約 2,418,692 件
https://w.atwiki.jp/ova-v/pages/215.html
概要 チーム名 D-09(デルタ・ナイン) 分類 部隊(ACチーム) リーダー(暫定) ルテナント・ウェスト 所属 - 拠点 - チームカラー 無し 設定使用条件 フリー メンバー投稿 不可 元軍属によって構成される、純粋な戦力のみを提供する傭兵団。 旧政府軍快速機動部隊デルタ分遣隊チーム9「インディア・ナイン」残党によって結成された。 人格的に問題のあるメンバーが多く、戦果のわりに依頼者からの評価は低い。 基本的には依頼を受けて行動するのだが、暇つぶしと言う傍迷惑な名目で 適当な他勢力に対して襲撃をかけ、物資を強奪する事も。 3機1小隊を基本編成とし、機動力に優れた機体を好む傾向がある。 快速機動部隊デルタ分遣隊 主に反乱鎮圧やレジスタンスの蜂起に対して初期段階で投入されていた部隊。 アルファ・ワンからインディア・ナインまで、9のチームを擁する。 各チーム隊員の機体名と兼用のコールサインは動物の名を冠しており、チーム9の場合は○○・ドッグとなっている。 展開速度の迅速さが売りだったが、個々の能力的には凡庸の域を出ていない者が多い。 クーデター勃発前夜に「大佐」率いるクーデター軍本隊に対し、政府正規軍と共に攻撃をかけるもあっさりと壊滅した。 所属キャラクター (イラスト:怨是様) 第4小隊(政府軍残党) ランク 人物名 機体名 機体タイプ A LEADERルテナント・ウェスト レムレース 高機動近接型 軽量逆関節 C ウォラント・O・ポポフ G.セルゲイVS 高機動高防御 四脚 D コーポラル・ライカ ベルカ・ストレルカ 高機動近接型 中量二脚 第6小隊(バンガード離反者) ランク 人物名 機体名 機体タイプ B メイジャー・アサリ 鍾馗 二四四式 高機動高防御 四脚 C ルテナント・イェース ストライカーMk-Ⅱ 高機動型 中量二脚 C サージェント・M・カトー プリムス・ピルス 高機動型 重量逆関節 第7小隊(名を騙っていた偽者。全滅済み) ランク 人物名 機体名 機体タイプ F チョーカン・タリヒー ミートソース 防御特化 大型輸送ヘリ F マーシャル・? データ破損 詳細不明 F ジェネラル・ベン サソダルフォン 防御特化 中量二脚 F カーネル・モギー ビッグ・パピィ 高機動高防御 重量二脚 投稿者:カロン ACチーム D-09 VD未対応 カロン 勢力 組織
https://w.atwiki.jp/joban_415/pages/968.html
ソーカニア[名詞] ソッカー・創価学会が近日中に密かに日本国から独立、或いはクーデターによって現自民政権を乗っ取って誕生する“国家”のこと。 大統領はもちろん池田大作。大統領官邸は東京・信濃町の予定。現在よりも非民主的な政治体制になることは間違いない(予告発言)。
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/2733.html
ルーガルー夫妻 亜人族におけるワーキャットの集落の族長夫妻。 ラティシアの実父母である。 クーデターによる族長交代劇により集落を追放されるも、 なお、たくましく娘を慈しみ育てた。 しかし放浪生活の末に無理が祟り、二人とも病死してしまう。 なお、亜人王タイタン親子とは親友でもあったらしい。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3051.html
前ページ次ページプレデター・ハルケギニア 巨大な男の銅像が漆黒の闇夜の中、そびえ立っている。その大きさは頭部だけでも10メイルはゆうにありそうだ。 像から遥か下に見える地上には長方形の塔のようなもので所狭しと埋めつくされており 塔に無数についた四角い窓から光が漏れている。 そしてその巨大な像の頭頂部に『それ』は立っていた。 2メイルをゆうに超える筋肉質な巨体、その屈強な体躯は太もも、腹部、上腕部以外の殆どの部位は 鋼色の鎧で覆われている。腰部には赤い腰巻が巻かれており、右肩の鎧から 4本生えた棘のようなものの一本には人間の頭蓋骨が刺さっている。 鎧を着けていない部分からはまるで爬虫類や両生類を思わせる模様を浮かばせた表皮がのぞく。 そしてその顔面は鎧と同様に鋼色の奇妙なマスクに覆われていた。顎のあたりが前方に妙にでっぱっり、頬の部分は 大きく削げ、その上には細長い楕円形の目、そして額の部分から頭頂部にかけては滑らかな表面で頭部を守るように覆われている。 額の中央部には小さな角のようなものが四本立てに並んで生え、マスクの縁からは太く長いドレッドヘアを思わせるような 髪が数十本ほど垂れ下がっていた。 その人とは思えぬ怪人の右手には精悍な男の生首が握られていた。 掴んでいる怪人と同じように髪はドレッドヘアに纏められ、顎髭を蓄えたその顔は 今は空しく天をみつめている。 生首からは剥き出しになった脊髄が数十サントほど垂れ下がっており、人間ではあり得ない 緑色の蛍光色の血液が滴っている。 怪人は男の生首を頭上に掲げ、闇夜に向かい肉食獣を思わせる巨大な咆哮を上げた。 「……なんて夢……こんな大事な日に……」 夢の中の怪人の咆哮とともにルイズは目を覚ました。 得体の知れぬ夢を見てしまったせいか、全身にびっしょりと寝汗を掻いている。 窓からはすでに日が射し込み、小鳥のさえずりが聞こえる。 気を取り直しベッドから起きあがり汗を拭い、寝巻きからブラウス、スカート、ニーソックス、そしてマントといつもの格好に着替え部屋を出る。 