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部隊員
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癒し系大動物マッツァン KST005 レアリティ:★タイプ:ユニット イラスト:タイチョー ジャンル いい大人達 HP 4 特殊能力 ― 男 ATK 0 ― DEF 1 必殺技 波動砲 ― 魂 1 超必殺技 ― 必殺技 <波動砲> -対象ユニット- 手札から【ジャンル:いい大人達】のカードを1枚破棄することで使用を宣言する。敵戦場ユニット1体に【2D】ダメージを与える。 概要 必殺技は手札から【ジャンル:いい大人達】のカードを1枚破棄することで使用が可能になる。配置制限の厳しい「いい大人達女体化軍団」・「全能戦士ガイアマッツァン」などを捨て山に送り、「ゴッドバード」・「才能あるけど体力の無いイタコ」で戦場に直接戻すコンボの起点にも役立つ。 「夏野マツリ」や「聖天使マツリエル」など、【ユニット名:マッツァン】を参照するカードも多く存在するため、マッツァンを主軸にシナジーのあるデッキを考えるといいかも。
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ピアノパートによるファンファーレのような音楽を受けて、フォルテで「阿蘇外りーん」と歌う。アクセントが付いているからしっかりはっきり歌うという基調はすぐにでも分かると思う。 よくよく見てみるとアクセントは「り」までで、全部で4つしか付いていない。さすがに「ん」にアクセントをつけると日本語の語感としてくどさを感じたのかと思う。そのことをよく考えていると、「阿蘇」という言葉は「あ」の方に言葉のアクセントがあり、音楽的にも拍のおもてにある。「がい」も「が」の方が強いのが自然だし、アクセントは四分音符に一つ付いているだけなので「い」に他と同等な強さのアクセントがあるような歌い方は避けるべきだろう。まず自然に考えて「あそがいりん」のうち、「あ」と「が」と「り」とにはしっかりしたアクセントがある。 問題は「そ」。「い」や「ん」にアクセントがないし、拍のうらであることを思えば、ほかよりも弱く作るという方法はあり得る。一方「阿蘇」という言葉をまず強調する立場からほとんど弱くせず、がんがん作り上げるという方法もあり得るだろう。 ところで、実はよく知らないんですが「阿蘇外輪」って「田園調布」とか「岩手富士」とかみたいな、一つの言葉ですか?それとも「阿蘇、外輪の春」の点がないだけですか?一つの言葉なら「そ」が拍の表にくるような気もするのですが。教えて現地関係者。 世界最大級のカルデラをもつ雄大な景色を思えば、この部分をgrandiosoな感じで作るのもいいのかとは思うけど、この前後数ページで優しさに包まれた初々しい生命力を描いていくとすれば、単にがんがんぶちかませばよいものでもないとは思う。 切り立った険しい山間や、恐怖の大王を描いているのではなく、強さと優しさを兼ね備えた神々しさの世界。単にマルカートに走ればよいというものでもなさそうなのだが。 通常このフレーズは小節頭の「はる」に向かって流れ、男声はその勢いを単にリフレインする。テナーは高いからといって、曲の流れをぶった切って吠えてはいけない。春という言葉を繰り返したくなるくらいの気持ちを高められるように「阿蘇外輪の」という言葉を盛り上げていく。春という言葉に付随するイメージを膨らませて、阿蘇の雄大な景色を歌い上げたい。
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KST005:癒し系大動物マッツァン レアリティ:★☆☆☆☆ -レアリティ検索- ジャンル いい大人達 HP 4 特殊能力 ― 男 ATK 0 ― DEF 1 必殺技 波動砲 ― 魂 1 超必殺技 ―
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投稿日: 03/02/18 06 22 00428 能力名 弾けるノミと癒し系のノミ(ハジルスター) タイプ 生体生成(念獣)・念吸収・治癒\治療・爆発\衝撃波 能力系統 具現化系 系統比率 未記載 能力の説明 オーラを吸うノミを具現化。 まず、標的に獲り付く、 取り付いた瞬間から陰で消え、相手のオーラを吸う。 オーラを吸い取られることに痛みはまったくない。 (だが、それなりの量のオーラを吸えば当然相手は疲労する。) ノミは吸い取ったオーラの性質を変えることができる。 相手のオーラを火薬の性質に変えるノミと、 ノミを使う能力者のオーラと同じにするノミ。 前者は能力者の意思で起爆。纏状態の腕を吹き飛ばすくらいの威力。 