約 1,317,694 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4824.html
授業中。 唯「あ、教科書忘れちった。和ちゃん教科書見して~」 和「前後の席で見せ合うって無理あるでしょ」 唯「そっか。 じゃあ立花さん見せて!」 姫子「え……いいけど」 唯「わーい」 机を寄せ合う二人。 姫子「はい」 唯「ありがとー」 姫子「……」 唯「……」 姫子「……」 唯「英語の授業って退屈だよね~」 姫子「そうね」 唯「この先生の話聞いてると眠くなるよね~」 姫子「うん」 唯「世界が嫉妬する髪へ」 姫子「へぇ」 唯「もー、立花さん反応薄い~」 和「……」 姫子「ていうかいま授業中なんだけど。話しかけないでよ」 唯「えっ、立花さんってけっこう真面目なタイプ?」 姫子「そうじゃないけど…… 目ぇ付けられて起こられたら嫌でしょ」 先生「こら、平沢、立花。さっきからうるさいぞー」 姫子「……ほら、怒られた」 唯「あうぅ」 姫子「静かにしててよ」 唯「はーい(小声)」 姫子「……」 唯「……」 姫子「……」カチカチ 唯「あっ立花さん携帯いじってる」 姫子「いいでしょ別に」 唯「あー、さっきは私に 『授業中だから静かにしろ』って怒ってたくせに」 姫子「携帯いじってても静かでしょ。 ていうかさっきからうるさい。黙ってて」 唯「逆に怒られた」 姫子「ったく……」カチカチ 唯「……」 姫子「……」カチカチ 唯「……」 姫子「……」カチカチ 先生「えー、で、だからつまりここがこうなる。 では次に演習問題をやってもらおうかな…… じゃあ、立花」 姫子「えっ」 先生「どうした、立花。 ちゃんと授業を聞いてれば答えられるはずだぞ? ん?」 姫子「えー……と」 唯「答えは3番だよ、立花さん!」ヒソヒソ 姫子「え、あ、3番です」 先生「うん、正解だ。 少し難しい問題だったが良くできたな」 姫子「あ、ありがとう平沢さん」 唯「えへへー、ここのページは 昨日みんなで予習したからねっ」 姫子「みんなって、軽音部の?」 唯「うん、そうだよー。 立花さんもちゃんと予習しなきゃだめだよー」 姫子「分かってるわよ。 答え教えてくれて、ありがとう」 唯「えへへー」 昼休み。 唯「和ちゃーん、お昼ごはん食べよ」 和「ええ、いいわよ。 今日は偶然にも澪と律とムギが休みだから、 久々にふたりだけの食事ね」 唯「何その説明口調」 和「気にしないで」 唯「和ちゃんのお弁当、今日も美味しそうだね」 和「そうかしら。 憂の作ったお弁当のほうが美味しそうじゃない?」 唯「隣りの芝は青いんだよ和ちゃん」 和「あ、そう」 姫子「……」がたっ 唯「あ、立花さーん。 立花さんも一緒にお昼ごはん食べようよ~」 姫子「えっ」 和「……」 姫子「あー……私、購買行くから」 唯「じゃあ戻ってくるまで待ってるよ!」 姫子「いやいいよ、時間かかるし」 唯「大丈夫だよ、待つよ~。 ね、和ちゃん」 和「……唯、無理に誘うのは良くないわ。 立花さんもああ言ってるし」 唯「えー、でもー」 姫子「ごめんね、じゃ」たたっ 唯「あ、立花さーん……いっちゃった」 和「じゃ、食べましょうか」 唯「うん……」 和「……唯、立花さんと仲良かったの?」 唯「? ううん、さっきの英語の時間に初めて話したよ。 でももっといっぱいお話したいな~って思って」 和「……そう」 放課後。 さわ子「はい、じゃあHRはこれで終わり。 みなさん、さようなら」 生徒「さよならー」 生徒「さよーならー」 生徒「あーやっと終わったー」 生徒「つかれた帰ろー」 ざわざわ 唯「立花さん! 一緒に帰ろ!」 姫子「えっ?」 唯「ダメかな?」 姫子「いや、ダメ……じゃないけど。 部活はいいの?」 唯「今日は澪ちゃんたち欠席だから中止だよ~」 姫子「あ、そう……」 和「……」 唯「ねー、一緒に帰ろうよ」 姫子「別にいいけど……」 唯「わーい、やったー! 和ちゃんも一緒に帰ろ~!」 和「あ、私は生徒会あるから」 唯「そっかー、残念。 じゃあ二人で帰ろっか、立花さん」 姫子「え、うん……」 唯「じゃあねー、和ちゃん」 和「うん、また明日………… ……………………」 音楽室。 梓「誰も来ない……」 帰り道。 唯「立花さんっていえどこなの?」 姫子「あー……中村橋を越えたとこ」 唯「へー、けっこう遠いんだね」 姫子「まあね」 唯「私はけっこう近いよ~」 姫子「へえ…… ところで平沢さん」 唯「なに?」 姫子「なんで私のこと誘ったの?」 唯「え、だめだったかな? もっといっぱいお話したいなって、思ったんだけど」 姫子「ああ、いや別にダメってわけじゃないけど……ちょっと気になって。 今まで全然話したことなんてなかったし」 唯「そういえばそうだねー、 せっかく隣の席だったのに」 姫子「まあ、席が隣だってだけであんまり接点ないし」 唯「接点か~。 立花さんはギター好き?」 姫子「あんまり音楽は興味ない」 唯「そっかー、うーん…… 放課後はいっつも何やってるの?」 姫子「バイトしてる」 唯「えっ、すごいねー、どこで?」 姫子「近所のファミレス」 唯「へー、すごーい…… バイトしてるなんて大人だね~」 姫子「そんなことないでしょ…… バイトくらいみんなやってる」 唯「いやー、でもすごいよー。 立花さん大人っぽいと思ってたけど、 バイトしてたからだったんだね~」 姫子「バイトのせいじゃないと思う…………ただ1コ上なだけだし」 唯「え?」 姫子「……」 唯「え? 1コ上って? 何が?」 姫子「あ、知らないんだ…… 私が留年してるってこと」 唯「え、留年してたの? 全然知らなかったよ!」 姫子「うん、留年してるの」 唯「でもなんで留年したの? 成績悪かったの? 病気で入院してたとか?」 姫子「……」 唯「え、あ、ご、ごめんね。 だめだよね、こんなプライヴァスィーのことに踏み込んじゃ……えへへ」 姫子「いや、別にいいよ。 ただタバコやって何回か停学くらってただけ。あとバイク。 うちの学校バイク禁止だから」 唯「ふーん、そうなんだ…… ごめんね、変なこと聞いちゃって」 姫子「いいよ、別に気にしなくても……」 唯「……」 姫子「……」 唯「……」 姫子(空気が……死んだ) 唯「……」 姫子「あー……なんかごめん…… 同じ学年とはいえ、年上と一緒にいるのってアレだよね。 私、こっちから帰るから」 唯「あっ、違うの、そういうのじゃなくて。 ただ変なこと聞いて申し訳ないなって思って……」 姫子「それは気にしなくていいってば」 唯「分かった、もう気にしない。 だから立花さんも私に気つかわないで!」 姫子「へっ」 唯「立花さん年上でも、私気にしないから! 同じ教室で隣同士のクラスメイトだもん! 大事なお友達だもんね」 姫子「と、友達……」 唯「あ、ダメ……? 友達……」 姫子「えっ、ううん、そんなことないよ…… まさかそんなこと言われるなんて思ってなかったから……その」 唯「あっ、立花さん顔赤いよ!」 姫子「こっ、これは……違」 唯「えへへー、立花さんってカッコイイ系だと思ってたけど、 けっこう可愛いよねっ」 姫子「もう、からかわないで」 唯「へへ、ごめんごめん。 そうだ、あのさ」 姫子「何?」 唯「下の名前で呼んでもいい……?」 姫子「うん、いいよ」 唯「わーい、姫子ちゃんっ」 姫子「唯」 唯「えっへへー」 姫子「ふふっ」 翌日、教室。 ガラッ 和「おはよう、ゆ……い」 唯「あ、おはよー和ちゃーん」ぎゅーっ 姫子「ま、真鍋さん……おはよう」 和「何やってるの、唯」 唯「何って、姫子ちゃんに抱きついてる」 和(姫子……ちゃん……!?) 姫子「あはは……」 和「唯、離れなさい。 立花さんが迷惑してるでしょ」 姫子「あ、私は大丈夫だから」 唯「そーだよー。 私たち友達だもんね~姫子ちゃん!」 姫子「うん、そうだね」 和「……………………」 ………… さわ子「じゃあ朝のHRはこれで終わり。 今日も一日頑張ってね~!」 わいわいがやがや 姫子「じゃね、唯」 唯「あれ、移動教室?」 