約 975,255 件
https://w.atwiki.jp/maseikourin/pages/36.html
ま:テーマのない邪霊は作りにくい!まぁいいや…… ひめ:それ今日もシナリオできてないってこと? ま:いや、シナリオはある。データがない。 ねー:いいよ。ご飯食べてるし ま:よーし、データがんばるぞ Mc、O:(なんかパソコンいじってる) ま:未知4?3?……よし、しらん。僕はデータを見ませんでした。 全員:ちょw見るからってwikiにデータあげさせたんでしょww ま:うん、前回のはみた(酷 ま:流水って書こうかなあ お:流水ぃ? M:レベルいくつかにもよる ひめ:にーさんあたらなくなるじゃん ま:こうへきとどっちがいい? M:レベルによる お:どっちでも…… ま:こうへきなら5ランクって言うんだよなー ねー:それでここの気力がどんどん減っていくんだよね ま:あ゛ーーーーーーーーーーーーーーー!!! 全員:どしたの? ま:インペイルわすれてたーーーー ねー:いまの発言で気づいたのww ま:あれ12点くらいでるよね…… ね:ん?10点くらいじゃない? お:(データ見て計算を始める) ひめ:今回ダイス一個増えるよね ね:いっちゃだめー ま:計算しなおし…… お:ん……前回のインペイル実績値は12.25 ま:やっぱそのくらいでてるじゃん GMが黙々とデータ作る中、マリ見てとかマリホリとレギオスの話題で盛り上がる ま:三時こえたーーーーーーー M:予定時刻越えたね ま:あ、エンディング考えておいてね ひめ:いつもどおり、地上にいきたい M:ってか今考えられないよ お:この状態で言われてもw ま:まあ、何やりたいか考えとけってこと ねー:あたし今行きたいエンディングにいく条件厳しいから……できるかなー お:ライヤも地上かなー…… 最近のアニソンの話で盛り上がる ま:とくしゅのうりょくのなまえー お:(ぼそ)うーろんちゃー ま:よし、そうかこー ね:まてww何が起こるwww ま:精神抵抗は…… M:だから何が起こってるんだww ま:精神抵抗くらいしたいよねー ひめ:そりゃしたいよw ま:よーしそろそろだ =========================================== ギャムゾムの対抗策を二つゲットしました。ってところから。 ギャムゾムは爵位は男爵。だけど世界意思の雫があるから強い。とると所詮ヴァーシャニス。 ね:それって前回のキャンペーンのラスボスじゃん。 M:何人か飛んでった奴 ま:で、みなさんタベルにもどってきました。 3にん(ころころ…あ、これA評価くらいだ。~ころころS、ころころS、ころころA) ま:おまえは空中庭園に吹き飛ばしてやろうかw お:すいませんww ま:で、意思の雫、壁掛け程度の絵画だけど M:ずいぶんカオスな風景なんだけど。火山と山と氷山w ま:いまなら望めば結構な風景見えるよ。組み合わせで場所も変わったり。で、いま、雫が明確に 「こら、おまえ、集めんかい」という雰囲気が伝わってくる……かは意思疎通 ぱ:(ころ)2. ま:……の、ような気がするw ま:で、どうする。ぶっちゃけもうNPCからの依頼は、そうない。 あ:行くしかないんじゃないんですか。 ら:そうね。 ぱ:天使の遺跡まで。四行詩をみに。 ま:竜巻はきえたまま。 ぱ:みなさん、準備はいいですか。 あに:えりくさもったしー… ら:(おもむろにダイスを振りまくる) ま:なんじゃ、じゃらじゃらいってる ら:鎧3つと、皆に天空体制と、パラに姿勢制御つけたのww ま:うっとおしーなーw ら:心の準備は大丈夫? ひ:自我も増えたしなー あ:こくんとうなづく……って、今はロールプレイ的に聞いたと思ったんだけどなーw ひ:だってー ぱ:雫を出す。 扉が音を立てて開く。スライドドア。 ピラミッドの上だから、下にさがっていくよ。 みんな:ぴらみっどだったっけw ま:おれ最初にいったよw マヤ文明のピラミッドみたい。中は暗い。 ら:秋星 付けるよ ま:第一話であるいた迷宮や、前回のポリゴンに近い。階段を下って、途中の踊り場は分岐があったりもするけど。 シャ:最深部目指すだけさ ま:まあ、そんな魔物の気配もない。下っていくと、前回見たような扉が。上であったのとおなじ文様が。 ぱ:ここでも雫を。 ま:ひらく。と……魔術知識! あ:4! ら:5! ま:そこにはワープが……ワープって行っちゃった。地底世界の辺境に繋がる通路が続いてる。うめき声とかもいっぱい。 しゃ:獄っぽいな。 ぱ:行きましょう。 あ:…ずっとこくりと頷くばっかりww台詞がないよーw ま:そこには邪霊律が……! しゃ:無効化できる?っていうか気づけるの?そうじゃないと仲間はずれでやだw ぱ:兄さんが無効化できるなら首領級じゃないね Lv1:徒労の議論 魂が議論を続けている。たったり座ったり。ある意味優雅。 ぱ:国会答弁みたいw あ:徒労……。 ひたすらしゃべり続けてる。 ある意味拷問だねー。 精神力に関する判定の達成数が1点減少します。 兄が、「あっちだ」(視覚10で瘴気の濃いところが見える ぱ:もちろん真ん中突っ切るんだよね ま:もちろん! ま:地上があるとかないとか…… 兄:はいはいはいはい!