約 95,849 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2424.html
2話 銀髪の侍と青色の人狼 D-6デパートで、◆ymCx/I3enUは適当にうまい棒を食べていた。 地面には食べ終わった袋が何個も落ちていた。 「◆VxAX.uhVsM氏がなー…いつかやるとは思っていたけど」 デイパックから取り出した刀、虎鉄Z-IIをいじりながらうまい棒を食べていた。 彼のデイパックから出てきたのはこれだけだった。 だがしかし、彼の体にはとある異変が。 「◆VxAX.uhVsM氏もいろいろやってくれたな…っていうか、人狼だよねこれ」 ◆ymCx/I3enUの姿は青と白の毛皮を持った人狼になっていた。 ちなみに、願いの書いてある紙にはこう書いてある。 『◆ymCx/I3enU氏の好みっぽい外見にしておいたから☆』 この☆の意味はなんだ、と俺は突っ込まない。 さて、そんな話は終了だ。 とりあえずしばらくは、うまい棒でも食っておくか。 ◆ ◇ 「おいおい、ちょっと待てよ…なんでこんな事になってしまったのかな…」 銀色の侍こと坂田銀時はフードコートで勝手にソフトクリームを作っていた。 店員がいたらすぐに捕まるが、生憎ここに店員はいない。 そんな訳か、彼はこんな事も普通にやっている。 「あの後、酒飲みに行って……駄目だ、思い出せない」 あの後酒を長谷川さんと飲んで、寝てしまったらこんな事になっていた。 こんな事は日常茶飯事…ではないので結構彼も焦っていた。 「とりあえず、名簿…だっけか?」 携帯電話を取り出し、適当に操作する。 いろいろやって、やっと名簿が表示される。 上から見ていくと、沖田総悟の名前が目に入る。 他にも、真選組の副隊長土方十四郎、真選組の…何だったか…山崎退、それに従業員の志村新八の三人が見つかった。 「とりあえず、新八を探さないとな…あいつなら地味パワーで生き残れそうだけど」 何気に酷い事を言いながら、次は支給品を確認する。 手探りで見つからなく、バックを裏返しにしてやっと出てきたのは。 ワルサーPPK/Sだった。 「アウトおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 「ちょちょちょちょちょちょ、何これ!?モノホン!?」 動揺を隠しきれていません。 それでも、さすがに騒ぐと落ち着く。 ゆっくりとその銃を見る。 「あの小河だっけか?ふざけやがって…なんで俺なんか呼んでこんなもの押し付けるのかね…」 挙句の果てには愚痴をこぼす。 まあ、仕方ないとあきらめそれを持って動き出そうとした。 「……そこの奴、出てこい」 「ん、バレてしまったか」 「……あんた誰だ?」 「◆ymCx/I3enU…で分かるか?」 「…わいえむ?」 「もういいわ、面倒だし」 「で、アンタ何の用だよ」 「ん?ああ、叫び声が聞こえたからさ…なあ、坂田銀時さん」 「なんで俺の名前を知ってるんだ…?」 警戒を強める坂田銀時。 そこで、◆ymCx/I3enUが自分の失敗に気付く。 「ん?ああ、気にするな」 「気にするな!?銀さんにそんな物が通用すると思ってるの!?」 「まあ、用件だけ言っておくよ」 「用件?」 「ああ、俺は刀を持っていてそっちは銃を持っている…交換しないか?」 「……こっちにとっては好都合だが」 「なら、交渉成立だな…じゃあ、頂いていくよ」 銀時の手からワルサーPPK/Sを取って変わりに虎鉄Z-IIを持たせる。 「それじゃあな」 「な、おい!」 ◆ymCx/I3enUはすぐにどこかに消えてしまった。 その場に残っていたのは、坂田銀時一人だった。 「……なんつー野郎だ、あいつ」 仕方なく、銀時は食品エリアに行った。 目的は、甘味補給だ。 【真昼/D-6デパート】 【坂田銀時】 [状態]健康 [装備]虎鉄Z-II [所持品]基本支給品 [思考・行動] 基本:とりあえず、知り合いを探す。 1:◆ymCx/I3enUを若干警戒。 [備考] ※願いは不明です。 ◆ ◇ 「うーん、とりあえずどこに向かおうかな…」 ◆ymCx/I3enUはデパートを出てただ歩いていた。 