約 987,729 件
https://w.atwiki.jp/wktkwktk/pages/25.html
「へぇー、それじゃあヒナタもポケモンマスター目指してるのか?」 「うん、まあ……一応ね」 焚火の明かりに、四つのバッジがきらきらと反射している。 内訳はグレーバッジとブルーバッジが一つずつ。 「俺と一緒だな」 タイチは嬉しそうに言って、破顔する。 その表情は幼子の無邪気なそれにそっくりで、 とても初めて見たときのイメージに合致しなかった。 外見だけで人間性を推し量ることはできないのだと、僕はしみじみ再認識する。 「あたしもポケモンマスター目指そっかな……」 と膝を抱えて独りごちるカエデ。 僕はそんな彼女の肩を叩いて、 「ピカ、ピカチュ」 早まらないほうがいい。一時の情感に流されて本当の夢を見失うつもりかい? 「そうよね。今からニビシティに向ったらヒナタやタイチと離ればなれになっちゃうもんね」 いや、そういう意味じゃなくてだな。 頭を抱える僕を余所に、ヒナタが訊いた。 「ねえ、タイチ……さん」 「タイチでいいって。変な気ぃ使うなよ」 「それじゃあタイチ、どうしてあんたは無闇にあたしたちに近づいてきたの?」 タイチは頬をぽりぽりかきながら、 「んー、お堅い言葉で言うなら情報交換のため。 ヒナタとその従妹……カエデさん、だっけ?」 しゅば、と挙手するカエデ。 「カエデですっ! あと、さん付けはやめて。 呼び捨てでいいから。いやむしろ呼び捨てて欲しいの」 「……あ、うん、カエデね。 で、お前ら二人を見つけて、俺はピンと来たんだ。 こいつらもカントー発電所の異常を解明しにきたんじゃないかって。 実際そうなんだろ? ま、俺の場合は、あわよくばマチスからオレンジバッジ戴こうって算段もあったわけだけど」 ヒナタの視線があちこちに泳ぐ。 まさか自分はその気まんまんでした、とは言えない彼女だった。 「……タ、タイチはあの発電所のことについて何か知ってるの? 大規模な停電が発生した理由とか、先遣隊やマチスさんを中心とした調査隊の消息とか」 「いや、なにも。俺はその大規模な停電が発生する直前にクチバに着いたんだが、 ジム戦に備えてるあいだに停電が起こって、マチスが行っちまってさ。 調査隊は戻ってこない、警察も及び腰、クチバシティはクチバシティで手を拱いているだけ、 仕方ないから自分の目で確かめることにしたんだよ」 ヒナタは紅茶の湯気をふぅっと吹き飛ばして、 「どうしてクチバシティは何か手を打たないのかしら。 他の街に支援を要請するとかしても良さそうじゃない? これは歴とした事件なのよ」 「馬鹿ね。歴とした事件だからこそ、クチバシティは他の街に支援を頼めないのよ」 意外にもヒナタの疑問に答えたのは、カエデだった。 彼女は派手な外見に似合わず、博識なのである。 「クチバシティは最近、政令指定都市の意見書を国に提出したばかりなの。 こんな不祥事をおおっぴろげにして、他の街の手を借りたとなれば、 政令指定都市移行の構想は固まる前に瓦解するわ。 ニュースや新聞等で大袈裟に報道されなかったのもこのためよ。 勿論、住人の不安を煽ったりしないように、という配慮もあるんだろうけどね」 「でも……そんなのただの時間稼ぎじゃない。 いつかクチバシティに住む人たちの不満が爆発するわ」 「いや、そーでもねーんだよな、これが」 タイチはごろりと横になって言った。 「停電の後、カントー発電所の電力供給量は激減した。 だが、何も発電所はあそこだけじゃねえ。 そっから電力を遣り繰りして、夜間は節電すれば、 そう不自由ない暮らしを続けることは十二分に可能なのさ。 もっとも、ポケモンセンターみたいな公的施設は節電の度合いが酷くて、 かなり困ってるみたいだったが……」 ※この世界の政令指定都市は、現実世界の政令指定都市とは別物です 「……チュウ」 僕は情報を纏めてみる。 カントー発電所の異常事態。 マチスが調査隊を組んだからには、その背後にはポケモン関係のトラブルがあると考えてまず間違いない。 だが、クチバシティが本格的に腰を上げようとしない理由に得心できなかった。 政令指定都市の構想実現のためにこの不祥事の露悪を恐れているのなら、 クチバシティの独力で解決を図るよりも、他の街から強力なトレーナーを招集してでも、 早期事態解決に臨むべきではないだろうか。 いたずらに時間をかければかけるほど、 いずれ露悪したときに『不適切な対応だった』として批評を受けるのは自明の理だというのに。 「ん……このピカチュウ……」 ふいにタイチが記憶を探るように目を細める。 「ピカチュウがどうかしたの?」 「ああ……、親父の話に出てくるピカチュウに似てるな、って思ってさ。 外見は他のピカチュウと全く同じなんだけど、佇まいが尋常じゃないっていう……」 ヒナタ、カエデ、タイチの六つの視線に射貫かれる。 まさかタイチ、君は僕の素性を知っているのか――? 僕はどきどきする胸を押さえつつ、愛玩ポケモンらしい仕草に務めた。 左右に首を傾げて、数回瞬き、尻尾をフリフリして「チュウッ」と一鳴き。 