約 151 件
https://w.atwiki.jp/aosasa/pages/154.html
雑記:文或と近代もろもろ、148 3月19日めも。 リアルタイムは5月30日、あ、月末までにお金を振り込まないと、ということを思い出しましたが、『菊池寛文学全集』昭和35年、文藝春秋の出版の本をまとめていく感じです、全10冊で10枚くらいで配分は適当にやる予定。 編集委員が山本有三さん、川端康成、小林秀雄さん、河合好蔵さん(この人だけ知らないかも)、永井龍男さん、中村光夫さん。 巻末の解説が川口松太郎氏と戸坂康二さん。 えーと、春秋座と文芸座が新劇の中でも元気の良いところ、だよね(新劇に分類しない人たちも結構います)、で、菊池さんが最終的に一番公演されたのは新国劇だったらしく、ぶっちゃけて初めて知りました。 『父帰る』の春秋座の公演までは聞いてたんだけど、これがどのくらい続いたのかも不明だし、この春秋座もわりとすぐに解体されてしまっていたようだしなぁ…(復活したみたいだけど、それすら不明)。 てか、どっかで本読めたら読んで来たいんだけど、新国劇は大正6年で沢口正二郎、これは大雑把に新派だか新劇だか歌舞伎だかよくわからん感じに混ざり合ったものみたいですね、いやだって本当に解説が場所によって違うんだもん…。 沢口さんが菊池さんの大のお気に入りだったってのは信用します、あの人は各界にいるからなそういう若手、演劇業界は沢口さん、と、覚えた。 あと大学時代にアイルランド戯曲のシングに傾倒していて読み込んだとか、その時期にわーっと書き続けた、小説で認められてからは短いものしか書かなかった、てなところも覚えておこう、この巻そのものが戯曲ばっかりなんだよね。 3月20日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品をぽちぽち、「暴徒の子」はこれはあれ『新思潮』の第4次において最初に提出した「藤十郎の恋」を久米さんたちにボツにされたので5日で書いたって言われてるやつですよね。 普通こっから始めるかよってちょっと思う。 まああれ、村の一揆と裏切りに関しての話で、菊池さんの冷たーいお話。 「屋上の狂人」はちょっと知名度高いんじゃないかな、狂ってる兄を治すことがそもそも救いになんかなるのかなぁ、ていうお話、弟が最強。 「海の勇者」は前に見たバージョンだと「順番」という名前だったようですが、兄が人を助けて死に、老母は絶対に弟を海に近づけたくなく、弟は、というような話、個人的には順番のほうが良かったなぁ。 「奇蹟」ってこれ諸説ありますが、漱石さんのところに行った時に菊池さんが見せた作品を改変したものじゃないのかなぁ、もとは閻魔像が悪ガキたちをむしゃむしゃ食べてしまうって話だったようなんですが、それをあとから漱石さんが笑ったみたいな話が伝わってるんだよね、確かにまあ荒唐無稽だとは思うものの(→勝手に怯えたと改変)。 小説ならともかく戯曲でその展開がアウトかっていうとなぁ。 現代で言うとあれ『世にも奇妙な物語』でその展開が絶対的に駄目かっていうと駄目でもないというか、漱石さんが菊池さんの前では戯曲はわからないから、と断ったのがやっぱり正しい気がするんだよな。 不敬な人間が罰を受けるって構造があり、その罰が強引ではあるものの、舞台効果とするとわからない、て漱石さんの態度が無難だと思うんだよね、正直。 3月21日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品続き。 「父帰る」は当人が『新思潮』に発表した時は自信たっぷりだったのに無視されてしまったのでしぼんでたっていう話なんですが、これが「真珠夫人」と同時期に公演されることによって一大ロングランをもたらし、あまりにも感動させすぎるからよくない!! みたいな見解もあるそうですが。 ごめんなさいよくわからない…、岸田國士さんがそんな妙なこと言わないとは信じてるけどごめんよくわからない…。 ところでこの作品はど素人が演じても成功する、代表作として語る人も多いみたいなとんでもない感じの舞台らしいんですが。 読んでもわからないよね…? 菊池さんはなぜ書いただけでわかったんだろう。 文士劇なんかでも定番だったそうですよー、ちょっと見てみたい。 ええとあれ、放蕩息子が帰る作品はたくさんあるから帰るのは放蕩父ちゃんね☆ みたいな感じで作られた話だそうです、少ないけど類似作はあるらしいけど、放蕩息子作品がたくさんあるんだから別に気にしなくてもいいんじゃない? 「敵討以上」はあれ「恩讐の彼方に」の戯曲バージョンでちょっと展開がわかりやすくなってます、というか、読み終わったあとに40年分疲れるようなことがなくなっており、展開がさくさくと進むようになっています。 ただまあ、親殺されると仇討ちが成功しないと家の再興が出来ないからなぁ…。 こ、殺していいですよ?! は反省してるとそんなに不思議な言動でもない、仇討ちってのは当時は義務だからね…、あのあとどうしたんだろうね息子…。 3月22日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品続きの続き。 「順番」は別の作品の名前として見たことがあったんですが、正直なところ、菊池さんの作品の登場人物にはどこか理性を感じるので、実は理性のある行動だったんだー!! という展開がどんでん返し感がなくて残念でした。 いや、書き込むともうその時点でどっかしら駄目だよね…。 狂気に陥った長兄と、金を使い込む次兄と、だがしかし、次兄には次兄の悩みがあったのだ、という展開は頭ではわかるものの、三男の学費だけはちゃんとしてるからな! という発言にもだろうね、感が漂う。 だって…なんとなく理性が垣間見えるんだよ…なんか…。 「A DRMATIC SKETCH」多分菊池さん、この作品好きなんだろうなと思うんだけど、こういう作品が好きって認める人が少ないんだろうな、と思う、母子心中話。 「温泉場小景」、一時は当人の分身であるとされる主人公の名前、啓吉を使っていたみたいなんだけど(国会図書館でたまたま見たよ)、名前変えたんだね、こういう裏切る女のモチーフも結構好きだよなぁ。 ぶっちゃけ、全て最初から語っていたら一緒になる結末もあったんだろうけども、最初から最後まで黙られたら切り捨てるのが無難って女でも思っちゃうんだよな…。 こういう作品は男に理性を感じるほうがいいんじゃないかなって気もする。 「茅の屋根」、これも一つ前の作品とほぼ同じテーマで生活のために男を裏切る女の話で、女が罰を受けるわけでもないのが菊池さんの特徴かなって気もする。 愛だけじゃ貫けないよね…、てテーマのほうが理性的にも見えるんだよなぁ。 3月23日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品続きの続きの続きー。 「時勢は移る」、息子が時流を理解し、父親が時代に置いて行かれるという系統の作品って多いんじゃないかなとも思うんだけど、息子が一切受け止めないのがなんとなく特徴的というか、父親に思い知らせるっていうメンタルがないんだよな。 もう父親がどうにもならないことはわかっている、まあ念のため、みたいな。 その辺、父親がずっと息子である菊池さんのことを学力って意味では認めていたってことも関係してるのかなぁ、対立意識があんまりないよな(違いはある)。 「小野小町」、まあうん、なんだ、うん。 拗れる時はとことん拗れるよね、なんとなく全員が言ってることが理解出来るわ、だって身体壊しちゃったんだもん無理するもんでもないよね!! みたいな理性的な男が嫌いじゃないよww でも、それに対して感動してたって気付いたら死ぬほど悶えるよな女ww 「岩見重太郎」、多分ラストシーンがこの作品の一番のキモなんだけどこう、クズを追い払ったらクズが逆恨みして皆殺しにしてった、追い払った人間が悪いんだ!! で話を締められると作品を見る側としてはどこで受け止めればいいのって意味で戸惑うというか、どこにも着地出来ないままになるよな…多分そういう話なんだよね。 「玄宗の心持」、なんでざまーみろって言わせないんですか! て言ったの川口さんだったかな?(いや知り合いなので、巻末解説で) まあ言わないほうがいいんじゃないのかな、そこまで言うとやつが悪役ってことになるし。 佞臣とされた人々が全員潔いところと合わせてこれもこう、曖昧着地点。 3月24日めも。 「義民勘兵衛」、多分この作品は読後感すっきり! となってはならないんだよ、屋上の狂人とは違うんだよなんにも解決してないどころじゃないんだよ、というように一旦は思うと思うんだよ。 けどやっぱりざまーみろ!!! と迷った末に着地するのが正しい気がする…、迷わないのは、駄目だよね…。 「貞操」、心の底からざまーみろ!!! オッケー大丈夫だなにも問題はない、泣くなヒロイン夫が正義だ、確かに意地悪は認めていたが、若干の意地悪くらいは許してやれそれ以前に説明してたら良かったが時代が時代だ仕方ない、めでたしめでたし!! なんかもう読んで貰うしかないような気がするこの話は。 「乳」、結局どうなるんだ、なんだったら幼児連れてけよそういうわけにもいかないのか、案外農民の知恵で本当に長生きするのか、それとも一人くらい欠けても仕方ないで流すのか。 この手の構造の作品は若い医者が正義ってなるはずなんだけど、一理はあるけど、農婦が愚かでなにもわかってないとも言い難いんだよな…、一人欠けても一人学校に送り込めるかもしれないのは大きな分岐点なんだよな…、やっぱり迷う。 「震災余憚」、まあ気にすんな人手がいるのも愛情も事実だしな!!! 「真似」、とりあえず悪意がないことはわかった、悪意がないことはわかったけどどうするんだこれ、今後大丈夫なのか、悪意がないことはわかった。 もうちょっと考えろって言っても通じ…ないかな、難しいな本当に…。 3月25日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品の前回この書き出し忘れてた、まあいいか書き直し面倒い。 「世評」、人の意見の移ろいやすさを示している作品だろうと思うんだけど、これ、言われてる側の女性たちの心証が全く書き込んでないことが特徴的だなー、と思う。 下手すると唯一同情してくれた町に戻って来てたかもしれないんだよな…。 しかして、ここまでいい加減なんだから気にすんな無駄だ、という見解を読み取るのがどうも一番健全かなー、という気もしないでもない。 「夫婦」、だいぶこう、ベタな作品なんだけどもこう、うん、なんだ。 手遅れの夫ではないよな、奥さんが歩み寄れば戻ってくる類の関係ってあるよなと思わせるところはあるよなぁ…。 この辺も男に理性を感じるところが好印象になってるパターンかもね。 妻が納得したり我慢したけども、あとでやべえことになるって絶対って作品にも事欠かないしな…、菊池作品の男ならまあ大丈夫だろ…(判断材料)。 「時の氏神」、このタイミングで、このタイミングでこれが来るかー! みたいな意味でとてもこう、一つ前の「世評」と対になったような感じの作品でこっちの夫に関しては正直あんまり信用出来ないんだよなぁ。 たまたま博打で勝っただけなのでは、という気もしてしまうし。 夫婦間の話で、仕事出来なくてさぼって奥さんに当たり散らしてるー、な前の作品と比べてこっちのはだいぶ夫がちめやばめ段階の作品。 ただまあ、思い留まった理由はこのタイミングで、という意味でそんなにわからなくはないんだよな、しかし、そうでないほうが幸せだったかな、個人の心の問題か…。 3月26日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品、あと5作品しかないんだけど、バランス配分誤ったかしらね…。 「恋愛病患者」、正直なところ、菊池作品でなかったらまあ別に、として読み飛ばしていたと思うんだよね、良いとか悪いとかでなく、まあいるよなこういう父としか言い様がないし、ただ、菊池寛がこんなもの書くなんて感は酷く。 ぶっちゃけてこの2つあとに「兄の場合」という続編が存在するんだけど、まああれです、熱意あるファンの心ある説得に心動かされたんじゃないかな…。 しかし酷い展開になる作品自体は数多あるのに、なんでこの作品だけそんなにそりゃないぜ!? と思うところが強いのか…。 やっぱりこう、この作品の父親が理性を感じさせるからだろうな…。 あと、反対する理由があまりに弱いというか、結婚しちゃ駄目な男の要件を満たしてないてのも一つ(お調子者って言ってたけど、それはね、先生である父親の前でのお調子者かどうかは重要じゃないのよ、他に女ちょいちょい引っ掛けてるんだ! なら、反対する理由として十分なんだけど、明らかに弱いんだよね)。 多分これ、恋愛の反対っていうニュアンスに見えるからだろうなぁ。 純粋に反対しているようにしか見えないんだよね。 それならそれで、どうしてそう思うに至ったのかというところを語って欲しかった、てのが多分当時の女も考えたんじゃないのかなぁ、なんとなくだけど。 「亡兆」、これは「奇蹟」とも同じ構造の話であり、超自然の展開って意味だと閻魔像がむしゃむしゃよりこっちのがずっといいよな…、伝説の段階で完璧、ごもっとも。 3月27日めも。 『菊池寛文学全集』第一巻の収録作品から、あらすじあんまり書いてない。 「兄の場合」、でこれは本に「恋愛病患者」の続きってあってその話の段階で反対された娘さんの兄が今度は場末の商売女を連れて来るって話になるのですが。 妹の段階の一流の学校の一流の家の特に悪い評判のない学生との関係は反対していなかった叔父が今度は反対の立場に回り、父親に今度こそ反対して下さい賛成です! と言いに行くんだけどね。 言っちゃ悪いんだけどこの場合もなんか結婚の反対の要件満たしてないんだよな。 醜い、ヒステリー、以上終了。 心中するだしないだって話をしてる段階で多少興奮してたからってさぁ…。 まさか商売女に騙されているのですか?! と妹とか母親が聞いてるのはそこが一番大事だからだよね、顔は問題じゃないだろうこの際、親族の結婚相手の顔なんかそれこそ正直どうでもいいだろうとしか。 いやそういうことはないけどさ、と叔父さんが言う辺りでうーん、と。 で、今度は父親があれから7年、まだ娘も相手も2人して諦めてなくてこう、うん、悪かった、となってるんですが。 なるわなその年月、半年くらいで妥協しておいてやれよせめて3年。 大変良かったです、正直良かったです、前の展開が変化するわけじゃないんだけど、こういう展開を待ってたんだ彼には。 「入れ札」、実話が元って本当かしら…戯曲版じゃないのもうちょっと不穏よね。 「相似」、読み流してたら設定がわからなかった、ああ、この婆ちゃんか、やばい。 3月28日めも。 どうも作品数が半端だったんで、ざっくりまとめてしまって、解説から気になったところを書き出していくつもりなんですが、菊池さんの戯曲は大正3年から大正6年までの間にだいたいの代表作が書かれた。 それ以降の作品はほとんどワンシーンのみって考えてもいいかも。 全て『新思潮』で小説を書き始めるよりも前。 あとちょいちょい有名なんですがシングというアイルランド戯曲の人が好きで、大学時代には傾倒していた(上田敏さんなんかはこの辺も紹介してたのかしらね)。 同時代においては戯曲書く人のほうがむしろ多かった感じだよね、みたいなことも、少なくとも『新思潮』は実際そっちのほうが主流派ですかも(一高の同人誌ね)。 菊池さんの大正9年の「父帰る」の公演が初めてのリアリズムだったのではないか、それ以前はロマンチシズムだったんじゃないのかな、ということも川口さんが。 (これ以前に活歴という歴史ジャンルの歌舞伎もあるんだけどね、詳細は省くけど歌舞伎ではもともと歴史作品ってものがないんだよね…歴史人物の名前を借りた作品でしかない、これは揶揄ではなく、もともとそうなってる。) 菊池さんは歌舞伎は基本的に好きではなく、よく非難していたらしい。 それもあんまり公的な場所では言ってないかと思います、そういう人なので。 が、芝居をずっとやりたかったはずってのはどうなんだろうなぁ…、芝居で認められたかったはず、までは同意なんだけどね、なにしろ初期全く小説書いてないし。 だって芝居趣味って一高に入って以降だし、京大でシングでその後はずっとパトロンでしょ…あの人パトロンしてない分野のほうが少ないからなんともな…。 (文或と近代もろもろ、148) 雑記:文或と近代もろもろ、212 雑記:文或と近代もろもろ、210 雑記:文或と近代もろもろ、208 雑記:文或と近代もろもろ、207 雑記:文或と近代もろもろ、206 雑記:文或と近代もろもろ、205 雑記:文或と近代もろもろ、204 雑記:文或と近代もろもろ、203 雑記:文或と近代もろもろ、202 雑記:文或と近代もろもろ、201 雑記:文或と近代もろもろ、200 雑記:文或と近代もろもろ、199 雑記:文或と近代もろもろ、198 雑記:文或と近代もろもろ、196 雑記:文或と近代もろもろ、194 雑記:文或と近代もろもろ、192 雑記:文或と近代もろもろ、189 雑記:文或と近代もろもろ、188 雑記:文或と近代もろもろ、187 雑記:文或と近代もろもろ、185 雑記:文或と近代もろもろ、184 雑記:文或と近代もろもろ、183 雑記:文或と近代もろもろ、182 雑記:文或と近代もろもろ、180 雑記:文或と近代もろもろ、179 雑記:文或と近代もろもろ、178 雑記:文或と近代もろもろ、176 雑記:文或と近代もろもろ、175 雑記:文或と近代もろもろ、174 雑記:文或と近代もろもろ、173 雑記:文或と近代もろもろ、172 雑記:文或と近代もろもろ、171 雑記:文或と近代もろもろ、170 雑記:文或と近代もろもろ、169 雑記:文或と近代もろもろ、168 雑記:文或と近代もろもろ、167 雑記:文或と近代もろもろ、166 雑記:文或と近代もろもろ、165 雑記:文或と近代もろもろ、164 雑記:文或と近代もろもろ、163 雑記:文或と近代もろもろ、162 雑記:文或と近代もろもろ、161 雑記:文或と近代もろもろ、160 雑記:文或と近代もろもろ、159 雑記:文或と近代もろもろ、158 雑記:文或と近代もろもろ、157 雑記:文或と近代もろもろ、156 雑記:文或と近代もろもろ、155 雑記:文或と近代もろもろ、154 雑記:文或と近代もろもろ、153 雑記:文或と近代もろもろ、152 雑記:文或と近代もろもろ、151 雑記:文或と近代もろもろ、150 雑記:文或と近代もろもろ、149 雑記:文或と近代もろもろ、148 雑記:文或と近代もろもろ、147 雑記:文或と近代もろもろ、146 雑記:文或と近代もろもろ、145 雑記:文或と近代もろもろ、144 雑記:文或と近代もろもろ、143 雑記:文或と近代もろもろ、142 雑記:文或と近代もろもろ、141 雑記:文或と近代もろもろ、140 雑学:近代有力め新聞社10社、181 雑学:近代小説掲載雑誌覚え書、186 雑学:明治の歌舞伎事情、195 雑学:明治の新聞発展事情、177 雑学:文士経営者寄り10人、190 雑学:お江戸の歌舞伎事情。197 文芸:文アル登場作家、その4。211 文芸:文アル登場作家、その3。209 文芸:文アル登場作家、その2。193
https://w.atwiki.jp/nlfw/pages/39.html
名 称:長谷民主国 正 式 名 称:長谷民主主義民心共和国 人 口:1402980000人 イデオロギー:民心思想 政 治 体 制:独裁 民 族:難治江(なんじえ)人 公 用 語:日本語、日本語 筆 記 形 体:日本語 元 首:唐澤卓男 首 相:山岡宏 首 都:黒州(くろす) 最 大 都 市:便御(べんご) 通 貨:碧(へき) ↳円換算:1碧=6円 国 歌:民(たみ)の心 資 源:石油 ウラン 天然ガス ━━━━━━【概要】━━━━━━━ 中国大陸に属する国家、唐澤一族による独裁体制が続いているが国民はマインドコントロールをかけられているので大体(多分)の国民は嫌な思いをしていない。 核実験場が4つある。 ━━━━━━【政治】━━━━━━━ 上院と下院があるが最終的な決定権は元首こと唐澤卓男にある。 #テンプレ
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2029.html