今日はトリステイン魔法学院の生徒にとって最も重要な行事の一つ、使い魔召喚の儀式の日であった。 「一体何を出すんだ?」 「どうせ失敗よ、なんたってゼロのルイズだもん」 魔法学院の中庭で使い魔召喚の儀式は行われていた。各生徒たちが順調に自身の使い魔を召喚していき 最後に残ったルイズに全員の視線が注がれている。 サラマンダーを召喚したキュルケも微笑を浮かべながらルイズを見つめている。 (一体何を召喚するのかしらあの子……?) キュルケが召喚したばかりのサラマンダーをなでながら考えていると沈黙していたルイズが 召喚の呪文を唱え始める。 「宇宙の果てのどこかにいる私の使い魔よ!我が導きに答えなさい!!」 自身で考えた呪文とともに杖を振り下ろすと爆発とともに土煙が舞い上がった。 土煙に巻き込まれた周りの生徒がルイズに対する罵声を浴びせる。 「やっぱり失敗だぜ!!」 「いい加減にしろよ!ゼロのルイズ!!」 やがて土煙が晴れてもそこには何も召喚されてはいなかったかのように『見えた』。 「あらルイズどうしたの?透明人間でも召喚したのかしら?」 キュルケのからかいに周囲がドッと沸く。しかし負けん気の強いルイズは杖を握り締めながら言い返す。 「う、う、うるさいわね!!ちょっと失敗しただけ……グッ!!?」 突然ルイズの体が2メイルほどの高さまで浮かび上がり ルイズの端正な顔が苦悶に歪む。 「何なの一体!?」 周囲がざわめく中、キュルケも驚嘆の声をあげる。 見るとルイズはしきりに喉のあたりを引っ掻き、口は空気を求めてか大きく開かれている。 どうやらルイズは何者かに首を締め上げられているらしい。 しかしそこにはどう見てもルイズが一人で宙に浮かんでいるようにしか見えないのだ。 (い、息が……でき……ない……ッ!!) 首を握り潰すかのような剛力で締め上げられ、ルイズの顔が真っ赤に染まっていく。 なんとか抵抗しようとするが次第にジタバタと動かしていた手足からも力が抜けていった。 「まずい!このままでは……!!」 コルベールが杖を構え炎の魔法を詠唱をする。だが、 「駄目だ!ミス・ヴァリエールに当たってしまう! しかし、一体何が彼女を……!?」 (私……死ぬの……?こんな……所で……?) ルイズが死を予感した瞬間、突然ルイズの体は2メイルの高さから叩き落された。 後頭部を地面に打ち付け、ルイズは失神した。 「今だ!!」 コルベールの杖から青い炎がルイズが吊り上げられていたあたりへと 走る。炎は何者かに直撃し、見えなかったその姿が露となった。 「な、何だあれは!?」 その姿は長年、教師として勤め幾多のサモン・サーヴァントに立ち会ってきたコルベールでも始めてみるものだった。 全身に鎧を着込み、身の丈は2メイルを超える亜人、それは昨晩ルイズが夢の中で 見た亜人と全く同じものだった。 全身から煙を立ち昇らせながら亜人が怒りの咆哮を上げる。 亜人が背中から降り畳まれた黒い棒のようなものを取り出した。亜人が一振りすると 棒は亜人の身の丈ほどもあるグレイブへと早変わりした。 亜人はコルベールへと疾走し手にしたグレイブで横なぎに斬りかかった。しかし斬りかかった瞬間 コルベールの体はフライにより宙高く浮かびあがっていた。 「校舎に逃げなさい!!さぁ、早く!!」 突如現れた謎の亜人により半ばパニック状態となった生徒たちが次々と校舎へと逃げていく。 「さぁ来い!こっちだ!」 五角形に学院を囲む外壁へと飛行し亜人を生徒たちから引き離す。 コルベールが外壁へと降り立ち亜人に問いかけた。 「どこから召喚されたかもわからぬ亜人よ、聞いて欲しい!君は私の生徒の一人である ミス・ヴァリエールによりサモン・サーヴァントで召喚された!どうか彼女と契約の儀式を……なッ!?」 コルベールは驚嘆の声を上げた。なんと2メイルはゆうに超える亜人の体が空中高く飛び上がったのだ。 亜人は彼と同じ、高さ10メイルはあろうかという外壁に降り立った。 (この高さまでッ!?この亜人も魔法を?いや、これは単純な……跳躍力!?) 外壁へと着地した亜人が再びコルベールへと襲いかかる。 薪割りのごとくグレイブを振り上げコルベールへと振り降ろす。 しかし、またフライで逃げられてしまう。 「できれば殺したくは無いが……しかたあるまい」 地面へと降り立ったコルベールが呪文を詠唱し、青い炎が亜人へと撃ちこまれる。 しかし今度は逆にその炎が亜人の巨体に似合わぬ宙返りにより避けられてしまった。 その後も何発か撃ちこむがその度に亜人は前後左右へと跳ねまわりかわされてしまう。 「何て身軽さだ!……これだけは使いたく無かったが……」 コルベールが再び詠唱を始める。そのスペルは「発火」ではなく、周りの酸素全てを焼き尽くし 窒息させる恐ろしき炎術、「爆炎」。 そして今正にその炎術を炸裂させようとした時、予想もしないことが起こった。 亜人の全身に青い電流のようなものが走り、次の瞬間その姿が突如掻き消すように消えてしまったのだ。 まるで周りの景色に溶け込んだかのように。 「なに!?……姿を消した?……いや、思えば召喚された時も……まさか先住魔法の類か!?」 コルベールが周りを見回すがどこにも亜人の姿は見当たらない。 「一体どこに……グハッ!?」 コルベールの体が突如2メイルを超える高さへと浮かび挙がる。その腹部からは血が流れ落ち 透明の二本の細長い刃が突き刺さっていた。刃が引き抜かれると同時にコルベールの体がドッと地面に落ちる。 空中に青い電流のようなものが走ると再び亜人の姿が現れる。 その右手からは血の滴った長い二本の鉤爪が伸びていた。 前ページ次ページプレデター・ハルケギニア
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3535.html
