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夕食の最中、その話を聞いた時に俺が思ったのは時間の流れって奴は残酷だって事と……まあ、それだけか。 俺が子供の頃、親が避暑と手のかかる子供を無料で開放できる空間を両立させる為によく連れて行ってくれたのが、 山奥にある親戚の家だった。家というよりも屋敷と言った方がいい程の大きさの家屋は、子供の頃は憧れの対象だった のだが今ではそうだな……主を失ったその家はなんだか寂しそうに見える。 その日遠い親戚であるその家の主が亡くなったと聞いた俺は、親に連れられて葬式に来ていた。 喪主の家系が遠方に住んでいる為、今では殆ど交流がなかった我が家に式の手伝いが回ってきたらしい。遠くの親類より 近くの他人って奴か、まあ俺は他人じゃないはずだが。 正直俺は故人の顔も覚えていない、それでも屋敷の入口に大勢の弔問客が並んでいるのを見て、なんとなく心が落ち着いて くるのがわかる。 「キョン君、お母さんがお焼香してきなさいって」 はいよ。 俺も弔問客の列の後ろに並び、懐かしの屋敷の中へゆっくりと入って行った。 数分後――ああ、そうだ。そんな顔してたっけな? でも爺さん……俺が子供の時も同じ顔をしてなかったかい? 真っ白な服と故人の趣味なのか葬儀に使うのは躊躇われるような色とりどりの花で覆われた木棺の中の爺さんは、文句なし の笑顔だった。 「キョン君、このお爺ちゃん寝てるの?」 妹がさっそく棺の中の花を取ろうとするのを制しつつ、俺は手を合わせて焼香台に妹を運ぶ。なるほどな、親が期待する 俺の役割ってのがわかってきたぜ。 親戚同士の大人の付き合いって奴の煩わしさから逃れる為に、焼香を済ませた俺と妹は屋敷の奥には戻らずそのまま中庭へ と出てみたのだが。 「あ! なんだこいつ?」 見知らぬ顔、つまりは俺の顔を見た一人のガキが指をさして睨んでいる。 最近のガキにしては知らない人相手に元気がいいじゃないか。いい事だぞ? 中庭では、親戚連中がそれぞれ連れてきた子供達が野放しにされていてちょうど花火をしている所だった。年齢はだいたい どの子も小学校中学年って所だろうか? 手近な位置にあった妹の頭を撫でてやる。 お前もついでに遊んでもらってこい。 「キョン君は来ないの?」 俺か? 俺は大人だからお前らが無茶しないように見てるのが仕事なんだよ。 その時、花火の光が急に大きくなった気がした。何があったんだ? と思って視線を向けると……あぶねえ! 「きゃあ!」 目の前に飛んできたロケット花火はそのまま不安定に突き進み、屋敷の壁ににぶつかって弾け散った。ほほう、人に向って 飛ばすとはいい度胸だな? 「ばか! へたくそだな~ちゃんと当てろよ?」 そう言って近くにいた気の弱さそうな子供の頭を叩く奴がいる。なるほど、叩かれてる方が実行犯であいつが主犯か。 地面にはジュースの空きビンが転がっている所をみると、どうやら瓶を使った説明書の仕様で人を狙いやがったらしい。 俺はつかつかとそいつに近寄っていった、目の前に来てみれば相手は所詮は子供だ。身長差のせいで俺を睨んで固まっている。 さて、ここで怒るだの叩くだの謝らせるだのした所で子供は素直になる訳がない。その証拠はここにいる、俺だ。 こ~ゆ~ガキは、一緒のレベルになって屈伏させるしかないのさ。 胸を張り、見下ろすような視点で相手を見る。ここでの俺は恐怖の対象じゃなきゃ困るからな。 なあ、お前度胸はあるか? 「はあ? なんだお前」 遠くから花火を当てるなんてのは弱い卑怯者のする事だろ? お前に度胸があるなら俺と本気の花火で勝負しないか? 突然の成り行きに関係ない子供達の視線も釘付けだ、周りの目を気にしてかそいつも引くに引けないらしい。 「よ~し受けてやるよ! 勝負だ!」 ほほういい度胸だ、でも本当にいいのか? 今なら逃げても恥ずかしくないぞ? 「誰が逃げるか!」 いい感じにむきになってくれたな、なんとなく誰かに性格が似てる気がするが気のせいだろう。 俺は花火セットの中に残っていたロケット花火を全部拾って、ガキに半分渡した。ん、これから勝負する相手に ガキってのも失礼だな。 お前、名前はなんていうんだ? 「名前を聞くときは先に名乗れよ!」 なるほど、確かに正論だ。俺の名前は―― 「キョン君だよ!」 いつの間にか花火の輪からはずれ、縁側で同じ年代の女の子達とお手玉をしていた妹の声が響く。 「キョン? なんだその変な名前」 あだ名をどう言われようと気にならんね。で、お前の名前は。 「一樹だ!」 ほほう、お前には全く関係ないが……悪いがここは本気でやらせてもらう事にしよう。俺はライターと水の入った バケツを持って一樹の前に立った。 最後にチャンスをやろう、逃げるなら今しかないぞ? 「誰が逃げるか!」 むきになりつつも顔には緊張が見える。 いい覚悟だ、では勝負の説明をしてやろう。ルールは簡単だ。ロケット花火を手に持って火をつけられるか? 「ば~か、そんなの簡単だ」 一樹の顔が一気に緩む、甘い実に甘いねえ。 ただし、火をつけても花火は最後まで手に持ったままだって言ったら……どうだい? 「え」 一樹の顔から余裕が消える、さあて始めようか。 俺は先にロケット花火の束から3本を取り出し、それにライターの火を近づける。 そっちははじめてだ、ハンデをやるよ。俺が先攻でお手本を見せてやる、一樹が俺より多い本数を持ってられたら 一樹の勝ち。それでどうだい? 「お前が持ってられなかったらどうなんだよ?」 その時も一樹の勝ちでいい。 「いいよ。やって見ろよ?」 俺は当たり前の様に導火線に火を近づけた、加熱された先端から小さな火花を噴いて音を立てる。周囲の視線が 俺の手元に集中するのがわかる中、導火線の火花はついに花火本体に到達した。刹那。 噴き出す炎とその反動で飛び出そうとする花火は俺の手で踊りまわっていた、わーきゃーと声をあげる子供達だが 視線は外せないでいるのがわかる。そして数秒後。 パアン! 破裂音と共に3本のロケット花火はその場で弾けて役目を終えた。 火花が消えて、立ち込める煙の演出を楽しみながら俺は一樹を見下ろす。もちろん手には煙を上げるロケット花火が 3本握られたままだ。 簡単だろ? 「そ、そうだな」 おいおい、声が震えてるんじゃないか? 「うるさい!」 一樹はロケット花火の束から――ほほう、何気に堅実じゃないか――4本を取り出して左手にライターを持った。 しかし利き手じゃないせいかなかなかうまく火がつかないらしい、やれやれ手がかかる奴だな。 火だけつけてやるよ。 俺は一樹の足もとにバケツを置いてからライターを受け取った、一樹の持つロケット花火は小さく震えている。 これ以上脅かすのも大人げないな、俺は一樹の様子に気付かない振りをしてまずライターに火をつけた。 言っておくが、無理だと思ったらバケツの中に花火を入れるんだぞ。 「そんな事するか!」 まあいいから聞けって。お前がもし花火を持っている事ができなくて回りの奴にでも当てちまったならそれは 男として最低だ。だから無理だと思ったらすぐにバケツに入れろ。いいな? ライターの火を見ながら一樹は肯く。よし、それじゃあ始めよう。 揺れる炎をそっと導火線へと近づける、一樹の視線を感じながら俺はそっと火をつけてやった。 静まり返っていた中庭に再び導火線を炎が進むじりじりという音が響きだす、縁側にいる女の子達の視線も釘付けだ。 導火線はすぐに短くなり、ついに本体に火が到達する。片目を閉じて一樹はその様子を伺っていた。 そして始まるロケット花火の噴射、花火の火が恐怖に歪む一樹の顔を時折照らしては消えていく。一樹の小さな 手の中で踊る花火は――パアン!音をたててからその短い役目を終えた。 さて、結果はどうなったかな? 薄い煙が晴れた先には、何も持っていない一樹と地面に落ちたロケット花火の残骸があった。 落としたのを拾って誤魔化したりはしないんだな。 「そんな事するか!」 悪ぶってはいるがそんなに性根は曲がっていないらしいな。俺は残っていた自分のロケット花火を、全部一樹に 押しつけてやった。途端に群がってくる子供達、その中で一樹は照れながらも花火を分けたり、手で持ったら危ない 等と必死に説明して回っていた。自分が怖い思いをしただけあって、その言葉には真剣みが感じられる。あの様子なら、 もう人に向けて花火なんてしないだろうな。 後は子供の時間だ、大人は退散させてもらおうかね。 俺は縁側でうつらうつらしていた妹を抱えると、騒がしくなった中庭を後にして屋敷の中へと向かった。 親戚連中とすでに飲み会を始めていた親はまだ寝るつもりはないらしく、俺は割り当てられた部屋にさっさと 避難させてもらった。身内だと気が大きくなるのか知らないが、未成年だろうがなんだろうがアルコールを飲ませよう とする大人ってのは本気で手に負えないぜ。まだガキの方が可愛げがある。 部屋に着いた俺は、熟睡しきってずっしりと重い妹に悲鳴をあげている腕を解放するために一旦妹を畳に下した。 やれやれ、そういえば制服のままだったんだな。どうりで肩が凝ると思ったよ。 壁際にかけられたハンガーに上着をかけると、内ポケットがやけに重い事に気づいた。あ、携帯か。バイブにして 自分で入れたんだっけな。着信はなし……と、そういえば充電器を持ってこなかったな、まあどうせ明後日には 帰るんだから別に大丈夫だとは思うけど、一応使わない時は電源を切っておこう。俺は携帯の電源を切ってまた 内ポケットの中へとしまった。 今日が通夜で明日が本葬……だったか? まあ俺が何かするわけじゃないから適当に子供の相手でもしてれば いいんだろう。 ――翌朝、寝ている間に完全復活を果たした妹にいつものごとく叩き起こされ、たまには和食もいいなあと精進料理を 食べ終えた頃、いよいよなくなった爺さんは火葬場に運ばれる事となった。 朝食の席では二日酔いで故人より死人に近かった大人達は、飲みすぎるから気持ち悪くなるという理論には反対の様で 、なんと火葬の間にまた宴会をするらしい。 ああ、ちなみにこれは個人が恨まれていたから宴会をするんじゃないぞ? 地方の葬式なんてのはだいたいが こんな感じなんだ。死者を弔うには残った者が笑顔でいる所を見せるのが大事とか――いいから飲ませろって本音も 見えなくはないが――まあ、そんな理由があるわけさ。 未成年の俺はさて、どうやって時間を潰そうかね? なんて考えるまでもなかった。 俺は火葬場には行かず別の場所へ行く事になったのさ。まあ、それについては後で話すとしよう。 「キョン! 早くこっちこっち!」 へいへい、ちゃんとついて来てるよ。 俺は肩に食い込んできていたリュックを背負いなおして溜息をつく。 花火の一件で何故か俺に懐いてしまった一樹を先頭に歩く子供達の群れは、爺さんの屋敷の裏手にある小さな山への 道を移動中である。さて、どこへ連れていかれるのかね? 子供の頃に通った時とは違って見える山道に目を細めながら、俺は一樹の背中をのんびりと追いかけて行った。 今朝方の事――。 「キョン! いいところに案内してやるよ!」 坊主の口上が終わり、神妙な空気の中で霊柩車に棺が載せられる様子を誰もがじっと黙って見守る空気を、一瞬で ぶち壊しやがったのは朝ぱらからやけにテンションが高い一樹だった。 あのな、今はちょっと静かに 「もうみんな待ってるんだから早く来いって?」 と言いながら俺の服を引っ張る一樹を黙らせるには、どうやら説得よりも効果的な方法がある。親戚連中は そう判断したようだ。その効果的な方法とは――へいへいわかってますよ。俺を生贄に捧げればこの場は 静かになる。俺でもそれくらいの空気は読めるつもりだ。 じゃあついでに家の子も、あ、私のとこの子も……キョン君はもう大人だし安心して預けられるわね……、俺に 拒否させず自分から承諾させようというこの雰囲気は好きになれないが、親の立場ってものもあるだろう。 かくして名目上自ら立候補し、満場一致の視線を受けた俺は、本日付けをもって妹一人の担当から親戚連中の 子供一個小隊を統率する事になっちまったのさ。 30分ほど山に入ると、山道は落ち葉や草木で覆われてアスファルトが見えないほどに埋もれていて、明るかった空は 木の葉に覆われて木漏れ日も殆ど射さなく隙間からしか見えなくなっていた。 そんなにきつくない傾斜の道は毎日の登下校で鍛えられていた俺は別として、子供達の顔には明らかに疲労が見える。 先頭をあるく一樹に追いついて顔を覗いてみると、興奮した顔がそこにあった。 一樹、一回休憩しよう。 「なんだよキョン? もうちょっとなんだってば」 お前、さっきからそう言ってるぞ? それに女の子も居るんだから無理はするな。 ふてくされた顔の一樹だが、なんとかついてきている小さな子達の顔を見て無理を言う気はなくなったらしい。 俺はリュックサックを下ろして一樹に押し付けると、さっそく何が入っているのか袋を開け出す一樹を置いて そのまま最後尾へと戻って行った。 「休憩するぞー。ジュースがあるからみんなこいよ!」 一樹の声に子供達の歓声があがり、疲れなど忘れてしまったかのようにジュースめがけて走っていく。 さて、俺の記憶ではこの道はもっとでこぼこで舗装もされていない道だったはずだ。なのに今は道幅も広くなっていて、 簡単にだがちゃんと舗装もしてある。 緩いカーブを描いて登っていく道は、いったい何処へとつながっているのだろうな? 休憩を終えてペースを上げたせいもあってか、道の終わりに辿り着いたのはそれから10分程経った時の事だった。 「ねえねえキョン君! あれって何? 灯台?」 その時、服の袖をひっぱって妹が何かはしゃいでらしいのだがよく覚えていない。 それ程に俺はその光景に驚いていた。 一樹が案内したその場所にあったのは、森の一角をまるっと伐採して作られた空間と、その中央にそびえ立つ 白い大きな風車だった。風車はすでに廃棄されて時間が経っているらしく表面には蔦や苔が生い茂っていて、見上げる 程の高さに取り付けられた3枚の羽に、動き出す気配は無い。 「キョン! ここが俺の秘密の場所、凄いだろ?」 得意げな顔で見上げてくる一樹の頭を撫でてやる。 ああ、驚いてるよ。 俺の返事に満足したのか一樹は、笑顔になって子供達の中へと走って行く。 動かない風車の周りでは、疲れていたはずの子供達が今起きたばかりなのかという程にはしゃぎまわっていた。 「キョン君。あっちに綺麗な赤い花がいっぱい咲いてるんだけど遊びに行ってきていい?」 そう言って妹が指さす方には、古ぼけた石碑とそれを囲むように咲いた赤い花畑が見えている。 ああ、あんまり遠くに行くなよ? ……って聞いちゃいない。 遠ざかっていく妹の背中にため息をつきながら、俺は近くにあった切り株に座って休ませてもらう事にした。 子供ってのは凄いな、ここはどう考えても遊ぶ目的で作られた場所じゃないんだがそんなのは関係ないらしい。 男子は松ぼっくりを拾っては風車のどれだけ高い位置に投げられるか競っているようだ、女子は石碑の周りに 咲いた花で花飾りなんて物を作っている。観光地でも携帯ゲームを手放せない子供が多い今の時代で、これだけ 自然を使って遊ぶことができるってのは大切だよな。 「はいこれキョン君の!」 いつの間にか背後に回り込んできていた妹が、俺の頭に真っ赤な花飾りを乗せてくれた。へいへい、ありがとよ。 あ、これは彼岸花だな。 「ヒガンバナ?」 そうだ、食べたら危ない花だから口に入れるなよ? 茎は特にだめだ。 「わかったー!」 返事だけは素直に残して、妹は子供達の輪の中へ戻っていく。 子供達はそうして一時間ほど遊んでいたが、昼が近付いた頃には一人また一人と空腹を訴え出した為、何人かは まだ遊び足りなそうだったが引き上げる事になった。 やれやれ、お菓子を持ってこなくて正解だったな。 人数確認を済ませてから、俺達は風車の広場を後にした。帰り道ではやれ何て虫がいただのの、綺麗な蝶を見た だのの喋りまくる子供相手に生返事を繰り返していたら、上ってるときはあれだけ長く感じた山道があっという間に 麓に辿り着いていたりした。 屋敷に戻った時には大人達はすでに帰ってきてくれていたので、俺はようやく任務から解放された。ちょうどお盆の 時期だったのもあって、午後はそれぞれの家族で墓参りや親戚回りをするらしいな。 俺は自由に使える時間を最大限に有効活用するべく、さっそく部屋に戻って昼寝の準備をはじめた。 さて、ここまでだけで考えればこれはただの田舎で体験した思い出話だ。 明日学校に戻り、みんなにその日の話題として話してしまえば、忘れてしまう。そんなどこにでもある事だった んだと思う。 日が落ちた頃ようやく目を覚ました俺が、明日の朝には帰るので自分の荷物を整理していた時、それは屋敷の外から 聞こえてきた。 騒がしい雰囲気に表へ出てみた俺が見たのは、屋敷の中庭で懐中電灯を片手にうろうろと歩き回る大人達だった。 そして中庭に隣接した部屋には子供達が集められていて、何故かお通夜の様な顔でじっとしているのが見える。 「あ、キョン君どこにいたの?」 俺の姿を見つけた妹が手招きしている、どこに居たってずっと部屋で寝てたぞ? それより何かあったのか? 「あのね、男の子達が肝試しに行って帰ってこないの」 それっていつ頃の話だ? 「えっと……2時間位前」 おいおい、まじかよ? 見れば確かにここには女の子しか居ない、うろ覚えだが男子は6人居たはずだ。 で、どこへ肝試しに行ったんだ? 「何も言ってなかったよ」 そうか、まあそうだよな。 周囲から聞こえてくる話声の内容からして、大人達はどうやら用水路や田んぼ等に落ちてしまったのではないかと 考えているようだ。 俺にできる事は無いかと聞いてはみたが、どうやら人手は足りているらしく土地勘の無い俺はむしろ邪魔の様で 屋敷に居る様に言われてしまった。 昼間、俺達が行った山の風車について聞いてみたが、まだ捜索範囲はそこまで広がっていないらしい。 しかし昼間あれだけ世話をしてやった連中だけに、このまま何もしないで待っているってのも辛いぜ。 俺は自分の部屋に戻って、ハンガーにかかった制服から携帯を取り出した。 って俺は誰に何を電話するつもりだったんだ? 今回のは別にハルヒも長門も朝比奈さんも、ああついでに 古泉にも関係ない現実的な問題なんだ。頼るべき相手はこの場合警察だろうし、そっちにはもう連絡がいって るはずだろう。 でもまあ、電波も入る事だし携帯は持っていた方がいいな。 再び外へ出た時に、いよいよ事態は大事になっていた。 暗い村の道を赤い回転灯を回したパトカーが走り回っていて、屋敷の周りには制服姿の警官の姿まで見える。 聞いてみた話によればまだ子供達は一人も見つかっていないそうだ、さらに問題なのが――。 雨、ですか? 「ええ、そうなんです。今夜から明日の朝にかけてまとまった量が降ると予報が出てるんですよ。貴方の話も ありますし、もし山狩りをするのなら早くしないといけません、その時は是非ご協力をお願いします」 はきはきと喋るお爺さん警官から事情を聞いた俺は思わず空を見上げたが、そこには厚い雲があるだけで 星一つ見つける事はできず――嘘だろ?――俺の額を濡らした雨は、ゆっくりとその勢いを増していった。 部屋の中を暗い雰囲気が包む。 無情にも降り出した大雨のせいで子供達の捜索は一旦中断せざるをえなくなり、今はそれぞれの親達が できる範囲で外を見回っているはずだ。 屋根を叩く雨の音がやけに大きく聞こえる。 誰もが口を開けない雰囲気の中で、待ちくたびれた女の子達は身を寄せ合って寝息を立てている。そして 残された親達は眠れぬ夜を過ごす事になるんだろう。 子供の頃の俺は、こんなピンチには正義の味方や超能力者なんかが突然現れて何もかも解決してくれると 本気で信じていた。だけど現実って奴はやっぱりこんなもんだよな。 ただの人間しか居ないこの世界で、奇跡なんて願ったって叶う訳はない。そんな期待よりも警察の様な 専門家に任せた方がずっと可能性は高いんだ。 ……俺みたいなただの人間に何ができるってんだよ? 静かに立ち上がった俺は、ゆっくりと廊下へと出て行った。大人達はそれをトイレかどこかへと行ったのだ と思ったらしく誰一人呼び止めようとはしなかった。 誰も居ない玄関まで歩いて行った俺は捜索隊の名簿に自分の名前と目的地と時間を書き込み、地元の人が 準備していたらしい懐中電灯を一つと、誰かが脱いだまま放置していた濡れたカッパを着こみ外へと歩き出した。 雨は大降りで風も強かったが、携帯で見た天気予報ではまだまだ天候は悪化するそうだ。 俺はもう、ハルヒの奴を馬鹿に何てできないな。 横風のせいで雨まみれだってのに、俺は何故か笑っていた。 常識的に考えれば俺は無謀で迷惑な馬鹿野郎である。 ただの可能性ひとつを確認する為に、こんな天気の夜中に山道を歩いてるんだからな。 しかも土地勘も無く明日にはここから帰っちまう高校生が、だ。 頼りにならない懐中電灯の小さな明かりで足元を照らしながら、アスファルトの上を川のように流れ 落ちてくる雨に気を使いつつゆっくりと足を進める。 そろそろ俺の書置きが見つかる頃だろうか、まあ今更そんな事を気にしても仕方がない。 真夜中の森の中、降りしきる雨と殆ど先が見えない視界が恐怖と不安を募らせる。 現実問題、俺がやってる事は無駄な事なんだろうし諦めてさっさと帰った方がいいのかもな。 そう考えても、何故か足は止まろうとはせず目は小さな光の中にあのガキどもの姿を求めている。 さて、どれほど歩いたのか――考えたくはないが全然進んでいないのか。 夜の山道を相手に、俺の距離感覚なんて物は何の役にも立たない。でもこの足を止める訳にはいかない んだ。何故かって? そうだな……俺は子供の頃からずっと、ピンチの時には現れる都合のいい正義の味方 の存在を信じてきた。水戸黄門で言えば風車の弥七みたいな存在だな。 時が経つにつれてそれは空想の世界の出来事であり、現実世界の中においてはそんな奴は残念ながら 存在しないのだと思い知らされてきたさ。 でもな? 子供達が正義の味方を信じているなら、それに答えるのは同じようにそれを信じてきた俺じゃ ないのかい? ああ、今ならハルヒの気持ちがわかるぜ。ないんだったら作ればいい、間違いないねその通りだ。 正義の味方が居ないのなら、俺がなればいい。 なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだ? ようやく辿り着いた風車の下、固まって座っている子供達の姿を見つけた俺は足元も気にせずに駈け出して行った。 翌朝、というか数時間後。 俺は警察やら地元の青年団やら両親やら妹やらその他大勢からこれでもかっという程にお叱りをうけ、子供達の 両親からは泣きつかれてもう散々だった。ちなみに一樹を含むガキ達は全員無事で、今は病院で詳しい検査を しているらしい。今のところ、寒さで疲労しているだけで特に怪我もないそうだ。 本当に反省してます、もう二度とこんな事はしません。 そんなテンプレ通りの反省の言葉と――正義の味方が必要とされるまではな――心の中で付け加える本音の一言。 正義の味方ってのは、実は今の俺みたいな存在なのかもな。 ルールの上に縛られて、文句も苦情も受け入れて。さらに親の仕事という名の絶対的な理由があったりすれば、 助けた子供達と話す時間すらありゃしない。 ……あ、でも言いかえればこれこそピンチになれば現われて、そして事が終われば名前も告げずに去っていくって 事なんだよな。 いいね、これこそ俺の中の正義の味方だ。 結局俺は、この時の話をSOS団のみんなには話していない。 ただの高校生の俺にだって、一つくらい秘密があった方がいいと思わないか? 「死と生」「彼岸花」「ハンガー」「風車」「弥七」「花火か夏祭り」 終わり その他の作品
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倉庫が奴らの住処になってしまったのを目の当たりにしたゲイヴンは、駆除屋を呼ぶべきか祓魔師を呼ぶべきか決めかねた。 Upon finding his warehouse infested, Gaven didn't know whether to get an exterminator or an exorcist. ギルド門侵犯 【M TG Wiki】 名前