姫子「うん、私化学とってるから」 唯「そっかー、じゃあまた後でね~」 姫子「うん」 唯「私たちは生物だね、和ちゃん」 和「え、うん、そうね……」 唯「どしたの?」 和「あー、なんていうか…… 唯、立花さんと仲いいの?」 唯「うん、そうなんだー。 昨日一緒に帰って仲良くなったんだよ~!」 和「ふーん…… 言いにくいんだけどさ、唯……」 唯「なに?」 和「立花さんと仲良くするのはやめておきなさい」 唯「えっ……な、なんで!?」 和「なんで、って……知ってるでしょ。 あの人、留年してるのよ」 唯「それは昨日姫子ちゃんから聞いたけど…… なんで留年してたら仲良くしちゃいけないの?」 和「私生徒会だからよく知ってるんだけど、 立花さん去年タバコで何度も謹慎処分くらってたのよ。 それにバイクの免許もとったりしてて、 授業も出席日数ギリギリしか出てなかったのよ。 あとちょっとで退学になるところだったらしいわ」 唯「……姫子ちゃんがそういう悪い子だから、 仲良くするなってこと?」 和「ええ、そうよ。 友達は選ばなきゃダメよ、唯。 あんたの世間体にも関わってくるんだから」 唯「せ、世間体って…… 私、そんな考えで友達作りたくないよ。 ただ姫子ちゃんと仲良くしたいから仲良くしてるの!」 和「私は唯のためを思って言ってるのよ。 あんな不良と友達になるのは、唯にとって良くないわ」 唯「私にとって良いか悪いかなんて、 和ちゃんが決めることじゃないよ!」 和「あんたが不良と付き合ってるって知ったら、憂だって悲しむわよ」 唯「憂は関係ないじゃん!」 和「関係あるわよ。いいから立花さんと仲良くするのはやめなさい! あんな不良と友達になるんじゃありません!」 唯「やだ! 姫子ちゃん良い子だもん! 私は姫子ちゃんと仲良くしたいのっ!」 和「唯っ!」 唯「和ちゃんの馬鹿! あんぽんたん! ババア声! 高校デビュー! もういいよ! 和ちゃんなんて大っきらい!!! ふん!!!」 和「唯っ……」 キーンコーンカーンコーン 先生「はーい授業始めるぞー」 2
https://w.atwiki.jp/83452/pages/13022.html
澪「きれいなお腹だな」さわさわ 紬「ひゃっ!触ってとは言ってないわよっ 」 澪「いいじゃないか減るもんじゃなし……というかむぎ!」 紬「えへへ気付いた?」 澪「……な何キロだ…」 紬「なんと!2キロも減りました~!」 澪「う、う裏切ったなッ!」 紬「ウフフそんなの知りませ~ん」 澪「一緒に痩せるって約束したじゃないか!」 紬「だって澪ちゃん、ジョギング誘っても『今日は疲れてて…』とか『今日は作詞を…』とかばっかりじゃない」 澪「そそれは……」 紬「だから抜け駆けしちゃった」 澪「ううう…」 澪「……わかった。私が甘かったんだな…」 紬「澪ちゃん!やる気だしてくれたのね!そしたら今日から頑張……」 澪「むぎを野放しにしとくから一人で勝手に痩せちゃうんだな」フフフ 「むぎが痩せたら、またたくさん食べさせればいいんだな」フフフ 紬「まずは正気にもどって」 澪「今日はケーキを持ってきたの~」 紬「わたしが持ってきたの」 澪「ポテチとコーラもあるの~」 紬「いや無いけど……あってもわたしは食べないよ」 澪「…………わーー!!」 紬「!?」びくっ 澪「もとはといえばむぎが抜け駆けするからいけないんだぁ!」 紬「そんなむちゃくちゃな!澪ちゃんがサボってたからでしょ!?」 澪「やかましー!私がどれくらい痩せたか確かめてやる!」びょ~ん 紬「跳んできた!?」 澪「ここだな!ここのお肉が減ったんだな!」コチョコチョ 紬「やははっやめっ!くすぐってるだけじゃなっはは!」バタバタ 澪「のがさんぞーっ!」コチョコチョ 紬「やぁーっ!誰かぁははは!」 ・ ・ ・ 澪「はぁはぁ……まいったか…」 紬「……ぜぇぜぇ」ぐったり 澪「ふぅ…これからは、ちゃんと二人で痩せような」 紬「もう……汗かいちゃったわ」ぱたぱた 澪「っ!これだ!」ピカーン 紬「何考えてるかしらないけど、わたしは協力しないからね。暑いし」 澪「むぎはけち」 紬「お茶あげないわよ」 澪「冷たいお茶も用意してあるなんて、さすがだなぁ」くぴくぴ 紬「今日はあったくなるって天気予報で言ってたの」 澪「そういえばお花たちも咲き乱れてたよ。春だなぁ…」 紬「澪ちゃんの頭のなかみたい…」ぼそ 澪「聞こえてるぞぉー!こいつー!」ぐわっ 紬「またこの展開~!?」バタバタ 梓「こんにちは~」がちゃ 梓「なにしてるんですか……」 澪「あ、梓!これはだな…」 紬「澪ちゃん毎年春になると興奮して人を襲うのよ……こわいっ!」 澪「違うよ!むぎが季節の変わり目にトランス状態になっちゃうんだろ!?」 梓「なんですかその嘘……」 紬「いまお茶いれるね」 梓「あ、はい。ありがとうございます」 ・ ・ ・ 梓「わあケーキだ…あれ、3つしかないですけど、もう召し上がったんですか?」 紬「ううん、わたしと澪ちゃんダイエット中なの」 澪「気にしなくていいよ」 梓「わかりました、頂きますね」もくもく 澪「(おいしそうたべたい…)」 紬「澪ちゃん」じーっ 澪「わわかってるよ!」 梓「澪先輩も結構はっちゃけることあるんですね。ちょっと意外でした」 澪「いやさっきのはだな…」 紬「そういえば冗談言うときと言わない時があるような…」 澪「大した理由じゃないよ……ただ」 梓「ただ?」 澪「むぎって、わたしの仲良い友達のなかだと一番頼れるっていうか…ふざけても大丈夫な雰囲気があるんだよ」 澪「唯とか律相手だとわたしがしっかりしなくちゃいけないし……むぎなら甘えられるっていうかさ…」 澪「なんていうか…まあ、そんな」 紬「唯ちゃんたち遅いね」 澪「聞けよッ!!」 澪「もー完全に怒った!泣くまでいじくり倒してやるゥゥ!」 紬「わーい怒った!逃げろ~」ぱたぱた 澪「こら待てっ部室の外はずるいぞ!」ドタドタ 紬「きゃ~!」ドタドタ ・ ・ 梓「(ふふっ澪先輩、むぎ先輩はちゃんと聞いてましたよ…耳まで真っ赤でした!)」 梓「(思えば、最近よく二人で内緒話してたなぁ…)」 梓「今日も部活なしかぁ」 おわりだよ 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15153.html
パン!パン!パパパン! 律「うおあっ!?」 澪「せ~のっ」 「「「ハッピバースデー!」」」 律「……え?」キョトン 澪「おめでとう律」 律「あれ、澪」 紬「りっちゃんおめでとう!」 律「ムギ……梓に憂ちゃん、すすき野さんも」 梓「おめでとうございます律先輩!」 憂「おめでとうございます」 純「鈴木です。おめでとうございます!」 律「……え?なに?」 澪「何って、今日は律の誕生日だろ?皆でお祝いしにきた」 律「そうなんだ。じゃあ私生徒会行くね」 和「何処行くつもりよ」 律「あぁ和。しばらくぶり」 和「えぇ。誕生日おめでとう」 律「え~っと……あれ?でも皆用事が有るって」 梓「大丈夫ですか?」 澪「処理が追い付いてないみたいだな。唯、何したんだ?」 律「そうだ!唯っ!」クルッ 唯「……」ポカーン 律「ゆ、唯?」 梓「何で唯先輩まで驚いてるんですか」 唯「え、あ!ちょっと、頭が真っ白になっちゃってた」 憂「お姉ちゃん?」 律「唯、これ何だ?」 唯「え~っと。さ、サプラ~イズ」 律「サプ……ライズ?」 唯「りっちゃんの誕生日だよ?忘れるわけ無いじゃん」 律「静岡は……?」 唯「話をごまかす為に調べたんだ~。今日が何の日かって」 律「稲川さん……」 唯「りっちゃんと同じ誕生日なんだよね。プーさんは知らなかったけど」 律「テレビは?」 唯「嘘です!壊れてません!ゲームも出来ます!」 律「ご飯ってのは?」 唯「憂から準備出来たって電話来たから、りっちゃんにドア開けて貰おうと思って」 律「あぁ、先降りといて~とか言うつもりだったんだ」 唯「そ、そうそう!」 律「なるほどねぇ……アハハハハ」 唯「び、びっくりした?」 律「……うんうんうん。こんのヘタクソぉ!」 