約 6,956 件
https://w.atwiki.jp/gameofwar/pages/6.html
レベル 元の設定時間 S 木材 石材 食糧 鉱石 英雄 XP パワー ブースト 1 2 00 1 200 500 300 100 +10 +15 +1% 攻撃, +0% 防御, +0% 体力, + 1% 行軍速度 2 2 + + +1% 攻撃, +1% 防御, +0% 体力, + 2% 行軍速度 3 5 + + +1% 攻撃, +1% 防御, +1% 体力, + 3% 行軍速度 4 12 + + +3% 攻撃, +1% 防御, +1% 体力, + 4% 行軍速度 5 25 + + +3% 攻撃, +3% 防御, +1% 体力, + 5% 行軍速度 6 50 + + +3% 攻撃, +3% 防御, +3% 体力, + 6% 行軍速度 7 65 + + +6% 攻撃, +3% 防御, +3% 体力, + 7% 行軍速度 8 4 16 90 16,808 419,92 25,200 8,416 +500 +435 +6% 攻撃, +6% 防御, +3% 体力, +8% 行軍速度 td 9 100 + + +6% 攻撃, +6% 防御, +6% 体力, +9% 行軍速度 10 150 + + +10% 攻撃, +6% 防御, +6% 体力, +10% 行軍速度 11 250 + + +10% 攻撃, +10% 防御, +6% 体力, +11% 行軍速度 12 400 + + +10% 攻撃, +10% 防御, +10% 体力, +12% 行軍速度 13 700 + + +15% 攻撃, +10% 防御, +10% 体力, +13% 行軍速度 14 1,000 255,272 637,754 382,725 127,818 +1,000 +5,095 +15% 攻撃, +15% 防御, +10% 体力, +14% 行軍速度 15 1300 + + +15% 攻撃, +15% 防御, +15% 体力, +15% 行軍速度 16 1600 + + +21% 攻撃, +15% 防御, +15% 体力, +16% 行軍速度 17 2000 861,543 2,152,421 1,291,698 431,387 +2,500 +17,240 +21% 攻撃, +21% 防御, +15% 体力, +17% 行軍速度 18 2250 + +25,845 +21% 攻撃, +21% 防御, +21% 体力, +18% 行軍速度 19 2500 + + +38,780 +28% 攻撃, +21% 防御, +21% 体力, +19% 行軍速度 20 3,000 2,907,710 7,264,422 4,359,482 1,455,933 +10,000 +58,190 +28% 攻撃, +28% 防御, +21% 体力, +20% 行軍速度 21 4,500 + +87,270 +38% 攻撃, +38% 防御, +38% 体力, +21% 行軍速度
https://w.atwiki.jp/dai_zero/pages/121.html
完結編 心を一つに 前編~光と影~ 前ページ次ページゼロの影 極大天候呪文実行予定日前夜、大魔王の宮殿の中庭には冥竜王ヴェルザーが座し、一室では大魔王とルイズが言葉を交わしていた。 話し合った後大魔王は退出し、ヴェルザーの元へ向かう。 残されたルイズは考え込むように視線を彷徨わせたが、室内に入ってきたミストバーンに何か言いたげな表情をした。 彼の方も物思いにふけっているのかそれに気づかないままだ。 やがてルイズは視線を逸らし、緊張を和らげるかのように『始祖の祈祷書』をめくってぶつぶつ呟き始めた。 大魔王とヴェルザーが対面している中庭にはわずかに張りつめた空気が漂っている。 元々両者は敵対する立場だった。それでも手を組んだ理由は魔界に太陽をもたらすため。 当初、竜族を加えなくても回数を増やし、少しずつ黒雲の無い領域を広げればいいと考えられていた。 だが、術者への負担をはじめ様々な要因から極力少ない回数――つまり一度で全てを逆転させねばならないことが明らかになったため、竜族の力が必要になった。 計算した結果、竜族の力を加えても可能性はよくて五分五分。協力が不可欠だ。 また、神々を憎むバーンにとっては復讐の意味も帯びている。 神々が世界を分けたのは三種族が争う状況を憂いたため。協力することに期待せず、力で押さえつけただけだった。 だが、三種族の力で魔界に太陽をもたらし、彼らが捨てた可能性を叩きつければ最高の復讐になるのではないか。 ヴェルザーとも意見が一致し、竜族も協力することとなった。 訪れた大魔王が思考の淵を探るような表情をしていたためヴェルザーは不機嫌そうな声を出した。 「今更怖気づいたか? わざわざ予定より早く行うと決めたのは貴様だぞ。そもそも、あの小娘の体が耐えきれるのか?」 果たして上手くいくのかと言いたげなヴェルザーに大魔王は淡々と説明を行った。 ルーンを利用し他者から力を集める実験は成功した。 だがそのままでは術者であるルイズの体は途中で崩壊してしまうことが大分前からわかっている。そのため共に力を放出し、負担を肩代わりする必要がある。 自らが請け負うと告げられ、ヴェルザーの眼が簡単にへし折れそうな首に向けられた。 「魔族の中でしぶとい貴様でも耐えきれん。竜や他の魔族達と分担するのか」 返事は否定だった。 大勢で分担することはできず、ただ一名のみ可能だ。莫大な魔力を持つ者が該当するが、成功の確率が最も高いのは大魔王本人だ。 「むろん手は打つ……」 その目は何かを選び、決断したような光を帯びていた。 「貴様は異世界の魔法は使えんのか? 『虚無』とやらは“破壊できぬものをゼロにする”らしいが」 始祖の『虚無』の一部はこちらの世界の呪文と同じものもあるが、ハルケギニアで一般的な四大系統はどうなのか。 答えは、そのまま使用することはできないということだった。 こちらの世界のルーラやトベルーラはハルケギニアで使えても、ウィンディ・アイシクルやフレイム・ボールなどの呪文を使うことはできない。 こちらの世界の呪文と組み合わせて独自の効果を生み出そうとする試みも行われた。 だが、似た呪文の効果が速やかに発揮されたり効率的に威力を上げたりといった補助的な働きに留まっている。 時間をかけて研究を進めれば次の段階へ進めるかもしれないが、極大天候呪文の準備を最優先にしてきたため実現は遥か先のこととなりそうだった。 「興味深い呪文もあったのだがな」 「ほう? 何だそれは」 ヴェルザーの眼が好奇心で光った。魔界の住人だけあって“力”に関心を持たずにはいられないようだ。 「風の遍在(ユビキタス)と言う」 それぞれに意思と力を持つ存在を作り出す風のスクウェア・スペル。使えれば便利だと呟く大魔王を見てヴェルザーは試しに想像してみた。 複数の大魔王が完全に息の合った連係を披露し、高笑いしながら火球呪文や爆裂呪文を連発して攻撃してくる様を。 「……なかなか愉快な光景だな」 思わず頭を振って打ち消してしまったヴェルザーであった。 当日、初めて本物の陽光に照らされた特別な地――ウェールズの眠る丘の上には大きな円が描かれ、線上に六つの点が打たれていた。 呪文の要であるこの場所で力を注ぐのは、それぞれの種族の中でも選りすぐりの強者達だ。 ミストバーンが円の中心に、上から見て頂にルイズ、底に大魔王、他の点にはヴェルザーと竜、そして魔族二名が立っている。 さらに魔界各地に魔方陣が作られ、力を注ぐ準備が整えられていた。 「結局負担について解決したのか?」 「このままではもたん。このままではな」 あっさり言いきった大魔王はミストバーンに向き直り、告げた。 「お前に長年預けていたものを返してもらう時が来たようだ」 ミストバーンは頷き、闇の衣に手をかけて封印を解いた。素顔が露になり、大魔王へ歩み寄る。 「お返しいたします。天地魔界に無敵とうたわれた、真の大魔王バーンの肉体を……!」 光が二人を包み、収まると、鋭い双眸の魔族が立っていた。若々しく覇気に溢れ、極限まで鍛えられた身体は敏捷性と力強さを感じさせる。 年齢は全く違うが全身を包む鋭気から同一人物だとわかった。 ヴェルザーが理解と疑問を浮かべた表情で呟く。 「貴様の分身体だったのか。何故わざわざそんなことを」 拍子抜けしたような声に大魔王が答える。 「……武器として利用するためだ。分身体は意思を持たぬので余の部下が一体化し操っていた。正解にはたどり着けなかったようだな」 大魔王は自らの肉体を二つに分けた。本体に叡智と魔力を残し、若さと力をもう一つの身体に込めて。 だが、大魔王に代わり魔界の覇権を握ろうと企む者には知られたくなかったはずだ。長年の間姿どころか声も隠し続けてきたのだから。 疑念の眼差しに対する答えは簡潔だった。 「魔界に太陽をもたらすためだ」 ヴェルザーがバーンを凝視する一方、ルイズはミストバーンに食い入るような、二名の魔族はどこか冷やかな蔑みに近い視線を向けていた。 実体を持たない、黒い霧のような姿へと。 闇の衣を着ている時と同様、胸の辺りにルーンが光っている。 「これが私の……本当の姿だ」 ミストバーンは、ミストという暗黒闘気の集合体が大魔王バーンの身体と一体化した存在だった。 自分の体を持たない彼は次々に身体を乗り換えて強くなるしかなかった。 その反動で強き者に――自らを高める者に、強い羨望の念とともに敬意を抱いた。彼には絶対にできないことだから。 己の能力を忌避していたからこそ、それを認め必要とした主に絶対の忠誠を誓った。 あらかじめ大魔王から負担についての説明と「返してもらう」ことを告げられたため、昨夜は秘密と正体をさらけ出すことに思いを馳せていたのである。 正体を知ったルイズはじっとミストバーン――ミストを見つめている。 授業で爆発を起こし、落ち込んでいた時にかけられた言葉の意味をようやく理解したのだ。 『わたしには何の力も無くて……誰かから必要とされることはないんだわ。認められることも――』 『……どれほど望んでも、何の力も持てぬ者もいる』 何の力も持てぬ者とは、他人の体を奪えば簡単に強くなれるが、器が無ければ何の力も振るえない彼のことだった。 