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発言者:セオドア・ヴァーヴズ 対象者:初代ゴート七賢 レア・ルタニアを確立し、現存するアスガードの人類の8割を移民することに成功したのちの「月」ことセオドア。 封印同然の処置を取ったアスガード……オーゲルミーの主核とその欠片となる惑星の意志への対処、意図して残された人類2割への対応など、依然として問題は山積している中でひとまずの休息を得た彼に、ふとセオドアを召喚した賢者たち――のちの「ゴート七賢」の原型となる七人の魔導師は、恭しく「何か不足がありましたら、どうか遠慮せず我らへとお申し付けください。セオドア様」と彼にかしづき身を案じる。 そんな彼らの様子を見て、セオドアはため息を吐くといささか呆れたように、 「だったら、様付けは勘弁してくれ……慣れないんだ」 と、同時にどこか慣れない空気にそわついた様子を見せている。「マスター」の護衛を務めていた以上は敬われる立場にも覚えはあるはずなのだが、その対象が自分自身ということでやや困惑したのだろうか……。 なお、そんなセオドアの頼みは「あまりにも不敬であるから」という理由で一刀両断されており、奇しくも呼び方をはじめ、セオドアがアスガードでの立場を徐々に受け入れていく切欠にもなった。 とはいえ、(やむを得ない事情こそあれど)端から見れば身勝手な理由で召喚してきた彼らに対してどこか砕けた調子で話していたこと、後世でゴート七賢という枠組みを作る形で彼らの働きに酬いを与えるなどある程度の信用を寄せていたあたり、 彼自身アスガードの住人のことを決して悪く思っていたわけではないことが分かる一幕となっている。
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一般武将(槍) 基本情報登場シナリオ 戦闘系データ戦技 武器 オススメの使い方 攻撃技一覧 台詞一般武将(槍)・編集報告 基本情報 名前/よみ 北条綱成/ほうじょうつなしげ(つななり) 性別 男 立場 北条軍所属武将 備考 北条家臣にして北条氏康の義弟。関東各地を転戦し活躍した。八幡大菩薩に毎月戦勝を祈願し、戦では「北条五色備え」の「黄備え」を率いて、黄染めの旗を指物に先陣を切る事から「地黄八幡」の渾名で恐れられた勇将。武勇に秀で、また外交でも手腕を発揮し、同い年という事もあり氏康から信頼されていたという。 名前/よみ 小早川隆景/こばやかわたかかげ 性別 男 立場 毛利軍所属武将 備考 毛利元就の三男。兄の吉川元春と並び「毛利両川」と称された人物。小早川家への養子縁組により当主となり、以降毛利家臣として活躍した。謀神・元就にも匹敵するとされる知将で、豊臣政権下では秀吉からも信頼厚く、利家や家康らと並び五大老の一人に数えられた。また小早川秀秋の養父としても知られる。 名前/よみ 村上義清/むらかみよしきよ 性別 男 立場 上杉軍所属武将 備考 北信濃の戦国大名。武田軍の進行を二度撃退するも、真田幸隆の策により勢力を失う。以降は上杉謙信を頼って越後に落ち延び、後に上杉家臣となる。これにより大名としての村上氏は、事実上彼が最後の当主となる。第四次川中島の闘いでは信玄の弟・信繁を討ち取る活躍を見せたという。 名前/よみ 朝比奈泰朝/あさひなやすとも 性別 男 立場 今川軍所属武将 備考 今川家臣。義元の死後、家中が不安定になる中で忠義を貫き、義元の子・氏真をよく補佐した。今川家滅亡後の消息はおろか生没年も不詳だが、のちに徳川家臣・酒井忠次に仕えたとも。戦国無双ではシリーズ通して義元の部下として出演する名モブキャラ。義元の奔放さを嘆くお馴染みの「ダメだ…ダメすぎる」は今作も健在。 名前/よみ 丹羽長秀/にわながひで 性別 男 立場 織田軍所属武将 備考 織田四天王の一人。軍事・内政両面で信長を支える。四国攻略の直前に本能寺の変が勃発、以降は羽柴秀吉に従った。その剛勇、そして極めて器用かつ万能なところから「鬼五郎左」「米五郎左」と称される。また信長から「友であり兄弟」と呼ばれたという逸話が残るほど厚い信頼を受けていた。その死には諸説あり、胃ガンで死去したとも、織田氏を蔑ろにする秀吉の振舞いから割腹自殺したとも伝わる。 名前/よみ 上杉景勝/うえすぎかげかつ 性別 男 立場 上杉家当主(米沢上杉家2代目) 備考 上杉謙信の甥(綾御前の次男)。兄と父の死により、謙信の養子に入る。謙信没後の後継者争い(御館の乱)で、同じく謙信の養子・上杉景虎を破り当主となった。感情を表に出さず寡黙だったという人物像が、戦国無双シリーズではかなり強調され、「戦国無双2」では一般武将ながら特別な扱いをされていた。今作においても、直江兼続には数語話すだけでその真意が伝わるツーカーぶりを披露している。GREE「100万人の戦国無双」にて特殊モデルを与えられた。 名前/よみ 真田信之/さなだのぶゆき 性別 男 立場 真田軍所属武将 備考 真田昌幸の嫡男で、真田幸村の兄。稲姫の夫。長い人質生活を余儀なくされていた弟とは違い、若くから父・昌幸を補佐する。関ヶ原の戦いでは父と弟が西軍に属したのに対し東軍に所属。戦後は家族の助命を家康に嘆願した。松代(現在の長野市)藩主に就いて以降も真田家のために尽力、松代藩は明治時代まで存続する事となる。ちなみに元の名は「信幸」。関ヶ原戦後に父と決別する意味で「信之」と改名している。 名前/よみ 成田長親/なりたながちか 性別 男 立場 北条軍所属武将 備考 成田氏一門の出身。豊臣の小田原攻めでは当主の成田氏長が小田原城に向かったため、忍城城代となる。圧倒的な戦力差がありながらも、小田原開城まで三成軍から忍城を守り抜いた。その後は氏長と共に蒲生家に仕え、下野に移るも氏長と不仲になり出奔、出家した。小説及び小説原作の映画「のぼうの城」で主役を務める。 名前/よみ 鍋島直茂/なべしまなおしげ 性別 男 立場 東軍所属武将 備考 肥前の武将。龍造寺家に属し、当主の龍造寺隆信とは義兄弟にして「仁王門」と並び称された。隆信死後は勢力挽回に努め、隆信の子・政家の後見となり、九州征伐後は事実上実権を握る。関ヶ原の戦いでは徳川家康への恭順の意を示すべく、西軍の久留米城を攻略、柳川城を開城させた。その後の鍋島家と龍造寺家による御家騒動は「鍋島化け猫騒動」として伝わっており、本作では島津義弘との会話でそれを匂わせる内容のものがある。 登場シナリオ 無双武将とは違い、PC(プレイアブル・キャラクター)として操作できるシナリオのみ記載しています。 武将名 章 年 シナリオ 北条綱成 北条の章 1546年 河越夜戦(北条軍)(途中参戦) 1562年 関東出兵(北条軍) 小早川隆景 毛利の章 1555年 厳島合戦(毛利軍)(途中参戦) 1578年 上月城の戦い(毛利軍) 村上義清 上杉の章 1557年 第三次川中島の戦い(上杉軍) 朝比奈泰朝 今川の章 1564年 遠州錯乱(今川軍) 丹羽長秀 織田の章 1577年 手取川の戦い(織田軍) 上杉景勝 上杉の章 1578年 御館の乱(上杉景勝軍) 真田信之 真田の章 1583年 第一次上田城の戦い(真田軍) 成田長親 北条の章 1590年 忍城攻め(北条軍) 伊達の章 鍋島直茂 徳川の章 1600年 柳川攻防戦(東軍) 戦闘系データ 戦技 武将名 戦技1 戦技2 戦技3 小早川隆景 俊足 神速 加護 村上義清 猛攻 根性 威圧 北条綱成 朝比奈泰朝 連舞 堅守 絶陣 丹羽長秀 堅守 連舞 絶陣 上杉景勝 堅守 混乱 苛烈 真田信之 智謀 神速 加護 成田長親 鍋島直茂 猛攻 鼓舞 乱舞 武器 名称 タイプ 攻撃力 備考 菊池千本槍 ノーマル 36 無双武将と違い、変更出来ません オススメの使い方 一般武将・刀と同様に扱いやすい。 こちらはリーチとパワーに優れ、やや小回りは利かない印象。 攻撃技一覧 アクションタイプ チャージ攻撃 固有属性 閃光 N攻撃 N1~3 薙ぎ払い→突き→柄殴り。リーチは長い。 N4~7 柄で突き上げ→斬り下ろしを繰り返す。 N8 槍で袈裟斬り。 C1 ガード崩し。発生の遅さがネック。 C1-1 槍を頭上で2回転。出は遅いが前方広範囲に攻撃出来る。 C1-2 更に2回転。 C1-3 回転斬りで〆。 C2 空中コンボ。ヒット数が多い。 C2-1 柄で打ち上げ。当たらないと次に繋がらない。 C2-2 浮いた敵の落下際に乱れ突き。 C2-3 柄で一撃を加え、吹っ飛んだ敵へ更に槍で突撃。 C3 気絶攻撃からの連携。乱戦でも使いやすい。 C3-1 小さく薙ぎ払う。気絶効果。 C3-2 槍で足払い。ガード崩し。 C3-3 足元を突いて地震。ダウン追撃可能。 C4 タメ系の吹き飛ばし。横槍注意。 C4-1 少し溜めて槍を大きく振るう。 C4-2 多く溜めて攻撃。ガード崩し。 C4-3 更に溜めて攻撃。ガード不能。 C5 正面にガード不能の突き。当たると敵を上空に放り投げ3段突きで吹き飛ばす。受け身が速い一部武将相手には抜けられる事もあるので要注意。 D攻撃 滑り込んで大きく薙ぎ払う。広範囲で乱戦への突入にも便利。 J攻撃 横薙ぎ。 JC攻撃 ズドン。 騎乗攻撃 騎乗1~3 槍を振るう。かなりの広範囲。 騎乗4~8 槍を振り下ろす。範囲が狭い上に動作も遅い。 騎乗C2 打ち上げ。 騎乗C3 小さく薙ぎ払う。気絶効果。 騎乗C4 大きく振り抜く。 特殊技 名乗り。無双ゲージ回復+一定時間鉄壁効果。※アクション詳細に表記されたものとは異なるので注意 無双奥義 無双奥義 突き→回転斬りを繰り返し前進。使い勝手はイマイチ。 無双秘奥義 N6~8を加え〆。 無双奥義・皆伝 力を込めて一閃突き。横の範囲は狭いが正面へのリーチはそこそこ長い。 殺陣 薙ぎ払いから一突き。 台詞 一般武将(刀)とセリフが同じですが、閲覧の利便性のため記載しています。 状況 武将名 相手 セリフ 武将切り替え 村上義清 ── 出てやるかのう 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 推して参る! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 いざ! 軍団撃破名乗り 村上義清 敵将、討ち取ったり! 敵将、倒しておいたぞ 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 敵将、倒したり! 敵将、討ち取ったぞ! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 敵将、討ち取ったり! 敵将、討ち果たした! 軍団撃破を誉める50人撃破を誉める 村上義清 目上 よう、なされた! 目下 見事なもんじゃ! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 目上 目覚しきお働き、お見事! 目下 見事な武働きよ! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 目上 お見事でございますな! 目下 見事! 我らも続かねば! 50人撃破名乗り 村上義清 ── 若い者に後れは取らぬわ! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 この程度と思うでないわ! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 なんの、これからよ! 