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野に咲く宝【クエスト】のにさくたから 発生条件 クエスト「瀬のおつかい」クリア 龍泉郷のNPC瀬(ヨウル)から始まるクエスト。 草1種類を指定されるので、瀬に10本渡す。 渡すごとに、採集スキルのSLv.が上昇する。 SLv. 必要な草 備考 1→2 活力草x10 クライデン平原やペナイン森(4)などに生えている。 2→3 生命草x10 クライデン平原やペナイン森(4)などに生えている。 3→4 蘇生草x10 ピライオンダンジョン・ペナイン森(5)・山麓の竹薮などに生えている。 4→5 空の花x10 ペナイン森(5)・山麓の竹薮などに生えている。ペナイン森(4)にも稀に生えている。
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【検索用 ていちゅうにさく 登録タグ 2018年 Evergreen Leland Studio VOCALOID て はりー よぴー サム プロジェクトセカイ カラフルステージ! 初音ミク 前略P 南方研究所 曲 曲た 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント プロセカver. 作詞:はりー(ELS(Evergreen Leland Studio)) 作曲:はりー(ELS(Evergreen Leland Studio)) 編曲:棚橋テルアキ(前略P)(ELS(Evergreen Leland Studio)) イラスト:南方研究所(バーチャル・シンガーver.)・慧子(セカイver.) 音響:YoP(ELS(Evergreen Leland Studio))(バーチャル・シンガーver.) 動画:サム(Twitter)(バーチャル・シンガーver.) 唄:初音ミク 曲紹介 君は誰のためにも願う人_ 壊れない心の、鐘を鳴らそう_ 曲名:『泥中に咲く』(でいちゅうにさく) 2018年12月26日に発売した ウォルピスカーター氏 の3rd Album『これからもウォルピス社の提供でお送りします。』収録曲のVOCALOID版。 歌詞 (YouTube本人投稿動画説明欄より転載) 砕けた心が濾過(ろか)できなくて 涙はそっと枯れてゆく もう一粒も 流れなくて 可笑しいよねって 笑ってる 酷烈な人生 あなたを遮る迷路の荊棘(けいきょく) 濁世(じょくせ)の闇立ちはだかる あぁ 君は誰よりも憂う人 だから今 僕らは溺れかけてる寸前だろう 正しい呼吸に救われた 今はいつか死ぬために生きてるだけだ 雨が嫌いなわけを知ると 深いところで思い出すこと そう 大粒のシャボン玉なら きっとふわふわでしとしと 地面の色を見て歩く 水溜りのない場所 選んでる さては 不遇な道を逸れるため 自己防衛だってするんでしょう 僕は今 人間です 今日も明日も その次の日も 認めるのは そのくらいでいい みんな別々の息を食べてる そう 君も今 人間です その姿が嫌いなだけで 憎めないよ 優しいから 君は誰の為にも願う人 ひとひらの花が散るために 水も土も光も その種も 僕の目の前にあるものが その意味も過去も未来も ひとつと欠けると生まれないぜ 僕も君も あの人も なんでもないと言いながら 過去の荷物を君に背負わせる 運命が通せんぼする 勘違い 自業自得だよ でも状況が良くないからね 逃げたいよね 生きたいよね この身体を投げ出す その瞬間があるとすれば この世の闇 切り裂いてさ ここに生まれた意味を探そうか 終わりの始まり 始まれば最後の人生だから 途方もない 旅の末に 今しかない「時」があるのだろう 雨に溺れることはないな それでもなんだか息苦しいな いつか死ぬために生きてるなんて それならさ それならば もう壊れない 壊れない 壊れない心の 鐘を鳴らそう 曇天だろう 泥まみれさ どこもかしこも 今 この世の行方を 遮る迷路に 線を引こうぜ その線がさ 重なる地図 君を照らすために咲く花さ コメント 公式歌詞が発表されていたので差し替えました… -- 名無しさん (2019-01-11 20 38 21) 書き下ろしじゃろ? -- あああああああああああああああ (2019-01-17 21 01 54) これは、あれだ…目が潤んでしまう -- 名無しさん (2019-01-26 18 24 22) ここ一か月近く頭から離れない -- 名無しさん (2019-02-10 00 29 18) もっと伸びろ -- 水戸絶対神 (2019-04-14 15 31 15) これは神曲ですわ -- 寿司 (2019-08-17 19 40 26) 元気づけられました -- ねこ (2020-03-11 17 44 31) 予独愛蓮之出淤泥而不染ー蓮は泥より出でて泥に染まらず -- 訓練幹部 (2020-07-03 19 56 15) 心に残る!そして神曲。公開されてだいぶ経つけど忘れられない。 -- 名無しさん (2022-02-28 06 17 48) 酷烈な人生〜 -- 名無しさん (2023-05-16 20 51 10) 酷烈な人生〜 からの畳み掛けるような言葉の連鎖が好き -- 名無しさん (2023-05-16 20 52 12) 泥に塗れず、花のように生きる人生!そんな意味を感じられる...まさしく神曲( ゚д゚ )クワッ!! -- 名無しさん (2023-10-07 20 18 33) 名前 コメント
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タイトル『氷原に咲く花』 作・◆aHD.RoWhdo氏 トリップ ◆aHD.RoWhdo 87 名前:氷原に咲く花(1) 1/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 32 49 ID xnK8FvEo [2/9] 「ん~、ふわぁ」 マイスはいつものように目を覚ました。 記憶を持たずにシアレンスの街に来てから半年以上、ようやくここの生活に慣れた気がした。 初めは大樹で農作業をしながら生活することに色々戸惑っていたけど、今はそれが当たり前になってしまっている。 もしかしたら自分は昔もこういう風に過ごしていたのかもしれない。 「…なんてね」 そんなことを考えながらふと横を向くと 「すぅ…」 ソフィアが眠っていた。 一瞬、頭が真っ白になる。 次の行動までしばらく時間がかかった。 「…ソフィアさん! なんでここにいるんですかっ!」 やっとの事で言葉をはき出す。 でもそんな怒鳴り声もソフィアには効果がないようだ。 とりあえず肩を揺さぶってみることにした。 「ソフィアさんっ!!」 「……ん…」 彼女はそのまま上半身を起こして、 「………おはよう」 そのまま倒れて寝てしまった。 「…いや、『おやすみ』じゃないですよ! 起きてください!」 再び肩を揺するが、どうしても起きない。 「はぁ…」 どことなく、ため息が洩れた。 途方に暮れながらソフィアを見た。 目に入ってくるのは彼女の赤みの入った唇、少し乱れている服、程良くふくらんだ胸、 「………」 何というか、色々危険だった。 マイスも男、自然と顔が赤くなる。 …いや、それよりも重大な問題があった。 せっかく交流祭を開くなどして街の一員になれたというのに、女性を連れ込んだと思われたら色々まずい。 多分おそらく何もしていないけど、街を追い出される可能性だってある。 今度は対照的に顔が青くなる。 そんなこんなで色々考えている内に、根本な問題に行き当たった。 「…ソフィアさんがなんでここにいるんだ…?」 88 名前:氷原に咲く花(1) 2/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 36 59 ID xnK8FvEo [3/9] ひとまず問題は後回しにして、買い物に出かけることにした。 (今日は色々収穫したから、種もたくさん買わないと) そう考えつつも、どうしても思考が別方向を向いてしまう。 