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世界呪附:海面を凍らせ、陸と海の間の一般的な移動と航海を禁止します Sea of Ice 領域 使用 宝石 Alteration Lv7 儀式/水陸両用 80 主属性 副属性 効果量 効果発生数 6 - - - 射程距離 効果範囲 精度補正 疲労 - - - - 特殊 世界呪附 ゲーム内説明文 All lakes, seas and rivers in the world are frozen by this powerful enchantment. This makes travel between land and sea impossible, except by magical means such as teleportation. The frozen seas also stop Vanheim and other seafaring nations from sailing. The enchantment lasts until someone dispels it or the caster dies. 和訳 世界中のすべての湖、海、川が、この強力な魔法によって凍結します。これはテレポートなどの魔法的な手段を用いない限り、陸と海の間の移動を不可能とします。凍りついた海は、Vanheimなどの航海技術を持つ国の出航を阻害します。呪文は誰かが解呪する、あるいは術者が死ぬまで持続します。 解説 世界中の水面を凍結させ、陸と海の間の通常の移動およびSailing技能による航海を不可能とする世界呪附。また副作用として、すべての川が気候天秤を問わず常に横断可能な状態となる。 メインとなる効果は一部の移動を禁じるものなのだが、移動できなくなるのは敵だけではなく自分もなので、活用が難しい。陸の国が水中の国の増援の派遣を絶つために使うのがもっとも簡単で効果的な利用法となるだろう。 また水陸両用の兵が豊富な国の進軍の阻害にも利用できる。AgarthaのPale Oneが代表的だが、アンデッドを中心とする国に対しても有効。 逆に水中の国が使う場合、ほとんどのマップでは水中に篭り続けて勝つのは現実的ではない(寺院数の差で押し潰される)ため、これによって敵の侵攻を抑えるのはあまり良い考えとは言えない。ただし、儀式魔法などによるテレポートによって陸に上がることは可能なので、それらの魔法を容易に活用できるのであれば、反撃を恐れることなく攻撃を行う手段として利用できる。 敵の航海による奇襲が鬱陶しい場合、それを阻害するためだけに使うことも考えられる。移動距離が伸びたSailingは前作に比べてかなり強力な能力となっているため、無駄とも言えない。 またこれに関連し、世界呪附Ghost Ship ArmadaとLure of the Deepの効果も一時的に無効化される。敵がそれらを発動している場合は対抗策として使えるが、自分が発動している場合は注意。 川については年中凍ったままになるため、こちらはむしろ移動を容易にする形になる。どれほどの影響力があるかはマップ次第なのは言うまでもないことだが、敵が想定していない経路での進軍を容易にしてくれるだろう。とくにHeat寄りの天秤を使う国は川を越える形での侵攻にほとんど備えていないこともあり得るので、上手く行けばかなり有利な状態で戦うことができる。 コメント 名前 コメント
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2. 到中央左邊的圖書館 PRT_IN 157 66 傑瑞孟 [傑瑞孟] 嗯.... 嗯嗯.... [傑瑞孟] 哇!嚇我一跳!! [傑瑞孟] 找我啥事?我現在很忙... [傑瑞孟] 你是樂可介紹來的啊!我正在等你呢! 你先把釣竿拿給我看看吧? ─ 傑瑞孟非常仔細地檢查了釣竿。─ . .. … …. [傑瑞孟] 沒錯,這物質就是那個...沒想到又被發現了... 你是指哪一種物質呢? [傑瑞孟] 你知道大海裡最深的地方是哪裡嗎? 不清楚 [傑瑞孟] 就是叫海溝的地方, 簡言之就是大海中的深崖。 [傑瑞孟] 全世界的大海裡有幾百個不同形式的海溝。 [傑瑞孟] 其中最寬又最深的海溝就在依斯魯得島 附近的拜亞蘭海溝。 [傑瑞孟] 海溝附近棲息著許多珍貴生物,像我們 這樣的海洋學家抱持其大的關心並探索著。 [傑瑞孟] 但只能探索較淺的區域。 [傑瑞孟] 只是拜亞蘭海溝非常非常的深,海洋學 家一致認為不可能有生物存在。 [傑瑞孟] 而我最近發現了拜亞蘭海溝有生物存在 你怎麼發現的呢? [傑瑞孟] 用我的附魔石發現的。 附魔石? [傑瑞孟] 對,其實我是學過魔法的海洋學家。 [傑瑞孟] 在巨石上附魔後投入有海溝的水面。 [傑瑞孟] 由於投海的附魔石跟我相連的關係, 我便能掌握水深和石頭附近有哪些現象等 [傑瑞孟] 這樣所獲得的情報是... [傑瑞孟] 淺海水和深海水的成分差不多, 唯有拜亞蘭海溝的海水不太一樣。 [傑瑞孟] 就像水和油一樣,有一層互不重疊的空間。 [傑瑞孟] 相互碰撞的地方形成了強烈的警戒,那 就像是區間內的深水拼命堵住從上而下 的海水一樣。 [傑瑞孟] 水壓也比一般的海水低很多,我推測是 有很棒的生物生存環境。 [傑瑞盂] 我們稱之謂深淵海水。 這光澤跟你講的內容有關係嗎? [傑瑞孟] 對,沒錯!! 目前只掌握到拜亞蘭海溝深處的深淵海水, 卻難以取得樣本,這釣竿上沾著很多的深淵海水... [傑瑞孟] 這釣竿可以給我嗎?我要萃取這海水或許 能查到甚麼。 [傑瑞孟] 聽說是今天發現了釣竿,那附近海面上 是否還有其他漂流物呢? 好的,我去確認一下 我現在很忙... - 接下列對話 - [傑瑞孟]你先去忙吧!等有空時再過來。[關閉] [傑瑞孟] 麻煩你了,我等你的好消息。 [ 關閉 ] 失蹤者的釣竿_3 再對話 [傑瑞孟] 那就麻煩你了,我在這裡等你喔! [關閉]
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m4q 小ネタ 穴機関砲 飛行特性 バグ 敵機全般 『Inferno』にて(フリーミッション限定)『Blue on blue』にて 『Home front』にて 『Hurricane』にて オンライン 小ネタ 本作にも(名前の表示はないが)ケイ・ナガセがムービー内のブリーフィング時にチラッと登場している。他にも「ハミルトン」「PJ」など、一見過去作に繋がっていそうな名称が登場するが、前者はファーストネームが異なっており、後者は「パラジャンパー(味方の墜落時に捜索救難および機密保持活動を行う特殊な衛生兵)」の略なので残念ながら無関係。 日本版15秒TVCMの「ダダダダダ」とか言ってる人はAC6のガルーダ2の人。 ミッション05のアフリカ東部 礫砂漠地帯では太陽が南へ沈む。 ゲーム中でプレイヤーは使用できないが、Su-27(「Siege」など)とMiG-31(「Launch」後半のみ)が地味に敵として登場している。 今作も対空爆撃が可能。DFMで敵機が水平飛行していて最大まで近づいていれば簡単にできる。従来どうりも可能。 本作で操縦できるB-2の愛称は「スピリット・オブ・アメリカ」。機体ビューアーで確認できる。 穴 ドバイの巨大ホテル ドバイのビルが立ち並ぶ場所の高速道路の下。オンラインでHQから出現すると抜けやすい Siegeの上陸地点にある線路の高架線。とても長くて狭い パリマップのエッフェル塔。DFM回避にどうぞ。 エッフェル塔は下部と上部に穴があるが上から入って下から抜けることも可能 パリの凱旋門(エトワール凱旋門)の前後および左右方向 パリの新凱旋門(グランダルシュ)の下部 パリのルーブル美術館にあるカルーゼル凱旋門 機関砲 カウンターマニューバや『Akula』のトリニティ追撃時など、スローモーションになる際、発射ボタンを押しっぱなしにするより連打したほうがより多くのダメージを与えられる。 飛行特性 VTOL機能のあるF-35BやAV-8B、ASF-Xは、失速しても機首上げ操作をしていれば水平姿勢を保ったままゆっくりと降下していく。 ホバリングしているわけではなく、敵機からすれば『いい的』なので周りの状況に注意して行おう。 バグ 敵機全般 小さな部品が飛んだり炎が出たりと、ダメージ演出の作り込みが凄い本作。さすが『もがれる翼の断末魔』といったところだ。 しかしこの演出にも、ゲームとしてはちょっとしたモノだが、現実的に考えると「!?!?」なバグがある。 DFM時に機関砲のみで攻撃し続けると、エルロン(Su-35)やカナード翼(Su-33)、果ては垂直尾翼(PAK-FA)が取れたまま飛び続けるというバグ?が発生する。 しかも、その状態でコブラやクルビットをキメるなど、やりたい放題である。 DFM中に特定のルートを通った後に撃墜できる敵機だと発生しやすい。と言うか、発生する。 オンラインでは、キャンペーンモードの敵機と違って相手機もダメージが回復するのでこのバグは起こらない(起こったとしても、対戦なのでおちおち見てられない)。 飛行に重要なパーツが取れても悠々と格闘戦を挑める機体を造る超大国、恐ロシアである 『Inferno』にて(フリーミッション限定) 離陸する際、機首下げ操作をしたまま加速すると離陸せずに 滑走し続けるのだが、この操作をSu-33、35、37で行うと 視点が徐々に低くなり、そのまま離陸すると機体が10°ほど 前のめりになったまま飛び立って行く。 オートパイロット操作を行っても水平にはならず、「よし、水平に戻った!!」 と思った次の瞬間、機体は5°ほど沈み、無限にループするのだ。 この状態でのDFMはとてもやりづらい(HUD、コックピット視点だと結構改善される)。 また、この状態でミサイルを被弾すると、通常なら少しふらつく程度の揺れが 進行方向を大きく変えるような、ひどい揺れになってしまう。 リトライしない限り、イベントDFMに入ろうが機体を地面にぶつけようが、この状態が治ることはない。 