1000人撃破名乗り 村上義清 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 我らの力は、天下無双よ! NPC時苦戦中 村上義清 ううむ、まずいのう… こりゃ、しんどいのう… 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 ええい、押し返せんのか! 劣勢だ、まずい! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 いかん…誰か加勢を頼む! ぬう、押されているか… 救援に対する感謝 村上義清 目上 おお、救援いただけようとは 目下 これ、手伝ってもらえんかな? 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 目上 救援、ありがたき幸せ! 目下 苦戦している、助けてくれ! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 目上 かたじけのう存じまする! 目下 おお、よく来てくれた! 赤ゾーン侵入時警告 村上義清 目上 出すぎでござる、お下がりなされよ 目下 出すぎじゃぞ、自重せい! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 目上 出すぎですぞ…お控えなされい! 目下 出すぎだ、自重せい! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 目上 出すぎですぞ、お下がりください! 目下 出すぎだぞ、自重せぬか! 条件が特殊な台詞 各武将の登場シナリオページ「特殊会話イベント」及び関係無双武将ページ「条件が特殊な台詞」をご覧下さい。 攻撃技使用時 攻撃技 武将名 文字 セリフ 特殊技 村上義清 ─ 年季の違いよ! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 一手 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 見よ! 無双奥義 村上義清 貫 ひよっこが! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 たわけが! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 邪魔よ! 無双秘奥義 村上義清 穿 控えい!→青すぎるわ! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 砕け散れい!→剛の技よ! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 ご覚悟!→ぬるいわ! 無双奥義・皆伝 村上義清 仕置きじゃ!→喝!→身の程を知れ! 北条綱成朝比奈泰朝鍋島直茂 食らえい!→武の極み!→往生せい! 丹羽長秀上杉景勝真田信之成田長親 隙あり!→ここまでよ!→雑魚が! 台詞が出た時の状況が不明なもの(情報提供・編集求む) 不明(武将名) 一般武将(槍)・編集報告 そういえば、今作のモブ同士の会話はどうします? - 名無しさん 2012-10-20 19 19 07 一応、各シナリオページにはモブ会話用のテンプレがありますが、前作WikiではPCモブとの絡みのみだったようです。あれを利用すればいいと思うんですが、需要あるんでしょうか…?会話を集めるのも大変そうですが…。 - 名無しさん 2012-10-20 22 54 08 1000人撃破賞賛(丹羽長秀)「お前たちこそ天下無双に違いないわ!」 - 名無しさん 2012-11-26 05 51 36 隆景の台詞がないので。切り替え「参る!」 50人撃破「この調子で参ろうか!」 - 名無しさん 2013-12-31 16 06 37 成田長親の戦技は堅守闘志堅陣 - gすs 2015-12-03 23 46 28 名前 全てのコメントを見る
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先生は言わない 大人とは、立場・状況・関係性に応じた対応ができる人間のことだという教えのこと。 2009/3/2 旧ゼミダスより引用
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キャラクター レギュレーション キャラシート 設定 世界設定 PCの立場 ルール 裁定 ハウスルール 運用ルール 冒険の記録 敵データ 経験値&お宝 リンク オンラインダイス 本スレ マップページ メニュー
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信者は住み分けをしっかりとしてくれwwwそれができないと益々、松井が痛い立場になるぞwww -- (名無しさん) 2011-02-01 14 09 19
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はしがき 誰でも経験することであるが、疲れたやうな場合、「ここにお掛け下さい。」と人が云つてくれた言葉に対して、この言葉の伝達する勧誘の意味以外に、その人の好意に対して、感謝の気持ちを感ずることがある。たとへ、その言葉が単なるお世辞に過ぎないと分つてゐる時でも、そのやうな言葉をかけられることに、喜びを感ずるものである。このやうな伝達の事実、ある意味においては、伝達以上の人間的交渉の事実を、言語学的には、どのやうに説明したならばよいかといふことが、本稿の主要な題目である。私は、そのやうな相手の好意、そしてこのやうな言葉を受取つて感ずる感謝の気持ちを、この言葉における主体的なものとして把握したのである。 一般に、言語は話手の思想感情を表現するものであると云はれてゐるが、その時の話手の思想感情とは、話手において表現の内容とされる客体的なものを云つてゐるのであつて、言語における主体的なものとは、そのやうな客体的な思想感情を云ふのではなく、このやうな思想感情の表現を支へ、これを規制するやうな話手の意識を云ふのである。例へば、画家がある風景を描いた場合、その風景は、描かれる客体であるが、このやうな絵の成立する根底には、このやうな風景を描かうとする画家自身の表現意欲を想定することが必要である。この表現意欲の如きは、描かれた絵に対して、画家の主体的なものであると云ふことが出来るであらう。そしてこの表現意欲の強弱は、描かれた絵に何等かの形でそれ自身を表現するに違ひないのである。その絵について、迫力があるかどうかを問題にするやうな場合で、画家と鑑賞者が相交渉するのは、描かれた題材よりも、その画面に漂ふ作者の主体的なものを媒介とするのである。画面を通して、このやうな事実を問題にすることは、絵における主体的なものを問題にすることに他ならないのである。 右のやうな事実と、その探求とは、言語の場合にも、また、云はれることである。それは、言語の伝達と、その社会的機能を考へる場合に、極めて重要な問題になつて来る。 言語を、話手の思想感情を、音声、文字を媒介として外部に表出し、伝達する主体的な表現行為として見る言語過程説の立場においては、その表現行為の中、話手の思想感情を客体化し、概念化して表現するものを詞とし、話手の思想感情を、直接的に表現するものを辞として区別する。「まあ、うれしい。」といふ表現において、「まあ」も「うれしい」も、話手の感情を表現したものには違ひないが、「うれしい」は、その感情を、一つの客体として表現するのに対して、「まあ」は、その感情を主体的なるままに表現することにおいて、両者、全くその表現性を異にしてゐる。従つて、言語は、話手の思想感情を表現するものであるといふ説明のしかたは不精密であつて、重要な点は、思想感情の表現方法に二つの異なつた形式があるといふことである。辞は主体的なものの直接的表現として、最も純粋に主体的なものであるが、客体的表現である詞といへども、それが表現主体の所産であるかぎり、辞とは異なつた意味において主体的なものを表現してゐると見なければならない。詞と辞の区別は、文法学的見地から、語の範囲において、主体的なものの表現形式の相違を問題にしたのであるが、もし文法学的見地を離れて、言語全体について、その主体的なものが、どのやうに表現せられてゐるかといふことを問題にするならば、そこには、なほ、重要な問題が未解決のままに残されてゐるのではないかと考へられるのである。例へば、ある事柄を、率直に云ふか、婉曲に云ふかの選択は、ある種の主体的立場或は主体的態度の表現として成立するものと考へなくては、説明出来ないことである。 言語は、常にある事柄を伝達する手段として行為されるものであるから、言語の表現する意味が、表現者にとつても、また、理解者にとつても重要であることは云ふまでもないことであるが、言語は、同時に話手の主体的立場を表現するものとして、それが、対人関係を構成する紐帯となるものであることは、日常の言語生活において屡々経験する著しい事実である。言語は、従つて、二重の機能を持つといふことが云へるのである。言語がある事柄を相手に伝へるといふ伝達機能の面は、従来でも注意されたことであるが、言語を通してする主体的なものの伝達、換言すれば、話手と聞手との人間的交渉が、事柄の伝達以上に言語において重要な機能であることは、ややもすれば、見失はれがちであつた。私はこれを言語における主体的なものの表現として把捉したのである。 本稿は、主体的表現行為である言語において、その主体的なものが言語において如何に表現せられるか、また、そのやうな主体的なものの表現が、言語において、どのやうな役割を果してゐるかを追求しようとしたものである。 このやうな問題は、言語を、表現主体と切離して、意味と音声との結合において見ようとする在来の言語学では、問題にならない事柄であるが、表現主体を、言語の必須の成立条件とする言語過程説では、最も基本的な問題となつて来るのである。 一 言語における客体的なものと主体的なもの 在来の言語学の通念に従へば、言語は、音声(文字を含む)と意味との二つの要索より成り、意味は言語の内容であり、音声・文字は言語の外形であると考へられてゐる。一切の語は、右の二つの要素から成立つてゐることにおいて、皆一様であるとするのである。「山」「犬」「花」「流れる」「赤い」などの語と、「は」「が」「を」などの文法上助詞と云はれてゐる語との間には、本質的な区別は考へられない。ただ、前者の語の意味は具体的で、思ひ浮べやすいが、後者の語の意味は、抽象的で、思ひ浮べにくいといふ相違があるに過ぎないとするのである。 ソシュール学説に従へば、これらの語は、すべて聴覚映像と概念との結合体であり、個人を超越した存在と考へるのであるから、語について、表現者を問題にする必要もなければ、また、従つて、客体的表現とか主体的表現といふ区別を考へることも出来ないわけである。しかるに、「はしがき」にも述べて置いたやうに、言語過程説においては、語を話手が自己の思想感情を外部に表出し、相手に伝達する表現行為と見るところから、語において、詞と辞の二を区別した。これを表示すれば、次のやうになる。 言語・主体的表現行為 客体的概念的表現(詞) 主体的直接的表現(辞) 右の表は、語は、その根本において、言語主体即ち話手の所産であることを示すと同時に、表現の内容について見れば、詞は、客体的なものを表現する語であるのに対して、辞は、主体的なものの直接表現であるとしたのである。我我は、辞或はてにをはと呼ばれるものが、純粋に主体的なものの表現であることを理解することは比較的容易である。