「はぁ…」 思わずため息がこぼれた。 「…どうしたの?」 ちょうど会計の時だったので、カリンが尋ねてくる。 でもその顔は「私の専売特許取らないでよ」と言っていた。 「いや…」 そう答えつつ、マイスに名案が浮かんだ。 確か彼女とソフィアは親友だから、何とかしてくれるのかもしれない。 「…わかった」 理由を話すとカリンは引き受けてくれた。 でも面白くなさそうな表情をしている。 「…どうしたの?」 気分を害したのかと思いあわてて尋ねても、「別に…」と答えるだけだった。 「…じゃあ、しばらく経ったら大樹に来てね」 「分かりました、ありがとうございます」 そう言ってマイスは店を出た。 後ろでカリンが複雑な表情をしていることには気付かなかった。 89 名前:氷原に咲く花(1) 3/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 41 46 ID xnK8FvEo [4/9] 「…で、どうしてこうなったんですか…?」 額に怒りマークを出さないように努力しながら、マイスが尋ねる。 「…寝た子は起きにくい」 多分カリンが呼んだであろうトゥーナがそうつぶやく。 「…よくあるわよ、多分だけど」 カリンも同意見のようだ。 「…それだけでこうなるんですか?」 もはやあきらめの境地にたどり着いたマイスはため息をついた。 部屋に置いたぬいぐるみはあらぬ方向に転がり、ベットは完全にひっくり返っていた。 「いろいろあったのよ…」 「うん…」 よく見ると二人も疲れているようだった。とりあえずこの件もう聞かないことにした。 「……さて」 三人で先ほどから黙ったままのソフィアを見た。 「何があったんですか?」 代表してマイスが尋ねる。 「……するなって…」 震えた声で答える。 「え…?」 「…お父様が私にお見合いするなって!」 こんな時でも彼女の言葉は真逆だった。 それでも叫ぶような声には少し涙が混じっていた。 「…お見合いって…」 意外な答えに三人とも固まってしまう。 「そろそろ結婚すべきだからって……私のことを考えて…」 そのまま押し黙ってしまった。部屋に静寂が広がる。 90 名前:氷原に咲く花(1) 4/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 45 57 ID xnK8FvEo [5/9] 「…それでも、」 沈黙を破ったのはマイスだった。 「一度、家に帰るべきだと思いますよ」 「……え?」 ソフィアが顔を上げてこちらを向いた。目には涙が光っている。 「ドンチャコスさんもソフィアさんのことを心配してそう言ったんだと思いますよ。 それを話さずに逃げて来ちゃ駄目ですよ。ちゃんと話すか、 お見合いしてそれから決めたって良い…」 言葉は最後まで続かなかった。 バシッという音の後に頬に痛みが襲ってくる。 一拍おいてソフィアがはたいたものだと気付いた。 「…バカぁっ!」 ソフィアはそのまま大樹から飛び出してしまった。 突然の行為に誰も動けなかった。 「…あの、もしかして僕なんか悪いこと言ってしまいましたか…?」 数秒の後、マイスは尋ねた。 「…悪くはないと思う、けど…」 俯きながらトゥーナが答えた。 「……ソフィアは多分、もっと別のことを言って欲しかったんだと思う…」 カリンもそれに続く。 「……」 マイスはそのまま黙り込んでしまった。 そのままでしばらく時が経ち、 「…早く追いかけなさいよ」 カリンがこちらをにらんできた。 「早く」 トゥーナも同意見らしい。 「…はっはい、探してきますっ」 そう言うとマイスは部屋から出て行った。 「……いいの?」 二人だけになった空間にトゥーナの声が響いた。 「…良くはないけど……仕方ないでしょ……?」 虚ろにカリンが答える。 なんだかおかしくなって、二人で苦笑してしまった。 「はぁ……」 マイスはため息をついた。 飛び出したまでは良かったものの、何処に行ったのか全く見当が付かなかった。 でも、なんとしても見つけなくてはいけない気がした。 それがどうしてか、何故そうしなければいけないのか分からなかったけど、それでも… マイスは走り出した。 91 名前:氷原に咲く花(1) 5/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 49 23 ID xnK8FvEo [6/9] ……どうしてこうなっんだろう? 雪が降りしきる中、氷原の花に寄りかかりながらソフィアはそんなことを思った。 自分の未来を決められてしまうのが嫌だったから、昨日家を飛び出した。 そして気付いたときには大樹の家にいて、そのまま布団に潜り込んでしまっていた。 どうしてマイスのところだったのかは分からなかった。匿ってもらうだけなら二人の親友のところでも良かったのに。 『マイスのこと、どう思っているの?』 いつだったか、カリンが聞いてきたことがあった。何故か彼の目の前で。 あの時とっさに答えられなくて、そんな自分がおかしいと思った。 …何となく、さっき飛び出したときの自分と似ている気がした。 私は、どうしてしまったんだろうか? 頭で考えようとしてもなんだか働かない。 それになんだか眠くなってきた。 もうどうでも良いじゃないかと頭のどこかで誰かがささやいた気がした。 そうだ…このまま…… 誰かの声が聞こえた気がしたが、ソフィアはそのまま目を閉じた。 92 名前:氷原に咲く花(1) 6/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 50 15 ID xnK8FvEo [7/9] 次に目を覚ましたのはどこかの部屋だった。ここは確か… 「……大樹の…家?」 何となくつぶやく。その声に反応したのだろうか、誰かが駆け寄ってくる。 「ソフィアさん、目を覚ましたんですね。よかった…」 そう言って胸をなで下ろすマイスはとても疲れているように見えた。 「私……」 体を起こそうとしても動かなかった。それに、なんだかとても寒かった。 「氷原に倒れていたんですよ。ほんと見つけられて良かったですよ。」 …ああ、わたしはあのまま眠ってしまったのか。 そんなことを思っているとマグカップを差し出された。 「…あの、こんなものしか出せなくてすみませんが…」 マイスが申し訳なさそうな顔で言う。別にそんなこと気にしなくても良いのに。 そう思いつつ、マグカップを受け取ってゆっくり飲む。 「…おいしい」 体の隅々まで暖かさが広がる。ただのホットミルクなのに、とても美味しく感じられた。 「…すみません」 何故か彼の表情がさらに暗くなる。そういえば… 「…ううん、そうじゃなくて……ほんとうにおいしかったの」 反対の言葉が出なかった……出したくなかった。 「……あの…ごめんなさいっ」 不意にマイスが謝ってきた。 「……え?」 どうして彼が謝るのか分からなかった、迷惑掛けたのは私なのに。 「僕が失礼なことを言ってしまって……」 「…ううん、謝らなくちゃいけないのは私だから…」 「……良かったです。ソフィアさんを傷つけてしまったんじゃないかなと心配で…」 …ああ、そうか。 何となく分かった気がした、さっきの自分の問いかけが。 心が温かくなってくる気がする。何かで満たされていくような、そんな感じ。 バタリッ 大きな音がしてはっとすると、マイスが倒れてしまっていた。 それになんか激しく咳き込んでいる。 「…大丈夫!?」 「大丈夫…ですよ」 声を掛けるとマイスは笑みを返してきた。それでもとても苦しそうだった。 ……多分、私の性だ。私はずっと探してくれたから、こんな… 「…じゃあ、お休みなさい」 そう言ってマイスは部屋の隅に行こうとした。多分私を気遣ってだろう。 「…マイスっ!」 彼を追いかけようとしても体が動かなかった。疲れと寒さで私の体も限界だった。 だから… 「……今日は、ありがとう…」 明日、早く起きようと思った。 起きて、マイスの看病をして、そして… 93 名前:氷原に咲く花(1) 7/7[sage] 投稿日:2009/12/22(火) 22 51 24 ID xnK8FvEo [8/9] 気がつくと、朝になっていた。 