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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 姫子と千歌音の夜の生活日記 12冊目 「ごめん、少し待たせちゃったかな」 私が出てから少しして、姫子がバスローブ一枚でお風呂から出てきた。 全身くまなく愛b…もとい洗ってあげたばかりの、一点の穢れもない綺麗な姫子。 抱きしめると折れてしまいそうな華奢な腰、柔らかくて形の良い胸…全てが愛しくて堪らないわ… 「千歌音ちゃん…?」 いけない、どうやら私はまたトリップしてたみたいね。 湯上りの姫子は綺麗過ぎて、もう何百回も見ている筈なのについ見惚れちゃう。 ああもう駄目よ姫子、そんな恥じらいと愛情と、それにどこか期待しているような眼差しでこっちを 見ないで、ベッドまで待てなくなっちゃう… 「姫子…好き、大好きよ姫子…っ」 堪らなくなって、どちらからともなく飛び込むように抱き合ってキスをする。 お互いの背中に手を回して、舌を絡ませる。それだけで泣きたい位幸せで、嬉しくて、楽しくて…。 「姫子、姫子っ」 「千歌音ちゃん…っ!」 呼吸をするたびに、お風呂上りの姫子の甘い香りに蕩けていく感じ。 でも香りだけに酔わされるのが嫌で唇を合わせると、今度は心地よさに狂いそうになる。 ああ、姫子、姫子……その名前を呼ぶだけでも凄く嬉しい。 まるで付き合い始めたばかりの頭の悪いバカップルね…私達は何度も出逢って恋してるのに。 唇を離した私は、そのまま崩れるようにして、姫子の体に舌を這わせた。 今にもずり落ちそうなバスローブの中に両手を挿し入れる。 形のいい胸を弄りながら、首筋から鎖骨、そしてお腹へと、桜色の肌に唇を滑らせて、姫子の恥 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください) 「そういえば千歌音ちゃん…」 「なあに?」 お互いを渇望し合う激情が、やっと優しい愛情に変わってきたところで、姫子が何か質問してくる。 どうしたの姫子?そんなに思いつめた顔して…何か悩みごとがあるの? 「あの、その…脱いでおいた下着がまたなくなってたんだけど、この前みたいに試着したり部屋に 持っていったり、ガラスケースの中に入れて鑑賞してたりしないよね…?」 「さあ、知らないわ」 「髪留め隠してた時のセリフじゃ説得力ないよ…」 姫子、あの時のことまだ覚えてたの? もうヤツと姫子は赤の他人とはいえやっぱり不愉快ね。 だけどどうしてだろう、あまり殺意は沸いてこない(掲示板だからそういうことにしておくわ)。 きっと姫子の香りと、重ねた肌から伝わってくる温もりのせいね。 「もうそんなことはしないわよ だって、ほら…」 まだ湿り気を含んだ姫子の髪を、慈しむように撫でながら。 「今、私の腕の中には、決して揺るがない確かなものがちゃんとあるんだから…」 「千歌音ちゃん…」 もう一度ぎゅうっと抱き合って、二人で情熱的なキスをした。 結局この日は朝まで、この場所で激しくゴニョゴニョしちゃった。 やっぱり世界で一番貴方が好き。一万二千回転生しても愛してるわ、姫子。 _ _ _ ´ ,、 ,、`! 「そんなに顔赤くして…思い出しちゃった?」 , ´/ニニヽ . |l从メルl | |〉 「恥ずかしい…それにあんな、千歌音ちゃんが…」 .| l lノlメル)) 从///.N | 「大丈夫、姫子に汚い所なんてないわ」 .| l |*゚ ー゚/ ̄ ̄ ̄ ̄./_) 「それでも、やだよ…(赤面)」 .|l(__)つ./ LILY ./∪ 「ふふっ、大好きよ姫子。愛してるわ…ハァハァ」  ̄ ̄\/____/ ̄ ̄ 千歌音ちゃんと、姫子の二人に、幸あれ。
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 嫉妬ネタ 一応注意。 1.前世です。 2.姫子がほかの人に迫られるの苦手な人はスルーお願い 3.キャラ崩壊というか、イメージと違ったらごめんなさい。 ------------------ 「千歌音……」 誰に聞かせるもない姫子の声が終わるのと同時に、扉が閉まる音があたりに響いて、姫子 の視界は闇に閉ざされた。 月の社の封印がなされた音。 千歌音に頼みこんで彼女の手に掛かり、そして彼女だけを世界に残して、自分はオロチを 静めるために世界から切り離される。 そして、もう一人と会うために… 「千歌音…千歌音…」 巫女の運命がまだ続くのであれば、月の社の封印が解ける時に、愛しい月の巫女との逢瀬 がかなう。それを心の支えに姫子はこの選択をしたのだ。 だから、それには後悔しない。そう決めていた。 けれども、姫子が愛したあの儚げな面影を持つ千歌音には、もう会うことができない。 彼女はこのまま成長して行き、姫子がいつか見たいと願っていた華となって、そして姫子 が年をとらないのに対して、いつかあの世界を去っていく。 姫子を一度も思い出すこともなく。 扉が閉ざされた社の中は暗く、それだけに記憶の中の光景のほうが鮮やかに姫子の中によ みがえる。 意識が薄れる前に最後に見た千歌音の泣き顔。 何度も姫子に詫びるその声。 最後に約束した、二人とも笑顔で別れようという約束は、どうしても千歌音には守れなかっ たようだ。 「あんなに泣くことないのに…私は怒っていなかったでしょ?」 先ほどまで抱きしめてくれていた、細い腕の感触を思い出すように、自分を抱きしめる。 普段は姫子のほうが彼女を抱きしめていたはずなのに、今は最後のあの瞬間しか思い出せ ない。 本当はこのままずっと千歌音との記憶に浸っていたかった。 誰にも邪魔されずに、次の剣の巫女の運命が始まるまで。 けれども、そろそろもう一人、自分に会いにくるものがいるのを知っているから、姫子は 居住まいをただし、瞼を閉じて息を整える。 できれば、今一番会いたくない相手… 「落ち着いた?」 先ほどまでの社の外で聞こえた仰々しい言葉遣いを使うことをやめたその声が衣擦れの音 とともにゆっくりと近づいたかと思うと、ふわりと背後から姫子の首に腕をまわされた。 この社のもう一人の封印。 「少しくらい千歌音との想い出に浸らせてくれてもいいんじゃない?アメノムラクモ」 抱きついてきた相手に振り返らずに、姫子が不満の色をこめて、そうつぶやいた。 オロチを封じるために、千歌音と姫子が必死の思いで召喚した剣神 アメノムラクモ。 そんな姫子の不機嫌な声に、小さく笑うと上機嫌な声音でムラクモはささやく。 「あの儚げなお姫様を残して…私に会いに来てくれたの?」 「どちらかというと、千歌音と貴女を引き合わせたくないからと言ったら、不満?」 遠慮もなしに、身体に触れてくるムラクモの手を押さえながら、姫子は巫女らしからぬ本 心を口にする。 以前の千歌音ならともかく、姫子の愛したあの千歌音だけはムラクモに触れさせたくない。 すべての記憶を取り戻したときに、このことまで思い出して、そのことを最初に思ったの だ。 あの純真な千歌音が、このムラクモの腕に抱かれる姿など、想像もしたくもなかった。きっ と従順にこの気まぐれな神に従ってしまうだろうから。 いつの間にかあたりには蝋燭の明かりがつき、自分の傍らにいる剣神の姿も明らかになる。 千歌音と同じ濡れたような黒い髪、紅を引いたような唇。千歌音をもっと大人にして、もっ ときつめな感じにしたような風貌を持つその神は、楽しくて仕方がないという様子で、姫 子の頬に手を当てて、瞳を覗き込んだ。 「神に対して言い返すのは、陽の巫女くらいなものね」 「今になって思い出すと、貴女の力を借りた供物をささげているようなものね。あの儀式 は」 姫子からの問いかけに、心外だといわんばかりに肩をすくめる。問いには直接は答えず、 視線にほんの少しだけ先ほどまでの愉悦とは異なるものを含めてくる。 