約 14,158 件
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/1093.html
フラント・ラック・トートルマン バンデン王国エミルア騎士団領の八代目摂政で、剣聖ガ・デン・ナーグが仕える人物。 宗主国のバンデン王国は五世紀前に滅んでいるのと、その王家の血脈も絶えて久しい為、事実上の国家元首である。 小説本編で既に齢73と高齢であり、かつては聡明な人物で領民の安寧を第一に善政を敷き下々からの信望も厚く、ナーグもこの人ならばと忠誠を誓う名君であったものの、老いを得て思考が硬直し(ナーグ曰く「せめて跡取りがいればまた違ったのかも」とのこと)、現状を顧みず過去の栄光に縋り、ただただ旧弊を墨守する事に執着する老害と化してしまっている。 フラントの代で古王朝への見切りをつけた周辺諸国が、エミルアへの朝貢を打ち切った事にも関係があるのだろう。
https://w.atwiki.jp/presenile/pages/199.html
終わった と彼は言った 若い私を避けるように 終わった と彼は言った 赤い薔薇の香りがする頬が 淋しそうに言った 終わった、 と彼は言った 後ろ姿を見送った 老いて背中の丸まった彼を見送った 私の愛を信じることが出来なかった彼を見送った 白い髪を撫でてあげたかったが 彼を見送った 私は恋をした 海辺のガラスに恋をした 彼の海辺のガラスに恋をした 彼の手によって産み出された海辺のガラスに恋をしたが 彼はもういない 彼はもうどこにもいない 海辺のガラスはキスをした ペティキュアの赤にキスをした ベッドの脇に膝まづいてキスをした 海辺のガラスは キスをしてから砕けた 血の色に砕けて私の目に刺さると 彼は消えた
https://w.atwiki.jp/reincanation/pages/11.html
魔王と呼ばれた男 1000年 時代は人と神を共存させ…いつまでも…手を取り合って生活できる事が…当たり前だった時代。 生態系の頂点に人間ではなく神が存在していた時代。 世界の始まりの年 アデル 父神グルシスの養子。父を敬愛しつつも、神である父の考えと、人間である自分の考えの相違に戸惑いを隠せない20歳の青年。 父神グルシス 世界の始まりの日。この世界に一つの大きな大陸を作ったとされる。万夫の父。今まで生きてきた人間の父に当たる。白銀の髪が肩を覆い、髪の色と同じ眉は、髭も相当の長さではあるが、その風貌は老いたと感じるよりも先に威風堂々、正に全てを威圧するほどの風体をしている。
https://w.atwiki.jp/laile/pages/13.html
時速 - cmかもしんない。 てる スキルランク表 戦闘 アタック 6 ディフェンス 9 スマッシュ 6 クリティカル 6 ウインドミル 9 カウンター 7 レンジアタック E マグナムショット F サポートショット F アローリボルバー 未 魔法 アイスボルト 6 ファイアボルト F ライトニングボルト F ファイアーボール 未 サンダー 未 ヒーリング B マジックマスタリ A メディテーション E エンチャント E なんちゃって B 生活 メイキングマスタリ A 調合 C 薬草学 B 裁縫 F 紡織 D 鍛冶 F 精錬 D 音楽知識 C 作曲 F 楽器演奏 F ハンディクラフト F 料理 F 釣り 練習 キャンプファイア F 休憩 F 応急手当 F おいた S 老いた B パラディン スピリットオブオーダー 8 パワーオブオーダー F アイオブオーダー F ソードオブオーダー A 特徴 HP馬鹿 薬漬け 追加テスト
https://w.atwiki.jp/bambohe/pages/122.html
中川の老いたる嫁。大柄。 かつて海原雄山の主催する美食倶楽部で働いており中川と政略結婚させられた。 どういう政略だったかは永遠の謎であり作中に直接的な描写は一切ない。 特徴 腐っても美食倶楽部で長年にわたり女中をしていた関係から料理が得意。 時には山岡士郎を驚かすようなレシピを抱えていたりする。 心臓が弱かったが退院してから強靭な肉体を得た。 性質 子供はいないが山岡士郎を実の息子のようにかわいがっていたが栗田ゆう子も実の娘のようにかわいがる。 山岡夫妻の子供も実の孫のような可愛がり、後に飛沢周一も実の息子のようにかわいがっている。 実の子供のようにかわいがる性質をもっている。 肩書き 「海原一家の三美人」 仲間 おタネ おウメ 関連項目 美味しんぼ
https://w.atwiki.jp/opfan/pages/612.html
