約 2,133,169 件
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/631.html
作者:代理店 【漁夫の利】 ここに1つケーキがある。 ヌシ「はいはいはーい!!私が食べる!!一番頑張ってるのは私だからな、食べる権利はあるんだぞ!!」 透伊「それを言うなら、俺以外に食べてもいい人間はいないんだけど」 ヌシ透伊「「!!!!」」 ヌシ「おもてに出ろッ!」 透伊「のぞむところだッ!」 ワァーワァー 結「全く、なんだ騒々しい!!……あ、ケーキ」 結(おおかた、このケーキを巡って喧嘩してるんだろう。子どもっぽい奴らだ……さて) 結「いただきます」 【一進一退】 ダァン!!ダァン!! 譲「相手のデザートイーグルがリロードしてる隙に前進する!」ダッシュ!! 譲「うわわわわ、やっぱハンドガンのリロードは一瞬か!退避、退避ー!!」ダッシュ!! ◇◆◇◆◇ ズダダダダダダ!! ヌシ「あのG36が弾切れを起こしたスキに前に出るぞ!」ダッシュ!! ヌシ「あのガンナー手慣れてる!!リロード早い!退避、退避ー!!」ダッシュ!! 意味:情勢や病状が、良くなったり悪くなったりして、行きつ戻りつすること。 【烏の頭の白くなるまで】 茜「チヒロのやつ、いつかゼッテー殺す!!」 意味:いつまで経ってもその時期の来ないことの例え 茜「ふ ざ け ん な !! 」 【明眸皓歯(めいぼうこうし)】 譲「ん~…まぁ、知り合いの中じゃあ怜かなぁ」 ヌシ「たぶん結のことだな!」 大塚「千登世ちゃんも茜ちゃんも悪くないけど、今回はサクラちゃんで」 桐哉「………志苑、かな」 透伊「フェンリルたん!!フェンリルたんモフモフ!!」 意味:ぱっちりとした瞳と白い歯から、美人のこと。 【隣の芝生はいつも青い】 譲(デザートイーグルか、いいなぁ…) ヌシ(スナイパーライフルだ、いいな…) 意味:他人の物は自分の物に比べて、何でも良く見えて羨ましく思えること。 【白璧微瑕(はくへきびか)】 透伊「おーい、結さーん」 結「何だ透…きゃぁぁぁぁ!!!!??」 ヌシ「どうした!!…いや透伊、そのカッコどうしたの」 透伊「いやぁ、ちょっと驚かせようと思って」 結「限度ってものを知れ、限度ってものをぉ!!」 ヌシ(結もけっこうビビりなところもあるんだ、へー) 意味:立派な人物にも、ほんの欠点があること。 ※この結さんはイメージです。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17272.html
INDEX 紬「対立両立LittHolic」 ◆ywLV/X/JUI (1~5) 「ドリームウォーズ」 ◆FukjVeEpgA (6・7) ムギ「私ね、みんなをだっこするのが夢だったの~♪」 UCM ◆WOzlYvh7m2 (8) 律「それはただの妄想だろ」 ◆mqychSsvus (9) 「境目」 無名 ◆4xyA15XiqQ (10~12) 狂言・『紬菌(つむぎくさびら)』 ◆UwtJLkthKg (13) 紬「えいせいほうそう!」 ◆GBvfU6Ehuw (14・15) 「たまには」 ◆dWVtcnK36s (16) 澪『あず、あず、あずにゃ~~~ん!!』 ◆mqychSsvus (17) 唯「あずにゃん、そんなの夢に決まってるよ」 ◆DVsVmzoNGk (18) 戻る
https://w.atwiki.jp/brewwiki/pages/508.html
みんなのカート 【サイト名】ネットで対戦!みんなのKART 【ジャンル】通信対戦レース 【課金体系】従量525円、オプションで105円/月 【容量】695KB 【通信機能】頻繁にあり 【レビュアー評価一覧】 0.5点 0点 1 1 【簡易評価】あなたの評価点をクリック! plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. / plugin_vote2 is not found. please feed back @wiki. 2006/10/02 【使用機種】 W41CA 【プレイ時間】 1時間程 【評価・点数】 0.5 オンライン対戦にひかれて、画像も3Dだったので惹かれたが、地雷だ。マッチアップする相手も弱すぎで余裕で周回遅れにできた。 レースは1レース二周しかなく、一周すると、もう残り一周ということで音楽が変わるが微妙。 コースは三種類でどれも短い。 あとレースが終わるとポイントがもらえ、アイテムが買えるが、マシンの改造などはできず、ポイント制も微妙。525円払って失敗だった。 2006/10/02 【使用機種】W42S 【プレイ時間】3時間 【評価・点数】0点 P2Pを使ったオンライン対戦型のレースゲームだと期待して落としてみたが、第1印象はマリオカートの超劣化版orz 肝心のオンライン対戦も複数対戦だと思ったら1対1だし、おまけに表示されている相手の位置と実際の相手の位置が半端なくズレているため余裕でゴールインしても結果は2位‥orz なのでレース中対戦相手と絡むことは無いのでアイテムの意味無し。 ─良い点─ ・無し、しいてあげればゴリラのドリフト。 ─悪い点─ ・コースが簡単。 ・コースが少ない、現時点で3つ。 ・過去の対戦成績が分からない。 ・オンライン対戦が1対1。 ・頻繁に通信がありかなりウザイ。 ・消費アイテムが高い。 ・オンライン対戦がリアルタイムではない。 ・アイテムは使用、不使用に関わらず1レース毎にロスト。 以上地雷でした。 サイト別/な行/ネットで対戦!みんなのKART
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/12512.html
【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 みんなのGOLF 2 タイトル みんなのGOLF 2 みんなのゴルフ2 機種 プレイステーション 型番 SCPS-10093 ジャンル スポーツ(ゴルフ) 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売日 1999-7-29 価格 5800円(税別) タイトル みんなのGOLF 2 PlayStation the Best 機種 プレイステーション 型番 SCPS-91197 ジャンル スポーツ(ゴルフ) 発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント 発売日 2000-7-6 価格 2800円(税別) みんなのゴルフ 関連 PS みんなのGOLF みんなのGOLF 2 駿河屋で購入 プレイステーション
https://w.atwiki.jp/orirowaz/pages/311.html
月が爛爛と輝いて、水の張られた田に反射する。 心地よい風が、まだ実もつけていない稲の葉茎を静かに揺らす。 キチキチ、ジキジキとコオロギやササキリが鳴きながら、背丈の低い草葉を揺らす。 喧噪から離れた郊外にて、東から、西から、ざっざっと草を踏みしめて進んでくる人影が、互いに一定の距離を取って立ち止まる。 ゾンビの呻き声がはびこる高級住宅街や旧市街と比べれば、田園地帯はずっと平和だ。 畔の決壊や地震による虫や小動物のパニックこそあれど、ほかは平時と何も変わらない平和な地区。 仮にゾンビがいたとして、それは田畑の様子を見に来た農夫か、あるいは田畑の作物を狙う犯罪者の成れの果てくらいであろう。 まして、互いを認識して立ち止まる人影など、正常感染者以外に考えられない。 正常感染者同士ならば、それはそれで互いにターゲットであり、敵である。 見敵必殺のスタンスを取る村人や特殊部隊を除けば、声をかけるか攻撃するか、それとも背を向けて逃げるか、現れた選択肢に逡巡する時間。 けれども、そのセオリーを無視して、西から来た小さいほうの人影が、一歩先に踏み出し、もう一人に声をかけた。 「先生?」 月光に照らし出されるその背格好、服装、容姿。 東側から来た人間は、半々日前まで目にしていたスーツ姿そのままで、違いと言えば災害時の非常用持ちだし袋を背負っていることくらいだ。 そして、かけられたその声を聞いて相手の正体に気付く。 「環? 環か!? 無事だったか!」 「せ、先生ぇ~!」 女子生徒は環円華、教師は碓氷誠吾。 