約 14,158 件
https://w.atwiki.jp/clockgrail/pages/92.html
【クラス】 ランサー@ギリシャ神話 【真名】 カドモス 【ステータス】 筋力:B 耐久:B 敏捷:C 魔力:C 幸運:E 宝具:A 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 神性:D その体に神霊適性を持つかどうか、神性属性があるかないかの判定。 ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。より肉体的な忍耐力も強くなる。 カドモスは女神ハルモニアの寵愛を受けている。 竜殺し:B+ 竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。竜種に対する攻撃力、防御力の大幅向上。 これは天から授かった才能ではなく、竜を殺したという逸話そのものがスキル化したといえる。 青銅の王:A 青銅の発見者として知られるカドモスは、魔力を用いて青銅製の武具を作成することができる。 低ランクの宝具に相当する神秘を持ち、貸与することも可能である。 悲劇の源流:A 軍神アレスの泉を侵し、アレスの怒りを買った時からカドモスの悲劇は始まった。 死後、テーバイの滅亡まで続く悲劇の源流。 カドモスは存在するだけで自身も含めた周囲に不幸を振り撒くが、しかし彼本人は強くしぶとく生き続ける。 自己保存スキルの劣化版。ただし老いたるとはいえ英雄であるカドモスがこのスキルを持つ意味は大きい。 調和の寵愛:A 女神ハルモニアの加護を受けている。 このスキルにより、カドモスの行動に伴う魔力消費は驚異的なほどに小さい。 宝具の真名解放すら容易く行うことができるが、しかしそのハルモニアでさえも彼に付き纏う凶兆をどうにかすることは―― 【宝具】 『我過ちし栄光の槍(トラゴイディア・カドメイア)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1 アレスの泉にて果たした竜殺し――彼の栄光と悲劇の始まりである罪を遂げさせた一槍。竜属性の敵に対しては特攻効果を発揮する。 一見すると単なる鉄槍だが、カドモスが握ることによって神をも貫く切れ味と竜の息吹をも凌ぐ強度を手に入れる。 担い手へ魔力の自動供給と損傷の自己回復機能を与える効果を持ち、これにカドモス個人の武芸と生存力の高さが加算されることによって、英雄の戦陣は堅牢な城塞のように難攻不落のしぶとさを実現する。 真名解放は先述の回復機能を攻撃に回し、魔力放出を兼ねて行う神速の一刺し。 『我が許に集え、竜牙の星よ(サーヴァント・オブ・カドモス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 女神アテナの勧めに従って退治した竜の歯を大地に蒔き、精強なる五体の従者(スパルトイ)を得た逸話が宝具化されたもの。 現界直後にのみ使用可能で、逸話通り五体のスパルトイを生み出して使役する。 スパルトイ達はカドモスに服従し、彼の命令に従って戦いやその他行動を行う。 スパルトイの性能はサーヴァントにも匹敵するが、カドモスはあえて彼らに人間性を与えることなく使役するのを好む。 ヒトに近づければ悲劇が生まれる。であれば我が従者は、もはや無我の歯車仕掛けでよい。悲劇はもうたくさんだ。 【Weapon】 『我過ちし栄光の槍』 【人物背景】 古代ギリシャの都市、テーバイの創設者にして王。 エウロペの兄であり、女神ハルモニアの夫でもある。 若年の頃、ゼウスに拉致されたエウロペを連れ戻す命を受けて国を放り出される。 しかし結局命令は果たせないまま、カドモスはアレスの泉で竜殺しを成し遂げ、女神アテナから後のテーバイとなる土地を与えられる。 その後前述のハルモニアを娶り、晴れてテーバイを建国する。 その生涯は多くの勝利と栄光、そして子宝に恵まれたものだった。 最期は妻のハルモニアと共に竜となってエリュシオンへ移住し、幸福な時を過ごした――だが。 カドモスとその子達は、玄孫に至るまであらゆる不幸に見舞われた。 栄光の中で築いたと思っていたテーバイの地は、悲劇と破滅を生み出し続ける呪われた土壌と化していた。 英霊となったカドモスはエリュシオンへ旅立つ直前の、年老いた身で召喚されている。 老王カドモスが望むのはただひとつ。すべての始まりとなった最初の過ち、泉の竜殺しの栄光を破棄すること。 ひいては自身の築いたテーバイを否定し、自分の咎で生まれた悲劇と、嘆きの中で死に絶えるしかなかった命をすべて無に帰すこと。 英雄になど、ならなければよかったのだ。 己など、最初からあるべきではなかった。 それが英雄(カドモス)が長い生涯の果てに行き着いた真理であり、願いであった。 【外見・性格】 白の長髪に長髭の老人。シルエットこそ華奢だが、痩せているのではなく引き締まっている。その肉体は老いて尚衰えを知らない。 威厳溢れる誇り高き老君。冷徹だが誇りの残り火は消えておらず、度の過ぎた残虐には静かに嫌悪を示す。表には出さないが。 【身長・体重】 175cm/75kg 【聖杯への願い】 泉の栄光を破棄し、すべての悲劇を否定する 【マスターへの態度】 哀れな娘。常に厳しく当たるが、深い憐憫を抱いている。 何故この期に及んで、己のような不良物件を引き当ててしまうのか。 悲願がある故に聖杯戦争を放棄するのはあり得ないが、その幼身が悲劇に喰われる光景を想像するだけで死に果てたくなる。 だからあえて厳しく当たり、間違っても敬愛など寄せられないように努めている。 自分はあまりに老いてしまった。人は歳を取ると、小鳥の骸にさえ泣き出したくなるものだ。
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1328.html
