約 3,023,216 件
https://w.atwiki.jp/twitter21/pages/94.html
▽下へ/口トップへ/ 日本共産党 Twitter #jcp / Twitter #日本共産党 / 日本共産党Movieチャンネル / 共 産 党 - Twitter Search / 日本共産党 - Bing ニュース / Uploads by jcpmovie / Blog Search 2 / / Google News / 掲示板 / 関連動画 日本共産党 +日本共産党モバイルのqrコード 日本共産党モバイル ▽下へ/口トップへ ▽下へ/口トップへ ▽下へ/口トップへ ▽下へ/口トップへ 日本共産党Movieチャンネル +日本共産党Movieチャンネルの埋め込みコード script src="http //www.gmodules.com/ig/ifr?url=http //www.google.com/ig/modules/youtube.xml up_channel=jcpmovie synd=open w=320 h=390 title= border=%23ffffff%7C3px%2C1px+solid+%23999999 output=js" /script ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー 正常に取得できませんでした。 △トップへ ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー 正常に取得できませんでした。 △トップへ ▽下へ/口トップへ 日本共産党Movieチャンネル Uploads by jcpmovie showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。 △トップへ ▽下へ/口トップへ #blogsearch2 △トップへ ▽下へ/口トップへ feedreader プラグインエラー RSSを入力してください。 ▽下へ/口トップへ 新着記事は見つかりませんでした。 ▽下へ/口トップへ 関連動画 showrss プラグインエラー RSSが見つからないか、接続エラーです。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2120.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281788196/ 清澄高校麻雀部 ガチャッ 京太郎「ふぃー、疲れたぜ―」ドサッ 咲「あっ、京ちゃんおかえり」 まこ「買い出しご苦労さん」 京太郎「いえいえ、これも部のためですから」 優希「それでこそわたしの犬だじぇ」 京太郎「誰が犬だ。それより今卓空いてる?」 和「ごめんなさい。今から私とゆーき、宮永さんと染谷先輩で打つので…」 京太郎「そっか……じゃあ俺はいつも通りネトマでもやるか…」 久「あっ、須賀君今手空いてるなら、 この書類整理手伝ってくれない?」 京太郎「あ、はい…分かりました」 久「あとこれ終わったら、もう一回買い出しに行ってくれない?」 京太郎「ええっ!? 今行ってきたばかりじゃないですか」 久「今週の金曜に、急きょ四校合同合宿をすることが決まってね…… 色々と必要になっちゃったのよ」 まこ「まあこれも麻雀部のためじゃ、頑張りんさい」 京太郎「はぁ…」 そして二時間後、大量の荷物を抱えて京太郎は麻雀部に帰還した。 京太郎「くそー、一日に二回も買い出しなんて…」 ガチャッ 京太郎「ただいまみんな…」 久「―――では、今日の部活はこれまで! 解散よ」 優希「終わったじぇ! 咲ちゃん、のどちゃん、帰りにタコス食べよー?」 和「またですか」 咲「あはは…」 まこ「おっ、京太郎帰っとたんか」 久「お疲れー。今日はもう終わったから、そこに荷物置いて帰っていいわよ」 京太郎「………はい」 そして四校合宿当日 予算の少ない清澄高校は徒歩で会場へと向かっていた。 京太郎「ゼェ…ゼェ…クソ重いぜこの荷物……」ヨロヨロ… 久「須賀くーん、遅れてるわよ―!」 優希「何やってるじぇ犬~! 置いてくじょー?」 京太郎「ハァ…ハァ…今行くよ!!」 京太郎(こんな重い荷物しょってまともに歩けるわけねーだろっ!) 京太郎(とはいえ、今日の合宿は楽しみだ。なんせ俺以外は全員女子だからな……) 京太郎(いつもロクに牌に触らせてもらえず、雑用ばっかりで パシリ同然の扱いだけど、それに耐えてきた甲斐があったというもの…!) まこ「お、ここか…」 優希「着いたじぇ~」 京太郎「やっと…やっと辿りついた……」バタンッ 久「さ、みんな入りましょう。 あと須賀君、今日はお疲れ様。 その荷物を私たちの部屋まで運んでくれたら帰っていいわよ」 京太郎「へっ?」 まこ「言ってなかったかのぅ? さすがにこの年頃の女子と男子が ひとつ屋根の下というのはマズイんじゃ」 和「わたしたちだけならともかく、他の学校の方もいますし…」 久「ごめんね、須賀君にもおみやげ買ってきてあげるから」 優希「じゃあ達者でな、犬!!」 京太郎「………」 先に来ていた風越と龍門渕に続き、鶴賀の面々が遅れて到着し、 四校合わせて二十人全員が、旅館の玄関ホールに集合した。 久「さて、本日はお集まりになっていただきましてまことに…」 透華「堅っ苦しいあいさつは抜きでお願いしますわ!」 久「あらそう? じゃあさっそくみんなで行きましょうか」 ゆみ「行くってどこに?」 久「決まってるじゃない! 温泉よ!」 ワイワイ キャッキャッ 優希「ふぅー、気持ちよかったじぇー」 和「そうですね」 久「ではこれから自由時間にしたいと思いますが…」 一同「異議なーし」 鶴賀の部屋 妹尾「いいお湯でしたねー」 モモ「先輩、これから一緒に露天風呂行きませんか?」 ゆみ「ああ、いいぞ」 蒲原「ワハハ―、仲がよろしいことで。 佳織、ちょっと外に散歩しに行かないかー?」 妹尾「いいよ智美ちゃん」 睦月「あ…じゃあ私はここにいますね」 バタンッ 睦月「みんな出て行ったか…」 睦月(一人売れ残るのはやっぱり寂しいな…) ゴロッ 睦月は畳に寝転がると、仰向けになって天井を見つめた。 睦月(みんなが戻ってくるまで、天井の染みでも数えようか…) ドスッ 睦月「!?」 ズブズブズブ… 睦月「なん…だ…これ……」 睦月の首から何かが生えてきた。銀色に光る切っ先、ナイフの先端だ。 睦月「うあ……」 ドピュウウウウウウウウウ 喉仏のあたりから、まるで噴水のようにばしゃばしゃと血がわき出ている。 睦月「か……は……」 ものの一分もしないうちに、津山睦月はこと切れた。 蒲原「ワハハー、風が気持ちいなー」 妹尾「緑がきれいだね、ここ」 蒲原と妹尾の二人は、合宿場から少し離れた森の近くを歩いていた。 蒲原「ふー、ちょっと休憩」ドサッ そう言って蒲原は近くの木に寄りかかった。 蒲原「いやー、それにしても良かったよ」 妹尾「なにが?」 蒲原「この合宿に呼ばれたことだよ」 蒲原「あの試合が終わって、もう三年はやることがなくなったと思った」 蒲原「でもこの合宿に参加することで、また五人で活動することが出来るからさ」 妹尾「智美ちゃん、私や他のみんなも嬉しいよ」 蒲原「ワハハー、きっと一番喜んでるのはゆみちんだろうなー」 妹尾「きっとそうだね」 蒲原「ワハハー」 ヒュルルルルル……ドスッ!! どこからか飛んできた大斧が、蒲原の顔面に突き刺さった。 蒲原「ワハ…あばば、ががががががががががっ」ピクッピクッ まるで不気味なダンスを踊るかのように、蒲原の身体ががくがくと痙攣し始めた。 口からは壊れたスピーカーのように、同じ単語が発せられている。 異様に重くなった頭部バランスに耐え切れず、蒲原の体はその場に倒れ伏した。 妹尾「ひゃぁああああああ…」ヘナヘナ~ ザザッ 妹尾(し、茂みの奥から誰か出てきた……ナイフ持ってる!) ザッ…ザッ…ザッ…ザッ… その人物はゆっくりと佳織に接近してきた。 妹尾(あああ…体が動かない……) スッ 佳織の喉元にナイフが押し当てられた。切っ先の冷たい感触が伝わってくる。 妹尾「た…助け……」 スパッ ブシュウウウウウウウウ…… 露天風呂 モモ「先輩、せんぱーい」イチャイチャ ゆみ「こ…こら、あんまり引っ付くなよ」 モモ「そんなに嫌っすか?」 ゆみ「いや…そういうわけじゃないが…」 モモ「ここなら誰もいませんから、恥ずかしがることないっすよ」 ゆみ「なぁモモ…」 モモ「なんすか先輩?」 ゆみ「今回の合宿の誘い……私はとても嬉しかったんだ。何故だか分かるか?」 モモ「うちみたいな無名校が、また龍門渕みたいな強豪校と 打てる機会を与えられたからっすか?」 ゆみ「それもある。だけど一番の理由は、こうしてまたお前や他の三人と 一緒に行動することができるからだ」 モモ「先輩…」 ゆみ「今回の件で気付いたんだ。私はお前や他の三人ともっと一緒にいたい。 みんなのことが好きなんだ……」 モモ「せ、先輩……私も大好きっすよー!!」ガバッ ゆみ「うわっ、こんなところで抱きつこうとするな―!!!」 ズブシャァァァァッ!!! ゆみ「……えっ?」 ゆみには何が起きたか一瞬分からなかった。 ピチャピチャ… モモの腹から、鋭利な刃物の切っ先が飛び出している。 モモ「せ…せんぱ……」 ゆみ「モ…」 ズバァァァァァァァ! ブシュゥゥゥゥ…… 刺さったままの刃物が振り上げられ、モモの身体がぱっかと真っ二つに割れた。 ゆみ「うわぁっ…」 グサッ 叫び声をあげる前に、ゆみの胸にも刃物が突き刺さった。 清澄の部屋 藤田「よう、遊びに来たぞ」 まこ「藤田プロまで来とったんですか?」 藤田「ここに来ればいろんなやつと打てると思ってな。個人的には鶴賀の加治木と打ってみたい」 久「そうね。まこ、悪いけど加治木さん呼んできてくれない?」 まこ「ほいほい」 鶴賀の部屋 トントン まこ「すいませんー、加治木さんおりますかー?」 まこ「返事がない……入りますよ―?」ガラッ シーン まこ「あれ? 誰もおらん…」 まこ(仕方ないのう、書置きでも残していくか) まこ「えーっとメモ帳は確かここらへんに…」 ブスッ! まこ「ぎゃあああ!」 ドタッ まこ「ぐあああああ、足が…」 ???「ふふふっ……」スッ まこ「お、お前は…」 ???「ははっ、いい気味だ…俺と同じ空気のくせに、先輩だからって調子乗りやがって」 まこ「お前一体何を…」 ???「このアイスピックを口に突っ込んでやるよ」 まこ「や、やめ…」 ドスッ ズブズブズブ…… まこ「あがっ…うがががががっ」 ビチャビチャビチャビチャ… 再び、清澄の部屋 久「まこのやつ遅いわね―」 藤田「まあこっちはこっちで楽しいが…」 池田「ツモ! 裏はめくらないでおいてやる!」 優希「タコスうまいじぇー」パクパク 藤田「ウザいのがたまにキズだな」 池田「あー楽しかったし! それじゃ華菜ちゃんは部屋に戻るし!」タッタッタッ… 優希「また来いよ―、イケダ―」 藤田「さてと、私もそろそろ行くか。次は衣に会いにいこう」 久「子供好きも大概にしなさいよ。それじゃまた明日」 ガラガラ……ピシャ! 優希「みんな出て行っちゃた。退屈だから外行ってくるじぇー」 久「はいはい、わたしもトイレ行ってこよーっと」 風越の部屋 池田「みんなー、ただいま帰ったし!!」ガラッ 池田「ってアレ? もう布団が敷いてあるし」 室内には五人分の布団が敷かれており、そのうち四つには誰かが入っていた。 どうやら池田以外の四人が寝ているようだ。 池田「やだなー、みんなもう寝るのか? いくらなんでも早すぎだし!」 池田は一番近くで寝ていた文堂の体を揺すった。 池田「おいブンドー、起きろし!」ユサユサ 文堂「………」 池田「よーし、起きないなら布団はがしの刑だ!!」ガバッ ゴロン… 池田「…えっ?」 池田の足元に、文堂の生首が転がってきた。 池田「ひっ…ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 布団はがしの衝撃で、首のない胴体が寝返りを打つ。 池田(文堂が死んでる………アレ? ひょっとしてこれみんな……) 池田は震える手で、文堂の隣に寝ている福路の布団をめくった。 池田「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 福路「………」ダラダラ… 池田(キャプテンが…キャプテンの目が両方とも抉られてる……!) 池田「むごい……むごすぎるし…… 一体だれがこんなことを…」ガクガク… 池田(はっ! 早く警察に電話しないと!!) バッ 池田「むぐぅ!?」 ???「動くな…」 池田「ふがっ、ふいやなせっ」 スチャ 池田の首筋にノコギリが押しつけられた。 ギコギコギコギコギコギコ… 池田「ウガァッ! ムグゥ……!!」ジタバタ ギコギコギコギコギコギコギコ… 池田「フガーッ! ムググググググググ゛…」ジタバタ ブシュウウウウ ピチャピチャピチャピチャピチャ 池田「ガッ………」ガクッ 清澄の部屋 久「ふー、すっきりした」 久(さてと、明日のスケジュールは…) ガタッ 久「えっ?」 久(今…確かに物音がしたわよね…?) 久「誰かいるの?」 シーン 久(……気のせいか) グサッ! 久「うっ!」 久「痛っ…たっ、手が…」 ???「もういっちょ」 ブサッ! 久「きゃぁぁぁ!」 ???「両手を杭で刺されて磔け……聖書のキリストみたいですよ、部長」 久「あ…あなたは…」 ???「部活じゃまるで神様気取りのあんたに散々こき使われてきた。今度はこっちの番ですよ…」 久「な、何をする気なの……」 ???「まだまだ杭はたっぷりありますから……一本ずつ打ちこんでいきましょう」 久「ひっ……い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 龍門渕の部屋 ガラッ 藤田「おーい、衣はいるかー?」 一「あ、藤田プロだ」 透華「残念でしたわね。今、衣はともきーと純の三人で露天風呂へ行ってますわ」 藤田「そうか、だったら戻ってくるまでここで待たせてくれ」 透華「あなたホントに衣が大好きなんですわね」 一「せっかくだから、ボクらと麻雀でも打ってましょうよ」 藤田「ん、そうしようか」 玄関ホール 咲「ただいまー」 優希「咲ちゃん、それにのどちゃんも! やっと帰ってきたかー」 和「おみやげを選んでたんですが……咲さんが時間がかかって」 咲「えー、和ちゃんの方こそ、選ぶのに時間かかってたじゃない」 優希「おっ、二人ともいつの間にお互いを名前で呼び合うようになったんだじぇ? さては、何かあったなー?」 和「ち、違います! 遅くなったのは、咲さんが途中何度も迷子になりかけたからで…… 別に二人で神社とかに行ってたからでは……ゴニョゴニョ」 咲「和ちゃん……は、恥ずかしいから、あんまり言わないでよぅ…」モジモジ 清澄の部屋 ガラッ 優希「部長ー、二人が戻ったじぇー」 シーン 咲「あれっ、誰もいないよ?」 和「もぬけの殻ですね」 優希「おかしいじぇ、さっきまでいたはずなのに」 咲「急用ができて、どこかに行ったんじゃないの?」 優希「それにしても変だじぇ。染谷先輩もまだ戻ってないし…」 咲「染谷先輩も?」 優希「鶴賀の大将さんを探しに行ったきりだじぇ」 和「何かあったんでしょうか?」 優希「分からないじぇ……三人で手分けして探さないか?」 和「わかりました。それじゃ私はこっちを…」 咲「私はあっちを見てくるね」 優希「見つけたら連絡してくれー」 龍門渕の部屋 透華「遅いですわね、衣たち」 一「ちょっと長風呂すぎるよね」 藤田「うーっ、もう我慢出来ん! ちょっと風呂場覗いてくる」 透華「幼女の風呂を覗き見……ド変態ですわね」 一「警察呼びますよ」 藤田「お前に言われたくない」 透華「ふぅー、藤田プロの衣好きも困ったものですわ」 一「そうのち、『嫁にする!』 ……とか言ったりして」 透華「不純ですわっ! その……女同士が結婚など……」 一「えっ…そう、かな…?」ズキッ 透華「はじめ…どうしましたの?」 一「じ、じゃあ……ボクの透華への想いも、不純ってことになるのかな…?」 透華「は、はじめ…あなた何てことを……///」カァァ 一「透華、ボクは……」モジモジ 「うわぁああああああああああああああああ!!!!」 バタバタバタバタバタバタバタッ ドッシャーン! 透華「何ですの? 廊下が騒がしいですわ!!」 一(いいとこだったのに……) タッタッタッタッタッ… 透華「誰か走ってきますわね…」 ガラガラッ 藤田「ハァ…ハァ…」 透華「藤田プロ! 一体何の騒ぎですの?」 藤田「お前たち、早く逃げろ!! やつがすぐそこまで…」 ドッ! 藤田「き…て……」ドサッ… 透華「きゃああああああああああ!!!」 一「これ、本物の投げナイフだ。一体誰がこんなものを…」 透華「そんなのどーだっていいですわ! 早く逃げないと…」 ???「残念ながら逃げ場はねえ」スッ 透華「!!」 ???「出口はこうして俺が塞いでいる……さぁ、このナイフで切り刻んでやるよ」スチャ 一「くっ、透華下がって!」バッ ???「くくっ、安心しなよ……お仲間は全員俺が始末した。残ってるのはあんたらだけだ…」 透華「あなた…あなた一体なんですの!?」 ???「俺かぁ? 俺は須賀京太郎……清澄麻雀部の犬さ」 和「咲さん!」 咲「和ちゃん! さっきの悲鳴聞こえた?」 和「はい…それと、部長がいるかもと思って、風越の部屋に行ったんですが…… 誰もいなかったんです」 咲「私もさっき同じこと考えて、鶴賀の部屋に行ったんだけど……やっぱり誰もいなかったよ」 和「咲さん……私には、何か大変なことが起きている気がしてならないのです」 咲「私もそう思うよ。ところで優希ちゃんはどこに……」 優希「きゃあああああああああ!!!」 和「ゆーきの悲鳴? あっちの方からです!」 龍門渕の部屋 優希「あああああ……」ガタガタ… 咲「どうしたの優希ちゃ……あっ、ああああ…!」 和「いやぁあああああああああ!!!」 部屋の中は一面、血の海だった。 扉付近には、額にナイフが突き刺さった藤田プロの死体。 部屋の奥には、全身メッタ刺しにされた透華と一が横たわっていた。 咲「うおぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 和「ひ…ひどすぎます……誰がこんな…」ガタガタ… 優希「と、ともかく…警察を呼ぶじぇ」 咲「う、うん……早く呼んでよ」 優希「あれ? 私の携帯がない!?」 和「ええっ、こんなときにですか?」 咲「わたしはケータイもってないし……和ちゃんのは?」 和「はい、ここに……ってあれ? 私のもない!?」 優希「へ、部屋に戻ればあるかもしれないじぇ!!」 清澄高校の部屋 咲「ダメだ…一個も残ってないよ」 優希「こうなったら他の部屋から借りるしかないじぇ」 和「でも、他の部屋には誰もいなかったんですよ?…… も、もしかしたら……」 咲「まさか…」 優希「生き残ってるのはこの三人だけかもしれないじぇ」 ブツッ 和「きゃ!」 咲「停電……」 優希「これは……犯人がまだここにいるってことだじぇ!」 和「でも一体だれがこんなことを……何故私たちを狙うんでしょう……」ガタガタ… 優希「それは分からないじぇ…」 咲「わたし……犯人に心当たりあるかも」 優希「えっ?」 和「一体誰なんですか?」 咲「……京ちゃん」 優希「ま、まさか……きょうたろーにそんなことが出来るわけないじぇ」 和「そうですよ咲さん……だいたい須賀君がみんなを殺す理由がありません」 咲「……二人とも気付かなかったの?」 和「何にですか?」 咲「部活の時、京ちゃんいっつも哀しそうな目をしていたよ。 みんなと打たせてもらえなくて、かなり苛立ってたみたいだし……」 優希「確かに……部長は京太郎をパシリとして使いすぎだったじぇ」 咲「京ちゃん、今回の合宿にも行きたがってたみたいだし……きっと、行けなかったのが悔しくて私たちを……」 和「でもっ、だからってみんなを殺すのはやりすぎです!!」 ドンドンドンドン!! 和「ひっ!?」 ドンドンドンドン!! 京太郎「咲…いるんだろ……? 俺だ、京太郎だ!」 咲「きょ…京ちゃん……」 京太郎「いないのかー? 和、優希、誰でもいい……ここを開けてくれ!」 ドンドンドンドン!! 和「ひぅ……」 優希「ど、どうするじぇ!?」 