約 107,982 件
https://w.atwiki.jp/hrairoo/pages/52.html
#nofollow #norelated 切り立った山脈の麓にある川を遡り洞窟へと入るとたどり着ける。交通網は渡し船か、河川沿いを通る馬車しかなく、大雨の時は土の精霊達が道を作ってくれる。 長い年月精霊達と力を合わせ作り上げた街であり、住居はすべて岩壁を掘って出来上がった物。階段や縄梯子、吊り橋を利用して往来し、照明は魔法珠を使い街を照らしている。 商店街やギルドもあり、通路には落下防止の柵もついており、洞窟とは思えない程。住み着いているのは精霊術士がほとんどで、種族は人間とエルフ、ハーフエルフ。 獣人達も住んではいるが少数ですべて魔法遮断のローブを身に着けており、顔が隠れていて見えにくい。更に地下には別の洞窟都市もあり、お互いに交易している。 特産品は洞窟都市の中を流れる地底川や地底湖から採れる新鮮な魚や、珍しい薬草、魔法蚕から採取される糸で織りあげられた布。 東西南北に他の街や村へ行けるように外へ行く道が掘られているが、魔法昆虫の案内がないと迷う事も。 スポット 岩場広場 都市の中心にある広場。横切るように川が流れているため、大きな橋がかけられており、貿易の拠点となっている 精霊の花畑 南側の洞穴にある。色とりどりの花が咲き乱れ外の世界と思うほど綺麗。精霊達の住処である為、姿を見る事ができる。 ヤミドリ地区 裏通り「デスガラス地区」より奥にある地区。闇精霊が多く住んでいる事もあり、犯罪者の隠れ場所として使われる。魔法照明は僅かしか届かず、常に薄暗い トロッコ発着駅 洞窟都市「ドンドドガガンドドン」と結ぶ、トロッコ駅。広場から南西にあり、発破作業や魔物討伐や採掘に手伝いに行く住民、旅人達の交通の要となっている。 運転は「ドンドドガガンドドン」に住むドワーフがしている。代金は一人100Gなのだが、運転手の気分次第で無料になる場合もあるとか 地下温泉 北側の洞穴通路から地下へ降りていくとある大きな地底湖程の温泉。 洞窟都市「ドンドドガガンドドン」との境目で、開拓によって洞窟の奥へと追われた魔物ケイヴスネイクの古い巣穴から、源泉が湧きだしている。きちんと脱衣所もあり水着を着用し入浴する。 効能は打ち身やねんざ等の怪我と疲労回復とあって、2つの都市の住民達が利用している。階段や坂を使いそこまで行く必要があるが、体力の無いエルフ等の為にドワーフ達が作った専用乗り物もある。 イベント 囚われた精霊達を取り戻せ! フェスティバル・オブ・スピリッツ クイズ!トロッコアドベンチャー! 出来事 ヨハネ達の機転で、カルータンを見事捕縛 キャラクター 時の精霊:クールで気難しい精霊。幼い精霊達の教育等をしているようだが… その他の情報 好きなことを書くところ。 コメント(編集案・情報等) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/warband/pages/451.html
p_zendar|ゼンダール p_town_1|カストルム・ブレウム p_town_2|スィンダイン p_town_3|カエル・ルイト・コイト p_town_4|カエル・セリ p_town_5|カエル・グリコン p_town_6|キャメロット p_town_7|カエル・グロウ p_town_8|タルガルト p_town_9|グウェネド p_town_10|セルジー p_town_11|リオネス p_town_12|カイル・ヴォルティギルン p_town_13|カエル・グウェント p_town_14|カンタワラブルフ p_town_15|イ・トラルウィグ p_town_16|ドゥルノヴァリア p_town_17|カイル・レギオン p_town_18|チチェストレ p_town_19|ロイディス p_town_20|デカントゥイオン p_town_21|アクア・アーネメット p_town_22|カエル・リグアリド p_town_23|カエル・ウィスク p_town_24|カエル・ディフ p_town_25|カエル・マグニス p_town_26|カエル・メグアイズ p_town_27|ペングワン p_town_28|ドーヴァー p_town_29|カエル・ミンキップ p_town_30|カエル・コルン p_town_31|カエル・セレミオン p_town_32|クラウセントゥム p_town_33|デュロコブリヴィス p_town_34|カイル・レリオン p_town_35|カエル・マウンギッド p_town_36|アラウナ p_town_37|カエル・エブラウク p_town_38|リンドコリーナ p_town_39|ノースウィック p_town_40|グランタブリッジ p_town_41|ギプスウィック p_town_42|ディンバール p_town_43|ケレディギオン p_town_44|カエル・マナウ p_town_45|カエル・グエンドリュー p_town_46|アスト・クリッド p_town_47|オーヴァニア p_town_48|ダン・ソバイルス p_town_49|フォルトリウ p_town_50|アバー・ディーン p_town_51|スクーン p_town_52|カシェル p_town_53|ダン・ラスガッハ p_town_54|ラス・クルアハン p_town_55|キルマクレナン p_town_56|アス・モー p_town_57|ダン・レスグレイズ p_town_58|ラギン p_town_59|カンペル p_town_60|ドル p_town_61|ランドレジェ p_town_62|セルマン p_town_63|カンブレー p_town_64|トゥルネー p_town_65|アンビアヌム p_town_66|ロトマグス p_town_67|レミ p_town_68|アウレリアヌム p_town_69|ピクタヴィス p_town_70|トゥロナム p_town_71|アンデカブ p_town_72|ナムネトゥス p_town_73|トングロルム p_town_74|コロニア p_town_75|トレヴェロルム p_town_76|ルークヌドゥム p_town_77|アウグストドゥヌム p_town_78|ストラティスブルグム p_town_79|フィンズブルフ p_town_80|トゥモロイグ p_town_81|自領街 p_town_82|自領街 p_town_83|自領街 p_town_84|自領街 p_castle_1|コーリア砦 p_castle_2|エクスニングフォルダ砦 p_castle_3|カエル・アルン砦 p_castle_4|イニス・モナ砦 p_castle_5|クレイグ・イル・アベリン砦 p_castle_6|ティンタジェル砦 p_castle_7|ドレ砦 p_castle_8|ヘンベリーの丘砦 p_castle_9|カンボドゥノム砦 p_castle_10|スゥス砦 p_castle_11|アリコン砦 p_castle_12|ディン・ビッフ砦 p_castle_13|チェリウィグ砦 p_castle_14|オリカーナ砦 p_castle_15|ダナム砦 p_castle_16|パリシウス砦 p_castle_17|デュロブリヴィス砦 p_castle_18|ディナス・エムリス砦 p_castle_19|コンダテ・リエドヌム砦 p_castle_20|ケリス砦 p_castle_21|アネ・カストラ砦 p_castle_22|ツイスト砦 p_castle_23|ディナス・ポウズ砦 p_castle_24|ペン・リオニズ砦 p_castle_25|カエル・バダン砦 p_castle_26|ルイシアン砦 p_castle_27|ポルトゥス・アドゥルニ砦 p_castle_28|ハドリアヌスの長城 p_castle_29|ディン・エディン砦 p_castle_30|チェルメルスフォート砦 p_castle_31|カエル・レギオン・グア・ウィスク砦 p_castle_32|カイル・グウィンティウグ砦 p_castle_33|エリア・カストラ砦 p_castle_34|アンドレデスケステル砦 p_castle_35|トラメラ砦 p_castle_36|フォエル・フェンリ砦 p_castle_37|カエル・サログ砦 p_castle_38|ドモック砦 p_castle_39|ポース・イス・コイド砦 p_castle_40|カエル・エーグル砦 p_castle_41|ディン・アース砦 p_castle_42|パボ砦 p_castle_43|クレガンフォード砦 p_castle_44|カトラス砦 p_castle_45|デュラム砦 p_castle_46|カストラ・エピアクム砦 p_castle_47|ヴィンドランダ砦 p_castle_48|カエル・ロバイス砦 p_castle_49|ディン・グアイル砦 p_castle_50|トラスト・ヒル砦 p_castle_51|ハビタンクム砦 p_castle_52|クラハ・ナム・ブレタン砦 p_castle_53|ラネルフの丘砦 p_castle_54|ダナドの丘砦 p_castle_55|ダン・アベルテ砦 p_castle_56|ダン・オライフ砦 p_castle_57|キル・ナム・ブラサイラン砦 p_castle_58|クレイグ・パドリッグ砦 p_castle_59|ドゥン・ドゥーン城 p_castle_60|イニリ・ウイック砦 p_castle_61|ドゥン・ネフタン砦 p_castle_62|ダン・ナ・バルフ砦 p_castle_63|カゼイル・フヴァン砦 p_castle_64|アス・コーマック砦 p_castle_65|ディン・フア砦 p_castle_66|オーティーニ砦 p_castle_67|ラス・コーマック砦 p_castle_68|グリアナン・エーレフ砦 p_castle_69|エヴィン・ヴァハ砦 p_castle_70|ドゥン・タルオ砦 p_castle_71|タラ砦 p_castle_72|ダン・オグマイフ砦 p_castle_73|マグ・ラス砦 p_castle_74|ダン・アリーネ砦 p_castle_75|ジェソクリベート砦 p_castle_76|ウェネティ砦 p_castle_77|ベティン砦 p_castle_78|ベルグ=イス砦 p_castle_79|ドゥアクム砦 p_castle_80|ネビルヌム砦 p_castle_81|ドゥロカッシウム砦 p_castle_82|テオトゥアドゥム・カストルム砦 p_castle_83|ボンヌ・カストルム砦 p_castle_84|アバロン砦 p_castle_85|カビロナ砦 p_castle_86|キヴィタス・カルヌトゥム砦 p_castle_87|トライェクトゥム砦 p_castle_88|バノバラム砦 p_castle_89|自領砦 p_village_1|グウィンリウ p_village_2|スイウフェンズ p_village_3|キャメル p_village_4|ヘスチンガス p_village_5|スランガス p_village_6|エレン p_village_7|メルシル・カノグ p_village_8|ストック p_village_9|ダンウィッチ p_village_10|ロンゲン p_village_11|ヘレヘーグ p_village_12|イニス・メトコウト p_village_13|カイル・グラゴン p_village_14|スラン p_village_15|クリーブ p_village_16|ベルタ p_village_17|アバテイフィ p_village_18|ハー・ハロー p_village_19|アバレシック p_village_20|ケタム p_village_21|トレセヴィー p_village_22|ウォーバンク p_village_23|ワージング p_village_24|ベルグホルタ p_village_25|イニス・モン p_village_26|スランリエン p_village_27|ロクシター p_village_28|セオドフォード p_village_29|エゴネスハム p_village_30|ケンブル p_village_31|ディナス p_village_32|コルディ・アーブス p_village_33|キンリビウ p_village_34|エーレルダ p_village_35|スランフィリン p_village_36|リシドフェルス p_village_37|アバダロン p_village_38|イビラン p_village_39|ブゥクス・センペリヴィレンス p_village_40|クラク・インガ・トゥン p_village_41|フォルカンスタン p_village_42|チェリ・アボン p_village_43|ブリタン・マナー p_village_44|ヒスタン p_village_45|ブラグボウルヌ p_village_46|チェルディクセスリーグ p_village_47|リウィド・リド