前ページ次ページプレデター・ハルケギニア ルイズがアンリエッタからウェールズへの密書を手にした翌日、アルビオンへの出発となった。 ルイズの護衛についたのは何とルイズの婚約者でもあり現グリフォン隊隊長のワルドであり 予定ではルイズとワルドの二人で大使として出発することになっていたのだが…… 「何であんた達がいるわけ?」 「はは、気にするなルイズ、護衛は多い方がいいじゃないか。なぁヴェルダンデ」 「こ~んないい男見てこの『微熱』が黙っていられるわけないじゃないの~」 馬に跨ったギーシュが傍らにいる使い魔の大モグラに語りかけ、キュルケがワルドに寄り添っている。 そしてもう一人、タバサがシルフィールドの上で黙々と本を読んでいる。 ルイズとアンリエッタが再会したあの夜、アンリエッタが入って行くのを目撃したギーシュは鍵穴から 室内を覗き込んでおり勢い余って部屋に入り込んでしまったのである。 自らルイズの護衛に志願するギーシュに最初は困惑したアンリエッタであったが 元帥であるグラモンの息子であることを聞き、これを承認した。 キュルケはいざ出発しようとした一行を偶然見かけるとすぐにタバサを叩き起こし駆けつけてきた。 もちろん目的はワルドである。すらりとした長身に長い金髪、そして形のいい口髭を生やした端正な面持ちの ワルドの容姿は確かに魅力的であった。黒いマントと羽帽子もよく似合っている。 「では諸君、出撃だ!」 ワルドの掛け声とともにグリフォンが駆け出す。 こうしてルイズ一行はアルビオンに向けて出発となった。 「随分と成長したねルイズ。池の小船で泣いていた頃と比べると本当に見違えるよ」 ルイズを自身の前に乗せたワルドがルイズに話かける。その口調と表情はどこまでもやさしい。 「当然だわ。もう十六になったんですもの」 「はは、それもそうだね。それにしても本当に美しくなった……」 「そんな、からかわないでくださいまし」 ルイズが顔を赤らめ俯く。 「ん?照れているのかい?恥ずかしがることは無いだろう!僕たちは婚約者じゃないか」 その後もワルドはルイズに話かけ続けた。どれもたわいもないような話だったが憧れている婚約者と 久々に出会えたことでルイズの心は弾んでいた。 道中は何事もなく順調だった。グリフォンに乗っているワルドとルイズ、シルフィールドに乗っているキュルケとタバサに比べ 一人早馬に跨るギーシュはきつそうではあったが。通常は馬で二日かかる距離を一日で行こうというのだから 無理もないか。もう日も暮れようかという時間になったころアルビオンへの港町、ラ・ロシェールが見えてきた。 そのころラ・ロシェールでは大勢の傭兵達が道の片隅に集まっていた。 傭兵達に囲まれるように二人の男女が立っている。 女の方は先日アカデミーより脱走したフーケであった。 男の方はフーケを脱走させたあの仮面のメイジだ。 「うまくやりなさいよ。金は払ってんだからね」 「へ、任せな。料金分はきっちり働かせてもらうぜ」 傭兵たちが薄く笑う。 「では後は任せたぞ。『土くれ』よ」 「ああ、わかってるよ。手はず通りやるさ」 フーケが応えると仮面の男の姿が夕刻の闇に消えていく。 「さて、じゃあ準備にとりかかろうかい」 フーケの言葉とともに傭兵達が散らばって行く。 ラ・ロシェールに到着した一行であったがアルビオンへの船は明後日まで出ないということだ。 もう完全に日も落ち夜空の双月が月明かりを落としている。 仕方が無いため一行は宿をとり明後日まで待つこととした。 一行が宿をとり宿屋の1階の酒場で豪勢な食事を取っているころ トリステインの山中を蠢く影があった。2メイルを超える巨体を木々から木々へと飛び移り移動する様は さながら巨猿のようである。その巨体は暗闇など関係ないかのように南へ、南へと木々を飛び移って行った。 さて、いよいよアルビオンへと出航する前夜となったがここで予想外の事が起きた。 宿屋を数十人の傭兵が突如、奇襲をかけてきたのだ。 恐らくはアルビオン側の妨害だろう。 「諸君、聞いてくれ」 横にしたテーブルを盾にうずくまる一行にワルドが言った。 「こういう任務は半数が到着すれば成功だ……わかるか?」 ワルドが話している間も宿の外から傭兵たちの矢が撃ち込まれ続ける。 「ど、どういう事ですか、小爵?」 ワルドの言葉にギーシュが不可解そうに言う。 「あんた本当にバカね」 「なんだとキュルケ!」 ため息混じりのキュルケの言葉にギーシュが声を荒だてる。 「小爵さまは私たちに囮になれと言ってるのよ」 「お、囮だって!?」 「ああ、その通りだ。できるだけ奴らを引き付けて欲しい」 「ふぅ……わかったわ。大体私たち、あなたたちがアルビオンに行く目的も知らないのよね」 「礼を言う。じゃあ行こうルイズ」 「え、ええ」 ワルドとルイズが裏口へと駆け出す。すかさず何本もの矢が飛んでくるが タバサが風魔法で防いでくれた。同時にキュルケがファイヤーボールを傭兵たちに撃ちこむ。 一気に外へと出た二人は炎の明かりが揺らめく宿屋を尻目に桟橋へと走って行った。 「さてと、これからどうしようかしら」 キュルケがそう呟いた時、突如宿の外から傭兵の悲鳴が響いた。 「な、何だ!?」 一同がテーブルから小さく顔を出し外を見ると驚くべき光景が広がっていた。 傭兵が何者かに襲われているのだ。 一人の傭兵の腹部に何かが突き刺さる。間髪いれずに傭兵の体が宿屋の屋根まで放り投げられる。 鎧を着込んでいることを考慮すれば恐らくは傭兵の重さは100kgを超えるだろう。 「何だこいつは!?」 傭兵達が驚きと恐怖の混じった声を上げる。 至近距離で見ればそこに巨大な人型の何かがいるのはわかる。