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今回のジャッジは創作料理対決。審査員は魔理沙(人間代表)、ルーミア(妖怪代表)、早苗(外来人)の三人である。 ルールは至って簡単で、それぞれ二人の料理を一口ずつ食べた後どちらが勝ちか選ぶだけ。 但しその選ぶ手段が厄介で、自分が選ぶ選手の料理を完食しなければ選んだことにはならない。 もっとも、三人ともこれを深刻な問題だとは思っていなかった。 咲夜なら確実に美味しい料理を出してくるだろう、という共通認識があったためだ。 いざとなったらロリスの料理は放置して咲夜の料理を完食すればいい。 事実、咲夜が出してきた創作料理は見事な出来栄えの肉料理で見た目も香りも味も美味。 魔理沙でさえ、ロリスには悪いと思いつつ咲夜の料理を選ぶつもりになっていたほどだ。 ……ルーミアが質問するまでは。 「ねー、これは何の肉?」 「人肉よ。お嬢様はあまり好きではないから、有効活用できないかと思って作ったのだけれど」 「そーなのかー」 それを聞くと同時に、早苗と魔理沙は駆け足でトイレへと消えていった。 数分後、離脱した二人が口をすすいで仕切りなおし。ロリスの番である。 メイドロリスがてくてくと料理を運ぶ姿はとても愛らしい。の、だが。 「「「うわぁ……」」」 料理は愛らしすぎて、逆に威圧感を放っていた。 それは料理と言うにはあまりにもアレすぎた (香りが)甘く(クリームが)ぶ厚く(胃に)重くそして(調理が)大雑把すぎた それはまさに糖だった ロリスが出してきたのは甘くなりそうなものとデコレーションを片っ端から突っ込んでみました、 といった感じの見るだけで胃もたれしそうな異物。もちろんトッピングとか添加物も山盛り。 強いて例えるなら、スポンジの変わりにクリームだのあんこだのそういったものが詰め込まれたケーキ。しかも。 「なぁアリス、なんで私のだけ量が多くて更にカラフルなんだ?」 「たくさん食べてほしいと思って。あと、他の二人のよりも甘くしてるから、きっとおいしいと思うんだけど……」 「そ、そうか」 ロリスの言葉を聞いた魔理沙はこう思った、まるで死刑宣告だと。 恐る恐るロリスの出した物体を口に運ぶ三人。そして。 「う……甘……」 「これは料理じゃない、甘い餌」 早苗は露骨に顔を顰め、ルーミアは一言でロリスの作った物体を扱き下ろす。 ……もっともそれでさえ魔理沙の鬱っぷりには遠く及ばないわけだが。 ともかく味見は終わり、選択の時間である。 「こんなのもう結果が決まってるわ。料理じゃなくて餌を選ぶのはただのバカだもん」 「甘いものは食べなれてるしなんとか……」 ルーミアは迷わず咲夜の料理を選んだ。たぶん一番幸せな審査員だろう。 早苗も迷わずにロリスの料理を選んだ。さすがに人肉を食べるのは立場的にまずいらしい。 ……さて、問題は魔理沙だ。 彼女だって人肉は食べたくないが、かといって量も質も違う以上早苗と同じ行動を取るには難易度が違いすぎる。 三十秒近くも料理と睨み合っていた魔理沙だったが、ふと視線を感じて思わず顔を上げると…… そこには、不安げな表情でじっと魔理沙を見つめているメイドロリスの姿が。 それを確認した瞬間、一秒と待たず魔理沙のフォークがロリス料理に突き刺さる。 「……ああおいしいなー! アリスの料理はおいしいなーこんちくしょー!」 二十分後、魔理沙が吐きそうになりながらもロリスの料理を食べきったことで、ロリスの勝利が確定したのだった。 その二日後の朝。 「……ああ……まだ胃が重い……」 呻きながら魔理沙が郵便受けをチェックすると、何か届いているのが目に付いた。小包と手紙のセットらしい。 未だ残る甘さの残滓に苦しみながらも手紙を開くと、可愛らしい文面でこう書いてある。 『魔理沙へ あのファイト以降、すぐ家に戻ってずっと外に出てこなかったそうなので心配になりました。 これを送りますので元気を出してください。 アリスより』 「へえ、珍しく気が利くなぁ。いったい何が入っ……!!!」 ……小包に入っていた、ロリスが作ったあの創作料理に魔理沙は絶句することしかできないのであった。 ルーミア ロリス 創作 咲夜 料理 早苗 魔理沙
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marinoバトロイ会場。 本家バトロイ会場が閉鎖されてから、今に至るまで数々の名勝負を産んだこの地からこの物語が始まる・・・ 第2次バトロイ大長編第1話「始動、バトロイ改革」 ワーワー!ざわ・・・ざわ・・・ アナウンサー「さぁ、間もなく本日第3試合が始まろうとしています!赤コーナー、ひらお軍所属・・・BLACKRX選手!」 \いいぞー!てつをがんばれー!/\応援してるぞー!/\怪傑ベルリンに負けるなよー!/ アナウンサー「続いて、青コーナー、むしろ軍所属・・・怪傑ベルリン選手!」 \がんばれー!/\キャーベルリンサーン!コッチムイテー!/\てつをに負けるなー!/ アナウンサー「黄コーナー、Mr・H軍所属、雪導 元部選手!」 \がんばれよー!/\あの2人に瞬殺されるなよー!/\今日のトトカルチョ、お前が大穴なんだよー!勝てよー!/ アナウンサー「緑コーナー、モビラー軍所属、シルベスター・グリーン選手!」 \あいつ誰?/\しらねぇのかよ、「あの」モビラーの所の選手だぜ?/\とっとと負けろー/ アナウンサー「レディ・・・ゴォ!」 試合が始まった。 雪導「まずは先手をいただく!」 雪導の蹴りが怪傑ベルリンを襲う、しかし! 怪傑ベルリン「見きったっ!」 回避される。 