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『神都』とは 999年前、初代女王ヤエケブリホムラオオキミが造った計画都市。王室公式文書には、完成までにおよそ20年ほどかかったとある。動員された人数は延べ1万人を超えたともあるが真偽のほどはさだかではない。 完成からおよそ980年間ほどずっとヤギホノミヤマ王国の首都として栄えている。 ヤギホ人は単に『都(みやこ)』もしくは『神都(しんと)』と呼んでいるが、外国人、特に居留地区に住まうヒルディカ人たちはヤギホ古語で「神の都」を意味する『カミツミヤコ』という固有名詞を使っている模様。 内部構造 塀 南北約40km、東西約36kmの巨大な長方形の塀(土壁、高さ2.5メートルほど)に囲まれており、塀の中は碁盤の目の形になっている。 道路 もっとも幅の広い道は中央を南北に走る「神詣大通り(かんもうでおおどおり)」。幅はおよそ30メートル。 神詣大通りを除く大きな通りは南北に4本、東西に8本。幅はいずれも10メートル程度に統一されている。東西の通りは、南から「一条通り」「二条通り」「三条通り」「四条通り」「五条通り」「六条通り」「七条通り」「八条通り」。南北の通りは東から「東大路」「中東大路」「中西大路」「西大路」。 交差する十字路は「東西の通りの名前+南北の通りの名前+辻」となる(例:「四条東辻」「六条中西辻」など)。大通りの他にも細い通りが幾筋も存在しているが、いずれも塀と垂直または水平になるよう設計されている。方向音痴にとても優しいまちづくり。 町 大通りに囲まれた一区画を『町』と呼び、それぞれがひとつの行政区画の単位として機能している。町はすべて東西約5.5km・南北約4km、22~25キロ平米に統一されている。13本の大通りは国道だが、無数の小さな通りはこの町単位で管理されている。 上下水道 『清水川(しみずがわ)』の上流が都の西側を流れていたのを、地下水路に誘導し、生活用水として(職人街では工業用水にも)使っている。地下水路は網の目を張り巡らせたように広がっており、都全体の地下を潤している。 井戸は各町による。職人街や商人街では、氏族または数戸単位での集団で穴を掘り、共用の井戸を作って地下水路から水を汲み上げるのが一般的。神官屋敷街や武家屋敷街では邸宅の敷地内に専用の井戸をもっていることが多い。 廃水は専用の排水溝(多くは通り沿いにあり鉄板で蓋をしてある、町中などでは井戸状の穴を掘ってあるところも)に流すしきたりとなっている。地下水路の専用部分を通るが、最終的には都の外で清水川に合流している。 南から北へ向かって流れていることもあり、南の方が水を潤沢に使用できる傾向にあるが、水量が人口の多さに見合っていないため、頻繁に水不足となる。ただし神殿内部だけでは節水制限を行なったことはない。 突発的に温泉が湧くこともある。鉱物の含有量が多いため、赤さび色をしている。飲むことも可能だが、あくまで薬用であり、飲料水にはならないかと思われる。どうでもいいが、貧血や刀傷に良いらしい。 門(北大鳥居) 神詣大通りの最北端に都の出入り口があり、『北大鳥居』と呼ばれる巨大な朱塗りの門がある。検問所になっており、選ばれた武士が24時間警備をしている。 20年ほど前までは許可された者しか出入りできなかったが、現在のホヅカサヅチオオキミが即位してからは通行条件が緩和され、外国人でも比較的容易に出入りできるようになった。最近は門番の武士が押印した通行証があれば観光客も入れるようになっている。ようこそ神都へ。 門(南大鳥居) 都の南側、神殿の出入り口にも北大鳥居と同じ巨大な朱塗りの門があり、こちらは『南大鳥居』と呼ばれている。こちらも選ばれた武士が24時間警備をしている。 南大鳥居より南は王族の居住区域兼ヤギホノミヤマ王国政府の中枢機関となっているため、出入りは今なお厳重に制限している。一般人は原則として通行できない。無理に侵入しようとすると即座に斬捨御免となるので気を付けられたし。 七部族の長(どの部族でも可)の直筆の認可状を携帯している者だけが門をくぐれる。この認可状がなければ七部族の者でも入れない。 外国人は主にホカゲ族の長=女王ホヅカサヅチオオキミに頼むとホイホイ書いてくれるので諦めずに認可を求める書状を女王宛てに送付していただきたい、女王にもいろいろと都合があるので返送に多少時間がかかる場合もあるが怒らず気長にお待ちいただきたい。 居住者 大雑把に『大神殿』『武家屋敷街』『神官屋敷街』『職人街』『商人街』『ヒルディカ人自治地区』の6つの地域に分かれている。 歴史的に見ると身分によって厳密な住み分けを行なっていた時代もあったが、現在法的な拘束はない。しかし、長年住み慣れた町を離れたがらない者が多いため、けして流動的とは言えない。 『大神殿』:主にホカゲ族が居住している。後述。 『武家屋敷街』:主にマオキ族・ネアブリ族・ノシ族が居住している。重々しい瓦の邸宅が立ち並び、近寄りがたい雰囲気。あちこちに剣術の鍛錬場がある。 『神官屋敷街』:主にカガリ族・トモシビ族・テルハゼ族が居住している。広大な庭園と祭事場を持つ洗練された印象の邸宅が多い。 『職人街』:主に刀鍛冶の研ぎ師が住んでいる。最近は鉄を用いた日用品や小銃を作る職人も現れた。町ごとに大きな共同の炉を構えたり氏族単位で小さな炉を構えたりして製鉄を行なっているところもあるが、基本的に鉄鉱石から鉄塊を取り出すのは都の外の労働者である。 『商人街』:主に神詣大通り沿いに位置している。かつて商人は被差別住民であったため、この地域も元は職人専用の地域であったが、今は女王の庇護のもと大通り沿いに店舗を構えることを認める法令が出されている。 『ヒルディカ人自治地区』:『ヒルディカ人街』もしくは『ヒルディカ街』とも呼ばれる。法令上はヤギホノミヤマ王国国外・ヒルディカ連盟の一部となっており、治外法権が認められている。この地区内に住宅を建て、昼は商人街の店舗や職人街の工房に出入りし夜はここの住宅に帰るヒルディカ人が比較的多い模様。転居に制限はないものの、なんてったって治外法権。かつては被差別集落扱いを受けていたが、女王が変わって以来整備され、今は治安も悪くない。 大神殿 都の最南端、もっとも『神の火の山』に近いところにある王族の居住区域兼ヤギホノミヤマ王国政府の中枢機関。単に『神殿』とも呼ばれる。 厳重な警備態勢が敷かれており、一般人は原則として出入りできない。南大鳥居の項参照。 内部のつくりは国防の都合上機密事項とされているが、大雑把に5つの区域に分けられていることだけは公に知られている。 執政処(しっせいどころ):政治が行なわれるところ。女王の執務室、女王への謁見室、大小の会議場や裁判所、将軍たちの司令塔などがある。 神事処(しんじどころ):神事が行なわれるところ。女王や大神官たちにより宗教関連行事が行なわれる。今は女王が多忙のため第一王女が代理で毎日朝夕に奉納舞を舞っている。 寝殿(しんでん):王家の面々の居住区域。ホカゲ族全員が生活できるようになっている。現在はホカゲ族として認められている者が神である女王ホヅカサヅチオオキミ・第一王女カグホムラミシロヒメ・第二王女テルマドハライヨヒメ・第二王子クロガネマロの4柱と第一王子タケハヤヒコの1人だけなので、人口密度が非常に低い。広大な敷地内で王子クロガネがかくれんぼをして遊んでいるとかいないとか。 《祝刃守》関連施設:集会堂、武道場、宿舎など。24時間体制で王家の面々の警護をするため、王家の居住区域に比較的近い辺りを使用している模様。 ちなみに王子タケハヤは成人の儀の後人臣に下り《祝刃守》の隊員になったのでこちらの宿舎にも自分の部屋があり、「寝殿に寝室が2部屋と何にもない物置が1部屋、宿舎に寝室が1部屋と班で使っている共同部屋が1部屋、合計5部屋も俺のための部屋というのがあって、掃除が面倒臭いから要らない、つらい、特に寝殿の部屋なんか全然使わないのだが母上の愛が重くて返還できない」と毎日嘆いている(父親《祝刃守》隊長の教育方針で掃除は全部屋自力でさせられているらしい)。 森:固有名詞はなく、単に「神殿の森」と呼ばれる。植樹された木々と泉で構成された人工的な自然。木々は目隠しのため、泉は王族の飲食や入浴のために使用されている。中には女神が禊のためだけに使用している『神泉』という名の泉があるようだが、女王と第一王女しか場所を知らない模様。
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■第四迷宮 垂水ノ樹海 ・B1F 理不尽押し寄せる清流のほとり ・B2F 厄災待ち受けし泥濘の大地 ・B3F 汚泥より突きつけられし試練の刃 世界樹の迷宮Xに登場する幽寂ノ孤島にある樹海。 Xのアレンジがやばすぎる 隠し通路の目印は3当時からあったよ? 青い花だよね ↑2 唯一3D化 生演奏されてなかったシリーズだけあって3のアレンジはどれも力が入ってるね。 ストーリーが進んでも,ハマオ調達に度々訪れる。 3だけ未プレイだったから、名前から千年の蒼樹海をイメージしてたせいで垂水に来てびっくりした。めっちゃ綺麗...。新3出てムツロミ救済あったらやりたいなあ 物理アタッカーがメインのPTだとブレイバント調達に訪れることもある ちゃんと滝がある方向から水の音がする Ⅲで世界樹デビューした俺、Xで入った途端精神と涙腺が盛大にhage散らかす 本当にもう懐かしさとアレンジの素晴らしさの相乗効果で涙が止まらん ↑ わかるわ… グラフィックもBGMアレンジも力入ってるよね 自分も3が初世界樹だったから、感慨深さでついBGMに聴き入ってしまった。戦闘曲のアレンジもまた良いんだこれが 垂水の樹海へようこそ。私は魔獣オオヤマネコだよ!コンゴトモヨロシク 少年と少女の想いが絡みすれ違う迷宮。相も変わらず凶悪な個と群が文字通り牙をむく。要注意。 流れる水の音とサックス、ヴァイオリンの音色が非常に心地よい。突入したときの鳥肌がたつ感覚は忘れられない。 カモノハシを助けるイベントで、そういやこんなのあったなぁと懐かしい気持ちに ボウケンシャー「たべないでくださーい!」 1階と2階の滝は繋がってるのね(マップ的に)やってないからわからんけど、Ⅲでもそうだったのかな? ↑2 「かばん」と「ネコ」にあのメッセージ…あのイベントはどうみてもけものフレンズネタだよな…まぁ前作で唐突な銀英伝ネタもあったし今更ですわ 某フレンズの作品を名前しか知らなかった自分は何の脈絡もなく絵無し冒険者が出てきてイベント起きてという流れに頭の上に?マークが浮かびまくりだった。そういうことだったのか 3階には本作で唯一目印のない抜け道がある。 ミッション受領時に本来の垂水ノ樹海があるアモロに関する説明が入るが、世界樹を「有していた」と過去形で表される。アモロの世界樹は3本編後に魔と決戦して消滅でもしてしまったのか、それともただの考え過ぎだろうか ↑アモロの上に立ってる世界樹は抜け殻という話かも。今でも深都にあるのか、魔が倒れたので去っていったのか、それとも相討ちで果てたのかは想像にお任せで ↑4 あの抜け道の先、解剖用水溶液1個しかないのな・・・その割に後列ヤマネコ×3みたいな編成出てくるけど 果実もぎりもぎりに始まりハンモックに水切り、葉っぱで舟流しなどこれでもかとピクニック気分を満喫するボンケンシャー達である B3の縦長迷路、どっかで同じようなのを書いた気がするんだよなぁ。1か2だったと思うんだけど 裏まで終わったけどぶっちぎりで好き。BGMも背景も最高で戦闘に入ったときのドリアンと初陣でもうね。 新シリーズにそこまで思い入れがなくても新3が欲しくなるレベルで感動した ↑8 そこが最後の宝箱になりました(半ギレ) B1Fの理不尽は、だいたいオオヤマネコさんだと思う。 B3の鳥/ネコネコ構成はじめて見たときは表情歪んだよね それこそ星海経験者で序盤苦労したボウケンシャーほど凄まじい表情をしていたと思われる 歩ける場所だけでなく水路まで正確にマッピングしようとすると途中で水路が曲がって見えなくなり先がわからなくなる箇所がある。すっっっっっっっごくモヤモヤする。 ↑鎮守ノ樹海でもおんなじ悩み抱えている者です(現在進行形) 君は憶測で水路を地図に書き込んでもいいし、モヤモヤしたまま半端な状態に留めてもいい。いつの日か水グモ移動チートが使える緋を期待するも自由だ。 クリア後もブレイバントの素材採りに訪れたりする ↑2 自分は半分想像だけど、3階の滝と重なるように描きました。多分上下で繋がってるんだろうなぁ ↑本当だ!丁度滝も3か所、水路も3本で座標も近い。自分もそうしよう!! 一日一回、回復できる場所が二ヶ所あり、他にも回復できるエピソードが豊富。そのくらいでないとおっつかないほどの難所ということでもある。 川で葉っぱを、みたいなエピソードがあって、数年前の某話題作に関連があるのかと思ったが、特にそういうことはなかった。あと、夜はムリというのももっともだなと思って、あらためて陽が出ている時に行ったが、俺には虹は見えなかった。何を言っているのかわからねーと思うが(以下略 正直この迷宮までは神ゲーかな?と思っていた。この迷宮がピークとは思わなかった。 ここのBGMアレンジ本当にすごい。願わくば新3で全迷宮のアレンジ聴きたい… ↑2逆に俺はここが唯一やる気をなくしかけた。ホントふざけんなあの厨二野郎 ↑ロブ? 戦闘時の背景が昼間でも暗く見える。 ↑2ほんとここのBGM狂おしいほどすこ 5にて水切りイベントにhageて、ここでも水切りイベントにhageた。水切りこわい ここの迷宮BGMに聞き惚れた冒険者諸氏には3のスーパーアレンジサントラも是非聞いてほしい 夜だと星空見えない?モヤモヤがそう錯覚させてるだけ?何にせよ本当に美しい樹海。 棘ツタの宝箱を開けるイベントの時、二週目プレイや引き継ぎ等でサブクラス取得済かつ肩書きを名付けていると、しっかりソレが読み上げられる コメント
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殺意と鉄血が呼ぶは死の熱風‐Santana‐ ◆SqzC8ZECfY 三回目の放送が終わった。 つい先刻行われた戦闘で巻き起こった銃弾の嵐、そしてそれ以前に度重なる戦闘で傷つき荒れ果てた駅の構内で、四つの影が佇んでいる。 日が沈み、薄暗闇となった空間は沈黙に支配されていた。 四つの影は静寂を保っている。 その時、壁に開いた破壊の傷跡からひゅるりと風が入り込み、影たちを撫でた。 ひとつの隙間風を合図とするようにそれらはようやく動き、そして音を発する。 「まずは情報を整理しましょう」 黒い外套を纏う灰色がかったブロンドヘアーの少女、ナインの提案。 他の3人は待合室の長椅子に腰掛けて、または壁に寄りかかりながら彼女に視線を集める。 この四人はそれぞれの理由のために手を組むことを決めた。 その理由は生き延び、勝ち残るための利害の一致。 それがなければ彼らは即座に互いを喰らい合う。 信頼の感情など誰も抱いていないし、それゆえに戦力として見切られれば即刻切り捨てとなる。 情報も力のうちであると考えれば迂闊に手の内をさらけ出すわけもない。 だがそれでは当面の敵である団結した集団相手に不利をこうむる事にもなりかねないので、そのあたりは妥協する必要がある。 残りの三人が寡黙であるがゆえに自然と議事進行役に収まったナインは、まずは自分からカードを切った。 「まず生存者は24人……私たちを除けば20人。そのうち私の知り合いが二人いてどちらも生き延びているわ」 「名は?」 ザンバラの金髪に鍛え上げられた巨躯を持つ青年、リヴィオが問う。 声は穏やかだが言いようのない威圧感をまとった男だった。 心の底でかつての仲間を売るも同然の行為に罪悪の念を感じたが、ナインはそれを振り切って答えた。 「佐山・御言、新庄・運切。二人はお互いをパートナーとして信頼し合っている。そして両名ともに腕は立つし、それなりの修羅場を潜り抜けているわ。 とくに佐山は抜け目なく隙を突く戦い方を得意としているから注意すべきよ」 そして二人の外見を簡単に説明した。 新庄の「男であり女である」という特徴を説明するのに多少の骨は折れたが、そういう人種なのだと無理矢理に近い形で押し切った。 佐山に関してはリヴィオがしばらく前に遭遇したという。 確かに抜け目のない男だったということだ。大分前だったので今は何処にいるか判断できないとも。 相変わらずあの悪役は人をくったような戦い方が好きらしい。だが敵として相対するなら相当に厄介なことは間違いないだろう。 「リヴィオ。貴方の知り合いや、ここに来てから遭遇した人間の情報を教えて」 「……こいつらも平等に情報を吐き出してもらう。それが条件だ」 そういって残りの二人、メイド服の女と異形――ロベルタやミュウツーを顎で指す。 ナインは小さく息をつき、 「当然よ。そうでなきゃ何のために組んだのかわかりゃしないわ。 あんたらも提案を呑んだからにはそのへんを納得してると考えていいわよね?」 ミュウツー、無言で頷く。 ロベルタ、「はい」と短い返事。 ナインはまた溜息をついてリヴィオに情報の開示を促す。 「……ヴァッシュ・ザ・スタンピード。ニコラス・D・ウルフウッド。後者はそのパニッシャーの本来の使い手だと言えば腕のほどが分かるか? そしてヴァッシュという男は都市を一つ灰燼と化し、月に穴を開けた化け物だ」 パニッシャー。 それは人ひとりを殺すには有り余る凶悪な威力を持つ破壊兵器。 ロベルタの手元に収まった巨大な十字架を指しながらリヴィオは説明した。 だがナインは別のところで彼の言葉に眉をひそめる。 「……月に穴?」 「そうだ。五番目の月に大穴を開けた伝説。知らぬものなど惑星中で誰もいない」 「……戯言を。ここで蜂の巣になるのがお望みならそうして差し上げますが?」 ロベルタの重く冷たい声がリヴィオを刺した。 地球に五番目の月など存在しない。まして穴を開けたなど。 偽りの情報を語るなら組む価値はないということだ。 確かにそれを戯言と言い切るのは無理もないが、ナインにはそれとは別の心当たりがあった。 「待って。惑星といったわね。その惑星の名前を言って頂戴」 「……どういうことだ」 「いいから! そういえばギラーミンが最初に言ってたわ……異なる世界から私たちを集めたって。 まさか……さらなる異世界があったなんて……あんたの言ってることが嘘でなければその証明になるってことよ」 「……ノーマンズランド」 聞いたことがない。 ナインの知る11の世界(ギア)のどこにもそんな世界はなかった。 名前からしてアメリカだが、それにあてはまる4th-Gにそのような惑星があったなどとも。 「なるほどね……道理で予想外のことばかりなはずよ。私たちの知らないギア……今までの常識は完全に通じないってことだわ」 「……異なる世界というものがどういうものかはよく分かりません。しかし世界が違えど銃弾と刃で殺せるのであれば、それで充分としましょう」 「…………ええ、そうね。その割に馬鹿みたいな再生力を持ったトカゲのしっぽの親戚みたいな奴がいるけど」 「「……」」 女性陣二人が冷ややかな視線でリヴィオ、ミュウツーを見据えたが、二人は無視。 ちなみにミュウツー、ロベルタの知り合いは今回の放送で全員死亡が確認されたという。 「ともかく……ヴァッシュという男は化け物ということですが、ならばどうやって倒すおつもりですか」 「出来る限りぶつかるのは避けたほうがいいだろうな。やるとなれば大詰めに差し掛かってからだろう」 聞くところによるとそのヴァッシュとやらは、あまりに強大な自分の力を怖れているのか、他人を傷つけることは自衛以外ではほとんどないらしい。 その気になれば辺り一帯にたちまち死の嵐を振りまく怪物――リヴィオの説明にナインは内心で息を呑む。 それでも勝たなければならない。そのために自分たちはこうして手を組んでいる。 それからさらにここで遭遇した敵について言及する。 「最初のホールで女を殺されて狂ったのか……イカれた嗤い方をする金髪に白スーツの男だ。放って置けば他の奴らを殺して回ってくれるだろうが……」 「……ラッド・ルッソ」 「こっちに銃を向けるなら別に……殺さなくてもいい理由はないわ。見境なしに暴れまわってるみたいだしね……」 ラッドについては放置。 だがどうやら個人的な恨みを持つ者が複数いるようで、砲火を交えることになれば容赦は必要ないという結論になった。 続いて真紅、御坂美琴の情報。橘あすかは放送で死亡が確認された。 「電撃使い、バラの花びらのような攻撃を放つ人形……」 「遭遇位置はD-5。二時間以上は経過しているから現在どこにいるかは不明。そして劇場から西へ向かったのが一人」 『単独で行動するからには腕に自信があるのだろう。実際に戦ったが要注意といえる』 「髯をたくわえた巨漢ね。名前はわからない……」 ミュウツーからの情報。 鉄の二輪車――おそらくはバイクに乗って西に向かった男。 近づけばおのずと排気音で目立つことになるが、それで見つかっても一向に構わないという自信の表れといえる。 ◇ ◇ ◇ 四人が円を作り、その前にそれぞれのデイパックが置いてある。 四つのそれを一つずつ横にずらすと、各自の荷物が別の人間の手元へと渡った。 「――さて、生存者の情報に関しては以上。次は武器、その他の装備品についてよ」 全員の荷物を平等に確認するための処置だった。 それぞれの主力武器――ロベルタのパニッシャー、リヴィオのソードカトラス、ミュウツーの機殻剣ははじめから除いてある。 ナインはARMSのブレードがあるため、荷物の全てを隣のリヴィオに確認させていた。 さて、まずリヴィオの交渉条件はロベルタの持つパニッシャーだ。 だが現在の所持者である彼女にしてみれば、わざわざ自分の最大戦力といえる武器を手放すメリットがない。 リヴィオの方は一見、何の変哲もない拳銃しか持っていないので、トレードなど成立するはずもなかった。 その拳銃に込められた弾丸の真価をロベルタが知れば話は違っていたのだろうが、リヴィオはそれを話さない。 取って置きのカードは伏せておく。いつ、どこで、誰が裏切るか判断のつかぬ現状では当然といえる判断だった。 「この武器に匹敵する威力の戦利品をどこかで手に入れたらリヴィオに譲る。これが妥協点よ。 どうせこのまま共に行動するんだから、誰かを仕留めることになればその時はロベルタに優先的に武装を回すわ」 「よろしいでしょう。こちらとしても無駄に大きいよりもっと手軽な方が扱いやすい」 「お前が使いこなせていないだけだ……パニッシャーは最強にして最高の個人兵装だ」 「……ならばこの本来の使い手であるウルフウッドこそが最強で、貴方はそれに劣るということでしょうか?」 空気が重く軋んだ。 すぐさま殺気のぶつかり合いにまでエスカレートしかねない険悪な空気に、すかさずナインが割って入る。 「やめなさい。強さなんてどうでもいいわ。勝って生き残った者が結果として強いということよ。たとえ弱いものが騙し討ちで強者に勝ったとしてもね」 『待て、このまま共に行動するということは二手に分かれたりはしないということか?』 「ええ、そう。戦力の分散なんて愚の骨頂。最大戦力で微塵の躊躇もなく敵を叩き潰すのが効率的かつ生存率の高い選択よ」 「……確かにこのまま禁止エリアが増加していけば、こちらとしても探索の手間は省けます。利にかなっているかと」 ミュウツーは飛行能力を持っている。 遊撃隊として利用する手もあるが、ナインはそれをしない。 なぜならば――、 「裏切らぬように互いを監視できるほうが安心でしょう? 二人きりになれば片方がもう片方を裏切っても対等だけど、四人なら裏切り者を三人で返り討ちにできるもの。 普通、そんなリスクを犯す真似はしないわよね。私としてはあんたにしてほしいけどね……ナナリーを殺した片割れであるあんたに」 それはまぎれもない憎悪だった。 ナナリー・ランペルージが死んだ要因となった者は三人。 園崎詩音はロベルタが仕留めたと聞いている。 だからその憎悪が向く矛先はラッドともう一人、ミュウツーだ。 睨むナインのその瞳に黒い感情が渦巻いていた。 「……で、どう動く。病院の東は封じられているから南下してそこから西か」 興味はないといわんばかりにそっけなくリヴィオが行動を促す。 あと五時間後には北も封鎖されるので、南から一周してそこから学校か古城へ向かえば会場の約半分を潰していくことができる。 さらにミュウツーが遭遇した単独で西へ向かったバイク。 集団の一人だったが、なぜかそこから分かれての行動。 決裂した可能性もあるが、それより考えられるのは陽動――その逆方向には病院、そこが本当の目的だとすれば。 「手負いの集団が治療のためにそこで休息をとっている可能性がございます。おそらく支給品も多く所持しているでしょう。当面の目的と合致します」 リヴィオに続いてロベルタが自らの荷物をまとめ、立ち上がった。 逃がす暇を与えるなという無言の意思表示だ。 放送前までで休息は充分。食事もとった。あとは獲物を狩りに赴くのみ。 猟犬は感情のない刃の眼でナインの決断を待つ。 やがて今までで一番長い溜息をつき、彼女はミュウツーから視線を外してからこう言った。 「……そうね。いきましょうか」 「ええ」 人の気配が感じられぬ空虚なビル街に荒れ果てた駅がある。 ひゅるり、ひゅるりと時折吹くビル風がやたらと大きく耳に響く。 瓦礫が散乱、廃屋も同然となった駅の構内から、やがて四つの人影は飛び出した。 黄昏時の日に染まった赤黒いアスファルトを高速で駆け抜けるその姿は、死を撒き散らす不吉な影。 死神たちが今、夕闇を往く。 ◇ ◇ ◇ ――リヴィオ・ザ・ダブルファングは考える。 自分は確かにあの人には勝てる気がしない。 だがラズロなら、己のうちに潜むもうひとりの鬼ならば勝てるはずだ。 今から向かう先に劇場で出会った連中がいる可能性が高い。 つまり、再戦の機会は意外と早く訪れるかもしれない。 もしロベルタから譲られる前にその時が来たのなら――、 (……そうなれば殺して奪うだけだ。俺の役目は決着の舞台を作り上げること) ――ロベルタは考える。 この四人の中で一番不利なのは自分だ。 リヴィオとミュウツーの再生能力はもちろんのこと、このナインも左腕で弾丸すら弾く防御が可能。 そして致命傷を受けぬまでも戦闘不能のダメージを受ければ足手まといとして切り捨てられるのは想像に難くない。 戦力は上がった。だが今まで以上に慎重に構えなければならない。 ざわりと体中におぞましい悪寒が走り始める。 また禁断症状だ。このままこの三人に隙を見せるわけにはいかない。 錠剤を取り出し、走りながら口に含んだ。 がりりと音を立て、歯で砕いて喉に流し込む。 頭脳が凍るように冷え切っていく。 殺人のための機械へと変わっていく。 全ての不義に鉄槌を叩き込むための撃鉄へと変わっていく。 あとは殺意という弾丸を込めて発射するだけ。 (サンタマリアの名の下に……我が前に立つ全ての者に、暴なる銃弾と血の刃を、そして……死の嵐を) ――ナインは考える。 ここまではどうにか思惑通り。 だがこの先、南西へ向かった先の病院に美琴はいるだろうか。 可能性はある。最後に会った時、すでに負傷していたからだ。 それにあれから橘あすかが死んだということは、敵に襲われたというケースがもっとも考えられやすい。 どうにか生きてはいるのだろうが、それならば怪我の具合がひどくなって治療のために病院へ、ということも充分ありえる。 ……手心を加えるつもりなど毛頭ない。 真紅も生きているとすればこの戦力でも油断はできない。 (恨むなとは言わないわ。私が貴女に願うのはただ一つ――――死になさい御坂美琴) ――ミュウツーは考える。 レッドとサカキが死んだ。 彼らが死んだことは正直いってショックだった。 特にレッドのことは自分を唯一ボールに収めたポケモンマスターとして密かに認めていた。 喋ることができないこの身があの瞬間はありがたかった。 こいつらに下手に感づかれてもいいことはありそうにないからだ。 だが……このままギラーミンのいいなりでいいのだろうか。 イエロー、レッド、サカキ。 カツラほどではないが自分に関わりのあったポケモントレーナーだ。 彼らの命は失われ、そして本当かどうかも分からないカツラを盾にした脅迫に屈したままで、果たして正解なのかどうか。 