約 275,021 件
https://w.atwiki.jp/atgames/pages/75.html
07年02月発表 Copyright(C) 2007 GCREST, Inc. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/174.html
333 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 04 24.18 wn+JCvxG0 結局、休みの日が来ちまった。俺は渋々支度を済ませると肝心の問題が残っていた。 「そういえば・・金がねぇな。どうすっかな・・」 俺は結局、相変わらず寒い財布と睨めっこしながら予算をどうしようか考えていた。男のときは土木のバイトで まぁまぁ稼いでいたのだが、女になったとたんすぐにクビになり無一文生活へと転落した。 仕方なしに俺は母さんから事情を話し金の工面をしてもらおうと思ったのだが、事情を聞いた母さんはすぐに横にいた 親父の財布を取り上げて財布の札束を全部俺によこしてくれた。俺は驚きつつも親父を哀れに思った。 「母さん・・これは?」 「何言ってるの!!服を買うんならちゃんと私に言いなさい!!・・母さんうれしいわついにあんたも女の子を自覚したのね。」 このまま話を聞いてしまうと確実に遅れてしまうので俺はそそくさと家を後にした。 しかし、俺が女のなってからやけに母さんが優しいのは気のせいだろうか? 考えても仕方ないので俺は待ち合わせの場所へと向かった。 344 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 22 14 37.21 wn+JCvxG0 俺は待ち合わせの場所へと向かうとそこにはツンが待ってくれていた。 「あれ・・あいつらは?」 「ブーンたちならまだ着てないわ。それよりもあんた・・こんだけかわいいのにほんとに無頓着なのね。」 「仕方ないだろ。前まで男だったんだからな。」 ま、金もかなり貰ったし予算については心配なしだな。俺たちはそのまま内藤たちを待つことにした。 遅い、もう10分も待っている。ツンの横顔をチラッと見たが、多分怒り心頭だ。このままだと置いてくぞ。 俺たちは内藤たちを待ち続けると2人の男組みがこちらに現れた。 「へ~い、お姉ちゃんたち。俺たちと遊ばない?」 「いいところ連れてってあげるよ~?」 うぜぇ!!男はみんなこうだったか?いや、俺は断じて違う!!これははっきり言う。 俺は殺人と正当防衛の境界線を考えながらこの状況をどうやり過ごすか考えていた。 349 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 22 23.05 wn+JCvxG0 「ナンパなら お 断 り 待っている人がいるから、とっとと別のを探してきなさい。」 俺が境界線を考えている中、ツンがあっさりと男共を切り返してきやがった。・・流石に俺に盾突いただけであって あっさりしているのかもしれん。しかし、ナンパ野郎たちも負けてはおらず俺たちに誘い文句を言ってきた。 「おいおい、姉ちゃん。そんなのほっといて俺たちと楽すぃ所へ行こうぜww」 「だが断るなんていったらお兄ちゃんたち怒っちゃうよ~www」 うぬぬ・・野郎のほうも男だけあって流石に粘るな。獲物に狙いを定めるその眼が懐かしいぜ・・ 「何度も言うけど連れがいるからお断り。さっさと消えてちょうだい。」 おいおい、そんなこと言ったら・・ 「じゃあ、隣のかわいこちゃんと一緒に無理矢理でも連れて行っちゃうよ~」 「儲け儲け♪」 やっちゃいますか。この野郎どもには言い聞かせないとわからないからな。 358 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 31 26.18 wn+JCvxG0 「嫌よ!!離してちょうだい!」 「抵抗する姿がまたいいねwww」 チッ、手が早い野郎どもだ・・ん?俺の右手にも既に掴んでいやがる。 全く・・こうなったら拳で言い聞かせるしかないか。 「そっちもかわいこちゃんも僕と一緒に・・グゲッ!!」 俺は言葉よりも握られた右手を払いのけ左の拳を握りながら男の腹にめがけて一発入れてやった。 案の定、男は殴られた腹を抱えてその場に蹲った。さて、次はツンのほうだ。 「て、てめぇ・・女だからってなめるんじゃねぇぞ!!」 「うるせぇ!!!てめぇこそ女をなめるんじゃねぇぞ!!」 ハッ・・俺何言ってるんだ言葉が違うだろ!!女じゃなくて元男を言うつもりだったのに・・ とりあえず俺は男の手からツンの腕を払いのけ、男の手首を思いっきり握ってやった。 「イデデデデ・・・女なのになんて力だ。」 「そいつと一緒にどっかいかないと離さんぞ。」 「わかったわかった・・だから離してくれ、イデデデデ・・」 俺は手首をひょいと離すと腹を殴った奴を抱えて2人の野郎は消え去った。 ま、正当防衛だよな? 362 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 39 26.43 wn+JCvxG0 「ふぅ・・」 俺はとりあえず元の場所へと腰掛けるとツンのほうが俺に礼を言ってきた。 「ありがとう。・・大丈夫なの?」 「ああ、あれでも一応手加減したつもりだ。ほら、俺野郎共に恨み買われているだろ? 女の体じゃ力がねぇから合気道をやってるんだ。」 「へぇ~・・すごいわね。」 ナンパ野郎共を撃退してから更に数分後・・ようやく内藤たちが到着した。 「2人とも遅いわよ!!・・こっちはさっきナンパにあったんだから。」 「ご、ごめんお。それにしても大丈夫かお?」 「うん、相良が軽く倒してくれていた。」 「相良が・・すげぇな。」 