「やーもー、カワイイー」 ぎゅむ、とカエデに抱擁される。 ぬいぐるみを扱うかの如き圧搾力に呻きつつ、僕は安堵の溜息を漏らした。 「……気のせいか。 そうだよな、よくよく考えたらこんなとこにそのピカチュウがいるわけねえ」 タイチがガシガシ頭をかく。ヒナタがつまらなげに言った。 「あんたがどのピカチュウと勘違いしたのかには興味ないわ」 そして真面目な口調になって、 「ねぇ、そろそろ建設的な話をしない? タイチはここに情報交換しに来たのよね? でも、残念ながらあたしたち、ここに来たばかりで、 知っていることと言えばさっき話したことぐらいなの。 それで良ければ、あんたの持ってる情報を全部話してくれない? 確かなことじゃなくても、別に想像でもいいから――」 「まったく、あんたにはいつになったら大人の気品ってヤツが備わるのかしら……可哀想な子だわ」 カエデは馬鹿にしたような目でヒナタを一瞥し、 タイチの傍にすり寄って、 「ガサツな従妹でごめんね。 ただで教えてくれとは言わないの。ちゃんとあたしがお礼をするから――」 「いいぜ」 見返りを求めない男、それがタイチであった。 彼は声を潜めて、カエデとヒナタにとっては驚愕の、 僕にとっては想定済みの事実を告げた。 「俺が思うに、カントー発電所はどこぞの輩に占拠されてる」 カエデが抱きしめていた僕を焚火の傍に降ろして訊いた。 彼女の口調からふざけた調子は消えていた。 「占拠……!? タイチくんには悪いけど、それはないんじゃないかしら? カントー発電所一カ所を占拠したところで出来ることは何もないわ。 仮に占拠している何者かが本当にいるとして、そいつの目的は何なの?」 「クチバシティに対する脅迫やら、他人に迷惑をかける快楽が目的じゃあないと思うぜ。 恐らくそいつらの目的は"カントー発電所の占拠"じゃなく、"カントー発電所そのもの"にある」 そのときヒナタが挙手した。 「ちょっと待って。 タイチはさっきからカントー発電所が占拠されている前提で話してるけど、 ちゃんとした根拠はあるんでしょうね?」 「おう。昨晩偵察の真似事してたら、哨戒してるヤツを見つけた」 胡散臭そうな顔でタイチの顔を覗き込むヒナタ。 「なんか三流スパイ映画みたいな話ね」 「本当だって。この目で確かめたんだよ」 タイチは若干赤くなって言った。外見に似合わず初心なようだ。小生意気なヤツめ。 見つめ合うタイチとヒナタの間に「よいしょ」とカエデが割って入って、 「で、その話が本当だとして、これからどうするの?」 「先遣隊もマチスの調査隊も、ここまで来たことは間違いないんだ。だが、そこで消息が途絶えたってことは――」 ヒナタが言葉の接穂を接いだ。 「今も発電所の中に閉じ込められてる、ってことよね。なら、あたしたちが助けにいかなきゃ」 ――未明。 数時間の仮眠をとった僕たちは、タイチの先導で発電所から200mほど離れた地点に到着した。 無人発電所時代の名残だろうか。 重なり合った木々から木漏れ日は差しそうになく、小鳥の囀りもない。静閑な森だった。 ヒナタの言い出した救出作戦に、最初は異を唱えかけていたカエデだったが、 『お前がそう言ってくれて良かったよ。 実は俺もそれは考えてたんだけどさ、一人じゃどうにもならないだろうって、諦めかけてたんだ。 でも、お前らとパーティーを組めばなんとかなりそうだぜ』 とのタイチの言葉によって完全改心し、以後、積極的に作戦を練るようになった。 そして出来上がった作戦がこれだ。 「名付けて――裏口から突破大作戦!」 「そのままだな」 「そのままね」 シラけた反応にカエデはしかし臆することなく、作戦内容を説明に入る。 「タイチくんの話から判った哨戒に当たっている人間の数と、 こうやって実際に見た広大な発電所の敷地を照らし合わせると、とてもじゃないけどカバーしきれていないことが分かるわ。 ただ、流石に侵入可能な場所には、警備員が配置されているはずよ。 そこで今回は、その中でも最も警備員が少なそうなところから強行突破します」 「侵入路の目星はついてるの?」 半信半疑で尋ねたヒナタに、 「もっちろん」 とカエデは自信満々に答えた。 パキパキパキパキ―――。 二重の旋律が響き渡り、二つの氷の彫刻が出来上がる。 ヒナタとカエデは互いに唇だけを動かして、喜びを分かち合った。 "やったわ!" "ねっ、やっぱりあたしの言った通りじゃない" 防音壁の内側、タービンの回転する轟音が響くこの場所に、カエデの示唆した非常口はあった。 戦闘は一瞬。 二人の警備員が上げた声は、しかし轟音にかき消されて、 誰にも届かぬまま凍り付いた。よもや道中で頻用していた連携攻撃が、こんなところで役に立つとは。 タイチが唖然とした表情で氷の彫像を眺める。 昨夜、マグマラシがいなければ自分もこうなっていたのか――などと考えているに違いない。 非常口に入って扉を閉めると、耳に入ってくるあまりの音量の違いに、僕は少し混乱した。 聴力が高ければ良いことだらけ、というわけでもないのだ。 「あの警備員さん、もし本物の発電所の警備員さんだったらどうしよう……?」 今更不安がるヒナタに、タイチが言った。 