ちなみに、このバグは現在配信中の最新作『エースコンバットインフィニティ』でも起こっているほか、バグ発生中の後方視点時にカメラを後ろに向けたときのアングルは、インフィニティのモノに近い。 あちらの場合、Su-34を除くフランカーファミリーとF-14A D、GAF-1にこのバグが適用される。 『Blue on blue』にて マルコフ機(Su-35 Markov)に、会話が終わる前にSAAMを何度も撃ち込むと、ゲームが進行しなくなるバグが発生することがある。 内容としては 1.DFMができなくなる 2.マルコフ機が攻撃して来なくなる というモノ。 これらのバグはゲームの進行に関わるアクションができない・起こらないという致命的なモノである。 このフェイズは『ガッツ機を狙っているマルコフ機にDFMを仕掛けて助ける→逆に背後を取られて被弾→緊急着陸(次のフェイズ)』という感じで進行する。 バグ1の場合、DFMができない為『マルコフ機にDFMを仕掛けて助ける』という重要目標が達成できなくなる。 バグ2の場合、『逆に背後を取られて被弾する』という流れが生まれなくなるため、ゲームが進まなくなる。 対策としては、会話が終わるまでSAAMを撃ち込まない 攻撃しない そもそもSAAMを持ち込まない といったモノが良い。 たとえ起こってしまったとしても、リトライすれば解決するので心配無用。 『Home front』にて 『マルコフ機から発射されたミサイルを、自機を庇う形で被弾するガッツ機→ガッツ機にDFMを行ってキャノピーを機関砲で壊す』 という流れの場面があるが、この時のDFMは絶対に解除されないため、いろんな方向にハイG旋回しても、その角度のまま追従するというおもしろバグが起こる。 一度リプレイで自機の曲芸飛行を見てみてはどうだろうか。 『Hurricane』にて イリッチ機にDFMを仕掛けて追っていると、イリッチ機が海に潜ってしまったり、海面に向かって急降下 からの急旋回をして事が多々起こる。 特に、イリッチ機反転→DFMを仕掛けられる→カウンターマニューバ発動→イリッチ機を追って台風に入る の流れから起こりやすい。 当然ながら自機は潜航なんてできないので、そのまま海面に叩きつけられて大ダメージor墜落するのは必然である。 回避方法はカウンターを仕掛けた後、台風に入る前に一旦DFMを解除するのが一番。 ある意味エースコンバットシリーズ伝統のバグである。 オンライン 飛行中、一瞬のラグの後に、自機がラグの瞬間に入力していた左アナログスティックの操作分が ラグった時間の分だけ入力され続けてたと判定される。ラグが起きやすいのは、プレーヤーが入室した瞬間である。 高度が低かったりビルのそばだったりすると、そのまま激突してリスポーン待ち、なんて事になりやすい。 敵機が低高度で上を向いているときにDFMを発動すると、後ろに回り込む演出の際に地面に激突する。 また、敵機の後ろと自機の間にビルがある場合や、カウンターマニューバで回りこんだ場所が建物とちょうど重なる場所である場合もそのまま突っ込む。 アドバンスDFM+を装備していると発生しやすくなる。 HUDが赤くなり、機体から炎が出る という地面激突時の演出が発生するが、機体はノーダメージなので安心しよう。 ミサイルスモークのカラーが稀に反映されない(デフォルトの白のまま)。 発生条件、解消法共に不明。次の試合で治ったり、さらにその次の試合ではまたデフォルトになったりと色々節操がない。 DFMを急旋回で振り切られると、挙動が重くなってしまうバグが起こる。 クイックターンで強化した機体性能も全部ダメになるため、デスマッチでは致命的なバグ。
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さ行 さ行さ しジオキャッシング ジャイロスコープ 準天頂衛星システム す せ世界測地系と日本測地系 ゼンリン そ さ し ジオキャッシング 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0 ジオキャッシング (geocaching) は、全地球測位システム(Global Positioning System, GPS)を利用した、地球規模で行なわれている宝探しゲームである。語原は、「地球」「大地」を意味する "geo" と、動詞としての「隠す」「畜える」を意味する "cache" を元にした造語である。 プレイの方法としてはまず、あるプレイヤーはキャッシュ(cache)と呼ばれる宝箱に見立てた容器を隠し、隠した場所の座標をGPSレシーバーで取得し、米国にあるジオキャッシングの公式サイトに隠し場所のヒントと共にその座標を登録し、公開する。その情報を見た別のプレイヤーが、公開された座標を頼りにGPSレシーバーを用いてキャッシュを捜しに行く。このように、基本的なルールとしてはいたってシンプルである。 2000年にアメリカで誕生した新しいゲームであるが、GPSやインターネットといった現代技術と、主として自然の中で行なうアウトドアスポーツとしての要素が融合した画期的なゲームとして、世界中に多くの愛好者(ジオキャッシャー(geocacher) と呼ばれる)が存在する。 2005年6月現在、有効なキャッシュは215ヶ国・地域に17万個以上設置されている。参加者の数については明確な統計は見当たらないが、キャッシュの数から全世界で100万人以上に及ぶと見られる。 日本語での紹介サイト http //etrexer.web.infoseek.co.jp/ ジャイロスコープ ジャイロスコープ (gyroscope) とは、物体に働く角速度を検出する計測器。ジャイロ (gyro) と略されることもある。ロケットや航空機の姿勢制御のために使用される。最近ではカーナビゲーションシステムや自動運転システム、ロボット、デジタルカメラ、無人偵察機などでも用いられている。ギリシャ料理のギロと同じ語源。19世紀にレオン・フーコーによって発明されたが、実用化されたのはその後である。 角速度を検出する方法は大きく2つにわけることができ、 力学的な慣性を利用する方法として、 回転慣性とプリセッション(回転型) コリオリの力(振動型、ガス型) 光学的な干渉を利用する方法として サニャック効果(光学式) がある。 準天頂衛星システム 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia) 準天頂衛星システム(じゅんてんちょうえいせいシステム、英 QZSS Quasi-Zenith Satellite System)は、現在日本が計画中の衛星測位システムである。 衛星測位システムは、測位信号を送信する人工衛星と、測位信号を受信するモニター局や人工衛星の軌道決定等の計算等を行う地上局、人工衛星を管制する追跡管制局から構成されるのが一般的である。準天頂衛星システムでの人工衛星は、特に準天頂衛星と呼ばれている。 衛星測位システムは、21世紀の社会インフラと呼ばれており、米国やロシア、欧州に加えて、中国やインド等でもシステム建設が計画されている。日本がこのシステム建設を進めることは、長期的な視野に立った国家の発展、安全保障の確保の観点から、重要であると認識されている。政治的なリーダーシップが望まれる。 最初の準天頂衛星は、2009年に打ち上げられ、その後2015年には合計3機となる。当面、アメリカ空軍により運用されているGPSや、欧州で開発途上のGalileoと合わせて使用される。 サービス領域は、日本を含むアジア・オセアニア全域であり、その地域ではGPSやGalileoに加えて準天頂衛星からの電波を受信することが出きるので、衛星測位の信頼性が向上することが期待されている。 準天頂衛星からは、L1周波数、L2周波数、E6周波数、L5周波数帯の合計6種類の衛星測位信号の送信が計画されている。 現在の準天頂衛星システムは、通信と放送に測位を複合させたサービスを提供しようとして三菱電機や日立等が出資して2002年11月に設立された新衛星ビジネス株式会社が、当初の推進母体であった。高層ビルが立ち並ぶ都市部や、山間地では空が広く見えないため衛星からの信号を受信するのが難しいが、高仰角を飛行する人工衛星である準天頂衛星で実現し、これにより衛星通信や衛星放送を実現しようと言うのが、基本的なコンセプトであった。 しかし、複数の人工衛星が必要であるという建設コストの大きさに比べて、通信と放送からの収益性の低さを最後まで解決できず、この2006年3月に新衛星ビジネス株式会社は通信と放送の事業化断念を宣言した。一方で衛星測位システムの安全保障上の重要性は高く、それ以降の準天頂衛星は日本が国家として打ち上げる測位衛星としての位置づけに変わった。 す せ 世界測地系と日本測地系 日本ではベッセル楕円体に準拠し、独自の天文観測による座標系と、東京湾平均海面を基準とした日本測地系と呼ばれる測地系を用いてきた。しかし、日本測地系は日本周辺にしか通用しないことが前提で、例えば米軍のGPSと日本測地系の緯度経度では、東京付近の地表面で400m程度のずれが存在する。また、日本測地系にもとづく基準点網は古い測量成果の三角網によって設定されているため、測地系以外の要因による地図のゆがみが5~10m程度存在した。 これらのずれやゆがみは、日本国内向けに1 25,000の地形図を発行するには問題を生じないが、海図の国際利用や、精密な位置情報にもとづくGISデータの整備の障害になりつつあった。 そこで、測量法の改正により2002年4月1日より、 国際機関で定められ、 陸地の測量に用いる国が多く、 GPSで使用される米国の測地系(WGS84)との座標ずれが少ない 測地系であるITRF(国際地球基準座標系)に準拠した世界測地系を用いることとなった。 東京付近では、おおむね、日本測地系の数値から、北緯に12秒加え、東経に12秒減ずると、世界測地系の数値が得られる。 世界測地系の準拠楕円体はGRS80楕円体、測地座標系は地球重心を原点とするITRF94座標系、標高の基準となるジオイド面は東京湾平均海面である。WGS84は準拠楕円体が世界測地系と異なるが、2004年現在のWGS84の準拠楕円体は、GRS80と短半径が0.1mm異なるだけである。 ゼンリン http //www.zenrin.co.jp/ ゼンリン (ZENRIN CO., LTD) は、地図の出版社。本社は福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1番1号(リバーウォーク北九州内。朝日新聞西部本社やNHK北九州放送局も入居)。1948年に創業した。住宅地図に抜群の強みがあり、他にもパソコンの電子地図やカーナビゲーションの地図も製作している。資本金は、65億5700万円。 ゼンリンの住宅地図には、一軒一軒の表札が載っている。年間延べ28万人の調査員が、一軒一軒の表札を直接確認しながら作成している。ゼンリンの方針では「『表札』は、外部に公開している情報だから地図に載せる」ということである。 そ
