約 25,554 件
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/45.html
昨日 - 今日 - 合計 - カテゴリ 作中で死亡 冥道残月破 妖怪 無所属 男 登場人物 登場 43巻5話「沼渡」 退場 43巻7話「刀の成長」 所属 無所属 種族 妖怪 性別 男 年齢 不明 出身 不明 血縁者 不明 職業 なし 想い人 なし 装備 なし 分類 原作/アニメ 【概要】 沼渡(ぬまわたり)は、日本各地を渡り歩く水の妖怪である。「人喰い沼」とも呼ばれる。体は強い邪気を帯びた水でできており、沼を丸ごと喰らって沼に成り代わり、今度はその沼に水を飲みに来た生物を待ち伏せして喰らう。そうして獲物が減ってくると再び別の沼へと渡り歩く性質を持つ。水そのものの妖怪であるため、物理的な攻撃は一切受け付けない。人喰い沼の噂を聞きつけた犬夜叉一行と交戦し、あらゆる攻撃を無力化して犬夜叉たちを追い詰めるが、通りすがりの殺生丸が放った未完成の冥道残月破によって一撃で倒された。 【能力】 沼渡は強い妖気と邪気を持った、水の妖怪である。水が本体である沼渡には物理的な攻撃は全く通用せず、風の傷や爆流破、金剛槍破も一切通用しない。弥勒の風穴で吸い込む事はできるが、沼渡は強い邪気を持っており、弥勒の力量では沼渡を全て吸い込む事はできなかった。一方で沼渡は自由に体を変化させ、相手を呑み込み喰らうといった物理的な攻撃を行使できる。不定形の体は質量も自由自在であり、津波や豪雨となって沼や川を氾濫させたり、無数の竜巻になって相手を突き刺す事もできた。 作中で示されている沼渡を倒す方法は二通りのみであり、冥道残月破と奪鬼による妖気の吸収である。ただし、妖気の吸収に関しては、沼渡の妖気と邪気が当時の犬夜叉の実力を上回っていたため、沼渡を倒すまでには至らなかった。冥道残月破は沼渡にとっては天敵であり、水であるためわずかな冥道にも全身が流れ込み吸い込まれてしまう。殺生丸が沼渡に放った冥道残月破は極細い三日月形の未熟なものであったが、沼渡は冥界に吸引され一撃で倒される事になった。 【戦闘録】 描写 相手 勝敗 決まり手 43巻5話~6話 犬夜叉一行 -中断 沼渡が優勢で殺生丸が介入 43巻7話 殺生丸 ●敗北 殺生丸の冥道残月破 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/193.html
昨日 - 今日 - 合計 - カテゴリ アニメオリジナル 作中で死亡 四闘神 圧倒的強者 大妖怪 妖怪 復活者 男 登場人物 紅蓮の蓬莱島 登場 『犬夜叉 劇場版』第四作「紅蓮の蓬莱島」 退場 『犬夜叉 劇場版』第四作「紅蓮の蓬莱島」 所属 四闘神 種族 妖怪 性別 男 年齢 200歳以上 出身 不明 血縁者 龍羅、獣羅、剛羅 職業 蓬莱島の統治 想い人 なし 装備 四闘神の宝玉、紅邪鬼扇 CV 飛田 展男 分類 アニメオリジナル 【概要】 凶羅(きょうら)は、蓬莱島を支配している鳥の妖怪である。大妖怪の一人に数えられる。四闘神の一角であり、次男にあたる。四兄弟の参謀役。数多の妖怪の中でも、特別に美しい容姿と残酷な性格を併せ持つ大妖怪として名を馳せている。かつて、犬夜叉の父から滅すべき大敵とされていた妖怪。戦闘狂で、戦う事に喜びを、殺し合うことに生き甲斐を感じている。 劇場版ではクレジットされていないが、コミカライズ版において原作者である高橋留美子が自らキャラクター原案を担当したとコメントしている。四闘神は四神を元に設定されており、凶羅は朱雀を元にデザインされた妖怪である。また、キャラクター造詣には七人隊の影響を受けているとされている。明言はされていないが、彼は参謀という立ち位置や炎を操るという設定から、七人隊の副将・煉骨の影響が見て取れる。 【来歴】 200年前、犬夜叉の父の配下である紅雀鬼と斉天を殺害した。殺生丸は二人の敗北を知り、凶羅と対立するが、凶羅は殺生丸の応戦を無傷でやり過ごす実力を見せつけ、殺生丸の背中に四闘神の刻印を刻み込んだ。200年の時を経て、蓬莱島へ乗り込んできた殺生丸と再戦。殺生丸は凶羅と互角以上の実力に成長しており、激しい戦いの末に不意打ちの蒼龍破を受け敗北した。敗北後、彼の力の源である四闘神の宝玉は龍羅に回収された。 コミカライズ版では殺生丸と凶羅の最初の戦いが50年前と記述されている。劇場版の設定では犬夜叉の父が死亡したのは200年前とされているため、殺生丸と凶羅の戦いが50年前となれば紅雀鬼と斉天は父の死後から150年も経過してから四闘神討伐という父の遺言を殺生丸に伝えに来たことになってしまう。或いは、紅雀鬼と斉天が殺生丸に父の遺言を伝えに来た後、150年も経ってから凶羅と対決し敗北、ようやく殺生丸が凶羅と戦うという流れとも考えられる。いずれにしてもどちらが正しい設定なのかは不明である。なお、『設定資料集・地』では殺生丸と凶羅の対決時期は明言されていない。 【能力】 凶羅は炎を操る鳥の妖怪であり、灼熱鳥と呼ばれる鳥を模した炎を操る術を心得ていた。また、彼は紅雀鬼から奪った紅雀鬼扇を武器として用いており、現在ではこの武器をすこぶる気に入っている。紅雀鬼は皮肉にも凶羅と同じ炎を操る鳥の妖怪であり、紅雀鬼扇は紅雀鬼と同系統である凶羅の能力とこの上なく合致した武器だった。 凶羅は自らの肉体を炎に変換する事で物理的なダメージを無力化する事ができた。また、地面に紅雀鬼扇を突き立てる事で周囲に結界を張る事ができ、意識の外でなければ殺生丸の蒼龍破も彼には通用しなかった。しかし、直撃さえすれば蒼龍破には耐えられず、地中を経由させる事で受けた蒼龍破の不意打ちにより、凶羅は一撃で倒される事になった。 【技】 四闘神の刻印 灼熱鳥 【戦闘録】 描写 相手 勝敗 劇場版第四作「紅蓮の蓬莱島」(200年前) 殺生丸 勝利 劇場版第四作「紅蓮の蓬莱島」 殺生丸 敗北 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sderaayatra/pages/11.html