詩百篇第8巻 69番* 原文 Aupres1 du ieune le2 vieux ange3 baisser4, Et le viendra surmonter à la fin Dix ans esgaux au5 plus vieux rabaisser, De trois deux l'vn l'huitiesme6 seraphin7. 異文 (1) Aupres Au pres 1590Ro (2) le se 1568B 1605sn 1628dR 1649Xa 1672Ga 1772Ri (3) ange Ange 1603Mo 1605sn 1611B 1628dR 1649Xa 1649Ca 1650Le 1650Mo 1667Wi 1668 1672Ga 1840 1981EB, aage 1653AB, âge 1665Ba 1720To (4) baisser baiser 1605sn 1649Xa 1672Ga (5) au 1568 1665Ba 1667Wi 1720To 1840 aux T.A.Eds. (6) l'huitiesme 1568X 1568A 1568B 1590Ro huictiesme T.A.Eds.(sauf huictie me 1650Mo, huitiémeme 1716PRc) (7) seraphin Seraphin 1605sn 1611B 1628dR 1649Xa 1649Ca 1650Le 1665Ba 1667Wi 1668 1672Ga 1720To 1981EB 校訂 ジャン=ポール・クレベールは、4行目 deux について、d'eux かもしれないとしていた。ピーター・ラメジャラーも2003年の時点では、同じ見解だった。 ラメジャラーは、seraphin を fera fin と校訂していた。 当「大事典」として、4行目 l'un l'huictiesme を l'an huictiesme と読む可能性を追加しておきたい。 日本語訳 若者の近くで、老いた天使が衰えるだろう、 それでも最後には彼を凌ぐことになるだろう。 十年間、最も老いた者に等しい者たちが再び低める、 三人のうち二人を。一人は八番目のセラフィムである。 訳について 前半は議論の余地のないほど明瞭。大乗訳も山根訳も、訳語の選択はともかく、構文理解では一致している。 反面、後半2行は非常に難しい。ここではヴライク・イオネスクの解釈を踏まえた竹本忠雄訳のように、rabaisser と4行目前半をつなげるのが自然だろうと判断し、そのように訳した。 ただし、当「大事典」の訳は、前半律の区切れ目を意識すると、不自然なのも事実である。 クレベールやラメジャラーは3行目と4行目を切り離し、3行目を「平坦な十年で、彼は最も老いた者を凌ぐ」に近い形で訳した。 しかし、rabaisser は他動詞なので、その場合、au は必要ないはずだろうと思われる。 4行目について、クレベールは校訂した結果によって「彼らの中の三人の中の一人が八番目のセラフィムだろう」と、疑問符付きで訳した。 ラメジャラーも校訂した結果に基づき、「(彼らの中の)三人のうち一人を、八番目の者が終わらせるだろう」(The eighth shall put an end to one of three)と訳していた(*1)。 2010年になると Out of three twos [leaders], the one shall bring down the eighth.(*2)と訳し直した。しかし、これはどのような校訂の結果なのか、今ひとつ分からない。 大乗訳、山根訳とも後半の訳し方に疑問はあるが、上記のように、海外でも訳し方が固まっているとは言いがたい状況なので、ここでは論評しない。 信奉者側の見解 テオフィル・ド・ガランシエールは、ある老人が若者に負けるが、肩を並べる10年間を経て、再び若者を凌ぐようになると解釈し、セラフィムは「セラフィムの会派」(フランシスコ会の別名)のことかもしれないとした(*3)。 その後、20世紀半ばまでこの詩を解釈した者はいないようである。少なくとも、ジャック・ド・ジャン、バルタザール・ギノー、D.D.、テオドール・ブーイ、フランシス・ジロー、ウジェーヌ・バレスト、アナトール・ル・ペルチエ、チャールズ・ウォード、マックス・ド・フォンブリュヌ(未作成)、アンドレ・ラモン、ロルフ・ボズウェル、ジェイムズ・レイヴァーの著書には載っていない。 また、エリカ・チータムは曖昧な詩として事実上解釈を放棄しており、セルジュ・ユタンは恐らく錬金術的な詩だろうと指摘するにとどまった(*4)。 ヴライク・イオネスクは、天王星発見(1781年)の詩と解釈した。 前半は発見された時点の、サトゥルヌス(土星)とその父ウラヌス(天王星)の星位を示したものだという。 3行目から4行目前半について、イオネスクは「最古参にひとしい十年につき 三つのうち二つを切り下げれば」と訳し、土星の公転周期の10倍、つまり295年の3つの数字のうち2つを入れ替えて、259への切り下げを行うことと理解し、発見当日の土星の位置(人馬宮の19度)を白羊宮からの通算度数(全360度)であらわした度数(259度)と解釈した。 4行目後半は「同一の第八熾天使」と訳し、第八天の天体(天王星)の公転周期(84年)と、発見当日の星位(双児宮の24度。通算で84度)の数値が一致することを指すと解釈した(*5)。 パトリス・ギナール(未作成)は、この解釈を支持した。 同時代的な視点 ロジェ・プレヴォは前半2行について、詩百篇第1巻35番とも関連付けつつ、東ローマ帝国のアンゲロス王朝がモデルになったと推測した。 「天使」(Ange)は「アンゲロス」(Angelos)のことで、東ローマ帝国の老皇帝イサキオス2世アンゲロス(在位:1185年 - 1195年、1203年)が、弟のアレクシオス3世アンゲロス(在位:1195年 - 1203年)と対立して廃位されたものの、復位したこととした(*6)。 ラメジャラーはこれを支持し、イサキオスの息子達のうちの一人アレクシオス4世(在位:1203年 - 1204年)の残酷な殺害も描かれているとした(*7)。 ある程度説得的なのは事実だろうが、後半の読み方が不鮮明なことは否めない。 いっそのこと、4行目 l'un l'huictiesme を l'an huictiesme と読み替え、seraphin はラメジャラーのように fera fin とした上で、3行目はしばしば採用される読み方を採って3・4行目を訳し、「平坦な十年間に最も老いた者はその地位を低くし、三人のうち二人が、八年目に終わらせるだろう」と読んでみてはどうだろうか。 その場合、イサキオス2世の凡庸な10年間の治世のあとにアレクシオス3世が帝位を簒奪するが、彼の治世8年目に三人(イサキオス2世、アレクシオス3世、アレクシオス4世)のうち、二人(イサキオス2世とアレクシオス4世)が共同統治する形で、血族の争いを終わらせた、と読めるのかもしれない。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