咲「和ちゃん優希ちゃん、あの窓から外へ逃げよう!!」 ガラガラッ 咲「さ、早く外へ!!」 優希「目の前に森があるじょ! あそこに逃げるじぇ!!」 ザッザッザッザッ… 優希「この中へ逃げ込めば、やつもこっちを見失うかも…」 和「きゃ…須賀君が追って来ます!!」 京太郎「待て―!! 逃げるな―!!」ダッダッダッ 咲「走って! もっと速く!!」 三人は森のさらに奥深くへと逃げて行った。 タッタッタッタッタッ… グギッ 和「痛っ…」ドサッ 咲「和ちゃん!」 和「足を…挫いたみたいです…」ズキズキ 咲「早く立って! 追い付かれるよ!!」 和「ダメです…もう走れません……」 優希「あっ、あそこに小屋があるじぇ!!」 咲「よかった! あそこへ逃げ込もうよ!!」 優希「のどちゃん、立てるか?」 和「ええ、なんとか……」ヨタヨタ 咲「肩を貸すよ」 二人がかりで和を支えながら、咲たちは小屋に辿り着いた。 ギィ バタン! 咲「ハァ…ハァ…」 優希「何とか…辿りつけたじぇ」 和「ここは……どうやら物置のようですね」 木でできたその小屋の壁には、森林伐採用のチェーンソーやマチェットに ナタや斧、各種ナイフ類まで、大小様々な刃物が掛けてあった。 優希「そ…それで、京太郎のやつはどうしたんだじぇ?」 咲「私たちを見失ったのかな?」 和「だといいのですけど…」 優希「外の様子を窺いたいのは山々だけど……この小屋には、窓がついてないじぇ」 和「もしかしたら小屋の外で待ち伏せてるのかも。 油断はできませんよ」 二十分後 咲「ねえ…もう大丈夫かなぁ…」 和「分かりません…さっきから不気味なくらい静かです」 優希「きょうたろーのやつ、もういなくなったのか?」 咲「わたし、ちょっとだけ外を見てくるよ」 和「ダメです咲さん! ここにいないと」 咲「ごめん和ちゃん……でも、私耐えられない。ここにずっと閉じこもってると、気が狂いそうになるんだよ」 咲「もし外に京ちゃんがいなかったら、一気に森を出て街にでようよ。そして警察に駆け込むの」 優希「わかったじぇ咲ちゃん。それならこの私も着いてくじぇ。いざとなったら、私が咲ちゃんを守る!」 咲「ありがとう、頼りにしてるよ優希ちゃん」 和「そんな、置いてかないでください!」 咲「ちょっと周囲を見て、安全を確認するだけだよ。逃げる時は和ちゃんも一緒だから…」 和「……分かりました。それなら用心のためにこれを」スッ 咲「ナイフを?」 和「ゆーきもです。須賀君は恐らく凶器を持っているでしょうから、これくらいの備えがなければ」 優希「分かったじぇ」スチャ 和「気をつけてください二人とも…幸運を」 咲「うん、ありがとう」 ギィ バタン… 和(はぁ……二人とも出て行ってしまいました。少しの間だけとはいえ、こうなるととても不安です…) そう思って、和は室内をぐるっと見渡した。 和(もし万が一、このスキに須賀君が襲ってきたとしたら……私もなにか武器を持たなければ……) 痛む足を引きずりながら、和は壁に立てかけてあったマチェットを手に取った。 和(重い……でもこれなら、軽く当たっただけでも威力が凄そうですね) ドンドンドンドン! 和「……」ビクッ ドンドンドンドン! 京太郎「おい、誰かいるんだろ!?」 和「須賀く…」 京太郎「開けろー! 開けてくれ―!!」ドンドン! 和「いやぁあああ!!」 バターン! 和は勢いよく小屋の扉を開け放った。 京太郎「うわっ!」ドシーン 和「来ないでええええ!!」 京太郎「和!」 ブンッ 和は思いっきり振りかぶった山刀を振り下ろした。 ブシュ! 京太郎「ぐあっ!」 肩を狙ったつもりが、ほとんど空振りに近い状態でかろうじて足に当たった。 一応ダメージは与えられたものの、傷は浅いようだ。 和「いやああああああああああ!!」 和は悲鳴をあげながら、京太郎に背を向け走り出した。 タッタッタッタッ… 和「ハッ…ハッ……」 和は足が痛いのも忘れて、必死に走り続けた。 和(あれは……?) 前方に、誰かが倒れている。 和(あの顔……見覚えが…) 天江衣の死体だった。 和(うっ……!) どうやら溺死させられたらしく、腹はパンパンに膨れ上がり、肌は青白く変色していた。 和(そんな………他にも?) よく見れば死体はそれだけでなかった。 衣の傍には、口内にアイスピックを突き立てられた染谷まこの死体が。 その真横にある木には、まるでキリストのように、竹井久が磔にされていた。 こちらは全身に何十本もの杭を打ちこまれている。 和「いやっ! いやぁあああああああああ!!!」 和は再び、無我夢中で走りだした。 走りながらも彼女の視界には、惨殺された死体の数々が飛び込んできた。 首をねじ切られた沢村智紀が。 裸で木に吊るされている加治木ゆみが。 お魚くわえた池田の生首が。 姿を消していた彼女の知り合いたちが、死体となって次々と出てくる。 まるで、映画「13日の金曜日」のクライマックスのように。 和「誰か…誰か助けてっ……」 和は祈るように呟いた。 すると前方に、誰かがしゃがみこんでいるのが見えた。 和(また死体?) いや、その誰かは動いている。どうやら死体ではないようだ。 そしてあの後ろ姿は―― 和「咲さん!」 和(よかった…こんな所にいたんですね……) 和(って、安心している場合じゃありませんでした。須賀君はすぐそこまで来ているのに…) 和「咲さん! 早く逃げ…」 ドシュドシュ ビチャビチャ… 和「えっ?」 ザクッザクッザクッザクッ… 優希「あっ……あっ……」ピクッピクッ 咲「えへへへへへ……」ザシュッザシュッ 和「咲さん…一体なにを……」 咲「あ、原村さん! ちょうどよかった、次は原村さんの番だからちょっと待っててね」 和「あなたが…あなたが犯人だったんですか……?」 ザクッ バキン! 優希「………」ピクピク 咲「あーあ、ナイフの柄が折れちゃった。 まあ予備持ってるからいいけどね」 そう言って咲はスカートの中からサバイバルナイフを取り出した。 咲「さ、今度は原村さんだよ」 和「なんで…なんでなんですか咲さん! どうしてこんなことを……」 咲「京ちゃんのためだよ」 和「須賀君の…?」 咲「そうだよ。いっつも部活ではパシリ扱いで、一人だけ男だからって冷遇されてる。 私はそんな京ちゃんが可哀そうで見てられなかった……」 咲「今回だってそうだよ、合宿に一人だけ誘われなかった。 みんなが楽しんでるのに、京ちゃんは一人ぼっち。だからみんな殺すの。これは京ちゃんの望みなんだよ」 和「そんな……いくらなんでも須賀君が殺しを望むわけがありません!!」 咲「望んでるよ。だって私には、京ちゃんの声が聞こえるんだもん」 和「はっ!?」 咲「そうだ咲、あいつを殺せ……あいつを殺せ……」ブツブツ… 咲「だってさ原村さん。覚悟してね」 和「さ、咲さん……一体何を言ってるんですか?」 咲「だからー、私には京ちゃんが何を考えてるかわかるんだってばー」 咲「そうだ。 俺が……俺たちが須賀京太郎だ」 和(この人……狂ってるっ!) 咲「安心してよ。原村さんは、なるべく痛くないように殺すからさ」 和「や…やめて……」 咲「俺も残念だぜ和……俺はお前のこと好きだったのに……」 咲「そうだよ。京ちゃんは原村さんのこと好きだったのに、 いつも原村さんは冷たい目で見てたよね……私はそれが許せない」 和「あ…ああっ……」ガタガタガタ… 咲「じゃあね、原村さん」ヒュッ 京太郎「危ねえ!!」ドカッ 和「きゃっ…」 スカッ 咲「京ちゃん…?」 京太郎「咲! お前なにやってんだよ!!」 咲「なにって……これは京ちゃんが望んだことでしょ?」 咲「そうだ、これは俺が望んだことだ」ブツブツ… 京太郎「お、お前は一体何を言ってるんだ…?」 和「須賀君! 彼女は頭がどうかしているんです!!」 京太郎「くそっ、どうしちまったってんだよ咲!!」 咲「あははっ! 京ちゃんどいて、そいつ殺せない!」 ビュッ! 京太郎「うわっ…本気かよ……」 咲「そりゃそうだよ、これは京ちゃんが命じたことなんだから… 京ちゃんが本気なら、わたしも本気に決まってるじゃない」 咲「そうだ。俺が本気で、咲が本気で、お前も本気で…お前は俺で……」ブツブツ… 京太郎(ダメだ、完全に頭がイカレちまってる…) 咲「誰にも邪魔はさせないよ…たとえ京ちゃん自身であっても!!」 ブスッ! 京太郎「ぐわあああっ! 痛ってえ、足が……」ドサッ 咲「京ちゃんは殺さないよ。そこで大人しくしててね」 京太郎「ま、待て…行くな……」 咲「さあ、原村さん…」 和「くっ……」 和(逃げなければ……) しかし、忘れていた痛みを思い出したように、挫いた足が動こうとしない。 咲「これで終わりだね、京ちゃん……ああ、そうだな咲!」 和(殺されるっ……!) 和は両手をぎゅっと握りしめ…… そこで自分がまだ、あの山刀を固く握りしめたままだったということに気が付いた。 和(そうだ…! 無我夢中で、すっかり忘れていた……) 咲はもう目の前に来ていた。 彼女は余裕たっぷりの動作で、サバイバルナイフを大きく振り上げた。 咲「さあ、死んで原村さん……死ね、和……」 和(……!!) 和「うわああああああっ!!!」 ズシャァァッ! まるで映画のように、気持ちいいくらいまでにスッパリと、 咲の首が胴体から切断されて宙を舞った。 咲「あっ……」 咲の口から、空気の漏れるような音がした。 切断からワンテンポ遅れてナイフが振り下ろされ、空を切った。 そして、首を失った胴体は地面に崩れ落ちた。 ドシャッ 和「はぁ…はぁ……」 京太郎「お、終わった…」 こうして、犯人が生存者に返り討ちにされるという 衝撃の結末で、この事件は幕を下ろした。 犯行に使われた凶器はほとんどが現地調達されたもので、 和たちが逃げ込んだ小屋にあったナタなどから、咲の指紋が検出された。 事件の被害者は四校の生徒計十八名の他に、 遊びに来ていた藤田プロや宿の従業員などを合わせて三十人近くにのぼった。 全て、13日の金曜日に起こった事件である。 一ヶ月後 和「みんな、ここに眠っているんですね」 京太郎「ああ。部長や染谷先輩に優希……そして咲も」 京太郎と和は二人で墓地に訪れていた。 ここは惨劇の舞台となった合宿場の近くに造られた墓地で、 今回の事件の被害者たちが埋葬されていた。 京太郎「咲……お前はどうしてあんなことを…」 京太郎が咲の墓の前で泣き崩れるのを、和は静かに見守った。 彼女は京太郎にとても感謝していた。 あの日、彼が律儀にも部室に残されていた忘れ物を届けに 再び宿を訪れなければ、彼女は恐らく咲に殺されていただろう。 和「須賀君…ありがとう」 京太郎「ああ……」 ひとしきり泣き終えた京太郎が立ちあがった。 その表情は真剣そのものだ。 京太郎「生きよう…みんなの分まで」 和「はい。彼らのことを忘れずに…」 様々な想いを胸に、二人は墓地を後にした。 ザッ…ザッ…ザッ… 二人が立ち去った後、咲の墓を訪れる少女がいた。 「咲……」 その少女――宮永照は、愛しむように優しく咲の墓石を撫でた。 照(痛かったんだろう……怖かったんだろう…… 私には、恐怖に怯えるお前の声が聞こえてくるみたいだ…) 照は静かに立ち上がる。その目には狂気が宿っていた。 照「待っててね咲、お姉ちゃんが仇をとってあげるから……」 照「……そうだよお姉ちゃん……殺して、みんな殺して!」 咲-Saki- 13日の金曜日 完
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3375.html
『存在価値』 38KB 虐待 調理 野良ゆ 赤ゆ 捕食種 加工場 現代 以下:余白 『存在価値』 序、 静かな夜。生暖かい風が森の木々をざわつかせた。夜空を漂う雲が今宵の月を見え隠れさせる。 中規模程度の森の端に沿って小さな県道が走っていた。二車線すらない細い道。そこを二条の光が移動していく。運搬用のトラックだ。 舗装はされているものの、ところどころ穴が開いていたりするせいで走行中のトラックがガタガタと揺れる。 トラックのエンジン音で何も聞こえないが、コンテナの中にはすすり泣くたくさんのゆっくりたちがいた。 月明かりに照らされたコンテナの側面には黒塗りのペンキで「虹浦町保健所」との文字が見える。 積載されているのは、町で捕まえられた野良ゆっくりたちだ。或いは捨てられた飼いゆっくりたち。 「ゆっくりぃ……ゆっくりぃ……」 「おきゃーしゃん……、きょわいよぉ……しゅーりしゅーりしちぇぇ……」 「どぉして……こんなことにぃ……」 虹浦町には野良ゆっくり回収ボックスというゴミ箱があった。 その中に押し込められていた野良ゆっくりたちは、自分たちをそこから出してくれた保健所の職員に対して泣きながら感謝したのだ。しかしまた、今度は大きな箱の中。 野良ゆっくりたちは自分たちの境遇を嘆き悲しんだ。 生まれた時から野良ゆっくりで、町で静かに暮らしていただけだと言うのに人間たちは皆、自分たちを捕まえる。 どんなに謝っても、何も悪い事をしていないと主張しても聞き入れて貰えない。それどころか、その場で潰されてしまう仲間たちもいた。 しかし、どれだけ己の不遇を呪おうとも、それをどうにかする力は雀の涙ほども持ち合わせていない。 性質の悪い事に、野良ゆっくりたち自身もそれを十分に理解しているせいで尚の事救いが無いと言えた。 「ねぇ……これから、ありすたちはどうなるの……?」 「むきゅー……わからないわ」 トラックの中で交わされる会話。こんなやり取りがコンテナの中で延々繰り返されていた。 (れいむは……しってるよ) コンテナの一番奥。隅っこで壁に頬を押し付けていた一匹のれいむが心の中で呟く。 そのれいむは同乗している野良ゆっくりと比べて小奇麗な身なりをしていた。黒い髪にはまだ艶があり、顔にも泥や埃が付着していない。 (れいむたちは、きっと……“かこうじょ”につれていかれるんだよ……) ゆっくり視点で見ればなかなかの美ゆっくりであるれいむだったが、それに対して声を掛けるようなゆっくりは一匹としていなかった。 れいむの赤いリボン。それが半分近く破られている。それだけで、周囲のゆっくりにとってれいむはとてつもなく惨めな姿に映っているのだ。 泥にまみれ、生ゴミの匂いが纏わりつき、目玉を片方失っていても尚、れいむの姿を見て嘲笑するゆっくりたちがいる。 「おお、あわれあわれ……」 「ゆぷぷ……あれじゃ、こいびとさんもみつからないんだぜ」 そんなゆっくりたちの誹謗中傷はどこ吹く風と言った様子で、れいむが静かに目を細めた。 (おにいさん……れいむのこと、きらいになっちゃったの……?) 飼いゆっくりだったれいむは、ある日突然捨てられた。 れいむは虹浦町に住んでいたわけではない。そこから三十キロ近くも離れた虹黒町で、飼い主と幸せな生活を送っていたのだ。 目を閉じればすぐに思い浮かべることのできる「お父さん」と「お母さん」と「お兄さん」。みんな、とてもれいむを可愛がっていた。 それなのに、幸せな生活はいきなり終わりを告げたのである。 必死に知りたくもないことを教えられて、叩かれたり蹴られたりしながら死ぬような思いで取得した銅バッジ。加工所の事もその時に得た知識だ。 そんな大事な銅バッジを命よりも大切なリボンごと破られて毟り取られた。何がなんだかわからなかった。涙も出なかった。ただ、ただ呆けている事しかできなかった。 それから、れいむは車に乗せられた。いつも「家族みんな」でお出かけするのに使っていた自家用車。 れいむは少しだけ安心した。バッジがなくても一緒にいてもらえるのだと。 家族は河川敷に車を止めるとれいむを堤防の下に向けて転がした。草の上をころころと転がるのが気持ち良かった。何度もこうやって遊んでもらっていたのだ。 だから、今日もたくさん遊んでもらえると思い込んでいた。 しかし、いつまで経っても堤防の下に家族はやって来ない。 れいむはずっと待っていた。日向ぼっこをしたり、草を食べたり、虫を追いかけたりしながら暇をつぶしていた。 それから数時間。 夕日が山の向こうに沈んで行くのを見ながら、ようやくれいむは気付いたのである。 ――自分は、捨てられたのだ…… と。 れいむはペットショップで虐待と言っても過言ではない程の学習を強要させられた。 自分のしたいことは何一つさせてもらえず、毎日毎日ゆっくりできない日々を強いられ、泣きながら眠りにつく日々。 そうまでして頑張って、ようやく与えられた幸せも呆気なく失ってしまった。 自分に幸せを与えたのも人間ならば、それを奪ったのもまた人間だった。 れいむは必死になって考えた。 ――自分にとっての生きる意味とは何なのだろうか。自分の価値とは何なのか。 無論、そんな高尚な言葉を使って物事を深く考えていたわけではないが、餡子脳でれいむなりにそのニュアンスに近しい事を考えていたのである。 だから。 これから行くことになるであろう“加工所”で殺される前に……どうしても、知りたいのだ。 どうしても……。 そして、願わくば……自分が今日まで生きてきた理由を誰でもいいから自分に教えてほしかった。 一、 某日。早朝。 夜中のうちに搬入された野良ゆっくりたちとれいむは殺風景な白い部屋の中に入れられた。 緊張と空腹で疲弊しきった野良ゆっくりたちは、部屋の隅っこで一塊になって震えている。 れいむはその輪の中に入れてもらえなかった。もう片方の隅っこで一匹俯くれいむ。飾りのあるなしの隔たりは余りにも大きいものだった。 それから、コツーン……コツーン……という足音が扉の向こう側から聞こえてきた。 一斉に身構える野良ゆっくりたち。互いの頬を更に強く押し付け合った。成体ゆっくり、子ゆ、赤ゆ問わず泣きながら震えている。 ここがどういう場所かはわからずとも、何か嫌な予感だけはひしひしと感じているのだろう。 不意に部屋の扉が開く。 臆病な赤ゆが一匹、「ゆぴぃ?!」と飛び上がった。 一斉に部屋の中に入ってきた人間に目を向ける野良ゆっくりたち。れいむも、久しぶりに見た人間をぼんやりと眺めていた。 「多いな……。まったく、潰しても捨てても勝手に生えてくるゴミとか本当にタチが悪い……」 白衣を着た加工所職員が面倒臭そうに、用紙が挟まれたバインダーを取り出して、連れてこられたゴミの数を種別ごとに記入していく。 「ま、まりさたちは……」 「あ?」 「まりさたちは、かってにはえてこないのぜ……っ! ごみんさんでもないのぜっ!」 「だから何だ?」 「あ……あやまるのぜっ! ひどいことをいうにんげんさんは……あやま……ゆひぃぃぃぃ?!!」 生意気な口を利いたまりさに向けて一直線に歩み寄る職員。すぐにまりさのお下げを掴んで宙釣りにした。 お下げが千切れようとしているのか、ミチミチ……という不快な音が聞こえる。まりさは身を捩らせて苦痛に泣き叫んでいた。 そのまりさを床に向けて思い切り叩きつける。 まりさの顔面が床に激突した瞬間、まるで水風船が勢いよく弾けるように中身の餡子を四方八方にぶち撒けて爆散した。 飛び散った餡子が目を丸くして微動だにできない野良ゆっくりたちの顔にべちゃべちゃとかかっていく。 静まり返る部屋の中。 職員の声だけがやたらと大きく聞こえる。 「ゴミだし、勝手に生えてくるよ……。お前ら、ゆっくりなんていくらでもな……。ったく、数字が変わっちまったじゃねぇか」 まりさ種の項目に書いてあった数字を消しゴムで消して、消した数字から一匹減らした数字を新たに書く。 「どぼ……じで、ごんな゛ごど……」 「おい、そこのゆっくり」 「ゆ゛ッ!?」 潰される、と思ったのだろう。目をぎゅっと閉じて顔を下に向ける野良ゆっくりの一匹。 「喋るな。ゴミは喋らない」 「~~~~っ」 分かりました、と言うように口を真一文字に結んで額を地面に何度も打ち付ける。 一連のやり取りを見た野良ゆっくりたちはぼろぼろと涙を流しながら、小刻みに震えていた。泣き叫びたい気持ちを必死に抑える。声を出したら殺されるのだ。 職員は用紙に記入したちぇんとぱちゅりーの数字を鉛筆の後ろでコツコツと叩きながら溜め息をついた。 「チョコと生クリームが不足気味だったんだがな……」 それぞれ二、三匹ずつしかいないちぇんとぱちゅりーをじろりと睨み付ける職員。 それから近くにいた薄汚いれいむを思いっきり蹴り飛ばして壁にぶつけた。壁と濃厚なちゅっちゅをしたれいむが、「ゆ゛っ、ゆ゛っ」呻きながら痙攣を起こす。 「大して需要のない餡子は毎回、毎回、馬鹿みたいに持って来られるってのによ……」 職員が部屋を出て行く。 ガタガタと震える野良ゆっくりたち。どれ一匹として声を上げようとしない。