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第13-96章.第13-97章.第13-98章. 第13-97章. ユディシュティラは言った、『バーラタ民族の第一人者よ、あなたは私に家事モードの義務をすべて話し、この世の繁栄のために人がなすべきことをすべて教えてください』。 ビーシュマは言った、「バラタよ、私はこの関連で、ヴァスデーヴァと大地の女神の昔話をあなたに朗読しよう。バラタ族の優れた王子よ、大地女神を賛美した後、あなたが尋ねたこの話題について彼女に質問した。 「ヴァスデーヴァは言った、『戸主の状態を採用した私、または私のような者は、どのような行為を行うべきでしょうか、そしてそのような行為はどのように善に結実するのでしょうか? 大地の女神は言った、『マダヴァよ、リシ、神々、祖先、そして人間は、戸主によって礼拝され、犠牲が捧げられるべきである。神々は常に犠牲によって喜ばれ、人はもてなしによって喜ばれる。それゆえ、家の主人は神々が望むようなもので神々を喜ばせるべきである。マドゥの殺害者よ、そのような行為によって、リシもまた満足する。家の主人は、食を断ち、毎日、聖なる火と犠牲の供え物とに立ち会うべきである。マドゥの殺害者よ、神々はそのような行為で満足される。また、毘沙門天の供え物は、米を煮て捧げ、アグニ、ソーマ、ダンワンタリには澄ましバターを捧げなさい。彼はプラジャパティに別々で明確なオブラートを捧げるべきである。南方では閻魔大王に、西方ではヴァルナに、北方ではソーマに、家内ではプラジャパティに、北東部ではダーンワンタリに、東方ではインドラに、順を追って供物を捧げなければならない。また、家の入口で男たちに食物を捧げるべきである。マダヴァよ、これらはヴァリ供養として知られている。ヴァリは、家の内部にいるマールートと神々に捧げなさい。ヴィシュヴェーデーヴァには戸外で、ラクシャと精霊には夜に捧げなさい。ブラーフマナがいない場合は、食べ物の最初の部分を火の中に投げ入れる。先祖にスラーダを捧げたい場合は、スラーダの儀式が終わったら、先祖に感謝し、ヴァリの供え物を順番に捧げる。次に、ヴィシュヴェーデーヴァに供物を捧げる。次にブラーフマナを招き、自分の家に到着した客人を食事でもてなすべきである。この行為によって、王子よ、客人は満足する。その家に長く滞在しない者、あるいは、来ても短時間で立ち去る者を客と呼ぶ。家人は、戒師に、父に、友人に、そして客人に、『今日はこれを汝に供えるために家にある』と言うべきである。そして、毎日それに従って供えなければならない。家人は、彼らに頼まれたことは何でもしなければならない。これが定石である。クリシュナよ、家の主人は、すべての人に食べ物を捧げた後、最後に食べ物を取るべきである。家人は、マドゥパルカの供え物をもって、彼の王、司祭、戒師、義父、そしてスナタカ・ブラフマナを、たとえ彼らが一年間彼の家に滞在するとしても、礼拝すべきである。朝と夕方には、犬、スワパチャ、鳥に食べ物を地面に供える。これを毘沙門天供養という。情熱に曇らない心でこれらの儀式を行う家人は、現世でリシたちの祝福を得、死後は天界に到達する」。 「ビーシュマはこう続けた。「偉大なヴァスデーヴァは、大地の女神からすべてを聞き、それに従って行動した。あなたも同じように行動しなさい。王よ、このような戸主の務めを果たすことによって、汝はこの世で名声を得、死後は天国に到達するであろう』」。 第13-96章.第13-97章.第13-98章.
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プロット一覧へ戻る 総合プロット(大体の流れ) [キャラクター選択1・4月某日] 校内探索中、逢坂と会い、からかわれる。 その際逢坂の落したハンカチか何かを届けるために奔走。 逢坂薫という人物の色々な面を見る事になる。 結局校内で渡す事もできず、寮内の逢坂の部屋に届ける事に。 その際、ちょっとした会話。 [キャラクター選択2・4月某日] 校内に猫侵入。逢坂パニック。 [キャラクター選択3・5月某日] 相沢のプチ五月病。 そんな中、逢坂が一人で昼食を取っている場面に遭遇。 たまには一人で食べたい時もある。との弁。 相沢にはその顔が少し寂しそうに見える。 [キャラクター選択4・5月某日] これを選択すると以降強制 外出。バスに酔う相沢。とんぼ返り。 逢坂に発見され、介抱される。 相沢、変人だと思っていた逢坂の意外な一面に驚く。 後日、感謝の気持ちを伝えに行き、乳を揉まれる。 [キャラクター選択5・6月某日] 相沢、逢坂を昼食に誘う。 そこへ衣川と新堂が合流。(嫌がる衣川を無理やり) 楽しい時間をくれた相沢に、逢坂は小声で礼を述べる。 [キャラクター選択6・6月某日] 逢坂、姫百合祭が間近という事もあり、一人では抱えきれない量の仕事を任される。ピンチ。 普段と違う逢坂の様子に気づく相沢。助力を申し出る。 その場では断る。これくらいは大した事じゃない。 翌日、さらに疲れている逢坂。気丈に振舞う。痛々しい。 無理やり手伝う。逢坂の苦労を知る。 無事、期間内に仕事を終え、逢坂は素直に感謝の念を述べる。 少しだけ寂しさが残るも、来たる姫百合祭への期待は膨らむのであった。 [個別ルート] 逢坂薫という人間に対する気持ち。再確認。 クラスでの出し物決定。祭りの雰囲気。 前の学校とのレベルの違い。際限なく高まる期待。 [視点切り替え・逢坂薫] 授業をサボり、屋上で束の間の休息。 考えるのは相沢優菜の事。 好意は自覚している。それが恋愛感情だという事も。 葛藤。伝えないという決意。 [視点切り替え・相沢優菜] 着々と進む姫百合祭の準備。はしゃぐ相沢。 そこに逢坂。からかわずに軽い挨拶だけで行ってしまう。 軽い違和感。 放課後、準備に必要な物を取りに寮へ。 その途中、下校中らしき逢坂を発見し、一緒に行く事に。 会話。徐々に違和感の正体が見えてくる。 からかわれもする、抱き締められもする。 でも、いつものような熱っぽさが無い。 夜。自室にて赤坂との会話。 話題は逢坂の事。 会話の中、赤坂は相沢が逢坂に只ならぬ感情を抱いている事に気付き、指摘する。 認めない相沢。倫理観。 翌日、昨日の会話のせいで、逢坂と目を合わせられない相沢。 そんな相沢を弄るでもなく、注意するでもなく接する逢坂。 強烈な孤独感。自身の思いに気づき始める。 [視点切り替え・逢坂薫] 自分に対し積極的に関わろうとする相沢に、気持ちがぐらつく。 自分の将来。相手の将来。世間体。 彼女の好意を無碍にはできるはずもない。 悩む。姫百合祭で答えを出そうと決意。 だからせめて、姫百合祭までは思い切り楽しんでやろう。 [視点切り替え・相沢優菜] 逢坂薫に恋をしていると自覚する。 彼女は冗談であんな事をしているだろうから、伝える事はできない。 それでも、この気持ちと向き合っていこう。そう思う。 そんな折、逢坂薫のライバルだと名乗る女性に呼び出される。 果たし状。姫百合祭で雌雄を決しようと。 面倒だと思いつつ、逢坂に出会える口実を獲得し上機嫌。 夜、逢坂の自室へ赴く相沢。 ちょっとした会話。総合トップには興味がない。 肩書きがどうなろうと何も変わらない。そう考える相沢に少々面食らう逢坂。 逢坂、果たし状の内容に憤慨。自分は興味ないが癪に障る。 冗談ぽく、相沢に総合TOPになればいいと提案。 相沢、自分を試すためにこの学園に来た事を思い出し、その提案に乗る。 やる気を燃やす相沢。 これから毎日、逢坂の部屋で特訓する事に。 姫百合祭まで残り一週間。 翌日の放課後。 特訓一日目。 敵を知り己を知ればなんとやら。 敵は思ったより手ごわく、相沢は思ったより平凡。 運動も勉強も到底敵う相手ではない。 話し合いの末、挑戦者と現総合トップ全員での料理対決を提案する事に。 そんなに上手く行くのかと思う相沢。逢坂に秘策あり。 特訓二日目。 どんな料理で臨むかを会議。 結局相沢の得意料理という形に。 特訓三日目。 本格的な特訓開始。 逢坂の指導は厳しかった。 特訓四日目。 指切ってちゅっちゅ 特訓五日目。 衣川や新堂が来たりする。 