しかしその姿は周りに溶け込むように透明にカモフラージュされているのだ。 絶叫とともに透明な襲撃者に傭兵たちが斬りかかる。しかし逆に突っ込んだ傭兵達が胴から三人まとめて両断されてしまった。 見ると襲撃者の右腕と思われる場所から巨大な刃のような物が伸びており先端から血が滴っている。 それからも傭兵たちは次々と透明な襲撃者に殺されていった。みなバラバラに切り裂かれ。 辺り一帯に傭兵たちの血と臓物の匂いが広がる。 あまりの光景にギーシュが嘔吐する。キュルケの表情も青ざめ冷や汗が流れ落ちる。 襲撃者が傭兵の最後の一人の頭部を透明な手で掴む。鎧を着込んだ傭兵の体を片手で軽々と持ち上げた。 その時透明な体に青い電流が流れカモフラージュされていた姿が現れた。 「あ、あいつは!?」 キュルケが驚嘆の声を上げる。それはあの召喚の儀式の日、キュルケらも眼にしたルイズの召喚したあの亜人であった。 亜人が傭兵の体を持ち上げたまま、宿の屋根へと跳びあがる。高さにして6メイルはある。凄まじき跳躍力だ。 傭兵を投げ捨てるように離した。右腕に持った巨大な一枚刃の武器を背中にしまうと右腕から二本の鉤爪が伸びる。 傭兵が恐怖に顔を歪め、口からは小さく脅えた声を出している。 傭兵の体を亜人の巨大な爬虫類のような手が押さえつけると一気に鉤爪を傭兵の体へと振り下ろした。 つんざくような傭兵の絶叫が響いたがすぐにそれも聞こえなくなった。 全身の生皮を剥がされた傭兵の体を屋根の縁にワイヤーで逆さ吊りにすると亜人は夜空に向かい巨大な咆哮を上げた。 その時だった。ラ・ロシェールの上空を巨大な船が横切った。亜人が驚いたように獣のような声を出す。 「あ~あ、一気にアルビオンまで行っちまおうかと思ったけど船行っちまったぜ。相棒が遊んでるから……」 亜人の腰に差された大剣が鎬をカタカタと鳴らし喋る。 亜人は小さく喉を鳴らしながら飛び去って行く船を見つめていた。 「あいつはあの時の……何だってこんな所にいやがるんだい? まぁいいさ、目的は果たせた。私もおいとまさせてもらうよ」 物陰から一部始終を見ていたフーケが闇夜へと飛び去って行く。 ラ・ロシェールの大地に傭兵達の血潮が染み込んでいった。 前ページ次ページプレデター・ハルケギニア
https://w.atwiki.jp/emelife/pages/104.html
クーデターで放逐されたEME前長官。 大戦後から七十余年長官職にあった。吸血種。 夢美とL?の師匠。プレイヤーの一人。 崑崙機関出身。死体やらを操れる。 エンジェル・フィックス事件の際EMEを襲撃。 ジョセフ・ジョースターを倒すも、撃退される。 高嶺清麿によれば【混沌派】。 最近は苗木となんかやってるぽい。
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/1236.html
グリーク・ロー・パルワム 「剣の聖刻年代記・四操兵の記」の登場人物で、古代モニイダスの官吏を束ねる筆頭。 尻尾を掴ませないが汚職官僚たちの首魁で、国家のためと気分次第に市民から財産及び生命を没収できる執政官、デールやソルゴナにラス・テル等のモニイダスを支配する超人からその地位や権勢を力なき一般人が手にするべく(実はグリーク本人は、事をなした後の権力そのものに固執していない)、裏では自国の兵士や密偵らを手懐け各国諸侯たちと手を結び、国体そのものをひっくり返す革命を目論む。 基本は文官肌の人物なのだが意外に引き出しが多く、クーデター時の乱戦に参加しながらも殺されず、それどころか危機に陥ったダワズール将軍を救出する程の体術を垣間見せるなど、そちらでも油断のならない人物。 自身の目指す理想の為には手段を選ばず売国奴の卑劣漢にしか見えないが、殺人に対しては倫理・道徳にもとる上に辻褄合わせと死体の処理に労力を費やすのが割に合ぬ実利から消極的で、唯一敵ながら理解を示した祭祀長が自分たち古の種族が居なくなった次代を担うと見込んだとおり(出来が悪くとも信念を同じくする)仲間思いであり、現場で汚れ仕事を請け負う間者が忖度するほどにおそろしく辛抱強く志は気高い。 関連 ゲルヒ 官僚のひとりで一番老け顔なのに最年少。若干慎重な性格で、クーデターを急ぐグリークらに異議を唱えることも。 ポルスム 官僚。でっぷりと太っており、見かけによらず(?)グリークに次ぐ強硬派。 ロウポー 小太りの官僚。グリークの取り巻き3人の中では人が好さそうに見え、その為か何かとひどい目に遭う。 ブサ 現在は魔道師配下の密偵でラス・テル候補という血筋は超人寄りのアハル民族だが、元々はグリークの部下で今も繋がりを持ち、アレイ・モーアに取り込まれるまでは劣等感を抑え込みグリークの意志に沿って動いていた。
https://w.atwiki.jp/plum1122/pages/278.html
マイラ autolink ロプトの血をひきながら,その支配から人々を解放しようと立ち上がった英雄。マンフロイはこの人の子孫一族を追い求めている。 親族に対してクーデターを起こしたはいいが,どうにもならなくなって,ヴェルダンへやってきた。一人っ子政策の推進者。 タグ:【聖戦】 ま ロプト 人名 男性 上へ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/2028.html
【種別】 船名? 【初出】 十八巻 【解説】 英国の騎士派によるクーデター時にドーバー海峡を哨戒中だった駆逐艦の1隻。 キャーリサの命令により、 バンカークラスター弾頭を搭載した巡航ミサイルをバッキンガム宮殿へ向けて発射した。 なお駆逐艦は他にも「キングヘンリー」、「シャーウッド」、 「ヘイスティングス」、「シェイクスピア」の4隻が確認されている。