「月の巫女も、陽の巫女も私が愛した裔だもの。どちらが来ても愛してあげるわ」 「…勝手ね」 いくら姫子たちが転生を重ねた同じ魂の持ち主だとは言え、記憶があるとはいえ、個々は 別の人間なのに、この神はそれをまとめて愛してあげるという。 気付かないくらい自然に、肩を押され背中が床につく。組み敷いた相手からも視線を逸ら さず相手の表情を確認する。 「その代わり、貴女達が地上に降りている間は、嫉妬しているのよ私の愛した巫女が心奪 われるのじゃないかってね」 床に散らばった姫子の琥珀色の髪をすきながら、その一房にいとしげに頬を寄せる。久々 の感触を楽しむかのように。 「巫女は地上に片割れの巫女、月に私…二人の相手がいるのだもの。贅沢だわ」 接吻を落とそうとした相手の動きを少し顔を背けることで、姫子は明確に拒否の意思を告 げている。 「…まだ、陽の巫女はその気にならない?せっかくの再会なのに」 「いきなり組み敷いてその言葉はないんじゃないの?もう少し千歌音だけの私でいたいか ら…今はその気はならないわ」 記憶がなくても、地上で一人寂しく月を見上げていてくれるであろう想い人を脳裏に浮か べながら、体重をさほどかけていない相手の腕を解き、身体を起こす。 見上げた窓の外には、青く浮かびあがる地球の姿が見える。 「それでは、手は当分出さないから、陽の巫女の傍にいてもよいかしら?」 「…そうね。お月見ならぬ地球見は、一人ではちょっと寂しいから…」 先ほどより、ほんの少しだけアメノムラクモに対する声のきつさを和らげて、姫子は提案 を受け入れた。 END
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの ~「姫子の日記」より~旅行編 ●月●日 そろそろ職場の慰安旅行の日が近づいてきた 私は始めての参加なので何だか楽しみ ワクワクだよっ 今年は某秘湯といわれる温泉に行くらしい 「あのね…」千歌音ちゃんに報告しようとしたら、既に旅の準備を終えていた…行く気満々らしい… しかも一泊だけなのに大荷物なんだね…まさか温泉地でドレスとか着ないよね? うーん、千歌音ちゃんは生まれながらのお嬢様だから仕方ないか… てか、普通会社の会長さんとかが慰安旅行に参加するものなのかな??よくわからないよ… 旅行の日が来た うちの会社は全部署併せても50名に満たない小さな会社だから、バス一台で温泉地に向かう そういえば明らかに社員では無さそうな黒ずくめの人達が何人か同乗していたけれど、誰も突っ込まないので私も気にしないようにした 千歌音ちゃんは上機嫌だった…おじさん社員と共にビールを飲んでピーナッツを飛ばして盛り上がっていた …千歌音ちゃん…本当にあなたはお嬢様なの?? それに…その…編集長の鬘をフリスビーみたいに飛ばして遊ぶのは良くないと思うよ… ようやく山の中の鄙びた温泉宿に着いた わあ、何か雰囲気あっていい場所だよね…て、千歌音ちゃん酔っ払って寝てる場合じゃないよっ、ほら起きてよっ 私は千歌音ちゃんと同じ部屋だね…えっ、何でもう部屋に布団が敷いてあるの??早くない? ちょっ何、千歌音ちゃん、鼻息が荒いよっ そんなことしてる場合じゃなくてっ…まずは温泉に行くんでしょ!! 千歌音ちゃんは優しくて綺麗で強くて頭も良くて何でも出来る完璧な人なのに、本当に時々、何考えてるかわからなくなる時があるよ あの…その…露天風呂なのにイチャつかない方がいいと思うよ…周りの人がみんなひいてるし…恥ずかしいよっ …ふう、でもいいお湯だったね こんな広いお風呂は千歌音ちゃんちのお風呂以来、久々だもんね さあ、この後は宴会だよ 楽しみだね 千歌音ちゃん、浴衣姿も凄く似合ってる みんなもウットリしてるよ …これで何もしなければ千歌音ちゃんは完璧なんだけど… あ、とりあえず私は一番下っ端社員だから挨拶がてら、皆さんにお酌して廻らなきゃ… 営業さんには若い人も結構いたんだね、「よろしくお願いします」って挨拶したら「君、かわいいねぇ~今度デートしよう」って誘われた …嫌な予感がする その人…暫くしたら宴会場から姿が消えていた ((;゚Д゚)ガクガクブルブル な、何…?
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 「姫子の憂鬱」~倦怠期の予感~ ここのところ千歌音ちゃんの様子が変だ 千歌音ちゃんの行動は前々から変だとは思っていたが、今回はそれに輪をかけて変だ…と姫子は思っています ゲームの一件があってから、千歌音ちゃんはあまり姫子に構わなくなったようです これは由々しき問題です あの『姫子一筋、姫子命の千歌音ちゃん』が姫子に興味を失くしたら、もうただの変態です おかしなもので、人というのは追えば逃げ、追わなくなったら近づくものです 姫子も過剰な千歌音ちゃんの追いかけには多少ウザイと思うところもあったようですが、いざ、追われなくなると寂しいようです ある日の二人の行動を観察してみましょう 【朝、自宅にて】 ↓ 川ゝ゚ ヮ゚ノl|つ「千歌音ちゃん、会社に行く時間だよっ」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「会社を買収しすぎちゃって手が廻らないから暫くは本社で仕事するの いってらっしゃい ハゲにヨロシクね」 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「う、うん…」 【昼、会社にて】 千歌音ちゃんが出社しない会社は、何だかみんながほのぼのとして働いているようです 編集長は生き生きとして肌の色艶まで良くなってるみたいです… 今までもパターンだったら千歌音ちゃんからのしつこい電話やメール攻撃があったのですが、今日は全然音沙汰無しです 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「…。」 どうやら気になって仕方の無い姫子は仕事に集中することができない模様です 【夜、仕事を終えて】 姫子は千歌音ちゃんの携帯に電話を入れました 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「もしもし、今日は何時に帰ってくるの?夕食作っておくよ」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「夕食はいらないわ 帰りは遅くなるから、先に寝てていいわよ じゃぁ」 川ゝ゚ ヮ゚ノl|つ「ち、千歌音ちゃん…。」 どうやら、姫子ピンチの模様 千歌音ちゃんの心は姫子から離れてしまったのでしょうか? 週末なのに千歌音ちゃんは朝っぱらからさっさとひとりでお出かけしてしまいました ひとりで寂しい(´・ω・`)ショボーン状態の姫子は親友のマコちゃんに連絡をしました しかし運の悪い事にマコちゃんは只今、ハーフマラソンに出場する為に東京に行ってしまってるとの事でした 更に(´・ω・`)ショボーン状態の姫子は大神くんに連絡をとってみます …大神くんは欝病で入院しているとのことでした 大神くんは日々の極度なストレスの為に鬱病になってしまったらしいです…そんなに辛い日々を過ごしていたのでしょうか? 