https://w.atwiki.jp/shintouzyo/pages/486.html
李元宗 ?-? 唐代の皇族・官人。太宗の子・蒋王房の七代の後裔。李単の子。邕州刺史。邕管が廃止され、現状を監察御史の杜周士に訴えたが、厳公素がその原稿を盗み、さらに李元宗を弾劾したから、長慶二年(822)叛いて黄少度に拠ったが、敬僚の慰撫により降伏し、母が老いていたから驩州に流された。 本紀・表・列伝 『新唐書』巻八 本紀第八 長慶二年五月壬寅条 『新唐書』巻七十下 表第十下 宗室世系下 太宗 蒋王房 『新唐書』巻二百二十二下 列伝第一百四十七下 南蛮下
https://w.atwiki.jp/hijinrui/pages/1030.html
【作品名】 ライオン・キングシリーズ 【ジャンル】 アニメ映画 【名前】 ラフィキ 【属性】 サバンナのシャーマン 【大きさ】 年老いたヒヒ並み(ヒヒの成体は70cmぐらいらしい) 【攻撃力】 1mぐらいの杖を所持。これの一打でハイエナをダウンさせる。 【防御力】 4-5mほどの高さから飛び降りてもピンピンしてる。 【素早さ】 2mとない距離から飛びかかってきたハイエナをキックや裏拳で迎撃できる反応と戦闘速度。移動速度は年老いたヒヒ並み。 【長所】 老いを感じさせないパワフルさ 【短所】 うるさいと言われがち 参戦:vol.8 188 vol.8 199格無しさん2022/02/26(土) 12 44 18.57ID ODa1RDR0 (省略) ラフィキ考察 コボルドをちょっと強くしたようなスペック ○コボルド ほぼ上位互換 ○生きているクソ 撲殺勝ち ○カーラ 撲殺勝ち ○ヘルメッポの飼っていた狼 ハイエナは結構でかいのでこれを倒せるなら狼もいけるだろう ×ジバニャン タフすぎる。百烈肉球負け。 ×ショッキラス 吸血負け ×ホイミスライム 倒す前に倒される ジバニャン>ラフィキ>ヘルメッポの飼っていた狼 200格無しさん2022/02/26(土) 21 52 07.68ID 9vpZpVwv 199 考察乙 (省略)
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/520.html
(投稿者:怨是) 私の内向的な性格が災いし、このような形でしか感情を吐露することが出来ない事を、しばしば酷く怨めしく感じる。 それと同時に、この日記を書くことに際して許可を下さったシュナイダー教官に、最大限の感謝をせねば。 教官の計らいにより、この日記の閲覧は私自身のみに留められ、他者の検閲を受けない。 客観的に見れば、危険思想を野放しにする事のリスクについて疑問はある。 正直、こんな日記がエントリヒ帝国皇室親衛隊に知れれば、粛清などの処罰は免れられない。 ……教官は、何を思ってこの日記帳を? Oct.15/1951 再び日記帳に書き込む機会を、ようやく手にすることが出来た。 思うままに書き記そうと思う。 窓を一つ開けようものなら、寒々しい風が吹き込んできた。 もう秋なのだと、この身体でも感じ取ることが出来る。 Gの駆逐が終わった世界において、もはや誰も空の安寧を、そして流れ込む風の安寧を疑おうとはしない。 何種類ものGの知識も、絶滅させた今ではおぼろげなものとなっていた。 私は処分を免れ、ここにいる。 この後は、何から書き記すべきか。 ……何でも良いのか、どうなのだろうか。 まずは、MAIDと人間の明らかな違いを説明すべきだろうか…… “エターナルコア”。これが、私たちMAIDの脳であり、心臓でもある。 先の大戦が終結した直後、大規模なMAID粛清が行われた。 私の戦友たちも、何人か殺されてしまった。まだ昨日の出来事のようにすら感じられる。 残ったエターナルコアは、アルトメリアの戦争遺産研究機構に搬送されるそうだ。 彼女らの中には、その方が幸せだと主張する者も少なからずいた。 ――それもそうだ。 何故、自らの身体を盗品と知りながら、笑顔でいられようか? 何故、自らの身体を盗品と知りながら、自らを肯定できようか? 人間の身体というものは、死んでもその人間の所有物である。 それを、同意も無いままに、ましてや冒涜行為に等しい真似をしようとは。 云わば二重の大罪なのは自明である。 いつの間にか、日記の中でこそ饒舌なれど、この文体から老いを感じるように思えた。 老いの自覚とは何とも寂しいものだが、そもエターナルコアの思考回路というものは、人間の脳に換算すれば数ヶ月で何年分も成長するのである。 情報蓄積量が増えるにしたがって、思考が若さを失って行くのを誰も留められまい。 幼稚でいることと、老いることは至極簡単である。 何をせずとも、人生を送っていけば(MAIDも元は人間であるため、“人生”という言葉を使うとする)思考は固まって行くし、 何も学ぼうとしないのなら、その思考にはいつまでも幼さが残る。 受け入れることを、妥協して我慢することを常に心がけるのは、どんな生物であろうとそれは容易ではない。 私もまた、それを怠ってしまったが故にこのような結果となってしまったのだ。 今更だれかに許しを請うなど、それがどれほど浅ましいことか…… Start ◆ NEXT SPINOFF
https://w.atwiki.jp/skullgirlssc/pages/112.html
