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神無月の巫女 エロ総合投下もの 眠り姫 注意 1.やっぱりオリジナル転生後のOL姫子×年下千歌音たんの話になっちゃいました 2.ノンアルコール 3.おそらく糖分80%ぐらい 4.エロなし、今のところ 5.全く期待に応えられてない…orz それではどんじょー! 「たっだいまー!」 「お帰りなさい、姫子」 仕事を終え急いで帰ってきた姫子 そろそろ帰ってくるだろうと今か今かと待っていた千歌音は笑顔で姫子を出迎えた 「ごめんね、遅くなっちゃって」 今日は残業で遅くなってしまい、千歌音が待っていると急いで帰ってきたもののずっと家で待っていた千歌音は既にパジャマ姿だった 玄関に上がり申し訳なさそうに謝る姫子に千歌音は首を横に振り「大丈夫よ」と優しく返した 「お風呂の用意、出来てるわよ?」 そう言って姫子が通り易いように道をあけてやる 「ありがとう、千歌音ちゃん!」 姫子はそこをスリッパを履き千歌音の前を通り過ぎた 「あ、そうだ千歌音ちゃん」 「?」 ハッと何かを思い出したかのように振り返り千歌音を見た そのまま何だろうと首を傾げている千歌音に近づき、じっと顔を見つめる 「忘れてたw」 「ん…っ!」 そう言ってちゅっと音を立て千歌音の口にキスをした 「はい、ただいまのキスw」 「―っ!」 突然のキスに千歌音は顔を真っ赤にし自分の唇に指をあてた 何度も唇を重ねて自分からも積極的にキスするようになったのにも関わらず、千歌音は未だに突然のキスに動揺してしまう 「ふふ、じゃあすぐお風呂入っちゃうね♪」 そんないつまで経っても変わらない千歌音の可愛らしい反応に姫子はニコニコと笑顔が浮かべずにはいられない そのままパタパタとスリッパをはたかせながら姫子は浴室へと向かった 「千歌音ちゃーん、お待たせ~…ってあれ?」 姫子がホカホカと浴室から出てくるとソファーで本を読んで姫子が出てくるのを待っていた千歌音は 本を膝に置いたままウトウトと居眠りをしていた 日頃学業と部活、生徒会にお茶会。その他に姫宮家の公務や社交界に追われる千歌音 要領の良い千歌音は首尾よくそれらをこなしてはいるが、過密なスケジュールに疲れが溜まるに決まっている 顔にださないものの本人も気付かぬ内に疲労が蓄積されていたのだろう その忙しい合間をぬって、自分と会うために全てをこなしこうやって自分の帰りを待ってくれる健気な千歌音… そう思うと胸の奥が熱くなる ソファーに近づき姫子はそっと千歌音の横に座ると、本を取って脇に置き千歌音をゆっくりと自分の膝の上に寝かした よほど疲れていたのか、千歌音は膝に寝かしても起きる気配が無い 規則正しい寝息が腿にかかる 千歌音の顔が見たくなって姫子は腰を曲げ千歌音の顔を覗き見た 起きているときの千歌音の顔は余りにも整い過ぎていてまるで彫刻のようで、ずっと眺めていたくなる 一度実際にずっと見つめていたら気付いた千歌音に「なあに?」と問われ「見てただけ」と笑顔で返しただけなのに 千歌音は恥ずかしがって顔を逸らしてしまったのだが… だがそれと比べて歳相応な今の千歌音の寝顔はまだどこかあどけなさがあって抱きしめたくなる じっと見詰めていても気付くことも無く安心しきって自分の膝で気持ち良さそうに眠っている千歌音 ずっとこのままでいたい…このまま眠りから覚めるまで寝顔を見ていたい… 指で千歌音の頬を撫で姫子は切実にそう思う しかしもう夜更けである、このままでは風邪を引いてしまう 名残惜しいが一度起こしてベッドに連れていかなくては… 「千歌音ちゃん、起きて?」 肩を揺すり耳元に優しく問いかける、一回では起きなくてもう一度「千歌音ちゃん?」と呼びかけた すると千歌音の手がピクリと動き、うっすらと瞼をあげた 「ここで寝てると風邪引いちゃうよ?」 