姫子は思いました 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「…使えねーヤツラ」 こんな時に限って、千歌音ちゃんパパとかのちょっかいがありません 本当に空気の読めない人たちです こうして姫子はひとり寂しく週末の日を過ごすことになりました 買い物に出てもちっとも楽しくはありません 隣りに千歌音ちゃんが居ない…自分にとって千歌音ちゃんの存在がどれだけ大きいものであるかを思い知らされたのでした さんざん(´・ω・`)ショボーンな休日を過ごした姫子 早々にベッドの中に入りふて寝を始めました その日の夜遅くに千歌音ちゃんは帰宅しました ここのところ夜の営みもサッパリありません あの性欲旺盛な千歌音ちゃんにしたら大問題です 姫子は今夜こそ千歌音ちゃんが手を出してくれるのを密かに期待していました しかし千歌音ちゃんはベッドに入るとすぐに大いびきをかいて寝てしまいました …まるでオヤジのようです あのワールドカップの頃のような呆れた情熱というか獣じみた欲情は一体どこにいってしまったのでしょうか? (´・ω・`)ショボーン姫子は思いました 川ゝ゚ ヮ゚ノl| (…もしかして千歌音ちゃんはどっかで浮気してる??) …暇な方は推理してみてくださいw 姫子は何やら覚悟を決めたようです 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「千歌音ちゃん、今日は早く帰ってきて欲しいのだけれど…話しがあるから」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「わかったわ」 意外とすんなり千歌音ちゃんは了承してくれました しかし、姫子は一体何の覚悟を決めたのでしょうか?まさか… 姫子は思いつめたような顔をして会社に向いました 一方、千歌音ちゃんは| l |*^ ー^ノ!| フフフフフッ… ((;゚Д゚)ガクガクブルブル わ、笑っています…何を企んでいるのでしょうか? 【姫宮グループ本社の社長室において】 GPSで姫子の居場所を完璧に把握している千歌音ちゃん 密かに尾行を続けさせていた精鋭部隊からの連絡を受けています 本日の姫子は午後から会社を早退して、美容院やらエステやら自分磨きに力を入れている模様です 千歌音ちゃんの心が離れてしまったと勘違いした姫子は、千歌音ちゃんの心を再びガッツリ掴むべく勝負に出た模様です 「あぁ、姫子 これであなたの心は私でいっぱいになるわね いつでもずっと私のことだけを考えてくれるようになる」 …以前、どこかで聞いた台詞ですw さすがに千歌音ちゃんは策士でした 伊達にエール大学を首席で卒業したわけじゃありません 日頃、姫子の愛が足りないと感じていた千歌音ちゃんは(姫子に冷たくされたりした為)わざと、距離を置いて焦らす作戦にうって出たのでした 題して『愛の追って追われて押して引いて大作戦』です…本当に馬鹿馬鹿しい限りです 下手すりゃ、姫子が心変わりする心配もあったのですが、そこはさすがの千歌音ちゃん 事前に危険要因を排除しておくという用意周到さはあっぱれです マコちゃん→レースに強制出場 ソウマ→強制入院 パパ→姫宮邸で緊縛・監禁 常に尾行監視を続けている精鋭部隊からの報告を逐一受けて万全の態勢を整えていました 社長室で隠し撮りされてた姫子の映像を見ながら、軽く何度も逝っている千歌音ちゃん… 自分の事を想って(´・ω・`)ショボーン状態の困った様子やヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 オロオロしている姫子を見て鼻血を出している始末です …とんだ変質者ですね l |*゚ ー゚ノ!| 「たたいまーっ」夜になり千歌音ちゃんが帰ってきました 部屋の中は甘ったるい匂いが充満しています 姫子が夕食を作って待っていました…あの激甘卵焼きの匂いですね 千歌音ちゃんをそんなに糖尿病にしたいのでしょうか?w * ゚ + 。・゚・。・川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「おかえりなさーい」 おや、姫子がいつもより輝いている感じがします 自分磨きに成功したんですね 服装も千歌音ちゃんが大好きなミニスカです…気合が入ってます | l |*゚ ー゚ノ!| 「…。」(ハァハァ、姫子かわいすぎるわ タマラソ) 千歌音ちゃんは鼻血が出そうになるのを必死に抑えて、冷静を装います とりあえず二人は久々に一緒に夕食を摂りました | l |*゚ ー゚ノ!| 「…で、話しって何?」(ハァハァ、言いたい事はわかってるのよ) 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「う、うん…後でね」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「…。」千歌音ちゃんの舌はあまりの甘さに麻痺状態になりました(いつ食べても刺激的な味ね) 食後のお茶タイム 姫子が千歌音ちゃんに擦り寄ってきます | l |*゚ ー゚ノ!| 「何?」(ハァハァ…姫子) 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「あのね…やろうっ」 姫子のあまりのストレートな申し出に千歌音ちゃんは、鼻血を噴出してしまいました…軽く気絶中 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、起きてよっ」 | l |*= ー=ノ!| 「ほぇー…」 千歌音ちゃんが寝覚めるとそこはベッドの上でした 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「あのね、ここのところ千歌音ちゃんが構ってくれないから私、凄く寂しいんだよ」 | l |*゚ ー゚ノ!| (ハァハァ、思惑通りね…これで完璧に姫子は骨抜き状態よ…とどめの台詞を… | l |*゚ ー゚ノ!| 「私がいなくて寂しかった?」 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「うん」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「戻ってきて嬉しかった?」 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「うんっ!うんっ!」 | l |*゚ ー゚ノ!| 「まだ私のこと…好きでいてくれるの?」 川ゝ゚ ヮ゚ノl| 「うん。大好き。」 …おっと、これも以前聞いた事のある名台詞ですね 千歌音ちゃんはただ単にこの台詞を言わせたかっただけなのでしょうか?…本当にお馬鹿ですw すっかりご満悦状態の千歌音ちゃんの前で姫子はいきなり服を脱ぎ出しました | l |*゚ ー゚ノ!| 「!?」 千歌音ちゃんは再び大出血をして倒れました しかも嬉しそうにヘラヘラ笑いながら気絶中です | l |*~ ー~ノ!| ウヒャヒャヒャ… あれだけ着用を拒否されていた、例のお土産の凄い勝負下着をつけていてくれたのです 千歌音ちゃんは幸せでした…軽く逝きました その後この二人がどんな事になったかは言うまでもありません 千歌音ちゃんは自分の思惑通りにすっかり姫子を骨抜き状態にしたと自負しているようですが、果たしてそうでしょうか? …この日の主導権は姫子が握っていたようですよ… ~バカップルめでたし、めでたし~
