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目次 <今北産業の目的と編集ルール> 2010/08/07(土)~ 2010/08/06(金)■EDのモーションって歌詞にリンクさせてるんだね ■リーネハオッキカッタヒヒヒ ■あみあみペリーヌ発表!11年01月下旬発売予定 2010/08/05(木)■第5話「私のロマーニャ」放送開始! ■二式大艇の扉は結構小さいのです ■魔女狩りのない平和な世界 2010/08/04(水)■芳佳と海行ってきたよ ■エイラはどんな風に未来が視えてるんだろう ■福園美里さん、大切にします 8/3以前の今北産業 +<今北産業の目的と編集ルール> <今北産業の目的と編集ルール> <目的> 仕事や学業で忙しいのに、本スレの流れが速すぎる!! 公式サイト、いつ更新したのかさっぱり分かんねぇよ!!(サイト更新情報出せw) そんな要望により日々のトピックを簡潔かつ明瞭に記録したいと思う。出来るだけ。 <編集ルール> ・3行でなくても全然OK。(一日分の見出しが、目次で見て3行前後になればいいかな) ・深夜アニメなのでAM6時で日付変更。一日は06 00~30 00とする。 ・情報の鮮度が最優先なので、リンクとか面倒なら文字のみでOK ちなみに、行の先頭に「**」を書くと見出しになり、このページの頭の目次に自動で表示されます。 Wikiの文法がよく分からなくて書き込めないときは、こちらの簡易連絡板に伝言を書いておいて下さい。 →簡易連絡板 簡易連絡板の書き込みに気が付いたWiki編集員が、あなたに代わって、ここに書き込んでくれます。 ※参考にした、他のまとめサイトの今北産業コーナー The iDOL M@STER ニコニコ動画まとめWiki - 今北産業 [部分編集] 2010/08/07(土)~ こちら 2010/08/06(金) [部分編集] ■EDのモーションって歌詞にリンクさせてるんだね ▼599 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 19 09 ID 0+rxLMUe0 今さらだけどEDの各モーション、配置って 歌詞作った後狙ってリンクさせてんだよな (歌詞) (各モーション)手の平に風を. リーネちゃん手を広げる感じたのなら ペリーヌさん?もう大丈夫. シャーリーサムズアップ信じてジャンプして ルッキーニぴょん遠く浮かぶ雲. サーニャ感じるひとッ飛びできるよ. エイラぶーんそんなドキドキ エーリカちゃんのふりふりに俺がドキドキするわけだ///想像できなかった お姉ちゃんの末路みんなの明日の. ミーナ隊長夢守るんだ もっさん烈風丸で勇気ありったけ 頑張れ芳佳ちゃん 書かなかったが、ペリーヌさんは澄ましてるけど間違いなく感じてる ▼601 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 21 56 ID QA9eOs7s0 599 エーリカは歌詞だけでなく曲に合わせてドキ!ドキ!してる ▼605 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 24 44 ID YkMhQAv20 599 末路とかいうなw ▼606 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 26 30 ID DVvSB4pRP 599 ついに気付いてしまったか ▼612 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 32 57 ID YkMhQAv20 599 これでもよかったな 手の平に風を リーネちゃん手を広げる感じたのなら サーニャ感じるもう大丈夫 シャーリーサムズアップ信じてジャンプして ルッキーニぴょん遠く浮かぶ雲 トネール ストライクウィッチーズ2 第671統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1281023638/ ■リーネハオッキカッタヒヒヒ ▼684 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 18 18 ID oLV16IGwP エイラ「リーネハオッキカッタヒヒヒエイラ・イルマタル・ユーティライネンスオムスクウグンショウイコッチハサーニャリトヴャクオラーシャリクグンチュウイヤカンショウカイデマリョクヲツカイハタシテイルムリダナ(・x・) ハヤイ!カソクシタ!ハラヘッタナー…キコエルカ?サーニャノビセイガライシュウハサーニャガカツヤクスルアンナサーニャヤコンナサーニャイマコソサーニャニヨルサーニャノサーニャノタメノサーニャ! ベーハイハイハイハイ!ワタシモヤル!オマエハドウナン…ダッ?ナンテコトナイッテクライノニナレロッテコトダロオフダ?ツンツンメガネノイウコトナンカキニスンナヒマダッタラタロットデモヤロウラナイダヨ ワタシハミライヨチノマホウガツカエルンダマ、ホンノチョットノサキノミライダケドナドレドレ…フーンヨカッタナイマイチバンアイタイヒトトアエルッテナンデ?ソッカー・・・ウーン、ソウイワレテモナーヒトクチダケ ナンデ?ヤカンヒコウハジメテナノカ?サッサトイクゾ!ワタシ、スオムス。スオムスハヨーロッパノキタノホウ。オラーシャハヒガシナニガイインダヨ!ハナシキイテナイノカオマエ? アノナ…オラーシャハヒロインダゾ?ウラルノムコウタッテフソウノナンジュウバイモアルンダヒトサガシナンテカンタンジャナイゾダイタイ、ソノアイダニハネウロイノスダッテアルンダゴウジョウダナ、オマエ… ジャアセカキツイデニサウナニイコホーミヤフジハサウナシラナイノカスオムスジャフロヨリサウナナンダゾドコミテンダ?オマエサーニャヲソンナメデミンナー!コッチコッチ、サウナノアトハミズアビニカギルンダ ハズカシガルナヨ!オンナドウシダロ?ナゼダロウ。ナンカ、コウ…ドキドキシテコナイカ?ミヤフジサーニャハオトウサンノススメデウィーンデオンガクヲベンキョウシテタンダ オマエノストライカーハミヤフジハカセガオマエノタメニツクッテクレタンダロ?ソレダッテウラヤマシイッテコトダヨゼイタクダナー…タカインダゾアレナンデダマッテタンダヨー バカダナァオマエ…コウイウトキハタノシイコトヲユウセンシタッテイインダゾ?ソーダヨラジオノオト…フタリダケノヒミツジャナカッタノカヨォ…チェ…ショーガナイナーアノナキョウハサーニャノ ドウシタ?ナンダ?テキカ?サーニャバカ!ヒトリデドースルキダヨ!バカ、ナニイッテンダサーニャハワタシニテキノイバショヲオシエテクレダジョウブワタシハテキノウゴキヲサキヨミデキルカラ ヤラレタリシナイヨアイツハサーニャジャナイアイツハヒトリボッチダケドサーニャハヒトリジャナイダロ!ワタシタチゼッタイマケナイヨ!コウカ?アタレヨ!ハズシタ!モドッテクンナ! クソ!デテコイ!ソンナヒマアルカ!キガキクナミヤフジソレガチームダ!マダキコエルイヤ、ソウデモナイカモキョウハサーニャノタンジョウビダッタンダセイカクニハキノウカナ サーニャノコトガダイスキナヒトナラタンジョウビヲイワウノハアタリマエダロセカイノドコカニソンナヒトガイルンナラコンナコトダッテオコルンダキセキナンカジャナイソンナンジャネーヨオメデトナ ウワッ!ナニナニ?…サーニャッタク、ナニヘヤマチガッテンダヨーチェ、キョウダケダカンナーッタク、ホントキョウダケダカンナーアッ!コラ!ワタシノ!ウー…ゴメン!シ、シタニニゲタ カエセ!ゴルァー!ヤッパリ、ナンカイツモトチガウナ…ウワッ、サ、サーニャヌゲッテヒドイジャナイカー!コレダヨコレサーニャノピアノハドウシター?サーニャノーエーイ、モットホメローイヤ、マダマダダ イテッ!ナンダヨモー!キョウダケ!ダカンナ…アイツ、マサカツカマッタンジャ…ミヤフジウラナッテタシニガミカウハバキチノコトカ?ショセンウワサジャンソレガワナダッタジャナイカー!スコシハソダッタカ? エートアノレ…レッシャガサホラフタリトモネテタラシハツマデモドッテキチャッテシカタナイカラココノヨウスデモミヨウカナッテ…ナァ、サーニャ?ウーウワサーニャオイソウデモナイカモ ホラミテ!ミギダナ!ウエダナ!ネムクナイカ?」 うわああああああ書いてたらゲシュタルト崩壊してきた ▼686 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 20 43 ID nT6WQ6Jb0 684 スマン読む気にならんw ▼687 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 21 02 ID 0sIGwHhv0 684 読めねえww ▼700 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 35 12 ID z8oI3g4s0 エイラが好き過ぎて気でも狂ったのかと思った ▼706 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 41 16 ID 0sIGwHhv0 あぁ全部名言だ ▼697 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 29 27 ID QA9eOs7s0 684 読み上げソフトでエイラ声を発売したら売れるだろうな ▼698 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 30 23 ID jm3FO0xy0 684 これ1期のエイラの全セリフか 意外と多いような少ないような ▼701 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 36 32 ID WMIUtJxm0 699 書いたわけでもないのに判別できるお前も大したやつだ… ▼702 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 38 23 ID YkMhQAv20 お前らだってエイラの全セリフの8割は覚えてるだろ ▼712 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 46 59 ID JBnk2Gbx0 702 控えめにいって9割くらいダナ ダナって実際あんま使ってないよねw ▼717 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 52 24 ID MDpVf6pY0 712 星一徹がちゃぶ台を引っくり返したのは一度だけ、ってのは有名な話。 頻度と印象はあんまり関係ないということダナ。 ▼716 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 51 01 ID QA9eOs7s0 枕を買ってこいってセリフはまだ暗記してないな ▼718 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 53 02 ID oLV16IGwP 716 エイラ「ジャワタシガサキニイクカラムリダアタルゾ!エット、ワタシタチハスオムスニイクハズガサ…チョットレッシャニノリマチガエテアドリアカイニデチャッテリョーカイ!タベナガラモンクイウナネテイルアイダニナニガアッタンダ…? ピアノ!ピアノヲタノム!チェ…サーニャノピアノガキキタカッタノニナァ、サーニャホシイモノナイカ?ミヤフジ!マクラダ!マクラカッテキテクレマクラ イロハクロデアカノワンポイントガアルトイイナソザイハベルベットデナカッタラテザワリノイイヤツナナカワタハミズドリノハネデダウンカスモールフェザーワカッタカ? ンモーシカタナイナァ…カイテヤッカラマチガエンナヨーイイカ?ワスレンナヨゼッタイダゾ!イッタモノアッタカ?ソンナコトナイゾ サーニャガワタシノカッタマクラヲダイテイル…マクラニハサーニャノホソイウデガムネガタイオントシンゾウノコドウガ!ウワアー」 ▼720 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 16 54 07 ID GeVzesrE0 718 すっげえな でも読んでる途中で目がちかちかする ▼732 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 17 03 28 ID 0/QByB7j0 なんだかんだでエイラの声がうまい棒のままでなにより ストライクウィッチーズ2 第671統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1281023638/ ■あみあみペリーヌ発表!11年01月下旬発売予定 ▼634 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 14 58 36 ID hcQc1qiI0 378 名前:ぼくらはトイ名無しキッズ[sage] 投稿日:2010/08/06(金) 13 43 30 ID hI+Lv+GC0 [4/5] ストライクウィッチーズ ペリーヌ・クロステルマン (あみあみ) http //www.amiami.jp/images/product/main/103/FIG-MOE-2036.jpg http //www.amiami.jp/images/product/review/103/FIG-MOE-2036_01.jpg http //www.amiami.jp/images/product/review/103/FIG-MOE-2036_02.jpg http //www.amiami.jp/images/product/review/103/FIG-MOE-2036_03.jpg http //www.amiami.jp/images/product/review/103/FIG-MOE-2036_04.jpg http //www.amiami.jp/images/product/review/103/FIG-MOE-2036_05.jpg 販売小売価格 6,980円 (税込) メーカー あみあみ 発売日 11年01月下旬 造型師 めーん 製品仕様 PVC製 塗装済み完成品 持ち替え用レイピア付属 【サイズ】全高 約15cm ▼635 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 15 00 03 ID H28UbFiB0 634 なかなかいいじゃないの レイピア持ちじゃない方はトネールの構えでいいのかな ▼636 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 15 01 39 ID oYEToG0B0 634 来年初めかぁ・・・ 少しずつ貯金していくかなぁ ▼641 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 15 06 09 ID mtJMKbkbP BD買うのでいっぱいおっぱいだからフィギュアなんてとてもじゃないが… 欲しいのに悔しい ストライクウィッチーズ2 第671統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1281023638/ 2010/08/05(木) [部分編集] ■第5話「私のロマーニャ」放送開始! 大分前から名前だけは明らかになっていた第5話の放送が開始されました。 第5話に関する質問・疑問などはこちらが詳しいので是非御覧ください。 ▼454 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 56 36 ID W83gm2z50 テレ玉終了。もろに「ローマの休日」でした。 ▼456 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 56 54 ID 2r0GJFE/P 埼玉組帰還 いい話だった 神回 ローマに行きたくなった... ▼464 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 57 40 ID DbOdgTEv0 いい横領事件だった ▼458 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 57 00 ID ziZA69iL0 なんだ、今日も神回か ▼520 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 00 10 ID KYKfcisxP ロマーニャにロケハンいった甲斐があったな 資料映像が腐るほどあるかもしれないが なお、今回は放送開始時間が30分繰り上がって1 30。案の定見逃した住民も・・・ ▼461 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 57 14 ID loQ32+ROP やっちまった… 2時からかと思ってたら見逃した 死にたい 以下簡易まとめ。 ▼681 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 09 04 ID guWtHGqx0 http //pa.dip.jp/jlab/ani0/s/pa1280941422112.jpg なにこの天使 ▼686 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 09 34 ID cCS1VtdH0 681 カンカン帽(・∀・)イイネ!! ▼689 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 09 38 ID WUJ2zj0m0 681 凛々しくも可愛さを残す素晴らしいですな ストライクウィッチーズ2 第667統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280931207/ ▼191 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 04 07 41 ID nitUn6t10 ルッキーニは子供だから新聞とか読まないだろうし、 やんごとなき方々はあんまりメディアに露出しないからしょうがないが、 王女様は自国の英雄の顔と名前くらい知ってろよ、 貴族様は一兵卒なんて興味ないか? ▼730 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 10 42 12 ID 3mTjHNSe0 191 ルッキは子供で海外生活が長いくせにローマの史跡・観光地に詳しいんだな しかし自国の王女の顔も名前も知らない そして公務につく寸前の王女は自国の史跡・観光地に行ったことが無かった それじゃ外国要人の接待もできないよね ▼733 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 10 45 23 ID Wpl5xd6o0 730 王女が物心ついてからずっとネウロイの侵攻受けて戦争状態でしょ。王家の人こそ あちこち行ったり出来ず厳重に護衛されて暮してきただろ。 ▼737 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 10 47 24 ID KxxabcOF0 730 でも俺は佳子さまと眞子さまを見ても絶対わからない自信があるなー ▼739 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 10 48 48 ID z01loqc10 730 皇室の連中が一家そろってれば兎も角 単品でそこらへんあるってたら俺気づかないよ多分。 ストライクウィッチーズ2 第668統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280943533/ ▼87 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 14 07 16 ID zAMmmkYR0 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1073498.jpg 501マークが入った500の紙幣?があるんだが 使えるんだろうか ▼99 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 14 11 01 ID NiQ6lYD40 87 軍票だな ▼776 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 19 58 51 ID zXBqOZJx0 8話で登場予定の最強のネウロイさんのハードルが上がってる気配がする。 ▼801 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 20 06 13 ID 8rBepXS50 どんな最強な敵が出てきてもエイラさんは生き残りそう でもエイラさんはパッとした攻撃技なさそうだから頑丈な敵が来たら千日手模様だな ▼818 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 20 11 54 ID DPwDBL2j0 801 次回タロットカードでコア破壊するよ ピラッ、あちゃー破壊と破滅かぁ。今日のオマエついてないよ。出直してきなー シュッ、カッ!パリーン ▼827 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 20 14 49 ID EzLQZuE00 818 エイラさんカッコよすぎるだろw ▼832 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 20 15 26 ID EjTunna7P 818 一連の動きを想像するだけで惚れるw ストライクウィッチーズ2 第669統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280981383/ ▼560 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 13 30 14 ID QA9eOs7s0 ローマも一応首都なんだから対空砲火ぐらい欲しかったね ▼564 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 13 33 55 ID Gz/xma7SQ 560 鳥で逃げるロマーニャ軍だぜ? それで、あんな本物がどうするか分かるな? ▼566 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/06(金) 13 35 57 ID 08A5HAq80 560 「昼寝してました」 「遅めの昼飯にしてました」 「ナンパしてました」 「対空砲バラして整備してました」 「オペラの予約取りに行ってました」 「急にネウロイが来たもんで・・・」 ストライクウィッチーズ2 第671統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1281023638/ そして予告に足浮き立つ変態紳士達。 ▼513 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 01 59 55 ID pjdEzdnT0 http //tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/k/s/dat1280941062637.jpg ▼555 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 01 59 ID D0+xMyBb0 513 アウトー ▼616 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 05 15 ID Hap6JlUK0 513 これは・・・ ▼628 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 02 05 48 ID PVE8MuFo0 513 これ完全に見えてるよね ストライクウィッチーズ2 第667統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280931207/ ■二式大艇の扉は結構小さいのです ▼315 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 20 23 ID dCZPkeflQ そういや一週間ぐらいまえに鹿屋の航空博物館に行って実物の二式大挺見てきたよ もっさんが開けて芳佳と会話してた扉って意外と小さいんだよな あそこからストライカー着けた芳佳が入るのは無理だろ ▼319 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 21 51 ID 8dz+v6eUP やっぱ鹿屋に巡礼いく紳士がいたかw 俺も暇が出来たら見に行こう ▼342 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 26 54 ID uLu+gIEW0 315 数年前に船の科学館で観たが、アニメでは倍ぐらいにデカくなってたなwwwwwww ▼331 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 24 00 ID aY/BeNSK0 315 これお勧め http //syokugan-ohkoku.com/item/order-cafereo/bigbird4/order.php?Code=5565 もうどこにも売ってないけどなw 編集注:前半抜粋 ▼392 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 34 57 ID zJ14T+lU0 315 二式大艇ってかなり狭いんだよな 二式大艇空戦記とか読んでても「あー狭いんだな」って思う 331 ちょっと大きな家電量販店探せばまだ売ってるぞw ▼428 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 43 13 ID dCZPkeflQ 392 だよなwww もっさんが開けてた扉これなんだけど http //s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201008052239060000.jpg どうみても小さすぎますねwww 編集注:ごめんなさい、画像が大きすぎてwikiには載せられません・・・ ▼432 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 44 21 ID 4hRau1Z80 428 確かにドアは小さいが画像は大きすぎる ▼471 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 52 17 ID dCZPkeflQ 432 ごめん http //s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201008052250270000.jpg ▼446 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 22 47 15 ID 3KVU5Kcg0 二式は、かなり長いけど幅が狭い。スマートな機体だ。 1,2話みたいなC-130ばりの機内空間はないよ。 無茶な要求性能を満たすには、細くして空気抵抗を減らすしかなかったからだ。 まあフィクションだからいいんだよ ▼532 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/05(木) 23 02 16 ID dCZPkeflQ 446 みたいだね http //s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201008052259230000.jpg みたところ幅は2mもないかも まぁフィクションだっていったら全て終わりだよなwww ストライクウィッチーズ2 第670統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1281009567/ ■魔女狩りのない平和な世界 ▼120 第774統合戦闘航空団 [sage] 2010/08/05(木) 11 53 09 ID p0BK72bs0 今回は芳佳が黒猫持ってたシーンが印象的だし重要だった よしこがKYかわいいってのは置いといて、 イタリアで黒猫は魔女の使いって思われてて今でも年数万匹も殺されるくらいに忌み嫌われてるんだってな 芳佳が簡単に黒猫を見つけることで魔女狩りのない平和な世界だってことを密かに伝えてる ▼142 第774統合戦闘航空団 [sage] 2010/08/05(木) 15 22 34 ID .mxq40k60 別に返信するときは相手の文章をコピペしなくてもいいのよ 120 あの猫なんの脈絡も無いなー芳佳可愛いやりたいだけか、と思ってたらそういう意味か ストライクウィッチーズ避難所27 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/6982/1280886267/ 2010/08/04(水) [部分編集] ■芳佳と海行ってきたよ ▼240 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 24 41 ID UetJF4rZ0 芳佳と海行ってきたよ http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1071529.jpg ▼244 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 26 02 ID DjVyON8wP 240 アホがいるぞー ▼247 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 27 11 ID HFlehOs10 240 かわいいから許してやるよ ▼245 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 26 31 ID typ7GPp20 240 痛ッ!痛いよお姉ちゃん! ▼248 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 27 43 ID 9HpYqeIp0 240 お前は変態だ・・・由緒正しき、清清しい変態だ 誇って良いぞ ▼252 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 28 28 ID NkKnIJxT0 240 【審議中】 ( ヽ ―――― ○ ―――― , ⌒ヽ ( ) // | \ ( ' ( ヽ⌒ヽ 、 / / | \ ゝ `ヽ( ) | (⌒ 、 ( 、⌒ ヽ ( ヽ ( (⌒ ) ( _.. ヾr0ヾ_ / ,r'l0i{'0ヾヽヽ , ~`i,/∧{!i} ヽi´ ;i |ヽ. / ヘ!i} / | | ヽ ∧ ヘi} ∧∧,,∧ / | | ヽ. / ヘω・) / ヘω・`)/ | ( ´・ω/ ヘ U)/ ヘ と(ω・` ) | U ( ´・) (・` )-u( と ノ _..u-u (l ) ( ノ `u-u 、.. ..._... ...._... ..._... ._,,..-‐''.... .._... `u-u'. `u-u' `゙''ー-、,_.. ..._... ...._... ..._... ._. .. .. ..ー .. .. . .~. ... .. .. .. .. -.. .. .. . .. .~. .. .. ..ー .. .. . .. .~.. .. .. .. .. -.. .. .. ~. .. .. ..ー .. .. . .. ... .. .. ... ~. .. .. ..ー .. .. . .. ... .. .. ... ~. .. .. ..ー .. .. . .. ..~. .. .. .. ▼253 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 29 05 ID EBiZA1K30 240 和んじゃったじゃないか!w ▼258 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 29 37 ID /3l4bB07P 240 このシリーズは地味に和むから好き ▼268 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 34 35 ID UetJF4rZ0 うん、その、なんだ、オレも浜辺で撮りたかった http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1071563.jpg ▼272 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 35 36 ID 1c4Dsy2rP 268 良い笑顔 ▼273 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 36 12 ID NdkFrCh00 昔、撮影中に崖から落としちゃった人も居るから気をつけてな ▼278 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 37 28 ID 8ZyYUOvz0 268 屈託の無い笑み イイネ・ ▼290 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 40 58 ID eVVkbLe90 268 こんなの作って恥ずかしいな俺とか思ったこと無いの? ▼298 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 44 12 ID UetJF4rZ0 290 あるわけねーだろ。楽しくてやってんだから http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1071585.jpg ▼302 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 44 56 ID A8H0hLGL0 298 お前の圧勝だ ▼307 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 46 38 ID cyBbpP9d0 298 とても真似できねえ 敬意を表するわ ▼337 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 00 54 17 ID aPcWj1Ln0 298 ヤダ・・かっこいい/// ストライクウィッチーズ2 第665統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280844095/ ■エイラはどんな風に未来が視えてるんだろう ▼498 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 01 56 18 ID 90T3YhNl0 ふと思ったんだけどさ、 エイラ未来予知で攻撃避けてるってことはさ、 常に自分や仲間がネウロイビームに吹っ飛ばされる映像を見せつけられてるってことだよね? まあ未来予知の仕組みはよく知らないからわかんないけどさ もしそうならけっこうキツいよね 新人のころに発狂とかしなかったのだろうか、なんて考えてたら若干鬱になった ▼508 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 00 13 ID BOCoMWP+0 498 いや、仲間がやられる映像が見えたんならその後仲間やられるってことじゃん 未来の映像が見えてやられるはずのところをやられないようにできるならそれは予知どころか運命を変更してる ごく僅かな先の予知ができるだけだから、「あっ、○秒後ここ撃ってくるわ」って感じられるくらいじゃね? ▼515 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 01 59 ID CmZR51MiP 498 その理屈はおかしい なぜなら未来予知でネウロイビームにやられてる仲間を見るという事は現実でネウロイビームにやられてる仲間を見る事になんら相違無いから(確かに2回見る事になるが) ただ、未来予知のトラウマから固有魔法が未来予知から未来変更にランクアップするという燃え展開があっても面白いな ▼526 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 03 50 ID KqUus8LK0 498 エイラはほんのちょっとの未来が分かるだけだ。0.1秒ぐらいの未来だな だからもし自分が被弾する映像が見えたのなら、たぶんそのまま被弾する ▼531 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 06 31 ID 9HpYqeIp0 526 未来が見えるのか?それとも未来がわかるのか? まぁ (・x・)『ミギダナ』 (・x・)『ウエダナ』 (・x・)『ダメダナ』 ニパ『ってうぉ~い』(ちゅどーん!!!) って言うネタは、面白かったが ▼544 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 12 21 ID Vm/p6b/e0 531 ありそうだw ▼552 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 18 19 ID H2qpsT6r0 531 未来予知というより未来予測といった方が良い 凄い正確だけどあくまで予測 予測の範囲を超える状況(2話のもっさんとか)が起きれば 外れる ▼529 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 04 35 ID H2qpsT6r0 498 秘め話CD2を持ってるならトラック5を聞くことをオススメする 状況から判断する予測が正確に出来る ▼530 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 05 51 ID 8XjRy4FJ0 529 2話のアタルゾも ビームの方向ともっさんの動きから よけるのは無理だと予測したんであって ビームを斬れるという予備情報がなかったせいだよな ▼534 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 02 07 00 ID cyBbpP9d0 530 実際ビームには当たってるしな もっさんが斬っちゃっただけで 間違ってはいないというか、どこまで予知できるかほんと気になるな ストライクウィッチーズ2 第665統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280844095/ ■福園美里さん、大切にします ▼931 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 13 53 46 ID QB6Gpoom0 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1072218.jpg 一生分の運を使ってしまったようだ 福園美里さん、大切にします ▼934 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 13 54 49 ID 1I2J/kf+0 931 おめー 運使いきって二期も終わらないうちに死なないように気を付けろ ▼935 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 13 55 07 ID YlaEZDdU0 931 すごいオメ。赤飯炊け というかサインの抽選なんか付いてたっけ ps2本体持ってないから、CD取り出したきりで中身よく見てなかったよ・・ ▼939 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 13 56 28 ID 30od+LLl0 931 いいなー、おめ ▼944 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/08/04(水) 13 59 21 ID A6LCPOEC0 931 事故らないように気をつけて うぽつ ストライクウィッチーズ2 第665統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1280844095/ 8/3以前の今北産業 8/3以前の過去ログは、こちら