目的は特にない。しかし、殺し合いをする気はない。 「とりあえず、首輪外す方法を探すか」 立ち上がり、歩き始める。 【真昼/D-6デパート前】 【◆ymCx/I3enU】 [状態]健康 [装備]ワルサーPPK/S(7/7) [所持品]基本支給品、ワルサーPPK/Sのマガジン(3) [思考・行動] 基本:特にどうしたいわけでもない。 1:とりあえず、首輪をはずしたい。 2:他の書き手さん、どうなってるかな。 [備考] ※願いは不明です。 ※青と白の毛の人狼の姿になっています。 【支給品紹介】 【ワルサーPPK/S@現実】 坂田銀時に支給。 諜報活動関係者や要人警護、警察機関などに人気があった。 007が使用していた事もあり、民間市場にも護身用として人気があった。 だが、1968年に民間市場のほとんどを占めるアメリカで銃器規正法が成立し、銃の全長は最低4インチと定められた。 その為に3.9インチしかないワルサーPPKは規制の対象になり、民間販売不能になってしまった。その代用品として発表されたのがこの銃。 【虎鉄Z-II@銀魂】 ◆ymCx/I3enUに支給。 近藤が新しく愛用している虎鉄シリーズの刀。 音楽再生機能は勿論の事、柄の部分に特殊な金具を装着することにより お部屋掃除のコロコロとしても使用できる大業物。
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/3724.html
火の弓騎士 種族:人間族 登場作品:幻燐の姫将軍Ⅱ 解説 雑感・考察 名前
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/775.html
▼ Trial-Size Trial by Fire 依頼者: ドドモス(Dodmos) / カザム・ワーコンダロ邸付近 依頼内容: 鼻の院が創り出した「火の音叉・改」を 「イフリートの釜」にある巨大なクリスタルに かかげると、不思議な効果が現われるという。 召喚士ならば、その中で待つ1対1の試練に 挑戦する意味があるだろう。 カザム Dodmos ふむ…… やはりアレを使うときが……いや…… Dodmos ん? ……冒険者か。 ……ふむ……おまえならば……。 Dodmos 私たちは、 ウィンダスにある研究機関「鼻の院」の関係者。 Dodmos そして私は、 こちらの研究員に付き添って、イフリートの釜にある 巨大なクリスタルを巡っている冒険者だ。 Dodmos 実は、あの巨大な クリスタルの中には、ある怪物がいてな…… Dodmos どうしても その怪物に勝利することができない私たちを 見かねた他の研究員が、この火の音叉・改と いう音叉を開発してくれたのだが…… Ronta-Onta だめだってばさ! そんなもん使ったら、本物のデータが 取れないだろ!? Ronta-Onta いいか? 研究ってのは、勝ち負けじゃない。 真か偽か! 生か死か! 丁か半か! ……の、デリケートな問題なんだ! Dodmos このように こちらの研究員さまからは、 後ろ向きなご意見ばかりでね。 Dodmos そこで、 ひとつ、君のような冒険者にアレを渡して、 本当にうまくデータが取れないものか、 実験的に試してみようかと思ったのだが…… Ronta-Onta だめだってばさ! そんなもん使っても、本物の召喚士じゃないと、 あの「大いなるもの」には勝てないってば。 Ronta-Onta いいか? その火の音叉・改は、「大いなるもの」と召喚士、 どちらの力も押さえ込んでしまうもの。問答無用で レベル20にされて、カーバンクルしか呼べなくなる。 Ronta-Onta しかも 巨大なクリスタルの中に入れるのは、 それを持つ召喚士ひとりきり。 泣く子も黙るタイマン勝負なんだぜ!? Dodmos ……。 しかし、鼻の院から催促も来ていますし、 そろそろこの問題を、どうにか穏便に 処理しなくては。 Ronta-Onta ……。 それもそうだな。 じゃあ、やっぱりこの人にあげちゃおうか。 Dodmos ……。 あげちゃいますか? 