いつの間にか眠ってしまったらしい。 ゆっくりと体を起こしてみる。体の具合はすっかり良くなっていた。 よし、これで… 「おはようございます、ソフィアさん」 振り返ると、マイスが立っていた。 とても元気そうだ。 でも確か… 「マイス、風邪は…?」 「風邪薬飲んでぐっすり寝たんでもう大丈夫ですよ。心配掛けてすみません、ソフィアさん」 ………まあ、なんというか 「……馬鹿」 こちらの気も知らないで、ソフィアはむすっとして俯く。 「え? 何でですか?」 彼は分かっていない…多分考えても分かってくれないかもしれない。 それでも理由を言うのは何故か恥ずかしかった。 だから… 「…名前、いつまでさん付けなのよ。親しい仲なんだから……ぁ」 そこまで言って口を両手で押さえた。反対に言うつもりだったのに、 「…分かりました、これからはソフィアって呼びますから」 真面目に言うのも悪くなかった。 Fin. 169 名前:◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 14 27 ID NrAPOfqc [1/7] やっと書き上がったので投稿します。眠い… 165 乙です トゥーナかわいいですよ! エロはあります。けど(ry ソフィアが予想以上に暴走してしまいましたorz 170 名前:氷原に咲く花(2) 1/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 15 44 ID NrAPOfqc [2/7] 「はぁ……」 上体を起こしながらソフィアはため息をついた。 窓から差す光は既にオレンジに染まっていた。 完璧に寝過ごしてしまっていた。 大樹の家に来て今日が3日目だ、あの日マイスと話してからずっとここにいる計算になる。 あれからお父様やお姉様に一度も会っていなかった。彼の言ったとおり二人とちゃんと話すべきなのだが、未だその決心がつかずにいた。 マイスはそんな私に決心がつくまで居候しても良いと言ってくれた(こころなしかあきらめの表情でちょっと傷ついたけど)し、 親友二人も同意見だった(何故か二人とも複雑そうな表情だったけど)。 だけど、ホントは… 「…一緒に、いたかったから…」 自然と声に出てしまい、顔が熱くなった。 171 名前:氷原に咲く花(2) 2/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 16 45 ID NrAPOfqc [3/7] 居候している身だし、何もしないわけにはいかなかった。 そう思ったのだけど、予想以上にマイスは有能だった。 朝早くに起きて畑で水やりや収穫をすまし、モンスターの世話をしてるというのに私が起きる頃には朝食の準備が出来てしまっている。 そして食べた後は洗濯物を干してから街に買い出しに出かけ、昼食後には街から離れて夜になるまで帰ってこない。夕食は本人曰くあまり食べないらしい。 つまり、手伝うところなんて何もなかった。 それでも何かしたいと思い今日早起きしようとしたのだが、昨日夜遅くにカリンとトゥーナがやってきて しゃべっていた性で遅くなってしまい(その間マイスはじゃまになるからと眠ってしまっていた)、 朝いきなりペルシャが押しかけてきてごたごたがあり(彼女のボケが炸裂し、マイスが来なければ服を脱がされていた)、 その後眠ってしまったところ、こういう結果になってしまった。 マイスは「別にいいよ」と言ってくれたけど、これでは私の立つ瀬がなかった。 確かに私はお嬢様育ちだけど『何もできないのはイイ』というお父様の教育方針で、ある程度のことは出来る自信があった。 料理もそこそこ出来るし、お洗濯や掃除も自信はある。 だけど前者二つは彼がいつの間にかやってしまう(私に気を遣ってか洗濯物は自分のしか洗わないけど)し、 掃除しようにも部屋はきちんと片付けられているので私がやることと言えば自分の物の洗濯ぐらいだった。 それだって今からやるには時間が遅すぎる。 172 名前:氷原に咲く花(2) 3/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 17 25 ID NrAPOfqc [4/7] これ以上考えるとどんどん気分が下がってしまうのでもうよそう。 そう思いながらベットに目を落とす。 …そういえば、今まで意識していなかったけどもここはマイスのベットだった。 今は部屋の隅でお姉様の店で購入したぬいぐるみにくるまって寝ている(昨日は寒いからとモコモコになっていた)けど、 私が来る前はずっとここで寝ていたのだった。 赤面しつつも布団に潜り込み、匂いを嗅ぐ。 ここ数日私が使っていたのにもかかわらず、彼が残っていた。 こうやってくるまっていると、抱きしめられているような、そんな気がした。 大樹で過ごすようになって、マイスとの距離が縮んだと思った。 少なくとも私は側にいられて幸せだった。 「…でも」 もっと側に行きたかった、誰よりも近くに行きたかった。 そっと右手を動かし、胸元に当てる。 そのままゆっくりと動かすと、くすぐったい感触が体をおそった。 「あっ…」 はしたない行為だと思った。好きな人の布団でこういう事をするなんて恥ずかしかった。 それでも、体は正直だった。手の動きは激しくなり、体は愛撫を求めてくる。 …もう、我慢できなかった。 両手でボタンを外し、服をはだける。 下着を押し上げてブラジャーを外すと、手で掴んで激しく揉み上げた。 「あっ、ああぁんっ」 冷たい掌に敏感になった乳首が何度も当たり、口から喘ぎがこぼれる。 …マイスに、してもらっているみたい。 そう考えるだけで体の奥底から何かが起き上がっていく感じがした。 173 名前:氷原に咲く花(2) 4/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 19 12 ID NrAPOfqc [5/7] 右手を動かしながら、ゆっくりと左手を下ろしてゆく。 スカートを上げて股にさわると、パンツはもうぐっしょりと濡れていた。 パンツを下ろし、秘所に指を当てると待っていましたとばかりに愛液がこぼれてスカートを汚していく。 そのまま手を動かすと、胸の愛撫の何倍もの刺激がソフィアを一気におそった。 「ひぁっ、ああぁぁ!」 薄暗くなった部屋に彼女の叫びが響く。 高まりに合わせて両手の動きが激しくなっていく。 こんなに激しく動かしても、彼女の体はさらにそれ以上を求めていた。 左手をクリトリスにふれつつ、人差し指を秘所に挿れてゆくと膣がそれを締め付けてくる。 そのまま動かすと、激しい刺激が体を襲い、愛液はさらにその量を増してくる。 「ひあぁ、あっ、あっ、あああああぁ!」 もう限界だった、体の中で何かが一気に爆発する。 秘所から愛液が噴き出し、布団を変色させてゆく。 「はぁっ…はぁっ……」 体から力が抜けてゆく気がした。 「ソフィア、大丈夫ですか!?」 私の叫びを聞きつけたのだろうか、マイスが飛び込んできた。 そんなに大きな声を出してしまったのだろうか、とても恥ずかしくなる。 でも今はそんな恥ずかしさや自慰を見られた事なんて、些細なことに思えた。 一度下がったはずなのに、体が高まってくる。 174 名前:氷原に咲く花(2) 5/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 13 21 07 ID NrAPOfqc [6/7] 「ソフィアっ、いった…」 上体を起こして近づいてきたマイスに両手を回し、その唇に自分のそれを重ねる。 彼が反応出来ないうちに舌を入れていく。 そのままの状態で腕に力を入れて体を引き倒す。 マイスを全身で感じながら唇を離す。 「ぷはぁっ、ソっソフィアさん、いったい何を」 赤面しつつ彼は自分の行為に驚いていた。服をはだけた姿でいきなりキスしたのだから当然なのかもしれない でもそれは私の理性も同じだった。でも貪欲な快楽がそれを押さえ込んでしまっていた。 ファーストキスの余韻に浸りながらも、両手でマイスのベルトを外し、ズボンを下ろしていく。 