あ~お 青景隆著大内家家臣 青木一重今川家家臣 赤池長任相良家家臣 赤尾清綱浅井家家臣 赤松祐高赤松家一門 赤松則英赤松家大名 赤松則房赤松家大名 赤松晴政赤松家大名 赤松政秀赤松家一門 赤松義祐赤松家一門 赤元平成柴田家家臣 赤元重平柴田家家臣 赤元平伊柴田家家臣 赤野棟就筒井家家臣 赤野時就筒井家家臣 安芸国虎 安芸夜叉姫 か~こ
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/94.html
【概要】 仙気(せんき)とは、人間や妖怪が修練の末に獲得できる、聖なる力の源である。修行によってこの力を獲得したものが仙人と呼ばれる。性質は霊力や法力に類するもので、邪気や妖気を浄化する。仙気を用いた術を仙術と呼ぶ。 仙人には人間と妖怪が修行によってなることができるが、相反する妖気と仙気を併せ持つ事から、妖怪の仙人は総じて強大である。本来、妖怪は霊力や法力に弱いが、妖怪の仙人は仙気によってそれら聖なる気を相殺する事ができるため、浄化の力に強い耐性を持つ妖怪になる。妖怪化した仙人である二枯仙は、妖怪仙人としては下等に位置するが、それでも破魔の矢を仙気によって無力化する事が可能である。 犬夜叉は竜鱗の鉄砕牙を扱う際に妖気の逆流に悩まされていたが、妖怪の大仙人・妖霊大聖の妖穴を斬る事で彼の仙気を鉄砕牙に付与する事ができた。妖霊大聖の仙気が逆流する妖気を浄化するため、犬夜叉は竜鱗の鉄砕牙を使いこなす事ができるようになったのである。 コメント 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/97.html
序章1・太平の世 御伽噺をしましょう――― とある世界がありました。 その世界に生きるは人と、月の民と、そして地獄に住まう鬼族。 かつて鬼族は、とある奸臣に操られるがまま全てを支配せんと動き出しました。 その力の前には、人も月の民も、ただ怯え逃げ惑うしかありませんでした。 だけど希望はありました。それは、当時にしてほんの十代半ばの少年であった、桃から生まれた愛と勇気の子――― 桃太郎。 かつてえんま大王を懲らしめ、平和に暮らしていた彼は、再び立ち上がったのです。 時に傷つき、時に地に塗れ、それでも彼は諦めることを知らず戦いました。敵であった鬼たちも、彼と剣を交え、そして 分かり合い、彼の元に集い、共に力を合わせることとなりました。 対するは、悪逆たる奸臣カルラ。カルラは己の部下を、鬼族の第一王子を、最後には月の女王にして天地を支える力を 持ったかぐや姫をも手にかけ、この大地を血の海へと変えました。 しかしそのカルラも桃太郎たちによって最後には石像へと姿を変え、その野望は潰えました。 鬼族の王は己の不明を悔い改め、かぐや姫も蘇り、大地は再び生命を取り戻しました。 そして、鬼と人とが手を取り合って暮らす、新たな時代が到来したのでした。 ―――それが、五年前のこと。 ―――そして、現在。 鬼と人の新たな国造りも、ようやく一段落ついた頃のことでした。 そろそろ日が傾いてきた中を、小さな女の子がまだまだ遊び足りないとばかりに蝶を追いかけたり、花を摘んだり、 とにかく元気よく走り回っていた。 まだ三歳かそこらであろうか、肩まで伸ばした青色の髪を靡かせながら、見ているだけで誰もが幸せになりそうな 無邪気な笑顔を周囲に振りまいている。 彼女の頭の天辺には、小さな角がチョコンと生えていた。僅かながらも、鬼族の血を引く証だ。 少女の名は、桃華(とうか)。新しい大地に生まれた、かつての戦乱を知らぬ世代である。 そんな桃華を微笑みながら見守る男女がいた。 男の方は凛々しくも優しげな眼差しに、どこか浮世離れした雰囲気を持っていた。 そして青く長い髪に美しい顔立ちの女性。その頭には、少女のものよりもやや大きめな角が一本。 歳の頃は二人とも、まだ二十歳になるかならないかといったところか。桃華を見る瞳には、揺ぎ無い愛があった。 二人の名は、桃太郎と夜叉姫。 桃太郎は共に戦い抜いた仲間たちと、平和な世になった後も親交を深めあった。そして―――夜叉姫。 鬼族の大将、バサラ王。彼と人間の娘との間に生を受けた、鬼族の姫。 桃太郎は彼女といつしか恋に落ち、そして子供が産まれた。それが、この桃華である。 「桃華、もう日が暮れるよ。そろそろ帰ろう」 「えー?父さま、まだ早いよ。桃華、もっとあそびたーい!」 桃太郎の声に、あからさまに不満げに口を尖らせた。そんな桃華に夜叉姫が容赦なく告げた。 「我侭を言わないの。聞き分けが悪い子には、夕飯は人参たっぷりにしちゃうから!」 「ええーーーっ!?」 人参は大の苦手だ。ちょっとなら我慢して食べるけど、たっぷり出されたらどうしようもない。 「ちなみに明日の朝御飯も人参三昧、昼御飯も人参尽くし、夕飯も人参王国よ!」 「うええええーーーーーーっっ!!??」 まずい。非常にまずい。母さまは優しいけど、お仕置きする時はとても怖い。それくらいは普通にやりかねない。 「ご、ごめんなさい!もうわがまま言わないから、それだけはやめて!」 「はい、よくできました」 母さまは頭を撫でてくれた。母さまの手は柔らかくて優しくて気持ちいい。 「よしよし。また明日、いっぱい遊ぼうな」 父さまも頭を撫でてくれた。父さまの手は大きくて固くて、でもやっぱり優しくて気持ちいい。 桃華は父さまも母さまも、大好き。 「おーい・・・おーい!」 誰かが向こうの方から呼びかけてくる。目を向けると、二人組の男がこちらに向かって駆けてくるところだった。 桃華は思わずもう帰る、と言ったことも忘れて、二人の方に走っていった。