地上はあるー! 妹:兄さんが邪霊に取り込まれたのかと ジャハンナムの成り立ちとか、父の行方とか…… 自我で3! あるだけ0成功! ら:うわー、めちゃきになるw 兄:ある、こっちだから! あ:えー。でも、お父さんの行方…… 兄:ほら、行くよある! あ:ずるずる引きずられてく。 ら:ここで話してるのまやかしだからw あるは足りない数×10てんの気力を食らう。 徐々にうるさくなってくるよ 妹:切りたくなってきた。 兄:やりたかったら素振りしてきてもいいんだよ。うん。 あ:優しいんだかなんだかw ら:にしてもうっとうしいわねー 兄さんの耳に蓋する幽霊 一部で指差して近寄ってくる魂が。それにつられてたくさん。 「お前たち、雫をもってるな!それをよこせー」 妹が刀で散らす「いまのうちに!」 こくりとするある ら:急ぎましょう 見渡すかぎり人のうみ…のなかに、頭5つ分くらい抜けた人がいる。巨人。 それも「雫をよこせー」って 妹:それからじゃ霊の気配する? ばりばり。 ていうか、雫めっちゃくっついてる。 ぱ:前くらい隠しなさいw ら:ていうか、雫が隠してるんじゃないの? ぱ:モザイクみたいに??そんな雫ほしくないwwwww ギャムゾムが動くと、足元でぷちぷちつぶれてく。 2Lv邪霊律追加!「欲望の枷」 その辺の魂が雫の保持者によってくる。まとわりつかれている間、手を使った動作ができません。 戦闘中は準備行動使えば、標準できるけど。 もしくは別キャラが、標準使えば、次の1Rははなれる。 ============================================ ギャム様がでてきたので魔物知識。 兄…7行く必要ある? 妹いや、他見てからw ライヤ8! ギャム:意思の雫の意思が上位邪霊を半ばのっとってる。強さ評価13。(雫抜き) イニシ 兄 16 妹 21 ギャム 15 あ 7 ら 5 戦闘は別紙。 ============================================ ギャム倒しても獄のこってる。 鍛錬…ある6 ライヤ4 ほか2と1 お父さん見える!「シャバーズさん、お父さんがあそこにいるんです!」 兄「わかった、回収してあげるから。」 妹警戒。ライヤも警戒。みんな薬飲む。 兄魂に近づいていく。 (テリ大瓶) ある、1,1,1,2,3、 ライヤ1,1,1,5,6、 ナースィル「おお、アルか!……こんなに大きくなって、俺のために……。」 ある「シャーディさんも、待ってるよ」 アル「ナースィルさん、お父さんの事知ってるんだよね」 ナースィル「ドゥルジの獄から一緒に連れてこられた事までは知ってるんだが。あそこには一緒にいた。気がついたらここにいた」 アル「そっか。わかった。じゃあ、今は、おつかれさま。しゃばをみる」 兄「じゃあ、ここに。しゅぽん。きちんともってかえる」 アル「(これで、おしごとおわりかな)」 ライヤと妹が警戒してると分かるけど、どこからともなく、上のほうから声が振ってくる。ため息とともに。 「まさか、ギャムゾムが、お前たち人ごときに破れるとはな」 ら:はっとして、本を一瞬開いてみる。ちらっと。 本は「おー。俺だ俺だ!」 ら:やっぱり…… 上は美青年。CVはふくじゅん あ:えー、ふくじゅん? ふくじゅん好きじゃない 兄:ふくじゅん、ゼロ声好き ま:じゃあわかもととふくじゅんの声がシンクロ…… みんな:うわー!親子が!ビジュアルが!皇帝とゼロにw ぱ:ビジュアルが仮面の変態に…… ま:じゃあもういいよ。黒い瘴気がマントに。ゼロ声で。「ふん、まあいいだろう。少々予定は狂ったが」 ま:「この私が直々に回収すればいいこと。コマにしては働きすぎたな」 魔物知識 兄7 アル6 ライヤ4 未知4。 ら:結果は見なかったことにして「ゾーライザ……」って呟く。 ゾーライザの代行分体。両手に瘴気をもって。無口で上品。嘘。しゃべる派手な代行分体なんだよ。 黒く冷たく、常人を凍死させる。 ゾーライザの周りは冷たい瘴気。 イニシ25。瘴気の剣。 ら:「あたしたちはこまじゃない!自分たちの意思できたのよ」 妹:「この雫はもらっていきます」 ぞ:「まったく、人と言う種族は……」 兄:「お前に、俺たちを制限する権利はない」 ぞ:「この私に権利があるかどうか、お前たちに決められる筋合いはない」 ぞ:ぱを指して、「おとなしく雫をおいていけ。命は助けてやる」 妹:「おことわりです」 ぞ:「コマのクセにまだはむかうか」 妹:「あなたに従う言われはない」 ら:「知的を装っていても結局ちからづくなのね」 ぞ;「ふん、はむかった以上、魂も私のところで苦しむが良い」 兄:「そんなのお断りだね!」 黒い剣もって降り立ってくる。 ======================================== 戦闘別紙。「隔意の顕れ」 自分より低い知力の人への支援は、(イニシタイミングで自我4!)に成功しないとだめ。 常時の特殊能力1 世界意思の抑制 解放できない いてつく瘴気 ラウンド終了時に、寒冷耐性、寒冷無効を失う。もともとなければ20点。 ========================================= ぞ:ば、ばかな……!今回はお前たちに預けておこう……。ばしゃーん。 散らばっている20個拾う。そして走る。出口まで。 外はゲヘナ。 ライヤが船を作る。 あ:「ここはどこでしょうね……」 ぱ:所有宣言。20個フル。到達感覚全部6超えた! 30個くらい組み合わさると、すごい綺麗な風景が。空も綺麗。青い。太陽も一つある。 ら:「こ、これは……」 雫:脳内に直接囁く。「私をここまで集めたものは久しぶりだな。お前たち、ここまで集めたからには、何か願いでもあるんだろうな。このままもっと雫を集めて、私を復活させる気はないか。」 兄:「復活?」 雫:「我の名は、ダッジャール」 ライヤ:6個。0番目の首領級邪霊!イブリスに消されたという……。 兄:(邪霊ウィキにのってなかったけれどな。)「願いは……、どの程度まで、見ていただけるんですかね」 それPC発言? ひめ:いや? いやってw あ、PCだよ 雫:我が力を取り戻せれば。弟や妹など 兄:いや、そういうことじゃなくてですね。ほら。 妹:地上への道を。 アル:私は、地上より……。私の願いも聞いてもらえるんですか? 雫:まあ人の願いのひとつやふたつ。 アル:……シャバーズさん、そこにはいるのは一人なんですよね。 兄:ああ。 アル:両親の魂を、返していただきたい。 雫:少し待っておれ……。 しばらくまってから。 雫:お前の両親は、……って、アルのエンディング終わりそうにないなw ここでD20だよw うむ。…(ころころ) M:アルゴルのところにあるんだろ 雫:びんご(一同大笑) 雫:まあ、直接そこにあるわけではないが、……ジュウキのライルとミニフェルが持っている。XXに。行くと言うのであれば……我が気づかれるのもめんどくさい。 ぱ:どうしたら気づかれるのですか? 雫:……アルゴルに目をつけられるだろうし、ゾーライザは気づいているかもしれないが……。 アル:ちなみにダッジャールさん。あなたと契約しているぱらすが地上に行ったら、あなたは? 雫:まあ、所詮分体だしな。ついていっても。そこの人間の娘が、地上に行きたいのであれば。 ちなみに……ダッジャールポイントが得られますw しゃべるたびに人格変わってきたwイブリスのクソやロウとか…w 兄:保留ってできます? 雫:保留? ら:もっと集めるって事。 雫:それは大歓迎だが。そういえばお前の目的を聞いてはいなかったな ら:あたしは興味深い事が見たいだけだから。地上はそのうち見れるってことがわかってるし、あなたを観察するのも楽しいかなって。 アル:バートンもいなくなったしね。 ら:それもちょっと寂しかったりするし。 雫:……そいつをよみがえらせたいのか。ふむ。白炎のすごいのでぴょいっと出てきた。 アル:ナーセルおじさん…… 兄:魂装協会じゃなくてごめんなさい。 な:ここは……あ、あれは太陽!? アル:いま、ちょっと込み入っているので……。そういえばおじさんのランクは? GM:40から50くらい アル:鍛えれば何とかなるかな……。 兄:ジンになるんですか? 妹:アルを一人でいかせるのも……。 雫:そこの人間の男も、願いはないのか。無欲な奴だな…… 兄:! 無欲! 無欲だってさ! 妹:いま、ここで決めるのは無理そうですね。それに、あなたに頼ると、何が起こるかわかりませんし。 ら:そうね 妹:もうしばらく、様子を見させていただきましょう。 雫:隠れ蓑があるのはいいしな……。集めてもらえるならば。……ぽよん! ……外見決定!パラが一瞬想像してしまったやつに。 「知的だが冷たい」性別女。スマート。外見年齢……CCくらい? 妹:……じんに趣味?と聞く 雫:おまえにあわせただけだ 兄:えぇっ!!??……ぱら!? ら:……きっと深層意識から得たんじゃないかしら 兄:ええ!?本当はこんな格好したいとか? 妹:いえいえ、……必死に弁解w 兄:町は? 雫:あっち ある:それって埋没都市じゃないでしょうね 雫:お、ちがったのか 兄:ジャハンナム! 雫:それはあっちだ 妹:じゃあ、帰りの船で、あなたの話を聞かせてもらいたいですね 雫:話せるものならな 兄:すこし、寝てもいいかな……。 雫:ふむ……(幻鏡でコテージを出す)。それからすげー封印具をつくる。ごてごてしたやつ。 妹:……あ、ありがと……。 雫:じゃあ、私は寝る。しゅぽん。 皆で街にかえっていく……まだまだ旅は終わらない
https://w.atwiki.jp/kyoronosuke/pages/482.html