全員集合ということでまずは待たされてしまったため一向は喫茶店で ひとまず休憩することになった。 366 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 47 22.47 wn+JCvxG0 俺たちは喫茶店で涼みながら渇いた喉を潤していた。 「それにしても合気道やっているのかよ。」 「ああ、一応フォローにはなると思ってな。」 「あたしも驚いちゃったわよ。だって、大の男を簡単にのしてしまったもの。」 まぁ、免許皆伝ものだしな。・・しかし、ナンパ野郎はああ見えて根が深いから用心せねばなるまいな。 「そういえばどこへ行くのかは決まったのかお?」 「ええ、まずはこのショッピングモールへ行って相良の服を買いに行くわ。こいつ無頓着だからあたしが選ぶわ。」 「おいおい、選ぶのは勝手だが大丈夫か?」 それが心配だ。しかし、内藤が笑顔でこう言った。 「ツンはセンスがいいから大丈夫だお。お、ツンが照れてるおwwww」 「べ、別にうれしいわけじゃないからね!!」 なんだこいつらは、それに何じゃれあいこをしているのだか? しかし、不思議と俺の中にはドス黒い感情が芽生えていた。 男のときはなかったのに誰か教えてくれーッ!! 369 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/26(火) 22 55 02.57 wn+JCvxG0 俺の行く場所が大方決定すると突然ドクオがにやついた顔でしゃべり始めた。 「なぁ、相良のもんが変えたらちょっと行ってみたいところがあるのだが・・」 「どこかお?」 「え、何々?どこへ行くの?」 「下らん場所だったら即刻帰るぞ。」 何だ・・こいつは俺たちをどこへ行かせようとしているんだ? みんなの期待を一新に集めながらドクオは更に笑みを浮かべてこう言った。 「ま、行ってからのお楽しみだ。」 気味の悪い顔をしながらドクオは秘密を突き通した。そして、遅れた内藤とドクオに 飲み物代を奢らせると俺の服と身の回りのものを買うために一向はショッピングモールへと向かった。 それにしてもあのドクオの笑みはなんだったんだ?全く思い出す度に気味が悪いぜ。 660 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 41 43.03 x0Dm9H1V0 俺たちはショッピングモールに到着すると俺は適当に服に手をとった。 (こんなの着るのかよ・・) 服はいかにも女の人が着そうなものばかりであった。こんなのを俺は一生着なきゃいけないのか・・ 俺はとりあえず動きやすい服を選ぶと早速ツンに駄目だしをされた。 「ちょっと待った!!それじゃ駄目よ。もっとこんなのを着なさいよ。」 といいながらツンが俺に差し出したのはいかにも女の子らしい服であった。 「え・・これじゃ駄目なのか?」 「当たり前よ。あんた本当にセンス0ね。ほら、早速試着しましょう。手伝ってあげるから。」 「おいおい、ちょっと待て・・」 俺の健闘も空しくツンに押される形となり、俺たちは試着室への中へと入り込んだ。 663 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/27(水) 23 55 50.22 x0Dm9H1V0 数分後、俺はツンに選ばされた服を試着して着終えるとカーテンが開いた。 「・・凝視すんな」 「どお、私のセンスは?」 「す、すごいおwww」 「ああ・・あの相良だと思うと余計すごいぜ・・」 チッ・・やたらと男ほうのの視線が多いな。それにしてもこの服は少し動きづらいな。 まぁ、下のスカートをジーンズ系に変えてもらえば俺としてはうれしいのだがな・・ 次はジーンズ系をに合うのを選んでもらうか。 「なぁ、ツン・・次はジーンズ系に合うのにしてくれ。この服だと少し動きづらい・・」 「そうね・・じゃあ、選んであげる。」 こうして俺の女体化は思うように進んでいた。 それにしても心なしかツンが楽しそうに俺の服を選んでいるのは 気のせいだろうか? しかし・・嫌な気分ではないな。これが楽しい・・か? 672 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 23 01.88 r3g1imiD0 あれから俺たちは試着室を占領しながらいろいろな服を着た。 意外にも俺の選んだ服もツンが見事にファッション性と俺の事情を考慮してうまく選んでくれた。そこでついでに 財布やらバッグやら買わされて母さんが親父から取った金はあっという間に底をついた。 「ん~、よく買ったわ。前々からほしいものもあったし・・」 「それにしてもたくさん買ってたお・・」 「ま、当分は服には困らんな。その点では感謝してるぜ。」 店を出た俺たちは荷物を抱えながら行く先もなく歩いていた。 675 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/28(木) 00 25 35.50 r3g1imiD0 「さて、帰るか。」 「そうね。」 「もうそんな時間かお。」 俺たちが帰りに支度を始めると突然ドクオが俺たちを引き止めた。 「ちょっと待ってくれ。俺言ったじゃねーか。買い物終わったら行くところあるって」 「え・・そんなこといってたっけ?」 ツンの一言で俺は喫茶店での一言を思い出した。そういや、こいつ買い物終わったらどこかいきたいって 言っていたな。すっかり忘れてたぜ。しかも、俺たちをどこに連れて行く気だ・・ 「おい、ドクオ、くだらねーところじゃねーよな!!」 「フフフ・・この私にまかっせなさーい。とっておきの場所に連れててやるぜ。」 大丈夫かこいつ・・とにかく俺たちはそのドクオのいうとっておきの場所へと向かうことにした。 くだらないところだったらとりあえずこいつを殴る!!