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「上条当麻×球磨川禊……。ありっス!ありありっス!アリー・ヴェ・デルチっス!」 上条と球磨川が仲良く(?)行動しているのを見て田村ひよりは興奮していた。 ちなみに今は上条と球磨川が言い争いをしているシーンなのだが、彼女のビジョンにはそれが薔薇色に映っているのだろう。 「いや~作品と作品の枠を超えたカップリングというのは最高っス! これだからクロスオーバーはたまんねぇっス。 真冬さんもそう思わないっスか?」 「はい、真冬も田村さんの言うとおりだと思います!」 そう言って振り向いた先には真冬と呼ばれた少女がいた。 彼女の名前は椎名真冬。ざっくばらんに言えばひよりの『同類』である。 もちろん彼女にも先ほどの言い争いが薔薇色に見えており、しかも杉崎まで乱入している始末である。 マジで腐ってるぜ。 「いや~これで夏コミに向けてのネタが出来たっス」 「はい、私もネット小説のネタができました」 「じゃあ各地を回ってネタを収集するっス。ついてくるっスよ真冬さん!」 「はい、真冬はどこまでもついて行きます!」 こうして二人の少女は歩き始める。腐った目的のために。 【一日目・0時40分/宮城県/天候・嵐】 【田村ひより@らき☆すた】 【状態】健康 【装備】不明 【道具】支給品一式、執筆道具、ネタ帳 【思考】 基本:生き残って同人を書く 1:各地でネタを集める(主にやおい関連) 2:上条×球磨川…そういうのもあるんすね 【椎名真冬@生徒会の一存】 【状態】健康 【装備】不明 【道具】支給品一式、ノートPC 【思考】 基本:ひよりについていく 1:各地でネタを集める(主にやおい関連)
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その日の放課後。 俺は、田村ひよりという女子を探していた。 一年クラスの廊下を歩く。 近くの生徒に、聞いてみた。 「なぁ、田村ひよりっていう人居る?」 男子生徒は答えた。 「ああ、それならウチのクラスです。お呼びします?」 「頼んだ。」 「はい、少し待っててください。」 男子生徒は教室へと入っていった。 「・・・何か偉そうな口調になってしまうのは悪い癖だな~・・・」 そんな独り言を呟いていた。 数分経った。 「あ、お連れしました~」 さっきの男子生徒が現れ、一人の少女を連れていた。 「では、俺はこれで・・・」 男子生徒はそそくさと去っていった。 「あー、いきなり呼び出してすまない。」 俺の目の前に立っていたのは丸い眼鏡をかけた少女だった。 丸い眼鏡というと不細工な印象があるが、(勿論偏見だが)普通の女の子だった。 「えっと~・・・生徒会長さんが私に何の用で・・・?」 「あー、小早川ゆたかさんって知ってる?」 俺は、別に恥じらいもせずに聞いた。 別に、生徒会長の特権とかを使いまくってどうかしようととか考えてない。 「えーと、私のクラスメイトですが・・・今日は早退しちゃいましたよ?」 「知っている。見舞いに行こうと思ったが・・・」 「あ、家が分からないんですね?」 「その通りだ。理解が早いな。」 「でも会長、何で小早川さんを知ってるんですか?」 一瞬動揺した。いや待て、何で動揺する必要がある? 俺はただ朝困った下級生を助けただけだ。 俺は、田村さんに朝あった事を伝えた。 「―――ま、そういうことだ。」 田村さんは言った途端に後ろを向いて何かブツブツ言い始めた。 「・・・おい、どうした?」 「いやっ、何にも無いっス!」 「・・・・?」 八坂の後輩だし、妄想か何かだったりして・・・なんてな。 勿論俺は、それが正解だったなんて思いもしなかった・・・ 田村ひよりの妄想――― 「・・・ゆたか、大丈夫か?」 ベンチに座った二人の男女。 「うう・・・・」 男の膝の上に頭を乗せた少女。 「すいません・・・会長・・・」 「おいおい、##name2##って呼べって言ってるだろ?」 「・・・・##name2##・・・」 ゆたかは顔を赤くする。 「・・・・私・・・眠れないです・・・」 「眠れない?じゃあどうすればいい?」 「おやすみの・・・キスを・・・」 「・・・いいよ、ゆたか・・・」 二人は――― 「ガフゥウウウ!じっ、自重しろ私ーーーーー!」 「・・・・」 大丈夫か?本当に小早川さんのクラスメイトだろうな?この人・・・ 次のページへ