桃太郎と夜叉姫も呆れつつも仕方ない、 といった風に苦笑して、桃華を追いかけた。その時にはもう桃華は二人の元に辿り着き、体当たりのような勢いで 抱きついていた。 「金太郎おじちゃん!浦島おじちゃん!」 二人は金太郎と浦島太郎。見るからにどっしりとして偉丈夫な金太郎と、対照的にいかにもな好青年の浦島太郎。 好対照ではあるが、どちらもかつては桃太郎や夜叉姫と共に、地獄の軍勢と戦った大切な仲間である。 「お久しぶりですね」 「桃も夜叉姫もチビ桃も、元気そうだなー」 桃華の頭に手をやりながら、にかっと笑う二人だった。 「うん・・・金太郎も浦島も、変わりないみたいで安心したよ」 桃太郎は嬉しそうに答えた。その顔には気の置けない友人に向ける、心からの笑顔が浮かんでいる。 「ふふ、桃華は元気すぎて困ってるけどね。我侭ばっかりで手がかかるのなんの」 夜叉姫はわざとらしく溜息などついてみせた。 「はは、その割には楽しそうですね」 「そうね。やっぱり子供は可愛いものよ。そっちはどうなの?そろそろいい人見つけて結婚したら?」 「いやあ、わたしはまだ・・・」 「なーに言ってんだよ、浦島。おめーには乙姫さまがいるだろ!」 ばんばんと浦島の肩を叩き、呵々大笑する金太郎。乙姫は竜宮城の姫であり、浦島とはちょっといい仲だと噂である。 「い、いや、だからまだそういう話は・・・そういう金太郎さんはどうなんです?」 「あー、オラはまだ落ち着くのはごめんだど。年中祭りやってる方が楽しくていいや」 「お祭り?」 素敵ワードに反応する桃華。子供にとって<祭り>とは、ただ言葉を聞くだけでワクワクする催しである。 「お?なんだ、チビ桃は祭りが好きか?」 「大好き!こないだ父さまと母さまにつれてってもらった!きんぎょさんが泳いでて、白くてふわふわして甘いのとか、 たくさんあった!」 勢い込んでまくし立てる桃華。金太郎は笑って言った。 おいおい、確かに祭りは楽しいしオラも大好きだけど、そう聞いただけでそんな大騒ぎしちまうようじゃまだまだ ガキンチョだなー。そんなんじゃいつまで立っても大きくて強い大人になれねーど?」 「えー!?やだやだ!桃華もみんなみたいにおっきくてつよくなるの!」 力一杯腕を振って力説する。浦島がそんな桃華を宥めた。 「いやいや、桃華ちゃんもちょっと見ない間に、随分大きくなりました。心配しなくてももっと大きくなれますよ」 「ほんと?じゃあもうすぐ母さまみたいにきれいになれるかな?」 気の早い桃華に対し、金太郎が快活に笑った。 「なはは。その前におねしょ癖を治さねえとな、チビ桃」 「む~!桃華、もう赤ちゃんじゃないもん!おねしょなんて、もう・・・」 そこまで言って桃華は思い出した。今朝方、布団に盛大に世界地図を描いたばかりである。おねしょなんてもうしない、 と言ったらそれは嘘になる。嘘はいけない。えんま様に舌を抜かれちゃうんだ。 この世界ではえんま様は現実に存在する。桃華も顔見知りである。桃華には優しくしてくれるけど、それでもやっぱり 舌を引っこ抜いちゃうんだろうか。たらー、と冷や汗が流れた。 やっぱり嘘はだめ。本当のことを言おう。 「・・・もう、たまにしかしないもん」 これなら嘘じゃない。三日に一度なら、たまにで通るはずだ。えんま様に舌を抜かれたりしない。 「どはははは!」 思いっきり笑われた。 「む~!わらわないでよ!金太郎おじちゃんなんか桃華がやっつけちゃうから!えい、えい!」 ペシペシと蚊の鳴くような音を立てて、金太郎の分厚い身体を殴りまくる桃華だった。 「お?やるかチビ桃!」 対する金太郎は、すうっと腕を引き―――張り手を喰らわせた。勿論本気ではなかったが。 「にぎゃあぁぁぁぁっっ!?」 奇声を発しながらごろごろと転がっていく桃華に対し、金太郎は思いっきり勝ち名乗りをあげた! 「どわははは!見たかチビ桃!これがかつて世界を救った英雄が一人、人呼んで希望の男、金太郎さんの実力でい!」 ・・・三歳児相手に張り手をかまし、大笑いして勝ち誇る腐れ外道の姿がそこにはあった。 流石に自分が情けなくなったので、すぐに笑いを止めた。 「・・・ううう・・・」 桃華はゆっくり起き上がり、そして―――盛大に泣き出した。 「ふぇぇぇぇぇぇぇん、金太郎おじちゃんがぶったぁぁぁぁ!桃華わるいことしてないのにぶったぁぁぁぁ!父さまにだって ぶたれたことないのにぃぃぃっ!」 「あ・・・い、いや、その・・・すまん、そんなつもりじゃ・・・」 言いかけて、金太郎は気付いた。自分に突き刺さる、凄まじく冷たい視線を。 「・・・金太郎・・・君って奴は・・・!」 「よくも・・・桃華を・・・許せない・・・!」 「なんてことを・・・金太郎さん!あなたには人間の心がないのですかーーーっ!」 正義の怒りに震える三人と泣きじゃくる一人に、金太郎は完全に追い詰められていた。 この状況を打破するためには唯一つ。泣き喚く桃華をどうにか懐柔するしかなかった。 「どうしたチビ桃、何があった!ちくしょう、誰がこんなひどいことを!」 「うわぁぁぁん、金太郎おじちゃんがべたべたなボケで堂々とごまかそうとしてるぅぅぅっ!」 ボケて場を和まそうとしたがダメだった。 「な、なあチビ桃、オラが悪かった。ほら、謝るから機嫌直せって、な?」 「うぇぇぇぇん、金太郎おじちゃんなんかだいっきらいだぁぁぁっ!あっち行っちゃえぇぇぇっ!」 正攻法でもやっぱりダメだった。桃華は取り付く島もない。 「えぇぇぇぇん、金太郎おじちゃんにきずものにされたぁ!およめにいけなくされたぁぁぁ!」 「そこまでの悪行を為した覚えはねえよ!」 「うぇぇぇん、金太郎おじちゃんが桃華に×××で○○○なことをしたぁぁ!」 「どんどん捏造されてる上に放送禁止用語ー!?つ、強い!オラはこんな相手と戦っていたのか!?」 「ふぇぇぇん、バサラおじいちゃまに言いつけてやるぅぅぅぅ!」 「げっ・・・!」 口調は<先生に言いつけてやる>みたいなものだが、内容は段違いにヤバい。 