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フィギアスケートも終わってしまいました。 キム・ヨナは正確なスケートで堂々の1位になりましたね。 真央ちゃんは、おしかったです、3半が失敗でも、 大会の中で飛べたのは進歩だと思います。 次に期待したいです。 ところで、気に成るのが、ハーレクイーンの新作です。 今気に成っているのが「不機嫌なフィアンセ」なんです。 来月発売の「不機嫌なフィアンセ」・・・・。 新しいラブミステリーです。 舞台はロンドン、偽りのフィアンセのはずが 大きく報道されてしまった・・・。 彼は2つの顔を持つ、男。 経営者と皇太子・・・そんな彼のホントの目的とは? 二人はどうなるの? ワクワクしますね!
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術・技:ナーザ レイズ レイズ 味方時 術・技名 分類 武器・魔鏡 備考 裂緋燕迅? 術技 光風霽月 洸牙破衝? 術技 至誠一貫 魔神皇剣? 術技 一心一意 飛天崩駆? 術技 廓然大公 裂震獣砲? 術技 英俊豪傑 絶炎煉牙討? 術技 気炎万丈 八屠龍? 鏡装 ダーナの意思を守る者 ナーザ 秘技→八屠滅龍? 呪言陣? 鏡装 パジャマパーティー ナーザ 秘技→呪魂亡陣? 閃皇斬? 裏鏡装 再臨する亡国の主 ナーザ 秘技→滅閃皇斬? 墜牙眩斬 報酬魔鏡 ビフレスト皇国の皇太子 非鏡滅穿 通常魔鏡 破滅への抗い 穣溝・魔神剣 OR魔鏡 世界の毒を打ち消さん 敵時 術・技名 分類 備考 魔神剣 術技 瞬連塵 術技 虎牙破斬 術技 裂燕迅 術技 白光拳 術技 飛天翔駆 術技 空破烈光塵 術技 翔覇瞬麟刹 術技 裂震虎砲 術技 緋閃鏡影刃 魔鏡技 2部7-10 カレイドスコープ前で使用 閃光鏡牙斬 魔鏡技 2部7-15 キラル純結晶精製所、2部終章で使用 上へ 術・技:ナーザ(TOtR)を編集
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英雄伝説 閃の軌跡II part71-401~404 401 名前:閃の軌跡2[sage] 投稿日:2018/03/25(日) 21 12 32.08 ID X0FdRN3A0 [4/6] 閃1ラストから一ヶ月後、リィンは士官学院から遠く離れた帝国北端の連峰地帯で目を覚ます。 体力を消耗しきっていたため、ヴァリマールの残存エネルギーを全てリィンの回復に費やして丸1ヶ月もかかってしまった。 心身共にボロボロの状態だったが、そこはリィンの故郷の地で、戦乱から逃れてきたリィンの妹エリゼや帝国皇女アルフィンと再会。 彼女らに励まされて気力を取り戻すが、そこに侵入してきた貴族連合と秘密結社幹部の魔女クロチルダによって、アルフィンとついでにエリゼも拉致られる。 Ⅶ組メンバーや拉致られた二人を取り戻すためにリィンは行動を起こす。 機神の力とか借りながら帝国各地を巡って、なんやかんやでⅦ組メンバーと再会できた。 Ⅶ組が全員揃ったところで今度はリィンが貴族連合に拉致られ、貴族連合トップのカイエン公から仲間になれと迫られる。 また同じ拠点にいたクロウからテロリストになった経緯を聞いたり、他の敵の面子からそれぞれが抱える背景を聞かされる。 背景はあれど貴族連合もこれまでいろいろやらかしているし、本心では貴族連合に付くつもりはないが、 妹エリゼが人質として捕らわれている以上、貴族連合に付いた方がいいか迷うリィン。 しかしそこで再会した軟禁状態の皇女に説得されて迷いを吹っ切り、敵の拠点から脱出を図る。ついでに皇女も救出。 脱走中にクロウ達が立ち塞がるが、機神同士の戦いでは一歩及ばないものの、生身では色々吹っ切れたリィンが勝利する。 「今度は機神の腕を磨いてこい、機神用の武器もちゃんとしたヤツ用意しとけ」ってクロウに激励をもらいながら退散。 402 名前:閃の軌跡2[sage] 投稿日:2018/03/25(日) 21 13 06.91 ID X0FdRN3A0 [5/6] その後は内戦の貴族連合と正規軍のどちらにも属さない第3勢力として活動。 目的は帝国の対立関係を乗り越え、帝国の現状をより良き方向に導くこと。 オリヴァルト皇子とアルフィン皇女のお墨付きも頂き、皇室専用の飛行艇カレイジャスが学院の手に託された。 カレイジャスの足を借りて、帝国各地に散らばっている学院生徒を集め、勢力は次第に拡大。 クロウから言われた伝言である機神用の最強武器を作ったり色々やって、 最終的には占領されていた士官学院を解放し、Ⅶ組以外の学院生全員も身分の差を乗り越えることができた。 貴族連合は次第に正規軍に押され、一部が暴走して領地内の住人虐殺とかやらかしてリィン達に捕らえられたりして勢力低下。 