選択肢:もらっちゃう? はい いいえ(キャンセル) Ronta-Onta じゃあ、はい、これ。 火の音叉・改。それを巨大なクリスタルに かざせば、中に眠っている「大いなるもの」 と戦うことができるよ。 Ronta-Onta もらってくれた お礼に、巨大なクリスタルがあるイフリートの釜まで 魔法で送ってあげるから、準備ができたら、 冒険者に火の音叉・改を見せてみなよ。 Dodmos それと、 その火の音叉・改を作った方いわく、 「戦いに勝利したときのみ、帰り道が開かれる」 とのこと。 Dodmos よくわからんが、 くれぐれも準備を整えてから来ることだ。 いいか、召喚士としてレベル20だぞ。 火の音叉・改を手にいれた! 火の音叉・改 Rare Ex ウィンダスの鼻の院が改良を加えた特殊な音叉。 Dodmos 火の音叉・改を もらっちゃった冒険者か。カーバンクルと共に レベル20で戦う準備はできたか? Dodmos ちなみに、その戦いに 勝っても負けても、巨大なクリスタルは しばらくの間、反応しなくなるぞ? 選択肢:準備はできた? まだ準備中(キャンセル) 火の音叉・改をなくしてしまった Dodmos そうか。 ……では、もうひとつ欲しいだろう。 いらないと言っても、あげちゃおう。 できたので、イフリートの釜に飛ばして Dodmos ……では、 研究員さま、よろしくお願いします。 Ronta-Onta ……ムニャムニャ…… Ronta-Onta トウッッァ! 灼熱の回廊 (火の音叉・改をトレード) クリスタルの塊に反応して、 火の音叉・改が静かに鳴り響く……。 ……我が眠り、…………? …………、どちらが現し世で、 どちらが夢か。……………………? まあ、よい……、 …………、我がひとときの………………、 いのちを賭して…………。 覚悟はよいか、…………? [Your Name]は、Ifrit Primeを倒した。 ……見事だ、…………。 この世界が夢なのか、 ………………。 ……真実の姿を…………。 イフリートを召喚できるようになった! カザム BF戦に負けた場合 + ... Dodmos ああ、冒険者。 タイマン勝負はどうだった? Dodmos 勝っても負けても、 巨大なクリスタルはしばらくの間、 反応しなくなるだろう。その間は 骨休めするといい。 Dodmos なに!? あの「大いなるもの」に勝ったのだと!? Dodmos ……研究者さま! Ronta-Onta ……ああ、残念だなぁ。 あの音叉で制限された「大いなるもの」は、 本物じゃないからなぁ。本物の研究をするって いうのが、本物の研究員の、本物の仕事だし。 Dodmos ……研究者さま……。 Dodmos ……。 なら、私もそろそろ本物の冒険者として、 本物の冒険をしたいのですが………。 Ronta-Onta なんの得も ないけど、また「大いなるもの」とタイマン したいんだったら、巨大なクリスタルに 火の音叉・改をかざせばできるはずだよ。 Dodmos ただし、 召喚士としてレベル20で戦うことになる。 力試しといえど、ぬかりのない準備が必要だぞ。 ▲ ■関連項目 召喚獣クエスト , カザム Copyright (C) 2002-2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/minoruwiki/pages/191.html
未完。 ニコニコ動画 リン編のみ(ヘクトル編は非公開状態) http //www.nicovideo.jp/watch/sm15356542 リスナーのまとめマイリス http //www.nicovideo.jp/mylist/28590901 他動画サイト リン編ハード序章~ヘクトル編ハード21章 http //fliiby.com/folders/159959/minoru_rekka.html ヘクトル編ハード22章~29章 https //mega.nz/#F!I0knFbJD!Xyqs-8r133UbhUtXKwHE_A
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5784.html