二人の関係は決していかがわしいものではない。 環はその整った容姿と小動物のような愛らしさ、そして広い交友関係から、学年で人気の女子だが、浮いた噂が流れたことはない。 碓氷はそのルックスと高い身長に軽妙なトーク、そして誠実な態度によって、女子生徒から高い人気をほこるが、決して生徒と一線を超えたことはない。 二人は山折高等学校第一学年の担任と生徒、それ以上でもそれ以下でもない関係だ。 けれど、知り合いの大半がゾンビと化し、魔女狩りを扇動するような放送すら流れた今、 近しい人間の存在というのはただそれだけで安堵を得られる。 「う、うぅぅぅ……」 碓氷の姿を捉えると、張り詰めていた緊張の糸がぷっつりと切れたのだろうか。 環の目から、堰を切ったように涙があふれ出す。 「ほかには? 親御さんや友達はいないのかい?」 「う、うぅぅ……。 パパやママは畑の様子を見るからって別れて、それっきり。 私は近所のみんなと先に避難所に行こうとしてたんだけど、……みんな、みんなおかしくなっちゃったの。 あの放送のあと、朝菜ちゃんがおかしくて、光兎ちゃんもおかしくて……」 浅見光兎と八雲朝菜。 よく環円華と一緒にいる女子だ。 何でもそつなくこなすが控えめな優等生の浅見と、その対極に位置するような天真爛漫――言い換えればクラスの問題児の女子、八雲。 趣味などまるで合いそうにない二人だが、彼女――環円華を中心によく交流しているのを碓氷はたびたび目にしている。 「それで、それでね。朝菜ちゃんが必死で私をかばってくれて……。 ねえ、先生。わたし、わたし、友達を見捨てちゃった。 助けられたかもしれないのに、友達を見捨てて逃げてきちゃった……。 先生、どうしよう。みんなに何て言えばいいのかな。 美森ちゃん、許してくれるかな……」 岡山美森は、岡山林業の二人いる社長令嬢のうちの姉のほうだ。 村の有力者の娘であり、最近は碓氷につたないながらもアプローチをかけてくるため、殊更に碓氷の記憶に残っている女子の一人だ。 姉妹そろって男まさりで、活発で、正義感の強い女子生徒。 そして、小学生のときから、岡山と環はいつも一緒に行動している、いわば親友の関係と言っていいだろう。 びくびくおどおどしている環を岡山が守っている姿がしばしば目撃されている。 「いつもみんなに、仲よくしようよって言ってるのに……! 日本で一番仲良しなクラスを作るって千歩果ちゃんと約束してたのに……! もう、みんなと顔を合わせられないよぉ!」 うつむいてぽろぽろと涙を流す環に、碓氷は何も声をかけることはしなかった。 いつもの甘いトークは成りをひそめ、今はただ一人の大人として、生徒の言葉を聞いていた。 野暮な非常袋は地面に置き、ただ、そっと近づいて、優しく抱きしめるように、そっと背中をさすっていた。 背中にざらざらとした土の感触があるが、それで手を止めることはしない。 環も碓氷の胸に顔をうずめ、言葉を切らしながら嗚咽する。 頭が胸板に押し付けられる感触を直に感じつつ、あたりを見回すが、まわりにはゾンビも、ほかの正常感染者もいない。 桃のようなシャンプーの香りと、土の香りの入り混じった匂いを感じながら、碓氷はそっと環の頭を撫でた。 ■ ■■■■ ■ 学校は楽しい。 優しくてかっこいい先生。個性豊かなクラスメート。笑顔が絶えない明るい教室。 ひとつ上の学年じゃ、いじめも起きたりしてるみたいだけど、どうしてそんなことするのかな。 痛いのなんてイヤじゃない。心ない言葉は傷つくじゃない。 私はしがない農民の子。日本人らしく、クラスみんなで仲良くするのが一番いいって思ってるの。 けれど、私はトクベツに目立つことは何もしない。 小学生のときも、中学生のときも、高校生の今も、学校生活がとっても充実するようにちょっとがんばるだけ。 小学校に入学した私は真っ先に、高谷千歩果ちゃんや犬山うさぎちゃん、岡山美森ちゃんに声をかけた。 私と友達になってよってお願いした。 誰もが認める、明るくてかわいくて人を引き付ける魅力のある女の子。 ちょっとマイペースだけれど、はんなりしてて育ちのよさそうな、旧い神社の子。 男まさりで快活な、村の有力企業の岡山林業の社長令嬢のお姉ちゃんのほう。 当時の私は村の事情なんて知りっこない。だから彼女たちに声をかけたのは直感。 関係を作っておけば、九年間、クラスの上位階層が約束されるという直感にしたがったの。 体育の授業でペアを組んだら、私一人余るなんて耐えられな~い! トイレにこもってぼそぼそとお弁当を食べる毎日なんて耐えられな~い! 遠足の班決めで、ありあわせの余り物で作ったごった煮の味噌汁みたいな組に入れられるなんて耐えられな~い! だから、ただの農家の娘にすぎない私は、賭けに出て、賭けに勝った。 最初に立場を築き上げれば、小中学校の九年間、ずっと快適なスクールライフが約束されるの。 脳みそが性欲や嫉妬やお気持ちでできてる、猛牛ばりの突撃バカどもが、私の立場を奪えるわけないじゃない。 え~? そんなブサイクなツラで、クラスの人気者になれるってほんとに思ってるの~? え~? そんなヒステリックな性格で、クラスの中心にいられるってほんとに思ってるの~? そんな内心、みんなには絶対に見せない。 ちゃんと信用を溜めておかないと、猟友会のブスみたいに、何を言ってもみっともないの一言で流されちゃう。 いつもうわキツセンスの若作りファッションしてるから思わず鼻で笑っちゃうんだけど、 私のことをメスガキ呼ばわりして怒り狂ったところで、普段の行いがイタいしそれ以前にブスだから、悪者になるのはいつも向こうだ。 信用貯金はとっても大切。 小物のザコ相手に擦り減らすなんてムダだよね。 面倒なヤツが絡んできても、友達の後ろに隠れて、怯えた目で見つめておけばそれでいい。 誰か助けてってお願いすればいい。 暴力男子は美森ちゃんが成敗してくれる。 嫉妬女子は私より目立つ千歩果ちゃんが引き受けてくれる。 仲直りは、ほんわかしたうさぎちゃんが仲介してくれる。 私は三人を盾にして、仲よくしようよ~ときれいごとを吐き続けるだけでいい。 私一人だけが目立たないように、私一人だけが飛び出ないように、クラスみんなでまあるく手をつないで、少しずつ少しずつ仲良しの環(わ)を広げていくの。 一年も経てば、クラスの上下関係は揺るがない。 だからこそ、こう、はっきりと言える。 『クラスのみんな、仲良くしようよ♪』 学校って、ほんと~に楽しいねっ♪ 学年の中心の四人娘。 中学生にあがるころには、私のまわりにも人が寄ってくるようになった。 そうだよ、私と仲良くなっておけば、中学生活は安泰だよ♪ そうだよ、私と関係を作っておけば、スクールライフは充実だよ♪ 美森ちゃんは元気っ子で男子とも仲良くできるけど、仲良しの環を広げること自体にはさして興味はない。 うさぎちゃんは飼育委員のお仕事が充実しすぎてて、あまりクラスの関係には首を突っ込まなくなってきた。 そして千歩果ちゃんは学生アイドルになって山折村の名を広めるんだと、中学の卒業とともに村の外へと出ていっちゃった。 ふーん、ほ~ん、へ~。 そっかー、千歩果ちゃんいなくなっちゃうんだ。 でも、大丈夫。 もう、あなたがいなくなっても、十分にクラスの中心で居続けられるから。 『今まで仲良くしてくれてありがとう♪ でも、離れても私たちは友達だよ♪ 千歩果ちゃんが外の人をたくさん連れて帰ってきたら、日本一の仲良しクラスを見せちゃうから!』 白々しくて薄っぺらくて口に出すのも恥ずかしい。 けど、九年もそんなキャラを演じ続ければ、息を吐くように言葉に出せる。 バス停の前で、ハグして、言葉をかけあって、バスがトンネルの向こうに消えるまで手を振る親友の理想のお別れ。 そうして、千歩果ちゃんはいなくなった。美森ちゃんもうさぎちゃんもクラスの雰囲気作りにはさして興味はない。 好きにしちゃっていいよね。 私の自由にクラスを作っちゃっていいよね。 小中学校は統合されてるのに、高等学校だけ独立しているのは、高校から入ってくる生徒たちがいるから。 村長の村おこしの一環で、優秀な先生と生徒を集めて進学率をアップ……ってそんなのどうでもいいか。 とにかく、高校になると外から新しい友達が入ってくる。 高校デビューに失敗して白い目で見られるのはつらいよねぇ。 誰とも話す勇気が持てずに、家と学校を往復するだけの生活はつらいよねぇ。 仲のいいクラスメート同士がカラオケの約束をする中、自分一人だけ置いてかれるのはつらいよねぇ。 