これ以上の威力にすることもできるが、相手が疲労感からまず異常に気づくだろう。 後者は敵のオーラを吸った後、能力者の意思でポトリと落ち、能力者の下に帰還。 それを食べれば疲労回復。 ノミは凝で見破れるしノミ自体は簡単にプチっと潰せる。 制約\誓約 - 備考 - レスポンス 前者は能力者の意思で起爆。纏状態の腕を吹き飛ばすくらいの威力。 火力は吸い取った念の量に比例、って辺りが落としどころかと。 火力は吸い取った念の量に比例、 そのとおりなんだけど、対象が気づくか気づかないかのぎりぎりの状態で能力者がよく使うレベルが 前者は能力者の意思で起爆。纏状態の腕を吹き飛ばすくらいの威力。 なんです。 対象にしてみれば、やっべー風邪引いたかなくらいの状態です。 もちろん相手の念能力者のレベルによりますが、強い能力者はたくさんの念をとっても疲労感という意味で気づかれにくいですが、 その分防御力がありますからオーラを打ち破るには相当のオーラが必要で、結局相対的なんです 凝についてと、 このままだとメモリを食いすぎるってことが突っ込みポイントかな。 類似能力 コメント すべてのコメントを見る 具現化系 念吸収 治癒\治療 爆発\衝撃波 生体生成(念獣)
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登録日:2009/10/02(金) 06 49 45 更新日:2022/04/02 Sat 00 58 13NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Gファンタジー ×タンクローリー ×ロードローラー ○タンクローリーとロードローラー ぱにぽに カオス スクウェア・エニックス スピンオフ ドクロ仮面さん ベホイミ 公式が病気 変身したと思ったらコスプレだった それで宇宙人に勝った ←つまり腕力(泣) 外道魔法少女シリーズ 契約はしてない 新感覚癒し系魔法少女ベホイミちゃん 氷川へきる 漫画 科学の力で戦う魔法少女 魔法…少女…? 魔法少女 月刊Gファンタジーで連載中だと思う氷川へきる作の漫画。 現在2巻まで発売中。 『ぱにぽに』からのスピンオフ作品。 ■あらすじ 女子高生のベホイミは「魔法少女になってくださいという」宇宙人からの突然の申し出に戸惑うものの、 最終的に宇宙人の真剣な気持ちを受け取り、科学の力で地球を守る魔法少女になることを承諾した。 ところがベホイミとは別に、地球の精霊の力により小学生の鈴原未来が変身する「正統派魔法少女」も登場する。 二人は侵略者と戦うため、共に手を携えることになればよかった……。 ■登場人物 ベホイミ 本名不明の主人公。 語尾に「――ッス」とつけるのが口癖。 宇宙人の要請で魔法少女となって、地球を脅かす悪と戦っているのか? なぜかアルバイト先の意向で、魔法少女として活躍するときにはドクロ仮面の着ぐるみを着せられていた。 敵と戦う以外に宇宙人の頼みでマーメイドプリンセスの救出、呪いのアイテム回収なども行っている。 名前はドラゴンクエストシリーズに登場する呪文。 ドクロ仮面 作中で放送されていた特撮番組『超星戦騎エクセリオン』に登場する悪役キャラ 魔法少女として活動する際にベホイミが使用していた着ぐるみ。 イベント用着ぐるみの割にかなり凝った作りをしている。 宇宙人 ボケの艦長とツッコミの部下。 艦長は部下達と違い角が付いている。 ベホイミのアパートを訪ね、口論の末ベホイミを魔法少女に仕立て上げる。 鈴原未来 (すずはら みらい) 小学5年の女の子。「マジカルピース」という道具の力で、魔法少女に変身できる。 以前は病弱で学校を休みがちだったが、5年生になってからは元気になったという。 ドクロ仮面に出会ってから彼(彼女)のことが忘れられないでいる。 そのせいで黒化してしまったこともある。 サラマンダー 精霊界からやってきたオオサンショウウオ似の使い魔。 未来を魔法少女にして、悪と戦わせる。 未来からは「サラくん」、ベホイミからは「サラ公」と呼ばれている。 火ダルマのトカゲと言われると怒る。 未来の使い魔のはずなのに、なぜかベホイミ宅にいることが多い。 マーメイドプリンセス 某政府のラボに捕らえられていたところをベホイミに救出された地球外生命体。 古風な姫口調でしゃべる。 外見はほとんどヘビだが、ヘビといわれると怒る。融合能力とそれに伴った変身能力を持つ。 「任侠と書いてニンギョと読むのじゃ」 許可あり。 タネさん ベホイミ宅の隣に住んでるおばあさん むずかしいことはよくわからないが、猪木の名言は知ってる。 メディア 謎の経歴を持つメイド少女。 ベホイミの元戦友、常にメイド服でいる。 体育のときも白手袋だけは外さないのがメイドのたしなみ。 