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中見出し
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熊本県人吉市
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デカメンティスパンチ 巨大化計画第二段:デカメンティスパンチ エスカゴットBDを見ていたらカメンティスが作れそうな気がしたので即実行した結果完成したスキン。 カメンティスパンチを再現する為、AMはガロウAMを使用。パンチを放つ事が可能。 デカルド 巨大化計画第三段:デカルド デストラクトBD2はこの為にあると思い込んで制作。ENQに問題あり。
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理湖が描いたマンガです。何もかも下手なので、読めない所有ったら御免なさい。 では、どぞ。↓
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おんみょ~んと一緒
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モンスターハンター小説板で完結した作品を保存しておく場です。 許可が取れ次第、ここに追加していきます。
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QMA6 理系学問 その他 ページ1 / 2 / 画像問題 / ニュースクイズ / 高校生クイズ 問題文 ○ × 1946年、ペンシルバニア大学で世界初のコンピュータの一つに数えられる「ENIAC」を完成させた技術者を全て選びなさい ジョン・エッカートジョン・モークリー ジョン・フォン・ノイマンジョン・マッカーシージョン・バッカス 次のうち、『国際雲図帳』で定められた「十種雲形」に含まれる雲の形を全て選びなさい 高層雲巻層雲積乱雲高積雲巻雲巻積雲乱層雲層積雲積雲 漏斗雲層状雲星雲浮雲 次のうち、4つの季節・四季に含まれるものを全て選びなさい 夏 鳥団 次のうち、アスベストを全て選びなさい アモサイトトレモライトアクチノライト コンドライトクリソベリルデイサイト 次のうち、経済産業省が認定する「基本情報技術者試験」においてプログラミング能力試験の対象となっている言語を全て答えなさい CCOBOLJavaCASLⅡ FortranPerl 次のうち、初心者用として用いられたプログラミング言語「BASIC」の開発者を全て選びなさい ジョン・ケメニートーマス・カーツ デニス・リッチー 次のうち、北極や南極で観測されるオーロラの種類にあるものを全て選びなさい ディスクリートアークオーロラ ディスプレーオーロラディスカバーオーロラ 次のうち、モンゴルで闘っている姿のままのいわゆる「格闘化石」となって発見された恐竜を全て選びなさい ヴェロキラプトルプロトケラトプス マイアサウラステゴサウルス 次のうち『理科年表』の内容を構成している「部」を全て選びなさい 天文部地学部 数学部 次のうち一般に「静電気」を利用している電気機器を全て選びなさい 空気清浄機コピー機 CDプレーヤー電子レンジ 次のうちウェゲナーが大陸移動説を提唱するヒントとなった大陸を全て選びなさい 南アメリカ大陸アフリカ大陸 北アメリカ大陸オーストラリア大陸 次のうち海洋気象台がある都市を全て選びなさい 函館神戸舞鶴長崎 横浜 次のうち火山岩に分類される岩を全て選びなさい 玄武岩流紋岩安山岩 花崗岩 次のうち管区気象台がある都市を全て選びなさい 仙台東京大阪福岡札幌 広島京都横浜高松 次のうち気象庁が発表する警報にあるものを全て選びなさい 大雨暴風大雪 融雪濃霧 次のうち気象庁が発表する情報で「使用を控える」とされている用語を全て選びなさい 桜前線迷走台風雪しぐれ 気圧の谷冷害台風の眼 次のうち旧古生代に属する地質時代を全て選びなさい カンブリア紀オルドビス紀シルル紀 デボン紀 