その言葉で千歌音は自分が姫子の膝で寝ていたと分かったらしい しかしまだ完全に目が覚めていないのか、ゆっくりと体を起こし「ごめんなさい、私、いつの間にか…」と たどたどしい口調で目を擦りながら言う 何だかものすごく可哀想な事をしてしまった気持ちになり「うーうん、疲れてるんだしいいよ。ベッドに行こ?」と、 千歌音の肩に手を置き小さな子どもをあやすように言った そしてそれに小さく頷いた千歌音の手を取り、部屋の電気を消し寝室へと連れて行った 「はい千歌音ちゃん、入っていいよ」 布団をめくり先に睡魔に襲われ立ったままでも眠ってしまいそうな千歌音を入れてあげてから、自分も後へと続き向かい合うように横になる 「ん…」 秋の夜のベッドのシーツはひんやりと冷たく、眠たくて体温が上がってる千歌音は小さく体を丸めた その仕草に姫子はクスっと小さく笑って「おいで、千歌音ちゃん」と、腕を伸ばし千歌音を抱きよせた 夢の世界に入りかけてる千歌音は目を開けず、そのまま姫子に抱き寄せられるがまま引き寄せられる するとパジャマ越しに伝わる暖かな姫子の体温に千歌音は気持ち良いのだろう、すりすりと擦り寄り胸元にピタッとくっついてくる 何だかいつもよりも幼く感じる千歌音の行動に姫子は体の奥が擽られてしまう 「可愛い…千歌音ちゃん」 子供のような寝顔 愛し過ぎてぎゅうっと更に抱きしめた すると少し苦しかったのか千歌音は眉間に皺を寄せ「んん…」と小さく呻いた 姫子は慌てて「あぁ!ごめんね」と千歌音を抱く力を緩め離れる しかし離れるのは嫌なのか目を閉じている千歌音は「ん~!」と小さな声で唸り腕を伸ばし姫子に抱きついてくる 「千歌音ちゃん?まさかもう寝てる?」 妙に子供のような仕草の千歌音に声をかけ顔をチラッと覗いてみるがどう見ても寝ている 演技?と、つんつんと頬を指でつついてもふにふに~と摘んでも反応はなく、全て無意識の行動で千歌音は本当に寝ているらしい 「すぅ…すぅ・・・」 「……」 そのまま寝ている千歌音を黙って見詰めたまま動かないでいてあげると千歌音の体からすっと力が抜け、本格的な眠りについたのが分かる しかし背に回した手はパジャマを握っている、離れないでほしいとすがっているかのようだ 姫子は本能的にその千歌音の背を優しく擦ってあげていた 今までこんなに千歌音が甘えてくる事があっただろうか? 普段の千歌音の立ち振る舞いを見ていると歳の割に随分と落ち着いている 愛情いっぱい受けて育ったのだろうが、我が侭を言った事がない それは姫子にも同じで、姫子としては我が侭を言って欲しいのだが決して言わない ひょっとしたら姫宮の後継ぎとして、頂点に立つ人間として教育を受け甘やかされる事はなかったのかもしれない 普通の人より我慢強くもあり、意志が強く責任感のある千歌音 そう考えると普段姫子に接している時、千歌音は遠慮しているのではなくて、ただ人への甘え方を知らなかっただけなのかもしれない 「千歌音ちゃん…」 そんな千歌音が今日自分にだけ甘えた姿を見せてくれたのだと思うと嬉しくて、堪らなくなって再び千歌音を今度は軽く抱き締めた 姫子のパジャマを握っていた千歌音の手が離れ、腕がするすると姫子の腰の方へ落ちていく 姫子はその力の抜けている千歌音の手を取り、指を絡めた 「…ひめ、こ…」 すると千歌音が名を呼び絡めた指を軽くクッと握り返してくる 明日はうんと甘やかしてあげよう… 恥ずかしがりやの彼女が「子ども扱いしないで」と拗ねてしまうかも知れないけれど 「もっともっといっぱい甘えていいからね…千歌音ちゃん」 そう囁いてそっと眠る愛しい思い人の小さな唇に唇を重ねた END
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眠り姫スーピニア 幻想 ノーマル コスト5 攻460 防590 スキル:防御UP【自身】(バトル専用)
