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過去スレ261-280 / スレ 作者 決闘 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【サイドラ281】 小鼠◆vQYj8FoKaA 教えて! けーね先生 優先権について 麻雀の役が覚えづらい◆Bicuib66Yo 新制限とルール変更 電脳キル◆13cN0Pr0fI キル夫:【真紅眼の黒竜】VS ハセヲ:【青眼の白龍】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【282ジマン】 電脳キル◆13cN0Pr0fI キル夫:【真紅眼の黒竜】VS ハセヲ:【青眼の白龍】 グラサン店長◆Ix/OMf7g2. 言峰綺礼:【ヴァイロン】VS カイジ:【ギャンブル】 ロジカル・サイコ ◆a1H0Q8OEqo 池田華菜:【水属性】VS 杉崎鍵:【魔法使い族】 いい考え◆shyUXsTfsw アクセル=アルマー(いい考え):【起爆獣ヴァルカノン】VS カイジ:【ギャンブル】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【白銀の283】 いい考え◆shyUXsTfsw アクセル=アルマー(いい考え):【起爆獣ヴァルカノン】VS カイジ:【ギャンブル】 懐古厨◆ZPDO/.JvZk 金糸雀(時代遅れ):【ハーピィ】VS イカ娘(時代遅れ):【インヴェルズ】 駆け出しチャンプ ◆bfyDYXag6s ファサリナ:【植物族】VS ゲイナー・サンガ:【E・HERO】 不明 フリーザ:【六武衆】VS ヤムチャ:【不明】 不明 ヤムチャ:【ドラゴン族】VS フリーザ:【六武衆】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【284ページ】 鷲巣の人 ◆voVjjxLA/c やる夫(鷲巣):【連弾バーン】VS やらない夫(鷲巣):【炎属性】 カラクリ作者 二四七 ◆zxn4YVxHxk やる夫(カラクリ作者):【フルモンスター】VS ダディ(カラクリ作者):【昆虫族】 SD ◆8P8bOdA.oM 柿崎めぐ:【起爆獣ヴァルカノン】VS 金糸雀(流星):【ヴァンダルギオン】 乙(ry ◆Rkt15LDY8U カイジ:【ギャンブル】VS クマ吉:【雲魔物】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【285ページ】 乙(ry ◆Rkt15LDY8U カイジ:【ギャンブル】VS クマ吉:【雲魔物】 麻雀の役が覚えづらい◆Bicuib66Yo 天海春香(千早の人):【ワイト】VS ナナリー・ヴィ・ブリタニア:【シンクロデーモン】 麻雀の役が覚えづらい◆Bicuib66Yo ナナリー・ヴィ・ブリタニア:【シンクロデーモン】VS 如月千早:【恐竜族】 小鼠◆vQYj8FoKaA 聖白蓮(小鼠):【ブラック・パラディン】VS 巡音ルカ:【獣族】 絶望ムーミン ◆wvkWenoOb. 吉野家:【水属性】VS 一条さん:【ジュラック】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【286ページ】 リビリビ◆xyiu5bdoIA 鷹の爪団総統:【獅子黄泉帝】VS 萩村スズ:【アサイカリバー】 ブームくんの人 ◆l3TOGToAFI 霧雨 魔理沙:【エレキ】VS テトリス棒:【E-HERO】 レトルトカワウソ ◆NssBrh2sqU やってられっか夫:【サイキック族】VS ジョージ・ジョースター一世:【カラクリ】 でゅえるぶ!◆h3stiz.AbI デュエル部 カード研究所! 《ホルスの黒炎竜 LV8》& 《サイレント・マジシャン LV4》&《暗黒のミミック LV1》 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【287ページ】 ◆tZH07VN05I ジャガー:【スタンダード】VS できない夫:【レプティレス】 電脳キル◆13cN0Pr0fI 夜神 月(電脳):【インティ&クイラ】VS キル夫:【真紅眼の黒竜】 不明 ヤムチャ:【ドラゴン族】VS :【もけもけ】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【288ページ】 グラサン店長◆Ix/OMf7g2. やる夫(グラサン):【孤独王】VS 白井黒子:【サイキック族】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【289ページ】 ◆tZH07VN05I できない夫:【レプティレス】VS カイジ:【ギャンブル】 電脳キル◆13cN0Pr0fI 作者による各キャラのデッキ紹介 【ヴァイロン】&【真紅眼の黒竜】 なぱー◆q9BXnbqoQg ポッポタイム 今日の最強カード 《トゲトゲ神の殺虫剤》&《マジック・ストライカー》&《ライトニングパニッシャー》 リビリビ◆xyiu5bdoIA 譲崎ネロ:【ディフォーマー】VS エーリカ・ハルトマン:【暗黒界】 ピラミッド ◆y/DUxgR0U2 【スクラップ】 紹介&詰めデュエル 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【短編集 290ページ】 ピラミッド ◆y/DUxgR0U2 【スクラップ】 紹介&詰めデュエル リビリビ◆xyiu5bdoIA 譲崎ネロ:【ディフォーマー】VS エーリカ・ハルトマン:【暗黒界】 不明 ヤムチャ:【ドラゴン族】VS フリーザ:【エクゾディア】 なぱー◆q9BXnbqoQg エクシーズ召喚 解説 と´・_, ・ つ ◆YASEI//wDg プテラ:【インフェルニティ】VS 植木 耕助:【インフェルニティ】VS 麻倉葉:【インフェルニティ】 絶望ムーミン ◆wvkWenoOb. 南条操:【E・HERO】& レベッカ宮本:【ユニオン】VS やる夫:【アルティメット・インセクト軸昆虫族】& やらない夫:【アームド・ドラゴン】 鷲巣の人 ◆voVjjxLA/c やらない夫(鷲巣):【炎属性】VS シェリル・ノーム:【六武衆】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【弱291色】 鷲巣の人 ◆voVjjxLA/c やらない夫(鷲巣):【炎属性】VS シェリル・ノーム:【六武衆】 Mk-3 ◆TFWJAPjypw ラスト:【アマリリスカウンター】VS 津村斗貴子(Mk-3):【E・HERO+フォーチュンレディ】 万能軍師ショカツリョウ ◆xV2xiuZyEQ カイジ:【ギャンブル】VS 古明地さとり:【極星】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【292ページ】 万能軍師ショカツリョウ ◆xV2xiuZyEQ カイジ:【ギャンブル】VS 古明地さとり:【極星】 流星ない夫 ◆A3d7dCCkBw やらない夫(流星):【ドラゴン族】VS 風見 幽香(流星):【地属性】 ブームくんの人 ◆l3TOGToAFI 見学会 いかない夫:【D-HERO】VS 不動 ゆうたろう:【サイキック族】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【トークン謝293い】 ピラミッド ◆y/DUxgR0U2 ???:【代償ガジェット】VS サウザー:【安価】 サイバンチョ ◆ybzBct4O9Y シオン・エルトナム・アトラシア:【昆虫族】VS 射命丸 文:【ダーク・シムルグ】 リビリビ◆xyiu5bdoIA エルキュール・バートン:【リチュア】& カイジ:【ギャンブル】VS 日下部みさお:【恐竜族】& ジュラル星人:【恐竜族】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【294ゅうの女戦士ローズ】 リビリビ◆xyiu5bdoIA エルキュール・バートン:【リチュア】& カイジ:【ギャンブル】VS 日下部みさお:【恐竜族】& ジュラル星人:【恐竜族】 麻雀の役が覚えづらい◆Bicuib66Yo ヤムチャ:【未来オーバー】VS フリーザ:【マテリアル1キル】 ノリノリ状態!◆vI8t9xWb8c 桂木弥子:【安価】VS サウザー:【BF】 電人ドM ◆94FHJeG6cE アルフォンス・エルリック(ドM):【戦士族】VS 竜崎:【シンクロン】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【295ページ】 電人ドM ◆94FHJeG6cE アルフォンス・エルリック(ドM):【戦士族】VS 竜崎:【シンクロン】 ピラミッド ◆y/DUxgR0U2 ???:【代償ガジェット】VS サウザー:【安価】 懐古厨◆ZPDO/.JvZk 水銀燈(時代遅れ):【BF】& ダディ・クール:【A・O・J】VS 鬼柳京介:【インフェルニティ】& 薔薇水晶(時代遅れ):【氷結界】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【ヴォルカ29・6ケット】 駆け出しチャンプ ◆bfyDYXag6s ランス:【D-HERO】VS 錫華姫:【古代の機械】 スティッキーフィンガーズ◆6yHxoAl3ic やる奈:【竹光チック】& ブロリー:【レッド・デーモンズ・ドラゴン】VS モヒカン:【ヴォルカニック】& インデックス/アスカ:【魔法使い族】 奇跡幻想◆IrU.QJK.Uo カイジ:【剣闘獣】VS 美坂栞:【水属性】 ブームくんの人 ◆l3TOGToAFI できる夫(ブーム):【スナイプストーカー】VS やる奈:【竹光チック】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【297ページ】 ブームくんの人 ◆l3TOGToAFI できる夫(ブーム):【スナイプストーカー】VS やる奈:【竹光チック】 鷲巣の人 ◆voVjjxLA/c やる夫(鷲巣):【シンクロダーク】VS シェリル・ノーム:【六武衆】 でゅえるぶ!◆h3stiz.AbI ゆの:【ブラック・マジシャン】VS 秋山澪:【ダーク・シムルグ】 サイバンチョ ◆ybzBct4O9Y 範馬刃牙:【正規融合】VS レベッカ宮本:【氷結界】 騒々しい ◆Hyj.D9UQs. やらない夫(騒がしい):【E-HERO】VS やる夫(騒がしい):【シンクロン】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【ヴォルカ29・8レット】 騒々しい ◆Hyj.D9UQs. やらない夫(騒がしい):【E-HERO】VS やる夫(騒がしい):【シンクロン】 いい考え◆shyUXsTfsw 海原雄山ヤミー:【天変地異コントロール】& ウヴァ:【昆虫族】VS アラド・バランガ:【ディフォーマー】& 仮面ライダーオーズ:【ゴーレム】 リビリビ◆xyiu5bdoIA チャージマン研:【ヴァイロン】VS 至郎田正影:【調理師エクゾ】 スティッキーフィンガーズ◆6yHxoAl3ic グゥ:【植物族】VS 柏木晴子:【獣戦士族】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【ヴォルカ29・9イーン】 スティッキーフィンガーズ◆6yHxoAl3ic グゥ:【植物族】VS 柏木晴子:【獣戦士族】 鷲巣の人 ◆voVjjxLA/c アカギ:【水陸両用バグロス】VS 鷲巣巌:【カラクリ】 なぱー◆q9BXnbqoQg ホセ(なぱー):【機械族】VS アリス=マーガトロイド:【魔力カウンター】 ブームくんの人 ◆l3TOGToAFI やる夫(ブーム):【チャルアイーター】VS ようかんマン(ブーム):【スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン】 【遊戯王】やる夫達の遊☆戯☆王VxV【300スレ目だぁ!】 ゴモっと ◆g2R4H3DVgw ゼットン:【起爆獣ヴァルカノン】VS ゴモ夫:【ジェムナイト】 懐古厨◆ZPDO/.JvZk 翠星石(時代遅れ):【植物族】VS 東風谷早苗(時代遅れ):【ガエル】 レトルトカワウソ ◆NssBrh2sqU アスラン・ザラ:【機皇】VS キラ=ヤマト(なぱー):【ギア・フリード】 / 過去スレ301-320 過去ログリンク
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カラテ家 448 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 19 19 51 ID ZwTbbpkP0 全カラテ家入場!! 虎殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!! 武神!! 愚地独歩だァ――――!!! 地上最強の空手はすでに我々が完成している!! 国際空手道連盟極真会館飛鳥拳だァ――――!!! 復刻しだい欠けまくってやる!! ナゴムレコード代表 空手バカボンだァッ!!! 水中の殴り合いなら我々のエラ呼吸がものを言う!! 素手の空手 魚人空手 クロオビ!!! 真の最強を知らしめたい!! 武蔵裏天流 大空宇強だァ!!! 使うのはレバー+2ボタンだが解りにくさなら全階級オレのものだ!! ミッチェルの鉄拳 チャタンヤラクーシャンクだ!!! 主婦対策は完璧だ!! エアロビ空手 カラテビクス!!!! 全格闘技のベスト・decorumは私の中にある!! ネタゲーの神様が来たッ カラテカ!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 男一匹暴走ケンカ空手見せたる 不潔番長 鬼瓦寅男だ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)ならこいつが怖い!! 人外のピュア・ファイター 黒帯チンパンジーだ!!! 韓国ゲーム界から炎の男が上陸だ!! KARATE FIGHTER 空手健児!!! ルールの無いゲームがしたいから斬新な操作(ボタンで移動)になったのだ!! 手動の乱舞を見せてやる!! 坂崎リョウ!!! めい土の土産にベルトとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! 極真空手宮村優子十段だ―――!!! 世界ヘヴィ級館長こそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ 松尾象山!!! 笑わせたいからここまできたッ どこがカラテか一切不明!!!! マイクロマウスのピット(ケンカ)ファイター ビキニカラテだ!!! オレは最強の虎ではない無敵の龍なのだ!! 御存知極限流 リョウ・サカザキ!!! 空手の源流は琉球にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! 琉球国王尚寧だ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! エヴァトラマン!!! 宇宙空手!!! パルシオンだ!!! 空手は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦空手!! 豪血寺一族から大山礼児の登場だ!!! 日本はオレのもの 邪魔するやつは思いきり龍天昇 超神次元龍天昇!! 大阪魂、東京魂、二代目関東連合総帥etc 高木義志 成嶋を殺しに荒れ寺へきたッ!! 立ち技格闘技全世界チャンプ 菅原直人!!! 解説に更なる磨きをかけ ”ハリケーンソルジャー”陣雷浩一が帰ってきたァ!!! 今の自分に羞恥心はないッッ!! D.C.S ブリーフカラテ!!! 南王手八神流の拳技が今ベールを脱ぐ!! 