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このページでは『ソロエルパズル 童話王国』と『SuperLite2500 女子高生逃げる! 心霊パズル学園』の2作品の紹介をしています。 ソロエルパズル 童話王国 概要 主なルール 主なモード 評価点 問題点 総評 SuperLite2500 女子高生逃げる! 心霊パズル学園 概要(SuperLite2500) 『童話王国』との相違点 主なモード 特徴(SuperLite2500) 問題点(SuperLite2500) 評価点(SuperLite2500) 総評(SuperLite2500) 余談 ソロエルパズル 童話王国 【そろえるぱずる どうわおうこく】 ジャンル アクションパズル 対応機種 ニンテンドーDS メディア 64MbitDSカード 発売元 サクセス 開発元 スコーネック 発売日 2006年4月20日 価格 3,990円(税込) プレイ人数 1~2人 セーブデータ 1箇所 レーティング 全年齢対象 判定 なし ポイント 童話王国版ZOO KEEPER中毒性はあるが粗も多いあまりにもボリューム不足 概要 かつて日本でも運営していた台湾製MMORPG『童話王国』の世界観を使用したニンテンドーDSソフト。ジャンル的にはアクションパズルゲームに該当する。 本作自体は童話王国のゲーム性とは一切無関係であり、本家に関わっていない人でも全く問題なく入り込める内容となっている。 任意セーブ方式(一部オートあり)。タッチペンと十字ボタン・ボタンの両操作が可能。 主なルール 本作はいわゆる『ZOO KEEPER』のルールを採用している。 ZOO KEEPERに関してはWikipedeiaのリンクを参照にして欲しい。 ここでは大まかなルールや、ZOO KEEPERの相違点を中心に表記していく。 操作方法について。 タッチペンと十字ボタン/ボタンの両操作は併用が可能。制限なしで好きな操作ができる。 タッチペン操作の場合。 フィールド内にあるブロックをホールドするとブロックにカーソルが付く。その状態で上下左右のいずれかにスライドすれば、ホールドした列のブロックをその方向へスライド移動できる。 アイテムストックがある状態で画面下側にあるアイコンをクリックするとそのアイテムを使用できる。 十字ボタン/ボタン操作の場合。 十字ボタンでカーソルを付けるブロックの移動選択。Aボタンを押しながら上下左右のいずれかに十字ボタンを押せば、押した列のブロックをその方向へスライド移動できる。 アイテムストックがある状態でRかLボタンでアイテムの選択。Xボタンでそのアイテムを使用できる。 SELECTボタンでパネル全体の確認表示。 基本的なルールについて。 ブロックの操作に関して。 隣のブロック同士を入れ替える本家ZOO KEEPERとは操作方法が若干異なっており、本作ではブロックの列をスライドで移動させる操作方法となっている。 スライドは3ブロック分までのスライド制限があり、延々と同じ列をスライドする事はできない。よって、スライド方向を迅速に切り替えるテクニックが必要となってくる。 ブロックの消し方は以下の方法がある。 同じ絵柄のブロックを3つ以上縦か横に並べるとそのブロックは消滅する。本作における基本的な消し方となる。 同じ絵柄のブロックを2 × 2の正方形型に並べると、そのブロック4つと周囲のブロック12つの全16ブロックを消し去る「スクエア消し」ができる。本作における応用的な消し方となる。 それ以外に、後述するアイテムの効力でもブロックを消す事ができる。 ステージ内容に関して。 ステージによってはパネル面積に相違があり、必然的に難易度が変化する仕掛けとなっている。 「長方形型パネルのステージ」「端がジグザグになっているパネルのステージ」「パネルの間に穴(壁)が配置されているステージ」など、本家ZOO KEEPERではまずお目にかかれないであろうステージが用意されている。 アイテムに関して。 「?ブロック」を破壊すると何かのアイテムがストックされ、それを使用する事でストック消費と引き換えに何かの有利な効力が発揮される。 詳しい効力は下記参照の事。なお、各アイテムの最大所持ストック数は限りがある為、ある程度アイテムストックを溜めていれば遠慮なく使うのが好ましい。 ステージクリア目的に関して。 ブロックを消すと、そのブロックが置かれていたパネルが変色する。変色したパネルは二度と元に戻る事はない。 ステージによって「○○%のパネルに色を付けよう」というクリア条件が示されるので、パネル全体からその指定されたパーセンテージのパネルを変色させればステージクリアとなる。 ステージによってはパネルを2回変色させないとパーセンテージに含まれないものもある。 ゲームオーバーに関して。 各ステージには制限時間が設けられており、これが0になるとゲームオーバーとなってしまう。 ブロックを消す事で制限時間が少し延長される。また、下記の懐中時計アイテムを使用する事でも延長効果がある。 ブロックの種類について。 本作には以下のブロックが出現する。 「幻獣ブロック」…本作のメインブロックに位置する。ブロックの絵柄は難易度によって6~8種類が用意されている(後述する「主なモード」を参照)。 「?ブロック」…アイテムが入っているブロック。このブロックを縦横3つ並べるか、同じ方向にある幻獣ブロックを消す事で破壊(アイテム入手)できる。 「クモ」…出現してからある程度経過すると自動消滅する。消滅後は一定時間カーソルの左右操作が逆になり、アイテムが使用不可になるペナルティ。 「岩」…VSモード限定。岩のあるブロックはスライドできなくなる。 パネルに関しては以下のものがある。 「パネル」「変色パネル」…ここに配置されたブロックを消して変色させるのが本作のステージクリア目的となる。 「クモの巣」…一部ステージ限定に登場。クモの巣内では通常ブロック消しができず、パネルの変色も受け付けない。スクエア消しか下記のアイテムの効力によってクモの巣は排除できる。 アイテムの種類について。 アイテムは以下のものがある。 「懐中時計」…制限時間を一定量延長させる。 「十字架」…カーソルを合わせたブロックとそれに接した上下左右3つずつのブロックすべてを消し去る。ブロックと一緒にクモの巣を消す効果もある。 「紋章」…すべてのパネル内にあるカーソルに合わせた幻獣ブロックと同じものをすべて消し去る。ブロックと一緒にクモの巣を消す効果もある。 「ハンマー」…VSモード限定。岩を破壊できる。 「クモ」…VSモード限定。一定時間、相手プレイヤーのカーソルの左右操作を逆にさせ、アイテムも使用不能にしてしまう。 主なモード 童話王国のお話 全80ステージ構成のパズルに挑める。本作のメインモードにあたる。 ゲーム開始前に難易度を「ふつう」「むずかしい」のいずれかから選択できる。 「ふつう」は登場する幻獣ブロックが6種類。「むずかしい」は登場幻獣が8種類となっている。 ゲームオーバーは各ステージ毎に最大5回までのコンティニューが可能。 10ステージ分をクリアすると任意セーブができる。 ゲームを終え、好成績スコアを出すとネームエントリー後に「ランキング」へと登録される。 アーケードモード エンドレスステージのパズルに挑める。上級者向けと思われるモード。 こちらもゲーム開始前に難易度を「ふつう」「むずかしい」のいずれかから選択できる。幻獣の登場種類も同様。 コンティニューは一切できず、ゲームオーバーになってしまうと即終了である。 こちらもゲームを終え、好成績スコアを出すとネームエントリー後に「ランキング」へと登録される。 VSモード 通信機能を用いた対戦形式のモード。 プレイするにはDS本体が2つ必要。本ソフトは1つのみでOK。 別のパネルにて同時に対戦プレイを行う。アイテム使用やブロックの連鎖消しによって相手を妨害する事もできる。 先に制限時間が0になった者が1本負けとなる。3回勝負のバトルとなっており、2本勝利になった者が勝者となる。 チュートリアル 本作のルール全般を解説したチュートリアルプレイができるモード。 オプション 「BGMと効果音の有無設定」と「"童話王国のお話"におけるコンティニュー数の設定(最大5つまで)」ができる。 ランキング 「童話王国のお話」と「アーケードモード」における10位までのスコアランキングを難易度別で鑑賞できる。 評価点 ゲームとしての面白さ。 元であるZOO KEEPER自体が人気作となる程の面白いゲームなので、その血筋を持つ本作もほぼ同様の楽しみを持っている。 ブロックのスライド方式といった相違もあるが、大方はZOO KEEPERと同じ感覚でプレイ可能となっている。 ゲーム性を崩壊させる程のアレンジを入れず、高い中毒性が魅力である元の面白さを再現した点は評価したい。 軽快なテンポ感と簡単操作。 テンポを阻害する様な過剰演出を入れず、ゲーム部分に集中できる。 直感的に分かりやすい操作方法な上に、タッチペンと十字ボタン/ボタンのどちらにも対応しているのも嬉しい配慮。ちなみに、十字ボタン側の方がプレイしやすい傾向にある。 視覚的に分かりやすいグラフィック周り。 ブロックやパネルの着色が分かりやすく、そういう意味では快適にプレイできるのは利点である。 本家の童話王国からの登場キャラが可愛らしく描かれているのも和める。 本家の童話王国に関する特典が付いていた。 本作の説明書裏のシリアル番号を童話王国内の申し込みページで入力する事で特典が受けられた。 なお、既に日本国内での童話王国のサービスは完全終了しているので、今となっては何の意味も持たない。 問題点 ふざけているレベルのボリューム不足感。 一人プレイ用のプレイモードが「童話王国のお話」と「アーケードモード」の2種類しかない。 しかもどちらに関しても「基本的なプレイルールが全く同じで、ステージ内容も似た様なものばかり」という有様なので、実質のメインモードは1つのみという事になる。 これが同社の『SuperLiteシリーズ』でのリリースであれば納得できない事もないが、本作は定価約4,000円のミドルプライスソフトである。 VSモードを含めてもまとまったモードは3種類のみ。ロープライスでもまずあり得ないボリュームのなさである。 安っぽさの目立つ作り。 「童話王国のお話」はお話と表記されているものの、まともなストーリー描写は皆無である。 ストーリーらしき描写が発生するのはゲーム前のオープニングデモだけ。後は何もない、エンディングすらもない。 ゲーム中の上画面では童話王国のキャラが表示されているが、棒立ちでまともな動きはせず、はっきりいって空気な存在でしかない。 せっかくのオンラインゲームからの家庭用参加作品なのに、登場キャラがこんな扱いでさぞかし本元ファンはご立腹だろう。 全モード共通におけるステージBGMが1曲しかないというのも寂しすぎる。特定ステージ専用や制限時間ピンチ時などのBGMは一切存在しない。 ステージの難易度が妙にちぐはぐ。 先のステージに進むにつれ、難易度が高いステージと低いステージが交互に登場するという謎構成。 ゲームの関係上、パネルの面積が少ないステージはブロックが消しにくく難易度が高くなる傾向にあるが、次のステージでは何故かパネル面積が増加しているという現象が多い。 それ故に「前のステージが難関だったので本腰を入れて次ステージに挑んだら即クリア」(その逆もしかり)というゲームバランス的におかしい事になっている。 アイテムの使えないステージが最難関。 「童話王国のお話」における下一桁6のステージ(ステージ6・16・~)は「アイテムが一切使えない」という制限があるが、これが相当きつい難易度となっている。 クモの巣を排除する方法が「スクエア連鎖」か「アイテム効力」しかないのはルールで述べた通りだが、このステージではアイテム効力が封じられる。 しかし、ブロック配置のランダム性が強いこのゲームでスクエア連鎖を狙うのは結構な運が絡む。この辺は実際プレイすると分かるとしかいい様がない。 その為にいくらブロックを破壊しようが一向にクモの巣が排除できず、下手するとステージクリアするのに何十分もかかるなんて事態が頻発する 逆にアイテムの使えるステージは楽にクリアできやすい。 アイテムさえ入手すれば邪魔なクモの巣をアイテム一発で排除できてしまうし、懐中時計アイテムを溜めておけば時間制限の心配も緩和される。 実際、10の倍数のステージはパネル面積が広くアイテムも使えるので体感難易度はあまり高くない。ステージ80(最終)も例外ではなく。 総評 元(ZOO KEEPER)の面白さに救われているというべき作品。それ以外ではどうしようもない位にしょぼい作りであり、とてもミドルプライスで売っていい様な内容ではない。 SuperLite2500 女子高生逃げる! 