約 460,394 件
https://w.atwiki.jp/hakika_ginironotou/pages/26.html
銀色の輝石 数は全部で10個ある 裏ダンジョンへのキーアイテムと勘違いしがちだが実はクリア必須アイテム 入手法 地底の魔窟 銀色の宝箱から入手 富の街、エンケル お屋敷のボスを倒し、地下のメイドに話しかけ、その先の隠し通路のアイテムを町の子供に渡す 霧雨の街、オウルフィン 地下倉庫にある銀色の宝箱から入手 ケーニスの湖 かかしちゃんを連れた状態で、湖の石碑を調べる シンボルモンスター討伐 各地のシンボルモンスターを5体倒す 想起のダンジョン リファー側の森マップ宝箱から入手 マイハウス 全なる鍵入手後、井戸の中の宝箱を開ける ゴミクズ交換 全なる鍵入手後、地下層にてゴミクズ40個と交換 名も無き村の跡 全なる鍵入手後、イベントダンジョン「荒野の闘技場」をクリアする アビスから盗む ラスボス前に登場するボスから盗む。プライズハント必須
https://w.atwiki.jp/legends/pages/5239.html
学校町を包み込む、どこか、不穏な空気 ピリピリとした………これから、何か起こりそうな、そんな雰囲気 街の様子自体は、いつもと変わらないように見える だが……どこか「おかしい」「いつもとどこか違う」、それを、かすかに感じ取る 頭をよぎったのは、先日のカラミティの様子 意識を取り戻さぬ、樹の姿 そういえば、悠司の様子も、どこかおかしかった気がする 夕刻過ぎ、家に戻ってから、カインはぼんやりと考え込む 「…何が、起きているんだ?」 カイザー司祭が、学校町に来ている、と言うのも気になる ……思えば、自分は、ニーナがこの街に来た目的である、ニーナの任務に就いてすら、知らない また 自分は、蚊帳の外なのだろうか 姉が死んだ時と同じように また自分だけ、蚊帳の外なのか? それは、嫌だ もう、あんな思いは嫌だ 自分の知らぬまに、自分の大切な存在が消えてしまう恐怖 それを思い出し、小さく震えた 肩に乗ったまま、家の中まで入り込んできていた小鳥が、気遣うように寄り添ってくる 「……大丈夫」 そっと撫でてやれば、小鳥は小さく囀る その違和感は、何の気なしに、ふとした拍子に感じた その様子に、ほんの少し、心が癒された もう、蚊帳の外は嫌だ 何も知らないままは嫌だ 何かが、起きようとしているのならば 自分の力で何かができるならば、何もせずにいるわけにはいかない カラミティが、悠司が 何か問題を抱えているのならば、力になりたい カイザーが日本に、学校町に来た理由…その任務に、自分が協力できるならば、協力したい 力になりたい、救いたい そう、強く願う 明日にでも、調べてみようか 学校町で、何が起きようとしているのか カラミティ達とも、会うことができれば、事情を聞いてみよう 無理に聞き出すわけにはいかないが、せめて、力になってやりたいと言うことだけでも、アピールしてやりたい 「………ヘンリーや、ロリスにも……相談、してみるかな」 しばらく会っていない、話す事も出来ていない友人達 頼るようなことはしたくないが………少し、相談してみよう カインの呟きン、小鳥が不安そうに囀る 小鳥の瞳が一瞬、金色に輝いたことに、カインは気づかぬままだ to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4070.html
