビ種への対策は増えておらず(動かず印かねだやしだけ)、夜や通路での先制一発で即死しかねない超脳筋モンスターバシャーガが登場、すいだすゾウ種がシレンの強化状態なども吸い取るようになって対処が難しくなったなど、シレンシリーズらしい尖った部分は残っている。 前作で変化した自然回復の仕様「序盤は回復が早いが、最大HPが増えてくると遅くなるので他の点でカバーしなければならない」というものはそのまま。低層の安定度は高いが、高層に進むにつれて辛くなるという根本は変わっていない。 回復速度が遅くなるタイミングが、前作と比べて少し緩和された。前作では最大HP135で2ターンに1しか回復しない最低値になっていたが、本作では最大HP200で2ターンに1しか回復しない最低値になる。 過去作のもっと不思議のように装備・アイテムの整っていない低層だと死にやすく、低層ループ状態に陥りやすいという点を解消したのは評価できる。 しかし、タネッコやコガタナバチを筆頭に攻撃力が高い序盤モンスターが増えている。序盤で死ににくくするために回復速度を早めたのに、攻撃力が高いモンスターを増やすのは本末転倒とも言える。 にもかかわらず、前作で特に強力と言われた「透視(気配察知)・壁抜け・回復」らの腕輪は後ろ2つの入手難易度が上がったため、次第にジリ貧になっていくという終盤の手詰まり率が上昇した。 もちろん、これら3つが強力とされるのはゲームバランスを覆せるほどの強さがあるからなのだが、腕輪1つで一変するゲームバランス自体に問題があるとも言える。 「昼の盾」の存在。こちらも盾一つでゲームバランスが一変してしまう影響力があり、出現するかしないかでクリア成否に大きく関わる。武器と比べて盾の選択肢は大幅に狭まっていると言える。 深層の敵になってくると攻撃力のインフレが進み、たとえ修正値+99がついている盾であっても大ダメージを与えてくる関係から、昼のモンスターからの直接攻撃ダメージを軽減し、最大強化で60%ものダメージをカットする昼の盾系統が最強の盾とされている。 いかに深層の敵に対処するかというのが本来想定されていただろうバランスなのだが、昼の盾があればこれらの敵ともまともに殴り合うことができてしまう。 一応夜のモンスターからのダメージが増加するデメリットも存在するが、「原始に続く穴」など昼しか存在しないダンジョンにおいても普通に出現し、この場合は当然メリットしか存在しないことに。夜ありのダンジョンにしても夜だけは別の盾を用意すればいいだけの話である。 縛りプレイでもない限り、合成のベースは完全にこの盾一択と言われることが多い。それまでどんなに鍛えて成長させて印の詰まった盾があったとしても、これを拾った瞬間にメインに持ち替えても良いくらいに強い。あまりの強さに使用禁止の制限プレイをされることも多い。 まだまだ賛否両論なままの夜システム関連 新技にはなんと階段の位置が分かってしまう「ドコ?カイ弾」や、敵を即死させつつ道具に変える「道具ナレナレ破」に加え、部屋全体の敵をやりすごしの壺に閉じ込めた状態にする「ルームやりすごし閃光」など非常に強力なものが多い。使用しないのは縛りプレイと言われるほど。 技にはコストの違いが無く、8枠に好きな技を好きな数だけ登録可能な上、使用回数はフロア移動や仙桃を使う度に全回復する。そのため強力な技が揃うと「カイ弾を使って階段まで直進しつつ遭遇した敵は全てナレナレ破で道具に変える」といったパワープレイが可能になってしまい、むしろ昼よりも楽に進めてしまう。 よって、夜は「技が揃わない内はテンポが悪い上に理不尽死が起こり易い」一方、「技が揃ってしまえば安全かつ高速に進めるボーナスタイム」という両極端なバランスになっている。 この他、夜モンスターのレベルアップがわかりにくいなどの不評点はそのまま。 松明・桃系を引けていないまま夜が来ると詰みのような状態となってしまうという問題もある。 昼夜が有るダンジョンにおいては夜の技やモンスターテーブルの違いを利用して多彩な戦略が取れるようになっており、ゲームの幅を広げている面も有るが、前作と同様、技は実質的な「持ち込み不可ダンジョンへの持ち込み要素」であるため、好みが分かれる要素となっている。 『シレン4』と同じく、モンスターや道具の説明文にサブカル・萌えネタが多い。 例によってモンスター図鑑はサブカルネタまみれ。 モンスターの説明文は2行程度でフォーリー種などややこしい能力をしたモンスターを理解するのが難しいというのに、ネタの部分には4行とっている始末。 メニュー画面で見られるほうは経験値・系統・レベル・速度が確認できるのでそれなりに役に立つが、プレイ中に見られるほうはそれらについて書いてないために資料としては役に立たない。特にHPが見られないのは不便。 道具図鑑はサブカルネタは少ないが、特殊能力付きの武器・盾は説明がふざけている内容が多い。 攻撃の盾はレベル1の時点でネタに走っているために曖昧な説明になっており、レベル4まで鍛える事で初めて具体的な効果が記載される始末。 仲間の1人、コハルは武器や盾に変身し、シレンが装備して使うことができる。始めは「狐の剣」などまともな名前なのだが、成長させて最強形態にすると名前が「コハルモエモエー」「コハルハアハア」と人によっては使用をためらいたくなるほどのものとなり、説明文も露骨なものに変化していく。 しかも厄介なことに、コハルは通常のLVUPを一切せず、変身した装備を強くすると素のステータスも上がる仕様のため、強くするにはこうしていかざるを得ない。もちろんこれらの武具も道具図鑑完成には必須。 本シリーズは初代からして『美味しんぼ』の丸パクりキャラや『2』の物知りの杖などネタ要素に力を入れているが、それらとはかなり系統が異なるもののために人を選んでしまっている。 モンスター図鑑の説明文を考えたのはディレクターの醍醐頼希氏であり、「図鑑を読んでもらいたいなと思って作った」「面白いと思ったことをたくさん詰め込もうと思った」とのこと。(参考サイト1、参考サイト2) 『スーパーマリオRPG』の「なにかんがえてるの」のように、こういったテキストでふざけているゲームは他にもあるのだが、シレンシリーズはそういったネタには興味がないユーザーも多いこと、攻略情報を差し置いてくだらないネタばかり書かれていることから不評を買ってしまった。 NPC関連 もっと不思議系を除いた一部の持ち込みなしダンジョンに、通行人(NPC)が出現する。 『4』でも一部の通行人イベントが発生したが、それらはイベントのフラグを立てておかなければ発生しなかった。しかし今作では、持ち込みなしダンジョンに普通に通行人が発生し、利用することが出来る。 「そういうバランスに設定されたダンジョン」と言うだけだし、ゲームバランスを崩すほど強力と言う訳でもないが、緊張感が無くなったという意見も。 NPCのセリフがやけに長く、メッセージ送りもそれほど早くない、選択肢はBボタンを押してもいいえにならないなど、地味ながらストレスが溜まる。 メッセージ表示速度の問題はメニューのその他 →「ゲーム設定」→「ダンジョン設定2」の「メッセージ表示」で「ウェイトなし」で解決可能。 アイテムをくれるNPCはアイテムが持ちきれないとまた話す必要があるが、その時もまだかなりセリフが長い。 スズメの存在 ストーリーダンジョンを進んでいくと、スズメが(NPCとして)徘徊している場合がある。仲間に加えて、すずめのお宿(*4)まで連れて行くと、以後、一部のダンジョンにおいて、瀕死になると一定確率で出現し、HPと力・状態異常の回復をしてくれる。 が、その際に500ギタンの料金を要求されるので、持ち込み不可ダンジョンでの最序盤では利用出来ないケースが多い。にも関わらずイベントは発生する。もちろん回復はしてくれないので、無駄に長いイベントを見せられる。 そもそもダンジョンの最序盤と言うのは些細な事で瀕死になりやすく、最序盤は自然回復も早いので多くの場合はターン経過で難なく回復できる。仮に倒れたとしても、失う物が少ないのですぐリスタートすれば損失は少ない。そういった心構えが基本にも関わらず「最序盤で瀕死になったら助けに来てくれる」と言うのはただの有り難た迷惑である。 また、シレンが敵の方向ではなく、スズメの方向を向いてしまうのも地味ながら厄介。スズメが去った後に誤って敵のいない方に攻撃してしまう事がある。 以上を総合して、「テンポが悪くなる」ことが不評の主な原因である。もちろん、ギタンが充実してくる中盤以降なら役に立つ存在ではある。「所持金が500ギタン未満の場合はスズメは現れない」という仕様になっていれば、ほとんど問題はなかったのだが……。 ワナ師ダンジョン「ゲンさんのシマ」の仕様 ゲンさんのシマはワナ師ダンジョンであると同時に、仲良しの証でモンスターを仲間にしながら進むダンジョンでもある。『シレン2』で例えるなら、「中腹の井戸」と「神社の隠し穴」を組み合わせたような感じ。 仲良しの証は非常に強力で、モンスターを仲間にできるだけでなく、フロアを下りた時に一定確率で白紙の巻物に変化する。仲良しの証が複数入手できるため、白紙の巻物も簡単に量産できてしまう。 白紙の巻物を利用すればアイテム稼ぎや装備品の強化が簡単に可能で、ワナや仲間モンスターに頼るまでもなく、ただのごり押しでクリアできてしまう。ワナ師ダンジョンの方向性を大きく破壊する要素ともいえる。 もちろんそれはそれで「稼ぎ・育成に特化したダンジョン」として楽しむことができるが、突き詰めると単なる作業ゲーであり、本来のワナ師ダンジョンとしての楽しみは薄れてしまっている。 縛りプレイになるが、白紙の巻物を使わず進める分には程よい難易度になる。仲良しの証が白紙の巻物に変化する仕様がゲームバランスを壊しているとも言える。 まがいもの道具 前述した通り、まがいもの道具はやたらと数が多い。その道具名も寒いギャグのようなノリで付けられたものが散見されるため、嫌うプレイヤーもいる。 問題点 パッケージに「Wi-Fiコネクションで対戦・協力プレイ!」と書いてあるのに、実際はワイヤレス通信のみ対応。一応ウェブサイトで告知はされているが…。 風来救助はWi-Fi対応なのでご安心を。 なお、廉価版では該当文が「DSワイヤレスプレイで対戦・協力!」に差し替えられている。 リセットペナルティは相変わらずの厳しい仕様。 本作もDSシレン作品の例に漏れず、中断せずに電源を切った場合強制的に冒険失敗となってしまう。当然所持していたアイテムは全てロスト。 フリーズによって泣く泣く電源を切る事になっても問答無用でロストする。『4』同様、装備に付いているタグも無効化されてしまう。 しかもポイントカードに貯まっているポイントすら無くなるという謎仕様。ポイントカードがロストしなかった場合でもポイントは消滅する。 ほとんどのクリア後ダンジョンで、初回は○Fで強制的にクリアとなってしまう仕組みがある。 初回がどんなに順調でも、クリア後に引き続き潜ることはできない。また、2回目以降に初回と同じフロアで終えることはできない。 『4』にもこれと全く同じ仕様があるが、対象は一部のダンジョンのみであった。 シリーズ初期の一部のダンジョンで似たような仕様はあったが、それらはNPCに話しかけることで任意のタイミングで帰還できたために問題視されていなかった。 例外として「イノリの洞窟」に限り、2回目以降の43F以降では魔法陣が登場するため、43F以降でも任意のフロアで踏破が可能になっている。 エキスパート証明書について 判定基準がゲームで説明されない上に、達成できているか否かはダンジョンをクリアするまで全く分からない。 証明書だけを目当てにダンジョンに潜る場合に特に問題になる。達成したつもりがどこかで判定に引っかかっており、数時間が無駄骨になることがザラにある。 更に、フォーチュンタワーのエキスパート証明書は条件を満たしても祝福アイコンが表示されない(達成した証明にならない)バグがある。後述のように移植版では修正されている。 新種道具関連 作った新種道具の消去は、64種類の登録数の限界を超えた場合にしかできない。 これにより弱い新種道具を削除できなかったり、強すぎる道具がバランスを崩してしまっても対処しにくいなど非常に融通がきかない仕様になってしまっている。 これらの仕様から、一度でも新種道具を登録してしまうとそのセーブデータでは二度と「新種道具が出ない状態」には戻せなくなってしまう。 「新種道具を使いたくないなら入手しても使わなければ良い」という擁護意見もあるが、「出ない状態に戻せないことが煩わしい」というプレイヤーもいる。 前述通り一部のダンジョンでは登録した新種道具が登場するが、一部の持ち込みなしダンジョンにも新種道具は登場するため、実質的な持ち込み要素になってしまっている。難易度低下には一役買ってはいるのだが。 新種道具を全く作っていないデータの場合、新種道具として出現するはずだったアイテムは薬草に置換される。 DS版では新種アイテムを作る甕を増やす方法がすれちがい通信のみ。 『ドラゴンクエストシリーズ』などと違い、プレイヤーの母数が少ないシレンですれちがうのは至難の業。発売当時でも、都心部ならまだしも地方では絶望的だった。 同一ソフトとすれちがっても達成できるので、現在でももう1台DSとソフトを用意できれば増やすことはできるが。 マグマフロア フロア全域の部屋にマグマが発生するフロアがある。噴出したマグマの周囲1マスにいたキャラは30ダメージを受け、落ちていたアイテムは消滅する。 貴重な床落ちアイテムが消えてしまう、逐一マグマ噴出のメッセージが表示されるためテンポが悪い、などの理由により評判が悪い。 昼モンスターに30ダメージを与えられるのはメリットと言えなくもないが、寝ているモンスターを叩き起こしてしまうというデメリットもある。しかも、夜モンスターにはマグマが1ダメージに変換されてしまう。 マグマが噴出した場所にあるワナは消滅する。通路がなく強制バネによって部屋を移動するフロアの場合、強制バネがマグマによって消され詰みとなってしまう可能性がある。 フロア移動のワナ 踏むと3フロア先にワープしてしまうワナ。これだけ聞くと落とし穴とあまり変わらないように思えるが、このワナは一気に3フロアも飛ばしてしまうのが厄介。 特に、マゼルン種が出現するフロアをこの罠でスキップしてしまうと、冒険のプランが大きく狂ってしまう。 原始に続く穴では必ず店が出現するフロアがあるが、直前のフロアでこの罠を踏んでしまった時のショックは大きい。 シレンシリーズに厄介なワナは数多く存在するが、このワナだけは削除してほしいと本気で求めるプレイヤーもいるほど。 『シレン4』から登場しているワナだが、前作では持ち込み不可ダンジョンにはほとんど出なかったため問題視されていなかった。 なお、フワッティー系が3匹揃うと使う特技や「バクチの巻物」の効果にも同様に数フロア移動する物はあるが、発生する場面がより限定的なので、これらはあまり文句は言われていない。 前作同様、投擲の命中率が低い。 解析によると、シレンのアイテム投げの命中率は84%。『トルネコ1』や『シレン1』の87.5%よりさらに下がっている。 一応、投擲を必中にする共鳴(必中小刀系+弾きよけの腕輪)はあるのだが、どちらもレアアイテムで持ち込み不可ダンジョンではまず揃えられない。 『シレン2』や『アスカ見参』には投擲を必中にする「百発百中の腕輪」があったのだが、本作には登場していない。 札は一度に複数のモンスターを対処できる優秀なアイテムなのだが、この命中率のせいで「外すと死ぬ」ような状況ではアテにならなくなっている。 2~3連続は当たり前、酷い時は4~5発連続で外れるといった場面も珍しくないため、安全のための投擲手段の筈が「投擲という手段自体が不安定すぎて安全ではない」という本末転倒なシステムになってしまった。 通常攻撃はLvが高い武器を装備していると当たりやすい仕様になっており、素手だと92%、Lv8の武器を装備中だと95%の確率で当たる。投擲に比べれば外れにくい印象を受ける。 仲間システム関連。 ストーリーで同行するジロキチは、クリアした後には一切仲間に出来ない。彼が冒険に着いてきた目的を考えれば自然な流れではあるが……。 クリア後に追加される「旧道」を出現させると、ストーリーの都合上により、初回クリアするまでおコン・コハル・ゲンさんを再度仲間にすることができない。その間は3人のレベルアップも不可能になる他、「ゲンさんのシマ」にも入れなくなってしまう。 それ自体はストーリーの流れなので特に問題とは言えないが、旧道の初回はこの3人の仲間をしたボス戦となり、にも関わらずこの状態に突入すると育成できなくなる、と言うのが問題。このボスが相当手ごわいためある程度レベルアップさせていない状態で解放してしまうと厳しい戦いを強いられる。 シナリオダンジョンで一回死亡によるアイテムロストをすると、元の場所まで戻るのが困難。 過去・現在・未来の塔の初回クリア時には一旦街に戻されるため、順番にクリアすることで装備が成長しアイテムも集まるので首尾よく進めることが出来る。 しかし、街に戻されるのは初回のみ。一回それ以降で死んでしまいアイテムロストすると、難易度的に過去の塔以外の選択肢は困難になり、そこを抜けると本来は未来の塔の次に行くはずのフォーチュンタワーに行かざるを得なくなる。 さらに、ジロきちも死んだ階に置き去りになる。 いきなり未来の塔に行くのも不可能ではないものの、1Fから強敵を相手にしなければならないため対処アイテムを蓄えていないと困難。 一応、装備のタグ付けやポイントカードでやりなおし草を交換する等の救済措置はあるが、街中の探索をあまりしない人の詰みポイントではある。 素潜りプレイはこの理由で、シリーズ内ではかなり困難な方となっている。 シナリオダンジョンのみ風来救助が「救援」という特殊なシステムになっており、DS版ではワイヤレス通信でしか救助できない。 救援はダンジョンに入る必要がなく、相手に復活の草かやりなおし草を送るだけで救助完了という味気ないもの。 パスワードやWi-Fi救助のように、全国のプレイヤーに助けを求めることができない。協力・対戦ダンジョンと同様、近くにDSを2台用意する必要がある。 初心者が最も利用したいと思われるシナリオダンジョンの救助が、環境を揃えるのが困難なのはいかがなものか。 7色のキャットストーンが集めにくい上に持ち運びにくい。 7色必要にもかかわらず基本的にどの色を入手するかはランダムで色の被りあり、さらに壺に入れる事が出来ないというのがネック。入手が運任せな上に、下手に手放せない仕様でありながら管理も手間と、あらゆる部分で不便。 特に壺に入れる事が出来ないという点に関しては、ネコマネキ村の蔵や、各拠点で利用できる倉庫でも例外ではなく、必要な数も相まって管理が面倒臭い、枠を圧迫するから邪魔になると度々指摘される。 一応、旧作にも壺に入れることができないアイテムはあったが(*5)、両者ともそれぞれに意味があるアイテムであり、管理そのものが問題になる程の事は無かった。 この点7色必須という点も相まって数が膨らみやすく、保管しておく必要があり、尚且つ決まったダンジョンで願いを叶える以外では完全に邪魔な存在でしかないため、余計にこの欠点が目立ってしまう。 キャットストーンはシナリオのクリア後にタヌキが3000Gで販売してくれるのだが、タヌキはこれまでに入ったダンジョンかつ到達した階層の何処かに配置される。 これが困りもので、ギタン持ち込み不可ダンジョンの1階に配置など、とても購入が現実的ではない場所に配置される事も。 ダンジョンを行き来する事で販売する箇所が変わりはするが、その分の手間は変わらず、配置場所が変わった所で解決するとも限らない。 仕様上、挑戦したダンジョンが増えるたびにタヌキの行き先候補も増える。キャットストーンを買うために行きたくもないダンジョンに行くのは苦痛。 タヌキの合言葉を利用する事で1セットは揃えられるが一度だけで、イノリの洞窟の願いは13種類もあるので、1セットだけでは到底足りない。 他の入手法としては「迷いの井戸」の壁の中から見つける、二択屋で引き当てるといった方法があるが、これも運要素が絡んでいるし、望みの色以外が手に入ることも多い。 結果、上記の購入や真っ当にダンジョンに潜って収集するのは非効率過ぎてまるで利用されず、救助パスの公開(*6)や二択屋といったイレギュラーな方法ばかりが推奨されているが、結局こちらも真っ当に集めるよりはマシ、という程度で手間がかかる点は何も変わらない。 イノリの洞窟の願い 苦労してキャットストーンを7色集めてもすぐに願いを叶えられるわけではなく、イノリの洞窟43Fというそこそこ深いダンジョンに潜る必要がある。何度も願いを叶えたいなら何度も行く必要がある。 イノリの洞窟で叶えられる願いに関しても、ここで願いを叶えなければ挑戦不可能なダンジョンや願いでしか入手出来ないアイテム、夜の技まで複数存在する。 この願いによって解放されるダンジョン「運命の地下」はクリア報酬が7色のキャットストーン全部なのもイマイチ噛み合っておらず、ダンジョン自体も昼夜が存在する本作最難関ダンジョンと言う位置づけ。技をある程度集めておかないと簡単にクリア出来る程のものではない。 その他の願いとして、ボスキャラクター(*7)から1体と再戦できる願いも用意されている。 ボスと再戦できること自体は嬉しい要素だが、そのためにキャットストーンが7色必要なのは手間に見合っていない。アイテムをもらえる願いの方が有益なので、あえてこの願いを選ぶプレイヤーはほとんどいないだろう。 ジャックワンド種は協力ダンジョン専用のボスモンスターであり、1人プレイではイノリの洞窟の願いでしか戦えない。しかし、他にも魅力的な願い事があることや、7種いるうちの1種しか1度に戦えないことから、モンスター図鑑を埋めるならもう1台DSとソフトを揃えて協力ダンジョンをやったほうが楽だろう。 総評 前作の良いところを引き継ぎつつ、荒削りな部分をマイルドかつバランスよく仕上げており、しばしば「『4』のバランス調整版」と評されている。 逆にいえば前作との違いがあまりないということでもあるが、遊び応えやシステムは純粋に『4』以上である。 単体で見ても確実に良作の域であり、難易度は控えめでありながらやり込み要素も豊富。UI関連もかなり洗練されており、快適なプレイが可能。 プロシレンジャーからローグライク初心者までお勧めできる作品である。 余談 前作発売との間がわずか10カ月しかないことが災いし、売上が悲惨なことになってしまった。結果として一時期かなりの値崩れが起こり、前作の方が値段が高くなっていた。 しかし、これは新品の廉価版が約2,500円という安さで販売されたことにつられて価格が下がったからである。 その廉価版も生産停止になった今となっては、再び前作より本作のほうが高くなっている。 『3』の失敗が尾を引いて出来が悪いと思われることもあるが、前述の通り全くそんなことはない。 『アスカ見参』の時と言い、どうも販売戦略に恵まれないシリーズである。 2013年に藤商事から『CR不思議のダンジョン 風来のシレン すずね姫とまどろみの塔』としてパチンコ化された。 シリーズからキャラクターを結集しており、一部オリジナルキャラも登場した。 不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス 【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんふぁいぶ ぷらす ふぉーちゅんたわーとうんめいのだいす】 対応機種 プレイステーション・ヴィータNintendo SwitchWindowsiOSAndroid 発売日 【PSV】2015年6月4日【Switch/Win】2020年12月3日【iOS/Android】2022年3月30日 定価 【PSV】パッケージ 4,800円【PSV】ダウンロード 4,320円【Switch】パッケージ 3,980円【Switch】ダウンロード 2,709円【Steam】2,709円【iOS/Android】2,000円※全て税別 判定 良作 ポイント DS版のバージョンアップ移植追加要素に加えてバグも修正後発バージョンはさらにダンジョン追加 ※DS版との共通項目は省略。 変更点・評価点 『風来のシレン4 plus』と同様の調節がされた プレイ画面がワイドになり、DS版と比べて表示範囲マスが広くなりプレイしやすくなった。 現レベル数値の下側に、次のレベルアップまでに必要な経験値の目安がバーで表示されるようになった。 被ダメージと回復の時、数値がキャラクターに一瞬表示されるようになった。 ダンジョンギミックの一つである津波(大洪水)が削除された。 持ち物リストが「8個*3ページ」から「12個*2ページ」と旧作に表現が近くなった。 壺の中身は持ち物リストの右上側に表記 「見渡す」を右スティックから使用できるようになった。 マップの大きさ・位置・透明度を変更できるようになった。 トップメニューの風来番付が、BEST3からBEST10へ拡張された。 トロフィー・実績機能の追加 これにより、冒険の足跡の記録が大幅に減少した。 すれちがい通信機能が削除 そのため、全ての秘伝の窯の解放条件がクリア後にポン太に話しかけて特定の選択肢を選ぶだけになった。 フー消し機能の全面削除 全BGMがDS音源からオーケストラアレンジされ『シレン3』に近い音質になった。過去作からの収録曲が増えた。 旧作出典のBGMのうち、『DS2』(GB2)と『アスカ見参』のBGMが削除され、『シレン3』『シレン4』からの収録曲に差し替えられた。 未識別アイテムに値段数値などを入力すると、アイテムアイコンからの種類が判別できなくなる問題を修正。 アイテムアイコン上の右側に、祝福時などのアイコンを重ねたことで未鑑定や道具封印状態でも種類が分かるようになった(2015/8/6アップデートで修正)。 DS版にあったバグが修正された。 スーパー状態中の攻撃力/守備力アップ状態の時、中断するたびに攻撃力/守備力が上昇するバグを修正。 エキスパート証明書のフォーチュンタワー部門達成時にて、祝福アイコンがつかないバグを修正。 石像の洞窟の一部の問題が変更された。 ダンジョンが6個+配信で10個追加された。いずれも前述のダンジョンセンターから、ストーリー本編をクリアしなくてもすぐプレイ出来る。 高難易度のダンジョンが多く、難易度が全体的に低めなDS版では満足できないようなプレイヤー向けのサービスという位置づけである。 ダンジョンごとに明確なテーマが有り、ゲンさんのシマとは別の罠ダンジョンや、前作の二撃の洞窟と同じルールのダンジョンなども存在している。 追加ダンジョンではDS版では激レアだった装備が普通に床に落ちていたり、クリア報酬になっていたりする。 DS版では非常に入手が困難だった、にぎりよけの盾やサトリピックの入手機会が大幅に増えているのは嬉しい変更である。 逆に言えば、DS版時代からあるダンジョンでレアアイテムのために奮闘する意味が大幅に薄れたともいえるが。 持ち込み可能なダンジョンは少ないものの、修正値がある剣と盾を集めやすく入手できる種類も多い「商人の隠れ家」、強い敵は出るが異種合成がしやすくポイントが貯めやすい「食いしん坊の館」など、救済的な配慮がとられたものもある。 追加ダンジョンが全て持ち込み可能だった『DS』『DS2』では批判が殺到したため、持ち込み不可能ダンジョンを多数追加する方針は悪くないだろう。また、商人の隠れ家のように、持ち込み可能だが持ち込み無しでもクリアできるバランスのダンジョンも評判は良い。 + PSV版追加ダンジョンの概要一覧(「ガマラの逆襲」以降は配信で追加) 商人の隠れ家:店の出現率が高い一方、草・杖などの消費アイテムが店でしか手に入らないダンジョン。アイテム持ち込み可能。 その特徴上、剣・盾・腕輪・壺が拾いやすく、アイテムロストしたときの立て直しや修正値稼ぎに向いている。救助待ちを利用した稼ぎが有効。 警告の谷:風が吹くまでの時間が早いダンジョン。持ち込み前提の難易度。このダンジョンのみ、制限ターンを表すゲージがつく。 青春の1ページ:国った時の巻物が大量に出現し、これを使ってモンスターの証を手に入れて仲間にしながら進んでいくダンジョン。 「ゲンさんのシマ」と違って罠に頼れない、振られた時のHP減少のリスクがあるが、告白したモンスターを無条件を消せるメリットはある。 ハンターの池:床落ちアイテムが無い代わりに、敵のアイテムドロップ率が高いダンジョン。全階層が水路フロア。 わくわくパラダイス:「わくわく(沸く沸く)」だけに敵が湧くターン数が早く、そのフロアでは立ち向かうのが難しい強敵が出現する。 部屋がすぐに敵だらけになったり、罠の数も多い、突風が吹くのも早いなど、追加ダンジョンの中ではかなりの難関となっている。 ファミ通の挑戦状:最初からまともに戦えない強さの敵が出てくる逃げダンジョン。投擲が必中という特別ルールがある。『シレンGB2』の「壺の洞窟」をオマージュしている。出現させるには合言葉の入力が必要。 クリアすると編集長からのメッセージが聞ける「編集長の壺」が入手できる。 ガマラの逆襲:剣と盾が金食いセット(*8)しか出現しない代わりに全フロアにガマラ種が登場。 つまり、名前に反してガマラを狩りまくるダンジョンである。PSV版では当初、スコアアタックイベントが行われていた。 玄人の足跡:原始に続く穴がベースだが、回復系アイテムの入手が難しく、極力ダメージを未然に防がなければならない玄人向けダンジョン。 オーラの遺跡:自然発生した敵が全てオーラを纏うダンジョン。シレンもすぐスーパー状態になれるが、フロア移動で解除されるという特殊ルール付き。 眠りの大地:夜のみのダンジョン。PSV版追加ダンジョンで唯一夜が有るダンジョンでもある。このダンジョンのみ、ストーリーを進めないと解放されない。 前作の「常夜の洞窟」と同じルールだが、アイテム持ち込みが不可能。 二撃の道:前作の「二撃の洞窟」と同様で、シレンも敵もダメージ1発でHP1になり、HP1でダメージを受けると死ぬ特殊ルールのダンジョン。 食いしん坊の館:特製おにぎりが頻繁に落ちているダンジョン。アイテム持ち込み前提の難易度で、序盤から強いモンスターが登場する。 似たような「迷いの井戸」とは違って凶悪な罠が少ない上に、ポイントスイッチが出やすく手に入るポイントが高い。仲間も連れていけるので育成にも最適。 あらしの森:落ちているアイテム数が極端に少ない上に、4F以降全フロアに畠荒らし種が出現するダンジョン。 一の位が4のフロア(*9)で必ずモンスターハウスが出現し、畠荒らし種だらけである。 一の位が4以外のフロアでは、床落ちアイテムが1個だけという厳しい設定。 モンスター集会所:一の位が9のフロアで固定MHが、10の倍数のフロアで店が出現するダンジョン。 比較的オーソドックスなルールで、識別済みのアイテムも多いため、初心者でもクリアしやすく人気が高い。 ワナ師の箱庭:常にワナ師状態の特別ルールダンジョン。 「ゲンさんのシマ」と違って罠で倒さないと経験値が入らない、決闘のワナには頼れないなど違いがあり、ワナの熟知が要求される。 波乱の岩場:MHの出現率が高い他、未識別の致命的なマイナスアイテムが床落ちしていたり、レアアイテムが通常店で販売されていたり、名前通り波乱の展開が起きやすいダンジョン。 2020年12月3日にSwitch/Win版が発売。内容はPSV版をさらにパワーアップしたものとなっている。 個人の実況動画が正式に許諾されており、実況動画向けにゲーム画面を縮小して所持アイテムなどの情報を同時表示する「ライブ探索機能」が追加された。 タイマーや状態、持ち物などが常に表示されるため、配信抜きで普通にプレイする場合でもありがたい。フロアの滞在ターン数の表示についても、ひとくいデビルの出現や突風までのターン数も把握しやすい。また、配信でアドバイスが貰いやすくなるメリットも存在する。 PSV版の全ダンジョンに加えて、さらに3つのダンジョンが追加されている。いずれも持ち込み不可能、基本的には昼のみである。 PSV版の追加ダンジョンと同じくダンジョンセンターからプレイ出来るが、運命神の裏庭だけは一度ストーリー本編をクリアするまでプレイ不可能。 + Switch/Win版追加ダンジョンの概要一覧 無刃の荒野:武器が入手できず、通常攻撃も1ダメージに固定される。矢や石をメインの攻撃として活用していく。 エキスパート証明書の「直接攻撃しないでクリアしろ!」をコンセプトにしたダンジョンと言える。 盾もほぼ成長しないため、できる限りモンスターに隣接されないように突破するのがポイントとなる。 死線の回廊:最初に制限ターンを自由に決めて挑戦する。フロア毎の風が発生せず、指定したターンが来ると突風が吹いて冒険失敗になる。 『アスカ見参』の「ガチンコ万歩計」のように10000ターン以内でのクリアを目指すやりこみプレイが可能な他、最長の99999ターンに設定して普通にクリアを目指す遊び方も可能。 1フロアの滞在ターンに制限がないため、1フロアでデビルを倒し続けるなど他のダンジョンとは違う稼ぎ方が有効。 脱出の巻物が無効、特定の階層だと中部屋迷路フロアや召喚スイッチが多いフロアが固定で登場、深層だと武器・盾が成長した状態で落ちているといった特徴もある。 運命神の裏庭:シレンが敵を一撃で倒すと貰える経験値が増えるが、逆に2発以上かかると貰える経験値が減る。 持ち込み不可ダンジョンでは珍しく、ダンジョン内に旅仲間が登場する。仲間が敵を倒すと通常通りの経験値が貰えるため、それを利用した立ち回りが有効。 「死線の回廊」と同様、深層だと武器・盾が成長した状態で落ちている。 PSV版ダンジョンの内、「ファミ通の挑戦状」が「至高への挑戦」と改称されている。合言葉の入力も必要なしに遊べるようになった。壁の中に点在するファミ通の看板も消えており、パコレプキーナの姿が隠されなくなった。 このダンジョンのクリア報酬である「編集長の壺」が「新作の壺」というアイテムに変わっており、押すと「お金や会社の事情もあるが、一人一人のファンの声が大きければシレンの新作を出せるかもしれない」という旨の当時のメッセージが表示される。 一度でも聞いたことがあるBGMを後で聞き直せる「BGM図鑑」が追加された。 救助パスは両機種に互換性があるが、PSV版との互換性はない。 シナリオダンジョンの救助「救援」が、インターネットで全国のプレイヤーに助けを求められるようになった。 発売当初は再現性の高いフリーズバグが有ったが、Switch/Win版ともに発売から1週間程度で修正された。 そのほか、秘伝の窯の更新時間が日付が変わった直後(0時0分)ではなく、9時0分に変更されている。 風来日記が1つのアカウントにつき、5つまで作成できるようになった。 2022年3月30日にスマートフォン版が発売。内容はSwitch/Win版とほぼ同じで、それらとの救助パスの互換性もあり。 オートセーブ機能が搭載され、中断せずにゲームを終了してもプレイ状況が保存されるようになった。 ただし、操作性などの理由から他機種版を好むプレイヤーも多い。 問題点(plus) 追加ダンジョンにクリアアイコンやエキスパート証明書の実装がされていない。 特殊なダンジョンも多くやりごたえもあるため、そういったやりこみの証明を残せないのは残念である。 PSVの段階ではDLCなので仕方ない部分もあるが、これが初期実装されている後のSwitch/Win版でも同様に実装されていないのは明らかな手抜きである。 追加ダンジョンの多くが、75F前後からレベル4超過モンスター(ギタンマムル2など)が発生する雑な難易度調整になっている。 レベル4超過モンスターは非常に攻撃力が高く、一撃で最大HPの半分以上のダメージを受けることも。ある意味『シレン1』の36F以降のバランスと似ているが、対して今作は前述したHPの自然回復の仕様もある。終盤の難易度が急激に上昇しているため、賛否分かれる調整。 DS版ではレベル4超過モンスターが発生するのは持ち込み可の「迷いの井戸」のみだったが、PSV版では「わくわくパラダイス」などの持ち込み不可ダンジョンでも現れるようになり猛威を振るっている。 昼の盾が出るダンジョンなら丁度いいバランスになっていたかもしれないが、よりによって追加ダンジョンでは昼の盾が入手できないことが多い。 PSV版追加ダンジョンは作りこみが甘いものもあり、調整がお粗末な点も見られる。 DS版からあるダンジョンと比べて、フィアーラビ種とバリズドン種の出現階層が早いダンジョンが多い。 どちらも事故死の要因になりやすいモンスターであり、難易度上昇の一因になっている。 玄人の足跡 一部の回復系アイテムが入手しにくい・レベル4超過モンスターが出現する・突風が吹くのが早いことを除けば、原始に続く穴とダンジョン内容がほとんど変わらない手抜き設定。そのためか、追加ダンジョンでは珍しく昼の盾が出現する。 焼きおにぎりや復活の草は難なく入手できてしまうため、「回復系アイテムが入手しにくい」というコンセプトも中途半端になってしまっている。 わくわくパラダイス 1Fから強敵「コロロン」が出現し、開始直後にこいつに会うとほぼ詰んでしまう。1Fだけを繰り返す低層ループに陥りやすい。 他にも、アイテムはほぼ全て未識別で強烈なマイナスアイテムが床落ち出現、深層にはレベル4超過モンスターが出現、突風が吹くのが早い……とプレイヤーに不利な要素が多く、自由度が低い。せめてアイテムを識別済みにするなど、バランスを取ってほしかったところである。 敵をたくさん倒せるのでスーパー状態を狙いやすいのが救いだが、それを阻むためなのかワナの数が多い。ワナチェックをこまめにやらないとすぐにスーパー状態が切れてしまう。 ワナ師の箱庭が非常に簡単。 従来のシリーズのワナ師ダンジョンや「ゲンさんのシマ」と比較すると、落とし穴の罠の出現率が非常に高い上に、保存の壺はもちろんのこと壁抜けの腕輪や透視の腕輪が普通に床落ちしている。 アイテムの弱さを罠で補うという罠ダンジョンの方向性を大きく狂わせており、普通に攻略してもほとんど困ることはなく、その上で罠に頼ることもできる(=罠による想定外の事故も皆無)ため、視界明瞭なダンジョン構成も相まって終盤は作業ゲーになりがち。 一応レベル4超過モンスターは出現するが、これらの装備品や視界明瞭なダンジョン構成や罠の存在からして苦戦することはさほど無い。 ゲンさんのシマも前述の通りなので、本作のワナ師ダンジョンは2つとも物足りない難易度になってしまった。旧作のワナ師ダンジョンはいずれも難易度が高い傾向にあったので、難易度を下げる方向性自体は悪くないのだが。 ジロきちはストーリーをクリアした後でも、Switch/Win版追加ダンジョン「運命神の裏庭」でのみ仲間にできるようになった。 だが、「運命神の裏庭」は持ち込み不可ダンジョンであるため、倉庫からアイテムを持ち出して育てる、と言う事が不可能。ストーリー中に育成しておかないと、育成が非常に面倒。 さらにしっかり育成していたとしても、カッパなどに「超不幸の種」を投げつけられると、レベルが1に戻ってしまい育て直しとなる。 せっかくもう1度仲間にする事が出来るようになったにもかかわらず、結局安心して連れ回す事ができないのは残念である。 Switch/Win版では、2人で遊ぶ協力ダンジョン・対戦ダンジョンが削除されてしまった。 人気はそれほど高くなかったが、2人プレイはシレンシリーズでは珍しい機能だったので削除を残念がる人もいる。特にSwitch版は2人プレイとの相性も良かったはずだが。 協力ダンジョンのボスだったジャックワンド種と戦うためには、キャットストーン7種の願い事が必須になった。ジャックワンド種は7種いるのでモンスター図鑑コンプリートには7回分も必要になる。 もちろん、図鑑コンプリートにこだわらないなら無理に倒す必要はないのだが、一度に全てのボスと戦えるボスラッシュダンジョンを作るくらいの配慮はしてほしかったところである。 一部の問題点はDS版から改善されていない。 新種道具が任意で消せない、仲間やリセットペナルティなどの仕様も据え置きとなっている。 特にキャットストーンに関してはジャックワンド種の事もあって必要数が更に増え、なおさら不便に。 ほとんどの追加ダンジョンは2回目以降の踏破に必要な階層が増加するが、「食いしん坊の館」は50F固定、「モンスター集会所」「死線の回廊」は99F固定となっている。 二回目以降で99F固定ではないのは、「オーラの遺跡」の30Fまでと、「青春の1ページ」「ハンターの池」「眠りの大地」の50Fまでのみとなっている。 モンスター図鑑の説明文もそのまま。サブカルネタは古いネタが増え、よりマニアックに。 トロフィー・実績の中には「石像の洞窟」関連の物もあるため、コンプリートするには避けて通れなくなった。やりこみプレイの範囲内なので必須ではないのが救いか。 様々な機種で発売されているが、データ引継ぎ機能やクロスセーブ機能が無い。やりこみ要素が多い作品だからこそ残念と言える。 plus版を初めてやる人なら気にならないが、DS版を既にやりこんだプレイヤーにとっては気になる点。 図鑑・エキスパート証明書は単なるコレクション要素なのでまだいいが、夜の技・新種道具・白紙に書ける巻物リストといったダンジョンの進行を有利にする要素を集め直さないといけないのは面倒な点。 セーブテータが複数保存できるようになったが、同一アカウント且つ2種類のセーブデータを使った救助はパスワードにしか対応していない。 そのため、自分で自分の救助を行いたい場合は各種パスワードを使っていちいち入力するしかない。別の風来日記として指定できれば問題はなかったのだが。 過去シリーズでは限定的ではあるが『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』ではダブルスロット機能で「赤の救助隊」と「青の救助隊」の相互によるセーブデータによる救助が実現していた。 総評(plus) UIの改善やダンジョンの追加によって、DS版よりもさらに奥深く遊べるゲームになっている。 DS版から劣化した要素もほぼないので、今から遊びたい方はplus版の方がお勧めである。 その後の展開 2023年9月15日に約13年ぶりのナンバリング最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』が発表された。対応機種はSwitchで、2024年1月25日に発売された。 後発のSwitch/steam版が好評だった事が背中を押したようで、「新作の壺」のメッセージが実現することになった。
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不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城! 【ふしぎのだんじょん ふうらいのしれんつー おにしゅうらい しれんじょう】 ジャンル ローグライクゲーム 高解像度で見る裏を見る 対応機種 ニンテンドウ64 メディア 256MbitROMカートリッジ 発売元 任天堂 開発元 チュンソフトクピド・フェアクリーチャーズアバン 発売日 2000年9月27日 定価 7,140円 判定 良作 ポイント 異種合成、印システム、そしてマゼルン系が初登場もののけ王国、装備品かけなどやりこみ要素が豊富黄金の間、モンスターの壺などシリーズ独自の要素も敵としても仲間としてもケンゴウ系全盛期アイテム製造機・マルジロウ父 風来のシレンシリーズ関連作品リンク プロローグ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 プロローグ 後に風来人として名を残す男・シレンの子ども時代の話。 ある日相棒のコッパと訪れた小さな村・ナタネ村は、海の向こう側にある鬼ヶ島からの鬼の襲撃に悩まされていた。 鬼から村を守るためには立派な城を建てるほかないというが、ひょんなことからシレンが城を作ることに。 かくして、シレンと鬼たちの攻防戦が始まるのであった。 概要 SFC版『不思議のダンジョン2 風来のシレン』(以下、前作)の続編で、シレンシリーズ久しぶりのナンバリングタイトル。 それまで外伝作『風来のシレンGB 月影村の怪物』『同Win版』が出ていたが、正統続編としては約5年ぶりとなる。 64というハードゆえか全体的にまったり感があり、敵役である鬼も悪さをするがどこか愛嬌のある憎めないキャラ達になっている。 時系列的にはシリーズ最古の物語で、シレンは10歳(*1)の少年である。 特徴 ダンジョン分岐による難易度調整 前作では最初のダンジョン自体が最深部のラスボスまで繋がっているダンジョンであった為、難易度はゲーム開始直後もクリア直前も常に一定となっていたが、本作においてストーリーで潜る事になるダンジョン「シュテン山道」は「初級(全10F)」「中級(全13F)」「上級(全15F)」に分かれている。 最初から「未識別」状態のアイテムばかりで何が何だか分からなかった前作から、今作はダンジョンの難度に応じて未識別状態の要素が増えていくよう調整されている。アイテム別の説明もより詳しく書かれている他、初級では初めて手に入れたアイテムの効果をその場で教えてくれるため、初心者でも安心してプレイ出来る。 ただし、「中級」「上級」は一つ下の難度をクリアしなければ出現しないため、正確には難易度選択ではなく「ステージ」という扱いのほうが近い。 初級は6F、中級は7F、上級は8F突破後に「シュテン山中腹」という村に到着し、簡易的な補給が行える。 中腹では壺への出し入れを除いてアイテムを使う事はできないが、常駐している行商人店舗は「カタナ」「巨大なおにぎり」「ほぞんの壺」といった冒険の基盤アイテムを常に取り揃えており、鍛冶屋では武器の強化(*2)や腕輪の修理、合成印の削除(*3)を行える。 また、中腹の先は再び上・中・初級にルートが分岐し、前半とは異なるルートで後半に挑むこともできる。 このため「前半は『上級』で稼ぎ、後半は『初級』で安全に帰る」といった生還重視な立ち回りや、「『上級』後半へ手早く乗り込むため、前半は階層数が少ない『初級』」という時短重視な立ち回りも可能。ただ後者は階層とレベルがズレる為、危険度も高い。 1回1回の冒険は軽めの物になっている為、何度も潜る中でアイテムを収集しつつ、「不思議のダンジョン」を学びながらストーリーを進めていくことができる。 前作と違ってアイテムを持ち帰るのが容易なために、装備の強化も行いやすい。RPGのようにキャラが強くなったことを実感しやすいので、これも初心者に受け入れられる要因であった。 中級や上級は良質な「城の材料」が手に入る(下記参照)が、その分クリア難易度も高くなる。中級や上級はボス戦も存在するため、なかなか手ごわい。 城完成後に行けるようになるシナリオ最終ダンジョン、「鬼ヶ島」は堂々の25F。ラスボスの戦闘力も前作とは比べ物にならないほど高いので、一筋縄ではいかない。 シレン城の建築 本作ではストーリーの主たる道として、「ダンジョンに落ちている材料を拾い集めてシレン城を作る」という目標が出来た。 城は「本丸」「二の丸」「内壁」「外壁」「お堀」の5つ、更に各部位自体も4段階に分かれており、全部で20工程に及ぶ。 城の材料は「木」「岩」「土」「砂鉄」「鬼よけ水」の5種類に分かれてダンジョン内に落ちており、プレイヤーは何度もダンジョンに潜って収集する事になる。 各材料も「〇〇」「よい〇〇」「最高の〇〇」と分かれており、必要材料の半分以上を良い材料で作った「がんじょう」な部品、最高の材料のみで作った「壊れない」部品も存在する。 よい系の材料は「中級と上級の序盤」、最高系の材料は「最高の木」を除いて「上級の後半」のみに落ちている。 材料を城作りに利用するためには、ダンジョン最上階まで持ち歩き、シュテン山頂上の村で加工してもらう必要がある。 城の材料は「ほぞんの壺」などの壺に入れることができないため、アイテム欄を圧迫する。さらに最高の材料は1つでアイテム欄を2つ分占領する為、一度に多く持ち歩くのは困難。城の材料をたくさん持ち歩くためには、他のアイテムを捨てる必要も出てくる。 城を半分の10工程まで作ると、3回の冒険に1回程度の割合で「鬼襲来」イベントが発生するようになり、シレンが作った城を壊すために鬼達がやってくる。 しかし、良質な材料で「がんじょう」な城の部品を作っておけば、このイベントで鬼に壊されにくくなる。最高の材料だけで作った「壊れない」部品なら、鬼に壊されることは絶対にない。より難しいダンジョンへ挑戦して良質な材料で城を作ることが、より良い結果に繋がるようになっている。 「城の建築」及び「鬼から城を守る防衛戦」は自動で進むイベントシーン。プレイヤーに委ねられることは「ダンジョンでいかに効率良く城の材料を集め、頑丈なお城を作れるか」である。 城の材料は、ダンジョン内で消費アイテムとして使うこともできる。「鬼よけ水」なら飲めばHPが回復する、「木」は投げ当てると吹き飛ばし+高ダメージなど。 どの材料もアイテムとしてそれなりに強力な性能を持っている為、「城を早く完成させるために、多少無理をしてでも城の材料を温存する」か、「生き残ることを優先して、ピンチの時には惜しみなく使う」かといった駆け引きがある。 さらに、「最高の材料」だけで作った壊れない部品のみで城を作ると、見た目が豪華な「黄金のシレン城」が完成するというやりこみ要素がある。 通常の城を一度完成させた後(エンディング後)でも挑戦可能。シリーズをやりこんでいるプレイヤーなら是非ともチャレンジしていただきたい。 そしてもう一つのエンディング後のやりこみ要素として、「お城の装飾品」がある。 「金のシャチホコ」「お堀のコイ」といった装飾品を飾り、さらにシレン城を華やかにすることが可能。これらの装飾品は難関ダンジョンの深部に落ちていたり、イベントクリア時の報酬として手に入る。 「印」の概念と異種合成の追加 武器と盾の合成に対して「印」という概念が追加された。 武具の種類毎に「印の空きスロット数」が設定され、合成で他武具へ引き継ぎできる特殊能力は、空きスロットに「印」としてハメ込むような形で管理され、付与できる特殊能力数に上限が設けられた。『DS』など例外もあるが、以降のシリーズでも概ね引き継がれているシステムである。 本作では、同じ印を2つ以上入れる「印の重ね掛け」も可能。重ねるほどに印一枠辺りの効能は薄れるものの、1種類の印のみで空きスロットを埋め尽くすといった一芸特化な武具も作成できる。「やまびこの盾」の「山」印など重ね掛けしても意味が無い印もあるが、約半数の印は重ね掛けで効果がアップする。 これらの仕様により、付与する印を取捨選択する戦略性が生まれ、合成システムそのものがより奥深いものとなった。 「成仏のカマ」「ドレインバスター」などの種族特効武器の効果がやや薄れている(*4)が、特効系の印は上記の通り重ね掛けの数に応じてちょっとずつ効果が上がる。 道具を投げて飲み込ませることで体内でアイテムを合成するモンスター、マゼルン種もシリーズ初登場。合成の壺を使う以外でも合成の機会が大幅に増えた。 さらに、合成の壺では「武器+武器」「杖+杖」といった同種のアイテムしか合成できないが、マゼルン種では「武器+草」「盾+巻物」といった異種合成が可能。 この異種合成でしか得られない強力な印も存在する。異種合成が既存の合成システムの幅を広げ、その後の不思議のダンジョンシリーズに多大な影響を及ぼした。 前作では地味な回復アイテムだった「弟切草」は、「背中の壺」(*5)の削除と異種合成時の優秀さも相まって、本作では攻略に欠かせないほどに重要度が増している。 マゼルンは「シュテン山道上級」に出現するのでゲームを始めて早い段階で会える上に、シュテン山中腹の鍛冶屋では印を消す事もできるため、合成の試行錯誤ができるようになっている。 マゼルン種はただ合成できるだけの便利なモンスターという訳ではなく、アイテムを与えるごとに攻撃力とHPが大幅にアップする。 その上、主力の武器・盾を合成した場合は、一時的に戦力が削がれた状態で強くなったマゼルン種を倒す必要に迫られるなどの駆け引きが生まれ、高いリスクと高いリターンが調和したモンスターとして、以後のシリーズに欠かせない存在となった。 「見た目だけ他の敵に化ける変身系モンスター」と「合成モンスター」が同階層で共演するという、不思議のダンジョンシリーズでよくある嫌らしいトラップも、本作の時点で既に存在する。 最果てへの道50F以降のみ、ものまね仮面系とマゼルン系が共存しており、誤って偽物のマゼゴンにアイテムをぶつけないように注意したい。 特定の装備に同じ印を複数入れたり、印の順番を特徴的に揃えると強力な武具に変異する特殊装備システムも追加された。 詳細は後述するが「回復の剣」、ドラゴンキラーの上位版「龍神剣」、壊れることがない「サトリのつるはし」など、入手できれば頼もしい武具ばかりである。 最強武器「秘剣カブラステギ」の作成方法も同様であり、剛剣マンジカブラに5つのとある印を順番通りに付与してから鍛冶屋で鍛えると完成する。要求される印の素材の関係上、作成可能になるのはエンディング後になるが。 前作では「基本攻撃力・防御力に優れた装備品」を合成のベースにするのが主流だったが、本作では「スパークソード」「トドの盾」といった「基本値は低いが印数が多い装備」もベースの選択肢に入るようになった。 例えばどうたぬきは「攻撃力12・印数6」、スパークソードは「攻撃力7・印数6」だが、スパークソードは「2回空振りすると次の攻撃が必中会心」という特殊能力が最初から入っているため、実質的に入れられる能力数がどうたぬきより1つ多いという利点がある。 「白紙の巻物」を武器や盾に異種合成することで、装備の印数を増やすことが可能。どの装備も印数を16まで増やせるので、最終的には基本値が高い装備の方が強くなる。 しかし、白紙の巻物は貴重品で簡単に量産できるアイテムではない。白紙の巻物を入手できる数に限りがあるシュテン山道や最果てへの道では、多少基本値が低くても印数が多い装備が好まれる傾向にある。 個性的な仲間達 本作では仲間キャラクターもシレン同様にレベルアップするようになり、しっかりとレベルを上げれば深層のモンスターとも互角に戦えるようになった。 倒した敵の経験値はシレンと旅仲間全員に入るので、経験値の奪い合いになることもない。 後に『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』で主役を張るアスカ、『風来のシレンGB2 砂漠の魔城』で再登場するタンスのマーモなど、個性的な旅仲間も多く登場した。 一方、リクという仲間は極端な弱さから「敵のレベル上げが仕事だ」と言われてしまっている。おそらく旅仲間としてはシリーズ中屈指の弱さであろう…。 他の仲間よりレベルアップに必要な経験値が多く、攻撃力の上り幅も小さい。本人はシレンに憧れるだけのただの子どもなので、設定上無理もないが。 さらにエンディング後は、「モンスターの壺」を使う事でほぼ全てのモンスター(*6)を仲間にすることが可能。「もののけ王国」に登録することで以降は自由に連れ出すことができる。モンスターによっては、旅仲間以上に頼もしい強力な味方となる。 一度預けたモンスターは自由に連れ出せる他、モンスターやシレンが力尽きてしまっても、自動的に王国に戻ってくれる。(*7) だが、壺から仲間モンスターを出したまま「落とし穴」を踏めばはぐれてしまうし、どんなに強力な仲間モンスターでも「地雷」や「ジバクの土偶」の爆発に巻き込まれると一撃で即死してしまうので、注意する必要がある。 とはいえ、「モンスターの壺から出した瞬間に、仲間モンスターは必ず特技を使って敵に先制攻撃できる」「必要ない時は仲間をモンスターの壺の中に入れて守ることが可能」「仲間が倒されない限り、モンスターの壺に戻せばHPが一瞬で全回復する」といった便利な仕様があり、本作では仲間モンスターが倒されないように立ち回るのはそう難しくはない。 ただ単にモンスターをコレクションできるだけに留まらず、味方にしたモンスターと共にダンジョンに挑むことができ、多彩な遊び方が可能になった。モンスターの壺を使いこなせば、冒険が格段に楽しくなることは間違いないだろう。 評価点 充実したやり込み要素 本作のクリア後の隠しダンジョンは全4(+α)と今までより多く、ダンジョン以外のやり込み要素も充実している。 