特訓六日目。 味見担当赤坂。 姫百合祭り前日。 今日は特訓せず、ゆっくり休む事に。 逢坂の部屋でくつろぐ二人。 楽しかった時間の終わり。二人ともこの時間が名残惜しい。 ここで分岐。 1「正々堂々と戦おう系の台詞」→グッド 2「総合トップになりたい系の台詞」→バッド [バッドルート] 姫百合祭当日。申請を忘れていて慌てる二人。 参加人数が規定に達してない上、現トレスフェミナの推薦という事もあり特定で参加。 胸を撫で下ろし、新たにやる気を燃やす相沢。 入れ替え戦。 逢坂が自称ライバルを上手く誘導し、思惑通り料理対決する事に。 相沢の敗北。逢坂はまだしも、練習して居ないはずのライバルにも敵わない。 自分の身の程を知る。後夜祭にも参加せず、自室で自分の情けなさを悔やむ。 翌日。 身の程も弁えずに入れ替え戦に出た事でいじめられる相沢。 逢坂、それを発見してマジギレ。 相沢逃亡。自室に引きこもる。追う逢坂。 無理やり侵入し、相沢を慰める逢坂。 逢坂を肉体的にも精神的にも求める相沢。 わかっていながらも、一歩を踏み出せない逢坂。 結局抱きしめるだけで終わってしまう。 一学期終了日。 相沢は人知れず、逢坂に想いを伝える決心をする。 これでだめだったら学園を去ろうと。 夜、逢坂を礼拝堂に呼び出し、告白。 逢坂、様々なしがらみを払拭できず、その告白を断る。 傷つけないように、笑顔で。 badend 分岐から [グッドルート] 発言に驚く逢坂。相沢の言葉は意外だった。 やるからには正々堂々と勝ちたい相沢。熱弁を振るう。 逢坂、その意気に答える。 帰り際、唐突にキスされる。 ベッドの中で悶々。 姫百合祭当日。 参加申請を忘れていた事に気づく二人。結局出場不可。落胆。 逢坂、相沢の分まで頑張ろうと噴気。 自称ライバルが料理対決を申し出る。逢坂の秘策。 逢坂は、相沢が作ろうとしていた料理を作り、その結果圧倒的大差での勝利。 相沢、逢坂薫という人間の存在に圧倒される。様々な感情が入り乱れ、人知れず泣く。 舞踏会。 結局トレスフェミナの入れ替えは無し。 ファンに囲まれる逢坂を遠目で見る相沢。見えない壁を感じる。 そこへ、取り巻きを払いのけて逢坂が来る。ダンスの誘い。 ファンからのブーイング。無視。 相沢と逢坂のダンス。互いに見つめ合う、二人だけの世界。 ふと、その状況が物凄く恥ずかしくなる相沢。逃亡。 礼拝堂。静寂。心臓の鼓動の大きさに驚く。 相沢の不安。自分があんな人と一緒に居ていいのか。 追ってきた逢坂。いつのまにか涙を流している相沢。 逢坂の告白。臨界点。 相沢、何も言えず。ただ逢坂に抱きつく。 キス。 エロ。 事後。少し気まずい雰囲気。呆ける相沢。事実を認識後、乱れた服も直さずに逃亡。 大浴場で遅めの入浴。パンツを忘れた事に気づく。色々と思い出す。悶々。 暴れる心臓を抑えられぬまま就寝。色々と思い出す。悶々。寝不足。 翌朝。 昨日逃げてそれっきりだった逢坂を待ち伏せ。 一緒に登校。落ち着かない。照れくさい。でも心地いい時間。 ほのぼの いちゃいちゃ 夏休み前半。 相沢と逢坂、それぞれ実家に帰省。 携帯で連絡を取り合う。寂しい。 夏休み後半。 久し振りの逢坂。抑えきれずにちゅっちゅ。 宿題したりする。特に何もない平和なシーン。 新学期。 逢坂の不審な行動。相沢、少し不安。 避けられている。 赤坂に相談。何も答えてくれない。 相沢涙目。 校内放送。体育館に集まれ。 檀上、逢坂。トレスフェミナの特権を行使。 校内の自由恋愛を認める。 これを無理にでも通すために駆け回っていたらしい。 逢坂の気持ち。泣き崩れる相沢。 逢坂、相沢の手を取って、連れ出す。 エロ。 満月の夜。 部屋に新堂出現、拉致られる。その先に衣川。 強制的に着替えさせられ、礼拝堂に行けと放り出される。 月明かりの礼拝堂。待っていたのは、自分と同じ格好の逢坂。 二人の花嫁。二人だけの結婚式。 誓い。キス。 goodend [エピローグ] 自分に向けられる視線に気づく相沢。敵意。嫉妬。 逢坂が相沢と付き合っている事を告白したらしい。 屋上。逢坂を問い詰める相沢。 キスで有耶無耶にされる。 結局この人はうんたらかんたらと思いながらキス続行。 目撃される。 おわり
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謙虚な使い魔~アルビオンの幻影~ 翌朝・・・。 ニューカッスルの外れにある礼拝堂で、ウェールズは皇太子の礼服に身を包み、始祖ブリミルの像の前に立ち、 ブロントは式の立会人としてただ一人、列席に座って新郎と新婦の登場を待っていた。 皆、戦の準備に忙しく、その二人以外、他に人間はいない。 ウェールズも、速やかに式を済ませた後は、自分も戦の準備に駆けつけるつもりであった。 礼拝堂の扉が開き、ルイズとワルドが現れた。 ルイズは浮かない顔で俯いて立っている。ルイズは戸惑っていた。 今朝方はやく、いきなりワルドに起こされ、ここまで連れてこられたのだ。 突然の事でルイズは心の準備も出来ていなかったが、ワルドはそんなルイズに、「ウェールズ皇太子と使い魔のブロントが既に式の準備をしている」と言ったので、ルイズは半ばワルドに流されるままに、礼拝堂までやってきた。 純白の新婦の冠とマントをワルドに成されるがまま、着飾られている間もルイズはワルドに反応も見せず、考えを巡らせていた。 今日死に逝く運命のアルビオンの皇太子も、自分の使い魔も、こうしてルイズのために式を用意してくれているのだ、 皆が望む事なのであれば、このままワルドと結婚すれば、皆認めてくれるのだろうか?『ゼロ』でなくなるのだろうか? 「では、式を始める」 皇太子の声が、ルイズの耳に届くが、頭の中をぐるぐる巡る考えが邪魔をして、何を言っているのか理解できていなかった。 「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」 ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。 「誓います」 ウェールズはにこりと笑って頷き、ルイズに視線を移し、誓いの詔を読み上げる。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして夫とすることを誓いますか」 ルイズは思った。 確かにワルドは長年憧れた相手であったし、嫌いじゃない。どちらかと言えば好きなのであろう。 二人の父が交わした、結婚の約束ならば、ルイズの両親もこの場にいれば喜ぶ事であろう。 周りのルイズを見る目も大きく変わる事だろう。 しかし、周りからの評価が変わっても、ルイズ自身はどうなのか? “何か”すら成し遂げていない”ゼロ”のルイズのままではないのか? 今まで自分を見つめる目を気にしていたが、本当に自分が成したい事は何なのだろうか? この思いを理解し、支えてくれる人は・・・ 「新婦?」 ウェールズがこっちを見ている、ルイズは慌てて顔を上げた。 ルイズが上の空になっている間にも式は続いている。 ルイズは戸惑った。 どうすればいいんだろう?こんなときはどうすればいいんだろう? ふと列席に目を向けると、ブロントはルイズの目をじっと見つめていた事に気づいた。 「緊張しているのかい?仕方が無い。初めての時は、事がなんであれ、緊張するものだからね」 にっこりと笑って、ウェールズは続けた。 「まあ、これは簡単な儀礼にすぎぬが、儀礼にはそれをするだけの意味がある。では繰り返そう。汝はブリミルの名に・・・」 『この俺がお前の側を離れる事を知らない』 ルイズはラ・ロシェールでそう誓ってくれた使い魔の言葉を思い起こして、そして気づいた。 ルイズが選んだ道であれば、ブロントは何も文句も言わずついてくるだろう。 しかし、進むべき道まではブロントは決めてくれない、 何故ならば、”ゼロ”から”何か”になるためには、 ルイズ自身が自分で進むべき道を決めねばならぬからだ。 大きく深呼吸をして、ルイズは決心した。 「ごめんなさい、ワルド」 「ル、ルイズ?どうしたね、気分でも悪いのかい?日が悪いのなら改めて・・・」 「そうじゃないの。ごめんなさい。