リィン達カレイジャスの勢力は、帝都近郊に軟禁されていた政府要人やエリゼの救出に成功するが、 追い詰められたカイエン公は、アルフィン皇女と双子の皇太子セドリックを、 帝都皇宮の地下深くに封印されていた「緋の機神テスタ=ロッサ」の元へ連れて行った。 テスタ=ロッサは何かの呪いにかかっており、封印を解くことは禁忌とされていたが、 クロチルダの助力と皇太子に流れる皇族の血を利用してテスタ=ロッサへのコンタクトを開始。 カイエン公達を止めるために、禍々しい姿の「煌魔城」に変貌した皇宮へカレイジャスを突入させる。 煌魔城の頂上ではクロウやクロチルダと決闘。クロウは機神での戦いに敗北しクロチルダと共に負けを認め、リィン達と和解する。 クロチルダは幻焔計画の他に何か個人的な思惑があり、これ以上事を進めるつもりはないとのことだったが 蚊帳の外に置かれたカイエン公がぶち切れてテスタ=ロッサを完全に目覚めさせた。 クロチルダの協力を経てクロウと共闘し、テスタ=ロッサ内部に取り込まれた皇太子を救出することに成功するが、 直前に食らった一撃がクロウの心臓を機神ごと貫いた。 クロウはⅦ組の仲間達に、学院に戻る約束を守れなかったことを詫びながらリィンの腕の中で息を引き取ってしまう。 全員が失意に沈む中、野望を潰されたカイエン公だけ独り激高するが、 直後に貴族連合の参謀役、カイエン公の右腕だった名門貴族の長子ルーファスによって捕らえられる。 驚愕の表情をしたカイエン公の前で、彼はオズボーン宰相直属の部下「鉄血の子供達」の筆頭だと打ち明けた。 さらにその直後、クロウの狙撃で死んだはずのオズボーンが何食わぬ姿で現われた。 実は、ルーファスはカイエン公に気づかれない形でできるだけ貴族連合の勢力を削ぐよう、予め宰相から命令されていた。 オズボーンは結託していた秘密結社から「黒の工房」を取り込んだと話す。 続いてクロチルダに「秘密結社の幻焔計画を乗っ取る」と宣言し、致命的な一撃を与えて離脱させる。 衝撃の事実に固まったままのカイエン公を逮捕し、その後の内戦の早期収拾とクロスベルの併合をルーファスに指示するオズボーンの姿を見て、 クロウの宰相への恨みを知っていたリィンは激高。 「どうしてアンタが生きている!クロウのやったことは全て無駄だったのかよ!」と食ってかかる。 しかしそれにオズボーンはこう答えた。 「久しぶりだな、我が息子よ。お前には英雄としてしばらく役に立ってもらうぞ」 地方貴族の養子であったリィンは、拾われる前の過去は思い出せないでいたが、実は生みの親がオズボーンだった。 ここで本編のエンディングが流れるが、外伝と後日譚がある。 404 名前:閃の軌跡2[sage] 投稿日:2018/03/25(日) 21 36 52.42 ID X0FdRN3A0 [6/6] 外伝 内戦はカイエン公の逮捕で完全に決着。リィンはオズボーンによって、内戦を終結させた英雄として祭り上げられるが、 リィンは己の忌まわしき出自を知ったことと、クロウを取り戻せなかったことで半分やさぐれてしまった。 この頃、帝国軍を震撼させた空間を操るクロスベルのロボットは既に存在せず、クロスベルはあっけなく帝国に併合される。(碧の軌跡ED) 内戦終結から二ヶ月後、帝国併合に焦ってクロスベルへ侵攻してくるカルバード共和国軍を迎え撃つ最前線にリィンは送られていた。 外伝はクロスベル視点で描かれ、併合されてもなおレジスタンスとして抗おうとする零・碧の主人公ロイドとリィンの攻防が描かれる。 ロイドとリィンの決着は付かなかったが、リィンはロイドの諦めない姿を見て羨ましいと思った。 後日譚 クロスベルから士官学院へ帰還したリィンとⅦ組達が卒業に至るまでのエピソード。 士官学院の在学期間は二年だが、1年最初の半年が閃1、後の半年が閃2となる。 クロウが死に際に残した「ただ、ひたすらに前へ」という言葉をきっかけに、 Ⅶ組のメンバーはリィンを除いて在学期間を1年に短縮。 卒業するメンバーは各地で帝国の動きを探り、リィンは引き続き学院に残って内部から帝国を観察することにした。 旧校舎に現われたおまけダンジョンを全員で攻略し、卒業式修了後、それぞれの地に旅立つ面々をリィンが見送り、閃2の幕は閉じる。 おまけ 2週目限定で、帝国の裏の歴史が断片的に刻まれた「黒の史書」という書物を集める隠し要素がある。 そこには閃1・2で残された謎を解くヒントが載っている。 ・宰相は何故心臓を撃たれても生きていた? ・幻焔計画とは何か。黒の工房とは何か。結社が狙っていたはずの至宝は一体どこにある? ・そもそも機神ってなんぞや?なぜ士官学院の旧校舎に眠っていた? などなど。これらのうちのいくつかは閃3で明らかになる。 黒の司書を集めて、士官学院の歴史学を教える教官トマスに話すと、 彼は秘密結社に対抗する勢力・七曜協会の聖杯騎士団No2であることが判明する。(空the3rdの主人公ケビンと同じ組織) そして本性を明かした彼はリィンにこう話す。 「宰相の狙いや結社の動向…そんな中、おそらく君という存在は何らかの重大な役目を担う可能性が高い。 あなたは気づいているでしょうが、今回の事件はまだ何も終わってはいない」と。そうして秘密の協力関係が築かれることとなる。 以上です。 結構端折りましたが、閃3の公式サイトにとっても分かりやすいダイジェストがありますので 分からない事があればそちらを見て下さい。