ノートの裏にくっだらねえ漫画を書いては、それが見つかってせせら笑われるのはつらいよねぇ。 だから私が助けてあげるよ。 『ねえ、そっちで見てるだけじゃなくてさ、こっちにおいでよ』 『わあ、すごい! すごーい! それ、本当に動かせるんだ!』 『ね、キミ、頭いいんだよね? ちょっと教えてほしいところがあるんだけど、いいかな?』 『うふふ、キミってとっても面白い人なんだね。私は円華って言うの。その、よければ、お友達になってほしいな』 私は、何も与えていない。 ただ、声をかけてあげるだけ。 ただ、ほめてあげるだけ。 ただ、認めてあげるだけ。 何度かそれを繰り返すだけで、山奥に一人送り込まれて不安な外部生は、私に心を開いてくれるの。 はぐれぼっちの男子たちは、その才能を私のために使ってくれるようになるの。 承認欲求に飢えていた女子たちは、私に必死にアピールし始めるの。 デビューに失敗してどん底のスクールライフに絶望していた陽キャ崩れは、私にすがってくるようになるの。 自分に気があるんじゃないかと勘違いしたマヌケな男子が、格好つけようとしてくるようになるの。 たまに口の悪い身の程知らずの新入りが私を妬んで暴言を吐いてくることもあるけれど……ねえ、キミは誰を相手にしてるか分かってるのかな? 『私は仲良くしたいだけなのに……ひどいよう』 私の願い言葉に出すだけで、小学生からの親友の美森ちゃんは私の盾になってくれる。 私の『おともだち』たちが無言の非難を反逆者に浴びせてくれる。 ありがとう。私の味方になってくれて。 ありがとう。私を信じてくれて。 ありがとう。めんどくさい汚れ仕事を全部やってくれて。 ありがとう。私に逆らうバカを懲らしめてくれて。 山折村の村人はみんな知り合い。 あいつは育ちが悪いとか、あいつは性根が曲がってるとか、そんな噂はあっという間に広がる。 たった一人で、村中の無言の重圧を三年間受け続けるなんて、とっても耐えられないでしょ? クラスのみんなからひそひそと噂されるのなんて、とても耐えられないでしょ? くだらない嫉妬にまかせて、私に逆らったこと、後悔してるでしょ? いくらでも人のいる都会ならともかく~、閉じられたこの村でこの先やってけると思うなよ? 立場を理解していないバカがたじろいだところで、優しくみんなを諭すの。 『ありがとう、みんな。でも、やりすぎちゃダメだよ。 私はみんなと仲良くしたいだけなんだから』 そうすれば、騒動はおしまい。 あとは多忙なうさぎちゃんをなんとかつかまえて窓口にして、頭を下げて私に詫びを入れるなり、 あるいは一人で惨めな高校生活を送るなり、お好きにどうぞ。 ネチネチと陰口叩くしかできないやつなんて、所詮はザコ。 消えない上下関係を刻みこんで、心を圧し折ってあげるだけで、それ以上は何もできなくなる。 陰口も誹謗中傷もなくなって、クリアな空気に満ち溢れた明るいクラス。 暴力なんて何一つない、平和な仲良しクラス。 仮に他学年だったらそうはいかなかったかもしれない。 私があと一年二年はやく生まれてたら、こうはならなかったかもしれない。 二年生は陰湿で暴力的でいじめや不登校が横行してる反社集団。 うかつに近づけば、大火傷が待ってる。 美森ちゃんのお父さんみたいなファッション木更津組ならともかく、真の木更津組と繋がってそうな人たちには関わりたくない。 三年生はお前ら鎌倉武士団かよってくらい男子も女子も武術を習ってる人が多い。 それこそ美森ちゃん級の武闘派がわんさかいる上に、村長の息子っていう絶対的な中心人物までいる。 クラスの中心にはなれっこないし、次期村長の隣の座をめぐって、山折殿の三人娘で情念バトルとか、心底やりたくないよね。 けれど私は山折高校の一年生。 上級生の事情なんて知らないもん。 私を常に守ってくれる親友たち。 愛しい愛しいクラスメートのみんな。 背が高くてイケメンで顔のいい先生。 私の城は決して崩れない。 私を守ろ♪ 私に貢ご♪ 私に捧げちゃお♪ 私を称えちゃお♪ 私に従お♪ 私に忖度しよっ♪ 私に搾取されちゃお♪ そしたら、代価としてお前らに『ありがとう』をくれてあげる。 山折高校一年は、クラスのみんながとっても仲良しで、笑顔に満ち溢れた理想のクラスです! 胸を張って、笑顔で私はそう言えるよ。 さあ、クラスのみんな、仲よくしよう! みんなで環になって、仲良しを広げよう! ■ ■■ ■ 私の城は決して崩れない。 山折村という堅固な土台の上に建った山折高校第一学年と言う城。 友達という兵隊が、親友という親衛隊が私を守ってくれる。 土台ごと崩れる事故なんて想定していない……。 クラスどころか村どころか国まるごと敵にまわる想定なんてしてない! 9年かけて作った城が島ごと沈む想定なんてしてない! さっきまでお話してたお友達がいきなり襲ってくるなんて考えたこともない! 「光兎ちゃん! 元に戻ってよぉっ!」 光兎ちゃんは低い呻き声をあげ、赤い眼を鈍く輝かせ、じりじりとにじりよってくる。 慎重で臆病でヘタレだからこそ、一息に押し寄せてこないのかもしれないけれど、いつもの理性的な姿はどこにもない。 「ねえ、朝菜ちゃん……。私たち、友達じゃなかったの? どうしてこんなことするの……?」 朝菜ちゃんは狂ったような笑い声をあげて、腕を振り回す。 そこには、いつものバカやってるときのどうしようもなさは微塵も感じられなかった。 朝菜ちゃんに持たせていた荷物が腕からすっぽ抜けて、私の顔をかすめる。 それに呆けていた隙に、朝菜ちゃんが私を押し倒してきた。 光兎ちゃんもじりじりと私を食い殺そうと近づいてくる。 今まで荷物持ちなんかさせてごめんなさい。 ウチの農園のお手伝いに駆り出してごめんなさい。 ボランティアのとき力仕事を全部任せてごめんなさい。 私のお願いに不満があったなら、言ってくれたら直したのに。 だって、私たち友達でしょ? そんなふうに謝ったところで、ゾンビとなった二人は止まらない。 そもそも、私自身、その言葉は薄っぺらいなって思っちゃう。 ゾンビは肉体のリミッターが解除されてものすごい力を発揮すると聞いたことはあるけれど、これは単純に身体能力の差。 加えて、一対一でもマウントを取られているのに、二対一。この優位性は覆らない。 助けてくれる友達も親友も、ここにはいない。 「離して、離してよ、離せええェッ!」 そんな言葉が届くはずないのに、私は演技すら捨てて醜く叫ぶ。 頭。首。腕。掌。腹筋。足。膝。 抵抗なんてムダ、そんな理に逆らうように、ありとあらゆる箇所で抵抗する。 そして、存在するはずのないところに、存在するはずのない感覚を探り当てた。 押さえつけられているはずの私が、押さえつけている腕の力を緩める感覚。 自分の身体じゃないものを自分の身体のように動かす感覚。 まるでコンピュータゲームのコントローラを操作するような奇妙な感覚だった。 ゾンビとなって白目を剥いた朝菜ちゃんは、だらんと力無く呆けたままだ。 光兎ちゃんはゆっくりと近寄ってきている。 彼女に捕まる前に、地面を蹴って、必死で拘束を解き、身体を抜け出すや否や、 糸の切れた操り人形のような朝菜ちゃんの肉体を渾身の力で蹴り飛ばした。 後ろからねじり寄ってきた光兎ちゃんの身体を巻き込んで倒れ込む。 今ならきっと逃げられる。 逃げて、逃げて、……それで? 感情が冷え切っているのが分かる。 バカを見下すときの感情とはまた別、もっと鋭くて冷たい感情がこぽこぽと湧いてくる。 命の危機の為せる感情なのかもしれないし、 あるいは私の感情がみんなの行為を裏切りだと感じてるのかもしれない。 あるいはもっと原始的な、人間の遺伝子に刻み込まれた生存本能というやつなのかもしれない。 光兎ちゃん。 会話にヘタれて、席を立って歩いては、席に戻って座ってたときのことはよく覚えてるよ。 地震の後、すぐに駆け付けて何すればいいか教えてくれたこと、ほんとありがとう。 日持ちのいい保存食とか、もう一回余震が来たらうちの家も危ないこととか、色々教えてくれてありがとう。 こんなときにはしゃぎまわる朝菜ちゃんのたずなを締めておいてくれてありがとう。 ほんと危機管理も対応力すごいよね。 あなたがお友達でほんとによかったぁ。 それから、朝菜ちゃん? 入学式で天元突破のアホさを堂々と見せつけてドン引きされてたの、よく覚えてるよ。 見かねてグループに誘ってあげた後は、ずいぶんと気を許してきたよね。 はっきりいってめちゃくちゃウザかったし、あなたとお話するときは精神修行してるみたいだったよ。 日課の煽りなんて、いつか脳みそが爆裂するんじゃないかってひやひやしてたよ。 