あかずの間 序盤から情け容赦ないモンスターの猛攻に晒される難関ダンジョン。 1Fから爆発するモンスター「かんにんぶくろ」などの強敵が出てくる為、生半可な装備では到底太刀打ち出来ない。 その代わり、アイテムを11個まで自由に持ち込むことが可能。鍛え上げた武器と盾を存分に活躍させられる晴れ舞台である。 比較的高額なギタンが落ちている中に「アメンジャ」(*8)や「ひまガッパ」がいるため、慎重な行動も求められる。 シュテン山頂上の囚われてしまった5人の子供を助けるのが目的。全員を救出した後はご褒美が? 神社の隠し穴 「モンスターの壺」という捕獲アイテムが頻繁に落ちている。様々なモンスターを仲間として使役し、ダンジョンの深層を目指す。 「モンスターの壺のみ10個まで持ち込み可能」という特殊な持ち込み制限があり、どのお気に入りモンスターを連れていくか悩むことになる。 また、ダンジョンに入ると最初から「持ちかえりの巻物」も持っており、好きなタイミングで村に帰って仲間モンスターを整理する事が可能。 捕まえたモンスターは「もののけ王国」というモンスター動物園に預ける事が可能。全モンスター捕獲を目指そう。 このダンジョンではほとんどの武器や盾は入手できないが、ケンゴウ系を持ち込むことで「こんぼう」と「皮の盾」を入手することが可能。 そのため、マゼルン系合成で鍛えた「こんぼう+99」と「皮の盾+99」を作って突き進むという変わった攻略法も存在する。 ある条件を満たすと、通称「裏神社の隠し穴」と呼ばれる高難易度バージョンに挑戦可能になる。 こちらは仲間モンスターを持ち込めないため、上記の強化したこん棒と皮の盾を作る攻略が不可能になっており、仲間の使い方がダイレクトに問われる。 中腹の井戸 敵をワナにかけながら進んでいく「ワナ道」ダンジョン。アイテム持ち込みは不可能なので、知識や経験を頼りに立ち向かう必要がある。 本作ではワナを拾って持ち運べるようになり、自分で好きな場所に配置できるようになった。敵にワナを踏ませると、倒さなくても経験値を得ることが出来る。 その反面、武器はつるはしのみでシレン自身の攻撃力がほとんど上がらない、ワナを使わずに敵を倒しても経験値がほとんど手に入らないなど、他のダンジョンと比べて厳しい制約もある。 更に前作の「掛軸裏の洞窟」と違い、盾が実質無きに等しいため、経験値を稼いでHPを上げていく必要がある(*9)。仮に盾があっても最大HPを上げた方がいいことに変わりは無いが。 ワナにかからない浮遊系モンスターが出てくる他、せっかく仕掛けた罠を破壊してくる天敵「ピコタン系」も登場。どう対処するかが問われる。 最初は10Fに置かれている「ワナ師の腕輪」を取りに行くことが目的。その後は最大99Fまで探索が可能で、途中の黄金の間には「カラクロイドの盾」が眠っている。 最果てへの道 シリーズお馴染みの「もっと不思議のダンジョン」。なんと、シレン達が寝泊まりしているうどん屋に入口がある。 初期アイテムは大きなおにぎり一個のみ、飛び道具や食料以外のあらゆるアイテムが未識別という、裸一貫の状態から99F踏破を目指す最難関ダンジョン。 後述しているが、敵とアイテムとのバランスが変わった本作では、前作の「フェイの最終問題」とは一味違う感覚で挑む事になる。 図らずも変わってしまったクリアへの方向性には賛否があるものの、歯ごたえは十分な出来になっている。 その他にも、武具のグラフィックをより詳しく見られる「装備品かけ」や、上級ダンジョンに隠されたレアアイテムの宝庫「黄金の間」、難関ダンジョンの深部に落ちている「お城の装飾品」集め等、プレイヤーを飽きさせない様々なやり込み要素が用意されている。 細かい評価点 壺のまとめ出し入れができるようになった。後のシリーズのほとんどに採用されている仕様である。 iダッシュの追加。自動的に通路を進んだり部屋のアイテムを拾ったりするので、よりテンポがよくなった。 一部のモンスターがレベル4まで実装された。「にぎりみならい」など、レベル1は無能力だがレベル2から特殊能力の本領を発揮してくるタイプも。 未識別の杖を振った回数が表示されるようになり、「あと最低○回は確実に振れる」という事が分かりやすくなった。 このシステムが存在しない作品では、「未識別の杖の命名欄に杖を振った回数をメモする」ということをして代用するプレイヤーもいるほど重要なシステムである。 ふきとばしの杖や引きよせの杖等で、床に落ちているアイテムや階段を動かせるようになった。階段をいい位置に動かせば楽に泥棒できる。 「敵を倒す→敵が消滅する→経験値が表示される」等のメッセージ速度が速くなりテンポの向上。一方で、モーションの進化は64相応の物。 コマ撮りすると、簡略化されつつもかなり細かく描かれているのが分かる。テンポを損なわずに多彩な動きを見せてくれるのは嬉しい。 効果音が洗練され高クオリティとなった。武器「どうたぬき」を振った時の効果音や、モンスターの「シャーガ系」「イダテン系」の攻撃音などは特に人気が高い。 「両手持ち武器」が初登場。両手持ちなので盾を同時に装備できないが、その分強力な性能を持った武器が多い。本作では1種類のみだが「両手持ち盾」も存在する。 所持ギタンが999999Gを超えると「100万ギタン」というアイテムが入手できたり、鉄の矢にメッキの巻物を読むと本数が半分になるが銀の矢に変化したりと、ちょっとした隠し要素も多い。 コントローラーパックに対応。カートリッジに残せるセーブデータは2つのみだが、外部メモリによって無制限に保存できるようになった。 ただし、不思議のダンジョンシリーズの常として、探索中のダンジョン内の状態はコピーできない。(*10) なお、N64のソフトにはセーブにコントローラーパックが必須という例も目立つのだが、本作ではあくまでカートリッジ内へのセーブが基本で、そのバックアップとして用いる形である。 倉庫が使いやすくなった。 倉庫内にいる番人に60個、倉庫内の床に35個、合計で95個のアイテムを預けられる。 『シレン5』における蔵が倉庫内に共存しており、非常にアイテム整理しやすい。装備品かけも倉庫内に存在する。 ただし、倉庫に預けた壺の中身のアイテムが消えてしまうのは相変わらず。 前作と同様、シレンの所持アイテム数が多い状態で倉庫に入ると一部のアイテムが消えてしまう可能性があるが、本作ではこの仕様について番人の一人が警告してくれる。 アイテムに化けるモンスター「ンドゥバ」(*11)。彼はレベルアップで年を取る特徴があり、1才から99才まで、99種類のステータスが用意されている。 前作の「火炎入道」や「キグニ族」のようにただ強くなるだけではなく、60才になると2倍速能力が身に付き、88才を超えると老衰でステータスが低下していくなど、凝ったステータス設定になっている。そのために99才の「ンドゥバはくじゅ」は、ステータスが全て「1」でマムルよりも弱い、シリーズ最弱のモンスターになっている。 もののけ王国のンドゥバは、はたち(20才)みそじ(30才)かんれき(60才)といった年齢を境目に9匹集める必要がある。 さらに、「物知りの杖」や「もののけ王国」で表示されるモンスター説明文も99種類用意されているというこだわりよう。この説明文は、1才から99才まで連なるストーリーになっている。実際のゲーム中で全ての説明文を読むのは困難だが、それでもやってのけるプレイヤーを想定して、99種ものテキストを書いたチュンソフトには感服するばかりである。 賛否両論点 城づくりによるクリアまでの長さ シナリオをクリアするには初心者向けダンジョン「シュテン山道」を何回も往復しなければならず、さっさとクリア後の高難易度ダンジョンを遊びたいベテランプレイヤーにとっては苦痛な場合もある。 城を作るために何度も簡単なダンジョンに入って材料を集めなければならず、単純にダンジョン1つをクリアすれば先に進めるというものではない。順調に城の材料を集めたとしても、城を完成させるまでにシュテン山道の10回程度のクリアは必要になるだろう。 一般的なRPGと比べればイベントの比重は小さいが、前作では「実力があれば1回目の冒険でエンディングに到達できる」形式だったので、本作で強制される同じダンジョンの往復にダレるプレイヤーも多い。 城の建築が進むと、ゲームタイトル通りの鬼襲来イベントが発生するようになるため、城がもうすぐ完成しそうで完成しない、というじれったい状況に陥りやすいのもダレる原因の一つ。 本作はある程度ストーリー重視のため、所々で挟まれるイベントを槍玉に挙げるプレイヤーもいる。特に前作は、ストーリーを無視して進めばOPとED以外に目立ったイベントは起きなかった為、余計にその点が目に付いてしまいやすいのも原因。 無論、この城づくりのおかげでダンジョンを3種の「難易度別」に分ける意味が大きくなり、ストーリーがある事でゲームとしての完成度に箔をつけている事は否定しようがない。イベントもほのぼのあり、シリアスあり、お姉さんの膝枕ありで飽きさせない。 同じダンジョンの往復と言っても、挑む度に地形が変わる「不思議のダンジョン」なので、繰り返し挑んでも毎回違った冒険が楽しめるのが本作の魅力の一つ。あくまで、ストイックなファンの批判意見である。 ナタネ村やシュテン山頂上の住人との会話内容は、ストーリーの進行状況に応じて何度も変化する。役に立つ情報を提供してくれることもあり、彼らとの会話もモチベーションの維持に繋がるだろう。 装備品やアイテムのバランスが大味 異種合成による印には、入手難度の割に強力なものがある。特に「弟切草」を盾に合成することで付く「弟印」は、敵からの攻撃を受けた際に自動でシレンのHPを回復する効果があり、事実上ほぼ全てのモンスターから受けるダメージを軽減できるので、強すぎるという声も多い。 盾に弟印を1つ入れれば、敵の攻撃を受ける度にHPを4回復する。例えば5ダメージ受けた場合は、弟印の効果で実質1ダメージに抑えられる。受けるダメージが3以下なら、攻撃を受ける度に逆にHPが増える事になる。 シレンの残りHPが4以下の時に4ダメージ受ければ、弟印の回復効果が発動する前に死ぬので不死身というわけではない。しかし逆に言えば、トドメの一撃以外の全ての攻撃に対して回復効果が発動するわけで、「盾に弟印を1個入れる」ことは「盾を鍛えて防御力を+4ほど上げる」こととほぼ同等の効果があると考えて良い。 弟印を2つ以上入れる(印を重ね掛けする)ことで、さらにHPの回復量は増える。弟切草は大半のダンジョンで入手率が高いため、複数集めて合成することも容易。特に「神社の隠し穴」では、弟切草以外の有効な合成素材が全く入手できないので、こんぼう+99(弟弟弟)と皮の盾+99(弟弟弟弟弟)を作るのが最善の攻略法とされている。 盾の弟印の効果はモンスターからの通常攻撃だけでなく、ドラゴン系の炎やオヤジ戦車系の砲撃などの遠距離攻撃によるダメージでも発動する。これらは固定ダメージなので防御力ではダメージを軽減できないが、弟印なら回復効果によって疑似的にダメージを軽減できる。地雷などのワナによるダメージでは発動しないが、それでも非常に汎用性が高い。 弟印の重ね掛けと「ドラゴンシールド」「地雷ナバリの盾」の印を併用すれば、砲撃や炎ブレスを完全無力化する盾を作ることすらも可能である。 弟印は盾だけでなく、武器に合成した場合も似たような回復効果がある(武器の弟印は敵に攻撃した際にシレンのHPが微回復)。武器の弟印は後述の「パコレプキンの腕輪」との相性が抜群であり、こちらもかなり便利。というより、弟印は武器に合成しても同じくらい強いので、盾の印数に余裕がなかったら武器印にするのも普通に有効。 ただし、弟切草は飲んでHPを100回復するアイテムとしても重要なので、最果てへの道では大量に合成できるほど確保できないことも多々ある。神社の隠し穴以外のダンジョンなら弟印の他にも強い印は多数存在するので、決して弟印一強というわけではなく、言うほどバランスは悪くない。 普通にプレイする分には「弟」の印の有効性に目が行くことはあまりなく、使うにしても「神社の隠し穴」程度に留めるプレイヤーもいると思われる。やり込んだプレイヤーなら気づくレベルでの話で合って、初見でこのシステムを理解することはまず無いので、普通にプレイする分にはバランスブレイカーにはなりにくい。 とはいえ、最果てへの道タイムアタックなどのネット上の攻略動画では、ほぼ全てのプレイヤーが使うほど弟印は人気があるのも事実である。 「薬草」「弟切草」「命の草」3種を合成する事で完成する特殊合成武器「回復の剣」も非常に強力。武器印の中では「妖刀かまいたち」と並ぶ二強と言える存在。 回復の剣は「通常攻撃で与えたダメージの1/3のHPを回復する」という、ドラクエシリーズで例えるところの「きせきのつるぎ」のような特殊効果を持つ。 言うなれば武器の「弟印」の強化版で、シレンの攻撃力が高くなるほど回復量も大きくなる。 敵との戦いが圧倒的に楽になり、回復の剣さえあれば盾をあまり鍛えなくても深層で殴り合うことが容易となる。 パコレプキンの腕輪とのコンボの有用性は後述するが、これ単体でも十分すぎるほど強い。 最果てへの道では、この回復の剣を作るために「薬草や命の草を無駄にしないように草の識別を慎重に進めた方が良い」と言われるほど。 回復の剣の作り方を知っているかどうかでゲームの難易度が大きく変わるのだが、作り方どころか存在がノーヒント。 命の草を武器に合成すると意味深な説明文が付くので、合成の試行錯誤を繰り返す人なら気づく可能性はあるが、本作では攻略本や攻略サイトを頼らないと入手方法が分かりづらいアイテムが非常に多い。 他にも、バクスイの巻物異種合成で得られる「眠」印は、戦っているモンスターを一定確率で眠らせる効果があったり、おにぎり類(*12)の異種合成で得られる「飯」印は、敵を倒した時に稀におにぎりをドロップするようになる等、便利な効果が多い。 しかし印数制限の導入によって、印の特殊能力をなんでもかんでも合成するわけにはいかなくなり、強力な武器盾を作るには入れる印を厳選する必要がある。 前作から存在する「一ツ目殺し」「やまびこの盾」などの、印付き装備の価値が地に落ちたわけではなく、これらも上記の異種合成印の対抗馬になり得る。 どの印が強いかは各プレイヤーの感性によって変わってくるので、プレイヤーごとの理想の装備に個性が出るようになったと言える。 前作と比べて、武器の攻撃力・盾の防御力によるシレンのパラメータ補正の影響が薄くなった。装備が強いに越したことはないが、多少武器盾を強化しただけでは効果があまり実感できなくなっている。 具体的には、前作では「盾の強さ11」で敵から受けるダメージが半分になっていたのに対し、本作で敵から受けるダメージを半分にするには「盾の強さ50」が必要。 序盤では「盾の強さを2上げて敵から受けるダメージが1減る」程度であり、防御力を上げても効果を実感しにくい。「重装の盾」「使い捨ての盾」といった、「デメリットはあるが防御力が高い装備」の価値はかなり落ちてしまった。 しかし弟印は前述の通り、実質的に受けるダメージを4も減らす効果があるので、重要視されることになった。弱い盾に弟印を合成すれば、低めの防御力をカバーできる。また、防御力の影響が弱体化したとはいえ、盾を鍛えて修正値を上げることも無意味ではなく、十分に鍛えた強い盾に弟印を合成すれば、高めの防御力をさらに強化でき鬼に金棒である。 同様に、武器の強さの影響力も低下している。本作では「武器の強さ2」と「ちから1」で得られる攻撃力が同じであり、ちからを上げることで得られる攻撃力の方が圧倒的に大きい。 とはいえ、ちからを上げやすいのは「最果てへの道」だけの話で、「シュテン山道」では草投げの杖・草受けの杖が手に入らないので、ちからを上げにくくなっている。ちからの値はダンジョンから出るとリセットされてしまうのに対し、武器は無事に持ち帰れば次の冒険でも引き続き使えるので、「あかずの間」などでは武器を鍛えておくことも重要である。 これらのことから、「象牙の剣」「オオカブトの盾」などの「基本攻撃力・防御力に優れた装備品」を入手した時のありがたみが減ってしまったが、さほど武器・盾を強化しなくてもダンジョンをクリアできるバランスになった、装備品の特殊能力である「印」の重要性が上がったとも言える。 フェイの最終問題は「36F以降は防御力30以上の盾が必須」と言われるバランスだったが、最果てへの道では下記のアイテムコンボを使えば、攻撃力・防御力共に20もあれば99Fまで到達可能なバランスになっている。モンスターの壺のケンゴウ系による修正値稼ぎを利用しなくとも、天の恵みの巻物・地の恵みの巻物で自然とここまで鍛えられることは多い。 その一方で、前作にあった便利アイテムの大半が削除されたため、難易度が上がっている部分もある。「かなしばりの杖」「一時しのぎの杖」「身がわりの杖」「あかりの巻物」「混乱の巻物」「困った時の巻物」「背中の壺」と、強力な危機回避アイテムの大半がリストラされてしまったため、ピンチ時の対処法に悩まされやすい。 他のシレンシリーズには「背中の壺」「回復の壺」のどちらかが必ず出ているのだが、本作にはどちらもない。回復アイテムは事実上「薬草」「弟切草」「復活の草」「鬼よけ水」の4種類のみ。「鬼よけ水」はシナリオダンジョンのシュテン山道限定でしか手に入らず、そもそも復活の草は死んだ時に使うものなので、持ち込み不可ダンジョンではHP管理が追い付かないケースが多い。前述の「回復の剣」や弟印を利用して、戦闘中にHPを回復することが重要視されている。 一時しのぎの杖とあかりの巻物が削除されたため、階段を確実に見つけて即降りする手段がほとんど無い他、困った時の巻物とかなしばりの杖の削除によって、モンスターを金縛り状態にする方法が大幅に減っているのも不便な点。 これらに代わって「鈍足の杖」「のりうつりの杖」「からぶりの杖」「炎上の巻物」「ゾワゾワの巻物」「分身の巻物」などが追加されているので、新登場のアイテムをいかに使いこなせるかがカギ。 「モンスターハウスの巻物」「キグニ族の種」のような、致命的な事故を引き起こすマイナスアイテムは軒並み削除されたため、もっと不思議系ダンジョンの草や巻物の使用識別による事故は減少した。 「混乱草」「睡眠草」「拾えずの巻物」「迷子の巻物」といった、直接的に状態異常を引き起こすアイテムも削除されている。 しかし巻物には、「聖城の巻物」「バクハの巻物」といった「置く」ことで危険な効果を発揮するものが追加。草についても「回復の剣」を作るために迂闊に飲み識別をしない方が良いバランスになっており、総合的な識別難易度は前作とあまり変わらないと言ったところ。 装備品の呪いを解く手段が少ない。「困った時の巻物」が消えたため、持ち込み不可ダンジョンでのオーソドックスな解呪方法は「おはらいの巻物」のみ。 前作では「天の恵みの巻物」「地の恵みの巻物」「メッキの巻物」にも装備品の呪いを解く効果があったのだが、本作では解呪効果が無くなってしまった。 本作では呪いもマイナス効果の「印」として扱われており、呪いを解かないと印数を圧迫するという点でも非常に邪魔。 ケンゴウ系の特技や「装備はずしのワナ」など、呪いを解かずに装備を外す手段はあるが、呪いが解けないので根本的な解決にはならない。 実は「呪いをかけてくるモンスター、ワラドール系にのりうつりの杖を使うと、逆に呪いが解ける」という手段もあるのだが、攻略情報なしでは気付かないプレイヤーが多い。のりうつりの杖は他にも有効な使い道がある上に、いつでも入手できるような出現率ではなく、ワラドール系が出現する階層も限られているのが難点。 ドラゴン草の下位互換の「火炎草」、持ちかえりの巻物の下位互換の「引き上げの巻物」、かつおぶしの下位互換の「ごんぼう」、マイナスアイテムなのに無駄にレアな「ハラヘリの腕輪」など、存在意義がよく分からないアイテムも存在する。 持ちかえりの巻物と引き上げの巻物は異種合成の可不可で差別化が図られているので、完全下位互換というわけでもないが。 ゲームバランス崩壊級のアイテムコンボ 「モンスターの壺」で捕獲できるモンスターで、群を抜いてバランスブレイカーとされているのが「マルジロウ父」である。 マルジロウ系の能力で敵モンスターを転ばせると、必ずアイテムを1個落としていく。つまり、敵1体に会う度にアイテム1個が手に入ることが保証されてしまう。 最果てへの道におけるモンスターの壺は、1F~29Fでの出現率は低く、30F~59Fでの出現率は高い設定になっている。しかもマルジロウ父が発生するのは30F~39F。序盤より中盤の方が強力なアイテムが入手しやすいのは、ゲームバランスの観点から見ると優れているとは言えない。実際、最果てへの道は「序盤は難しいが30F以降は簡単」と評するプレイヤーが多く、難易度にモンスターの壺の出現率が影響していることは間違いない。 HPや攻撃力などの戦闘能力で言えばマルジロウ父よりもっと強いモンスターは大勢いるのだが、アイテム量産があまりにも便利すぎるため、最果てへの道では最優先仲間候補と言われる。もちろん、神社の隠し穴でも大抵使われる。 マルジロウ父以外では、敵から装備品を入手できる「シハン」や、成長限界が50で戦闘能力に優れた「水神龍」「ドシャブリぼうず」などが仲間モンスターとして人気が高い。 「白紙の巻物」と「水がめ」を利用し、「白紙 聖域」を何度でも回収して再利用するコンボも強力。 「聖域の巻物」は床に置いて使う巻物で、シレンが乗っている間は敵からの直接攻撃を受けなくなる効果がある。通常の聖域の巻物は床に置くと張り付いてしまい、水がめで水をかけて「ぬれた巻物」にしても張り付いたままで回収することはできない。 しかし、白紙の巻物に書き込んだ「白紙 聖域」は、ぬれた巻物にすると張り付いた状態が解除されるので、一通り利用した後に回収して次のフロアでまた使うことが可能。水がめの水が続く限り「白紙 聖域」を何度でも使えてしまうのはバランスブレイカーと言わざるを得ない。 「草投げの杖」か「草受けの杖」に「ちからの草」を入れ、「よくきき草」と組み合わせてシレンのちからを大幅に上昇させるコンボ。 本作のシレンの攻撃力は「武器の強さ」より「ちから」の影響の方が大きく、どれだけちからを上げられるかがクリアに直結してくる。上記のアイテムを組み合わせて使うことで、一気にちからを8~14ほど上げることが可能。 草投げの杖及び草受けの杖は入れる草次第で様々な使い道があるのだが、ちからドーピング目的以外ではほとんど使われないほど。 草投げの杖については普通に振るとモンスターに魔法弾が当たってしまうのだが、「大将どん」「エスカルゴン」「店長」といった杖の魔法弾を反射するキャラを利用することで、草受けの杖同様シレンに当てる使い方が可能になる。 「パコレプキンの腕輪」(*13)と上記の「回復の剣」の組み合わせも反則級に強い。これに「とうしの腕輪」(*14)も組み合わせればもはや無敵。最果てへの道のタイムアタックは、この3つのアイテムをいかに早い段階で揃えられるかが重要とされている。 パコレプキンの腕輪は「通常侵入できない壁の中を動けるようになる」という大きなメリットがあるが、一方で「壁の中にいる間は窒息によってHPが減り続ける」というデメリットでバランスが取られている。 しかし、「壁の中にいるシレン」が「壁の外にいるモンスター」を攻撃した際も、回復の剣の回復効果は問題なく発動する。 武器の弟印も同様で、盾より武器の弟印が有用となり得る要因はこれである。 「パコレプキンの腕輪によって壁の中で受けるダメージ」と「回復の剣のHP回復量」は大体同じくらい、ちからが高ければ窒息ダメージを上回ることも可能で、パコレプキンの腕輪のデメリットを帳消しにできる。 妖刀かまいたちの「三印」で一度に複数の敵を攻撃することで、回復の剣の合計HP吸収量はさらに増える。 基本的に壁の中にいるシレンをモンスターは攻撃できないので、大半のモンスターから反撃をくらわずに倒せてしまう。 下記で脅威とされている「ケンゴウ系」も例外ではない。壁の中にさえ逃げ込んでしまえば、得意の装備弾きは使えないので雑魚同然になる。敵の厄介な特技を考慮せずに一方的に倒せるのは強すぎる。 壁中にいれば通常攻撃も受けないので、盾が弱い状態でも有利に戦える。デブータ系も壁の中に入っている間は投石してこないので、壁抜けしつつ接近した方が被ダメージが少なく済むことの方が多い。 天敵は壁の中にいるシレンを攻撃できるモンスターだが、「パコレプキン系」「ダイレップウ」「アークドラゴン」と、ごく一部しかいない。「ねだやしの巻物」でそいつらを消し去ってしまえば、向かう所敵無しである。本作では「オヤジ戦車系」と「デブータ系」は壁の中にいるシレンを攻撃できない。 欠点を挙げるとすれば、本作の腕輪は攻撃で壊されてしまう可能性があることである。しかし詳しくは後述するが、透視の腕輪とパコレプキンの腕輪の2つが揃えば壊さずに使うことは容易になる。 また、パコレプキンの腕輪は最果てへの道では普通に拾えない貴重品ではあるが、99Fまで行く間に1個は店で見つかるくらいの出現率はある。 本作では「1つのフロアに2つの店が出店されることがある仕様」「店の商品を入れ替えるアイテム『仕入れ直しの巻物』」「もう1つの店『行商人』の存在」により、店限定アイテムが入手しやすい傾向にある。「強化の壺」だけは滅多にお目にかかれない店限定超レアアイテムなのだが。 これらのコンボは最果てへの道でも通用してしまうため、運良く揃えば難易度は従来作に比べて低くなる。難易度低下の要因として批判されることも少なくない。 しかし、「アイテムを組み合わせて有効な使い方をする」という理念に沿っているため、必ずしも否定すべき点とはいえない。持ち物を最大限生かす、運と技術を発揮するという面では筋が通っている。 もっと言えば、モンスターの壺や白紙の巻物は必ず識別された状態で手に入るので、入手してもあえて使わない縛りプレイをすることも容易。 厄介なモンスター達 最果てへの道を始めとする99Fダンジョンでは、1F~20Fの序盤で「タベラレルー」という他のモンスターのLvUPを誘発させるモンスターが登場する。 これにより、「どうくつマムル」「ちゅうチンタラ」といった強敵が1Fで発生して為す術なく倒されるケースが増えてしまった一方で、LvUPしたモンスターをうまく倒して序盤から大量の経験値を獲得することでスムーズに進むことも可能、とリスクもリターンもあるバランスになっている。 前作にも似たタイプのモンスターとして「ぼうれい武者」がいたが、「鬼面武者」を倒した後にシレンの近くに発生する都合上、他のモンスターをLvUPされる前に処理したり、狙ったモンスターをわざとLvUPさせる使い方も可能だった。 一方で「タベラレルー」は、シレンから遠い場所に発生して勝手に他のモンスターに倒される都合上、シレンがどう立ち回っても敵のLvUPを防ぐことは難しく、狙った相手をLvUPさせて経験値稼ぎに利用することも難しくなっている。 特に凶悪と言われやすいモンスターは、シレンの装備品を背後に弾き飛ばす特殊能力を持つモンスター「ケンゴウ系」。 ケンゴウ系に装備品を弾かれた場合、シレンの背後に何らかのモンスターや仲間がいると、弾かれた装備がそのキャラに当たってダメージを与えた上で装備が消滅してしまう。鍛えに鍛えた業物や貴重品がこうなると、泣くに泣けない。本作のマゾさを象徴する点の一つ。 特に仲間キャラクターは常にシレンの後ろを着いてくる都合上、ケンゴウ系の装備ロストの被害に遭いやすい。ケンゴウ系によって、ますます「リク」が連れて行かない方が良い足手まといになっている上に、「ヒマキチ」に至っては装備品を受け止めるがわざわざケンゴウ本人に投げ返すという回りくどいやり方でロストする。ただし、「アスカ」だけはケンゴウ系に弾き飛ばされた装備品をキャッチして受け止めてくれるため、ケンゴウ系対策として重宝されている。 前作にも「セルアーマー系」という同じ特殊能力の持ち主はいたが、本作では弾かれた装備が水中に落ちて回収不可になったり、地雷などのワナの上に落ちて消滅する可能性があるため、危険性が増した。前作より仲間キャラクターを連れ歩く機会が増えたというのも大きい。 代表的な対策としては、シレンの背後に壁があり、弾かれても安全な場所で戦うこと。しかし、ケンゴウが初登場する「シュテン山道中級」の「幻影深山」は空中地形が多く壁が極めて少ないマップであり、この対策が通じない嫌らしい構成になっている。 もう1つの対策は、ケンゴウが出現する階層はあらかじめ盾を外して探索し、そもそも弾かれないようにすること。ただし、上位種の「イアイ」や「シハン」になると武器や腕輪も弾いてくる上に、戦闘能力も高いのでこの対策はかえって危険になる。 「パコレプキンの腕輪で壁の中から倒す」など他にも対策はあるものの、初見プレイヤーには対処が難しく、公式ファンブックの「嫌いなキャラクター投票」で1位を取るほどの嫌われているモンスターであった。 一方でモンスターの壺で味方にした場合、敵から武器・盾・腕輪を弾いて入手できる。マゼルン系と組み合わせることで、通常は装備品を入手できない「神社の隠し穴」で強力な装備を作る攻略が可能になる他、「最果てへの道」でも「妖刀かまいたち」「とうしの腕輪」などの強力な装備品の入手を狙うことが可能で、マルジロウ系ほどではないにせよ、心強い味方になる。 神社の隠し穴は「手に入る装備品の修正値が識別済み」「のりうつりの杖が入手しやすく、マルジロウ系に乗り移ることで、味方マゼルン系で合成したアイテムを取り出せる」「マルジロウ系、ケンゴウ系、マゼルン系が入ったモンスターの壺をダンジョンに持ち込める」ことから、装備品の強化が最も行いやすいダンジョンになっている。 最果てへの道などは装備品の修正値が未識別なので、ケンゴウ系による武器盾の修正値稼ぎは「装備品の呪い」を警戒する必要があり、手軽に強化はできない。当然、弾いた装備品に修正値が付いていなかったり呪われていることもあるので、ケンゴウ系を利用して武器や盾の修正値を思う存分強化するにはそれなりの時間や根気が必要。 「アメンジャ」はシュテン山道中級・上級のボスとして3匹1組で出現するモンスターだが、それ以降のダンジョンでは序盤の雑魚モンスターとして1匹ずつ出てくる。 しかし元がボスなので、「2倍速行動+水上移動+道具を拾って移動+拾った道具を直線上のシレンに投げる」と、雑魚敵にしてはかなり凶悪な性能になっている。 シリーズお馴染みのアイテム投げモンスター「ひまガッパ」も本作で初登場しているが、アメンジャはアイテム投げを抜きにしても戦闘力が高く隙がない。 パ王系Lv2モンスター「パオパ王」は、直線上に「鈍足の杖」を振ってくる。魔法を反射できる「やまびこの盾」がないとかなり厄介な相手。 同階層に生息する「ドラゴン」「スカイドラゴン」などの強敵と同時に襲い掛かってきた場合、鈍足状態にされると極めて危険。 本作は「鈍足の杖を2回振られた相手は、3ターン動けなくなるマヒ状態になる」という重ねがけ効果が設定されており、2回杖を振られると動けないまま一方的に敵の猛攻に晒される。 更に、マヒ状態の上から追加で鈍足の杖を振られた場合はマヒと鈍足が同時に発生し、そこから更に鈍足の重ね掛けを受ければマヒの時間が延長されるため、マヒになった瞬間から一手も動けないままハメ倒されるケースも珍しくない。 シレンがマヒ状態の時は敵の攻撃が必ず当たるという仕様も災いし、「からぶりの杖」「見切りの盾」も通用しない、という点でも非常に厄介。 ちなみに同階層には同じく鈍足攻撃を繰り出すモンスター「鬼サソリ」がいるが、こいつの特技は重ね掛けされてもマヒ状態にならない。明らかにパオパ王の方が優遇されている。上位種の「しびれサソリ」はシレンを直接マヒ状態にしてくるが、出現するのがダンジョン終盤なので対処はしやすい。 前作で最強クラスだった、フロア中を範囲とする炎を吐くモンスター「アークドラゴン」は炎のダメージが35に低下したが、他の作品と比べて出現階層が非常に早い。 アークドラゴンは前作のフェイの最終問題では60F~99Fに出現していたが、本作の最果てへの道では30F~59Fに出現。持ち込み不可のもっと不思議系ダンジョンの中ではシリーズ中最速である。 結果として、出現階層に対する相対的な強さは最強クラスのまま。前述の通り回復アイテムが減少しているので、出現階層までに何らかの対策が取れないとかなりの難敵となる。ドラゴン系対策装備の「ドラゴンキラー」と「ドラゴンシールド」が、黄金の間でしか入手できなくなってしまったのも逆風。 神社の隠し穴でも同様の階層で現れる。こちらはドラゴン系対策装備はおろか「ねだやしの巻物」すら出ないので、最果てへの道とは異なる対策が必要となる(対策が無いわけではない)。具体的には、弟印を大量に合成した盾や仲間のプチフェニックスなど。 下位種のドラゴンの出現階層が22F~27F、スカイドラゴンの出現階層が25F~30Fであり、本作では強敵のドラゴン系が中盤で立て続けに出てくる。22F~29Fが最果てへの道の一番の難所と言われることも少なくない。アークドラゴンは出現率がそこまで高くないのが唯一の救い。 さらにダンジョンが最終盤になると、イダテン系Lv4モンスター「ダイレップウ」が出現。「3倍速行動+壁抜け移動+壁内のシレンにも攻撃可能+水上移動+シレンの位置を常に把握」というシリーズ屈指の機動力を持ち、フロアのあらゆる場所からシレン目掛けて一直線に襲ってくる。 最下層のモンスターの中では攻撃力がやや低めで、水がめや封印の杖で大幅に弱体化するのが救い。それでも後述のラシャーガとほぼ同等の攻撃力を持ち、複数囲まれやすい上に腕輪を壊されたり、タイムアタックの時には大幅なロスにも繋がる。 前作の死の使い系Lv3モンスター「死神」の強化版とも言え、パコレプキンの腕輪のコンボが通用しないので、ねだやしの巻物等の対策が欲しいところ。 もっとも、アークドラゴン・シハン・ダイレップウといった強敵は、エンディング後の高難易度ダンジョン、それも中盤以降にしか出てこない。上級者向けダンジョンに強敵が出てくるのは、ゲームの難易度調整として妥当と言える。 これだけ強敵がいても、最果てへの道は「30Fまで行ける実力があれば、ほぼ99F到達確定」と言われることがあるバランスなので、いかに前述のアイテムコンボが強力であるかが窺える。 しかし、モンスターの壺などの強力なアイテムをあえて使わない縛りプレイに挑戦したり、稼ぎ時間を最小限に抑える必要があるタイムアタックをやったりすると、ダンジョン後半が決して簡単とは言えないスリルがある冒険が楽しめる。 行商人が迷惑 ダンジョン内の新しいお店として「行商人」が新登場。彼は店主と違ってダンジョン内を出歩いており、話しかけることで所持している商品を買うことが可能。 しかし、行商人はダンジョン内に落ちているアイテムを拾って勝手に売り物にしてくる。 しかも、シレンが置いたアイテムや落としたアイテムまで拾って売り物にする。無料で拾ったアイテムを有料で売るので、タチが悪い。 行動パターンは前作にいたモンスター「畠荒らし」と似ている。 欲しかったアイテムを拾われた場合は、シレンがギタンを払って買い戻すか、行商人を転ばせるしかない。 行商人を転ばせることで逆にシレンが盗むこともできるが、転ばせる手段は限られているため、どうにもならないことも多い。 ちなみに、行商人を転ばせて持っていたアイテムを拾っただけでは盗賊番や番犬は呼ばれない。 せめて、店主の店のようにシレンもアイテムを売ることができればマシだったのだが。 行商人がアイテムを拾うと、商品を安く買える「割引券」を残していくという救済措置はある。割引券1枚につき2%OFFで、最大で40枚使って商品を80%OFFにできる。 1本の木の矢など安い商品をわざと行商人に拾わせることで、割引券を集めるテクニックも存在する。また、割引券は店主の店でも使える。 なお、行商人を倒してしまった場合は割引券を落とすだけで持っていた商品は回収できず、更にシレンが泥棒扱いになり盗賊番や番犬に襲われることになる。 ワナ師の腕輪を装備していると、行商人が地雷などのワナで即死しただけで盗賊番や番犬を呼ばれてしまう。シュテン山道や鬼ヶ島にワナ師の腕輪を持ち込むと起こり得る事故であり、理不尽。 なぜかデロデロの湯を踏ませて倒した場合は盗賊番や番犬を呼ばれない。 そもそも行商人が倒れた瞬間に盗賊番や番犬が現れるということは、行商人は常に彼らの監視の下で商売をしているということになる。それなら行商人が窃盗する場面を咎めて欲しいものなのだが…。 持ち込み可能ダンジョン(*15)では救済措置として、倒れてしまった時の装備品を「形見の壺」というアイテムで回収出来る。しかし「形見の壺」は倒れてしまったフロアに出現するため、同じエリアに行商人がいると先に「形見の壺」を奪われ、装備品を失ってしまう危険性がある。 しかも、形見の壺はやたら高額で行商人から買い戻すのが難しい。 シュテン山道では行商人は一部のフロアにしか出現しないので、滅多に起きない事故なのが救いか。 通路を出歩いたりする都合上、「シレンの飛び道具攻撃などが当たって敵対」という事故が店主以上に起こりやすい。敵対してしまった場合は普通に買い物は不可能になり、商品が欲しいなら転ばせるしかなくなる。 行商人自体はHPが非常に高いが攻撃力は低く、敵対しても盗賊番や番犬を呼ばれなければ死亡リスクは低い。 ただし、行商人からしか手に入らないアイテムもあるし、買い物の機会が増えてレアアイテムが入手しやすくなったというメリットもある。ただ迷惑なだけな存在というわけでもなく、ダンジョンの面白さに貢献しているキャラクターの一人とも言える。 行商人は最初から2~6個のアイテムを持って出現するが、それらのアイテムは盗品ではなくれっきとした商品である。これらのアイテムは行商人からしか手に入らないレアアイテムの可能性がある。 ちなみに上位種の「おしうり」も存在し、あかずの間では押し売りだけがギッシリ詰まった「おしうりハウス」という特殊モンスターハウスも稀に登場する。 通常の行商人は1フロアに1人しか発生しないが、おしうりハウスでは10人以上がシレンに押し掛けてくるので中々カオス。 おしうりは貴重アイテムの「天使の種」を売っていることが多く、買い物できるギタンさえあれば有難い存在である。 問題点 クリア前ダンジョンのシュテン山道にのみ、フリーズバグがある 条件を満たすと再現度はほぼ100%の致命的なバグ。詳しくは公式サイトのお知らせを参照されたし。 フリーズの条件が限定的であることと、エンディング後のダンジョンには関係ないことが不幸中の幸い。 『トルネコの大冒険2』に存在した「あきらめる」コマンドと再挑戦機能が付いていない 前者は「中断→ナタネ村に戻る」で代用できるが、一旦タイトル画面に戻る手間が掛かる。後者は「最果てへの道(もっと不思議)」の入り口は極端に近いので問題にならないが、「中腹の井戸(罠ダンジョン)」の再挑戦が面倒である。 大した問題点ではないと言えばそれまでだが、本作より前に発売されているタイトルで実装されていた機能だけに、こちらに採用されなかった理由は判然としない。 神社の隠し穴にて「詰み」が発生する このダンジョンはゴールやクリアの概念がなく、99階から階段を降りても99階にループする構成となっている。そのため、99階にはダンジョンを脱出する「持ちかえりの巻物」というアイテムが必ず落ちているのだが、落ちているのは初回の99Fのみ。 その為、落とし穴や地雷といったワナで拾い損ねたり、「たまらんガッパ」という敵に投げられて失ったりすると生還不可能となる。 せめて99階に辿り着くたびに配置してほしかったところである。 持ちかえりの巻物自体は、入場時に必ず1つ支給される他、10階、20階にも必ず落ちているので、それを温存していれば詰むことはない。しかしアイテム枠を圧迫する上、にぎり変化におにぎりにされて失う可能性がある他、ゲイズ系の特技によって読まされてしまい強制送還されるリスク(*16)もある。 しかもこのダンジョンではそれを見越したように、ゲイズやにぎり変化が深層に再出現する。他のダンジョンでは序盤に出てくるだけで深層には出てこない。 深層には上位のハイパーゲイズやにぎり元締も出現するのに下位種を再登場させるあたり、開発スタッフが意図して嫌がらせを行っているように感じる。 生還するこだわりがなければ99階に着いた時点で適当に倒されて帰ってもいいのだが、「ここまで来れたからには生還した記録を残したい」というプレイヤーが多いであろう。最深層に出現するモンスターを新たに捕まえていればなおさらである。 神社の隠し穴の60F以降でしか捕まえられないモンスターがいるのだが、捕まえても生還(所持アイテムを持ち帰る)しなくては意味がなく、持ちかえりの巻物を手に入れるには99Fまで潜らなければならない。 あかずの間というダンジョンも同様に99階をループする構成だが、あかずでは99階以外の階層でも持ちかえりの巻物は落ちている他、初回に限らず99階に降りるたびに持ちかえりの巻物が落ちている。何故神社の隠し穴を同様の仕様にしなかったのだろうか。 黄金の間関連 最果てへの道24F~29Fの間に出現する黄金の間の3F~4Fに、シャーガ系Lv3モンスターの「ラシャーガ」が出現する。 この「ラシャーガ」、本来は最果てへの道の70~87Fというかなり深層で出現するモンスターであり、ここでは明らかに場違いな強さを誇っている。35~43Fに出現する同系統でレベルが1つ下のモンスター「ナシャーガ」との配置ミスという説がある。 幸いにも黄金の間には高額ギタンがよく落ちているので、ギタン投げを駆使すれば倒すことは難しくないが、ラシャーガの強さを知らずに事前情報なしで挑んでしまうとやられる危険性が高い。理不尽なポイントとして有名。 最果てへの道は黄金の間に入らなくても順当にクリアできる難易度なのだが、黄金の間にはアークドラゴンを始めとする難敵への対抗策となるアイテムがあるので、なるべく向かいたい場所である。24F~29Fの黄金の間の出現アイテムは、序盤の黄金の間(6F~10F)と同じなので、序盤を逃した時の救済措置のようなものである(特に序盤は大部屋の巻物も入手しにくいので、黄金の間を捜索できる状況になりにくい)。しかしこの仕様のせいで、下手に向かうと返り討ちに遭う黄金の間となっており、救済措置としては役に立ちにくくしている。 もっともラシャーガはあかずの間などでも出現するので、進め方によっては他のダンジョンで先に会う可能性もあるし、もののけ王国でモンスター収集をしていればラシャーガを捕まえていることも多い。あるいは、黄金の間に入れずに最果てへの道70Fに先に到達するというケースも考えられる。黄金の間のラシャーガの「存在」を知らなくても、「強さ」を知っていれば対策は立てられるだろう。 そもそも、黄金の間へ続く「黄金階段」の出現率が低く、黄金の間に入れるかが運に左右されやすい。 「黄金階段が出現するのは〇F~〇Fの間、出現率は1フロアごとに〇〇%」とダンジョンによって決められているが、「〇F~〇Fの間に必ず1つ黄金階段が出現する」と保証されているわけではなく、運が悪ければ対象区間のフロアを全て調べても出ない事もある。100%出現する中腹の井戸を除けば、黄金階段の出現率はどのダンジョンも20%~30%しかない。2~3フロア連続で大部屋の巻物を読んだのに黄金階段が出現しない、ということも日常茶飯事。 「フロアの壁全体の中からたった1マスだけに黄金階段が埋まっている」という仕様の関係上、手軽に黄金階段を見つける手段が「大部屋の巻物」しかない。「のりうつりの杖でイッテツ戦車に乗り移る」など他の手段もないわけではないが、大部屋の巻物以外ではフロアの壁を全て破壊するのに非常に時間がかかるため、黄金階段が見つからなかった時の徒労感が酷い。「地雷の爆発でちょっと壁を壊したらたまたま出てきた」「パコレプキンの腕輪で壁の中の黄金階段に入れた」などの報告も稀にあるが、相当運が良くないと起こらないのは言うまでもない。 特に道具持ち込みが不可能な最果てへの道では、出現率がそれほど高くない大部屋の巻物を現地調達するしかない。序盤においては当然識別されていないので、黄金の間があるフロアまで手持ちの巻物を温存する必要がある。もちろん、10Fまでに大部屋の巻物が1枚も出ない可能性もある。「未識別の巻物の中から大部屋の巻物を引き当てる」「黄金階段が存在するフロアを引き当てる」という、二重の苦難を乗り越えないと黄金の間に入ることはできない。その分、運良く入れた時の喜びは大きいが。 中盤まで来ればある程度黄金の間を当てる準備は整いやすいのだが、前述の通りラシャーガのせいでこの黄金の間は危険な領域と化しており、結果的に序盤で黄金の間を引き当てないと厳しいことに変わりはない。どちらかと言えば黄金の間に入りたくても入れない冒険が多いので、黄金の間限定のアイテムに頼らずにクリアできるような戦略を練る必要がある。 最果てへの道90~95Fの黄金の間ですら出現率が30%なので、運が悪いとここまで潜り込んだのに黄金の間に入れない可能性がある。設定ミスなのか脱出後のフロアが95Fなので、運が良いともう1度黄金の間に入れたりするが、ここに来るまでが大変なのだからもう少し出現確率を上げても良かったように思える。 そもそも攻略情報が無いと、どのダンジョンのどの階層で黄金の間が出るかもよく分からない。黄金の間の存在は「シュテン山道中級」クリア後のイベントで初めて示唆され、続く「シュテン山道上級」が黄金の間の初登場ダンジョンなのだが、「大部屋の巻物」や「のりうつりの杖」はシュテン山道では一切入手できないため、シュテン山道攻略中に黄金の間を探し当てることは非常に困難である。 「シュテン山道上級」はレアアイテムよりも武具の強化に役立つ要素が多いのだが、「鬼ヶ島」に行かないと入ることが困難なので今更感が拭えない(一応は「あかずの間」用の武具強化には役立つが)。 これは最果てへの道の黄金の間に限った話ではないが、黄金の間にはレアアイテムが多く出現する一方で、「おにぎりが一切拾えない」という重大な罠がある。 食料を十分に確保できていないのに、欲に駆られて黄金の間に入ろうものなら、待ち受けているのは餓死である。 最果てへの道の序盤の黄金の間は、入る階層によってはにぎり変化の出現階層をスルーしてしまうという更なる罠が仕掛けられている。 「ガマラの盾」など、黄金の間限定のくせに実用性が低すぎるアイテムもある。 「うまい話には裏がある」とは言っても、上記のラシャーガの件や黄金の間の入りにくさを考慮すると、リスクとリターンが釣り合ってないとも言われる。 難易度が非常に高い装備品かけ 「特定のダンジョンの特定のフロアで出現する可能性のある黄金の間でしか入手できない」のように、条件を知らなければまず入手できないアイテムも多い。 黄金の間でしか入手できない装備品はかなり多く、装備品かけの難易度を一層上昇させている。 黄金の間以外にも、鬼ヶ島の店や行商人でしか入手できない武器や、火迅風魔刀といった特殊合成武器など、入手困難な装備品は多い。 単なるやり込み要素なので無視しても良いのだが、問題は一部の装備品がコレクション要素であることを前提にしたレアリティになっているという点。 ユニークな新アイテムなのに必要以上に入手困難にされているので、ほとんど活用できない装備も存在する(如意棒、きたえた木刀など)。 「大三元の剣」と「大三元の盾」の素材「白発白中の腕輪」が極めて入手しにくい。 白発白中の腕輪は特定のダンジョンの「店売り」でしか手に入らないレアアイテムだが、この大三元の剣(盾)を作るには3個必要。剣と盾を両方作るなら合計6個も入手する必要がある。揃えるには「低確率で出現する腕輪専門店で仕入れ直しの巻物を何度も使う」のがほぼ必須。飾り用に作るだけでも多大な根気が必要。 この腕輪には「投げた物が当たらなくなる」という効果があり、敵を足下の罠にかけることが可能になる。最果てへの道で白発白中の腕輪が出現する階層は「1F~29Fの店」とやたら限定的であり、入手が難しく実用性が低いのが残念である。 中腹の井戸の深部にある「カラクロイドの盾」の入手難度もかなり高い。 「50~55階の黄金の間の宝箱」という深層でしか入手できない(*17)。その難易度は「最果てへの道」を差し置いて本作のイメージが覆るほど。カラクロイドの盾の効果は「罠を踏まなくなる」という強力かつ汎用的なものだが、欲しいのに入手できないという人が続出した。 さらに、中腹の井戸では50F以降限定で城飾りアイテム「お堀のコイ」が落ちている。こちらはカラクロイドの盾とは違い、50F以降まで潜ればほぼ確実に入手できるものではなく出現率も低いので、運が悪いと99Fを何度もループして入手するはめになる。 一応、「ワナこわれずの土偶」を見つければテクニック次第でレベルを大幅に上げることが可能。Lv99まで上げれば最大HPは500程度に増えるので安全度は上がるが、中腹の井戸ではレベルアップしてもシレン本人の攻撃力がほとんど上昇しない為(*18)、劇的に楽にはならない。罠にかからない浮遊系モンスター(イダテン系Lv3のカミカゼが脅威)も出てくるため、もはやレベルだけでカバーできる領域ではない。 ちなみに、続編の『風来のシレンGB2』でもカラクロイドの盾の入手は非常に難しい。シレン2よりさらに入手困難になったとの評判である。 「黄金の間の最後のフロアに1つだけ置いてある宝箱からランダムで入手」という装備品はさらにキツい。 「宝剣ミジンハ」「カラクロイドの盾」は黄金の間にさえ入れれば必ず手に入るのでまだいいが、シュテン山道上級の「ガマラのムチ」「にぎりへんげの剣」と、あかずの間深層の「身かわしの盾」「はね返しの盾」は、ランダムでどちらか1つしか入手できない。 シュテン山道上級では「ハラヘラズの腕輪」が手に入る可能性もある。黄金の間以外でも入手できるアイテムなのであまり有難みはない。しかも、検証によるとハラヘラズの腕輪だけ出現率が高いようだ。 両方を入手するためには最低でも2回、運が悪いと何回でも黄金の間に入る必要があり、大部屋の巻物などで黄金の間を探す手間がかかる。どちらも持ち込み可能ダンジョンなのが救いか。 装備品かけに飾った装備品は使えなくなってしまう。例えば、カラクロイドの盾を飾った上でメイン装備に合成したいなら、2個入手しなければならない。 合成せずに倉庫に残しておきたい、ケンゴウ系でロストした時の予備、アスカにも装備させたい……などと考え出すと、いくら入手しても足りなくなる。 そのため、せっかくレアな武器や盾を入手しても、もったいなくて飾れない、あるいは飾るのを優先したために装備として使えないという事態が続出した。 装備品かけは単なるコレクション要素なので無視してもいいのだが、飾ると装備品として使えなくなってしまうのは本末転倒だろう。 例えば、一度入手した装備品は図鑑に載るようなコレクション要素だったら問題にはならなかった。『アスカ見参』や『シレン5』ではこのように改善されている。 苦労して装備品かけをコンプリートしたとしても、報酬やイベントは何もなく達成感に欠ける。せめてクリアマークだけでも欲しかったところである。 一方で城の飾りについては純粋なコレクションアイテムなのだが、こちらについてはダンジョン内では換金も含めて何の役にも立たないという問題点がある。 装備中の腕輪が、攻撃を受けることで壊れるようになった 腕輪は装備中にダメージを受けると一定確率で「腕輪にヒビが入った!」と表示され、ヒビの入った状態で何回か攻撃を受けると壊れてしまう。 ヒビが入るのはあくまで一定確率なので、運が悪いと装備して1回目のダメージでヒビが入ってしまう事もある。 ヒビが入った次の攻撃で即壊れる事はないが、5~15回(ランダムで決まる)攻撃を喰らうと壊れる。 地雷のような爆風ダメージだとヒビが入る確率が高い。そのため、「イッテツ戦車」が前作とは別方向で嫌なモンスターになっている。 厳密には「爆風ではヒビが入りやすいが、爆風でヒビが入った腕輪が壊れることはない」という仕様。しかしヒビ割れは当然、腕輪崩壊へのカウントダウン開始の合図なので厄介。 ヒビが入っただけの状態であれば腕輪の能力は失われず、メッキの巻物や鍛冶屋で修理できるが、鍛冶屋はシュテン山道攻略中にしか使えないし、メッキの巻物も頻繁に手に入るアイテムではない。 これにより多くの腕輪は使い捨てアイテムとなり、過去作で有用だった「ハラヘラズの腕輪」などの価値が大きく下がってしまった。 もっともハラヘラズの腕輪等、壊れない仕様だと性能が壊れ気味の腕輪も存在する。本作で新登場した「超会心の腕輪」等も、壊れなければバランスがおかしな事になる為、壊れることを前提にしたバランス調整とも言える。 超会心の腕輪は装備すると「会心の一撃」より強力な「超会心の一撃」が100%出るようになるが、一撃でも喰らえばヒビすら入らずにすぐに腕輪が壊れるという、いわば事故で壊れる事が前提の性能になっている。 しかし特に便利とされる「とうしの腕輪」と「パコレプキンの腕輪」は、攻撃を受ける機会をうんと減らせるため、滅多に壊れることがなく他の腕輪との格差が大きい。 強力な腕輪の濫用を防ぐための仕様のはずが、これらの腕輪はその能力によって破損のリスク自体を低減出来てしまう。つまり効果と仕様が噛み合っていない。 とうしの腕輪はモンスターの位置が分かる都合上、敵との戦闘前に腕輪を外すようにすれば、壊さずに使うことは容易。 破損を防ぐために腕輪を着脱する事が必然的に多くなり、ゲームテンポを損ねている。 一方、呪われていると腕輪を外して守れなくなるので、呪いの明確なデメリットが増えた。 パコレプキンの腕輪は壁の中に入ることができ、壁の中に入ればほとんどの敵から攻撃を受けなくなるので、こちらは腕輪を外す必要すらない。 通路の出会い頭のモンスターの先制攻撃には気を付ける必要があるが、透視の腕輪と併用すればこの弱点も消える。 「呪われたマイナス効果の腕輪を壊して外せるようになった」「メッキの巻物の使い道が増えた」といった改良点もあるが、腕輪の格差を大きくしたことは否定できない。 腕輪が壊れる仕様自体は後発作品の『GB2』や『アスカ見参』にも存在するが、『シレン2』だけ「壊れない腕輪を作る手段が一切ない」というのも、比較されやすい点。 「ドスコーイ」系モンスターが邪魔 これまで様々なモンスターの特徴を挙げてきたが、いずれも厄介極まりない要素を持ちながらも、それらが本作の面白さに貢献しているという点では賛否両論に挙げられる要素であったと思われるが、このドスコーイ系モンスターに限っては厄介以前に明らかに不快な要素が入っている。 通常は四股を踏むことでアイテムやキャラクターを動かしたり、土偶や階段などを押して運んでくるという面倒な敵である。これだけでも厄介なのだが、それよりも四股を踏む動作でプレイヤーを苛立たせてくる。 ドスコーイ系は出現したらどこにいても30%の確率で四股を踏む動作を行う。同じ部屋に居ない限り実害はなさそうだが、四股を踏む行動を行う度、シレンがどこにいても一瞬足を止めてしまう効果を発揮してしまう。つまり、足踏みやダッシュして移動すると、オンラインゲームのラグのように一定間隔で一瞬動きが止まってカクカクになってしまうのである(歩くだけでもわずかながらラグのような重みは感じられる)。ローグライクゲームはテンポの良さが何よりも重要であるのにも拘らず、こいつが同じフロアに居るだけでテンポが大きく阻害されてしまうのである。 レベル1のドスコーイは「シレンと同じ部屋にいると特技を使わない」という珍しい習性があるが、上位種はシレンと同じ部屋にいてもシコ踏みを行う。 エンディング後のダンジョンには必ず登場するうえに、系統最下位種であるドスコーイですら異常なまでに広い階層に滞在する。例えば「神社の隠し穴」・「最果てへの道」では20階から56階まで(「中腹の井戸」の場合は16階から)出るうえ、そこから上位種が65階から92階まで出るので、ほぼ全エリアにいるようなものである。モンスターが最初から強い「あかずの間」ですら最上位のゴッツァーンが52階から92階まで出る。嫌がらせにも度が過ぎている。 出現範囲こそ広いが出現率はそこまで高くないので、2~3フロアに1匹出る程度の出現頻度なのが救いか。 もっとも、深層でダッシュするのは危険なので、ダッシュを多用しないプレイヤーにとっては実害は薄い方かもしれない。 シレン2は元々テンポが良いのでほとんど気にならないプレイヤーもいるが、人によってはダッシュの度に感じるラグにストレスが溜まる一方である。 土偶を押している間はシコ踏みをしないので、むしろずっと土偶を押していてくれた方が助かる。イテテの土偶などを押して勝手に自滅してくれることもある。 レベル3のゴッツァーンになると階段まで押し出す。登り階段はともかく、下り階段を押して動かす様はシュールである。 総評 64のゲームの中でも屈指の中毒性とやりこみ度を誇り、『不思議のダンジョン』シリーズの基盤を更に練りこみ強化したゲームとの評価も高い。 シリーズ中でも完成度が高く、初心者向けの『2』・上級者向けの『アスカ見参(外伝)』という古参ファンが多い2強の立場に位置する。 その人気と長く遊べるゲーム性ゆえか、中古市場への出回りはイマイチ良いとは言えず、特に中古店舗販売の価格は比較的高い所を推移している。 その完成度は折り紙付きで、今でもシリーズ最新作に勝るとも劣らない遊びごたえを持っており、元は十分取れるだろう。 初心者の間口の広さも安心の為、興味を持ったならプレイしてみる価値は十分ある。 余談 印数システムやマゼルン系のような合成モンスターは、以降のシリーズによく登場することになった。 以降の全作品に出るわけではないが、印数制限とマゼルン系が出ない作品に限って評判が悪い。 また、マゼルンを更に癖の強いモンスターにアレンジした作品もある。そちらはおおむね好評の様子。 他にも、『少年ヤンガス』にはモンスターの壺の調整版とも言える「モリーの壷」が登場しており、本作が後のシリーズに与えた影響は大きかっただろう。 行商人は『シレン4』~『シレン6』にも登場しているが、ダンジョン内のアイテムを拾うことはない、ありがたいNPCとなっている。 本シリーズは元々『不思議のダンジョン』シリーズという括りであり、第1作『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』と第2作『不思議のダンジョン2 風来のシレン』でシリーズ扱いとなっていたのだが、その後『トルネコ』と『シレン』はそれぞれ独立したシリーズとして歩むことになり、『トルネコ』の「2」として『トルネコの大冒険2』が、そして『シレン』の「2」として本作が、それぞれ登場した形になる。 売り上げはシリーズ最大の約284,000本を記録している。N64末期のソフトの為ド派手なヒットとは言えなかったが、本作でシリーズを知ったファンも多かった。 本作の後に発売された『シレンGB2』もGB作品としては評価が高く、久方ぶりの据え置きナンバリングとなった『シレン3』にも多大な期待が寄せられていたのだが…… 風来のシレンシリーズでも屈指の人気を誇る作品だが、未だに移植やリメイクが行われていない。今でも移植やリメイクを望むファンは多い。 2010年にはチュンソフト公式ツイッターで「VCで64のソフトを出すのは難しいのか」とのユーザーからの質問に「VCで64ソフトを出すことは可能」「皆様の声で配信出来るかも知れない」と回答していた。 その事をゲーム情報サイト「INSIDE」が「風来のシレン2をVCで出すことは可能」と記事にしている。 この件でファンは期待を寄せたが、残念ながら配信には至っていない。 本作にはグラフィック強化の為、カセットROMに専用チップが仕込まれていたとの事。 任天堂純正のメモリ拡張パックが必要なものとは異なり、あくまでチュンソフト独自の仕様である為、ここの再現ができないのではないかとされている。 開発に携わった丸田康司氏曰く、「水がれの巻物を読んだ時のうねり表現はラスタースクロールという技法で、任天堂も知らないグラフィックプロセッサーのバグを利用しており、VCで再現できないと思う」とのこと。 完全なバグ技だが、物理的なROM操作でデバッグモードを呼び出せる事で有名。 方法は各自検索して頂ければすぐに出るだろう。コツは要るが、特殊なツールを使用せずに誰でもデバッグモードを呼び出せる、比較的珍しい例。 当然、動作中のソフトを物理的に動かす関係上、データ破損やROM破損が極めて起こりやすい。貴重なソフトが壊れても自己責任。 発売から20年以上経過してから、新たな裏技やバグが発見されている。 2021年に発見された「アイテム無限売却技」 装備品を修正値や印によって買値(*19)を0Gにした上で、尚且つ売値(*20)が発生する組み合わせがあり、その装備を店で何度でも売ることができるバグのような仕様。 例えば、風魔の盾-16(祓う皮)は、店に売ると2400G、店で買うと0Gになる。売っても商品にならないので、店主と会話し続けると無限に売れる。泥棒しなくても簡単に所持ギタンを999999Gまで増やせてしまう。 2022年に発見された「ゾンビシレンバグ」 ある条件を満たして死ぬと、HP0の不死身のシレンを操作できてしまうというとんでもないバグ。敵に攻撃されることもなく、ワナを踏んでも死なない、まさに無敵状態のまま行動できる。 「火柱のダメージでモンスターが爆発(*21)し、HP1のシレンが巻き込まれて死ぬ」というかなり特殊な発生条件のため、22年もの間発見されなかったのも頷ける。 2023年に発見された「転び石の罠でワナ作動の巻物を落として無を取得バグ」 ワナ師の腕輪を装備して転び石の上でワナ作動の巻物を読むと、今読んだワナ作動の巻物を落とせてしまう。 本来は読んだ時点で消滅したはずの巻物を落としたことになり、落とした巻物を拾うと名称がバグったアイテムになってしまう。 名称がバグったアイテムを持って階段を下りると、別のアイテムに変わったりする。 悪用すると好きなアイテムを2つに増やせたり、壺の中に壺を入れられたりする。 シリーズ恒例の早解きキャンペーンが開催されたが、今回はリアルタイムアタックではなくゲーム内に記録されるクリア時間を競う形だった。 記録される時間は1秒が最小単位なので、「セーブデータ選択→行動→リセット」という一連の動作を1秒未満で行えば、実質0秒で行動ができてしまう。 上記は「0秒行動」と呼ばれ、好記録を狙うためにはゲーム自体のテンポが非常に悪くなり、また知っているか否かでプレイヤー格差が生じ、プレイアビリティや公平性の面で当時は問題視された。 タイム短縮のためにはセーブデータのコピーによるパターン確立も行われたが、これもローグライクの本質を損なう攻略法である。 もっとも、隠しキャンペーン(*22)のほうは従来同様にリアルタイムで応募順に表彰された。