ワルド、まだ何も成し遂げていない今のわたしでは、あなたとは結婚できない」 いきなりの展開にウェールズは首を傾げた。 「新婦は、この結婚を望まぬのか?」 「そのとおりでございます。おニ方には、大変失礼をいたす事になりますが、わたくしはこの結婚を望みません」 ワルドの顔に、さっと朱がさした。ウェールズは困ったように、首をかしげ、残念そうにワルドに告げた。 「子爵、誠にお気の毒だが、花嫁が望まぬ式をこれ以上続けるわけにはいかぬ」 ワルドはルイズの手を取った。 「緊張しているだけだ。そうだろルイズ。きみが僕との結婚を拒むわけが無い」 「ごめんなさい。ワルド。昔は憧れていたわ。恋だったかも知れない。でも、今は違うわ。一人の男性としてのあなたをまだ良くも知らないのに、子供の頃の記憶だけを頼りに、いきなり結婚はできないわ」 するとワルドは、ルイズの肩を掴んだ。 その目はつり上がり、表情も氷のように冷たい。 熱っぽい口調でワルドは叫んだ。 「世界だルイズ!僕は世界を手に入れる!そのためにきみが必要なんだ!きみの能力が!きみの力が!」 豹変したワルドに怯えながら、ルイズは首を振った。 「わたしには、そんな力ないわ」 「きみには始祖ブリミルに劣らぬ才能が眠っているんだ!なぜそれに気づかない!世界をも手に入れる事ができる力を持っていることに!」 ルイズにあれ程優しかったワルドが、こんな顔をして叫ぶなんて、ルイズは夢にも思わなかった。ルイズは後ずさった。 「わたし、世界なんていらないわ!」 ルイズに対するワルドの剣幕を見かねたウェールズが、間に入って取り成そうとする。 「子爵、きみはフラれたのだ。いさぎよく・・・・・」 が、ワルドはその手を跳ね除ける。 「貴様は黙っておれ!」 ウェールズはワルドの言葉に驚き、顔をしかめて、立ち尽くした。 ワルドはルイズの手を握った。ワルドは優しそうに笑みを浮かべるが、その目は暗く、怪しく輝き、ルイズは背筋が凍るほどにとてつもなく嫌なものを感じた。 「さあ、ルイズ。考え直してくれ。きみの力を、僕に。そして世界を」 ルイズはワルドの手を振り解こうとするが、物凄い力で握られているため、振り解けない。 「そんな結婚、絶対死んでも嫌よ!あなたはわたしの事を愛しているんじゃない。やっと、わかったわ、何であなたのわたしを見る目が、どこか遠くを見つめる様な目だったのは。わたしを、その自分勝手な野望のための、道具としてしか見ていなかったからよ!ひどいわ。そんな理由で結婚しようなんて」 ルイズは手を振り解こうと必死に暴れる。 「ルイズ、きみの事は愛しているさ」 ワルドのその言葉は誰が聞いても判るほどに嘘で塗り固められていた。 列席から飛び出したブロントが、ワルドの手首を掴みかかろうとした瞬間、ワルドは咄嗟に手を離しルイズから飛び退った。 ブロントはワルドを睨み付ける。 「そこまでだなお前のような欲望丸出しなやつはもう誰も相手にしない。今回のアワレな姿を晒したお前が必死顔になってそんな事を言っても念仏状態。今後そんな事言ってもここの皆はもうお前の事を知っているので人工的に淘汰されるのが目に見えている」 「ブロント!」 ルイズはすかさず、ワルドから隠れるようにブロントの後ろにすがりつく。 それを見てワルドは、両手を広げて笑う。冷たい笑い声が礼拝堂に響く。 「なるほど、やはりその使い魔のせいか。僕の婚約者でありながら自分の使い魔に恋慕するとはな」 「そんなのじゃないわ!あなたと違って、ブロントはどんな事があっても、わたしを守ってくれると誓ってくれた、わたしの事を理解してくれている、信頼できる大事な使い魔よ!」 ワルドは不敵な笑みを浮かべながら、ルイズからゆっくりと後ずさる。 「ハハハ、まさか伝説の使い魔『ガンダールヴ』に、こんな事まで邪魔されるとはな。まあいい、こうなっては仕方が無い。ならば目的の一つは諦めよう」 「目的?」 ルイズは首を傾げた。 「そうだ。この旅における僕の目的は三つあった。その二つが達成できるだけでも、よしとしなければな」 「達成?二つ?どういうこと?」 ルイズは心の中で、真実であって欲しくないある想像が急激に膨れ上がる。 ワルドは小さく後ずさりながら、右手を掲げると、人差し指を立てた。 「まず一つはきみだ。ルイズ。きみを手に入れることだ。しかし、これは果たせないようだ」 「当たり前じゃないの!」 次にワルドは、中指を立てた。 「二つ目の目的は、そこの使い魔に待たせている、アンリエッタの手紙だ」 ルイズははっとした。 「ワルド、あなたは・・・」 「そして、三つ目・・・!」 いつの間にか距離を詰め寄られ、ワルドの『アンリエッタの手紙』という言葉で、すべてを察したウェールズが、杖を構えた。 しかし、ワルドはその二つ名『閃光』と呼ばれる所以に違わず、素早く杖を引き抜き、呪文の詠唱を完成させた。 ワルドは、風のように身を翻らせ、青白く光る杖をウェールズに向けて、突き出す。 「・・・貴様の命だ!ウェールズ!」 「おい、やめろ馬鹿!」 ブロントは右手の平をワルドに向けて、素早く神聖魔法を詠唱する。 「<フラッシュ>!!」 ブロントの右手から眩い光が、ワルドに向かって矢のように飛んで行き、その目に纏わりつく。 ワルドはぐっ、と呻き声をあげながら、眩まされた目で、そのままウェールズの胸を杖で貫いた。 「き、貴様・・・・・・、レコン・・・」 ワルドが狙っていた心の臓をわずかに逸れ、肺を貫かれたウェールズの口から赤い鮮血が溢れでる。 ワルドはウェールズの胸から光る杖を引き抜くと、笛の音に似た、不吉な音を立てながらその胸から血とともに空気が噴出す。 ワルドは目を手で抑え、聞こえる音を頼りに杖をルイズ達の方向に向ける。 「『ガンダールヴ』め、余計な事を。下手に手を出さなければ、ウェールズも無駄に苦しまずにすんだものを」 呼吸を断たれたウェールズは苦しみにもがき、どくどくと血が胸と口から流れ出る。 「このワルドは早くも終了ですね」 ブロントは横飛びを混ぜながら一気にワルドに駆け寄ると、引き抜いたデルフリンガーで、ワルドを一刀の下に斬り捨てた。 しかし、引き裂かれたワルドは煙の様に手ごたえなく、霞となって消えた。 そしてブロントの背後にいたルイズが悲鳴をあげる。 「やはり、近寄らせると手ごわいようだな。さすがは伝説の使い魔『ガンダールヴ』と言ったところか」 ブロントは振り向くと、仮面を被ったマントの男がルイズの首に腕を巻きつかせて拘束していた。 そして礼拝堂の柱の影からワルドが三人飛び出し、ブロントから一定の距離を離して取り囲む。 「お前・・・幻影使えるのはずるい」 ブロントは仮面の男を指差し、鎧をガシャと乱暴に鳴らす。 「ただの『幻影』ではない。風のユビキタス(偏在)だ。風は偏在する。風の吹くところ、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する。貴様『ガンダールヴ』の力量を幾度となく計った所、一人で相手するのは少々骨が折れるのでね」 男は仮面を取り外すと、その下にはワルドの姿があった。 「仮面のメイジがあなただなんて、あなた、アルビオンの貴族派だったのね!ワルド!」 ルイズはワルドに締め付けられるようにその身を拘束されながらも、わななき、怒鳴った。 「そうとも。いかにも僕は、アルビオンの貴族派レコン・キスタの一員さ」 「どうして!トリステインの貴族であるあなたがどうして!?」 「我々は国境を越えて繋がった貴族の連盟さ。そして我々の手でハルケギニアは一つとなり、始祖ブリミル所縁の『聖地』をエルフどもの手から取り戻すのだ」 「何が、何があなたを変えたの?昔はそんな風じゃなかったわ・・・ワルド・・・一体何が・・・」 「全てを話せば長くなるから語らぬが、ある時から僕の胸の中で囁く、己の声に従ったからだ。今まで己の声を信ずるままに行動したお陰で、魔法衛士隊隊長という力まで手に入った。そして、このままいつか世界すらも手に入るだろう。だから、だから共に世界を手に入れようと言ったのだ!」 ブロントは剣の切っ先をルイズを掴んで離さないワルドに向けた。 「婚約者を裏切って人質にとるとか恥知らずな風使いがいた!汚いなさすがワルドきたない」 ブロントがぎりりっと歯を噛み締める。 「俺はこれでワルドきらいになったなあもりにもひきょう過ぎるでしょう?