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順位 上下 タイトル 登録 再生 pts 1 New ビリーバンバンが歌うエミリー スチュアート「はなしらべ」 700 22903 1845 2 4↑ デレステ「夢をのぞいたら」MV(ドットバイドット1080p60) 245 26441 1567 3 19↑ ミリシタ「?気乱舞」ジュリア 環 桃子 のり子 ひなた 219 25355 1486 4 3↓ やわらか甜花 172 16662 1005 5 12↑ 48 16017 848 6 New 棟方愛海のドラゴンクエスト3~そして伝説の登山家へ~ Part28 199 8982 648 - ビリーバンバンが歌う小早川紗枝「薄紅」 71 8132 477 7 26↑ ナギガナイト 83 6948 430 - 【MMD】魔王エンジェルにNostalogicを踊ってもらった【修正版】 -3 7240 359 8 New イキ又 88 4964 336 - SSSS.パリッとマン 5 6318 320 9 New 千雪休さん 79 4563 307 10 3↑ いろんなデレステMVで絶叫するビーバー 5匹目 54 4379 272 11 1↓ ポジパどうでしょう #40 サイコロの旅2 ~長野グルメ食い道楽~ 最終夜 後編 37 4640 269 12 9↓ 鷹富士きゃっちぼーる 44 4352 261 13 8↓ ミリシタ「Large Size Party」百合子 杏奈 32 4477 255 14 2↑ きみのはぁと☆レボリューション 56 3306 221 - 【シャニマス音M@Dメドレー】輝け!ヒカリの色とりどりーむ! -Shining Festiv@l Medley We Wing Winning-【合作】 38 3326 204 15 11↓ 765少女的蛮族生活 in RimWorld 2 37 3353 204 - 除夜m@s 18 釈迦m@s 19 3603 199 - また髪の話してる小早川紗枝 45 3068 198 - 千雪ん坊将軍 21 3486 195 16 New 【モバマス×gジェネ】モバジェネワールド41-9『たった一度の…』 59 2667 192 17 New 的場梨沙 12歳の復讐劇 あとがき 29 3158 186 - アイドルマスターOFA 真 「絶険、あるいは逃げられぬ恋」 7 3554 184 - トンビョ 23 3202 183 - ワザップに騙されたアイドル、あんきらみたいになってしまう【音MAD】 6 3440 178 18 78↑ 神谷奈緒がノリノリで2nd SIDEをする動画 26 3019 176 19 初 【手描き】みりあちゃんでキテレツED【パロ】 69 1894 163 20 New アサヒアサヒ 64 1935 160 - BEMYBABY 4 3055 156 21 New フクイナルファンタジー 第11話 福井4人娘 迷えれど 城への階段を上り続ける 48 2096 152 22 10↓ 「アルストロメリア」LIVE at アンフィシアター【シャニマス3DライブMV】 61 1793 150 - 【合作】otoM@D-cinderella.girls 32 2155 139 - 【MV MAD】太陽キッス【シャニマス1周年記念】 25 2274 138 23 New 【デレステMV】「おんなの道は星の道」(限定SSR)【1080p60/4K HDRドットバイドット】 20 2285 134 24 15↓ 改イヴ・サンタクロース合作祭 13 2402 133 - 【デレステMV】RAGE OF DUST 早坂美玲カバー 2D標準【1080p60】 9 2363 127 - 【MV MAD】NEO THEORY FANTASY【シャニマス】 25 2022 126 - この本によれば…ハッピ?エフェクト!がジオウのOP曲と入れ替わるらしい 21 2072 124 25 初 悪魔城プロデュサ外伝「Bloodstained Curse of the Moon」STAGE 04 25 1950 122 - 愛犬ロボ「てんか」 20 1965 118 26 72↑ 逆巻け逆巻けあの日まで 終 4 2297 118 - 【MV MAD】トライアングル【シャニマス】 30 1731 116 - 甘奈「デッデッデデデデッ(カーン)デデデデ」 9 2078 112 - ダダダダ甜花 11 2011 111 27 New 江上椿の超怖い心霊映像 第一話 21 1794 110 - 【MMD MV】Transcending The World/ストレイライト【シャニマス】 37 1440 109 - ムムムム理久保 24 1582 103 - エビFryers!!! 7 1826 98 28 初 アイドルマスター×P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~【アイマスごった煮合作8】 24 1487 98 - 風野灯織のパーフェクト交通安全教室 -1 1940 96 29 New 【Novelsm@ster】吹替の敵 16 1609 96 - 新餃子島 10 1712 95 30 47↑ 真乃, Goodbye 11 1683 95 30 12↓ Last Christmasの頃からヒジリチャンをもちもち待ってたマン 14 1629 95
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ウェイバー・ベルベットは、魔術師としては非才な方に部類される少年だ。 家門はさして名のあるそれではないし、血統もたったの三代ぽっちと極めて浅い。 世代を重ねる中で受け継がれ、蓄積・開拓されていくものである魔術回路も刻印も、由緒正しい魔術師の家門の末裔達には大きく劣る。少なくとも彼が招聘された魔術協会の総本部、時計塔には六代以上も血統を重ねた名門の末裔が珍しくもなくごろごろ在籍していた。 しかしそれでもウェイバーは、自分が優秀で才に溢れた人材であると信じて疑わなかった。 ほとんど独学で時計塔という最高学府の招聘を勝ち取ったのがその証拠だ。 我こそは同期の学生共の中では勿論、時計塔開闢から今に至るまでの間でも類のない逸材であり、そんな自分の才能を理解しない者は自分に嫉妬しているか、そもそも崇高な考えを理解できない頭の残念な馬鹿のどちらかだろうと、日々周りの愚かな者達を見下しながらウェイバー少年は今日まで生きてきた。 彼が言うところの"才能"が正当に評価されたことは、これまで只の一度としてない。 生徒はどいつもこいつも揃いも揃って名門出身の優等生の礼賛に明け暮れ、講師でさえその例外ではない。 彼らはウェイバーに微塵の期待もしていないことを杜撰な態度で存分に表現し、秘術の伝承はおろか、学習目的での魔導書の閲覧に許可を出すことすら渋る有様だ。 