ただ、ぽろぽろと涙を流すのみ。 しばらくして職員が別の男をつれて部屋に帰ってきた。 その男が大きな袋の中にちぇんとぱちゅりーを掴んで投げ込む。ちぇんとぱちゅりーであれば、成体、子などのサイズは関係ないらしい。 「むきゅぅぅぅぅん!! いや、いやよっ! たすけてちょうだいっ!!」 「わからないよーー!! こわいんだねぇぇ!!」 袋の中からちぇんとぱちゅりーの悲鳴が聞こえてくる。野良ゆっくりたちは皆、一様に俯いたまま歯をカチカチと鳴らしていた。 そんな残りの野良ゆっくりたちには目もくれずに部屋を出て行く男。ちぇんとぱちゅりーの悲鳴がだんだんと遠くなっていき、最後には何も聞こえなくなった。 しばらくして今度は別の男が部屋に入ってきた。今度は泣き叫ぶありすを手当たり次第に袋の中へと投げ込んでいく。 「とりあえず、ホワイトチョコはまだいいかな……。残りは全部、ミキサーにかけてゆっくりフードにするか……」 職員の言葉の意味がわからない野良ゆっくりたちは「ゆ? ゆゆ?」と互いの顔を見合わせている。 それから、職員が思い出したように呟いた。 「れみりゃにやる生餌を忘れてたな。何匹か持って行くとするか……」 “れみりゃ”という単語に何匹かの野良ゆっくりが反応する。それだけで目にじんわりと涙を浮かべるモノもいた。 職員が入り口の扉とは別の扉に手をかけてそれをゆっくりと開けると、すぐに中の電気をつけた。 そこは殺風景な小さな部屋。その中央には焼却炉を彷彿とさせるような機械が設置してある。 それを見た途端、一匹のありすがカタカタ震えて涙を流した。 「いや……ゆっくりできない……」 ありすの消え入るような声を聞いて、周りの野良ゆっくりたちがありすと同じ視点へと移動する。 そして。 「ゆ、ゆ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!!!」 「ゆ゛ぎぃぃぃ……っ! ゆっぐ……でぎ、な……っ、あ゛……ぁあ゛ぁ゛っ!!!」 その機械から放たれる強烈な死臭。人間には決して感知できないにも関わらず、鼻を持たないゆっくりたちはこの“ゆっくりできない臭い”を激しく嫌悪する。 それはフェロモンの一種であるとする研究者もいれば、残留思念の様なものであるとする研究者もいた。 理屈はともかく、目の前の機械から放たれる死臭に野良ゆっくりたちは、まるでおぞましい悪霊でも見ているかのように全身を震わせた。 職員が慣れた手つきで機械の中央付近にある小窓のようなものを開く。それに合わせてよりいっそう強くなる野良ゆっくりたちの悲鳴。 全ての赤ゆは漏れなくしーしーを漏らしていた。目はどこを見ているのかわからない。或いは、宙を漂うゆっくりの亡霊でも見えているのだろうか。 そこから始まる淡々とした作業。 職員は、れいむの揉み上げを、まりさのお下げを、ありすの髪を乱暴に引っ掴んで次々と機械の中に放り込んでいった。 「ゆぎゃあぁぁ!! だじで!! だじでぇ!! お゛う゛ぢがえ゛る゛う゛ぅ゛ぅ゛ッ!!!」 「い゛や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!! じに゛だぐない゛ぃ゛ぃ゛!! れ゛い゛む゛、もっどゆっぐりじでたい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!!」 外観に比べて機械の内側は狭い造りになっていた。 どうやら内部は中身を刳り抜かれた円柱のような形になっていて、その中心に巨大な柱が立っているようだ。 後から後から野良ゆっくりが放り込まれるものだから、内部はだんだんとすし詰めのような状況に変化してきている。 そんな時、一匹のありすの頬に鋭い痛みが走った。 「いた゛ぃぃ!! ありすの゛どがい゛はな゛お゛がお゛がぁぁぁ!!!」 「つ゛ぶれ゛る゛……どいで、ね……どいでねっ!! れ゛い゛む゛、あんよ゛が……い゛だいよ゛ぉ゛っ!!!」 柱。床。壁。その三カ所には巨大な刃が取り付けられていた。それらは全て内側を向いており、その三カ所に密着している野良ゆっくりたちの皮を切ろうとしているのだ。 加工所特製の巨大なジューサーミキサー。いや。ゆっくりミキサーとでも言うべきだろうか。 ここで挽き肉ならぬ挽き饅頭にされた野良ゆっくりたちは様々な製造工程を経て、固形のゆっくりフードへと生まれ変わる。 職員の動きを見ながら、れみりゃの生餌用に選ばれた五匹の野良ゆっくりは怯えていた。 その中には元・飼いゆっくりのれいむの姿も見える。 職員がおもむろに機械のスイッチをオンにした。 「ゆ?」 「ゆかが……ゆっくり、うごきはじめたよ……?」 真っ暗で何も見えないが床が回転し始めているは理解できた。そして、少しずつ両側の壁が内側に向けて迫ってくる。 「え゛ぎゅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ?!! れ゛い゛む゛……づぶれ゛ぶりゅあ゛ぁ゛ぁ゛ッ?!!」 柱と壁の中央付近にいた野良ゆっくりたちが同胞たちによって押し潰されて絶命した。 柱や壁に頬がくっついていた野良ゆっくりたちは、鋭利な刃が少しずつ体内へ潜り込んでくるという恐ろしい感触に、この世の物とは思えない叫び声を上げている。 やがて、中央の柱が時計周りに。周囲の壁が反時計周りに回転し始めた。その回転速度が徐々に上がっていく。 そこからはもう何が何だかわからなかった。 皮が千切れ飛んだ。流出した中身がまるで命を得たかのように所狭しと暴れ回る。弾け飛ぶ目玉。涙か、しーしーか、涎か……とにかく大量の液体。 それらが全てが一つになって、また滅茶苦茶に引っ掻き回されていく。 ほとんどゲル状にまで変質してしまった大量の野良ゆっくりたちの成れの果てが、ミキサーの中で無言のままダンスを踊り続けていた。 回り、飛び、くっついては離れてを繰り返し、また勢いよく爆ぜる。 野良ゆっくりたちの絶叫は轟音に掻き消され、流した涙はどれのものとも分からぬ皮や中身によって埋め立てられる。 機械は程なくして停止した。もう、何も聞こえない。不気味なまでの静寂。 外側からは見えないが、体をぐちゃぐちゃに引き裂かれて中身を全て流出させてしまった野良ゆっくりたちが、ペースト状になって機械の底に溜まっていた。 死ぬ最後の最後まで足掻き苦しんだのだろう。新たな死臭が生かされた命に語りかけてくる。 気丈に仲間たちの最期を見つめていたれいむも、中身を吐き出しそうになるのを必死に抑えながら無言で泣き続けている。 その傍らでまりさは白目を剥いて気を失っていた。 「お前らは全部れみりゃに食わせる。良かったな。今、死んだ連中より少しだけ長く生きることができて。……ゆっくりすることができて、か?」 「ゆひっ……ゆひぃ……」 顔を横にふるふると振って厭だ嫌だイヤだと必死にアピールする野良ゆっくりたち。 どれだけ泣かれても、叫ばれても、嫌がられても、それで職員の気持ちが揺らぐ事はないのだ。職員歴十五年。十五年も職員はこうしてゆっくりを殺し続けてきた。 「ゴミの言葉に耳を貸すほど優しくないんだよ、俺は」 振り返らずに言葉だけ発する。今度は倉庫の扉を開けてそこから約一メートル四方のアクリルケースを取り出した。それを備え付けてあった台車に載せる。 職員が野良ゆっくりたちに近づくと、それだけで数匹がしーしーを漏らした。自分たちが何をされるか分からないのが恐ろしくてたまらないのだろう。 逃げようとするがあんよが動かない。それどころか何も考えることさえできなかった。 れいむも職員に訊きたいことがあったが訊くことができないでいた。喋っただけで殺されるかも知れない。それがれいむの言葉を詰まらせる。 どれもが何かを言いたそうだった。しかし、何を言うでもなく一匹ずつアクリルケースの中に入れられていく。 もちろん、れいむもその中に入れられた。 ガラガラと音を立てて進む台車の上は、コンテナの中ほど乗り心地は悪くなかったが、生きた心地がしなかった。 二、 台車に載せられたれいむたちは、職員によって開けられた扉の向こう側へと進み、新たなフロアへとやってきた。 「んっほぉぉぉ!!! まりさの……まむ、ま……ずっぎ……もう、い゛や゛……ずっぎり゛じだぐ……ゆぅぅ……ず、ずっぎり……じぢゃ……」 「ゆぎゃぁぁ!! あでぃずぅぅ!!! もうやべでぇぇ!! までぃざ、もう゛、ちびちゃんうみ゛だぐな゛ぃぃ……ゆぁぁ……す、すっぎ……」 「「ずっぎりぃぃ!!!」」 こんなやり取りがフロア全体から聞こえてくる。 れいむたちは自分たちの目を疑った。 台車に載せられたものと同じようなアクリルケースがフロア全体に敷き詰められている。 アクリルケースは二匹につき一箱となっているようで、傍から見れば透明のロッカーか、或いはカプセルホテルを彷彿とさせた。 「ゆああぁぁ……まだ、ぢびぢゃんがうばれぢゃう゛ぅぅぅ」 「まりさぁ……ごべんなざい、ごべんなさいぃぃい!! ありず、からだがいう゛ごどをぎいでくれ゛ないの゛ぉぉ……」 先程、すっきりー!を行っていたまりさの額からにょきにょきと茎が生えて、そこに赤まりさと赤ありすが実る。 まりさはうつ伏せのような姿勢でアクリルケースの一番手前に固定されているようだった。しかも、尻はありすに向けて突き出すような形になっている。 茎は、アクリルケースに開けられた小さな穴から外側に向かって伸びていた。まりさの額はその小さな穴に合わせて固定されているようだ。 「ちびちゃん……っ!! ゆぐぅ……ひっく、がわいい゛よぅ……ゆっぐりでぎる゛よぉ……」 泣きながら笑うまりさ。 れいむたちにはまりさのこの行動が理解できなかった。 あんなに可愛いちびちゃんを見て、どうして涙を流す必要があるのかと。この地獄でも新しい命を芽吹かせることができる。素晴らしいことではないのだろうか。 不意にどこからともなく、やはり白衣を着た男性職員が現れる。 まりさはその男性職員の姿を見て、顔をぐしゃぐしゃにしながら力の限りに叫び声を上げた。 「お゛でがい゛じばずぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!! ぢびぢゃんをごろざな゛い゛でぐだざい゛ぃ゛い゛ぃぃぃい!!!」 「――――!?」 台車の上でれいむたちが驚愕の表情に変わる。 まりさを後ろから犯し続けていたありすも、ぼろぼろと涙を流していた。先ほどの興奮が未だに醒めぬのか、頬を染め、舌を垂らし、虚ろな瞳で男性職員を見つめている。 「ゆんやぁぁ! おきゃーしゃん、にんげんしゃんが、こっちにくりゅよぅ! たしゅけちぇにぇ!!」 「ぢびぢゃん……ごべんね……ごべんねぇ……」 「お、おきゃーしゃ……?! なにをやっちぇりゅにょ?! はやきゅ、にげちぇにぇ!」 「ときゃいはじゃにゃいわぁぁ! ありしゅたち、ゆっくちできにゃえびゅぇッ?!!!!」 「う、うわあああぁぁぁぁ!!!」 赤ゆは、茎からぶら下がっているだけの存在だ。 自分で身を守ることはおろか、動くことすらできない。母親ゆっくりが動かなければ、その場から離れられないのだ。 だから、赤ありすは呆気なく潰されて死んだ。僅か十秒弱の命。ただ、親指と人差し指で挟まれて潰されただけ。生まれてきて自分の身に起きたのは、たったのそれだけ。 初めての挨拶もできず、食べることも、笑うことも、眠りにつくこともできずに、赤ありすは死んだ。 同じ茎に実っていたもう一匹の赤ありすも同様にして殺された。 茎に残った二匹の赤まりさが絶句してガタガタ震えている。茎に実ったばかりでどこにそんな水分があるのかと問うほどに、涙としーしーを無様に垂れ流していた。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! あ゛でぃずのどがいはな゛ちびぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「何回目だよ、その反応。いい加減慣れろよ。うるせぇ糞ゆっくりが」 「ひどいよ゛ぅ……ひどずぎる゛よ゛ぉ……。ちびちゃん、なんに゛も、じでな……わる゛い゛ごどだげじゃなぐで……な゛ん゛に゛も゛じでな゛い゛のにぃぃぃ!!!」 まりさがぎゅっと瞼を閉じて全身を震わせながら泣く。 ありすはうわ言のように「ごめんね、ごめんね」と繰り返していた。 ここは、食用ゆっくりの養殖部屋。このアクリルケースの中に入れられた二匹一組のゆっくりは、赤ゆ製造機だ。 アクリルケース内の床はスイッチ一つで小刻みに振動し、中に入ったゆっくりをあっと言う間に発情させる。 まりさ同様の姿勢で固定された各種ゆっくりの後ろには常にありすが入れられており、興奮状態になったありすがもう一匹を犯して子供を作るという仕組みだ。 良く見れば“受け側”のゆっくりの頬には全てチューブが突き刺さっている。あのチューブから常に栄養が送られてくるため、何度すっきりー!しても疲れることがない。 結果、栄養不良で死ぬこともできず、毎日ひたすら望まぬすっきりー!を繰り返し、実った赤ゆは目の前で潰されるという凄惨な毎日を過ごす羽目になっているのだ。 まず、ここで実った赤ありすの九割が生まれると同時に潰される。 ありすは他のゆっくりよりも性欲が強いということで、常に“責め側”のポジションだ。すっきりー!を繰り返せば、赤ありすが溢れてしまうことになる。 だから、赤ありすは間引くのだ。そうすることによって、残ったありす種以外の赤ゆに多く栄養が行き渡る。つまり、成長速度が速くなるのだ。 もちろん、ありすを養殖するためのアクリルケースも存在しており、そこでは赤ありす以外の赤ゆが生まれてすぐに潰される。 日進月歩でゆっくりの研究は続いているが、未だに人工的なゆっくりの繁殖に成功した例はない。 だが、こうして一度に発情させて一度にすっきりー!させて、一度に赤ゆを実らせれば意外と採算は取れるものである。 アクリルケースの数は総数で三百箱を数えるほどだ。二匹ずつ赤ゆを養殖したとして、一日に六百匹もの赤ゆが“生産”されることになる。 大体、母親ゆっくりの額に茎が実ってから三時間ほどで栄養供給が安定してくるのか、赤ゆは「ゆぴぃ」と眠りにつく。 その頃合いを見計らって、母親ゆっくりから茎を引き抜き、それを今度は砂糖水の中に突っ込むのだ。 大量の茎が刺された砂糖水の入った容器を見ると、まるで生け花ならぬ生け赤ゆとでも表現できそうな様子だ。 「や゛べでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!! れ゛い゛む゛のおぢびぢゃん、づれでいがない゛でぇぇぇぇぇ!!!!」 今度は別のゆっくりが悲痛な声を上げた。 先程、すっきりー!が終わったばかりのアクリルケース列とは、別の列から聞こえた絶叫である。 こちらの列の茎に実った赤ゆは三時間が経過して安定期に入ったのだろう。 数人の職員が手分けして茎を指で触ったり、赤ゆの頬をぷにぷにしたりして完全に安定しているかどうかを判別する。それは彼らの熟練した赤ゆの観察眼が成せる技だった。 「おきゃーしゃあぁぁん!!! たしゅけちぇぇぇぇ!!! れーみゅ、はにゃれちゃくにゃいよぉぉぉぉ!!!!」 「にんげんざん゛ん゛ん゛ん゛!!! お゛でがい゛じばずぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!! ゆっぐりじだごにぞだででみぜばずがら゛あ゛ぁ゛ああぁ゛!!!」 「育てなくていい。お前らはガキを造り続ければそれでいいんだよ」 「どぼじでぞんな゛ごどい゛う゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?」 「こんなの育てて誰が得するっていうんだよ。お前らが馬鹿の一つ覚えみたいに“ゆっくりできる”とか言うだけじゃねーか」 「おいコラ新入り。いちいちゆっくりの話を聞くんじゃない。そんなことより一本でも多く茎を抜け」 「す、すいませんっ」 こうやって新人はたまにゆっくりの言葉に反応してしまう。 しかし、ゆっくりを生き物だとは決して思ってはいけない。ここにいるのは赤ゆを造るためだけの道具なのだ。 メンテナンスは週に一回行われている。とは言っても、二匹の後頭部に注射器を突き刺してオレンジジュースを流し込むだけの簡単な作業ではあるが。 一本、また一本……と茎が引き抜かれるたびに母親ゆっくりが絶叫を上げる。 ワンパターンな反応。いい加減慣れろと言われても慣れるわけがないだろう。 無理矢理子供を作らされ、生まれた傍から半分が潰されて、三時間後には茎ごとどこかに連れていかれる。 「ゆ、ゆひっ、ゆふへ……ぱ、ぱぱぱ、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽーーーーーー!!!」 「う、うわぁぁぁ!! まりさ! まりさ! しっかりしてよぉぉぉ!!!!」 中にはこうして発狂してしまうゆっくりも当然ながらいた。それを見つけた職員がすぐに内線で別の部署と連絡を取る。 「はい。三十六番のまりさ、発狂しました。こちらで処分しておきますので替えのまりさを用意してください」 それから気が狂ったまりさは職員によってあっと言う間に処分され、替わりに別のまりさがすぐにアクリルケースの中に入れられた。 こちらの列の茎の回収が全て終わったのだろう。 職員の一人がスイッチを押して、床を小刻みに振動させる。そこから始まる醜悪な性の営み。 無数のゆっくりの喘ぎ声と、互いの皮がぶつかり合う乾いた音がフロア全体に響き渡る。 そして、そこかしこから「すっきりー!」という絶望に染まった絶頂から漏れ出す歓喜の声が上がり始めた。 「も゛う゛……ずっぎり、じだぐない゛……。ぢびぢゃん……う゛み゛だぐ、な゛い゛……ゆぐっ、ひっく……」 泣こうが喚こうが、ゆっくりたちは子供を作り続ける。眠ることすら許されず、ただひたすらに。 れいむたちは台車の上で泣いていた。こんな理不尽は話があるものか、と悲しみに打ち震えていた。 そんなれいむたちに、台車を押し始めた職員が優しく語りかける。 「な? お前らは勝手に生えてくるだろ?」 生えては引き抜かれを繰り返す赤ゆの実った茎を横目で見ながら、ゆっくりたちは言葉を失って俯いた。 しかし、れいむだけはぽそりと呟いた。 「かってには、はえてこないよ……」 「あ?」 「あのはこのなかにいる、ゆっくりたちががんばってるから……っ! かけがえのないちびちゃんたちがうまれるんだよっ!!! そんないいかたしないでねっ!!!」 「れ、れいむ……」 泣きながら叫ぶれいむを見ながら、台車に載せられたゆっくりたちが涙を流す。 職員はそんなゆっくりたちのくだらない茶番に声を出して笑った。それに対してれいむが威嚇を始める。この地獄のど真ん中で泣きながら頬を膨らませた。 「かけがえのない命があんなにポンポン生まれるわけねーだろ。饅頭の癖に命がどうとか夢見てんじゃねぇよ」 それっきり、れいむは黙りこくってしまった。何を言っても自分たちの言葉は通らない。それを理解して、また何か反論しようという気にはならなかった。 無情にも繰り返される母親ゆっくりと赤ゆの絶叫を後方に聞きながら、れいむたちはようやくこの場所から次のフロアへと移動をさせられた。 三、 台車に載せられたまま、加工所の更に奥へと入っていく。 透明な壁で仕切られた長大な部屋を分断する中央の廊下部分を進む職員と野良ゆっくり一同。 周囲を見渡した野良ゆっくりたちが再び息を呑む。 「あ゛づい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!!」 「あ゛ん゛よ゛が……ゆ゛っぐり゛でぎな゛ぃよ゛ぉ゛ぉお゛おおぉ゛!!!!」 壁からゆっくりが五匹ずつ一列に整列した状態で下ろされる。それぞれの頭は金属製のアームで挟まれ身動きができないようになっていた。 下ろされた先は黒い鉄板。鉄板はゆっくりたちのあんよを焼くためのものだ。あんよは、機械的に十五秒間ずつ高熱で一気に焼き上げられる。 垂れ流される涙としーしーがジュワジュワと音を立て蒸発していくのを見れば、あの鉄板がいかに高温であるかが理解できるだろう。 鉄板の上でゆっくりたちは自分たちの顔の皮が引き千切れるのではないかと思うほどに、身を捩らせていた。しかし、それ以上の動きは頭のアームが許さない。 まさか自分の顔を引き千切るわけにもいかないので、抵抗はすべて虚しく、最後には並んだ五匹が五匹ともあんよの機能を完全に喪失させられるのである。 