沖縄から 八神雲だ!!! ファンの前でならオレはいつでも全盛期だ!! 闇の空手家 久我重明 クロスオーバーで登場だ!!! 講師の仕事はどーしたッ 闘士の炎 未だ消えずッ!! 大口も逆転負けも思いのまま!! 鎬昂昇だ!!! 特に理由はないッ 天狗が強いのは当たりまえ!! 正体はないしょだ!!! 日の下開山! Mr.カラテがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦カラテ!! 神心会のデンジャラス・ライオン 加藤清澄だ!!! メカ戦だったらこの人を外せない!! 超A級恋愛師 竜崎一矢だ!!! 超一流館長の超一流の養子だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 神心会の鋼鉄人!! 愚地克己!!! 武術空手はこの男が完成させた!! 神武館の切り札!! 海堂晃だ!!! 地上最強の男が帰ってきたッ ナニを割ってしまったンだッ チャンピオンッッ 俺達は君を待っていたッッッ竜の登場だ――――――――ッ 関連レス 451 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 19 57 41 ID 9GZZdP+y0 448-450 GJ! やっぱり最後は竜かwwwwww 452 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 20 20 19 ID ZqyGo+Pp0 錚々たる空手家の中に元アイドル声優が混じってるのはスゴイなw 453 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 20 48 34 ID wljTUE2e0 リザーバーにカラテカ(お笑い芸人)をキボム 454 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 22 43 36 ID EJpdUvEzO ゲームが違うとはいえリョウを2回も出すならMOWのマルコも出してやれよ …と思ったがパルシオンが懐かしかったからいいや 455 名前:水先案名無い人 :2006/12/11(月) 23 42 48 ID uFPxnoGo0 宇宙空手キタコレwww 武力ONEも懐かしいし。GJ! 464 名前:水先案名無い人 :2006/12/13(水) 17 44 29 ID 2qPYBIkVO 元々強い動物が格闘技を使ったら無敵だって200歳の亀が言ってた。 神様が斬撃空手使ったら恐ろしい事になるなw コメント 名前
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登録日:2011/10/10(月) 05 36 17 更新日:2024/04/09 Tue 13 57 14 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 ×イケメン ○イケメニ どうしてこうだった どや顔 まさかの抱き枕 よく姿を消す アカギ アカギ〜闇に降り立った天才〜 アゴ ギャンブラー スピンオフ主役 タバコはハイライト派 チキンラン チート ドS パァニ フワ… ボナンザ職人 ロシアンルーレット 主人公 人気キャラ 倍プッシュ 天才 本郷奏多 杉田智和 狂気の沙汰ほど面白い 白髪 萩原聖人 赤木しげる 闇に降り立った天才 麻雀 麻雀の天才達 面白い… 狂気の沙汰ほど面白い…! 「赤木(あかぎ)しげる」とは福本伸行のマンガ『天~天和通りの快男児~』の登場人物、およびそのスピンオフ『アカギ~闇に降り立った天才~』の主人公である。 アニメ版の声優はカイジと同じ俳優の萩原聖人。ゲーム版では草尾毅。 劇中では13〜53歳まで描かれているが、常に冷静で死にたがりにすら見える死生観や、狂気の沙汰としか思えない打ち筋から根本的なキャラはブレていない様子。 また一貫して白髪であり、先天的なものか後天的なものによるかはまだ描かれていない。 本人曰く「生きている実感が薄い」らしく、常に冷静かつ達観した態度でギャンブルで負けることによる破滅や死のリスクに対する恐怖心も薄い(というか、ない?)。 度胸・洞察力共に一流で、顔色一つ変えず命がけのブラフや相手の心理を計算した罠を仕掛けることから「狂人」「悪魔」と言われたりもする。 しかし実際の所、アカギが求めているのは熱い勝負そのもの。 大金や腕一本、時には命さえかけるのもそのための手段でしかない。 アカギが対戦相手から見て異常に思えるのは、勝負が「手段」ではなく「目的」という価値観を理解しがたいためという面もあるのかもしれない。 また非情というわけではなく、凡人でも覚悟を決めて勝負に臨む者や自分の責任において行動できる者には情けをかけ、助け舟を出してやることもある。 ここでは『アカギ』における赤木しげるを、年齢の若い順に説明していこう。 神域の男はこっち。 【アカギの遍歴】 《13歳》 とある雨の日の夜。雀荘「みどり」にて。 莫大な借金を背負った男・南郷は貸主のヤクザ・竜崎と借金棒引きを賭けた麻雀対決に臨んでいた。 ここで負けたら借金は竜崎の娼婦を受取人とする生命保険料で精算、つまり奴らに殺されることになる。 そんな最後の勝負でも連敗し、この半荘でラスを食ったら死ぬという瀕死の状態に追い込まれた南郷。 そこに現れたのが、白い髪をした全身ずぶ濡れの少年……当時13歳の「アカギ」こと赤木しげるであった。 南郷は勝負の流れを変えるべく、ヤクザに追い出されようとするアカギを自分の使いだと偽り、中に招き入れた。 一方麻雀の方はオーラスにしてついに逆転のチャンスが訪れた。チャンタ・三色同順・中・ドラ1のハネ満をテンパイしたのである。 しかしそのために切らなければならない5筒がリーチに対して通せそうにない。 ここで負けたら一巻の終わり、ここは中のみになってしまうが現物2筒を切って凌ごうとしていたが、そんな南郷の弱気を見透かしたようにアカギは呟く。 死ねば助かるのに… 要所でのアカギの指摘に「お前は麻雀が分かるのか」とアカギに問うが、彼は麻雀を全く知らない。 ただ、南郷の雰囲気が死んでいたという。 勝とうとしていない。ただ助かろうとしているだけで、負けが込んだ人間が陥る思考の典型的パターンだとアカギは語った。 アカギの言葉で思い直した南郷は5筒を強打し、結果5筒は通ってハネ満を上がりきり逆転。南郷の首は繋がった。 アカギのただならぬ胆力、そして雨だけでなく塩水と砂にまみれたその姿に直面した南郷は、この少年が今まさに死線を越えてきた人物、 そして自分に迫る死線を越えられる男だと確信。彼に自分の代打ちを委ねることにした。 これが後に裏の麻雀界を震撼せしめる伝説の存在・アカギの、初めの麻雀であった。 アカギの有名な台詞「死ねば助かるのに」の流れは以上の通りである。 巷では「もうダメなんだから死んでしまえば楽になる」と言ったような意味合いで用いられている事が多々あるが、実際は全く異なり、「死ぬつもりで開き直ってこそ開ける活路がある」というもの。 上記の状況でも、現物切りの安手でテンパイしたとしてもただ「その時助かるだけ」で勝ちに繋がる保証が全くない。 それどころか、結果的に実行しなかったので南郷は知る由もなかったが、現物切りをしていたら他家のダマテンに振り込んでおり逆に負けが確定していた。 振り込んでそこで死ぬ事も覚悟の上で危険牌の5筒を押したからこそ逆転手を上がって「勝ち」を手にする事ができたのである。 ■vs竜崎・矢木 対戦前に南郷から基本的な麻雀の役をいくつか教わって卓につくが、この時点ではまだ才覚は見えず、振らずアガらずの3着で東場を終える。 そこに警官および刑事の安岡が雀荘を訪れる。何でも昨晩不良グループ同士が「チキンラン」と呼ばれる車を断崖めがけて走らせる抗争を行い、その片割れが車ごと海に落ちてから脱出し、この近くに逃げ込んだという情報があったので聞き込みに回っているという。 その「片割れ」が今しがた海水まみれでこの雀荘に迷い込んできた少年・アカギなのは誰が見ても明らかである。 この事態にアカギは南郷に口裏を合わせてアリバイと身元を保証することを迫る。その代償として差し出したのは、ただの七対子からいつの間にか化けた大三元四暗刻単騎という超大物手だった。 警察が来たことによりその場の全員の注意が逸れているタイミングを見計らってアカギは露骨に河から牌を拾い、手牌をすり替えていたのだ。 そうこうしている内に安岡達が突入してくるが、口裏を合わせる約束をした南郷、そしてアカギを警察に突き出す事に何のメリットもないどころか、下手に言う事が食い違って刑事らに不審に思われてもデメリットしかない竜崎らが口裏を合わせた事でその場は難を逃れる。 そしてこのドサクサに紛れて勝負を続行させたアカギは、皆がまだ混乱している隙を突いてこのイカサマ役満をアガってしまった。 素人相手ならいざ知らず、ヤクザ相手のこの対局、こんな露骨な手は証拠が無くても暴力でイカサマだと台をひっくり返されるのが関の山だったのが、警察がいるせいでそれができない。「やられた方がアホ」として竜崎も渋々アカギの役満を認めざるを得なかった。 このアカギのイカサマ役満を目の当たりにした安岡は、彼こそがチキンランの生き残りと確信。雀荘に居座ることにした。 その後もアカギの圧勝は止まらない。 ここからは「最初の方に捨てられた牌と後の方まで引っ張ってから捨てた牌の意味の違い」や「リーチ時にちらりと手牌を確認する癖の発見」など、熟練の玄人並みの洞察力を見せ、南郷や安岡も舌を巻く。 最初はメンツを重視して手下からの「代打ちの矢木を呼ぼう」と言う進言を一蹴して殴り飛ばした竜崎だったが、いよいよ南郷の借金チャラが目前に迫ってメンツを捨て、矢木を呼ぶ。 到着した矢木は、入り口に背を向ける=入口側から手牌が見える席に座っていたアカギの手牌が見えてしまったという理由で卓に座るのを一局伸ばすが、その間にアカギの打ち筋を観察。アカギの事は竜崎が助けを呼ぶほどの男だとは分かっていたので舐めていた訳ではないが、アカギが「リーチ後にカンできるというルールを知らない(*1)」と言う初心者ゆえの付け入る隙を発見する。 ちなみに有名な「矢木に電流走る――!」はこの時。 矢木はアカギを初心者として舐めてはいないと自分では思っていたが、それでも心のどこかで舐めていたからか、はたまた上述の隙を見つけたからなのか、自分が仕掛けた罠をことごとく一蹴されて次第に認識を改めていく。 卓に座る時に「俺達は負けたら失うものがあるが、お前は何も失わないのは不公平。お前は負けたら指一本落とせ」と脅しをかけるも、「あんたも同じようにするならいいよ」と平然と返してくるアカギには通じない。 リーチをかけておいて、アカギがロン牌を出しても上がらないことでアカギの読みを狂わせる作戦も使うが、これも見抜かれてアカギも上がり牌をツモっても上がらずに流局させ、矢木の見逃しを暴く(*2)。 とうとう矢木はイカサマに走り(と言ってもこの卓で最初にイカサマをしたのはアカギだが)、八索が4枚固まって自分の配牌にきた局をチャンスと見、牌山の上の段に片側から牌を1枚押し込んで反対側から抜くキャタピラという技でドラ表示牌とカンドラ表示牌に七索を仕込み、アカギがリーチをした後にこれをカンし、一気にドラ8の怪物手を作る。さらには手下との連携プレイでアカギのツモ牌に矢木の当たり牌を送り込んで放銃させ、アカギから倍満直取りを実現する。 これを見たアカギは「そういう事するんだ」と矢木を一瞥。 オーラス、アカギは矢木から3900を直取りするか、満貫をツモ上がれば逆転と言う状況。露骨に萬子を立て続けに鳴くアカギの手は萬子の清一色(*3)と思われたが、ドラ絡みのタンヤオの可能性もまだ残る状況。 アカギが3副露してテンパイ確実となった後に矢木はドラの四索を掴んでしまたっために一旦手を回す。 その後、アカギは残る4枚の手牌にツモって来た牌を加え、4枚を暗槓し、裸単騎になる。暗槓した牌は四萬。 いよいよ萬子の清一色か、タンヤオであればドラ単騎確実となったその時、アカギは残った待ち牌を手を引っかけて前に倒してしまうという、らしからぬ凡ミスを犯す。 倒れた牌はアカギが咄嗟に指で押さえたが、萬子の萬の字だけは矢木もはっきりと見えた。つまり、少なくともアカギは今この瞬間だけは萬子待ちであり、タンヤオで別の色で待っている事はあり得ない。なのでタンヤオだったなら超危険牌であるドラの四索も、次にアカギのツモ巡が来るまでは確実に通る。 そう考えた矢木は、ドラの四索を打ち出した。 アカギの後ろで見ていた南郷と安岡は何が起こっているのかすぐには理解できなかった。 アカギはたった今四萬をカンしたが、残った裸単騎の牌の正体は四萬。これでは四萬が5枚あることになる。何故!? からくりは簡単だった。アカギは四萬4枚の他にドラの四索を持っており、カンした時は四萬3枚と四索でカンをしたのだ(*4)。 そしてわざとミスを装って手牌を倒して見せる事で、矢木に萬子待ちである事を印象付けた上で、矢木の切り番までにカンの中にある四索とすり替えて四索を戻したのだ。 そうして打ち出された矢木の四索にロン。タンヤオ・ドラドラの3900直撃で逆転。 束の間見えたマンズはカンに溶け天に昇った…アカギ無法のドラ単騎! イカサマを使った倍満で一時優位に立つも、それを上回る簡単かつ露骨なイカサマで逆に手玉に取られ、完全に上を行かれて敗北した矢木は放心状態に陥る。 この時点で南郷の借金はチャラになり、南郷はここで勝負を終わって帰ろうとするも、八木が完全に心が折れてカモり放題の状態であると踏んだアカギは、勝ち分を南郷の借金をチャラにするのではなくさらに賭け、「稼業の人間は負けると分かっていても挑まれたら逃げる事ができない」と煽りも入れつつ勝負の倍プッシュを申し入れる。 矢木はアカギの煽り通りに勝負を続行するがこの状態でアカギに勝てるはずもなく連敗。 こうして矢木を徹底的にカモるアカギだが、負け額が手に負えなくなると察した竜崎が理由を付けて勝負を断ろうとする。 アカギはさらに煽りを入れて勝負を止めさせまいと企むが、勝負を見学していた安岡の「このまま勝っても約束を守る保証がない、やるならきちんとした場で立会人を付けてやれ」(*5)という忠告により、日を改めて再戦するという約束を取り付けてその場は終わる。 竜崎・矢木との対決から2日後。安岡はアカギを場末のバーへ呼び出し、再戦の決定、およびその日時等を告げると「再会を祝して乾杯」とうそぶく。 そんな安岡にアカギは「調子いいことばっかり言ってないでもう一つの条件を言え」と切り出す。 それは3人の取り分の話。アカギは安岡がこの勝負に便乗して「セッティング料」という名の大金をノーリスクでせしめようという腹積もりを見抜いていたのだ。 自分だけ何も背負わず漁夫の利を得ようとする安岡の魂胆が気に入らないアカギは、先の勝ち金300万に新たな借入300万を足した600万に、さらに200万を追加した800万を賭け金とし、 不足の200万を安岡が負担することを要求。安岡をも後に退けない立場へと追い込んだ。 そして南郷はその安岡以上に震え上がっていた。最初の勝ち金300だけ賭ければいいじゃないかと。 だがアカギは「奴らが恐れているのはオレたちの狂気、ブレーキを踏まない心。あの夜もブレーキを踏まないから助かった」と退かず、先のチキンランの話をし始める。 恐らく車も何もかも不良グループ側が用意したものだったのか、車のブレーキに細工をされ、さらにはアカギが左側でお互いにぴったり並走=アカギだけ運転席ドアを開けて飛び降りる事ができない形、つまりは不良側に圧倒的有利な勝負。 そのままでは死は免れない勝負だったが、アカギはわざと「ブレーキを全くかけないで崖から飛び出す」と言う手で生き残る。 アカギは勝負場所となる崖はある程度沖に行くと水深が急激に深くなっており、なまじブレーキを踏むより助かる公算が高い事を知っていたからだ。 一方、不良グループの対戦相手はアカギのそんな常軌を逸した行動に惑わされ、負けを覚悟で落下前に止まる事もできず、それでいて半端にブレーキを踏んだため、がけ下に落下した。 