図説 台湾の歴史 第8章 二大抗日事件 第8章 二大抗日事件(噍吧哖事件) (霧社事件) (噍吧哖事件) 1895年11月、日本軍は「全台平定」を宣言したが、実際は台湾人民は引き続き「蜂起」していた。漢人の武装抗日運動は1915年の「噍吧哖(タパニー)」事件が平定された後に、やっと本当に幕が下りたと言える。 ※「哖」=「口ヘンに「年」 台湾での権力交代の際、上級士紳(進士、挙人)や豪商は慌てふためいて大陸に移る者が多く、各地にはまた「日本軍を出迎える」者も幾らか現れ、全島民が一致団結して外敵に立ち向かうといった状態ではなかった。それでもなお、乙未(1895年)の役では全階層・全島民の郷土防衛戦としての性質は失われてはいない。研究によれば、指導層は、清朝の官吏の他に、台湾人の「生員」※1・豪商・大地主や、地方の土豪・親分などを中心とし、兵卒は正規軍・民兵から私兵や一般の村人などさまざまであり、老人や女性、子供までもが含まれていた。乙未(1895年)から1902年まで、台湾各地でこのような人びとによる抗日蜂起が頻発した。1902年から1915年の間、抗日運動は局部的となり、「陰謀事件」が主となってくる。これらの二つの時期※2 の抗日活動においては、土紳階級はもはや指導層とはなっていない。1920年代から30年代、台湾の社会政治運動は、少数の旧時代の士紳階級と、新興の知識分子が指導層となっており、武装抗日との間に断層現象が見られる。数ある武装抗日事件の中で、特にここでは「噍吧哖(タパニー)事件」と「霧社(むしゃ)事件」を見てみよう。前者は漢人の最後にして最大の抗日革命であり、後者は先住民族による最後にしてかつもっとも壮烈な起義であった。 ※1 科挙の第一段階に合格した人、秀才とも言う。 ※2 第1期1896~1902年、第2期1902~1915年の2期を指す。 105 噍吧哖事件は、別名「余清芳(よせいほう)革命事件」あるいは「西来庵(せいらいあん)事件」の名で知られている※3。余清芳はこの事件の指導者とされているが、話は三つに分けて説き起こす必要がある。なぜならば、この「陰謀事件」は、主に余清芳・羅俊(らしゅん)・江定(こうてい)の3人が合同して起こしたものであるからである。 ※3 日本では「西来庵事件」が一般的だが、事件発生の地名をとって「タパニー事件」とも呼ばれる。 台湾が割譲された時、余清芳は17歳で、抗日義勇軍に入ったことがあった。後に台南庁の巡査補を8年ほど務めた後、1904年に辞職し、台南庁の各地の斎堂に出入りし、信徒を反日に誘導した。その後、「浮浪者収容所」に入れられて、3年ほど教戒を受けたが、釈放後、西来庵を拠点とし、密かに抗日活動を続けていた。信者たちは尊敬の意味を込めて彼を「余先生」と呼んだり、不思議な霊力を備えた皇帝、または皇帝と民衆の仲介者と見なしたりした。当時、この「皇帝」は、手は膝まで届き、耳は肩まで届いたと語り伝えられていた。 また指導者の一人である羅俊は、元の名を頼秀(学者名、頼俊卿)といい、他里霧(現在の斗南)に生まれ、かつては書塾(寺子屋)で教えたことがあり、医術も学び、風水などに詳しかったという。彼もまた割譲の際に抗日義勇軍に参加し、敗れてのち大陸に渡り、密かに台湾に戻ったものの、一家離散したのを目の当たりにして再度大陸に行き、インドシナ半島を旅したこともあったが、最後は福建省天柱岩の寺に隠棲していた。しかし抗日の志は忘れがたく、1914年末に、還暦を迎えていたにもかかわらず密かに台湾に舞い戻り、台中や彰化一帯で古い人脈を頼って活動を再開した。羅俊は自ら法力を有すると宣伝し、信徒たちに玉皇大帝※4や九天玄女※5を祭らせ、その呪法を習得すれば銃弾からも刀剣からも身を護れると説いた。 ※4 道教の中で天界における最高神と崇められる神。 ※5 またの名を「九天娘娘」、あるいは略称として「媧皇」や「玄女」、「元女」、「九天女」などと呼ばれる。古代中国神話の中で伝説の女神と言われ、後に道教信仰の対象となる。現在でも台湾民間信仰の中ではかなりの影響力を持っていると言われている。 106 また大陸から和尚・「紅髭姑」(あかひげおばさん)それぞれ一人を招き、遁身(とんしん)の術を教授してもらうつもりであると語った。法力を信じたためか、羅俊や彼の信徒たちは、武器はまったく準備していなかった。 もう一人の江定は、台南に生まれ、彼もまた割譲後に義民を率いて抗日の遊撃戦を展開し、後に山中に潜んだ。1901年、日本警察は新化南里庄の湖底で彼を包囲し、打ち倒したと思い込んだ。実は、江定はまんまと逃れ、部下を集めて山中に十数年潜み、さながら独立国を形成していた。 1915年旧暦2月、羅俊は3人の同志と台南の余清芳を訪ねた。余清芳は羅俊に自分の持つ宝剣を見せ、それを3寸も抜げば一瞬にして3万もの敵を薙ぎ倒すことができ、革命を起こして日本人を駆逐しようとしているのだと語った。二人は意気投合し、遅すぎた出会いを恨みながらも、その年の秋口には一斉に決起することを誓い、決起の前に、羅俊は中北部、余清芳は南部を中心に仲間を募ることにした。一方、江定もまた余清芳に会い、蜂起の時には必ず山を降りて敵を殲滅(せんめつ)すると約束し、余清芳を首領として、自分は副将になりたいと申し出た。 8-1 余清芳 8-2 羅俊 8-3 江定 出典 『台湾匪乱小史』1920 出典:『台湾匪乱小史』1920 出典:『台湾匪乱小史』1920 惜しいかな、5月から6月にかけてまだ連絡を取り合う段階から、蜂起 107 の情報は、日本の警察に察知され、関係人物は次々と逮捕され、羅俊は変装して逃亡した。余清芳は事件発覚を知ると、集めた軍資金を持って山中に隠れ、江定と落ち合った。日本側は至るところに彼らの人相書きを貼り出して、懸賞金をかけた。そして6月29日に羅俊は捕まった。江定・余清芳と仲間は嘉義・台南・阿猴3庁の境にある後掘仔山中に隠れ、日本警察の包囲攻撃も効果はなかった。7月には余清芳は部下を率いて甲仙埔支庁を襲撃、日本側は相当の死傷者を出した。8月3日、噍吧哖支庁下の南庄派出所を襲撃し、敵を殲滅した後、再び転じて噍吧哖を攻撃し、日本警察と来援した軍隊を相手に激しい戦闘を繰り広げた。余清芳軍は3昼夜も奮闘し、ついに支えきれず、6日夕刻に山谷に退却した。この時の死者は300人余り、多数が捕虜となった。 余清芳の敗走後、日本側は報復を考え、計略によって噍吧哖の壮丁たちを惨殺し、伝えられるところでは、被害は数千人の多きに及んだと言われる。これが「噍吧哖虐殺事件」である。8月22日、余清芳と数名の仲間たちは警察と村民の策略に引っかかり、ついに官憲の手に落ちてしまった。江定の部下たちも日本警察の降伏勧誘に従い次々と投降し、江定自身も翌年4月末に下山して自首した。当局は(自首すれぼ)処分を加えないという約束に背いて、5月18日に江定ら200余名を法院に送って裁判にかけた。 この事件でもっとも興味深いのは、余清芳が捕まった後、台南臨時法院は「匪徒刑罰令」によって裁き、被告が1957名にも達したことである。2ヶ月後の判決では、死刑は866名、懲役刑453名、行政処分及び不起訴544名、無罪86名、その他8名であった。この判決は日本国内の世論、および帝国議会の厳しい批判を引き起こし、その年の11月に台湾総督は大赦の名目で彼らの減刑を宣言し、死刑は無期懲役に、そのほかも1等ずつ減刑された。しかし当時すでに95名の死刑は執行済みであった。江定らの事件も翌年7月に判決が下され、その結果、江定ら37名が死刑を宣告され、9月に台南監獄で絞首された。 噍吧哖(タパニー)事件は現代人にはほとんど忘れ去られた感がある。その遺跡や記念碑は今なお台南に現存しているが、訪ねる人も少なく、荒れるにまかされ 108 ている。今日この事件を改めて顧みた時、余清芳らが用いた「皇帝」の概念、呪法・宝剣などの迷信、さらには「武器は不要」という考え方などはとても称揚するわけにはいかず、まこと不思議な感じで、悔しくとも溜息をつくしかない。とはいえ、このような愚昧と迷信の基底に、われわれに深く考えさせることは何もないのだろうか? 研究が欠けており、余・羅・江らの反乱の社会的・経済的原因は、分かっていない。羅俊は日本政府の過酷な収税と行政を批判することで支持者を集めたが、これらの批判は現実とは著しくかけ離れていたのであり、これらの呼びかけによって本当に仲間を集められたのかは大いに疑問である。また、余・羅・江らは、かつて割譲後の抗日闘争に参加しており、3人の謀反もあるいは郷土防衛戦の名残なのかもしれないが、本当のところはよく分かっていない。裁判の尋問の際に、羅俊は最後に言った。「すべては話したとおりである。今回の大事が失敗に終わったことは認めよう。しかし再び生まれ変わって必ずこの目的を達成することを誓う!」 その言や豪壮、まこと革命指導者の名に恥じぬものと言える。 (霧社事件) 噍吧哖事件が後の人々に忘れ去られてしまったのに対し、1930年に起こった霧社事件は、幸運と言うべきか、これを扱った文章が、中国語でも日本語でも少なくない。噍吧哖事件が伝統的な下層階級の反乱で、これといった目新しいものはなかったとすれぼ、霧社事件はさまざまな様相を示し、植民統治者と植民被治者間における愛憎恩讐が入り混じっており、加えて蜂起した人びともまたもとより勇猛果敢で知られるタイヤル族※6であったからであろう。 ※6 台湾先住民の中でも2番目に多い8万5000人の人口規模を持つ民族集団。居住地域は台北、新竹、苗栗、宜蘭、花蓮たど中央山脈周辺。なお霧社事件を起こした支族のセデック族は現在タロコ族と認定されている。 霧社事件の原因は、決起した側がすでに亡くなったか逃げてしまい、歴史の舞台上の発言権を失っているため、日本側の政府・軍隊・警察が残した資料に依拠して推測する他はない。これらの資料によって以下3方向から検討することができよう。第1に、労役強制の問題、第2に山地先住民と日本人の間の婚姻問題、第3にマヘボ社頭目の不満の問題であった。 110 労役問題は霧社事件の直接の起因となったものである。事件発生前、霧社一帯の先住民は度重なる労役に狩り出され、多くが建設や補修などの工事に従事させられていた。労役は非常に過酷で絶え間がなく、警察も威嚇酷使し、先住民の怨嗟(えんさ)の声が絶えなかった。たとえ有償であっても、正当な賃金とは言いがたく、さらに先住民は報酬の前払いに慣れていたが、算数ができず、警察の帳簿もいい加減であったため計算が分からず、ごまかされているのではと疑心暗鬼になり、先住民の不満は募っていた。事件が発生した時、霧社小学校寄宿舎の建築工事が行われており、タイヤル族霧社集落および近隣の集落の人びとが動員されており、木材を運ばされていた。その途中、ふだんから互いの集落で宿を借りあっていたたので、互いが 112 接触し協同する機会が生まれ、ついにはその共通の憤懣を共同行動に転化させることとなった。 先住民と日本人の婚姻間題とは、山地先住民の女性が日本人警官に嫁いだことから発生してきた問題である。領台当初、日本は「蕃情」を把握し、統治に利するという理由から、警察官に、各社の頭目や勢力者の娘を娶(めと)って妻とすることを奨励した。これらの警察官は往々にして「内地」(日本本土)にはすでに妻子がいたから、娶った先住民の妻はすなわち「内縁の 113 妻」ということになる。この種の結婚は、終生添(そ)いとげるということはまれで、女性の側が常に捨てられた。霧社事件を率いたマヘボ社頭目モーナ・ルダオの妹もまた日本巡査近藤儀三郎に嫁いだが、数年後にこの夫は行方をくらました。貴種たる頭目家の女性が、このように捨てられたという事実に、族人で憤(いきどお)らぬ者はいなかった。霧社における最高権力者は警察の霧社分室主任であった。当時の主任佐塚愛佑警部は白狗群マシトバオン社の頭目の娘を妻にしており、つまり佐塚警部は、タイヤルの女婿であった(白狗群は事件発生後警察側に立ったといわれる)。佐塚警部は事件の最中にその命を落としたが、半ばタイヤルの血統を引く娘の佐塚佐和子※7は、後に日本で有名な歌手になったが、これは後日談である。 ※7 歌手「サワ・サツカ」として知られた彼女は台中女学校を卒業し、東洋音楽学校に進んだ。その後、南部たかね(新潟出身のオペラ歌手)に認められコロムビア所属となり、「サヨンの鐘」などを歌う。 霧社事件を語る時、モーナ・ルダオ※8について語らないわけにはいかない。そしてモーナ・ルダオに触れるとすれぼ、当時の霧社の民族的な(族群の)分類について説明せぬわけにはいかない。霧社分室所轄の先住民は4大部族――トゥルク、タウサ、霧社、万大――に分かれており、すべてタイヤル族に属していた※9。各部族はそれぞれ若干の「社」から形成され、霧社全体で11社があり、このうち蜂起に参加したのは8社で、3社は参加しなかった。またこれら霧社の社群のうち、マヘボ社がもっとも有力な1社であった。官憲の資料によると、マヘボ社頭目のモーナ・ルダオは「気性は剽悍(ひょうかん)、体躯(たいく)は長大、そして少壮の頃より戦術に長じている。‥‥彼の勢力は大きく霧社蕃12社中彼の右に出る者はいない」ほどだった。しかしモーナ・ルダオと官憲は互いにそれぞれ拮抗して譲らず、さまざまな経緯があった。前述したようにモーナ・ルダオの妹が日本人警察官に嫁いだが捨てられるといった事件があった。モーナ・ルダオはかつて2度ほど他 ※8 霧社事件の中心となったマヘボ社の頭目であり、霧社一帯の勢力者であった。1910年に総督府が実施していた理蕃五ヶ年計画当時には、理蕃警察に率いられ日本各地を参観している。 ※9 2004年5月現在ではタイヤル族からトゥルク族が分かれ、独立した先住民として台湾原住民委員会に認定されている。 114 社の者と図って謀反を企てたが、すべて密告され未遂に終わっていた。この他にもさまざまた摩擦があったが、直接に事件のきっかけとなったのは、1930年10月7日午前、吉村克己巡査らがモーナ・ルダオの家の前を通り過ぎた時、ちょうど一組の男女が結婚披露宴を行っており、吉村巡査らが入って見物したことであった。その時モーナ・ルダオの長男であったタダオ・モーナ※10が、吉村巡査の手を引っ張り、酒宴に加わるように強いた。ところが吉村巡査は酒宴の不潔を嫌悪しており、両者間に執拗な遣り取りがあり、ついに吉村はステッキでタダオ・モーナの手を打ってしまった。タダオ・モーナにとって、これは最大の侮辱であり、そこで吉村巡査を殴り返してしまった。その後、父親であるモーナ・ルダオは、何とか穏健に済ませるべく何度か駐在所に足を運んだが、事後処理は遅々として進まなかった。モーナ・ルダオは、厳重な懲罰が下り、頭目としての威信が傷つくことに頭を痛め、さらにはその地位が誰かに取って代わられることをも心配した。そこで人びとの苛酷な労役に対する深い不満を利用し、蜂起の決行を決意するに至った。他社からも同調する者が少なくなかった。 ※10 先住民の名前は、個人名のあとに父の名が来る。 決行の日時は10月27日と定められた。この日は、毎年霧社で盛大な行事が行われる重要な日であり、霧社分室管下の10個の学校と教育所が霧社公学校に集まり、学芸会・展覧会や合同運動会を開催した。参加する日本人も200人を下らず、能高郡郡守※11 も例年臨席し訓示することになっていた。このため霧社事件が発生した時、高官の能高郡郡守までもが被害者に入っているのである。決起した霧社の人たちは、早朝に手分けしてそれぞれの警察駐在所(派出所)を襲い、8時頃、霧社公学校での式典に参加していた警察や民衆を襲撃した。公学校の運動場は、瞬時にして血に塗(まみ)れた凄惨な修羅場と化し、校長宿舎に避難した日本人女性や子どもたちも囲まれ、ほとんど残らず命を落とし、3名の幸運な人が死体の中に埋もれ、2日2夜の後にようやく救出されたのみであった。事後の統計によれば、各地の日本人被害者は全部で139名(男86名、女53名)とされる。 ※11 霧社地区は台中州能高郡に属した。郡役所は現在の南投県埔里鎮にあり、長官を郡守と呼んだ。 霧社のタイヤル族は一時的な勝利は得たが、日本側の軍隊・警察が到着した時点から、到底支えきれるものではなかった。紙幅に限りがあり、日本軍の掃討の過程を詳細に述べることはできないが、簡潔に言えぼ、日本の軍隊・警察の救援・討伐行動は、10月28日に始まり、12月26日に至ってようやく終わりを告げ、その間およそ2ヶ月を要した。 決起に参加した霧社6社では戦死・自殺・病死及び焼死者を合わせ644名(うち男性332名、女性312名)の死者が出ている。当時首を吊って自殺した先住民女性の写真を見ることができるが、今見ても当時の凄惨な光景が目に浮かぶようである。モーナ・ルダオは逃亡中に自殺、彼の二人の息子のうち一人は戦死し、もう一人は縊死した。この事件では双方とも婦女子 117 や子どもの死者が非常に多く、一家全減の例も少なくない。昔から、日本も先住民も、「女子どもは殺さない」のを基本としてきた。このような事態には、慄然とせざるを得ないのではなかろうか。 日本の軍隊・警察の反乱タイヤル討伐に関して、ここで二つのことに一言しておく価値があるだろう。まず、当時国際的に禁止されていた毒ガスを日本軍が使用したとの噂が広範に伝えられた。事実の真相については、学者たちの間でも一致した結論が出ておらず、さらなる研究が待たれるところである。次に、討伐の過程で日本側は、「味方蕃」の大きな協力を得たことである。いわゆる「味方」とは同盟軍という意味であり、日本側は官憲と友好的な関係を持つ部族を利用して蜂起した山地先住民を包囲攻撃したのである。このような過去の族群間の関係をどのように理解するのか、そして相互の信頼と扶助のあり方をそこから体得すること、このことが台湾の歴史を研究する際に留意しておくべきことのように思われる。 最後に、読者の皆さんは「どうして霧社事件の重要人物であった花岡一郎、二郎について一言も述べないのか?」 という疑問をお持ちになるかもしれない。二人は共に霧社のホーゴー社出身で義兄弟の契りを交わしていたが、実際の血縁関係はなかった。日本人と現地住民の共学制度が実施された後、二人とも日本人児童の学ぶ埔里小学校で学んだ。卒業後、一郎は台中師範学校を出て巡査となり、二郎は高等小学校を出た後、警手(巡査に次ぐ職位)となった。二人は共に同社の娘、川野花子と高山初子を娶ったが、初子はホーゴー社頭目の娘、花子は頭目の妹の娘で、共に埔里小学校に学んだ。このような学歴と結婚は、人びとの羨望の的とならぬはずはない。写真に写った制服姿の一郎と二郎、和服姿の花子と初子はまるで日本人のようである。つきつめて言えば、彼らは確かに日本人が造り出した高度に「日本化された原住民」なのである。聞くところによると、一郎は巡査に任命されたことをあまり快く思っていなかった。彼はもともと教師になるはずだったのである。二郎の方は、事件前に官憲に対する不満を漏らしたことはなかったという。彼らが事前に蜂起を知っていたか否か分からないが、後の調査報告によると、発生してからは、一郎は明らかに若干 118 関与していたようである。一郎夫婦と二郎は、最後に自殺してしまった。一郎は最期に宿舎の壁に遺書を貼り付けたが、達筆の毛筆で書かれており、二郎の手に成ると伝えられる。それはこう書かれていた。 花岡両 押捺 我等ハ此の世を 去らねばならぬ 蕃人のこうふんは 出役の多い為に こんな事件に なりました 我等も蕃人たちに捕らはれ どふすることも出来まセん 昭和五年拾月弐拾七日午前九時 蕃人は各方面に守つていますから 郡守以下職員全部公学校方面に死セリ 一郎は自殺前に鉛筆でわずかに数語を残した。「花岡、責任上考フレバ考フル程コンナ事ヲセネバナラナイ全部此処二居ルノハ家族デス」。 一郎夫婦は生後1ヶ月ほどの息子と一緒に自殺した。 この高度に日本化したタイヤル人が、自らの同胞が反日に奮起したのを目の当たりにした時の心情はどのようなものだったであろう。花岡二人は、蜂起に参与しなかったとしても、最終的にはやはり同族と一緒に自殺する道を選んだのである。彼らの遺言から私たちは一種の重苦しいやりきれなさを感じ取る。すなわち、彼らは自分たちの民族集団(族群)に忠ならざるを得ないのであり、さりとて日本人へも何らかの想いを表白せざるを得なかったのである。 花岡兄弟は、依然として謎である。私たちの霧社事件と噍吧哖事件に関する認識は、まだまだ表層にすぎない。ただただ願わくは、かつて台湾のこの土地の上に起こったことについて、より切実に、理解を深めることのみである。 120 図説 台湾の歴史