しかしながら、詞について、そこに主体的なものが表現せられると見ることは、必ずしも容易ではない。何となれば、詞が表現するものは、第一に客体界である。それは、話手に対立する何かを指し表はしてゐるのである。詞が主体的なものを表現するといふことは、詞が客体的なものを表現すると同一次元において、主体的なものを表現してゐると見ることは出来ないのである。それは、あたかも、画家が画面に自画像を描いたが故に、主体的なものを表現してゐるとは云へないやうに、また、小説家が、小説の主人公を自己の分身として行動させてゐるが故に、主体的であると云へないと同じである。詞が主体的なものを表現する仕方は、詞において客体的なものを表現する、その表現の仕方において、主体的なものが滲透するのを云ふのである。例へば、同じ一つの事柄を、甲は「名誉」と考へ、乙はこれを「恥辱」と考へるのは、同一事柄に対する主体的立場の相違することを示すのであつて、それぞれの語は、異つた概念を示すと同時にそれぞれの主体的立場の相違することを示すのであつて、それぞれの語は、異つた概念を示すと同時に、それぞれの主体的立場を表現してゐるのである。聞手は、これらの語から、異なつた概念的知識を獲得すると同時に、甲乙に対して、あるいは厳粛感を、あるいは親近感を感じ取るのである。 以上述べたことを、次のやうに概括してみようと思ふ。話手の表現しようとする思想感情を、客体的に表現されるものと主体的に表現されるものとに区別すれば、 (一)客体的に表現されるもの イ 事柄自体が、本来客体的存在であるもの。例へば、「山」「梅」「走る」「高い」等 ロ 第二人称、第三人称の思想感情は、客体的に表現される。例へば、「よろこび」 「たのしさ」「悲しむ」「さびしい」等 ハ 話手の思想感情は、客体的に表現される場合もあり、主体的に表現される場合もある。前者の場合は(ロ)に同じ。例へば、 私は、うれしい。 後者の場合は、次の項の(イ)を参照。例へば、 まあ、私はうれしい。 (二) 主体的に表現されるもの イ 話手の感情、情緒、判断等。例へば、 まあ、驚いた。 明日は、きつと天気になるだらう。 話手以外の者の感情情緒判断等は、必ず客体的に表現される(前項「ロ」を参照)。 彼は驚いた。 あなたは、それを否定した。 ロ 話手の主観に属するものでも、それは必ずしも、語の形式を以つて表現されないで、零記号の形式で表現される。例へば、「私は行く」の「行く」には、肯定的陳述が想定されるが、それが語としては表現されてはゐない。また、用言の活用形の変化、あるいは抑揚によつて、表現されることがある。 ハ 話手の主体的なものに属して、客体的表現を規制するものとして働く場合がある。語の選択、発音に対する注意、表現の論理的厳密さ等に現れるものである。例へば、一語一語、正確に蓑現するのは、聞手の理解といふことに対する顧慮の表現と見ることが出来る。 以上は、主として、主体的なものが、語に表現される場合を考察したのであるが、その表現され方は、上に述べて来たやうに、必ずしも単一ではない。更に、これを、文或は文章について見るならば、問題は一層複雑である。例へば、一編の小説について見る場合、小説の題材となる人物の行動や、事件の推移は、作者から見れば、客体的なものの表現である。それに対する作者の批評は、客体的な表現に対する関係から云へば、作者の主体的なものの表現であつて、その次元を異にするものである。このやうな作者の主体的なものは、明瞭に言語の形をとつて表現されることもあるが、多くの場合に、事件の取扱方や登場人物の行動において表現されることがある。以上のやうな関係は、これを次のやうな公式に要約することが出来る。 まあ、驚いた。甲は乙を裏切者と罵つてゐた。 右の表現において、「甲は乙を裏切者と罵つてゐた。」といふ叙述は、作者の感慨の対象となつた事実で、客体的なものの表現である。「まあ、驚いた。」は、そのやうな客体的な事実に対する作者の感慨の表現であつて、客体的な事実に対する関係から云へば、作者の主体的なものの表現である。しかしながら、この主体的なものの表現も、子細に見ると、「まあ」は、主体的なものを、そのまま直接に表現したものであるが、「驚いた。」は、そのやうな感慨を、客体的に表現したもので、その根源について云へば、「まあ」と同じく、作者の感慨なのである。小説の作者は、多くの場合に、彼が扱はうとする事件に対する主体的な感慨そのものを、直接的にも、また客体的にも表現することは稀である。専ら、その感慨の対象となつた事件を描写しようとする。描写することによつて、読者に同じ感慨を起こさせようと企図するのである。そのやうな場合には、作者の主体的なものは、事件の客体的描写そのものにおいて表現されてゐると云ひ得るのである。例へば、平家物語の冒頭に述べられてゐる「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり、娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす云々」の文は、この作者が、この作品に盛つた平家の盛衰といふ事実に対して捧げた感慨の表現であつて、平家物語全篇の記述は、この感慨の対象となつた事実の客体的表現である。従つて、この冒頭の文は、全篇に対しては、全く次元を異にした主体的なものの表現であると云ひ得るのであ る。仮に、このやうな主体的なものの表現が省略されたとしても、全篇の構成がよくこの主体的なものによつて規制されてゐるならば、読者は、全篇を味読することによつて、作者の主体的なものに触れて、そこに共感を持つことが出来る筈である。事実、平家物語は、そのやうな目的を充分に果し得た作品であると云ひ得るのである。言語において、話手の主体的なものの表現が、話手と聞手との人間的交渉を成立させる主要な媒介となつたと同様に、文学作品においても、作者の主体的なものの表現が、作者と読者とを結ぶ主要な契機となるのであるが、一般に文学作品における主体的なものの発見が、普通の言語におけるよりも困難であるといふことが、文学作品の鑑賞を、区々にする原因にもなるのであらうと思ふ。 二 言語における主体的なものの表現 ──附、文学における主体的なもの 言語において、客体的表現に対して、主体的なものが、どのやうに表現されるかといふことを明かにするために、少しく他の事例について、主体的なものの表現形式を観察してみようと思ふ。 第一の例。金若干を紙に包んで、これに「寸志」とか、「御祝」などと書いて人に贈る場合を考へてみる。金若干といふこの紙包の内容は、贈主が相手に受取つて貰ふ対象であつて、贈主の立場から云へば、主体的感情である相手に対する好意を、客体化したところの表現であるといふことが出来る。それに対して、「寸志」とか「御祝」などと書かれた包紙は、これは相手に受取つて貰ふ対象として、金若干に同列に並べられたものではなく、金若干に対する贈主の意味を表現したものとして、これを主体的表現といふことが出来るのである。この場合は、客体的なものに対して、主体的なものが、一定の形式を以て表現されてゐるのである。同様な例は、商品に附けられた定価を表示するレッテル、重要書類に貼られた「非常持出」の赤紙等においても見られる。それらは、それぞれ、商品、書類に対する主体的立場の表現として意味があるのである。 第二の例。「貧者の一灯」といふことがある。貧者の捧げる一灯は、神仏に対する信仰心を、客体的に表現したもので、前の例の金若干に相当する。しかし、この一灯は、第三者から見れば、極めて些細なものである。しかも、神仏が特にこれを喜び受納し給ふといふのは、客体化された一灯そのものではなくて、奉納者である貧者の主体的な立場、即ち全信仰を一灯に客体化したその心持に感じ給ふことを意味するのである。この場合、奉納者の誠心は、客体的な灯明以外に、別の形をとつて表現されてゐるわけではない。従つて凡人の目から見れば、貧者の一灯も、しわんぼうの一灯も、外に現れたところでは、異ならないのである。神仏は、その主体的なものを、客体化の形式の中に認めて、これを受納し給ふといふのである。 第三の例。私が、甲といふ人を訪ねて、その客間に案内され、そこに置かれた調度や書画の類を見て、ある感銘を受けたとする。私の受けた感銘は、これを分析すると、次の二つの異なつたものを含んでゐることが考へられる。その一は、調度や書画が、優れた芸術品であることから受ける感銘であり、その二は、このやうなものを愛玩する主人の教養や人格に対する尊敬の念である。この主人の客間に置かれた調度や書画は、主人の愛玩の対象であるが故に、主人の立場から云へば、主人の嗜好の客体的表現と同様の意味を持つものである。私の受けた感銘の第一は、このやうな客体的表現から受ける感銘である。それは宛も、花を見て、美しいと感ずるのと同じである。その第二は、そのやうなものに愛着を持つ、主人の好みに対する愛敬の念である。換言すれば、調度や書画の選択、配置などに現れた主人の主体的なものから受ける感銘である。物そのものから受ける感銘であるならば、それらの品物が、骨董店の店頭に陳列されてゐる場合でも、同様な印象を受けるであらうが、そのやうな場合は、物を通して、特に店の主人に心ひかれるといふことは無い筈である。なぜならば、そこでは、物は主人にとつて、売るべき客体としての意味しか持たないからである。ところが、一度それが客間の中に配置された時は、たとへそれが主人や客の鑑賞の対象として置かれたものであるにしても、既にそれは主人の趣味によつて選ばれたものであり、主人の愛着の気持ちによつて愛蔵されているものである。物それ自身において何等の変化は無いにしても、それにまつはる主体的なものにおいて異なり、それがまた、その物の配置や保存の仕方を規定して来ることになるのである。我々が、対人関係において、相手と深い交渉に入るのは、相手の右のやうな主体的なものの表現を媒介とするものであるといふことが出来るのである。 以上によつて、私は主体的表現といふことが如何なることを意味するかを、具体的に示して来たつもりである。次に焦点を言語の世界に移してみよう。 人は、他人の病気や災難に際して、履々次のやうな質問を発する。 「御病気の工合は如何がですか。」 「御家族にお怪我はありませんでしたか。」 「御不自由なものがありましたら、遠慮なくおつしやつて下さい。」 などと。この場合の質問や希望の表現は、ただ、それに対して適当な返答が要求されてゐるといふだけのものではなく、即ち被質問者が、「病気の状況はこれこれです。」「家族のものは皆無事でした。」「ただ今のところ、別に不自由を感じてゐません。」といふ答だけが、この質問によつて要求されてゐることであるかと考へてみるのに、第一に、質問者は、ただ状況の報告を得ることを目的として質問をしてゐるのではなく、そのやうな質問を発することが相手に対する礼儀であり、また、相手に対する親愛感を示す所以であると考へてゐるのであり、被質問者も正確な回答を与へることが、自己の義務であると考へるだけでなく、そのやうに質問してくれることに、相手の好意を感じて喜ぶのである。このやうに見てくれば、このやうな質問を発すること自体に、質問者の相手に対する主体的なものの表現があるとみなければならないのである。もし、質問者の主体的立場に、純粋の同情とか、好意以外の何等かの夾雑物が混入するならば、質問それ自体の形式もその制約を受けて、相手に不快の感を与へることすらあるのである。被害者に対して、マイクロホンをつきつけて、その感想の発表を強制するやうなことが起こるのは、質問者が、無意識のうちに、そのやうな場合には不適当な「職業的」といふ主体的立場に立たされてしまふからである。