ゴツンッ! 唯「あ痛ー!?」ブワァッ 紬「ちょっとりっちゃん!?」 澪「いきなり何だ!?」 律「本気で!誰も覚えてくれてないんだって思ったんだぞ!」 唯「う……」 澪「あ……」 律「朝からメールの一つもないし!皆用事有るとか言うし!」 梓「律先輩……その」 律「唯なら、唯なら祝ってくれると思ったのに、ずっと、関係ない話、ばっか、り、するし……」グスッ 唯「りっちゃん……」 律「悪ふざけにしても酷いぞ!」 ぎゅっ 唯「ゴメンねりっちゃん……ビックリさせたかっただけなんだ」 律「だからって限度ってもんが」 唯「途中でりっちゃんが怒っちゃったのが分かって、そしたら私もどうしたら良いか分からなくなっちゃって」 律「唯……」 唯「りっちゃんが『帰る』って言った時、頭が真っ白になっちゃった」 律「……ゴメン」 唯「りっちゃんは悪くないよ!私が意地悪しすぎただけだもん!」 和「まぁそうでしょうね。何となく想像出来るわ」 憂「もう!和ちゃん!」 純「まぁまぁ。私たちは先に降りときましょうか」 澪「そうだな。二人はもう少しごゆっくり」 唯「う、うん。ごめんね?」 紬「良いのよ、御馳走様」 唯「ほぇ?」 梓「ではお先に」 トントントントン…… 律「唯……」 唯「な、何かな?りっちゃん」 律「……ばか」 唯「はい、ゴメンナサイ」 律「ばか」 唯「バカですゴメンナサイ」 律「悲しかった」 唯「うん」 律「寂しかった」 唯「うん」 律「アレからも全然、恋人らしい事してないし、私が勝手に、そう思ってるだけなのかなって」グスグス 唯「私だってそう思ってるよ」 律「ほんとに?」 唯「今日だって私がりっちゃんのお祝いしたくて、みんなにお願いしたんだよ」 律「唯が?」ウルウル 唯「う、うん」 律「だったらもっと上手くやれよぉ……」グスッ 唯「ゴメン。だってりっちゃん本気で怒っちゃったから」 律「あれだけ蔑ろにされたら誰だって怒るってば……」 唯「だよね……」 律「……唯にとってさ」 唯「うん」 律「私って何?」 唯「え?恋人だよ?」 律「本当に?」 唯「うん、大事な人。どして?」 律「そうゆう事、面と向かって言ってないなって思ってたから」 唯「そういえばそうだっけ?」 律「あの時だって、『そうゆう意味だろう』って思って手を繋いだけどさ……」 唯「そっかぁ……りっちゃん」 律「ん?」 ちゅっ 唯「好きだよりっちゃん。大好き」 律「……」ポカーン 唯「りっちゃん?」 律「……ほぁーー!?」ガターン 唯「ふぇっ!?」 律「ゆゆゆゆゆゆゆい、いいい今何した!?」バタバタ 唯「何って……誕生日プレゼント?」 律「そ、そんな軽々しくだなぁ!」アワワワ 唯「軽くないよ」 律「いや、だってそんなちゅって!ちゅって!」カァァ 唯「りっちゃんとだから出来ることだもん」 律「私と、だから?」 唯「うん」 律「そっか……そっか」テレテレ 唯「りっちゃんも言ってよ」 律「はぇ?」 唯「面と向かって。ちゃんと言うんでしょ?」 律「あ、あぁ……」 唯「……」ジー 律「え~っと……」 唯「……」ジー 紬「……」ジー 純「……」ジー 律「ちょっ!こら外野!覗くなぁ!」ガーッ バタン! 紬『きゃー』 純『たいさ~ん』 ※別視点 5 律「ったく……」 唯「りっちゃん」 律「お、おう!」 唯「……」ジー 律「……恥ずかしい」 唯「やれやれ。りっちゃんりっちゃんはホント乙女さんだよね」 律「何だとぉ!」 ちゅっ 律「うが」 唯「勇気、出た?」 律「……良し!」パンパン 唯「じゃあ言ってよ」 律「……私、田井中律は!平沢唯が大好きです!」 唯「はい!」 律「愛してます!」 唯「私も!」 ダダダ ガチャッ! 律「平沢唯が!大好きだー!」 唯「ちょっとりっちゃん!窓開けて叫ぶとかそこまでしなくていいから!」 律「良いじゃん良いじゃん。嬉しいんだからさ~」ニカッ 唯「近所迷惑だよ~」 律「唯は?」 唯「私?」 律「迷惑か?」 唯「私は……嬉しいけど」カァァ 律「よぉ~し!」スゥー 唯「もう良いよ十分だよ!」ガシッ 律「そうか?まだまだイケるぞ?この抑えきれない熱情を」 唯「ほらっ!みんな下で待ってるからさ。そろそろ降りないと」 律「そういえばそうだっけ。さっきの外野に文句言わないと」 唯「りっちゃんにバレない様に和ちゃんの家で準備して貰ってたんだよ」 律「そうなのか。……もうそういう予想とかすっかり頭から抜けてたよ」 唯「で、それをみんなで協力して運んでもらったの」 律「ふ~ん」 唯「多分下降りたら飾り付けもバッチリ出来てると思うよ?」 律「へぇ~……ん?それもサプライズじゃないのか?」 唯「あ、言っちゃった」テヘッ 律「こ~のおっちょこちょいめ~」ツンツン 唯「もぉ、やめてよ~」 律「よし!降りるか」 唯「待たせちゃ悪いしね。ケーキとかも一杯有るよ!多分」 律「ホントか!?お腹ぺっこぺこだよ~」 唯「あれ?さっき空いてないって」 律「はいはい拗ねてましたよ~。ごめんちゃ~い」 唯「あはは。やっぱりりっちゃんは素直な方が良いよ」 律「そうか?じゃあ唯、私の横に座ってよ」 唯「了解!」ビシッ 律「にしても、どんな料理が有るんだろか」ワクワク 唯「みんなで用意してくれたから多分スゴイ豪華だよ?」 律「よし!すぐ降りようやれ降りよう」 唯「はいしどーどー。あ、そうだりっちゃん」 律「ん?どうした」 唯「私だけまだ言ってなかったよ」 律「何を?」 唯「誕生日、おめでとう!」 END 5 ※別視点 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15973.html
出来るだけ放課後のことを考えずにいると、あっという間に放課後になった。 きっと彼女は今日、みんなに話すだろう。 部室の前に着くと、ドアの前から騒がしさが伝わる。 明日もそうであってほしい、そう祈りながらドアを開けた。 唯「あ、澪ちゃん!」 梓「もう体調はいいんですか?」 澪「うん、昨日は悪かったな」 紬「いいの、元気そうで何より」 律「…よし、澪来たな」 律「梓、練習したいと思うけどちょっと時間くれ」 梓「何でしょうか?」 律「個人的な用で悪いんだけど、みんなに話がある」 唯「なになに!?」 紬「何だかドキドキするわね~」 律「…というわけだ、澪もいいな?」 澪「うん…いいぞ」 律「じゃあとりあえず…唯と澪、席替え!」 唯「席替えタイム!」 嬉しそうに唯がこちらへ来る。 わたしは席を譲って、彼女の横に座った。 唯「ムギちゃん、あずにゃん、お邪魔します!」 紬「唯ちゃんたちだけずるい…」 律「えっとじゃあ…ムギと梓、席替え」 紬「わ~い席替え~」 梓「…何が始まるんですか」 律「いいからいいから、座って」 律「じゃあ、本題に入る」 彼女が立ち上がると、みんなの視線がそちらに集まった。 律「えー、わたくし田井中律と」 律「…田井中律と?」 わたしの顔を覗き込んで、もう一度言った。 とっさにわたしも立ち上がった。 澪「あ…秋山澪は…」 律「このたび、真剣にお付き合いさせていただくことになりました!」 さっきまで騒がしかった部室が静まり返る。 誰の顔も見れず、ただじっと机を見つめた。 わたしの右手に、彼女の手が伸びてきた。 それに少し驚いて前を見ると、みんなの視線がわたしたちの手に集まっていた。 唯「うわあ…」 紬「あらあら…」 梓「えっと…」 唯は驚いたように笑ってて、ムギは頬に両手を当ててうっとりしている。 …梓は耳まで真っ赤。 律「…そういうことだから、よろしく」 澪「…よろしく」 唯「…りっちゃん!」 勢いよく、唯まで立ち上がる。 唯「初恋が実ってよかったね!」 梓「え?」 紬「え?」 律「は?」 唯「え!?違うの!?りっちゃんの初恋の相手って澪ちゃんのことでしょ!?」 律「ちょっ…バカ!言うなよ!」 紬「合ってるのね!?」 唯「言ってたでしょ!?その子とキスしたって!」 梓「キ、キス…」 律「あ!もう!バカ!」 紬「あらあらあらあら」 唯「合ってるよね!?わたし間違ってる!?」 律「いやいやいや」 唯「ムギちゃんもその話聞いたよね!?」 