約 291,778 件
https://w.atwiki.jp/nokorimono/pages/19.html
第四十條 趣味に取り入る恋は曲者 音楽がお好きですか、それともハイキングですかと、相手の趣味に探りを入れて、 自分も同じ趣味であるかのやうに見せかけるのは、恋愛技巧家の常套手段だ。 とかく同じ趣味からは恋愛に入り易いからだ。 しかし、趣味から入った恋愛は、結婚生活の地味な苦労に耐え難く、そこでたちまち破れやすい。 まして、付焼刃の趣味を利用して恋人に取り入ろうとするやうな人は、敬遠しておくのが安全第一だ。 第四十條(弐) 卑劣な手段を恥じざる恋を許すまじきこと 目的のためには手段を選ばずと云うことは恋愛の場合には真理ではない。 その手段によって、その人柄がおのずとわかるもの。 途中に待ち受けて話しかけたり、時ならぬに恋人の居間に侵入したり、 または所謂「つけ文」をしたりするやうな非常手段をとる人に、熱心の余りだと同情すると馬鹿な目を見る。 恋愛のためにどんな手段をも恥とせぬやうな人物は、他の場合にもまた手段を選ばぬ恐る可き人物である。 第四十一條 世間体を気にしすぎる恋人と選ぶまじきこと 父が便所掃除人夫をしているのに市の衛生課の役人ですと云ったり、 大學の小使をしているのに、研究室に出ていますを云ったりするやうな人を恋人に持ったら、一生涯の不覚だ。 何事も世間体世間体で、いつも嘘と誤魔化しで固めた紋付袴でびくびくと世間を渡らなければならない。およそ朗らかさとは縁のない生活だ。 第四十二條 恋愛は内密に、結婚は大っぴらに 草花でも双葉のうちは風の当たらぬ苗床で育てねばならぬ。 しかし、いよいよ花を咲かせ実を結ばさせる時がくれば、適当な日光と風がなければ生育しない。 恋愛もまた草花のやうに微妙なものである。 第四十三條 恋愛と結婚とを混同するな 古人曰く「結婚の美酒は貞操の栓によって味を保つ」と。 恋愛時代において、余りにも早く栓を抜くと、結婚時代になって味も香もない気の抜けた酒を飲まねばならぬ。 二度と訪れぬ青春の香に酔いたいのは誰しも同じだが、そこが忍耐の仕所だ。 第四十四條 相手を不幸にするな 相手を不幸にしておいて、どうして自分一人が幸福でいられやうか? 例え断腸の思いをしても、絶たねばならぬ絆は絶つべきである。 先生と生徒の場合、主人と召使の場合、道ならぬ道の場合等、無理な恋愛はともすれば相手を不幸にし易いものだ。 第四十五條 先入観に捉われるは愚なり 某博士令嬢、某大将令嬢と聞いただけで、もうすぐにその少女を有難がってしまう軽率な人がいる。 そんな人にかぎって、その少女の実質がどんなものだか、よく見極めもしないで、無我夢中で恋愛に焦る。 その結果は一生涯の悩みの種を背負い込むことにならう。 彼女が案外にも低脳であったり、不良少女だったりすると云うのは極端な例だが、 さうでなくっても、人格、教養、趣味の点で、自分の相手としてどうかと思うと、後になって次第に気づいたところで後の祭だ。 こんなことは誰でも心得ていると、云ってしまえばそれまでだが、それでいて、案外誰でも簡単に誤魔化されるものだ。 第四十六條 圧迫される恋人を持つな いつも、圧迫されているやうでは生活が面白くないことは理の当然だ。 のみならず、意気衰えて伸びる可き才能も伸ばすことが出来ず、発展すべき事業も行き詰まりとなる。 極度に気の強い者、才智弁舌が自分よりも優れていて、常にやりこめられてばかりいるやうな者、 それから体力の点でも自分を圧迫するやうな者とは恋はすまじきことだ。 第四十七條 良き友達をもたぬ恋人は面白からず 「朋友の善悪によって、その人を知る」とは古い諺だが真理はいつまでも真理だ。 酒が嫌いな癖に酒飲みの友達とバーばかり廻り歩いているわけはない。 相手の口からの出任せを信ぜず、そつとその友達を観察すると化の皮はすぐはげる。 第四十八條 「女性の味方」を信用するな 私は女性の味方ですなどと御婦人の前で臆面もなくまくし立てる人ほど当てにならぬものはない。 本当の女性の味方ならば、婦人の前でぺらぺら喋るようなことはしない。 黙っていて知らぬ間に親切を尽くしてくれるものだ。 自称「女性の味方」にかぎって我が侭で不親切な男が多い。
https://w.atwiki.jp/nokorimono/pages/5.html
まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
https://w.atwiki.jp/nokorimono/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/nokorimono/pages/15.html
第一條 恋愛は一生涯の事業である 年に二回、陽気の変わり目ごとに行われる猫の恋の如きものは恋愛ではない。 恋愛の花には結婚の実が結ばれなければならない。 だから恋愛は一生涯の事業だと云うのも、決して奇を衒って云うわけではない。 その恋愛、果たして成功なるや、不成功なるやは、二人が死して、いよいよ棺を蓋って後に判断すべきだ。 第二條 恋愛は盲目なるべからず 昔から「恋は盲目」だと云う。黒ん坊の奴隷が女王クレオパトラに恋をしかける小説の中での話のように、 片恋に焦れ死ぬのはその人の勝手と云えばそれまでだが、浮気、色気の沙汰ならいざ知らず、 結婚の前提としての真面目な恋愛の場合には、その第一条件はお互いの調和である。 恋は盲目なるべからず、無理のない恋愛が理想的な恋愛である。 第三條 恋愛と友情とを区別せよ 友達の我儘は大目に見て許せる。 しかし、我儘な妻、あるいは夫と毎日朝から晩まで鼻を突き合わせて暮らしているうちには、堪忍袋の緒も切れる。 だから、異性の親友として好ましい相手でも、その友情をそのまま恋愛に転化させることが出来ると思ったら大変な間違いだ。 それをごっちゃにする人には、後からすぐに後悔がやってくる。 第四條 恋愛と浮気心はまったく別物 電車の中で会った人にも、往来で目にとまった人にも、一寸好ましいと思う人があるものだ。 所謂「一目惚れ」とはそのことだ。しかし、そんな浮気心と恋愛とを一緒にすると、飛んでもない間違いのもとになる。 一夜にして咲く花はまた一夜にして散るものだ。恋愛の花は散れば、必ず悲劇になる。 