根掘り葉掘りものを尋ねられることに、不愉快を感じさせられるのは、相手が好意的立場においてでなく、専ら自己のためにする功利的立場に立つてゐることが、感じ取られるからである。以上のやうな主体的立揚と、それに基づく人間交渉は、言語生活の実際を観察すれば、直に気のつく事実であるが、従来の言語学の通念では、これを分析する根拠を持たなかつたのである。言語過程説は、言語表現の成立条件として、主体的立場を導入することによつて、言語の伝達過程に新しい説明を加へようとするのである。言語過程説においては、主体的立場といふものを次のやうに分類しようとする。 その一は、表現される事柄、即ち客体的なものに即した主体的立場を表現する場合である。前に挙げた事例について云ふならば、人に対する贈物に、「寸志」とか、「御祝」などと害く場合に相当するので、言語の場合には、助詞、助動詞のあるものによつて、それが表現される。 わがやどのいささむら竹吹く風の音のかそけきこの夕かも。 における「かも」は、客体的事実「わがやどのいささむら竹吹く風の音のかそけきこの夕」に即した作者の感動であつて、主体的なものが直接的に表現された場合である。また、 明日は雨が降るだらう。 における「だらう」も同様に、客体的な事実「明日は雨が降る」に対する話手の推量判断の表現である。 、 このやうな主体的なものは、特定の助詞、助動罰を伴はないで、云はば、零記号によつて表現されることがある。 大きな月。 明日は雨が降る。 前者の例は、客体的な事実「大きな月」に即した感動があるのであるが、それが「よ」によつても、「かな」によつても表現されてはゐない。しかし、主体的な感動が想定されることは事実である。後者の例は、単純な肯定判断であるが、否定が「ない」、推量が「だらう」という語によつて表現されるやうには、特定の語形式を伴はない。 また、例へば、悲しい出来事、嬉しい体験などを語る場合、それらに即した感情情緒によつて、表現全体を包むやうな場合がある。沈んだ口調で悲しい出来事を語つたり、晴々とした調子で嬉しい体験を語るのはそれである。 元来、客体的なものの表現と、主体的なものの表現とは、その表現の次元を異にし、後者が前者を包む関係になつてゐるものであるが、主体的なものを、語の形によつて表現する場合は、言語表現の特質に規定されて、主体的なものを、客体的なものの後に附加するといふ表現形式をとるのである。鈴木朖が言語四種論に、辞は詞につける心の声であると云つたのは、その意味である。 その二は、話相手の身分、教養、学識などに対する尊敬、親愛の気持ちから、表現を規制する場合で、言語過程説は、これを言語における場面の制約として論じた。このやうな主体的立場は、ある場合には、陳述の敬語的表現として、指定の助動詞を以て表現される。例へば、 雨が降る。 に対して、 雨が降ります。 といふ云ひ方は、「ます」によつて、相手に対する主体的立場を表現したものである。また、ある場合には、特定の語によつて表現するのでなく、云ひ廻しによつて、そのやうな主体的立場を表現することがある。例へば、 書け。 に対して、 書いてくれますか。 書いてくれませんか。 書いてくれませんでせうか。 などと表現するのは、相手の意志を尊重し、相手の承諾を求めるやうな表現をとることによつて、相手に対する敬意を表はすのである。 その三は、相手の理解を考慮して、表現を工夫し、調整する場合で、例へば、子供に対してはよく分るやうに、婦人に対しては、その感情を傷つけないやうに、老人に対しては、明瞭に聞きとれるやうに、その語彙を選択し、その発音に注意するのである。 以上は、主体的なものが、言語においてどのやうに表現されるかを考察し、分類したのである。 次に、文学における主体的なものと、その表現について考察してみようと思ふ。文学は、その本質において、言語表現であるから、言語に認められることは、また、当然文学においても適用されなければならないのである。 文学作品中に描かれる自然や人物や事件の推移は、作者が読者に向つて伝達するものとして、作者にとつても、読者にとつても、客体的なものである。一般に読者はこのやうな客体的なものに対して、好悪と喜怒哀楽の感情を持つのである。あたかも、人に与へられた贈物に喜びを感ずるやうなものである。しかしながら、他の事例においても述ぺたやうに、人は贈物である物そのものに喜びを感ずると同時に、その物を通して、その贈主の好意を認めることによつて、前の場合とは別の喜びを感ずるのである。ここに始めて、贈る人と、贈られる人との人間的接触が生ずるのである。文学の場合も同様で、読者は、作中の人物の行動や事件の推移に、関心を持つと同時に、それらを通して作者の主体的なものに触れ、それによつて自己を高めようとするところに、文学の最も大きな機能があると見なければならないのである。そのやうな作者の主体的なものは、どのやうに表現されて、読者に結びつくのであらうか。一般によく知られてゐる芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をとつて考へてみよう。 この作は、その冒頭と結尾を見れば、明かなやうに、極楽の朝から昼の間におけるお釈迦様の見聞を物語るところの童話である。先づこの題材の切取方において、作者の主体的立場を見なければならない。作者は、お釈迦様を問題にしようとしてゐるので、作中に出て来るカンダタについて物語るのでないことは明かである。次に、仕手役であるお釈迦様をどのやうに行動させてゐるかといふところに、この作者の独自の立場を見出さなければならないのである。前近代的通念に従へば、お釈迦様は絶対的信仰の対象として、全知全能でなければならない。もし、お釈迦様がお思召すならば、カンダタの僅かばかりの善行の故に、これを極楽に引上げることは易々たることでなければならない筈である。ところが作者は、お釈迦様の力を以てしても不可能なことの存在することを主張しようとしたのである。換言すれば、それは絶対者の否定であり、人間絶対主義の主張であつたのである。カンダタは、その醜い我慾の為に、再び地獄に転落した。お釈迦様はそれに対して、ただ「悲しさうなお顔をなさる」より外にいたしかたがなかつたのである。同じく童話でありながら、神仏の取扱ひかたにおいて、本書とお伽草子との問には全く異なつたものがあり、それが、また、それぞれの作者の主体的立場の表現に他ならないのである。(註) 註 片岡良一氏は、「近代日本の作家と作品」の中で、この作品について、全く別の解釈を与へて居られる。カンダタを以て、人間生活の一断面を提示したものとして、それに対する作者の絶望的な嘆息を漏らしたものとするのである。あるところで、氏はまた、この作品を、芥川の古めかしい勧善懲悪主義に過ぎないとされてゐるが、共に本編の主題をカンダタの行動としたことから来る解釈である。お釈迦様は、作者と共に、醜い人間生活に対する批判者の位置に立つものとしたのである。 以上のやうに見て来れば、作者の主体的なものが、作中人物の行動や、思索の中に托されてゐると見たり、また、托されてゐなければならないと見ることは誤りであつて、むしろ、作者は、作者とは別個の人間の行動や思索を自然に克明に描写することによつて、作者の問題にしようとした点を読者に提示して行くものと考へなければならないのである。例へば、鴎外の「高瀬舟」をとつて考へてみよう。作者は、本編の主人公ー平凡愚直な喜助の行動と述懐を記述することによつて、ユゥタナジイの問題を読者に提示しようとしてゐるので、決してこの主人公を作者の代弁者たらしめようと意図したものでないことは明かである。素材を、在来の道徳や法律の枠によつて解釈せず、人間的行動において見、またそのやうに見ることを読者に勧めようとするところに、人間絶対主義的な作者の主体的立場の表現があると見なければならない。従つて、この主人公が、自己の行為を、在来の道徳観に照して、「飛んだ心得達ひ」であつたと考へてゐたとしても、それは作者の人間絶対主義の立場と矛盾するものではないのである。(註) 註 「高瀬舟」についても、便宜、片岡良一氏の前掲書「近代日本の作家と作品」を参照した。しかしながら、氏は、作中人物の懐く興味や態度を、そのまま、作者鴎外の立場の投影であるとして、人間絶対観と諦観との矛盾的対立を指摘された (「雁」から「高瀬舟」へ)。 三 言語と相補ふ言語以外の主体的表現 前項に述べて来たことは、語の形において表現される主体的なもの、或は語の云ひ廻しにおいて表現される主体的なもの、その他、すべて言語の中に溶け込んだ主体的なものについて述べて来たのである。これら主体的なものの表現は、それらが客体的表現とは、明かに区別せられるにしても、言語の領域に属するものであることについては、同じである。しかるに、次のやうな表現は、その伝達機能において、言語と類似なものが認められるにしても、明かに言語とは一線を画して考へなければならないものである。 一、ある悲しみに出会つて、ただ声をあげて泣きくづれるといふやうな場合。これは、悲しみの表現ではあるが、「私は悲しい」といふ客体的表現ではなくして、感情の主体的な直接的な表現である。しかも、それは悲しみの身体的表出であつて、我々はこれを言語とは云はない。 二、この悲しみを、主体的に表現する代りに、すべてを客体的な言語に置き代へて、悲しい所以を述べる場合。しかし、これを聞く人は、話手の実感を、我身において如実に体験することが出来るのである。これが言語表現の究極のねらひであつて、平家物語が読者に深い感銘を与へるのは、作者の感動を、直接的にではなく、ことごとく千言万言を費して、これを客体的表現に置き代へてゐるがためである。 三、前の二つの場合の中間に位するものであつて、その半は、客体化されつつも、その主体的なあるものは、身体的な身振りや表情となつて表現される。例へば、演説の間に、拳をもつて卓を叩いたり、懇願の言葉の間に、腰を屈めたりする動作を交へるやうな場合である。 以上三の段階の中で、第一の場合は、それが如何に強い感情的表現であつても、我々はこれを言語とは云はない。言語にそれと類似のものを求めるならば、それは感動詞に相当するのであるが、感動詞が、言語の前段階的なものと考へられてゐるやうに、このやうな感情的表現は、やはり前言語的と云はなければならない。もつと本質的に考へるならば、このやうな表現は、表現そのものとして見れば、極めて強烈なものであつても、それが相手に理解せられ、相手に共感を呼び起こす伝達機能といふものを殆ど持たない。といふことは、このやうな表現が、主体的であつて、客体的な面を殆ど持たないところに原因するのである。これと対蹠的な第二の揚合と比較すれば、極めて明瞭である。和歌、俳句、小説等、凡そ言語の完成段階の目指すところのものは、すべて主体的なものの余すところなき客体化の上に成立してゐると云つてよいのである。ここに第Ills段階が問題になるのであるが、第二の段階を以つて、言語の最も完成された段階であるとするならば、言語表現は、それが純粋に言語的であることにおいて表現が完成されると云ひ得るのである。例へば、演壇で卓を叩いたり、手を振つたりすることは、演説者の主体的なものの表現であるには違ひないが、それは必ずしも、聴衆に深い感銘を呼び起こす手段とは考へられない。話手はもつと主体的なものを言語として、あるいは言語に即して表現することによつて、効果を発揮することが出来るのである。これは、音楽は純粋に音楽的であり、絵画は純粋に絵画的であり、彫刻は純粋に彫刻的であることが要求されると同様で、絵画に彫刻的な手法を交へて、これを立体化することは邪道である。