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「……良かった。先輩、いた」 安堵の息といっしょに、声がこぼれおちる。 田村さんは、今にも泣きそうな笑顔で、俺の前にいた。 「約束、したろ?」 「はい…そうっスよね」 訂正。既に泣いてた。 目じりに涙の粒が浮かぶ。 「泣くことないじゃん」 「うぅ…そ、そうっスけど…」 俺が手渡したハンカチで、涙を拭う。 「不安だった? ひょっとしたら、俺いないかもとか」 そう問うと、顔を赤らめながら「…………っス」と頷いた。 「……ありえないよ、そんなこと」 田村さんの身体を抱き寄せる。 ふわり、と黒髪がなびいて、甘酸っぱい匂いが鼻腔をくすぐる。 「…せ、せんぱい?」 「君の前からいなくなるなんて、絶対にありえない。……ずっと傍にいるために、ここに来たんだから」 あやすように、髪を撫でる。 「…誰よりも大好きな、君の傍にさ」 「先輩…」 そっと、頬に手を添える。彼女の身体が、一瞬びくっとなる。 「ちょっ、先輩…強引っスよ…」 「……好きなくせに」 「うぅ…やっぱりドS。……否定できないっスけど」 ―――奪うように、口付けを交わす。 「ひより」 「……先輩」 ふわりと、笑う。 …やっぱ、可愛い。 「………大好きっス」 腕の中で、ひよりの声が優しく響いた。 らき☆すた~陵桜学園 桜藤祭~ After Episode 想い出のつづき 田村ひよりの場合~すろーりぃ☆すたいる~ 晩秋とはとても思えない柔らかな日差しが、空気を暖める。 いわゆる、小春日和ってヤツだ。 「ん~っ、いい天気だ」 「そうっスね。暖かいって言うか、暑いくらい」 背伸びして、深呼吸。 何の変哲も無い日曜日。 俺たちは遠出して、とある自然公園へ遊びに来ていた。 俺は受験勉強に、ひよりは創作活動に行き詰って、ふたりして唸っていたところを「気分転換にデートでもしたら?」と八坂さんの助言を受けてのことだ。 …言われるまでろくすっぽデートしてなかったのかよ、という突っ込みはご遠慮願いただきたい。 そういえば、ひよりの私服ははじめて見るかも。 黒のタートルネックに、ピンク色のニットのベスト。スカートはちょっと短めで、ニーソックスと柔らかそうなブーツがちょこっとした感じでかなり可愛い。 「…ど、どうしたんスか? 私のことじっと見て…」 「ん、可愛いから見とれてた」 …ボンッ、ってな擬音が似合う勢いで、ひより赤面。 「ちょ、そ、そーゆーことは真顔で言わないで下さいっ。……恥ずかしいっスから」 「はは」 …言うほど真顔でもないけどね。俺もちょっと照れくさい。 「さて…何して遊ぶ?」 聞いてみる。けっこう広い公園は、池もあればハイキングコースもある。一日使っても回りきれるかどうか怪しい。 「…何したもんでしょう?」 「…おいおい」 「いやぁ、デートの話とかはよく描くっスけど、実際に自分がその立場になっちゃうと案外思いつかないもんっスね…」 ジト汗浮かべて、ひよりが俯く。 ツッコミどころなのだが、とっさに思いつかないのは俺も同じだ。 「…お」 と、池のほとりにボートが浮かんでいるのが見えた。 「ね、ひより」 「?」 「あれ、乗ってみようか?」 * 「…大丈夫っスか? 結構、力入ってるみたいっスけど」 「へーきさへーき。ちょっとなれてないだけだから」 じっとりと額に滲む汗をぬぐいながら、ボートをこぐ。 水面を抜ける風が、火照った身体に心地いい。 「ギャルゲーとかだと、このあとアクシデントおきてひっくり返っちゃったりするのがセオリーっスよね」 「知らない知らない。…ってかそんな恐ろしいこと言わんでちょうだい」 幾ら暖かいとはいえ、水温は低い。 「それより、気分転換で来てるんだから。今日はそーゆーの、忘れようよ」 「…そうっスよね。ごめんなさい」 ぺこっと、頭を下げる。 「こらこら、そんな暗い顔しない」 あみだに被ってたベレー帽をどけて、頭を撫でる。 「……」 頬をほんのりと染めて、目を伏せる。 「…もうちょっと、してて欲しいっス」 手を止めると、そう言って促してくる。それが可愛くて、時間も忘れてなでる。 気がつくと、太陽も真上にきていた。 「…お昼、行くか?」 「…はいっス」 同時に鳴った腹の虫を抑えて、二人して苦笑した。 ―――それから、それから。 腹ごなしにハイキングコースをぶらついて、舞い散る落ち葉にあーでもないこーでもないと会話を膨らませる。 ときおり、ピーヒョロロロロ…とトンビが気持ちよさそうに空をすべり、のどかな雰囲気に、歩みを止めて空をぽーっと見上げる。 時々ひよりの付き合いで行く秋葉原や池袋とは違う、スローな時間が、煮詰まった俺たちを、マッサージするかのようにほぐしていった。 「ふぅ~っ。気持ちいいな」 「…っスねぇ」 小高い丘の頂に立つ巨木の下に腰掛け、背を幹に預ける。 「たまには、こーゆーのも悪くないな」 「の~んびり、ま~ったりって感じっス」 穏やかな笑顔で、ひよりが頷いた。 「ん…。