・・手加減は一応してやるか。 124 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 49 56.17 pa3b0YtW0 「ここは・・」 「良くぞ聞いてくれた!!ここは我らの聖地であるコスプレショッ・・ブゲッ!!」 OK、よ~くわかった。予定どうりドクオは俺たちをくだらないところへと連れてきやがった。 俺は言ったよな?くだらないところを連れて行ったら殴るって・・ 余りにもくだらなかったので言葉よりも早く手が出てしまった。 「ドクオ、てめぇ!!俺たちをこんなところに連れてきてどうするんだ!!」 「ま、まぁ・・いいじゃねぇか、コスプレはいいもんd・・」 「ざけんな!!誰がこんな格好に・・」 「ふ、2人とも落ち着くお」 俺たちが言い争いをしている中、試着室のカーテンが開かれた。俺たちは思わず試着室を みてみるとツンが服を着ていた。 「どう?案外、なかなかいいもんよ?」 125 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 16 57 04.44 pa3b0YtW0 「おお・・」 「ツンかわいいおwwww」 周りの絶世の中、ツンは「そぅ?」といいながら服を見回していた。まぁ、なんというか? と、とにかく俺はそんなもの絶対に・・ 「あんたも着てみなさいよ?・・ちょっとブーンは見すぎよ!!べ、別にあんたのために なんかしてないんじゃないからね!!気分よ!き・ぶ・ん」 「ツン・・痛いお・・・」 「そうだぜ、着てみたほうがいいと俺も思うぞ」 周りに勧められてか俺も着てみることにした。どうも俺は周りに勧めに弱いらしい・・ 女になってから特にそうだ。俺ってこうだったのか・・ ツンに手伝ってもらう中、ついにカーテンが開かれた。 127 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 09 39.88 pa3b0YtW0 「オオ!!なかなか・・」 「に、似合っているお・・」 「・・あんまこっち見んな。恥ずかしい・・」 試着室を出てみるとあまりもの歓声で少し驚いた。特に倒れているドクオはともかくとして、ほかの周りの奴らまで 俺を観始めた。・・ッタク!!俺はてめぇらの見せ物じゃねぇんだよ!!気持ち悪ィ目で見やがって!! こいつらいなかったらぶっ飛ばしているところだった。 まぁ、俺が女体化したときは余りにの美しさに卒倒しかけたが・・ 「じゃあ、次これな。」 「お、おい!まだ俺は着るとは・・」 「ツン、今度はこれを頼むお。」 「・・まぁ、いいわ。じゃ、行くわよ。」 お、おい俺に選択権はなしかよ・・どうも女になってからは周りに流されるようになったなこりゃ・・ 俺は頭を抱えて諦めるとツンと一緒に試着室で着替えるのだった・・ 129 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 14 49.81 pa3b0YtW0 「じゃあ、私たちはここで帰るわ。あんた超美人なんだから夜道は極力気をつけなさいよ。」 「また、一緒に行こうお。」 「相良の・・相良のコスプレは良かったなぁ・・」 そういいながら内藤たちは帰りの電車へと乗っていった。 俺も買った荷物を抱えると電車に乗った。 「そういえばもう夜か・・帰らなきゃな。」 空には黒が増し、月を囲うように星星が光り始めていた。 130 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 30 34.81 pa3b0YtW0 (尾けられてるか・・) 駅を降りて俺はそのまま真っ先に自宅に帰ろうと思ったのだが、どうも駅を降りたときから誰かに 尾けられているようだ。俺はそのまま近くのコインロッカーで荷物を収めるとわざわざ回り道をしてから あちらの誘いに乗っていた。 (どうも・・1人ではないらしいな。十人ぐらいは後ろにいるな。) 俺はしばらくして誰も使われていない工場跡地を見つけた。ここなら人気もないし思う存分暴れることも可能だ。俺は 悪独特の殺気を徐々に放ちながら工場跡地への中へと入っていった。 132 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 38 11.19 pa3b0YtW0 「出て来いよ・・どうせ1人じゃないだろう?」 「さすが、血に飢えた狂犬・・仰せのとおりだ。女になったと聞いていたが・・ どうも中身は変わっていないようだな。」 そういうと奴らは案の定、俺の周りを十人ほどの囲っていた。どうも声からすると俺によほどの恨みがあるらしい・・ まぁ、そんなことはいちいち覚えちゃいないがな・・ (ヘッ・・ご丁寧に全員角材かなんかを持っていやがるな。十人か・・ちょっときついな。ま、大丈夫かな?) 「さて・・野郎共!!相手はあの相良だ油断するんじゃねぇぞ!!!」 リーダー格の男がそういって俺に向かっていった。 133 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 17 48 12.06 pa3b0YtW0 「うぉりゃ!!」 リーダー格の男が飛び込むのと同時にほかの奴らも角材を振り回して向かってきやがった。 しかし、俺は全員の動きを瞬時に見た後、野郎共の懐に肘を入れて確実に攻撃を加えて気絶をさせた。 もちろん角材のよるダメージは0であった。 俺はほとんどの奴を気絶させると、残るはあのリーダー格の奴だった。 「おい、女1人に寄ってたかってここまでやるか普通?まぁ、全員俺に返り討ちにされちゃお終いだけど・・」 「甘いよ、相良ちゃん~?ほら後ろを見てごらん。」 俺は後ろを見てみるとほかのゴロツキがうようよいた。