ミストは吐き出される言葉を予想した。 『自分の強さじゃなかったのね』 『寄生虫だわ』 だが、ミストの内心を知ってか知らずかルイズは威勢よくビシッと指差した。 「大魔王一筋で、ウェールズ様を尊敬してて、わたしを認めてくれて、冷たい奴かと思ったら意外と熱くて……だったら正体が何だって関係ないわよ」 ルイズにとって彼は“自分が召喚した相手”であり、それだけで十分だ。 もう少し人に優しくしてほしいと思わなくもないが、大魔王の部下に言うことではないとわかっている。 この程度でいちいち動揺するような繊細さはいつの間にか失ってしまっていた。 ミストはしばし言葉を失っていたが、いよいよ開始する時刻になったため中央に移動した。 皆表情を引き締め空を見上げる。 ルイズは大きく息を吸い、精神を集中させた。ルーンが輝き他者をつなぐ。朗々たる声が可憐な唇から紡ぎだされていく。 力が集まり高まっていくにつれて大魔王の顔がわずかに歪んだ。膨大な力が体内で荒れ狂う衝撃は想像を超えていた。 心臓が潰れそうな、全身の骨が粉々に砕かれるような、凄まじい痛みが意識を責め苛み切り刻んでいく。負荷に耐えきれず口から血塊が吐き出された。 皮膚が所々裂け、再生してふさがるそばから再び裂傷が走る。地面に血の滴が飛び散り辺りを染め上げた。 それでも彼は鋭い眼光のまま力を注ぎ続ける。 ミストは自身の体を削ってルイズに送り込んでいたが、ルーンの働きか彼女の考えが伝わってきた。 あまりに力が大きすぎるため扱いが極端に難しくなっている。 だが、本人以上に体や技を使えるミストと力を合わせれば、成功に近づけるだろう。 (来なさいよ。わたしの中に) 「馬鹿な……。魂を砕くかもしれんのだぞ」 本人の意識が邪魔になり消してしまう可能性もある。何の恐怖もためらいも無く暗黒闘気の塊を受け入れようとするなど彼の理解を超えていた。 ルイズは怒ったようだった。 (そんなことしなくても……一つになれるわよ!) ウェールズとともに呪文を成功させた時のように。 今この瞬間、皆が望んでいる光景は――抱いている想いは同じだ。 ミストがゆらりと動き、ルイズの体に入り込んだ。意識を奪わずに二人で力をコントロールしようとする。 ルーンによって力が一つになり、ルイズの中に入ることで一体化した。 凄まじい力によって魔界だけでなく地上まで震え、世界全体が鳴動し咆哮する。 やがて渦巻く力の奔流が魔界の空に達し、眩い光が視界を覆いつくした。 閃光がおさまると黒雲に閉ざされていた空は完全に晴れ、温かく穏やかな陽光が魔界の住人を照らし、優しく包み込んでいた。 直接見ずとも、魔界各地で呪文に参加した者達もそうでない者達も歓声を上げたのがわかる。 彼らは口々に喜びの叫びを迸らせ、愉快そうにはしゃぐ。 荒れ果てた地面に寝そべり日光を浴びる者もいれば、瞼を閉ざし立ち尽くす者もいる。 太陽の恩恵についての詳しい知識はなくともわずかな間で悟ったのだ。これは生命に必要なものなのだと。 心が――世界が一つになっている。 それが確かに感じられた。 「やった……! やったわ!」 ルイズはガッツポーズをしたが、ゆっくり倒れこんでしまった。体が鉛のように重く、荒れ果てた地面が柔らかな寝床のように感じられる。 精神的な疲労も激しいため今すぐ宮殿に戻って休みたかった。 他の竜と魔族も意識を失って倒れ伏し、ヴェルザーは本当にやり遂げたと信じられないのか黙って空を見上げている。 ミストは前回のように消滅こそしないものの、消耗が激しく存在を維持するだけで精一杯だ。 そして、大魔王を見たルイズは思わず息を呑んだ。 全身が血に塗れ、目や口からも血が流れている。あちこちに刻まれた裂傷より内側の方が酷いことを想像させた。 数千年抱き続けた己の野望がついに叶ったというのにその表情は険しい。ルイズが一度も見たことのない表情だ。 単に傷や疲労が原因ならそんな顔はしないだろう。 (どうして? 一件落着じゃないの?) 不穏な空気の源はすぐに見つかった。 黒竜が大魔王に視線を向けて告げる。 「貴様の力は極端に落ち、警戒していた部下も存在しなくなった」 声は、残酷な歓喜に彩られていた。 「今なら簡単に殺せるな」 前ページ次ページゼロの影
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/670.html
Bellis perennis ◆1qmjaShGfE ◇ ◇ ◇ 赤木が目を覚まして起き上がると、すぐ隣に居たヒナギクは呆れ顔をしていた。 「良くこの状況で寝れるわね」 「……クククッ、矢でこの怪我を背負う気があったのなら、お前が寝ても良かったんだがな」 肩をすくめながら両手を挙げるヒナギク。 「適材適所よ。怪我は構わないけど、私にはここで寝るだけの度胸は無いわ」 ヒナギクの痺れの有無を確認すると、赤木はヒナギクを伴いエレオノールの後を追う。 ヒナギクは自然と赤木の前を歩いている。 不意打ちに対応する能力はヒナギクの方がより高いと自負してるからだが、赤木もそれに異存は無かった。 会話も無く歩を進める二人。無口な赤木に無理に話題を振るのも悪いとヒナギクは気を遣ったのだが、その赤木の方から沈黙を破ってきた。 「桂、ここに突入した連中のお前の印象を聞かせろ」 突拍子も無い話題フリに少し面食らう。 「どうしたの急に?」 「何、暇潰しだ。構わないだろ」 通路はある地点から半分程の広さになる。 相変わらず移動するには充分すぎるが、派手に飛びまわるには少し不足している、そんな大きさである。 順番は適当に、思いつくままに各人の印象を述べていくヒナギク。 赤木は時折相槌を打ちながら、気になった事を問い返しながら、話の続きを促す。 不意に通路が大きく開ける。 先ほどの通路より大きな空洞。 立体交差のように幾本もの通路が交差する吹き抜けに出たのだ。 思わず足の止まるヒナギク。彼女は高所恐怖症であった。 「……どうした?」 妙に緊張感のある声で赤木が問うも、ヒナギクは問題無いと答える。 今通っている通路に沿って歩くと、手すりも無い幅3メートルの橋を渡る事になる。 下は五メートルを越える高さ。うまく飛べば何とかなりそうな高さではあるが、恐いものは恐いのだ。 カタカタ震えながらも橋の入り口の所まで歩を進めるヒナギク。 赤木は少し強い口調でそれを制する。 「迂回するぞ桂」 その口調にカチンと来たのか、ヒナギクはムキになって言い返す。 「何でよ! べ、べべべ別にこんなのどうって事ないわよ!」 「ある。いいから戻るぞ」 理由すら説明せずに戻る事を主張する赤木。 少し冷静さを欠いているヒナギクは気付かない。 普段の赤木ならば、この時ヒナギクの主張なぞ歯牙にもかけず、さっさと自分は元来た道を引き返しているだろうに、今の赤木は何故かヒナギクから目を離していないという事に。 ヒナギクは赤くなってぎゃーぎゃー喚くも、赤木は一切取り合わず、赤木がそれっぽい理由を並べ立てると瞬く間にやりこまれてしまう。 頬を膨らませながらも、渋々元来た道を戻ろうとした時、ヒナギクの視界が暗闇に閉ざされた。 列車突入時の間断ない戦闘。 本拠地突入という極度の緊張を強いられる環境。 自分の能力を超えるカマキロイドとの戦闘。 これら全てがヒナギクに過度の負担を強いていた。 身体的な事ではない、精神的な意味合いでのその負担は、ヒナギク自身にも知りえない形で徐々にヒナギクを蝕んでいた。 口では文句を言いつつも、高い所を通らずに済むという安堵感が良くなかったのだろう。 ヒナギクの意識は突然そこで失われた。 二度目の死んだフリ。 これは彼女本来の流れから逸脱した行為であると赤木は思っていた。 ツキの流れを手放しかねない大きな分水嶺であったと。 生死を賭けたこの場所で幸運の流れを失ったなら、結果はどうなるかわかりきった事だ。 だから赤木は三人での突入を避け、エレオノールにこの影響が及ぼされる事を回避しつつ、赤木が共にある事で更にツキの流れが変わるのを待った。 大事をとって休息を長めに取り、何かがあったとしてもすぐに対応出来るよう常にヒナギクを視界内に収めるよう動き、 ヒナギクの心理的負担を取り除く為に会話を続け、明らかに苦手であると思われた高所での移動を回避する。 今もヒナギクから目を離さずに居たのはその為だ。 ここは一瞬先に何が起こるかわからない戦場。 先のコマンドロイド乱入に対したように、赤木が対応出来るよう備えていたのだ。 ヒナギクの崩れ落ちていく体は、橋げたから外側へ、唯一死を迎える方向へと倒れ込んで行く。 手足のとっかかりとなる場所を床に見つけ、滑り込むように駆け寄る赤木。 その伸ばした手がヒナギクの腕を掴み取る。 しかし、赤木の怪我と疲労に弱った握力で、ヒナギクの汗に滑る腕を固定し、女の子とはいえ人間一人を支える程の力は望めなかった。 耳元を走る風の息吹に目を覚ます。 ひゅーひゅーと騒々しい音の理由に思い至った時、掛け値なしに背筋が凍った。 上を見上げていた体を捻り下を向きながら叫ぶ。 地面との距離を測って、バルキリースカートで落下の衝撃を受け止めるしかない。 「ぶ」 まだ距離はある、どうしよう、壁に剣を突きたてて落下を止めようか。 「そ」 ちょっとスピードつきすぎね。ならそれで速度を落として、着地の衝撃を和らげましょう。 「う」 ちょ、ちょっと待って。これ、もしかして…… 「れ」 間に合わない? 衝撃が来た。 体が動かない。 痛い、ただひたすら痛い。 全身が痺れたあの時と違って、痛くて痛くてしょうがない。 どうして、私どうしてこんな事になってるの。 痛い場所をさすろうとするけど、手が動かない。 私何か失敗した? 私悪い事したの? どうしてこんなに痛いのに誰も来てくれないの? 誰か、誰か居ないの? お姉ちゃん、お姉ちゃんは何処? 痛いよお姉ちゃん。恐いよお姉ちゃん。助けて、早く助けに来て。 ……そうだ、お姉ちゃんはここには居ないんだ。 じゃあハヤテ君。助けに来てくれるって言ったじゃない。 ……そうだ、ハヤテ君ももう居ないんだ。 私は殺し合いをしろって言われたんだ。みんなそう言われたんだ。 だから私は死んじゃうんだ。