BLACKRX「とぉ!」 雪導「くっ!」 BLACKRXのパンチを防ぐ雪導。 雪導「そのまま・・・はっ!」 BLACKRXをシルベスター・グリーンに向かってなげとばす。 そのままシルベスター・グリーンに当たり、会場からは「やっぱり、モビラーとこのはへちょいなwww」などというヤジが飛ぶ。 雪導「このまま止めだ!」 必殺の蹴り。このモーションをわざわざ愛用のLEVに組み込むほどの愛着だ。 シルベスター・グリーン「こうなったら返り討ちだ!」 そのとき、何かが起きた。 雪導は何もわからぬまま場外へと吹き飛ばされる。 会場が一瞬静まり返った。 そのときである。ある観客がこう叫んだ。 「あいつ、ズルしやがった」と。 そのまま観客はブーイングを始めた。 「帰れ!こっちは金払ってまで見にきてるんだ!ズルしてる奴は帰れ!」「クリーク!(焼き土下座!)クリーク!(焼き土下座)」「モビラーのとこの奴は最低だ!」 会場警備のスタッフが静止しようにも「お前たちもみただろ!?あれを!」と言われ、そのままブーイングに加わる者が出る始末。 そして BLACKRX&怪傑ベルリン「「貴様!ゆ゙る゙ざん゙!(ゆるさん!)」」 2人の怒りは有頂天となった。 一瞬、そう一瞬でケリがついてしまった。 その後、試合はノーゲームとなった。 控え室では・・・ Mr・H「くそっ、モビラーのやつ・・・」 むしろ「・・・そういえばD-BR杯でも同じことが起きていたな。」 ひらお「何?」 Mr・H「どういうことだ?教えてくれ。」 むしろ「ああ、鬼神氏とうまかぼう氏が見ていてな・・・なんでも中原の姫路大連弾が何かの力場で反射されたらしい。」 Mr・H「反射って・・・姫路大連弾は確か手裏剣だろ?運動エネルギーの方向がそのままひっくり返ったとかじゃないと・・・まさか?」 むしろ「ああ、まさかだ。バトルロイヤル(仮)の反射技とおなじだ。」 Mr・H「・・・これは荒れるぞ・・・」 むしろ「ああ。」 ひらお「そうだな。」 その日のニュースで、2つの試合中に反射技を使用したモビラー軍にたいし、他の乱闘制競技の関係者達の批判が流れていた Mr・H「・・・これではな・・・人が離れていくぞ・・・」 次の日、モビラー軍は記者会見を開いた。前日の謝罪だろうとおもったマスコミたちは絶句した。 モビラー「えー、先日、反射技を使用した選手ですが、私が新たに打ち立てる次世代バトロイ計画のなかの1つの特殊技能を・・・」 このような会見が行われると同時に鬼神軍やむしろ軍、Mr・H軍などが一斉に批判声明をFAXでマスコミに送り付けた。 そして・・・ モビラー「私は、バトロイ改革を始めさせていただくしょぞんでございます!」 この一言が後に「バトロイ改革闘争」と呼ばれる泥沼の内戦の引き金になろうとは、誰もしらないのであった・・・ 続く・・・
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「成功だわ!」 爆発で舞い上がった砂煙が薄れるとともに、何かの影が見えはじめていた。 地面に横たわるソレは小柄な人間のようだ。 頭部と思われる場所から触手状の何かが数本生え、ウジュルウジュルと蠢いていた。 (やった!見たこともないシルエットだし、未知の幻獣か何かに違いないわ) 早速『コントラクト・サーヴァント』を行わんと呼び出したモノに歩み寄るルイズだったが、異変に気付き足を止めた。 (……触手が消えていく………蒸発して……いる……?) 砂煙が薄まるにつれて頭部の触手が日の光に溶けるようにように消えていき、砂煙が治まった頃には完全に消え失せていた。 「おいおい、ゼロのルイズが平民を召還したぞ!」 爆発を警戒して距離を置いていた他の生徒から声が上がる。 「しかもあれバアさんじゃないか?しわくちゃだよ!」 「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民呼び出してどうするの?」 誰かの一言で、周りを取り巻く生徒達がどっと笑った。 「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」 反射的に叫び返してから気付いたが、どうやら触手が見えたのは近くにいたルイズだけのようだ。 (どういうこと?……あの触手は目の錯覚だったって言うの……?) 改めて見てみれば、あまり見慣れない服を着ているがどう見ても平民の老婆だ。 (平民の…それもこんなよぼよぼの年寄りが使い魔?この公爵家令嬢の使い魔?誇り高きヴァリエールの一族たるこのあたしの?) 「ミスタ・コルベール、もう一回召還させてください!」 「それはダメだ、ミス・ヴァリエール。これは伝統(ry」 再召喚を却下されたルイズはしぶしぶ老婆に近づき、使い魔の契約を行おうとして――動きを止めた。 老婆の両目が見開かれ、空を睨んでいた。 (な、なんだ起きてるんじゃないの……ピクリとも動かないから気絶でもしてるのかと思ってたのに) 「……のめが…」 老婆はどこか焦点の合わない目で空を見つめ、ブツブツと何かを呟いている。 「…くのめが……」 (ボケてるのかしら……ううっ、こんなのが使い魔だなんて最低だわ……) ルイズは仰向けに寝転んでいる老婆の横に跪き、コントラクト・サーヴァント――契約のキスを交わした。 契約を終え、唇を離したルイズに老婆の呟きが届く。 「肉の芽が……肉の芽が消えおった…………」 ドジュゥーという音とともに老婆の手の甲にルーンが刻まれていく。 だが老婆は全く反応しない。 他の生徒が呼び出した使い魔はどんな幻獣であっても多かれ少なかれ刻印時の痛みに反応していた。 