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眠り姫、斬子(小説版めだかボックス) 眠り姫、斬子 (2)(白)(青) プレインズウォーカー ― 斬子 [+1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次のアップキープ・ステップを飛ばす。 [-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次のドロー・ステップを飛ばす。 [-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次の戦闘フェイズを飛ばす。 [-3]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次のアンタップ・ステップを飛ばす。 4 ステップやフェイズを飛ばす能力を持つ。
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プレイ動画うp主。 シリアス系ストーリーテラー。 掲示板以外ではあまり表立った活動をしなかった氏だが、 第一作完結と前後して、泣き24ラジオに出演。 以来、彼女たちのブログに寄稿する形での製作報告も行なわれるようになった。 +※暗黙の了解 シリアス書きモードの2424氏ご本人である。 「シリアスブレイクに定評のあるうp主」として、ラフメイカーの印象が強い自分が、 鬱気味のシリアスストーリー(元々氏はそちらも得手としている)に手を出して 既存のファンや新規視聴者に色眼鏡で見られることを避けるために、別名義で投稿していた、とのこと。 ……近頃のご本人が隠す気に乏しいのは内緒。 とはいえ、一応混同はしないように、配慮をお願いしたいとのこと。 マイリスト 第一作:萌えもん 迷い姫(完結) 第二作:萌えもん 眠り姫(進行中) 関連用語 マナ シーグル
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Ψ眠り姫Ψ ≪成績≫ 総対戦数 769戦 勝利数 187勝 勝率 24% 累計BP 8837pt 最大連勝数 5 最大RP 2354 総合 戦績 3521戦 1773勝 1748敗 勝率 50% ナポ 戦績 796戦 445勝 351敗 勝率 56% 副官 戦績 594戦 361勝 233敗 勝率 61% 連合 戦績 2131戦 967勝 1164敗 勝率 45% ≪ギルド≫ ≪コメント欄≫ ≪受賞歴≫ ≪所有アカウント≫ 名前 ギルド 備考 ♊529☆彡 東京オフナポレオンクラブ別館♪ ♊529☆ミ 東京オフナポレオンクラブ 845戦闘機β 東京オフナポレオンクラブ σballoonσ ☝bebe☝ BlackDearl dreamcruse nes★~ witch‐huntin *カクテル* 東京オフナポレオンクラブ スター誕生 ♪芙美♪ 元よろめき温泉 ベクトルX 魔ザック 東京オフナポレオンクラブ Ψ魔女Ψ 東京オフナポレオンクラブ ♪魔女♪ 東京オフナポレオンクラブ 元よろめき温泉 魔女リカ 元よろめき温泉 ☆~☆~ ☆☆σσ 東京オフナポレオンクラブ ≪活動期間≫ ?~現在 ≪ログイン曜日/時間帯≫ ≪イクサーネーム由来≫ ≪サイト≫ ≪記事≫
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眠り姫 ――――ずっと眠っていられたら この悲しみを忘れられる 島の最南端に位置する、一本の橋のみでつながれている小島。 そこにそびえたつ塔の周りで、透き通る歌声が響き渡っていた。 ――――そう願い 眠りについた夜もある 見渡す限り閑散とした平原の中心に建っている、見上げる程の高さを誇る塔。 それは、かつて少女達が出演したイベントで使用された建造物であった。 ラプンツェルを演じるアイドルが、自身の殻に閉じこもっていた場所。 それを模した建造物の中に、1人の少女がいた。 ――――ふたり過ごした遠い日々 記憶の中の光と影 その名前は、如月千早という。