紬「うん、聞いちゃった~」 唯「ほら!」 澪「唯…ちょっと落ち着いて」 律「…合ってるよ!わたしはずーっと前から澪が大好きだよ!」 唯「きゃー!」 紬「きゃー!」 澪「…ちょっとわたしが恥ずかしいからやめてくれないか」 律「りっちゃんの初恋実ったよ!ほら拍手でもしろよ!」 文字通りのやけくそで彼女が拍手を促すと、 先ほどまでと打って変わって、また騒がしい部室に戻った。 唯「お二人さん!おめでとう!」 紬「おめでたいわ~」 唯「ほら、あずにゃんも!」 梓「お、おめでとうございます!」 紬「梓ちゃん顔真っ赤~」 唯「うぶってやつだね、あずにゃん!」 梓「…結婚式には呼んで下さい!」 澪「…いきなり話が飛躍したな」 紬「結婚式だって、オシャレして行かなきゃ!」 律「…ちょっと、気が早いって」 唯「女の子同士でも結婚出来るんだね!」 梓「あ…」 紬「それは…」 澪「…唯、無理だよ」 紬「…今の日本じゃ、ね」 唯「あ、そうだよね、ごめん…」 律「…それは出来ないけどさ、わたしは誰よりも澪が好きだから!」 梓「…それでいいと思います!」 紬「りっちゃんかっこいい!」 澪「ちょっともうこの辺で…」 唯「あ!」 紬「唯ちゃんどうしたの?」 唯「結婚式しよう!ここで!」 唯「ほらほら、そうと決まればケーキだよ!」 紬「どんとこいです!」 わたしたちそっちのけで準備をする2人。 梓は手伝おうとするが、まだ動揺してるのかただうろうろしてるだけだった。 唯「ちょっと2人はお外で待ってて!」 ついにわたしたちは、部室の外へ追いやられた。 律「…何か、良かった、な?」 澪「…良かった」 急に緊張が解けて、その場に座り込んだ。 それに合わせて彼女もしゃがみ込む。 律「…幸せになろうな」 そう言ってキスをされた。 誰かに見られたんじゃないか、と周りを見渡すが、 ドアの向こうは相変わらずバタバタしている。 周りにも、誰も居なかった。 澪「…そうだな」 そう答えて、キスを返した。 ―――― 唯「準備できたよー!」 その声に立ち上がり、2人でドアを開ける。 するとムギがキーボードで結婚式の曲を演奏する。 唯と梓は目いっぱいの笑顔で、これでもかと拍手をくれる。 わたしたちはゆっくり、手を繋いで机に向かって歩いた。 机にはたくさんのケーキが並んでいる。 唯「それでは、ケーキ入刀!」 梓がフォークをわたしたちに手渡す。 ムギのキーボードの曲調は変わって、優しい曲になった。 いつか観た、アニメ映画の曲だった。 魔法じゅうたんに乗って、世界を見渡しながら2人で歌っていた記憶がある。 英語の授業で、歌詞を訳したことがあった。 ――誰もダメだと言わない ――どこへ行けとも言わない ――夢をみているだけなんて言わないよ そんな詞だったと思う。 1本のフォークを2人で握り、ケーキの先に差してみる。 唯と梓がうっとりこちらを見て、拍手。 ムギもつられ、キーボードから手を離してまた拍手。 本当の『結婚式』とはかけ離れていたけれど、 わたしたちは互いの顔を見て笑いあった。 不意にドアが開いて、さわ子先生が入ってきた。 さわ子「あら、何事かしら?」 唯「結婚式だよ!」 さわ子「…2人の?」 唯「そうだよ!拍手!」 さわ子「はいはい、パチパチ」 律「…反対しないの?」 さわ子「本人たちがよければいいんじゃない?」 紬「わたしもそう思います!」 梓「同じくです!」 さわ子「それにしても、生徒にも先越されるのね…」 律「ははーごめんね?」 さわ子「はあ…何かよくわかんないけど、澪ちゃんりっちゃんおめでと」 澪「…ありがとうございます」 さわ子「それより早く食べない?」 唯「さわちゃん…」 梓「あなたって人は…」 紬「まあまあ」 さわ子「お腹すいたんだもん!それより何で相談してくれないの!?」 律「いや、何か急に結婚式しようって唯が言い出したから…」 さわ子「ウエディングドレスくらい作ってあげたわよ?」 唯「さわちゃん先生、すごい!」 さわ子「まあいいわ、ほら『あーん』とかしちゃいなさいよ」 紬「待って!わたし写真撮る!」 唯「わたしもー!」 梓「わたしも撮るです!」 その日は結局、1度も練習しなかった。 だけど梓は怒らなかったし、みんな祝福してくれた。 わたしたちはそれからずっと、笑顔だった。 それから時は過ぎて、同学年のわたしたちと和は全員同じクラスになった。 担任にはさわ子先生。 和にもわたしたちのことを話すと、みんなと同じよう祝福してくれた。 毎朝の待ち合わせも変わらず、楽しくてかけがえのない時間を過ごした。 唯と彼女は相変わらず、先生からの呼び出しを食らう。 和とお互いの幼なじみの苦労話になると、ムギは目を輝かせた。 和を部室に招き、唯の話をしていると呼び出された2人が遅れてやってきた。 「いろんなことがあって、人は強くなっていくってことだよ」 ため息をつきながら彼女が言った言葉。 何が彼女にそう言わせたかはわからなかったけど、わたしたちもその通りだった。 その言葉のおかげで、あれだけ拒んだ昔話も、笑って話すことが出来た。 あっという間の高校生活が終わった。 淡々と卒業式が終わり、また部室に集まる。 今まで平気な子していたのに、梓が大泣きした。 やっと、自分の痛みを表に出せたんだ。 そんな可愛い後輩のために曲を贈った。 泣いていた梓は、今度は泣きながら笑っていた。 さわ子先生と和も来て、次は5人で演奏した。 部室を出て、張り詰めていたものがわたしから一気に流れ出した。 そんなわたしをなだめてくれたのは、また彼女だった。 泣いても、また笑えるんだ。 これからも、ずっとそうであればいいな。 澪「おい、早くしろって」 律「待って、まだ今日の日記書いてない」 澪「トラックが先に着いちゃうぞ!」 律「10分で書ける!」 澪「…今も付けてるんだな」 律「うん、もう日課ってやつ?」 澪「読みたい!」 律「読ませません」 澪「だってひーまー」 律「ジタバタしない!」 ○月○日 今日、生まれ育ったこの家を出る。 高校3年間、本当に色んなことがあった。 毎日楽しかった! 辛いことも、苦しいこともあったけど、どれも大切な思い出。 桜高入って、軽音部立て直して、みんなでバンド組んで。 3年は、ライブも劇も大成功! しかもみおとロミジュリ!クラスのみんなに「コンビ」なんて言われて… うれしいやら恥ずかしいやら…うちら、バレてたのか!? ライブはほとんど覚えてないくらい、全力でやりきった。 みんな泣いてたのに、梓は泣かなくて…本当はあいつが一番泣きたかったよな。 最後の最後で、やっと表に感情出してくれて、部長はうれしかったよ。 頑張れ、次期部長! …梓ならやれるよ。おーえんしてる。 本当、泣いたり笑ったり、忙しかったな。 そして軽音部、みんな無事大学合格! きっとこれからも忙しくなるな。 唯、ムギ、そしてまた…みおと一緒だ。 「みんなと一緒がいい」とか言ってたけど、 大学までわたしと一緒を選ぶなんて、みおちゃんかわいすぎだろ! そしてそんなみおちゃんと、今日から同棲しちゃいます! みおとは本当、色々あったけど… わたしちょー幸せ。 わたしもみおを幸せに出来てるかな? これからも一緒にわたしと笑っててください。 ―――りっちゃんより。 律「…よし!」 澪「書けた?」 律「おう!」 澪「じゃあ…行くか!」 律「よっしゃー!」 ということで終わり! 戻る 番外編 ※まだです・ あとがき ただ、子みおと子りっちゃんを書きたかっただけから書き始めたこのSS でもそれだけじゃ甘々になるし、本編でも暇あらばいちゃつきやがる2人だから… ってことですれ違わせました! それでも2人は笑いあっててほしいから、ハッピーエンドで。 近日中、番外編・同棲生活のとある1日を投下予定。 よろしくお願いします。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9256.html