叫び声を上げるくらいはいい方で、あまりの激痛に転げまわる使い魔もいたほどだ。 だが老婆はそんな痛みなど気付いてすらいないようにひたすら呟き続けている。 「ふむ、珍しいルーンだな」 老婆の脇にコルベールが屈み込み、手の甲に浮き出たルーンを書き写している。 ルイズは何気なくルーンの刻まれた箇所を見、我が目を疑った。 ルーンは老婆の右手に刻まれている――――左肩から生えた『右手』に。 まるで間違い探しのようだ。 「さあ皆、教室に帰りますよ」 絶句して固まっているルイズを置き去りにコルベールが杖を振り、宙に浮き上がる。 続いて生徒達も次々に宙に浮き、近くの城のような建物に向かって飛び始めた。 「ルイズ、お前は歩いてこいよ!」 「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」 「ルイズ、その平民あなたにお似合いよ!」 生徒達は口々に笑いながらそう言いつつ飛び去っていく。 全員が去り、残されたルイズは盛大に溜め息をついた。 次いで八つ当たりするように大声で老婆に怒鳴る。 「あんた、名前は!?」 「…DIO様がやつらに敗れたんじゃ……ありえないことじゃが…それしか考えられん…… ……愛しい息子に続き…DIO様まで………わしの生き甲斐はすべてのうなった……」 「あのねえ、あんたの名前はって聞いてんのよ!答えなさい!!」 老婆は今気付いたかのようにジロリとルイズを見ると、ヨタヨタと起き上がり、自分の名を口にした。 「………エンヤじゃ…」 To Be Continued →
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自分で言うのもなんだけど、あたしはそんなに頭の弱い方じゃない 次に何を言うべきか、大体すぐわかるし、あ~ちゃんやのっちの気持ちも大体よめる でも、肝心な自分の気持ちが 全然解ってなかったんだと思う 最近、のっちはよく誰かとメールしてる。だけど、のっちにはのっちの友達が(少しは)いるんだろうと思ってたから特に何も言わなかった 「・・・・・・」 昼休み、またもメールしてるけどそんなに楽しそうではない 「のっちぃ~」 隣のクラスから駆けつけたあ~ちゃんは言いながら、ニヤニヤした顔で 「あ~ちゃん聞いたんよぉ~?」 「なにを?」 「へへへへへへ」 あ~ちゃんはあたしとのっちの顔を交互に見ながらニヤニヤしている 「のっちが最近ずぅっとメールしとるから、おかしいとは思っとったけん」 悪い予感が、全身を駆け巡る 「うちのクラスのイケメン君と仲良ぉなっとるんじゃろ~?」 え・・・? 思考が、止まった。瞬きさえできない。いろんな単語が出てきては消える。 何も考えられない。ただ、何となく、痛い・・・・。 ああ、あ~ちゃんが何か言ってほしそうな目であたしを見てる。何か言わなきゃ・・・何を?何を言えばいい?いつもはこんな時何を言ってた? 解らない。 何が解らないのかさえ 「・・・・・ゆかちゃん?どーかした?」 あ~ちゃんがちょっと心配そうに覗き込んでいた 「え・・?あ・・・ちょっと、気分悪いから保健室行くけぇ」 保健室?このタイミングで?さっきまで元気だったのに?何いってるんだ自分 あ~ちゃんは「着いていこうか」とかなりしつこく言ってくれたが のっちは、何も言わなかった それからと言うもの、あたしとのっちの間にはすっごくちっちゃなスキマができたみたいで のっちは相変わらずメールをする。だけど、それについてはお互いふれなかった。でも、のっちがケータイを触るだけで、短いメールを打つだけで 心臓が、痛い。思考が止まる。涙が、溢れそうになる ある日、3人で屋上でお喋りでもしようってことになって、のっちと屋上へ行った。あ~ちゃんはまだ来ていなかった、たしか先生に呼び出されたとか言ってた気がする あたしたちは並んで座って、ジュースを飲んだ なんだか、よく覚えてないけど、他愛も無い話をしたような記憶がある のっちが笑うのが、ただただ嬉くてあたしはいつもよりたくさん喋った気がする でも、不意にのっちのケータイが視界に入るたび、なんとも言えない気持ちになった。その無機質な物体をこの世から消したいとさえ思った ピピピピピ・・・ 初期設定のままの味気ないメール着信音が響く 「あ・・・・」 のっちがケータイに手を伸ばす 「ゆかちゃん?!」 のっちより先に、のっちのケータイを掴んだ。ほとんど無意識だった 「・・・・・・やめて」 「え・・・?」 気付いたら、あたしはのっちを押し倒していて のっちの頬に水滴を見つけて、自分が泣いているのが解った 「ゆかちゃん・・・?」 「いやじゃ・・・のっち、他の人のもんにならんで・・・」 「・・・・・・・・」 「ゆかは、のっちが好きじゃ・・・そのメールの人よりも、絶対、ゆかの方が好きじゃ・・・だから・・・」 のっちが、笑った。そしてあたしの頬を両手で優しく包んだ 「あたし、ゆかちゃんのことどうにかして諦めようとしてたんよ・・・。だって、迷惑かけたくなかったけぇね。だから、たまたま声かけられた人とメールとかしてみた」 ああ、のっちが泣きそうな顔をしてる 「・・・でも、ダメじゃった。あたしは何をしてても、ゆかちゃんの事しか考えられんかった」 「ゆかちゃん、好き」 それから一呼吸置いて 「・・・・ちゅう、しよっか」 のっちが顔を真っ赤にして言った のっち、あたしもう他に何も要らないよ 後日談としては、実はあのときのメールはあ~ちゃんからだった。しかもあたしのケータイにも同じメールが送られていて 『あ~ちゃんは空気よんで先に帰るけぇ、いい加減素直になりんさい!!』 あ~ちゃんありがとう。本当に <おまけ> 「実はフジギに思っとたんじゃけど、のっちがメールしてたイケメン君ってどんな人?」 あたしはふと思い出して、あ~ちゃんに尋ねてみた 「ほら、あの人あの人!」 あ~ちゃんが指差す先には 「ラーメン、つけ麺、僕イケメン!!スタッフゥーーーー」 あたしは絶句した ~END~