デルモンガ島の唯一の港。 世界中を旅した冒険者が更なる冒険と栄光を求めて集う地。 内海でも屈指の人跡未踏の地デルモンガの玄関口なのだが、港と島は城壁と門によって区切られている。 港から出て島に入るには冒険者ギルドの許可が必要。 これは冒険者を無駄死にさせない為の措置であるが、許可を出したベテランの冒険者ですら此処で消息を絶つ事は珍しくないとも。 なお、壁に囲まれた港が安全という事は無く、固有の危険生物や先住民から頻繁に襲撃を受けている。 この事から港に留まっているだけでもそれなりの実力が求められ、その辺の小太りの商人のおっさんや老いた宿屋の女将さんの方がやって来た冒険者よりも強かったりするようだ。 関連 デルモンガ島 冒険者ギルド連盟 モンガ湯 モンガビール 目次に戻る
https://w.atwiki.jp/miyanagake/pages/12.html
・みやながけ ・みやながけ 須賀咲 旦那さん大好きお母さん。周りに振り回されるが本人も大概。専業主婦のお嫁さん 須賀京太郎 嫁さん大好きお父さん。酔うとデレるサラリーマン。コミュ力お化け 宮永照 京咲大好きお姉ちゃん。実は乙女。トラブルメーカー兼プロ雀士日本代表 宮永界 家族大好きお爺ちゃん。娘たちにぞんざいに扱われる。まだ仕事してます 宮永母 常時迷子なお婆ちゃん。一緒に住んでるけど、原作に出るまで出番はない 京咲息子 わんぱくで外で遊ぶのが大好き。妹の面倒を良く見る 京咲娘 お父さんっ子、お兄ちゃんっ子。絵本が好き 咲ちゃん妊娠を機に、改修した宮永家に須賀夫婦が同居 表札には「宮永」「須賀」があり、みんなで住んでいる ・高校時代からの友人 原村和 喪女その1。お見合い19連敗中。悪待ちだけは許さない。小学校の先生です 竹井久 喪女その2。アラサールートにずっぷり。デジタルだけは許さない。美人OLやってます 片岡優希 精神的にいい女に成長。常識的に京咲を守る子。社内のムードメーカー 染谷まこ 一児の母。厳しく強いお母さん。まこ娘と京咲子供は仲が良い。roof-topで頑張ってます 夢乃マホ ギャルをコピーしたスーパーマホっち。男の弱い部分を攻める子。OLだよ 石戸霞 高校生から老いてません。結構売れてる小説家。京霞同人も作ってます 小瀬川白望 高校生から老いてません。霞さんと仲が良い。働かなくても生きる極致に到達しました 松実玄 無害な重力発生装置。既に死ぬまで独身を貫くつもりです。松実館に就職 大星淡 孤高(ぼっち)の「The Big Star」プロ雀士。最近みやながけに遊びに来ます 江口セーラ 常識人なプロ雀士。乙女モードに入ったけれど、京太郎が既婚者だと知りません 愛宕洋榎 別名「愛宕の結婚出来ない方」なプロ雀士。礼儀正しい子。伝説のスーパーチョロイン 宮永照ファンクラブ会員ナンバー1 タバコのようなものは全てチュッパチャップスです。京咲双子のために禁煙しました 宮永照ファンクラブ会員ナンバー2 彼がいないとファンクラブが内部崩壊します。タバコもギャンブルもやめました 宮永照ファンクラブ会員ナンバー3 No.1と組んでやりたい放題。某広い議会場を貸し切って会議してます 松実宥 大学に行ってお見合い結婚。松実旅館を継いでます。妹の行く末が心配 高鴨穏乃 家を継いだ元気っ娘。住民によって魔改造中。まだ常識人です ・その他 薄墨初美 旦那を尻に敷く人妻。子沢山なしっかり者。薄墨家を継いでます 狩宿巴 料理上手な人妻。霧島のおしどり夫婦。まだ子供はいないよ。狩宿家を継いでます 亦野誠子 淡を放っておけないとてもいい人。実は恋人がいるよ。OLやってます 原村恵 娘が喪女になって壊れた。宮永界の旧友。最近お見合い相手を探すのが楽しい 高久田誠 京咲とは中高大と一緒。同じ会社に就職しました
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/11203.html
「誰だ君は!?」 週刊少年ジャンプの漫画『僕のヒーローアカデミア』の登場人物。 担当声優は『星のカービィ』(アニメ版)のデデデ陛下等で知られる 緒方賢一 氏。 青年期は同作の飯田天哉の兄・天晴(先代インゲニウム)等も兼任している 北田理道 氏。 足裏から空気を噴出し超高速で移動できる「ジェット」の個性を持ったプロヒーロー。 オールマイトの師匠にして、彼の能力である「ワン・フォー・オール」の先代継承者である志村菜奈の盟友。 若きオールマイトを一流のヒーローに育てるために1年間の指導を施した。 その指導は本気でトラウマになってしまうほどのスパルタ指導だったが、 この行動は亡き友の志村から託されたオールマイトを生半可に育てたくなかったと言う思いからである。 