本当の恋愛のためには、そんな浮気心はおさえつけねばならない。 第五條 胡蝶の如き恋愛専門家に気を許すな 自分の浮気心をおさえるとともに、また相手の浮気心を見破るだけの用意がなければならない。 胡蝶の如く、花から花へと舞い移る専門的恋愛家に気を許してはならない。 少なくとも一年間は交際してみよ。そのうちに、もし相手が浮気者なら、厭きて他の花に舞い移ってしまうであろう。 第六條 恋愛の要求には簡単に応ずる勿れ 結婚生活に入った後に、こんな人とは思わなかったと、愚痴をこぼす位馬鹿な話はない。 それは、相手の恋愛の要求に簡単に応じたその人の罪である。 夜店の品物を買う時ですら、品物の吟味が必要である。 買って帰ってから、すぐ何んだつまらないと、後悔するような品物を、商人の口車に乗せられて、うかうか買ってしまうような馬鹿な真似をする勿れ。 第七條 自分一人を恋していると自惚れるな 彼女または彼が自分一人を恋していると自惚れたら、大変な間違いである。 そんな気持ちでいれば、相手も「何んだ」と云う気になる。 むしろ、世の中には自分よりもすぐれたものは沢山いるものだと思うべし。 その大勢の中から自分一人を選んでくれたことに対して感謝の気持ちをもち、その心持で生涯相手に対すべきだ。 第八條 恋愛にも試験時代が必要 恋愛は一生涯に一度のものだ。だから、人はたった一発きり弾を用意せぬ狩人のような慎重な態度が必要だ。 これぞと思う相手を見て、その貴重な一弾を発射すべきだ。 だがその前に、相手の人格をあらゆる方面から注意深く観察するための永い試験時代がなければならない。 第九條 恋愛にも年齢あり 文豪ゲーテとかストリンドベリーとかは老年になってから、まだ二十にもならない少女を恋した。 いくら相手が彼らの如き大文豪でもそんなお爺さんでは少女の方で問題にしなかったのは当然だ。 また例え、少女の方で老人の真情に同情して目出度く結婚生活に入ったとしても、その結果はどう考えても不幸だったに相違ない。 恋愛が結婚に行きつくものである以上、やはり年齢のことについても考慮するのが当然である。
https://w.atwiki.jp/nokorimono/pages/17.html
第二十條 打算する人に許すな 理性と打算とを混同するな。理性的でなくてはならぬ。しかし打算的な恋愛をする人に決して許してはならぬ。 算盤がはずれた時には恋も終わりとなるようでは言語道断である。理性はある場合には自己犠牲をさえ要求するものである。 第二十一條 親しき仲にも礼儀あり 恋人同志の間に遠慮は野暮の骨頂である。遠慮がなくなることに比例して親密の度はまして行く。 しかし礼儀と云うものは遠慮とは全く性質の異なったものだ。 相手の人格を無視した言動や、自分勝手の要求ばかりしているようでは相手を憂鬱にさせ、やがて厭きられる。それをしないのが礼儀である。 第二十二條 人に疑惑をもたせるような言動は禁物 智者も学者も踏み迷うのが恋の路である。賢明な人でも恋人のこととなるとつい熱して来て、傍の人が「はてな?」と思うような態度を見せたりする。 しかし、こんなことは百害あって一利なき余計なことだ。 成功すべき恋愛が、傍から水をさされて失敗に終わるようなことが起こるのは、往々こうした軽率な態度に原因しているのだ。 第二十三條 口達者には警戒せよ 新聞に時々現れる所謂「色魔」の特徴は口の達者なことだ。 自分はこれこれの大学の教授だとか、自分の父は華族だとか、自分は有名な芸術家だとか、 言葉巧みに法螺を吹いて相手を煙に巻いておいて、巧妙に魔の手を伸ばすのである。 まったくの法螺ではないとしても、とかく自己広告をしたがる者には気を許してはならぬ。 そう云う種類の者には健実な人物がいたためしがないのである。 第二十四條 不平家に警戒せよ 何にでも不平を抱く人がある。 そんな人物にかぎって天下国家の問題で大きな不平を抱くと云うような気概はなく、 自分の家庭、自分の友人、自分の地位に対して常にぶつぶつと不平を呟いているもので、 そんな人物と結婚したが最後、箸の上げ下げにまで文句を言われなければならない。 朗らかな家庭生活なんかは望むべくもない。深く警戒すべし。 第二十五條 道ならぬ恋は禁物 道ならぬ恋のために身の破滅を招いた人々の記事が、毎日の新聞紙上から絶えたことがない。 まさか自分がそんなことをするはずが無いとは誰もが思うだろうが、運命の戯れは神秘である。 誰も自分の将来を知っているものはない。しかし、どんな機会に、どんな立場におかれようとも、 「道ならぬ恋はすまじ」と固く心に銘じておけば、他人を苦しめ、自らも苦しむこの地獄からは救われるであろう。 第二十六條 石橋もたたいて渡れ 恋愛に大胆勇敢は禁物である。石橋も一度たたいてみてから渡る小心と臆病が必要である。 なぜなら恋愛は一生涯に一度たるべきもので、その失敗は一生ついて廻るものだからだ。 余りに臆病なために一度の機会をのがしても、再びよりよい機会が来ることもあろう。 しかし、用心を欠いたために、一度の機会に失敗してしまったら、とりかへしがつかぬ。 第二十七條 子供たちに聞かせても恥のない恋愛を 同じ恋愛小説でも、その筋の命で発売を禁止されるような醜いものもあれば、学校の教科書にも使用されるものもある。 出来るならば、自分の子供たちに語って聞かせても恥じないほどの、美しい無理のない恋愛から、結婚への筋道を通りたいものだ。 第二十八條 明るみに出されても恥なき恋は最上の恋 ガラッと障子を開けられて、アッと逃げ惑うような恋はなすべからず。 明るみに出されても、恥なく、堂々と大手を振って通れるような恋は最上の恋だ。 恋愛に、無理もなく必ず成功する秘訣は、こうした恋をすることだ。 第二十九條 度を過ぎた期待を持つ勿れ 「これほど愛しているのに冷淡だ」とか、「あれほど愛してくれたのに、今の冷淡さ」とか云う愚痴が出るのは、相手に度を過ごした期待を持つためだ。 いつも強度に熱していれば、電線だって切れるではないか。たまには息を抜くのもよろしい。「恋愛にも休日あり」とはフランスの詩人の言葉だ。 だから、ほかに気が移ったというようなことならいざ知らず、たまに恋人が冷淡な態度を見せることがあっても、一一取り上げて問題にしてはならない。 余り五月蝿くすると、かへって悪い結果を招くものと知るべし。