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「いいかい、ジャンケンの手を出す直前の相手の手を見るんだ。 そうすると、相手が手を握ってるか開きかけてるか見える。 握ってればグー、開きかけてればパーかチョキ。 だからそれに合わせてパーかチョキかを出してれば、負けは無いってわけさ」 「は、はぁ」 「勇義ぃー、だめだって、人間にそんな動体視力求めたって。 それよりね、あっちむいてホイする直前の首の筋肉見たほうがいいよ。 左右どちらかが強張ってればそっちに向くってことだから。 上か下かは肩が上がってると下、下がってると上なんだけど、 これは微妙な違いだから無理して見分けようとはしないほうがいいね」 どっちみち、人間業ではないのであまり参考にはならないのだが、それでも素直に頷く早苗はいい子である。 さて、これからこの三人……一人と二匹? で、メイドと幽霊とうさぎを相手にあっちむいてホイで勝負ということになっているのだが、 なぜか相手がなかなか来ないので、三人で雑談に興じていた。 で、しばらく待っていると、 「はい、こっちよこっちー……こら列を離れるな。美鈴! 早いとこ連れ戻して!」 「皆さーん、花に憑依しないよう注意してくださーい。 霊体は幽々子様のはからいで人間の姿になってますから、普通に地上に来るより安定してるはずですよー」 「ちょ、ちょっとみんな押さないで、勝手に先に行かないでってば、ああもう、こういうのっててゐの仕事じゃないのー?」 それぞれ先導者に連れられてやってくる、メイド妖精と幽霊とうさぎ……の、団体様の姿だった。 「「「…………はい?」」」 絶句する鬼二匹と人間一人。ここで、今日の対戦がどういうものだったかを思い返す。 『早苗勇義萃香組VS紅魔館のメイド妖精 白玉楼の幽霊 永遠亭のうさぎ』 「……って、まさか、紅魔館じゅうのメイド妖精と、白玉楼じゅうの幽霊 永遠亭じゅうのうさぎ、全部を相手にしろってことですか!?」 早苗、驚きに目を見張る。だって、これは何匹いるのだ。 すでに数えるのも馬鹿らしいを通り越して、視界に収まりきらないほどの妖精と幽霊とうさぎがこの場に集まっているというのに……! 「面白い。私たち鬼を相手にするんだから、これくらいでないとねぇ」 「うんうん。最初は楽勝すぎて拍子抜けかと思ってたんだけど、これならやり甲斐もあるってもんだ」 「って、なんでこの人たちやる気満々なの!?」 「人じゃないよ、鬼だよ」 「そうさ。人でなく鬼だからこそ、こういう状況で燃えちまうってわけさ」 というわけで、テンションについていけていない早苗を置き去りに、超大規模あっち向いてホイ大会が開催された。 普通の勝ち抜きにすると時間がかかりすぎるので、早苗たちは三人がばらばらになり、 大集団のそれぞれと一対一を繰り返して、負けるまで勝ち続けなければならない、というサバイバルな方法が採用される。 勝負開始後、一時間で早苗脱落。風を操って筋肉の動きを肌で感じることで勝ちを稼いでいたのだが、力を使い続けたためにスタミナが保たなかった。 六時間経過、勇義が脱落。数々のうさぎと妖精を落としたものの、幽霊が団体で攻めてきたのが勝負の分かれ目だった。 手の動きや筋肉の動きを見切っていた勇義にとって、予備動作無しにゆらりと動く幽霊さんたちは苦手だったらしい。 それでも最後まで粘ったのは、鬼の矜持によるものか。 さて萃香だが、これが全く負ける様子を見せなかった。疎の力を存分に操り、妖霧で相手を覆って指の動きを先に見極めていたのだ。 スタミナ切れの兆候も見せず、酒さえ呑んでれば幾らでも相手したるわい、とばかりに勝ち続ける。 そのまま三日三晩萃香は戦い続け、その間に萃香の周りは、負けた者と順番待ちの者と勝手に集まった者とで宴会になり、 そして萃香はその宴会の中心で、見事、全員抜きを成し遂げた。 休み無しで戦い続けた萃香、勝った勢いのまま、宴会の中に飛び込み、そのまま宴会は萃香の祝勝会になった。 その後は勝った者も負けた者も関係無く、いつも通りのどんちゃん騒ぎになったという。 じゃんけん モブキャラ 兎 勇儀 妖精 宴会オチ 少数対多数戦 幽霊 早苗 萃香
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849 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 18 20 45 ID ??? シャギア「オルバよ夏祭りの季節だな」 オルバ「そうだね兄さん、そろそろ祭りの屋台と商品の用意をしないとね」 シャギア「今回は二手に分かれて店を出す、私はこのGTシュガーと[例のスペシャル素材]を使用したGT林檎飴とGT杏飴を売る」 オルバ「僕はこのGT綿飴を売るよ」 シャギア「フフフフ、どれだけ売れるか楽しみだな」大量の林檎と杏を串に刺しながら オルバ「そうだね兄さん、沢山売れるといいね」綿飴製造機のメンテナンスをしながら 851 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 21 55 06 ID ??? コーケコッコーッ・・・ ソーマ「さて、今日も一日が始ま・・・あれ?