バサラおじいちゃま。すなわち、鬼族の王にして地獄の支配者、バサラ王。改心してからの彼は名君として知られ、そして 桃華が生まれてからの彼は―――孫煩悩な爺としても知られている。 そんなバサラ王が、先程の会話は本気にしないまでも、桃華がぶたれたなどと聞けばどうなることか。 いや、下手すれば本気にする可能性すらある。 「・・・・・・」 金太郎は自分が無残な屍と化し、海に漂い魚の餌になっている様を想像してしまった。そしてそれは、現実の危機と なりつつある。 「うわぁぁぁぁん、金太郎おじちゃんがじごくの鬼さんたちにかこくなごーもんされてるのをお酒ちびちびのみながら ながめてやるぅぅぅぅ!」 「どこでそんなろくでもないセリフの数々を覚えたっ!?いやいやいや、ちょっと待て、チビ桃!取引しようぜ!」 「ひっぐ・・・うえ・・・とりひき・・・?」 「ああ。祭りに来たら、オラが何でも買ってやる!」 「何でも!?」 一瞬で泣き止みやがった。その涙は何だったんだ。少女の涙が純粋だなんて嘘っぱちだ。 「きんぎょさんは!?」 「掬いまくれ」 「ふわふわしたのは!?」 「貪り尽くせ」 「他には!?」 「祭りの女王様!何なりとお楽しみください!」 「わーい!金太郎おじちゃん、大好き!」 交渉成立。素晴らしいスピード解決。ビゴーの人も真っ青だ。桃華は喜びの余りそこら中を走り回る。 今にも<ミュージカル・お祭りで何でも買ってもらえるのが嬉しい>を開演しそうな勢いだ。 「ふっ、オラにかかればガキンチョを懐柔するくらい朝飯前だど!」 「泣かせたのも君だけどね」 「それを言うな・・・ま、何にせよ、平和なもんだな。昔はどうなるもんかと思ってたけどよ」 「そうだね・・・」 桃太郎は相槌を打ちながら、昔を思い出してみた。 「五年前か。あの頃は、こんな時代が来ることを信じて一生懸命だったな・・・」 ―――鬼族との果ての無いとさえ思える戦い。その果てに掴んだ、今の幸せな世界。けれど――― 「どうしたんですか、桃太郎さん。辛そうな顔して・・・」 夜叉姫に訊かれて、桃太郎は寂しそうに微笑んだ。 「―――守れなかったものもたくさんあるからね。それが、悲しいんだ」 桃太郎は暮れかけた空を見上げた。失われた多くのものに、想いを馳せるかのように。 夜叉姫はそんな桃太郎の肩に、そっと手を置く。桃太郎も自然な動作でそれに手を重ねた。 そのまま二人だけの世界に没入しかけた時。 「・・・あー、お二人さん。人が見てるってのも忘れずにな」 ―――忘れていた。わざとらしく二人して咳払いし、手を離した。 「ちぇっ、見せ付けてくれちゃって。オラもやっぱ嫁さん見つけるかなー。どっかのお転婆娘じゃなくて、もっとこう お淑やかで可愛らしい嫁さんをさ」 「ちょっと待って」 夜叉姫が金太郎の発言を聞き咎めた。 「どっかのお転婆娘って、どこの誰かしら?」 「ん?どっかのお転婆娘っつっただけで、別に夜叉姫のことを言ったわけじゃねーど。オラが夜叉姫を表現する際には こう言う。お転婆な上に色気ゼロの貧乳だと!」 「余計酷くなってるー!?も、桃太郎さん、何とか言ってよ!あなたの可愛い奥さんがバカにされてるわ!」 「よし、任せろ!」 愛する妻に助けを求められて、桃太郎は力強く頷いた。 「金太郎、夜叉姫はこう見えても脱ぐとすごいんだぞ!貧乳だなんて失礼な!・・・へぶぅ!?」 「誰がそんな助け舟を出せと言いましたかっ!?しかもお転婆なのは否定しないんですねっ!?」 強烈なアッパーカットで桃太郎を空高く飛ばした夜叉姫であった。 「お?そんなに脱ぐとすごいのか?じゃあおじさんに見せてみろ、な?な?」 さらに火に油を注ぐ金太郎。ついに夜叉姫が切れた。目が敵モードの時よろしく真っ赤だった。 「そんなに見たいのなら、ああ見せてあげるわよ、地獄をね!」 「ちょ、ちょっと二人とも・・・」 浦島の静止も虚しく、ファイトクラブ真っ青な壮絶な喧嘩が始まった。何しろかつて世界を救った英雄同士の喧嘩で ある。壮絶にならない方がおかしい。まさに竜虎相打つ激闘! ―――争いの次元が限りなく低レベルなのが悲しいものであったが。 皆様、これが世界を救った者たちの素顔である。 「全くもう・・・」 顎をさすりつつ、桃太郎は苦笑した。こうして喧嘩できるのも、本当に互いを信頼しているからだと彼は分かっている。 だからこそ、こうして遠慮なく接することができるのだと。 「・・・あれ?」 桃太郎はあることに気が付いた。 「桃華?」 そう。愛娘、桃華の姿が見えなくなっていた。 ちなみに彼の背後では喧嘩の仲裁にと金太郎と夜叉姫の間に割って入った浦島が、二人の渾身のストレートをもろに 喰らうというベタベタなシーンが展開されていた。 ―――彼らは不滅の友情で結ばれた者たちである。いや、ほんとに。それはともかく金太郎に浦島の介抱を任せ、 桃太郎と夜叉姫は桃華を捜しに行くのであった。 ―――その頃、桃華は。 「はじめまして、桃華っていいます!」 十歳ほどと思われる二人の少女と一人の少年を前に、元気よく挨拶していた。 桃太郎たちがグダグダやってる間に桃華は見慣れないこの三人を見かけて、興味を惹かれて追いかけていったのだ。 そして追いついたところで、先ほどの挨拶であった。 「な、なにさ、この子は・・・変な奴」 短く揃えた髪に勝気そうな顔立ちをした少女の片割れが、戸惑ったように桃華をジロジロと眺めた。 「けど、可愛い・・・」 対照的に髪の長い、儚げな少女が目を細めて、桃華の頭を撫でた。桃華はえへへ、と笑いながらされるがままだ。 「親はどうしたの?もう暗くなるから、そろそろ帰らないと心配するよ」 線の細い、女の子と間違えられそうな少年が優しく声をかけると、桃華は目を真ん丸くした。 「あー!そうだ!帰らないとダメなんだった!帰らないとごはんはにんじんさんがたっぷり!」 「なんだそりゃ」 勝気そうな少女が、おかしそうに笑った。しかし、どこか―――陰のある笑みだった。 