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1602.html
フロントミッション セカンド 5-441~443・462~465・481~485 441 フロントミッション2nd sage 04/03/22 17 00 ID cB0K7NaW 背景 2102年、世界は3つの巨大な政治・経済圏に分かれており、この物語の展開されるアロルデシュ人民共和国は、アジア・オセアニア政治・経済圏であるOCU(オシアナ共同連合)の傘下にある。 アロルデシュは貧しく、国内にはアロルデシュ軍の他、これを補う形でOCU軍が駐留している。 アロルデシュ人民の多くは、今日の国力の衰退は、OCUの都合に振り回されてきた結果だと感じており、その鬱積が爆発した形でアロルデシュ軍が独立を目指してクーデターを起こす。 主要登場人物 ●OCU海軍 アッシュ:腕の立つヴァンツァー(機動兵器。分かりやすくいえば飛ばないガン〇ム)パイロット。アロルデシュ人で、過去にアロルデシュ軍にいたが、除隊しOCU軍に入隊。 ジョイス:アッシュとともにリミアン基地に所属。金髪碧眼のプレイボーイ。後にリラと出会い、好意を持つ。 エイミア:リミアン基地所属。アロルデシュに対しては陰気な国としか思っておらず、常々早く帰国したいと思っている。 グリフ:リミアン基地所属。妻子持ちで、アッシュの年配の友人。 ●OCU陸軍 トマス:ラマンストン基地所属。声のでかいオヤジ。奇妙なコネを多く有する。 ロッキー:ラマンストン基地所属。真性の薔薇族。その割に無口でストイックな性格。 ロズウェル:ラマンストン基地所属。謎の女たらし。その謎はプレイ後も明かされない。 ●OCU情報部 リーザ:美人でまだ若いが、非常に優秀。現在、ある最高機密に関わる調査を任され、アロルデシュ内で動き回っている。 サユリ:リーザと共に行動している。多少感情的な性格。 ●アロルデシュ陸軍(革命軍) ヴェン:アロルデシュ陸軍中佐。今回のクーデターの首謀者。 メイラン:ヴェンの忠実な右腕。 ●その他 パイク:OCUから半独立し、内外に対し諜報活動を行なうCIUのエージェント。 コーディ:フリーの諜報員。サユリの友人。一見男のようだが、そうでもない。 サリバシュ:アロルデシュの有力武器商人。アロルデシュのOCUからの独立を望んでいるが、クーデターというやり方には反対の立場。 リラ:サリバシュの娘。ヴェンの幼馴染でもあり、彼に思いを寄せる。 442 フロントミッション2nd sage 04/03/22 17 04 ID cB0K7NaW アロルデシュのOCU海防軍総司令部・リミアン駐留基地。ある夜、アッシュはジョイス・エイミア・グリフら仲間と雑談を楽しみながら夜間警備に当たっていた。 何の変哲もない夜はしかし、アロルデシュ軍によるクーデターの突発に打ち破られる。 完全に不意を突かれたアッシュらは、退却の術すら失い、絶体絶命の危機に陥る。しかし、グリフが敵前に飛び出し、革命軍を引き付ける。 その間に、アッシュらは何とか逃走に成功する。 グリフの安否を気遣いつつ近辺の森に一旦潜み、合わせたラジオで、リミアン基地だけでなく国内のOCU基地全てが同じ状況であることを知る。一転して国内に敵が溢れる状況に、3人は国外脱出を決意する。 道中、同じように基地を追われた、OCU陸軍のトマス・ロッキー・ロズウェルに出会う。トマスが、国外脱出のためのいいコネを知っていると誘ってきたため、彼らに同行。アロルデシュ首都・ダカへと進路を変える。 「コネ」とは、非合法な武器取引を行なっている「バーグショミティ」のボス、サリバシュであった。自分の仕事を手伝えば、国外脱出を手引きしてくれるらしい。 ためらうアッシュらだったが、他に道はないと決断、依頼を遂行する。 仕事後サリバシュは、武力による革命に反対する立場から革命軍と戦うため、この国に残ってほしいという。トマスら陸軍組はその頼みを呑んで、以後サリバシュの私兵となることに。 アッシュらは彼らと別れ、無事国外脱出に成功し、沖合いのOCU制海艦モントに逃れた。 443 フロントミッション2nd sage 04/03/22 17 07 ID cB0K7NaW 一方。革命軍の支配下におちたリミアン基地を遠くから偵察する二人の女性がいた。名はリーザとサユリ。OCU情報部の諜報員である。 表向きの理由は、捕虜の奪還のためであったが、目的は実はもう1つある。彼女らは、ここに置かれていた「ある物」の所在を探していた。OCUの最高機密であるが、偵察の限りでは手がかりは得られなかった。 代わりに、捕虜を乗せて飛び立つ輸送ヘリを目撃。OCU陸空軍と連携してヘリを待ち伏せし、捕虜の奪還に成功する。その中には、あのグリフもいた。 「ある物」の所在をどうしても知りたい二人は、リミアンに所属していた捕虜らに尋ねるがはかばかしい答えは得られない。2人は、サユリの友人でフリーの諜報員であるコーディに助力を仰ぐことにする。 するとグリフが、自分も同行させてほしいという。彼はアッシュらが未だ国内を彷徨っていると考えており、彼らを探し出したいと思っていた。 グリフの同行を許し、コーディの協力を得て他の捕虜収容所へ向かうも成果はなく、意気消沈して捕虜救出作戦本部に戻る。 そこで指示により、4人は翌朝首都ダカで行なわれる大規模な要人救出作戦に参加せざるをえなくなる。ずさんな計画にリーザは眉を曇らせる。 果たして心配通り、危うく作戦失敗という憂き目を見る。しかしそこで、バーグショミティの私兵となったトマスらが手を貸し、なんとか首相ら要人の救出に成功する。 