Lorenzo vo.Mike Zaimont / 利根 健太朗悪名高いメディチマフィアのボス。本名ロレンツォ・メディチ。ヴィターレは彼の息子である。ライフジェムの力を使い、若さを保っていたがミス・フォーチュンがこれを飲み込んでしまったため、力は失われ急激に老いてしまった。護衛のため常にブラック・ダリアを付き添わせている。ピーコック、ミス・フォーチュン、スクィグリーのストーリーで登場。ピーコックのストーリーではメディチマフィアが壊滅寸前まで追い込まれ、スクィグリーのストーリーではマリーにメディチタワーを倒壊させられた挙げ句、避難用の飛行船まで撃墜されてしまった。 トリビア 「ロレンツォ」の由来はイタリアフィレンツェのルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主「ロレンツォ・デ・メディチ」から。ステージメディチタワーでブラック・ダリア、オットモ、ヴィターレと共に背景として登場。
https://w.atwiki.jp/vjedogonia/pages/47.html
Swords & Sorceries>八大大陸>ラファール>アルターム> 千年王国アルターム ラファール大陸の北東に位置し、現在最も歴史の古い王国。 以前の国王が千年存続させると宣言した事から【千年王国】と呼ばれるようになる。 前身はヴァラリス帝国と呼ばれた大国で、皇帝が謎の死を遂げた後【継承権戦争】と呼ばれる戦いの果てに、 アルタームとして再建された。 年表 魔道暦 新大陸暦 出来事 ヴァラリス帝国崩壊。継承権戦争の勃発 1919 アルターム建国 二王子騒乱 ヴァラリス帝国 アルタームの全身とも言える帝国で、強大な兵力を以って瞬く間にラファールの北東部を平定した。 晩年に自らの老いと死を恐れた帝王により、様々な不老不死の研究が行われたという。 継承権戦争 二王子騒乱
https://w.atwiki.jp/city_blues/pages/71.html
腐敗は我が友 夜は我が僕 鴉にこの身を啄ませながら 楡の館でお前を待つ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ その分子の中に莫大な質量が内包されているのでは、と思わずにはいられない程の烈風を、男は真正面から叩きつけられていた。 圧倒的な力を装備者に与える、サクランボを模した鎧を身体を鎧ってもなお、立っているのがやっとの程の猛風。 男の膝は現に折れかけ、今にも地面に這いつくばりそうな体であった。だがそれでも、男の心は折れない。 その風を産みだし、そして送りつけている、民族衣装風の灰色の外骨格に身を包んだ怪物は、「大人しく去れば命だけは助けてやる」と言っていた。 この忠告を無視してまで、果実の鎧を装備した男は、怪物の方へと重い足取りで向かって行く。局所的な過重力を掛けられているのではと思う程に身体が重い。 血を吐く様な思いで、彼は口を開いた。 「もう二度と、誰の言いなりにもならねぇ……!! 誰にも、ナメた口はきかせねぇ!!」 人と言う枠を超える事の出来る、禁断の果実を目の前にして、遂にその口から本音が漏れた。 男は汚れ仕事を請け負うのが大人だと言って憚らない人物だった。感情や私情に流されず、賢い選択を選び続ける事こそが大人だと思っていた人物だった。 だがその実男は誰よりも、人に対して頭を下げる事に抵抗感を覚える男であり、誰よりも感情的で私怨で行動を起こす男なのだった。 果たして今の彼は気付いているのだろうか。自分の口から今飛び出た言葉が、他人が聞いたら幼稚である以外の印象を抱く事が出来ない程、未熟で子供っぽい言い分である事が。 怪物が放出する烈風が、男の果実の鎧を形成するベルトを粉砕、旋風に巻き上げられる砂のように消し飛んで行く。 それと同時に、鎧われていたサクランボの鎧も千々に砕けて雲散霧消、男は元の、人間の姿に強制的に戻されてしまう。 身体に舞い込む衝撃の量が、途端に、累乗でもされたかのように跳ね上がる。それでもまだ、男は地に足を付けていられる。完全に、気力だけで行っている事だった。 「俺は、俺は……人間を超えるんだあぁああぁあああぁぁぁ!!」 何かの拍子で口を切ったか、血の口角泡を舞い飛ばしながら男が叫ぶ。 その様子を、灰色の外骨格を有する怪物が嘲笑う。地面の上をのた打ち回る、蠅か何かを見ているような態度だった。 「自らの愚かしさに命まで捧げたか。宜しい、それが貴様の覚悟なら……」 言って怪物は、もう片方の手を突きだした。今まで男に送っていた烈風は、片手だけで送られていたものだった。 両方の手から、凄まじい勢いの風が吹き荒ぶ。今度は、男も風の勢いに耐え切れなかった。誰が信じられようか、成人男性が、紙片みたいな勢いで吹っ飛んで行ったのだ。 もっと信じられない事は、男の背後にあった巨大な岩壁の閉じた亀裂が、女陰のように開いたのだ!! 開かれた亀裂に男が挟まれる。其処からの展開が予想出来たのか。今までこの模様をずっと見続けて来た一人の、生傷だらけの男が、瞳を見開かせて反応した。 「その過ち、死を以て償え!!」 怪物――ロシュオがその両腕を交差させる。その動きに呼応するように、男が挟まっている亀裂が、動いた。広まるようにして、ではなく、『狭まる』ようにして。 「ああぁあああぁああああぁああぁぁあぁぁぁぁあああ!!」 声帯が擦り減る様な大声を上げて、男がその亀裂から脱出をしようと試みる。しかし、現実は無情なもの。万力に数億倍する程の力で、亀裂が閉じて行くのだ。 ドンッ、と言う重低音が森中に響く。音源近くの枯葉が舞い飛び、場の空気が撹拌される。開かれた亀裂は、完全に閉じている。 初めから亀裂など存在しなかった、と思われる位、その岩壁に生じていた亀裂が綺麗さっぱりとなくなっている。 その中に閉じ込められた男が、果たしてどうなったのか。最早語るまでもない。信じられない物を見る様な目で、生傷だらけの男――呉島貴虎は、男が閉じ込められた岩壁と、ロシュオとを交互に見つめていた。 貴虎を裏切り、ユグドラシルを裏切った『シド』と言う男の顛末が、これである。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 無敵と信じていた自分の力が――時間を足下に跪かせるに等しい“老い”の力が、彼の身体を朽ちさせて行く。 自らの振るう力の強大さは、自分自身が何よりも理解していた。その力は絶対的で、生者はその力から逃れる術がない。 