前ページ次ページ使い魔の炎 「姫に近づくんじゃねえ…!!」 傷だらけの烈火。 身を挺して君主であるルイズを守ろうと、渾身の炎を目の前の男に放つ。 しかし、不気味な仮面の男は微動せず、徐々にふたりに詰め寄ってくる。 「レッカ…」 怯えるルイズは烈火の服の裾をギュッとつかむ。 すでに烈火の体は傷だらけだったが、何とかルイズを守るために再び立ち上がった。 なんで…こいつには俺の炎が効かねえんだ!? この男には、自分の炎がまったく通じない。 その事実に、烈火は恐怖を覚えた。 しかし、その恐怖も長くは続かなかった。 次の瞬間、堕天使の姿をかたどった炎に、烈火は飲み込まれたからだ。 そんな…なんでコイツも炎を…!? 「うああああああああ!!」 「ど、どうしたの!? レッカ!?」 烈火は目を覚ました。 いつも通り、ルイズの部屋の藁の上で。 ルイズはベッドの上で体を起こしていた。烈火の悲鳴に驚いたらしい。 「い、いや…なんでもねえ。ちょっと目覚めの悪い夢をみただけだ」 ルイズに心配をかけないために、多少無理矢理気味に烈火は嘘をついた。 「…そう、アンタも夢をみたのね」 微妙な表情でルイズが呟く。 「アンタ"も"? 姫もなんか夢を見たのか?」 烈火の問いかけに、ルイズの顔が一瞬にして赤くなった。 「そ、そんな訳ないでしょ!? 私が夢なんか見るわけないじゃない!」 ルイズは烈火に背を向け恐ろしいスピードでベットに潜り込んだ。 「何怒ってんだ…?」 烈火は考え込んだが、理由がわからなかった。 夢の中の婚約者が、烈火になっている夢をみたなどと、ルイズに言えるはずがなかったのである。 次の朝、いつも通り朝食をとった烈火とルイズは授業に向かった。 授業では、"風"系統の教師であるミスター・ギトーとキュルケが風と炎、どちらが最強の系統であるかを議論、いや口論していた。 口論の始まりは、ミスター・ギトーがキュルケが最初に最強だとあげた"虚無"と呼ばれる幻の系統をただの『伝説』だと言い、自分の"風"系統こそが最強だと言ったことによる。 烈火は、まあ何が最強であろうと関係ねえけどキュルケが危なくなったら助太刀してやろう、ぐらいしか考えておらず、ぼんやり授業を聞き流していた。 そんなことより気になるのは、今朝の夢のこと。 一体あの男は誰だ? ただの夢だと言ってしまえばそれまでだが、あの炎…烈火のものとは似て非なるもの。 不意に、ルイズに肩を叩かれた。かなり長い時間考え込んでいたらしい。 烈火が気づくと、教室は一色触発の空気に包まれていた。 すでにギトーとキュルケからは闘気が溢れでている。 ルイズはこの雰囲気を察して烈火に知らせたのだろう。 「風が最強たる所以を教えてやろう。 ユビキタス・デル・ウィンデ…」 ギトーが呪文を唱え始めた。 これは危ねえな…烈火が立ち上がり、戦いを止めようとした、そのとき。 「あやや、失礼しますぞ!!」 あまりに場違いな声に、思わず烈火はずっこけた。 声と共に教室に姿を見せたのは、似合わないカツラをつけたコルベールだった。 「おや、取り込み中ですか? まあよいです…おっほん。 今日の授業はすべて中止であります!」 コルベールは、トリステインの王女、アンリエッタ姫が魔法学院に来ていることを告げた。 急な事態にキュルケとギトーの争いもなし崩し的に終了し、生徒たちは次々と教室からでていく。 ルイズはふう、と息をついた。 「何も起きなくてよかったわ。 私たちも部屋に戻るわよ、レッカ」 「御意、姫」 烈火とルイズも部屋に戻ることにした。 その夜、夕食を終えたふたりは寝る支度を始めていた。 藁の上、手持ち無沙汰になった烈火は、無意識のうちに右手にはめられた手甲を撫でていた。 その様子が気になったルイズは、烈火に問いかける。 「その手甲、いつもつけてるわね。 何か意味でもあるの?」 「いや…なんかこれ付けてると温かいっていうか…お守りみたいなもんだな」 さすがに母ちゃんと一緒にいるみたい、という子供じみたことは恥ずかしくて言えなかったが、烈火はほとんど思ったままを口にした。 ルイズはふーん、と興味なさそうに呟いただけだった。 