この仕掛けは壁に六ヶ所設置されており、大体三十秒間隔で三十匹のゆっくりが同時にあんよを焼かれる仕組みとなっていた。 十五秒間が過ぎると、アームは再び放心状態……或いは完全に意識を失っているゆっくりたちをその傍らで流れているベルトコンベアへと移動させる。 無言のまま、ベルトコンベアの上を流れて行くあんよが炭化したゆっくりたち。 中には、あんよを徹底的に焼き上げられても必死に周囲の職員に助けを求めるゆっくりもいた。 「だずげでぐだざい゛ぃ゛ぃ゛!! あ゛ん゛よ゛がう゛ごがな゛い゛ん゛でずぅ゛ぅ゛ぅ゛!!! ばでぃざは、も゛っどゆ゛っぐり゛じだい゛んでず゛ぅ゛ぅ゛!!」 「お゛でーざんっ!! あ、あぁぁ゛っ!! お、お゛に゛ぃ゛ざん゛っ!! だずげ……む、むじじないでぇ゛え゛ぇ゛ええぇえ!!!」 もちろん、誰も耳を貸さない。雑音にいちいち答えてやるほどこの職場は暇な場所ではなかった。中には耳栓をつけて仕事をしている者もいる。 ベルトコンベアの先には分岐点があり、そこには二人の職員が立っていた。 れいむ種、まりさ種、ありす種、ぱちゅりー種、ちぇん種、みょん種。それぞれ専用のベルトコンベアが用意されているのだ。 職員は一緒くたにベルトコンベアに載せられたゆっくりたちをを種類ごとに分けていくために配置されている。 「あ゛でぃずのぎゅーでぃぐる゛ながみ゛のげざんがぁあぁっ!!!」 「までぃざのお゛ざげざんが、ぢぎれ゛る゛の゛ぜぇぇぇぇ!!!!」 丁寧に扱う必要はなかった。それぞれが髪を掴まれて別のベルトコンベアに載せられていく。 ゆっくりの状態など、この後関係なくなるのだ。とりあえずは“中身を仕分けできればそれでいい”のである。 それぞれの種族ごとに流されていくベルトコンベアの先にはトンネルのようなものがあった。そのトンネルの入り口には赤い光が見えた。 トンネルの中は暗い。この先に何があるか分からない。恐ろしくてたまらないのだろう。ベルトコンベアの上でちょろちょろとしーしーを漏らすゆっくり。 程なくしてそのトンネルの中に入っていく。赤い光にゆっくりが触れた瞬間、音を立てて機械が動き始めた。 「ゆひぃぃぃっ?!!」 勢いよくしーしーを前方に発射させる。動かぬあんよを呪いながら、顔の部分だけを少しでも後ろに後ろにと持っていくが無駄な抵抗だった。 「がひっ!??」 いきなり。頭頂部に何かが突き刺さったかと思えばそれがあんよを貫いて貫通した。 瞳孔が開く。全身から汗が噴き出すのを感じた。眩暈。吐き気。まるで脊髄にナイフが刺さったかのようような衝撃と虚脱感。 体全体が小刻みに震える。身を捩らせようとすることもできなかった。瞬きをするだけで全身に痛みが走る。 そして。 「ゆ゛べばあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ??!!!」 貫通していた何かが体内で二つに分かれて一気に拡がった。突き刺さっていた底部が勢いよく引き裂かれ、顔を真っ二つにされる事でそのゆっくりは死んだ。 行き場を失った餡子がぼとぼととその真下に設置してあったトレイに落ちて行く。 他の場所でも同様に、カスタードや生クリームが次々とトレイに載せられていった。 このエリアは“ゆっくりの中身を抉り出して食用品として回収”していくための場所。だから、髪が千切れようがあんよが炭化していようが関係ないのである。 ベルトコンベアに載せられたゆっくりは、その中身にしか価値を見出されないのだ。いや、見出されるだけマシというものかも知れない。 「か、かわいそうなんだぜっ! みんな、いやがってるのぜっ!! やめてあげるのぜぇっ!!!」 先程のフロアでのれいむの勇気にほだされたのか、台車に載せられたまりさが涙ながらに叫んだ。 その声を聞いて、加工所内にいたゆっくりたちが同じように声を上げる。 「だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!! れ゛い゛む゛、い゛ぎでい゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 「ゆっぐりじだいだげな゛のに゛ィィィイィィ!!!」 「ごんな゛じにがだはいや゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!! ずぎな゛ゆっぐりどい゛っじょに、え゛いえ゛ん゛にゆっぐりじだいよ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛ぉぉお゛ぉ゛!! み゛ん゛な゛、なんに゛も゛わる゛いごどじでないの゛にぃいぃぃ゛い゛いぃぃぃ!!!!!」 絶望の合唱。心の底から絞り出されるかのような強い懇願。 それでも、与えられるモノと言えば、焼かれて、貫かれて、引き千切られて。そんな苦痛と、決して穏やかであるとは言えない凄惨な“死”のみ。 このエリアで加工されるゆっくりは、全て加工所産のゆっくりである。ここで殺されるためだけに生まれてこさせられて、今日まで生かされてきただけの存在。 それ故に野良ゆっくりのような不衛生さは皆無だ。 今、れいむたちを載せた台車がある渡り廊下と生産ラインの部屋が完全に仕切られているのは安全衛生のためである。職員たちも白衣にマスク、帽子、滅菌手袋と完全装備だ。 阿鼻叫喚の地獄の中、台車が移動を始める。 「だずげでぇぇぇ!! れいむぅぅぅ!!! だずげでよぉぉぉ!!!」 ベルトコンベアを流れるゆっくりと目が合ったれいむが助けを求められた。しかし、どうすることもできない。 そのゆっくりはずっとれいむの事を見ていた。れいむも、目を逸らすことができなかった。 結局、お互いの姿が見えなくなるまで、二匹はずっと視線を合わせていた。 うなだれたままのれいむたちを載せた台車がすぐ隣のフロアへと移動する。 そこでもまた、甲高い悲鳴がれいむたちを迎えた。 「ゆんやあぁぁぁぁ!!! やじゃ、やじゃ、やじゃあぁぁぁぁ!!!!」 「やめちぇにぇっ!! やめちぇにぇっ!! ゆっくちできにゃいよぉぉぉぉ!!!!」 先程のフロアは、成体ゆっくりの食品加工を行う場所だった。対してこのフロアは、赤ゆっくりの食品製造場所だったのである。 このフロアには先ほどのベルトコンベアのようなものはないが、代わりに内部がホテルの厨房のような作りをしており、壁には無数の調理器具が掛かっていた。 室内は熱気に包まれており、ここで働く職員たちは額にうっすらと汗を浮かべている。 フロアの一画には巨大な鍋が設置してあった。傍らには大量の赤ゆが生きたまま入った透明なボウルが見える。その中の赤ゆたちは喉を枯らさんばかりの勢いで泣いていた。 おもむろに職員の一人がそこに近づく。その姿を見た赤ゆたちはボウルの中で一斉にしーしーを噴射した。ボウルが職員によって持ち上げられると、悲鳴は更に大きくなった。 れいむたちは台車の上からその様子を固唾を飲んで見守っていた。これから起こるであろう何かに対して嫌な予感だけが餡子脳裏をよぎる。 そして、その嫌な予感は見事に的中した。 巨大な鍋。 れいむたちからは見えないが、中には油の海が広がっており、それは十分すぎるほどに加熱されていた。そこに、ボウルの中の赤ゆがぼちゃぼちゃと放り込まれる。 「ゆ゛っぎゃああ゛あ゛あぁ゛ああ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁッ!!!????」 鼓膜を突き破らんばかりの勢いで、上げられる凄まじい絶叫。 台車に載せられていたありすは、おそろしーしーをぷしゃぁぁ……と漏らしていた。他のゆっくりも開いた口が塞がらない。頬に涙が伝う感触だけを感じていた。 ジュワアァァ……という音と共に、絶命した赤ゆたちが一匹、また一匹と油の海面に浮かんでくる。ぴくりとも動かない。既に死んでいるのだろう。 職員は皮がこんがりと狐色に揚げあがった赤ゆを一匹ずつ掬い、キッチンペーパーと新聞紙の敷かれた場所に並べて行った。 ここから様々な製造工程を経て、加工所産のお菓子として人気の高い“揚げ赤ゆ”が市場に並ぶ。 眩暈がするような凄惨な光景を見続けていた台車の上のれいむたちが虚ろな表情に変わっていった。 「だしちぇにぇっ!! しゃむいよぉぉぉ!!!! もうやじゃあ、れーみゅ、おうちかえりゅぅぅぅ!!!!」 れいむたちが声のした方向へと振り返る。 そこにはステンレス製の巨大な冷凍庫のようなものが置いてあった。これは、赤ゆを瞬間冷凍して、冷凍食品に加工するための機械である。 使い方は簡単で指定された数の赤ゆを内部に放り込み、スイッチを入れるだけ。 一瞬で凍結した赤ゆたちはそのまま物言わぬ冷凍饅頭となり、各家庭の電子レンジで再び目が覚めるのだ。目が覚めたところで、その先に未来はないのだが。 冷却作業が終わったのか、冷凍庫の扉が開けられる。凍りついた赤ゆたちを次々に回収していき、袋の中に詰める作業が始まった。 更に他の場所に目を向けると、今度は三匹ほどの赤ゆが生きたまま袋の中に入れられていた。 「くりゅぢぃよぉぉ!!!」 小さな袋の中で赤ゆたちがぎゅうぎゅう詰めにされている。その袋の口に掃除機のチューブのようなものが当てられていた。 職員がその掃除機のようなもののスイッチを入れる。 刹那、袋は一瞬にして圧縮され、内部の赤ゆも苦悶の表情を浮かべたまま動かなくなった。赤ゆの真空パック、である。 滝のように涙を流し、涎を撒き散らして、しーしーを所構わず噴射しながら、赤ゆたちは泣きに泣き叫んでいた。 誰も助けてくれないことを呪いながら。自分たちの置かれた境遇を呪いながら。 自分たちをこの世に産み落とした母親ゆっくりを呪いながら。 「さっき生まれたガキ共も、半分はここで死ぬんだよ」 「…………」 「ここで死ななかった連中も、大人になってから食べ物に加工される。……あぁ、さっき見せたな。あんよを焼かれてたゆっくりがそれだよ」 「…………なんなの?」 「ん?」 「にんげんさんたちにとって、れいむたちゆっくりは……なんなの?」 れいむが職員と目を合わせないようにしながら、恐る恐る言葉を紡いだ。台車の上のゆっくりたちは、完全に意気消沈してしまっており、無言のまま動く気配がない。 職員はれいむの問いかけに、「クク」と喉を鳴らして嗤った。 「さっきも言っただろ。勝手に生えてくるゴミだよ。お前らは」 「…………あんまりだよ…………」 「あんまり? 失礼なヤツだな、お前は。生きてるうちは何の役にも立たないお前らに俺たち加工所職員は価値を与えてやってるんだぜ?」 れいむの揉み上げがぴくん、と動いた。 悲しみを通り越して、沸々と怒りが湧き上がっていく。あまりにも理不尽な物言いに、れいむはこの人間が憎らしくてたまらなくなった。 「お前らゆっくりはな。死んでからやっと世の中の役に立てるんだ。路地裏で野垂れ死ぬ連中よりも、よっぽど生きた意味があると思わないか?」 「れいむたちが、いきるいみは、れいむたちがさがすよ……。にんげんさんたちにみつけてもらうものじゃないよ」 「そう言ってお前らゆっくりは何をする? せいぜい、ゴミを漁って街を汚し、死んでも誰も片づけないからやはりゴミが生まれるだけじゃないか」 「……ゆぐぅ……っ!!」 「さ、行くぞ。これから、お前らに生まれてきた意味を与えてやる」 そう言いながら職員は台車を押し始めた。台車は更に奥へとやってきたようだ。 職員が陽気な声で呟く。 「終点だよ」 部屋の中は真っ暗だった。れいむたちがアクリルケースの中で不安そうにきょろきょろと周囲の様子を伺う。 そして。 「うー☆ うー☆」 台車の上のゆっくりたちが一斉にしーしーをぶちまけた。 四、 職員が部屋の電気をつけるとそこには四匹のれみりゃがいた。どれも張り付いたような笑顔のまま、自由気ままに空を飛び回っている。 れみりゃたちは「うっうー☆」と言いながら、職員の下へと集まってきた。 その様子を見てれいむたちがアクリルケースの中で目を丸くする。 自分たちと同じようにれみりゃも人間が怖いはずだ。そう思っていた。 しかしどうだろうか。れみりゃは地面にあんよをつけて職員の足に頬を摺り寄せている。しゃがみ込んだ職員はれみりゃの頭を優しく撫でた。 ここはゆっくりの加工所。 この部屋に連れて来られるまで、ゴミ同然に弄ばれる数多の命を見てきた。どれ一匹、慈悲の言葉をかけられることなくただ淡々と潰されていた同胞たちの姿。 それなのになぜ。何故、目の前のれみりゃは人間を恐れず、また人間はれみりゃに対してこうも好意的なのだろうか。少しも理解が追い付かない。 「どうして、れみりゃも自分たちと同じゆっくりなのに、こんなにも扱いが違うのかっていうような顔をしてるな」 職員の言葉にれいむたちの表情が変わる。自分たちの考えていたことをピタリと言い当てられて戸惑っているようだった。 「体で教えてやるよ」 そう言ってアクリルケースの上に手を伸ばす職員。 ありすの金髪が乱暴に鷲掴みされて持ち上げられた。あんよをくねらせながら悲鳴を上げるありす。漏れ出たしーしーが滴のように床へポタポタと落ちていた。 「い、や……。と、とかいはじゃ……」 「そら、れみりゃども! 餌だぞ!」 ありすの言葉には一瞬たりとも耳を貸さずに右手に持っていたありすをれみりゃたちの中に放り込んだ。 顔面から床に叩きつけられたありすが、二度、三度とバウンドしてようやくその動きを止める。そして、ありすが泣きながら顔を上げようとしたその時だった。 「ゆ゛ぎゃあ゛ぁ゛!! い゛だい゛ぃぃい゛ぃ゛!!!」 四匹のれみりゃが一斉にありすに飛び掛かる。その鋭い牙がありすの皮に突き立てられて、あっという間に引き裂かれていく。カスタードが弾けるように宙を舞った。 ぶちぶちと引き千切られる髪の毛。カチューシャはとっくに毟り取られて近くに放り捨てられていた。 舌を絡めるような艶めかしいキス……ではなく、れみりゃがありすの舌に噛み付いてそれを引き抜きながら租借していく。 ありすは瞳孔を開き切ったまま、その目尻からカスタード混じりの涙をぼろぼろと流していた。 れみりゃがありすの唇を剥ぎ取る。そのまま、ありすの口を横に側頭部付近まで引き裂いた。 もはや、吐き出されているのか、漏れ出しているのか、それすらも分からないほどにありすの体内から流出していくカスタード。 「かひーーーっ、こひゅっ……ひっ、ひゅー、ひゅっ、……ッ!!!」 声は出せない。ありすの口は完全に破壊され、音を発することができなくなっていた。 目はずっと台車の上に載せられたアクリルケースに向けられている。助けを求めているのだろう。求めているつもりなのだろう。 ありすは、その二つの目玉をれみりゃに抉り出されて食べられるまで、アクリルケースを見つめていた。 それから激しい痙攣を起こし始めるありす。やがてその痙攣は止まり、今度はれみりゃがありすの体内を貪ることで残された皮が生き物のように蠢く。 「ゆげろぉぉぉッ!?? ゆ゛ぉ゛え゛ぇ゛ぇ゛ッ!!!」 「う、うわあぁぁぁ!!! あ゛でぃずがあ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 目の前で繰り広げられる残酷で凄惨な弱肉強食の現実に、アクリルケース内のゆっくりたちは嫌悪感から中身を吐き出したり、叫び声を上げたりした。 ありすの残骸の上で羽をぱたつかせるれみりゃが嬉しそうにアクリルケースを眺めている。 その中のゆっくりたちは歯をカチカチと鳴らして震えていた。 今、ありすがれみりゃに捕食されるまでどれくらいの時間があっただろうか。短い時間ではないということだけは、どのゆっくりにも理解できた。 痛いのか。熱いのか。苦しいのか。泣きたくなるのか。中身を吐くのか。動けなくなるのか。 わからない。 “死”の感覚はわからない。今際の際にならねばわからない“死”の感覚にゆっくりたちは怯えた。恐怖であんよを動かすことができない。 「にんげんさんのいう、れいむたちがうまれてきたいみをおしえてくれる、っていうのはこういうことなの……?」 れいむが呟いた。れいむは震えていなかった。“死”を覚悟して受け入れたのだろう。穏やかな表情でアクリルケースの中から職員を見上げていた。 「ああ、そうだよ」 職員が平然と答えながらアクリルケース内のゆっくりを次々とれみりゃたちの元へ放り投げた。 れいむは動かない。綺麗な放物線を描いて、床に叩きつけられ、それかられみりゃたちに食い散らかせる仲間を見ながら、なおも職員に質問を続けた。 「にんげんさんたちのごはんになるか、れみりゃたちのごはんになるか……。れいむたちは、そのどっちかにしかなれないの?」 「何かになれるだけマシだろう」 「じゃあ、どうして、れみりゃは……れいむたちとおなじゆっくりなのに、にんげんさんにごはんさんをたべさせてもらえるの?」 「れみりゃは、お前らみたいなゴミを無償で食べてくれるからな。例えるなら、お前らが害虫でれみりゃは益虫なんだよ。……ああ、わからないか」 ぐちゃぐちゃに引き千切られていく、かつてゆっくりだった物。 れいむはそれをぼんやりと眺めていた。 あんなぐちゃぐちゃの姿になるまでは、ゆっくりしようと一生懸命頑張っていたのだろう。 必死になって食糧を探してゴミを漁り、死に物狂いでおうちを作って街の景観を損なわせたのだ。 れいむは一つの答えにたどり着いた。 (れいむ、ゆっくりりかいしたよ……) れみりゃたちがアクリルケースの中のれいむに向けて「うー☆」と合唱を始める。れいむを食料として欲しているのだろう。 (れいむたちみたいなゆっくりがいきようとすることが……にんげんさんたちにめいわくをかけちゃうんだね……) れいむのあんよが宙に浮いた。片方の揉み上げを掴まれ宙釣りにされる。 (……だから、にんげんさんたちにとって、れいむたちはいきてちゃいけないんだ……) 放り投げられたれいむがれみりゃによって滅茶苦茶に食い荒らされていく。 生きる意味などなかった。この世界で自分たちが生きて行くことの価値は見出せない。どこに行っても疎まれる。 それをゆっくりと理解した。釈然としない気持ちはあったけれども、それを覆すような力も知識も何もない。 れいむの存在した証が……体が、少しずつ失われていく。 薄れゆく意識の中でれいむは静かに呟いた。 ――れいむ、うまれてきてごめんね La fin 『存在価値』をゆススメに登録する
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/5414.html