ウェイバーが血筋と年の功だけを基準に人の価値と理論の信憑性を評価しようとする風潮に異議を唱えれば煙に巻くような形で言いくるめ、それで論破は成ったと彼を適当にあしらった。 あまりにも当たり前に横行する理不尽。時計塔はお世辞にもウェイバーにとって居心地のいい場所ではなかったが、それでも彼は奥歯を噛み締めながら我慢し、いつか目に物見せてやると反骨心ばかりを胸に積もらせていった。 彼が本当に自分が思うほど優秀な人物なのかどうかはさておいて、その忍耐強さは確かに評価に値するだろう。 魔術師特有の陰湿さと腐敗したと言ってもいい時計塔の内情を、彼は当事者としてずっと味わい続けてきたのだ。 そしてそんな彼にも、遂に我慢の限界がやって来た。堪忍袋の緒が切れた。 その出来事はウェイバー・ベルベットに、人生で最大と言ってもいい耐え難い屈辱を与えた。 横行する理不尽と旧態依然とした体制を是正する為、構想から執筆まで、合計四年もの時間を費やした一本の論文。 屁理屈で煙に巻かれぬように持論を極限まで噛み砕き、重箱の隅を突くような底意地の悪い指摘をさせないように熟考に熟考を重ね、一分の隙もなく自分の抱く思想を敷き詰めた。 会心の出来だった。必ずこの論文は時計塔に、それどころか魔術協会にさえも波乱を巻き起こすだろうと確信していた。 しかし結論から言えば、それは改革を成すどころか、査問会の目に触れるにすら至らなかった。 "馬鹿にしやがって――馬鹿にしやがって、馬鹿にしやがってッ!!" ウェイバーの論文は、ただ一度流し読みしただけで、無惨に破り捨てられてしまったのだ。 その度し難い蛮行を働いた愚物の名を、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。九代を重ねる名門アーチボルト家の嫡男であり、『ロード・エルメロイ』などと持て囃されている、降霊科所属の講師だった。 ウェイバーは元々ケイネスという男を軽蔑していた。 若くして講師の椅子に座り、学部長の娘ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリとの婚約を取り付け、ウェイバーのように泥水を啜る思いをしたことなど一度もないだろう恵まれた男。ウェイバーの嫌悪する権威という概念を体現したような人物だ。 自分の中に渦巻く嫌悪感を僻みなどとは決して思わない。あのような男が幅を利かせているから時計塔はこのザマなのだとウェイバーは心の底から確信している。 冷ややかに。憐れむように自分を見下ろしたケイネスの眼差しは、今も瞼の裏に焼き付いて離れない。 あろうことかあの男は、自分の論文を読み、その素晴らしさに嫉妬して蛮行に及んだのだ。今まで散々軽視し、冷遇してきたウェイバー・ベルベットという魔術師の才能の大きさを初めて自覚し、それに自らの立場を脅かされるのではないかと恐れ、曲がりなりにも人に物を教える人間のすることとは思えない行為を働いた。 ……と、ウェイバーはそう思っている。仮にも講師の座を勝ち取った人間があの論文の内容を理解できないわけがないのだから、ケイネスは自分に嫉妬してあんな真似をしたとしか考えられない――そう早合点して、自分の力作を妄想と一蹴した男への怒りに鼻息を荒げながら、その後の日々を過ごしていた。 そんな日々の中。彼は一つの噂を耳にする。 曰く、極東の地で行われる魔術師の競い合い――聖杯戦争。その内容は、ウェイバーの心を鷲掴みにして離さなかった。 肩書きも権威も糞ほどの価値も持たない、正真正銘の実力勝負。個人の優秀さ以外のあらゆる要素が介入しない、魔術師の優劣の決定。これこそまさに、ウェイバーが長年望んでいた好機であった。 これに名乗りを上げ、見事勝利することが出来たなら……これまで押されてきた不名誉な烙印を全て消し去れる。 不遇の天才ウェイバー・ベルベットの名は全ての魔術師の間に轟き、これまで自分を冷遇してきた愚か者達は皆、その間抜けさを恥じて掌を返し始めることだろう。散々上から見下してきた相手の足元にひれ伏し、その叡智を恵んでくれと懇願に明け暮れることだろう。その想像はウェイバーを最高の上機嫌へと導いた。 と。 興奮に浮足立つウェイバーの下に、更なる幸運が舞い込んでくる。 ある日、管財課の手違いで一般の郵便共々ウェイバーに取り次ぎを託されたそれは、ケイネスその人が恐らくは聖杯戦争の為に手配した、マケドニアより届けられた"重大な"荷物だった。 ――聖遺物。聖杯戦争において目当ての英霊を引き当てる為に不可欠な、召喚の触媒となるアイテム。 これだ、とウェイバーは思った。これしかない、とも思った。 これを持ち去って聖杯戦争の舞台となる冬木市に飛び、サーヴァントを召喚すればそれだけで聖杯戦争を戦い抜く為の準備が整う。同時に憎たらしいケイネスに痛い目も見せられ、まさに一石二鳥だ。 勝手に開封しないよう厳命されていたそれの包装を剥がすべく、弾む足取りでカッターを探そうと部屋の中を歩き回り。 そこでウェイバーは、自分のデスクの上に、見慣れないものが載っていることに気が付いた。 何だ、これ。訝しげな顔で拾い上げたそれは、何かの断片らしき、『鉄片』だった。 身に覚えのない奇妙な物品をゴミ箱に放り込もうと手に取ったその時、自称・天才の視界は唐突にホワイトアウトする。 強烈な目眩にも似た感覚と、自分という存在が世界から消失していく耐え難い悪寒。 思わず情けない叫びすらあげながら――ウェイバー・ベルベットは"混沌の月海"へと放り出された。 本来なら、彼は無事横取りした聖遺物を手に冬木へと旅立ち、そこでさる征服者の英雄の召喚に成功したのだろう。 そして英雄の奔放さに振り回されながら、頭を抱えながら、がむしゃらに聖杯戦争を走り抜けていき。 行き着いた結末は、最初の彼が望んだものとは遠い敗残でも。 今後の彼の人生を大きく変える得難い経験と、かけがえのない友を得るに至ったのだろう。 しかし、この世界ではそうはならなかった。『鉄片』に導かれ、魔術師の少年は本来の運命から外れてしまった。 ――だから、この話はこれでおしまいなのだ。 ◇ ◇ 意味が分からない。 冬木市で暮らすごく普通の留学生――という役割を与えられた魔術師、ウェイバー・ベルベットは頭を抱えていた。何に、かは言うまでもない。自分の置かれた状況全てに、だ。 あの『鉄片』は何で、自分は何だっていきなり冬木に飛ばされてしまったのか。 何より腹が立つのが、自分がつい数時間前まで、この状況を疑うこともなく平然と受け入れていたことである。 覚醒のきっかけは日々の中で感じた微小な違和感だったが、もしそれに思い当たらなかったらと考えると背筋が冷える。 その場合、自分は白痴のようにこの偽りの平穏を享受して、何も知らないまま世界の歯車に成り果てていたことだろう。自分の聡明さにウェイバーは心から感謝した。 分からないことは山のようにあるが、そんなウェイバーの右腕には、彼があれほど欲していた三画の刻印がありありと刻まれていた。形は歪んでいるが、どこか王冠のようにも見える。 