そのとき、いきなりコンコン、とドアがノックされた。 ルイズの体がビクッと反応する。 「誰だ? こんな時間に」 烈火が立ち上がってドアに向かう。 ノックは規則正しく、初めに長く二回、それから短く三回…。 ルイズがはっとした表情で立ち上がり、烈火を押しのけて扉を開いた。 扉が開かれるやいなや、真っ黒な頭巾をかぶった少女が、そそくさと部屋に入ってきた。 「…あなたは?」 ルイズが問いかけると、頭巾をかぶった少女は静かに、と口元に指を立て、杖をマントから取り出して軽く振った。 光の粉が部屋に舞う。 「…ディティクトマジック?」 ルイズが尋ねると、少女は静かに頷いた。 「どこに耳が、目が光ってるかわかりませんからね」 周りを確認し終わると、少女は頭巾を外した。 現れたのは、神々しいほどの高貴さを持つ美少女だった。 「…誰だ?」 烈火が間抜けな声をあげるのと、ルイズが使い魔の頭をぶっ叩いたのはほぼ同時だった。 「姫殿下!」 ルイズは慌てて膝をついた。 それを見て姫殿下、アンリエッタは笑みを浮かべた。 「お久しぶりね。 ルイズ・フランソワーズ」 「つまり、こちらの王女様と姫は、幼なじみってわけか」 幼少時代のふたりのおてんばという表現では済まされない思い出話を聞いた烈火の言葉に、ルイズは頷いて答える。 「姫さまがご幼少のみぎり、恐れ多くもお遊び相手を務めさせていただいたのよ」 王女はその言葉を聞いて、深いため息をついた。 「あの頃は、毎日が楽しかったわ。 何にも悩みがなくて」 声には深い疲れと憂いが滲んでいた。 「…結婚するのよ、わたくし」 事態を字面通り読みとった烈火は、明るい声をあげた。 「おお、そりゃ良かったじゃねえか!」 「あんたは黙ってなさい!」 烈火は再び、後頭部を強かに殴られた。 「いてえええ! 何すんだよ姫!?」 そんな烈火を無視し、ルイズは沈んだ声で言った。 「おめでとうございます…」 そこでようやく吹っ飛ばされた烈火の存在に気付いたアンリエッタは寂しさを隠すように笑い、ルイズに話しかけた。 「そこの彼はあなたの恋人なの? ごめんなさい、もしかしてお邪魔だったかしら」 今朝の夢を思い出して真っ赤になったルイズは、慌てて否定しようとする。 「いや、俺は恋人じゃねえ、忍だ」 しかし、烈火はルイズが言うする前に自ら否定した。 「そうです、彼はただの使い魔です」 「使い魔じゃねえ、忍」 「どっちだっていいでしょ!?」 「よくねえよ!」 「いいの!」 「よくねえ!」 つまらないことでにらみ合う二人。 そんな様子を見て、アンリエッタの口元には自然に笑みが浮かんだ。 「ルイズ・フランソワーズ、あなたって昔からどこか変わっていたけど、相変わらずよね」 しかし笑みはすぐに消え、再びアンリエッタはため息をついた。 「姫さま、どうなさったんですか?」 「…わたくしは、ゲルマニアの皇帝に嫁ぐことになったのですが…」 アンリエッタの言葉に、ルイズが驚いたような声をあげた。 「ゲルマニアですって! あんな野蛮な成り上がりどもの国にどうして!?」 「しかたないことなのです…同盟を結ぶためなのですから」 ここで烈火もようやく気付いた。 結婚するというのに、アンリエッタが少しも嬉しそうな顔をしない理由。 昔は日本でもしばしばあったこと…政略結婚だ。 「姫さま…」 「しかし、アルビオンの貴族たちは、トリステインとゲルマニアの同盟を望んでいません。 血眼になって婚姻をさまたげる材料を探しているのです」 神妙に話を聞いていたルイズが尋ねる。 「…もしかして、婚姻をさまたげる材料が?」 その言葉を聞いたアンリエッタは、床に崩れ落ちた。 「おお、始祖ブリミルよ…この不幸な姫をお救いください…」 芝居がかった様子で臭いセリフを呟くアンリエッタ。 烈火はわざとらしいその仕草に少しあきれた。 しかし、どうやら君主であるルイズは違ったらしい。 「言って! 姫さま! 何が姫さまの婚姻を邪魔する材料なの!? このルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、姫さまの危機となれば、何処なりと向かいますわ!」 