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とりあえず三行でまとめると 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/08(日) 11 46 35.65 ID IokOzM6C0 本 気 で や り ま す ちなみに俺は何もできない 全てはこの一言から始まった 以下三行以上を受け付ける方用 ID icWixXJ40が「即席・やる夫で学ぶエロゲ作ろうぜ」を行う ここら辺から各々の妄想に勢いがつき始める 363 :1 ◆aCkgUBWeGg :2009/02/08(日) 16 47 17.36 ID IokOzM6C0 キャラ設定まとめ 主人公 ・ショタ ・姉と二人暮らし ・母親はシングルマザーである(デザイナーなのでフランスに単身赴任中) ・へたれ ・クラスでは男子にいじめられる方の人間 ・父親は母に借金を残し逃げた。戸籍上でも離婚している ヒロイン1 ・主人公のお姉ちゃん ・主人公と歳が2つ離れている ・主人公のことが大好きである。よく抱きつく ・クール系ではなく癒し系 ・黒髪ロング←ここ重要 続く 364 :1 ◆aCkgUBWeGg :2009/02/08(日) 16 53 01.39 ID IokOzM6C0 ヒロイン2 ・主人公の担任教師 ・正義感が強く、よくいじりっ子(男女)から主人公を助けてくれる ・過去にひも経験(貢ぐ方)あり ・赤髪のポニーテール ・眼鏡の日もあればコンタクトの日も やっぱ教師はポニテ(お団子風味)に眼鏡だと思うんだよなー ヒロイン3は ・金髪ショートでちょいツリ目 ・わらった時に八重歯が目立つ ・ビッチ ・昔セフレだった男がヒロイン3のことを探しているという噂がある ・元々はただのビッチだったが携帯でショタ画像を見てからショタ好きに ・スイーツ(笑) この頃の1は輝いていた 気がする(´・ω・`) 現在のWiki設立 1逃亡の経緯について詳しく分かる人書いといて下さい
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←1.翼の章へ 2.産業構造 -ニチジョウ- 『 そらいろの こい 』 ―ばーど、らびんにゅー!― 『 私にする? 私にする? それともわ・た・し? 』 『 めし! めか! そしておまえじゃあああああああ!!!!! 』 -舞踏子ズ、勉強中の図 Factor1.乗り出す先はどんなところ? ~土台建設~ 既に国内の幹線道路(にゃーロード)や共和国環状線で陸路を、 航法オペレートによって海路を切り開いてきたレンジャー連邦にとって、 航空産業は、経済のための、もっとも大きな歯車としても光を浴びた。 莫大な輸送力の海運、日常に根付いた陸運、長距離超高速の空運、 組み合わさってこそ、互いに力を高め合う。 それは、例えば航空機の部品が船や鉄道で運ばれる代わり、 空港への鉄道やバス路線が敷設されたり、領海上での防衛力を担うことで安定をもたらす、 といった相互作用に基づいているのである。 運輸産業は、人と物の行き来を活発化させ、 多くの技術や設備投資を長期的に求め続ける、安定した雇用先である。 その先達であり、天秤棒一本あれば財を成すと言われた羅幻王国の民の、 まず真っ先に申し込んできた業務提携を受け、マーケティング・需要予測を立てることにより、 政府は方針への自信を深めると共に、民間航空創業への道をつけた。 大統領府からの支援も受けたそれは、共和国の空を守る、これまでよりも、 遥かに多くの世界と触れることになる道であった。 運輸産業は、各地の多様性を保つことによって、 移動によって、価値を育て、利益を得る産業構造であるため、 空港の建設を含めた、文化侵略への配慮は最大に成された。 航空機は、点から点へ移動することが出来る上に、 海法よけ藩国の新技術・メガフロートを、海上空港とするプランを取り入れ、 広い土地を拓く必要がある造成問題について、大きく前進が見込めたのだ。 また、その際には、紅葉国の優れた浄水技術や、 リワマヒ国運営の資源ゴミ・リサイクル施設の導入によって、 海上・陸上を問わず、汚染対策が講じられた。 土地に合わせた空港の建設自体も、第2バッジシステム構築の際、 防空司令所建設を、各国方々で行っている経験があったため、 利用時間帯の立ち入りをシャットアウトして、浜辺や道路をそのまま滑走路にする、 大胆な開設プランすら可能なことも、シミュレーションによって説明されていった。 後は、僻地へも高速路を開けるというメリットがある反面、 長期計画になるので採算の見通しが立てにくく、設備投資にも時間がかかるという、 経営努力がなければ安易に採算が取れる事業でもないことを、併せて説明して回る、 丁寧な対話を中心に、計画の前段階は進められていったのである。 『 はなさないぞ。 』 『 もう、2度と、誰の手もはなすもんか。 』 Factor2.公共交通機関に必要なもの ~制度準備~ 採算については、各地の産業と結びつくことによる収益増と、 予算の整理方法を、自らモデルケースとなることで例示した。 まず、法制面だが、 あくまでレンジャー連邦版として、整備を進めたため、 参考にする場合、各国の大法院によるローカライズを、 前もって推奨しておく。 燃料生産地であったレンジャー連邦の、政府としての取り組みは、 『航空機燃料税』を廃止することにより、運賃の低下に協力し、 公益性が高いものの、開いても利用者が見込めない地方路線に、 一般会計予算から定常補助金を充てる、『エッセンシャル・エアサービス・システム』を導入、 これのために、関連して公共交通機関そのものの管理を一元化する、 『総合交通基本法』への制度変更に踏み切った。 これらは国民すべての基本的人権としてある、『移動する権利』を守るための取り計らいである。 この『移動する権利』については、 格安路線を追求する航空会社による、余裕のない発着スケジュールを制限するため、 乗客保護を目的としても、運用された。 飛行量との従量制でパイロットの給与を決定し、コスト削減を図った場合、 パイロットと管制塔との間でギリギリまで悪天候時の離陸が検討されてしまう可能性があり、 機内に乗客や貨物が閉じ込められてしまうという予測が立てられたのである。 また、空港自体の予算を公開することで、採算性を明らかにし、 より適切に『エッセンシャル・エアサービス・システム』を適用できるよう、 国内法に手が加えられた。 (法制関連の起草者:城 華一郎@摂政/法の司5級) (チェック・記述指摘:むつき・萩野・ドラケン/法の司4級) 『 ぜんぶだ!!!! 』 『 とにかくなんでも絡んでいけ、なんでも!!!! 』 Factor3.異なりあうということ ~出会いの妙~ 高速な輸送方法が広まるということは、時間の管理方法が代わるということであり、 これまで地元でしか消費されていなかった、生鮮食品や、お祭りといったイベントも、 広く享受されるようになるということでもある。 空弁、空港で利用できるレストラン、土産物などの商機はもちろんのこと、 機内での代わりに工場で腕を振るう、ケータリング会社も、各地で求められるようになり、 ファーストクラスの中には、MILのような、ハイクオリティ路線を行くエアラインで、 本格的な料理人を雇い入れる処も、後に出るようになっていった。 安全のため、制限が多い機内調理において、地方色豊かな食事を提供するべく、 これを補助する、工夫を凝らした料理や、スチームオーブン、電子レンジといった、 調理器具を、開発し、使いこなす、プロフェッショナルたちのニーズが出たのだ。 移動そのもので価値を育て、利益を生む運輸業は、 『ここではないどこか』の手触りを、機内にいる間から、旅客に提供できることも、 重要な資質なのである。 そのため、機内食同様、制服にも、路線ごとの特色を感じさせるべく、 競って地元のデザイナーと、エアライン所属のデザイナーとのコラボレーションが行われた。 衣食住と言われる3大需要の、 残る1つ、つまり旅行先の環境を味わう、観光業についても、 レジャーフライト専門のHALを代表とする、遊覧飛行企画や、 ピンポイントの旅客輸送自体で、地方経済へも働きかけた。 互いに違いあうことを楽しむ、という発想が、 直接的にも、互いの利益につながったのだ。 『 足りないものが多すぎる? 』 『 ええい、みんなごと全部引っ張ってこい!!!! 』 Factor4.いざ発進! 1 ~機体建造~ 異なるだけでなく、同じ物を競って磨きあうことも重要だ。 技術の多様性や、顧客の裾野を広げる低価格化につながるので、 機械類の納入元については、綿密な検討による入札が行われた。 たとえば心臓部であるエンジンについては、 航空立国というブランドを追求するために、提携した工場へと技術者を派遣する、 国内メーカーも現れる一方、技術強国のメーカーとの契約も積極的に行われていた。 電子航法機器に関しては、戦闘機時代から、昔ながらの十八番であり、 堅固な安定性を持つ電子妖精の発祥国なこともあり、国外企業と競いつつも、 他国とは別路線を行くように、国内の情報技術を発展させることになった。 整備については、技術水準そのものは、大抵の国で困らないが、 清掃・補給・整備を並行して行う民間航空に要求される難易度は、また別種類な部分もあるので、 各社での合同研修会を、定期的に開くことが決定された。 その他、種々の部品製造やオーバーホールについては、 きゃりっじにより民間航空の先鞭をつけた、リワマヒ国に厚く信頼を寄せ、 国産エンジンの、実際の製造場所を含め、主要国内メーカーは、 多くをこの、古くからの友に頼ることになった。 そのリワマヒ国と並び、かつての航空三羽ガラスの同僚だった、 芥辺境藩国の出身者は、民間航空そのものを一足早く経験していたキャリアから、 特に厚く遇されたが、経営体制でも多様性を確保するために、 独自路線でノウハウを築き上げるSHWのような会社も、中にはあった。 『 誰が何を得意で何をやろうとしてるか、 』 『 これからガッチリ!! 押さえるんだ!! 』 Factor5.いざ発進! 2 ~安全第一~ 燃料に関しては、テラ領域の共和国の半分以上が生産しているため、 生成技術保有国全般を利用することで、リスクコントロールとした。 トラブルが起こっても機能し続けることこそが、 航空機にもっとも求められる性能であり、これは、高所という危険な領域では、 致命傷を負うことが許されないための、全機種全会社共通の大原則であった。 エンジンにしても、1つあれば飛べるのだが、 歴史的には、信頼性が高まったので、初めて双発、つまり2個だけで済むようになり、 従来の四発仕様という、厳重なセイフティ設計からの転換が開始された経緯すらある。 コクピットでも、ビニールとガラスの層を重ねた窓は、 鳥が激突しても割れず、また、幾つかが割れても正常に機能するのだ。 なお、衝撃吸収のためにあるビニール内には、結露対策として電線を通し、 電熱で温める機能もあったりするなど、多機能性も、随所で持たされている。 このように、肝心の航空機の機体素材についても、 部品の多い航空機は、とにかく技術革新に貪欲にであり、 自社製品への取り込みのため、投資も活発に行われた。 一例を挙げるなら、 快適さのために、加湿器を導入できるよう、非金属製の軽量強度な、 炭素繊維焼き上げが行える技術やガラス等が、強く求められており、 炭素繊維・ガラス繊維の研究開発に着手したナニワアームズ商藩国への先行投資が開始された。 軽量多機能で、信頼性が高く、なにより安全につながる。 こうした製品は、結果的に顧客のブランドイメージを育てるので、 よほどの高価格でもなければ、資金投入はためらわれなかった。 『 代わりに私たちは、未来を差し出す。 』 『 ありったけ、必要とする限りの技術は、成長すればするほど、買う!!!! 』 Factor6.いざ発進! 3 ~内容充実~ 機体というハード面のみならず、中に入れるソフト面でも、 航空機は貪欲である。 保安対策としては、数えきれない危難をくぐり抜けた経験から、 機内にはゴロネコ藩国のマジカルポリスを雇用、玄霧藩国の特務警護官とも現在契約の手続きが進んでいる。 これによって、安全の確保と共に、 彼ら森国の民もまた、欠かせない仲間であり、常にそばにいる存在なのだという、 文化的な理解にも、積極的に取り組んでいった。 フライト中の行動は大きく制限されるので、 音楽や映像といった娯楽コンテンツも豊富に取り揃えた。 akiharu国や【えいつく】の映画、【キミプロ!】配信の、アイドルのステージ・楽曲といった、 人気の高いソフトの配信に踏み切ったのである。 また、akiharu国の映像産業については、 スタッフ育成用の教材としても効果が上がると考え、 ほぼすべての国内エアラインが発注をかけている。 パイロットや管制官、客室乗務員、整備員以外にも、 グランドスタッフと言われる、カウンター業務を務める社員や、 機長にフライトプランを作って打ち合わせする、 もう1人のパイロットと呼ばれる運行管理者(ディスパッチャー)など、 どの人材も欠かせないので、専門の航空大学の設立も行われた程、 ソフト面への注力もまた、重きを置かれたのだ。 ※レンジャー連邦では、 東西南北の四都にある以外での国立大学は、これが初めてとなった。 『 そしたらさ、ぼくたちわたしたち、ほんとうに、ともだち……だよな? 』 『 本気でお互いのそばにいたくなるから、さ。 』 3.人の章へ→
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ウーハイ産業港 ~朝駆けの外港~ 通称ウーハイI。 エックス(Ver.5.0)追加マップ第一弾。 コンビナートを髣髴とさせる港湾地帯で、様々な設備が密集しているEUSTの重要拠点のひとつ。 ベースは西側・EUST、東側・GRF。 地形は、ニュード用タンカーが南側埠頭に停泊しているBタイプである。 足場として利用できる場所が多く、中央通りを一歩出れば三次元的な構造だらけ。 ブラストが内部まで入り込める建物や通路も点在し、狭いものではブラスト1機がどうにか歩ける幅しかないものも。南の停泊船も戦場の一部になっている。 また、破壊可能なバリケードと防衛用の火炎放射のギミックが存在する。 マップは広いが、密集した設備で視界が通らない構造から距離を開けての戦闘がほぼ不可能なこともあり、 目先のプラント一つに総力を叩きつける、押し相撲のような苛烈な戦闘が展開されやすい。 一方、そこを抜け出して敵ベースへ到達することで多少の不利も引っ繰り返せる点は、これまでと何ら変わりない。 自身の勝利への拘り・任務遂行力・状況把握力からチーム全体の兵装編成・機体構成バランスに至るまで、非常に高いレベルを要求する高難易度マップである。 時刻は早朝となっており、画面は明るめ。 詳細 全体図 設置施設一覧 戦術プラントごとのコメント 西・EUST戦術 東・GRF戦術 詳細 全体はハイヒールのような形で、西側の爪先にEUSTベース、かかとにGRFベースがある。 ベース間自体は大通りで結ばれているので、曲がりくねってはいるものの到達自体は容易。 ただし進入可能な建物、登れる場所、通れる場所が多く地形の把握が困難で、 またパイプやキャットウォーク、高層施設が頭上をカバーしている場所が多いので砲撃が通りにくい。 周囲の海は、上陸できる場所付近は浅いもののそれ以外や陸から離れると一気に深くなり、戦闘エリア外と認定される距離も近い。 上陸できない場所は落ちないよう柵などがある場合も多いが、吹き飛ばされて落ちたならまず助からないだろう。 なお水中・水上を抜けるショートカットは殆ど存在しない。北端の多層建物横~埠頭~埠頭西ゲートが唯一と思われる。 それ以外はショートカット対策が徹底されており、ルートになりそうな場所は渡っている途中で即逃亡ペナルティ(即大破の自機損壊)扱いの場所に踏み入れることになってしまう。 中央内周・南側から東にGRFベースを目指しても確実に到達前に爆散する。そもそも上陸箇所がないが。 中央東側にあるパイプだらけの工場施設にはバリケードらしきものが設置されており、破壊すると通れるようになる。 破壊しなくても2Fのパイプ上を抜けることはできるが、壊せば地上も侵攻ルートに使える。 全体図 公式サイトでマップのPDFをダウンロード出来る。 設置施設一覧 プラント 詳細は後述。 リペアポッド カタパルト リフト 自動砲台 レーダー施設 ガン・ターレット 防衛装置 破壊可能オブジェクト バリケードらしき構造物がある。 進行ルートを塞ぐようにあり、破壊すると通れるようになる。 耐久力は30000。 戦術 「味方と共に前へ出る」というこのゲームの鉄則が、ここまで重要なマップも珍しい。 カタパルトは中央手前まで。そこから前へ出なければ、多彩なルートから進軍する敵に押し切られる以外にないだろう。 センサーで捉えても防ぎきるのは至難。 プラントごとのコメント 西・EUST戦術 東・GRF戦術
https://w.atwiki.jp/strike_witches/pages/484.html
目次 <今北産業の目的と編集ルール> 2010/09/15(水)~ 2010/09/14(火)■【エイラスレ】エイラ「えっ」 サーニャ「えっ」 ■ルッキーニのウィッチになった経歴…(白銀バレ注意) ■ついに777スレ突破!繰り広げられる 777争奪戦 ■深夜の本スレのノリは異常。良い子は検索しないでね! 2010/09/13(月)■セクシーなの キュートなの ■ 1おっ・・・ 9/12以前の今北産業 +<今北産業の目的と編集ルール> <今北産業の目的と編集ルール> <目的> 仕事や学業で忙しいのに、本スレの流れが速すぎる!! 公式サイト、いつ更新したのかさっぱり分かんねぇよ!!(サイト更新情報出せw) そんな要望により日々のトピックを簡潔かつ明瞭に記録したいと思う。出来るだけ。 <編集ルール> ・3行でなくても全然OK。(一日分の見出しが、目次で見て3行前後になればいいかな) ・深夜アニメなのでAM6時で日付変更。一日は06 00~30 00とする。 ・情報の鮮度が最優先なので、リンクとか面倒なら文字のみでOK ちなみに、行の先頭に「**」を書くと見出しになり、このページの頭の目次に自動で表示されます。 Wikiの文法がよく分からなくて書き込めないときは、こちらの簡易連絡板に伝言を書いておいて下さい。 →簡易連絡板 簡易連絡板の書き込みに気が付いたWiki編集員が、あなたに代わって、ここに書き込んでくれます。 ※参考にした、他のまとめサイトの今北産業コーナー The iDOL M@STER ニコニコ動画まとめWiki - 今北産業 [部分編集] 2010/09/15(水)~ [部分編集] こちら 2010/09/14(火) [部分編集] ■【エイラスレ】エイラ「えっ」 サーニャ「えっ」 ▼726 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/14(火) 02 04 39 ID Ly/x0Pic0 エイラ「なんか。隊長(体調)悪くないカ?」 サーニャ「えっ」 エイラ「誰かと代わったほうがいんジャナイカ?」 サーニャ「エイラ、言って良いことと悪いことがあるのよ?」 エイラ「えっ」 サーニャ「えっ」 エイラ「だって・・。こないだ頭が痛いって言ってたじゃナイカ」 サーニャ「それは・・。色々忙しかったのよ。」 エイラ「やっぱり心配なんダナ」 サーニャ「そんな事言うエイラ、嫌い。」 エイラ「嫌いって・・。サーニャの事を思って言ってるんダロ」 サーニャ「私・・隊長は良いと思ってるわ・・・。」 エイラ「でも、隊長が悪そうに見えるんだからしょうがないダロ」 サーニャ「・・・。上官批判は懲罰よ?エイラ」 エイラ「えっ」 サーニャ「えっ」 エイラ「わかったよ。好きにすればイイダロ」 サーニャ「わかったわ。隊長と相談するわ」 エイラ「最初からそうすれば良いんダナ」 サーニャ「エイラのバカ、自室待機になるわよ!?」 エイラ「待機が必要なのはサーニャダロ!」 サーニャ「もう知らない!」 エイラ「あ、待ってサーニャ、サーニャぁぁ」 ▼727 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/14(火) 02 07 43 ID T+HP+Ln20 726 ワロタw ▼728 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/09/14(火) 02 09 18 ID hcWkl8rg0 サーニャの「バカ」って愛が籠ってるよな 【ストライクウィッチーズ】エイラもサインの練習カワイイ33 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1284274538/ ■ルッキーニのウィッチになった経歴…(白銀バレ注意) ▼224 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 20 35 ID qihnRF4x0 501の一日の流れを観察したいってのはあるな… 起床から就寝までみんなそれぞれ個性でていそうだし ▼230 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 21 52 ID wrVZdxPA0 224 もはや軍隊じゃないだろってくらいだらけてるよねエーリカ ▼242 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 23 45 ID C/huX0XL0 230 出撃のない日のマジ天使は、おねえちゃんが起こしにこない限り、 「24時間寝ていた」という事が普通にありそうだしな。 ▼252 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 25 19 ID qihnRF4x0 とりあえず一番はしゃいでいるのはルッキーニ エーリカとサーニャは寝てばかりな気がしなくも無い ▼264 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 28 04 ID ezTkydFJ0 252 1期のルッキーニは非番の時に基地から近い村の子供と一緒に遊んだりしてたらしいよ ▼271 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 30 18 ID qihnRF4x0 264 まだまだ子供だしねぇ 一期の時なんてまだ小学6年生だし 軍の方々がウィッチをあまり戦場に出したくないってのも分かるよ 10歳前後の少女が20まで戦場で過ごすのは過酷だ ▼278 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 32 09 ID ezTkydFJ0 271 ルッキーニはそもそもウィッチになった経緯からしてちょっと可哀想だしな ▼282 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 33 11 ID OA1NSmnT0 278 その話小説であるのか ちょっと小説買って来るかな ▼292 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 35 23 ID ezTkydFJ0 282 白銀の翼のストーリーモードにちょっと話で出てくるだけだよ ルッキーニは小さい頃(今でも小さいけど)にウィッチだと判明して 半ば強制的マーマから引き離されて養成所にぶち込まれたんだと それで荒れてたんだけど、シャーリーと一緒になってからは明るくなったらしい ▼298 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 36 53 ID gUHKbzKI0 292 何故かひぐらしに出てくる孤児院思い出した。 ▼303 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 23 38 21 ID qihnRF4x0 298 あそこまで過酷ではないと思うが 遊び盛りの子供を親から離して養成所送りは可哀想だ ストライクウィッチーズ2 第778統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284468217/ ■ついに777スレ突破!繰り広げられる 777争奪戦 ▼245 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 23 13 33 ID C07DBXP30 次スレは777か 1000スレ目はいつになるだろうか ▼903 900 [sage] 2010/09/14(火) 05 03 33 ID E61tvdpy0 次スレ ストライクウィッチーズ2 第777統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284408126/ ストライクウィッチーズ2 第776統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284383310/ ▼1 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 05 02 06 ID E61tvdpy0 かなえたいから私は飛ぶ!!パンツじゃないから恥ずかしくないもん!===========================重要===============================・【実況厳禁!】 →アニメ特撮実況 : http //hayabusa.2ch.net/liveanime/・sage進行(メール欄に「sage」)と、2ch用ブラウザ導入を推奨 http //ringonoki.net/tool/2ch/1-2ch.php・動画サイトやファイル共有での違法投稿に関する話題・URL貼りは荒れる元なので厳禁。・煽り、荒らし、制作会社関連の話題は全スルーで放置。バレはバレスレで。・次スレは 900が宣言してから立てること。無理なら代役を指名。 950を過ぎてもスレ立てや代役指名がうまくいかない場合は、以降宣言順でスレ立て。・スレタイは「ストライクウィッチーズ2 第○○○統合戦闘航空団」で固定とする。 同一スレタイで重複した場合は、可能な限り次スレとして再利用。 その他のスレタイで立てた場合は削除依頼して放置。==============================================================●放送局テレ玉: 水曜 25 30~(7/7~) 東京MX: 木曜 26 00~(7/8~)テレビ愛知: 金曜 25 58~(7/9~) BS日テレ: 金曜 27 00~(7/9~)テレビ神奈川:土曜 25 00~(7/10~) TVQ九州放送:日曜 26 30~(7/11~)千葉テレビ: 月曜 25 30~(7/12~) サンテレビ: 月曜 25 40~(7/12~)●公式動画配信アニメNewtypeチャンネル(角川):土曜12 00~更新 最新話1週間無料(7/10~)→ http //www.b-ch.com/ant/ttl/index.php?ttl_c=2699ストライクウィッチーズチャンネル(ニコ動):土曜12 00~更新 最新話1週間無料(7/10~)→ http //ch.nicovideo.jp/channel/ch324●関連サイト公式サイト : http //s-witch.cute.or.jp/ラジオ公式 : http //obc1314.com/strike/まとめwiki : http //www37.atwiki.jp/strike_witches/●前スレストライクウィッチーズ2 第776統合戦闘航空団http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284383310/ ▼6 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 05 03 06 ID E61tvdpy0 テンプレ以上 前スレ埋めてから仲良く使ってね ▼12 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 05 38 12 ID EwbavoPi0 i/ /〃| ,!|! || | l jl! !7丁|V Ll__| | | | {!| jィ「乃|ヘ、ノ_」/`ト、/' / | |/l| ー' '"f乃j. /l,/| ! | i 、 i{ ' `ー'ノ彡'^)||.| 1 乙ダナ _ | トn !\ヽ ,.ィ-< l l l 777記念ダ ヾ'/´厂``'''‐- 、、_,. - -ヽ┬ ''" 人 、 i. i ! ヾ 、゙ 、 i ハr-'" 〉‐- Lj 、 ゙ー゙ 、.,,_ \ { , 〈/゙ 、 / ``7ー`ヾ 、  ̄`゙゙`ヽ、/゛ // ヽノ ,' . У`\ / .// / ' / .. >¬''''''''''¬―-- 、、 l. 〃 ┌-< ,' '"_,,..-‐''" __ / ``アヽ ,/〉 ゙ 、 {{ .....了` '` ; ;r-¬'''ー―---―'''"´ ̄ / /― '".ィ´ { ll o . | "/'"'''``"´ ̄ ̄`゙゙`''''''''''¬-- 、厶_∠、___/ ゙ 、 ll .; { l} ..゙ . ', !i、 ,r-v! 、、_ ° _,,ノ ヽ j| | :|: ̄ ̄ __ト、 ▼35 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [] 2010/09/14(火) 09 00 49 ID SKLBOTG60 777オメ , - " ̄ ̄"- / `丶 / / ヾ / l ヽ i ヽ ´ / / ∧ │ ノヽ l l l { ││ /l/ ', l/ヽ 丶 l│l l ││├/┤ ̄ ', l l l ト ‐- ゝ i/i l l { │ l/,,ィ== \l lノ レ==,, ト l/ } iλ│ 弋;;;ソ ヽ ト ソゝl/ノ / ヘ v ` ´ /勹 / │ 卞 . / ノl/ ││ ヽ _ / l l 1乙ダナ │││ .