p_village_48|ペテュアリア p_village_49|スランボイディ p_village_50|リドヴィクネッセ p_village_51|スランゴスレン p_village_52|ブログウム p_village_53|タングミア p_village_54|グロウビア p_village_55|サットン p_village_56|バンゴル・イス・コイド p_village_57|ポーツムダ p_village_58|ロクマリア p_village_59|ミドルブルフ p_village_60|ロス p_village_61|ベルジィック p_village_62|レドネス p_village_63|リズ・インゲ p_village_64|バウトリー p_village_65|イインダ p_village_66|シリー p_village_67|チソースター p_village_68|デルエンティオーネ p_village_69|エグルウィセグル p_village_70|ディリグセン p_village_71|メネウ p_village_72|ブガン・オラ p_village_73|ポンス・アエリウス p_village_74|ドゥフル p_village_75|アバミンウィ p_village_76|テテセット p_village_77|エルギング p_village_78|オデレス p_village_79|クロウ・リア p_village_80|アードドウィー p_village_81|イネスウィトリン p_village_82|ペンピットケルン p_village_83|ウレンキング p_village_84|ドール p_village_85|アバディフィ p_village_86|ペトロックストウ p_village_87|リドフォード p_village_88|ブロエルフ p_village_89|メレゲート p_village_90|エルムウェラ p_village_91|ドールチク p_village_92|ヤーマス p_village_93|レンドレスハム p_village_94|シグレスデン p_village_95|スリオワフォード p_village_96|ヴェンタ p_village_97|イルクリー p_village_98|エセッテスフォード p_village_99|ヴィン p_village_100|リゲアン p_village_101|エームズベリー p_village_102|エルメット p_village_103|ウェストウィック p_village_104|ハム p_village_105|アド・バルヴェ p_village_106|レギオルム p_village_107|ブラックプール・ゲート p_village_108|ペナイン p_village_109|トークシー p_village_110|リンディスファラス p_village_111|スラノン p_village_112|アバリステゥイス p_village_113|アド・カンディダ・カサム p_village_114|イニス・マナウ p_village_115|ウィットホーン p_village_116|ガロウ p_village_117|ダングラス p_village_118|カドゾウ p_village_119|ラネルフ p_village_120|カスール p_village_121|キルマコルム p_village_122|キル p_village_123|カラスライズ p_village_124|シヴィオット p_village_125|イーレ p_village_126|タイリー p_village_127|ディウラ p_village_128|ローン p_village_129|ケアン・ム・デアス p_village_130|ドラム・シート p_village_131|イニリ・ニシ p_village_132|クレイフ p_village_133|インチトゥヘル p_village_134|スラス・カタラフ p_village_135|キルウハン p_village_136|ウイニ p_village_137|ルイス・フェルン p_village_138|ニサ p_village_139|ハファン p_village_140|フルアン・メアラ p_village_141|カフ p_village_142|ロイス・モア p_village_143|ボーア・ビュー p_village_144|ファファンド p_village_145|バイレ・ロッホ p_village_146|シル・アライズ p_village_147|イルス・ドヴナン p_village_148|パイルフ・モア p_village_149|ヴァグナティ p_village_150|アヘド・フォビル p_village_151|カムス p_village_152|ダイア・カルガイフ p_village_153|ブレアン p_village_154|チル・ミフ p_village_155|アルド・マハ p_village_156|ドゥン・タル p_village_157|ドゥブリンド p_village_158|アハルド・ファルハ p_village_159|ボーンド p_village_160|オマ p_village_161|インバー・ベグ p_village_162|ラス・ベフ p_village_163|チル・カオイル p_village_164|チル・チュイリン p_village_165|ウルマイド p_village_166|ルイヴネフ p_village_167|ジェソク p_village_168|プリュギュアン p_village_169|コン・ケルネ p_village_170|コンブール p_village_171|プレラン・ヴィアン p_village_172|ア・ノリアン p_village_173|トレゴール p_village_174|ラニオン p_village_175|サン・ブリュー p_village_176|ランバル p_village_177|セル p_village_178|フィクサ p_village_179|アラン p_village_180|アンクル p_village_181|アトレバテ p_village_182|エレン p_village_183|ベテュー p_village_184|エスダン p_village_185|アントアン p_village_186|ベロバクム p_village_187|コンピエーニュ p_village_188|バロンタン p_village_189|エブロウィセ p_village_190|ソアソン p_village_191|カレトゥム p_village_192|タンクー p_village_193|スモワ p_village_194|サラン p_village_195|バルフルール p_village_196|カルヌトゥム p_village_197|シャテルロー p_village_198|ニオール p_village_199|ショヴィニー p_village_200|アルウェルニ p_village_201|レウカエ p_village_202|カレトゥム p_village_203|ソミュール p_village_204|ベルゾリアクム p_village_205|マシュクル p_village_206|ルシオネンシス p_village_207|トキサンドリ p_village_208|アンダ・ウェルプム p_village_209|シャロン p_village_210|カスティロクス p_village_211|ルビニアクム p_village_212|ハーザー p_village_213|ラインバッハ p_village_214|ブランシオ p_village_215|トルビアクム p_village_216|ルクセム p_village_217|マティスコ p_village_218|エクソリアカス p_village_219|アバーロ p_village_220|ディヴィオ p_village_221|アヴァール p_village_222|セノネス p_village_223|ヴェソン p_village_224|イルキルシュ p_village_225|ポテリー p_village_226|メルキンジェ p_village_227|カルヌーテ p_village_228|トレシュ p_village_229|フリッシンゲン p_village_230|フィン p_village_231|ゾル p_village_232|ニウ・ウェオルフ p_village_233|エイボン p_village_234|ウィック p_village_235|ダーベント p_village_236|イ・ゲール p_village_237|クネティオ p_village_238|ブリオヴェール p_village_239|ガン p_village_240|自領村 p_village_241|自領村 p_village_242|自領村 p_village_243|自領村 p_village_244|ウィルムンドコート p_salt_mine|塩鉱 p_four_ways_inn|十字路亭 p_test_scene|test scene p_battlefields|battlefields p_badon_monastery|バドン修道院 p_brogwm_monastery|ブログム修道院 p_mynyw_monastery|プイル修道院 p_ad_candidam_casam_monastery|アド・カンディダ・カサム修道院 p_beckery_monastery|ベッカリー修道院 p_armagh_monastery|アード・マーハ修道院 p_cill_chuilinn_monastery|キル・カレン修道院 p_st_ours_monastery|聖トゥルス修道院 p_bardsey_monastery|バードジー修道院 p_martin_monastery|聖マルティヌス修道院 p_govan_monastery|オーヴァニア教会 p_sutton_hoo|サットン・フー p_sacrid_stones|メンヒル p_sacrid_stones2|メンヒル p_stone_henge|ストーンヘンジ p_herelas_grove|ヘレラの森 p_sacrid_grove|聖なる森 p_sacrid_grove2|聖なる森 p_sacrid_grove3|聖なる森 p_godmundin|ゴドムンディン p_deywr_camp|デイウル p_training_ground|訓練場 p_training_ground_1|訓練場 p_training_ground_2|訓練場 p_training_ground_3|訓練村 p_training_ground_4|訓練場 p_training_ground_5|訓練場 p_h_wall_1|h wall p_h_wall_2|h wall p_h_wall_3|h wall p_h_wall_4|h wall p_h_wall_5|h wall p_h_wall_6|h wall p_h_wall_7|h wall p_h_wall_8|h wall p_fort_1|f fort p_fort_2|f fort p_fort_3|f fort p_burnt_church|焼き払われた教会 p_siege_pike_a|包囲柵a p_siege_pike_b|包囲柵b p_siege_pike_c|包囲柵c p_siege_pike_d|包囲柵d p_siege_pike_e|包囲柵e p_siege_pike_f|包囲柵f p_outpost|前哨基地 p_siege_tent|包囲天幕a p_siege_tent_b|包囲天幕b p_siege_tent_c|包囲天幕c p_burnt_village|焼き払われた村 p_burnt_court|焼き払われた村 p_player_bury|埋葬 p_player_bury_ship|埋葬 p_player_church|教会 p_player_church2|教会 p_player_church3|教会 p_player_church4|教会 p_your_home|家族の屋敷 p_mother_bury|母の葬儀 p_roman_villa|ローマ時代の廃墟 p_witches_house|ウィールドの魔女 p_dozmary|ドーズマリー湖 p_bury_place|ヨセフスの墓 p_glass_tower|硝子の塔 p_dyrn_hut|ディルンウッフの館 p_the_tor|トーアの丘 p_peartoc|パートック p_the_caves|隠者の洞窟 p_burnt_monest|寺院 p_the_farm|マテルドの農場 