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1369.html
703 :もしも遠野志貴が引き篭もりだったら ◆4OkSzTyQhY:2008/02/29(金) 23 29 48 獣たちの侵攻は素早かった。 ロビーでは大型の肉食獣が暴風のように荒れ狂い、廊下にはまるで壁が押し寄せるかの如く黒の塊が殺到する。 天井やダクトは一瞬で蜘蛛と蛇の通路となった。 咄嗟に部屋に閉じこもった者もいたが、次の瞬間にはその部屋の内側から獣たちが飛び出してくる。 文字通りに混沌の渦中。逃げ場はない。すでにここは檻や餌籠などというレベルではなく、獣たちの腹の中というに相応しい。 文字通りの地獄絵図。だが阿鼻叫喚というには、その殺戮はやや静謐だった。 叫ぶために肺を膨らます時間も、泣くために涙腺を潤ます余分さえ与えられない。 獣たちはもとより必要以上に吼えることなどない。餌皿に乗った肉に威嚇など必要があろうか。 それでも、悲鳴や罵声の類が皆無だったわけではなかった。僅かではあったが、金切り声を上げる余裕がある者もいたのだ。 それは――当人がそう思わなくても――幸運なことだろう。その分だけ長生きできたということなのだから。 しかしそれを耳にした遠野四季にとって、それは不幸以外の何者でもなかった。 それが獣の唸り声であったら――あるいは銃声や剣呑な物音であったとしたら、彼はすぐに対応に移れたかもしれない。 だが、悲鳴。それが我が身に降りかかる危険の信号だと認識するためには一弾指の時間が必要だった。 獣たちの侵攻は早い。悲鳴に気をとられていた四季に襲い掛かるには十分なほどに。 非常階段に繋がる分厚い鋼鉄製の非常扉を吹き飛ばして現れたのは、巨大な黒犬。 扉の向こうに四季がいるのを知っていたのか、あるいはなにもなくても構わなかったのか。 どちらにせよ獣は着地することもせず、扉を突き破った勢いそのままに四季にむしゃぶりついた。 獣と人間。どちらが狩猟の種として優れているかと問われれば、無論前者である。 人に爪牙はない――つまるところ、まともな人間には。 そして遠野四季は、そういった意味でまっとうな人間ではない。 「ヒャ――!」 引き攣った息吹。押し倒されながらも、四季は半ば反射的に獣の喉笛に手刀を突き刺していた。 四季の混血による異能は己の身体を変化させるもの。 硬化させたその爪はすでに人のものではなく、まさしく鬼種が携える破壊の象徴であった。 さしたる抵抗もなく、黒犬の毛皮の弾性力が決壊。鋭い五指が強固なはずの外皮を食い破る。 ――のみならず、四季の右手はさらに強靭な獣の筋肉を断裁しながら突き進み、その脊髄をわし掴みにしていた。 圧し折るのには一秒とかからない。ただ握り締めて少しだけ手首を動かせばいい。 だらりと垂れ下がる犬の首。それでようやく、四季は身を起こして立ち上がることができた。 一瞬の興奮状態が過ぎ去れば、残るのは階段の踊り場に背中を打ち付けた痛みだけだ。 「ってーな……で、なんだこれ」 しかめ面で、いまだ掴んでいる黒の襲撃者を見下ろす。 ここまで大きい犬は見たことがない。体長は自分と同等以上で、しかも首を裂いたというのに血を流さないという異常。 何かに襲われる、というのは彼の生涯でほとんど初めてのことであった。 幼年期はほとんど座敷牢で過ごしたし、そこから抜け出してからはずっと襲う側だ。 そう、これまでに、彼が身の危険を感じたことなど―― ――ふと、なにかが頭の隅に引っかかった。 何か、とても大切な何かを忘れているような、そんな、違和感。 (……親父に殺されかけたことか? いや、あん時はろくに抵抗すらできなかたし――) 考え込む。 狩猟に適した肉体を持っているとはいえ、彼は戦闘行為にさほど慣れているわけではない。 もとより狩というのは強者が弱者を食らうもの。殺される危険性のある戦場の理を、彼は知らない。 一瞬の油断。危険性を排することができたという安心感から、気を緩めていた。 だからこの建物が今どんな状態にあるのかということを把握できていないのに、彼は棒立ちのまま考え込んでしまった。 黒の猟犬が突き破ってきた非常扉。 そこから続く、照明の壊れた暗い廊下の先に、それはいつのまにか佇んでいた。 二メートル近いほどの身長。それでどうやら、それが先ほど建物の入り口前に佇んでいた奴だということは分かった。 分かったのはそれともう一つだけ。あれは決して自分の探し人ではない。 視界に入るまで、四季は全くそいつの気配を感じていなかった。 それが対峙している今となっては、恐ろしく剣呑な気配を纏っていることを嫌でも理解させられる。 四季は沸き立つ苛立ちと共に舌打ちを一つ打った。どうにもよく分からないことが多すぎる。 それでいて、ひとつだけ分かることもあった。あれは確実に自分に害をなす。つまり敵だ。 睨み付けられても身じろぎもせず、その人影は感心するような溜息を漏らした。 「――ほう、獣を退けたか」 その声に反応するように、黒犬の死体がどろどろの液体に変じた。 慌てて振り払おうとするが、その必要もなく、それはアメーバのようにするすると廊下の奥へ進んでいく。 そしてそのアメーバは、まるでその人影に吸い込まれるように突如消滅してしまった。 眼前で起こったその異常に、四季の本能が警鐘を鳴らし始める。 ニゲロ、ニゲロ。アレニハキットカナワナイ。 それでも、一目散に逃げればどうにかなった時間は、遥か彼方に過ぎ去ってしまっている。 ――必要なのは、逃走の方法とタイミングだった。 「てめえ……何だ?」 「その様子からすると、代行者や魔術師の類ではないようだな――先天的な超能力者、あるいは混ざりモノと見える」 面白い、そう呟くとその男は、四季と向かい合ってから初めて動きらしい動きを見せた。 右腕をゆらりと上げ、人差し指で四季を指し示す。 まるで、何かに号令を下すかのように。 「サンプルにはちょうどいい。食らってみるか――」 男の身体が脈動するように蠢く。 その瞬間、四季もまた動き出していた。 ――おそらく、タイミングはここしかない。これ以上待てば、今回は自分が狩られる側に回ってしまう。 手持ちで最大のアドバンテージは距離だ。こちらが非常階段の踊り場に居て、相手が建物内にいるということ。 攻めるも守るも退くも、まだ選択の余地がある。 四季は両足に力を込め、そして―― 【選択肢】 虚:男に一撃を加えて、そのまま廊下を駆け抜けた。 防:廊下に飛び込み、一番近い部屋に逃げ込んだ。 逃:非常階段の踊り場から飛び降りた。 投票結果 虚:1 防:0 逃:5