ルイズの婚約者だから俺は中立の立場でみてきたけどやはりお前は汚いだけという事が判明した。ワルドはウソついてまでルイズの力を確保したいらしいがルイズに相手にされてない事くらいいい加減気づけよ。俺はお前よりも高みにいるからお前のイタズラにも笑顔だったがいい加減にしろよ」 ワルドはブロントの言葉を気にする風もなく、不敵に笑う。 「目的のためには、手段を選んでおれぬのでね。『ガンダールヴ』、そこまで言うのであれば、貴様の主人を離してもいいぞ。貴様が持っている手紙との交換でだ」 「だめよ!ブロント!姫さまの手紙を渡しちゃ!これは命令よ!」 ブロントは黙ったまま、しばらく何かを考えた。 そして、決心がついたのか、カバンから一枚の丸めた羊皮紙を取り出した。 「やはり使い魔なら主人の安否を優先するか!賢明な判断だな。よし、その手紙を床に置いて十歩下がれ。貴様の間合いはすでに把握している。十分間合いの外まででれば、ルイズを離してやる」 ブロントは言われたとおりに紙を床に置くと、ワルドをじっと睨み付けながら、じりじりと後ずさった。 ブロントが手紙から十分離れたのをみて、ワルドはルイズを手放し、手紙を拾った。 ワルドの束縛から解かれたルイズは一目散にブロントに向かって駆け出した。 懐に手紙を仕舞うと、ワルドは楽しそうに笑い、杖をルイズに向けた。 「そんなに、使い魔の所に行きたいのなら、送ってやろう!」 風の魔法が飛ぶ。<ウィンド・ブレイク>。ルイズを紙切れの様に吹き飛ばした。 「おいィ!?」 ブロントは咄嗟に強化魔法の<プロテス>を唱えルイズを光の壁で包んだ。 光の壁で多少衝撃は和らげたとは言え、ルイズは強く壁に叩きつけられ、うめき声をあげた。そしてその目から涙が零れる。 「貴様、剣技以外にも何かあるな。コモンマジックの<ライト>ではなく、光そのものを操る何かがあるようだな。もしや先住魔法か?それともマジックアイテムか?どちらにせよ、剣に頼るぐらいだ、くだらぬ小細工しか使えないようだな」 「・・・マジふざけんなよ」 ワルドがブロントに向けて杖を構えると、他の三体の偏在のワルド達もブロントに杖を向ける。 「言う事を聞かなくなった小鳥は、首を捻るしかないだろう?なぁ、そうだろ、ガンダールヴ」 その瞬間、ブロントの中で何かが弾けた。 その手はぶるぶると震え、両の目には憤怒の炎が燃え上がる。 礼拝堂中にその音が響くと思われるぐらいに心臓が鼓動し、 全身の血が一気に毛の先にまで流れんばかりに頭に昇る。 デルフリンガーを強く握った左手がバチバチと激しく電撃を迸る。 「お前らは一級使い魔のおれの足元にも及ばない貧弱一般人。その一般人どもが一級使い魔のおれに対してナメタ真似をすることでおれの怒りが有頂天になった。この怒りはしばらくおさまる事を知らない!」 「ほざけ!伝説といえども、所詮ただの使い魔だ!その思い上がりと共に、貴様の伝説もここで終わらせてやる!こい、ガンダールヴ!」 ワルドとその偏在達が同時に呪文を唱え、<ウィンド・ブレイク>を四重に重ねた魔法の豪風がブロントを襲う。 礼拝堂を吹き抜ける突風が甲冑を着たブロントを軽々と吹き飛ばした。 壁にぶち当たり、石造りの壁がバラバラと砕ける。 「どうした、ガンダールヴ?剣の間合いの外ではこの一般人に手も足もでないか?貴様の怒りとやらはそんなものか?」 ニタニタと残忍な笑みを浮かべながら、遠巻きにワルドが嘲笑する。 その時、デルフリンガーが叫んだ。 「この心の震え・・・懐かしい感じがすると思ったら!思い出したぜ!」 「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」 「いいから聞け!俺は昔、おめに握られてたぜ、ガンダールヴにな。あれから何年だ?五百年は経つか?懐かしいなあ」 ブロントは体勢を低くして、ワルドの偏在に突進するが、ワルドは一定の距離よりブロントが詰め寄るのを許さず、風の魔法で吹き飛ばす。 「幾つもの店を点々と渡り、こうしてガンダールヴが現れるのを待つこと五百年、長かったぜ!そうとわかりゃ、こんな格好している場合じゃねえな!」 叫ぶなり、デルフリンガーの刀身が光り出す。 ブロントの『光』の小細工を警戒していたワルドは、身を翻らせて距離をとり、 三体の偏在に任せ、ブロントをめがけて追い討ちの突風を送った。 「無駄だ!そんな目眩ましはもう通用せんよ!その剣もまとめてへし折ってやろう!」 ワルドが叫んだ。 また吹き飛ばされると思い、ブロントは身構えた。 だが次の瞬間、偏在が繰り出した風がデルフリンガーの刀身に吸い込まれる。 そして、デルフリンガーは濡れた刃の如く、鋭く、光り輝いた。 「デルフん、お前・・・」 「相棒!これが俺の本来の姿さ!すっかり忘れてたぜ!前の相棒に銅貨一枚で売られちまって、他の奴に買われる位なら、ってテメエの体を変えたんだった!何かの冗談で、またすぐ引き取りに来ると思って待ってたら、五百年経っちまったがよ!」 「確実にナイトは本来のデルフんを手に入れたら高確率で一番最強になる」 「おうよ!奴にそれを見せてやれ!」 ブロントは鋭く研ぎ澄まされた片刃のデルフリンガーの姿を見て、ヴァナ・ディールの東の国から伝来する凄まじい切れ味を誇る『刀』を連想した。 その刀を扱う、東方の武術を極めた『侍』を、ブロントは一時経験していた事があった。 昔封印したその時の経験が、左手のルーンからブロントの頭に流れ込んでくる。 ブロントはデルフリンガーを持ち直すと、切っ先を突き出して、星眼に構える。 頭の先まで煮えたぎるワルドに対する怒りを、静かに刀身に投影し、 高鳴る心の荒波を抑え、一点の曇りも無い、明鏡止水の境地に立った。 そして、目を閉じる。 「血迷ったか!戦いの場で目を瞑るなど!」 ワルドはブロントの隙を見逃さず、<エアー・カッター>を飛ばす。 しかし、ブロントは構えを崩さず、心の眼で見切ると、すっと体を少しだけ横に反らせ、髪一本程の距離をあけてワルドの風の刃を避ける。 そして、かっと目を見開くと、塞き止めた怒りが激流となり、ブロントの左手から激しい電撃がデルフリンガーに流れ込む。 「いいぞ、相棒!っしゃあ!きたきたきたきた!みなぎってきたぜ!伝説の使い魔の突き技!」 心の震えを三倍程までに蓄積したブロントはまるで稲妻となってワルドの偏在に突進した。 蒼く迸る雷撃をデルフリンガーに纏わせ、ワルドが反応すらできる間も与えずに、偏在一体の腹を貫く― 『<雷之太刀・轟天>!』 偏在がうめき声も立てずに消滅する。 「き、貴様・・・・・・!」 ワルドはすかさず数閃もの<エアー・カッター>をブロントに向けて唱える 「恥知らずなくだらねえ魔法は全部、俺が吸い込んでやるぜ!この『ガンダールヴ』の右・・・もとい左腕、デルフリンガーさまがな!」 ブロントはデルフリンガーを横薙ぎに振るって、ワルドの魔法をデルフリンガーで吸い込ませて、そのまま頭上高く振りかぶる。 「相棒!こいつに返してやれ!」 デルフリンガーが眩く光り、唐竹割りに振り下ろされて、切っ先から真空の刃が地走る。 『<風之太刀・回天>!!』 ワルドの偏在は唖然とした表情で、綺麗な縦一文字に引き裂かれる。 「くそっ!これほどの俊敏さを隠しもっていたとは!だが、何も貴様にあわせ、地に着いている必要はない!空こそが『風』の領域だ」 ワルドは残る一体の偏在に<レビテーション>をかけ、駆ける地がない空中からブロントを攻撃すれば、素早い動きを取れないと算段した。 が、それは間違いであった。 ブロントは、ぐぐっとしゃがみ込むと、床を蹴り、空高く飛ぶ偏在に向けて、光の羽根の様な軌跡を残しながら跳躍する。 デルフリンガーを偏在の股から切り上げ、返す刃で続けざまに二の太刀を肩口から浴びせた。 『<唯一無二之太刀・有頂天>!!!』 最後の偏在が雲散霧消となって散る。 ワルドは言葉も発せずにたじろぐ。 「おっととグーの音も出ないくらいに凹ませてしまった感。お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ?」 「クソ・・・この、『閃光』がよもや後れを取るとは・・・このまま貴様を討ち果たすのは難しいようだな」 「怒りのパワーの力が全快になったからおまえもう謝っても遅い」 ワルドが不気味ににやりとする。 