アカギは自分のチキンランと同じようにブレーキの壊れた生き方をしてみろ、あの夜チャンタ三色を突っ張った南郷さんならできる、 あと一晩だけ狂気に魂を預ければ、あと30年働いても手にできない大金が手に入る……そう南郷を説き伏せて、800万、現在の8,000万以上の巨額を賭けた再戦に臨む。 そして再戦の日。 アカギは事前に対戦相手の川田組(竜崎の属している組)から呼び出しを受けており、店内にいる人間全てが川田組の若い者という敵地の真っただ中に一人で訪れる。 ■勝負当日のイザコザ 若頭の黒崎に人数の暴力を背景に「寝返れ」と脅されるが、逆に「お前らの組が崩壊する限界の金額の半分を差し出せばそうしてやってもいい」と煽り返す度胸を見せつけた。 当然ながらこんな要求は呑まれる訳もないことはアカギも承知しており、事実上の拒否である。 そして席を立った後、近くの席に座っていた老人を「今度の対戦相手の代打ち」だと一目で見抜き、拳銃でロシアンルーレットを吹っ掛ける。 周囲の組員が慌てふためく中、市川本人は顔色一つ変えず冷静だったが、ともかく自分に対して引き金を引いたという事実を根拠にアカギもロシアンルーレットをやる事を要求。 アカギの名言のようになっている「狂気の沙汰ほど面白い」はこの時市川が初めて言った言葉である。 制止の間も無く勝手に引き金を引いたアカギはまだしも、市川がアカギに対して引き金を引こうとするのは黒崎に止められる(この場で殺人が起こればどちらが逮捕されるにせよ勝負が成り立たなくなる)も、市川は「(弾は)出ねえよ!」と一喝して引き金を引く。 結果としてどちらも弾は出ず生き残った訳だが、狂気の沙汰と言いながらその実、市川は拳銃のシリンダーの回転する音から込めた弾の位置を割り出して弾が出ない事を知っていただけ、アカギもそれを聞いて次に弾が出るのが何発後かを知っていただけ。 これをもってアカギは「市川も自分の能力だけを信じる俺と同じ無頼」と評価する。 なおこのロシアンルーレットに使った拳銃は、川田組の呼び出しに応じる事の対価として川田組からアカギが譲り受けた物。 川田組からは「そんなもの何に使うんだ」と問われたが、アカギはそこでは答えなかった。 アカギが手に入れた拳銃は、その日の夜使われる事になる。 アカギは再び別の者からの呼び出しを受け、埠頭に訪れる。そこには、竜崎・矢木との勝負の日にやっていたチキンランの相手の不良グループのうち、アカギとの勝負をした本人を除いた3人。 不良3人はアカギに不利になるような細工をいくつもしていた事を棚に上げ、勝負を行った不良が生死の境をさまよう重症を負ったとしてアカギに復讐を企て、角材や鉄パイプを持っていた。 そして手に持った武器でアカギを袋叩きにするが、アカギは黙ってされるがままになる。 不良の1人がヒートアップし、他の2人が流石に不味いと止めに入る中「こんなやつ死んでも構わねえ殺しちまえ」とアカギを本当に殺す勢いで更なる暴行を加えようとしたその時… パァニ(*6) アカギが持っていた拳銃の引き金が引かれ、不良の膝を撃ち抜く。 何が起こったか分からない不良を尻目にもう1発、両膝を撃ち抜かれてヒートアップしていた不良は立っていられなくなり尻もちをつく。 「こんなヤロー殺しちまえってことは 自分も殺されてもかまわないってことだ」 不良の口に銃口を突っ込んで引き金を引く…が、弾丸は予め両膝を撃ち抜く分しか装填しておらず(*7)、既に弾切れである事を分かっていて引き金を引いたのだ。 殺される恐怖に限界を超えた不良はその場で失神。完全におびえ切った残りの2人をアカギは一喝し、両膝を撃ち抜いた主犯格を引きずって行かせる。 アカギはこういった輩とのもめ事を手っ取り早く解決するために拳銃を調達したが、流石に自分が無傷ではただの殺人未遂になってしまう。 そのために、正当防衛が成り立つ所まで暴行による怪我を負ってから反撃に出るという計算ずくの袋叩きであった。(*8) もっとも本人にとってはつまらないこと以外の何物でもなかったが。 一方そのころ、麻雀勝負の場では既に勝負が始まっていた。 アカギが来ないため止むを得ず南郷が卓につくが、市川相手では全く歯が立たない。 あれこれ工夫を凝らしても市川に歯が立つ訳が無いと分かっている南郷・安岡は市川からの直撃など狙わずに両面テンパイしたら即リー・ツモ狙いという戦法で挑むが、雀力で劣るものが自分に勝つにはそうするしかないと分かっていた市川はそれを見越して余り牌を討ち取る戦法で難なく捌いていく。 そして次に振り込んだら負け確定…という瀬戸際になってようやくアカギ到着。 場況を一瞥したアカギは迷わず超危険牌の「白」を摘まんで場に打つ…と見せかけて、捨て牌の別の牌に打ち付けてズラし、既に捨てられている無関係の別の牌をたった今捨てたように見せるというイカサマで凌ぐ。 ■vs市川 そこからアカギの反撃…と行きたい所であったが流石に市川の壁は高く、脇から点棒を仕入れて安全圏に戻る事こそできたものの、肝心の市川の点棒を削る事ができない。 その夜の取り決めは「市川かアカギのどちらかの点棒が0になるまでエンドレスで続ける」と言うルールであったため、お互いに振り込まず点棒を減らさない場合、いつまでたっても決着がつかないのだ。 アカギは絶一門(*9)で振り込みやすい状況を作ろうと市川に暗に誘いかけ、市川もそれに乗るが、奇抜な待ちで市川から直撃を取るがあまり役が絡まず安い手になるアカギに対し、アカギからの直撃に拘らず王道の役をいくつも絡めて高い手をツモ上がる市川では徐々に点棒に差がついていく。 このままでは市川を倒せないと踏んだアカギは市川に「お互いの点棒を1/10」にしようという提案を持ちかけるが、市川は拒否。 それもそのはず、現時点でリードしている上にこのまま続けていてもいずれ勝てるのだ。乗る理由がない。 この要求を通さない事には勝つ目が見えないアカギはイカサマを仕掛ける。場に3枚切れの「西」を拾って待ちにしたのだ。 市川は盲目であり、河に捨てられる牌は各々が発声しなければ何が捨てられたか分からない。つまり河から拾う類のイカサマをどうする事もできない。 アカギが「西」を拾った事に気づかない市川は、自身の記憶では既に3枚切れであり完全安牌の「西」を打ってアカギに放銃し、イカサマをされたことに気づく。 ここに至り、市川は「お互いの点棒を1/10にしよう」という、一度は断ったアカギのルール変更の申し出を呑む。 このままでも勝てない訳ではないが自分の勝ちも遠のく。非常に長い勝負になる事が予想され、盲人であり記憶力を酷使する自分の方が体力勝負で不利になるのが見えている。 であれば点棒を削って早期決着をする他無い。 こうして市川の点棒を0にできる可能性をこじ開けたアカギだったが、「相手が先にイカサマをしてきた」と言う口実を得た市川は、それまでアカギが格下だとして自重していたイカサマを解禁。 内容を全て記憶している自分の山とすり替えて自由自在に自分の望みの牌をツモるイカサマを使い、驚異的な速度でツモ上がりしていく。 分かっていた事とは言え、市川にイカサマする口実を与えてしまい、不利な状況に陥ってしまう。 そして最後の局。 「市川の前に山が残るサイの目だったら市川はまず4巡でツモ上がる。そうしたら俺たちの負けだ」と覚悟して臨んだ局は…市川の前には山が残らなかった。 アカギが箱寸前であり安手でもツモあがれば勝ちな市川に対し、満貫以上の直撃が必要なアカギ。 徹底的にアカギへの放銃を警戒する市川から直撃を取るのは容易ではなく、アカギはそれまでの局で市川が見せた「大明槓の責任払い」で直撃を狙う。 市川もそれは分かっていたが、ドラは市川からは全て見えていたため、アカギの手は見えている限りどんなに高くなっても鳴き三色同順・嶺上開花の2000点止まり、とうてい逆転には届かない。 責任払いによって満貫直撃が実現するには「今から自分が切る「北」をアカギが暗刻で持っていて大明槓できる」「嶺上牌でツモ上がる」「大明槓した「北」にカンドラがそっくり乗る」という3つの狭き門を潜り抜けなければならない。 アカギは萬子と筒子で234と鳴いており待ちは索子の234のいずれかである可能性が高く、嶺上牌は三索であるため、第二の関門「嶺上牌で三色同順をツモ上がる」はクリアされる可能性があるが、他2つの確率は非常に低い。その上市川には後述の『保険』があったため、満貫直撃は無いとして北を切る。 北が捨てられたのに対し、「カン」の宣言がされる。アカギは「北」を持っていた。第一の門クリア。 ここで市川は第一の保険『アカギが大明槓した場合、嶺上牌を「中」にすり替えて嶺上牌でのツモあがりを阻止する』を実行しようとするが、アカギはそれを見抜いており、嶺上牌に伸ばした手で市川の邪魔をする。 止むを得ず第二の保険『カンドラ表示牌を「中」にすり替え、カンドラもろ乗りを阻止する』を実行。アカギは中盤に「白」を捨てており、「満貫が絶対条件で1飜でも欲しいこの状況で、もし役牌が暗刻になっているのならそれをわざわざ捨てるはずがない=アカギは1枚しか持っていない白を捨てた=手牌には1枚も白が無い」と市川は読んでいたのだ。 こちらはアカギには邪魔されなかった。 無事嶺上牌をツモったアカギは、まずは待ち牌の部分の手牌を倒す。第二の門もクリアである。 市川はすり替えてきた「本来のカンドラ表示牌」を見て、アカギの強運に肝をつぶしていた。それは「西」であり、何もしなければ大明槓した「北」がそっくりドラになり、満貫直撃が実現していたのだ。 しかし、アカギの催促によりカンドラとして表示牌の「中」がめくられ「今の流れならてっきり北が新ドラになるかと思った…しかし、どの道同じこと」と言いながら倒された手牌の残りの部分は…「白」であった。 三色同順・嶺上開花・ドラドラで満貫到達。責任払いにより、市川の放銃扱いで逆転、決着。 上記の通り市川はアカギが「白」を捨てている事から「あと2枚白を持っているはずがない」と読んでいたが、アカギは市川がそう読む事も読み切っていた。 1飜でも欲しい状況であえて白の暗刻を崩して1枚捨てるという合理性を無視した打ち方に加え、市川が保険で嶺上牌を、それができなかった場合はカンドラ表示牌をすり替えるであろうことまで読み切って「嶺上牌をすり替えるのは阻止してカンドラ表示牌をすり替えるのは邪魔しない」という、市川の全てを手玉に取っての逆転勝利。 アカギは例によって倍プッシュを申し出るが、川田組は恥を捨ててそれを拒否。 ここまで完全に手玉に取られて敗北した以上、市川とアカギの間では完全に格付けが完了しており、市川を囲っている川田組自ら市川は今後一切アカギには及ばないと断言する。 そして川田組関係者の中で最強の打ち手であった市川がそうなった以上、もう川田組に勝つ目は残っていない。 だが勝った時には勝利の喜びすらなく、アカギは子供が興味を失った玩具を見るような目で報酬の金を見ていた。 麻雀覚えたての素人のはずのアカギが裏プロの市川を打ち倒したこの戦いは伝説として語り継がれていく事になるが、アカギは6年間、一時的に姿をくらますことになる。 なお、上記にも書いたがこの時のアカギは13歳である。 13歳である。 大事なことなので(ry とても1年前にはランドセルを背負っていたとは考えられないほどの肝の据わり様である。 上記のように初登場時から白髪であり、それまでの短い人生を嫌が応にも人に想像することを強いると描写されている。 まあ、矢木戦で山から見えてしまった牌を戻すときに違う牌を戻しているのを言い出せなかったり、 指一本(約100万)賭けろと言われそれなりに動揺するあたり子供らしさは感じるが。 悪いお友達とチキンレース等の命懸けのギャンブルをしてしまうのも恐らくはやんちゃをこじらせたからだろう。 人の口に銃を突っ込んで遊んでたら遅刻することだってあるのだ。 そしてヤクザから銃を貰ってチンピラをパァニと潰してたり小さい頃から虫をひり潰して遊ぶあたり厨二病の気がある。 それでいてこれだけのことをしでかしながら満足できないあたりタチが悪い。 《19歳》 裏プロ市川を倒した伝説の夜からアカギはぷっつりと姿を消してしまう。 そして6年後、安岡がとある青年を連れて川田組に売り込みをかける。これがあの「アカギ」だ、と。 しかしその打ち筋を見た、6年前の伝説の夜にその場にいた当時の平組員――今の若頭・石川は疑問を抱く。 凄いには凄いが、神ががってはいない。我々凡人でも努力すれば追いつける所にいる程度の天才ではないか。 そんなモヤモヤを抱いたまま街を歩いていると、喧嘩でヤンキーグループをフワ……と倒している青年を目撃する。 一瞬だけ見たその風体は、安岡が連れてきた青年よりは遥かに、当時のアカギを想起させる外見だった。 思わず追いかけるがすぐに見失ったため、組員を使って近辺を張らせ、その青年の正体を突き止める。 素人、筋者関係なく喧嘩をふっかけ、相手が多人数だろうと構わずボコボコに叩きのめす凶悪な「辻斬り」として名を馳せていた人物であった。 沼田玩具という工場でボナンザによく似たおもちゃを作っていることまで突き止めた石川は、 当時のアカギを自分よりもよく知るであろう南郷に接触、アカギと思われる人物を見極めて欲しいと依頼。 南郷と共にアカギの勤め先に訪れ、それがアカギ本人である事を確認した。 ■ニセアカギとの邂逅 本物アカギを連れて川田組を訪れ、当時安岡と組んでいたニセアカギこと平山幸雄と邂逅。 その時点では「リスクを冒さず安定してアベレージで勝つ男」として平山を絶賛していた川田組長は、平山に「アレ」をやってみせてやれと指示。 何をするかと思えば…伏せた状態で混ぜて無作為に抽出した13牌を一瞬だけ見て、それが何シャンテンの状態であるかを言うという芸当。 複数回繰り返すも全て正解しており、その場のアカギ以外の全員が感心する中、最後の1組を開けようとした時に、開ける前にアカギが「3」とつぶやく。 果たして開けられたその13牌は3シャンテンの状態であり、アカギに注目が集まる。 一瞬は場の雰囲気に呑まれた平山だったがすぐに反論。 今のアカギの芸当は13牌を開ける前に言い当てて神がかり的な直感を見せたかのように振る舞っているが、それまでに13牌×9組が開けられており、残るは19牌(*10)。 既に開けられた牌を数えていれば残る19牌が何であるかは小学生でも分かる事で、残っている牌の内容はどう組み合わせても2シャンテン以上にはならず、6シャンテンにも絶対にならない。つまり3~5シャンテンのいずれかが確定している上、牌の内容からして6~7割以上の確率で3シャンテンであると予想される内容。 神がかり的でも何でもないと反論する。 当のアカギはそんな平山の反論を「二流だ」と一蹴して立ち去ろうとするが、平山はさらに引き止める。 「本当に直感によるものなら、この10牌に3牌を加えて4シャンテンを作って見ろ、ただし3牌を選ぶのはこの9牌の中からで、伏せた状態で選べ」という無理難題を吹っ掛けた。 ちなみに「この10牌」は四・六・八萬、一・三・五・九・九筒、七・八索。選択肢となる9牌の内容は一・三・九・九萬、七筒、一・一・三・四索。 この条件で4シャンテンを作るには、選ばれる3牌が「一萬・一索・四索」と言う組み合わせでなければならず、その確率は3%以下(約2.38%)。 この細い綱渡りにアカギは乗ってくるが、「腕一本」と言う対価をアカギは要求する。 平山は「バカな、そんな取り返しのつかないものを賭けられる訳が無い」「そうやって煙に巻こうっていう算段だな」と反論するも、面白がった川田組長が平山の腕の代わりに200万という金を出して勝負を成立させてしまう。 この時平山は川田組長の介入に舌打ちをしているが、安岡は恐らくは平山と逆の意味で舌打ちしていた。「あの男は別なんだよ…」と。 そしてアカギは牌の選別に入る。 伏せ牌なので見ていても分かるはずがないのだが、アカギはしばらく牌を見つめ続ける。 「何をやっている、牌が透けてくるとでもいうのか」 「そうさ…それくらいの感覚が無ければこの六年間、とても生き残れなかった」 そうして伏せたまま選んだ牌は…指定の3牌「一萬・一索・四索」であった。 驚愕する平山、平然と200万を懐にしまいその場を後にしようとするアカギ。 しかしここでも平山はさらに食い下がる。 