約 29,006 件
https://w.atwiki.jp/naiki_rush/pages/50.html
(2006年07月22日) 試合総評【千葉市リーグ 対BELTARIDO】? (2006年06月19日) 試合総評【第102回BAY-AREA FG CUP】? (2006年06月04日) 試合総評【第7回フットサルフェスタ習志野】? (2006年06月04日) 試合総評【2006/6/4 第7回フットサルフェスタ習志野】? (2006年05月22日) 試合総評【千葉市リーグ 対 Floriano】? (2006年05月07日) 試合総評【千葉市リーグ 対I.K.G】? (2006年05月07日) 試合総評【千葉市リーグ 対I.K.G】? (2006年05月07日) 試合総評【千葉市リーグ 対CLUB Amor FUTSAL】 (2006年05月07日) 試合総評【2006/5/5 千葉市リーグ前期 4-6 CLUB Amor FUTSAL】?
https://w.atwiki.jp/sis755/pages/5.html
値段なりの性能という板。 ASUS、SISということで期待されていたが、 人気があったのは発売3ヶ月間だけ。 ¥5K(2006年下半期~)での叩き売りが現状。 2006年末から出回っているBIOSはほぼ1001。 これにより、大きなトラブルからは避けられるようになった模様だが、 それでも高性能・高安定には至っていない。 HTTにおける800Mhz以下設定の復活が鍵か?(BIOS0801以前にはあった) ――not高性能 <OverClock37.5%頭打ち> HTTの設定が800or1000Mhzのみであり、 実質クロック1100Mhzを越えると、CPUの倍率が6倍固定になる。 どんな当り石でもこの縛りからは逃れられない。 尚、OC時のPCI-Eの動作周波数は必ず手動で調節すること。 <コア電圧1.25~1.45V> 題名通り。コア電圧を0.8Vどころか1.1Vに下げることすらできない。 ノースやサウスのブリッジも熱くなることを考えると、静音マシンにも不適。 <メモリ333Mhz限度> PC3200のメモリであっても、デュアル・シングルに関わらず、 400MHz動作では安定せず、333MHz動作ならば安定する場合が多い。 400MHz以上の動作では不安定報告多。OCをする場合はよくよく気をつけること。 ――not高安定 <レギュレーター焼け> 基本的に電源を選ぶ板。詳細は別項で。 コンデンサやチップの数に対してレギュレーターが多く、 そして、このレギュレーターもかなり発熱する。 <チップ発熱> 指摘のサウスブリッジを含めて発熱するチップが多い。 そして、板によって発熱する部分にもバラツキがある。 一般的にPCI-E周りが発熱する報告多。 シンク追加などの対応で安定する為、熱に対して非常にシビアな板。 ――まとめ お嬢さん愛好者以外に使う価値を見出すのは難しい。 板の値段は安くとも、VGAカード・シンクなどの追加費用も考慮要。 利点はPCI-Ex16・x1・x1・PCI・PCI・PCIというスロット配置。 Onboard-LanチップはINTEL製なのもポイント高い。 コンデンサーはALL日コン(2006年末) 相変わらずUSB周りは遅い(お約束?w) OCも低電圧も厳しい。苦労させて安定させても報われるとは言い難い。 AM2も回り難いので、DDRメモリが余っている人は関連会社のASRockの変態へ。 『お金が全く無い。でもDDRメモリが余ってる。そして、今すぐ一台欲しい。』 ……そんな人が買えば、幸せになれるかもしれない板。
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/1988.html
【第165回ヤクルト総評】 ★今期最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 プレーオフ Wiki評価 165 5位 140 56 82 2 9 .405↓ .279↑ 5.07↓ 4.3↑ 154↑ 154~ 15↑ 出場無 - (↑は前年度と比べ上昇、↓は下降した成績をあらわし、~はほとんど変化していないことを意味する) ★対戦成績 巨人 中日 阪神 広島 横浜 9勝19敗 6勝22敗 12勝16敗 9勝18敗1分 20勝7敗 ★今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 1番 フィンクス lick .370③ 221② 24 72 32⑥ 2番 綾波 レイ .268 160 12 51 27⑩ 3番 佳賢 佳賢 .287 159 22 79 8 4番 ROBA YH .295 165 30⑩ 103⑩ 13 5番 クインマンサ サザビー .254 146 26 84 10 6番 小島よしお ゴッドマザー .270 151 12 62 22 7番 佐々木小次郎 前田利家 .262 147 6 44 27⑩ 8番 ホン・ルイダ リー .239 128 11 44 3 9番 赤坂 紅蓮 .255 133 11 59 12 ★今期の投手最終成績 投順 選手名 製作者 防御率 勝 敗 S 奪三振 先 奈々嬢 Nana.M 4.96 11 11 0 115⑦ 先 巽真悟 Kosaka 4.74 10 12 0 109⑨ 先 hivs hivs 6.36 4 11 0 75 先 旻軒 旻軒 5.44 7 13 0 78 先 爛投手 名無し 5.75 6 18 0 74 中 平社員 OL 3.41⑨ 4 8 3 82 中 poscam melon 6.23 5 2 1 59 中 王国 名無し 4.39 6 4 2 59 抑 四縫線球 40404040 3.94 3 3 19⑤ 19 ★今期のオールスター出場選手成績 選手名 製作者 成績 ROBA(3回目) YH .333(1本1点) フィンクス(2回目) lick .461(2本7点) 平社員(初出場) OL 3.00(0セ4奪) ★総合総評 得点力は向上したが、チーム防御率5.07と投手陣が崩れてしまった。 ドラフト選手を2年連続で失ったのが痛い。 若手の成長がなければ、3位入賞も難しいだろう。 ★打者総評 フィンクスが2年連続の200本安打を達成し名球会入りにさらに近づいた。ASでの活躍も記憶に新しい。 同期の綾波は今季も無失策の鉄壁の守備を見せるも、正面をついた打球が多く打率があがらない。 主砲ROBAが3割には僅かに届かなかったものの、30本100打点を達成して存在感を見せつけた。 佳賢・クインマンサも20本を超える本塁打を放ち、 相手投手陣にプレッシャーを与えるクリンナップが完成したといってよいだろう。 おまけにこの二人はまだ二十代、一体どこまで伸びるのか。 ★投手総評 エースの奈々嬢は制球に苦しみながらも3年連続の2ケタ勝利(11勝)をマーク。 守護神四縫線球は夏場に一時疲れがでたものの最終的には19セーブをあげる力投。 若手投手陣からは巽真悟が10勝(12敗)とローテーション入りをアピール。 来シーズンは一丸となって再起を誓う。 ★今後の課題 ドラフトで実力・性格ともに申し分ない選手を獲得すること。 3割打者の増産。日々相手球団を研究することで勝機が訪れる。 先発は試合を作れるように、中継ぎは試合を壊さないように、そして抑えは試合を守れるように。 ベテラン勢が衰え始める4年後までに、どこまでチームの基盤を作れるかがカギとなるだろう。 最終更新者:綾波 (2008.1.10) 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2044.html
【第167回ヤクルト総評】 ★今期最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 プレーオフ Wiki評価 167 4位 140 57 80 3 6 .416↓ .277↓ 4.69↓ 4.4↓ 132↓ 148↑ 19↓ 出場無 S (↑は前年度と比べ上昇、↓は下降した成績をあらわし、~はほとんど変化していないことを意味する) ★対戦成績 巨人 阪神 中日 広島 横浜 16勝11敗1分 10勝17敗1分 2勝26敗 10勝17敗1分 19勝9敗 ★今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 1番 フィンクス lick .303 183⑨ 20 66 24⑨ 2番 綾波 レイ .312⑩ 179 10 52 24⑨ 3番 小島よしお ゴッドマザー .276 160 16 70 18 4番 クインマンサ サザビー .314⑨ 175 32⑧ 116④ 10 5番 ROBA YH .332④ 179 23 93 18 6番 赤坂 紅蓮 .253 152 8 49 20 7番 佳賢 佳賢 .225 121 18 77 5 8番 飯原誉士 飯原誉士 .219 120 4 40 17 9番 KY王・KY小倉? KYレッド .252 134 3 35 11 ★今期の投手最終成績 投順 選手名 製作者 防御率 勝 敗 S 奪三振 先 奈々嬢 Nana.M 3.75⑨ 13⑥ 8 0 107⑥ 先 巽真悟 Kosaka 4.51 7 12 0 114② 先 hivs hivs 4.81 6 16 0 81 先 左京 Lucky 4.12 9 7 0 77 先 究極投手研究所 リー 5.05 4 14 0 77 中 抑え とく 5.40 6 9 1 63 中 poscam melon 6.63 4 9 1 49 中 平社員 OL 4.39 7 3 2 69 抑 白河ななか 社長 3.86 1 2 21⑤ 17 ★今期のオールスター出場選手成績 選手名 製作者 成績 ROBA(5回目) YH .200(0本2点) クインマンサ(2回目) サザビー 153(0本0点) ★総合総評 得点率がまずまずだったが、防御率が散々だった。 特に、中日戦では僅か2勝しかあげられなかった。 何とかチームを底上げして、上位を目指すことだろう。 ★打者総評 綾波が闘気を身につけて、自身初の3割をマークした。 クインマンサが終盤戦で4番を打ち、3割・30本・100打点をマーク、今後に期待出来る活躍をみせた。 新人の飯原誉士は低打率ながらも17盗塁をマーク。 赤坂も20盗塁をマークして、機動力でかき回せる様になった。 ★投手総評 エースの奈々嬢が安定した投球で5年連続となる2ケタ勝利(13勝)をマーク。 2年目の左京は苦しみながら、9勝をマークした。今後のエースとして期待される。 白河ななかが今季初めての抑えに抜擢して、21Sをマーク。今後が楽しみな存在。 ★今後の課題 セカンドの交代が必要になる。 投手の梃入れも考えなければならない。 投手が崩壊状態なので、起用法もしっかり考えたい。 最終更新者:サザビー (代理)(2008.1.25) 保存者:レイ(2008.1.26) 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2068.html