作戦後、郊外でトマスらに感謝の意を表すリーザ。そこでトマスは武器をつきつけ、自分たちがバーグショミティの傭兵である事を告げ、ボス(=サリバシュ)に会って貰おう、と言う。 目的は、彼女らの持っているかもしれない、革命軍についての情報である。 初めは捕虜扱いだったが、リーザは途中で、サリバシュが、「ある物」の情報を持っているかもしれないと思い直し、進んで彼らについていく事にする。 しかしサリバシュの居るディアラバの街につく前に、一行は革命軍に遭遇。トマスら傭兵3人は難を逃れたが、リーザらはそのまま革命軍の捕虜となってしまう。 462 フロントミッション2nd sage 04/03/23 14 04 ID BK1vTroj 441 442 443続き その頃、国外に逃れたアッシュらは、制海艦モント内で、帰国の時を待っていた。そこで、グリフと同じく捕虜となり、リーザに救出されたリミアン基地の同僚に再会する。 彼に、グリフが自分を探してアロルデシュに残ったことを聞かされ、動揺するアッシュ。自分も戻ってグリフを探す、というアッシュに、ジョイスが同意する。 彼は彼で、サリバシュの美しい娘、リラのことが気になっていたのだ。嫌がるエイミアを説き伏せ、彼女の操縦する輸送機でモントを抜け出すことに。 いざ発進の時、CIUの諜報員と名乗るパイクが、無理やり乗り込んできて、連れて行ってくれという。彼は「ある物(リーザらが探しているものと同じ)」の情報を集めており、リミアン基地出身のアッシュらに興味を持っていた。 彼の強引さにあきれつつ、アロルデシュに帰り着く。 とりあえず、サリバシュに再び協力を仰ぐことにし、ディアラバへ。再会したトマスは、グリフらが革命軍の捕虜になったことを話し、助けに行くときは力を貸すから、と頭を下げる。 とりあえずその時まで、サリバシュと革命軍の戦いに力を貸すことに。直後、革命軍がディアラバに侵攻してくる。 なんとか退けるが、これ以上ここにとどまるのは危険だ、とのサリバシュの判断で、ボーネアのアジトに移動することになる。 ボーネアへ向かう船の上で、サリバシュの娘リラはジョイスに語る。クーデターの張本人ヴェンの父とサリバシュは友人で、ヴェンの父が亡くなった後、サリバシュがヴェンを引き取り、兄妹のように育ってきたのだと。 サリバシュも彼に愛情を注いでいたが、性急に革命をのぞむヴェンと、国民自身が立ち上がって独立を目指すべきだというサリバシュの考えはすれ違い続けてきたのだと。 ジョイスはリラの声音から、リラがヴェンを愛しているのだと感じ取るが、口には出さなかった。 463 フロントミッション2nd sage 04/03/23 14 06 ID BK1vTroj ボーネア到着後、グリフ救出のため捕虜収容所を襲撃するが、グリフらはすでに別の場所へ移された後だった。落胆する間もなく、首都ダカに革命軍が進行しているとの情報が入る。 革命軍とOCU軍の、今後の展開を大きく左右する一戦。サリバシュは革命軍をこれ以上助長させないため、アッシュらを率いてダカへ向かう。 三つ巴の戦いは伯仲していたが、革命軍は爆撃機で首都を爆撃。首都のOCU軍は壊滅。1000人以上の民間人が死傷する。 しかし収穫もあった。ヴェンを捕らえたのである。 ヴェンをアジトへと連行するが、民間人を巻き込んだことで頭に血の上ったサリバシュは、まともに話が出来ない。とりあえず、ジョイスが見張りを任される。 ヴェンと二人で居るところに、リラがコーヒーを持ってくる。ジョイスは、リラの様子から、コーヒーに睡眠薬が入っており、その隙にヴェンを逃がすつもりなのだと察する。 面白くはないが、ジョイスはリラの為、ヴェンを逃がしてやる。「こんど戦場であったら、俺がお前を殺す」と言って。 464 フロントミッション2nd sage 04/03/23 14 07 ID BK1vTroj その頃リーザらは、ディーアン空軍基地に収容されていた。革命軍の首都爆撃の後、ヴェンの右腕であるメイランが4人の前に姿を現し、彼女らのヴァンツァーの保管されている場所へ連れて行って、逃げろ、という。驚くリーザらにメイランはいう。 中佐(ヴェン)は捕まり、自分はもうここにいる意味はない。革命は、初めに描いた理想とは全く違ってしまった、と。メイランとともに、リーザらは基地を脱走するが、OCU軍と連絡が通じないため、仕方なくサリバシュを頼ってボーネアを目指す。 そしてボーネアで初めて、アッシュら、トマスら、リーザらが一堂に会する。アッシュはグリフと再会し、この国に居る目的は果たしたかに見えた。 しかし、パイクがリーザにぶつけた質問から、雲行きが怪しくなり始める。 「ある物」―それはフェンリルと呼ばれている―は、無人兵器のコントロールシステムのことであった。その支配は、人工衛星にフェンリルを搭載することで、敵味方に関わらずありとあらゆる人工衛星に及ぶ。 フェンリルは、それを手にしたものに絶対の覇権をもたらす「悪魔の兵器」だったのである。 それを探し出してどうするつもりだったんだ、と問い詰めるパイクに、リーザは、破壊するつもりだった、と答える。上からは回収を命じられていたが、その命に背いてでも、あれはあってはならない兵器だと。 リーザとパイクの意見が一致し、彼らは以後、フェンリルを探しだす為、ともに行動することにする。 465 フロントミッション2nd sage 04/03/23 14 08 ID BK1vTroj とはいえアッシュらには、これは無関係な話のはずだった。しかし、話を聞いていたグリフの顔が青ざめる。 彼は告白する。