ナギやマリアさんみたいに。嫌、そんなの嫌。 小五郎さんは? 死んじゃった。 本郷さんは? 死んじゃった。 つかさは? 死んじゃった。 川田君は? 死んじゃった。 独歩さんは? 死んじゃった。 かがみは? 村雨さんは? エレオノールさんは? 赤木さんは? 服部さんは? ジョセフさんは? みんな来てくれないの? 覚悟君は? 私と一緒に居ないって言った。私の事好きにならないって。 じゃあ私一人ぼっち? 嫌、そんなの嫌。寂しい、誰も側に居てくれないのは寂しいよ。 誰か、一緒に居て……お願い……私死んじゃうのやだ…… ねえ……最後まで会いに……来て、くれないの? 私……本当に……死んじゃうよ……それでも……来て……くれ……ない……の…… ……お父さん、お母さん………… ◇ ◇ ◇ バルキリースカートは扱うには訓練が必要だ。 木刀も赤木には不要な武器。ならわざわざ下に降りる必要は無い。 「……桂ヒナギク、お前は良くやった。だからもういい、そこでゆっくり休め」 赤木のような狂人ではない、かといって命のやりとりを常とする世界観に生きた人間でもない。 ごく平凡な生活を送ってきただろう彼女。 にもかかわらず、彼女は勇敢で恐れを知らぬ戦士であった。 無理をして、強がって、それでもと自分の生き方を貫いたのだろう。 敬意に値する。 だからだろうか、自らが巻き込まれる危険を顧みず、桂と共にあろうとしたのは。 今この手から桂を取りこぼした事で、自分の盛運も桂の不運に巻き込まれ、衰退の一途を辿っているだろう。 それでも構わない。そう思えるのは何故だろうか。 性分もあるだろう、より厳しい状況を好む性質は昔からの物だ。 しかしそれだけでは無い。 ズレた所はあるが、自分の身などおかまいなしで他人を案ずるエレオノールも、 恐れる気もなく死地に飛び込み、そこから必死になって生を拾おうとするヒナギクも、 どちらも赤木は気に入っていたのだ。 二人共、最初に出会った時とは見違える程、輝いて見えた。 同時に赤木は大首領へと想いを馳せる。 奴はヒナギクの生き方にも何ら感慨を抱かぬだろう。 それは生死を超越しているからではなく、ただ単純に「死」を知らないだけだ。 「……だから俺が教えてやる。お前に、死を」 【カマキロイド@仮面ライダーSPIRITS 死亡】 【桂ヒナギク@ハヤテのごとく 死亡】 【残り8人】 【サザンクロス内部 二日目 日中】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。麻痺毒の影響を僅かに受けています。全身数箇所に打撲 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り8本)、マイルドセブンワン1箱、 454カスール カスタムオート(5/7)@HELLSING 13mm爆裂鉄鋼弾(13発) 、シルバースキン@武装錬金(首輪を巻いています。核鉄状態) [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔 工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙、 伊藤博士からの手紙(ポケット内)、『注意書きを必読』と書かれたエニグマの紙(ポケット内) ジャッカル@HELLSING(残弾数1)、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂 ベレッタM92(弾丸数0/15)、ハート様気絶用棍棒@北斗の拳、懐中電灯@現地調達、包帯と湿布@現地調達、不明支給品×2 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 2:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 ※首輪は核鉄(シルバースキン)にパピヨンがやっていたように巻き付けており、使用できます。 【才賀エレオノール@からくりサーカス】 [状態]:疲労小 全身に火傷(ほぼ完治)。首輪が解除されました。 [装備]:エンゼル御前(核鉄状態&首輪@エレオノールが巻かれている)@武装錬金、あるるかん(白金)@からくりサーカス [道具]:青汁DX@武装錬金、ピエロの衣装@からくりサーカス、支給品一式、生命の水(アクア・ウィタエ) 保健室で手に入れた様々なもの [思考・状況] 基本:自分を助けてくれた者、信じてくれた者のためになんとしてでも主催者を倒す。 1:別れた仲間と合流。 2:夢で見たギイたちの言葉を信じ、魂を閉じ込める器(強化外骨格)を破壊する。 3:ナギの遺志を継いで、殺し合いを潰す。 4:一人でも多く救う。 5:できる事ならパピヨンを助けたい(優先順位は低い) [備考] ※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。 ※エンゼル御前は使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると核鉄に戻ります。 ※解除した首輪は核鉄(エンゼル御前)にパピヨンがやっていたように巻きつけており、使用できます。 前編 255 覚悟のススメ 投下順 257 天国の時 運命の夜明け 255 覚悟のススメ 時系列順 257 天国の時 運命の夜明け 251 人の瞳が背中についていない理由は 桂ヒナギク 死亡 251 人の瞳が背中についていない理由は 才賀エレオノール 258 拳 251 人の瞳が背中についていない理由は 赤木しげる 258 拳
https://w.atwiki.jp/darthvader/pages/35.html
692 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 39 54.85 ID lbgBr8l60 ワルドは風竜の上で、にやりと笑った。 彼はこの時を、『レキシントン』号の上空の雲に隠れ、ずっと待っていたのであった。 次々に味方の火竜を撃墜した、謎の竜騎兵。 己の風竜がまともにぶつかったのでは勝ち目は薄い。ならば虚を突かねばならぬ。 そして、優秀な敵ならば『レキシントン』号が上方に死角を持っていることを見抜くはずと読み、 そこに張っていたのである。 果たして彼の予想通りやってきた敵の姿は、興味深いものだった。 これは竜ではない……、一目見てワルドは思った。 これは、ハルケギニアの論理で作られたものではない…… 696 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 43 06.13 ID lbgBr8l60 「ワルド!」 ルイズがハッとして顔を上げる。二度と会うことはあるまいと思っていたかつての婚約者と、 こんな状況で再会するとは。 一瞬だけ、ワルドと目が合ったような気がした。 この途方もない相対速度の中である。錯覚かもしれない。 だがその瞬間、確かにルイズは背中に冷たいものが伝うのを感じた。 一方のワルドの目は、キャノピー越しに桃色がかったブロンドの髪を捉えていた。 そして、敵の尾翼に踊る『ゼロ』の文字。 ならば、あの竜モドキを操っているのは……。 失った右腕がうずく。 風竜のブレスは役に立たぬが、自分には強力な呪文と光線銃がある。 ワルドは手綱を握り直し、周囲の雲海に散らばった“彼ら”に思念を送った。 700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 45 12.65 ID lbgBr8l60 「偏向シールドのないこの機体にとっては、ブラスターは脅威となるな」 言いつつ、ベイダーは大きく機を旋回させ、風竜でも追従できない速度で後ろに回り込もうと した。 ワルドの射撃の腕前は未知数だが、正面からの接近は避けた方がいいだろう。 しかし、完全に死角からのアプローチであったにもかかわらず、ワルドはそれを見越したかの ように正確にブラスターを撃ってきた。 驚きつつも咄嗟に反応し、機を傾けて避けようとしたが、かわし切れず右翼の下に被弾。 頑丈なハードポイントが一撃で破壊され、ミサイルが地上目がけて落下していった。 バランスを崩し、機体が大きく揺れた。 横向きのローリングに加え被弾の影響で一気に減速したため、体にベルトを食い込まされた ルイズが呻いた。 704 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 49 31.19 ID lbgBr8l60 ベイダー卿はどうにか機の体勢を立て直すと、再びスピードに乗せた。 「きゃあきゃあ、きゃあ!」 今度は座席の背もたれに押し付けられる格好になり、悲鳴を上げるルイズ。 「大丈夫かよ、娘っ子?」 デルフリンガーが思わず口を開いた。 ルイズはきっ、と目を吊り上げた。 「わたしの心配なんていいわよっ! それよりベイダー、何やってんの! こんな所で手こずっ てる場合じゃないでしょ!」 ルイズの言うとおり、『レキシントン』号が弾種を散弾から砲弾に戻し、再びラ・ロシェール目 がけて艦砲射撃を開始しようとしていた。 陸軍も混乱を収拾させつつある。 「コーホー」 たしかに、あまりワルドの相手に時間をかけるわけにはいかなさそうだ。 707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 54 39.17 ID lbgBr8l60 「だから、頑張りなさい! ワルドなんかに撃ち落されたりしたら、わたしがあんたを殺すから ねっ!」 そんな矛盾きわまる台詞で発破をかけると、ルイズは再び『始祖の祈祷書』のページに目を落とした。 光の中に、文字が浮かび上がっていた。 古代のルーン文字で書かれたそれを、真面目な勉強家であるルイズは読むことができた。 「序文。 これより我が知りし真理をこの書に記す。この世のすべての物質は、小さな粒より為る。四 の系統はその小さな粒に干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。