次のうち恐竜が生息していた地質時代を全て選びなさい ジュラ紀白亜紀 シルル紀 次のうち地震の予知をはかる「VAN法」の名の由来となったギリシャ人を全て選びなさい バロツォスアレクソポルスノミコス ニアルコスビケラス 次のうち地震波の種類にあるものを全て選びなさい ラブ波レイリー波P波S波 マイクロ波ド・ブロイ波カメハメ波α波V波Q波 次のうち深成岩に分類される岩を全て答えなさい 花崗岩閃緑岩斑れい岩 安山岩流紋岩 次のうち成因によって区別される岩石の基本的な3分類にあるものを全て選びなさい 火成岩変成岩堆積岩 玄武岩 次のうち大学入試センター試験で選択できる理科の試験を全て選びなさい 化学Ⅰ生物Ⅰ物理Ⅰ地学Ⅰ 天文学Ⅰ 次のうち台風の強さを表す気象庁の用語にあるものを全て選びなさい 非常に強い猛烈な 痛烈な強烈な 次のうち日本の気象庁が発表する「気象注意報」にあるものを全て選びなさい 大雨注意報低温注意報 台風注意報 次のうち日本の天気記号で丸の右下に添えて用いるカタカナを全て選びなさい キツニ ミユ 次のうち日本の天気図記号にあるものを全て選びなさい 雪強し雨強し雷強し 霧強し風強し 次のうちノーベル賞にあるものを全て選びなさい 医学・生理学賞化学賞 数学賞 次のうちヒマラヤ山脈を作り出したプレートを全て選びなさい ユーラシアプレートインド・オーストラリアプレート 太平洋プレートフィリピン海プレート北アメリカプレート 次の大きな被害を残した「豪雪」の呼び名のうち気象庁によって命名されたものを全て選びなさい 昭和38年1月豪雪平成18年豪雪 昭和52年豪雪昭和59年豪雪 次の化石のうち示準化石とされるものを全て選びなさい 三葉虫アンモナイトフデイシ アサリ 次の地形のうち土地が沈降することによってできるものを全て選びなさい リアス式海岸多島海おぼれ谷 海岸段丘河岸段丘三日月湖 次の地形のうち土地が隆起することによってできるものを全て選びなさい 河岸段丘海岸段丘 三角州多島海三日月湖 次の地形のうち流水の堆積作用によってできるものを全て選びなさい 扇状地三日月湖 V字谷 次の天気を表す日本式の天気記号のうち塗りつぶす部分があるものを全て選びなさい 雨みぞれ雷ひょう 雪あられ 次の天気を表す日本式の天気記号のうち矢印が含まれているものを全て選びなさい 砂塵嵐地ふぶき 煙霧ちり煙霧 次の堆積物が固まってできた岩石のうち、「火山砕屑岩」にされるものを全て選びなさい 火山角礫岩凝灰岩 チョーク 次の堆積物が固まってできた岩石のうち、「砕屑岩」に分類されるものを全て選びなさい 砂岩泥岩礫岩 石灰岩石炭 次の大気圏の層のうち高度が上昇するほど気温が上昇するものを全て選びなさい 成層圏熱圏 対流圏中間圏 日本をとりまく次の気団のうち寒気団を全て選びなさい シベリア気団オホーツク海気団 揚子江気団小笠原気団
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QMA 理系学問 物理化学 ページ1 / 2 / 画像問題 / ニュースクイズ 問題文 文字 答え 2011年に計算速度世界ランキングで1位となった日本製のスパコン 京 けい 原子力安全委員会の委員長を務めている工学者です 斑目春樹 まだらめはるき 0から9までの数字が不規則にかつ同じ確率で現れる表です 乱数表 らんすうひょう 10の-14乗を表す数の単位 逡巡 しゅんじゅん 10の-15乗を表す数の単位 須臾 しゅゆ 1972年に、熊田誠と共にクロスカップリングを発見した化学者 玉尾皓平 たまおこうへい 2003年にポアンカレ賞を受賞した日本を代表する数理物理学者です 荒木不二洋 あらきふじひろ 2010年10月に文化勲章を受章した物理学者です 有馬朗人 ありまあきと 2010年にノーベル化学賞を受賞した日本人科学者です 根岸英一 ねぎしえいいち 2つの物体間で、互いにしりぞけ合うように働く力のことです 斥力 せきりょく 6尺を「1」とする長さの単位 間 けん TVコメンテーターとしても活躍した、2010年に亡くなった数学者 