p_bandit_ship|あなたの船 p_player_funeral|葬儀 p_tin_mine|錫鉱 p_silver_mine|銀鉱 p_lumber_camp|製材所 p_lumber_camp2|製材所 p_lumber_camp3|製材所 p_quarry|石切場 p_quarry2|石切場 p_farm1|農場 p_farm2|農場 p_farm3|農場 p_farm4|農場 p_farm5|農場 p_followers_camp|仲間のキャンプ p_yourlair|あなたの隠し砦 p_test2|test2 p_dorca_ship_spawn_point|出現地 p_dorca_island_landing|上陸地点 p_dorca_lair|ドルカの砦 p_ferry_1a|渡し船 p_ferry_1b|渡し船 p_ferry_2a|渡し船 p_ferry_2b|渡し船 p_ferry_3a|渡し船 p_ferry_3b|渡し船 p_wales_spawn_point|ウェールズ p_fortiu_spawn_point|フォルティウ p_sussex_spawn_point|サセックス p_channel_spawn_point|運河 p_bight_spawn_point|南の湾 p_irish_sea_spawn_point|アイルランド海 p_steppe_bandit_spawn_point|草原 p_taiga_bandit_spawn_point|ヒベルニア p_forest_bandit_spawn_point|森林 p_mountain_bandit_spawn_point|ハイランド地方 p_sea_raider_spawn_point_1|海岸 p_sea_raider_spawn_point_2|海岸 p_frank_spawn_point|フランキア p_frank_priest_spawn_point|フランク人の司祭 p_angle_priest_spawn_point|アングル人の司祭 p_northumbria_priest_spawn_point|北方の司祭 p_briton_priest_spawn_point|ブリトン司祭の出現地 p_desert_bandit_spawn_point|イースト・アングリア p_landing_point|上陸地点 p_the_fleet|船団 p_transporter|輸送隊 p_troop_camp_1|自軍のキャンプ p_troop_camp_2|自軍のキャンプ p_troop_camp_3|野営地 p_kings_briton|船団 p_kings_norbriton|船団 p_kings_rombriton|船団 p_kings_picts|船団 p_kings_angle|船団 p_kings_saxon|船団 p_kings_jute|船団 p_kings_irish|船団 p_kings_frank|船団 p_kings_scot|船団 p_iclingas_2nd_spot|船団 p_iclingas_3rd_spot|船団 p_iclingas_4th_spot|船団 p_iclingas_5th_spot|船団
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/90.html
新都の西端、川縁を一台のバイクが南下していく。 遠目からでもいくらかの傷が見えるそれには、カジュアルな女性ものの服にフルフェイスのメットを被った人物がまたがり、ともすれば真夏のツーリングと思われてもおかしくはない。 まさかその人物が、聖杯戦争の参加者であるサーヴァントなどと、それもかの騎士王であるなどとーーそして女性であるなどとーー思いもよらないだろう。 『未遠川に着きました、凛。』 路地で停車すると、セイバーは凛へと念話を送った。既に銀色のセイバー・テレサと、そしてあの黄金のランサー・カルナとの戦いから軽く十分は経っている。その間、二人の間に会話はなかった。 『ーーセイバー。』 『……はい。』 『……ご苦労様。とにかく無事で良かった。』 ハァ、とため息が聞こえると、凛の雰囲気が和らいだのを念話越しにセイバーは感じた。 『無様ね、私、何もできなかった。任せるて言っても、何かサポートできることはあったはずなのに。』 『いいえ凛。あの戦いに、マスターである貴方ができることは限られていた。令呪を使うかどうかしか、打てる手はなかっただろう。』 『それでも、ランサーの真名がわかったなら、それを教えることぐらいはできまはずなの。まあセイバー、貴女ももうわかってると思うけど。 『カルナ。たしか、インドの神話の英霊。太陽の権化であり施しの英雄。』 『そう。まったく、いきなりとんでもないヤツに目をつけられたわ。』 声に怒気を含ませて凛は言うと、今度は大きなため息を吐いた。セイバーの脳内に思わず頭に手を置いて眉間にシワを寄せたマスターの映像が浮かぶ。それほど感情のこもったものだ。 息も吐かせぬ戦いに、驚愕しつつもそれを何倍も上回る興奮を持って戦っていたセイバーと、セイバーを介して映像としてのみ戦いに臨んでいた凛には、大きな心境の隔たりがあった。 セイバーにとっては日常の一つといえるが、凛にとってはさすがに衝撃が大きすぎた。それは心理的に意味でも物理的な意味でもだ。ランサーの初めての魔力放出を見たときなど初めてフラッシュグレネードを受けたときのように失神しかけた。いくらか戦争の心得がある凛ですらこれなのだからマスターによっては心臓マヒを起こしていてもおかしくはない。 無理もない、そう思いながら饒舌になった凛に相づちを打つ。だがふと、セイバーは北を見た。 線路の辺りだろうか、先程自分に飛んできた熱線が何十と空中に向けて放たれている。間違いない。ランサーだ。ランサーが戦っているのだ。しかもあの状況、恐らくは空を飛ぶサーヴァントが優勢に戦いを進めているのだろう。 『……あのランサーをも苦戦させるサーヴァントがいるのか……?』 『?セイバー、どういう意味?』 『凛、視界共有を。』 セイバーはじっと北を見る。 ひときわ大きい光が天を割くまで、二人の間からは再び会話がなくなった。 『……』 『……』 遠目に微かに見えていたビルは光と共に消滅した。その光景は、網膜に焼きついている。それが戦禍であると誇示するかのように。 『セイバー、あなたの宝具を使ってやっと跳ね返せたのよね。』 『ええ。』 『それが何十発も射たれて、最後の一発は特に大きかったように見えたんだけど。』 『……令呪を使ったか、いや、それでも……無尽蔵の魔力でもなければ不可能だ。』 『……もう一ついい?』 『何か。』 『あのランサーにあれだけ宝具を使わせるサーヴァントがいるってことよね?』 『……味方にすれば心強いが、敵にすれば……』 ずん、と凛の心が重くなったのが何となくセイバーには感覚でわかった。 『冷静に考えれば考えるほどめげるわ……セイバー!これ以上ここで悩んでても仕方ない、今からあのランサーと戦ってたサーヴァントに会いに行くわけにも行かないし、早く戻ってきて。一度落ち着いて話しましょう。』 『わかりました。宝具を使うので注意を。』 『いいわ。まったく、一筋縄じゃないのはわかってたけど……』 凛からの念話が余韻を残して切れる。お互い、色々と言いたいことはあるが、それは後だ、まずはこの川を渡らなければならない。 「風王結界ーー」 人目が無いことを確認して、セイバーは宝具を使う。本来は剣に纏わせ透明にしているが、今はバイクごとセイバーを包むように展開する。さすがに精度は落ちるが、遠目に見ればまず見破られることはないだろう。 (行きはスピードを出したからか波を立ててしまった。限界まで速度を落として、対岸へ向かう。見つかっても振りきれるだろう。) ふむ、と頷いて。セイバーはエンジンをとろとろとかけてバイクを発車させた。 が、急停車。1メートルも走らずに停めると下車する。 (姿が見えないのに、エンジン音だけするのは、まずいだろうか?) しばし考えるセイバー。小さなことかもしれないが、かといって無視するのは何か避けたいものだ。だがこんなことで凛に再び念話するというのもおかしな話だ。 「おして歩いていこう。少し慎重になりすぎかも知れないが。」 セイバーはバイクのハンドルを立ったまま持つと歩き始めた。 「NPO法人、あゆが住める未遠川にする会で~す。渡し船のボランティアをやってま~す。」 「未遠川の自然のために募金お願いしま~す。」 「渡し船やってま~す。」 「募金お願いしま~す。」 「渡し船やってま~す。」 「募金お願いしま~す。」 (NPO?凛がやっていた仕事というのはこういうものか。) まるで坂道を自転車から降りて歩くようにゆっくりと渡ったセイバーは、その岸の人の多さに困惑した。冬木大橋が寸断された今、川を渡るには数キロ川上に行かなければならない。そのため渡ろうとするものは南へ南へと移動していたのだが、そこに船を持ったものが現れた。彼らは幾らかの『募金』を徴集すると対岸まで人を運ぶという『ボランティア』、なのだろう。暗黙のアピールとして100円玉を袋に入れてちらつかせながら呼び込みをしていた。 主に老人たちが扇子や団扇をぱたつかせて列になっているのを見るに、なかなか繁盛しているのだろう。そのお陰か、セイバーが宝具を発動して側を通りすぎているにも関わらず、不振な目をするか、「あら風が出てきた」などと呑気なことを言うかぐらいのもの。とても自分達の直ぐ近くにあの騎士王がいるなどとは気づく素振りもない。 「慎重が過ぎたか。」 無事に人の群れを通り抜けると、苦笑しながら宝具を解く。安全に渡れたのはいいが、だいぶ時間がかかってしまった。早く戻ってきてと言われてこれではまずい。せめてここからの帰り道は少し急ぐとしよう。 『凛、渡河は終わりました。これから戻ります。』 『OK。ここからは更に見つからないように。家がバレるのは絶対に避けたいから。』 『ええ。』 答えると、またがりエンジンをかける。確かに家の近くの方がより警戒すべきだ。少し気が緩んでいたようだがこれは戒めねば。 (急いでも数分しか変わりませんしね。) 静かな住宅街にバイクの排気音が鳴る。この音は少々問題だが、宝具など使えば魔力でバレてしまいかねない。 (そこまで大きいという程でもないですが、帰ったら凛に整備を頼みましょう。) ノロノロと加速してゆっくりと走らせる。人通りはやはり、少ない。そもそもこんな夏の日に外に出ようとするもの好きは少数派だろう。さっきとはうってかわって誰とも会わずに遠坂邸へとたどり着いた。 「!ッ凛!!」 エンジンを止める間もなく、セイバー突如跳躍。 霊体化ですり抜けると同時に直ぐ様マスターの元へと向かう。一瞬後、震動。二瞬後、更に音。まるで隕石でも落ちたように、屋敷は揺れる。 10時47分。バーサーカー・クウガに幸運にも捕捉されることなくセイバーは凛の元へと帰還した。 【深山町、遠坂邸/2014年8月1日(金)1047】 【遠坂凛@Fate /Extra】 [状態] 魔力消費(小)、疲労(中)、精神的疲労(小) [道具] ナイフ@Fate /Extra、ドール(未完成)@Fate /Extra、その他多数の礼装@Fate /Extra [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 当然、優勝を狙う 1:!? 2:礼装、ドールを改良する(索敵・感知系を優先) 3:闇討ちや物量戦法を強く警戒 4 銀色のセイバーにランサーと戦ったサーヴァント……同盟か…… 5:なんとなく遠坂家が没落した理由がわかった気がする…… [備考] ●自宅は遠坂邸に設定されています。 内部はStay night時代の遠坂邸に準拠していますがところどころに凛が予選中に使っていた各種家具や洋服、情報端末や機材が混ざっています。 ●現実世界からある程度の資金を持ち込んだ他、予選中株取引で大幅に所持金を増やしました。 まだそれなりに所持金は残っていますが予選と同じ手段(ハッキングによる企業情報閲覧)で資金を得られるとは限りません。 ●遠坂邸に購入したスズキGSX1300Rハヤブサ@現実が二台置かれています。 アルトリア機は青いカラーリングで駆動系への改造が施されています。 凛機は朱色のカラーリングでスピードリミッターを外した以外には特に改造は施されていません。 ●セイバー(アルトリア)から彼女視点での第四次聖杯戦争の顛末を聞きました。 【セイバー(アルトリア・ペンドラゴン)@Fate/stay night】 [状態] 筋力(50)/A、 耐久(40)/B、 敏捷(40)/B、 魔力(100)/A+、 幸運(100)/A+、 宝具(??)/EX、 健康、実体化、魔力消費(中)。 [思考・状況] 基本行動方針 聖杯の力で王の選定をやり直す 1:しまった、追跡されていたか!? 2:凛に独断専行を謝罪し、対ランサー(カルナ)の同盟相手としてセイバー(テレサ)を推薦する 3:ハヤブサの整備を凛に頼みましょう。 4:何故冬木が会場に……それにイリヤ…… [備考] ●第四次聖杯戦争の記憶を引き継いでいます。 ●スズキGSX1300Rハヤブサを乗りこなせるようになっています。 騎乗スキルの低下を第四次聖杯戦争での経験とバイクの知識を深めることで補っているようです。 ●スズキGSX1300Rハヤブサは小破していますが走行に影響はないようです。