名前は女神転生シリーズの回復魔法から 柏木優麻 宇宙人と結託して、ベホイミの魔法少女衣装の開発をしている 重度の特オタで好きな俳優は高野八誠。好きな野球チームはゴーマ三ちゃんズ。 頭のリボンが(本人から見て)左にあるのが優麻。 柏木優奈 (かしわぎ ゆうな) 優麻の双子の妹。アイドル。 おとなしく、姉である優麻にいじられている。 頭のリボンが(本人から見て)右にあるのが優奈。 カオティック 突如地球に現れた謎の宇宙からの侵略者達の通称。その目的や正体と謎が多い。 後に、単行本の特典にアニメ版の設定資料集が付いてきた。 当然ネタでした。 「艦長、大変です!」 「どうした?」 「ベホイミちゃんの項目が立っていました」 「ただちに追記・修正したまえ」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「任侠と書いてニンギョと読むのじゃ!「決めゼリフがパグりだ!」何を今更。 -- 茶沢山 (2014-05-06 07 01 06) 黒ちびベホに萌えたのは私だけではあるまい。 -- 名無しさん (2014-07-14 07 23 19) まんじゅう→ベホイミのフルフォースフォーム。炎の熱にも耐え、精神防御力が跳ね上がる。 -- 名無しさん (2014-08-10 20 53 18) 名前 コメント
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※こちらでは初投稿です。よろしくお願いします。 『俺の癒し系ペット』 人の顔をした顔だけの不思議饅頭生物ゆっくりは今、犬猫に並ぶ大人気のペットである。 人語を理解し、拙いながらも話すことが出来るため躾が容易で、 食事はするが排泄はしないという出鱈目な性質のおかげで飼育も楽ときたものだ。 そのためめんどくさがりの人々には特に好評だった。 もちろん楽だからという理由だけではなく、 ゆっくり特有のウザかわいさや寂しさを紛らわすため、癒しのためにゆっくりを飼う者も多かった。 そして俺もまた、癒しを求めてゆっくりを飼っている人間の一人。 俺にとってゆっくりとは、癒し系ペットなのである。 「ゆっくりしていってね!!!」 仕事を終え、一人暮らしの我が家に帰宅すると「ただいま」を言うより先にペットの挨拶が出迎えてくれる。 「ゆっくりしていってね」というのはゆっくり特有の挨拶だ。基本の鳴き声でもある。 この一言を聞くと家に帰ってきたという実感が湧いてくる。 「ああ、ただいま」 俺が返事すると奥の部屋のゆっくり達は「ゆっ」と鳴いた。 玄関からではすぐにゆっくり達を見ることはできないが、奥の部屋の灯りは常に付いているのが見える。 ゆっくりは暗くなると夜だと認識してすぐに寝てしまうのでゆっくりの飼育スペースである奥の部屋は常に灯りを付けていた。 これは出迎えて欲しいという俺の勝手な都合だが、我が家のゆっくり達はそんな俺の希望を叶えてくれている。 帰りがけにコンビニで買ったお酒などを冷蔵庫に突っ込んだ後、俺は奥の部屋に顔を出す。 奥の部屋はほぼゆっくり用のスペースになっており、六畳ほどの部屋の2/3がゆっくり達のお部屋になっている。 勝手に部屋を出ないように柵で仕切り、その向こう側にはダンボールで作った簡易的な寝床とゆっくり用の遊具が満載している。 「ゆっ!」 ペットのゆっくり達、まりさ2匹が部屋に現れた俺に気が付いた。 バスケットボール大の親まりさと野球ボール程度の大きさの子まりさの二匹だ。 ちょうど子まりさがブランコで遊んでいたらしいが、俺に気が付くと飛び降りて柵の傍まで跳ねてくる。 それから親子揃って定位置に立ち、声を揃えて挨拶してくる。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 ゆっくりは何故か分からないが挨拶を非常に好む。 ペットだろうと野良だろうと、顔を合わせた生物に対して挨拶をする。 それも二匹いると二匹の間に決まった距離を空けて挨拶してくるのだ。例え直前までスリスリし合っていたとしても。 更に面白いのは、こちらが何も反応せずにいるとじっと動かず待つのだ。 「………」 「………」 二匹はじっとこちらを見上げて待っていた。 チビの方は俺との身長差がありすぎてほぼ仰向けである。 まりさ種特有のニヘラ顔だが、返事を待っているときは期待に満ちているように見える。 このまま放っておくとチビの方が涙目になってくるので3分ほどニヤニヤ眺めてから返事をしてやった。 その時にはもうチビは泣きそうになっていて、親もチビに釣られて涙目になっていたが。 「ほーら、餌だぞー」 「ゆゆ!」 「ゆっくりたべていってね!!!」 「お前らの餌だっての」 基本的にゆっくりは雑食で、辛味などの刺激の強いものでなければ人間と同じものを食べられる。 