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272 :641,642:2015/03/01(日) 15 05 38 アメリカ打撃艦隊 旗艦 戦艦『ユナイデットステーツ』 「参謀長。今の今まで日本軍潜水艦による攻撃が行われていないのは何故だと思う?」 アメリカ海軍の砲術の権威であり、先の大戦ではモンタナ級によるレーダー射撃により、自艦隊はほぼ無傷でドイツ海軍の残存戦艦を一艦残らず北海の水底にまとめて送りこむと言う武勲を持つ、ウィリス・オーガスタス・リー・ジュニアが、自分の参謀長に問う。 「普通に考えれば、襲撃する機会を舌なめずりして待ち受けている…私はこう思います。」 「だろうな。私が彼らの指揮官だったなら、中途半端に攻撃して警戒させるより、攻撃せずに油断させておき、懐に引きずり込んでからウルフパックで総攻撃する。相手の考えもそんなところだろう。」 そのような会話を幕僚たちと話しながら、海図を眺めつつ…ガトー級の命がけの通信や偵察機からの報告を元に…敵艦隊の地点を予測している時、彼らの耳にとある通信兵からの報告が届く。 「……『また』か?」 「はい。『また』です」 空母機動部隊 旗艦 シャングリラ 「…また取り逃したのか、あの偵察機を」 「はっ…。やはりヘルキャットではマトモに追いつく事が出来ない速さでして…」 相も変わらずな幕僚からの返答に、もはや『ブル』になるのにも疲れた、アメリカ海軍機動部隊指揮官のウィリアム・ハルゼー・ジュニアはとても深いため息を吐いた。 彼らが話題にしていた日本軍偵察機『1式偵察機 彩雲』は、あの航空機狂いの倉崎社が製作した偵察機と言う名のプロペラ機最速挑戦機を軍用にデチューンした物である。この機体、元々倉崎の爺が「こんなの作りたい」と設計図に書かれていたのを目聡く見つけた上層部が、圧倒的な高性能さに見惚れて即採用された…史実の銀河に近い…経緯がある。 無論、軍用機として扱い易いようにいろいろと変更されてはいるが。 ヘルキャットの最高速度は時速600㎞プラスα程度。対して彩雲は時速750km強。これだけ速度差が開いていると、それこそ円卓〇奇人辺りでも引っ張ってこないと撃墜どころか損傷すら負わせる事は出来やしない。そしてアメリカ軍艦載機部隊にそんな変態パイロットは一人もいない。加えて彩雲の防御力は…基本全ての機体が12,7ミリでは落としにくい防御力持ちの…日本軍機中でも高い方でもある。撃墜破どころかまともに迎撃出来る道理なんて何処にも無い。 「俺たちの所在は既にJAPは掴んでいる筈だ。何度も通達するが、偵察を厳とし、攻撃機編隊を補足したら即座に戦闘機隊を全機発艦出来る様にしておけ」 273 :641,642:2015/03/01(日) 15 09 31 …偵察機でこれなら、戦闘機や攻撃機に至ってはどれだけの戦闘力を保持しているのだろうか…結果論だが、戦闘機中心の編成で良かったのかも知れないな… 猛将と名高いハルゼーですらこの感想を抱くのだから、よほどの大艦巨砲主義者(と言う名の脳筋)を除くと…殆どの乗員が不安か、もしくは不気味に思っていた。戦前の情報、想定とは文字通り桁違いの日本軍航空機の高性能さを。 「…偵察機より入電です!『日本軍機と思われる不明機の大編隊、自艦隊へ向け進撃中』、です!」 「直ちに戦闘機隊を全機発艦させろ!さあボーイズ!ミートボール共を皆纏めて母なる海に叩き込んでやれ!!」 日本軍第一機動部隊 第一次攻撃隊 流星搭乗のとある攻撃機編隊隊長 「…もうそろそろ敵艦隊が視認出来る頃だ。しつこいだろうが、もう一度優先目標の再確認だ」 「第一目標駆逐艦。第二目標巡洋艦。第三目標航空母艦。戦艦は放置…。耳にタコが出来るまで皆聞かされましたからね、優先目標は。」 「命令ですから順守しますが…日本初の機動部隊による大規模航空攻撃の目的が完全に艦隊決戦の援護一択とは、何か皮肉ですなぁ」 …米国製大和級や紀伊級が多数存在する異世界に転移なんて、誰にも想像すらしていなかったしな。しかも俺たちの技術レベルが、丁度ミサイルも誘導爆弾も核もまだ存在していない時期の、純粋な機動部隊の攻撃力では戦艦撃沈が殆ど運任せに近い時代と言う狙っているとしか思えない時だから、こればっかりは仕方が無い… 各パイロットが駄弁りつつも攻撃の為の最終確認に取りかかっている頃、編隊長も各種機器の確認をしつつも、胸の内にて誰にも言える筈の無い愚痴を垂れ流していた。 そしてそんな彼らの大分前方では、数的には少数である筈の日本軍戦闘機『烈風』によって、数的優位を確保している筈の米軍戦闘機『ヘルキャット』が一方的に『掃除』されていた。 レシプロ戦闘機として全てが世界最高峰の能力持ちである『烈風』に対して、『ヘルキャット』に関しては…間違いなく良作機ではあるのだが…頑丈さと扱い易さ重視で機動性と速力はそこそこ程度の機体性能である為に、烈風の圧倒的速力と機動力にはついて行く事が出来ず、また烈風なら一撃乃至二撃でヘルキャットを打ち落とせるが、ヘルキャット装備の12,7ミリ機銃では…操縦士を狙い撃つ位しか…まともに撃墜するチャンスすら与えられる事は無かった。 目の前で繰り広げられる一方的な虐殺劇に米艦艇の何処かからか「ホーリーシット!!!」等の罵倒が繰り広げられていそうな頃、流星部隊はそれぞれ編隊長からの指示を受けつつ、月月火水木金と大体土曜で偶に日曜日の猛訓練によって身体に染みついた操縦技能を生かしつつ射点、爆撃地点へと向かい、攻撃を開始した。 274 :641,642:2015/03/01(日) 15 13 54 そしてこの攻撃は、(一瞬ではあったが)完全にアメリカ軍の虚を突いた攻撃となった。本来いの一番に突貫して来る筈の戦艦や空母には一切目もくれずに、艦隊の外円部に居る駆逐艦や軽巡洋艦に襲い掛かるなんて想像の埒外だったのである。無論標的となった駆逐艦や巡洋艦達はすぐさま対応し直して対空砲火を攻撃隊にそれぞれ叩き付けるも、日本軍の流星は、この世界のどの艦載攻撃機よりも圧倒的に高性能で、そして異常に堅牢だった。 そして第一次攻撃隊が駆逐艦を駆逐して行っている最中、間髪入れずに襲来した日本軍第二次攻撃隊が、今度こそアメリカ海軍の正規空母群と戦艦…の、護衛部隊に殴りかかった。そして…この攻撃に対して、アメリカ艦載戦闘機部隊は有効な阻止攻撃を展開する事は出来なかった。 敵攻撃隊を始めに阻止するハズのヘルキャット隊は、烈風によって守られた鉄壁の防衛を突破する事が出来ず、それ以前に護衛戦闘機隊からの攻撃から逃げ回る事に必死な状態であり、また皮肉な事に機体に搭載された高性能な無線機によって…あまりにも想定外過ぎる戦闘で混乱した…各パイロットが各個に喋り捲った為に無線が飽和状態となり、僚機や艦艇からの指示、情報が確りと伝えられる事が出来なかった為に、有効な阻止行動を取る事は出来なかった。艦艇側にとっても、これほどまでに大規模な防空大乱戦は、訓練以外では経験していなかった事による経験、戦訓不足も、この混乱に余計に拍車をかける結果となっていた。 その為、戦闘機による妨害が殆ど無いと言う理想的な状況で攻撃準備に入る事が出来た第二次攻撃隊ではあったが、当然攻撃を妨害するのが戦闘機だけである訳も無かった。 第一次攻撃隊からの攻撃から(多数いた事も有り)辛くも生き残る事に成功したフレッチャー級駆逐艦、アメリカ海軍きっての優秀な防空と敵軽快艦艇の一掃を主な任務としているアトランタ級軽巡洋艦、改装の結果両用砲を多数増設しているニューオリンズ級にボルチモア級重巡洋艦、そしてエンタープライズ級、エセックス級航空母艦自身から多数放たれる対空砲火は、確かに『鉄と火の壁』と良く揶揄される自軍の対空砲火よりも(心持ち)薄く感じられていたが…それでも、極めて濃密な砲火であった。 極めて硬く、打ち落としにくい流星では有っても、決して落ちないと言う訳では無い。米軍艦艇の対空砲火に絡め捕られて、搭載した魚雷や爆弾、燃料タンクに被弾炎上、引火して爆発四散する機、主翼を捥ぎ取られて海面に叩き付けられる機、操縦席を打ち抜かれて機体の原型を保ったまま海面に向かって着水、墜落して行く機…未帰還機が多数出て来るのはどうしても避けようが無かった。 然れども、史実や戦後憂鬱等の世界で、それぞれ様々な戦場を生きた記憶を持つ転生者達によって鍛え上げられた多数の精鋭が所属する部隊を、対空砲火のみで撃退しようなんて言うのは、史実扶桑型や伊勢型でこの世界のUS級相手に無傷で完勝させようとするレベルでの無理な注文であった。 275 :641,642:2015/03/01(日) 15 16 50 最終的に第三次攻撃隊襲来後に薄暮に潜水艦隊によるハラスメント攻撃すら発生して、米海軍が生まれてから今の今まで体験した事の無い、記録的な大損害を受けた米艦隊の損害を纏めると、以下のようになる。 