「警備員のベルトにはボールがついてた。 服装はこの発電所の警備服みたいだったが、中身は別物だぜ」 「流石タイチくん、なんて観察力なの~」 褒めちぎるカエデ。僕は心中で呟く。 ――あれだけ氷の彫像を凝視してれば、そりゃ誰でも気づくだろうさ。 「カエデ、これからあたしたちはどこに向えばいいの?」 「発電所は全景を見たら途轍もない大きさに見えるけど、 発電施設がそのほとんどを占めていて、人間が動き回れるスペースは限られているのよ。 だからそこを虱潰しに探していけば、先遣隊の人たちやマチス、この発電所で働いていた人たちに会えると思う」 「よし、それじゃあさっさと行こうぜ。 朝になって警備体制が完全に整わないうちに、囚われのお姫様を助け出さないとな」 「…………」 臭い台詞をいささかの躊躇もなく口にする男、それがタイチである。 ヒナタは白い目で、カエデは陶然とした目でタイチを見つめ、僕はそっと電流をタイチに足に流した。 「痛ッ!――何すんだよ、ピカチュウ?」 「ピカピーカ」 ほら、君の言葉で1分のタイムロスじゃないか。時間がない、早く行くぞ。 ヒナタが腕時計を見て言った。 「ピカチュウの言うとおりね。早く行きましょう」 「おいおい、それって俺が最初に言った台詞じゃん!」 常夜灯に照らされたリノリウムの床に、三人+一匹分の足音が響く。 通路の右手、ビューオールからは発電施設を一望することができた。 排煙が細く立ち上り、うっすらと白み始めた空に溶けていく。 発電所復旧計画には電力供給量の向上も含まれていたらしく、 先鋭的なデザインの発電施設が広大な敷地に所狭しと並んでいる。 かつて訪れた無人発電所の名残は、もう、どこにもない。 「この区画には誰もいないわ。次に行くわよ」 ……ねぇ、ずっと思ってたんだけど……どうしてあたしたち、さっきから誰とも出会わないの? なんか拍子抜けしちゃうんだけど」 カントー発電所に侵入してから20分後。 誰もが抱き始めていた疑問をついに口にしたのはカエデだった。 今まで誰も口にしなかった理由は単純で、 誰もその問いに対する答えを持ち合わせていないと知っていたから。 「ピカ……」 僕は今一度、淡い朝日に照らし出された、発電施設の稼働状況を見た。 発電施設とは通常、休み知らずに24時間稼働し続けるものだ。 だが、カントー発電所の発電施設は、一部を除いて停止しているようだった。 これでは電力供給量が激減したのも当然だ。 しかし、たったこれだけしか稼働しておらず、 施設が自動化されていると仮定しても、必要最低限の人員は必要だろう。 それらの人々は一局に集中させられているのだろうか。 そしてこの発電所を占拠し、先遣隊、マチスを拘束した後、 外部からの侵入者を排斥し続けているヤツらは、いったいどこにいるんだろう――? 区画を移動する毎に、不気味なほどの静けさは深まっていく。 僕の直感は、これが罠である可能性を告げていた。 ただ、その直感に論理的な説明をつけることができなくて、僕は「引き返す」という結論を下せなかった。 もしこの時、直感に従って引き返していたら。 或いは、もし初めからこの発電所に寄ることを反対していたら。 ――僕が後悔に苛まれ、ヒナタが悲しみに暮れることもなかったんだろうな。 「確か、この先を真っ直ぐ進めば管理区画、両側の通路に進めば蓄電設備の制御区画よ。 みんなが閉じ込められているとしたら、管理区画だと思うわ。そこが一番広いし」 「カエデ、お前記憶力すげーな……。 よくあの細かい全体の俯瞰図を、いっぺん見ただけで憶えられるもんだ」 えへへーあたし昔から記憶力だけはいいの、と照れるカエデだったが、 ヒナタのジト目に口を塞ぎ、息を殺した。 通路の角から顔を小出しにして、通路の先を観察していたタイチが言った。 「この先はちっさなホールになってるみたいだぜ。 三叉路って言うよりは、そのホールから三カ所に通路が延びてる、って感じだ」 「ということは……」 「待ち伏せされてる可能性が高い。こっちの考えはバレてるだろうしな。 奇跡的に侵入に気づかれてない可能性もあるが、そいつはちょっと希望的観測が過ぎる」 「ちょっとタイチくーん、怖いこと言わないでよね……。 ここまで誰とも出会わなかったのよ? 大丈夫に決まって、」 カエデが茶化すが、 「ここまで上手くいきすぎたからこそ、どこかで障害が用意されてるはずなんだ。 だからカエデもヒナタも、いつでもポケモンを出せるように準備しておいた方がいい」 タイチは真剣だった。 常に数瞬先の未来を視ているような眼差し。 確かにこの少年はシゲルの息子だ。同じ眼をしている。 カエデがボールに手をかけて、 「行きましょう。管理区画は目前よ。 ここで立ち止まっていても、仕方ないわ」 足音を殺して、通路を進んでいく。 密閉されたホールは外界の光とは無縁で薄暗く、 常夜灯の緑の明かりだけが、管理区画、蓄電施設制御区画へと通じる通路を照らしていた。 人気はない。オブジェクトさえなかった。 まるで"意図的に"撤去されたかのように。 「なぁーんだ。やっぱり誰もいなかったじゃない――」 カエデが胸を撫で下ろし、警戒を解こうとした、その時だった。 