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いきなりルイズの部屋に現れたアンリエッタ「王女」は、 あれだけ周囲を警戒してこっそりと来たのにも拘らず、ルイズと大声で雑談を始めてしまった。 もちろんセッコは完全無視で。 寮だから両隣の部屋に人いるんだけどなあ。 それ以前にまだ廊下に人通る時間だし。こいつも脳にカビ生えてんのか。 つーか居辛いことこの上ねえ。 「あー・・・ルイズよお、外行っていいかなあ」 「ダメよ。」 言うと思ったぜ。 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら?」 アンリエッタが初めてオレの存在に気づいたみてーだ。 じゃあ最初の探知っぽい魔法は何だったんだよ。 「お邪魔?どうして?」 「だって、そこの彼、あなたの恋人なのでしょう?いやだわ。 わたくしったら、つい懐かしさにかまけて、とんだ粗相をいたしてしまったみたいね。」 ルイズが微妙な顔で言い返す。 「いえ姫さま、邪魔なんてことは全然。こいつはわたしの使い魔ですよ。」 「使い魔?これ、人じゃないんですか?」 「多分人だとは思いますけど、使い魔です。」 「ルイズ・フランソワーズ、あなたって昔からどこか変わっていたけれど、相変わらずね」 「わりと頼りになりますよ。姫さま。」 「そ、そう。」 そんな何ともいえない会話は延々と続いた。 もうついていけねえ、寝てやろうか。 さすがにそれはまずいかなあ。 セッコが苦悩していると、突然アンリエッタの口調が変化した。 「ああ、ルイズ・・・」 わざとらしいほどに大きなため息をつく。 「姫さま?!」 ルイズがわざとらしく大げさに驚く。 「わたくしは、ゲルマニアに嫁ぐことになったのですが・・・」 更にため息は繰り返される。 「ゲルマニアですって!あんな野蛮な成り上がりどもの国に!」 大げさ度アップ。 「そうよ、でも、仕方がないの。同盟を結ぶためなのですから。」 そしてアンリエッタは、ハルケギニアの政治情勢をルイズに説明しはじめた。 アルビオンの貴族たちが反乱を起こし、今にも王室が倒れそうなこと。 反乱軍が勝利を収めたら、次にトリステインに侵攻してくるであろうこと。 それに対抗するために、トリステインはゲルマニアと同盟を結ぶことになったこと。 同盟のために、アンリエッタ王女がゲルマニア王室に嫁ぐことになったこと。 そして・・・ これはヤバい話なんてもんじゃねえ。 オレは聞いてないオレは聞いてないオレは聞いてない・・・ 毛布を頭まで被り、そっと部屋の隅へ移動。 しかし。 「セッコ、姫さまの御前よ。ちゃんと聞きなさい。」 「うう…わかったよお。」 畜生。 「そうだったんですか・・・」 ルイズが沈んだ声になっている。 あんまりいい話でないのは確かだが、仕事なら仕方ないんじゃねえのかな。 オレだってどうせならもっと強くて冷静な奴と組みたいけど選択肢ねえし。 「いいのよ、ルイズ、好きな相手と結婚するなんて、物心ついたときから諦めていますわ。」 「姫さま・・・」 「礼儀知らずのアルビオンの貴族たちは、トリステインとゲルマニアの同盟を望んでいません。 二本の矢も、束ねずに一本ずつなら楽に折れますからね。」 矢二本じゃあ束ねても折れるだろ。せめて三本。 「・・・したがって、わたくしの婚姻を妨げるための材料を、血眼になって探しています。」 「で、もしかして、姫さまの婚姻を妨げるような材料が?」 ルイズが顔を蒼白にして尋ねる。 「おお、始祖ブリミルよ・・・。この不幸な姫をお救いください・・・」 「言って!姫さま!一体、姫さまのご婚姻を妨げる材料って何なのですか?」 うばあああああお願い言わないで王女様おあああ、機密事項だよなあ?よな? しかし、セッコのかすかな期待は当然というべきか裏切られた。 「・・・わたくしが以前したためた一通の手紙なのです」 「手紙?」 「そうです。それがアルビオンの貴族たちの手に渡ったら、彼らはすぐにゲルマニアの皇室にそれを届けるでしょう。 どんな内容かは言えませんが、きっとゲルマニアとの同盟は反故になってしまうでしょう。」 ルイズは息せきって、アンリエッタの手を握った。 「一体、その手紙はどこにあるのですか?トリステインに危機をもたらす、その手紙とやらは!」 アンリエッタが首を振る。 