日本海軍艦載機攻撃部隊戦果 撃沈(自沈処分含む) 航空母艦 エンタープライズ級空母『ヨークタウン』 エセックス級空母『エセックス』『イントレビット』『バンカーヒル』『ベニントン』 重巡洋艦 ボルチモア級『ボストン』 ニューオリンズ級『ニューオリンズ』 軽巡洋艦 ファーゴ級『ファーゴ』『ハンチントン』 アトランタ級『アトランタ』『ジュノー』 大破 航空母艦 エセックス級空母『レプライザル』 重巡洋艦 ボルチモア級『セントポール』 ニューオリンズ級『アストリア』 軽巡洋艦 ファーゴ級『ウィルミントン』 中破 エンタープライズ級空母『エンタープライズ』 エセックス級空母『シャングリラ』 (エンタープライズ、シャングリラ、共に甲板を完全に破壊され戦闘不能。まあそもそも飛ばせる機体がもう残ってないんだけど) 重巡洋艦 ボルチモア級『ボルチモア』『クインシー』 (ボルチモアは前部二砲塔破壊。クインシーは雷撃により浸水、速力28ノットまで低下) 軽巡洋艦 ファーゴ級『バッファロー』 (爆撃で第一、第二砲塔が使用不能) 小破以下 戦艦 モンタナ級『オハイオ』『メイン』『イリノイ』『ケンタッキー』 ユナイデットステーツ級『ユナイデットステーツ』『アラスカ』『ハワイ』『テキサス』 重巡洋艦 ボルチモア級『ピッツバーグ』『オールバニ』 軽巡洋艦 ファーゴ級『ニュー・ヘブン』『ニューアーク』 アトランタ級『サンディエゴ』『サンファン』 この損害は、アメリカ艦隊に撤退を決断させるには十分過ぎる物であった。戦艦への損害は皆無な状況ではあるが、それ以外の艦艇の損害が酷過ぎた。なによりこの一戦で、自艦隊の航空母艦を全て沈められるか戦闘不能に追いやられた為に航空機の傘が消滅してしまった。航空機の傘がかけられないと言う事は、日本軍潜水艦に対して有効な制圧活動を行えないのと同義である。 未だに自軍のソナーではまともに捕捉できない敵潜水艦が多数存在する海域を航空機無しでノンビリ遊弋出来る程、アメリカ海軍は傲慢でも楽観的でも無かった。フィリピンを見捨てる形にはなってしまうが、救助活動完了後は即座にハワイに向けて撤退する。 …その方針が確定し、救助活動完了後イザ撤退、と舵を切りかけた時、ガトー級潜水艦の一隻、『アルバコア』が一つの報告を飛ばしてきた。 『日本軍戦艦部隊、自艦隊に向け全速力にて突撃中』 太陽の残り日が海面を照らし、あと少しで辺りの海域全てが黒き闇に飲み込まれようとして居る最中の出来事であった。 276 :641,642:2015/03/01(日) 15 22 05 はい、以上になります。うん、今回も凄い短いですね。すみません。 後以前の米軍輸送船団護衛部隊にインディペンディペンス級軽空母4隻を入れるのを忘れていたので、追加お願いします。護衛空母は西海岸とハワイ辺りで蠢いています。 …ちょっと日本軍艦載機部隊の戦果が多すぎたかな… 不自然でしたら修正致します。ってこんなのばっかですね…
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「きゃあっ!」 とっさに構えたシールドが左腕ごと切断された。 シールドを持った左腕が宙を舞い、地面に落下していく。 「な、何が!?」 シールドが全く何の役にも立たなかった。 装甲をチーズのように切り裂くという表現があるが、これじゃまるで豆腐だ。 「近衛の装甲って、飾りなの!?」 左腕を失ってバランスを失ったさつきは、騎体バランスをとろうとSTRシステムと格闘しながら怒鳴った。 「装甲の役目果たしてないっ!」 「早瀬っ!」 宗像が怒鳴った。 「長野教官との接触は一時お預けだ。降りるぞ!」 「で、でもっ!」 「敵の機動性に、こっちがついていけない。このままなら一方的にこっちが不利だ!」 「―――わかった!」 「美晴、私と一緒に敵騎をけん制しろ。さつきは後退しろ」 「了解っ!」 「困るんだよ」 静かな、しかし明白な叱責を含んだその一言に、神妙に頭を下げたのは、かつて神音の元を訪れたあの男だ。 「ユギオ……もう10年だ」 「……はっ」 神音の前でみせた軽さはどこにもない。 「この10年間の我々の投資額を、考えたことはあるのか」 「……申し訳ありません」 「我々にも投資するからには理由(わけ)がある。世論が言うような馬鹿げた慈善事業(きれいごと)に投資しているつもりはない」 「はい」 「この10年間、何をしてきた?レンファの怠慢ぶりにすべての責任を負わせるつもりだろうが、我々相手ではそうはいかんぞ?」 「……」 「レンファを選んだ選定ミスといい、その怠慢を放置したことといい、お前達の罪こそ叩くべきだという者が圧倒的多数だ。 状況は10年前とは大きく変化しつつある。 世論は負けっぱなしのお前達に愛想を尽かし始めている―――誰の非かは、一々口の端に乗せるつもりもない」 「……」 「……一年だ」 「一年?」 「これが最後通告だぞ、ユギオ」 「一年で、せめて我々を説得するだけの功績をあげろ」 「……はっ」 「―――さて。状況を説明してもらおうか?その……人類同士に争わせるという話を」 ● 特殊艇“ヒューマー”艦橋 「トラウムへようこそ!エーランド少佐!」 特殊艇“ヒューマー”艦橋に入ったエーランド少佐を出迎えたのは、ずんぐりとした体型の中年男、ゴトランド大尉だ。 エーランド少佐とは、長年に渡って魔界の辺境紛争で死線をくぐり抜けてきた因縁深い仲だ。 「世話になるぞ。ゴトランド」 「なんの」 ゴトランドは楽しげに肩をすくめた。 「ベネルスボリイ紛争以来ですな。すでに退役されたと聞いていたのですが」 「ぬるま湯の生活は性分にあわん」 「少佐は戦場の方がお似合いです」 「世辞か?」 「ハハッ!まさか!」 「まぁいい。“鍵”の現在位置は?」 「はっ―――おい」 ゴトランドに声をかけられた彼の副官が一礼の後、スクリーンを操作した。 スクリーンに映し出されるのは、アフリカからアラビア半島にかけての地図だ。 「3時間前、“アフリカの角”を離れた“鍵”は現在、アラビア湾を移動中。このままのコースをとると、オマーン湾、ホルムズ海峡を経由して、明後日にはドバイに入ります」 「ドバイ?」 「人類が作り上げた砂上の楼閣ですよ」ゴトランドは言った。 「酒に女に―――ロクでもないところですよ」 「ずいぶん楽しんだらしいな」 「ガハハッ!少佐にはかなわない―――まあ、船乗りの特権とでも見てください」 「とがめてはいないさ」 スクリーンから視線を外すことなくエーランド少佐は小さく笑った。 長い金髪が照明を美しく反射して輝いている。 背の高い、すらっとした容姿といい彫りの深い顔立ちといい、俺なんかよりずっとドバイの女達にはモテるだろうな。と、ゴトランドは内心思った。 「どのあたりで追いつきそうだ?」 「艦そのものが追いつくのはアラビア湾上空、16時間後を予想。ですが、メースでしたらソコトラ島上空、発艦後1時間以内で叩けます」 「忙しいことだ。部隊の乗艦が済んだばかりだというのに……」 「前祝いですよ」 「そう願おう」 エーランド少佐は笑みを真顔に戻した。 「ゴトランド、出るぞ!」 「了解っ!」 ●“鈴谷(すずや)”士官室 泉美奈代が20年近い人生の中で、この日、初めて自覚出来た感情が一つあった。 嫉妬だ。 「……」 「いや……だから」 美奈代達の目の前では、別室で食事をとる染谷達の姿があった。 染谷達といっても、染谷と後は二人。 小林少尉と、あの金髪の少女―――フィアだ。 あどけなさの残るものの、恐ろしいほど愛くるしい体を、艦内用に支給されているスウェットスーツに包んだフィアは、まるで体を染谷にすりつけるような、甘えた仕草をしながら食事を続けている。 目の前の美奈代達なんて眼中にないといわんばかりだ。 「行こう?。美奈代」 「そうだな」 「ちょっと待って!」 女子候補生からのあからさまな冷たい視線を、半分泣きそうな顔にやっと笑みを浮かべて誤魔化そうとしていた染谷は、その冷たい言葉に悲鳴に近い声を上げた。 「あ、あの……その……」 声がうわずって、うまくしゃべることが出来ない。 「こ、こういう女の子は、女の子が面倒を」 つまり、代わってくれ。と言いたいのだ。 ところが、頼んだ相手は―――。 「私達メサイアパイロットの候補生だし」 さつきは汚物を見るような目つきで言った。 「任務じゃないわね」 「そういうことだ」 「だから誤解だ!ぼ、僕は!」 立ち上がろうとした染谷だったが、腕を掴まれ、動きを止めた。 フィアが甘えた顔で染谷の腕に抱きついたのだ。 染谷の腕に頬をすり寄せるフィアの表情は、恍惚としている。 「……はいはい」 美晴が冷たい声で言った。 「ごちそうさま」 「まさか……染谷がロリコンだったなんて」 「よく憲兵隊が何も言わないものだな、この性的病人に」 「恐ろしく言いたい放題言われている気がするのは何故だろう」 「私達、これから訓練だから」 「通りかかっただけなんです」 「病気が移ると困るので。失礼します」 「一体、君たちは僕をなんだと思って!」 抗議する染谷に、美晴とさつきが揃って答えた。 「性犯罪者(×2)」 「なっ!?」 「……その格好で」 中学生位の少女とベタベタしている光景を冷たく指さして宗像は言った。 「自分がノーマルだと言う方がどうかしている……訓練に遅れるぞ?行こう」 宗像に促され、じっと二人を見つめていた美奈代は、しぶしぶという顔で踵を返そうとした。 不意に、フィアの視線が美奈代のそれとぶつかったのは、その瞬間だ。 感情を殺した美奈代の視線と、好奇心さえ感じるフィアの視線。 動いたのフィアだ。 まとわりついていた染谷の腕から体を離し、一瞬だけ美奈代に挑発的な笑みを浮かべたかと思うと、首を伸ばして瞳を閉じた。 チュッ そんな効果音が、小さく響いたのは、その直後のことだった。 ●“鈴谷(すずや)”ハンガーデッキ 「一体、誰なのよ?あの子。ねぇ、美奈代?」 しきりと拳銃の手入れを続ける美奈代は、妙に何かをぶつぶつ言い続けていた。 「?」 さつきが、そんな美奈代の口元に耳を近づけた。 「……暴発による業務上過失致死は……」 「やめなって!」 「……劇薬を、食事に混ぜるのはどうだろう……」 「勘弁してよ!」 