こちらが要求したカツラ生存の証、声を聞かせるという話も第一放送から音沙汰ないままだ。 ノルマは果たした。自らが仕留めた数はそう多くはないが。 だが何の連絡もなしというのはどう考えてもおかしいのではないだろうか。 ミュウツーの心中にいやが応にも疑念が渦巻く。 『――D-6へ向かえ』 声が聞こえた。 思わずミュウツーは足を止めて周囲を見渡す。 誰もいない。 ミュウツーが突然止まったことをいぶかしむ三人の他には、誰も。 (誰だ……!?) 『……とりあえずノルマを果たした褒美をくれてやる。D-6の湖を探してみるがいい』 (待て! なぜマスターの声を聞かせなかった!? 答えろ!!) 『“3つの湖に隠された力を解き放て”……』 (答えろ! マスターは……生きているのか!? 声を聞かせてくれ!!) 『優勝のリミットはあと30時間だ……勝ち残れ……己の戦闘生命としての存在意義を証明してみせろ……』 (待ってくれ――――!!) 声の最後の部分が遠く、聞こえなくなっていく。 必死の思いで懇願の思念を飛ばしたその時だった。 「突然立ち止まってどうしたというのですか」 (――!!) ロベルタだ。 どこかで見たことのあるMTBから足を下ろし、引いてこちらに近づいてきた。 後ろのリヴィオとナインも訝しげにこちらを見ている。 (……今の声は?) 「声? 誰も何も聞いてはおりませんが」 (……気のせいか。すまない、行こう) 「……? ならば結構でございます」 (…………………………D-6、か) ミュウツーは誰にも悟られぬように、自分の心の中だけでそっと呟いた。 【D-4/一日目 路上を高速で南下中】 【ブレンヒルト・シルト@終わりのクロニクル】 [状態]:疲労(小)、左腕欠損(ARMSで代替)、ARMS復旧 [装備]:汗で湿った尊秋多学院制服(左袖欠損)、ARMS『騎士(ナイト)』@ARMS(左腕に擬態)、全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/Zero アリス・ザ・コードギアスの衣装@ナイトメア・オブ・ナナリー [道具]:支給品一式×2(食料一食、水1/5消費)、アンフェタミン@Fate/Zero [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1:殺し合いに優勝し、優勝者の褒美でナナリーを含む全ての参加者を『蘇らせる』 2:望みが同じ参加者とは協力する 3:リヴィオ、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。 全員蘇生についても話す予定。 4:佐山と新庄には注意(特に佐山) 5:1st-G概念を行使できるアイテムを手に入れる 6:ミュウツー、ラッド、詩音を許すつもりはない 7:御坂美琴、真紅、橘あすかは見つけ次第殺す 8:ARMSが完全に回復するまでどこかで休憩する。 ※ARMSコアの位置は左胸です。 ※アリスの衣装はネモが変化した姿です。ネモの意識、特別な力はありません ※髪を切りました ※ARMSは電撃を学びました、以後電撃を浴びても操作不能にはなりません。 【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】 [状態]全身治癒中、左腕再生中・かなり復元、背中のロボットアーム故障 [装備]M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×4@トライガン・マキシマム [道具]支給品一式×6、 スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、 ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24(未装填) 天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム、三代目鬼徹@ワンピース [思考・状況] 0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。 1:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける? 2:ウルフウッドを強く意識。 3:身体が万全になるまで戦闘は避ける。 4:ロベルタからパニッシャーを手に入れる。いざとなれば殺して奪う。 4:ナイン、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。 【備考】 ※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。 ※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。 【ロベルタ@BLACK LAGOON】 [状態] メイド服を着用 薬物依存、疲労(小) 右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、眼鏡なし 、MTBで移動中。 [装備] パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数20% ロケットランチャーの弾丸数2/2) コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×4@Fate/zero、レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL [道具] 支給品一式×3(食料一食、水1/2消費)、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界 謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 50%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、ロケットランチャーの予備弾頭1個、キュプリオトの剣@Fate/Zero 、首輪(詩音) [思考・状況] 1:殺し合いに優勝する。 2:必ず生きて帰り、復讐を果たす。 3:ナイン、リヴィオ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。心を許す気はない。 4:パニッシャーに変わる武器を手に入れたらリヴィオに譲ってもよい。 【備考】 ※原作6巻終了後より参加 ※康一の名前はまだ知りません。(よって康一が死んだことも未把握) 【ミュウツー@ポケットモンスターSPECIAL】 【状態】:疲労(小)、 【装備】:機殻剣『V-Sw(ヴィズィ)』@終わりのクロニクル 【所持品】:基本支給品一式、どこでもドア@ドラえもん 【思考・行動】 1:生き残り、サカキを救う。 2:隙を見て参加者に攻撃を加える 3:ナイン、リヴィオ、ロベルタと手を組む。具体的な方策を話し合う。 4:イエローを殺した相手を見つけたらたとえ後回しにしたほうが都合がよさそうでも容赦しない。 5:機会があればD-6を調べる。 6:もしギラーミンの言葉に嘘があったら……? ※3章で細胞の呪縛から解放され、カツラの元を離れた後です。 念の会話能力を持ちますが、信用した相手やかなり敵意が深い相手にしか使いません。 ※念による探知能力や、バリアボールを周りに張り浮遊する能力は使えません。 ※ギラーミンに課せられたノルマは以下のとおり 『24時間経過するまでに、参加者が32人以下でない場合、カツラを殺す。 48時間経過するまでに、ミュウツーが優勝できなかった場合も同様。』 ※カツラが本当にギラーミンに拉致されているかは分かりません。偽者の可能性もあります。 ※V-Swは本来出雲覚にしか扱えない仕様ですが、なんらかの処置により誰にでも使用可能になっています。 使用できる形態は、第1形態と第2形態のみ。第2形態に変形した場合、変形できている時間には制限があり(具体的な時間は不明)、制限時間を過ぎると第1形態に戻り、 理由に関わらず第1形態へ戻った場合、その後4時間の間変形させる事はできません。 第3形態、第4形態への変形は制限によりできません。 ※ギラーミンから連絡のないことへの疑問、もしカツラが捕まっていないという確証を得られたら? ※なぜギラーミンの約束したカツラからの言葉が無くなっていたのかは不明です。 ・共通情報 ※佐山、新庄、ヴァッシュ、ウルフウッド、ラッド、真紅、御坂美琴、ライダー(名前は不明)の情報を共有。簡単な外見も。 ※ロベルタはヴァッシュが黒髪だったため、会ったことに気付いていません。 ※参加者が異世界から集められたことをほぼ確信。 ※四人の支給品を確認。AA弾はリヴィオのみが知っている。地下鉄と用水路の情報はまだリヴィオとロベルタが秘匿中。 ※まずは病院へ、そこから西? 時系列順で読む Back 第三回放送 Next 世界-The World- 投下順で読む Back 第三回放送 Next 世界-The World- Back Next Alliance for MASTER ブレンヒルト・シルト 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER リヴィオ・ザ・ダブルファング 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER ロベルタ 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER ミュウツー 砂鉄の楼閣(前編)
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ゆっくり駆除の手引き 初版 1 はじめに 近年急速にその生息数が増加しているゆっくりですが、発見当初の穏やかなゆっくりと異なり人の畑を荒らしたり、森の資源を食い尽くしたりするなどの質の悪いゆっくりが増えてきています。 ゆっくりは繁殖力が非常に強く、群れに個体数の管理の概念が無い場合はあっという間にその数を増やして、住処とした森や草原の餌を食いつくします。結果、餌の足りなくなったゆっくりは人里の畑などを襲うようになります。 この手引書は、そのようなゆっくりによる被害を防ぐための、ゆっくり対策および駆除方法の手引き書となります。 この手引き書が対象とするのは一般的なゆっくりの群れとなります。 ドス種を有する群れへの対応は、「ドス種など巨大種への対応の手引き」を参照願います。 2 ゆっくりへの対応 近くにゆっくりの群れがいる事がわかった場合、畑などに被害が出た場合は、まずその群れのリーダーと話をして見てください。 賢いリーダーの率いるゆっくりの群れの場合は稀に、人里へ出てこないように群れのゆっくりを教育できる場合があります。 無差別に駆除を実施してしまうと、群れにドスまりさなどのドス種がいた場合に報復による被害を受ける恐れがあります。 2.1 賢いゆっくりの場合 群れのリーダーがこちらの話を理解できる程度に賢いゆっくりの場合は、人里へ出てこないこと、無計画に子供を増やさないこと、森や草原の資源を食べ尽くさないことなどを教えましょう。 また、近場の草原などを適当に耕して、しろつめ草などの牧草地を製作してやると良いでしょう。 一部の地域では賢いゆっくりとの共生関係を築き上げ、熊や狼などが現れた場合の警告を受けたり、山菜や木の実などの山の幸と野菜などの交換や畑の雑草の処理を任せたりしています。 2.2 ゲス種の場合 群れが所謂ゲス種の場合は、交渉などは一切できないと考えた方が良いでしょう。 その場合は、畑などに自衛手段をとりつつ早急に駆除を実施しましょう。 3 被害の防止策 ゆっくりが人里まで出てくると、畑荒らしや民家への上がりこみなどを行って被害を受けることになります。 確実な被害の防止策は境界での水際防御ですが、柵や堀などはその設置に大きな労力と費用を要するのでなかなか実施が難しいと思います。 この章では、大掛かりな防止策と手軽に行える防止策の代表的なものを紹介します。 3.1 大掛かりな防止策 労力と費用は掛かるが効果のある防止策としては、村の境界に柵や堀を設置するものがあります。 まずは柵の設置ですが、ゆっくりの進入を防ぐためには隙間の小さい柵を設置する必要があるため、柵の資材が大量に必要になります。また、ある程度の深さまで柵を埋めないと、柵の下を掘って進入してきます。 柵を設置する資材が用意できない場合は、堀と掘り起こした土砂を使用した壁を作成すると良いでしょう。 一般的なゆっくりの跳躍力は、水平方向に最大で100センチ前後となります。従って、幅100センチ深さ50センチほどの堀を作り、その内側に土壁を作成すれば大型種以外のゆっくりは進入することができないでしょう。 近くに川や用水路があれば水を引いて効果を高めることもできますが、水堀にすると維持管理に手間が掛かります。余裕が無い場合は、空堀のままでも十分に効果があるでしょう。 柵と堀の両方に当てはまりますが、十分な効果を上げるためには日ごろの維持管理が重要となります。 可能で有れば毎日、少なくとも一週間に1回は見回りを実施して破損箇所の補修などを行いましょう。 表3-1 柵と堀の特徴 柵堀(+土壁) 費用高い安い 規模に対する労力比較的容易規模に比例する 維持補修資材が必要小規模な破損等は容易に修復可能 対候性は高い天候に左右される 効果 高い通常種に対しては高い 表3-2 柵の作成例 素材竹または木材 高さ通常種の成体を対象とするのであれば100センチもあれば問題ない 柵の幅成体、子ゆっくりの侵入を阻止するとなると、柵の隙間は10センチ以下が望ましい。 10センチ以下のゆっくりが単独で行動することは稀である。 設置柵を設置する場合は30センチほど地面に埋め込むと効果が高くなる。 埋め込むことが困難な場合は、下側を鋭利に尖らせるなどの工夫をすると良い。 また、柵の根元を掘られないように突き固めることも効果がある。 表3-3 堀と土壁の作成例 堀 幅おおむね100センチ前後 深さ50~100センチでよい。 駆除も考慮する場合は100センチ以上が望ましい。 土壁 高さ・幅堀から出た土を使用するために堀の規模に比例する。 幅100センチの堀の場合は、大体50センチ以上の高さがあれば進入を防げる。 3.2 手軽な防止策 柵や堀のような大掛かりなものでなく、手軽に行える防止策を説明します。 ゆっくりを駆除するか、捕獲するかにより方法は変わりますが、概ね小動物を捕まえる罠と同等のものが使用可能です。ゆっくりは狐や狸などに比べると危機に対する警戒、感知能力が劣っているため、罠にもよくかかります。 3.2.1 毒餌 ゆっくりの駆除の方法として一般的なものに毒餌があります。 ゆっくりの中身は餡(それに類似するもの)ですが、なぜか一般的な毒物が有効です。 トリカブトやドクゼリ、毒キノコなども有効ですが、これらの毒物により死亡したゆっくりを摂取することによる、家畜などの二次被害の恐れがあります。 そこで、安全にゆっくりを毒殺するためには、カラシや唐辛子などの香辛料を使用すると効果的です。 ゆっくりは体組織が甘味類でできているために、辛いものが劇物となります。 毒餌となる「ゆっくり団子」の作り方と使用方法を紹介します。 、米粉または小麦粉などを練って直径3センチほどの団子を作ります。そのときに中心部分に粉唐辛子やカラシなどを仕込んでおきます。作成した団子を蒸したり焼いたりして調理したら、ゆっくりの食い付きを良くする為に甘味を加えます。このときに砂糖などを振り掛けても良いのですが、費用節約のためにゆっくりの餡子などで十分です。 出来上がった団子をゆっくりが通りそうな場所に仕掛けてください。畑や村の入り口、家の前などに置いておきましょう。 成体のゆっくりや子ゆっくりは3センチ程度の団子であれば一口で飲み込んでしまいますので、確実な効果を期待できます。幼ゆっくりは一口で食べれない場合がありますが、餡の容量が少なく耐久力が低いので、口にしただけでも十分な効果を期待できます。 ゆっくり団子を摂取したゆっくりは、その刺激によりショック死するか体内の餡子を嘔吐して死に至ります。 同じゆっくり団子を長期間使用し続けると、ゆっくりが警戒して食い付きが悪くなることが有ります。 その場合は、適当な野草を団子に混ぜて団子の色を変えたり、団子に塗すものを餡子ではなくアリス種のカスタードなどに変更すればまた食べるようになります。 だいたい一ヶ月を目処に種類を変えると良いでしょう。 ゆっくり団子は即効性ですが、巣などを丸ごと駆除したい場合などはゆっくりだけに効く遅効性の毒物を使用した「ゆっくり駆除剤」が加工所から各種販売されています。 3.2.2 罠 ゆっくりによる被害を防止するための簡易な罠の設置方法を紹介します。 罠の設置の基本は誘導になります。無差別に罠を仕掛けてもその効果は薄いので、ゆっくりを罠まで誘導してやる必要が有ります。 保護対象となる畑などが柵などで囲まれている場合はわざと柵に隙間を作ってやりましょう。設置する罠でしとめられれば良いですが、万が一回避されたときのことを考えて、その部分は二重に柵を設置しておくと安心です。 柵などの防壁が無い場合は、ゆっくりを誘導するために畑の入り口に屑野菜やゆっくりの餡子などを設置しましょう。ゆっくりは目先のことにとらわれやすいので、奥の畑にある野菜よりも、まず目に付いたものを食べようとします。 仕掛ける罠は落とし穴などを基本にして、何種類か組み合わせると効果が高くなります。 また、底面を傷つけられると身動きができなくなるというゆっくりの生態を利用する方法もあります。 槍の罠 落とし穴の底などに木や竹などを尖らせた槍を設置します。 ゆっくりは飛び跳ねて移動するので、自らの体重で槍を体に突き刺して身動きができなくなります。 落とし穴の底に設置するほかに、地面を耕して柔らかくし、底に槍を埋めて置く方法もあります。 飛び跳ねて接地したときに、柔らかい地面が沈み込んで槍がゆっくりの底面に刺さります。 ワイヤー 目に見えた穴が有るとさすがにゆっくりも警戒しますが、その穴が飛び越えられる幅だとゆっくりは飛び越えようとします。 落とし穴の上や着地地点に細い針金を張っておくと、ゆっくりは自ら針金に飛び込んで負傷します。 前述の槍を着地地点に設置しても効果があります。 一般的なゆっくりは基本的に目先の事象しか考えることができません。坂を上った先に何があるか、壁を越えた先に何があるかなどを考えることができずに目の前の障害を乗り越えようとします。 その修正を利用して、効果的な罠を考えてみてください。 4 ゆっくりの駆除 ゆっくり被害の防止策を実施しても被害が減らない場合や、ゲス種のゆっくりの群れができた場合などには、ゆっくりの駆除を実施する必要があります。 また、村などの収入源に山菜や木の実などの山の幸がある場合は、ゆっくりの駆除を実施して生息数を減らす必要があります。 ゆっくりの駆除を行う場合は単独で行動せずに、数人の班を組んで行動した方が良いでしょう。駆除の相手はゆっくりですが、一人で森に入り猪や熊に遭遇した場合は非常に危険です。 また、森で駆除を実施する場合は時間の経過に気をつけましょう。森は木に囲まれていて日差しの変化が分かりにくいために、気が付かないうちに日が暮れてしまう場合があります。 近年は博霊神社と妖怪との取り決めにより、日のある間に人間が妖怪に襲われることは少なくなりましたが、人里はなれた山奥や下級の妖獣等に遭遇した場合はその限りではないために非常に危険です。 群れ全体を殲滅することを目的とする駆除の場合、実施する時期はゆっくりの冬篭りの時期となる晩秋から初冬にかけてが良いでしょう。 なぜかというと、冬篭もりのために巣穴をふさぐ時期はゆっくりの家族が全員巣穴に篭っているため効率よく駆除を実施することができるからです。 また、駆除の際にゆっくりの悲鳴を聞かれて他のゆっくりに逃亡される可能性も減ります。 冬篭もりよりも早い時期ですと、ゆっくりは餌集めのために巣から外に出ていることが多く、駆除の効率が非常に悪くなります。遅い時期ですと雪が積もってしまいゆっくりの巣が識別しにくくなりますし、冬眠型のゆっくりの場合はゆっくりの反応による駆除の成果確認が難しくなります。 ゆっくりへの対策が被害に追いつかず、早急に駆除が必要な場合は山狩りを行う必要があります。 それにあわせて、餌場などにゆっくり団子などを仕掛けておくと良いでしょう。 しかし、山狩りを行うには多数の人手と労力が必要になりますので、農業が主体となる村などでは農繁期に実施するこは難しいでしょう。 従って、基本的によほどの被害が出る場合以外は、各種の防止策を実施してゆっくりの被害を防ぎ、農閑期にゆっくりの駆除を実施するとよいでしょう。 4.1 駆除の方法 基本的にゆっくり甘味類で構成されており、その身体構造は脆弱なので見つけ次第に叩き潰していっても問題ありません。 しかし、その方法では効率が悪くゆっくりの逃亡を許す恐れがあります。 ゆっくりの一般的な駆除方法として、餌場など巣の外でゆっくりを駆除する方法と、巣の駆除の方法をそれぞれ紹介します。 4.2 餌場(ゆっくりぷれいす)などでの駆除 ゆっくりは巣穴から一定の範囲内で餌集めを実施しますが、そのなかに豊かな草原などがある場合はそこをゆっくりぷれいすとして群れの共通の餌場とする場合があります。 巣穴の外のゆっくりを駆除する場合は、このようなゆっくりぷれいすを見つけると効率よく駆除することができます。 ただし、赤ゆっくりや幼ゆっくりなどは、親ゆっくりがゆっくりぷれいすにつれてこない場合がありますので、再度巣穴を探して駆除する必要があります。 ゆっくりぷれいすなどで物理的に駆除する場合、駆除に使用する道具は普段使い慣れた道具でかまわないでしょう。 (参考) ゆっくりの駆除に使用する道具は、鍬、鋤、円ピなどでかまいません。手斧や鉈なども十分に使用可能です。 しかし、成体のゆっくりでその体高は30~40センチほどです。地面の低い位置にいるため、数が多いとき鉈などでは体勢的に苦労します。 そのため、駆除に使用するものはある程度の長さがあり、立ったままの姿勢で使用できる円ピや槍のようなものが良いでしょう。 この手引きでは、適当な竹や木の棒の先端に、鋭く尖らせたヘラ状の板を取り付けた「ゆっくり駆除棒(ゆ棒)」の仕様をお勧めします。 使用方法は、ゆっくりの頭頂部に振り下ろすように突き刺し、手首を捻って内部の中枢餡を撹拌します。 この時の中枢餡を撹拌する動作にある程度の慣れが必要となりますが、10匹も試せばコツがつかめるでしょう。 ゆ棒を使用して駆除を実施すると、餡子を撒き散らさずに外見を保ったまま駆除が可能です。飛び散った餡子で環境を汚染することもありませんし、ゆっくりの死体を堆肥にするために持ち帰る場合などに便利です。 毒餌の設置 ゆっくりの集まる場所や、ゆっくりの通り道となる場所がわかったら、その場所にゆっくり団子などの毒餌を設置しましょう。 単純な物理的駆除に比べると費用がかかりますが、それなりの効果を見込むことができます。 問題があるとすれば、毒餌によりゆっくりプレイスをゆっくりできない所とゆっくりが認識した場合に、あらたなゆっくりプレイスを求めて人里まで出てくる恐れがることです。 そのため、ゆっくりぷれいすへの毒餌の設置は畑などが柵や堀にて強固に防御されている場合と、完全にゆっくりを駆除することを決定した場合以外は避けた方が良いでしょう。 ゆっくりプレイスでの駆除 ゆっくりプレイスを見つけたら、またはゆっくりの気配を感じたら「ゆっくりしていってね!」と大きな声で言ってみてください。 ゆっくりの習性として「ゆっくりしていってね!」といわれると、食事や排泄などの行為の途中でも「ゆっくりしていってね!」と返答をしてしまいます。 この習性はゆっくりが問いかけを認識できる限り有効ですが、過度の発情状態での生殖行為中などは気が付かないで返答をしない場合があります。 ゆっくりの返答が聞こえたら、続けて「美味しいお菓子があるよ!」、「いっしょにあまままを食べようよ!」などの言葉をかけてやると、たいていのゆっくりは集まってきます。稀に、警戒心の強いゆっくりの場合は隠れてしまうこともありますが、その場合は「ゆっくりしていってね!」の掛け声の返答をたどってゆっくりを見つけてください。 ゆっくりが出てきたら、そのまま駆除してしまってもかまいませんが、ゆっくりを捕まえて巣穴まで案内させる方法もあります。 「おかしをあげるから、おうちまでつれていってね!」や、「あかちゃんにもおかしをあげるから、おうちの場所をおしえてね!」など、言葉巧みにゆっくりに巣穴までの案内をさせると良いでしょう。 巣穴への案内を拒否した場合は、ある程度の痛みを与えてやれば大体のゆっくりは案内を承諾します。 このときの対象がつがいのゆっくりの場合は、片方を痛めつけてもう片方に案内させる方法もありますが、ゲス種の場合は十中八九、つがいを見捨てて逃げようとします。この逃げたゆっくりを尾行して巣穴をみつけてもかまいません。 4.3 巣穴の駆除 ゆっくりの巣穴での駆除方法を紹介します。 ゆっくりの巣穴は大まかに分類すると、自然にある巣穴に適した立地などを利用したものと、ゆっくりが巣穴を製作する場合の二種類が有ります。 前者の例を挙げると、木のうろや大木の根元にできた空洞、崖などの断層に現れた洞窟などの空洞利用した巣穴になります。 後者の例を挙げると、狐などの巣穴を利用したもの、比較的柔らかな土壌に巣穴を掘ったもの等になります。また、極稀にですが、土や石などを積み上げて作られたドーム上の巣を作成するゆっくりもいます。 それぞれの巣に適した駆除方法を選択して効率的に駆除を実施してください。 駆除の実施した後の巣は、場所を記録してそのままにしておきましょう。 巣を残しておけば、新たな群れが住み着いたときに新規の巣の作成を減らすことが出来ます。 巣を特定しておくことで、次回の駆除時の効率を上げることが出来ます。 