「随分時間がかかったじゃないか。待ちくたびれたよ。 そちらの御二方には初めまして。ヒナタくん、君には久し振り、が適当かな。 よもや私のことを忘れたわけではあるまいね?」 気配のなかったホールの中心に、今では雷ポケモン、サンダースの姿があった。 黄金色の肢体は紫電を纏い、眩しく発光している。 そしてその光が、背後の主人を照らしていた。ダークグレーのツイードスーツ。 忘れようもない。オツキミヤマで出会った、あの男だ。 「あ、あんたは……!」 「誰なのよ、こいつ!? ヒナタの知り合いなの?」 「あいつ、どっから沸いてでてきやがった? さっきまで誰もいなかったってのに」 ヒナタは片手で二人を制し、 「お願い、少しこの人と話をさせて」 「賢明な判断だ。このサンダースは気性が荒くてね。 わたしの機微を敏感に察知し、その対象に容赦なく攻撃を加える」 僕は後ずさるカエデと入れ替わるように、ヒナタの前に立った。 男の唇が、にやり、と歪められる。 ヒナタは努めて冷静に訊いた。 「この発電所を乗っ取ったのは、あなたの仲間なの?」 「乗っ取った、とは人聞きの悪いことを言うね。 穏便な交渉の末に、一定期間、利用させてもらうことの許可を得たのだよ。本当の話だ」 「嘘よ。ここに調査にきた人を拘束したのもあなたたちなんでしょう?」 「それも君は誤解しているな。彼らには同意の上で、ここに滞在してもらっているのだ」 「どういうこと……?」 困惑したヒナタの表情を見て、男は一層楽しそうに笑顔の皺を深め、 「それは後々彼らに説明してもらえばいい。 ……さて、私は任務を果たさせてもらうとしよう」 ヒナタくん、取引をしようじゃないか。 君のポケモンを一匹、私に譲ってほしい」 ヒナタは吐き捨てようとした言葉を、寸でのところで飲み込んだ。 彼女には分かったのだ。この取引に応じない場合のペナルティの内容が。 「嫌だ、と言ったら?」 「君たちが安全無事に帰れる保証はなくなり、 同時にこの発電所にいる人間の命の保証もなくなる。当然だろう?」 「………ッ」 「レディが舌打ちとは、誉められた仕草ではないな。 まあ考えてみてほしい。 逆にいえばわたしは、たった一匹のポケモンを引き換えに、 君たちと発電所に留めていた人々を安全に帰す、というチケットを提示しているんだ」 ヒナタを唇をかみしめて、 「そんなにピッピが欲しいの? たったその取引をさせるためだけに、カントー発電所を占拠して、調査隊の人たちを拘束したの?」 今までのこの男の表情を笑顔とするのなら。 そこから更に破顔したこの表情を、僕はなんと表現すればいいのだろう? 「クックック……実に面白いな。君は少々、自分を過大評価しすぎではないのかね? 君個人のためだけに、この発電所を占拠したと? 馬鹿を言ってもらっては困る。 この取引は、あくまで二次的なものだ。 それとこれ以上君の勘違いを笑うのも可哀想なので訂正しておくがね、 わたしが欲しいのはピッピではなく――君の足許にいるピカチュウだよ」 フォン、と空を裂く音がした。 一刹那後に、三度の反射音。 二刹那後に、二度の反射音。 三刹那後に、四度の反射音。 僕は眼を瞑る。神経を研ぎ澄ます。 真正面から二つ。 左方仰角53度から二つ。 右方仰角20度から地を這うように一つ。 充電―――電圧調整―――解放。 一秒に満たない時間が過ぎたあと、僕とヒナタの周囲には、 長い針のような物体が、五つ、炭化して転がっていた。 後悔なんてなかった。 こうしなければヒナタが怪我を負っていたかもしれないのだから。 「……ピカ、チュウ…………??」 ヒナタは何が起こったのか理解できていないようだ。 しかし距離を置いていたカエデとタイチには、全て露見してしまっただろう。 「素晴らしい。実に素晴らしいよ。 私のサンダースの"ミサイル針"を微動だにせず相殺するとは」 喜々とした男の声に、吐き気がする。 カエデが言った。こんなに震えた彼女の声を、僕は初めて聞いた気がする。 「ヒナタ……そのピカチュウ、ほんとにあんたのピカチュウなの……?」 タイチは僕の正体を完全に見破ったのだろう、 切れ長の瞳をいっぱいに見開いてこちらを注視している。 僕はそれとは別にもうひとつの視線を感じた。 ……ヒナタだった。 彼女は僕と炭化した"ミサイル針"を交互に眺めて、 「どういうこと……? ねぇ、どういうことなの、ピカチュウ?」 「私が代わりに説明しよう。 簡潔明瞭に言うとね、そのピカチュウは君の父上のポケモンなんだ」 「そんなこと知ってるわ」 「まあ黙って聞きたまえ。 それでは、そのピカチュウが、かつて君の父上の相棒を務めていたことは知っているかね? どうだい、初耳だろう?」 絶句するヒナタ。 彼女が思考の段階を踏む前に、僕は彼女のベルトから、 瑕だらけのモンスターボールをもぎとった。 束の間――視線が交錯する。 "今まで隠していてごめん" "君と過ごしたこれまでの16年間は本当に楽しかった" "僕のことは忘れていい。君はこれまで通りポケモンリーグを目指せ" 視線に乗せようとした感情は、しかし溢れて零れ落ち―― 僕は俯いたまま、男にモンスターボールを放り投げた。 