シャンテン数当てで既に開けられている牌、この勝負に使わなかった残りの牌に若干触った形跡があると主張。 そっちから正答となる3牌を抜いてすり替えたと言い出した。 果たしてその主張は当たっており、アカギはすり替えた3牌を手の内に握っていたが… 「原始的な細工だが…こういう実戦では結構効果的なんだよな、少なくともおたくのしちめんどくさい確率の計算よりはさ」 とすり替えによる不正を認めるかのような発言をし、握っていた牌を南郷に渡してアカギはそのまま部屋を出た。 そしてアカギから渡された牌を確認した南郷はさらに驚愕する。 アカギが渡していった3牌は「一萬・一索・四索」だった。 アカギはイカサマをするまでもなく指定の3牌を選ぶ事に成功しており、その上で平山をからかうためだけに同じ牌をわざわざ抜いていたのだ。 平山も選択肢にした9牌のうち、選ばれなかった6牌を開けて確認するが、確かに「一萬・一索・四索」が抜かれている。 安岡「関わり合うな…あの男には。そっとしておくんだ」 こうして200万を手に入れたアカギは、その夜に同じ工場の先輩・川島とその取り巻きに誘われていた麻雀の場に現れる。 (というか寮の自室なので帰ってきただけだが) 南郷がおもちゃ工場に会いに来たとき、アカギが誘いをかけられていたアレである。 アカギが工場に入って最初の給料日であったため、それまでは治を誘って麻雀を打っていたのをアカギを代わりに誘ったのだが、アカギは南郷が訪ねてきた事を口実にして断られたため、代わりに引き続き治を誘っていたのだ。 ■vs玩具工場の先輩3人組 一見まっとうな勝負に見せかけて実は3対1のカツアゲであり、通しやぶっこ抜きなどのイカサマを乱用して勝ち役の2人があがり続け、治は給料のほとんどをさらわれてしまっていた。 一応、2人負けの2人勝ちの状態になっているが、これは治一人を負けさせて「組んでいる」と言う印象を与えないための細工で、組んでいる3人は後で儲けを折半する前提で予め負け役を決めていただけのこと。 治は川島らの目論見どおり3対1でカモられているという印象を持たないまま負けていたが、アカギからすれば素人レベルのイカサマ行為であり、治の後ろに腰を下ろしていくらか見ていただけで通しもぶっこ抜きも、2人負けだが3人で組んで負け役を決めているだけだという事もアカギはすぐに見透かしている。 しかし自分が参加者ではない勝負であるため、イカサマに気づいていても口を出さずに静観。 勝負が終わってから治に「悪かったな、代わってやれなくて」と声をかけるが、「打ったのは自分なんだから仕方ない」とアカギを責めない治の態度を見て、アカギは川島らに勝負を吹っ掛ける。 川島らはもう遅いからという理由で一旦断るも、アカギが先ほどの200万という大金を見せたために目の色が変わる。 アカギが提案した勝負は、「終了時の治の手牌(カン五萬待ち)を使い、王牌からあと2回ツモってあがれたらアカギの勝ち」というもの。 アカギは200万を賭け、川島らは3人分の全財産(手持ち+預金通帳)を賭ける。 賭ける金額の大きさに田原(取り巻きの一人)が怖気づくも、川島は治の手牌の待ちである五萬が河に1枚、ドラ表示牌に1枚、川島の手牌に2枚あって王牌には残っていない事を知っていたため、自信満々で勝負を受ける。 いざ預金通帳とハンコを全て揃えて勝負開始。 アカギの王牌からの1回目のツモだが…なんといきなりドラ表示牌をツモってしまう。 流石に「見えてる牌を引いてあがりなんて認められる訳ねえだろ」とクレームが付き、流石のアカギも「冗談ですよ」と素直に牌を戻す。 改めてツモったのは嶺上牌の1枚目、ツモってきた牌は六萬。ここでアカギは四萬を切り、カン五萬待ちを六萬と西のシャボ待ちへと切り替える。 川島から「誰が牌をチェンジしていいって言った!」と再度クレームが入るが、今度はアカギは引き下がらない。 アカギは五萬の残り2枚を川島が握っている事も見抜いており、「ツモっていうのは当然切り返しも含まれている。リスクゼロで大金せしめようなんてずうずうしいですよ」と主張。 川島は西は王牌に残っている事を知っていたが、確率的に1/12であり断然有利である事には変わらないとして渋々受け入れる。 そして次にアカギが手を伸ばしたのは嶺上牌の2枚目…ではなく、2枚目のカンドラ表示牌の位置の牌=川島の前にあった山の左端の牌。 アカギは西をツモあがり、見事に賭けに勝利した。 何故いきなりそんな真ん中の牌をツモったのか?当然、そこに西がある事を知っていたからである。 アカギは川島がぶっこ抜き(手牌からいらない牌を山に戻し、代わりに山から牌を抜いてくるイカサマ)を繰り返していたのを見ていた。 そして川島は山に戻す不要牌を自分の左手側に寄せる癖、中でもより要らない牌を外側=2段に積んだ時に上に来る側に持ってくる癖があった。 そして最後の局、場の字牌の数を見れば川島が山に戻した字牌は東と西である事はほぼ明らかで、ラス親であった川島にとって一番要らないのは西。 そこまで見抜いていたため、王牌のあの位置、川島の山の左端の上の段が西であると見当がついていたのだ。 翌朝、アカギは追いかけてきた治に対して、治が巻き上げられていた給料分の金を「お前の取り分だ」として渡す。 曰く、治が残した手牌と場の状況を利用して勝ったのだから、と。 しかし実際は、負けても他人のせいにしない治の性格をアカギなりに認めて「治に対する助け舟」として川島らに勝負を吹っ掛けたという意味合いもあったはずである。 なお「よく六萬と西をツモれましたね」という治の疑問には「いくらなんでも偶然てこたあねえだろ」と、意図して引いたものだと答える。 西は上記の通りだが、六萬も真っ当に運任せでツモったのではなく、わざと引いてきたものであった。 その出どころは単純。河から拾ってきただけである。 ただその実行タイミングが上手く、実際に拾ったのは「文句を言われてドラ表示牌を戻した時」。 人は相手が牌をツモろうとする時にはイカサマを警戒して注目するが、牌を戻す時には注意が緩んでしまう。 しかもその時は河から何を拾おうとアガリには結びつかない事が分かっていた(河にある1枚の五萬は王牌とは反対側にあった)ため、尚更注意が緩んでいる。 だから、アカギがその時「河にあった牌」と「次にツモる予定の嶺上牌の1枚目」をすり替えたところで誰も気にしていなかったのだ。 こうして解説を終えた所で川島たち3人が再登場。 昨晩の負けおよび全財産を巻き上げられるという結果に納得がいかない川島らは、暴力で金を巻き上げようと企んだのだ。 しかしそれまで、ただのチンピラから筋モン問わず喧嘩を吹っ掛けまくり、「5人未満なら逃げろ」とまで言われた辻斬りをやっていたアカギに喧嘩で敵うはずもなく瞬殺。 麻雀にまつわる実力、川島らを一蹴した腕っぷしにほれ込んだ治は、工場を辞めるアカギについていくと言い出す。 川田組の迎えの車の前で「俺と来るととばっちりで火の粉が来ることもあるんだぜ」と言うが、それでもついてくる治を一緒に乗せてニセアカギこと平山幸雄との対戦のために料亭・広瀬へと向かう。 どうでもいいがアニメで川島と喧嘩するときのアカギは格好いい。 アカギが料亭に到着した時はアカギと相手方の代打ち・浦部の対局がまだ続いていた。 全4回戦の取り決めのうち2回戦まで平山がトップを取っており、続く3回戦目も平山のトップ目でのオーラスという場面で背後にアカギが来たのに気づいた平山は、「待っていろ、小一時間でこのザコを蹴散らす」と自信満々に吹く。 アカギはそれを聞いて控室に下がるが、平山の自信の通りに平山の圧勝だと思っていた川田組関係者および治とは異なり、アカギは「浦部の方が1枚も2枚も格上」と見抜いていた。 初見で見抜いたアカギの予言通り、浦部が負けている事を理由にレートアップを申し出、組長がそれを承諾してしまった事ところからは完全に浦部のペース。 ともすれば強引な屁理屈とも言えるような紛らわしい言い回しで「倍にするだけ」ではなく「際限のない倍々ゲーム」に持ち込み、 徹底的な延長狙いの戦略により掛け金は当初の50万から1600万という未曽有の大金に膨れ上がってしまう。 ここに至り、勝ち切れない平山を見限ってアカギに助け舟を求めるのだが…。 ■vs浦部 控室でごろ寝してたアカギは「気分じゃないんで」とだけ言って川田組の助っ人要求を断る。 食い下がる若頭・石川に対してそれならば治を代わりに打たせてやってください、そうでなければ俺は打たないと一蹴。 仕方なく治を連れていく石川だが、最初は治は案外しっかり打てており順調にあがっていくも、 途中で3200万というレートを聞いた途端に委縮しセオリー外れの暴牌を繰り返すようになってしまう。 治が進退窮まった所でアカギが肩を叩き、交代する。 こうして始まったアカギと浦部の対決だが、アカギは最初は見ている者全てが理解不可能なめちゃくちゃな打ち回しをする。 棒テン即リーは当たり前、全ツッパで簡単に振り込む。 途中、この余りに凡庸な打ち回しを疑問に思った浦部が、流局させアカギの手牌を覗いてやろうとわざと自分のツモあがりを放棄するが、 それを察知したのかアカギはリーチをかけているのに流局時にノーテン宣言をし、罰符を払う始末。 見ていた石川は流石に慌てて何の意味もない(ように見える)8000点の支出を咎めるが、 アカギは「後の3巡を買うために必要な布石」とだけ言って罰符を払う。 起死回生の一手・四暗刻単騎のテンパイが入った時も謎の行動を見せる。 確定四暗刻になる4萬切りの5索待ちではなく、5索切りで高目の場合のみ四暗刻になる多面張を選択し、しかもオープンリーチ。 これについて川田組長は 「萬子のホンイツをやっている浦部の待ちが1-4-7萬待ちだと読んだのだろうから、確定しなくなっても5索子切りは当たり前。 当然脇から出る訳もなくツモるしかないのだからオープンリーチも不思議ではない。 むしろオープンする事で『役満をツモられるくらいならば』と浦部からの差し込み(*11)を期待する事もできる非常に合理的な打ち回し」 と読み、実際に浦部からの安目(と言っても満貫ある)差し込みが入るが、アカギは無視。 自分でも安目をツモるがそれも無視、あくまで四暗刻に固執し、結果浦部の当たり牌を引いて満貫放銃という結果に終わる。 この暴挙に浦部は苛立ち、「どんな代打ちが出てくるのかと思えば泥酔者か」と心の中で罵倒する。 訳が分からぬまま局面は進み、大差での南3局。 配牌を取る時に山を割った脇の男が割る位置を間違えてしまい、1個ズレた位置の牌をドラとしてめくってしまう。 しかしアカギは大差を付けられて敗北寸前なのに冷静で、山を割る位置を間違えていると指摘、戻させる。間違えてめくられたドラ表示牌は戻され、その隣が改めてめくられた。 そうして変な雰囲気で始まった南3局はかなりのトイツ場(*12)で、アカギの手には4索が4枚、6索が3枚来ていた。 ただのノミ手だったものが4索暗槓でめくれた新ドラ表示牌は3索、つまりは一気にドラ4の大物手に変貌し、そのままリーチをするが、その待ちは6667索の形での5-8-7索の多面待ちではなく、7索を切っての北単騎。 確かに出あがりを狙うなら字牌単騎はある手だが、守備に徹した浦部は地獄単騎でも振り込む事は無い。ツモあがりにかけるしかないのだから多面待ちを選択すべきでは? と訝しむ石川は、そこまで考えたところでそれ以前の問題に気づいてしまう。 アカギが待ち牌にした北は既に場に2枚切れており、残る1枚は嶺上牌の中。最初に間違えてめくれたドラ表示牌が「北」だったのだ。 つまりアカギのリーチの後から誰かが2回カンをして嶺上牌を2枚掘り返さない限りそもそも場に出てこない牌なのだ。 アカギらしからぬ凡ミスを…と心の中で嘆く石川だったが、流局が近づくにつれ場の雰囲気は怪しくなってくる。 アカギの手を見ている石川は待ち牌が無いことを心配しているが浦部はその逆で、ひたすら不気味なアカギのリーチに対して必死に安牌を探している。 そんな浦部の手には、アカギの手に4・6索が集中しているのとは対照的に、5・8索が固まってくる。 ついに5・8索が両方とも4枚ずつ来てしまった時、浦部はある作戦を思いつく。 最後の1巡に限り、5索と8索で2回カンを入れてしまえばアカギのラスヅモを消せる上、局開始前に見えてしまった「北」を掘り出す事ができる。 ここに北がある事はアカギも見えていたはずで、カンが無ければそもそも出てこない北を待ち牌にするはずがない。 浦部はそう考えて5・8索を立て続けに暗槓した上で、引いてきた北を打ったのだ。 当然ながらアカギはこれにロン。 併せて3回のカンが入っているドラは大量であり、裏も含めてリーチ・ドラ10の3倍満、24000点の直撃と相成った。 『浦部は今堅固な金庫のようなもの 生半可なことではその金庫から点棒はむしれない とりあえず理ではダメだ 理ではその金庫のカギ穴の入口でひっかかる そのカギ穴を満たそうとしたら 別のものの力を借りるしかない 例えるなら 偶然ってやつの力だ 偶然そうなるってことに無防備… 奴の金庫のカギ穴は 偶によって満ちる…!』 人は、理は避けられても偶然までは避けられない。 常人の想像を遥かに超える戦略…別領域からの刃…! アカギ、リーチ偶機待ち…!! 魔法のような常軌を逸したリーチに放銃し、大幅に点差が詰まってのオーラス。 後ろで心配する藤沢組組長に対し浦部は強がるが、得体が知れなさすぎるアカギに対して明らかに焦っている。 22500点差でアカギがラス親、満貫直撃か跳満ツモでひっくり返る点差。 アカギへの放銃は絶対に許されないが、アカギが跳満をツモってしまっても逆転する以上、最初から野放しベタオリと言う訳にもいかない。 そんな中浦部は先に理想的なタンピンをテンパイするが、アカギが7索を暗槓し、それがまたそっくりドラが乗ってしまうのを見て 「どうしてこうも続く ヤツの強運…!!」と心の中で愚痴りながら回し打ちする。 アカギは何待ちなのかを探っていくが、7索暗槓、234萬チーときてアカギの役はタンヤオと予想され、浦部の手牌にある一九字牌が全て安牌となる。 しかしアカギがさらに7筒をポン。ここにきて「三色同刻」という役の可能性が見え、もしそうであるならば一九字牌であろうとも安牌とは言えない。 一気に困窮する浦部のツモは…7萬。浦部の手牌には既に7萬が1枚あり、2枚目を引いたのだ。 これによりアカギが三色同刻であるならば、浦部がこの7萬を切らない限り役が成立する事は絶対に無い。 三色同刻の可能性を握りつぶした事で浦部は安心して「タンヤオに対しては安全な牌」である北を切るが…アカギがここにきて北までもポン。 完全な役無しになってしまうポンを見て浦部は素っ頓狂な声を上げるが、直後にそのポンによって浦部に海底が回ってきている事に気づく。 タンヤオも三色同刻もただのブラフであり、全てはこの海底牌に対する河底ロンだけを狙っていたのだ。 余りにも常識外れの狙いに浦部は憤慨するが、ともかく海底を回されてしまい、ここを凌がなければ放銃逆転という状況なのは事実。 そして浦部の海底ツモは、アカギに通っていない「西」。 浦部の表情を見て浦部が現物を引けなかった事を察したアカギは、浦部の打牌を待たずに席を立つ。 あの裸単騎には魔法をかけてある 浦部は手中の14牌から必ずこの牌を選び 振り込む…! 余りにも荒唐無稽な宣言に、浦部は振り込むものかと必死にアカギに通る牌を探すが、どれもが危険と言えば危険に見える牌。 そんな中「これは絶対に無い」と浦部が選んで打ち出した牌は「2筒」。 後ろで見ていた石川は信じられないと言った表情でアカギの代わりに待ち牌の裸単騎を倒しロンを宣言。 アカギが待ち牌にしたのは2筒。浦部は本当に14牌の中からアカギの待つ牌を選んで打ち放銃してしまったのだ。 親満12000点の直撃で逆転、アカギのトップによりこの勝負は決着した。 勝負が終わり、帰り支度をするアカギのいる控室を川田組長が尋ねる。 どういう戦略であの2pを引き出したのか、説明して貰わなければ眠れなくなると言って解説を求める。 アカギは「5分で済む」と言いつつ控室にあった麻雀牌を使って1から詳しく説明してくれた。 アカギの戦略は治をぶつけた所から始まっていたという。 浦部クラスの打ち手ならば治と相対した時におおよその実力の程はすぐに検討がついていたはずなのに、しばらく治を好きに打たせていた。 