数を見てみると20人程度か・・顔をちらりと見ると俺が前にぶちのめした 野郎共もいやがった。 「こいつらがやられるのは最初からわかっていたからね。念には念を入れてね・・女になった記念だよ。受け取ってね。」 「ヘッ、要は復讐だろ。御託並べないでかかってきな。」 「チッ・・野郎共、女だからって油断するんじゃねぇぞ!!わかったな!!」 ヘヘヘ・・大丈夫かな?俺は構えて後ろのほうを料理することにした。 138 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 03 24.15 pa3b0YtW0 “ハァハァ・・テメェなかなかやるな。” “ハァハァ・・まだまだだ。” 突然思い出された記憶・・それは“あいつ”との勝負の時であった。 過去の男時代、血に飢えた狂犬と呼ばれタイマンでは負けなしのこの俺が 唯一勝てなかった相手・・ それは 「おらッ!ボーっとすんなよ相良ちゃん!!」 「何ッ!!」 ハッ・・しまった。今は昔に耽っている暇なかった。俺は男の角材を顔に向けられ 思わず左腕で受け止めた。受け止めた左腕には男のときでは考えられないような激痛が走り もはや力を入れても無駄だった。 139 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 06 51.98 pa3b0YtW0 「―――ッ!!・・この野郎!!」 「これで1本は完全に使えなくなったね。・・さぁ、覚悟しな!!」 弱ったな・・あれから残る十人はうまく撃退してもまた次から次にへと人が増えてきやがる。 それにまだ、あと十人以上はいやがるぜ。残る俺は右腕1本・・これはつらいな。確実にやべぇ・・ 合気道でカバーしてもやはり野郎の力には敵わんものなのかねぇ・・ ちょっとやんちゃしすぎたかな・・できれば、あんときの決着もつけたかったしな。 腕をやられ大人数に囲まれた中、俺は立つ気力さえ無くなり目を瞑った・・ 140 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 10 37.61 pa3b0YtW0 あれ・・奴らはどうしたんだ?俺は恐る恐る目を開けるとそこには“あいつ”が立っていた。 「お、お前は・・」 「どうした?狂犬よぉ・・女になってから弱くなったんじゃないか?」 そのツラ・・忘れるもんか。かって俺が唯一タイマンで倒せなかった男・・その名は!! “俺は殺戮の天使・・中野翔だ!!” 殺戮の天使は目を瞑っている間、俺を殴ろうとしていた男を吹っ飛ばしていた。 142 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 20 27.19 pa3b0YtW0 「な、中野・・どうしてここに?」 「ああ、お前が女になったって聞いてな。帰っているお前を見つけた後、後をつけて様子を 見てみるとこうなっていたわけだ。」 ずっと見てた・・ってことはこいつは最初からこうなることを知っていたんだな。・・全く、相変わらずムカツク野郎だぜ!! 「まぁ、そう怒るな。んでな、この影に30人近くいたからぶっ飛ばしてきてやったわけさ。ちょっとは感謝しろよ」 何だと・・あいつらまだいやがったのか!! ま、そこは一応、感謝しておくか。中野が30人近く倒したと聞いてリーダー格が驚いた 口調で言った。。 「な、何だと・・てめぇか!!あそこにいた奴らを倒したのは!!さっきからどうりで連絡が取れんわけだぜ・・」 「ああ、今頃全員、いい夢を見ているはずだぜ。」 「へ、へへへ・・そうかい、相良をぶちのめしたらてめぇもやろうと思ってたんだよ!! 手間が省けてちょうどいい、全員行くぜ!!」 おお・・怖ッ!さすがに隠し玉をやられて怒ったようだな。さて、この大人数は中野に任せて俺はあのトンキチを倒しに行くとしますか。 俺は大人数を中野に任すと片腕を抑えながらあのトンキチを倒しに向かった。 144 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 34 52.46 pa3b0YtW0 「ヘヘ・・あの相良といっても女でしかも使えるのは片腕のみ・・もらった!!」 「ざけんな!!俺がてめぇ見たいなトンキチに負けるかよ!!」 俺は瞬時に角材を持っていたトンキチの懐に回り込みトンキチの左腕を押さえながら 右腕で投げ飛ばした。 「うぉぉりゃ!!」 「なッ!!」 俗にいう火事場のクソ力というものか・・偶然にもトンキチのほうはきれいに吹っ飛び、俺はトンキチの 顔面に思いっきり蹴りを入れてやった。 「このタコが!!二度と俺に盾つくんじゃねぇぞ!!」 俺はトンキチをやっつけると中野のほうを振り向いた。中野のほうもすでに全員を倒しており あちらあちらに屍の山を築いていた。俺はようやく達成感と疲労感が同時に滲み出てきた。 146 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 13.30 pa3b0YtW0 喧嘩が終わった俺たちは荷物を取り出すと、とある川原へと場所を変えた。 俺はすべての事情を中野に話すことにした。 「それにしても合気道か不良のお前が武に走るとはな・・」 「るせえな!!・・それよりてめぇは女にならなかったようだな。」 「喧嘩ばかりの童貞クンとは違うんでな。」 相変わらずムカツク野郎だ・・そういえばこいつは俺と互角ながら俺とは根本的にどこか違っていた。 孤独一本との俺とは違い、こいつの周りにはいつも人がいた。 それにこいつなら女にモテそうだし童貞じゃないのも道理か。 「・・助けてもらったのは感謝する。だけど・・なんで俺なんか助けたんだ?」 そういえば・・なんでこいつは俺を助けたんだ?普通ならあちらのほうに着きそうだと思ったのに・・ それにこいつとはタイマンで決着をつけていない。