約 21,878 件
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/100.html
軍事 自衛隊 編成 装備
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/58.html
ドッチュランド帝国 F世界?で最も進んだ機械技術を持つ国家。 列強の中では異色の存在。 動力として蒸気機関が発達している。 軍事力は軍人の数は少ないが機械化されているおかげで質が高く、総合戦力は列強各国に引けを取らない。
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/93.html
L-90 35ミリ連装高射機関砲 スイスのエリコン社が開発した対空機関砲。 車載化された砲身とレーダー連動のFCSを持つ。 運用コストがミサイルと比較するとかなり低い為、アルセリオでは飛行場などの拠点防空の主力として多数が配備されており強力な対飛竜?防空火力を構成している。
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/30.html
魔導技術 広義な意味では日本国内での魔法の研究から生まれた魔導理論を応用した技術。 狭義な意味では現代科学技術と魔法技術が融合した技術の事を指す。 魔導技術によってAIシステム素子や自己修復金属などの従来では不可能であった素材や技術が開発されることとなった。
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/54.html
03 日本国がこの世界に遭難したのは今から10年前だった。 当時、世界経済の中核を担っている貿易国であった日本はその瞬間世界経済から切り離された。 当初は輸出入の途絶による物価の動乱などの混乱があった。大量の失業者が発生したものの、その2年後にはそれらの失業者は全て政府主導の資源開発プロジェクトに吸収された。 遭難当初から政府は測量船や自衛隊の偵察機を使って周囲を探索。その結果南西方向約900㎞に小規模大陸を発見。さらに調査を続けたところ人口こそ農耕が可能な沿岸部や河川付近を除いて極めて少ないが内陸部に大量の地下資源が埋蔵されている可能性が高いことが判明した。 そのため政府は自衛隊と共に調査員を派遣。詳しく調査したところ、21世紀前半の年間世界消費量換算で900年分の可採埋蔵量を持つ油田や大規模な鉄山を筆頭とする大規模な資源の埋蔵が明らかとなった。 政府は即座に民間と共に資源開発プロジェクトを立ち上げたがその資金はあまりにも膨大であり海外資産を失った日本経済では限りなく不可能に近かった。 そのため政府は『必ずお返しする』と宣言して郵便貯金と簡易保険を凍結し、その資金を流用するという非常手段に訴えた。 まず、日本政府は自衛隊1個師団を動員して資源帯と資源輸送ライン周辺の原住民を制圧。労働力の供給を約束させる。同時に警備の為の人員を確保する為警備会社に所属していた人員を自衛隊と同様に訓練して予備役とし派遣した。 政府は膨大の資金を持って経済混乱で発生した失業者を大量雇用し、開発とインフラの整備は昼夜を問わず同時複数かつ急ピッチで進められ、転移3年には大油海油田と鉄天鉱山の大規模輸入が開始された。さらに奥地に発見されたチタンやクロム、ウランなどのレアメタルの鉱山の開発もめどが付いていた。 資源は政府の統制価格で販売された為郵便貯金と簡易保険を補填する一方で政府の財政を一気に黒字へと転換させた。転移5年目で財政融資分を完済し郵便貯金と簡易保険の凍結は解除された。 転移6年目からは経済は一気に好調となり、生産は大きく増えた。 そのため一部の製品の生産は明らかに内需に対して余剰となり輸出が求められた。 そのため政府は複数の国家と通商条約の交渉を行ったが、数カ国を除いて芳しい返事は得られなかった。 何より貿易制度と規模が違いすぎた。 日本が不換紙幣による変動相場制をとっているのに対してこの世界の各国は金本位の購買力平価説に基づいた固定相場制を取っていた。 さらに経済規模を現すGDPは千倍の単位での差があった。 そんな大幅な経済制度の違いから極限られた国としか貿易できなかった。 それでも最初は上手く行った。 まず、この世界には化学というものが存在しない。それゆえに天然素材よりも優れる化学製品はかなりの需要を得ることが出来た。それ以外の工業品についても概ね好評だった。 