それはつまり自分自身も、自らの圧倒的な力の対象に含まれると言う事を意味する。無敵の力は、自分自身にすら牙を向く諸刃の剣であった。 だからこそ彼は、老いの力から自分を身を守る為の力場を、身体に纏わせていたのである。 そのカラクリに、気付かれた。目の前に佇んでいる肥満体の男は、自らの腕を切断し、その腕を彼の体内に転送。 体内まで、その力場は浸透させられていない。だから、彼が発動させた老いの力に反応したその腕を媒体に、『老い』の力が王の身体を蝕んで行く。 絶対的な力が圧倒的な速度で彼を滅ぼして行く。怒りの炎が身体の中で燃え上がる。顔面のほぼ半分を消し飛ばされていると言うのに、未だに彼の叛骨の意思は、萎える事がなかった。 「許さん許さん許さん許さん!!!! 蟻共が蟻共が、蟻……共……が……」 自らの怒りを、天と地と、そして人とに轟かせるが如く、彼は叫ぶ。だが、自らの力の絶対性を誰よりも理解していた彼は、己の滅びが最早必定の物であると悟った。 朽ち行く最中に、彼は思い出した。自分の本当の目的。己が本当は、何を成したかったのかを。 嘗て彼は、常夜の世界の王であった。白い砂漠と石英のような枯れ木が無限大に佇む世界に君臨する神であった。 彼の城には、屋根も壁も無い。城と言う体裁を成していない城だった。それも当然だ、彼にとってはその世界の空こそが天井であり、世界全てが自分の部屋。自分の城。 そんな城に、三人の粗忽者が慌ただしくやって来た。死神である、が、王にとっては取るに足らない生き物だ。 千を超し万にも届く数の配下達で蹂躙させてやろうかと考えていた時、三人の中の首魁に類する男が聞いて来た。「自分に従え。そうすれば、更なる力と高見を与えよう」と。 腹の底から笑ったのは、数百年ぶりであったろうか。虚圏の王とは即ち遍く世界の王でありあらゆる高みの頂点。そんな自分に対して、更なる力と地位など、笑わせる。 自らが築き上げた軍勢を以て、三人の愚か者の思い上がりを糺してやろうと考えた、その時である。自らが有する全ての軍勢が、瞬き一つの間に葬り去られたのは。 「砕けろ、『鏡花水月』」それが、王の聞いた言葉であった。現状を認識し、三人を誅戮しようと玉座から立ち上がった時、首魁の男が言い放って来た。 「皮肉なものだね虚圏の王。そうして武器を構える、巨大で黒い君の姿は――死神に良く似ているよ」 眼鏡の奥の瞳に、冷徹な光を宿らせて、男が言った。虚圏の神ですら羽虫扱いする様なその態度に、王は怒りを覚えた。 だが、勝てない。眼鏡を付けた首魁の男の力は圧倒的だった。極めて不服ではあるが、王は、その男に慴伏する。 が、心の奥では、彼に対する忠誠など微塵もない。いつか必ず、自らが有する絶対的な力で、滅ぼしてやる。その叛骨心を、心の裡に隠し通していた。 ――貴様は殺す。この儂の手で必ず殺す。この儂に力を与えたことを後悔するがいい。儂は王。儂は神。永久に死なぬ。永劫貴様を狙い続けるのだ―― グッ、と自らの得物である大斧を強く握りながら、王は、自らを滅ぼした不届き者よりも憎んでいる男の方を睨めつけた。 その男は王や、彼に近しい強さを誇る他の十刃達に目もくれていない。何処かの方向をジッと見つめているだけだ。今なら、殺れる。 ――藍染惣右介―― 自らの身体と同じく、朽ちかけて行っている大斧を全力で、藍染の方に放擲する。 一瞬だけ藍染は、王の方に目をやった。氷柱のように、黒い大斧が砕け散る。斧は客観的に見て、藍染の下に届く事すらなかった。 『バラガン・ルイゼンバーン』がその事を認識出来たかどうかは、定かではない。斧が砕け散ったとほぼ同時に、彼は自らの“老い”の力で消滅していたのだから。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 逃げる、逃げる、逃げる。男は『死ぬ』と言う事象から必死に遁走を続けていた。 何て不様な姿なのだと、自分の現状を青年は唾棄する。時計塔の中にあって十何代と続く魔術の大家の一角として数えられてきた自分が。 誇りある先祖から刻印や魔術の数々を受け継いできた自分が、恥も外聞もなく、汗を体中から吹き上がらせて逃げている。 しかし、それでいい。どんなに不様で不格好でも、死ぬよりは遥かにマシである。俗世の塵埃の外にあると言っても良い魔術の世界でも、その不文律に変わりはない。 生きていれば、逆転の可能性だってある筈だ。――本当か? 脳裏にそんな疑問が過る。あの怪物を相手に、一矢報いる事が、出来るのか? 男の経歴は本物だった。そして、その経歴に負けないだけの実力を、確かに彼は有していた。 その実力に見合ったサーヴァントも、確かに引き当てた。彼に呼応するように現れた騎乗兵(ライダー)は、ステータスもスキルも宝具も一級品。 これならば勝ち抜ける。そして先祖代々の悲願である根源への到達も、絶対に成す事が出来る。男は自らの勝利を確信していた。 サーヴァントを引き当てた時点で、聖杯戦争は既に始まっていると言っても良い。主従は今すぐに 新宿 に赴き、サーヴァントがいないかと言う確認と、 極東の国日本の 新宿 の地理の確認を行った。その折に、ライダーはサーヴァントの気配を感知。その場所に向かうと、やはりいた。 洒落たコートに身を包んだダービーハットの男。そして自らが現れたのを契機に、コートの男の近くに現れた、潰れた右目をした老いた男のサーヴァント。 だが、ただの老人ではない。鎧に身を包んだランサーが子供に見える程の大男。丸太のように太い腕を持った筋骨隆々の老爺で、そんじょそこらの大兵漢が、 可愛く見える程のサーヴァントだった。身体から放出する、叩き付ける様な鬼風。その手に握られた漆黒の大斧。 間違いなく強敵だ。だが、此方の引いたライダーも強い。勝ち星を上げるのだと息み、ライダーに戦闘の開始を命じたその時だった。 巨体からは想像も出来ない程の速度で、老人がライダーの目の前まで瞬時に移動。鎧の上から彼に右手で触れた、刹那。 ルビー色に光り輝く鎧から、突如光が褪せて行き、腐敗。ボロボロと垢のように地面に崩れて行ったのだ。 危険を感じた主従が飛び退いたその瞬間、老人の大男は小枝を振り回す様な容易さで斧を振り抜き、ライダーの胴体を野菜か何かのように切断してしまったのだ。 自分とライダーを繋いでいたパスが急激に消えて行くのを察知したマスターは、その場から逃走。