墓石に花束を供えて手を合わせる俺の両隣には母さんとゆたかがいる。 親父が亡くなって数年。『俺達が表を堂々と歩けるようにしたい』と裏の世界を 抜けてからも、親父を尊敬していた人達はたまに会いに来ていたっけ。 やってきたことは褒められることではなかっただろうけど、人望のある人だったから。 「ゆたかちゃん、ありがとうね」 「いえ。私が男さんにお願いしたんですから」 「男にこんな素敵な恋人ができるなんて、この人は予想していたのかしらね」 「す、素敵とかそんなことないですよっ」 くすくす笑う母さんとあたふたするゆたか。 『好きな子ができたら力の限り守ってやりなよ』って親父は言ってたっけ。 …怖い目にあわせちゃったからな。もう二度と危険には晒したくない。 だから俺はゆたかをこれからも全力で守り抜きたいと思う。 「――おや、久しいのう」 「じいちゃん」 「あらあら、お久しぶりですね」 俺のじいちゃん…周りからは会長なんて呼ばれている人。 老いてはいても、その目は今も若さを失っていない。裏の世界を抜けると宣言した 親父にその試練として一対一でチャンバラごっこをやりあったなんて話を聞いた。 なんともまあ、俺の親族にはとんでもない人達が揃っている。 「ほっほ、男にも奥さん候補ができたと聞いてな」 「話が早いって」 「そうか?ウチの連中からも仲睦まじい場面を見たなんて話を聞いておるぞ」 面識ないけど俺を知っているって人も多いしな… 知らないうちにあちこちで見られているらしい。勘弁してくれ。 「男をよろしく頼むよ。両方の父親に似て無茶するからのう」 「はい。無茶してますからね」 「ゆ、ゆたかまで…」 本当の親父も無茶する人だったという。 小さい頃に両親が命を落としたトレーラー事故の際、大怪我をした俺を抱えて 炎の中から這い出したなんてことを聞いた。 …そりゃあ度胸もあるはずだな。二人の心を受け継いでるわけだから。 「男、そろそろ時間じゃないの?」 「ああ。ちょっと余裕あるうちに行くかな」 「そうですね」 腕時計は9時45分を指している。今からなら少し早めに着くだろう。 「待ち合わせかね?」 「友達が帰ってくるから迎えにね」 「そうか。今度遊びに来なさい、ばあさんもたまには顔を見たいと言っていたからな」 「わかった。来週でよければ」 「うむ。それじゃの」 去り際、親父の墓に目を向ける。 ――みんな前に進み始めたから、もう大丈夫。心配しないでくれ。 「…遅いですね」 「うん。電車が遅れたのかなあ」 駅に着くと先に来ていたのはみなみちゃんとつかさの二人。 こなたとみゆきさんはまだ来てないな…みゆきさんはともかくこなたは まだ寝てないか心配ではある。 「みなさん、おはようございます」 みゆきさん登場。久々に会うな…旅行に行っていたらしいし。 今回の件でいろいろと考えさせられることがあったって話していたっけ。 二人にあれこれ言う気はないらしい。また仲のいい二人に戻れるなら…と。 「おはよう」 「おはようございます」 「ゆきちゃんおはよ~。こなちゃん見なかった?」 「あら、まだなのですね。もしかして寝坊されたのでしょうか…」 俺と同じことを考えてらっしゃる。 「起こせばよかったかなあ…」 「家に電話してみるか?おじさんは起きてるだろうし」 「そうですね」 墓参りのために朝早く出てきたから、ゆたかも起こすのはためらったのだ。 まあ、親友を出迎える日に遅刻するとは思えないのだが…あいつだからな。 「失礼だな~。私もしっかりする時はあるよ」 「心を読むな。そしておはよう」 「あはは、おはよう」 そしてこなたは今日も元気だった。 もうあの頃のような陰は微塵も感じられないくらいに。 「お姉ちゃん、髪はねてるよ」 「ん?おー、これは失礼」 さりげなく取り出した櫛でこなたの寝癖を直してあげるゆたか。 どちらが姉かたまにわからない時がある。ゆたかがしっかりしてるのか こなたがだらしないのか。 「あ…電車、着きましたね」 こなた達を微笑ましそうに見ていたみなみちゃんが奥に視線を向ける。 改札からぞろぞろと出てくる人達に混じって、一人の女の子が歩いてきた。 「おねーちゃーん、こっち~」 手を上げるつかさに気付き、人ごみを掻き分けてこちらにやってきた。 何かの決意の証か、その髪はツインテールではなくなっていて短くなっている。 「よっ…久しぶり」 俺の挨拶に笑顔で答えるかがみ。 ――時間をかけて頭の中を整理したい。そう言ってかがみはこの街を去った。 「か~が~み~ん!」 「なっ、なに!?」 なんか危ない目でかがみに抱きつくこなた。 「はう~、ショートもかあいい~!お持ち帰り~」 「だー、まとわりつくなああああ!」 「こなちゃんが壊れたー!」 「かあいいモードが発動したようだな…」 ひとしきりスリスリした後、ようやくこなたはかがみから離れた。 解放されたかがみは暑さからではない変な汗をハンカチで拭っている。 「何か答えは出ましたか?」 「…そうね」 みゆきさんの問いに、かがみは少し間を置く。 「私は男が好きです。これは今でも変わりません」 「かがみん…」 「でも、もう絶対に間違ったことはしないから」 言いながらゆたかの手をそっと握る。 「勝手に暴走して誰かを傷つけるようなことは、二度としない」 「先輩…」 「男は『戻ることはできない』って言ったからさ」 「うん」 「自分のしてしまったことは忘れないで、その上で新しい私達の関係を作っていきたいと思う」 強い決意がその瞳に込められていた。 ああ、お前ならやれるさ…今のお前――いや、俺達ならきっと。 「ゆたかちゃん」 「はい」 「男を、よろしくお願いします」 「――はい」 ゆたかもまた、強い決意を持っている。 辛く悲しかったいろんなことを乗り越えて、俺と一緒に生きていく決意。 そして俺もそれに応えたい。 「こなたは何か決めたことがあるの?」 