「このピカチュウは主人より余程物分かりが良くて助かるな」 男は受け取ったボールをしげしげと眺めて、 「それにしても、こんな薄汚れた"モンスターボール"が、 このピカチュウの納まるボールとは……驚嘆に値する」 「今すぐそれを返しなさい! ピカチュウもどうしちゃったの? なんであんな男の言うことを聞くのよっ!」 悲痛な叫び声が空気を震わせる。 「あんな男のとこに行っちゃダメ! 戻って! 戻ってよ!」 きっとヒナタは今、泣き出しそうになるのを必死に堪えているんだろうな。 あの子は小さい時からそうだった。 たとえ"無理"だと判っていても、精一杯の虚勢を張って、目にいっぱいの涙をためて――。 でも、今度ばかりは振り返れないよ、ヒナタ。 今ここで一度でも君の顔を見れば、やっとの思いで固めた決意が挫けてしまうからね。 「ピカ、ピカチュ」 君は僕がいなくても、冒険を続けることができるはずだよ。 本当はもう少し一緒に旅をしたかったけど――ここまでだ。さよなら、ヒナタ。 跳躍。着地。 依然、紫電を纏って攻撃姿勢をとっているサンダースに、僕は視線で告げた。 "彼女らに再び手を出せば殺す" と。 凋萎したサンダースと僕を眺めて、男は満足げに喉を鳴らした。 「行くぞ、ピカチュウ」 そして、彼とともに僕が踵を返そうとした瞬間―――。 六閃。 ポケモンたちの発する光で、ホールの薄暗さが払拭される。 「これはこれは。交渉は成立したはずではなかったのかな。 私は義理堅い人間でね、一度交わした約束は必ず守る。 ピカチュウを手に入れた以上、君たちとこの発電所の人間は、無事に帰すつもりだ。 さあ、ポケモンを仕舞いたまえ」 カエデの声がした。そこに懼れの震えはなく、確かな芯が通っている。 「嫌です。そのピカチュウが以前誰のポケモンだったかなんて関係ありません。 今はヒナタのポケモンなんです。ピカチュウを返してください」 続いて、タイチの声。相変わらず軽い調子だが、声音には本気の重みがあった。 「あんたに何の目論見があってピカチュウを欲しがってるのか知らねーけどさ、 たとえピカチュウが認めても、ヒナタが嫌がってんだよ。ピカチュウを返しな」 「カエデ、タイチ……」 そして最後に――。 「ピカチュウを、返して。このまま連れていくつもりなら、……あたしたち、容赦しないから」 力強いアルト。ヒナタは泣いてなどいなかった。 その事実に僕はただ驚き、何故か自分が泣きそうになっていることに戸惑う。 君は本当に成長したな、ヒナタ。 でもね――この世には、どうにもならないことがたくさんある。 君はそれを今から受け入れなきゃならない。 「やれやれ。アヤ、君の出番だ。 撤退準備が整うまで、彼女らを足止めしろ。 ……殺すなよ。あくまで足止めなんだ」 「――はい」 澄み切ったソプラノ。 その直後、僕は優しい熱気を感じて、顔をあげた。 白皙の肌。燃えるような赤髪。それに合わせたような深紅の色をした、丈の短いパーティドレス。 小柄な体は第二次性徴を終えたばかりのように見え、 しかしその人形のように細い腕は、キュウコンの背中を優しく愛撫していた。 完全な九尾だった。 紅い瞳はまるでルビーのように妖しい光を放っている。 僕は悟った。 ヒナタたちが束になってかかったところで、この少女に勝ち目はない、と。 「ピカピ――」 逃げろ――そう伝える前に、閃光が僕を包む。 「ピカチュウ、君はボールの中で休んでいるといい」 浮遊感。暗転する視界。 薄れゆく意識の片隅で――僕はヒナタの悲鳴を聞いた。 第七章 下 終わり
https://w.atwiki.jp/yokohamake/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/yokohamake/pages/2.html
メニュー トップページ プラグイン紹介 まとめサイト作成支援ツール メニュー メニュー2 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ ここを編集
https://w.atwiki.jp/yokohamake/pages/11.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/yokohamake/pages/12.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/patapon3rd/pages/99.html