今昼寝したら絶対気持ちいいよな~」 「え? 風邪ひいちゃいません?」 温かいとはいえ、11月もそろそろ終わろうって頃だ。 「…じゃ、風邪ひかないように見張っててくれない?」 「…さりげにムチャ振りっスねそれ」 口を尖らせるひよりだけど、目は笑ってる。 「……おりゃ」 「へ? きゃっ」 ころん、と寝転ぶ。頭はひよりの膝の上。 「…よっし、膝枕作戦、成功」 小さくガッツポーズ。 「作戦も何も、いきなり寝転がっただけじゃないっスか」 「まーまー、ちょっとだけだから。ちょっとだけ」 もぉ…と呆れたように呟く。でもすぐに笑顔を浮かべて、俺の頭をそっと撫でる。 「じゃ、ちょっとだけっスよ?」 なんて、顔を赤らめながらそう言う。 そっと、目を閉じる。 土の匂いと、風の匂いと、それから…ひよりの匂いが、脳をとろかす。 「…膝、堅くないっスか?」 「全然。すげー気持ちいい」 「うぅ…なんかエッチっぽいっスよ?」 …なんか、いい。 こんな雰囲気。こんな空気。 できることなら、ずっと味わっていたい。 勿論、無理だってわかってる。 けど…たまには、さ。 大好きな女の子と一緒に、のんびり過ごす。 そーゆー時間が、あったっていい。 …だろ? 「せんぱい」 「んー?」 「…呼んでみただけっス」 俺の想い人が、ふわりと微笑んだ。
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ここは秋葉原。この地に立つとある同人ショップの中に、二人の女子高生がいた。 一人は涼宮ハルヒ。もう一人は田村ひよりだ。 「あたしはあたしとして、確かに約16年の人生を生きてきた。でも別の世界では、あたしは小説の登場人物としてファンから愛されている。 これは実に不思議な現象だわ。そして、非常に興味深い。 殺し合いなんてやってる場合じゃないわ。早くSOS団のみんなを再結集させて、この現象について研究しないと!」 「……つまり、自分が出てるエロ同人を読んで興奮しちゃったんで、早いところキョンくんを見つけて実践しようということっすね?」 「ち、違うわよ! どこをどう曲解したらそうなるわけ?」 ひよりの言葉を、顔を真っ赤にして否定するハルヒ。 しかし自分が出ている同人誌を喜々としてデイパックに詰めているところをひよりに見られているため、説得力はあまりない。 「と、とにかくみんなを捜すわよ! 特にキョンを! あんたもSOS団臨時団員に任命してあげるから、一緒に来なさい!」 「まあ、面白そうだから別にいいっすよー。ハルヒと一緒に行動だなんて、先輩たちにいい土産話ができたっすー」 こうして、女子高生二人は欲望のままに深夜の街を歩き始めるのだった。 【午前2時/日本・秋葉原】 【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】 【状態】健康(性的な意味で) 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品、大量のハルヒ×キョン同人誌 【思考】 1(建前):SOS団のメンバーを再結集させ、平行世界について調べる 1(本音):キョンを見つけて○○とか××とかする 2:殺し合い? そんなもの知るか 【田村ひより@らき☆すた】 【状態】健康、SOS団臨時団員 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:面白そうなのでハルヒについていく
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「あれ……私は確か死んだはずじゃ……」 気がついたときにはあのマンションから程近い流氷の上にいた。 首をかしげるひよりの脳内に、聞きなれた声が響いた。 『おーすひよりん、久しぶりー』 「い、泉先輩? どこにいるんですか?」 『そこには居ないよ。今死者スレからひよりんの脳の中に直接語りかけてるんだ』 「先輩……ええと、それってどういう……」 『それより今のひよりん、ちょっと不味い状況なんだよねー。何か一瞬死者スレに来たかと思ったらすぐ帰っちゃったし。 多分今も生き返ってるんでしょ?』 「はい……どういうわけだか」 『それは多分ねー、ひよりん 588で一回死んでるでしょ? でもその後特に説明もなく生き返ってまた死んだじゃん? これはカオスロワにおいて野比玉子症候群と呼ばれる症状の前兆なんだよねえ』 「野比玉子症候群……?」 『そう。この症状が出ると死んでも死んでも死ねなくなるんだよねえ。 ルーファウスさんも死んでるからもうちょっとどうしようもな』 そこでこなたの声は突然途切れた。 「イエロージャップが……消えろ!!」 