…どれだけ、そうしていただろうか カラミティは、ようやく落ち着いたようだ 「もう、大丈夫か?」 「…ん………平気だ」 そう言いつつも、甘えるようにすり寄ってくるカラミティ あやすように背中をなでてくるカインの手が心地いいのだろうか、静かに目を閉じていたが …やがて、名残惜しげに顔を上げる どこか、真剣な表情 ごそ、と、懐から、何かを取り出した それは、開いた手を象り、手のひらの部分に目が描かれたデザインの、古く、しかし美しいビーズで作られた護符だった それが、三つ 「カイン、これ、お前にやるよ」 と、そういって、差し出してくる 「これは?」 「ファーティマの手だ。悪意がこもった視線を防ぎ止める意味がある。マリヤの目とか五とも呼ばれるな」 邪眼などと呼ばれる存在 世界中に、こういう目をあしらった護符は多い 有名どころでは、ホルスの目などもそうだろうか 魔法使いであるカラミティが持っているそれは、土産物屋で売られているようなそれらとは違う、本物のマジックアイテム カラミティの言うような効能が、確かにあるのだろう 「三つも、俺に渡すのか?」 「ん、一つはカインが持っててくれ。あとの二つは、カインが渡したい相手に渡せばいいと思って」 じゃら、と ビーズで作られたそれが、小さく音を立てる 「受け取って、くれるか?」 やや、不安そうな眼差し そのまなざしに、カインは小さく苦笑して見せる 「……ありがとう。受け取っておく」 と、その三つのファーティマの手を、受け取った とたん、嬉しそうな笑顔を浮かべるカラミティ どこか、ほっとしているような、そんな様子も伝わってくる 「よかった。ちゃんと、肌身離さず持ち歩いておけよ?」 「あぁ、わかった。ありがとう、カラミティ」 小さく、微笑むカイン …どうしても、どこか、さびしげな笑みになってしまうカイン ………その理由を、知っていて、だが、どうしようもできずにいるカラミティ いつか、必ず、心からの笑みを浮かべさせてみせる それは、カラミティの強い願いの一つだ 「じゃあ、俺様、ちょっとやらないといけない事があるから………カイン、気をつけろよ?」 「俺は、大丈夫さ……お前こそ、気をつけろよ?」 「俺様は、最強で万能の魔法使いだから大丈夫」 ひら、と その姿が、漆黒の蝶の群れへと変わっていく ……姿を消す、その、直前 「…何が起こっても、お前をちゃんと護るから」 と、小さく呟いて カラミティは、漆黒の蝶の群れと共に、姿を消した ちゃらり カインの手には、三つのファーティマの手だけが残される 「…俺の事など、心配する必要などないというのに」 小さく、苦笑するカイン カラミティは、いつだってカインの事を心配してくるが、カインからしてみれば、カラミティの方がずっと心配だ 精神年齢は子供だし、しかも、その精神は不安定になりやすい しかも、それ以上に…………… 「……せめて、俺にできることは、精一杯やらないとな」 もう もう、二度と、大切な存在を失いたくはない カラミティは、カインにとって大切な親友であり…………今のカインにとって、もっとも大きな心の支えだ それを、もう、失いたくない そう願うからこそ、カインはカラミティを気遣い続ける …かすかに、それを自覚して 自分はどこまで身勝手なのだろう、と自嘲するのだ カラミティから受け取ったファーティマの手を、懐に仕舞い込み カインは、外に出て、空を見上げた …もう、すっかり暗くなっている はら、はらり 雪が舞い散り続けている いつの間にやら、雪はだいぶ深くなっていた ざく、ざく、と雪を踏みしめて歩いていく 「……カラミティ、様子がおかしかったな……………何か、危険な事に巻き込まれていなければよいのだが」 はぁ、と白い息を吐き出しつつ、カインは呟く もはや、親友が後戻りできぬほどに危険に踏み込んでいる事実に そして、その危険が、己のすぐそばまで近づいてきている事実に まだ、カインは気づかない to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
https://w.atwiki.jp/acuser001/pages/15.html
気象庁 津波情報 http //www.jma.go.jp/jp/tsunami/
https://w.atwiki.jp/airsarg/pages/12.html