その噂が広がり貿易相手国は増えた。 加えて工業製品は天候に左右されず生産できるという特徴がある。それゆえに新たな需要にも柔軟に応えた。 既製品に比べて『安く』『質が良い』日本製品が『大量』に流通すれば既製品をあっという間に駆逐する。一部には損害だったが、大多数の消費者にとってそれは利益だった。 しかし、それを妨害するものが居た。 それこそが同盟諸国であった。 彼らは貿易により自国内から輸入品の代価として支払われる金の流出に歯止めが利かなくなったことを極度に恐れた。それは通貨の信頼を著しく損ねることと知っていたからだ。 彼らは日本からの輸入品にとんでもない額の関税を適用し、価格を不当に吊り上げて需要を無理やり減少させた。 この世界では輸送能力が限られる為ブロック経済制なのである。それゆえに外部経済との統一外貨である金は極めて貴重なものだった。だが、日本が目指しているのはブロック経済などではない、汎惑星的な自由貿易経済なのだ。それを行うだけの輸送技術を日本は保有している。 それは日本の国是とも言うべきものだった。 それゆえに日本は自衛隊を動員するという荒っぽい手口を使ったのだ。 そして、その戦いはブロック経済の盟主である列強各国との戦いの始まりでもあった。 第2話へ 第4話へ メニューへ
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/112.html
ここはシア皇国、その皇都の一画の各国の大使館が集まる地域である。 そこに日本の新しい大使館が建設されている。 シア皇国と日本は最も新しく国交を結んだため旧日本大使館は大使館地区の外れにひっそりと作られた。 この世界では国力などの要素によって大使館の位置や規模などにも明確な差が出る。列強や重要な友好国は政府施設に近い場所に大きな大使館を構えることができるが、弱小国は政府施設から遠い場所に小さな大使館を設立することしかできない。 そのため日本大使館は一時期各種外交活動にはかなりの支障をきたした。 しかし外れにひっそりと作られたことの利点もそれなりにあった。コンピューターや衛星通信装置など電子機器を稼動させるための太陽発電装置を設置するスペースを確保しやすかったし、何より人通りが少ないので各種機器の機密保持が容易、さらに脱出の際にはすぐそこの空き地を臨時のヘリポートとしても使用できた。 そしてシア皇国との紛争、タイラン独立戦争に介入して事実上勝利した日本国は列強各国と対等な位置に新たな大使館を建設中だった。新しい大使館の完成までしばらく時間が必要であり、その間の大使館業務は昨今保護国化したケリア聖王国の大使館を臨時大使館とすることで対応していた。 そこで日本大使の宮本俊哉大使は重要な客人達を迎えていた。 一人は宮元の側に座っているシア皇国の外務卿、これはそれほど重要人物とはいえない。本当に重要な客人達、7人の人間が取り巻きとともにテーブルの反対側に座っている。 彼らこそがこの世界を牛耳る列強7カ国の大使達だった。 「今回は大使の皆様方、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます」 「いいえ、シア皇国外務卿の主催ですから」 宮元大使の発言にさしあたりない言葉でルネス主教国の大使が返す。 「面倒な形式的な挨拶は止めて率直にいきます。我が日本国はシア皇国に続いてあなた方列強各国とも友好、通商の条約を締結する準備があります。その回答をここでもらいたい」 文字だけで見れば、それは友好的な言葉だがこの世界の常識に当てはめると意外にも友好的とならない。この場合列強各国の大使達は『友好、通商の条約を結ばなければシア皇国のときのように圧倒的な日本軍の空海軍力で攻撃しますよ』という意味にとらえた。もちろん宮元大使や日本政府にそんな意図などなかったのだが。 「それは我々に決定できる問題ではありません。本国の指示を仰ぐ必要が」 「いえ、我々が求めているのは回答です。条約の事前協議を行うことへの」 「・・・・・・」 大使達は黙考して押し黙る。 「協議の目的はお互いの立場や文化への理解を深め、条約の迅速な締結のために内容をつめることです。本国からの指示で協議が潰れてしまっても問題にはしませんよ」 「わかりました。いいでしょう。我がトスカーナ合衆国は協議に応じましょう」 列強最強を自負するトスカーナ合衆国の大使の合意をきっかけに各国大使が合意に続く。 「協議の場所は追って連絡します。