ゝ., ,, イ i │ │ │││ │ `´│ ;; l l │ ││ ,'/ ヽ 幵l=´\; i 丶 l │少 /ⅱ┘ ヽ i__ \ __-‐= \/ ⅱ \/ ノ入 _.. {ヽ ヽ ⅱc , // lη ,// i ヽ ⅱ / ̄⌒ゝ //γ/ │ ⅱc / \ヽλムヽ ゝ │ヾ /┘┐ へ ノ ヒ>// / │ 丶/ ̄ ̄ / ヽ,/ // / │ / \ ヽ │ l │ \/ \ ゝ │/ ̄l ▼43 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 10 36 02 ID CPnQO9i40 1乙 777記念カキコ 3期あることを祈る ▼44 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 10 36 29 ID yjCSiX0e0 777キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!! ▼45 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 10 38 14 ID W+1K5mGy0 1乙ですわ! 777か… ▼50 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 10 49 17 ID I9ArH8AV0 1乙 777記念EMT ▼110 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 11 54 19 ID iJZvDx7i0 777記念。 3期に向けてBD全巻予約してきたぜ。 あー楽しみだ ▼112 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 11 54 42 ID V/GZrdJ+0 777争奪戦だな ▼733 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 20 53 05 ID z1wg2ysa0 間に合ったー!777スレおめ~! 帰宅途中に1000行ったらと思うと気が気じゃなかったぜ。 ▼741 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 20 54 48 ID VIXr82U40 777ならリーネちゃんとみっちゃんが結婚 ▼761 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 20 58 53 ID 1zGr5N310 たまたまきたら777番目でレス数も777近くて驚いた ▼776 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 06 ID 1zGr5N310 777 ▼778 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 07 ID JpzWDFZf0 777なら2年後に3期 ▼780 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 09 ID 69WaNhye0 777なら宮藤芳佳はバルクホルン大尉の妹で嫁 ▼782 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 16 ID iHYhrlBG0 777 ▼781 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 11 ID qLwyMskd0 ヾ / < 仮面ライダー555が> ,. -ヤ'''カー、 /Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヾ ー―ァ /r⌒| |⌒ヾ _ノ オ{( |0| )} オオオォォォォ!!!!! __,ヽ,ヾ,_|V|,_ノ、/ ,r-,,= ,゛==ゝ_ViV_ノ~i/ 〃 `ー―-、 / /⌒`//´⌒c/^^^ )))))))))) ,,―イ {ー''"~{ {~゛`ー`/'`'~/ー--―')) ,./ゝ_/∧ゝ_ノ ノ ー''" |ロ ロ | 人,_ ,人,_, 人,_ ,人,_,<華麗に 777ゲットだ!> ▼812 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 05 26 ID tiz8OHUl0 781 お前はアニソン三昧のときもそうだった ▼777 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 06 ID CxMIPqQ30 777ならアニメ3期決定 いらん子4巻発売 いらん子OVA化決定 ペリーヌは俺の嫁 ▼785 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 33 ID AVEg8jOr0 777 よくやった ▼787 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 01 56 ID YD6S5j9Y0 777 最後以外認める ▼793 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 02 28 ID 50Td+GnJ0 777 欲張りすぎだろ幾らなんでも だが良くやった ▼794 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 02 29 ID OVYcPOOP0 777はフミカネじゃね? ▼807 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 04 17 ID z1wg2ysa0 皆狙ってたんだなw 777とりあえずオメ! 編集注:前半抜粋 ▼798 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 02 58 ID CxMIPqQ30 うおおおおスナイピング成功したの久々だあああ ありがとう・・・ありがとう・・・! 30分も待機した甲斐があったよ ▼800 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 03 35 ID +emb1ouU0 798 しつこくペリーヌ言い続けた甲斐があったなw ▼803 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 21 03 50 ID JpzWDFZf0 798 よくやった・・・ ペリーヌはお前のもんだ ストライクウィッチーズ2 第777統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284408126/ ■深夜の本スレのノリは異常。良い子は検索しないでね! ▼460 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 30 34 ID 4aqocvKK0 ネウロイいてよかったぜ・・・ そういえばあの世界の中型爆撃機だとウィッチのイラストが入ってたりするのだろうか。 エイラのイラストとか人気ありそうだな。 無傷で生還できるとかの願掛けで。 後はニパも人気あったりするかな? 撃墜されても生還できるとかで ▼462 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 31 18 ID kbaFPq1q0 460 通称ついてないカタヤイネンだぞ ▼478 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 34 45 ID wJWk6kQI0 460 撃墜されても生還できるとかで ついてないという二つ名だけで嫌がられると思うw ▼467 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 32 44 ID C/huX0XL0 460 スオムスのエース二人は何があっても必ず生還するというのは、ある意味凄い話だよなぁ。 ▼480 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 34 55 ID vual4gxl0 460 イラストはありそう 問題はエロ化に国境が無いってことだが・・・(史実でのノーズアートは実在の女優がおっぱい出したり大股広げたりと同人がやりそうなイラストが結構あった ある日そんなイラストをつけた爆撃機がばったり本人とご面会して・・・ ▼496 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 37 20 ID z1wg2ysa0 480 本人に撃墜されて事故で処理されるだろうなw ▼499 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 37 59 ID vual4gxl0 480の補足 「スミマセン任務失敗しました!!あの爆撃機落ちちゃいました♪」 「・・・・なんでそんなに嬉しそうに報告するの?」 ▼521 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 45 12 ID 4aqocvKK0 ニパ>ついてない>ふたなり 紳士どもめw 流れが深夜ノリ過ぎる 480 サーニャをそんな目で見んなー!になるんダナ ▼537 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 50 47 ID vual4gxl0 521 サーニャ(赤面「あの爆撃機のノーズアート、私・・・・?」 エイラ「し、しかもおっぱい丸出しって・・・コラーサーニャヲソンナメデミルナァ!!タスケテヤラナイゾー!!」 翌日 エイラ(赤面「こ、今度は私?。しかもM字開脚・・・」 サーニャ(無言でフリーガーファーストをぶっ放す ミーナ「あの爆撃機は?」 サーニャ(ニッコリ「堕ちました♪」 サーニャって無言で黒いことしそうだよな・・・ ▼552 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/14(火) 00 56 48 ID 4aqocvKK0 537 ウィッチの年齢考えたらロリコン紳士だらけだな。 落とされても文句いえねぇw ストライクウィッチーズ2 第776統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284383310/ 2010/09/13(月) [部分編集] ■セクシーなの キュートなの ▼44 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 20 14 ID kmLT3Voc0 http //up3.viploader.net/pic2d/src/viploader2d668893.jpg (リンク切れ) http //twitpic.com/2nrztm ↑フミカネ氏本人曰く「あまりにもいい加減な絵」だったからという事で削除され上記リンクは既に無効になっているので、「清書済みの絵」へリンクを差し替えています。 さて、少女なロスマン先生とアダルティなロスマン先生 どちらを取る? imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 humikane島田 フミカネ 別キャラを描いてたらロスマンになっていた まあいいか(2010/09/12 23 01 03) link imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 humikane島田 フミカネ 東部戦線のウィッチたちに広がるうわさ話 戦場を舞う謎のウィッチ「ナインテイル」 所属、目的すべてが不明。捕捉しようとした幾多のエースたちを軽くあしらい雲中に消えていった http //twitpic.com/2nrztm (2010/09/12 23 54 30) link imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 humikane島田 フミカネ 噂の出所はクルピンスキー大尉だが、詳しい話を聞かれると青ざめた表情でノーコメントを繰り返すのだった(2010/09/12 23 59 22) link imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 humikane島田 フミカネ 与太だからね、一応いっておきますけど・・・(2010/09/13 00 04 13) link imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 humikane島田 フミカネ あんまりいい加減な絵だったから清書した http //twitpic.com/2p1mkw (2010/09/17 04 53 40) link ▼45 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 21 04 ID ssRdGMxq0 44 断然おっきい方がいいです!! ▼48 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 21 36 ID kcCnam9v0 44 その質問は間違っているぞ!どちらもロスマン先生なのだから、どちらも平等に愛でるべきだ! と言う訳で俺は、ロスマン先生いけない放課後課外授業を所望する。 ▼51 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 22 16 ID VwcQ4x3m0 44 そんなこと言ってる間に私が両方貰って行きますね ▼65 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 26 59 ID hQKy/rVO0 44 なんだこの究極生命体(アルティメット・シイング)は… ▼50 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 22 09 ID 9HSV9/wH0 502の面子の濃さは異常 ▼58 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 00 24 00 ID kmLT3Voc0 50 カルピスの原液だからな ストライクウィッチーズ2 第774統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284302812/ ■ 1おっ・・・ ▼22 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 22 15 04 ID 9igEMWAj0 /. .\/. .ヽ 三. .| ∧∧ . | ( ) l 三/. と ヽ ) ; 三/. (__,厂 ;{ / 、 / 三 \ / 1おっ・・・ /\ / 三/ / 、 /{_ ヽノノヽ > r<ハノ!ノ | | /`ー`ヽ{<ヽ ポフッ!! f、 >ュ'<ヽ |!/ ; '`☆iヘ | i 人☆ ハ !,/ / ', \ } | l | ゝ / ト、 ヽ イ { } !、 (>ノ | ゙ <) { ヽイ ト=r' ( _ ト, ヽ ` `"ノ Yー---rー--イ . |ニニYニニ| | ,' ', | ', |! ! | ,' ', .! ', ll ! | ,' .', ! ', || !. | ,' ', ! ', || ! |_,' ',__| ー' ゙ー' ー' ー' ▼25 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 22 17 24 ID Oe635CnZ0 22 ちょ ▼53 風の谷の名無しさん@実況は実況板で [sage] 2010/09/13(月) 22 25 13 ID JHn8SOO80 22 ( ゜д゜) ストライクウィッチーズ2 第776統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1284383310/ 9/12以前の今北産業 9/12以前の過去ログは、こちら
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第5話(BS28)「禁断の魔酒」( 1 / 2 / 3 / 4 ) 1.1. 川の飛び石 モラード地方の内陸部に位置するエルマの村は、この地方でのみ生み出される独特の「大麦」と「水」を用いたウイスキーの産地として知られており、世界中にその愛好家が存在する。 この村の先代領主であったブルース・バランカは、2年前のアントリア軍の侵攻に対して、一切抵抗することなく降伏し、この戦いで功績を挙げた当時19歳のアントリア軍の俊英ベアトリス・オピュクスを「養女」に迎えた上で、自らは引退して家督を彼女へ譲る、という道を選んだ。もともと高齢であった上に、子供がいなくて後継者に悩んでいたブルースとしては、この敗戦を機に、平和的な形での「体制移行」と「お家の存続」を実現したいと考え、その方針がアントリアにも受け入れられたのである。 こうして、アントリア体制下におけるエルマの新領主として、ベアトリス・オピュクス改め、ベアトリス・バランカ(下図)が赴任することになった。彼女の実家であるオピュクス家は、旧アントリア子爵家であるカークランド家の分家に相当する名家であったが、彼女は末子故に後継者候補とはみなされていなかったため、あえて家格としては劣るバランカ家の養女となることで、まずは「領主」としての経験と実績を積む、という道を選んだのである。 彼女は、旧主家から爵位を簒奪したダン・ディオードの行為に関しては「やむを得ぬこと」であったと認識している。芸術文化に溺れて堕落した先代子爵ロレインよりも、この世界を救うという高い志と、それを実行出来る力を持った人物の方がアントリアの国主としてはふさわしいと彼女は考えていた。だからこそ、ダン・ディオードのトランガーヌ侵攻にも積極的に加担し、現在もその体制を支える立場にある。しかし、英雄王エルムンドの血を引く名家に生まれた者として、いずれは自分自身の手で、この混乱するブレトランドを、そして混沌に満ちた世界を統一して、皇帝聖印に至らなければならない、という使命感も抱いていた。 そんな彼女の下に、自分と同世代の一人の若き騎士が、このアントリアの東岸で大きな功績を挙げた、という報が届いた。突如現れた謎の混沌勢力によって占領されていたラピスの村が、先代領主の息子のルーク・ゼレンによって奪還・浄化された、とのことである(ブレトランド八犬伝・簡易版を参照)。だが、この朗報に対して彼女が抱いたのは、賞賛でも嫉妬でもなく、不安な感情であった。 (あんな優柔不断な奴が領主になって、大丈夫なのか?) 実は彼女とルークは、子供の頃に同じアントリアの騎士学校で、対混沌戦術について共に学んでいた時期がある。途中でルークがヴァレフールの親戚家に養子に出されることになったため、それほど長い付き合いではなかったが、彼女の記憶の中のルークは、良く言えば思慮深い、悪く言えば決断力のない性格であり、およそ人を率いる立場に向いた性格とは思えなかった。君主たる者、この世界を救うために皇帝聖印を目指すことが当然の義務だと考えていた彼女とは、まさに真逆の感性の持ち主だったのである。 そんな旧友の帰還に複雑な感慨を抱いていた彼女の元に、ある日の朝、彼女の養父である先代領主ブルース・バランカが訪ねてきた。彼はベアトリスの領主就任以降、「今後は政務には一切口を出さない」と宣言して、一人静かに、川釣りや家庭菜園に興じる隠遁生活を送っている。そんな彼が領主の館を訪れること自体、非常に珍しいことであった。 「どうしました、父上?」 形式的な関係とはいえ、一応は「養父」である以上、ベアトリスは儀礼的にブルースのことをそう呼ぶ。名家の出身である彼女は、格式をおろそかにするようなことはしなかった。 「今朝、いつも通りに釣りをしようと川の合流点に行ったら、川面に奇妙な岩がいくつも現れておった。川の北岸から、合流点の中心へと向かって設置された飛び石のようにも見える」 エルマ村は、東西に流れる(この地方の総称の語源でもある)モラード川と、南方からそこに流れ込むシュリーズ川の合流点の北側に位置している。この川の恵みこそがエルマ・ウイスキーを生み出す上での重要な資源なのだが、その合流点に、川面から飛び出るほどの「岩」など、従来は存在しなかった筈である。 「飛び石? 何のため?」 「分からん。ただ、どう見ても自然に出てきたとは思えんので、誰かが飛び石を設置したようにしか見えない。一晩でそんなことが出来る者がいるとしたら、おそらく魔法師だと思うが、いずれにせよ、警戒した方がいいだろう。何か心当たりはあるか?」 「気をつけておきます。ただ、残念ながら私には、そのような心当たりはございません」 「そうか、ならば、契約魔法師殿に聞いた方が良いのかもしれんな」 そう言って、彼は去って行く。ブルースは、元領主として、村の近辺で起きた異変をベアトリスに伝える義務はあると考えていたが、彼女の施政方針に口出しをする気はなかった。もともと、この村の近辺は混沌濃度の高い地域であり、だからこそ「対混沌戦」の訓練を騎士学校で重点的に習っていたベアトリスが、後継者に選ばれたのである。魔法師が相手ということであれば、自分よりもベアトリスやその契約魔法師の判断に任せた方が良いと彼が考えるのも道理であった。 そしてこの後、ベアトリスは一通りの政務を終えた後で、自身の契約魔法師エステル・カーバイトの元へと向かう。折しもこの日は、エステルの師匠であるカルディナ・カーバイトが訪問に来ていたのだが、まだこの時点では、ベアトリスはそのことを聞かされてはいなかった。 1.2. 酒の出荷 一方、その頃、このエルマの村で作られた「出荷直前のウイスキー」の大半を一括で管理する酒蔵の前に、一人の邪紋使いに率いられた「運び屋」の一行が到着した。内陸地にあるこの村で生成されたウイスキーは、隣町のエストの港から世界中に出荷されていく。そのため、エストからは定期的にその酒の運搬を担当する荷馬車とその護送のための精鋭兵が派遣されてくるのだが、現在、それを担当しているのは、ユリシーズという名の邪紋使いであった(下図)。 彼はトランガーヌ南部の湖岸都市タレイアの領主家の出身であり、「正妻の第一子」であったため、本来ならば同家の後継者となる筈であったが、自分よりも聡明な「妾腹の兄」がいたため、自分よりも彼の方が領主としてふさわしいと考えたが故に、あえてその身に邪紋を刻んで勘当されたという、風変わりな人物である(彼の実家は聖印教会に近い立場であったため、邪紋を刻むことは、それだけで十分に勘当に価する行為であった)。その後、諸々の経緯を経て、彼の異母兄が神聖トランガーヌの騎士となったのに対し(ブレトランド八犬伝5参照)、ユリシーズは一人の傭兵として、自由気儘な生活を送っている。現在はエストの領主である老将ジン・アクエリアスに気に入られ、高価なエルマ・ウイスキーの輸送という大役を任されるに至った。 一方、エルマの酒蔵の警護を担当しているのも、そんなユリシーズと同等以上に風変わりな、彼と同世代(20代半ば)の一人の女剣士であった(下図)。彼女の名は、リッカ。見た目は普通の人間だが、実は彼女はこの世界の住人ではない。彼女の「本体」は「地球」という別世界に存在する「白神陸華」という女性であり、この村にいる彼女は、混沌の力によってこの世界に出現した投影体であった。 彼女は、二本の刀を自在に操る独特の剣術の使い手であり、その剣技を極めるため、「自分よりも強いかもしれない」と思われる人物に対して勝負を挑むことを生き甲斐とする求道者であった(それ故に、元の世界では「辻斬り」などと呼ばれたこともある)。この世界に出現した後も、様々な人物を相手に勝負を挑み、各地を転々とした結果、いつの間にかこの村で「酒蔵の番人」という職に落ち着いていた。エルマのウイスキーは高価で取引されているため、その酒蔵を狙う者も決して少なくはない、そう言われてこの任に就いた彼女であったが、実際には、彼女の就任以降、その武勇に恐れをなして、酒蔵を襲う者達が激減したため、彼女としては、いささか退屈な日々を送っていた。 そんな彼女にとって、ユリシーズは数少ない、気心知れた同志であり、好敵手でもある。彼は日頃は「飄々とした遊び人」として知られているが、その剣の実力にはリッカも一目置いており、この村に来てから何度か彼に勝負を挑んだものの、未だに勝利出来ずにいた。おそらく、「この男に勝ちたい」という気持ちが、彼女を(今の「退屈な任務」にやや辟易させられながらも)この村に引き留めている一つの大きな要因でもあるのだろう(なお、彼女にはもう一人、「いずれ再戦したい人物」として、かつて旅の途中で出会った身長120cmのテロリストもいたのだが、残念ながら現在の彼はグリースの武官である以上、頻繁に遭遇出来る立場ではない)。 リッカが、そんな「見知った顔」の人物が眼の前に現われたことを確認すると、彼女よりも先に相手の方から先に声をかけてきた。 「よう、久しぶりだな」 「あぁ、いつもお疲れさん」 「また今回も、いつものように頼むよ」 そう言われたリッカは、部下に指示して、酒蔵の中身を目の前の人物達が護衛している荷馬車へと積み入れさせる。ただ、この時、リッカは微妙に違和感を感じていた。率いている隊長以外の兵士達の顔ぶれが、明らかに前とは変わっていたのである。 「護衛を変えたのか?」 「あぁ、エストの方で、色々と配置換えがあってな」 そう言われたリッカは、特に理由も聞かないまま、新たな護衛兵達の体格や動作から、その兵士としての力量を見極めようとする(これは彼女の本能のようなものである)。その結果、おそらく前の護衛兵達よりも若干実力は上のように思えたが、それでも、リッカを相手に一人で太刀打ち出来るほどの剣技の持ち主がいるようには思えなかった。そして、この時点でリッカの中では、彼等への興味関心は失せていた。 その間に、輸送隊は酒蔵に入っていた出荷用のウイスキーの大半を受け取り、足早に酒蔵を後にする。リッカとしては、久しぶりにユリシーズと手合わせしたい気持ちもあったが、どうやらエストへの帰還を急いでいるように見えたので、無理に彼等引き止めはしなかった。 1.3. 魔境の気配 こうして、酒蔵から大量のウイスキーが輸送隊によって運び出されたのとほぼ同時刻、エルマの村の最大の酒場である「北の川虎亭」に、「エストから派遣された酒の輸送隊」が到着した。それを率いているのは「ユリシーズ」という名の邪紋使いである。 そんな彼の姿を見るなり、この酒場の用心棒を務めている、大柄な中年の邪紋使い(下図)が陽気な面持ちで声をかけた。 「やぁ、ユリシーズ、今日もいい酒日和だな」 この男の名は、サカロス。本来の名は「ローレント・シーヴェル」なのだが、この村で自分からその名を名乗ることはないので、誰も彼のことはそう呼ばない。同じ邪紋使いでも、ユリシーズが「武器と自身を一体化させる能力」の持ち主であるのに対して、彼は「異界の英雄と自身を(自分の妄想の中で)一体化させる能力」の持ち主である。そして、彼が自己同一化している「異界の英雄」とは、「ラクシア」と呼ばれる異世界における「酒と幸福の神」であり、「サカロス」とは、その神の名なのである。 異界の英雄を模倣する邪紋使いのことを、この世界では一般に「レイヤー」と呼ぶが、彼のように、自身の本来の名前すらも捨てて、日常生活の次元から「異界の英雄(神)」になりきるレイヤーは、かなり珍しい。彼は子供の頃、ラクシアからの投影体が書き残したと言われている書物の中に書かれていた「酒幸神サカロス」の項目を読んで感銘を受け、憧れを抱き続けた結果、いつしか自分自身がサカロスであると言い始め、気付いた時には「サカロスのレイヤー」となっていたのである。 「この世界に降り立った酒幸神サカロス」としての彼の目標は、「究極の銘酒」を作り出すことであり、その可能性を求めて世界中を旅した結果、この「酒造りの村」であるエルマに辿り着いた。現在は、酒場で用心棒を務めつつ、その裏庭でワイン用の葡萄を育てるなど、酒の研究には余念がない。また、基本的に好事家であり、様々なものに積極的に興味を示す傾向もある(放浪時代には、ケイの街でSFCという名の謎の投影体と意気投合していたこともあった)。 日頃は酒場で呑んだくれているだけの人物のように見えるが、村の人々からの信頼は厚く、彼を中心として「飲屋街の自警団」のような組織も作られ、領主であるベアトリスからも公認の存在となっており、職務上この村に頻繁に出入りするユリシーズとも親しい関係にあった。ユリシーズはサカロスの誘いに応じるように、彼の座っていたテーブルの向かい側へと腰を下ろし、彼の部下達も、次々と周囲の席に座っていった。 「あぁ、さっきようやく、この村に着いてな。今回は日程的にも余裕があるから、今日はここで一杯やりながらゆっくり休んで、明日、出発する予定だ」 「おぉ、それはいい。おーい、ダンカン、客だぞー」 サカロスがそう言うと、カウンターの奥にいたこの「北の川虎亭」の主人であるダンカン(下図)が、苦笑しながら答える。 「へいへい、神様。ちょっと待ってくれよ」 明らかに小馬鹿にしたような言い回しで、接客の準備を始める。そのやり取りを見ながら、ユリシーズは「神様」ことサカロスの方を窘めようとする。 「おい、ここの主人は、本来ならお前ごときがそんな口を利いていい相手じゃないんだぞ」 ダンカンは、かつては旧トランガーヌ子爵家に仕えていた騎士であった。アントリアの侵攻よりも前の段階で廃業して酒屋を始めていたが、もし彼が現役であったら、トランガーヌはまだ健在だったのではないかと主張する者がいるほどの名将であり、今でも彼を慕う武人や冒険者達は数多くこの店を訪れている(なお、この店の名前である「北の川虎」とは、彼の現役時代の通称である)。 「まぁ、本人が神様だっつってんだから、別にいいんじゃないか? 神様にとっちゃ、騎士も将軍も関係ないんだろうよ」 ダンカンはグラスを準備しながら、冗談半分、からかい半分の口調でそう言った。もともとダンカンは格式や肩書きにこだわるような人物でもないので、別に誰にどんな態度で何を言われようとも、気分を害するようなことはない。そして「自分は神だ」と名乗るこの人物に対しても、その立ち振る舞いを「無礼」とも「横柄」とも思わず、純粋に「面白い奴だ」と思って用心棒に雇うことに決めたのも、ダンカン自身であった。 そんなやり取りを経て、ユリシーズはサカロスと酒を酌み交わしつつ、思い出したかのようにサカロスに問いかけた。 「ところで、最近、この辺りで魔境が出現した、という話を聞いたことがないか?」 ユリシーズが言うには、彼の現在の主人であるジンの契約魔法師であるフィネガンが「エルマ近辺で巨大な魔境が出現しそうな気配がある」と予言しているらしい。フィネガンはアントリア全体の中でも指折りの時空魔法師であり、その予言の正確さには定評がある。 そして、そう言われたサカロスは、自警団員達の間で広がっていた噂話を思い出した。 「そういえば最近、モラード川の下流で『奇妙な魚』を見たという話があったが……、もしかしたら、それも魔境の影響だったのかもしれんな」 「なるほど。ということは、川の周囲で何かあった、ということか」 もともとこの地域は魔境が発生しやすい土地柄である。その「奇妙な魚」の正体が、混沌の力で投影された「異界の魚」である可能性は十分にあるだろう。 「大規模な魔境が出現するとなると、酒造りにも影響が出るかもしれん。そういうことなら、その調査のために、自警団を借りて行くぞ、ダンカン」 この村の飲屋街の自警団は、サカロスの指揮下にある。ただ、あくまでも「飲屋街の揉め事を解決すること」を目的に結成された集団であるため、その外に連れ出す時は、実質的な元締めであるダンカンの許可を取る必要があるとサカロスは考えていた。日頃の立ち振る舞いは破天荒だが、このような場面で人として通すべき筋に関しては、きちんとわきまえている。 「それは構わんが、お前達だけで大丈夫か?」 「確かに、私達だけでは、仮に手掛かりを見つけたとしても、見逃してしまうかもしれない。出来れば、契約魔法師殿にもついてきてほしいところだな」 サカロスの異界知識は、子供の頃に書物を通じて得たラクシアに関する情報のみであり、混沌の原理そのものに関しては、さほど造詣が深い訳ではない。仮に魔境の入口を見つけたとしても、それをどうすれば良いのかまでは、分かる筈もなかった。その意味で、彼が「契約魔法師殿」に同行を願うのは当然の話であろう。というのも、この村の領主の契約魔法師であるエステル・カーバイトは、魔法師の中でも特に「魔境探索の専門家」と呼ばれる系譜の魔法師だったのである。 だが、彼がエステルに同行を依頼するよりも先に名乗りを上げる人物が現れた。向かいのテーブルに座っていたユリシーズである。 「そういうことなら、俺も付き合おうか?」 「おぉ、あんたが来てくれるなら、それは頼もしい。とりあえず、景気付けに一杯飲むか?」 「うん、まぁ、そうだな。飲んでからでいいか」 そう言って、まさに今から出撃しようとする勢いだった筈の二人は、ダンカンに次の酒を注文する。ユリシーズもまた、サカロスほどではないにせよ、相当な酒好きである。こうなると、当然のごとく「一杯」で済む筈がなかった。 「そういうことなら、酒蔵のリッカも興味あるんじゃないかな。どうせ、酒蔵の番人なんかやってても、敵もいないだろうし。あ、でも、さすがに酒蔵を空にするのもまずいか」 「とりあえず、伝令を送ってみれば良いのでは? その上でどうするかは、彼女が自分で判断すれば良いだろう」 「そうだな。おい、お前、とりあえず、酒蔵に行って、リッカにこの件について伝えておいてくれ。暇なら手伝ってくれ、ってな」 ユリシーズにそう言われた部下の一人は、酒蔵へと向かった。この時点で、既にリッカの守る酒蔵の中の「ユリシーズに渡す筈のウイスキー」が、「ユリシーズと名乗る男が率いた輸送部隊」の手に渡っていることを、彼等は知る由もなかった。 1.4. 漂流図書館 こうして、魔境探索に向けての準備が(千鳥足で)進んでいる中、この村で一番の「魔境探索者(ミステリー・ハンター)」ことエステル・カーバイト(下図左)は、久しぶりに訪れた師匠のカルディナ・カーバイト(下図右)を、領主の館内の自身の政務室で出迎えていた。 エステルは現在22歳。女性にしてはやや背が高めで、美しい金髪と濃い茶色の瞳が印象的な、学者風の雰囲気が漂う魔法師である。その右の瞳には、魔法陣のような紋様が刻まれているのだが、細やかすぎて傍目には何が描かれているのかは分からない。 彼女は、薬品の取り扱いなどを得意とする錬成魔法師であるが、その中でも特に、魔境の発見や魔境内での調査に適した魔法を得意とする「菖蒲」の系譜の魔法師である。クセ者揃いと言われるカーバイト一門の中では、兄弟子のゲルハルトと共に、「良識派」と言われる部類であるが、自身の契約相手に高い理想を求める(それ故に苦悩する)ゲルハルトとは異なり、彼女は「君主の役割は混沌を払うことであり、政務は魔法師がやればいい」と割り切っていたため、ベアトリスに対しては最初からあまり為政者として大きな期待をかけず、結果的にそれが両者の良好な(悪く言えば、冷めた)関係を築いていると言える。 「久しぶりだな。元気にしていたか?」 師匠であるカルディナにそう問われたエステルは、素直に答える。 「えぇ、特に異常はありません。ただ、何も無さすぎるというか、最近は『動画』のネタが無くって……」 エーラムで習得可能な基礎魔法の中には、自身の中で作り上げたイメージを「映像」として視覚的に人々の目の前に出現させる魔法が存在する。エステルはこの魔法を応用し、様々な魔境を探索して、その魔境で自分が見たものを記憶し、頭の中で「動画」として編集して、一つの映像作品として披露することを趣味としていた(ただし、映し出されるのはあくまで「映像」であり、音声は再現出来ないため、その映像の横で彼女が活弁士のように解説する形になる)。 それ故に、エルマの近辺では魔境の出現率が高いという事前情報を聞いていたエステルは、「この村に赴任すれば、魔境探索動画が沢山作れる」と期待に胸を膨らませていたのだが、思った以上に「平和な日常」が続いてしまっていることに、やや落胆していた。 「まぁ、とりあえず元気なら、まずは飲み行こうか。とりあえず、付き合え」 「はい、分かりました」 こうして、エステルは師匠を接待するために、共に村の飲屋街へと向かうことにした。カルディナがエステルをこの地に派遣した理由の一つは、前述の通り、彼女が魔境探索者として優秀であったからであるが、それと同時に、彼女が自分の弟子達の中では年長組であり、「自分と一緒に酒が飲める歳」であるということもまた、重要な条件であった(この世界には飲酒年齢に関する明確な規則はないが、未成熟な身体にアルコールを飲ませるべきではない、という程度の良識は、カルディナの中にもあった)。 