また、彼の弟子である緑谷出久ですらも知らない程、ヒーローとしての知名度は皆無であるが、 これは元々ヒーロー活動に興味がなく、オールマイトを鍛えるために仕方なくヒーローの資格を取得したため。 ……しかし、現在は高齢のためかかなりボケてしまっており、 自己紹介した出久の名前を「俊典」(※オールマイトの本名)と間違えたり、 「誰だ君は!?」とボケまくったりで出久に呆れられる始末だった。 「だったら尚更」「撃ってこいや 受精卵小僧」 しかし、それは出久を試すための演技であり、その指導力と技術力は老いてなお健在。 一連のボケぶりを演技した後に自らの個性を披露し上記のセリフで出久を挑発。 彼に引き継がれた「ワン・フォー・オール」をさらに鍛えるため実技試験を以て出久を指導し、 「ワン・フォー・オール フルカウル」を習得させた。 ボケ老人の演技をして主人公を試す師匠枠というのは明らかに『スター・ウォーズ』のヨーダのオマージュであろう (そもそも地名などでも何かと『スター・ウォーズ』のオマージュが多い作品なのでさもありなん)。 「グラントリノ」というヒーロー名についても、クリント・イーストウッド監督・主演作品で、 退役した老兵が道を踏み外しかけている若者を命を賭けて導く同名の映画由来ではないかと思われる。 また、元々グラントリノとは古き良きアメリカ車の象徴のような名車、70年代型フォード・トリノの愛称なので、 「老いてなお盛んなロートル」的な意味でも十分通る部分はある。 現役時代だとシワシワネームじゃないかって?この爺ちゃんが現役の頃なら車のグラントリノもバリバリ現役の時代って事よな MUGENにおけるグラントリノ SonBraIsGood氏による、ロックマンのドット絵をベースにしたキャラが存在。 原作同様自らの個性を使った突進技を駆使して戦う。 また、超必殺技として突進技の強化版と乱舞技を所持している。 参考動画 「共に見届けてやろうじゃないか 俊典 お前が"過去"となる日まで いつか こいつの名が "平和の象徴"と謳われるその日まで……」 出場大会 「[大会] [グラントリノ]」をタグに含むページは1つもありません。
https://w.atwiki.jp/seisyoujokisidan/pages/61.html
暗殺爺 暗部爺とも呼ばれる。 過去勇名を馳せた暗殺者だったが、今は引退している。 現役時代に、ロリ子と一緒に行動していたことがある。 若い頃の総大将・老軍人・ネクロマンサー・クロトワ母とも戦闘の経験あり。 現在はシスターと共に、教会(孤児院?)で神父役をやっているとか。 レジスタンス結成の立役者という設定もある。 武器は仕込み杖やら糸のような武器やら暗器のようなものを好んで使うようだ。 老いてもなおその腕は鈍っていないらしく、襲撃してきた部隊を軽く一蹴する場面も。 第二部のみの登場で、レジスタンスに所属。 仮面アサシンとの戦いで命を落とす。 だが、死の際に伝承法を使い、盗賊娘をパワーアップさせるんだとか。
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/2143.html
百詩篇第4巻 59番 原文 Deux assiegés en ardante ferueur1, De2 soif3 estainctz pour4 deux plaines tasses5 Le fort6 limé, vn viellart7 resueur, Aux8 Geneuois9 de Nira10 monstra11 trasse12. 異文 (1) ferueur fureur 1588-89 1649Ca 1650Le 1668 (2) De Ce 1867LP (3) soif soir 1649Ca (4) pour dedans 1627 1630Ma 1644 1650Le 1650Ri 1653 1665 1668 1840 (5) tasses ttasses [sic.] 1627, Tasses 1672 (6) fort forr 1611A (7) viellart vieillard 1557B 1589Me 1589Rg 1605 1611 1627 1628 1630Ma 1644 1649Ca 1649Xa 1650Le 1650Ri 1665 1668P 1672 1840, vieillart 1568B 1568C 1568I 1589PV 1590SJ 1591BR 1597 1610 1772Ri, viellard 1588Rf 1981EB (8) Aux Au 1672 (9) Geneuois ganeuois 1590SJ 