今日の所はこのぐらいにしましょう」 宮元大使が会談を打ち切ったが、ああそうだといかにもわざとらしく思い出したような声を上げて各国の大使を呼び止めた。 「来月中旬、『暁同盟』の数カ国と合同演習を行う予定です。もしご覧になりたいのなら次の協議で申請してください。間に合えば席を用意しますよ」 意味深な言葉を耳に入れて列強各国大使達は臨時大使館を後にした。 「どう見る?」 「様子見だな」 「材料が少なすぎる」 帰り道、各国の大使達は今後の方針に活発な議論を交わしていた。 「外務卿、あなたのどうなのです?」 話をふられ、外務卿は少し考えて話し始めた。 「私の情報もほとんど変わらないだろう。かなりの情報不足だ」 ただ、と外務卿は続ける。 「私が知っているのは少なくとも日本軍の空海軍力は圧倒的だということだ。わが国は日本軍の機械飛竜によって開戦初日、全土の飛竜騎士団が壊滅的打撃を受けた。海軍も日本海軍の巨大な装甲艦の前に200隻もの軍艦を沈められた。ワンサイドゲーム、我々に反撃の機会はなかったよ」 ワンサイドゲームという言葉に大使達の表情が深刻なものになる。最強クラスの陸軍を保有する代わりに空海軍が列強最弱とも言われるシア皇国だがそれでも列強の一角を占めていることに変わりはない。その列強に対してワンサイドゲームを行うことができるのだ。 「ケリアでも日本陸軍は僅か3000で120000を制圧している。それも僅か二ヶ月でだ。進撃開始から数えれば実質一ヵ月半程度だろう」 外務卿の言葉に各国大使は耳を疑った。 早すぎる・・・ 各国の大使達の意識は一ヵ月半という時間に集まった。この時代軍の移動手段は徒歩である。列強国と弱小国との紛争ならともかく、ケリア聖王国は小粒ながらそれなりに強力な国家である。進撃開始から一ヵ月半で首都制圧というのは機械化部隊ゆえの破格の速さであった。 「しかし、彼らの言葉は手放しに信頼できるとは言えないが少なくとも信用はできる」 外務卿は紛争の講和の際の交渉を語って見せた。 「うむ。新参者にしては意外と紳士的だな」 「まぁ、一応の良識はあるようだな」 「少なくとも話のわからぬ蛮族ではないということか」 「まあ、それは今度からの協議で確かめるとしましょう。で、皆様方は演習見学についてはどうするおつもりで?」 アルビオン王国の大使が話題を変える。 「もちろん駐在武官を派遣するつもりだ。日本軍の戦力を確認するにはいい機会だからな」 「ああ、少なくとも日本軍の装備がどのくらいのものか把握はできるだろう」 「見せようとしているのだから見てみようじゃないか」 少なくともこの時点ではドッチュランド帝国とフレネス共和国、ソニエト共和国連邦の大使達は自衛隊の装備を列強国の水準を僅かに上回るものとして捉えていた。 しかし、その認識は誤りであることをシア皇国の外務卿とシア皇国に優秀な情報網を持つトスカーナ合衆国とアルビオン王国の大使は知っていた。 そして、ルネス主教国の大使は別の懸念を抱いていた。 機械飛竜、巨大な装甲艦・・・まるで伝説だな ルネス主教国は教皇を頂点として1000年以上政治体制が変わっておらず、戦火にも無縁だった。それゆえに各種歴史研究は最も進んでおり、700年前の世界大聖戦についても詳細な情報が残っている。 それゆえに機械飛竜と巨大な装甲艦という単語に反応したのだ。 こうして見解の相違を抱えたまま自衛隊の演習が始まろうとしていた。 第9話へ 第11話?へ メニューへ
https://w.atwiki.jp/horibe2210/pages/107.html
03 シア皇国 世界の8列強国の一角を担う強国である。その歴史も古く、既に4000年に達しようとする由緒正しき国家である。 その強国はある問題を抱えていた。シア皇国の保護国であったタイラン王国が突然タイラン共和国として独立を宣言したのだ。 タイラン王国は南北80㎞ほどの主島を中心とした海洋国家であり中間貿易で大いに発展した国家であった。そしてその商人達は優れた航海術でシア皇国経済圏と他の経済圏との海洋貿易を一手に引き受けていた。 そして200年ほど前に時のシア皇国皇帝が貿易の独占を破壊する為にタイラン王国へ侵攻し保護領とした。このため表面上の商人達の貿易の独占は崩れたが、それでも強力な『座』は存続し続けた。そのため裏では事実上の貿易の独占は崩れていなかった。 そしてその座のメンバー達が共謀して決起し、駐留軍を追い散らして独立を宣言したのであった。 「なんとも愚かな行動だな」 報告を受けたリク皇帝はそう呟いた。 それは国力を比較すればすぐに分かる。