「……………………はあ」 ウェイバーは深い、深い溜め息をついた。しかしその口元はだらしなく緩んでいる。 過程はやや聞いていたものと違ったが、それでも自分が聖杯戦争に参加できたことに変わりはない。 この令呪がその証拠だ。誰もが軽んじてきた自分の才能を、聖杯はしっかり認めてくれた。 後は勝つのみ。この地でサーヴァントを召喚し、それを用いて全てのライバルを倒す。 そして元の世界に聖杯を持ち帰り、自分の才能と優秀さを証明する。 やることは極めて明白だが、簡単ではない。それくらいはウェイバーも承知している。 この地にはきっと、これまでウェイバーに辛酸を嘗めさせてきた名門の魔術師も呼ばれている筈なのだ。 それらを蹴散らす為には策が要る。立ち回りの巧さが要る。そして何より、優秀なサーヴァントが要る。 「やっぱり聖遺物はこっちにはない、か……いや、でも」 ケイネスの聖遺物を置いてきてしまったのはあまりに痛い。 それでもウェイバーに不安はなかった。自分ならばきっとやれると、確固とした自信があった。 それよりも問題は、どうやってサーヴァントを召喚すればいいのかということだ。 本来の冬木聖杯戦争と同じ要領で儀式をすればいいのか、それともまた別な手順が必要になるのか。 魔術関係の文献を漁ることさえ困難なこの電脳の冬木市で一から調べるとなると相当に手間だ。もし儀式の手順が変わっているのなら、まずどこに儀式の資料があるのかから調べて行かなければならないが――そんなウェイバーの危惧は、結論から言えば杞憂に終わった。 この混沌月海において、サーヴァントの召喚に決まった手順は存在しない。 皆それぞれ何かしらの引き金を有していて、それが引かれた時に英霊が現れる。 一概に言い切れない部分もあるかもしれないが、説明としてはある程度的を射ているだろう。 そしてウェイバー・ベルベットにとっての引き金は――記憶を取り戻すことだった。 「――問おう。醜く憐れな者」 凛と響く声に、ウェイバーは思わずその背筋を凍らせる。 女の声だった。美声と呼んでいい音色だったが、ウェイバーがその声に対して抱いた感情は恐怖。 何故かは、分からない。分からないが、とにかく女の声は魔術師に本能的な恐怖を覚えさせた。 唸りをあげる虐殺装置が背中のすぐ後ろに突然現れたような、言葉にし難い恐れ。 「貴様が、私のマスターか」 バッと勢いよく振り向いた先に立っていたのは、青髪に鋼鉄製と見えるバイザーを装着した鎧姿の女だった。 人相ははっきりとは分からないものの、恐らく美人であろうことが両目が覆い隠されていても分かる。 全体的に冷たい、氷のような雰囲気を醸したその女の口元は、薄い笑みの形に歪んでいる。 その笑みがどういう種類のものかを、ウェイバーはすぐに理解することが出来た。 時計塔の講師達が、才能主義の生徒達が、血筋に恵まれた優等生共が――ウェイバーに対して度々浮かべていたものと同じ。他人を見下し軽んじる、"持つ者"の嘲笑だった。 「……ッ」 鎮静化していた苛立ちが、再びウェイバーの中に蘇ってくる。 時計塔で長年味わってきた理不尽。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトに舐めさせられた苦渋。 折角聖杯戦争の舞台へやって来て、漸くそんな思いともおさらばかと思えば、その矢先にこれだ。 自分の使い魔であり道具である筈のサーヴァントまでもが、自分を腐った笑顔で見下している。 「あ――ああ、そうだ! このボクがオマエのマスターだ! マスターなんだぞッ!!」 「そう。見たところマスターとしては並……いえ、それ以下のようね。精々下の中、下の上と言ったところかしら」 ウェイバーの顔が、かあっと熱くなる。 顔だけじゃない。頭全体が急に熱されていくのを、ウェイバーは感じていた。 「使えない。さては無能ね、"マスター"? よくもまあ貴方如きが、この私を引き当てられたものね」 なんだ。なんだ……こいつは。 召喚された瞬間からウェイバーを見下し、口を開けば使えないと、無能と罵倒する。否、その才能を侮辱する。 ウェイバーは元より怒り易い質ではあったが、仮に彼でなくとも、面と向かってこう謗られたなら自尊心を沸騰させるのが当然というものだろう。 たかがサーヴァント。たかが使い魔の分際で、こいつは今自分を何と言った? マスターと呼ぶ声に敬意らしいものは全くなく、皮肉交じりの蔑称であることがウェイバーにはすぐに分かった。 「オマエなッ――」 怒りのままに口を開き、吼えようとする。ふざけるなと。自分の立場を分かっているのかと。 「……ごッ!?」 しかし最後まで言い終えることは、ウェイバーには出来なかった。 その腹にサーヴァントの爪先がめり込み、背後の壁まで勢いよく吹き飛ばされたからだ。 ゴホゴホと荒い咳をし、逆流しかけた胃液を押し戻しながら、歯を食い縛って女を睨む。 女は相変わらず、笑っていた。嘲笑っていた。その時ウェイバーは、初めて気が付く。 ……違う。 あれは、自分の才能の有無を嘲笑っているんじゃない。 仮にウェイバーがケイネスのような優れた魔術師だったとしても、あれは全く同じ嘲笑をぶつけたことだろう。 彼女はどんなマスターを引いたとしても、必ず見下し、軽蔑し、劣等と罵倒した筈だ。 何故なら、今自分を蹴り飛ばした女の顔に浮かぶ笑みは――子供が蟻やバッタを痛め付けながら浮かべるような、自分より劣る存在に対して向けるそれだったからだ。 「身の程を弁えなさい、人類種。本来貴様など、私の前で呼吸をすることすら許されない存在なのだから」 「なんっ、だと……」 「ああでも、その幸運だけは褒めても良いわ。おまえはとても運が良い――何故ならこの私を呼び出せたのだもの」 人類種と、女はウェイバーのことをそう呼んだ。 遠回しに自分はおまえとは違うと、そう発言したようなものだ。 そして事実、彼女は人間由来の英霊ではなかった。 人間から上位種に登り詰め、その身で働いた暴虐の歴史を以って反英霊になった……彼女はそういう存在。 「我はサーヴァント・アーチャー。麗しき氷の花園を統べる眷星神が一。 光栄に思いなさい、出来損ない。おまえは今宵、最も優れた英霊を召喚した」 彼女は、ウェイバー・ベルベットの生きた世界とは異なる並行世界の英霊だ。 文明の大半が一度崩壊し、星辰の粒子が地上を満たした世界。 とある国がそれを利用して、人工的に異能者を開発、戦場の環境を一変させた世界。 そこで彼女は歴史に名を残した。――人々の心に痛ましい爪痕を刻んだ大虐殺の下手人として。 そう、彼女は間違っても英雄などではない。むしろその逆。英雄に悪として一度は滅ぼされた存在こそが彼女だ。 人の名を捨て、新たに得た真名(コード)を……ウラヌス。ウラヌス-No.ζ。 人の枠を超越した存在となり、醜き人類全てを嫌悪し侮蔑する、無慈悲なる天空神に他ならない。 「我が願いは英雄への復讐。この手で下す壮絶なる死を以って、舐めさせられた苦汁への報いとする」 令呪を用いてでもこいつを縛るべきだと、ウェイバーは心からそう思った。 