そして露わになった局部を、口で一気にくわえ込んだ。 「うぁっ、ソフィアさん、一体…あぁっ」 舌を動かすと口の中でペニスがそそり立つ。彼が感じていることを知り、なんだかうれしくなる。 そのまま舐めていくと、その激しさにマイスが喘いでくる。 「はぁっ、何でこんなっ、くっ…」 それを耳にしてなのか、秘所が再びむずむずしてくる。 手を再び持ってきて触れると、さっきあれだけ出したはずなのに再び愛液があふれてくる。 それでも体は欲情していた。 口を離し、彼のモノを局部に持って行く。 彼が、欲しかった。 全身が、彼を求めていた。 お腹が限界なので昼食を食べてきます。 176 名前:◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 15 21 12 ID NrAPOfqc [7/7] 175 すみません、急用が入ってしまったのでさらに伸びますorz 最終調整がまだあるので上げるに上げられない… 今夜中には何とか行きたいところ 179 名前:氷原に咲く花(2) 6/6 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/27(日) 22 42 37 ID Up1/Hp8Q [1/2] 「ソフィアっ、何でこんな…」 マイスが何か言おうとしたが、それに耳を貸さずに二つを重ね合わせた。 「ああっ!!」 秘所が熱さに触れるだけで体から力が抜けていくような気がした。 手の時とは違う刺激が体を走ってゆく。 ぬちゃぬちゃと表面をいじるだけでもう限界だった。 このまま、一つになりたかった。 彼が、欲しかった。 そんな思いを頭に満たしつつ、一気に貫こうとした。 「ソ…フィア…」 いっぱいになった頭にマイスの声が響いた気がした。 はっとして顔を見ると、快楽か辛さで顔を歪めつつも、こちらをじっと見ていた。 「…もう…止めて…くださいっ」 その目に光るのは拒絶の光。 一瞬にして理性が打ち勝ち、思考が冷静になった。 「…私…は……」 私は何がしたかったのだろう。 こんな事をしてまで彼を自分のモノにすることだろうか。 「……違う…」 そうじゃなくて私はマイスの…… 先ほどまでの興奮が冷め、頭を罪悪感と恥ずかしさが満たしてしまう。 …彼を傷つけてしまった。 もう、それだけで限界だった。 気がつくとソフィアは外に出ていた。はだけた服を手で押さえ、その目は涙で濡れていた。 一体私はどうしてしまったのだろうか。 どれだけ自分を責めても、どれだけ後悔しても何も元に戻らなかった。 「…ううぅっ」 いつの間にか降り出した雨が服を濡らし、その寒さが身を刺してソフィアをずたずたにしてゆく。 内外からの痛みが全身から全ての感覚を奪い去ってゆく。 このまま、消えてしまいたかった。 彼にもう会いたくなかった。それ相応のことを自分はしてしまったのだ。 だからもう… 薄れ掛けた視界の中に誰かが現れた気がしたが、もうどうでも良かった。 fin. 376 名前:氷原に咲く花(3) 1/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/17(日) 19 10 17 ID N1Sj9cZ80 [2/4] 「うん…」 目を擦りながら上体を起こす。 外はまだ暗かった。察するに大体起床時間の1時間前と言ったところだろうか。 また横になろうと思ったが、眠れそうにないのでそのまま起きることにした。 ここ2日、ずっとそれが続いていた。 マイスが「それ」に遭遇してから、一度もソフィアに会っていなかった。 男という性から来るものなのか、記憶を失っていようとも彼女の行為が何を指すかは分かっていた。 叫び声を聞いて飛び込んだ部屋での強引なキス、それに続くフェラ、そして… でも本当は全く理解していなかったのかもしれない、だからあの時追えなかったのだろう。 彼女に襲われたという事実より、何も出来なかった自分が悲しかった。 …それでも、自分はなにもしなかったのだ。 必死に忘れようとして畑仕事に精を出し、鍛冶の素材収集にずっとダンジョンの奥地にこもっていた。 確かに仕事に集中することでその間は忘れることが出来た。 ただおわった後、自分が逃げているという事実か激しく襲ってきていた。 夜、ちゃんと寝付けないのもきっとその性なのだろう。 着替えて畑に降りると、いつの間にか降り出した雨が作物を潤していた。 作業の無くなったじょうろをしまい、ゆっくりとはしごに腰掛けた。 ここに初めて連れられたとき、自分はとても不安だった。 記憶を無くした上、見ず知らずの土地に放り出されて辛かった。 だから早く街の一員になりたくて交流を深くし、悩みなどを解決し、住民達の迷惑となったモンスターをおとなしくさせていく内に、 いつの間にか有角人と住民を仲を取り持つことになってしまっていた。 多分それで自分もようやく街の一員になれたと思っていたし、事実その通りだと思う。 377 名前:氷原に咲く花(3) 2/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/17(日) 19 11 14 ID N1Sj9cZ80 [3/4] でもそれしか頭になかったからなのかもしれない、 彼女の思いとかそういうものに何一つ気付かなかったのは。 「はぁ……」 …もう、考えるのはよそう。 このまま考えても結局自分は何も出来ないのだから。 そう思うことで、気持ちを楽にさせることにした。 「あら、おはようございます。」 梯子を登った彼を出迎えたのはエリザだった。 「朝からお疲れ様ですね」 「…え?」 大樹にすむようになってから住民達が遊びに来ることがあり、彼女もその一人だった。 でもこんな早朝に来ることは初めてだった。 「この部屋、ぬいぐるみ以外に鉢植えなんておいてもいいんじゃないんでしょうか? 花なんかも店でそろえていますよ」 「…どうしたんですか、こんな朝から?」 やっとの事で落ち着き、疑問を口にした。 「…あら、理由は分かっているのでは?」 彼女は驚いているようだったが、目は違っていた。 「……はい」 おそらくエリザは自分が何もしなかったことについて来たのだろう。 「ごめんなさい…」 自然に声が漏れた。 378 名前:氷原に咲く花(3) 3/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/17(日) 19 16 23 ID N1Sj9cZ80 [4/4] 「…そう言えば、」 そのまま目線を落として黙っていると、エリザがつぶやいた。 「今日お父様と一緒に都に泊まりに行くんですの。 良い食材が手に入ったのでグルテンさんも腕を振るってくださるそうです。」 初めは彼女の言っていることの意味が分からなかった。 それでも少し考えると彼女の真意が分かった気がした。 「…じゃあそろそろ戻りますね。昼には出かけますから」 そう言ってエリザは部屋から出て行こうとした。 「…あのっ!」 振り向いたエリザに何か言うべきだと思った。場を用意したお礼か、ここまでさせてしまった事に対する誤りか… 「…ありがとうございます」 結局、言えたのはそれだけだった。 それでも彼女に気持ちは伝わったらしい。 「…よろしくお願いしますね」 彼女はそう言って雨の中に去っていった。 昼だというのにドンチャコス邸はひっそりと静まりかえっていた。 家主が出かけているのだから当然なのだが、マイスはここにまだいると確信していた。 エリザが去ってからどうするのか悩んでいた。自分が何をすべきなのか考えた。 でも結局は考える必要なんて無かった気がした。 自分のやることは決まっているのだから。 379 名前:名無しさん@カブ好き[sage] 投稿日:2010/01/17(日) 19 51 15 ID 7TqE+Iio0 [2/2] 一体何が・・・ 380 名前:氷原に咲く花(3) 4/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/18(月) 11 14 17 ID PHaUJdR20 ゆっくりと階段を上っていき、部屋の前に立つ。 