絵画における立体感は、絵画の本質の中に求められなければならない。同様に、言語に、言語ならざる要素を交へることは、補助手段として以外には許されないことである。演壇の上で殊更な身振や表情を交へることは、言語に舞踊的な、或は演戯的な要素を加へることになり、ある意味において、言語の最も本質的な機能を放棄したことになるのである。このことは文字言語の場合でも云ひ得ることで、文字の筆勢や字形の大小によつて、主体的なある感情を表現することは、試みとしては可能ではあるが、文字にそのやうな機能を托すことは、文字に絵画的な要素を加味することになるので、既に文字本来の機能を逸脱したことになるのである。今日の活字による文字言語の伝達は、以上のやうな意味において、文字の機能を減殺したものであるとは考へられないのである。 以上のやうに考へて来る時、在来の言語の定義が、言語を音声と意味との結合と規定したり、或は言語を意味の音声、文字による表現過程であると規定して、言語として形象化されない感情の身体的表出のごときものを、言語以外のものとすることに理由があると考へられるのである。この結論は、必然的に、西尾実氏が屡々述べて居られる「ことばの実態」の考へに反するものとなるのである(擁「言語とその文化」その他)。西尾氏に従へば、「日常、われわれが話し聞いている言葉の現実態を、それのあるがままを反省してみると、それは、単なる音声現象ではなく、きわめて複雑な機構と過程をもつものであることに驚かされる」(「言語とその文化」」六頁)として、次のやうな具体例を挙げて居られる。 「友人に旅行をすゝめられて、「うむ、行こう。」と答えるにしても、見向きもしないで言う場合と、顔を向け、膝を乗り出して言う場合とでは、それが表わす意味は同じではない。もとより、その場合場合に、そこには、それに応じた、音調による、意味のちがいがあるにはある。けれども、また、そのほかに、顔つきや身振りや動作が、そのちがいを著しくしていることも明らかである。」 「こう見てくるとわれわれの言葉というものは、耳で聞かれる音声とともに、普通に考へられているよりもはるかに多く、また、有力に、目で見られる目つき・顔つぎが、また、手つき・身振りが、加わつたもので、一般的にいうと、あるいは後者が前者に代つてその任務を果し、あるいは、後者が前者を補つて、意味表現を完結し、あるいは、後者が前者を基礎づけて一体活動をする」 と述べられ、今日の国語学、言語学の言語に対する定義をとりあげて、「意味の音声に表われる働きだけを抽象して言葉としようとするならば、それは、切つて血を流し、切つて命を失わせるような無理を犯すことで、それでは、言葉の実態をも、また、言葉の歴史をも尽すことができないのではないだろうか」と論じて居られる。西尾氏の論ぜられるところは、言語をその具体的機構において捉へて、その本質を究明されようとしたところに、多くの傾聴すべき示唆を含み、具体的な言語活動を正面の対象としない今日の言語学の理論を以つてしては、答へることの出来ない重要な問題を提出されたことになるのであるが、なほ、そこに賛成することの出来ない点は、大要次のやうな点である。 その一は、氏が、いはゆる言語における意味の表現と、表情や身振りによる表現との間に、表現性の相違を考へられなかつたこと。 その二は、氏が、言語表現の特質を、思想感情の客体的表現にあり、それ故にこそ、言語が最も有効な思想伝達の手段となり得るものである点を無視されたことである。 第一の理由は、音声によつて表現せられるものと、表情や身振りによつて表現せられるものとは、表現の素材として見れば、ひとしく話手の思想感情であるが、これを表現性の上から見れば、前者は、思想感情の客体的表現であるのに対して、後者はその主体的表現であることにおいて、全く性質の異なったものである。このことは第二の理由と密接に関連するので、言語が常に主体的なものを客体的表現に置き代へるところに、言語としての最も有効な機能が発揮されるといふことは、人間が思想交換の手段として言語を用ゐることのそもそもの根源において存在することで、それは、遠い将来において実現するであらうといふことではなく、今日現在において時々刻々に営まれてゐることであり、また、言語を他の表現から区別する重要な特質ともなるものである。西尾氏の挙げられた例に即して云ふならば、友人に旅行をすゝめられて、「うむ、行こう」と返事をした場合、気乗りしてゐるか、しないかは、その身体的動作に現れるとするのであるが、この応諾の気持ちは、主体的に表現されてゐるが故に、伝達手段としては極めて不完全なものである。勧める人が、相手の動作を見逃したり、見てもその意味を理解しなければ、何の効果も無い訳である。そこで、そのやうな気持ちを、出来るだけ的確に伝達するためには、それらの身体的動作を、音声的に、しかも客体的に表現することが必要になつて来る。「喜んで行くよ」とか、「あまり気が進まないが行かう」などと表現することが必要になつて来るのである。言語が思想伝達の有効な手段であり、それは、言語の客体的表現によつて達成されるといふことを考へるならば、言語表現に随伴する身体的表現は、言語の未完成を補ふ補助手段としての意味しか無いので、それらを含めて、「言葉の実態」であるとすることは出来ないのである。国語教育の理念もそこから導き出されるのであつて、身振りや表情によつて表現されるものを、出来るだけ言語の形式に置き代へて行く、また、どのやうにして置き代へるかと云ふところに、表現技術の訓練があるのであらうと思ふ。日常の言語表現、特に会話の場合では、言語表現の不完全さを、身振りや表情を以て、補ふことが出来る。しかし、それは、場面と話題が、特定の場合に限られるのであつて、予備的知識を持たない、一般の聞手を相手にし、しかも、面と向つて相対さない一般読者を相手にする文字言語の場合には、身振りや表情は勿論のこと、声の抑揚の助けを借りることすら出来ないのである。思想感悩の表現は、純粋に言語的であることが必要とされるのである。しかも、言語が、その伝達機能を発揮しなければならないのは、そのやうな言語においてである。論文や報告が、文章の構成において、周到な用意と技術が要求され、小説が描写を重んずるのは、正に以上のやうな理由に基づくと云ふことが出来るであらう。 結び 言語における主体的なものが、どのやうなものであり、また、それがどのやうに言語に表現されるかといふことは、言語を主体的表現行為とする言語過程説の重要な課題であるが、本稿は、この問題を明かにするために、言語と言語ならざるものとにおける主体的表現の区別を論じて、言語の本質的領域を明かにしようとしたものである。この問題は、言語の伝達機能を明かにする上に、重要な課題であると同時に、国語教育の目標を明かにする為にも極めて重要である。ただ、問題が複雑であるために、本稿では、分析が必しも充分でなく、従つて、記述が前後したり、重複したりして、論旨の徹底を欠いたことは、全く私の力の不足から来たことである。 昭和二十七(一九五二年)五月二日
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プレイヤーキャラクター ■ ニコラ=フランセスク=クラウス=ジュニア 性別 男 年齢 14 クラス ライトウォーリア レベル 0 ワークス 没落の印 称号 ―/凡将 所属 特になし 地位・立場 「ありがとうございます。」 「…僕も、ファーフニルです。半分だけですが…。」 外見 異種族ファーフニルとのハーフ。白みかかった金髪に、赤と青で左右の色が異なる瞳を持つ。表情はおおむね笑顔を浮かべており、優しげな印象を与える。 性格純真で朴訥。人を疑うことを知らず、全ての人の行いを良いように解釈する。決めたことは譲らない意志の強さがあり、我慢強くやりとげようとする。 生い立ち代々続く武官の家である、クラウス家に生まれる。 ニコラの父はフランセスク=クラウス。 母親はファーフニルで、父フランセスクの召使であった、アギレタ。 クラウス家はミューゼル家と並んで、オルフェリアの中でも有数の武家であった。 フランセスクは、若かりしころには、その剣の腕では並ぶものは無いといわれるほどの武将であった。 また、人柄も良く、信頼も厚い、将来は国をしょって立つだろうといわれていほどである。 フランセスクの人生が転落し始めるのは、一人目の妻である、シャリアを亡くしてからである。 シャリアを亡くして2年後、フランセスクは人生で最も大きな恋に落ちた。 相手は召使で、そして何よりファーフニルであった。 名をアギレタという。 フランセスクはアギレタとの間に一人の男子をなし、ニコラ=フランセスク=クラウス=ジュニアと名づける。 この名は、ファーフニルとのハーフではあっても、変わらずクラウス家のものだという、フランセスクの決意を表した名である。 もともとフランセスクはファーフニルに対して、常人より柔軟な考え方を持っていたが、アギレタとの出会いによって、ファーフニルに対する意識が変わってくる。 しかし時代はフランセスクの思いとは逆に流れていく。 長い間の人間の敵視に耐えかねたファーフニルの一部が結集し、大規模な反乱が起こる。 鎮圧の王命が下るが、フランセスクはそれを拒否。対話による解決を提案した。 しかし、当然それは受け入れられることはなく、フランセスクは地位を追われる。 ファーフニルの反乱は激しく、戦いは激化した。 高まるファーフニルへの反感をなんとかしようと、フランセスクはいくつか行動を起こすが、そのことが徐々にフランセスクを追い詰めていく。 周囲から反感を買い、徐々に地位や財産を失っていく。 反乱が治まった後、鎮圧され、奴隷のような生活を強いられているファーフニルたちを、何とかす下そうと尽力する。 しかし、すでに力を失ったフランセスクには、せいぜいとファーフニルたちを買い集め、自分の館で人並みの生活をさせてやることしか出来なかった。 反乱から5年の時が過ぎ、フランセスクに新たな受難が訪れる。妻アギレタの死である。 アギレタは町に出たとき、虐待されていたファーフニルの子供を助けようとして、ある貴族の若者とトラブルになった。 そしてその若者に刺し殺されたのである。 アギレタのそばについていたファーフニルが、すぐさまその貴族の若者を殺した。 本来であれば、護衛の仕事として済むはずであったが、相手は有力者の子息であった。 フランセスクは、暗殺の容疑者として裁かれることとなる。 フランセスクは、自らの子供や屋敷に居るファーフニルたちを逃がすために、一度は逃亡する。 しかし、国を離れて生きるつもりはなく、かつて自らの部下であったエルンスト・ミューゼルの元に首を差し出す。 エルンストであれば、この国が間違った方向に進んだときに、内部から意を唱えるだけの意志を持つと思ってのことである。 どうせ、裁かれ散る身であれば、エルンストが力を得るための礎になろうとしたのだ。 捕らえられたフランセスクは、死罪となり。 その一生を終える。 父親の手によって、野に逃れたニコラは、ほぼ影響力を持たないとして放っておかれる。 現在はシェリィと、祖母であるアンナ=クラウスと共に下町で暮らしている。 しかし、最近アンナが寄る年波のためか、あるいはなれない下町暮らしのためか、痴呆症になってしまい、しきりに屋敷を懐かしむ。 そんな祖母を見て、ニコラは自分が家を再興する夢を持つ。 また、ファーフニルに対する風当たりが強い今、ファーフニルの血を持つ自分が、そうして地位を得ることで、少しでもファーフニルに対する人々の誤解を解くことが出来るのではないかと、そんな希望も持っている。 現在の状況家を再興するため、探索者として旅に出ようとしている。