森毅 もりつよし a:b:cのように表される三つ以上の数の比のことです 連比 れんぴ x軸とy軸で分けられる部分 象限 しょうげん 「10の16乗」を表す数の単位です 京 けい 「10の28乗」を表す数の単位です 穰 じょう 「10の32乗」を表す数の単位です 溝 こう 「10の36乗」を表す数の単位です 澗 かん 「10の56乗」を表す数の単位です 阿僧祇 あそうぎ 「10の60乗」を表す数の単位です 那由他 なゆた 「コロイド」のことを日本語ではこういいます 膠質 こうしつ 「三平方の定理」を命名した東大の数学者 末綱恕一 すえつなじょいち 「時速1海里」に相当する速度の単位です 節 ノット 「水道方式」の提唱者として有名な数学教育家 遠山啓 とおやまひらく 「刹那」と「虚空」の間に位置する数の単位 六徳 りっとく 「炭酸ナトリウム」のことです 曹達 ソーダ 「ナノテクノロジー」という言葉を提唱した材料工学者です 谷口紀男 たにぐちのりお 「根上多項式」の提唱で知られる数学者 根上生也 ねがみせいや ある直線が、他の直線・平面と垂直であることです 鉛直 えんちょく ある反応を起こすために必要な最小のエネルギー 閾値 いきちしきいち ある命題の結論を誤りと仮定してその矛盾を示して証明する方法 帰謬法 きびゅうほう はかりを使って重さをはかること 秤量 ひょうりょう アルキメデスが原理を発見 梃 てこ イギリスやアメリカで使われている重さの単位です 封度 ポンド イギリスやアメリカで使われている長さの単位です 哩 マイル イギリスやアメリカで使われている長さの単位です 呎 フィート イギリスやアメリカで使われている長さの単位です 碼 ヤード カーボンナノチューブの発見などで世界的に有名な物理学者です 飯島澄男 いいじますみお スズにめっきした薄い鉄板です 錻 ブリキ センダストなど多くの特殊合金を発明した物理学者 増本量 ますもとはかる ダイオードにもその名を残す日本の物理学者 江崎玲於奈 えさきれおな ノーベル物理学賞の有力な候補とされる東北大学の教授 大野英男 おおのひでお ヒルベルトの論を発展させ「類体論」を研究した数学者 高木貞治 たかぎていじ 一般的原理から特殊な原理や事実を導くこと 演繹 えんえき 引き算において引かれるほうの数のことです 被減数 ひげんすう 宇田川榕庵が著した日本初の化学書 舎密開宗 せいみかいそう 英語では「サイクロイド」と呼ばれる曲線のこと 擺線 はいせん 液体の試薬を少量ずつ加える時に用いる実験器具は「?ろうと」 滴下 てきか 液体の蒸発しやすい性質のこと 揮発性 きはつせい 円周または曲線上の二点を結ぶ線分です 弦 げん 温度を下げるために使われるアンモニアやフロン 冷媒 れいばい 科学の実験で液体を漉(こ)すのに使います 濾紙 ろし 学研の「科学」シリーズの付録を作り続けた「学研のエジソン」 湯本博文 ゆもとひろふみ 柑橘類に含まれるカルボン酸の一種 枸櫞酸 くえんさん 漢方薬を作る際に、生薬を粉末にするために用います 薬研 やげん 顔料などに使われる水銀と硫黄の化合物 辰砂 しんしゃ 吉田光由が著した江戸時代の数学書です 塵劫記 じんこうき 極めて低温のとき液体ヘリウムに見られる粘性0の状態 超流動 ちょうりゅうどう 金属器の表面に焼きつけるガラス質のうわぐすり 琺瑯 ほうろう 金属に薄い層を、他のものの表面にかぶせること 鍍金 めっき 金属を強く熱する時などに使う耐熱性の容器 坩堝 るつぼ 駒込ピペットを考案した日本の医学者です 二木謙三 ふたきけんぞう 空気を遮断して、木材や石炭などを加熱します 乾留 かんりゅう 原子番号25元素記号Mnの元素 満俺 マンガン