その四つの系統 は、『火』『水』『風』『土』と為す。 710 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 56 53.09 ID lbgBr8l60 神は我にさらなる力を与えられた。四の系統が影響を与えし小さな粒は、さらに小さな粒よ り為る。神が我に与えしその系統は、四の何れにも属せず。我が系統はさらなる小さき粒に 干渉し、影響を与え、かつ変化せしめる呪文なり。四にあらざれば零。零すなわちこれ『虚 無』。我は神が我に与えし零を『虚無の系統』と名づけん。 これを読みし者は、我の行いと理想と目標を受け継ぐものなり。またそのための力を担いし ものなり。『虚無』を扱うものは心せよ。志半ばで倒れし我とその同胞のため、異教に奪われ し『聖地』を取り戻すべく努力せよ。『虚無』は強力なり。また、その詠唱は永きにわたり、多 大な精神力を消耗する。詠唱者は注意せよ。時として『虚無』はその強力により命を削る。し たがって我はこの書の読み手を選ぶ。たとえ資格なきものが指輪を嵌めても、この書は開 かれぬ。選ばれし読み手は『四の系統』の指輪を嵌めよ。されば、この書は開かれん。 ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ 714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 01 59 51.97 ID lbgBr8l60 ルイズは呟いた。 「ねえ、始祖ブリミル。あんたヌケてんじゃないの? この指輪がなくっちゃ、『始祖の祈祷書』 は読めないんでしょ? その読み手とやらも……、注意書きの意味がないじゃないの」 そして、はたと気づく。読み手を選びし、と文句にある。ということは……。 自分は読み手なのか? 思えばこれまで自分が魔法を使おうとすると、そのたびに爆発が起こった。 周りのみんなは失敗と笑ったが、その原理を説明できる者は誰一人としていなかったでは ないか。 よくわからないけど、あれが『虚無』なのだとしたら……? それに、自分が召喚したベイダーはかつて始祖ブリミルが使役した伝説の使い魔、『ガンダー ルヴ』だという。――皮肉にも、最初にルイズにそのことを告げたのはワルドであったが。 すると自分はやはり読み手なのかもしれない。 信じられないけど、そうなのかもしれない。 ルイズは緊張で渇いた喉に唾を飲み込んだ。 718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 02 07.36 ID lbgBr8l60 しかし、次のページを開いて失望した。 それ以降はまた、今までどおりの文字の記されていない白いページが続いていたからだ。 「なによ、もう……。期待させておいて」 失望と共に無性に腹が立った。涙さえ出てきた。自分は相変わらず『ゼロのルイズ』なのだ。 だからルイズは、前の席に座るベイダーに向かって腹立ち紛れの声を張り上げたのだった。 「もうっ! もどかしいわね、なにやってんのよ! あんなの早く落としなさいよ!」 722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 07 00.49 ID lbgBr8l60 ベイダー卿は背後から飛んでくるルイズのわめき声を無視しながら思案していた。 ワルドは思った以上に手強い。 左手一本で正確な射撃をしてくる上に、こちらの射線に入るのをぎりぎりの所で回避している。 「さすがは『風』のスクウェアといったところか」 かつてフォースグリップをかわしただけのことはあった。 しかしそれ以上に気にかかるのが、ワルドの異様な反応の良さだ。 死角から攻撃しようとしてもあっさり看破され、逃げられる上にブラスターを撃たれる。 二倍以上のスピードで飛ぶハリアーの動きを、手に取るように掴んでいる様子である。 まるで、フォースを感知する力でもあるかのように。 スピードの面で絶対的な優位にあるはずなのに、ベイダー卿は攻めきれずにいた。 724 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 10 27.95 ID lbgBr8l60 そうこうしている内に、とうとうアルビオン艦隊の艦砲射撃が再開された。 途方もない砲声が轟き、大気がびりびりと震撼した。 「姫さま……!」 ルイズが顔色を変えた。 ベイダーのハリアーは何度目かのアプローチに失敗し、光弾に追い立てられるようにして ワルドから距離を取っていた。 どの方位から接近を試みても、どうしても射線に捉えることができない。 「相棒、あいつは時間を稼ぐつもりだぜ。先にあのデカブツをなんとかしなきゃ、姫さんたちが やばいんじゃないのか?」 そのデルフリンガーの言葉に、ルイズも同意した。陸軍も再び進行を開始している。 「そうよ、ベイダー。もうワルドなんてどうでもいいわよ。もっと物事を大局的に見て動きなさい よ」 727 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 13 01.01 ID lbgBr8l60 そんな何気ないルイズの言葉に、ベイダーは何かを思いついた様子で少し考え込み、やや あって頷いた。 「なるほど、大局的に、か。……そういうことか」 フォースの探知範囲を拡大し、確かめてみる。どうやら間違いない。 そしてそれから、ベイダー卿は背もたれ越しにルイズを見た。 「奴のからくりがわかった。マスター、今まで以上に危険な操縦をするぞ。耐えられるか?」 ルイズは内心の恐怖を気取られまいと精一杯胸を張って答えた。 「あっ、あったりまえじゃない! わたしを誰だと思ってんのよ! わたしはルイズ・フランソ ワーズ・ル――」 「わかった」 ベイダー卿は小うるさそうに手を振って遮ると、操縦桿を握り直した。 ルイズが何か言いたそうに口を開きかけたが、結局彼女は一言も声を発することができな かった。 ハリアーが大きくロールし、またもや悲鳴を上げる羽目になったからである。 739 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 20 54.86 ID lbgBr8l60 「ふふふ、とうとう痺れを切らしたか」 風竜に跨るワルドはほくそ笑んだ。敵の竜モドキが転進し、『レキシントン』号目がけて飛んで いったからである。 彼はこの時を待っていた。 「どんなに速く飛ぼうと、この銃の弾からは逃げられんぞ!」 常識を越えたハリアーの速度も、光速の銃弾にとっては無に等しい。 風竜に『レキシントン』号を目指すハリアーを追尾させながら、ワルドはブラスターを連射した。 それは、ワルドにとっては理想的な形だった。 「『ガンダールヴ』、それにルイズ、きみたちに引導を渡すのは残念ながら僕じゃない」 地上目がけて艦砲射撃を続ける『レキシントン』号であるが、その両舷の艦首と艦尾にある 一門、計四門の大砲には、ワルドの指示で熟練の砲撃手が散弾を準備している。 焦ったベイダーがワルドを無視して『レキシントン』号に向かい、ワルドがそれを追いかける ――ブラスターを避けるのに精一杯のこの時こそ、不意打ちの散弾に対して最も無防備に なるはずである。 743 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 24 11.59 ID lbgBr8l60 ワルドは周囲に思念を送った。 『フライ』の呪文で飛ぶ“彼ら”は風竜のスピードには追従できないが、とりあえずついてきて はいる。 ブラスターをかわすのに精一杯の竜モドキは、トップスピードに乗ることができないでいる ようだ。 (竜とは違うその直線的な動きこそお前の弱点だ……) ワルドはその見慣れぬ竜モドキの運動性能をよく観察していた。 加速、速度ともに申し分ないが、常に羽ばたき身をくねらせる竜に比べると、小回りが利かな いようである。 もうすぐ散弾の射程に入る。この相対速度で散弾を喰らったら、間違いなくあの竜モドキは バラバラになるだろう。 750 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 27 23.34 ID lbgBr8l60 しかしほくそ笑むワルドの目の前で、竜モドキは『レキシントン』号との間に浮かぶやや大きめの 雲の中に飛び込んだ。 「ちっ!」 ワルドは小さく舌打ちした。 この銃が、濃密な雲の中では本来の威力を発揮できないことをワルドは知っていた。当てても 致命打にならないかもしれない。 だが、圧倒的優位に立っているという自信と、憎き仇敵をもうすぐ倒せるという喜びが、ワルドを 躊躇なく雲に飛び込ませていた。 ワルドは気づいていなかった。 ワルドが追尾しやすいよう、ベイダー卿が速度を抑えていたことに。 そして、雲に飛び込んだ彼の目の前で、竜モドキの影が忽然と消えた。 「バカな!」 いかに雲の中とは言え、見失うわけがない。第一、それほど濃い雲ではないのだ。 前方に悠然と漂う『レキシントン』号もしっかり視認できる。 慌てて上下左右に視線を走らせるワルド。 その頭脳に、“彼ら”の内の一人から思念が届いた。 例の竜モドキが自分の方に向かっている、と。 754 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 32 03.99 ID lbgBr8l60 「目が覚めたか、マスター」 ルイズが薄目を開けたのを察知し、ベイダー卿は後部座席に向かって声をかけた。 「う、ん……? わたしどうしてたの?」 「ほんの数秒だが気を失っていた。初めて味わう加速度に、体が耐え切れなかったのだろう」 「そ、そう……」 ルイズが額に手を当てる。まだ視界がぼんやりと暗い。 しばらくそうしてから、唐突に置かれた状況を思い出し、ルイズは大声を上げた。 「わ、ワルドは!?」 ベイダー卿は固定武装のトリガーを引きながら答えた。 「これで四人目だ」 機関砲が火を噴き、空中を逃げようとしていた人影に弾を叩き込む。 