765プロの中でも歌の技術力は高く、ファンからは『歌姫』とも称されている。 彼女は、このイベントが開始された時点からここに配置されていた。 現状を確認し、塔の上から見下ろして。そこで彼女が選択したのは、『歌う』事であった。 ――――今もまだ心の迷路 彷徨う その真意を問えるものは、誰もいない。 周囲を全く気にすることなく、自分だけの世界を形成している。 彼女を包むその雰囲気は、易々と触れる事もできない神聖さを持っていて。 「……やっほ。やっぱり千早だったんだ」 そんな彼女に、遠慮なく声を掛ける人影が一つ。 「所、さん」 「もー、別に恵美って呼び捨てにしてくれてもいいのに。 ま、そんな事よりさ……歌、下に丸聞こえだよ?ここにいますって、言ってるようなもんじゃん」 千早に声をかけたのは、着崩しているラフな格好をした、軽いノリで話す少女。 彼女――所恵美は、外にまで響いていた歌を聴いて、この塔を上ってきた。 塔は外見だけを見れば上る手段がないように思えるが、撮影の際にアイドルやスタッフが登るための隠し階段が用意されている。 だからこの頂上まで上る事は決して不可能ではなく、また下りる事だってたやすい。 「……そうでしょうね。これだけ響き渡っていたら……」 千早も、その事を知らないわけではない。 いつでも降りられる事を知って、それでもなおここに残る事を選択していた。 そんな彼女の返答に、恵美は首を傾げる。 分かっているのなら、やめればいいのに。見世物でもないだろうし、何かメリットがあるわけでもない。 「大体、何で歌なんてうたってんのさ」 その疑問を、率直に聞き出す。 結局、なんでこんな場所で歌っているのだろう。彼女だって、現状を理解してないわけではない筈なのだが。 そんな問いに対し、彼女はうつむいて、呟く。 「……生きた証を、残したくて」 「へっ?」 その返答に、恵美はあっけにとられた。 小さくて、でもはっきりと聞こえた言葉。 生きた証を残す―――それは、つまり。 「私には、皆を殺すことなんて、できそうにないから……」 彼女がもう、生きる事を放棄した事を表していて。 「裏切れないんです。皆の事も、プロデューサーの事も」 プロデューサー。この殺し合いの開催を宣言した、かつて彼女達を支えていた人。 あの時見た姿に、もうその面影はなく。 それでも、千早はその人の事を見限る事ができなかった。 自身が自覚していた以上に、千早は依存していたのだ。 でも、それだけだった。 そこから、何か実行に移せるわけでもなく。 プロデューサーの言葉の通りに、人を殺せるわけじゃない。 かといって、反抗する術も、気力もない。 だから、最後に1つ残った選択肢……ここで終わる事を、彼女は選ぶ。 「それに、私より生き残るべき子がいると思いますし」 そう言った千早は、塔の外を見下ろす。 下に広がる、見渡す限りの島。彼女の目が、何を、誰を見ているかは分からない。 今、この島にはここにいる2人を含めた50人のアイドル達がちりぢりになっている。 その中で生き残れるのは、たった1人。他の49人の人生は、ここで終わってしまう。 千早は、その『たった1人』になろうと、しなかった。 他の49人の仲間を蹴落としてまで、生きようと思えなかった。 自分の人生と天秤で量っても引けをとらない程に、それほどまでに仲間の存在も大きくなっていたのだ。 「だから、いいんです、ここで終わっても。私は、あの子の元へいったって」 あの子。その言葉が、彼女の影をより暗くする。 恵美は詳しい事を聞いたわけではないが、それでも多少は知っている。 彼女にはかつて弟がおり、幼い頃に事故で亡くしていた事。 そして、それが原因で家族の絆が崩壊寸前にまで来ていた事を。 「ただ一つ残ってくれれば、それで。この歌が、私の生きた証になってくれるはずだから……」 そういって、千早は窓際に置かれた小さな機械に手を置く。 手のひらサイズの無骨な見た目をしたそれは、録音機だった。 その中には、少女がここにきてから今まで、紡いできた歌が録音されているのだろう。 