身体と意識が・・・どうなっているんだ!?」 マリー『おはようピーリス♪貴女も毎日、大変でしょ?今日は私が頑張るからね♪』 ソーマ「き、貴様ぁー!何の真似だ!!って、身体が・・・やめろry」←沈黙 マリー『それじゃ、選手こうたーーい♪』 OUT ソーマ・ピーリス⇔IN マリー・パーファシー ロラン「すみません、鶏のもも肉を下さい」 マリー「ロラン君おはよう!只今から包装しますので、少々のお待ちを♪」 ロラン「はい、お願いします・・・って、あれ?いつもと違うぞ?」 フェルト「おはようございます」 ティファ「おはようございます・・・」 マリー「フェルトにティファね、二人ともおはよう!」 フェルト「あ・・・れ?」 ティファ「今日は、マリーさんですね」 マリー「さすがティファ、見抜かれちゃった!」 フェルト「・・・・・・」←絶句 852 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 22 34 42 ID ??? 851 シャギア「オルバよこれはアレルヤに知らせるべきだな」 オルバ「そうだね兄さん、こんな事は滅多に無いからね」 アレルヤ「さてと、後はマリーのお店で鶏モモ肉を買って…」 シャギア「噂をすれば、やあアレルヤ」 アレルヤ「な!?あなた達は」 オルバ「そんなに驚かなくても…まあいいや、君にビックニュースがあるんだ」 アレルヤ「ビックニュース?何ですか?」 シャギア「実は…」人格が入れ替わってる事を伝える アレルヤ「な!?何だって!!こうしちゃいられない、急いで行かないと」 オルバ「あ、ちょっと待ってコレを」っGT林檎飴を二つ アレルヤ「コレは?」 シャギア「祭りの屋台で売る予定の商品だ、ぜひ二人に味の感想を聞きたい」 アレルヤ「そうですか…じゃあ僕はこれでマリーーーー!!」全力疾走 オルバ「兄さん、どうなると思う?」 シャギア「ベタな展開かもしれんが、会った瞬間に人格がまた入れ替わりアレルヤはボロ雑巾のようになるかも知れん…だが」 オルバ「僕達が渡したGT林檎飴が役に立つといいね」 853 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 22 38 57 ID ??? ここの変態兄弟は地味に良い奴だよな 854 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 23 17 10 ID ??? 853 シャギア「一日一善だな、オルバよ。」 オルバ「そうだね、兄さん。」 アムロ「一日に一回しかいい事しとらんだろう。 他は全部イタズラだ。」 855 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 23 28 43 ID ??? マイ「ヤンキーがたまにいいことすると評価が一転する理論ですね」 856 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 23 34 12 ID ??? ガロード「いい事って、たまたまそういう方向に転がっただけで あいつら基本的に自分達の楽しみの為にやってるんじゃないのか!?」 857 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 23 48 04 ID ??? キシリア「兄上が机の下に落ちたゴミを拾うようなモノですね、クスクスクス」 ギレン「キシリア、貴様・・・!!」 858 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/07/22(水) 23 52 12 ID ??? シャギア「オルバよここは命をかけるべきステージではないようだ」夜逃げスタイル オルバ「そのようだね兄さん」夜逃げスタイル プル「なんで褒められてんのにこそこそしてんの?」 プルツー「褒められ慣れてないからじゃない?」 マリーダ「複雑なんだ」
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OPED/~1970年代 作オタ推薦集追加するときはそのOPEDに関わっているアニメーターの名前やコメント等をなるべく書くこと。 アニメーター辞典と同じく担当パートは間違ってる可能性もある(特にノンクレジットの場合)ので、参考にする場合は注意してください。 196064 65 68 69197071 72 73 74 75 76 77 78 79 ‐1960年代‐少年忍者 風のフジ丸 OP 1964年~1965年 原画:小田部羊一、楠部大吉郎W3 OP 1965年~1966年 作画:大塚康生 虫プロからの誘いを断り続けていた大塚が、虫プロの常務穴見氏の新車に穴見氏の妻のアニメーター中村和子と同乗中クラッシュさせてしまい、穴見氏が「じゃあそれはいいからオープニング1本描いてよ」ということで描いたサプライズOP。サイボーグ009 OP 1968年 作画:木村圭市郎タイガーマスク OP 1969年~1971年 原画:木村圭市郎 ‐1970年代‐新オバケのQ太郎 OP 1971年~1972年 作画:椛島義夫天才バカボン OP 1971年~1972年 作画:芝山努ルパン三世 OP 1971年~1972年 作監:大塚康生 作画:大塚康生、芝山努、小林治、杉井ギサブローが作画したパイロットフィルムを基に編集して作られている。 