その人影はワルドだった。二、三発の砲弾をその身に受けたワルドはバラバラに砕け、そして、 消えた。 762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 35 11.17 ID lbgBr8l60 ルイズは息を呑んだ。 「――ユビキタス・デル・ウィンデ!」 ベイダーが頷く。 「そうだ。子爵は自分の周りを固めるように分身を配置していたのだ。それも、一キロ近い距離 を置いて。目にも止まらぬこの機の速度も、遠くからなら把握可能だからな。そうして互いに 何らかの手段で連絡をとり、こちらの動きを教え合っていたのだろう。魔法を利用した全方位 レーダーと火器管制システムいうわけだ」 最後の単語はわからなかったものの、なるほど、とルイズは思った。それならばワルドのあの 反応の良さも納得できる。 気づかぬ内にルイズたちは、常時四対の瞳から監視を受けていたのだ。 765 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 37 52.45 ID lbgBr8l60 「でも、どうやってその囲みを脱出したの?」 「簡単なことだ。誰も把握できない動きをしてみせればいい。特に一番危険な、ブラスターを 持った本体に対して、な。この機体はエンジンノズルの向きを変えることで、予測不可能な 動きができる。そうやって本来ありえない所から雲を抜けた時、分身たちはのこのことこちらに 飛んでくる最中だった」 デルフリンガーが後を引き受けた。 「もっともこの機動は機体と乗り手にとんでもねぇ負担がかかっちまうがな。お前さんはそれで 気絶しちまったんだよ。だけど相棒、さっきみたいな真似はもう無理だぜ。機体がバラバラに なっちまうよ」 ベイダー卿が頷く。 その視線の先で、雲の中で反転したワルドの風竜がようやく姿を現した。 「なかなかいい策だったが……、終わりだ、子爵」 777 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 43 30.88 ID lbgBr8l60 ワルドは破れかぶれにブラスターを連射してきた。 無論、もはやそれに当たるベイダー卿ではない。 ハリアーを加速させ、旋回。目で追えぬ程のスピードでワルドの死角に回り込み、一気に距離 を詰める。 火竜に乗った竜騎士たちがそうであったように、今のワルドはハリアーの動きに反応すること ができなかった。 ブラスターを撃つ余裕はない、そう判断したワルドは咄嗟に杖を振った。 ハリアーの機関砲が、風竜の華奢な体を穴だらけにする。 ワルドは辛うじて自分の背後に空気の壁を作り出すことができた。 しかし、スクウェアメイジの風の障壁ですら、三十ミリ機関砲の弾を防ぎきることはできなかった。 肩と背中に弾が食い込み、ワルドは風竜と一緒に地面に墜落していった。 「さよなら、ワルド……」 落ちていくかつての婚約者を見つめながら、ルイズは口の中で呟いた。 だが、感傷にひたっている暇はない。 今度こそ全ての邪魔者を片付けたベイダー卿が、ハリアーの機首を『レキシントン』号に向けた。 785 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 45 49.73 ID lbgBr8l60 「ワルド子爵、撃墜されました! 謎の敵が再度本艦に向かってきてます!」 『レキシントン』号の後甲板で指揮をとるボーウッド艦長に、伝令兵が悲鳴に近い声でそう報告 した。 ボーウッドは歯噛みした。 すでに地上の軍勢はラ・ロシェールに到達し、トリステイン軍と戦端を開いている。 今こそ艦砲による援護射撃が不可欠な時だというのに、またあの厄介な奴がやってくる…… 793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 48 40.96 ID lbgBr8l60 「弾切れだぜ。どうするよ、相棒?」 操縦桿を握るベイダー卿に、デルフリンガーがそう問いかけた。 彼の言うとおり、機関砲の弾倉はワルドとの戦闘で空になっていた。 「まだ一発ミサイルが残っている。木造船など、この一発で沈めてみせる。それでも沈まない 時には……」 「時には?」 ルイズとデルフリンガーが同時に尋ねた。 「――混乱に乗じて直接乗り込み、制圧する」 ルイズは仰天したが、デルフリンガーは興奮したかのようにカチャカチャと震えた。 「いいねぇ、相棒。お前のそういう無茶なとこ、わりかし気に入ってるぜ」 それには答えず、ベイダー卿は操縦に集中した。 815 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 02 56 23.18 ID lbgBr8l60 アルビオン艦隊の内、『レキシントン』号だけが砲撃を止めている。 おそらくハリアーに対して弾幕を張るために、弾種を散弾に変えているのだろう。 だが、左手の『ガンダールヴ』のルーンが教えていた。この機体に積まれているミサイルは、 対空砲火届く範囲の遥か手前から攻撃可能である、と。 ベイダー卿はためらうことなく発射ボタンを押した。 翼の下のハードポイントから分離したミサイルが、すぐさま音の壁を越えた。 『レキシントン』号左舷の監視員が、敵の竜モドキから何かが発射されたのを視認した時には、 既に何もかもが遅すぎた。 何門かの大砲が独自の判断で散弾をぶっ放したが、まったくかすりもしなかった。 837 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 03 47.68 ID lbgBr8l60 ハリアーが発射したミサイルには、コルベールが作った『ディテクトマジック』を発信する魔法 装置が組み込まれていた。 中間誘導を終えたミサイルのシーカーは、巨大な魔法力の塊――『レキシントン』号の動力源 たる『風石』をロックし、散漫に飛んでくる対空砲火をものともせず最高速まで加速した。 回避運動を取る暇など、あるわけがなかった。 ミサイルは音の二倍を優に越える速度で『レキシントン』号の船体の中央部に突き刺さり、ベイ ダー卿が設定した遅発信管により、その弾頭に秘められた破壊力を余す所なく解放した。 高性能炸薬の爆発力に巨艦が傾ぎ、左舷から火柱が上がった。 862 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 14 50.74 ID lbgBr8l60 『レキシントン』号の甲板にいた将兵の多くが、爆発の衝撃で宙に投げ出された。 魔法が使える貴族の内、意識を保っていられた者は幸いだった。 『レビテーション』や『フライ』の呪文を唱え、宙に浮くことができたからだ。 しかし、それ以外の大多数、気を失ったメイジや平民は皆、遥か彼方の地面目がけて落下 していった。 艦長のボーウッドも同様に艦から振り落とされたが、辛うじて意識を保っていることができた 幸運なメイジの一人であった。 そして、『フライ』の呪文を唱えた彼は、今はなきアルビオン王室が威信を賭けて建造し、王権 の象徴であった不沈艦が、たった一発の攻撃で信じられない損害を受けているのを目の当た りにした。 外壁と何枚もの隔壁を破ってから爆発したらしき敵の兵器は、『レキシントン』号の左舷に大穴 を開けていた。 甲板から火の手が上がり、すぐにそれはマストの帆布に延焼した。 おそらく艦内の被害はさらに甚大だろう。 だがしかし、幸いにして弾薬庫やバイタル区画への被害は免れたようである。 不沈艦の名に相応しく、『レキシントン』号は辛うじて宙に浮いていた。 887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 23 24.88 ID lbgBr8l60 「沈まないじゃない! どうすんのよ、ベイダー!?」 ハリアーのコクピット内に、ルイズの甲高い声が響いた。 ベイダー卿は振り向きもせずに答えた。 「やはり空対空ミサイルでは破壊力不足だったか。……だが、言ったろう。沈まないなら乗り 込んで制圧する、と。今なら対空砲火も止んでいる。甲板のスペースになら降りることが可能 だ」 やれやれ、とでも言うようにルイズが首を振った。 「ま、いいわ。あんたの無茶は今に始まったことじゃないし。付き合ったげるわよ」 894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 26 32.28 ID lbgBr8l60 そう言うとルイズはベルトを外し、操縦席の背もたれに両手をかけて抱きつくような形で体を 預けた。 そしてそのまま身を乗り出し、シートからはみ出たベイダー卿のヘルメットにコツン、と額を 当てる。 「ちゃんとわたしのこと、守ってよね?」 「コーホー」 ベイダー卿は沈黙の中に逃げ込んだ。 その姿勢を保ったまま、ルイズが続ける。 「それから、約束して。必ず二人で生きて帰るって。……わたし、置いてけぼりはぜーったいに ヤなの」 ベイダー卿はしばらくの間やはり無言だったが、やがてポツリと呟いた。 「肝に銘じておこう」 904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 34 22.97 ID lbgBr8l60 ベイダー卿はハリアーで『レキシントン』号の上を一巡りしみたが、抵抗らしい抵抗は皆無 だった。 他の戦列艦も、司令官の座乗艦たる『レキシントン』号から火の手があがったことで混乱して いる様子だった。 『レキシントン』号を制圧するには、絶好のチャンスと言える。 そして、後甲板の竜騎兵の発着スペースになら機を着陸させられそうだ――ベイダー卿が そう当たりをつけ、その上まで移動して着陸姿勢を取ろうとした時だった。 フォースがかつてないほどの警告を発した。 916 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 03 38 32.03 ID lbgBr8l60 「ッ!!」 ベイダー卿は弾かれたように操縦桿を押し込んだ。 「……きゃああああぁぁぁぁッ!?」 腰を浮かせ、操縦席の背もたれにしがみついていたルイズが、後部座席まで弾け飛んだ。 垂直に切り替わりつつあったエンジンノズルが水平に戻り、ハリアーは全速で『レキシントン』 号の上から離脱した。 そしてその直後、天地を貫く一条の光の束が『レキシントン』号の甲板に突き刺さり、その船体 を真っ二つに引き裂いた。 ベイダー卿とルイズは同時に空を見上げた。 一隻の巨大な船が、遥か上空に浮かんでいた。 高度の差を考慮すれば、その船が『レキシントン』号とも比較にならないほど巨大なものである ことは、すぐにわかった。 「スター・デストロイヤー……」 彼にしては珍しく呆然とした口調で、ベイダー卿がその名を口にした。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/9098.html