心霊パズル学園 【すーぱーらいと2500 じょしこうせいにげる しんれいぱずるがくえん】 ジャンル 戦慄心霊パズル 対応機種 ニンテンドーDS メディア 128MbitDSカード 発売元 サクセス 開発元 スコーネック 発売日 2008年1月24日 価格 2,625円(税込) プレイ人数 1人 セーブデータ 1箇所 レーティング CERO B(12歳以上対象) 判定 なし ポイント 『ソロエルパズル 童話王国』のシステム流用作品本当、何も変わっちゃいない… 概要(SuperLite2500) サクセスリリースの『SuperLite2500シリーズ』の一角。ゲームタイトルだけでは分かりにくいが、実は『ソロエルパズル 童話王国』のゲームシステムを完全流用した作品である。 以下、『ソロエルパズル 童話王国』のことを『童話王国』と表記する。MMORPG版と混同されないようにお願いしたい。 製作・開発元は『童話王国』と全く同じ。ゲームシステムに関しても差異がない為、主なルールは割愛させて頂く。 『童話王国』との相違点 『SuperLite2500シリーズ』としてリリースされた事に伴い、価格が大幅に引き下げられた。 ホラー風味溢れる作風となっており、プレイヤーの対象年齢が上がっている。 一部のステージ内容が微妙に差し替えられている。 「脱出」のセーブ可能な頻度が1ステージクリア毎に変更(『童話王国』は10ステージセーブ)。 対戦プレイは廃止され、それに伴い一人プレイ専用となった。 ブロックなどの名称の違いについて。 すべてのブロック・アイテムは『童話王国』のそれと完全一致する為、ここでは名称と簡易説明のみを述べる(括弧内は『童話王国』での名称)。 なお、『童話王国』でいうところのスクエア消しは、本作においては「四方陣消し」という名称となっている。 ブロック系 「悪霊」(幻獣ブロック)…ノーマルブロック。 「道具箱」(?ブロック)…アイテムの入ったブロック。 「クモ」(クモ)…消すと一定時間、カーソル操作が反転し、アイテム使用不能となるブロック。 パネル系 「結界」「変色結界」(パネル)(変色パネル)…ブロックを消し、その中にある結界を変色させていくのが本作のクリア条件となる。 「クモの巣」(クモの巣)…四方陣消し・もしくはアイテム使用でないと消せないクモの巣。 アイテム系 「時計」(懐中時計)…制限時間をある程度延長してくれる。 「十字架」(十字架)…使用した悪霊ブロックとクモの巣・及びその上下左右3つずつの悪霊ブロックとクモの巣を消してくれる。 「御札」(紋章)…使用した悪霊ブロックとクモの巣・及び使用した同じ柄の悪霊ブロックすべてを消してくれる。 主なモード 脱出 全80ステージ構成を攻略していくモード。『童話王国』でいうところの「童話王国のお話」と同内容。 無限地獄 エンドレスステージを攻略していくモード。『童話王国』でいうところの「アーケードモード」と同内容。 身支度 ゲームに関するチュートリアルを教えてくれる。『童話王国』でいうところの「チュートリアル」と同内容。 設定 ゲームの各種設定を行える。『童話王国』でいうところの「設定」と同内容(行える設定も共通)。 記録 「脱出」「無限地獄」における10位までのスコアランキングが鑑賞できる。『童話王国』でいうところの「記録」と同内容(ランキングの種別も同様)。 特徴(SuperLite2500) ほぼ完全にコピーゲーム。 単にゲームシステムが流用されているだけではなく、本作はありとあらゆる面で『童話王国』の内容がコピーされている。 すなわち、「収録モードやステージ内容・ブロックなどの種類」に至るまで、相違点や変更点がほとんどない。正真正銘、メーカー公認のコピーゲームである。 「脱出の下一桁6のステージが難関」「ブロック配置がランダムである関係上、四方陣消しがし辛い」点も全く同じ。操作性や攻略パターンも完全共通といっていい。 問題点(SuperLite2500) 対戦モードが消失した これに関しては、明らかに『童話王国』よりダウングレート化しているといわざるを得ない。 ゲームタイトルに偽りあり? 堂々とゲームタイトルに『女子高生逃げる!』という冠を付けている割に、作中にて彼女達が舞台となる校内から逃げ回る描写がない。 この辺も『童話王国』同様、延々とステージを進めていくだけで、イベントらしいイベントが確認できない。 主人公の女子高生3人は脱出のオープニングデモとエンディングに登場するだけ。それ以外での出番は全くなし。なお、エンディングの時点での彼女達は、既に校内から脱出を終えている。その間のイベントがないので、どういう心境で逃げているのかの描写は完全に端折られている有様。 そもそも、ステージ内では「次々と現れる悪霊達を消していく」という設定で進行する為、彼女達は堂々と悪霊に立ち向かっており、逃げている訳ではないという事になる。 『童話王国』と違ってエンディングが用意されているのは進化しているといえるが、ほとんど気休め程度のイベントで達成感はあまりない。 断じてホラーゲームではない。 あからさまに怖さを強調している作風な割に、恐怖演出が泣ける程に少ない。 せいぜい「ブロックを消す度に悲鳴が上がる」「気持ち悪い異形物が棒立ちしている」位の演出しかなく、プレイヤーを怖がらせる気配がまるで感じられない。 ブロック大量消しで悲鳴が上がる様は、恐怖というよりはやかましいギャグ演出としか思えない。「グシャ」「ワー」「ギャー」「ワー」 これまた『童話王国』と同じく、ステージBGMが全編通して1曲しかない。同じ曲を延々と聞かされる為、ホラーというよりは空気な楽曲にしか聞こえない。 評価点(SuperLite2500) 1ステージごとのセーブされるようになった 既に記した通り、セーブが10ステージおき→1ステージおきにオートセーブとなったため、携帯機ということを踏まえてのプレイアビリティが向上した。 女子高生たちのキャラは立っている OP・EDでしか登場しないという問題点を抱えてはいるが、オカルト好きなリーダー格のシノブ、メガネっ娘でツッコミ気質のマリエ、現実主義者のマリコの3人組で明確にキャラ分けはされている。 ムービーやスチル、といったレベルのものではなく、テキスト表示と共に大きな一枚絵を都度トリミングして会話劇に見せているだけの簡素なものだが、あざとすぎない程度に可愛らしいキャラデザとなっている。 旧校舎に忍び込むやいなや即幽霊と遭遇し、「マリエ!今こそあなたの力を発揮するのよ!」「そんな話初耳よ!」といったボケを挟むなど、テキスト運びも悪くない。 それだけにステージ間でイベントが無いのは一層悔やまれるが。 幽霊のグラフィックが徐々に近づいてくる演出 制限時間の表現として、DS上画面において幽霊のグラフィックが徐々に近づいてくるという演出があり、ホラーゲームの演出としては褒められる点である。 「脚のない制服姿の女子生徒」「脚だけの(テケテケのような)妖怪」「花子さん風の少女」などバリエーションが妙にある。 かなり粗めの描画ではあるが、それが却って恐怖感を催す見た目となっており、同時期のホラーアクションであれば十分流用可能な出来。 スタッフロールに怪奇現象が…… 本作のスタッフロールは黒背景にスタッフや企業ロゴが流れるだけのごく普通のものだが、なんと、サクセスのロゴが表示される直前に「幽霊らしき顔」が一瞬表示される。 といっても勿論これは仕込みのお遊び要素であり、スタッフロール後、「分かりましたか?」「それではもう一度ごらんいただきましょう。」と表示され、再度スタッフロールが流れる。 言うまでもなく心霊番組における「おわかりいただけただろうか」のパロディなのだが、ゲームにおいては類例のない独特の ギャグ ホラーセンスと言える。 総評(SuperLite2500) ゲーム内容に関しては『童話王国』のコピーゲームとしかいい様がない出来。 本体さえ持ち寄れば、ソフト一本だけで対戦できたVSモードの消滅は痛い。ただでさえ辛かったボリューム不足感がより深刻となっている。その穴埋めというべきか気休めレベルとはいえ一応エンディングがあったり、妙な方向性にはっちゃけた説明書が面白かったりする辺りが新たな評価点。後は世界観のお好みで。 まさに一長一短であり、こちらの方が安いぶんだけまだしも多少は良心的か。 余談 遊び心のある説明書解説 ゲームとはあまり関係のない事だが、本作の説明書は妙に遊び心溢れる内容となっている。 ページの下位置にはゲームブック風の選択肢付き解説が記載されており、選択肢によって色々なエピソードを鑑賞できる。 エピソードは「製作関係者の雑談」がメインで、色々とくだらない解説が聞ける。「めんどくさいからエピソード3つは割愛」という投げやり解説まである始末。 後ろのページには怖い顔と一緒に「買ってくれてありがとう!」と表記されている。ホラーゲーム(自称)のクセに、フレンドリーなノリの説明書解説である。 本編より怖い販促動画 発売当時、公式サイトでは販促用の短編ホラームービーが公開されていた。 例をあげると「椅子に座り白紙のノートをめくる男性」→「ノートの1ページに"タスケテ"との文字」→「周囲を見回すが何も異変は無い」→「安心してノートを閉じるとその下には白い手が男に向かって伸びており…」というもので、本編よりも余程手軽に恐怖を楽しめる内容となっていた。
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【デュエルパート2】 ここまでの状況を説明しよう。 こなたの手札は3枚、フィールドには『泉そうじろう』攻撃2200、『泉こなたLV6』攻撃2500、『田村ひより』守備1900。ライフは8000で、デッキは28枚。墓地は5枚で除外されたカードは『パトリシア・マーティン』1体だ。 かがみの手札は3枚(内1枚はいのり)。フィールドには『柊みき(タダオカウンター1)』攻撃1500。ライフは7000で、デッキは26枚。墓地は9枚で除外されたカードは『柊つかさ』1体だ。 そして今はかがみのターン。余程すごいカードを引いたらしいのだが、果たして……。 「魔法カード『幸せ未来日記』発動! デッキからモンスターを選択し、そのモンスターに必要な生贄をデッキ、または手札から墓地に捨てることで、次の私のスタンバイフェイズに選択したモンスターを特殊召喚できる」 かがみはデュエルディスクからデッキを取り出し、モンスターを選ぶ。 「私は、私自身『柊かがみ』を選択」 「やっぱりかがみは上級モンスターだったか……」 「私のレベルは7つ、生贄に必要なモンスターは2体だけど……」 「……?」 「ここで手札のいのり姉さんの効果発動、光属性のモンスターを生贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生贄とすることが出来る!!」 「そんな効果が……!」 手札から『柊いのり』を墓地に捨てる。 「でも、このターン召喚出来る訳じゃないんでしょ? 次の私のターンで差を付けさせてもらうよ」 「そうね、でもまだ私のターンは終わりじゃないわ」 かがみは最後の手札をこなたに見せ付ける。 「それは?」 「これがさっきドローしたカードよ」 このデッキは、使用するプレイヤーに合ったデッキになる……。 「魔法カード――」 故にこんなカードがあっても、不思議ではない。 「『同性愛』発動!!」 「同性愛……なんか嫌な予感が……」 カードには、ツインテールの少女と長髪の少女が唇と唇を合わせている絵が描かれていた。それってつまり……。 「こなたぁ、キスしよっか(///)」 「…………はぁ!?」 驚くのも無理はない。どこの世界にデュエル中キスする奴がいるというのか!? 「な、何言ってんのさ! 今はデュエル中だよ!」 「キスしてくれないの……?」 「だ、だって……」 「この際だから聞いておくわ、こなたって私の事……どう思ってるの?」 今度はどこぞのカップルの別れ話か? かがみが何故こんな話をするのか……それはきっと確かめたいのかもしれない、こなたとの愛を……。 「どう思うって……」 「私ね、薄々は気付いてたの。こなたが私の事、迷惑に感じてるんじゃないかって……」 「いや……」 まさにその通りなので、何も言えないこなた。 「こなたにどうアタックしても、いつも逃げられちゃうしね……」 「…………」 「だからね、もう諦めてこなたと一緒に死ぬつもりだった」 「え……!?」 一緒に死ぬ、それはつまり、よく漫画とかであったりする「君を殺して僕も死ぬ!」と言うキチガイの台詞を意味するのか……。改めて『コナタニア症候郡』は恐ろしいと思うこなたであった。 「でも、そんな事を考えてたとき、調度良いタイミングでこのデュエルに会えたの」 キッと、こなたに真剣な眼差しを見せ付ける。 「だから決めたの、これを最後の賭にしようって」 「かがみ……」 ということは、こなたがデュエルを持ち掛けなければ、今日の夕方にでもかがみはこなたを殺して、自分も死ぬつもりだったということか。ホント恐ろしい病気である。 「でも、その前に確認したいの! こなたの気持ち……、こなたが私の事迷惑に思うならキスしなくて良い。でもこなたが私の事……、迷惑に思ってないなら……キスして……」 かがみは泣いていた。