https://w.atwiki.jp/namcomp/pages/261.html
残り4本 タイトル 種別 発売年 ジャンル 打開条件 規制緩和 ラリーX AC 1981 ACT ループ DIPSW変更可 フォゾン AC 1983 ACT WORLD 8クリア DIPSW変更可 クエスター AC 1987 ACT 33ROUND DIPSW変更可 パックマニア AC 1987 ACT 23ROUND DIPSW変更可
https://w.atwiki.jp/2chroyal/pages/195.html
意思が混ざり合う時、事件は起こる ◆i7XcZU0oTM 船着場を離れて、暫く経っただろうか。 あの後、"何か役に立つ物がありそう"と言う理由で、俺と加賀は近鉄百貨店を目指していた。 「ちょ、ちょっと待ってくれよ」 「休憩なら、さっき取ったじゃないですか……」 「歩くのが早いんだよ……。もう少し、警戒したらどうだ」 「大丈夫ですよ。この辺りには、人の気配はないので」 やはり、元が母艦だからそういうのには敏感なのか……? ……俺には、人の気配なんてさっぱりだ。 集中すれば出来なくもないのかもしれないが、そんな余裕はない。 「……」 「……」 沈黙。 こんな静かな場所で、沈黙が続くのも、気味が悪い。 とはいえ、話すことは今の所……。 「……そう言えば」 「ん?」 何か言おうか、と迷っていた時。 加賀の方から、話しかけられた。 「先程の光のような物……やらない夫さんは見えましたか」 「……何だそれ」 「船着場から離れて少しした時。かすかに西の方角に光が見えた気がしたんです……。 ……もしかしたら、私の勘違いかもしれませんが」 「光か……」 もしかしたら、誰かが目印にするためにやった可能性もあるな。 ここに来ている知り合いに、自分の居場所を知らせる為に。 だが、それはかなり危険が伴う行動のような気がする。 目印にするなら、やはり目立った方がいい。 だが、目当ての人物だけがそれに気づくとは限らない。 第一、それに気付いて貰えなければ、それはそれで意味が無い。 「勘違いにしろそうじゃないにしろ、気をつけた方がいいかもな」 「……ですね」 ◆ 「……見えてきましたよ」 「ああ……誰かが潜んでるかもしれねえからな。注意しろよ」 「言われなくても、分かってますよ」 いくら元が母艦とはいえ、今は女である加賀を前に立たせる訳にも行かなかった。 結果的に、少々恐ろしいが俺が先に立つ事に。 薙刀を構え、そろりそろりと内部に入る。 (誰もいなけりゃ楽だったんだが、どうやら……そうもいかないようだ) 「おい、あれ……」 「えっ? あ……」 ショーケースの並ぶ店内。 その中で異彩を放つ……筋肉モリモリの背中。 まさか、アレで隠れてるつもりなのか? だとしたら……相当、マヌケな野郎だ。 俺達の姿に気付いて隠れたのかもしれないが、あれじゃ意味がないな。 「……どうする? 話しかけるか?」 「……やらない夫さんに任せます」 さて、どうしたもんか。 流石に、無視して行く訳にも行かないしな。 とは言え、近づいて調べるのも……。 ……結局、少し距離を取って話しかけるしかなかった。 「おい、そこの人……」 「うわっ!? み、見つかっちゃいましたよ、ZUNさん!」 「壁殴りさんの体格じゃ、無理もないでしょうね…………話しかけて来たのは一体どなたなのか存じませんが、 ……殺し合う気はありますか?」 ZUNと呼ばれた男が、俺に問いかけてくる。 当然の事だが、俺は殺し合う気なんてない。 「殺し合いなんてやる訳ないだろ、常識的に考えて……」 「……なら、申し訳ありませんがそれを証明していただけませんか? 何でもいいので……」 ……どうやって証明すればいいんだ? やはり武器や荷物を手放すべきか。 相手はかなり慎重な奴のようで、姿を見せようとしない。 妙な動きをして疑われでもすれば面倒だ……。 結局、普通に持っていた物全てを手放し、床に置く事にした。 「……ほら、これでいいか?」 「…………どうも、ありがとうございます。……どうやら、殺し合いには乗っていないようですね……」 そう言うと、ようやく声の主は俺達の前に姿を現した。 ……痩せた体に眼鏡、そしてハンチング帽。 何か、傍目から見たら頼りなさそうだ……。 まあ、人を見た目だけで判断するのは良くない。 「それじゃあ立ち話も何なので、こちらへ」 ◆ 百貨店内の、小ぢんまりとした喫茶店。 そこで、俺達は情報交換を行う事にした。 「何と言うか、やっとまともな人に出会えたな」 「私がまともじゃないとでも言いたいんですか?」 「いや、そう言う意味じゃないだろ、常識的に考えて……」 とにかく、新たに人と出会えたのは有難い。 「……あんたらは何を持ってるんだ? 教えてくれないか」 「僕は……このオリーブオイルとプロ野球の優待券が2枚……優待券は、八頭身さんから貰った物ですが。 壁殴りさんは、この名簿に、これまた八頭身さんから貰った腕時計です」 「その八頭身ってのは、何者なんだ?」 「私にも、よく……。ただ、"1さん"と言う人を探しているようでしたが」 「ふーん……で、その名簿は? ちょっと借りるぜ」 そう言うと、俺はPDAを手に取り、名簿を表示する。 沢山の名前の中に、俺の名前があった。それと同様に――――やる夫の名前も、あった。 …………マジかよ。本当に、あいつも連れてこられてたのかよ。 そう考えると、かなりの衝撃だ。 ……ますます、あいつの事が心配になってきた。 「……知り合いの方がいましたか?」 「ああ……まさか、本当にいるとは思ってなかったが……」 「そうでしたか…………」 きっと大丈夫なはず。 いくらあいつでも、そうそう簡単に死ぬほどヤワじゃない……はずだ。 「失礼ですが、貴方がたに支給された物は……?」 「あ、俺たちのか? ……ああ俺達のは……」 俺と加賀、2人に支給された物を包み隠さず伝える。 薙刀や手榴弾、PS3辺りは説明しても特に反応は無かったが……。 「この"ZUNビール"とやらは……」 「おっ、ビールですか! 