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はじめに 〜京大現代文総論〜 京都大学の現代文は、まず形式の不定性が目立つ。東京大学に限らず、だいたいどの大学もある程度同じような形式の出題を守っているが、京大は設問、素材文ともに不定。評論や随筆はもちろん、文理の別を問わず小説が出題されることもあれば、またその長さも短かったり長かったり(最大で4300字程度であり、東大の第一問が基本的に3000字程度なのを考えればそれなりの長文だとみてよい)、設問の要求も基本的には傍線部問題であるものの、例外も少なくない。 このような外見的相違をいったん措けば、ひとまず次のような特徴が指摘可能であると思われる。 ①設問数自体は少ないが、本文の長さと比べるとじつは少ないとは言えず、むしろ多いと言ってもいい場合すらあり、またいずれの年度も解答欄はかなり広く設定されている(平均して20行前後の記述量。最大で28行)。 →本文を丁寧にじっくり読み込み、一つひとつの問題を深く掘り下げるような意識が求められている。使い古された言い回しに頼るなら、「思考力」が求められている。 →他の大学の現代文の問題よりも、かなり粘り強く解答要件を拾う必要がある。随筆や小説であれば、さらに自分で(大胆に)補充する必要も少なくない。 ②本文の論理整理に留まらず、レトリカルな表現などの理解を問う問題が頻出。 →しばしば傍線部に四字熟語や慣用句に含まれていることがある。(2010年文系第二問の問三のように、日本語として「不自然な」表現の理解が問われることさえある。) →古い文章が出題されやすい傾向も否定できないことからも、過去問演習の中で語彙力の増強が必要と感じられることもあるだろう。このあたりは(京大は科目数も多いのだから)全体のバランスをうまく考えて対策をすることが望ましい。 ③出題は評論から随筆、小説など多岐にわたり、素材文に拘泥しない。 →2004年など、過去には書簡さえもが出題されたことがあり、大学教授からすれば素材文の違いには大きなこだわりをもっていないと考えられる(※)。与えられた言語情報を要求に応じて的確に整理できるかどうかを問うているのであって、それが問えるのであれば何でもよい。(むしろ、高い能力をもっているのであればそのような素材文の違いに惑わされず柔軟に論理が整理ができると考えているとみてもよいだろう。) →もちろん素材文の違いによって、解答を記述する際の「自由度」にいくらか差が生じるものの、最終的にはどのような素材文であっても同じことを問うていると認識できるようになることが望ましい。 (※)もう少し正確に述べれば、素材文をどこからもってくるかに関心を抱いていないということであると思われる。すなわち、東大がある種のイデオロギーツールとして素材文を採択していると考えられる(それは当然、いわゆる「メッセージ性」を含ませているというよりは、東大の出題が入試現代文全体の傾向に大きく影響を与えうることへの自覚にもとづき、おそらく出題者であると思われる駒場の教員たちが、学生たちに自分たちの講義を受けてもらうべく、「こういう文章を読んだことがあれば講義内容にも興味をもってもらえるだろう」という考えから文章を選んできている、ということである)のに対して、京大はそのような意識がなく、比較的新しい学者から選ぶこともあれば、永井荷風など「古典的」という評価を獲得しつつある筆者、さらには過去に使用したことのある素材(2011年理系)から出題することがある。 また、京都大学の二次試験自体は、合格最低点は低めに設定されている。 実際に2017年の京大文学部を受験したと考えてみる。センター試験の得点率を8割(200/250)と仮定すると、2017年の合格最低点は465/750点であるから、二次試験で465―200=265点獲得すればよいことになる。文学部の配点は、国語150点、英語150点、数学100点、社会100点であるから、265/500点、つまり5割程度の得点(53%)で合格することになる。(ちなみに2017年の東大文三であれば、合格最低点が344点で、センターの得点率を同じ条件で考えると二次試験で58%必要となる。東大京大いずれも実際の受験生は基本的にセンターでもう少し稼ぐことを考えれば、やや極端ではあるが京大二次試験は4割程度の得点でも合格している場合があると考えてもよいように思われる。) 