だが、そんな二人が政務室を出たところで、ベアトリスと遭遇する。明らかに自分を訪ねて来た様子であることは、エステルにはすぐに分かった。 「何か御用でしょうか、ロード・バランカ?」 「あぁ。少し、時間はあるか?」 ベアトリスのその言い方から、なんとなく「それほど急ぎの用件でもなさそう」ということをエステルは察する。問題は、それが「師匠や他の人に聞かれても問題のない案件かどうか」である。 「酒を飲みながらでも良い話でしょうか?」 「そうだな……。問題はないだろう」 「では、一緒に行きましょう」 こうして、期せずして領主を加えた三人は村の飲屋街へと向かうことになった。カルディナとしては、飲み交わす相手が増えるのは歓迎であり、この期にベアトリスから色々と話を聞ければ良いと思っていた。というのも、彼女が今回、この村に来たのは「表敬訪問」と「飲み歩き」という「いつもの要件」とは別に、もう一つ、気になる案件があったからである。酒場へと向かう途上で、彼女はおもむろに二人に対してその件について語り語り始めた。 「昔、この地で『究極のウイスキー』なるものが作られた、という話を聞いたことがあるんだが、実は先日、その製法についての手がかりを掴んだのだ。出来ればその件に関して、領主殿の許可を得た上で、ぜひ調査したいところなのだが、いかがかな?」 その「究極のウイスキー」の伝承については、確かにベアトリスもエステルも聞いたことはある。だが、その具体的な製法については一切伝わっておらず、その実在そのものを本気で信じている者の方が、村の中ではむしろ少数派である。 カルディナのこの問いかけに対して、ベアトリスとエステルがどう答えるべきか言葉を選んでいる間に、カルディナはそのまま話を続ける。 「領主殿、このブレトランドやアトラタン北部の諸国には、稀に『漂流図書館』と呼ばれる魔境が出現することがある、という話を御存知か?」 「いえ、初耳ですが」 ベアトリスがそう答えると、カルディナは得意気に話を続ける。 「それは、この世界の様々な叡智を結集させた書物が詰まった図書館で、世界各地で目撃情報があるのだが、その出現時点を繋げると、どうやらこのような軌道になるらしい」 そう言って彼女は、二人の目の前に「世界地図」の映像(下図)を映し出す。これは上述のエステルの得意とする基礎魔法の一つだが、当然、彼女の師匠であるカルディナもまた同じ魔法を使える。そして、その世界地図の上には、アトラタン北部の半島の中西部を中心点として、コートウェルズ、ブレトランド、ランフォード、ヴァンベルグなどを通る「巨大な赤い円」が描かれており、その円の軌道上には、このエルマの村の近辺も含まれているように見える。 「そして、この漂流図書館の中に『究極のウイスキー』の製法を記した本があるのではないか、と私は睨んでいる。まぁ、詳しい話は、領主殿の方の要件が終わった後で良いのだがな」 そう語るカルディナの眼が、珍しく「本気」になっていることにエステルは気付く。日頃のカルディナは、基本的に研究にも教育にもやる気を見せず、ただ天賦の才能だけで(その才能を活かしきることもないまま)自堕落な生活を送っているダメ人間だが、己の求める快楽に関することに対してだけは、稀に並々ならない熱意を燃やす。どうやら今回はその「稀な事例」らしいということを察しつつ、エステル自身も、久しぶりに「動画のネタ」が出来そうな予感から、密かに心が高揚していた。 2.1. 「本物」の証明 そんな三人が飲屋街へと向かおうとしていたその頃、ほぼ空になった酒蔵の前で暇を持て余していたリッカの前に、「見知った顔の兵士」が訪れた。いつもならばユリシーズの部下として、彼と共に輸送帯の護衛をしていた者の一人である。 「リッカさん、今、ウチの隊長が『北の川虎亭』で飲んでるんですけど、ちょっと用があるそうです。今、酒蔵の状態は大丈夫ですか?」 そう言われたリッカは、状況が分からずに混乱する。 「お前……、配置転換があったんじゃないのか?」 少なくとも、彼女の記憶の中では、ユリシーズが先刻そう言っていた筈である。そして実際、輸送隊の中に、この兵士の顔は見当たらなかった。 「え? 何の話ですか?」 兵士が首を捻ると、リッカは念のため、更に問いかける。 「さっき、ユリシーズがここに来た時、お前も一緒にいたか?」 「え? いや、だから、私等はさっきこの村に来たばかりで、今、隊長は北の川虎亭で飲んでるところです。ここにはまだ誰も来てませんよ」 明らかに「この兵士が言っていること」と「自分の記憶」が矛盾している。この状況が理解出来ないリッカは、事態を確認するため、ひとまず北の川虎亭へと向かうことにした。現状、酒蔵の中は既にほぼ空となっているので、あまり警戒する必要はない。それよりも、彼女の中では、自分がとんでもない失態を犯したのかもしれない、という不安が広がっていた。 (あれは確かに、ユリシーズだった筈。だが、もしや……) 「最悪の可能性」を考慮しつつ、リッカは北の川虎亭へと駆け込む。すると、そこにいたのは、主人のダンカンと、用心棒のサカロスと、そしてユリシーズと「いつものユリシーズの部下の兵士達」であった。 「やぁ、リッカ。早かったな。さぁ、お前も飲め飲め」 サカロスはそう言って、リッカにグラスを勧める。もはや、何のためにリッカを呼んだのか既に理由も忘れている様子だが、リッカの心境としては、今はそれどころではない。 「その前に、話したいことがあるんだが……」 そう言って、ユリシーズの方を見る 「ユリシーズ、『久しぶり』だな」 「あぁ。お前も元気そうで何よりだ」 この反応を見て、少なくとも「つい先刻会ったユリシーズ」と、「今、自分の眼の前にいるユリシーズ」が別人であることを、リッカは確信する。 「あんたが偽物なのか? それとも、さっき来た奴が偽物なのか?」 「お前は、何を言っているんだ?」 ユリシーズが困惑した表情でそう答えると、リッカは必死にこの状況を説明しようとする。 「さっき、『あんたと同じ顔をした奴』が来て、酒を持って行ったんだが……」 「少なくとも、俺達はさっきこの村に来たばかりだから、まだ酒蔵には行っていないぞ。ということは、俺と同じ顔をした偽物、ということか? しかし、そんな都合良く同じ顔をした偽物なんているのか? まぁ、世界に3人くらいは、同じ顔をした奴がいるとかいう話もあるが……」 ここで、リッカは一つ、重大なことに気付く。 「この世界には、自分の姿を変えられる邪紋使いもいるらしい」 それは「幻影(ミラージュ)」と呼ばれる類いの邪紋を身体に刻む者達である。数は少ないが、その力を極めた者は、どんな者の姿にでも(「人ではない者」の姿にすら)化けることが出来るという。 「ということは、俺の姿に化けた偽物が、俺のフリをして、出荷用のウイスキーを盗んで行ったということか?」 ユリシーズがそう言うと、リッカよりも先にサカロスが反応する。 「酒泥棒だと、それは許せんな!」 「酒と幸福の神」を自称する者として、当然の反応である。だが、その前にリッカとしては、確かめなければならないことがあった。 「ただ、その前に、あんたが本物かどうかを確認したい」 「本来のユリシーズの部下」が今この場にいる状況から考えて、先刻酒を運んで行った者達の方が偽物である可能性の方が高そうではあるが、それでも、逆の可能性も疑う必要があると考えるのは、疑心暗鬼の状態になっている彼女としては、当然の反応であろう(もしかしたら、両方共偽物という可能性も十分に有り得る)。 「なるほど。では、どうすればいい?」 「邪紋の力で姿を真似ることは出来ても、剣技まで模倣することは出来ない筈だ」 そう言って、リッカは自身の腰に差されていた双刀を抜き、ユリシーズに向かって構える。その姿を見て、ユリシーズはすぐにその意図を理解した。 「なるほど。俺の剣筋を見れば分かる、ということか」 ユリシーズはそう言いながら立ち上がり、自身の持つ大剣を構える。すると、彼の腕に刻まれた邪紋が掌を通じて剣にも伝染するように広がり、その邪紋から発せられる禍々しいオーラが、剣全体へと伝わっていく。 「行くぞ、リッカ!」 そう言って彼は全力でリッカに斬りかかる。リッカはそれを避けようとするが、かわしきれず、彼女の左腕にユリシーズの刃が突き刺さった。激痛に歪むリッカの顔を見て、思わずユリシーズは剣を止める。 「すまん、やりすぎたか」 「いや、これで、あんたが本物だということは分かった」 少なくとも、この剣筋は間違い無く、以前に手合わせした時のユリシーズと一致している。彼女はそう確信しつつ、またしてもこの男の剣を避けられなかったことに、静かな悔しさを感じていた。 2.2. 出撃命令 そんな二人のやりとりの直後、北の川虎亭に、ベアトリス、エステル、カルディナの三人が到着する。店内が重苦しい空気になっていることに、エステルは微妙に違和感を感じつつも、主人のダンカンに向かって声をかける。 「ダンカンさん、ウイスキーをお願いします。確か、今日は出荷日でしたよね」 「ちょうど今、そのことで、大変なことが起きてるようでな」 ダンカンがそう答える。彼は、自分が他人からタメ口で何を言われても文句を言わないのと同様に、君主や魔法師が相手でも、一般客を相手にするのと同じような口調で答える。 「と言いますと?」 ベアトリスがそう問いかける。どうやら彼女は、身分は下でも自分より明らかに目上の者に対しては礼を尽くす必要がある、という倫理観の持ち主らしい。 「どうやら、そこのユリシーズの偽物が出たらしい。エストに出荷予定だった酒を、酒蔵から大量に盗んでいったそうだ」 「なんと!」 「どこに行ったか、方角は分かっていますか?」 エステルがそう問うと、ダンカンは首を横に振る。すると、エステルは今度は「酒蔵の番人」であるリッカに問いかけた。 「あなたは、どうして見間違えたのですか? あなたは『よく会う人間の顔』も見間違えるような人でしたか?」 辛辣な物言いのようだが、エステルの中ではこの時点で既に「一つの仮説」が思い浮かんでいた。これは、その仮説を確認するための質問である。 「いや、あれは間違いなく、ユリシーズの顔だった」 リッカとしては、自分の失態に関して一々言い訳したくはなかったのだろうが、そう言われてしまったら、そう答えるしかない。 「それはつまり、犯人は『混沌の力』によって姿を変えていた、と?」 「多分、そうだ」 そう言われたエステルは、おもむろに村全体に対して「混沌の気配」を察知する魔法をかける。魔境探索者としての能力に長けた彼女は、自身の周囲で具現化している混沌の存在を、容易に探し出すことが出来る。 つまり、「偽ユリシーズ」が「幻影の邪紋使い」なのであれば、その気配を彼女は察知することが可能なのである。ちなみに、もう一つの可能性として、先刻カルディナが用いた「相手の視界内に自分の思い描いた映像を見せる魔法」を応用して「自分とは異なる者」の姿を相手に見せる、という手段もあるが、いずれにしても、それが具現化している間は、彼女のこの魔法によって、その位置を特定出来る筈である。 ただし、この魔法はその混沌の詳しい形状までは確認出来ないため、その偽ユリシーズとは無関係の何かが反応する可能性もある。だが、ちょうど都合の良いことに、この村の中で「混沌」の気配を持つサカロスとリッカ、そして(本物と思しき)ユリシーズは目の前にいるため、彼等の気配と誤認する心配はなかった。 こうして、エステルが神経を集中させて村の周囲の混沌の気配を探った結果、この村の南方に向かって、「混沌の気配を持つ者」が移動しているのを彼女は察知した。この村の南方には街道は存在せず、その先にあるのは、モラード川のみである。「ただの通りすがりの邪紋使い」の進路としては、明らかに不自然であった。 エステルはその旨を皆に伝えた上で、ベアトリスに向かって進言する。 「さて、不届き者は成敗すべきかと思いますよ、君主」 「当然だ。今すぐ向かおう。その方角ならば、父上が言っていた『川の合流点』にも近い」 「川の合流点?」 「どうもそこに、奇妙な飛び石が発生しているらしい。それと何か関係があるのかもしれない」 「まぁ、それについては、また後で確認することにしましょう。ということで、先生、ちょっと行ってきます」 エステルがそう言うと、カルディナは黙って頷く。一方、それに呼応するように、今度はサカロスがベアトリスに進言した。 「領主殿、俺達にも出撃命令を出してくれ」 サカロスの率いる自警団は、あくまでも有志による志願兵なので、明らかに村に仇なす存在である酒泥棒の討伐に参加する上では、必ずしも領主の許可を取る必要もない。だが、あえてここで彼がそう言ったのは、「領主の命令」で出撃すれば、その分の俸給が貰えるかもしれない、という算段である。この辺り、彼は「豪放磊落な神様」になりきっているようで、意外にこういった「人として抜け目ない一面」も持ち合わせている。 「分かりました。酒幸神サカロス、並びに酒蔵の番人リッカ、それぞれ部隊を率いて、私達と共に、酒泥棒の追撃に同行しなさい。そして、出来れば、ユリシーズ殿にもご協力を願いたい」 ここで、部外者であるユリシーズにまで協力を申し出たのは、純粋に戦力として期待しているだけでなく、相手が「偽物のユリシーズ」である以上、「本物と思しきユリシーズ」が自分達と一緒に行動していた方が、余計な混乱を招く可能性も減る、という判断でもあった。 一方、もう一人の「部外者」であるカルディナには、誰も協力は要請せず、そして彼女自身も積極的に手伝おうとはしなかった。「酒泥棒くらい、自分達でなんとか出来るだろう」というのが彼女の認識であったし、出撃する者達の中には、むしろ自分達の留守中の村を守れる存在としての彼女に期待していた者もいた(その期待が妥当かどうかは微妙だが)。ひとまず彼女は、先刻のユリシーズとの手合わせで手傷を負ったリッカに、治癒の魔法をかける。 「これでいいだろう。さぁ、行ってきな」 「かたじけない!」 そう言って、リッカは酒蔵に戻って自分の部下を集めようとしたが、その前にエステルが動いた。彼女は酒場の外に出ると、上空に向かって「緊急招集」のサインを「映像」として表示したのである。それを見た村の兵士達は、そのサインが指し示す「北の川虎亭」へと向かって、続々と集まってきた。 (趣味の動画作りだけでなく、こんな使い方も出来るようになったとはな) カルディナが弟子の成長に感心している中、兵士達と共に「もう一人の魔法師」が、この場に駆けつけてくる姿が皆の目に映る。と言っても、まだ見た目は10代半ば程度の少年であり、どこか頼りなさそうな風貌である。 「オラニエ・ハイデルベルグ、招集に応じ、馳せ参じました! エステル先輩、ご命令を!」 彼は、エーラムから実地研修生としてエルマに派遣されてきた学生である。一門は異なるが、エステルと同じ錬成魔法学科に所属する後輩であり、彼女の助手として、日々の政務や薬品管理を手伝っている。 「とりあえず、リッカさんの刀に強化の魔法をかけて下さい」 「分かりました!」 そう言って、彼はリッカから刀を借り受け、そこに錬成魔法をかけることで、その斬れ味と強度を増幅させる。今のところ、彼が使える魔法の中で、この状況で役に立てるのはこれくらいしかない。そして、あえて領主であるベアトリスではなく、リッカの武器強化をエステルが優先したのには、理由がある。それはベアトリスの「武器」が、今この場に存在していないからであった。 ベアトリスの武器を強化するためには、その武器の「性質」の都合上、オラニエにも戦場まで同行させる必要がある。だが、エステルとしては、まだ魔法師としては未熟で、この村とは何の契約も結んでいないオラニエを戦場にまで駆り出す気にはなれなかったのである。 (魔法師協会から預かった貴重な人材ですからね。大切にしなければ) エステルは、ベアトリスの契約魔法師であり、カルディナの弟子(養女)でもあるが、実はそれ以上に、エーラムの魔法師協会の一員としてのアイデンティティの方が強い。この世界を救うための魔法師協会という存在そのものの必要性を重視する彼女なればこそ、魔法師協会の未来を背負う若人を無闇に危険に晒すつもりはなかった。 2.3. 追撃戦 こうして、急遽招集された兵士達を率いたベアトリス達は、エステルの先導に従い、「偽ユリシーズ」と思しき者達の後を追う。やがて、村の外に出て、その先に流れるモラード川の水音が聞こえ始めた頃、彼等の目線の先に「酒蔵に現れた荷馬車」と、それを守る輸送兵達の姿が見える。 「あれだ! あの荷馬車の中に、ウチの酒蔵のウイスキーはある筈だ!」 リッカがそう叫ぶと、各部隊はその荷馬車に向かって全力で走り出す。そして、自分達が追走されていることに気付いた輸送兵達は、このまま走っても逃げ切れる保証はないと考えたのか、足を止め、迎撃態勢に入った。 この時点で、リッカ隊の面々は、その輸送兵の中に先刻の「偽ユリシーズ」と、彼に率いられていた者達がいることを確認するが、それと同時に、酒の引き渡しの際にはいなかった「別の部隊」が彼等と並走していることにも気付く。その「別の部隊」を率いているのは、漆黒のローブを纏った、見知らぬ魔法師である。 そして、真っ先に動いたのはその魔法師であった。彼は先行したエステル隊に向かって、火炎の魔法を放つ。突然の攻撃に対し、兵士達が必死でエステルを守ったことで、どうにか彼女は致命傷を免れたものの、この一撃で自分を含めた部隊全体が大打撃を被ったことを即座に理解する。 「まぁ、これは想定内ですが……、さすがに厳しいですね」 敵を逃がさないために、あえて自分が「標的」になることを覚悟した上での先行であったが、さすがにここまで深い痛手を負ってしまった以上、このまま前線に立ちつづけるのは無謀と考えた彼女は、自前の回復薬で傷口を塞ぎつつ、すぐに部隊ごと後方へと退く。もともと、彼女が得意とするのは戦場で使うには適さない系譜の魔法である以上、相手の足止めにひとまず成功した時点で、この戦場における自分の役割は終わったと考えていた。 (さぁ、あとはお任せしましたよ、ロード・バランカ) そんな彼女と入れ違いに前線に出たベアトリスに対して、「ユリシーズの姿をした人物」が斬りかかる。その剣技は、明らかにユリシーズの「剛剣」とは異質の「柔剣」とでも呼ぶべき変幻自在の剣筋であり、困惑したベアトリスの身体を貫くようにその刃が突き立てられたが、次の瞬間、後方からサカロスが間に割って入って、その攻撃を真正面から受け止める。その鋭い「突き」は通常の人間であれば軽く一刺しで貫けるほどの威力であったが、「異界の神」の力が宿ったサカロスの鎧には、傷一つ付かない。 そのあまりの強靭な装甲に敵が怯んだ直後、今度は反対側から、リッカが二本の刀を振りかざして、「ユリシーズの姿をした人物」へと襲い掛かる。部下の兵達に守られつつ、なんとか彼はその連撃に耐え続けるが、着実にその体力を削られていく。研修生のオラニエの魔法によって強化されたその刃を振るいながら、リッカは、今自分が戦っている相手が「明らかにユリシーズよりも(少なくとも剣士としては)格下の存在」であることを確信する。 こうして、徐々に「偽ユリシーズ隊」が劣勢になっていく中、後方へと下がりつつ戦況を確認していたエステルが叫ぶ。 「ロード・バランカ、挟撃のタイミングです!」 その声に応じて、ベアトリスは、聖印を掌の中に出現させると、そこから光り輝く「大剣」を出現させる。これこそが彼女の「武器」であった。彼女は日頃は武器を持ち歩かず、戦場において必要に応じてこの「光の大剣」を発現させ、その圧倒的な威力で混沌を斬り裂く。それが「対混沌戦の専門家」としての彼女の戦闘術だったのである。 「我が領内で狼藉を働くとは、いい度胸だな。生きてたら、話くらいは聞いてやる!」 そう言って彼女は大剣を振りかぶり、偽ユリシーズに向かって振り下ろす。だが、その一撃は紙一重のタイミングで、かわされてしまった。幻影の邪紋使いは、状況に応じて変幻自在にその身体能力を高めることが出来る。どうやら彼は、この時点で自身の身のこなしを更に強化する方向に、その身体を強化していたらしい。 (大振りしすぎですよ、ロード様……) 遠目に見ながら、エステルが心の中でそう呟く。その直後、今度は漆黒のローブの魔法師がリッカ隊に向かって火炎魔法を放ち、更にそれに合わせて偽ユリシーズがリッカに向かって反撃する。実力では「本物」には遠く及ばぬ程度の剣技であったが、なまじ「本物」と似ているが故に、同じような構えから繰り出される異質の斬撃にリッカは戸惑い、火炎と合わせて相当な深手を負ってしまう。 だが、次の瞬間、「今度こそ!」という気合を込めたベアトリスの渾身の一撃が偽ユリシーズに直撃し、その圧倒的な聖印の力によって、偽ユリシーズ隊は、一人残らず跡形もなく消滅した。 「やりすぎたか……」 ベアトリスは思わずそう呟く。本来ならば、ここで敵を捕らえて、その正体を確認しなければならなかったのであるが、初撃をかわされたことで焦ったのか、つい力加減が出来なくなってしまっていたようである。彼女の光の大剣は、混沌の産物に対しては圧倒的な威力を発揮するものの、大振りしすぎるが故に、その精度は低い。だからこそ、調整が難しいのである。 この状況を目の当たりにした黒いローブの魔法師は、荷馬車を放棄した上で、部下達を連れて、モラード川の方へ向かって走り出す。ベアトリスとしては、ひとまずこれでウイスキーを取り戻すことは出来たものの、このまま敵が何者かも分からぬまま逃がす訳にもいかない以上、荷馬車の確保は手負いのエステル隊とリッカ隊、そして後方から駆け付けたユリシーズ隊に任せた上で、自身はサカロス隊と共に魔法師達を追走する(そして、この時点でエステルは、魔法薬を預けていたオラニエをこの場に呼ぶために、再び上空に「映像」を提示した)。 共に全力で駆け抜ける両軍の距離はなかなか縮まらなかったが、逃げる魔法師達の前にはモラード川が流れている。モラード川は、川幅という点から考えても、水深という点から考えても、通常の人間が生身で容易に渡りきれる程度の川ではない。ただ、ベアトリスの脳裏には、ブルースに言われた「飛び石」の存在がよぎっていた。 (もしかしたら、その飛び石を使って川を渡るつもりなのかもしれない) そう思っていた彼女であったが、黒いローブの魔法師の取った行動は、文字通り、「彼女の予想の斜め上」であった。彼等が川の近くまで来た時点で、確かに、川面には「飛び石」と思しき岩がいくつも出現しているのはベアトリス達にも見えた。だが、その飛び石は「川の反対側」までは届いておらず、「川の合流点の中央部」のあたりで止まっている(下図)。少なくとも、この飛び石だけで川を渡りきることは出来そうにない。 だが、川岸に近付いてきた時点で、突然、その黒いローブの魔法師は、自らの体を宙に浮かせ、そして部下達を陸地に残したまま、「川の合流点」の方面へと向かって飛んで行ったのである。 「ちょ、ちょっと待って下さい、魔法師様」 ここまで魔法師を守ってきた護衛兵達は、突然の行動に狼狽する。そして、この時点で追撃側に弓兵がいれば、飛行中で無防備となった彼を狙撃することが出来ただろうが、残念ながらベアトリスにもサカロスにも、弓の心得はなかった。彼等が呆然とその魔法師を見送っていると、その魔法師は「川の合流点」の上空(一番奥に設置された飛び石の真上)数メートルの高さまで来たところで、魔法を唱えるような構えを見せると、突然、そこに「空間の割れ目のような何か」が開き、その中へと消えて行く。それが何なのか、その場にいる誰も理解出来ないまま、その「何か」は消滅してしまう。 こうして、護衛対象に見捨てられる形でその場に残された護衛兵達は戦意喪失し、あっさりとベアトリス達に投降するのであった。 2.4. 捕虜尋問 この終盤の追撃戦の間、荷馬車を確保したエステルとリッカが、ユリシーズ隊に守られた状態でその中身を確認すると、そこには確かに、リッカが渡したウイスキーが全て積まれていた。ウイスキーは体積あたりの単価が高いため、この荷馬車全体の売却額は、相当な額になることが予想される。これを奪還出来なければ、村としての存続すら危うくなるほどの大損害となっていたであろう。 そして、やがてこの場に、エステルの送った映像連絡に応じたオラニエが到着する。その手には、大量の魔法薬が抱えられていた。 「エステル先輩、大丈夫ですか?」 「えぇ、とりあえず、その薬をリッカさんに処方してあげて」 駆け込んできた後輩に対して、エステルはそう告げる。実際、自分もそれなりに深い手傷を負ってはいたが、前線で戦っていたリッカの方がより重傷であった。彼女は大型の日本刀を二本同時に使うだけで相当な体力を消費するため、せめて機動力を確保するために、金属鎧などを着てはいない。それ故に、今回のような形で敵に攻撃を集中されると、深手を負いやすい。 その後、敵の護衛兵達を拘束したベアトリス隊およびサカロス隊と合流した上で、彼女達は捕虜に対して尋問を開始する。 「い、いや、その、自分達はただ雇われただけで、詳しいことは何も……」 そう言って、何を聞いても答えようとしない捕虜達に対して、エステルは彼等の目の前に、エーラム時代に学んだ「正気を失わせるほどの異界の邪神」の映像を出現させる。捕虜達がその姿に驚愕の声を上げると、彼女は笑顔で問いかけた。 「もっと身の毛もよだつような恐怖画像とかありますけど、見ます?」 「わ、分かった。とりあえず、知ってることは話す!」 そう言って、彼等は「知っている限りの情報」を伝える。実際のところ、彼等は本当に「雇われただけの兵士」であって、その雇い主の詳しい情報までは聞かされていなかったのだが(だからこそ、あっさりと見捨てられて置き去りにされることになったのだが)、それでも、この状況を理解する上で、ある程度必要な情報を得ることが出来た。 彼等は、もともとはアトラタン大陸中部に位置するメディニアで、あの魔法師に雇われた傭兵達であった。メディニアからこのエルマの村までは、陸路と海路の両方を用いて、どれだけ急いでも10日以上はかかる計算だが、あの魔法師はメディニアで出現した「魔境の入口」から、彼等を連れて「巨大な建築物を中心とする魔境」に入った上で、その建築物の近辺に存在する幾つかの「出口」を通じて、世界各地に瞬時に現れるという、奇妙な魔法(?)の使い手であり、その「出口」の一つが、先刻の「川の合流点の上空に現れた空間の狭間」であったらしい。 そして、ユリシーズと瓜二つの姿をしていた人物は、あの魔法師の部下の「幻影の邪紋使い」であり、あの魔法師と共に世界各地に出現しては、その変身能力を用いてそれぞれの地域の特産品を騙し取り、それを原産地から遠く離れた地域に運んで売りさばく、という行為を続けていたらしい。あの魔法師の詳しい目的は不明だが、「組織への多額の上納金を稼ぐ必要がある」と言っていたことから、おそらくパンドラなどの反社会組織ではないかと彼等は推測していた(ただし、詳細は不明、とのことである)。 この話を聞いたベアトリスとエステルは、先刻カルディナが話していた「漂流図書館」のことを思い出す。彼女が提示した地図の映像の中の「赤い円」の円周上には、確かにメディニアも含まれていた。ということは、彼等は、カルディナが言うところの「漂流図書館」という魔境を「素通り」することで、世界各地を転々としていたのであろう。なお、その魔境の中にあった「巨大な建築物」に関しては、「あの建物の中には、絶対に入ってはならん」とその魔法師は厳命していたらしい。 ここまでの話を聞いた上で、概ね状況は見えてきたが、ベアトリスには一つ、不可解に思える点があった。 「あの飛び石の意味は?」 魔法師が飛行して空中にある「入口」を開くことが出来るのであれば、わざわざ川面に「足場」を作る必要などないように思える。だが、それに対する兵士達の答えは単純明快であった。 「我々は、空を飛べないですから」 「なるほど」 どうやら、あの魔法師は部隊全体に飛行能力を持たせる魔法は使えないらしい。だからこそ、川の合流点の上空に出現した「出入口」からこの村に降り立つためには、「兵士用の足場」としての飛び石が必要だったのであろう。飛び石と「空間の割れ目」の間には高さがあるが、それは魔法師が召喚した「梯子」を使って対処していた、とのことである(荷馬車は隣村で調達したらしい)。だが、先刻の追撃戦の状況では、飛び石と梯子を用いて兵士一人一人を悠長に引き上げて魔境へと連れ込む時間が無いと判断し、彼等を見捨てて一人で逃げることにしたようである。 現状、その魔法師が飛び込んだ後の空間には「割れ目」と思えるような何かは発見出来ない。だが、エステルが本気を出して探せば、その位置を特定し、魔境への入口を再び開けられる可能性もある。 「このまま突入することも出来ますが、どうしますか?」 エステルがベアトリスにそう問いかけると、彼女は即答した。 「一時撤退だ」 魔法師を捕らえるためには、すぐに追いかける必要があるだろう。だが、現時点で自軍も疲弊している上に、この先にある魔境の情報が何もない状態で、闇雲に突入することが得策とは思えない。最低限、盗まれたウイスキーの奪還には成功した以上、ここはひとまず村に戻って体勢を整え直すべきと考えるのは、当然と言えば当然の判断であった。 2.5. 背徳の魔法師 「お、エステル、帰ったか。で、どうだった?」 「パンドラらしき者を、逃してしまいました」 追撃戦から戻ったエステルは、酒場で呑気に飲み続けていた師匠に、そう報告した(この時点で、既に時刻は昼を過ぎ、間も無く夕刻にさしかかろうとしていた)。逃げた相手がパンドラだと確信出来る証拠は何もないが、「パンドラである可能性がある者」を逃したというだけでも、魔法師協会の忠実な構成員であるエステルとしては、恥ずべきことと考えているようである。 そんなエステルの肩を、共に帰還したサカロスが軽く叩く。 「苦い敗戦の味は、酒で癒すのが一番だ。飲もう」 そう言いながら、既に彼は飲み始めている。とはいえ、別に負けた訳ではない。盗まれたウイスキーも取り返しているし、実行犯である偽ユリシーズも見事に打ち果たした。ただ、サカロスとしては、「酒泥棒」という大罪人の首領を捕まえられなかったことが、やはり悔しいらしい。彼等と同様に、ベアトリスもリッカも、今ひとつ納得出来ない表情での帰還であった。 その上で、エステルはその「パンドラらしき者」が消えていった「空間の割れ目」のことをカルディナに詳しく報告すると、それまでほろ酔い状態であったカルディナの表情が一転して真剣な顔つきに変わる。 「おそらく、その割れ目の奥にある魔境こそが、漂流図書館だ。奴等はその『扉』を開く方法を把握した上で、その図書館には入らず、ただの『移動手段』として使っていたのだろう」 実際、世界各地に存在する「出入口」に、その魔境を介すことで自由に出入り出来るのだとすれば、それだけでも十分に利用する価値はある。ただ、その魔法師が本当にパンドラの一員だとすれば、その図書館を素通りしていたというのは、妙な話ではある。仮に活動資金稼ぎが目的だとするならば、それこそ、その漂流図書館の中には、もっと「金儲けの種」になりそうな書物が眠っている可能性が高そうにカルディナには思えた。 「いずれにせよ、魔境がそこにあるのなら、踏破しに行っても良いと思います。久しぶりのネタですし。目の前に飛んでくる火球的スペクタクルですよ」 エステルは先刻の戦闘で直撃した火炎魔法を思い出しながら、よく分からない言い回しを用いつつ、魔境調査に向けての意欲を露わにする。ようやく、本格的に自分の本領を発揮出来そうな機会が訪れたのだから、当然の反応であろう。そして、カルディナもまた、そんな彼女に同調しつつ、不敵な笑みを浮かべる。 「ともあれ、これで魔境の入口の発生点が分かったなら、手間は省けた。おそらく私ならば、その『割れ目』をもう一度開くことは出来る。ただ、放っておくと閉じてしまう可能性があるから、私がその扉を開いた後は、しばらく私自身が外からその扉が閉じないように留めておく必要があるだろう。中に入った後、もう一度同じ要領で開けられるかどうかも分からんしな」 つまり、カルディナの方針としては「自分が外から扉を開けておくから、その間にお前達が魔境の中に入って探索して来い」ということらしい。エステルはそれに対して特に異論は無く、その傍らで話を聞いていたベアトリス、サカロス、リッカの三人も、それが一番妥当な作戦に思えた。魔境の全容が不明である以上、突入するならば退路を確実に確保しておくのは賢明な策である。 ただ、ここで問題なのは「何を目的としてその魔境に入るのか?」ということである。逃げて行った魔法師を追うということであれば、おそらく彼は既に魔境内の別の出入口から、あの円周軌道上のどこか他の地域へと降り立ってしまっていると思われるので、その足跡を辿るのは極めて難しい。よしんば彼がまだその魔境の中にいたとしても、その魔境を日頃から利用している彼の方に地の利がある以上、捕まえられる保証は無いだろう。 あるいは、いっそのこと、その魔境そのものを浄化する、という選択肢もあるが、その選択肢に関してはカルディナは同意する気はない。少なくとも、彼女が求める「究極の酒」の製法を記した書物がその漂流図書館の中にあるのであれば、その本を取って来るまでは、その魔境を浄化される訳にはいかないのである。 「とりあえず、私が知る限りの情報をお教えしよう。その上で、どうするかは領主殿ご自身が判断すれば良い」 そう言って、彼女はエーラムで仕入れた歴史書に基づく自身の見解について語り始めた。曰く、その昔、このエルマの村で「究極の酒」を作った魔法師がいたという。その者の名は、トラーオ・エステリア。もう三百年以上も昔の人物であるため、あまり正確な記録は残っていないが、当時のこの村の領主の契約魔法師であったという。記録によれば、どうやら彼は、この地域に出現した「時空の扉」を開いて、その先にある「魔境」から、「究極の酒の製法」が記された本を持ち帰ったらしい。だが、その本のその後の行方については不明である。一説によれば、トラーオがその製法を他の者達に知られるのを嫌って焼却したとも言われているが、定かではない。 カルディナは、このエルマの村が、大陸各地に伝わる「漂流図書館」の目撃情報を繋げた円周の軌道上にあることから、おそらくはトラーオが足を踏み入れた「魔境」こそが、その「漂流図書館」なのではないか、という仮説を立てている。 なお、「漂流図書館」に関しては、その実態すらもまだ今ひとつ明らかになっていないが、その起源についても様々な説があり、その中でも一番有力なのは、ファーストロード・レオンの仲間であり、エーラムの魔法師協会の創始者でもあるミケイロの直弟子であった「キャメロデオ」という魔法師の私設書庫である、という説である。 キャメロデオとは「この世のありとあらゆる類いの快楽を追い求め、己の欲望を満たすために魔法を使い続けた結果、エーラムを追放され、闇魔法師となった人物」として語り継がれている、半ば伝説上の人物である。当時はまだパンドラという組織もなく、野に下った後の彼の足取りは不明であるが、そのあまりの利己的な性格から、「背徳の魔法師」と呼ばれているらしい。 「どこかで、似たような人の話を聞いた気がしますが、気のせいですかね?」 「私は、たまには他人のための魔法を使うこともあるぞ」 皮肉めいた弟子の一言をカルディナはそう言って軽く受け流しつつ、「そのキャメロデオの叡智を集めた書庫こそが、漂流図書館である」という説があることを、この酒場にいる者達全員に向かって力説する。もしそれが正しければ、確かに、その図書館の中に「究極の酒」の製法を記した本があっても、おかしくはないだろう。 そして、この話を聞かされたら、サカロス達が黙っている筈はない。 「そういうことならば、ぜひともその製法を手に入れなくては。そうだよな、ダンカン?」 「あぁ。俺も噂で聞いたことはあるが、本当にそんなウイスキーがあるなら、ぜひこの店にも入荷したい。皆も飲みたいよな?」 ダンカンがそう呼びかけると、他の来客達も一斉に同意する。当然の反応であろう。そして、ベアトリスとしても、酒がこの村の産業の根幹である以上、その製法を手にするための魔境探索に対して、特に反対する理由も見当たらなかった。彼女は対混沌戦に特化した騎士であり、その特性故に、同門には(混沌を利用すること自体を嫌う)聖印教会の信者も沢山いるが、彼女自身は「混沌の産物」を人々の生活のために有効活用することに、特に抵抗がある訳ではない。 「分かりました。では明朝、改めて魔境の調査に向かいましょう」 こうして、ベアトリスとエステルの就任以来初の、本格的な魔境調査が実施されることが決定されたのである。 2.6. 出陣前夜 「よぉぉぉし、みんな、今夜は俺の奢りだ! 究極のウイスキーへの前祝いとして、思う存分飲もうじゃないか!」 この日の夜、ユリシーズはそう言って、自分の部下だけでなく、この村の兵士達や、「北の川虎亭」に集まる冒険者達も招いて、盛大な「宴」を催した。彼は貴族家出身であるため、実は今でも莫大な私財を有している。そして生来の遊び人である彼は、このような場において、それらを一気に散財することに、何の躊躇もなかった。 