自らの後ろめたさ故に、少女の無邪気さが眩しくて見ていられない―――そんな笑み。 「やっぱ変な子だね、あんた」 「むー、桃華はへんな子じゃないし、あんたって名前じゃないもん!桃華は桃華だもん!・・・あ、おねえちゃんたち は?おねえちゃんたちの名前は?」 「はあ?どういう話の流れだよ、全く・・・」 この年頃の幼児の会話の脈絡のなさときたら、独特のものだろう。頭をかきながら、少女たちは自己紹介した。 「あたいはティス。で、こっちが・・・」 「私はデスピニス」 長い髪の少女が、小さく答えた。 「僕はラリアーだよ。よろしくね、桃華ちゃん」 少年がそう言って桃華に笑いかけた。 「え、えっと・・・ティスおねえちゃん、デスピニスおねえちゃん、それにラリアーおにいちゃん・・・?」 どうにも覚え辛い名前だった。普通名前と言ったら太郎くんとか花子ちゃんとかなのに。 それに服もなんだか変な感じだった。着物とか振袖とかじゃなくて、なんだろう、どこか遠い国の人の着る服なのか? 桃華にはよく分からなかった。 「はは、この世界の人間にゃあ馴染みのない名前だもんね。覚えられないんだったら無理しないで忘れていいよ」 <この世界の人間>?その言い方に何か妙な感じがしたが、桃華にはやっぱりよく分からなかった。だけど。 「せっかく名前おしえてもらったもの・・・ちゃんと覚えるもん。えっと・・・ティスおねえちゃんたちは」 「なんだい?」 「ティスおねえちゃんたちは、今度おひっこししてくるひとなの?」 その言葉に、ティスたちはどこか気まずい空気を漂わせた。 「うーん・・・引越しっていや、引越しだよ。ねえ?」 「引越し・・・」 「そ、そうだね」 三人は取り繕うようにそう答えたが、桃華にはその辺りの機微が分からなかった。ただ、無邪気に尋ねる。 「じゃあ、おひっこししてきたら桃華と遊んでくれる?」 「ま、気が向いたらね」 ティスが素っ気無く返事した。 「あ、あの、今度ね、金太郎おじちゃんの村のお祭りにいくんだけど、いっしょに行かない?」 「・・・気が向いたら」 デスピニスがぼそぼそと呟くように言った。 「と・・・桃華のおうちに遊びにきてくれたりしたらうれしいな・・・」 「うん、気が向いたらね・・・」 ラリアーも鸚鵡のようにそう繰り返した。 「みんな、ずるい!気が向いたら、ばっかり!」 桃華がついに怒った。とは言っても三歳児。精々子犬がわんわん吠えた程度の威圧感だった。 「ずるいって言われてもねえ・・・あたいたちだって、都合があるしさ。ま、暇ができたら遊んでやるくらいはいいよ」 頭を掻きつつ、とうとうティスがそう言った。残る二人もうんうん、と頷く。適当にこの話題を切り上げようとする気 満々なのが明らかであった。 「じゃあ・・・やくそく」 そんな三人に、桃華が小指を差し出した。 「・・・?」 「ゆびきり!」 「・・・」 迷った。三人は分かっている。そんな約束―――果たされないことを。なのに、迷った。 適当に返事して、適当に桃華の言うがままにしてやればいいだけだ。そう頭の中で分かっていたのに―――迷った。 自分たちのしようとしていることから考えれば、そのくらい、どうでもないことのはずなのに。 「そうだね。約束だ」 ついにそう言って、三人は桃華と小指を絡ませた。 「ゆーびきーりげんまん、うそついたら針千本のーます、ゆびきった!」 ―――ああ、そうだね。あたいたちは・・・針千本くらい、飲まなきゃね。 そう思った時だった。 「桃華!」 「ん?」 見ると、まだ若い二人の男女だった。中々似合いのカップルじゃないか、とティスは少々下世話なことを思った。 「あ・・・父さま、母さま!」 桃華がぽてぽてとその二人に駆け寄った。 「もう、ちょっと目を離すとすぐにいなくなるんだから!夕御飯は覚悟しなさいよ!」 「う・・・」 なるほど、<にんじんさんたっぷりの刑>か。思わず吹き出してしまった。そこで二人がティスたちに気付いた。 「あれ・・・?その子たちは?この辺じゃ見ない顔だけど」 「うん、今度おひっこししてくるおねえちゃんたち!あそんでもらってたの!」 「そうか。ありがとうね、お嬢ちゃんたち」 「いやあ、大したことはしてないよ・・・いてっ!」 デスピニスに、脇を小突かれた。 「大人の人に、そんな口聞いちゃダメ・・・」 「そうだよ。ティスは口が悪いんだから。あ、すいません。こっちの話ですので、気にしないで下さい」 「う、うん・・・とにかく、桃華がお世話になったね。じゃあ帰るよ、桃華」 「えー?もっとおねえちゃんたちとお話ししたい・・・」 そう言いかけた桃華は、母親が無言の圧力をかけてくるのに気付いて慌てて口を閉ざした。そんな様子に苦笑して、 ティスは言ってやった。 「ほら・・・帰りな。子供は、親の元に帰るもんだ」 「うん。あ、おねえちゃんたちは?おねえちゃんたちも、そろそろ帰るの?」 「ん?そうだね、実は勝手に出てきたから、見つからないうちに帰らないと怒られちゃうよ・・・ん?何さ、ラリアー」 「・・・手遅れみたいだよ」 そう言ってラリアーが指差した先を見て、ティスとデスピニスは嘆息した。 「げっ・・・!」 見ると、一人の少女が走ってくるところだった。 歳は十六、七だろうか。背中まで伸びた艶のある黒髪が白い肌によく映えていて、清楚な雰囲気を醸し出す、美しい 少女だった。 「わあ・・・きれいなおねえちゃん!」 桃華が歓声を上げて、少女がそれに気付いた。にこり、と、可愛らしい笑顔を浮かべる。 「あら、そっちこそ可愛いお嬢さんね。この辺の子かしら?」 「うん!桃華ってゆうの!」 「そう。私はテラよ。桃華ちゃん、ティスたちと遊んでくれてたのね、ありがとう」 「ちょっと待った、テラ姉。あたいたちがその子と遊んであげてたんだってば」 「お黙りなさい」 ぴしゃり、と叱られて小さくなる三人。どうやらこのテラという少女には、頭が全く上がらないようだった。 「もう、ダメじゃないの!