数学や社会など他教科の事情もあるとはいえ、あの解答欄に書かれた答案に対してそれなりに部分点を与えられているとすればもう少し全体の合格最低点は上がっても良さそうに思える。このようなデータが出ていることから、採点は(少なくともそれなりには)厳しいことが想定可能である。(さらにまたこのような事情から、京都大学の入試全般に共通する特色として挙げられる「高校生のレベルを遥かに超えた能力を問おうとしている」という出題傾向に対して、そのような高いレベルに達していなくても、あくまで高校生の範囲で十分な能力をもっていれば合格は普通に可能であることが推測できる。あまり入試ゴシップに惑わされないようにしてほしい。) たとえば東大現代文であれば、センター試験のように類似した出題形式・コンセプトの試験が存在しているが、京大現代文は存在しない。 →そのため、京大対策には他の大学よりも過去問演習が重要となる。擬古文を除き、07年以降(つまり、文系と理系とで出題が分かれて以降)を中心に過去問を解けるようにしておくことが重要。とくに理系の問題は「標準的な」出題が多く、(厳しい要求かもしれないが、文系は可能であれば満点近くとるぐらいのつもりで)得点できるようにしておくことが望ましい。 また学校の資料室などで後期入試の過去問が手に入るのであれば、04、05、06年後期に手を出してみてもよいが、重要なことは全体のバランスと各科目の時間配分である。京大だからといって先に述べたような合格最低点の事情があるのだから、センター試験の練習も疎かにすべきではない。 とにかく、まずは「膨大な」解答欄を徹底的に埋め尽くす意識を養成すること。余計なことを書けばそれだけ減点されるリスクも負うことになるが、読める程度の字で解答要件と思われるポイントを徹底的に詰め込んでやること。さらに言えば白紙答案に点数は与えられないのだから、一行でもいいからなにか書くこと(字数が設定されていないのだから、当然ポイントが押さえられていれば一行でも点数はもらえる)。記述への抵抗や苦手意識を減らすこと。 そのうえで、的確で緻密な処理ができるように訓練を図っていくべきである。時にはテクニカルな論理の整理が要求されることもあるし、随筆や小説では大胆で攻撃的な補充が求められることも少なくない。やや精神論じみてしまうが、本文と真正面からじっくり向き合って、一つひとつの問題を丁寧に解く――京大のアカデミズムが要求しているのはそうした「深い思考力」であり、その養成こそが京大合格にとって最も重要なことである。 問題 三 次の文を読んで、後の問に答えよ。 今日ごく当たり前に使われている「言文一致体」は、明治二〇年頃から明治四〇年近くまで、およそ二〇年かけてようやく一般化していった。たとえば『吾輩は猫である』(明治三八年~三九年)なども、この文体が一気に広まっていく渦中に世に問われた小説だったのである。猫に「~である」という演説調で語らせるなど、それまで思いもよらなかった実験が可能になったわけで、小説の表現領域や発想はこれを機に急速に広がっていくことになる。漱石が齢四十近くなって初めて小説の筆を執ったのも、また森鴎外が長い中断を経て現代小説の執筆を開始するのも、この新しい文体に触発された側面が大きい。文体をめぐるそれまでの伝統を見切ったことを代償に、近代小説は一気にその全盛時代を迎えることになったわけである。 言文一致の利点は、なんと言ってもその平明な「わかりやすさ」にあったのだが、これと並び、当時しばしばその長所とされたのが、記述の「正確さ」であった。物事を正確に写し取っていく写実主義の浸透にともない、「言文一致体」は日常のできごとを ありのまま に描写していくのにもっともふさわしい手立てであると考えられたのである。 だが、考えてみると、(1)これはそもそもおかしなことではないだろうか。 口語(会話)は、本来きわめて主観的なものであるはずだ。表情やみぶりで内容を補うこともできるし、あらかじめ共有されている話題であれば、自由に内容を省略することもできる。当時の描写論議、あるいは言文一致論議を見ていて奇妙に思われるのは、主観的な口語を模したこの文体がもっとも「客観的」で「細密」である、とまじめに信じられていた形跡のあることだ。