しかし、祖母を置いておくわけにもいかないので、古い父の知人に祖母を預けるためフレイスに来ている。 特記事項|完全に没落するまでの10年間の間に、跡継ぎとしての教育は受けているので、なんとなく、品のよさがにじみ出ていたりする。 目的 家を再興する ファーフニルと人間の間にある垣根を取り払う。 人間関係シェリィ:姉のように慕っている。頼りになる、家族のような存在。 エルンスト:昔の父を知る人。父が最後に信じていた人であり、父の最後の願いをかなえてくれた人だと思って感謝している。 シロウズ:その知性と知識に憧れのような気持ちを持っている。 ■ シェリィ 性別 女 年齢 17 クラス エクスプローラー レベル 0 ワークス はぐれファーフニル 称号 なし 所属 特になし 地位・立場 メイド 「悔しいです…。どうして私たちは、ここまで虐げられなくてはならないのですか……!」 「私はあの方に全てを捧げると決めたのです。――この命さえも」 外見 異種族ファーフニルの出身。肩までに切りそろえられた白髪と、どこか陰のある赤い瞳をしている。 長く人間社会で辛酸を舐めてきたため感情を押し殺す術を心得ており、他者には冷徹な印象を与える。ただニコラに相対するときのみ、その表情は少し柔らかい。 性格 外見とは裏腹に、闘争種族であるファーフニルの血ゆえかその本質はかなりの激情家。特に故郷を滅ぼし両親を殺した人間に対しては今も激しい憎しみをもっている。 ニコラに対しては忠誠を通り越した恋愛感情を抱いているが、身分違い・種族違いの恋ゆえにその気持ちを決して表には出さないようにしている。お互いに愛し合っていながら結局悲劇的な末路を辿ったフランセスクとアギレタの姿を見ていたことも、彼女を縛る鎖のひとつである。 生い立ち 彼女の父親は、ファーフニルの集落の中でも勇敢な戦士であった。8年前、種族の現状を憂慮した彼は、集落を取りまとめ人間に対して反旗を翻す。反乱は当初はうまくいっていたように思われたが、ある軍師の授けた策により形勢は逆転する。父親、母親、そして集落のほとんどの者は捕らえられ見せしめとして処刑されるが、まだ9歳であったシェリィだけは貴族の屋敷に引き取られ、半ば奴隷のような生活を強いられることになる。 4年ほどそのような扱いを受けた後、彼女はファーフニルの保護をしていたフランセスクの元に引き取られ、そこでようやくまともな生活を得た。人間にもファーフニルにも分け隔てなく接するフランセスクは初めて出会った尊敬できる人間であり、その傍で彼を支えていた美しいアギレタはシェリィにとって憧れの対象であった。拾ってもらった恩を返すために彼女は召使として屋敷で働くことを決め、フランセスクの子息であるニコラの世話役に就く。それから一年、ニコラの優しさと時折見せる意志の強さに触れ、恩返しのためだけでなく「この方のために力を尽くしたい」と思うまでになった。 しかしそのような日々は、アギレタが殺されフランセスクが罪人として捕えられることで終わりを告げる。このことで、フランセスクのような者は人間社会の中では異端として排除されるのだということを思い知った彼女は、人間への不信感を一層つのらせることになる。彼がエルンストにその首を預けた真意については理解していない。 その後は下町にてニコラの世話をする傍ら、酒場で給仕の仕事をして生計を支えてきた。 現在の状況常にニコラに付き従う。彼に近づく敵、迫る危険はできるだけ事前に排除しようとする。 特記事項「誇り高きファーフニルは牙を捨ててはならない」というのが口癖だった父の手ほどきを受け、一通りの戦闘技術とサバイバル能力を身に着けている。特に棒術を得意とし、更には魔術で創り出す刃を隠し武器として用いる。 また、メイドとしての雑用はもちろん完璧にこなす。 実は歌うことが大好きで、9歳以前の頃は美しい歌声で集落でも評判になっていた。人間に捕えられてからは決して人前では歌わなくなったので、このことは彼女以外の誰も知らない。 目的 ニコラに尽くし、その力となる。 上に反しない限りにおいて、自分の故郷を滅ぼした貴族に対する復讐。 ファーフニルの復権も望んではいるが、人間とは決して解り合えないという諦観のために今は希望を捨てている。 人間関係ニコラ:絶対的な尊敬と忠節。秘めた恋心。 エルンスト:「国家の犬」。いつ敵に回るか分からないので信用しない。 シロウズ:故郷の喪失に加担した者として、激しい恨み。「この男さえいなければ」という思い。能力自体は認めている。 ■ エルンスト=ミューゼル 性別 男 年齢 22 クラス ナイト レベル 5 ワークス (悪い意味で)軍人の鑑 称号 ―/勇将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 子爵・准将 「安心しろ。私がいる限り負けることはない」(だが…果たしてこれは正義といえるのだろうか) 「貴様ッ、それでも軍人かッッ」 外見 美形というほどではないが、整った顔立ち。 軍属という立場上、表情は固く、生真面目。だが、同期の友や守るべき国民にだけは笑顔を向ける。 髪の色は深い藍。目の色も同じである。 性格 下記に詳述するが、武門として有数の名家に生まれたため、軍人としての誇りは高い。 自分を含め同じ軍人に対しては死を命ずることすら厭わないが、敵であっても王族、国民を討つことには躊躇する。大局よりも現場を優先するタイプの将である。 女性には人気が高いが、興味がない為、疎い。 生い立ち|オルフェリア有数の武家、ミューゼル家に生まれたが、幼い頃に父親が夭折。本来であれば家は後継者不在で取り潰しになるところであったが、ニコラの父、フランセスクが後見人となってくれた為、それを免れる。 ミューゼル家は本来リーン閥であったが、上のような理由で、彼自身に派閥意識はない。 武術の才能に恵まれ、10を超えた時分には天才と呼ばれる程。特に槍においてその実力は発揮され、家宝の槍を携えての戦闘力はオルフェリアでも10指に入る。 14の頃には既に、才能もさることながら後ろ盾となったフランセスクの後押しもあり、特別扱いで軍属入りしていた。ファーフニルの反乱鎮圧にも参加している。その際、軍師の策に従い恐るべき戦果を挙げているが、本人は覚えていない。 しかしながら、この反乱鎮圧が彼と、彼のフランセスクの心に傷となって残る。彼自身はファーフニルに対し負い目のような複雑な感情を抱き、また、詳しくはニコラの生い立ちに譲るが、フランセスクはこの後ファーフニルを支援、事件に巻き込まれる。エルンストは心ならずも彼を捕縛、その功で望まぬ異例の昇進を遂げることとなった。 その後、自らの責任とニコラの後見を行う。少年が自分を恨んでおらず、また父の思い、自分の思いを理解していることに驚かされ、彼の家を再興するのが自分の義務である、と心に誓った。 現在の状況|王命を賜り、軍務を遂行する。少年の家を経済的に支援している。が、メイドに阻まれ少年に近づけないときもあり。 軍ではその誇りの高さと生真面目さから、上官には扱いづらい男と見られている。 厄介な任務を押し付けられることも多いが、それを上手く処理してしまうのがまた、扱いづらい。 一方部下からは、真面目すぎるが私心のない指揮官として信頼されている。 特記事項一族に伝わる銘槍”ディフェンダー”を持つ。切先から石突に至るまで、単一の未知の金属のみで出来ており、非常に重い。 造りは歩兵槍で、一切の飾りがなく武骨。紋章歴0年前後の名匠の作らしいが、詳しいことは全く不明。いかづちが鉱石を打ったらこの形に割れた、金属を溶鉱炉に入れると流れ出た金属がこの形に固まった、等と言われるぐらい造りが粗い。 三代前の当主がリーン解放の恩賞として子爵の地位と共に賜わった。 以来、ミューゼル家の当主は“一兵卒として国を守る為”この槍を携えて戦場に赴く。 エルンストの戦闘タイプは攻防両面に秀でた万能型である。 目的国を守り、国民を守る。次いで、少年の家を再興する。 人間関係ニコラ:後見人、お家再興の為に尽力しようと思う。 シェリィ:ファーフニルに対する負い目。要領のいい使用人ではある。 ニコラを任せておいていいものかどうか…。 シロウズ:軍時代の同僚であり、軍師として尊敬。その才能を惜しく思っている。 ■ シロウズ 性別 男 年齢 28 クラス バード レベル 0 ワークス 失意の放浪者 称号 ―/知将 所属 特になし 地位・立場 無し 「(策にはまった敵軍を遠目で見ながら)愚かなことをする。兵らが哀れだな。」 「こればかりは、いくらやっても上達せんな(横笛を持って)」 外見 長身痩躯、ぼさぼさの黒髪。口元のみ露わとなる白い仮面をつけているため表情を窺うことはできない(オルフェリア帰国後)。瞳は黒。 性格|自信家で冷静・冷徹で負けず嫌いでもある。潔癖な性分があり、宮中での権力争いや派閥闘争を毛嫌いしている。ただし自身の仕事に私情は挟まない。 生い立ち リーン地方、貧しい平民のうまれ。 リーンの士官学校を主席で卒業し軍属となる。直後の混乱期を経てオルフェリア属となる。立場的にはリーン閥だが、リーン・セレニア間の派閥争いを横目に、しがらみが少ないこともあって重用され、活躍する。当初は生まれの貧しさもあり、貴族連中から相手にもされなかったが、功績を挙げるようになるや一転して様々な引き抜き工作を受ける。一方で苛烈な作戦を強いたことから反発を招くと、再び手のひらを返すような扱いがあり、オルフェリアでの現状に失意を覚える。 女王の不興を買うとわかりながら、殲滅戦の指揮を執ったのを最後に失踪した。仕官中に得た財産は全て手付かずで残されている。21歳のことである。 その後、自分の才を預けられる主君を求めて放浪を続けている。 現在の状況|世界中をめぐった今、自分の理想足りえる働き場所が存在しないことを実感し、このまま隠遁しようと思っている。一方で過去の行いを振り返り、清算出来る機会があれば、果たすべきだろうと考えている。 特記事項ある程度のことは何でも器用にこなせるが、吟遊詩人への擬態のつもりで始めた笛の音だけは上達せず、固執している。 目的自身の才能を望む場で発揮したいが、諦めている。 不意にめぐり合ったファーフニルの少年少女に、とりあえず手を貸そうと思っている。 人間関係ニコラ、シェリィ:ファーフニルに対する、自身の過去の行いを清算する対象。 エルンスト:軍時代の同僚。有能な前線指揮官として一目以上を置いている。シェローティア地方 ■ アトレイ=プロナード 性別 男 年齢 37 クラス ナイト レベル 3 ワークス 称号 ―/凡将 所属 シェローティア 地位・立場 中将・第四騎士団団長 「おいおい、こういう厄介事は騎士団長に……いや、俺がそうだったな」「畜生ッ、少しは俺の苦労も考えろよ」 外見茶色の髪を肩でまとめた壮年の男性。年齢の割に態度に落ち着きが無く、騎士団長には見えない。困ると髪をグシャグシャかきまわす。 性格 責任は上に、厄介事は下に押し付けたい小物役人。これまではその方法で順調に地位を上げてきたが、中将に上ったことで上位者が少なくなり窮地に立たされている。 愚痴っぽい。 生い立ちシェローティアの将官には珍しく神官出身ではない。元々は神殿外部の探索者等を指揮する立場だったせいで、神殿のことを他人事として感じている。 現在の状況第四騎士団「天空」の騎士団長。 特記事項無し。 目的無難に役目を遂行する。 ■ ラッシュ=ラガー 性別 男 年齢 28 クラス エアリアルナイト レベル 8 ワークス 迅雷 称号 鬼神/愚将 所属 シェローティア 地位・立場 大将・第二騎士団長 「俺は突っ込む。あとは好きにすればいい」 「邪悪、滅すべし。それが天の意志だ」 外見 白い髪に青い瞳。