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/73.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1323951515/ 120 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/17(土) 00 06 34.23 ID IRsitYfI0 [1/8] 364 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 00 03 56.35 ID 3f7XKBSR0 [1/5] 504 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 23 01 58.08 ID dKUZLNYj0 523 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 00 17 31.38 ID emIhF7sS0 [1/4] 616 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 07 59.71 ID irq1ZmL30 [1/3] 617 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 09 09.23 ID irq1ZmL30 [2/3] 625 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/20(火) 00 20 22.80 ID 9TbaCL0U0 [1/4] 715 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/21(水) 00 19 38.99 ID 9aB/rUA80 [1/3] 859 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/22(木) 00 18 28.54 ID Wut3q+sb0 [1/7] 969 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 00 20 49.61 ID dKgjPbk40 120 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/17(土) 00 06 34.23 ID IRsitYfI0 [1/8] 12月17日、クリスマスイブまであと一週間だ 今日はライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した日でもあり、白い死神ことシモ・ヘイヘの誕生日でもあるらしい 人類の夢、果てしない空・・・ わたしも是非、杏子ちゃんと悠久の蒼穹へと飛び立ちたいな もし存在するというなら、あの雲を越え、竜の巣を越え、天空の城を共に目指したい そして、煩わしい世間と隔絶された城で杏子ちゃんと永遠に暮らすの わたしは天空の王子様で杏子ちゃんは天空のお姫様 共に天空のお庭で追いかけっこして、抱きしめ合って、 おはようからおやすみまで、ずっと杏子ちゃんのことを見つめて 雲が自然に流れるように、わたしと杏子ちゃんもずっと愛し続けるの そんなわたしと杏子ちゃんの愛の結晶は雫となって大地に落ちて、それをひとは雨と言うの また、わたしと杏子ちゃんが毎日育み合う愛は輝いて、それをひとは太陽と言うの そして、太陽と雨が混ざって世界に永遠の光を齎して、それをひとは虹と言うの わたしと杏子ちゃんの愛を通して世界に愛の素晴らしさを教えてあげるの お城に住み慣れたわたしと杏子ちゃんはやがてある事業に着手するんだ お城の一部を改造して大聖堂を造るの わたしは杏子ちゃんからお義父さんの教えを口伝で教えてもらってそれを纏めるの そして、その教えをこの天空から大地に、海に、全ての世界に広めるの それを訊いたものはみんな涙を流して感動し、永遠の幸福の境地に至るの 人間も、動物も、植物も、この世界の生きとし生けるもの全てのもとに楽園がやってくるの お義父さんの教えは偉大だから、それを聞いたものの心は完全に浄化されるの そして、互いに憎んだり恨んだりすることはなくなって世界に恒久平和が実現されるの 大聖堂で祈りを捧げるわたしと杏子ちゃんはそれを心から嬉しく思い、改めてお義父さんに感謝の祈りを捧げるの そして、ある夜、杏子ちゃんはお義父さんの念願の叶った世界を見つめながら涙を流すの それをひとは流れ星と言って、毎日眺め、それに願いごとを願うの わたしは嬉し泣きする杏子ちゃんの頭を撫でるの そうすると溢れんばかりの笑顔をわたしに見せてくれるの それをひとは月というの そして、わたしと杏子ちゃんはいつものように抱きしめ合って愛し合ったのでした コメント 364 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 00 03 56.35 ID 3f7XKBSR0 [1/5] 12月18日、クリスマスまであと一週間 今日はヨシフ・スターリンやスティーヴン・スピルバーグの誕生日で、日本が国際連合に加盟した日らしい また、国民的RPGの一つのファイナルファンタジーの発売日でもあるみたいだ わたしにはファンタジーな世界に生きる恋人がいる 『魔法少女』なんてとてもファンタジーな響きではないか でも、魔法少女はダークファンタジーという感じがする 杏子ちゃんの斃すべき敵、『魔女』は結界に潜んでいる 中には現実に具現化して奇声をあげながら町一つを壊滅させてしまう困った魔女もいるらしいが・・・ その魔女の結界の中は不気味で幻想的で、まさしくダークファンタジーの舞台と言えよう 中にはお菓子を模した明るいメルヘンチックな空間もあるのだが、それは少数だろう ダークな世界で杏子ちゃんに守られるのも悪くはないが、やはりわたしはメルヘンな世界の方が好きだ 剣と魔法で魔王を屠り葬るといった王道なファンタジーの世界に行ってみたい 杏子ちゃんは百戦錬磨の槍使いの勇者で、わたしは魔法で杏子ちゃんのサポートをする賢者・・・ ある日、わたしと杏子ちゃんは王様に魔王討伐をお願いされるの ちなみに王様は杏子ちゃんのお父さんなの わたし達は野を越え山を越え、虹の橋を越えて、そして魔王の城に辿り着くの そして、二人の愛の力で魔王をやっつけるの 魔王を倒したわたしと杏子ちゃんはご褒美に王様から王位と新築のお城を与えられるの 王様はわたしと杏子ちゃんの愛の力に感動して、勝手にわたしと杏子ちゃんの結婚式を挙げちゃうの 後に引けないわたしと杏子ちゃんはそのまま結婚することになるの でも、わたしも杏子ちゃんも満更じゃないの そして、よく晴れた結婚式当日 花嫁姿のわたしを杏子ちゃんがお姫様抱っこして、沢山の国民の前でキスするの そして、そこで永久の愛を誓い合うの ずっと一緒だよ杏子ちゃん コメント 504 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 23 01 58.08 ID dKUZLNYj0 お袋はずっと、花が好きでさ。 教会を訪れる誰もが、いつも笑顔でいられますようにって、 毎日せっせと、花壇の手入れを続けてたんだ。 信者が離れて食う物に困り出してからも、 水やりだけは欠かしたことがなかったよ。 この前、久しぶりに帰ってみたらさ。 そうだよ、アンタを連れて行った、あの時だ。 建物はボロボロ、蜘蛛の巣だらけで、 家族はみんないなくなっちまったけれど、 お袋が植えたあの花だけは、まだちゃんと生き残ってやがったんだ。 驚いたよ。嬉しかったよ。 切なかったよ。情けなかったよ。 お袋が教えてくれたこと、残してくれたものに、 アタシはちゃんと向き合ってこなかったんだなって。 何だかそれが、申し訳なくってさ。 なぁ、さやか。 アンタがいたから取り戻せたこの気持ち、 今度はアンタのために使わせてもらうよ。 あの花はいま、ちょうど満開なんだ。 だから一緒に、見に行ってくれよな。 コメント 523 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 00 17 31.38 ID emIhF7sS0 [1/4] 12月19日、ついにクリスマスイブまで1週間を切った 光陰矢の如しというべきか、時の流れは速いものだ クリスマスを終えたら次は大晦日、あっという間にお正月だ こんなに時の速さを実感したのは初めてだ それもあなたのお陰だよ、杏子ちゃん あなたの愛おしさが時間の大切さを教えてくれる さぁ、未知の時を二人で既知にしていこう 杏子ちゃんとこの作業をする事こそが人生の意味であり目的であり到達点なのだから その為にはもう一度、わたしが杏子ちゃんに対する愛を再確認する必要があるね 杏子ちゃんはそんなの不要というかもしれないね だって、杏子ちゃんとわたしはいつも愛し合っているのだから うん、再確認と言っても難しい事をするわけではないんだ 毎晩と同じように、愛し合えばいいだけなんだ 意味がよく分からない? 分からなくても大丈夫だよ杏子ちゃん、きっとすぐに分かるから じゃあ、寝台へ移ろうか杏子ちゃん・・・ 日本には和歌という文化があるが、その中に掛詞というものがあるんだ その掛詞の中に「ぬる」というものがあるのは知っているかな杏子ちゃん? 「ぬる」というのは「寝る」と「濡る」の意味を持っているんだ 「濡る」というのは二人の愛で濡れるということなの つまり二人で寝るって事は二人の愛でびちゃびちゃに濡れるって事だね さて、杏子ちゃん、わたしと杏子ちゃんは今どのような状態でしょう? うん、そうだね、ぬるぬるのびちょびちょだね わたしは杏子ちゃんとの愛の営みで頭の中が真っ白だよ え?杏子ちゃんも同じなの?ふふ、それは嬉しいな そういえば杏子ちゃんはわたしの言った愛の再確認の意味が分からないって言ったね? うん、それでいいんだと思うよ わたしと杏子ちゃんは一緒に寝て、愛し合って、ぬるぬるに濡れて、頭の中が真っ白になったわけだけど、 杏子ちゃんはドイツ語で0をなんて言うか知ってる?Null(ヌル)って言うんだよ 面白いよね、言葉って わたしと杏子ちゃんがぬるぬるになって辿り着いた先が0(Null)なんてさ これって愛の果てには何も存在しないって事なんじゃないかな? つまり、わたしと杏子ちゃんの間に境界が存在しないって事なんだよ! わたしは杏子ちゃんで、杏子ちゃんがわたしなの ふふ、杏子ちゃん、顔真っ赤だよ?そんなに恥かしがらないでもいいよ 杏子ちゃんって寝台の上だといつも乙女さんだね ありゃりゃ、また杏子ちゃんが真っ赤になっちゃった そして、もう一回、もう二回とわたしは杏子ちゃんと一緒になったのでした コメント 616 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 07 59.71 ID irq1ZmL30 [1/3] 「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」 錆び付いた心、 音もない世界、何を見てるの? ーーーさやか、アンタは今、何を見てるんだ? 人の為に願って、人間じゃなくなって、魔女になって。 「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」 またねを言える顔を探すよ それを繰り返すだけ ーーーあたしは、また、会いたい、さやかにまた、生き返って欲しい。でもさ、叶いそうもないよ、これ。 気付けばそこには ひとりきりで泣く後ろ姿 ーーーあそこにいる、哀しい魔女。それは、あたしだ。あたしで、さやかだ。さやかは絶望したあたしだ。 「……よう」 「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった。足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ、それが正解さ」 辛いような、 寂しいような、場所 手を繋いでいたいんだ ーーー正解さ、ここで果てるのも正解だろ? こんな辛い、寂しい場所で一人きりで死ぬ? そんなのあたしが許さない。 手を繋いで、仲良く逝ってやるさ。 「ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい」 何度目の気持ちだろう ここにある温もりは ーーーあたしの守りたいもの? そりゃあ、「温もり」さ。 人の為に願って、わざわざそれを失ったんだよ、あたしはさ。 コメント 617 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 09 09.23 ID irq1ZmL30 [2/3] 「ーーーハハハ、何だかなぁ。アタシだって今までずっとそうしてきたはずだったのに」 間違いでも構わない、傍にいること ーーー傍にいること…仕方ねえな、さやかーーー 「行きな。コイツはアタシが引き受ける」 涙の音、ため息の色 確かめる現在地 ーーー青と赤が混じり合う。 紫は、涙の音か?ため息の色か? いや、紫は「死」の色。 …神父の娘にゃ相応しいのかな…分かんねえ。 「心配すんなよさやか。一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか」 冗談みたいな毎日ーーー 見たい、見たい、未来ーーー ーーーそんな毎日無理だからさ、せめて幸せな夢を、見させてくれよ。 願ったっていいだろ?魔法少女ってのは、そんなに救われないものなのか?奇跡と、魔法を叶えてくれよ、頼むよ………神様…………… ーーーーーーーーー最期に。 見えた。会えた。たった一つ、守りたいものに。 彼女は、そう歌っていた。 「ここにいるよ ここにいるよ」 「ーーー帰る場所はここだよ?」 手が、差し伸べられた。 コメント 625 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/20(火) 00 20 22.80 ID 9TbaCL0U0 [1/4] 12月20日、今日は色々と開いた日だ 1857年には吉田松陰が松下村塾を開講、1904年には日本で初めてデパートが開業された また、トイザらスの日本第一号店が開店した日でもあるらしい 折角だからわたしも何か開いてみようか、たとえば杏子ちゃんとか でも開くものがない、心はもうわたしに開いてくれているし、それ以外は・・・否、言うまい そう言えば今日は宇和島藩の伊達宗城が没した日でもあった 松下村塾に伊達宗城・・・このような観点から見れば幕末関係の事柄の多い日とも言えるか たまには遥か昔に思い馳せるのも好いかもしれない あぁ、杏子ちゃんと一緒に江戸時代にタイムスリップしてみたい わたしと杏子ちゃんは二人で歌でも詠みながら自由気ままに旅をするの 杏子ちゃんは優しい浪人さんって感じかな? まぁ、ともかく杏子ちゃんと一緒に自然の風を感じて日本一周するなんて好いかもしれない 杏子ちゃんと一緒なら道中で朽ち果ててもいいと思うよ これじゃ本当にのざらし紀行になってしまうね でも杏子ちゃんと一緒ならどんな朽ち果て方をしてもかまわない 杏子ちゃんとなら露天神の森で心中だって、わたしにとっては幸せな死となるだろう 幸せ・・・死合わせ・・・常に死と隣合わせの人生でも、杏子ちゃんがいればわたしは幸せだよ 幸せ・・・死逢わせ・・・もし死んだとしても因果の巡り合わせで再びわたし達は転生し、幸せになれるだろう そう考えると死は怖くない、もう何も恐れるものはない なんて事を杏子ちゃんに言ったら間違いなく怒られるだろうね 「命を粗末にするんじゃねぇ」って そんな事を言っても、杏子ちゃんは大切な人の為なら自分の命すら投げ出すだろう だって、杏子ちゃんはそういう人だから、優しすぎる人だから そういえば佐倉惣五郎と言う人物がいたのを思い出した 彼は佐倉藩の圧政で民衆が苦しんでいるという事を将軍に直訴したと言う すると藩の圧政は収まったが、彼は磔にされて亡くなったという 故に彼は義民として知られるようになったと言う 杏子ちゃんは眩しいほどの義の心を持っているね でも、お願いだからわたしを置いて逝ってしまうのはやめてほしい ひとりぼっちになるくらいなら、好きな人と野ざらしになった方がマシだから コメント 715 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/21(水) 00 19 38.99 ID 9aB/rUA80 [1/3] 12月21日、そろそろクリスマスの準備に取りかからねばなるまい 今日は松本清張の誕生日であり、フィクションだが怪獣ゴモラの発見が報じられた日でもあるらしい 青木ヶ原樹海と言えば自殺の名所というイメージが強いが、それは松本清張の小説『波の塔』の影響という 昔にゲーテの『若きウェルテルの悩み』に影響を受けた青年らが多数自殺してしまった、というようなものか 人の書いた文章に魔性が宿っているようで、少々恐ろしく思ってしまう まぁ、何がどうあれ、自殺という行為はわたしの恋人、杏子ちゃんが最も忌み嫌う行為である テレビで自殺関連のニュースを目にすると杏子ちゃんは決まって顔を歪める 杏子ちゃんの家族は杏子ちゃん一人を残して一家心中、つまり自殺をしてしまったらしい その所為で杏子ちゃんは全て自分が悪いと思い込み、数年苦しみ続けてきたらしい 否、ひょっとしたら今も表情に出さないだけで、心の奥底では苦しみ続けているのかもしれない わたしは杏子ちゃんが苦しんでいるのを見たくないし、それを隠す杏子ちゃんも見たくない 杏子ちゃんにはいつも心の奥底から笑っていてほしいと願う だから、わたしは出きるだけの事を杏子ちゃんにしてあげたいと思う さて、ゴモラと言えばウルトラマンに出てくる怪獣だが、とても可哀そうな怪獣だ この前、杏子ちゃんとDVDを借りて見ていたのだが、変な雰囲気になってしまった 本来子供向けの特撮にああだこうだ言うのは宜しくないが、あれは酷い 特に尻尾を失ったゴモラがそれに気付かずにお尻を振っている場面は何か切なさを感じさせた DVDを見終った後に杏子ちゃんがわたしにある話をしてくれた 杏子ちゃんは沢山の魔女を狩ってきたらしいのだけれど、その中には全く敵意を見せないものもいたらしい 魔女どころか、使い魔すら何もしてこなかったらしく杏子ちゃんは酷く調子が狂ってしまった 槍を構えながら、魔女たちの様子を伺っていたらしいが、何分経っても攻撃してこなかったと言う 結局、杏子ちゃんはその魔女を狩ったらしいが、その時の魔女の悲鳴は何処か胸に突き刺さるものがあったそうだ どうやら杏子ちゃんは一時期、いじめを受けていたらしい 新興宗教の教祖の娘というだけで何もしていないのに嫌がらせ等をされていた 杏子ちゃんは何故自分がいじめられなければならないのか分からなかったという 自分は何も悪い事をしていないのにいじめられる、そんな理不尽が許せなかった それでも杏子ちゃんは問題を起こす事なく、必死に絶え続けていたらしい いじめられていた頃の自分と無抵抗の魔女の姿に重なる部分があったのだろう 杏子ちゃんの経験を聞くと色々考えさせられるものがある それ以上にそこまで過酷な人生を強いられてきた杏子ちゃんが可哀そうでならなかった 多感な時期にいじめを受け、それを耐え、その挙句には家族が心中してしまう でも、わたしが杏子ちゃんに同情すると杏子ちゃんはやめてくれ、という 杏子ちゃんは決まって「あたしは不幸なんかじゃない」と言う 「あんたと出逢えたから、あたしは決して不幸なんかじゃない」と そんな杏子ちゃんを見ていると目頭が熱くなり、わたしは常にこう思わざるを得なくなる 杏子ちゃんを絶対に幸せにして見せる、と コメント 859 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/22(木) 00 18 28.54 ID Wut3q+sb0 [1/7] 12月22日、今年は今日が冬至のようだ 今日は第一次伊藤博文内閣が組閣された日であり、労働組合法が公布された年 また、ベートーヴェンが交響曲第5番と第6番をウィーンで初演した日でもあるらしい 交響曲第5番と言えば日本では「運命」という通称で親しまれているが 第6番も「田園」の通称があり、美しい曲だ さて、ベートーヴェンはカトリックではあったが敬虔な信者とは言えなかったようだ どうやら彼は純粋なキリスト教世界より、 ゲーテの『ファウスト』等に見られるキリスト教世界とギリシア的世界の融合に憧れていたらしい しかし、彼が敬虔でないと言われても、彼の生み出した音楽は偉大であり讃えられるべきものだ さて、それに対してわたしの最愛の恋人杏子ちゃん 杏子ちゃんの声はいつもわたしの事を癒してくれる音楽だ わたしは彼女ほどに敬虔な聖女を見た事はない しかし、杏子ちゃんの信仰は異端と罵られたお父さんの教えだ それでも、杏子ちゃんは聖女のようにその信仰を常に抱き続いている そもそも、イエスだって当時のユダヤ人からしてみれば異端だったはずだ 哲学者キルケゴールも自分の信仰を見つけ出し、それをデンマーク教会に異端扱いされた 彼らを見ていると信仰に異端も糞もないのではないかと思ってしまう ベートーヴェンは恐らく自分の中で、自分だけの信仰を持っていたのだろう だからこそ、何年間にも渡って人の心を震わせる音楽を創り出せた 杏子ちゃんもお父さんの信仰を受け継いで、それを自分の信仰として生きてきたのだろう だからこそ、杏子ちゃんは優しくて強くて、慈愛に満ち溢れているんだ そして、わたしも信仰を持っている それは信仰と言うには余りに程遠いかもしれないが、 ただの「愛」という言葉で済ますには余りにも安っぽすぎる 言葉に表すのは難しいが、それは信仰に近い愛なのだ プラトニック・ラブという言葉があるが、それでも表し切れないものなのだ ふと横を見ると杏子ちゃんが気持ち良さそうに眠っている この笑顔に何度救われ、勇気付けられてきたことか さて、クリスマスイブまであと二日だ その日ほど、杏子ちゃんにわたしの信仰を示すに相応しい日はないだろう 全ての感謝と恋慕と敬愛を愛というカタチを以って杏子ちゃんに贈ろう そして、ともに盛大な賛美歌を奏でよう そう誓って、わたしは杏子ちゃんの寝顔にキスをする 絶対に幸せにしてみせるからね、杏子ちゃん コメント 969 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 00 20 49.61 ID dKgjPbk40 12月23日、今日は国民の祝日の一つ、天皇誕生日だ 因みに天皇の誕生日が祝日となったのは今上天皇が最初で明治天皇、大正天皇の誕生日は祝日ではなかった 稀に勘違いをする人がいるが、この天皇誕生日は昭和天皇の誕生日ではなく、平成天皇の誕生日だ また、今日は極東国際軍事裁判で死刑判決を受けた東条秀樹、板垣征四郎らA級戦犯7名の処刑が執行された日でもある 現在の日本で生きる上で、これらの歴史は知っておいて損はないだろう そんな2011年12月23日にわたしは不思議な夢を見た 科学的に考えて、他人の記憶を夢で見る事などがあろうか? 多分、あれはいつものようにわたしの隣で眠っていた杏子ちゃんの記憶だろう 理性的にその事象を捉えると、それを彼女の記憶と断定していいものかと懐疑の迷宮に陥ってしまうが、 理性的に物事を捉えようとしても、それで物事の真偽が判るというものではない 横光利一の『機械』の主人公も理性的である事に執着し過ぎた所為で、理性的な思考が出来なくなっていた 無理に事象を理性的に捉えようとすると、大切なところが見えなくなって仕舞うという事も少なくない だから、今回はあの夢を全て杏子ちゃんの記憶だとして見る事にしよう そう、多分あれは神様の悪戯なんだ ある少女が、家族とともに団欒をしながらケーキを食べながら笑っていた ケーキの上に乗ったサンタの砂糖菓子を見るに、そのゲーキがクリスマスケーキであるという事が分かった そのケーキを美味しそうに頬張る少女をわたしは知っている わたしの最愛の恋人の杏子ちゃんだった それを見て微笑ましく思っていると、場面が暗転し切り替わる 真っ暗な建物の中である少女が泣き崩れている 彼女のいる場所は砂利や砕けた木片らしきものが散乱しているが、ステンドグラスを見て、そこが教会だと分かった わたしはその少女を知っていた ステンドグラスを通して差し込む寂しい月明かりが赤いチャイナドレスのような服の少女と床に置かれた槍を照らす それは魔法少女でわたしの恋人の杏子ちゃんだった 彼女が啜り泣くその姿は余りに痛々しすぎた わたしは杏子ちゃんの泣いている理由が分かる だから、いっそうその姿を見ているのは耐えられなかった 彼女は小さな声で「ごめんなさい」と言って乱暴に自分の涙を拭い取った そして、床に置かれた槍を持ち上げて、その教会から去って行った 彼女は必死の悲哀の感情を押し殺しているように思えた すると、また、場面が暗転して切り替わる パーカー姿の杏子ちゃんが昼間の教会で佇んでいた その姿は悲哀に満ちたものではなく、何処か穏やかなように見えた 杏子ちゃん「ありがとう、神様」と聖女のように祈った 祈りを終えると今度は何処か遠くを見るような瞳で言った 「今年のクリスマスは此処に恋人を連れてくるよ だからさ、自分勝手な相談かもしんねーけどさ、見守っていてくれよ」 そう言い終えると杏子ちゃんはにこっと笑ってこう言った 「じゃあな、親父、また来るからその時はよろしくな」 杏子ちゃんはそういい残すと晴れたような表情で教会を後にした これがもし神様が見せたものだというなら神様は杏子ちゃんの幸せを願ってくれているって事だろう ならば、わたしが行うべきことはたった一つ 杏子ちゃんに幸せなクリスマスをプレゼントしてあげるって事だ コメント