1649Ca, geneuois 1605 1649Xa, Genenois 1611B, Genois 1672 (10) Nira Nizza 1672 (11) monstra monstrera 1672 (12) trasse trasses 1588Rf 1589Me 1611B 1627 1630Ma 1644 1650Le 1650Ri 1653 1981EB 1665 1668 1840, tasses 1589Rg, trace 1672 (注記)1590Roは比較できず 校訂 4行目 Nira は意味不明な語であり、ピーター・ラメジャラーやジャン=ポール・クレベールは Nizza の誤記と見なし、エドガー・レオニは Iura の誤記と見なしている。ブリューノ・プテ=ジラールは不明とし、リチャード・シーバースはレオニ説のみ紹介している (より詳しくはNira参照)。 日本語訳 灼熱で攻囲された二者は 丸二杯分の(水がない)ために渇いて果てる。 砦は壊され、老いた夢想家は ジュネーヴの人々にニラの道筋を示すだろう。 訳について ferveur は現代語では「熱意、熱情」などの比喩的な意味での「熱」を指すが、中期フランス語では chaleur (暑さ、熱) の意味があった(*1)。 2行目 plaines は pleines の綴りの揺れで(*2)、「満ちた、容器一杯に入れた量の」などの意味。 3行目 limer は「磨きをかける、推敲する」などの意味で、中期フランス語でも同じようなものだったが(*3)、古くは「破壊する」(détruire)、「蝕む」(ronger) などの意味があった(*4)。ジャン=ポール・クレベールが étant rasée (取り壊され) と釈義しており、マリニー・ローズも現代語では rasée や detruit に対応すると述べていることから(*5)、当「大事典」も、より古い語義を採用した。なお、ピーター・ラメジャラーの英訳では stripped down 、リチャード・シーバースの英訳では sapped である。 4行目 Nira は意味を特定しきれない語だが、有力説を採るならニースかジュラだろう。 なお、Genevois について、クレベールは百詩篇第2巻64番同様、当時の Genevois はジュネーヴの民だけでなくジェノヴァの民も指したことから、後者の意味に理解している。これはロジェ・プレヴォも同じである。 trasse は trace と同一視されている。原文の綴りを現代式に直しているエドガー・レオニは、原文自体を trace としている。DFE で Trasses を引くと、いくつかの語義の後に Trace を見よと注記されており、ノストラダムスの特殊な綴り替えなどではなく、普通の揺れに過ぎないことが窺える。「ニラの道筋」は「ニラからの」の意味にも「ニラに続く」の意味にも理解できる。 既存の訳についてコメントしておく。 大乗訳について。 3行目 「老いた愛におぼれた人はとりでにとじ込められ」(*6)は誤訳。元になったはずのヘンリー・C・ロバーツの英訳では The fort being filed, an old doting man(*7) となっている。file には「綴じ込みにする」といった意味があるが、砦に閉じ込めるのとは意味が違うし、原語 limer からすれば、file は「磨き上げる、推敲する」の方なのは明らかだろう。また、doting は確かに「愛に溺れる」といった意味があるが、原語 rêveur が英語の dreamer に対応する語であることを考えれば、doting は「耄碌する」の方の意味だろう(それが原詩の本来の意味と一致するかはともかく)。 4行目 「ニースに向かうジェノアの道をしめす」は誤訳だろう。「ニース」「ジェノア」は、そうなっている底本に基づいたものだし、そうでなくともそう読むべき可能性はクレベールらによって指摘されているので、それ自体は許容される範囲内だろう。しかし、元になったロバーツの英訳が Shall show to the Genoese the way to Nice (ジェノヴァの民にニースの道を示すだろう) であり、その読みが (底本の違いによる単語の単複の扱いを除くと) 適切な構文理解であろうという点も考慮すれば、大乗訳は明らかにそこから離れている。 山根訳は特に問題はない。 信奉者側の見解 テオフィル・ド・ガランシエールは前半2行を平易とした上で、後半については、さる耄碌した老人がジェノヴァの人々に、ニース攻略のための抜け道を案内することを予言していると解釈した(*8)。 