よくばり仮面のジャングル 古くより 欲深いものを戒める逸話は事欠かないが すべてを独り占めにして 顔をなくした若者が 生涯を終えたジャングルでは 雨が降り続けている クエスト クリア後 推奨Lv クリア報酬 出現条件 備考 ヌチャラ沼のパタ食いザメ End 13 鉄の宝箱Lv13 正義の邪悪クリア がっつきピークスとタヒタヒ樹海の死闘 End 14 鉄の宝箱Lv14 ヌチャラ沼のパタ食いザメクリア 木炭の怪物デス・トレント Free 13 なし ヌチャラ沼のパタ食いザメクリア タヒタヒ樹海のほねデス軍団 Free 15 鉄の宝箱Lv15 がっつきピークスとタヒタヒ樹海の死闘クリア 怒れる怪鳥モーチッチチ 消滅 ? ? 稀に出現(すこポンからの発見報告あり) ヌチャラ沼のパタ食いザメ かつて 誠実なる忠誠により ある国を守ろうとした男は とてつもない物欲に支配され がっつきビークスとなった… 誠実の屋敷に忍び込んだファンギルを追うビークス… 古代文明の秘密を巡って 面々の思いが交錯していた 入手場所 宝箱 備考 がっつきピークスとタヒタヒ樹海の死闘 メカほしポン…古代文明の英知で誕生した生命体は 珍しくて 光るものが 大好きなビークスに捕らえられ 誠実の屋敷地下に閉じ込められていた… レアものを守る 4匹のダークヒーローとの死闘が始まる 入手場所 宝箱 備考 木炭の怪物デス・トレント 落雷によって焼かれた霊木は 灼熱の怒りに生命を宿した この恐るべき木炭の怪物に ひとたび火が付けば すべてを焼き尽くさぬ限り 怒りが治まることはない (※)天候が必ず雨となります 概要 雷獅子と同じく、初回プレイ時、推奨レベルでの攻略は運などが良くないとかなり難しいその為、このクエストは放置して先に進んでしまってもいいと思われるどうしても倒してみたいなら通常モンスター等も参考に 入手場所 宝箱 備考 タヒタヒ樹海のほねデス軍団 パタ食いザメやトレントなど 沼地の怪物を総動員して ほねデス軍団の反攻が始まった! (※)レベル上げや 稼ぎには お勧めです (※)天候が必ず雨となります 入手場所 宝箱 備考 怒れる怪鳥モーチッチチ 訓練場ではかなく散った 同族の無念を晴らすべく その鋭くとがったクチバシを磨く怪鳥が待ち構えていた 怒りに燃えるその目は 強い闘争心で満たされている… (※)このクエストは まれにしか出現しません 入手場所 宝箱 備考 モーチッチチ 金Lv21 宝石10~21
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/11558.html
コロナワクチン被害者遺族の会 / ワクチン被害者の会 / ワクチン接種の後遺症 / ワクチン接種後の後遺症を抱えて / COVID-19後遺症 / ワクチン接種後副反応救済措置 / ワクチンによる遅発性後遺症 / ワクチン接種はしたけれど / ワクチンの中期・長期危険性 / ワクチン接種後副反応報告 / ワクチン接種後の有害事象と副作用 / ワクチン問題研究会 / 新型コロナワクチン後遺症患者の会とmRNA技術開発問題 ● 「新型コロナワクチン後遺症」患者の会 ● 新型コロナワクチン後遺症患者の会@vaccinesosjapan 私が患者会は乗っ取られているのではないか?と思った理由。 乗っ取るとは、乗っ取られた側が理解しているかどうかを問わず、推進派のプロパガンダに加担させられているのではないか?と疑った理由のうち、思い出せる主要なところをいくつか書きます。 まず、この資料を自分達で作ったと言い出した事。 pic.twitter.com/jFi4CpXgAs — 星の子 (@Gfullofstars) September 2, 2023 ※ 上記Thread ※ Thread Readerで読む 昨日のワクチン問題研究会の記者会見、今朝のニュースをざっと見ても主流メディアは一切取り上げていませんね。 患者会の会見は当日の夜にはもう毎日や朝日など大々的に報道していました。同じ厚労省で会見したにも関わらずこの違い。いかに患者会の会見が仕組まれたものだったかがわかると思いました — kazuchan-cocone (@kazuchancocone) September 8, 2023 患者会の記者会見はこぞって取り上げていました。NHKはたしかTVでも流したと記憶しています。 毎日、産経、朝日、NHK、どこも当日夜か翌日早い時間に記事を公開しています。 この対応には私はものすごい違和感を覚えました。https //t.co/O2X7pebQvU pic.twitter.com/0I13MK9UU3 — kazuchan-cocone (@kazuchancocone) September 8, 2023 ※ コロナワクチン接種後の健康被害訴える団体 “救済を迅速に” 「NHK(2023年7月25日 4時29分)」より 【ワクチン問題研究会】 2023.9.7京都大学の福島雅典教授 ワクチン問題研究会という学会を立ち上げた。 国民は知らないが、不平等条約を結ばれたんだよ。 そして政府は重症化を防ぐといいながら、堂々とデータを出さない! 厚労省職員も国会議員も何%ワクチン打ったの?って聞いても、みんな黙る。なぜ言えない!… pic.twitter.com/G2zAhqgUv4 — 小倉台福田医院_福田世一.MEC食Dr (@fseiichizb4) September 7, 2023 ■ 「ワクチン後遺症患者の会」が全国組織化。厚労省が治療法の研究開始ヘ【大石が深掘り解説】 .