それを残すためだけに、いつか訪れる『その時』まで、彼女は歌い続けていたのだ。 自分の命を、危険に晒してまで。 「………千早」 「一つだけ、お願いを聞いてほしいのですけど」 そして彼女は、その手に取っていた録音機を、恵美の目の前に差し出して。 「これを……預かってほしいんです。欲張りかもしれないけど、できるだけ多くの人に届いてほしいから」 その証を、彼女に渡した。 如月千早が、確かにここで生きていた証。 ここで終わる彼女が、生きていく仲間達へ託す、想い。 「私が話したいのは、それだけです。今まで、迷惑をかけてすみませんでした」 返答を待たずに、千早は頭を下げる。 その言葉には、今生の別れの意味も含まれていて。 彼女の中で、もう『これから』が紡がれていく事はない、と。 その決意が垣間見えた。 「……はぁ。あのさ、千早……」 そこからしばらくの間が流れて、恵美は大きくため息をつく。 それは、呆れのような、蔑視のようなものが含まれていて。 いつもの彼女からは想像もつかない程、冷たいもので。 「大体、アタシがそれをちゃんと届けるって保証はどこにもないわけだよね」 彼女がその手に持っていたものが、怪しく光っていた。 「……所さんも、『乗る』んですか」 「………」 光を反射していたのは、なんてことはない。ただの『灰皿』だった。 特筆すべき事もない、ガラス製のもの。それ以外の、なにものでもない。 それでも、鈍器として使えば十分人を殺められる力は持つ。刑事ドラマでもよく使われていたのを、彼女は覚えている。 なにより、この場で参加者に支給されたという事は、つまりはそういう使われ方を望まれていたという事で。 それを確認して、千早は問う。返答は、なかった。 「抵抗するつもりはありません。せめて、一思いにお願いします」 それに対して千早は、背を向け、窓から吹く風に当たる。 美しい長髪が風になびいて、やがてふわりと元の場所へ戻る。 表情は、うかがえなかった。 「ふーん……怖くないの?」 「私は、別に」 そう答える彼女の体は、震えていた。 背後にあるものは、千早の全てをここで終わらせてしまうものだと分かっているから。 分かってしまうからこそ、震える。分かるからこそ、覚悟を決められる。 「あっ、そ」 そんな彼女に、恵美は心底興味なさそうな口ぶりで。 もう聞くことはない、と。話す事をやめた。 静かな部屋の中で、足音だけが響く。 2人の距離が、手に届く程まで近づいて。 少女の手が、振り上げられて。 がしゃん。 「――――っ」 何かが、破壊された。 でも、それは人の体ではなく。 「悪いね、千早」 叩き付けられた、録音機だった。 無残に砕けたそれは、素人目から見ても完全に壊れている事がわかる。 勿論、中に録音された歌も聴く事はできないだろう。 彼女が残したものは、何もなくなってしまった。 口には出さないものの、彼女は憂いの表情を浮かべる。 生きる事を諦めた彼女にとって、この場所でただ一つ残るはずだったもの。 それは、無残にも消えてしまった。それはつまり、彼女の想いは残らないという事で。 でも、それも仕方ない事なのか、と。 諦めた表情で、それを見つめていて。 「これで、千早が『生きた証』を残すには……生き続けるしか、なくなったよね」 そんな千早に対して、恵美はニッと笑った。 「……!」 千早は、彼女の意図に気づく。 その機械を壊した、恵美の意思。その心中にあった、本当の想い。 「仮に、首尾よく『生き残るべき子』が生き残ったとしてさ……。 その子は………千早の代わりに、自分が生き残れた事を喜ぶの?」 恵美には、千早が思い浮かべたその人物が誰なのかは、具体的には分からない。 ただ、誰だったとしても関係ない。それが同じシアターの仲間なら、答えは同じなのだから。 「断言してもいいよ。そんな子は、うちにはいない」 茫然としていた千早を見つめて、恵美は宣言する。 殺し合いを強制されて、それに乗ってしまう子はいるかもしれない。 