「私?そだね~」 意味深な笑顔を浮かべながらまたもやかがみに抱きつく。 「ゆーちゃんが男の嫁ならかがみんは私の嫁にするってとこかな」 「ちょっ、意味わからん!」 「…親友を、大事な人を絶対に裏切らない。そういうこと」 「――そか。ってどこ触ってんのあんたっ!」 言ってることは真面目なのにかがみにスリスリするのはやめれ。 「それじゃ行きましょうか」 「どこに?」 「お姉ちゃんがせっかく帰ってきたんだから、ぱーっとお祝いにでも」 「だな。おーいそこの二人、いちゃついてないで行くぞー」 「ちょ、違…助けてー!!」 「かがみんは私の嫁~。すりすり」 「ぎゃー!」 ああ、変わったようで変わってないな。 ま、それが二人らしいと言えばらしいのかも知れない。 「綺麗な空ですね」 「――ああ」 どこまでも続くような真っ青な夏空をゆたかと並んで見上げる。 新しい俺達の日常はここから始まり、そしてどこまでも続いていく。 ――行こう。過去を乗り越えて、希望ある未来へ。 -Fin-
https://w.atwiki.jp/burnp/pages/103.html
セッション開始日:2/15 GM:開拓流行れP ゲーム内時間:48日目(参照用タイムテーブル) PL(敬称略) PL キャラシー(例示を参考に記述してください) 例示 (ここにPC名を記述します) はつかねずみP アーミ バーンP 時雨 ベニバナ ヘルガ スペクター プラム Eber タチアナ リンク名 事前情報 基本は隠密シナリオです。最後に必ず戦闘があるので頑張ってください。 魔皇帝を滅ぼすための儀式を完成させるべく、封鎖領域で陣取ってる六魔貴族の一人を倒して魔皇帝を滅ぼすシナリオです。 あらすじ PCあたりの報酬 金銭 経験点 名誉点 能力成長 G 点 点 回 個別、あるいは共有基金の出納 その他特記事項
https://w.atwiki.jp/minnadesuparobo3/pages/105.html
小隊長 ガルバー 京史朗 ヒメブレン ヘビーガン トビア ゾンド・ゲー エマ 隊長:プルツーHi-νガンダム 隊員:プルνガンダム 隊員:エル量産νFF 隊員:ルー量産νFF 量産型F91ハリソン機:カツ 量産型F91:ビルギット メガライダー:ビーチャ 小隊長:ベルガ・ダラス:ドレル・ロナ 隊員:ダギ・イルス:アンナ・マリー 隊員:ザクⅡF2型:ビルギット 小隊名:コスモバビロニア 隊長デンドロビウム バニング 隊員ジムカスタム モンシア 隊員ジムカスタム アデル さやかマジンカイザー 小隊長:デスサイズ ごひ 隊員:ヘビーアームズ トロワ 隊員:トールギスⅢ ノイン 小隊長 スターガオガイガー 隊員:ゴルディマーグ 隊員:超竜神 隊長:キンケドゥF91 隊員:ウモン量産F91 ダイモス ラッセブレン レディコマンド 小隊長:フルアーマーZZ ジュドー 隊員:リガズィ ハマーン 隊員:スカイラー 隊員:ヒギンズブレン 真ゲッター3 小隊長:アルテリオン 隊員:ベガリオン(合体してね) ユウブレン ジーグ ミッチー 小隊長:ベスパダラ ベイト 隊員:ヒュッケ ヴィレッタ姉 隊員:ヒュッケトロンべ トロンベ兄貴 アムロザク単機 X1 カミーユ 隊員 メタス ファ 長:Z フォウ +クロボン2マントなし コウ
https://w.atwiki.jp/1548908-11/pages/73.html
登場デュエリスト:ガスタの巫女 ウィンダ(DU) 解説:レート0880 【ガスタ】使い。 ※※二つ目のデッキが有るキャラクターはバージョン違いとして、別のページを作る。 ※※最下層にタッグ用テンプレ ※メニュー→編集で開きコピーする ※文中のカードへのリンクも外部へ。お手数ですがよろしくお願いします。 ※不要になった説明文は削除かコメントアウトを。 &は小文字→&link_atwiki(1548908-card@www29,カード名,target=blank) 注意:カードの名前の表記は、空欄は半角。英数記号は全角になります。 カード名 攻略 出現条件 WCモードとの連動 パック連動 プレゼント 激レア:激流葬 レア:ダイガスタ・イグルス レア:ダイガスタ・ガルドス 通常:サイクロン 通常:ガスタ・サンボルト 通常:ガスタ・イグル デッキ名:Oh!ガスタ 合計40枚+15枚 上級03枚 マスター・ジーク ガスタの疾風 リーズ×2 下級18枚 ガスタ・イグル×3 ガスタ・ガルド×3 ガスタ・サンボルト×2 ガスタの静寂 カーム×3 ガスタの巫女 ウィンダ×3 クレボンス サイコ・ジャンパー ジェネティック・ウーマン メンタル・マスター 魔法10枚 強制転移×2 緊急テレポート サイクロン×2 死者蘇生 ハリケーン ミラクルシンクロフュージョン×3 罠09枚 ガスタの祈り 激流葬 ゴッドバードアタック×2 次元幽閉×2 スターライト・ロード 聖なるバリア-ミラーフォース- 奈落の落とし穴 エクストラ15枚 アルティメットサイキッカー×2 スターダスト・ドラゴン×2 ダイガスタ・イグルス×2 ダイガスタ・ガルドス×2 ダイガスタ・スフィアード×2 ハイパーサイコガンナー マジカルアンドロイド×2 メンタルスフィア・デーモン×2