少々不躾ですみませんが…………それ、いただけませんか?」 「……まあ、構わねえけど……まさか、こんな状況だってのに飲むつもりなのか?」 「お酒は飲むためにあるんですから……飲まずに仕舞っておくのは勿体無いでしょう」 ……結局、普通に渡す事に。 ただし、"今は飲まないでおいてくれ"と釘を刺しておいた。 この人が酒に強いかも分からない以上、そう簡単に酒を飲ませられる訳がねえ。 何かあった時に酔っぱらってちゃ、話にならないからな。 それに、もし酒乱だったら面倒な事になるし。 最も、ZUN自身はこれについて心底残念そうな表情をしていたが。 こんな状況で酒なんか飲んでる場合じゃないだろ、常識的に考えて……。 「最後に、加賀の付けてる"擬人化アンカー"。……こいつ、元は母艦なんだが、このアンカーの力で 擬人化してるんだ」 「え……えぇっ!? そんな、どう見ても女性じゃないですか!?」 驚きの声を上げる壁殴り。……まあ、無理もないか。 そりゃあ、母艦が人間になるなんて信じられねえよな。 だが……事実なんだから仕方無い。 「流石にここで元の姿に戻る訳にはいかないから証明はできねえが、本当だ」 「……にわかには信じ難いですね」 訝しげな表情で、加賀を見るZUN。 まあ、普通は信じないよな。 「まあ、そのことは置いておいて。お二方はこれからどうするお積もりですか」 「そうだな……。とりあえずここを探って、何か役に立ちそうな物がないか探すつもりだぜ」 「そうですか……なら、私たちと同じですね」 そう言いつつ、ZUNはPDAのメモに何かを書いてこちらに見せて来た。 『この首輪には、盗聴機などの"何か"が仕込まれている可能性があります』 「!?」 『用心のため、声は出さないでください』 ……確かに、盗聴機が仕込まれているならば、この事を口に出すのはマズい。 俺も、PDAのメモを使うことにした。 『で、それは本当なのか?』 『本当にあるかは、まだはっきりしませんが、可能性としては高いです』 それが本当なら、今まで俺や加賀が何気無く発した言葉も、奴には筒抜けと言う事に……!? とすると、下手な行動が取れなくなるじゃないか。 ……この首輪がある以上、奴らは俺達の命をいつでも奪える。 それは……一番最初のあの3人が証明した。 「それにしても……ここに、役に立つ物があるだろうか?」 『どうにかして確かめたいが、その為にはどうすりゃいい?』 「見た所、ただの百貨店ですから、そこまでの物があるかどうか。あ、でもいくつかお酒はありましたよ」 『首輪の構造が分かれば、何とかなるかもしれません。首輪の解除にも、役に立つかも』 「本当に酒が好きなんだな……」 『問題は、それをどうやって入手するかだ。設計図とかは、流石に俺達の手には渡らないだろうな』 「"酒は百薬の長"ですよ」 『だとすると、首輪の実物を手に入れるくらいしか方法がないですね』 「まあ、そうとも言うが……こんな時ぐらい、我慢しろよ」 『でも、どうやって入手するんだ?』 「そうは言いますが、やめられないんですよこれが」 『残念ですが、まだ具体的な案は何も無い状態です。これから考えないと』 ……筆談も、結構疲れる。 その合間に、当たり障りのない会話もかわしているから、余計に。 まあ、とにかく重要な情報を得られたのは嬉しい。 ……俺達の会話は、奴らに筒抜けかもしれない。 それが分かっただけでも、儲け物だ。 まあ、その分問題や課題も増えたが。 「さて……ZUNさんに、壁殴りさん、でいいか? 俺達に、協力してくれないか」 「ンフフ……私は構いませんよ」 「ぼ、僕もオッケーです!」 ……やった。 2人とも、とても快く頷いてくれた。 「そうと決まれば……とっとと調べちまおうぜ」 ◆ あれからどれだけ経ったか。 放浪を重ね、気がつけば、こんなところにいた。 最初に、自分自身に向けて立てた誓いを果たすための放浪。 しかし、その思いとは裏腹に、誰にも出会えずにこんな時間になってしまった。 このままでは、誓いも果たせずに斃れるのではないか。その焦りが、俺の歩みを早める。 しかし、心のどこかでは何となく冷めた考えも芽生えはじめていた。 ――――こんな事に意味があるのか。全てを断る事に意味があるのか。 そんなこと、分かるはずもない。 答えは全ての先にある。 全てを断り、優勝したその先に。 だからこそ、俺は。 俺は、断る。全てを、断る。 「……」 そんな俺の前に、そびえ立つ建物。 ……何だってよかった。 俺の、この衝動を解き放てる相手が、いるのならば。 どこだって、いい。 ゆっくりと、中に入る。 ……暗いな。 だが、そんなことはどうだっていい。 どうとでもなる。 「…………!」 足音、か。 おそらく、階上に誰かがいる。 ならば、すぐに向かわなければ。 辺りを見回し、階段を探す……あった。 非常灯の、緑の明かりに照らされ、ぼんやりと道を示している。 ……何故だろう。笑みが浮かぶ。 走りながら、何故なのか考えてみた。 相手を傷つけるのが、殺すのが、楽しいからか。 相手を倒し、その骸を踏みこえるのが、嬉しいからか。 それとも……。 「……ないですね、ZUNさん」 「まあ、そう簡単には……」 声が聞こえた。 階段を登り切らず途中で停止し、耳だけを傾ける。 「困りましたね。ねぇ、やらない夫さん」 「俺に話を振るなよ……」 最低でも、3人。 何を持っているか知らないが、これくらいならば。 ……一網打尽だ。 「……!」 一気に階段を登り切り、フロアへ踊り出る。 奴らの姿を確認しつつ、ショーケースの影に隠れる。……男3人に、女が1人だった。 さて、誰から殺るか……。 「そうだな……」 ――――筋肉野郎。こいつから、殺る。 無防備な背に狙いを定め……矢を放った。 それは、まるで吸い込まれるように……。 「いっ……?」 後頭部に、突き刺さった。 ここまで綺麗に決まると、気持ちがいい物だ。 筋肉野郎の体がぐらりと揺れ、倒れる。 ――――仕留めたな。 「だ、大丈夫ですか!?」 「敵はどこにいるかわかりません! 気を付けて下さい!」 奴らは慌てているようだ。まあ当然のことだ。 突然矢が飛んで来て、一人殺られたとなれば、な。 「これは、矢……!?」 今、奴らの意識は見えない敵への警戒と、筋肉野郎に向いている。 ……こんな中途半端な状態が、狙い目だ。 ならば、この機を逃す手は無い。 