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2694.html
庭に生えてる木に籠を吊るしてその中に切ったみかんを入れておく 昔聞いた野鳥の観察の仕方だが、正直うろ覚えでちゃんとあってるのかが分からないので試してみる事にした。 日が沈んでから100均で買ってきた籠を木に吊るし、みかんを入れる。 これで朝になればスズメやらウグイスやらが来る…筈である。 正直うろ覚えの知識なんて当てにならんし、1週間試して来なかったら止めてしまおう。 鳥が来ることを祈りながら、今日は床に着いた。 朝起きて庭に出て成果を確認する。 結論を言うと、一応来てはくれた。 だけど、それは野鳥何かではなく近頃現れ始めたうーぱっくであった。 捕食種のれみりゃと鳴き声は似てるものの、れいむやまりさ等と友好関係を築いているゆっくりだ。 こいつはダンボールの体の中にゆっくりを入れて飛んで運ぶことができ、その為ゆっくり達に侵入されないように畑を囲んでいる柵が最近では意味を成さなくなっている。 一応こいつも物を食うのだから籠の中のみかんを食うのは不思議ではない。 しかし、俺はこいつを呼びたくて準備したわけではないのだ。 籠に顔を突っ込んで「う~っう~」言ってるこいつをどうしてやろうか考えていると、うーぱっくが不意にこちらを見た。 口から涎の如く果汁を垂らしフラフラ俺の周りに飛んできたうーぱっく。 どうやらもっとくれと言っているようだ。ダンボールの癖に生意気な。 俺は家の中へ入り、台所の戸棚を開けて封は開いているが全然使っていないポップコーンの種を取り出す。フライパンで炙ると弾けるあれだ。 再び玄関へ行くと、うーぱっくが瞳を輝かせて待っていた。俺が家の中にみかんを取りに行ったと思ったのだろう。 そんな事あるわけがない。 うーぱっくを取り押さえて肘と膝で固定して逃がさないようにする。「うっう~!!」暴れてうるさいが我慢しよう。 ゆっくり達の乗る場所、うーぱっくのダンボールの中へポップコーンの種を全て入れ終えたら解放してやる。 うーぱっくは俺に解放されるとすぐに高く飛び上がった。きっともう俺の事を信用する事はないだろう。 だが、関係ない。 うーぱっくが飛び上がると、何匹かの鳩がうーぱっくの中へ入っていった。 やわらかい饅頭であるゆっくり以外と野菜くらいしか入れた事のないうーぱっくにとって、刺さる鳥の足は苦痛だろう。空でフラフラしている。 次第にうーぱっくは「う~~~~~~~~~~~!!!!」と、叫び声をあげ出した。鳩がうーぱっくの体を啄ばみ始めたのだ。 正確には、俺が入れたポップコーンの種だが。 鳥のクチバシというのは中々固い。そして鳩に餌をやった事のある人なら分かるだろうが、鳩は餌を載せている手の平ごと啄ばむ。 うーぱっくのダンボールの体の中はもうボロボロだろう。 そして、うーぱっくは体が大きすぎたのも不幸だった。 最初は数羽だった鳩が、どんどん集まり出している。 刺さる足、啄ばんでくるクチバシ、餌のポップコーンの種がなくなれば鳩もいなくなるだろうが、ほぼ一袋丸々入れたのだ。まだまだ無くなるまい。 「みて!! うーぱっくがとりさんにいじめられてるよ!!」 「うーぱっくおりてきてね!!」 「むきゅ、みんなでうーぱっくをまもるのよ!!」 「いなかもののとりたちはうーぱっくをいじめたらだめよ!!」 見上げてうーぱっくを観察していた俺の耳に、そんな声が聴こえてきた。 周囲を見渡すと、中々でかいゆっくりれいむとまりさ。それにありすとゆちゅりーがいた。仲良し4匹組みと言った所か。 うーぱっくはそのゆっくり達の声のする方へ降りていった。 最初は「ゆっくりやめてね!!」だの声をあげたが、鳩は啄ばむのをやめない。 傷ついていくうーぱっくを見て焦ったのだろう。とうとう鳩に体当たりを仕掛けた。 けれど、ゆっくりは所詮饅頭だ。 邪魔されて不快に思った鳩たちはゆっくりも啄ばみ始める。 「いだいよ!! はどざんやべでええええええええ!!」と叫び声をあげるゆっくり達。 しかし鳩は止めない。最初にゆちゅりーが皮を突き破られてしまった。他のゆっくりよりも皮が薄いゆちゅりーだから仕方がない。 「むきゅむきゅ」言いながら逃げ出そうとしたが、飛ぶことのできる鳩から逃げることはできずゆちゅりーは食われていなくなった。 残された三匹はゆちゅりーが食われたのを見て自分の末路を知ると、「いやだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」といいながらバラバラに逃げ出した。 もう、うーぱっく何て関係ない。大切なのは自分の命だ。 だけど逃げれるわけもなく、鳩にどんどん啄ばまれていく己の体。 ゆっくり達の体は食べられてなくなり、後に残ったのは髪飾りと帽子だけ。 ゆっくりを食べ終えた鳩たちはどこかへ飛んでいってしまった。 そして忘れていたうーぱっくを俺は思い出す。 うーぱっくを見るとまだ生きており、「う-…」と呻き声をあげている。 