4.3.1 巣穴駆除実施時の服装・装備 服装:山歩きに適した服装、丈夫な靴 注意点:革製など丈夫な手袋、脚絆等による保護 駆除を実施する場合の服装は、一般的な山歩きの服装で問題ありません。 ただし、一点注意が必要になります。 ゆっくりの駆除時に予期せぬ攻撃を受け怪我をしないように、保護具を身に着けてください。 ゆっくりの攻撃により怪我をしやすい部分は四肢の末端になります。 成体のゆっくりの噛付きによる攻撃は、下手をすると指を切断される恐れがあります。 ゆっくりに攻撃されやすい手や足の脛などを保護するために、革や厚手の木綿などで出来た丈夫な手袋及び脚絆などを使用してください。 4.3.2 巣穴駆除の道具 呼び筒 長さ2メートル程度、直径3から4センチ程度の竹を使用して作った筒です。 巣穴に差し込んで音を聞いたり、声を巣穴の奥まで届かせるときに使います。 また、後述の燻煙器による煙を流し込むときにも使用します。 燻煙器 養蜂などで使用する燻煙器を大きくしたものです。 適当な大きさの缶の中に、熱源となる炭と金属製の皿が入っています。 炭に火を 付け、皿の上に辛子や唐辛子などの刺激物をブレンドした種を載せて煙を発生させます。 缶にはふいごが付いていて、ふいごの先に「呼び筒」を取り付け巣穴の奥へと煙を流し込みます。 ゆっくり殺傷用の得物 ゆ棒、円ぴ、鋤、鍬などの使い慣れたものでかまいません。 おびき出したゆっくりを処理するのに使用します。 竹ひご・先端に取り付ける鉤など 深い巣穴から出てこない場合などに使用します。 細く割った竹の先に、竹を削って作成した鉤爪や穂先などを取り付けます。 竹ひごを巣穴の奥まで差し入れて激しく動かすことにより、先端の鉤爪などでゆっくりを処理します。 誘い出すための菓子など 巣穴から誘い出すために、なにか甘いものなどを持っていくと良いでしょう。 ゆっくりを潰して取り出した餡子や、飾りなどを取りはずしたゆっくりの焼き饅頭でもかまいません。 4.3.3 巣穴の駆除方法 実際の巣穴の駆除方法紹介します。 今回の説明では、駆除の時期を冬篭り前の晩秋から初冬に実施すると仮定します。 (1)入り口の確認 巣穴に親ゆっくりが不在の時や冬篭りの準備が終了した場合は、巣穴の入り口が塞いであります。 巣穴の入り口は擬装されている場合がありますが、一般的なゆっくりは擬装があまりうまくありません。 例えば、一箇所だけ草が枯れている、周囲に落ち葉が無いのに一箇所だけ積もっている、周囲が土の斜面なのに石が積んであるなどの不自然な箇所に注意してください。 また、普段から森や林に入る時に、ゆっくりの巣になりそうな場所や動物の巣穴の跡などをチェックして記録しておくと良いでしょう。 (2)呼びかけ・誘い出し 入り口が塞がれていたら、まず障害物を取り除いてください。 障害物を除去して入り口が開いたら、直ぐに覗き込まずに呼び筒などを使用して「ゆっくりしていってね」と呼びかけてください。 ゆっくりが入り口を開けたことに気が付いている場合、不用意に覗き込むと石を飛ばされたり、体当たりされて負傷する恐れがあります。 呼びかけに対して「ゆっくりしていってね」と応答がありましたら、続けて「いっしょにお菓子を食べよう」などの呼びかけを行い外へと誘い出します。 冬眠型のゆっくりで眠りが深い場合に返答が帰ってこない場合がありますが、その場合は「(4)そとに出ない場合」の駆除方法を参照して駆除してください。 (3)外に出てきた場合 巣の中の家族が全員出たことを確認したら巣への退路を断ってください。 その後、なるべく騒がれないように処理をしてください。 処理に手間取り悲鳴を上げられたりすると、近くに巣があった場合に警戒されて駆除の効率が悪くなります。 外に出ないゆっくりがいる場合は「(4)外へ出てこない場合」を参照して処理をしてください。 (4)外へ出てこない場合 (4-1)巣の内部が確認できる場合 巣穴の奥行きがそれほどなく、入り口から巣の内部が確認できる場合は、「ゆ棒」などの長い得物を差し込んでそのまま処理してください。 (4-2)巣の内部が確認できない場合 (4-2-1)燻り出す ゆっくりの巣が狐の巣跡等を使用している場合は、奥行きが深いために巣の内部が確認できません。 その場合は、まず燻煙器を使用して燻りだしてみてください。 燻煙器にくべる種は、籾殻や麻縄などに辛子や唐辛子などの刺激物を混ぜたものを使用すると効果があります。 刺激物を使用した場合、耐久力の弱い赤ゆっくりや幼ゆっくりなどは、煙の刺激により餡子を吐き出して死亡することがあります。 煙に耐え切れずにゆっくりが外に出てきたら、騒がれる前に速やかに処理してください。 それでも、ゆっくりが外に出てこない場合や、全てのゆっくりが外に出たか確認できない場合は次項を参照して駆除を実施してください。 (4-2-2)巣の奥のゆっくりを駆除する 巣の奥のゆっくりの駆除には竹ひごを利用します。 竹ひごの先端に槍の穂先や鉤爪などを取り付けて巣穴に差し込んでください。 このとき先端につける得物は、中で外れて紛失しても良いように竹などを削って作ると良いでしょう。 ゆっくりの柔らかい皮膚に対しては、竹を尖らせただけで十分に効果があります。 また、松明などを取り付けても良いでしょう。 竹ひごを巣の奥まで差し込んだら、適当にかき回してください。 そのときに「呼び筒」を差し込んで内部の音を確認しながら実施すると良いでしょう。 巣の奥に竹ひごが届かない場合 巣の内部構造が複雑で奥まで竹ひごが届かない場合は、巣の入り口を埋めてしまいましょう。 このときに、ゆっくりに掘り返されないように石などを奥まで詰めてふさぎます。 【巣穴駆除フローチャート】 (1)入り口の確認 ┃ (2)呼びかけ・誘い出し ┣━━━━━━━━━━┓ (3)外に出てきた場合 (4)外へ出てこない場合 ┃ ┏━━━━━━━━━━┻━━━┓ ┃ (4-1)巣の内部が確認できる場合 (4-2)巣の内部が確認できない場合 ┃ ┃ ┏━━━━━━━┫ ┃ ┃ (4-2-1)燻り出す━┳━(4-2-2)巣の奥のゆっくりを駆除する ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ (巣穴を埋める) ┗━━┻━━━━┳━━━━━━┻━━┛ (巣の位置を記録する) -以上- 関連:ゆっくりいじめ系1669 ゆっくり駆除の手引き_実例集1
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殺意と鉄血が呼ぶは死の熱風‐Santana‐ ◆SqzC8ZECfY 三回目の放送が終わった。 つい先刻行われた戦闘で巻き起こった銃弾の嵐、そしてそれ以前に度重なる戦闘で傷つき荒れ果てた駅の構内で、四つの影が佇んでいる。 日が沈み、薄暗闇となった空間は沈黙に支配されていた。 四つの影は静寂を保っている。 その時、壁に開いた破壊の傷跡からひゅるりと風が入り込み、影たちを撫でた。 ひとつの隙間風を合図とするようにそれらはようやく動き、そして音を発する。 「まずは情報を整理しましょう」 黒い外套を纏う灰色がかったブロンドヘアーの少女、ナインの提案。 他の3人は待合室の長椅子に腰掛けて、または壁に寄りかかりながら彼女に視線を集める。 この四人はそれぞれの理由のために手を組むことを決めた。 その理由は生き延び、勝ち残るための利害の一致。 それがなければ彼らは即座に互いを喰らい合う。 信頼の感情など誰も抱いていないし、それゆえに戦力として見切られれば即刻切り捨てとなる。 情報も力のうちであると考えれば迂闊に手の内をさらけ出すわけもない。 だがそれでは当面の敵である団結した集団相手に不利をこうむる事にもなりかねないので、そのあたりは妥協する必要がある。 残りの三人が寡黙であるがゆえに自然と議事進行役に収まったナインは、まずは自分からカードを切った。 「まず生存者は24人……私たちを除けば20人。そのうち私の知り合いが二人いてどちらも生き延びているわ」 「名は?」 ザンバラの金髪に鍛え上げられた巨躯を持つ青年、リヴィオが問う。 声は穏やかだが言いようのない威圧感をまとった男だった。 心の底でかつての仲間を売るも同然の行為に罪悪の念を感じたが、ナインはそれを振り切って答えた。 「佐山・御言、新庄・運切。二人はお互いをパートナーとして信頼し合っている。そして両名ともに腕は立つし、それなりの修羅場を潜り抜けているわ。 とくに佐山は抜け目なく隙を突く戦い方を得意としているから注意すべきよ」 そして二人の外見を簡単に説明した。 新庄の「男であり女である」という特徴を説明するのに多少の骨は折れたが、そういう人種なのだと無理矢理に近い形で押し切った。 佐山に関してはリヴィオがしばらく前に遭遇したという。 確かに抜け目のない男だったということだ。大分前だったので今は何処にいるか判断できないとも。 相変わらずあの悪役は人をくったような戦い方が好きらしい。だが敵として相対するなら相当に厄介なことは間違いないだろう。 「リヴィオ。貴方の知り合いや、ここに来てから遭遇した人間の情報を教えて」 「……こいつらも平等に情報を吐き出してもらう。それが条件だ」 そういって残りの二人、メイド服の女と異形――ロベルタやミュウツーを顎で指す。 ナインは小さく息をつき、 「当然よ。そうでなきゃ何のために組んだのかわかりゃしないわ。 あんたらも提案を呑んだからにはそのへんを納得してると考えていいわよね?」 ミュウツー、無言で頷く。 ロベルタ、「はい」と短い返事。 ナインはまた溜息をついてリヴィオに情報の開示を促す。 「……ヴァッシュ・ザ・スタンピード。ニコラス・D・ウルフウッド。後者はそのパニッシャーの本来の使い手だと言えば腕のほどが分かるか? そしてヴァッシュという男は都市を一つ灰燼と化し、月に穴を開けた化け物だ」 パニッシャー。 それは人ひとりを殺すには有り余る凶悪な威力を持つ破壊兵器。 ロベルタの手元に収まった巨大な十字架を指しながらリヴィオは説明した。 だがナインは別のところで彼の言葉に眉をひそめる。 「……月に穴?」 「そうだ。五番目の月に大穴を開けた伝説。知らぬものなど惑星中で誰もいない」 「……戯言を。ここで蜂の巣になるのがお望みならそうして差し上げますが?」 ロベルタの重く冷たい声がリヴィオを刺した。 地球に五番目の月など存在しない。まして穴を開けたなど。 偽りの情報を語るなら組む価値はないということだ。 確かにそれを戯言と言い切るのは無理もないが、ナインにはそれとは別の心当たりがあった。 「待って。惑星といったわね。その惑星の名前を言って頂戴」 「……どういうことだ」 「いいから! そういえばギラーミンが最初に言ってたわ……異なる世界から私たちを集めたって。 まさか……さらなる異世界があったなんて……あんたの言ってることが嘘でなければその証明になるってことよ」 「……ノーマンズランド」 聞いたことがない。 ナインの知る11の世界(ギア)のどこにもそんな世界はなかった。 名前からしてアメリカだが、それにあてはまる4th-Gにそのような惑星があったなどとも。 「なるほどね……道理で予想外のことばかりなはずよ。私たちの知らないギア……今までの常識は完全に通じないってことだわ」 「……異なる世界というものがどういうものかはよく分かりません。しかし世界が違えど銃弾と刃で殺せるのであれば、それで充分としましょう」 「…………ええ、そうね。その割に馬鹿みたいな再生力を持ったトカゲのしっぽの親戚みたいな奴がいるけど」 「「……」」 女性陣二人が冷ややかな視線でリヴィオ、ミュウツーを見据えたが、二人は無視。 ちなみにミュウツー、ロベルタの知り合いは今回の放送で全員死亡が確認されたという。 「ともかく……ヴァッシュという男は化け物ということですが、ならばどうやって倒すおつもりですか」 「出来る限りぶつかるのは避けたほうがいいだろうな。やるとなれば大詰めに差し掛かってからだろう」 聞くところによるとそのヴァッシュとやらは、あまりに強大な自分の力を怖れているのか、他人を傷つけることは自衛以外ではほとんどないらしい。 その気になれば辺り一帯にたちまち死の嵐を振りまく怪物――リヴィオの説明にナインは内心で息を呑む。 それでも勝たなければならない。そのために自分たちはこうして手を組んでいる。 それからさらにここで遭遇した敵について言及する。 「最初のホールで女を殺されて狂ったのか……イカれた嗤い方をする金髪に白スーツの男だ。放って置けば他の奴らを殺して回ってくれるだろうが……」 「……ラッド・ルッソ」 「こっちに銃を向けるなら別に……殺さなくてもいい理由はないわ。見境なしに暴れまわってるみたいだしね……」 ラッドについては放置。 だがどうやら個人的な恨みを持つ者が複数いるようで、砲火を交えることになれば容赦は必要ないという結論になった。 続いて真紅、御坂美琴の情報。橘あすかは放送で死亡が確認された。 「電撃使い、バラの花びらのような攻撃を放つ人形……」 「遭遇位置はD-5。二時間以上は経過しているから現在どこにいるかは不明。そして劇場から西へ向かったのが一人」 『単独で行動するからには腕に自信があるのだろう。実際に戦ったが要注意といえる』 「髯をたくわえた巨漢ね。名前はわからない……」 ミュウツーからの情報。 鉄の二輪車――おそらくはバイクに乗って西に向かった男。 近づけばおのずと排気音で目立つことになるが、それで見つかっても一向に構わないという自信の表れといえる。 ◇ ◇ ◇ 四人が円を作り、その前にそれぞれのデイパックが置いてある。 四つのそれを一つずつ横にずらすと、各自の荷物が別の人間の手元へと渡った。 「――さて、生存者の情報に関しては以上。次は武器、その他の装備品についてよ」 全員の荷物を平等に確認するための処置だった。 それぞれの主力武器――ロベルタのパニッシャー、リヴィオのソードカトラス、ミュウツーの機殻剣ははじめから除いてある。 ナインはARMSのブレードがあるため、荷物の全てを隣のリヴィオに確認させていた。 さて、まずリヴィオの交渉条件はロベルタの持つパニッシャーだ。 だが現在の所持者である彼女にしてみれば、わざわざ自分の最大戦力といえる武器を手放すメリットがない。 リヴィオの方は一見、何の変哲もない拳銃しか持っていないので、トレードなど成立するはずもなかった。 その拳銃に込められた弾丸の真価をロベルタが知れば話は違っていたのだろうが、リヴィオはそれを話さない。 取って置きのカードは伏せておく。いつ、どこで、誰が裏切るか判断のつかぬ現状では当然といえる判断だった。 「この武器に匹敵する威力の戦利品をどこかで手に入れたらリヴィオに譲る。これが妥協点よ。 どうせこのまま共に行動するんだから、誰かを仕留めることになればその時はロベルタに優先的に武装を回すわ」 「よろしいでしょう。こちらとしても無駄に大きいよりもっと手軽な方が扱いやすい」 「お前が使いこなせていないだけだ……パニッシャーは最強にして最高の個人兵装だ」 「……ならばこの本来の使い手であるウルフウッドこそが最強で、貴方はそれに劣るということでしょうか?」 空気が重く軋んだ。 すぐさま殺気のぶつかり合いにまでエスカレートしかねない険悪な空気に、すかさずナインが割って入る。 「やめなさい。強さなんてどうでもいいわ。勝って生き残った者が結果として強いということよ。たとえ弱いものが騙し討ちで強者に勝ったとしてもね」 『待て、このまま共に行動するということは二手に分かれたりはしないということか?』 「ええ、そう。戦力の分散なんて愚の骨頂。最大戦力で微塵の躊躇もなく敵を叩き潰すのが効率的かつ生存率の高い選択よ」 「……確かにこのまま禁止エリアが増加していけば、こちらとしても探索の手間は省けます。利にかなっているかと」 ミュウツーは飛行能力を持っている。 遊撃隊として利用する手もあるが、ナインはそれをしない。 なぜならば――、 「裏切らぬように互いを監視できるほうが安心でしょう? 二人きりになれば片方がもう片方を裏切っても対等だけど、四人なら裏切り者を三人で返り討ちにできるもの。 普通、そんなリスクを犯す真似はしないわよね。私としてはあんたにしてほしいけどね……ナナリーを殺した片割れであるあんたに」 それはまぎれもない憎悪だった。 ナナリー・ランペルージが死んだ要因となった者は三人。 園崎詩音はロベルタが仕留めたと聞いている。 だからその憎悪が向く矛先はラッドともう一人、ミュウツーだ。 睨むナインのその瞳に黒い感情が渦巻いていた。 「……で、どう動く。病院の東は封じられているから南下してそこから西か」 興味はないといわんばかりにそっけなくリヴィオが行動を促す。 あと五時間後には北も封鎖されるので、南から一周してそこから学校か古城へ向かえば会場の約半分を潰していくことができる。 さらにミュウツーが遭遇した単独で西へ向かったバイク。 集団の一人だったが、なぜかそこから分かれての行動。 決裂した可能性もあるが、それより考えられるのは陽動――その逆方向には病院、そこが本当の目的だとすれば。 「手負いの集団が治療のためにそこで休息をとっている可能性がございます。おそらく支給品も多く所持しているでしょう。当面の目的と合致します」 リヴィオに続いてロベルタが自らの荷物をまとめ、立ち上がった。 逃がす暇を与えるなという無言の意思表示だ。 放送前までで休息は充分。食事もとった。あとは獲物を狩りに赴くのみ。 猟犬は感情のない刃の眼でナインの決断を待つ。 やがて今までで一番長い溜息をつき、彼女はミュウツーから視線を外してからこう言った。 「……そうね。いきましょうか」 「ええ」 人の気配が感じられぬ空虚なビル街に荒れ果てた駅がある。 ひゅるり、ひゅるりと時折吹くビル風がやたらと大きく耳に響く。 瓦礫が散乱、廃屋も同然となった駅の構内から、やがて四つの人影は飛び出した。 黄昏時の日に染まった赤黒いアスファルトを高速で駆け抜けるその姿は、死を撒き散らす不吉な影。 死神たちが今、夕闇を往く。 ◇ ◇ ◇ ――リヴィオ・ザ・ダブルファングは考える。 自分は確かにあの人には勝てる気がしない。 だがラズロなら、己のうちに潜むもうひとりの鬼ならば勝てるはずだ。 今から向かう先に劇場で出会った連中がいる可能性が高い。 つまり、再戦の機会は意外と早く訪れるかもしれない。 もしロベルタから譲られる前にその時が来たのなら――、 (……そうなれば殺して奪うだけだ。俺の役目は決着の舞台を作り上げること) ――ロベルタは考える。 この四人の中で一番不利なのは自分だ。 リヴィオとミュウツーの再生能力はもちろんのこと、このナインも左腕で弾丸すら弾く防御が可能。 そして致命傷を受けぬまでも戦闘不能のダメージを受ければ足手まといとして切り捨てられるのは想像に難くない。 戦力は上がった。だが今まで以上に慎重に構えなければならない。 ざわりと体中におぞましい悪寒が走り始める。 また禁断症状だ。このままこの三人に隙を見せるわけにはいかない。 錠剤を取り出し、走りながら口に含んだ。 がりりと音を立て、歯で砕いて喉に流し込む。 頭脳が凍るように冷え切っていく。 殺人のための機械へと変わっていく。 全ての不義に鉄槌を叩き込むための撃鉄へと変わっていく。 あとは殺意という弾丸を込めて発射するだけ。 (サンタマリアの名の下に……我が前に立つ全ての者に、暴なる銃弾と血の刃を、そして……死の嵐を) ――ナインは考える。 ここまではどうにか思惑通り。 だがこの先、南西へ向かった先の病院に美琴はいるだろうか。 可能性はある。最後に会った時、すでに負傷していたからだ。 それにあれから橘あすかが死んだということは、敵に襲われたというケースがもっとも考えられやすい。 どうにか生きてはいるのだろうが、それならば怪我の具合がひどくなって治療のために病院へ、ということも充分ありえる。 ……手心を加えるつもりなど毛頭ない。 真紅も生きているとすればこの戦力でも油断はできない。 (恨むなとは言わないわ。私が貴女に願うのはただ一つ――――死になさい御坂美琴) ――ミュウツーは考える。 レッドとサカキが死んだ。 彼らが死んだことは正直いってショックだった。 特にレッドのことは自分を唯一ボールに収めたポケモンマスターとして密かに認めていた。 喋ることができないこの身があの瞬間はありがたかった。 こいつらに下手に感づかれてもいいことはありそうにないからだ。 だが……このままギラーミンのいいなりでいいのだろうか。 イエロー、レッド、サカキ。 カツラほどではないが自分に関わりのあったポケモントレーナーだ。 彼らの命は失われ、そして本当かどうかも分からないカツラを盾にした脅迫に屈したままで、果たして正解なのかどうか。 こちらが要求したカツラ生存の証、声を聞かせるという話も第一放送から音沙汰ないままだ。 ノルマは果たした。自らが仕留めた数はそう多くはないが。 だが何の連絡もなしというのはどう考えてもおかしいのではないだろうか。 ミュウツーの心中にいやが応にも疑念が渦巻く。 『――D-6へ向かえ』 声が聞こえた。 思わずミュウツーは足を止めて周囲を見渡す。 誰もいない。 ミュウツーが突然止まったことをいぶかしむ三人の他には、誰も。 (誰だ……!?) 『……とりあえずノルマを果たした褒美をくれてやる。D-6の湖を探してみるがいい』 (待て! なぜマスターの声を聞かせなかった!? 答えろ!!) 『“3つの湖に隠された力を解き放て”……』 (答えろ! マスターは……生きているのか!? 声を聞かせてくれ!!) 『優勝のリミットはあと30時間だ……勝ち残れ……己の戦闘生命としての存在意義を証明してみせろ……』 (待ってくれ――――!!) 声の最後の部分が遠く、聞こえなくなっていく。 必死の思いで懇願の思念を飛ばしたその時だった。 「突然立ち止まってどうしたというのですか」 (――!!) ロベルタだ。 どこかで見たことのあるMTBから足を下ろし、引いてこちらに近づいてきた。 後ろのリヴィオとナインも訝しげにこちらを見ている。 (……今の声は?) 「声? 誰も何も聞いてはおりませんが」 (……気のせいか。すまない、行こう) 「……? ならば結構でございます」 (…………………………D-6、か) ミュウツーは誰にも悟られぬように、自分の心の中だけでそっと呟いた。 【D-4/一日目 路上を高速で南下中】 【ブレンヒルト・シルト@終わりのクロニクル】 [状態]:疲労(小)、左腕欠損(ARMSで代替)、ARMS復旧 [装備]:汗で湿った尊秋多学院制服(左袖欠損)、ARMS『騎士(ナイト)』@ARMS(左腕に擬態)、全て遠き理想郷(アヴァロン)@Fate/Zero アリス・ザ・コードギアスの衣装@ナイトメア・オブ・ナナリー [道具]:支給品一式×2(食料一食、水1/5消費)、アンフェタミン@Fate/Zero [思考・状況] 基本行動方針:優勝狙い 1:殺し合いに優勝し、優勝者の褒美でナナリーを含む全ての参加者を『蘇らせる』 2:望みが同じ参加者とは協力する 3:リヴィオ、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。 全員蘇生についても話す予定。 4:佐山と新庄には注意(特に佐山) 5:1st-G概念を行使できるアイテムを手に入れる 6:ミュウツー、ラッド、詩音を許すつもりはない 7:御坂美琴、真紅、橘あすかは見つけ次第殺す 8:ARMSが完全に回復するまでどこかで休憩する。 ※ARMSコアの位置は左胸です。 ※アリスの衣装はネモが変化した姿です。ネモの意識、特別な力はありません ※髪を切りました ※ARMSは電撃を学びました、以後電撃を浴びても操作不能にはなりません。 【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】 [状態]全身治癒中、左腕再生中・かなり復元、背中のロボットアーム故障 [装備]M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×4@トライガン・マキシマム [道具]支給品一式×6、 スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、 ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24(未装填) 天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム、三代目鬼徹@ワンピース [思考・状況] 0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。 1:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける? 2:ウルフウッドを強く意識。 3:身体が万全になるまで戦闘は避ける。 4:ロベルタからパニッシャーを手に入れる。いざとなれば殺して奪う。 4:ナイン、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。 【備考】 ※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。 ※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。 【ロベルタ@BLACK LAGOON】 [状態] メイド服を着用 薬物依存、疲労(小) 右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、眼鏡なし 、MTBで移動中。 [装備] パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数20% ロケットランチャーの弾丸数2/2) コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×4@Fate/zero、レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL [道具] 支給品一式×3(食料一食、水1/2消費)、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界 謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 50%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、ロケットランチャーの予備弾頭1個、キュプリオトの剣@Fate/Zero 、首輪(詩音) [思考・状況] 1:殺し合いに優勝する。 2:必ず生きて帰り、復讐を果たす。 3:ナイン、リヴィオ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。心を許す気はない。 4:パニッシャーに変わる武器を手に入れたらリヴィオに譲ってもよい。 【備考】 ※原作6巻終了後より参加 ※康一の名前はまだ知りません。(よって康一が死んだことも未把握) 【ミュウツー@ポケットモンスターSPECIAL】 【状態】:疲労(小)、 【装備】:機殻剣『V-Sw(ヴィズィ)』@終わりのクロニクル 【所持品】:基本支給品一式、どこでもドア@ドラえもん 【思考・行動】 1:生き残り、サカキを救う。 2:隙を見て参加者に攻撃を加える 3:ナイン、リヴィオ、ロベルタと手を組む。具体的な方策を話し合う。 4:イエローを殺した相手を見つけたらたとえ後回しにしたほうが都合がよさそうでも容赦しない。 5:機会があればD-6を調べる。 6:もしギラーミンの言葉に嘘があったら……? ※3章で細胞の呪縛から解放され、カツラの元を離れた後です。 念の会話能力を持ちますが、信用した相手やかなり敵意が深い相手にしか使いません。 ※念による探知能力や、バリアボールを周りに張り浮遊する能力は使えません。 ※ギラーミンに課せられたノルマは以下のとおり 『24時間経過するまでに、参加者が32人以下でない場合、カツラを殺す。 48時間経過するまでに、ミュウツーが優勝できなかった場合も同様。』 ※カツラが本当にギラーミンに拉致されているかは分かりません。偽者の可能性もあります。 ※V-Swは本来出雲覚にしか扱えない仕様ですが、なんらかの処置により誰にでも使用可能になっています。 使用できる形態は、第1形態と第2形態のみ。第2形態に変形した場合、変形できている時間には制限があり(具体的な時間は不明)、制限時間を過ぎると第1形態に戻り、 理由に関わらず第1形態へ戻った場合、その後4時間の間変形させる事はできません。 第3形態、第4形態への変形は制限によりできません。 ※ギラーミンから連絡のないことへの疑問、もしカツラが捕まっていないという確証を得られたら? ※なぜギラーミンの約束したカツラからの言葉が無くなっていたのかは不明です。 ・共通情報 ※佐山、新庄、ヴァッシュ、ウルフウッド、ラッド、真紅、御坂美琴、ライダー(名前は不明)の情報を共有。簡単な外見も。 ※ロベルタはヴァッシュが黒髪だったため、会ったことに気付いていません。 ※参加者が異世界から集められたことをほぼ確信。 ※四人の支給品を確認。AA弾はリヴィオのみが知っている。地下鉄と用水路の情報はまだリヴィオとロベルタが秘匿中。 ※まずは病院へ、そこから西? 時系列順で読む Back 第三回放送 Next 世界-The World- 投下順で読む Back 第三回放送 Next 世界-The World- Back Next Alliance for MASTER ブレンヒルト・シルト 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER リヴィオ・ザ・ダブルファング 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER ロベルタ 砂鉄の楼閣(前編) Alliance for MASTER ミュウツー 砂鉄の楼閣(前編)
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FEGさんより大部品「水道施設 (ID 14177)」を流用 A&Sさんより大部品「浄水場 (ID 41260)」を流用 ガムホリック・草薙@暁の円卓さんより大部品「下水道 (ID 72664)」を流用 阪明日見@akiharu国さんより大部品「水質検査センター (ID 75759) 」を流用 部品構造 大部品 宰相府水道局(平民街支局) RD 60 評価値 10大部品 平民街支局の概要 RD 11 評価値 5部品 設立の背景 部品 設立に至るまで 部品 主な役割 部品 住民の反応 概ね好意的 部品 運営資金 大部品 組織人事 RD 6 評価値 4大部品 支局長(騎士扱い)の任命 RD 2 評価値 1部品 人選にあたっての検討事項 部品 初代支局長(騎士扱い):ルビー=オーエン 部品 基本的な会社組織としての人員 部品 整備士 部品 水の専門家 部品 警備員 大部品 水道局の管理下にあるインフラ設備 RD 49 評価値 9部品 各種水道インフラの管理 部品 各種インフラ導入にあたって 大部品 水道施設 RD 18 評価値 7大部品 水道施設概要 RD 16 評価値 6部品 水道施設とは(説明) 部品 安全な水 大部品 浄水場 RD 14 評価値 6大部品 上水道 RD 3 評価値 2部品 上水道の定義 部品 命に欠かせないもの 部品 安全対策 部品 浄水場の効果 部品 ろ過技術のはじまり 部品 水の価値 大部品 浄水システム RD 8 評価値 5部品 取水設備 部品 沈砂池(浄水場) 部品 導水パイプ 部品 着水井 部品 薬品混和池 部品 ろ過池 部品 配水池 部品 配水管 大部品 中水道 RD 2 評価値 1部品 中水道の定義 部品 中水道の意義 大部品 下水道 RD 19 評価値 7大部品 下水道の機能 RD 3 評価値 2部品 生活内水の排除 部品 汚水の排除 部品 排水の種類による分岐 大部品 下水道の効果 RD 3 評価値 2部品 公衆衛生の向上 部品 水源の保全 部品 景観を保つ 大部品 地下水路 RD 7 評価値 4部品 土地の調査に基づく設計 部品 石造りの暗渠 部品 降雨に対応した設計 部品 整備し易い設計 部品 マンホール 部品 海や河川の河口に接続 部品 水処理施設との連結 大部品 水処理施設 RD 6 評価値 4大部品 水処理施設の機能 RD 3 評価値 2部品 汚水の浄化 部品 不純物の分離と処理 部品 し尿の処理 部品 下水道への再放流 部品 水の再利用 部品 汚泥の再利用 大部品 水質検査センター RD 10 評価値 5部品 水質検査センターの概要 部品 設置場所 部品 浄水場への警告 部品 検査項目 部品 上水検査 部品 環境検査 部品 使用する機器・設備等 部品 働く人材 部品 その他の検査 部品 採水業務 部品定義 部品 設立の背景 宰相府の水源は基本的には藩国船の水生成機能を利用しており、生成された水の供給ルートは宰相の管理する庭園や貴族街を中心に整備されていた。 平民街は後回し・・・というか、税金徴収が無い代わりに藩国からの援助もそれ相応。なので支局設立前の平民街の水道からは水が出たり出なかったりで、管理もおざなりだった。 部品 設立に至るまで 平民街における藩国民の生活状況をとある遺民が宰相に報告し、「改善したかったらやっても良いよ」と一応の承認を得た。それを受けて平民街支局は平民街にほど近い一角に設立された。 上下水道や浄水施設などの主なインフラ設備は帝國・共和国ともに各種システムを他国向けに紹介しており、そこから宰相府の環境に適したものを選択する形で必要十分な機能を備えるよう導入が進められた。 部品 主な役割 平民街における水道インフラの安定を目的とする。万一貴族街等での水道インフラがダウンした場合にバックアップが行えるよう供給能力にはバッファが持たれているが、基本的には平民街での水道インフラの管理を行う。 部品 住民の反応 概ね好意的 平民街支局による水道インフラの管理について、平民街住民からは概ね好意的に受け止められた。 誰だって蛇口をひねればきれいな水がいつでも使えた方が良い。そして何よりも宰相府のお金でインフラが整備される、イコール、タダ。住民の大好きな言葉である。この点について特に大歓迎された。 狭き門ではあるが、平民街支局へ働き口を探すこともできるようになったので、そちらについてもそれなりに反応は良かった。 部品 運営資金 設備の初期投資については宰相府出資による公共事業として実施された。 各種インフラ設備やロボットの保守整備については、宰相府出資のほか、私学校と同様に貴族からの寄付による資金で行われている。 新規に敷設されるインフラ設備や建造物には、水道局からの感謝の言葉とともに出資した貴族の名が冠されることが多い。 部品 人選にあたっての検討事項 支局長として組織運営を行う人材であるため、領地はないが役職上騎士扱いとしての叙任が必要となる。インフラ管理の一端を担うことから、下記の条件に見合う候補者から選定が行われた。 ・組織運営を行うに足る能力、人格を備えていること。 ・宰相府平民街出身であること。(管理業務、組織運営、計画策定を行う上で土地勘があることが望ましいため) ・平民街に家を持ち、同居する家族を持っていること。騎士叙任後もそれを続けること。(モチベーション維持のため。および自らの業務が平民街に与える影響について倫理観と責任感を持たせるため) ・本事業が宰相の許可の下で実施されることについて、どういう意味か思い至るそれなりの政治的センスを持っていること。(政治的な揺さぶりにも耐性をある程度持つことが組織の長として求められるため) 部品 初代支局長(騎士扱い):ルビー=オーエン 初代支局長として叙任を受けたのは、ルビー=オーエンという働き盛りの宰相府民である。 彼は宰相府の私学校を優秀な成績で卒業すると、貴族の推薦もあり宰相府整備士として主にロボットのメンテナンスなどを行うチームに所属。 人当たりの良さもあって順調にチームリーダーとして多くの整備士を率いる立場となっていった。平民街に妻と2人の子供を持ち、食べ盛りの子を育てるためにあくせく働く父親でもある。 能力的、人格的にも組織の長として問題がなく、宰相府で生きる上で重要な「ロボットとの付き合い方」にも長けていることから、業務引継ぎと組織運営についての教育後、 彼の率いるチームごと配属先を移す形で支局長の任を受けることとなった。給与については騎士となるためこれまでよりも勿論上がるほか、彼の希望によりチームごとの移籍と(型は違えど)ロボット整備の継続も叶えられた。 未経験分野における彼の補佐要員や事務要員、アシスタントについても、必要性を鑑みて派遣されている。 部品 基本的な会社組織としての人員 経理や人事労務、総務などの事務職、支局としての運営方針を策定する計画・企画職など、企業における組織運営に必要な機能については宰相府における他の公共機関とほぼ同等のものが組織されている。 事務職の多くはパートタイマーであるが、画一的な業務に精通したスペシャリストであるため、一部の業務ではロボットを凌駕するすごいお姉様方もいる。 部品 整備士 宰相府における水道インフラの保守整備の大半はロボットの役割である。彼らロボットが万全の働きをできるようメンテナンスする整備士も宰相府では無くてはならない存在だ。 水道の中を光や音波などで自律点検しひび割れや水漏れを検知するロボット等、インフラの維持整備を行うロボットには専門的な機能を持つものもあるため、水道局は専用の整備士チームを確保している。 部品 水の専門家 水質管理や浄水、配水について専門的な知見を持つ人員。ロボットたちが集めた点検結果を分析し、水道インフラが維持されているか・されていない場合は何が問題かを検討する専門職。 理化学的な知識を求められるため、必要に応じて他藩国から招聘されることもある。宰相府の場合はロボットのデータ収集・分析を行うエンジニアが水道インフラに関する知識を身につける場合が多い。 部品 警備員 各施設のセキュリティを守るための要員。宰相府ではロボットが警備を務める場合が大半だが、ごくまれにある「ロボットが対応できない場合」に備えて配属される。 出番は少ないが、出番がある時は大概問題が発生したときであるため、ロボットの扱いのほか有事における行動について学んだ手練が任に就く。 部品 各種水道インフラの管理 上中下水道およびそれに付帯する施設の維持整備を水道局は担っている。この他、水質検査を行う機関も新規に設置された。 宰相府の例にもれずインフラ維持整備の主業務はロボットにより進められているため、人間の携わる部分は少ない。 ロボットと対等以上に渡り合える人材は貴重で少ないため、主に組織管理や渉外など人のほうが得意な業務を担当している。 部品 各種インフラ導入にあたって 水道インフラの導入にあたってはこれまでの水道インフラをストップさせる期間がなるべく少なくなるように計画建て、まずは公共施設や比較的大きな通りを中心に工事が進められた。 個人宅についてはその後順々に進める・・・と計画していたが、主要な水道が導入完了した時点で個々人が勝手に導管を繋げてしまったので計画よりもかなり早期に工事は完了した。 宰相府の平民は素早く、自立していなければ生き残れなかったことの証左である。 部品 水道施設とは(説明) ここでいう水道施設とは、上中下水道をまとめて指したものであり、浄水場を含む水の循環システムとして取り扱う。 部品 安全な水 集落が集まり国となった今、藩国に欠かせない施設として大切に運用されている。全ての藩国民のみならず、旅行客の喉を潤す水は藩国の宝のひとつと言っても過言ではない。 部品 上水道の定義 飲用可能な水の供給設備を指す。浄水を完了した安全な飲料用水を安価に、確実に藩国各地に供給する、重要な国家事業である。 部品 命に欠かせないもの ほぼ全ての生命は空気と水がないと生きていけない。飲み水を確保するのは生活をする上で第一に考える事であろう。 部品 安全対策 安全な飲料用水を提供するため、飲料用水の成分は厳密に規制される。有害物質検査はもちろんのこと、消毒等のために投入される薬品等も法によって規定される。特に人体に影響を及ぼす成分については、どんなに有益なものであっても飲料用水への混入は許されない。(必要であれば薬品として別に提供される) 部品 浄水場の効果 ダムや、川から水を引き入れ、飲料と出来るレベルに浄化する設備である。飲料とするための厳しいチェックが行われる。 部品 ろ過技術のはじまり まず雨水や川の水を、石、炭、砂、草などで濾す装置から始まった。身近な材料で作れるのが利点だったが、そのままでは衛生的に心配だったため煮沸してから初めて「飲料水」と呼べる物になった。 部品 水の価値 建国当時は小さなろ過装置だけだったが、人が集まり大量の水が必要とされ、このままでは高値で水を売りつける良からぬ者も出てくるだろう。皆安全で平等に飲める水を確保するため、各集落、自治体は浄水施設の建設に乗り出す。 部品 取水設備 ダムや川から水を取り入れる設備であり、「取水塔」や「取水堰」などがある。沈砂池へ水を運ぶ役割がある。 部品 沈砂池(浄水場) そのまま浄水施設に水を取り入れるとポンプや設備が痛む可能性があるので一度ここで流水の中から大きな砂や土などを沈殿させて取り除く。 基本は丈夫な鉄筋コンクリート製。堆砂のため長方形の池が主要な構造になっている。上澄みだけを流出させるよう内部の水面上に堰が作られている。 寒冷地では屋根が設けられることもある。 部品 導水パイプ 沈砂池で大きな石や砂が取り除かれた水を浄水場へ運ぶためのパイプ。トンネルや大きな管などで出来ている。 部品 着水井 取り入れた水の水量・水位の調節と、原水の水質把握という2つの役割を持つ施設。 浄水場や配水池に水を入れる前に着水井で流量を調整する。 部品 薬品混和池 原水に含まれる不純物を取り除くために原水と凝集剤をはじめとした薬剤を混ぜる、浄水場内の設備の一種。 ろ過後のみの消毒では不十分なため、ここで原水への消毒剤の注入も行われる。 部品 ろ過池 浄水システムの一環として、砂などを利用して、水中の不純物をこし取る設備。 径の小さい細砂や、粗砂、砂利をろ過形式や敷き詰める層によって使い分ける。 部品 配水池 上水道の配水量を調整するために、一時蓄えておくための場所。 主に標高の高い場所にあり、自然の落差を利用して給水する。 部品 配水管 上水道の配水のために使う水道管。配水に使う一定の圧力を得るために、配水塔等からの自然圧を利用したり、ポンプで圧力を加えて配水される。 部品 中水道の定義 生活排水や産業排水を処理して循環利用する設備のうち、特に人体と接することのないものについて指す。トイレ用水や公園の噴水等が主な使途である。 部品 中水道の意義 すべての水資源を完全に浄水するのは非効率である。主に人体に接することがなく、かつ浄水を簡略化して循環利用できるものについて中水道を使用することで、コストの削減や施設寿命の向上等が期待できる。 部品 生活内水の排除 人々の生活環境にたまった水を外側に排出する機能。雨水や雪解け水などの自然の影響で道路や居住地区などに滞留する水を外部に排出する。 部品 汚水の排除 し尿を衛生的に収集し、然るべき処置を施して生活環境から排出する。また生活排水や工業排水についても収集し、然るべき処置を施した後に排出する。 部品 排水の種類による分岐 排水の種類によって地下の水路を通して遠くに運ぶか、そのまま近隣の河川へ流し込むかを分けている。自然の雨水などはそのまま河川へと流しこむ場合が多く、生活排水等の汚水は地下水路に流し込む場合が多い。 部品 公衆衛生の向上 排水や汚水をまとめて生活環境から排出することで、汚水や排水から発生する疫病や疾病を防止する効果がある。 部品 水源の保全 排水に水処理を施したり、河口まで流し込むことによって生活用水や飲料水を汲み取る水源の汚染を防ぐ効果がある。 部品 景観を保つ 汚水やし尿が地上に保管されることなく速やかに地下へと排出されるため、悪臭や虫の発生を防ぎ、景観を保つ効果がある。 部品 土地の調査に基づく設計 工事の前に一定地点毎に土地の調査を行い、下水道が軟弱な地盤や地下水脈にぶつかりにくいようなルートの設計を心がけている。安定した地盤に地下水路を通すことで、崩落や施設の損壊、メンテンス時の事故が起こりにくくなる。 部品 石造りの暗渠 レンガやコンクリート、素焼きの管等で作られた水路が地下に築かれている。人口が増える地域になればなるほど水路の幅や高さは拡大する。排水を貯蓄し、下流まで押し流す機能がある。 部品 降雨に対応した設計 大雨のときは下水道に流れ込む水が大幅に増え、通常の5倍以上になることもある。下水道の幅は最大降雨量を基準に作成されている。 部品 整備し易い設計 一定間隔で天井から人が入れるようになっている。広いところでは両端に段差を築いて人が通行可能。人が通れることで整備や点検を行うことが出来、滞留物の対処や害虫駆除、設備の老朽化、破損にも対処しやすい作りになっている。 部品 マンホール 地下水路と地上を繋ぐ穴から下水道の臭気や水の跳ね返りが地上にでることを防ぐ目的で作られた蓋。金属や石材で作られており重く、専用工具が必要なものもある。それらは子供や浮浪者が容易に侵入しないためでもある。 部品 海や河川の河口に接続 最終的に海や河川の河口に接続して水を流し込むことになるため下流域に向かって僅かな傾斜が付いている。河川の上流や中流、あるいは平野部の地下水路に流し込む場合、河川から取水する飲料用水や井戸水の汚染が発生するためである。汚水の場合は途中で水処理施設を通過するものもある。 部品 水処理施設との連結 下水道は水処理施設と連結する場合がある。大抵の場合は地下の大水路に流し込む前に地域の水処理施設で一次的、二次的な処理をしてから大水路へと流し込む。 部品 汚水の浄化 水の浄化には二種類の方法があり、水そのものを綺麗にするやり方と、水の中に含まれている不純物を取り除くやり方である。 部品 不純物の分離と処理 汚れの濃度が高い汚泥を分離して水と切り離す機能を持つ。薬品や沈殿池の設置、遠心分離機や圧力等様々な方法で水と汚泥の分離が図られる。また、分離前に曝気槽で微生物による分解を促進したり、分離後に燃焼させることで処理される。 部品 し尿の処理 人々が出すし尿を適切な処置を施すことで無害化したり肥料にしたりする。石灰等を混ぜて沈殿させ水分と分離させたり、浄化槽を設けて自然に分解させるなど方法は様々である。 部品 下水道への再放流 水処理施設は下水道に連結している。下水道から取り込んだ水を浄化した後に再度下水に放流する。水処理施設を通すことでそのまま下水に流すよりも環境への負荷が遥かに少なくなる。 部品 水の再利用 処置された水の中でも良質なものは噴水等の公共施設や工業用水として再利用される。そのための水道なども整備されて外部へ供給される。 部品 汚泥の再利用 汚泥は乾燥させて粘土と焼結させることで透水性の高い舗装タイルとなる。アスファルトやコンクリート等は都市部で透水性が問題になるがこちらはその問題がない。また埋め立て等にも使われる。 部品 水質検査センターの概要 安全な水を確保するには、定期的な水質検査が重要である。 水質検査センターでは、水に含まれる成分を分析し、水が水質基準を満たし安全であるかどうかをチェックする機能がある。 藩国の水質情報が集まるので、広範囲になんらかの汚染が広まっていることが発見された場合、政庁に届け出の義務がある。 部品 設置場所 主に利便性を考え、浄水場に隣接して設立される。 別に、民間からの依頼を受ける窓口は都市部に設置されることもある。 部品 浄水場への警告 水源の原水、または浄水場で浄化済みである上水検査において、水質に異常が見つかった場合は浄水場へ警告を行うことができる。 原水に異常が見つかった場合、その水が上水になった際に水質に異常がなければ問題ないが、 上水に異常が見つかった場合、浄水場は浄化方法の最適化を行い、その水を水質検査センターが再度調査する。 もし改善されていないようであれば、浄水場は政庁へ報告及び、水源の変更または取水制限を行い、その間に原因の調査を行い、問題の改善を行う。 部品 検査項目 水質の指標として、pH、硬度(カルシウム・マグネシウム)、有機物、色度・濁度、味、臭気、塩化物、窒素酸化物(硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素)、鉄分、一般細菌・大腸菌など。 環境汚染の指標として、各種有機溶剤(特にハロゲン化物、金属成分(特にカドミウム・水銀・ヒ素などの有毒性金属)、窒素・リン、病原性細菌(クリプトスポリジウムやレジオネラなど)など。 様々な検査を実施している。 検査結果は成績書となって、検査項目と具体的数値が届けられる。 部品 上水検査 通常水道水で使用されている、浄水場で浄化された水を上水という。 浄水場の各処理工程後の水、及び国内主要国営施設(政庁、学校、病院など)の水道の蛇口から採水した水について検査を行う。 部品 環境検査 下水処理後の下水、工場等からの排水の分析ではそれぞれの国の基準を満たしているかどうか、 環境水(河川、湖沼、海水)の分析では、環境のモニタリングと汚染がないかどうかの検査を行う。 部品 使用する機器・設備等 pH計(pHを測る機器)、色度計・濁度計、COD計(化学的酸素要求量計)、BOD計(生物学的酸素要求量計)、TOC計(全有機体炭素を測る機器) ICP-AES、ICP-MS、フレーム原子吸光計、水銀測定装置:金属成分を分離し、測定する装置。標準品を使用することで成分の同定も可能。 イオンクロマトグラフ(IC)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)、ガスクロマトグラフ(GC):目的成分を分離して測定する装置。用途によって使い分ける。標準品を使用することで成分の同定も可能。 一般細菌・大腸菌検査用設備(各種培地やインキュベーターなど) 部品 働く人材 水質検査は化学的知識と専門機器を使用するため、研究者のような人材が望ましい。 測定で得た結果を偽造しない倫理感が大切である。 水質検査センターでは、定期的にそういった分析者倫理の教育や専門技術や法令の勉強会が開かれ、人材教育に力を入れている。 部品 その他の検査 飲用井戸水の検査、食品製造用水、医薬品製造用水、浴槽水、プール水などの検査を行っている。 それぞれ規格基準があり、それに見合った安全な水が使用されているかチェックする必要がある。 部品 採水業務 専用のビンやボトルを使用して採水する業務。 項目ごとに無菌性ボトルや、採水してから消えてしまう物質もあるので保存用の試薬を入れるビンもある。 手順さえわかれば専門知識がない労働者でもできる。運搬と移動手段用に車が運転できるのが望ましい。 