七英雄の一人。【金色の詩人】、と自らを称する。 名前は公表されておらず、金色の詩人の詩を謳いながら 吟遊詩人として各地を放浪する。 目深く被ったローブから垣間見える白金色の髪と、声から女性であること 以外は不明である。 「滅びの呪文」より 金色の詩人は語られぬ歴史を歌い (遠い日に交わされた約束のために永遠を生き続ける― 『金色の衣纏いし者』) 正体はロスメモシリーズにて登場した久世冬花。【金色の衣纏し者】。 科学者オフィーリアの機械式人形の設計に協力した旅人は彼女である。 ゼロシリーズに自らの鏡人形を造るように指示した。 右手に創造、左手に破壊をもたらす腕を持つ。
https://w.atwiki.jp/cisfireunit/pages/101.html
2010年の銚子市の防災情報です。 2010/2/28 10 50 2月28日午前9時33分、千葉県九十九里・外房に津波警報が発表されました。津波到達予想時刻は、28日午後1時30分、予想される津波の高さは1mです。海岸付近には近づかないよう十分注意してください。 (防災ちょうし より) 銚子第一中学校/明神小学校、銚子第二中学校/高神小学校に避難所が開設される予定です。 2010/2/28 13 05 現在、千葉県九十九里・外房に津波警報が発表されています。津波到達予想時刻は、28日午後1時30分、予想される津波の高さは1mです。海岸付近には近づかないよう十分注意してください。 このため、川口から名洗までの沿岸部に避難勧告を発令しました。 避難所は、銚子第1中学校・銚子第2中学校・高神小学校・老人憩いの家こも浦荘です。火の元の点検と戸締りをして避難所に避難して下さい。 2010/2/28 15 05 14時37分に40cmの津波が観測されました。 2010/2/28 15 30 現在の津波警報、避難勧告による避難所情報 銚子市立第一中学校 避難所 2010/02/28 12 20 開設 銚子市立高神小学校 避難所 2010/02/28 12 20 開設 銚子市立第二中学校 避難所 2010/02/28 12 20 開設 老人憩いの家・地域福祉センター(こも浦荘) 避難所 2010/02/28 11 00 開設 (千葉県防災ポータルサイト より) 2010/2/28 16 16 現在、千葉県九十九里・外房に津波警報が発表されています。予想される津波の高さは1mです。河口、海岸付近には近づかないよう十分注意してください。 2010/2/28 17 40 16時49分に銚子で60cmの津波が観測されました。 正確な情報かどうかは確認が取れていませんが、避難状況は以下の通りです。 銚子市立第一中学校 6人避難 銚子市立高神小学校 5人避難 銚子市立第二中学校 0人避難 老人憩いの家・地域福祉センター 0人避難(千葉県防災ポータルサイト より) 2010/3/1 00 10 午後11時36分、千葉県九十九里・外房に発表されていた津波警報は解除され、津波注意報に切り替わりました。 このため、川口町から名洗町に発令していた避難勧告は解除しました。 津波注意報は引き続き発令されていますので、河口、海岸付近には近づかないよう十分注意して下さい。 2010/3/1 09 00 午前8時40分に津波警報は解除されました。 今回、銚子市では32名が避難したことが確認されています。
https://w.atwiki.jp/akbdata/pages/746.html
ツナミ コウヘイ https //ja.wikipedia.org/wiki/津波幸平 2012年8月15日 1830m(AKB48 4th album) 作曲(1) 編曲(1) プラスティックの唇
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/5126.html