大塚:爆弾のスイッチを踏んで小屋が爆発するシーン 芝山:パイロットフィルムのキャラクターデザイン 小林:機関銃を撃つシーン 杉井:銭型の電話 峰不二子のゴーゴー(ライブアクションを参考に作画)海のトリトン OP 1972年 演出:富野喜幸(?) 原画:赤胴鈴之助 OP 1972年~1973年 作画:宮崎駿(冒頭)小田部羊一(?)デビルマン OP 1972年~1973年 作画:小松原一男ど根性ガエル OP1 OP2 1972年~1974年 Aプロの真髄!マジンガーZ OP1 1972年~1974年 原画:羽根章悦マジンガーZ OP2 1972年~1974年 原画:森利夫、兼森義則、稲野義信ジャングル黒べえ OP 1973年 作画:椛島義夫エースをねらえ! OP 1973年~1974年 演出:出崎統侍ジャイアンツ OP1 1973年~1974年 カリスマ曰く、OPは大塚康生ではなく河内日出夫の仕事との談。 Aプロ系の作画を見極める事が出来てこそ一人前の作画オタク。アルプスの少女ハイジ OP 1974年 森康二:タイトルバックのハイジのスキップ、ペーターと二人でスキップしながら回るカット 宮崎駿:空中ブランコ魔女っ子メグちゃん OP 1974年~1975年 演出:葛西治 原画:荒木伸吾ゲッターロボG OP 1975年~1976年 演出:葛西治 作画:小松原一男UFOロボグレンダイザー OP 1975年~1977年 作画:小松原一男わんぱく大昔クムクム OP 1975年~1976年 監督:りんたろう 原作・キャラクターデザイン:安彦良和大空魔竜ガイキング OP ED 1976年~1977年 作画:杉野昭夫、川尻善昭ゴワッパー5ゴーダム OP 1976年 作画:須田正巳超電磁ロボ コンバトラーV OP 1976年~1977年 作画:安彦良和ドカベン OP 1976年~1979年 作画:金沢比呂司ジェッターマルス OP 1977年 演出:りんたろう 作画:杉野昭夫惑星ロボ ダンガードA OP 1977年~1978年 作画:金田伊功 作画監督:荒木伸吾(?)超電磁マシーンボルテスV OP 1977年~1978年 作画:金田伊功 作画監督:金山明博(?)ルパン三世(TV第2シリーズ) 第4期OP(ルパン三世 80) 1977年~1980年 演出:青木悠三(青木雄三) 作画:青木悠三(青木雄三)、北原健雄 イメージボード、レイアウト、原画、演出と細部に至るまで手を加えた青木雄三珠玉の一作。大野雄二の楽曲とも絶妙にマッチしており、ルパン三世の洒落たイメージを決定付けた大変影響力の強いオープニングである。女王陛下のプティアンジェ OP 1977年~1978年 原画:金田伊功未来少年コナン OP ED 1978年 演出:宮崎駿 作画:宮崎駿 他無敵鋼人ダイターン3 OP 1978年~1979年 作画:金田伊功 作画監督:富沢和雄(?)宇宙魔神ダイケンゴー OP 1978年~1979年 作画:なかむらたかし宝島 OP 1978年~1979年 コンテ:出崎統 作画:大橋学サイボーグ009 OP 1979年~1980年 作画:金田伊功 シートン動物記りすのバナー OP 1979年 キャラクター・デザイン:森やすじ 冒頭の水辺のシーンに思わず絶句。 小田部さん?闘士ゴーディアン OP 1979年~1981年 作画:なかむらたかし科学忍者隊ガッチャマンF OP 1979年~1980年 迫力のメカ&エフェクト作画。
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●鈴木真央卓 芝村 が会話に参加しました。 青狸@鈴木卓(7) の発言 こんばんはー 戯言屋 の発言 では、自分は失礼しますー 芒@鈴木卓&日向卓案内人 の発言 こんばんは、よろしくお願いします。 戯言屋 が会話から退席しました。 芝村 の発言 はい。 青狸@鈴木卓(7) の発言 お疲れ様ですー heiko:平 祥子@リワマヒ国 の発言 こんばんわ/戯言屋 さんありがとうございました。 二郎真君@鈴木嬢卓 の発言 こんばんは。よろしくお願いします。 芝村 の発言 はい。 芝村 の発言 でははじめましょうか。 芝村 の発言 宴もたけなわというところであなた方の前に古びたTVが置かれた。ここ最近、まったく見ないような型だ。 芝村 の発言 映像が映し出される・・・ 青狸@鈴木卓(7) の発言 (どきどき) 芝村 の発言 鈴木は佐藤に追いついた。抱きついたぞ。 青狸@鈴木卓(7) の発言 (よかったよかった) 芒@鈴木卓 の発言 (おぉ!(感涙 ) 芝村 の発言 そして佐藤から冷たい目で見られて、絶句している。 青狸@鈴木卓(7) の発言 状況把握の質問はしていいのでしょうか?>芝村さん 芝村 の発言 ええ>青狸さん 芝村 の発言 なにごとが佐藤が言っているようだぞ。 青狸@鈴木卓(7) の発言 (耳を近づけて聞き取ろうとします) 芒@鈴木卓 の発言 聞き取れますか? 芝村 の発言 聞こえないね。 芒@鈴木卓 の発言 テレビには音量ボタンなどはないでしょうか?あれば大きくしたいのですが 青狸@鈴木卓(7) の発言 二人はどこにいるか分かりますか?(周囲の建造物とか地形とか分かる範囲で) 青狸@鈴木卓(7) の発言 鈴木・佐藤以外には何が見えますか? 芝村 の発言 リワマヒ、キノウツンではないね。 芝村 の発言 音量ボタンはない。 青狸@鈴木卓(7) の発言 鈴木と佐藤の服装はどういう風になっていますか?(鈴木はパジャマのままでしょうか) 芝村 の発言 鈴木はパジャマだね。 芝村 の発言 佐藤は完全装備だ。 