ウェイバー個人が気に入らないとか、そういう話ではない。直接痛みを浴びせられて、彼は漸く悟ることが出来たのだ。 このサーヴァントは危険すぎる。こいつは本当に、主従関係なんて微塵も考慮する気がない。 ウェイバーを殺しはせずとも、死ぬ寸前まで痛め付けるくらいなら、こいつは躊躇いもなくやってのけるだろう。 そう思い、顔を上げて――その考えがまず浅はかだと思い知った。 歪んだ口元が語っていた。令呪で縛る? いいだろう、やってみるがいい。但し仮に自害を命ぜられようと、事が住む前におまえを八つに引き裂いてばら撒いてやる……と。 ――ウェイバー・ベルベットの不運は、全て元の歴史から外れてしまったことに集約される。 彼があの時『鉄片』を見つけてしまったこと、或いはそれに触れてしまったこと。 その時から結果的に見れば幸運な方へと向かう筈だった彼の運命(Fate)は崩れ、坂道を転げ落ち始めた。 行き着いた先、混沌の冬木市。数多の世界が交差する大地で、呼び出した英霊は栄光の反対に位置する虐殺者。 "ちくしょう――畜生畜生畜生ッ! どうしてこうなるんだよぉぉッ!!" ウェイバーの未来には、奇しくも本来の彼が辿る道と同じように、見果てぬ暗雲が立ち込めていた。 ただ一つそこに違いがあるとするならば、その暗雲に喜々として向かっていく王者の姿はそこにはないということ。 あるのは微笑する魔星の姿だけだ。王者を引きずり下ろし、殺すことを渇望する復讐の星が一つ瞬いているだけ。 自らを最強と自称する星の英霊を従えながら、或いは彼女に従いながら、ウェイバーはこの先を戦い抜くしかない。 「待ち遠しいぞ、ヴァルゼライド。全ての英霊を生贄にくべたその先で、この積年の恩讐は漸く果たされるッ」 喜悦を浮かべて吐かれた言葉の意味は、ウェイバーには分からない。 いや――理解したくもなかった。今はとにかく頭を抱えて、これからのことを考えなければならない。 カードは配られ、自分は聖杯戦争を、この鼻持ちならないサーヴァントと共に乗り越えなくてはならないのだから。 彼がどれだけ現状を嘆き、不満を吐き散らしても。 豪快に笑ってそれを導く王の姿は――此処にはない。 【クラス】 アーチャー 【真名】 ウラヌス-No.ζ@シルヴァリオ ヴェンデッタ 【ステータス】 筋力C 耐久B 敏捷C 魔力A 幸運E 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 【保有スキル】 魔星:B 正式名称、人造惑星。星の異能者・星辰奏者(エスペラント)の完全上位種。 星辰奏者とは隔絶した性能差、実力差を誇り、このスキルを持つサーヴァントは総じて高い水準のステータスを持つ。 出力の自在な操作が可能という特性から反則的な燃費の良さを誇るが、欠点としてアーチャーは、その本領を発揮していくごとに本来の精神状態に近付いていく。本気を出せば出すほど、超人の鍍金は剥がれ落ちる。 また魔星は人間の死体を素体に創造されたいわばリビングデッドとでも呼ぶべき存在であり、死者殺しの能力や宝具の影響をモロに受ける。 復讐者:D 魔星として起動する前、自分を玩弄し辱めた"とある人物"への憎悪。 彼女はかの英雄を殺す為ならば、いかなる犠牲も厭わない。 忘却補正:C 時がどれだけ流れようとも、彼女の憎悪は決して晴れない。 英雄に死を。無惨な幕切れを。己の味わった屈辱に釣り合うだけの痛みを。 アーチャーは英雄への憎悪を忘れない。自分にとって都合の悪い真実は目を背け、忘れ去ったまま。 超越者の傲り:B 人間だった頃にアーチャーが持っていた貴種の傲りは、魔星に生まれ変わった瞬間から超越者のそれへと変じた。 醜く憐れで救いようのない存在と人類種を侮蔑し、喜悦の色さえ浮かべながらそれを惨殺する殺戮者。 軍事帝国アドラーに消えない傷痕を刻んだ"大虐殺"の実行者の片割れということも手伝って、アーチャーは人間と人属性の英霊に対して特攻効果を発揮できる。 だがその効果は、彼女が不利に立たされれば立たされるほど弱まっていく。 【宝具】 『美醜の憂鬱、気紛れなるは天空神(Glacial Period)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:1000人 凍結能力。あらゆるものを凍結させる星辰光。シンプルで分かりやすいからこそ隙が無い。 攻撃範囲が非常に広く、作り出された氷河期の如き空間に安全圏は存在しない。 無尽蔵に次々と生えてくる樹氷が周囲を凍てつかせ、降り注ぐ氷杭は着弾点から氷華を花咲かせる。 絶対零度に等しい氷気を周囲に纏っており、彼女に近付くという行動自体が自殺行為に等しく、動きが少しでも止まればそれだけで四方八方からの串刺しに合う。造り出された氷塊は外気の影響を受けず、熱力学の法則を完全に無視している。 多方面の性質に優れているため、どのような場面でも高い戦闘能力を発揮できるのが強み。 【weapon】 なし 【人物背景】 アスクレピオスの大虐殺と名付けられた、帝国史上類を見ない大虐殺を生んだ張本人。 彼女は魔星と恐れられる鋼鉄のアストラル運用兵器だが、元はカナエ・淡・アマツという貴種の人間だった。 選ばれた者として栄華の限りを尽くしたが、不当な弾圧と権力の行使を忌んだ改革派筆頭――後に英雄と呼ばれる男、クリストファー・ヴァルゼライドによって断罪され、投獄の身へと堕ちる。 ……それから絞首されるまでの間、彼女はヴァルゼライドから憤死しかねない程の屈辱を味わされた。 その怒りと彼に対する憎悪は、英霊となった今もアーチャーの脳裏に深く深く刻まれたままである。 余談だが、ウラヌスはアヴェンジャーの適性を持たない。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯を手に入れ、クリストファー・ヴァルゼライドに復讐する。 【マスター】 ウェイバー・ベルベット@Fate/Zero 【マスターとしての願い】 聖杯を元の世界に持ち帰り、周囲に自分の優秀さを認めさせる。 【weapon】 なし 【能力・技能】 優秀と自負しているが、魔術師としての力量は平凡。この時点では一般人への暗示も失敗してしまうくらいに非才。 しかし実践方面の才能がない代わりに研究者としての洞察・分析の能力は秀でたものがあり、テキストの読解や記憶にかけては時計塔でも便利な見習い司書として扱われていたほど。 一流魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの教え子であるため、専門ではないが錬金術の心得もそれなりにある。 【人物背景】 名門魔術師に対してコンプレックスを持つ、元時計塔の学生。 師ケイネスに手渡される筈だった聖遺物を掠め取り、征服王イスカンダルを召喚。 彼との出会いを通じ、大きく成長していく――それが本来の歴史における彼。 今回は聖遺物を持ち逃げする前の時間軸から参戦しており、蹂躙の英雄は召喚できなかった。 【方針】 聖杯戦争を勝ち抜く。……煩い煩い、勝つったら勝つんだよッ!!