友愛數是翡翠色 作詞・作曲 藍乃 歌 雪歌ユフ・滲音かこい 翻譯 婗 0、1、此時、妳、8、7 將公式進行平等 把abc平方後 Σ就逃走了 半徑30公分的 愛的愛的圓周率 1234來跳舞吧 無視三角比 正弦定理的開始 在平行線結束 1234來跳舞吧 把正方形踢開後 中意的三角形 是在哪裡躲著 5、6、12至、3、1 找到共同點 移動一個虛數 依降冪排列後 奇數和偶數的 兩個的友愛數 1234來跳舞吧 無視三角比 正弦定理的開始 在平行線結束 1234來跳舞吧 把正方形踢開後 中意的三角形 是在哪裡躲著 1234來跳舞吧 無視三角比 正弦定理的開始 在平行線結束 1234來跳舞吧 無視三角比 正弦定理的開始 在平行線結束 1234來跳舞吧 把正方形踢開後 中意的三角形 是在哪裡躲著
https://w.atwiki.jp/legends/pages/5273.html
……空気が変わった カインは、確かにそれを感じ取っていた 肩に止まってきている小鳥も、いつもより落ち着きがない 何がおきているのか? カインは、それを必死に考える あまり、良くない事が起きようとしている それは、事実だろう もう、蚊帳の外にいるのは嫌だ 何が起きているのか、知りたい …だが、どうしたらいいのか、わからない ロリスに相談しようとした だが、何かの任務中だったのだろうか、携帯がつながらない ヘンリーも、同じだった 連絡を取ろうかとしたのだが、携帯がつながる様子はなかった 自分が、気を張らずに相談できる相手はその二人と……後はカラミティしか、いない 唯一の家族である姉を失って以来、無意識に大切な相手を作る事を避けた 親しい相手を作る事を避けた カラミティのように、そんな事おかまいなしにずかずかと入り込んできた相手がいたからこそ、少しはそういう相手を作ることができたのだ ヘンリーやロリスのような友人を作る事ができたのとて、カラミティと言うキッカケがあったからだ ……自分は、カラミティに頼りすぎだ カインは小さく自嘲した だからこそ、今回はカラミティに頼る訳にはいかない カラミティも、今は何やら事情を抱えているようだった 自分がヘタに相談して、カラミティに気を使わせるわけにはいかない 自分の足で調べてみようと思い、街に出て感じた気配 足を止め、辺りを見回す ……夕暮れの住宅街 人の気配はまばらだ 「………ん?」 路地裏に、一つ、気配を感じた 何気なく、そちらに向かう 路地裏を覗き込むと……うずくまっている男の姿が、見えて 「……どうした?具合が、悪いのか?」 近寄り、声をかけようとしたカイン ………ばささささっ、と 小鳥が、騒ぎ出す 「………ひ?」 ぎょろり うずくまっていた男が、振り返る 正気を失った眼差し 手に持っていたのは、点火された使い捨てのライター 男の前にあるのは新聞紙の、束 「…え」 まさか 放火しようと、していた? 「ひ、ひ、ひ」 男が、ゆっくりと立ち上がる 使い捨てライターの炎が、不自然に揺れた 「ひ、ひ……火、火、火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火火っ!!!」 不気味に男が笑うと同時に、使い捨てライターの炎が一人で踊り出す 男から感じる気配は…ある意味、カインが慣れ親しんでしまった「悪魔」の気配に、近い 「火付けの悪魔…………ッグザファンか!?」 かつて、天使と悪魔が争った激しい戦いに置いて、天に火をつけようと企んだ悪魔 グザファン 正解だ、とでも言うように、男は笑い続けて 踊り狂う炎が、カインに向かって発射された to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3522.html