しかも俺は怪我をしていた。 せっかく、俺を倒すチャンスだったろうに・・なぜだ? 147 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 43 45.05 pa3b0YtW0 「べ、別に・・気分だよ。気分。・・それに奴らのやり方は気に食わなかったからな。」 「ふぅん・・まさか殺戮の天子様に助けられるとはね。」 「・・悪かったな。」 俺はクスリと笑いながらたくさんの荷物を抱え家へと向かおうとした。 「じゃあな・・本当に今日はありがとな。」 「あ、ああ・・」 俺は飛びっきりの笑顔で中野と別れた・・ってちょっと待て!!なんで俺はあいつに笑ったんだ。 そんな気全然ないのに・・それに、わずかながら胸が熱い。心臓の音も徐々に高まってきているな・・ 全く何なんだよ!! 俺は高まる自分の感情を必死で抑えながら自宅へと向かった。・・なんだこの気持ちは?知ってたら誰か教えてくれ? 148 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 18 59 04.25 pa3b0YtW0 翌日・・俺はやけにうるさい両親(特に母親)を必死に抑えながら学校へと向かっていった。 怪我をした左腕には一応包帯を巻いている。俺は教室の中に入ると自分の席に座った。 すると、俺の存在を確認したのかツンがこちらの方向へと向かってきてくれた。どうやらツンとは 一緒のクラスだったようだな。ま、授業はほとんどサボってたからクラスの顔なんて覚えていないがな・・ 「おはよ・・ってどうしたのその腕?」 「ん?ああ・・ちょっとな。それよりも隣をチラッと見たが内藤たちは遅いな。」 「ブーンたちは遅刻の常連よ。・・それにしてもあんたちょっとは サボってばかりで授業を受けなさいよ。」 「るせえな・・授業なんざ興味がわかん。」 そりゃそうだ。第一進学さえも考えていないのに・・働くキャリアウーマンてか?それは勘弁して もらいたいね。 149 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/29(金) 19 05 08.84 pa3b0YtW0 「全くもう・・そういえば今日、転校生が来るのよ。知ってた?」 「転校生・・だと?」 「そう、何でも前の学校でやんちゃしたんだって。・・あ、先生が着たわ。」 予鈴が鳴り、全員が席に戻り担任が教室へと入ってきた。 それにしても転校生ね・・まぁ、誰であろうと俺には関係ないのだが・・ 担任が適当に転校生予告をすると転校生が教室の中に入ってきた。 寝かけた俺は転校生を見上げると・・驚きよりも体の中で妙な電気信号が発せられた。 「転校生の中野翔君だ。見んな仲良くしてくれ。」 なんであいつが・・ここにいるんだよ!!しかも同じクラスか!! 「・・中野です。よろしく。」 あいつは転校生に決まってありきたりな自己紹介をするとあろうことか 俺の隣の席へと座りやがった。中野はさっきのような「よろしく」ではなく憎たらしく俺に話しかけてきた。 「よぉ・・まさかお前がいるとはな、驚きだぜ。」 (なんでこいつと同じクラスで隣なんだよ!!) 俺は妙なときめき・・ではなくもやもやしたイライラ感を抱えながら朝のHRを過ごしていった・・
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2185.html
彼女は、酷く憂鬱だった 憂鬱の原因が何なのか、彼女はよくわかっていて だからこそ、余計に憂鬱だった 「はぁ……」 寒い中、一人歩く 吐き出すため息が、白く染まっていく ……何を考えているのだろう、私は 何を勝手に、嫉妬しているのだろう? 今日の昼休み、クラスメイトの獄門寺が、同じくクラスメイトである逢瀬に話し掛けていた 何を話していたのかは、よくわからない ただ、話していた時の逢瀬の様子は、いつもと違って、なんだか頬が赤くて その内、二人は教室を出て、どこかに行ってしまって… それを追いかける勇気は、彼女にはなかった 追いかけて、何を話しているのか、盗み聞く事はできたはずだ しかし、できなかった それをする勇気はなかった もし もし、万が一 二人が話している内容が、恋愛関連の事であったら? 思い出すのは、赤く染まっていた逢瀬の頬 あの時、獄門寺は彼女に背を向けていたから、彼がどんな表情をしていたのかは、彼女にはわからない ただ 間違いなく、彼女は逢瀬に嫉妬した 獄門寺に、何やら内密な話をされている彼女が、とても羨ましかった 羨ましくて、羨ましくて -------妬ましくて ぴし……と 自分の体の、内側で 何かにヒビが入った音が、したような気がして ふと、彼女は立ち止まった 「……」 ぴし、ぴし、と 内側から聞こえてくる、音 羨ましい 妬ましい どうして、私じゃないのだろう どうして、逢瀬だったのだろう 妬ましい 羨ましい ぴし、ぴし、と 内側から聞こえてくる音が、大きくなるにつれて 彼女の心を、真黒な感情が支配しだす どうして、私ではないのか? どうして、彼女だったのか? 羨ましい羨ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい……… ぴし、ぴし、ぴし、ぴし………… 彼女の内側の、ヒビが入っていく音は、ますます大きくなり まるで、卵が内側から破られようとしているその音が最高潮に達しようとした、その時 かしゃり 別の音が、彼女の耳に届いた かしゃり、かしゃり 何かの金属がぶつかり合う音 まるで、甲冑でも動いているかのような… 「………ぇ」 思わず、音がした方向に振り返って……彼女は、恐怖で固まってしまった そこにいたのは…甲冑を纏った、武者 端整な顔立ちに笑みを浮かべているが……その笑みは、まるで獲物を求めた獣を連想させて その手にもった刀を……ぴたり 彼女に向けてきていた 「っひ………!?」 