シー○ェパードの女幹部が繰り出す鯨たちを、ジャイアンの母とYOKODUNAは一頭また一頭と血祭りに上げる。 女幹部の顔にはもはや金髪美人の面影はなく、自らシャチのように牙を剥いて吠え立てた。 「消えろ!! 消えろ!! 地獄へオチロ!! 我らの敵がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ふん、世界には様々な食文化があることも理解出来ないものに、自然を守ることなどできるものか!!」 YOKODUNAの、もう何発目になるかわからないGENNKI-DAMAがクジラの群れを焼き払う。 「HAHA、この固有結界内でそんなもんいくら食らっても痛くも痒くもねえんだよ!!」 マッコウクジラの上でのけぞって笑う女幹部の耳元を、YOKODUNAのDAMAが掠め飛んでいった。 それを見た女幹部は、それまでの哄笑をピタリと止めた。 「バカな……固有結界に穴を開けただと……」 三人を包んでいた異質な空間が、音を立てて崩れ始めた。 「SEISEI-DOUDOUと、氷の上で決着をつけようではないか」 「YOKODUNA、めっちゃかっこいー!!」 ジャイアンの母の胸がキュンと高鳴った。 【二日目・正午/東京都】 【YOKODUNA@SUMOU】 [状態]:KIの残り100% 首輪なし [武装]:なし [所持品]:支給品一式 [思考]: 1:目の前の女を倒す 2:TSUNDEREKONBIどもを生け捕りにして主催に突き出す 3:それが出来なければ武を探す 4:ジャイアンの母に協力する 【ジャイアンの母@ドラえもん】 [状態]:健康、全裸 首輪なし [武装]:なし [所持品]:支給品一式、参加者探知機付きノートパソコン(インターネット接続可能) [思考]: 1:目の前の女を倒す 2: ツンデレコンビどもを捕まえ主催に突き出す 3:それが出来なければ武を探す 4:ハルヒとは再戦したい 【シー○ェパードの女幹部@オースト○リア】 [状態]:健康 [武装]:不明、マッコウクジラ(召還獣) [所持品]:支給品一式 [思考]: 基本:クジラを食べる日本人は皆殺し 1:目の前の二人を殺す 2:仲間を殺した日本人を殺す 3:ツンデレコンビも日本人なら残虐に殺そう 【特殊能力・巨鯨召還】 自分たちが意のままに操れるクジラを召還できます 【特殊能力・固有結界『無限の鯨』】 とりあえず固有結界です。詳細不明 【田村ひより@らき☆すた 死亡確認】(YOKODUNAのDAMAの流れ弾を食らう) 【田村ひより@らき☆すた 死亡確認】(溺死) 【田村ひより@らき☆すた 死亡確認】(凍死)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/880.html
――与えられる刺激に力が入らなくなって来ているとはいえ、その細い腕のどこにそんな力があるんだ、という程強のさでがっちりと太ももを固定されている。足を閉じる事もままならず、背をのけ反らせ手で口を覆ってひたすら与えられる刺激に堪える。 ここは学校なんだ、というその認識だけが私の理性を繋ぎ留めていた。 「ふ・・・っ・・・ん・・・」 時折抑え切れない甘い声が唇の隙間から漏れる。 「声、聞かせてよ」 「あ・・・・・・」 私の足の間に顔を埋めていたこなたが顔を上げる。 同時に、ぴりぴりとした電撃も止んで思わず残念そうな声を上げてしまった。 それを耳聡く聞いたこなたがいつものような猫口で笑う。 「どうして欲しい?」 「そんなの・・・いえな・・・っ 」 「じゃあ、このままだよ?」いいながら指で濡れそっている私のそこをなぞるけど、決定的な刺激にはならない。 今や私の頭の中は早く解放して欲しい、その思いで一杯だった。 「ひゃ、んっ・・・も・・・イかせてっこなたぁっ!」 「ふふーよく出来ました」 言い終わるのと同時に指と舌で攻められる。 「ふぁ、あああっ、こなたっこなたあっあああっ!!」 すでに限界寸前まで追い上げられていた私は呆気なく一度目の絶頂を迎えた―― 「よしっ次の新刊はこれでいくっス!」 現代文の授業中電波が降りて来た私、田村ひよりは授業そっちのけでルーズリーフに書き起こした。 もちろん文章でっスけどね。 先輩達をネタにしたという少々の罪悪感はあるけどそれでも部室へ向かう足取りは軽い。 「あれ?これ、落としたわよ」 後ろから声をかけられ振り向くとかがみ先輩がいた。どうやら鞄のチャックが開いていて、中身が落ちたらしいってそれはあああああ!!! 「これって・・・・・・」 そう、それはこな×かがネタを書いたルーズリーフ・・・ かがみ先輩の顔がどんどん赤くなっていく。 「あ、あの、それは・・・!」「み・・・見たの!?」 「――――――は?」 