【第168回ヤクルト総評】 ★今期最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 プレーオフ Wiki評価 168 4位 140 66 69 5 9 .488↑ .283↑ 4.76~ 4.3~ 154↑ 156↑ 7↑ 出場無 S (↑は前年度と比べ上昇、↓は下降した成績をあらわし、~はほとんど変化していないことを意味する) ★対戦成績 巨人 阪神 中日 広島 横浜 14勝13敗1分 12勝15敗1分 12勝16敗 12勝14敗2分 16勝11敗1分 ★今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 1番 フィンクス lick .339② 206② 19 75 33⑥ 2番 綾波 レイ .290 161 14 54 20 3番 ROBA YH .309⑩ 174 32② 102⑥ 9 4番 クインマンサ サザビー .274 156 23 87④ 14 5番 小島よしお ゴッドマザー .284 170 23 72 17 6番 佳賢 佳賢 .264 141 26⑧ 86 3 7番 KY王・KY小倉? KYレッド .286 160 5 38 16 8番 赤坂 紅蓮 .243 142 7 49 20 9番 飯原誉士 飯原誉士 .257 141 5 37 24⑧ ★今期の投手最終成績 投順 選手名 製作者 防御率 勝 敗 S 奪三振 先 奈々嬢 Nana.M 2.82① 11⑧ 10 0 112③ 先 左京 Lucky 4.58 8 8 0 87 先 巽真悟 Kosaka 5.06 9 11 0 87 先 hivs hivs 5.21 9 11 0 78 先 究極投手研究所 リー 4.03 9 6 0 84 中 poscam melon 6.14 3 6 2 53 中 平社員 OL 5.78 8 10 2 66 中 抑え 名無し 5.50 7 5 5 48 抑 白河ななか 社長 5.06 2 2 28② 29 ★今期のオールスター出場選手成績 選手名 製作者 成績 クインマンサ(3回目) サザビー .333(1本2点) 奈々嬢(2回目) Nana.M 5.40(0セ1奪) ★総合総評 前半戦は余裕を持っての3位で折り返したが、後半戦で失速、CSシリーズ進出を逃してしまった。 すべてのチームから二ケタ勝利を挙げていることからみても、実力は十分備わっている。 後半戦で失速しないために、オフに各選手がしっかりとCS進出をイメージしたトレーニングを行うべきだろう。 ★打者総評 首位打者こそ逃したものの今期も200本安打を達成したフィンクス、 3割30本100打点のROBAを中心に、充実した成績を残した。 ★投手総評 エース奈々嬢が最優秀防御率の栄冠に輝き11勝(10敗)を挙げた。 抑えの白河ななかは、突如崩れる試合もあったものの28Sを挙げる活躍を見せた。 ★今後の課題 ドラフトでの中継ぎの補強が成功するか、また後半戦でプレッシャーに負けずに 自分たちの野球ができるかがカギであるといってよいだろう。 敵は自身の中にある。がんばれ、ツバメ戦士たち!! 保存者:綾波 (2008.2.2) 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2013.html
【第166回ヤクルト総評】 ★今期最終成績 年度 順位 試合 勝ち 負け 分 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 プレーオフ Wiki評価 166 4位 140 62 77 1 5 .446↑ .286↑ 4.28↑ 4.5↑ 152~ 136↓ 16~ 出場無 S (↑は前年度と比べ上昇、↓は下降した成績をあらわし、~はほとんど変化していないことを意味する) ★対戦成績 巨人 阪神 中日 広島 横浜 9勝19敗 14勝13敗1分 6勝22敗 15勝13敗 18勝10敗 ★今期の野手最終成績 打順 選手名 製作者 打率 安打 本塁 打点 盗塁 1番 フィンクス lick .357① 210① 21 83 34④ 2番 綾波 レイ .284 172 7 46 20 3番 クインマンサ サザビー .291 168 27⑥ 87⑨ 11 4番 ROBA YH .311⑥ 177⑦ 31③ 88⑧ 9 5番 小島よしお ゴッドマザー .283 160 16 70 18 6番 佳賢 佳賢 .269 143 23 80 2 7番 究極打者研究所 リー .275 148 9 62 13 8番 佐々木小次郎 名無し .263 146 11 54 24⑩ 9番 赤坂 紅蓮 .234 125 7 43 5 ★今期の投手最終成績 投順 選手名 製作者 防御率 勝 敗 S 奪三振 先 奈々嬢 Nana.M 4.05 12⑦ 9 0 106⑨ 先 巽真悟 Kosaka 3.67⑨ 8 13 0 110⑤ 先 hivs hivs 4.57 10 14 0 97 先 左京 Lucky 3.20⑤ 12⑦ 8 0 102 先 KY王・KY小倉 KYレッド 6.47 8 15 0 81 中 白河ななか 社長 4.05 1 6 3 70 中 平社員 OL 3.96 4 6 5⑧ 65 中 poscam melon 4.88 7 5 3 68 抑 四縫線球 40404040 3.32 0 1 19④ 4 ★今期のオールスター出場選手成績 選手名 製作者 成績 ROBA(4回目) YH .090(0本0点) フィンクス(3回目) lick .133(0本1点) 左京(初出場) Lucky 3.60(0セ1奪) 四縫線球(4回目) 40404040 24.00(0セ0奪) ★総合総評 新人選手の躍進が大きい。彼らに刺激を受けたのか、ベテラン陣の動きにも張りが出てきた。 得点率>防御率となった今、CS出場はもはや夢物語ではない。 ★打者総評 フィンクスが3年連続となる200本安打(210本)を達成し、首位打者奪還とともに、2000本安打達成まで残り168本とした。 打撃面ものってきた綾波と合わせ、1・2番で合計54盗塁と積極的にチャンスを作る。 ついに打率を3割にのせた主砲ROBAを中心に、合計74本塁打、245打点を挙げた恐怖のクリンナップ。 下位打線も若さが爆発し、打率・得点力ともに昨年を上回った。 着実に土壌が育ちつつあるといってよいだろう。 ★投手総評 エースの奈々嬢が安定した投球で4年連続となる2ケタ勝利(12勝)をマーク。 また、新人左京も防御率リーグ5位に輝く快投で12勝(8敗)をあげ、新人王獲得が濃厚である。 守護神四縫線球は熟練の投球で今年も19セーブをあげた。 昨シーズン話題をさらった巽真悟は、174イニングを投げて防御率3.67、110奪三振の力投ながらも8勝にとどまった。 若いながらも完封も狙える先発陣が揃い、中継ぎも粒ぞろい。勝負の年が来た。 ★今後の課題 2年目のジンクスが心配だが、若手が安定して実力を発揮できれば結果は自然とついてくるだろう。 強打者が入れば、俊足の赤坂の外野へのコンバートも考えられる。 保存者:綾波 (2008.1.18) 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/905.html
2023年総評案2最終総評原案 大賞 Jinki -Unlimited- 【2023】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1706966035/ 216:総評2:2024/04/27(土) 21 59 21 ID ???0 想定の数倍の時間がかかってしまいましたが、ようやく最終総評の原案ができたので投下します KOTYe2023最終総評原案 https //writening.net/page?NCN4RU 審議を踏まえた追記・再構成と、全体の文字数削減による圧縮を行いました 追記の中には、今のところ執筆者個人の一解釈にすぎない部分もありますので、特にそのあたりについて賛否ご意見いただけるとありがたいです また、結びの部分は結局ほとんど短縮できていません 15周年の総括を名目に許容とするか、それとも内容を削るか、できる限り圧縮を試みるかは、引き続き熟慮します (URLの内容) クソ路はすべて闇の中である。 2022年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は、熱意なき駄作同士がつまらなさを競う苦難の道となった。 泥濘の底王となったのは、流行のポップソングをボソボソ歌う音痴の自称ロックンローラーこと『悪魔と夜と異世界と』 王道に便乗しながら王道を茶化し、傲岸不遜と卑屈が同居する強者にして怯者として名を遺したのであった。 そして2023年、KOTYeは15周年を迎える。 夜空を彩った星々が消えゆく中、常闇に沈んだ暗黒大陸に一寸先の光は差すのか。 KOTYeの在り方をも問うような、新たな戦いが始まろうとしていた。 いまだ前年の総評審議も始まらぬ2月末。 それは遅れすぎて最初にやってきた。 年末の魔物を超越した年始の魔物、RTS+ADV形式のファイナル戯画マイン、『JINKI -Unlimited-』である。 前年12月初旬にマスターアップが宣言され、12月末の発売を予定されていたが、「思いがけない重大な不具合」を理由に1ヶ月延期して越年。 このとき戯画は3月末での開発・販売・サポート業務の終了を告知しており、真のデッドラインが迫る中での発売となった。 我先にと戯画の遺作に挑んだプレイヤーたちは、特定箇所で確定フリーズする進行不能バグに直面し、有料デバッグの始まりを悟る。 当日中に修正パッチが出されるも、すぐに別の進行不能バグが発生。 手詰まりかと思われたが、先のパッチでデバッグモードが開放されていたことが判明する。 真の意味で有料デバッガーが誕生した瞬間であった。 バグの壁をも越える力を得て、クリアへの道が拓かれたのである。 一方、Hシーンだけを全回収して戦線を離脱する賢者も現れた。 事態を重く見てか、戯画は次なるパッチでデバッグモードを封印。 対して、あえて新たなパッチを当てずにデバッグモードを使い続けるといった駆け引きもありつつ、アップデートは繰り返されていく。 そうして、ユニーク敵の無限湧き・レベル99オーバーで1に回帰・セーブデータ肥大化などのバグは駆逐されていった。 バグ絡みの七転び八起きには片が付くも、次は本編での七転八倒が待っていた。 起動するやいなや、PCの冷却ファンが不気味に咆哮し始める。 というのも、本作はフレームレートが無制限であり、並のGPUでは常時稼働率100%を免れない。 文字通り「Unlimited」であり、起動した瞬間にタイトルを回収する大記録を打ち立てた。 これ以外にも、RTS・ADVの両面で多岐にわたる問題点が指摘されたが、報告者は完走を前に力尽きてしまう。 全容の解明は後に続く者へと託された。 解体されぬままスレに鎮座した戯画マイン。 その出現に触発され、墨染の春空から飛花のごとく選評が降り注ぎ始めた。 絶え間なく、過去に類を見ない物量で。 