さつきは美奈代の肩を揺すった。 「私ゃね!?ワイドショーで“あの子なら、絶対いつか何かやるだろうと思っていました”なんて言いたくないからね?」 「早瀬……せめて“あんな真面目そうな子が”程度にしてやれ」 宗像は言った。 「初めて出来たオトコに、別のオンナが出来たんだ。嫉妬するなという方が無理だ」 「それが流血沙汰ですか?美奈代さんらしいというか」 「お前ら、私を何だと思っているんだ?」 美奈代は声を荒げた。 「まるで、二宮教官の男運のなさが乗り移ったみたいに!」 「どういう解釈かわかんないけど……そうか」 ポンッと手を叩いたのはさつきだ。 「そう考えれば、染谷が美奈代に惚れるなんて前代未聞の珍事も納得出来る!」 「結果は100%の失恋ですね!」 「かなり手ひどい終わり方になるな……なにしろ、あの人の男運だ」 「ちょっとぉ!」 「泣くな泉。オンナに走ればいいことだ。いつでも協力してやろう」 「それで……二宮教官が普通の男運になれば」 美晴が言った。 「二宮教官も今年こそ本命のカレが出来ることに!」 「1年前に、これが現実になっていればよかったのにねぇ……」 さつきはしみじみと言った。 「欲求不満を、私達へのシゴキで発散するなんていう、不毛な生活を、教官も味わわずに済んだのに」 「風邪だって、誰かにうつすとよくなるって言いますしね」 「あんなにヒドイ男運もらってたまるもんか!」 美奈代はたまらずに怒鳴った。 「あれは不幸どころじゃないぞ!あんなヒドい男運をもって、それでもオンナとして―――」 次の瞬間、美奈代は、目の前で腕組みしながらにっこりと微笑んでいる相手を見て二つのことを思いついたという。 一つは、フィアというオンナ殺して自分も死ぬか。 もう一つは、ここで死ぬか。 ……しかし、相手はそんな美奈代の子供じみた発想を認めてくれるほど、甘くはなかった。 何しろ、相手は、美奈代達にとって鬼より怖い相手なのだ。 ●“鈴谷(すずや)”艦橋 「大陸から?」 「間違いありません」 美夜に答えたのは、レーダー要員の川村真由軍曹だ。 「電探、魔探共に反応ありませんが、衛星がとらえています」 「連中は、人工衛星というものを知らないらしいな」 美夜は、その間抜けぶりがほほえましくさえ思い、小さく笑った。 「どれくらいで接触しそうだ?」 「推定20分後」 アデン湾上空1200メートル上空。 あと10分でソコトラ島上空にさしかかる。 海上では圧倒的に不利だが、陸地ならメサイアも本領を発揮して戦える。 進路は決まった。 「針路変更。ソコトラ島へ向かえ―――全艦戦闘態勢、メサイアの発艦急がせろっ!」 “鈴谷(すずや)”の“目”が接近するメースをとらえたのはそれから5分後のことだ。 海面すれすれを高速で移動してくる反応は3。 反応の大きさはメサイア級だ。 訓練のため発艦しようとしていたメサイア隊は即座に武装を演習用のそれから実戦用のそれに変更し、艦を続々と離れた。 皆がアフリカ大陸方面からの攻撃に備えていた。 何が来るかわからない。 レーダーが攻撃をとらえるかさえ不明。 美奈代達は、内心でおびえながら神経をアフリカ方面へと集中させていた。 ―――しかし ●紅海上空 太い光が走ったかと思うと、 「きゃっ!?」 左舷側に展開していた美晴騎から悲鳴が上がった。 「な、何!?」 「6時方向より艦砲射撃!」 牧野中が怒鳴った。 「魔族軍が後ろから!?」 「違います!この攻撃は―――」 ●“鈴谷(すずや)”艦橋 「北イエメン軍だと?」 「艦艇数6,いずれも“25型”コルベット艦タイプ」 「ずいぶんな骨董品だな……まだ浮いていたのか?」 「艦長。飛行艦“ホデイダ”より通信です」 「通信?」 「貴艦は我が領空を侵犯しつつあり。速やかに武装を解除し停船せよ。停船に応じない場合は……撃沈する」 「馬鹿な!帝国はソコトラへの寄港と上空通行の許可を―――!」 わめきかけて、美夜は司令部が犯した大失態にようやく気づいた。 「通信……相手は、北イエメン軍と言っていたな?」 ●紅海上空 「少佐。敵に増援の模様」 「さっきの一撃は、景気づけですかね」 「……さてね」 海面すれすれを高速で移動するメースのコクピットで、エーランドは小さく笑った。 ついさっき、観測された高魔法エネルギー反応。 それは、全く見当違いの方角を狙った一撃にすぎなかった。下手をすれば味方に当たっていたはずだ。 接触しようとする艦があの艦の味方なら、あんな発砲は、意味を為さない。 「……まさかな」 エーランドは、自らにわき上がった発想に首を振った。 「あれが、あの艦にとっての敵だなんて……」 「少佐、どうします?」 「エーリヒ、クンニ。このまま突っ込むぞ。お前達は後方の艦をやれ」 「了解っ!」 ●“鈴谷(すずや)”艦橋 イエメン共和国。 それが、現実世界の名だが、それは1990年5月22日の南北イエメン合併があってこその存在だ。 かつての一大王国イエメン王国は15世紀に王朝が分断し、南北両イエメン王朝が成立。ヨーロッパの植民地化など紆余曲折の末、再び両国が成立したのは1967年のこと。 南イエメン王国と、北イエメン共和国となって以降も、相手国は自国の領土と主張し、紛争が絶えない。 相手国は自国領。 つまり、ソコトラ島も片方の国からすれば領土なのだ。 だからこそ、ここを通行したり利用したければ、双方の国に許可を得る必要がある。 それがこの紅海を渡る際の常識だ。 ところが――― 「北が来るとは……」 美夜が頭を抱えたのも無理はない。 帝国外務省は、国交がないことを理由に、北イエメンからの通行許可を入手していなかったのだ。 “鈴谷(すずや)”は北イエメン軍からすれば、領海・領土に侵入する敵でしかない。 「前門の虎……後門の狼……か」 「どうなさいますか?」 「“ホデイダ”へ通信開け。我、魔族軍の追撃を受け撤退中。通行を許可されたし」 返答は至近距離を狙った攻撃だ。 「図々しい……ってわけか」 もう苦笑するしかない。 「針路そのまま、艦隊を突っ切るぞ!」 ●北イエメン軍飛行艦“ホデイダ”艦橋 “鈴谷(すずや)”が向かう先に展開するのは、アヴドラ提督率いる北イエメン軍だ。 「日本軍、速度落とさずに接近します!」 レーダー手の報告に、アヴドラ提督は無言で頷いた。 「日本軍となれば恐れる必要はない」 「しかし」 アトバラ副司令は異議を唱えた。 「ここでの交戦は日本との国際問題に」 「あんな腰抜け共に気を使う必要なんてあるものか。だいたい、外交チャンネルのない国同士で、どうやって国際問題が起きる?」 「それは」 アトバラはそれでも食い下がった。 相手はメサイアをすでに発艦させているのだ。 「魔族軍の追撃から逃れてきたと宣言しています」 「欺瞞だ」 アヴドラ提督は言い切った。 「問題は、連中が我が国固有の領土を侵していること。違うか?」 「……はっ」 「なら、我々がここで国際法にのっとり、停戦命令を出すことに問題はないだろう」 アヴドラ提督は命じた。 「停船しないならば撃沈しろ!照準、日本軍艦艇!」 ●“鈴谷(すずや)”艦橋 「北イエメン軍索敵レーダー、本艦を照射!」 「どうしても、やるつもりか」 「艦長!8時方向から魔族軍メサイア2騎、本艦を追い抜きます!」 「追い抜く?連中、どこへ?」 「針路には、北イエメン軍が」 「記録しっかりとっておけよ!?あの黒人共に警報を出せ!」 「本艦の対空砲は!?」 「動ける候補生共は、全員対空砲座につかせろ!けん制だけでやらせるんだ!」 海軍艦艇が搭載する、実体弾を使用する対空システムは、砲弾一発ずつの一発必中を前提とはしていない。 敵機の予想針路に面で砲火を叩き込むことで、どれか一発ぶち当てるような、そんな仕組みにすぎない。 別な表現をすれば下手な鉄砲を数撃って当てる仕組みなのだ。 これに対して、飛行艦の対空砲は、弾数こそ少ないが、SC(シップス・コントローラー)の火器管制によって射撃されるML(マジックレーザー)を使用する関係上、一発ごとに命中が期待出来る。 無論、一発必殺の狙撃がそう簡単に出来るはずもないし、こんなことが公然と言われるようになったのは、第4世代の火器管制装置が出回ってからだ。 現在、イエメン軍が装備する飛行艦とその砲は、ML(マジックレーザー)が開発されたばかりの頃の代物。 一発必中なんて夢物語。 撃てるだけマシ。 そんな頃の代物だ。 現在の艦艇の中でも一二を争う高額な装備である火器管制装置を、イエメンのような貧乏国がそう簡単に更新出来るはずもない。 さらに、イエメン軍の配備する飛行艦は、ML(マジックレーザー)砲を主砲以外に搭載していないフリゲート・タイプと、さらに小型のコルベット・タイプにすぎない装備の貧弱さもある。 つまり、何が言いたいかというと――― ●紅海上空 魔法攻撃の火線が走り、すぐ近くの海面で連続した爆発が生じる。 「下手くそがっ!」 派手な爆発ではあるが、騎体が水を被ることさえない。 全く見当違いの場所に攻撃が降り注ぐ中、メースを駆るエーリヒは、僚騎を駆るクンニと共に海面を自在にメサイアで駆ける。 ML(マジックレーザー)を、右へ左へとかわすその機動は、とても人類側のメサイアの出来る芸当ではない。 エンジン出力と、そこから生み出される大推力に裏付けられた、魔族軍メースの真骨頂というべき機動だ。 「クンニ!やるぞ!」 エーリヒは、腰にマウントしていた銃を構えた。 人類の分類で言えば、ML(マジックレーザー)砲を連射出来るML(マジックレーザー)速射砲が陽光に照らされ、黒く鈍い光を放つ。 海面の爆発が段々と近づいてくる。 さすがに接近すれば敵狙いやすいということか。 エーリヒはそう思うが、恐怖だけは感じなかった。 これで恐怖を感じていたら、ずっと昔に死んでいるはずだ。 ズームしたように接近する人類側の飛行艦に、エーリヒは照準を合わせた。 ●“ホデイダ”艦橋 飛行艦サヌアの真横を、メサイアがすり抜けた。 アヴドラ提督の目にはそうとしか見えなかった。 ただ―――すり抜けた。 そう見えたのだ。 だが……。 ズンッ!! 次の瞬間、サヌアは上下二つに引き裂かれたように爆発、炎の塊に変化した。 