中国共産党 ■ クチコミ検索 #bf ■ ブログ2 #blogsearch2 ■ ニュース1 中国共産党3中全会「決定」の用語解説(19) 生成AI - livedoor 中国共産党3中全会「決定」の用語解説(19) 生成AI - goo.ne.jp 日本領空侵犯の問題提起 米補佐官、中国外相に | 共同通信 - 共同通信 画像・写真:岡田氏と中国共産党の石泰峰氏:時事ドットコム - 時事通信ニュース 【記者の目】中国はなぜ全国統一大市場を構築するのか? - 日経BP 中国「深読みしないよう」 - 岩手日報 岡田克也幹事長ら立憲民主党議員団が中国訪問、中国共産党と交流強化の覚書交わす - 東京新聞 立民岡田幹事長 北京で中国共産党部長と会談 政党間交流で覚書 - nhk.or.jp 立民、中国共産党と覚書締結 政党交流を強化 岡田氏「年1回訪中」 - 朝日新聞デジタル 画像・写真:立民、北京で共産党幹部と会談:時事ドットコム - 時事通信ニュース 立民、対中交流を強化 北京で共産党幹部と会談 - 時事通信ニュース 立民・岡田幹事長、日中は「両国間の信頼関係が重要」 中国共産党幹部と会談 - 産経ニュース 「北戴河会議」何が起きたのか 石平のChina Watch - 産経ニュース 中国共産党の重要会議「三中全会」は期待外れ、中国経済に明るい展望が見えない3つのワケ - ダイヤモンド・オンライン 中国共産党のつらく長い退却の影を追って - ナショナル ジオグラフィック日本版 3期目の習政権 「強権と排外」の危うさ - 中日新聞 領空侵犯「遺憾の意」 ビザ免除早期再開を要望―日中議連、共産党序列3位と会談 - 時事通信ニュース 日中友好議連、習近平氏と面会なく 中国は政権移行注視 - 日本経済新聞 日中議連、中国共産党・序列3位の趙楽際氏と会談 “領空侵犯”再発防止求める - テレビ朝日 歳入の増加は、役人の業績…中国の自治体で虚偽の歳入計上が相次ぐ 党は重要会議「3中全会」で配慮示す - 東京新聞 二階氏が中国序列3位と会談、領空侵犯に「遺憾の意」 習氏と会見は - 朝日新聞デジタル 二階氏ら、中国共産党序列3位と会談 領空侵犯の再発防止を要求 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース 中国軍機の領空侵犯に再発防止求める 訪中の二階氏が共産党序列3位と会談 - 産経ニュース 訪中の自民党・二階元幹事長、中国軍機の領空侵犯に遺憾の意を表明 序列3位の趙楽際氏と会談 - 日テレNEWS 日中友好議連 領空侵犯めぐり 中国共産党最高指導部に遺憾の意 - nhk.or.jp 領空侵犯・処理水を議論か…日中友好議員連盟訪中団、中国共産党序列3位と会談 - 読売新聞オンライン 重病?、求心力低下?、失脚?......「ポスト習近平」の中国に備えるべき時が来た(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース 重病説、求心力低下説、失脚説......「ポスト習近平」の中国に備えるべき時が来た - ニューズウィーク日本版 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談(共同通信) - Yahoo!ニュース 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談 - 徳島新聞 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談 - 日本海新聞 二階氏、領空侵犯で日本の立場伝達 中国共産党幹部に - 日本経済新聞 特集ギャラリー:中国共産党のつらく長い退却の影を追って 写真と図解8点(2024年9月号) - ナショナル ジオグラフィック日本版 中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長(右)と面会する日中友好議員連盟の二階俊博会長=27日、北京(代表撮影・共同) - 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 写真・画像(1/1) - 西日本新聞 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 北海道新聞 二階氏、領空侵犯で日本の立場伝達 中国共産党幹部に - 日本経済新聞 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に | 共同通信 - 共同通信 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 西日本新聞 二階俊博氏、中国軍機の領空侵犯で日本の立場を伝達 中国共産党幹部に - 産経ニュース 中国・夏の乱、「改革家習近平」打倒の裏に長老の反発 編集委員 中沢克二 - 日本経済新聞 【コメント】中国軍機による領空侵犯について - 立憲民主党 台湾総統「中国共産党の統治受け入れない」 金門島で砲戦追悼式典 - 毎日新聞 中国共産党「北戴河会議」で”政治的暗闘”勃発か…李強首相が国務院全体会議でまさかの「習近平思想」排除の衝撃 - Yahoo!ニュース 中国共産党「三中全会」不動産不況への対応など新たな対策決定 - nhk.or.jp 社説:中国共産党の3中全会 世界の懸念拭えぬままだ - 毎日新聞 “習主席 3期目以降もトップの座に” 示唆か 中国「三中全会」 | NHK - nhk.or.jp 中国共産党「地方の税源拡充」 地方財政難を解消 - 日本経済新聞 中国共産党の3中総会、米欧とは異なる「中国式現代化」推進に向け目標を設定し閉幕 - 読売新聞オンライン 「国家安全が中国式現代化の基礎」 中国共産党の重要会議「3中総会」閉幕 - 産経ニュース 中国共産党、前外相の秦剛氏を中央委員会から追放-3中総会閉幕 - ブルームバーグ 中国共産党、前外相・前国防相を処分 3中全会 - ロイター (Reuters Japan) 中国共産党「3中全会」閉幕 不動産や地方債務が「重要なリスク」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党「三中全会」が閉会 “29年までに改革の任務完成” - nhk.or.jp 中国共産党の「3中全会」とは 中長期の経済政策を決定 きょうのことば - 日本経済新聞 中国共産党第20期3中全会が閉幕 - Xinhua 中国共産党批判の「政商」、郭文貴被告が詐欺で有罪 米NYの裁判所 - 朝日新聞デジタル 不動産不況への処方箋は 中国共産党の重要会議「3中全会」が開幕 - 朝日新聞デジタル 中国「三中全会」始まる 習近平指導部 政策方向性どう示せるか - nhk.or.jp 中国共産党「3中全会」が開幕 低調な経済の「処方箋」出るか - 毎日新聞 中国共産党「3中総会」開幕…中長期の経済政策を審議、不動産不況や人口減の「解決策」にも注目 - 読売新聞オンライン 中国共産党の重要会議「3中総会」開幕 会場周辺は厳戒態勢 - 産経ニュース どうなる習近平式現代化、幹部の解任は? 世界経済にも影響及ぼす中国共産党の3中全会、15日開幕 - 東京新聞 海外投資家、なぜ中国共産党「3中総会」を注視するのか-QuickTake - ブルームバーグ 中国共産党「3中総会」、大型景気対策の期待薄-何が見込まれるのか - ブルームバーグ 1億人迫る中国共産党員どう選ぶ 男女比いびつ、識者「社会の縮図」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党、年内にも党員1億人突破の勢い 高学歴化が鮮明に - 毎日新聞 中国共産党、迫る党員1億人 大学生が競って入る理由を探ってみた [写真特集1/7] - 毎日新聞 中国共産党員1億人目前 若者は就職・出世など実利重視も進む高齢化 - 朝日新聞デジタル 増える中国共産党員、1億人目前 進む高齢化、若者は実利重視も - 朝日新聞デジタル 中国共産党 経済政策の重要会議「三中全会」7月15日から開催へ - nhk.or.jp 中国共産党、「3中全会」7月15〜18日開催 - 日本経済新聞 中国共産党、前国防相の党籍剝奪 贈収賄疑い「党のイメージ損ねた」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党の3中総会、7月15-18日開催-経済政策転換の兆候に注目 - ブルームバーグ 前国防相らの党籍剥奪 収賄などの疑い、軍からも除名―中国共産党 - 時事通信ニュース 中国共産党、3中全会で需要喚起策議論へ 人事も焦点 - 日本経済新聞 中国共産党江蘇省委員会 信長星(しん・ちょうせい)書記をはじめとした訪問団の皆さんが福岡県に来られました - 福岡県庁ホームページ 中国共産党高官が九州大学を公式訪問 - 九州大学 中国共産党の対外交流を担当する部のトップが北九州市訪問 - nhk.or.jp 劉建超(りゅう・けんちょう)中国共産党中央対外連絡部長が来られました - 福岡県庁ホームページ 泉代表が劉建超・中国共産党中央対外連絡部長と会談 - 立憲民主党 上川外務大臣と劉建超・中国共産党中央対外連絡部長との会談|外務省 - Ministry of Foreign Affairs of Japan 中国 共産党の部長 台湾めぐり「日本側は問題の敏感さ認識を」 - nhk.or.jp 令和6年5月29日 劉建超中国共産党中央対外連絡部部長一行による表敬 | 総理の一日 - 首相官邸 岸田文雄首相、中国と対話維持へ厚遇 中国共産党幹部と面会 - 日本経済新聞 岸田文雄首相、中国共産党幹部と面会 水産物禁輸などで意見交換 - 日本経済新聞 岸田首相 中国共産党の部長と面会 “懸案は対話通じ進展図る” - nhk.or.jp 首相、中国共産党幹部と官邸で会談 日中間の対話の重要性を確認 - 朝日新聞デジタル 自公、来日する中国共産党幹部との会談調整 29日にも - 毎日新聞 自公両党幹部 中国共産党の中央対外連絡部トップと会談を調整 - nhk.or.jp 中国共産党 経済政策の重要会議「三中全会」 7月開催へ - nhk.or.jp 中国共産党の重要会議「3中全会」ようやく開催へ 経済対策など議論 - 朝日新聞デジタル 台湾 野党の議員団 中国 共産党最高指導部メンバーと面会 - nhk.or.jp 中国共産党序列3位 キム総書記と会談 協力関係強化改めて確認 - nhk.or.jp 中国共産党の序列3位が北朝鮮訪問 キム総書記の側近と会談 - nhk.or.jp 中国共産党、前司法相を調査 「重大な規律違反」疑いで - 日本経済新聞 中国共産党による“浸透工作” 台湾の新総統を待ち受ける試練 - nhk.or.jp 習近平政権に不協和音?中国共産党の重要会議「3中全会」、異例の未開催に臆測広がる - 東京新聞 社民党 福島党首 中国共産党序列4位と会談 党として公式訪問 - nhk.or.jp 中国共産党が規則改正“習主席の方針から逸脱は処分対象”追加 | NHK - nhk.or.jp ■ ニュース2 中国共産党3中全会「決定」の用語解説(19) 生成AI - livedoor 中国共産党3中全会「決定」の用語解説(19) 生成AI - goo.ne.jp 日本領空侵犯の問題提起 米補佐官、中国外相に | 共同通信 - 共同通信 画像・写真:岡田氏と中国共産党の石泰峰氏:時事ドットコム - 時事通信ニュース 【記者の目】中国はなぜ全国統一大市場を構築するのか? - 日経BP 中国「深読みしないよう」 - 岩手日報 岡田克也幹事長ら立憲民主党議員団が中国訪問、中国共産党と交流強化の覚書交わす - 東京新聞 立民岡田幹事長 北京で中国共産党部長と会談 政党間交流で覚書 - nhk.or.jp 立民、中国共産党と覚書締結 政党交流を強化 岡田氏「年1回訪中」 - 朝日新聞デジタル 画像・写真:立民、北京で共産党幹部と会談:時事ドットコム - 時事通信ニュース 立民、対中交流を強化 北京で共産党幹部と会談 - 時事通信ニュース 立民・岡田幹事長、日中は「両国間の信頼関係が重要」 中国共産党幹部と会談 - 産経ニュース 「北戴河会議」何が起きたのか 石平のChina Watch - 産経ニュース 中国共産党の重要会議「三中全会」は期待外れ、中国経済に明るい展望が見えない3つのワケ - ダイヤモンド・オンライン 中国共産党のつらく長い退却の影を追って - ナショナル ジオグラフィック日本版 3期目の習政権 「強権と排外」の危うさ - 中日新聞 領空侵犯「遺憾の意」 ビザ免除早期再開を要望―日中議連、共産党序列3位と会談 - 時事通信ニュース 日中友好議連、習近平氏と面会なく 中国は政権移行注視 - 日本経済新聞 日中議連、中国共産党・序列3位の趙楽際氏と会談 “領空侵犯”再発防止求める - テレビ朝日 歳入の増加は、役人の業績…中国の自治体で虚偽の歳入計上が相次ぐ 党は重要会議「3中全会」で配慮示す - 東京新聞 二階氏が中国序列3位と会談、領空侵犯に「遺憾の意」 習氏と会見は - 朝日新聞デジタル 二階氏ら、中国共産党序列3位と会談 領空侵犯の再発防止を要求 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース 中国軍機の領空侵犯に再発防止求める 訪中の二階氏が共産党序列3位と会談 - 産経ニュース 訪中の自民党・二階元幹事長、中国軍機の領空侵犯に遺憾の意を表明 序列3位の趙楽際氏と会談 - 日テレNEWS 日中友好議連 領空侵犯めぐり 中国共産党最高指導部に遺憾の意 - nhk.or.jp 領空侵犯・処理水を議論か…日中友好議員連盟訪中団、中国共産党序列3位と会談 - 読売新聞オンライン 重病?、求心力低下?、失脚?......「ポスト習近平」の中国に備えるべき時が来た(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース 重病説、求心力低下説、失脚説......「ポスト習近平」の中国に備えるべき時が来た - ニューズウィーク日本版 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談(共同通信) - Yahoo!ニュース 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談 - 徳島新聞 二階氏、中国共産党序列3位の高官と会談 - 日本海新聞 二階氏、領空侵犯で日本の立場伝達 中国共産党幹部に - 日本経済新聞 特集ギャラリー:中国共産党のつらく長い退却の影を追って 写真と図解8点(2024年9月号) - ナショナル ジオグラフィック日本版 中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長(右)と面会する日中友好議員連盟の二階俊博会長=27日、北京(代表撮影・共同) - 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 写真・画像(1/1) - 西日本新聞 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 北海道新聞 二階氏、領空侵犯で日本の立場伝達 中国共産党幹部に - 日本経済新聞 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に | 共同通信 - 共同通信 領空侵犯、日本の立場伝達 二階氏、中国共産党幹部に - 西日本新聞 二階俊博氏、中国軍機の領空侵犯で日本の立場を伝達 中国共産党幹部に - 産経ニュース 中国・夏の乱、「改革家習近平」打倒の裏に長老の反発 編集委員 中沢克二 - 日本経済新聞 【コメント】中国軍機による領空侵犯について - 立憲民主党 台湾総統「中国共産党の統治受け入れない」 金門島で砲戦追悼式典 - 毎日新聞 中国共産党「北戴河会議」で”政治的暗闘”勃発か…李強首相が国務院全体会議でまさかの「習近平思想」排除の衝撃 - Yahoo!ニュース 中国共産党「三中全会」不動産不況への対応など新たな対策決定 - nhk.or.jp 社説:中国共産党の3中全会 世界の懸念拭えぬままだ - 毎日新聞 “習主席 3期目以降もトップの座に” 示唆か 中国「三中全会」 | NHK - nhk.or.jp 中国共産党「地方の税源拡充」 地方財政難を解消 - 日本経済新聞 中国共産党の3中総会、米欧とは異なる「中国式現代化」推進に向け目標を設定し閉幕 - 読売新聞オンライン 「国家安全が中国式現代化の基礎」 中国共産党の重要会議「3中総会」閉幕 - 産経ニュース 中国共産党、前外相の秦剛氏を中央委員会から追放-3中総会閉幕 - ブルームバーグ 中国共産党、前外相・前国防相を処分 3中全会 - ロイター (Reuters Japan) 中国共産党「3中全会」閉幕 不動産や地方債務が「重要なリスク」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党「三中全会」が閉会 “29年までに改革の任務完成” - nhk.or.jp 中国共産党の「3中全会」とは 中長期の経済政策を決定 きょうのことば - 日本経済新聞 中国共産党第20期3中全会が閉幕 - Xinhua 中国共産党批判の「政商」、郭文貴被告が詐欺で有罪 米NYの裁判所 - 朝日新聞デジタル 不動産不況への処方箋は 中国共産党の重要会議「3中全会」が開幕 - 朝日新聞デジタル 中国「三中全会」始まる 習近平指導部 政策方向性どう示せるか - nhk.or.jp 中国共産党「3中全会」が開幕 低調な経済の「処方箋」出るか - 毎日新聞 中国共産党「3中総会」開幕…中長期の経済政策を審議、不動産不況や人口減の「解決策」にも注目 - 読売新聞オンライン 中国共産党の重要会議「3中総会」開幕 会場周辺は厳戒態勢 - 産経ニュース どうなる習近平式現代化、幹部の解任は? 世界経済にも影響及ぼす中国共産党の3中全会、15日開幕 - 東京新聞 海外投資家、なぜ中国共産党「3中総会」を注視するのか-QuickTake - ブルームバーグ 中国共産党「3中総会」、大型景気対策の期待薄-何が見込まれるのか - ブルームバーグ 1億人迫る中国共産党員どう選ぶ 男女比いびつ、識者「社会の縮図」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党、年内にも党員1億人突破の勢い 高学歴化が鮮明に - 毎日新聞 中国共産党、迫る党員1億人 大学生が競って入る理由を探ってみた [写真特集1/7] - 毎日新聞 中国共産党員1億人目前 若者は就職・出世など実利重視も進む高齢化 - 朝日新聞デジタル 増える中国共産党員、1億人目前 進む高齢化、若者は実利重視も - 朝日新聞デジタル 中国共産党 経済政策の重要会議「三中全会」7月15日から開催へ - nhk.or.jp 中国共産党、「3中全会」7月15〜18日開催 - 日本経済新聞 中国共産党、前国防相の党籍剝奪 贈収賄疑い「党のイメージ損ねた」 - 朝日新聞デジタル 中国共産党の3中総会、7月15-18日開催-経済政策転換の兆候に注目 - ブルームバーグ 前国防相らの党籍剥奪 収賄などの疑い、軍からも除名―中国共産党 - 時事通信ニュース 中国共産党、3中全会で需要喚起策議論へ 人事も焦点 - 日本経済新聞 中国共産党江蘇省委員会 信長星(しん・ちょうせい)書記をはじめとした訪問団の皆さんが福岡県に来られました - 福岡県庁ホームページ 中国共産党高官が九州大学を公式訪問 - 九州大学 中国共産党の対外交流を担当する部のトップが北九州市訪問 - nhk.or.jp 劉建超(りゅう・けんちょう)中国共産党中央対外連絡部長が来られました - 福岡県庁ホームページ 泉代表が劉建超・中国共産党中央対外連絡部長と会談 - 立憲民主党 上川外務大臣と劉建超・中国共産党中央対外連絡部長との会談|外務省 - Ministry of Foreign Affairs of Japan 中国 共産党の部長 台湾めぐり「日本側は問題の敏感さ認識を」 - nhk.or.jp 令和6年5月29日 劉建超中国共産党中央対外連絡部部長一行による表敬 | 総理の一日 - 首相官邸 岸田文雄首相、中国と対話維持へ厚遇 中国共産党幹部と面会 - 日本経済新聞 岸田文雄首相、中国共産党幹部と面会 水産物禁輸などで意見交換 - 日本経済新聞 岸田首相 中国共産党の部長と面会 “懸案は対話通じ進展図る” - nhk.or.jp 首相、中国共産党幹部と官邸で会談 日中間の対話の重要性を確認 - 朝日新聞デジタル 自公、来日する中国共産党幹部との会談調整 29日にも - 毎日新聞 自公両党幹部 中国共産党の中央対外連絡部トップと会談を調整 - nhk.or.jp 中国共産党 経済政策の重要会議「三中全会」 7月開催へ - nhk.or.jp 中国共産党の重要会議「3中全会」ようやく開催へ 経済対策など議論 - 朝日新聞デジタル 台湾 野党の議員団 中国 共産党最高指導部メンバーと面会 - nhk.or.jp 中国共産党序列3位 キム総書記と会談 協力関係強化改めて確認 - nhk.or.jp 中国共産党の序列3位が北朝鮮訪問 キム総書記の側近と会談 - nhk.or.jp 中国共産党、前司法相を調査 「重大な規律違反」疑いで - 日本経済新聞 中国共産党による“浸透工作” 台湾の新総統を待ち受ける試練 - nhk.or.jp 習近平政権に不協和音?中国共産党の重要会議「3中全会」、異例の未開催に臆測広がる - 東京新聞 社民党 福島党首 中国共産党序列4位と会談 党として公式訪問 - nhk.or.jp 中国共産党が規則改正“習主席の方針から逸脱は処分対象”追加 | NHK - nhk.or.jp ■ テクノラティ検索 #technorati .