「ならば、せめて貴様の主人に一太刀浴びせてやる!」 ワルドはその二つ名の如く素早さで、杖を抜き放ち、倒れているルイズに向け、呪文を詠唱する。 しかし、ワルドの『閃光』よりも一瞬早く、ブロントは魔法の詠唱を完成させ、ワルドの胸に目掛けて神速の光球を叩き込む。 「生半可なナイトでは扱えない<ホーリー>!」 光球がワルドにぶつかり、弾けると、ワルドの胸が服ごと焼け爛れる。 「く、ぐぉお・・・!」 「ヨミヨミですよ?お前の作戦は。恥知らずは死ねマジ死ね」 ワルドはシューシューと音をたてる胸を抑え、よろめきながら後ずさって、口笛を吹く。 するとワルドのグリフォンが礼拝堂の窓を打ち破って飛び入ってくる。 「おのれガンダールヴ。どうやら伝説の力を見くびっていたようだ。だが、当初の目的の二つは果たせたのだ、私がここで命を賭してまで貴様と戦う必要は無い。どのみちここは、今にも我がレコン・キスタの大群が押し寄せる。私が手を下さずとも貴様等はここで果てる運命よ!」 ワルドはグリフォンの背に身を預けると、グリフォンが羽ばたく。 その時、遠くで何かが爆発する音がした。 「どうやら城の方は片付いたようだな。流石の伝説も三百を蹂躙する軍に対して、どれほど相手になれるかが見れないのは残念だが、ガンダールヴ!貴様はここで愚かな主人ともども灰になるがいい!」 焼けた胸の痛みに顔を歪めながら、ワルドは飛び去った。 ブロントは飛び去るワルドの後を追いかける素振りも見せず、礼拝堂に倒れている二人の状態を確認した。 ルイズは所々、服が破け、擦り傷ができていたが、気絶しているだけで大事はなかったようだ。 しかし、血の海の中にいたウェールズは、呼吸も心臓の鼓動も止まり、顔も薄青紫色をした、絶望的な状態であった。 だが、その虚ろな目には、吹けば消えてしまいそうな程小さいものだが、命の灯火がまだ辛うじて残っていた。 そのとき、ルイズが横たわった隣の地面が盛り上がったと思ったら、ギーシュの巨大モグラが顔を出した。 ギーシュの使い魔はルイズを見つけると、モグモグと嬉しそうにルイズの手をまさぐった。 穴からギーシュが顔をだした 「ヴェルダンデ!一体どこまでお前は穴を掘るつもり・・・ってきみたち、ここにいたのかね!」 ブロントは何も言わず、ウェールズの前で祈る様な姿勢で膝をついている。 巨大モグラは、フガフガとルイズの指に光る『水のルビー』に鼻を押し付けている。 ギーシュはそれを見て、うんうんと頷く。 「なるほど、僕の可愛いヴェルダンデは貴重な宝石の香りも大好きだからね。その匂いを追ってここまで掘ったんだね。あれ?ブロントさん、盾はどうしたんだい?」 「お前はここに五万の軍勢がくるのに話したりする余裕があるのか?」 「え・・・ご、五万だって!?」 ブロントは立ち上がると、ルイズをまさぐる巨大モグラを押しのけて、ルイズを抱え上げて、ギーシュに預ける。 「ルイズを連れてここを早く去るべき」 ギーシュはルイズを背負い、ふと床に倒れているウェールズに目をやった。 「彼は・・・誰だい?何かその・・・死んでいるみたいなんだけど・・・」 「・・・俺のフレンドだ。とにかく早く行かないと後悔する事になる」 「わ、わかった。キュルケ!タバサ!聞いたかい?すぐにも逃げるよ!」 ギーシュのすぐ下にキュルケとタバサもいるのか、穴から「えー?折角アルビオンにきたばっかりなのに?」というキュルケの声がした。 ギーシュは倒れているウェールズの側に佇むブロントを見て気になった。 「おーい、ブロントさんも早く!」 ブロントは「後からいく」と素っ気無く答えたので、ギーシュはそそくさと穴に潜った。 礼拝堂に一人残ったブロントは両手の平を天に向け、気を集中し、呪文を唱えた。 アルタナの女神に祈り、その祝福を願い、慈悲を乞いた。 焦る気持ちを抑え、呪文を間違えぬよう、ゆっくりと、正確に魔法を詠唱する。 長々と魔法を唱えるブロントの全身から光が生じ、それは右手に集まる。 ブロントは全ての魔力をその手に集めると、それを虫の息のウェールズに向ける。 「・・・・<レイズ>・・・ッ!」 光の塊はブロントの手を離れ、ウェールズに降り注ぐ。 すると、ウェールズの胸の傷がみるみると塞がり、その顔の血色も良くなってゆく。 魔法の光がウェールズの体をふわりと持ち上げ、その足に立たせると、光は消えていった。 「がはっ、がはっ!」 息を吹き返したウェールズはよろめき、膝をつくと咳き込み、肺に溜まっていた血を吐き出した。 「ごほごほ、友よ、君がここにいると言う事は、私は・・・生きているのか?それとも、君もあの逆賊に討たれたのか?」 「黄金の鉄の塊で出来ているナイトが布装備のワルドに遅れをとるはずは無い」 「ふっ、そうだな。流石だな、我が友」 風のメイジであるウェールズは聞き耳を立てると、遠くから王党派を打ち破った貴族派の軍勢が迫ってくる音を聞き取った。 「そうか、我々はすでに負け、終わっていたのか・・・」 衰弱しきったウェールズは思わず床に崩れ落ち、大の字になって天井を見上げる。 「友よ、最後に君に会えてよかったよ。だが、早く逃げるといい。間も無く叛徒どもがこの礼拝堂にやってくるだろう。このアルビオン皇太子、ウェールズ・テューダはここで最後を飾らせてもらう」 「・・・何も聞こえないな。俺の耳にはウェールズの声が届いてこないようだが」 ウェールズ怪訝そうな顔をして、首を上げ、ブロントを見る。 ブロントはウェールズを掴み上げ、その腕を自分の肩にまわす。 「友よ、離してくれ。王家の血が流れる私はここで王国とともに果てなければいけない責務があるのだ」 「ウェールズはすでに死んでいるんだが?」 「だが、私は現にこうして・・・!」 「ウェールズ・テューダは汚いワルドに殺されてここにはただ一人ウェントゥスだけが残った」 「ウェン・・・トゥス?」 ブロントはにこりと微笑む。 「ちなみにこの話は実際にあった内容で俺の言葉でいうと『風』という意味」 ウェールズは戸惑った様子でブロントに聞く。 「この私が・・・ウェントゥスだと?」 ブロントは頷く。 「お前がただ一人の人間で、俺のフレンドのウェントゥスなのは確定的に明らか」 「だが・・・しかし・・・私は」 ウェールズは悩んで、俯く。 「『ただ一人の人間なら一人の女性を守り生き抜くのも悪くないと』と言ったの覚えていないのかよ?完全に論破して終了したのでこの話しは終了」 ブロントは強引にウェールズを引き摺られながら、ウェールズははっとした顔になった。 「まいったな、友の言葉はめちゃくちゃだ。だが、なぜかな、とても魅力的な言葉に聞こえるよ」 ウェールズはふぅとため息をついた。 ふと脳裏にアンリエッタ王女の笑顔が思い浮かんだのだ。 今まで気が付かなかったが、なぜかその笑顔が、自分が守ろうとしていた王家の誇りより何倍にも大事なものであると思えた。 ウェールズは決心したような面持ちで顔を上げ、 先程まで自分が倒れていた血に染まる床を見つめた。 「よかろう、私に流れる王家の血はここに全て流れ出た。これよりはただ一人の風のメイジ、そしてブロントの親友、ウェントゥスだ」 その言葉を聞いて、ブロントは頷き、カバンから何かを取り出した。 橙色のレンズがはめ込まれた防塵眼鏡を、ウェントゥスにかける。 「これは・・・?」 「お前の顔は死んだウェールズとまれによく同じ顔になったりする」 「そうか、そんなにアルビオン皇太子と似ているか!それは困ったものだな」 二人は楽しそうに笑うと、礼拝堂の外が何やら賑やかになる。 王党派を破った貴族派の一部隊が礼拝堂を取り囲んでいた。 「友よ!奴らが来たぞ!」 礼拝堂の扉が音を立てて打ち破られ、貴族派の兵士やメイジ達が飛び込んできた。 その頃、ルイズ達はギーシュの使い魔が掘った穴を伝い、大陸の真下でキュルケ達がアルビオンまで乗ってきたシルフィードとともにブロントがくるのを待っていた。 「ちょっと、本当に大丈夫なの?ブロントさん全然こないわよ」 タバサの使い魔シルフィードに跨ったキュルケは「五万の軍勢がやってくる」とギーシュから聞いてあせっていた。 「わからない。