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2096.html
※本稿ではアーケード版とFC版を紹介する。判定はどちらも「バカゲー」。 いっき ストーリー 概要 ゲーム内容 バカゲー要素 評価点 問題点 総評 その後の展開 いっき(FC) 概要(FC) 変更点 評価点(FC) 問題点(FC) 総評(FC) クソゲーの語源と呼ばれる理由 移植・リメイク 余談 いっき 【いっき】 ジャンル アクション 対応機種 アーケード 販売元 ナムコ 発売・開発元 サン電子 稼動開始日 1985年 配信 バーチャルコンソール【Wii】2012年7月24日/800Wiiポイントアーケードアーカイブス【PS4】2015年5月22日/823円【Switch】2018年5月24日/823円プロジェクトEGG 2017年8月15日/500円(税別) 判定 バカゲー ポイント FC版の原作しかし、存在がマイナーすぎてほとんど知られていない当然ながらゲーム性はこちらの方が上 いっきシリーズいっき (AC) / (FC) / いっきおんらいん ストーリー 代官:「年貢の八両、この米でもらうぞ」権べ:「待って下せぇ、お代官さま!」代官:「えぇい、ならぬ!」田吾:「こんなんなったら、百姓一揆じゃ!」権べ:「さぁ、いくべぇ!」代官:「はっはっはっ! やってみるがいい」 この物語は、勇気あるお百姓さんの闘いの記録である… 概要 ゲーム史黎明期のバカゲー。重い年貢に耐えかねた農民の権べと田吾が たった2人で一揆を起こしに行くという 設定の全方位型コンバットアクション。 後に出たファミコン移植版の方が知名度が高いため、こちらの方はオリジナル版でありながら知名度が低いが、AC基板ゆえにハードスペックはファミコンより断然高く、元の方が出来は良い。全8ステージ。 ゲーム内容 レバー+ボタン(攻撃)で操作。1P側が権べ(ごんべ)、2P側が田吾(たご)となっているが、性能に差は無い。基本武器である鎌をふるい、妨害する敵を倒しつつ、地面に落ちている小判を8枚集めるのが目的。稀にフィールド上に現れてうろつく代官を捕まえてもクリアとなる。 仲間が捕虜として檻に閉じ込められており、鍵を拾って救い出すことで1UPする。 全8面のループ構成。 攻撃 鎌投げ 基本攻撃。8方向に投げ分け可能。移動しながら撃つこともでき、敵の位置に応じて自動で撃ち分けられる。 巻物(後述) アイテム パワーアップアイテム『巻物』 白(得点)・緑(竹やり装備)・青(移動速度Up)・ピンク1(分身)・ピンク2(画面上の敵を殲滅)の5種類。 その他アイテム 鍵:捕虜を助けるために必要なアイテム。捕虜を助けると残機が増える。 千両箱:スコアアップアイテム。5000点ボーナス取得と同時に、キャラクターがその場で数秒間停止して大笑いする。 おにぎり:ステージクリア後にボーナスステージへ行ける。 安全地帯を活かした戦略性 画面上にある地蔵、木、緑の石、石碑、水桶といったオブジェクトに重なっていれば敵からの手裏剣攻撃を受け付けない。いわゆる半安全地帯である。 きっちり忍者を排除してから次のオブジェクトに向い、安全を確保しつつ進む、といった戦略が可能になっている。(*1)。 高性能な『竹やり』 本作における竹やり攻撃は、前方(画面上方)にしか攻撃できなくなるものの、「移動速度上昇+敵の手裏剣攻撃に対して無敵」という、欠点を補って余りある高性能アイテムとなっている。 またキャラクター自体が大きめに描かれているのに加えて、やり自体も長めに描かれているため、画面が縦長な分、前方へのリーチも比較的長めである。 クリアすると周回プレイ。1周目、2周目、3周目以降では、配置アイテムなども異なる。 バカゲー要素 上記の通り一人立ち上がった農民、あるいは二人立ち上がった農民による「一揆」らしい何かを描いた作品である。それだけでもスゴイが、敵は侍ではなく忍者、腰元、悪霊などというのも、コンセプトを練りきれていない感じがして愛おしい。…というか二人では一揆というよりゲリラである。 二人で一揆をすることについては、後にサンソフト自ら公式サイトで自虐ネタにしている。 そもそも「一揆」とは意を一つにまとめた集団、あるいはその集団による運動を指す。「このままではみんな飢え死に」というストーリーで「権べ」は村の「年長者」という設定なので、せめて村で集会でもやって皆を代表して行動することになったという設定でもあれば一揆の形態にあてはまったのだが。 農民の主武装である鎌(飛び道具)は、射程は短いが連射が効き、自動で近くの敵に向けて放たれる。敵忍者の投げる手裏剣も同じような性能だが、鎌の方が速い。ただの農民ではない。 ちなみに腰元は接触を許すと抱き締められて一定時間動けなくなり、悪霊(お化け)はステージに点在するお地蔵さんや稲荷に触れて祓うまで鎌を投げられなくなる。また、悪霊には攻撃が効かない。なお、腰元の美貌はパッケージやカセットのラベルで拝める。 8両の年貢を支払えないがために一揆を起こすのだが、その8両ぶんの金が村に落ちている。いったいどこからその金が出てきたのか。 代官に徴収された年貢のぶんのお金であるなら代官所の金蔵にあるはずで、村に落ちている金を拾うのは「収奪された財産の奪還」とは考えにくい。 しかもその貨幣が小判。この村では農民が普通に小判を使用しているのか。 一周で取得する小判は64枚。 納めるべき年貢の8倍 である。それだけあれば一揆を起こす必要も無い。 村人の財産を奪い返すのは代官所に突入した後で、その前のステージは一定距離進むか、忍者を一定数倒してクリアという形ならおかしくなかったはず。 さらに村の各所に千両箱が落ちている。この村の経済力はいったい……。 千両箱の出所が村人達の隠し財産であれば一揆を起こすまで追い詰められているとは言えないし、代官が圧政でかきあつめた財産を隠匿したものだとしたら隠し場所が間違いすぎる。 アーケード版ではオープニングと幕間のデモシーンが存在し、そこで繰り広げられる代官と農民の会話が実にシュール。最初からバカゲーを狙っていたと思われる。 お代官様を見つけてピタリと接触すれば、小判を集めなくともそのステージはクリアとなる。小判集めよりよほど一揆らしさはあるクリア方法。 ドット絵上は全く別物であるものの、配色のせいで一瞬、赤忍者と見分けが付けにくい。 画面スクロール時に突然出くわす事もあるので、いきなり次のステージに進んだかのように思えるのはよくある話。 あるアイテムを拾うと、面クリア後に仙人が雲の上から投げ落とすおにぎりをキャッチするボーナスステージを遊べる。 全て(10個)取ればボーナス5000点獲得なのだが、おにぎりが飛ばされる所はランダムである。 飛んでくる位置によっては絶対取れないときもあったりする。 上述の通り、ステージ内に落ちている千両箱を拾うと突然大笑いして隙だらけになる。その隙に手裏剣で殺られるのはお約束。 一揆の原因となった8両の年貢の 125倍 の金額を獲得したら我も忘れてしまうのは不思議では無いが……。 美人の腰元 たらこ唇の不細工なオバハンで、プレイヤーを見つけた途端追いかけてきて、接触すると 抱き着かれて 一定時間身動きができなくなる。 プレイヤーを追いかけてくる理由は「 主人公に一目ぼれしてしまったため 」 ちなみに、FC版の説明書では「 美人の腰元 」と書かれているが、AC版の業者向けチラシでは「 ブスの腰元 」とストレートに書かれている。いずれにせよ、パッケージを見た時点で不細工だということは隠しようが無いのだが。 この時点では名前がついていないが、類似キャラクター「お民」が後の作品『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』や『天下の御意見番 水戸黄門』などで登場しており、名物キャラクターの原型となった。 余談であるが後述する「いっき萌バイル」では、本当に美人の姫と差し替えることが可能となっている。同じく抱きついて来るが美人であるため、グラフィック上は非常に「うらやましい」状態となる。 評価点 ゲーム自体の出来はシンプルながら悪くない。現在でもそれなりに遊べる。 小判の場所は決まっているため、ランダム配置で惑わされることはなく、場所さえ覚えておけばスムーズにクリアできる。 自動照準で動きながら攻撃できるという仕様により、敵の攻撃を回避しつつこちらからも動き回りながら攻撃を仕掛けられるので非常に能動的なプレイが楽しめる。 三味線曲を思わせるBGMも軽快で味がある。 問題点 やや融通の利かない操作や妙に激しい敵の攻撃があるのでアドリブも必要。 この時代としてはご愛嬌だが、パターンとアドリブの両方が求められる面白さにもつながっている。 画面が縦長なため横幅は狭めであるのに加え、画面スクロールはかなり画面端まで向かわないと始まらない。このため出合い頭に敵と衝突しやすい。 クセのある無敵時間 死亡後の無敵時間はこちらから攻撃した時点で消滅してしまうため、攻撃が激しい地点でリトライした際にうっかり連続してミスしてしまいがち 総評 良好なゲーム性を保ちつつ幕間にコミカルな演出を内包した、個性的な持ち味のゲーム。 演出周りはおバカな一方で、難易度は過剰でなく戦略性もそれなりに持ち合わせ、楽しく遊べる出来栄えである。 悲しいかな、後続のファミコン版よりも知名度が劣っていたが、今ではネット配信によりオリジナル版であるこちらにも手軽に触れられるようになった。ファミコン版と合わせ、プレイして違いを比べてみるのも一興だろう。 その後の展開 FCに移植された。詳細は下記参照。 VCにも移植されている。 PS4とSwitchの『アーケードアーカイブス』でアーケード版が移植された。 「画面設定」「ボタン設定」「ディップスイッチ(難易度の変更)」「SHARE機能」や「オンラインランキング」に対応している。 いっき(FC) 【いっき】 ジャンル アクション 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 192KbitROMカートリッジ 発売元 サンソフト(サン電子) 発売日 1985年11月28日 価格 4,900円(税抜) 配信 バーチャルコンソール【3DS】2013年2月13日【WiiU】2013年5月22日/共に500円プロジェクトEGG 2010年3月30日/500円(税別) 判定 バカゲー ポイント 「クソゲー」の原点となったゲーム1人でも一揆竹やりが香ばしすぎる 概要(FC) 上記アーケード版「いっき」のファミコン移植作。 内容そのものはハード性能上、止む無く劣化してしまっている箇所が多いが、オリジナル版が内包していたコミカルなバカゲー要素がメジャーな家庭用機であるファミコンへの移植によってユーザー間に浸透した結果、当時から個性的な作風で有名だったサンソフト自体のカラーもあいまって、今では「クソゲーの語源」とまで称される伝説的ゲーム(?)と化すに至った。 変更点 小判レーダー及び幕間デモ、アクションにおける一部要素の削除 アイテムの名称及びオブジェクトの変更。アイテムの一部削除・新規アイテムの追加 面数・BGMの減少・短縮。 死亡後の無敵時間中に攻撃しても無敵時間が消滅する事は無くなった。 鎌による攻撃時には必ず足を止めるようになったため、操作感覚がかなり異なる。 評価点(FC) 2人同時プレイが可能 アーケード版では二人同時プレイが可能だったが、本作でも同様に同時プレイが可能。 当時のアーケードの移植モノでは原作で同時プレイが可能でも、ファミコンに移植されるにあたって同時プレイがオミットされる事が珍しくなかった。しかし本作、この点はしっかりと移植されている。オミットされていたら一騎になる所だった 当時は交替制のゲームが多く、二人同時プレイであるだけでも価値があるものだった。 また、おにぎりを拾うボーナスステージは一人プレイではすべてを拾いきるのは不可能である為、互いのプレイヤーのコミュニケーションが自然と発生する。二人で全部拾いきればパーフェクトボーナスも得られる。 問題点(FC) パワーアップアイテムの竹やりが実用に堪えなくなっている。 竹やりの攻撃範囲が「前方(画面上方)のみ」かつ『至近距離のみ』」と非常に狭くなったこと、「鎌が打てなくなる」というデメリットに加え、更にAC版で付加されていた無敵効果がなくなってしまったことが大きな原因である。 竹やり装備中は敵撃破時の得点が上昇するため、見方としてはパワーダウンと引き換えにスコアアップを狙えるようになる一長一短のアイテムという立ち位置とも言えるが、欠点の方が大きい。 AC版と比べてミスが多発しやすい。 突然出現した敵と衝突してミスというパターンが起きがちだが、これはAC版に存在した敵の出現モーションが削除され、敵の出現を察知して回避する余裕がなくなってしまったことが大きい。 ステージ数が8から4に減少。BGMも削られており、メインBGMの例の曲は若干短縮されている。千両箱や捕虜(鍵)といった個性的なアイテムが削られてしまったのも惜しい。 画面のスクロール速度やキャラクターのアクションがAC版よりも遅くなり、テンポがやや低下した。 画面が縦から横構成になったことに伴いマップ全体が広くなったことと相まってアクションの緩慢さが目立つ。 「小判レーダー」が廃止されたため、ゲーム面では小判入手の難易度が少しだけ上がっている。 FCにはナムコの『ラリーX』や『ボスコニアン』といったサブマップの表示されるゲームはハードの仕様上再現が困難なため移植されておらず、本作も移植こそされたものの結果的に劣化移植となってしまった。ハードの性能上の問題による「レーダー廃止」がFC移植版のゲーム性を低下させているのは否めないだろう。 ただし当時は今と違って完全移植が当たり前ではなく、アーケードからコンシューマーへ移植する際はハードの制約上、少なからず劣化せざるを得なかった側面もある。 総評(FC) 記念すべきクソゲーと呼ばれる作品ではあるもののゲームとしての体裁は整っており、現在で呼ばれるようなクソゲーとは趣が違う作品となっている(この点は同じくクソゲー呼ばわりされる『スペランカー』にも通じる部分がある) しかし、クソゲーの語源になってしまったという理由から、現在でもクソゲー扱いされる事が多いという意味で、悲劇の作品ではある。 AC版はそれなりに楽しく遊べる出来栄えだったため、ハード制約上劣化して本質的な面白さが伝わり難くなったことに加え、オリジナル版の持ち味であったバカゲー的要素がネタ的な方向で過剰に取り上げられてしまった結果、「クソゲーの元祖」呼ばわりされる羽目になってしまったことは、AC版を楽しんでいたプレイヤーや、オリジナル版の制作スタッフにとっては不本意なことだったかもしれない。 その一方で、マイナーだった「いっき」というタイトルそのものの知名度が移植によって押し上げられたのも事実であり、ファミコン版の存在はやはり大きかったと言えよう。 また、どちらかといえば、クソゲー扱いと言っても手酷くこき下ろして貶されるといった容赦ないものではなく、原作が元々内包していたバカゲー的要素や移植に伴う劣化ゆえの理不尽な点も含めて良くも悪くも「ネタ扱い」されてきた作品である。 サンソフト制の他ゲームに本作のネタ(自虐含む)が大量に仕込まれていたり、2000年代になってリメイクの発売やノベライズなどのプチリバイバルが行われていることも、この作品がプレイヤーと公式の双方から愛されていることの証明だろう。 こういった状況から、単なるクソゲーにとどまらない、底知れぬ魅力を併せ持った作品であると言えるかもしれない。 クソゲーの語源と呼ばれる理由 「クソゲー」という語はイラストレーターのみうらじゅんが生み出したといわれている。そのみうらがはじめて「クソゲー」と呼んだのがFC版『いっき』である。 一揆が農民たった1人(2プレイの場合は2人)で起きていることに対し、同氏の「一揆は一人や二人でするものではない」との評が、このゲームのクソゲーたる所以。 つまり、ゲームそのものの出来栄えを指してクソだと言っているわけではなく、設定のツッコミどころに対するツッコミを意味する言葉だったのである 今となってはその意味合いは多少変わっているものの、本作こそがゲーム界における「クソゲー」というジャンルを確立するきっかけになったと言える。 移植・リメイク 「クソゲーの原点」たる知名度から、後年プレイステーション(『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.1』)やWindows版で再発売されたり、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されている他、近年はリメイク作品も出始めてきている。 携帯アプリの「いっき萌バイル」 S!アプリ・EZアプリでプレイ可能。忍者をくノ一に(手裏剣もハートマークに変化)、腰元を姫に、と敵キャラを美少女キャラに差し変える事が可能。(グラフィックが変化するだけで、敵としての性能は全く同じ。悪霊は差し替え不可であるが、倒すことが可能となっている。) またオリジナルのアーケード版にあった「会話」「小判レーダー」や主人公・代官の会話が復活していたりミニゲームが充実しているなど侮れない良リメイク……というより、実質上アーケード版を元にした移植作品である。 PS3にて『いっきおんらいん』が発売された。今度は最大12人でプレイ可能だがやはり一揆というには人数が少ない。更に公式サイトのストーリー紹介中でメーカー自ら「く○げー」呼ばわりの自虐ネタを相変わらず披露している。 銭を集めるだけではなく、米を取り返す、代官の元に直訴状を届けにいく、といった新ルールのステージも用意されている。 また、代官と権べたちとのやりとりが3Dで再現されているなど、AC版へのリスペクト要素も。 AC版のクリア&周回プレイ導入は同じことがまたあったのだろうと類推できる程度の一言のみでだったが、リメイク版ではエンディング後に翌年の出来事として再びオープニングが挿入される。 