こなたはそれを見てどうしようか迷っていると、 「こなた、これはかがみちゃんの為でもあるの。可哀相だけど、心を鬼にしなくちゃダメよ」 「う、うん……」 こなたもまた、キッと真剣な眼差しでかがみを見る。 「ごめんかがみ」 「!?」 「かがみの気持ちは嬉しいよ。でもこういうことは、お互いの気持ちが重なり合って初めて出来ることだよね? 別にかがみが嫌いなんて言ってないよ? かがみは友達として好きなんだ。だから私はこのデュエルに勝って――」 「あっはははははは」 「かがみ?」 突然、何かが吹っ切れたように渇いた笑いをするかがみ。 「もういい、もういい! これ以上こなたの口からそんな言葉聞きたくない!!」 「ちょ、かがみ……」 両耳を塞ぎ、目を閉じ叫ぶ。 「聞かなきゃ良かった……聞かなきゃ良かった!! そうすればこんな思い……!!」 かがみが目を開け、こなたの方を見たと思ったら、急に静かになった。そしてその顔は次第に険しくなる。 「何?」 「あんたね……あんたが邪魔してるのね……!!」 「え?」 突然何を言い出すのかと思い、かがみと目を合わせようとするが、その視線はこなたに向けられたものではなかった。 そう、かがみの視線の先にいたのは……。 「私が……見えてるの?」 かなたであった。かなたはこなたにしか見えないはずなのに、何故……? 「どうしてお母さんが……」 「……恐らく、症状が悪化して、見えないものが見えるようになったのかも知れないわ」 はて、こういう設定……どこかで見たことがあるぞ。という読者の方もいらっしゃるかも知れないが、ここは目をつむっておいてほしい。 「知ってるわよ、あんた……闇こなたね」 闇こなたって……所謂『もう一人の僕』ってことだろう。かなたが持ってきた飴の効果には、そんな知識まで増えてしまうようだ。 「闇こなたって……かがみはお母さん見た事あるはずなんだけど……」 以前、かがみが泉家に遊びに行ったとき、アルバムでこなたの母を確認している。どういうことだろうか? 「多分だけど、今のかがみちゃんには私が悪者にしか見えてないのよ。症状が悪化している証拠ね」 「かがみ……」 かがみを救おうと、遥々天界からやってきたかなたが、かがみには悪者に……闇こなたに見えてしまうなんて……つくづく厄介な病気だ。 「こなたは騙されてるのよ、そんな悪魔の囁きに耳を貸しちゃダメ」 「……」 「あ、悪魔なんかじゃないよ!! かがみこそ、いい加減に自分の言ってることが――」 「もう心も支配されてるみたいね……、可哀相なこなた。今助けてあげるからね」 「かがみのバカ! なんでそうなるんだよ……」 もはやこなたの言葉は、かがみには通じないようだ。 「こなた……」 「私、絶対負けない。勝ってかがみを取り戻してみせる」 こなたの瞳には、かがみを救うという決意が見て取れた。 「魔法カード『同性愛』の効果。相手がキスに応じなかった場合、私は手札が5枚になるようデッキからドローする!」 「な……5枚ドロー!?」 かがみの手札は現在0枚。よって、5枚ドローすることが出来るのだ。 相手がキスに応じなかった場合って……なんという禁止カード!! 「因みに相手がキスに応じた場合は、私の手札を全て捨て、デッキの上から10枚カードを墓地に送るっていう効果だったのよ。キスすれば勝てたかも知れないのに、残念だったわね、闇こなたさん?」 確かに、残りのデッキ枚数を見て10枚も墓地に送れば、キーカードが無くなり勝率は上がるかもしれない。しかし常識的に考えてデュエル中に握手なら未だしも、キスはないだろう。 「私はここでみゆきを攻撃表示で召喚!」 「みゆきさん?」 フィールドに『高良みゆき』が「お恥ずかしながら」と笑いながら姿を表す。 攻撃力1500、守備力1500。☆×4。 「みゆきの効果発動! 1ターンに1度、カードの種類を1つ宣言する。相手の手札を1枚選択し、宣言した種類のカードだった場合、そのカードを墓地に送り、相手ライフに1000ポイントのダメージを与える!」 「1000ポイント!?」 「私は魔法カードを宣言するわ」 こなたの手札は3枚。その中に魔法カードがあったとしても、当たる確率は3分の1だが、果たして……。 「真ん中のカードよ」 「うっ……」 「どうしたの、見せなさい」 「くっ……」 こなたは渋々とカードを見せる。そのカードは魔法カード『ごみ箱から元に戻す』、『泉こなた』を復活させることが出来る重要なカードだった。 「当たりね、しかもその厄介なカードだったなんて運が良いわ」 「くそぅ……流石みゆきさん、何でもお見通しか……」 カードを墓地に捨てる。 「更に1000ポイントのダメージを受けてもらうわ!」 「うっ」 ここでこなた初のダメージ、8000から7000へ。かがみのライフと並んだ。 「私はお母さんを守備表示に変更し、カードを2枚伏せてターンエンドよ」 『柊みき』の守備力は2500、『泉こなたLV6』の攻撃力と同じ数値だ。更に攻撃を1回防ぐタダオカウンターが1つ乗っているので、倒すのは困難だ。そして『高良みゆき』は攻撃力1500の下級モンスターだが、伏せカードが2枚もあるので迂闊に攻撃できないだろう。 除去カードがあれば別なのだが……。 「私のターン、ドロー」 「この瞬間、罠カード発動!」 「え!?」 「『背景放題やりほーだい』!!」 「ちょ……」 カードには背景コンビ(主にみさお)がドンチャン騒ぎをしている絵が書かれていた。 「墓地の日下部と峰岸をゲームから除外することで、3つの効果の内1つ選択する」 「“やりほーだい”ってそーゆー事か」 かがみの墓地から「みゅ~ん」と情けない声が聞こえた。除外された誰かさんの断末魔だろう。 「私は3つの効果から“相手の手札を1枚墓地に捨てる”を選択。右端のカードを捨てなさい」 「な、ちょ……えぇー……」 顔を片手で抑え、あちゃーと仕種するこなた。 「あら、よっぽど大事なカードだったようね」 墓地に捨てられたカードは魔法カード『授業中に何してんねん!!』というカード。効果は、相手の魔法・罠カードを1枚破壊でき、更に手札から1枚カードを捨てる事で、もう1枚破壊できる優れたカードだった。 もし、このカードが捨てられなかったら、これを使い、罠を警戒せずに攻め込むことが出来たのだが。 「さぁ、どうするのかしら? こなたのモンスターならみゆきを倒すことは可能よ?」 「……」 明らかに誘っている。この事から、かがみのもう1枚の伏せカードは罠だと確信するこなた。しかし今ここで『高良みゆき』を倒さなければ、次のかがみのターンで、またあの効果を使われてしまう。どうするこなた!? 「こなた、あれは罠と思い込ませる罠かも知れないわよ?」 「はったりって事でしょ? それに賭けてみよっかな……どっちみち、このままターンエンドするわけにはいかないしね」 こなたは2枚の手札を見つめ、思考する。 「魔法カード『チョココロネ』を私、『泉こなたLV6』に装備。チョココロネを装備した私は、戦闘で破壊したモンスターの守備力分ライフを回復できる」 フィールドの『泉こなたLV6』がチョココロネを包装袋から取り出し、剣の様に構える。 「ふぅん、ライフをいくら回復したところで私には勝てないけどね」 「そんなのわからないじゃん。バトルだよ!」 勢いよく『泉こなたLV6』が攻撃! と見せ掛けて……。 「念のために、先ずはお父さんで攻撃! ごめんね」 親で罠を確かめるなんて……なんて娘だ! といっても実物じゃないのでそれほど酷くはないがな。 『泉そうじろう』が『高良みゆき』に突っ込む! 「その選択は失敗ね! 罠カード発動『ツンデレ』!!」 「ツンデレ……?」 「ターン終了時までモンスター1体の攻撃力は、自分フィールド上・手札のカード×200ポイントアップするわ」 かがみの手札・フィールドのカードはそれぞれ2枚で、合わせて4枚だ。よって『高良みゆき』の攻撃力は800ポイントアップして、2300。『泉そうじろう』を上回った。 「げ……」 「返り討ちにしてやりなさい! ウィキペディハリケーン!」 『高良みゆき』の背後から、無数の文字列が『泉そうじろう』に向かって襲い掛かる。ポケモンを知らない人には申し訳ないが、これは『みwiki版アンノーン達の突進』と言っても良いだろう。 「あぁ、お父さんが……」 「そう君……」 今の戦闘でこなたのライフは6900になってしまった。 「この効果を受けたモンスターが相手モンスターを破壊した場合、相手はカードを2枚ドローすることが出来る。早くドローしなさい」 「なるほど、それで『ツンデレ』か……」 素早くカードをドローし、確認する。 「あんたが罠を警戒して、おじさんで攻撃してくれて助かったわ」 「くそぅ……」 かがみの言う通り、最初から『泉こなたLV6』で攻撃していれば、貴重なモンスターを減らさずに済んだのである。 「でもまだ私がいるもんね! 行け、チョコレートブレイバー!!」 『泉こなたLV6』が持っているチョココロネの中のチョコが溢れ出し、剣の様に形を作る。そして『高良みゆき』を切り付けた。 切り付けられたと言っても、剣がチョコなのでグロ描写は無いが、『高良みゆき』の制服は血の代わりにチョコがびっしりと付いてベタベタになってしまった。 「うーん、チョコレートプレイ?」 「知るか!」 やがて「ひっく……ひっく」と啜り泣く声が聞こえ、「着替えてきます」と共に自ら墓地に向かって行った。 「何だろう、この罪悪感は……」 「あんなにチョコが付いたら洗濯が大変そうね」 「いやいやお母さん、あれは立体映像だから……」 この戦闘でかがみのライフは6800に。 「『チョココロネ』の効果により、みゆきさんの守備力分のライフを回復するよ!」 『高良みゆき』の守備力は1500、つまりこなたの残りライフは8400だ。先程受けたダメージを、余裕で取り返している。 「せいぜい今のうちに回復しておけばいいわ。直ぐに削ってやるんだから」 「……私はモンスターを守備表示でセットし、カードを1枚伏せてターンエンド」 このターン、なんとか厄介な能力を持つ『高良みゆき』を倒せた(撤退させた?)が、まだまだかがみの驚異は終わらない。 「私のターン、ドロー!」 ここから、かがみの大進撃が始まる……。 「このスタンバイフェイズ『幸せ未来日記』の効果により、私自身『柊かがみ』をデッキから特殊召喚する! 出て来て、もう一人の私!」 フィールドに日記帳が現れ、ページの真ん中ぐらいが開く。するとページが光だし、その中から『柊かがみ』が出てきた。日記帳はそこで消える。 攻撃力2700、守備力2500。☆×7。 「これが……かがみ」 『柊かがみ』の容姿は今までのモンスターは違い、特別な格好をしていた。見た目は巫女服なのだが……肌の露出が多く、上着はジャケットの様な物一枚で、胸は包帯で巻いて隠してある。へそも丸見えだっ! 袴の隙間から見える股からは「穿いてない」という言葉に相応しい美脚が見て取れる。しかも! 袴を穿いてる位置が超ギリギリというか、後少し下にずらしたら――。 「解説さん? 少し自重してください☆」 ……とにかく、今までと明らかに違う容姿、もはやコスプレレベルだ。右手には剣……特大ポッキーを装備している。 「このカードは戦闘で破壊されない」 「攻撃力2700で戦闘で破壊されないモンスター!?」 「それだけじゃないわよ、このモンスターが攻撃する度、ダメージステップ終了時に攻撃力が300ポイントアップする」 ダメージステップというのは、攻撃終了時と思ってくれれば良い。 「まだあるわよ、このカードが戦闘以外によって破壊され墓地に送られたとき、墓地の『柊』と名のつくカードをゲームから除外することで、このカードをフィールド上に特殊召喚することが出来るのよ! 私の墓地には『柊いのり』がいるわ、つまり私の分身を倒すには最低2回倒さないとならないのよ」 「…………」 「驚いて声も出ないかしら? もっとも、最後の効果はデュエル中、1回しか使えないのだけれど」 例え1回でも、その驚異的な能力は恐ろしい。このモンスターを、こなたは攻略出来るのだろうか? 「私はこんな一方的なデュエル、本当はしたくないわ……だけどこれもこなたを救うため……私は心を鬼にする! 覚悟しなさい、闇こなた!!」 こちらは勘違いして心を鬼にしていらっしゃる。こういう状態の奴には何を言っても通じないというのがお決まりである。 「随分と恨まれてるのね、私……」 「気にしちゃダメだよお母さん。絶対勝って見せるから」 「頑張ってね、こなた」 果たして、本当に勝てるのだろうか? こなたのフィールドには『泉こなたLV6』と『田村ひより』と裏守備モンスター、それに伏せカードが1枚だ。『柊かがみ』の攻撃目標は『田村ひより』の厄介な能力を警戒して確実に『泉こなたLV6』を狙うだろう。そうすると多少のダメージは喰らうが、『田村ひより』の守備力を超えるモンスターは『柊かがみ』以外いないので、このターンを凌ぐ事が出来る。まだ勝つ希望はあるかもしれない。 「何その顔は? まだ勝機があるとか思ってるんじゃないでしょうね?」 「思ってるよ、私は最後まで諦めない」 「ふん、甘い、甘いわね。ポッキーみたいに!」 「な、何でさ!?」 