時空の祈祷マティア SR 光文明 (7) サイキック・クリーチャー:メカサンダー 5500 ■バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーすべてのパワーは+2000される。 ■各ターンのはじめに、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーは倍になり、ブロックされない。 ■覚醒―自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーが自分のシールドよりも多ければ、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。 覚醒後⇒《聖歌の覚醒者ゴールデン・マティア》 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMWZ-02 「ベーシック・オリカセット2 Hidden Hollows」聖女グロリアを賛美する祈りが響く。 サイクル DMWZ-02のスーパーレアサイキック・クリーチャー 《時空の祈祷マティア》 《時空の権威ブレイナー》 《時空の瘴貴マグダレナ》 《時空の炎風ヘルゲイル》 《時空の樹冠サイファー》 収録 DMWZ-02 「ベーシック・オリカセット2 Hidden Hollows」S1a/S12 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/42481.html
祈祷師の百科事典 R 闇文明 (2) タマシード:デーモン・コマンド/ナイト/エイリアン ■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。 ■シビルカウント1:自身の闇のクリーチャーが、1体以上いれば、自分のクリーチャー全てに「スレイヤー」を与える 作者:?の助 フレーバーテキスト その百科事典には戦国舞踏会から今に至るまでのありとあらゆる情報があった 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mugentei/pages/114.html
【ナイトウィザード2nd オンラインセッション用キャラクターシート】 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 キャラクター名:[[因幡える]]属性:天/冥 総合レベル:(10)消費経験点:(100) ウィザードクラス:陰陽師(5) スタイルクラス :ヒーラー(0) クラス経歴 :異能者(2)、侵魔(3) 【能力値】 基本能力値 ベース 能力 現在値 【筋力】 ( 6)+( 0)=( 6) 【器用】 ( 7)+( 0)=( 7) 【敏捷】 ( 5)+( 0)=( 5) 【精神】 ( 8)+( 0)=( 8) 【知力】 (10)+( 5)=(15) 【信仰】 (10)+( 0)=(10) 【知覚】 ( 6)+( 0)=( 6) 【幸運】 (10)+( 0)=(10) 【CF修正値(幸運÷3)】 =( 3) 【プラーナ 解/内】 (3/7) 【戦闘能力値】 【能力値】 ベース クラス修正 特殊能力 総合レベル 未戦闘値 装備修正 最終戦闘値 【 命中 】 ( 6) ( 2) ( 0) ( 0) ( 8) ( 3) (11) 【 回避 】 ( 5) ( 2) ( 0) ( 0) ( 7) (-1) ( 6) 【 攻撃 】 ( 6) ( 0) ( 0) ( 0) ( 6) ( 4) (10) 【 防御 】 ( 8) ( 2) ( 0) ( 0) (10) (14) (24) 【 魔導 】 ( 9) ( 5) ( 2)+5 (10) (31) (13) (44) 【 抵抗 】 ( 7) ( 4) ( 0) ( 0) (11) ( 0) (11) 【 魔攻 】 (11) ( 4) ( 0) ( 0) (15) (11) (26) 【 魔防 】 (12) ( 7) ( 0) ( 0) (19) (14) (33) 【耐久力】 (13) ( 5)+10( 0) ( 0) (28) ( 0) (27) 【魔法力】 (17) ( 9)+28(52) ( 0) (106) (-16) (90) 【行動値】 (12) ( 0) ( 0) ( 0) (12) (-4) ( 8) 【移動力】 ( 2) ― ( 0) ― ( 2) ( 0) ( 2) 【特殊能力】 特殊能力名称 SL タイミング 判定値 難易度 対象 射程 代償 効果 《喰らいボム 》(―) オート なし 自動 範囲1 なし 2pr 自身を対象に含むダメージロール直前に使用。ダメージを0にする。[[シナリオ]]1回。 《蘇生の光 》(―) オート なし 自動 自身 3sq 1pr 生死判定を成功させる。 《治癒力うp 》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 種別:治癒の魔法の【治癒力】+[CL+3]。 《代償軽減:付与魔法 》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 種別:付与の魔法の代償MPを-[SL+1]。 《ネイティブギフト 》(5) 常時 なし 自動 自身 なし なし 発動魔法の代償MP-1。効果の最大値+[SL+1]。 《八界の嵐 》(1) マイナー なし 自動 自身 なし 6C メインプロセス中に使用する魔法の対象をシーン(選)に変更。シナリオ1回。 《サモニングターミナル》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 指定アイテムを装備中【魔導】【魔法力】+2。 《裏界の温泉 》(1) メジャー なし 自動 範1 2sq 5MP 常時以外の特殊能力、魔法、バッドステータスの効果をすべて打ち消す。 《庇護の伯爵 》(1) メジャー なし 自動 効果 1sq 5C 対象Sq内のキャラクターは指定した付与魔法の効果を受ける。SLラウンド持続。 《魔女王の囁き 》(1) オート なし 自動 単体 なし 1pr 攻撃の対象を自由に変更する。ただし本人には不可。シナリオ1回。 《女公爵の宝物蔵 》(1) オート なし 自動 単体 なし なし 価格が[SL*100+100]万v.以下のアイテムをひとつ取得。常備化不可。シナリオ1回 《符術 》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 魔法の代償のカウントを-[SL]。攻撃魔装の「行動修正」を+[SL]。 《絶技符 》(5) 常時 なし 自動 自身 なし なし SL個までの魔法効果の最大値を+2。 《反鏡符 》(1) Re 魔導 対抗 単体 武器 15C 魔法を回避した上で対象自身にその魔法が命中したものとして扱う。ラウンドSL回。 《多重発動 》(1) メジャー なし 自動 自身 なし なし タイミング:メジャーの魔法を2つ使用する。シーン1回。 《式神壱式 》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 式神を得る。式神は[CL*3]点のMPを持つ。 《護法神 》(1) オート なし 自動 単体 2sq なし 式神壱式のMPを0にすることで、ダメージを0にする。シナリオ1回。 ==汎用特殊能力================================================================================================================================================= 《伝家の宝刀 》(2) 常時 なし 自動 自身 なし なし SL個までのアイテムを常備化。[1+SL]Mv.まで。 《伝家の術式 》(1) 常時 なし 自動 自身 なし なし 魔法を1つ常備化。[1+SL]Mv.まで。 《訓練:知力 》(5) 常時 なし 自動 自身 なし なし 知力+[SL]。 ===アイテム特殊能力============================================================================================================================================ 《ヒールサポート 》(―) オート なし 自動 自身 なし なし 【治癒力】+2。シナリオに3回。 《非常用MPタンク 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 【魔法力】+10。このMPはシナリオ中に回復できない。 《呪法弓 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 魔法の射程を+1sq。 《呪法連冊 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 《符術》の効果を[SL+1]に変更。 