興奮した様子でアンリエッタに駆け寄るルイズを見て、烈火は思った。 また面倒くさいことに巻き込まれそうだな。 「で、結局俺らが行くわけか」 朝もやの中、鞍をつけた馬を引っ張り歩く。 「仕方ないでしょ。 他ならぬ姫さまのためなんだから」 予想通りのルイズの返事に、烈火はため息をついた。 烈火は、王女や国を守ることには興味がない。 ルイズの正義感の強さやプライドの高さは承知していたし、そこを気に入って彼女を君主にしたともいえる。 しかし、今回の戦いはギーシュとの決闘のときや『破壊の杖』の件とは事情が違う。 アンリエッタは、明らかにルイズを利用したいだけだ。 この任務はあなたにはやらしたくないだのなんだの言っていたが、部屋に来た時点でやらせる気満々である。 ルイズはアンリエッタを盲目的なほど信頼しているから気づいていないらしいが、烈火は任務とはいえ親友を戦地に送り込むアンリエッタがいまいち気に入らなかった。 それに、いくら本人が望んだとはいえ、本意でない政略結婚のための任務をやる気にはなれなかった。 しかし、大切な君主が自ら動くとなれば自分も行くしかない。 烈火は指を立てた。 「質問もう一個」 「何よ」 「何でコイツがいるんだ?」 烈火は自分の隣を歩く金髪の少年を指さした。 気合い十分の顔でふんぞり返っている。 "青銅"のギーシュだ。 「部屋の外で立ち聞きしてたらしいのよ。 可憐な姫さまを救うって、すっかりその気になってるみたい」 はあ、とルイズはため息をついた。 「二人とも、僕がついているんだから大船に乗ったつもりでいたまえ!」 はあ。 烈火もため息をついた。 「あ、そういえば願いがあるんだが…」 「なによ」 ギーシュにルイズが無愛想に言葉を返す。 「使い魔を連れていきたいんだよ」 「お前に使い魔なんかいんのか?」 烈火がさして興味もなさそうに言う。 「もちろんさ。もう来ているよ」 烈火とルイズは辺りを見回し、それから顔を合わせた。 「「どこに?」」 綺麗にハモった。 「ここだよ! でておいで、ヴェルダンデ!!」 すると、地面が盛り上がり、巨大なモグラが姿を現した。 「ああ、ヴェルダンデ! 可愛いヴェルダンデ! なんて愛らしい! ああ!!」 すさっ!と膝をついてヴェルダンデに頬ずりするギーシュ。 そんなギーシュを烈火とルイズが冷ややかに見つめる。 そのとき、突然巨大モグラがルイズに向き直り、飛びかかった。 「きゃあ! 何すんのよ!」 ルイズの体を鼻でまさぐるヴェルダンデ。 どうやら目的はルイズの指にはめられたアンリエッタからの預かりものである"水のルビー"らしい。 「ああ、ヴェルダンデは宝石が大好きだからね」 ギーシュは納得という顔。 「主人と同じで女好きなのかと思ったぜ…」 烈火が毒づく。 「あんたら、喋ってないで助けなさいよ!!」 ルイズが悲鳴をあげる。 「いや~、モグラに押し倒される美少女というのも良いもん…フガっ!?」 最後まで言い終える前に烈火はギーシュを殴った。 「良いわけねえだろ!! 姫、大丈夫か!?」 烈火がヴェルダンデをルイズから引き離そうとしたそのとき。 強風がヴェルダンデを襲い、吹き飛ばした。 目を回している。 魔法!? 烈火が振り向くと、そこには剣のような形の杖をかまえた精悍な顔つきをした、長身の男が立っていた。 「誰だ貴様はッ! ぼくのヴェルダンデに何をする!?」 ダメージから立ち直ったギーシュがヴェルダンデを抱きかかえて叫ぶ。 「婚約者がモグラに襲われてるのを見て見ぬ振りは出来なくてね」 冷静な男の言葉を聞いて、烈火とギーシュは目を見開いた。 「こ…婚約者!?」 「ワルドさま…」 ルイズが震える声で呟いた。 「久しぶりだな! ルイズ! 僕のルイズ!」 ワルドはルイズを軽々と抱き上げた。 「お久しぶりでございます、ワルドさま」 ルイズは頬を染めている。 それから、男は烈火たちに向き直って言った。 「驚かせてすまない。 君たちに同行することを命じられた。 女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」 前ページ次ページ使い魔の炎
https://w.atwiki.jp/akasaki1969/pages/31.html