自分はリミアンにいた頃、金のため武器の横流しに携わっていた、そのコンテナの中にもしかしたらフェンリルがあったかもしれない、と。そしてそのコンテナは、今でもリミアン基地にある筈だと言う。 アッシュら、リーザらに加え、グリフの横流ししていた「お宝」に興味を示したトマスらも加わり、サリバシュに了解を得て一路リミアンへ。しかしあろうことか、フェンリルは先回りしていたヴェンによって奪われてしまっていた。 一方サリバシュは、革命軍から首都を取り戻すため、ダカへと向かった。リラも連れている。(リラはヴァンツァーの操縦資格を持っている) そこで、リミアンから戻ってきたアッシュらと合流。ヴェンと対峙するものの、彼を捉え、国会議事堂を開放することに成功する。 安堵し、いざヴェンと話そうとしたその時、上空に真っ青な謎の戦闘機が忽然と現れた。OCUのものでも、まして革命軍のものでもない。戦闘機は真っ直ぐにヴェンを目指し、襲い掛かった。 その時、誰よりも早くリラの機体がヴェンの機体の前に飛び出した。 二つの機体が、爆炎に消えた。 481 フロントミッション2nd sage 04/03/24 16 35 ID oPRPZJSa 441 442 443 462 463 464 465 続き 奪還した首都ダカに構えたバーグショミティの仮設司令部で、サリバシュはひたすら泣き続けていた。リラも、息子同様に育ててきたヴェンも、もういない。サリバシュは、戦いを続ける意欲を失いかけていた。 その時、死んだはずのヴェンが、ディーアン空軍基地に帰還したとの情報が入る。瞬間、サリバシュは咆哮をあげ、単独でもディーアンに乗り込んでヴェンを殺すと言い出す。 「俺はもう、死んだって構わないんだ!」 そう言い放ったサリバシュの頬に、サユリの平手打ちが飛んだ。 「あんたが死んだら、リラは今よりもっと悲しむのよ!」 それが分からないんなら、さっさと殺されちゃえばいいんだわ…、そう言いながら、サユリ自身泣きじゃくっている。その涙に、サリバシュはようやく一応の平静を取り戻した。 革命軍本部・ディーアン基地を攻めるには、現状の戦力差では無謀に過ぎる。そこで、まずは革命軍がインターゲーンと呼ばれる謎の組織から受けている物資の補給線を絶つ事にした。 メイランの情報に基づいて、物資の受け渡しが行なわれているブラフマプトラ川へ向かい、作業を行なっていたトラックを叩く。 意外にも受け渡しは輸送機で行なわれており、完全に補給を絶つ事は出来そうにもなかったが、少なくとも一時はディーアンに、新しい物資は運ばれないであろう。 いよいよ腹を決めたサリバシュ。ディーアンへの襲撃作戦が始まる。 ロズウェル発案の襲撃作戦は、輸送機で基地に低空接近・着陸し、敵の爆撃機を爆破し、基地を混乱させた後に地上部隊が突入するという、なんとも不安なものであった。 一方そのディーアンでは、ヴェンと革命軍総司令官のグィアンダが、手に入れたフェンリルをめぐって意見を異にしていた。フェンリルはあくまでも、OCUを脅すためのものだというヴェン。しかしグィアンダは、フェンリルを実際に使用するという。 ヴェンはこの時、革命を彼らの手に任せてはならないと感じ、ある決断をした。 482 フロントミッション2nd sage 04/03/24 16 37 ID oPRPZJSa ロズウェルの無謀な作戦は、奇跡的にも成功裏に終わった。 基地はバーグショミティによって落とされ、グィアンダは追い詰められ、ヘリに乗り込んで逃走しようとした。ヘリが嘲笑うように高く舞い上がりかけたその時、地上に残っていたヴェンの銃口が、ヘリに向けられた。 マシンガンによって蜂の巣にされたヘリが、炎に包まれながらゆっくりと墜落する。そして、撤退を命じるヴェンの声を乗せた無線が、その場にいた全ての者に届いた。 ヴェンはその後、一個中隊を率いてどこかへ消えていった。革命軍は事実上崩壊し、フェンリルもまだ回収しきれていないものの、当面の危機は去ったかに見える。 ヴェンとは個人的に決着をつけたいというサリバシュを残し、アッシュらはこの国を去ることを決意する。 汽車の中、アッシュは思い惑う。かつて自分は逃げるようにこの母国・アロルデシュを離れ、OCUに志願した。そして今再び、母国に背を向けようとしている。この国のため、自分は残ってするべきことが有ったのではないか、と。 その時、線路上に十数台の機動兵器が現れ、攻撃を開始してきた。ヴェンの命に背き、追って来たらしい。彼らを退けるものの、やはり自分たちもヴェンと決着をつけたい、とトマスらはサリバシュにいう。 彼らもまた、ここまで関わってきたこの国の行く末を見定めたい気持ちになっていたのだ。熱意に押され、サリバシュはそれを受け入れる。 サリバシュ達は、襲ってきた機動兵器のコックピット内に残されていたデータをもとに、ヴェンの居場所へと向かう。 そこでアッシュは、自らの過去を告白する。 アッシュがかつてアロルデシュ軍に所属していた4年前、偶然にも、クーデターが起ころうとしていた現場に居合わせる。それを知った彼は、クーデターを阻止するため、リーダーであるアザト大佐を撃ち殺してしまう。 その後彼は除隊し、OCU軍に入隊したのであった。だが彼は、自らの行為が正しかったのか、ずっと逡巡していた。あのままクーデターが起こっていたほうが、アロルデシュの為だったのではないのか。そしてその疑問は、今度の一連の出来事を通して、徐々に深まって来ていた… 483 フロントミッション2nd sage 04/03/24 16 38 ID oPRPZJSa アッシュの思いを断ち切るように、ヴェンの中隊との交戦が始まる。だが、ヴェンの元へたどり着く前に、リーザは上空に、打ち上げられたばかりのロケットを確認する。 