梓「りっちゃん、りっちゃん」 梓「……ノリノリでいいんじゃないー♪」 律「プッ」 梓「聞かれたっ!?」 梓「唯先輩の真似、ですか?」 律「そうそう。来年は梓がメイン張らないとダメなんだぞ? ギターだけじゃなくてMCとかさ」 梓「うっ、痛い所を……」 律「と言う訳でまずは唯の真似から。唯のヤツMCは妙に上手いからなぁ」 梓「長いのが難点ですけどね。……わかりました、ちょっとやってみます」 律「おー!」 梓「コホン、あー」 梓「りっちゃん聞いてよぉ~っ! またあずにゃんが練習練習ってガミガミ言うんだよぅ~!」 律「うおっ!? い、一瞬梓が唯に見えたぞ!?」 梓「私だってね、好きでお茶飲んでまったりしてるんじゃないんだよ!」 梓「私は充電してるんだよ! こうお菓子で音楽パワーを集めて放電するんだよっ!」 梓「りっちゃんなら、りっちゃんなら解ってくれるよねぇ~っ!!」 律「……いや、お前、実は唯だろ!? 似すぎて怖いよ!?」 梓「ハハハ、何言ってんだ律。何処から見ても梓に決まってるじゃないか」 律「澪!?」 梓「フフ、りっちゃんったら。それじゃ唯ちゃんの為にもお茶にしましょうか」 律「ムギまで!?」 梓「あ、律。申請書類がまた出てないわよ。明日までだからちゃんと書いて提出してね」 律「」 梓「それで律、梓の事なんだが」 律「え?」 梓「あずにゃん最近様子がおかしくない? 何かずっとりっちゃんばっかり見てて!」 梓「そう言えばりっちゃんも最近梓ちゃんの方をチラチラ見てるわよね」 梓「どうなんだ律、お前梓に何かしたのか?」 律「し、してないって! 誤解だ!! って言うか何言い出してんだ梓!?」 梓「あらあら素直じゃないわね、りっちゃん。青春の甘酸っぱい1ページってヤツかしら」 律「さわちゃんまで真似るの!?」 梓「え……律先輩、私の事見てるんですか?」 律「何なんだこの自演裁判は……」 梓「りっちゃんっ! はっきりしなさいっ!」 梓「律っ!」 梓「言質はちゃんと抑えるわっ!」 律「とりあえず梓の中のムギ、お前は落ち着け」 梓「私、一度でいいからこういうリポーターするのが夢だったのー」 律「って言うか本当に真似してるだけだよな、梓?」 梓「もちろんです、律先輩」 律「ふぇー……何かやっと落ち着けるぜ……」 梓「そんなに似てましたか? 一番じゃないからあまり自信ないんですけど」 律「正直心臓に悪い。って言うかさり気なく変なこと言ってたよな!?」 梓「え、な、何の事でしょう? 役にはまると記憶がですね」 律「嘘付けっ!」 律「……そういや、一番じゃないって、どう言う事だ?」 梓「あ、あー、アレですか……ほら、こう言うのってやっぱりよく観察してないとダメじゃないですか」 梓「唯先輩達も見てますけど、私が一番見てる人じゃないからですね、その」 律「へぇー、あれで一番じゃないって、それじゃ一番はもう本人何じゃないか?」 梓「そんな事無いです! 私なんかじゃその人にはなれませんです!」 律「そ、そうか……でも残念。ちょっと知りたかったな。梓がそこまで見てるのが、誰なのか」 梓「え?」 梓「律先輩は、私が誰を見ているかが気になるんですか?」 律「いや、ほら、何となくだよ何となく!な!」 梓「……いいですよ。私が一番見ている人になってみます」 梓「……」 律「……」 梓「……田井中、律か」 律「え? だ、誰だ……?」 梓「おいおい、私が誰か解らないのか?」 律「あ、あぁ……」 梓「ふぅん……まぁいいや、そんなの些細な事だしな!」 梓「で、律。お前、梓の事どう思ってるんだ?」 律「え?いやいやさっきもだけど何聞いて……っ」 梓「また悪ふざけか。まぁ解ってたけど悲しいぜ、お前。せめて私ぐらいには本音を聞かせろよー」 律「な……、……っ! お前、ままま、まさか……!」 梓「梓の気持ち、何となく解ってるんだろ? 梓も解ってるみたいだし」 梓「梓が一番見ていた相手として『私』が出てきてるし」 梓「これ以上後輩から語らせるのかい? お前は」 律「私は」 律「そんなにヘタレたヤツなのか?……か。知ってるくせに」 律「……梓、戻ってくれ。これ以上はズルすぎるから」 梓「……」 律「私は梓を見てた。確かに梓を気にしてた」 律「最初は後輩として。仲間として。そして」 律「好意を向ける、相手として」 梓「……律、先輩」 律「あずにゃんと抱きつかれるのを羨ましくみてた。だから時々唯に乗じて一緒に抱きついた」 律「律先輩と呼ばれるのは好きだけど、さっきりっちゃんと呼ばれた時は驚いた」 律「先輩ではない、私を呼んでくれたんだって、嬉しかった」 梓「…………」 律「梓がいいと思うなら、これからも」 『りっちゃん』 律「と……って、梓?」 梓「な、何ですか。そこまで呼んで欲しいと言われたら呼ぶしか無いじゃないですか」 梓「でも、二人っきりの時だけですよ! 恥ずかしすぎますから!」 律「……だな、流石に私も恥ずかしいわ!」 梓「後、りっちゃんと呼ぶ代わりに私からもお願いがあります」 律「何だ、改まって?」 梓「これから出来るだけ、沢山。律先輩をりっちゃんと呼ばせてくださいねっ!」 おしまい ※ここから未完↓ 梓「りっちゃん」 律『』 梓「……なんて先輩には言えないよなぁ……」 梓「りっちゃんぬいぐるみ相手ならこんなに簡単なのに……」 梓「ねぇ、りっちゃんもそう思いますよね」 律『思うよねー梓ちゃん』 梓「!? し、喋った!? まさかこれって何かの奇跡が!?」 律「いや当てレコだし」 梓「ですよねー」 梓「!?」 律「なるほど、梓は私の事りっちゃんと呼びたかったのかー」 梓「ち、違います! そんな事ありませんです!」 律「しかもそんな可愛らしい私のお人形まで用意して、もぅー」 梓「こ、これはアレです! 科学な超電磁スピンとかのUFOキャトルミュートです!」 律「まぁまぁ落ち着け」 梓「わわ私はいつだって落ち着いていますっ!」 律「ほぅ、そんなに焦っているのに、落ち着いてるんですか梓ちゃんはー」 梓「もちろんですっ!」 律「なら私を見ながらりっちゃんと呼んでみなさいっ!」 梓「!?」 律「あららー、できないのかにゃー?」 梓「で、できますっ! えぇ簡単ですともやってやるです!」 律「よさこい! あっちゃん!」 梓「りっ……っ!」 梓「………………り、りっちゃん…………先輩」 律「先輩などいらんっ!」 梓「り、りっ……ちゃ……」 律「もっと大きな声でっ!」 梓「りっちゃ、ん」 律「もっと大きく!」 梓「りっちゃんっ!」 律「もっと幼なじみが照れ隠しに怒ってるような感じでっ!」 梓「りっちゃんっ!」 律「もっと世界中に私へのアイを叫ぶぐらいの勢いでっ!」 梓「りっちゃあぁぁ──────────────んっっ!!」 律「よせやい、照れるじゃないかぁー」 梓「」 …… 律「くぅぅ……何故か頭が痛い……っ」 梓「奇遇ですね、私は右拳が痛いです」 律「さて、先輩をちゃん呼ばわりする後輩には罰ゲームが必要ですな」 梓「律先輩が呼べって言ったくせに……」 律「罰ゲームー! 私が良いって言うまで梓は私の事りっちゃんと呼ぶ事っ!」 梓「……えっ?」 律「返事は?」 梓「……仕方ないです、部長の律せ、り、りっちゃんがそう言うなら従う、です」 律「そーそー、仕方ない、仕方ない」 梓「りっちゃん……フフフ」 未完 唯「あずにゃんは先輩に対して固すぎだよ!」 梓「そ、そうですか?」 唯「まず呼び方を変えよう!ほら、あそこに人が居る!」 梓「居ますね、律先輩が」 唯「違う違う、りっちゃんだよ!ほら、いくよ?りっちゃーん」 梓「り、りっちゃーん」 律「ん?今、何だか声が二重に聞こえた気が」 律「唯と…あ、梓?」 律「ということはさっきの声は梓?いやでも梓が言う訳無いだろうし…」 唯梓「「りっちゃーん」」 律「」 梓「だ、駄目です///まだ恥ずかしいですよ」 唯「そんなことなーいって。あ、和ちゃーん!」 梓「ええええ!?」 唯「後は頑張ってね~」ヒラヒラ 梓「ちょ、唯先輩!待って下さいよー!」 律「中野さん?」 梓「ひいっ!?」ビクッ 律「さっきのは幻聴…では無いよな?」 梓「げ、幻聴です!お医者さんに行くことをお勧めします!」 律「私まだそんな歳とってないんだけど…?」 