勝手に外を出歩くなってお父様に言われたでしょう?」 「ご、ごめんよ、テラ姉・・・あたいが二人を誘ったんだ。ちょっと外を見たいって・・・」 「違います、テラ姉さま。私が外の空気を吸いたいって言ったから・・・」 「そうじゃないよ、テラ姉さん。僕が散歩したいなあって提案したんだ。ティスもデスピニスも悪くないよ」 互いに庇いあう三人に、テラも怒る気を無くしたらしい。 「しょうがないわね・・・私からもそんなに叱らないように頼んであげるから、もう帰りましょう」 「うん・・・ごめん」 「じゃあね、桃華ちゃん」 「さよなら」 「さよーなら!また桃華とあそんでね!」 元気よく言って、桃華はようやっと家路に着いた。右手を父に、左手を母に引かれて。 それは、とても平凡で。どこにでもありそうな。だけど、何より幸せそうな。家族のあるべき姿だった。 そんな桃華たちを見つめて、ティスたち四人も思わず笑みを浮かべた。 だが・・・それはすぐに打ち消される。 自分たちがここに―――この世界に来た理由。それを忘れたわけではなかったから。 「やっぱ・・・出歩いたりするもんじゃなかったね」 ティスがぽつりと語った。 「あんなに幸せそうな連中と、あんな風に馴れ合っちゃったら、やりにくくなるだけだってのにさ・・・」 「今からでも・・・別の世界を探すわけにはいかないかな・・・」 デスピニスがそんなことを言い出した。 「ほら。この世界のことは色々調べたでしょ?何だか手強そうな人たちがたくさんいるし・・・何もこの世界じゃ なくても・・・」 「今さら無理だよ。もう時空間はタイムパトロールに見張られてて迂闊に移動できない」 ラリアーが複雑な表情で頭を振った。 「この世界で計画を進めるしかない・・・そういうことだよ」 「だね・・・もうあれこれ考えたって仕方ない。あたいたちはあの方のお役に立つため、ここにいるんだから」 「そう・・・全ては」 そして三人は声を揃えた――― 「「「ギガゾンビ様のために」」」 そんな彼女たちを、テラはただ、悲しそうに見つめていた――― と、まあ。こんな感じですが、このお話は。 小さくて弱い少女が、大好きなみんなのためにおっきくて強くなるまでのお話で。 そんな彼女を優しく見守る人たちがいて。 そこに現れた侵略者たちと、さらに皆様ご存知の、青いあいつとお人好しの少年も加わるわけで。 希望と正義と愛とそして、何より勇気と友情と、それに笑いと涙も一杯の。 ちょっとおかしな御伽噺、始まり始まり♪
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/49466.html
登録日:2021/10/03 Sun 17 19 40 更新日:2024/07/01 Mon 13 38 46NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 八奈見乗児 刀々斎 刀鍛冶 半妖の夜叉姫 妖怪 本名不明 犬夜叉 職人 職人気質 鍛冶屋 高性能じいちゃん 龍田直樹 まー、試させてもらうかの。 その犬夜叉が……わしの鍛えた名刀、鉄砕牙を持つにふさわしいかどうか……。 ■概要 『刀々斎(とうとうさい)』とは、『犬夜叉』及び『半妖の夜叉姫』の登場妖怪。 CV:八奈見乗児→龍田直樹(半妖の夜叉姫) 鉄砕牙と天生牙を作った刀鍛冶の妖怪。普段は人間では入れない、妖怪の邪見でも軽く跳び跳ねる程の熱を感じる山に住んでいる。 緑と黒の横縞模様の着物を着た、痩せこけて腰の曲がったさながら萎びた野菜のような老人の姿をしており、言われなければ妖怪だとは気づきにくい容姿の持ち主。 一応、明らかに大きすぎる真ん丸な目、長く尖った耳、やや長めな首と人外みたいな要素もあるが、 目に関してはるーみっく作品ではわりと見かけるため違和感は感じにくい。 猛々(もうもう)という三つ目の牛妖怪を乗り物代わりに飼っている。 犬の大将の関係者である年寄り妖怪の中では冥加と並んで出番が多く、 度々登場しては犬夜叉や殺生丸に助言を出して成長を促すという非常に重要なキャラクターである。 ぶっちゃけ総合的には冥加よりも役に立ってる。 ■性格 フィクションにおける「鍛冶屋」という職業から察せられる通り、職人気質で非常に気難しく頑固で好き嫌いが激しい。 基本的にはのらりくらりとすっとぼけた態度を崩さず、自分が気に入った者でなければ刀は打たないという。 全体的に、ひとまず行動させて、後になって説明することが多い。 しかしいい加減な発言のせいで犬夜叉には度々殴られ殺生丸にも脅されることも。 当初は犬夜叉と殺生丸を「バカ兄弟」と呼んでこれでもかという程過小評価しており、殺生丸からの依頼をガン無視して逃亡(*1)。 犬夜叉が鉄砕牙を使いこなせないようなら鉄砕牙を叩き折ろうと考えていた。 一方で犬の大将には「刀に使う牙をくだされた」と今でも敬意を払っている他、 自分の武器を大切にするからなのか珊瑚の飛来骨の修理や琥珀の新しい鎖鎌の作成、『鏡の中の夢幻城』では弥勒の錫杖の修理なども普通に行った。 犬夜叉のことはわりと早く認めたのだが、殺生丸に関しては42巻まで引っ張った。ちなみに刀々斎の初登場は13巻。 おかげで風の傷を会得する、闘鬼刃の邪気を滅する、などを可能とする殺生丸の実力を見誤ってしまったことがある。 後者については内心で(も~~やだこいつ……)と冷や汗混じりに驚愕した。 もちろん自分の作品には愛着があり、鉄砕牙が悟心鬼に噛み砕かれた時は年甲斐もなく大粒の涙を流しながら「うわあああああ~~~ん」と泣き叫んでいる。 これを見た犬夜叉はだいぶ気まずそうな表情を浮かべていた。 作品への自信こそあれど、「自分の作品こそが至高」とは考えておらず、人間の刀鍛冶・刀秋(とうしゅう)が鍛えた妖刀「奪鬼(だっき)」を鉄砕牙より強いと認めていた。 また、奈落の実力も高く評価しており、「奈落を斬れる刀こそが最強の刀」としている。 