2011年3月8日、ソーシャルゲームサイト「モバゲータウン」にて、本作を題材にしたソーシャルゲーム『いっき ~みんなで米騒動の巻~』が配信開始された。 仲間を集めつつ悪代官の居場所を目指して進み、一揆を起こすというボードゲーム風のルールになっており、新キャラも追加されている。 2023年2月15日、SUNSOFTから『いっき団結』がPC(Steam)にて発売された。 いわゆる『Vampire Survivors』ライクなローグライトアクションで、最大16名のオンライン協力プレイが可能。 それでも一揆にしては少人数なのは気にしてはいけない。 2024年4月18日にはSwitch版も発売された。Steam版とのクロスプレイに対応している。 余談 2020年にインタビュー記事「『いっき』とは本来どんなゲームだったのか?【35年目の真実】」が掲載された。開発秘話やFC版の移植事情が詳しく解説されている。 AC版の概要で「全方位型コンバットアクション」と本作を形容したが、実は企画段階ではズバリ兵士を主人公にした戦争ものになる予定で、2人のキャラを1人で同時操作し、片方のキャラで援護射撃しつつ、もう片方のキャラを進撃させる……という非常に複雑な内容だったという。 結果的に戦争ものの企画は不評で没になったものの、「兵士を農民にしたらどうだ?」というスタッフの鶴の一声で「主人公=農民」という図式が出来上がり、そこから「ゲーム的には弾を撃ち合うので、敵は手裏剣を投げる忍者にしよう」など、具体的な内容が固まった末に、摩訶不思議な世界観ができあがることになったという。 ちなみにキャラクターイラストを描いたのはスタッフの近所に住んでいた 米屋の息子 だったとか。 また、FC版の移植を担当したメーカーは、腕の立つ著名な会社だったものの、やはりハード性能上の限界上容量がカツカツだったということで、ゲーム構成の大部分が削られてしまったものの限界まで努力していることがよくわかる分、何もいえなかったと述懐している。 サンソフトはゲーム事業のブランド名であり大元のメーカー名は『サン電子株式会社』である。本社が入居しているビルの窓際にはなんと本作のカセットの大型模型が置かれている。 JR名古屋駅前から通る桜通に面してでかでかと目立つような配置なので結構目立つ上「ここってあのゲームの?!」と思った方もいるがまさにそれ。サンソフトの思い入れの強さが窺える一面を見ることが出来る。 シークレットレター FC版はステージをクリアする度に謎の文字が表示されるが、これはシークレットレターと呼ばれるものであり、全8個のシークレットレターを集めて応募する事で先着順に商品がもらえるという要素があった。 4面ループなのにレターが8つあるというのがひっかけとなっている。 後にサンソフトが開発したアクションゲーム『アトランチスの謎』における救出対象である“主人公の師匠”がこの『いっき』の主人公のごんべだったりする。 しかし、主人公が西洋の冒険者スタイルなのに対して師匠が日本の農民という、意味不明な構図が出来上がるあたり、バカゲーの血を受け継いでいると言える。 後に同社よりディスクシステムで発売されたSF系テキストアドベンチャーゲーム『デッドゾーン』において、物語を進めるとなぜか唐突に本作のボーナスステージが始まり、おにぎりを集めさせられるという展開が発生するシーンがある。何の前触れもなく、本当に唐突。 いっきではボーナスステージだったが、デッドゾーンでは全て取るまで進めない。 他にもいっきのパロディシーンが入ったゲームはあり、当時のサンソフト(サン電子)の顔だったことが窺える。 『ゲームセンターCX』では、DVD特典映像にで有野課長が挑戦。プレイの末、エンディングが存在しないことが判明し、エンディングを見せるという番組の名目上「番組ADに本当にエンディングがないか調査させ、なかったゆえに手書きのED画面(のようなもの)を作らせた」というオチに終わった。 操作キャラが一人である事から「一揆じゃなくて一騎」というネタがある。 プレイヤーの残機は3なので、「いっきなのに3機ある」とネタにされることもある。 FC版は約80万本の売り上げ。サンソフトの家庭用ソフトで一番売れたとされる。 上記のインタビューによると、AC版プレイヤーの購入が大きく寄与したという。 2013年に「 いっき THE LEGEND OF TAKEYARI MASTER」 というバカバカしいタイトルでまさかのノベライズ版が刊行された。 超イケメンの権兵衛(先代への言及があるので権べの息子?)と田吾の愛娘・タエ(こっちも現代風の萌え美少女)が、新しく着任した悪代官に戦いを挑む、というもの。 この作品では『なぜたった二人で一揆を起こす事になったのか?』『なぜ一介の農民が忍者と互角に渡りあえるのか?』『なぜ代官所を多数の忍者が警備しているのか?』『なぜ代官本人が危険な戦場をうろうろ出歩いているのか?』といった、ゲームにおける大きな謎に対して納得の行く形での理由付けが試みられている。主人公2人はいきなり鎌を何本も投げる・首筋に鎌を押し当て寸止め等の戦闘の修練を平和な頃から日常的にしていた・先代はもっと強かったなど、これはこれで謎を呼ぶ設定だが……。その真相はぜひ本編で確かめて欲しい。なんと『アトランチスの謎』への繋がりまで描写されている。残念ながら、同レーベルで出版された『アトランチスの謎』の小説は作者が違うため、設定は一方通行でクロスオーバーにはならなかった。 2011年には本作品の関連BGMを余すことなく収録したサウンドトラック「いっき おんらいん 音楽集 聴いてくんさい」がリリースされた。 PS3で発売されたリメイク版のサウンドトラックに当たる作品だが、FC版BGMのアレンジBGM及び同ゲーム内の「クラシックモード」で使用されたFC版準拠の8ビットアレンジBGMに加え、FC版及び原典となったAC版の楽曲も完全網羅されている。 また同じ時代劇モチーフゲームつながりで『かんしゃく玉投げカン太郎の東海道五十三次』のBGMが、『いっき』のボーナスステージゲームをモチーフにしたミニゲーム繋がりでディスクシステムのSFアドベンチャーゲーム『デッドゾーン』のBGMも完全収録されている。 マーベラスエンターテイメント制作の和風RPGアクションゲーム『朧村正』のDLC第2弾「一揆-大根義民一揆-」が本作のオマージュ全開の作りになっている。 サンソフトとのコラボではなく勝手なパロディらしいのだが、それにしてもキャラクターから設定まで、まんま過ぎで心配になるレベルである。
https://w.atwiki.jp/sakurakyoko/pages/189.html
【まどか☆マギカ】佐倉杏子はハーフ ハーフ可愛い82個目 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1323951515/ 120 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/17(土) 00 06 34.23 ID IRsitYfI0 [1/8] 364 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 00 03 56.35 ID 3f7XKBSR0 [1/5] 504 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 23 01 58.08 ID dKUZLNYj0 523 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 00 17 31.38 ID emIhF7sS0 [1/4] 616 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 07 59.71 ID irq1ZmL30 [1/3] 617 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 09 09.23 ID irq1ZmL30 [2/3] 625 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/20(火) 00 20 22.80 ID 9TbaCL0U0 [1/4] 715 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/21(水) 00 19 38.99 ID 9aB/rUA80 [1/3] 859 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/22(木) 00 18 28.54 ID Wut3q+sb0 [1/7] 969 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 00 20 49.61 ID dKgjPbk40 120 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/17(土) 00 06 34.23 ID IRsitYfI0 [1/8] 12月17日、クリスマスイブまであと一週間だ 今日はライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した日でもあり、白い死神ことシモ・ヘイヘの誕生日でもあるらしい 人類の夢、果てしない空・・・ わたしも是非、杏子ちゃんと悠久の蒼穹へと飛び立ちたいな もし存在するというなら、あの雲を越え、竜の巣を越え、天空の城を共に目指したい そして、煩わしい世間と隔絶された城で杏子ちゃんと永遠に暮らすの わたしは天空の王子様で杏子ちゃんは天空のお姫様 共に天空のお庭で追いかけっこして、抱きしめ合って、 おはようからおやすみまで、ずっと杏子ちゃんのことを見つめて 雲が自然に流れるように、わたしと杏子ちゃんもずっと愛し続けるの そんなわたしと杏子ちゃんの愛の結晶は雫となって大地に落ちて、それをひとは雨と言うの また、わたしと杏子ちゃんが毎日育み合う愛は輝いて、それをひとは太陽と言うの そして、太陽と雨が混ざって世界に永遠の光を齎して、それをひとは虹と言うの わたしと杏子ちゃんの愛を通して世界に愛の素晴らしさを教えてあげるの お城に住み慣れたわたしと杏子ちゃんはやがてある事業に着手するんだ お城の一部を改造して大聖堂を造るの わたしは杏子ちゃんからお義父さんの教えを口伝で教えてもらってそれを纏めるの そして、その教えをこの天空から大地に、海に、全ての世界に広めるの それを訊いたものはみんな涙を流して感動し、永遠の幸福の境地に至るの 人間も、動物も、植物も、この世界の生きとし生けるもの全てのもとに楽園がやってくるの お義父さんの教えは偉大だから、それを聞いたものの心は完全に浄化されるの そして、互いに憎んだり恨んだりすることはなくなって世界に恒久平和が実現されるの 大聖堂で祈りを捧げるわたしと杏子ちゃんはそれを心から嬉しく思い、改めてお義父さんに感謝の祈りを捧げるの そして、ある夜、杏子ちゃんはお義父さんの念願の叶った世界を見つめながら涙を流すの それをひとは流れ星と言って、毎日眺め、それに願いごとを願うの わたしは嬉し泣きする杏子ちゃんの頭を撫でるの そうすると溢れんばかりの笑顔をわたしに見せてくれるの それをひとは月というの そして、わたしと杏子ちゃんはいつものように抱きしめ合って愛し合ったのでした コメント 364 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 00 03 56.35 ID 3f7XKBSR0 [1/5] 12月18日、クリスマスまであと一週間 今日はヨシフ・スターリンやスティーヴン・スピルバーグの誕生日で、日本が国際連合に加盟した日らしい また、国民的RPGの一つのファイナルファンタジーの発売日でもあるみたいだ わたしにはファンタジーな世界に生きる恋人がいる 『魔法少女』なんてとてもファンタジーな響きではないか でも、魔法少女はダークファンタジーという感じがする 杏子ちゃんの斃すべき敵、『魔女』は結界に潜んでいる 中には現実に具現化して奇声をあげながら町一つを壊滅させてしまう困った魔女もいるらしいが・・・ その魔女の結界の中は不気味で幻想的で、まさしくダークファンタジーの舞台と言えよう 中にはお菓子を模した明るいメルヘンチックな空間もあるのだが、それは少数だろう ダークな世界で杏子ちゃんに守られるのも悪くはないが、やはりわたしはメルヘンな世界の方が好きだ 剣と魔法で魔王を屠り葬るといった王道なファンタジーの世界に行ってみたい 杏子ちゃんは百戦錬磨の槍使いの勇者で、わたしは魔法で杏子ちゃんのサポートをする賢者・・・ ある日、わたしと杏子ちゃんは王様に魔王討伐をお願いされるの ちなみに王様は杏子ちゃんのお父さんなの わたし達は野を越え山を越え、虹の橋を越えて、そして魔王の城に辿り着くの そして、二人の愛の力で魔王をやっつけるの 魔王を倒したわたしと杏子ちゃんはご褒美に王様から王位と新築のお城を与えられるの 王様はわたしと杏子ちゃんの愛の力に感動して、勝手にわたしと杏子ちゃんの結婚式を挙げちゃうの 後に引けないわたしと杏子ちゃんはそのまま結婚することになるの でも、わたしも杏子ちゃんも満更じゃないの そして、よく晴れた結婚式当日 花嫁姿のわたしを杏子ちゃんがお姫様抱っこして、沢山の国民の前でキスするの そして、そこで永久の愛を誓い合うの ずっと一緒だよ杏子ちゃん コメント 504 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/18(日) 23 01 58.08 ID dKUZLNYj0 お袋はずっと、花が好きでさ。 教会を訪れる誰もが、いつも笑顔でいられますようにって、 毎日せっせと、花壇の手入れを続けてたんだ。 信者が離れて食う物に困り出してからも、 水やりだけは欠かしたことがなかったよ。 この前、久しぶりに帰ってみたらさ。 そうだよ、アンタを連れて行った、あの時だ。 建物はボロボロ、蜘蛛の巣だらけで、 家族はみんないなくなっちまったけれど、 お袋が植えたあの花だけは、まだちゃんと生き残ってやがったんだ。 驚いたよ。嬉しかったよ。 切なかったよ。情けなかったよ。 お袋が教えてくれたこと、残してくれたものに、 アタシはちゃんと向き合ってこなかったんだなって。 何だかそれが、申し訳なくってさ。 なぁ、さやか。 アンタがいたから取り戻せたこの気持ち、 今度はアンタのために使わせてもらうよ。 あの花はいま、ちょうど満開なんだ。 だから一緒に、見に行ってくれよな。 コメント 523 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 00 17 31.38 ID emIhF7sS0 [1/4] 12月19日、ついにクリスマスイブまで1週間を切った 光陰矢の如しというべきか、時の流れは速いものだ クリスマスを終えたら次は大晦日、あっという間にお正月だ こんなに時の速さを実感したのは初めてだ それもあなたのお陰だよ、杏子ちゃん あなたの愛おしさが時間の大切さを教えてくれる さぁ、未知の時を二人で既知にしていこう 杏子ちゃんとこの作業をする事こそが人生の意味であり目的であり到達点なのだから その為にはもう一度、わたしが杏子ちゃんに対する愛を再確認する必要があるね 杏子ちゃんはそんなの不要というかもしれないね だって、杏子ちゃんとわたしはいつも愛し合っているのだから うん、再確認と言っても難しい事をするわけではないんだ 毎晩と同じように、愛し合えばいいだけなんだ 意味がよく分からない? 分からなくても大丈夫だよ杏子ちゃん、きっとすぐに分かるから じゃあ、寝台へ移ろうか杏子ちゃん・・・ 日本には和歌という文化があるが、その中に掛詞というものがあるんだ その掛詞の中に「ぬる」というものがあるのは知っているかな杏子ちゃん? 「ぬる」というのは「寝る」と「濡る」の意味を持っているんだ 「濡る」というのは二人の愛で濡れるということなの つまり二人で寝るって事は二人の愛でびちゃびちゃに濡れるって事だね さて、杏子ちゃん、わたしと杏子ちゃんは今どのような状態でしょう? うん、そうだね、ぬるぬるのびちょびちょだね わたしは杏子ちゃんとの愛の営みで頭の中が真っ白だよ え?杏子ちゃんも同じなの?ふふ、それは嬉しいな そういえば杏子ちゃんはわたしの言った愛の再確認の意味が分からないって言ったね? うん、それでいいんだと思うよ わたしと杏子ちゃんは一緒に寝て、愛し合って、ぬるぬるに濡れて、頭の中が真っ白になったわけだけど、 杏子ちゃんはドイツ語で0をなんて言うか知ってる?Null(ヌル)って言うんだよ 面白いよね、言葉って わたしと杏子ちゃんがぬるぬるになって辿り着いた先が0(Null)なんてさ これって愛の果てには何も存在しないって事なんじゃないかな? つまり、わたしと杏子ちゃんの間に境界が存在しないって事なんだよ! わたしは杏子ちゃんで、杏子ちゃんがわたしなの ふふ、杏子ちゃん、顔真っ赤だよ?そんなに恥かしがらないでもいいよ 杏子ちゃんって寝台の上だといつも乙女さんだね ありゃりゃ、また杏子ちゃんが真っ赤になっちゃった そして、もう一回、もう二回とわたしは杏子ちゃんと一緒になったのでした コメント 616 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 07 59.71 ID irq1ZmL30 [1/3] 「アンタ、信じてるって言ってたじゃないか!この力で、人を幸せにできるって」 錆び付いた心、 音もない世界、何を見てるの? ーーーさやか、アンタは今、何を見てるんだ? 人の為に願って、人間じゃなくなって、魔女になって。 「頼むよ神様、こんな人生だったんだ。せめて一度ぐらい、幸せな夢を見させて」 またねを言える顔を探すよ それを繰り返すだけ ーーーあたしは、また、会いたい、さやかにまた、生き返って欲しい。でもさ、叶いそうもないよ、これ。 気付けばそこには ひとりきりで泣く後ろ姿 ーーーあそこにいる、哀しい魔女。それは、あたしだ。あたしで、さやかだ。さやかは絶望したあたしだ。 「……よう」 「その子を頼む。アタシのバカに付き合わせちまった。足手まといを連れたまま戦わない主義だろ?いいんだよ、それが正解さ」 辛いような、 寂しいような、場所 手を繋いでいたいんだ ーーー正解さ、ここで果てるのも正解だろ? こんな辛い、寂しい場所で一人きりで死ぬ? そんなのあたしが許さない。 手を繋いで、仲良く逝ってやるさ。 「ただ一つだけ、守りたいものを最後まで守り通せばいい」 何度目の気持ちだろう ここにある温もりは ーーーあたしの守りたいもの? そりゃあ、「温もり」さ。 人の為に願って、わざわざそれを失ったんだよ、あたしはさ。 コメント 617 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/19(月) 23 09 09.23 ID irq1ZmL30 [2/3] 「ーーーハハハ、何だかなぁ。アタシだって今までずっとそうしてきたはずだったのに」 間違いでも構わない、傍にいること ーーー傍にいること…仕方ねえな、さやかーーー 「行きな。コイツはアタシが引き受ける」 涙の音、ため息の色 確かめる現在地 ーーー青と赤が混じり合う。 紫は、涙の音か?ため息の色か? いや、紫は「死」の色。 …神父の娘にゃ相応しいのかな…分かんねえ。 「心配すんなよさやか。一人ぼっちは…寂しいもんな。いいよ、一緒にいてやるよ。さやか」 冗談みたいな毎日ーーー 見たい、見たい、未来ーーー ーーーそんな毎日無理だからさ、せめて幸せな夢を、見させてくれよ。 願ったっていいだろ?魔法少女ってのは、そんなに救われないものなのか?奇跡と、魔法を叶えてくれよ、頼むよ………神様…………… ーーーーーーーーー最期に。 見えた。会えた。たった一つ、守りたいものに。 彼女は、そう歌っていた。 「ここにいるよ ここにいるよ」 「ーーー帰る場所はここだよ?」 手が、差し伸べられた。 