提出書式 大部品 宰相府水道局(平民街支局) RD 60 評価値 10 -大部品 平民街支局の概要 RD 11 評価値 5 --部品 設立の背景 --部品 設立に至るまで --部品 主な役割 --部品 住民の反応 概ね好意的 --部品 運営資金 --大部品 組織人事 RD 6 評価値 4 ---大部品 支局長(騎士扱い)の任命 RD 2 評価値 1 ----部品 人選にあたっての検討事項 ----部品 初代支局長(騎士扱い):ルビー=オーエン ---部品 基本的な会社組織としての人員 ---部品 整備士 ---部品 水の専門家 ---部品 警備員 -大部品 水道局の管理下にあるインフラ設備 RD 49 評価値 9 --部品 各種水道インフラの管理 --部品 各種インフラ導入にあたって --大部品 水道施設 RD 18 評価値 7 ---大部品 水道施設概要 RD 16 評価値 6 ----部品 水道施設とは(説明) ----部品 安全な水 ----大部品 浄水場 RD 14 評価値 6 -----大部品 上水道 RD 3 評価値 2 ------部品 上水道の定義 ------部品 命に欠かせないもの ------部品 安全対策 -----部品 浄水場の効果 -----部品 ろ過技術のはじまり -----部品 水の価値 -----大部品 浄水システム RD 8 評価値 5 ------部品 取水設備 ------部品 沈砂池(浄水場) ------部品 導水パイプ ------部品 着水井 ------部品 薬品混和池 ------部品 ろ過池 ------部品 配水池 ------部品 配水管 ---大部品 中水道 RD 2 評価値 1 ----部品 中水道の定義 ----部品 中水道の意義 --大部品 下水道 RD 19 評価値 7 ---大部品 下水道の機能 RD 3 評価値 2 ----部品 生活内水の排除 ----部品 汚水の排除 ----部品 排水の種類による分岐 ---大部品 下水道の効果 RD 3 評価値 2 ----部品 公衆衛生の向上 ----部品 水源の保全 ----部品 景観を保つ ---大部品 地下水路 RD 7 評価値 4 ----部品 土地の調査に基づく設計 ----部品 石造りの暗渠 ----部品 降雨に対応した設計 ----部品 整備し易い設計 ----部品 マンホール ----部品 海や河川の河口に接続 ----部品 水処理施設との連結 ---大部品 水処理施設 RD 6 評価値 4 ----大部品 水処理施設の機能 RD 3 評価値 2 -----部品 汚水の浄化 -----部品 不純物の分離と処理 -----部品 し尿の処理 ----部品 下水道への再放流 ----部品 水の再利用 ----部品 汚泥の再利用 --大部品 水質検査センター RD 10 評価値 5 ---部品 水質検査センターの概要 ---部品 設置場所 ---部品 浄水場への警告 ---部品 検査項目 ---部品 上水検査 ---部品 環境検査 ---部品 使用する機器・設備等 ---部品 働く人材 ---部品 その他の検査 ---部品 採水業務 部品 設立の背景 宰相府の水源は基本的には藩国船の水生成機能を利用しており、生成された水の供給ルートは宰相の管理する庭園や貴族街を中心に整備されていた。 平民街は後回し・・・というか、税金徴収が無い代わりに藩国からの援助もそれ相応。なので支局設立前の平民街の水道からは水が出たり出なかったりで、管理もおざなりだった。 部品 設立に至るまで 平民街における藩国民の生活状況をとある遺民が宰相に報告し、「改善したかったらやっても良いよ」と一応の承認を得た。それを受けて平民街支局は平民街にほど近い一角に設立された。 上下水道や浄水施設などの主なインフラ設備は帝國・共和国ともに各種システムを他国向けに紹介しており、そこから宰相府の環境に適したものを選択する形で必要十分な機能を備えるよう導入が進められた。 部品 主な役割 平民街における水道インフラの安定を目的とする。万一貴族街等での水道インフラがダウンした場合にバックアップが行えるよう供給能力にはバッファが持たれているが、基本的には平民街での水道インフラの管理を行う。 部品 住民の反応 概ね好意的 平民街支局による水道インフラの管理について、平民街住民からは概ね好意的に受け止められた。 誰だって蛇口をひねればきれいな水がいつでも使えた方が良い。そして何よりも宰相府のお金でインフラが整備される、イコール、タダ。住民の大好きな言葉である。この点について特に大歓迎された。 狭き門ではあるが、平民街支局へ働き口を探すこともできるようになったので、そちらについてもそれなりに反応は良かった。 部品 運営資金 設備の初期投資については宰相府出資による公共事業として実施された。 各種インフラ設備やロボットの保守整備については、宰相府出資のほか、私学校と同様に貴族からの寄付による資金で行われている。 新規に敷設されるインフラ設備や建造物には、水道局からの感謝の言葉とともに出資した貴族の名が冠されることが多い。 部品 人選にあたっての検討事項 支局長として組織運営を行う人材であるため、領地はないが役職上騎士扱いとしての叙任が必要となる。インフラ管理の一端を担うことから、下記の条件に見合う候補者から選定が行われた。 ・組織運営を行うに足る能力、人格を備えていること。 ・宰相府平民街出身であること。(管理業務、組織運営、計画策定を行う上で土地勘があることが望ましいため) ・平民街に家を持ち、同居する家族を持っていること。騎士叙任後もそれを続けること。(モチベーション維持のため。および自らの業務が平民街に与える影響について倫理観と責任感を持たせるため) ・本事業が宰相の許可の下で実施されることについて、どういう意味か思い至るそれなりの政治的センスを持っていること。(政治的な揺さぶりにも耐性をある程度持つことが組織の長として求められるため) 部品 初代支局長(騎士扱い):ルビー=オーエン 初代支局長として叙任を受けたのは、ルビー=オーエンという働き盛りの宰相府民である。 彼は宰相府の私学校を優秀な成績で卒業すると、貴族の推薦もあり宰相府整備士として主にロボットのメンテナンスなどを行うチームに所属。 人当たりの良さもあって順調にチームリーダーとして多くの整備士を率いる立場となっていった。平民街に妻と2人の子供を持ち、食べ盛りの子を育てるためにあくせく働く父親でもある。 能力的、人格的にも組織の長として問題がなく、宰相府で生きる上で重要な「ロボットとの付き合い方」にも長けていることから、業務引継ぎと組織運営についての教育後、 彼の率いるチームごと配属先を移す形で支局長の任を受けることとなった。給与については騎士となるためこれまでよりも勿論上がるほか、彼の希望によりチームごとの移籍と(型は違えど)ロボット整備の継続も叶えられた。 未経験分野における彼の補佐要員や事務要員、アシスタントについても、必要性を鑑みて派遣されている。 部品 基本的な会社組織としての人員 経理や人事労務、総務などの事務職、支局としての運営方針を策定する計画・企画職など、企業における組織運営に必要な機能については宰相府における他の公共機関とほぼ同等のものが組織されている。 事務職の多くはパートタイマーであるが、画一的な業務に精通したスペシャリストであるため、一部の業務ではロボットを凌駕するすごいお姉様方もいる。 部品 整備士 宰相府における水道インフラの保守整備の大半はロボットの役割である。彼らロボットが万全の働きをできるようメンテナンスする整備士も宰相府では無くてはならない存在だ。 水道の中を光や音波などで自律点検しひび割れや水漏れを検知するロボット等、インフラの維持整備を行うロボットには専門的な機能を持つものもあるため、水道局は専用の整備士チームを確保している。 部品 水の専門家 水質管理や浄水、配水について専門的な知見を持つ人員。ロボットたちが集めた点検結果を分析し、水道インフラが維持されているか・されていない場合は何が問題かを検討する専門職。 理化学的な知識を求められるため、必要に応じて他藩国から招聘されることもある。宰相府の場合はロボットのデータ収集・分析を行うエンジニアが水道インフラに関する知識を身につける場合が多い。 部品 警備員 各施設のセキュリティを守るための要員。宰相府ではロボットが警備を務める場合が大半だが、ごくまれにある「ロボットが対応できない場合」に備えて配属される。 出番は少ないが、出番がある時は大概問題が発生したときであるため、ロボットの扱いのほか有事における行動について学んだ手練が任に就く。 部品 各種水道インフラの管理 上中下水道およびそれに付帯する施設の維持整備を水道局は担っている。この他、水質検査を行う機関も新規に設置された。 宰相府の例にもれずインフラ維持整備の主業務はロボットにより進められているため、人間の携わる部分は少ない。 ロボットと対等以上に渡り合える人材は貴重で少ないため、主に組織管理や渉外など人のほうが得意な業務を担当している。 部品 各種インフラ導入にあたって 水道インフラの導入にあたってはこれまでの水道インフラをストップさせる期間がなるべく少なくなるように計画建て、まずは公共施設や比較的大きな通りを中心に工事が進められた。 個人宅についてはその後順々に進める・・・と計画していたが、主要な水道が導入完了した時点で個々人が勝手に導管を繋げてしまったので計画よりもかなり早期に工事は完了した。 宰相府の平民は素早く、自立していなければ生き残れなかったことの証左である。 部品 水道施設とは(説明) ここでいう水道施設とは、上中下水道をまとめて指したものであり、浄水場を含む水の循環システムとして取り扱う。 部品 安全な水 集落が集まり国となった今、藩国に欠かせない施設として大切に運用されている。全ての藩国民のみならず、旅行客の喉を潤す水は藩国の宝のひとつと言っても過言ではない。 部品 上水道の定義 飲用可能な水の供給設備を指す。浄水を完了した安全な飲料用水を安価に、確実に藩国各地に供給する、重要な国家事業である。 部品 命に欠かせないもの ほぼ全ての生命は空気と水がないと生きていけない。飲み水を確保するのは生活をする上で第一に考える事であろう。 部品 安全対策 安全な飲料用水を提供するため、飲料用水の成分は厳密に規制される。有害物質検査はもちろんのこと、消毒等のために投入される薬品等も法によって規定される。特に人体に影響を及ぼす成分については、どんなに有益なものであっても飲料用水への混入は許されない。(必要であれば薬品として別に提供される) 部品 浄水場の効果 ダムや、川から水を引き入れ、飲料と出来るレベルに浄化する設備である。飲料とするための厳しいチェックが行われる。 部品 ろ過技術のはじまり まず雨水や川の水を、石、炭、砂、草などで濾す装置から始まった。身近な材料で作れるのが利点だったが、そのままでは衛生的に心配だったため煮沸してから初めて「飲料水」と呼べる物になった。 部品 水の価値 建国当時は小さなろ過装置だけだったが、人が集まり大量の水が必要とされ、このままでは高値で水を売りつける良からぬ者も出てくるだろう。皆安全で平等に飲める水を確保するため、各集落、自治体は浄水施設の建設に乗り出す。 部品 取水設備 ダムや川から水を取り入れる設備であり、「取水塔」や「取水堰」などがある。沈砂池へ水を運ぶ役割がある。 部品 沈砂池(浄水場) そのまま浄水施設に水を取り入れるとポンプや設備が痛む可能性があるので一度ここで流水の中から大きな砂や土などを沈殿させて取り除く。 基本は丈夫な鉄筋コンクリート製。堆砂のため長方形の池が主要な構造になっている。上澄みだけを流出させるよう内部の水面上に堰が作られている。 寒冷地では屋根が設けられることもある。 部品 導水パイプ 沈砂池で大きな石や砂が取り除かれた水を浄水場へ運ぶためのパイプ。トンネルや大きな管などで出来ている。 部品 着水井 取り入れた水の水量・水位の調節と、原水の水質把握という2つの役割を持つ施設。 浄水場や配水池に水を入れる前に着水井で流量を調整する。 部品 薬品混和池 原水に含まれる不純物を取り除くために原水と凝集剤をはじめとした薬剤を混ぜる、浄水場内の設備の一種。 ろ過後のみの消毒では不十分なため、ここで原水への消毒剤の注入も行われる。 部品 ろ過池 浄水システムの一環として、砂などを利用して、水中の不純物をこし取る設備。 径の小さい細砂や、粗砂、砂利をろ過形式や敷き詰める層によって使い分ける。 部品 配水池 上水道の配水量を調整するために、一時蓄えておくための場所。 主に標高の高い場所にあり、自然の落差を利用して給水する。 部品 配水管 上水道の配水のために使う水道管。配水に使う一定の圧力を得るために、配水塔等からの自然圧を利用したり、ポンプで圧力を加えて配水される。 部品 中水道の定義 生活排水や産業排水を処理して循環利用する設備のうち、特に人体と接することのないものについて指す。トイレ用水や公園の噴水等が主な使途である。 部品 中水道の意義 すべての水資源を完全に浄水するのは非効率である。主に人体に接することがなく、かつ浄水を簡略化して循環利用できるものについて中水道を使用することで、コストの削減や施設寿命の向上等が期待できる。 部品 生活内水の排除 人々の生活環境にたまった水を外側に排出する機能。雨水や雪解け水などの自然の影響で道路や居住地区などに滞留する水を外部に排出する。 部品 汚水の排除 し尿を衛生的に収集し、然るべき処置を施して生活環境から排出する。また生活排水や工業排水についても収集し、然るべき処置を施した後に排出する。 部品 排水の種類による分岐 排水の種類によって地下の水路を通して遠くに運ぶか、そのまま近隣の河川へ流し込むかを分けている。自然の雨水などはそのまま河川へと流しこむ場合が多く、生活排水等の汚水は地下水路に流し込む場合が多い。 部品 公衆衛生の向上 排水や汚水をまとめて生活環境から排出することで、汚水や排水から発生する疫病や疾病を防止する効果がある。 部品 水源の保全 排水に水処理を施したり、河口まで流し込むことによって生活用水や飲料水を汲み取る水源の汚染を防ぐ効果がある。 部品 景観を保つ 汚水やし尿が地上に保管されることなく速やかに地下へと排出されるため、悪臭や虫の発生を防ぎ、景観を保つ効果がある。 部品 土地の調査に基づく設計 工事の前に一定地点毎に土地の調査を行い、下水道が軟弱な地盤や地下水脈にぶつかりにくいようなルートの設計を心がけている。安定した地盤に地下水路を通すことで、崩落や施設の損壊、メンテンス時の事故が起こりにくくなる。 部品 石造りの暗渠 レンガやコンクリート、素焼きの管等で作られた水路が地下に築かれている。人口が増える地域になればなるほど水路の幅や高さは拡大する。排水を貯蓄し、下流まで押し流す機能がある。 部品 降雨に対応した設計 大雨のときは下水道に流れ込む水が大幅に増え、通常の5倍以上になることもある。下水道の幅は最大降雨量を基準に作成されている。 部品 整備し易い設計 一定間隔で天井から人が入れるようになっている。広いところでは両端に段差を築いて人が通行可能。人が通れることで整備や点検を行うことが出来、滞留物の対処や害虫駆除、設備の老朽化、破損にも対処しやすい作りになっている。 部品 マンホール 地下水路と地上を繋ぐ穴から下水道の臭気や水の跳ね返りが地上にでることを防ぐ目的で作られた蓋。金属や石材で作られており重く、専用工具が必要なものもある。それらは子供や浮浪者が容易に侵入しないためでもある。 部品 海や河川の河口に接続 最終的に海や河川の河口に接続して水を流し込むことになるため下流域に向かって僅かな傾斜が付いている。河川の上流や中流、あるいは平野部の地下水路に流し込む場合、河川から取水する飲料用水や井戸水の汚染が発生するためである。汚水の場合は途中で水処理施設を通過するものもある。 部品 水処理施設との連結 下水道は水処理施設と連結する場合がある。大抵の場合は地下の大水路に流し込む前に地域の水処理施設で一次的、二次的な処理をしてから大水路へと流し込む。 部品 汚水の浄化 水の浄化には二種類の方法があり、水そのものを綺麗にするやり方と、水の中に含まれている不純物を取り除くやり方である。 部品 不純物の分離と処理 汚れの濃度が高い汚泥を分離して水と切り離す機能を持つ。薬品や沈殿池の設置、遠心分離機や圧力等様々な方法で水と汚泥の分離が図られる。また、分離前に曝気槽で微生物による分解を促進したり、分離後に燃焼させることで処理される。 部品 し尿の処理 人々が出すし尿を適切な処置を施すことで無害化したり肥料にしたりする。石灰等を混ぜて沈殿させ水分と分離させたり、浄化槽を設けて自然に分解させるなど方法は様々である。 部品 下水道への再放流 水処理施設は下水道に連結している。下水道から取り込んだ水を浄化した後に再度下水に放流する。水処理施設を通すことでそのまま下水に流すよりも環境への負荷が遥かに少なくなる。 部品 水の再利用 処置された水の中でも良質なものは噴水等の公共施設や工業用水として再利用される。そのための水道なども整備されて外部へ供給される。 部品 汚泥の再利用 汚泥は乾燥させて粘土と焼結させることで透水性の高い舗装タイルとなる。アスファルトやコンクリート等は都市部で透水性が問題になるがこちらはその問題がない。また埋め立て等にも使われる。 部品 水質検査センターの概要 安全な水を確保するには、定期的な水質検査が重要である。 水質検査センターでは、水に含まれる成分を分析し、水が水質基準を満たし安全であるかどうかをチェックする機能がある。 藩国の水質情報が集まるので、広範囲になんらかの汚染が広まっていることが発見された場合、政庁に届け出の義務がある。 部品 設置場所 主に利便性を考え、浄水場に隣接して設立される。 別に、民間からの依頼を受ける窓口は都市部に設置されることもある。 部品 浄水場への警告 水源の原水、または浄水場で浄化済みである上水検査において、水質に異常が見つかった場合は浄水場へ警告を行うことができる。 原水に異常が見つかった場合、その水が上水になった際に水質に異常がなければ問題ないが、 上水に異常が見つかった場合、浄水場は浄化方法の最適化を行い、その水を水質検査センターが再度調査する。 もし改善されていないようであれば、浄水場は政庁へ報告及び、水源の変更または取水制限を行い、その間に原因の調査を行い、問題の改善を行う。 部品 検査項目 水質の指標として、pH、硬度(カルシウム・マグネシウム)、有機物、色度・濁度、味、臭気、塩化物、窒素酸化物(硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素)、鉄分、一般細菌・大腸菌など。 環境汚染の指標として、各種有機溶剤(特にハロゲン化物、金属成分(特にカドミウム・水銀・ヒ素などの有毒性金属)、窒素・リン、病原性細菌(クリプトスポリジウムやレジオネラなど)など。 様々な検査を実施している。 検査結果は成績書となって、検査項目と具体的数値が届けられる。 部品 上水検査 通常水道水で使用されている、浄水場で浄化された水を上水という。 浄水場の各処理工程後の水、及び国内主要国営施設(政庁、学校、病院など)の水道の蛇口から採水した水について検査を行う。 部品 環境検査 下水処理後の下水、工場等からの排水の分析ではそれぞれの国の基準を満たしているかどうか、 環境水(河川、湖沼、海水)の分析では、環境のモニタリングと汚染がないかどうかの検査を行う。 部品 使用する機器・設備等 pH計(pHを測る機器)、色度計・濁度計、COD計(化学的酸素要求量計)、BOD計(生物学的酸素要求量計)、TOC計(全有機体炭素を測る機器) ICP-AES、ICP-MS、フレーム原子吸光計、水銀測定装置:金属成分を分離し、測定する装置。標準品を使用することで成分の同定も可能。 イオンクロマトグラフ(IC)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)、ガスクロマトグラフ(GC):目的成分を分離して測定する装置。用途によって使い分ける。標準品を使用することで成分の同定も可能。 一般細菌・大腸菌検査用設備(各種培地やインキュベーターなど) 部品 働く人材 水質検査は化学的知識と専門機器を使用するため、研究者のような人材が望ましい。 測定で得た結果を偽造しない倫理感が大切である。 水質検査センターでは、定期的にそういった分析者倫理の教育や専門技術や法令の勉強会が開かれ、人材教育に力を入れている。 部品 その他の検査 飲用井戸水の検査、食品製造用水、医薬品製造用水、浴槽水、プール水などの検査を行っている。 それぞれ規格基準があり、それに見合った安全な水が使用されているかチェックする必要がある。 部品 採水業務 専用のビンやボトルを使用して採水する業務。 項目ごとに無菌性ボトルや、採水してから消えてしまう物質もあるので保存用の試薬を入れるビンもある。 手順さえわかれば専門知識がない労働者でもできる。運搬と移動手段用に車が運転できるのが望ましい。 インポート用定義データ [ { "title" "宰相府水道局(平民街支局)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "平民街支局の概要", "part_type" "group", "children" [ { "title" "設立の背景", "description" "宰相府の水源は基本的には藩国船の水生成機能を利用しており、生成された水の供給ルートは宰相の管理する庭園や貴族街を中心に整備されていた。\n平民街は後回し・・・というか、税金徴収が無い代わりに藩国からの援助もそれ相応。なので支局設立前の平民街の水道からは水が出たり出なかったりで、管理もおざなりだった。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "設立に至るまで", "description" "平民街における藩国民の生活状況をとある遺民が宰相に報告し、「改善したかったらやっても良いよ」と一応の承認を得た。それを受けて平民街支局は平民街にほど近い一角に設立された。\n上下水道や浄水施設などの主なインフラ設備は帝國・共和国ともに各種システムを他国向けに紹介しており、そこから宰相府の環境に適したものを選択する形で必要十分な機能を備えるよう導入が進められた。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "主な役割", "description" 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・平民街に家を持ち、同居する家族を持っていること。騎士叙任後もそれを続けること。(モチベーション維持のため。および自らの業務が平民街に与える影響について倫理観と責任感を持たせるため)\n ・本事業が宰相の許可の下で実施されることについて、どういう意味か思い至るそれなりの政治的センスを持っていること。(政治的な揺さぶりにも耐性をある程度持つことが組織の長として求められるため)\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "初代支局長(騎士扱い):ルビー=オーエン", "description" "初代支局長として叙任を受けたのは、ルビー=オーエンという働き盛りの宰相府民である。\n彼は宰相府の私学校を優秀な成績で卒業すると、貴族の推薦もあり宰相府整備士として主にロボットのメンテナンスなどを行うチームに所属。\n人当たりの良さもあって順調にチームリーダーとして多くの整備士を率いる立場となっていった。平民街に妻と2人の子供を持ち、食べ盛りの子を育てるためにあくせく働く父親でもある。\n能力的、人格的にも組織の長として問題がなく、宰相府で生きる上で重要な「ロボットとの付き合い方」にも長けていることから、業務引継ぎと組織運営についての教育後、\n彼の率いるチームごと配属先を移す形で支局長の任を受けることとなった。給与については騎士となるためこれまでよりも勿論上がるほか、彼の希望によりチームごとの移籍と(型は違えど)ロボット整備の継続も叶えられた。\n未経験分野における彼の補佐要員や事務要員、アシスタントについても、必要性を鑑みて派遣されている。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "基本的な会社組織としての人員", "description" "経理や人事労務、総務などの事務職、支局としての運営方針を策定する計画・企画職など、企業における組織運営に必要な機能については宰相府における他の公共機関とほぼ同等のものが組織されている。\n事務職の多くはパートタイマーであるが、画一的な業務に精通したスペシャリストであるため、一部の業務ではロボットを凌駕するすごいお姉様方もいる。", "part_type" 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"まず雨水や川の水を、石、炭、砂、草などで濾す装置から始まった。身近な材料で作れるのが利点だったが、そのままでは衛生的に心配だったため煮沸してから初めて「飲料水」と呼べる物になった。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.437769", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.437769", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41267, "title" "水の価値", "description" "建国当時は小さなろ過装置だけだったが、人が集まり大量の水が必要とされ、このままでは高値で水を売りつける良からぬ者も出てくるだろう。皆安全で平等に飲める水を確保するため、各集落、自治体は浄水施設の建設に乗り出す。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.450341", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.450341", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41268, "title" "浄水システム", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.466901", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.466901", "character_id" 579, "children" [ { "id" 41269, "title" "取水設備", "description" "ダムや川から水を取り入れる設備であり、「取水塔」や「取水堰」などがある。