しとしとと、雨が降っている そんな暗い夜の街を、一人の青年が歩いていた その肩には、小さな小鳥が止まっている 「今日も見つからなかったか…」 小さく、ため息をつく青年 肩の小鳥が、青年を慰めるように、小さく囀った その囀りに、青年は小さく笑みを浮かべるが…その笑みは、まるですぐにでも消えてしまいそうな、儚さを連想させる しとしと、しとしとと 雨降る中、青年はこの街で借りている住居に帰ろうとして… 「………?」 …道の、隅に 座り込んでいる少女の姿を見つけた しとしと、しとしとと雨が降る中、傘もさしていない 着ている服は、酷くボロボロだ 青年は、その少女を心配して駆け寄った そっと、少女に傘を差し出す 「どうしたんだ?……具合でも、悪いのか?」 慣れぬ日本語で、青年は少女に話し掛ける 元々、母国語でも口が悪い方だが、日本語で話しても、若干、ぶっきらぼうな話し方になってしまっている このような話し方で、少女を怯えさせはしないか、青年はそれを心配した…元々目つきが若干鋭いせいで、初対面の子供には警戒されがちなのも自覚しているから、余計に しかし、青年のその心配は杞憂に終わる なぜなら 「………っ!?」 少女が顔をあげる そこには、刃物で無数の傷をつけられたかのような……醜い、ぐちゃぐちゃの顔があった がし、と、その少女が乱暴に青年の腕を掴む 青年の肩の小鳥が、警告を発するように鋭く鳴いたが……遅い 青年の体はアスファルトの地面に引きずり倒された その拍子に肩の小鳥が飛び立ち、持っていた傘が地面を転がる 少女は、そのまま青年の体を引きずりまわそうとした それが、己の役目だから 己が生まれた「噂話」で、自分はそう語られているから 本来、ターゲットとする年齢よりもずっと上だが、問題ない 自分は、ただ、殺すだけなのだから 少女の、その目的は……達せられる事は、ない なぜならば 「ったぁ!!」 何者かが放った攻撃が 少女の体を弾き飛ばし、青年を解放させたからだ 体を強かに打っていた青年だが、痛みにうめくこともなく、顔をあげ、立ち上がる …青年を救ったのは、少年だった 青年より、やや背の低い少年 どこか、猫のを連想させるしなやかな動きを見せる 「ん、間に合ったみたい」 その口から漏れ出す声は、少年のものでありながら、どこか、少女的な印象を感じさせる ……少年の名前は、橘野 悠司 「組織」所属の契約者……「獣憑き」の、契約者である 今、表に出ているのは、彼と契約している存在の一人、「猫憑き」のミズキだ 柔軟性と敏捷性に優れ、猫故に夜目が利く しとしとと雨が降る中、ターゲットに襲われている青年を見つけ、素早く助けに入ったのだ 「…邪魔、しないで…」 ゆらり 少女が、鋭い目つきでミズキを睨んだ 憎悪が、叩きつけられる 「駄目、そうはいかないよ、ひきこさん」 少女…ひきこさんに、そう告げるミズキ 悲劇から生まれたと言われるひきこさん 交渉の余地が存在する個体もいない訳ではないが………このひきこさんは、違う 本来のターゲットである傘を差した子供だけでなく、大人まで狙うようになってしまっている時点で………もう、手遅れ その壊れきった心は、元に戻らない …退治するしか、ないのだ 「………引きずり殺させろぉおおおおおおお!!!!!!」 叫び、ミツキに飛び掛るひきこさん ひらり、華麗な動きで、ミズキはそれを避けてみせる 「ん~…思ったより早いなぁ、ちょっと面倒かも………あー、もう、タイガ、黙っててよ。あたしじゃないと、対処が難しいスピードだってば」 他の人格であるタイガの主張に軽く文句をいいつつ、ミズキはひきこさんを睨みつけた そう、思った以上に、相手のスピードが速い ひきこさんと言えば怪力がまず思い浮かぶが、この個体はさらに、スピードまで身についてしまっている これは、ちょっと…対処が、難しいかもしれない ミズキが、相手の隙を伺おうとした、次の瞬間 ひきこさんは、信じられない程の瞬発力で、一瞬でミズキと距離を詰めてきた ……避けきれないほどじゃない! ミズキは、再びひきこさんから距離をとろうと…… 「-------動くなっ!!!」 その場に、響き渡った声 一瞬、ミズキとひきこさんの動きが……空気をかすかに振動させる程の気迫の篭ったその声に、止まった 直後、ひきこさんの体は、つい先ほどミズキが助け出した青年によって、殴り飛ばされる アスファルトの塀に叩きつけられ、塀をわずかに砕きながらも、ひきこさんの闘志は、殺意は、衰える様子はない …だが……もはや、致命的な隙が、出来てしまっていた 「……もらったぁ!!」 