魔力で身体を強化しての、全力の疾走だった。 ――あの時。 持ち主と同じ位大きい戦斧を振うあの老人に、この魔術師は、『死神』のイメージを見た。 空虚な暗黒を嵌めた様な眼窩を持った汚れた白い頭蓋骨を、頭の代わりに首に戴き、黒いローブを身に纏ったその様は。 正しく西洋の絵画の中に登場する、黒死病(ペスト)を具象化させたあの死神その物ではないか。 ただ、あのサーヴァントの持っていた武器は、ギリシア神話の神霊・豊穣の神クロノスの象徴である大鎌ではなく、ミノタウロスを閉じ込めた迷宮・ラビュリントスに飾られていたとされる大斧・ラブリュスの様な斧だったが。 自分は、本当に、あのサーヴァントに勝てるのか? 無論、人類史にその名を轟かせた英雄や大悪党が、想念と言う形で英霊の座に登録された存在。その化身に類する存在が相手なのだ。 勝ち目はない。それは解っている。だが例え、運よく主を失い消滅しかけているサーヴァントと遭遇し、再び戦いを挑んでも、あのサーヴァントに、勝てるのか? 本能が告げている。あれはサーヴァントと言うよりは、まるで……『死の具象』ではないか、と。 「逃げ切れると思うたか」 ――声が聞こえて来た。あの老人の声が。しかも、背後からではない。『真正面から』だ。 「馬鹿な、速過ぎるッ!!」、魔術師の男はそう思うだけで精一杯だった。ライダーに知覚出来ない程の速度で移動していた所からも、見た目以上に速い事は解っていた。 しかし、これ程とは……!! 追跡している事すら気付かせない程の速度で先回りされているとは!! 「死はの、小僧。あらゆる存在の前に立ち塞がる巨大な壁のようなもの。逃げ切る事など不可能じゃ」 自らの意思を奮い立たせる叫びをあげ、魔術師の男がありったけの魔力を込めて、フィンの一撃のレベルにまで昇華されたガンドを放つ。 男のガンドはマシンガンのような連射ではなく、魔力を極限まで引き絞り、速度と威力を限界まで高めた、対物ライフルの一撃である。 下手なサーヴァントなら、反応すら許さず、その頭蓋を破壊する自負が男にはあった。――勇壮さに彩られた顔に、恐怖と言う感情が刷毛で塗られる。 赤黒い色のガンドが、老人のサーヴァントに近付いたその瞬間、熟れて腐った果実のようにボロボロになり、無害な魔力となって空中に霧散したのである。老人に一撃が届く前に、ガンドが『朽ちた』のだ 「儂から背を向け逃げると言う事は、死と『時間』から逃げ果せると言う事と同義。人の世の魔術師よ、それが不可能である事位、貴様の頭でも解ろうが?」 魔術師の抵抗を嘲笑うような口調で、老爺は言った。 「それとも、理解出来ぬか? 貴様のちっぽけな脳では。魔術師として積み上げ研鑽した知識は飾りか?」 老人が大斧を振り上げる。ああ、紀元前の、斧で死刑を執行していた処刑人もきっと、このサーヴァントの様な表情を浮かべていたのだろう。 無感動で、無感情。相手に死を与える事を生業とする者はきっと、相手に死を与える事に、何の感慨も抱かなかったのではあるまいか。 「だが恥じる事はない。どんなに聡い者でも――儂の力と与える死を、理解出来る者はおらぬのだ。儂の口から告げぬ限りは」 大斧が、稲妻めいた速度で最頂点から振り落とされた。 左肩の肩甲骨から左脚の付け根までを真っ二つに切断された魔術師は、凄まじい激痛と大量の血液の消失で、その場で即死した。 新宿 の聖杯戦争を勝ち抜こうと躍起になっていた主従は、ものの数時間で、魔界都市になる前の雛の様な 新宿 から、消え失せたのであった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「凄いモンだねぇ、ウェコムンドの神様とやら」 左肩から真っ二つになり死亡したマスターの下へと歩みより、老爺のサーヴァント――『バラガン・ルイゼンバーン』のマスターである男は飄々とした態度でそう言った。 しかしそのマスター、『シド』の心の奥底には、隠し切れない恐怖が見え隠れしていた。まさか、このジジイにこれだけの力があるなんて……。 心の中で、シドは確かにそんな事を考えている。槍兵(ランサー)のクラスで顕現したこのサーヴァント、実に……実に圧倒的な力ではあるまいか。 下手したらインベスの親玉であるオーバーロード、特に、自分を岩壁に閉じ込めたロシュオですらも、手玉に取るかも知れない。 「声が震えているぞ、小僧」 人の身体に孔を空けかねない程に鋭い目線をシドに送り、バラガンが言った。 人が恐怖を抱いているか否かなど、この男にとっては、、透明なガラスの箱の中に入った物を当てるのと同じ位に容易い事。 内面を強がった洒脱な雰囲気でシドは隠してはいるが、その本質をバラガンは理解しているのだ。 「小僧、儂は貴様の召喚に応じた時も言うたろうが。儂を呼ぶ時は陛下と呼べ、とな」 「ッ……。かしこまりましたよ、陛下」 「うむ」 頭を下げ、自らの非礼を詫びるシド。 顔が伏せれらている為に顔は見えないが、今の彼は、歯を食いしばらせて、悔しさを堪えていた。 何故、この 新宿 に来てまで自分は、誰かの言いなりになり、全く知らないこの老人にナメられているのだろうか。この男は自らのサーヴァント(奴隷)ではないのか? 元居た世界で自分を岩壁に閉じ込めたあのオーバーロードの王と、バラガンの姿がダブって見える。 ロシュオもまた、他のオーバーロードから王、即ち、陛下と呼ばれて崇められていた存在であった。 元の世界では陛下にしてやられ、異世界の 新宿 では陛下に恭順の意を示さなければならない。これ以上の皮肉が、はたしてあるだろうか。 「下手な叛骨心は抱くなよ、小僧」 顔を隠しても、お前の浮かべている表情など御見通しだ、とでも言わんばかりの語調でバラガンが言葉を紡ぐ。 「虚の王を人の子如きが奴隷に出来ると思わぬ事だ。建前上儂はサーヴァントと言う下らぬ身分を預かっているが、本質は貴様が奴隷、儂か主だ。履き違えるな」 「……了解」 ギリッ、と歯軋りを響かせ、シドが言った。食道から血がせり上がりかねない程の思いで、彼は言葉を口にしている。 大義そうに首を縦に振るバラガンは、その場で霊体化を行う。姿が一気に見えなくなり、シドの視界から完全に姿を失せさせる。 心に澱の如く溜まったストレスを、深呼吸で薄らげさせようとするシド。