彼女が、悲鳴をあげるよりも、前に ひゅんっ………と、横薙ぎに、彼女に向かって振るわれた、刀 それが、己の身に達するよりも前に……彼女は、意識を失ってしまった かちゃん 刀が、鞘に収められる 「……ふむ」 倒れた少女を見下ろす将門 将門に切られたはずの少女の体には、傷一つない 「無茶をしますね」 将門に呆れたように声をかける半透明の女性……盟主 くっく、と将門は笑ってみせる 「なぁに、この程度、造作ない」 「確かに、あなたならば実体なきものだけを選んで切る事も可能でしょうが…」 だとしても、無茶をするものだ 悪魔の囁きの卵が……今、まさに孵ろうとしている気配を感じ取った将門 卵を宿した少女を見つけた将門は…迷う事無く、刀を振るった 彼女の中の、孵ろうとしていた卵だけを目標に……見事に、それだけを切り裂いた 少女の中の切り裂かれた卵は、既に消失している 孵りかけで切り裂かれたその中から、悪魔の囁きが出てくる事はなかった つまり…卵が孵る前に、何らかの方法で卵を排除する事は、可能なのだろう それこそ、将門のように、実体なきものだけを切るようにしたりできれば、の話だが 「お前の部下に、結界系能力に長けた者がいたな?そやつの能力でも、卵の状態ならば排斥できるのではないか?」 「……本人に確認をとる必要がありますが、可能かもしれませんね」 座敷童の能力 卵から孵り、心に深く巣くった状態の悪魔の囁きを排除するのは難しかったが……だが、卵の状態ならば、さほど難しくないかもしれない 問題は、誰に卵が植え付けられているのか? そこから、探る必要がある事だが 「卵をばら撒いている者も、見つけなければなりませんね」 「あぁ………見つけたら、斬る」 くっくっく、と楽しげに笑う将門 …まったく、この祟り神は 盟主は再び、呆れたようにため息をついた 「大人しくするように言われているのでしょう?」 「まぁなぁ?だが、目の前に現れたならば、切り捨てて構わぬだろう?」 「……そうですけどね」 かしゃり 楽しげに笑いながら、将門はこの場を後にしようとする 「…って、ちょっと待ってください。この子、このまま置き去りになさるつもりで?」 「うん?……まぁ、その内、目を覚ますだろう。問題はあるまい」 どこに住んでいるのかもわからぬしな、と答える将門 まぁ、確かに、家がわからなければ送ることもできないだろう ならば、せめて保護でもして……と言いかけて、盟主は止めた この手の速い祟り神の傍に、年頃の少女を置くのは危険だ、色んな意味で 「それでは、私がこの少女を保護します………落ち武者は、とっとと首塚に帰りやがりなさい」 「くっかかか!まぁ、そう言うな。機会を見て、また会いに来よう」 「二度と来るんじゃありません」 深々と、ため息をついて 盟主は、暗闇の中消えていく祟り神を見送って、少女を保護する事にしたのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
https://w.atwiki.jp/hanraotoko/pages/18.html
半裸男さん、長さんおめでとうございます。-- (まとめ) 2006-05-29 15 04 26 おめでとぉヽ(´―`)ノ -- (名無しさん) 2006-05-29 15 12 23 まとめの人乙です。 -- (名無しさん) 2006-05-29 15 14 04 【半裸】子もちの奴ちょっとこい【長さん】とか、困ったらすぐスレたてろまったく、こんなにVIPPERっぽくないのにVIPに愛された奴はちょといねぇと・・お・・おもう・・よ? -- (名無しさん) 2006-05-30 08 16 07 いやっほぉおおおおおおおおおお!!!!!1かわいいよ長さんかわいいよこれからは半裸仕事も時々しろよwww-- (保守専用) 2006-05-30 13 28 48 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hanraotoko/pages/21.html
名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hanraotoko/pages/22.html
https://w.atwiki.jp/hanraotoko/pages/25.html
名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hanraotoko/pages/2.html
トップページ 過去ログ一覧 テンプレート イメージショット USJでデート 一言掲示板 お絵かき掲示板 Link まとめ 事務員と2人きりになった 半裸男ちょっとこい!!! 【長さんの】半裸男ちょっとこい2【寝顔】前半 【長さんの】半裸男ちょっとこい2【寝顔】後半 【純情】半裸男ちょっとこい3【すれ違い】 【半裸】純愛とは鮫島?【半裸】 【半同棲】半裸男ちょっとこい5【生活】 【関西】半裸男ちょっとこい7【同棲物語】前半 【関西】半裸男ちょっとこい7【同棲物語】後半 今日の訪問 - 昨日の訪問 - 過去の累計 -
https://w.atwiki.jp/30seconds/pages/74.html