サカロスやリッカが彼等と一緒になってその酒宴を楽しんでいる中、エステルは酒場の入口で、先刻の戦いの記憶を脳内で再編成した「武勇伝動画」を、村の人々に見せていた。 「……こうして、我が村の領主、ベアトリス・バランカ様の聖印によって造り出された光の大剣から放たれた聖なる波動によって、一瞬にして偽ユリシーズ率いる酒泥棒達は一網打尽となり、盗まれたウイスキーは無事に取り戻されたのでありました!」 小気味よく語られたその「領主様の武勇伝」に、村人達は感激し、拍手喝采が沸き起こる。 「おぉ、さすが領主様!」 「まだお若い方だと思っていたが、なんと頼もしい立ち振る舞い!」 「さすがは名門家の血筋を引く御方だ。戦う時のオーラが気品に満ち溢れている!」 正確に言えば、そこに至るまでの間にベアトリスは目の前の敵を相手に見事なまでの「空振り」をやってのけ、その後は首謀者である魔法師に逃げられているのであるが、全てを正しく伝える必要はない。彼女は新聞記者ではなく、あくまでも「娯楽」として動画を作っている以上、「娯楽作品にそぐわない場面」まで再現する必要はないと考えていた。もっとも、後者に至ってはそもそもエステルは最後の追撃の場面を見ていない以上、どちらにしても映像として再現することは出来ないのであるが。 (実際、いつもこれくらい綺麗にキメてくれればいいんですけどね……) 戦場での確実性に難がある契約相手のことを思いながら、エステルは内心で軽くため息をつく。一方、そのベアトリス本人は、酒宴の途中で先代領主のブルースからの伝令に呼び出され、途中で抜け出す形で、彼の私宅を訪れていた。 「盛り上がっていたところ、呼び出してしまって、すまんな。だが、一つだけ、お主に伝えておかねばならないことがある」 ブルースは、言いにくいそうな表情を浮かべながら、ベアトリスに対してそう切り出した。 「何でしょうか?」 「どうやら、伝説の『究極のウイスキー』の製法を探しに魔境に行くことになったようだが……、実は我が一族の間では、その伝承にあるウイスキーには手を出してはならない、という言い伝えがあってな」 ブルース自身が、今まではその「究極のウイスキー」なるものの存在そのものに否定的であったが故に、わざわざベアトリスに伝える必要もないと思っていたようだが、エーラムの高等魔法師までもがその可能性に言及した上での調査隊が派遣されるという事態になり、「もしかしたら、本当に実在するのかもしれない」と思い、忠告する必要があると考えたようである。 「なぜそう言われているのかは、分からん。この言い伝えが、信憑性のある話なのかどうかも、私には判断出来ない。だから、このことをお主に伝えた上で、最終的にどうするかは、お主に任せる」 そう言われたベアトリスは、やや反応に困りながらも、この場は「無難な回答」で受け流すことにした。 「分かりました。とはいえ、どちらにしても魔境を放っておく訳にはいかないので、ひとまず調査して、その製法を確認した上で、然るべき判断を下したいと思います」 現状、彼女としてはそう答えるしかない。もし、その製法そのものが、何らかの「非人道的な手段」を伴うのであれば、彼女としてもその製造を認めるつもりはない。また、造られた酒に「人体に何らかの悪影響を及ぼす何か」が含まれているとエステルやカルディナが判断した場合も、それを誰かに飲ませる訳にはいかないだろう。様々な可能性を考慮に入れつつ、まずは魔境探索そのものを成功させるために、この日の夜は静かに休むことを決めたベアトリスであった。 2.7. 架橋作業 翌日、ベアトリス、エステル、サカロス、リッカの四人は、昨日と同様に改めて自身の部隊を率いて、川の合流点へと向かった。「魔境の扉」を開くために、カルディナもエステルの部隊に随行する。ユリシーズも出来れば参加したいと言っていたが、彼には「エストに持ち帰るべき酒の警護」という任務がある以上、今回は彼等の不在時の村の警護の役割も兼ねて、彼等の帰還を村で待ち続ける役に回ることになった。 そして、川の合流点まで来たところで、彼等はよりスムーズに「合流点の中心(魔境の扉の真下)」まで移動するために、設置された飛び石の上に「簡易橋」を架けることにした。この川は(普通の成人男性では足がつかない程度には)深く、流れも激しいため、不安定な飛び石から飛び移る時に、足を踏み外す危険性を回避するための安全策である。 「では、まずは私があの石に飛び渡った上で、橋を飛び石に固定化させよう」 そう言って、リッカは一番手前の飛び石へと飛び乗るが、ここで彼女は、うっかり足を踏み外してしまう。昨晩の二日酔いがまだ残っていたせいかどうかは不明だが、そのまま彼女の身体は川の激流に飲み込まれてしまった。 「大丈夫か、リッカ! 誰か、引き上げを!」 ベアトリスがそう叫ぶと、川の中で必死に陸地に向かって泳いでもがこうとするリッカに対して、咄嗟にサカロスが手を差し伸べる。彼はその巨体を生かした怪力で、一気に川の激流から引っ張り上げた。 「す、すまない……」 「なぁに、どうってことはないよ」 ひとまず呼吸を整えた上で、改めてリッカが、今度はより慎重に「一番手前の飛び石」へと飛び渡り、そして、川岸に立つサカロスと協力しながら、「一つ目の簡易橋」の設置を完了する。ここで、彼女が次の飛び石に渡ろうとした時、エステルが声を上げた。 「待って下さい。念のため、その飛び石を調べてみます」 そう言って、彼女は再び混沌の気配を探知する魔法を唱える。身体能力に優れている筈のリッカが、一見すると何でもない飛び石の上で転んで川に落ちたことから、「もしかしたら、何かの罠が仕掛けられているかもしれない」と彼女は判断したようである。 そして、エステルのこの予想は、半分誤解で半分正解であった。リッカが最初に転んだ飛び石の上には何の罠も仕掛けられていなかったが(つまり、これは純粋にリッカの不注意で起きた事故だったのだが)、その先にある二つの飛び石のうち、片方は混沌の力で作り出された「幻影」であることが分かったのである。そして、「本物」の飛び石の先にある二つの飛び石のうちの片方もまた「幻影」であることが判明した。 「なぜ、そんな幻影を?」 「おそらく、我々が追撃するのを防ぐためでしょう。追っ手の何割かが引っかかって川に流されればもうけもの、という程度の撹乱策だったのではないでしょうか」 ベアトリスの疑問に対して、エステルはそう答える。だが、昨日の追撃戦では、当初の想定以上に緊迫した状況であったため、この飛び石を利用する余裕すら無かったのかもしれない。 「あの兵士達、全て話すと言っておきながら……」 「まぁ、彼等は『正解の飛び石』を通って来た訳でしょうから、『偽の飛び石』があることを知らされていなかった可能性もありますけどね」 とはいえ、今この時点でその真偽を確かめることは出来ないし、確かめたところでどうなるものでもない。ひとまずエステルは、自身が率いる軍楽隊に、エーラム時代に見た「異界の映画」の中で流れていた この架橋作業の場面にふさわしい曲 を演奏させることで、地味な作業に慎重に従事するリッカ隊とサカロス隊の士気の維持に努める。 「サル・ゴリラ・チンパンジー♪」 「なんだその歌詞?」 「いや、ただなんとなく、思いついただけ」 兵士達の一部でそんなやりとりがあったか否かはともかく、どうにか無事に架橋作業は完了し、彼等は無事に「魔境の入口」の真下までの足場を確保したのであった。 2.8. 大巨人 こうして架けられた簡易橋を渡って、まずはエステルが、その「魔境の入口」があると思しき上空に向けて探知魔法をかけ、改めてその混沌の強度を確認する。その結果、確かにそこには何らかの「混沌の扉」が存在していることと、その奥には何らかの「魔境」と呼ぶべき空間が広がっていることを彼女は確認する。そして、おそらくそれは、エステルの魔法の力で拡散させることも、ベアトリスの聖印の力で浄化することも出来ないほどの強力な混沌核によって構成されていることも分かった。同時に、エステルの力ではこの「扉」を強引にこじ開けることは出来ないであろうことも実感する。 「ということで、師匠、お願いします」 「あぁ、分かった」 川岸に立っていたカルディナはそう言うと、おもむろに召喚魔法を唱え始める。すると、彼女の傍に、巨大な人型の投影体が現れた。オリンポス界の投影体、ギガースである。全長数メートルはありそうなその巨体を目の前にして、周囲の兵達が驚愕の表情を浮かべる中、その大巨人はカルディナを右手の掌の上に乗せ、そして川の中にそのまま入って合流点の中央部まで来ると、その掌を上空に掲げることで、その上に乗ったカルディナを「魔境の入口」があると思われる高さまで移動させる。 「うむ、ここだな。では、今から開くぞ」 カルディナはそう言うと、その空間に向かって魔力を込める。すると、徐々にその空間に「割れ目」のようなものが出現していく。ベアトリス隊とサカロス隊の者達の目には、それが昨日の「黒いローブの魔法師」が逃げ込む際に出現した「割れ目」と同じであるように見えた。 「やはり、ここで間違い無かったようだ。とりあえず、私とこのギガースが、お前達が戻ってくるまで、この場に誰かが近付いて来ないよう監視している。例の本を手に入れたら、なるべく早く帰ってくるんだぞ」 彼女はそう言うと、大巨人の肩の上へと飛び移り、そして大巨人は、今度は下の飛び石の上にいたエステルに向かって「右手」を差し伸べる。どうやら、この「右手」を伝って、この上空に開かれた「魔境への入口」の中に入って行け、ということらしい。 その意を受けたエステルとその護衛の兵達は、大巨人の掌に乗り、そしてそのまま、魔境の入口へと運ばれる。 「では師匠、行ってきます」 「期待しているぞ」 そう言って、彼女達は魔境の中へと消えて行く。それに続いて、他の者達も次々と大巨人の右手によって運ばれていた。ただ、そんな中で、兵士達の一部では、ふとした疑問が沸き起こる。 (これって、最初から大巨人を呼び出して、橋をかければ良かったのでは?) (むしろ、大巨人自身が『橋』になれば良かったのでは?) もしかしたら、カルディナはその選択肢があることを分かった上で、弟子達がこの局面をどう乗り切るかを、面白がりながら見物していたのかもしれない。そんな疑念を抱きつつ、彼等は空中に出現した「魔境」の奥地へと、足を踏み入れて行くのであった。 3.1. 闘犬 彼等が突入した「魔境」の中は、うっすらとした光で照らされた森林のような空間であった。周囲の木々はブレトランド北部でもよく見かける類いの針葉樹であり、その光景はエルマの村の近辺とあまり変わらない。そして、その木々の隙間から、やや離れたところに「建物」のような何かが見える。カルディナの仮説が正しければ、おそらくそれこそが「漂流図書館」であろう。 一番最初にこの地に降り立ったエステルは、周囲に一定の光があることを確認しつつも、まずは自身の周囲に「光の魔法」をかける。混沌の中ではいつ何が起きるか分からない以上、自分の視界を着実に確保しておいた方が無難という判断である。 そして、後続の部隊が全員到着すると、彼女達はその建物に向かって行軍を開始する。混沌濃度はかなり高いため、周囲を警戒しながら慎重に歩を進めて行くと、やがて木々の無い「広々とした平原のような空間」へと辿り着いた。その平原の先に「図書館と思しき建物」が見えるのだが、その建物と彼等の間に、数十頭の「中型の獣」が闊歩している様子が目に入る。 「あれは……、土佐犬!?」 この場にいる者達の中で唯一、この「獣」を見たことがあるリッカがそう叫ぶと、隣にいたサカロスが問いかける。 「なんだそれは?」 「闘う犬だ」 端的な回答である。リッカは、地球時代の自分が何をしていたのかは殆ど覚えていないが、地球に存在していた生物や物品に関する知識までは失っていない。彼女の記憶によれば、「土佐犬」とは、彼女の祖国の一部で飼育されている犬であり、犬同士を闘わせる「闘犬」と呼ばれる賭け事で用いられる強靭な犬種であった。ブレトランドに来て以来、リッカはこの種の犬を見たことが無いので、おそらく彼等は異界から投影された犬達なのであろう。もしかしたら、その投影の過程において、本来の土佐犬以上の戦闘能力が付加されている可能性もある。 彼等は当初、二つの群れに分かれて睨み合っていたようだが、この空間に「見知らぬ来訪者」が現れたことで一時休戦し、ベアトリス達に向かって襲ってきた。彼女達のことを「危険な侵入者」だと考えたが故の行動なのか、あるいは「強そうな者」に対して本能的に立ち向かおうとする本性が彼等に備わっているのかは分からない。だが、いずれにせよ、その鋭い牙を剥き出しにして襲ってきた以上、ベアトリス達としては、応戦するしかなかった。 彼等は、犬にしてはかなり大型の部類であるが、その巨体に見合わぬ俊足で、ベアトリスやリッカへと襲い掛かる。ディフェンスに定評のあるサカロスが二人の間に陣取った上で、なんとか両者を守ろうとするが、さすがに全ての攻撃を庇いきることは出来ず、一部の土佐犬達の牙がベアトリスやリッカにまで届いてしまい、軽装のリッカは深手を負う。だが、それでもリッカは怯まず真正面から斬りかかって応戦し、一歩も退く気はない。もともと、彼女の戦闘術は、防御を捨てた攻撃特化型である。自分がどれほど重傷を負おうとも、退くつもりは全くなかった。 一方、彼女と同じく戦闘特化型の騎士であるベアトリスもまた、再び光の大剣を造り出し、目の前の土佐犬達に向かって大きく振りかぶり、その対混沌仕様の聖印の力で一気に斬り裂こうとするが、あっさりと避けられてしまう。彼女の剣は「一撃必殺の剣」であるが故に、どうしても確実性という点では難がある。当たれば強いが、当たらなければどうということはない。 そんな彼女達の戦いを後方から見守っていたエステルであったが、自分が動くよりも先に乱戦状態となってしまったため、彼女としては、打つ手がない状態であった。というのも、彼女が使える唯一の攻撃手段は、混沌の力で造り出した万能溶解剤を投げつけることであり、その性質上、乱戦状態において敵に向かって投げつけても、味方を巻き込んでしまう。この攻撃によって、ベアトリスやリッカの服や鎧が溶ける様子を記憶に収めて映像化すれば、それはそれで人類の約半分に対して需要のある動画を作れるであろうが、さすがに村人の血税によって整備された装備を溶かしてしまうことには抵抗がある(厳密に言えば、リッカの服は異界の装束であり、この村の資金で購入したわけではないが、それはそれで貴重な物品であることには違いない)。ひとまずエステルとしては、周囲の混沌濃度を下げることで、せめて敵の攻撃の勢いが弱まることを願うしかなかった(投影体の中には、混沌濃度によって、その力が上下する者としない者がいる。この土佐犬達がどちらなのかは、初見のエステルには分かる筈もなかった)。 こうして、後方からエステルが心配そうな面持ちで見つめる中、再び土佐犬は前線の三部隊に対して襲い掛かる。サカロスの必死の防戦によって、どうにか戦線を保ってはいるものの、ベアトリスもリッカも徐々に傷口が広がり、その表情が歪んでいく。だが、それでもどうにかリッカは、自分の受けた傷以上の深手を土佐犬達に与え続けることでその勢いを殺し、そしてベアトリスもまた、改めて振りかぶり直した「二撃目」で土佐犬達に大打撃を与えたことで意気消沈させ、やがて土佐犬達は、左右に分かれて逃走していく。 この時点で、追撃することも可能ではあったが、既にベアトリス隊もリッカ隊も負傷と疲労が蓄積しており、しかも二手に分かれて追う場合、「盾」となって彼女達を守るサカロスはどちらか片方にしか随行出来ない以上、もう片方はサカロス不在の状態で戦わなければならない。さすがに、それは危険性が高すぎると判断した彼女等は、やむなくその土佐犬達が逃げて行くのをそのまま見逃すことしか出来なかった。 「不甲斐ないですねぇ。あの犬達の混沌核を浄化すれば、あなたの聖印を成長させる好機だったのですが……、まぁ、今のあなたでは無理でしょうし、仕方ないですか」 後方から合流したエステルは、自家製の回復薬でベアトリス達の傷を癒しながら、辛辣な口調でそう告げる。ベアトリスとしても、それに対しては何も言い返せない。実際のところ、ベアトリスが「初撃」を外さなければ、二撃目で片方の群れは殲滅出来ていたであろう。そうなれば、もう片方の群れが逃走して行ったとしても、全員で追撃することは可能だった筈である。 (てゆーか、本当にこの人で大丈夫なのかしら……) エステルの心の中で、徐々に不安が募っていく。これまで、ベアトリスが「対混沌戦に強い騎士」であるという触れ込みを信じて、政務官として彼女を支えてきたエステルとしては、彼女が自分が期待していたほどの戦果を上げられていないこの状況に、やや心が曇り始めていた。だが、そんな彼女の心配をよそに、当のベアトリス本人の士気は高まっている。 「これほどの魔境が我が領内に出現していたとは。これは何としても、私の手でこの魔境を祓わなければ!」 そう語る君主の意気込みの横で、彼女が今の聖印の力ではそれが到底無理であることを実感しているエステルは、深いため息をつく。エステルは、大言壮語を語る騎士は嫌いではない。むしろ、ベアトリスが君主として「いずれは皇帝聖印を目指す」という志を抱いていることに対して、エステルは好感を抱いている。ただ、その志に対して実力が伴っていない今の状態で、どこまで「騎士としての彼女」に期待して良いのか、エステルの中で迷いが生じ始めていた。 3.2. 悪魔の誘い こうして、ひとまず土佐犬の群れを退けたエルマ軍の面々は、目の前にそびえ立つ「謎の建物」へと入ろうとする。その外観は、エルマの領主の館よりもひとまわりほど大きな三階建ての煉瓦造りの建物であり、その建築様式はかなり古典的で、エーラムの中でも古い街並の中に建っていそうな雰囲気が漂っていた。 そんな建物の中央の入口の前までベアトリス達が歩を進めると、突然、彼女達の目の前に、一人の「異界の住人」と思しき風貌の男(下図)が姿を表す。 「よぉぉこそいらっしゃいまっしったぁ、みなっさっまぁ。通ぅ行ぉ証ぉはぁ、お持ちでしょうかぁ?」 「早口」と「溜め」を混ぜ込んだ独特のテンポで語るその男に、露骨な胡散臭さを感じながらも、エステルは淡々と応対する。 「申し訳ないですが、そのようなものは持っていないです。酒の造り方を探しているのですが」 「なるほどなるほどぉ。酒の造り方のせ・い・ほ・う、ですっかぁ。あ、しっつれい致しましたぁ。ワ・タ・ク・シ、ディオ・コッキーと、申しまぁすぅ。この主人であるキャメロデオ様に『しょ・う・か・ん』されて、この世界にぃ参りましたぁ。まぁ、皆様の言葉で申しますとぉ、『あ・く・ま』ということになりますけれっどっも」 この世界において「悪魔」と言えば、一般にはディアボロス界、もしくはアビス界の住人のことを指すが、必ずしも明確な定義がある訳ではない。この「ディオ・コッキー」と名乗る「自称:悪魔」が、果たしてどの世界から投影された人物なのかは分からないが、「キャメロデオ」の名が出たことから察するに、どうやらカルディナの「仮説」が正解である可能性が高そうである。 「皆様はぁ、酒の製法をお・の・ぞ・み。しかし、ワ・タ・ク・シは、キャメロデオ様かっら、『通行証のない者を、みだりに入れてはならぬ』と言われているので〜す〜。し・か・し、ワタクシも鬼ではご・ざ・い・ま・せん。見たところ、当図書館から逃げ出した魔犬達をぉ、追い払うぅ程度のぉ力はぁ、お持ちらっしいぃ。で、あ・る・な・ら・ば、この図書館の『お・そ・う・じ』を手伝って頂けるのであっれっばぁ、ワタクシが図書館からぁ、その本をぉ、持って来てもぉ構いまっせぇぇん」 この男の言うことが本当なら、どうやら本当にここは「図書館」であるらしい。ただ、「図書館から魔犬(先刻の土佐犬?)が逃げ出す」という状況は、一般的な認識に照らし合わせて考えれば、いささか不可解である。果たして、本当にここは「図書館」なのか、今の時点では確かめる術がない。 そして当然、「図書館の掃除を手伝えば、酒の製法の本を持ってくる」という彼の言い分も、それが本当なのかどうかは分からない。そもそも、自ら「悪魔」と名乗る人物の言うことを、本当に信用して良いのか、という問題もある。 だが、エステルは、過去にエーラムで学んだ独自の情報源に照らし合わせて考えた場合、彼のその口調や言い回しから、「この類いの悪魔は、約束そのものを違えることはない」と確信していた。皆が訝しげな表情を浮かべる中、彼女は静かに、この男の説明を聞き続ける。 「じーつはですねぇ、こちらの『図・書・館』は、もともとはキャメロデオ様があ・つ・め・たこの世界の『え・い・ち』を、収めているのですが、残念ながらキャメロデオ様はもう『実・体』をお持ちではおられまっせん。言うならばっ、この魔境自体が、あの方の内なる魔力の『集・積・体』のようなものであり、その意味ではすなわち、もはやあの人自体がこの魔境そ・の・も・の、になったと言ってもよろしいのっかも、しれまっせん」 邪紋使いが混沌を吸収し続けた場合、最終的には人としての体を失って、世界の一部として溶け込んでいく事例がある、という話をエステルはエーラムで聞いたことがあるが、魔法師が魔力を高めた結果として魔境そのものになる、という事例は、少なくとも彼女が知る限りでは記録されていない。とはいえ、魔力を通じて混沌の力を高めることによってどんなことが起きたとしても、驚くべきことではない。混沌の力によって引き起こされる不可解な現象には、明確な法則性はない。だからこそ、人はその力を「混沌」と呼ぶのである。 「しかぁし、ワ・タ・ク・シは、キャメロデオ様に召喚された身である以上、今でもあの人の言いつけを守らねばなりまっせん。その様な制約がぁ、かけられてぇいるのです。で、ですね、今現在、この図書館の中には、キャメロデオ様が様々な世界から集めた、ありとあらゆる娯楽・快楽に関する書物がぁ、集積してぇ、おりまぁす。酒・煙草・麻薬・賭け事・女・男、あの方は、ありとあらゆる快楽をぉ、嗜まれておられまっしったぁ」 どうやら、「己の快楽のためだけに魔法を使い続けてエーラムを追放された」という伝承も、あながち間違いではないようである。おそらくはそれ故に、この悪魔と相性が良かったのだろう。見たところ、この悪魔は確かに、そのキャメロデオという魔法師に対して、一定の敬意を示しているように思える。悪魔ですらもシビれ、憧れさせるほどのことを平然とやってのけるほどの「背徳の魔法師」だった、ということであろうか。 「そしてぇ、その書物がぁ、時折、『具・現・化』してしまうのでっす、この図書館のぉ中ではぁ。先ほどの魔犬達もぉ、その『一・例』です」 これについては、似たような事例は確かに世界中に存在する。元はただの本であった書物が、混沌の力によって内容を具現化させてしまうこともあれば、もともと存在していた何らかの「現象」を、本の中に封印した上で、その封印が解けて暴走してしまうこともある。今回がどちらの事例なのかは分からないが、いずれにせよ、伝説の大魔法師の書庫ということであれば、その様な不可解な現象が起きてもおかしくはないだろう。もっとも、そこまでの知識があるのは、この場にいる者の中では、エステルくらいであるが。 そして先刻の土佐犬達は、リッカの記憶が確かならば、地球では「賭け事」の道具として飼われていた犬である。この悪魔が言うには、キャメロデオは賭け事にも精通していたとのことであるから、その意味では、確かに辻褄は合っている。 「で、実は現在、この図書館の地下3階にお・い・て、そのように具〜現化してしまった投影体がぁ、暴れておりましてぇ、しょーーじき、ワタクシも面倒臭くて手入れしにくくなるく、ら、い、厄介な状態となってしまってぇ、いるのでぇす。時に皆様、『ア・ヘ・ン』というものを、ご存知でっしょうか?」 薬師でもあるエステルと、地球出身のリッカは、それが「幻覚を伴う麻薬」であることを知っている。この世界では非常に珍しい物品だが、エーラムにおいては「みだりに触れてはならない要注意薬品」の一つとして、研修時に教えられている。 「そのアヘンを始めとする、様々な『ま・や・く・の・た・ぐ・い』を扱っている地下3階においてぇ、『ケ・シ』が具現化して、ちょぉっと厄介な状態にぃなっているのでぇすぅ。それをぉ、どうにかして頂きたいなぁ、と」 「ケシ」とは、アヘンの原料となる植物である。ただ、リッカが見た限り、先刻の土佐犬も、明らかに「地球における本来の土佐犬」以上の身体能力を発揮していたので、おそらく彼が言うところの「ケシ」も、ただのケシではないのだろう。そもそも、ただのケシなら、わざわざ他人の手を借りて掃除させる必要もない。おそらく、それはケシが何らかの形で怪物化(?)した存在であり、一定の危険な作業を伴うことは間違いなさそうである。 だが、ここでエステルは、あっさりと結論を出す。 「ここは引き受けましょう。悪魔というものは、契約を結んだ限りにおいては、その約定に従うものです。主様なら、きっとそのケシも浄化出来ますよ」 実に楽天的な結論だが、現実問題として、この悪魔が本当に「伝説の大魔法師の使い魔」であるならば、おそらく力づくで戦って勝てる相手ではない。そして、もしそのケシが先刻の魔犬と同程度の混沌核の投影体だと仮定すれば、最後まで全力で戦えば、殲滅・浄化させることも不可能ではないだろう。 と言うよりも、エステルの本音としては、あの魔犬と同程度の投影体も祓えないような君主ならば、仕える価値はないと考えていた。エステルはこの任務を通じて、ベアトリスが本当に自分が支えるに価する君主かどうかを見極めたい、と考えていたのである。 このエステルの提案に対して、何としても「究極の酒の製法」を持ち帰りたいと考えているサカロスや、強い敵と戦うこと自体に価値を見出しているリッカが、ここで撤退を主張する筈もない。そして、この地の混沌を祓うつもりで魔境へと乗り込んだベアトリスもまた、エステルの方針に同意する。 ベアトリスとしては、その前に、出来れば目の前の悪魔を祓ってしまいたい気持ちはあったが、戦って勝てる保証もない上に、仮にこの悪魔を倒したとしても、肝心の書物がどこにあるのかは分からない以上、無闇に戦いを挑むことが得策とも思えなかった。彼女は志が高すぎるが故に、「大言壮語ばかり吐く夢想家」と思われがちだが、それなりに現実も見据えた上での判断を下せる程度には理知的な人物なのである。 「そぉれで〜は〜、こちらが地下3階の地図にぃなりまぁす。ワタクシがこれから皆様をそちらに『空・間・転・移』させる、ということでよろしいでっしょうかぁ?」 そう言って悪魔がベアトリス達に手渡した地図(下図)によれば、どうやらこの地下3階は12個の「六角形の部屋」から成り立っているらしい。地図の右上に位置する「第一書庫」は「入口」の役割も兼ねており、悪魔が言うには、キャメロデオによって作られた「通行証」を、今彼等がいるこの玄関で掲げることによって、それぞれの階の「入口」へと空間転移することが可能らしいのだが、通行証がなくても、この悪魔が特例として認めれば、その入口へと瞬間移動させることが出来ると言う。ただし、ここで彼等が率いている部隊全体を転移させるのは不可能であり、各部隊を率いる部隊長の四人程度が限界、とのことであった。 「あぁ、構わない。そうしてくれ」 ベアトリスは、腹をくくってそう宣言する。悪魔と契約して、「背徳の魔法師」の図書館を掃除するという行為自体、君主がやるべきことではないのかもしれないが、現状において、他に有効な選択肢があるとは彼女には思えなかった。 だが、ここでエステルが手を挙げる。 「あ、ちょっと待って下さい。今から、師匠とオラニエ君に、手紙を書いておきたいので」 そう言って、彼女は懐からペンと紙を取り出し、以下のように書き記し、それを伝令兵の一人に渡して、魔境の外で待つカルディナの元へと走らせた。 「我々は、師匠の命令で酒を手に入れるために、悪魔と契約しました。もし、我々が『本来あるべき姿ではない何か』になって村に現れた場合は、躊躇なく殺して下さい」 楽天的な結論を出したエステルであったが、決して、全面的にこの悪魔のことを信用している訳ではない。当然、自分達が彼等に利用された上で、誰かに操られたり、その身を乗っ取られたり、心を失ったりする可能性も考慮している。だが、それでも、彼女はあえてその「危険な賭け」を選んだのである。その覚悟こそが、「魔境探索者」としての彼女の心意気であった。 「そ・れ・で・は〜、今から皆様をぉ、魅惑の麻薬の地下3階へとぉ、ご案内しまぁすぅ。ケシの花の本体は『第12書庫』に生息しておりますので、そぉの辺りを中心にぃ、『お掃除』をぉ、お願いしまっす〜。どうか皆様、ご無事でお戻り下ぁさぁぁい」 悪魔がそう言うと、ベアトリス、エステル、サカロス、リッカの四人は、瞬時にして部下の兵士達の目の間からその姿を消す。不安気な内心を隠せない兵士達の前で、悪魔は一人、心底楽しそうな笑顔を浮かべている。実はこの時点で、この悪魔の瞳は、目の前にある図書館の外観でも、その向かいに立つ兵士達でもなく、「地下3階」へと転送した彼女達を、特殊な手法で眺めていたのであるが、そのことに兵士達が気付く筈もなかった。 (さ〜て、今度のお客さっまっはぁ、どぉれくらい頑張ってくれますっかねぇ) 3.3. 幻覚の花粉 図書館の入口から空間転移させられた四人は、見知らぬ部屋の中にいた。部屋の形状は六角形で、それぞれの壁に本棚が設置されている。そんな中、彼らの目の前にある隣り合った二つの壁の本棚だけは、その中央部分が切り取られ、そこに小さな扉が設置されている(下図)。この時点で、自分達がいる部屋が、悪魔が渡した地図における「第1書庫」であるとするならば、おそらくはこの二つの扉は、それぞれ「第2書庫」と「第4書庫」へと続く扉なのであろう。 部屋の中は、天井がほのかに光ってはいるものの、やや薄暗かったため、エステルは自身の周囲にかけていた光の魔法の光力を強める。すると、本棚に置かれている書物のタイトルも読めるようになるが、どうやらいずれも、あの悪魔が言っていた通り、「麻薬」の類いを扱った本であるらしい。薬品の専門家であるエステルですら見たことがない単語が羅列した背表紙もあるが、その中身を確かめることは今の任務とは無関係である。 彼女は目先の好奇心を抑えつつ、まずはこの地下3階全体に対して、混沌探査の魔法をかける。すると、悪魔が言っていた通り、「第12書庫」と思しき場所と、そしてその手前の「第9書庫」から、強い混沌の気配を感じる。その規模から察するに、明らかに第12書庫の方が強力なので、確かにこちらの方が「ケシの本体」であることは間違いなさそうである。 ここで彼女達には、二つの選択肢があった。まず、手前の「第9書庫の投影体」を除去してから「第12書庫の投影体」を浄化するか、それとも、第9書庫を通らずに第11書庫経由で第12書庫へと向かうか、である。現状、第9書庫の投影体が何者なのかは分からないし、そもそも除去すべき対象なのかどうかも不明である。しかし、もし第9書庫の投影体が「自律的に移動する投影体」で、なおかつ自分達に対して敵意を持っていた場合、第12書庫でケシを浄化しようとしていた時に、その投影体の乱入によって妨害される可能性もあるだろう。そう考えると、先に第9書庫の投影体の方を個別で撃破しておいた方が安全にも思える。 そして、少し迷いながらも、彼等はひとまず、「第11書庫」経由で「第12書庫」へと向かう経路を選択することにした。そのために、まずは第4書庫への扉を開く。すると、その直後に強烈な混沌の気配が部屋に漂っていることに気付く。しかも、その混沌は、極めて微量な物質、すなわち「ケシの花粉」という形で充満していた。通常のケシの花粉であれば、それ単体では人体には何の影響もないが、混沌の結晶体としてのその花粉は、ベアトリス達の呼吸器官を通じて脳に入り込み、その判断能力と認識能力を狂わせ、幻覚症状をもたらそうとしたのである。 通常の人間であれば、ここで我を忘れてその幻覚に囚われてしまうところだが、彼女達(君主・魔法師・邪紋使い・投影体)はいずれも、人並み外れた抵抗力の持ち主である。ましてや、「酒造りの村」の住人である彼女達が、そう簡単に自我を失う筈もない。 彼女達が、それぞれの内なる意志の力でその「混沌のケシ」の花粉の脳への侵蝕を食い止めた上で、改めて周囲を見渡すと、その部屋の形状は先ほどまでいた部屋とほぼ同じで、今度は「(入ってきた方向から見て)向かって右側」以外のすべての壁の本棚の中央部に「扉」が設置されている。どうやら、この「地図」に記された「第4書庫」で間違いなさそうである(下図)。 そして、エステルはここで再び、混沌探知の魔法を使ってみる。もしかしたら、第9書庫の投影体が移動しているかもしれない、という可能性を考慮した上での行動であったが、先刻かけた時と反応は全く変わっていない。どうやら、少なくともそれほど頻繁に移動する類いの投影体ではないようである。ならば、ひとまず第9書庫の投影体には触れずに、依頼された除去対象の潜む第12書庫に(第11書庫経由で)直接向かうことが得策であろう、と改めて確信した彼女達は、今度は第8書庫へと向かう扉を開く。 すると、今度は先刻よりも更に強力な花粉が彼女達を襲う。そして、一瞬だけ、彼女達の目の前に「本来ならばここにいない筈の人物達(下図)」が現れ、それぞれの耳元で、彼等の声が聞こえたような感覚に陥った。 「すみません、私はこの国を去らねばならなくなりました……」 「動画作りよりも先に、やるべきことがあるだろう」 「お酒なら、やっぱりルイーダさんのお店ですよね」 「お前は幻想詩(ファンタジア)か? それとも……」 だが、次の瞬間、彼女達はすぐに正気を取り戻した。少しでも気を抜けば、そのまま幻覚の世界に囚われてしまっていたかもしれない、そんな恐怖感が彼女達に広がる。 (これが、「混沌のケシ」の作用か……) 四人はその脅威を身をもって実感しつつ、部屋を見渡すと、地図の通り、今度は全ての壁に本棚と扉が設置されている(下図)。当初の予定通り、第11書庫の扉に彼等は手をかけ、そして強い警戒心を抱きながら、その扉を開いた。 3.4. 二つの再会 その扉の向こう側には、再び強力な花粉が飛び散っており、部屋の周囲には、燃やされた植物の欠片と思しき何かが散らばっていた。だが、それよりも先に彼等の視界に入ってきたのは、一人の魔法師風の女性である(下図)。この女性の姿は四人全員に見えている。そして、ベアトリスとエステルには、彼女の姿に明らかに見覚えがあった。 「リリア!?」 「カナン!?」 二人が同時に、別の名を叫ぶ。今、目の前にいるこの女性が、本物なのか幻覚なのかも分からない混乱した状況の中で、その女性はベアトリス達に向かってタクトを構えた。 「もう、騙されないわよ、消えなさい、この幻影!」 ベアトリスには「リリア」、エステルには「カナン」と呼ばれたその女性は、そう叫びながら、自身の周囲に混沌を集中させ、そして巨大な火炎弾を形成しようとする。だが、その試みは失敗し、混沌の収束は不十分に終わった。よく見ると、彼女の身体は傷だらけで、その表情から、精神的にもかなり憔悴していることが分かる。その状態で、残る気力を振り絞って大規模な魔法をかけようとした彼女は、その発動に失敗し、思わず膝から崩れ落ちる。 この状況が今ひとつ把握出来ない四人であったが、ひとまずエステルが彼女に駆け寄り、肩を揺さぶりながら声をかける。 「大丈夫? カナン、私よ。エステルよ」 「カナン」と呼ばれたその女性は、困惑した表情を浮かべながらも、意識のはっきりとした声で答える。 「え? ちょっと待って。あなた、本物?」 「本物よ。ほら、痛いでしょう?」 そう言いながら、エステルは、彼女の頬を軽く叩いた。叩いている側のエステルも、そして叩かれている側の「カナンと呼ばれた女性」も、共に触覚を通じて「相手が実際に存在していること」を実感する。 「た、確かに……。で、でも、そこにいるのは、ベアトリスよね?」 そう言われたベアトリスは、内心混乱しながらも、その動揺を悟られぬよう、毅然とした態度で答える。 「そうだ。ベアトリス・バランカだ」 ベアトリスの記憶が間違っていなければ、この女性の名は「リリア・カークランド」。現アントリア子爵ダン・ディオードに殺された前子爵ロレイン・カークランドの妹であり、ベアトリスとは幼馴染の関係である。だが、リリアが子供の頃に魔法師としての才能を見出され、エーラムに入門することになって以来、もう十年以上も会っていないため、今、目の前にいる彼女が、本当に「リリア」なのか、ベアトリスとしては、今一つ確証が持てない。 ちなみに、ベアトリスが「バランカ」家に養子に入っているということは、リリアは知らない。だが、その「姓」の部分よりも先に、この女性は別の部分に違和感を感じていた。 「なんで、あんた達が一緒に?」 「あぁ、私、この人と契約したから」 エステルがそう答える。ちなみに、エステルの記憶が間違っていなければ、この女魔法師の名は「カナン・エステリア」。エーラム時代の学友である。