https://w.atwiki.jp/chu2words/pages/9.html
f9 fineの意 fable 寓話 fabulous 伝説上の façade 建物の正面 face 顔 facet 面 facilitate 容易にする fact 事実 factor 要因 factory 工場 faculty 才能 fade 衰える Fahrenheit 華氏 fail 失敗する failure 失敗 faint かすかな fair 品評会 fairy 妖精 faith 信頼 fake ふりをする falcon 鷹 fall 落下する fallacy 間違った考え falsehood 偽りの陳述 fame 名声 family 家族 famine 飢饉 fanatic 狂信者 fancy 空想 fantastic 幻想的な fantasy 幻想 farewell 別れ farm 農場 fascinate 魅惑する fascism ファシズム fashion 流行 fast 速い fasten 固定する fasting 絶食 fatal 運命の fatality 災害 fate 運命 father 父 fatherland 祖父 fatigue 疲労 fault 欠点 fauna 動物の群 favorite お気に入りの fear 恐れ feast 祝祭 feat 偉業 feather 羽 federal 連邦の feeble 弱々しい feeling 感覚 fellow 奴 feminine 女性の fence 囲い ferocity 獰猛さ ferret イタチ ferry 渡し船 fetch 物を取ってくる fetus 胎児 feud 不和 feudal 封建制度の fever 熱 fiasco 大失敗 fiction 作り話 field 野原 fiend 悪魔 fierce 気性が荒い fiery 火の fighter 戦う人 figurative 比喩的な filter 濾過 fin ひれ final 最終の finder 探知機 fine りっぱな finger 指 finish 終える fire 火 fireplace 暖炉 fisherman 漁師 fit 発作 fix 固定する flag 旗 flagrant 言語道断の flagship 旗艦 flail からざお flair 鋭い勘 flare 炎が燃える flee 逃げる fleet 艦隊 flexibility 柔軟性 flick 軽い一打ち flight 逃走 flit 鳥が飛ぶ float 浮く flock 動物の群れ flood 洪水 flotilla 小艦隊 fluid 流体 flush 手ぞろい flux 流動 fly 飛ぶ focal 限局的な foe 敵 fog 霧 Fomalhaut フォーマルハウト(みなみのうお座) foolproof うっかり防止 footpath 小道 foray 不意打ち forbid 禁止する force 軍隊 forcible 力ずくの forecast 予想 foreclose 担保権を行使する foreground 前景 forensic 法廷の foresight 先見の明 forever 永久に forge 炉 forgery 偽造 format 体裁 formation 形成 formula 公式 fort 砦 forthright 単刀直入の fortify 防備を固める fortress 要塞 fortune 運 forum 大広場 fossil 化石 foundation 設立 fountain 泉 fox 狐 foyer ホテルの休憩室 fraction 破片 fragile 壊れやすい fragment 破片 framework 骨組み fraternity 兄弟関係 freak 気違い free 自由な freelance 自由契約者 Freemason フリーメーソン freeze 凍る freshman 新入生 friar 修道士 friction 摩擦 frontend 前端の frontier 国境 frontline 前線 frost 霜 froth 泡 function 機能 funeral 葬式 furious すさまじい furnace 厳しい試練 fusion 融合 fuzzy あいまいな
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1894.html
(引越しの朝) ガタゴトガタゴトガタゴト。馬に牽かれた荷車が一軒の家の前に到着する。 今日は引っ越しの日。遂に一国一城の主になる男の晴れの日。 長年勤めた蕎麦屋の大将にやっと認められ、暖簾分けをしてもらい隣町で一旗揚げるのだ。 男の一家は朝から大忙し。子供達は初めての引っ越しに、はしゃぎ回り母親に叱られる。 そんな人間達の様子を見て、ペットのゆっくり達も意味も解らずぴょんぴょん飛び跳ね騒いでいる。 「ゆっくりしていってね!!!どうしたの?みんなもっとゆっくりしてね!」 「ああ、忙しい、忙しい。こら!お前達は邪魔だからどっかその辺で遊んでなさい。」 「ゆゆ?いそがしいの?れいむもおてつだいするよ!」 「ははっ!気持ちだけ貰っておくよ。お前達に引越しの手伝いは無理だろう。 邪魔にならない様その辺でゆっくりしてなさい。出発する時に呼ぶから。」 「ゆ!おひっこしするの?」 「ああ。隣町まで引っ越しだ。今日から新しい家に住むんだぞ。 新しい生活、どんな感じになるんだろうな。きっと新しい友達もできるぞ。楽しみか?」 「ゆ~!たのしみ~♪」 れいむ達はそれぞれ、近所の仲良しのゆっくりの所へ引越しの挨拶に行く。 自分の宝物をプレゼントして、離れても変わらぬ友情を誓うもの。 なにも言わずに見つめあい、恋人との別れを惜しむもの。 今まで言えなかった思いを伝え、すりすりと頬ずりをするもの。 やがて引っ越しの準備が終わり、男の呼ぶ声に家の前に集まって来た。 「よし。荷物は全部積み終わった。お前達は空いてる所に適当に入るんだ。 ちょっと狭いが夕方までには着くから我慢してくれ。さぁ、急いで急いで。 予定の時間を少しオーバーしてるんだ。日が暮れる前に新居に着かないと。」 ゆっくり達はめいめい小さな隙間を見つけて潜り込む。ゆっくりできないが仕方ない。夕方までの辛抱。 良く躾けられた子ゆっくり達は特に文句を言う訳でも無く、静かにじっとしていた。 そのせいで母れいむは気付く事ができなかった。子れいむが一匹荷車に乗っていない事に・・・ ガタゴトガタゴトガタゴト。男は馬を引き、妻と子供は荷車の前に乗せ出発した。 (ホームアローン) 「ゆー!おそくなってごめんなさい!ゆっくりじゅんびかんりょうだよ!」 「はやくしゅっぱつしようね!」 「あれ・・・みんなどこにいったの?」 遅れていた子れいむが家に戻って来た。引越しの前に隠しておいたお菓子を全部食べてしまおうと考え、 自分の秘密基地に行って今までむーしゃむーしゃとお菓子を食べていたのだった。 戻ってみると家の中に誰もいない。家の前に止めてあった荷馬車も無い。辺りを見回してみると・・・ 「ゆーーーーーーーーーーーーー!!!!!みんなまってええええええ!!!!!」 「れいむをおいていかないで!まって!まってよーーーーーーーーーー!!!!!」 「おかあさああああん!おかあさああああん!まってええええええええ!!!!!」 家財道具を積み込んだ荷馬車はもう随分先まで進んでいた。子れいむは大声で叫ぶが声が届く筈も無い。 荷馬車はどんどん遠ざかって行く。子れいむは急いで追いかける事にした。 こう見えても走る事には自信がある。かけっこは姉妹の中で一番だ。 「ゆううう!こうなったらしかたないよ!はしっておいかけるよ!」 「みんな!ゆっくりまっててね!すぐにおいつくからね!」 「それにしても、れいむをおいていくなんて!おじさんもおかあさんもゆっくりできないね!」 「おいついたらおせっきょうだよ!ゆふふ!でもれいむはやさしいから、ちゃんとあやまったらゆるしてあげる!」 ぴょんぴょんぴょん。子れいむは全速力で追いかける。自分の足ならすぐに追いつくはずだ。 まだまだ気持ちに余裕がある。追いついたら文句の一つも言ってやろうか、などと考えながら跳ねて行く。 しかし、所詮はゆっくり。人間の歩く速さに追いつける筈も無い。荷馬車との距離はだんだん離れて行く。 「どうじでおいつかないのおおおおおお!!!!!」 「こんなにいっしょうけんめいはしってるのにいいい!!!」 「みんなおいてかないでよおおおお!!!まってえええええええええ!!!!」 (母をたずねて) 「ゆぅぅ・・・ゆぅぅ・・・ゆええええええええええええええん!!!!!」 「おがあざんのばがあああああああああああ!!!!!」 「どうじでれいむをおいでっちゃうのおおおおお!!!!!」 遂に家族を乗せた荷馬車が見えなくなってしまった。町からも随分離れた、今まで来たことも無い原っぱ。 一人ぼっちの寂しさに、思わず大声で泣き出してしまう子れいむ。 無理もない。うまれてこのかた町から一歩も外に出た事が無いのだ。 ピーヒョロと鳴くトンビの声や、風に揺れる草の音にさえ怯えながら、 それでも子れいむは駆けて行く。原っぱに続く一本道。これを辿れば母親に追いつけるはず。 そんな子れいむを遠くから眺める影が一つ。大きく成長した野生のまりさ。 泣きながら道を駆けて行く子れいむを見て、何事かと寄って来た。 「ゆ?みなれないゆっくりだね。どうしたの?なんでないてるの?」 「ゆゆっ!」 後ろからの突然の声に驚く子れいむ。振り返ると見上げるほどの巨体のまりさが自分を見下ろしている。 別にこのまりさが特別大きな個体な訳では無い。一般的な野生の大人のゆっくりだ。 しかし町育ちの子れいむは、野生種が飼いゆっくりよりもずっと大きく育つ事を知らない。 自分の母親よりも二周りも大きなまりさは、子れいむには化け物の様に映った。 「ゆーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 「ゆっ!どうしてにげるの!まって!にげないでね!」 「ゆううう!!!なんでおいかけてくるのおおお!!!こっちこないでええええええ!!!」 思わず逃げ出した子れいむ。泣きながら駆けていた子れいむを心配して寄って来たまりさは後を追う。 「まってね!ゆっくりしてね!」 「いやあああああ!れいむはたべてもおいしくないよおおおおお!!!!」 「まりさはゆっくりをたべたりしないよ!だからにげないでね!」 「うそだああああああああ!!!こっちこないでええええええ!!!」 やがて、何とかまりさを振り切った子れいむ。舌を出しゼエゼエとからだ全体で息をする。 そんな子れいむの後頭部をつんつんと突っつくものが。なんだろうと振り返るとそこには大きなカラスがいた。 カラスは子れいむの髪に結ばれたリボンに興味を持っていた。 リボンにはキラキラと光るビーズの飾りが付いている。飼い主が夜店の屋台で買ってくれた物だ。 「ゆううううう!!!!からすさん!やめてね!れいむのりぼんをとらないで!」 子れいむはまた走り出す。ゆっくりを識別する為の大切な髪飾り。これが無くなったらゆっくりできない。 ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。 さっきから走りっぱなしの子れいむ。数歩跳ねては息をし、数歩跳ねては息をし、を繰り返す。 しかし止まってしまうとカラスにつんつん突っつかれる。 「いやあああああ!!!からすさん!あっちいってね!」 つんつんつん 「やめてえええ!!!りぼんがなくなったらゆっくりできなくなっちゃうよおおおお!!!」 つんつんつん 「どうじでいうごときいでくれないのおおおおお!!!!!」 つんつんつん 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!れ゛い゛む゛の゛り゛ほ゛ん゛か゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 とうとうカラスにリボンを盗られてしまった子れいむ。 今までの疲労とリボンを盗られたショックで気絶してしまった。 しばらくして、ゆぅゆぅと寝息を立てて眠る子れいむのほっぺたをペロペロと舐めるものが。 そのくすぐったさに目をさます子れいむ。目を開けると、目の前にいたのは全身毛むくじゃらの白い獣。 「ゆううううううううううううう!!!!!!!」 あんな怪物今まで見た事無い。きっとれいむの事を食べる気だ。子れいむは慌てて逃げ出した。 白い獣の正体は原っぱに遊びに来て飼い主とはぐれてしまった子犬。 偶然見つけた子ゆっくりに、一緒に遊ぼうとペロペロ舐めまわしていたのだ。 子れいむが住んでいた近所に飼い犬はいなかった。