呆れたように溜息を吐くかがみ。 「じゃあ教えてあげるわ! 魔法カード『夜逃げでリセット』」 「!?」 「つかさがゲームから除外されてるとき、ライフを2000ポイント払って発動。ゲームから除外されたレベル4以下のモンスターを可能なかぎりフィールドに特殊召喚できる!」 「な、なんだってーっ!!?」 『柊つかさ』は魔法カード『双子の絆』の効果によってゲームから除外されていたのである。 かがみのライフは6800から4800へ。 「私は除外されているモンスター、つかさ・日下部・峰岸をフィールドに特殊召喚する」 「あはは」「あいよー」「うふふ」とそれぞれの特徴ある声と共に、『柊つかさ』・『日下部みさお』・『峰岸あやの』が、かがみのフィールドに攻撃表示で再び姿を現す。 「更に峰岸の効果により、峰岸を日下部に装備!」 これにより、『日下部みさお』の攻撃力は2200になった。 「あ……」 攻撃力が2000を超えるモンスターが2体……、壁であった『田村ひより』が倒されてしまう。 「まだ終わりじゃないわよ。私はこのターン、通常召喚をしていない……」 「うぐ……」 「私は、まつり姉さんを召喚!」 『柊まつり』の召喚で、かがみのフィールドには5体のモンスター。物凄い迫力だ。 攻撃力1700、守備力1100。☆×4。 「そんな……」 絶望……、これを防ぐ手段はないといった、そんな顔をしていた。 「私はカードを1枚伏せ、バトルよ!」 「っ!!」 「その伏せカードが気になるけど……何かしらね?」 「さぁね、教えるわけな――」 「はったりね」 「!!」 確信を突かれたのか、一瞬顔に出てしまった。まるで最初から分かっていたかのように断言するかがみには驚ざるをえない。 「図星みたいね、行け! 私でこなたに攻撃、一直切断猪口零刀!!」 なにやら凄い技名である。『柊かがみ』が一直線に『泉こなたLV6』に向かいジャンプする。「イヤァーッ!」と掛け声をし、切り掛かる。『泉こなたLV6』はチョココロネで防ごうとするが、やはりそこは攻撃力の差。腹に思い切り叩き込まれ(ポッキーなので切れない)「ぐふっ」と悲鳴を上げ、その場に倒れ消えてしまった。 こなたのライフは8200に。 「何度やっても、こなたを倒すなんて嫌な気分ね。もう復活しないでよ?」 「……そういうわけにも行かないよ」 「今の攻撃で私の攻撃力は上がったわ」 『柊かがみ』、攻撃力が2700から3000に。 「続いて日下部で田村さんを攻撃、ヴぁーストボイス!」 強烈な電波ボイスにより、『田村ひより』は跡形も無く消し飛んでしまった。 「くっ……、でもひよりんの効果でみさきちは2ターン攻撃出来ないよ!」 「分かってるわよ、続いてまつり姉さんで裏守備モンスターを攻撃! 祭だわっしょい!」 フィールドで『柊まつり』が「変な技名付けるな!」と悪態をつきながらも、こなたのモンスターを攻撃する。すると「オーノー!」と叫びが聞こえ、そのまま破壊されてしまった。裏守備モンスターの正体は『パトリシア・マーティン』(2枚目)だったようだ。 「まつり姉さんの効果、まつり姉さんがモンスターを破壊したとき、デッキから魔法カードを1枚選択して手札に加える」 かがみはデッキからカードを選び、手札に加える。 「私は『狂気のバルサミコ酢』を手札に加えるわ。もっともこの効果で手札に加えた魔法を使用する場合、500ポイントのライフを払わなければならないから使わないかもしれないけどね」 「…………」 こなたは自分が窮地に立っている事を自覚し、かがみの説明に相槌を打つ余裕すら失くなっているのだろうか……。 「とにかく、これで壁はいなくなったわね」 「やばっ……」 「つかさでプレイヤーこなたに直接攻撃(ダイレクトアタック)よ! マヨネーズアタック!」 『柊つかさ』がこなたの目の前に立ち、ニコっと笑う。 「何……?」 すると、セーラー服の中からマヨネーズを取り出し「こなちゃん、マヨネーズかけるよ?」と言い放ち、こなたの返事も待たずにマヨネーズをぶっかけた。 「うわあぁぁぁぁ!!」 「こ、こなた!?」 どうやらプレイヤーの直接攻撃は文字通り本人に直接降り懸かるようだ。かなたもそれは知らなかったようで慌ててハンカチを取り出す。現実の人間に被害を齎す立体映像……天界の技術は素晴らしく発達しているようだ。 「お、おいしそう……」 この呟きは誰の者かは言わなくても分かるだろう……。この戦闘でこなたのライフは7000に。 「ありがと、お母さん。まだベタベタするけど……」 「さぁこなた、この状況をひっくり返せるかしら?」 「…………」 やはり黙り込んでしまう。手札は1枚、フィールドにははったりとバレた使い道の無い(?)罠が1枚……。さっきも言ったが絶望的だ。 「降参しちゃいなさいよ? これ以上こなたを苦しめたくないわ」 「…………嫌だよ」 「へ?」 「まだライフは残ってるんだ、諦めるもんか!!」 先程の状態からは考えられない、力強い声でかがみに返す。そう、こなたにはまだ、友を救うという強い意思があるのだ。その意思が砕かれない限り、こなたは沈むことは無い!! 「こなた……」 「ふぅん? なら手加減はしないわ、私もこなたを救い出すために必死なんだから」 こちらは勘違いなのだが、こなたと同じぐらい強い意思を感じる……。半分は邪(よこし)まな意思も感じるが……。 「私はこれでターンエンドよ」 「私のターン、ドロー!」 こなたはここから逆転できるのだろうか!? デュエルパート3 へ
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【デュエルパート1】 二人はデッキからカードを5枚ドローし、手札を確認する。 「なっ……!」 「はぁ!?」 「あらあら」 今の台詞は上から、こなた、かがみ、かなたの台詞である。一体、何が彼女達を驚かせているのか。 「このカードって……どーゆーこと?」 「自分に合ったデッキが出来るって聞いたけど……これにはお母さんもビックリだわ」 なんと彼女達のカードには、こなたの友人、姉妹、親子、親戚といった知人のイラストが描かれていたのである。 「こんなカードで……ちゃんと戦えるんでしょうね?」 「うーん……、まぁなんとかなるでしょ。早く始めようよ」 「……そうね。とにかく勝てば良いのよ! そしたらこなたと……」 「私だって負けないよ」 二人は戦闘体制をとる。果たして、勝利はどちらの手に渡るのだろうか。 「先攻は私よ! ドロー!」 かがみがデッキからカードを1枚、手札に加える。飴を舐めた効果なのか、ドローする仕種が様になっていた。 「私は『日下部みさお』を召喚するわ!」 カードをディスクの上に設置すると、かがみの目の前に『日下部みさお』が「ヴぁ」という奇怪な声と共に現れた。本物と大差ない程、凄くリアルな立体映像である。 攻撃力1700、守備力200。☆×4。 「ちょっと凄いじゃない! これってテレビのやつと同じ使用なの!?」 かがみがデュエルディスクを指差して、少し興奮気味でこなたに問い掛ける。しかし、こなたも同様に驚いているようで……。 「いや、私も知らなかったよ……。も、もう少し離れたほうが良さそうだね」 「そうね」 そう言って二人は、更に間合いを取る。その後ろで、かなたは「あれ? 言ってなかったかしら……?」と、頭に『?』マークを浮かべていた。 「じゃ、気を取り直して……」 かがみはキリッと真剣な表情に戻し、勝負を再開する。 「私は更に場の日下部を選択して、手札から『峰岸あやの』を特殊召喚するわ!」 「い、いきなり二体のモンスター!?」 かがみのフィールドに『峰岸あやの』が光り輝きながら召喚される。なんと眩しいおでこだろうか。 攻撃力700、守備力2100。☆×3。 「峰岸は場に日下部がいるとき、特殊召喚出来るのよ」 「むむ……」 こなたの少し焦った顔をみたかがみは、ニヤリと微笑む。 「まだ終わりじゃないわ。峰岸の特殊効果により、峰岸を日下部に装備!」 「ユニオンモンスター!?」 ユニオンモンスターとは、モンスターカードでありながら、魔法カードの様にモンスターに装備する事が出来るモンスターである。 これにより、『日下部みさお』の攻撃力は500ポイントアップした。 みさお攻撃力2200。 「私はこれでターン終了よ」 かがみはもう勝った気でいるのか、余裕の表情を浮かべている。 「私のターン、ドロー!」 ようやくこなたの番。カードを1枚手札に加え、確認する。 「魔法カード『Dドライブ』を発動! その効果により、私はデッキから3枚カードをドローし、その中にモンスターカードがあった場合、手札に加える。そしてそれ以外はデッキの一番下に戻す」 こなたはデッキから3枚ドローする。そしてその内1枚を手札に加え、残りをデッキに戻す。 「1枚しか増えなかったわね……」 「うん、でも良いカードだよ。とりあえず今はこれで防ぐよ」 こなたは手札から2枚カードを取り出し、フィールドにセットする。 「私はモンスターを守備表示でセットし、リバースカードを1枚伏せてターンエンド」 「早いわね。私のターン、ドロー!」 ドローしたカードを確認もせず手札に加える。なぜか視線はこなたを見ている。 「今のこの状況、私が攻めでこなたが受けって事よね?」 「そ、そうだけど……」 かがみの目の色が変わる。なんつーか、色が変わるっていうより目がハートになったって感じだが。 「かがみちゃんの目が怖いわ、こなた」 「やばい、暴走モードだよ……」 暴走モード。それは、かがみがこなたを襲うときの事を言う。命名こなた。 「一気にいくわ! 日下部でその守備モンスターを攻撃! ヴぁーストボイス!!」 かがみの『日下部みさお』が「だってヴぁ!」と大声で叫び、こなたのモンスターに攻撃する。 大きな爆発音が、辺りに響き渡る。 「これでこなたの壁は失くなったわ!」 「甘いねかがみん!」 「ふぇ?」 壁が失くなって、こなたの焦り顔が見れると思ったかがみは、こなたの余裕の声を聴きマヌケな返事をしてしまう。 「私を守るモンスターの正体は……」 爆発の煙が引いて、姿を表したのは、ミニマムテンポで有名なかがみと同じツインテールの……。 「ゆーちゃんだよ!!」 「はぁ!?」 『小早川ゆたか』である。 攻撃力500、守備力300。☆×3。 「たったそれだけの数値で何で防げるのよ!!」 「ゆーちゃんの特殊効果、このカードは戦闘で破壊されないんだよ☆」 フィールドでは『小早川ゆたか』がイヤホンをして、小刻みにリズムを取っている。これでは『日下部みさお』のボイス攻撃も効かない筈だな。 「やっぱ、ゆーちゃんは頼りになるなぁ~」 その言葉を聞いたかがみに黒い感情が生まれた。フィールドにいる『小早川ゆたか』を、物凄い形相で睨み付けている。そしてその視線に気付いたのか、フィールドの『小早川ゆたか』は涙目になってしまう。 「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られてなんとやらよ!」 ただの嫉妬である。こなたはそんなことお構いなしに続ける。 「更に、ゆーちゃんのもう一つの効果。このカードが攻撃され表になったとき、デッキから『泉こなたLV4』を攻撃表示で特殊召喚出来る!!」 「泉……こなた!?」 その名を聞いて、一気にテンションが上がるかがみ。そしてこなたのフィールドに『泉こなたLV4』が「むぁー」と、やる気のない声を出しながら現れる。 「私自身を召喚……ってあれぇ?」 こなたが驚くのも無理はない。フィールドに現れたのは、間違いなく『泉こなた』なのだが、見た目が……。 「私より背が小さい……これは私が小学生の頃かな」 現れたのは、見た目は子供(今もだが)、頭脳も子供なこなただった。カード名が『泉こなた”LV4”』という事だからだろう。 攻撃力1700、守備力400。☆×4。 「か……かわいい!!」 かがみは携帯を取り出し、『泉こなたLV4』の前に移動し写メを撮りまくる。 「ちょ、今デュエル中だよ! それに恥ずかしいからやめてよ、かがみん!」 しかしかがみは止めない。いろんな角度から撮り、終いには「柊フラッシュ」等と叫ぶ始末である。 「こなた、あの写真って焼き増し出来ないかしら?」 「ちょ、お母さんまで……」 「だって、あんなこなた見た事ないもの。かがみちゃんじゃなくても、あの反応は普通よ」 「うぇー……」 そんな会話をしている内に、満足したのか、かがみは自分の居た位置まで戻っていた。 「待たせてごめんね。さぁ、再開よ!」 「……」 かがみのバトルフェイズは終了し、今はメインフェイズ2だ。 「私はモンスターを守備表示でセットし、伏せカードを2枚セットしてターン終了よ」 今の状況を解説しよう。かがみのフィールドには『峰岸あやの』を装備し攻撃力が高い『日下部みさお』と、裏守備表示のモンスターが1体。それに魔法・罠ゾーンに2枚だ。手札も2枚。 そしてこなたは、守備表示で戦闘では破壊されない『小早川ゆたか』と、その効果で現れた『泉こなたLV4』。魔法・罠ゾーンに1枚のカード。手札は5枚。 若干、かがみが優勢に見える。ライフはまだ二人とも減っていない、8000だ。 「私のターン、ドロー!」 