「それが、実はアルビオンにあるのです。」 「えっ、それではもう・・・」 「いえ、手紙を持っているのは反乱勢ではありません。アルビオン王家のウェールズ皇太子です。そして・・・」 「そして?」 「遅かれ早かれ、ウェールズ皇太子は反乱勢に囚われてしまうわ!そうしたら、 あの手紙も明るみに出てしまう!そして破滅です!何もかも!」 ルイズが息をのんだ。セッコはうなだれた。 「では、姫さま、わたしに頼みたいことというのは・・・」 「無理、無理よルイズ!わたくしったら、混乱しているんだわ! 考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて危険なこと、頼めるわけがありませんわ!」 セッコの表情がぱっと明るくなる。 うん、うんうんっ、友人にこんな討ち死に前提の命令なんてしねえよな。 よしッ!! 「何をおっしゃいます!たとえ地獄の釜の中だろうが、竜の顎の中だろうが、姫さまの御為とあらば、何処なりと向かいますわ! 姫様とトリステインの危機を、このラ・ヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・フランソワーズ、見過ごすわけにはまいりません! このわたくしめにその一件、是非ともお任せくださいますよう!」 ルイズはそう言いつつ、膝をついて恭しく頭を下げた。 げんなりしてセッコの頭が下がった。 目の前ではルイズとアンリエッタが延々と友情を確かめあいつつ任務の話をしている。明日の朝出発ってマジか。 行くこと自体はもうどうしようもねえ、だが馬で行くのは勘弁して欲しい。 そうだ、早くて快適な乗り物があるじゃねえか。 もし手伝ってくれるならそんな頼もしいことはねえ。そうしよう。 「ちょっと、話の途中よ。どこいくのセッコ」 ドアに手をかけたところで、ルイズに後ろから呼び止められる。 「明日の朝出発するんだよなあ?」 「そうだけど」 「ちょっと準備。」 「そう」 言いつつドアを開けて飛び出す。外の空気、うめえ! と、誰かにぶつかった。そいや足音は2つだったっけなあ。 「あっと、従者さんすまね。」 アンリエッタが振り返り口を開いた。 「いえ、ここには一人で来たはずですが・・・」 ならこれは誰だあ? 顔を見る。ルイズもドアから身を乗り出した。 「「・・・ギーシュ?」」 しかし、ギーシュはルイズとセッコを無視してアンリエッタの前に跪いた。 「姫殿下!その困難な任務、是非ともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう!是非!」 ルイズは微妙な顔でギーシュを見ている。 アンリエッタは首を捻っている。 セッコは代わりにギーシュがやってくれるならちょっとラッキー?と思った。 「グラモン・・・グラモン・・・ああ、あのグラモン元帥の?」 アンリエッタがギーシュに向き直った。 「そうです!息子でございます、姫殿下!」 そして恭しく一礼する。 「あなたも、わたくしの力になってくれるというの?」 なんだ、“も”かあ。期待はしてなかったけどよ。 「任務の一員にくわえてくださるなら、これはもう望外の幸せにございます」 「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが、あなたもその血を受け継いでいるようね。 ではお願いしますわ。この不幸な姫をお助けください、ギーシュ・ド・グラモン。」 ギーシュは感極まった様子で打ち震えている。大丈夫かなあ。 戦力は一応増えた。 だが、一人増えたことにより、タバサに頼んで途中までシルフィードを使うという 楽かつ素早い作戦は、完全に失われてしまった。 確かオレの記憶によるとシルフィードの積載は3人が限界だ。 「結局馬かあ・・・。」 「何よセッコ。最初から馬だって言ってるじゃない。」 「うう。」 ルイズは表情を引き締めると、アンリエッタに再び顔を向けた。 「では、明日朝よりアルビオンに向かって出発いたします」 「ウェールズ皇太子は、アルビオンのニューカッスル付近に陣を構えていると聞き及びます。」 「判りました。以前幾度か旅行しておりますので、地理は大丈夫です」 「それは頼もしいですわね。あ、そうだわ。」 アンリエッタはルイズの机に座ると、何かを書き始めた。そしてぽつりと呟く。 「ああ、やはりわたくしは、自分に嘘はつけません。」 「いきなりどうなされました?姫さま?」 ルイズが怪訝な顔でアンリエッタを見る。もちろんオレも。 「な、なんでもありません。やだわたくしったら独り言なんて。」 そう言うと、更にもう1文をしたため、それに封をした。 「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙を渡してあげてください。すぐに件の手紙を返してくれるでしょう。 