ミツキと人格を交代したタイガが、表に出て その必殺の一撃が、ひきこさんに叩きつけられた 「が………!?」 驚異的な身体能力を得た代償だったのだろうか そのひきこさんの肉体は、都市伝説特有の丈夫さは所有しておらず、人間の少女とさほど変わりのないもので ………その体はタイガの一撃によって、あっさりと活動を停止し……光の粒子へと変わって、雨の中、輝きながら消えていった 「………っふぅ」 体の支配権が、悠司に戻る とたん、激しい疲労感と筋肉痛に襲われたが、悠司は必死にそれに耐えた 自分が助けた、同時に、助けられた青年に視線を移す 「あの…大丈夫、ですか?」 そう声をかけてから、相手の青年がどう見ても西洋人である事から、英語で言えば良かったか…と、後悔する が、先ほど、日本語で「動くな」と叫んでいた事を思い出し、考え直す 事実、悠司の言葉は、青年にきちんと通じていた 「あぁ、俺は大丈夫だが……お前こそ、大丈夫か?」 青年は、むしろ、悠司に気遣うような視線を向けてきた 悠司が隠そうとしている疲労感と筋肉痛を、見抜いたようだ 心配そうに、悠司に近づいてくる 「い、いえ、僕は大丈夫ですから…」 「……疲労が蓄積しているように見える。体に負担がかかっているな」 そっと、青年が悠司に手を差し出す …ぽぅ、と 悠司は、自分の体が光に包み込まれたような気がした 「え……」 (やだ、ちょっと何これ?) (こいつ、主に何をする気だ!?) (落ちついて、ミズキ。タイガも、落ち着きなさい……害はないようです) ミズキとタイガが警戒するが、しかし、タマモの言う通り…悠司の体に、害はない どころか…能力使用の代償としての疲労感と筋肉痛が、嘘のように引いていく 暖かく、優しく、やわらかく包み込まれているような、そんな錯覚 青年が、そっと、悠司に掲げていた手を引いた時 悠司の疲労感と筋肉痛は……完全に、消えていた 「……痛みや不快感はないか?」 「あ、はい」 「…良かった」 ほっとしたように、青年が笑う …酷く、寂しい笑い方をする人だな、と悠司は感じた 目の前にいるのに、すぐにでも消えうせてしまいそうな、そんな印象を覚える 「あなたも、都市伝説契約者、ですか…?」 「…?あぁ、そうか、この国では、「トシデンセツケイヤクシャ」という言い方をするのか……そうだ。さっきの、お前の動きもそうか?」 「はい」 頷く悠司 青年は「組織」の人間ではないようだが、明らかに、都市伝説契約者であるようだ 悠司の疲労感と筋肉痛を消して見せたところを見ると、貴重な治療系の都市伝説だろうか 悠司が、そんな事を考えていると 「……すまない。そして、ありがとう」 と 青年が、そう、悠司に告げた 「……え?」 きょとん、と 思わず、悠司は青年を見つめてしまう 今 青年は、何と? 「俺が、この国の怪異に詳しくなかったばかりに、危険な事に巻き込んだ。すまない………助けてくれて、ありがとう」 改めて、悠司への謝罪と、感謝の言葉を口にする青年 …悠司は、「組織」の仕事でもって、ひきこさんと戦った たとえ、青年が襲われていなくとも、あのひきこさんとは戦闘する事が確定していたのだから、青年が、悠司がひきこさんと戦闘状態に陥った原因になったと、謝罪してくる必要性はない それどころか……感謝の言葉、まで 「…?どうした?」 悠司の様子に、小さく首をかしげる青年 悠司は慌てて顔をあげる 「い、いえ、何でもないです」 「そうか…?」 …ぱたぱたと、小鳥が青年の肩に戻ってきた ………小鳥が、悠司をじっと見つめる 「…俺は、カイン。カイン・ディーフェンベーカーだ。お前は?」 「あ……ぼ、僕は………」 …これが、橘野 悠司と、「教会」所属の契約者、カイン・ディーフェンベーカー司祭との、出会い それが、彼らの運命にどのような影響を与えるのか それは、まだ、誰にもわからない to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共