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人は闇を恐れた。 そこに己の輪郭はなく、他者との距離をも無に帰す。 先が見えないという不安は希望のない明日に同じ。 獣の声に怯え、人は縮こまり、拠り所もなく膝を抱えていた。 それを打破したのは光の存在であるという。 人は光を手に入れ、かつて自らを不安に陥れた闇を排除してきた。 まるでソレは、恨みを晴らすかのように。 闇を悪性のものであると決め、自らの視界に一切の闇が入らぬように。 しかし、思う。 かつて、天地がまだひとところにあった時代。 光と闇にもまた、境はなかったのではないかと。 人が闇に怯えず、光に目を焼かれない時代もあったのではないかと。 少なくとも、彼には闇より出でる全てが邪悪だとは思えなくなっていた。 彼女と出会って、それは確信に変わる。 笑い、はしゃぐことができる闇の化身。 それは彼にとって闇どころか光でさえあった。 闇は、ただそこにあるもの。 それは決して、恐れ、憎まれるために存在しているのではない……。 ―――それを、なんとかしたかった。 最初にその臭いに気付いたのはリオルだった。 卵が腐ったような、決していい香りとはいえないそれを鼻腔に感じて、 リオルはしかし、ぱっと顔を輝かせた。 「硫黄の臭いがする!」 長い山道を登るヒロトたちを追い越して、ぱたぱたと駆けていく。 無理もない。 彼女にとって、この臭いは故郷を思い起こさせる臭いでもあるのだから。 「………ということは、いよいよですわね」 「うむ、ようやっと汗も流せるというものだな」 長い山道で流石に疲れた顔をしていたローラとリューもほう、と息を吐く。 そう、期待しているのは勿論、リオルだけではないのだ。 彼らが次に停泊する予定の町は世界的に有名な『温泉街』。 スパリゾート筆頭、クシャス・トゥなのだから。 「ほらほら見えたよ!」 大岩の上にリオルはガーゴイルのように座り込み、興奮したのか翼を広げて小さく火を吹く。 「リオル、到着はまだ先ですよ」 ともすればそのまま飛び立って行きそうな彼女を、ジョンが諌める。 ただ、最近は火龍の魂が少女の義体に馴染んできたため、 部分程度の変身については何のお咎めもなくなっていた。 それにジョンだってリオルの気持ちもわからなくはないのだ。 彼女の言うとおり、幾筋も煙の立ち上る町はすぐそこ。 小さく見える町並みがなんとなく霞んでいるのは決して気のせいではないだろう。 よく見ると転がっている岩にも黄色いものがこびりついている。 街はまだでも、ここは既に温泉脈の上というわけだ。 「懐かしいなぁ。スレイヤー火山でもよく入ったっけ。温泉」 「あそこそんなものあったのか?」 遠い目をするリオルに、ヒロトが追いついて訊いた。 かつてヒロトはリオルの巣食うモン・スレイヤーに単身乗り込み、そして制覇したことがあった。 ちなみにその時リオルの『元の身体』はヒロトの剣の一撃によって殺されている。 リオルにとってヒロトは紛れもなく憎き仇であり、その『命の怨敵』と もう長い間共に旅をしているのだから妙な話だ。 「あったよ。あたしがねぐらにしてた洞窟のずっと奥に湖があってさ。その水が全部温泉だったの。 でもアンタが火山噴火させた所為でもう埋まっちゃったんじゃないかな?」 「そっか……。惜しいことしたな」 「そうよ。加減しろっての」 再会した始めの頃は牙を向いて襲い掛かっていったリオルだが、今ではこうやって軽口を叩くのみだ。 もともと明るい性格であるし、長いこと誰かを恨み続けることには向かないのだろう。 それに、ある意味ヒロトは最愛のジョンと引き合わせてくれた恩人なのである。 「………ん?リオル、駄目ですよ。それ、道標みたいです」 「うぇ?」 ジョンが眼鏡を押し上げ、リオルを大岩の上から引き摺り下ろした。 なるほど、よく見ると岩には紋様が刻み込まれ、足元には小銭が散らばっている。 この土地に住む民族の慣わしだ。 山は神聖なものであり、そこを通る道にはこうして標(しるべ)を置いて 土地神に通行を許可してもらっているのだという。 小銭はまあ、通行料のようなものか。 「土地神といっても魔獣であろう。この地のヌシであろうが、我のが偉いのに」 「国王より領主を敬え、という諺もありますからね。 遠く離れた『最果て(ネバーノゥズ)』の魔王には義理もない、といったところじゃないでしょうか」 「……なんだか身につまされる話ですわね」 「はー、でもいいなぁ。あたしなんか同じ火山のヌシだったのに目の敵にされてたよ?」 はぁ、とわざとらしくため息をつく。 彼女がまだイグニスドランの身体を持っていた頃棲んでいたモン・スレイヤーは、 年中溶岩で真っ赤になっていたような荒々しい土地だ。 豊かな土を湛え温泉が湧くモン・クシャスとは似ても似つかない。 その辺りに両者の違いがあるのではないかとヒロトは思ったが、それは口にはせずに飲み込んでおいた。 リオル―――灼炎龍リオレイアの首を刎ねた張本人がそれを口にするのははばかられる。 「それがどーよ、この差。聖堂教会も認めてるんだっけ?異教徒の街なのに」 「認めてはいないみたいですよ。ただ、黙認しているだけで」 「ククの村と同じということか。そういえばあの村で採れる木材は世界でも有数のブランドだったな」 ………結局、利潤のあるところには目溢しをする、ということか。 異教徒というレッテルもようは聖堂教会に属さない人々を異端とした呼び方であり、 あからさまな言い方をすれば、属さないなら貢物を差し出せ、ということでもある。 それにすら抵抗する者たちには決して容赦せず、 聖堂教会が掲げる統和の妨げになる異分子として排除されるのみだ。 現に今このときでも聖堂騎士団(テンプルナイツ)が各地異教徒の国や街に攻め込んでいるし、 聖堂教会には専属の暗殺集団がいて、要人暗殺などを請け負っているという怪談じみた噂まであった。 ヒロトたち『勇者』にしても、聖堂教会から正式な『使命』が降りれば従わなくてはならないのである。 いつだったかの城壁破壊事件がいい例だ。 結局あとであれは取り消されたものの、たとえば教会に対する反乱軍の殲滅だとか、 異教徒が組する土地神―――ヌシの撃破だとか、そういう『使命』が発令されてもおかしくはない。 いや、聖堂教会直下のナルヴィタートの勇者はまさに『それ』を生業として動いているそうではないか。 ―――結局のところ、いずれは対決しなければならないということか―――。 「………どうかしました?」 知らない間に難しい顔をしていたらしい。 ふと見ると、ジョンが心配そうにヒロトの顔を覗き込んでいた。 「いや、なんでもない。それより、急ごう。日が暮れると宿が取りにくくなるからな」 湯けむりで霞むクシャスの街並みに目を向ける。 温泉にでも浸かってゆっくり考えるのもいいだろう。 そのために、必要性が薄れたとはいえ魔王城へ向かうルートから外れてクシャスにまでやってきたのだ。 できるなら、決心ができるといいが―――。 「………………」 この湯は、胸のしこりにも効くのだろうか、と。 ヒロトはぼんやり考えていた。 「おん!」 「せん!!」 「がーい!!!」 リュー、ローラ、リオルは人波の前でバンザイした。 「……テンション高いですねー」 「……こういう観光地には滅多に寄らないからな」 どうせなので奮発して高めの旅館にチェックインし、 クシャスの街に入るときに購入した浴衣に着替えて早速温泉街に繰り出したのだ。 この街では武器や防具の装備は認められない。 街行く人々は皆一様に浴衣姿、桶と手ぬぐいを持ってからころと下駄を鳴らしている。 徒手空拳のジョンやリオル、指をぱちんと弾くだけで山一つを平地にできる魔王リューはともかく、 いつも帯剣しているヒロトやローラは落ち着かない様子だった。 まあ、そのローラも今は楽しそうに土産物店を覗き込んでいるのだが。 女性陣の興味はすでに温泉街クシャス・トゥに奪われているのである。 「ヒロト!見ろ!これ!なんだこの三角!……た、タペストリー? 買っていいか!?なあヒロト!これ、買っていいか!?」 リューが『根性』と刺繍されたタペストリーを掲げているかと思えば、 「魔紅石の湯、名湯華玉、ミルク風呂……サンダー・バブ!?電気刺激で全身をマッサージ。 HP・MP全回復……興味深いですわね。お肌効果は……と」 ローラは何やら真剣な顔でグッズコーナーに並んだ入浴剤を手にとっているし、 リオルに至っては、 「ンまぁぁぁぁぁぁぁぁあああいッ!!!!」 いつの間にか温泉タマゴをぱくついている。巨大化してどこぞの城を破壊せんばかりの勢いだ。 恐るべし温泉街。 温泉旅館だけではなく、土産ものや出店も充実している。 娯楽に乏しい旅を続けてきた少女たちはその華やかさに興味シンシンになってしまったのだ。 それはわかる。 わかるのだが。 「リュー、土産ものなんていったい何処に持っていくつもりだ。 ローラ、HPとかMPとかよくわからない用語を使う商品には触らない方がいいぞ」 「リオル、タマゴ代はリオルのおこづかいから引いておきますからね」 女性陣があからさまに不満そうな顔をした。 興を削ぐような勇者たちの声色はいつもと変わらない。 安定しているといえば褒め言葉だが、ようはノリが悪いのである。 こちとら今をときめく花盛り。やはり潤いというものが欲しいのだ。主にお肌とかに。 「ヒロト様。せっかくの温泉街ですし、楽しもうではありませんか」 「そーだそーだ。大体、遊びに来たんでしょー?」 「………タペストリー……」 ヒロトとジョンは顔を見合わた。 ポリポリと後頭部を掻くヒロトに、ジョンは肩をすくめる。 ヒロトは少しだけ考えてから、やれやれと手を腰にやった。 「………わかった。自由行動でいいけど、遊ぶ金は自己負担、他のお客の迷惑になることはしないこと」 「はーい」 声を揃える少女たち。 その様子はどう見ても普通の女の子そのもので、 今の彼女たちを見てこの中の誰一人として只者ではないと気付ける人はいないだろう。 早速ぱたぱたと走り回っている彼女たちを見ていると―――。 「……………やれやれ、だな」 「ですね」 ―――自然と、頬が緩んでしまうのだった。 「―――ということは、ジョンは親無しなのか」 男湯。 色気も何もないそこで二人は肩を並べ、他愛のない話をしていた。 「ええ。実験中の事故で亡くなったと聞かされています。 物心つくまえにお師匠に引き取られて、それ以来ずっと研究所に篭って暮らしていました。 拳法はお師匠の趣味でね、東洋の健康法で毎朝一緒に体操してたら身についてたんですよ」 「それが“霊拳”のルーツってことか」 「ええ。ヒロトさんのお師匠はどんな人なんですか?」 「俺のは我流だよ。基本的な型を親父に教わったあと、あとは自分でやれ、とか言われてそれっきり。 仕方ないからずっと一人で稽古してた。手合わせしてくれる相手もいなかったし」 ヒロトは湯を掬うようにして己の手のひらを見つめた。 白く濁った湯がこぼれ落ちたあと、そこには無骨な剣士の掌(て)が浮かび上がる。 それを、固く握り締めた。 「ローラさんは?」 「アイツは初め全然剣振れなかったからなぁ。 もっとちゃんとした先生を呼べばよかったのに、俺にくっついて剣振り回すもんだから、 仕方ないから俺が教えた。打ち込みができるくらいになったのはずっと後の話だ」 ローラ、いやヴェラシーラ王家の者はもともと魔導師の家系である。 剣の才能など無いに等しい彼女が今あそこまでの剣士に成長を遂げたのは、 ひとえにその時の努力の成果に違いない。 もっと言えばヒロトに認められるため、抱いた恋心が才能の壁をも破る原動力となっていたのだ。 そのローラにプロポーズされた今のヒロトはそれに気付いているはずだが、 その辺はどう思っているのだろう。 ジョンの立場から言えば、ローラには悪いが リューが落ち込むような結果はできる限り回避したいところではある。 「あいつには感謝してるよ。こんな俺を待ってるって言ってくれた。 剣以外、何も持ってなかった俺に居場所を与えてくれたのはローラだから。 その上、俺を好きだとも言ってくれた。だから―――」 ジョンはひやっとしたが、声の調子から考えてどうも色恋で浮かれた話ではないらしい。 ヒロトは、なんともいえない顔をしていた。 何かに耐えるような、奥歯を噛み締めているような、そんな表情だ。 耐える?何に? それは罪悪感―――。 「悪いと思ってる」 「ローラさんなら気にしていないと思いますよ?むしろ楽しそうじゃないですか。 リューさんやリオルっていう友達もできたことですし」 「……だと、いいけどな」 呟くヒロトの顔は、少しだけ緩んで見えた。 湯上りには牛乳を飲むものと相場が決まっているものだ。 特に、ただの牛乳ではなく甘く味付けされたコーヒー牛乳やいちご牛乳を 腰に手をやって飲むのが格別なのである。 「じゃあ、ボクはコーヒー牛乳を頂きます」 「俺も同じモノを」 ちゃりんと小銭を渡し、カウンターに置かれていたビンを取ろうとする、その手が何かによって払われた。 「ッ!?」 ヒロトの手を弾いてカウンターの上に落ちたそれは小銭である。 数枚のそれらが、ぱたぱたと重なって落ちていく。まるで手で揃えたかのような見事さだ。 「待ちな、兄さん。そのコーヒー牛乳は俺んだぜ」 振り返ると、そこにいたのは乱暴に刈り込んだような短髪の男だった。 見たところ体格も年齢も、だいたいヒロトと同じくらいだろうか。 顔つきもヒロトと同民族系であり、黒髪に黒い瞳を持っている。 しかし似ているかというと、なまじパーツパーツが同系なため逆に全く似ていない。 ヒロトが夜の湖畔を思わせるような静けさを湛えているのに対し、 この青年の猛禽類を思わせる眼光は鋭く、口元は好戦的に歪められているのだ。 浴衣姿であるところから見て、この青年も温泉客らしいが。 「こっちが先ですよ」 ジョンはその殺気にも似た男の雰囲気に気付いていないらしく―――いや、 この男が気付かせていないのだ―――口を尖らせて抗議した。 「違うね。俺のが疾いね!」 青年は自慢げに手に持っていた何かを見せた。 それは―――。 コーヒー牛乳。 「え!?」 「……!」 いつの間に? 驚くヒロトとジョンにニヤリ笑ってコーヒー牛乳をあおる男。 いったい、あの距離からどうやって勇者二人に気付かれずカウンターのビンを取ったというのだろうか? 戦慄が二人の背を駆け上る。 と。 「なにやってるの」 これまたどこからともなく飛んできた桶が、カッコーンといい音を立てて男のこめかみに直撃していた。 そしてそれを投げつけたらしい無表情の少女が倒れた男の襟を引っ掴んでずるずると引き摺っていく。 「……なんだったんだ」 「さあ。観光地には色んな人が来ますからねー」 残されたヒロトとジョンは……結局いちご牛乳を買った。 さて、牛乳をあおりながらリューたちを探してみると、どうも据付の卓球で遊んでいたようだ。 しかもリューは魔法障壁でイカサマをしていたらしく、 目を三角にしたローラに噛み付かれてしどろもどろになっている。 助けを求めるような視線を送られたが、ヒロトは顔をしかめて首を横に振った。 リューが泣きそうな顔になる。 それが、なんだかとてもおかしかった。 「……ま、楽しんでもらえているみたいじゃないですか」 「ああ……そうだな」 微笑みかけるジョンに、ヒロトは静かに、噛み締めるように呟く。 ヒロトは基本的に面白みに欠ける人間だ。それは自分でもそう思う。 気付いてみれば、物心ついたときから、またはヴェラシーラ王城に暮らすようになってから、 勇者として長い旅に出てから―――およそ娯楽と呼べるものには手をつけてこなかった。 自分はそれでもいい。興味があればいつでもできたことだ。 それを遠ざけていたということは、自分には必要でなかったということである。 しかし、リューと出会ってからはどうだろう? ヒロトがもしもう少しユーモラスな性格をしていれば、 リューはもっと早くに普通の―――妙な言い回しになるが、普通の女の子のように笑えていたのではないか。 そして、もっと早くにこうやって笑っているリューを見ることができたのではないだろうか。 そしてそれはローラとの稽古のさなかにも言えることだし、だからこそ、 ああやってじゃれあっている二人を愛おしく思うのだ。 ―――できるなら、自分以外の前でも、いつか彼女たちと笑いあえるように。 「ヒロトさん、どうです?ひと勝負、ボクたちも」 「……ああ。でも、俺ルール知らないぞ」 そのためにはやはり、対決しなくてはならないのだ。 つまりは、簡単な話である。 人間の世の理は聖堂教会が握っているといってもいい。 だから、その聖堂教会をなんとかする。 教会が掲げる統一意思という理想郷、それを否定しようとは思わない。 だが、せめて、知って欲しい。 闇はヒトの敵ではない、と。 確かに友好的ではない魔族も沢山いた。 しかし、友好的な魔族もまた沢山いる。 同じなのだ。人間と。 ならば、わざわさ敵対する必要などどこにもないだろう。 時に歩み寄り、時に距離を置けば共に生きることもできる。 ヒロトは現にそういう例をいくつも見てきたし、今もその化身と旅をしているのだ。 しかし、聖堂教会は未だ怯えている。 かつての魔王進攻のトラウマ、世界が崩壊しかけた神話の時代を引き摺っているのだ。 ならば世界を変えるにはそれを壊してやらなければ。 ―――どうやって? 「……何か難しいことを考えているんですか?」 顔を上げると、声の主はやはりジョンだった。 ヒロトと卓球で勝負したあと、リオルやローラと対決していた。 また温泉に入ってきたということは、やっと解放されたらしい。 華奢で可愛らしい容姿は相変わらず男湯には似合わない。 通り過ぎる他の温泉客がぎょっとしているのも頷ける話だ。 そのあと、思わず下半身に目をやってさらに驚愕するのが最早パターンになっているのだが、まあそれは別にいい。 「………いや、別に」 「ヒロトさん、仏頂面な割にわかりやすいんですよ。魔王城へ向かう道を外れて わざわざクシャスに来たのも、温泉に浸かってじっくり考えたいことがあったからじゃないですか?」 「………………………」 ヒロトはますます苦虫を噛み潰したような顔になった。 図星だったからである。 「……まあ、ちょっとな」 ヒロトは白状した。 放浪の旅の末に見つけたヒロト自身の使命、ヒロトの抱く理想の姿。 リューと、ローラと。 二人の少女が共に笑いあうのを見て、やはりこの願いは間違ってはいないと感じたこと。 そして、それにたいする問題、聖堂教会。 ヒトと闇の眷属がいがみ合う、この世界をどうにかしたければ巨大に過ぎる組織と対決しなければならないこと。 だが、なにせ相手は有史以前から存在する最古にして最大の組織である。 いくら勇者であろうとも、一個人にすぎないヒロトに何ができる? しかもその時、彼の唯一の特技である剣は必要ではない。 さらにそもそも、まずは舞台に立たなくては話にすらならないときた。 今のままでは聖堂教会には声すら届かないに違いない。 「………まあ、そうですね。ヒロトさんなら強引に『大聖城』に侵入して 聖皇と直接対談することもできなくはなさそうですが」 「それじゃ意味がないだろう。罪人扱いされて意見なんて聞いてもらえるわけがない」 「ですよね」 たとえ聖職者であろうとも、かの聖皇と話が出来るものなど極々少人数だ。 あるいは勇者であればその機会も設けられるかも―――いや、まずそんなことはないか。 魔王が再びこの世界を脅かそうというのならまた話は別だが、 それではますます聖堂教会は闇に対して警戒心を強めるだろう。 だいたい魔王リュリルライアはまず絶対にそんなことはしないだろうし。 「じゃあ、何か考えがあるんですか?」 「………………ああ」 そう。 ヒロトには、術があった。 以前、ローラに言われたことを思い返す。 『私の良人、ヴェラシーラ王になり、共に良き国を治めてはださいませんか?』 王。 聖堂教会の『聖皇』にも、一国の―――しかも『勇者』を 選出する資格を持つ国の王ならば、あるいはその声も届くだろう。 ましてや元・勇者であり、世界を巡った者の言葉である。 「………なるほど」 ジョンも神妙に頷いた。 何か言いたいが、うまく言葉にできない。そんな表情である。 ヒロトは続けた。 「でも、それはきっと、ローラに対するこの上ない裏切りだ。 俺なんかを好きだって言ってくれた、その気持ちを利用しようっていうんだから―――」 「………リューさんはどうするんです?」 ジョンがまっすぐにヒロトの目を見て言う。 ヒロトは言葉に詰まった。 「リューには……とりあえず、魔王城にいてもらうしかないだろうな。 聖堂教会に意見しようっていう王が魔王と繋がってるって知られたら、誰だって怪しむに決まってる」 途端に、ジョンの顔色が変わった。 人形のような冷たい無表情で、薄い唇をわずかに動かす。 「………ヒロトさん、本気ですか?」 それは決して肯定的な響きではなかった。 むしろ咎めるような、諌めるような、落胆したような声色であった。 本気で言っているのかと。 本気で、そんな馬鹿げたことを考えているのかと、この少年は言っている。 確かに。 自分から連れ出しておいて、自分でまたあの城に押し込めようというのだ。 こんな酷い話はそうそうないだろう。 だが、きっと―――。 「―――ああ。それが多分、最良の手段だと思う」 そしていつか、今度こそ。 彼女を、また迎えに行けるように。 「ヴェラシーラに帰って―――そして、ローラには俺の子を産んでもらう」 そう、はっきりと口にした。 歩むべきは王の道。 全ては己の理想のために。 そのために、ヒロトは―――。 ぱきん、と。 乾いた音が響いた。 「な……!?」 驚いて振り向いたそこには、さっきまであったはずの壁が―――男湯と女湯を隔てるはずの壁が消滅している。 「きゃぁぁぁああああああ!!」 女性たちの悲鳴が響いた。 男たちはとっさのことで反応できずにいるようだ。 慌てて前を隠すものもいれば、湯に飛び込むもの、逆に凝視する不埒者もいた。 砕け散った壁―――結界の欠片が崩れ、掻き消える。 そこにいたのはリューだった。 彼女も例によって一糸纏わぬ姿を衆目に晒しているが、今の彼女を見て劣情を抱く者はいまい。 其れは、魔王。 紅の魔力を纏わせて、紅の魔槍を携えて、こちらを。 ―――ヒロトを、じっと見つめている。 「………………」 「………………」 温泉中がパニックになる中で、リューはただ、その瞳にヒロトを映していた。 其の病はクシャスの湯でも・男湯にて ~「新ジャンル達が銭湯にやってきたようです」英雄伝~ 完
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実はこの大会出場キャラやおろか大会名、そもそも本当に開けるのかどうかまで決まってないんだ。 ↓ ↓ ↓ 【リクエストのみで300タッグ越】 ↓ ↓ ↓ 2011/7/31再開!! 解説 出場キャラを視聴者から募集するという斬新なアイデアの大会。 出場キャラをコメから決める(初代OPのコメ500までは確実に採用、それ以降はボチボチと) 大会名は大会開始後決める。決まるまで仮名 調整とかしやすそうなのでタッグ形式 キャラが見つからない・持ってない場合はあきらめが肝心 開けるほどコメがない場合予定だけで終了。うp主は深い悲しみに包まれる ……などと言っているうちに、気が付けば「リクエストのみで300タッグ越」の大規模大会になってしまった。 うp主の背後事情によりpart8から長期間更新停止していたが、後に再開された。 さらに新規タッグも追加され、ルールもシンプルに再編。 ?????「1年3ヶ月止まってた大会が完走する? ふっ…子供じみたおとぎ話だ だがこんな世の中、おとぎ話が現実になってもいいとは…思わないかね(涙)」 ……ただし、その再OPの後2011年8月7日の動画(part10)を最後に再び更新が停止している。 + part1-8までのルール ルール タッグは固定のランセレ方式 2ラウンド先取 単体のリクエストキャラは最初にランセレで相方を決める タッグでのリクエストで他のリクエストとキャラがかぶっている場合は同キャラで行う 2敗したらランセレから消える。ただし5勝で1つ敗北数を回復できる。敗北数はマイナスにはならない。 10勝したらランセレから一時除外。残り24組になったら復帰 敗者復活戦あり。5試合ごとに敗者のみでランセレし、勝ったチームが復活。敗北数は1の状態。始まるのは負けチームが10を超えてから、残りチームが6を切った時点で敗者復活戦は終わる。2回復活はできない。 成長は最終ラウンドの残り時間 →ライフ成長勝った時間の一桁目 →ATK成長 ただし0は10成長 空気はプラス補正。出てない試合が30試合ごとに能力値加算。31回出ていない LIFE 10×3 ATK 1×339回出ていない LIFE 10×3 ATK 1×365回出ていない LIFE 10×6 ATK 1×6123回出ていない LIFE 10×12 ATK 1×12これらの+は永続する。 人工AIと一部強すぎるリクエストはボス戦。人工AIは弱いからボーナスになるかもしれない。ボスや人工AIは成長しない。負けても何もペナルティはないし空気成長にも関係しない。だが勝てばボーナスはつく。ルーレットで負け数-1か能力値うpか決める。ボスは一度負けたら消える。 再開後のルール リクエストチームによるタッグ形式。 3回負け抜け&勝ち抜けのランセレ方式、ボスを除いて128チームになった時点で決勝トーナメント。 ボスは一度戦闘するたびにステータスが10%低下、1回敗退でランセレから消える。決勝トーナメントには出てこない。ボスを倒したチームは負け数-1、ボスに負けてもペナルティは無い。 人工AIの7チームはボスと同じ扱いだが噛ませ。 どのチームをボスにするかは進行しながらうp主の裁量で決める。 出場選手 + 全出場予定者名簿はこちら 鳴夜 4/5版メモ を元にメモ書きを消したり誤字修正したり 現在リクエスト計396タッグ+人工AI枠7タッグ + 目次 単体でのリクエスト(ランセレさんの仰せのままに相方決定) 56名⇒28組 タッグでのリクエスト 計366組初回発表 278組 OP以降に追加 5組 1回目の追加採用 3組 2回目の追加採用 1組 3回目の追加採用 1組 4回目の追加採用 3組 6回目の追加採用 7組 8回目の追加採用 1組 9回目の追加採用 38組 10回目の追加採用 20組 11回目の追加採用 9組 OP以降に変わったチーム ボス汚い人工AI枠(白レン:プレイヤー操作) 7組 ボス枠のみ抜粋 現在17組 コメント(タッグ名募集中!) チーム名が空欄になっているところは下のコメント欄で募集中(※新規チーム募集は締め切られました) バックが水色のタッグはボス枠 単体でのリクエスト(ランセレさんの仰せのままに相方決定) 56名⇒28組 チーム名 備考 犯罪臭 セレスティ・E・クライン おっさん アルティ・ガーネット ブラッドヴェイン ホンキでこい! 松岡修造 リュウ ウルトラネムレス マグナス ネームレス イレイザー イノ レイザー・クロー 暁天上天下唯我独尊 暁絶 蔵土縁紗夢 滅びのメルトダウン 恋するドラゴン チェルノブ エルクゥ ザトラツェニェ 陰毛リッド イングリッド(MB) ジュラル星人 ザビ・ゼロ ザビー ゼロ(GBAドット) VIVA! UP A RAY ! ラモン ソドム 悪⑨ 悪Q 9(ナインボールチルノ) 玉を・・・ バトルドーム だまを ネトゲ連合 内藤 鳴夜 最終兵器ハニー みょメガ ハニー ヒ02 ヒロ 02 Kyo-F 高嶺響(CVS) BRE∀K DOWN! 小松代真 ジョンス・リー デコマデルン K9999 ハイデルン 廃棄物440号 スーパーサンダードラゴンデスジャイアントゴッド ちびゆっくり げんじんしん早苗 青龍の蛟 マスター楓(剣質:龍固定) ミズチ 戴天隆 瑞麗 リュウ(SF1) 本気になったMr.カラテ アドベントチルノ ご愁傷様、まいったねどうも ルシェカ ジョブチェンジ七夜 アンバー MVCゴジータ ToaMata レミリア・スカーレット(吉宗氏) 封印の巫女 黄龍 柊つかさ タッグでのリクエスト 計366組 初回発表 278組 チーム名 備考 飛兎竜文 Narayan Maxime リューゲン ダブルスカル スカロマニア シャドウガイスト アレンジ白レン(ボス) セシリア ヴぁーん DragonClaw 文豪軍人 不律 石馬戒厳 封殺する?される? 右浪清 星熊勇儀 伊達政宗 リムル ヴァンパイア・ハンター バレッタ リヒター・ベルモンド 独逸の技術は世界一 エレクトロゾルダート ブロッケン 上海 魏 シェン・ウー 不律 朱鷺宮神依 ムラクモ 東風谷早苗 東方旧作 岡崎夢美 神綺 神の仮面戦士 アステカ タムタム 墓地蔵チーム 一休 ギース・ボヒョー・ハワード 姫レン 煉 ラストストライダー ストライダー飛竜 ストライダー飛燕 それぞれ人並みに調整 仲良し姉弟 ジャギ アンジェリア・アヴァロン 神風 アカツキ チップ・ザナフ 表裏一体 覇王丸 羅刹丸 二十二日の夜 七夜志貴 十六夜咲夜 闇鍋キ皇 sihon 兇國真鏡名ミ旺 MM RPG風 ウィッチ ブロントさん なかよし三姉妹 ミルドレッド・アヴァロン アンジェwithジャギ 第二次大戦の英霊 キャプテンアメリカ アカツキ 蘇ったジジババ 劉雲飛 豪血寺お種 亜空間プロ野球 ヴァニラ・アイス パワプロくん ダブドラタッグ ダルトン ジミー・リー ウルフ テリー・ボガード 斬真狼牙 外道法典 アル・アジフ パチュリー・ノーレッジ 貧乳魔王 ベール=ゼファー エトナ 客員ナイト リオン・マグナス 天子さん タメロンゲチーム レミー ロバート・ガルシア(NBC) 猿岩石 ロック ソンソン もう秋だぜ! ヘビィ・D! 秋穣子 ノウェンベル グラップラーSHIKI 岡崎夢美 右浪清 後釜 KUSANAGI エレクトロゾルダート ジャガーノート ハルク ランサー ユリ・サカザキ 一期生β 刹那 ロック ラオウ&トキ ゼウス ヴィクター・オルテガ 永峰希美 バージル カレー先輩チーム シエル 川名みさき 毒グモ ベノム 比良坂初音 カラス親子 神尾観鈴 ネロ・カオス 黒星紅白氏タッグ キノ ミニス・マーン GUN道 タクアン和尚 コンバット越前 朱鷺宮神依 ゼニア・ヴァロフ 普通(神) オロチ Unknown 夫婦@GG2 ディズィー カイ=キスク リムしずチーム リムルル 緋雨閑丸 レッドハリケーン ザンギエフ グリフォンマスク(MOW) バカアホタッグ キワミ 霊烏路空 マスコット戦争 ボン太くん 電光戦車 悪霊憑きのレッテル マローネ 空条承太郎 ライバル 草薙京 八神庵 オンバシラ 無界 神奈備命(MVC) ロボキュア ワーロック ジャスティス ジョブチェンジチルノ アドベントチルノ 騎士道タッグ ジャン=ピエール・ポルナレフ セイバー 完成された戦術 ガイル(SF2・待ちAI) ザンギエフ(SF2・立ちスクリューAI) ゲーメストからの刺客 ザンギュラ ギース・ボヒョー・ハワード 鬼キュア GOD AKUMA 神人豪鬼 ボスソル 琥珀 人がおまけ ガルフォード ネロ・カオス イロモノ忍者 音速丸 ナイル 世紀末戦車 電光戦車 恐竜戦車 ショッカーコンビ イカデビル ガラガランダ 二又一成ズ ゴールドライタン スカロマニア ACは投げ捨てるもの ラオウ(原作漫画風) ジャギ サムスピでやれない SS妖夢 不律 楓(NBC) 魂魄妖夢 影二つ ワラキアの夜 エディ キンキラ頭 シン カイン・R・ハインライン 00 ゼロ オリジナルゼロ 死の恐怖 フランドール・スカーレット(黒鉄氏) CLOUD AWE 肉肉 ポチョムキン ポチョムキンEX 友人以上恋人未満 ドロウィン 羽衣乃 ふもふもランド ボン太くん いぬさくや メイおばさんとピーター メイ・リー スパイダーマン(東映版ボイスパッチ) ゆっくりれみりゃ D4霊夢 同期の桜 MegaMari たみ☆ふる巫女 魔法の森 霧雨魔理沙 森近霖之助 モンファムタッグ ラクガキ ゲル 無茶?無謀? ライユー サムチャイ・トムヤムクン 赤髪自警団 暴走レオナ マミヤ 人形遣いタッグ リーゼロッテ・アッヒェンバッハ デーボ 墓標・オブ・ライフ ギース・ボヒョー・ハワード 西行寺幽々子 うじとくも ベール=ゼファー 比良坂初音 ネギチーム 初音ミク 片倉小十郎 愛の使者 愛乃はぁと ザビー 言わずもがな 塞 東風谷早苗 世紀末廃車 世紀末救世車 世紀末筆頭 遊撃ガチタッグ ブリジット 世紀末霊夢 ・・・・すごい下品な漢だ アーデルハイド 不破刃 総統閣下タッグ サイロック アドラー エージェントコンビ 塞 セス 月姫夫婦 遠野志貴 アルクェイド・ブリュンスタッド 我が盟友 グラント カイン・R・ハインライン Kシリーズ成功例 Kill K-BLOOD 雷刃龍 伊達政宗 楓(NBC) ヒーロー! スカロマニア DragonClaw ディーラータッグ 朔 煉 コマ投げの脅威 ゲーニッツ フェルデン・クライス 死期を覚る眼 両儀式 遠野志貴 ZERODASH オメガ ロック・ヴォルナット アンヘル ブリジット ディスティニー リオン・マグナス リメD風霊夢 ドラゴン殺し ガッツ クリフ=アンダーソン エス氏ホイホイ 遠野紫紀 白ゼロ子 ダブル雪ぽ! 雪 雪 ライヤ 武内優香 アブソリュート白レン アレンジ白レン(ボス) 吸血飢 復讐貴 反転志貴 天楼久那妓 ツンギレ 赤朱秋葉 八神庵 うみねこタッグ 古手梨花(6P) ベアトリーチェ 攻めればつよい サウザー チップ・ザナフ 赤い月 朱い月 レミリア・スカーレット ガンスパイクチーム キャミィ・カスタム バレッタ(BBH氏) ギース・ハワード テリー・ボガード 金髪白コート カイン・R・ハインライン カイ=キスク グラント 無界 秦兄弟 秦崇雷 秦崇秀 高笑い ゼノン・ゼシフィード DIO 友情大会タッグ 不破刃 四条雛子 レオポルド・ゲーニッツ 天楼久那妓 天からお師匠 イグニス 東方不敗マスター・アジア 無双珍道中 アミバ ジャギ Full Metal Gear クラーク・スティル ソリッド・スネーク シャオヴぁーん シャオ・カーン ヴぁーん 傭兵コンビ デッドプール ゼニア・ヴァロフ 緊急回避:相手は死ぬ 藤堂晴香 ジル・バレンタイン メイン盾 ブロントさん デス=アダー 某同人誌内友人 アドベントチルノ アドベントレティ 吸血鬼タッグ レミリア・スカーレット スレイヤー 人形遣いタッグ リーゼロッテ・アッヒェンバッハ からくり士 幽霊タッグ ザッパ ELLA 自由人 フリーマン 山本無頼 奇しくも同じ構え 遠野志貴 グラップラーSHIKI セクハラコンビ 明石薫 シン(北斗の拳) ジャギ ケンシロウ 兄弟 ラオウ(漆黒氏) トキ(ドロウィン氏) 斬真狼牙 陣内兵太 ティーフ氏タッグ フェリル グリゼラ 病人 トキ 東方不敗マスター・アジア 森の仲間 たぬき きつね ウィッチーズ 霧雨魔理沙 ウィッチ マシェッタ 豆乳 アサギ エトナ 戦友 仮面ライダー1号 仮面ライダー2号 セルゲーム セル ミスター・サタン 汝は人狼なりや? ガロン 天楼久那妓 赤青ヘアー ペルソナ3主人公 ジミー・リー 虚弱忍者コンビ 飛影才蔵 星影 H・W・A ヒューゴー ポイズン 不幸 リープテイル 弓塚さつき Mr. Mrs.スミス ソニア・ロマネンコ トリガー 寄生者 ベノム 藤堂晴香 カードチーム マスターガンビット オズワルド 新生路地裏同盟 全開アレックス シオン・エルトナム・アトラシア VPタッグ フレイ 夢瑠 ダイナマイト刑事 レイ・マクドガル ホンフゥ 人喰らう影 ルーミア Lord Ravenous 師弟タッグ(偽) 魂魄妖夢 ティベリウス・トウケイ やだ…いい… MOW七夜 いぬさくや レミリア・スカーレット テリー・ボガード 八雲紫 オズワルド EXまりん オズワルド 遠野秋葉 暴走庵 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スカーレットデビル 南斗緋想天 サウザー レミリア・スカーレット ザ・嬢ちゃんズ 藤原妹紅 蓬莱山輝夜 地球意思タッグ オロチ アルクェイド・ブリュンスタッド スクイズタッグ 桂言葉 まこと 野球しようぜ! パワプロくん キョン ムラクモ 石馬戒厳 豆乳饅頭 豆乳 D4霊夢 ⑨ ナインボール=セラフ チルノ ザ・ワールド DIO 西園寺世界 誠チーム 鷲塚慶一郎 桂言葉 新世代餓狼 ロック・ハワード 双葉ほたる バルバトス小町 DC霊夢 若旦那 若ギース アーデルハイド ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト ガッツ 運命の槍 レミリア・スカーレット リオン・マグナス 範馬勇次郎 アドベントレティ うナズくな ナズーリン 天楼久那妓 月姫 蓬莱山輝夜 アルクェイド・ブリュンスタッド 冥王 ジェダ・ドーマ 西行寺幽々子 メガネ属性 森近霖之助 長門有希 阿部高和 ラスプーチン ㈱ルガール運送 ゴッドルガール 倉田佐祐理 ボーダー運送 ルガール・バーンシュタイン 八雲紫 擬似EFZ 棗鈴 泉戸ましろ やさぐ煉 韋駄川煉 煉 G秋葉 暴走庵 アクセル全開 アクセル=ロウ リリカ・フェルフネロフ Ishtar マスター守矢 イシュタル:life1500→1000 ATK100→75 B-style 鷲塚B-style 守矢B-style バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スペランカー 幕末みょん 月みょん ジョブチェンジ魔理沙 D4霊夢 VAVA ロック・ヴォルナット マキシマは大変なモンゴリ(ry モンゴリアン アリス・マーガトロイド 無職 フリーマン 蓬莱山輝夜 森近霖之助 博麗霊夢 20世紀FOX エイリアン プレデター・ウォリアー シン様浮気中 シン ハート&はぁと 貴族 シルクハット男爵 ピエール・モンタリオ オベロン社 ヒューゴ・ジルクリスト イレーヌ・レンブラント 微笑忘れた顔 琥珀 ケンシロウ シキ 両儀式 色 奥州筆頭 独眼ちゃん 伊達政宗 ダンピール モーラ ブラッドレイン ツーリング モーラ 霧島翔 最終兵器 プロトオメガ ジャスティス 天才児 ニコラ・ザザ 大道寺きら バイソン(SF2) サガット(SF2) 俺より強いヤツに会いに行く リュウ(SF2) ケン(SF2) 死亡遊戯 ヴェノム 牙神幻十郎 裏骸はなかまをよんだ! 裏骸 裏骸 ネロア ミハイル・ロア・バルダムヨォン ネロ・カオス 暗黒〇〇拳 翡翠 カイン・R・ハインライン 坂本真綾タッグ 両儀式 天野美汐 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) MB紫 はらぺこ アカツキ 西行寺幽々子 メガネ 梁瀬かおり リゼル・スピネル 月光蝶 ∀ガンダム ターンX うーみゅー☆タッグ 椎名繭 ゼウス サイレントチャイルズ ウイングガンダムゼロ ガンダムヘビーアームズ 恐竜タッグ ラムパルド ハウザー スーパーメタルタッグ NEO-DIO ネオギガス ツインファンネル ガンダムローズ 本多忠勝 クラシックサイラックス クローム・ドーム サイクロップス アドラー ジャッジメントですの! 二階堂紅丸 黒子 草薙の拳のフタエノキワミ 草薙京 キワミ ネオチャイナ 美凰 ドラゴンガンダム 狂人 ホワイト ナコ月ルル娘 新世紀のりもの 世紀末御輿 世紀末救世車 来栖川綾香(MVC) レミー(アレンジ) ギア上げすぎ ケビン・ライアン 蒼崎青子 シェン・ウー デュオロン えーりん!えーりん! 八意永琳 八意永琳 別仕様 やっぱりYだよね! 毛利元就 愛乃はぁと 鬼と益荒男 壬無月斬紅郎 兇國日輪守我旺 ワラキアEX EXまりん 分の悪い賭け ゼニア・ヴァロフ リーズバイフェ・ストリンドヴァリ チーム 八極(ニュークリア) 有間都古 ジョンス・リー タタリの力 軋間紅摩 七夜志貴 闇に生きる人達 アイン 瑞麗 セイバー Ishtar 羽衣乃 おはじき夢香 アリス アデル イグニス イグニス 最も気高き刃のイグニス 宇宙人 フリーザ 竜宮レナ バレッタ? スーラ・クリスタル つー カレー クウガ シエル レミリア=レイジ ミリア=レイジ レミリア・スカーレット kyo-0(裏) kyo-0(表) リック リンディス 銃と鎌 スピッドファイア 竜闘士 お別れ投げ ヨハン ゲーニッツ 一期生α 刹那 ネームレス エドノキバ ボスサガット ジャパンヒーローズ ウルトラマン 桜島1号 銃漢タッグ ホル・ホース コンバット越前 高町なのは 不破刃 人食い 妖怪腐れ外道 魔獣ジンメン 高町なのは 魔理沙(うろブラ) 聖帝赤十字陵 サウザー 聖帝レミリア ビーム脳 上海人形 ケーブル KOFレンジャー 真吾 桃子 アッシュチーム 弾幕包囲網 ちせ ペットショップ 俺より強いやつが待つ場所へ リュウ(SF4) ケン(SF4) OP以降に追加 5組 チーム名 備考 見張りタッグ 朝倉涼子 ロールシャッハ マスタークリス アテナH 美形変質者チーム スコーピオン(形意拳) バルログ 風 ゲイル レラ 2名(メイ) メイ 世紀末メイ 1回目の追加採用 3組 チーム名 備考 お仕置きの時間 ナコルル 花京院典明 000 レイ レイレイ アンリ 愛原奈都美 2回目の追加採用 1組 チーム名 備考 セガコンビ ソニック・ザ・ヘッジホッグ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ 3回目の追加採用 1組 チーム名 備考 アッシュパーティ アッシュチーム オズワルド 4回目の追加採用 3組 チーム名 備考 慢心王政 イシュタル(慢心) ギルガメッシュ カービィ シミラ コーディー テリー・ボガード(MOW) 6回目の追加採用 7組 チーム名 備考 ドランケンマスター エレナMX アーチャー ランサー 二頭身 TIGER Mary ブルー・マリー ラモン 父を探して DQ5息子 DQ5娘 Jの血筋 ダンディーJ ジョセフ・ジョースター カンフーピープル カンフーマン カンフーガール クレス・アルベイン 霧雨魔理沙(ふるれ氏) 8回目の追加採用 1組 チーム名 備考 Cerenas氏タッグ ナコ月ルル娘 レラ草四郎時貞 9回目の追加採用 38組 チーム名 備考 500億万パワーズ タイタン・ザ・グレート バーディー ですからー氏 大怪獣 ハウザー ゾッド 青空 KJ藤堂晴香 リリア=ミスティーズ なんでも実況J ルナサ・プリズムリバー 風見幽香 入速出邸の住人はフリーダムなようです インパルスガンダム 両儀式 転生者 ミクトラン 完全者 ダークヒーロー 仮面ライダーカイザ シャア専用ザク スタイリッシュロボ ドラゴンクロウ GN先行者 熊出没注意 工藤健介 アナログマ 剣と魔法の未亡人 ヒューゴ・ジルクリスト リニア・ソール MVC3 ソー デッドプール 撲殺聖女 グローリア プリエ 日輪の花「ドSもとなりん」 毛利元就 風見幽香 朔 グローリア 上条当麻 MFフラン ボンボンからの刺客 ボンガロテリー リョウ・ナガサキ アザトースの子 ナイアさん 這い寄る混沌 熱風タイフーン T・ホーク エル・スティンガー 海賊王 キャプテンキッド ルビィ・ハート 燃えよドラゴンズ フェイロン 孫悟空 動物奇想天外 ぞう きりん サバンナ キン肉マンゼブラ ダチョーン 技巧&飛翔タッグ キン肉マンゼブラ エル・スティンガー フロリダ・エクスプレス キャシィ・ワイルド ラッキー・コルト クモ女のキッス 比良坂初音 ブラック・ウィドー キャプテン キャプテン・ファルコン キャプテン・アトランティス わるいねきまったね☆ AA七夜フルムーン リリカ パイルバンカー 第七聖典シエル ゼニア ブリス カイ子 Wind レンメイ連盟 ロボレン 美凰 チーム麻宮 マミヤ 謎のサイコソルジャー アテナX はいてない魔石使い D4リューゲン パラセ・ルシア (※自重設定) スタイリッシュガンアクション ダンテ ダン・スミス ズェア ハクレン リニア・ソール レン? 塩レン セフレン 不幸タッグ 上条当麻 間桐桜 真・不幸タッグ ガッツ ブラックサレナ 夜雀亭夫婦 シェン・ウー 犬走椛 10回目の追加採用 20組 チーム名 備考 砂と泥 モノ・フリークス サンドマン 親父ィ Mr.カラテ パラガス ウィッチドールナイトメア こわれたアリス うろぶら魔理沙 いもうと 水坂憐 当真未亜 ちびロボ空賊 プーレ トロン・ボーン 黒痴女 ナイアさん 間桐桜 山本無頼親衛隊 翡翠 美坂香里 白黒二丁拳銃 ダンテ アーカード ボクと魔王 クロウ=セイル DQ5王子 マッスルカーニバル マイティ・コングマン マイク・ハガー 髭 マリオ クローンゼロ ギース 紫 君子殉凶 豊臣秀吉 刹那 幻想打殺 上条当麻 先代巫女 こっちみんな オロチヘッド イーノック 混沌 ナイア ネロ・カオス 縦横無尽 殺人姫 アサギ 矛盾 右浪清 朝倉鉄兵 01 映画館で僕と握手 ドラえもん 巨人ギガンテス 診療所のソレ ゲイル 鈴仙・優曇華院・イナバ 11回目の追加採用 9組 チーム名 備考 蟹風 Robber Crab チップ・ザナフ フリーダムにとり ゴルリオ ジミー・リー リン・ベーカー ザ・ニンジャウォーリアーズ 飛影(忍者戦士飛影) ガンダムシュピーゲル DQ2 勇者30 シャドウハーツ ブラックハート shadow 三人娘 川名みさき 美汐 真琴 テコンドーと相撲にあやまれチーム ゴルリオ テムジン 小心者リーダー ザトー・ONE 川名みさき OP以降に変わったチーム 師範 → 不破刃 らすぷ → ザビー(愛タッグの方) スタイリッシュアドラー → アドラー JCフラン → MFフラン ※「Robber Crab&蟹座のデスマスク」「Gargoyle&nova」「ゴーストライダー&ブラックハート」「Zキム&Wキム」 「フリーダムにとり&ガルカーサ」「ジャギoni&ONI-橘」「サイア・ファルナス&チップ・ザナフ」「DQ2&ドラゴンクエスト3勇者」 「朝倉鉄兵02&ディストピア」「今坂唯笑&美汐 真琴」は諸事情で出場不可になりました。 ボス 人工AIと一部強すぎるリクエストはボス戦。人工AIは弱いからボーナスになるかもしれない。 ボスや人工AIは成長しない。負けても何もペナルティはないし空気成長にも関係しない。 だが勝てばボーナスはつく。ルーレットで負け数-1か能力値うpか決める。 ボスは一度負けたら消える。 リクエストのボス化はソルとジョニー(AI平成㌢氏 9/12)を強さの基準とする。 これより「相手にもならないくらい」すごく強いタッグがボス行きの可能性あり。 汚い人工AI枠(白レン:プレイヤー操作) 7組 チーム名 備考 チルドレン 白レン チルノ 北海道ミルクバニラ 白レン MOW七夜 クーラの様子が・・・ 白レン マキシマ 紅白のれん 白レン 煉 一レン托生 白レン レン 吹雪 白レン ゲーニッツ(KOF96) 犬猫 白レン アンダードッグ ボス枠のみ抜粋 現在17組 チーム名 備考 アルティ・ガーネット ブラッドヴェイン エルクゥ ザトラツェニェ 廃棄物440号 スーパーサンダードラゴンデスジャイアントゴッド 神の仮面戦士 アステカ タムタム ショッカーコンビ イカデビル ガラガランダ 00 ゼロ オリジナルゼロ 肉肉 ポチョムキン ポチョムキンEX 世紀末廃車 世紀末救世車 世紀末筆頭 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スカーレットデビル B-style 鷲塚B-style 守矢B-style バルバトス・ゲーティア(ペネ1) MB紫 新世紀のりもの 世紀末神輿 世紀末救世車 メイン盾 ブロントさん デス=アダー バルバトス小町 DC霊夢 範馬勇次郎 アドベントレティ 幕末みょん 月みょん 最終兵器 プロトオメガ ジャスティス コメント(タッグ名募集中!) 新規チーム募集は締め切られました。 チーム名募集中です! + リクエスト関係 ありがちですが、秦崇雷&秦崇秀で「秦兄弟」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 18 48) ストライダー飛竜と飛燕で「ストライダーズ」もしくは「私と同じ、ストライダーズの生き残りですタッグ」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 19 38) グスタフとサイキカルで「KOFMラスボス」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 28 14) 新規チーム募集じゃなくて、チーム名が決まってないところを埋めて欲しいのですー。第二回大会やるかも、とは言われてますが -- 名無しさん (2010-04-01 18 32 27) 不律と戒厳で「文豪軍人」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 37 21) 内藤とmeiya(鳴夜)でボケとツッコミ -- 名無しさん (2010-04-01 18 44 01) ページ上部に「※新規チームのリクエストは終了しました」ってのは書いてた方がいいかも -- 名無しさん (2010-04-01 18 46 59) ニコろだにあるメモによると、虚弱コンビの飛影はsaizoつまりブレイカーズのあれで、ニンジャウォーリアーズの飛影はtobikageつまりロボットのほうだから、後で修正するかも。 -- 名無しさん (2010-04-01 18 56 11) 虚弱=ロボットだと思ってた(汗) 他にも「ロック」がロック・ハワードかロック・ヴォルナットか分からないとこがあるし、正直言って、一度見てみるまで正確を期す事は不可能というか……(汗) とりあえず、飛影は直しておきます -- 名無しさん (2010-04-01 19 06 31) 少しだけリンク支援。