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976 名前: 言峰士郎 ◆kceYkk4Fu6 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01 36 16 イリヤ先輩が気になるワン! 言峰士郎1-1『妹哭街――ライダーキックは縞模様』 間違った世界、誰かが選択を誤った世界。 神秘によって覆われた街、冬木に一人の男が現れる。 彼の名は言峰士郎。 かつては教会の不良神父であり、 生身のままに混沌義父や怠惰騎士を屠る『外道マーボー』の使い手である。 数ヶ月かかったりリセットされたりした細かいいきさつはともかく。 彼が起床してみれば、すでに義妹は自宅の厨房を掌握し、 そればかりか学園では真紅悪魔によって親友までもが車田飛んでいた。 怒りに身も心も焼き尽くされた言峰士郎は、その手に復讐のレンゲを執る。 仇は四人。 怠惰騎士、真紅悪魔、毒舌妹、くぅくぅおなかがすきました。 いずれ劣らぬ凶悪無比の女どもを、1人また1人と血祭りに上げながら、 孤高の神父は神秘の街の学園を駆け抜ける……。 「というわけで復讐をする為に手始めに屋上で授業をエスケープ! あとは夜な夜なスクールでハラキリでシグルイなウォーズを繰り広げる予定! ちなみにあのマンガで一番狂ってるのは無責任に盛り上げてるナレーターの人だと思うね! そして盗んだバイクで突っ走るのさ!こんなオザキはいねぇし、ラグビーも関係ないけど!」 というわけで俺は青い空と白い雲と灰色のコンクリ床の上で自由を満喫しているのであった、まる。 いやあ、自由は良いねえ。人類が与えられた文化の極みだよなあ、畜生。 これぞジャスティス。これぞ正義。何故なら自由を作った人はアメリカ合衆国大統領だからだ! というかアレだ。何故に俺がこんな場所にいるかといえばだ。 教室では我が親友が「俺に任せて先に行け!」と言ってくれてる筈だから赤い悪魔から逃げれたが、 家に帰ったら妹―― 「おはよう、『お兄ちゃん』」「ぎゃー言峰士郎が目覚めたら彼のベットの上には一人の妹がいたのであった。『義妹』著者、俺」 「どうしたの、元気ないみたいね、『お兄ちゃん』」「無表情な顔と棒読みでお兄ちゃんと俺の事を呼ぶな!俺には名前があるんだ!」 「良いからさっさと起きなさい、この駄犬。せっかくの朝食がさめてしまうじゃない。それとも熱いものは嫌いなんていう猫のような戯けた事を言うつもりなのかしら?」 「朝食つってもどーせ昨日の晩飯の残りだろうが妹めッ!つーか角砂糖がダース単位で入ってるマーボなんて意味不明の物を俺に食わせるな!嫌がらせか、嫌がらせなんだなッ!?」 「酷い……妹に対してそんな事を言うなんて、聖書の内容を毎晩耳元で囁かなくては『お兄ちゃん』」 「ってかプリズナーNO6ネタやってもわかる奴いねぇーッ!」 ――によってトラウマを散々穿られそうだしなあ……。 青い空と白い雲めがけて、ふーっと煙を吹きかける。 咥えてるのは煙草じゃないから健康にも良いぞ。天国見えるしな、多分。 甘ったるい香りの中、学園の何処かからか聞こえてくる喧騒が、耳に心地良い。 ぶらぶらと屋上の端、フェンスに背中を預けて空を見上げる。 ――煙草の煙にはその人の思いが宿ってる。そして煙は何年もかけて、その人のところへ帰ってくるのだ――……。 ……そんなマンガが、昔あった。この煙にゃあ、どんな思いが宿ってるのやら。 ぼーっと、そんな事を考える。……なんだか、昨日は怒涛の一日だった。 ――いやだってほら英霊の戦いに巻き込まれて友人に殺されそうになって助けた相手が義理の妹でしたー、って。 「なんかそれだけでジャンプで結構な間、連載できるんじゃあなかろーかー」 普通ありえない。誰かの悪意を感じる。……感じたからってどーにもできないけーどさー。 はあ……。 どーにも思考がアンニュイだ。マイナスだ。うむ、温度で言うとマイナス一億度ぐらい。物理?なにそれ、美味しいの? 「……あ、そーいや物理の単位って大丈夫だっけ?」 カラーンコローンと四時限終了のチャイムを聞きつつ、屋上で指折り数えて計算中。 …………あ、これなら大丈夫そーだ。 しっかし、皆真面目だよなあ。あんなにガシガシ勉強して、何したいんだろう。 世の中でたって腐敗してるしさあ、犯罪者多いしさあ……。 無いのかねぇ、この世界に絶対的な正義って奴ァ。 977 名前: 言峰士郎 ◆kceYkk4Fu6 [sage] 投稿日: 2006/11/17(金) 01 41 19 「ラァァァイダァァァァァァァァ……………」 そーそー、仮面ライダーみたいな奴。藤岡さんは偉大だったなあ……。 「――って、アレ?」 ふむ。なにやら背筋に悪寒が。 「キィィィィィィィィィィィィィィィィ」 思考タイムは1ミリ秒。脊髄反射で首をめぐらせ、視界を眼下の景色から屋上へと切り替える。 ――視界に広がるのは、綺麗な水色と白色の縞模様。 「ィィィィィィィィィィィィィックゥゥゥゥゥッ!!!!」 「ゲットぉぁあぁぁあぁぁぁっ!!!???」 そして顔面に叩きつけられる上履きのゴムの感触と、後頭部を思い切りフェンスに叩き付けた衝撃で星を見る。 ざんねん! おれのぼうけんは、ここで、おわってしまった!!!!! 「――――……ってぇか、先輩。問答無用でライダーキックは無いじゃないスか」 「だって、シロウがサボってるのがいけないんだよ? 授業にはきちんと出なくちゃ!」 ぴしっと靴跡を刻んだ顔面に指を突きつけてくるこの御方こそ、我が学園の現人神であるところの生徒会長であると誰が知ろうか。 衛宮イリヤ先輩。なんだか複雑な家庭の事情がありそうなのは日本人なのに銀髪だとかそんな点からも明らかなんだが、ぶっちゃけ俺はあんまり興味が無い。 彼女の特徴を一言で説明するならば小さい。二言で言うなら低い。とゆーかこれで年齢(ピー)歳で俺より年上なんだから恐れ入る。 「つうても先輩、チャイムなった直後に来たってェ事は、やっぱサボってたんじゃないのか?」 「そりゃあもう、シロウは授業サボるかなー、って予想してたからチャイムと同時に走ってきたに決まってるでしょー」 へへんと笑って、MADAMADADANEと指を左右に振ってくる。 ……あー、なんでだか知らんが、この人俺に絡んでくるんだよなあ……いや、迷惑だって訳じゃないんだが。 つーか、もう昼休みなんだよな。となりゃあ――。 「真・ゲッターロボ!!」:お説教は勘弁だ。とっとと逃げるが勝ちと孔明さまも仰っている。 「マーボ戦線」:発想を逆転させるんだ。俺がどーしてこんな事をしているのかきっちり説明して逆転さ! 「石川先生のご冥福をお祈りします」:どうかお昼ご飯を一緒にお願いしますと土下座。土下寝。 ] 投票結果 「真・ゲッターロボ!!」 0 「マーボ戦線」 1 「石川先生のご冥福をお祈りします」 5 決定