《データファイル 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 《メモリ領域》が必要。 《ヘルメス派 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 治癒魔法の【治癒力】+2。 《禁断の知識 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 【魔法力】+10。 《アンラック 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 【幸運】ジャッジ-5。 《エスポラント 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 異世界でも何故か言葉が通じる。 《信用取引 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 現金が無くても買い物ができる。 《モバイルシステム 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし あらゆる場所でアイテムが購入できる。 《メモリ領域 》(―) 常時 なし 自動 自身 なし なし 《データファイル》を所有できる。 《幸運の加護 》(―) オート なし 自動 自身 なし なし ファンブルを打ち消す。使用後に幸運の宝石を破棄。 《詠唱補助プログラム 》(―) マイナー なし 自動 自身 なし 3C 【魔導】【魔攻】に+3。ラウンド持続。 【武装:魔装】 重量上限:筋力+総合LV=(16) 魔装可能LV合計:知力+総合LV=(25) 武装/魔装名称 種別 重量 魔L 命中 回避 攻撃 防御 魔導 抵抗 魔攻 魔防 耐久 魔法 行動 移動 射程 部位 効果 (ダークブレイド )魔装(攻) ― 3 ― ― ― ― 1 ― 6 ― ― -9 -1 ― 3 ― 特になし (マジックシェル )魔装(防) ― 1 ― 0 ― 0 ― 0 ― 2 ― -3 0 ― ― ― 特になし (アサシンレリーフ )魔装(補) ― 4 3 ― ― ― 3 ― ― ― ― -4 ― ― ― ― 特になし ※伝家の術式 (ホワイトロッド )武器(棍) 3 ― 0 0 4 0 1 0 0 0 ― ― -1 ― 1 片手 《ヒールサポート》《非常用MPタンク》 (マジカルリボン )防具(頭) 1 ― 0 0 0 1 0 0 2 3 ― ― 0 ― ― 頭部 特になし (アンチマジックマフラー)防具(肩) 2 ― 0 0 0 0 0 0 0 3 ― ― 0 ― ― 肩 特になし (戦羽織 )防具(上) 4 ― 0 -1 0 5 0 0 0 3 ― ― 0 ― ― 上半 特になし (神代の衣 )防具(衣) 1 ― 0 1 0 効果 2 0 2 4 ― ― 0 ― ― 衣服 防御修正は使用者の【信仰】 ※伝家の宝刀 (破魔弓 )[[その他]] 2 ― ― ― ― ― 2 ― 2 ― ― ― ― ― ― 片手 《呪法弓》《呪法連冊》 ※女公爵 (エメラルドタブレット )その他 1 ― ― ― ― ― 2 1 2 1 ― ― -2 ― ― ― 《データファイル》《ヘルメス派》 (外道祈祷書 )その他 1 ― ― -1 ― -2 2 -1 3 -2 ― ― -1 ― ― ― 《データファイル》《アンラック》《禁断の知識》 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 【合計】 15 6 3 -1 4 14 13 0 11 14 0-16 -5 0 0 ― 【魔法】 魔法記憶容量:知力+特殊能力+総合LV=(25) 魔法名称 LV 種別 タイミング 判定 難度 対象 射程 代償 効果 (ヒール )(1) 治癒(―) メジャー 魔導 12 単体 1sq 2MP 【治癒力】:【魔防】-10(Max3)。 (ヘイスト )(2) 付与(―) メジャー 魔導 20 単体 1sq 6MP 行動C+[【魔導】-10](Max5)。ラウンド1回。 (リフレクトブースタ )(3) 付与(―) オート 自動 なし 自身 なし 3MP 【行動値】ジャッジ時、+【魔導】-12(MAX 7)。 (ヒートシフト )(1) 付与(―) オート 自動 なし 単体 0sq 5MP 対象のジャッジ前に使用。ジャッジ+2。Cが発生しない。 (ダークバリア )(2) 付与(冥) オート 自動 なし 単体 1sq 4MP、3C 防御ジャッジ直前に使用。【魔防】+[【魔導】-10](Max15)。 (ヴァニシング )(3) 付与(天) オート 自動 なし 単体 1sq 5MP、2C 防御ジャッジ直前に使用。【防御】【魔防】+【魔導】-8(MAX 10)。 (ディフェンスアップ )(2) 付与(―) オート 自動 なし 単体 1sq 3MP、2C 防御ジャッジ直前に使用。【防御】+【魔導】-10(MAX 10)。 (プリズムアップ )(2) 付与(―) オート 自動 なし 単体 1sq 4MP、3C 防御ジャッジ直前に使用。【魔防】+【魔導】-10(MAX 10)。 (タンブリングダウン )(2) 弱体(冥) セットアップ 魔導 対抗 単体 2sq 4MP 行動カウント-[【魔導】-15](Max5)。 (スロウ )(2) 弱体(―) メジャー 魔導 対抗 単体 1sq 7MP 行動カウント-[【魔導】-10](Max5)。 (ディスアペアⅡ )(5) 汎用(―) オート 魔導 対抗 単体 5sq 8MP、6C 魔法Lv4以下の魔法を失敗させる。 ――――――――――――――― 【合計】 25 【所持品】 月衣内最大所持量:筋力×2+総合LV=(20) 名称 重量 効果 (MUGEN-KUN ) 0 《信用取引》 (Sm0-Phone ) 0 《モバイルシステム》《メモリ領域》《エスポラント》 (幸運の宝石 ) 0 《幸運の加護》 (魔術サポートプログラム) 0 《データファイル》《詠唱補助プログラム》 【コネクション】 名前 関係 ― ― 【キャラクターデータ】 性格:気まぐれ 性別:♀ 年齢:100 身長:20cm 瞳色:黒 体毛:灰色 体重:3kg 肌色:普通 種族 :妖怪うさぎ 出自:異世界生まれ 特徴:とりかえっ子 |【魔導】ベース+1、【魔攻】ベース-1。 生活:口がうまい 特徴:口先三寸 |エキストラを説得できる。シナリオ1回。 【キャラクター設定】 幻想郷から来たうさぎ。主に結界と式を操る程度の能力。 本体はてゐの部下にあたるが、永琳直属の庭番として働いていた。 博麗神社の監視任務中に霊夢から結界術を盗んだらしい。 よくわからないうちに異世界へと送り込まれた。 【その他】 経験点内訳:転職20 汎用能力40 換金40(7.848Mv使用→1万5200余 【治癒力】+15 【幸運】 -5 付与魔法 -3MP -2C 最大+6 発動魔法 -1MP -2C 最大+6 ぁ、アイテムは基本的に相当品です。破魔弓→大幣とか。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1145.html
『ははは、逃げずにやってきたことだけは褒めてやろう!!』 『……スピリチュアル』 『げ、げぇーーッ!!ど、ドラゴンだってぇーー!?ギーシュ、逃げろ!!』 『うわーもうだめだー』 『ギーーシューーーー!?』 『残念だったな、オメェみてえなヒョロイのに振るわれる気はねぇぜ!』 『試し切りをさせてもらうぞ』 『あっ、オメ、聞いてねぇな!って、おでれーた……おめ、人間か?』 『それが気に入ったの?そんなのよりこっちの綺麗な剣にしなさいよ』 『うっせ、娘っ子!……なあ、お前さんそんなに俺を気に入ったのか?よしわかった、俺を買え!! 使い手もこねーし飽き飽きしてたんだ、これからよろしくな兄ちゃん!!デルフって呼んでくれや!!』 『苦労して盗んだと思ったらただのボロ剣だってぇ?っち、期待はずれもいいとこだよ、何が神殺しの剣だい! もういい、あたしのゴーレムでお前ら全員ふみつ……』 『サーペント』 『ほあーーーー!?』 『きゅいきゅい!素敵なのね!!おっきぃのね!!ひゃん!寒いのね!!きゅいきゅい!!』 『……喋っちゃダメだってば』 『フハハハハ!このような狭い空間では変身もできまい!!彼女も巻き込んでしまうからな!!』 『デルフ』 『応よ!初めて名前呼んでくれたな兄ちゃん!!兄ちゃんは全く俺を使わねぇからな……』 『人の身となった竜に何が出来るというのだ!遍在に囲まれて死ぬがい……消えた!? ぐわぁああ!!い、一瞬にして斬りつけたというのか!?』 『まだだ』 『なぁッ!?のああああ!!見えん!!何故見えんのだ!?先住魔法か!?』 『テメーがノロマなだけさね。なぁ兄ちゃん』 『ふむ』 『ぎょぇあああああ!!』 『ウェールズ、傷は浅いぞ!』 『ふふ、君も声を荒げる時があるんだね。ロン……君は、ヒトは醜く、汚い生き物だと言ったね?それは真実かもしれない。 しかし私は、人はそんなに汚れていないと、そう思うのだよ』 『……ああ、そうだな』 『はは、よかった。君は不思議なやつだなぁ。君のほうがよっぽど王の器に……くっ、ごふッ! うっ、く……ああ、できることなら最後に、一目だけでも……アン、リ……愛、して――――――』 『うぇーるず、さ、ま……?』 『……行くぞ、ルイズ』 『姫様、ウェールズ皇太子は……』 『そうですか……殿方って勝手ですね。残される者の想いなど、考えていないのでしょうね』 『……ウェールズは最後、お前のことを愛していると言って、死んだ』 『そう、ですか……本当に、殿方って、かって……ひぐっ、ううッ――――』 『姫様……』 『で、これが竜の羽衣なわけね?』 『そうです!おじいちゃんはこれに乗って飛んできたんですよ』 『こんな鉄の塊りがホントに飛ぶの?』 『……多分、ですけど』 『まあ、ロンには必要ないわね。普通に飛べるし』 『はぅあ!?も、盲点でしたー!』 