中に人がいる気配は感じなかったが、彼女がそこにいると信じていた。 「ソフィア」 ゆっくりと部屋主の名前を呼ぶ。 しばらくの間をおいて中からか細い声が帰ってきた。 「…帰らないで」 それが逆の意味であったとしても引き下がるつもりはなかった。 だけども部屋に無理矢理はいるつもりも無かった。 逃げかもしれないけども、これが自分の決意だった。 「ソフィア……ごめん………」 決断したはずなのにいざ立つと言葉が出てこなかった。 それでも必死に言葉を紡いでいく。 「…僕が……何も……気づけなくて……」 本当は彼女が大樹の家に泊まったときに気づくべきだったのだ。 それなのに自分は 「…一人で…考えてみて……」 ずっと悩んでいるだけで、 「何も…できなかったけど……」 逃げてばかりだったけど、 「……だから」 向き合わなくちゃいけないと知ったから、 「…………」 ……何なのだろう ここで何を言わなきゃいけないのだろう。でも何を? 甘い言葉を言うべきなのだろうが、なんだかそれを言う自分が許せなかった。 「…っ」 無言で壁をたたく。結局自分は何も出来ないんじゃないかというなさけさが身を苦しめていく。 「……ごめん」 ふと聞こえた声に顔を上げると、いつの間にかドアが開いていた。 数日ぶりに見る彼女の顔は少し窶れ、目元が赤くなっていた。 「…マイスっ」 もう考える必要はなかった。胸に飛び込んできた彼女を強く抱きしめる。 それだけで十分な気がした。 389 名前:氷原に咲く花(3) 5/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/19(火) 22 40 58 ID RdGscJS50 [2/5] …そして、今マイスはベットに座っていた。 ソフィアは「ちょっと待って」だけ言って席を外していた。階下から水温が聞こえるからシャワーでも浴びているのだろう。 何を待つのかを知らないわけではなかったし、いくら記憶喪失だとしてもこの先どうなるかは予想が付いていた。 そしてそれに対しても覚悟が出来ていた 「………」 …訳ではなかった。意識してしまい顔が赤くなる。 それでも、もう考える時間はなかった。 「……」 いつの間にか戻ってきた彼女が体を預けてきた。 服を着るのがもどかしかったのか、ごわついたバスタオルを纏っているだけだった。 さすがにここまでされて、止まるつもりはなかった。 ソフィアの肩に手を当て、そのままベットに押し倒した。 「ふぁっ、ひぁ、あぁんっ」 バスタオルの上からゆっくりと胸を愛撫する。 布一枚隔てているのにソフィアは強く感じているようだった。 それでももどかしく感じるのは、男の性なのだろうか。 「…ソフィア、ごめん……」 一気にタオルを剥がして、今度は直に刺激を与えていく。 「はんっ、あああぁぁぁんっ!」 先ほどよりも激しい喘ぎに一瞬ためらいそうになったが、 「……もっと、お願い……」 ここで止めるつもりはなかった。 390 名前:氷原に咲く花(3) 6/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/19(火) 22 41 27 ID RdGscJS50 [3/5] ゆっくりと顔を乳房に埋め、優しく突起を舐め上げる。 「ひんっ、あんっ、あああああぁんっ」 乳首に当たる刺激と手の愛撫に喘ぎがさらに激しくなってくる。 そのまま胸に刺激を与えながら、ゆっくりと右手を下ろしていく。 「んんっっ!? あああああああああぁぁぁぁぁっっ!」 「んちゅ…ここ、すごく濡れてるね…はむっ」 彼女の愛液でぐしょぐしょになった秘所をゆっくりと指でなぞる。 そのまま陰茎を摘んだりしながら弄んでいく。 「はあぁっ、ああんっ、ああああああ…」 「…ソフィア、もう……」 手を動かしたまま乳首から口を離し、そのまま唇を重ね合わせた。 「んちゅっ、ちゅっ……」 彼女に舌を入れると、そのまま絡み取られていく。 その感覚に局部に力が入っていくのが分かった。 服を脱ぎ捨て、自分の大きくなったモノを割れ目に押し当てる。 「…ソフィア……」 「早く…挿れて……お願い」 確認するつもりだったが、彼女はもう待てないようだった。 背中に回された腕が体を一気に引き寄せる。 「くっ…」 愛液が充分だったおかげで意外とすんなりと入ったが、それでも膣の締め付けに一気に達しそうになってしまった。 そしてそれは彼女も同じだったらしい。 「ひあああああああぁぁん!!」 目を瞑って絶頂に行き着かないように必死に耐えていた。 もう彼女の身を案じてられなかった。 「いくよっ…」 体重をかけて一気にペニスを押し込んだ。 「んんっ、あああああああああああああああああああああぁぁ!!!」 破瓜の傷みにソフィアが悲鳴を上げる。 「…大…丈夫……?」 激しく締め付けてくる肉の感触に耐えながら彼女のみを案じようとする。 「……大丈……夫…だから…早く……動いて…」 目に涙を溜めながら、それでも必死に笑顔を取ろうとする彼女を覚悟を見て、躊躇いは起きなかった。 彼女を痛くしないようにゆっくりと体を動かしていく。 「ああああぁぁっ、はんっ、あんっ…」 動かしていくにつれ、彼女の声が痛みから快楽に変わっていくのが分かった。 「あああっ、マイスっ、もうっ、ああんっ」 「ソフィア…僕も、もうっ」 自分ももう限界だった。一気に奥に突き立ててそこで全てを放出する。 「ああっ、ああああああああああああああ!」 叫び声を聞きながら、彼女の中に精液を出す快感に身を酔いしれた。 391 名前:氷原に咲く花(3) 7/7 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2010/01/19(火) 22 42 01 ID RdGscJS50 [4/5] そのまま体を重ねて気分を落ち着けていく。 昼間だというのに体力の殆どを消費した気分だった。 だから、ソフィアが動き出したときには驚いた。 「…ソフィア?」 彼女は息を荒くしながらもゆっくり体を動かしてマウントポジションに移っていく。 「…もっと、欲しい……」 そのまま上半身を上げ、全身で動き始めた。 「はうっ…」 今放出したばかりだというのに膣内で擦られる感覚にまた勃ち始める。 体力がないと思ったのに体はまだ元気らしい。 結合部を見ると桃色に染まった液があふれ出し、見る間にそれが赤くなっていった。 彼女の顔を見るとなんだか苦しそうだった。 「…ソフィアっ、無理はしない方が……」 心配して声を出したが、彼女は制止するどころかさらに動きを増した。 「あんっ、…痛いけど、マイスに…気持ちよくなって…、はんっ、もらいたいから……それに」 ソフィアの表情はなんだか悲しそうだった。 「…私…一人じゃ……マイスがいなきゃもう…」 …そういえば前に聞いたことがあった。インヴァエル川に咲く花は自己を崩壊させることで新たな命の床にするらしい。 つまりその花は独りで生きていけるのだ。でも人は…… 「…大丈夫ですよ」 誰かと一緒にいるから生きていける、だから自分は… 「…僕は……くっ」 …冷静に考えていたはずなのにもう全身が快楽に支配されていた。 そしてソフィアももう限界のようだった。 「…ああっ!!」 僕たちは二度目の絶頂を迎えた。 彼女を、まもっていこう。 倒れ込んできた彼女を抱きしめながらそんなことを思った。 fin 187 名前:◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/28(月) 22 08 05 ID J3Ys+Ecg [1/3] 忙しかったのですが番外編一応書き上げたので投稿します。 相変わらずgdgdなのはお許しを 189 名前:氷原に咲く花(2) 番外編 ◆aHD.RoWhdo [sage] 投稿日:2009/12/28(月) 22 09 18 ID J3Ys+Ecg [2/3] 「なーペルシャはん、赤ちゃんってどこから来るか知ってる?」 「うんっ、ゆり○もめに乗ってくるんでしょ!」 予想の斜め45°をいく回答にさくやはあきれてしまった。 街の女性達全てがそうなのか分からなかったが、今や大樹の主マイスは注目の的になっていた。 