ゆっくりを飼う事が一般的になっていたので、 きちんと躾けられた飼い犬はゆっくりを食べたり虐めたりする事は無いが、子れいむはそんな事を知らない。 自分の母親よりも大きな獣から逃れようと必死で逃げる。 ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。 自分と遊んでくれる気になったんだ、と勘違いした子犬はぴょんぴょん跳ねる子れいむをとことこ追いかける。 どこにいくの?なにをしてあそぶの?子犬はつかず離れず子れいむの後を追って行く。 一方子れいむは気が気では無い。ぴょんぴょん全力で逃げているのに振り返ると奴がいる。 くぅ~、などと可愛らしい声で鳴いているが、そう感じるのは人間だけ。 子れいむには、自分を食べようとする化け物が発する奇声に聞こえた。 「こっちこないでえええ!!!」 「くぅ~~~ん?」 「れいむはたべものじゃないよおおおお!!!」 「わんわん!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 (川の渡し場) 子犬はいつの間にかいなくなっていた。自分を探す飼い主の声に気づきそちらに駆けて行った。 ようやく一息つく子れいむ。前方をみると大きな川が。渡し船の発着場の様だ。船を待つ人がいる。 「ゆっ!あれはっ!」 「やっとおいついたよ!おかあさああああああああああああん!!!」 渡し場には見た事がある荷馬車と自分の飼い主の姿。近くには母親と妹達がいるはずだ。 でたらめに逃げ回っていた子れいむだが、偶然にも川で足止めを食っていた一行に追いついたのだ。 「おかあさーん!おかあさーん!れいむだよ!」 「やっとおいついた!もうおいてかないでね!」 喜び勇んで走って行く子れいむ。その時・・・ 「旦那ぁ。すいません。お待たせしました。やっと船がきましたよ。」 「やぁ、やっと来たか。随分待ったよ。」 「すいません。何しろこれだけの大荷物ですから。あっしの船じゃあ・・・ でもご安心下せえ。仲間の船が来ましたんで、すぐに向こう岸へ渡れますよ。」 「いや、責めてる訳じゃないんだ。事前に連絡しなかった俺も悪かったし。」 「そう言っていただけるとありがたいです。ささ、こちらへ。奥様と坊ちゃん達も すぐに向こうへお渡ししますよ。」 やって来た大型の渡し船に乗りこむ一家。初めての船に興奮する子ゆっくりと沈痛な面持ちの母ゆっくり。 そんな母ゆっくりの髪を撫でながら、男が優しく話しかける。 「子れいむの事を考えてるのか?」 「ゆぅ。おじさん。ここでもうすこしまってちゃだめ?」 「それは無理だな。もう船が出てしまう。それに追いかけて来ていたとしても、 子れいむの足じゃここまで来るのは無理だろう。諦めて町に戻っているさ。」 「ゆぅぅぅ・・・」 「大丈夫。心配いらんよ。あの町の人は皆親切だ。たぶん隣の家のおばさんが面倒見てくれるさ。」 「ゆ。そうだね。」 「そうさ。あの子は子供達の中でも一番しっかりしたお姉ちゃんだから、一匹でも大丈夫さ。」 「ゆ。ごめんねれいむ。おかあさんはもういっしょにいてあげれないけど、ひとりでゆっくりしてね。」 「さ、それより船の上で子供達がはしゃぎ回らない様にしっかり見てるんだぞ。 船から落ちたら助からないからな。」 「うん。」 「旦那ぁ!船を出しますよぉ!」 「おう!出してくれ!さ、川を渡ったらもうすぐ新しい家だ。 今日は引っ越し祝いにどこかに美味い物を食いに行こうか。」 「うん!」 夕暮れ。真っ赤に輝く静かな川面をゆっくりと進む一艘の渡し船。 その船に向かってあらん限りの大声で叫ぶ、飾りを無くした子ゆっくり。 「ま゛って゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 「お゛い゛て゛か゛な゛い゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!」 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!!!!」 「ゆ゛っく゛り゛て゛き゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2023.html
(引越しの朝) ガタゴトガタゴトガタゴト。馬に牽かれた荷車が一軒の家の前に到着する。 今日は引っ越しの日。遂に一国一城の主になる男の晴れの日。 長年勤めた蕎麦屋の大将にやっと認められ、暖簾分けをしてもらい隣町で一旗揚げるのだ。 男の一家は朝から大忙し。子供達は初めての引っ越しに、はしゃぎ回り母親に叱られる。 そんな人間達の様子を見て、ペットのゆっくり達も意味も解らずぴょんぴょん飛び跳ね騒いでいる。 「ゆっくりしていってね!!!どうしたの?みんなもっとゆっくりしてね!」 「ああ、忙しい、忙しい。こら!お前達は邪魔だからどっかその辺で遊んでなさい。」 「ゆゆ?いそがしいの?れいむもおてつだいするよ!」 「ははっ!気持ちだけ貰っておくよ。お前達に引越しの手伝いは無理だろう。 邪魔にならない様その辺でゆっくりしてなさい。出発する時に呼ぶから。」 「ゆ!おひっこしするの?」 「ああ。隣町まで引っ越しだ。今日から新しい家に住むんだぞ。 新しい生活、どんな感じになるんだろうな。きっと新しい友達もできるぞ。楽しみか?」 「ゆ~!たのしみ~♪」 れいむ達はそれぞれ、近所の仲良しのゆっくりの所へ引越しの挨拶に行く。 自分の宝物をプレゼントして、離れても変わらぬ友情を誓うもの。 なにも言わずに見つめあい、恋人との別れを惜しむもの。 今まで言えなかった思いを伝え、すりすりと頬ずりをするもの。 やがて引っ越しの準備が終わり、男の呼ぶ声に家の前に集まって来た。 「よし。荷物は全部積み終わった。お前達は空いてる所に適当に入るんだ。 ちょっと狭いが夕方までには着くから我慢してくれ。さぁ、急いで急いで。 予定の時間を少しオーバーしてるんだ。日が暮れる前に新居に着かないと。」 ゆっくり達はめいめい小さな隙間を見つけて潜り込む。ゆっくりできないが仕方ない。夕方までの辛抱。 良く躾けられた子ゆっくり達は特に文句を言う訳でも無く、静かにじっとしていた。 そのせいで母れいむは気付く事ができなかった。子れいむが一匹荷車に乗っていない事に・・・ ガタゴトガタゴトガタゴト。男は馬を引き、妻と子供は荷車の前に乗せ出発した。 (ホームアローン) 「ゆー!おそくなってごめんなさい!ゆっくりじゅんびかんりょうだよ!」 「はやくしゅっぱつしようね!」 「あれ・・・みんなどこにいったの?」 遅れていた子れいむが家に戻って来た。引越しの前に隠しておいたお菓子を全部食べてしまおうと考え、 自分の秘密基地に行って今までむーしゃむーしゃとお菓子を食べていたのだった。 戻ってみると家の中に誰もいない。家の前に止めてあった荷馬車も無い。辺りを見回してみると・・・ 「ゆーーーーーーーーーーーーー!!!!!みんなまってええええええ!!!!!」 「れいむをおいていかないで!まって!まってよーーーーーーーーーー!!!!!」 「おかあさああああん!おかあさああああん!まってええええええええ!!!!!」 家財道具を積み込んだ荷馬車はもう随分先まで進んでいた。子れいむは大声で叫ぶが声が届く筈も無い。 荷馬車はどんどん遠ざかって行く。子れいむは急いで追いかける事にした。 こう見えても走る事には自信がある。かけっこは姉妹の中で一番だ。 「ゆううう!こうなったらしかたないよ!はしっておいかけるよ!」 「みんな!ゆっくりまっててね!すぐにおいつくからね!」 「それにしても、れいむをおいていくなんて!おじさんもおかあさんもゆっくりできないね!」 「おいついたらおせっきょうだよ!ゆふふ!でもれいむはやさしいから、ちゃんとあやまったらゆるしてあげる!」 ぴょんぴょんぴょん。子れいむは全速力で追いかける。自分の足ならすぐに追いつくはずだ。 まだまだ気持ちに余裕がある。追いついたら文句の一つも言ってやろうか、などと考えながら跳ねて行く。 しかし、所詮はゆっくり。人間の歩く速さに追いつける筈も無い。荷馬車との距離はだんだん離れて行く。 「どうじでおいつかないのおおおおおお!!!!!」 「こんなにいっしょうけんめいはしってるのにいいい!!!」 「みんなおいてかないでよおおおお!!!まってえええええええええ!!!!」 (母をたずねて) 「ゆぅぅ・・・ゆぅぅ・・・ゆええええええええええええええん!!!!!」 「おがあざんのばがあああああああああああ!!!!!」 「どうじでれいむをおいでっちゃうのおおおおお!!!!!」 遂に家族を乗せた荷馬車が見えなくなってしまった。町からも随分離れた、今まで来たことも無い原っぱ。 一人ぼっちの寂しさに、思わず大声で泣き出してしまう子れいむ。 無理もない。うまれてこのかた町から一歩も外に出た事が無いのだ。 ピーヒョロと鳴くトンビの声や、風に揺れる草の音にさえ怯えながら、 それでも子れいむは駆けて行く。原っぱに続く一本道。これを辿れば母親に追いつけるはず。 そんな子れいむを遠くから眺める影が一つ。大きく成長した野生のまりさ。 泣きながら道を駆けて行く子れいむを見て、何事かと寄って来た。 「ゆ?みなれないゆっくりだね。どうしたの?なんでないてるの?」 「ゆゆっ!」 後ろからの突然の声に驚く子れいむ。振り返ると見上げるほどの巨体のまりさが自分を見下ろしている。 別にこのまりさが特別大きな個体な訳では無い。一般的な野生の大人のゆっくりだ。 しかし町育ちの子れいむは、野生種が飼いゆっくりよりもずっと大きく育つ事を知らない。 自分の母親よりも二周りも大きなまりさは、子れいむには化け物の様に映った。 「ゆーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 「ゆっ!どうしてにげるの!まって!にげないでね!」 「ゆううう!!!なんでおいかけてくるのおおお!!!こっちこないでええええええ!!!」 思わず逃げ出した子れいむ。泣きながら駆けていた子れいむを心配して寄って来たまりさは後を追う。 「まってね!ゆっくりしてね!」 「いやあああああ!れいむはたべてもおいしくないよおおおおお!!!!」 「まりさはゆっくりをたべたりしないよ!だからにげないでね!」 「うそだああああああああ!!!こっちこないでええええええ!!!」 やがて、何とかまりさを振り切った子れいむ。舌を出しゼエゼエとからだ全体で息をする。 そんな子れいむの後頭部をつんつんと突っつくものが。なんだろうと振り返るとそこには大きなカラスがいた。 カラスは子れいむの髪に結ばれたリボンに興味を持っていた。 リボンにはキラキラと光るビーズの飾りが付いている。飼い主が夜店の屋台で買ってくれた物だ。 「ゆううううう!!!!からすさん!やめてね!れいむのりぼんをとらないで!」 子れいむはまた走り出す。ゆっくりを識別する為の大切な髪飾り。これが無くなったらゆっくりできない。 ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。 さっきから走りっぱなしの子れいむ。数歩跳ねては息をし、数歩跳ねては息をし、を繰り返す。 しかし止まってしまうとカラスにつんつん突っつかれる。 「いやあああああ!!!からすさん!あっちいってね!」 つんつんつん 「やめてえええ!!!りぼんがなくなったらゆっくりできなくなっちゃうよおおおお!!!」 つんつんつん 「どうじでいうごときいでくれないのおおおおお!!!!!」 つんつんつん 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!れ゛い゛む゛の゛り゛ほ゛ん゛か゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 とうとうカラスにリボンを盗られてしまった子れいむ。 今までの疲労とリボンを盗られたショックで気絶してしまった。 しばらくして、ゆぅゆぅと寝息を立てて眠る子れいむのほっぺたをペロペロと舐めるものが。 そのくすぐったさに目をさます子れいむ。目を開けると、目の前にいたのは全身毛むくじゃらの白い獣。 「ゆううううううううううううう!!!!!!!」 あんな怪物今まで見た事無い。きっとれいむの事を食べる気だ。子れいむは慌てて逃げ出した。 白い獣の正体は原っぱに遊びに来て飼い主とはぐれてしまった子犬。 偶然見つけた子ゆっくりに、一緒に遊ぼうとペロペロ舐めまわしていたのだ。 子れいむが住んでいた近所に飼い犬はいなかった。ゆっくりを飼う事が一般的になっていたので、 きちんと躾けられた飼い犬はゆっくりを食べたり虐めたりする事は無いが、子れいむはそんな事を知らない。 自分の母親よりも大きな獣から逃れようと必死で逃げる。 ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。 自分と遊んでくれる気になったんだ、と勘違いした子犬はぴょんぴょん跳ねる子れいむをとことこ追いかける。 どこにいくの?なにをしてあそぶの?子犬はつかず離れず子れいむの後を追って行く。 一方子れいむは気が気では無い。