もしかするとぼくたちのために足止めになっているのかもしれない・・・」 ルイズはギーシュに運ばれている途中、意識を取り戻し、自分の足で立っていた。 何も声が聞こえてこないリンクパールをその手に握り締めて伝ってきた穴を見つめていた。 何度かパールに呼びかけたが、返事が返ってこない。 聞き耳を立てて警戒していたタバサがぽつりと呟く。 「来た」 「ブロントさん来たの?」 タバサは首を横に振る。 「違う、兵隊」 確かに耳を澄ますと、穴の奥から「ここに穴が開いてるぞ!」「この先に逃げたかもしれない、確かめろ」といった兵士達の怒号が聞こえてくる。 「ヴァリエール!早くシルフィードに乗りなさい!ここで犬死なんて洒落にならないわよ!」 キュルケは叫んだ。 ルイズは首を振る。 「そのまま!もう少し待って!」 「もう待てないわよ!」 穴の中からする貴族派の兵士達の声が次第に大きくなる。 今にも穴から兵士が飛び出てきそうなぐらいに、無数の足音が響き渡る。 「ヴァリエール!」 ルイズはブロントの事が気になっていた。命を捨てるような事をしないと約束してもらったばかりなのだ。それをこんな所で破るはずが無い。 必ずブロントは生きてやってくると、ルイズは信じていた。 穴からがらっと石が転げ落ちる。 「奴ら来たわよ!」 キュルケが杖を穴に向けて構える。 「遅れてすまにい」 どこからともなくブロントの声がすると思ったら、何もない空間からブロントと肩を貸した誰かが姿を現した。 ブロントは自分とウェントゥスにかけたプリズムパウダーを手で払っていた。 「ブロント!それに・・・そのお方はウェ・・・」 ブロントの肩にもたれかかる様に死んだはずの皇太子が、何やら色眼鏡をかけてそこに立っている。 ブロントは咄嗟にルイズの口を手で塞ぐ。 「俺のフレンドのウェントゥスなんだが?」 「でも、だって、ウェー・・・」 「誰かに似ているようだが、私はウェントゥスだ」 ブロントとウェントゥスは顔を見合わせて笑う。 「あんた達、話しは後にして、急いでここから離れるわよ!」 キュルケが叫ぶと、ルイズ達は急いでシルフィードに乗った。 「いいわよ、タバサ!」 六人を背中に乗せ、その口に巨大モグラを咥えたシルフィードが苦しそうに悲鳴を上げた。 「食べちゃダメ、トリステインまで頑張って」 タバサは自分の風竜にそう囁き、頭を撫でる。 シルフィードがアルビオンから飛び立つと、穴から続々と兵士達が流れ出る。 飛び去るルイズ達に向かって、何か罵声の様な言葉を飛ばし、矢を放つが、そのどちらも届かない距離へとルイズ達は遠ざかっていった。 風竜に乗り、アルビオンから吹きすさぶ風がルイズの頬に当たる。 後ろを振り返ると、アルビオン大陸が徐々に小さくなっていく。 思い起こせばアルビオンに一晩しか過ごしていないが、もう何月も滞在したような気持ちだった。 数々の命や思いが今まさにあの浮遊大陸で踏みにじられ、散り、消えていった。 あそこに残していたものは、ただの幻影となって人々から忘れ去られてしまうのだろうか? そう思うと、ルイズに何か寂しい気持ちが沸き起こった。 しかし、風竜に乗る自分の使い魔と仲間達の姿を見て、このままどんな場所にも、どんな困難にも、立ち向かえそうな勇気が湧いた。 そうして安心したルイズは、ブロントに寄りかかるようにして、意識を手放して、眠った。 第16話 「誓いの連鎖」 / 各話一覧 / 第18話 「風の行方は」
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基準タイム 良1.51.5 稍重1.51.0 重1 50.5 不良1 52.0 RR1 47.8 シーズン 出走頭数 枠番 馬番 勝ち馬名 性別 勝利騎手 斤量 オッズ 人気 馬場 タイム 指数 勝利馬主 1 16 6 12 デュエットソング 牝3 原田亮 54.0kg 4.0 3 稍重 1 50.5 105 おっとっとー 2 16 7 14 ファルブアレジー 牡3 瀬尾薫 56.0kg 4.8 4 良 1 49.5 120 蟷螂之斧矍鑠 3 16 1 1 インフィニティ 牝4 中山理恵 55.0kg 3.4 1 良 1 49.0 125 ケンシロウ 4 16 8 15 ページェント 牡3 じゅり 56.0kg 6.5 6 良 1 49.4 121 ルーニー 5 14 3 4 コジーンファンタ 牡5 ペリエ 57.0kg 3.2 2 良 1 49.3 122 蟷螂之斧矍鑠 6 15 2 3 スミレミヤビ 牝4 桜まさえ 55.0kg 3.3 1 不良 1 49.9 121 雅永太郎 7 16 8 15 カレフシルビア 牝3 中山理恵 54.0kg 5.1 5 良 1 49.0 125 霊蔵庫 8 16 1 1 カレフホシボシ 牝4 中山理恵 55.0kg 3.0 1 良 1 48.9 126 夏霊風 9 15 3 4 カレフゲーレルス 牡4 沢田 57.0kg 7.5 8 良 1 49.1 124 霊蔵庫 10 16 4 7 アムアムゾンビ 牝5 矢絣 55.0kg 6.0 6 良 1 49.0 125 キャロット 11 16 6 12 ゴールドカラ 牡6 ニラミア 57.0kg 4.0 2 稍重 1 48.3 127 マユファーム 12 12 7 9 ドバイショー 牝7 ニラミア 55.0kg 3.5 3 良 1 49.0 125 マユファーム 13Sより名称変更 13 16 3 5 ポルタワン 牡5 フォース 57.0kg 3.5 2 稍重 1 48.6 124 波牧場 14 16 5 9 スペシャルモクロス 牡5 ルパン 57.0kg 4.8 4 稍重 1 48.1 129 快走ルパン 15 16 5 10 ボウソウモード 牝4 ルーシー 55.0kg 4.5 4 良 1 49.4 121 ピンチ 16 16 5 9 ボウソウモード 牝5 中山理恵 55.0kg 5.0 5 良 1 49.0 125 ピンチ 17 16 8 15 コハク 牡5 中山理恵 57.0kg 3.4 1 良 1 48.9 126 快走ルパン 18 16 7 14 ホクトアンダー 牡3 瀬尾薫 56.0kg 7.7 8 良 1 49.0 125 北酒場 19 16 1 2 グレイセカンド 牡6 ニラミア 57.0kg 3.6 1 良 1 49.2 123 マユファーム 20 16 2 3 ロクサアピール 牝4 ニラミア 55.0kg 4.9 5 良 1 48.8 127 マユファーム 21 16 1 1 ジャンシベリウス 牡3 秋谷サト 56.0kg 2.8 1 良 1 49.3 122 のむ 22 16 3 6 ジャンシベリウス 牡4 砂野帝王 57.0kg 3.6 1 良 1 49.0 125 のむ 23 15 6 10 ツーフェイス 牡4 フォース 57.0kg 4.3 3 重 1 47.8 127 波牧場 24 16 8 16 モミモミガール 牝4 ハゲサン 55.0kg 5.9 6 良 1 49.1 124 噛み付きみーちゃん 25 16 1 2 ホーリーメソッド 牡5 関勝 57.0kg 3.3 1 稍重 1 48.4 126 史進 26 16 7 14 ラカンパネラ 牝5 瀬尾薫 55.0kg 3.9 2 良 1 48.5 130 のむ 27 16 4 7 シススザク 牡5 中山理恵 57.0kg 3.9 2 良 1 48.7 128 システィーナ礼拝堂 28 16 6 12 シススザク 牡6 ASAE 57.0kg 3.1 1 良 1 48.9 126 システィーナ礼拝堂 29 16 3 5 ジャスノア 牡4 ASAE 57.0kg 3.9 3 稍重 1 48.4 126 システィーナ礼拝堂 30 16 8 16 カッチシュー 牝6 ひでくん 55.0kg 3.6 2 稍重 1 48.3 127 カッチ 31 10 6 6 チェクナヴォリアン 牡5 砂野帝王 57.0kg 2.6 3 稍重 1 48.1 129 のむ 32 14 5 7 ハロープロジェクト 牝5 砂野帝王 55.0kg 4.6 5 不良 1 49.3 127 のむ 33 15 7 12 カッチリール 牡4 ひでくん 57.0kg 4.9 5 不良 