それと、もし、もしですが、ウェールズ皇太子と連絡が完全につかない場合、これは焼き捨ててください。」 「判りました。この任務。絶対に成功させてみせますわ姫さま」 「ありがとう、ルイズ。それと、このお願いは公にできないので、 表立って何かをしてあげることができません。代わりと言ってはなんですが、この[水のルビー]をあなたに託します。 母君からいただいたものですが、もしお金が心配なら、売り払ってもらってもかまいません。」 アンリエッタは、自らの指から外した指輪をルイズに手渡した。 ルイズは深々と頭を下げ、それを指にはめた。 「この任務にはトリステインの未来がかかっています。 母君の指輪が、アルビオンに吹く猛き風から、あなた方を守りますように」 そう言い残すと素早くアンリエッタは去っていった。 さて、明日早いらしいし寝るかあ。 「あんなお願いを聞かなきゃならないなんて、貴族ってわかんねえな。」 「きっと永久に判らないわ、そういうもんなの。悪いけどセッコにも協力してもらうわよ」 「なんだ、オレが嫌がってんの知ってたのかよお。」 「わたしはあなたの主よ。馬鹿にしないで」 「・・・そうか。」 こういう命令、前もあったような気がするなあ。 ええと・・・あれは・・・なんかの秘密を・・・Zzz 部屋の壁に耳をくっつけ、一部始終ずっと聞いていたキュルケが呟いた。 「なんか、面白そうなことやってるじゃないの。」 To be continued…… 戻る< 目次 続く
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経塚山の太子堂と東福寺 (笹下) 笹下の東福寺は、このあたりでもっとも古いお寺です。その昔、京都の比叡山から一人のお坊さまが、背中にお薬師さんという仏像をせおい、はるばるこの地にやってきて、小さなお堂をひらいたことが、この寺のはじまりです。 でもある時、寺にかみなりが落ちて、ぜんぶ焼けてしまいました。とても貧しい村だったので、なかなか再建されず、永い間そのままになっておりました。ある時、またまたこの地に、密厳というお坊さんが訪れ、荒れはてたお堂を見ておどろき、さっそくお堂を建てて、お薬師さんをおまつりしました。 鎌倉時代には、親鸞上人というえらいお坊さんが、この地を訪れたとき、東福寺に三ケ月も滞在して、村の中をあちこちと、まわって歩きました。そして、いつのまにか、この寺のことを、三月院と言うようになったそうです。 ある時、親鸞上人の夢の中に、聖徳太子が現われて、近くにある経塚山に、自分で作ったという太子像があることを告げたそうです。 上人はさっそく山に行って、夢にみた場所を掘りおこしてみますと、何と夢の中に現われたものとそっくりの太子像が、土の中から姿を現わしたのです。上人は、大変よろこんで、その太子像を寺におさめたそうです。 その後、この太子像は、村の人たちの手でお堂が建てられ、そこにおさめられました。そして、経塚山の太子堂とよばれ、大切にされました。 また、この地をおさめていた間宮豊前守信元という殿様が、この太子像のことを知り、大変尊んで、村を守ってくださるようにとお願いしたそうです。しかし、経塚山の太子堂は、江戸時代に火事で焼けてしまいましたので、太子像は寺にうつされていましたが、今はもとの経塚山に帰っております。 太子像が一時移されていた東福寺の庭のかたすみには、見ざる、言わざる、聞かざる、の三猿が、ひっそりとこちらを見つめています。江戸時代に作られたもので、このへんでは一番古いものです。 また、山門を入るとめずらしい花塚もあります。このあたりは、明治から大正時代には、横浜の花どころといわれ、花かごをせおって商いする風景をよく見かけたものです。 この花塚は、村の人が花の精に感謝する気持で、作られたものです。
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◆02. 【黒い皇太子】 今度は『グイン』の草原地方で起こるイベントを見てみよう。 『グイン・サーガ』外伝第7巻『十六歳の肖像』。1986年に刊行されたこの本に『アルカンド恋唄』というエピソードが収録されている。 広大なステップが広がる草原地方の端にある小さな町アルカンド。族長の娘ナウカシアが悪者にさらわれ、娼婦にされてしまう。しかし彼女ははるばる草原の彼方から馬に乗ってやってきた少年によって救われる。 少年は草原の国アルゴスの王子スカールで、すさまじく強く、黒づくめの服を着ている事から『黒太子』と呼ばれ恐れられていた。数年後には精鋭部隊を率いて戦争で連戦連勝し、侵略されたパロを奪還する英雄となるほどである。 スカールはナウカシアを気に入り、王都マハールへ一緒に来るよう誘う。しかしナウカシアはそれを断り、これまで通りアルカンドで暮らす道を選ぶ。 ← 前の記事へ TOP 次の記事へ→ .