自分が卓に座った後に棒テン即リーを繰り返したりノーテン宣言したりと、めちゃくちゃな打ち方をしていた時も、 浦部は慎重に打ち回して放銃を避けアガリを拾っていた。 人は分からないものにぶつかった時、「立ち向かう」か「逃げる」か「その場に立ち止まる」かの3つに分かれる。 傷を負って戦うでもなく、損切りをして下がるでもなく、「その場に立ち止まる」保留の麻雀が浦部の本質であるとアカギは語る。 そうして迎えたオーラス、最初はアカギのハネツモという逆転もあったために渋々自らもあがりに向かっていたが、 それが無いと分かると途端におり始める。ここで決着をつけるのではなく、保留して次局に先延ばしするのだ。 浦部はアカギがカンドラモロ乗りを見せた時点で打2筒で様子見を始め、234萬のチーをしてドラの6萬を切りドラの所在が全て明らかになって跳満ツモが無くなったらもうベタオリ。 アカギがリーチをしておいてノーテン宣言し罰符を払った時に言った「この8000で後の3巡を買う」、 これは浦部が様子見で打2筒としてから完全に降りて中抜き4筒を打つまでの3巡を意味していた。 「ここでまだ浦部に勝負っ気があったなら勝負はどう転ぶか分からなかった。」 そうして浦部は立ち止まり、アカギは実はテンパイも何もしていないのに立ち止まるためだけに早くも安牌を消費し始める。 そのせいでラスヅモの時には手牌は安牌とは言えない牌だらけ。 6索や8索はカンされた7索の近牌。通常なら持っていてもまず使えない牌なのでさっさと切られているはずだが、アカギならこっそり1牌持っているかも知れない。 7萬はもってのほか。三色同刻をギリギリまで狙っていたのなら1枚くらい持っていてもおかしくない。 字牌は散々意識させられてきたタンヤオの安牌。狙うにはあまりにも手頃。 浦部は追い詰められたらもう頼るものは自らの中にある「理」しか無いが、「理」によると全てが危険牌に見えてしまう。 唯一安牌に見えたのが…様子見で打2筒した時の残り、もう1枚の2筒だった。 アカギは1・3・4筒と周辺を満遍なく切っており、その全てがツモ切り。つまり2筒は持っていないと読める。 そう考えて浦部は2筒を打ち出したのだが…それはそっくりアカギが罠を張った道だった。 アカギは浦部の様子見の打2筒の時点で浦部がもう1枚2筒を持っている事を見抜いていた。 何故なら浦部は「困った時のとりあえずの様子見」は雀頭落としをする癖があったからだ。 そのためアカギは2筒の近牌をツモ切りし2筒だけ残し、最後の単騎待ちに据えたのだ。 説明を終え、感心しか無い川田組長をよそにアカギはさっさと帰り支度をする。 料亭を出る途中通りかかった部屋の中には、3200万という分不相応な大金まで勝負を釣り上げた結果失敗した報復として両手をズタズタに潰された浦部がいた。 浦部はアカギに「お前をいつか殺してやる」と吠え付くが、アカギは意にも介さず浦部の目の前まで来て 「半荘1回の勝負をしてやる。お前が勝ったら3200万の負債をすべて引き受ける。俺が勝ったらお前の両手を手首から先貰う」 と持ちかける。浦部は「両手首から先を貰う」と言う言葉に臆したのか、それ以上アカギに吠える事は無かった。 帰路の途中、治がアカギに詰め寄る。あんな無意味な勝負を何故持ちかけたのか。浦部が乗ってきたらどうするのか。 アカギは答える。奴は怒りにも損得勘定を絡めるタイプ。いくら怒っているように見えても勘定が釣り合わないなら引っ込める。 奴は一生「本当の怒り」を持てない人間だ、と。 ちなみに原作ではこの後に仲井戦があるのだが、アニメではカットされているので、作中唯一の女性キャラであるタバコ屋のおばあちゃんの出番も無くなってしまった。 仲井・おばあちゃん 「解せぬ」 金に興味が無いのも相変わらずで200万や400万を2、3日で使ってしまうとか。 仲井戦が終わった後、アカギは再び1年間姿を消すことになる。 そしてまさかの丁半博打で再登場。 ここでもその類い稀なギャンブルの才能を発揮し、次々と目を当てていく。 それに腹が立った壺振りは出た目が丁にもかかわらず半とし、他の客にもドスを見せつけ組員が続々と凶器を持ち、目を半だと言わせる。 だが丁だと言い張るアカギは、とうとう組員に右肩を切られてしまう。 それでも頑としてアカギは言う。 捩じ曲げられねえんだっ……! 死ぬことと……バクチの出た目はよ……! ある意味でアカギの本質が見える言葉だろう。 どいつもこいつも…… 地獄に落ちやがれっ……! 彼が怒りを顕にしたのは、現在のところ後にも先にもこの時だけである。 アカギを探しにきた安岡によって救出、病院に運ばれる。 病院で数々の若者を闇麻雀で殺した狂人・鷲巣と、殺された平山幸雄の事を安岡から知らされるが、アカギは平山幸雄の事を覚えておらず、「誰だ…そいつ…」と言っていた。 ただこれは名前を知らなかっただけのようで、写真を見てニセアカギであることを理解し、驚きの表情を浮かべていた。 刑事の安岡、ヤクザの仰木と鷲巣邸に向かう途中、アカギは大量に栄養ドリンクを買い、出されたものは茶であろうと口にしないと相手に対する警戒を見せた。 茶を出されるどころか牌を投げられたけどね! 鷲巣麻雀になってからは鷲巣の豪運もあり、一時は窮地に追いやられもしたが、一進一退の攻防を繰り広げる。 余談だが作中では1年たっているので20歳のはずだが、アカギ曰く19歳らしい。なので秋〜冬生まれという説も。 以前姿を消した時から相変わらずの様だが、鷲巣麻雀で血を抜かれ意識が朦朧とするなか、アカギは今までの鷲巣麻雀によって殺された人達の夢を見る。 死の世界、深海。何もない世界で虚ろにアカギを取り囲む若者の中にはニセアカギもいた。 そしてアカギはこの時初めて思ったのだ。 「まだ、あっちの方が面白そうだ」「生きたい」と。 これもまたアカギの人生における転機なのではないだろうか。 ちなみにこの時に目覚めた際に鷲巣にビンタされた上に首を絞められ(>□<)となっている。まさかアカギがこの表情をすることを想像出来た者がいただろうか。 そうして彼は鷲巣麻雀を再開し、始めてから約2時間(現在の時間に換算して約十数年)に及ぶ死闘の末、鷲巣はもはや自らと切り離すことのできぬ存在となったアカギを殺したくない…いや殺せないという深層心理による葛藤を越えた極限の心理状態となり、もはや動きも封じられた鷲巣の体は限界を迎える。鷲巣は意識を失い部下達が蘇生に入った事でルール違反によりアカギは鷲巣麻雀に勝利した。 だが、鷲巣からの勝利が、純粋な闘牌による結果とならなかった為か未練の表情を浮かべていた。 【アカギに関する商品について】 CD マキシマム ザ ホルモンのシングル「ざわ…ざわ…ざ…ざわ…ざわ…」の2曲目に収録された「アカギ」という曲。 アニメ『闘牌伝説アカギ〜闇に舞い降りた天才』のEDを飾る、まさにアカギのために作られた曲である。 アカギアンソロジーざわ……ざわ…… (公式です) 色んなアカギが見れます。 鷲巣様もでるよ! 何気に裏設定が語られている。(安岡はバツイチ、その後治は居酒屋を開いてる等) 赤木しげる抱きまくら 誰得とか言わない。実際売り切れる程の人気があった様子。ちなみに恥じらった顔ではないので注意が必要。残念。 大きさは原寸大ではなく、一般的な抱きまくらと同じ150㎝程なので悪しからず。(アカギは175㎝程)残念。 とりあえず靴を脱げ。 そして鷲巣様はまだですか。 戦国大戦 SS真田幸村カード CV 杉田智和 こちらは戦国大戦 1600~関ヶ原 序の布石、葵打つ~で竹書房の麻雀漫画複数とコラボしたときに追加されたカード。 ゲーム中ポリゴンモデルの再現度が異常に高い。槍を持ってポーズを決めるアカギはある意味必見。 2.5コスト武力8統率5の槍足軽として真田幸村名義で登場。コストに対してスペックがやや物足りないが攻城・魅力・寡烈と豊富な特技を持つ。 計略の「異端の策略」はアニメ版3話のサブタイトル。 虎口攻め(負けているときに1試合に一回だけ出来る行える城門攻撃)での攻撃力が最大値に固定される。 しかもこの計略中は相手の城に与えたダメージ分の何割かを自分の城ゲージに変換してしまうため、 見た目以上の損害を与えることになる。要するに親マンの直撃と思えばいい。 「敢えて負けておいて虎口攻めで逆転して勝つ」という戦略が一番このカードを生かしやすく、アカギ幸村の虎口責めは「あいこが出なきゃ負けのジャンケン」に等しく、 それによって勝敗を決することを相手に押し付けるというアカギらしいデザイン。 士気7も使う割に戦力は並み程度、しかもアカギを採用すると他の強力な真田幸村のカードは使用できなくなる、という制限のために このカード・計略を軸として採用すると普通にリードを保って勝つ、という戦い方はよほどの実力差がないと出来ない。 基本的に安全策は捨てることになる、まさしく狂気の沙汰。 【名言】 「死ねば助かるのに………」 「倍プッシュだ……!」 「おれには聞こえる…捨て牌三種の声…」 「まだまだ終らせない…!地獄の淵が見えるまで」 「限度いっぱいまでいく…!どちらかが完全に倒れるまで……勝負の後は骨も残さない………!」 「面白い…狂気の沙汰ほど面白い…!」 「……きたぜぬるりと…」 「合理性はあくまであんたの世界でのルール 「大抵の人間にはそれが通用したんだろうが…残念ながら その縄じゃオレは縛れねえよ……」 「不合理こそ博打…それが博打の本質 不合理に身をゆだねてこそギャンブル…」 「なんでもっとスカッと生きねぇのかな…」 「なるほど………凡夫だ…」 「面白い………渡ってみせよう。その綱………」 「奴の金庫のカギ穴は、偶によって満ちる…!」 「みてな……凍りつかせてやる…!」 「あのハダカ単騎には魔法がかけてある……」 「あの男には死ぬまで純粋な怒りなんて持てない…ゆえに本当の勝負も生涯できない。奴は、死ぬまで保留する…」 「どいつもこいつも…地獄へ落ちやがれっ………!」 「………仮に……この国…いや…そんなスケールでなく……ユーラシアからヨーロッパ北米・南米…それこそ…………この世界中の全ての国々を支配するような、 …………そんな怪物……権力者が現れたとしてもねじ曲げられねえんだっ………! 自分が死ぬことと………博打の出た目はよ……!」 「あそこで降りるくらいなら焼け死ぬ……! それで本望…!」 「死ぬ時が来たなら…ただ死ねばいい………」 面白い……! 狂気の追記・修正ほど面白い……! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 現在の価値にして数十年で吹いた -- 名無しさん (2014-02-28 13 33 06) このままいけば20年くらいで鷲巣編終了かね(遠い目) -- 名無しさん (2014-03-26 12 55 33) 勝負はもう終わったと思った俺が馬鹿だったw -- 名無しさん (2014-03-26 18 23 18) オーラスには入ったからあと数年で終了かな(虚ろな目) -- 名無しさん (2014-04-13 00 21 58) まだ続いてるのか!?あの狂気は…! -- 名無しさん (2014-06-25 08 51 56) まだまだ終わらない・・・!限度いっぱいまでいく・・・! -- 名無しさん (2014-06-25 09 18 32) 約2時間 (現在の価値に換算して約十数年) に草 -- 名無しさん (2014-06-25 10 32 03) 全盛期編マダー? -- 名無しさん (2014-11-09 21 39 02) おい抱き枕買ったの誰だよ!! …オレも欲しかった(本音) -- 名無しさん (2014-12-07 15 22 59) 頭脳や勘が優れているだけじゃなくて、ギャンブルには付き物の恐怖やプレッシャーを殆ど感じてなさそうなのがチートすぎる -- 名無しさん (2015-05-11 22 49 27) 因みに公式越境伝では両年齢とも南郷さんに餌付けされている模様 -- 名無しさん (2015-06-19 15 51 28) 小学生の頃読んだ鷲巣麻雀がまだ続いているとはね… -- 名無しさん (2015-07-23 23 35 46) 29巻なんて全く麻雀してないからな・・・ -- 名無しさん (2015-07-28 05 24 43) でもようやく終わりは見えてきたろ、ここからが長そうではあるが -- 名無しさん (2015-10-31 01 46 05) 32巻爆笑したわ 5分で読めるぞ展開無さすぎて -- 名無しさん (2016-07-31 17 54 00) 雑誌表紙で鷲巣戦があと3話で終わるって書いてあって、めっちゃ周りがざわざわしてる -- 名無しさん (2017-02-12 00 22 49) 色々言われてるけど、ラストが天で死ぬときとシンクロしてるのが素晴らしい出来。麻雀よりも人情物を書く方が相変わらずうまい -- 名無しさん (2020-04-28 02 12 57) 描き文字の「ン」が、本当に「ニ」に見えるんだよなぁ。天の方でも「ザニ」って刃物で斬られて足を滑らせ「ゴニ」って後頭部強打してたのは笑っちまった -- 名無しさん (2021-02-17 19 43 05) 矢木がやったイカサマは「エレベーター」ではなく「キャタピラ」。南郷の助太刀で来た時に切ったのは中をイカサマで西に代えて切って白ツモで和了のはずよ -- 名無し (2022-05-04 03 10 06) 名前 コメント
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第一回放送 ◆.pKwLKR4oQ スピーカー 設置だぜ! (おなじみの伴奏) たとえ 火の中 水の中 草の中 森の中 土の中 雲の中 あのコのスカートの中(後半は嘘だッ!!!) なかなか なかなか なかなか なかなか 大変だけど かならず設置だぜ! スピーカー設置だぜ! ……という訳で会場の至る所にスピーカーを設置するの本当に大変だったんですよ。 それこそ地下深くの迷宮の中にまで……あの時が一番辛かった。 でも、今こそ! その努力が報われる! スピーカーの真価が問われる唯一の機会。 定時放送の時間が来たんだ! ◆ ああ、ああ、マイクテスト、マイクテスト。 テス、テス……七並べ、七並べ…… よし、感度良好。 ああ、殺し合いに熱中している皆さん。 突然の放送で驚かせてすいません。 言い忘れていましたが、六時間に一回の頻度でこのような放送を行うから、その辺りよろしく。 放送の内容はこの六時間に死んだ人と侵入禁止エリアの発表です。 あ、侵入禁止エリアは入ったら首輪が爆発するから十分気を付けるように。 では、まずはその禁止エリアからの発表です。 7時からD-6 8時からG-5 9時からI-6 10時からH-4 11時からC-3 12時からD-9 以上の六つのエリアが侵入禁止エリアとなりました。 以後は禁止エリアで間抜けにも爆死という結果にならないように。 では続いてこの六時間で死んだ者達の発表に移りますよ。 聞いて驚け! その数なんと73人! 約半分が死んだ事になる! それではその73人の名前を聞きたまえ。 橘右京 野山あずさ 小笠原勇之助 トモ イヨ ハイジ クララ マイキー ヴェーヌ 鈴木イチロウ 雪村愛音 渚カヲル アンディ・ボガード 田村令子 マユ・アスカ 刹那・F・セイエイ グラハム・エーカー 東方不敗 色丞狂介 阿部高和 道下正樹 俺 狭間偉出夫 ナナリー・ランペルージ ビスマルク・ヴァルトシュタイン こげぱん 金蔵銭太郎 可憐 スペードのクイーン 堀部高史 道蓮 吉業ひとみ しんのゆうしゃ 海賊マーク ケットシー 涼宮ハヒル キョン 谷口 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリェッ――!? … …… ……… ………… …………… ………………失礼した。続きだ。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール ムー大帝 西域無敵 緋村剣心 うさぎ 哀川潤 零崎人識 野比玉子 天童世死見 ジャック・ハーパー 命名神マリナン 命名神マリナンに仕える神官 セル 孫悟空 泉こなた 涼宮ハルヒ ドラえもん レッドベジーモン チェスワフ・メイエル ムースリーニ先生 高良みゆき 柊かがみ 沙英 トーマス ルーファウス 間宮五郎 ネロ 源義経 ペットントン 西島翔子 椎名桜子 秋月茗子 マリオ 下人 竜崎ゴウ 以上の73人だ。 中には知り合いを失くした者もいるだろう。 ゆっくりと悲しみに暮れるといい。 さあ殺人者の諸君。 悲しみに暮れている参加者は無防備も同然だ。 存分に殺し合うがいい。 さて、ここで私こと社長からのボーナス情報だ。 島の中央に「怪しい洞窟」があるだろう。 実はそこは……おおっと、ここから先が知りたい馬鹿は自分の目で確かめてくれ。 それでは、また六時間後の私の放送を楽しみにしていてくれ。 ◆ 「おい、しっかりしろ!」 「ダメだ、舌を噛み切って……もう息をしていない」 「くそっ! だから死者の名前一気読みは無理だって言ったんだよ!」 「おかげで途中から別の社長が続きを言う破目になりましたしね」 「途中ですり替わった事、ばれたでしょうか?」 「いや、大丈夫だろ。今はまだ社長が複数いる事が多くの人に知れるのは不味い」 「あれ? そういや、途中で放送を代わった社長は?」 一人の社長が放ったその言葉でこの場にいる社長たちはある事実に気付いた。 ――放送をし終わった社長がいない。 「そいつなら私が殺しておいた」 「キ、キングハート様!? な、なぜですか? まさか最後の……」 「余計な事を言わなかったら殺さずに置いたものを……お前たちも気を付けろ。今、私の機嫌はすこぶる悪いからな」 「は、はい」 有無を言わさぬ絶対の畏怖を社長達に刻みつつ。 己の思惑を誰にも悟らせる事なく。 キングハートは静かに殺し合いの進行を見守っていた。 【残り人数:79人】 【社長:残り49人】 時系列順で読む Back Seventh-とある絵札の回想録- Next ああああはバトルロワイアルに怯え、でも特に策略はめぐらさない 投下順で読む Back Seventh-とある絵札の回想録- Next ああああはバトルロワイアルに怯え、でも特に策略はめぐらさない