一度、灰刃坊(かいじんぼう)という妖怪を弟子に取ったのだが、彼が「一本の刀を作るために、怨みの妖力を与えようと十人の子供を殺すから」という理由で破門している。 また、「人を手にかけて平気なやつに、鉄砕牙を持つ資格はない」とも考えており、かごめ達に協力的なことも含め、人間に対して一定の理解があるようだ。 犬夜叉に関しても半妖であることに対して差別的な発言はしていない。 この他、タイミングを読むことに長けており、犬夜叉か殺生丸が自分の所に来ることを察したり、 二人が自分を必要としている時は必ず現れるが、殺生丸の場合は逃げることもあり、これは殺生丸を認めて天生牙を鍛え直した後でも変わらなかった。 『半妖の夜叉姫』では何故か短気な性格となっており、ちょっとでも気に触ることを言われると大槌で殴る怒りっぽい姿を見せるようになった。 ■戦闘能力 はっきり言ってかなり強い。さすがに最上位とまではいかないが、明らかに中堅以上の実力がある。 本編では逃げ出す場面が多いが、もはや「おまえも戦え」と言いたくなるレベル。 よぼよぼの体からは想像もできない怪力の持ち主で、犬夜叉の鉄砕牙の一振を大槌で殴り返したり、地面を叩いて地割れを起こしたりした。 また、懐に仕舞ったなめし皮で鉄砕牙を受け止めそのまま刃研ぎをし始める余裕がある。 更に口からは火炎放射、地面を大槌で叩くと溶岩が噴き出す。 これらの技は大妖怪にも通じるのか、殺生丸が回避に徹して刀々斎はその隙に逃げる、という展開が何度か起きている。 ついでに彼の唾液は火傷に効く薬になる。だからといって説明も無しにいきなり舐めるのはどうかと思う。 鍛冶仕事の際も基本的にこれらの能力を使っており、手頃な岩などの台座さえあればその場で火を吹きながら大槌で叩いて物を鍛える。 猛々の方は戦闘は行っていないものの、風の傷の余波ぐらいなら余裕で耐えるぐらい頑丈で雲母や阿吽(竜)と並走できるぐらい素早い。 格闘ゲームであるPSソフト『犬夜叉 戦国お伽合戦』では、何と隠しキャラとして参戦した。 ■作品一覧 鉄砕牙 犬の大将の牙から打ち出した最初の刀。一振で百匹の妖怪をなぎ倒す、強き者と戦うための刀。 詳細は個別項目があるのでそちらを参照。 天生牙 諸事情により鉄砕牙から更に打ち出した刀。一振で百人の命を救う、弱き者を助けるための刀。 こちらも個別項目があるため詳細はそちらで。 鎖鎌 『犬夜叉』最終回にて琥珀に渡した、彼からの依頼を受けて作成した鎖鎌。 当時の琥珀の胴体と同じぐらいの大きさで、刀々斎は「ちっと重いぞ」と言っている。 ■余談 実は「刀々斎」というのは斎名(さいみん)、すなわち称号であり、本名ではない。 あ~あ、誤字・脱字しとるじゃないか。 荒っぽい追記・修正しおって……。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 長生きで強力な割にだいぶ人間寄りのおじいちゃん -- 名無しさん (2021-10-03 17 29 22) 声優変更してたから、前の声優がどんな人か調べたらもう90歳の人だったな。そりゃあ交代するわな -- 名無しさん (2021-10-03 18 11 40) いや、あの、龍田さんもだね…… -- 名無しさん (2021-10-03 19 03 41) ↑3 長生きで強力だからこそ、人間を理解できたのかもしれない -- 名無しさん (2021-10-03 19 28 31) むしろ刀鍛冶でかつ、人間を守護する刀なんか打つからこそ理解も強いんだろうなと -- 名無しさん (2021-10-04 00 42 41) 制作者だからメンテナンスしてたの流していたけど、鉄砕牙も天生牙もその気になれば普通に扱えそう、武器として。 鉄砕牙なんか普通に触れてるし -- 名無しさん (2021-10-04 02 07 57) 殺生丸の頼んだぞ刀々斎は衝撃だった -- 名無しさん (2021-10-04 13 57 40) そう言えば鉄砕牙は妖怪弾きの結界持ってたんだったな……。まあ鉄砕牙も自意識みたいなの持ってるっぽいし生みの親に直してもらう時くらいは結界解除してたんだろう、多分 -- 名無しさん (2021-10-04 15 38 18) ↑七宝も鉄砕牙を持ってるシーンがあるから害がない妖怪には結界が作用しないシステムなんだろう -- 名無しさん (2021-10-04 23 57 46) 犬の大将の長男への本心(お前なら地力で何とかなる)を把握していたと思うがそれを黙ってたから殺生丸が捻くれてしまったような気が…まぁこの人が教える義理は無いけどさ -- 名無しさん (2021-10-05 00 00 47) 初代刀々斎役の八奈見乗児さん、ご冥福祈ります…。初代弥勒さんや初代八衛門狸と同じく亡くなるなんて…。 -- 名無しさん (2021-12-24 09 04 07) ガンソードさんでは珊瑚とドツキ漫才をしていた。 -- 名無しさん (2024-07-01 12 48 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/79.html
初登場話 15巻4話 使用者 神楽 分類 原作/アニメ 【概要】 屍舞(しかばねまい)とは、神楽が扱う妖術の一つである。死体の周辺の大気を操る事で、死体をまるで生きているかのように自在に動かせる。神楽は死体を単に動かすだけに留まらず、その妖力によって肉体をかなり巧みに操作する事ができ、一時的になら言葉を話させる事もできた。死体の臭いで鋼牙や犬夜叉などの嗅覚に優れた妖怪たちには屍舞だとすぐにバレるが、死亡直後の死体を使えば犬夜叉の嗅覚を持ってしても屍舞には気づけない。 発動に必要な動作は扇を開くのみであり、その後は扇を閉じない限り持続する。神楽は屍舞を継続したままで、風刃の舞や竜蛇の舞といったあらゆる攻撃を同時に行った。この技は意識ある生物を操る事はできない制約があるが、気絶や昏睡により意識を失っていれば生きていても屍舞は使用できる。そのため、神楽は神無によって魂を抜かれた生きた人間も屍舞で操作する事が可能だった。 コメント 名前 コメント 昨日 - 今日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/220.html