勢いよくカードを引く。カードを確認すると、その内容が顔に出てしまった。 「なにか良いカードでも引いたみたいね」 「まぁね、今見せてあげるよ。いけー、パティ!」 こなたが召喚したのは、海外からの留学生『パトリシア・マーティン』だった。 攻撃力1900、守備力1200。☆×4。 「パトリシアさん? 折角だけど残念ね」 「え、どゆこと?」 「罠カード発動! 『岩崎みなみの憂鬱』!」 「なっ……!」 かがみのフィールドの伏せカードが表になり、光だす。 カードの絵には、みなみが自分の胸を触っている絵だった。 「その効果により、召喚されたパトリシアさんを除外するわ!」 「なんと!?」 フィールドにみなみが現れ、こなたの『パトリシア・マーティン』の胸を見る。そして一言「恨めしい」と告げると、そのままパティは消えてしまった。……羨ましいの間違いだよな? 「そのかわり、あんたは私の手札から好きなカードを墓地に捨てることが出来るわ」 こなたはかがみの元まで歩き、カードを選択する。 「う~ん……、じゃあこの厄介そうなカードで」 「妥当な判断ね」 こなたが選んだのは、魔法カード『巫女巫女ハリケーン』。一定の条件が揃えば、相手の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送るという恐ろしい効果内容だった。 「さぁ、どうするの? 期待のカードは居なくなっちゃったけど」 「まだ次の手があるもん!」 こなたは自分の位置に戻る。 「魔法カード『レバ剣』を場の私に装備!」 フィールドの『泉こなたLV4』の前に『レバ剣』が落ちてくる。そしてそれを拾い、装備する。 「『レバ剣』の効果により、攻撃力が500ポイントアップするよ!」 『泉こなたLV4』の攻撃力が1700から2200に、かがみの『日下部みさお』と攻撃力が並んだ。おそらく、この『レバ剣』を先程除外されてしまったパティに装備させ、『日下部みさお』を破壊する予定だったのだろう。 「まさか相打ちを狙ってるの?」 「違うよ。バトル! 私で裏守備表示のモンスターを攻撃! レバ剣スラッシャー!!」 「そっちか!」 『泉こなたLV4』が、かがみの裏守備モンスターを切り付ける。その際に「うにょ~ん」と言う声が聞こえてきた。 「この瞬間、私の特殊効果発動! このカードが裏守備モンスターを攻撃したとき、攻撃力が相手の守備力を超えていれば、その数値分ダメージを与える!」 「そんな効果が!? 装備カードを使ったのはその為か!」 「ふふふ、そのモンスターの守備力はいくつかな?」 攻撃を受けた裏守備のモンスターが表になり、その姿を現す。黄色いリボンがぴこぴこ跳ねている。 「って、つかさ!?」 出てきたのは『柊つかさ』。といっても『泉こなたLV4』に破壊されてしまったので、すぐに消えたが……。 攻撃力1200、守備力2000。☆×3。『レバ剣』を装備した『泉こなたLV4』の攻撃力は2200。よって、かがみは200ポイントのダメージ。 かがみの残りライフは7800。 「くっ、だけどタダではやられないわ! つかさの効果発動! このカードがリバースしたとき、相手モンスターを1体破壊する! バル酢!」 かがみが選択したのは勿論『小早川ゆたか』。戦闘で破壊されないなら効果で破壊するしかないからだ。 「ゆーちゃん!」 「これで邪魔な壁は消えたわね」 「むむ、私はカードを1枚伏せてターンエンド」 一見、こなたが不利な状況に見えるが、かがみには全然そんな風には見えなかった。 「何よ、その顔は……」 「かがみ~、さっきのつかさの効果で私を破壊しなかった事を後悔させてあげるよ」 「どういう意味?」 こなたは不適に笑みを見せる。本来のかがみなら、こなたのこんな顔も愛おしく感じるだろうが、この状況でそんなこと考えてる暇は無かった。 「私、『泉こなたLV4』のもう一つの効果。このカードが先の効果によってダメージを与える事に成功したターンのエンドフェイズ、このカードを墓地に送ることでデッキから『泉こなたLV6』を特殊召喚できる!」 「LV6!?」 フィールドの『泉こなたLV4』が消え、その位置に「あは☆」と言う声と共に『泉こなたLV6』が現れた。 攻撃力2500、守備力1500。☆×6。 「おぉ~、これは今の私だ。ということは、これ以上のレベルは大人かな?」 「少し楽しみね。こなたの成長した姿かぁ……」 かなたは目を閉じ、何か想像しているようだ。妄想に夢中になっているかなたはほっといて、こなたはデュエルを進める。 「更に、『レバ剣』が墓地に行ったことにより、かがみは500ポイントのダメージを受ける! ふふん、流石はレアアイテムだね♪」 「な、なんだとぅ!?」 かがみの頭上に、剣が降り刺さる。これはあくまでも立体映像なので、グロい描写は想像しないでいただきたい。 かがみのライフは残り7200。因みに何故『レバ剣』が墓地に行ったかと言うと、装備カードは装備モンスターがフィールドから居なくなったとき破壊される為である。 「や、やるわね……。それでこそ私の嫁に相応しいわ!」 「まだ嫁じゃないよ……」 こなたのフィールドには攻撃力2500のモンスター、そしてライフポイントの差と、明らかにこなたが優勢である。 「こなた、その調子よ☆」 「任せてよ、お母さん☆」 親指を立てガッツポーズ。次で一気に決めてしまいたい、という闘志が見えてしまいそうな、そんな表情だった。 「さっきからなに独り言喋ってるのよ?」 「あー……はは、なんでもないよ」 「まぁ、良いわ。私のターン!」 かがみの手札は2枚、この2枚でどう立ち向かうというのか。 「ここで峰岸の効果発動、1ターンに1度、日下部に装備されている峰岸を解除し、フィールドに特殊召喚できる。 私は峰岸を攻撃表示で召喚!」 フィールドの『日下部みさお』から『峰岸あやの』が離れ、モンスターゾーンに召喚される。装備が外れたことにより、『日下部みさお』の攻撃力は元に戻り、1700だ。 「そして、峰岸を生贄に捧げ……モンスターを守備表示でセット」 「防戦一方だね~、かがみん」 「う、うるさいわね! カードを1枚伏せ、ターン終了!」 この時点でかがみの手札は無くなった。フィールドには攻撃表示の『日下部みさお』、裏守備表示のモンスターに、魔法か罠か1枚のカードのみである。 それに引き換えこなたは、攻撃力の高い『泉こなたLV6』と伏せカードが1枚に、手札は4枚。先程とは逆で、圧倒的にこなたがリードしていた。 「ふふん、ドロー! 念のためにモンスターをセットして……」 かがみの伏せカードを警戒し、守備表示でセットする。こうすることによって、かがみの伏せカードがモンスターを破壊する効果だった場合でも、壁が出来るからだ。 「バトルだよ! 私で守備モンスターを攻撃! これで更なる進化を……」 「そうはさせないわ!」 「え」 「速攻魔法発動、『愛食のポッキー』!!」 フィールドに巨大なポッキーが現れ、『泉こなたLV6』を貫き破壊する。 「なんじゃそりゃあ!?」 「デッキの上からカードを1枚墓地に送る事で、相手の攻撃を無効にし破壊する、そして私はライフを500ポイント回復する!」 これにより、かがみの残りライフは7700。 「こなたを破壊するのは嫌だったけど、そうも言ってられないのよ。ごめんね、後で愛してあげ……」 「私はカードを1枚伏せターンエンド!」 変な事言われる前にターンを終了するこなたであった。それを見たかなたは、顔は笑顔だが眉毛は八の字になっていた。 強力モンスターを破壊され、ライフも回復されてしまい、またまたかがみが有利な状況になってしまった。頼りになるのは2枚の伏せカード。 「まったく照れ屋さんね、ドロー!」 手札は1枚だけ。良いカードが来ないことを祈るこなた。しかし、かがみの表情は決して悪いものではなかった。 「魔法カード発動!『双子の絆』! 墓地のつかさをゲームから除外することで、デッキからカードを2枚ドロー出来る!」 「手札増強カード……」 こなたにとって、それはタイミングが悪いカード。手札が増えることによって戦略は変わるからだ。こなたの顔から余裕が消えた。 「いくわよ、私はいのり姉さんを召喚!」 新たなモンスター、『柊いのり』の登場である。 「この瞬間、トラップ発動!」 「なにぃ!?」 「『朝までネトゲ』! モンスターの召喚を無効にして、デッキの一番上に戻す」 召喚したと思ったら、デッキに戻ってしまった。これで次のかがみのドローは『柊いのり』ということが確定した。 「ふん、まぁいいわ。私は裏守備モンスターを表側攻撃表示に変更!」 先程、生贄召喚されたモンスターが、ようやく姿を表す。『柊みき』の登場である。 攻撃力2000、守備力2500。☆×6。 「速攻魔法『地獄の暴走ゆい姉さん』発動! モンスターが召喚したとき、そのモンスターの攻撃力を永続的に500ポイント下げる!」 『柊みき』の攻撃力は2000から1500に。中級モンスターでこの数値は低いだろう。 「あぁん、もう! 素直に攻撃されなさいよ~!」 「こっちだって必死なんだよ……」 「でも、これで伏せカードは失くなったわね」 「う……」 その通り。こなたのフィールドには裏守備モンスターが一体居るだけである。万事休すか……? 「行け! 日下部で守備モンスターを攻撃、ミートボールヴぁレンダ!!」 『日下部みさお』がミートボールを惜しみそうに投げ付ける。『峰岸あやの』を装備していないと技が変わる仕組みのようだ。攻撃を受け、こなたのモンスターが表になり、姿を現す。 「危ない危ない」 「なっ、攻撃が通らない!?」 果たして現れたのは『田村ひより』だった。 攻撃力 300、守備力1900。☆×2。『日下部みさお』の攻撃力は1700なので、200ポイントの反射ダメージをかがみが受ける。 かがみ残りライフ7700から7500に。 「更に、ひよりんを攻撃したモンスターは、かがみのターンで数えて2ターンの間、攻撃出来なくなるんだよ」 「攻撃を自重しろっての? さっきの魔法がなかったら、お母さんで倒せたのに……」 フィールドでは『田村ひより』が「自重しろ~、自重しろ~」と呟いていた。とにかく、このターンのバトルを凌(しの)げた事は大きい。 「魔法カード『たっだ~お↑スペクタクル』発動!」 「!」 「お母さんにタダオカウンターを1つ載せる。これにより、お母さんが戦闘で破壊される場合、替わりにこのカウンターが破壊されるわ!」 『柊みき』の前にタダオカウンターが立ち塞がる。これぞ夫婦愛……か? 「つまり、最低でも二回攻撃しなきゃ倒せない訳だね……」 「そういうこと、私はこれでターン終了よ」 「私のターン……ってお母さん?」 こなたはかなたがボーッとしているのに気付き、声をかける。そして、かなたが見ているものに気付いた。 「……」 かなたが見ていたものは、かがみのフィールドに存在する夫婦。立体映像であっても仲良さそうな二人に、かなたはどこか懐かしく思ってるのかもしれない……。 「お母さん……」 「あ、いけない、私ったら……ボーッとしてたわね☆ さ、こなたの番よ。頑張ってね」 「うん……」 こなたは思う、どうにかしてお母さんをお父さんに会わせたい……でもどうすれば、と。 「でも確かこのデュエルに勝てば……」 「ん? どうしたの? こなた」 「いや、何でもないよ。ドロー!」 とにかく今はデュエルに勝つことだけ考えよう、話はそれからだ。……こなたは再びデュエルに集中する。 「このカードは……!」 「!!」 こなたのドローしたカードは『泉そうじろう』。このタイミングで出てくるとは……。 「お母さん、お父さんの勇姿を見ててよ」 「そう君……」 「私はこのモンスターを召喚! いっけー! お父さん!!」 フィールドに『泉そうじろう』が「とーぅ!」と、勢いよく現れる。 攻撃力2200、守備力 200。☆×4。 「星4つで攻撃力2200!?」 「そのかわり、かがみの場にモンスターが居ないと攻撃できないけどね」 だが、かがみのフィールドにはモンスターが居る。『泉そうじろう』が攻撃することは可能だ! 「更に、魔法発動! 『ごみ箱から元に戻す』!」 「なんだそのふざけたカード名は……」 「パソコン持ってればわかるよ。んで、効果なんだけど……相手はカードを2枚ドローする」 「はぁ!? ドローして良いの?」 「うん」 何がなんだか分からないといった顔で、カードをドローするかがみ。相手にカードをドローさせて何の得があるのだろうか……。それはすぐに分かることだが。 「そして私は墓地にある『こなた』と名の付くカードを、フィールドに特殊召喚出来る! 復活するよ、私のLV6!!」 フィールドに「ヤフー!」と元気な声で『泉こなたLV6』が再び姿を表す。 「そ、そんなのありか!?」 「親子でダブルアタック! ……と行きたいところだけど、このカードの効果で召喚したモンスターは、このターン攻撃できないんだよね」 「そうなんだ……良かった」 「良かった」と言っても、かがみの不利な状況に変わり無い。というか、ぶっちゃけこなたのデッキって強くないか? そう感じずにはいられないかがみだった。 「行くよ、お父さんでみさきちを攻撃! 活字レボリューション!!」 『泉そうじろう』が『日下部みさお』に、自作の小説を見せる。読み方が分からくて、頭が混乱した『日下部みさお』はそのままバタンキューと倒れてしまった。しかしこの攻撃、小説好きな奴になら無意味なんじゃないか? 今の戦闘で、かがみのライフは7000に。 「くぅっ……!」 「なんか迫力の無い攻撃だなぁ……」 「ふふ、そう君にピッタリの攻撃だと思うけど」 「でも、お父さんにピッタリの攻撃といえばカメラで……」 「こなた、早くして」 ターン終了宣言をしないまま、独り言をしている(かがみにはそう見える)こなたに、かがみは少し苛立っていた。いや、その苛立ちは寧ろ自分のデッキにあるのかもしれない……。中々良いカードが回ってこない……と。 「ご、ごめん。私はこれでターンエンドだよ……」 「私のターン!!」 このターンで何かしら手を打たないと、次のこなたのターンで一斉攻撃を受けてしまう。 かがみの手札は2枚。内1枚は、こなたによってデッキに戻された『柊いのり』だ。攻撃力は1850、とてもじゃないが相手にならないだろう。 「このドローに賭ける!」かがみは強くそう思った。 「ドロー!!」 ドローしたカードを恐る恐る自分の目の前に合わせ見る。 「こ、これは……!」 そのカードの内容を確認する。それがどんな内容なのかは知らないが、かがみの表情を見る限り、良いカードをドローしたに違いない。しかし何故顔が赤くなるのだろうか……。 「……なにニヤついてるの、かがみ」 「こなたぁ、私もう勝っちゃったかも……」 「え……?」 ドローしたカードを、ゆっくりと手札に加える。 「ここからが本番よ。見せてあげるわ、私のデッキの恐ろしさを!!」 デュエルパート2へ