梓「な、なら気のせいです!きっと疲れてるんです、お医者さんに行くことをお勧めします!」 律「りっちゃんはいつも元気だぜ!」 梓「と、とにかくお医者さんに行くことをお勧めします!」 律「趣旨違ってないか」 律「りっちゃーん」ニヤニヤ 梓「……」 律「りっちゃーん」ニヤニヤ 梓「……」ブルブル 律「りっち梓「あああもう!!」ギュッ 律「え、梓!?」 梓「なんですか、『りっちゃん』」 律「な、なんだいきなり!?」 梓「いけませんか?」 律「いけないだろ!何いきなり抱きつくんだよ!」 梓「好きだからです」 律「はあ?」 梓「だから、好きだからですよ」 律「え、何?聞こえない」 梓「ああもう!じゃあ行動で示しますよ!」ギュウウッ 律「なっ///」 律「あ梓、お前レズビアンだったのか!?」 梓「違います。中学までは普通に異性に興味がありました。でも…」 律「?」 梓「律先ーーりっちゃんを初めて見た時に、私の心は千々に乱れました」 梓「その日から、私は心の中でいけないと分かっていながら、こういうことを頭の中で考えるようになりました」 律「梓…」 梓「でも…やっぱりいけませんよね…同性の人に欲情するなんて…最低…ですよね…」ボタボタ 律「……」ギュッ 梓「律…先輩…?」 律「…確かに、同性愛は、不潔な物だ」 梓「……」 律「蔑まれて見られることも多い」 梓「……」ブルブル 律「…でもな」 梓「……」ピクッ 律「本当に、心の底から愛しているなら、私は別に良いと思うぜ」 梓「りっ…ちゃん…」 律「梓…」 梓「りっちゃん…」 ドドドドドドドドド 律梓「!?」 紬「バレちゃった。もう、澪ちゃん押しすぎ」 澪「だって!だってだってだって!律とあ、梓が、その///」 唯「澪ちゃーん、私のあずにゃんりっちゃんにNTRちゃったよー」 梓「んなっ///」 律「」 律「お前らどこから湧いて出てきた!」 唯「和ちゃんとの話が終わった後、ずっと見てたよ!」 梓「えぇっ!?」 唯「最初に見たら、あずにゃんがりっちゃんに抱きついていて、思わず泣きそうになったよ!」ホロ 律「と言いながら泣くな!」 梓「澪先輩達は、いつから?」 澪「わ私は、何か律が梓に話していた所からしか…」 唯「嘘はいけないよ澪ちゃん!澪ちゃんは私が最初に来た後すぐに来てたよ!」 澪「ばばば馬鹿!唯!」 梓「ムギ先輩は!?」 唯「ムギちゃんは私が来た時にはとっくにいたよ!」 律「嘘!?気づかなかったぜ!?」 紬「私はずっとソファーの下にいたわ!」 梓「どうやって移動したんですか!?」 紬「わかんない」 律梓「ハァ?」 紬「気が付いたらここにいたの。…そう、導かれる様に」 梓「」 律(ここまでとはな…) 戻る
https://w.atwiki.jp/83452/pages/10068.html
澪「そろそろ練習しないか?」 律「んー、もうちょっとー」ハムハム 澪「全く・・・」 紬「まぁまぁ」 梓「そうは言っても・・・」 紬「りっちゃんもまだ足りないみたいだし」チラッ 律「ん・・・」ハムハム 澪「律、そろそろ離せよ」 律「もうちょっと・・・」ハムハム 澪「はぁ・・・あとちょっとだぞ?」 律「ん」ハムハム 唯「澪ちゃん、指ベタベタだよ?」 澪「あぁ。もう慣れっこだけど」 梓「それ、痛くないんですか?」 澪「甘噛みだから大丈夫」 律「私が澪に痛い思いさせるわけないだろ」ハムハム 唯「言ってることはかっこいいけど、ちょっと間抜けかなー」 紬「でもそんなにはむはむされても澪ちゃんも困るでしょう?」 澪「んー、確かにベース弾けないしなぁ」 紬「時間を決めたら?」 澪「時間?」 律「やだ」ハムハム 唯「ちょっとりっちゃん静かにしてて」 紬「一日5分だけ、とか」 律「そんなんされたら死ぬ」 梓「じゃあもう死ねよお前」 律「あんだとこら」 澪「りつ、そんなに私の指がいいのか?」ナデナデ 律「おう!澪の指は、なんていうか・・・噛みやすい!」 澪「・・・それ、遠まわしに手が大きいって言ってないか?」 律「え、えっと・・・あはは」 唯「りっちゃん、その噛み癖直さないと大変だよ?」 律「なんでだよー」ハムハム 唯「というわけで!私なりに考えたのです!」ジャーン! 梓「うわ、今自分でジャーン!って言ったよこの人」 唯「ビーフジャーキー!」 律「・・・」 澪「・・・」 律「・・・」ハムハム 澪「・・・」ナデナデ 唯「二人して無視!?」 紬「私達のことも忘れないでね?」ニコッ 梓「そうです、ひどいです」 唯「ひどいのはムギちゃん達だよ!」 律「・・・だって、それをどうするんだよ」 唯「簡単だよ!噛み続けるんだよ!」 律「・・・」 唯「え、駄目だった?」 梓「いちいち聞くまでもないです。なんで無視されたか考えてください」 唯「あずにゃんって最近結構ひどいよね」 梓「ありがとうございます」 唯「とにかく、いいから噛んでみて」バリッ 律「えー?澪の指噛むのに忙しいんだけど」 唯「いいから!口開けて!」バッ 律「むぐ!?」 唯「・・・どう?」 律「・・・」ゴックン 唯「って、飲み込むの早いよ!!」イライラ 律「そ、そんなこと言ったって」 唯「もういいよ!りっちゃんに頼んだ私がおバカさんだったよ!はい、あずにゃん!」 梓「え?あ、あぁ。ありがとうございます?」モグモグ 唯「・・・」ジー 梓「・・・」モグモグ 唯「どう?」 梓「噛めば噛むほど美味しいです」 唯「やっぱりあずにゃんは最高だよ!」ダキッ 梓「抱きつかないでください」 唯「りっちゃん、見たでしょ?これが正しいビーフジャーキーの食べ方だよ」 紬「唯ちゃん、それはいいんだけど・・・りっちゃんに食べてもらわないと意味なくない?」 唯「あ」 澪「ばーかばーか」 唯「澪ちゃんが意地悪言う!」 梓「私に告げ口しないでください」 律「・・・」ハムハム 澪「こら、りつぅー?」 律「へへっ、澪の指気持ちいい」 唯「うわぁぁぁん!!」 梓「全く、しょうがないですねー」 紬「梓ちゃんも何か手が?」 梓「えぇ。唯先輩は全然駄目です。ビーフジャーキー?発想が小学生並みである意味可哀想です」 唯「後輩にここまで言われてる私はある意味じゃなくて本当の意味で可哀想だと思うんだ」 梓「私はこれを用意しました」 唯「あ、無視なんだ」 パサッ 紬「これって・・・」 梓「はい、犬用のガムです」 唯「私と大して変わらないじゃん!」 梓「先輩、これ噛んでみてください」 律「いやだよ」 梓「あぁ?」 紬「怖い。怖いわ、梓ちゃん」 律「なんで私がそんなの噛まないといけないんだよ」 梓「お前今までの話の流れ全く理解して無いだろ」 律「だって澪の指噛むのに夢中だったしー」 梓「こんな部長いやだ」 紬「よしよし。いいこいいこ」ナデナデ 唯「りっちゃん!あずにゃんがせっかく用意してくれたんだから噛んでよー」 律「だって、私人間だし・・・」 梓「普通の人間はそんなに人の指噛まないんですよ、わかるかなー?」 律「うっわ、こいつムカつくっ」 紬「梓ちゃん、気持ちはわかるけど落ち着いて」 澪「りつ、ちょっと噛んでみろよ」 律「ええー」 澪「ほら、あーん」 律「あーん」ハムッ 澪「よしよし」ナデナデ 律「・・・」ガジガジ 梓「もうこの人、犬でいいと思う」 唯「そう言われたら私も犬に見えてきた」 律「うえっ」ペッ 梓「はぁ?」 澪「どうしたんだ?」 律「まずい」ウゲェッ 梓「人がせっかく買ってきてやったのに」 律「だってこれ不味いぜ?とてつもなく」 梓「まぁ犬用ですからね」 律「お前本当にいい性格してんな」 紬「ねぇりっちゃん」 律「なんだ?」ハムハム 澪「こら、人の話聞くときははむはむしちゃ駄目だろ?」ナデナデ 唯「そもそも澪ちゃんがりっちゃんに甘すぎだと思うんだ」 梓「ですね」 紬「はい」スッ 律「え?」 紬「ほら」 律「な、なんだよ」 紬「・・・」 律「え・・・え?」 唯「あー、そういうことね」 梓「確かに、ムギ先輩はピアノやってるから綺麗な手してますよね」 律「い、いいの?」 紬「えぇ」ニコッ 澪「りつ」 律「え?」 