それは、解散した戯画や、眠りについた据置版クソゲーオブザイヤーへの慰労か、あるいはKOTYeの生存本能か。 葬送の桜祭りは拡大の一途をたどり、選評数は5月までで20に迫った。 近年の常連組からは6作が参列。 先頭は、3年連続エントリーとなったNorth Box作の、『高嶺の花と魔法の壺』である。 前作は相反する設定の不協和が指摘されたが、本作では完全に解消された。 シナリオをできる限り無に近づける潔い手段によって。 話の概要は、主人公が魔法の壺の精に「やりまくりたい」と願って叶えてもらうのみである 加えて、演出面の省エネ効果も際立っている。 出番の多い壺の精も含めてヒロイン以外はボイスなし、モブの立ち絵はシルエット表示。 30年近く前の著名サウンドノベルをオマージュした、温故知新の精神の表れであろう。 また、ピストン音にはバリバリというノイズが入っており、かつて存在したバリッと響く射精音を思い出させる。 HシーンにそぐわないBGMも健在であり、典雅な琴の調べから舞踏会風のヴァイオリン演奏に繋げて煩悩を霧散させた。 思い切った決断でハマったのは、壺ではなくドツボであったと見るべきか。 ここでevoLLの『ラブカフェ~童貞な俺でも、巨乳女先輩と同棲できるってマジですか?』が、あらすじ詐欺を仕掛けた。 触れ込みは「4人の同棲生活」ながら、実態は2人の同棲生活×3ルートであり、3人のヒロインのうち1人としか同棲できない ハーレムルートでようやく実現かと思いきや、非処女ビッチ化したヒロインたちとやりまくるだけの妄想オチで終わってしまう。 4人での同棲生活など、夢のまた夢である。 印象に残るのは、射精を「放精」と表現する独特の言語感覚くらいであった。 続いて、2人のヒーローガールが会場に舞い降りる。 1人目は、SUKARADOGの『虜囚の女ヒーロー ~怪人たちとの闇の狂宴~』 悪の組織ポルチオーンに敗れた突破戦隊テクノブレイカーの紅一点が、仲間を人質に取られてバトルファックを強要される話である。 この時点で察せられる通り、突っ込みどころが非常に多い。 まず、ヒーロー調教モノの様式美は無視。 敗北描写を割愛して監禁状態から始まり、怪人の精液による催淫効果で即発情、即絶頂である。 現代のスピード感についていくには、快楽に抗いながらも徐々に堕ちていく過程など描いていられないのであろうか。 また、主人公の思考回路が頓狂であり、いかなる状況下でも戦隊ヒーローとして実力を行使しない。 脱出すべく見張りの戦闘員の無力化を試みる際にも、力づくで勝てる相手だと認識しながら率先してバトルファックを仕掛ける有様であり、正義のヒーローならぬ性技の披露と揶揄された。 省コスト感あふれる怪人の造形、マ◯ンガーZの劣化パクリに出てきそうな敵ボス「ポルチー王」なども内包しており、昭和の荒唐無稽な特撮やアニメの欠点を煮詰めたような出来であった。 2人目は、アパタイトの『清純ヒーロー×ビッチ墜ち!! ~悪の組織に調教される乙女の心の移ろいは…~』 見せかけは魔法少女凌辱モノながら、内実はジャンルのお約束を茶化し続けるコントであった。 主人公には悲壮感がなく、もっと堂々と調教しろと敵を説教し、売春を強要されそうになれば報酬の安さに怒り、料理の腕前で敵に負けて悔しがる。 片や敵側にはゲスさがない。 農家との提携について主人公を交えて真剣に会議、拠点のローン未完済に苦悩、主人公の孕ませを助産師不在を理由に断念など、立ち位置すら不明である。 ほかにも、充実した職場環境に堕ちて孕む主人公、悪堕ち後と見られていた姿は敵が用意した衣装、投げやりな生着替えを見て恥ずかしがる敵といったように、最後まで仲良くエロ行為に励む。 バカゲーならバカゲーとして、もっと堂々と告知しろと説教されたのもやむなしであった。 そして常連部隊の後詰めは、 システムが劣悪で、未読・既読スキップの切替やクリック後の音声継続すらない一方、アニメ演出のオンオフ項目はあれど演出自体が未搭載の『ママ僕だけを愛して… ~キモデブ息子を溺愛する母の歪んだ愛情~』と、 タイトルに掲げた「盗聴」要素はモノローグのみでボイスなし、「妄想」要素は見当たらないという世知辛いタイトル詐欺をやらかした『カノジョの性癖 -盗聴×妄想-』が務めた。 常連といえばのアトリエさくら勢も、当然のように臨席。 すでに4本ものエントリーを果たし、まめに存在感を積み上げていた。 過去作『淫らに堕ちる、最愛彼女』から選択肢も背景も話の骨子も一部流用した挙句、ヒロインがオモチャどころかサセ子というやるせないオチがついた『好きだった幼馴染がクラスメイトのオモチャになっていた件』、 立ち絵の表示ミスで「全裸から1ミリ秒で着衣」に「返信→変身の誤変換」がシンクロした正常化現象と、竿役が五七七の韻律で放った台詞「その前に一度イクからちょっと待ってて」が好事家を唸らせた『他人棒でイキ狂い快楽に溺れていく最愛妻 ~見せつけられた快楽に絶頂する妻の痴態』、 「チャラ男に薬を盛られてレ◯プ→脅されて関係継続→快楽堕ち」のテンプレ展開が、薄っぺらいキャラ設定すら置き去りにして儀式のごとく粛々と進む『堕とされた義姉 ~憧れていた義姉がクラスメイトの手で快楽調教させられていく~』が、それぞれの個性で場を温め、ときに冷やした。 中でも耳目を集めたのが『妻、宇佐見恋を抱いてください ~夫公認公開恥辱NTR~』である。 NTR+痴漢というジャンルの性質上、多少のご都合主義は許容されうるが、それを踏まえてなお、登場人物たちの言動は不可解極まる。 ヒロインは強気なタイプにもかかわらず、痴漢にあっても、罵倒以外の抵抗や反撃は一切しない。 また、竿役の「セフレが産気づいた」という露骨な嘘に騙されてノコノコついていく愚かしさも披露する。 ヒロイン以外でも、主人公が妻との仲裁を頼む相手が竿役、イケメンで女に不自由していない竿役がヒロインに痴漢した理由が「巨乳だったから」など、ストーリー展開に納得感がなさすぎる。 また、ヒロインと竿役は若い男女でありながら、台詞回しに加齢臭が漂っている。 恋愛経験がほぼないヒロインの語彙に「他人棒」やら「弾丸みたいなピストン」やら「弾丸というより男根」やらが含まれるのは興ざめであり、竿役は、 「イッてよし」 「キミのマ◯コの声は……キミより俺のが聞けてる」 「熱いマ◯コを初体験という俺の童貞……捧げてやったぜ」 のような悍ましい台詞を吐く。 そんな本作の最大の見せ場は、妻を奪還するか離婚かを賭けた竿役との勝負である。 妻は夫の勝利を信じて応援し、主人公は意地を見せる。 夫婦愛は感じさせるが、しかし競技内容は「射精我慢比べ」であった。 竿役がヒロインに挿入し、主人公はそれを見ながら自慰をする形式となっており、非常にシュール。 その際の、 竿役「さあ旦那さんイケよ!」 主人公「僕はイカない!!」 ヒロイン「あなたはイカないでぇえええ!(私は)イクぅう~~~~~ッ!!」 という掛け合いは噴飯ものであった。 近年、粗製乱造を繰り返すアトリエさくら作品の中では、パワー感のある仕上がりと讃えよう。 常連組以外にも、新参組と再訪組の多彩な顔ぶれが集まった。 露払いを買って出たのは、悪女属性をブランドカラーと謳うEvilHealの『Aphrodisiac -女神の欲望-』 サイコパス気質のマッドサイエンティストをメインヒロインに据えるも、その特異な設定を貫けていない。 理由は、あまりに呆気ないオチである。 惚れ薬を飲んだら恋心を自覚してハッピーエンドやら、ヤクザに襲われるとあっさり屈して情けなく許しを請うやら、悪事を暴露すると言われるとすんなり受け入れて逮捕やら、マッドの矜持を放り出す結末が目立つ。 また、誤字脱字が非常に多く、「それはいいんだけが」「当たり間ですよ」「変ことしようしてます?」「初めての浮かぶ環状」「え、それは早くマジいですね」等々、校正したか疑わしいほどである。 結果、作中の迷言「嫉妬がボンバー」になぞらえ、プレイヤーの頭がボンバーと皮肉られた。 次に現れたわるきゅ~れの『病みつきヤンデレハーレム!』も、誤字が目に余るだけでなく、日本語が怪しい部分までも散見された。 例えば、 「扉が開かれると、そこから顔を出したのは、学生服に身を包んだ、幼馴染の美愛が入ってきた。」 のように、主語と述語の係り受けがとっ散らかっている文章さえある。 作中で主人公は、ヒロインから文章のおかしさや誤字脱字の多さを指摘され、 「慌てて書いたでしょう?それとも『ながら作業』でもしていた?」 と注意されるが、それはこちらの台詞である。 そのくせ、精液の表現は「オス汁」「生殖汁」「遺伝子汁」などと無駄に豊富なのがしゃらくさい。 また、HシーンにそぐわないBGMも採用されており、メーカーの垣根を超えた流行の兆しが見られた。 本作では、まず探偵モノの推理中じみた曲が流れ、射精を契機に激しいクラシック調の曲に切り替わって2回戦に突入する。 ラスボス戦さながらの演出をHシーンにぶち込んで笑いを取ったこの手法こそ、最も「病みつき」であったやもしれぬ。 変わり種から花開いた曼珠沙華、Rosettaの『星と乙女が占う未来』も、祭りに死色を添えた。 基本の作りは一般向けの低価格ライト百合作品であり、本編にアダルト要素はない。 実質メインヒロインを兼ねる女性主人公の一人称で、他のヒロインたちやモブとの交流が描かれ、独り立ちした妹との涙の再会をもって幕を閉じる。 HシーンはR-18パッチとしてエンディング後にまとめて収録されているが、その内容が大いなる波紋の発生源となった。 Hシーンは4つあるが、ヒロイン同士の絡みは皆無。 すべてのシーンが、主人公×謎の存在「あなた」であった。 「あなた」は主人公の想い人であることこそ明示されているが、名前や容姿、性別に至るまですべてが不詳の、一言も発さない透明人間である。 シーン絵は、挿入時でもヒロインしか描かない30年前の表現と酷似しており、今や古すぎて、性交には見えないとの意見もあった。 明確な描写が徹底して避けられ、公式サイトには“「あなた」は作中キャラの特定の誰かと断定するものではございません。”との注釈もあることから、メーカーの意図はおそらく「ご自由に理想を思い描いてください」であろう。 しかし、熱く膨らんだものを挿入するような表現がぼかされながらも使われており、望まぬ異性愛描写と捉えてしまう者が続出。 竿アレルギーや不意打ち寝取られ感に見舞われ、悶え苦しみ嘆く声がそこかしこから響く惨事となった。 明確な描写はなくとも、したくもない最悪の想像をしてしまう者は存在する。 負の性癖とは、かくも厄介なのである。 加えて、純正百合を装う周到な前フリも地雷度を高めた。 販売サイトでは当初、百合やレズビアンのタグが付けられており、また、百合専門レビューサイトには一般版が提供されて百合認定を受けていたのである。 数々の仕掛けは功を奏し、本作は「百合と『あなた』が交わる地雷」として悪名を轟かせた。 この波に乗じて、 マッシブで気丈な女騎士に、舌っ足らずの声を割り当てる深刻なミスキャストをやらかした『上司の巨乳騎士団長は俺の肉オナホ! ~年下恋人から中出し漬けで寝取って孕ませ穴に!~』と、 17年前のフルプライス作品をほぼベタ移植するも、ウリにした追加要素は絵柄と声が本編とちぐはぐなスキップ13秒の夢オチだった『淫堕の姫騎士ジャンヌ RE BORN ~オーガの仔種を注がれる気高き姫!