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飛刀 【名前】飛刀 【出典】封神演義 【種族】妖精(心を持った刀剣) 【性別】男性? 【声優】無し 【年齢】少なくとも1000歳以上 【外見】刀身に目と口が付いている幅広の剣。 【性格】 強者になびく性格だが、根本的には人(?)が良い。 【口調】 一人称:「俺」 二人称:「お前」「あんた」 【有名な台詞・特徴的な台詞】 「テメーは乱暴(に武器を使う)だから大嫌いなんだよっ!!」 「はーいボクはただの剣でーっす!!!」 「フン!ようやく俺の有能さに気づいたか!」 【特異能力】 大きさ、長さ、形などを自在に変えられる。 持った者の記憶を読み取り刀身に幻影を映し出す能力を持つ。 【備考】 原典である封神演義などでは『眉目飛刀』という宝貝。 普段は瓢箪に入っており蓋を開けると勝手に飛び出し強い光を発する。 また「回れ」と命じると回転し相手の首を刎ねる。 以下、登場人物のネタバレを含みます +開示する 飛刀の本ロワにおける動向 初登場話 106:中国の超人 最新話 424:見えない未来へ 登場話数 19話 現在状況 承太郎が装備中 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 太公望 太公望 元世界の人物。 ※本ロワでは再会していない。 蘇妲己 警戒 妲己 元世界の人物。 ※本ロワでは再会していない。 趙公明 敵対 趙公明様 元持ち主(余化)の上司。 142:起と承と 竜吉公主 竜吉公主 元世界の人物。面識は薄い。 ※本ロワでは再会していない。 ラーメンマン 持ち主 旦那 支給される。 106:中国の超人 神楽 その他 遺体を発見、埋葬する。 126:花と形見 藍染惣右介 警戒 袴野郎 142:起と承と キルア=ゾルディック 仲間 257:キルアとラーメンマンと飛刀と 志々雄真実 持ち主 志々雄の旦那 ラーメンマンを殺害して飛刀を奪う。 302:『嘘』つきな『真実』 たけし その他 殺害に使用される。 302:『嘘』つきな『真実』 緋村剣心 敵対 殺害に使用される。 351:役者三対、開幕舞台 鵺野鳴介 敵対 351:役者三対、開幕舞台 乾貞治 敵対 殺害に使用される。 351:役者三対、開幕舞台 うずまきナルト その他 351:役者三対、開幕舞台 ウソップ その他→仲間 キャプテン・ウソップウソップの旦那 殺害に使用される。 371:地獄の車窓から ポップ その他 371:地獄の車窓から 蝶野攻爵 その他 371:地獄の車窓から キン肉マン 敵対→仲間 元持ち主(ラーメンマン)の仲間。 388:関西十一人模様 L(竜崎) ニアミス 388:関西十一人模様 小早川瀬名 ニアミス 388:関西十一人模様 弥海砂 ニアミス 388:関西十一人模様 モンキー・D・ルフィ 仲間 ルフィの旦那 398:駅にて 孫悟空 その他 398:駅にて ヤムチャ 警戒 417:「放送前のちょっとした出来事」 (中編) 追手内洋一 その他 417:「放送前のちょっとした出来事」 (中編) 空条承太郎 仲間 帽子クージョー 417:「放送前のちょっとした出来事」 (後編) 雷電 仲間 大往生ハゲ 417:「放送前のちょっとした出来事」 (後編) 朽木ルキア 仲間 ルギア 417:「放送前のちょっとした出来事」 (後編) 桑原和真 仲間 グワバラ 424:見えない未来へ スタート地点 山形県 開幕~ アイテムとしてラーメンマンに支給される。 第一放送~ 仙人達の情報をラーメンマンに話す→カラスに掘り返された神楽の遺体を発見、埋葬→藍染と趙公明を発見→藍染が逃走。趙公明の矛先が向く→ラーメンマンが趙公明と戦闘 第二放送~ キルアと遭遇 第三放送~ ラーメンマンが死亡。志々雄の手に渡る 第四放送~ ラーメンマンを思いつつも志々雄に従う→鵺野らがナルト(九尾)と戦っているところに遭遇→志々雄の手によりたけし、剣心、乾を刺殺→志々雄以外無人となった四国を立つ 第五放送~ 岡山駅でパピヨン一行に遭遇。→交渉後、大阪駅へ→志々雄、キン肉マンが決闘のため(ウソップを連れて)上り列車に乗る→志々雄と戦うキン肉マンにラーメンマンの幻を重ねる。ウソップの体に突き刺さる→さいたま新都心駅で悟空を連れたルフィに遭遇。ウソップの最期の言葉を伝える 第六放送~ ルフィと情報交換。東京タワーを目指す→ヤムチャと遭遇。ドラゴンボールの話に不信感。悟空を預ける→承太郎らと遭遇。仲間に 第七放送~ 桑原と合流 最終行動 【埼玉県と群馬県の境界線付近/二日目・夜中】
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名前:アリサ(竜崎亜里沙) 性別:女の子系フタナリ 外見年齢:17 階級:魔人(★) 魔族特性 13:戦闘形態(戦闘+1/調教-1) 戦闘時に体を変質させ、外骨格などに覆われた戦闘形態をとる。デザインはある程度自由に決めてよい。 16:獣人(運動+1/調教-1) 並外れた運動能力を持つことを示す獣や蟲の部位を備える。耳・尾・触覚・ヒレ・角などが代表的。 53:不死者(体力+1/奉仕-1) 魔界に落ちた死霊・亡者であることを示す。かつて人間であり死を介して魔と化した彼らは、死したがゆえに存在に執着する。 能力値 ◆戦闘:7+1(普通に武器で攻撃する時はこれで判定! 武器のダメージにも影響!) ◆情報:6(知識、知覚、目利き‥‥全てこれで判定!) ◆運動:7(回避とか敏捷性とか隠れるとか‥‥全てこれで判定!) ◆調教:4(ご主人様としての才能! 相手を好みに開発して、奴隷にしていく判定!) ◆奉仕:5(奴隷としての才能! 相手を気持ちよくしたり、苛めてもらう判定!) ◆誘惑:6(唯一の交渉系! セックスアピールやエロ戦闘持込はこれで判定!) ◆体力:7(毒にはこれで抵抗判定! HPに影響大!) ◆魔力:6(魔法効果や魔法抵抗はこれで判定! MPに影響大!) ◆自尊:6(エロ薬やエロ魔法、拷問にはこれで抵抗判定! PPに影響大!) データ算出 ◆HP=35(体力*5 ヒットポイント、戦闘でダメージを受けると減少(0になると行動不可)) ◆MP=30(魔力*5 マジックポイント、呪文を使うと減少(0になっても行動可)) ◆PP=30(自尊*5 プライドポイント、調教や一部の魔法で減少(0になると相手の奴隷化)) アイテムと呪文 15 吸血剣 片手 ダメージ+5の剣(闇)。与えたダメージの半分(切り捨て)だけ装備者のHPかMPを回復。 33 戦鬼の指輪 装飾 戦闘判定で与えるダメージを+5する、禍々しい意匠の施された指輪。 25 魔獣装甲 衣装 魔獣一体を生きたまま加工した鎧。装甲+8、戦闘+1。 魔法名 消費 効果 22 ダークブレード 6 武器に暗黒の力を込める。以後1時間、武器は闇属性となり、魔力値分の追加ダメージを与える。 35 ナイトウィング 10 黒翼を得て飛行を可能とする。以後1時間、対象は飛行移動が可能となり、運動を+2する。 ソウルと一般アイテム ●片手武器/3ソウル 片手 ダメージ+5の武器。武器の外見については自由。 ●魔奴隷/6ソウル 配下 少女や少年の姿をした下級魔族の奴隷。1セッションに1度だけHP・MP・PPのいずれかを10点だけ回復する。 ●闇の牢獄/6ソウル 装飾 亜空間結界の宝珠がついた指輪。奴隷化した存在を閉じ込めておき、任意に呼び出せる。 アンコモン 痛みをともなう杖 レア 偽メテオストライク 所持金:2ソウル 奴隷 ★の使用方法 得た魔族奴隷の★の数だけ、以下の効果をPCは発揮できる。 PCが所有できる魔族奴隷の数は自らの階級の★に等しく、また所有できる魔族奴隷の階級は自らと同じかより低い者のみである。 ●判定の出目1つを6にする(この出目6でDPは得られない) ●DP1点を得る DP19 DPの使用方法 ●PPを1点回復させる (2P) ●HPかMPを10点回復させる (5P) ●判定を一回振りなおす (5P) ●ランダムでコモンアイテム・呪文を得る (7P) ●任意でコモンアイテム・呪文を得る (15P) ●任意の能力値を1上昇させる (20P) 設定 元々はファンタジー色が入った現代風人間界の女魔法剣士。 魔界と繋がったとある館の性的饗宴に巻き込まれ、エッチ中に吸血鬼に噛まれてしまう。 元々フタナリで性欲旺盛であり、近親相姦までしていたエロい子だったため、魔界に堕ちて魔族化した。 もはや人として死亡確認状態な状況に凹みながら、人間界に戻るべく、魔将を目指して奮闘中。 しかし最近は意外にも住み易いエロエロ世界な魔界に順応して一旗あげようとしている。 目指すは子供100人! でもってハーレム化! うへへへw 赤いポニテに二刀流、おっぱい大きめでナニもご立派。 普段は高校のブレザー姿だが、戦闘時には某キバっぽいライダーの人のような姿となる。
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サンライズロボットアニメ 465 名前:サンライズロボットアニメ :2005/07/25(月) 22 46 18 ID jtQFMwtB0 サンライズロボットアニメ(勇者シリーズ・ガンダム除く)入場!! トミノ節は生きていた!! 更なる虐殺を積み皆殺し伝説が甦った!!! 発動!! 伝説巨人イデオンだァ――――!!! 合体ロボットはすでに我々が完成している!! 超電磁ロボ コンバトラーVだァ――――!!! 目をつけしだい地上げしまくってやる!! 変身ロボット代表 超力ロボ ガラットだァッ!!! ロボット無しの殺し合いなら事前の準備がものを言う!! ボトムズ外伝 パイルバンカー 機甲猟兵メロウリンク!!! パワードスーツの原点を知らしめたい!! R・A・ハインライン原作 宇宙の戦士だァ!!! フィリピンでは視聴率70%だが批判なら全比でオレのものだ!! 超電磁マシーン ボルテスVだ!!! 大張作画は完璧だ!! ガ●ダムではない 機甲戦記ドラグナー!!!! 全アニメのベスト・続編は私の中にある!! 第二小隊ッもう駄目だッ 機動警察パトレイバー!!! 不人気なら絶対に敗けん!! 安彦のキャラデザ見せたる 無意味パンチラ 巨神ゴーグだ!!! ファンタジー(なんでもあり)ならこいつが怖い!! 創界山のピュア・ファイター 魔神英雄伝ワタルだ!!! 小学校がロボットに変形だ!! 6年2組 熱血最強ゴウザウラー!!! ルールの無い逃亡がしたいからジェイナス号(練習艦)に乗ったのだ!! 子供たちの生き様を見せてやる!!銀河漂流バイファム!!! 故郷の土産に妹とはよく言ったもの!! トミノの介入が今 最終回でバクハツする!! 永野護 重戦機エルガイムだ―――!!! 富野作品こそがロボットアニメの代名詞だ!! まさかこのデザインがロボットとはッッ オーバーマン キングゲイナー!!! 戦争しか知らないからここまできたッ 背後関係一切不明!!!! クエントのゴッド(神)キラー 装甲騎兵ボトムズだ!!! オレたちはバイストンウェル最強ではない全世界で最強なのだ!! 御存知オーラバトラー 聖戦士ダンバイン!!! ロボットの本場は今や異世界にある!! 私を戻せる奴はいないのか!! 天空のエスカフローネだ!!! デカカァァァァァいッ説明不要!! 120m!!! 800t!!! 無敵鋼人ダイターン3だ!!! 空手はロボットで使えてナンボのモン!!! 超実戦操縦!! 闘将ダイモスから竜崎一矢の登場だ!!! 会社はオレのもの ミサイル撃てば思いきり怒られ思いきり赤字になるだけ!! 俺は社長で小学生 無敵ロボ トライダーG7 危機を知らせに地球へきたッ!! 打ち切り最終回全シリーズチャンプ 蒼き流星SPTレイズナー!!! 分離合体に更なる磨きをかけ ”機甲兵”機甲界ガリアンが帰ってきたァ!!! 俺の機体にエンジンはないッッ!! バッテリー駆動GEAR戦士電童!!! 古代ムー文明の超エネルギーが今ベールを脱ぐ!! 人面岩から 勇者ライディーンだ!!! ファンの前でならオレはいつでも全盛期だ!! 富野監督 ブレンパワード WOWWOWで放送だ!!! 人間爆弾はどーしたッ 皆殺しの悪名 未だ消えずッ!! 殺すも殺すも思いのまま!! 無敵超人ザンボット3だ!!! 特に理由はないッ 王族が強いのは当たりまえ!! TBSにはないしょだ!!! 最強ロボ ダイオージャ! ミト王子がきてくれた―――!!! パラダイムシティで磨いた実戦交渉術!! ロジャーのデンジャラス・メガデウス THEビッグオーだ!!! リアル系だったらこの作品を外せない!! 超A級ゲリラ 太陽の牙ダグラムだ!!! 超一流ロボットの超一流の野球だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ シルバーキャッスルの鋼鉄人!! 疾風!アイアンリーガー!!! 主役メカ交代はこのアニメが完成させた!! 掟破りのドマンジュウ!! 戦闘メカ ザブングルだ!!! 最もリアルな世界背景が帰ってきたッ マジでこうなったら嫌ですッ 日本国ッッ 俺達は高橋良輔を待っていたッッッガサラキの登場だ――――――――ッ 加えてオンデマンド配信に備え超豪華なアニメを複数御用意致しました! 三体合体 未来ロボ ダルタニアス!! サイボーグ 機甲警察メタルジャック!! 地球防衛組!絶対無敵ライジンオー! ……ッッ どーやら他にもいくつか残っている様ですが、採算の見込みが立ち次第ッDVDBOX化致しますッッ 関連レス 469 名前:水先案名無い人 :2005/07/26(火) 00 43 48 ID Wv4rh0560 もしかしてそのラインナップってDVDBOXになった奴なのか? 470 名前:水先案名無い人 :2005/07/26(火) 01 59 03 ID K7k0K0Fd0 >殺すも殺すも思いのまま!! ナキワロス 471 名前:水先案名無い人 :2005/07/26(火) 10 05 46 ID g3Ckg0At0 やっぱデカイはダイターンかw 472 名前: :2005/07/26(火) 12 43 23 ID q+cq1pyr0 ライジンオーはボックス出てないって事?うそーん 473 名前:水先案名無い人 :2005/07/26(火) 13 39 07 ID Dcs6EoVK0 黒田脚本のリヴァイアスは? コメント 名前