と言っても、カナンは元素魔法科であり、一門も異なるので、それほど親しい関係だった訳ではない。ただ、両者の師匠が(数少ない女性の高等教員同士ということで)懇意な関係であった為、様々な場所で顔を合わせる機会が多かったのである。 そして、「ベアトリスの記憶の中のリリア」と「エステルの記憶の中のカナン」は、紛れもなく同一人物であった。彼女は、エーラムに入門する際に、その出自が知られると色々と厄介事に巻き込まれる可能性がある、という配慮から、「リリア」の名を封印し、エーラムでは「カナン」と名乗り続けていたのである。故に、エステルは「カナン・エステリア」という魔法師が、「旧子爵家の令嬢リリア・カークランド」であるという事実は知らないし、ベアトリスも彼女がエーラムで「カナン・エステリア」と名乗っていることは知らなかった。 一方、カナンことリリアの方は、「自分の記憶の中の、接点がない筈の二人」が同時に現れたことで、彼女達を「ケシの花粉による幻影」だと確信したらしい。だが、冷静に考えてみれば、確かにこの二人が契約関係に成っていてもおかしくはない、ということに気付き、ようやくこの状況を理解したようである。 そして、現状が全く理解出来ないまま遠目に眺めているリッカの隣で、同じくこの状況を理解出来ていないながらも、ひとまずこの魔法師が「敵ではないらしい」と判断したサカロスは、懐から手持ちの酒を取り出す。 「まぁまぁ、とりあえず一杯」 そう言って、彼は「友好の証」として酒を勧めるが、さすがに幻覚症状をもたらす花粉が飛び散っているこの状況で酒を飲むのは危険すぎるし、そもそも、リリアもベアトリスもエステルも、今は酒に手が出るような気分ではない。皆が複雑な表情を浮かべながらその酒をスルーする中、今度はエステルの方に一つの疑問が沸き起こる。 「で、あなたがここにいるということは、この図書館、エーラムにも繋がってるの?」 エステルが知る限り、「カナン」はまだ誰とも契約せず、エーラムの大学院に残っていた筈である。だが、カルディナが見せた地図の中に描かれていた「漂流図書館の出現軌道」の中に、エーラムは含まれてはいなかった。そのことを指摘されると、カナンことリリアは、やや困った様子を見せながら答える。 「いや、私は今、ちょっと事情があって、コートウェルズにいてね」 「コートウェルズ? じゃあ、あなた、ダン・ディオードと契約してるの?」 「えーっと、いや、その件はちょっと置いといて……」 彼女は今の自分の立場については明言を避けつつ(これについては「ブレトランドの英霊7」および「ブレトランド八犬伝6の1.5」を参照)、状況を説明する。現在、彼女はコートウェルズを「仲間達」と共に旅しているのだが、その「彼女の仲間の一人」が「特殊な風土病」にかかっており、その病気を治すための医学書が、この漂流図書館にあるという伝承を聞き、単身この魔境に乗り込むことになったらしい(「背徳の魔法師」といえども、さすがに「快楽に関する本」だけではなく、普通に役に立つ実用書も、それなりに揃えてはいたようである)。そして彼女は入口で「ディオ・コッキー」と名乗る悪魔から、「この図書館の地下3階を掃除してくれれば、医学書を渡す」と言われたのだという。 ちなみに、彼女がこの部屋に入った時点では、この「第11書庫」には「巨大なケシの怪物」が存在していた。それはただの植物ではなく、その蔓を触手のように動かして、彼女を部屋の外へと排除しようとしたらしいが、得意の火炎魔法で焼き尽くすことで、どうにか撃退に成功した。そして、どうやらそれは、この奥の「第12書庫」に生息する「更に巨大なケシの化け物」の従属体のような存在だったらしい。彼女はその「本体」を倒すべく第12書庫へと乗り込んだものの、直前の従属体との戦いで消耗した状態のままでは勝機がないことを悟って、ひとまずこの部屋へと撤退したところで、ベアトリス達と鉢合わせることになったようである。 「ところで、あなた達は、どうしてここに?」 今度はリリアがそう問いかけると、ベアトリスが答える。 「似たような状況だ」 「じゃあ、あなた達も何かの薬を?」 「いや、酒を……」 「酒?」 想定外の答えにリリアが目を丸くしていると、エステルが付言する。 「ほら、私のお師匠さんって、アレだから」 「あぁ、なるほどねぇ……。って、もしかして、『トラーオの酒』のこと?」 カナンことリリアがその名を口にすると、横からサカロスが乗り出してくる。 「魔法師殿は、何か知っているのか?」 「まぁ、一応、トラーオ・エステリアは、ウチの一門の御先祖様ですから、話くらいは聞いたことがあります。もっとも、古すぎて、あまり正確なことはよく分からないのですが……、私の師匠のフェルガナ先生から聞いたところによると……、トラーオはその『究極の酒』を飲んだ後、一切の酒が飲めなくなったらしい、と言われています」 その話を聞いたエステルは、少し考え込んだ上で、ラディカルな案を提示する。 「その話が本当なら……、ウチのお師匠さんに、一度飲ませてみるのもいいかもしれないわね」 エステルには、これはこれで酒に溺れがちな師匠を改心させるいい機会であるように思えた。もっとも、酒という一つの快楽が失われたところで、それだけで真人間になれるという訳でもないのだろうが。 「いや、でも、それであなたが勘当されても、私、知らないわよ」 カナンことリリアが複雑な表情を浮かべながらそう言って「予防線」を張る一方で、ベアトリスは深刻な表情で呟く。 「酒が飲めなくなるだけで済めばいいのだがな……」 実際、どういう原理で酒が飲めなくなったのかが分からない以上、他にも何らかの副作用が発生していた可能性は十分にある。あるいは、「酒が飲めなくなる」というのは、そのトラーオの身に起こった諸々の悪影響の中で、「最もマシなレベルの副作用」だった(それ以外の副作用は、恐ろしすぎて後世に伝えることすら出来なかった)、という可能性もある。 「まぁ、作り方を調べてから考えましょう」 エステルが笑顔でそう言うと、改めて皆が同意する。どちらにしても、ここまで来て手ぶらで帰る訳にもいかない、というのが彼女達の共通認識であった。 3.5. ケシの怪物 「それじゃあ、敵もカナンとの戦いである程度まで消耗しているでしょうし、このまま私達が踏み込んで、一気に倒してしまいましょう。殲滅は、殲滅するまでが殲滅よ!」 分かったような分からないような格言でエステルが皆を鼓舞すると、四人は扉を開け、第12書庫へと足を踏み入れる。そこに広がっていたのは、部屋全体が巨大な植物の蔓と蔦と花で覆われた、異様な空間である。そして、その部屋の中に充満していた花粉の量も、これまでの比ではなかった。 ベアトリス達が必死でその花粉による幻覚症状を振り払おうとする中、ここでサカロスが遂に、その花粉の魔力に囚われてしまう。彼の目の前には、ケイの街で出会った奇妙な姿の投影体の女性が現れていた。 「お久しぶりです、サカロス様。マリカーやりましょう、マリカー」 「マリカーかぁ。マリカーは、何度やってもお前に勝てなかったからなぁ……」 サカロスは虚ろな瞳を浮かべながら、目の前に現れた女性の「体」を用いた遊戯に興じようと手を伸ばす。だが、次の瞬間、彼の背中に一筋の閃光が突き刺さった。開かれた扉の奥から、サカロスが幻覚に囚われていることを察したリリアが、残り少ない気力を振り絞って、魔力撃を打ち込んだのである。この一撃によって、サカロスは苦痛で表情を歪ませながらも、その瞳には生気が戻る。 「……今のは、なかなか効いたな。魔法師殿、助かった」 そう言ってニヤリと笑いながら、サカロスは武具を改めて構え直す。 「酒の神でも、薬で酔うことはあるのだな」 ベアトリスが苦笑しながらそう言うと、その傍らに立つエステルは、今度は彼等がケシの怪物に向かって突撃する前に、自ら混沌濃度を上げた上で、万能溶解液を怪物に向かって投げつける。すると、ケシの「本体」部分の表面を覆っていた皮の一部が溶け、その内側が部分的に露出する程度にまで相手の装甲を削ることに成功する。 「私の仕事はここまで。あとはお願いします」 エステルがそう言うと、まずは最も機動力に優れたリッカが得意の二刀流でその本体に向かって斬りかかるが、あと一歩のところで、避けられてしまう。どうやらこのケシの怪物、見かけによらず、その身のこなしは俊敏であるらしい。 すると、ケシの本体に近付いたリッカに対して、今度は精神ではなく、肉体を内側から破壊するような花粉が彼女を覆い尽くそうとする。そこへサカロスが、彼女を突き飛ばすように割って入るが、その花粉を身体に吸い込んだ彼は、直前に受けた魔力撃によって身体が弱っていたこともあり、その場に倒れ込んでしまう。 「サカロス!」 周囲の者達が一斉に叫ぶ。英雄の装束で身を固めた彼であったが、さすがに身体の内側から蝕まれる攻撃に対しては、防ぐにも限界があった。だが、ここで終わらないのが邪紋使いである。彼の邪紋が、その倒れた体を覆い尽くすように全身に広がリ、その禍々しきオーラに包まれたサカロスは、ゆっくりと立ち上がった。その身体が何度限界に達しようとも、天命が潰えるまで起き上がり、戦い続ける。それが邪紋使いと呼ばれる者達(の一部)に備わった異形の能力であった。 サカロスの無事を確認したリッカは、改めて二本の刀を振るってケシの本体に斬りかかる。既に体力的には限界を超えているサカロスのためにも、早めに戦いを終わらせなければならないと意を決した彼女の連撃は着実に本体を斬り裂き、その「実」の部分を削いでいく。 そして、そんな彼女の双刀に続いて、巨大な刃がケシの本体へと振り下ろされた。後方から一気に駆け込んだベアトリスの光の大剣である。彼女のその全身全霊の斬撃は、ケシの怪物の混沌核そのものを貫き、一瞬にしてケシの怪物はその身体を崩壊させ、無数の混沌の塵となって消えていく。それはまさに、一撃必殺の聖剣の煌めきであった。 (まぁ、ちゃんと最後はロードらしくキメてくれたし、及第点、かな) エステルが内心でそんな評価を下しているとは露知らず、ベアトリスは崩壊しつつある巨大ケシの混沌核を浄化して、自らの聖印へと吸収していくのであった。 4.1. 写本 こうして、第12書庫のケシの怪物は浄化された。念のため、隣の第9書庫を確認してみると、つい先刻までそこから発せられていた混沌の気配は感じない。どうやら、カナンことリリアが浄化した第11書庫と同様、ここにいたのは第12書庫の怪物の従属体で、本体の混沌核が消滅したことで連動して蒸散したようである。 「随分見ない間に、立派な君主になったようね」 リリアがベアトリスにそう告げると、彼女は大剣をひとまず自身の聖印の中へと収納しながら答える。 「いや、まだまだ私には、精進が足りない部分が多い」 「そうですね、出来ればもう少し、着実に剣撃を当てられるようにしてほしいところです」 エステルに横からそう言われると、ベアトリスは微妙な表情を浮かべながらも、相変わらず、否定することも言い訳することもなく、静かに頷く。彼女自身、自分がまだ騎士としても未熟なことはよく分かっている。政務に関してはエステルに頼りきりである以上、せめて武勇の面では、もっと着実に混沌を祓えるだけの力が欲しい、という想いが、この一連の戦いを通じて彼女の中でも高まっていた。 「ところで、今、あなたは、どういう立場なの?」 ここに来て、リリアはベアトリスにそう問いかける。エステルと契約しているという話から察するに、何処かの領主を務めていることは想像出来るが、問題は、今、彼女が誰の旗の下で戦っているのか、ということである。 「今は、エルマの村の領主をしている」 そう言われたリリアは、自分の記憶の中にあるブレトランドの地図を思い浮かべ、「エルマ」がトランガーヌ北部の村の名前であることを思い出し、ベアトリスが現在は「ダン・ディオードのアントリア」の騎士となっていることを理解する。分家の末子とはいえ、ベアトリスもまた旧子爵家の血筋を引く者である以上、彼女が今の自分の立場に関して、内心では複雑な感情を抱いているであろうことは、リリアにも推測出来た。 「そっか、あなたも色々あったのね……。まぁ、詳しくは聞かないわ。私も、あまり今は自分のことを話せる立場ではないし……」 リリアが呟くようにそう言うと、次の瞬間、書庫中に聞き覚えのある声が響き渡った。 「み・な・さ・ま〜、お〜疲れ様でございましたぁ。たっだいまぁ、地下3階のケシが消滅したこと、た・し・か・に、確認致しましったぁ。どうぞ、第一書庫までお戻りくだっさぁぁい」 それは紛れもなく、図書館の入口で聞いた、あの悪魔の声であった。その言に従って彼女達が「この地下3階の最初の部屋」へと戻ると、再び空間転移の術によって、四人とリリアは「図書館の入口」へと帰還する。目の前には彼女達の部下の兵士と、そしてあの悪魔の姿があった。 「いやー、楽しませてもらいましたよぉ、みなっさっまっ。はぁっきり言って、今の私はぁ、暇なのです。こぉれくらいしかぁ『ゴ・ラ・ク』がぁないのですっ。あのケシを倒せたお客様はぁ、ずーいぶん久しぶりでしたぁ。もぉっとも、お二組が『お・知・り・合・い』だと分かっていたな・ら・ば、も〜〜〜少し難易度を上げてもぉ、良かったぁのでぇすけどねぇ」 どうやら、自分達が彼の「暇潰しの道具」として遊ばれていたらしいことを察した彼女達であったが、正直、そのことについては彼女達の中ではどうでも良かった。問題は、この悪魔がきちんと「約束」を守るかどうかである。 「御ぉ安心下っさぁぁい。キャメロデオ様かっらっもっ、『渡す価値のある者』が訪れた時は、本を貸し出しても構わないと言われておりまぁす。とーはいえ、次にいついらっしゃるかも分っかりませんからぁ、返す必要がないよう、ワ・タ・ク・シ、みぃなさまのおぉ掃除のあぁいだにぃ、書庫から見ぃつけて、こちらに書ぁき写しておきましたぁ。あぁ、なーんて優秀な司書なんでしょう、ワ・タ・ク・シ。さぁ、どうぞぉ」 そう言って、悪魔は、二冊の「写本」を取り出す。実際のところ、彼等が依頼を受けてから帰還するまで、それほど長い時間をかけていた訳ではないのだが、悪魔はそのわずかな時間を用いて、書庫から該当する本を探し出し、そして兵士達の目の前で、その写本作業を行っていたのである(その能力が生来のものなのか、数百年かけて培ったものなのかは不明である)。約束通り、彼はリリアには「医学書」、ベアトリスには「酒の製法指南書」の写本を手渡した。 「しっかし、物好きでっすっねぇ。いぃまさら、そぉの本を持ち帰るな・ん・て。というか、昔、それを持って行った人がいったよぉな気ぃがするんですがねぇ。何百年前かは忘れてしまいま・し・た・が。もう今の世には、伝わってーはーいーなかったぁんですかぁ?」 「いつの間にか途絶えたみたいです。まぁ、有効に使わせてもらいますよ」 エステルはそう答えると、あまりこの悪魔と長く関わりたくないと思ったのか、彼女達は早々と図書館に背を向け、自分達が来た入口へと向かう。すると、リリアはそんな彼女達とは別の方向へと向かって歩き始めた。どうやら彼女が通ってきた「コートウェルズへの扉」は、そちらの方角にあるらしい。 「私は、これを仲間の元へ届けなければならない。次に会う機会があるかどうかは分からないけど、あなた方の武運を祈っておくわ。あと、ごめんなさいね、そこの……、神様だったっけ?」 そう言われたサカロスは、彼女が何を言わんとしているのかをすぐに理解した上で、胸を張って答える。 「なかなか良いエネルギーボルトだったぞ。今度会ったら、酒でも飲もう」 「ウチは酒くらいしかないからな」 ベアトリスが苦笑しながらそう付言すると、リリアも釣られて笑みを浮かべつつ、彼女達は、それぞれの帰るべき場所へと帰還していくのであった。 4.2. そして熟成へ こうして、ベアトリス達は無事に「酒の製法指南書」の写本を手にして、エルマの村へと帰還する。川の合流点にそびえ立つ巨人の肩の上で待ちくたびれていたカルディナは、彼女等が戻ってくると同時に、奪い取るようにその写本を手にして、「究極のウイスキー」の項目を精読した(もっとも、実はその前に、魔境内でエステルやベアトリスが、その内容については一度確認していたのであるが)。 そこに書かれている内容を読む限り、究極のウイスキーを作るには、いくつかの珍しい「異界の材料」が必要ではあるが、特にこれと言って「混ぜたら危険そうな材料」も、「人類社会の禁忌に触れるような手法」も記されていなかった。正直、これを読むだけでは、なぜこれが「手を出してはならない」と言われるような代物として領主家の中で言い伝えられてきたのかは分からない。 ただ、ここで彼女達は、リリアから聞かされた「三百年前の契約魔法師が、これを飲んだ後、一切の酒が飲めなくなった」という話をカルディナに告げる。 「もしそれが本当なら、これはやはり御禁制にすべき品なのでは?」 エステルはそう師匠に進言した。最初は黙って師匠に飲ませようかとも思っていたエステルだが、さすがにその危険性については伝えておくべきだろうと考えたようである。だが、その話については、既にカルディナも承知済みであった。 「そのことはフェルガナにも何度か聞いている。で、そのたびに、手を出すのは止められていたんだが……、そう言われると、余計に飲みたくなるよな?」 三十過ぎて未だに不良学生のようなことを言い出す師匠に呆れつつ、本人がそれでいいと言っているなら、止める必要もない、とエステルは割り切ることにした。どちらにしても、ウイスキーの醸成には最低三年はかかる。カルディナが、持てる全ての金とコネを使って材料をすぐに集めたとしても、その時間を短縮することは、おそらく出来ない。もしかしたら、時空魔法の類を用いれば可能かもしれないが、「無理矢理時間を短縮しても、おそらく味が落ちてしまうだろう」と彼女は考えていた。それに、「待つこともまた楽しみの一つ」でもあるという考えも、彼女の中にはあった。ならば、それまでの間に、何か新しい情報が手に入るかもしれない。それが分かったら、またその時点で対処法を考えれば良かろう。 そして、醸成場所に関しては、やはりこのエルマの地が良いであろう、とカルディナは考え、その担当者として、サカロスを指名する。 「酒の神様なんだろう? 期待してるぞ」 「あぁ、そうだな。楽しみにしておいてくれ」 なお、この酒の製法については、ひとまずこの村の住人(とカルディナ)で独占した上で、実際に出来上がった代物を確認した上で、その製法を広めるか隠すか抹消するかを考える、という暫定的な結論で落ち着いた。 「あと、そこの番人、今度は騙されて盗まれないようにな。禁断の魔酒が出来た時に、私よりも先に飲む者がいるのは許せんからな」 「気をつけておく」 神妙な顔つきでそう答えるリッカの横で、自分こそが一番に飲みたいと考えていたサカロスは微妙な反応を見せる。その表情からその意を察したカルディナは、ニヤリと笑う。 「まぁ、一緒に『毒味』することにしようか。とりあえず、何かあった時にどうにかしてくれそうな、腕のいい生命魔法師のツテはあるから、安心しておけ」 4.3. 数日後の悪魔 「こぉれはこれは、おっ久しぶりです。あ、通ぅ行ぉ証ぉ、どうも♪ いやぁ、もはやいーまーとなってぇはぁ、この通行証をお持ちなのもぉ、あっなった、くらいのものでっすからねぇ。で、本日はどぉぉのような御用でぇ? ……はぁ、『てぃーあーるぴーじー』でぇすかぁ……? うーむむむむ、賭ぁけ事系であ・れ・ば、地下5階なぁのですがぁ……、そんなタイトルの本、ありましたっけっねぇ……? あ、違うので・す・か。いや〜、賭〜け事以外のゲームについてぇはぁ、ちょ〜っとキャメロデオ様の管轄外でっすねぇ、残念な・が・ら。もぉぉっともぉ、大抵のゲームな・ら・ば、お金を賭〜けようと思えば賭〜けられなくはない、と、は、思うのですが、さすがに『勝ち負けのないゲーム』と、言われまっすっと、ねぇ……。あぁ、地ぃ球の文化、ということであれっばぁ、もしかしたら、地球の大衆娯楽雑誌のどぉこぉかぁにぃ、載っている可能性はあるとーはー思いまっすぅ。かぁたっ端から調べてみ・れ・ばぁ、見つかるかもしれませーんーがー、今、そこまでの『お・時・間』は……、まぁぁぁ、そうですよぉぉねぇぇ。お忙しいですよぉぉねぇぇ。それでは、こ・ん・ど、いらっしゃったとぉきぃにぃお渡し出っ来るようにぃ、ワータクシの方でぇ、調べておきまっしょう、はい。ち〜なみに、何か他に分っかりやすいキーワードなどがあ・れ・ば……、あ、ちょ〜っと待って下さいねぇ。はい、お願いします。……ほうほう、ロードス島、ダブルクロス、カオスフレア、で・す・かぁ。あ、Rhodesではなく、Lodossですね。そうい・え・ばぁ、 久遠ヶ原にちょっかいをかけてた頃 っにぃ、そぉんなようなことを言ってる部活動の人達がい・た・よ・う・な・気・も……。まぁ、何はともあっれぇ、分ぁっかりましたぁ。そーれーでーはー、しぃらべておきたいと思いまぁす。どうぞお待ち下っさぁぁい。いやー、ぜーんぜん構いませんよぉ。こっこ最近はぁ、お〜客さんもい・な・く・て、ヒーマーですしねぇ。それというのも、あ・な・た・が、パ〜ンドラさんの間で変な噂をバラまいたかっら、ですよぉ。おーかげでー、闇魔法師の人達もー、だぁぁぁれも近寄ってくれさえーしないっ。便利なポ〜〜〜タルとしてぇ、目の前を素通りされるだ・け・の・日・々です。あぁ、悲しい。あぁ、虚しい。いーくらこの書庫が魅力的だからってぇねぇ、そーこまでして独り占めしたいんで・す・かぁ? オーアナタヒドイヒト、ワタシニクビツレトイイマスカ? いや、まぁ、首吊った程度で〜は〜死なないんですけどね〜、ワタクシ、あ・く・ま、ですし。あ、でもね、この間、久っしぶりにぃお客さんがぁ来〜たんでっすっよぉ、しかも『二・組』も。こ〜んなカンジの人達だったんでっすっけっどっねぇ。いやー、ちょぉっとからかって、ケシの怪物と戦わせてみ……、え? 名前? こっちの人の? うーん、なんと言ったかな、カナンだったか、リリアだったか……、おっ知り合いで・す・かぁ? いや、まぁ、な〜んかその、お仲間を助けるたっめっのっ、医〜学書が欲しいとかなんとかぁ……。あ、なぁんかう〜れしそうな顔してますね? 悪いこととか、また思いついちゃいま・し・たぁ? いやぁ、あ〜なたは、悪いことを考えているとっきっはぁ、本当〜〜にいい顔しますか・ら・ねぇ。ちなみに、あ〜との四人は、例のあの究〜極のウイスキィィィを求めて、やぁって来たんで・す・よ〜。そう、さぁんびゃくねんぶりなんですよね、こ・れ・が。し・か・もぉ、同じエルマの村からぁ、で・す・よ。いやー、なーんというか、れっきしは繰〜り返すんですっかっねぇ。三百年前の時は……、そうそう、トォォラーオさん、とーかなんとか言いました、か。『究極のウイスキー』を実際に作り出した結果ぁ、村人の全員がぁ、そのあんんんまりの美味さぁにぃ、おーぼれてしーまってぇ、ほーかの酒がいっっっさい、飲ぉめなくなってしまってぇぇ、一時はエルマの酒産業が壊・滅・寸・前、にまで陥ってしまったぁぁんですよねぇぇぇ。あ〜の時はぁ、通りすがりのあなたのお師匠様っがぁ、か〜れらの記憶を全ー部まとめて消去するこっとっでぇ、なーんとか事無きを得たようですけれっどっもっ、果ーたして今回はどーんな大混乱が引き起こされるのっかっ、さーんねん後が今から非っっっ常ぉぉぉに、楽しみですっ。あ、もうお帰りになりまっすっかぁ? 分かりまっしったぁ。そぉれでは、数日中に探しておきますのっで、どうかその頃にまでにぃ、まぁたお立ち寄り下っさぁぁい、シ・ア・ン・さ・ま♪」 4.4. 最新動画 「こうして、何度でも立ち上がる酒幸神サカロスの闘志に勇気付けられた、フロイライン・リッカとロード・バランカの見事な連携攻撃により、悪魔のケシは見事に討ち滅ぼされたのでありました! 皆様、ご観覧、ありがとうございましたー!」 エステルの最新動画が、村の広場で披露されている。例によって例のごとく、程良い長さで「美しい英雄譚」にまとめられており、村の人々は領主達の勇姿に感嘆の声を上げる。 「僕も、大きくなったら、混沌と戦う君主になる!」 「私は魔法師!」 「俺は神様!」 動画見て勇気付けられた子供達がそんな声を上げる中、一部の観客は、やや訝しげな顔を浮かべていた。 「なぁ、エステル様の他に、もう一人、別の魔法師様が映ってたよな?」 「あぁ、なんか、顔の部分がはっきり見えなかったから、よく分からなかったけど……」 実は、エステルが動画を作る段階で、ベアトリスから、カナン(リリア)の顔は映さないように、という検閲が発生していたのである。彼女の正体を知らないエステルは、当然、理由を聞いたが、ベアトリスは「事情があるのだ」としか言わなかったので、ひとまずエステルとしては、密かにカナンの顔に「ボカシ」を入れた上で、活弁においても一切彼女のことは触れなかった。 (あの娘は、確かフェルガナのところの……、まぁ、別にいいか) 広場の片隅に設けられたオープンカフェで、カルディナはエステルが入れてくれた「ウイスキー入りコーヒー」を飲みながら、映像に映っていたカナンが持っていた「魔力の発動体」から、そのように推測していたが、彼女もまた、それ以上詮索するつもりはなかった。既に彼女の頭の中には、三年後の「来るべき日」のことで満たされていたのである。 (極上のウイスキーのつまみに相応しいのは……、カニミソではないよな、多分) そんな妄想を思い浮かべながら、彼女は静かに席を立ち、そして村から去って行く。今回の「表敬訪問ツアー」の最後の目的地である「ソリュート」へと向かうために。 時系列順の続編:【ブレトランドの光と闇】第1話(BS29)「均衡の調停者」 シリーズ内の続編:【ブレトランドの遊興産業】最終話(BS30)「代行閣下のお茶会」 グランクレスト@Y武
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2021年度 オンラインライブ(Webex)、A4で1枚のレポートだけ。
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アニメーションとは アニメーションの定義。 企画戦略I 日本のアニメの特徴と変遷。 企画戦略II 制作の現場 制作のフロー。 アニメーションの技術 著作権ビジネスとインターネット プロジェクト発表
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H14. 5.21 福島地方裁判所 平成9年(行ウ)第14号 産業廃棄物最終処分場設置許可処分取消請求 事件番号 :平成9年(行ウ)第14号 事件名 :産業廃棄物最終処分場設置許可処分取消請求 裁判年月日 :H14. 5.21 裁判所名 :福島地方裁判所 判 決 主 文 原告らの請求をいずれも棄却する。 訴訟費用は原告らの負担とする。 事 実 第1 当事者の求めた裁判 1 請求の趣旨 (1) 被告が平成9年3月19日付けで株式会社Mに対してなした別紙産業廃棄物処理施設目録記載の施設に対する設置許可処分を取り消す。 (2) 訴訟費用は被告の負担とする。 2 請求の趣旨に対する答弁 (1) 本案前の答弁 ア 本件訴えを却下する。 イ 訴訟費用は原告らの負担とする。 (2) 本案に対する答弁 ア 原告らの請求をいずれも棄却する。 イ 訴訟費用は原告らの負担とする。 第2 当事者の主張 1 請求原因 (1)ア 原告らはいずれも福島県内に居住する者であり,原告らの居住場所及び耕作場所は,それぞれ別紙図面1(1)ないし(12)記載のとおりであり,別紙産業廃棄物処理施設目録記載の産業廃棄物最終処分場(以下「本件処分場」という。)の北側を通過する小川には,上流から順に井野目堰,中野堰,小川堰がある。 原告A,同B,同C,同D,同E及び同Fは井野目堰を利用しており,原告B,同C,同D及び同Gは小川堰を利用している。 (ア) 原告Aは,福島市a町b及び同市c地内に農地を所有し,桃や林檎を主に栽培している。灌漑用水として小川の表流水を井野目堰から取水している。この農業用水が汚染されると,高品質を保ってきた原告Aを含めた付近一帯の果樹農家は,品質における信用が失墜してしまい,農業経営に重大な打撃を受ける。また,小川の伏流水を井戸水として取水し,生活用水として使用しており,自らの生命や健康が脅かされるおそれがある。 (イ) 原告Hは,井野目堰水利組合区域内に居住している。井戸を所有し井戸水を飲料水及び生活用水として使用している。この井戸水が汚染されると生命や健康を脅かされる。 (ウ) 原告Bは,福島市a町b字地内に農地を所有し,小川の表流水を小川堰から取水して米や野菜や果樹を栽培している。また,井戸を所有し小川の伏流水である井戸水を飲料水及び生活用水として使用している。これら農業用水及び井戸水が汚染されると,農業経営に重大な打撃を受け,かつ生命や健康を脅かされる。 (エ) 原告Cは,福島市a町b地内に農地を所有し,米や野菜や果樹を栽培している。灌漑用水として小川の表流水を井野目堰と小川堰から取水している。また井戸を所有し,井戸水を飲料水及び生活用水として使用している。これら農業用水及び井戸水が汚染されると農業経営に重大な打撃を受け,かつ生命や健康を脅かされる。 (オ) 原告Iは,井野堰水利組合区域内に居住している。井戸を所有し,小川の伏流水である井戸水を飲料水及び生活用水として使用している。この井戸水が汚染されると生命や健康を脅かされる。 (カ) 原告Jは,中野堰水利組合区域内に居住している。直接の水利用はないが,居住地内の水や土壌環境が汚染されることによって居住環境を侵害される。 (キ) 原告Dは,福島市a地内に農地を所有し,米や野菜や果樹を栽培している。灌漑用水として小川の表流水を井野目堰と小川堰から取水している。また,小川の伏流水である井戸水を飲料水,生活用水として使用している。この農業用水及び井戸水が汚染されると農業経営に重大な打撃を受け,かつ生命や健康を脅かされる。 (ク) 原告Gは,福島市d,同市c地内に農地を所有し,米や野菜や果樹を栽培している。灌漑用水として小川の表流水を井野目堰と小川堰から取水している。この農業用水が汚染されると,農業経営に重大な打撃を受ける。また,小川の伏流水を井戸水から取水し,飲料水,生活用水として使用しており,これが汚染されると生命や健康を脅かされる。 (ケ) 原告Eは,福島市a町b,同市c地内に農地を所有し,米や野菜や果樹を栽培している。灌漑用水として井野目堰から取水している。この農業用水が汚染されると農業経営に重大な打撃を受ける。また,小川の伏流水を水源とする簡易水道(共同井戸)から水の供給を受け,飲料水,生活用水として使用しており,汚染されると生命や健康を脅かされる。 (コ) 原告Fは,福島市a町b,同市e地内に農地を所有し,米や野菜や果樹を栽培している。灌漑用水として井野目堰から取水している。この農業用水が汚染されると農業経営に重大な打撃を受け,かつ生命や健康を脅かされる。 (サ) 原告Kは,井野目堰水利組合区域内に居住している。小川の伏流水である井戸水を飲料水及び生活用水として使用している。この井戸水が汚染されると生命や健康を脅かされる。 (シ) 原告Lは,小川堰水利組合区域内に居住している。小川の伏流水である井戸水を飲料水及び生活用水として使用しているが,これが汚染されると生命や健康を脅かされる。 イ 被告は,廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下「廃棄物処理法」という。ただし,平成9年改正前のもの。以下同じ。)15条に基づき,福島県内に産業廃棄物最終処理場(以下「産廃処理場」という。)を設置しようとする者に対し,その設置許可権限を有する者である。 (2) 被告は,平成9年3月19日,株式会社M(以下「M社」という。)に対し,廃棄物処理法15条1項に基づき,本件処分場の設置許可処分(以下「本件許可処分」という。)をした。 (3) 本件処分場の概要は以下のとおりである。 建設・運営主体 M社 建 設 地 福島市飯坂町中野字赤落18番地外16筆 19万0799㎡ 埋 立 面 積 4万7500㎡ 埋立廃棄物容量 71万8670‰ 受入れ廃棄物 燃え殻(焼却灰),汚泥,廃プラスチック類,紙くず,木くず,繊維くず,ゴムくず,金属くず,ガラスくず及び陶磁器くず,鉱さい,建設廃材,ばいじん(ダスト類),その他産業廃棄物を処分するために処理したもの 処分場の方式 管理型,全面遮水シートの敷設 本件処分場の位置と小川及び取水堰との位置関係 別紙図面2及び3記載のとおり (4) しかしながら,被告は,以下のとおり,廃棄物処理法,一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める命令(総理府令・厚生省令,以下「共同命令」という。),福島県産業廃棄物処理指導要綱(平成6年改正前のもの。以下同じ。以下「指導要綱」という。)等に定められた手続を履行せず,あるいは定められた要件を充足していないにもかかわらず,要件を充足しているとして本件許可処分をしており,本件許可処分は違法である。 ア 遮水シート工法の破綻 (ア) 廃棄物処理法15条1項は,「産業廃棄物処理施設(廃プラスチック類処理施設,産業廃棄物の最終処分場その他の産業廃棄物の処理施設で政令で定めるものをいう。以下同じ。)を設置しようとする者は,厚生省令(現,環境省令,廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則(以下「規則」という。)11条)で定めるところにより,当該施設を設置しようとする地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。」旨規定する。 また,同条2項は,「都道府県知事は,前項の許可の申請に係る産業廃棄物処理施設が次の各号に適合していると認めるときでなければ,同項の許可をしてはならない。」として「一 厚生省令(産業廃棄物の最終処分場については,総理府令,厚生省令(共同命令))で定める技術上の基準に適合していること。二 産業廃棄物の最終処分場である場合にあっては,厚生省令(規則12条の3)で定めるところにより,災害防止のための計画が定められているものであること。」と規定する。 そして,共同命令2条1項4号で準用する1条1項5号は「埋立地からの浸出液による公共の水域及び地下水の汚染を防止するための次に掲げる措置が講じられていること」として「イ 埋立地には,産業廃棄物の投入のための開口部及びロに規定する集水設備(水面埋立処分を行う埋立地については,排水設備)の部分を除き,産業廃棄物の保有水及び雨水等(以下「保有水等」という。)の埋立地からの浸出を防止することができる遮水工を設けること。ただし,埋立地と公共の水域及び地下水との間に充分な厚さの不透水性の地層その他本文に規定する遮水工と同等以上の効力を有するものがある部分については,この限りでない。ロ 埋立地には,保有水等を有効に集めることができる堅固で耐久力を有する構造の管渠その他の集水設備(水面埋立処分を行う埋立地については保有水等を有効に排出することができる堅固で耐久力を有する構造の余水吐きその他の排水設備)を設けること。ただし,雨水が入らないよう必要な措置が講じられる埋立地(水面埋立処分を行う埋立地を除く。)については,この限りでない。ハ 集水設備により集められた保有水等(水面埋立処分を行う埋立地については,排水設備によ り排出される保有水等。以下同じ。)に係る放流水の水質を排水基準を定める総理府令(昭和46年総理府令第35号)第1条に規定する排水基準(当該排水基準に係る同令別表第2の備考2の規定は適用しないものとする。)に適合させることができる浸出液処理設備を設けること。ただし,集水設備により集められた保有水等を貯留するための十分な容量の耐水構造の貯留槽が設けられ,かつ,当該貯留槽に貯留された保有水等が当該最終処分場以外の場所に設けられた本文に規定する浸出液処理設備と同等以上の性能を有する水処理設備で処理される最終処分場にあっては,この限りでない。」と規定する。 (イ) これら規定をふまえて,本件処分場には,本件処分場全面に遮水シートが施工され,その工法の概略は以下のとおりである。 浸出水による公共水域や地下水の汚染並びに起因する周辺環境の悪影響を防止することを目的として,遮水工を設ける。 埋立地の遮水工で特に重要な底辺については,2.0㎜の遮水シート(材質は合成ゴム系シートで熱融着接合タイプである。)とベントナイト混合土による20㎝の遮水層を設ける。 側面には,1.5㎜の遮水シートと10㎜以上の補強不織布防護層を設ける。 底辺,側面とも500㎜の保護層を遮水シート上に敷設する。 このようにして完全に地盤と遮断し,浸出水が地中に浸透しないようにする。 地下水の汚染の有無を監視するため,地下水の流向に沿って埋立地の直下流に1か所井戸を設置し,また埋立地全域の遮水工の下に地下集水管を設け,集水経路別に水質を観測する。 