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アブドゥッラー2世(アブドゥッラー・ビン・フセイン)ヨルダン1962~統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------第4代ヨルダン国王。生まれてすぐに皇太子に指名され、一時は叔父に王位継承権が移るが、取り戻して国王に即位する。ヨルダン陸軍に所属し最高指令の地位にある。積極的な外交を行ない、国の安定に貢献している。
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<魏 255年> <蜀漢 255年> <呉 255年> 255年 延熙十八年(蜀漢) 皇帝 劉禅(後主・魏安楽公) 皇后 張氏(前の皇后の妹・車騎將軍張飛の娘) 皇太子 劉璿 三公(蜀漢) 丞相:(空位) 司徒: その他の要職(蜀漢) 錄尚書事: 尚書令: 太傅: 太常: 光禄勳: 衛尉:→ 太僕: 廷尉:→ 大鴻臚:→ 宗正:→ 大司農:→ 少府: 大将軍: 驃騎将軍:? 車騎将軍: 衛将軍:姜維 主な事件 十八年春、姜維は成都に還る。《三国志蜀書後主伝》 夏、姜維はまた諸軍を率いて狄道に出て、魏の雍州刺史の王經と洮西において戦い、大いに破る。王經は退いて狄道城を保つ。姜維は鍾題に居す。《三国志蜀書後主伝》 誕生者 死没者 ▲PAGE TOP
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空賊! 使い魔と婚約者の狭間で 双月が重なる夜。 空は星々と月により完全な黒には染まらず、物静かで悲しげな蒼をしていた。 船は夜空を飛ぶ。風の魔力を込められた風石を動力源にして。 ワルドが船長に用意させた客室で、ルイズは椅子に座り込み身をすくませていた。 キュルケやギーシュ達は無事だろうか? 仮面メイジが自分達を追ってきたという事は、フーケはギーシュ達を襲ったに違いない。 承太郎がいたからこそ勝てた相手、キュルケなら無理に倒そうとせずうまく逃げれたか? そして勝利の鍵であった承太郎は仮面メイジにやられて負傷している。 幸い船に逃げ込めたから仮面メイジが追ってくる事は無いが、これから乗り込むアルビオンにはまだまだ貴族派の刺客が待ち受けているかもしれない。 ルイズはマントの中にしまっているアンリエッタ姫の書状を抱きしめ、任務の成功と、仲間の無事を祈らずにはいられなかった。 しかしそれも今では難しい状況。 ワルドが船長から聞いた話では、ニューカッスル付近に陣を配置した王軍は、攻囲されて苦戦中であり王党派と連絡を取るには陣中突破しかないそうだ。 果たして――無事、ウェールズ皇太子に会えるだろうか。 翌日、いきなりもう無理っぽい雰囲気になった。 浮遊大陸アルビオン――通称『白の国』。 大陸の大河からあふれた水が空に落ちる際、白い霧となって大陸の下半分を包んでいる。 霧は雲となり大雨を広範囲にわたってハルケギニアの大陸に降らすのだ。 地球では見られない絶景に承太郎が感心していた時、空賊が襲ってきたのだ。 大砲を突きつけられて停戦命令を出され、ルイズ達の乗った船は呆気なく降参した。 貴族の客、という事でルイズとワルドは船倉に捕らえられてしまう。 船の積荷だけでなく、ルイズ達の身代金でもう一儲けするつもりらしかった。 貴族の一味という事でメイジではない承太郎も一緒に船倉に連れられた。 その承太郎の顔色が悪いので、ルイズは心配になって怪我の具合を問いただす。 「たいした負傷じゃあない……気にするな……」 「だったらちょっと見せなさいよ!」 ルイズは承太郎の学ランを掴むと、袖をたくし上げた。 抵抗しようとした承太郎だが力が入らず、弱々しいものだった。 「きゃ! ……酷い」 稲妻の直撃を受けた承太郎の左腕は手首から肩までミミズ腫れが続いており、それが悪化して酷い水ぶくれにまでなっていた。 見ているだけで痛々しく、そして気持ち悪い。 ルイズは空賊を呼んで水のメイジがいないか、怪我を治して欲しいと頼んだが、空賊は少しも取り合おうとせず無視された。 するとルイズは泣いてしまう。 「うっとおしいぞ、メソメソ泣くくれーなら最初から依頼を受けるんじゃねえ」 「使い魔君、そんな言い方はないだろう。彼女はまだ十六歳の小さな少女なんだ」 「貴族だ何だと偉ぶってるくせに気合の足りねー態度は気に食わねぇ。 ルイズは『殺されるかもしれない覚悟』をして依頼を受けたはずだ。 そして『同行する俺やギーシュが殺されるかもしれない覚悟』もしているはずだ。 だから……この程度の負傷でピーチクパーチク泣かるようじゃ、話にならねぇ」 「ルイズは僕が守る。君も僕が守ろう。