急速に広まっていく写実主義の風潮の中で、過度に客観性が期待されてしまった点にこそ、おそらくはこの文体のもっとも大きな不幸と矛盾、同時にまた、それゆえの面白さがあったのではないだろうか。 田山花袋の「平面描写」論(『『生』に於ける試み』明治四一年)は、「客観の事象に対しても少しもその内部に立ち入らず、又人物の内部精神にも立ち入らず、ただ見たまま聴いたまま触れたままの現象をさながらに描く」ことをめざしたもので、言文一致体にいかに客観的なよそおいを凝らしていくか、という課題から生み出された、当時を代表する描写論である。言い換えるなら、「客観」への信仰があったからこそこうしたよそおいもまた可能になったわけで、ここから話者である「私」を隠していくためのさまざまな技術が発達していくことになったのだった。結果的に叙述に空白 目隠し が生み出され、読者の想像の自由が膨らんでいくことになったのは (2)大変興味深いパラドックスであったと言わなければならない。 一方で、こうした「話者の見えない話し言葉」の持つ 欺瞞 に対する疑問も、同時にわき起こってくることになる。特に次にあげる岩野泡鳴の「一元描写論」とは正反対の立場に立つ考え方なのだった。 作者が自分の独存として自分の実人生の臨む如く、創作に於いては作者の主観を移入した 人物を若しくは主観に直接共通の人物一人に定めなければならぬ。これをしないではどんな 作者もその描写を概念と説明とから免れしめることができぬのだ。その一人(甲なら甲)の 気ぶんになつてその甲が見た通りの人生を描写しなければならぬ。斬うなれば、作者は初め てその取り扱ふ人物の感覚的姿態で停止せずに、その心理にまでも而も具体的に立ち入れる のである。そして若し作者が乙なり丙なりになりたかつたら、さう定めてもいいが、定めた 以上は、その筆の間にたとへ時々でも自分の概念的都合上乙若しくは丙以外のものになつて 見てはならぬ。 (『現代将来の小説的発想を一新すべき僕の描写論』大正七年) 「話者の顔の見えない話し言葉」に対して、はっきりと一人の人物の視点に立ち、その判断で統一を図れ、という主張である。(3)この主張をさらにおしつめれば、明確に「顔」の見える「私」を表に出すのが一番明快である、という考えに行き着くことになるだろう。それを極端な形で実践したのが明治の末から大正初頭にかけ、反自然主義として鮮烈なデビューをかざった白樺派の若者たちなのだった。彼らは一人称の「自分」を大胆に打ち出し、作中世界のすべてをその「自分」の判断として統括しようと企てることになる。 (安藤宏『「私」をつくる 近代小説の試み』より) 問一 傍線部(1)について、筆者がこのように考えるのはなぜか、説明せよ。 問二 傍線部(2)について、このように言えるのはなぜか、説明せよ。 問三 傍線部(3)について、このように言えるのはなぜか、説明せよ。 解答例 問一 新たな文体である言文一致体こそが、写実主義の目指す正確で客観的な表現に最適であるという 期待は、口語が本来は話者の主観的な言葉遣いで、非言語的な文脈に依拠した補完や省略を許す ものでもある、といった点を軽視(or看過)しているように思われるから。(115字) 問二 客観的描写の実現という、言文一致体の登場を契機として直面した課題に応えるべく、話者の一 人称性を消去する(隠す)ための数々の技術が発達した過程で生じた、文章中で明示的には描 かれない部分は、その当初の意図に反して読者の自由な想像を促す結果となったから。 (120字) 問三 口語体から話者の一人称性を消そうとするのではなく、明確に一人の話者を設定し、作中世界の すべてをその視点からの判断に統一すべきだとする信条のもとで小説を執筆するとき、一人称視 点からの叙述は、人物や物事の外面的描写のみに留まらず、その話者の心理までもを具体的に描 写でき、より豊かな作中世界の表現を可能にするから。(154字)
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