浸出水は,浸出水処理施設によって処理し,福島県の排水基準を下回っていることを確認して河川へ放流する。 遮水シートの上には廃棄物からの浸出水や雨水を集める集水管,遮水シートの下には地下水を集める集水管がそれぞれ敷設されることになっている。そして遮水シートの上に敷設された集水管で集められた汚水は適切に処理されることになっている。 (ウ) このような遮水シート工法の仕組みからすれば,遮水シートは管理型処分場の生命線である。これがないと大量の汚水が周辺に止めどもなく拡散していき,重大な結果をもたらす。 しかし,予測を超える豪雨等があったときには処理施設の能力が追いつかず,汚水が直接放流されてしまうおそれがある。 また,巨大な処分場全体を遮水シートで覆うわけであるから,工事中の破損やゴミ自体の重みで穴が開いたり,廃棄物の化学変化や堆積熱や日光等でシートが劣化し,そこから有害物質を含んだ汚水が地下に浸透するおそれがある。遮水シートは,廃棄物の重圧やトラックの走行,下地の岩盤との接触等の直接の破損原因のほかに,材質としての劣化原因があり,遮水シート自体の現実の条件下における耐久性に関する確たるデータは何もなく,劣化が進行すれば直接の破損の危険も広がる。 さらに,保護土や保護マットの類もさして有用なものではない。保護土や保護マットは数十mも堆積したゴミ圧のもとでは保護の役目を果たせない。 遮水シートの接合部分は,遮水シート自体の欠陥とは別に,遮水シートとしての重大な弱点である。長大な接合部分には必ず不完全な部分が発生する。例えば,東京都多摩郡日の出町の谷戸沢処分場の場合,10m×20mの遮水シート(本件処分場の場合,厚さ1.5㎜のものは10m×50m,厚さ2.0㎜のものは10m×20m)の接合部分の長さは推定で33㎞にも達する。同処分場では,わずか4枚張り合わせた「試験接着テスト」で2mもの部分が接着不良という結果が出た。 このように,遮水シートは,浸出を防止することができる遮水工とはなっておらず,共同命令1条1項5号イの要件が充足されていない。全国的な事例を見ても,遮水シートが破損して浸出水が地下水等の自然水に流入し,環境汚染をひきおこしている。実例としては,神奈川県平塚市の遠藤原処分場,東京都八王子市の戸吹処分場,上記谷戸沢処分場,福島県田村郡小野町の一般廃棄物最終処分場等がある。 東京都多摩郡日の出町の谷戸沢処分場については,遮水シートの破損及び汚水漏れを示す地下水電気伝導度データの公開により,区域によっては埋立開始当初から汚水漏れがあった疑いが強く,また一定期間経過後急激に数値が上昇しており,この時期に何らかの大きな破損が生じたことが一見して明らかになっている。しかも,施工1年後には既に破損しており,それらはいずれも大規模なものであった。このことからすると,遮水シート工法は,せいぜい10年位しか本来の効用を発揮しないことが実証されたことになり,少なくとも50年から100年は有効に機能しなければならない遮水シートがこのような致命的欠陥を有することは,生活環境上の保全という見地からして何とも頼りないものである。 また,福島県田村郡小野町の一般廃棄物最終処分場においても,処分場の調整池及び処分場周辺の対象沢源流河川,排水沢河川の底質は,処分場の稼働に由来する極めて高濃度のダイオキシン類の汚染を受けており,遮水シートが破損しているおそれが極めて高い。 このように遮水シート工法自体が既に破綻しており,処分場において自然の浄化能力が回復するまで破損しないシートなど存在しない。したがって,遮水シート工法による本件処分場の施工は,共同命令2条1項4号,1条1項5号イに違反し,ひいては廃棄物処理法15条2項1号に違反する違法なものである。 イ 本件処分場設置に関する同意の不存在 (ア) 福島県は,指導要綱を制定し,平成2年4月1日から施行している。その目的は,廃棄物処理法,施行令,規則,共同命令,施行細則に定めるもののほか,産業廃棄物の適正な処理に関して必要な事項を定めることにより,生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることにある(指導要綱1条)。平成2年以降,同6年,同10年,同11年にそれぞれ改正されているが,その目的は一貫して変わらない。この指導要綱は,条例となっておらず,法令ではない。しかし,福島県は,産業廃棄物処理法の趣旨に従い,さらなる生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図るために,廃棄物処理法を補完するものとして,この指導要綱を制定したものである。廃棄物処理法15条や共同命令の内容をさらに具体的に表現し,廃棄物処理法15条や共同命令を実効あらしめるための目的で制定したものである。したがって,指導要綱は,廃棄物処理法や共同命令と一体不可分のものと理解されるべきであり,被告を拘束するものであるから,被告が指導要綱に違反した措置や処分をすれば違法といわざるを得ない。また,設置申請者も指導要綱に準拠して申請の準備を進めた限りにおいて,指導要綱違反による不利益を甘受しなければ ならない。 (イ)a 平成6年10月1日施行前の指導要綱には規定されていないが,同日施行以降の指導要綱12条2項には,産業廃棄物処理業者が保健所に対する事業計画書を提出するに際しては「施設設置等予定地に隣接する土地の所有者,周辺住居者,下流域の水利権利者等の同意書の写し」の添付を要する旨規定している。にもかかわらず,同4年12月7日,M社が福島保健所に対し指導要綱12条1項に基づき提出した事業計画書には,添付書類として添付することになっている下流域の水利権利者である井野目堰,中野堰,小川堰の各水利組合の同意書は添付されていなかった。 b また,平成6年10月1日施行前の指導要綱には規定されていないが,同日施行以降の指導要綱12条3項には,「事業計画書の提出を受けた保健所長は(中略)当該事業計画に係る施設の設置等予定地の市町村の長に当該事業計画書を送付し,当該事業計画と土地利用計画との整合性,周辺環境への影響の有無,地元住民等との調整状況及び関係法令等との整合性について,当該市町村の意見を求めるものとする。」旨規定されている。 福島保健所長は,二回にわたり,福島市長に対して同条項に基づき意見照会をしたところ,福島市長は,これに対し,平成5年3月12日及び同7年8月4日に「下流域の水利権者である3水利組合の同意を得ること,漁業権者であるR漁協の同意を得ること,周辺住民の理解を得ること」を設置許可の条件とする旨回答をした。 にもかかわらず,被告はこれを全く無視し,M社は何ら水利組合や地域住民との調整も行わなかった。 また,福島県は,①処分場からの排水は,小川の水で800倍に薄まるから,下流の井野目堰,中野堰,小川堰の各水利組合の水利権利者には影響がないため,各水利組合の同意は必要ない,②R漁協摺上支部の役員名で「県が認めれば協力する」旨の文書が提出されており,これを同意した文書とみなす,③周辺居住者の同意は,影響のある750m範囲内には誰もいないから不要である,④地区代表者の同意については,大滝部落の区長の同意がある,⑤平成8年3月12日の連絡協議会で福島市長を含む関係機関で調整した結果であり,福島市の意見を無視したものではないことを理由として,平成8年3月18日,事前協議は終了した旨M社に通知した。 しかしながら,①3水利組合の同意が必要であることは,福島県が平成6年9月議会で答弁していたことである,②排水が800倍に薄まる根拠についての説明はなされていない,③R漁協の組合長N県議会議員は,同意文書について「私は何も知らなかった。」「漁業権は組合に付与されているのだから,支部が決められるものではない。」「支部の役員の話では同意をしたことはないと言っている。」等と言明しており,その後改めて福島県からR漁協への意見照会に対し平成8年8月20日不同意の回答書を提出した,④周辺居住者の範囲につき,750m以内とする説明には合理性がない,⑤大滝部落には誰も住んでいないが,同部落出身者で構成される同部落保存会が反対の陳情をしている,⑥連絡協議会に出席した福島市の担当者は,事前協議終了を了承した認識は全くなかったのであり,上記見解は正当なものではない。 c また,平成6年10月1日施行前の指導要綱には規定されていないが,同日施行以降の指導要綱13条2項には,産業廃棄物処理業者が保健所に対する事前協議書を提出するに際しては,処理場に隣接する土地の所有者,周辺居住者,搬入道路周辺居住者,下流域の水利権利者・水路管理者,地区代表者等の同意書の写しの添付を要する旨規定している。 にもかかわらず,平成6年4月21日,M社は福島保健所に同意書の写しを添付することなく指導要綱13条1項に基づく事前協議書の提出をし,被告は,これに基づく本件許可処分をした。 (ウ) 以上によれば,平成6年10月1日施行前の指導要綱には規定されていないが,同日施行以降の指導要綱の規定に違反する手続によりなされた被告の本件許可処分は違法である。 (5) よって,原告らは,被告が平成9年3月19日付けでM社に対してなした別紙産業廃棄物処理施設目録記載の施設に対する設置許可処分の取消しを求める。 2 本案前の被告の主張 (1) 行政事件訴訟法9条は,行政処分の取消しの訴えは当該処分の取消しを求めるにつき「法律上の利益を有する者」に限り提起することができると定めている。そして,この場合,行政処分の取消しを求めるにつき「法律上の利益を有する者」とは,当該処分の取消しにより回復すべき自己の法律上の利益を有する者,つまり当該処分により自己の権利若しくは法律上保護された利益を侵害され,又は必然的に侵害されるおそれのある者をいうと解すべきである。 (2) 「法律上保護された利益」があるというためには,処分の根拠となった行政法規が当該個人的利益の保護を目的としていることが必要,すなわち,行政法規が専ら公共の利益の保護を目的としているときに公共の利益が保護される結果として,特定の者の個人的利益が反射的に保護を受けることとなる場合は法律上保護された利益とはいえないと解すべきである。 廃棄物処理法について検討するに,同法15条1項本文は,「産業廃棄物処理施設(廃プラスチック類処理施設,産業廃棄物の最終処分場その他の産業廃棄物の処理施設で政令で定めるものをいう。以下同じ。)を設置しようとする者は,厚生省令で定めるところにより,当該産業廃棄物処理施設を設置しようとする地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。」と定めており,この許可は,一般的に禁止されているところの産業廃棄物処理施設の設置につき,一定の要件を具備した申請者に対し,その禁止を解除し,その設置を適法に行う自由を回復せしめる効果を有するものである。したがって,許可を受けた者に対し特別の権利を付与するものではない。 他方,この許可は,許可を受けた者の産業廃棄物処理施設における廃棄物の処分によって公害等の被害が出た場合に,当該処理施設の周辺住民に対し,被害を受忍する義務を課するものではない。すなわち,産業廃棄物処理施設の設置者に対する許可は,処理施設の周辺住民に対し何らの権利義務の変動ももたらさないものである。 また,廃棄物処理法は,廃棄物を適正に処理することにより公益であるところの生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的としており,これにより国民が受ける利益は,一般的,反射的利益であって,法の直接保護する利益ではない。 産業廃棄物の処理施設設置の許可は,一定の要件を具備した申請者に対し,その禁止を解除し,産業廃棄物処理施設の設置を適法に行う自由を回復せしめる法律上の効果を有する処分であり,同法は一定の要件を15条2項で規定しているところ,これらの要件は,産業廃棄物を適正に処理するためのものであって,周辺住民の個人の権利を直接保護するものではない。 以上によれば,本件許可処分にかかる本件処分場から直線距離にして約8.5㎞以上離れた場所に居住する原告らにとって,田畑の利用水や井戸水の地下水が本件処分場からの排水により汚染されることにより生活に重大な影響を受ける可能性はほとんどないから,原告らは,本件許可処分につき法律上保護された利益を有せず,本件許可処分によって権利利益を必然的に侵害されるおそれのある者でもないから,本件許可処分の取消しを求める「法律上の利益を有する者」とはいえない。したがって,原告らは,行政事件訴訟法9条に規定する原告適格を有しない者であり,本件訴えは不適法として却下されるべきである。 3 本案前の被告の主張に対する原告らの反論 (1) 廃棄物処理法は,以下のとおり,単なる公益のみならず,廃棄物処理施設の周辺住民の個人的な利益をも具体的に保護するものである。 ア 公害対策基本法が目的とする「国民の健康」及び「生活環境の保全」は,その法益の重大性,貴重性から単なる公益のみならず,具体的な国民個々人の健康,財産といった個人的利益をも保護していると解すべきところ,廃棄物処理法は,公害対策基本法の精神に則って,生活環境の保全も公衆衛生を保持するための手段であるとした旧清掃法を全面的に見直し,「廃棄物を適正に処理し及び生活,生活環境を清潔にすることにより,生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的」として人の生活環境の保全をその目的に加えた。 そうだとすると,公害対策基本法を承けて制定された廃棄物処理法における「生活環境」も,公益のみならず,施設周辺住民の個人的利益すなわち生命,身体,財産等を具体的に保護の目的としていると解すべきである。 しかも,廃棄物処理法は,平成3年に改正され,産業廃棄物処理施設の設置につき,届出制から許可制へと変更され,許可にあたっては生活環境の保全上必要な条件を付することができるとされ,施設の設置者は周辺地域の生活環境の保全及び増進に配慮しなければならないこととなった。 さらに,平成9年には廃棄物処理法は再び改正され,施設設置手続の改善が図られ,周辺地域の生活環境への影響調査,関係住民や関係市町村長からの意見聴取,専門的知識を有する者からの意見聴取等が行われることとなった。 これら改正により,廃棄物処理法は,周辺住民の個人的利益を保護目的としていることがより明確になった。 イ また,廃棄物処理法に定める産業廃棄物処理施設の設置基準からも,同法が廃棄物処理施設の周辺住民の個人的な利益をも具体的に保護するものであることが窺える。 すなわち,廃棄物処理法15条2項を受けて共同命令や規則により定められた設置許可基準は,周辺地域の環境の保全,周辺住民の生活環境の保全に配慮をしている。具体的には,産業廃棄物が有する危険性に着目し,産業廃棄物の流出を防止するために地滑り防止工を設けることや健全な擁壁,えん堤を設けることと定めている。また,産業廃棄物の保有水等が公共の水域や地下水を汚染しないように遮水工を設けること,保有水等を排水基準以下に抑える処理設備等を設けることが定められている。さらに地表水が埋立地に流入することを防止する施設も要求されている。そして,災害防止のための計画も定めなければならないとされている。 このような詳細な許可の基準を定めた趣旨は,産業廃棄物が有する危険性に着目し,これによって被害を被る対象が人間の生命,身体等の重要な法益であることから,これら法益を最大限に保護することにあることは言うまでもない。このような法規制の姿勢,趣旨からすると,廃棄物処理法は,単に公益としての生活環境の保全のみを目的とするものではなく,周辺住民の個人的利益をも保護していると解すべきである。 そして,周辺住民には,処分場周辺に居住する者だけでなく,排水される河川の下流域に居住し,その河川水を飲用水,農家用水,生活用水として使用する者をも含むと解すべきである。 ウ さらに,福島県では,廃棄物処理法の生活環境の保全に関する不備を補うため,平成2年に指導要綱を設けている。指導要綱は,廃棄物処理法の目的に則り,それを福島県の実情に合わせて規制ないし指導を発展させたものであるが,指導とはいうものの,行政実務の面では規制として機能しているのが実態である。 この指導要綱は,産業廃棄物の適正な処理をするため,事業者及び処理業者を指導し,監督するとともに,処理業者の団体の健全な育成及び指導に努めるとし(指導要綱3条),福島県知事はこの指導要綱等に従い,生活環境上指導しなければならない事柄については指導をし,もし生活環境上許可することが妥当でない場合には,知事の裁量として不許可とすることもありうるのである。 廃棄物処理法は,このような福島県の実情に合わせた指導要綱等の存在を認めていると解すべきであり,指導要綱は,廃棄物処理法が周辺住民の生命,身体,健康,生活の保護を目的としていることを裏づけるものと考えるべきである。 (2) 以上によれば,廃棄物処理法は,単なる公益のみならず,廃棄物処理施設の周辺住民の個人的な利益をも具体的に保護するものであり,原告らは,請求原因(1)ア記載のとおり,本件処分場の排水放流先である小川の流域に居住し,本件処分場に廃棄された産業廃棄物によって小川の水が汚染された場合にはその生命,健康,財産等を侵害される蓋然性のある者であるから,原告適格を有する。 4 請求原因に対する認否及び被告の主張 (1)ア 請求原因(1)アの事実は不知ないし否認する。 原告らは,小川流域には居住していない。 イ 同イの事実は認める。 (2) 同(2)の事実は認める。 (3) 同(3)の事実は認める。 (4)ア 同(4)頭書は争う。 イ(ア) 同(4)ア(ア)の事実は認める。 (イ) 同(イ)の事実は認める。 (ウ) 同(ウ)のうち主張は争い,他の事例については不知。 (エ) 遮水シート工法についての被告の反論は以下のとおりである。 a 遮水工の構造,遮水シートの品質,遮水層の被覆について審査し,遮水工の安全性は確認している。また,集水管等の敷設勾配,材質及び管径を審査し,堅固で耐久力を有することを確認している。 すなわち,福島県は,指導要綱13条3項に基づき,産業廃棄物処理施設の構造に関する基準(平成12年改正前のもの。以下同じ。以下「基準」という。)を定めており,産業廃棄物処理施設を設置し,又はその構造若しくは規模を変更しようとする者に対し,事前協議に係る計画の立案に当たっては同基準を遵守することを求めている。 基準は,産業廃棄物最終処分場の構造について「しゃ断型最終処分場」「安定型最終処分場」「管理型最終処分場」の3つに分類した上で,3つの最終処分場に共通した基準と各類型ごとの個別基準に分けて規定しており,本件処分場が該当する管理型最終処分場について,個別基準として(1)貯留構造物(2)埋立工法(3)しゃ水工(4)浸出水集排水施設(5)浸出水処理施設(6)発生ガス処理施設(7)防災設備について詳細に規定している。 b(a) 本件処分場の許可に当たって,被告は,基準第4,4(3)イ(ア)に規定している遮水シートの厚さ,材質,耐久性,同(イ)に規定している保護層,同(オ)に規定している遮水シートの固定,同(カ)に規定している遮水シートの接合,同(キ)に規定している産業廃棄物の接触又は埋立用重機及び搬入車両の荷重からの遮水シートの保護についていずれも基準の求める要件を満たしていることを確認した。特に,本件遮水シートの材質については,本件処分場の法面部分には「高規格TPO」,底盤部分には「FPA」シートが使用されており,それぞれのシートの特性は,別紙処分場しゃ水シート比較表記載のとおりであり,総合評価としても優れた性能を有するシートである。 (b) また,基準第4,4(4)アに規定している浸出水集排水施設の構造,同ウに規定している目詰まり防止,同エに規定している集排水管の管径及び管路断面,同カに規定している浸出水集排水管の構造について,いずれも基準の求める要件を満たしていることを確認した。 (c) 基準第4,4(5)に規定している浸出水処理施設,同アに規定している計画処理水量,同イに規定してる調整設備,同ウに規定している浸出水処理施設の処理能力,同エに規定している浸出水の水質,同オに規定している処理水の放流先,同カに規定している排水設備について,いずれも基準の求める要件を満たしていることを確認した。 特に,保有水等を排水基準を定める総理府令に規定する排水基準に適合させることができる浸出水処理設備であることを,申請者が提出した施設の設計計算書等により確認した。 処分場からの排水による下流水利権者等への影響については,河川流量と放流量との希釈倍率から汚濁負荷はわずかであると判断した。 具体的には以下のとおりである。 ① BOD負荷について 放流地点の河川水量は,降水量や流域面積等から,渇水期の5月に最低値1万1499‰/日,増水期の9月に最大値4万9546‰/日,そして年平均で2万8709‰/日と予測される。 浸出水量も降雨量などから渇水期の5月に最低値8‰/日,増水期の9月に最大値130‰/日(最大処理能力量),そして年平均で35‰/日と予測している。 また,放流水の水質目標を平均5㎎/?,最大10㎎/?としている。 放流水のBOD日汚濁量は,放流水の水質(BOD:㎎/?)に水量を乗じて求められるもので,渇水期の平均値が40g,最高値が80gと,同様に増水期は平均650g,最大1300gと,そして年平均流量で平均値が175g,最高値が350gと予測される。 この日汚濁量を河川流量と放流流量の和で除して汚濁負荷が求められるので,渇水期は平均0.003㎎/?,最大0.007㎎/?,増水期は平均0.013㎎/?,最大0.026㎎/?,年平均流量では平均0.006㎎/?,最大0.012㎎/?と予測される。 つまり,処分場の放流水による河川のBODの上昇は,放流地点において最大でも0.026㎎/?と予測されるが,これはBODの測定精度1㎎/?を遙かに下回るものであり,数値上算出はされるが実際に計測できないオーダーのものである。 これより下流の農業用水取水地点においては,放流地点よりも河川の流量が多いので,汚濁負荷はさらに小さくなっている。 ② その他の負荷について BOD以外の有害物質等については,放流水の処理目標値として定量限界値かそれに近い値が設定されており,放流地点及び農業用水取水地点の希釈率からすれば,いずれも検出限界以下となる。 本件処分場に係る汚濁負荷は,放流地点においても計測し得ないほど小さいものであるが,河川及び農業用水路を流れてあるいはその一部が地下に浸透し地下水脈を経て本件処分場と直線距離にして約8.5㎞以上離れた原告らの居住地付近に達するまでには,希釈,河川の自浄作用,土壌による濾過作用などが想定され,数値的な予測はできないが,放流地点や農業用水取水地点よりもさらに小さくなるものと考えられる。 c 仮に,遮水シートが破損しても検知システム(Mr.センサー)が有効に機能しており問題はない。 検知システム(Mr.センサー)は,遮水シートの健全性をモニタリングする方法の1つで,シート損傷位置を速やかに検出することを目的とする。 観測井戸の設置は義務づけられているものの,検知システムは法的設置義務がなく,検知システムを採用している処分場は少ない。 検知システム(Mr.センサー)の実績は,M社のほかに7件あり,いずれも正常に作動していて,システム設置による問題等は発生していない。 検知システム(Mr.センサー)の検知部は,遮水シートの下の面電極とシート上部にある固定電極で構成される。 面電極の耐久性については,電極体として,金属としての安定性がよく,耐食性の高い材料であるアルミニウムが使用されており,面電極の寿命は半永久的と考えられるが,面電極のアルミニウム電極体は,不織布に内蔵することで機械的強度を向上させ,さらに構造的に安定している2重シート間に設置することにより,耐久性を高めている。 株式会社Oが実施した耐食性試験では,35年以上の耐食性を示すデータが得られている。 仮に遮水シートが破損して,廃棄物を含んだ浸出水による部分的な腐食消耗が発生したとしても面電極は底盤下の全面に敷設されており,性能上何ら問題はない。 固定電極は,株式会社Oがステンレス電極と耐食性特殊樹脂の一体形成で製造した腐食モニタリングプローブであり,これは,腐食・防食監視センサーとして陸上石油タンク底盤の直下やガス・水道などの埋設配管の近傍に埋設設置されており,約20年の実績を有している。 ウ(ア) 同イ(ア)のうち,福島県が指導要綱を作成し,平成2年4月1日から施行していること,その目的が指導要綱1条に記載しているものであること,指導要綱が条例とはなっていないことは認め,その余は争う。 指導要綱は,廃棄物処理法を効果的に運用するための行政指導である。 なお,指導要綱に規定する保健所長は平成9年4月から地方振興局長に変更されている。 (イ)a 同(イ)aの事実は認める。 b 同(イ)bの事実のうち,被告が福島市の意見を全く無視し,M社が何ら水利組合や地域住民との調整も行わなかったことは否認し,その余の事実は認め,主張は争う。 M社がR漁業協同組合に同意願いを提出したのは平成3年1月19日であり,同組合が不同意の書面を提出したのは同8年8月30日である。しかし,同組合摺上支部は,同8年9月13日付け書面によりM社に対し,本件処分場の設置に理解を示す書面を再度提出している。 c 同(イ)cの事実のうち「地区代表者の同意書の写し」との部分を除き,認める。 指導要綱13条3項により設置等予定者が遵守するものとしている「産業廃棄物処理施設の立地等に関する基準」の第3,3には,地区代表者の同意は,「必要に応じて」と規定されている。 (ウ) 本件処分場設置に関する同意の不存在についての被告の反論は以下のとおりである。 a 同意取得の範囲は,産業廃棄物最終処分場建設予定地の所在市町村長から意見を聴き,産業廃棄物処理施設の種類や規模,周辺の土地利用状況等を総合的に勘案しながら個別具体的に判断している。市町村関係機関等から意見を聴取した上で,その意見に対して調整の上,報告するよう事業者を指導し,その意見に対する見通しがついた段階で次の事前協議に進むことになっている。同意については,市町村長の意見等を踏まえ,新たな関係者からの同意を求める場合もあり,このような場合には事前協議の審査の中で対応することとしており,また反対者に正当な反対理由がないのに単に反対であるとの理由で同意が得られない場合にはやむを得ないものと判断して同意がないままで事前協議に進む場合もあり得る。 b 本件に関する同意の取得状況は以下のとおりである。 ① 平成6年改正前の指導要綱には規定されておらず,同年改正以降の指導要綱上規定があるが,同意の必要のなかったもの 周辺居住者 本件処分場から750m以内には居住者がいない。 搬入道路周辺居住者 本件処分場から750m以内には居住者がいない。搬入は国道13号線から直接進入する。 下流水利権者 福島市長の意見にあった3水利組合の取水堰は本件処分場の放流地点から約6㎞以上離れ,河川の水質及び水量に影響を及ぼさないと審査したため,指導要綱上の下流権利者に該当しないと判断した。 ② 平成6年改正前の指導要綱には規定されていないが,同年改正以降の指導要綱上規定があり今回同意を取得したもの 隣接土地所有者 土地所有者全員からの同意を得ている。 地区代表者 本件処分場建設計画当時,大滝地区(ただし,現在居住者は存在しない。)が存在したことから当該地区の同意を得ている。 ③ 平成6年改正前の指導要綱には規定されていないが,同年改正以降の指導要綱上規定があり,今回同意を取得したものとみなしたもの 漁業権者 R漁業協同組合が該当し,当該組合からは不同意とする回答が提出されているが,本件処分場の設置に伴い影響を受けるおそれのある範囲を直接管理している当該組合の摺上支部から協定締結に向けた意思表示が示されたので同意が得られたものと判断した。 以下が裁判所判断 理 由 1 原告適格について (1) 本件のような行政処分の取消しの訴えの原告適格については,行政事件訴訟法9条により,「当該処分の取消しを求めるにつき法律上の利益を有する者に限り,提起することができる。」と規定されているところ,同条が定める行政処分の取消しを求めるにつき「法律上の利益を有する者」とは,当該処分により自己の権利若しくは法律上保護された利益を侵害され又は必然的に侵害されるおそれのある者をいい,この法律上保護された利益とは,行政法規が私人等権利主体の個人的利益を保護することを目的として行政権の行使に制約を課していることにより保障されている利益であって,それは,行政法規が他の目的,特に公益の実現を目的として行政権の行使に制約を課している結果たまたま一定の者が受けることとなる反射的利益とは区別されるべきものである。そして,当該処分を定めた行政法規が,不特定多数者の具体的利益をもっぱら一般的公益の中に吸収解消させるにとどめず,それが帰属する個々人の個別的利益としてもこれを保護すべきものとする趣旨を含むと解される場合には,かかる利益もこの法律上保護された利益に当たるというべきである。当該行政法規が,不特定多数者の具体的利益をそれが帰属する個々人の個別的利益としても保護すべきものとする趣旨を含むか否かは,当該行政法規及びそれと目的を共通にする関連規定によって形成される法体系の中において,当該処分の根拠規定が当該処分を通して前述のような個々人の個別的利益をも保護すべきものとして位置づけられているものとみることができるかどうかによって判断すべきである。 (2) そこで,本件で問題となる廃棄物処理法及び同法に関連する法規範が,産業廃棄物処理施設の設置許可基準につきどのような規定を設けているか概観すると,以下のとおりである。 廃棄物処理法15条1項は,「産業廃棄物処理施設(廃プラスチック類処理施設,産業廃棄物の最終処分場その他の産業廃棄物の処理施設で政令で定めるものをいう。以下同じ。)を設置しようとする者は,厚生省令で定めるところにより,当該施設を設置しようとする地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。」旨規定する。 また,同条2項は,「都道府県知事は,前項の許可の申請に係る産業廃棄物処理施設が次の各号に適合していると認めるときでなければ,同項の許可をしてはならない。」として「一 厚生省令(産業廃棄物の最終処分場については,総理府令,厚生省令)で定める技術上の基準に適合していること。二 産業廃棄物の最終処分場である場合にあっては,厚生省令で定めるところにより,災害防止のための計画が定められているものであること。」と規定する。 そして,この同条2項にいう厚生省令であるところの共同命令2条1項本文で準用する1条1号は,「埋立処分の場所(以下「埋立地」という。)の周囲には,みだりに人が埋立地に立ち入るのを防止することができる囲いが設けられていること。」とし,同命令2条1項本文で準用する1条3号は,「地盤の滑りを防止し,又は最終処分場に設けられる設備の沈下を防止する必要がある場合においては,適当な地滑り防止工又は沈下防止工が設けられていること。」とし,同命令2条1項1号は,「入口の見やすい箇所に,様式第二により産業廃棄物の最終処分場であることを表示する立札その他の設備が設けられていること。」とし,同命令2条1項4号で準用する1条4号は,「埋め立てる産業廃棄物の流出を防止するための擁壁,えん堤その他の設備であって,次の要件を備えたもの(以下「擁壁等」という。)が設けられていること。イ 自重,土圧,水圧,波力,地震力等に対して構造耐力上安全であること。ロ 埋め立てる産業廃棄物,地表水,地下水及び土壌の性状に応じた有効な腐食防止のための措置が講じられていること。」とし,同命令2条1項4号で準用する1条5号は,「埋立地からの浸出液による公共の水域及び地下水の汚染を防止するための次に掲げる措置が講じられていること」として「イ 埋立地には,産業廃棄物の投入のための開口部及びロに規定する集水設備(水面埋立処分を行う埋立地については,排水設備)の部分を除き,産業廃棄物の保有水及び雨水等(以下「保有水等」という。)の埋立地からの浸出を防止することができる遮水工を設けること。ただし,埋立地と公共の水域及び地下水との間に充分な厚さの不透水性の地層その他本文に規定する遮水工と同等以上の効力を有するものがある部分については,この限りでない。ロ 埋立地には,保有水等を有効に集めることができる堅固で耐久力を有する構造の管渠その他の集水設備(水面埋立処分を行う埋立地については,保有水等を有効に排出することができる堅固で耐久力を有する構造の余水吐きその他の排水設備)を設けること。ただし,雨水が入らないよう必要な措置が講じられる埋立地(水面埋立処分を行う埋立地を除く。)については,この限りでない。ハ 集水設備により集められた保有水等(水面埋立処分を行う埋立地については,排水設備により排出される保有水等。以下同じ。)に係る放流水の水質を排水基準を定める総理府令(昭和46年総理府令第35号)第1条に規定する排水基準(当該排水基準に係る同令別表第2の備考2の規定は適用しないものとする。)に適合させることができる浸出液処理設備を設けること。ただし,集水設備により集められた保有水等を貯留するための十分な容量の耐水構造の貯留槽が設けられ,かつ,当該貯留槽に貯留された保有水等が最終処分場以外の場所に設けられた本文に規定する浸出液処理設備と同等以上の性能を有する水処理設備で処理される最終処分場にあっては,この限りでない。」とし,同命令2条1項4号で準用する1条6号は,「埋立地の周囲には,地表水が埋立地の開口部から埋立地へ流入するのを防止することができる開渠その他の設備が設けられていること。」と規定する。 (3) 産業廃棄物処理施設の設置許可基準に関する上記一連の規定は,そこで規定している事故及び悪影響等がもたらす可能性のある被害の内容,状況を考慮した上で,その産業廃棄物処理施設の技術及び能力に関する基準を定めていると解される。 さらに,産業廃棄物の最終処分場の設置許可には,生活環境の保全上必要な条件を付することができること(廃棄物処理法15条3項),産業廃棄物処理施設の設置許可を受けた者は当該処理施設に係る周辺地域の生活環境の保全及び増進に配慮するものとすること(同法15条の4,9条の4)といった周辺地域への配慮を定めた規定を置いている。そして,これら規定が設けられた経緯については,平成3年9月11日及び同月13日に開催された厚生委員会議録等(甲17,18)に,地元住民に信頼される安全性の高い施設を整備していくために届出制から許可制に改正し,生活環境保全上の配慮の必要に応じて個別に対応できるよう条件が付けられるように改正することが明記されている。 このように,周辺の環境に配慮するのは,産業廃棄物処理施設を建築すると周辺地域への悪影響が起きる可能性があるので,これを未然に解消する趣旨であることはいうまでもない。 前記各規定の設けられた経緯,趣旨,前記各号が考慮している被害の内容等に鑑みると,廃棄物処理法15条2項の規定は,単に公衆の生命,安全,環境上の利益を一般的利益として保護しようとするにとどまらず,産業廃棄物処理施設の周辺に居住し,同施設自体あるいは施設の事故等がもたらす災害や悪影響により直接的かつ重大な被害を受けることが想定される付近住民の生命身体の安全等を個々人の個別的利益として保護すべきものとする趣旨を含むと解するのが相当である。 (4) そして,原告らの居住する地域が被害の想定される地域といえるかどうかについては,本件処分場の種類,構造,規模等の本件処分場に関する具体的な諸条件を考慮に入れた上で,原告らの居住地域ないし農地と本件処分場が処理水を排水する小川ないし本件処分場周辺の伏流水との位置関係等を中心として,社会通念に照らして合理的に判断すべきである。 (5) 証拠(乙12,13,15,17)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 本件処分場に受け入れられる廃棄物は,燃え殻(焼却灰),汚泥,廃プラスチック類,紙くず,木くず,繊維くず,ゴムくず,金属くず,ガラスくず及び陶磁器くず,鉱さい,建設廃材,ばいじん(ダスト類),その他産業廃棄物を処分するために処理したもの等である。 これら産業廃棄物により排出されることが予想される有害物質としては,カドミウム及びその化合物,鉛及びその化合物,砒素及びその化合物,水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物,フェノール類,銅,亜鉛,溶解性鉄,溶解性マンガン,クロム,弗素,窒素,燐等があげられる。 