普段は無口で無表情だが、激発すると別人のように感情を表す。 つま先から頭まで白づくめの重装備だが、そうと感じさせない軽快さで空中を飛び回る。白銀の長大なランスを携える。 性格 シェローティアの正義とそれを体現する(とされている)最高司祭アウグストを盲目的に崇拝する狂戦士。世界には統一された秩序があるべきと固く信じている。それを再び世界に敷くことができるのはシェローティアをおいて他に無く、それを成し遂げる意思を持っている(ように見える)アウグストに絶対的な忠誠を誓っている。 自身を天に遣わされた戦士と信じており、歯向かう者は悪の手先と単純に考えている。天の守護を受けた自分が死ぬなどとは思いもしない。槍術と飛行魔法の天賦の才により、彼の妄想は現在のところ真実である。最高位の騎士団長の地位を得ているが、指揮官の立場に興味が無く専ら戦場で槍を振るう。 生い立ち 幼い頃無法者に襲われたところを、偶然居合わせた神官に助けられる。その際に両親は死亡し、神殿に引き取られ、長じては神官戦士となった。 神官としては極めて敬虔であることと戦いのたびに武功を立てるおかげで異例の速度で出世。やがて最高の神官戦士に贈られる白銀のランス「アプライト」を賜るが、式典の際にアウグストと間近に言葉を交わし、彼のカリスマに捉えられた。 現在の状況第二騎士団「雷鳴」の団長。 特記事項 一騎当千。アプライトに雷を宿して敵部隊に単騎で突っ込む一撃離脱が基本戦法。 騎士団長としては落第の行動だが、抜群の戦闘力とこれまでの実績が彼を「別格」扱いさせている。 目的 シェローティアの正義とアウグストのため、あらゆる敵を倒す。 人間関係アウグスト:崇拝。 フレイス地方 ■ シスファ=センティア 性別 女 年齢 16 クラス ライトウォーリア レベル 0 ワークス 鳳の雛 称号 ―/凡将 所属 バーナム 地位・立場 自警団団長 「また初対面の人にそんなことを。…恥ずかしいじゃない」 「ここは戦場なんだから。私がしっかりしないと…!」 外見 小柄で青い瞳が印象的な少女。常にショートボウを携帯しており、狩人ということがひと目でわかる。 性格 全てに真面目で一生懸命に取り組む。努力を怠らないので大概のことで高い成果を得るが、その分だけ失敗に弱い。責任感が少し過剰で、何事も背負い込む傾向がある。 生い立ち バーナムの村で生まれ育つ。14歳のときレブに告白、付き合うようになる。15歳のときにルバロンの強いプッシュで自警団団長に就任する。 現在の状況 行方不明。 特記事項 弓術と戦術に稀有な才能を秘める。良い師と戦いに恵まれれば、当代最高の将に成長する可能性あり。 目的 バーナムの村を守る。 レブのお嫁さんになる。 人間関係 レブ:最愛の人。私の理解者。 クロス:戦術の師。 エルンスト:武術の師。 ■ レブ=クロスロード 性別 男 年齢 21 クラス なし レベル 0 ワークス 大人医者 称号 なし 所属 バーナム 地位・立場 医者 「この子はシスファ。僕の恋人です」 「ごめん。僕はここで死ぬみたいだ…」 外見 左足の膝から下が義足の青年。常に遠くを見ているような、飄々とした雰囲気。 性格 何事にも執着しない性質。究極のところ自分の生死にも関心が薄い。もともとその傾向はあったが、より顕著になったのは左足をなくす大怪我をしたとき以降。 全てはなるようにしかならないと考えているため、懸命に努力することがない。ただしシスファに関しては別で、彼女のためなら彼にできるだけのことは全てする。 生い立ちバーナムの村で生まれ育つ。18歳の世界危機の際に左足を失う。19歳のときにシスファの告白を受け入れる。 現在の状況死亡。 目的 シスファを幸せにする。 人間関係 シスファ:最愛の人。大事にしたい。 エルンスト:ある種の憧れ。 ■ ルバロン=プレサージュ 性別 男 年齢 36 クラス なし レベル 0 ワークス 日和見領主 称号 なし 所属 バーナム 地位・立場 バーナム領主 「あ、あぁ、うん。そうだな、そうしようか」 「お前ならできる。ワシを信じろ」 外見少し太めの、根拠のない陽気さをもった中年。 性格優柔不断なため一見リーダーには不向きだが、反面助言を容れる寛容さを備えており、指導者としての能力はそこそこ高い。 外見と天然の態度でなかなか信用を得にくいが、口に出したことは必ず実行する誠実な男である。 生い立ちオルフェリア貴族プレサージュ家の次男として生を享ける。成長して宮仕えに出るが、部下として用いられるには無能であるため、そのことに非常に悩む。26歳のとき自分探しの旅に出て、最後に辿り着いたのがフレイスであった。そこで困窮している人々に出会う。彼らに技術と知識を与えるようになり、やがて彼らの力になることに生き甲斐を感じるようになった。 現在の状況 死亡。 目的 バーナムを平和に。 人間関係 シスファ:信頼。後々には自分の後を継がせたい。戦いを強制したことに対する罪悪感。 ニコラ:今は頼りないが見所あり。息子とはこんな感じか。大器の予感。フォーラ地方 フォーチューン地方 リーン地方 ■ カール=ソルト 性別 男 年齢 63 クラス ナイト レベル 3 ワークス 称号 ―/凡将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 少佐・督戦隊副隊長 「うぅむ、困りましたなぁ」 「きっと嫌われておりますぞ。…中佐は損な性格ですな」 外見 髪にも髭にも白髪が混ざり始めた中年男性。目元優しい感じ。 軍人だけあって歳の割にはスマートだが、最近は腹が出てきており、密かに気にしている。 性格 温厚実直だけが取柄。嘘が苦手でお世辞すら言えないため、返答に困ったら沈黙を決め込む。 若い頃は歯に衣着せず余計なことを言ってしまう性格だったので、上司や同僚に煙たがられていた。歳を経て抑えるようになったものの、時折口が滑る。 生い立ち 下級騎士の出身で世渡り下手なため出世は絶望視されていたが、15年前48歳のときにシオン=ソルトに気に入られ結婚、婿養子となる。 当時大将であった彼女の七光りで大尉から中佐まで昇進した。5年前の世界危機の際にシオンは命を落とし、カールがソルト家を継ぐことになった。 現在の状況 中佐から少佐に降格。督戦隊にてランクスの補佐役を務める。 特記事項 なし。 目的 軍人として任務を全うする。 人間関係 エルンスト:若いが優れた武将だった。不幸に見舞われたが腐らないで欲しい。 ランクス:尻拭いが大変。もう少し丸くなればいいのに。 ■ クレスニアナ=ファン=デア=マルグレイブ=オルフェリア 性別 女 年齢 27 クラス セーラープリンセス レベル 10 ワークス オルフェリアの母 称号 希代/勇将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 オルフェリア女王 「ルウ、そなたは可愛いのう」「きゅ~いきゅい♪」 「リーンとセレニアという古き国は、今日その役目を終えた。わらわは女王クレスニアナの名を以て、新たな国家『オルフェリア』の建国をここに宣言する!」 外見 栗色の流れるような髪と威厳を湛えた深藍の瞳の女性。 女王にふさわしい気品を備えた大人の女性だが、時折子供っぽいところを見せる。美人というよりは可愛い感じ。 そう見えるのは背丈が女性の平均よりもかなり小さい所為もあり、本人はそのことをいたく気にしている。 性格 幼い頃より将来女王となるべく教育を受け、王族としての自覚と矜持を兼ね備えている。国家と王侯貴族は民のためにこそあるという考え方の持ち主で、そのために自らを犠牲にすることさえ厭わない。 知識欲は旺盛でどんな本も瞬く間に読み終えてしまう。しかし王族の宿命か、博学ながら世間知らずと言える側面も持つ。可愛いもの・珍しいものには目がない。 生い立ち 13年前、異世界の女王 カグヤ の事件に際して、事態の収束に多大な貢献があった。現在のラース=フェリアにおいて、まず最初に挙げられる英雄である。 現在の状況|毎年のように世界を襲う天変地異とそれによる人心混乱の対応に苦慮している。危難の際には王家伝来のフルムーンブレイドを手に、国民の先頭にたって立ち向かう。一般に知られてはいないのだが、度重なる心労がたたって病がちになっている。 ただ、それでも彼女は自らに許される限界まで努力しようとする。それは、自分が斃れてもレオノーラを初めとする優秀な臣下たちが国を支えていってくれることを信じているからでもある。 フォーチューン帝国の暗殺者「フェンリル」により死亡。 特記事項 王としての雑務を苦手としている部分があり、それらを妹のレオノーラに押し付けがち。だが、政治家としてのセンスに恵まれており、節目節目の判断を誤ることは少ない。 ファーフニルの現状には心を痛めているが、さりとてリーン人の手前おおっぴらな擁護政策をとるわけにもいかず、有効な手を打てずにいる。 目的 オルフェリアの安定。 人間関係 レオノーラ:口うるさい妹だが、頼りになる補佐役である。全幅の信頼を寄せている。 アウグスト:才幹に脅威は感じないが、行動が予測不能であることが不安。 ■ コラード=カルタス 性別 男 年齢 41 クラス ナイト レベル 3 ワークス 称号 ―/凡将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 中将・第七騎士団長 「言われずともわかっておる。余計な口を叩くな!」 「多くの兵を失ったが、これだけの戦果があれば面目は保てよう」 外見 威圧的な雰囲気の中年男性。話すときは険しい表情で、黙っているときは不機嫌そうに見える。 机をトントンと叩く癖が神経質な印象。 性格 外見と裏腹に優柔不断で流されやすい。自分の決断に自信を持てないので他人の考えが気になる。しかしプライドは高めで人に相談はしたくない。 実際には他人からは自分で判断しているように見られたいというだけのことであり、そこを理解すれば操縦するのはそう難しくない。 現在の地位に自分の実力が見合っているのか不安で、より上位である他の騎士団長には劣等感を覚えている。 生い立ち|セレニアの中流貴族の生まれ。幾度にも渡る世界危機でセレニア貴族の武官が戦死し、彼が最年長になったために現在の地位を得た。 そこそこの経験・実績もあり、今のところ彼の立場を脅かす者はいない。 現在の状況 第七騎士団「安息の闇」の団長。セレニア閥における武官の筆頭。 特記事項なし。 目的軍人としての務めを果たし、地位を守る。 人間関係ルミオン:苦手。論争してもなぜか説得されてしまう。 ■ コルト=ベルタ 性別 男 年齢 17 クラス ウォーリア レベル 0 ワークス 新米軍曹 称号 ―/怯将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 第13小隊軍曹 「し、失礼します。た、隊長にお会いしたいという方が来てますけど」 「隊長、僕たちは生きて帰れるんでしょうか…」 外見 体格は人並みだが気弱な態度が実際より小さく見せている。 性格 真面目で実直、責任感が強く思いつめる傾向にある。利他的な価値観をもっており、友人のためなら自分を犠牲にすることも厭わない。 逆に幅広い人間と付き合うのは苦手。そのような場合は緊張してどもってしまう。 生い立ち リーン北東の寒村出身。家族構成は両親と弟と妹が一人ずつ。 村そのものが困窮していたため村人が団結する必要があったことは彼の性格形成に大きな影響があった。 オルフェリアの徴兵により、不本意ながら軍に加入することになった。 現在の状況 ニコラの第13小隊に所属。 特記事項 故郷の村は貧しく、両親のためにもできれば帰りたいと思っている。 目的生き残る。 