そもそもここには年頃の男性が少ない上、妹好きと鉄好きと甘物好きというイマイチ男らしさに欠けるメンツだった。 そこに現れた彼は確かに優顔だったけど、街の問題をどんどん解決しついには長年の有角人との不仲を改善してしまった。 確かにモンスターとのハーフという点は気になったが、それ以上の魅力もあるしガジさんやペルシャという例があるから問題なかった。 正直さくや自身も気になっていたのだが、なんとなくペルシャの気持ちを知りたくなりかまを掛けてみたのだが… 「……公共機関に乗ってくるんかいなっ!」 案の定、だった。 「んで、さくちゃんは何でそんなこと聞いてくるの?」 相変わらずの天然顔でペルシャが尋ねてくる。 「あ…いや、知っとるのかなと思って…」 自然と顔が赤くなる。きっと分からないと思うけど自分の気持ちを悟られたくなかった。 「…んーっと、知らないよ」 「……へ?」 流石にこの質問は別次元に感じた。 確かに彼女は人魚で色々違うのかもしれないけど、この年になってそう言うことを知らないのには驚きだった。…だから、魔が差してしまったのかもしれない。 「知らないならマイスはんに聞いてくれば?」 「…え?」 言ってから後悔した。このまま彼女を突撃させてあんな事やこんな事になってしまったらどうしようもない。 あわてて弁解しようとするも、 「あっでもでも、マイスはん女の子みたいやからちょっと……」 こんなことしか言えなかった。 しかしこうかはばつぐんだったようだ。 「えっ、マイスくんって女の子だったの!?」 ……もはや何処に行くのか分からなかったけど、これはこれでありがたい… 「私、今すぐ確かめてくるねっ」 「って、ちょっとペルシャ!」 何となく不安だったが、駆けだしていく彼女を止めるすべはなかった。 「……はぁ」 ため息をつきながら空を見た。 今日もシアレンスの街は平和だ。
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amazonで探す @楽天で #陰日向に咲く を探す! 映画 2008.01.26 公式HP wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索
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このページはこちらに移転しました 野に咲く雑草 作詞/ものぐさ大臣 綺麗な芝になれなかった 運命を呪って生きてきた 隣にある大きなグランドには 一面の芝 汚れた世界で育ってきた 未来を知らずにやってきた 自分以外の世界の事なんて 何も知らずに 命あるだけで すべてが同じ そんな事信じても奴らと違う 綺麗な芝と 汚い雑草 決定的に何かが違うんだよ 野に咲いて 広い世界眺めて 狭い生き方してきたことに 今さら気づいた 生きてきて 今までを振り返って 苦しい生き方していたことに 今さら気が付いた 青い天井見ている そんな昼間 綺麗な芝と 汚い雑草 星の輝き眺めてる そんな夜中 芝と雑草の 違いになんて 誰も気付けない 狭い世界 綺麗な芝になれなかった 運命を呪って生きてきた 隣にある大きなグランドには 一面の芝 汚れた世界で育ってきた 未来を知らずにやってきた 自分以外の世界の事なんて 何も知らずに
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【検索用 そうてんにさく 登録タグ VOCALOID そ 夜長阿礼 曲 曲さ 雨木青 音街ウナ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:雨木青 作曲:雨木青 編曲:雨木青 絵:夜長阿礼 唄:音街ウナ 曲紹介 曲名:『蒼天に咲く』(そうてんにさく) 雨木青氏の40作目。 歌詞 (動画説明欄より転載) 曇天に揺らいだ夏 澄み渡る光度を求めて 満開と君に咲いた 花開く炎下の風景 蝉時雨降る、そんな日 てのひらが空気を泳いで 一本の道すがらに 響き合う君と笑い声 アスファルト、止まれの赤 鮮やかさ心躍らせて どこまでもこんな日々が 続けばなんて思っていた 君は知ってるの? 僕の心音も 全て見透かしたように 見つめる きっと最初で最後の物語 そっと待ったら舞ったで散る花火 今日も咲いていった君は綺麗だ なんてさ 八月のある日の事 くだらないよくある話に 楽し気に手を叩いて 歩き出す君との近道 君の心音も 僕は知りたくて 手を伸ばしてみる 蒼い君空 もっと言ってよ! 君のその声で そんなこんなをちょっと耳元で 教えて きっと最初で最後の物語 そっと舞ったら待ってた夢花火 今日も咲いていった君は綺麗だ コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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《暗黒に咲く花》 効果モンスター 星2/闇属性/植物族/攻 300/守 100 このカードの召喚に成功した時、このカードは守備表示になる。 手札をランダムに1枚捨てる。相手フィールド上に裏側表示で 存在するモンスター1体を破壊する。 part21-540 作者(2007/10/24 ID wQK3gler0)の他の投稿 part21-547 コメント 名前 コメント
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「あ~もう、どうしたらいいんだろ……」 私は悩んでいた。 かれこれ1時間はベッドの上でこうやって呻いている。 それもこれもただ一つ。 「……ムギ先輩に会いたい」 その悩みが解決しないからだ。 夏休みも半分を過ぎて、間もなく先輩たちは夏期講習が始まる。 毎日のように図書館で勉強をしてるのを考えると、邪魔しちゃいけない。 だから私は、自分からは連絡せずに先輩からの呼び出しや集合のメールを待つだけの身になっていた。 頑張っている先輩たちの邪魔にならない為に、私は自分を抑える必要が有ったのだ。 夏フェスに、パスポートの申請に、会える時に会って満足しているつもりだった。 『ウヒヒ~、金よこせ~』ダキッ 「あの時のムギ先輩、良い匂いだったなぁ……」 反芻する。でもその後には溜息。空しくなる。 一昨日、憂と純と行ったプールの帰り、図書館帰りの先輩たちと偶然会ったのがいけなかった。 初めは嬉しかった。 『偶然』ムギ先輩と会えた。 パスポートを申請してから先、先輩たちと会って別れた時は必ず『次会えるのは始業式』と思い込む様にしていた。 そう思い込む事で、9月になれば会えるからと我慢できていた。 でも『偶然』会ってしまった。 「……その所為でこれだもんなぁ」 期待してしまうんだ、二度目の『偶然』に。 『二度ある事は三度ある』という。 もう一度『偶然』会う事が出来たら、その後もう一回会えるんだ。 そんな言葉遊びを理由にしてまで、今日一日『偶然』を探して街をふらついてみた。 結局、律先輩が弟と買い物をしてるのを見かけただけだった。 「そりゃ、一言『遊びませんか?』ってメールすれば良いだけなんだけど……」 『偶然』を待つ事に疲れて、自身への抑制を外してまで『必然』を作ろうとしている。 でももし送ったとしても、一度断られたらもう誘う事も出来ない。 「そんな何度もメールしちゃ、先輩の事考えてないのと同じだもんね」 その一度しか無いだろうチャンスに、怖くて手を出す事も出来ない。 邪魔だとかそんな風に思う人じゃ無いって分かってるけど。 「私に合わさせちゃ駄目だ」 きっとムギ先輩の事だから、多少の無理をしてでも遊んでくれるだろう。 『実はこの夏祭りの為に、ひと足早く帰国したの。今度こそ焼そばが食べたくって』 そんな事を言って、焼そば屋さんに突貫していった先輩を思い出す。 「あの無邪気さが可愛いんだよね」 持ってるケータイは30分以上、メールを送信する直前で止まっている。 「『今度ムギ先輩がお暇な時に、気分転換にでも遊びませんか?』……文章おかしくないかな?」 送ろうか送るまいか、文章を考え直そうか。 