シア皇国の国力は旧タイラン王国の地域の国力の100倍以上、軍備でも陸軍常備260万、海軍360隻、空軍2,000騎に対して陸軍12000、海軍30隻、空軍30騎と比較にもならない。 「陛下、これは明らかな大逆です。将来の禍根を経つ為即刻討伐軍を組織して思いあがった商人共を捻りつぶしましょう!」 軍務卿の言葉に配下の臣下が一斉に頷く。表面的に見ればこれは小さな内乱に過ぎない。 だがそれほど外交の世界は甘くはない。そして周囲に脅威のない大国ほど外交音痴になりやすい。 「陛下、しばしお待ちください」 会議に静止を掛けたのは外務卿だった。 「外務卿、貴様タイランごときに臆したのか!」 軍務卿の言葉に外務卿はむっとする。 これだから後先考えず戦をしたがる頭の固い武人は嫌なのだ。 武人は基本的に戦いを好む。それが祖国に無用の損害を与えるものであってもだ。 「タイランの商人達は狡猾です。後先考えずに行動を起こすとは考えにくい。それが行動を起こしたということはそれなりの後ろ盾があるということです。恐らく『ニホン』が絡んでいるでしょう」 外務卿の言葉に全員が唸って考えをめぐらす。 『ニホン』は10年程前東の海域に突如現れた謎に満ちた国家である。 その後しばらくなりを潜めていたが、最近シア皇国の目の上のたんこぶであった同盟の中核国家であるケリア聖王国を貿易上の問題から攻略し、保護国として同盟各国への政治的経済的影響力を強めている。 どうやらかなりの経済・軍事強国らしい・・・ なにぶん交流が限られている為そのぐらいの情報しかない。これは日本の情報管理が完璧に近かった証拠でもあった。 「例え『ニホン』がタイランの後ろ盾についていたとしても列強である我が国との関係を崩してまでタイランに肩入れすることは無いだろう」 軍務卿はそう反論する。日本は一応シア皇国と不平等ながらも友好条約を結んでいる。この世界では不平等条約の締結は締結国に強弱があることを意味する。それを日本政府は最大限に生かした。それに不平等と言っても表面的なもので実は伴っていない。要はその時まで時間稼ぎが実現できればいいのだ。 そして目的が済めば条約を破る。相互に利益の無い条約は紙切れに等しい。それこそ外交世界の常識だった。 「しかし、同盟と合同して動かれると厄介です。我が国は2正面で戦うことになりますぞ」 「同盟など所詮寄り合い所帯だ。すぐに吹っ飛ばしてくれる!いざとなれば保護領であるケリアを攻めると脅してやればそれで十分!ケリアに駐留している『ニホン』軍は僅か3000名にも満たないではないか!」 その3000に50000の軍が敗れ、120000の軍を持つ国が降伏したのだ。それは数の比較が無意味であることを意味している。軍務卿はそんなことも分からないバカだったと知って外務卿は頭が痛くなった。 「それでも彼らはやる気かもしれませんぞ!事実皇都の大使館は閉鎖の準備を始めているようですからな」 「・・・」 この発言についに軍務卿が黙った。 「これは内乱だ。そこに外交は加味しても躊躇することはあってはならん」 そこへ軍務卿を支持する声が上手の玉座から降る。それは決定の声だった。 「軍務卿、仮に『ニホン』が妨害しても内乱を鎮圧できるか?」 「は、敵の詳細が不明であるので確実をきせませんが恐らく我が軍が数で圧倒するでしょう」 「よし、ならば勅命をもって命ずる。タイランの反乱を迅速に鎮圧せよ」 ここにいたってシア皇国の方針は固まった。 第4話へ 第6話へ メニューへ
https://w.atwiki.jp/evergreenforest/pages/49.html
777年 渤海使09 宝亀7年12月22日(777/02/04)、渤海国が献可大夫(こんがだいぶ)・司賓少令(しひんしょうりょう)(外交を司る司賓寺の次官)・開国男(げこくなん)の史都蒙(しつもう)ら187人を遣わして、光仁天皇の即位を祝い、あわせて渤海国王の妃の喪を伝えてきた。一行はわが国の海岸に到着する頃、突然暴風に遭遇して、柁が折れ帆が落ちて、溺死者を多く出した。生存者を数えるとわずかに46人であった。それで越前国加賀郡に丁重に収容して衣食などを供給した。(続日本紀) 宝亀8年1月20日(777/03/04)、使者を遣わして渤海使の史都蒙らに問わせた。 さる宝亀4年(6月24日)の烏須弗(うすふつ)らが本国に帰るに際して、太政官は処分を下して「渤海の入朝使はこれからは古例(高句麗時代)にしたがってまず大宰府に向かうようにせよ。北の航路(日本海横断コース)をとってはならない」とした。