きついこれww -- 名無しさん (2010-04-02 01 52 50) 人形遣いタッグがタッグ名として重複してるからどちらか変更した方がいい -- 名無しさん (2010-04-02 06 57 35) デーボの方を人形遣いタッグD、からくり士の方を人形遣いタッグP……ってのは安直すぎるか -- 名無しさん (2010-04-02 10 41 53) KUSANAGIとゾルダートは「後釜」、なんてのどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 11 57 01) レンアンダードッグは冷静に考えたら「犬猫」なんだな。あと八意永琳八意永琳タッグ名は誰が言うまでもなく「えーりん!えーりん!」だろう -- 名無しさん (2010-04-02 12 20 16) アカツキとチップのタッグは無難に「神風」。ストライダー飛竜・飛燕も同様に「ストライダーズ」。ウルトラマグナスとネームレスは「ウルトラネムレス」。バトルドームとだまをは「玉を・・・」なんてどうでしょう? -- 名無しさん (2010-04-02 13 09 33) スカロとシャドウは「仮面ファイター1号2号」とかどうだ -- 名無しさん (2010-04-02 13 52 50) たくあん和尚 コンバット越前を「仕事がひどい」、オロチ Unknownを「普通(神)」、グランド カインを「我が盟友」、両儀式 遠野志貴を「死期を覚る眼」なんてのは。でもココで言ってもチーム名反映はおkなのかな? -- 名無しさん (2010-04-02 14 00 24) ケビンと青子先生は「ギア上げすぎ」、ナコルル花京院は「お仕置きの時間」、 ソニアとトリガーで「隣のヒットマン」とか・・・ -- 名無しさん (2010-04-02 14 15 20) ランセレタッグのイングリッド&ジュラル星人「世界は我々の監視下にある」なんてどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 18 35 22) 動画であがってたのはキョン&パワプロくん「野球しようぜ!」、コーディーMOWテリー「イメチェン英雄」、アクセルリリカ「アクセル全開」、オクラ&はぁと「やっぱりYだよね!」、真吾桃子アッシュチーム「五つ子でGO!」、筆頭楓「雷刃龍」、アカツキキャップ「日米冷凍同盟」、はぁと&ハートシン「シン様浮気中」、韋駄川煉&煉「やさぐ煉」かな -- 名無しさん (2010-04-02 18 41 12) グラント&カイン「悠久の絆」、K-BLOOD&KILL「Kシリーズ成功例」 -- 名無しさん (2010-04-02 19 51 59) ザンギとグリフォンで 「レッドハリケーン」、マローネ&承太郎 「悪霊憑きのレッテル」、ボヒョーと幽々子「墓標・オブ・ライフ」 -- 名無しさん (2010-04-02 21 41 47) 魔理沙&ウィッチ「ウィッチーズ」、ゼノン&DIO 「同じタイプのスタンドッ!」、ジョブチェンジ&アドベントで「ダブルシステムチルノ」 -- 名無しさん (2010-04-02 21 43 05) キノ&ミニスで「黒星紅白氏タッグ」なんかは駄目でしょうか…? -- 無名 (2010-04-02 22 11 23) 不破刃&四条雛子は「友情大会タッグ」、 ドロウィン&羽衣乃は「ドロっち愛の巣」でどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 22 43 18) どろっちは「友人以上恋人未満」でもいい気も。ナコと花京院は「お仕置きの時間」…と書こうとしたら既に上にあったでござるの巻 -- 名無しさん (2010-04-02 22 53 36) レイとレイレイ は「000」、シェンと魏は「上海」でどうかな -- 名無しさん (2010-04-02 23 05 39) 「スクイズタッグ」をリクエストしたものデスが、他チームにもスクイズキャラがいるので変更した方がよろしいでしょうか?(リクエスト時は「SF3まことor菊地真&言葉or世界」とアバウトな頼み方をしたので、自分でも誰が組むか分からなかった。) -- 名無しさん (2010-04-02 23 16 14) ↑「スクイズタッグ」以外にタッグ名のアイディアがあるのなら提案してみてもいいと思うよ。チームたくさんあるし -- 名無しさん (2010-04-02 23 29 31) ↑では、「スクイズタッグ→芋EDタッグ」と言うタッグ名を提案します(↑×2のものより) -- 名無しさん (2010-04-03 00 32 22) レミリアとリオンで「運命の槍」。あと、もっと似合う名前があれば好きに変えてもらっても結構です。 -- 名無しさん (2010-04-03 13 15 18) ゼニアとリーズバイフェで「分の悪い賭け」又は「サドン・インパクト」 -- 名無しさん (2010-04-03 13 46 06) 悪Qとナインボールチルノは、悪⑨でよくね -- 名無しさん (2010-04-03 14 41 02) 楓とミズチで「青龍の蛟」とかどうだろう -- 名無しさん (2010-04-04 07 20 58) マグナス・ネームレス組のマグナスってウルトラマグナス? -- 名無しさん (2010-04-04 12 53 10) リオン・マグナスという可能性があるので、キャラクターのページへのリンク貼りはしないでおいたのです。リックも、リック・ストラウドなのか、スプラッターハウスのリックなのか分かりません・・・ -- 名無しさん (2010-04-04 15 55 20) 動画でのキャラセレ画面のポトレの中にウルトラマグナスのポトレ・小ポトレがあったので、恐らくウルトラマグナスで合っていると思いますが・・・ -- 名無しさん (2010-04-04 17 07 21) ここや動画のコメントで出たチーム名案、とりあえず仮の奴も上の表に埋めてみるってのはどうでしょうか?未確定案の分を区別しやすくするなら、そこだけ文字色を例えば緑色とかに変えるとかでも -- 名無しさん (2010-04-04 17 46 09) 案を出す立場の者たちが決定稿みたいにしてしまうのはまずいと思います。動画で確定したものだけを票に入れて行った方がいいのではないかと…… -- 名無しさん (2010-04-04 18 56 53) 一応4/3テキストで採用されてるのはOKだろう。あとどうでもいいけどSihon相方の「ミ日王 MM」は兇國真鏡名ミ旺noだよな。 -- 名無しさん (2010-04-04 23 15 33) ソニックとシャドウはソニアド2 か セガコンビでどうよ -- 名無しさん (2010-04-04 23 19 06) 魏とシェン・ウーのコンビ名は『上海の武闘派』、不律と神依のコンビ名は『二次大戦の剣客』でどうだ? -- 名無しさん (2010-04-05 15 43 15) カンフーマン&ガールで「カンフーピープル」、ゲイル&レラで「風」、ドランケン&エレナで「ぬるぬる」 -- 名無しさん (2010-04-05 18 43 41) あと一応メインページの方のコメントで案あがってたけどメモに反映されてない分をこちらへ。飛影&シュピーゲルで「ザ・ニンジャウォーリアーズ」、セラ&おっさんで「チーム10代」「僧侶と魔法使い」「光あれ」 -- 名無しさん (2010-04-05 18 59 05) 紅丸と黒子って「ジャッジメントですの!」でいいんだよな?w -- 名無しさん (2010-04-05 20 12 23) レイ・マクドガル&ホンフゥ 「ダイナマイト刑事」、阿部さん&ラスプーチン「ゲイ達者」 -- 名無しさん (2010-04-05 20 22 30) ダンディジョセフ「Jの血筋」DQタッグ「父を探して」 -- 名無しさん (2010-04-05 21 14 36) ブリジット&世紀末霊夢の「遊撃ガチタッグ」って、副部長のカラーは遊撃部カラーになるのかな? -- 名無しさん (2010-04-05 21 37 04) ZキムとWキムはガンキムでどうかな -- 名無しさん (2010-04-05 21 38 50) ライユー&サムチャイは「無茶?無謀?」で -- 名無しさん (2010-04-05 22 04 34) 反転志貴&天楼久那妓のタッグ名は「神速」だったかな -- 名無しさん (2010-04-05 23 10 36) 朝倉鉄兵とディストピアは血達磨亭でいいんじゃね -- 名無しさん (2010-04-06 01 01 39) リクエスト見かけた時はそら氏AI+青カラー言ってるから多分遊撃カラーかと>遊撃ガチタッグ -- 名無しさん (2010-04-06 03 03 05) VAVAとロックのチーム名は「続編希望」or「新作マダ~?」でどうよ奥さん? -- 名無しさん (2010-04-06 20 01 22) レンと白レンは「一レン托生」、白レンとゲニは「吹雪」、白レンマキシマ「クーラの様子が・・・」 -- 名無しさん (2010-04-08 17 09 44) ヒュ-ゴ・ジルクリスト&イレーヌ・レンブラントは「オベロン社」か「リメイクTODボス」、ヨハン&ゲーニッツは「お別れ投げ」でどうですか? -- 名無しさん (2010-06-17 18 09 45) こっちの項目でもだまをのリンク先鉄wikiなんだなw -- 名無しさん (2010-06-18 15 15 21) セラとおっさんは「犯罪臭」以外考えられない -- 名無しさん (2010-06-22 18 34 56) 神尾観鈴とネロ・カオスで「カラス親子」はどうよ? -- 名無しさん (2010-07-31 10 25 14) ゲーニッツ&フェルデンクライスは「コマ投げの脅威」とかどうだろう -- 名無しさん (2011-02-19 16 18 49) 飛竜と飛燕=「ラストストライダー」、スカロマニアとdragonclaw=「ヒーロー!」、ゆっくりれみりゃとD4霊夢=「ゆっくり饅頭」 -- 名無しさん (2011-07-23 18 21 17) シェン(KOF)&犬走椛(東方)で「夜雀亭夫婦」お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 21 39 14) 豆腐饅頭|[[豆乳 D4霊夢 -- 名無しさん (2011-07-26 02 38 07) 豆乳 D4霊夢「豆腐饅頭」、ソニア・ロマネンコ&トリガー「Mr. Mrs.スミス」、ヒューゴー&ポイズン「H・W・A」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 50 42) 暴走レオナ&マミヤ「赤髪自警団」、志貴&グラップラーSHIKI「奇しくも同じ構え」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 51 29) ガロン&久那妓「汝は人狼なりや?」、ガッツ&クリフ「ドラゴン殺し」、ボン太&いぬさくや「ふもふもランド」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 52 31) タクアン和尚 コンバット越前は『GUN道』でお願いします。あと上にあるシェン椛のタッグって新規募集のリクじゃね? -- 名無しさん (2011-07-26 13 10 44) ラモン&ソドム「VIVA! UP A RAY !」世紀末救世車&世紀末筆頭「世紀末廃車」スカロ&ガイスト「ダブルスカル」 -- 名無しさん (2011-07-26 13 32 26) モーラ&霧島翔 「ツーリング」松岡修造&リュウ「ホンキでこい!」イノ&レイザー・クロー「イレイザー」覇王丸&羅刹丸「表裏一体」 -- 名無しさん (2011-07-26 13 55 08) 恋ドラ&チェルノブ「滅びのメルトダウン」 黄龍&柊つかさ「門番と巫女」 MOW七夜&いぬさくや「やだ…いい…」 -- 名無しさん (2011-07-26 14 50 39) マリー&ラモン「TIGER Mary」美凰&ドラゴンガンダム「ネオチャイナ」都古&ジョンス「?チーム 八極(ニュークリア)」 -- 名無しさん (2011-07-26 14 59 11) チルノ&白レン「チルドレン、」独眼&政宗「ボディ&ソウル」 ミリア&レミリア「レミリア=レイジ」裏骸&裏骸「裏骸はなかまをよんだ!」 -- 名無しさん (2011-07-26 15 21 34) イーノック&カルノフの「神の使い」をおねがいします。 -- 名無しさん (2011-07-26 17 01 37) ジミー&リン「ジミーリン」ヒロ&02「ヒ02」 アッシュチーム&オズ「アッシュパーティ」白レン&煉「紅白のれん」 -- 名無しさん (2011-07-26 19 23 34) K9999&ハイデルン「デコマデルン」瑞麗&リュウ(SF1)「戴天隆」(戴天流+隆(リュウ)) ザビー&ゼロ(GBAドット)「ザビ・ゼロ」 -- 名無しさん (2011-07-26 20 35 36) ジェダ&幽々子「冥王」クラーク&スネーク「Full Metal Gear」アレックス&シオン「新生路地裏同盟」ムラクモ&早苗「げんじんしん降臨」 -- 名無しさん (2011-07-26 21 18 02) モンゴリアン&アリス「マキシマは大変なモンゴリ(ry」 赤朱秋葉&八神庵「ツンギレ」 ゴッドルガール&倉田佐祐理「㈱ルガール運送」 -- 名無しさん (2011-07-26 22 16 42) EXゼットンとメガロで「進撃の昆虫」 -- 名無しさん (2011-07-27 12 49 33) ここは新規チームをリクエストするところではなく(リクは7/26に一旦受付終了)、名無しチームのタッグ名募集枠だよ。念のため -- 名無しさん (2011-07-27 17 49 44) 白レン&MOW七夜「北海道ミルクバニラ」サウザ&聖帝レミ 「聖帝赤十字陵」ルガール&紫 「ボーダー運送」翡翠&カイン「暗黒〇〇拳」 -- 名無しさん (2011-07-27 19 44 16) ロア&ネロ「ネロア」 リュウ(SF4)&ケン(SF4)「俺より強いやつが待つ場所へ」 サウザー&レミリア「南斗緋想天」グラント&無界「クールビズ」 -- 名無しさん (2011-07-27 19 52 45) リュウ(SF2)&ケン(SF2)「俺より強いヤツに会いに行く」 イグニス&最も気高き刃のイグニス「イグニス」 浪清&勇儀 「封殺する?される?」 仮面ライダー1号&2号 「戦友」 -- 名無しさん (2011-07-28 00 38 09) リクエストは終了してるってすぐ上に書いてるんですけど・・・ -- 名無しさん (2011-07-28 00 39 59) ? ↑4~2の人はタッグ名をつけているんじゃないのかい? -- 名無しさん (2011-07-28 00 53 36) ↑あー、そうなのね。正直すまんかった。 -- 名無しさん (2011-07-28 01 12 26) 京&庵 「ライバル」アドベントチルノ&アドベントレティ「某同人誌内友人」ラオウ& トキ「兄弟」 ジャギ&アンジェリア「仲良し姉弟」独眼ちゃん&政宗「奥州筆頭」 -- 名無しさん (2011-07-28 08 13 00) ヴェノム&幻十郎「死亡遊戯」若ギース&アデル「若旦那」ディズィー&カイ「夫婦@GG2」 京&キワミ「草薙の拳のフタエノキワミ」シエル&みさき 「カレー先輩チーム」 -- 名無しさん (2011-07-28 10 50 05) ロック&ほたる「新世代餓狼」 妹紅&輝夜「ザ・嬢ちゃんズ」 雪&雪「ダブル雪ぽ!」 フェリル&グリゼラ「ティーフ氏タッグ」 ナコ月&レラ草「Cerenas氏タッグ」斬紅郎&我旺「鬼と益荒男」 -- 名無しさん (2011-07-28 11 16 00) 暁絶&紗夢「暁天上天下唯我独尊」メイ&世紀末メイ「2名(メイ)」刹那&ネームレス「一期生α」刹那&ロック「一期生β」ボン太くん&電光戦車「マスコット戦争」ルシェカ&ジョブチェンジ七 -- 名無しさん (2011-07-28 11 46 14) 夜「ご愁傷様、まいったねどうも」マシェッタ&豆乳「邪バレッタ氏タッグ」カイン&カイ「金髪白コート」ペルソナ3主人公&ジミー「赤青ヘアー」両儀式&色「シキ」霖之助&長門「メガネ属性」 -- 名無しさん (2011-07-28 11 47 08) 悪Q&9で「ワル9レ」、ちびゆっくり&げんじんしん早苗で「カオスな幻想郷」、ゼノン&DIOで「高笑い」とか -- 名無しさん (2011-07-29 00 08 01) イシュタル&ギルは「慢心王政」、ガロン&久那妓は「蒼き疾風」、修造&リュウは「もっと本気を出せよ!」とか -- 名無しさん (2011-07-29 00 21 29) 黄龍&つかさ「封印の巫女」、軋間&七夜「タタリの力」、ちせ&ペットショップ「弾幕包囲網」 -- 名無しさん (2011-07-29 00 34 40) ホワイト&ナコ月「狂人」ゴーストライダー&ブラハ「ハート・オブ・ダークネス」オメガ&ロック「ZERODASH」sihon&ミ旺MM「闇鍋キ皇」紫紀&ゼロ子「エス氏ホイホイ」鷲塚B&守矢B「B-style」 -- 名無しさん (2011-07-29 11 41 44) シェン&デュオロン「神・龍」幕末みょん&月みょん「妖妖夢」 ランサー &ユリ・サカザキ「槍・サカザキ」綾香&レミー「うちの姉ってどうでしょう?」 G秋葉&暴走庵「スネ夫と巨貧兵団」 -- 名無しさん (2011-07-29 19 22 04) EXまりん&オズワルド「チーム暗器マスター」勇次郎 アドベントレティ「持ち味を生かせッッ」秋葉&暴走庵「彼の様子がおかしい」高町なのは 魔理沙(うろブラ) 「魔法少女うろブラなのは」 -- 名無しさん (2011-07-29 19 32 13) レミリア&テリー「レッドビースト」ワラキア&まりん「カッちマス!」カービィ&シミラ「スーパーデラックス」アンヘル&ブリジット「俺とキルエンジェル」RobberCrab&デスマスク「甲殻外道隊」 -- 名無しさん (2011-07-29 21 18 43) ToaMata&レミリア「紅魔人形(コウマータ)」440号&スーパー(ry「スクラップ&スクラップ」にとり&ガルカーサ「自由軍」姫レン&煉「火女(ひめ)レン」ライヤ&優香「ライトニング韋駄天足」 -- 名無しさん (2011-07-30 04 24 49) ジョブチェ魔理沙&D4霊夢「変わっていいのよ」kyo-0(裏)&(表)「ダブルkyo-0システム」 霖之助&霊夢「東方香霖堂」バルバトス&スペランカ「最強最弱装甲」kyo-f&CVS響「天叢雲剣」 -- 名無しさん (2011-08-01 12 10 34) アルティ&ブラッドヴェイン「音巣対竜剣」エルクゥ&ザトラ「破滅の足音」本気Mrカラテ&アドチル「アタイ達ったら極限ね!」Kyo-F&響(CVS)「響くkyo-鳴」紫&オズ「BBA・K・Q・J・10」 -- 名無しさん (2011-08-01 12 16 07) 9回目追加枠、リンクや記述ミスを直そうとしたら容量オーバーに。コメ欄分割したいけどやり方が分からない・・・ -- 名無しさん (2011-08-01 15 11 13) これで上手く行ったかな…… - 名無しさん 2011-08-01 17 04 10 ↑感謝です。名簿修正しました - 名無しさん 2011-08-01 18 19 51 [J.C.STAFF - 名無しさん 2011-08-01 20 48 20 ↑は上条当麻&JCフラン のタッグ名です。 - 名無しさん 2011-08-01 20 48 58 サイクロップス&アドラー 「オプティック・ロート」バイソン&サガット「レトロ二天王」VAVA&ヴォルナット「ロックマンVASH」ペトラ&ガッツ「常勝不敗」 - 名無しさん 2011-08-01 21 13 23 ノウェンベル&グラップラーSHIKI 「叩きつけ投げ隊」ヴぁーん&DragonClaw「男は黙って背中語り」政宗&リムル「蒼雷剣」 - 名無しさん 2011-08-01 21 21 03 神依&ゼニア 「ペンギンファンクラブ」狼牙&兵太「聖城学園」アサギ&エトナ「日本一ソフトウェアーズ」アブソリュート白レン&アレンジ白レン「Wホワイト」 - 名無しさん 2011-08-01 21 33 00 楓&妖夢「半人前」ジャガノ&ハルク「大巨人コンビ」ジャギ&ケン「北斗ブラザーズ」Cl_Cyrax&クローム「CCC」ドランケン エレナ「酒池密林」ジョブチェンチルノ&アチルノ「チルノレン」 - 名無しさん 2011-08-03 01 02 33 セイバー&Ishtar「FATE?」ギース テリー「烈風ウェーブ」不律&神依「時をかける刀」バルバトス&スカデビ「NO ESCAPE」アーチャ&ランサー「風雲イリヤ城」グラント&無界「暗黒石」 - 名無しさん 2011-08-03 01 21 05 ちびゆっくり&FCメイリン「東方混沌界」白レン&セシリア「セ・シ・ベ・リア」なのは&師範「不破なのは」ムラクモ&戒厳「八紘一宇」アンバー&ゴジータ「Avatar」夢美 右浪清「門番」 - 名無しさん 2011-08-03 01 34 05 永峰希美&バージルで「I need more bust] - 名無しさん 2011-08-03 12 09 41 マイケル・マックス(初代『餓狼伝説』)とマイケル・ジャクソン(実在していた人物)で「マイケル」を。 - 名無しさん 2011-08-03 17 28 01 ボスソル&琥珀で「燃え尽きろ!」、ムラクモ&戒厳で「陸軍コンビ」とか - 名無しさん 2011-08-06 01 17 44 ギース 紫「ギースにスキマ」朔&グローリア「月光」クレス&魔理沙「メイガス・ナイト」アンリ&奈都美「愛天使伝説」フリーダムにとり&ゴルリオ「テコマンドー」リック&リンディス 「平原民族」 - 名無しさん 2011-08-07 05 01 59 なのは&うろブラ魔理沙「魔砲少女」、当麻&MFフラン「諸刃の剣」 - 名無しさん 2011-08-10 00 30 23 涼宮ハルヒ&春日舞織で「人間☆弾幕」とか。 - 名無しさん 2011-08-10 08 50 53 or2=3氏のザンギエフをカッ昏倒氏AIで7Pと特異点氏のステージサポート7P足場の数3で「4面ボス ザンギ」、夫(翡翠の夫)氏のイケメン1Pと特異点氏のシルエット1P(オプション 投げられるとライフ回復をoff)で「BouZ」をリクエスト - 名無しさん 2011-08-10 18 45 47 リクエスト期間はもう終わってて、あとはタッグ名が決まってないチームの名前の案を出してるだけじゃなかったか - 名無しさん 2011-08-10 18 50 59 名前 コメント コメント + ネタバレ注意 これは期待 -- 名無しさん (2010-03-15 22 26 37) 期待だけどリク20日までとか膨大な数になるんじゃないか?w -- 名無しさん (2010-03-15 22 48 08) 既に流れてるコメントあるけど、随時チェックしてるのかな?まあ流れた分も過去ログ見れば済むけど -- 名無しさん (2010-03-16 00 20 26) 被りと平然と狂要求してるの自重汁、普段スポット当たらない人リクしたけど出るかなぁ・・・最近出来た東方勢誰かリクしないかな?でも東方でると粘着沸くし出せんかorz -- 名無しさん (2010-03-16 00 42 43) ↑東方アンチ乙。 -- 名無しさん (2010-03-16 00 43 16) 一応500コメで一区切りつけるみたいね。定番キャラも多いけど見ないキャラも結構リクエストされてるんで楽しみ。 -- 名無しさん (2010-03-16 01 27 18) ↑×2 反応するお前も荒らし乙 -- 名無しさん (2010-03-16 02 47 04) ↑と↑4が同じ人です。 -- 名無しさん (2010-03-16 03 18 48) IPでるとこでよーやるわw 被りとかシングルリクもあるだろうけどそれでも結構な量だな~ -- 名無しさん (2010-03-16 03 54 48) 流れにワラタw うp主が?で「キャラ選考がメンドい」って言うのは、なに出しても(出さなくても)文句でるだろうから、気持ちはわかる まぁそれは置いといてルールはいい感じだし狂キャラは実質弾かれるだろうからいいとして、選手枠はある程度数絞ったほうがいい気もするなぁ -- 名無しさん (2010-03-16 04 02 46) 被り含めて500で切るにしてもとんでもない量になるだろうしね。強すぎるキャラもある程度までは調整して出すつもりみたいだし、キャラは数百の単位になるんじゃないか? -- 名無しさん (2010-03-16 04 32 20) タッグだから最終的には256人128組ぐらいじゃね -- 名無しさん (2010-03-16 10 22 25) やっぱちょいと無茶な気がする…。 そこまで行くと、最後はやる気の問題だから止めはしないけど。 サクサク展開を目指すならなんとかなるか -- 名無しさん (2010-03-16 11 00 09) だれだよコイキング&しんのゆうしゃタッグリクした奴w -- 名無しさん ( (2010-03-16 11 59 04) 狂とかはボス、ボーナスに回すみたいよ -- 名無しさん (2010-03-16 12 10 16) 「他と比べて強すぎると駄目」の「他」はどのくらいの強さになるんだろう。北斗やジョジョあたりが水準扱いなのかなあ -- 名無しさん (2010-03-16 12 16 49) ↑その辺は普通ゲーのキャラでも勝てることは勝てるからなぁ。北斗は…うーむ -- 名無しさん (2010-03-16 13 19 24) 人操作カンフーマンで勝てる限界とか。 うん、凄過ぎる人いるから基準にならんなプチラヴォスとか倒せるし -- 名無しさん (2010-03-16 13 42 52) 多少のATK差で対処できる辺りまでじゃない?凶キャラトナメの常連がAI引き下げ、ヨハンとかの異常なDEF持ちは150以下くらいに下げ な感じだとは思う。北斗とかはタッグ相性で変わるからなんとも -- 名無しさん (2010-03-16 13 53 23) まあ全体的な参加者のレベルによって変わるしシングルやチームならともかくタッグなら相性や相方とのコンビネーションで上のクラスとも十分戦えるから可能性に賭けるのもありかも -- 名無しさん (2010-03-16 14 20 12) これ下手をすると100試合出場していないタッグとかも出るよね?負けても敗者復活の可能性があるからカウント継続しなきゃいけないだろうし、管理が大変そうだ -- 名無しさん (2010-03-16 15 16 22) タッグの片方だけかぶった場合はどうするんだろう -- 名無しさん (2010-03-16 15 58 02) 別にそのまんまで良いんじゃないかって思うけどね。片方違うってだけでもどうなるか変わるもんだし -- 名無しさん (2010-03-16 16 18 59) 片方だけかぶってる場合は別の製作者さんの同キャラにするか、単体リクと組ませるらしいよ。誰があふれるのかは分からんが -- 名無しさん (2010-03-16 16 56 01) 火力だけ上げるはどうなんだろ?確実にサクサク進むけど見栄えは良くないような気がする -- 名無しさん (2010-03-16 19 47 28) このページとかマイリスコメをよく読むんだ -- 名無しさん (2010-03-16 19 49 54) リクの傾向見ると結構満遍なくリクされたって感じかなと -- 名無しさん (2010-03-18 20 27 24) 今さらだけど「他人任せ」でありながらその他人の意見を纏めるのは結局はうp主一人…。まだ開催してないけどホントお疲れ様です。 -- 名無しさん (2010-03-19 00 03 24) ↑本当の「他人任せ」なら次のPartは⑨サムネを最初の数秒表示した後「OPにリクが結構集まったみたいだし誰か大会開いてね」の文字が最後まで表示されてるだけの動画になるなw -- 名無しさん (2010-03-19 01 26 10) 真OPきた!かなり大規模になったなw -- 名無しさん (2010-03-20 06 03 53) タッグ数300超か~。追加とか敗者復活とか考えると1000試合近くやることに…(ゴクリ -- 名無しさん (2010-03-20 06 49 29) 大変だろうな・・・頑張れー -- 名無しさん (2010-03-20 08 14 17) ぬう採用されなんだか…まあそれはそれでスパッと諦めつけて応援いきたい企画だ -- 名無しさん (2010-03-20 09 02 47) 採用されなかったキャラはTXTの方に理由載ってたりするみたいだし、もし解決できそうならメールしてみたらいいんじゃね?・・・しかし出場キャラリスト作るの大変そうだなこれw -- 名無しさん (2010-03-20 09 19 17) うぷ主さん大変だろうけど頑張ってくれ! そして俺はリク採用されたチームを応援するぜ! -- 名無しさん (2010-03-20 09 32 01) 誰だ裏骸×2をリクした馬鹿は、いいぞもっとやれwww -- 名無しさん (2010-03-20 11 35 28) バルログ&スコーピオンの美形変態チームのスコーピオンは、モータルコンバットではなく形意拳のやつですよー。このwikiにも載ってます -- 名無しさん (2010-03-20 13 57 32) 選手リストを見て、こいつはボス枠だろうというキャラがいたら指摘していったほうがいいかも。うp主は全部把握しきれてなさそう -- 名無しさん (2010-03-20 14 00 44) 今坂唯笑がステ50%カットで出場だが・・・50で大丈夫なのか?w 視聴者独自のアイディア、大会成績優秀者、ストーリー・プレイヤー操作動画からの出張と幅広いなマジで -- 名無しさん (2010-03-20 14 07 14) ヨハン・ゲーニッツとバルバトス・スカデビはボス枠じゃね?wいくら調整はいるとはいっても・・・w -- 名無しさん (2010-03-20 15 07 13) タッグごとの調整ができないのが辛いな、スペランカーのは剛体5でも良いと思うんだが。あと除外されたチームは成長できないのが辛くね?管理辛くなるなら無くても良いと思うのだが -- 名無しさん (2010-03-20 15 45 45) まあある程度の性能差が何とかなる可能性があるのが成長ルールだしね。元から強い奴がさらに酷くなる可能性の方がでかいが、そうなったらなったで誰がそいつを落とすかっていう楽しみが出てくるし -- 名無しさん (2010-03-20 16 03 08) 強さ調整タッグのアンケート来たぞ -- 名無しさん (2010-03-20 18 10 34) ボヒョーの人気ぶりは何事だよwww -- 名無しさん (2010-03-20 19 43 32) txt見たがゲニ96と白レンタッグは人工とAIと別々か。しかし96と98とは言え、ゲニ5体も出るあたり流石だな -- 名無しさん (2010-03-20 19 51 37) ギースも五人いるぞ、そのうち四人は死んでるが -- 名無しさん (2010-03-20 20 17 15) DC霊夢をスタン霊夢と言ったのは私の責任だ。だが私は謝らない。本当にすみませんでした -- 名無しさん (2010-03-20 20 31 14) 俺のリクしてたキャラが通ってくれて感謝です。しかしキャラ被りがパネェw -- 名無しさん (2010-03-20 20 46 26) 参戦リスト作成は試合始まってからの方がいいのかな? -- 名無しさん (2010-03-21 01 48 52) 今一番多いのってレミリア系のⅨ体? -- 名無しさん (2010-03-21 01 53 50) リクエスト書き込みが未だに絶えないけど、まだ受け付けてるのかな? -- 名無しさん (2010-03-21 16 21 02) 追加あるかも?とは言われてる。ただ、もう調整の段階だから、出場選手の選考が確定するのを見てから、同じくらいの強さのキャラを申請するのがよさそう。強さが違いすぎたら却下されるだろうから。 -- 名無しさん (2010-03-21 16 30 05) しんのゆうしゃ 現実 ←馬鹿野郎wwwwwだが、逆に見てみたい気がするのはおかしいのだろうか? -- 名無しさん (2010-03-21 23 15 41) これバランス調整出来んのか?w並キャラから狂下位までとか範囲広すぎるwwwまあでも狂下位ならぎりぎり格ゲーだから何とかなるのか? -- 名無しさん (2010-03-22 05 10 49) ミクと長森で音符タッグリクエストしておけばよかった -- 名無しさん (2010-03-22 08 08 56) 調整用基準タッグ決まったみたいだな、落ちるタッグ出るんだろうか -- 名無しさん (2010-03-22 10 34 42) ↑3 それっぽい趣旨の大会曰く、凶のタッグ≦狂って感じだからけっこうヤバい。 -- 名無しさん (2010-03-22 10 44 20) 一応の基準も出来たしそれで仕分けて後は適当でいいんじゃね?狂~凶クラスは普通にボス枠になるだろう -- 名無しさん (2010-03-22 10 49 45) そうなると相当の数がボス側に回るような。某バトロワみたく絶対に勝てないような組み合わせもあってこそだと思うのだがな、こういう大規模な大会は -- 名無しさん (2010-03-22 10 52 55) "調整のために"の基準の②も強よりは上の凶らへんのタッグだしATK下げれば凶タッグまではOKかと。鳥ちせリクしたものだが全くコメの反応なかったし -- 名無しさん (2010-03-22 13 26 22) 本戦火曜日スタートきたー -- 名無しさん (2010-03-22 18 55 52) そろそろコメントを独立ページにした方が良さそうだけど、どうしたらいいのか分からない -- 名無しさん (2010-03-22 19 00 47) >勝てないような組み合わせもあってこそ リク形式だからな。そんな連中が普通にいたら純粋にリクしたチームが活躍するとこ見たいって人らに悪いだろうしね -- 名無しさん (2010-03-22 19 10 40) コメント独立させてくれた人、ありがとう -- 名無しさん (2010-03-22 20 36 08) ついに今日始まるのか! -- 名無しさん (2010-03-23 00 13 36) 始まったよー。いきなり好勝負ばかりだ -- 名無しさん (2010-03-23 15 51 28) ランセレさんいきなり飛ばしすぎwww -- 名無しさん (2010-03-23 16 27 12) イシュタル慢心パッチとかリクしときゃよかった…… -- 名無しさん (2010-03-23 16 48 18) 今回3試合だけどこのペースだとパート200は確実に超えるよなぁ。毎日うpでも半年以上。長丁場になりそうだ -- 名無しさん (2010-03-23 16 49 38) 今更だが強いチームは残り50組からとかで途中参加させれば既存チームの成長でバランス取れるんじゃないかな、本当今更だけどね。ただこのままじゃボス側もけっこうな数になりそうだし。 -- 名無しさん (2010-03-23 18 15 29) ↑いや途中ルール変更ありだから今ならまだ間に合う、それいい案だと思うよ -- 名無しさん (2010-03-23 18 34 30) ↑2出る機会が減っちゃうってのはリクエストした人が可哀そうじゃない?成長なしとか成長半分くらいでいいと思う -- 名無しさん (2010-03-23 18 37 11) ↑いい案だとは思う。問題は強いチームの基準をどうするかだけど。 -- 名無しさん (2010-03-23 18 56 22) ↑バルスカから一本取れたらとか? -- 名無しさん (2010-03-23 19 01 10) ボスチームに選ばれるくらいで良いんじゃないか。凶上位のタッグくらいは成長差でなんとかなりそうだが -- 名無しさん (2010-03-23 19 08 06) 狂キャラは最初から敗戦リーチでどう? -- 名無しさん (2010-03-23 21 18 00) 元々狂のリクはできるだけやめてくれみたいに言ってたんだし出してくれるだけでもありがたいと思うべきじゃないか?まあ、ボス側がそんなに多くなるんなら『ボス級内でだけやる』のを別に希望してみたいが -- 名無しさん (2010-03-23 21 51 33) ついに始動。さてバランスはあるのか・・・? -- 名無しさん (2010-03-24 00 01 13) いろいろと修正をいれるなら今のうち -- 名無しさん (2010-03-24 01 24 31) いまさらだけどこの空気ルールはまずい気もするなぁ。永続プラスだと結局全チームずっと空気補正あるようなもんだし終盤インフレしそう。育ってるとこと育ってないとこが当たった時の差が気になるなら戦闘回数の差に応じたハンデつけたほうがいいんじゃないか?2戦差毎に+100+10とか -- 名無しさん (2010-03-24 03 00 04) なにしろチーム数が多いから、10試合や20試合なんてすぐに経過するし…… 開幕から11試合めからは全チーム空気補正付きになっちゃう。空気補正適用を100試合経過時点から計算でもいいんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2010-03-24 05 32 07) ついに本編がはじまりましたね。) 見ていて思ったのだがゲージの多い方を先頭にしないとキャラによっては超必が使えず弱体化しそうだ -- 名無しさん (2010-03-24 09 48 57) みしまこと組んでるキャラ、何でステ半分カットされてる? -- 名無しさん (2010-03-24 20 11 19) sm8327725<これの7:00-8:00あたりに出てるけどステ半減でもボスクラスだろうこれは -- 名無しさん (2010-03-25 02 56 07) 自分がリクエストしたぶんだけチーム名です 一休&墓ギース「墓地蔵チーム」 ゼウス&ヴィクター・オルテガ「ラオウ&トキ」 閑丸&リムルル「リムしずチーム」 ゴルリオ&テムジン「テコンドーと相撲にあやまれチーム」 スコーピオン&バルログ「美形変質者チーム」 -- 名無しさん (2010-03-25 10 52 18) part2キター!ところで、うpろだへのtxt直リンク毎回変えるのもあれだし、そろそろwikiにちゃんと出場リスト作った方がよくね? -- 名無しさん (2010-03-25 11 22 22) とりあえず表にしてみたよ -- 名無しさん (2010-03-25 11 49 50) おぉ!表乙です!これってリンク貼っていったほうがいいのかなぁ? -- 名無しさん (2010-03-25 12 08 40) リンクとか、名前の訂正とか、どんどんやってください。知らないキャラも多いので・・・ -- 名無しさん (2010-03-25 12 20 57) メモ全部移してもいいんじゃね?毎回アップされる度に追加編集じゃ、すぐ回数制限引っ掛かる気が -- 名無しさん (2010-03-25 12 22 43) とりあえず、今書いてあるキャラのリンクつなげといた。ザトラってのがよくわからなかったが・・・。わかる人編集よろ -- 名無しさん (2010-03-25 13 11 06) 自分がリクエストしたウルトラマンと仮面ライダー1号のチームは動画のコメであった「ジャパンヒーローズ」はどうでしょうか。 -- 名無しさん (2010-03-25 13 35 17) ↑×2失礼しました。ザトラツェニェのことです…ページ作成ありがとうございます! -- うpしてる人 (2010-03-25 13 45 54) ↑ レミリアの改変のやつでいいのかな?一応つなげときました。間違ってたら報告ください -- 名無しさん (2010-03-25 14 06 05) 出場タッグの顔触れ自体は既に大方決まってるんだし、上の方は「通常」じゃなくて「参戦済」とかにした方がいいかも -- 名無しさん (2010-03-25 14 15 23) チーム名など細かいとこを修正。アステカ&タムタムがいるならゴンザレス&亮子も推薦するんだったと今になって気付いた -- 名無しさん (2010-03-25 16 07 06) なんかこううp主と視聴者が一体になってる感がしていいねw -- 名無しさん (2010-03-25 16 44 11) ここに書いてもいいのかな? エイリアンとプレデターのタッグをリクエストした者です。チーム名は「20世紀FAXでやってろ」なんてどうでしょう? -- 名無しさん (2010-03-25 17 28 51) ↑間違えた「20世紀FOX」ですねw -- 名無しさん (2010-03-25 17 29 28) メイ・リーとスパイダーマンで「メイおばさんとピーター」はどうでしょ? -- 名無しさん (2010-03-25 17 36 42) リオン、ブロン子で「客員ナイト」 -- 名無しさん (2010-03-25 17 48 44) うp主ここみてるならメール確認しといてくださいな。 -- 名無しさん (2010-03-25 21 02 03) たぬきつよいな -- 名無しさん (2010-03-25 21 06 50) 男娼www -- 名無しさん (2010-03-26 00 38 38) 新作の出場選手を入れましたが、リンク間違いとか正確な名前が分かってないとか多数・・・どなたか修正お願いします -- 名無しさん (2010-03-26 15 23 54) 出場選手txtの最新版へのリンク更新忘れてたみたいなのでやっときました -- 名無しさん (2010-03-26 19 50 36) 裏骸復帰かよwwwww -- 名無しさん (2010-03-26 20 18 39) タメロンゲチームが久々に見られてうれしい。欲を言えば元動画通りに二人とも待ちモードにして欲しかったけど・・・ -- 名無しさん (2010-03-26 20 33 36) 元ネタ動画のあるリクタッグは、うp主がその元ネタ知らない場合も多々あるだろうし、リクした人はモードやカラーの指定がある場合はしっかり書いといた方がいいんじゃね? -- 名無しさん (2010-03-26 20 40 40) うp主強いな -- 名無しさん (2010-03-26 20 52 31) ↑×2 アリ氏KUSANAGIが珍屋氏KUSANAGIになってるって人いたけど、こういう場合って再試合なのかね -- 名無しさん (2010-03-27 12 56 46) 撮り直しするみたい -- 名無しさん (2010-03-27 13 32 12) ところでチーム募集はいつ止めるんだろう。きりがないんだけど -- 名無しさん (2010-03-27 16 12 47) 確実に反映されるのが初回OPの500までで、残りのリクエストは適当にピックアップって言ってなかったっけ? -- 名無しさん (2010-03-27 20 53 06) 新作と同時に白レン優勝大会きた!w -- 名無しさん (2010-03-28 14 51 13) 名簿更新しました。ブラッドレインだけリンク先が分からず -- 名無しさん (2010-03-28 16 01 47) ↑ブラッドレインは多分wikiにページないです。いつも更新ありがとうございます -- うpしている人 (2010-03-28 16 12 11) まだ戦っていないけど、忍者の飛影とシュピーゲルのコンビ名は『ザ・ニンジャウォーリアーズ』で -- 名無しさん (2010-03-28 16 20 00) イシュタル(慢心)キター -- 名無しさん (2010-03-28 20 26 40) 更新乙だけど、ランセレさん頼り&重複連戦ありのこの大会で出場順表記にすると、後々タッグが何度も再登場した時にリストの重複チェック管理がかなり大変なんじゃなかろうか -- 名無しさん (2010-03-28 21 19 57) ぜんぜん考えてなかった(汗) チーム募集締め切り→うp主さんのメモの最終版発表→このページを一気に更新 かなあ…… -- 書いてる人 (2010-03-28 21 32 22) そういえばリリーシステムはどれくらいの頻度で使うんだろうか? -- 名無しさん (2010-03-29 05 07 31) 5きた! -- 名無しさん (2010-03-30 13 27 18) リストも更新しました・・・毎回リンク先が正しいか不安(汗) ザトーONEのリンク先はエディでいいんだろうか -- 名無しさん (2010-03-30 14 06 07) 今回のボスはボスの中では割と有情なのかな -- 名無しさん (2010-03-30 14 47 43) ブルドーザーが出る前に押し込めばいけそうだな -- 名無しさん (2010-03-30 15 10 13) イカデビルはじめてみた -- 名無しさん (2010-03-30 17 13 06) 上の方のレスを見て気付いたけど、ロバートとレミーは「タメロングチーム」じゃなくて「タメロンゲチーム」だった? -- 名無しさん (2010-03-30 18 42 59) ナイルなんていたのかwww -- 名無しさん (2010-03-30 23 46 18) とりあえず、出場者決まってるのにリストがwikiにないのもあれなんで、名簿だけ原文まま写したよ。誤字とかで判断不能なキャラもいるので弄ってません。キャラ特定やリンクは本参戦時のリストの方でいいかな・・・。 -- 名無しさん (2010-03-31 20 24 28) 乙。改めて凄い数だな…リンクは参戦してからでいいんじゃないかねー -- 名無しさん (2010-03-31 20 29 22) 乙です。あのメモは自分がわかればいいやーみたいな考えで作った部分があり、分かりにくくて申し訳ない・・・。 -- うpしてる人 (2010-03-31 20 58 30) 表組内のタッグ名の表示が一部おかしくなってたので、太字の方式を先頭に半角「~」付ける方法に変更しました。 -- 名無しさん (2010-03-31 21 25 53) ランセレ枠未だに一組しかタッグ名決まってないんだな・・・ -- 名無しさん (2010-04-01 00 49 41) さすがにランダムで決められたものだから、動かしてみるまで名前も考えつかないかも。名前の案が複数出たらどれにしたらいいのか分からないから、今後も名簿はあげつづけてくれると嬉しい・・・ -- 名無しさん (2010-04-01 01 01 15) 今リスト見て気付いたけど、ザンギュラ&墓ギースタッグが2つあるような・・・? -- 名無しさん (2010-04-01 01 44 43) ランセレタッグはキャラ同士の関連性薄いし、片方知っててももう片方よく知らないとかもあるから実際に見るまで付けづらいね。セラ&おっさんは「チーム10代」「僧侶と魔法使い」「光あれ」……もっとセンスのある人頼む -- 名無しさん (2010-04-01 02 08 31) 未登場組の整理終了。これで試合に出たら移動させるだけでいい……と思う。未登場のキャラでボス枠に入れた方が良さそうな人もちらほらいるけど…… -- 名無しさん (2010-04-01 11 27 57) 乙だけど、参戦組のうち元々は単体リクだったのか、タッグリクだったのかは見分けられるようにしてくれるとうれしいかも。後から見た時に「どういう組み合わせなんだこれ?」って事になりそうな気もするし。そういやゲジマシの項目は出場者に「いつ誰が追加されたか」のリストも書いてあったよね -- 名無しさん (2010-04-01 13 46 20) ゲジマシ式にするんなら、出場選手全組み合わせリストの方は出場しても消さずに、「オールスターゲージ増々トーナメント/出場選手1」や「オールスターゲージ増々トーナメント/出場選手2」とかみたいに別ページに分離する手もあるな。これなら、こっちのページは出場済みだけで見やすくなるかもしれない。 -- 名無しさん (2010-04-01 13 58 30) 第6回来てた!出場選手も今回で全員確定したし、分ける方法もありかもしれないですね -- 名無しさん (2010-04-01 14 05 29) 最終的には分割しかないと思う…… 単体リク/タッグリク、追加された順番が分類されてたバージョンの方がいいのかな -- 名無しさん (2010-04-01 15 55 28) 別ページ作成。後日、何勝何敗とか脱落済みとか書くため備考欄も装備。タッグ名簿集はあちらのコメント欄にやってくれるとログが残るから把握しやすい(動画をチェックするのは正直無理)。たぶんこれでいいと思う・・・こっちの名簿は消してもいいかも? -- 名無しさん (2010-04-01 18 17 16) 分割ページ作成乙です!・・・すごい人数だ。 -- 名無しさん (2010-04-01 18 25 11) 簡単にやれそうなキャラのリンクをちらほらとやっておきました。そろそろ力尽きてきたのでどなたか残りをお願いしたいです…… -- 名無しさん (2010-04-01 21 21 18) メイン盾がボス枠ではないのでが意外だな。タッグでの相性がそんなに良くないからか? -- 名無しさん (2010-04-02 00 27 09) ゲーニッツとフェルデン・クライス、イグニスと東方不敗、アミバとジャギ、トキと東方不敗、飛影とシュピーゲル、ヨハンとゲーニッツあたりが強いかな -- 名無しさん (2010-04-02 17 16 44) メイン盾はブロントさんが有頂天になってる間に相方がボッコされるっていうのがあるから分からない、ベヒんもスは強いけど -- 名無しさん (2010-04-02 17 32 40) そいやこのページの参戦済みとかの表はどうするんだろ。出場選手ページがあればいらない気もするけど -- 名無しさん (2010-04-03 13 54 35) ↑どうしよう、削っちゃっていいのかな? -- 名無しさん (2010-04-03 14 03 45) 容量そこまで食ってるわけじゃないからそう急がなくてもいいと思うけど反対意見ないようなら削る方向で -- 名無しさん (2010-04-03 14 06 15) なんか実際に見たらやば目なチーム多いなww -- 名無しさん (2010-04-03 17 00 09) >参戦済み名簿について 実はもう更新のたびに新チーム追加していくのが疲れちゃいまして、一気にやって全員揃ったのなら、このページでは無くしてしまいたいです・・・ -- 書いてた人 (2010-04-04 14 49 02) つーことでコメントアウト含めてばっさりカット -- 名無しさん (2010-04-04 17 26 50) 乙!最初に選手まとめてくれてた人も乙 -- 名無しさん (2010-04-04 17 53 05) 新作きた! -- 名無しさん (2010-04-05 13 00 57) 340チームが2敗するのに680試合要るから、1part4試合で170partになるのか。…敗者復活や敗北数回復抜きで -- 名無しさん (2010-04-05 15 28 43) 2日に1つ動画ができるとして、一年以上か・・・ -- 名無しさん (2010-04-05 18 51 46) ありゃ、メイン盾ボス枠送りか。あのタッグだとブロントさんが有頂天になってる間でもデスアダーが一人でも普通に立ち回っちゃうんでわりと凶悪だと思うから…まあ納得。 -- 名無しさん (2010-04-05 19 34 09) 時間かかるよりも動画作成者の負担になる方が心配だな、途中でPC壊れたり精神的につかれることもありそうだ -- 名無しさん (2010-04-06 08 22 58) 尺の都合もあるし敗者復活はナシでもよくね? -- 名無しさん (2010-04-06 19 49 24) 個人的には敗者復活なし、ゲージマックススタートの1ラウンド先取ぐらいでもいいと思うけどね -- 名無しさん (2010-04-06 21 15 15) 好きなタッグが敗退してもまた出番あるかもって思えるのは良いし、1Rだと味気ない・覚醒持ちが割りを食うってのもある -- 名無しさん (2010-04-06 21 28 13) 結局の所その辺はうp主の裁量次第よね -- 名無しさん (2010-04-06 21 28 54) オルテガのトキ声パッチが出たから、ラオウ&トキ組はぜひパッチ付きで -- 名無しさん (2010-04-07 20 50 22) 予告になっても動画が来てないが何かあったのだろうか -- 名無しさん (2010-04-09 20 00 17) どうしたんだろう。まだ始まったばかりでやる気がなくなるような事はないだろうから、事故だろうか・・・ -- 名無しさん (2010-04-09 20 26 25) リアルが忙しいのもあるかもしれないなぁ。気長に待つしかないね…。 -- 名無しさん (2010-04-10 11 01 47) 他人任せだけに続きは誰かに任せたってことじゃね? -- 名無しさん (2010-04-14 21 29 53) 誰が上手いことを言えとw。まあ社会人とかなら撮る機会は土日だけだから、10日ぐらい日が開いたとしても気にする必要は無いよ -- 名無しさん (2010-04-18 15 23 02) これ社会人云々の前にパソコンぶっ飛んだ可能性がありそう -- 名無しさん (2010-04-19 02 23 35) まあ何があったのか推測しても仕方ないし、待つしかないかなぁ -- 名無しさん (2010-04-19 02 43 33) うp主ー帰ってきてくれー!! -- 名無しさん (2010-04-24 16 51 35) まあ、ゆっくり待とう。 -- 名無しさん (2010-05-01 15 38 16) ひょっとしてチーム名一つ一つ確認しているのかな?だとするとかなり大変になるかも・・・ -- 名無しさん (2010-05-23 21 38 42) 3ヶ月経過 -- 名無しさん (2010-07-09 18 09 37) まだ待ってるよ。復活してくれるといいなあ -- 名無しさん (2010-07-09 22 23 15) 補正ルールさえなければ最初のキャラ用意以外は普通の大会同様の負担で済んだものを・・・ -- 名無しさん (2010-07-18 00 36 33) マジで打ち切らないでくれ!頼む!! -- 名無しさん (2010-07-18 09 26 54) てっきり再開したかとw -- 名無しさん (2010-07-30 06 11 53) 遅くても3年はかかるよ。 -- 名無しさん (2010-07-30 09 19 13) 再開してくれー!!! -- 名無しさん (2010-09-19 12 48 41) 半年過ぎたか。季節の移り変わりは速いもんだ・・・ -- 名無しさん (2010-10-08 17 20 51) 半年たったなら大会一覧の更新停止の方に移動かな。タグもいじるんだっけか -- 名無しさん (2010-10-08 20 06 05) うp主はもう受験生(高校3年生位?)かなあ? -- 名無しさん (2010-12-02 12 34 11) ニコレポでうp主の生存を確認。ひょっとしたら復活かも? -- 名無しさん (2011-01-03 14 53 11) ほう。復活してくれたら嬉しいが・・・正直厳しいかもなぁ。どうなんだろう -- 名無しさん (2011-01-03 18 44 50) ↑うp主が受験生じゃなかったらなあ・・・ -- 名無しさん (2011-01-05 17 41 12) 面白くて知名度も高いけど、なかなか見れないキャラクターとか多かったからなあ。見てえ -- 名無しさん (2011-01-05 18 18 58) 補正とかそういうのできついならなくなってもいいから見たいなあ -- 名無しさん (2011-02-03 16 46 25) 慢心イシュタルとかすげえ俺得だったんだけどなあ -- 名無しさん (2011-02-03 22 42 40) 更新停止中だけど、面白いなこれ。 -- 名無しさん (2011-02-06 13 05 28) あのメンバーなら、大会ルールを無しにして撮り直しでも見に行くな -- 名無しさん (2011-02-20 02 20 59) もうとっくに1年3ヶ月か、うp主頑張って続けてくれ、いつまでも待ってるから! -- 名無しさん (2011-07-22 18 02 49) 待ってる奴はここにもいるぞ。うp主がんばってくれ -- 名無しさん (2011-07-22 19 06 22) 一応垢は捨ててないみたいだから是非とも復活してほしいな。ルールやキャラを再募集して初めからやり直してもいいし。 -- 名無し (2011-07-23 01 39 26) もう待っててくれる人いないと思ってたけどまだコメくれてる方がいたので再開することにしました -- 白レン愛好家 (2011-07-23 01 53 45) 成長ルールとか空気補正とか今更なので全て消して勝敗だけ引き継いでまたルールを自由に追加していく形にしようと考えています -- 白レン愛好家 (2011-07-23 01 57 21) さらに入手不可能でかつ自分が所持していないキャラがある分チームが消えるから消した数だけ再OPで募集しようと思います。この1年でできたキャラとか是非いれたいし! -- 白レン愛好家 (2011-07-23 02 03 32) うわーい!ありがとうございますー!! -- 名無しさん (2011-07-23 02 42 32) ですからー氏のマッスルボマー勢とかGN先行者とか、ここ1年で面白いキャラ増えたしねぇ。何はともあれ期待してます -- 名無しさん (2011-07-23 09 17 53) うおおおお!!!うおおおおおおおおお!!!! -- 名無しさん (2011-07-23 14 03 44) やったーーーーーーーーー!! -- 名無しさん (2011-07-23 17 13 04) 一年余り待ってたぜぇー! -- 名無しさん (2011-07-23 18 58 14) 復活するのか。そりゃあれだけの素材吹っ飛んだらやる気失くすわw -- 名無しさん (2011-07-23 19 15 22) おとぎばなしは終わりさ…俺たちの物語は、はじまったばかりなんだ… -- 名無しさん (2011-07-23 21 27 52) 待ってたぜこの時をーーーっ!!!、はまだ少し早いか -- 名無しさん (2011-07-24 01 19 38) 最終的に公開停止で消えたタッグを抜いて350前後まで集めようと考えてるんであと30~40チームくらいタッグ募集して参戦タッグ募集は締めます。 -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 26 26) OPでも募集するけどなるべく早く参戦タッグ確定させたいので、ここでも募集することにします。 -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 28 45) タイタン・ザ・グレート(ですからー氏)&バーディー(ですからー氏)でタッグ名「500億万パワーズ」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 21 29 52) 早っ! 了解しました。ここ一年でできたキャラとかこんなタッグも見てみたいなどありましたらどうぞー -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 33 56) ハウザー ゾッドの「大怪獣」で! -- 名無しさん (2011-07-24 21 35 14) KJ藤堂晴香とリリア=ミスティーズで「青空」を希望したいです。 -- 名無しさん (2011-07-24 21 58 07) ルナサ・プリズムリバー&風見幽香で「なんでも実況J」、インパルスガンダム&両義式で「入速出邸の住人はフリーダムなようです」とか希望。・・・というか、この企画ってキャラ被りの制限とかどうだっけ -- 名無しさん (2011-07-24 21 59 51) ミクトラン 完全者で「転生者」を希望します。 -- 名無しさん (2011-07-24 22 04 21) 仮面ライダーカイザ(はーもにもに氏)&シャア専用ザク(GM氏)で「ダークヒーロー」お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 22 20 15) 工藤健介+アナログマ=「熊出没注意」 -- 名無しさん (2011-07-24 22 24 15) ドラゴンクロウ&GN先行者で「スタイリッシュロボ」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 22 40 41) ティベリウス(オキナ氏)+魂魄妖夢(出来ればクロガネ氏)で「爺孫師弟(仮)」 -- 名無しさん (2011-07-24 23 13 38) ヒューゴ・ジルクリスト リニア・ソールで「剣と魔法の未亡人」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-24 23 20 56) ソー&デッドプールで「MVC3」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 23 26 24) グローリア(プレート氏) プリエ(かおす氏 リュウセイ氏AI)で「撲殺聖女」希望します。プリエのAIレベルは8~9あたりが妥当? -- 名無しさん (2011-07-24 23 45 21) 毛利元就8Pと風見幽香8P「日輪の花「ドSもとなりん」」をヨロシクお願いします。 -- 捨て駒 (2011-07-25 00 05 23) 毛利元就8Pと風見幽香8P「日輪の花「ドSもとなりん」」をヨロシクお願いします。 -- 捨て駒 (2011-07-25 00 07 12) げんじんしん早苗さんはもう手に入らないのかな?その場合 -- 名無しさん (2011-07-25 00 35 20) ↑の続き、もしげんじんしん早苗さんが使えない場合ちびゆっくりの相方はFCメイリン12Pにして「FC中華まん」でお願いします。ちびゆっくりは1P、乱入レベル4(同時出現ON)、AI3、他デフォでお願いします。 -- 名無しさん (2011-07-25 00 52 07) 朔&グローリアと上条当麻&JCフランをお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 07 26 54) 相方は誰でもいいのでまオウをお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 07 35 57) 質問なんだが相方は片割れだけ消えた場合はチーム単位で消えるんですか?それとも消えたところに補填なんですか? -- 名無しさん (2011-07-25 07 38 15) ↑とりあえず再OPで消えるチームとどちらのキャラが消えたのかを出して -- 白レン愛好家 (2011-07-25 08 58 33) コメで消えたキャラの代わりに何か別のキャラを充ててタッグを再結成みたいなのを考えています。↑×5みたいに 補充の相方が出ない場合は消えちゃう感じで -- 白レン愛好家 (2011-07-25 09 01 53) ↑返答ありがとうございます じゃあ2HM2、アズール、覚醒さつき、Mr.師範、蓬莱山輝夜(ルナティックアレンジ)を補充要員でお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 14 27 39) ↑連投ですみませんができれば輝夜にはボイスパッチを当てていただければ幸いです -- 名無しさん (2011-07-25 14 33 06) ボンガロテリー&リョウ・ナガサキ「ボンボンからの刺客」をお願いします ザンギュラ&墓標ギースと戦えたらいいな…… -- 名無しさん (2011-07-25 17 49 18) まだリクエストいいのかな?ナイアさんと這い寄る混沌で「アザトースの子」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 19 46 47) ですからー氏のT・ホーク&エル・スティンガーで「熱風タイフーン」お願いします -- 名無しさん (2011-07-25 20 19 26) キャプテンキッド&ルビィ・ハートの「海賊王」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 20 24 05) ですからー氏のフェイロン&孫悟空で「燃えよドラゴンズ」、狸田太一氏のぞう&きりんで「動物奇想天外」キン肉マンゼブラ&ダチョーンで「サバンナ」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 20 45 26) キン肉マンゼブラ&エル・スティンガーで「技巧&飛翔タッグ」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 21 43 37) キャシィワイルド&ラッキーコルトで「フロリダ・エクスプレス」、比良坂初音&ブラックウィドーで「クモ女のキッス」、キャプテンファルコン&キャプテンアトランティスの「キャプテン」をリクエストします! -- 名無しさん (2011-07-25 22 24 26) リクエストはいつまで受付なのかな? -- 名無しさん (2011-07-25 22 25 19) もういいかなってところで止めます。特にいつまで受付とかはまだ決めてないっす -- 白レン愛好家 (2011-07-25 23 11 20) AA七夜フルムーン小物ロダAIのとリリカフェルネロフで「わるいねきまったね☆」お願いします -- 名無しさん (2011-07-25 23 30 58) 第七聖典シエルとゼニアで「パイルバンカー」お願いします -- 名無しさん (2011-07-26 00 11 38) カイ子&Windの「ブリス」を推薦 -- 名無しさん (2011-07-26 00 13 08) ロボレン&美凰の「レンメイ連盟」。マミヤ&謎のサイコソルジャー アテナX の「チーム麻宮」が見たいです。 -- 名無しさん (2011-07-26 01 04 15) 自重設定でもいいのでD4リューゲンとパラセ・ルシアで「はいてない魔石使い」を推したいな -- 名無しさん (2011-07-26 01 22 45) ダンテ&ダン・スミスで「スタイリッシュガンアクション」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-26 07 25 45) ハクレンとリニア・ソールで「ズェア」、塩レンとセフセフなレンたんで「レン?」、上条当麻と間桐桜で「不幸タッグ」、ガッツとブラックサレナで「真・不幸タッグ」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-26 08 34 22) ここで一旦募集締めます。まだ募集できそうならあとは再OPで募集しようと思います -- 白レン愛好家 (2011-07-26 08 55 26) 乙ですー。いったい何チームになったのやら -- 名無しさん (2011-07-27 18 46 11) 新OPってことは最初からやり直しになるん?あと出場選手のコメ欄にあった新規タッグのリクってノーカン? -- 名無しさん (2011-07-28 14 14 04) ↑勝敗だけ引き継いでルール弄って再開って形になると思います。 あと出場コメの新規は2011-07-26 08 55 26までのは入れる。リクの場所間違っただけだろうし -- 白レン愛好家 (2011-07-28 15 28 18) OP二つあるんだが、前回を見た方が良いのか? -- 名無しさん (2011-07-28 21 02 43) 多い方だけでいい。修正しておきました -- 名無しさん (2011-07-28 21 33 10) しかし今さらながらリクエスト全て出すとかすごいな -- 名無しさん (2011-07-29 02 00 18) 8/10予定から10日近く短縮ってどれだけ早いねんw -- 名無しさん (2011-07-30 20 01 25) マイケル・マックス(初代『餓狼伝説』)とマイケル・ジャクソン(実在していた人物)で「マイケル」を。 -- 名無しさん (2011-07-31 09 55 17) テキストの最後にあるメールアドレスと、マイリストにあるメールアドレスが違ってます。どちらが正しいのでしょう? -- 名無しさん (2011-07-31 15 21 14) テキストにある「ダイナマイト刑事」の名前をリクエストしたものですが、レイマクドガルとホンフゥのタッグです。阿部さんとラスプーチンのタッグではありませんorz -- 名無しさん (2011-07-31 19 40 51) JCフランリクしたものですが強すぎるようなら組手モードもしくはMFフランを使ってください -- 名無しさん (2011-08-01 17 47 15) ヒューゴ・ジルクリストをリクした者ですが、できればAIパターンを2ラウンド目以降の方でお願いします -- 名無しさん (2011-08-03 19 01 55) リク採用して頂いたグローリアですが、AI起動が遅いため常時起動でお願いします(AI起動の記述はGloria_-3.cnsの上の方にあります) -- 名無しさん (2011-08-05 20 22 15) ↑常起動にできるものは漏れさえなければ常時起動にするようにしてるのでそのときにやっておきますね。それと阿部さんやヒューゴの件も了解しました -- 白レン愛好家 (2011-08-05 21 19 50) 裏骸やべえwwww -- 名無しさん (2011-08-05 23 43 42) 裏骸は信頼と実績のカオス枠だなw -- 名無しさん (2011-08-05 23 54 38) 一時期ボス枠だったけどやっぱボス枠ってほどの実力ではないんだな>裏骸×2 対腹筋のボスではあるけどもw -- 名無しさん (2011-08-06 00 34 46) 出場タッグで一番強そうなのはどこだろうな -- 名無しさん (2011-08-06 00 38 21) ラモンやるなあ。2Rともほぼ一人で片付けるとはw -- 名無しさん (2011-08-06 00 51 41) 再開早々いい勝負が多かった。ネームレス 刹那をリクした人は、あの勝利デモが狙いだったんだろうかw -- 名無しさん (2011-08-07 06 21 04) ストⅡタッグのシンクロ率ワロタ -- 名無しさん (2011-08-07 21 12 52) 新作、高火力勢集結。プリエは弾幕相手だと得意の当身が機能せず、グローリアのワンマンチームになってしまうか・・・ -- 名無しさん (2011-08-08 00 04 01) 分かってはいたがマキシム君が不憫過ぎるw -- 名無しさん (2011-08-08 01 14 39) 出来ればでいいんですが単品リクエストキャラを適当に組ませて参加させられませんか?無理ならかまいませんし出るとしても組み方は任せます -- 名無しさん (2011-08-08 15 36 24) ↑了解です。適当に組んでいくつかタッグ作りますね -- 白レン愛好家 (2011-08-09 02 36 51) ↑ありがとうございます -- 名無しさん (2011-08-09 11 06 42) 幻想打殺をリクしたものですが上条さんのAIはsm14234561の物を使っていただけると嬉しいです -- 名無しさん (2011-08-14 23 22 45) まさかまた更新停止とかなのか・・・? -- 名無しさん (2011-08-25 07 09 01) 月1ペースくらいなら嬉しいけど…… -- 名無しさん (2011-08-26 22 21 43) 流石に夏休みにしては長すぎるよな… -- 名無しさん (2011-09-09 19 12 22) 週一でも月一でもいいので、無理のないペースで再々開して欲しいなぁ -- 名無しさん (2011-09-09 19 31 52) cafe氏がいかに凄いかが分かるな -- 名無しさん (2011-09-10 00 04 50) 研「あの、うp主は?」 警察官「知らんな。」 -- 名無しさん (2011-10-03 16 12 14) 名前 コメント マイリスト
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目次 目次床1F〜10F 11F〜20F 21F〜30F 店 へんげの壺 モノカの杖 発掘 床 1F〜10F アイテム ID アイテム名称 1F 2F 3F 4F 5F 6F 7F 8F 9F 10F 1 こんぼう 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 2 金の剣 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 3 銅の剣 1.200 % 1.200 % 1.200 % 1.200 % 1.200 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 4 鉄の斧 1.438 % 1.438 % 1.438 % 1.438 % 1.438 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 5 ドラゴンキラー 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 6 はぐれメタルの剣 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.952 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 12 ゾンビキラー 0.295 % 0.295 % 0.295 % 0.295 % 0.295 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 13 ドールクラッシャー 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 14 デーモンバスター 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 15 ウィンドスピアー 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.286 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 17 つるはし 0.714 % 0.714 % 0.714 % 0.714 % 0.714 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 23 鋼鉄の剣 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.486 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 33 オーシャンロッド 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.476 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 36 キラーヘッド 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 37 おおきづち 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 46 青銅の盾 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 47 鋼鉄の盾 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 48 はぐれメタルの盾 0.819 % 0.819 % 0.819 % 0.819 % 0.819 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 49 やいばの盾 0.202 % 0.202 % 0.202 % 0.202 % 0.202 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 51 爆発よけの盾 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.617 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 56 クロムシールド 0.612 % 0.612 % 0.612 % 0.612 % 0.612 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 57 真紅の盾 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 58 木の盾 0.207 % 0.207 % 0.207 % 0.207 % 0.207 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 59 ラウンドシールド 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.410 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 60 こうらの盾 0.400 % 0.400 % 0.400 % 0.400 % 0.400 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 64 封印の杖 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 65 身代わりの杖 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 66 場所替えの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 67 いかずちの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 68 ボミオスの杖 0.494 % 0.494 % 0.494 % 0.494 % 0.494 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 69 ラリホーの杖 0.379 % 0.379 % 0.379 % 0.379 % 0.379 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 70 メダパニの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 71 バシルーラの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 73 ピオリムの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 74 レムオルの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 75 転ばぬ先の杖 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.123 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 76 分裂の杖 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 78 もろはの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 83 ホイミの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 84 ふきとばしの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 88 おびえの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 89 ルカニの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 90 バーサーカーの杖 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 91 ミミックの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 92 丸得の杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 94 マヌーサの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 97 トンネルの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 98 イカリの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 99 とびつきの杖 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 100 レミーラの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 101 かなしばりの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 102 一時しのぎの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 103 痛みわけの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 104 ひきよせの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 105 火柱の杖 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.256 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 106 万能の杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 107 クオーターの杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 108 氷柱の杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 109 砂柱の杖 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.247 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 110 風の杖 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 116 木の矢 0.947 % 0.947 % 0.947 % 0.947 % 0.947 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 117 鉄の矢 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 118 銀の矢 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 119 ブーメラン 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 121 毒の矢 0.932 % 0.932 % 0.932 % 0.932 % 0.932 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 129 魔法の石 4.105 % 4.105 % 4.105 % 4.105 % 4.105 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 133 通過の指輪 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 136 傷みよけの指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 137 会心の指輪 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 139 呪いよけの指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 140 遠投の指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 143 透視の指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 144 混乱よけの指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 146 ちからの指輪 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 147 毒けしの指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 148 眠らずの指輪 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.238 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 149 ルーラの指輪 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.077 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 154 ハラペコの指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 156 人形よけの指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 159 爆発の指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 162 ハラモチの指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 169 ミニデーモンの指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 176 まがりの指輪 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.235 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 178 へた投げの指輪 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.119 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 179 ワナあての指輪 0.158 % 0.158 % 0.158 % 0.158 % 0.158 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 186 ハラ守りの指輪 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 190 シャナクの巻物 1.248 % 1.248 % 1.248 % 1.248 % 1.248 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 192 イオの巻物 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 194 リレミトの巻物 0.425 % 0.425 % 0.425 % 0.425 % 0.425 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 196 大部屋の巻物 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 199 バイキルトの巻物 1.647 % 1.647 % 1.647 % 1.647 % 1.647 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 200 スカラの巻物 1.619 % 1.619 % 1.619 % 1.619 % 1.619 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 201 メッキの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 204 聖域の巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 205 千里眼の巻物 1.221 % 1.221 % 1.221 % 1.221 % 1.221 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 206 パンの巻物 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 210 レミーラの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 211 かなしばりの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 214 地獄耳の巻物 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 215 トラマナの巻物 1.646 % 1.646 % 1.646 % 1.646 % 1.646 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 217 まものしばりの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 218 ルカナンの巻物 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 219 はりつけの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 220 ひきよせの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 223 ザオラルの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 226 バクスイの巻物 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 227 パワーアップの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 231 うしろむきの巻物 1.222 % 1.222 % 1.222 % 1.222 % 1.222 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 233 ワナけしの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 235 中部屋の巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 238 ふはつの巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 239 水がれの巻物 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.797 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 241 炎上の巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 242 氷結の巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 243 時限爆弾の巻物 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.823 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 245 砂柱の巻物 0.770 % 0.770 % 0.770 % 0.770 % 0.770 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 247 保存の壺 0.911 % 0.911 % 0.911 % 0.911 % 0.911 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 248 インパスの壺 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 249 回復の壺 0.361 % 0.361 % 0.361 % 0.361 % 0.361 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 250 まものの壺 0.183 % 0.183 % 0.183 % 0.183 % 0.183 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 252 合成の壺 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 253 すいこみの壺 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 254 火薬壺 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.550 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 261 とじこめの壺 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 264 水がめ 0.910 % 0.910 % 0.910 % 0.910 % 0.910 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 265 呪いの壺 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.544 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 266 祝福の壺 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.272 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 270 草の神の壺 0.266 % 0.266 % 0.266 % 0.266 % 0.266 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 273 薬草 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 274 弟切草 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.942 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 275 めぐすり草 1.601 % 1.601 % 1.601 % 1.601 % 1.601 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 276 世界樹の葉 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 277 めつぶし草 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 278 ふこうのたね 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.330 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 279 バーサーカーのたね 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 280 まどわし草 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.636 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 281 命の草 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 282 胃拡張のたね 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 284 すばやさのたね 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 285 ちからのたね 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.966 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 286 毒けし草 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.965 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 287 毒草 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 288 メダパニ草 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 289 ラリホー草 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 291 ルーラ草 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 292 火炎草 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 294 しあわせのたね 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 295 目覚まし草 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.659 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 297 かなしばりのたね 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 298 踊り草 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.272 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 299 鉄化のたね 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.295 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 300 でたらめ草 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.271 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 301 しんぴの草 0.282 % 0.282 % 0.282 % 0.282 % 0.282 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 304 パン 2.014 % 2.014 % 2.014 % 2.014 % 2.014 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 305 大きなパン 4.027 % 4.027 % 4.027 % 4.027 % 4.027 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 306 くさったパン 2.667 % 2.667 % 2.667 % 2.667 % 2.667 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 341 ゴールド 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 342 ミミック 11F〜20F アイテム ID アイテム名称 11F 12F 13F 14F 15F 16F 17F 18F 19F 20F 1 こんぼう 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 2 金の剣 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 3 銅の剣 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 4 鉄の斧 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 5 ドラゴンキラー 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 6 はぐれメタルの剣 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 12 ゾンビキラー 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 13 ドールクラッシャー 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 14 デーモンバスター 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 15 ウィンドスピアー 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 17 つるはし 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 23 鋼鉄の剣 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 33 オーシャンロッド 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 36 キラーヘッド 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 37 おおきづち 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 46 青銅の盾 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 47 鋼鉄の盾 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 48 はぐれメタルの盾 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 49 やいばの盾 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 51 爆発よけの盾 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 56 クロムシールド 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 57 真紅の盾 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 58 木の盾 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 59 ラウンドシールド 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 60 こうらの盾 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 64 封印の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 65 身代わりの杖 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 66 場所替えの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 67 いかずちの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 68 ボミオスの杖 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 69 ラリホーの杖 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 70 メダパニの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 71 バシルーラの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 73 ピオリムの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 74 レムオルの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 75 転ばぬ先の杖 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 76 分裂の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 78 もろはの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 83 ホイミの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 84 ふきとばしの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 88 おびえの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 89 ルカニの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 90 バーサーカーの杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 91 ミミックの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 92 丸得の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 94 マヌーサの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 97 トンネルの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 98 イカリの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 99 とびつきの杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 100 レミーラの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 101 かなしばりの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 102 一時しのぎの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 103 痛みわけの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 104 ひきよせの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 105 火柱の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 106 万能の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 107 クオーターの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 108 氷柱の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 109 砂柱の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 110 風の杖 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 116 木の矢 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 117 鉄の矢 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 