しかし、それを戸惑わずに、悩まずに決意できる子はいるだろうか。 いない。それだけは、はっきりと言い切れる。仲間を殺す事に躊躇のない子は、この765プロにはいない。 50人の仲間達は、確かな絆で繋がれているから。恵美は、そう思っていた。 「千早がその子を想ってるのと同じようにさ、その子だって千早に死んでほしくないって思ってる。アタシは、そう思うよ」 誰かが死ねば、誰かが悲しむ。そんなの、当たり前だ。 ましてや、この場所にいるのは皆、同じ仲間で。 仲間が死ねば悲しいし、それを聞いて悲しむ仲間も見たくない。 それはとても単純で、当たり前の事。 そうならない為に、生きなくてはならない。 「じゃあ……」 なら、どうすればいい。その当たり前を、どう実現すればいいのか。 彼女だって、一緒に帰る方法があるならこんな場所で終わりを選ばなかった筈だ。 多くの壁があって、乗り越える方法がないから、彼女はその決意を固めていたのだ。 どうしても、思考は絶望的な方向へと進んでいく。 「……アタシは、諦めないから」 そんな彼女の言葉を待たずに、恵美は決意を露わにする。 「どうしようもなくたって、限界まで足掻くから……!」 何をすればいいのか、見当もつかない。 できることはないのかもしれない。ただ、死にゆくだけなのかもしれない。 それでも、何もしないまま諦めるなんて事はできない。 「プロデューサーだって、きっと何か理由がある筈だよ……! 絶対、最後まで信じるから………アタシは、皆で一緒に帰るからっ! だから……」 心の底にある気持ちは、段々と叫びとなっていく。 あの場所で見た、大切な人の姿。 それがどれだけ否定しようのない現実だとしても、 彼女の知っているその姿もまた、否定できるものじゃないから。 「……だから、終わってもいい、なんて……言わないでよぉ………!」 見つめていたその瞳が、にじむ。 過ごしてきたいつもの日常が、一緒に過ごしてきた皆が、大好きだったから。 だから、ここで終わりになんてしたくない。理不尽な世界で、つぶされたくなんかない。 最後まで、抵抗してみせる。その想いが、涙となってあふれ出る。 「……ごめんなさい、所さん」 「ぁ……っ……」 言葉が出ない程、泣きじゃくる恵美を見て。 千早は、ぎゅっと抱きしめる。 彼女が心優しい子だと言う事を、千早はすっかり失念していた。 一見いい加減なように見えて、その実周りへの気配りがしっかりとできている子。 そんな彼女が、殺し合いに乗るなんてありえない。 目の前で涙を流す少女は、確かにそれを証明していた。 夢から覚めた少女は、それでもまた眠りにつく事をせずに。 彼女に、勇気づけられた。その道を往く、決意ができた。 だから、千早もそれを言葉にする。 「確かに、やる前から諦めたら……何も始まりませんよね」 「千早……ちはやぁ………っ」 「私も、頑張ってみます。皆と一緒に、帰る為に」 ルールに縛られない、新しい選択肢。 勿論、その中には『プロデューサー』だって入っている。 記憶の中に居た彼を否定する事ができないのは、千早も同じだった。 家族と絆を奪われ、歌しかなくなった少女に、大切な事を教えてくれた人。 あの場所で見た姿も真実なら、その奥に隠れた真相を探し出すしか、ない。 例えどれだけ無理難題だとしても、限界まで足掻いてみせる。 それが、塔の上の彼女達の、新しい決意だった。 「ひぐっ、えぐっ……うわぁぁぁぁぁぁ……!」 「……そういえば、貴方は一度泣き始めたら暫くは収まらない子だったわね……」 とはいえ、決意を固めた少女達も暫くは動けないようで。 それから少しの間、彼女達は塔の上の部屋で抱きあっていた。 * * * あれから、ちょっとだけ時間が経って。 泣き止んだ恵美の照れ笑いと、千早の改めての謝罪が入って。 少々の現状確認を終わらした後、これからの事を少しだけ話した。 まずは、他の仲間と出会わない事には始まらない、と。その方針で、2人は一致していた。 (『私より生きるべき子がいる』、か……) 塔を下りるその途中で、恵美は千早が言った言葉を思い返す。 自分の命より、優先する命がある。 客観的な視点の、ある種究極に達していた思考。 それを恵美は、精一杯に否定していたが。 (まさか、そんな事を他の人から言われるなんて思わなかったよ) その思考は、最初に恵美が考えていた事と同じであった。 どこかも分からない場所で目を覚まし、おぼろげな思考で現状を理解し。 歌に導かれ歩む間に、ぼんやりと、しかし確実にたどり着いてしまった思考。 『アタシなんかが生き残ったって、意味ないよね』 彼女は、人のいいところを沢山見つけてきた。 同じシアターを目指す仲間は、皆魅力的な部分を持っていて、とても心優しい子達ばかりで。 何より、情熱を持っていた。夢に向かって、一生懸命に走れる『力』を持っていた。 だから、どうしても自分という存在が見劣りしてしまう。 自分なんかより、皆を優先すべきなのではないか。そんな思考に、たどり着いてしまう。 (アタシも、人の事言えないよね……) ついさっき千早に発した言葉全てが、自分へと帰ってくる。 自身の言葉に、決定的に矛盾した存在。 自分が死んだ時に、悲しんでくれる人がいるのは知っている。だから、そう考えるのは絶対にいけない事で。 だからこそ、そんな自分にだけは確かな嫌悪感を感じていた。 皆で帰る。その気持ちに、決して嘘なんてない。 ただ、もしも。もしもどうしようもなくて、たった1人しか生き残れないとして。 その時、所恵美が下す決断は。 対照的な程、違っていて。でもどうしようもなく、似ている2人。 彼女達の歩む道の先にあるのは、破滅か。それとも―――― 【一日目/朝/H-4 塔】 【如月千早】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1) [思考・行動] 基本:最後まで諦めない。皆で脱出する。 1:仲間と合流するため、恵美と共に行動。 ※彼女の支給品の1つだった「録音機」は壊れ、塔の屋上の部屋に放置されています。 【所恵美】 [状態]健康 [装備]灰皿 [所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1) [思考・行動] 基本:最後まで諦めない。皆で脱出する。 1:仲間と合流するため、千早と共に行動。 2:自身に疑問と、嫌悪。 【灰皿】 所恵美に支給。 何の変哲もない、ガラス製の灰皿。 結構な重量を持つ為、鈍器にするとかなりの威力を持つ。 喫煙するアイドルはいない為、本来の使い方をされる事はないと思われる……多分。 No dream no ideal 時系列順に読む Nowhere No dream no ideal 投下順に読む Nowhere GAME START! 如月千早 かわらないもの GAME START! 所恵美 ▲上へ戻る
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#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (眠り姫.JPG) シリーズ概要 高等部1-Bの「眠り姫」こと姫音離夢と、彼女が巡る夢の世界のお話。 シリーズ作品 【眠り姫の見る夢 -Koto- 前編】 【眠り姫の見る夢 -Koto- 後編】 【眠り姫の見る夢 -Hinaki-】 【長き夜の遠の睡りの皆目覚め】 【波乗り船の音の良きかな 一】 【波乗り船の音の良きかな 二】 【波乗り船の音の良きかな 三】 【眠り姫の見る夢 ~今日から~】 【眠り姫の見る夢 -Ayana- 前編】 【眠り姫の見る夢 -Ayana- 後編】 【ラストリゾート - Last Resort -】 【らすりぞ!】 