沈砂池へ水を運ぶ役割がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.468641", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.468641", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41270, "title" "沈砂池(浄水場)", 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28 05.53772", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.53772", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41274, "title" "ろ過池", "description" "浄水システムの一環として、砂などを利用して、水中の不純物をこし取る設備。\n径の小さい細砂や、粗砂、砂利をろ過形式や敷き詰める層によって使い分ける。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.551993", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.551993", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41275, "title" "配水池", "description" "上水道の配水量を調整するために、一時蓄えておくための場所。\n主に標高の高い場所にあり、自然の落差を利用して給水する。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.566301", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.566301", "character_id" 579, "children" [] }, { "id" 41276, "title" "配水管", "description" "上水道の配水のために使う水道管。配水に使う一定の圧力を得るために、配水塔等からの自然圧を利用したり、ポンプで圧力を加えて配水される。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 06 28 05.580662", "updated_at" "2017-08-23 06 28 05.580662", "character_id" 579, "children" [] } ], "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "id" 14198, "title" "中水道", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-21 12 54 10.375931", "updated_at" "2017-08-21 12 54 10.375931", "character_id" 424, "children" [ { "id" 14199, "title" "中水道の定義", "description" "生活排水や産業排水を処理して循環利用する設備のうち、特に人体と接することのないものについて指す。トイレ用水や公園の噴水等が主な使途である。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-21 12 54 10.379894", "updated_at" "2017-08-21 12 54 10.379894", "character_id" 424, "children" [] }, { "id" 14200, "title" "中水道の意義", "description" "すべての水資源を完全に浄水するのは非効率である。主に人体に接することがなく、かつ浄水を簡略化して循環利用できるものについて中水道を使用することで、コストの削減や施設寿命の向上等が期待できる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-21 12 54 10.405702", "updated_at" "2017-08-21 12 54 10.405702", "character_id" 424, "children" [] } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "id" 72664, "title" "下水道", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 41.417523", "updated_at" "2017-08-25 12 25 41.417523", "children" [ { "id" 72665, "title" "下水道の機能", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 41.499456", "updated_at" "2017-08-25 12 25 41.499456", "children" [ { "id" 72666, "title" "生活内水の排除", "description" "人々の生活環境にたまった水を外側に排出する機能。雨水や雪解け水などの自然の影響で道路や居住地区などに滞留する水を外部に排出する。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 41.528843", "updated_at" "2017-08-25 12 25 41.528843", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72667, "title" "汚水の排除", "description" " し尿を衛生的に収集し、然るべき処置を施して生活環境から排出する。また生活排水や工業排水についても収集し、然るべき処置を施した後に排出する。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 41.801676", "updated_at" "2017-08-25 12 25 41.801676", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72668, "title" "排水の種類による分岐", "description" "排水の種類によって地下の水路を通して遠くに運ぶか、そのまま近隣の河川へ流し込むかを分けている。自然の雨水などはそのまま河川へと流しこむ場合が多く、生活排水等の汚水は地下水路に流し込む場合が多い。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 41.962369", "updated_at" "2017-08-25 12 25 41.962369", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } } ], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" }, "expanded" true }, { "id" 72669, "title" "下水道の効果", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.293336", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.293336", "children" [ { "id" 72670, "title" "公衆衛生の向上", "description" "排水や汚水をまとめて生活環境から排出することで、汚水や排水から発生する疫病や疾病を防止する効果がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.310381", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.310381", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72671, "title" "水源の保全", "description" "排水に水処理を施したり、河口まで流し込むことによって生活用水や飲料水を汲み取る水源の汚染を防ぐ効果がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.493006", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.493006", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72672, "title" "景観を保つ", "description" "汚水やし尿が地上に保管されることなく速やかに地下へと排出されるため、悪臭や虫の発生を防ぎ、景観を保つ効果がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.619975", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.619975", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } } ], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" }, "expanded" true }, { "id" 72673, "title" "地下水路", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.963742", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.963742", "children" [ { "id" 72674, "title" "土地の調査に基づく設計", "description" "工事の前に一定地点毎に土地の調査を行い、下水道が軟弱な地盤や地下水脈にぶつかりにくいようなルートの設計を心がけている。安定した地盤に地下水路を通すことで、崩落や施設の損壊、メンテンス時の事故が起こりにくくなる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 42.976834", "updated_at" "2017-08-25 12 25 42.976834", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72675, "title" "石造りの暗渠", "description" "レンガやコンクリート、素焼きの管等で作られた水路が地下に築かれている。人口が増える地域になればなるほど水路の幅や高さは拡大する。排水を貯蓄し、下流まで押し流す機能がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.159959", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.159959", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72676, "title" "降雨に対応した設計", "description" "大雨のときは下水道に流れ込む水が大幅に増え、通常の5倍以上になることもある。下水道の幅は最大降雨量を基準に作成されている。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.312879", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.312879", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72677, "title" "整備し易い設計", "description" "一定間隔で天井から人が入れるようになっている。広いところでは両端に段差を築いて人が通行可能。人が通れることで整備や点検を行うことが出来、滞留物の対処や害虫駆除、設備の老朽化、破損にも対処しやすい作りになっている。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.473353", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.473353", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72678, "title" "マンホール", "description" "地下水路と地上を繋ぐ穴から下水道の臭気や水の跳ね返りが地上にでることを防ぐ目的で作られた蓋。金属や石材で作られており重く、専用工具が必要なものもある。それらは子供や浮浪者が容易に侵入しないためでもある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.605784", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.605784", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72679, "title" "海や河川の河口に接続", "description" "最終的に海や河川の河口に接続して水を流し込むことになるため下流域に向かって僅かな傾斜が付いている。河川の上流や中流、あるいは平野部の地下水路に流し込む場合、河川から取水する飲料用水や井戸水の汚染が発生するためである。汚水の場合は途中で水処理施設を通過するものもある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.761235", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.761235", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72680, "title" "水処理施設との連結", "description" "下水道は水処理施設と連結する場合がある。大抵の場合は地下の大水路に流し込む前に地域の水処理施設で一次的、二次的な処理をしてから大水路へと流し込む。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 43.899858", "updated_at" "2017-08-25 12 25 43.899858", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } } ], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" }, "expanded" true }, { "id" 72681, "title" "水処理施設", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 44.208033", "updated_at" "2017-08-25 12 25 44.208033", "children" [ { "id" 72682, "title" "水処理施設の機能", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-25 12 25 44.220304", "updated_at" "2017-08-25 12 25 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"expanded" true }, { "id" 72686, "title" "下水道への再放流", "description" "水処理施設は下水道に連結している。下水道から取り込んだ水を浄化した後に再度下水に放流する。水処理施設を通すことでそのまま下水に流すよりも環境への負荷が遥かに少なくなる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 44.880299", "updated_at" "2017-08-25 12 25 44.880299", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72687, "title" "水の再利用", "description" "処置された水の中でも良質なものは噴水等の公共施設や工業用水として再利用される。そのための水道なども整備されて外部へ供給される。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 45.171602", "updated_at" "2017-08-25 12 25 45.171602", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } }, { "id" 72688, "title" "汚泥の再利用", "description" "汚泥は乾燥させて粘土と焼結させることで透水性の高い舗装タイルとなる。アスファルトやコンクリート等は都市部で透水性が問題になるがこちらはその問題がない。また埋め立て等にも使われる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-25 12 25 45.393623", "updated_at" "2017-08-25 12 25 45.393623", "children" [], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" } } ], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" }, "expanded" true } ], "character" { "id" 1967, "name" "ガムホリック・草薙" }, "expanded" false }, { "id" 75759, "title" "水質検査センター", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.665198", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.665198", "children" [ { "id" 75760, "title" "水質検査センターの概要", "description" "安全な水を確保するには、定期的な水質検査が重要である。\n水質検査センターでは、水に含まれる成分を分析し、水が水質基準を満たし安全であるかどうかをチェックする機能がある。\n藩国の水質情報が集まるので、広範囲になんらかの汚染が広まっていることが発見された場合、政庁に届け出の義務がある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.669218", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.669218", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75761, "title" "設置場所", "description" "主に利便性を考え、浄水場に隣接して設立される。\n別に、民間からの依頼を受ける窓口は都市部に設置されることもある。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.690172", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.690172", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75762, "title" "浄水場への警告", "description" "水源の原水、または浄水場で浄化済みである上水検査において、水質に異常が見つかった場合は浄水場へ警告を行うことができる。\n原水に異常が見つかった場合、その水が上水になった際に水質に異常がなければ問題ないが、\n上水に異常が見つかった場合、浄水場は浄化方法の最適化を行い、その水を水質検査センターが再度調査する。\nもし改善されていないようであれば、浄水場は政庁へ報告及び、水源の変更または取水制限を行い、その間に原因の調査を行い、問題の改善を行う。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.708564", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.708564", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75763, "title" "検査項目", "description" "水質の指標として、pH、硬度(カルシウム・マグネシウム)、有機物、色度・濁度、味、臭気、塩化物、窒素酸化物(硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素)、鉄分、一般細菌・大腸菌など。\n環境汚染の指標として、各種有機溶剤(特にハロゲン化物、金属成分(特にカドミウム・水銀・ヒ素などの有毒性金属)、窒素・リン、病原性細菌(クリプトスポリジウムやレジオネラなど)など。\n様々な検査を実施している。\n検査結果は成績書となって、検査項目と具体的数値が届けられる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.726226", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.726226", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75764, "title" "上水検査", "description" "通常水道水で使用されている、浄水場で浄化された水を上水という。\n浄水場の各処理工程後の水、及び国内主要国営施設(政庁、学校、病院など)の水道の蛇口から採水した水について検査を行う。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.74566", "updated_at" "2017-08-26 07 43 55.394587", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75765, "title" "環境検査", "description" "下水処理後の下水、工場等からの排水の分析ではそれぞれの国の基準を満たしているかどうか、\n環境水(河川、湖沼、海水)の分析では、環境のモニタリングと汚染がないかどうかの検査を行う。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.764609", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.764609", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75766, "title" "使用する機器・設備等", "description" "pH計(pHを測る機器)、色度計・濁度計、COD計(化学的酸素要求量計)、BOD計(生物学的酸素要求量計)、TOC計(全有機体炭素を測る機器)\nICP-AES、ICP-MS、フレーム原子吸光計、水銀測定装置:金属成分を分離し、測定する装置。標準品を使用することで成分の同定も可能。\nイオンクロマトグラフ(IC)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)、ガスクロマトグラフ(GC):目的成分を分離して測定する装置。用途によって使い分ける。標準品を使用することで成分の同定も可能。\n一般細菌・大腸菌検査用設備(各種培地やインキュベーターなど)\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-26 07 33 24.78394", "updated_at" "2017-08-26 07 33 24.78394", "children" [], "character" { "id" 277, "name" "阪明日見" } }, { "id" 75767, "title" "働く人材", "description" 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attachref 概要 [#g7888809] 出現モンスター [#c3a4334c] 一般MOB [#v466bb4a] ボス [#sd2ad110] 攻略 [#d8dbfe1f] ダンジョン [#g2b449cc] ボス [#aa8822f3] コメント [#ged3b959] 概要 難易度 Lv60 制限時間 60分 出港回数 制限なし 先行戦闘 ---- 参加人数 4人 経験値 AP 18,100 EXP 40 AP 基本目標 40 pt 呪術師キリカム 討伐 [PT推奨] 4,400 G ボーナス目標 10 pt キリカムの羽根飾り 獲得 800 G 15 pt ラットマン 10匹をキックで討伐(PT) 2,200 G 15 pt 物を振り回して キリカム 討伐(PT) 1,900 G 騎士の誓い 20 pt ライフポーションを使わずに戦闘勝利 8,900 EXP 15 pt 10分以内に戦闘勝利 8,700 EXP 25 pt 1人プレイで戦闘勝利 10,100 EXP 出現モンスター 一般MOB [[ ]] [[ ]] ボス 呪術師キリカム 攻略 ダンジョン ボス 攻撃パターン タイプ 回避方法 コメント 名前