コメント 625 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/20(火) 00 20 22.80 ID 9TbaCL0U0 [1/4] 12月20日、今日は色々と開いた日だ 1857年には吉田松陰が松下村塾を開講、1904年には日本で初めてデパートが開業された また、トイザらスの日本第一号店が開店した日でもあるらしい 折角だからわたしも何か開いてみようか、たとえば杏子ちゃんとか でも開くものがない、心はもうわたしに開いてくれているし、それ以外は・・・否、言うまい そう言えば今日は宇和島藩の伊達宗城が没した日でもあった 松下村塾に伊達宗城・・・このような観点から見れば幕末関係の事柄の多い日とも言えるか たまには遥か昔に思い馳せるのも好いかもしれない あぁ、杏子ちゃんと一緒に江戸時代にタイムスリップしてみたい わたしと杏子ちゃんは二人で歌でも詠みながら自由気ままに旅をするの 杏子ちゃんは優しい浪人さんって感じかな? まぁ、ともかく杏子ちゃんと一緒に自然の風を感じて日本一周するなんて好いかもしれない 杏子ちゃんと一緒なら道中で朽ち果ててもいいと思うよ これじゃ本当にのざらし紀行になってしまうね でも杏子ちゃんと一緒ならどんな朽ち果て方をしてもかまわない 杏子ちゃんとなら露天神の森で心中だって、わたしにとっては幸せな死となるだろう 幸せ・・・死合わせ・・・常に死と隣合わせの人生でも、杏子ちゃんがいればわたしは幸せだよ 幸せ・・・死逢わせ・・・もし死んだとしても因果の巡り合わせで再びわたし達は転生し、幸せになれるだろう そう考えると死は怖くない、もう何も恐れるものはない なんて事を杏子ちゃんに言ったら間違いなく怒られるだろうね 「命を粗末にするんじゃねぇ」って そんな事を言っても、杏子ちゃんは大切な人の為なら自分の命すら投げ出すだろう だって、杏子ちゃんはそういう人だから、優しすぎる人だから そういえば佐倉惣五郎と言う人物がいたのを思い出した 彼は佐倉藩の圧政で民衆が苦しんでいるという事を将軍に直訴したと言う すると藩の圧政は収まったが、彼は磔にされて亡くなったという 故に彼は義民として知られるようになったと言う 杏子ちゃんは眩しいほどの義の心を持っているね でも、お願いだからわたしを置いて逝ってしまうのはやめてほしい ひとりぼっちになるくらいなら、好きな人と野ざらしになった方がマシだから コメント 715 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/21(水) 00 19 38.99 ID 9aB/rUA80 [1/3] 12月21日、そろそろクリスマスの準備に取りかからねばなるまい 今日は松本清張の誕生日であり、フィクションだが怪獣ゴモラの発見が報じられた日でもあるらしい 青木ヶ原樹海と言えば自殺の名所というイメージが強いが、それは松本清張の小説『波の塔』の影響という 昔にゲーテの『若きウェルテルの悩み』に影響を受けた青年らが多数自殺してしまった、というようなものか 人の書いた文章に魔性が宿っているようで、少々恐ろしく思ってしまう まぁ、何がどうあれ、自殺という行為はわたしの恋人、杏子ちゃんが最も忌み嫌う行為である テレビで自殺関連のニュースを目にすると杏子ちゃんは決まって顔を歪める 杏子ちゃんの家族は杏子ちゃん一人を残して一家心中、つまり自殺をしてしまったらしい その所為で杏子ちゃんは全て自分が悪いと思い込み、数年苦しみ続けてきたらしい 否、ひょっとしたら今も表情に出さないだけで、心の奥底では苦しみ続けているのかもしれない わたしは杏子ちゃんが苦しんでいるのを見たくないし、それを隠す杏子ちゃんも見たくない 杏子ちゃんにはいつも心の奥底から笑っていてほしいと願う だから、わたしは出きるだけの事を杏子ちゃんにしてあげたいと思う さて、ゴモラと言えばウルトラマンに出てくる怪獣だが、とても可哀そうな怪獣だ この前、杏子ちゃんとDVDを借りて見ていたのだが、変な雰囲気になってしまった 本来子供向けの特撮にああだこうだ言うのは宜しくないが、あれは酷い 特に尻尾を失ったゴモラがそれに気付かずにお尻を振っている場面は何か切なさを感じさせた DVDを見終った後に杏子ちゃんがわたしにある話をしてくれた 杏子ちゃんは沢山の魔女を狩ってきたらしいのだけれど、その中には全く敵意を見せないものもいたらしい 魔女どころか、使い魔すら何もしてこなかったらしく杏子ちゃんは酷く調子が狂ってしまった 槍を構えながら、魔女たちの様子を伺っていたらしいが、何分経っても攻撃してこなかったと言う 結局、杏子ちゃんはその魔女を狩ったらしいが、その時の魔女の悲鳴は何処か胸に突き刺さるものがあったそうだ どうやら杏子ちゃんは一時期、いじめを受けていたらしい 新興宗教の教祖の娘というだけで何もしていないのに嫌がらせ等をされていた 杏子ちゃんは何故自分がいじめられなければならないのか分からなかったという 自分は何も悪い事をしていないのにいじめられる、そんな理不尽が許せなかった それでも杏子ちゃんは問題を起こす事なく、必死に絶え続けていたらしい いじめられていた頃の自分と無抵抗の魔女の姿に重なる部分があったのだろう 杏子ちゃんの経験を聞くと色々考えさせられるものがある それ以上にそこまで過酷な人生を強いられてきた杏子ちゃんが可哀そうでならなかった 多感な時期にいじめを受け、それを耐え、その挙句には家族が心中してしまう でも、わたしが杏子ちゃんに同情すると杏子ちゃんはやめてくれ、という 杏子ちゃんは決まって「あたしは不幸なんかじゃない」と言う 「あんたと出逢えたから、あたしは決して不幸なんかじゃない」と そんな杏子ちゃんを見ていると目頭が熱くなり、わたしは常にこう思わざるを得なくなる 杏子ちゃんを絶対に幸せにして見せる、と コメント 859 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/22(木) 00 18 28.54 ID Wut3q+sb0 [1/7] 12月22日、今年は今日が冬至のようだ 今日は第一次伊藤博文内閣が組閣された日であり、労働組合法が公布された年 また、ベートーヴェンが交響曲第5番と第6番をウィーンで初演した日でもあるらしい 交響曲第5番と言えば日本では「運命」という通称で親しまれているが 第6番も「田園」の通称があり、美しい曲だ さて、ベートーヴェンはカトリックではあったが敬虔な信者とは言えなかったようだ どうやら彼は純粋なキリスト教世界より、 ゲーテの『ファウスト』等に見られるキリスト教世界とギリシア的世界の融合に憧れていたらしい しかし、彼が敬虔でないと言われても、彼の生み出した音楽は偉大であり讃えられるべきものだ さて、それに対してわたしの最愛の恋人杏子ちゃん 杏子ちゃんの声はいつもわたしの事を癒してくれる音楽だ わたしは彼女ほどに敬虔な聖女を見た事はない しかし、杏子ちゃんの信仰は異端と罵られたお父さんの教えだ それでも、杏子ちゃんは聖女のようにその信仰を常に抱き続いている そもそも、イエスだって当時のユダヤ人からしてみれば異端だったはずだ 哲学者キルケゴールも自分の信仰を見つけ出し、それをデンマーク教会に異端扱いされた 彼らを見ていると信仰に異端も糞もないのではないかと思ってしまう ベートーヴェンは恐らく自分の中で、自分だけの信仰を持っていたのだろう だからこそ、何年間にも渡って人の心を震わせる音楽を創り出せた 杏子ちゃんもお父さんの信仰を受け継いで、それを自分の信仰として生きてきたのだろう だからこそ、杏子ちゃんは優しくて強くて、慈愛に満ち溢れているんだ そして、わたしも信仰を持っている それは信仰と言うには余りに程遠いかもしれないが、 ただの「愛」という言葉で済ますには余りにも安っぽすぎる 言葉に表すのは難しいが、それは信仰に近い愛なのだ プラトニック・ラブという言葉があるが、それでも表し切れないものなのだ ふと横を見ると杏子ちゃんが気持ち良さそうに眠っている この笑顔に何度救われ、勇気付けられてきたことか さて、クリスマスイブまであと二日だ その日ほど、杏子ちゃんにわたしの信仰を示すに相応しい日はないだろう 全ての感謝と恋慕と敬愛を愛というカタチを以って杏子ちゃんに贈ろう そして、ともに盛大な賛美歌を奏でよう そう誓って、わたしは杏子ちゃんの寝顔にキスをする 絶対に幸せにしてみせるからね、杏子ちゃん コメント 969 名前:†[sage] 投稿日:2011/12/23(金) 00 20 49.61 ID dKgjPbk40 12月23日、今日は国民の祝日の一つ、天皇誕生日だ 因みに天皇の誕生日が祝日となったのは今上天皇が最初で明治天皇、大正天皇の誕生日は祝日ではなかった 稀に勘違いをする人がいるが、この天皇誕生日は昭和天皇の誕生日ではなく、平成天皇の誕生日だ また、今日は極東国際軍事裁判で死刑判決を受けた東条秀樹、板垣征四郎らA級戦犯7名の処刑が執行された日でもある 現在の日本で生きる上で、これらの歴史は知っておいて損はないだろう そんな2011年12月23日にわたしは不思議な夢を見た 科学的に考えて、他人の記憶を夢で見る事などがあろうか? 多分、あれはいつものようにわたしの隣で眠っていた杏子ちゃんの記憶だろう 理性的にその事象を捉えると、それを彼女の記憶と断定していいものかと懐疑の迷宮に陥ってしまうが、 理性的に物事を捉えようとしても、それで物事の真偽が判るというものではない 横光利一の『機械』の主人公も理性的である事に執着し過ぎた所為で、理性的な思考が出来なくなっていた 無理に事象を理性的に捉えようとすると、大切なところが見えなくなって仕舞うという事も少なくない だから、今回はあの夢を全て杏子ちゃんの記憶だとして見る事にしよう そう、多分あれは神様の悪戯なんだ ある少女が、家族とともに団欒をしながらケーキを食べながら笑っていた ケーキの上に乗ったサンタの砂糖菓子を見るに、そのゲーキがクリスマスケーキであるという事が分かった そのケーキを美味しそうに頬張る少女をわたしは知っている わたしの最愛の恋人の杏子ちゃんだった それを見て微笑ましく思っていると、場面が暗転し切り替わる 真っ暗な建物の中である少女が泣き崩れている 彼女のいる場所は砂利や砕けた木片らしきものが散乱しているが、ステンドグラスを見て、そこが教会だと分かった わたしはその少女を知っていた ステンドグラスを通して差し込む寂しい月明かりが赤いチャイナドレスのような服の少女と床に置かれた槍を照らす それは魔法少女でわたしの恋人の杏子ちゃんだった 彼女が啜り泣くその姿は余りに痛々しすぎた わたしは杏子ちゃんの泣いている理由が分かる だから、いっそうその姿を見ているのは耐えられなかった 彼女は小さな声で「ごめんなさい」と言って乱暴に自分の涙を拭い取った そして、床に置かれた槍を持ち上げて、その教会から去って行った 彼女は必死の悲哀の感情を押し殺しているように思えた すると、また、場面が暗転して切り替わる パーカー姿の杏子ちゃんが昼間の教会で佇んでいた その姿は悲哀に満ちたものではなく、何処か穏やかなように見えた 杏子ちゃん「ありがとう、神様」と聖女のように祈った 祈りを終えると今度は何処か遠くを見るような瞳で言った 「今年のクリスマスは此処に恋人を連れてくるよ だからさ、自分勝手な相談かもしんねーけどさ、見守っていてくれよ」 そう言い終えると杏子ちゃんはにこっと笑ってこう言った 「じゃあな、親父、また来るからその時はよろしくな」 杏子ちゃんはそういい残すと晴れたような表情で教会を後にした これがもし神様が見せたものだというなら神様は杏子ちゃんの幸せを願ってくれているって事だろう ならば、わたしが行うべきことはたった一つ 杏子ちゃんに幸せなクリスマスをプレゼントしてあげるって事だ コメント
https://w.atwiki.jp/mobiusmagiconline/pages/177.html
古呪の曲者 ID:MMO_Chaika REAL NAME:HNBTK_CHAIK AGE:??? NAME:チャイカ イシルディン SEX:Male RACE:Elf WEAPON; ARMOR; スーツ 最低限の魔術加工を施されたスーツ。 SKILL; 呪紋(ルーン) マナで物質に文字を刻む技術。特定の単語(古エルフ語)を刻む事で効力を発動する事が出来る。 呪紋は発動後一定時間残り続け、複数付与する事も出来る。 彼は肉体そのものに呪紋を刻み、マナ体に変化させる「呪紋装」を使用する。 手甲(ガントレット)・脚甲(グリーヴ) 呪紋で四肢をマナに変換し、そのまま殴りや蹴りに派生する。 炎王の前腕甲(イフリート・ヴァンブレイス) 呪紋で腕を炎のマナに変換して巨大化し、殴る。 水蛇の鞭甲(リヴァイアサン・キュイラス) 呪紋で脚を水のマナに変換して伸ばし、薙ぐように蹴る。 風鳥の舞甲(ガルーダ・ブレイサー) 呪紋で腕を風のマナに変換して針状にして、無数の針を放つ。 概要; 「第八の星遺物」で追加されるNPCの一人。 古エルフの次期族長。 秘密主義民族の古エルフにしては珍しく、かなりオープンで荒っぽい性格。 極度の虚言癖を持ち、どの発言を信じて良いのかよく分からない。 呪紋の扱いは古エルフから分かれていったリゼやカザキ以上の才能を持ち、 禁術である「肉体へ呪紋を刻む」方法を昇華させた「呪紋装」や、古のルーンの知識等を持ち合わせている。
https://w.atwiki.jp/fezgimel/pages/57.html
概況 カセ本土攻め月記〆ミ・д・,,ミ 各国の勝率2011年・2012年 2010年 2009年日別勝率 過去 コメント 概況 カセ本土攻め月記〆ミ・д・,,ミ Net Iel Hor Geb Total 23 3 10 25 詳細を開く ★エイケルナル大陸遠足記念★ date Net Iel Hor Geb 01/2012 ☆ 12/2011 ☆ ☆ 11/2011 ☆ ☆ 10/2011 ☆ ☆ ☆ 09/2011 ☆ ☆ 08/2011 ☆ ☆ 07/2011 ☆ ☆ ☆ 06/2011 ☆ ☆ ☆ 05/2011 ☆ ☆ ☆ 04/2011 ☆ ☆ 03/2011 ☆ ☆ 02/2011 ☆ ☆ ☆ 01/2011 ☆ ☆ 12/2010 ☆ ☆ 11/2010 ☆ 10/2010 ☆ ☆ 09/2010 ☆ 08/2010 ☆ ☆ 07/2010 ☆ 06/2010 ☆ 05/2010 ☆ 04/2010 ☆ ☆ ☆ 03/2010 ☆ 02/2010 ☆ 01/2010 ☆ ☆ 12/2009 ☆ 11/2009 ☆ ☆ 10/2009 ☆ ☆ 09/2009 ☆ 08/2009 ☆ ☆ ☆ 07/2009 ☆ ☆ ☆ 06/2009 ☆ 各国の勝率 2011年・2012年 period Netzawar Cesedria Ielsord Hordaine Geburand 01月15日~01月21日 63% 40% 34% 49% 45% 01月08日~01月14日 63% 33% 47% 32% 43% 01月01日~01月07日 65% 23% 35% 43% 50% 12月25日~12月31日 61% 29% 39% 41% 53% 12月18日~12月24日 62% 36% 38% 38% 52% 12月11日~12月17日 58% 28% 42% 44% 52% 12月04日~12月10日 55% 36% 39% 31% 57% 11月27日~12月03日 58% 39% 50% 36% 51% 11月20日~11月26日 59% 37% 35% 40% 53% 11月13日~11月19日 53% 37% 38% 42% 56% 11月06日~11月12日 47% 32% 45% 41% 57% 10月30日~11月05日 55% 36% 41% 37% 56% 10月23日~10月29日 50% 39% 44% 31% 59% 10月16日~10月22日 59% 30% 36% 42% 52% 10月09日~10月15日 57% 22% 39% 43% 52% 10月02日~10月08日 48% 23% 48% 45% 55% 09月25日~10月01日 56% 22% 34% 36% 60% 09月18日~09月24日 63% 32% 35% 47% 47% 09月11日~09月17日 66% 33% 38% 49% 42% 09月04日~09月10日 52% 24% 47% 41% 59% 08月28日~09月03日 52% 31% 39% 44% 56% 08月21日~08月27日 57% 29% 40% 39% 59% 08月14日~08月20日 53% 24% 43% 36% 61% 08月07日~08月13日 57% 25% 38% 51% 53% 07月31日~08月06日 50% 42% 46% 48% 53% 07月24日~07月30日 56% 30% 38% 41% 55% 07月17日~07月23日 55% 34% 42% 40% 58% 07月10日~07月16日 55% 34% 42% 51% 50% 07月03日~07月09日 59% 36% 37% 57% 45% 06月26日~07月02日 57% 34% 38% 53% 50% 06月19日~06月25日 55% 37% 42% 50% 52% 06月12日~06月18日 57% 41% 48% 47% 50% 06月05日~06月11日 55% 36% 43% 42% 59% 05月29日~06月04日 61% 36% 38% 47% 52% 05月22日~05月28日 54% 34% 52% 47% 54% 05月15日~05月21日 65% 28% 37% 46% 53% 05月08日~05月14日 51% 40% 52% 43% 55% 05月01日~05月07日 51% 37% 49% 44% 57% 04月24日~04月30日 60% 41% 54% 46% 48% 04月17日~04月23日 55% 35% 45% 45% 56% 04月10日~04月16日 61% 33% 52% 41% 53% 04月03日~04月09日 51% 34% 46% 40% 62% 03月27日~04月02日 50% 33% 46% 41% 60% 03月20日~03月26日 56% 25% 41% 42% 62% 03月13日~03月19日 53% 32% 45% 43% 60% 03月06日~03月12日 57% 41% 41% 51% 50% 02月27日~03月05日 59% 31% 35% 42% 59% 02月20日~02月26日 63% 37% 43% 46% 52% 02月13日~02月19日 61% 39% 41% 50% 49% 02月06日~02月12日 57% 44% 45% 45% 54% 01月30日~02月05日 60% 34% 40% 45% 56% 01月23日~01月29日 62% 36% 43% 45% 57% 01月16日~01月22日 56% 36% 49% 50% 54% 01月09日~01月15日 59% 33% 59% 37% 58% 01月02日~01月08日 57% 35% 56% 43% 57% 過去のデータ 2010年 period Netzawar Cesedria Ielsord Hordaine Geburand 12月26日~01月01日 52% 42% 52% 49% 53% 12月19日~12月25日 57% 39% 51% 44% 59% 12月19日~12月25日 57% 39% 51% 44% 59% 12月12日~12月18日 51% 42% 50% 45% 58% 12月05日~12月11日 60% 34% 46% 46% 57% 11月28日~12月04日 48% 31% 52% 54% 55% 11月21日~11月27日 52% 41% 54% 53% 53% 11月14日~11月20日 45% 42% 44% 62% 45% 11月07日~11月13日 49% 35% 27% 64% 51% 10月31日~11月06日 52% 35% 42% 60% 50% 10月24日~10月30日 45% 40% 46% 52% 57% 10月17日~10月23日 47% 41% 50% 59% 46% 10月10日~10月16日 37% 40% 46% 62% 45% 10月03日~10月09日 47% 38% 45% 62% 47% 09月26日~10月02日 49% 35% 52% 57% 50% 09月19日~09月25日 44% 37% 48% 51% 59% 09月12日~09月18日 47% 34% 57% 47% 62% 09月05日~09月11日 40% 38% 57% 52% 55% 08月29日~09月04日 42% 32% 51% 50% 61% 08月22日~08月28日 42% 34% 57% 55% 52% 08月15日~08月21日 42% 44% 47% 50% 58% 08月08日~08月14日 37% 38% 58% 49% 56% 08月01日~08月07日 38% 42% 56% 49% 56% 07月25日~07月31日 51% 43% 53% 40% 60% 07月18日~07月24日 47% 45% 54% 45% 57% 07月11日~07月17日 50% 46% 54% 39% 57% 07月04日~07月10日 48% 46% 58% 38% 56% 06月27日~07月03日 49% 42% 57% 44% 55% 06月20日~06月26日 46% 52% 53% 42% 55% 06月13日~06月19日 50% 42% 62% 44% 56% 06月06日~06月12日 51% 49% 53% 47% 50% 05月30日~06月05日 42% 59% 54% 40% 48% 05月23日~05月29日 37% 48% 55% 52% 53% 05月16日~05月22日 24% 50% 52% 54% 52% 05月09日~05月15日 34% 43% 57% 48% 59% 