岡山社長に『お勤めご苦労様です』って本当に言ったのは大爆笑だったよね。 二人とも、美森ちゃんたちと違って利用価値のある取り巻き程度としか自覚してなかったんだけどさ、 どうやらとっくに私たちはお友達だったみたい。 そっちはどう思ってたのかな? 気付くのが遅くなってごめんね。 二人とも、ありがとう。 光兎ちゃんが上に乗ってる朝菜ちゃんの身体にツメを立て、朝菜ちゃんが肘や掌で光兎ちゃんの身体を殴りつける。 同士討ち、仲間割れ。そんな光景。 いつもの学校だったら、喧嘩なんてしちゃダメだよ~って言いながら、誰かに仲裁させるんだろうな。 さっきまでの私なら、きっとこの隙に一目散に逃げていたんだろうな。 再び見えない感覚を動かす。 その感覚は朝菜ちゃんの身体と繋がって、私の一部であるかのように動かせる。 今までありがとう。 朝菜ちゃんが光兎ちゃんの首筋を噛みちぎる。 ぴゅーっと噴き出す血しぶきが朝菜ちゃんの顔を濡らす。 今までありがとう。 用水路を補強するコンクリートに朝菜ちゃん自身の頭を打ち付ける。 一回。血が噴き出る。 二回。ばっくりと額が割れる。 三回。全身がぴくりと震えて、動かなくなる。 首から血をだくだく流してた光兎ちゃんも、だんだん動きが鈍くなって、斃れちゃった。 二人を手にかけた感覚はまるでなかった。 私はただ、こう動いてとお願いして、朝菜ちゃんがその通りに動いてくれた、それだけの感覚だった。 私は小学校、中学校、そして高校と、充実して平穏な生活を送るのが望みなの。 でも高校生活はもうダメそう。 せっかく作りあげた私の城はめちゃくちゃになっちゃった。 こんなの、私に限ったことじゃないかもしれないけれど。 これまで散々他人にお願いをしてきたからかもしれないし、 元々そういう素質があったのかもしれない。 割と自分自身のこと、ロクでもない性質だなーって思ってたけれど。 いざというとき、私は他人の命すら犠牲にすることができる。 そういう人間だったみたい。 あなたの命をかけて私を守ってね、と臆面もなく言える人間だったみたい。 けれども、私は決して強くはない。 圧倒的な暴力には成す術もなく殺されてしまう。 それどころか、相手が二人いるだけで、あっという間に殺されてしまうだろう。 保護者が必要だ。 友達が必要だ。 私のお願いを聞いて、それをかなえてくれる仲間が必要だ。 哀れさをにじませろ。 弱弱しさを演出しろ。 無力さを漂わせろ。 いつでも殺せると思わせろ。 これまでずっと培ってきた演技力で、懐へと入り込んでいけ。 他者への接触そのものが、命を張った賭けになる。 けれど、小学校のころから、やることは変わらない。 この人なら、私によくしてくれる。 この人なら、利用できる。 そんな人間を探し出して、仲間になるの。友達になるの。 ねえ、道の向こうから歩いてくる誰かさん。 もしよければ、友達になってくれないかな? 私を守ってくれないかな? ■ ■■■ ■ なんで僕は教師になったんだろうね。 ま、誰かにそう聞かれたら、高校時代の恩師のような素晴らしい先生に僕もなりたかったから――そんなテンプレみたいな回答をするだろうけどさ。 ホンネ? もちろん、若い女の子たちと楽しくおしゃべりができる仕事だと思ってたから、に決まってるでしょ? 成人女性には成人女性のいいところはあるけれど、それとは別に癒しも欲しいじゃない? 女性の嫉妬深さや疑り深さは、大学在学中に十分に経験させてもらったよ。 向こうから僕に告白してきたくせに、ちょっと僕が友達と遊ぶだけで怒り出すコなんてザラにいたしね。 よくWEBの連載漫画に出てくる束縛彼女ってやつなのかもしれないね。 付き合うコ付き合うコ、そんなコばっかりだと女性不信になっちゃいそうだよ。 合コン? 別にいいじゃん、友達や女の子とおしゃべりするだけでしょ? キャバクラ? 別にいいじゃん、僕がお金払って女の子と楽しくお酒を飲んでるだけなんだから。 ホテル? 別にいいじゃん、向こうがその気になって誘ってきたんだから応えてあげないと失礼でしょ。 けれどまあ、実際少しでも疑われるとガミガミ言われるし、だったら大手を振って女の子と話せる仕事に就けばいいかなって。 水商売や芸能人も考えたけど、前者は年取ったら難しくなるし、後者は道のりが険しい。 他に何かないかなと考えたとき、教職が選択肢に上がってきたわけだね。 女子高に行かなかった理由? さあ、面接に落ちただけだから、担当の人に聞いてよ。 たぶん女の子の教育に悪いと思われたからじゃないかな? 今流行のルッキズムってやつ? 人を容姿で差別するなんて、時代に逆行してるよね。 それで念願の教師になれたわけだけれど、見事に職業の選択を間違えたなあとも思ってはいるんだ。 まさか就職希望地がまったく反映されないなんて思うかい? 県で一番女の子がかわいい高校がいいって答えたら、B29が空を飛んで空襲警報が発動しそうな風景をしたド田舎に飛ばされたんだよ? あの面接、やる意味あった? 絶対面接前に配属地決まってたでしょ。 けど、速攻投げ出すのも負けた気がしてイヤじゃない? だから、早く次の配属先が決まらないかなーって思いながらダラダラと教師続けてたんだけど。 ■ ■■ ■ こんなことなら、さっさと教師辞めて東京か大阪で別の仕事を探すべきだったと心から後悔してるよ。 何? ウイルス漏れ? バイオハザード? そんなZ級映画みたいなこと本当に起こるワケ? 「先生ぇ……私たち、どうなるんだろ」 不安そうな声をもらしながら、僕にぴとりとくっついてくる女子生徒。 岡山美森ちゃんっていって、僕が担任やってるクラスの女子のトップ層みたいな子だ。 ヒノキみたいに色白で手触りのよさそうな肌をした茶髪の女の子で、男子とも女子ともすぐに打ち解ける。 僕にも積極的に話しかけてくるから、よくクラスの関係性とかを教えてもらってた、そんなコ。 僕は放送を聞きながら、これヤバいんじゃないと思ってすぐに校舎に避難したけれど、校庭に残ってる人たちは次々とゾンビになっていく。 美森ちゃんもちょっと前までは元気だったのに、今や座り込んで、息を荒げて苦しそうにしてる。 「大丈夫だよ、先生がそばにいてあげるから」 美森ちゃんが、僕の腕をぎゅっとつかむ。 こういう雰囲気も嫌いじゃないんだけど、今は少し鬱陶しいんだよね。 さてはて、ふと、違和感を覚えた。 美森ちゃん、キミ、なんで青く光ってんの? いや、これ光っているのは彼女じゃないな。 僕の目が、彼女の感情を検知して、光として感じ取っているんだ。 青は信頼の証。そして赤は不信の証。 一人一人に信号機が外付けされたかのように、みんなが僕をどう思っているのかがわかる。 ああ、これが適合なんだ。 そして、彼女はそうじゃなかった。 美森ちゃん、君は本当にすごいよね。 友達が心配で居ても立ってもいられないからって、学校まで来る行動力、僕にはとてもマネできないや。 僕も避難所の学校に来る道中でさ、いろんな人の助けを求める声を聞いたけど、全部無視したからね。 ガレキの山の前で誰かママを助けて~とぴぃぴぃ泣いてる男の子とか、 今にも潰れそうな家屋の前でまだ息子が家の中にいるんですと喚いてるおばさんとか。 そういう人たちを助けるのって、警察とか消防、あと自衛隊の仕事でしょ? 僕が勝手に仕事取っちゃダメでしょ。 僕が地震の後したことって、校庭に溢れかえってる避難民に体育館を解放して、 その間に教室に置いてあった備品の、災害時帰宅支援者向け非常用持ちだし袋を自分用に確保することくらいだったしね。 僕は器用じゃないから、自分のことで精一杯なんだ。 体育館や校庭に集まった避難民たちは、もうほぼほぼゾンビと化してしまってる。 まだ正気の避難民もいるみたいだけれど、完全にゾンビと化した避難民に寄って集って食いちぎられてる。 うわ、こんなこと本当にあるんだってちょっとドン引きだよ。 僕もそろそろ、お暇しないと本当にまずいかもね。 「先生ぇ……どこ、行くの?」 美森ちゃんが僕を引き留めようとして、掴んだ腕に力を込める。 ものすごく冷たい。死人みたいだな。ああ、ゾンビだったよね。 平時なら夜の校舎でこういうシチュエーションって男冥利に尽きるけど、ごめんね、今は非常事態なんだ。 「どうやら、僕は適合者に選ばれたらしい。 だから、岡山は先生を信じて、そこでなんとか耐えてくれ!」 「え、そんな……。こんなところで、耐えてだなんて……。 こんなところで、待っててだなんて……」 腕に絡みついた美森ちゃんを乱暴に振り払う。 