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 姫子の想い、乙羽の想い 爆弾投下予告 注意 1.しつこくまた前世です。修羅場っぽいもの 2.申し訳ないがエロはなし 3.話が随分と無理やり 4.いつも通りベターなお話 5.乙羽さんと姫子、そして今回は千歌音ちゃんまでもがだいぶおかしい 6.期待はしてはならない 今回はもうはじめっから言わせてください 正直すまんかった…orz 紅葉も深まった秋の夕暮れ 「貴女ねえ!自分が何やったのか分かってるんですか!!?」 「そんな大きな声出さなくても分かってるわよ!五月蠅いわね!!」 いつも賑やかな来栖川の屋敷で、突如似つかわしくない屋敷中に響くような2人の大きな罵声が響いた 「な、何事ですか!?姫様!!」 「ひ、姫様!?それに乙羽様までどうされたんですの!??」 その声に何人かの下女達が姫子の部屋へと駆けつけると、険悪な表情で睨み合う2人の姿があった 「どうして私の言う事が聞けなかったんですか!」 「聞かなきゃいけない義務があるわけではないでしょう!」 この2人が言い合いになるのは何度かあったが、今日は周りに来た下女の存在が目に入らぬほど息巻いている 余りにも険悪な雰囲気の漂う2人に下女たちはどうしていいのか分からずうろたえてしまっている 乙羽は足元に置いてあった水の入った桶を掴み姫子にばしゃああ!っと掛け、下女たちの「きゃあああっ!」という悲鳴が響いた 「っ!な、何すんのよ!」 「言って分からぬなんて…頭を冷やしなさい!!」 全身に水を掛けられた姫子はキッ!と睨むが乙羽も負けじと腕を組んで睨み返す 「や、止めてください!姫様も乙羽様も!!」 「そうです!一体どうされたんですか!??」 「誰か旦那様を…旦那様を呼んできてっ!」 「は、はい…っ!」 今にも殴りかからんと頭に血が上ってる姫子に慌てて下女達が止めに掛かった 事の発端は数日前だった 「ありがとう、千歌音。今日も上手く描けたわ」 夜更け、いつものように絵を描き終えた姫子は満足げに筆についた墨を紙で拭き取りながら言った 「見せて、姫子っ」 絵が描き終えるまでじっと動かずにいた千歌音が服を整え姫子に擦り寄ってくる 絵の出来上がりを楽しみにしてたその笑顔に姫子も嬉しくて「はい、どうぞ」と笑顔で千歌音にも見えるように脇を空けてやった 「ねえ姫子、私の後ろに描いたこれって紅葉の木?」 姫子にくっつき絵を見ていた千歌音が指を刺しながら姫子に問いかけた 姫子は筆を拭くのを止め、一緒に絵を覗き込み頷いた 「えぇ、そうよ。秋だしいいかなって」 今日の姫子の絵の背景は紅葉の木が描かれてあった 千歌音はその紅葉の木をじっと食い入るように見つめていた 「どうかしたの?」 そのまま動かぬ千歌音の顔と絵を交互に見ながら不思議そうに声をかけた 「今日ね、仕事中にイズミさん達が言ってたの。姫子たちの通う学校の裏にある山の紅葉がとても綺麗だって」 絵から目を離すまま千歌音は答えた 「そういえばそうだったわね…」 毎年この時期になれば見れる光景なので特に意識はしてなかったが、確かにここ数日で学校の裏の山の紅葉が綺麗に色づいていた あさっての方向を見ながらそんな事を思い出していると、千歌音が体を起こし目を細め開かれている障子の外を見ていた 「私体が弱くて余り外に出たことがないから。だからここら辺の山の紅葉しか分からない…」 「…千歌音」 生まれた頃から体の弱い千歌音はこの村から出た事が無い その為村から少し離れたところにある学校にも通えないでいる 普段口には出さないが本当は… 千歌音の淋しげな横顔を見ているとそんな風に思える すると、姫子は思いついたかのように両の手をパンと叩いた 「じゃあ、次のお休みに行きましょうか?」 「え?」 姫子の提案に千歌音は驚き目を見開いた 「見たいのでしょう?紅葉」 「あ、あの…私……」 優しく聞く姫子に千歌音はおろおろと動揺してしまっている 「大丈夫、最近体の調子も良いのでしょう?馬で連れて行ってあげるから安心なさい」 そんな千歌音に姫子は尚も笑顔で落ち着かせるように言い聞かせると、千歌音はパッと表情を明るくさせたが、「でも…次のお休みは祝詞の練習が…」と、思い出したかのように肩を落としてしまった しかし、姫子はその肩に手をそっと置き、千歌音にくっつくように寄り添った 「祝詞の練習も大事だけど気分転換も必要よ。大神先生には私から言っておくし、 何よりも私が千歌音を連れて行ってあげたいの。だから行きましょう?」 「姫子…ありがとう」 こうして2人は出掛ける約束をしたのだった しかし約束の日の前日… 「駄目です、これは医者としての判断よ」 千歌音が体調を崩してしまい、乙羽に診てもらったあと明日に迫った外出の話をした姫子に向けられた第一声がこれだった 「でも千歌音が…」 「なりません。単なる風邪の引き始めとはいえど、今外なんかに出してしまっては治る前にさらに悪化させてしまいますよ」 ショックを隠せない姫子が哀願するように片づけをしている乙羽に言うが、全部言い終える前に冷たく遮られてしまった 「そんな…!」 「くどいですよ!兎に角、駄目なものは駄目です!貴女も遊んでばかりいないで、他にやるべき事がたくさんあるでしょう?」 尚も諦めきれず口を開こうとする姫子に乙羽はビシッ!ときつく言い退け、怒ったまま薬箱を持って部屋から出て行ってしまった ピシャッ! 「……っ!」 大きな音を立て閉められた襖を姫子は手を強く握り締め悔しそうに見ていた 「ごめんなさい…姫子。せっかく約束したのに」 静かになった部屋で布団に潜り込み泣き出してしまいそうな声で謝ってきた その声に姫子は顔を緩め振り返り、千歌音の前髪を掻き分けてやった 「いいえ、千歌音は悪くないわよ」 「でも…あんなに楽しみにしてたのに…」 千歌音の責める気持ちなど毛頭も無い姫子、しかし千歌音は申し訳なさと残念な気持ちが隠せず姫子と目を合わす事が出来ない それは明日を何よりも楽しみにしていたのは姫子よりも千歌音だったからに違いない 姫子は目尻に涙を浮かべる千歌音の頬を撫でた 「ねえ…千歌音」 「え…?」 そして翌日の朝、2人は早くに馬に乗り屋敷を出て行ってしまった 夕刻になり2人が戻ってきたとき、2人を待っていたのはカンカンに怒っていた乙羽だった そして乙羽の忠告どおり、風邪を引き始めていた千歌音の容態は悪化していた 屋敷に入り「話はあとで私の部屋で」とだけ乙羽に告げ、直ぐに姫子は千歌音を抱え離れへと連れていき休ませた そして自室に戻り乙羽と目が合った瞬間罵声が響いたのだった 数人掛りで抑え付けられながらも暴れもがく姫子と、腕を組んで姫子を睨み付ける乙羽の2人の興奮は収まらず益々エスカレートしていく 「私言いましたわよね!?外に出しては悪化してしまうって!だから外に出してはいけないって!!」 「だからって!そうやってあの子の自由を奪わないでよっ!!」 乙羽は千歌音の身を案じ、姫子は千歌音の意思を尊重している お互いがそれぞれに千歌音を大切に想っているからこそ、2人の意見はすれ違ってしまっていた 言っても噛み付くように言い返す姫子に乙羽は桶を投げ捨て言い退ける 「でも!貴女のその我侭で姫宮さんの身に何かあったらどうするつもりですか!!」 「……っ!」 一番痛い所を突かれ、姫子は暴れるのをぴたりと止め口を閉じてしまった 「貴女はご自分が一番あの子の事を大事に想っていると思っているようですけど、とんだ思い違いですわよ!」 「……」 怒りの収まらない乙羽は吐き捨てるように言った 対する姫子は頭ごなしに怒鳴られるが言い返すことが出来ず、観念したかのように大人しくなった 「少し頭を冷やすことね!」 何も言わない姫子に乙羽は最後に大きくそう言い切った その時、ガタンッ!と大きな音を立て襖が開き、その音にその場にいた全員が目を向けた 「お願いです…止めてください、2人とも…」 「姫宮さんっ!?」 「…千歌音」 2人の怒鳴り声に離れで休んでいた千歌音が居ても立ってもいられなくなり出て来ていた しかし余り体が言うことを利かないのか、肩で息をつき襖にもたれ掛っている そんな千歌音に乙羽が慌てて駆け寄る 「駄目ですよ!部屋で休んでいなくては…」 千歌音の肩を抱き、その場に座り込ませた。しかし千歌音は下を向き畳に両手をつき首を振り「いいんです…私のことなんて」と小さな声で言い、更に言葉を続けた 「それより、違うんです…乙羽さん。