誰かが殺されるなどと不安がる必要は無い」 「杖がねーと何もできないてめーが、この状況をどうにかできるのか?」 「今は根気よくチャンスを待つ。こんな時こそ知的にクールにいこうじゃあないか」 決闘で承太郎に敗れた事を気にしているのか、 やけに丁寧な口調ながらも何だか挑発的なワルドを見て、ルイズの不安が増す。 自分と違って、この二人は強い。もはや任務成功の鍵はこの二人が握っているのだ。 それなのに不仲になられては非常にまずい。それに――。 (それに――何だろう。二人が喧嘩してると、すごくヤな気分になる) 心情的には礼節な婚約者の肩を持ちたい。 けれど無愛想な使い魔の事も気になる。 承太郎は時々怒るけど、怒り方が二種類あると思う。 単純に怒っているだけなのと、そうでない怒り方。 今の承太郎は後者な気がする。 怒っていても、優しさを感じてしまうような、不思議な印象――。 しばらくして、空賊が食事を持ってきた。 粗末なスープと水の入ったコップ、それが三人分。 最初は文句を垂れたルイズだが、体力の維持のため渋々スープを飲む。 その後、ルイズはシャツの袖をちぎると、自分の飲み水に浸し、承太郎の火傷を冷やした。 「余計な事はするな」 「意地張ってんじゃないの。一応、私の使い魔なんだから、たまには言う事聞きなさい」 「…………」 冷やされて痛みを感じているのか、承太郎は唇を噛みしめているようだ。 しかし抵抗はしない。ルイズの心遣いを受け入れてくれた、という事か。 何か言った方がいいかな、と思ってルイズは口を開きかけ――。 「あの、ジョ……」 再び船倉のドアが開かれた。食器を回収にきたのか、空賊が入ってくる。 そして三人を見回すと楽しそうに質問をしてきた。 「おめえ等はよぉ~、もしかしてアルビオンの貴族派かい? いや、そうだったら申し訳ないと思ってさぁ~。 俺達はおめーさん達のおかげで商売できるって事になるし、 王党派に味方しよ~ってヌケサクどもを捕まえる密命も受けてんだよ」 「それではこの船は反乱軍の軍艦なのかね?」 「質問を質問で返すなッ! アレか? 貴族は質問には質問で返せと教わってんのか? このスカポンタンがッ! クソッ! 舐めてんじゃねーぞゴルァ!」 ワルドの質問にブチ切れた空賊は近くにあった樽を蹴飛ばした。 「怒らせてすまない。ただ相手が空賊なのか、 反乱軍なのかも解らず質問に答えるというのも怖くてね」 「ケッ、ま~い~か。俺達は雇われてる訳じゃねーさ。 反乱軍とはあくまで対等な関係で協力してるだけさぁ~。 で、どうなの? おたく等、貴族派? それなら港まで送ってやるぜ」 ここで「はい、そうです」と嘘をつけば無事港に行けるだろう。 だがルイズは! 逆に馬鹿正直に答えた! 「誰が薄汚い反乱軍なものですか。私は王党派への使いよ! 私はトリステインを代表してアルビオン王室に向かう大使なのだから、あんた達は私達をそう扱うべきなのよ!」 あまりに正直に言ってしまったもので、承太郎もワルドも黙り込んでしまった。 もう何を言っても手遅れだ。 後は成り行きを見守って、ヤバそうなら実力行使に移るしかない。 空賊はゲラゲラと笑う。 「正直者だなぁ~、あんた。そこんところは褒めるけどよ、ただじゃすまね~ぞォ」 「あんた達に頭を下げるくらいなら死んだ方がマシよ。 私は『殺されるかもしれない覚悟』をして密命を受けているのだから」 「あぁ~ん……ほんじゃ、まあ、頭に報告してくらぁ」 ルイズ達をどうこうする権限を持たないのか、空賊の男は船倉に鍵をかけて去った。 死刑確定、ではない可能性を承太郎は考えていた。 あの空賊の態度、どこか演技を感じられた。些細な違和感……勘違いかもしれない。 さて、ルイズの行動は吉と出るか凶と出るか。 吉と出た。 空賊の頭の正体はアルビオン王党派どころか、 アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーが変装したものだったのだから。 「アルビオンへようこそ大使殿」 ついさっきまで空賊をやっておきながら善意100%スマイル。 この皇太子、大物である。 王党派に味方する外国の貴族がいるなんて夢にも思わなかったため、ルイズ達は試されていたのだ。 空賊の頭を演じるウェールズの前でも意地を張り通したルイズのおかげで、何とかその信用を得る事に成功した。 まさに僥倖である。 「アンリエッタ姫殿下より密書を言付かって参りました」 ワルドが優雅に頭を下げる。 「ふむ、姫殿下とな。君は?」 「トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵。 そしてこちらが姫殿下より大使の大任を仰せつかったラ・ヴァルエール嬢と、その使い魔の男でございます。殿下」 「して、密書とやらは?」 