https://w.atwiki.jp/mikoryu/pages/308.html
オリュンポスのみんなへ元気かな? わたしは今日本にいます オリュンポスのみんなのことが恋しい日々を送っています。私が日本に行くからオリュンポスから抜けると行って何日が経ったのでしょう 両親に連れられ泣きじゃくって泣きまくって、飛行機に遅れかけたあの日が懐かしいです 今も巫女として竜大事に励んでいて、日本は、弓道というものがあって修行として弓道をしています!アルテミス様の巫女として清純を守りつつ、ジャパニーズ式の弓の使い方を使って、いつもの三日月の矢で竜を倒しています どうかこの手紙が届きますように、オリュンポスのみんなもお元気で! 手紙の縁には涙がポロポロとこぼれしみになっている。 「お母サアン、ワタシはポスト二テガミだしてきマス」 両親の方針で日本にいるときはできるだけ日本語を使うというものがある。だから慣れないたどたどしい日本語で、オリュンポスのみんなへ手紙を出すことを伝えた。 そして、玄関を通り抜け、近くのポストへアルテミス様へオリュンポスへの無事に到着を祈りながら手紙を投げ入れた。
https://w.atwiki.jp/k-fuya/pages/57.html
狐面の巫女(Foxy Lady) 設定 狐の面をつけた、巫女服(ただし銅鏡や勾玉などの装飾が多い)の女性。 人狼?とともに茅の輪の変化した蛇を操り、「外から来た穢れ」と戦った。 判明した情報 奥の座(神通力の回復技)と魅了の瞳(悪魔特技)を使用。 なお、「おまえたちは1年以上この町にいるので、外からの穢れとはみなさない。去れ」と言ったのであって、 穢れてないとも穢れてるとも断じてはおりませぬ。あくまで内か外かの問題です。 槙名君へ コメント雑談 そういえば一年以上いることを判断できるんだよなぁ、セキュリティの条件付からは漏れたのに -- sakae (2013-06-19 23 23 21) 人間でないものを同列に扱っていいのかね?w -- 風矢 (2013-06-20 01 28 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ryuryusin-5/pages/126.html
黄帝?が天界に戻った日、突如応龍の前に姿を現した女性。聡明で一方ならぬ見識を持ち、黄帝?や白澤の魂を宿した者とも言われた。顓頊が即位するまで応龍を支え共に中国を治めた。その後応龍を界に戻すため、自らの純潔と生涯を捧げたといわれる
https://w.atwiki.jp/haruhi_aska_sui/pages/224.html
https://w.atwiki.jp/amaterasu/pages/41.html
「まさか本当に乗っ取られていたとは…。」 屋敷に着いた刹那は呟いた。あの黒生家が簡単にやられるとは俄かには信じられなかった。 しかし昨晩と違い見廻りが全員政府軍だった。それが何を意味しているのか、刹那は理解した。 「そんな事より今はすずさんだ!急がねば…!」 ゆっくりは出来ない。刹那は正面突破を試みた。当然見張りが集まってくるが足を止めることなく次々と倒していった。 屋敷奥の庭にすずはいた。両腕は動けないように縛られ両足にほそれぞれ縄が巻き付けてある。 そのロープの端はそれぞれ牛と繋がっている。 「フフフ、これはなかなかの上玉だな…。」 「美しい娘です。ですが『玉川』少佐、牛裂きにするのには少々勿体無いかと……」 この玉川少佐と呼ばれる男、名は『玉川上水』。この六骨峠攻めの軍の総司令官である。 その玉川はかなり歪んだ性癖を持っている。玉川は不気味な笑みで答えるとすずを見る。 「何を言う。美しいからこそ牛裂きが似合うのではないか…。」 「ヒッ…!イ、イヤアアァァァァ!!誰か助けてぇぇぇぇぇ!!!」 玉川の不気味な顔、自分がこれからされる事、それらを知りすずは悲鳴を上げた。 「…!!今のはすずさんの…!どけぇぇ!!」 すずの悲鳴を聞きスピードを上げた。後はこの坂を登るだけとなった時、見覚えのある人物が倒れていた。 暗くてよく判らなかったが目を凝らして見てみるとその人物の正体が判った。 「坪八さん!?」 刹那は坪八を抱き起こすと必死に呼びかけた。 「坪八さん!!しっかりしてください!坪八さんっ!!」 「んぁ~…。あ!てめぇ刹那!何してんだここで!?」 「実はすずさんが政府軍に連れ去られて…。」 「何!?すずが!?」 「はい…。所で他のみなさんは?」 「わからねぇ…。いきなり政府軍が襲ってきたからな。恐らく…。」 「そうですか…。」 それを聞き刹那は悲しい表情をする。自分を強くしてくれた鉄心や知床がいなくなってしまったからだ。 刹那は心の中で二人に別れを告げた。“ありがとう、さようなら”と。 「坪八さんは何故こんな所で倒れてたんですか?」 「ん?ああ、俺も上で戦ってたんだがうっかり足滑らせちまって塀から落ちちまった。」 「……やっぱり間抜けなんですね。」 つい口を滑らせてしまった。おかげで坪八は相当ご立腹のようだ。 「うるせぇぞ!!