祝日。昼間に俺が部屋で勉強していると、 「失礼。僕は死神。突然なんだが、君はあと2時間で死ぬんだ」 壁から黒いスーツを着た、変な男が入ってきた。 「…え、ちょ、何だ?お前?どっから入ってきた?」 「少し落ち着きたまえ、君のその質問はあまりにも意味を成さない。実際に 僕は壁をぬけてきて死神だと名乗った。不可解ではあるが実際に人外の業 を見たのだから信じるべきだろう。時間はあと二時間しかない、ここで君 が聞くべき質問は“どうしてあなたが僕の前に現れたのか”その一つだろ う?君の時間は有限なんだ、無駄にすべきじゃない」 何で壁をぬけてきた意味のわからない人に説教されなきゃならないんだろう。 いや、それよりも 「どうして俺があと二時間で死ななきゃいけないんだよ!?俺が何したって いうんだよ!?」 「君は何もしてないさ。理由は特に無い、でも死ぬ。それも理不尽にひどい 死に方で。これは決定事項なんだ、あきらめてくれ」 「ふ、ふざけるな!俺にはまだ見たいアニメだってあるし、積んでるゲーム だってあるし、冬コミで購入したけど読んでない同人誌だってあるんだ! 彼女だってまだいない!いや、PCの中にはいっぱいいるけどな!それに もうすぐセンター試験なんだよ!成績もそこそこだし難関を狙ってる!学 校では毛虫みたいにウザキモがられ、小さいころからいじめられているけ ど、まだ死にたいなんて思ってねぇ!でも死ぬ?それも二時間後でひどい 死に方!?ふざけるな!それが運命なら俺は跳ね除けてやるよ!」 俺はつばを飛ばしながら吠え、死神男を睨み付けた。 「君の言いたいことはわかった、僕もひどいとは思う」 「お、おぅ?」 突然、死神男の態度が変わった。そして 「でも残念だが、あきらめて死んでくれ」 「わかってねぇだろ!」 その後、1時間にわたる口論が続いた。 突然、全身黒の綺麗な女が壁から部屋に入ってきた。 「ちょっと、早く説得しなさいよ!あと一時間しかないわよ!」 「ごめん、デスみたいに慣れていないんだ。初めてだし」 「まったく、今まで教えてきたのは何だったのよ!誰が説教しろなんて言った かしら!いい?あなたは変な人だから死ぬことを簡単に受け入れたかもしれ ないけどね!普通の人にとっちゃ超大事なのよ!やさしく諭すように説得し なさいよ!」 「でも、彼の考え方はあまりに論理的じゃない」 「普通の人はあなたみたいに論理バカじゃないのよ!693年も教えてきたのに、 あなた本当に馬鹿ね!もう少し柔軟に考えなさい!」 「…そうだね、つい熱くなってた。ごめん」 「まったく、わかればいいのよ」 喧嘩して仲直りしたようだ、壁から入ってきた人同士で。意味わからん。 女がこちらを向く。すごい美人だ。 「いいわ、ここからはあたしが話す。あなたはあと一時間で死んでしまうの」 この女の人の言うことなら信じられそうだ。美人だし。 「そしてその代わりに、私たちはこのストップウォッチをプレゼントするの」 胸ポケットから、何の変哲も無いストップウォッチを取り出した。 「なんだそれ、それであと一時間カウントしろってか」 「ちがうの。これはね、時間を止めるストップウォッチ」 「…マジか!?」 妄想汁が頭からあふれ出そうになった。今まで時間が止まったらなぁ~なんてこ とは千回ぐらい考えたかもしれない。それが現実にな 「ただ、30秒なんだけれどね」 「すくねぇよ!」 「いや、十分だろう」 「あなたは黙ってて!」「うるせぇよお前!」 「話を整理しよう。君は途方も無くすごい死に方をする代償として、そのスト ップウォッチを10個貰える。そして僕たちは“君が世界に多大な影響を与え ない限り、使用を許す”ということだ」 「わかった、とりあえず、貸せ」 「あ、ちょ、ちょっと!」 死神女からストップウォッチをもぎ取る。タイマー設定になっていて、 カウントは30秒。ボタンは右上に一つだけ。俺は、ためらわずに押してみる。 「え?」押した瞬間、空気の振動が止まった。 「…ほんとに?」何も聞こえない、何も動かない。死神たちも止まっている。 「おい、女!」男無視で声をかける。 「すげぇ…」女の体に目が行く。 「…じゃあ、これを使えば…」女の体を舐め回すように見る。綺麗だ。これを… 「…おk、わかったわかった、紐と…あとはナイフ、だな」 「あ、ちょっと!」 「いいから、渡せ!」 女から強引にストップウォッチを全部奪った。押す。 時間は30秒×9。270秒。4分と30秒。急げ。 まず男を殴る殴る殴る殴る!!蹴る蹴る蹴る蹴る!! なんて爽快なんだ!人を殴るのがこんなに気持ち良いとは! すげぇよ、俺無敵じゃん。はっはっは! そしてお前は、部屋の隅にでも転がっててくれ。ポイっと。 おk、30秒経過。瞬時に、もう一つを押す。 まずは、女の服を脱がしていく。上着。ボタンがはずしにくい。 上着を取る。いい匂いがする。手元が狂う。時間はあと10秒。 くそっ、くそっ、シャツがとれねぇ!いいや、破いてしまおう。 白いブラが見えた。ビューテホー。涙が出てきた。 ちっ、あと3秒か。まあいい、次のストップウォッチだ。時間経過と同時にさらに押す。 ブラをとろう。ホックがあるという伝説を聞いたことがあるが…わからん。 いいや、ナイフで切ってしまえ。ブラゲット。おっぱいもゲット。 …すばらしい。これが生乳。綺麗な桜色の乳首が可愛い。 おもむろに胸元に顔を近づけ、香りを鼻から吸い込む。 同時に胸を思いっきり触る。躊躇なんかしない。どうせ死ぬんだ。 すげぇ、ああ、これ、一生触ってても飽きないな。 こりこりと、乳首の感触を手のひらで味わう。顔をさらにうずめる。 この女、あんまり無いからパフパフは出来ないな。まぁ最高だが。 …って俺、こんなことしてる場合じゃねぇな、ちっ、30秒経っちまった。 はい、それではさらに時間を止めますよ、ぽちっとな。 お前ら死神には、動く時間なんてあたえませんよ。 おk、次は下だ。スカート、ニーソは履いたままでいいだろう。 俺はパンツだけを取るのだ。下げます、下げさせていただきます。 両手をかけて、一気に下げる。うっすらと黒い毛が見えた。 本能なのか、気がついたら股間に頭をうずめていた。女の匂いがする。 嗅いだことの無い匂い。変態的で大変によい。 目の前には女性器。興奮する。 スカートの中の狭い空間でゴソゴソやってたら、上から「いやあ!」って聞こえた。 ちっ、30秒過ぎてたか。