ぴょんぴょん全力で逃げているのに振り返ると奴がいる。 くぅ~、などと可愛らしい声で鳴いているが、そう感じるのは人間だけ。 子れいむには、自分を食べようとする化け物が発する奇声に聞こえた。 「こっちこないでえええ!!!」 「くぅ~~~ん?」 「れいむはたべものじゃないよおおおお!!!」 「わんわん!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 (川の渡し場) 子犬はいつの間にかいなくなっていた。自分を探す飼い主の声に気づきそちらに駆けて行った。 ようやく一息つく子れいむ。前方をみると大きな川が。渡し船の発着場の様だ。船を待つ人がいる。 「ゆっ!あれはっ!」 「やっとおいついたよ!おかあさああああああああああああん!!!」 渡し場には見た事がある荷馬車と自分の飼い主の姿。近くには母親と妹達がいるはずだ。 でたらめに逃げ回っていた子れいむだが、偶然にも川で足止めを食っていた一行に追いついたのだ。 「おかあさーん!おかあさーん!れいむだよ!」 「やっとおいついた!もうおいてかないでね!」 喜び勇んで走って行く子れいむ。その時・・・ 「旦那ぁ。すいません。お待たせしました。やっと船がきましたよ。」 「やぁ、やっと来たか。随分待ったよ。」 「すいません。何しろこれだけの大荷物ですから。あっしの船じゃあ・・・ でもご安心下せえ。仲間の船が来ましたんで、すぐに向こう岸へ渡れますよ。」 「いや、責めてる訳じゃないんだ。事前に連絡しなかった俺も悪かったし。」 「そう言っていただけるとありがたいです。ささ、こちらへ。奥様と坊ちゃん達も すぐに向こうへお渡ししますよ。」 やって来た大型の渡し船に乗りこむ一家。初めての船に興奮する子ゆっくりと沈痛な面持ちの母ゆっくり。 そんな母ゆっくりの髪を撫でながら、男が優しく話しかける。 「子れいむの事を考えてるのか?」 「ゆぅ。おじさん。ここでもうすこしまってちゃだめ?」 「それは無理だな。もう船が出てしまう。それに追いかけて来ていたとしても、 子れいむの足じゃここまで来るのは無理だろう。諦めて町に戻っているさ。」 「ゆぅぅぅ・・・」 「大丈夫。心配いらんよ。あの町の人は皆親切だ。たぶん隣の家のおばさんが面倒見てくれるさ。」 「ゆ。そうだね。」 「そうさ。あの子は子供達の中でも一番しっかりしたお姉ちゃんだから、一匹でも大丈夫さ。」 「ゆ。ごめんねれいむ。おかあさんはもういっしょにいてあげれないけど、ひとりでゆっくりしてね。」 「さ、それより船の上で子供達がはしゃぎ回らない様にしっかり見てるんだぞ。 船から落ちたら助からないからな。」 「うん。」 「旦那ぁ!船を出しますよぉ!」 「おう!出してくれ!さ、川を渡ったらもうすぐ新しい家だ。 今日は引っ越し祝いにどこかに美味い物を食いに行こうか。」 「うん!」 夕暮れ。真っ赤に輝く静かな川面をゆっくりと進む一艘の渡し船。 その船に向かってあらん限りの大声で叫ぶ、飾りを無くした子ゆっくり。 「ま゛って゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 「お゛い゛て゛か゛な゛い゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!」 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!!!!」 「ゆ゛っく゛り゛て゛き゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1016.html
(引越しの朝) ガタゴトガタゴトガタゴト。馬に牽かれた荷車が一軒の家の前に到着する。 今日は引っ越しの日。遂に一国一城の主になる男の晴れの日。 長年勤めた蕎麦屋の大将にやっと認められ、暖簾分けをしてもらい隣町で一旗揚げるのだ。 男の一家は朝から大忙し。子供達は初めての引っ越しに、はしゃぎ回り母親に叱られる。 そんな人間達の様子を見て、ペットのゆっくり達も意味も解らずぴょんぴょん飛び跳ね騒いでいる。 「ゆっくりしていってね!!!どうしたの?みんなもっとゆっくりしてね!」 「ああ、忙しい、忙しい。こら!お前達は邪魔だからどっかその辺で遊んでなさい。」 「ゆゆ?いそがしいの?れいむもおてつだいするよ!」 「ははっ!気持ちだけ貰っておくよ。お前達に引越しの手伝いは無理だろう。 邪魔にならない様その辺でゆっくりしてなさい。出発する時に呼ぶから。」 「ゆ!おひっこしするの?」 「ああ。隣町まで引っ越しだ。今日から新しい家に住むんだぞ。 新しい生活、どんな感じになるんだろうな。きっと新しい友達もできるぞ。楽しみか?」 「ゆ~!たのしみ~♪」 れいむ達はそれぞれ、近所の仲良しのゆっくりの所へ引越しの挨拶に行く。 自分の宝物をプレゼントして、離れても変わらぬ友情を誓うもの。 なにも言わずに見つめあい、恋人との別れを惜しむもの。 今まで言えなかった思いを伝え、すりすりと頬ずりをするもの。 やがて引っ越しの準備が終わり、男の呼ぶ声に家の前に集まって来た。 「よし。荷物は全部積み終わった。お前達は空いてる所に適当に入るんだ。 ちょっと狭いが夕方までには着くから我慢してくれ。さぁ、急いで急いで。 予定の時間を少しオーバーしてるんだ。日が暮れる前に新居に着かないと。」 ゆっくり達はめいめい小さな隙間を見つけて潜り込む。ゆっくりできないが仕方ない。夕方までの辛抱。 良く躾けられた子ゆっくり達は特に文句を言う訳でも無く、静かにじっとしていた。 そのせいで母れいむは気付く事ができなかった。子れいむが一匹荷車に乗っていない事に・・・ ガタゴトガタゴトガタゴト。男は馬を引き、妻と子供は荷車の前に乗せ出発した。 (ホームアローン) 「ゆー!おそくなってごめんなさい!ゆっくりじゅんびかんりょうだよ!」 「はやくしゅっぱつしようね!」 「あれ・・・みんなどこにいったの?」 遅れていた子れいむが家に戻って来た。引越しの前に隠しておいたお菓子を全部食べてしまおうと考え、 自分の秘密基地に行って今までむーしゃむーしゃとお菓子を食べていたのだった。 戻ってみると家の中に誰もいない。家の前に止めてあった荷馬車も無い。辺りを見回してみると・・・ 「ゆーーーーーーーーーーーーー!!!!!みんなまってええええええ!!!!!」 「れいむをおいていかないで!まって!まってよーーーーーーーーーー!!!!!」 「おかあさああああん!おかあさああああん!まってええええええええ!!!!!」 家財道具を積み込んだ荷馬車はもう随分先まで進んでいた。子れいむは大声で叫ぶが声が届く筈も無い。 荷馬車はどんどん遠ざかって行く。子れいむは急いで追いかける事にした。 こう見えても走る事には自信がある。かけっこは姉妹の中で一番だ。 「ゆううう!こうなったらしかたないよ!はしっておいかけるよ!」 「みんな!ゆっくりまっててね!すぐにおいつくからね!」 「それにしても、れいむをおいていくなんて!おじさんもおかあさんもゆっくりできないね!」 「おいついたらおせっきょうだよ!ゆふふ!でもれいむはやさしいから、ちゃんとあやまったらゆるしてあげる!」 ぴょんぴょんぴょん。子れいむは全速力で追いかける。自分の足ならすぐに追いつくはずだ。 まだまだ気持ちに余裕がある。追いついたら文句の一つも言ってやろうか、などと考えながら跳ねて行く。 しかし、所詮はゆっくり。人間の歩く速さに追いつける筈も無い。荷馬車との距離はだんだん離れて行く。 「どうじでおいつかないのおおおおおお!!!!!」 「こんなにいっしょうけんめいはしってるのにいいい!!!」 「みんなおいてかないでよおおおお!!!まってえええええええええ!!!!」 (母をたずねて) 「ゆぅぅ・・・ゆぅぅ・・・ゆええええええええええええええん!!!!!」 「おがあざんのばがあああああああああああ!!!!!」 「どうじでれいむをおいでっちゃうのおおおおお!!!!!」 遂に家族を乗せた荷馬車が見えなくなってしまった。町からも随分離れた、今まで来たことも無い原っぱ。 一人ぼっちの寂しさに、思わず大声で泣き出してしまう子れいむ。 無理もない。うまれてこのかた町から一歩も外に出た事が無いのだ。 ピーヒョロと鳴くトンビの声や、風に揺れる草の音にさえ怯えながら、 それでも子れいむは駆けて行く。原っぱに続く一本道。これを辿れば母親に追いつけるはず。 そんな子れいむを遠くから眺める影が一つ。大きく成長した野生のまりさ。 泣きながら道を駆けて行く子れいむを見て、何事かと寄って来た。 「ゆ?みなれないゆっくりだね。どうしたの?なんでないてるの?」 「ゆゆっ!」 後ろからの突然の声に驚く子れいむ。振り返ると見上げるほどの巨体のまりさが自分を見下ろしている。 別にこのまりさが特別大きな個体な訳では無い。一般的な野生の大人のゆっくりだ。 しかし町育ちの子れいむは、野生種が飼いゆっくりよりもずっと大きく育つ事を知らない。 自分の母親よりも二周りも大きなまりさは、子れいむには化け物の様に映った。 「ゆーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 「ゆっ!どうしてにげるの!まって!にげないでね!」 「ゆううう!!!なんでおいかけてくるのおおお!!!こっちこないでええええええ!!!」 思わず逃げ出した子れいむ。泣きながら駆けていた子れいむを心配して寄って来たまりさは後を追う。 「まってね!ゆっくりしてね!」 「いやあああああ!れいむはたべてもおいしくないよおおおおお!!!!」 「まりさはゆっくりをたべたりしないよ!だからにげないでね!」 「うそだああああああああ!!!こっちこないでええええええ!!!」 やがて、何とかまりさを振り切った子れいむ。舌を出しゼエゼエとからだ全体で息をする。 そんな子れいむの後頭部をつんつんと突っつくものが。なんだろうと振り返るとそこには大きなカラスがいた。 カラスは子れいむの髪に結ばれたリボンに興味を持っていた。 リボンにはキラキラと光るビーズの飾りが付いている。飼い主が夜店の屋台で買ってくれた物だ。 「ゆううううう!!!!からすさん!やめてね!れいむのりぼんをとらないで!」 子れいむはまた走り出す。ゆっくりを識別する為の大切な髪飾り。これが無くなったらゆっくりできない。 ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。ぴょんぴょんぴょん。つんつんつん。 さっきから走りっぱなしの子れいむ。数歩跳ねては息をし、数歩跳ねては息をし、を繰り返す。 しかし止まってしまうとカラスにつんつん突っつかれる。 「いやあああああ!!!からすさん!あっちいってね!」 つんつんつん 「やめてえええ!!!りぼんがなくなったらゆっくりできなくなっちゃうよおおおお!!!」 つんつんつん 「どうじでいうごときいでくれないのおおおおお!!!!!」 つんつんつん 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!れ゛い゛む゛の゛り゛ほ゛ん゛か゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 とうとうカラスにリボンを盗られてしまった子れいむ。 今までの疲労とリボンを盗られたショックで気絶してしまった。 しばらくして、ゆぅゆぅと寝息を立てて眠る子れいむのほっぺたをペロペロと舐めるものが。 そのくすぐったさに目をさます子れいむ。目を開けると、目の前にいたのは全身毛むくじゃらの白い獣。 「ゆううううううううううううう!!!!!!!」 あんな怪物今まで見た事無い。きっとれいむの事を食べる気だ。子れいむは慌てて逃げ出した。 白い獣の正体は原っぱに遊びに来て飼い主とはぐれてしまった子犬。 偶然見つけた子ゆっくりに、一緒に遊ぼうとペロペロ舐めまわしていたのだ。 子れいむが住んでいた近所に飼い犬はいなかった。ゆっくりを飼う事が一般的になっていたので、 きちんと躾けられた飼い犬はゆっくりを食べたり虐めたりする事は無いが、子れいむはそんな事を知らない。 自分の母親よりも大きな獣から逃れようと必死で逃げる。 ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。ぴょんぴょんぴょん。とことことこ。 自分と遊んでくれる気になったんだ、と勘違いした子犬はぴょんぴょん跳ねる子れいむをとことこ追いかける。 どこにいくの?なにをしてあそぶの?子犬はつかず離れず子れいむの後を追って行く。 一方子れいむは気が気では無い。ぴょんぴょん全力で逃げているのに振り返ると奴がいる。 くぅ~、などと可愛らしい声で鳴いているが、そう感じるのは人間だけ。 子れいむには、自分を食べようとする化け物が発する奇声に聞こえた。 「こっちこないでえええ!!!」 「くぅ~~~ん?」 「れいむはたべものじゃないよおおおお!!!」 「わんわん!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!!!」 (川の渡し場) 子犬はいつの間にかいなくなっていた。