爆発の衝撃が、斜め後方を飛行していた“ホデイダ”を激しく揺すった。 「なんだ!?」 「メサイアです!」 突然の振動にバランスを崩し、手近にあったパイプを掴んだアトバラは怒鳴った。 「メサイアがやったんだ!提督!」 その時、彼の目に映ったものは、席に座る提督と、その背後の船窓越しに見えるメサイアの青い騎体だった。 ●“鈴谷(すずや)”艦橋 「“ホデイダ”、撃沈!」 「これは……艦長!」 目の前で一方的に沈められていく北イエメン軍飛行艦達を前にした高木副長は、すがるような目で美夜を見た。 「真理!」 美夜はインターホンを掴むと、二宮に回線を開いた。 「敵メサイアをけん制して!その間に“鈴谷(すずや)”はソコトラに逃げ込む!」 ●紅海上空 「了解した」 二宮は答えると、教え子達に命じた。 「全騎、当てなくていいから、敵騎の“鈴谷(すずや)”への接近をくい止めろ!“鈴谷(すずや)”からの対空砲火の巻き添えになるんじゃないぞ!」 「了解っ!」 「2騎同時に動け!1騎がけん制のための砲を撃て、もう1騎は斬艦刀を装備、敵が近づいたら振り回せ!」 ちらりと美奈代騎を睨んだ二宮は続けた。 「楯になってもいい!」 「何で私を見ながら言うんですか!?」 「ふんっ」と、二宮は鼻を鳴らした。 「泉は私と組め。長野大尉は柏と、さつきと宗像でペアを」 先の戦闘で捕獲したハルバードを装備するのは、さつきと美晴。剣は二宮、手斧は長野が装備している。 さつきと美晴は長物が得意だということは、富士学校時代から体に叩き込まれているので、美奈代は文句を言うつもりもない。 飛行戦闘という、メサイア同士の戦闘では異例の戦いでも、リーチを稼げる長者使いを上手く使った方が効率がいいこともわかる。 ただ―――なんで自分が二宮教官と? そんな美奈代の疑問に答えるように、二宮がイヤミたっぷりに言った。 「男運のないオンナ同士、仲良くやろうじゃないか」 「さて……逃してくれるかしら?」
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概要 有翼亜人は、背中に翼、場合によっては腰部にも尾羽を持つ亜人種の総称。 フサリアン、ゲアファル(ゲアファオル)などとも。ソアリングや水面効果により飛翔する能力を有する。 フサリアン(アキピテリアン) フサリアンはソフィア王国における有翼亜人の総称。フサリア騎兵として現レオネッサ王国領東タヴェリアより募兵されたことからフサリアンと称されることになった。 かれらはレオネッサ王国領東タヴェリアのヅィェラバンド山脈周辺に住む狩猟採集民族であり、本来の生活スタイルは山野上空をソアリングによって飛翔し、山岳間を移動しながら木の実や小動物を狩猟して生活していた。 かれらはヤード帝国の全盛の時代には既に発見されており、天使の化身として崇拝された。クラリッサ帝国が隆盛を迎えた時代にはフサリア騎兵として募兵され。そうしてイクファターナに渡ったフサリアンは宗教的シンボルとして、あるいは有力な騎士として重用された。しかしヤード帝国の分裂や宗教的対立、あるいはフサリア騎兵の衰退などによって彼らの地位や影響力は衰退していった。 今日ではレオネッサ領東タヴェリアのヅィェラバンドでは多くのフサリアンが生活しているものの、イクファターナではソフィアに少数生活しているのみである。彼らは軍隊においては偵察員や騎兵として現在でも重用されているが、社会生活の中ではむしろ差別されている事が多いとみられる。 ゲアファル(ゲアファオル) グリット諸島の先住民族たる有翼人種。彼らは水面効果を活かして海面上を滑空し、また翼を巧みに使って水中でも機動的に動くことができる。また、視力(特に暗闇や動体、立体)に優れ、磁覚をはじめ、人間の持たない知覚能力をいくつか持つ。小家族的な集団で暮らし、きわめて家族に対する情愛は深いと言われる。 本来はノマド的な生活を送っており、南北に広がるグリット諸島を季節に応じて渡り、アニミズム的な信仰の中で海洋と気象に関する優れた理解をもって漁労を中心とした暮らしを営んでいた。 古くよりアトリオン諸島に流れ着いた彼らが自らの地学的知見をアトリオン人に提供することも多く、リペルニア神話によるとリペルニアの星詠み文化も彼らの系譜上にあるとされ、リペルニア貴族の出自の逸話として流れ着いたゲアファルを祖先に持つというモチーフは多くみられる。 しかし、近世以降になるとアトリオン人の勢力拡大のなかで飲み込まれ、異端審問によりアトリオン国教会に改宗させ定住化させるなど同化が推し進められ、ゲアファルの文化は大きな打撃を受けた。 近代以降は彼らの漁業はもはやアトリオン人の近代的漁業に太刀打ちできなくなっており、定住化を受け入れて農耕生活を行う者や近代的漁業を受け入れてアトリオン漁民と変わらない生活を送る者が多いが、高級魚の分野では今でも伝統的なゲアファル漁法を続ける者もわずかながら存在する。 また、その能力を活かして偵察兵・水兵・航空兵などの分野で軍務につくことも多く、家族を養うためなら何でもする習慣もあってアトリオン軍人として戦史に名を残すゲアファルも多数存在する。軍人・学者・貴族仕えなどの道から一代貴族の地位を得るゲアファルは多く、人口比で考えると一代貴族のうちゲアファルの比率は突出している。 ヴィエーチル リントヴルム朝ヤード帝国の、ロストフ荘園北方に住む有翼人種。元々はロストフ山岳地帯の強風でソアリングを行い、小動物を狩猟して生活してきたが、古代ヤード帝国の影響圏に入ると共に農耕社会へシフトした。他の有翼族フサリアンと共に帝国では天使の化身として崇拝された歴史を持つ。ヤード帝国衰退は独自の王国ヴェエーチル王国を建国し長く種族独立を図ち、残留ヤード人国家のズメイ王国に神の使いと中世時代は崇拝され続けていた。近世に入る頃、ズメイ王国を併合し一時は広大な領域を支配する種族になったが、拡大するヤード帝国の圧力に耐えられず併合された。現在も帝国のロストフ荘園で高い人口比率を維持しており、強い影響力を与えている。 人類と有翼亜人 読者は、青い大空をゆっくりソアリングするフサリアンや、海面を飛翔するゲアファルをみて羨ましいと感じた事は無いだろうか?私達人類は、他の動物よりも走る速度は遅く、力は弱く、空も飛べない。これまでの研究では、人類の優位性は知能の高さ以外になく、それに対して有翼亜人は、私たちと同程度の知能を持ち、同程度の運動能力があり、しかも飛翔できる能力があると見られてきた。しかし今日の研究では、知能は同程度であっても、運動能力は人類よりも遥かに劣る事が判明した。 人類の進化 先ほど有翼亜人の運動能力が人類よりも遥かに劣る。と記述した。が、あれは嘘だ。より正確には、人類は、他の動物に比べて長時間、長距離を走る運動能力を有していて、有翼亜人はそうした能力を捨て去って飛翔能力を獲得している。とみるのが正しい。人類は自分たちより素早く動く動物を仕留めるためにどこまでも長く、時間を掛けて追跡し、弱ったところを仕留めるように走る能力が発達してきた。「人類以上に長時間、長距離を走る事の出来る生物は、現在の所存在しないのではないか?」と、スルガの森久保教授は指摘する。 特徴的なのは項靭帯の発達である。この靭帯は走る時に生じる激しい衝撃から首や頭部を保護するために必要な靭帯で、人類は有翼亜人よりも遥かにこの靭帯が発達している事が近年の研究により明らかになっている。 またアンゼロット記念大学のポンツァー教授は、人類とオランウータンやゴリラ、チンパンジーとの比較研究を行った。結果人類は極めて高レベルの身体活動が必要な事が判明した。人間の場合は、一日に1万歩以上歩かないと心疾患や代謝障害を引き起こすリスクがあるが、類人猿はもちろん、有翼亜人においてもそれほどの歩行や運動は必要ない。 有翼亜人に対する偏見を改めよう 私たちはしばしば、有翼亜人の飛行能力を羨ましがる事がある。しかし、それは彼らがグリットの島々やタヴェリアの山岳地帯で生活するために、走る能力を捨てて代わりに得た能力に過ぎない。私たちは無知の為に有翼亜人に対して理不尽な嫉妬や、あるいは飛行能力に対する誤解を抱いている。 人類が重い荷物を背負うと走ることが出来ないように、有翼亜人も重い荷物を持つと飛翔できなくなる。むしろ、彼らの骨格は飛翔するために軽量化されており、人類にぎりぎり持てる重さでは有翼亜人には骨折のリスクさえある。 有翼亜人は人類程の持久力はない。人類は徒歩で大陸の津々浦々迄移動することが出来、船さえあれば大陸を渡る事さえできる。有翼亜人も船さえあれば大陸を渡ることが出来るが、空を飛んで大陸を渡るだけの体力を保有していない。彼らは島々や山々の短い距離を飛翔する能力しかないし、そういう進化をしてきた。 人類は長距離持久走をする能力(高レベルの活動を行う能力)を応用して朝日が昇ってから夕日が沈むまで長時間農作業をしたり、労働する事ができるが、有翼亜人にとってそうした事は人類よりも遥かに過酷な労働である。 いずれの国においても、その社会や制度は人類に都合よく出来ている。しかし、それは他の亜人種たちにとっても都合が良いという事を意味しない。空をゆっくり飛翔する能力は、現代社会においてなにか特別な意味をなさない。私たち人類は、こうした人類と有翼亜人の違いを理解したうえで、偏見や嫉妬、差別を捨て去り、彼らの能力にあった社会制度を整備して共存していかなければならない。 ヴァンセラス大学ピュトー教授 この話をもっと詳しく知りたい方は… 日経サイエンス2019年4月号『走る動物 ヒト』