ら行 タグ 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ ルイズ,単独,人型,男性,その他ジャンル, ゼロの魔王 ライブ・ア・ライブ 魔王オディオ(オルステッド) ルイズ,単独,物体,その他ジャンル, ZERO A EVIL ライブ・ア・ライブ 魔王オディオ 未 ゼロとヲタ少女 らき☆すた らき☆すた世界にルイズが転移 未 楽園のゼロ 楽園の魔女たち マリア・ド・パルマーシュ 未 つかいま1/2 らんま1/2 早乙女らんま(乱馬) 未 約束の地ハルケギニア Riviera ~約束の地リヴィエラ~ エクセル 未 虚無(ゼロ)からはじめる筋肉革命 リトルバスターズ! 井ノ原真人 ルイズ,単独,人型,男性,現代, ゼロの斬鉄剣 ルパン三世 石川五ェ門 ルイズ,単独,人型,男性,歴史 ハルケギニアの狼 るろうに剣心 斉藤一 未 オッツ・キイムの使い魔 レヴァリ・アース ウリックとレム 未 使い魔の炎 烈火の炎 花菱烈火 未 風神が使い魔 烈火の炎 霧沢風子 未 レンタルルイズ~魔法使い、貸します! レンタルマギカ 葛城みかん ルイズ,複数,人型,男性,女性,現代,ファンタジー, 薔薇乙女も使い魔 Rozen Maiden 桜田ジュンと真紅 未 使い魔は紅き薔薇 Rozen Maiden 真紅 未 ゼロのミーディアム ローゼン・メイデン 水銀燈 未 ゼロの氷竜 ロードス島戦記 氷竜ブラムド ルイズ,複数,人型,男性,歴史 鷲と虚無 ROME[ローマ] ティトゥス・プッロ、ルキウス・ヴォレヌス ルイズ,複数,人型,男性,SF 失われた世界から新世界へ ロストワールド または フォゴットンワールド 名無しの超戦士1P2P 未 使い魔のゼロ ロックマンゼロ ゼロ 未 赤と桜のゼロ ロックマンゼロ ゼロ ルイズ,単独,人型,男性,ファンタジー, ゼロの皇帝 ロマンシング サ・ガ2 最終皇帝 ルイズ,単独,人型,男性,ファンタジー, ゼロの名君 ロマンシング サ・ガ 3 ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/1462.html
火の悪魔卵 種族:悪魔族 登場作品:戦女神ZERO 解説 卵鞘を抱えている悪魔。 雑感・考察 名前
https://w.atwiki.jp/fedic/pages/1393.html
遊牧民 封印の剣・烈火の剣に登場するクラスで、このクラスのキャラは総じてサカ族。 前作までのアーチナイトに「部族」という世界観を付け加えた存在と言える。 GBAシリーズでは(弓を使った一方的な間接)攻撃後の再行動は廃止されているので、ヒットアンドアウェイ戦法で攻めてくるSFC時代と比べれば恐ろしさは薄れている。が、また違った強み(後述)を持つことに…。 自軍ユニットとして戦う場合にも、敵側がてやり強化型のスレンドスピアやら、ておの強化型のトマホークやらを持っている事があるので油断は禁物。 クラスチェンジすると遊牧騎兵になり、更に剣を使えるようになる。 機動力が高く、速さもあるので味方にすると頼もしいが、敵に回しても厄介であり、追撃が出せないどころか、中盤以降は遊牧民から追撃される事も多々ある(特に封印ハード)。終盤までCCができないロイあたりが狙われた際には、追撃で即死なんて事もままあるので注意したい。 封印の剣では「ナイトじゃないのでナイトキラー等のナイト特効が効かない」というご無体な性能だったが、烈火の剣ではナイトキラーがホースキラーに改名して特効対象になるという斜め上の対策でちょっとナーフされた。
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/3707.html
火の大騎士 種族:人間族 登場作品:幻燐の姫将軍Ⅱ 解説 雑感・考察 名前
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/3382.html
火の獣人兵 種族:獣人族 登場作品:幻燐の姫将軍Ⅱ 解説 雑感・考察 名前