https://w.atwiki.jp/mahjlocal/pages/1494.html
読み きょうさんとうやくまん 正式名称 別名 和了り飜 役満 牌例 解説 3の三色同刻+赤三枚。 成分分析 共産党役満の65%はミスリルで出来ています。共産党役満の31%は柳の樹皮で出来ています。共産党役満の2%は夢で出来ています。共産党役満の1%は時間で出来ています。共産党役満の1%は愛で出来ています。 下位役 上位役 複合の制限 採用状況
https://w.atwiki.jp/seisakumatome/pages/17.html
基本方針 2009年衆議院議員選挙で打ち出す政策 正式名称は日本共産党。政治思想は左派、共産主義、社会主義。 委員長は志位和夫、書記局長は市田忠義。 基本方針 対米依存の脱却 独占資本への規制 憲法改正は固辞 福祉重視 2009年衆議院議員選挙で打ち出す政策
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/836.html
2008/02/11(月) 10 51 43 ID oRJ/xD3o0 出火した民家の周りを暢気にうろついて写真を撮ろうとし、消防団員に田んぼに蹴り落とされる文 幼い子の葬式会場で「新聞のネタに使いたいので、お子さんの生前の写真下さい!」と笑顔で言って遺族に殴り倒される文 里が冷害にあった年に「ついに幻想郷でもワーキングプア!草の根を齧る百姓たち」という特集を組んで 怒れる村人達に足腰立たない位にリンチされた挙句に羽を捥ぎ取られる文 空気読めないアホの子かわいいようぎぎ! 22 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 10 57 01 ID ngbjQPyY0 いじめっつーか自業自得じゃねえかうぎぎ 23 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 11 10 04 ID mNaWD.rY0 結婚直後の娘さんの葬式で「ネタに使いたいので花嫁姿の写真を(ry」 も追加 足腰立たない、で一瞬エロ方面に想像が飛びかけた…まずいまずい 24 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 11 30 02 ID 8F6A42qM0 後のマスゴミである 25 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 12 57 58 ID DcdsCvV.O 文にネタにされた人が自殺する 26 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 14 17 55 ID sMjoIxMcO 「過熱するマスコミ報道で死者ですか。素晴らしいネタができました」 平然と仕事を続ける文 27 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 15 19 57 ID H4g14Z120 文は新作のサドっ気たっぷりの顔がすごい好き もちろんそのニヤついた顔を涎と涙でぐしゃぐしゃにしてあげたい的な意味で。 28 :名前が無い程度の能力:2008/02/11(月) 18 39 21 ID 5ios.6n6O 文は結構打たれ弱そう 文花帖での紫との会話的にね 弱みを握ればうぎぎ
https://w.atwiki.jp/chaina_battle/pages/104.html
Template NPOV? Template 出典の明記? 日本共産党査問「リンチ」事件(にほんきょうさんとうさもんりんちじけん)日本共産党リンチ殺人事件、日共リンチ殺人事件、スパイ査問事件、スパイリンチ事件、リンチ共産党事件などと呼ばれることがある。昭和51年10月5日の参議院予算委員会では呼び名について公明党の小平芳平から質問があり、稻葉修法務大臣の回答により「共産党リンチ事件」として扱われた。質問者であった小平芳平も質問中は「共産党リンチ事件」の名称を使用している。当時総理であった三木武夫は、自民党内の総務会では「共産党リンチ殺人事件」と呼ばれていたとしている。一方、当時の共産党は「スパイ調査問題」の名称を用いた。 ref name=inaba510130 昭和51年01月30日、衆議院予算委員会、稻葉修法務大臣答弁。は、治安維持法下の1933年に東京府東京市(現東京都)で発生した日本共産党中央委員であった小畑達夫が死亡し、同じく中央委員であった大泉兼蔵らが負傷した事件。両者は「日本共産党にもぐりこんだ特高警察のスパイ」として査問とよばれるリンチにかけられたものだと裁判では認定された ref name=yasuhara510130 昭和51年01月30日、衆議院予算委員会、安原美穂政府委員答弁。発生当時当時は「赤色リンチ事件」とも呼ばれた。なお、共産党側はリンチの存在を否定している。(後述) 事件の概要 1933年、当時日本共産党中央常任委員であった宮本顕治、袴田里見らが、当時の党中央委員大泉兼蔵と小畑達夫にスパイ容疑があるとして査問処分を行うことを決定し、12月23日、二人を渋谷区内のアジトに誘い出した。 宮本らは針金等で手足を縛り、目隠しとさるぐつわをした上に押し入れ内に監禁した。秋笹正之輔、逸見重雄らが二人に対して暴行を行ったため、小畑は24日、外傷性ショックにより死亡した。小畑の死体は床下に埋められた。 以上の概要が、当時の裁判で認定された結果である。 ref name=yasuhara510130 / さらにその際、無許可で実包を込めた拳銃一丁を携帯したこと、また、別の党員大串雅美にスパイ容疑があるとして、赤坂区内のアジトに12月21日から22日までの間監禁したこともあわせて裁かれている。 当時の裁判の認定による経過 1933年、日本共産党中央委員会は特高警察による弾圧によって壊滅的打撃を受けていたが、検挙をまぬがれた幹部で党中央を再建した。 当時、共産党はスパイを摘発する目的で、波多然・大沢武男といった党員に対して「査問」と称するリンチを行っていた。宮本によると、スパイを行った場合には、共産党規約により査問を受けることが予め承諾されていたという。 ref name=inaba510130 / 印刷局副主任であった荻野増治も査問にかけられ監禁されていたが、このままでは殺されると考え、逃走した。 12月20日の深夜、荻野増治は警視庁特別高等警察課に出頭、保護された。荻野の供述により、宮本らのアジトが割り出されることとなる。 12月23日、宮本らは小畑・大泉の両名を会合を開くと称して呼び出し、そのまま「査問」にはいった。翌12月24日付の『赤旗』(現『しんぶん赤旗』)には「中央委員小畑達夫、大泉兼蔵の両名は、党撹乱者として除名し、党規に基づき極刑をもって断罪する。」との党中央の声明が掲載された。警視庁は、この「極刑」という表現に注目、上記の副主任と同様のリンチが両名に加えられ、場合によっては殺害されている可能性があるということで、捜査を開始した。 逸見重雄の供述によると、彼らに加えられた暴力行為は以下のようなものであったとされる。まず最初に大泉に対して棍棒で殴打するなどのリンチを加え気絶させた。その後小畑を引きずり出し、キリで股を突き刺したり、濃硫酸をかけるなどの凄惨な拷問を加えた。最後に薪割で小畑の頭部に一撃を加えた。そして大泉を引き出して小畑同様のリンチを加えた。大泉はこの拷問に耐え切れず気絶したが、宮本らは死亡したものと早合点しそのまま引き上げた。大泉はまもなく蘇生した。「日本共産党の研究」立花隆 この頃小畑が死亡する。裁判では小畑の死因は外傷性ショックであるとされた。 ref name=inaba510130 / 小畑の死体はアジトの床下に隠された。 一方、宮本らは大泉のハウスキーパーであった女性に対しても「査問」を行った。女性が「本当に大泉がスパイなら一緒に殺してくれ」と言ったところ、宮本らも良心が咎めたのか、直接手を下そうとはしなかった。以後大泉と彼女とは20日間にわたって監禁されることになった。その間、12月26日に宮本は逮捕された。宮本は黙秘し、査問に関する供述は行わなかった。 大泉と女性の二人は“自殺”を強要され、1934年1月14日が「執行日」となった。前日の13日は最後の晩餐ということで、特別に和菓子が振舞われ、「思想的に行き詰まったので自殺する」旨の“遺書”を書かされた。 ところが、翌1月15日になって警察の気配を感じたため「執行」は延期され、彼らは目黒区にある別のアジトに移された。そのアジトで、大泉は監視人に対して最後の抵抗を試みた。監視人は思わぬ反撃に逆上し大泉に拳銃を突きつけた。 ちょうどその頃、警視庁麻布鳥居坂警察署(現麻布警察署)の巡査が勤務を終え、目黒区の自宅に戻ったところ、近所の住人から「助けてくれえ!」という叫び声を聞いたとの話を聞き、現地に直行したところ、大泉が射殺されようとしている現場を目撃した。巡査は直ちに現場に踏み込み、拳銃を持っていた共産党員の女を逮捕した。大泉の供述により、小畑達夫の遺体が発見された。 事件後、1月17日の『赤旗』には「鉄拳で奴等を戦慄せしめよ」という表題の記事が掲載された。「日本プロレタリアート党の前衛我が日本共産党の破壊を企む支配階級の手先、最も憎むべき、党内に巣喰ふスパイが摘発された。我々一同は、スパイ大泉、小畑両名を、死刑に價することを認め、彼等を大衆的に断罪することを要求する。」という内容であった。昭和51年10月01日 衆議院予算委員会 共産党による主張 日本共産党は公式に、査問制度自体の存在を否定している。また、共産党側の主張では、小畑・大泉の両者は特高のスパイであると断定されている(両者とも、取調べの過程で警察と連絡をもっていたことを告白したと公判の中で宮本は陳述している)。特に大泉は裁判でスパイであることを理由に無罪を主張Template 要出典?したが、治安維持法違反で5年の懲役刑Template 要出典?を受けたことをその実証としている。 赤旗の表現については、宮本は公判の中で、こうした表現はあくまでも比喩的なもので、スパイに対しての最高の処分は本名を明らかにしての除名であると陳述している。 また、拳銃の所持は護身用であり、小畑の自由を拘束したのは「部下のことをいじめたりしてろくなことをせぬで党紀を乱すから、それは党の結束を維持する上においてやむを得ぬことであって、違法性は阻却される。」「ふろしきをかぶせたりして、こうやっているうちにおかしくなったから、ふろしきを取ってみたら死んでおった、そこでたまげて人工呼吸などをした」が生き返らなかったと、裁判で陳述している ref name=inaba510130 / 。 このため、小畑の死は外傷性のものでなく特異体質によるショック死宮本顕治「スパイ挑発との闘争-1933年の一記録-」(『月刊読売』1946年3月号「“赤色リンチ事件”の真相」に掲載され、その後『宮本顕治公判記録』に収録)では「小畑の死因を、最初の鑑定書は、脳震迫であるとしたが、事実、かれが暴れだした時、なにびとも脳震迫をひきおこすような打撃を加えていないのである。そうして再鑑定書は、脳震迫とみなすような重大な損傷は身体のどこにもないこと、むしろショック死(ショックの定義についてはショックを参照)と推定すべきであるとした。そして、裁判所もついにこの事件を殺人および殺人未遂事件として捏造することが不可能となった」としている。であったが、山県警部は宮本顕治に対して「これは共産党をデマる為に絶好の材料である。今度我々はこの材料を充分利用して、大々的に党から大衆を切り離す為にやる。」と告げたという。 1940年4月18日公判・冒頭陳述。所収、「スパイ査問事件と復権問題の真実」『文化評論』1976年4月臨時増刊号。 判決 宮本顕治、袴田里見を含む5名は、治安維持法違反、監禁、監禁致死、監禁致傷、傷害致死、死体遺棄、銃砲火薬類取締法施行規則違反、残り1人が治安維持法違反、殺人、同未遂、幇助、不法監禁、銃砲火薬類取締法施行規則違反 ref name=koda51105 昭和51年10月5日、参議院予算委員会 稻葉修法務大臣答弁といった複数の罪状で裁判にかけられ、以下の判決が下った。宮本は上告したが、訴えは棄却された。殺人罪の適用はされなかった。兵本達吉は『日本共産党の戦後秘史』において、当時は未必の故意の判例が確立されていなかったため、検察は宮本顕治を傷害致死罪でしか起訴できなかったという。現在の刑事裁判ならば、「極刑をもって断罪する。」という赤旗の声明からみても、未必の故意による殺人罪に問えるケースであったとしている。 宮本顕治 党中央委員 無期懲役 袴田里見 党中央委員 懲役15年 秋笹政之助 党中央委員 懲役10年 逸見重雄 党中央委員 懲役5年 木島隆明 党中央組織委員 懲役5年 加藤亮 懲役3年 木俣鈴子 執行猶予判決 ref name=yasuhara510130 / 復権問題 1945年8月の終戦後、10月4日にGHQは、政治犯の釈放等を命ずる覚書を発出した。これを受けて日本政府は、直ちに治安維持法違反等の政治犯釈放の措置に入った。10月9日、宮本顕治は、刑の執行を停止するという形で網走刑務所から釈放され、 ref name=yasuhara510130/ 袴田も19日はに釈放されてた。10月17日には昭和20年勅令第579号(大赦令)が発令され、治安維持法等の政治犯罪の赦免が決定された中野文庫 - 大赦令。宮本達は直ちに日本共産党の再建にとりかかり、中央委員会で要職を占めた。 昭和20年12月29日には、昭和20年勅令第730号(政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件)が発令された。中野文庫 - 政治犯人等ノ資格回復ニ関スル件(昭和20年勅令第730号) この勅令は、治安維持法や出版法といった法律に違反した政治犯や思想犯、軍事犯、海外領土のみに公布された法律に違反して判決が下ったものに対し、その刑の言い渡しを無効とするものであった。 ただし、この勅令には例外規定が存在した。刑法第二編に規定された罪、爆発物や銃砲に関する罪、食糧管理法違反などとあわせて判決が下った場合には、この勅令は適用されない事になっていた。 この事件の判決を構成した罪状には、刑法第二編に含まれる監禁、監禁致死、監禁致傷、傷害致死、死体遺棄、そして銃砲火薬類取締法施行規則違反が存在するため、この勅令の適用外となり、釈放された宮本らは刑の執行が停止されている状態となる。 1947年、刑の執行停止状態に気づいた東京検事局が宮本と袴田に出頭を要求した。4月末、GHQから司法省に対し指示があり、資格回復の措置がとられた。5月15日には民政局により「二人は単なる政治犯として釈放されたのであるから、その公民権はSCAPIN458号によって回復されねばならない。SCAPIN458号に基づき発布された勅令(730号)によって処理されるべき問題である。」といった内容の覚書が発給されている ref name=yasuhara510519 昭和51年05月19日 衆議院法務委員会。宮本らには5月29日付で復権証明書を発行された。 共産党側は、この復権措置により一般刑法犯の有罪判決も治安維持法違反の一環としてなされた不当判決であり、無実であることが証明されたとしている。 1976年の5月19日の国会では、共産党の正森成二の質問に対して法務省の安原美穂刑事局長は、釈放に関するGHQの指令は超憲法的な特別な指示であったけれども、占領下においては適法な措置であり、宮本らの公民権は回復されている状態であると答弁している。 ref name=yasuhara510519/ その後 太田耐造の証言 昭和27年、雑誌ジュリストで戦時中の司法省刑事局第五、第六課長であった太田耐造が、「一時有名になったいわゆる「共産党リンチ事件」の被害者大泉兼蔵、小畑達夫は警視庁のスパイであった。」「起訴された後予審において大泉は、自分が警視庁のスパイであることを自白したが、検察側は、このようなスパイ政策を容認していなかったので、これに対して断乎たる態度で臨んだ。」という記事を発表している ref name=fuwa510130 昭和51年10月30日衆議院予算委員会 共産党 不破哲三の質問 国会での動き 1974年6月26日、民社党の春日一幸委員長は『毎日新聞』の取材に対し、「宮本は小畑をリンチで殺した」と事件を取り上げた。共産党は「小畑は特異体質により死亡したもの」と抗議した。当時は1972年の総選挙で日本共産党が野党第2党の地位を占めた頃であり、また当時、宮本は共産党の委員長であり、袴田は副委員長であった。このため、春日の発言は選挙対策ではないかとみる向きもある。 その後、1976年の『文藝春秋』新年号に掲載された立花隆の「日本共産党の研究」で、この事件が取り上げられる。宮本らに対する東京刑事地方裁判所の判決文等が掲載され、大きな反響を起こした。 1月29日には自由民主党の倉成正がこの判決文は本物かどうかと国会質問を行い、稲葉修法務大臣は原本と同じであると認め、どういういきさつでGHQの指示が下ったのか明らかにしなければならないと述べた。1月30日の民社党の塚本三郎の質問に対し、稲葉法相はでっち上げだと主張するなら、再審手続きを申請するべきだとも答弁した。 ref name=inaba510130 / ref name=yasuhara510130/ 『文藝春秋』はさらに3月号で、鬼頭史郎判事補が提供した「刑執行停止上申書」と「診断書」を掲載した。(鬼頭は後に公務員職権濫用罪で有罪となる。)一方、共産党側も反論として、『宮本顕治公判記録』『宮本顕治公判記録』新日本出版社 ISBN 4-406-00408-4を出版した。 自由民主党は民社党と共同で事件を追及したが、結果として宮本らに刑が執行されることはなかった。 野党第一党であった日本社会党委員長成田知巳は、この騒動は目前の論議から国民の目をそらすものであり、また治安維持法体制下で起きた事件を、その背景と切り離して考えるべきではないと批判した。一方で、部落解放運動における対立を、暴力事件やリンチ事件として国会に持ちこむことで今回の騒動の道を開いたと、共産党も批判している。1976年2月2日の成田知己委員長談話また、当時の赤旗に一部を除いてほぼ全文掲載された。「資料日本社会党四十年史」 ASIN B000J6Q07M 所収 この年の12月に行われた第34回衆議院議員総選挙では38議席を確保していた共産党は大きく議席を減らし、17議席の獲得にとどまった。 袴田の批判と主張 1977年(昭和52年)には当時党副委員長であった袴田が、事件に関して党や宮本を週刊誌などで公然と批判した。袴田は規律違反(党外からの党攻撃)を犯したとして共産党から除名処分を受けた。1978年の週刊新潮記事では宮本が小畑に暴行を加えて死亡させたと主張した。後に書籍も残している。『昨日の同志宮本顕治へ』 新潮社 浜田幸一による人殺し発言問題 1988年、衆議院予算委員会において当時予算委員長を務めていた浜田幸一はこの事件にふれて、「我が党は旧来より、終戦直後より、殺人者である宮本顕治君を国政の中に参加せしめるような状況をつくり出したときから、日本共産党に対しては最大の懸念を持ち、最大の闘争理念を持ってまいりました。」「昭和八年十二月二十四日、宮本顕治ほか数名により、当時の財政部長小畑達夫を股間に……」「針金で絞め、リンチで殺した。このことだけは的確に申し上げておきますからね。いいですね。」「私が言っているのは、ミヤザワケンジ君(宮本顕治の誤り)が人を殺したと言っただけじゃないですか。」等と発言第112回国会 予算委員会 第7号議事録し、問題となった。浜田は予算委員長を辞任することになる。(浜田幸一) 注 Template reflist? 関連項目 警視庁 (内務省) 特別高等警察 日本共産党 査問 (日本共産党) ハウスキーパー (日本共産党) 参考文献 (本文中に書名があげられていないもの) 警視庁史編さん委員会 編『警視庁史(第3)』1962年 松本明重『日共リンチ殺人事件』1976年 民社党教宣局『歴史を偽造する日本共産党』1976年 立花隆『日本共産党の研究 下』1978年 国際勝共連合広報委員会『裁かれる宮本顕治・日本共産党への審判. 1』1980年 国際勝共連合広報委員会『裁かれる宮本顕治・日本共産党への審判. 2』1982年 兵本達吉『日本共産党の戦後秘史』2005年 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年9月15日 (月) 16 30。