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第五十七話≪二人が望む永遠≫ 戦う事をやめ、弓那と、互いに死ぬまで一緒にいようと決心し、 B-1に位置する地下壕跡に隠れてからと言うもの、 俺と弓那は何度も何度も激しく身体を重ね合い、互いの体温を感じていた。 そして幾度目か分からない行為を終え、お互い息を整えている時、 第一回目の放送が始まった。 放送の声の主は、間違い無く、あの開催式の時の男だった。 『はーい、みなさんお元気ですかー? お久しぶりでーす。開催式の時以来ですね。俺ですよ。覚えてますかー? 出来れば覚えておいてほしいんですけどねぇ。 じゃないと俺泣くかもしれませんよ』 「明るい口調だなーオイ」 「完全に傍観者の気分でいるよね。腹立つ……」 バトルロワイアルという凄惨な殺人ゲームを運営している者とは思えないぐらい。 軽く明るい妙な抑揚を付けた男の声に不快感を覚えたが、 大人しく放送内容を聞き取る事にした。 そして放送が終わった。 23人も死んだらしいが、ぶっちゃけ言うと弓那以外の有象無象が何人死のうが俺はどうでも良かった。 弓那はやっぱり心苦しいようだから、俺も表面上は悲しい顔をしておく。 しかしそれ以上に最大の関心事だったのが、禁止エリア発表。 何と俺達がいるエリアB-1が、午後3時から禁止エリアになると言うのだ。 「……B-1って、ここ、だよね?」 「ああ……」 俺と弓那は非情な事実に愕然としていた。 このままここに留まっていれば、午後3時に首輪が作動し、死ぬ事になる。 「ずっとここにいようって言ったの私だけど、 首輪で爆死っていうのも嫌よね……」 「そうだね……」 確かにここにずっと留まって愛し合おうみたいな事は話し合ったが、 かと言って首輪爆死などという結末は嫌だ。 弓那も同じ気持ちのようだ。言い出しっぺなんだけど。 「どうする?」 俺は弓那に意見を求める。 「どうするってもねぇ……このままずっとここにいれば、首輪が爆発しちゃうし……。 そんな死に方嫌よ。死ぬなら私は……黒牙に殺されたい」 少し恥ずかし気な感じで弓那が言った。 「弓那……」 そこまで俺の事が……やばい、涙出てきそう。 「……」 「……」 俺と弓那の間を、しばらく沈黙が支配する。 武器やデイパックは捨ててしまったので、移動も戦闘も困難だ。 だが、かと言ってこのままここに居続けても、午後3時になれば二人共首輪が爆発して死ぬだけだ。 しかし、この場を凌いだとしても、結局最後の一人が決まらなければ、 待っているのは「死」……。 ……なら……。 俺と弓那は、崖下に広がる海を見つめた。 海までの高さからして、落ちれば衝撃でほぼ間違い無く死ぬ。 この高さから海に落ちれば、恐らくコンクリート並の衝撃だろう。 衝撃で死ななかったとしても、そのまま沈めば溺死出来る。 俺と弓那は、手を繋いだまま、崖っぷちに立った。 「……行こう?」 弓那が決意を促す。 「……ああ」 覚悟は出来た。 俺と弓那は、崖から一歩踏み出した。 何も無い空間に。 急に、何の重力も無くなった。 ◆ 崖から飛び降りた後、周りの動きがとてもスローモーションに見えた。 よく漫画やテレビなんかで、人は死ぬ時、見ている風景がスローモーションに見えるって言うけど、 あれ本当だったのね。 あれ、頭の中に、何だか色んな想い出が浮かんでくる。 ああ、これがいわゆる「走馬灯」ってヤツ? 「え? え?? アンタ誰!? どっから出てきたの?」 「……俺は……俺の名前は……」 「……? 自分の名前、分からないの?」 これは……私と黒牙が初めて会った時の記憶かな。 昔骨董品屋だったっていう廃屋を興味本位で探検していて、奇妙な籠手を見つけて、 それを装備してみたら、まばゆい光と共に、赤と黒の毛皮を持った人狼が現れた。 最初は凄く驚いた。余りに非現実的な出来事が目の前で起きたんだから。 「名前が無いの? じゃあ、私が付けてあげる。 えーとね……じゃあ、黒いし鋭い牙があるから『黒牙』でいいかな」 「こく、が……」 名前が無いという黒い人狼に名前を付けてあげた時の記憶。 「えーとね、この子、食事代とか全くかからないから! 滅茶苦茶大人しいし! だから家にいさせてもいいでしょ? お願い!」 「う~ん……食費がかからないなら別に良いか……」 「いいの? んー、まあ、よろしくね、黒牙さん」 「は、はい、こちらこそ、宜しくお願いします」 両親に、使い魔となった黒牙を初めて紹介した時の記憶。 案の定、お父さんとお母さんは難色を示したけど、黒牙の「何も食べなくても平気」という特性を強調し、 食費はかからないと両親に訴え、何とか家に住まわせる承諾を得られた。 「ははははは!! 何でそうなるかな~!」 「面白いね、この番組」 これは……何かのバラエティ番組を黒牙と二人で見ていた時かな。 「黒牙! 黒牙!! アンタ冷蔵庫の中にあったケーキ食べたでしょ!!」 「食べてないよ」 「私『弓那の物、食べるな!』って裏に書いておいたんだよ!? 何で無いの! 黒牙アンタしかいないじゃない!! 食べたんでしょ!?」 「なっ……自分の使い魔が信じられないのか!」 「信じられないわよアンタなんか!! いつもいつも後で楽しみに取っておいたスイーツ食べて!!」 「スイーツてwwww」 ああ~これは確か後でゆっくり食べようと思って、裏に注意書きまでしたパック入りのケーキを、 黒牙に食べられて喧嘩した時ね。 っていうか黒牙の奴、絶対に確信犯でしょ。 「弓那……大丈夫? 痛かったらやめるよ?」 「はぁっ……はぁっ……だ、大丈夫だから、一気にっ、来て……!」 「分かった……行くよっ……ウ、ウウウウウッ!」 「ひゃっ、あっ、い、ああああぁああぁぁあああああぁああああああ!!」 これは……もう、アレね。 黒牙との初体験の時の記憶……ね。 思えば自分の純潔、黒牙に捧げたんだったっけ。 最初は痛かったけど、段々凄く気持ち良くなって、その日からもう病み付きになった。 疑似体液だから、子供が出来る心配も無かったし。 ……次から次へと色々な思い出が頭の中によぎっては消えていく。 駄目だ、止まらないよ。 ◆ 海面まで後10メートル。 二人は互いを固く抱き締める。 8メートル。 海面が迫り来る中、二人は互いの顔を見た。 6メートル。 4メートル。 2メートル。 ……………………。 (これで、ずっと弓那と一緒にいられる……) (黒牙と一緒に眠る……幸せ……) 深く、暗い海の底に沈みゆく中、二人は永遠なる愛で結ばれた。 【黒牙 死亡】 【大木弓那 死亡】 【残り19人】 Back 056紅(あか) 時系列順で読む Next 058騎士を演じた男 Back 056紅(あか) 投下順で読む Next 058騎士を演じた男 Back 040嗚呼、この想いは溢れて 黒牙 死亡 Back 040嗚呼、この想いは溢れて 大木弓那 死亡
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工業化MOD運用メモ 用語 MJ Minecraft Joule(マインクラフトジュール) BuildCraftとForestoryForMinecraftのエネルギー単位。BP(BuildCraft Power)とも言う。 EU Energy Unit(エナジーユニット) IndustrialCraftの電力量の単位。 遠隔地の自動システムについて テレポートテーザー Minecraftではプレイヤーが300ブロック以上はなれたチャンクの時間は凍結される。 なのであまり遠くに自動工場を作っても近づかないと動いてくれないし、 チャンクを跨いだパイプラインがあるとアイテム消失などの危険もある。 BuildCraftのアドオンAdditionalPipesの「テレポートテーザー」を設置すると、 設置周囲3×3チャンクが「プレイヤーがいること」として扱われて時間が流れる。 これで遠隔地の工場を動かし続けられるが、そのぶんマシンの負荷になる。 ※最新版のMinecraftForgeではテレポートテーザー設置するとクラッシュするというバグが報告されてます ワールドアンカー RailCraft版の時間凍結防止ブロック。仕様はたぶんテレポートテーザーと同様だが、 コストは相当高くなる。ダイヤや金を使う。 しかし、テレポートテーザー(というよりAdditionalPipes)よりも安定して動作する模様。 見た目と名前もこっちのほうがかっこいい。 テレポートパイプの周波数 Quarry(露天掘り機)運用の考え方 よいことほっといても鉱石類が集まる(パイプライン必須) よくないこと or 手間エンチャントが効かないためダイヤ等が少しもったいない 大量の丸石が排出される(処理ライン、鉱石分別ライン必須) 採掘が最大速でもそこそこ遅い64×64で海面(Y=64)からはじめると最大速で岩盤までリアル2日くらい 欲しい鉱石の高度を狙うか、狭い範囲で複数稼動が吉 稼動にはエネルギー(MJ)が必要最大値(10MJ/t)近くは欲しい 考え方次第地面に岩盤までの大穴が空く地下から始めれば地表からは見えないがどちらにしろ空洞はできる 岩盤高度からの巨大空間が活用できるとも考えられる なんにせよ採掘エリアは少し考えたほうがいいかも 溶岩対策のため水を流すと黒曜石が大量にとれる 余談 BC2系はエネルギーパイプに問答無用の減衰があるらしいので鉄エンジン(金油)2基でも9MJ/tの平準化エネルギーしか得られない。エネルギーパイプひとつの収束につき1MJ/tが消失してしまうらしいので、同じエネルギー需要の機械を同時に動かすなら、一本のエネルギー系統を分配するほうがいいかもしれない。 例: どちらも燃料コストはいっしょ! 「金油鉄エンジン×2を収束してクァーリー1台」を2セット → それぞれのクァーリーに9MJ/t供給 金油鉄エンジン×4を収束してクァーリー2台に分配 → そえぞれのクァーリーに9.5MJ/t供給 逆に、エネルギー需要の違う機械を動かす場合は、需要の違いによるロスのほうが大きいのでやめたほうがいいかも。BC3.1以降はこんなこと気にしなくてもOK。 捕捉: 平準化エネルギーとは、エネルギーパイプを通したときの「効率の良いMJの形態」の呼称(一般的な言い方かどうかはしらない)。エネルギーパイプを通さないと、無駄になるエネルギーが多いのよね…詳しくはWikiなど参照。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/47766.html