118 銀の矢 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 119 ブーメラン 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 121 毒の矢 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 129 魔法の石 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 133 通過の指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 136 傷みよけの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 137 会心の指輪 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 139 呪いよけの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 140 遠投の指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 143 透視の指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 144 混乱よけの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 146 ちからの指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 147 毒けしの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 148 眠らずの指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 149 ルーラの指輪 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 154 ハラペコの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 156 人形よけの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 159 爆発の指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 162 ハラモチの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 169 ミニデーモンの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 176 まがりの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 178 へた投げの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 179 ワナあての指輪 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 186 ハラ守りの指輪 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 190 シャナクの巻物 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 192 イオの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 194 リレミトの巻物 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 9.109 % 196 大部屋の巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 199 バイキルトの巻物 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 45.546 % 200 スカラの巻物 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 45.345 % 201 メッキの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 204 聖域の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 205 千里眼の巻物 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 206 パンの巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 210 レミーラの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 211 かなしばりの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 214 地獄耳の巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 215 トラマナの巻物 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 217 まものしばりの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 218 ルカナンの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 219 はりつけの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 220 ひきよせの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 223 ザオラルの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 226 バクスイの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 227 パワーアップの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 231 うしろむきの巻物 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 233 ワナけしの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 235 中部屋の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 238 ふはつの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 239 水がれの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 241 炎上の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 242 氷結の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 243 時限爆弾の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 245 砂柱の巻物 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 247 保存の壺 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 248 インパスの壺 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 249 回復の壺 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 250 まものの壺 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 252 合成の壺 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 253 すいこみの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 254 火薬壺 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 261 とじこめの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 264 水がめ 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 265 呪いの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 266 祝福の壺 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 270 草の神の壺 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 273 薬草 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 274 弟切草 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 275 めぐすり草 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 276 世界樹の葉 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 277 めつぶし草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 278 ふこうのたね 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 279 バーサーカーのたね 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 280 まどわし草 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 281 命の草 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 282 胃拡張のたね 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 284 すばやさのたね 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 285 ちからのたね 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 286 毒けし草 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 287 毒草 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 288 メダパニ草 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 289 ラリホー草 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 291 ルーラ草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 292 火炎草 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 294 しあわせのたね 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 295 目覚まし草 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 297 かなしばりのたね 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 298 踊り草 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 299 鉄化のたね 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 300 でたらめ草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 301 しんぴの草 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 304 パン 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 305 大きなパン 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 306 くさったパン 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 341 ゴールド 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 342 ミミック 21F〜30F アイテム ID アイテム名称 21F 22F 23F 24F 25F 26F 27F 28F 29F 30F 1 こんぼう 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 2 金の剣 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 3 銅の剣 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 0.972 % 4 鉄の斧 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 1.165 % 5 ドラゴンキラー 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 6 はぐれメタルの剣 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 0.772 % 12 ゾンビキラー 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 0.239 % 13 ドールクラッシャー 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 14 デーモンバスター 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 15 ウィンドスピアー 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 0.231 % 17 つるはし 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 0.579 % 23 鋼鉄の剣 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 0.394 % 33 オーシャンロッド 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 0.386 % 36 キラーヘッド 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 0.193 % 37 おおきづち 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 0.764 % 46 青銅の盾 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 47 鋼鉄の盾 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 48 はぐれメタルの盾 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 0.663 % 49 やいばの盾 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 0.164 % 51 爆発よけの盾 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 0.499 % 56 クロムシールド 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 0.495 % 57 真紅の盾 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 58 木の盾 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 0.168 % 59 ラウンドシールド 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 0.331 % 60 こうらの盾 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 0.324 % 64 封印の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 65 身代わりの杖 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 66 場所替えの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 67 いかずちの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 68 ボミオスの杖 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 0.398 % 69 ラリホーの杖 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 0.306 % 70 メダパニの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 71 バシルーラの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 73 ピオリムの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 74 レムオルの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 75 転ばぬ先の杖 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 0.100 % 76 分裂の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 78 もろはの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 83 ホイミの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 84 ふきとばしの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 88 おびえの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 89 ルカニの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 90 バーサーカーの杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 91 ミミックの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 92 丸得の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 94 マヌーサの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 97 トンネルの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 98 イカリの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 99 とびつきの杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 100 レミーラの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 101 かなしばりの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 102 一時しのぎの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 103 痛みわけの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 104 ひきよせの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 105 火柱の杖 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 0.206 % 106 万能の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 107 クオーターの杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 108 氷柱の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 109 砂柱の杖 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 0.199 % 110 風の杖 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 0.192 % 116 木の矢 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 0.765 % 117 鉄の矢 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 118 銀の矢 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 119 ブーメラン 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 0.762 % 121 毒の矢 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 0.754 % 129 魔法の石 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 3.404 % 133 通過の指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 136 傷みよけの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 137 会心の指輪 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 139 呪いよけの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 140 遠投の指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 143 透視の指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 144 混乱よけの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 146 ちからの指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 147 毒けしの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 148 眠らずの指輪 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 0.191 % 149 ルーラの指輪 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 0.062 % 154 ハラペコの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 156 人形よけの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 159 爆発の指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 162 ハラモチの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 169 ミニデーモンの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 176 まがりの指輪 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 0.188 % 178 へた投げの指輪 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 0.095 % 179 ワナあての指輪 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 0.126 % 186 ハラ守りの指輪 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 0.185 % 190 シャナクの巻物 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 1.013 % 192 イオの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 194 リレミトの巻物 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 0.344 % 196 大部屋の巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 199 バイキルトの巻物 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 200 スカラの巻物 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 1.314 % 201 メッキの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 204 聖域の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 205 千里眼の巻物 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 206 パンの巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 210 レミーラの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 211 かなしばりの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 214 地獄耳の巻物 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 0.323 % 215 トラマナの巻物 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 1.336 % 217 まものしばりの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 218 ルカナンの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 219 はりつけの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 220 ひきよせの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 223 ザオラルの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 226 バクスイの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 227 パワーアップの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 231 うしろむきの巻物 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 0.991 % 233 ワナけしの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 235 中部屋の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 238 ふはつの巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 239 水がれの巻物 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 0.646 % 241 炎上の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 242 氷結の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 243 時限爆弾の巻物 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 0.668 % 245 砂柱の巻物 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 0.625 % 247 保存の壺 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 248 インパスの壺 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 249 回復の壺 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 0.287 % 250 まものの壺 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 0.146 % 252 合成の壺 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 253 すいこみの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 254 火薬壺 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 0.438 % 261 とじこめの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 264 水がめ 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 0.725 % 265 呪いの壺 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 0.433 % 266 祝福の壺 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 0.217 % 270 草の神の壺 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 0.212 % 273 薬草 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 274 弟切草 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 0.766 % 275 めぐすり草 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 1.301 % 276 世界樹の葉 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 277 めつぶし草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 278 ふこうのたね 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 0.268 % 279 バーサーカーのたね 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 280 まどわし草 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 0.517 % 281 命の草 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 282 胃拡張のたね 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 284 すばやさのたね 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 285 ちからのたね 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 0.785 % 286 毒けし草 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 0.784 % 287 毒草 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 0.249 % 288 メダパニ草 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 289 ラリホー草 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 291 ルーラ草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 292 火炎草 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 294 しあわせのたね 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 0.402 % 295 目覚まし草 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 0.536 % 297 かなしばりのたね 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 298 踊り草 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 1.034 % 299 鉄化のたね 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 1.053 % 300 でたらめ草 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 1.033 % 301 しんぴの草 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 0.230 % 304 パン 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 1.643 % 305 大きなパン 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 3.287 % 306 くさったパン 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 2.177 % 341 ゴールド 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 18.918 % 17.839 % 342 ミミック 1.079 % 店 アイテム ID アイテム名称 1F〜30F 2 金の剣 1.126 % 5 ドラゴンキラー 1.115 % 6 はぐれメタルの剣 1.115 % 7 せいぎのそろばん 1.126 % 12 ゾンビキラー 1.115 % 13 ドールクラッシャー 1.115 % 14 デーモンバスター 1.115 % 15 ウィンドスピアー 1.126 % 32 スパークソード 0.552 % 33 オーシャンロッド 0.563 % 39 さきぼそりの剣 0.542 % 47 鋼鉄の盾 1.505 % 48 はぐれメタルの盾 2.262 % 49 やいばの盾 0.747 % 51 爆発よけの盾 1.504 % 55 使いすての盾 1.504 % 56 クロムシールド 1.504 % 57 真紅の盾 0.747 % 59 ラウンドシールド 0.736 % 64 封印の杖 0.277 % 65 身代わりの杖 0.277 % 66 場所替えの杖 0.419 % 67 いかずちの杖 0.277 % 68 ボミオスの杖 0.277 % 69 ラリホーの杖 0.277 % 70 メダパニの杖 0.277 % 72 へんげの杖 0.277 % 78 もろはの杖 0.277 % 83 ホイミの杖 0.135 % 84 ふきとばしの杖 0.831 % 88 おびえの杖 0.143 % 89 ルカニの杖 0.269 % 92 丸得の杖 0.277 % 94 マヌーサの杖 0.277 % 97 トンネルの杖 0.277 % 99 とびつきの杖 0.143 % 100 レミーラの杖 0.135 % 101 かなしばりの杖 0.143 % 102 一時しのぎの杖 0.135 % 104 ひきよせの杖 0.166 % 105 火柱の杖 0.554 % 106 万能の杖 0.142 % 108 氷柱の杖 0.554 % 109 砂柱の杖 0.554 % 110 風の杖 0.538 % 117 鉄の矢 2.661 % 118 銀の矢 2.645 % 129 魔法の石 2.602 % 132 大砲の弾 2.603 % 133 通過の指輪 0.213 % 136 傷みよけの指輪 0.420 % 140 遠投の指輪 0.420 % 143 透視の指輪 0.207 % 144 混乱よけの指輪 0.143 % 147 毒けしの指輪 0.420 % 148 眠らずの指輪 0.420 % 149 ルーラの指輪 0.138 % 156 人形よけの指輪 0.420 % 159 爆発の指輪 0.420 % 162 ハラモチの指輪 0.420 % 176 まがりの指輪 0.420 % 178 へた投げの指輪 0.420 % 179 ワナあての指輪 0.420 % 186 ハラ守りの指輪 0.409 % 190 シャナクの巻物 0.491 % 191 インパスの巻物 0.475 % 192 イオの巻物 0.475 % 198 白紙の巻物 0.491 % 199 バイキルトの巻物 0.475 % 200 スカラの巻物 0.475 % 201 メッキの巻物 0.491 % 204 聖域の巻物 0.475 % 205 千里眼の巻物 0.475 % 206 パンの巻物 0.491 % 210 レミーラの巻物 0.475 % 211 かなしばりの巻物 0.475 % 214 地獄耳の巻物 0.475 % 215 トラマナの巻物 0.491 % 216 大風の巻物 0.475 % 217 まものしばりの巻物 0.475 % 218 ルカナンの巻物 0.491 % 219 はりつけの巻物 0.475 % 220 ひきよせの巻物 0.475 % 223 ザオラルの巻物 0.491 % 226 バクスイの巻物 0.475 % 227 パワーアップの巻物 0.475 % 228 すてみの巻物 0.475 % 229 メダパニの巻物 0.491 % 231 うしろむきの巻物 0.475 % 233 ワナけしの巻物 0.475 % 237 ダイバクハツの巻物 0.491 % 239 水がれの巻物 0.475 % 240 ワナ作動の巻物 0.475 % 241 炎上の巻物 0.491 % 242 氷結の巻物 0.475 % 243 時限爆弾の巻物 0.475 % 245 砂柱の巻物 0.459 % 247 保存の壺 0.662 % 249 回復の壺 1.751 % 250 まものの壺 0.219 % 251 へんげの壺 0.130 % 252 合成の壺 0.438 % 253 すいこみの壺 0.438 % 254 火薬壺 0.219 % 264 水がめ 0.656 % 265 呪いの壺 0.130 % 266 祝福の壺 0.130 % 267 ワープの壺 0.432 % 275 めぐすり草 3.624 % 276 世界樹の葉 0.608 % 277 めつぶし草 2.407 % 280 まどわし草 2.381 % 284 すばやさのたね 2.407 % 286 毒けし草 1.825 % 287 毒草 1.190 % 288 メダパニ草 1.190 % 289 ラリホー草 1.217 % 291 ルーラ草 1.190 % 292 火炎草 1.217 % 295 目覚まし草 1.191 % 297 かなしばりのたね 1.217 % 298 踊り草 1.190 % 299 鉄化のたね 1.217 % 300 でたらめ草 1.190 % 301 しんぴの草 1.164 % 305 大きなパン 5.941 % 307 きょだいなパン 1.767 % へんげの壺 アイテム ID アイテム名称 1F〜20F 21F〜30F 1 こんぼう 0.732 % 0.787 % 2 金の剣 0.732 % 3 銅の剣 0.732 % 4 鉄の斧 0.721 % 5 ドラゴンキラー 0.732 % 0.776 % 6 はぐれメタルの剣 0.732 % 0.786 % 7 せいぎのそろばん 0.776 % 12 ゾンビキラー 0.721 % 0.786 % 13 ドールクラッシャー 0.732 % 0.776 % 14 デーモンバスター 0.732 % 0.786 % 15 ウィンドスピアー 0.721 % 0.776 % 16 アイスソード 0.775 % 17 つるはし 0.732 % 0.787 % 23 鋼鉄の剣 0.721 % 0.775 % 31 ボンバーキラー 0.732 % 0.787 % 33 オーシャンロッド 0.732 % 0.775 % 37 おおきづち 0.710 % 0.765 % 41 うみどりの爪 1.355 % 42 銀の爪 1.347 % 2.702 % 46 青銅の盾 1.212 % 47 鋼鉄の盾 1.201 % 1.807 % 48 はぐれメタルの盾 1.796 % 2.705 % 49 やいばの盾 0.606 % 0.909 % 51 爆発よけの盾 1.201 % 1.796 % 57 真紅の盾 1.201 % 1.807 % 58 木の盾 1.201 % 59 ラウンドシールド 1.201 % 1.786 % 60 こうらの盾 1.190 % 64 封印の杖 0.211 % 0.211 % 65 身代わりの杖 0.406 % 0.406 % 66 場所替えの杖 0.406 % 0.406 % 67 いかずちの杖 0.406 % 0.406 % 68 ボミオスの杖 0.203 % 0.203 % 69 ラリホーの杖 0.203 % 0.203 % 70 メダパニの杖 0.203 % 0.203 % 71 バシルーラの杖 0.406 % 0.406 % 72 へんげの杖 0.203 % 0.203 % 75 転ばぬ先の杖 0.203 % 0.203 % 78 もろはの杖 0.406 % 0.406 % 83 ホイミの杖 0.406 % 0.406 % 84 ふきとばしの杖 0.406 % 0.406 % 88 おびえの杖 0.203 % 0.203 % 89 ルカニの杖 0.203 % 0.203 % 92 丸得の杖 0.203 % 0.203 % 94 マヌーサの杖 0.203 % 0.203 % 97 トンネルの杖 0.406 % 0.406 % 99 とびつきの杖 0.406 % 0.406 % 100 レミーラの杖 0.203 % 0.203 % 101 かなしばりの杖 0.203 % 0.203 % 104 ひきよせの杖 0.203 % 0.203 % 105 火柱の杖 0.406 % 0.406 % 106 万能の杖 0.203 % 0.203 % 108 氷柱の杖 0.406 % 0.406 % 109 砂柱の杖 0.406 % 0.406 % 110 風の杖 0.389 % 0.389 % 116 木の矢 1.807 % 117 鉄の矢 1.802 % 1.088 % 118 銀の矢 1.797 % 1.082 % 119 ブーメラン 1.082 % 120 魔法の矢 1.082 % 121 毒の矢 1.071 % 128 石 1.355 % 1.355 % 130 ようがん石 1.347 % 1.347 % 132 大砲の弾 2.702 % 2.702 % 133 通過の指輪 0.330 % 0.330 % 136 傷みよけの指輪 0.325 % 0.325 % 137 会心の指輪 0.108 % 0.108 % 139 呪いよけの指輪 0.325 % 0.325 % 140 遠投の指輪 0.325 % 0.325 % 143 透視の指輪 0.325 % 0.325 % 144 混乱よけの指輪 0.325 % 0.325 % 146 ちからの指輪 0.325 % 0.325 % 147 毒けしの指輪 0.325 % 0.325 % 148 眠らずの指輪 0.325 % 0.325 % 149 ルーラの指輪 0.108 % 0.108 % 156 人形よけの指輪 0.325 % 0.325 % 159 爆発の指輪 0.325 % 0.325 % 162 ハラモチの指輪 0.325 % 0.325 % 165 ドラゴンの指輪 0.325 % 0.325 % 169 ミニデーモンの指輪 0.325 % 0.325 % 179 ワナあての指輪 0.325 % 0.325 % 186 ハラ守りの指輪 0.314 % 0.314 % 190 シャナクの巻物 0.487 % 0.487 % 191 インパスの巻物 0.471 % 0.471 % 192 イオの巻物 0.487 % 0.487 % 194 リレミトの巻物 0.471 % 0.471 % 198 白紙の巻物 0.487 % 0.487 % 199 バイキルトの巻物 0.471 % 0.471 % 200 スカラの巻物 0.471 % 0.471 % 201 メッキの巻物 0.487 % 0.487 % 204 聖域の巻物 0.471 % 0.471 % 205 千里眼の巻物 0.487 % 0.487 % 206 パンの巻物 0.471 % 0.471 % 210 レミーラの巻物 0.471 % 0.471 % 211 かなしばりの巻物 0.487 % 0.487 % 214 地獄耳の巻物 0.471 % 0.471 % 215 トラマナの巻物 0.487 % 0.487 % 216 大風の巻物 0.471 % 0.471 % 217 まものしばりの巻物 0.487 % 0.487 % 218 ルカナンの巻物 0.471 % 0.471 % 219 はりつけの巻物 0.471 % 0.471 % 220 ひきよせの巻物 0.487 % 0.487 % 223 ザオラルの巻物 0.471 % 0.471 % 226 バクスイの巻物 0.487 % 0.487 % 227 パワーアップの巻物 0.471 % 0.471 % 228 すてみの巻物 0.471 % 0.471 % 229 メダパニの巻物 0.487 % 0.487 % 231 うしろむきの巻物 0.471 % 0.471 % 233 ワナけしの巻物 0.487 % 0.487 % 237 ダイバクハツの巻物 0.471 % 0.471 % 239 水がれの巻物 0.471 % 0.471 % 240 ワナ作動の巻物 0.487 % 0.487 % 241 炎上の巻物 0.471 % 0.471 % 242 氷結の巻物 0.487 % 0.487 % 243 時限爆弾の巻物 0.471 % 0.471 % 245 砂柱の巻物 0.454 % 0.454 % 273 薬草 1.380 % 274 弟切草 1.380 % 275 めぐすり草 2.002 % 1.353 % 276 世界樹の葉 1.975 % 2.732 % 277 めつぶし草 1.001 % 280 まどわし草 1.975 % 2.732 % 284 すばやさのたね 1.975 % 286 毒けし草 1.299 % 1.786 % 288 メダパニ草 1.975 % 289 ラリホー草 1.488 % 291 ルーラ草 1.488 % 2.029 % 292 火炎草 1.975 % 295 目覚まし草 1.975 % 2.732 % 297 かなしばりのたね 2.002 % 2.732 % 298 踊り草 1.975 % 2.732 % 299 鉄化のたね 1.975 % 2.732 % 301 しんぴの草 1.948 % 2.705 % 304 パン 2.677 % 305 大きなパン 5.331 % 307 きょだいなパン 4.016 % 308 魔法のパン 3.992 % モノカの杖 アイテム ID アイテム名称 1F〜30F 1 こんぼう 0.650 % 2 金の剣 0.650 % 3 銅の剣 0.640 % 4 鉄の斧 0.650 % 5 ドラゴンキラー 0.640 % 6 はぐれメタルの剣 0.650 % 12 ゾンビキラー 0.640 % 13 ドールクラッシャー 0.650 % 14 デーモンバスター 0.640 % 15 ウィンドスピアー 0.650 % 16 アイスソード 0.640 % 17 つるはし 0.650 % 23 鋼鉄の剣 0.640 % 31 ボンバーキラー 0.650 % 33 オーシャンロッド 0.640 % 37 おおきづち 0.629 % 41 うみどりの爪 1.306 % 42 銀の爪 1.298 % 46 青銅の盾 1.145 % 47 鋼鉄の盾 1.134 % 48 はぐれメタルの盾 1.697 % 49 やいばの盾 0.572 % 51 爆発よけの盾 1.134 % 57 真紅の盾 1.134 % 58 木の盾 1.134 % 59 ラウンドシールド 1.134 % 60 こうらの盾 1.124 % 64 封印の杖 0.201 % 65 身代わりの杖 0.386 % 66 場所替えの杖 0.386 % 67 いかずちの杖 0.386 % 68 ボミオスの杖 0.193 % 69 ラリホーの杖 0.193 % 70 メダパニの杖 0.193 % 71 バシルーラの杖 0.386 % 72 へんげの杖 0.193 % 75 転ばぬ先の杖 0.193 % 78 もろはの杖 0.386 % 83 ホイミの杖 0.386 % 84 ふきとばしの杖 0.386 % 88 おびえの杖 0.193 % 89 ルカニの杖 0.193 % 92 丸得の杖 0.193 % 94 マヌーサの杖 0.193 % 97 トンネルの杖 0.386 % 99 とびつきの杖 0.386 % 100 レミーラの杖 0.193 % 101 かなしばりの杖 0.193 % 104 ひきよせの杖 0.193 % 105 火柱の杖 0.386 % 106 万能の杖 0.193 % 108 氷柱の杖 0.386 % 109 砂柱の杖 0.386 % 110 風の杖 0.370 % 116 木の矢 0.853 % 117 鉄の矢 0.853 % 118 銀の矢 0.853 % 119 ブーメラン 0.848 % 120 魔法の矢 0.853 % 121 毒の矢 0.843 % 128 石 1.306 % 130 ようがん石 1.298 % 132 大砲の弾 2.603 % 133 通過の指輪 0.312 % 136 傷みよけの指輪 0.307 % 137 会心の指輪 0.102 % 139 呪いよけの指輪 0.307 % 140 遠投の指輪 0.307 % 143 透視の指輪 0.307 % 144 混乱よけの指輪 0.307 % 146 ちからの指輪 0.307 % 147 毒けしの指輪 0.307 % 148 眠らずの指輪 0.307 % 149 ルーラの指輪 0.102 % 156 人形よけの指輪 0.307 % 159 爆発の指輪 0.307 % 162 ハラモチの指輪 0.307 % 165 ドラゴンの指輪 0.307 % 169 ミニデーモンの指輪 0.307 % 179 ワナあての指輪 0.307 % 186 ハラ守りの指輪 0.296 % 190 シャナクの巻物 0.463 % 191 インパスの巻物 0.447 % 192 イオの巻物 0.463 % 194 リレミトの巻物 0.447 % 198 白紙の巻物 0.463 % 199 バイキルトの巻物 0.447 % 200 スカラの巻物 0.447 % 201 