1 49.4 126 カッチ 34 16 8 15 ワーキングホリデー 牡5 砂野帝王 57.0kg 3.5 1 不良 1 49.5 125 のむ 35 16 5 9 エスヴァクトーレ 牡7 マテリア 57.0kg 4.8 5 良 1 48.9 126 S2K 36 16 5 10 トウニョウボーイ 牡5 砂野帝王 57.0kg 4.0 3 良 1 49.0 125 のむ 37 13 4 5 アイサンカン 牡6 イイコダ 57.0kg 3.9 4 良 1 48.9 126 あいうら 38 14 3 3 ウェーーーイ 牡5 砂野帝王 57.0kg 3.1 1 良 1 48.6 129 のむ 39 15 2 2 ラダトーム 牡5 谷川浩司 57.0kg 4.2 3 良 1 48.7 128 ちびた 40 16 5 10 カゲディオス 牡5 緑影 57.0kg 3.8 3 良 1 48.6 129 影 41 16 3 5 サヤポンポン 牝6 ハゲサン 55.0kg 10.3 9 良 1 49.0 125 噛み付きみーちゃん 42 16 8 16 エスラディカル 牡5 マテリア 57.0kg 5.0 4 良 1 48.7 128 S2K 43 16 2 4 チィキィパレード 牝3 中山理恵 54.0kg 6.7 7 良 1 48.7 128 のむ 44 16 1 1 オッケーグーグル 牡5 中山理恵 57.0kg 7.3 8 稍重 1 48.1 129 のむ 戻る 新国内歴戦記録Ⅲ 戻る 新国内歴戦記録Ⅱ 戻る 新国内歴戦記録 戻る 国内歴戦記録(国内重賞記録) トップ
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【元ネタ】日本・史実 【CLASS】キャスター 【マスター】 【真名】浄蔵 【性別】男 【身長・体重】cm・kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”の形成が可能。 道具作成:D 魔術的な道具を作成する技能。山岳修験も含めた密教系の法具を作成する。 【保有スキル】 法術:A 仏教系の魔術体系。将門・道真の伝説では尊意と並ぶ偉人とされている。 不動明王・薬師如来の十二神将・千手観音の二十八部衆を勧請する。 護法童子は出家する前の7歳時点で使役出来ていた。 怨霊調伏:B 菅原道真の怨霊が出現した際、陰陽師以下が対処出来なかったので召喚された。 定命であったので藤原時平の命は救えなかったが、死後の救済の為に祈っている。 また、真済の怨霊を退けたことで祟られていた玄昭を助けたこともあった。 宿曜道:C 密教と共に日本にもたらされた、インド由来の占星術。 キャスターは天文に通じていたというが、陰陽道系・宿曜道系の双方が考えられる。 また星を見るまでもなく、顔を見ても死期を知ることが出来た。 専科百般:C 多方面に発揮される天性の才能。父に似て多才で知られた。 既出の物も含め、顕密・悉曇・管弦・天文・易道・卜筮・教化・医道・修験・ 陀羅尼・音曲・文章・芸能に通じていたとされ、関連スキルで能力を発揮出来る。 【宝具】 『法験の証(ほうげんのあかし)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人 父や法親王など、死ぬ運命にある人物でも法験の証として一時的に蘇生させている。 致命傷を負った人物や霊核の破壊されたサーヴァントでも、ランダムで数時間~数日の間生かし その間に未練を出来るだけ解消させることが可能。 『八坂の塔直し(やさかのとうなおし)』 ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 自身が居住していた八坂寺の塔が傾いた際、群衆の見守る前で祈り元通りにしてのけた事績。 周囲を取り返しのつかない状況から巻き戻し、一定時間前の状態にする。 【Weapon】 『無銘・錫杖』 竹生島の権現に参詣した際、湖の上に立って沈まなかったとされる物。 【解説】 平安中期の僧侶(891~964)。『意見十二箇条』などの著作や菅原道真への引退勧告で知られる 三善清行の八男(一説に九男)。 著名な事績は八坂寺の塔が傾いたので祈って元通りにしたこと、空也の大般若経供養会に出席 した際に乞食比丘の姿で参列していた文殊菩薩を見抜いたこと、菅原道真の霊が藤原時平を襲った際に 死期を見抜いたがせめて黄泉路を照らそうと不動・薬師・千手に祈ったこと、 平将門が乱を起こした際に天台座主尊意と同様に呪殺に功があったことである。 また父と共に白山権現の縁起を著したともいうが、鎌倉時代後期の『真言伝』成立の時点では古くから成立していたとされていたこの縁起も、内容からして平安後期の成立と見られる。 キャスターの時代には、まだ泰澄=神融とした上で伝記を確立させることはなかった。 偽作に名を使われるほど、名高い人物であったことが伺えよう。 法皇・父・師の本来礼拝すべき三者を救って拝された「三礼拝」の人としても名高かった。
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ルート条件 ・ 一周目から入れる。 ・ 好感度は出来るだけ上げておく方がいい? ・ 選択肢に「ヴィンス」がある場合選ぶ 29日朝に日本に帰ってしまう場合は、共通ルートページの「先に進む条件」を参考に。 以下はネタバレ多数。注意。 ※ネタバレ部分はドラッグして読んで下さい 必須アイテム ・ 13代目の手記(入手場所:宝物庫) ・ ドイツ語の紙片(入手場所:時計の謎参考) ドイツ語の紙片の内容を訳して貰いどのタイプの暗号か解れば (答えを知っていれば)他の時計のメモは必要ない 教授ルートでは3日目にキーワードとして登録される 関わってくる時計は「サソリ」と「こうもり」と「鹿」 ・ CG(入手場所:制御室) ドイツ語のものを見つけた際は、誰かに翻訳してもらう事 (教授はドイツ語読めるので、自動的に訳して貰える) 必須会話 ・ 13代目の手記→ドイツ語が解る人物(たぶん教授なら自動?) ・ 制御室で拾った物は、何の画像で誰が作ったか? ヒント:12/29に制御室(アクションゲージ中ぐらい)で起こってる内容 「千絵子」→「橋の落下」を聞いた後「CG」で白状させる *逆でも白状するが、人物ファイルと物品ファイルの欄が埋まらない(フラグ立たない?) ・ ワイン事件のアリバイ確認→「ネリー」 必須情報 ・ 「隠し通路」があるのを確認すること ・ クレア失踪のからくりを解明すること ヒント:「コウモリ」の時計 クレアの失踪 ・ 発見するには「隠し通路」を使う 12/30の探索時に「東側の階段」を降りていく ・ 発見出来ないと12/31に死体となって発見される クレアの死はクリアに関係なし あからさまに怪しいザック ・ 問いつめて説得成功すればある事件が一つ解決 ・ 説得失敗すると1/1にザック、1/2にネリーが死体となって発見される ザックとネリーの死はクリアに関係なし 1/2の推理ポイント ・ クレア失踪の一連の腑に落ちない場所 礼拝堂に関係している 過去、三笠が振り向いて違和感を感じている表現が出ている →マップ指摘「礼拝堂へ向かうB2の廊下」 ・ 城の造りを知っている人物 →人物「アル」(「ティーロ」でも可) 部屋に戻ったら問い詰めてやりましょう 問いただしポイント ・ クレアの失踪はアルが部屋をいじったのか? ちょうどその時アルはどこにいたのか考えてみる ・ 誰がやったのか? アルの上げた名前の中で唯一入ってない人物 ・ ジョージの件をアルが無意識に忘れている理由は? 衝撃的なことなのにどうして忘れているか もう一人(ティーロ)に問いただす場合 ・ クレア失踪時に感じた違和感より場所の方がポイント ・ 絵画のからくりについて知っている人物を考える ・ 日織と和が二人でいたと確実に分かる事件は?自分達が共犯扱いされている事に注意 ・ 最後は和らしい選択肢が吉 強情な人には「謝って」もらいましょう 後味の良くない結末なのでBAD ENDと間違えがちだが スタッフロール後に教授からの手紙が届けばルートクリア BAD END条件 ・ 教授との調査成果の報告時に情報不足である ・ 教授との推理時に選択肢を間違えている ・ アルの問い詰めに失敗する ちょっとした小ネタ ・ 教授の部屋の論文を調べると三回程教授との会話が発生する ・ クレアの生死によって手紙の内容が大きく変化する ・ CGコンプ条件が複雑で何周かする必要がある こだわりが無ければCG条件をチェックしてから進めると効率的