「え・・・・・・?」 私と先輩の間に長い、とても長い沈黙が訪れた――・・・ コメントフォーム 名前 コメント 事実は妄想より喜なり -- 名無しさん (2011-04-29 03 50 45) 見たのかっ!? -- ヒイロ (2011-02-20 10 55 19) ちょwwwwww -- AH-56 (2011-01-09 23 47 17) 見ちゃった♪ -- miku (2011-01-07 05 39 39) 「さ……さすが柊先輩!オチまでつけてくださるなんて感激っス!」「…………(……フォローになってねえ……(///))」 -- 名無しさん (2010-07-18 22 46 48) ぼく見ましたwww -- 名無しさん (2010-07-18 14 27 19) やってたんかーい!(笑) -- 名無しさん (2009-11-29 12 24 59) おいかがみん、自爆!?ですか!?…マジで!? -- 名無しさん (2008-05-29 21 02 55) おいかがみんそれはどういう意味だぁぁぁ!! -- 九重龍太 (2008-03-29 12 31 04)
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モナー 高坂桐乃 田村ひより 夜神月 できない夫
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1437.html
【南春香@みなみけ 死亡は誤認】 【南光太郎@仮面ライダーBLACKRX 死亡は誤認】 【南千秋@みなみけ 死亡は誤認】 【田村ひより@らき☆すた 復活】
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「あああああ~~! うまく描けないっス~~~~~!!」 両手で頭を何度も掻きながら、田村ひよりは自分の机に突っ伏していた。 今の彼女はさながら締め切り前の漫画家……いや正にその通りであった。 同人作家の彼女、締め切りは明日。今日中に仕上げなければいけないのだが……いかんせんうまく描けない。 「うぅ~……どんな感じなんだろ……」 『16歳』であるにも関わらず、ひよりが描いているのはR18指定のアブナイ百合本。 もちろんひよりにそんな知識などなく、上手に表現することは不可能に近い。 「……そうっス!」 何か閃いたひよりはおもむろに携帯電話を取り出した。 ☆ 「――…ということなんスよ……」 「ふむふむ、なるほどねぇ。それで私を呼んだと」 ひよりが電話で呼び出したのは先輩の泉こなた。 女性でありながらいろいろなエロゲをやり続け、更にはR18同人誌を普通に読み漁っているこなたなら、この現状を打破できると思ったからだ。 アドバイスを頂こうと、自分が陥っている状態を全て話したひよりは、次のこなたの台詞を待った。 「で、どんな描写が描きたいの?」 「ぐ、具体的に言うなら、責めてるところが……ふ、二人でならなんとか描けそうなんスけど……」 ふむと唸り、自分の顎に手をやるこなた。 そして次に彼女が放った言葉は、衝撃的な一言だった。 「やっぱり一度体験した方がいいよ。私が受けやるから、ひよりんは責めて」 「………………は?」 ひよりはきっかり3秒硬直した後、『ボフッ』という音がしそうな勢いで顔を真っ赤にした。 「ななななっ!! 何言ってんスか!?」 「時間がないんでしょ? この方が手っ取り早いじゃん」 ゆっくりと服を、スカートを脱いでいき、あっという間にショーツとブラ姿となる。 ブラのホックに手を掛けたところで、ひよりは後ろを向いた。 「ちょ、先輩!! 早く服着てくださいよ!!」 「ひよりんが描こうとしてるのは裸でしょ? 着たらイメージに合わないじゃん」 「で、でも、先輩……」 「私はいいって、自分でヤり慣れてるし。ほら、こっち向いて」 しばしの沈黙。そしてひよりは、ゆっくりと振り向いた。 「わ……」 こなたはすでにショーツも脱ぎ捨てた後だった。生まれたままの姿で、そこに立っている。 「さ、好きにしていいよ」 そう言って床に身体を投げ出す。こなたの幼い秘裂が、ひよりの目に飛び込んできた。 ごく、と喉を鳴らし、ひよりはこなたにゆっくりと近づいた。 「す、すぐに下から行くっスよ。む、胸はお兄ちゃんにやってもらってるから、なんとか……」 「わかったよ、ひよりん。てか何気に凄いことしてるネ」 こなたの足を左右に開き、秘裂の目の前で正座をする。 そこは綺麗なピンク色で、『ヤり慣れてる』というわりにはキレイすぎで、処女膜もしっかりあった。 「膜は破ってないんスね」 「あ、当り前じゃん。そればっかりは……」 「じゃあ……行くっス」 「あ……」 ひよりはおもむろに手を伸ばし、彼女の幼い秘裂に指を入れた。 