ルイズは慌てて手紙を取り出したが、ウェールズの顔を見て、ちょっとためらう。 「あ、あの……」 「何だね?」 「その、失礼ですが、本当に皇太子様であらせられますか?」 ウェールズは美形である。大人の気品を持ったギーシュの如き美形である。 だがついさっきまで髭ヅラに変装して空賊の頭なんぞやっとりました。 ルイズが不安になるのも仕方ない事だろう。 ウェールズは笑って、薬指にはめていた指輪を外すと、ルイズの手を取り水のルビーに近づけた。 ふたつの宝石が共鳴し虹色の光があふれる。 「この指輪はアルビオン王家に伝わる風のルビーだ。 君がはめているのは、アンリエッタがはめていた水のルビーだ。そうだね? 水と風は虹を作る。王家の間にかかる虹さ」 「大変、失礼をばしました」 ルイズは一礼して、手紙をウェールズ皇太子に手渡す。 ウェールズは愛しそうに手紙を見つめ、花押に接吻をしてから手紙を取り出した。 真剣な顔で読み、真剣な声で問う。 「姫は結婚するのか? あの、愛らしいアンリエッタが。私の可愛い……従妹は」 ワルドが無言で頭を下げ肯定する。再びウェールズは手紙に視線を下ろした。 そして、最後の一文を読む。 その時、彼の表情が無表情になった。 固く、固く感情をせき止め、あふれんばかりの感情を押し殺した表情に。 「……了解した。姫の望みは私の望み。例の手紙を返すとしよう。 だが手紙はニューカッスル城にある。多少面倒だがご足労願いたい」 ウェールズの船は雲の中を通り大陸の下部からニューカッスルに近づいて、王家だけが知る秘密の港に船を入港させた。 こうしてルイズは無事、ウェールズの案内の元、城に到着する。 ルイズだけを質素な自室に招き入れたウェールズは、小箱を開けた。 ふたの内側にはアンリエッタの肖像画が描かれている。 そして、小箱の中から一枚の手紙を取り出した。 何度も繰り返し読んでいるのか、ボロボロになっている。 その手紙をウェールズは再び、最後にもう一度だけ読み直した。 表情は優しく、しかし悲しげであった。 手紙を丁寧にたたみ封筒に入れたウェールズは、それをルイズに渡す。 「これが姫からいただいた手紙だ。この通り、確かに返却したぞ」 「ありがとうございます」 「明日の朝、非戦闘員を乗せた船がここを出港する。 それに乗ってトリステインに帰りなさい」 その言葉を受け、ルイズはしばし考え込み、 やがて意を決したように質問を投げかけた。 「あの……殿下。王軍に勝ち目はないのでしょうか?」 「無いよ。我が軍は三百。敵軍は五万。万に一つの可能性もありえない。 我々にできることは、勇敢な死に様を連中に見せつけるだけだ。最後まで誇り高く」 「殿下の討ち死にされる様も、その中には含まれるのですか?」 「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」 明日死ぬ身の上、しかしウェールズは落ち着いていた。死ぬ事を受け入れていた。 それが――ルイズには納得いかない。 「殿下、失礼をお許しください。この、お預かりした手紙の内容、これは……。 この任務をわたくしに仰せつけられた際の姫様のご様子、尋常ではありませんでした。 そう、まるで……恋人を……案じておられるような……。 先程の殿下の物憂げなお顔といい……もしや……姫様とウェールズ皇太子殿下は……」 ウェールズは微笑み、ルイズの言いたい事を悟った。 「君が想像している通り、今渡した手紙は恋文だよ。 確かにこれがゲルマニアの皇室に渡ってはまずい事になる。 アンリエッタがゲルマニア皇帝に誓う愛は偽者となり、結婚および同盟の話はご破算。 そうなればトリステインは一国の力で我が国の貴族派と戦わねばならない」 「殿下、亡命なされませ! トリステインに亡命なされませ! お願いであります。私達と共にトリステインへいらしてください!」 「それはできんよ」 「そんな……でも! 手紙には、手紙の末尾には、姫様は記したのではないのですか!? あなたに亡命を求める一文を。記したはずです!」 「そのような事は一行たりとも書かれていない」 ウェールズは首を振った。 「私は王族だ。嘘はつかぬ。姫と、私の名誉に誓って言おう。 ただの一行たりとも、私に亡命を勧めるような文句は書かれて……いないッ」 苦しそうな口振りだった。それだけで、ルイズはそれが嘘であると解ってしまう。 「……君は正直な女の子だな。ラ・ヴァリエール嬢。 正直で、真っ直ぐで、いい目をしている。 我等が王国が迎える最後の客に相応しい人柄だ。是非最後のパーティーに出席して欲しい」 こうしてアルビオン王国最後の夜が、ついにその足音の届く距離に迫った。
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