思考を巡らせながら両手を上に上げて背を伸ばす。 と、同時に持っていたケータイが高らかに鳴り響いた。 「ん?え!?ムギ先輩?」 『着信 ムギ先輩』の文字に驚くも、急いで受話ボタンを押す。 「こんばんはムギ先輩」 何とか平静を保ちながら、電話に出る。 「こんばんは梓ちゃん。今大丈夫?」 ムギ先輩のいつものおっとりした声が聞こえる。 「はい!全然大丈夫ですよ!何かご用でしょうか?」 「あのね、週末にまた花火大会が有るの、知ってる?」 花火大会?そういえば今日寄った商店街にポスターが貼ってあった様な。 「あぁ~、神社で有るやつですか?」 「そうそう!それ~。でね、一緒に見に行かない?」 「え?でも週末って夏期講習始まってるんじゃ……」 「そうなの。だから皆には行かないって言われちゃって」 「まぁ……そうでしょうね」 特に二名、危ない人が居るし。 「だからね、二人でっていう事になっちゃうんだけどぉ……」 「二人で!?」 二人きりで!? 「やっぱり……嫌?」 「いえいえいえいえ!行きましょう!是非!」 そんなチャンス逃すわけにはいけない! 「ホントに!?」 「はい!ムギ先輩と二人で遊ぶとか、私楽しみです!」 「そう言ってくれると嬉しいわ~、ありがと~」 「いえ、そんな。じゃあどうしましょう?」 「それがね、神社に縁日も出るらしいの」 「じゃあ早めに行きましょうよ」 「そうね……5時に神社集合で良い?」 「はい、分かりました」 「あ、そうだ」 話がまとまった所で、ムギ先輩が思い出した様に言った。 「はい?」 「皆には内緒ね?」 「へ?」 「ほら、勉強しないといけないのに遊びに行っちゃダメでしょ?」 「そっか、皆さんに花火の話しちゃってるから」 「そうなの。私も行かない事になってるの」 「そうなんですか?」 「澪ちゃんに怒られちゃって。『幾らムギでも流石にそれはマズくないか……?』って」 「アハハ……澪先輩なら言いそうです」 「でしょ?だからその時は『分かったわ』って言っちゃったの」 「え?嘘吐いたんですか?」 「いえ、その時は我慢しようと思ったのよ?だけどやっぱり我慢出来なくなっちゃって」 「はぁ……」 「だから、内緒ね?」 「分かりました、誰にも言いません」 「ありがと~。日曜日の事は、二人だけの秘密ね」 「二人だけの……秘密」 その言葉に、心臓が高鳴る。 「そ。じゃあ日曜日楽しみにしてるね」 「はい!私も楽しみにしてます」 「それじゃあ、おやすみなさい」 「はい。ムギ先輩もおやすみなさい」 そう挨拶を交わして電話を切る。 「やった!やった!」 まさかムギ先輩の方から誘ってくれるなんて、こんな事ってないよ。 「どうしよ!どうしよ!」 電話してる時変じゃ無かったかな?おかしく思われなかったかな? 「どうしよ!これって……デート、だよね?」 二人で花火大会とか、最高じゃない? 「いやったー!」 バタン! 「梓!うるさいわよ!何時だと思ってるの!」 「あぁゴメン!そうだお母さん、浴衣有る?」 「有っても無い!おやすみ!」 バタン! いけない、はしゃぎ過ぎた。浴衣は明日ちゃんと聞こう。 にしてもムギ先輩も、私と二人ででも行きたい位お祭りにハマっちゃったのかな。 まぁ折角だし、目一杯楽しんでもらわないと! * * * あっ、という間に日曜日。 今日の事ばっかり考えて何してたか覚えてないや。 午後4時、待ち合わせの一時間前。 私は既に神社の鳥居の前で、時間をつぶしていた。 前のお祭りでは急だったので着れなかった浴衣を着て、ムギ先輩を待っている。 家に居てもじっとしていられず、早すぎるとは思いながらもこんな早くから来てしまった。 さて、ムギ先輩が来るまでに落ち着いておかないと。 一つ大事な事は、今日はムギ先輩に私の気持ちを伝えない事。 これから受験まで、忙しい身の先輩にこれ以上負担をかけちゃいけないから。 「二人で一緒に遊べる後輩って、十分だよね」 受験が終わって、バレンタインも過ぎちゃうけど、もし伝えるにしてもそこまでは我慢だ。 だから今日は、ムギ先輩にお祭りを楽しんでもらう事だけを考えていよう。 ギュっと拳に力を込めて、気合いを入れる。 「よし!……ん?」 前を見据えると同時に、視界が真っ暗になった。 「だ~れだ?」 後ろから、可愛い声。 「……おはようございますムギ先輩」 「せいか~い。おはよう梓ちゃん」 振り向くと満面の笑み。そして、 「浴衣……」 髪を上に結い、水色の生地に白い花の舞う落ち着いた雰囲気な浴衣を着た、ムギ先輩がいた。 見惚れてしまい、言葉が出ない。 ムギ先輩は私が固まってるのを見て、怪訝そうに言葉を出した。 「変……かな?」 自身の姿を確認しながら、くるりと回る。 いいえ、最高です。 「いえ、綺麗ですよムギ先輩。お似合いです、髪飾りも」 「ありがと。この花ね、花水木なの」 「そうなんですか。それが何か……」 「ん?梓ちゃんも可愛いわ~」 あれ?今話をはぐらかされた? 「可愛いと綺麗は違うと思いますが……」 「似合ってるから良いじゃない。その浴衣」 「変じゃないですか?」 私も真似して、くるりと回る。 「梓ちゃんらしくて良いと思うわよ?牡丹と金魚」 「ちょっと子供っぽいかなとも思うんですけど」 「何ていうかね、抱きつきたい感じ?」 「な!?……唯先輩みたいな事言わないで下さいよ」 いきなりそんな事言われちゃ、ドキっとしちゃうじゃないですか。 「駄目?」 上目使いでそんな事言われちゃ、断れない。 「……ちょっとだけですよ?」 「じゃあ失礼しま~す」 ふわりと、あの時の様に良い匂いがする。 ムギ先輩は私を引き寄せ、頭を抱える様に私を抱きしめた。 「唯ちゃんの気持ちも分かるわ~」 「そうなんですか?」 「だって、いつまでだってこうしてたいもの」 「……」 何かリアクションを取ればパッと離れてしまいそうで、目を閉じてただこの状態を味わう。 抱き返したくなる衝動を必死で抑える。 ムギ先輩を楽しませる。 私の気持ちに気付かれる様な事はしない。 今日はそう決めたんだ。 少しして、ムギ先輩の体が離れた。 「堪能させていただきました」 「いえ、どうも……」 満面の笑みを浮かべるムギ先輩。何だか恥ずかしくて、まっすぐ顔が見れない。 「それにしても、梓ちゃん早いわね」 「ムギ先輩こそ。まだ四時過ぎですよ?」 「梓ちゃんとお祭りに行けるって思ったら、じっとしてられなくって」 そんな嬉しい事言わないで下さいよ。期待しちゃうじゃないですか。 「私もです。昨日なんか楽しみで夜も眠れませんでしたよ」 「それは大袈裟よ~」 ……本当なんですけどね。 「じゃあそろそろ行きましょう」 「そうですね」 「まずは何からかしら?焼そばにたこ焼きに、輪投げに射的に型抜きに……」 指折り数えながら、ムギ先輩が歩を進める。 「まぁまぁ、お祭りは逃げませんから落ち着いて下さい」 やっぱりお祭りが楽しみでしょうがなかったんだ。 「駄目よ梓ちゃん。遅すぎると売り切れちゃうのよ」 「まぁ、経験しましたしね」 「じゃあ行くわよ梓ちゃん!花火が始まるまでに制覇するわよ!」 早々と石段を駆け上がるムギ先輩。 「ちょっ、待って下さいよムギ先輩~」 置いて行かれない様に、私はその後ろ姿を慌てて追いかけた。 * * * 「梓ちゃん、お腹空いてる?」 「いえ、まだそれ程は」 石段を上り鳥居をくぐると、参道を挟んで様々な出店が並ぶ。 花火まで二時間以上有るのに、客の入りも多い。 ムギ先輩は忙しなく首を動かし、周りを見渡している。 きらきらと輝くその瞳は、まるで初めてお祭りを見た幼子の様だ。 「じゃあ~、まずはアレね!」 ビシッと指し示した方向に走り出す。向かう先には『射的』の文字。 「おじさま、二人分下さいな」 「あいよ!おっ、可愛らしい嬢ちゃん方だ。よぉし、一発サービスしちゃおう」 「ほんと!ありがとうございます~」 「どうも、ありがとうございます」 「いいって事よ。さ、どれでも狙っちゃいな」 イソイソと弾を込め、銃口を前に向ける。 一頻り標的を品定めしたムギ先輩が狙い定めたのは、玉の様に丸い猫のぬいぐるみだった。 「あの、猫?ですか?」 「えぇ。行くわよ~……えい!」 一発目、当たらず。 「あぁ、残念」 残りは4発。 「今度こそ!」 二発目、鼻に命中。 「やった!やったわ梓ちゃん!」 しかし猫は揺れただけで、落ちるまで至らなかった。 「あ~嬢ちゃん残念。落ちなかったなぁ」 「え!?当てただけじゃ駄目なの?」 ムギ先輩の残念そうな顔。ルールを把握してなかったんですね。 「大丈夫ですよ、ムギ先輩。後何発か当てたら落ちますから」 「そんな事したら、あの子がかわいそうじゃない?」 「あの子をゲットする為ですよ」 「……そうね、私頑張るわ!」 ぐっと拳を握り、次の弾を装填する。 三発目、四発目と当てる事は出来ても落下まではいかない。 「あと一発……」 コルクをじっと見つめるムギ先輩の喉が鳴る。 お祭りの遊び一つに、ここまで真剣に挑む人も珍しい。 「これで!」 上手い事、おでこに命中。 大きく猫が揺れる。けれどこれじゃあ落ちないだろう。 ならばと、私がもう一撃を叩きこんだ。 駄目押しをされた猫はそのまま、頭から逆さまに落下していった。 「……連続攻撃はなぁ……」 おじさんが訝しげな顔をしている。 「駄目、でしたか?」 2