~』もエントリー。 ZIONの『ワケありJK従属学園 ~強制絶頂は終わらない~』も、絵に全振りで残りは雑な近年流行のスタイルで参加を果たす。 シナリオ冒頭から早くもあらすじと矛盾しており、「ヒロインは男子生徒たちを手玉に取っているはずが、いつの間にか絶頂地獄へ~」のはずが、処女喪失シーンで寸止めコントロールされて完敗を喫する始末。 その際のヒロインの咆哮「ヌアァーーー」にも現れている通り、テキストには珍妙なセンスが満ちている。 男子生徒たちの名付けからして、まず頂点に君臨する3人がS1・S2・S3、みんな揃って「SⅢ」(スペシャルスリー)である。 そしてモブたちは、男子生徒A~Dやらαやら2やらが順不同で続々と現れ、マドハンドもかくやの乱立を見せた。 文体も独特であり、「男根の美味を味わう」や「子宮口を亀頭が消しゴムのように削ってくる」といった、わかるようで引っかかる言い回しが多い。 「黒光りするイチモツが信じられないほど高速で揺れている」というピストン表現は、字面だけ見れば全裸での激しい腰振りダンスである。 しまいには、射精を「放精」とする表現が他メーカーと被る「放精マイフレンド現象」をも引き起こした。 絵にしても、モブが貧相すぎてヒロインとの格差が際立ち、金持ち男子と借金苦女子というコンセプトを毀損している。 大切なのは全体の調和であり、「ハンバーグだけ上等でも、バンズが釣り合わねば忌まわしいハンバーガーの域を出ない」話を想起させる仕事であった。 突然の確定演出とともに、とこはなの『ナマイキユメちゃんはおにぃとメチャクチャHしたい! ~ギャルと教師のドキドキ同棲生活~』も姿を表した。 紹介文によると本作は、「ときに傷つき迷う等身大のキャラクターを配し、関係性を掘り下げ、低価格帯であっても満足感のある濃密な内容」らしい。 しかし実態は大きく異なっており、徹頭徹尾ダダ甘ライトで通し、傷つき迷う心理描写も見当たらない。 主人公が教師と生徒という立場に悩むのも最初だけであり、ヒロインに全裸で迫られるとあっさり陥落して猿と化す。 そもそも、急接近のきっかけからして「ヒロインがアナニーに使用したペンがケツ穴から取れなくなり、主人公に取ってもらう」である。 ときに傷つき迷いながら掘り下げるとの売り文句が、まさか肛門を指していようとは。 恋人同士になった後ならまだしも、急接近に繋げる展開はさすがに前代未聞であり、「ついに修羅の国にもけつあな確定の波が」と感嘆された。 また、主人公の名前に関するバグも搭載。 デフォルトネームがなく入力を求められるが、その名前は作中の「主人公」という単語をすべて上書きしてしまうのである。 例えば主人公名を「ゲルググ」にすると、「俺つえー系主人公」は「俺つえー系ゲルググ」に変わり、珍種のなろう系MSが誕生する。 同様に、作中で鑑賞するアニメ作品は「3話で早くもゲルググとヒロインがキスする」内容となる。 かくして本作は「ケツアナユメちゃん」としても、命名遊び史の1ページとしても名を成した。 宴もたけなわとなった頃、アンモライトの『女体化転生したボクはふたなりで無双する!? ~でも、お姉ちゃんたちには絶対に勝てません!~』が、風変わりなテキストでスベリ倒した。 本作は、女体化転生した主人公が意地悪な姉たちに反撃を試みるも、ふたなり化アイテムを奪われて負け散らかす情けない話である。 主人公は天然を通り越してバカであり、女体化してなお自分は雄々しいと猫口調でにゃあにゃあ自画自賛したり、子供じみた言い訳で自己正当化を図ったりするため見苦しい。 さらに、「精液が出発進行する」「お腹がぽんぽこタヌキになってしまう」「頭も身体も、ぽあぽあのぷあぷあだ」といった表現でイラつきを添え、「くぁwせdrftgyふじこlp」じみた絶叫も繰り出す。 挙句、馬並みに肥大したチ◯コで級友めがけて鏡を割る威力で放精し、選評者から殺人未遂の嫌疑をかけられた。 バカゲーとして見てもなお、薄ら寒いだけの惨状というほかない。 散りゆく秒速5センチメートルの走馬灯をすべて見届け、屍山血河の桜祭りは終結した。 例年ならば一年分に相当する選評が、半年足らずで届く異常事態。 住民たちも困惑を隠せなかったが、時は待たない。 しばしの休息で心身を整え、下半期の戦いに臨むのであった。 夏本番の7月後半には、半月に5本の選評が集中的に届いた。 口火を切ったのは、アトリエさくらの『背徳の強制種付け ~愛する妻の子宮に注ぎ込まれる他の男の精液~』である。 背景差分が足りないせいか、夜の描写の合間に昼間の背景を挟んでしまい、 「主人公が24時間トイレに籠もっている間に、竿役とヒロインは徹夜フェ◯からの朝から晩までセッ◯ス」 という持久戦を勃発させた。 これを受け、とうに桜の季節は終わったとばかりに、対抗戦力が決起する。 先陣を切ったのは、コンフィチュールソフトの『ギャル姉妹 ~ハーレムタイムが止まらない!~』であった。 「オタクに優しいギャル」をテーマとしながら、ギャル属性に対するこだわりが感じられない。 見るからに強気ギャルな姉は、主人公に対してまさかの敬語。 立ち居振る舞いも優等生そのものである。 妹は、陽キャギャルとして許容範囲と思いきや、Hシーンで東リベパロをぶち込んでくるなど、TPOを無視したネタが寒い。 話の展開もあまりに杜撰で、導入からして「妹の方に振られた主人公は、その場で『だったら1回やらせてくれ』と土下座してドン引きされるも、それを見ていた姉に1回やらせてもらえる」である。 これは事前にあらすじとして提示されているため、ストーリーには期待薄と推察できる点は良心的といえよう。 実際、導入部以降はひたすらやりまくるのみであり、ノイズ入りの「ギャル」という記号を抱くエロゲーと評された。 第二陣として、 主人公の性癖が竿役の望まぬ方向へ変化したのを機に「本人も納得の上で去勢された」ことがさらっと語られて終わる『調教カテイ ~性開発された肢体は元カレを忘れられない~』と、 展開の理由付け・設定の落とし込み・心理描写をことごとく省き、全ヒロインの性知識をエロゲー由来にして「侵・放課後エロゲー生徒会」の異名を得た『侵・性奴会 ~美人会長と爆乳書記の調教日報~』が続く。 負けじとアトリエさくらも『俺の幼馴染がエロ配信をしていた件 ~地味な彼女の裏の顔はエロエロな配信者でした~』で押し返しを図る。 開幕3クリックで「言葉にしなくて、もうそれでけで彼女には~」なる奇怪な文章で先制パンチをかまし、以降も誤字を頻出させて雑さを露呈した。 一方で、絵柄を今風に寄せ、非エロの一枚絵を用意する試行錯誤がみられる。 恒例の「3行de馴れ初め」も廃止され、導入に適切な文量が割かれるようになった。 しかし、代償としてHシーンが削られては本末転倒である。 回想枠は14あるが、本番は6枠しかなく、残り8枠はあの手この手の水増し。 内訳は、脱いで見せるだけの短いシーンが4枠、自慰が2枠、一続きのシーンの分割が2枠である。 一皮むけようとしたはずが、古の王アーベルの水増し手法を取り入れざるを得なくなり、むしろ化けの皮をかぶってしまう皮肉な末路であった。 7月の戦いの後は騒動もなく、気付けば秋。 狂騒の収穫祭が巻き起こりがちな季節ながら、さすがに春に続く大祭とはならず、2作品の衝突で収まった。 上座に居座ったのは、『エルフェンキング』 近年は催眠モノに傾倒していた老舗ルネが久々に手掛けた、ファンタジー凌辱モノである。 十八番ジャンル・90枚超のCG・豪華声優陣と隙のない布陣に思われたが、仕上がりはフルプライスの水準には程遠い。 シナリオと演出に手抜かりがありすぎたのである。 筋書きは「劣等種として虐げられてきた主人公が力を得て、高慢なエルフ族に下剋上する」であり、ありきたり極まる。 主人公の能力は「イメージの現実化」および「他者への能力の伝授」と万能ながら、使い方に工夫がない。 ならず者たちを一騎当千の魔法兵軍団に変えたら、あとは戦力差で圧勝し自由を奪って凌辱の繰り返し。 それ以外は、たまにチ◯コサイズの調整に使われる程度である。 行動原理も単純で、やられたからやり返す、エルフだから犯す、ただそれだけ。 決起から連戦連勝連姦でトントン拍子にエルフの国を滅ぼし、全ヒロインを奴隷化して嬲る、それ以外の内容はなきに等しい。 最序盤に、力を求めずに「運命は自分で切り開く」と宣言する選択肢もあるが、切り開けずに即バッドエンドである。 全編通して新鮮味がまるでなく、フルプラならせめて一捻りは欲しかったと嘆かれた。 次に演出は、色々と端折られすぎている。 絵の質と枚数は価格相応ながら、差分が少なく、ヒロインたちの表情は変化に乏しい。 精液差分を増やしたとて焼け石に水である。 また、過程の省略も度を越している。 凌辱シーンでは前フリ軽視が甚だしく、開始時点ですでに全裸が当たり前、ときには挿入済みの場合すらある。 つまり「挑発して歯噛みさせてから服を剥ぎ取る」のような凌辱モノにおける前戯が、まるごと省かれているのである。 屈服の過程にも抜けが多い。 あるヒロインに至っては、プレイヤーの知らぬ間に経験人数が数百人に達し、半ば心が折れたところから個別が始まる。 それでもなお「ほとんど処女みたいなものだな」と受け入れる剛の者は少なかろう。 気分を盛り上げるために、適切な段階を踏んでシチュエーションを描くことがいかに重要か。 コストをかけて良質な素材を揃えても、演出ひとつでエロゲー失格になりうる。 それを嫌というほど知らしめた作品であった。 さらなる下剋上を狙うは、またも現れたアトリエさくらの尖兵『恋人・亜依理を抱いた他の男達 ~愛する恋人が俺の元から去った理由~』 ヒロイン1人に男主人公を3人起用し、複数の視点で男性遍歴を描く変則スタイルで挑んできた。 しかし、ただでさえ少ないボリュームを章仕立てで分割したせいで、内容が薄まりすぎている。 結果、幼稚で我儘なメイン主人公への嫌悪と、ぞんざいな理由で尻を振り股を開くヒロインへの困惑だけを遺して散った。 師走に入ると、一年を憂いなく終えんと冬の戦いが開幕。 縮地法を駆使して急接近してきたのは、TinkerBellの『せをはやみ。』である。 独特なシステム設定の説明が不足しており、「アクメーター」や「むんむんほかほか効果」といった、なんとなく予想はつくが不明瞭な項目を複数搭載して首を傾げられた。 一方、固有名詞にはルビを振る親切さも見て取れる。 しかし、テキストの1行目が枠の上端に表示されるため、ルビがはみ出して見づらい。 そうして凝視を促したところで、本作の真骨頂たるサプライズ顔面ドアップが炸裂する。 会話しているヒロインが、脈絡も予備動作もなく、専用に書き込まれた高解像度の顔面で視界を覆い尽くす技である。 しかも日常の茶飯事として連発してくるため、プレイ中は常に戦々恐々とさせられ、否応なくストレスが積み上がっていく。 いつ仕掛けてくるかわからないヒロインたちへの警戒心は、次第に嫌悪に変わり、瀬をはやみの和歌に詠まれた慕情とはかけ離れてゆくのであった。 続いてcalciteの『AI(愛)妻と娘への調教性活』が、流行りに浅く便乗した。 特色は、亡き妻の人格を投影したAIヒロインである。 