なので料理の余りや野菜の切れ端を与えれば経済的に大助かりである。 しかし俺は料理をしない人間なので素直にゆっくり用のペットフードを与えている。 繁殖力の強い食用ゆっくりが原料なので犬や猫用のペットフードに比べれば非常に安い。 ゆっくりの中身は甘味でゆっくりの好物は甘味なのでまりさ達は美味しそうに餌を頬張っていた。 俺も柵越しではあるが隣でコンビニ弁当を頬張る。 まりさ達は食事中に喋ることはあまりないが、俺の食べ物にあるものを見つけると騒ぎ出す。 「ゆ! きのこ! きのこ!!」 「ゆゆ!? きのこ! ゆっくりしてる!!」 こいつらまりさ種はキノコが大好物だ。 ゆっくりは種族ごとに食べ物や遊具などへの好みが偏っている。 まりさで言えば食べ物はキノコが大好物。遊具では箒がお気に入りのようだ。 そして今まりさ達は俺の弁当に入っていたマッシュルームを見つけ、食べたいと騒ぎ出したのだ。 チビまりさなんてキノコを見つけてから「きのこ!」を連呼し続けているぐらいだ。 こうなると煩くて仕方がないので与えてやることにする。 「ゆっくりたべさせていってね!!!」 「きのこ! きのこ!!」 餌皿にマッシュルームを置いてやると、ゆっくりせずに急いでがっついた。 流石に親の方はチビに譲ってやったようだが、もう一つキノコを置くとすぐに口へと運んだ。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 「しあわせー!!」 本当に幸せそうに鳴く奴らだ。 もし野生で危険なキノコを見つけたらどうするんだ。 こいつらなら毒でもなんでもがっつき始めそうで怖い。 お部屋の中の遊具はどれもまりさ達のお気に入りだ。 毎日飽きもせずに遊んでいる。まあ他にやることも無いのだろうが、それでもよく飽きずに遊んでいる。 ブランコ、シーソー、滑り台は子ゆっくり用なので、チビまりさがそれらで遊ぶ時には親まりさがチビまりさを見守っている。 ブランコなら背中を押してやり、 シーソーなら片方を舌で押してやり、 滑り台なら滑った先で受け止めてあげている。 お部屋にある遊具は他にもたくさんある。 まりさ種用の箒では、箒の上に乗って遊べる。 遊ぶといっても横倒しの箒の上で、いつもの表情でじっとしているだけだったりする。 どこぞの普通の魔法使いのように飛んでる妄想でもしているのだろうか。 ちなみにれいむ種用のお払い棒やありす種用のお人形、ぱちゅりー用の絵本なども一通り揃えている。 もっともそれらは対応する種族が違うせいか利用率は低い。 そして最近俺はまりさ達に新しい玩具を与えた。 スケッチブックとクレヨンだ。玩具とは言い難いが、ゆっくりにとっては玩具になる。 最初はクレヨンをお菓子か何かと勘違いしていたようだが、使い方を覚えてからは口にクレヨンを咥えて頻繁に絵を描くようになった。 描くものと言えばお部屋にある遊具や大好物のキノコぐらいのものだ。 しかしそれも説明されなければ何の絵か分からないぐらいカオスな絵だったりする。 食事を終えてシャワーを浴びてからまりさ達の部屋に顔を出すと二匹はまさに絵を描いてる最中だった。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ああ。で、何描いているんだ?」 「ゆっくりみていってね!!!」 近づいて見てみると漢字で言うところの「二」が描かれていた。 二本の線は直線には程遠く、ぐにゃぐにゃの蛇のような線ではあるが口で描いたにしては真っ直ぐ描けている方だと思う。 それにしても何を描こうとしてたんだ? いつもは大抵お部屋にあるものを写生しているのだが、今回は何の絵か判らなかった。 「ゆっくりまよっていってね!!!」 と、俺が考えていると親まりさがスケッチブックを、チビまりさがクレヨンを俺に差し出してきた。 二匹は「迷ってみろ」と言わんばかりの自信ありげな表情だ。 特にチビの方は自信満々といった様子で、いつものニヘラ顔にも磨きがかかっている。 ここまで来ると俺はこの「二」がなんであるか理解した。 最初、スケッチブックとクレヨンの使い方を教えるついでに俺が描いた迷路を真似したのだろう。 きっとオリジナルの迷路を考えた挙句、この単純明快な迷路ならぬ明路を思い付いたのだ。 俺は二匹の元からスケッチブックとクレヨンを受け取ると「二」を「三」にして返してやった。 「ゆっくりまよったけっかがこれだよ!!!」 「ごらんのありさまだよ!!!」 二匹が驚愕の表情を見せたがそんなに自信があったのか。 逆に馬鹿にされてる気分だぜ。 「つぎはまよっていってね!!!」 まりさ達はめげずに次の迷路を作り始めた。 しかし何度迷路を作っても別れ道の発想は無いようで一本道の域は脱せずにいた。真っ直ぐである。 