『共に往きましょうロン、背中を貸して。今度は嫌だなんて言わないわよね?』 『ああ、そうだな。俺はお前の使い魔だから、な』 『え?い、いいい今、何て?』 『何でもない』 『ちょ、待ちなさいよ!!』 『ディヤァアアアア!!タイラントォオオ!!』 『うひょー!すげーぜ兄ちゃん!高ぇーー!!怖ぇーー!!こらおでれーた!!』 『集中できないから黙ってなさい、唯でさえ空気薄いんだから』 『いやだってな、オレ全然使われないからいい加減寂し、ってヤメテーー!鞘に入れないで、アッ――――』 『高度を上げる、同時に仕掛けるぞ』 『エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ……』 『――――ダーク・パニッシュ!!!!』 『――――エクス・プロージョン!!!!』 『は、はは、ハはハハは!圧倒的じゃあないか!やはり君の力は世界を掴むことができるのだよ! ルイズゥゥゥゥ!!――――――――』 『さよなら、ワルド……』 『ウェールズ、お前は苦しんでいるのか?』 『ちょっとダーリン、まずいわよあの竜巻!!』 『こちらも同じ事をやればいい。タバサ、キュルケ、魔力を流せ。重属魔法を仕掛ける』 『ええ!?だからそれは王族じゃないと……』 『彼ならできる』 『タバサ!?……ああん、もう!!わかったわよ!!』 『兄ちゃんは魔法まで使えるのか、いやドラゴンの魔法だから先住魔法だな!すげぇ、力が集まって、うおっまぶしっ!』 『テラ・ブレイク!!』 『え?え?ふぇええええ!?』 『すごい。想像以上』 『……やりすぎじゃね?姫さん生きてんのか……?』 『この始祖の祈祷書って……』 『初代ミョズニトニルンによって作成されたものだろう。始祖の言葉を書き留めた形式なのだろうが、 書き手が都合のいいように改竄した可能性もあるな。異教に奪われし聖地を取り戻すべく努力せよ、か』 『いったい、何故?』 『ヤツの臭いがする。腐ったヒトの臭いだ。ふん、読めたぞ。第四の使い魔。 ブリミルに向こう側から召喚された生物を素材に使ったか、こちらで召喚された生物を使ったか、あるいは――――』 『何?聞こえないわ、なんて言ったの?』 『……いや、何でもない』 『では何故、私の村は焼かれたというのだ!?』 『火を放つ、という事は消し去りたい何かがあったという事だ。それが人であれ、物であれ、他の何かであれ……』 『貴様の同類のせいで村は焼かれたんだろう!!貴様と同じ化け物が潜んでいたせいでッ!!』 『ならば、お前の手の内にあるその剣で、この身を貫くがいい。 その剣は、うつろうものがうつろわぬものにせめて一噛みと、磨いた牙だ。その牙で、殺せ』 『うるさいッ!やはり貴様は化け物だ!人の気持が解らぬ化け物だ!!私に貴様を殺せと言うのか!?この私に!貴様を!! 出来るわけがないだろうが!!この化け物め!化け物め化け物め化け物め――――ッ!!』 『アニエス……』 『ううっ、うううっ……うああぁぁぁ……ッ』 『……死してなお、悲しみを創るというのか――――ユンナ』 ――――――――思えば遠くに来たものだ。 目まぐるしく過ぎ去った日々を思い返し ロンは、ゆっくりとその目を開けた。 ブレス オブ ファイア 0 ~虚無ろわざるもの~ 中編 「ここが……聖地……」 ルイズの呟きに、ロンは肯首する。 「この下に、いるのね……」 「ああ、神がな。作り物の、だが」 「ヒトが創った神様、か。それは『記すことすらはばかられる』わね。 私いろいろ考えたわ、ロン。そして解ったの。神様は神様の世界に居るべきだって。この世界の中に、神様はいらない」 「……その通りだ」 忌々しげに肉の枝を蹴飛ばしながら、ルイズは溜息をついた。 「はぁ、結局ヒトは夢を見すぎていたのかしら。長くて、儚い、神様の夢。神様に憧れる、信教っていう夢」 「ロマリアの者共を非難するつもりはないが、ヒトは何かを信じなければ生きていけないのだろう。 彼らの言葉を借りるなら、これがどんなものであれ、神は神だということだ」 「見得ぬモノこそが美しいのにね。ビダーシャルの言ったとおり私は、ううん、人間はシャイターンだわ」 どくり、と地面が脈動する。 まるで何か、巨大な心臓が鼓動するかのような、そんな振るえだった。 それに併せて、肉の枝が伸びていく。 ルイズの身は虚無によって守られているが、ハルケギニア中に広がった肉の枝に対抗できるものは……多くはないだろう。 キュルケやタバサ達を筆頭とした強力なメイジをはじめ、エルフ達もしがらみを捨て、国を越え協力し合い 主要都市や民間人を守っているが、それも時間の問題だろう。 肉の枝は滅ぼすことが出来ないのだから。 共通の敵を得たことで、人間とエルフの数千年にも及ぶ争いに終止符が打たれ、和平が結ばれるとは。 何とも皮肉なモノだ、とルイズは思った。 滅びの時は近い。 しかし、その時は来ないのだと確信していた。 何故ならば、横に佇むこの頼もしい使い魔、いや仮り使い魔の青年が全てを打ち倒すと信じていたからだ。 ただ、その場にこの身を挟む余地がないことだけが、ルイズの胸を締め付けた。 「呪いが濃すぎるせいで、ここから先は私は入れないのよね? 悔しいわ、本当に悔しい。ロンを見送ることしか出来ないなんて……」 「でぇーぃじょうぶだって!なんてったって天下無敵の名刀、デルフリンガー様が兄ちゃんにはついてんだからな!」 「もう、デルフったら。あ、そうだ!ロン、最後にしておきたいことがあるわ。 あんたちょっと屈みなさい!時間は取らせないから」 「ああ、こうか?」 「ええ、いいわよ。あ、あと目も瞑りなさい」 言われて、ロンは素直に屈み、目を閉じた。 「今度は、避けないでよね」 ルイズのしなやかな指が頬を伝うのを感じる。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と為せ」 ――――――どれだけの時間が過ぎただろうか。 ロンにはそれがとても短くて、それでいて長い時間だったような気がした。 その時の中で左手の甲が熱くなったような気もしたが、口付けの衝撃に比べればどうでもいいことだった。 「……ふうっ。こっ、こここここ……」 「ニワトリか?」 「馬鹿!まったく、いい!?これで、あんたは私の使い魔になったんだから! ご主人様の言う事、聞かなくちゃいけないんだから!だから命令するわ! 絶対、必ず、帰ってきなさい!!」 「……ルイズ」 「何よ!ご主人様の命令を聞けないっていうの!?」 「ルイズ」 「ダメよ、言いなさい!帰ってくるって!」 「……」 「帰ってくるって……言いなさい、よぉ……」 ロンは縋るルイズの手を剥がし、彼女に背を向けた。 「……行ってくる」 「馬鹿ぁぁぁ……」 歩みを、進める。 ルイズは滅多なことでは泣かなかった。 最後に脳裏に焼き付けたのは、その気丈だった彼女の泣き顔だったことが 何故かロンには、ひどく残念に思えた。 聖地の地下。 歩みを、進める。 封印されし遺跡に張り巡らされた肉の枝を、神鉄の剣で斬り進んでいく。 ロンの右手には神殺しの剣が。 ロンの左手には魔法喰らいの剣が。 それぞれ握られていた。 「なあ、兄ちゃん」 「何だ、デルフ」 「今更だけどよ、兄ちゃんのことさ、相棒って呼んでもいいか?」 「好きにしろ」 「へへっ、あんがとよ!いや俺も運がよかったわ、最後にこんな最高な使い手にめぐり合えるなんてな!!」 「使い手?」 「あー、ガンダールヴっていってな、まあいいや。今となっちゃどうでもいいしな」 歩みを、進める。 道中、数多のよく解らない形をした怪異を切り伏せた。 終わりが見えない。 「身体が、軽い」 「へぇ、おでれーた!!冷血漢だとおもったらまぁ。熱い心を持ってんじゃねぇか!!」 歩みを、進める。 しかしどれほど進んでも、未だ終わりが見えない。 進むは、この先に待ち構えているものの胃袋か。 「そろそろか」 「ああ、ヤベェ気配がビンビン伝わってきてやがる」 「怖気づいたか?」 「へっ、冗談!!……っておでれーた、おいおい、軽口なんか叩いたの初めてじゃねえか?」 「……ふっ」 「ヒヒヒ、いいねぇ心強いねぇ。じゃあいっちょかましてやりますか!相棒!!」 歩みを、進める。 マガイ物の神を殺すために。 終わりの近づく肉の廊下を、竜と剣は唯々突き進んでいった。
https://w.atwiki.jp/lv180axe/pages/35.html
基本能力 力量 18 敏捷 20 体質 13 打撃抵抗 0% 知力 10 体力 52 法力 40 法力抵抗 10% 雇用必要条件/転業必要条件 雇用必要条件 雇用金額 6,300両 転業必要条件 転業職種名 修験道 雇用可能Lv Lv13~又は信用Lv5~ 転業可能Lv Lv50~ 武器/攻撃形状 武器 数珠 攻撃形状 中距離攻撃 攻撃技/特徴 地震 MP40、高Lv数珠装備 回復術 MP1に対して体力回復6
https://w.atwiki.jp/mazerunakikenn/pages/67.html
祈祷 祈祷上げ手順(知力優先) ①速さ2上げ生命2下げ、運2上げ精神2下げを各50回(同時OK) ②修行の塔で①で下がった生命・精神が完全に回復している状態にする ③生命2上げ精神2下げを50回、下がった精神を修行により完全回復 ④精神2上げ力2下げ、知力2上げ力2下げを各50回(同時OK) ⑤修行の塔で④で下がった力を完全に回復している状態にする ⑥祈祷の「力の限界を上げる(消費1200)」を100回 祈祷上げ手順(力優先) ①速さ2上げ生命2下げ ②修行者の塔で下がった生命を回復 ③生命2上げ、精神2下げ、運2上げ、精神2下げ(同時可能) ④修行者の塔で下がった精神を回復 ⑤精神2上げ、力2下げ ⑥修行者の塔で下がった力を回復 ⑦力2上げ、知力2下げ ⑧修行者の塔で下がった知力を回復 ⑨知力の限界を上げる 種族 種族は×の無い種族(ヒューマン、ドワーフ、ノーム、エルフ、ホビット、フェアリー、ワービースト)が良いです。成長率が良いのです♪ 次に修行の塔で限界が全く上がらない状態になっている事 ※種族変更をすると限界が10%減ります。年齢・種族などを整えてから、上記方法で限界アップをしてください。