しかし実体を持たないため、Hシーンはスマホに表示される痴態を見ながらのオ◯ニーでしかない。 スマホ内に主人公のアバターを生成して行為に及ぶパターンもあるが、本人はやはり見ているだけである。 そしてタイトルに反し、AI妻への調教要素はまったくない。 義娘ルートには、なぜか妻の部屋から出てきたSMグッズを「俺たちに遺してくれたのかも」と使う無理やりな展開が1シーンだけ存在するものの、「調教性活」を冠するにはあまりに弱い。 また、整然とした連続性に欠けた不条理な展開も散見される。 とりわけ、義娘に初めて手を出す場面で義娘が開口一番、 「……そういえば、手でしたことってあったっけ」 と話すのは理解に苦しむ。 「すでに幾度となく性的な行為に及んでいるが、手でしたことがあるかは記憶が定かでない」としか解釈できず、「手を出そうとした直後の暗転時に、さんざん手を出した後の未来へとワープした」説が提唱されたほどである。 安易な題材すら腐らせるのは毎度のこと。 たゆんだ努力で整合性のなさにも磨きをかけ、常連の貫禄を見せつけたのであった。 大晦日には、国境を超えたバトンタッチが果たされた。 海外在住の有志から『JINKI -Unlimited-』の追加報告が届いたのである。 ついに年始の魔物がその姿を現すときが来た。 先に美点を挙げるなら、敗北if凌辱に振り切ったHシーンであろう。 ただし、一部シーンがリョナを超えたゴアであり、そのわりにCGでの表現がマイルドな点は賛否が別れた。 そして、数ある難点を一言で現すならば「欠落」である。 第一に、ADVパートの設定変更が存在しない。 つまり、テキストスピード変更・メッセージウィンドウの透過率変更・オートモード・既読スキップ・バックログ等々の標準機能がすべて未搭載である。 CGモードもないため差分は見られず、シーン回想は、シナリオの既読部分にいつでもジャンプできる機能で代用されている。 第二に、ストーリーは、ご都合主義でボリューム不足の尻すぼみ。 「主人公が仲間との共闘や交流を経て成長し、特別な存在となる王道の物語」を目指したことは伝わるが、それも最初だけである。 先に進むほど、必要な描写を削られた形跡が目立つため、おそらく開発途中で時間と資金が尽きたのであろう。 結果、旧主人公含むヒロインたちは、新主人公をほめそやすだけのガヤと化した。 そして、巻き込まれ無双系の新主人公が、知らぬ間に仲間から全幅の信頼を得て、世界の脅威への特攻能力を都合よく発揮し、ほぼ独力でシリーズを完結へと導いてしまう。 第三に、RTSパートには、操作性と戦略性が致命的なまでに欠如している。 そのため、RTSの娯楽性の真髄たる「リアルタイムの戦況を、戦略的思考と臨機応変な判断で勝利に導く達成感」を味わえないのである。 UIは後発のコンシューマー版に最適化されており、PCでの操作には不向きでありながら、キーコンフィグすらない。 例えば、ホイールのクリックとスクロールにはそれぞれ必殺技と視点変更が割り振られており、誤操作は必至。 その他の操作も煩雑であり、各ユニットへの指示出しさえ一苦労である。 指示しても、移動系の補助・補正機能が貧弱すぎて、壁に引っかかるか目標を見失うかしての棒立ちが多発する。 これでは、直感的で効率の良い正確な制御には程遠い。 戦略性に関しては、ユニットとマップが単純かつ画一的すぎて考える余地がない。 ユニットのカスタマイズは武器のみであり、それすら攻撃力以外はほぼ無意味。 マップは、狭く、ギミックもなく、使い回しが多い。 やることといえば、基本は逃げ回り、ゲージを溜めて必殺技を放つのみ。 それでいて、戦闘回数は実に100オーバーである。 仕上げに、オールクリアには3周を要する周回前提仕様を搭載。 周回によってのみストーリーが分岐するため、共通ルートにあたる部分は周回ごとに再走させられる。 にもかかわらず、既読テキストの色変えや既読スキップの機能はなく、どこから分岐したかは記憶を頼りに探るほかない。 つまらなさと不便さのアンサンブルに加えての「3回周って徒労も3倍だな」仕様は、数多の購入者をクリア断念へと追い込んだ。 これもまた「Unlimited」と呼ぶにふさわしく、再度のタイトル回収が成る。 プレイヤーとその所有PCを同時に屠らんとする死のダブルミーニングは、修羅の国を震恐せしめたのであった。 その直後の予備期間には、幅を利かせる年始の魔物を迎え撃つべく、年末の魔物が降臨する。 前年に大賞デビューを飾ったWendyBellの『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』、満を持しての参戦であった。 前作『悪魔と夜と異世界と』に続き、本作もすべてが低質。 画面比率は今なお4 3、立ち絵が動くとメッセージウィンドウが消える仕様も健在である。 そもそもボリュームが不足しており、準フルプライスながら容量は1GB未満、ヒロインは2人のみ。 比例してストーリーも薄い。 大部分は面白みのない日常の羅列にすぎず、ヒロインたちの異国出身設定も活かされない。 また、主人公の人物評が登場人物たちとプレイヤーとで大きく食い違った。 片や「自他ともに認める協調的な人物」、片や「自己中イキリ」である。 これは、主人公がイキるたびになぜか信頼や好感を得るギャップの積み重ねに由来する。 ヒロインとの出会いからして、 「ナンパ男たちに絡まれている最中のヒロインに『お高くとまってるのは媚び売ってるのと同じだからやめた方がいい』と哲学的な説教をかまし、男に凄まれて逃げる」 という行動に出て、ヒロインの歓心を買い、プレイヤーからは嫌われた。 小オチの「某国の姫でした」は見透かされて落胆を招いたが、大オチが住民たちの度肝を抜く。 それが、黙って母国に帰ったヒロインを追い、君主制を廃しての民主化に絡むという超展開であった。 入りは毎度のイキリからであり、主人公が、 「騙し討ちみたいに急に去られて納得できるか!直接話して一発ぶん殴る」 と感情を爆発させると、姫の護衛役に覚悟を認められ、都合よく準備されていた偽造パスポートで即時渡航する。 そのままイキって民主化革命となれば逆に感服するほかないが、実際はイキって要人や国王に気に入られ、ヒロインを口説くのみであった。 過程のほとんどは「様々な障害がありつつも」の一言に圧縮され、実に数十年かけて民主化を終えてから、ようやく2人が再会したところで物語は終わる。 一連の経緯は、KOTYeがしばし政治学スレの様相を呈するほどの衝撃をもたらし、最終的には 「そして…僕は偽造旅券を手に入れたのだった。 ずっぷ!ずっぷ! ああ…民主化しそう」 と端的にまとめられた。 絵も上等とはいえず、一枚絵は作画崩壊気味であり、それぞれ顔つきや体形がブレている。 特に、長さも太さも可変式の首や腕は不気味さや不安感を掻き立てた。 この内容で、キャッチコピーを「それは青くて一瞬で大切な時間」とするセンスには恐れ入る。 青二才じみた出来に青天の霹靂を盛り込んだ本作は、前年王者の血を継ぐ強者として一目置かれるのであった。 締切間際、貪欲に記録更新を狙うアトリエさくらが食後の下剤を務める。 『妻・倉崎桜菜の浮気調査 ~寝取られ妻の淫らな下半身事情~』では、マンネリが囁かれ始めたのを察してか、新たな暴挙に打って出た。 過去のエントリー作で見た爬虫類顔を想起させるばかりか、ママⅡ風味すら薫る絵を採用。 最終防衛ラインの「絵はそれなり」も崩壊させ、「もうBGMで抜くしかない」と選評者を絶望させた。 最後に、ヒロインが主人公への恋慕の情や罪悪感を有さぬただのビッチでしかない『略奪された婚約者(フィアンセ)~恋人・真澄(ますみ)と弟の秘密』をもって、新記録となる同年9本のエントリーを達成したのである。 かような記録を生んだ一因として、プレイヤーとメーカーの哀しいすれ違いが考えられる。 ある選評者は、NTRの本質を「アリストテレスが『詩学』において定義した悲劇」と述べた。 補足するならば、その目的はカタルシスを得ること。 すなわち、悲劇を通じて哀れみや畏れを募らせ、その感情から悲劇の終わりとともに解き放たれる際の、心の浄化に至ることである。 そしてそのためには、満たすべき重要な要素が複数ある。 十分な感情移入・倫理的な共感・登場人物の感情と行動の一貫性・無理のない展開・適度な予測不能性・有意義な結末である。 こうして並べてみると、アトリエさくら作品に欠けている要素のいかに多いことか。 ただ、月1本の販売ペースとロープライスゆえの制約を考慮するに、先の要素を網羅したNTR作品の制作は至難であろう。 「他人棒がヒロインに挿入されればNTR」と広く定義したNTR風作品の量産がアトリエさくらの生存戦略ならば、NTRの真髄を求める者たちとの溝は永劫埋まるまい。 本格NTRとNTR風の間には、蟹とカニカマ程度の齟齬がある。 蟹と偽ってカニカマを売るのは悪行なれど、カニカマとして提供されたものに対し本物の蟹になれと促すのは理不尽である。 提供者は品質向上と正確な告知に努め、客は情報や価格を踏まえて過大な要求を慎み、双方から期待値のズレを解消していくことが望まれる。 少々話がそれてしまったが、役者が揃ったところで2023年の「アレ」を発表しよう。 次点は、 『星と乙女が占う未来』 『エルフェンキング』 『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』 そして大賞は、 『JINKI -Unlimited-』 とする。 2023年のエントリー数は32本を数え、過去最多を更新。 粗製乱造と低価格化の傾向はいっそう強まり、4000円台までの作品が2/3以上を占めた。 低質でつまらないという身も蓋もない欠点が蔓延ったのも近年同様である。 ただし、徹頭徹尾つまらないまま終わったものばかりではない。 星明かりに閃く暗器のごとく、インパクトと独自性を兼ね備えた一発芸を披露する作品もまた、次から次に現れた。 放精マイフレンド・けつあな確定・突然の去勢・顔面ドアップなど、天然にして多彩な副産物の数々が住人たちの心を揺さぶったのである。 特に『星と乙女が占う未来』は、Hシーンの相手を曖昧にしてプレイヤーに丸投げする怠慢により、解釈の余地を野放図に広げ、望まぬ可能性に直面するプレイヤーを量産した。 その斬新さと特異性ゆえに、評価は「大賞級」から「取るに足らない」まで様々に分かれた。 なぜなら、苦しみの根源は、作中ではなく受け手の脳内にあったからである。 作品の描写は不明瞭で薄く、ただのきっかけにすぎない。 その刺激を受けて何を思い起こすかは、個々人の認知や性癖のあり方、トラウマめいた経験と記憶、そして不安や被害意識の強さに大きく依存している。 例えるならば、「落下のリスクがなくとも高所は怖い」と熱弁する者に、知識に基づいた理解と同情はできても、誰もが我がこととして心から共感できるわけではないのと同じである。 対して、苦しみの根源を作品全域に内包するフルプライス作品群も君臨した。 これらは一発芸の枠を超え、一芸の粋に達している。 『エルフェンキング』は、エロと人心の機微に理解が及ばず、いかにもそそる素材を用いていながら、テキストと演出だけで心凪ぐ無感動物語を創造してのけた。 『モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~』は、見るも怪しいバリエーションを誇る一枚絵を筆頭に、あらゆる面で低質さを維持しつつ、突然の民主化超展開でも話題をさらった。 しかし、それらと比較してなお、『JINKI -Unlimited-』がもたらす辛苦は幅広く、そして根深い。 盤外では進行不能バグ・デバッグモード・絶え間ないGPUへの過負荷で畳み掛け、本編は、尻すぼみのご都合シナリオと戦略性なきRTSで盤石のつまらなさ。 欠陥コンフィグはプレイ環境の最適化を許さず、プレイヤーに無駄な負担を延々と強いる。 広げた大風呂敷に中身はなく、それでも完成を目指した理想の姿は垣間見えるだけに、ひときわ悲哀が漂う。 かように、折れる方向に心を動かす力は大きく、しかも的確な角度で、じっくりと時間をかけて発揮された。 往生際の悪さは、最期までエンターテイナーたらんとした結果と信じたい。 さながら、芸を抱いて腹上死すると息巻いて舞台で果てた老芸人の大往生。 全盛期には遠く及ばぬ醜態なれど、天晴な死に様にして生き様であった。 そしてそれは、芸を受け止め、鑑賞し切るプレイヤーがいてこそ顕現し得た。 作品に潜在する力を、十全に引き出した上で制し、解明してのける。 この酔狂で奇特なぶつかり合いこそが、KOTYeの華である。 『JINKI -Unlimited-』は、負の屈強さで幅広く理解と共感を集め、全容が明かされるまでの戦いで本年随一のドラマをも生み出した。 ゆえにKOTYe2023大賞の栄冠は、偉大なるマインマエストロの遺作に捧ぐ。 さよならのかわりに。 「ありがとう」の花束を添えて。 15周年の節目に、KOTYeの今までとこれからに思いを馳せる時間をいただきたい。 そもそも、KOTYeの本質とは何か。 少なくとも、唯一絶対の正解を求める厳正な審査の場ではない。 そして、それを目指しているわけでもない。 長きに渡るクソゲー感の切磋琢磨を経て、誰かの理想は別の誰かの地雷であり、真実は人と癖の数だけ存在することは身に沁みている。 ゆえに、マウント合戦に陥ることなく、自分の価値観に基づく自分だけの基準を磨き、他者のそれも等しく尊重する姿勢が望まれるようになった。 いつしか総評にはすべてのエントリー作品が載るのが通例となり、クソゲーのリストではなく、その年を振り返る目録にして総決算のような位置づけとなった。 クソゲーと明言して決めているのは「一番のクソゲー」すなわち大賞のみであり、それとて相対的な判断でしかない。 ここで、KOTYeの現状を示す好例として、最後のエントリー作品を紹介しよう。 それが『サクラノ刻』であり、攻略不可ヒロインの多さと後半の展開に物言いがついた。 一方で、2023年の最優良エロゲーを選ぶとするなら大本命となるだけの圧倒的好評を獲得している。 しかし、それを理由にエントリーが拒絶されることはなく、クソゲーか否かジャッジされることもない。 ただ「定められた手続きに従って不満を表明した者が1人いた」と記録されるだけである。 このエントリーが、「KOTYeは厳正なるクソゲー審査の場」なる幻想を打ち砕いてくれると期待したい。 では改めて、KOTYeの本質とは何か。 それは、半ば無法な自由から生じる混沌である。 住民たちとて一枚岩ではなく、それぞれに信条や思惑が異なる。 ゆえに、様々な個性と目的、発想と技術、性癖や執着がせめぎ合い、意味も無意味も、独善や悪意すらも飲み込んで渦巻く混沌のるつぼが生じる。 それが面白さの土壌となって、この悪趣味で下品な掲示板文化を存続させてきた。 ただし、ただの品性下劣に堕さぬよう、最小限のルールと理念によって混沌に指向性を与えている。 理念とはすなわち「自他の苦しみとの対峙と昇華」 その実現のため、まずはエロゲーへの不満という「悲劇」を通し、感情の解放を目指すのである。 当事者は選評によって自らの体験と感情を整理し、表現する。 住民は傾聴し、問いかけ、共感したならそれを示すが、審判は行わない。 共感できずとも理解に務め、理解もできないならば、ただ認知して受け入れる。 そうすることで、未知の苦しみがひとつずつ既知に変わってゆく。 実体験ではなく、想像によって感情を模倣した贋作にすぎないとしても、そのストックを増やすほど、精神は様々な怒りや悲しみに対応しうる柔軟性と強靭さを得る。 それこそが、苦しみを解き放ち、ときに笑いへの昇華すら成しうる力なのである。 反面、何のお墨付きも与えない代わりに広く参加を受け入れる方針は、危うさも孕む。 個人の意見と前置きすれば、何を言っても許されるわけではない。 語り手として、聞き手として、傍観者として、KOTYeにいかなる意味を見出し、どういった立場に身を置き、その上でいかに振る舞うか。 自由・正義・権限に溺れず、自身の掟に従ってバランス感覚を保てるか。 KOTYeの在り様と行く末は、関わる者たち一人一人の仁義に委ねられている。 それでも、ではなく、だからこそ。 KOTYeよ。 誰もが遠慮なく、自身の悲劇を語りに来られる避難所であれ。 怒りも悲しみも、語り合って解き放ち、前向きに笑い流せる隠れ家であれ。 果てのない闇も繰り返す後悔も乗り越え、ともに銀燭の明日を探せる船であれ。 そう切に望むとともに、かくあるべく微力を尽くす所存である。 末筆となるが、戯画謹製の名作『バルド』シリーズの文言に願いと覚悟を託し、KOTYe2023の結句として書き刻む。 「Don't believe THE TRUTH, Believe YOUR JUSTICE and YOUR HEART. さあ、お前のJINGI……貫いてみせろ!」
https://w.atwiki.jp/kinotakelegend/pages/27.html
“我々は、戦い征服するためにここにあるのではなく、歴史のページをめくるためにここにあるのだ。”―――――― では、その歴史のページをほんの一部だけ、…… きのこたけのこ大戦 戦績史 現在、総合戦果成績(大戦・紛争次数でカウント、月勝利含まず)では たけのこ軍はきのこ軍に154勝117敗で優勢 (第百九十八次大戦・第69次紛争まで) 月別勝敗決定戦込では(第五十二次以降は月勝利を1勝と換算) たけのこ軍はきのこ軍に64勝41敗3分で優勢 (キャンサー戦役まで) きのこたけのこ大戦 第一次~第四十次 第四十一次~第五十一次 月別勝敗決定戦 第五十二次~第八十四次 第八十五次~第百十九次 第百二十次~第百六十一次 第百六十二次~ きのこたけのこ紛争 第1次~第30次 第31次~ 大総評 大総評
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/3126.html
年度別チーム最終成績 年度 順位 試合 勝数 敗数 分け 連勝 勝率 打率 防率 得率 本塁 盗塁 失策 216 4 140 74 66 0 7 .528 .275 3.85 4.0 148 109 22 217 5 140 59 78 3 4 .430 .258 3.87 3.2 120 95 27 218 4 140 55 77 8 10 .416 .253 3.05 2.8 94 103 72 219 6 140 42 91 7 3 .315 .232 3.37 2.1 58 78 66 220 6 140 38 95 7 3 .285 .239 3.65 2.0 58 91 43 シーズン別総評 ・220期オリックス&パリーグ総評 オリックス総評 得点率、敗数でワーストを更新。相変わらず辛い現状だ。打線では1番のだっしゅと4番の設楽の二人だけが気を吐いた。ポイントゲッターの不足は深刻で、30打点を超える打者すら数えるほど。足のある選手は育ってきているので、率を残せるポイントゲッターが育てば変わってくるのだが・・ パ・リーグ総評 ソフトバンクが得点率5点台と圧倒的な戦力を誇っている。投高打低の現在のパリーグでこの得点力は驚異の一言である。当分は1強の時代が続きそうだ。他の球団に目を向けると、低迷が続いていた楽天が悲願のAクラス入りを果たした。この地道な戦力アップはオリックスも見習わなければならないだろう。上位球団の戦力アップがはやいので、上位4球団と他2球団の差が縮まるのはいつになるのだろうか。 ・219期オリックス&パリーグ総評 オリックス総評 低迷期に入っていたここ数年の中でもワーストであろう成績で終えた。総本塁打58、得点率2.1と落ち込んだのが最大の原因だ。。横浜から移籍してきたおおぴら、若手のホープあまのじゃくの退団がここまで響くとは予想だにしていなかっただろう。移籍後10年間パ・リーグの第一線で活躍してきた楯岡藍子が今季限りで引退することもあり、この状況下でも勝ち越した片倉行人には今後も頑張ってもらいたい。 パ・リーグ総評 度々なる移籍で戦力が低下していた西武が再び首位争いに名乗りを上げてきた。ここ数年低迷気味だった楽天も徐々に力を付けており、5位の日ハムにしてもwiki評価Sで力を蓄えている段階。オリックスだけが先の見えない状況だ。正直、他球団について考える余裕なんてなくなってしまった。確かにオリックスのwiki参加は自由となっているが、入ってくる新人にwiki参加意思がある人が全くいないというのでは考えを改めねばならないかもしれない。 ・218期オリックス&パリーグ総評 オリックス総評 昨年よりも苦しい戦いを予想したが、意外にも順位を一つ上げた。昨年不振を極めた片倉行人が防御率1,73と大復活したのを皮切りに、負け越しこそしたものの他の投手陣も軒並み3点台をキープできたことが最大の要因だろう。ただ野手陣の方が問題で、2割6分を超えた選手ですら数える程、守備に至っては2試合に1つは失策があるという散々な結果に。投手は目処が立ってきたので、今後は野手の成長に期待していきたい。 パ・リーグ総評 昨年の覇者ロッテが2位以下を大きく突き放しての首位通過となった。総失策数5個はロッテらしい戦い方で今後も大きく崩れることはなさそうだ。2位のソフトバンクも戦力が充実しており、若手も多数抱えていることから今後の成長曲線が要注意だ。今期は3位以下がなかなか苦しい戦いを強いられており、今後どこが抜け出してくるのか楽しみなところである。 ・217期オリックス&パリーグ総評 オリックス総評 昨年3割を打った1~4番打者が揃って2割台半ばまで落ち込んでしまったことが最後まで響いた。投手陣でも次期エース候補の片倉行人の大誤算があり、ここ数年でも最低クラスの成績となってしまった。ただ若手では全角1文字まで、あまのじゃくの成長が順調で今後に期待したい。 パ・リーグ総評 球界に激震が走った。昨年の覇者西武から秋山幸二が日本ハムへFA移籍したのだ。この移籍で他の選手にも動揺が走ったのか西武は4位へ転落、リーグNO.1野手を獲得した日本ハムは3位まで浮上。万全の態勢で臨んだロッテがリーグを制覇するという結果となった。日本ハムにはまだまだ枠があるため、戦力的にも目処が立ったとみた他球団の選手たちが移籍してくる可能性は高い。これからのパは大荒れになるだろう。 ・216期オリックス&パリーグ総評(分析) オリックス- 総評 74勝66敗で4位。前半2位通過だった事を考えるとCS出場を逃したことは悔やまれる。 分析 上位3球団とは互角の戦いを見せた。ただ、下位2球団相手に、西武が34、SBが36、ロッテが27の貯金を作ったのに対し、オリックスは12個しか作れなかったのが最大の原因であろう。打線は彪流姜維Sが引退したが、おおぴら選手を横浜から補強し得点力を維持できたのが大きかった。投手陣も若手が多いものの安定した結果を残しており、来季こそはAクラスに加わりたいものである。 パリーグ- 総評 今季もMVPの獲得が確実とされる秋山幸二、原田巧を有する西武がダントツ1位。それに次いでSB、ロッテ、オリックスがCSの残り2枠を争うという形となった。5位楽天の主力の引退が近いこともあり、この形は来期以降も繰り広げられそうだ。ただ、暗黒時代に突入した日本ハムを除くパ5球団の中でwikiレベルが最も劣るのがオリックスであり、自分も含めて理解を改めなければならないだろう。 担当 みこと 更新日 2009年02月06日18時19分30秒 合計: - 今日: - 昨日: - オリックス・バファローズ関連ページ一覧 掲示板 オリックス板過去の選手 選手移動公示|オリックス殿堂館|退団投手名鑑1 投手2 投手3 投手4|退団野手名鑑1 野手2 野手3 野手4記録・チーム史 レコードブック|オリバファ史(更新停止状態)|ポストシーズン結果|シーズン別オーダー1(~140) 2(141~)?アナライザー 他チーム・選手分析|リーグ総評・回顧|オリックス選手採点|チーム展望履歴と倉庫 保存ページ倉庫|更新者履歴てんぷら屋 関連ページのテンプレ|更新チェックのテンプレ