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メニュー トップページ -王立フローリア学園ブリッツボール部 王立フローリア・ヒーローズ メンバー竜崎 黒 ドラゴン 間桐慎二 河城にとり 新城直衛 キン肉スグル やる夫 涼宮ハルヒ ランデル・オーランド 岡部倫太郎 ギャル夫 大鳥香奈枝 サンレッド 阿良々木暦 キリカゼ 白井黒子 姉帯豊音 棟方愛海 祇堂鞠也 イスカンダル 我妻由乃&コガラシ +肝小田高校ブリッツボール部 肝小田チェリーズ1戦目 メンバー召馬 茂恵蓋 相田ケンスケ 多田池 三栗 湾笛巣 御宅 込家 班目晴信 田村ひより 肝小田チェリーズ2戦目 メンバー桂木桂馬 橋田至 具暮 五更瑠璃 柏崎星奈 泉こなた 小鳥遊六花 乃木坂春香 剥堂 白粉花 藤吉晴美 小和今 パティ 召馬 肥部田 北是 相田ケンスケ 多田池 三栗 込家 大森カズフサ 田村ひより +夏樫野高校雷球部 夏樫野メモリーズ メンバークマー 八頭身 流石兄 流石弟 モナー トンファー もっさりさん ギコ アサピー 荒巻 しぃ +十恒パンツァーズ 十恒パンツァーズ メンバーパラディン 茂野之愚 打触斗 世路井 倶即 株戸 ギンガ 荘光 辺素都 楼武 明流 火中 棒供 スバル 阿間 田手 崔印 ガリィ トニー ちせ +相弗マスターズ 相弗マスターズ メンバー萩原雪歩 菊地真 秋月律子 三浦あずさ 如月千早 我那覇響 水瀬伊織 天海春香 四条貴音 双海亜美 双海真美 高槻やよい 星井美希 プロデューサー 音無小鳥 +精霊フェアリーズ 精霊フェアリーズ メンバー魚田 阿久亜 締里 乗隆 エリア 水無灯里 瀬戸燦 渋木 植都 三須戸 津由 弓図 決路 アリシア・フローレンス 七海るちあ +四益モンスターズ 四益モンスターズ メンバージャックランタン アリス トンベリ ゲンガー ピカチュウ ピエール ルカリオ ロッキー ジャックフロスト ピクシー ニャース モルボル サボテンダー モー・ショボー バブルス チェフェイ スラリン アティ リュカ +卯頭支ジャマー 卯頭支ジャマー メンバー蛇間 鈍寄 員宇津 輿水幸子 でっていう 棟苦楚 運去 室恋 九土井 名留 楠古 売才 件対 冬貝 急屈 折部やすな ミスト・レックス 宇座亭ウザンヌ +アンドロメダスピーダーズ アンドロメダスピーダーズ メンバー瞬 架側 握競 旬則 羽矢井 陣束 気瓶 海捉 クーガー 級息 公足 真塞 砕蜂 フェイト 文 キルア 春雪 シュライバー プッチ はぐりん +複体アナザージェニュイン 複体アナザージェニュイン メンバーモッピー あしゃくら モッコス けもの殿 にちょり ロボカイ ちゅるや オプーナ 涼宮哈爾濱 バッセイ 黒こな アミバ ボニョ +電脳サイバーパンクス 電脳サイバーパンクス メンバー初音ミク 電人HAL 枠陳 憂留守 巡音ルカ フォルテ 出田 弱音ハク 部羅宇座 岸波白野 痛新 風斬氷華 佐波 地デジカ アルターエゴ 相泥 モノミ 鏡音レン 鏡音リン すーぱーそに子 玖渚友 浅井蓮 +吹綱クレイジーズ 吹綱クレイジーズ メンバーメルクリウス 狛枝凪人 リューク キュゥべえ ワルプルギスの夜 モノクマ ドアラ 球磨川禊 言峰綺礼 +中央第一オーソドックス 中央第一オーソドックス メンバー野丸 盆用 一波 準吸 兵井 浅利 室牧 夢蜀 キョン 谷口 国木田 日塔奈美 分南 塀音 祖母区 新振 短順 仏雨 間端 不連 真理 西沢歩 +歩杏フォース 歩杏フォース メンバー霧切響子 綾祢一条 音無キルコ 江戸川コナン 春麗 古戸ヱリカ 成歩堂龍一 銭形巡 片桐早苗 対席 案前 系冊 生技 方率 短亭 帙所 佐波木 最番 体帆 小兎姫 南雲宗一朗 桂木弥子 +願満スナイパーズ 願満スナイパーズ メンバー龍宮真名 来古 デス・ザ・キッド 件住 巴マミ ティアナ ミスタ ホル・ホース 美李 樵戸 墨須 ホークアイ レヴィ キノ 平辺 鏡団 四夜都 火敏 呉 野比のび太 衛宮切嗣 ロザリンド みんなで考えるスキル みんなで考えるスキルログ1 みんなで考えるスキルログ2 みんなで考えるスキルログ3 みんなで考えるスキルログ4 みんなで考えるスキルログ5 みんなで考えるスキルログ6 みんなで考えるスキルログ7 みんなで考える必殺技 みんなで考える必殺技ログ1 みんなで考える必殺技ログ2 みんなで考える必殺技ログ3 みんなで考える必殺技ログ4 みんなで考える必殺技ログ5 みんなで考える必殺技ログ6 みんなで考える必殺技ログ7 みんなで考える合体必殺技 みんなで考えるブリッツボーラー みんなで考えるブリッツボーラーログ1 みんなで考えるブリッツボーラーログ2 みんなで考えるライバルチーム みんなで考えるライバルチームログ1 ポジション特性 基本的なステータスの読み方 各ステータスの解説 このスレの成長傾向 ルール一覧 +旧ルール一覧 HP消費一覧 移動距離 距離減衰 ターン数 反則一覧 属性 状態異常一覧 戦術・戦略理論 支援絵 何でもOKの部屋 ダイスの女神 投票所 プラグイン紹介 まとめサイト作成支援ツール メニュー メニュー2 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ ここを編集
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愛と情熱のタッグバトル 前編 『やったー、今回も來華選手の大勝利だーっ!!』 とあるバトル会場、竜崎賢市率いる『チームフレグランス』は経験値稼ぎと言わんばかりに地域大会に出場、堂々と勝利をつかんだのだった。 「おつかれ來華、今日もいいファイトだったよ」 カプセルから出てくる來華を賢市は迎えてあげた。 「もち、楽勝だったよ。必殺の『六方爪激斬』、見てくれた?」 「ああ、ここ数ヶ月お前も腕を上げたようだ。僕もお前の事を誇りに思ってるよ」 しかし賢市の側で思わしくない顔で見ている人、いや神姫がいた。 「あ、あれ?凛花姉、嬉しくないの?」 來華の質問に凛花は何食わない顔で答えた。 「さっきの試合を見ていたけど、あなたは相手に突っ込み過ぎる癖がありますわね」 あくまでも冷静な視線でバトルを見ていた凛花は、妹に対して冷たい言葉を発した。そのような態度を見た來華は、少し落ち込んだ感じになった。 「い、いや、あれはね、一気に片付けた方がいいからそうしたからであって…」 「今日は勝てたからいいものの、一歩間違えたら來華、あなたは敗れてたかもしれないのよ。それにあの技、見栄えがよくありませんわね。それなら私の『昇龍天雷』のほうが美しく決まりましたのに」 駄目押しといえる突っ込みに、來華はますます落ち込んでいった。 「ううっ、けっこうがんばったのに…」 「まあいいじゃないか」 後ろから賢市が落ち込んでいる來華にフォローを入れてあげた。 「今日だってお前はがんばったんだし、闘い方も悪くはなかったよ。まあ、これからの事を考えるともう少し努力が必要かな」 「主人、フォローになってるのかなってないのか分かんないよ~」 どうやらフォローを入れるどころか、混乱させる原因になってしまったようだ。賢市は気を取り直して來華を肩の上に乗せた。 「まあ、今日は來華のために何かプレゼント買ってあげるよ。とりあえずこれで機嫌直してな」 それを見ていた凛花は呆れた顔で賢市を見た。 「まあ、ご主人ったら來華には甘いんですから。でも今回は大目に見ることにしますわ」 來華を肩に乗せたまま会場を後にする賢市を後ろで追いかけながら、凛花は少しだけ笑みを浮べた。 次の朝、賢市の家に訪問者が訪ねてきた。 「こんな朝早く誰が尋ねてきたんだ?事務所の人にしてはまだ早い時間帯だし…」 モニター越しから訪問者の顔を見てみると、そこにはガッチリとした体型の男が立っていた。 「どなたですか、何か御用でも?」 「すいません、竜崎賢市さんいらっしゃいますか?」 やっぱり自分に用がある客のようだな…。賢市は服を着替え、客を応接間に案内した。 「始めまして、私はこのようなものでございます」 男は名刺を賢市に渡した。そこには『メディアトライブ』の営業部員、「和多清治」と書かれてあった。 「どのような御用ですか?仕事の事できたのでしょうか?それとも僕の芸術品のことについてでしょうか?」 「実はあなたが最近武装神姫を始めたとのうわさを聞いたのですが、どのようなことがきっかけで始めたのでしょうか?」 なるほど、営業部員というよりはジャーナリストというわけか。賢市はすこし頭を下げ、こう答えた。 「別に答える必要はありません。僕はただ有名になりたいだけですから」 賢市はあまりインタビューに答えるということはしない性質である。今までもそれほど目立つようなことをしてはいなかったのだ。記者会見だって数えるほどしかしていないのである。 「では、私の相棒と闘っていただければお答えいただけますか?」 和多は自分のトランクを机に置き、中を開けた。 「これは…?」 これを見た賢市はこの男が尋ねてきた本当の意味を知った。トランクの中には二人の神姫が賢市をじっと見ていたのだ。 「お恥ずかしながら私も神姫のオーナーをやっておりましてね、右にいる朱色の髪の子が「ヤクト」、左にいるピンクの髪の子が「カウベル」です。まだそれほどバトル経験を積んでおりませんが、お相手できればと思いまして伺いました」 そうか、この男は僕の神姫たちを試そうとしているわけだな…!賢市の心はもはや決まったも同然だった。 「なるほど、こういうことでしたか。僕の神姫とあなたの神姫、どちらが強いか決めたいといいたいわけですね」 「いいえ、これはあくまでも模擬試合のようなものです。もちろんあなた方の神姫を破壊するような事はいたしませんし、あなたにとってもプラスになることだと思いますが」 プラスか…。この男は何のために凛花たちを戦わせようとしているんだ…?和多の口実に疑問を持つ賢市は話を進めることにした。 「詳しく説明していただけませんか?回答によっては僕も考えてもいいですが」 「実は私、新しく開発したリングの試験者として選ばれましてね、神姫を一組所有している対戦相手を探してほしいと頼まれまして、あなたの噂を聞いてわざわざご自宅まで訪問してきたのです。もちろんそれ相当のものはご用意しております。宜しければご対戦していただけませんでしょうか?お願いします」 新しいリング…それに凛花と來華がデビューする…。悪くはないな。賢市は和多の条件をのむことにした。 「分かりました。それではいつ試合を?」 「それはお決まりしだい電話かメールでお伝えします」 「そうですか、それではこの名刺に連絡先とアドレスが書かれていますので、ここに連絡してください」 賢市は和多に名刺を渡した。そして彼に凛花たちに合わせてみようと思った。 「宜しければうちの神姫たちに合わせてみますか?彼女達も喜ぶと思いますが」 しかし和多は時計を見ながらそれを断った。 「申し訳ありませんが、もう会社へ出勤する時間が近づいていますので、これにて失礼させていただきます」 「もしかしてあなたはわざわざ勤務外にここに尋ねてきたのですか?こちらこそ申し訳ないことをしてしまいました」 この時賢市は和多の意思が本物だと言う事を実感した。なぜなら普通そんなことをしなくても予約を取って勤務中に訪問するはずである。それなのにこんな事をしてまで訪問するということは、彼の決意は相当のものだということになる。賢市は彼の目を見て改めて決意する事にした。 「では、数日中にご連絡いたしますので。失礼しました」 扉が閉まり、応接間に残された賢市の顔には僅かながら笑みがうかんでいた。 「まさかこんなことになるとはな…。これは凛花や來華にとっても経験を積むチャンスだし、僕にとってもさらに注目を浴びるチャンスになるはずだ。何せ相手の会社は世界で有数の企業、アークトランスだからな」 賢市はあのトランクの内側に書かれていたメーカーの名前を見ていたのだ。まさかトランクを開けた本人がその企業に関わっていたとは、それを見るまでは思いもしなかった。メディアトライブというのは関連会社なのだろう。だがこれではっきりした。これは神姫界に自分の名前を売り込むチャンスだ。 「さっそく二人を起こしてそのことを伝えるか。これから面白くなるぞ」 賢市は応接間を後にし、二人がいる居間室に向かった。 数日後、和多から電話がかかってきた。 「お待たせしてすいません、試合日と試合場所が決まりました。4日後の午後2時に集合、場所はサテライトスタジアムです」 サテライトスタジアム…?そこは建設中の場所のはず…。賢市は建設中の施設がなぜ試合会場に選ばれたのか分からなかった。 「そこはまだ立ち入りできないはずなのでは…?」 「前にも言いましたが、この試合は新しいリングのテストも兼ねています。そしてサテライトスタジアムはロボットバトル会場のステージでもあるのです。そこであなたをお尋ねしたのです」 なるほど、そういうことか。試合会場と聞いたが、こんな場所を試合場所に指定してくるとはな…。賢市は少し後悔していた。 「それで、そこまでは車で来たほうがいいですか?」 「そうですね、裏に仮の駐車場がありますからそこで待ち合わせしましょう。そこからは私とスタッフがご案内します」 「分かりました。では、試合楽しみにしてますよ」 「こちらこそ。あの子たちも闘えるのを楽しみにしていますから。それではこれで失礼します」 電話がきれ、賢市はすこしやるせない気持ちになった。 「会場は建設中のバトルステージ、それも極秘扱いときたもんだ。たとえ闘っても公式の試合じゃないから注目されるわけじゃないしランクが上がるわけでもない。それにどうして極秘でやらないといけないんだ?」 ソファーに座った賢市はそのことを考えた。 「建設中の会場とそこに隠されたバトルステージ、それにスタッフと言ってたな…。おそらくアークトランスのスタッフだろうな。こりゃ本当に新ステージのトライアル…だな」 そこへ模擬バトルを終えた凛花と來華が賢市の側までやってきた。 「主人、今回の試合点数、最高得点取ったよ。ここまで得点取るのに苦労したんだから」 「あのね來華、最高得点といっても模擬試合の中で、でしょう?そんなこと言いたいなら本番で勝ってからにしたら?」 相変わらず冷静な口調の凛花に、來華はむすっとした顔になった。 「凛花姉はいっつもそうなんだから。良くやったわね、來華、なんて一言も言ってくれないんだもん」 「あら、本当のことを行っただけですわよ。こんなことで怒るのはあなたが単純だからでしょ」 一触即発の状態になりかける二人に、賢市はなだめるように止めた。 「まあまあ、二人ともやめておこうか。それより今度の試合が決まったぞ。4日後にサテライトスタジアムで試合をするそうだ。相手は二人だからタッグマッチと言うことになるだろうな。その間にコンビネーションを完璧にこなしておくんだ」 賢市の一言で、二人の口げんかはぴたりとやんだ。 「そ、そうでしたわね。タッグですもの、二人で力を合わせないと」 「そうそう、早いうちにコンビネーション磨いておこうよ、凛花姉」 こんなところは素直な二人である。いくら口ケンカしていてもすぐに仲直りしてしまうのだ。 「そうだ、今日は新しい武器を購入しようか。今の武器も改良しないと」 「そういえば私、今回の試合用にあの武器を購入したいと思ってますの。宜しければ…」 「それじゃ、こっちも何か買ってもらおうかな~」 それぞれ注文を言ってくる二人に、賢市は喜ぶように答えた。 「そうだな、今日は好きなものかってやるよ。じゃ、出かける準備でもしようか」 「賛成!」 そんなわけで賢市達は市街地にあるショップまで車を走らせる事にしたのだった。 中編へつづく もどる 愛と情熱のタッグバトル 中編へ