「ひゃあ!」 「へ!?」 こなたの身体がぴくんと小さく跳ねた。 思わぬ反応に、ひよりは目をぱちくりさせる。 そして頭をフル回転させ、辿り着いた結論は…… 「せっ、先輩……! ヤり慣れてるとかいいながら、ホントは初めてなんじゃないスか!?」 「あ、いや……その……」 ひよりの指摘に顔を真っ赤にして、こなたは申し訳なさそうに胸の前で手を合わせた。 「ご、ごめん……ひ、ひよりんの言う通りだよ……な、なんか怖くて……自分でしたことも、ない……」 こなたの肩が微妙に震えている。未知の領域に足を踏み入れることが、ちょっとだけ怖いのだろう。 まさか、ソッチ方面に精通してるはずのこなたが初めてだとは……信じられなかった。 「で、でも……いいよ? 私の『はじめて』……もらっても」 「――!!」 可愛い。 指先をツンツンさせるこなたに、ひよりは所謂『萌え』を感じた。 それは……ひよりの理性を崩壊させた。 「先輩……!」 「ひ……あひゃあああ!!」 いきなり秘裂に舌をねじ込まれ、エビがごとく身体を仰け反らせる。 もちろんエビのように180度は曲がらず、せいぜい30度くらいか。 いきなり舌をねじ込まれたことにより、慣れているどころか本当の意味で処女だった『そこ』での快感が一気に押し寄せてきた。 こなたの頭はスパーク寸前。何かを考えようとしても、快感で一瞬にして頭の中が真っ白になる。 秘裂からはすでに大量の液体が流れており、それをひよりが音をたてながら味わっていく。 「あああぁぁあぇえああっ! ひっ、ひよ、りぃぃぃぃん!! し、舌!! 舌離してぇぇえぇぇえ!!」 それでも、こなたの両手は股間にあるひよりの頭に果敢に向かっていく。 意識を失いそうになりながらも、先輩としての意地だろうか、それだけは絶対にするまいと思っていた。 だが……その意地も長くはもたなかった。 「ひぎ!?」 ひよりがこなたのクリトリスを軽く噛んだのだ。 その瞬間、こなたの理性はブっ飛んだ。 「ひやああぁぁぁああぁあああああ!!?」 快感という名の洪水が起こり、こなたの脳を駆け巡る。秘裂は大量の液体を吹き出し、ひよりの顔面に直撃。 理性という名の堤防は決壊し、こなたの意識はそこで途切れた。 「……ん……」 カリカリというリズミカルな音で、こなたは意識を取り戻した。 頭がぼんやりとしている。視界も微妙に霞んでいる。 (……えと……なに、が……起きた、ん……だっけ……) ここで、自分が正常な思考回路を有していないことに気が付いた。 考えている内容であるにも関わらず途切れ途切れ。それでも意識をかき集め、先ほどまで何が起きていたのかを思い出す。 「……あ……///」 だんだんと思い出していくに合わせて、こなたの顔が紅潮していく。 顔をあげ、椅子に座ってペンをはしらせるひよりを見て、こなたの顔はトマトのように真っ赤になった。 「ふ、は……あ、あああ……いいっス……」 空いた右手で自分の秘所をいじるひよりの姿が、目に飛び込んできたのだ。 (……) 薄れゆく頭を必死にフル回転させ、次に自分がすべきことを弾き出していく。 そして…… 「デリィィィィィィト!! こんな恥ずかしい記憶、今すぐデリートじゃあああああ!!!」 「ひゃわわわ!?」 某インターネット犯罪集団の如く絶叫した後、またも意識を失ってしまった。 次にこなたが起きた時、先ほどまでの出来事に対する記憶はキレイさっぱり消えていたという…… コメントフォーム 名前 コメント こなちゃん受け〜(´ω`)ノ -- シナモンキング (2009-02-17 00 37 42) やはりこなたは受けに限る -- 名無しさん (2008-05-15 19 15 17)
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春は出会いの季節である。 とはいえ、誰にでも平等に出会いが用意されているわけではなく。 「はぁ~……」 桜も散り始めた春半ば。昼休みの校庭で、八坂こうは一人ため息をついた。 この時期、校内ではそこそこで各部活や同好会の勧誘が行われている。今、こうが歩いている校舎脇の通り道は、ちょうどその手の勧誘集団の巣になっていた。 「バスケ部新入部員募集中で~す!」 「美術室で美術部の作品展示やってます! よかったら見てってください!」 「そこの君! 野球やりたそうだな!」 どこの部員も、フレッシュ感あふれる新入生達の青春汁を搾り取ろうと虎視眈々だ。 今年度からアニメ研究会部長となったこうにとっても、他人事ではないのだが。 「どうしたもんかねぇ……」 憂鬱な表情でひとりごちる。アニ研は部員数が少ない。別にそれは構わない。