それよりとっととすずを助けに行くぞ!!」 坪八は勢いよく立ち上がると夜空に吼えた。 「よっしゃー!!政府の犬共に“一発”喰らわせてやるぜ!!」 この二人を止められる者は最早おらず一気に玉川の下に辿り着いた。 「何だ貴様等…?」 「よお、すず。助けに来たぜ?」 「刹那さん!!」 「ちっ、俺は無視かい…。おい、てめぇ!人の女に手ぇ出すたぁいい度胸じゃねえか!この落とし前きっちりつけて貰おうか!」 「ふん、時代遅れの侍風情が…。たった二人で来た事を後悔するがいい。…やれ!」 玉川の合図と共に大量の政府軍が集まった。そして今までの敵と違い身長が全員高く、あのホセぐらいある。 「へっ!図体がでかけりゃいいってもんじゃ…」 「坪八さん!横に…!!」 「!!!!」 刹那の咄嗟の声に反応し横に坪八は飛んだ。すぐ横をキレのある素早い斬撃が通る。 「(予想以上に敵が素早い…!)坪八さん気を付けて!!」 「おうよ!ドリャァァァ!!」 スピード、体力など並以上の敵に二人は苦戦する。しかし負けるほどの相手ではなくまだまだ有利だった。 徐々に増えてく死体の山に流石の玉川も焦りの色を隠せない。それを坪八は見逃さなかった。 「おうおう!政府の奴等も腰抜けばかりだな!全然相手になんねーぜ!」 「くっ…!調子に乗りおって!よかろう、時代遅れのやり方で侍の時代に終止符を討ってくれるわ!」 坪八の挑発に乗り玉川も刀を抜いた。後はこの大将さえ倒せばこちらの勝ちである。しかしここで予想外の事が起きた。 それは玉川が予想以に強かった事。伊達に大将を名乗っていなかった。そして大将自ら戦う事になり敵の士気が上がった。 勢いというのは恐い。戦力が劣っていても勢いがあれば勝つ事もできる。刹那達は確実に押されていた。 「ちっ!鬱陶しいだよ!!」 坪八が相手の防御をお構いなしに強引に切り付けると、火花が散り刀の破片が飛んだ。 (くそっ!!刀がもたねぇ…!) (一向に減る気配がない!何か…何か手は……!) 作戦を練る一瞬の隙を敵は逃さず斬りつける。間一髪屈んで回避したがそれを読んでたかの様に蹴り上げた。 「ぐっ…!(モロに貰ってしまった!上手く…立てない…!)」 蹴りは見事顎に入り刹那は足元がおぼつかない状態だが、失神にならないだけマシだった。刹那はフラフラになりながらも戦った。 「刹那!!…てめぇ!!」 刹那がうまく戦えない分坪八は奮戦した。しかし戦えば戦う程刀の負担が上がるのは当然の事。 ―ガキィィン! 「やべっ!…ぐふ!!」 とうとう坪八の刀が折れてしまい、その隙に顔面にパンチを貰ってしまう。 「坪八さん!!」 「余所見してる暇などないぞ?」 「しまっ…!がはっ!」 坪八に気を取られた隙に玉川の回し蹴りが脇腹に炸裂し、吹き飛ばされた。 「随分手こずらせおって…。」 刹那と坪八は背中合わせの状態で敵に囲まれていた。刀はすべて二人に向けられており動く事が許されない状態だった。 「ちっ!こんな所で終わりかよ…。」 「よし、やれ!」 号令と共に全員が刀を振り上げた。 (ここまでか…すいませんすずさん、ドナドナさん、堂島さん…。) 刃が一斉に刹那達に向かっていく。刹那にはスローモーションに見えた。 (死を悟ると時間がゆっくり進むというアレかな…。) ――ドクンッ (…!!違う!これは……!!) 「な、何だ!?」 玉川は理解できなかった。何故味方が倒れているのか?何故敵が立っているのか? (力が…戻っている…?) 試しに集中してみると確かに気が練れた。 (ここに来た時に封じられていたのに…何故?) ―それは数分前の事だった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 研究室で超はパソコンに何かを入力していた。 「超さん早くしないと刹那さんが…。」 「もう少し待つネ。…………………よし完成ネ!ハカセ、これをそこに差し込むネ!」 「…これって○クション○リプレイじゃないですか?」 「大丈夫。中身は私のお手製ネ。」 超の手作りと聞いて不安になりながらも差込口に○クション○リプレイを差し込んだ。 すると突然画面に「Error」の文字が出てきた。 「超さん!これ…!」 「大丈夫!想定の範囲内ネ!!」 すかさず超は高速でキーボードを叩き始める。画面は意味不明の文字列によって埋め尽くされていく。 「もう少し…もう少しヨ…!」 そして電子音が響くと同時に超は勢いよくEnterを押し叫んだ。 「できたネ!!」 「すごい!ほかのキャラとは動きが全然違います!成功ですね!!」 「ああ。(とりあえず間違えてゲームに転送してしまったミスはこれでチャラネ。)」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 力が戻った刹那に普通の人間が敵うはずがなかった。援軍はことごとく倒され遂に玉川だけとなった。 「残るはあなただけです。覚悟してください。」 凛とした態度で言葉を投げかける刹那。しかし玉川はこの危機的状況で自信満々といった表情だった。 「ふん。いい気になるなよ。」 玉川は自分の足元に刀を向けた。いや、正確には足元の近くにいる人物に。 「すず!!この野郎っ…!」 