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375 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 27 48 ID D8b/QqQN 「ねえ、あの……母君さま、どうしてこんなに突然帰ってらしたんですか?」 一瞥して不機嫌と分かる母……道子に、おそるおそる春菜が尋ねる。 「――ふう、まったく……!」 普段は、“兄”と“妹”七人で仲良く食卓を囲む六畳の居間に、座布団を枕代わりに、だらしなくテレビを観ている一人の女性。――外貌を一瞥しただけでは、とても六人もの娘を産んだ四十過ぎの中年女性に見えない。それほど彼女は若々しかった。 その母が、溜め息と共にジロリと鋭い目を向けると、正座をした薙刀部副主将の春菜がびくりと怯んだ。 「春菜ちゃん、あなたで三人目よ。その質問を母さんにしてきたのは」 「え、あの、そうなのですか……?」 「なんなの一体? 母さんが帰ってきたのがそんなに嫌なの、あなたたちは?」 「でっ、でもっ、やっぱり気になるじゃないですか。――博多で、何かあったのかなって」 「その件に関しては、夕食時に家族全員揃ってから言います! あんまり思い出させないで、不愉快なんだからっ」 「は、はい……」 久しぶりに会ったはずの娘に、ひとしきり怒りをぶつけた後、道子は、ぐびりと卓上の麦茶を飲み、再び寝そべった。 ――いや、違う。 「母君さま、これ、まさかお酒ですか……?」 「そうよ。春菜ちゃんも飲む?」 「何を言われるんですっ! まだ、日も沈んでない時刻なのに!」 春菜は、そう言うが早いか、テーブルからグラスを取ろうとする。 しかし、母は春菜より早くグラスを取り、舞うような動きでひょいひょいと娘の手を躱すと、一気にグラスを空けてしまった。 「ああああっ、母君さまっ!」 「あんたに日舞を教えたのは母さんなのよ。まだまだ見くびっちゃダメよ」 「でもそんな、はしたない……」 「大丈夫よぉ、この程度の量じゃ、まだ酔わないわ」 そう言ってけらけら笑う母親に、春菜は複雑な表情を見せる。 (一体、母君さまに何があったのかしら……?) いくら何でも、娘の眼前で昼間から酒を飲んで、それを恥じないような母ではなかった。 長姉・桜の独特の気位の高さは、この母親譲りなのだと知人全てが納得する――少なくとも自分の知る母は、そういう女性だったはずだ。 春菜は、博多で何があったのかを聞くことに、とてつもなく嫌な予感を覚えていた。 376 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 29 17 ID D8b/QqQN 「そんな事より、あの子はどう?」 けらけら笑いから、にやにや笑いへと表情を変化させ、道子は傍らのスルメをかじる。 「あの子?」 「とぼけないで。あなた達の新しい“お兄ちゃん”よ」 「あ、あにぎみ、さま……?」 「そう、その兄君さまよ。仲良くやってる?」 「え、――ええ。それはもう、力の限り」 「ふ~~ん。“力の限り”ねえ?」 マンガの中の酔っ払いのように、道子はスルメを咥えたまま、春菜の隣ににじり寄ってくる。 「深雪も真理も桜も、母さんが不機嫌そうな顔をすると、途端に質問攻めの口を閉ざしたけれど、……“お兄ちゃん”の事を訊いた瞬間に揃って、同じ反応をしたわ……」 「同じ、反応、でございますか……?」 「そう、目を白黒させて、耳まで赤くしてそっぽ向いて、……深雪なんか汗までかいてたし」 「はぁ……」 「いまの春菜と全然おんなじ」 「――っ!」 「好きなの?」 その瞬間、春菜は何も言えなかった。何も言えないという事が、どれほど母に、雄弁に解答を語る事になるか理解していてなお、それでも春菜は何も言えなかった。 「くすくすくす……ほんと、姉妹ねえアンタたち」 母は、何もかも分かったような表情でスルメを噛み千切ると、 「そうやって、何も言えなくなっちゃうとこまで、全部一緒だなんてね」 「……あまり、いじめないでくださいまし……」 首まで紅潮させて俯く春菜を、意地悪な母は心底楽しそうにからかい続ける。 「そうねえ、この詳細は、喜十郎君本人から聞いた方が面白そうだもんねえ」 「はっ、母君さまっ、それは――!」 「ただいま……」 その時だった。姉妹の四女・詩穂が帰って来たのは。 これ以上、この話題を続けたくなかった春菜は、思わずホッとして、玄関先まで迎えに出る。 「おかえりなさい詩穂ちゃん。冷蔵庫にプリンがあるわよ」 「――いらない」 377 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 30 56 ID D8b/QqQN 「何か、久しぶりだな」 相変わらず、妙な振動がするエレベーターで六階まで昇る。 箱の中に漂う薄いカレー臭も、あの頃のままだ。 ――可苗は、さっきまでの詩穂以上に喜十郎にべったりくっつき、下手をすればカップルというより、容疑者を連行する婦人警官のような体勢にすら見える。 当然、可苗にしても喜十郎にしても、そんな警官と容疑者のような暗い顔はしていない。 むしろ逆だ。 可苗は、ここ数日の陰鬱感がウソのようなあどけなさで兄を見上げ、喜十郎も、そんな妹を笑顔で見下ろしている。 ……しかし、彼女には分かっていた。 (お兄ちゃんの身体、すっごく緊張してる。全然リラックスしてない……!) 「とうちゃ~~く」 「何か妙な感じだな。自分の家が懐かしいなんて」 「んふふふ……なんならもう一回帰っといでよ、お兄ちゃん。可苗は大歓迎しますよ?」 「そうだな。もし、あの家追い出されたら、また厄介になるか」 もしもの話ではない。 最悪そういう事態が、普通に起こりかねない現状に、喜十郎は非常に困惑していた。 (桜のばかたれが……) いや、もう、本家のことなど考えている余裕は無い。 そんな事は、無事あの家に帰りつけてから考えればいい話に過ぎない。 しかし、今もってなお、喜十郎の心中にあるのが、この妹に対する恐怖感のみであるかというと、そんな事は無い。 その点、まだ喜十郎は少しは楽観的であった。 いくら何でも今日イキナリ可苗が凶刃を繰り出すとは、さすがに思っていない。 それに、夕方も六時を過ぎれば母が仕事から帰ってくる。そうなれば、狭い公団住宅の中で、妹が騒ぎを起こす事は不可能だ。この団地の壁の薄さは喜十郎もよく知っていた。 何より、未だに喜十郎は、この妹に対する兄妹愛を持ち続けていた。 確かに飼い猫ヴァニラの殺害シーンを目撃した時は、それなりに衝撃を受けたし、身の危険を覚えもした。だがそれでも、――それだけで、永年生活を共にした“綾瀬可苗”という一人の人間に、憎悪や嫌悪感を抱けるかと問われれば、それはまた別の話だった。 378 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 33 41 ID D8b/QqQN 鍵を開けて、団地独特の重い鉄のドアを開ける。 そのまま懐かしの自室に入る。 可苗と二人で使っていた、六畳間。 「やっと一人部屋が出来て、お前も嬉しいだろう?」 そう言って、キャスターつきのイスに座り、かつて勉強に使った学習机に向かってみる。 ちなみに、この机は本家の一戸建てには持って行けなかった。 一軒家とはいえ、娘が六人もいる本家では、喜十郎に個室を与えるほどの空間的余裕は持ち合わせていなかったからだ。 わざわざ養子として呼んでおきながら、部屋一つもらえない待遇に、 (バカにしてやがる) と思わぬでも無かったが、無論そんな事はおくびにも出さない。 何しろ部屋割り的には、娘六人が四畳半二部屋に押し込められているような実態だ。個室を寄越せなどと、そんな図々しい事を、とても言えるわけは無い。 だから彼は、必要最低限の荷物しか、本家に持って行かなかった。 そのため、机のみならず、本棚やCDボックス、コンポ、パソコンなど、自費で買った家具のほとんどを妹にくれてやり(もっとも彼が、所有権を手放す前からパソコンやコンポなどは共有扱いではあった)、冬物衣服なども大半が置きっ放しであった。 「嬉しいくないって言えば、嘘になるけど……お兄ちゃんがいなくて、可苗やっぱり寂しいです」 そう言いながら、可苗はキッチンから二人分の紅茶とクッキーを運んできた。 トレイからそれらを兄の机に下ろし、自分の学習机からキャスター椅子を持ち出し、兄の隣に座った。 「お兄ちゃんは、可苗がいなくて寂しくないんですか?」 この瞬間、喜十郎は正直、やられた――と思った。 「寂しいよ。決まってるだろ?」 そう問われれば、こう答えるしかない。綾瀬喜十郎という人間は、そんな質問を、適当に茶を濁して返答できるほど器用ではない。何より、茶を濁した返事で、可苗の機嫌を損なう事こそ最も避けねばならない。 しかし、こう答えれば、可苗がその言葉にどう反応するかも、喜十郎には分かっている。 「じゃあ、もっともっと遊びに来て下さいっ、お兄ちゃんっ!!」 「……ああ、そうだな」 「それなら今週のいつなら空いてますか? 可苗、何曜日でもいいですよっ!」 やっぱり、予想通りになった。こういう具体的な問い方をされてしまうと、 『また今度』とか、 『次に空いてる日』とかいった、ぼやかした言い方が出来なくなってしまう。 そして結果は明白だ。 「じゃあ、今度の……火曜でどうだ?」 この約束が成立すれば、取り合えず火曜日までは生き延びれる。少なくとも今日は無事に帰してもらえる。そう考えれば少しは救いになる。 「はいっ、じゃあ月曜の夜にまたメールしますねっ!」 「ああ……うん」 これで忘れたフリをしてすっぽかす事も、出来なくなった。 379 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 35 09 ID D8b/QqQN 「可苗、スッゴク楽しみにして待ってますからねっ」 「いや、待て。どうせなら」 ――外で会おう。今度オープンした水族館に一緒に行こう。 と、喜十郎は約束した。 親すらいない密室の団地の中で逢うよりは、まだ野外の方が安全であろう。そう思った彼の、せめてもの抵抗だった。しかし可苗は、喜十郎の本心を知ってか知らずか、あっさり、その提案をはねつける。 「だって、友達の噂じゃあ、あそこ、あんまり面白くないらしいんですもの」 ――だから可苗、クッキーとお紅茶淹れて待ってます。……ううん、やっぱりそれよりも、 どうせなら自分が、迎えに行く。その方が少しでも長く喜十郎といられるから、という内容の台詞を、可苗は嬉々として喋った。――底意の全く見えない、天使のような笑顔のままで。 (冗談じゃない) そんなマネをされたら、本家の姉妹たちに何をされるか分からない。 何しろ彼女たちは、姉妹間においてこそ争いもせず彼を共有財産扱いにしているが、それ以外のいわば共通の敵に関しては、絶対に退かず、容赦もない。 ……あるいは可苗ならば、あの六人を向こうに回して戦えるかも知れない。 だが、どちらが勝つにしろ、喜十郎がタダで済むはずはない。下手をすれば、七人が一致団結して、彼を“飼い”にかかる可能性すらある。――そうなれば、もう確実に助からない。 「いや、いいよ。お前の学校からだと遠回りになるだけだし、それだったら家で待っててくれた方がいい。そっちの方が――」 家に帰ったとき、『ただいま』って言えるだろ? と、喜十郎は媚びるような目線で言う。 「わあああっ、いい! お兄ちゃん、それってすっごく素敵ですっ!!」 可苗の無邪気な喜びっぷりを見て、内心あれだけ彼女を警戒していた喜十郎も、妙に嬉しくなった。 (と言うより、こんなに素直で可愛い妹の一体何を、オレはビビってたんだろう?) 思わず、そう感じてしまったのだ。 永年、彼女と過ごした“兄”としての、無意識に身内を庇う習性が出てしまった、というべきか。 ――ヴァニラの件は、あれはやっぱり何かの間違いじゃないのか? 少なくとも、やっぱり可苗が意味もなく、あんな気違いじみたマネをするわけがない……。 とにかく、喜十郎はそのまま眼前の紅茶を手に取った。 その瞬間、可苗の瞳が目ざとく光ったのを、喜十郎は気付かない。 380 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 36 46 ID D8b/QqQN 「どうしたの詩穂ちゃん。何かあったの?」 詩穂は、登校時のはしゃぎっぷりからすれば、まるで別人のような意気消沈ぷりだった。 どんなに部活でドジをしても、おやつがある、と聞かされれば、たちまちの内に元気を取り戻すのが、詩穂という少女のはずなのだ。 「そういえば詩穂ちゃん、今日はやけに帰りが早いけど、チアリーダー部は?」 「……」 詩穂はうつむき加減のまま、無言で春菜の隣を通り過ぎる。 「――詩穂ちゃん……?」 「今日は詩穂の部活はお休みよ」 その声を聞いた途端、びくんと詩穂が動きを止める。 そう言いながら階段を下りてきたのは、桜だった。 「私が竜崎に連絡したの。今日の詩穂は二日目で調子が悪いから欠席させてあげてって」 竜崎とは、中等部チアリーダー部のキャプテンであるが、演劇部部長である桜の大ファンであり、チア部員である詩穂を通じて、姉を紹介させたという経緯があった。――そのため、桜の名を持ち出されると、竜崎は詩穂に何も言えなくなってしまうのだ。 「どういうことですの、桜ちゃん?」 いまいち事態が把握できない春菜に、今度は階段から、また違う声が聞こえてきた。 「――つまり今日、詩穂ちゃんは、桜ちゃんの協力の下、部活をサボって今までどこかに行っていたわけですね? 今朝の朝食時のはしゃぎっぷりからして、おそらく兄上様がらみではないかと思われますが。いかがですか……?」 声とともに、真理がホームズよろしく顎に手を当てて階段を下りてくる。 「まっ、真理ちゃん?」 「すごい真理、大正解よ。――さすがに文型科目学年一位だけのことはあるわね」 ぱちぱちぱちと拍手をする桜。しかし、詩穂の顔色はさらに暗くなるばかりだ。 「そう言えば詩穂ちゃん、兄君さまは? 真理ちゃんの推理通りなら、一緒に帰ってきてもよさそうなものだけど……」 この一言が引き金になった。 ぱんぱんに膨らんだ水風船は、針の一刺しでたやすく破裂する。 「ふえええええんっっっ!!!」 「どっ、どうしたのっ、詩穂っ!?」 「しっ、詩穂ちゃんっ!?」 「あのっ、詩穂ちゃんっ、私、何かまずいこと言いましたっ!?」 三人の姉はおろおろして、詩穂の周囲をくるくる回るが、悲しいかな、何の慰めにもなっていない。 「――お兄ちゃまが、お兄ちゃまが……」 「お兄様が!? お兄様がどうかしたのっ!?」 「もしや兄君さまの御身に何か危険が!?」 「桜ちゃんっ、春菜ちゃんっ、いけませんわ、落ち着いてくださいっ!」 「詩穂っ、お兄ちゃまに、見捨てられちゃったよぉぉぉっ!!」 381 淫獣の群れ(その7) sage 2007/10/15(月) 22 38 43 ID D8b/QqQN 夕日の逆光で真っ赤に染まった一室で、少女が西日に劣らぬ真っ赤な携帯で、話をしていた。 「――ええ、そうですママ、いま言った通りです。――はい、パパには私から連絡しておきます」 「――ですから今日は、帰ってこないで下さい」 「――だから、だから言ってるでしょっ! これ以上、可苗とお兄ちゃんの邪魔をしないでっ!!」 「――ヴァニラみたいになりたくないでしょ? ……ねえママ?」 「はい。――ありがとう。……ごめんねママ……こんな娘で……」 いま、可苗の眼前に、愛しくてたまらない一人の男が座っている。 眠っているわけではない。かといって起きているわけでも無さそうだ。 さっき飲ませた紅茶に、――いや、それだけではない。クッキーの一個一個にも、薬は盛っておいた。 ただの睡眠導入剤ではない。 心を静め、筋肉の緊張をほぐし、意識を保ったまま、それでいて記憶には残させない。 ――いわゆる『催眠術』というべきものを、非常にかかりやすくするための薬剤。いわば、催眠誘導剤とでもよぶべき薬。 もちろん、そこいらの薬局で売っているブツではない。 もちろん、誰もが簡単に買える値段ではない。 (でも、その価値はありました。……お兄ちゃんが、ここにいてくれる……) 「――さあ、お兄ちゃん。ここはお風呂です。早く、その着ているものを全て脱いでしまいましょう」 うつろな表情で、フラフラと立ち上がる兄を見て、早くも実の妹は、軽い絶頂を迎えていた。