自分を探す飼い主の声に気づきそちらに駆けて行った。 ようやく一息つく子れいむ。前方をみると大きな川が。渡し船の発着場の様だ。船を待つ人がいる。 「ゆっ!あれはっ!」 「やっとおいついたよ!おかあさああああああああああああん!!!」 渡し場には見た事がある荷馬車と自分の飼い主の姿。近くには母親と妹達がいるはずだ。 でたらめに逃げ回っていた子れいむだが、偶然にも川で足止めを食っていた一行に追いついたのだ。 「おかあさーん!おかあさーん!れいむだよ!」 「やっとおいついた!もうおいてかないでね!」 喜び勇んで走って行く子れいむ。その時・・・ 「旦那ぁ。すいません。お待たせしました。やっと船がきましたよ。」 「やぁ、やっと来たか。随分待ったよ。」 「すいません。何しろこれだけの大荷物ですから。あっしの船じゃあ・・・ でもご安心下せえ。仲間の船が来ましたんで、すぐに向こう岸へ渡れますよ。」 「いや、責めてる訳じゃないんだ。事前に連絡しなかった俺も悪かったし。」 「そう言っていただけるとありがたいです。ささ、こちらへ。奥様と坊ちゃん達も すぐに向こうへお渡ししますよ。」 やって来た大型の渡し船に乗りこむ一家。初めての船に興奮する子ゆっくりと沈痛な面持ちの母ゆっくり。 そんな母ゆっくりの髪を撫でながら、男が優しく話しかける。 「子れいむの事を考えてるのか?」 「ゆぅ。おじさん。ここでもうすこしまってちゃだめ?」 「それは無理だな。もう船が出てしまう。それに追いかけて来ていたとしても、 子れいむの足じゃここまで来るのは無理だろう。諦めて町に戻っているさ。」 「ゆぅぅぅ・・・」 「大丈夫。心配いらんよ。あの町の人は皆親切だ。たぶん隣の家のおばさんが面倒見てくれるさ。」 「ゆ。そうだね。」 「そうさ。あの子は子供達の中でも一番しっかりしたお姉ちゃんだから、一匹でも大丈夫さ。」 「ゆ。ごめんねれいむ。おかあさんはもういっしょにいてあげれないけど、ひとりでゆっくりしてね。」 「さ、それより船の上で子供達がはしゃぎ回らない様にしっかり見てるんだぞ。 船から落ちたら助からないからな。」 「うん。」 「旦那ぁ!船を出しますよぉ!」 「おう!出してくれ!さ、川を渡ったらもうすぐ新しい家だ。 今日は引っ越し祝いにどこかに美味い物を食いに行こうか。」 「うん!」 夕暮れ。真っ赤に輝く静かな川面をゆっくりと進む一艘の渡し船。 その船に向かってあらん限りの大声で叫ぶ、飾りを無くした子ゆっくり。 「ま゛って゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 「お゛い゛て゛か゛な゛い゛て゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!」 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!!!!」 「ゆ゛っく゛り゛て゛き゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/pokeguie/
ポケガイホテルへようこそ! 今日来た人 - 人 昨日来た人 - 人 今までに - 人来ました 現在の閲覧者は-人 ここの管理人って誰だよ 神チーです。超有名な空気だぜうっほーい★ ここってなんだよ ここはポケガイ住民専用のホテルです。部屋番号と君の名前を教えてくれたら 作るよー 編集の仕方とかわかるよな? 説明するまでもないけどわからなかったら聞いてよね 1人1部屋。名前変えて何度も要求したってIPアドレスですぐバレちゃうお(^ω^) 森ガイのみなさん、来てくれてありがとう。けど帰れw森ガイ住民に部屋などないのさ(´∀`) (例) コメント ぼくは100号室にしてください 名前 ああ まぁこんな感じーwww 1号室~200号室までです。住民が増えればもっと増やすと思います。 要求はここで 他の人の部屋を勝手に編集することができますが・・・ それは絶対にしないでよね! 1回したら、管理人から注意されます。 2回したら、書き込み禁止かもね。 その部屋の人から許可をもらって編集するのは全然OKです^^ ページの編集方法 上に灰色のメニューバーがありますよね。そこに、編集 と書かれたとこがあるのでそこをクリック。 そして、このページを編集 をクリック。後は好きなように編集して下さい。 編集が完了したらページ保存 ってのを押して下さい。 どうだ 簡単でしょ? このサイトのルール 他人の部屋編集禁止 パスクラックなど厳禁 個人情報を漏らさない 犯罪予告厳禁(もしすればプロバイダに通報します) タグとかどーやって使うのー? 編集画面開いたら プラグインってのがあるだろ。それ押したら色々あるぞ もっとこだわったタグとか使いたいなら クリックして 色々探せば良いんじゃないか メンバー登録してください いいですよ 申し込みでお願いします。 メンバーになるとどうなるの? 自分の部屋の編集をメンバーのみに変更ができます。荒らし対策が出来ます 名前について ステハンはややこしくなるのでやめてください ああ2 とか ああ3 とかでお願いしますwww コテハンでもかぶってしまったら 記号や数字をつけて少し変えてください。 何か質問があればどうぞ 1 -- 銀河 (2010-08-15 20 16 19) 超有名な空気って矛盾してないか -- プレット・クラリン (2010-08-16 22 20 58) 確かにそうだwww -- 神チー@管理人 (2010-08-16 22 29 08) テスト書き込み -- あああ (2010-08-28 18 14 06) ういー -- 野比のび太#nobinobita (2010-11-27 23 00 10) 俺こそ最強の空気ですよ -- ポットン (2010-11-27 23 54 43) 神チー様(空気大名)にはかないません -- 神チー@管理人 (2010-11-28 14 50 32) 編集していい? -- k.k (携帯)#渡し船だ (2010-11-28 23 55 46) あたりまえだwwwwww -- 神チー@管理人 (2010-11-30 22 20 40) 神チーンコ -- 斑 (2011-06-10 00 28 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruka17/pages/517.html
++ジャック・オイヒケ++ おイヒけ♪ ここは一体どこだろう? でっかい川があるぞ。 人が並んでる・・・。 ああ、渡し船の桟橋があるんだな。 あれに並ぶのか・・・。 ぶえる♪(レディアン) 「冥銭を払ったもんから、早く船に乗れよ!」 おイヒけ♪ 「冥銭ってなんだ?」 ぶえる♪ 「知らないのか?死者を彼岸へ運ぶ渡し船の賃料だ。」 おイヒけ♪ 「いくらだ?」 ぶえる♪ 「オボロス銅貨1枚か、1文銭6枚だ。」 おイヒけ♪ 「異国のコインなら、花売り娘の花と交換しちまったな・・・。」 ぶえる♪ 「持ってないのかい?お前、ロクな死に方をしてねえな。」 おイヒけ♪ 「ほっとけ。」 ぶえる♪ 「持ってないなら、俺みたいにしばらく渡し守のじいさんの手伝いをしろよ。」 おイヒけ♪ 「お前もゼニ持ってなかったんだな。俺と同じでロクな死に方してねえな。」 ぶえる♪ 「ほっとけ。・・・って。お前、契約付の魂みたいだな。」 おイヒけ♪ 「契約?そういえば・・・。何かそんな約束をしてたっけ・・・。」 ぶえる♪ 「悪魔と契約した奴は、こっちじゃねえ。ここは普通に死んだ人間の魂が来るとこだ。お前は、別んとこで裁きを受けるんだよ。」 おイヒけ♪ 「そうなのか・・・。」 おイヒけ♪ 「・・・って、追い払われちまったが・・・。どこ行けばいいんだ?」 むう♪ 「勇者様。勇者様。ボクが案内します。」 おイヒけ♪ 「おお。むう♪じゃないか。久しぶりだな。お前生きてたんだな。」 むう♪ 「もう!生きてるわけないじゃないですか!しっかりしてください。」 おイヒけ♪ 「ええっと・・・。そうだったな・・・。死んだら、むう♪に魂をやるって約束してたよな・・・。俺、死んだんだよな。」 むう♪ 「それがね。ややこしいことになっちゃったンです。今から勇者様に説明しますよ。」 おイヒけ♪ 「そうなのかい?じゃあ、教えてくれ。それと勇者様ってのはもうよしてくれ。ジャックで頼む。あとタメ口でいいぜ。」 むう♪ 「そうですか・・・。じゃあジャック。敬語は慣れちゃったから、このままにします。」 おイヒけ♪ 「そうかい?じゃあ好きにしな。」 むう♪ 「はい。」 むう♪ 「えっと、まずジャックは、この秤に乗ってください。」 おイヒけ♪ 「こうかい?」 むう♪ 「やっぱり、ずいぶんと重い魂ですね・・・。」 おイヒけ♪ 「そんなに太ったかな?生前に酒飲み過ぎたか?」 むう♪ 「たくさんの魔力に還元できたのに、ほんと、惜しいことをしました・・・。」 おイヒけ♪ 「で、ややこしいことってのは何なんだい?」 むう♪ 「それがね2重契約になっちゃったンですよ。」 おイヒけ♪ 「2重契約?」 むう♪ 「ジャックは覚えてますか?死ぬ直前に氷の女王と魂の契約を結ンだこと。」 おイヒけ♪ 「そう言えば、そんな約束もしたよな・・・。」 むう♪ 「だから、両方とも契約が成立しなくなっちゃったンです。」 おイヒけ♪ 「でも、それって俺が悪いんじゃないのか?」 むう♪ 「悪魔側にも確認義務があるンです。」 おイヒけ♪ 「氷の女王でもしくじることがあるんだな。そういえば、ずいぶんとせっかちな奴だったな。」 むう♪ 「違うンですよ。氷の女王がジャックと契約を結ぼうとしていたとき、ボクはほんとうに消滅してたンです。それが、絶妙のタイミングでボクが復活させられたンです。」 おイヒけ♪ 「誰がむう♪を復活させたんだい?」 むう♪ 「わかりません。ただ、復活の魔法が使えるぐらいのかなり高位の悪魔でしょうね。」 おイヒけ♪ 「で、契約違反となったお前たちは、どうなるんだよ。」 むう♪ 「罰を受けることになりました。」 おイヒけ♪ 「え?そうなのか。俺はどうなるンだ?」 むう♪ 「ジャックは人間だから、魔界の掟は関係ないですよ。」 おイヒけ♪ 「じゃあ、お前たちはどうなるんだ?」 むう♪ 「まず、氷の女王は、魔力を半分以上没収されました。」 おイヒけ♪ 「魔力を没収されただけなのか?」 むう♪ 「あと虫歯を仕込まれたみたいです。」 おイヒけ♪ 「なんだいそれは?」 むう♪ 「眠れぬ程の激痛に苛まれながら、永遠に眠り続けなければならないそうです。」 おイヒけ♪ 「それって、ある意味地獄以上だな・・・。それで、その没収された魔力は、どうなるんだ?」 むう♪ 「魔王クラスの悪魔たちが分割して奪ってしまいました。」 おイヒけ♪ 「その魔王たちは、棚ボタじゃないか。というより、俺たち、ひょっとして、そいつらに利用されたんじゃないのか?」 むう♪ 「ボクもそう思います。氷の女王の台頭って、魔界の有力者たちは、快く思っていなかったみたいですからね。」 おイヒけ♪ 「ちぇ!それで、むう♪は、どうなるんだよ?」 むう♪ 「ボクは、魔界から追放されることになりました。」 おイヒけ♪ 「魔界追放って、どういうことだ?」 むう♪ 「ボク、人間に生まれ変わることになったンです。」 おイヒけ♪ 「そうなのか・・・。それって、むう♪にとって、いいことなのか?それとも悪いことなのか?」 むう♪ 「それは、生まれ変わったボク次第でしょうね。」 おイヒけ♪ 「そうなのか・・・。」 むう♪ 「それで、ジャックに伝えるべきことを伝えます。」 おイヒけ♪ 「なんだい?」 むう♪ 「ジャックは、悪魔と魂の契約を結びました。そして、死にました。だから、今からは悪魔がジャックの魂を自由に使ってよいことになります。」 おイヒけ♪ 「仕方ない。約束だからな。」 むう♪ 「それで、ジャックの魂をどう使うかは、ボクに一切が委ねられたンです。」 おイヒけ♪ 「そうなのか?まあ、それがいいだろうな。むう♪が好きにすればいい。」 むう♪ 「ええ。ボクの好きにさせてもらうことにします。ボクは決めています。」 おイヒけ♪ 「ああ。で、どうするんだい?」 むう♪ 「ジャックの望みを叶えることにしました。」 おイヒけ♪ 「え?どういうことだい?」 むう♪ 「望みを叶えるといっても、魂をどうするかをジャックに決めてもらうだけです。ボクは、魔力が強くないので、昇天させるか、人間として生まれ直させるか、人でないものに生まれ変わらせるかのいずれかしかできません。好きな道を選ンでください。」 おイヒけ♪ 「いいのかよ。」 むう♪ 「ボクが決めたことです。」 おイヒけ♪ 「わかったよ。じゃあ・・・・・魔物にしてくれ。」 むう♪ 「それで、いいンですか?」 おイヒけ♪ 「ああ、頼むぜ。」 むう♪ 「わかりました。さっきも言いましたが、ボクは魔力が強くないので、どのような魔物になるかまではわかりませン。だけど、ボクの最後の魔力を使って、ジャックを魔物に転生させます。」 おイヒけ♪ 「ああ、任せるよ。」 むう♪ 「最後の魔力を使ったと同時に魔族としてのボクは消滅してしまうので、今お別れを言っておきます。」 おイヒけ♪ 「ああ。世話になったな。」 むう♪ 「でも、どうしてジャックは魔物への転生を望ンだンですか?」 おイヒけ♪ 「それが自分でもよくわからないんだが、借りを返さなきゃいけないって思ったんだ。」 むう♪ 「そうですか。それでは、詳しくは聞きませんね。」 おイヒけ♪ 「じゃあ、またな。」 むう♪ 「クスクス・・・。お互いが転生した後にどこかで会うかもしれませんが、お互いが覚えていないでしょうね。」 おイヒけ♪ 「そうだな。再会の喜びのない再会を期待してるぜ。じゃあな。むう♪。ありがとうな。」 むう♪ 「さようなら。ジャック。ありがとう。」 Trick or Treat・栄光の勇者編完 1 ゆきこ♪とむう♪の分岐をまだお読みでない方 → おばけの3人娘 2 ゆきこ♪とむう♪の分岐をもう読まれた方 → おばけの3人娘6 (2009.9.20)