澪「・・・」ジー 律「・・・え、えっと」 紬「早くしないと手引っ込めちゃうわよ?」 律「・・・!ご、ごめん、澪!」パクッ 澪「なっ・・・!!」ガーン 律「・・・」ハムハム 紬「どう?」 律「なかなかだ!」 澪「くっ・・・!」 唯「面白そう」 梓「律先輩」スッ 律「!?」 梓「どうです?」 澪「梓まで・・・!」 律「・・・」ソワソワ 梓「いや、いらないならいいんですけどね」 律「待ったぁ!」ハムッ 唯「変な釣りみたい」 律「・・・」ハムハム 梓「澪先輩の気持ちがちょっとわかりました」ナデナデ 律「あぐあぐ」ハムハム 唯「それじゃ私も」スッ 澪「や、やめろぉ!!」 唯「ほーら、りっちゃん。私の手はぷにぷにだよー」 律「!?」 唯「ちょっとだったら噛んでもいいよ?」 律「・・・そ、それは、その、ガブってしてもいいのか・・・?」 唯「うん、いいよ。きっと澪ちゃんはさせてくれなかったんだろうね?痛いの嫌だもんね?」 澪「律!誘惑に負けちゃ駄目だ!」 律「負けた!」ハムッ 澪「のぉぉぉ!!」 唯「えへへ、いいこいいこー」ナデナデ 律「あんぎあんぎ」ガジガジ 唯「ちょっと、痛いよー」アハハ 律「歯がちょっと食い込んで気持ちいい」 唯「それならここは?」 律「え?」 唯「親指の付け根。ふっかふかだよー?」 律「わぁ!」ガブガブ 唯「いたたた・・・よしよーし」ナデナデ 澪「くっ・・・!!」 梓「うわぁ、こんなに悔しそうな澪先輩初めて見た」 澪「りつ!今すぐ離しなさい!」 律「・・・」ガブガブ 唯「可愛いなー」ナデナデ 澪「りつぅ!・・・今すぐ離さないと、もう私の手噛ませてあげない」 律「」パッ 唯「早っ!」 澪「・・・」ジー 律「・・・」シュン 澪「りつ」 律「ごめんなさい。浮気しました。ごめんなさい」 澪「全く・・・」 梓「あ、これ浮気なんだ」 唯「斬新過ぎてついていけなかったね」 紬「ねぇ聞いて、右手がよだれくさいの」 ガチャ 唯「?あ、和ちゃん!」 和「練習やってる?」 唯「ううん!」 和「元気良く『ううん!』っていうのも考えものね・・・」 梓「あ、和先輩は?」 和「え?」 紬「ちょっとりっちゃんに手貸してあげてくれない?」 澪「おい、ちょっと待て」 和「嫌よ。噛まれるもの」 紬「だから、ちょっと噛ませてあげて欲しいの」 澪「今仲直りしたばかりなのわかるよな?見てたよな?」 和「えぇ・・・?しょうがないわね」 唯「さっすが和ちゃん!」 澪「和め・・・!!」 和「ほら」スッ 律「い、いや・・・その・・・」チラッ 澪(噛んだら絶交) 律「え、遠慮します・・・」 和「そう?」 唯「えええー!?いいの?和ちゃんは楽器やってないから私よりもぷにっぷにだと思うなー」 律「・・・」ピクッ 梓「そうですよ。よく見たらすごく綺麗ですし、噛み心地良さそうだなー」 律「・・・」チラッ 澪「好きにしろ」 律「・・・え、遠慮、します」プルプル 紬「思ったより忠犬ね」ウフフ 和「・・・?とりあえず、様子を見に来ただけだから。私生徒会にもどるわね」 唯「えーもう行っちゃうの?」 和「えぇ、まだ仕事が残ってるの。仕事が終わったら連絡するわ。タイミングが会えば一緒に帰りましょ」ガチャ 唯「うん!」 バタンッ 梓「唯梓なのか和唯なのかハッキリしろよ・・・」ボソッ 紬「紬梓・・・」ボソッ 梓「ない、それはない」 紬「ツインテぶっこ抜き決定」シャランラ 律「・・・」ハムハム 澪「よしよし」ナデナデ 唯「二人とも、そろそろ練習しよ?」 澪「私も練習したいんだけど、律が離してくれなくて」アハハ 紬「随分嬉しそうに言うのね」 澪「いやー、あはは」 律「やっぱ澪の手だなー」ガブガブ 澪「いった・・・!」 律「あ、ごめ・・・」シュン・・・ 澪「い、いや、いいよ」 律「え・・・?」 澪「いいから。大丈夫だから」 律「本当か?」 澪「あぁ。律の好きにして」 梓「アンタら二人とも練習する気皆無だろ」 紬「二人の世界ねー♪」 唯「むしろLの世界だね」 紬「レズの世界?」 唯「そこまで言ってないよ」 律「・・・なぁ、澪?」 澪「・・・それは駄目」 律「まだ何も言ってないじゃん」 澪「そういうのは家に帰ってから、な?」 唯「ムギちゃんごめん、レズの世界でいいわ。正解だわ」 紬「私得」 ガチャ さわ子「アンタ達、全然練習の音が聞こえてこないんだけど・・・」 梓「あれ?今日は吹奏楽の方じゃなかったんですか?」 さわ子「静かだからちょっと説教しに来たのよ」エッヘン! 紬「そうだったんですか。ごめんなさい」 さわ子「またお茶してたの?もう・・・私もちょっと混ぜなさいよ!」 唯「ううん、りっちゃんの噛み癖のせいで・・・」 さわ子「またぁ?」 律「ごめん・・・」 さわ子「そうだ!」 梓「どうしたんですか?」 さわ子「ほらっ」スッ 律「え?」 さわ子「噛んでいいのよ?」ハァハァ 律「・・・」 唯「・・・」 梓「・・・」 紬「・・・」 澪「烏滸がましいんだよ、ババアが・・・」ボソッ さわ子「えっ」 律「はぁ・・・練習しようぜ。練習」 梓「そうですね」 紬「なんの曲からやろうか?」 唯「ふわふわでいいんじゃない?」 澪「だな。私、手拭くからちょっと待って」 さわ子「なんでスルーするのよ!」 おわり 戻る
https://w.atwiki.jp/roseroseroseroserose/pages/28.html
此処では新参の住民を紹介しますぅ。 「自分を入れて欲しい!」と思った人は 是非管理人に言ってくださいね。 【左のサイドスロー】 最近良く見る。とても可愛い声をしている(男) 【るんと】 喧嘩師でもあり雑談もする。元気が良い消防。 【ERISU】 消防の喧嘩師。最近では雑談もする。嫌われないように頑張れよ^^; 【リペイ】 とても良い人。童貞らしいけど、童貞じゃないらしい。 喧嘩師じゃねーよ -- ERISU君 (2011-02-27 08 51 15) 客観的に見て喧嘩師と判断されれば、喧嘩師で成り立つんだよ。即ち、御前は喧嘩師なの^^ -- 管理人 (2011-02-28 06 38 23) 俺は去年の8月の終わりごろにちびちゃと気始めたんだぜ☆ -- るんと (2011-03-28 10 01 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tibityato96/pages/160.html
ちびちゃと喧嘩師ランキング ( 上 ・ 中 ・ 下 ) 上層ランキング 中層ランキング 下層ランキング
https://w.atwiki.jp/kyougenshi/pages/643.html
河童「のびーるアーム」 河童「のびーるアーム」 青緑 (5) スペルカード:河城 にとり 妖怪/河童 2000 ■霊玉ゾーンに置く時、このカードはアンアクティブ状態で置く。 ■このスペルカードをバトルゾーンに出したとき、自分の山札の上から一枚目を霊玉ゾーンに置き、カードを一枚引く。 5コストダブルシンボルサイクルの青・緑。 バトルゾーンに出したときに霊玉1追加と1ドローできる。 第六篇 雪月花恋5コストダブルシンボルサイクル 土着神「手長足長さま」 宣言カードプラス+1ハンデス 制御「セルフトカマク」 宣言カードプラス+ブロッカー除去 境符「波と粒の境界」 1ドロー+ブロッカー除去 河童「のびーるアーム」 霊玉1追加+1ドロー 毒符「神経の毒」 霊玉1追加+1ハンデス フレーバーテキスト あっこれ?そういえば夏に作っておいたのさ。邪魔は 入ったけどね。要るだろ?持って行けよ盟友。 収録セット 第六篇 雪月花恋 49 / 60 参考 河城 にとり ダブルシンボル
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15121.html