そして,本件処分場は,管理型の産業廃棄物最終処分場であり,そのシステムの概要としては,埋立地の底面及び法面部を遮水シートで覆い,その上に上記産業廃棄物を埋立処理し,埋め立てられた産業廃棄物から排出される汚水は浸出水として集排水管を通り浸出水調整池に貯められ,浸出水処理施設及び礫間接触酸化槽並びに消毒槽で浄化処理された上で1級河川小川に放流され,一方,本件処分場内の表流水及び地下水は沈砂池に貯められ,防災調整池から放流槽を通じて同じく小川に放流されることになっている。 (6) そうだとすると,本件処分場において,産業廃棄物からしみ出た浸出水が本件処分場埋立地を覆っている遮水シートの破損等により地下に浸透したり,浄化処理されるはずの浸出水がシステムが作動しなかったなど何らかの原因で浄化処理されずに小川に排出される場合には,小川や本件処分場周辺の伏流水が上記有害物質により相当程度汚染されるおそれがあることは否定できない。 原告らは,本件処分場から直線距離にして約8.5㎞以上離れた別紙図面(1)ないし(12)記載の位置にそれぞれ居住しており,距離に限っていえば必ずしも付近住民とはいい難い。 しかしながら,証拠(乙6)によれば,本件処分場周辺の地質の被覆土層のうち谷中堆積物・河床堆積物は,1m~3m内外の厚さで分布する土砂で,その層相が場所によってかなり変化し,地下水(伏流水)を帯水していることが認められ,本件処分場の機能,運転状況等によっては,同施設から排出される処理水の中に含まれる有害物質により伏流水が汚染され,原告らがその伏流水を井戸などから取水することにより生命,身体に被害を被るおそれがあると認められる(なお,伏流水がどのような流れになっているかについては,甲第7号証によっても必ずしも明らかでないものの,本件処分場の埋立地周辺の伏流水が原告らの居住する地域に流入している可能性があることを否定することはできない。)。また,小川の水が汚染されることにより,農作業を営む関係原告らの農作物自体に有害物質による悪影響がもたらされるという事態を生じるおそれがあることも否定できない。 そうすると,原告らは,本件処分場の付近住民とはいえないとしても,同施設が排出する処理水が放流される小川の水や本件処分場からの排水を含む可能性のある伏流水を生活用水ないしは農作業に使用している状況を踏まえると,付近住民に準じた地位にあるということができ,本件処分場による被害を被ることが想定される地域に居住する住民ということができる。 (7) 以上とおり,原告らは,本件処分場の設置により生命,身体等に被害を受ける可能性があるのであるから,本件許可処分を争う原告適格を有するというべきである。 2 本案について (1) 証拠(乙5,7,8の1ないし3,乙9,11,12,13,14,15)及び弁論の全趣旨によれば,本件処分場は,廃棄物処理法,同施行令,同規則及び指導要綱並びにそれに基づく基準等に定められた門扉,フェンス,表示板,貯留構造物安定計算,防災調節池ダム安定計算,減勢工の設計,防災調節池ダムの構造,法面安定計算,浸出水調整槽の安定検討,浸出水調整槽側壁の構造計算,浸出水調整槽上流の排水及び腐食防止,浸出水調整槽容量計算,浸出水排水施設計算,放流河川の汚濁負荷,雨水排水施設計算,災害防止等の各種要件をいずれも満たしていると認められ,原告らもこの点を争うものではない。 本件では,原告らは,遮水シート工法の有効性と本件処分場設置に関する同意の不存在について争っているので,以下この点に絞って検討する。 (2) 遮水シート工法の有効性について ア まず,本件処分場の浸出水処理方式及び処理施設による処理能力について概観する。 (ア) 証拠(乙12,13,40)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 本件処分場の浸出水処理方式としては,浸出水処理施設(主処理工程)で所定の管理目標値まで浄化した後,礫間接触酸化層(後処理工程)を経て,地下水及び埋立地周辺表流水と合流し,放流する。 この処理方式の特徴としては,水質の自動計測により処理水が管理目標値に達しなかった場合には,原水槽へ循環し再処理すること,キレート樹脂吸着により,万が一微量の重金属が浸出(基準値以下も含め)することがあっても取り除くこと,管理目標値を達成した後に,礫間接触酸化層を通すことによりノーメンテナンスによる浄化の効果を向上させることがあげられる。 そして,浸出水処理施設による主処理工程としては,処理水は,まず,凝集沈殿処理により主にカルシュウムイオンが沈殿物として除去されるとともに,その他のコロイド状物質及び重金属類も除去される。その上で生物処理が施され,BOD(生化学的酸素要求量),COD(化学的酸素要求量),窒素が除去される。再び凝集沈殿処理が施され,主に,COD,SS(浮遊物質量),色度が除去され,砂濾過処理ではSSが除去され,活性炭吸着処理ではCOD,色度が除去され,キレート吸着処理では,前工程で除去されなかった重金属が完全に除去され,消毒では大腸菌群他細菌類が消毒される。 上記処理の結果,BODを例にとると,阿武隈川水系に対する福島県排水基準(放流水)(25㎎/?(日間平均20㎎/?))を下回る10㎎/?未満の処理水として処理されることになる。 さらに,後処理工程では礫間接触浄化槽を通すことによりBODが30%除去され,7㎎/?未満とされ,消毒槽を通すことにより,BODは2~3㎎/?にして排水されることになる。また,その他の有害物質についても同様であり,県の排水基準を大きく下回るかそれ以下として排水される。しかも,小川の流量は,本件処分場の処理水放流地点で浸出水量の400倍~1400倍,農業用水取水地点で1000倍~4000倍程度である。 本件処分場に起因する月平均の汚濁負荷は放流地点にて0.003(渇水期における平均値)~最大0.026㎎/?(増水期における平均値),取水地点にて平均0.001(渇水期における平均値)~最大0.009㎎/?(増水期における平均値)と計算される。これは最大の浸出水量が予想される埋立工程上の一時期の値であり,礫間浄化処理も併行して行うので実際の月平均の汚濁負荷はこれを大幅に下回ると予想される。この数値は計算上では算出されるが,観測上の測定精度(BOD1㎎/?が限界)をはるかに下回る検出不可能な値であり,実際上も河川水へ与える影響はないといってよいほどである。福島県の排水基準に定めるBOD以外の項目についても無負荷又はそれに近い状態である。 (イ) 以上によれば,本件処分場の浄化処理システムには何ら違法な点はなく,十分な処理能力を有しているということができる。 しかしながら,これは,本件処分場の遮水シート工法が有効に機能して本件処分場の産業廃棄物からしみ出た浸出水が全て本件処分場の上記浄化処理システムにより処理されることを前提とするものである。このように,本件遮水シート工法が有効に機能することが本件処分場の安全性を確保する上で重要となるから,本件遮水シート工法の有効性について検討する必要がある。 イ 本件遮水シート工法について 証拠(乙17)及び弁論の全趣旨によれば、本件処分場の遮水構成は,底面部が上部から下部へ保護土A(底面部,t(厚さ)=500㎜,良質発生土もしくは購入土,施工段階で設置),保護マットC(t=10㎜,1.2㎏/㎡以上(PET,補強布入り)),保護マットC,遮水シートB(t=2.0 熱融着タイプ),ベントナイト混合土(t=500㎜),保護マットB(t=10㎜,1.2㎏/㎡以上,面電極付,PET,検知システム用),遮水シートA(t=1.0㎜,熱融着タイプ,ベントナイト混合土の施工用及び遮水機能の補助),保護マットA(t=10㎜,1.0㎏/㎡以上,PET,基礎地盤に角れき等がなく良好な場合は不要),基礎地盤となっており,法面部が保護土B(t=500㎜,良質発生土もしくは購入土,埋立段階で設置),保護マットE(t=10㎜,1.2㎏/㎡以上(PET+アクリル,補強布入り),紫外線及び熱劣化対策),遮水シートC(t=1.5㎜,熱融着タイプ),保護マットD(t=10㎜,1.0㎏/㎡以上(PET)),モルタル吹付(t=70~100㎜(不陸整正必要圧),金網入り),面状排水材(t=10~20㎜(湧水量による),片面透水,耐 圧タイプ),基礎地盤となっている(なお,乙第40号証によれば,法面の底面部に最も近い部分については,遮水シートの下にベントナイト混合土(t=38㎝)が吹付け施工されている。また,原告らの主張する遮水シート工法の概要は乙10や15による計画段階のものと思われ,実際の本件処分場建設工事では底面部のベントナイト混合土による土質遮水層は50㎝となっている。)。 このうち,本件では,本件処分場の産業廃棄物からしみ出る浸出水を遮る能力が問題となっているから,その能力を有するとされる遮水シート及びベントナイト混合土の有効性について検討する。 (ア) 遮水シートについて a 証拠(乙32,33,41,証人P)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 本件処分場に採用された遮水シートには,高弾性熱融着エラストマーが用いられており,法面には熱融着ブレンドゴム(高規格TPO,厚さ1.5㎜),底面には熱融着重合ゴムFPA(厚さ2.0㎜)が用いられている(別紙処分場しゃ水シート比較表参照。)。これらはいずれもJIS A 6008(高分子ルーフィング),現在使用されている遮水シートの代表的な材料に含まれる合成ゴム及び合成樹脂系非補強タイプの中弾性タイプの基準を充分満足する強靱で地盤追従性に富んだTPOシートである。 最終処分場に敷設される遮水シートは,その処分場が供用される間(閉鎖後の水処理期間を含む。)その遮水性能を維持しなければならない(一般的には10~15年)。その間遮水シートは太陽光,熱,風雨及び浸出水,廃棄物中の化学変化等にさらされる中でその遮水性能を維持する必要がある。したがって,耐候性,耐薬品性に優れている必要がある。 (a) 耐侯性について 遮水シートの耐侯劣化は,400nm以下の紫外線を吸収して起こる光劣化を主に,熱劣化や水分,オゾン等が複雑に影響して進行する。 遮水シートの耐侯劣化現象やその速度を観察するには促進劣化試験により劣化状況や寿命推定を行うことが一般に行われている。 そして,耐候性を評価する試験方法としては,人工促進耐候試験と屋外促進暴露試験がある。 屋外促進暴露試験としては,アメリカの各種公的機関より公認されている,アリゾナ州フェニックスの砂漠で行われている太陽光を追跡集光して照射するエマキュア試験があるが,この試験方式はアメリカ規格ASTM-G9-98で規定されており,促進倍率が高く,この試験方法では,照射エネルギー量は通常の屋外暴露の全波長域で約8倍,紫外線部で約5倍である。そこでの約1か月の屋外暴露は日本における天然暴露の約1年に相当するとみなされており,遮水シートは15年に相当する1.5年程度の促進暴露試験の結果,本件で用いられた遮水シートと同種類の厚み1.5㎜の熱融着タイプゴムシート(TPO)は,外観は「差無し」,表面の「みかん層状に見えるのは遮水シート製造時に転写されたシボ模様である。16ヶ月暴露後には表面がわずかに荒れているが,異常な変化は見られない。」,質量は変化率「0.3%」,強伸度変化については,引張強度保持率は「96%(降伏点強度保持率,101)」,引張り伸度保持率は「118%(降伏点強度保持率,99)」,100%伸び時の荷重保持率は「103%」となっており,遮水シートの耐候性について「シート表面を400倍の顕微鏡で観 察すると微細なひび割れが生じているが,他の物性項目の変化は小さい。」と考察されている。 また,本件遮水シートとともに用いられる保護マットについても,6か月のエマキュア試験の結果(具体的には,短繊維不織布(合成繊維製反毛フェルト3種4号,目付け1.2㎏/㎡),長繊維不織布(ポリエステル製スパンボンド不織布,目付け1.2㎏/㎡))とも,耐貫通性の点で貫通強度が約70~80%に低下したが,外観,質量,遮光性,極限粘度(ただし,短繊維不織布については測定不可)等いずれも大きな変化は見られなかった。 人工促進耐候試験としては,カーボンアークの紫外線と水スプレーによって,日光と雨の効果を与えるサンシャインウェザーメータ試験が一般に行われている。光源カーボンの中でもサンシャインカーボンを用いたWS形は分光特性が日光に近く,照射エネルギー量から約250時間が屋外暴露の約1年に相当するといわれている。この試験による遮水シートの5000時間(約20年相当)に及ぶ試験結果は,伸び率,引張強さとも,保持率の変化はほとんどない。 加えて,本件処分場の遮水構成は,遮水シートの上を保護マットで保護することにより紫外線及び熱劣化対策が施されており,耐侯性の点でより安全な構造となっている。 (b) 耐薬品性について 浸出水に対する遮水シートの耐久性に関しては,浸出水の性状に幅があることから,pHを目安に耐酸性,耐アルカリ性の試験を実施している。 社団法人全国都市清掃会議が昭和54年に全国の64処分場を調査した結果,処分場の浸出水の性状は,pH5.26~8.4の範囲であり,pH3からpH12までを想定して試験を実施した結果,本件処分場で用いられているのと同種類の遮水シートTPOは,pH3の場合「引張強さ比97%,伸び率比99%」,pH12の場合「引張強さ比98%,伸び率比102%」であって,物性変化が少なく,実用的に問題はないとされている。 b もっとも,遮水シートの接合が不十分であれば、そこから汚水が漏れることも考えられるが,証拠(乙40,証人P)によれば,遮水シート表面保護マットの接合方法として縫製式接合法,取替式固定法が開発され,不織布同士を熱融着より確実に接合することを可能にし,不織布を固定工に巻き込まず取替えを可能にするなどの工夫が施されていること,遮水シートの接合については,熱融着タイプのシートが開発されたことにより,シート同士を完全に一体化してしまうことで漏出を防ぐことができ,融着の温度,接合時の圧着力,圧着するスピード等をコントロールして施工すれば問題ないことが認められ,乙第19号証の写真撮影報告書には,遮水シートの接着実験を行い,空気圧計及び洗剤の泡による漏出確認の結果,漏れなく接着することができている状況が撮影されており,接合方法についても問題がないことを確認している。 c 以上のとおり,本件処分場に用いられている遮水シートは産業廃棄物からしみ出る浸出水を遮る機能を十分に発揮するものである。しかしながら,遮水シートのみの場合,遮水シートに損傷が生じると漏水に対してほとんど無抵抗である。そこで,次に検討するベントナイト混合土による土質遮水層の機能について検討する。 (イ) ベントナイト混合土について 証拠(乙34,35,36の1ないし3,42,証人Q)及び弁論の全趣旨によれば,以下の事実が認められる。 ベントナイトとは,火山灰の変質作用によって生成した粘土鉱物モンモリロナイトや他の不純物を含んだ岩石であり,水を加えるとスポンジのように吸水膨張し,糊のように粘りが出るという高液性限界特性及び膨潤特性を有し,しかも,食品添加物にも指定されている安全性の高い天然資源である。これに有効応力(重機による締め固め,ゴミ層等積載荷重)が加わると,層間から水が脱水されるが,まだ層間には層間水(イオン的な力で移動できない水)が残る。このため浸出水は,層間水が移動しない限り侵入できないことになる。 ベントナイト遮水層は,現地から発生した土にベントナイトを10%から15%程度混合して構築した土による天然材料の遮水層である。粒子の小さなベントナイトを混合することで組織が密実になり,さらにベントナイトの膨潤機能によって高遮水性能となる。水の通しにくさを表す透水係数は,毎秒1×10-9から1×10-7㎝であり,基準に適合している。 ベントナイト遮水層は,遮水シートと組み合わせることによって,遮水シートに不具合部が発生したときのバックアップ材となり浸出水の漏洩を遅らせることができる。厚さ50㎝のベントナイト遮水層を浸出水が通過する時間は,透水係数が毎秒1×10-7㎝で水圧が常時1mかかったとして計算上約8年となる。 そして,ベントナイト混合土の厚さについては,トラベルタイム(混合土内部を浸出水や化学物質等が通過する時間)と混合土のリダンダンシー(体積変化)として重要な要素であり,全体として難透水性を確保するために,重機施工による一層の施工厚さの限度を20~25㎝とし,総厚50㎝以上にするよう推奨されている。 本件処分場のベントナイト混合土による土質遮水層の厚さは,前述のとおり50㎝となっている。 したがって,ベントナイト混合土による土質遮水層は,遮水シートと相俟って産業廃棄物からしみ出る浸出水を遮る機能を十分に発揮するものである。 ウ 遮水シート破損検知システム(Mr.センサー)について さらに,本件処分場では,遮水シートの破損を検知し,補修するシステムが構築されている。 (ア) すなわち,証拠(乙37、38,39の1ないし3,40,42,証人Q)及び弁論の全趣旨によれば以下の事実が認められる。 a 遮水シート破損検知システム「Mr.センサー」の概要 Mr.センサーは,遮水シート下部に設置する保護マット内にアルミシート(厚さ約35μm)を挟んで一体化させた面電極を設置することを特徴とし,その面電極とシート上部の測定電極間のインピーダンス(抵抗値)を測定するものである。この検知システムの原理は,遮水シートが電気的に絶縁性が高い材質であることを利用したものである。処分場の全面に遮水シートを敷設すると,処分場の内外にある測定電極と面電極の間は遮水シートにより電気的に絶縁状態となり電気は流れない。このような状態で遮水シートに不具合部が生じると,その不具合部を通って電気が流れるようになる。 計測されるインピーダンスは,不具合部付近の測定電極では電気の流れる経路が短くなるので小さくなり,一方,不具合部より離れた測定電極では電気の流れる経路が長くなるので大きくなる。したがって,破損位置は,本件処分場の保護土内部に10m間隔で64ポイントの格子状に設置した測定電極と面電極間に交流電流を流してインピーダンスを測定する。破損位置は,計測値を用いた分布図よりしきい値以下で最もインピーダンスが小さい領域として特定される。 Mr.センサーは,シート敷設時の全面検査から保護土設置後のシート破損位置の検知及び操業時の長期モニタリングまでの各段階においてシート破損検査が可能であり,①シート敷設時,保護土設置後,操業時の各段階で遮水シートの機能管理ができる,②シート敷設時のピンホールや接合不良をチェックするシートの全面検査が可能である,③シート下部全面に面電極を設置するので,計測は全ての計測点で同一条件となり,また,不確定要因が多い廃棄物や周辺地盤の抵抗の影響を受けにくく,精度の高い検査ができる,④シート破損の位置は,インピーダンスの分布図より特定することができるので,複雑な解析を必要とせず,簡単・迅速に管理できるなどの特徴を有している。 このMr.センサーの検知能力については,フィールド検知実験が行われており,実験結果は,破損位置は破損の大きさ,個数を問わず特定でき,破損部を補修したケースではインピーダンスはヤード全域において200kΩ以上となり,破損したケースの際に生じた4.32kΩ以下の分布が完全に消滅し,破損部が完全に止水,補修されていることが判定できている。 b 遮水シート破損補修工法の概要 保護土施工完了後や操業時で廃棄物量が少ない場合の検査において発見された破損は,シート上部の保護土や廃棄物を撤去して完全にシート表面を露出させてパッチ当てで補修することとし,廃棄物の埋立高さが数m以上の開削法による補修が難しい場合におけるシート破損箇所の補修工法としては,処分場表面よりボーリング掘削し,補修材を注入して行うことにより,廃棄物や保護土を撤去することなく補修する。補修後は検知システムにより再度検査を行い,確認する。 補修工法は,基本的にはボーリング注入工法であり,①検知システムにより破損を発見した場合,処分場表面にボーリングマシンを設置し,保護土までケーシングにより削孔する,②保護土まで到達したら,地山とケーシングをシールする,③二重管を建て込み,先端ジェット水でシート直上まで無回転貫入する,④二重管のノズルから水平方向へ超高圧水+エアー噴射により排泥を行い,シート上部の保護土内部に間隙を造成する,⑤注入管を建て込み,間隙底部より補修材を注入する,⑥注入管を底部から引き上げながら補修材を注入する(トレミー方式),⑦補修材がケーシング上部まで充填されたらエアーパッカーをかけ,補修材を加圧注入する,⑧保護土間隙やシート破損部を確実に充填する,⑨検知システムにより破損補修の確認をするといった手順をふんで破損部を補修していく。 Mr.センサーによる遮水シート破損補修工法は,①ボーリング注入工法であるため,直接廃棄物内に入ることが無く安全である,②シート上部の保護土の削孔は,高圧水による無回転掘りであるためシートに破損を与えない,③保護土内部に超高圧水+エアーによって間隙を造成するため補修材の注入が容易にでき,1回の注入で深礎掘削工法と同程度の範囲を補修することができる(補修範囲:直径1~3m程度),④補修材は保護土と混ざり合うことなく固化し,シート破損箇所が確実に補修される,⑤補修材はシートの材質等を考慮して選定することができる(ゴムアスファルト系,シリコン系,ウレタン系など),⑥ボーリングを複数行うことにより,広範囲の面的な補修を行うことができるなどの特徴があげられる。 そして,模擬破損部の大きさを約10×10㎝とする貫通孔による実証試験の結果,インピーダンスは,破損がある場合,その周辺で約0.6kΩ以下の範囲にあり,破損位置を特定できている。破損補修後では,破損付近のインピーダンスが増大し,0.6kΩ以下の分布が完全に消えて破損部が補修されていることが確認できている。シート上部の保護土などを撤去し,補修部分を露出させたところ,補修材は保護土と混ざること無く完全に固化し,固化体は注入孔を中心に幅約100㎝~80㎝,高さ50㎝の大きさであった。補修材は破損部のシート下部まで回り込み,破損部を完全に閉塞していた。 c Mr.センサーの現場導入実績 本件処分場に導入するに先立って平成6年8月から,一般廃棄物処分場においてではあるが,既に導入されており,現在では本件処分場を含めて9箇所の廃棄物処分場に導入されている。 d 本件処分場では,Mr.センサーを用いて建設が終了した時点や操業してからも日常的に遮水シートの点検を行っているが,計測された結果から遮水シートは不具合部がなく健全であることが確認されている。 Mr.センサーは,1年に1回メンテナンスを行い,保守点検されることになっている。 (イ) 以上のとおり,本件処分場における遮水構造は,遮水シートとベントナイト遮水層による複合遮水工に加えて,遮水シートの機能管理を行う検知システムを組み合わせた構造になっている。 この遮水構造は,遮水シートの下層にベントナイト混合土による土質遮水層があるので,遮水シートに不具合が発生しても,ベントナイトの遮水機能と膨潤機能により埋立地内部の浸出水の漏洩拡散を抑えることができ,かつ,検知システムでその不具合部を特定し浸出水が遮水工から漏出するまでに修復することが可能となる。 したがって,本件処分場の遮水シート工法は,従来の遮水シートのみによる遮水工に比べて,浸出水漏洩の危険性が非常に小さい,安全性の高い構造となっている。 エ 以上検討してきたとおり,本件遮水シート工法は,耐候性,耐薬品性に優れたものを使用しており損傷しにくいものとなっている上,遮水シートが損傷した場合でも,産業廃棄物が実際に埋め立てられた場合,目視により点検し検知することはできないものの,ベントナイト混合土により産業廃棄物から排出される浸出水による汚染が生じないよう配慮され,しかも,Mr.センサーにより遮水シートの損傷部位が直ぐに発見できるように工夫され,発見された場合には早期に補修できるようなシステムが構築されており,その上,地下水のモニタリングによって,実際に処理水を小川に放流する場合には基準値を下回る処理水のみを放流することができるようなシステムになっている。したがって,本件遮水シート工法は廃棄物処理法15条2項1号を承けて定められている共同命令2条1項4号で準用する1条1項5号イが定める技術上の基準を十分に満たしているものということができる。 (3) 本件処分場設置に関する同意の不存在について ア 廃棄物処理法では,前述のとおり,許可制を採用しており(15条1項),都道府県知事は許可申請に係る産業廃棄物処理施設が15条2項各号に適合していると認めるときでなければ許可をしてはならないと定めている。この点,福島県では,廃棄物処理法の規制の他に産業廃棄物の適正な処理施設の確保と適正な処理処分の推進を図る目的のもと,独自に指導要綱を定めており,指導要綱では,処理事業者が廃棄物処理法上の設置許可申請を行うに先立ち保健所長と事前協議をすること(13条1項),同事前協議を申し出るにあたっては,地域関係者への事業計画の説明や付近住民からの同意書の取得などの事前調整を行わなければならないこと(13条2項,別表第4の4,13条3項,産業廃棄物処理施設の立地等に関する基準第3,3)が定められている。このような付近住民の同意を要求した条例等の定めはなく,指導要綱は法律等の委任を受けて制定されたものでもない。 したがって,付近住民の同意書添付は法律ないし条例自体に許可の要件として規定されているものではなく,福島県が事業主と付近住民の紛争を事前に防止し,住民の安全,健康等の保持,公害の防止その他の環境の整備保全を図るという所期の目的を達成するために,行政指導の一環としてその取得を要請しているものにすぎないものである。そして,行政指導は,その性質上直接的な強制力を持つものではなく,指導の相手方の任意の協力を通じて所期の行政目的を達成しようとするものであるから,行政指導に従うことをもって行政行為の条件と解することはできず,被告が本件処分場設置許可手続において,付近住民の同意書を添付しなかったとしても,そのことから本件許可処分が違法になるということはない。 イ なお,証拠(乙3,4,31の1ないし3)及び弁論の全趣旨によれば,北海道の産業廃棄物処理に係る指導指針,栃木県産業廃棄物処理に関する指導要綱,群馬県産業廃棄物処理施設の事前協議等に関する規程で,事前協議者の範囲を当該施設の所在地周辺おおむね500メートル以内に居住する住民や当該排水を放流する地点から下流500メートル以内の利水権者又は農業者等の利用者若しくは当該水利用者の団体の長等としていることをふまえ,①福島県としては周辺居住者及び搬入道路周辺居住者の範囲を広めにとらえて本件処分場から750m以内とした上でM社にその範囲の居住者の同意を取るよう指導したが,その範囲内には居住者がいないことから同意を取らなかったこと,②下流水利権者としては福島市長の意見にあった3水利組合の取水堰は,本件処分場の放流地点から約6㎞以上離れていることから同意を取らなかったこと,③隣接土地所有者全員からの同意を得ていること,地区代表者としては,本件処分場建設計画当時,大滝地区(ただし,現在居住者は存在しない。)が存在したことから,当該地区の同意を得ていること,⑤M社は,平成3年1月19日,R漁業協同組合に同意願いを提出したの に対し,同組合は,同8年8月30日,不同意の書面を提出したが,同組合摺上支部は,同8年9月13日付け書面によりM社に対し,「県行政当局が,処分場設置に係わる関係法令に従って,行政指導を正しく行い,当支部にも安心できる処分場として貴社に設置許可を出すならば,現在でも,8月26日の役員会で既に了解した通りであり,環境保全に係わる協定書等の締結に向けて話し合う用意のある事を申し添えます。」との回答をしていることが認められる。 したがって,M社としては,R漁業協同組合の同意を除けば指導要綱の要件を満たしており,しかも,同組合摺上支部は県行政当局が設置許可を出すなら話し合う用意がある旨回答しており,M社としては,指導要綱に定める付近住民の同意を得るべく相応の対応をしてきたことがうかがえる。 (4) その他,平成9年9月10日,福島市とM社との間で本件処分場の環境保全に係る覚書(乙20)を取り交わしており,その目的として,M社が設置する施設の建設工事による下流域生活環境の悪化及び公害の発生と自然環境の破壊を未然に防止し,もって,下流域住民の生活環境を保全することを掲げており,特に,福島市及び福島市が指定する者は,M社の承諾を得ることなく,施設放流水の放流先水系の水質調査を実施するため,必要に応じてM社の立会のもとで施設建設工事地内に立ち入り,採水をすることができるなどとして環境保全が図れるよう相当程度配慮していることがうかがえる。 3 以上のとおりであるから,原告らが本件許可処分の取消事由として主張するところはいずれも理由がなく,原告らの本訴請求はいずれも理由がないのでこれを棄却することとし,訴訟費用の負担につき行政事件訴訟法7条,民事訴訟法61条,65条1項本文を各適用して,主文のとおり判決する。 福島地方裁判所第一民事部 裁判長裁判官 吉 田 徹 裁判官 久 保 孝 二 裁判官高橋光雄は,填補につき,署名押印することができない。 裁判長裁判官 吉 田 徹 別紙図面等 省略 判 決 要 旨 主 文 原告らの請求をいずれも棄却する。 訴訟費用は原告らの負担とする。 理 由 1 事案の概要 原告らは,被告が平成9年3月19日付けで株式会社Mに対してなした産業廃棄物処理施設(以下「本件処分場」という。)に対する設置許可処分につき,同処分場からの排水により生命,健康等を害されるとして,その取消しを求めた事案である。 2 争点 (1) 原告適格の有無 (2) 本件処分場における排水シート工法の違法性の有無 (3) 本件処分場の事前協議書を提出するに際し,水利組合等の同意の要否 3 判断 (1) 争点(1)について 原告らは,本件処分場の付近住民とはいえないとしても,同施設が排出する処理水が放流される小川の水や本件処分場からの排水を含む可能性のある伏流水を生活用水ないしは農作業に使用している状況を踏まえると,付近住民に準じた地位にあるということができ,本件処分場による被害を被ることが想定される地域に居住する住民ということができる。 したがって,原告らは,本件処分場の設置により生命,身体等に被害を受ける可能性があるのであるから,本件許可処分を争う原告適格を有するというべきである。 (2) 争点(2)について a 本件処分場は管理型最終処分場に分類され,浸出水処理施設(主処理工程)で所定の管理目標値まで浄化した後,礫間接触酸化層(後処理工程)を経て,地下水及び埋立地周辺表流水と合流し,放流するという浸出水処理方式をとっている。 b 本件処分場の浸出水処理方式の特徴は,水質の自動計測により処理水が管理目標値に達しなかった場合には,原水槽へ循環して再処理をし,キレート樹脂吸着により,万が一微量の重金属が浸出(基準値以下も含め)してもこれを取り除き,管理目標値を達成した後に礫間接触酸化層を通すことにより,ノーメンテナンスによる浄化の効果を向上させることがあげられる。 その主処理工程として,処理水は,まず,凝集沈殿処理により主にカルシュウムイオンが沈殿物として除去されるとともに,その他のコロイド状物質及び重金属類も除去される。その上で生物処理が施され,BOD(生化学的酸素要求量),COD(化学的酸素要求量),窒素が除去される。再び凝集沈殿処理が施され,主に,COD,SS(浮遊物質量),色度が除去され,砂濾過処理ではSSが除去され,活性炭吸着処理ではCOD,色度が除去され,キレート吸着処理では,前工程で除去されなかった重金属が完全に除去され,消毒では大腸菌群他細菌類が消毒される。 以上の過程を経て,処理水は小川に放流されることになるが,その際の多くの有害物質の濃度は,福島県の排水基準を大きく下回っている。 c 本件浸出水処理方式が有効に作用するためには,遮水シート工法が有効に機能することを要するところ,遮水シートは,強度面のみならず,耐候性,耐薬品性にも優れているほか,熱融着タイプの接合方法をとっていて,シート同士を完全に一体化してしまうことによって浸出水の漏出を防止している。 d 仮に遮水シートに損傷を生じたとしても,高い遮水性能を有するベントナイト混合土を遮水シートと併せて使用するほか,遮水シート破損検知システム(Mr.センサー)を導入し,遮水シート下部に設置された保護マット内にアルミシートを挟んで一体化させた面電極とシート上部の測定電極間のインピーダンス(抵抗値)を測定することにより破損位置を特定した上,シートを損傷することのないボーリング注入工法によってシートを補修し,上記検知システムにより破損部の補修の有無を確認するという補修方法を採用している。 e したがって,本件遮水シート工法は平成9年改正前の廃棄物の処理及び清掃に関する法律15条2項1号等が定める技術上の基準を充足している。 (3) 争点(3)について 原告らが主張する水利組合等の同意は指導要綱に基づくものであるところ,指導要綱は法律等の委任を受けて制定されたものではなく,福島県が事業主と付近住民の紛争を事前に防止し,住民の安全,健康等の保持,公害の防止その他の環境の整備保全を図るという所期の目的を達成するために,行政指導の一環としてその取得を要請しているものにすぎない。そして,行政指導は,その性質上直接的な強制力を持つものではなく,指導の相手方の任意の協力を通じて所期の行政目的を達成しようとするものであるから,被告が本件処分場設置許可手続において,水利組合等の同意書を添付しなかったとしても,そのことから本件許可処分が違法になるということはない。
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愛知産業大学1年 星野透くん(19) 未成年飲酒をTwitterで告白 愛知産業大学 経営学部1年 野球部 星野透(19) https //twitter.com/hoshinokun1119/ 魚拓:2014年11月21日 https //archive.today/TsmOW 飲酒やアルバイト先、大学に関するツイートの魚拓一覧(予備) http //archive.is/https //twitter.com/hoshinokun1119* 愛知産業大学三河高校出身 高校野球ドットコム 選手名鑑 http //www.hb-nippon.com/player/2713 愛知産業大学 http //asu-g.net/univ/top/index.html 〒444-0005 愛知県岡崎市岡町原山12-5 TEL 0564-48-4511 FAX 0564-48-7756 メール info@asu.ac.jp 問い合わせ http //asu-g.net/univ/contact.php アルバイト先:シダックス岡崎上地店(かと思われる) シダックスの制服を着用している。 https //twitter.com/hoshinokun1119/status/530748650855489536 魚拓(http //www.peeep.us/405b6443) シダックス岡崎上地店 http //yoyaku.sdx.co.jp/pc/shopinfo_41480.html 〒444-0823 岡崎市上地3-50-2 TEL 0564-52-7733 ご本人の写真 19歳という呟きの魚拓 http //www.peeep.us/9cac45df 愛産大=愛知産業大学 魚拓 http //www.peeep.us/7fcbabbf ツイッターの呟き内容から「上地」や「よりなん(岡崎市南部地域交流センター)」という単語が出ており、写真の岡崎信用金庫上地支店が徒歩圏内にあることからから愛知県岡崎市上地付近に住んでいると思われる 写真が撮影された場所(googleマップ)http //urx.nu/eht1 付き合っている彼女は、以前未成年飲酒疑惑があった山口亜耶さん @wiki http //www56.atwiki.jp/chan0801/ 愛知産業大学三河高校出身 ※魚拓を取得する際に他の方のアカウントも残っていますが、今回の飲酒・喫煙疑惑事件と関係の無い方への連絡は絶対におやめ下さい。