昨日 - 今日 - 合計 - カテゴリ 七人隊 四魂のかけら 炎属性 煉骨 蛮竜 蛮骨 風の傷 初登場話 28巻5話(273話)『回廊の底』 使用者 蛮骨 分類 原作/アニメ 【概要】 熱風(ねっぷう)とは、七人隊の首領・蛮骨の技の一つである。左腕に仕込んだ四魂のかけらの力によって、風の傷を完全に相殺する熱風を放つ。岩石をも燃焼させる灼熱の炎は、直前までかけらを使っていた炎を操る七人隊の副将・煉骨の力に由来しているとされる。即ち、四魂のかけらによって得た人間の力であり、妖気は一切存在しない。よって、熱風に対して爆流破を使う事はできない。さらに、煉骨が使用していた左腕のかけらさえ残っていれば他のかけらをいくつ失っても使用可能である。 強力な技だが、それゆえに蛮骨は蛮竜による直接的な斬撃よりもひたすら熱風を連発する戦闘スタイルへと変化してしまった。結果として最後まで熱風に頼り続けた蛮骨はその隙を突かれる形で、犬夜叉の直接斬撃によって命を落とした。実質的に蛮骨が犬夜叉に敗れる理由となった因果な技でもある。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/96.html
昨日 - 今日 - 合計 - カテゴリ 大獄丸 妖の宝珠 月夜丸 犬夜叉 用語 百鬼蝙蝠 紫織 赤い鉄砕牙 鉄砕牙 初登場話 22巻6話「百鬼蝙蝠」 継承者 大獄丸⇒月夜丸⇒紫織 分類 原作/アニメ 【概要】 血玉珊瑚(ちだまさんご)は西国の強豪として知られる妖怪・百鬼蝙蝠一族に伝わる妖の宝玉である。強力な結界を操る事で知られる百鬼蝙蝠は代々「守り役」と呼ばれる特に強力な妖力を持つ一族が長を務めており、彼らは一子相伝の結界術と血玉珊瑚を継承してきた。血玉珊瑚は現役の守り役にのみ従い、その座を明け渡した百鬼蝙蝠はその力を一切使う事ができなくなる。 守り役の力を最大限に引き出すのが代々の守り役の妖力を蓄え続けた血玉珊瑚である。守り役の妖力を引き出し、それを蓄える血玉珊瑚によって百鬼蝙蝠は世代を重ねるごとに力を増していった。特に大妖怪だった大獄丸の妖気は血玉珊瑚に強い影響を与えており、大獄丸の死後も血玉珊瑚に残った彼の妖力が実体化するほどであった。守り役の力を蓄えた血玉珊瑚を斬った事で、犬夜叉の鉄砕牙は赤い鉄砕牙となり、結界破りを使えるようになった。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/inuyasha50/pages/58.html
昨日 - 今日 - 合計 - カテゴリ あの世 この世 りん 世界 冥界 冥界の主 冥道残月破 冥道石 地理 天下覇道の剣 天生牙 死に設定 殺生丸 殺生丸の母 琥珀 用語 【概要】 冥界(めいかい)は、あの世とこの世の境に存在する異世界である。この世で死亡した者は人間も妖怪も、魂魄がまず抜け落ちる。その後、成仏できなかった魂は霊や死魂となり、成仏した魂は通常はあの世へと送られる。だが、時として魂があの世とこの世の狭間に移動する場合がある。冥界はそんな行き場を失った魂のたまり場である。冥界の大半はまるで闇夜のような暗黒の物質に包まれており、冥界の中心部である「冥界の闇」へ至る一本道だけが続いていた。世界自体が強力な邪気を帯びており、一歩足を進めるごとにその命を縮める事になる。一本道を逸れると即座に冥界の闇に呑み込まれ、わずかな時間で消滅してしまう。冥界の一本道を平然と歩く事ができる殺生丸すら例外ではなく、冥界の闇に呑まれれば殺生丸や妖怪化した犬夜叉のような実力者でも耐える事はできない。 || 『冥界の闇に包まれれば大妖怪ですらひとたまりも無い。』 冥界に侵入した者は冥道犬や冥道龍といった冥界の妖怪により冥界の主の元へと届けられる。冥界の主は冥界に至った者の魂を積み上げ、死を確定させる巨人である。もしも、冥界の主の腕から逃れる事ができればその者は生き返る事ができる。しかし、天生牙などにより一度でも死から生還した事があるものは、冥界の主から逃れても蘇生する事はできない。冥界への入り口は冥道と呼ばれている。冥界は中に入ると真っ暗闇だが、現世からはまるで宇宙のように輝いて視認できる。この世と冥界を行き来する技として、死神鬼の冥道残月破が存在する。敵に使用すると敵を冥界に直接葬る攻撃となる。 作者は冥道を「近くにあったトーンを使っただけで宇宙ではありません」とワイド版のコメントで明らかにしている。作者によれば、冥界はあの世とこの世の狭間であり、あの世ではない。死者の全てが冥界にいるわけでもなく、冥界にいる全てが死者というわけでもない。冥界に迷い込んで現世に帰還できた人間や妖怪は歴史上でもいたという。しかし、冥界の邪気は非常に強力であり、並大抵の人間はわずかな時間で死亡し、冥界の主による死の確定を待つ事になる。結局のところ、冥界から人間が戻ってこられる可能性は極めて低いのだという。 【アニメ】 原作に登場する前に『犬夜叉 劇場版』第三作「天下覇道の剣」に冥界が登場している。この作品では、犬夜叉の父の持ち物だった叢雲牙という妖刀が、冥界を開く力を持っていた。ただし、原作で冥界が描かれる前であったため、冥界の設定や外見が全く異なっており、現在は死に設定の一つとなっている。後に制作された『犬夜叉 完結編』では原作通りの冥界が登場し、劇場版における冥界は登場しない。 『「天下覇道の剣」に登場する冥界。』 コメント 名前 コメント