律「まぁ今日お菓子買い過ぎてアイス買い食いする金も無いしなぁ」 唯「なんでそんなにお菓子一杯買ったのさ」 律「そりゃ唯がケーキ無いってゴネるだろうと思って……あ」 唯「りっちゃん……私の為に?」ウルウル 律「……っていう事にしとけば理由になるだろ?」 唯「あ、はぐらかした」 律「良いじゃん。素直に喜んどけ」 唯「他に何が有るの?」 律「ん~っとなぁ、酢こんぶと~」スッ 唯「酢こんぶ選手はベンチで」ズイ 律「え~。じゃあ他にはサッポロポテトと~、プリングルスと~、アルフォートと~」 唯「スゴイよりっちゃん、大漁だね!」 律「全部私のお金だけどな!」 唯「うん!ありがとう!」ガサガサ 律「いやいや、自分の方に寄せるなよ。一緒に食べようよ」 唯「もう、しょうがないなぁりっちゃんは。食い意地張っちゃって~」 律「……そんな扱いするなら帰るぞ?」 唯「食べ終わるまで待ってよ」 律「OK。じゃあ一緒に食べよう」 唯「そうだね」 律「んぐんぐ」モグモグ 唯「まぐまぐ。お茶おかわり」ヒョイパク 律「あいよ」コポポポ 唯「ありがとりっちゃん。さんきゅーりっちゃん」 律「何で言いなおした?」 唯「大事な事だからだよ」 律「そか。二回言われて二倍嬉しい」ヒョイパク 唯「でしょ?」モグモグ 律「じゃあ私も唯が大事だから今度からゆいゆいって呼ぼうか」モグモグ 唯「じゃあ澪ちゃんもみおみおって呼んであげなよ」 律「みおみおねぇ。う~ん……」 * * * 澪『おはよう、律』 律『おはよう!みおみお』 澪『ん?』 律『みおみお一時間目の数学の宿題やった?』 澪『え、あぁ、当たり前だろ?』 律『じゃあ見せて!』 澪『駄~目~だ。自分でしっかりやれ』 律『え~!?間に合わないって~』 澪『いい加減自分で勉強する癖を付けろ。って言っても今更か……』ハァ 律『ねぇみおみお~お願い~』ユサユサ 澪『ゆ~ら~す~な~。っていうかさ』ユサユサ 律『じゃあ見せて!』 澪『……しょうがないな、今回で最後だぞ』 律『やった!みおみお大好き!』 澪『取り敢えず変な呼び方するな!』 ゴンッ! 律『あ痛―っ!』 * * * 律「……あれ?何でか殴られたぞ?」 唯「まぁ、恥ずかしがるだろうね~」モグモグ 律「そうだな。ゆいゆいだけにしとくよ」 唯「じゃあ私もりっちゃんりっちゃんって呼ぶよ」 律「何その半端ない言い難さ」 唯「りっちゃんアンドりっちゃんだよ」 律「訳が分からないよ」 唯「りっちゃんオブザりっちゃん、フォーザりっちゃん、オブザりっちゃんだよ」 律「私って一体何?ていうかオブザ二回出てんじゃん、メチャクチャじゃん」 唯「りっちゃんのりっちゃんによるりっちゃんの為のりっちゃんだよ」 律「イコール只のりっちゃんだよな」 唯「うん。でも大事だから二回言うよ?」 律「……そか、まぁ頑張れ」 唯「……そういえば」 律「総入れ歯?」 唯「ポッキーゲームってさ」 律「うん」 唯「何するゲームなの?」 律「そりゃ……どっちが多く食べれるか競うんじゃないか?」 唯「食べちゃったら分かんないよね」 律「そうだな」 唯「それに、チューしちゃうよね」 律「しちゃう、なぁ」 唯「アレは良いの?」 律「……したい相手なら別に良いんじゃないか?」 唯「そっか……じゃあする?」 律「はぁ!?で、でもプリッツはさっき全部食べたぞ」 唯「ん~、じゃあアルフォートで」 律「短っ!?」 唯「はい!ひっひゃんひっひゃん!」パク 律「うぇ!?」アワワワ 唯「はやふはやふ~」フリフリ 律「いや、あの、チューするって分かってそうゆうのをするのはだな……」アタフタ 唯「ん~?」ハムハム 律「もっと踏む段階が有るというか、何と言いますか」キョロキョロ 唯「モグモグ。ざんねん時間切れ~」 律「あ……」ショボン 唯「ホントりっちゃんりっちゃんって乙女だよね」ヤレヤレ 律「な、なにを~!」 唯「そゆトコも好きだよ」 律「あぅ」カァァ 唯「何だかんだで私の世話焼いてくれる所も好きだし」 律「そりゃ、まぁ?私が好きでやってる事だから良いんだよ」 唯「私も世話されるの好き~」 律「いや、それは何か違うぞゆいゆい」ビシッ 唯「え~。お互い好きでやってるなら良いサイクルじゃない?」 律「和じゃないけど、こうやってニートが出来上がっていくんだな」ハァ 唯「世話されてるだけでニート!?」ガーン 律「お前が何もしなきゃ十分ニートだろ」コツン 唯「それもそっか」テヘ 律「一緒に暮らすにしても、役割分担はしっかり決めるぞ」 唯「そうだね!そうゆうのって良いよね!大事だよね!」ウキウキ 律「例えば私が掃除の日は!」ビッ 唯「お風呂にゆっくり浸かります!」ハイッ 律「繋がってない!」スパーン 唯「え~」 律「例えば私が洗濯の日は?」 唯「りっちゃんりっちゃんに下着見られるの恥ずかしいな……」モジモジ 律「論点が違う!」スパーン 唯「あ、でもりっちゃんりっちゃんになら良いかな?」 律「つ、次!例えば私が風呂掃除の日は?」 唯「一番風呂は譲ります!」ハイッ 律「だから仕事を選べ!」スパーン 唯「オデコが痛いよ……」ヒリヒリ 律「はい!例えば私がご飯を作ったら?」 唯「誰よりも美味しく召し上がります!」ハイッ 律「よし!もうお前帰れ!」スパーン 唯「そんなご無体な!?勘弁してくだせぇお代官様~」 律「誰がお代官だ」 唯「家には腹を空かした妹が待ってるんですぅ」ヨヨヨ 律「事実だけど、そりゃお前の帰りを待ってるからだろ!」 唯「それもそうだね。もうこんな時間だし」 律「おぉ、そうだな。そろそろ帰るか」 唯「だね。帰ろっか」 律「ゴミを片づけて~」ガサガサ 唯「カップを洗って~」ジャーカチャカチャ 律「なんだ?しっかり役割分担出来るじゃないかゆいゆい」 唯「もぅ、当たり前じゃん。りっちゃんりっちゃんったら私を何だと思ってるの?」プー 律「輝け!ニート候補生」 唯「そのイメージ、脱却します!」フンス 律「がんばれナイスニート、負けるなジャストニート」ガサガサ 唯「まだニートじゃないもん!」プンプン 律「そうだな、ならない様に頑張ろうな」ナデナデ 唯「……一緒に?」 律「おう、もちろん一緒に」ポンポン 唯「うん。頑張ろう!」 律「よ~し、お片づけOK!」 唯「来た時よりも美しい!」 律「それじゃ帰るとしますか」 唯「晩御飯も待ってるしね」 律「待ってるのは憂ちゃんだろ?」 唯「分かってるよ~」 律「ホントかなぁ……」 唯「でもアレだよね」テクテク 律「アレ?」テクテク 唯「一緒に暮らす様になったら毎日りっちゃんりっちゃんの手料理が食べれるんだよね?」テクテク 律「いや、お前も料理覚えろって」テクテク 唯「ん~。ほら、得意分野を任せる方が良いかなって」テクテク 律「じゃあ私が毎日料理担当ならゆいゆいは何担当なんだよ?」テクテク 唯「毎日美味しく食べます!」フンス 律「いや、それは良いから。嬉しいけど」テクテク 唯「でしょ?」クルリ 律「一緒にご飯作るとか良いかもな」テクテク 唯「お!それ魅力!」テクテク 律「何か、楽しそうに思えてきた」テクテク 唯「でしょでしょ!」パタパタ 律「受験……頑張らないとな」グッ 唯「そうだね」 律「大学行けなきゃ只の夢物語だもんな」 唯「頑張ろう!おー!」フンス 律「おー!」グッ 唯「受験を頑張るぞ~」テクテク 律「……」ニギニギ 唯「受験に負けないぞ~」クルクル 律「あ~、ゆいゆい?」 唯「ん?なに?りっちゃんりっちゃん」クルリ 律「……やっぱりソレ言い難くないか?」 唯「うん。でもねぇ、気持ちを表すには言葉が大事なんだよ?」 律「十分伝わったからさ、舌噛む前に止めとけ」 唯「分かった~。私にも伝わったから唯で良いよ?」 律「そうか?ゆいゆいも可愛いと思うんだけどな」 唯「私可愛い?」 律「うん。この世で一番」 唯「言い過ぎだよ~。で、なに?りっちゃん」 律「あぁいや、手でも繋ぐか?って言おうと思ったんだけど」 唯「お~、良いお誘いですな~」 律「じゃあ、ほい」スッ 唯「あ、でも火傷しない?」サッ 律「しないしない。させやしないさ」 唯「そっか。じゃあする」スッ 律「あ、でも安くないんだっけ」サッ 唯「もう、りっちゃんは特別にタダにしてあげるよ」 律「ホントか?」 唯「りっちゃんだけだよ?」 律「やった。じゃあお言葉に甘えて」 唯「うん」 ぎゅっ END 3 ※律ちゃん誕生日SS