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絶体絶命でんぢゃらすじーさん痛 ~怒りのおしおきブルース~ 【ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさんつう いかりのおしおきぶるーす】 ジャンル アクション 対応機種 ゲームボーイアドバンス メディア 64MbitROMカートリッジ 発売元 キッズステーション 開発元 六面堂 発売日 2004年7月16日 定価 5,040円 判定 バカゲー ポイント 世界観や登場人物がカオステキストが電波しかしだいたい原作通りキャラゲーとしては良作? 絶体絶命でんぢゃらすじーさんシリーズリンク 概要 ストーリー 特徴 その他バカゲー要素 笑える鬱要素 評価点 問題点 総評 余談 概要 コロコロコミックで大人気となった漫画『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』(現在はリニューアル)のゲームの第二弾(本作の前にスピンオフ作品が出ているので実際は三作目)。前作『絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~史上最強の土下座~』はバカゲーながらも人気となった。その続編だが…。 ストーリー でんぢゃらすじーさんの作者の家が竜巻に襲われ原稿を失ってしまう。締め切りまでに集めないとじーさん達の存在そのものが消えてしまうらしい(ただこの話は作者が海外に旅行して遊ぶための嘘である)ので取り戻すハメになるが…。 特徴 前作はADV+様々なジャンルのミニゲームの詰め合わせといったものだったが、本作では完全なアクションRPGにシフト。フィールドに落ちている「物」を持って投げつけて攻撃するというシンプルなアクションを採用しているのだが… なんと一般市民にまで攻撃判定がある。攻撃を当てるとけたたましい断末魔と共に画面外に飛んでいくが、中にはキレて反撃してくるのもいる。 ちなみに、一般人もAボタン長押しで持ち上げて武器として使うことができる。 猛獣や敵キャラクターを倒すと四方に回復アイテムである食材が飛び散るが、なぜか1個だけウンコが配置されている。食べると逆に体力が減少するが、「うんこじーさん」の場合は回復する。 なお、HPがゼロになると1度だけじーさんの四方に回復アイテムが飛び散るようになる。 「物」には3段階の重さがあり、重い物ほど与えるダメージが大きい。「じーさん」で持てる物は1ダメージで「キンニクじーさん」で持てる重い物は2ダメージで「スーパーじーさん」でしか持てない重さの物は3ダメージを与えることができる。ちなみにザコ敵はHPが1~3、ボスのHPは10~30までとなっている(*1)。 スーパーじいさんならどんなザコ敵でも1撃で倒せるが、持てる物の重さに反比例して移動速度が低下するデメリットがあるので、戦闘面でのバランスは整えられている。 じーさんのHPは「弁当」を食べることでレベルアップするようになり、2回ほど上昇する機会がある。どちらもメインシナリオをクリアする際に自動で上がるようになるのだが…… 1回目のレベルアップは作者(後述参照)をボコボコにして奪った弁当。2回目のレベルアップはとある人物の食いかけ弁当である。意地も汚い…… 効果音には実際の人のボイスが使われている。「なす~ん」「ぬは~ん」など原作でおなじみの独特な効果音はもちろん、何よりも特徴的なのが叫び声。前作もそうだったが、子供向けのゲームとは思えない凄まじい叫び声が複数収録されている。その他にも「イガイガ~!」「ひどいやぁー!」「デリシャース!」など他のゲームではなかなか聞かないような奇怪なボイスが存在する。 「ゴミ」に区分されているアイテム(後述)を入手するとSEではなく「いらねぇよ」というボイスが鳴る。 ちなみに、エンディングのクレジットによると音声を担当したのは賢プロダクション(*2)所属の最上嗣生氏と戸川絵美氏。 街に出てる住民のテキストが一部カオス。ホモがいるわ、マザコンがいるわ、口のかなり臭い女がいるわ、オカマがいるわ、トイレでウンコになるオッサンはいるわ…。 本作はステージが10に分けられており、各ステージをクリアする毎にじーさんが新しい変身を習得するようになる。これにより、通常では持ち上げられない重い物を持ち上げたり水上を進めるようになる。中には通常のプレイでは手に入らないような形態もあったりする。 どれも個性的なデザインであり、当時のコロコロコミック読者が考案したものも含まれている。ダンボールに箱詰めにされて頭と尻だけ露出している「箱じーさん」や、あまりに小さすぎて大きな矢印で常に表示されている「ノミじーさん」など…。 BGMも中々良く、和風要素が取り入られている物が多め。 後述のボス戦BGMも、各ステージBGMのアレンジとなっている。その中でも、イガイガ忍者首領戦は完全な和風BGMであり、ハイシャック船長戦と最強菌(大)は、じーさんのゲームシリーズでは珍しいロックアレンジが入ったBGM、などと隠れた良曲になっている。 各ステージに控えるボスもアホだらけ。何回か倒すとボスをしてる理由がバイトだったり(ちなみにラスボスも)金を主人公に騙し取られたり、来ない様に命乞いしたり…。漫画を持っている理由がくだらなかったり、外見もおかしい者もいる。 + 各ボスについて 猫左衛門 1番目のボス。HPは10。理由は分からないがデパートを占拠していた。本作にしては珍しくまともなボスで、漫画を持っている理由もたまたま背中に張り付いていただけというもの。 戦闘では爪を用いた近接通常攻撃を仕掛ける。 イガイガ忍者首領 2番目のボス。HPは15。忍者屋敷にてなぜかじーさんが「秘伝の巻物をよこせ」などと喧嘩を売ったために勝負に出る(*3)。動機こそまともだが、 どう見ても漫画な紙切れを漬物に関する秘伝の巻物と勘違いする というズレたところがある。 戦闘では姿を消して移動し、姿を現して攻撃する。影を確認して回避し、実体が見えたところを攻撃する。なお、このボスからは雑魚敵が登場するようになる。先に倒しても良いが、残しておけば倒した際に回復アイテムを入手可能。 戦いに勝った後はその詫びとして彼らの城に伝わる秘伝の巻物の術を授けたり、残りの漫画の手掛かりを教えてくれるので、天然ボケではあるがまともな人物かもしれない。 スナイパー・バルカン 3番目のボス(*4)。HPは15。普段はクールだが、自己紹介を邪魔されただけで泣きしゃぐる豆腐メンタルキャラ。 戦闘では左右を往復しつつ、たまに3方向に向けて飛ぶ大砲を打ってくる。見かけに反して声が野太い。 こいつだけ漫画を持っていた理由が謎。 ブンド・リッチー 4番目のボス。HPは10。 漫画の原稿をトイレットペーパー と間違えている。作者の家からトイレットペーパーを奪い、物々交換を持ちかけるが、なぜか襲い掛かってくる。 戦闘では左右を往復しつつ、たまに突進を仕掛けてくる。が、ぶっちゃけ4番目に戦うボスのくせにHPが低いので弱い。見かけに反して声が甲高い。 三姉妹/ケツドッグ三兄弟 5番目のボス。HPはそれぞれ長男が5、次男が5、三男が10の計20。北条司の名作「キャッツアイ」のパロディなのだが、3人ともオカマであり、じーさんの孫にホレてマンガのページと孫を賭けて勝負を仕掛けてくるという、本家に大分失礼な設定のパロディキャラである(*5)。ちなみに三男の本名は「アイコ」らしい(本家の三女は「愛」)。 戦闘では3人同時に襲い掛かってくるが、特に攻撃はせず前後左右に動くのみ。雑魚敵がいないため回復不能の戦いとなる。 ちなみにボスを倒すと得られる変身形態だが、この戦闘に勝つだけでは変身形態は得られない。戦闘後に出るヒントとなるセリフは聞き逃さないよう注意が必要。 ぐるぐる親分 6番目のボス。HPは15。澄ました表情の風来坊みたいな容姿で、背中に「ひどいや」と書かれた旗を差して下半身がコマになっているという言葉ではとても説明できないような外見をしている(*6)。それでいてどこかクールで、じーさんと同時に校長に対し「 史上最高のエロい男 」というキャッチコピーを考えられるなど、ボスの中でもとにかく強い存在感を放っている。 戦闘では前後左右に動くのみだが、手前のエリアが狭く構成されており、広いエリアには雑魚敵が湧いている。また、キンニクじーさんで持てるものがないため、じーさんで頑張らなければならない。というかキャッチコピーでの対決はどこ行った? ちなみに雑魚敵もどう表現したらいいのか分からないくらい奇抜なデザインをしている。あえて言うなら間抜けな顔と両腕が付いたアイスクリームか? ハイシャック船長 7番目のボス。HPは10。無駄に顔のデカいオカマのような口調の海賊。じーさんと孫を海賊船の侵入者扱いしているが、入場券があれば海賊船に入れるようになっており、この時はちゃんと入場券を渡して入っているので、侵入者ではない。もっともその前後に失礼なことを平然と言われているのでブチ切れているだけかもしれないが。 漫画の原稿を自身へのファンレターだと思い込んでいる。いやちゃんと読めよ。ていうかそんなデカい顔で貰える訳ねーじゃん。 7番目のボスのくせに猫座衛門とステータス・攻撃方法が同じなので、ぶっちゃけボスキャラ最弱候補。 最強菌(大) 8番目のボス。HPは15。最強さんの体内にある謎の菌である「最強菌」のうち、最強さんに食われた校長を食って成長した最強菌。校長が漫画を持ったまま食われたので倒して漫画を奪うことになるが、 肝心の校長は見捨てられ、そのまま消化されて死ぬ 。 攻撃パターンはイガイガ忍者首領と同じだが、雑魚敵が八方から攻撃するのがかなり厄介。 大天使エンジェラー 9番目のボス。HPは20。漫画の原稿を拾い、警察に届けようとする良識ある人物。かと思えば、それを求めているじーさんと孫に対しなぜか「先に言とおくけど渡さないよ」などと言い出す理解に苦しむ人物。じーさんの口車に乗せられてかき氷の一気食いをして苦しんでる隙に漫画を奪われる間抜けなところがある。 戦闘ではブンド・リッチーと同じくたまに突進してくるが、一番上にいれば全く攻撃が当たらない。見かけに反して声が異常に甲高い。 負けると命乞いしてくるが、その際に特別な力を授けてくれる。 ラス・ボス 10番目にして、その名の通り最後のボス。HPは30。見た目は巨大なドラゴンでいかにも強そうだが、名前が「ラス・ボス」。この事は後のDSソフト「絶体絶命でんぢゃらすじーさんDS でんぢゃらすセンセーション」でも「名前がそのまんま」と言われ、ネタにされている。 戦闘では接近して炎で攻撃してくる。回復できる雑魚敵は存在しない。 その他バカゲー要素 前作にひき続きオープニングのムービーがおかしい。ゲームに出てこない人物が出たり、 このまま電源をお切り下さい という表示が出たり…。 参考動画 念のために書いておくが、そもそも原作漫画自体がこのようなノリである。他のバカゲー要素も多くは原作譲りと言ってよい。 タイトルが2ではなく通でもなく痛。ある意味的を射た表現ではあるが。 人々が住んでいる町の橋を越えた先には、クマやらライオンやら忍者やら狙撃手やら山賊やら未確認生物やらが平然とうろつく無法地帯が広がっている。どんな世界だ。 ワープ手段がウンコじーさんに変身してトイレに流されるというもの。 通常のウンコじーさんだと家までの一方通行だが、隠しじーさんの「金のウンコじーさん」に変身すると、今までに流された便器へ自由に移動できる。どんな仕組みなんだ。 手に入るアイテムは有用なものは「アイテム」、用途の無いコレクションは「ゴミ」として分類されるが、前作及びスピンオフ作品はゴミ扱い。作者のサインにいたっては説明文ですら「ゴミ」としか書かれていない。 アイテムのひとつである「写真」は、3DSの登場に先駆けて3D眼鏡を付けて見ることで飛び出して見える仕掛けが施されている… のだが、肝心の3D眼鏡は付属していない。したがって3D画像を見るには3D眼鏡を何処かで買うか自作するしかない。しかし、コロコロコミックでは3D眼鏡の付録もたまにあったため当時のコロコロ読者の子供は結構所持していたと思われる。これが後の3DSの誕生に繋がった…かどうかは定かではない。 飛行できる変身状態で海に落ちると溺れて即ゲームオーバー扱い。なにげに作中で一発アウトに当たるのはこれだけである。 前作の敵キャラである「みょみょみょ星人」が何故か当たり前のように町に住み着いている。おまけに中盤では郵便配達のバイトをしている奴まで出てくる始末(*7)。 相変わらずライバルキャラの校長の扱いがヒドイ。谷底に突き落とされたり、最強さん(原作世界における史上最強の人物)に二度も喰われたり、その最強さんの体内で細菌に吸収されたり…。 今回は校長に限らず原作の作者(曽山一寿氏)もヒドイ目にあっている。ボスを倒して戻ってきた際にはほぼ毎回じーさんらにボコボコにされ(*8)、ボコボコにされた時専用の顔グラフィックまである。 この二人が登場すると頻繁に「しばらくお待ちください」の表示だけになり暴行を加えるSEが繰り返される。 ちなみに「写真」アイテムの1つに作者が映っているものがあるが、それの写真のタイトルは「キモイ人」。フィルムが余ったから写してやったというレベルの物で、これをくれる人物に「この写真は燃やしていいから」とまで言われる始末。そのほか、ゴミアイテムに彼の色紙があり、それを犬に臭いと言われるなど、徹底的に馬鹿にされている。 デパートで熊が売っていたりする。 港町の倉庫にてネコを集めるイベントがあるが、その中に1匹だけライオンが混ざっている。確かにライオンもネコ科だが…。しかもなぜかじーさんの家にいる、全部集めた後に話しかけると喋ることができるなど、突っ込み要素が絶えない。 街や家の周辺に爆弾や100キロの重りがあるのは当たり前。街中のリサイタル会場にはライオンとクマがいる。 とある公園は半分以上がウンコで埋め尽くされている。 とあるキャラは金を返すように要求してくる。 原作の準レギュラーであるためか、ゲームの進行に応じて3段階に分けてイベントが更新される優遇(ただしゲーム内では不遇の扱い)を受けている。 町のマップでのBGMが前作で収録された「おちんちんのうた」のアレンジ。 7番目のステージである海賊船は入場券が必要となる。入手方法もバカげたものだが、入場券を渡して入ったのになぜか船長に侵入者扱いされる。 ある条件を満たすとじーさんの家の隣にある建物(?)の「校長王国」に入れるようになる。しかし、そこは「ヒゲの神」が祀られたフロアやう○こだらけのフロアなどロクな場所が無く、おまけにひょっとこのような顔のオヤジが群れを成して襲ってくる。 エンディングの半分はプレイヤーの努力を全否定。詳しくは後述。 笑える鬱要素 本作はおかしなエンディングがあるのが特徴。しかし人によっては鬱を感じるかも…しれない。それを紹介する。 + 鬱?エンド一覧 原稿を苦労して集めたじーさん達。作者と共に小学館に持っていくが、担当記者の「つまらない」の一言で原稿がボツになるエンド。じーさん達は消えなかったがとある主要キャラは消える。そして一枚絵が出るが暗い表情をした主人公達の後ろにいる担当が鼻をほじりながら「バーカ」と言ってる一枚絵が出る。驚くべきはこれがこのゲームの通常エンディングということ。4コママンガにおける「起承転結」の「結」と考えれば納得できるが、人によってはムカつくかもしれない。 この漫画自体は読むことは出来るが、担当者が言うようにつまらないということは全くない。 じーさんが騙され小便を一生漏らす呪いにかかるエンド。一見笑えるが実は一枚絵が小便を漏らしてる部分以外は地味に鬱だったりする。 じーさんが集めたアイテムを全て燃やすエンド。ただし、燃やすアイテムは全てゴミに分類されている物である。前2作のソフトや作者のサインが主人公の手で一緒に燃やされる光景は中々にシュール。 とあるボスから金を大量に騙し取る悪人エンド。 評価点 キャラゲーとは思えないほど行動できるエリアが広く、隠し要素や謎解きも多い。 学校の中から森の奥や港の倉庫や用水路まで様々。原作に登場したキャラもあちこちに点在している。 殆どのエリアで何らかのイベントが発生するのですみずみまで回って損のない仕様になっている。 一見すると話しかけるのが不可能そうな学校の隅の銅像の前にいる校長にも、条件を満たすことで彼の所へワープして話しかけることが可能。 前作と同様に芸術仙人などの原作ではごくわずか、果ては1コマしか出番のないキャラクターまで登場している。ブサイク仙人のように本作で初めてセリフが導入されたキャラクターもいる。 芸術仙人に至っては原作でじーさんと校長の喧嘩に割り込んで2人とも倒したという設定からか、じーさんが問答無用で殴りかかってきた際に2度も返り討ちにするほど強い人物として描かれている。モブ同然のキャラにまでしっかりと設定を盛り込んでいる辺りにゲーム制作側の熱意を感じられる。 パスワードの存在はもちろんのこと、迷子になった犬猫を探しに回ったり「デュエル・マスターズ」のデッキを組むために実際に40枚集めたりと番外要素は様々。一部の要素を達成すると特別なエンディングが流れる。 ボスに勝利して取り戻していく原稿もすべて集めると一つの漫画になっており、自由に閲覧が可能。内容もいつものじーさんのノリであり、よく読むと本作の各ダンジョンと内容が一致している。 ボスには何回でも戦いを挑むことが可能であり(*9)、何回か戦うとテキストの内容や結果が変化してくる者がいる。それぞれのステージに出る雑魚敵も倒した数を確認できる。 倉庫ではある少女が人形を作るイベントがあり、各雑魚敵を一定数撃破すると、各雑魚敵の人形が完成し、全部完成させる事で、特別なエンディングを観る事ができる。 雑誌や攻略サイトなどの情報なしではなかなか気付かないようなものも多く、そういった意味では意外とやり込める。 BGMは世界観に合っていていい。というか純粋に出来が良い。 ボス戦のBGMも良く、特に「ケツドッグ三兄弟/三姉妹」戦とラスボス戦は純粋に格好良い。 グラフィックもなかなか。平均より少し上。 ゲーム内のミニゲームは意外な中毒性がある。 ゲームオーバーとなってもペナルティが拠点の一つである自宅へ強制送還される程度で済む。かなりの距離を引き返して自宅に帰るイベントもあるため、デスルーラとして使いやすい。 みょみょみょ星人に関して、前作のエンディングの1つを思わせる描写がある。 問題点 基本ゲームは単純でボス戦もマンネリ化しやすい。 というかボスの行動パターンも使い回しが多い。ボスの数が10体なのに対し行動パターンは5パターン。もともと単純な攻撃しかしてこないのにこれでは…。 前述の通り7番目のボスのHPがたったの10ポイントで、後半で戦うのにも拘らず1番目のボスと同じ。特別強い攻撃要素を持っていないため、あっさり勝ててしまう。 広範囲のマップを行ったり来たりするイベントが多いため面倒くさい。特に最初のボスの潜伏先でもあるデパートはボス戦が終わった後もイベントが多く発生するが、『ポケモン』シリーズのようにエレベーターが無いためいちいち一階ごとに登らなくてはならない。 スムーズな移動に特化したノミじーさんや一度利用した世界各地の便器へワープ移動できる金のうんこじーさんの入手が可能な時期は通常エンディングの直前からとなり、それまでは比較的足が速い箱じーさんやわざとゲームオーバーになって自宅へ強制帰還(うんこじーさんでのワープやニワトリじーさんで溺れても代用可能)を多用する事になる。 ちなみにノミじーさんはバグによりゲーム序盤から使用出来てしまう。本来は前述の通り港町にてネコを集めるイベントを行い、全部のネコを集めた後にライオンに話しかけると習得できる、というもの。しかし、猫を集めるイベントの依頼人がいる倉庫の隣の倉庫にいる女性のイベントを回収すると、なぜか全部のネコを集めた時のフラグが回収され、ライオンだけを回収しても習得できるようになってしまう。 ギャグのネタに一部前作の使い回しが存在する。 原因は前作で原作のネタをほとんど使い切ってしまったことにあるが、もう少し何とかならなかったのだろうか。 じーさんの強化システムについては、物語が進む毎に既存の形態の性能が強化されるのではなく完全な上位互換の形態が追加されるというもので、全て出そろうと序盤で登場した形態はほぼ役立たずとなる。 特に、物を掘り出す能力を持つ犬じーさんは上位形態のモグラじーさんで発掘を行わねばならない発掘ポイントで発掘を行ってもアイテム入手イベントがスルーされてしまい、犬じーさんでも発掘出来るポイントが多い事も合わさって利用すればするほどどこでアイテムを掘り出していないかが分からなくなりやすいという地雷になっている。 ある条件を満たすと使えるようになる「もろみ酢じーさん」が地味にバランスブレイカー。連続ゲップ攻撃でボスに行動する隙を与えず、そのまま倒すことが出来るため、一方的にハメ殺すことができる。というかゲップでやられるボスって…。 しかし攻撃力が低く命中するたびに無敵時間も発生するので体力の多い雑魚敵を倒すには時間がかかり、雑魚敵は無敵時間中に怯まない事を利用して反撃される事も多々あるので道中ではそこまで強くもない。 こちらとは別の条件を満たすと同誌出身の人気漫画およびトレーディングカードゲーム、「デュエル・マスターズ」とコラボした「ボルメテウスじーさん」というもろみ酢じーさんのパワーアップ版も使用可能。 オナラが追加され前後同時に攻撃可能。元になったのはカッコいいドラゴンなのにゲップとオナラって…。ちなみに画面内に出せる弾の数は両方とも4つまで、それ以上は弾が消えるまで出せないという制限があるため、単純な攻撃性能では弾を連射出来るもろみ酢じーさんの方が強い。 7番目のボス、ハイシャック船長は2回目以降に戦う際に地味にハマり要素が発生する。 ボスを倒すとボスの部屋の前に戻るのだが、そばにいるザコに帰り道を塞がれ、かつ攻撃された反動でまたボスの部屋まで飛ばされる、というもの。2回目以降戦うメリットはほぼ皆無なので、近寄らない方が良いだろう。 エンディングも苦労したプレイヤーは場合によってはいらつくかもしれない。 まあそんな暗いノリじゃないからほとんどないだろうが。 エンディングのうち3つは何故かイベントの発生が一度きりであり、同じデータでもう一度見ることが出来ない。 特定ジャンルのアイテムをコンプリートしないと見れず開放に時間のかかるエンディングもあるため、やや厄介。 総評 バカゲー要素や下品さもあるがキャラゲーとしては水準以上。ボリューム面に関してはジャンル変更により前作を大幅に上回り、ゲームとしての完成度を高めている。原作のファンは買う価値あり。多少賛否は分かれるがキャラ崩壊はしておらず、原作のノリを大事にしている。 余談 発売前に本誌で発売を謝る。 この後GBAで一作、DSで一作、3DSで一作が発売された。 ゲーム内の施設の中で「うしうし亭」という牛丼屋にだけは入ることができない。ちなみに本作の発売当時はBSE問題の影響で牛丼屋で牛丼の販売が中止されていた時期だった。 こんなゲームだが前作同様攻略本が存在する。その名も「絶体絶命でんぢゃらすじーさん ~怒りのおしおきブルース~ 超なげやり役立たず攻略ガイド」。名前もさながら表紙の下に「ムダだらけの内容ですので、買うと『痛い目に会う』場合があります。」などと書かれているなど、良くも悪くも本編に劣らぬふざけた内容となっている。こんな名前ではあるがシナリオ攻略からアイテム収集、じーさんの変身や各エンディングの開放条件は網羅しており、本作のボスの一人スナイパージョーがゲストとして登場する作者書き下ろしの漫画や全体マップまで付いてくるといった風に攻略本としては標準以上の出来となっている。強いて粗を挙げるなら、多過ぎるミニイベントの紹介が一部のみに留まっている点、対戦モードにおける最強さんの開放パスワードが載っていない点である。 同誌の漫画『コロッケ!』の主人公「コロッケ」が本作に友情出演している。また逆に『コロッケ!』のゲームにじーさんが友情出演している。いわば相互友情出演。 初回版には特典として「一部に茶色のシミがついた手拭」と「扇部の付け替えが可能な団扇」が付いていた。手拭のシミについてはコロコロ本誌にて全裸で尻に手拭を打ち付けるじーさんの絵とともに「このような事はしてませんのでご安心ください」などと説明されていた。団扇はじーさんのものと校長のものの二種類があり、じーさんの方は普通に使えるのだが、校長の方は何故か薄っぺらい素材が使われており、団扇として機能しない。それを踏まえてか「なんでワガハイだけペラペラなんじゃい!!」と激怒する校長の絵が描かれている。