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遊園地mayランドはファンタジー世界のような遊園地だ。RPGの世界のような雰囲気が受け連日にぎわっている。 だが今日は普段よりも賑わっていた。 デュエルモンスターズの大会の会場となったこの遊園地は普段の客と決闘者の客で賑わってるのだ。 ―――mayランド、巨大観覧車『運命の輪』前 「この遊園地って現代の服装で入ると違和感がすごいな。」 冶住アキラは今大会の参加者だ。黒剛進に大会に誘われて参加したのだが。 進の姿はアキラの隣に無い。mayランドに入るなり寄るところががあるとどこかに行ってしまったのだ、 「コスプレ用の衣装を売店で売ってるみたいだけどな。」 代わりにアキラの隣に尼曽根美琴がいる。この大会の優勝商品はmayランドのペアチケットと結構な賞金である。 ペアチケット目的で参加したところ偶然にもアキラと出会ったのだ。 「すげーよな。僧侶や騎士が普通に歩いてる…」 遊園地の光景に驚きながらも、大会のパンフレットにアキラは眼を通す。 大会はそろそろ始まるはずなのだが、特に周囲に変化が訪れない。 と、思っていたら観覧車の巨大モニターに守井美紗の姿が映った。 『デュエリストの皆さん!今日はmayランドデュエルパレードに来てくれてありがとう!』 今大会のゲストであり参加デュエリスト、守井美紗が挨拶を終えるとルールを説明した。 大会の内容はmayランド内でのバトルシティ方式。デュエルでDクレストを賭けて戦う(最初のDクレストは2) デュエル前に賭けるDクレスト数を決めて勝てばその数だけクレストを奪うことが出来る。 Dクレストが0になった時点で敗北。同じ相手と2回以上デュエルすることは出来ない。 クレストを10集めたデュエリストが第二ステージへと進める。 「つまり最初から2回連続で負けたら失格か…」 「第二ステージって何だ一体?」 『それではデュエルパエード開幕です!』 守井の姿がモニターから消えると、あちこちから『デュエル!』と掛け声が上がる。 「よっし!早速デュエル……の前に進はどこ行ったんだ?」 「黒剛ならたしかパイレーツクルーズの方で見かけたぞ。」 デュエルを始める前に、黒剛のと合流しようと二人はパイレーツクルーズに移動し始めた。 ―――パイレーツクルーズ『人魚の呪い』前 「んふふふ…さあ、賞金のため行くわよ湯納♪」 パイレーツクルーズ前、海賊の格好をした近神弓奈は作り物のサーベルを天に掲げて意気揚々と船から下りる。 カードプロフェッサーである彼女は仲間数人と共に大会に乗り込んだのだ。 彼女の後ろにいるのは湯納正斗。近神に魔法使いの服装を着せられて少々不機嫌そうにしている。 「あの…服装に意味は?」 「無い!」 清清しい答えにため息を吐く湯納。 ちなみに他のプロフェッサー達は他のアトラクションに行ってしまった。 「うん? ……近神さん、あれ」 湯納の目線の先には黒剛と合流しようとしたアキラと尼曽根の姿が見える。 「あらあら…最初のデュエル相手決定ね。作戦プランAで行くわよ」 「プランA、了解です。」 蛇のような笑みを見せる近神と湯納。 「さあ、ハンティングの始まりよ…」
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【デュエルパート3】 簡単に今の状況を整理しよう。 こなたの手札は2枚、フィールドには伏せカードが1枚だけ。ライフは7000だ。 かがみの手札2枚、内1枚は『狂気のバルサミコ酢』、フィールドには守備の『柊みき(タダオカウンター1)』、攻撃の『柊かがみ』、『柊つかさ』、『日下部2200(あやの合体)』(2ターン攻撃出来ない)、『柊まつり』の5体と、伏せカードが1枚だ。ライフは4800。 そして、今はこなたのターン。どう動くのか!? 「私はみなみんを召喚!」 『岩崎みなみ』がフィールドに現れる。 攻撃力1500、守備力1300。☆×4。 「攻撃表示? 何考えてるの?」 「みなみんの特殊効果、このカードを生贄に捧げることで墓地のゆーちゃんを裏側守備表示でセットすることが出来る」 「!? またあの娘!?」 『岩崎みなみ』が墓地の『小早川ゆたか』を連れ出し、軽く応急処置をする。そして自分は墓地へと退場して行く。 フィールドには裏側守備表示の『小早川ゆたか』がセットされた。 「私はこれでターンエンドだよ……」 「打つ手が無いみたいね、この勝負もらったわ! 私のターン、ドロー!」 『小早川ゆたか』の効果は、戦闘で破壊されないという効果だ。そして裏から表になったとき、デッキから『泉こなたLV4』を特殊召喚できる。 まだ逆転のチャンスはある。 「戦闘で破壊されないなら効果で破壊すれば良い。私はつかさのもう1つの効果を発動!」 「もう1つの効果!?」 「そうよ。このカードを墓地に送ることで、レベル4以下の『柊』と名のつくカードを1体、デッキから裏側守備表示でセットすることが出来るの」 『柊つかさ』が「なんじゃこりゃあぁー!?」と墓地へ消えていく。 「裏側守備……まさか!?」 「そのまさかよ! 私はデッキから2枚目のつかさをフィールドにセット! この意味、分かるわよね?」 「くぅっ……」 『柊つかさ』は裏から表になったとき、相手フィールド上のモンスターを破壊できる効果を持っている。そして、今のこなたにはそれを回避する手段がない。 だが、セットしたターンは表に出来ないので、このターンは凌ぐことが出来る。 「まつり姉さんで守備モンスターを攻撃!」 「な、破壊されないのに!?」 「承知の上よ」 まつりの攻撃により、ゆたかが姿を現す。 「その娘の効果でデッキから『泉こなたLV4』を攻撃表示で特殊召喚するはずよね?」 「う……ばれてたか……」 フィールドに2枚目の『泉こなたLV4』が現れる。 「これを狙ってたのよ! 『柊かがみ』で『泉こなたLV4』を攻撃! 究極の愛」 「えぇー! さっきと技名違うー!」 『柊かがみ』が荒い息を上げながら『泉こなたLV4』に襲い掛かる! 「え、永続トラップ発動! 『幸せ願う彼方から』」 「何ぃ!?」 「手札を1枚捨てることで、モンスター1体を1度だけあらゆる破壊から免れることが出来る」 「あら、やっと私が出てきたわね♪」 カードの絵柄は、こなたとそうじろうの背後にかなたが居るという図だ。 「でも戦闘ダメージは適用されるでしょ!」 「くっ……」 こなたは1300のダメージ。ライフは5700に。 「今の戦闘で、私の攻撃力が更に上がるわ」 「攻撃力3300……」 戦闘するたびに攻撃力が上がる……正に柊強暴伝説の名に相応しいカードだ! 「私は手札から捨てた『こなたの携帯電話』の効果を発動! このカードのみが他のカードの効果によって手札から墓地に行ったとき、デッキからカードを2枚ドローする」 「私はこれでターンエンドよ」 相変わらず二人の有利、不利が交互に入れ代わるこのゲーム。しかし、これは良い試合でもあるのだ。見てる分には退屈かもしれないが、やってる本人達にしてみれば、一方的に攻められるよりも断然良いだろう。 さて、だいたいデュエルの流れは解って来たと思う。ここからは解説無しのこなた視点でお送りさせていただく。 ―――――― 「私のターン、ドロー!」 このカードは……! まだ、私には勝機がある!! 「魔法カード『ポイント使用』! 場のレベルを持つモンスター1体と墓地のモンスター1体をゲームから除外する事で効果発動」 「……」 見せてあげるよ、私の真の姿をね! 「デッキからレベルを持つモンスターを、召喚条件を無視して特殊召喚できる!」 「召喚条件を無視!?」 「場の私と墓地のパティをゲームから除外して、『泉こなたLV9』を特殊召喚!」 ようやく私の最強カードが使えるのか、どんな姿なんだろ……。 「うぉっ!? まぶしっ」 私のフィールドが光に包まれる。やがて後ろ姿が見えてきた。 「…………」 ん? 何でそんなに見とれてるの? ま、いつもの事か……。 「…………」 さりげなくお母さんを見ると、お母さんもかがみと同じ様にフィールドの私に見とれていた。 「ちょ、お母さ……泣いてるの?」 「ごめんね、まさかこんな形で見られるとは思わなかったから……」 お母さんが感激するほどの姿なのか……、一体どんな――! 再び前を向くと、光は消えていて、その姿が確認できた。その姿とは……。 「う、ウェディングドレスー!?」 「ふつくしい……」 「素敵ね、こなた」 そこには白のウェディングドレスを着て、手に花束のブーケを持っている私が居た。しかもお化粧までしてるし……。 攻撃力3300、守備力2500。☆×9。 って、強っ! かがみと同じ攻撃力じゃん! 「相手は……?」 「へ?」 「こなたの相手は勿論、私よね!!」 うわぁーい……。ま、予想通りの反応だけどね。 「何言ってるんですか、こなたの相手はそう君に似たカッコイイ男の子に決まってます!」 「アンタに聞いてないわよ!」 「むむ……」 ちょっと、二人とも……デュエルを続けますよー。 ふむふむ、どうやらレベル9は今までの貫通能力じゃないみたいだ。でもこの能力ならこのターンで勝てる! やるぞ! 「『泉こなたLV9』の効果! 手札を1枚墓地に捨てることで、ターン終了時まで相手モンスターのコントロールを得ることが出来る」 「はぁ……こなたぁ……」 「聞いてないし」 心を鬼にするとか言っといてこれだよ……。いいや、聞いてないなら勝手にやっちゃうもんね。 「手札を1枚捨てて効果発動! その効果により、『柊かがみ』のコントロールを得る!」 よし、これで勝ち……。 「ERROR! ERROR!」 「え!?」 エラー!? そんな事って……! 「ん? 何かしたの?」 「かがみに私の効果を発動したらエラーになっちゃったんだよ!」 「ん~、そりゃそうよ」 「なんでさ」 まさか、かがみ……デュエルディスクに細工を!? いつの間に……。 「言うの忘れてたけど、お母さん『柊みき』の効果よ」 「って、効果モンスターだったの!?」 「このカードがフィールド上に存在する限り、このカード以外の『柊』と名のつくモンスターカードは、相手モンスターの効果を無効にすることが出来るの」 「そ、そういうことは先に――」 「聞かないのが悪いんでしょ? 教えるなんてルールはないんだし」 「うっ……」 確かにそうだけどさぁ……むむむ。 そーなると、コントロールを得ることが出来るのは『柊みき』本体と『日下部みさお』だけか……。みさきちはひよりんの効果で、まだ攻撃できないから意味ないし……かがみのお母さんは弱いし……。 「さぁ、誰を奪うのかしら?」 「うー……」 「こなた、その効果は手札があれば何回でも出来るのよね?」 「え? あ……」 そうだ、この効果は1ターンに1度なんて書いてないじゃん! 私の手札はまだ1枚ある、つまり……! 「アドバイスありがとう、お母さん!」 「いえいえ、役に立てて嬉しいわ」 「よーし、先ずは『柊みき』のコントロールを貰うよ」 「……」 『柊みき』がかがみのフィールドから私のフィールドに移る。 「更に手札を1枚捨てて、今度は『柊かがみ』のコントロールを得る!」 「ちっ、気付いたか……」 これで私のフィールドには、攻撃力3300のモンスターが2体となった。まだこのターンで勝つことは出来ないけど……やれるだけやってやる!! 「バトル! 『柊かがみ』で……」 ここはやっぱり攻撃力が高いモンスターを倒した方が良いよね。 