その悉くをクリアしてやると流石に諦めた(というか拗ねた)らしい。 二匹ボールで遊び出した。 まりさ達と少し遊んだ後、俺は自分の時間を過ごす。 そして俺が寝ようとする頃にはまりさ親子は遊び疲れたらしく、 寝床であるクッションを敷き詰めたダンボールハウスの中で擦り寄って眠っていた。 俺は散らかっている遊具を片付けたあと、ゆっくりのお部屋を消灯して自分もまた寝室へと向かう。 これが平日のゆっくりとの過ごし方。 休日でも基本的には変わらない。 ペットのゆっくり達と時たま遊びつつ自らも休日を楽しむのだ。 そんな平和で幸せな日々だったが、唐突に終わりを告げた。 それはまりさ達を飼い始めてから三週間目の休日のことだ。 俺はスケッチブックに向かって熱心にクレヨンを滑らせるまりさ親子をじっと見つめていた。 対するまりさ達は時折俺の方を向いて「ゆ!」「ゆっくり!」などと短く鳴く程度で、他はずっと絵を描き続けている。 こいつらとの生活ももう三週間になるのか。 ここまで長い付き合いになるのは初めてだ。 今まで何度かゆっくりを飼ってきた。 だがどれも一週間も待たずに飽きてしまい、そのペットとしての幸せな日々に俺が終わりを告げた。 ゆっくり用のお部屋にある遊具はみんなペットのために購入したものだった。 れいむ用のお払い棒やありす用の人形、ぱちゅりー用の絵本も全部かつてのペットの遺品である。 まりさ達の箒やスケッチブック、クレヨンもこれから遺品となる。 ゆっくり達がおうちでのんびり過ごすのを眺めるのは癒される。 一緒に遊んだり、挨拶しあったり、お話するのだって癒される。 なので癒しを求めてゆっくりを飼う。 だが飽きるのだ。どうしても。 そして最後には無関心になってしまう。 最初に飼ったゆっくりはまさにそれで、知らぬ間に餓死させてしまっていた。 だから無関心になってしまう前に別れを告げる。 俺が癒されるため、楽しむためにペットのゆっくりで遊ぶのだ。 心を決めた俺はまりさ達の元へと歩み寄る。 そんな俺に気が付いたまりさ親子は俺を見上げてくる。 一緒に遊んでくれるのかと期待しているようだ。 だがそれは違う。 一緒にではなく、俺が遊ぶのだ。 しかしすぐにこちらの悪意を気付かせるつもりはない。 「一緒に遊ぼうか、まりさ」 「ゆっ! ゆっくりあそんでいってね!!」 「ゆっくりしていってね!! ゆっくり!!」 腰ほどの高さの柵を乗り越えてまりさ達の傍に胡坐をかいて座る。 さて、何して遊ぼうかと思案しているとまりさ達はスケッチブックをこちらに差し出してくる。 「ゆっくりみていってね!!」 「たくさんほめていってね!!!」 何とも自信ありげな表情である。いつも通りの表情でもあるのだが。 しかしまた迷路か? 本当に飽きないな。 そう思って見てみると、意外なものが描かれていた。 似顔絵だ。 似顔絵といっても幼子の描いた絵のようで、大きな丸の中にもじゃもじゃの点2つと一本の横線とで出来た簡易な顔だった。 髪の毛もおまけ程度。正直言ってかなり下手な絵だ。 しかしこれは口に咥えたクレヨンで描かれたもの。そう考えると大したものだ。頑張って描いたことがよく分かる。 これまでにもお部屋にある遊具を写生していたが、この似顔絵は今までで一番出来が良かった。 流石に感心した。 もしかして俺へのプレゼントとして描いてくれていたのだろうか。 何ともありがたい。 これから始める楽しいお遊びのトリガーを用意してくれるだなんて、本当にありがたい。 「ふーん、頑張って描いたんだな」 俺はスケッチブックを手に取って絵を眺める。 別に絵をじっくり見たいとかそういう訳ではない。 やろうとしている事への準備動作だ。 「ゆっくりみていってね!!!」 「みていってね!!!」 まりさ達はその場でぴょんぴょんと垂直に跳ねて大はしゃぎだ。 きっと「ゆっくりして貰える」とか「褒めて貰える」などと期待しているのだろう。 俺は二匹の見ている中、似顔絵の描いている紙をスケッチブックから切り離す。 それから似顔絵の描かれているをまりさ達に向けた。 「ほら、お前たちの描いた絵だ」 「ゆ! おにいさん!!」 「おにいさんだよ!! ゆっくりしていってね!!!」 「うん、ゆっくりさせて貰うよ」 俺はまりさに笑顔でそう言うと、 まりさ達の目の前でまりさ達が頑張って描いた絵を破ってやった。 「……ゆ?」 それまで嬉しそうに跳ねていた二匹だったが、 予想もしていなかった俺の行動に目を丸くして固まった。 目の前で何が起きたのか、何をされたのか必死に考えているのだろう。 左右の手に持つそれぞれの切れ端を目の前でヒラヒラさせてやると ようやく何が起きたのか認識したようだ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」 まりさ達は親子揃って驚愕の表情になり、ガクガク震えだす。 