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【彼の主義】 「最近変な妖怪が出るようになったらしいわね」 話題を切り出したのは、七色の人形遣いことアリス=マーガトロイド。 いつものように、売買を終えた後の雑談をしていたときのことだ。 「変なと言われても、僕の知り合いでまともな妖怪はむしろ少ない気がするんだが」 「……まさかその中に私も入っているんじゃないでしょうね?」 「おや、君は魔法使いであって妖怪ではないと思っていたんだが、まさか普通ではないという自覚でもあるのかい?」 「く……」 ニヤリと笑う霖之助。 どうも最近こんなふうにからかわれることが増えたような気がする。 いかにも苦々しく思ってますと言わんばかりの顔をするアリスを見て、霖之助はその笑顔を優しいものへと変えた。 「冗談だよ。むしろ僕にとっては君ほど褒めるに困らない性格の知り合いこそほぼ皆無だ。 僕の主観を君が信用できるかどうかはまた別の話だがね」 からかわれてばかりかと思えば、こうして手のひらを返したかのように褒めてきたりもする。 正直怒っていいのか喜んでいいのか複雑な心境だ。 まあ、こういう掛け合いのできる友人は往々にして得がたいものだし、多少は大目に見るとしよう。 「私が言ってるのは性格がどうのこうのという話じゃないわよ。 その妖怪は見た目が人間なら種族を問わず襲い掛かってくるらしいの。多分、幻想郷では新参なんでしょうね。 霖之助さんはまさしく人間にしか見えないんだし、大して強くもないんだから気をつけなさいよ」 「おや、心配してくれるのかい?」 「だっ、誰がよ!? この店がなくなったら不便だって言ってるの! 何で私が霖之助さんの心配なんて!」 「僕のことを、とは一言も言ってないんだがね?」 「今の言い方なら誰が聞いたって霖之助さんのことに聞こえるわよ!」 前言撤回。霖之助の評価をやや下方修正することにして、アリスはぷんすか怒りながら帰っていった。 「さて……」 アリスが店から出ると、霖之助は様々な道具を取り出して占いを始めた。 「今日これから、か」 別人のように鋭い目つきでその結果を見ると、霖之助は店の奥へと向かうのだった。 「まったく、最初に会ったときはもっと優しかったくせに、最近どんどん意地が悪くなってるんじゃないの? って違う! これじゃ霖之助さんに優しくして欲しいみたいじゃない!」 香霖堂を飛び出したアリスは、自宅へ戻る道中で最近の霖之助の態度について考えていた。 「まあ、そりゃ私だって優しく接して欲しくないわけじゃないんだけど。 でもあの態度はつまり、私との関係が軽口なんかじゃ壊れないって思ってるわけだし、そう考えたら私だってまんざら でも……。 ああもう何言ってんだろ。早く帰ろう」 そんなふうにぼやきながら歩いていると、背後から何かがつけてきている気配がすることに気が付いた。 足を止めてあたりを見回しても何もいない。だが、何かがアリスを観察しているように思えて仕方がないのだ。 勘違いであればいいが、楽観視していて本当に襲われたら洒落ではすまない。 「まずいわね、こんなときに……」 今日は買い物だけ済ませてすぐに帰るつもりだったため、上海以外の人形は連れてきていない。 もしこちらを見ているのが件の妖怪だとすれば、今戦うのは少々心もとなかった。 家に向かって足を速めるアリスだが、何かの気配は遠ざかるどころかどんどん近づいてくる。 走り出したアリスの背後、やや上のほうから、ガサッ、ガサッ、という音が聞こえだした。 どうやら木の枝から枝へと飛び移っているらしい。 おそらく逃げきれはしないし、家に着いたところで鍵を開ける余裕など与えてくれはしないだろう。 アリスはここで迎撃しようと腹を括った。 足を止め、周囲を警戒するアリス。 敵もこちらの雰囲気が変わったことに気付いたらしく、気配を消して様子を伺っている。 そんな状態がいつまでも続くかと思われたが、敵は早々に痺れを切らしたらしい。 ガサッと言う音に反応したアリスの目に、飛び掛ってくる大きな影が映った。 咄嗟に身を引いてかわすと、地響きと共に着地したソレと目が合う。 「猿!?」 そこには黒い毛に覆われた、身の丈2メートル程の大猿がアリスを睨みつけていた。 狒々(ヒヒ)。猿の姿をした、もしくは年老いた猿が変化した妖怪である。 獰猛でよく人を襲い、特に女性が餌食になることが多い。 本来の大きさは約3メートル。この狒々は力が弱いか成り立てのどちらだと思われる。 標準より小さいとはいえ、動きは早いし力も強いだろう。 アリスと目を合わせたのは一瞬のことで、狒々はすぐに木々の間へと飛び込んでいった。 逃げたわけではない。予想以上に反応のよいアリスを強敵と認め、全力で命を取りに来るつもりだろう。 追いかけようかとも考えたアリスだが、森の中は狒々の土俵だ。ここで待ち受けたほうがいいだろう。 スペルカードを展開する時間はおそらくない。 さっきの動きから考えて、間に合うかどうかは5分5分だ。賭けに出るにはあまりに分が悪い。 狙うなら、さっきのような着地の瞬間。攻撃をかわすと同時に弾幕を打ち込んでやる。 普段のような拡散する弾幕ではなく、魔理沙のマスタースパークのように一撃の威力を重視して魔力を練る。 念のため上海にも同様の魔法を準備をさせ、アリスは周囲の様子を伺った。 アリスを追いかけてきたときとは違い、狒々は完全に気配を消している。 となれば、頼るべきは聴覚だ。やつが飛び出してくる瞬間、茂みを抜ける音が必ず聞こえる。 耳に神経を集中させ、ひたすら待ち構えるアリス。 いつでも反応できる状態を保つというのは、想像を絶する集中力を要する。 どのくらい待ち続けただろうか、集中力の限界が近いアリス。 その耳が、草木の揺れる音を捉えた。 バッ! と音の方向を見たアリスの目に移るのは、ただ森の姿のみ。 呆気にとられたアリスの右、警戒の薄れた瞬間を突いて狒々が飛び出してきた。 「なっ!?」 まさかこちらが音を頼りにしていることを見抜いていたとは。最初の音は石か何かを投げた音か。 敵を甘く見ていた自分に歯噛みしつつ、迫り来る狒々に魔法を放とうとするアリス。 (ダメだ! 間に合わない!) 虚を衝かれた分、こちらの動きがわずかに遅い。どう足掻いても敵の爪が先にこちらの体に達するだろう。 だからと言って諦めるのは論外だ。間に合わなくてもせめて一矢報いてみせる! 手の届く位置まで来た狒々が右腕を振りかぶる。 次の瞬間襲って来るであろう衝撃に歯を食いしばりつつ、アリスは用意していた魔法を放った。 ズドン!!! 森中に響くような轟音。 だが、アリスの体に痛みはない。 狒々の爪は、アリスの体まで後数ミリというところで停止しており、その胸には大きな風穴が開いていた。 「間に……あった……?」 ペタン、とその場に腰を下ろすアリス。 とたんに暴れだす心臓を抑えつつ、湧き上がる違和感について考えた。 おかしい。どう考えても狒々の爪はあと20センチは進んでいたはずだ。 そういえば、狒々が手を振りかぶった瞬間、わずかに動きが鈍ったような気がした。 通常であれば気が付かない、ほんのわずかな硬直。 原因が何かはわからないが、あれがなければアリスも無事ではすまなかっただろう。 「……いいや、考えても仕方ないし。とにかく、怪我がなくてよかったぁ」 はしたないとは思ったが、地面に大の字になって横たわるアリス。 はあ~っ、と息を吐いてから見ると、狒々はゆっくりと崩れ落ち、そのまま動くことはなかった。 どうやら完全に絶命したようだ。ならば、今は帰って休もう。短い戦いだったが非常に疲れた。 よろよろと立ち上がり、自宅へと向かうアリス。 そんなアリスの姿を、一羽の烏がじっと見つめていた。 すう、と視界が森から室内へと変わる。 霖之助は式神との視界共有を終了させ、軽く安堵の息を吐いた。 香霖堂の地下に作られた隠し部屋。その床に描かれた直径3メートルほどの魔方陣の上で、霖之助は座禅を組んでいた。 この陣は、東洋魔術と西洋魔術を組み合わせた霖之助のオリジナル。 簡単に言うと大掛かりな魔力増幅器にして隠蔽装置。 先ほど狒々の身に起こった不自然な硬直は、この陣を介して霖之助がかけた呪によるものだった。 「危ないところだった。まだまだ彼女も甘いな……」 狒々との戦いぶりを見て、アリスをそのように評する霖之助。 魔理沙やパチュリーにしてもそうだが、どうも彼女たちはスペルカードルールに慣れすぎている。 最近の幻想郷がいかに平和とは言っても、正々堂々と襲ってくる敵ばかりとは限らないというのに。 今回はたまたまアリスの運勢を占った霖之助が陰ながら手を貸すことにしたが、次も上手くいく保証はどこにもない。 「弾幕は火力。弾幕はブレイン。弾幕は属性。確かに間違ってはいない」 彼女たちの特性と弾幕勝負の性質を考えれば、これらは正しい理念だ。 だが、と霖之助は眼鏡を押し上げる。 「"魔法"は……秘匿性だよ」 彼(相手)を知り、己を知れば百戦して危うからず。よく知られる孫子の言葉だが、これにはまだ続きがある。 『彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず敗る』 自分自身のことがよくわかっていても、相手の情報が全くなければ勝率はせいぜい5割である。 