05月02日~05月08日 35% 43% 56% 52% 56% 04月25日~05月01日 42% 42% 52% 47% 61% 04月18日~04月24日 50% 40% 41% 38% 66% 04月11日~04月17日 50% 47% 47% 45% 55% 04月04日~04月10日 42% 43% 57% 42% 58% 03月28日~04月03日 41% 46% 57% 41% 58% 03月21日~03月27日 47% 46% 52% 42% 60% 03月14日~03月20日 50% 47% 51% 43% 56% 03月07日~03月13日 48% 40% 50% 50% 57% 02月28日~03月06日 50% 40% 56% 48% 53% 02月21日~02月27日 47% 37% 58% 47% 57% 02月14日~02月20日 48% 40% 56% 50% 54% 02月07日~02月13日 56% 41% 52% 43% 58% 01月31日~02月06日 54% 36% 51% 52% 56% 01月24日~01月30日 39% 52% 55% 49% 49% 01月17日~01月23日 50% 49% 49% 53% 47% 01月10日~01月16日 59% 40% 46% 56% 44% 01月03日~01月09日 50% 52% 43% 57% 39% 2009年 period Netzawar Cesedria Ielsord Hordaine Geburand 12月27日~01月02日 52% 46% 49% 50% 49% 12月20日~12月26日 50% 47% 51% 56% 41% 12月13日~12月19日 55% 48% 48% 54% 43% 12月06日~12月12日 50% 50% 55% 41% 53% 11月29日~12月05日 60% 46% 46% 45% 47% 11月22日~11月28日 55% 45% 46% 42% 56% 11月15日~11月21日 55% 54% 45% 47% 43% 11月08日~11月14日 53% 43% 49% 44% 54% 11月01日~11月07日 51% 42% 52% 38% 60% 10月25日~10月31日 44% 50% 52% 38% 59% 10月18日~10月24日 46% 53% 54% 45% 51% 10月11日~10月17日 45% 54% 50% 46% 50% 10月04日~10月10日 42% 54% 51% 51% 47% 09月27日~10月03日 41% 53% 55% 47% 53% 09月20日~09月26日 46% 47% 49% 49% 55% 09月13日~09月19日 50% 27% 45% 54% 51% 09月06日~09月12日 58% 39% 49% 51% 59% 08月30日~09月05日 45% 45% 38% 52% 56% 08月23日~08月29日 53% 35% 50% 49% 56% 08月16日~08月22日 50% 38% 58% 40% 62% 08月09日~08月15日 39% 54% 56% 45% 53% 08月02日~08月08日 50% 35% 47% 54% 52% 07月26日~08月01日 36% 41% 49% 58% 47% 07月19日~07月25日 46% 38% 49% 55% 54% 07月12日~07月18日 58% 36% 52% 52% 44% 07月05日~07月11日 57% 26% 38% 38% 61% 06月28日~07月04日 42% 21% 53% 32% 66% 日別勝率 date Netzawar Cesedria Ielsord Hordaine Geburand 07月11日(土) 55% 26% 50% 37% 59% 07月10日(金) 60% 35% 32% 41% 57% 07月09日(木) 56% 25% 33% 40% 60% 07月08日(水) 53% 23% 38% 33% 65% 07月07日(火) 58% 20% 33% 44% 56% 07月06日(月) 66% 25% 27% 35% 60% 07月05日(日) 54% 25% 42% 36% 66% 07月04日(土) 47% 25% 51% 34% 61% 07月03日(金) 50% 21% 43% 32% 68% 07月02日(木) 40% 20% 57% 31% 61% 07月01日(水) 23% 12% 52% 40% 73% 06月30日(火) 50% 25% 64% 24% 71% 過去 06/26 国破れて山河在り城春にして草木深し時に感じては花にも涙を濺ぎ別れを恨んで鳥にも心を驚かす烽火 三月に連なり家書 万金に抵る白頭掻けば更に短く渾て簪に勝えざらんと欲す(´;ω;`)ブワッ 04/10 新年からかっ飛ばしてきたネツだが3月から勝率が低下。それでも50%台をキープしており、まだ十分な力が残っている。 そして、実は安定していたゲブ。ネツに代わって3月から勝率を一段と伸ばした。 一方、去年の下半期で存在感を見せたホルは今年に入ってから精彩を欠いている。 スランプ中のエルは落ちてはいけないところまで落ちるものの、幸いかすり傷程度で済んでいる。 また何か新しい情報が入りましたらお伝えいたします。 01/30 ネツ・ゲブ勝率高め。間に挟まれる緑の国は常にクールで落ち着いている。 エル・ホル勝率やや下降気味か。 12/26 8月下旬から始まったホルデインのゴールドラッシュは11月末で下火になったようだ。 10/31 まさに「ホル最強ほかは糞」状態。 8月末よりカセスマ!!が数字として表れている。 07/10 5月中旬にはネツが勝率24%という興味深い記録を残した。 そしてここ1年間のエルの安定感は異常。 国勢 エル≧ゲブ>ネツ>カセ>ホル 02/28 エスセティア大陸の支配権を巡り日々不毛な戦いを続ける国々のお話(2010年2月)。エルソードは175に魂を売り渡し一強のネツァワルに対抗できる戦力を得る。2国間が争っている隙にゲブランドは裏取引により175をうまく回収しその兵力をもってカセドリアに攻め込んだ。そのころホルデインでは今年度分の「ヒメアラレちゃん」の配分比率についての会議が行われていた。その後、劣化版「オベリスクダイバー」が開催されみんなが戦いを楽しんだ(十六茶カラーのカセドリアを除いては)。カセドリアが今週の勝率を4割に落としイベントは終わった。本当の勝者なんていなかった。誰もがカセドリアを可哀そうだと思っていたが、ネヲチで自国部隊を叩いていただけだった。(この物語はフィクションです) 国勢 エル≧ゲブ>ホル=ネツ>カセ 12/06 ネツァワル村一凶時代 奇蹟のカーニバル 開 幕 だ n ___ n || / __ \ .|| || | |(゚) (゚)| | || f「| |^ト ヽ  ̄ ̄ ̄ / 「| |^|`| | ! ]  ̄□ ̄ | ! ] ヽ ,イ / ̄ ̄ハ ̄ ̄\ ヽ イ ネツァワルを除く国々で勝率が50%を割ってしまう事態に・・・ 国勢 ネツ>ゲブ≧エル=カセ≧ホル 10/25 カセヽ(`Д´)ノボッキアゲ!! 国勢 エル≧カセ≧ゲブ>ネツ≧ホル 09/27 今週はイベントにより戦争が活発(空き巣ですか?いいえ、トムです。)になり、勝率は各国互角となった。 先週の勝率を見る限り、カセヴィレッジの深刻さが伺える。 ※09月20日~09月26日はイベント期間中 国勢 ゲブ>ホル=エル≧カセ≧ネツ 08/30 ホル勝ち越しならず。ネツ回復基調続く。 カセドリア王国滅亡(^^)ノシ 国勢 ゲブ≧ネツ≧エル≧ホル>カセ 08/16 エル・カセ・ゲブ勝ち越し。 ホルこける。 国勢 エル≧カセ≧ゲブ>ホル>ネツ 08/02 ねつ衰退 /゙ミヽ、,,___,,/゙ヽ i ノ 川 `ヽ' / l ∩ 彡, ´ . ` iミ フニャ ヾ〆 ヽ、, ミ(_,人_)彡`⊂二、 '''つ''''''"´,,,つ 独走状態のホル。その尻を追うエル・ゲブ。 カセ。 ←New!! 国勢 ホル>エル≧ゲブ>カセ>ネツ 07/26 ホルちゃん安定成長で躍進。4週目にしてG鯖の覇王となる。 ネツちゃんクラッシュ。ゲブちゃん10ポイント回復。 国勢 ホル≧ゲブ>エル≧ネツ>カセ 07/19 ネツがトップへ躍り出る。ゲブは都落ち。 ホル・エルは勝ち越した。 国勢 ネツ>ホル≧エル>ゲブ>カセ 07/12 ネツが15ポイント上昇の急成長を見せる。ホルも勝率を伸ばした。 一方、エルは首都の爆発(嫌な事件だったね)により人口半減。勝率を大きく下げた。 国勢 ゲブ≧ネツ>ホル=エル>カセ 07/05 G鯖公開1週目のため不安定。 国勢 ゲブ>エル>ネツ>ホル>カセ コメント ネツ一強は崩壊しました。今は玄関確保で手いっぱいです>< -- 名無しさん (2010-01-28 02 35 29) G鯖嫌われ国家ランキング 1位:ホル→敵国でのオベ工作・クリ持ち逃げ・BBS工作など、ありとあらゆる工作を仕掛ける 2位:カセ→空き巣の常習犯。空き巣は戦術だそうです。 3位:ゲブ→僻地煽り、大正義民()名乗る自称良P国家。空き巣平気でしてますw 4位:エル→最近本土攻め常習化 5位:ネツ→空気 -- 名無しさん (2010-04-03 11 55 37) 不定期更新?なんだし、不等号の国勢は一ヶ月間くらいの総合で良いと思う。 -- 名無しさん (2010-06-14 15 56 27) カセゲブどこいった -- 名無しさん (2010-07-13 18 37 08) 追記済 -- 名無しさん (2010-07-13 23 14 20) ネツェ… -- 名無しさん (2010-07-13 23 52 20) ゲブ、弱い弱いスレで言ってたのに勝率2位かよwホルカセの工作ぱねぇwww -- 名無しさん (2010-07-14 11 42 38) ゲブは総合勝率ダントツの1位だよ。ちなみにホルは4位、カセはダントツの最下位。まぁ少なくともカセでは正直プレイする気にはなれない… -- 名無しさん (2010-07-14 21 35 37) NT補正抜きだと最下位争いなんだろうけどなw さっきもゲブオールスターがホル相手にドラ2匹出してたわ -- 名無しさん (2010-07-14 22 46 15) ↑そのメンツ詳しく -- 名無しさん (2010-07-14 22 48 36) 擁護する気は全くないが、人口数は国の力だよ。カセホルは人口数圧倒的に多いのにこの勝率ってこと自体が異常って分かってるか?ゲブ・ネツ・エルは、足してちょうどカセかホル一国分の人口ってことをよく考えてから物言えよ。あとNTだけ強いってのは何の悪口にもなってないから気を付けろよ。ホルとかGT補正なかったら最下位争いだろw←まったく同じことが言えます。 -- エル民 (2010-07-14 22 57 44) ホルは補正なくても最下位争いですがw -- 名無しさん (2010-07-14 23 08 09) なぜエル民が顔真っ赤になってるのかわからないが… ゲブ・ネツ・エルは、足してちょうどカセかホル一国分の人口 / 最近の平日GTだと大体カセホルが足して300、ゲブネルエルが足して250くらい。カセは飛びぬけてるけど、ホルはしばしばゲブに人数負けることもある程度。というかゲブだけ異様に潜在人口が多い。NTに入ると大体ゲブが他4国合わせたくらいの人口で、他国はエルが2位だけど、まぁその時々。ま、GT見てもNT見ても、確かに人口=強さだな。 -- 名無しさん (2010-07-14 23 58 32) ああ、あとNT補正って、NTの戦争のほとんどがゲブのホルレイプてことじゃね?1年前から絶え間なく続いてるG鯖の伝統だから、これが勝率に響いてないってことはないはず。 -- 名無しさん (2010-07-15 00 03 41) 実際ゲブの総戦争数はエルの倍あるしホルカセの勝率の低さはかなりひびいてるよね -- 名無しさん (2010-07-15 00 13 05) エルの総戦争数が低いのはニートタイムにアクティブ5人を下回るから布告出来ないんだよ -- 名無しさん (2010-07-15 14 03 32) そろそろスレでゲブ叩きしてる他国の工作員は現実みような?な? -- 名無しさん (2010-07-20 05 16 28) スレで家 -- 名無しさん (2010-07-20 11 01 45) カセ凄いな。7週連続30%台は奇跡的。 -- 名無しさん (2010-11-02 14 37 27) これもう更新する人消えたん? -- 名無しさん (2011-01-12 12 31 55) 更新お願いします -- 名無しさん (2011-01-13 17 54 07) ネツの調子上がってきてるな。更新は超不定期。SNSで頑張って調査すれば調べられるから、気になるなら自力更新してくれてもいいんだぜ。 -- 名無しさん (2011-01-29 01 01 12) 全国にキャラいないから無理なんだ -- 名無しさん (2011-01-29 01 42 29) 編集ありがとう -- 名無しさん (2011-01-31 15 04 39) カセの弱さが酷すぎて、本当にネツが強くなってるのか疑ってしまうカセスマ症候群 -- 名無しさん (2011-02-15 23 25 12) ネツが強い -- 名無しさん (2011-02-27 22 38 25) カセクールすぎるwwwwwネツゲブの間っていうよりカセの両サイドって表現の方が正しいだろwwwwwww -- 名無しさん (2011-02-27 23 04 21) G鯖名物って感じだね。大事な伝統受け継いでいこう -- 名無しさん (2011-02-28 00 15 17) 更新止まってるね、誰かよろしく -- 名無しさん (2011-03-18 12 56 11) 編集おつかれさん。カセの勝率25%ふいた -- 名無しさん (2011-04-10 19 25 09) カセさえいなけりゃ群雄割拠鯖にもどるのにな… -- 名無しさん (2011-05-07 04 51 25) カセは完全に援軍の質で勝敗が決まる ネツはカセに強いだけで空気 ホルは工作員が目立つ ゲブは問題児多数 エルはPS的には一番だがin率が最低 -- 名無しさん (2011-05-07 06 07 42) カセに目がいきがちだけどこれホルも相当やばくないか -- 名無しさん (2011-05-07 17 11 36) だいぶ更新されてないな -- 名無しさん (2011-06-02 19 07 28) カセは本当にどうしたんだ・・・ -- 名無しさん (2011-06-02 19 18 18) 更新乙。カセ最弱半年突破吹いた -- 名無しさん (2011-06-29 18 39 37) ここ2年間でカセ本土は月に1度は戦場になっている。コレ、豆デース。 -- トリヴィア (2011-06-30 23 11 50) カセはもうオワコン -- 名無しさん (2011-07-01 00 25 27) ネツ勝率ぱない -- 名無しさん (2011-07-04 22 50 05) G鯖で生き残るコツはただ一つ、カセ民と同じ戦場に入らないことだ。 -- 名無しさん (2011-07-14 23 55 49) ネツは初動とかしっかりしてる。でもカセは・・・初動も・・・歩兵も・・・ -- 名無しさん (2011-07-19 02 27 49) カセの勝率28%ってつまんなすぎだろw -- 名無しさん (2011-07-20 12 02 51) そろそろ更新を -- 名無しちゃん (2011-07-25 01 16 40) 更新まだぁ? -- 名無しさん (2011-08-13 15 10 06) 対ホル戦で最近もまた工作オベ乱立 そろそろ自重して下さい -- 名無しさん (2011-10-06 19 57 17) 晒しスレでどうぞ -- 名無しさん (2011-10-07 16 06 07) 悲しい程に今年入ってからオワコン鯖なのがよくわかるな… 丸一年近く最下位独走とかFEZ史に残るぞ -- 名無しさん (2011-11-29 08 46 28) 最近カセがましに思えてたけど、単にエルホルの勝率下がってただけみたいやね -- 名無しさん (2011-12-30 07 57 02) ネツでカセ本土攻めてるのはいつも同じ面子だぞ -- 名無しさん (2011-12-31 12 46 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gionshantveed/pages/847.html
ナム・ンアプッハ・パンチャ・チャンマ・タウンクゥユヮルー チャンタ語 namu ŋapʼa↓ pʰant͡ʃa !aɳma ʈʰaṵᵑkˠᶣr̩ː タウンクゥユヮルー(lunias, 2020) 生年月日 シンテーア歴1699年4月18日 没年 シンテーア歴1771年2月9日(72歳) 出生地 Jem, Sohami 民族 ナム人 最終学歴 レーオント・レイオン大学大学院 肩書 RSC学術シンクタンク 特別研究生(1711年~1717年)RSC学術シンクタンク 研究員(1718年~1729年)RSC学術シンクタンク 特任学術留学生(1730年~1737年)管理主義民族解放運動 上級領導者(1738年~1739年)惑星統一政府チャンタ管理主義学術領導独立国 国家主席(1740年~1757年)惑星統一政府チャンタ管理主義学術領導独立国 終身国家最高指導者(1758年~1771年) ナム・ンアプッハ・パンチャ・チャンマ・タウンクゥユヮルー(チャンタ語:namu ŋapʼa↓ pʰant͡ʃa !aɳma ʈʰaṵᵑkˠᶣr̩ː)とは、チャンタの研究者、活動家、政治家。親しみを持ってエミュンス語の敬称であるデロン(エミュンス語:delon)だけを借用して呼称されることもあった。このデロンはシンテーア管理主義共和帝国の政治家・思想家であるアオン・シオン・ヴェードの愛称にも使われており、「チャンタのアオン・シオン」とも呼ばれている。 目次 人物史 成果と評価 ギャラリー 人物史 シンテーア歴1699年4月18日、Sohamiの港町Jemに生まれる。タウンクゥユヮルーはナム人の上流階級であるンアプッハ氏族の裕福な過程に生まれる。父親のチャンマは官吏であり、文書館を管理していた。タウンクゥユヮルーは若い頃から、古典文書による教育を受けた。1710年にSohamiには近代化シンクタンク組織「港湾近代化同盟」が設立され、父親とともに11歳のタウンクゥユヮルーはこれに見習いとして参加することになった。幼いながらも気鋭なメンバーとして近代的な知識をすぐに受け入れていった。1711年、12歳のタウンクゥユヮルーは統合されたRSC学術シンクタンクの特別研究生として研究に参加する。他の研究生と共に特に産業社会学を専門分野として、6年間研究を続けることになる。1718年(19歳)にRSC学術シンクタンクの正式な研究員に承認される、研究の片手間に後に続く青年たちに社会学講義をしており、北西世界長官のトゥルオ・パハネ・ミジェ・ナマコ・チュムノ・グルチャが講義を受けていた。1719年(20歳)頃から、政治への参入を模索していたが、同じナム人ンアプッハ氏族の貴族家チャパンエ家(つまり、ツャダハノ)の妨害に会い、ここから「民主」政治への疑問を持ち始める。 1730年(31歳)、ジエール帝国連邦のレーオント・レイオン大学への留学団の代表として特任学術留学生に抜擢される。1735年(36歳)で博士課程へ進学、ゲルニア・ルーロイ・トロンプロースに師事し、博士論文「調和的管理主義の社会普遍的展開について」を書き上げる。この間に管理主義の強い影響を受けたと見られる。1738年(39歳)に帰国すると民主主義的政権を樹立しようとするRSCに対して、管理主義独裁体制を敷くことを強く主張して学術シンクタンク内の力関係上支持を集めた。ここから、タウンクゥユヮルーの政治人生が始まる。 同年6月15日、学術シンクタンクは管理主義民族解放運動(CHAU)に改組、タウンクゥユヮルーは上級領導者という立場で武力闘争を始め、一年でRSC政権を打倒することに成功する。1740年(41歳)に惑星統一政府チャンタ管理主義学術領導独立国が建国されるとタウンクゥユヮルーは国家主席に推薦され、就任した。 第一次スラーン宙域戦争における敗戦後、進駐したファルトクノア軍法裁判によって2月9日に戦争責任と圧政の罪が認められ、タウンクゥユヮルーとその家族は人民裁判において有罪とされ、即日銃殺された。71歳だった。 成果と評価 ヅャダハノを中心としたRSCは、惑星を統括する政府とは言えず、いわばエリート主義で父権主義的な政府であった。これに対して、タウンクゥユヮルーが設立した惑星統一政府は初めてチャンタ・ナショナリズムを成立させることが出来たとされている。RSCの政策とは異なり、適切な地方行政改革と中央政府の整理によって急速にチャンタ全土の近代化を進めたが、後期になると管理主義の教条主義的な適用が見られるようになり、「拝金主義者」とされたものに対する弾圧が強まった。これによって初期は市民の支持を得ていたものの、圧政と解釈した市民はファルトクノアの侵略を喜んで受け入れる結果となった。 ギャラリー 元絵