気分は、一向に晴れない。 あの時。ロシュオが岩壁を閉じ、自分を圧殺しようとしていた時の事。 岩の亀裂の断面に嵌められていた契約者の鍵に、偶然シドは触れていたのである。すんでの所、閉じられる瞬間にその鍵に触れたシドは、此処 新宿 へと転送されていた。 この世界での自分は、悔しい事に無力であると言わざるを得ない。ゲネシスドライバーはロシュオに破壊された現在、彼はシグルドに変身する事も不可能である。 尤も、シグルドに変身出来たからと言って、バラガンを相手に強く出れるかと言えば、それは否だ。あのサーヴァントは危険すぎる。 葛葉紘汰やオーバーロードの面々よりも遥かに、だ。そんな存在を相手に、強くは出れない。今はただ、唯々諾々とあのランサーに従う他はない。 ――今は、ただ。 バラガンと言うランサーに腸が煮えくり返る思いで恭順の意を示す訳は、一つ。 今度こそ、人間を超え、誰も逆らわないような存在に至るのだ。シドはその野望を、ヘルヘイムの森の奥底に成る禁断の果実に求めた。 それが、聖杯に代わっただけだ。大人と言うのはクレバーで柔軟な存在だと認識している。目標が変わったのならば、その目標に狙いを定めて走ればいいだけである。 途方もなく大きく、そして途方もなく幼稚な願いを、シドは聖杯と言う聖遺物の中の聖遺物に宿すのだ。それが酷く子供じみている事に、彼は気付かない。 聖杯を手にした時が、あの傲岸不遜なランサーとの縁の切れ目。 左手に刻まれた、サクランボを模した令呪で自害を命じ、自分は聖杯を手に入れる。それが、シドの脳裏に描かれた筋書きだ。 バラガンもまた、同じような絵図を描いている事を、シドは知らない。 自分から神と言う立場を奪い、とことん煮え湯を飲ませ、苦汁を舐めさせてきた、藍染惣右介への怒りの念は未だに消えていない。 虚の王、虚圏の神が、絶対に殺すと誓ったのだ。あの男は自らの手で葬られねばならない。 受肉し、更なる力を得た後で、第八監獄・無間にて封印されていると言うあの男を朽ち殺す。 そしてその後で今度こそ、現世、尸魂界(ソウル・ソサエティ)、虚圏(ウェコムンド)の三界の神として君臨する。 それらの行為は全て、世界によって肯定される。何故ならば自分は神。死神を足元に敷き、人間を超越した本物の『神』なのだから。 ――二人の願いも、その性根も良く似ていた。 誰にも自分を馬鹿にさせない為に人を超えようとした男と、自らを嘲った男を殺し神として世界に君臨しようとする最上級大虚(ヴァストローデ)。 二人は絶対に、こんな事を認めたがらないだろう。何処までも彼らが、『虚』ろ/無意味 な王(キング・オブ・ホロウズ)である事に。 【クラス】 ランサー 【真名】 バラガン・ルイゼンバーン@BLEACH 【ステータス】 筋力B 耐久A+ 敏捷A+ 魔力A 幸運E- 宝具A++ 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 対魔力:C(EX) 魔術に対する守り。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 後述する宝具を発動した場合、カッコ内の値に修正される。このランクになると、A+ランクの魔術は愚か、神霊級の魔術ですらが、ランサーを傷付ける事は不可能である。 ランサーに放たれた魔術は、彼に到達する前に老いて、朽ちて、瞬時に無害化される。この老朽化は魔術だけでなく生身の人間や霊体であるサーヴァントにすら及ぶ。 あまりにも凄まじい対魔力スキルであるが、この老朽化はランサー自身にも左右し、身体に纏わせた特殊な力場を剥がされれば、彼自身が真っ先に老いて消滅する。 また余りにも強烈な“老い”の力の為に、令呪の絶対命令権ですらも老朽してしまい、彼に命令を下す事も、魔力によるブーストを行わせる事も出来なくなっている。 自らをも滅ぼしかねない程の対魔力の高さ、令呪すらも無効化する“老い”の力の象徴。この二つの意味で規格外のEXを誇る。 【保有スキル】 十刃:A 虚(ホロウ)が仮面を剥ぎ、死神の力を手にした種族『破面(アランカル)』。その中でも指折りの戦闘力を持つ者に与えられる称号。 虚の技能である「虚閃(セロ)」という光線、死神の斬魄刀と能力解放を模した「帰刃(レスレクシオン)」、 他に破面の技能である高速移動「響転(ソニード)」や感知能力「探査回路(ペスキス)」、身体特徴である外皮「鋼皮(イエロ)」、 虚閃の派生型として高速光弾「虚弾(バラ)」や強化型虚閃「黒虚閃(セロ・オスキュラス)」など多彩な能力を保持する。 その他、神性を持つ相手に追加ダメージ判定を行う。相手の神性が高ければ高いほど成功の可能性は上がる。また魂を喰らう種族であるため、魂喰いによる恩恵が通常のサーヴァントより大きい 反骨の相:A+++ 今のランサーを突き動かすものは、神の座を取り戻すと言う執念、そして、藍染惣右介に死を与えると言う怨念の二つである。 自らが唯一かつ絶対の存在(神)であると言う事を信じて疑っておらず、何者にも従う事をしない。 カリスマを完全に無効化するだけでなく、藍染の使う斬魄刀、鏡花水月の完全催眠にも抗い、叛骨心を失わなかった逸話から、ランクより低い意図的な精神干渉を完全に無効化する。 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。 ランサーは嘗て虚圏(ウェコムンド)の王として破格のカリスマスキルを誇っていたが、渋々とは言え藍染に雌伏の意を示していた時期があった事から、ランクが下がっている。 【宝具】 『髑髏大帝(アロガンテ)』 ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 破面の刀剣解放を宝具と見なしたもの。斬魄刀に封じた虚本来の姿と能力を解き放つ。解号は『朽(く)ちろ』。 解放前は巨大な斧の形をしており、解号を口にすると同時に、斧に嵌め込まれた眼球状の宝石から黒い炎が吹き上がり、ランサーの身体を包み、変身を行わせる。 他の十刃や十刃落ちの破面達の帰刃が、大なり小なり解放前の面影を残しているのに対し、ランサーの場合は解放前とは似ても似つかない、 王冠を戴いた髑髏の頭を持ち、ボロボロになった漆黒のコートを身に纏った、万人が想起する所の『死神』のような姿を取る。 