自分のことも相手のこともわからないようでは、勝つことなど到底できはしない。 言い換えれば、たとえ自分自身を知り尽くした熟練のものが相手でも、こちらの内情を一切知らせなければ5分以上の戦いが見込めるということだ。 この言葉に従い、霖之助は己が魔法使いであることを徹底的に隠し通してきた。 この部屋もあらゆる手段で持って隠蔽してあるし、使う術にしても、古今東西の魔術から秘匿性が高いものばかりを選んでいる。 己の内情はおろか、己が敵であることすら悟らせずして敵を倒す。これが魔法使いとしての霖之助の信念だ。 アリスを助けるにしても、直接狒々の息の根を止めるなり、もっと簡単な方法はいくらでもあった。 それでもあのようにややこしい方法をとったのは、ひとえに自分が魔法使いだと悟られぬため。 魔法も使えぬ貧弱な半妖を装っておけば、無用の争いに巻き込まれることはないからだ。 今回の狒々のように無差別に襲ってくる輩でも、こちらを侮っているなら不意をつくなり煙に巻くなりどうとでもできる。 その代わり、彼女たちが得意とする派手な弾幕ごっこはまるで専門外になってしまった。 おそらく八雲紫あたりは気付いているだろうし、勘のいい霊夢もどうだか分かったものではないが。 地下室の入り口を完璧に隠すと、霖之助は店番を再開すべく定位置に座った。 数日後。 「というわけで大変な目にあったわ。 とりあえず誰彼構わず襲い掛かるような妖怪はいなくなったから、安心していいわよ霖之助さん」 「それはありがたいね。お礼に今度は、心ばかり割り引きさせてもらおうか」 「……随分素直ね。逆に不気味だから遠慮しておくわ」 どうやら、アリスの考える霖之助像はあまりよろしくないようだ。 苦笑しつつ、霖之助は少し真剣にアリスに声をかけた。 「それはさておき、アリス」 「何よ?」 「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。君に怪我がなくて本当によかった」 しばし呆然と霖之助を見ていたアリスだが、見る見るうちに顔が真っ赤になっていく。 「な、何よいきなり!? わかったわ! どうせ常連がいなくなったら店の儲けがどうとかってことでしょ!? 女の子が大変な思いをしてきたってのに、仕方ない人ねまったく!」 「そうだね、僕の店の帰り道で妖怪に襲われたなんて噂が立つのはよろしくない。 経営維持に協力感謝するよアリス」 それを聞いて、怒りつつも嬉しそうだったアリスの顔に影が降り、動きもぴたりと止まった。 ゴゴゴゴゴ、という効果音が聞こえた直後、 「あ、あんたって人はぁぁーー!!!」 ムキー!と憤るアリス。 それをのらりくらりとかわす霖之助は、実に活き活きとした表情を浮かべるのだった。 おまけ、というか別ルート? 「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。君に怪我がなくて本当によかった」 しばし呆然と霖之助を見ていたアリスだが、見る見るうちに顔が真っ赤になっていく。 「な、何よいきなり!? わかったわ! どうせ常連がいなくなったら店の儲けがどうとかってことでしょ!? 女の子が大変な思いをしてきたってのに、仕方ない人ねまったく!」 「そうじゃない。店云々じゃなくて、君とまたこうして話ができることが嬉しいんだ」 「あう……」 更なる追撃に声が詰まるアリス。その様子を彼方から覗く影があった。 「アリス……。色を知る年かッッッ!!!」 いろいろとごめんなさい。
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名前 禍南 芥(かなん あくた) 性別 男 年齢 20代 身長 170cm 体重 75kg 所属 東アジア異能傭兵組合(E.A.G) 概要 E.A.Gという組織に所属する直属の傭兵。 コードネーム「リカオン」。レートはA/5。 傭兵の部下を数名引き連れ、日本に来た。 容姿と性格 染め上げた金髪に糸目。筋肉質な男。爪の先が黒い。バチバチにピアスをしている。 明るくて優しい演技をしてるが実際は冷徹な仕事人。 人の心はない。 目的(仕事) 「旧リカオン」ことイレギュラー(ニコラス)の殺害及び死体の確保 威東最上(ニコラスの親友)の調査。もし生きているなら殺害と死体の確保(※実際のところ親友君は数年前に死んでいる) 戦闘能力 基礎能力 飄々とした感じとは裏腹に鍛え上げたフィジカルはエリートのそれ。プロの傭兵の技がある。 異能「煙化」 自分の身体、装備品が全て煙になる。 煙になって隙間を移動したりする。 極度の湿気や乾燥などの温度変化、煙を吹き飛ばしてしまう暴風などが弱点。 マチェーテ 大きなナイフ。通常のそれより切れ味がいい。相手の首を狙って掻っ切る。こちらも長く愛用しており手入れが施されている。 異能者用投与薬「ライブラ」 増強薬。飲むと一時的に眼が赤く輝き、異能力が活性化する。 依存性や吐き気、痛みなどの副作用を含む。 モブ傭兵たち 平均身長180cm 体重70kg台 ほぼ全員が男。全員が拳銃とナイフを所持している。 日本に潜伏する為全員服は普通。
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ロボット達の生きる小さな国、ラクリカから参戦したゼンマイ仕掛けのロボット。 風の便りで天上一武道会(ワールドアサルトランキング)の開催を知り、なんだか楽しそうなので立候補。 国王もどういった大会なのかよく把握してなかったらしく、 「怪我しないようにね」とだけ告げ出場を許可した。 武器や爆弾を作るのが趣味で、自宅には使いもしない危険物がズラリと並んでいる。 製作中の爆弾を誤って爆発させてしまい、頭が半分吹き飛んだこともあるらしい。 周りからはクレイジーで危険な奴だと思われがちだが、根は優しく友好的である。 背中に大きな歯車を背負っており、これを回すことでゼンマイを巻ける。 が、あまりに固いため今まで巻き直せたことはない。 今回、からっぽの頭の中には優勝した時のために打ち上げ花火を一発仕込んできた。 武器:チェーンギア― 連なった歯車を高速回転させることで相手の肉を巻き込み、 えぐるように攻撃する剣型の武器。 技 :オーバークロック ゼンマイを急速に開放することで、身体能力を飛躍的に上昇させることが出来る。 キャラクターイラスト
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. 【作品名】凶の剣士 【名前】ウィドラ 【属性】蝉 【大きさ】全長数kmのセミ並 【攻撃力】大きさ相応のセミ以上 羽ばたいただけで数百m先の自分と同程度の大きさの山が吹っ飛ぶ 【防御力】大きさ相応のセミ以上 体が半壊して内蔵垂れ流しになっても飛べる体力 【素早さ】大きさ相応のセミ並 【長所】デカイ 【短所】素早さ 【戦法】羽ばたく 30スレ目 907 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/11(月) 23 23 36 ID TksvHNfW ウィドラ考察 マヤウェル=ハミュッツ=戌子>塩原鯱人>蘭堂翔太>アングルボザ フィブリゾ>ラギアソーン=アザリー>『竜』>一方通行 アストラ>竜(鼠と竜)>ミイラ男>鷹栖絢子>ハジ・エルイエ メガナイクスロケット>スマッシャー>メタトロン(機巧天使)>サンダルフォン アベル>長門>ミーシャ ○アベル 長門 ミーシャ 羽ばたいて勝ち ×サンダルフォン メタトロン 逃げ回られてプラズマキャノン負け ○スマッシャー メガナイクスロケット 羽ばたいて勝ち ×ハジ 倒せない、ちまちま削られて負け ○鷹 ミイラ男 羽ばたいて勝ち △竜 倒されない倒せない ×アストラ 倒せない、ちまちま削られて巻け ×一方通行 反射負け △竜 アザリー ラギアゾーン フィブリゾ 倒されない倒せない サンダルフォン>ウィドラ>アベル Powered by FC2.com .