「みさきちに攻撃だ!」 「……!!」 かがみがみさきちに攻撃するが、峰岸さんが前に出て代わりに破壊された。合体したみさきちの効果だね。 「峰岸と合体した日下部を倒すには、2回攻撃しなきゃダメなのよ」 「分かってるさ、でもダメージは受けてもらうよ」 今の攻撃でかがみのライフは3700だ。やっと半分近くに減ったよ……。 「峰岸を破壊したことで私の攻撃力は300ポイントアップするわよ」 攻撃力3600か……。このターンしか使えないのが惜しいね。 「次に、私LV9でかがみのお姉さん……『柊まつり』を攻撃! ハイ――」 「幸せな未来へのロード!!」 「ちょ、お母さん……」 「一回言ってみたかったの♪」 フィールドを見ると、かがみのお姉さんは居なくなっていた。なるほど、幸せな未来へのロードか……。がんばれ! 立体映像だけど。 これでかがみのライフは2100!! もう一息だ!! 「やってくれるわね! 罠カード発動!」 「え!?」 そういえば伏せカードの存在を忘れてた!! 「『ふざけんじゃないわよ!』。これは自分モンスターが破壊されたとき、相手モンスターを1体破壊する効果を持っているわ!」 「!!」 「私は……もったいないけど、こなたを破壊!!」 物凄い爆音と共に、私のLV9は跡形もなく消えてしまった。 「そ、そんな……!!」 そして私は気付く。これを避ける手段があったことに……。 永続罠『幸せ願う彼方から』の効果を使えば良かったんだ。 このターン、私の効果を使わずに、私とかがみが相打ちをする。手札を1枚捨てて私は破壊を免れる。かがみも自身の効果を使い復活するだろうけど、攻撃力は元の2700に戻る……そうすれば次の私のターンで倒すことが出来たのに!! 私の効果の魅力に負けず、手札を残していれば……! 「これでこなたのエースモンスターは無くなったわね。次のターンで私の勝ちよ!!」 「……『泉こなたLV9』が戦闘以外で破壊されたとき、フィールドに『アホ毛トークン』を1体、守備表示で召喚する……」 フィールドに私と同じアホ毛が現れる。守備力1100……壁にもならないよ。 「ターンエンド……」 「モンスターは返してもらうわ。私のターン」 「…………」 「つかさをリバースし、効果発動! ゆたかちゃん撃破よ!」 「くっ……ゆーちゃん」 これで私を守るモンスターは『アホ毛トークン』だけ……! やばいって!! 「これで終わりよ、お母さんを攻撃表示に変更! バトル!」 「――っ!?」 「つかさで『アホ毛トークン』に攻撃!!」 壁が……失くなった。 「続いて、お母さんでこなたに直接攻撃! 高等祓い術!」 かがみのお母さんが私の目の前に来て、なにやらお祓いを始めた。……良かった、これなら直接攻撃でも痛くな―― 「ああぁぁぁぁっ!!」 「お母さん!?」 お母さんがもの凄く苦しんでいる。まさか……幽霊だから!? 「お母さん! お母さん!!」 「はぁ……はぁ……、大丈夫よ……」 「あら、闇こなたには効果抜群のようね」 「かがみ……!! いい加減に目を覚ましなよ!!」 「目を覚ますのはそっちでしょ! 『柊かがみ』で直接攻撃!! 一刀両断ry」 ちょ、そんなの喰らったら死ぬって……!! 「ぐぁ……!!」 「安心して、峰打ちだから」 ポッキーに峰打ちなんてないと思うけど……。 「こなた……大丈夫?」 「はは……何とか……」 残りライフは600か……。手札もない、フィールドには永続罠が1枚だけ……絶望的だ……。 「今の攻撃で『柊かがみ』の攻撃力が3900になったわ。ま、もう意味ないでしょうけど」 この状況でどうやって勝つ? 「日下部も次のターンで攻撃出来るようになるけど意味ないわね。私はこれでターンエンドよ」 「……」 無理だ……。 「こなた? どうしたの? 早くドロー……」 「勝てないよ……」 「え?」 「勝てっこないよ……。手札はゼロ、フィールドにはもう役に立たない罠カードが1枚、この状況でどうやったら逆転できるの?」 「……」 「無理でしょ? エースモンスターも殆ど墓地に行ってるし、ライフの差だって……これでどうやって勝てって言うんだよ!」 「こなた……」 思わず声を荒げてしまう。出来ないと分かったら難癖付けて……まるで子供だね私……。 「でも、こなた――」 「良いんだよ、もう……私はかがみと幸せに暮らすよ、この世界の人達だってホントはそれが望みなんでしょ? 私それほどかがみは嫌いじゃないし、もうこのまま――」 「こなた!!」 頬がひりひりする……、お母さんに叩かれた……? 私は叩かれた頬を抑えて呆然としていた。そしてお母さんを見ると、泣いていた……。 「こなた、自分が何を言ったか分かってる?」 「……」 「お母さんがここに来た理由は最初に言ったでしょ? それをどうしてちょっと負けてるからってそんなに自暴自棄になるの? 世界の人達がそんなこと望んでる訳無いでしょ……それに、こなたは何の為に今まで戦ってきたの?」 「ぁ……」 そうだ、私はかがみを助けるために……。あの楽しかった日々を取り戻すために……! 「お母さん、ごめん。私どうかしてたよ」 「お母さんの方こそごめんね、痛くなかった?」 「平気だよ。それに嬉しいよ」 「……?」 「お母さんに叱ってもらってね」 「ふふっ……叱ってもらって嬉しいなんて普通の子供じゃ言わないわよ♪」 「はは……」 だってお母さんに叱られるなんてもう二度と来ないかもしれないもんね。 「こなた、アヤメの花言葉は知ってる?」 「信じる者の幸福、最後まで諦めるなって事だね!」 「頑張って!」 まったく私らしくない。そうだよ、私が今までゲームでかがみに負けたことがある? 答えはノー。どんなゲームでも負けたことはない、それはこのデュエルでも同じ!! 「私は完全に空気ね」 「行くよ、私のターン! ドロー!!」 「いくらなんでも、そのカード1枚で逆転なんて不可能よ。ターンエンドして私の勝ちね♪」 「ふふふ、それはどうかな? かがみぃ~ん」 「な、何よ……急に余裕になったじゃない」 さぁ、読者の諸君! お決まりのBGMを脳内再生の時間だよ!! 「魔法カード『アホ毛サーチ』を発動! 墓地からモンスターを3体デッキに戻し、その後カードを2枚ドローする」 「手札を増やしたところで――」 「魔法カード『親子の絆』発動! 墓地に『泉そうじろう』・『泉こなたLV4~9』があるとき、ライフを半分払い『泉そうじろう』と『泉こなたLV6』を特殊召喚する!」 「そんなカードが出てきたところで私の『かがみ』には――」 まさかこんなカードがデッキに埋まってたとはね……行くよ、お母さん!! 「フィールドに『泉こなた』・『泉そうじろう』・『幸せ願う彼方から』の3枚が揃っている時、『幸せ願う彼方から』を墓地に送る事で手札から『泉かなた』を特殊召喚!」 フィールドに天使の翼を生やしたお母さんが現れる。 攻撃力0、守備力0。☆×10。 「自分とそっくりなモンスターがフィールドに居るなんて、なんだか不思議な気分ね♪」 「ふん、どんなモンスターが出るかと思えば……攻撃力0の雑魚モンス――」 「お母さんの効果、ライフを半分払い、全フィールド上のモンスターの攻撃力を0にする!」 「な、何よそれ!」 私のライフは300から150へ、でもそんなのもう気にしない!! 「そして効果の対象になったモンスター全ての元々の攻撃力を足した数をこのカードの攻撃力にする事が出来る!」 フィールドのモンスターの元々の攻撃力は……お父さん2200、私2500、かがみのお母さん1500、かがみ2700、つかさ1200、みさきち1700……つまり……。 「攻撃力11800のモンスターですって!?」 ありゃ、流石かがみ。早いね。 「かがみ、勝ちに急いで何も伏せなかった事を後悔するんだね!」 「そんな……、ありえない……!!」 「お母さんで『柊かがみ』に攻撃! 行くよお母さん!」 「えぇ!」 「「スターライトエクスプローション!!」」 『泉かなた』の翼が広がり、そこから光のビームが『柊かがみ』に直撃する。かがみの攻撃力は0なので、実質ダイレクトアタックと言っても良いかもね。 「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」 オーバーキル!! 遂に勝ったんだ!! 「勝ったぞぉー!!」 「よく頑張ったわ、こなた」 長いようで短かったけど……ようやく終わったんだ! この達成感は異常だね。 「私が負け……た?」 「かがみ!?」 ドサッとその場に倒れてしまったかがみ。どうしたの? まさか……!? デュエル終了、そして……
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福井市 敦賀市 越前市 鯖江市 坂井市 閉店店舗 福井市 店舗名 所在地 交通 備考 フクイレジャーランドワイプラザ店 福井市新保町7-9-1ヤスサキワイプラザB棟2F 国道8号線沿い新保交差点近くえちぜん鉄道越前新保駅からも可 「フクイ」はカタカナです。 ナムコランドアピタ福井店 福井市飯塚町11-111アピタ福井店2F 「ナムコランド」はカタカナです セガ福井 福井市丸山町1-410 国道8号沿いだがえちぜん鉄道「越前開発」から徒歩も可 旧:セガアリーナ 福井レジャーランド板垣店 福井市下馬3-101 国道8号西方立体交差より鯖江方面信号3つ目先 「福井」は漢字です(ワイプラザ店とは違うので注意)。 namcoフェアモール福井大和田店 福井市大和田町第32号23番地アピタ福井大和田店2F 旧:フェアモール福井ナムコランド スタークラブ 福井市林町第55-16 アプレシオ米松店 福井市長本町610 国道8号線沿い丸山交差点角 会員制のネカフェ麻格店舗 JOYLANDエルパ店 福井市大和田町32-23 JOYLAND大和田店 福井市大和田町56字10 国道8号線沿い大和田交差点近く JOYLANDベル店 福井市花堂南2-16-1 MF福井店 福井市松城町12-7パリオCITY2F 旧:らんらんらんど福井店 敦賀市 店舗名 所在地 交通 備考 JOYLAND敦賀店 敦賀市木崎40-12USA ARENA内号 土三田12番 オモローランド 敦賀市白銀町11-5アルプラザ6F namcoアピタ敦賀店 敦賀市中央町1-5-5アピタ敦賀店2F 旧:ナムコランドアピタ敦賀店 アシアネット 敦賀市神楽町1-3-21 越前市 店舗名 所在地 交通 備考 セガワールド武生 越前市新町3字13-4 PALO武生 越前市横市町28-14-1エスカモール武生楽市店1F 旧:らんらんらんど武生店 鯖江市 店舗名 所在地 交通 備考 TFSアル・プラザ鯖江店 鯖江市下河端町16-6-1アルプラザ鯖江アミューズ棟内 旧:T/S鯖江店 MF鯖江店 鯖江市下河端町16-6-1アルプラザ鯖江2F JOYLAND鯖江店 鯖江市宮前1-6-14 国道8号線沿い わくわくらんど鯖江店 鯖江市有定町3-1-1 坂井市 店舗名 所在地 交通 備考 JOYLAND春江店 坂井市春江町江留下高道83 嶺北縦貫道路沿い ファンタジーランド イーザ 坂井市三国町三国東5-1-20 閉店店舗 店舗名 所在地 交通 備考 ウーホー福井店 福井市主計中町9-9-1 福井バイパス付近 2009年に閉店 参考 ゲームマニア 福井市文京4-2-11 福井大学近く 2010年2~3月頃閉店 プレイランドエイトマン 福井市下馬3-402 国道8号線沿い福井産業会館近く 2010年3月で閉店 ファンファンパーク宝島 福井市大和田町第32号24エルパ2F 2011年11月閉店 レッツワクワクエルパ店 福井市大和田町第32号24エルパ2F 閉店? ファンタジオ敦賀店 敦賀市昭和町2-22-9 北陸自動車道敦賀IC15分 2014年4月閉店 T/S鯖江店 鯖江市下河端町16-6-1アルプラザ鯖江アミューズ棟内 2015年12月閉店(本サイトではT/S→TFSはOPと屋号が変わるので違う店舗とする) 福井メトロポリス 福井市大和田町30-17 2016年11月閉店 ゲームゾーン福井店 福井市下馬3-101 2017年7月閉店最後のATOシステム採用店舗でした JOYLAND江守店 福井市江守中2-1508 2018年6月閉店 ビッグワールド 越前市横市町35-14-3 国道8号線沿いハッピーコートエスカ隣 閉店 BONBON 越前市塚原町25-1-12ペンギン村 国道8号線沿い 閉店 サバエレジャーランド 鯖江市三六町1-14-10 福井鉄道神明駅鯖江西縦貫線沿い 閉店 JOYLANDサンプラザ店 勝山市元町1丁目7-28 閉店? JOYLANDヴィオ店 大野市鍬掛17-17-1 閉店? 大野プレイランド 大野市月美町4-8 閉店? オモローランド ベル店 福井市花堂南2-16-1 閉店? JOYLANDパリオ店 福井市松城町12-7 閉店? JOYLAND光陽店 福井市光陽2-1808 光陽交差点近く 営業時間に注意(閉店は17時)