帰刃前に使っていた大斧とは違い、帰刃後は滅亡の斧(グラン・カイーダ)と呼ばれる漆黒の大斧を使い、相手を粉砕、両断する。 だがこの状態の真の恐ろしさは、ランサーの司る老いの力に特化していると事であり、直接触れずとも周辺の建物を即座に朽ちさせる事が可能。 その特性から彼に接近して攻撃する事は困難を極め、例えサーヴァントであっても、Bランク以上の対魔力や、神性スキル等と言った特殊なアーマースキルを持たない場合、 急速に、筋力・耐久・敏捷のステータスの低下が発生。また実体を有したBランク以下の宝具を有していた場合には、急速に性能の劣化が発生。 最終的には完全に腐敗し、使い物にならなくなってしまう。Bランク以上の対魔力や、特殊なアーマースキル、Bランク以上の神秘を有する実体有の宝具があろうとも、 老化を無効化させられる訳ではなく、あくまでも進行を遅らせるだけであり、防御はほぼ不可能。 また朽ちさせる事が出来るのは宝具や生身の人間だけでなく、魔術にも及び、攻撃の魔術や捕縛の為の魔術すらも瞬時に老朽化させ無効化させる事も可能。 自己強化魔術によるバフ効果も、老いの力の範囲にいる場合、即座に無効化され、引っぺがされてしまう。対魔力EXとは、この宝具を発動させた時の値を指す。 当然、解放前から使用していた、あらゆる事象や物体の劣化を促進させて彼に接近する動きをスロー化、意志を持って触れた物体を老化・崩壊させてダメージを与える『セネスセンシア』も使用可能。 ランサーは自らのこの力を、時間をも支配する絶対なる力と称している。 が、その絶対的な力は操り手である自分自身にすら有効である為、体表に自身の力を退ける結界が張られている。 この結界を剥がされるか、或いは結界の内部に老いの力を送られた場合、ランサーは問答無用で自らの絶対的な力で自滅してしまう。 また、この能力は時間の支配下にある存在にのみ有効な宝具である為、対象が不老不死の存在であったり、永久の属性を有していた場合、この宝具は機能しない。 そして、サーヴァントとしての制限として、帰刃状態の維持は、凄まじい魔力を消費する。 『死の息吹(レスピラ)』 ランク:A++ 種別:対人・対軍・対城宝具 レンジ:20~40 最大補足:1~100以上 帰刃状態の時に限り使用可能な、触れた物を急激に老朽化させる、“老い”の力を凝集させた吐息。 直接触れていない部分も、触れた個所から徐々に朽ち始める。技を食らった後回避するには、朽ち始めた部分を切り落とすしかない。 護挺十三隊屈指のスピードを誇る死神ですら回避しきれない程の速さで放たれる。 【weapon】 骨の玉座: 人体の骨を組み合わせて作ったような玉座。生前は部下である従属官が手ずから組み立てていたが、サーヴァントとなった現在ではオートで組み立てられる。 戦闘時はこれを変形させて、アロガンテの解放前の大斧を作る。その様な過程を経ずとも、サーヴァント状態のランサーは、普通にアロガンテを取り寄せられる。 【人物背景】 虚圏の王であり、そして神。より強い力による屈服を強いられた虚の王、虚ろな神。 彼もまた、多くの人間と同じで、死を恐れ老いを遠ざけようとした、世界に芽吹いた、一つの小さな命であった。 【サーヴァントとしての願い】 更なる力を得て受肉、藍染惣右介を今度こそ殺しに行く。 【マスター】 シド@仮面ライダー鎧武 【マスターとしての願い】 人間を超えた存在になる。 【weapon】 ゲネシスドライバーは失われている。 【能力・技能】 【人物背景】 ユグドラシルの人間という正体を伏せ、ビートライダーズにロックシードや戦極ドライバーを売り捌き対立構図を加速、戦闘テストを行わせていた男。 戦極凌馬が開発したゲネシスドライバーの完成以後はプロジェクト・アーク遂行の為にドライバーを使用、変身しての戦闘を行うようになる。 表向きは貴虎に従っているものの、実際は凌馬らと共謀し、独自の思惑で「禁断の果実」を狙っている。 禁断の果実を入手しようと暴走、共謀していた凌馬らをも出し抜こうと、果実の保有者であるロシュオの下へ向う。 が、オーバーロードの王である彼の圧倒的な力でゲネシスドライバーを破壊され、引き返せば命は助けると言う忠告をも無視した事で、岩壁の亀裂に挟まれ死亡――した筈だった。 ロシュオの念力で岩壁に閉じ込められた瞬間の時間軸から参戦。 【方針】 聖杯狙い。そしてランサーだけは、聖杯に到達した瞬間殺す。但しシドは、ランサーに令呪が通用しない事を、彼の口から聞かされていない
https://w.atwiki.jp/bleach_heat7/pages/2.html
メニュー トップページ プラグイン紹介 まとめサイト作成支援ツール メニュー メニュー2 ストーリー 破面・空座決戦篇 斬魄刀異聞篇 新訳 破面・空座決戦篇 新訳 斬魄刀異聞篇 虚圏制圧モード 孤独 老い 犠牲 虚無 絶望 破壊 陶酔 狂気 強欲 憤怒 ソウルコード No.001~030 No.031~060 No.061~090 No.091~120 No.121~150 No.151~180 No.181~210 ランク別 RANK D その他 次回作への要望 コメント/掲示板 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ ここを編集
https://w.atwiki.jp/hmn_fanks/pages/25.html
コーネリア おもろいお兄さん。 大昔、ライブ中にTKの真似をしてシンセに乗ったら スタンドごとひっくり返って臀部を強打した苦い経験を持つ。 スナック菓子とマクドが主食。 プロジェクト名はCorne=Musik(コーネ・ムジーク)。 TRITON-RACKが主砲。 吉川晃司の歌マネが得意。 IRCでは時々名台詞を残している。 「知ってたかい? 乙女には「老いを止める」という意味もあるんだじぇ」 「ここ最近、オイラの株が落ちまくり」 等々。 とある方から「コネ尚登P」というP名をもらったが保留中。 ●使用機材: TRITON-RACK SC-8850 使用ソフト: Cubase4 初音ミク 鏡音リン・レン 巡音ルカ このページを編集 名前 コメント