https://w.atwiki.jp/chaos-touhou/pages/376.html
空気を読む程度の能力「永江 衣玖」 読み:くうきをよむていどののうりょく「ながえ いく」 カテゴリー:Chara/女性 作品:東方混沌符 属性:水風 ATK:2(+2) DEF:6(+1) 【登場】〔自分のキャラ1体を【表】から【裏】にする〕 [永続]このキャラにダメージが与えられる場合、そのダメージを1減少する。 [永続]自分にダメージが与えられる場合、そのダメージを1減少する。 本当の悲劇はこれから始まりますわ illust:十夜 TP-127 C 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 2.00」 参考 ネームが「永江 衣玖」であるキャラ・エクストラ一覧 美しき緋の衣「永江 衣玖」 空気を読む程度の能力「永江 衣玖」 天人と龍宮の使い「比那名居 天子」 「永江 衣玖」
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1528.html
ゆっくりの存在価値 24KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 自業自得 差別・格差 家族崩壊 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 現代 うんしー ほんの少しうんしー有り 作者独自の設定や既存の設定が含まれています。 二作目です。 よろしくお願いします。 [ゆっくりの存在価値] 「ちびちゃんたち!きょうもゆっくりしようね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆっくちしゅりゅんだじぇ!」 「おにぇ−ちゃん!まっちぇにぇ!」 「おちびたちはげんきいっぱいなんだぜ!」 町の公園にあるゆっくり一家がいた。 親であるバスケットボールサイズの成体れいむとまりさの番に、 その子供であるテニスボールサイズの子れいむと子まりさが一匹ずつに、それより一回り小さい末っ子と思われる子れいむが一匹だ。 子ゆっくりは皆赤ゆ言葉が抜けていない所を見ると、それほど年は離れていないようだ。 どこにでもいる典型的なゆっくりの家族である。 今このゆっくり一家は朝の運動をしているところだ。 「ゆゆーん!とってもいいてんきだね!」 「きょうもぜっこうのかりびよりなんだぜ!」 「まりしゃもおちょーしゃんみたいにきゃりをしちぇみちゃいんだじぇ!」 「おちびがもうすこしおおきくなったらかりのしかたをおしえてあげるんだぜ!」 「やっちゃー!やきゅしょきゅにゃんだじぇ!」 「れーみゅはおきゃーしゃんにおうちゃをおしえちぇほしいよ!」 「ゆふふ!じゃあおうちにかえったらみんなでおうたのれんしゅうをしようね!」 「ゆわーい!」 束の間のとてもゆっくりしたひと時。 町での生活は野良ゆっくりにとって厳しいものであったが、この一家は奇跡的に一匹も欠けることなく今まで生きてこれた。 夫であるまりさは狩りが上手く、ゴミ捨て場や公園の花壇から十分な食糧を調達してこれたし、 妻のれいむは夫が狩りに行っている間、子供たちが無暗に出歩かないようによく面倒を見ていた。 ゲスのように人間を見下して突っかかるような真似をしなかった事も大きいだろう。 さらに、この公園は寂れていて人間はほとんど寄りつかず、その上他の野良ゆっくりも住み着いていない。 まさに最高のゆっくりプレイスだった。 「むこうにょきみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆっくちかけっきょしゅりゅよ!!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 言うやいなや駆け出す子供達。その様子を微笑みながら見守る親ゆっくり。 この子ゆっくり達は、赤ゆ言葉が抜けていないところを見れば分かる通り最近赤ゆから子ゆっくりになったばかりで、 巣の外に出してもらえたばかりなので、外を走り回るのが楽しくてしょうがないのだ。 「まりしゃがいちびゃんにゃんだじぇ!」 「れいみゅみょみゃけにゃいよ!」 先頭が子まりさですぐ後ろに子れいむが続く。 「ゆっ!ゆっ!みゃっちぇにぇ!おにぇーちゃん!」 その二匹の後ろに一回り小さい末っ子の子れいむ。 姉二匹に置いて行かれると思い涙目になっている。 「ゆ?れーみゅ!」 「しょうだにぇ!まりしゃ!」 先を行く二匹は目配せすると走るペースを落とす。 そして末っ子れいむが二匹を追い抜き一番にゴールした。 姉二匹は妹に花を持たせるためにわざと負けてあげたのだ。 「ゆっ!やっちゃー!れーみゅがいちびゃんぢゃよ!」 「ゆゆーん!おにぇーちゃんまけちゃっちゃよ!」 「れーみゅはきゃけっきょがじょうじゅにゃんだじぇ!」 「ゆっへん!れーみゅはきゃけっきょがいちびゃんはやいんぢゃよ!」 どうやら末っ子れいむは姉たちの演技に気付いていないようだ。 その様子を見ていた親れいむが微笑みながら呼びかける。 「ちびちゃんたち!そろそろおうちにかえろうね!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!おにぇーちゃんちゃち!もういっきゃいきょうしょうしちぇあげちぇみょいいよ!」 「ゆゆっ!こんぢょはみゃけにゃいよ!」 「おきゃーしゃんたちにょときょりょみゃできょうしょうにゃんだじぇ!」 「ゆーい、どん!!」 末っ子れいむが一番に親の元へ駆け出した。 今度も姉二匹は妹に勝ちを譲るつもりだ。 この後は皆でおうちに帰り、親まりさは狩りに向かい、 母れいむと子供達はまりさが狩りから帰ってくるまでおうたを歌ったりすーりすーりしたりして過ごすのだ。 とってもゆっくりした幸せな日々。 皆これからもゆっくりした毎日が続くのだと思っていた。 「まちゃれーみゅぎゃいちびゃんぢゃよ!ちゅよしゅぎちぇぎょめんにぇ!」 末っ子れいむが一番に両親の元に駆け寄ろうとする。 次の瞬間。 ブジュリ! 末っ子れいむが踏み潰された。 踏みつぶしたのは若い人間の男だ。 「うわっ!ゆっくり踏んじまったよ…くっそ、新しい靴なのに…」 男が靴を持ち上げると、そこにはさっきまで末っ子れいむだったものが餡子の花を咲かせている。 断末魔の叫びを上げる暇もなく、即死だ。 「ちび…ちゃん?」 「おちび…?」 しばし呆然とするゆっくり一家。しかし、 「ゆああああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああ!!!」 「どぼじでええええええええええ!!!」 「ゆあああん!でいびゅぎゃ!でいびゅぎゃああああ!!!」 状況を理解すると一斉にお決まりのセリフを叫び始めた。 そんな一家をよそに愚痴をこぼす男。 「クソッ、この公園を突っ切れば近道になると思ったんだが…災難だぜ。あーあ…靴が餡子まみれだ。気持ち悪っ。」 この男、この公園の近所に住んでいる会社員で、徒歩で駅に向かい電車で会社に通っているのだが、 今日は運悪く寝坊してしまい慌てて家を飛び出した。 いつものルートを普通に走ってもどうにも間に合いそうになく、少しでも時間を短縮するためにルートを変え、 この公園を突っ切って行こうとした時、飛び出してきた末っ子れいむを踏みつぶしてしまったのだ。 「おっと、こうしちゃいられねぇ。急がないと遅刻だ!」 泣き叫ぶゆっくり一家など気にも留めずまた走りだそうとする男。 「まづんだぜ!!!」 「あ?」 父まりさが泣きながら男を引き留めた。 他の家族は末っ子れいむの傍で泣きじゃくっている。 「どぼじで…どぼじでおちびをごろじだんだぜ!?」 「は?そっちが勝手に飛び出してきたんだろうが。急いでんのに呼び止めんな。バーカ。」 それだけ言うと走り去っていく男。 「ま、まづんだぜ!!!」 男はあっという間に見えなくなってしまった。 残されたのは末っ子れいむの残骸だけ。 悲しみに暮れるゆっくり一家。 「どぼじで…どぼじでぢびぢゃんが…」 「でいびゅにょ…ぎゃわいいいぼうぢょが…」 「ひじょいんだじぇぇ…」 「ゆぐっ…ゆぐっ…」 そんな中、まりさが意を決したように呟いた。 「ふくしゅうするんだぜ…」 「まりさ?」 「まりさはあのにんげんさんにふくしゅうするんだぜ!」 「…れいむもやるよ!あのにんげんさんはせいっさいっれてとうぜんだよ!」 「れーみゅみょあにょじじぃはゆりゅしぇにゃいよ!」 「いもうちょにょかちゃきをとりゅんだじぇ!」 「みんなであのにんげんさんをゆっくりできなくさせてやるんだぜ!」 「「えい!えい!ゆー!」」 その後、親れいむとまりさは子供達の世話をする傍ら、男の行方を必死に探した。 あの男に復讐したい一心で危険も顧みず、昼夜問わず男の行方を探し回った。 そして数日後、ついに運よく男の家を見つけることができた。帰宅して家に入っていく男を親まりさが偶然目撃したのだ。 男の家が、ゆっくり一家の住む公園のすぐ近くにあったことも幸いした。 親まりさはすぐさまおうちに帰ると、この事を家族に報告した。 「あのにんげんさんのおうちをみつけたよ!」 「やったね!まりさ!」 「これでやっとおちびのかたきをうてるんだぜ!」 「しぇいっしゃいっしゅりゅんだじぇ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 ゆっくり一家は、その日はゆっくり休んで力を貯え、明日の早朝男の家に向かうことにした。 ついに可愛いちびちゃんを殺したあの男に復讐できる。 まずはちびちゃんを殺した事を謝らせるのだ。 素直に謝らないようなら気は乗らないが痛めつけてやる。 こっちは我が子を殺されたのだ。それくらい当然だ。 自分達は今まで人間に悪さをしたことなんてないのだ。 あんな理不尽が許されるはずがない。 その日、ゆっくり一家は気持ちが高ぶり中々寝付けなかった。 そして次の日。 ゆっくり一家は男の家の扉の前にいた。 男の家は庭付きの一軒家だ。 「にんげんさんのおうちについたんだぜ!」 「ここがにんげんさんのおうちなんだね!」 「おっきにゃおうちにゃんだじぇ!」 「にんげんしゃんだけじゅりゅいよ!」 「さっそくにんげんさんをよびだすんだぜ!みんな!いくんだぜ!」 親まりさが合図をすると一斉に扉に体当たりをしながら叫びだすゆっくり一家。 「にんげんさん!ゆっくりしないででてくるんだぜ!!!」 「いるのはわかってるんだよ!!!」 「きゃきゅれちぇみょむだにゃんだじぇ!!!」 「いみょうちょにょきゃちゃきうちぢゃよ!!!」 暫く続けると、扉を開け男が現れた。 「んだよ、朝っぱらからうるせえな。」 丁度開いた扉が勢いづいた親れいむにカウンターのように直撃する。 「ぶぎぇ!」 ゴロゴロと庭先に転がる親れいむ。 「れいむうううう!!!」 「おきゃーしゃーん!」 「ひぢょいんだじぇ!」 「い、いだいよおおおおお!!!」 「何やってんだこいつら?」 痛がるれいむに駆け寄り騒いでいるゆっくり一家に近づいていく男。 「騒いでたのはお前らか?人んちの庭先で喚き散らしやがって。」 「ゆゆっ!?にんげんさん!いきなりなにするんだぜ!」 「ゆぅ…ひどいよにんげんさん…」 「おきゃーしゃんにあやみゃっちぇにぇ!」 「おきょりゅんだじぇ!ぷきゅー!」 「は?お前らがドアに突っ込んできたんだろうが。」 「まりさ、れいむはだいじょうぶだよ!それより…」 「そうだったんだぜ!まりさたちはにんげんさんにふくしゅうにきたんだぜ!」 「復讐?何言ってんだ?」 「しらばっくれてもむだだよ!ちびちゃんをころしたにんげんさんはせいっさいっされなくちゃいけないんだよ!」 「?…あー、お前らこの間踏みつぶしたゆっくりの家族か。」 「やっとおもいだしたんだぜ!おもいだしたならちびちゃんをころしたことをあやまるんだぜ!」 「はやきゅあやみゃっちぇにぇ!」 「あやみゃりゅんだじぇ!」 「は?何で俺が謝んなきゃいけないんだよ?」 「…に、にんげんさん…なにいってるんだぜ?いいかげんにしないとまりさもほんきでおこるんだぜ!」 「言ってる意味分かんない?どうして俺が謝んないといけないんだっつってんの。」 「あ、あたりまえでしょ!にんげんさんはあんなにゆっくりしたちびちゃんをころしたんだよ!」 「潰されたくなけりゃ穴ぐらにでも隠れてりゃいいだろうが。 つーか謝ってほしいのはこっちだっつーの。おニューの靴を餡子まみれにしやがって。」 「ゆっ?ゆゆっ」 まりさとれいむはこの男が何を言っているのか分からなかった。 この男は何も悪さをしていないちびちゃんを殺した。だったら謝るのが当り前じゃないか。 なのにこの態度は何だ?許せない。 この男が反省し謝るようなら怒りも静まったかもしれないがもう容赦はしない。 直接痛い目にあわせてやる! 親まりさがそう思った時だった。 「ゆっくちできにゃいじじいはちにぇ!」 ポコン 子まりさが男の足に体当たりをした。 「れーみゅもいきゅよ!」 ポコンポコン 二匹の子ゆっくりが間抜けな音をたてて男に体当たりを繰り返す。 「どう!いちゃいでしょ!でみょやめちぇあげにゃいよ!」 「いみょうちょはもっちょいちゃきゃっちゃんだじぇ!」 「…」 男は無言で二匹を見つめている。 「すごいよちびちゃんたち!にんげんさんはいたがってるよ!」 「そのちょうしなんだぜ!」 そうだ、最初からこうすればよかったんだ。 可愛いおちびを殺しておいて何にも反省しないような男と話す必要なんてなかったんだ。 おちびとおなじ苦しみを味わわせてやればいいんだ。 「れーみゅ!もうしゅこしにゃんだじぇ!」 「こにょみゃみゃやっちゅけりゅよ!」 「もうひといきだよちびちゃん!」 「にんげんさんはいたくてこえもでないんだぜ!」 「馬鹿共が。」 男は二匹の子ゆっくりを掴み上げた。 両手に子ゆっくりを一匹づつ握り込んでいる状態だ。 「ゆっ!おしょらをちょんでりゅみちゃーい!」 「ゆわーい!とりしゃんみちゃいにゃんだじぇー!」 状況を理解せず喜ぶ子ゆっくり。 男は両手をゆっくりと握っていく。 「ゆぶぶぅ!ちゅ、ちゅぶれりゅうううう!」 「きゅりゅちぃいんだじぇええええ!」 「にんげんさん!やめるんだぜ!」 「やめてね!ちびちゃんがくるしがってるよ!」 「ああ、苦しがってるな。だからなんだよ?」 「ゆゆっ!?」 「お前らさ、自分達と周りの生き物が対等だと思ってるだろ?」 「ど、どういうことなんだぜ?」 「お前等はな、ゆっくりなんだよ。」 「そんなことわかってるよ!いいからはやくちびちゃんを…」 『何も分かってなだろうが!!!!!!!』 「ゆひぃ!」 男は一言恫喝すると子ゆっくりを握る力をより強くしていく。 子ゆっくり達は男の手の中で、涙と小便を垂れ流しながら泣き叫ぶ。 「いいか?お前等はゆっくりだ。」 「やべぢぇぇぇぇぇぇ!!!ぎゅりゅじいよぉ!」 「ばにゃじゅんだじぇぇぇぇ!!!」 「あああ!ちびちゃん!!!」 「お前等はな、この世のどんな生き物より惨めで醜悪な存在なんだよ。」 「いぢゃいよぉぉぉ!ぶびぃ!」 「おちび!あんこさんをはいちゃだめなんだぜ!」 「殺されたって何されたって文句なんて言う権利はないんだよ。」 「ゆぶびぃ!じんじゃう!じんじゃうぅぅぅ!!!」 「にんげんさん!ゆっくりして!ゆっくりしてね!」 「それが何だ?言うに事欠いて復讐する?」 「だじゅげぢぇぇ!おぢょうじゃぁぁぁん!ぶげぇ!」 「おちび!にんげんさん!あやまります!あやまりますからおちびをはなしてください!」 「調子に乗るのも…たいがいにしとけや!!!」 「いやぢゃああああ!ぢにぢゃぐにゃいよぉぉぉぉ!!!」 「ゆっぐぢ!ゆっぐぢじゃじぇぢぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 ブジュリ!!! 「ゆんやああああ!!!でいぶのがわいいぢびぢゃんがああああああああああ!!!」 「おぢび!おぢび!どぼじでえええええええええええ!!!」 子ゆっくり二匹は体の穴という穴から餡子を吹き出し絶命した。 男は二匹の残骸を泣き叫ぶ親の前にベチョリと投げ捨てた。 「あああ…ちびちゃん…ちびちゃん…」 「どぼじで…どぼじでごんなごど…」 「お前らさ、復讐って一体何するつもりだったんだ?」 「ゆっ…それは…」 「喧嘩でもする気だったのか?」 「そっ、そうだぜ!にんげんさんもおちびとおなじめに『俺とお前らが喧嘩してもお前らみたいな糞饅頭じゃ何もできずに死ぬだけだろうが?』 「まっ、まりさはとってもつよいん『あ!?だったらやってみろや!』 「ゆひぃ!」 「…かといってお前等は頭も悪いし大声で喚く以外何の取り柄もないよなぁ。」 「れ、れいむはとってもゆっ『ゆっくりできるよってか?訳わかんねえよ。馬鹿なの?殺していい?』 「ゆっ、ゆぐぅ…」 「部を弁えて這いつくばってれば生き延びられたのにちびが一匹死んだくらいで 家族総出でこんな所まで来やがって。