メッキの巻物 0.463 % 204 聖域の巻物 0.448 % 205 千里眼の巻物 0.463 % 206 パンの巻物 0.447 % 210 レミーラの巻物 0.448 % 211 かなしばりの巻物 0.463 % 214 地獄耳の巻物 0.447 % 215 トラマナの巻物 0.463 % 216 大風の巻物 0.448 % 217 まものしばりの巻物 0.463 % 218 ルカナンの巻物 0.447 % 219 はりつけの巻物 0.448 % 220 ひきよせの巻物 0.463 % 223 ザオラルの巻物 0.447 % 226 バクスイの巻物 0.463 % 227 パワーアップの巻物 0.448 % 228 すてみの巻物 0.447 % 229 メダパニの巻物 0.463 % 231 うしろむきの巻物 0.448 % 233 ワナけしの巻物 0.463 % 237 ダイバクハツの巻物 0.447 % 239 水がれの巻物 0.448 % 240 ワナ作動の巻物 0.463 % 241 炎上の巻物 0.447 % 242 氷結の巻物 0.463 % 243 時限爆弾の巻物 0.448 % 245 砂柱の巻物 0.432 % 247 保存の壺 1.707 % 249 回復の壺 0.680 % 251 へんげの壺 0.685 % 252 合成の壺 0.680 % 254 火薬壺 0.680 % 263 大砲の壺 0.675 % 275 めぐすり草 1.674 % 276 世界樹の葉 1.674 % 277 めつぶし草 0.850 % 280 まどわし草 1.674 % 284 すばやさのたね 1.674 % 286 毒けし草 1.081 % 287 毒草 1.262 % 288 メダパニ草 1.674 % 289 ラリホー草 1.236 % 291 ルーラ草 1.262 % 292 火炎草 1.674 % 295 目覚まし草 1.674 % 297 かなしばりのたね 1.674 % 298 踊り草 1.674 % 299 鉄化のたね 1.674 % 300 でたらめ草 1.674 % 301 しんぴの草 1.622 % 304 パン 2.510 % 305 大きなパン 4.997 % 発掘 アイテム ID アイテム名称 1F〜30F 1 こんぼう 0.816 % 2 金の剣 0.816 % 3 銅の剣 0.816 % 4 鉄の斧 0.816 % 5 ドラゴンキラー 0.816 % 6 はぐれメタルの剣 0.802 % 7 せいぎのそろばん 0.816 % 8 必中の剣 0.816 % 12 ゾンビキラー 0.816 % 13 ドールクラッシャー 0.816 % 14 デーモンバスター 0.816 % 15 ウィンドスピアー 0.802 % 17 つるはし 0.816 % 23 鋼鉄の剣 0.816 % 31 ボンバーキラー 0.816 % 33 オーシャンロッド 0.816 % 34 ルカナンソード 0.788 % 41 うみどりの爪 3.503 % 46 青銅の盾 1.397 % 47 鋼鉄の盾 1.383 % 48 はぐれメタルの盾 1.383 % 49 やいばの盾 1.383 % 51 爆発よけの盾 1.383 % 56 クロムシールド 1.383 % 57 真紅の盾 1.383 % 58 木の盾 1.383 % 59 ラウンドシールド 1.383 % 60 こうらの盾 1.355 % 64 封印の杖 0.187 % 65 身代わりの杖 0.180 % 66 場所替えの杖 0.180 % 67 いかずちの杖 0.187 % 68 ボミオスの杖 0.180 % 69 ラリホーの杖 0.180 % 70 メダパニの杖 0.187 % 71 バシルーラの杖 0.180 % 72 へんげの杖 0.180 % 73 ピオリムの杖 0.187 % 74 レムオルの杖 0.180 % 75 転ばぬ先の杖 0.180 % 78 もろはの杖 0.187 % 81 げんじゅつしの杖 0.180 % 82 ドルイドの杖 0.180 % 83 ホイミの杖 0.187 % 84 ふきとばしの杖 0.180 % 86 きとうしの杖 0.180 % 87 ようじゅつしの杖 0.187 % 88 おびえの杖 0.180 % 89 ルカニの杖 0.180 % 90 バーサーカーの杖 0.180 % 92 丸得の杖 0.187 % 94 マヌーサの杖 0.180 % 97 トンネルの杖 0.180 % 98 イカリの杖 0.187 % 99 とびつきの杖 0.180 % 100 レミーラの杖 0.180 % 101 かなしばりの杖 0.187 % 102 一時しのぎの杖 0.180 % 103 痛みわけの杖 0.180 % 104 ひきよせの杖 0.187 % 105 火柱の杖 0.180 % 106 万能の杖 0.180 % 107 クオーターの杖 0.187 % 108 氷柱の杖 0.180 % 109 砂柱の杖 0.180 % 110 風の杖 0.173 % 116 木の矢 0.774 % 117 鉄の矢 0.768 % 118 銀の矢 0.767 % 119 ブーメラン 0.768 % 120 魔法の矢 0.768 % 121 毒の矢 0.768 % 123 まじんの矢 0.768 % 124 ふきとばしの矢 0.767 % 125 会心の矢 0.761 % 129 魔法の石 3.403 % 132 大砲の弾 3.503 % 190 シャナクの巻物 0.539 % 191 インパスの巻物 0.539 % 192 イオの巻物 0.519 % 194 リレミトの巻物 0.539 % 198 白紙の巻物 0.539 % 199 バイキルトの巻物 0.519 % 200 スカラの巻物 0.539 % 201 メッキの巻物 0.539 % 204 聖域の巻物 0.519 % 205 千里眼の巻物 0.539 % 206 パンの巻物 0.539 % 207 祈りの巻物 0.519 % 210 レミーラの巻物 0.539 % 211 かなしばりの巻物 0.519 % 214 地獄耳の巻物 0.539 % 215 トラマナの巻物 0.539 % 216 大風の巻物 0.519 % 217 まものしばりの巻物 0.539 % 218 ルカナンの巻物 0.539 % 219 はりつけの巻物 0.519 % 220 ひきよせの巻物 0.539 % 221 変身の巻物 0.539 % 223 ザオラルの巻物 0.519 % 226 バクスイの巻物 0.539 % 227 パワーアップの巻物 0.539 % 228 すてみの巻物 0.519 % 229 メダパニの巻物 0.539 % 231 うしろむきの巻物 0.519 % 233 ワナけしの巻物 0.539 % 234 壺強化の巻物 0.539 % 237 ダイバクハツの巻物 0.519 % 238 ふはつの巻物 0.539 % 239 水がれの巻物 0.539 % 240 ワナ作動の巻物 0.519 % 241 炎上の巻物 0.539 % 242 氷結の巻物 0.539 % 243 時限爆弾の巻物 0.519 % 244 聖城の巻物 0.539 % 245 砂柱の巻物 0.498 % 248 インパスの壺 1.390 % 250 まものの壺 1.383 % 252 合成の壺 1.383 % 254 火薬壺 1.383 % 261 とじこめの壺 1.369 % 275 めぐすり草 0.304 % 276 世界樹の葉 0.297 % 277 めつぶし草 0.304 % 278 ふこうのたね 0.297 % 279 バーサーカーのたね 0.304 % 280 まどわし草 0.297 % 282 胃拡張のたね 0.304 % 283 胃縮小のたね 0.297 % 284 すばやさのたね 0.304 % 286 毒けし草 0.297 % 287 毒草 0.304 % 288 メダパニ草 0.297 % 289 ラリホー草 0.304 % 291 ルーラ草 0.297 % 292 火炎草 0.304 % 293 胃下垂のたね 0.297 % 294 しあわせのたね 0.304 % 295 目覚まし草 0.297 % 297 かなしばりのたね 0.304 % 298 踊り草 0.297 % 299 鉄化のたね 0.304 % 300 でたらめ草 0.297 % 301 しんぴの草 0.290 % 306 くさったパン 2.309 % 308 魔法のパン 2.302 % 309 くさりきったパン 2.295 % 341 ゴールド 4.202 % 342 ミミック 0.839 % 344 ちいさなメダル 0.839 % 347 カギ 0.826 %
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ヒロトが倒れ臥すのを見て、リューは空白となった。 眼球が理解するのを拒み、神経が理解するのを拒み、脳が理解するのを拒む。 彼女にとってヒロトとは絶対なるもの、恋愛を通り越して崇拝の対象ですらあった人物だ。 ヒロトを屠れるものがいるのならそれは他ならぬ自分以外にありえないと、そう確信していた。 それが、どうして、ぴくりとも動かないのだろう。 いきなり何もなかった空間から現れて、ヒロトを刺していた女は一体誰で。 ヒロトに、ヒロトに、ヒロトにヒロトに、一体何をしたのか。 何故ヒロトは倒れたまま動かないのか。 それが、わからない―――。 ローラは絶叫した。 「ヒロト様ぁぁッッッ!!!」 駆け寄る、躓く。それでも倒れず、走る。 ジョンも同じだ。ただし、こちらは拳を握り締めていた。 「―――ヒロトさんから離れろッ!」 ヒロトを刺した少女―――フミナは特に抵抗しようとせず、あっさりと退いた。 しかし逃がさず、リューマが立ちふさがる。 「答えろフミナ、なんのつもりだ!こいつが俺たちに何をしたってんだよ!」 「………………」 フミナは答えない。 その瞳は氷のようで、リューマが知る普段の明るく能天気な彼女とはまるで別人のようだった。 いや、リューマは確かに『この』彼女を知っている。 それは昔見たシノビとしての姉の貌。忠実に任務をこなす血も涙も無い裏社会に棲む者の貌である。 「フミナ、お前………」 「………そのひとは、ヒイヅルにとって危険なひとだから」 言葉を発したのはフミナではなく、クルミだった。 フミナの奇襲を【緊縛】でサポートした彼女は、勿論事前にこのことを知っていたのだろう。 しかし何故? ヒイヅルにとって危険? この、ヒガシ・ヒロトと名乗った剣士が、どうしてヒイヅルの危険因子になるのだろうか。 ヒガシ・ヒロトといえば知らぬものはいない、最強の勇者の名である。 リューマが最も手合わせしたかった人物の一人だ。 そして虚偽ではないということは、あのとんでもない剣技から見るに明らかだろう。 ヴェラシーラの勇者がヒイヅルの敵となる?なにがなんだか―――。 「説明はあとでするわ。一旦引く。リューマも来て」 「お、おい」 フミナは跳躍しようとする、その足元を稲妻が襲った。 「くっ!」 「―――させると思いまして?」 ローラがボルテックを抜き払い、憤怒と殺意の形相でフミナを―――フミナたちを睨みつけている。 「やってくれましたわね。おかしいとは思いましたわ。 あの時、温泉にはあきらかに私たちとは別に、リューさんの魔力の強大さを認識している人物がいた。 加えて極めて短時間で広まった事実と食い違いのある噂。 わたくし一晩中ヒロト様たちの帰りを待って起きていましたけど、一度もそんな話は聞きませんでしたわ。 もっと早くに気付くべきだった。ドラゴン襲撃という噂は、端から意図的に広められたものだということに。 偽りの情報を流すのは諜報のお決まりですものね。 初めから噂をダシにヒロト様に近づく―――そういう目論見だったのですね?」 「………………まぁね」 フミナは口元を歪めて呟いた。 まぁね、だと―――? 腹の底は煮えくり返っていても頭は努めて冷静でいようとしたローラだが、 こればかりはかっと視界が赤く染まった。 「こ、の―――!」 ローラは衝動のままに駆け出していた。 ヒロトを手にかけたこの女、とても許せるものではない。 見ていろ。今すぐその首に剣を突きたてて、ヒロト様にしたことを思い知らせてやる……!! 「――――――ッッ!!?」 しかしその途中で、ローラの疾走は止まった。 上っていた血が頭から音を立てて引き、紅潮していた顔が真っ青になる。 ばしっ、ばしっ、と足元の石ころが弾け砕けた。無論、ローラは何もしていない。 それどころかフミナも、リューマも、クルミもジョンも、 ただ彼女の波動の前に愕然と身体を硬直させていたのだった。 蛇を前にした蛙でもまだ余裕があるだろう。 それはまるで、認識した瞬間に発狂しそうなほど、深い絶望の具現だった。 リューが、 啼いていた。 「ア、あ、ぁあアあaぁあアアア、あァAaァアアああAあ―――!」 天が逆巻き、大地が堕ちる。 圧倒的な闇の力の前に世の全てを形作る理ががらがらと崩れていく。 魔王の咆哮に世界が共鳴しているのか。 そも、魔王とは混沌の化身である。 リュリルライアという人格は、言ってしまえばその混沌に張り付いた薄皮に過ぎないのだ。 リュリルライアは自らの意思を以って、その混沌から わずかに魔力を汲み上げて操ることが出来る―――その『わずか』でさえ世界最強の“海”。 では、リュリルライアという『蓋』を無くした時、いったいどれほどのマナが荒れ狂うことになるのだろう? そこに、意思も感情もない唯の暗黒が溢れようとしていた。 かつてヒトは一度だけ、それを経験している。 魔王侵攻。 勇者によって食い止められたその時もごく小規模ながらも同じことがおこったという。 万物が闇に溶け、存在する確立が変動して消滅するという世界の終わり。 すなわち―――事象崩壊である。 「リューさん!」 ようやっとジョンが叫ぶも、荒れ狂う轟風にかき消されて自分の耳にすら届かない。 ローラもフミナのことを忘れ、ひとまずリューを正気に戻そうと駆け寄ろうとする。 が、身体がぴくりとも動かない。 魔力に当てられて竦んだか? いや違う。まるで身体がぴったりと収まる鋼鉄の箱に入っているような、 そんな閉塞感に肺が締め付けられるよう。 おお、なんということか。その戒めの正体は普段魔法障壁とよばれているものだった。 リュリルライアが闇の片鱗を以って自らに害を成す全てを拒絶する、 それが一帯に幾重にも幾重にも張り巡らされ、 空間を埋め尽くしてその場にいる全ての人間の行動を阻んでいたのである。 「ああァァアあ、Aぁあアああぁぁ、ああAaaああああァ――――――!!!!」 全員、心臓を動かすのがやっとの中で――― しかし一人だけ、例外がいた。 症状を診ていたジョンの足元からゆらりと立ち上がり、 魔力圧で千切れそうな嵐の中を踏みしめ、リューの元へと歩み寄る。 「ひゅ、ひゅうっ……は、ぁっ―――」 ヒロトは血の気の失せた顔を歪め、それでも足を止めることなく、行く。 「嘘ぉ………」 絶句しているのは未だ動けずにいる全員、しかしフミナは愕然と呟いた。 信じられない。 フミナが毒針に使ったのは、かつて国ひとつを死の沼に変えたという 伝説の魔獣の牙から採取された史上最強の猛毒だ。 不死殺しとさえ言われるそれを直接体内に注入されてなお動くとは、あの男は何者だ? ―――と、いうより『何』だ!? 事象崩壊が止まり、荒れ狂う闇が静まり始める。 リューは目を見開いてヒロトを見つめていた。その両頬を、涙がつたう。 「ヒ、ロ……ト?」 「……なに、やってるんだ。………ばか……」 小さなその少女を抱きしめ、笑った。 自分は大丈夫だと。そう示して、ヒロトは改めて気を失った。 「ヒロト!」 ―――どこかで、誰かが叫ぶ声がした。 ………そもそも、ヒガシ・ヒロトなる人物は本来存在しない。 幼馴染みたるローラなら知っているだろうが、 ヒガシ・ヒロトとは読んで字の如く「東から来たヒロト」の意であり、 元々の彼は苗字となる家名を持っていなかった。 しかし仮にもヴェラシーラ王城に出入りするものとして 苗字がないのは不恰好だという意見からつけられた仮の名がヒガシなのである。 ヒロトはそれをそのまま外の世界でも名乗っているのだった。 だが、彼自身知らないのだろう。ヒロトの生まれと、本当の名を。 彼の出生を考えれば、父親がそれを知らせなかったのも頷ける話だった。 ヒロトの本名は―――いや、本来名乗るはずだった名はヒロト・アヅマ。 それは、現ヒイヅルを治める王朝アズマに仕える武家に生まれた子の名でもあった。 ヒイヅルは昔から内乱の絶えない国だった。―――いや、それはもう過去の話だが。 ヒイヅルは海に囲まれた島国であり、その国には世界でも類を見ないほどの多くの土地神が棲んでいる。 その数、一説には八百万とも言われているほどだ。 その中には高名な魔獣だけでなく、天使や神族なども入り混じり、 しかもそれが狭い土地の中共棲していたというからとんでもない話である。 有名なところで言えば天使と同種族であるテング、聖獣コマイヌ、水龍ヤマタノオロチ、 北の大地にコロポックルがいれば、南の島にはシーサーがいた。 灼熱龍リオレイアにも負けないほどの強力な魔獣もいれば、人より遥かに小さな下級神族まで、 ここまで多岐に渡る土地神を持つ国は他に例がない。 その中で、隣人や身内には寛容な反面、他の部族に厳しいヒイヅルの民はそれぞれの土地神に仕え、 自らの領地を広げようと争っていたのだった。 中には鬼神シュテンドウジのように自ら長として戦場を駆けた土地神もいるというから驚きである。 だがある時、海を越えやってきた聖堂教会の使者が介入し始めたことにより、 ヒイヅルの世界観は一変した。 聖堂教会のもたらした知識と技術は、 狭いクニで暮らしてきたヒイヅルの民にとって仰天することばかりだった。 たとえば、魔王侵攻と勇者の物語だとか。 神族が司る奇跡の業だとか。 自分たちにはない圧倒的な魔法技術、 遥か遠くの景色を観る水晶や空を飛ぶ箒などのマジックアイテムだとか。 世界の広さを、知ったのだ。 そうなればもう、狭い国で争っている場合ではない。 ヒイヅルの勢力図は見る見るうちに変わり、統合と分裂を繰り返し、強い国を作るのだと躍起になった。 そして最終的には最も力のあった一族が他の一族たちを取り仕切る形となり、 ひとつの王朝が生まれたのである。 ―――それこそが、アズマ。 しかしヒイヅルを開かれた国にしようとするアズマに対し、 逆に国を外国の穢れから護るため、また仕えてきた神々のために 国を閉ざすべきだと考えるものたちも現れた。 サイと名乗る彼らは彼らでコミューンを作り、アズマに対するレジスタンス軍として対立を始めた。 これがヒイヅル最後の内戦といわれるセイホウの乱である。 アズマ軍は辛くもこの戦いに勝利を収め、統一を宣言したのだが、 サイはまだ各地でゲリラとして現れ、ヒイヅルの国政の悩みのタネとなっているのが現状だ。 それでも、彼らの中核となっていたサイの一族が絶えたことにより 彼らは事実上ただの烏合の衆となったのである。 が。 近年になってヒイヅルより大陸へ渡り、遥か、遥か西にある大国ヴェラシーラから サイの血を引く者が、よりにもよって勇者として世界に解き放たれたことを知ることになった。 ヒロト・アヅマ。 アヅマ家の裏切り者キョウと、そしてサイ家の恥晒しユウの間に生まれた忌み子だった。 「………と、いうことは……」 「そう。キョウとユウはお互い結ばれない恋をし、そして生まれたヒロトくんを連れて外国に逃れた。 そりゃあそうよね、ヒイヅルにいたら親子共々八つ裂きだもの」 「……………………」 クシャスの旅館にため息が満ちる。 あの後、リューは我に帰り、ジョンに説得されクレイドラゴンを再召喚して クシャスの宿までひとっ飛び戻ってきたのだった。 フミナも放っておく手はないのだが、とにかく今はヒロトを安静にさせなければならない。 何を使われたのかわからないが、症状から診るにおそらく高位幻想種の神経毒だろう。 それはジョンの“霊拳”と同じく体内のマナに異常をきたす最悪の毒物である。 いわば『生命』そのものに毒を流し込まれたに等しいのだ。 ジョンが看病し、ヒロトがひとまず落ち着いたとき、 観念したように抵抗もせずついてきたフミナがとつとつと語り始めたのは歴史の話。 それが、ヒロトが命を狙われた理由。 ヒイヅルのシノビである彼女が知る、ヒロトの出生の秘密である。 「対立するふたつの家に生まれた子だから、命を狙われたのか!?そんな―――」 「……そう。でも、少し違うわ。重要なのは、ヒロトくんがサイの血を引いてるってことよ。 さっきも言ったけどサイの一族は事実上、もう滅んでる。 ヒロトくんはサイに生まれた最後の子ってこと。だから」 「サイの一族を根絶やしにするということか……何故、そこまで―――」 「………………」 悲痛な面持ちで俯くリュー。 それもあるだろう。だが、本質は違う。 それは、王族であるローラには予想が付くことだった。 「ヒイヅルが恐れているのは、ヒロト様がサイとしてレジスタンス軍を統率しようとすることでしょう? いえ、そうじゃない。サイの末裔が生き残っていると知ったことで レジスタンスの勢いが増すのではないかと懸念している。 少なくとも、存在するだけで王朝を脅かしかねない存在だと……」 その冷静な口調に食って掛かったのはリューマであった。 その影にはクルミもいて、大人しくしている。 「は?なんだそりゃあ!?ヒロトにそんなつもりはねぇんだろ?だったら放っておいてやれよ!」 「ヒロトくんの意思は関係ないわ。レジスタンスがどう思うかだもの。 それにわざわざ火の近くに油を置いておくような真似は見逃さない。それが古老たちってものよ」 「………………!!」 リューマは、覚えがあるのだろう。 ギシリ、と音がするほど奥歯を噛み締める。 「クソ爺どもが……!」 「同感。だから気が進まなかったんだけど……出会っちゃったからねー。本人に」 仕方ない、と肩をすくめるフミナ。 ローラは眉根を寄せた。 王族として、フミナの言うことはわかる。 ヒイヅルにとってヒロトは、居るだけで危険因子となりうることもわかる。 だが―――やはりわかるだけだ。ヒロトを殺そうとしたこの少女を許す気にはなれなかった。 それに、フミナは何も許してもらおうなどと微塵も思っていないだろう。 彼女は彼女で、シノビとしての筋を通そうとしただけだ。 「―――で?言い訳はそれだけか?」 だから、リューが紅の眼を向けても表情ひとつ変えないのである。 「貴様の事情、ヒイヅルの事情など知ったことか。 ヒロトを殺そうとしたその報い、まさか受けずに逃げられるとは思っておるまい?」 「………まあね。あーあ、失敗したなぁ。焦らずに仲間のことも調べてから殺るんだった」 「貴方……!」 あまりに軽い物言いに、ローラのツインロールは怒りのままに帯電する。 リューも顔を歪め、漆黒のオーラを立ち上らせた。 「待ってくれ。フミナを殺そうっていうのなら、俺がそうはさせない。 これは本来俺がやるべきことだったんだからな」 「……リューマ」 リューマはフミナを庇うように立ちふさがる。弟の広い背中を見て、フミナは目を丸くした。 「さっきの話でやっとわかった。なんでフミナが里を抜けた俺たちを連れ戻しに来たのか。 里に必要ってことは、俺たちにしかできない任務があるってことだ。 でもサイの力が衰えてる今じゃそんな任務、そうそうない。 ……でも、世界最強の勇者の暗殺、とかなら話は通る」 フミナは息を飲んだ。図星だった。 フミナ本来の任務は暗殺の引継ぎ。そのために、ここまで来た―――。 「抜け忍っていっても俺は勇者として、クルミはその付き人としてちゃんと王朝に認められてるからな。 今さら抜け忍だからどうのなんておかしいと思ったんだ」 「………………………」 リューマの隣に、寡黙な少女も立つ。 「クルミ、お前」 「……わたしも、暗殺に手を貸した………それに」 それに? 「相棒」 クルミは相変わらずの無表情―――ではない。 少し、ほんの少しだけ、微笑んでいる。 それで、覚悟は決まった。 「ってわけだ。俺たちは逃げる。どうやら任務は失敗したみたいだし、 何よりお嬢さんたち、おっかないしな。女の子は笑ってる方が可愛いぜ?」 逃げる? 可能だろうか。 この少女たち―――いや、この燃えるような赤い髪の少女がとんでもない化物だということはさっき知った。 あれは敵うとか敵わないとかそういうレベルの存在ではない。 出会ってしまったが最期、生きるも死ぬも相手次第となってしまう絶対の捕食者である。 生き残るにはまず出会わないことが前提となり、そして状況は絶望だ。 彼女はここにいて、そしてリューマたちに殺気を放っているのだから。 ………参ったな。 リューマは心の中で頭を掻いた。 この怪物少女の前では、捨て身でかかっても逃げる時間が稼げるかどうか。 それでも、命と技の全てを以って惚れた女とたった一人の肉親を護る。 ならば上等―――男冥利に尽きる死に様だろう。 リューマは身を低くして腰の忍者刀に手を添え、 リューは変わらず、構えもせずに王者の風格でシノビたちの死を見つめる。 両者の緊張が弓を引き絞るようにぎりぎりと高まっていき、そして―――。 「………よせ。リュー、ローラ」 静かな声が、緊迫した部屋に響く。 「ヒロトさん……!?」 医者として患者を護らんと傍で拳を固めていたジョンが、驚いてヒロトを見る。 はたしてヒロトは、おぼつかないながらも身を起こし、 押し殺した、しかし聴くものを制する声で二人の少女の怒りを静めていた。 「ヒロト、だが!」 「いいからやめてくれ。俺は、お前たちにそんなことはしてほしくないし、する必要もない。 ―――俺は、生きてるんだから」 確かに、その顔色は悪いながらも死相は浮いていない。 呆れ果てた生命力である。完全な回復はまだ先だろう、しかしあの完璧な暗殺でも殺すことができないとなれば、 この青年を始末する術がいったいどこにあるというのか。 それにこの物言い。自分を殺そうとしたフミナたちを見逃すとでも言うつもりか? 力が全てと本能に刻み込まれている魔獣でもあるまいし、いったいどういう神経をしているのだろう。 「なんとでも言え。俺たちの仲間に一人そういうヤツがいてね。見習っただけだ」 リュー、ローラ、ジョンの脳裏にとあるドラゴン娘の顔が浮かんだ。 けらけらと明るく笑うその少女はご存知リオルである。 確かにリオルは過去ヒロトに殺されかけた、というか殺されたにもかかわらず ヒロトと同じパーティで能天気に旅をしているが、 それはヒロトを許したわけじゃなくてジョンと一緒にいる間に 恨みつらみなんかどうでもよくなったというか、 そもそも状況が違いすぎるというか一緒にするなというか。 だいたい、リオルは初めの頃ヒロトに復讐しようとして襲い掛かっていなかったっけ? 「………とにかく、俺はフミナをどうこうする気はない。勿論、リューマやクルミもだ」 そういう、都合の悪い部分は全てすっ飛ばしてヒロトはそう言い切った。 お人良し、というのだろうか。こういうのも。 いやどっちかというと馬鹿とかアンポンタンとか土手南瓜とかそういう言い方のほうが合っている気がする。 とはいえ。 「参ったなー」 フミナはふっと笑った。 許されてしまっては敵わない。 元々気の乗らない任務であり、久方ぶりに弟と再会したテンションに任せて 抜け忍宣言までしたというのにそのターゲットがのこのこ現れたために観念して任務再開、 なんとか弟の手を汚さずに済んだと思ったら暗殺に失敗して、しかもターゲットには許される始末。 アズマ王朝お抱えの諜報機関、月影の里で名を馳せたフミナとあろうものがこの無様とは、 忍の矜持もボロボロではないか。 ―――ま、それもいいか。 失敗してなんとなく気が晴れた。 肩の荷が下りたとはこのことだろう。 しかし任務が失敗、そして放棄したとなれば、この先フミナはどうなることやら。 やれやれである。でも、とりあえずなるようになるだろう。多分。 フミナはううん、と大きく伸びをするともそもそと座り込んでちゃぶ台のミカンを食べ始めた。 その余りにリラックスした行動に、リューたちはおろかリューマとクルミでさえ目を瞬かせている。 「お、おい貴様!何をくつろいでいる!?」 リューが激昂するも、フミナはひらひらと手を振って、 「んー?だってそっちの大将はあたしのこと許すんでしょ?だったらもうこの話は終わりじゃん」 「な!ヒロト様!あんなこと言っていますわよ!?」 「いいんじゃないか?その通りなんだし」 あんまりな態度にローラが抗議する。しかしヒロトは事も無げ。 「ローラ、ダメだこいつ!だいたい、放っておいたらまたヒロトを殺しに来る気だろう!」 「あはは、そんなことしないよ。だって虎の子のヒュドラの毒使っちゃったもん。 アレで死なないんじゃ、あたしにゃヒロトくんを殺せる手段がないってことさね」 「ヒュド……なんですって!?」 その言葉にジョンが目を剥いた。 「知っているのかジョン?」 「ヒュドラですよ! かつて小国レルネに現れた伝説の大蛇で、 あまりに強力な毒を持っていたためにレルネの地を死の沼に変えてしまったんです! その毒はヒュドラが倒されて500年たった今でも消えてなくて、 レルネでは未だに草一本生えない不毛の大地が広がっているっていう!」 ヒイヅルではとうてい手に入らない、伝説級の猛毒だ。 これには流石のリューマも半目で冷や汗である。 「………フミナ、ヒロトにそんなもん使ったのか?」 「うん」 「殺す気か!」 「だーから、殺す気だったんだってば」 「ヒロト様ー!あんなこと言ってますわよ!?」 「落ち着け、ローラ」 「……お茶………飲む…?」 「あ、ありがとうございます」 いつの間にかクルミはお盆を持って働いていた。 よく気が付くいい娘だ。きっといい嫁さんになるだろう。 「すまない、俺にもお茶をくれないか」 「俺は酒がいいなぁ」 「くつろぎすぎだろ!で、貴様は何みかんの筋をスッゴイ丁寧に取ってるんだ!」 「フミナは…………意外と几帳面……」 「クルミちゃん『意外と』って何さ!?」 「あら、お茶美味しいですわ」 「………存外……几帳面……」 「言い直した!しかも意味同じだ!!」 ぎゃあぎゃあ。 とてもさっきまで息をするのも苦しいほどの殺気で満ちていたとは思えない。 一部ぷりぷりしている少女もいないこともないが、 もうここに殺意だとか決死だとかそういう物騒な単語とは縁遠い、ただの賑やかな空間になっていた。 その変わりようがなんだかおかしくて、ジョンは思わずぷっと吹き出した。 無論、彼の仲間で一番陽気なあの少女が山から帰ってきて 部屋の襖を蹴り飛ばして乱入するのはそう遠くないことであり、 今夜この部屋はほとんど宴会会場になるのだが。 騒がしかった彼らも疲れ果てたのかようやく静かになった頃、 空には大きな月が夜を煌々と照らしていた。 ここは旅館の屋根の上。 勇者たちはその天に浮いた杯を肴に、静かに酒を傾ける。 「……しかし、噂は本当だったんだな。最強の勇者ヒロト。ああ、この巡り合わせに感謝するぜ」 「感謝するのは俺の方だ。ヒイヅルの話、聞かせてくれてありがとう。不思議なもんだな。 見たこともない、聞いただけの故郷を懐かしく思うのは」 「ん、感謝するならさー。俺とひと勝負」 「ダメです。ヒロトさんは、まだ全然本調子じゃないんですから」 「………主治医のセンセがそう言うなら仕方ねーけどさ」 男三人の酒盛りだった。 少女たちは寝静まったのか、それともひそひそと話しこんでいるのか。 まあ、こちらもお互い様なのだからどうあろうと知らん振り、である。 「ん。もう一杯いくかい」 「ああ、すまない」 清酒辛口、銘は奇しくも『魔王殺し』。 縁起でもない名前だが、実際にその魔王がひと舐めしただけで 目を回してひっくり返ってしまったと知ったら酒造の職人たちはどんな顔をするだろうか。 ヒロトは杯に満ちた酒をあおって、そんな想像に一人目を細めた。 そこへ、リューマが真面目な顔を向ける。 「ところでヒロト、あんたは本当にヒイヅルをどうこうする気はないんだな?」 その眼は鷹。 おちゃらけていたリューマのものとは違う真剣な眼差しは、 ヒロトの返答次第ではこの場での戦闘も辞さないと語っている。 たとえ相手の不調を突いての、彼の流儀から外れる戦いであったとしても。 それを受け止め、ヒロトは頷いた。 「ああ。俺はそんなことは望まない。サイを先導してアズマを潰すなんて―――俺には遠い話だ」 それを聞きながら、ジョンはずず、と酒を啜る。 実のところ、サイの思想とヒロトの願いは似ているのかも知れなかった。 ヒイヅルの民はもともと同じ土地に住む者とは結びつきが深い。 それはヒトに限らず、神族も魔族も関係なしだったという。 それが本当なら、まさにヒロトが望む世界そのものとも言えた。 ところがアズマがヒイヅルを統一してからはヒトは土地に棲む神々を遠ざけ始める。 聖堂教会の恩恵を受けるアズマは魔獣と神族を同格に崇めることはできなかったというわけだ。 土地神に仕えるサイにしてみればそれは純然たる裏切りである。 そこに、似たような思想を持つヒロトが介入したら―――。 ……だが、ジョンは何も言わずに月を眺める。 ジョンも今日、はっきりと認識した。ヒロトはそんなことに心を砕いている場合ではない。 ヒロトの役割はとんでもなく重いのだ、と。 「……そうか。ま、あの娘の傍にいてやんなきゃいけないもんな」 リューマは酒徳利を逆さまにして振りながら、ぼそりと低い声で呟いた。 ヒロトの目がすっと細まる。 魔王リュリルライア。 その意味は彼らが知っているよりも―――おそらく、本人が自覚するよりも遥かに大きく深い。 なにせ、今日世界は滅びかけたのだから。 比喩でも誇張でもない、あのままリューが正気に戻らなかったら全ては無に帰っていた。 信じられない、しかし事実である。それを確信させるだけのことが起きたのだ。 この、たった一人の青年を喪っただけで、リューの心は簡単に闇を解放する。 おそらくはヒロトがリューを拒絶するだけで―――リューは世界を滅ぼすだろう。 この勇者の双肩に、世界の命運がかかっているのだった。 「………別の意味で、ですけどね」 「大丈夫だよ。俺はそんなことしないし、リューだって世界を滅ぼしたりなんかするもんか」 「するする。っつか、今日したろ」 「それはあれだ。ちょっとびっくりしただけだって」 「びっくりして世界が滅んでたまるか!」 ヒロトの暢気な言葉に目を三角にするリューマとジョン。 そのサウンドのツッコミに、杯に浮いた円い月がゆらっ、と揺れた。 ――――――聖教国ナルヴィタート。 聖堂教会の総本山、大聖城セントレイ・ピアラの地下に、それはあった。 『聖域』。 そこは、薄い青に発光する魔法陣がびっしりと描かれた巨大ホールである。 その空間には、何もない。 中心に一本の柱―――いや、円柱状の水槽が高い天井まで伸びているのみだ。 およそ聖域などと大仰な名称に相応しくないただただ広い空間は、 一目見てそこがなんのために存在しているのか判断するのは難しい。 なにせ、扉すらないのだ。出入りは専用の転移用魔法陣で行われ、 そしてそこに入ることが許される人間はわずか三本の指で数えられるほどに過ぎなかった。 ―――聖皇ラルゲリュウスもその一人である。 「………事象崩壊は」 「あれ以来確認されていないよ。警戒は続けなきゃ駄目だろうけど、 とりあえずはもう眠ってもいいんじゃないかな」 重厚な法衣に身を包む、その老人の言葉に帰ってきたのは青年―――少年といってもいいほどの若い声だった。 聖皇といえば世界で最も力のある組織の、さらに最高権力者である。 いわば世界の頂点といってもいいその老人に、しかし声の主はまったく臆することはないようだ。 「……そうか。それはひとまず安心だが………混沌が再び不安定になっているのなら、 我々の計画も急がねばなるまい。 あれさえ実行できれば、もう終極に怯えることもないのだから」 「ヒトが為―――それならばぼくたちも協力を惜しまないよ、ラスゲリュウス聖下」 「………………………」 ラルゲリュウスは振り返る。 そこには蒼い光に浮かび上がる、一人の少年と一人の女性の姿があった。 少年―――天に選ばれし勇者テイリー・パトロクロス・ピースアローはにっこりと微笑み、 その背後に立つ戦女神ルヴィシス・アテニアは静かに目を伏せる。 「ああ。頼りにしている」 その背後では、液体で満たされた水槽に、ごぽ、とあぶくが浮いて―――そして、消えていった。 腕に抱くもの 背に負うもの~新ジャンル「勇者」英雄伝~ 完
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その少女を一目、目にした瞬間。 ロビーにいた誰もが、一瞬息をするのを忘れていた。 「………………………」 ばさ、と翻る紅のマントを蒼い肩当で留め、 金色の髪をなびかせて優雅に進む絶世の美少女である。 しかし誰もがあっけに取られた理由は外見ではない。 確かに光輝くような美しい少女だったが、そう錯覚するのは 何より彼女の内面から放たれる高貴さに由来するものに違いなかった。 少女は凱旋の先頭に立つ騎士隊長よりも堂々と、舞踏会の花形を飾る舞姫より優雅に、 純白のヴェールの纏い花婿の元へと進む花嫁よりなお厳かに、ロビーの中を歩いていった。 「………あ、」 そして、止まる。 少女が立ち止まったのは聖堂の門の正面、受付役の修道女の前だった。 聖堂を訪れた人間誰もが始めに話しかけるのは当然のことなのに、 そのシスターは口をぱくぱくとさせて、うまく言葉が出ないようだ。 今、彼女の前にいる少女はただの少女のはずなのに。 修道女の女性はまるで聖皇と対面しているかのように、完全に圧倒されていた。 「あ、の。そのぅ………」 「私は勇者ヒガシ・ヒロトの代理、ローラと申します。至急セントレイ・ピアラに連絡を。 勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアに下された使命の取り下げを申請しますわ」 少女、ローラはそう高く述べて、手にしていた申請書を掲げて見せた。 「………………」 その様子をリューは聖堂の門の近く、高い天井にまでまっすぐ伸びた柱に 寄りかかり、じっと見つめている。 決して快い視線ではない。どちらかといえば、警戒するような、 相手を観察するような、そんな目をしていた。 ―――今のローラは、普通ではない。 魔王であるリューははっきりとそう感じ取っている。 そういえばいつだったか、ジョンが言っていた。 渇きの国のナフレザーグ。外道魔術師が大胆にも王権の中枢に身を置いて、 国中のマナを搾取していたあの事件。 その真相と現場を瞬時に悟り、さらには傀儡となって敵対した王宮兵士たちの誇りを 一喝して呼び覚ましたというローラの活躍を。 「………どうにも、眉唾ものだと思っていたのだが、な………」 実際こうやって前にすれば嫌でもわかる。ローラを、今のローラを 『人間』と呼べるのかはなはだ疑問になるほどに。 ローラから感じる感覚は人間というより神族に近い―――いやそれも違うか。 リュリルライアが、というよりは『魔王』がこれまで遭遇したことのない『何か』だ。 ジョンの言葉を借りるなら『王』。魔族に対する魔王のように、 それだけでヒトの頂点に君臨する存在になりつつあるのか。 「………………………」 それを魔王は、決して良く思わない。 間違いなく、ヒトの進化の鍵となるであろう存在。 時を経て『王』を手にした人間はこれより爆発的な種族的成長を成し遂げるだろう。 だが、その方向性がもし歪んだものであったのなら。 人間はおろか魔族や神族までも巻き込み、ひいては大いなる星のサイクルそのものを崩壊させかねないのだ。 ――――――星に危機が迫るとき、魔王はその本領を発揮して 全てを『なかったこと』にさせなければならない。 それがこの星の混沌を司る魔王の本当の役割。 事象崩壊という最終手段は、その時の為に――――――。 「はっ」 それを、リュリルライアは鼻で笑い飛ばした。 ローラの力はまだ未熟だ。王はまだ卵より殻を破り顔を出した程度に過ぎない。 それが大きく羽ばたき、空を翔るのはまだ先の話。 それよりなにより、『あれ』を誰だと思っている? ローラ・レクス・ヴェラシーラは決して間違った方向に進まない。 あれが往く道を間違えるタマか。そうでなくても、あやつにはヒロトが。リューが。 その心と身体を守護する最強の勇者と、その真意を共有する最高の魔王がいる。 かの姫君に限って、心配は無用だ。 本人だって変な能力に目覚めたといって気取ることもないだろう。 むしろヒロトの助けになると調子に乗るに違いない。 「………む。それはいかんな」 ヒロトは基本的に交渉を苦手とする。勇者という肩書きは今回役に立ったが、 それだけで万事収まるほど人間の世界は簡単ではない。 そんな時、ヒロトのサポートをするのがローラの役目だ。 ただでさえ優れた弁論能力を持っているというのに、この『王』の能力を 真に発揮できるようになったらヒロトはヒトに対し個人で『国』に等しい影響力を所有することになる。 ………それって、ある意味リューより役に立ってないか。 「まずいな。それではヒロトの隣が取られてしまうではないか」 「リュー。これから礼拝堂へ移動するそうですけど、どうします?」 ローラが振り返り、声を掛けてくる。 傍にはここの神官たちが何人もローラを囲んでいた。かわいそうに、すっかり小さくなってしまっている。 「………いや、我はいい。ここで待とう」 「そうですか。すぐ戻ります―――戻れますわよね?」 ローラの流し目に、神官たちは一生懸命首を縦に振っていた。 その様子を見て、リューは少しだけおかしくなって吹き出してしまった。 そうして、ふと窓から月を見つめる。 先ほどまで月を隠していた雲が風に流され、その細く円い輝きは夜を静かに照らしている。 願わくばこの下にいる剣の勇者も、この月のように静かでいますよう。 黒い焔が翼のように広がり、三日月に透けて辺りに闇色の影を落としていた。 「………な…………?」 ブレイズが焔に包まれたのはほんの数秒のことだ。 その数秒で、彼女の肌は焼かれて黒く染まり、碧眼の瞳は朱く。 そして特徴的だった蒼髪までも、炎のような紅に変わっている。 背には彼女を変えた黒い炎が片翼だけの翼となり、 傷ついてもなお精悍だった表情は嗜虐に歪んでいた。 ――――――変身した。 ヒロトは驚いていた。 変身したこと自体に、ではない。確かにそれも驚くべき事かも知れないが、 ヒロトにはリオルという珍しい仲間がいる。変身自体は、見慣れているのだ。 だから、驚いたのはそうではない。 驚いたのは―――ヒロトが驚いたのは、髪留めが燃え尽きたことにより ふわりと広がったその髪。そしてニヤリと細めてヒロトを見つめる、その瞳。 その色に、鮮やかさに。あまりにも、見覚えがあったから。 似ている。 彼女の赤に。 世界中の赤の原色となったような、雪に落ちた鮮血のようなあの赤に あまりに似通っていた。顔立ちが違うからか、余計にそう見える。 それがヒロトから言葉を失わせていた。 「……おいで、フレアランス」 変身したブレイズが手をかざす。 と、虚空がやおらぐじゅりと歪み、そこから一振りの槍が現れた。 洗練されたグングニルとは対照的な、混沌を形にしたような歪な槍。 見るからに禍々しい、その槍にもヒロトには覚えがあった。 「―――デ・ミ・ジャルグ!?」 そんな。ありえない。デ・ミ・ジャルグは魔王の紅。 世界で唯一、リューだけに振るうことができる魔槍なのだ。 それがどうして、ブレイズの召喚に応じるのだ!? 「なんですって?」 ヒロトが目を剥いていると、ブレイズもまた目を瞬かせた。 「今……この槍をなんて呼んだの、貴方」 「………………」 ヒロトは答えず、キッとブレイズを睨んだ。 リオルを含め、こういった『変身する』相手と戦うのは始めてのことじゃない。 この手の相手は変身することによって、まず間違いなく段違いに強くなる。 口調さえ変わっていることから考えても、ブレイズが戦士としての正道を往くために 押さえていた力もフルに解き放っていると見ていいだろう。 今まではただ攻撃をいなし、耐えるだけでもなんとかなったが、 今のブレイズの力は未知数だ。ここは相手を見極めて 「答えなさいよ」 気が付くと目の前に穂先があった。 先程召喚した赤い槍。 その切っ先が、今まさに、ヒロトの眼球を抉ろうと―――。 ―――それを、身体を反らせながら寸でのところで避ける。 「あ、はっ!すごい、今のを躱すの!?」 ブレイズが嬉しそうな声をあげた。 頬のあたりを斬られたらしい。しかし傷から血は出ず、しゅうしゅうと 煙が立っている。焼けているのだ。あの槍は常に高熱を帯びているのか。 ブレイズは片手に赤い槍、もう片手にグングニルを握っていた。神速で突き出した 赤い槍が避けられたと見るや、すぐさまグングニルを横薙ぎに放ってヒロトの腹部を狙う。 ヒロトは体勢を立て直す間もないまま、しかし剣でそれを受けた。 が、片手とはとても思えない怪力に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて転がる。 「デ・ミ・ジャルグって、そう言った?言ったわよねぇ!?あ、はっ!あははっ!!」 頭上。 ヒロトが飛ばされた方向に一瞬にて跳躍したブレイズは上から脳天を貫こうと槍を繰り出す。 魚を狙う猟師の銛のような攻撃を転がったまま弾き、 回転の勢いを利用してブレイズの脇腹に蹴りを叩き込んだ。 「疾ッ!」 「あ、はぐっ!?」 ブレイズを弾き飛ばした隙に身を起こし、体勢を立て直す。 どうもヒロトは相手の何かに触れてしまったらしい。 これが以前ローラたちの言っていた『地雷を踏む』ってやつかなと、ふと思う。 「あ、はぁ―――は、ははは!あはははっ!」 ブレイズは倒れこみ、咳き込みながらも笑っていた。 普通ではない。変身の影響だろうか。 満月の夜に半獣半人の怪物に変身するワーウルフは変身すると理性を失うという。 他にも、世には相手の思考を奪い去り死ぬまで戦い続ける戦闘人形に変える 『狂化の呪い』があるらしいが、ブレイズの変身もその類なのだろうか。 それとも、やはりデ・ミ・ジャルグに因縁が? それも考えられない。あれはリューの槍だ。リューがヒロトと出会う以前、 何者かとひと悶着起こしたという話は聞いていない。 リューはずっとあの魔王城に篭って生活していたはずだし。 いや、待て。そういえばリューはあの槍を譲り受けたと言っていなかったか。 ならリューではなく、以前の持ち主と―――? 「見つけた、見つけた―――デ・ミ・ジャルグの手がかりを。 ああ、どのくらいこの時を待ったのかしら?ねぇお兄さん、いったい私は何世代待っていたのかしら? くだらない刻印に縛り付けられて、利用されて―――なんて可哀想な私!でもいいの。 やっと、やっと、やっと!!巡り合ったんだから!魔と闇を統べる王の証に!!」 ブレイズは歓喜のままに叫び、グングニルを月に掲げた。 その穂先がバチチ、と帯電する。 まずい、あれは――― 「大雷【バルクンド】!!」 掠めただけでヒロトに大きな傷を与えた神槍の雷槌。それが今度は初めから正確にヒロトを狙ってくる。 魔法慣れしているのだ。やはり先程の比ではない……! ヒロトはそれを、 剣で、真正面から受け止めた。 「覇ァァァァァァアアアッッ!!」 リューの魔力波と違い、これは純粋な魔力エネルギーから【雷】に変換されている。 先日のクシャス温泉でクレイドラゴン相手にやったように、攻撃を受け流すこともできない。 かといって、避けることもまたヒロトにはできなかった。何故なら彼の背後には牙の森が広がっていたから。 ここを退けば、稲妻の奔流は森に直撃してしまう。せっかく鎮めた森がまた大パニックだ。 ヌシが弱っている今、それを止めるのはまた容易ではないだろう。 「あ、ははははっ!!すっごい!雷を斬っちゃうなんて、お兄さん何者?あはは、ねぇ、もしかしたら、 貴方が持ってるんじゃないの?あ、はっ!返して、返して!あれは、私の槍なんだから!!」 え、と。 ぶすぶすと煙をあげる身体を起こして、顔をあげた。 今、なんて言った? 「―――炎蛇【アフアナール】」 空白となった一瞬。 ブレイズが掲げたもう一振りの槍―――フレアランスから炎の大蛇が鎌首をもたげ、 ヒロトに食らいついてその臓腑を焼き焦がしていた。 ヒロトは抗う間も叫ぶ間もなく森に突っ込み、轟音が辺りに響き渡った。 木々が倒れ、眠っていた鳥たちが驚いて飛び立っていく。 「あ、はぁ―――、油断は禁物よぉ。お兄ィイさん?」 ……稲妻からは護ったのに、結局荒らしてしまった。 「気になるなら教えてアゲル。あの槍はね、本来は私のものなの。 だって、魔と闇を統べる王の持ち物なんだから―――あの槍は私のモノに決まってるじゃない?」 ブレイズが何か言っている。しかし、よく聞こえない。 ああ、さっきの攻撃で鼓膜が破れたのか。森で戦うことに何かのジンクスがあるのかも知れない。 肺も半分持っていかれたようだし、今度から気をつけよう。 「それをどこの馬の骨とも知れない他人が持ってるなんて。 魔王、ですって?ザコを少し従えられるからって、なんのつもりなのかしらねぇ。 魔と闇の王というのなら、この私以外にありえないじゃなぁい?」 がくがくと痙攣していた身体が収まる。“豪剣”の再生能力だ。 身を起こす。腕がえぐれて骨がのぞいていたようだが、肉がつながりこれも回復した。 べ、と口の中に溜まった血を吐き出す。奥歯が二、三本血の塊と一緒に焼け焦げた地面に落ちた。 頬をさする。違和感はない。欠けた歯も生え代わっていた。鮫か、俺は。 なんだか再生能力がどんどん向上していってるような気がする。 ……まぁ、いいか。便利だし。 「………なんていうか、バケモノねぇ。お兄さん、もしかしてアンデッド? どこかの誰かさんみたいに、リッチ・ザ・デスの妖人とか?」 「俺は人間だ。出生にちょっとしたごたごたもあるけど、だからこそ疑いようがない」 焼け焦げた木に突き刺さっていた剣を引っこ抜き、ぶん、と振った。 確かに、ブレイズの言うことももっともだ。稲妻を斬り裂き、業炎の渦に巻かれても、 こうして平然と立ち上がるような人間がどこにいる。 「馬鹿いうな。平然と、じゃない。すごく痛い」 「それが人間じゃないっていうのよ」 ブレイズはここにきて、ますます愉悦の笑みを深くした。 口は耳まで裂け、目は爛々と輝き、まるで空に浮かぶ三日月のよう。 彼女の立場ならば顔を歪め、悔しそうに舌打ちのひとつでもしてもいいというものなのに。 ブレイズが―――『彼女』がジャルシアの血に封印されて以来、こんな人間を見るのは初めてだった。 彼女が殺そうとしたり、嬲ったりした相手は魔獣も人間も、例外なく彼女を殺そうとした。 その殺意を、憤怒を、憎悪を、さらなる力で踏み砕き、止めを刺す。 それが彼女は楽しかったのだ。相手が弱ければ圧倒的力の差に怯え、絶望させてしまう。 それでは大して、面白くない。まだ勝てる、逆襲できる。その浅い希望を噛み砕くのがたまらない。 そういう意味でこの青年は破格だった。 神槍グングニルと魔槍フレアランスの破壊を立て続けに喰らってもピンピンしている。 なんて、素敵な。ブレイズの殺意に値する強敵だというのに―――。 「それより、お前―――デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいるようだが」 「入れ込むもなにも、アレは私の槍だもの。グングニルもフレアランスも イイ仕事してくれるけど、やっぱり私が持つべき槍は私の元にあるべきじゃなぁい?」 「………………持つべき槍、か」 ヒロトはふぅ、と溜息をつく。 ブレイズの眉が、流石に訝しげに寄る。静かだ。あれだけブレイズに痛めつけられて、 なおヒロトからは敵意や殺気が感じられない。 「つまらないわぁ。お兄さん、怒らないの?反撃しないの?一方的になぶり殺しなんて、私、嫌よぉ?」 ………それでこそ、壊す甲斐があるというものだ。 だが、それでもヒロトは首を振るのだった。 「悪いが、お前の道楽に付き合うつもりはないな。 そもそも、俺はここに戦いに来たんじゃないから、時間さえ稼げればそれでいい。それに―――」 「それに?」 ヒロトは顔を上げた。その目に、ブレイズは笑みを消した。 この男はブレイズを見ていない。相手にしていない。 反撃しないはずだ。そもそも、『敵』とすら認識していないのだから。 己を脅かすものではないから、こうして、悠然と、佇んでいられる―――。 それは。 「魔王を討ち取るのなら勇者である俺の役目だが、お前は魔王じゃない。 なんとなくだが、確かだとわかる。デ・ミ・ジャルグはお前の槍じゃない」 彼女にとって。 「お前は何だ?もしかして、魔族でさえないんじゃないか。そんな気さえ、する」 耐え難い、屈辱だ。 ブレイズはギシリ、と奥歯が軋むほどに噛み締めると、 それこそ憤怒と殺意の眼差しでヒロトを睨み付けた。 その形相といったら、憎悪が呪いとなって心臓を穿とうというほど。 「殺すわ」 「……………」 低く呟いた。 それでもヒロトは表情を変えない。 この呪殺の権化を前にして、白凪の海のように冷や汗ひとつ、かかない。 グングニルが稲妻を放つ。天と地を閃光で結ぶ雷槌は掠めただけで致命傷を与える【バルクンド】。 フレアランスが炎を纏う。地獄の業火をこの世に具現化するそれは先程ヒロトを焼いた【アフアナール】。 二つの槍にそれぞれ必殺の魔力を通わせ、構える。丁度上から見ればVの字を描く体勢になるだろうか。 どちらかがどちらかのサポートとして機能するのではない、それは紛れもなく 炎と雷を寄り合わせてひとつの槍とする必殺の中の必殺を現していた。 「喰らいなさい」 右手に神槍蒼白く光輝く 左手に魔槍紅黒く燃える 「――――――神魔二槍【イブリス】!!!!」 風の強い三日月の夜。 ラダカナ平原、牙の森の入り口で。 神魔携え片翼の魔が吼える ―――ずずん、と森全体が揺れた。 先程までの轟音よりはるかに大きく腹にこたえる、おそらくこれで決着がついたのだろう。 勇者ヒロトと勇者ブレイズの衝突は結局避けられなかったらしい。 ジョン・ディ・フルカネリは溜め息をついた。 まったく、あの人は。 無茶をするのは構わない。しかしそれでどれほど他の人間に迷惑―――とまでは言わないが、 影響が出るのか考えて欲しいものだ。 ヒロトは紛れもなくジョンたちの中心であり、おそらくは聖堂協会が動かせる最高戦力。 ただでさえそういう存在は目をつけられやすいのだ。少しは自重して欲しいものである。 ………まあ、ブレイズの到着が早すぎるということもあるので、仕方がないといえば仕方がないのだが。 リオルが鎮めたというこのドラゴンを見捨てる気は、ジョンにだってなかったのだし。 「GRR………」 「キキィ………」 ドラゴンとスゥエンたちが不安そうに彼方を見上げる。 ここは森の入り口といっても、ビサレタの町側にあたるので勇者たちが激突している場所とは結構な距離がある。 魔獣である彼らも感じるのだろう。稲妻や炎。大気に満ちたマナを乱す強大な力の奔流を。 「―――心配いりませんよ。ヒロトさんが守ってくれています」 ジョンは倒れた木々に腰掛けたまま、安心させるように頷いた。 医者である―――医者でもあるジョンはリオルに魔力補充をした後、 傷ついた彼らを治療するために森にやってきていたのだ。 もともと魔獣の治療も旅の途中で行っていたジョンである。半分どころか 九分九厘死んでいたリオルを救った手腕は伊達ではなく、魔獣たちも 昼間の『説教』が効いていたのだろう、大人しくジョンの回復魔法に身を委ねたのだった。 ………回復魔法、か。 薬はほとんど診療所に卸してしまったので仕方なく、といったところだが 実のところ、それはありえないことだった。 ジョンは療術師(ヒーラー)でもある。 数ある魔法の中でもとびきりの難易度を持つ回復魔法も、ちゃんと扱うことが出来る。 普段なら。そう、それはジョンが万全なら、の話だ。 それがありえない。 リオルの魔力補充を終えてすぐ森に向かい、回復魔法を使う? そんなことができるはずがない。 リューのように無限といってもいいほどの魔力量を持つなら話は別だが、 ジョンは体力も魔力もそうそう恵まれた方ではない。 だからこそ小手先の技術でなんとかやりくりしているのだ。 彼の必殺“霊拳”にしたって、わざわざあんなスタイルを取っているのは魔力を効率よく使うため。 余裕があるなら、それこそ今暴れているブレイズのように轟音響かせる大魔法で捻じ伏せればいい。 なのに。 リオルに魔力を与えて、それでも回復魔法を使うだけの余力があるのはどういうことか。 リオルの残存魔力は僅かだったはずだ。意識を失うくらいだ。余程大暴れしたのだろう。 そこに魔力を注いでこの余力。ジョンの魔力量が増えたのではない。 ジョンは魔導師としてはすでに成長を止めている。