まぁいい、ストップウォッチはまだある。押す。声が止む。 そう、こんなことをしている場合じゃない、この女を縛らなくては。その後でも楽しめる。 シャツが思いっきり破られ、胸を露出し、スカートとニーソだけ履いてノーパン。 なんだこれ、すげぇよ。等身大フィギュアかよ。いや、実物だったか。 …はっ、眺めてしまった。30秒経過。くそっ、無駄使いしすぎだ、俺。 ビニール紐を調達し、女の手足をベッドの四隅に縛り付けた。 作業完了。残るストップウォッチは後1個。 そうだ、部屋の隅に転がる男も縛っておこう。 けりを入れて男の体を転がし、手足を縛っておく。こんなもんだろう。 さて、男の見ている前で、女を蹂躙しまろう。 絶望の味を舐めさせてやる。 今まで感じたことの無い高揚感。最高のステージだ。 時間が動き出す。ナイフを片手に、ベッドの上の死神女のところへ。 「さて、はじめようか、死神さん。俺が死ぬまで後何分だっけ?」 「え…あ」 休憩に飲み物を持ってこようと、その青年はキッチンへ向かった。 そこで青年は、父親と母親に刺されて死んだ。 「ねぇ」デスに聞く。「693年間、君からいろんな話を聞いた」 「これが普通なのよ」 「うん、でも実際に体験すると、なんだか非常にやりきれないんだ」 「慣れなさい」 「でも君は、慣れてないじゃないか」 デスが少し驚いた顔でこっちを見る。 「本当に嫌悪感でいっぱいの顔をして、犯されていた」 「…当たり前でしょ、見ず知らずの男に犯されるのだから…それに」 「…それに?」 「あなた、じっと見てたでしょ?」 「ごめん」 「ごめんじゃないわよ、まったく…そんなボコボコな顔して」 「うん、とっても痛い」 「ふふ、面白い顔」 僕は腕に思いっきり力をこめる。ビニール紐は簡単に伸びた。 そこから手を出す。足の紐も解く。 ベッドの上で縛られたままのデス。紐を解いて、僕の上着を貸してあげた。 「さて、帰りましょ」 僕の初めての仕事は、二人ともボロボロで終わった。 (終わり)
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3514.html
「…東京湾に沈められるとかならなくて、本当に良かったと思います」 「……東京湾に沈めるには、ドラム缶にでも入れてコンクリ詰めにする必要があるから、手間がかかるだろうが。ただ簀巻きにした場合は、家の裏に捨てるだけだ」 「先輩の冗談は珍しいけど、聞いてて怖いです」 「えー、若って優しいよね。東京湾に沈める場合は、バラバラにしてからコンクリ詰めでしょ?」 「小学生の冗談の方が怖かった!?」 …とりあえず 雨村は、英語の宿題を聞きに来たのと、セクハラから逃れたいだかで、家に泊まりたいようで 家の敷地内で「顎砕き飴」の能力を使わないことを条件に、許可しておいた 親父達は、勘違いして騒ぎ出す前に物理的に黙らせておいたので問題ない 「…ここ、文法が間違ってる」 「あ、はい」 どうやら、雨村は英語が苦手らしい 俺でも間違いを指摘できる範囲で、時々間違っている 「それと、これ綴り違うよ」 「さすがに、小学生相手に間違いを指摘されたくないで…」 「……間違っている」 辞典を開いて、間違いを指摘する …雨村は、無言でその間違いを修正しはじめた 海造が、やや得意げだ まぁ、海造はエスカレータ式の学校に通ってて、小学生の段階から英語もやってるからな… ただ、さすがに海造相手に間違いを指摘されたのはショックだったのか、雨村がややいじけているようにも見える …花子さんも、そろそろ退屈になってきてるな 「海造、お前の宿題は一段落ついたんだし、悪いが、花子さんの相手をしてやっていてくれないか?」 「あ、いいよ。他の人には見られないように、だよね?」 「…頼む」 「み??遊んでくれるの?」 かっくん、首をかしげた花子さんに、うん、と頷いた海造 みー♪と嬉しそうな花子さんの手を引いて、海造は部屋から出て行く 同じくらいの年齢…花子さんは外見年齢だが…だから、微笑ましく見えた その感想は、雨村も同じだったのだろうか 小さく笑ったように見えた ……カリカリと しばし、シャープペンが紙の上を走る音だけが部屋に響く 「……先輩」 …と 沈黙に耐えられなくなったかのように、雨村が口を開く 「何だ?」 「…先輩は、こう言うお家の人だから…許婚とか、いたりするんですか?」 ……… 突然、何を言い出すんだ、こいつは 「…今のところは、いない」 「……今のところは、ですか」 そう 今はまだ、いない ただ、そのうち見合いの話とかがくる可能性はない訳ではない 「先輩に、恋人が先に出来れば。そう言う話は、来ないんでしょうか」 「…かもしれないが。出来ることはないだろうからな」 俺なんかと付き合いたいと思う女がいるとは思えないし …軽々しく、誰かと付き合うなど、考えるべきではない 「……そんな事、ないですよ」 かたん、と 雨村が、シャープペンを置いた そっと、手を伸ばしてくる 「…何でしたら、私が、それに立候補しt」 どすっ!!!! ……… …雨村の手を、包囲するかのように 天井から降ってきた棒手裏剣が、ちゃぶ台に突き刺さった 雨村が、硬直しているのがわかる 「…蛇城さん、いつからそこに?」 「はじめからです」 天井に問い掛ければ、天井裏から答えが返ってくる …相変わらず、蛇城さんは気配を消すのがうまい 俺には、とてもじゃないが真似できないレベルだ 俺の知っている範囲では、ぬらの次に気配を消すのがうまい気がする 「とりあえず、カタギの人間相手なんだから、棒手裏剣じゃなくて、普通の手裏剣にしてやってくれ」 「…考えておきます」 帰ってきた返事に、俺は小さく苦笑して 硬直して、だらだら冷や汗を流しているいる雨村の手の周りの棒手裏剣を、ちゃぶ台から抜いていくのだった 多分続く 前ページ次ページ連載 - 花子さんと契約した男の話