まさか、打ち上げられたのはフェンリルなのか。 ヴェンも同じく動揺し、戦いを中断して夜の闇に消えていった。 ロケットを打ち上げたのは、インターゲーンであろう、とパイクが推測する。インターゲーンは、革命軍に物資を提供するだけではなく、まるで自ら何か重大な目的を持って行動しているかのように見える。インターゲーンとは何者か、目的は何だというのか。 その謎を探るにしても、ヴェンの情報を頼る他ない。サリバシュらは、ヴェンを追った。 ヴェンはその頃、インターゲーンの責任者、ヘンシェルと交信し、インターゲーンの手によりフェンリルが打ち上げられたことを確認する。フェンリルを使用しようとするヘンシェルに、ヴェンは激しい憎悪を燃やした。 その場所に、サリバシュらが辿りつく。今だヴェンへの愛情を残しているサリバシュは、お前がフェンリルを使うことを望んでいないならともにインターゲーンと戦おう、というが、ヴェンは強がって突っぱねる。そして、戦いが始まる。 ヴェンを追い詰めたアッシュに、ヴェンは殺せ、という。その時、上空に、見覚えのある青い戦闘機が現れる。かつて、ヴェンとリラを襲ったあの戦闘機だ。青い機体から放たれた砲弾は、今度こそ間違いなくヴェンの機体を直撃した… 虫の息で、ヴェンはサリバシュに、間違っていたのは、俺の方だったようだ、という。そしてアッシュに、こう言い残す。 「フェンリルを、止めてくれ…あれは、あってはならない兵器だ」 何故俺に?とアッシュが問うと、 「この国で起こった2つのクーデターを止めることが出来たのは、お前だけだからだ…」 アッシュはそれを了解した。 「リラを頼む…」 そうしてヴェンは、息を引き取る。 サリバシュは泣き崩れる。 しかしジョイスは、倉庫の奥に寝かされていたリラを発見する。怪我こそ負っていたが、彼女もまた、生きていたのだ。 484 フロントミッション2nd sage 04/03/24 16 40 ID oPRPZJSa リーザは無線を通じ、上司であるチャンジャン将軍に、フェンリル打ち上げの旨を報告する。それの対する将軍の答えは、あまりに意外なものだった。打ち上げは、予定の行動だった、と。リーザの胸に、疑惑の暗雲がたれこめる。 その時、無人兵器の一群が、彼らのキャンプに接近してきた。革命軍が既にない以上、インターゲーンのものであろう。無人兵器を退けた後も、あまりに手回しの良すぎるインターゲーンの行動に、不安が尽きない。 その時、その場にインターゲーンの責任者・ヘンシェルが現れ、真実を告げた。 フェンリルを作り、打ち上げたのは間違いなく我々だ。我々はテストを行なう必要があった。フェンリルの操る無人兵器が、本当に有人兵器を打ち破れるのか。その為にクーデターを利用し、OCUとの戦いでフェンリルを使用しようとしたのだ、と。 彼が立ち去った後、一行は、フェンリルを止める術を探してインターゲーン本部へ赴く。そこでヘンシェルは、最後の謎を明かす。インターゲーン、それはただの企業ではない。その実態は、OCU軍秘密工場。 つまりフェンリルは、OCUによって作られたものであり、今回のクーデターも、そして4年前のクーデターも、フェンリルの実戦テストのため、OCUの命を受けたヘンシェルの糸引きによって引き起こされたものだったのだ。 だが、とヘンシェルは続ける。今回の件で、フェンリルとOCUの関係が明るみに出るのを恐れたOCUは、真実を知るヘンシェルやヴェンを葬るため、傭兵部隊「ダークギース」を派遣した、と。 ヴェンを抹殺したのは、彼らだったのである。 だが、私には切り札がある…。無気味な言葉を残し、工場内に消えていくヘンシェル。アッシュ達は彼を追う。 「切り札」、それはフェンリルによる、アロルデシュを含むOCU諸国への核ミサイル攻撃であった。既にそれは、実行に移されようとしていた。もう引き返すことは出来ない、と薄く笑うヘンシェル。サリバシュのバズーカが、彼を粉砕した。 フェンリルを止める術はないのか。提案されたのは、ここから別のロケットを打ち上げ、フェンリルを撃墜する、という方法だった。 押し寄せる無人兵器を蹴散らしつつ、コントロールルームに辿り付き、ロケットを打ち上げる。一度目は、フェンリルの防衛システムに引っかかるものの、次のロケットに友軍信号を出させることで、フェンリルに再接近。 フェンリルを破壊する事に、とうとう成功したのである。 485 フロントミッション2nd sage 04/03/24 16 46 ID oPRPZJSa それから。 オーストラリアへ戻ろうとする制海艦モント上に、アッシュらはいた。 危難は去った。だが、全てが終わったわけではない。 突然鳴り響く警報。接近してきた戦闘機。それは間違いなく、全てを知ったアッシュらを抹殺すべく派遣された「ダークギース」であった。 彼らの攻撃をも、アッシュらは退ける。勿論、これからも同じように、命を狙われる日々が続くのだろう。だが、決して死ぬわけにはいかない。OCUの闇を暴くことが出来るのは、今は自分たちしかいないのだから。その日までは、決して。 見上げた空はどこまでも高く青く、アッシュの目に染みた。 サリバシュ邸でリラを探すサリバシュ。リラはヴェンを弔うための花を眺めている。サリバシュはリラと共に屋敷に戻る。 サリバシュ邸の庭にあるヴェンの大型機動兵器の残骸。 完 これで終わりです。長くなった割に、分かりにくくてスマソ。 後、セリフなんかはかなりうろ覚えです。雰囲気だけですが、かなり好きなタイトルなんで、興味持ってくれたら嬉しい。 って、それはスレの趣旨じゃないな。 とりあえず、分かりにくいところは、ごめんね。おれはじめてあらすじかいたから、ごめんね。