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/816.html
2020年総評案1 大賞 LOVE・デスティネーション 【2020】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1613181301/ 5: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/02(火) 22 21 36 HOST 48.157.52.36.megaegg.ne.jp 未曽有の厄災と称されたアイ惨の襲来から始まったKOTYeも12周年を迎えた2019年。 光があれば影があるのが世の理。修羅の国でも例外は無く、影を見極めんと魔境に挑むスレ住人とメーカーとの熱き攻防は繰り返される。 財を失い、時間を奪われ、魂を削られ散って逝った勇者達の墓標は選評として歴史に刻まれ続け、激闘によって流された血と涙で染まった大地の上に、バグ・システム・ボリューム等あらゆる要素がストレスとなって文字通りユーザーの精神を崩壊させた「崩壊天使アストレイア」が闇の福音をもたらしたのである。 そして2020年もまだ見ぬ魔境を探求すべく、スレ住人たちは心機一転新たなる闘いの場へ赴くのであった 雪解けが始まる3月、立て続けに2本の朗報が届けられた。 まずはKOTYe開闢から干支の一周をお祝いするかの如く干支を題材とした「神様のしっぽ」が降臨した。十二支にちなんで豪華12人と幼馴染の計13人のヒロインが登場する本作であるが、常識的に考えて多過ぎである。 一人あたりのシナリオが薄くなるのは当然な話。フラグを折りながらシナリオが分岐するシステムで、トゥルー√以外の個別シナリオは殆ど空気で蛇足と称される始末。背景や立ち絵等も手抜き感満載であり、哀れ干支神様は供養される事と相成った。 続いて2019年に次点作を排出したアストロノーツ・シリウスが「絶対女帝都市 ~叛逆の男・カムイ~」でまたもや星空を闇で汚す。 本作はSLGパートとADVパートで構成されているが、SLGパートは単調な作業ゲーで攻略的要素は殆ど無くて正直不要と称されるレベル。ADVパートも設定投げっぱなしな部分が散見される上、最後は昔のジャンプ12週打ち切り漫画のような俺達の戦いはこれからだENDで終わる。 こうなるとM&Mのエロに活路を見出したい所であるが、尺は長めであれどヒロイン格差が大きく、不遇なキャラが多いのが勿体ない。 多重バグを撤去したまでは良かったが、ゲームのつまらなさの撤去は出来なかった模様。再び一等星の光は闇に覆われる事となった。 そして月末には選評が連続で届き活況に沸くスレに謎のメーカーからの更なる刺客が襲い掛かった。 「LOVE・デスティネーション」 人生やり直しを題材としたラノベ等でもありがちなストーリーに見える本作であるが、この作品が持つポテンシャルは誰にも予測不可能な凄まじいものであった。 まず目に付くのはテキストに大量に振られている「ルビ」。余りにも多くて普通に読むだけでも苦痛のレベルなのだが、ルビそのものが意味不明という「間違った誤訳日本語学習ドリル」状態であった。 シナリオにも隙は無い。ヒロインからしてまともなのは1人としておらず、どの√も頭を抱える謎展開で物語が進行する。発生した諸問題も親が解決という主人公のクズ具合も輪をかけて、ユーザーの思考を別の時空に飛ばす謎のスタンド攻撃をかけて来る。 なおCGは比較的安定はしているが、一部ふたなりが混ざっており、属性が無い者が踏み抜けば魂まで木っ端微塵にされる。 なおこの排出元JADEはHP、パッケ、取説のどこにも会社所在地が書かれていない謎の集団(問い合わせ先もビジュアルアーツ)。一から十まで怪しさ爆発の作品であった。 季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。 まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。 一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。 そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター洗濯時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。 ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事がら危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。 そしてあかべぇそふとすりぃからはアイドル「墓多DYINGZOMBIES ~Second Chance for BEAUTIFUL LIVE~」がデビュー。 墓多とかゾンビアイドルとか何かをパクったような意味不明な舞台設定から始まり、登場人物にまともなキャラは皆無。終始意味不明なイベントと寒いギャグとが繰り返され、それらが全力で滑ってしまっている。そして、そもそもゾンビに萌えを感じるユーザーなど居ないとは思われるが、ゾンビ肌でのエロシーンは一切無いという逆理不尽仕様。 修羅の国の墓多ではなく、別の修羅の国へのエントリーデビューを果たす事となった。 この時期日本列島ではコロナ禍で大騒ぎとなったが、修羅の国でもここからパンデミックソが発生。毎月の様に選評が届けられることとなる。 まずは本年度の騎士ゲー代表としてensembleから「Secret Agent~騎士学園の忍びなるもの~」が名乗りをあげた。 騎士なら中世的なイメージが浮かぶのが普通だが、やたらハイテクな舞台設定であり、それで忍者とか学園都市とかいろんな設定を混ぜ込んだ結果見るも無残な仕上がりとなってしまっていた。シナリオを理解するのは至難の業で、整合性を語る以前の問題とまで称される始末。騎士ゲー=地雷の方程式の証明がまた一つ積み上げられてしまったようだ。 GLASSESの「メガスキ! ~彼女と僕の眼鏡事情~ 伊波乙葉編」はメンヘラヒロインと思考がおかしい主人公の狂ったストーリーで、眼鏡設定はとって付けたオマケのようなもの。 980円でも許されないとの声が上がる。 ninetailの「創神のアルスマグナ」からもまさかの悲報が届く。 ゲーム性のある作品では比較的安定していたメーカーだったが、本作は売りであるはずのRPGの部分に問題を抱えてしまっていた。ダンジョン内の移動処理が全体的にもっさりとして遅い上に余計なエフェクトが加味される事によってストレスを増やす。また、クレストと呼ばれる装備品が敵からのドロップでの入手がメインであり、その性能差が激しい為にセーブ&ロードの繰り返しを強いられる作業ゲーと化した。 一応初期設定で難易度が選べる親切設計ではあるのだが、購入者がこのメーカーに求めるものはゲーム性である事を考えると一線を超えたと評価されても仕方あるまい。 プラリネの「彼女がアイツで、俺はだれ!?」は前世の記憶を元に繰り広げられるラブコメ物・・・のような抜きゲーで歴史設定に期待した人には地雷となったようだ。 作中で披露された豆知識のオンパレードに精神を犯された選評者の魂の悲鳴がスレに響き渡った。 SAGA PLANETSの「かけぬけ★青春スパーキング!」も期待外れとなったようだ。最終ヒロイン√は評価されてはいるのだが、ルートロックがかかっており他のヒロイン全てをクリアが必要であり、問題はその他ヒロインのシナリオがワンパターンのテンプレ凡シナリオ障壁として立ちはだかる。直近の作品が金色であった事が最大の不幸であったかも知れない。 おうちじかんの「Honey*Honey*Honey!」は男女が2m以上接近出来ない設定の社会で繰り広げられるコメディ作品だったが、圧倒的なボリューム不足。 野良猫の絵師によるエロについては一部評価はされどBGMが無いとか有り得ない手抜きもあり、シーンは18と抜きゲーとしても合格点は厳しく、売り逃げではとも囁かれた。 その点抜きゲーとして見たらsukaradogの「スケベな処女のつくりかた」はロープラな分マシだったかも知れないが、こちらはタイトル詐欺であり、ヒロインは最初からビッチで全然作ってないとの突っ込みを受けた。 なおこの作品はBGMや背景は過去作の使いまわしであり、その方面でもしっかりと抜いていた。 evoLLの「Hではじめた絶品バーガー ~え?ご注文はおっぱいですか~」は主人公の顔が怖いネタから始まる寒いネタもさることながら、BGMやCGも低品質、そしてシステム地雷まで抱えてミドルプライスと褒められる部分は皆無。パケ絵の見た目からして悪いので犠牲者が少なかった事を祈りたい。 そして、2020年で最も話題となった暴走機関車が黒煙をまき散らしながらの登場となる。 Loseの「まいてつ Last Run!!」 本作品は前作「まいてつ」からヒロインやシナリオを大幅追加して完全版として発売されたものである。前作は何度も再販を繰り返して販売された名作であり、その完全版ともなれば誰しもが期待して当然の作品であった。 が、その期待は豪快に裏切られる事となる。問題となったのは「エロ」。18禁作品で最も重要なモノの1つなのだが、まずは前作にあったエロ描写が無くなるという惨劇が購入者を襲う。完全版なのにエロが劣化するとは考えられない仕打ちである。更に追加ヒロインにエロが無い事も判明する。エロが無いヒロインの存在は別段珍しい事では無いが、パケ絵中央のメインヒロインにエロが無いとは誰が予想しただろうか。 