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[名前]Smoky(スモーキー) [性別]男性 [年齢]23歳 [所属]無所属 [種族]人間 [容姿] 身長181cm、 アッシュグリーンのふわふわ癖毛、 一重の茶色い瞳(ハイライト無し)、 顎髭(髪と同じ色)、 目の下にクマ、 細身だがやや筋肉質な体付き、 服は常に長袖の物を着用。 灰色のカーディガン、 白い長袖Tシャツ、 緑のカーゴパンツ、 白のコンフォートサンダル。 [性格] 一言で言うならマイペース。 冗談や遊びを重視するエンターテイナー。 基本平和主義なので、 興味の無い事や面倒事には深入りしないタイプ (簡単に言えばただの面倒くさがり)。 自分の世界を大事にし 他者と1歩距離を置く。 また、意外にも優しい部分があり、 それが行き過ぎて怒る事がたまに…(親しい人のみ)。 射手座のAB型。 [武器]なし。戦闘は体術で行う。 [能力] 煙化 1ロル使い、自身の肉体(※大人の事情で服も)を煙に変える。 自分以外の人間には使用不可。 煙化時は触れられない為、攻撃は食らわないが自身も相手に攻撃は出来ない。 雨の日、または水をかけられた場合は能力使用不可。 ※煙化時について 強風が吹いた場合は風に乗って遠くへと運ばれる。 煙の時に水をかけられれば煙として消え、濡れたその場所(地面や壁)が乾くまで人にも煙にもなれない。場所が乾かない様にと、永遠と濡らし続けるのは辞めて下さい。成りが成立しなくなります。) [備考] ヘビースモーカー、不眠症、恋人持ち
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おどるにんぎょう【登録タグ あしたのP お 初音ミク 曲】 作詞:あしたのP 作曲:あしたのP 編曲:あしたのP 唄:初音ミク 曲紹介 1998年に同人CD用に作ったオリジナル楽曲。 独自のリップシンクを導入しているPVのミクは作者お手製。 歌詞 さあ オルゴールのネジを 回し ふたを開けてごらん 赤い靴をはいて 踊る 小さなお人形よ 音楽が流れれば 身体が回りだす ハコの中 狭くても わたしの舞台 くるりくるり まわるまわる くるりくるり 踊りましょう いつもいつも 同じ場所を 踊る人形 キリリキリリ ネジを巻いて 蓋を開けて わたしを見て あなたのため 踊る人形 もう オルゴールのネジが 切れる 音楽がとぎれて わたしはひとり 立ち尽くす ポーズをつけたままで もう一度踊るから さあネジを回して 何度でも踊るから あなたのために くるりくるり まわるまわる くるりくるり 踊りましょう いつもいつも 同じ曲で 踊る人形 キリリキリリ ネジを巻いて 蓋を開けて わたしを見て 赤い靴で 踊る人形 目をひくは 最初だけ 飽かれてしまうだけ 忘れられ 暗闇で わたしひとり くるりくるり まわるまわる くるりくるり 踊りましょう いつもいつも 夢の中で 踊る人形 キリリキリリ ネジを巻いて 蓋を開けて わたしを見て 踊るしかできない人形 くるりくるり まわるまわる くるりくるり 踊りましょう いつもいつも いつまででも くるりくるり 踊りたいの キリリキリリ ネジを巻けば くるりくるり 踊り出すの 長い髪に 赤いドレス くるりくるり くるりくるり… コメント この人形最高wwwww!!!!自分も人形にしておくれーーーm(*o*)m -- 神音 (2010-02-25 16 54 56) 名前 コメント
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【検索用 たくう 登録タグ 2019年 VOCALOID た へレミア 初音ミク 攻 曲 曲た 牛肉 雄之助】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:牛肉 作曲:雄之助 編曲:雄之助 絵:へレミア(Twitter) 唄:初音ミク(調声:攻) 曲紹介 曲名:『濁雨』(だくう) 雄之助氏の1年ぶりとなるVOCALOID曲。 歌詞 どこにもないの 夜の全てが 鮮やかに見えて もはや 汚いモノは 自分だけと語れば 雨の嫌い 嫌う事に慣れて 行き場もなくて 胸に針が刺さり続ける 憚(はばか)りなく わずかも認めたら 楽になれるかもと 手違いだらけの 人の子さ 正気を疑う果て 消えたのは、そう 喚(わめ)き出す街中(まちなか)の 屈託だらけの色 白妙(しろたえ)に、ああ 憂う空よ 君は何処(いずこ) 分かち 飲み込めないね その一粒すら だけど なぜ覚えてる 縫い尽くした妬みを 雨の嫌い 嫌う道の果てに 違いを求め 爆(は)ぜて失せた不浄も知らず 所詮は暗く 引き返す ほど 居場所も無いから でも 吐(つ)きたくない嘘に 染まりたくはないと 答えるべきなのか 黙るぐらいならば 根絶された意志も 錆び付いて ネジ巻けずのガラクタは ちっとも動かないと 言わないで 建前な事 分かってるから 曇天(どんてん)貫くのは 誰のせい、そう 薄情な勇気など 前提だらけの血に 彩られ ああ 濁り雨と 化してしまえ コメント 電子音ぽい伴奏で好きです オシャレ!新曲のBlankも良かったです -- 名無しさん (2020-08-16 16 30 51) もっともっと伸びてくれ〜〜〜ッ 雄之助さんはいいゾ!!! -- 名無しさん (2020-09-07 11 51 56) 名前 コメント