それはずっと前からわかりきったことだ。 なら、考えられるのは。 ―――リオルが、自力で魔力を回復した。 「………馬鹿な」 ジョンは思わず呟いた。 それこそありえない話だ。リオルは正確に言えば生物ではない存在。 義体はリオルの魂の入れ物ではあるが、生体部品を使ったゴーレムのようなものだ。 偽・賢者の石による魔力のストックがなければ活動はできなくなる。そう、賢者の――― 「賢者の石……?」 ジョンは戦慄した。 色々な考えが頭を駆け巡る。 否定、否定、否定、否定。そして肯定。 賢者の石は無限の魔力を有する魔石とされている。しかし、実際に無限のものなどありはしない。 世界に満ちたマナの総量は常に一定であり、それ以上増えることも減ることもない。それが真理だ。 が、ここでひとつのとんちが展開される。 たとえば泉。小さな泉があったとしよう。 この泉は毎日、大釜一杯分の水が湧き出している。 一日に使用する水は丁度、大釜一杯。朝汲んだらもう泉はカラッポだ。 しかし、また翌日になれば大釜一杯の水が溜まっている。 ならば泉の水はどこから来るのか。それは、実はその大釜なのである。 使用した分の水はやがて蒸発し、雲となり、雨となって大地を潤す。 それがまた、泉に湧く水となるのだ。ひとつに繋がる大いなるサイクルがここにある。 結果、泉には水が沸き続ける。 そう―――無限に。 「………………………」 まさか。 それが。 賢者の石の、正体なのか。 使った魔力を自己回復できる魔石。 尽きることのないそれは、確かに無限の魔力を有しているに違いない。 循環する世界の一部なのだから―――。 ジョンは、ラルティーグの悲願に手を掛けたことを悟った。 ぶる、と身震いがする。ジョンの身体に流れる知の民の血が歓喜しているのか。 魔王の手を借りるまでもない、賢者の石が精錬できるようになれば、その恩恵は計り知れないものとなるだろう。 ―――精錬できれば。 「………………………………」 それが。 どういう意味を持つのか。 それに気付いた瞬間、ジョンは目を見開いた。 流砂に飲まれるかのように血の気が引いていく。 風が止み、ドラゴンやスゥエンたちが消滅し。 一寸前さえ見えない闇の中に、ただ独り。 凍りついたその貌は。 見たことも無い、絶望に染まっていた。 神魔二槍。 グングニルとフレアランス。雷と炎の力を一点に集中して放つ一撃は強力無比の威力を持ち、 かつて冥界の番犬ケルベロスを一閃の元に葬り去ったブレイズの奥義である。 破壊力だけでも魔王リュリルライアの魔力波に匹敵するそれは、 放てば必殺、狙った獲物を確実に仕留めることができる。 神槍と魔槍、同時に使いこなさなければならないので魔力の消費が半端ではなく、 ブレイズが『彼女』を維持できなくなるのが難点といえば難点だが、 すでにその時には相手は絶命しているのでなんら問題は、ない。 最終最後の奥の手。そういう意味でも、これは必殺技と呼ぶに相応しい攻撃といえるだろう。 仕留められなかった敵はない。 なかった。 今までは。 「………ホント、バケモノよねぇ。お兄さん」 ブレイズは神魔二槍を放った体勢のまま、くすりと微笑んだ。 ヒロトは顔をしかめた。バルクンドとアフアナール、双方の攻撃をさらに上回る破壊を 真正面から剣で烈斬したために身体はボロボロだったが、それでも生きている。 ブレイズが呆れるのも無理はなかった。 それでも、ヒロトはぼやくように答える。 「………俺は人間だ。さっきも言ったろう」 「あら、本当にそうかしら?」 「そうだ」 くすくす笑うブレイズに、ヒロトはきっぱりと言い放った。 人間だからこそ、以前遥か遠い故郷の政治問題に巻き込まれたりしたのだ。 これが人間でなくてなんだというのだろう。あんなことは二度とごめんであるが。 「そういう意味じゃないわ」 「なに?」 ブレイズはヒロトにキスをするように顔を近づけると、妖艶なまでの口調で、囁いた。 「貴方は今、森を守った。けど、ヒトは結局のところ、ヒトしか守らない―――守れない。 ヒトの利になるもの以外に手は出さない。そういう生き物だもの。 でも―――貴方はそうじゃなかった。たいした思い入れもない、僅かな報酬もない。 けれど、ボロボロになってまでこんなちっぽけな森を守ろうとした勇者ヒロトは、 ふふ、本当に人間の側に立っているといっていいのかしらね?」 「………………………」 ざわわ、と風が吹き焼けた大地の灰が舞った。 ヒロトは、答えない。 「あらごめんなさい、意地悪しちゃったかしら?でも、考えておいて。 いずれこの問題は、貴方を包み込む闇となる―――」 「―――なるはずなかろう」 声がした。 ブレイズは驚いて振り返る。ヒロトも顔をあげ、はっとなった。 炎を纏うように広がる紅い髪。 夕焼けの太陽より朱い輝く瞳。 今のブレイズに似ているが、さらに、さらに鮮やかな赤。 いつの間に到着していたのか。 魔王リュリルライアが降下するフレズヴェルグより一足早く草原に降り立ち、 波立つ草の海を歩きこちらを見据えていた。 「ヒロトが人間側に立っていない、だと?そんなことは些細な問題だ。 何故ならそやつが立っている場所こそ『ヒロトの立ち位置』なのだからな。 我とローラが保障する。おそらく、ジョンやリオルもな。我々がいる限り、 ヒロトは決して間違えたりはせんよ」 威風堂々と。王たる威光を以って、リューはヒロトを肯定していた。 それでいい。ヒロトは、それでいいのだと。 知らずに強張った心が緩む。自覚はないが―――ヒロトは今、確かに安心していた。 「………何、あなた」 ブレイズがリューを睨む。 ヒロトは思わずブレイズを見た。 リューを知らない。リューが何者か、わからない。 それがはっきりと、彼女の立ち位置こそを告げていた。 魔族であれば、魔王たるリューのことは本能によって刻み込まれている筈。 つまり、ブレイズは―――。 「知る必要はなかろう、【マジュヌーン】。どうせそろそろ別れの時間なのだろう?」 「……………………」 それは確かだった。ブレイズの魔力ではこれ以上変身体を維持できない。 神魔二槍を放った時点で時間はさらに減った。そろそろ元の姿に戻るだろう。 しばらく無言でいたブレイズはやがて、ふっと肩の力を抜いた。 「……そうね。もう少し『私』のまま貴方の話を聞きたかったけど。 それは次の機会に、ね?お兄さんも、また会いましょう―――」 「断る」 「勘弁してくれ」 「あ、は―――はははっ、あはは、ははっ―――」 ブレイズは楽しそうに笑うと、がくん、と大きく痙攣した。 霧が晴れるように紅の髪が蒼く染まり、浅黒い肌も元の白さを取り戻していく。 最後にもう一度大きく身震いして、ブレイズは閉じていた目を開けた。 そこにはもう狂気の色は残っていない。翡翠の瞳がリューを―――その後ろ、 フレズヴェルグから降りてきた金色の少女を映している。 「………ローラ」 「久しぶりですわね。フレイア」 「今は―――違う」 ブレイズはかぶりを振った。 ここにいるのはただの勇者、ブレイズ。聖堂教会の使命を忠実にこなす猟犬だ。 「……犬は嫌いじゃなくて?」 「嫌い。今でも」 「―――そう」 ローラは少しだけ微笑み、すぐに寂しそうに目を伏せた。 そうして、顔をあげる。凛とした表情になって、手にしていた紙を広げた。 「大聖城セントレイ・ピアラから勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアへ通達ですわ。 グリーンドラゴン討伐の使命は撤回されました。 もうここのドラゴンを狙う理由はどこにもなくなった―――そうじゃないかしら?」 「………………そうだな」 終わった。 ブレイズはそう感じていた。義を捨ててまでまだここに固執しようというのなら、 今度こそヒロトは手加減抜きでブレイズを仕留めにかかるだろう。 彼女とて気付いている。ヒロトは今回、本当に時間稼ぎにのみやってきたのだと。 それが証拠に、かの勇者は最後までついに自分から攻めることをしなかった。 同じ魔獣狩りの勇者だからわかる。自分やヒロトは、先々の先こそが本領なのだと。 相手が攻撃する前に仕留める。これが自分たちの定石なのだ。 しかしヒロトは、ついにそれをしなかった。それどころか防いだりいなしたり、見切ったり挙句受けたり。 ヒロトは言ったとおり、『戦う』ことを始めから放棄していたのだ。 契約執行をした自分にさえも、である。 ………本当に、たいしたバケモノっぷりだ。 ブレイズはしみじみとそう思い、きびすを返した。 王都ディカに戻るには広い草原を越えていかなければならないが、足はない。 ドラクルーはとっくに逃げ出してしまったので歩いて帰るしかないのだ。 正直くたくたでおっくうだった。明け方には王都に戻れるだろうか。 「―――ブレイズ、とやら」 不意に声を掛けられた。 ブレイズの知らない、知る必要もないと言われた少女、リューである。 そういえば先程ブレイズを、いや『彼女』を【マジュヌーン】と呼んでいたが、 なんのことかはブレイズにはわからない。 「デ・ミ・ジャルグを求めても、貴様の手には入らない。 星に手を伸ばすことを愚かとは言わんが―――デ・ミ・ジャルグを手に入れても、 貴様の空虚さは埋められはせんよ」 ブレイズには―――なんのことかわからない。 だが、こうするのが正しい気がして、ニヤリと笑ってみせた。 「あ、は。そうかしら?」 細めた瞳が一瞬だけ赤く染まる。 そうしてまた背を向けて、今度こそ、彼女はもう振り返らなかった。 ………しばらくその背中を見つめ、ヒロトはべたりと座り込んだ。 「体中が痛い」 「恰好をつけるからだ。馬鹿者」 「ヒロト様、大丈夫ですか?」 “豪剣”の治癒能力で回復したとはいえ、いわば病み上がりの状態だ。 筋肉や骨、皮膚も無理矢理繋げたようなものなので、緊張が解ければ痛みもぶり返す。 ところで、とヒロトはへたりこんだままリューを見上げた。 「ブレイズのこと、何か知っているのか。デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいたようだけど」 訊かれて、ああ、とリューは頷く。 『魔王』としての記憶を魔王城にあった歴史書によって裏付けた知識と推測だ、と前置きして。 「あれは『魔王』の成りそこないだ。魔王侵攻の際、この世界は大きく変わった。 魔族も、神族も………特にヒトもな。てんでばらばらだったヒトは神々の導きによって 集団となることを覚え、『始まりの勇者』を中心として魔王に対抗するために組織を作った。 これが後に聖堂教会の前身となるのだが―――まあ、それはいい。 しかし動乱の中で、逆に魔王の力を我が物としようとした一派が現れた。 魔族を制し、手駒として操ることを考えた『魔物使い』たち。魔獣たちは強力だ。 それらを操ることができれば、世界など簡単に手に出来ると。ヤツらはそのために『魔王』になろうとした。 しかし研究と実験を重ね生まれたのは、手に負えない残虐さを持った異形の怪物。 魔獣でさえないそいつを制御するために、ヤツらは自分たちのうちの一人の身体に 怪物を封印し、融合させた。仲間の一人を犠牲にしたんだ。 そいつは当然怒り狂い、融合させられた怪物の力を使って『魔物使い』たちを皆殺しにした。 皮肉と言えば皮肉だな。結果として、『魔物使い』は封印融合という絶大な力を手に入れることができたんだから。 異形となったそいつは怪物の赴くままに魔族を殺して回り、やがて英雄の一人に数えられるようになった。 闇の力を纏う異分子ながら、外敵を殺すのならそれは英雄と呼ぶに相応しかろう? 聖堂教会の前身たる組織からは煙たがられていたようだが、そうしてそいつは次第に支持を集め始め、 魔王侵攻が集結した後についに国を建て、王となる。それが―――ジャルシア。 初代『戦う王』の誕生というお伽噺だよ」 話し終えると、リューは半分は推測に過ぎないがな、と再度付け足した。 「………魔王になることを求められて生まれたから、 魔王の証であるデ・ミ・ジャルグに固執するってことか」 「さぁな。今となっては誰にも分からぬ過去の話だ。 魔族でさえない、キメラのようなものだから我の範疇にもおらぬ。 ただ―――あの妄執。血を繋ぎ、世代さえ超える強き意志。我はあれを何より人間の象徴と見るがね」 「世代さえ超える、か―――」 ヒロトは痛む身体を起こし、随分遠くなってしまったブレイズの背中を見つめた。 【マジュヌーン】。 ブレイズは妄執に駆られ、狂気に触れているようにヒロトには見えた。 それは決して、道理に適ったものではないようにも。 ヒロトの願う調和も、一歩間違えればマジュヌーンの呪いとなるのだろうか。 なんとなく、そんなことを考えていた。 「………何を考えているのかだいたいわかるが。 そんなことはないと言ったであろう。我らをなんと心得ている」 「ですわ。ヒロト様には、私たちがおりますもの」 ―――そうだな。 彼女たちがいれば、きっとヒロトは間違えることはない。 ヒロトはそう思い、微笑んで頷いた。 牙の森。 木々が倒され、ぽっかりと開けた夜空を見上げ、ジョンはぼんやりとしていた。 ドラゴンたちの治療は終わった。 ブレイズとの決着もとうについたようで、森は静かなものである。 もう、帰らなくては。 そうとわかっているものの、ジョンはずっとそこを動けなかった。 ラルティーグの願いに至る。その道が、開けたのだ。 それがどれほどの意味を持つのか、彼には充分すぎるほどわかっている。 完全なる賢者の石の、精錬。 だが。それには。 愛する人の命が、必要だった。 妄執のマジュヌーン~新ジャンル「騎士娘」英雄伝~ 完
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「ヒロトたち、うまくやってるかなぁ?」 波は変わらず、打ち寄せては引き、また飛沫をあげている。その彼方を眺めながら、リオルはぼそりと呟いた。 砂浜に座り込んだその膝の上には既に大きなスイカが乗っている。 『勇者のお連れ様』とのことで、ぶらぶらしていたら八百屋の親父がただでくれたのだ。 もちろんスイカ割りに使う気マンマンのリオルだが、それは今はお預け。 遊ぶのはヒロトたちが使命を終えて帰ってきてから。いただきますはみんな揃ってから。 リオルは我慢のできる子なのである。 「心配はいりませんわ。リューさんがいますし、帰りはヨットではなくフレズヴェルグになりますから 日が沈む前には帰ってきますわよ」 同じく砂浜に座り込んだローラが苦笑する。リオルの様子は主人に『待て』と言われた犬のそれだ。 抱えたスイカに身体を預け、さも愛おしそうにべったりと密着している。違うのは、このお預けを リオルが自主的に行っていることか。誰に強制されたわけでもなく、自分から。 リオルは我慢のできる子なのである。 「………ローちゃん、リュリルライア様のこと信頼してるんだ?」 「ええ、まぁ」 「いいのかなー。ヒロトと二人っきりなんだよ?芽生えてるかもよ?」 スイカを抱えたままごろごろ転がり、さらに三日月口でニヤニヤ笑うリオルに、ローラは静かに微笑んだ。 優しい、でもどこか寂しそうな、不思議な笑顔。リオルはその意図するところがわからず、目を瞬かせる。 しばらくの間ローラはそうやって笑っていたが、不意に空を見上げて磯の香りのする風を胸いっぱいに吸い込んだ。 「いい気持ち」 「ローちゃん?」 寄せては返す波の音。 きっと何百年、何千年。何万年も変わらない波の音。 でも、王城時代、とある授業で聞いたことがある。 静かに打ち寄せるこの波が岩を削り柔らかな砂に変え、大地の在り方をも変えてきたのだと。 この、海が。 「『綺麗じゃないか。似合ってるぞ』―――」 水着姿をお披露目したとき、ヒロトが言ってくれた言葉を反芻する。嬉しかった。とても。 ヒロト自身気付いているかどうかわからない。けど、彼は変わった。 思い出している。 王城の裏庭。たった一人で剣を振るっていた孤独な少年と、 その姿を窓から眺めていた一人の少女のことを。 あの時のヒロトは、どうしようもない程に独りだった。 ヒイヅルの対立する二つの血族の間に生まれたヒロトはそのどちらからも疎まれ、幼くして国を追われた。 物心ついたのは旅の途中。祖国を思うことはない。流れ往くものを当然として育つ心は ひと所に留まることを知らず、故にその時『執着』を失くしたのだと思う。 父に連れられた長い旅の末にヴェラシーラに辿り着き、王城に住むようになってからもそれは変わらない。 いやもしかしたら、もっと酷い。彼を取り巻く環境が流れを止めたが故に、それは段々と濁っていったのだ。 なにせ彼はある日突然、王の護衛に就いた異国の剣士の連れ子である。これが疎まれないわけがない。 ヒロトの前ではっきりと口に出した者はまさかいないだろうが、それでも視線や態度、ちょっとした仕草を 少年は敏感に感じ取る。その結果が、あの孤独な剣の稽古だった。 彼は何も好き好んであんな、隠れるように剣を振るっていたわけではない。 いや自覚はないだろうが―――彼には単純に、他に居場所がなかったのだ。 孤独を孤独と思わず、いやそもそも独りだということが何なのか理解できない欠けた心で、 それでもまっすぐに、剣を振る―――。 ………幼いローラが彼に興味を持ったのは、誓って同情や、下心あってのことではない。 何も持っていないのに、ただ一心に剣を振る少年に。 王女として国を手にすることを約束された少女が、ただ見惚れただけのこと。 それ以来何かと構うようになったのだが、それでも自分にはヒロトの欠落は埋められなかった。 少なくともローラは自分でそう思っていた。ヴェラシーラを出るよう告げられて、 何の未練もなく出て行ったヒロトの背中を幻視する。 一度も振り返らなかった。 『魔王を倒すまで帰ってくるな』。 暗に死ぬまで帰ってくるなとそう言われ、 それでも一度も振り返らなかった、その背中を。 あ.0の孤独な少年は、いつか―――何かを、誰かを手放したくないと、そう思えるのだろうか? 「いつか、ヒロト様が誰かを愛し、欠落した『執着』を覚えるようになったら。 それは、とても素晴らしいことだと思いませんか?そして、そのためなら私は―――」 「ローちゃん………」 「なんてね?」 それまでの儚げな雰囲気など潮風に飛ばされたかのように、ローラはぱっちりとウインクをした。 「もちろん、ヒロト様の一番になるのは私ですが!」 立ち上がり、大きな胸をたゆんと張ってローラはそう宣言する。 強い。リオルはそんなローラ(の胸)に思わず拍手をした。 「………まぁ、でもあたしは立場上リュリルライア様を応援しなきゃならんのですが」 「えー」 『オォ、ォォオオオオ、ォォォオオォォ……』 海藻の怪物の身体がざわざわと波立ち、全身から腕が芽生えていく。それは空高く立ち上がり、 振り下ろされ鉄槌。その数八つ。怪物にしてみればフレズヴェルグはやぶ蚊のようなものだ。 しかし、そのやぶ蚊は流星の如く神速。ならば広域広範囲に渡って一気に破壊を放つ気なのか……! 「ちッ!ヒロト!」 「………ッ!」 リューは舌打ちし、それでもフレズヴェルグを反転させたりはせず、逆に塔のように聳え立つ腕に突進した。 仕方ない。ヒロトは背中の長剣を抜き払うと、駆け抜け様に一閃する。 怪物の槌は振り下ろされること無く切断され、海に沈んだ。―――と、思いきやざわざわと動いて 怪物に再び吸収されていく。ダメージは無いらしい。 「不定形形態か……ならば我の魔力波で消し飛ばしてくれる!」 「待て待て、リュー!本当にアレは魔獣じゃないのか?」 にわかに信じがたいヒロトがコックピットを叩く。リューは異形を睨みつけ、首肯した。 「ああ。アレは魔獣ではない。それは確かだ」 「じゃあ―――」 「さぁな。だが、少し考えてみれば想像はつく。『似たようなもの』なら貴様も知っているだろう」 「似たようなもの?」 言われて、はっと気が付く。 ヒロトと同じ勇者であり、蒼い髪と神槍を携えた女騎士。彼女の身体に取り憑いていた怪物は、 確か魔獣であって魔獣ではない、ヒトの手で造られた合成獣(キメラ)ではなかったか。 リューと対峙してもその正体が魔王と悟れない、妄執のマジュヌーン。 だが、アレは異形とはいえまだ人間の形を保っていた。この海藻の怪物とは似ても似つかない。 「知らん。知ったことでもないしな。ベースの違いではないのか?それにブレイズの方は『封印融合』で 一体化してしまっているからな。肉体はあくまでも人間。アレはそうではないということだろ」 怪物が触腕を伸ばしてくるのを、リューはフレズヴェルグをくるくると回転させて避ける。 ヒロトは振り落とされそうになったが、剣を翼に突き立ててなんとかしがみ付き続けた。 「とにかく―――魔王である我をもってしても話は通じん。アレはただの化け物だ。 ヒロト、わかってはいると思うがアレと交渉は不可能と思え」 「―――………」 ヒロトは歯噛みした。魔獣ではない、ということに疑いはない。 他でもないリューが言うことだ。その通りなんだろう。ならばアレはキメラ。 人間の手で作り出した怪物ということになる。人間の手で作り出した怪物が海に放たれ、 魔獣の領域に入り込んで人間を襲っていたのだ。これはそういう事件だったのだ。 遣る瀬無い。 歯を、食いしばる。 しかし悠長なことも言っていられない。漁師たちは沖に怪物がでるというので船を出すことをやめてしまっている。 そうなれば、獲物を求めた海魔はまず間違いなく陸に向かうだろう。海藻の塊であるこいつが上陸できるとは 限らないが、それでも海岸の町や村を襲うことは容易。逃がせば広い海の底に消え、 探すことは不可能になる。ここで叩くしかなかった。 「リュー。倒せるか」 決まった形を持たない怪物は剣では倒しにくい。ヒロトは静かに、リューに訊ねた。 それを聞いて、リューはニヤリと壮絶な笑みを浮かべる。 「―――我を誰だと思っている!」 同時にフレズヴェルグの腕に挿げ替えられた頭ががぱりとその顎を開き、正面を向く。そしてその口先の空間が 波紋のように歪み、ふた筋の光線が放たれた。高密度の魔力をそのまま破壊力に転換するリューの魔力波だ。 フレズヴェルグは高速飛翔に特化したクレイドラゴンである。 よって爪や牙など直接攻撃に適した兵装は持っていない。が、リューが搭乗している間はこうやって リューの力を借りて魔法攻撃を放つことができる。つまり、フレズヴェルグは音速以上の神速と 魔王の攻撃力を併せ持っているゴーレムなのだ。リュー自身、半分趣味で設計したというだけあって、 普通の戦闘にはまるで必要のないオーバースペックである。しかし、今回はそれが役に立つ。 『オォ、オォォォォォ、ォォオオオオ……』 魔力波が海魔の身体の一部を貫き、吹き飛ばす。砕けた破片は高温によって空中で燃え、消滅していく。 やはりヒロトが剣を振り回すよりは片がつき易そうだが―――それでも、吹き飛ばせたのは 海魔からしてみればほんの一部だった。 厄介な相手である。 この怪物、特別力が強くも、硬いわけでもない。 動きは鈍いし、攻撃もただ海藻の腕を叩きつけるだけという単純なものだ。 しかし、それらを補い有り余って、大きい。規格外の巨大さの前にどんな攻撃も霞んでしまうほどだ。 案の定、海魔は身体に穴が開いたことなどまったく意に介さず、海藻の触腕を振り上げ、 ネットのように広げてフレズヴェルグに襲いかかった。さっきのような叩きつける攻撃ではない。 これは逃げ場を奪うためか。どこが頭かわからないような造形のくせに脳ミソはあるらしい。 「ヒロト、コックピットの中に入れ!翼にいられては最高速度が出せん!」 「ああ、わかった!」 海藻のネットに魔力波で穴を穿ち、とりあえずは包囲網から脱出する。 そして海魔から距離を取り、ハッチを開けた。風の強い海上で、リューの朱い髪が流れるようにはためく。 リューはふう、と息をつき、改めて顔をしかめた。 「―――無駄にでかい身体をしおって」 「一撃で倒すことはできないのか?」 「馬鹿者。島ひとつを消し飛ばすようなものだぞ?そんな攻撃を放てば大津波が起きて町という町が 沈んでしまうわ。―――あの化け物に、核(コア)でもあれば楽なんだがあの巨体から そいつを探し出すのは至難の業だな。面倒だが、ちまちま削っていくしかあるまい」 「………なるほど」 ヒロトがコックピットに移ろうと足を持ち上げた―――その横っ面に何かが叩きつけられ、 バランスを崩して膝をついた―――その膝もずるりと滑り、フレズヴェルグの翼からあやうく落ちそうになる。 「―――ッ!!?」 叩きつけられたと思ったのは液体だった。遠くから発射され、フレズヴェルグの機体はそれをもろに被ったのだ。 まさか飛び道具を持っているとは―――黒くてぬるぬるする、それは墨だった。腐っているのか、ひどく臭う。 ………墨? 「クラーケン、だと!?」 近づく攻撃は魔法障壁で全て遮断されるため、リューの身体に墨は一滴もついていない。 距離を取ったことでまったく油断していたリューは海魔の方を向いて驚きの声をあげた。海魔の身体が ばっくりと開き、そのスリットから顔を覗かせているのは間違いない、ここ一帯の海のヌシ、クラーケンである。 だが、一見してわかる。クラーケンは既に生きていない。 おそらくは自らの領地に侵入してきた海魔を排除しようと挑み、返り討ちにあってしまったのだろう。 そのまま海藻の苗床として取り込まれ、操られているのだ。 「―――ちッ!」 リューは舌打ちをした。死んで敵の手に堕ち、利用されているクラーケンに何を想ったのか。 しかしそれを自覚するヒマもなく、第二撃目の墨がフレズヴェルグに向かって放たれた。 それはもちろん、フレズヴェルグの高速機動を以ってすれば避けられない攻撃ではない。 だが、リューが回避を行おうとした、その操縦の手が止まる。 「ヒロト!」 ヒロトは今やっと翼に捕まっている状態だ。しかも全身は墨に濡れ、滑りやすくなっている。 ここで大きな動きを行えばヒロトは確実に海に落ちてしまうだろう。それで一瞬、躊躇し―――。 ヒロトはその一瞬で、翼に捕まっていた手を離していた。 「え?お、おい!?」 なにをやっているのだ、とすぐさま急降下して追う。 それで墨攻撃のポイントからは外れたのだが、ハッチを開けて伸ばした手も届かずヒロトは海に落ちていく。 いくら空を音速で飛行できるフレズヴェルグでも、流石に海は潜れない。海面ギリギリで急ブレーキをかけ、 波を弾き飛ばして静止する。慌てて海を覗き込むが―――暗い海の中には、既にヒロトの姿はない。 リューは歯噛みした。ヒロトはもちろん、墨で滑って落ちていったのではない。 リューが躊躇しているのを悟り、自分がいては墨をもろに被ってしまうことを考慮して自ら手を離したのだ。 バカな。リューならわざわざ避けるまでもなく、魔法障壁でいかなる攻撃も防げるというのに。 「―――ええい、あのバカ……!」 端正な顔を歪め、リューは呻いた。 魔法障壁のことを思い出したのは既に翼から手を離したあとのことだった。 魔王に害を成す全てを阻む絶対防御、その前ではたかだか墨を吹き付けられたくらいなんでもあるまい。 しかし、海魔の中から現れたクラーケンが再び墨を吐いてきたのが見えたとき、ヒロトは熟知しているはずの それを忘れ、ただリューが回避行動に移れるようにと自ら海に落ちる選択を取ったのだ。 ど忘れとしか言いようがない―――うかつもいいところだ。渇きの国でも同じことをして、 いらないおせっかいだと言われた。どうも、ヒロトは時々仲間の能力を忘れて勝手なことを してしまっているように思う。反省しなければ。 しかしそれも考えようで、ヒロトは海に潜ったままとりあえず海魔の元へと泳いでいく。 空ではフレズヴェルグが翻弄してくれているはずだ。フレズヴェルグの上ではヒロトは満足に 剣を振ることもできないし、それならば海の中でリューの言う海魔の核を探そうという腹である。 濁った海の中は視界が悪い。何かが目の前を横切ったので捕まえてみると、それは魚だった。 といっても泳いでいたのではなく、波に揺られて漂っていたのだ。ヒロトが握ったからか、 身体がぼろぼろと崩れていく……海魔の藻に侵食されていたのだった。 (……存在するだけで他の生物を喰らい、死滅させるのか………) もはやヒロトもこの怪物を倒す以外の手でなんとかできるとは思っていない。 一刻も早く核を破壊し、藻を焼き払わなければこの海自体が屍で埋め尽くされてしまう。 そしてその死骸を餌に、藻は無限に繁殖していくことだろう。状況は秒単位で悪くなっていくといってもいい。 ヒロトは早くも絡み付いてくる藻を剣で払いながら泳ぎ進んだ。 「――――――………」 しばらく泳いだあと、海面から少しだけ顔を出し、大きく息をつく。 ヒロトとて人間だ。エラがあるわけではなく、したがって海中で呼吸ができるわけでもない。 潜っていられるのもせいぜい十数分。……人間の域にはない驚異的な肺活量だが、それでも時間が足りるかは わからない。海魔の水域に入ったら、もう呼吸をしに浮上するなんてことはできないと考えたほうがいいだろう。 顔をあげると、リューがフレズヴェルグで戦っているのが見えた。 海魔の動きは鈍い。神速のフレズヴェルグが捕まるわけもなく、破壊光線で一方的に焼いているがやはり、 決め手に欠けるようだ。海魔も特に焼けていく自身の身体を気にしているようでもない。 このままちまちま削っていてもでもいずれリューは海魔の藻を全て焼き払うことができるだろうが、 こうしている今も藻は海の生物を取り込み喰らっているのだと考えると、やはり核を探す必要はありそうだ。 「―――頼むぞ、リュー」 小声で囁いて、ヒロトは再び海に潜った。 すれ違う死骸は主に魚、そして水棲の魔獣たち。どれも藻の苗床になっており、真っ白に濁った目が ヒロトを恨めしそうに見つめている。ここはもう海魔の腹の中といってもいいかもしれない。 ――――――オォ、ォォォォオオオオ、ォォオオオオオォォ、オォォォ………。 海魔が啼いている。 ヒロトはすぐ近くから聞こえるその声にふと耳を傾けて、そして理解した。絶句した。 潮水をびりびりと震わせる、その声は。 (―――ヒトの、声だ………) 人間の声。 何十、何百人もの人間の声が。嘆き、恨み、憎しみの声が。 寄り合わさり、合唱となって響いている。それが、海魔の咆哮の正体だった。 そういえば―――、 ヒロトは気付き、ぎくりとする。 さっきまで泳いできた海魔の藻の領域は死体に溢れていたのだが、その中に人間の死体はひとつもなかった。 ヒロトたちが滞在している町の漁師だけではない。この海域を仕事場とする船はこの海魔に襲われ、 殺されていった。それは、事前の調査で嫌というほどわかっている。普通に考えるのならば、 海魔に襲われた男たちも魚や海鳥、水棲魔獣たちと同じく藻の苗床になってそこいらを漂っているはずだ。 なのに、何故。襲われた人間は、その死体はどこにある―――? (………………………) ヒロトは慎重に海魔の中を進み、一際分厚い藻の壁を切り裂いて中を覗き込んだ。 そして、愕然とした。 (―――――――――な…………!!!?) ヒロトは、それを葡萄のようだと思った。 ただし、その房の一粒一粒は甘く熟れた果実などではなく。 肌は白くふやけ、腐った身体がぼろぼろに朽ち、肉は削げ骨まで覗く死体であった。 彼らは一様に苦悶の表情に歪み、濁った目で虚空を睨みつけている。そして、おお、なんということか。 ヒロトがその空間に侵入した瞬間に、その目玉がいっせいにこっちを向いたではないか。 生きていた。 海魔の体内。その中核に囚われ、死体となったその肉体に藻を植えつけられ、無理矢理に『存命』させられている。 肉体は確実にに死んでいる。しかし絶命はしていない。ぎりぎりの縁で留まっている。 否、意図的に留められているのだ。死なないように。 九分九厘死んでいる、ぐずぐずに腐った身体に、生命たるマナを注ぎこんで。 おそらく、彼らは断末魔の瞬間をずっと、ずっと引き伸ばされているのだろう。 なんて―――、 (なんて、惨い……!!) ヒロトは奥歯が砕けるかと思うほどに噛み締めた。 変わり果てた男たちが連なる死体畑。―――おぞましい、身の毛もよだつようなその光景を前にして 湧き上がるのは怒り唯ひとつ。耳元で血液が逆流し、ざわざわと音を立てて髪が逆立つようだ。 ―――助ケテ、タスけテ、タスケテ――― 死体たちが啼いている。 既に恨みもなく、憎しみもなく。ただ、助けて欲しいと。 腐った腕はもうヒロトに向けて伸ばされることもない。破れた喉は声を出すこともできない。 それでも死体は呻き声をあげ、助けを求めていた。 ヒロトは一瞬目を閉じ、意識を集中した。 肉体を構成する極小の粒子にまで魔力を通わせ、身体能力を爆発的に向上させるその術の名は『豪剣』という。 魔法の才能がないヒロトが鍛錬の果てに手に入れたその術は魔王の障壁さえ斬り裂く、最強の剣。 それを、死んでなお現世に縛り付ける鎖を断ち切るために、高く高く振り上げて――― (………え?) 腰に、一人の―――ひとつのむくろがしがみついていた。 囚われている屍とは違う。死後、相当経っているのだろう、完全に白骨になっている死体。 それが動き、ヒロトにすがりつくように抱きついている。 ありえない。死体は動かない。動くとしても、それは魔法によって動かされ、ゾンビという屍人形に なった場合である。ならばこの骸骨も、海魔に挑み破れたクラーケンのように操られているのだろうか? いや―――違う。 そうではない。 操られる側ではなく、操る側。 つまり、『彼女』こそが。 ざわざわ、ざわざわ、と。漂っていた藻が骸骨に集まっていく。 藻は肉となり、皮となり、衣服となり。 骸骨の、人間だった頃の姿を再現していく。 少女だった。 髪の毛を頭の上で団子状に括った、東洋の―――しかし、どこにでもいそうな普通の少女。 波に揺られて、少女の纏う着物がふわりと揺れる。 あらゆる生物を食い荒らし、苗床にし、漁師たちを捕らえて生きる屍に変えた海魔は、 ヒロトにすがりついたままとてもとても哀しそうに顔を歪めて。 その薄い唇をゆっくり動かし、言った。 「助けて」 ――――――動けずにいたヒロトに、大量の藻の津波が押し寄せていた。 『ォォォオオ、ォォオオ、オォォォォォ………』 「………………………」 リューは、クラーケンが囚われていること自体には特に感情は湧くことはない。 クラーケンはこの海のヌシだ。世界各地の土地を支配するヌシは魔王の、リューの直属の家臣ということになる。 だがもちろん面識はないし、魔獣たちがどう生きようがどう死のうがリューには関係ない。魔王という種族は ただそれだけで魔獣を支配する。よってリュリルライア個人はあまり彼らについて関心がないのだ。 方々を旅して色々命令をして回っているのは、ひとえにヒロトがそう望むから。 リューはヒロトたちとの一緒にいるのが楽しいから旅をしているのであって、決して 各エリアを支配するヌシたちに興味があって旅をしているわけではない。もっと言ってしまえば、 ヒロトが目指しているという人間と魔獣の共存―――それすら、リューはどうでもいいことだ。 彼らには彼らの生き方があるだろうし、また死に方がある。それに干渉しようとは思わない。 それこそ世代交代でヌシが別の魔獣に取って変わろうと、力ある勇者に倒されようと。 弱肉強食、魔と闇に生きる者の運命なれば―――。 「………………………」 だが。 あれは、気に食わない。 あの海魔は魔獣ではない。人間でもない。むろん、神でもない。 この世界に生きるあらゆる生命に、アレは該当しなかった。 そんなはみ出し者が、ヌシを―――この魔王から闇の領域の一部を任された管理者を取って食う? この海でクラーケンと船を駆る漁師たちとが築いてきた関係を破壊し、蝕み―――苗床にする? おこがましい。 「何様だ、化け物」 フレズヴェルグの周囲に無数の波紋が広がる。フレズヴェルグの砲口だけではない。 リュー本来の得意である複数同時展開の高出力魔力波は海魔に突き刺さり、海魔の巨体を確実に削っていく。 『ォォ、オォォォオオオオ………』 海魔が身を捩って呻き声をあげる。その姿はさながら、雨の中に放り投げられた砂糖細工か。 無数の魔力波に焼き尽くされ、海魔は海藻の装甲を破壊されて崩れていく。 「――――――………」 その破壊が、囚われているクラーケンの死体に届いた。 死してなお海魔に操られていたかの魔獣はしかし、魔王の砲撃に耐えられるわけもなく。 触腕が弾け飛び、頭部に穴が開き、墨袋が破れて辺りにぶちまけられた。 圧倒的だった。こんなもの、戦いですらない。魔王は戦わない。彼女の前に立ち、 そもそも『戦い』になる存在がいないから。魔王と対峙する者はいつだって、 一方的な『破壊』を押し付けられることになる―――。 『ォォォオオ、オオオ………』 海魔の身体が沈んでいく。危険を察知し、深海に逃れようというのだ。 さすがに海に潜られては追うのはやっかいだろう。しかし、その暇は与えない。 このままの集中砲火で、海魔を根こそぎ焼き尽くしてやる………! 『――――――リュー』 不意に、声が響いた。 「………………ヒロトか?」 リューはきょろきょろと辺りを見回した。が、姿はない。 ヒロトはさっき海に落ちて、そのままだ。一応回収しようと海面を飛んでいたのだが、 すぐに海魔の藻が襲いかかってきてとりあえず放置することにしたのである。 ヒロトならまず死ぬことはないだろうし。 てっきり、その辺を漂っているものと思っていたのだが。 『攻撃……めろ』 声―――だが、音ではない。頭の中に直接響くような感じ。 念波というやつだ。しかしリューは眉をひそめた。念波?馬鹿な。だって。 『いったん攻……をやめてくれ。………は俺が……するから―――』 ヒロトの声は近くなったり遠くなったりひどく不安定で、何を言っているのかよく聞き取れないまますぐに消えた。 本当に聞こえていたのか、疑問を覚えるほどに。しかしリューは沈んでいく海魔にそれ以上の攻撃はやめて、 ヒロトの言うとおりにすることにした。 ―――ヒロトに魔法は使えない。 それはリューもよく知っていることだ。そうでなかったら、『豪剣』なんて規格外のモノに目覚めるわけがない。 なのに何故、離れた場所にいるリューに直接言葉を伝える思念波なんてものが使えるのか。 そもそも、念波というものは特殊な魔法で、誰にも彼にも意志を飛ばすことなんてできないのに。 以前牙の森にブレイズが襲来するとの情報を受け、離れていたヒロトに伝えようとしたときのことを思い出す。 あの時ジョンに言ったことはなんのまじりっけもない事実だ。リューとヒロトの間に、念波は通じない。 念波を伝えられるのは、たとえば―――……。 ………………………。 思い当たる節は、ある。 この身は魔王。いつだったか、ジョンに言われたではないか。 『神にできることは、魔王にもできる』。 確かに。選べというのなら、リューにとってそれはヒロト以外に考えられない。 しかし―――。 「………………………ヒロト……」 小さく呟いた、その声は。 聞く者がいれば驚くほどに、切ない響きを持っていた。 ――――――――――――………。 ―――――――――………。 ごぼり、と。 気泡が、目の前を揺れながら昇っていく。 あれは、記憶だ。どこかの誰かの、人間だった頃の、記憶。 ――――――それを、見ていた。 少女の名はユエメイといった。 東一番の大国、央華帝国のとある貧しい漁村に生まれた七人兄弟の長女であった。 病気がちの母の代わりにまだ歩くことも覚束ない幼い弟や妹の世話をし、 同時に獲れた魚を裁いて干物にするために干していく。 年頃の娘だ。華やかな町の暮らしに興味がないわけではなかったが―――弟妹たちを残して 村を出るなんてできない。父は王都に仕事を探しに出て、もう何年も帰っていないのだ。 ユエメイはこの村で生まれ、そしてこの村で死んでいくのだろう。 外の世界を知らず、濁った海の潮と魚の臭いでむせ返るようなこの村で、一生を終える。 そう、思っていた。 ある朝、目覚めたユエメイは小首を傾げた。 腕に緑色の藻が生えている。 仕事のしすぎだと村のみんなは笑った。ユエメイは恥ずかしくなってすぐにその藻を洗い落とした。 毛深い男の人みたいでみっともない。ユエメイだって女の子だ。こんなつまらない村娘だけど、綺麗にしていたい。 けれども、あくる日も、目が覚めると腕には藻が生えていた。 落としても落としても。藻は生えてきた。 しかも前日より、少しだけ色濃く。少しだけ、範囲が広がって。 ――――――何か悪い病気かも知れない。お金を集めたから、お医者に行っておいで。 村の人たちはそう言って、決して余っているわけではない大切なお金をユエメイに渡してくれた。 ユエメイはとんでもないと首を振ったけど、村の長はにっこりと笑って、ユエメイをその逞しい腕で優しく 抱きしめてくれた。ユエメイは泣きそうになって、でも、一生懸命に笑ってみせた。 嬉しかった。村の人たちの気持ちが。そしてちょっぴり―――町に出られるということが。 その町で、武装した兵隊に囲まれるまでは。 ユエメイにはもちろん、何が起きたのかまるでわからない。 ただ藻の生えた腕を医者に診せたら、その医者が何やら怖い顔をしてユエメイを睨んで。 どこかに連絡を取ったと思ったら、剣や槍を構えた兵士たちがやってきたのだ。指示を出しているのは 陰陽の刻まれた紋章を持つ道士さまだった。何やらお医者や兵士たちの隊長らしいひとと 話し合っていたようだけど、ユエメイにはもちろんその内容はさっぱりわからない。 何やら発症がどうとか鬼形がどうとか―――目を白黒させていたユエメイは激痛を覚えて悲鳴をあげた。 道士さまが何かの術を放ったらしい。ユエメイはわからない。何故?続いて兵士たちが剣や槍を突き立てた。 痛い。血が流れる。わからない。ユエメイは混乱の極みにあった。 ユエメイは何も悪いことはしていない―――何故?何故?何故こんな目に。誰か―――。 『助けて』 ――――――瞬間。皮膚が食い破られるような激痛とともに、視界が緑色に染まった気がする。 が、ユエメイは必死で、あまりそのことを覚えていない。道士さまや兵士たちが何故ぴくりとも動かないのか、 怪物に踏み潰されたように血溜まりに倒れているのか、それを考える余裕はない。 死体の中でユエメイは怖くなって、その場を逃げ出した。 誰か、助けて。 ただそれだけを思って。 村が恋しかった。あの海が、やさしい村の人たちが。弟妹たちが。 でも大きく膨れ上がった身体は動かしにくくて、途中で色々なものを踏み潰してしまった気がする。 その中にはなんだか、かけがえのないものもあったような―――よく、わからない。 怖い人たちに沢山、襲われた。 ユエメイは怖くて、ただ助けて欲しかっただけなのに。沢山の怖い人たちがユエメイを追いたて、 襲い掛かってきた。恐ろしい妖怪もユエメイを仇のように攻撃してきた。 ユエメイは本当に殺されるかと思ったけど、なんとか海に飛び込んで逃げることができた。 とても怖かった。泣きたかった。 でも、ユエメイの朽ちた身体は既に涙も出なくなっていた。 泣きたくて、泣けなくて。怖くて、寂しくて、助けて欲しくて。 ユエメイは啼いた。 ――――――ォォオ、オオオオォォ、ォォオオオ……。 けど、助けを求めて手を伸ばした先にいたひとは、どうしてか全員死んでしまう。 ユエメイはわけがわからなくなって、ますます哀しくなって啼いた。 辛くて、苦しくて。哀しくて、寂しくて、嫌だった。 広い海に漂いながら。 ユエメイは、独り。 助けて欲しいと、啼いていた。 けど、見渡した海は藻に覆われて。 気が付けば、ユエメイは死体の中で暮らしている。 助けて欲しいと手を伸ばしても、それが叶うことはない。 当然だ。彼らは、ユエメイが殺したのだから。 暗くて冷たい海に引きずり込んで、死にたくないともがく彼らを静かになるまで離さなかった。 いや、動けなくなった今もこうして捕えたまま。 ユエメイは独りではなくなった。 けど、こんなにも、冷たい。 誰か、 誰か―――。 そのユエメイの身体を。 誰かが―――ぎゅっと、抱きしめていた。 「――――――あ、」 ………。 ユエメイの胸の奥から―――肉も内蔵も、もうないけど。 それでもそんなものには由来しない、胸の奥底から。 何かがこみ上げて、瞳から溢れた。 ―――あたたかい。 ユエメイを抱きしめながら、ヒロトは奥歯が砕けんばかりに噛み締めていた。 ヒロトの身体にも藻が侵食し始めている。皮膚と肉の間に根を張るような激痛に襲われながら、 ヒロトはもう取り返しのつかないユエメイを抱きしめ、 「すまない」 そして離すと、心の底から謝った。 ヒロトは勇者で、ユエメイは化け物だ。変わってしまったユエメイを元の人間に戻すことはできない。 起こってしまったことを変える力はない。失った生命を甦らせることはでできない。 ヒロトにユエメイを救う力はない。ずっと助けを求めていた少女さえ、救うことはできない。 ヒロトが持っているのは、ただ剣だけ。 だから、謝った。ユエメイに。そして、ユエメイの犠牲になった男たちに。 『――――――………』 ユエメイは最後に少しだけ寂しそうに笑って、そして崩れた。寂寥の呪縛から解き放たれたのか。 それともただ単純に、抱きしめられたその圧力にさえ耐えられなかったのか。 肉体を構成した藻だけではない。骨も、ぐずぐずと海に解けるように朽ちていく。 ヒロトは藻の壁に突き刺さっていた剣を抜き、正眼に構えた。 そして海面を―――それを越えた先にいる、 天空のリューに向けて叫んだ。 「リュー!消し飛ばせ!!」 ごぼぼ、ごぼ、と気泡になって消えていく。 しかしヒロトには疑わなかった。この声は、リューに届く。 無論、小さな島ほどの巨大な身体を持つ海魔を一撃で消滅させるような攻撃を放てば衝撃で大津波が起き、 海岸の町や村を襲うだろう。海魔が深海に沈んでいる今ならなおさらだ。 だから。 ヒロトはこの海魔を海上に吹き飛ばす。 「―――――――――オ、」 ごぼ、ごぼぼ、と口から呼気が漏れる。 ここは海の底で、ヒロトは魚ではない。肺の中の空気を全て搾り出せばそれでお終いだ。 いくら強靭な肉体を持つヒロトとはいえ、呼吸できなくては溺れるだけ。 だが―――そんなもの、今は関係が無い。 「応ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ――――――」 メキメキと音を立てて筋肉が隆起する。血管がびっしりと浮きあがり、みしみしと骨が軋む。 海魔の根元から、昇り龍の軌道を描く剣撃で海上に押し上げる。圧倒的な質量。重量。水の抵抗を押しのけ、 斬り裂き、ヒロトの持てる全ての力を爆発させる。ばきん、とどこかで何かが砕ける音がした。 激痛が走る。無視する。踏み込んだ脚が陥没する。耳元で血潮の奔流が渦を巻く。目の前が真っ赤に染まる。 海底の岩石が砕け、粉塵が舞い上がった。遠い。まだ、海魔の巨体を持ち上げるには遠い。 もっと、濃度をあげて。細胞が悲鳴をあげる。皮膚が裂ける。はらわたが潰れる。 喉元からこみあげる血反吐を飲み下し、ヒロトは叫んだ。 「――――――オオオオオオオオオオオオオォォアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」 そして、ヒロトは。 深海を破壊した。 最初は、いくつか細かい気泡が浮いてきただけだった。 それはやがて大きなものとなり、弾け、膨らんでいく。 海面そのものが。盛り上がるように隆起して。 ―――やがて、深い海の底から海魔がとてつもない速度で浮上してきた。 山のように膨れ上がった海面を突き破り、巨大なその身体が宙に浮く。 ヒロトが深海から押し上げてきたのだ。ありえない。不可能だ。そんなことは。 ドラゴンを斬り裂くどころの話ではない、島ひとつを持ち上げてのけたような、そんな怪力。 だが、目の前で起きているこれは紛れもない事実だ。リューは静かに目を閉じた。 この力。そういえば、最近いよいよ人間離れしていたとヒロトがぼやいていたのを思い出す。 ――――――まさか、本当にそうだとはヒロトも思ってはいまい。 リューはずっと前からヒロトを選んでいたのだ。きっと、初めてヒロトのことを見たその時から。 『神にできることは、魔王にもできる』。 リュリルライアに選ばれたヒロト。 魔王に選定された人間。その意味は。 魔王侵攻と呼ばれた、あの戦争以来となる――――――。 「………………………………………、」 リューは目を開けて、召喚したクレイドラゴンの頭をそっと撫でた。 フレズヴェルグではない。漆黒の長い身体、伸びた角。宙を泳ぐ髭。 東洋に生息する蛇のような龍。それが外見のモデルだ。 フレズヴェルグが飛行に特化したクレイドラゴンなら、これは砲撃に特化したドラゴンといえよう。 ようは大砲だ。リューの魔力波を収束し、縒り合わせ、ひとつにして放つための。 魔王リュリルライアが持つ、最大火力。 「――――――焼き尽くせ。『ニドヘグ』」 黒い龍が咆哮する。 狙うは眼前、海魔の巨身。 海上に浮遊する幻の島のようなそれを、轟音をたてて放たれたニドヘグの息吹が貫いた。 貫き、穿ち、貫通してもなお勢いは衰えず。空に向かって光の搭が聳え立つ。 暗い深海から一転、光の搭に包まれて。幾人もの漁船を襲って男たちを殺し、魚を殺し、水棲の魔獣を殺し、 海のヌシたるクラーケンさえ殺し、周辺の漁村を恐怖の渦に叩き落した少女は―――――― ――――――跡形もなく、消滅した。 ……………まぶしい。 ヒロトは波に揺られながら、そう思った。 生きている。身体は弛緩しきって動かないが、それでも息を吐ける。心臓は動いている。 ユエメイを海上まで吹き飛ばしたあの一撃のあと、ヒロトは意識を失った。 それだけ全てを賭けた一撃だったのだ。深海で気を失うということが死を意味することは考えなかった。 ………何故自分は生きている。 不思議といえばそれが不思議だった。 身体はさすがにぴくりとも動かないので、辛うじて動かせる首を回して辺りを伺い―――腕に、緑色のものが へばりついているのが見えた。そうして、理解した。ユエメイの藻は捕えた死体たちを無理矢理延命させていた。 その力を使ったのだ。しかしユエメイ本体が消滅した今その力も尽き、藻はあっという間に茶色く腐食して 崩れていく。その様子を、ヒロトは黙って見届けた。 「………ありがとう」 最後にそれだけ言って、目を閉じる。 フレズヴェルグの機動音が近づいてくるのがわかる。 今回も本当に助けられた。陸に戻ったらたっぷりと労ってやることにしよう。 それはそうと―――。 ヒロトは少しだけ考える。 ユエメイの故郷、オーカ帝国。 知っている。ほとんど記憶にはないが、ヒロトも幼い頃住んでいたことのある国だ。 長い歴史を持ち、そして勇者選定の資格を持つ国のひとつでもある。 百を超える民族を抱える大国は国土だけなら世界でもトップの大きさを持ち、厳しい覇権争いで しばしば内戦が起こっているらしい。それだけでなく、強大な怪物が多数生息することでも有名だ。 ユエメイの記憶を一部共有したからわかる。ユエメイを取り囲んだ兵士や道士たちは、 あきらかに『そういう』事態を想定した動きを見せていた。ユエメイの力が予想を上回り暴走しただけで、 彼らは『人間が怪物になる』事例を知っていたのだ。 「『鬼形(きけい)』―――『発症』―――か」 ヒロトはぽつりと呟いた。 魔獣とは違う。人間でもない。人造の合成魔獣(キメラ)でさえなかったあの不幸な少女は。 結局、いったい何者だったのだろう? 「―――状況、終了。目標、完全消滅」 打ち寄せる波が砕け、飛沫をあげる。美しい砂浜とは程遠い黒い岩の上に、数人の若者たちが立っていた。 背格好もばらばらなら、身に纏う衣装にも統一性がない。共通しているのは、 全員、ただの人間ではないということだ。炎を放ち、稲妻を手繰り、獰猛な魔獣を簡単に 退治してしまうようなてだればかり。彼らは聖堂教会の指令によって秘密裏にこの場に集められたのである。 その目的は二つ。ひとつは、海魔殲滅。海魔の存在は以前から―――そう、海魔ユエメイが まだ央華帝国の周辺海域に潜んでいた頃から確認はされていた。ただ、その圧倒的質量を前に 倒せるものがいなかったために今回ヒロトに使命が下ったのだ。 それでも、いかな英雄といえど遅れを取る可能性はある。実際ヒロトが一人だったら、ユエメイは 倒せていたかどうかわからなかったろう。勇者ヒロトが万一失敗したときの予防策。それが彼らだった。 そしてもうひとつ。これが、彼らが集められた本当の目的。 ヒロト『たち』を観察し、その戦力を確認すること。 「ご苦労、ラン。シオン。もういいぞ」 「了解。接続、解除」 「……ぷは。あー、疲れたぜ」 彼らの中の一人。顎をすっぽり覆うような大きな詰襟に弁髪帽を目深に被るといった独特の服装をした その青年の言葉に反応して、その仲間である少女たちは術を解いた。 熱によって光を歪め映し出されていた映像が消え、氷のスクリーンが瞬時に解けて海に落ちる。 この暑さの中、それでもほとんど肌を見せない厚着のランと、対照的に露出の高いシオン。 同じ民族衣装を纏ったこの二人は双子の姉妹で、どちらも弁髪帽の青年のパートナーである。 「しかし、信じられないナ。あの化け物を本当に二人だけで倒してのけるとハ」 背中に聖堂教会の十字紋様が刻まれた黒衣の青年が難しそうに顔を歪めた。太陽光があまり好きではないのか 日陰に座っていて、だからか、影からにょっきりと生えているような印象を受ける。 青年は大仰に手をあげて、 「海魔を吹き飛ばしたあの魔力砲―――参ったネ。聖堂騎士団の『聖歌隊』でもあんなものは撃てなイ。 直撃すれば、大聖城の対魔法結界でも木っ端微塵ダ。お手上げだヨ」 「なら、使わせなければいいだけの話だろう。相手の兵装さえわかっていれば、手の打ちようはある。 違うか、レイジュ・ランディス」 「―――ム」 長く蒼い髪を高い位置で括った少女にじろりと睨みつけられ、レイジュと呼ばれた黒衣の青年は片眉をあげた。 一瞬顔をしかめたレイジュはしかし、すぐに口元を吊り上げる。 「それは、使うことさえしてもらえなかった、の間違いじゃないかナ?ブレイズ姐さん」 「………………………!」 ばちちっ、とブレイズの担いだ槍が帯電する。 おおこわイ、とレイジュは笑った。この二人―――正確には、弁髪帽たち三人以外。 出身もバラバラなら普段は各々別行動をしているので仲間意識は低い。今回初めて顔を合わせた者もいるくらいだ。 そもそも彼らには彼らの目的があり、そのために聖堂教会に従ってるに過ぎないのである。 ―――だが、それで十二分。信頼などいらない。目的のためなら、彼らは決して、 聖堂教会を……彼らを裏切ったりはしないだろう。 「………フゥ。喧嘩、制止する?」 「放っておけ、ラン」 「まったく、得体の知れない連中だぜ」 弁髪帽のフゥがひらひらと手を振って身構えようとしたランを止める。シオンも呆れたように溜め息をつくが、 ブレイズやレイジュにしてみればお前らに言われたくはない、というところだろう。 いや、自分たちよりも、もっとずっと得体の知れない存在がいることをまず指摘するだろうか。 「―――で、アンタはどう思うんだイ?テイリー君」 レイジュは少し離れた場所でうずくまっていた少年に声をかけた。 ランとシオンが用意したモニターに一度も目を向けなかったその少年は、確かにそこにいるのに なんだか正体のはっきりしない不思議な空気を纏っている。触っても触れない、幻のような。 しかし手をさし伸ばせば、いつの間にか腕ごと断ち切られていそうな危うい光が瞳の中できらりと光っていた。 テイリーは少しだけ顔をあげると、にっこりと穏やかに微笑んだ。 「………彼女の方は僕がいればなんとかできるよ。それより、問題は彼の方かな」 彼―――ヒロトのことか。途中からどこへ行ったのかわからなくなってしまったが、 それほど注目するべき人物なのだろうか?確かに以前ブレイズを完全に食い止めたこともあり、 一対一なら相当に厄介な相手ではあるだろうが―――それでも、海魔を一撃で葬り去った あの紅の髪の少女に比べれば危険度はかなり低いように思う。いや、テイリーは今、 『彼女はなんとかできる』と言ったのか?いったいどうやって? 確かに、このテイリー・パトロクロス・ピースアローは特別な存在であり、 人間などとは比べ物にならない絶大な力を持っているというが―――。 体内に怪物が巣食う、闇と孤独の国ジャルシアの勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア。 ヒトと魔獣の能力を併せ持つ妖人、聖教国ナルヴィタートの勇者レイジュ・ランディス。 ランとシオンを従え、自身も功夫を積んだ拳法の達人、巌(いわお)と仙道の国オーカ帝国の勇者パイフゥ・リー。 三人の勇者の眉が訝しげに寄る。 そんな彼らを気にした様子もなく、テイリーはくつくつと笑い続けた。 「魔王に選定された勇者、魔界勇者―――か。いいね。やはり、キミはいい―――」 神に選定された勇者、神聖勇者たる彼は実に楽しそうに、きゅぅっ、と目を細めた。 使命:海魔殲滅~「新ジャンル達が海水浴にやってきたようです」英雄伝~ 完