但し、基本的に元が良ゲーであり、これで終わればガッカリゲー判定だったであろう。 だが、これで終わらなかった・・・ 外部の個人運営のサイトに極端な点数投稿が相次いだ事で、メーカーが自社に関する全ての情報を削除をさせるという前代未聞の暴挙をやらかした。これには一般の利用者もびっくり。大手サイトのニュースにすら取り上げられる事態となり、当然の如くメーカーに非難の声が殺到、爆発炎上となった。 結局サイトの情報は基本情報のみ残され、不満の声があがっていた部分については追加シナリオをファンサイト登録者限定ではあるが無料作成・配布するという告知を以て決着とされた。 神懸り的な盤外戦を前にしてスレもヒートアップしたが、パンデミックソの終焉はまだ見えなかった。 近年冴えないエウシュリーの「天冥のコンキスタ」でもクソラスター発生となった。 問題点はシナリオとエロの「薄さ」。エウシュリーの売りであったゲーム性の部分もアベンドが無いと苦行のゲームバランスで、これでフルプライスとあっては褒める部分が見当たらない。 Wonder Foolの「まおかつ! -魔王と勇者のアイドル生活-」からも陽性反応が出る。 こちらも問題点は同じく「薄さ」。原画以外のスタッフが入れ替わっている辺りも危険信号だが、フルプライスながらBGM、CG等に至るまで全体的に過去作からパワーダウン。特にいただけないのがシナリオで、徹底した省力化が図られており、それはヒロインと仲良くなる過程やアイドル育成の過程といったストーリー展開の根幹に至ると思われる部分にまで及んでいる。 ライターは別メーカーで良作を書いている力量のある人物であり、これでこうなるなら足りなかったのはメーカーの予算と良心のどちらなのであろうか。 魔王が出るなら、その落胤であるももいろPocketも負けてはいられない。戦国時代にタイムスリップした主人公による歴史物の「オレは姫武将を孕ませたい!」で王座奪還を狙いに来た。 本作では信長等が姫武将として女性化しており、攻略対象は姫武将5人。問題の1つは登場人物の少なさで上記ヒロイン5人と主人公、あとはモブとEDで一部の名前が出るだけの武将しか登場しない。これが原因で交流といった要素が制限され、キャラの個性が失われた。 またシナリオについても主人公は姫武将と子を成す事とタイムパラドックスを回避する目的を両立させようとするのだが、ライターの力量不足か、√によって設定投げっぱなしが散見される。 システムも何故か重く、更にエロも動画の出来がイマイチな点が地味なストレス要素となり、2年連続のエントリーとなった。 更に安定して低品質なロープラ作品を大量生産しているアパタイトも「まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~」でダメ出しを受ける。 遺影がイエーイで一世を風靡した祖母シリーズに需要があるのかは全くを以て不明であるが、人間かどうかも怪しいキメラボディに少年に見えない主人公等、CGは完全崩壊。 おばあさんに欲情する時点で病院行けのレベルであるが、そんな事は考えずに最後まで狂人的なシナリオが展開される。例えロープラであっても許されるレベルを軽く超えた危険物であった。 そして年の最後にはCabbitの「鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key-」が捕獲された。 度重なる延期でフラグを立てていた本作であるが、実際に発売された中身はやはり延期してコレかという代物であった。シナリオはミステリー物でありながら推理要素は皆無であり、隠されていた真実はどうして気付かないといった程度の代物。問題解決に主人公はほぼ役立たずに終わる。恋愛要素も気付いたら好きになっていたという超展開で、CGもヒロイン4人分のものしか無い上に背景はフリー素材レベルの低品質。原画の質が良い事でエロシーンが安定なのは救いだが、12シーンでミドルプライスはコスパが悪い 年が明けても祭は終わらなかった。新年早々に定期的にクソをひり出すルネの「巨乳女士官洗脳催眠 「お前のような男の命令に従う訳がないだろう」」に逮捕状が出る。 エロの大半が似たようなシーンだったり、堕とす理由がイマイチだったりともあったが、本作最大の問題点は「ボイス」。催眠状態の狂った喘ぎ声のテキストの演技の難度の問題もあったが、キャラのイメージに合っていないキャスティングでエロが台無しになってしまっていた。 続いてTriangleもプリンセスクライシスでKOTYeの門を叩く。比較的安定した作りのメーカーではあったが、今回は複数の問題を抱えての御用となった。 最大の問題はシナリオ。設定はあれどもストーリーは限られた狭い空間のみで進行し、殆どの設定は投げっぱなし。教授でありながら魔王に寝返った主人公の行動にも不自然な点が目立ち、知るはずのない魔王が女性である事をいつの間にか知っていて、魔王を篭絡する方法も何故そうなった不明なご都合展開。ヒロイン勢も行為に及んでいるのに若返った主人公と教授が同一人物だと誰も気付かない。そして最後は教授は死んだ事にしてぶん投げる。 バトルも普通につまらない代物でぶっちゃけ不要。 そこに公式にあった主題歌が製品版で一切流れない謎仕様が追い打ちをかける。メーカーはOPは無いと回答したが、公式ではムービーと主題歌は流されており、実際は無かった事にしたのではないだろうか。 そして1月末の〆切直前に最後の選評作としてTRYSET Breakの「黒ビッチギャルがキモオタに堕ちるまで ~監禁凌辱配信日記~」が滑り込んできた。 懺悔島、ブラック企業とハイレベルなクソを排出してきたTRYSET Breakであるが、過去作のようなインパクソは無くても、ヒロインが黒ビッチギャルで主人公がキモデブな時点でかなりアレ。1クリックで射精しながら全身フェードインとかキン肉ドライバー炸裂後じみたダイナミックな体位とか抜きでは無く笑いを狙ったようだが、ここまでくればクソの領域。これに怪しい日本語や狂ったCGも隠し味的に混ぜられており、クソゲーとしては十分な内容であった。なお、DX版の特典内容が過去作から劣化していた点は見事に購入者の裏をかき流石という他は無い。 2020年度は毎月選評作が排出され、最終的に計22本のエントリー作が登場する大豊作となった。これを以て次点及び大賞の発表を行う。 次点は、 「まいてつ Last Run!!」 大賞は、 「LOVE・デスティネーション」 と決定する。 小粒との声が多かった2020年度はゲームとして成立しないバグゲーこそ出なかったものの、コロナ禍の社会情勢を反映してか中身の薄い作品が主流となった。 利益を出す為に経費かけずに手を抜くのは非常に簡単であり、そして今まで最も繰り返されてきた愚行である。 だが、真剣に制作した結果がクソゲーであったならば、その作品は批評する価値があると考える。何故ならそれは「失敗」であり、同時に「成功」の元と成り得るものだからだ。 手抜きは単なるユーザーへの「裏切り」であり、そこから得られるものは何もない。 Kotyeは「怒る」場所ではなく、「笑う」場所なのだ。ならば本気の作品にこそ栄えある笑讃を贈りたい。 「LOVE・デスティネーション」は明らかに他の作品とは違う努力のオーラが感じられる作品であった。 苦行とされたルビは付けないのは簡単だったはずで、ひらがな、カタカナ、当て字、意味不明な単語も製作者にとっては訴えたい何かを表現しようとした結果であろう。 ヒロイン設定やシナリオも安易に他の作品を真似する事をせず、こういう事をしてはどうだろうかとの挑戦の様にも思える。 システムも余りにも独創的過ぎた為に非常に使いにくいものではあったが、良いものを作りたいとの努力の跡は伺えた。実際これだけ個性的でぶっ飛んだ作品であるにも関わらずバグ等が無いのは凄い事である。きっとデバックも真剣に行ったに違いない。 そして制作陣は知名度が無い怪しい集団ではあるが、知名度に頼らず突貫してきた潔さはある意味称賛に値する。 全力で向き合って生み出された様々な要素が混ざり合って化学反応を起こし、見事全てが豪快に滑ったのが「LOVE・デスティネーション」という怪作の正体なのだ。このクソが肥料となり、いずれ新しい生命の礎となる事を期待して大賞を進呈したい。 「まいてつ Last Run!!」も前作が紛れもない名作で、それを超えようとしたある意味では挑戦作であり、決して手抜き作品などでは無い。 伝説に残る盤外戦も本気で作った作品だからこそではないだろうか。 作品そのものは単なるガッカリゲーが妥当な評価なのだろう。だが、ガッカリとは一種の相対的評価であり、今回の相対評価対象は明らかに前作である。その視点で見た場合、期待されていた内容との距離が問題であり、完全版を謳った事も踏まえると普通のガッカリゲーとは明らかに距離が遠かったように思える。製作者にも言い分はあるだろうが、相手にその真意が伝わらないなら意味を為さないのが世の理。2020年のKotyeを最も盛り上げてくれた功績も考慮し次点とさせて頂く。 「クソゲーとは何か」 Kotye開闢以来この解答は得られていない。それは所詮は多数決的な何かであって、人の数だけ存在し、時代と共に変遷していくからである。 バグ、システム、CG、シナリオ、未完成・・・、それぞれ最凶の必殺技をもって勇者達を苦しめ葬ってきた過去の魔王達。そして本年は「ルビ」という呪文によって新たなる魔王が召喚されたのである。 光があれば影がある。今後も新たなる魔王が誕生するのであろう。だがそれは光があるからに他ならない。 ならば我等は高らかに笑おう。それこそが散って逝った勇者達への供養と、光ある明日への道標となるはずだから・・・ 最後に事実上最終作となった次点作に鎮魂歌を捧げ、本年度の総評の締めとしたい。 クソゲ 茜の空へ立ちのぼる キセキ はじまりの汽笛 キョウキノサタ 遥か自由な雲になってどこまでも マツリ 路は続く ゼンダイミモン 君と見た夢のさき越えて クソ ヲワル 愛を語り継げるようにと繋ぐ Last Run 29: 総評1 ◆RRWGPox/b6 :2021/03/03(水) 01 35 47 HOST 48.157.52.36.megaegg.ne.jp 9 に変換、入力ミスがありましたので訂正させて頂きます 季節は廻り5月、ここで老舗メーカー2社が汚名挽回を懸けて勝負に出た。 まずはクソゲー界のレジェンド、戯画が「ジンキ・リザレクション」で再起を図る。 一応漫画原作物ではあるが、主人公を記憶喪失という設定にしたストーリーで実質的にはFDのような何かであり、原作を知っている人程「?」なストーリーが展開される。 そして最大の問題点はデートシステムと呼ばれる日常パート。好感度と操縦練度というステータスの変動によりシナリオ分岐するのだが、これが最初のキャラクター選択時にしか見えない事が攻略の難易度を跳ね上げている。特定のタイミングでしか発生しないイベント等もある中で現在のステータスが確認出来ないのは致命傷であり、自力攻略はほぼ不可能に近い。 ジンキに関しては前作から10年近く経過している上、それすらも駄作だった事から危険視されてはいたが、ある意味期待通りの戯画マインとして見事購入者を吹き飛ばして見せた。