「動くなよ。妙な動きを見せたら娘の命はないと思え。」 「くそっ…!」 「もうすぐ本隊が到着する。それで貴様等も終わりだ!ふぁははは―」 突然玉川は突き飛ばされたかのように後ろに倒れてしまった。急いで立ち上がろうとするがうまく立てない。 仕方なく首だけ起こすと目の前には足があった。しかし見上げても何もない。困惑の色を隠せない玉川は違和感に気づく。 “下半身がない!” もう一度前に立っている下半身を見る。そして自分の下半身があった場所を見る。交互に、何度も…。 そうしている内に自分の状況を理解し、途端に激痛が玉川を襲った。 「うわぁぁぁ…!!ああああああああ!!!」 痛みから必死にもがく玉川だが徐々に動きが鈍くなり、そして動かなくなった。 「終わったか…。」 「刹那さん!!」 拘束から開放されたすずは刹那の胸に飛び込んだ。 「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」 「すみません…。私なんかのために…。私…私……。」 「おう。いい雰囲気のとこ悪りーがそんな暇は無いみたいだぜ…。」 下を見れば先程までの何十倍の政府軍が近づいて来ていた。恐らく玉川が言っていた本隊だろう。 「早く逃げましょう!」 「よし!とっととトンズラしようぜ!行くぞ刹那!……刹那?」 逃げようとする二人に刹那は後ろ向きのまま静かな声で答えた。 「……行ってください。」 「刹那…さん…?」 「ここは私が喰い止めます…。」 「な、なに言ってんだてめぇ!?」 「そうです!刹那さんも一緒に逃げましょう!」 「私が喰い止めとけば確実に逃げ切れます。」 「でも刹那さんは…。」 「私はこの世界の人間ではないのです。だからみんなとは一緒に居られません。」 「そんな事関係…!」 「…行くぞ。」 「坪八さん!!どうして!?」 「残るって言うんならしょうがねぇ。オラ行くぞ!!」 「いや!離してください!…刹那さん!!」 無理やりすずを抱え連れ去ろうとする坪八。そしてその場を去ろうとした時坪八が刹那に怒鳴った。 「おい!刹那!てめぇには借りがある。だから死ぬんじゃねーぞ!!」 「…はい。」 刹那は振り返り優しい笑みで答えた。 坪八達が居なくなった調度その時政府軍が到着した。 「いたぞ!あいつだ!」 「一人だけ?……!!た、玉川少佐!?おのれぇ…殺せ!!」 斬りかかって来る敵に対し刹那は静かに目を閉じた。そしてカッと目を見開くと翼を出した。 美しい純白の翼が月明かりに照らされより一層神秘的に見え、敵の何人かはその美しさに見惚れていた。 「私は神鳴流剣士桜咲刹那!皆を守るために、参ります!」 「この化け物が!掛かれー!!」 刹那が飛んだ後立っている者はいなかった。そして刹那は遥か上空に上った。 上空に着き満月を見る。今まで不気味に見えていた満月も今夜は綺麗に見えた。 刹那はこの二日間の出来事を思い出していた。様々な人と出会い、そして戦った二日間。 苦しくもあり、何より楽しかったこの二日間。刹那は最後に心の中で皆に聞いた。 (すずさん、ドナドナさん、堂島さん、坪八さん、鉄心さん、知床さん…。私は強くなれましたか?) ――刀を構え一気に下降した。 「神鳴流奥義、極大雷鳴剣!!」 ――視界が真っ白になった。 ……… … 「ん……。」 「目が覚めた見たいネ。」 「ここは…元の世界…か。」 あたりを見回すとそこは確かに研究所だった。 「すまなかったネ。ハカセの手違いで別の世界に送ってしまって。」 後ろには申し訳なさそうな表情のハカセが立っていた。 「別の世界とは?」 「ん?ああ、ホントはこっちの実践プログラムだったんだけどこのゲームのディスクを入れてしまったネ。」 超の差し出したディスクは青色をしていて『侍』と書かれた物だった。 「道理で…。」 「いや~ホントすまなかったヨ。次はちゃんとこっちでやるから…。」 「いや、もういいです。そのゲームのおかげで私は色々な強さを学びました。」 目を閉じればつい先程の事のように思い出される日々。あの世界で刹那は沢山の事を学び吸収した。 「そうかい?…まあ、結果オーライでよかったヨ。」 「はい。では私はこれで…。」 「ウム。気をつけて帰るヨロシ。」 刹那が帰り超は一人考えていた。 (なかなか面白かったネ。ん?このゲーム…。) 超は何かのゲームを見つけるとすぐに携帯を取り出し電話を始めた。 「もしもし?楓サン?実は…」 刹那は外に出て久々の地上の空気を大きく吸い込んだ。まだ昼時で太陽がじりじりと体を照り付ける。 「せっちゃ~ん!」 遠くから愛しのお嬢様の声が聞こえる。 「せっちゃん今から遊びに行かへん?」 「いいですよ。」 いつもならお嬢様からのお誘いは嬉さと恥かしさで慌てふためいてしまうが、今日は落ち着いた優しい笑みで返す。 「…なんか今日のせっちゃん雰囲気が違うな~。何だか頼れるというか、大っきく見えるというか…。」 「ありがとうございます。」 「…ほな行こか?」 「はい。」 刹那は歩き出した。まだ見ぬ未来に向って この先なにがあるか分らないけれど不安は無い あの世界での経験が後押ししてくれるから 刹那の心はこの青空のように清々しさで一杯だった ――完――