鞄から鎌を取り出し、一気に飛び出す。 「……!」 「あっ、あいつ……!?」 ……薙刀野郎が俺に気づいた。だが、予定は変わらない。 「この野郎ッ!」 ブン、ブンと風を切る音が耳に入る。 だが、こんな攻撃当たる訳がない。頭に血が登っているなら、なおさらだ。 そして……隙を見つけることも、それを突くことも、容易だ。 「……ッ!」 大振りの攻撃を余裕で躱す。 ……が、多少バランスを崩してしまった。 首を狙って一文字に振り抜いたはずが、手元が狂った。 「痛ぇっ……!」 残念なことに、腕を軽く切り裂いただけで終わってしまった。 ……しかし、そのお陰で隙が新たに生まれた。 再度構え直し、襲い掛かっては来るものの……元々弱いのが、更に弱くなっている。 これまた軽く躱し、今度は腹を鎌の柄で殴打してやる。 「あぐっ……」 ポロリと薙刀を取り落とし、その場に蹲る。 ……矢張りこの程度か……つまらない。もう、こいつを始末してしまおうか。 そう思って、鎌を振り上げた時。 「――――動かないで下さい。もし、その人に危害を加える様ならば撃ちます」 今まで、終ぞ喋らなかった、唯一の女が声を上げた。 ……撃つぞと言ってはいるものの、銃なんか持ってないようだが? フン、こけおどしか。 「……銃も持ってないのに、どうやって撃つつもりだ?」 「銃ならありますよ……"攻撃体勢用意"!」 その掛け声と共に……何丁もの機銃が、唐突に現れた! ……一体、これは!? 流石の俺も、多少言葉を失った。 「……さて、どうします? 大人しく引き下がるか。それとも撃ち抜かれるか。どちらがいいですか?」 「…………」 ……まさか、こんな事がありえるとはな。 まるでゲームか、はたまた漫画か。 こんな事が、現実に有り得るとは。 「……俺はまだ死ぬ訳には行かない。だから、ここは一旦引かせて貰おうか」 足元に転がる薙刀を拾い上げ、鞄に仕舞う。 ……こいつは殺せなかったが、まあいい。 他にも参加者はいるはずだ。 ならば、代わりに殺せばいいだけのことだ。 「これは貰って行く…………さらばだ」 そう言い残し……俺はその場を後にした。 ◆ 「……どうですか、ZUNさん」 「駄目です……おそらく、即死だったのでは……」 「くっ……」 下腹部の痛み故、俺は未だ立ち上がれずにいた。 ……鈍い痛みだ。 そんな俺の傍に、誰かが歩いてくる。 ああ、この靴の音は……。 「……いつまで寝てるんですか」 「加賀、か……」 「しっかりしてくださいよ」 その声と共に、無理矢理肩を掴んで引き起こされる。 「そ、そうだ、壁殴りさんはどうなった!?」 「……」 黙ったまま、首を横に振る加賀。 と言う事は……。 「そんな……」 「…………」 重油のように重い沈黙が、辺りを支配する。 「……ZUNさん、申し訳ありませんでした」 唐突な、加賀の謝罪。 「いきなり、何を?」 「あの時私が、もっと早く気がついていれば……この姿になっても、私は母艦です。索敵は本業では無いですが、 全く出来ない訳じゃない。だから、あの時気付けなかった私のせいです」 「何を言うんですか。貴方は、あいつを追い払ったじゃないですか。第一、壁殴りさんを殺したのはあいつです。 攻めるなら、あの妙な生物です」 「ですが……」 「とにかく、貴方が気に病む必要はありません。全く気にするな……と言うのは流石に無理でしょうが、 せめて、自分を責めるのはやめてください」 長い、長い沈黙の後……。 加賀は、ようやく頷いた。 ……目に、涙を浮かべながら。 「……ならば、せめて壁殴りさんをまともな場所に移しましょう。ここに放置していては……良くないので」 「……私も協力しますよ」 「俺もだ……」 【壁殴り代行@ニュー速VIP 死亡】 【残り 52人】 【B-4・近鉄百貨店/1日目・早朝】 【やらない夫@ニュー速VIP】 [状態] 健康、常識的、右腕に切り傷、腹部に打撲(軽度)、悲しみ [装備] なし [道具] 基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、PS3@ゲームハード [思考・状況] 基本:殺し合う気なんてないだろ、常識的に考えて…… 1:……壁殴りさんをまともな場所へ 2:やる夫が心配 【加賀@軍事】 [状態] 擬人化、健康、深い悲しみ [装備] 20cm単射砲(0/1)×10、25mm連装機銃(0/15)×10、擬人化アンカー@安価スレ [道具] 基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、手榴弾(3/3)@軍事 [思考・状況] 基本 殺し合いに乗る気はないけれど…… 1:……壁殴りさんを、まともな場所へ 2:私がもっと警戒していれば、こんなことには…… 3:どこかで弾薬を補給できれば…… ※制限により、全ての弾薬と12.7cm連装高角砲が没収され、航行速度が低下しています。他にも制限があるかは不明です ※身長1.6m程の軍服少女へ擬人化しました。装甲がなくなりますが、陸上でも機動可能。 ※加賀の"攻撃体勢用意"の掛け声で、25mm連装機銃が現れるようです。 ただし20cm単射砲は現れないようです。 【ZUN@ゲームサロン】 [状態]:健康、悲しみ [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【LV=00】)、瓶入りオリーブオイル、プロ野球観戦の優待券×2@泣けるコピペ、 ZUNビール@現実、酒 [思考・状況] 基本:首輪を外してこの場から脱出する 1:……とにかく、壁殴りさんをまともな場所へ 2:細かい事は後から考える 3:酒は手に入ったけれど…… 4:『1さん』の実態が気になる。八頭身も心配 「……」 ……一人殺れた時点ではまだ良かった。だが、もう一人を殺りそこねたのはいただけない。 全てを断るはずじゃなかったのか。だってのに、たった1人殺しただけで引き下がってしまった。 (俺は、なんとしても……断る。いや……断らなきゃならない) 誓いは、やがて執念へと変わってゆく。 「……今度は全て仕留める。必ず……」 暗い決意を胸に、ただ一人裏路地を駆け抜けて行くお断りします。 果たして、これからどうなるのか。 それは、誰にも分からない。 