https://w.atwiki.jp/kihonshowiki/pages/14.html
【民事訴訟法】 〔基本書(メジャー)〕 ☆高橋宏志『重点講義民事訴訟法上下』有斐閣(2011/12・第2版,2012/11・第2版)……2分冊。いわゆる重要論点の数々を 取り上げて深く論じている。体系書ではないため純制度的・手続的知識には触れていないが、学界で争いのある論点についての網羅性は極めて高く、分厚い体系 書でさえ一言も触れていないような細かな論点であっても脚注などで拾い上げて、それなりに論及していることが多い。まさに広さと深さとを両立した本。ロー スクールの授業では必須のアイテムだと思われるが、受験対策としてここまでやるべきなのかどうかという点については異論も見られる。※法教355号 (2010年4月号)から366号(2011年3月号)まで連載再開。 ☆新堂幸司『新民事訴訟法』弘文堂(2011/08・第5版)……学界の到達点を示す最高水準の体系書。論理的かつ明快で、まことに示唆に富む。 文章そのものは柔らかいが、その一文一文にとても深い意味が込められており、著者の問題意識や利益考量の手腕を味わいながら読み進めたい。具体例が豊富な ので分かりやすいが、新堂説は結論の妥当性を柔軟に追求するものであり、いわゆる概念法学を好まない。それゆえ、かえって初学者にとっては取組みづらい内 容となっている。第4版では訴訟承継等で改説。第5版では証明度について優越的蓋然性説を採用するなどの改説、一般条項における要件事実と証明責任につい て加筆等している。なお非訟事件手続法・家事事件手続法には非対応。 ☆伊藤眞『民事訴訟法』有斐閣(2011/12・第4版)……学者執筆の基本書としては珍しく旧訴訟物理論。はしがきには概説書とあるが、著者の 見解がはっきりと打ち出されている本格派の体系書である。論点を網羅する、どちらかといえば広く薄いタイプ。全体として堅牢な体系と穏当な解釈が特徴だ が、脚註で少数説がサラッと書いてあることもあり、「新司は実務家登用試験だから旧訴訟物理論の本書だけで十分!」といった安易な読み方はするべきではな い、というか、できない。文章も硬く、内容もかなり難解な上、さまざまな法律用語が説明もなしに出てくるため、初学者にはまったく向かない。 ☆和田吉弘『基礎からわかる民事訴訟法』(2012/08)……LIVE本の著者による民事訴訟法全体を通覧する教科書。藤田・講義民訴の上位互 換である。条文(及びその趣旨)を重視し,図表を多用して、著者自身の言葉で噛み砕いた説明を行っているのが特徴。メリハリも効いており,重要論点につい てはまさに「司法試験に必要な程度」に学説(新堂,高橋など)も取り上げられているため,的確に問題認識をすることができる。 中野・松浦・鈴木編『新民事訴訟法講義』有斐閣大学双書(2008/05・第2版補訂2版)……各分野における第一線の教授陣による共著の概説 書。執筆者の面々を見るだけで一貫性に限界があるように思われるが、各人が得意分野を担当していることもあり、意外なほど使い勝手は良い。基本的には新訴 訟物理論の立場ではあるが、当然のことながら旧訴訟物理論もきちんと解説しているし、そもそも新説に立とうが結論に大きな差が生じないのが近年の傾向であ るから、それほど気にする必要はない。論点も豊富に取り上げられており、その解説も秀逸。ただし初学者向けではないので、先に入門書や簡単な概説書を読ん でおくとよい。また、執筆者によって文体と脚注の使い方が著しく異なるため、一冊の本としての統一性を求める読者には不向きである。いずれにせよ、ロース クール生にとって無難な選択であるのは確か。はしがきにある「最良の基準書」との称号は言い得て妙。なお、藤田広美『講義民事訴訟』との相性がよいとの声 がある。 山本弘・長谷部由起子・松下淳一『民事訴訟法』有斐閣アルマ(2009/03)……「手続の時系列に則し、手続の主体である原告、被告および裁判 所の手続の節目ごとの行動規範を明らかにする構成(はしがき)」を採用。多数当事者訴訟の項目を設けず、手続内で随時説明を加える構成が目を引く。近時の 多数説をベースにしながら、より先端的な有力学説にも適宜触れており、薄いように見えて重要な論点は意外なほど網羅的に拾っているが、個々の掘り下げは概 して不充分であり、本書のみで民訴の深い理解に到達することは難しい。とはいえ文章は比較的分かりやすく、言葉の定義はしっかりしている。クロスリファレ ンスを徹底しているのが学習者には嬉しいところ。 総研『民事訴訟法講義案』司法協会(2010/06・再訂補訂版)……実務説(旧訴訟物理論)。掲載されている論点が豊富。ただし試験に関係ない記述も多数。淡白。 藤田広美『講義民事訴訟』東京大学出版会(2011/04・第2版)……総研本著者による話題の新著。民事訴訟法の体系書ではなく、民事訴訟実務 の手続きをコンパクトにまとめたマニュアル本。『民事訴訟実務の基礎』などに近い。たまに論点を取り上げて独自の考察をしているが、おおむね学説の対立に は分け入らない傾向にあり、実務上定着している論点はほとんど所与のものとして扱っている(たとえば訴訟物論争についても完全にスルー。)。前半部分で要 件事実についても多くの頁を割いて解説しているため,内容が薄いとの声もある。もっとも「新試にはこの一冊で充分」などと言われることもあり、賛否両論あ るところだろう。はしがきやあとがきを見ると、本書が民訴の初学者に向けて書かれたものであるということは明らかだが、民法・民訴・要件事実について一通 り知識がないと読みこなせないとの評価もある。第2版では手形訴訟手続・簡易裁判所手続・上訴などの記述を補充し,頁数がかなり増えた。 上田徹一郎『民事訴訟法』法学書院(☆2011/06・第7版)……基本事項を網羅的かつ丁寧に解説する教科書。縦書き。教育的配慮から基本部分 と応用部分を本文と脚注に2分して解説する独特のスタイルをとっている。自説主張が弱く、判例・学説の発展の経緯が丁寧に書かれている一方、最新の議論に ついてはやや弱い面がある。かつては受験生トップシェアだったが、伊藤や講義案のシェアが増加する一方、本書を利用する学生は減少傾向にある。だが、教育 効果の高い良書であることに変わりはないので、民訴が苦手な人や初学者は試す価値がある。著者高齢のため第6版・第7版の改訂は上田教授の意向を受けた稲 葉教授が行った。本文に変更はほとんどなく、稲葉教授が論点を補充したほか、新判例や新立法のみを巻末にまとめて追加しただけの、やや残念な改訂となって いる。ただ、判例追補は短答対策に有益だという意見もある。 〔基本書(その他)〕 林屋礼二『新民事訴訟法概要』有斐閣(2004/09・第2版)……16年改正対応。現在では古くなった感があるが、500頁という分量 ながら用語の定義や基本概念については他に類を見ないほど非常に充実している。複雑訴訟が独立の項目になっていないなど、一般的な基本書とは大きく異なる 構成をとっているために初学者にはとっつきにくいと思われるが、そのような配慮を理解できる中上級者にとっては一読の価値がある。現在は絶版となってお り、有斐閣でオンデマンド版の購入が可能であるが、1冊10,000円と高価格なのがネック。 松本博之・上野泰男『民事訴訟法』弘文堂(2010/10・第6版)……新訴訟物理論(二分肢説)。共著とは言え、執筆者は2名であり、言葉の定 義にぶれはなく、クロスリファレンスも比較的充実している。もっとも、一冊の本として一貫しているかと言うと、単に松本執筆部分が多いから一貫性の欠如が あまり表面化していないだけであろう。松本教授の執筆する単純訴訟の第1審手続の部分と、上野教授の執筆する複雑訴訟および上訴の部分では、書きぶりが まったく異なるので、以下では分けて説明する。まず、松本執筆部分について言うと、少数説が非常に多い。そうした論点では判例・通説は丁寧に語られず、結 論のみか、理由があっても一、二行といった状態である。松本教授の興味関心に応じて記述にムラがあるほか、細かな論点においてある見解を採用する根拠を他 の著作や研究論文に丸投げしている箇所もちらほらある。学生に向けて条文や制度の趣旨を丁寧に解説する、いわゆる教科書としての性格は薄い。文章も分かり にくく、学生にとってはあまり使い勝手の良くない本である。次に上野執筆部分について説明する。上野教授(民訴の天才とも、破壊神とも)の執筆する複雑訴 訟および上訴の部分は、思考の整理が行き届いており、文章が分かりやすく、判例や多数説をきっちり踏まえた内容となっており、非常に読みやすい。結論とし て少数説を採る箇所もあるが、そうした箇所で少数説に深々と立ち入るのは避けている。難しい議論は文字のポイントを落とすなど、記述にメリハリがあり、制 度趣旨の説明も丁寧で、学生向け教科書としても出色の完成度である。 ☆上原敏夫・池田辰夫・山本和彦『民事訴訟法』有斐閣S(2012/04・第6版補訂版)……新訴訟物理論。薄くて通読向き。学説の対立にはあま り分け入らず、判例の紹介は多いがほんの数行程度であり、単に問題提起をしただけで終わってしまっているような個所も散見される。文書もSシリーズにして は硬く、初学者は本書のみではどうにもならないだろう。上級者のまとめ用としてなら便利か。 ☆三谷忠之『民事訴訟法講義』成文堂(2011/07・第3版)……薄め。判例重視。15年改正対応(第2版)。第3版は評価待ち。 河野正憲『民事訴訟法』有斐閣(2009/05)……横書き900頁超。概して重たい傾向にある民訴の基本書の中でもひときわボリュームが大き い。判決文を頻繁に,かつ長めに引用している点に特色があるが,その分,論点に対する解説は頁数の割に薄くなってしまっており,意外と使いにくい。 ☆小林秀之・山本浩美『明解民事訴訟法』法学書院(2012/04・第2版)......全32章。問答方式により理解をすすめることを目的としている。巻末資料として書式の引用が豊富。第2版で国際裁判管轄規定に対応。 ☆小林秀之・原強『民事訴訟法(論点講義シリーズ8)』弘文堂(2011/07・第4版)......国際裁判管轄規定に対応。 納谷廣美『講義民事訴訟法』創成社(2004/06)……読み易くコンパクト。実務も重視。演習書『演習民事訴訟法』創成社(2005/02)と対をなす。 梅本吉彦『民事訴訟法』信山社(2009/04・第4版)……分厚い文字どおりの体系書。改訂頻繁だが、はしがきを読むとなんか許せてしまう。 岡伸浩『民事訴訟法の基礎』法学書院(2008/09・第2版)……弁護士の著作。読みやすく、判例の紹介も詳細。 伊藤眞・山本和彦『民事訴訟法の争点』有斐閣(2009/03)……シンプルな論点集。網羅性は高いが、やや舌足らずな解説も見られる。 【旧法】兼子一・竹下守夫『民事訴訟法』弘文堂(1993/07・新版)……旧通説。2008年10月にOD版として復活。新民訴法不対応だが、簡明に伝統的通説を示した本書(全体で300頁ほどしかない)が改訂されることなく消えていくのは、惜しまれてならない。 吉村徳重・竹下守夫・谷口安平編著『講義民事訴訟法』青林書院(2001/04)……竹下守夫・谷口安平らが関わった新法対応の教科書。井上、伊 藤、河野、春日など大学双書とかなり執筆者が被っている。大学双書が理論面での解説に力を入れているのに対し、こちらは概ね通説・実務の立場にたち、それ がどのように運用されているかを解説する。大学双書よりはあっさりしているが、書研や藤田ほど蛋白ではなく、また予備校的論点解説ではない。学説の錯綜に 混乱した時本書を読んでみるのもありかもしれない。 【旧法】谷口安平『口述民事訴訟法』成文堂(1987/12)……口述法律学シリーズの傑作。著者は元京大教授、「コップの中の嵐」で知られる大 御所。臨場感あふれる軽妙な語り口で、分かりやすく、かつユーモラスに民訴を解きほぐす。普通の基本書はあまり触れないようなことが丹念に述べられてお り、非常に示唆的である。旧法下の本だが、本書の大部分は、法改正にほとんど関係ない総論部分にあてられているため、既に一通り勉強した学生が参考書とし て通読ないし拾い読みをしていけば、立体的な民訴の理解に到達できるだろう。 〔入門書〕 ☆木山泰嗣『小説で読む民事訴訟法』法学書院(2008/04)……小説形式で民事訴訟法・民事裁判を学ぼうという意欲作。現在最も適切な入門書。寝転がって気楽に読める。基本書を読んでもイマイチわからなかった点が、スッキリと理解できる。学習効果抜群の良書。 中野貞一郎『民事裁判入門』有斐閣(2010/04・第3版)……入門書の定番。咀嚼された文章に定評があるが、それほど易しい本ではない。いく つかの論点については比較的高度な検討を加えており、意外と内容は深い。第3版では執行・保全の章が削除された代わりに管轄と家事事件の章が追加され、判 決手続きに特化されることになった。もっとも、本書のみでは択一ですらおぼつかないところがあり、できるだけ早く通常サイズの基本書に移行するべきだろ う。 山本和彦『よくわかる民事裁判』有斐閣(2008/08・第2版補訂)……平凡吉という主人公の人生が物語調に書かれている。賃貸借契約にかかる事例を用いて、民事裁判の始まりから終わりまで、小説を読む感覚で学ぶことができる。 司法研修所監修『民事訴訟第一審手続の解説-事件記録に基づいて』法曹会(2001/06・4訂版)……司法研修所の民事裁判テキスト(白表紙)。実際の事件記録を題材に第一審民事訴訟手続を解説。手続法において重要な手続の流れをつかむのに最適。 〔判例集〕 高橋宏志・高田裕成・畑瑞穂編『民事訴訟法判例百選』有斐閣(2010/10・第4版)……7年ぶりの改定。判例数をさらに絞って国際民事訴訟法に関する判例を割愛。競合の判例集が少ないこともあり、ほぼ皆が利用している 小林秀之編『判例講義 民事訴訟法』悠々社(2010/09・第2版)…205の判例を収録。判例数は多く、テーマごとに同一著者が評釈している点が特徴。 上原敏夫・池田辰夫・山本和彦『基本判例民事訴訟法』有斐閣(2010/09・第2版補訂)……Sシリーズ著者による判例集。判例解説なし。 小川英明・長秀之・宗宮英俊編著『民事訴訟法主要判例集』商事法務(2009/08)……裁判官(及び元裁判官)が編集した判例集。条文順の並びで判例解説はなく、判例収録数は驚きの604件(そのほとんどが大審院および最高裁の判例)。 〔注釈書〕 秋山幹男ほか『コンメンタール民事訴訟法I・II・III・IV・V』日本評論社(I・2006/04・第2版,II・2006/03・ 第2版,III・2008/06,IV・2010/12,V・2012/08)……旧民事訴訟法下の定番コンメンタールであった菊井=村松『全訂民事訴訟 法(全3巻)』の改訂版であり、実務家必携の詳細な注釈書。全7巻(予定)。旧版の執筆者は裁判官が中心であったこともあり実務的に手堅い見解をとってい る。少数執筆者による合議を経て執筆されているため、執筆部分につき匿名方式をとっている。 兼子一原著・松浦馨ほか著『条解民事訴訟法』弘文堂(2011/04・第2版)……上記コンメン民訴が実務家必携であるのに対し、こちらは研究者 執筆(今回の改訂には裁判官も執筆者に参加しているが)にかかる理論的な解説も充実したアカデミックな(新訴訟物理論を支持していたりする)定評ある注釈 書。1冊本だが本文1924頁(!)。山本和彦教授が本書の書評において、本書の採用する見解を論点ごとに短評しており参考になる(判タ1350号80 頁)。ただし、数多くの間違いが指摘されている点に注意が必要である(出版社HPで訂正が公表されているが、それも全ての間違いがカバーされているわけで はない)。 賀集唱ほか『基本法コンメンタール民事訴訟法1・2・3』」日本評論社(1-3・2012/02・第3版追補版)……改訂が比較的頻繁。実務的な 細かい手続きの情報が充実しているのが特徴。本のサイズが大きく文字ポイントも小さいため学生には十分な情報量がある。第3版追補においては国際裁判管轄 についての民訴法改正を逐条解説。日本評論社のHPにて追補部分をダウンロード可能。 笠井正俊・越山和広『新・コンメンタール民事訴訟法』日本評論社(2010/12)……TKCで提供されているインターネットコンメンタールを紙 媒体に印刷したもの。頁数は1264頁と多いが、結構空白が多く文字ポイントも大きいので情報量はわりと少なめである。もっとも、短答対策には十分であ る。 〔演習書〕 三木浩一・山本和彦編『ロースクール民事訴訟法』有斐閣(2010/03・第3版補訂)……独習には向かないが良問が揃っている。【資 料】欄に掲載されている文献は高橋『重点講義』その他の書籍でも採り上げられているものが多く,基本かつ重要な文献が掲載されている(ただし,内容的には 高度なものも含まれている)。 長谷部由起子他『ケースブック民事訴訟法』弘文堂(2010/03・第3版)……判例を分析するタイプの問題が多い。ロースクール民事訴訟法とかぶっているところも多々あり。 長谷部由起子ほか『基礎演習民事訴訟法』弘文堂(2010/04)……執筆陣は東大卒の若手研究者を中心とする30名で,おのおのが得意分野を担 当しており,学習者向けの良質な論点解説集となっている。はしがきには学部生や未修者向けの演習書と書かれているが,決して易しい問題ばかりという訳では ない。解析民訴やライブ本に取り組む前の橋渡しとして,多くの学生にとって有益な一冊と言えるだろう。 藤田広美『解析民事訴訟』東京大学出版会(2009/02)……藤田『講義』の続編。こちらも口語体。通説以外の学説をスルーしすぎたきらいのあ る『講義』を補完。昭和24年度から平成20年度までの旧試論文問題に適宜寄り道して検討を加えながら、重点講義のように体系順に重要論点を解説してい る。全体としてかなり広い範囲をカバーしているが、掘り下げは受験レベルとしてもやや物足りない。旧試過去問のうち、事例問題の中には数頁を費やして解説 されているものもあるが、一行問題の多くはほとんど、あるいは全く解説が付いていない。そもそも過去問の解説は答案作成を想定したものになっておらず、演 習書と言うよりは教科書に近い。初刷は誤記・誤植多数のため、東大出版会HPで長大な訂正一覧が発表されている。必ず第2刷以降を買うべきである。 和田吉弘『司法試験論文本試験過去問 民事訴訟法』辰巳法律研究所(2005/04)……元判事の教授による旧司法試験過去問解説講義を書籍化。いわゆるライブ本。辰巳作成解答例・講師レジュ メ・問題解説・解答例の検討からなる。旧司法試験受験生向けの講義のため、基本的に引用文献を伊藤・双書・新堂・上田等の代表的体系書と重点講義・百選 (第3版)に抑えて解説している。分厚いが要するに講義録なので読みやすく、わかりやすい。理論水準も藤田・解析より安定しており、信頼できる。新版は平 成16年度の問題まで収録しており,全40問。絶版だったが2008年に万能書店からオンデマンド版で復刊された。16年改正対応。復刊後、万能書店の全 書籍売れ筋ランキングでほとんどの期間を通じて1位を維持している(2011年6月12日現在)。 井上治典『実践民事訴訟法』有斐閣(2002/3)……理論的に高度な論点も平易な記述で論文試験に活かせられるように解説。ロースクール民事訴訟法が手軽になったものと考えてもよい。著者が故人のため改訂は見込めない。 遠藤賢治『事例演習民事訴訟法』有斐閣(2008/10、2011/03改訂予定)……法学教室の「演習」連載の単行本化。著者は判事出身のロー スクール教員。初~中級向けの事例問題と丁寧な解説。何気に有斐閣ロースクール民訴との相性が抜群なので(同書で問われている事項の基礎を本書でさらって いくことができる。)、ロースクールの授業で同書を使用している学生は、余力があれば並行して本書を使用してみるとよいだろう。独習でガンガンいける。 小林秀之『プロブレム・メソッド新民事訴訟法』判例タイムズ社(1999/08・補訂版)……判例の事案を中心に学べる本。 結構面白い。後継本として『ケースで学ぶ民事訴訟法』日本評論社(2008/04・第2版)。 小林秀之『事例分析ゼミ 民事訴訟法』法学書院(2007/12)……受験新報連載を単行本化。優秀な大学生の男女、努力家の大学院生、若手渉外弁護士、4人のゼミ生による小林ゼミ(という設定)。レベルはかなり高い。 〔その他〕 伊藤眞・加藤新太郎・山本和彦『民事訴訟法の論争』有斐閣(2007/07)……民事訴訟法の重要論点を対談形式で進めていく。学説の整理、学会の最新の議論などに秀でる。 新堂幸治編『特別講義民事訴訟法』有斐閣(1988/2)……理論民事訴訟法学の最重要文献の一つ。もともと法学教室の連載であったが、内容は超 高度。気分転換やある論点について知識を深化させたい時ぐらいしか読むべきではない。内田貴、加藤雅信稿はそれぞれの民法学を理解するためには必見。OD 版により復刊。