https://w.atwiki.jp/ruromin/pages/206.html
【第十四期 “刃研ぎ逢う”泉剣荘】 【使用可能サプリ・ルルブ】 R1=SW2.5ルールブックⅠ R2=SW2.5ルールブックⅡ R3=SW2.5ルールブックⅢ ET=エピックトレジャリー ML=モンストラスロア OPB=アウトロープロファイルブック MA=メイガスアーツ BM=バトルマスタリー BH=ブルライト博物誌 AR=アーケインレリック -種族と秘宝-(※1) 魔導の学府ユーシズ 「信仰」第二の剣信仰可 【種族】 【使用可能サプリ内】から 2.5人族・2.5蛮族 【オリジナル要素】 『種族』 ルナール(人族) バルレ(人族) ベスティア(人族) ブレロー(人族) マシーナリー(人族/魔動機) ハルヴドラケン(蛮族/人族サイド) クレセントテール(蛮族) ローン(蛮族) アルボル(蛮族) ライトサキュバス(蛮族) コボルドのウィークリング(蛮族) カマウェト(幻獣) ディーラ(幻獣) アダンダラ(幻獣) プーカ(幻獣) ドラゴン(幻獣) バレットコボルド(蛮族) 『アイテム』 「深々とした**」 『流派』 「東家屹心拳」(とうけきっしんけん) 「西家智咲拳」(せいけちしょうけん) 「南家鳳翔拳」(なんけほうしょうけん) 「宗家武天拳」(そうけぶてんけん) 『独自要素』 「派閥ルール」 「奥義作成・伝授ルール」 『注意点』 奥義・流派・派閥・第二の剣の特殊神聖魔法・バレットコボルドに関しては突然データが調整される可能性があります。 【序文】 始めに剣があった。 世界の命運を左右する力を持つという“神命剣”。 それは文明の崩壊と共に泉の奥深くに沈んだという。 あまねく種族はその剣を目指し、争い、そして最後には一人の男だけが残った。 その拳は山を穿ち、その脚は海を割る。 一人で万軍に等しいともされた男は、いつしか剣のかわりに伝説となった。 武を極めし男の下には多くの者が集った。 彼の生き様に憧れし者。 彼の秘奥を求めし者。 彼を打倒し頂点を目指さんとする者。 人は人を呼び、いつしか彼らは一門として徒党を組んだ。 各々の生き様を貫くために集った彼らの住む場所は―― 人呼んで、 “泉剣荘” 【泉剣荘について】 ランドール地方西部、プリヴィエドザ山脈の麓に位置する場所――ハルシカ商協国(Ⅲ-287)やシュヴード王国(Ⅲサンプルシナリオ「天を仰ぐ巨人」)から徒歩で三~五日の距離にその場所はあります。 三方を山に囲まれた自然の要塞、天峰泉(てんほうせん)の畔にある集落が“泉剣荘(せんけんそう)”です。どこの国にも実質的に属しておらず、食い詰めた貧民や立身出世を夢見る浪人、高みを目指す修行者などが集って生まれたコミュニティで、多くの人はそこで誰かの弟子となり研鑽を積むことになります。そうしたコミュニティに属する人々は、“泉門派”という一門として扱われているようです。 泉剣荘では格闘術や剣術だけでなく、魔法を使った戦闘法や実践的な薬学、医術などを学ぶことが出来ます。特に、法的な制約に縛られることもないためここでしか得られない知識と技術があるとも言われているようです。 彼らの戦力は一国の騎士団を凌駕するとも言われており、泉剣荘は実質的な治外法権となっています。そのため、行き場を無くした人々の駆け込み寺としても利用されています。 泉剣荘に身を寄せる者の中には明確な蛮族も存在します。しかし、等しく敷かれた武によって彼らは厳しく己を律しており、そうして研鑽を積む蛮族に対して極端に敵対する行為は“恥”であると捉えられているようです。 これらの戦力を支えるのは三人の“師父”、三方の山にそれぞれ居を構える絶世の達人です。 率先して人々を助けることを是とし、生きるための力としての武を追求する“東家”『マストーレ・エイジア』 あらゆる知識や技術の収集を是とし、歴史としての武を追求する“西家”『フラウレス・ウィンダネス』 貪欲に力を得ることを是とし、頂点に君臨するための武を追求する“南家”『サンクレード・サウザン』 彼らは同じ門派を学ぶ門弟ではありますが、それぞれの目的のために研鑽を続ける好敵手でもあります。かつては互いに争うこともありましたが、今では落ち着きを取り戻しています。 というのも三方の山に囲まれたその中央、天峰泉の畔に居を構えているのは彼ら三人の師匠、“宗師”である『トータス』です。トータスもまた三人と同様の達人である上、彼らの師匠でもあります。師弟関係を重んじる伝統もあり、彼らの均衡は絶妙な位置で保たれています。 また、トータスは彼ら三人の均衡を保っているだけなく、もう一つ大きな役割があります。 他の領地から睨まれる立場にある泉剣荘ですが、その反面、交流そのものは非常に盛んです。来る者拒まずを実践した結果、武術家たちや遺跡に挑もうとする冒険者たちを相手にした商人たちを中心に、湖の畔にちょっとした集落が生まれました。 トータスたちは、食い扶持を稼ぐだけでなく、自らの研鑽も兼ねて商人たちの悩みを解決する仕事を始めました。合法非合法問わず様々な依頼を請け負ってくれるトータスたちの噂はまたたく間に全国へ広がり、今では力を持たぬ者たちの最後の手段としても頼られることが多くなりました。 多くの依頼は輸送護衛や魔物の討伐といったクリーンなものですが、法では罰せぬ悪を討つような義賊としての働きもトータスたちは引き受けているようです。 【PCたちの立場】 PCたちは基本的にこの泉剣荘で研鑽を積む修行者です。泉剣荘は来る者拒まずの精神を掲げているため、故あって身を隠すために滞在しているような人物も居るでしょう。 PCたちはこの泉剣荘でNPCやPCを問わず誰かに師事することが可能です。逆説的に言えば、誰かの師匠となって己の流派を興そうとするキャラクターも問題ありません。 ギルドと違う点は、ここが治外法権であるということ、法律に縛られる必要がないということです。しかしあまりに無法が過ぎれば周囲から目をつけられ、泉剣荘全体を敵に回しかねません。それは力を第一義とする南家であっても、そして蛮族であっても例外はありません。 冒険者と放浪者に大きな違いがあるわけではありませんが、冒険者はトータスの言葉を優先する誓いを立てたものとして扱われます。もしも大きなトラブルに見舞われたとしても、トータスと、彼の門派の人々が後ろ盾になってくれることでしょうし、その名誉は門派の人々を通じて伝えられていくことでしょう。 (※つまり、冒険者ランクなどのシステムの扱いは変わらないということです) PCたちは東家・西家・南家のいずれかの派閥に属することになります。いずれかの派閥に属する人物を師と仰いだり、あるいはその派閥の人間を頼って住処を割り振ってもらっている扱いです。 しかしいずれの派閥に属していたとしても別の派閥の依頼を受けてはいけないわけではありませんし、別の派閥の奥義(独自ルール参照)を伝授したりされたりすることを禁じているわけでもありません。 彼らの世話になっている対価としていくつかの労働に従事させられることもあります。依頼はもちろんのこと、農作業や修行道具の手入れ、溝浚いなど……何がしかの労働を引き受けている間は、どのような立場であれ邪険に追い出されることはないでしょう。 泉の畔、トータスの住まう『亀甲庵』には大きな食堂があり、ここが冒険者たちの言う酒場としての役割を担っています。トータスを頼ってやってきた人々は、ここで助けてくれる人を募集しています。ここで依頼を受けるプロセスなどについても、ほぼ、他の冒険者ギルドと変わらないていで問題ありません。 依頼を受けるつもりがなくとも亀甲庵でおいしい食事を摂れることはもちろんのこと、三方の派閥すべてが気兼ねなく使える巨大な合同修練場も併設されているため、そこで困っている人々の声が聞こえてくるかもしれません。 【施設の説明】 『亀甲庵』 宗師トータスの住宅兼大食堂です。前述した通り冒険者たちにおける酒場と同じような雰囲気・機能を有していると捉えていただいて結構です。トータスは既に一線を退いているのか、道楽である料理人としてPCたちに料理を振る舞ってくれます。宿舎などが併設されているわけではありません。 また、亀甲庵の周囲は堅固な壁に囲まれており、その壁の内側では小さな集落が形成されています。 亀甲庵に入るには、天峰泉を迂回する陸路と、盛んに行き来する渡し船を使う二つのルートが用意されています。 『各家修練場』 それぞれの方角に位置する師父たちの住宅と各方面に対する砦の備え、そして各家に属する住民や門弟の宿舎も兼ねる場所です。亀甲庵のように堅固な壁に守られています。 住む者の雰囲気に合わせて多少の改装はあるかもしれませんが、どのような技能のものであれ鍛錬を積める程度には内装に変わりはありません。 鍛錬用のスペースには巨大な魔物との戦闘を想定した開放的な石造りとなっており、巨大な武闘台を中心に訓練用のかかし、共有用の武器、各種鍛錬に必要な器具などが置かれています。 『修練場宿舎』 修練場内部に建造された宿舎です。雑魚寝用の大広間、二~四人用の大部屋などが主流で、PCたちの多くはここで寝泊まりすることになります。 専属の料理人などが居るわけではありませんが、簡易的な調理場なども用意されているため、最低限の暮らしはここで賄うことができます。贅沢をしたり、あるいは専門的なサービスを受けたいならば亀甲庵まで降りる必要があるでしょう。ここから亀甲庵に移動する時間はそれほどかかりません。 『集落』 亀甲庵の周辺に出来た集落です。主にここを拠点とする商人たちやその家族で構成されています。この泉剣荘で最も安全な場所ともされ、治安も良好です。 もともと泉剣荘の修行者を相手にしていたキャラバンが原型であるためか規模の割に活気があります。遠出をしなくても様々な買い物を行なうことが可能ですし、マッサージやお風呂などといった快適なサービスもお金を支払えば受けることができるでしょう。 『大武闘場』 亀甲庵の目の前にある巨大な武闘台です。各家合同の修練場とも言えるでしょう。各家の修行者が訪れ、日夜しのぎを削る戦いを繰り広げています。また、他所からやってきた道場破りのような武芸者も時折見られます。 そうした戦いを見た商人や吟遊詩人が口々に噂を広めることによって、世界中に彼らの凄まじさが伝えられていくことでしょう。 『大農場』 大規模な農場です。亀甲庵を出てすぐ南にあるこの場所で、泉剣荘で必要とされる畜産・栽培を行なっています。戦う力を持たない人々の食い扶持ともなっているこの場所では、野菜や薬草の栽培だけでなく、家畜や騎獣の育成も行なっています。 『天峰泉』 世界の命運を左右する力を持つ“神命剣”と呼ばれる剣が沈んでいるとされる泉です。非常に大きな泉で、対岸との行き来には渡し船がもっぱら利用されています。 泉底には洞窟があり、非常に巨大なダンジョンとなっています。トータスはその最深部に天峰泉が眠っていると嘯いています。トータスの許可さえ得られれば誰でも(それこそ外部の冒険者であろうとも)そのダンジョンに挑戦することができるようです。しかしながら未だに誰かが最深部に至ったという話は聞きません。 『渡船場』 外部と亀甲庵を行き来するだけでなく、泉剣荘の様々な場所に移動するために渡し船はよく利用されています。乗員五人ほどの小規模なものから何十人と行き来できる大型の船まで用意され、修行者だけでなくキャラバンや依頼人など利用者は多岐に渡ります。 泉は場所によっては移動しづらい岩礁地帯などもあるため慣れない船頭が乗り上げてしまうこともあり、また、泉に住まう魔物に襲われてしまうこともあるため、安全なルートを取ることができるようになって初めて一人前の船頭として扱われます。運賃が安く熟練の船頭は人気のためなかなか予約が取れませんが、義侠心に溢れる船頭は幼い無力な依頼人などを無賃で運んでくれたりもするようです。 『その他』 他にも、西家に所属する研究者たちが様々な資料をかき集めて集積した『大史料館』、 東家に所属する職人たちが腕を競い合う『大鍛冶場』、南家に所属するヒャッハーたちのための遊び場兼対魔物修練場『大闘技場』などがあります。 ※ 温泉と鍛冶の里ヴェルマンドから3年後からスタート、第一期開始から78年経過しました。 第十四期 “刃研ぎ逢う”泉剣荘は3年行われる予定です。