普段の快活さからは想像もできないほど弱弱しくなった彼女は、抵抗といった抵抗はおこなわない。 「大丈夫だ、必ず助けを呼んでくるから!」 「やだ、先生! 行かないでっ! 見捨てないでっ!」 それでも僕の足にすがりついてくる岡山。 鬱陶しいなあ。 だから、蹴り飛ばした。 「いたっ! あ、あああっ……!」 青い光を放っていた岡山美森。 何が起きたのか理解できないとばかり呆けていた彼女から、青い光が消えていく。 淡いその光が青から赤へと変わっていく。 ひどいなあ。僕を信用してくれないなんて。 じゃあ、もういいよ。 だって、僕を信じてくれないんだから、仕方ないよね。 「先生、せんせぇぇ……あぁぁぁぁァァァァッッッ!」 かわいい生徒の断末魔を聞きながら、左の耳から右の耳へと聞き流して、非常口から校舎の裏側へと出ていく。 まあ別に本当に死んだわけじゃないし、最終的に女王感染者が死ねば元に戻るわけだし、僕が彼女を見捨てたわけじゃないんだよ。 蹴り飛ばされた? それは気のせいじゃない? 目覚めた超能力は便利だけど、これで女王感染者を殺すことはできない。やはり武器が必要だ。 鍬や鋤、斧なら校舎にもあるけど、常時携帯するには少し重すぎるし、今から学校のプレハブ倉庫を開けるのはちょっと手間がかかりすぎるよね。 ここはやはり、銃などどうだろう。 交番か猟師小屋ならば武器もあるはずだよね。 田畑を通ればほとんどゾンビには遭わないし、道中で桃などの食料を得ることもできる。 それに、もし青い光の適合者を見つければ、有利に立ち回ることだってできるだろう。 そう、たとえば目の前から来ている誰かのように、ね。 ■ ■■■■ ■ 「……先生、ごめんなさい」 嗚咽が収まったところで、環はようやく顔を上げることが出来た。 その時にはもう、目の周りも鼻の頭も真っ赤になっていたけれど。 「いいよ」 それでも碓氷はなにも言わなかったし、何も聞かない。 黙ってハンカチを差し出して、受け取った環が涙を拭うのを待つ。 「ありがとう」 「うん」 どことなく気まずい雰囲気が漂う。 数十秒の静寂のあと、それを破ったのは環のほうであった。 「先生、私も一緒に行っていいですか? 一人じゃ心細いし、また誰かに、友達に襲われたらどうしようって、不安で、不安で……」 環が声を震わせる。 手を離せば二度と戻ってこないような、小さくて、儚くて、か細い声。 庇護欲をそそられるような気持ちを抑えて、碓氷は優しい声で答えを返す。 「もちろんさ。 というより、環が一人で行こうとしていたら、間違いなく止めていたよ。 でも、家には戻らなくていいのかい?」 「家に戻っても、きっとパパもママも、おかしくなっちゃってる。 友達がおかしくなってるところも、パパやママがおかしくなってるところも、見に行きたくはないです。 こんなの私のワガママです。 けれど、先生お願いします。一緒に連れていってください」 孤独に怯え、現実に怯える、まだまだ幼くか弱い少女。 たとえ断っても勝手についてくることは火を見るよりも明らかだ。 「分かった。環の判断を尊重しよう。 とはいえ、先生も身を守る手段は欲しいからね。 正気を失った村人たちに遭わずに、猟師小屋か交番にいけそうなルートがあれば教えてくれないかな」 「ありがとうございます、先生! 交番はこっち、猟師小屋ならここから……」 環の先導で、二人は目的地を目指す。 かつて環が高谷千歩果に語った、日本で一番仲良しな理想のクラス。 教師と二人の生徒しか残っていないけれど、強い信用で結ばれた、仲良しの環。 その結実が、ここにあった。 【C-6/田園地帯/一日目 深夜】 【環 円華】 [状態]:健康、ウソ泣きで顔が腫れてる [道具]:なし [方針] 基本行動方針:他人を盾にして生き残る 1.信用できる盾(碓氷 誠吾)からさらなる庇護を得る 2.手駒を集める 【碓氷 誠吾】 [状態]:健康 [道具]:災害時非常持ち出し袋(食料[乾パン・氷砂糖・水]、軍手、簡易トイレ、オールラウンドマルチツール、懐中電灯ほか) [方針] 基本行動方針:他人を蹴落として生き残る 1.自分を信用する女(環 円華)のさらなる信頼を得る 2.捨て駒を集める ※災害時非常持ち出し袋:食料や軍手、簡易トイレや懐中電灯など色々入っています。 ※浅見光兎(ゾンビ)、八雲朝菜(ゾンビ)は死亡しました 028.君と一緒にいられるなら僕は何もいらない 投下順で読む 030.霧の中 時系列順で読む SURVIVE START 環 円華 お前はウソをついている SURVIVE START 碓氷 誠吾
https://w.atwiki.jp/saesan/pages/11.html
ここにみんなでいろいろ書いていこうね。 興味のあるコメントのボタンをクリックしてからコメントを書き込みます。 そのコメントの下に返事ができるのね。 するとツリー状になります。 一番下がその例ですが。。。 名前 横浜赤レンガ館ですか、夫婦で良かったね。情報をうまく集めて楽しむ夫婦ですね。 イギリスで飲んだギネスはね、とってもマイルドで美味しかったよ。日本の黒ビール(生は飲んだことない)と全然違った。 - fuchita 2007-10-08 11 05 33 そうなんだー昨日飲んだ黒ビールもマイルドだったよ。 - saesan 2007-10-08 11 26 33 そ、生ビールもう一杯って、思ったけどね。長い行列はちょい、堪え難くドイツワインにしときました。 - saesan 2007-10-08 16 42 35 そうか ドイツの黒ビールもマイルドなんだ。もちろん生ビールだよね。 - fuchita 2007-10-08 11 58 03 昨日、赤れんが館で『オクトーバーフェスト』に行ってきました。ドイツビール&ソーセージが旨かった。ミュンヘンのビアホールを思い出し、夫婦で久しぶりにたのしんだよ。 - saesan 2007-10-08 09 25 36 test]] - saesan 2007-10-07 09 37 52 再度test - saesan 2007-10-07 09 38 05
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/3768.html
みんなのGOLF 5 メーカー SCE 発売日 2007/7/26 対応機種 PS3 ゴルフゲームみんなのGOLFシリーズ??の5作目 1コースDLに800円課金するのがアマゾンレヴューで不満の声としてあがっていた みんなのGOLF 5 PlayStation3 the Best 2011年9月8日 PS3(MOVE.3D対応) 2008年にも廉価晩は発売されたが、 2011年7月までのアップデートデータも搭載し、MOVEにあわせて再廉価版が発売された 又、MOVE同梱の「PlayStation Move みんなのGOLF 5 ビギナーズパック」も発売されてた ま行 プレイステーション3 PR みんなのGOLF5 公式ガイドブック
https://w.atwiki.jp/politica/pages/735.html
渡辺喜美をお気に入りに追加 渡辺喜美 <情報1課> #bf 渡辺喜美 <情報2課> #blogsearch2 渡辺喜美 <情報3課> #technorati 渡辺喜美 <報道課> 維新と国民、第三極「ゆ党」の行方は - 中日新聞 第101代総理大臣に岸田文雄氏 衆・参本会議の指名選挙で選出 - NHK NEWS WEB 首相指名選挙、各候補の得票数は?