上からダンボールの中を覗くと、入れたポップコーンの種は全て無くなっていた。鳩たちが全部食べたのだろう。 だが、うーぱっくのダンボールの体は鳩に啄ばまれた事によって所々穴が開いている。もう飛ぶこともできないだろうし、先は長くないだろう。 俺は家の中にもう一度入って仏壇からマッチを取ってくる。苦しまずに逝かせてやろう。 マッチを擦り火を点けて、うーぱっくの体の中に入れる。 ダンボールの体に火はどんどん広がりだす。どこにそんな元気があったのか、目を見開き、羽をバタバタ動かして自ら空気を送り込んでいる。 そんなに早く楽になりたかったのか… やがてうーぱっくは灰になり、風に吹かれて飛んでいった。 死んでまで飛べるのだからあのうーぱっくは幸せなのだろう。 この後俺は近所のおばさんに「鳩に餌をやらないでくださいよ」と怒られた… 野鳩に餌をやると糞をするので餌をやらないようにしよう!! こんな駄文を最後まで読んでいただき真にありがとうございます!!本当にお目汚し失礼!! うーぱっくssを読んでいたら自分も書きたくなったので書いてみました。結果は相変わらずの駄文ですがorz 個人的にうーぱっくは叫び声を書くのが難しく、自分の中では色々物足りないものがあります。精進せねば… 感想フォームで『ますますきめぇ丸のことが好きになりました』と書いてくださった方、本当にありがとうございます!! もう自分の中でのきめぇ丸はゆっくりではなく人間に近い何かになりだしています… 書いた作品 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた ゆっくりいじめ系571 みんなで食べよう ゆっくりいじめ系572 きめぇ丸その後 ゆっくりいじめ系596 ゆこまち 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス fuku2051 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/abcdgame/pages/81.html
Artist Kent BT_120 ●首無し鶏 / Headless Chicken Summon [ 4(闇) / 400f ] 鶏の召喚 Atk=3 , HP=1 飛行 首無し鶏が場に出たとき、あなたは手札を1枚捨てる。そのカードはランダムに決定される。 HP?は1しかないが、Atk?は3もある飛行クリーチャー。 ただし、場?に出たとき手札?を失ってしまう。 ブロッカー?がいなければ強力なクロック手段になる。 《シルバーバレット》には存分に注意したい。 《ねじれた鶏》から召喚できるため、どちらかと言うとそちら経由で目にすることのほうが多い。 jxta ◆YLtNyRyYyQ氏によると、当初このカードはUltimate Animalsに収録するはずだったらしい。 《首無し鶏》はかつて実在した。その鶏の名は『マイク』。 参考リンク カードリスト:Basic Test カードリスト:闇属性 ver.up履歴 2008/05/31 2.01 詠唱時間を350fから400fに変更ステータスを2/2から3/1に変更 2004/11/18 0.44 初出 フレーバーテキスト その奇妙な首無し鶏はそのまま他の鶏と同じようにエサをつつき、羽を取り繕う仕草をはじめた。しかし、もちろん、鶏の首からは血が溢れ、その首の先にはもうクチバシも何もない。
https://w.atwiki.jp/mhfyj/pages/139.html
★の付いた項目は注意点です。 カテゴリ/カテゴリ モンスター名(モンスター名ひらがな / モンスター名アルファベット) ★⇐ひらがな名とアイテム名のスラッシュの前後に半角スペースを入れてください。 ★↑水平線必須 特徴 生態 破壊部位 |箇所|条件A|条件B…|主な限定素材| ★⇐記載必須ではありません。 部位破壊箇所 条件A 条件B 限定素材など その他(立ち回りや雑感等)★⇐立ち回りは記載必須ではありません 例 イヤンクック モンスター / 鳥竜種 イャンクック ( いやんくっく / ilyankukku ) 密林などに生息する大型の鳥竜。 大きなクチバシと耳が特徴であり、同時に弱点でもある。 初心者プレイヤーの大半が最初に対峙するであろう大型のモンスター。 全ての飛竜の基本的な行動を行ってくるため、初めて戦う人は今までのモンスターとの違いに驚くであろう。 イャンクックは序盤で対峙するモンスターなので、上達したハンターには新しく製作した武器の試し切りの相手にされることもしばしば。 しかし油断していると思わぬ反撃をくらうことや、ダメージをくらい回復する時にその場で威嚇しわざと隙を作ったように見せたり、 緩んだ心を引き締めてくれる先生のような存在として「クック先生」と呼ばれることもある。 部位破壊 耳 ダメージ蓄積 怪鳥の耳 / 怪鳥の地獄耳(下位 / 上位)