体育会系の団体競技ではないのだから。 大体にして、絵を描きたい人は美術部に行き、話を書きたい人は文芸部に行く。アニ研はというと、創作目的というより単なるアニメ・漫画好き――それ系の半数もパソコン研究会に流れたりするのだが――が集まる。それはそれで間違っていない。しかし、 (得がたきはトキ、逢いがたきは強敵と書いて『とも』か……) あくまで創作を志す側としてアニ研を選んだこうとしては、色々と物足りない。去年はまだ良かった。先輩のアニ研部員には同人活動に精を出す人もいたし、意見を交わすことで良い刺激を得られたと思う。 今は残念ながら、アニ研で積極的に創作を行おうという人間はいない。こう以外には。 最大限の希望を言えば、互いに切磋琢磨できるような熱意溢れる部員が欲しい。そうでなくても、少しは創作に興味を持つ人が来て欲しい。誰も来ない部室で一人ちまちま創作ノートに向かっているのは、快適ではあるが、時折ひどく寂しいのだ。 「考えるより行動か」 部員募集のポスターは指定の掲示板に貼ってあるし、あとは直接勧誘あるのみだ。 ちなみに今ここでアニ研から勧誘活動に来ているのはこう一人である。別にこれぐらいで物怖じするような性格ではないのだが、心細くないといえば嘘になる。 文化系の勧誘が集まる場所に移動すると、目の前をうようよしている新入生達を前に、こうは大きく息を吸った。こういうのはインパクトが大事だ。 「えー、アニメけ――」 「おーい、八坂ー。どうだ調子はー?」 こうが大きな声でアピールを始めようとした時、横合いから白衣を着たちんまい女教師が声をかけてきた。 「……今まさに気合い入れ直して呼び込みしようと思ってたんですけどね。ひかる先生」 故意ではないだろうが、出鼻をくじかれたこうは口を尖らせる。アニ研顧問の桜庭ひかるは反省した様子もなく「そうか」と頷いた。 「まあほどほどにな。部員数が危機的に不足してるわけでもないんだし」 「そりゃあ、そうですが……」 「それに、こういう場所に集まってくる連中は、どの部に入りたいというより、せっかくだから何かの部に入ってみたい、あるいは冷やかし半分ってのが大多数だからな。お前の欲しいような人材は望み薄だと思うぞ」 「……」 部員勧誘にかけてこうが抱いている気持ちを漏らしたことはないのだが、全部お見通しだったらしい。 確かに、熱意を持ってアニ研に入るようなら、入学間もないうちに、勧誘など待たず部室に飛び込んでくるのが普通だろう。それはこうにも分かっているのだが。 「ま、一パーセントでも可能性があるならやってみますよ。どうせ暇ですし」 「そうか。頑張れ」 素っ気ない励ましの言葉を贈ると、ひかるは踵を返して歩き出した。その足の向く先は、職員室ではない。 「先生。この前ふゆきちゃんが言ってましたよ。保健室を休憩室代わりに使う人がいて困ってるって」 「そんな生徒がいるのか。けしからんな」 (あんただよ、あんた) 昼休みも残り僅かとなった。大勢いた新入生も、だんだん少なくなっている。 「こんなもんか……」 こんなもん、という内訳は収穫ゼロなのだが。たまに話を聞いてくれる人はいても、入部は誰もしてくれない。 そろそろ教室へ戻ろうと思い、こうはため息をつきながら校舎の方へ足を向けた。 「ぁたっ」 「え?」 振り向いた矢先、何か軽い物が体に当たった。こうよりも頭一つ分以上小さい女の子と、うっかりぶつかったのだ。 「ちっさ……」 140センチも無いと思われるそのサイズに、こうは謝るよりも先に小声で呟いてしまった。桜庭先生も相当なものだが、こちらは背丈に加えて雰囲気とかも色々とミニマムだ。 「っとと、そうじゃなくて……ごめんね。大丈夫?」 「あ、はい。こちらこそボーッとしててすみません」 幸い転びもせず、ちょっとよろめいた程度で済んでいた。こうはホッと胸をなで下ろす。何となくだが、この子には小動物のような可愛いけれど脆い印象があった。 「君、一年生だよね? 何か部活入ろうと思ってるの?」 一応尋ねてみると、その子は困ったように曖昧な苦笑みを浮かべた。上級生を前にして、少々緊張している様子だ。 「いえ、すみません。そうじゃなくて……」 単に通り道として歩いていただけらしい。こうは強いてアニ研に誘おうとはせず、ぶつかったことを改めて謝ってから、その場を去った。 (いるとこにはいるんだなぁ、ああいうリアルで萌えキャラみたいな子って) 廊下を歩きながら、そんなことを考える。小学生並の低身長に幼い顔立ち、加えて全身からどことなく漂う病弱そうなオーラ。ロリキャラのコスプレなどしたら映えまくりそうだ。 (私としては萌えキャラよりも萌えキャラを作る人が欲しいわけだけど) あの子がもしあの外見でバリバリのオタクだったりしたら、いわゆるギャップ萌えというやつか。