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DUELPASS Phase1 真紅眼の黒竜 暗黒騎士ガイア エルフの剣士 タイガー・アックス 硫酸 DUELPASS Phase2 メタル・デビルゾア ハーピィ・レディ・SB ラ・ジーン 千年の盾 メタル化 DUELPASS Phase3 聖獣セルケト アマゾネスの鎖使い サイファー・スカウター 王家の神殿 アポピスの化神 DUELPASS Phase4 F・G・D ブレイドナイト ハンニバル・ネクロマンサー Tキャノソル バイサーデス DUELPASS Phase5 ブラック・マジシャンズ・ナイト マジヴァル ゴブリンゾンビ 騎士の称号 サンク DUELPASS Phase6 マシュマロン シールドクラッシュ リターン・ゾンビ 八汰烏の骸 マシュマロンのメガネ E・HERO EVOLUTION E・HERO ネクロダークマン ハネクリボー E・HERO マッドボールマン クリボーを呼ぶ笛 ヒーロースピリッツ ヒーロー・ヘイロー SPELLCASTER S UNITY ブラック・マジシャン D.D.アサイラント 黒魔導の執行官 収縮 ディメンション・マジック 魔法石の採掘 THE LOST GUARDIAN イエロー・ガジェット グリーン・ガジェット レッド・ガジェット 古代の機械戦車 古代の機械掌 ストロング・ホールド LEGEND OJAMASTER アームド・ドラゴン LV10 打ち出の小槌 地獄の暴走召喚 ヘル・テンペスト 防御輪 復活の墓穴 DINOSAUR S ROAR 超伝導恐獣 ジュラシックワールド 大進化薬 狩猟本能 生存本能 大噴火 RAINBOW EXPLOSION トーチ・ゴーレム 手札断殺 宝玉の解放 宝玉の樹 カウンター・ジェム 宝玉の双璧 DIVINE JUDGMENT ネオパーシアス 智天使ハーヴェスト コーリング・ノヴァ ホーリー・ジェラル ジェルエンデュオ 女神の加護 ABSOLUTE DARKNESS 魔王ディアボロス 死王リッチーロード 闇王プロメティス ミストデーモン サクリファイス・ソード 闇デッキ DRAGON S DOMINION フェルグラントドラゴン ダークブレイズドラゴン 創世の預言者 デコイドラゴン 青氷の白夜龍 トレード・イン ADVENT OF THE EMPERORS 邪帝ガイウス 次元合成師 カイザー・サクリファイス ファンカス D・D・R エンペラー・オーダー ULTIMATE SELECTION レダメ 地球巨人 ガイア・プレート ダーク・シムルグ 光帝クライス バルバUr エンペラー・ストゥム
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福井市 敦賀市 越前市 鯖江市 坂井市 大野市 勝山市 福井市 店舗名 所在地 交通 備考 フクイレジャーランドワイプラザ店 福井市新保町7-9-1ヤスサキワイプラザB棟2F 国道8号線沿い新保交差点近くえちぜん鉄道越前新保駅からも可 参考 JOYLANDベル店 福井市花堂南2-16-1 オモローランド ベル店 福井市花堂南2-16-1 ナムコランドアピタ福井店 福井市飯塚町11-111アピタ福井店2F セガ福井 福井市丸山町1-410 国道8号沿いだがえちぜん鉄道「越前開発」から徒歩も可 旧名:セガアリーナ JOYLAND光陽店 福井市光陽2-1808 光陽交差点近く 閉店 JOYLANDパリオ店 福井市松城町12-7 レッツワクワクエルパ店 福井市大和田町第32号24エルパ2F namcoフェアモール福井大和田店 福井市大和田町第32号23番地アピタ福井大和田店2F 旧:フェアモール福井ナムコランド スタークラブ 福井市林町第55-16 アプレシオ米松店 福井市長本町610 国道8号線沿い丸山交差点角 麻格店舗 JOYLAND大和田店 福井市大和田町56字10 国道8号線沿い大和田交差点近く 2022年11月23日閉店 敦賀市 店舗名 所在地 交通 備考 オモローランド 敦賀市白銀町11-5アルプラザ6F ナムコランドアピタ敦賀店 敦賀市中央町1-5-5アピタ敦賀店2F アシアネット 敦賀市神楽町1-3-21 USA ARENA 敦賀市木崎40号土三田12番 越前市 店舗名 所在地 交通 備考 セガワールド武生 越前市新町3字13-4 鯖江市 店舗名 所在地 交通 備考 T/S鯖江店 鯖江市下河端町16-6-1アルプラザ鯖江アミューズ棟内 旧:S/T鯖江久しぶりの「タイトーステーション」登場です。 JOYLAND鯖江店 鯖江市宮前1-6-14 国道8号線沿い わくわくらんど鯖江店 鯖江市有定町3-1-1 坂井市 店舗名 所在地 交通 備考 ファンタジーランド イーザ 坂井市三国町三国東5-1-20 大野市 店舗名 所在地 交通 備考 JOYLANDヴィオ店 大野市鍬掛17-17-1 大野プレイランド 大野市月美町4-8 JOYLANDリブレ店? 勝山市 店舗名 所在地 交通 備考 JOYLANDサンプラザ店 勝山市元町1丁目7-28 (※HPからの転載)
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名称 サーベイ福井 価格 税込1,600円 出版元 昭文社 サイズ A5判 / 335p 発行年月 2007年5月 概要 福井県内での聞き取り調査をもとに、評価の高かった施設を掲載。利用者側の評価とそれに対する事業者側のコメントも記した、まるごとホンネのガイドブックです。福井県、及び社団法人福井県観光連盟のご協力のもと、ふくい観光サーベイ委員会(委員長:南保勝福井県立大学地域経済研究所准教授)の監修にて作成いたしました。福井県内の主要観光地など約 30 か所において、観光客及び県内に在住されている方へ聞き取り調査を実施。回収した15,342 件ものアンケートから、地元有識者による「ふくい観光サーベイ委員会」が 900 施設を選択。その施設を調査員が一軒一軒取材を行い、利用者側の声を伝え、それに対する事業者側のコメントも頂いています。誌面にはその利用者側の声、事業者側のコメントを各施設ごとに掲載しています。利用者の評価によって掲載施設が決まり、また利用者側と事業者の本音が紹介された、今までにないユーザー本位のガイドブックです。※昭文社サイトより ふくい観光サーベイ委員会メンバー 南保勝(委員長・福井県立大学地域経済研究所准教授) 安宅道人(委員・京福バス株式会社 貸切事業部長) 飴田彩子(委員・福井エフエム放送株式会社 アナウンサー) 榊原由恵(委員・福井県観光特使) 清水義巳(委員・口名田郵便局長) 症状 ※蟹の評価(黒文字)↓は辛い。で、昭文社の勝手代理人として、嘘を交えて弁護も付け加えてみる。(越) 15,342件もの聞き取り調査を実施したという事は、生まれたての赤ん坊から死にかけの老人まで福井県の全人口を対象にしても53人に1人は関っているはずなのに、私の周囲(媒体関係者・自治体関係者含む)には、そのアンケートを体験した者はおろか、存在を知っている人物すら皆無である、というリアリティの無さ。 弁護→「データは15,342件であり15,342人とは言っておりません。調査対象には観光客も含んでいますので、県人口÷クチコミ件数の計算値を基にした批判は当たらないと思います。 エリア分けの基準が曖昧で、ただでさえ面積も情報も大きい福井市エリアに永平寺町を含めてみたり、あわら市と坂井市(全36頁)はひとまとめにしたかと思うと勝山市(全14頁)と大野市(全16頁)は別々だったり。「武生・鯖江」(全40頁)というエリアでは鯖江市・越前町・越前市・池田町・南越前町を一緒くたにしてみたり。さらには「越前海岸」という「他エリアとプチかぶりな存在」まで有り、なんか解りづらい。 弁護→「大野と勝山の仲の悪さに配慮した結果でございます。鯖江武生とその周辺は単純に丹南としたいところでしたが、丹南って響きを嫌う人もいらっしゃいますので。越前海岸エリアの設定は「福井といえばカニだろ!」という一般論を尊重いたしました。」 各エリアの「食べる」の項目に必ずと言っていいほど「秋吉・○○店」が入っている(全部で7店舗)のだが、秋吉は比較的店舗による味や値段やサービスの差が少ない店。そんなチェーン店をエリアごとに載せるのであれば、よほど「店舗によってかなり色々違ってくるヨーロッパ軒」をしっかり載せた方がしっくりくる。 弁護→「ヨーロッパ軒の店舗毎の違いは把握しておりますが、なにぶん福井市と敦賀市に集中しておりますので、編成の都合上、秋吉を取り上げた次第です。」 「越前海岸」というエリアを無理からに作っておきながらMAREを「福井タウン」エリアに掲載するのはいかがなものか? 弁護→「越前海岸エリアの設定については越前カニを基調としておりますので。MAREのメニューにカニカレーが登場すれば越前海岸エリアの頁に移すことも検討いたします。」 「福井タウン」のラーメン軍団に「てっちゃんラーメン」や「らーめん世界」や「壺水天」は選ばれているのに、「8番ラーメン」がノミネートされていないのは歴史的観点から見てもかわいそうだ。もっと言えば、この本全体を通しても8番ラーメンについては一切触れられていない。 各項目で対象となる店の「資格の有る無し」が微妙。いつも流行っていて大人気のマクドナルドや吉野家などが「チェーン店という理由で対象外」なのであれば、「炭一鉄」だって「らーめん世界」だって「来来亭」だって「いちや」だって「Aming」だって「ぽるとがる」だってチェーン店な訳だが、そのへんどうなの? 弁護→「らーめん世界や壺水天がチェーン店ということをご存じない福井県の方が多いという状況も込みって意味で掲載に踏み切りました。8番ラーメンや吉野家についてはさすがにチェーン店ということをご存知だったからか、アンケート結果に出てきませんでした。」 この本のルールでは「回転寿司店」は、たとえ賑わっていたとしても「飲食店」として認められていないようだ。 「明月館」や「やすきち」や「ひばち」や「とんとん」や「大市」などの「実際によく『良い噂』を耳にする店舗」が、なぜかこの本の中には見当たらない。 弁護→「回転寿司屋も含め、そのような良い店をご存知なら、是非アンケート調査にご協力ください。多くの賛同する意見があれば、次回は掲載したいと思います。なにしろクチコミによって掲載が決まりますので。」 単純に「集まったアンケート(口コミ)の人気上位のもの」を掲載するのであれば「ふくい観光サーベイ委員会のメンバー(南保勝・安宅道人・飴田彩子・榊原由恵・清水義巳)」など必要ない筈。しかし最終的に900施設に絞り込んだのはこの5人らしい。であるならば、その「たった5人によって取捨選択された経緯」は実に怪しい。この5人が「民衆の心を把握している根拠」も極めて薄い。 とにかく、どこからどう読んでも「利用者の評価によって掲載施設が決まっている」とは思えない。 弁護→「利用者の評価で掲載施設を決めているのは事実です。ただしどのような評価を受ければ掲載にいたるかにつきましては企業秘密とさせて頂いております。」(苦しい。。) (以上蟹&GJ越) 地元目線で「なんであの店が載ってないのか?」という意見はあるが、「なんでこの店がお勧め!?」って店が比較的少ない点はまあ評価して良いと思う。コメントを100%真に受けるのはお勧めしないが、福井に転勤になった人などザクッと概要を把握できるガイドが欲しい人には向いてる。 「評価の声」欄は波風立たない程度の無難な内容。やはり署名なしのクチコミでは限界があるか。クチコミ=信用できるって発想も、今やフィクションに近い気もする。 (以上越) 処方箋 ■案A 15,342件も集まった、というアンケートの質問内容を明確にする。 15,342件も集まった、というアンケートの実施日時と場所を明確にする。 ふくい観光サーベイ委員会を無くして、単純に人気順で紙面構成する。 ■案B 最終選択権を持つ委員会の5人の著書にする。 最終選択権を持つ委員会の5人が「なぜこの5人なのか」を明確にする。 最終選択権を持つ委員会の5人の「趣味・嗜好」を明確にする。 (以上蟹) 蟹の案Bに近いが、匿名クチコミではなく、特定個人が極めて個人的な感想も含めながら店を勧めるガイドにする。ふくい観光サーベイ委員には誌上で10店を見開きで紹介する権利を与え、その委員の人選が公平かつ読者が納得するものとなることに出版社として全力を注ぐ。また、どのような理由と過程でその委員が選ばれたかも誌上で公開。少年ジャンプばりに委員の人気投票とかもやって、下位の委員には次回は退場してもらう。 (以上越) 期待される効果 ■案A 「利用者の評価によって掲載施設が決まるガイドブック」としてワイワイ文句を言ったりしながら楽しく読むことが出来る。 ■案B 「ふくい観光サーベイ委員会」の5人のメンバーの好みによって作られたガイドブックとして冷ややかに読むことが出来る。 (以上蟹) 何年も繰り返していけば、結果的に多数読者の信任を得ている委員がズラリと並ぶことになる可能性もなきにしもあらず。 (以上越)