【B-4・近鉄百貨店付近/1日目・早朝】 【お断りします@AA】 [状態] 健康 [装備] ボウガン(0/1)@現実 [道具] 基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=02】)、ニニフと炒飯セット@AA、草刈り鎌@現実、予備の矢×7 薙刀@現実 [思考・状況] 基本:全てに「お断りします」。 1:他の参加者を探して、確実に殺す 2:今の武器よりいい物が他にあるなら、手に入れたい No.58 地面に寝そべる獅子を見た 時系列順 No.60:うーんこの球場微妙や! No.58 地面に寝そべる獅子を見た 投下順 No.60:うーんこの球場微妙や! No.14 モッピー知ってるよ。モッピー達がバトルロワイアルでも大暴れするって!! お断りします No. [[]] No.42 探し物はなんですか~? 壁殴り代行 死亡 No.42 探し物はなんですか~? ZUN No.81 迷える心 No.34 こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~ やらない夫 No.81 迷える心 No.34 こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~ 加賀 No.81 迷える心
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/173.html
石ころなんかじゃない、宝石だ。人間みんな。 田村芽実 ズサササササ!ズササササ!! 皆さん!こんにちは―――♪ あなたの隣にあまーい智代子! チョコアイドルで覚えてくださいねー! ズサササササ!!!ズサササササ!!!! って、さっきからどんどん、足音が増えていませんか!?怖い!!怖いです!!! 涙目で現状に抗議するアイドル。 ―――アイドルの名は園田智代子。 273プロに所属し、5人組アイドルユニット『放課後クライマックスガールズ』のメンバーの一人にして”チョコアイドル”である。 ガッシャ――――――ン!!!!! バリ―――――――ン!!!!!! 「あうぅぅぅ!?ッ!?うう……足音が弱くなるどころか強くなってきています……」 現在、園田智代子は大陸の街の雑居ビルの一室に隠れている。 そして智代子の耳に聞こえるのは、凶暴な破壊音の数々。 智代子の肉を食しようと、獰猛なワイルド・ラプターが智代子を何処に居るのか!?と涎を垂らしながら徘徊している。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 ”日常”が”非日常”に変化したのは突然でした。 いつものように、レッスンを終えて帰宅するはずだった。 それが、急に意識が落ちて目が覚めると、知らない場所…… 「これより決闘(デュエル)のルールを説明する」 正直、もしかしてTVのドッキリかな?と始めは思っていました。 だって男子高校生の首が吹き飛ぶだなんて、余りにも”非日常”すぎるから だけど――― 「私からも挨拶をしよう。我が名は冥界の魔王ハ・デス」 余りにもリアルでおどろおどろしい姿に声。 どう見ても特殊メイクをした人には見えない。 本当に殺し合いなんだと理解したときには、意識がまた失い……大陸の何処かへ転送された私は雑居ビル内にいた。 正直、不安と困惑で泣きたかったが、とりあえず周囲の探索をしていたら。 ―――ザッ! 恐竜が私の目の前に姿を現したのだ。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「これは、一体何なんじゃ……」 (たしか……オレは死んだはずだったよな?) 自分が生きていることに戸惑いを隠せない男が漆黒の翼で宙を飛んでいた。 男の名は阿久津潤。 ゴールデンパームに所属するヴァンパイアの一人である。 「つーことは、あんハ・デスなる奴がオレを蘇らせたってことか……あのクソがぁっ……!!!」 阿久津はイラつく。 冥界の魔王を自称するハ・デスに。 もちろん死ぬことに後悔がなかったわけではない。 しかし、自分はやるだけのことをして死んだ。 許可なく勝手に蘇らせたということは一つの事実を突きつけている。 ―――あの男は自分が”上”にいて参加者達を”見下ろしている”ということにほかならない。 阿久津がもっとも気に入らないことをハ・デスはしたのだ。 「……まぁええ。磯野とかいう黒服も含めてしめて、20億手に入れた暁にはズムスタの看板でも買うかの」 イラつく気持ちを静め、とりあえず、夢のズムスタの看板を手に入れようと目標を定める。 すると――― 「……へぇ。あなた人間の癖に妖怪じみた能力を得てるのね」 女の声が聞こえた。 「……何者や、アンタ」 (この女……ヴァンパイアか?) 「私?私は古くからあなた達人間を怖がらせる……妖怪だよ」 女はニヤッと嗤う。 正体不明のアンノウンX ―――封獣ぬえ ☆彡 ☆彡 ☆彡 「……妖怪やと?」 「ええ、それもただの妖怪じゃないわ”大妖怪”の一人よ」 女……ぬえは阿久津に不敵な笑みを向ける。 「いっておくが、オレは女でも見下ろすヤツは容赦はせん」 言葉と同時に阿久津は足の爪で女を切裂こうとする。 ―――が 「短気は損気って言葉知ってる?」 女は一瞬に阿久津の背後に回った。 「ッ!?」 (バカな……オレが回り込まれた!?) 阿久津は回り込まれたことに驚愕すると同時に…… ―――熱くなった思考を静め、冷静になる。 「あら?意外とクールダウンできる人間なのね?意外だわ」 女は阿久津の様子にポカンとする。 「うるさい女だ。それで、妖怪が人間様に近づいて何が目的じゃあ」 阿久津は目の前の大妖怪と名乗る女に敵意がないことに気づき、目的を探る。 「別に、幻想郷の外に出るなんてもう遥か昔のこと。外の世界の人間はどんな感じか接触してみたかっただけよ。……私の目的のためにも……ね」 そう、ぬえは阿久津と戦う意思はなかった。 あくまでも己の目的のためにただけ。 「それじゃあ、生きていたらまた会いましょ」 ぬえの言葉と同時に――― 「ッ!!!」 阿久津の頭上に黒雲がいつの間にか出来ており、雷が落ちてきたのだ。 「クソがぁ!」 避けた後、再度、妖怪女に攻撃を仕掛けようと試みるが――― ―――既にこの場に女はもういなかった。