私が行きたいって、連れて行ってほしいって……姫様に、我侭を言ったんです」 「姫宮さん…」 肩で息をしながらも、声を震わせながら必死に弁明する 「千歌音…下がりなさい」 少し離れたところに立ち下女の束縛から解放された水浸しの姫子は静かな声で命令した 「いいんです…姫様」 千歌音は顔をあげ姫子に微かに笑顔を見せると、自分を庇おうとする千歌音に姫子は堪らず俯き手を握り締めた 「姫様は…私が、余り外に出たことがないから…だから…具合が悪くなるのを承知で… 自分が怒られると分かってて…姫様は私を馬に乗せて、お薬も持って…連れ出してくれたんです」 ぽた…ぽた…と、千歌音の目から涙が零れ畳を濡らしていく 「全部私がいけないんです…だから…これ以上姫様を責めないで…」 そこまで言い終えると、千歌音は手で顔を覆い声を押し堪えながらしゃくりあげた 「違うの乙羽さん、私がいけないの…私が勝手にその子を連れ出したの」 しばらく静まり返った部屋の中で、俯いたまま姫子が再度言った その言葉に千歌音が顔をあげ「ち、違います…っ!」と声を上げた しかし乙羽は千歌音の口元に手をやりそれ以上を制止し、千歌音をゆっくりと支えながら立たせた 「いいえ、お二人の気持ちは良く分かりました」 互いを庇いあう2人の気持ちが通じた乙羽は笑顔で姫子を見た 「来栖川さん、水をお掛けした事はお詫びします」 「いえ…」 自分に向かって頭を下げる乙羽に自分の非を認めている姫子は遠慮がちに顔を逸らした しかし乙羽は頭を上げたあと、口元を緩めゆっくりと首を振った 「今回の件は姫宮さんに免じてもうこれ以上は咎めません」 乙羽は腕に抱える千歌音をちらりと横目で見ながら答え、千歌音は嬉しそうに「…乙羽さん」と呟いた 「ただ、これからは黙って行くのはお止めになって下さい。待つ方も気が気ではないのですから」 そう言って姫子に向かってにっこりと微笑んだ 「乙羽さん…はい、分かりました」 乙羽の優しい眼差しに、姫子も頷き笑顔で返した 近くに居た下女達も安心したのか、皆がほっと胸を撫で下ろした そうして一時はどうなるかと心配された騒動がようやく収まり、屋敷内が安堵に包まれた 数日後… 「いいの?姫子。また祝詞の練習お休みしちゃって」 馬に跨り、村を出たあと姫子の前に座っている千歌音は振り返り小さな声で問う 「大丈夫よ、大神先生優しいし」 千歌音と出掛けられるのが嬉しい姫子は優しく答えた 「で、乙羽さん…貴女はそこで何を?」 背後で同じく馬に乗っている乙羽を振り返った 「決まっているでしょう、私も着いて行きます」 それが当然とでも言うような口調で返した 「…昨晩出掛けるって言いませんでしたっけ?」 「ええ、聞きましたよ」 「……」 先日の一件が落ち着き、もう一度仕切りなおしとして紅葉を見に行こうと2人して出掛けようと計画を立てた そして行く前日に乙羽に告げ許可をもらえたのだが、どうも乙羽は待つ身になれなかったようである せっかく今日はゆっくり楽しめると思ったのに…姫子はがっくりと肩を落とした 「どうかしました?来栖川さん」 「…いえ、何も…」 真横に並んだ乙羽に前回の乙羽との喧嘩の疲れがまだ残っている姫子は無念そうに首を振った すると横向きで座っている千歌音に向かって乙羽は少し身を乗り出した 「姫宮さん、具合が悪くなったら直ぐに言ってくださいねw?」 「え?あ、はいっ」 声掛けられた千歌音は驚き、コクコクと頷いた その後も今朝方用意したのかお弁当まで作っているらしく千歌音に見せている やっぱり千歌音が己の目的か… 姫子は静かにぐっと手綱握り締めた 「千歌音、しっかり掴まってなさい…」 「え?姫さ……きゃああああっ!!」 小さな声で千歌音にそう言い、返事を聞く前に姫子は突然手綱を引いて馬の腹を蹴りあげ乙羽から逃げるように駆け出した ドドドドドドドド……!! 砂埃を巻き上げ猛スピードでどんどんと遠ざかっていく姫子と千歌音の馬が見えなくなった頃、完璧に置いて行かれた事に気づいた乙羽はハッ!と我に返った 「ちょっ!来栖川さん!??お待ちなさい!!」 慌てて手綱を引き追いかけて行った 「ひ、姫子!いいの!?乙羽さん置いていっちゃって!」 「いいの!2人きりじゃないと出来ないことがあるでしょう?」 「/////っ!!」 「あら?追いかけてきたわね。しっかり掴まってるのよっ」 「え?あ・・・きゃああああっ!」 「お待ちなさーーいっ!私を置いてくなんて許しませんですわよぉー!!」 END
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 前世姫子×乙羽 乙羽さんだろうが… 「来栖川さま、おやすみなさいませ」 寝床の準備をしている乙羽の体全てを欲望の眼差しで見つめる前世姫子。 「ええ、それで結構よ…ところで乙羽さん…貴女、可愛い顔をしてらっしゃるのね」 「はい?」 「んふふ…私、貴女を欲しくなったわ身も心も…千歌音のように」 前世姫子は立ち上がると立ち去ろうとした乙羽の手を掴み、振り向こうとした乙羽を抱き寄せ口付けした。 「ん…んんっ!?…ちゅ…んふ、や、やめ…」 前世姫子の突然の行動に驚愕し目を大きく開ける乙羽。 「んふ……ちゅ…はあ…はあ…ふふ、いいわ」 約3秒のキスの後…精一杯の力で前世姫子を突き放すとキスされた唇に触れ非難した。 「な、なにをなさるんですっ!?はあ…っ」 「んふふ…貴女とのキスもいいわ、千歌音と同じでとっても柔らかい唇をお持ちのようね…ふふ」 「なっ…く、来栖川さま?」 「ふふ、体のほうはどうなってるのかしら?」 乙羽を再び抱きしめるとベッドへ押し倒し覆いかぶさる。 「き、きゃっ、お、お許しくださいっ!私はお嬢様をっ!」 「駄目よ乙羽さん、千歌音の使用人なら私を満足させて頂戴」 抵抗しようとした乙羽の両腕を左手だけで封じるとメイド服を乱暴気味に脱がし始める。 「い、いやっ…お、おやめくださいっ!!」 「さあ見えてきたわ…ふふ、貴女の胸もなかなか大きいわね」 メイド服は剥ぎ取られそのまま下着も外されてしまう。 「いやあぁ、お、お嬢様…」 「お黙り乙羽、この私に抱かれるのよ、光栄に思いなさい」 自分の生乳房が前世姫子の目の前で露になり目から涙を流し始める乙羽。 「んふ…ちゅるる…はあ…はあ…んふふ…良い、とても柔らかくてふわふわで良いわ…乙羽さん」 乙羽の両腕の抵抗を封じたまま乳房を揉んだり乳首をしゃぶるなどやり放題の前世姫子。 勢いそのまま乙羽は前世姫子にショーツまで脱がされ…とてもあのメイド長である乙羽とは思えないように泣き叫ぶ。 陰部の割れ目に前世姫子の指が突っ込む度に叫び声をあげる乙羽。 「貴女も私のものなの…ふ、貴女使用人の分際で私に口答えするなんて百年早いわよ…反論は許さないわ、自分の立場を理解なさい」 色んなことを囁きながら下半身へと降りていく前世姫子の顔…そして陰部へと向けられ…。 「ねえ、貴女のは千歌音の違いどんな味がするのかしら…?」 両腕を左手一本で封じられ抵抗もできない乙羽を嘲笑うように前世姫子は舐め続ける。 「あう……千歌音お嬢様、申し訳…あり…んふ…ああっ!」