青狸@鈴木卓(7) の発言 学生服でしょうか?>完全装備 芝村 の発言 アイドレスは不明。 青狸@鈴木卓(7) の発言 鈴木と佐藤の他には何も見えませんか? 芝村 の発言 特には。夜中だ>青狸 芒@鈴木卓 の発言 雪は見えますか? 芝村 の発言 見える 青狸@鈴木卓(7) の発言 周辺環境は北国人のそれに酷似していますか? 芝村 の発言 いいえ。 芒@鈴木卓 の発言 では、周辺環境は青森に近いですか? 芝村 の発言 いいえ。 青狸@鈴木卓(7) の発言 たけきの、になし国でもなさそうですか?>周り 芝村 の発言 画像はとぎれた。 芝村 の発言 ああ。でも一個だけ分かった。 芝村 の発言 おそらくアイドレスのどこかだ。 青狸@鈴木卓(7) の発言 バンバン!バンバン!(叩く叩く) 芒@鈴木卓 の発言 テレビを叩きます 芝村 の発言 宰相が笑いながら近づいてきたぞ。 二郎真君@鈴木嬢卓 の発言 アイドレスのどこかと分かる理由は判明できますか? 芝村 の発言 宰相:「満足したかね?」 二郎真君@鈴木嬢卓 の発言 「やるべき事が増えました。感謝します、宰相閣下 青狸@鈴木卓(7) の発言 「ありがとうございます。ただ1つ疑問が。北国でもないのに雪が見える場所はアイドレス内には存在しますでしょうか?」 芝村 の発言 宰相:「急ぐことだ」 芝村 の発言 宰相:「つくればあるな」 芒@鈴木卓 の発言 「何を、でしょうか?」 蒼麒 の発言 「えぇ、素晴らしいものを見せていただきましたよ。宰相閣下」 芝村 の発言 宰相は手をひらひらさせてどこかにいってしまった。 芝村 の発言 /*/ 芝村 の発言 はい。みなさんお疲れ様でした。 二郎真君@鈴木嬢卓 の発言 ありがとうございました 芒@鈴木卓 の発言 ありがとうございました 蒼麒 の発言 ありがとうございました heiko:平 祥子@リワマヒ国 の発言 お疲れ様でした。ありがとうございました。 芝村 の発言 ではではー。(超特急でつぎのテーブルへ) 青狸@鈴木卓(7) の発言 ありがとうございました。 芝村 が会話から退席しました。
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通夜の席では人知れる場所では泣かなかったが、棺に横たえられた響子先輩の姿が痛ましかった。額には包帯が巻かれ、体のところどころに傷が見受けられる。けれども、顔だけは何事もなかったかのようにいつもの先輩のものだった。白い肌に清楚な顔立ち、そこから発揮される勝気な笑い顔と真剣な眼差し――顧みれば、一年間で色々な響子先輩が見れたものだ。 これが最後の触れ合いだった。響子先輩の頬に手を滑らせると、体温の介在しない無の境地がそこにあった。もう魂はここにはない。心臓も活動していない。抜け殻があるだけだ。 響子先輩の肌に一滴の雫が落ちた。次々と垂れ落ちる雫は、頬を伝い、首筋に流れていった。人前で緩んだ涙腺を隠さなかったのは初めてだった。高校の同級生が、普段無表情の僕を見て絶句していた。 通夜の式が一通り終わり、僕は響子先輩の両親にどうしても訊きたいことがあった。今後はどうするのか、と伺うと、交通事故を起こしたドライバーが飲酒運転の疑いがあるということで刑事事件に発展しているそうだ。これから遺族で署名や証拠探しに奔走するらしい。 それも一つの道だろう。遺族として、事故を起こした張本人を追及する姿勢は当たり前だ。僕だってそうするだろう。でも、僕は参加しない。僕には、響子先輩が望んだ道があるからだ。多分、僕にはまた違った使命が突きつけられているんだと――傍から見たら勝手な盲信かもしれないけれど、あの人の意志を、理想を………そして、なにかを成し遂げた時の満足そうな笑顔を、僕が世界に向けて放ちたい。僕は、心の中心軸に錆びない楔――純粋な願いを打ち込んだ。 「申し訳ないんですが、僕はあなた達の署名とかには参加しません。けど……」 響子先輩の両親に面と向かって話したかった。一方的な決意の表明だったとしても構わない。最後までいい終わらなければ気が済まなかった。はにかみ、言葉を整理して、続けた。 「……けど、僕には違うことを望んでいると思うんです。あの人は音楽が大好きでした。そして、僕もそれを貫きます。もう迷いません。迷っていたら、きっと響子先輩に叱られるから――迷惑かけるから。僕は余計なことに意識を傾けるのをやめます。高校は多分、このまま通って、音大とかで勉強してみたい。卒業できなかったとしても、いい経験にはなると思いますし。高校を卒業して即、バンドを結成するのは無理だと思います。だから、着実に階段を登ります。僕は見てみたい。響子先輩が思い描いていた夢の先を。いえ、眺望してみせます。必ず……それだけです」 二人は、穏やかに僕の語りに耳を傾けていた。熱意が通じたのだろう、頑張ってね、と励ましを頂いた時は、また熱いものが込み上げてきたが、今は思いを溢れさせる場面ではないと感じ、務めて冷静に返事をした。そして、助言をくれた。 「でもね、それは響子の望んだ道なの。あなたが無理に歩む道ではないのよ」 静かで物静かな声に呼応してか、僕もゆっくりとこうべを振った。 「確かにその通りです。でも、先輩が目指していた道は、あの人が切り拓いてくれた道と同じなんです。道が同じなだけで、それらは全て自分の為なんです。でも……やっぱり、響子先輩のことを忘れることができそうにない。だから、見せてあげたいんです。僕と一緒に踏むだだっ広いステージを、せめて」 時折、相槌を打って頷く先輩の両親はもう一度、頑張ってね、と少し強い調子でいってくれた。今度は激励ではない。