口を大きく開いて白目を剥いたゆっくり独特の表情だ。 この表情は大きなショックを受けた時に見せる。 よっぽどショックだったんだろうな。 二匹のこの表情を見れただけでも俺は非常に爽快な気分になれた。 そうそう、こういうゆっくりを見たかったんだ。 のんびりとして、子供みたいに無邪気に遊ぶゆっくりも好きだが、 ショックを受け、嘆き悲しむゆっくりを見るのも同じように好きだった。 「まりさ、もっとよ~く見ろよ? お前たちの描いた絵を全部破いてやるからな」 俺は固まっている親子の前で二匹の描いた絵を破り始めた。 まずは俺の似顔絵を四枚、八枚、十六枚と破って分割していく。 「ゆっくりやめていってよー!!」 「やめてね!! ゆっくりできないよ!! ゆぅぅ!!」 まりさ達はその場からは動かず涙を流してやめてと訴えてくる。 ゆっくりは泣き顔も可愛い。 本当は似顔絵一枚で終わらせるつもりだったが、もっと続けたくなった。 細切れになった絵を紙吹雪にして降らせてやると二匹は床に落ちた俺の似顔絵のなれの果てを見て俯いた。 チビの方なんかは足下に落ちた紙を集めだした。修復なんて不可能だというのに。 俺はそんな二匹を尻目に次の絵をスケッチブックから切り離して破り始める。 この絵はお部屋にあるブランコが描かれている。 ほとんど三角形の絵だが、この絵を見せてくれた時にしきりと 「ゆらゆらだよ! ゆらゆら!!」と言っていたのでまりさ達にとってはブランコなのだろう。 「ゆっくりしていってよー!!」 「もうやだ! ゆっくりじだい! やめでよぉぉ!!」 ここに来てまりさ達はポヨンと跳ねて俺に擦り寄ってきた。 たがこいつらが出来るのはそれだけだ。 平和でゆっくりとした性格は俺を止めるとか、紙を奪い返すなんて思い付きもしない。 ただ泣いて、擦り寄って、「やめて」と叫ぶだけ。 ブランコの絵を破り終えれば次はシーソーの絵を破り始める。 キノコの絵や箒の絵、寝床のダンボールハウスの絵も全部破っていく。 それも一枚一枚をまりさ達に見せてから丁寧に破り捨てた。 ペットとして飼われ、与えられる物だけで生きるまりさ達が世に残した数少ない宝物。 それをまりさ達の信頼を裏切ってバラバラにしてやったのだ。 床が紙吹雪で塗れた頃にはスケッチブックにはもう白紙のページしか残っていなかった。 まりさ達は「ゆぁぁ」などと泣きながら紙吹雪を集めていた。 …ふぅ。割とすっきり出来た。癒された。 でもまだ足りない。満たされていない。 それにまりさ達とのお別れも済んでいない。 「さ、まりさ。 もっと遊ぼう。次はもっと楽しい遊びだ」 「ゆ…? あそぶの?」 「ゆゆゆ?」 まりさ達は涙目ながらも顔を上げた。 遊ぶ=ゆっくり出来ると思っているので精神的に少し持ち直したのだろう。 チビまりさなんて笑顔が少し戻っているほどだ。 単純な性格である。俺をまだ信頼しているとも言える。 しかし笑顔に戻りそうなところを悪いが、俺はその笑顔を歪ませたくなった。 「ゆ、ゆっくりあそんでいってね…?」 「うん」 俺は親まりさを両手で持ち上げて胡坐をかいた足の上に乗せる。 バスケットボールほどの大きさなのでジャストフィットだ。 いい感じだ。殴りやすい。 「ゆ…ゆゆ? ゆっくりできるよ!」 「まりさもゆっくりしたいよ!!」 超絶ポジティブなこいつらは元気を取り戻しつつある。 もう少しさっきの事で凹んでくれてもいいのにな。 だがこれがゆっくりという生き物なのだから仕方がない。 さっさと突き落とすとしよう。 「チビのまりさ。 これから俺がやることをよーく見ておけよ?」 「ゆ? ゆっくりみていくよ!!」 「いい子だ」 そして俺は拳を振り落とした。 もちろん俺の股間の上に座す親まりさの頭上めがけて、だ。 「ゆ゛ん゛っ!?」 低反発枕を殴った時のような鈍い感触と僅かな熱を感じる。 俺の拳は親まりさの頭に、帽子越しにめり込んでいた。 「ゅ、ぁああ……」 チビまりさは突然の暴力に目を見開いた。 それから俺の方を怯えを含んだ瞳で見上げてくる。 「ゆ゛…ゆ゛…… あ、ひ…ゆぶ……」 親まりさはというと数秒の沈黙の後、頭(ゆっくり的には全身)に響く鈍い痛みに泣き始めた。 余りの痛みに泣き叫ぶことも出来ず、涙を流しながら苦しそうな声を上げている。 ペットショップで生まれ育ち、飼ってからも大事にしてきた親まりさだ。 まともな痛みなど感じたことすらないだろう。 そんな親まりさが今、頭が凹むほどの打撃を受けたのだ。 痛いだろうなぁ。 苦しいんだろうなぁ。 でもこれはまだ一撃目にしか過ぎない。 この愛すべきサンドバッグならぬ餡子バッグを俺は続けて殴り始めた。 「ゆぐっ!?」 「ん゛っ!!」 「ぎゅぶっ!!!」 右手と左手とで交互に連続で殴る。 