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神無月の巫女SS保管庫 ここは「神無月の巫女」関連のSSをまとめるサイトです。 現行スレ / // /_, -─ ‐- 、 ヽヽ / ,i ! , / ./ i ヽ i.ノ 、 , , / 〃!| ∥i /| ハ i ,布 ! ト ヽ,、 / .ゝ.i| i| | ┼‐キ=! " l ,ィ7!´Y 〉- 、 / /!i !| ||!i ! _ヘ.| l i/ /〃! ! iト 丶 /ヽ / 川.| |! ! ` ー- ヽi| イ∠7 / {ヾゝ ヽ / ̄ 、丶 ,ノノト|! | |!レ ´ `i i| |! i h , / i ゝノノ.|! |入_ _,r ´ ″_ , ィア_」 l.ィl i 丶 } / l ヘ´ |! │ Y` / _,∠! -‐ テ |!二ニ = ト<ヽ / ゝ ヽ || i| !|./〉㌧ , =77イ! ! ─‐ ¬ ヽ 丶 / 、 〈 ヾ. リ ∥//. ‐- / i| ´ /! 丶 ヽ i ─‐- 、丶 ヽ ヾi! ,.⊥ ´ヽ _, -‐i T!| || / l ∨ ∧ 丶、ハ /!| ゝ ク─く. |! ||.l !l i i ! ヽ // ヽ、 〈 )レ 厂! ヽ|| || ! !!│ | / / ̄ . // i `丶 _, -─,〃 ノ,ノ //|!∥| ||│ ll イヾ 貴女が好きなの。 貴女の瞳が好き。 春の銀河のように煌めく瞳が好き。春の陽射しのような優しい眼差しが好き。 貴女の髪が好き。 そよ風に閃くシルクのようなサラサラの髪が好き。 貴女の口唇が好き。 蜜のような口付けをくれる 切ない吐息を聴かせてくれる 口唇が好き。 貴女の声が好き。 高くて甘い 心に染み込む 澄み切った声が好き。 貴女の身体が好き。 抱き締めると折れてしまいそうな華奢な腰が 薄くて でも形のよい胸が 重ねた肌から伝わってくる温もりが好き。 でも 一番好きなのは貴女の心。 脆くて傷付きやすい でも どこまでも純粋で美しい 決して誰も責めたりしない 全てを許す 優しさに満ちた魂が。 好きよ。 大好き。 貴女の全てが愛おしくて堪らないの 姫子 貴女以外のものなんかもう何もいらない。 ただ貴女だけが欲しいの。 貴女と私 二人だけの永遠の夜が。 なのに世界には余計なものばかり。 私達の間に図々しく割って入ってくる。 邪魔者ばかりだから だから消すの 全部ね 過去スレ 神無月の巫女 エロ総合8 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234277891/l50 神無月の巫女 エロ総合7 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1226196858/l50 神無月の巫女 エロ総合6 http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219666839/ 神無月の巫女 エロ総合5 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175357813/ 神無月の巫女 エロ総合4 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163516375/ 神無月の巫女 エロ総合3 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125818893/ 神無月の巫女 エロ総合2 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106743278/ 神無月の巫女 エロ総合 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099038173/ 【姫子】神無月の巫女ハアハアスレ その3【千歌音】 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1151589154/ 【姫子】神無月の巫女ハアハアスレ その2【千歌音】 http //anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1100839379/150 【姫子】神無月の巫女ハアハアスレ【千歌音】 http //ex5.2ch.net/test/read.cgi/anime/1097996865/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その12 http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1265100507/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その11 http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1232173304/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その10 http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1208018409/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その9 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1185883228/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その8 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1164250663/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その7 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1137889186/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その6 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1125879660/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その5 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1119471341/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その4 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1114147426/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その3 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1105965622/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板その2 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1103108888/ 神無月の巫女inレズ・百合萌え板 http //sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1098721978/ コメント 間違いを発見した場合や、タイトル・改行案などある場合は下記メアドまで気軽にお送りください。 kannnaduki@inter7.jp (連絡先変更) または軽い要望などは下コメで テスト -- 名無しさん (2007-04-21 20 44 28)u