そんな想像をしながら教室に入ったところで、予鈴が鳴った。 放課後。アニ研部室の戸を開けたこうの目の前に、見覚えの無い女生徒の姿があった。誰もいない部室で、所在なさげにしている。 「あ、すみません。アニ研の部室ってここでいいんスよね?」 丸眼鏡と長い髪、それからオデコが印象的なその子は、こうがアニ研の部長であることを知ると、田村ひよりと名乗り、アニ研への入部届けを差し出した。 「よろしくお願いします」 「うん、よろしく……」 妙にあっさり新入部員がやってきたことに、こうは拍子抜けというか、少々戸惑っていた。 「差し支えなければ聞きたいんだけど、田村さんはどうしてアニ研に?」 「アニメが好きだからですけど」 「そう……最初から――ああ、ごめん。別に深い意味があるわけじゃなくて、世間話として聞いてるだけだから」 初対面から詮索屋みたいなのはよろしくない。軽く詫びてから、改めて尋ねる。 「最初からアニ研に入ろうと思ってたの?」 「いえ、美術部とか考えてたんスけど。やっぱりこっちの方が面白そうだと思って」 そう言って、ひよりは鞄からホチキス綴じの冊子を取り出した。去年出したアニ研の部誌だ。こうが書いた短編小説も載っている。 「これ、こちらで作った本スよね?」 「そうだけど」 「面白かったっス」 素直な言葉で簡潔に感想を述べながら、ひよりの目の奥には野心的な光がある。こうはそれを見逃さなかった。 「あの、これ、良かったらどうぞ」 ひよりはもう一冊、こちらは二十ページほどのオフセット本を取り出した。一般向けアニパロ同人誌だ。 「田村さんが描いたの?」 「はい。一番最近のやつです」 受け取ったその本を、一ページずつ眺めていく。未熟な部分も多いが、十分に「上手い」と言える内容だ。もう一言加えるなら「面白い」。 「…………ふぅむ」 読み終えた本を閉じたこうは、そのまま目をつぶり、瞑想しているように黙り込んでいる。 「先輩? どうしました?」 「……捜し物する時にさ、散々色んなとこ探し回って、それでもどこにも見つからなくて、もう諦めようって思った瞬間、見つかることがあるじゃない。今そんな気持ち」 「?」 「いや、むしろ棚ぼたかな? なかなか面白かったよ。田村さん、早速だけど次の部誌に何か描いてみて」 「押忍。喜んで」 「了解したね? 〆切はびた一文まけないからそのつもりで」 「うっ……そ、それに関しては限りなく柔軟な対応をしていただけるとありがたいのですが……」 「だが断る」 「そんなぁ……」 情けない声を上げるひよりに、こうは意地の悪い笑みを浮かべながら、ページ数と〆切日を告げた。 最後の期末テストも終わって、春休みまで間もないある日。冬枯れの木々をアニ研部室の窓から眺めながら、こうは小さく息をついた。 「どうしたんスか先輩? 何かちょっとセンチな雰囲気で」 椅子に腰掛けて本を読んでいたひよりが声をかける。日によって来たり来なかったりが多いアニ研部員の中で、この二人が部室にいる確率はかなり安定している。 「月日が経つのは早いもんだと思ってね」 「そうっスねぇ」 「ひよりんがアニ研入ってから、もうじき一年か……」 「あれ? 私のことっスか?」 「まあね」 窓の外へ向けていた視線をひよりに送ると、こうはどことなく楽しげな表情をしながら言葉を続ける。 「特にドラマチックなエピソードもなく、普通に入部してきたわけだけど」 「えーと、そこは『普通って言うなぁ!』と返すところでしょうか?」 「いやいや。中身が結構きわどいんだから、あれぐらいでちょうど良かったよ」 「そうスか……」 褒められてはいないが、かといって貶されているわけでもなさそうだ。ひよりは曖昧に頷いた。 こうは立ち上がると、棚にまとめてある部誌のバックナンバーをざっと眺める。どれも懐かしいというほど昔ではないが、それなりの感慨がある。 「ふむ……」 一通り眺め終えると、今度はひよりの傍へ寄り、不意にその頭へ手を乗せた。髪を乱さない程度にグリグリと撫でる。 「な、何スか先輩?」 「別にー。うりゃ」 右手で頭を撫でながら、左腕でひよりの体を強引に抱き寄せる。 「うわ、ちょっ、何を……!?」 唐突に抱きしめられたひよりは、当たり前だが驚いて目を白黒させていた。 「たまには可愛い後輩を愛でてもバチは当たんないでしょ」 「め、愛でるって、私はそういうキャラじゃないし、先輩だってそんな――」 「まあまあ、遠慮しなさんな」 「遠慮とかじゃなくて! 恥ずかしいっスよ!」 ひよりの叫びにも聞く耳持たず、こうはスキンシップを続ける。 「来年はひよりんがここの部長だからね。頑張れよー♪」 「わ、分かったから放し……アッー!」 アニ研は今日も平和だ。 おわり コメントフォーム 名前 コメント