親まりさの頭を僅かながらに守っていた帽子が殴るたびにグシャグシャになっていく。 もちろん親まりさ自身の頭も変形し始め、凸凹になり始めていた。 「やべでね! おがーさん、いだがってるよ!! やめでよぉぉぉ!!!」 大好きなお母さんを目の前でズタボロになっていく様を見たチビまりさは必死にやめてと泣き叫んでくる。 親まりさはそんなチビまりさを見て、どんな顔をしているのだろうか。 俺は親まりさの向きを変え、俺の方を向くように仰向けにした。 するとチビを安心させようとしていたのだろう。笑顔だった。 まあ涙で顔はグシャグシャで表情も硬く、無理に作った笑顔なのは一目瞭然だった。 「あああぁぁ…っ」 が、俺と目が合うと笑顔は簡単に崩れ、単なる怯え顔へと変わった。 体をよじらせて逃げようと試みるがそんなトロい動きじゃ逃げられやしない。 「ふふ、遊びはまだ終わりじゃないよ」 「ゆ゛ー!! やだよ! ゆっぐりじだい!!」 「駄目駄目。ゆっくりするのは俺なんだから、ねっ!」 「んむ゛ぅっ!!?」 今度は顔面を殴りつける。 もう何も喋れないぐらいに両頬や顎を殴り、 もう何も見れないぐらいに両眼も殴る。 親まりさは殴られる度に声は小さくなり、逃げようとする動きも小さくなっていった。 「おがーざんをいじめないで! ゆっぐりできなぐなっちゃう!! ゆっくりじでよー!!」 チビまりさの絶叫もますます盛り上がってきたようだ。 俺はそんなチビに見せつけるように親まりさに暴力を振い続けた。 散々殴り続け、俺も飽きてきた頃にはもう親まりさは虫の息であった。 ゆっくりは案外タフな生き物なのでこのまま放っておいても多分死なないだろう。 殺すけど。 「ほら、チビ。床に伏せてないで見ろよ。 お母さんとお別れしような」 俺は床にうつ伏せになって泣くだけになったチビを摘みあげで起こす。 それから顔の判別も出来ないほどに顔の崩れた親まりさを目の前に置いてやり、俺は立ち上がる。 「おがーざん! おがーざぁん!!」 チビまりさは親まりさに泣きついてスリスリし始める。 だが親まりさは反応する元気もないようで、苦しそうに小さく呼吸するのみだった。 「ゆっぐりじでってね!! おがーざん!! ゆっくりしでいってね!! ねっ!! ねっ!!!」 「………ゆ゛」 しかしチビの懸命な呼び掛けに親まりさはデコボコの顔で何とか返事の言葉を紡ごうとする。 素晴らしきかな親の愛。 「ゆっくりじようね! おかーさん!! ゆっぐりじでいってね!!」 「ゆ゛……ゆ"っぐ……り"…… じびゅぎゅぶっ……!!!」 でも、駄目。 親まりさが必死に返事しかけ、チビが安心したような笑みを浮かべかけたところで一気に踏み潰した。 身体の外も内もボロボロで弱った親まりさを潰すのは簡単だった。 親まりさは体中の穴という穴から餡子を吐き出した。 殴り続けたせいで弱った皮も踏みつけた衝撃でいくらか破れ、そこからも餡子が溢れ出した。 目の前にいたチビまりさの顔にも母の餡子が降り注ぎ、蒼白だったチビまりさの顔が餡子色に染まった。 親まりさは最後に一度ブルッと大きく震えた後、ピクリとも動かなくなった。 「やぁ、チビまりさ。 ちゃんとお母さんにお別れを言えたかな?」 「あ……あ……… ゆぃあぁぁぁああっ!!!」 今日一番の絶叫だった。 そしてそのまま親の亡骸にすがりつくかと思ったが、チビまりさは予想外の行動に出た。 「ゆうぅぅ!! ゆううううっ!! 小さな体で俺の足に体当たりしてきたのだ。 あのゆっくりがこうまで怒りを露わにするのは珍しかった。 それも攻撃行動に出るなんて。 「おがーざん! おがーざん!! ゆうぅぅぅ!!!」 しかしいくら怒りに身を任せての攻撃であっても無謀である。 俺の方としては足にクッションが当たっている程度の感触しかない。 なのでチビを無視して親まりさの後処理をする。 ビニール袋を取り出してきて死骸をそこに入れた。後は生ゴミの日に捨てれば問題ない。 床に散った餡子は掃除に時間がかかるので後にしよう。 何せこのおうちは次に飼うゆっくりが住むのだからその時までには綺麗にしておかないとね。 「がえじて! おがーざん、がえじで!!」 とまあ、チビも残っているので掃除は後だ。 俺は依然として体当たりを続けるチビを摘みあげる。 「ゆ゛ー! はなじてね! おにーさんはゆっぐりできない!! きらい!!」 いくら暢気な性格だろうと信頼があったとしてもここまですれば嫌いになるよな。 そりゃ目の前で一番好きなお母さんが殺されたんだから。 でもまあ、今さら嫌われても別にどうってことはないけどね。 さて、このチビまりさだがもう少し長生きしてもらうことにする。 ただしペットとしてではない。コンポストの住人として生きるのだ。 我が家にはしばらく宿主を失っていたコンポスト用の容器がある。 宿主とはもちろんゆっくりの事で、しばらく前に飼っていたありすがそれに当たる。 