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スレまとめ 神無月の巫女 エロ総合スレ 神無月の巫女 エロ総合 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1099038173/ 神無月の巫女 エロ総合2 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106743278/ 神無月の巫女 エロ総合3 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1125818893/ 神無月の巫女 エロ総合4 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163516375/ 神無月の巫女 ハアハアスレ 【姫子】神無月の巫女ハアハアスレ【千歌音】 http //ex5.2ch.net/test/read.cgi/anime/1097996865/
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 初夜 式も終えて姫宮邸に帰宅した2人。 もう夜も更け、使用人は休んでいる。 窓から見える夜の絶景が綺麗だ、2人の雰囲気を醸し出している。 「ふふ、千歌音ちゃん…私達…今日、夫婦になったんだね」 「そうね…姫子…」 ベッドに寝そべっている千歌音と姫子。 「あ…あのね…千歌音ちゃん…私ね」 「ん…どうしたの姫子」 先ほどからもじもじしている姫子、それを気に書け心配そうに見つめる千歌音。 頬を真っ赤に晴らした姫子は…「ちゅっ…」「んふ…あん」 体を堅くしながらも振り向いた千歌音の唇に不意打ちキス。 「んふ……ちゅ、や…ひ、姫子ど、どうしたの?」 「あ…あのね、私…あ…ねえ千歌音ちゃん、抱いて…」 「…っ!…姫子」 「お願い、私…ずっと欲しかったの、千歌音ちゃんとの初めての夜…それも一緒になれた夜が」 「姫子…」 「駄目かな?千歌音ちゃん、私千歌音ちゃんが嫌なら普通に寝るね」 顔を真っ赤に染めながら恥ずかしそうに呟く姫子を見つめていた千歌音は…微笑んだ。 「わかったわ姫子…」 「千歌音ちゃん…ありがとう、ふふ、初めてだから…優しくしてね」 「ええ…」 静かに瞳を閉じ…千歌音はそっと見つめる姫子を優しく抱きしめると唇にそっと…キスした。 「ちゅ…んふ……やん…はぁ…」 激しくもなく…強く押し付けることもない優しいキス…。 姫子も逆らわない…いや、むしろ姫子からもキスを求め唇を押し付けてくる。 優しくて長いキスの後…千歌音の手は姫子のパジャマに向けられた。 姫子が千歌音が脱がしやすいように両手をどけ体を捻らす。 そのままボタンを外していくと全てのボタンが外れ…カサッと音がした後パジャマを脱がす。 「下着も…脱がしていいよ?私、今夜ね…千歌音ちゃんに全てを捧げたい」 随分と大胆に求めてくる姫子にクスリと笑うとキャミソールの上から姫子の乳房を揉み始め…。
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 神無月のRe-Sublimity Another それはいつの間にか忍び込み、私を苛み続けている寂しさ。姫宮の家に生まれて、 こんなに恵まれた環境にいる筈なのに、本当に大切なものが欠けている違和感。 はっきりとは分からない。それが何なのかも知らないけれど。 きゅうっと、まるで見えない宝物を抱きしめるように、両の手を胸へと押し当てる。も っと温もりを求めるように、心にぽっかり空いている穴を、覆い隠すように。だけど、 とくん、とくんと指先に伝わる鼓動からは、決して悲しみの音は消えなくて……。 まほろばの屋敷から、プラネタリウムの星空を見上げる。あまねく星々を従える、さ やけき月の光。それは酷く切なく、満たされない自分を照らしている。 かつてない心の揺らぎ。幼い頃に海外へ渡ってしまった私には、幻のような思い出 しか残っていない筈のこの村に来た時から、不思議な想いに囚われている。 とりとめもなく切なくて、涙が溢れてきそうで、なのにそれと同じくらい……。 偶像のように人々に慕われる自分。飾り立てた言葉を慌しく捧げられる晩餐会。虚 像の笑顔を浮かべて、家族とでさえも英語で言葉を交わす日々。 だから嘘には慣れていた。言葉でも、心の中でも、常に演技を続けてた。なのにず っと続けていた生活を、今更辛く思うのは何故?夜空を照らす孤高の月を見上げ て、物思いに耽っているのは何故? 気の迷いとか、精神疲労とはちょっと違う。これはそう、思い出したい大切な『何か』 があると分かっているのに、何を忘れているのか分からない、そんな不安だ。 付きまとう不思議な感情。神無月の始まりを告げる月が、それを浮き彫りにする。 いつもとは違う色の月。まるで自分を、此処ではない何処かへと誘うような光。眠っ ている無意識が、魂の奥底の何かが、さざ波のようにゆらゆらと震える。 ただならざる、運命という言葉さえ浮かぶ物思い。今夜は眠れそうになかった。 そして、夜が白み始める更に前。私は一睡も出来ないまま、コートを羽織って村外 れの田舎道を歩いていた。戻って来たばかりで、殆ど知らない筈の里。 なのに、月と星の明かりの中を、妙に慣れた足取りで進んでいく。世界を包む虫達 の歌をBGMに、一人秘密の村巡り。冷たく静まり返る無人駅、凛と佇む大神神社 に、村を見下ろす丘の御神木。そして……。 深い記憶に動かされるように、私は気付けば此処に来ていた。急階段の上に佇む、 いつもの賑わいとは全く別の顔をした学園。 雑談や歌声は勿論、朝練の声すら早過ぎる学び舎には、当然自分しか居ない。 草木のざわめきと明け方の風以外何もない、訪れる価値のない筈の場所。それな のに来てしまった。月が沈む頃に、まるであらかじめ約束されていたように……。 中にそっと忍び込む。はしたない振る舞いだけど、身体が自然に動いていた。 甘い恋、部活動、教室での勉強――どうしても実感できない単語たち。 いつも英語の授業を受けて、家でも家庭教師に縛られて。美人令嬢と騒がれても、 実感も喜びもない。『姫宮の宣伝』という義務を果たす、仮初の充足に満ちた日々。 ふっ、と羨望混じりの悲しみが過ぎる。教室、テニスコート、弓道場……。米国に渡 っている間も、茶華道に弓道、テニスに乗馬、ピアノ等々、姫宮家のPRのため とはいえ、多彩な習い事をさせられていた。 身も心も疲弊する中、寝る時を除けば唯一独りで過ごせた趣味の時間。家の期待 を裏切らない技量になった頃には、練習だけが私の娯楽になっていた。 委ねられた中で、箱庭の中で、孤高に輝く自分。部活動で、友達と一緒に練習を重 ねたり、励まし合ったり。そんな毎日、私も経験してみたかったわね……。 ただ漠然と、そんな由無い事を考えていた時。 登る太陽に、白み始めた南東の空――その淡い水色の光を浴びて、美しく咲き誇 る薔薇垣が、視界に飛び込んできた。歩みを速めて、そこに近寄る。 太く、でもしなやかに柵を伸びた、瑞々しい蔓。熱心に手入れされているのだろう、 陽の出前の空の下、何種類もの薔薇が甘い芳香を漂わせている。 のんびり朝を迎える村の中、此処だけ場違いに西洋的で、でも不思議に懐かしい。 迷い込むようにやってきた場所で、どうしてそう思ったのか?その理由は分からな いけれど、私はそこに『既視感』以上の何かを感じていた。 偶然辿り着いた場所。初めて訪れた筈の場所。なのにふと気付けば、私の足は自 然と園の外縁を周っていた。妙に慣れた足取りで、あっさり園の扉の前に来る。 はっきりとは分からない。中が気になったのか、小さな冒険を求めていたのか…… 秘密基地に出入りする子供のように、そうっと閂を外して、格子を推す。 かすかな金属の軋みに2、3度手を強ばらせながら重い門扉を開いて、その隙間 に身を滑り込ませた。 使組まれた『何か』に導かれるように、園の真ん中に立つ木へ歩く。そのまま腕を 組んで、大きな幹に背中を預けて、目を閉じて深く息をする。 まるであつらえられたように自分を包み込む樹皮、私のためにプロがブレンドしてく れたような、爽やかな朝風と薔薇の香――私へのプレゼントのような箱庭。 ただ、寂しい。こんなに居心地のいい場所なのに、私一人には広過ぎる気がする。 いつからか感じていたこと。