その後、20世紀に入るまでこの詩を解釈した者はいないようである。少なくとも、ジャック・ド・ジャン、バルタザール・ギノー、D.D.、テオドール・ブーイ、フランシス・ジロー、ウジェーヌ・バレスト、アナトール・ル・ペルチエ、チャールズ・ウォードの著書には載っていない。 マックス・ド・フォンブリュヌ(未作成)(1938年)は Nira を Iran とアナグラムし、それをヒトラーが優越性を主張したアーリア民族と結びつけ (イランはアーリアの転訛したもの)、1930年代後半のヒトラー、ムッソリーニ、ジュネーヴ (国際連盟) についてと解釈した(*9)。後の改訂版(1975年)では、3行目の「老いた夢想家」がペタン元帥と結び付けられた(*10)。 アンドレ・ラモン(1943年)も、Nira をアーリアとすることまで含めて、フォンブリュヌの当初の解釈を基本線で踏襲した。彼の解釈では、「老いた夢想家」はチェンバレンとされた(*11)。 ジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌ(1980年)は父マックスの解釈を改訂し、Nira をイランとすることは変わらないものの、それは1943年に連合国側がイランの首都で開催したテヘラン会議のことと解釈した(*12)。 ヴライク・イオネスク(1976年)もそうした解釈に近く、Le fort limé を「先鋭化した砦」と理解してヒトラー、vn viellart resueur を「古き時代を夢見る人物」と理解して古代ローマ復活を夢見たムソリーニとして、ナチズムとファシズムの出現と解釈した。なお、イオネスクは Nira をアーリア民族と結び付けており、Nira を Iran とアナグラムするだけでなく、直接的に e が省略された Arien とアナグラムすることも可能であると述べた(*13)。 エリカ・チータム(1973年)は (Nira をアナグラムして) イランのことではないかとするにとどまったが、後の最終版(1989年)では前の詩(未作成)の解釈で 「この詩も次の詩も解釈不能」 とコメントしただけで、この詩には一言もコメントしなかった(*14)。しかし、当初の著書の日本語版(1988年)では、イラン情勢についてで、「老いた夢想家」はイラン革命を実現したホメイニではないかとする解釈が (日本語版監修者らによって) 追加された(*15)。 セルジュ・ユタン(1978年)は、サント=マルグリット島におけるバゼーヌ元帥(普仏戦争で大敗した軍人)のことではないかとしていた(*16)。 同時代的な視点 NiraをIura (Jura) の誤植と考えるエドガー・レオニは、カルヴァン派に関係する詩篇ではないかとしていた(*17)。 ロジェ・プレヴォは、1544年のニース攻囲がモデルになっていると解釈した (ゆえに、プレヴォは明言していないが、Nira を Niça や Nizza と理解したのだろう)。 その攻囲では、フランス軍がオスマン帝国のバルバロス・ハイレッディン(バルバロッサ)の艦隊と共同作戦を取ったが、そのときバルバロスはかなりの高齢だった (プレヴォは約80歳とし、ラメジャラーもそれをそのまま踏襲しているが、1483年頃とする説(*18)に従うなら、そこまでの年齢ではなかっただろう)。この攻囲戦の時にフランス側の司令官だったのがラ・ガルド男爵で、彼はニースが属していたサヴォワ公国側の休戦交渉使節2名に、フランスへの帰順を説得したが、不調に終わっていた。 プレヴォは3行目の Le fort limé の読み方を明示していないが、パオーロ・シメオーニが死守した城砦だけは陥落させきれなかった史実(*19)に引き付けているので、「壊される」ではなく「磨かれる」などの意味に理解しているのかもしれない。 プレヴォは4行目を、1558年にトルコ艦隊がイタリア沿岸に来寇した際に、ジェノヴァが同じ道、つまり抗戦を選択したことと結びつけた(*20)。 ピーター・ラメジャラーはプレヴォの解釈を踏襲したが、最後の部分は支持しなかった(ただし、特に4行目の解釈には触れていない)(*21)。 実際のところ、この詩の初出は1557年のことであり、1558年の出来事をモデルにしたと考えるのは無理があるだろう。 この詩の読み方は結局、Niraをどう読むかに左右される。 ジュラと読むのなら、そこのカトリック系住民とジュネーヴ(カルヴァン派)に関わる詩篇と読むのが妥当だろうし、ニースと読むのなら、1544年のニース攻囲戦と結びつけるのが説得的だろう。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。