送り出しの意が言外に込められた言葉だった。 「これ……ずっと大事にしますから。もし見たくなったら、いつでもいってくれればいいですから」と、僕はギターケースとその中に入ったCDを示した。両親が首を縦に振ると、僕は深々とお辞儀し、通夜の場ををあとにする。もう足踏みはしない。躊躇している暇があるなら、その隙に足を前に踏み出そう。僕は、響子先輩を失ったと自覚している。けれど、今もどこかにいるはずだと錯覚している自分がいるのは否めない。 それはただの思い込み。僕が望むだけの、どれだけ祈っても覆ることのない真実に反しようとする勝手な妄想。 でも、僕は響子先輩の幻影を追うような真似はしないだろう。信念をやり通していけば、どこかで鉢合わせするだろうと、軽く考えていたからだ。 いつか、どこかで。 第9回 目次 エピローグ
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「レディース&ジェントルメン!ガキ&ジジババ!」 【名前】 サーベルシャドー 【読み方】 さーべるしゃどー 【声】 志村知幸 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー 【登場話】 第2駅「俺たちはここにいる」 【所属】 シャドーライン 【分類】 シャドー怪人 【主】 ネロ男爵 【闇形式】 ネハ818-2 【闇装備】 護拳系サーベル、4連系マグナム 【作戦運行】 自身の能力で街の人々に無理矢理武器を持たせ、「デュエルタイム」による決闘を強制し、傷付け合わせる事で闇を集める 【闇駅名】 決闘ヶ原 【心の闇】 (「他人を倒さないといけない」という)絶望 【シャドー怪人薀蓄】 自身の両肩が大きいのは相手の攻撃から自身の頭部を守る為 【器物モチーフ】 剣 【闇形式の由来】 刃(や(8)い(1)ば(8)) 【詳細】 刀剣の扱いに長け、刀剣で貫く能力を有する剣系シャドー怪人。 自身でも他者でも「決闘」を好み、決闘を盛り上げる為には相手の言い分も聞き入れてしまう程の戦闘狂でもある。 切れ味抜群な2本の護拳系サーベルで武装し、運行中の烈車の上のような状況でも軽やかな二刀流で戦闘する他、4連系マグナムをぶっ放す荒々しさも兼ね備えている。 主であるネロ男爵の命により「決闘ヶ原」という闇駅を作り上げ、その街の人々に「デュエルタイム」と称し、武器を渡しては不定期に決闘を強制していく。 「いつ隣にいる人間を倒さないといけないのか分からない」という人々の絶望から心の闇を集めようと目論む。 管轄下にライト達5人が下車した時には「デュエルタイム」が偶然開始され、人々の決闘に唖然としていた5人を「ルール違反」と称してクローズと共に制裁しようと交戦する。 決闘せずに隠れていた少年・ヨウタを攻撃しようとしたところを1号に阻止され、彼もまた決闘しなかった臆病者として護拳系サーベルによる激しい攻撃で苦戦させる。 しかし、「来たばかりでこの街のルールなど知る由もない」と1号に反論され、「それも一理ある」として素直に戦闘を中断する。 トッキュウジャーに街のルールを律儀に教え、「次はちゃんと決闘しろ」と言い渡して撤退した(その際に1号からも「俺はお前を決闘の相手にする」と宣戦布告されている)。 その後、デュエルタイムを再び開始しようと動き出し、合図として巨大なコインを打ち上げる。 しかし、ライトに破壊されたコインの破片の直撃に遭い、1号の宣言通りに「決闘の相手」と認め、他の4人がクローズとの交戦中、自身は1対1の勝負を1号に持ち込む。 決闘が過熱する際中、「自分達の戦いに相応しい戦場で戦おう」とクライナーを召喚し、1号もレッドレッシャーを召喚する。 レッドレッシャーはサポートに駆け付けた4号が搭乗するグリーンレッシャーと連結し、大空を縦横無尽に駆け回る2組の烈車を足場に激しく切り結ぶ。 その途中で足を滑らせた1号が上空から落下し、4号の操縦する烈車が真下で彼を受け止めると自身はクライナーから飛び移り、今度はレッドレッシャーの上で決闘を繰り広げる。 しかし、大技を繰り出そうと両腕の護拳系サーベルを振り上げた瞬間、レッドレッシャーが地上のトンネルを通過した拍子に護拳系サーベルの刀身が折れてしまう。 突然のアクシデントに絶句している隙を突かれ、1号のレールスラッシャーの斬撃をすれ違い様に受け、そのままレッドレッシャーから落下して敗北。 その直後、闇暴走を起こして巨大化する。 4連系マグナムを武器に今度はトッキュウオーに決闘を臨み、西部劇のように5カウントからの撃ち合いを行い、数え切る前に不意打ちで4連系マグナムをぶっ放して攻撃するが、その寸前でトッキュウオーが合体を解除した為に銃弾を全て回避されてしまい、最期はフミキリトッキュウショットを受け爆散した。 劇場版VSキョウリュウジャーでは再生シャドー怪人としてコインシャドーとともに現れた。 【余談】 両肩のプロテクターは西洋サーベルの護拳部分を象り、両腕自体が巨大な剣のように見える。 デザイナーを担当した篠原保氏によると「サーベルは形が捉えやすい為に装飾の方にウエイトを置いた」らしく、他にも「アンティーク感を演出する為に『装飾は必要不可欠』と考え、 基本的に100~150年ぐらい昔の物を想定しているが、この時代は懐古趣味もあったりして、様式にかなり幅があるのも堅苦しくなくて良い」とコメントしている(DVDの映像特典の「トッキュウミュージアム」より)。 声を演じる志村氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となる。