大切なピースを欠いたパズルのような違和感。私をず っと悩ませている感情が酷く強さを増して、心臓を早鐘のように鳴らす。 それは苦しくて、切なくて、だけど……。 必然のように、習慣のように、朝露に濡れる芝生に座り込む。気だるげな目蓋を自 然に閉じかけたその時。『千歌音ちゃん』……そう呼ぶ声が、突然聞こえた。 目の前に、一人の女性が微笑んでいる幻を見て、はっと意識を引き戻す。シルク のような紅茶色の髪、全てを包んでくれる、暖かいお日様のような笑顔。 前に出逢った気がして、追いかけるように立ち上がって辺りを見回す。けれどそこ には当然、ただ無数の薔薇が咲き誇っているだけ。でも。 「今のは……」 晒された不覚に、切なく、どうしようもなく胸が高鳴っていた。 さぁっ、と頬に朱が差していくのが分かる。唇は動いていなかった筈なのに、突然現 れた『誰か』の言葉がはっきり聞こえたから。『もうすぐ見つけに行くから』……と。 ただの夢では終わらない――私は託宣を受けた巫女のように、そう直感していた。 不思議に溢れ出る涙を拭ってから、高い空を見上げる。どこまでも澄き通る、目が 覚めるような真っ青な空。屋敷を抜けてきた頃にはあんなに輝いていた月も、朝陽 に照らされて消えようとしている。 歪んでいた視界を、物足りなかった気持ちを涙と一緒に拭って、私は自分を取り囲 む薔薇の壁から、深呼吸一つして外へ出た。 感情を乱して、微かに頬を腫らした、でも今までの作り笑いよりもずっといい笑顔。 情動の跡を残し、園を後にする私。その耳に、私を探す侍女長の声が響いてきた。 泣き腫らした跡も消えた頃、私は侍女長に、あの庭のことを色々と尋ねていた。 「けれど本当に、どうして私があそこに居ると分かったの?」 「なんとなく……メイドの勘ですね。それに……ずっと昔、お嬢様はあの薔薇の園で、 いつも親しい人と待ち合わせをしておられた噂を、耳にしたことがあるんですよ」 「……待ち合わせ?私が?」 越せない時間の壁。私がまほろばに戻ったのは十年ぶりだ。そんな私が待ち合わ せをしていた……そんな記憶は無い筈なのに、でも……? 「なかなかお友達がお出来にならなかったお嬢様が、その人とはすぐに打ち解けて、 いつの間にか毎日あそこで、一緒に昼食を取るようになっていたそうです。 ……それ以上のことは、私も伺っておりませんが……」 解けない謎かけのような不思議な言葉。それはまるで私ではない誰かの、私の知 らない遠い世界の話。普通なら軽く流しているだろう噂話の筈だった。 なのに鼓動はこんなに強く、全身を微熱で満たしている。その理由は、きっと。 「いつかまた、『その人』に逢いたいわね」 「……そうですね。もう一度、お友達になれるといいですね……」 結末がどうなるか、もう何となく知っていた。 未来にもう一度、薔薇の園で夢見たあの人と、再会するということを。お日様のよう な笑顔と、目の前で柔らかく香るミルクティのような髪の彼女と。……そして私は どうしてか、部屋の片隅の引き出しから、あるものを取り出していた。 何の変哲もない、桜貝のネックレス。一度も開けていない引き出しなのに、何故其 処にあると分かったのだろう。姫宮の装飾品としては余りにもシンプルで、他の私 へのプレゼントに比べて明らかに浮いているのに、それは切ない位、いとおしい。 行ったことのない筈の海岸の、潮風と涙の匂いを思い出させる桜貝。 この貝は、どうして此処にあるのだろう。何処で入手したのか分からない、時の向こ う側から突然流されてきた、魔法のような存在。でも、本当にどうしてだろう。 とても……懐かしい。 もう覚えていない過去に誘われて、私はそっと、片割れの貝をつけてみる。 たった一組しかない、この世で一組しかない、互いにぴったり重なり合える二枚貝。 だけど、一組は絶対にある。それは、人と人もまた同じ……。 君だけを護りたくて、決して届かぬ想いに身を焦がし続ける、片割れの姫……いつ だったかすら思い出せないほど昔に聞いた、そんなお伽話。 けれどそれは、今此処に居る私と、不思議に重なって見える。かけがえのない何か を失くしてしまった物悲しさは、まさに寂しい貝殻だったから。 護られて、躾けられて、背負わされて。やがて満天の星空を照らす月のように、光 り輝くようになった私。それなのにどうしても、どこか満たされなかった私。 ただ我武者羅に努力を重ねて、姫宮の家に恥じない実力も身に付けたのに、寂し くて、空虚で……でも、今はそれが嘘のように前向きになってる。何となく見につけ てみた貝殻が、幻に見た大切な『誰か』を、引き合わせてくれるような気がして。 逆らうこともせず、『地位』や『責務』にある意味流され続けてきた自分。小さな頃か ら遠い異国の地で、厳重な管理の中で純粋培養されて、お陰で友達も作れず、ず っと孤独に囚われて……今までずっとそうして生きてきた。でも、これからは変わっ ていける気がする。かつて大切なひとと過ごした、このまほろばで。 いつかきっと、出逢える。自分を『姫宮の娘』ではなく『千歌音ちゃん』として見てくれ る、そんな素敵な誰かに。 「今日はこれで街に出ることにするわ。折角服を用意してくれた乙羽さんには悪いの だけれど、今は何となく、この色を選びたいの」 けったいなドレスや、高級過ぎる服の代わりに、私が選んだ衣装。 ……それは、あの桜貝の薄桃色に良く調和する、真白のワンピースだった。 過去にもこまめに足を運んでいたという乙橘の学園、そして美しい薔薇の園。過ぎ 去った日々の記憶は無いけど、それでも心に残っている懐かしさ。 だから今日の服は、ずっと憧れていた、あの制服の色にしたい。特に理由はない けど、そうすると何か嬉しい事件が起きるような気がする。 ……そんな、占いめいた予感がしたから。 つかの間の休日。監視も束縛も無い街での時間に、何だかどうしようもなく胸が騒 ぐ。それはきっと、遠足の前の日の子供のような気分。 「なかなか珍しい光景ですね。お嬢様がそんなに頬を緩めているなんて」 うふふ……と、意味ありげに胸元を見やる侍女長に、私も迷いの無い笑顔を返す。 未来は誰にも分からない。幸せなニュースが飛んで来るかも知れないし、不幸な出 来事や、悲しい運命が降ってくるかも知れない。 だけど今は不思議と、辛いことや苦しいことが起きる気がしない。神無月初日の抜 けるような空と眩い陽射しの中、私は最高の笑顔で、姫宮邸を後にした。 救われることなき運命を、幾度となく繰り返してきた二人。 えいえんにも等しい輪廻の中に訪れる、優しい世界の中で幸せになれる、抱き合え る瞬間。そして、余りにも残酷な別れ。それでも二人は、悲しみの狭間に訪れる束 の間の幸せを求めて、悲しい転生を続けてきた。 ならばこそ、今こうして願いが通じようとしているのだろうか。それまでのシナリオか ら外れた物語。前例の無い『世界』の中で、同じ空には昇らない筈の太陽と月が呼 ばれた奇跡。そして。 涸れ果てる気で、体も心も裂かれる覚悟で、大切な笑顔を護ったひとがいた。報わ れない恋に泣いていたひとの、清濁全てを受け止めたひとがいた。 果てなき輪廻を超えて、幾つもの障害を越えて、口づけを交わして、夢を語り合っ て、そして……。姿も記憶も関係ない、きっと見つける――薔薇の園で交わされ ていた約束と、あり得ない筈の思い出の品が導く先は、勿論……。 消えてしまった筈の恋人が残してくれた、懐かしい髪留めの色に飾ったお日様。憶 えていない筈なのに、世界にただ一組の桜貝と、遠い昔には毎日ように着こなし ていた、懐かしい制服色の服を選んだお月様。 もう、今度は迷わない。巫女の宿命も、悲しい別れもないこの世界の交差点から、 いつまでも、どこまでも幸せになる。 いとおしいひとを、痛みを重ねても、記憶が消えても、ずっと思い続けた二人。姫子 と千歌音、神無月の太陽と月が、もうすぐ、また恋に落ちる。