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 ぬえが去った後、阿久津は街の建物を目にする。 (あれは……もしかして、他にも決闘者がおるかもな……) 阿久津は建物を見かけると静めていたイラつきが戻り始める。 「チッ!とりあえず、中へはいるとするかのぉ」 (憂さ晴らしできるような奴がいればええんじゃからの……) 阿久津はぬえと対峙したイライラを解消できないものかと考えている。 故に――― ―――虎穴に入らずんば虎子を得ず 阿久津は人の気配がする雑居ビル内へ潜入した…… ☆彡 ☆彡 ☆彡 (なんじゃぁ、”アレ”は……) 物陰に隠れている阿久津の視線の先にあるのは――― 「ひぎッ!?もう……やめ……てぇ……」 (なるほど……決闘者の他にもいるというわけか……) 阿久津は理解する。 女が恐竜に組み伏せられていることから、決闘者以外にも生物がいるということを。 「あ、あああッ!?」 恐竜のカギ爪が、智代子の二の腕や太ももに傷をつける。 「……一種の地獄絵図じゃな」 闘う力を持たない人間が一方的な力に蹂躙される。 それは、日ノ元達が決戦に民間人を肉の壁として戦術に組み入れた戦場に似てる。 (……ま、オレには関係ない。あの女には気の毒だが、先へ向かわせてもらうとするか) ”気の毒”には思う。 しかし、阿久津は”動揺”はしない。 そのまま、女を放置して憂さ晴らしができそうな他の決闘者を探そうとする。 ―――しかし ―――僕に守れる命があるから守りたい。それだけです。 ―――ピタ。 阿久津は足を止める。 「……」 そして長考すると動く。 阿久津は智代子を今にも食そうとするワイルド・ラプターへ――― ☆彡 ☆彡 ☆彡 「あ、あの……助けてくれてありがとうございます!」 (その姿……烏?) 智代子はすぐ目の前にきていた死から解放されたことにお礼を伝える。 「……別にアンタを助けようと思って助けたんやない」 阿久津はそんな智代子のお礼の言葉を受け取らなかった。 「それに言葉だけの礼なんかいらん」 「そ、それじゃあどうすればいいのでしょうか……」 ”言葉のお礼はいらない”に智代子は戸惑いを隠せない。 「……そんじゃあ、100万円」 「……え?」 阿久津のまさかの言葉に智代子は身体を膠着させる。 「だから、アンタを助けた報酬じゃ」 「……」 阿久津の現金報酬に千代子は顔を俯く――― 「……」 (はぁ……オレは何を言ってるんじゃ。けど……やっぱり見返りのない手助けはオレには向かないってわけか……) 一度、死んでもなお、変わらぬ自分の思考に阿久津の表情に陰り、俯く。 ―――そう、オレは”佐神”やない 阿久津の脳裏に浮かぶは、同盟相手の配下のヴァンパイア――― 「わ、わかりました!あなたに100万円払います!」 「……あ?」 智代子の言葉に阿久津は俯いていた顔を上げ――― 「アンタ、自分が何言ったか理解しとるのか?」 阿久津は智代子の目線に合わせて凄む。 ―――ビリビリビリ 一般人なら耐えられぬ空気。 智代子は凄む阿久津に体をビクリと震わせる。 が。 「わ、わかっています!勿論!直ぐにお返しはできませんが、必ずあなたに100万円をお支払いします!」 智代子ははっきりと阿久津の目線に合わせる。 「私……恐竜に組み伏せられた瞬間、もう……このまま、あの男子学生のように”死”を迎えるんじゃないかと思っていました。だから……私は貴方に恩返しをしたい!だって私は……”あなたに甘い思い”を届けるチョコアイドルですからッ!!!」 智代子は精一杯の自分なりの覚悟を阿久津に示す。 (この女……ごっついな……) 阿久津は智代子の覚悟を聞くと口元を弛ませる。 「たった今からオレとアンタは金で繋がった関係じゃ。だから……アンタがオレに100万払うまで守ってやる。いっておくけどなぁ……1円もまけたりはしないからな?」 言うだけ言うと阿久津は智代子に背を向けて歩きだす。 「はい!お返しした時、ちゃんと100万円あるかどうか数えて下さいね!……私は園田智代子です。よろしくお願いします」 智代子は追いかけて走ると阿久津の隣に歩きながら自己紹介をした。 「……阿久津潤。よろしくのぉ」 阿久津はぶっきらぼうに答えた――― 【阿久津潤@血と灰の女王】 [状態]:健康 ヴァンパイア状態 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:智代子を守り、100万円を受け取る 1:智代子を守り、見返りを望む 2:アイドル……のぉ……小鹿みたいなもんか 3:あの女(妖怪)は次に会ったらしめたるわ…… [備考] ※参戦時期は死後より 【園田智代子@アイドルマスターシャイニーカラーズ】 [状態]:疲労(小) 二の腕・太ももに切り傷 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:阿久津さんに100万円払う為にも生きて帰る 1:阿久津さんと行動する 2 皆は巻き込まれていませんよね…… [備考] ※参戦時期はプロデュースイベント砂糖づけ・ビターエンドより 阿久津と別れた後、ぬえは別の場所へいた。 「ハ・デス……外来の神の一種ね。つまり…あの人間は利用されているということか。ふん!……悪いけど、「低級の神」の思惑には乗るつもりはないわ。むしろ……」 そういうと、ぬえは正体不明の種を自身に纏わせる。 「この殺し合いを利用して判らないことだらけに染めてやるわ」 「この正体不明の妖怪(ぬえ)が!」 妖怪らしく行動を起こそうとぬえは紅き空を飛翔する。 【封獣ぬえ@東方project 】 [状態]:健康 [装備]:正体不明の種 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況] 基本方針:判らないものだらけに染め上げてハ・デスの鼻を明かす 1:殺し合いには乗らないが、妖怪として行動する 2:魔の者に利用されている……いつの時代も人間は愚かで滑稽ね [備考] ※参戦時期は鈴奈庵26話後 『NPC紹介』 ワイルド・ラプター@遊戯王OCG 地属性 レベル4 恐竜族 ATK/1500 DEF/800 走ることが得意な恐竜。鋭いかぎづめで攻撃する。
https://w.atwiki.jp/namcomp/pages/262.html
残り 0本 家庭用COMPLETE! お疲れ様でした!