岸田氏が第101代首相に選出(一覧)(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自民、組織力決め手 栃木県小選挙区結果解説 とちぎ衆院選|社会,政治行政|下野新聞「SOON」ニュース|とちぎ衆院選 2021|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 「公約は80%達成」「2~3議席取れたら“みんなの党”にして渡辺喜美先生にバトンタッチする」NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で・立花孝志党首 各党に聞く衆院選(2)(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2021衆院選:きょう公示 過去最少の激戦か /栃木 - 毎日新聞 【超短期決戦】簗氏、盤石の態勢築く 伊賀氏、知名度不足克服へ 衆院選栃木3区|社会,政治行政,県内主要|下野新聞「SOON」ニュース|超短期決戦・2021とちぎ衆院選|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 2021年衆議院議員総選挙の日程が決まりました 今後のNHK党主要イベント日程 - 浜田聡(ハマダサトシ) | 選挙ドットコム - 自社 岸田文雄氏、第100代内閣総理大臣に(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 岸田文雄氏、第100代内閣総理大臣に|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 岸田氏に141票 参院首相指名選挙 - SankeiBiz 首相指名選挙、投票された議員は誰?岸田氏が第100代首相に選出(衆参一覧)(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 元みんなの党代表・渡辺喜美参院議員 [2021衆院選] - 朝日新聞デジタル 河野太郎は永田町に友達がいない? スタンドプレーに党重鎮から苦言、防衛大臣時代の失態とは - ニフティニュース 出でよ!令和の政策新人類…塩崎恭久議員の政界引退表明を受けて考えたこと(鈴木崇弘) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 黒田日銀総裁、現在はイールドカーブ全体の低位安定が大事 - ブルームバーグ N国党がNHK党に正式リニューアル 立花党首は〝銀座3兄弟〟をスカウト (2021年2月5日) - エキサイトニュース 元改革派官僚がもの申す、間違いだらけの改革論議 | 特別対談|政治経済評論家 古賀茂明 X 政策工房 社長 原 英史 - 週刊東洋経済プラス 長年のかじ取り評価 「国民だました」指摘も 安倍首相辞意で栃木県関係の国会議員|社会,政治行政|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 会派「みんなの党」結成1年 渡辺代表「着実に実績」 勢力拡大の道筋は描けず - 47NEWS ユーチューブで積極発信 「みんなの党」渡辺代表 タイムリーな話題解説|政治行政,社会|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 N国党の奇行と異常性。そこに渡辺喜美らが群がるきな臭さ/古谷経衡 - 日刊SPA! 「改革思考で変えていく」 渡辺喜美氏、N国と新会派|県内主要,社会,政治行政|下野新聞「SOON」ニュース|とちぎの選挙|下野新聞 SOON(スーン) - 下野新聞 非公開 立花党首 渡辺喜美氏と会派結成効果でN国党から「みんなのN国党」改名も? (2019年7月31日) - エキサイトニュース N国・立花党首と渡辺喜美氏が新会派「みんなの党」結成 - スポーツ報知 N国と渡辺喜美氏が新会派 - 西日本新聞 N国党と渡辺氏が「みんなの党」結成に「NHK見んなの党?」の声 - まぐまぐニュース! 「党議拘束はかけない」 N国の立花党首と渡辺喜美氏 統一会派結成の会見詳報 - 毎日新聞 - 毎日新聞 【N国と渡辺喜美氏が会派結成へ】新会派名は「みんなの党」 - BLOGOS みんなの党・渡辺喜美氏をも飲み込む「N国現象」を生んだ民意とは。 - BLOGOS 山田太郎氏、音喜多駿氏も... 数奇な運命たどる「みんなの党」とその出身者たち - J-CASTニュース 渡辺喜美氏、N国と参院統一会派「みんなの党」結成 - 毎日新聞 - 毎日新聞 渡辺喜美氏、N国と参院会派 入党要請には応じず - 朝日新聞社 渡辺喜美氏とN国が参院会派「みんなの党」結成 - 日本経済新聞 渡辺喜美氏と新会派結成 「NHKから国民を守る党」立花孝志氏が“勢力拡大”に躍起になるワケ - www.fnn.jp N国&渡辺喜美氏、統一会派「みんなの党」結成 丸山氏入党に続き - ZAKZAK 丸山穂高氏がN国党入り 渡辺喜美氏とは会派も - 産経ニュース N国党、渡辺喜美氏と共闘か 丸山穂高氏は入党を表明 - ZAKZAK 渡辺美知太郎参院議員、市長選出馬へ 美智雄氏の孫、栃木・那須塩原 - 産経ニュース 栃木・那須塩原市長選、渡辺美知太郎氏に出馬要請へ - 産経ニュース 【日本の解き方】「みんなの党」は復活するのか 保守系第三極の受け皿狙う…政策重視かイメージ重視か - ZAKZAK みんなの党代表辞任 渡辺喜美氏会見ノーカット9 - テレビ朝日 事故:渡辺喜美議員が運転 タクシーに追突 都内で - 毎日新聞 - 毎日新聞 渡辺喜美議員が追突事故 「考え事していてブレーキ緩めてしまった」 - ZAKZAK 渡辺喜美議員が都内の路上で追突事故 「考え事をしていてブレーキペダルを緩めた」 - 産経ニュース 【衆院選】栃木3区、渡辺喜美氏の妹・美由紀氏の緊急出馬で風雲急 - 産経ニュース 【衆院選】渡辺喜美氏の妹・美由紀氏が出馬へ 栃木3区、希望の党公認目指す - 産経ニュース 渡辺喜美氏、希望からの出馬断念 「小池氏側から要請」 - 朝日新聞 【衆院解散】渡辺喜美参院議員、くら替え出馬の意向 「小池新党」入りで栃木3区目指す - 産経ニュース 維新除名の渡辺喜美氏、当面は無所属 「残念、是非に及ばず」 - 産経ニュース 【渡辺喜美氏離党会見詳報(上)】「維新除名は非常に残念。是非に及ばずの心境」 - 産経ニュース 渡辺喜美氏:議員辞職は否定 日本維新除名で - 毎日新聞 - 毎日新聞 【維新vs渡辺喜美氏】松井一郎代表ぶら下がり詳報 「行くならケジメつけてくださいよ」「離党する」… 反党行為に激怒! - 産経ニュース 渡辺喜美副代表 日本維新の会を除名|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 維新、渡辺喜美氏を除名 都民ファ支援「反党行為」 - 朝日新聞 渡辺喜美「参議院選挙出馬を決断した理由」を語ろう - PRESIDENT Online 渡辺喜美氏、肉体改造で心機一転!? 各政党からオファー、旧みんなの党員バッサリ - ZAKZAK 第三極の夢再び?渡辺喜美氏、おおさか維新から出馬か 9日に松井氏と会談 - 産経ニュース 国政政党の選挙費用は、最低3億円?!「理想と現実」の狭間で闘った政治家・渡辺喜美 - ハフィントンポスト 渡辺喜美こそ類まれな優れたリーダーだった!リーダーはこう「ダメ」になっていく! - Business Journal 【維新分裂】江田憲司氏を牽制? 橋下大阪市長が「敵の敵」こと渡辺喜美氏と会談 解党に「助言」求める - 産経ニュース 渡辺喜美氏「維新で民主とくっつこうという人は何を考えているのか…」 野党再編に「誰と組むか間違えると失敗」と警鐘 - 産経ニュース 渡辺喜美氏に飛び交った「自殺未遂」説…事務所に真偽を聞く|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイ 「オレは消えない…」渡辺喜美氏が統一選“勝利”で大ハシャギ|日刊ゲンダイDIGITAL - 日刊ゲンダイ 渡辺喜美氏を不起訴 8億円借り入れ、地検「違法の証拠ない」 - 日本経済新聞 【「渡辺王国」の落城】(中)敵増やし足すくわれる - 産経ニュース 【衆院選2014】落選した大物候補は? 