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「何を言ってるんですか律先輩ってばホントにもう冗談が好きなんだから~、ねぇ澪先輩?」 「……そうなのか?梓」 うわ、澪先輩の目が輝いている。興味持ちすぎですよ。 「今日はガトーショコラ持ってきたの~」 その空気を打ち破る様にムギ先輩が紅茶とショコラを用意する。 あぁ、ムギ先輩が女神の様です。が、 「ムギ!梓と何がどうしたんだ?」 「ムギちゃん!私のあずにゃんに何したのさ!」 「私も聞かせてほしいな」 やっぱり質問の向かう先が変わるだけで、逃げられそうにない。 「何したって色々よ~。はい、どうぞ」 のほほんとした空気を出しながら、ムギ先輩は粛々と紅茶とケーキを差し出す。 「ちょっと詳しく聞かせてもらおうか」 言いながら、先輩方が一斉に紅茶を口に含み、 「それとね、唯ちゃん。梓ちゃんは私のモノよ」 「ぶふっ!」 一斉に吹き出した。 「ちょちょちょっ!ムギ!どうゆう事だ!?」 「そうだよムギちゃん!ちょっとそれは聞き捨てならないよ!」 「げほっ!ごほっ!ごほっ!」 澪先輩は驚き過ぎたのか、気管に入った様で言葉も出せなくなってる。 「大丈夫ですか?澪先輩」 「ごほっ!……あぁ、ありがとう梓」 「実は梓ちゃんと付き合う事になったの~。ね?梓ちゃん」 「ちょっとムギ先輩!それは秘密にしましょうって言ったじゃないですか!」 「え~、でも正直に素直になろうって言ったじゃない」 「正直過ぎますよ!」 「大丈夫よ。あの時の話はしないから~」 「あの時って何!?ねぇムギちゃんあの時って!?」 ムギ先輩に掴みかかる唯先輩。何でそんなに必死なんですか。 「実はね~」 「ってなんで即喋ろうとしてるんですか!」 「ちょっとムギ。それ本当の事なのか?」 澪先輩まで興味津々だ。 「本当よ~。ね?」 ムギ先輩が私に振る。先輩方の首がこっちに向く。 「はい、本当です、けど……」 三者三様の表情が何か怖い。唯先輩泣いちゃってるし。 「だから唯ちゃんも無闇に梓ちゃんに抱きついちゃ駄目よ?私が嫉妬しちゃう」 「え~、でもあずにゃんに抱きつくと気持ちいいんだよ?」 唯先輩、その反論はおかしいです。 「知ってるわよ~。でも駄~目」 「ぶーぶー!」 「じゃぁ代わりにコレ、見せてあげるから」 「これって何?ケータイ?」 ケータイ?ってまさかムギ先輩! 「それは見せないって約束!」 私の制止も遅く、既に画面が開かれていた。 「何このあずにゃん!スゴイかわいい~!ちょうだい!」 「駄目よ、私の宝物だもの。見せてあげるだけよ」 「何だ何だ?おぉ!これは……確かに可愛いな」 「そうでしょ~」 あ~、見られた……。この二人にだけは見られたくなかったのに。 「やっぱり、梓はネコミミ似合うな」 澪先輩までじっくり見ちゃってる。素直に感想を言わないで下さい。 「もうお嫁にいけない……」 「大丈夫よ梓ちゃん。私がお嫁に貰うんだから」 「むむむムギ先輩!?」 何たる爆弾発言。本当に、正直過ぎます。 「おぉ!プロポーズか!よっ、アツいねお二人さん!」 律先輩が囃し立てる。やっぱりこの人は茶化すんだなぁ。 「そうか、もうあずにゃんは私の子猫ちゃんじゃ無いんだね」 唯先輩は窓を見ながら、よくわからない事を呟いている。 「二人とも、お幸せに」 澪先輩は、祝福してくれている。素直に反応されるのもこそばゆい。 「皆ありがとう、私達幸せになるわね!」 ムギ先輩はそう言って、私を抱きしめる。 「じゃあ梓ちゃん。改めてこれからもよろしくね?」 今日みたいに振り回される毎日になりそうな予感もするけど、構わない。 「はい!」 私はこの人と、共に歩んでいく。 END * * * 「にしても……」 ムギの衝撃の告白からそのままの勢いで二人をデートに出させた為、結局一回も練習をしないまま解散となった。 今私は、唯と二人で帰路についている。 澪はさわちゃんに呼ばれて職員室に行ってしまった。少しかかるから先に帰っておけとのことだった。 「まさかムギと梓がな~。意外だったわ」 「そうかな?」 前を歩く唯が、そう言って振りかえる。 「あずにゃんはムギちゃんの事、ずっと見てたよ?」 「そうなのか?」 「だって、ずっとあずにゃんを見てたんだもん」 唯が、遠くを見ながら呟く。 それを見た私は、さっきから気になっていた疑問を聞いてみる事にした。 「……もしかしてさ、唯は梓の事好きだったのか?」 「ん?ん~、どうなんだろ?」 前を見ながら大袈裟に腕を組み、体を傾げる唯。 「あずにゃんは可愛いし、大好きだけど、そうゆうのじゃ無かったんだ」 あのスキンシップは保護欲とか、愛玩的なものだったのか? 「でも……」 大きく揺れていた体が、ぴたりと止まった。 「ムギちゃんとあずにゃんが抱きあったの見てからさ、ずっとモヤモヤして苦しいんだ」 「ムギちゃんの事も好きだよ?二人が一緒になるんなら、私は嬉しいよ」 「唯……」 「でもさ、これが焼き餅だって言うのなら、私はあずにゃんの事好きだったのかな~って……」 肩が震えている。向こうを向いたまま振りかえらない。 「あ!じゃあ私こっちだから、バイバイ」 そのまま走り去ろうとする唯の手を引き、抱き寄せる。 「り、りっちゃん?」 「無理すんなって」 「無理なんて、そんな」 「私は、唯の気持ちが分かるとは言えないけどさ、今、唯は泣いて良いんだと思う」 「りっちゃん……」 「な?」 「ごめんねりっちゃん……胸、借りるね?」 堪え切れず、静かに泣き始める唯。 「良いって良いって」 泣き崩れる唯を抱きしめる。 「……ごめんね、りっちゃん」 暫くして、震える声で唯が喋りだす。 「だから気にするなって」 「りっちゃんだって、同じ気持ちなのにね」 「え?」 「りっちゃんだって、ムギちゃんの事……」 「……良いんだ」 「いいの?」 顔を上げて、真偽を問う様に私の顔を見つめてくる。 「私は、あいつが幸せならそれで良いんだ」 「本当に?」 「あぁ。皆の幸せが第一だからな、私は」 幸せに出来なくても、なってくれればそれで良い。 それは、本当にそう思ってる。 「りっちゃん……」 「勿論、唯と澪の幸せだって願ってるぞ?」 「りっちゃん、ありがとう。……ごめんね?」 「だから気にするなって。好きなだけ泣いてさ、それから笑って帰ろうぜ?」 「うん……うん……」 沈む夕暮れの中、唯を抱きしめる。 唯の泣き声と、虫の鳴き声だけが静かに響く道の上。 私が好きだった彼女と、今腕の中に居る彼女が、どうか幸せになりますように。 そう願って、暗くなる空をずっと見上げていた。 END 戻る
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戦火に咲く華 (神魔の覚醒) COMMAND C-005 紫 発生 紫 0-2-0 S (自軍配備フェイズ) 自軍本国の上のカード6枚を見て、その中にある、「特徴 女性」を持つキャラ1枚を抜き出し、通常のコストを支払って、自軍ユニットにセット、または場に配備できる。その後、自軍本国をシャッフルする。 展開 補強