挙句この様だ。救いようがないな。」 「どうして…」 「あ?」 「どうしてにんげんさんはこんなにひどいことをできるの…」 「そうだぜ…ひどすぎるんだぜ…!」 「そりゃあ踏み潰しちまったのが犬や猫なら罪悪感も感じるし、わざとそんな事をする奴がいたら許せないと思うぞ? でもお前らゆっくりだろ?ゆっくりを殺して罪悪感を感じる生き物なんているわけないだろ。」 「どうして…?まりさたちだっていっしょうけんめいいきてるんだぜ!」 「一生懸命生きてる?笑わせんなよ糞饅頭が。どんな事でも自分の都合のいいようにしか考えずに、 二言目にはどうしてこんなんことするの~なんて叫ぶしか脳がない饅頭が一生懸命生きてるだ? 馬鹿も休み休み言えや。」 「れいむたちはゆっくりしたいだけなんだよ!それなのにどうしてむぎゅぅ!」 男は足でれいむを踏みつけて押さえつける。 「むぎゅぅぅ!ぐるじいよ!あしをどけてね!」 「やめるんだぜ!れいむがくるしそうなんだぜ!」 「ゆっくりしたい、どうして、やめて、それ以外に言うことはないのかよ?」 「ぶぎゅううう!ぐるじいよう!!」 「こういう結果になるって少しも考えなかったのか? 俺がお前等に謝って、住み家や食い物でも用意してくれるとでも思ったのか?」 「やめるんだぜ!あしをどけるんだぜ!ぷくー!」 「今までそんな風に膨れて何かが思い通りになったことなんてあるのか?ねーだろ?」 「ゆ、ゆぐぅ…」 男はれいむを抑える足にゆっくりと体重をかけていく。 先程の子供達の死に様を思い出し、自分の行く末を想像し、騒ぎ出すれいむ。 「やべで!いだいよ!ゆっぐりでぎないよ!」 「玉砕覚悟で親二匹だけで復讐に来るならまだ話は分かるけどよ、お前らときたらなんだ? 子供まで連れてきてどういうつもりだ?そんなに我が子を皆殺しにて欲しかったのか?」 「そんなわけないんだぜ!へんなことをいわないでほしいんだぜ!」 「いいがらあじをどげでね!はやぐじでね!」 「ゆっくりなんてな、無様に死ぬために存在してるようなもんなんだよ。」 「ぶぎぃ!どぼじでぞんなごどいうのぉ!」 「また、どうして?か。お前等はな、そこにいるだけで殺してくれって言ってるようなもんなんだよ。」 「どうして!?まりさたちはなんにもわるいことしてないんだぜ!」 「どうして、どうして、どうして、少しは自分で考えたらどうだ? そういうどうしようもなく無知で愚かなところが相手を苛立たせるんだよ!」 ミチミチミチ… さらにれいむに体重をかける。 「ぶぎぇぇぇ!!!やべでぇ!ゆっぐり!ゆっぐりざぜでぇぇぇ!!!」 「にんげんざん!やめでぐだざい!でいぶがじんじゃいまず!」 「れいむがしんじゃう?殺すつもりでやってんだから当たり前だろうが。さっきゆっくりは何の取り柄もないって言ったが訂正するわ。 お前ら人をイラつかせることに関しては天才だよ。見るからに愚鈍そうで相手を馬鹿にしたようなその姿、 何か行動する度に大声で宣言する意味不明な行動、どんな生き物より脆弱なくせにプライドだけは一人前、 何事も自分の都合のいいように進むと何の根拠もなく思いこむ。こんなに人をイラつかせる生き物が他にいるか?」 ブビィ! 圧力に耐え切れず、れいむのあにゃるから餡子が噴き出した。 踏みつけられ、強制的に口を閉じている状態だったので、行き場を失った餡子が肛門から噴き出したのだ。 餡子を失う恐怖を感じたれいむは、滝のように涙と小便を垂れ流し泣き叫ぶ。 「あんござん!でないで!ゆっぐりじでねぇぇぇ!ぶぎぃぃぃぃ!!!」 「口を閉じてる癖に泣き叫びやがる。不思議生物もここに極まったな。」 「でいぶ!でいぶぅ!にんげんざん!あやばりばず!あやばりばずがら!でいぶをごろざないでぐだざい!」 「あやまる?何を謝るんだ?」 「ゆぐ…そ、それは…」 「ばりざぁ!いだい!いだいよぉ!」 「でいぶぅ!」 「お前ら、いよいよとなれば謝りさえすればどうにでもなるって思ってるだろ?」 「ゆぐぅ…」 「自分たちならうまく反省したふりをしてやり過ごせると思ってんだろ?なめんじゃねえぞボケが。 お前らの謝罪なんて助かりたい一心で発する鳴き声だろうが。」 ブリュン! 今度は内側から押し出される餡子でれいむの片眼が飛び出した。 「ぎびいいいい!おべべ!でいぶのぎれいなおべべがああああ!!!」 「でうぶううう!やべで!ぼうやべでぐだざいいいいい!!!」 今まで泣き叫んでいただけだったが、いよいよ限界が近付いてきたれいむは必死で男に命乞いを始める。 「にんげんざん!でいぶがわるがっだでず!だがらごろざないでぐだざい!」 「だから何が悪かったんだって言ってんだよ?何度も同じこと言わせんじゃねーよ糞が。」 「にんげんざんにぶぐじゅうじようどじだでいぶがわるがっだんでずうううう!!!」 「ぞ、ぞうでず!ばりざもあやばりばず!にんげんざんはばりざだぢよりづよいでず! もうぶぐじゅうなんでじまぜん!だがらでいぶをだずげでぐだざい!!!」 「もうにんげんざんにはぢがづぎばぜん!でいぶだぢはごうえんでゆっぐりぐらじまず!だがらゆるじでぐだざい!!!」 「ふーん、ちっとはましな事言えるじゃないか。」 「じゃ、じゃあはやぐだずげ『ますますムカついてきたわ』 「どぼじでええええええ!!!???」 「さっきも言っただろ?お前等の謝罪は助かりたい一心で出る鳴き声だってよ。 しかもなんだ?公園でゆっくり暮らしますだ?この期に及んでまだ自分はゆっくりできると思ってんのか?」 「ぢゃんどあやばるりゆうもいっだんだぜ!だがらもうゆっぐりじだいんだぜ!なのにどうじでえ!」 「お前らな、根本的に狂ってるんだよ。謝る理由を言ったから許されるのか?そうじゃねえだろ? お前らの謝罪には誠実さが欠片も感じられないんだよ。 反省も後悔もなくただ助かりたいというだけの謝罪。そのために子の仇の俺にさえ媚びまくる。 そんな無様を晒す位なら最初から突っかかってくんじゃねーよ。」 「ぢゃんどばんぜいじでまず!だがら!だがら!」 「いーや反省なんて全くしてないね。」 「どぼじで!どぼじでしんじてくれないんだぜええええ!!」 「どうしてかって?」 「ゆっくりってのはそういうものだからだよ!!!」 男ははそう言うと一気に踏む力を強める。 「いやだあああ!!!ばりざああああ!!!だずげでえええ!!!」 「でいぶ!でいぶううう!!!」 「じにだぐない!じにだぐないよおおおお!!!」 「ゆあああああ!!!でいぶ!あんござんをはいぢゃだめなんだぜええええ!!!」 「ぶびぃぃぃ!!!でいぶなんにもわるいごどじでないのにいいいいい!!! どぼじで!どぼじでええええええ!!!」 「でいぶ!ゆっぐりじで!ゆっぐりじでえええええ!!!」 「ぶぎいいいいいいいい!!!!!!!」 れいむは豚のような悲鳴を上げると、あにゃる、まむまむ、目、口、穴という穴から一気に餡子を噴き出した。 そして二三度痙攣すると二度と動くことはなかった。 「ほらな、やっぱり反省なんてしてないじゃないか。 しかし、なんにもわるいことしてないのに、ね。死ぬ間際まで言ってくれるな。 まあお前ら存在自体が害悪ってだけで直接悪さをしたわけじゃないんだよな。見た感じゲスって訳でもなさそうだし。」 そう言うと男はクックと笑った。 「にんげんさん…」 「ん?」 「まりさをころしてほしいんだぜ…!」 「は?」 「まりさがにんげんさんにふくしゅうしようなんていったからおちびもれいむもしんじゃったんだぜ! さいしょのおちびがしんじゃったのはかなしかったけど、ふくしゅうなんてしなければみんなしなずにすんだんだぜ… まりさはせきにんをとりたいんだぜ…だからまりさをころしてほしいんだぜ…!」 「ふーん…」 「おねがいなんだぜ…」 「やだよ、ばーか。」 「どぼじで…!」 「なんで俺が糞饅頭の言うことなんて聞かないといけないんだよ? 死にたいなら勝手に死ねよ、馬鹿が。それになぁ。」 まりさの被っている帽子を素早く奪い取る男。 「まりさの!まりさのすてきなおぼうし!かえすんだぜ!」 「なんだなんだ?死にたいんだろ?すぐ死ぬんだろ?だったら帽子なんかなくたって関係ないじゃないか。」 「おぼうしがないとゆっくりできないんだぜえええ!!!」 「ゆっくりできないならさっさと川にでも飛びこんで死ねばいいだろ。何も感じずにすむぞ?」 「でも…おぼうしがないとゆっくりできない…」 「責任を取るんだろ?じゃもうゆっくりなんてひつようないだろうが。早く死ねよ。」 「でも…まりさは…まりさは…ゆっくりしたいんだぜぇ!」 「ほらな、結局お前は自分がゆっくりすることしか考えてねえんだよ。 お前はこのまま後ろめたい気持ちを抱えて一人で生きていくより今死んだ方がいくらかゆっくりできると思ったから殺してほしいって言ったんだろ? 責任を取るために死にたい?この期に及んで自分の都合のいい事ばかり言いやがって。 とどのつまりお前は自分がゆっくりできる選択肢を選んだだけなんだよ。 その証拠に帽子を奪った途端これだ。ゆっくりすることに執着してる証拠じゃねーか。」 「ゆぐぅ…」 「英雄気取りで死ぬ気だったんだろ?まりさはせきにんをとるためにりっぱにしぬよ!なんつってさ。 馬鹿が。自分のケツを自分で拭くのは当たり前だろうが。」 「ゆっ…ゆぐっ…ゆっ…」 「何泣いてんだよ。気持ち悪い。」 「にんげんざんに…にんげんざんになにがわがるんだぜえ!!!」 まりさが突進してきた。 「分かるさ。」 次の瞬間まりさの顔面に男のつま先がめり込んだ。 まともにカウンターをくらいに蹴とばされ吹き飛ぶまりさ。 相当強く蹴られたのか、歯は殆ど全て折れ、片目は飛び出している。 蹴られた瞬間噛み切ってしまったのか、舌は半ばで千切れていた。 「びゅぎいいい!!!びばびんばべええええ!!!ぼべべがあああ!!!ばがあああ!!」 「分かるさ。ゲスでも善良でも同じだ。ゆっくりってのは結局自分がゆっくりすることしか考えていないんだよ。」 男はそう言うと辺りに散らばる子ゆっくりと親れいむの残骸を拾い、まりさの帽子に詰めていく。 「ぶ?ばびざのぼぼうびにばびぶぶんんばべぇ!」 「出したゴミは持ち帰ってもらわないとな。」 「ばべぶんばべ!びゅっぶびべびばびんばべぇ!!!」 「何言ってんのか分かんねーよ。気持ち悪い。どーせ、ゆっくりできないー、とかだろ。 ここで、家族の死体を弄ぶな、とでも言えば見直すんだがな。まあゆっくりがそんな事言うわけないけどな。」 ゆっくりの死骸はゆっくりにしか分からない死臭を放ち、ゆっくりはその匂いを嫌う。 男は帽子に残骸をパンパンに詰め終わると、つばの部分を無理やり引っ張って硬く縛り、中身が漏れないようにした。 まりさ種の帽子は伸縮性と耐水性に優れているので、これで中身が漏れる事はない。 帽子はゆっくりの死骸が詰まった歪な水風船のようになってしまった。 「ぼぼぶび!ばびばぼぼぼぶびいいいい!!!」 「これでよし。ほらよ、返してやるからなっと!」 「ぼごお!ぶが!ぶごお!」 男はまりさを抑え込み顎を掴み、顎が外れんばかりに口を大きく開かせると、 パンパンの死体袋と化した帽子を無理やり突っ込んだ。 「ぶがごお!ぶぐうう!ぶごおお!ぐぶうう!」 「よかったな。これでずっと家族一緒だぞ。」 パンパンに膨らんだ死体袋は限界まで開いた口にぎゅうぎゅうに収まっている。 舌は千切れてしまっているので押し出すことはできないし、 歯も全て折れているので噛み千切って吐き出すこともできない。 最も、舌と歯があったところで、ゆっくりごときの舌の力では、口内にぴったりと収まった死体袋を押し返す力はないだろうし、 お飾りに異常な執着を見せるゆっくりが、自分の帽子を噛み千切ることはできなかっただろうが。 「よし、ゴミ処理も済んだしもうどこへでも行っていいぞ。つーかさっさと出てけ。」 「ぶぐ!んぐう!ぐぶう!」 「ん?ああ、動けないのか。」 死体袋の重みと限界まで口を開いた不自然な体勢のせいで、もはや動くことすらできないようだ。 目一杯開いた充血した目から大粒の涙を流し、うめき声を上げることしかできない。 「しょうがねえな。お前この間の公園に住んでたんだよな?運んでってやるよ。」 「ぶぶう!ぐぐ!ぐう!」 「あーもういいから喋んな。よっこいしょっと。」 「んぐうううううう!!!」 男は先日の公園までまりさを運び、隅の草むらにまりさを置いた。 「んぐうう!んぐ!ぶぐううう!」 「じゃあな。達者で暮せよ。そんじゃ。」 「んぐううううう!ぐうううう!!!」 「ったく。休日だってのに朝から重労働しちまったよ。さっさと帰って二度寝しよ。」 男は何事もなかったようにひとりごちながらだるそうに帰って行った。 この男、ゆっくりに対して特別な感情や、虐待をする趣味があるという訳ではない。 ゆっくりに対して、この男のような扱いが普通なのだ。 最初に公園で親まりさに呼び止められた時点で皆殺しにしなかったのだから、むしろ慈悲深い部類に入るだろう。 ゆっくりはどこまでも醜悪で愚かな存在というのが人々の共通認識であり、個体差はあれど、実際その通りである。 ゆっくりは死ぬことが当たり前。ゆっくりが死んで悲しんだり哀れんだりすることなどあり得ない。 人間に迷惑をかけて死ぬか、誰にも見つからずのたれ死ぬか、それだけだ。 今日も至る所でゆっくりが無残な死を遂げている。 だが、人々がゆっくりを哀れんだりすることはない。 ゆっくりとはそういうものなのだから。 数日後、公園の隅に腐った饅頭が転がっていた。 おわり 前作では沢山のコメントをして頂き、本当にありがとうございます。すごく嬉しかったです。 調子に乗ってまたSSを書いてしまいました。 1,作家さんの素晴らしい作品を見る ↓ 2,えもいわれぬ快感を感じる ↓ 3,しばらくするとより一層ゆっくりに対する憎しみが募る ↓ 4,発散するため1に戻る という無限ループにハマり、また気が触れそうになっていたので放出できてよかったです。 新型インフルエンザにかかり、家から出られなかったのでゆっくり書くことができました。 たみふるさんはとってもゆっくりできるね!もっと!もっとちょうだいねええええええ!!! 前作で「名前を名乗った方がいい」とのコメントを頂いたので 今後は一作目にちなんで「煙草あき」と名乗らせて頂きます。 今後もよろしくお願いします。 今までに書いたSS ふたば系ゆっくりいじめ 585 煙草とゆっくり 挿絵 by車田あき 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最高の復讐劇だった(無意味だけど)wwwww -- 2018-02-24 16 29 44 「どぼじでぞんなごどゆうの゛ぉぉぉ!?」←それがわかっていたら社会に溶け込めたのにね♪ それが分からないから、君らゆっくりはゴミ以下の価そ存在なんだよww -- 2018-01-11 12 41 09 やっぱりゆっくりは糞だな -- 2016-01-17 20 47 50 イイね -- 2016-01-08 00 11 53 全くゆっくりはただの糞饅頭だな ただそこら辺ころがってる「モノ」が 「なんにもわるいことじでないのにいぃぃ」 きもい。ウザい。 そもそも糞饅頭に 「権利を主張する」権利すらない なんっにも貢献してないから。 せめての仕事と言ったら ペット、奴隷、その他人々のストレスの解消として 虐待されることじゃない? ともかく現実の世界はいいなあ、 こう言う自分の血統、いや餡統 を使いこなせないくず、いや世界の底辺は 消えるべきだ -- 2015-01-01 20 32 37 てかまりさ終始何もしてねえじゃねえか。 餡子吐くなとかその調子だぜとか命令してばっかじゃん。 何で攻撃をガキにやらせてんだよ。 -- 2013-12-17 14 14 41 >自分の命を捨てても助けるというのはアニメとドラマにしかないそんな人間この世にいない 俺もお前も自己中で自分大事のカスだけど、いざと言う時に「英雄的行動を取れる普通の人」は 確かにこの世に居る、取り敢えず首括ってチェルノブイリの被害を抑えたロシア人技師3人に謝ってこいカス -- 2013-03-07 09 17 49 外国じゃ、ゴキは愛用される国があるとか。だからゴキブリと全く同価値。 -- 2013-01-22 16 45 11 ここは「ゆっくりざまぁ」とか「やっぱごみだな」と言いたい所だけど 人間もみんな自己中心的だし命が危険にさらされれば自分さえ助かればいいって考える (自分の命を捨てても助けるというのはアニメとドラマにしかないそんな人間この世にいない) -- 2012-07-25 14 19 18 野良犬も鹿も普通に人間の都合(狂犬病とか食害)で排除されてるじゃん。 野良猫も、フン害とかで通報されたら普通に保健所くるよな? -- 2012-06-04 02 44 09 現実と妄想の区別がついてないガキは帰れって書いてあんの読めねぇのかよ 作中のお兄さんも犬や猫だと罪悪感感じるつってんだろ -- 2012-01-04 00 52 29 いくらおうちの立地条件が良かったとは言え こんなゆっくりに厳しい世界でコイツ等よく今まで生き長らえてきたな -- 2011-11-04 05 12 21 ほんとどうしようもない糞袋だな… つーかお兄さん、公共の場に生ゴミを捨てるのはよくないぜ? -- 2011-10-16 02 33 38 コメント欄が香ばしくて僕満足! -- 2011-09-29 19 05 51 二言目にはどうしてこんなんことするの~ ↑ワロタ -- 2011-09-17 15 25 03 ↓↓↓言いたいことはわかるが言いすぎだ、 人間の支配する場所で生活してるんだから人の不興を買えば排除されるのは当然だって? だったらほとんどの生き物(犬や猫や鹿)が排除されるはずだ 潰されるほうが悪いだって? 勘違いするなよお前、人間基準で物事を考えているようじゃ 現実でも平気で動物虐待とかしてるんだろうな? -- 2011-09-11 10 57 20 とてもゆっくりできました! 題名の通りに人間にとってゆっくりの存在価値なんてこんなものって事ですね 善良な家族で一見スジが通っている事を言っているようですが関係ありません だってゆっくりですからw -- 2011-07-08 06 04 15 しかし煙草あきは良い仕事しやがるぜ 作品数が少ないし、今は書いてないのが本当悔やまれる すっきり度で言うなら最強クラスのSS作家だと思ってる -- 2011-02-17 06 39 48 一番下の餡子脳コメに萎えた。 人間の支配する場所で生活してるんだから人の不興を買えば排除されるのは当然。 人間とゆっくりの図式だから勘違いしているのかもしれんがこれ以外の野性動物でも潰されるほうが悪いその上復讐とか -- 2011-01-10 17 40 21 すっきりしながら読み進めつつもこれは餡子脳コメが湧くぞと期待していたら 案の定で、作品外に至るまで面白かった -- 2010-11-20 13 50 50