海江田万里氏から渡辺喜美氏まで(画像) - ハフィントンポスト 【衆院選2014】渡辺喜美氏落選「父子50年の王国」終焉 - 産経ニュース 渡辺喜美氏、崩れた牙城 「期待に応えられず…」 - 日本経済新聞 渡辺喜美氏、落選確実 みんなの党元代表、父・美智雄氏の地盤失う - withnews(ウィズニュース) 渡辺喜美氏が落選 元みんな幹部は明暗 - 日本経済新聞 【みんなの党解党】渡辺喜美氏の栄光と転落… - 産経ニュース 渡辺喜美氏「安易な妥協せず」新党を断念|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 【みんなの党解党】前代表・渡辺喜美の無能ぶりと“猛妻”の恐るべき評判 - デイリーニュースオンライン - デイリーニュースオンライン 【みんなの党】解党までの5年間を写真で振り返る - ハフィントンポスト 渡辺喜美氏の元政策秘書が直言---「一強多弱」の日本政治はどうすれば変わるのか() @gendai_biz - 現代ビジネス 「政界“怪”人プロファイリング」 -渡辺喜美- - アサ芸プラス みんなの党、収まらない 浅尾vs渡辺 の内幕 - 東洋経済オンライン 超特大スクープワイド34本 仮面(ペルソナ)を剥ぐ! 2014年5月8日・15日 ゴールデンウィーク特大号 | 週刊文春 - 文春オンライン 8億円でキリモミ降下、自壊する「みんなの党」 - 東洋経済オンライン 8億円問題弁明、歯切れ悪く みんな渡辺代表辞任 - 日本経済新聞 渡辺喜美氏に「うそをつかないように」 DHC会長、8億円問題を発表した経緯をコメント - ハフィントンポスト みんなの党・渡辺喜美代表 辞任意向を表明|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 裏金疑惑の渡辺喜美氏は、まゆみ夫人の操り人形?恐妻がみんなの党の“裏”代表? - Business Journal 「渡辺喜美代表は即刻、辞任を」みんなの党最高顧問が辞任を要求 - ハフィントンポスト 渡辺喜美氏と8億円 熊手業者は「酉の市を知らない者の買い方」 - ハフィントンポスト 8億借金、渡辺喜美氏購入の「大きな熊手」 高価なものでも一本10万円程度なのだが… - J-CASTニュース 渡辺喜美氏、8億円の借金で「熊手買った」が話題に - ハフィントンポスト 「8億円」渡辺喜美氏に貸したDHC会長 規制緩和進めてもらう狙いがあった? - J-CASTニュース 江田憲司氏が離党へ「もう限界」、渡辺喜美代表「必ず失敗する」 - ハフィントンポスト 独占対決120分 みのもんた「バカヤロー!」会見の大嘘 2013年11月7日号 | 週刊文春 - 文春オンライン 党首の器にない お山の大将 渡辺喜美は 政界の孤児になってゆく(田崎 史郎) @gendai_biz - 現代ビジネス 江田更迭、柿沢追放…みんなの党・渡辺喜美“独裁の不安” - dot. あれれ? みんな渡辺喜美代表が妻とはいつの間にか復縁 - dot. 知らなきゃ損する! 税金対策最新マニュアル 2013年1月24日号 | 週刊文春 - 文春オンライン 天皇謝罪要求・竹島上陸 妄言大統領 李明博「暗黒の履歴」 2012年8月30日号 | 週刊文春 - 文春オンライン 渡辺喜美・みんなの党代表が緊急提言!「官僚的統治体制の温存こそが一体改革の真意。増税の前に、まずやるべきことがあるはずだ」 - ダイヤモンド・オンライン みんなの党 代表 渡辺喜美 -なぜ組織を飛び出す人は成功できないか - PRESIDENT Online 菅内閣「黒い金脈と人脈」研究 2011年3月17日号 | 週刊文春 - 文春オンライン 「みんなの党」渡辺喜美代表/「資産ゼロ」の不思議 - しんぶん赤旗 渡辺喜美 <成分解析課> 渡辺喜美の85%は野望で出来ています。渡辺喜美の10%は柳の樹皮で出来ています。渡辺喜美の3%は鍛錬で出来ています。渡辺喜美の2%はスライムで出来ています。 渡辺喜美 <保存課> 使い方 サイト名 URL 渡辺喜美 <外部リンク課> ウィキペディア(Wikipedia) - 渡辺喜美 ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/13346.html
SAO/S47-115 カード名:みんなで冒険 ユイ カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《ネット》 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札を上から2枚まで見て、山札の上に好きな順番で置く。 【自】[(1) このカードを手札に戻す] あなたのクライマックスがクライマックス置場に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分のキャラを1枚選び、次の相手のターンの終わりまで、パワーを+2500。 了解です、ママ! レアリティ:U
https://w.atwiki.jp/majokkoxheroine/pages/173.html
第七話『力のぶつかり合い!謎の戦士!?』 連春から船で日本の長崎に到着した戦乙女の三人は一路、東京を目指す。 その道中、ふと、メルナは美琴に尋ねる。 「ねぇ、美琴。あなた、日本人なのよね?どの辺りに住んでいたの?」 「うん、ボクは北海道の旭川に住んでたんだ。そこでお母さんお父さんと一緒に 暮らしてた。でも……」 「あっ、ああ…ご、ごめんなさい…」 美琴の表情が暗くなったのを見て、メルナは慌てて謝る。 「ううん、大丈夫。後ろ向きになっちゃいけないよね」 「美琴…北海道には立ち寄らなくても平気?」 メルナの問いに、軽く首を振る。 「いいの。辛くなるだけだしそんな時間もないよ。フィリー、東京まで、どれぐらい掛かるの?」 フィリーが地図を広げてみせる。 「そうですね…車があるとはいっても、三日程度は掛かりますね」 「結構掛かるんだね…またレイルガルズに襲われてる場所があったら助けていくことを 考えると、もう少し時間掛かるかも」 ただ、そう考えていても仕方ないと、三人はすぐに出発し始めた。 ―――東京。結果的に、ここに辿り着いたのは予定より伸びて、六日後。 当然、レイルガルズに襲われていた街があったが、そういうところを救出することに 掛けた時間より、荒らされた道路が多くあり、そのせいで、遠回りしなくてはならなかったのだ。 長い地割れを起こしていた道路、川が大きく広がり、道を横切るようになっていたりと レイルガルズの攻撃は想像以上に激しかったということが分かる。 「酷いもんだったね…でも、ついに東京に来たんだ。ボクも平和な時代だったら ここには観光で来たかったんだけどなぁ」 「でも、もう観光どころじゃないだろうね…美琴、フィリー、行こう」 フィリーが車を走らせ、都心部へと進んでいく。 彼女たちは奥多摩のほうから東京へと入ってきた。この辺りはまだ自然が豊富に残され、 とても荒らされたとは思えない。 だが、その後もレイルガルズの侵攻があったとは思えないほど、綺麗な街並みが残されていた。 「どういうこと…?まさか東京だけ、誰にも襲われていないっていうの?」 メルナは疑問を浮かべるが、それでも平穏ならば、それに越したことはないと 思い直し、三人はさらに先へと進んでいく。 しかし、こうも何事もないのは変な感じだと思ったメルナは行き交う人の中から 気の良さそうな青年を適当に捕まえて、話を聞くことにした。 「あの、すみません。どうしてこんなに綺麗な街並みなの?レイルガルズは?」 「ん?ああ、あの悪魔みたいな連中か。東京にも連中は来たけど、突然消え失せたんだ」 「消え失せた?いったいどうして?」 青年は頭を掻きながら答える。 「それは俺にも…ただ、消え去る時、みんな光になって一箇所に集められてたな」 「その場所ってわかる?」 「確か…三鷹の方だったかな」 メルナは礼を言うと、フィリーと美琴のもとに戻り、詳細を伝え始めた。 「どう思う?」 「とにかく三鷹に行きましょうか」 一行は三鷹に向けて車を走らせる。それまでの道路とは違い、特に荒れた場所も なかったので、早々に到着する。 ―――三鷹。この地の桜花高等学校にレイルガルズをまとめた光が 集められたと聞き、三人はそちらへと向かう。 到着すると、学校はひっそりと静まり返っている。誰かがいる雰囲気は無い。 「日曜だからってすごく静かね」 「何にせよ、様子だけでも見てみましょう」 と、メルナたちが校庭に入った瞬間であった!突如として、校庭の底から 眩いばかりの光が放たれ、浮かび上がってくる。 そしてそれが弾けたかと思うと、中から三体ほどの怪人の姿へと変わった。 「!?…レイルガルズ!」 「メルナ、美琴、変身しましょう!」 三人は頷きあい、一瞬で変身すると同時に、光を纏いながら突進する。 素早く先制攻撃を仕掛け、武器を取り出して斬りつけていく。 状況不利と見たか、怪人たちはすぐに紫色の光を放ちながら姿を消してしまった。 「くっ、待て!…逃げられたか」 「あの場に封印されていたのが何故、突然蘇ったのかな…ん?」 美琴が疑問を口にしている中、遠くからエンジンの唸る音が聞こえ、それはこちらに 近づいてくる。 