人間関係 ニコラ:他の軍人とは違う雰囲気を感じる。話しやすい。 エルンスト:厳しい。怖い。そして強い。違う世界の住人だ。 シェリィ:パルサーと違って物静か。良い人かもしれない。 パルサー:乱暴。苦手。ファーフニルだし。 ■ セプター=パスツール 性別 男 年齢 48 クラス ナイト レベル 3 ワークス 称号 ―/凡将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 中将・第三騎士団団長 外見 茶髪で少し肥満気味の壮年男性。少し白髪が混じりつつある。 穏やかな表情と落ち着いた口調で他人に接するため、結構信頼されやすい。 細めた眼の奥に視線を隠しており、容易に本心を見せない。 性格 物欲に恬淡としており、貴族としては比較的質素な生活を好む。唯一の趣味はワイン収集。 ただし権力への執着は他の貴族の比ではない。中流の出身であるためか、自身の地位を高めることに本能的な欲求があり、それが生き甲斐となっている。 地位を強化するためならあらゆる手間を惜しまず、あらゆるチャンスを利用する。上位者を蹴落とすためならば、オルフェリアの国益を損なうことも意に介さない。 また、貴族としての優越意識を持ち、平民をごく自然に蔑視している。有能な者は礼を尽くして招聘するが、それは駒として有力であるからで、本質的には見下している。 万事に慎重で事前準備に時間を掛ける。そのためチャンスを逃すことも多々あるが、一度行動に移して失敗したことはない。 生い立ち 中流貴族の出身であるが、持ち前の粘り強さと慎重さで軍の中枢に上り詰めた。 現在の状況第三騎士団である「黒き誉れ騎士団」の団長に就任し、軍の中では一、二位を争う実力者である。彼の野心はその程度では満足せず、さらに上を狙っている。当面の最終目標は軍を掌握し、それを背景に政治に干渉できる軍務大臣である。 特記事項自分の才能が抜きんでたものでないことを承知しているため、配下に有能な者を揃えようとしている。ただし、それは彼が他者の才能を見抜いたからではなく、世間の評価が高いからである。彼自身には人を見抜く能力はない。 目的誰よりも高い地位へ。 人間関係サイノス:いずれ蹴落とす。 エルンスト:手駒にはならぬ男。とりあえず無力化に成功して一安心。 シロウズ:手に入れれば最強の駒だが。 ■ セレナ=グランツァ 性別 女 年齢 25 クラス プリースト レベル 2 ワークス 称号 ―/― 所属 オルフェリア王国 地位・立場 従軍神官 「悩みがあるなら話してみませんか? 話すだけでも気が楽になりますよ」 「ジョシュアの刃は弱者を守るもの。ここで逃げることはできません」 外見 ウェーブがかった栗色の髪の女性。目鼻立ちがはっきりしてどちらかと言えばきつい顔つきだが、包容力ある柔らかい微笑みが相手を和ませる。 性格 温和で理知的。面倒見もいい方で、相談を受けたら親身になって考えてしまう。その結果出た結論が言いにくいものであっても、相手に言い聞かせる厳しさももつ。 歳の割には修羅場を潜っているため滅多なことでは動揺しない。知人の死でも冷静に受け止めてしまう。 生い立ち ごく普通の一般市民の生まれ。ジョシュア神殿で神官として修行を積み、従軍神官に志願した。兵士たちの死を減らしたいから。 17歳のときから8年間様々な戦いに参加しており実戦慣れしている。 現在の状況 第13小隊付きの従軍神官。 傷の手当のついでに人生相談なども行っており、兵士たちの間で密かに人気が高い。 特記事項 なし。 目的 神官として役割を果たす。 人間関係ニコラ:新米とは思えないほど頑張っている。任官はコネと聞いていたが…。 シロウズ:戦慣れしている雰囲気。しかし自分で剣を振るうタイプには見えない。興味。 パルサー:直情なところが弟に似ている。割と気に入っている。 ■ パサート=ルミオン 性別 男 年齢 32 クラス ブラックナイト レベル 4 ワークス 称号 ―/知将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 中将・第五騎士団団長 「チェックメイト。今回も私の勝ちだ。君にしてはよくやったほうだがね」 「あの男…まさかな」 外見 金髪碧眼で甘いマスク。長身でスタイルもよく女性からは高い人気を得ている。気障な言い回しと髪をかきあげる癖が特徴。 少し派手すぎるきらいはあるが服装のセンスは良く、オルフェリアのファッションリーダーの一人である。今は黒に金糸で刺繍したマントがマイブーム。 性格 目立ちたがりで自信家。天才肌で要領がよく努力せずとも結果を出せるタイプ。 立場が下の相手には見下した態度で接するため彼を嫌う者は多いが、家柄と能力自体は高いため表面化していない。 生い立ち リーンの上流貴族出身でエリートコースを歩んできた。22歳の頃用兵に才能を示し知将と評価され始めるが、とある戦いの軍議でシロウズの作戦案と対立し敗れたことがある。のみならずその戦いでその策が鮮やかに決まったことが苦い思い出として残っている。 その時の挫折と敗北感からシロウズに強い対抗意識を持ち、以来何度も衝突するようになった。 現在の状況 第五騎士団「明けぬ夜」の団長。 特記事項 シロウズが軍を去ってからは、オルフェリア最高の知将と目されている。 目的 多少強引にでも手柄を立て、実力を示す。 人間関係 シロウズ:嫌い。いなくなってせいせいした。もし帰ってくるようなことがあれば…。 エルンスト:理解しがたい理由で出世コースから脱落した男。しかし槍の腕は惜しい。 ■ パルサー=ビークロス 性別 男 年齢 20 クラス ウォーリア レベル 3 ワークス 赤い牙 称号 ―/― 所属 オルフェリア王国 地位・立場 一般兵 「いい度胸だ、オレとやろうってのか」 「オレが忘れてしまったら、あいつらの無念を誰が晴らすっていうんだ!」 外見 ファーフニルにしてはがっしりした体格で背も高い。得物は赤い刀身のグレートソード。 初対面の相手には無愛想なので怖がられることが多い。 性格 裏表が無く、思ったことがすぐ顔に出る。悪感情を引きずることはないさっぱりした性格。 また情に厚く、借りは必ず返し恨みは3倍にして返す。友人はとことん守り、敵は敗北を認めるまで叩き潰すのが信条。 生い立ち 10歳のときにファーフニル狩りで両親を失う。同じ境遇の子どもらと途方に暮れていたところをフランセスクに拾われ、しばらく彼の元でニコラ、シェリィと共に暮らす。 フランセスクが処刑された後は、ニコラらの負担になることを危惧し家を出て流浪の旅に出た。 迫害を受け続けた経験から、オルフェリア人に憎しみを抱いている。積極的に彼らを傷つけようとはしないが、喧嘩を売られたなら好機とばかりに反撃する。 ファーフニル迫害を行う人間の象徴として、フランセスクを裏切り、誰よりもファーフニルを斬ったとの評判高いエルンストを許すことができない。 現在の状況 ニコラの部下。 特記事項 リーンを流浪していた中で各地のファーフニルの集落を巡り、そこそこの影響力をもっている。 目的 とりあえずニコラの助けになる。 人間関係 ニコラ:頼りなく見えるが…。まあ、子どもの頃に比べたらしっかりしたか。 エルンスト:一族の仇。今は休戦するが、やはり許すことはできない。いずれ決着を着ける。 シェリィ:口うるさい。ニコラには甘いくせにオレには厳しいのか。 シロウズ:得体の知れない男。しかし頭はいいらしい。とりあえず言うことを聞いておこう。 ■ ユセトライア=マルグレイブ 性別 男 年齢 25 クラス ソーサラー レベル 7 ワークス 坊や 称号 ―/凡将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 マルグレイブ公爵 「結婚…? まだそんな気分じゃないなぁ」 「惜しいな。僕の元に来ないか。実力を生かすチャンスぐらいは与えられる」 外見 ほんわかした雰囲気の青年。姉たちに似て整った顔立ちだが、美男とは呼ばれない。ぼんやりした表情と頼りなさげな雰囲気がそうさせるのかも。 性格 怠惰で臆病で無鉄砲。今自分が何を為すべきか理解していても、それを実行に移すのに時間がかかるタイプ。だが、ものの弾みと気まぐれで抜群の行動力を発揮するときがある。 生い立ち 幼少の頃は典型的な甘えん坊であったが、成長するに従い王族の自覚を帯びるようになった。 18歳から20歳にかけて「世界の形を知るため」と称して諸国漫遊を行った。その際に世界を危機から救う手伝いをしたとかしないとか。 現在の状況 オルフェリアのナンバー2。 特記事項実は高位のソーサラー。 目的 レオノーラを補佐し、オルフェリアを安定させる。 人間関係レオノーラ:姉としても女王としても頭が上がらない。 サイノス:脅威。排除したいが、果たして可能なのか。 シルヴィア:頼れる。拾い上げてよかった。 ニコラ:だめもとで期待。フランセスクの息子ならば、もしかすると化けるかも。 エルンスト:惜しい。もう少し立場がましなら警備隊の隊長にしたが。 ■ ロバート=ウィルコック 性別 男 年齢 73 クラス ナイト レベル 2 ワークス 宿将 称号 ―/勇将・堅将 所属 オルフェリア王国 地位・立場 中将・第四騎士団団長 「この程度で音を上げるとは情けない。儂の若い頃は…」 「(敵襲の報告を受けて)…慌てるな。今の戦力で十分迎え撃てる」 外見 年齢相応に小柄な体躯で髪も髭もすっかり白くなっているが挙措に衰えはない。 長年戦場で過ごしたせいか耳が遠くなったからか、常に声が大きい。 性格 わりと言いたいことを言ってしまう性質であるが生来の陽気さ故に憎まれることは少ない。若干偏屈。 オルフェリアへの忠誠は確かであるが、長年の不遇から軍上層部には不信感を抱いている。権力闘争に明け暮れる貴族たちに失望しており、必要最低限の交流しかしようとしない。 幾多の戦いをくぐりぬけてきたプライドか、文よりも武に重きを置く傾向がある。いわゆる「なまっちょろい」人間の献策には、たとえ優れていてもいい顔をしない。 生い立ち 下級騎士の生まれであり、かつてのリーンとオルフェリアに仕え、人生の大半を激戦の中で過ごしてきた。 豊富な経験によって高い指揮能力を培うが生まれが貴族ではないため昇進は大隊長でストップ。30年間を最前線で過ごす。しかし紋章歴77年(11年前)の世界危機にて人材払底のため臨時に騎士団長に就任。第四騎士団を率いることとなった。戦後に解任されるはずであったが、兵士たちの強い不満によって見送られた。以来、彼は一介の騎士でありながら臨時の騎士団長である。 現在の状況 第四騎士団団長。 軍主流派から疎外されているものの兵士からの高い人気を背景に一定の発言力を有している。 特記事項 第四騎士団の兵員は他の騎士団と異なり貴族の私兵ではなく、王国の直属である。 目的 オルフェリアを守る。 人間関係 エルンスト:オルフェリア軍を背負って立って欲しかったが…。 パスツール:油断ならぬ男。儂の騎士団に手を出したらただではすまさん。 アルセイル地方 ラ・アルメイア地方 ----
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ひまじんの暇つぶしへようこそ 「他人の暇つぶしなんて・・・」という人もお付き合いください。 何て言える立場じゃないですけどね。 リンク載せてという人は、コメント下さい。
https://w.atwiki.jp/genpatsu-seijika/pages/14.html
今度民主党代表選に出馬するらしい小沢鋭仁は環境相の立場から原発を強く推していた人です。 http //financegreenwatch.org/jp/?p=2369