しかし、今回はこの約束に違っている。これはどういう事情であるか。 史都蒙らは答えて「烏須弗の帰国した時、確かにその旨をた承りました。そこで都蒙らはわが国の南海府の吐号浦(とごうのうら)(北朝鮮咸鏡南道咸興(かんこう)の港湾に当たるか)から出発して、西方の対馬嶋の竹室の津を目指したのですが、海上で風に遭って、この禁止された地域に着いたのです。約束を違えた罪を避ける気持ちはさらさらありません」といった。(続日本紀) 宝亀8(777)年2月、渤海使09の入朝を許す(外交志稿) 宝亀8年2月20日(777/04/02)、渤海使の史都蒙ら30人を召して朝廷に参内させた。その時、都蒙は次のように言上した。 「都蒙ら160余人は(宝亀7年12月22日条では187人とある)、遠路皇帝のご即位をお祝いするために航海して来朝したしました。ところが、にわかに突風に流され120人もの死者を出しました。幸いに生存するものはわずかに46人で、高波の下、万死に一生を得たようなものであります。聖なる朝廷の極まりない徳がなければどうして独力で生存することができましたでしょうか。そればかりではなく特別に都に進み入ることが許され、宮廷を拝そうといたしております。天下にこれ程の幸運な者がどこにありましょうか。生き残った都蒙ら40余人は、死ぬのは諸ともと苦楽を共にすることを誓った者たちです。ところが、この度賜りますに、16人だけを分けて別の処遇を受け、海岸に留めおかれるとのことです。これは、例えるなら、一つの身を割かれ背中を分断して、四肢を失い這い進むようなものであります。天下の輝きがくまなく照らされて、私ども揃っての参内を許されることを仰ぎ望みます」と。 天皇はこれを許可した。(続日本紀) 宝亀8年4月9日(777/05/20)、渤海使の史都蒙らが入京した。(続日本紀) 宝亀8年4月10日(777/05/21)、太政官は使者を遣わして史都蒙らを慰問させた。(続日本紀) 宝亀8年4月20日(777/05/31)、渤海使の史都蒙らが産物を貢献し、奏上した。(続日本紀) 宝亀8年4月27日(777/06/07)、天皇は宮殿の端近くに出御して、渤海の大使である献可大夫・司賓少令・開国男の史都蒙に正3位を、大判官の高禄思(こうろくし)と少判官高欝琳(こううつりん)とともに正5位上を、大録事の史遒仙(ししゅうせん)に正5位下を、少録事の高珪宣(こうけいせん)に従5位下を授け、また、それ以下の者にもみな地位に応じて位階を授けた。渤海国王へ賜う禄については詳しく勅書に載せてある。また、史都蒙以下、地位に応じて物を賜った。(続日本紀) 宝亀8年5月7日(777/06/16)、天皇は重閣門(朝堂院南門)に出御して、射騎を観覧した。渤海使の史都蒙らを召して、また射場に参会させた。5位以上の官人に飾馬や走馬を進上させ、田舞を舞台で舞わせた。渤海の客もまた自国の音楽を演奏した。それらが終わってから、大使の史都蒙以下の者に、地位に応じて彩色の絹を賜った。(続日本紀) 宝亀8年5月10日(777/06/19)、これより先に、渤海使の判官、高淑源(こうしゅくげん)と少録事1人は、わが国の海岸に着く頃になって、船が漂流し溺死した(宝亀7年12月22日)。ここに至って、高淑源に正5位上を、少録事の者に従5位下を追贈し、令(喪葬令)の規定にしたがってそれぞれに香典の物を贈った。(続日本紀) 宝亀8年5月23日(777/07/02)、渤海使09の史都蒙らが帰国した。大学少允(しょうじょう)・正6位上の高麗(こま)朝臣殿継(とのつぐ)を送使に任じた(遣渤海使08=H0777b)。渤海国王に書を賜った。(続日本紀) 参考文献 外務省記録局編, 1884. 外交志稿. 外務省.
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/8104.html
精選された言葉は心を引き戻すことも、繋がりを絶つこともできる。 A well-chosen word can restore a mind or snap its tethers. ラヴニカのギルド 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/trickart/pages/50.html
はーはーい、読み当てお試しさせていただきます。「さわ」?あたりだとおもいます! さきわとさわで悩んでさわにしました(笑) -- (紅狐。) 2010-05-07 13 53 47