現れたのは一台のバイクと、それに乗っていた長い黒髪の少女。 整った顔立ちと、スタイルもいい。だが、そんな彼女がメルナたちに向けている 視線は明らかに友好的なものではない。 「あなたたち…ここで何をしたの?」 「え?何って…?」 「惚けないでほしいわ。ここに封じ込めた悪魔の魂を解放したでしょう?」 黒髪の少女がゆっくりと戦乙女たちに向かって歩みを進めていく。 「結界を破り、封印を解いたあなたたちを許すわけにはいかないわ…」 「ちょ、ちょっと待ってよ!話を…」 「問答無用!炎心変幻!!」 美琴の制止も聞かずに、少女は叫ぶ。すると、彼女の回りから炎が次々と現れ 少女の身体を包み込んでいく。その炎の中で、少女は炎から生み出された 和服と袴、刀をその身に纏っていく。 「なっ…へ、変身した!?」 メルナが驚く間もなく、剣士の姿へと変わった少女は炎のオーラを纏いながら 三人の前に降り立つ。 「炎術剣士見参!何者かは知らないけど、悪魔を解き放った罪はここで償ってもらうわ… 成敗します!暁一文字!!」 一方的に宣言すると、腰の刀を抜刀して、三人に向かって斬りかかって行く。 「くっ、仕方ない…フィリー、美琴、やるよ!」 「わかりました!」 「まったく、人の話はちゃんと聞いてほしいよ…」 戦乙女たちの方も、それぞれ武器を構え、迎撃しようとする。 「たあぁぁぁぁぁっ!!」 「ぐっ!?」 剣士はフィリーに斬りかかり、フィリーは槍で防御しようとするが、あまりの勢いに 吹き飛ばされ、校舎に激突してしまう。 「フィリー!よくも、フィリーを!てやぁぁぁ!!」 「火柱ストォームッ!!」 斧を豪快に振り回し、剣士に攻撃を仕掛けようとするメルナに、剣士は 左腕を振り上げ、巨大な火柱を起こす。 「えぇ!?きゃあぁぁぁ!!」 避けることも叶わず、メルナは火柱に飲み込まれ、大地に叩きつけられた。 その身体の焼けた箇所からシュウシュウと煙が上がっている。 「……く…そ!」 「最後はあなたね…火炎閃光キィィィック!!」 「くっ!ドリルハリケェェーン!!」 剣士が足に炎を纏わせ、勢いよく両足を揃え、飛び蹴りを繰り出したのを見ると、 美琴も竜巻を起こしながら、その名の通り、高速回転しながらの飛び蹴りを放つ。 巨大なエネルギーがぶつかり合い、それが収束していくと、後に残ったのは しっかりと二本の足で大地を踏みしめている剣士の姿と、地に膝をつく美琴の姿。 「美琴…大丈夫?」 「な、なんとか……この人、いったいなんなの…」 「むっ、危ない!!」 剣士の少女は追撃に炎の光線を放ってくるが、それはフィリーが察知し、 素早く回避した。そして三人集まったのを好機とばかりに、それぞれの エネルギーを合わせていく。 「…何をするつもり?」 「あなたを倒すなら…これしかない!!」 「「「ヴァルキリーエクスプロージョン!!!」」」 エネルギーの奔流がそれぞれの武器に集中し、一気にそれが放たれた! 雪崩のように凄まじい勢いで、その閃光は剣士を飲み込もうとする。 「くっ!!」 刀を縦に構え、なんとかそれを防ごうとするが、エネルギーの流れに逆らえず 吹き飛ばされてしまう。 戦乙女の合体技で校庭は大きなクレーターが出来上がり、 それの外側に、剣士は吹き飛ばされ倒れこんでいた。 「はぁ…あぁ……すごい強さだったね…」 「でも、これで当分は立ち直れないでしょう、さあレイルガルズの者を捜しに…」 と、その場から離れようとした時であった。剣士はヨロヨロと立ち上がろうとする。 「ま、まだ立ち上がれるなんて…でも、もうボクたちと戦うほどの力は…」 「炎魂の響きあり……!」 剣士の呟きに呼応して、彼女の回りに火の玉が飛び交う。すると、剣士の傷は みるみるうちに、治っていき、再び万全の状態へと戻っていく。 「な!?そ、そんなの反則だろ!!」 剣士の方は軽く息を吐き、再び刀を構える。 「反則といっても、これは何度も使えない手だから…さあ、今度こそ観念してもらうわよ」 じりじりと、剣士が戦乙女に詰め寄っていくが…その時であった! 突然、戦乙女と剣士の間に光弾が飛び、爆発を起こした。 「うっ!?何奴!」 剣士が光弾が飛んできた方角を見ると、そこには三体のレイルガルズの怪人の姿が。 「ああ!レイルガルズ!!」 三体の怪人はぐるぐるとその場で回り始め、一つに合体していく。 回転が頂点に達すると、光が弾け、そこには手はハサミ状、目玉が回転し、頭も またハサミのような形をした姿へと怪人たちは合体変貌を遂げた。 「また合体した!この前からうんざりするよ!」 美琴が文句を垂れ流すのもお構いなしに、怪人の方は、フォッフォと笑う。 「貴様らには感謝しているぞ!我々の封印を解こうという気はなくとも その力が干渉するだけで、剣士の封印を解いてくれたのだからな! さらには、剣士と争い力を消耗しているのならば、我々にとっては好都合… この私、ヴァールタが、四人まとめて倒してくれる!!」 その巨大なハサミを四人に向けて、開くとそこから光線が発射されていく。 それをなんとか回避して、倉庫の後ろに身を潜める。 「あなたたち、あいつらの封印を意図的に解いたのではないの?」 「そうだって言ってるでしょ!まさか、あたしたちの力が封印を解くだなんて思いもしなかったわ」 メルナがそのことを主張している間にも、敵の攻撃は続いていく。 次々と爆発が起きるなか、剣士は申し訳無さそうな表情を浮かべる。 「ごめんなさい…あなたたちが封印を解きにきたレイルガルズかと思っていたわ。 じゃあ、あなたたちはいったい…?」 「あたしたちは戦乙女よ!ここに来るまでにも、いっぱいレイルガルズを叩き潰してきたんだから」 「あなたたちが、噂の…そういうこと……あいつの言ってる意味がわかったわ」 戦乙女だということがわかると納得したようになり、ヴァールタに向かって構える剣士。 そして続いて戦乙女たちもそれぞれの武器を構えていく。 「貴様ら、四人が協力し合おうが、俺様には勝てぬ!食らえ!!」 ハサミからの光線が続いていくが、フィリーが両腕を前に突き出し、 「アイスブロッキング!!」 氷の壁を形成させ、それを防ぐと、素早く空を飛んで一気に懐へと飛び込ぶ! 「グラビティキィィック!!」 メルナが重力を掛けた必殺キックを浴びせ、ヴァールタを蹴り飛ばすと フィリーと美琴が同時に斬りかかるが、それを怪人は四体に分身しながら回避してしまう。 「「「「死ねぇい!!」」」」 そして四体同時に攻撃を仕掛けてくる。見た目からしてどれが本物かなど 検討もつかないが、炎の剣士は一歩前に出ると、左腕を怪人に向かって突き出した。 「炎流波!!」 叫びに呼応して左腕が赤く発光したかと思うと、凄まじい勢いで火炎光線が放射され 四体同時に焼き尽くしていく。 「グアアアアアア!!」 燃やされ、のた打ち回るヴァールタは次第に一つの姿へと戻っていく。 「あいつが本物か!とあっ!!」 美琴が高く飛び上がると剣に、風の気を纏いながら、降下する勢いも含めながら 一気に怪人に突き刺す! 「風龍連翔撃!!」 剣を抜くと、間もなく目にも留まらぬ速さで何度も切り裂いていき、 バラバラにすると同時に竜巻を起こし、ヴァールタを消滅させる! 倒したことを確認すると、四人は同時に微笑を浮かべた。 ―――東京湾。剣士の少女に見送られながら、戦乙女はハワイ行きの船へと向かう。 空は鮮やかなオレンジ色をしており、日が沈みかけている。 「本当に、さっきはごめんなさい。私の勘違いであなたたちを襲ったりして…」 謝罪する剣士に、メルナは首を振る。 「気にしないでよ。…それよりも、日本はあなたがいれば大丈夫だね。 そういえば、名前聞いてなかったね。あなたなんていうの?」 メルナの問いに、少女は答えようとするが、船が出る時間を知らせる汽笛が鳴り響く。 「あら、時間だ…いつか、また日本に来たらにしようか」 「そうね…それじゃあ、頑張ってね、みんな!」 「もちろん!またいつか…ね」 船が出ると、戦乙女たちの船を追うように、港と海の境目まで少女は手を振りながら バイクを走らせていた。それをメルナたちも見えなくなるまで見つめ続けている。 次回予告 「フィリーです。ハワイが人の手で行ける限界。あとは、レイルガルズの船に 乗り込むか、自ら泳いでいくか…そうこうしてるうちに、メルナが倒れてしまいました! そんな大変な時に限って私たちに襲い掛かるレイルガルズ。好機でもあるけど、 危機でもあるこの事態…どうすれば… 次回『大ピンチ!暗殺部隊襲来』 メルナは私が守って見せます!」 .