【あの日に帰ろう】 【眠り姫と、眠り姫の見た現】 【眠り姫と手作りチョコ】 タグ:眠り姫 シェアードワールド 【眠り姫の夢現茶話会】 主な登場人物 姫音 離夢 相羽 呼都 田中 雛希 鈴木 彩七 ラルヴァ 悪夢(ナイトメア) 悪夢(ナイトメア) 亜種、上位種 七福神 作品時系列一覧 2016年 一学期 【あの日に帰ろう】 2019年 5月初旬 【~今日から~】 6月中旬 【-Koto- 前編】【-Koto- 後編】 6月21、22日 【ラストリゾート - Last Resort -】【らすりぞ!】 未定 (ラスリゾ続編がこの辺りに入る予定) 梅雨期 【カエルの時間をお知らせします】 7月中旬 【あの日に帰ろう】 7月終業式 金剛皇女記【海の底からの呼び声】 ??? 【眠り姫の夢現茶話会】 10月中旬? 【とらとどらの事件簿 四冊目】 10月下旬 【-Hinaki-】 11月初旬 【-Ayana- 前編】【-Ayana- 後編】 11月頃? 【とらとどらの事件簿 五冊目】 年末年始 【眠り姫の初夢巡り】 2月上~中旬 【眠り姫と、眠り姫の見た現】 2月中旬 【眠り姫と手作りチョコ】 海の底からの呼び声、夢現茶話会、とらどらシリーズに関しては 眠りあきによる勝手な推測となります、申し訳ございません 作者コメント 戻る
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151「眠り姫」 登場人物: コメント ←150「カマキリ」 152「アフター/息切れ」→
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內気な眠り姫 美树原爱的Image Song之一。 歌曲信息 作词:さゆ鈴 作曲:村井聖夜 编曲:古川もとあき Drums,Piano:たっぴー Guitar:秋山浩徳 Chorus:広谷順子,木戸やすひろ 演唱:栗原みきこ 歌词 明日にはきっと 違うわたしなの 固く誓って眠りにつくの 今日も見つめるだけで 何も言えなくて せめて名前を覚えて 胸が痛い 瞼とじたのに 彼がいっぱいちらつく ベッド入る前に鏡見て 練習したとびきりの笑顔 明日こそあげたい 登校途中見かけた背中に おはようさえも隠れてしまう 今日もまぶしい姿 受けとめられずに 瞳そらしてしまうの 枕抱いて 瞼とじるけど 弱いわたしくやしくて レース越しに 朝日届くころ 好きな気持ち 少しの自信で目覚めよう おやすみ もしも もしも 天使いるのなら 愛の弓矢射てほしい もしも もしも 願いかなうなら 勇気くれる 王子様のキス いつの日かください 收录CD 心跳回忆 Vocal Best Collection (1995/12/21) 相关页面 音乐
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 書籍情報 タイトル 眠り姫に甘いキスを 著者 風見優衣 イラスト おぎわら 出版社 アルファポリス レーベル ノーチェブックス Nコード N8323CA(ムーンライトノベルズ) 連載開始 2014年 03月30日 備考 Web版タイトル「眠り姫のそのあとに」Web版本編削除済(2014年 09月11日) あらすじ 王国ベルタの第一王女として生まれたウルリーカ。しかし、魔女に呪いをかけられた影響で、十八歳の誕生日に、長い眠りについてしまう。百年後、淫らなくちづけで彼女を目覚めさせたのは、一人の美しい男。しかし彼は、ウルリーカの両親を殺した男の末裔だった。さらにその男・ヴィルヘルムは、ウルリーカが眠りに落ちるたびに淫らなくちづけと、めくるめく快楽を与えてきて――。許されざる関係と蕩ける快感に翻弄される、エロティック・ラブファンタジー! 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 眠り姫に甘いキスを 2014年 10月14日 一般書 978-4-434-19840-3 1,200円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