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オーリル AURIL (中立にして悪) オーリルは移り気で、自惚れが強い悪の神格であり、主に恐れから礼拝されている。典型的な彼女の信者には、ドルイド、フロスト・ジャイアント、レンジャー、そして冷気を恐れ畏怖する氷雪の荒野の住民が含まれる。彼女の聖印は、白い縁を持つ灰色のダイアモンドの上に白い雪片が描かれたものである。彼女は氷と雪とで作られた、冷たく美しい人間の女性の姿で現れる。オーリルは敵をひどく苦しめることに喜びを覚え、またいかなる愛や名誉にも毛ほども心を動かされない。彼女の究極の目標はすべての大地を氷で覆い尽くす事であり、彼女のカルトとアイボライグのカルトの間に同盟関係がある事が知られていない事もない(ただし、それは裏切りによって終焉を迎える事がままある)。オーリルは『フォーゴトン・レルム』世界の神であり、より詳しい内容は『Faiths and Pantheons』に記載されている。 権能: 領域: 悪、嵐*、風、冬、水、冷気。 好む武器: アイス・アックス。 クレリックの訓練: 探索行: 祈り: 寺院: 儀式: 御使いと眷属: 出典: 『Frostburn』p.42 関連項目 神格
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概要 アレッシア・オッタス?による、欺瞞と偏見に満ちたスキングラード?の紹介本。 価値 1 重量 1 見た目 本(小) 本文 全6ページ。 アレッシア・オッタス?の スキングラード?案内書 ジュリアノス?、全ての正義と知恵はあなたと共に! 私の名はアレッシア・オッタス?。スキングラード?の全てについて皆様にお教えしましょう。 スキングラード?はワイン、トマト、チーズの名産地として名高く、またシロディール?でも最も清潔で、最も安全で、最も栄えている町の一つでもあります。ウェストウィルド?高地の中心部に位置するスキングラード?は、古き良きコロヴィア?の至宝であり、コロヴィア?の美徳である独立、勤勉、強い意志を象徴する存在です。 スキングラード?は、城、ハイタウン、聖堂の3つの区域に分かれています。そして、ハイタウンを囲む壁に沿って、橋の下を街道が東西に貫いています。ハイタウンの西にはギルドや宿屋「ウェストウィルド」?があり、北の道沿いには多くの商店や高級住宅街が並んでいます。町の南半分はというと、東の端に聖堂が、そして中央の通り沿いにスキングラードのもう一つの宿屋「トゥー・シスターズ」?があり、庶民の住宅が周囲に点在しています。いくつかの門や橋が、街道を越えてハイタウンと聖堂を繋いでいます。スキングラード城?は南西の高い丘に、町から完全に孤立して建っています。町から城へ行くには、町の東の門からのびる道が城へ通じています。 スキングラード?伯爵のジャナス・ハシルドア?は長年スキングラード?を治め、魔術師としての名声も高い人物です。彼は人との交わりを非常に嫌っており、全ての面談を断っています。また、彼は不信心にも九大神?への礼拝を怠っています。領主が模範を示さなければ、領民はいったいどうやって徳を身に付けるというのでしょう? しかし、それでもなお彼は人々から尊敬され、スキングラード?は順調で平和な両国の模範となっています。実際に、この町では犯罪、ギャンブル、路上の酔っ払いなどは全くと言って良いほど見られないし、スキングラード?のワインやチーズはタムリエル?全土で高値で取り引きされています。 スキングラード?には宿屋が2軒あります。そのうち、宿屋「トゥー・シスターズ」?はオーク?が経営しています。この宿屋は清潔で良く管理されており、すばらしいことに騒動や酔っ払いとは無縁です。もう一方の宿屋は感じの良い帝都民の女性が切り盛りしています。両方の宿屋の経営者ともにジュリアノス聖堂?に礼拝に現れないので、食べ物や休息を求めている巡礼の皆様にどちらの宿屋をお勧めするべきかはわかりません。 しかし、おいしいロールパンをお探しならば、聖堂区域にあるパン職人サルモ?の店は間違いなくおすすめできます―― この店のパンは最高です! スキングラード?の他の名産品―― トマトとチーズ―― については、各人の好みによって判断が異なるでしょう。また、これを読んでいる皆様はスキングラード名産のワインには興味がないでしょう、酒は人の心を乱し、心の乱れは罪につながるのですから。 この地の魔術師ギルド?は他の土地のそれと変わりませんが、戦士ギルド?はゴブリン?狩りを専門としており、ウェストウィルド?を旅する人々に質の高いサービスを提供しています。それにしても町の鍛冶屋が自身を指して"悩める者アグネッテ?"と呼んではばからないことには驚かされます。いったいなぜそのような恥知らずなことができるのでしょうか? 九大神?をいつも胸に! 書物 アイテム autolink
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家具・オーナメント 家具・オーナメント家具-Mobilier- 絵画 オブジェ 家具-Mobilier- 消耗品 商品名 価格 備考 装備品 商品名 価格 備考 船部品 商品名 価格 備考 スキル 商品名 価格 備考 絵画 商品名 価格 備考 モナリザ 時価 岩窟の聖母 800,000 キリスト昇架 800,000 キリスト降架 800,000 最後の審判 800,000 最後の晩餐 800,000 ヴィ-ナスの誕生 800,000 聖母被昇天 800,000 プリマヴェ-ラ 800,000 眠れるビーナス 800,000 ウルビ-ノのビーナス 800,000 レ-スを編む女 800,000 バベルの塔 800,000 バベルの塔(小) 800,000 キリストの洗礼 800,000 ウィトルウィウス的人体図 600,000 聖ウェロニカ 600,000 ヴェールの女 600,000 マギの礼拝 600,000 ヒワの聖母 600,000 聖母と聖ヨハネ 600,000 果物かご 600,000 怠け者の天国 600,000 イコン 500,000 ネーデルランドの諺 500,000 ろうそくに火を灯す少年 500,000 デルフトの小道 500,000 聖母子と幼児ヨハネ 500,000 洗礼者ヨハネ 500,000 受胎告知 500,000 オブジェ 商品名 価格 備考
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レトラ(理:retla)とは、フェーユ・シェユの南に存在する小都市。ユエスレオネ革命時には前線となり、幾度となく政府軍と革命軍の攻防に晒されている。語源は"retal"「死地」か"ret laj"「死」であるとされるが、これは上記の状況で俗語が定着したものである。『異世界転生したけど日本語が通じなかった』で登場し、主人公たちの生活の中心地となる。 目次 地理 由来 歴史 施設フィアンシャ 法務省 防衛省 関連人物 地理 堅実な構造であり(*1)、ユエスレオネ人民解放戦線に属しては居なかった(*2)。ユエスレオネに付属した人工降水システムの支配はこの別革命組織によるものであり、人民解放戦線と競合していた(*3)。 由来 "retal"「死地」か"ret laj"「死」であるとされている(*4)。 歴史 施設 フィアンシャ フィシャ派総本山フィーナ・フォン・フィアンシャ隷下南フェーユ礼拝堂統合庁ハフェール・フォン・フィアンシャに属する末端フィアンシャが存在する(*5)。 法務省 連邦統一・統治堅持庁舎 防衛省 レトラ連邦軍造兵廠 関連人物