もっとも俺は料理をしない人なので生ごみなどほとんどなく、前のありすは知らぬ間に死んでいたが。 そしてチビまりさはここで余生を過ごす。 「ほら、ここがおチビの新しいおうちだよ。 ゆっくりしていってね!!」 「はなしてね! ゆっくりできない! はなじでぇぇぇ!!」 「はいよ」 「ゆべっ」 チビまりさは顔面から金属の床に着地した。 防音仕様の容器は外に声が漏れることはない。 逆にいえば中からは外の音がほとんど聞こえない。光も差すことはない。 ほぼ完全に孤独な世界となる。 そして俺の気が向かない限り蓋は開くことはない。 コンポストとは名ばかりの牢獄である。 俺はただ、チビまりさが孤独の中死んでいく様を妄想して楽しむだけだ。 さて、掃除をした後は次に飼うゆっくりについて検討しようかな。 コンポストの中。 チビまりさが頭上を見上げたと同時に蓋が閉じた。 暗闇に閉ざされて何も見えなくなる。 そうなるとチビまりさの心は不安と恐怖でいっぱいになった。 いつもならばお母さんがどんな時でも一緒にいた。 悲しい気分になった時はいつも寄り添って安心させてくれた。 でもお母さんはいない。もうどこにも。 「く、くらいよ…こわいよ。 ゆっくりできないよぉ」 外から遮断された世界に自分の声だけが虚しく響く。 今のチビまりさにとっては反響する自分の声すら怖かった。 そして真っ暗な中では動くことすら億劫になる。 自分の他に唯一感じられるのはこの暗く狭い世界を漂う異臭だけだ。 正体の分からない不快な臭いにまりさはただ怯えた。 喋ることも動くことも出来ない。 真っ暗だし臭いし床は冷たい。 そして頼るものもいない。 「ゆぅ…ゆぅ…」 チビまりさはさっきまで泣き叫び続けていた疲れもあり、 今の状況による精神的ストレスから逃げるように眠りに着いた。 次に目が覚める時は、ゆっくり出来ると願って。 数日後、チビまりさは衰弱しきっていた。 食事がない。会話もない。目に見えるものもない。何もない。 これではチビまりさじゃなくても衰弱するのは当然だった。 「もう、やだ。おうちかえる…」 優しいお母さんがいて、優しいお兄さんがいて、 ご飯がおいしくて、いっぱい遊べて、暖かいおうちに帰りたい。 チビまりさは死の間際でそんな事を考えていた。 この数日で何度も同じように過去を想い、一匹泣いていた。 でも今はもう涙も出ない。体中の水分は何とか生命を維持する程度にしか残っていない。 チビまりさはゆっくりするために、残った僅かな力で頭を働かせ、過去を想う。 最後に思い出したのはお母さん。 お母さんと一緒に絵を描いた時のことだった。 あの日、二匹でお兄さんを描こうと決めた。 お兄さんに喜んでもらえる。褒めてもらえると頑張って似顔絵を描いた。 それからお母さんと一緒にお兄さんにプレゼント。 上手だよ。ありがとうってたくさん褒められて頭をナデナデしてもらう。 …はずだったのに。 どうして喜んでもらえなかったの? どうして褒めてもらえなかったの? どうして、ゆっくりできなくなっちゃったの? ねえ、おかあさん。なんで? そこでチビまりさの意識は途絶え、二度と目覚めることは無かった。 最後の最後で疑問を抱え、そのまま衰弱死した。 ただ、理由を知ったとしても理解は出来なかったであろうが。 チビまりさをコンポストに閉じ込めた翌日。 俺はペットショップから二匹のれいむと一匹のまりさを買ってきていた。 それぞれ子供のゆっくりで、同じ親から生まれた姉妹である。 「ここがお前たちの新しいおうちだぞ」 「ゆゆ! ひろい! ゆっくりしていくね!!」 「ゆっくり!! たのしそう!!」 「ほうきがあるよ! まりさ、あれであそびたい!!」 おうちの床に降ろすと一目散に遊具へ向かっていくあたり、子供らしくて可愛らしい。 そして無邪気に遊ぶ姿は愛らしく、見ているだけでも癒される。 今度は三匹もいるのでしばらく飽きずに済みそうだ。 飽きたとしても、俺には別の楽しみ方がある。 ゆっくりを飼う人には飼う理由がそれぞれある。 小動物を飼いたいが面倒なので飼育なゆっくりを飼う人間。 一人暮らしの寂しさを紛らわすため、会話の相手として飼う人間。 そして俺のように和みだとか癒しを求めてゆっくりを飼う人間。 その中でも俺の癒され方は異端だが、ゆっくりを飼う人の中には少なからずそういう人がいる。 俺も含めてそういう人達はゆっくりで日頃のストレスを解消しているのだ。 俺にとってゆっくりとは、使い捨ての癒し系ペットなのである。 終 ---後書き--- あまり新鮮味のないシンプルな苛めだったと思いますが、 読んでいただきありがとうございます。 しかしお兄さん、きちく。
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