登録日:2021/04/07 Wed 23 46 37 更新日:2024/02/27 Tue 10 36 31NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 エヴァ エヴァンゲリオン オリジナル ヱヴァンゲリヲン新劇場版 使徒 使徒(新世紀エヴァンゲリオン) 劇場版限定 新劇場版 新劇場版オリジナルの使徒 第12の使徒 第3の使徒 第7の使徒 「新劇場版オリジナルの使徒」とは、『新世紀エヴァンゲリオン』における「新劇場版シリーズ」に登場する謎の生命体「使徒」達である。 字面だけだと曖昧な表現ではあるが、分類については下記の「定義」欄を参照。 + 目次 定義 第3の使徒基礎データ 概要 主な攻撃方法光線 エンジェル・ハイロゥ A.T.フィールド 劇中での活躍ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 第7の使徒基礎データ 概要 主な攻撃方法光線 触手 A.T.フィールド 劇中の活躍ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 第12の使徒基礎データ 概要 主な攻撃(?)方法取り込み A.T.フィールド 劇中の活躍ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q 余談 定義 最初に留意しておくべき点として、「エヴァンゲリオン」に登場する使徒は、アニメ版と新劇場版で同一、もしくは類似した形態であっても別の存在として区別されている。 例を挙げるなら、アニメ版の「サキエル」と新劇場版の「第4の使徒」は形態も登場シチュエーションもほぼ同じだが、別の存在として設定されている。 そういった観点から言えば、「アニメ版と同じ使徒」は厳密な意味では存在せず、新劇場版に登場する使徒は全てオリジナルの使徒と言える。 が、それだとこの項目は単なる新劇場版の使徒の一覧になってしまう。 知っての通り、「新劇場版」シリーズは「破」から原典のアニメ版とは徐々にストーリーの内容が変わり始め、「Q」からは完全新作のストーリーになっていく。 この事を踏まえ、本項目内では以下の定義に合致する使徒を「新劇場版オリジナル」であるとして、紹介していく。 アニメ版にモデルとなる形態、もしくは設定を持つ使徒が存在しない。 第2, 4, 5, 6, 9, 13の使徒は同等の形態の使徒が存在する為、この条件により紹介対象から除外する。 第8, 10の使徒はアニメ版と同等ではないものの、類似形態かつ設定も同じなので、同じく除外。 「モデルとなる使徒がいない」事が明確に示されている。 第1, 11の使徒は、前者は渚カヲルの言及こそあるが、アニメ版の使徒と異なると確定可能な描写がなく、後者は作中で登場は勿論、言及もされていない為、アニメ版の使徒と違っている可能性があるが、そう断定できる情報がない為、紹介対象から除外する。 よって、本項目ではどちらの条件も満たす「第3の使徒」「第7の使徒」「第12の使徒」を紹介対象として取り上げることとする。 第3の使徒 基礎データ 登場:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』 全高:不明(エヴァよりも数段大きい) 体重:不明 能力:眼部からの光線 概要 旧北極にあるベタニアベース内にてエヴァンゲリオン仮設5号機と戦闘を行った使徒。 ちなみにアニメ版の第3使徒はサキエル。 外見は恐竜の骨のような容姿で、胴体部分に黒と黄色の殻のようなものを持ち、そこから異様に細い四対の足が生えている。使徒共通の弱点であるコアは口の中にある。 また、移動時にはカラコロと印象的な足音がなるのも特徴。 誰の眼にも異様な印象を与える姿だが、それもそのはず、この使徒は人工的な改造を施された使徒なのである。 永久凍土から発見された使徒で、その後ユーロNERVによって(*1)人の手で制御ができるかどうかの試験として、胴体部分に当たる部分に拘束具を取り付け、腕部や脚部の切除や首部分に当たる骨には擬似エントリープラグ挿入口まで付けられている。 その為、元はもっと違う外見をしていたものと思われる。 「未覚醒の段階で発見される」「人の管理下に置かれている」「極地にて発見され、その地での戦闘に特化した形態のエヴァと戦闘する」と言うシチュエーションは、アニメ版の第8使徒であるサンダルフォンと類似していると言えなくもない。 主な攻撃方法 光線 眼部から打ち出される光線。 戦闘相手の仮設5号機のパーツを焼き切るほどの威力を持つ。 改造前だとどのような状態の攻撃になったのかは不明。 エンジェル・ハイロゥ 他の使徒や覚醒したエヴァでも時折見られる天使の輪だが、本使徒はこれを攻撃に用いた。 劇中では辺獄エリアからアケロンエリアに脱出する際に使用。 展開と同時に自身の上方向に位置していた上部外壁を円形に切断して持ち上げ、アケロンに出た後は持ち上げていた外壁をカットケーキの如く切断した。 A.T.フィールド 使徒共通の能力。 劇中での活躍 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 永久凍土から発見されて以降は、封印状態とされていたが、加持リョウジの手引きによって封印が解かれてベタニアベース内で暴走。 そのまま真希波・マリ・イラストリアスの駆るエヴァ仮設5号機と戦闘。 一度はエヴァを振り切ってベース屋外のアケロンエリアへ脱走するも、仮設5号機から複製品のロンギヌスの槍を刺されて身動きが取れなくなった所、口内のコアを攻撃され、しばらくは抵抗するものの、最終的に破壊されて形象崩壊。 しかし仮設5号機も仕掛けられた自爆プログラムによって破壊。結果として相打ちになった。(なお、このプログラムについても加持が一枚噛んでいる。) 第3の使徒と仮設5号機を同時に失った事により、ベタニアベースにおけるマルドゥック計画は頓挫することとなった。 第7の使徒 基礎データ 登場:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』 全高:不明 体重:不明(浮遊することができる為、重さはさほど重くないと思われる) 能力:触手攻撃 概要 第3新東京市地下のNERV本部を目指し侵攻をした使徒の一体。 ちなみにアニメ版の第7使徒はイスラフェル。 登場タイミングはエヴァンゲリオン2号機初登場時の戦闘で、アニメ版では海上でガギエルと戦闘を繰り広げていたのだが、 当時のアニメの原画が残っていなかった為に、本作では新たな使徒が用意されることとなった。(*2) 外見を一言でいうなら「水飲み鳥」の様な姿で、細長い脚部と第4の使徒と類似した頭部を持つ。また頭部は脚部と細い棒のような部分でつながっており、棒は下の方に球体が付いている。頭部には顔の他に細い突起の様な物が存在し、そこで頭部が回転する為に時計の様な印象を持たせる。 地面スレスレを浮遊することができ、劇中では海面上を歩くように移動していた。 歩くたびに海面に雪の結晶のような紋様が浮かび上がるが、これは浮遊する脚がディバイダーのように空間を切り裂くことで、軌跡が凍り付く事で出来たもの。 一見すると顔のような部分のある球状の頭部がコアに見えるが、実はこちらはデコイ(囮)。 実際は下側にある球状の部分がコアであるため、頭部を崩されても、(一度身体が崩れかけはするものの)殲滅はされず、頭部とコア部を入れ替えて攻撃を行ってくる。 主な攻撃方法 光線 頭部を変形して放つ使徒によくある光線。 軍艦に対して使ったが軍艦には直接当てず、すぐ下の海面に当てて海面を十字架状の吹き上げさせて、軍艦を下から突き破って破壊という妙に器用な攻撃を仕掛けた。 触手 頭部を変形して放つ触手。 劇中では攻撃してくる弐号機に対して夥しい数の触手を伸ばし、見事な板野サーカスを繰り広げた。 A.T.フィールド 使徒共通の能力。 小型のフィールドを複数枚連続して展開できる他、エヴァが豆粒に見えるほど巨大なものも展開できる。 劇中の活躍 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破 墓参り後のシンジとミサトが車内にて会話している最中、唐突に登場。 ミサトは零号機を中心とするタスク03による作戦遂行を指示しようとするが、NERVは既にタスク02を発動していた。それに従って式波・アスカ・ラングレー共々空輸中であったエヴァ弐号機が投下され戦闘を開始する。第7の使徒は触手攻撃を仕掛けるが、全て躱され頭部への直撃を許してしまう。 だが破壊された頭部はデコイだった為にコア部分を頭部と逆転させることで復活。 しかしアスカはコア部に向かって超電磁洋弓銃を連発し、その上でコア部分に蹴りこんで破壊。形象崩壊を起こし、ひときわ大きな十字架が立ち上り、今度こそ事態は収束した。 第12の使徒 基礎データ 登場:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』 全高:不明(伸縮性が非常に高い) 体重:不明 能力:全身コアによる変形 概要 セントラルドグマ内でエヴァンゲリオン Mark.06に潜んでいた使徒の一体。 ちなみにアニメ版の第12使徒はレリエル。 マリ曰く「最後の使徒」だったらしいが、作中でカヲルが第13の使徒に落とされた為、その座を奪われることとなった……のだが、見ようによっては意図的にカヲルに最後の使徒の立場を委譲したとも考えられる。 当初はロンギヌスの槍を2本刺された状態でMark.06と共に活動を停止していたが、エヴァンゲリオン第13号機に搭乗したシンジがそれらを2本とも引き抜いた結果活動を再開。 ちなみにいつの段階からMark.06内にいたのかは作中では明言されていない。 外見は端の部分が赤く光る、黒いケーブルの束の様な姿であり、活動再開後は体をくねらせながら移動している。また束の数も1つとは限らず、作中では2束に分かれての移動をしているシーンがある。 変形する際は体色が赤く変化し、表面上に綾波レイの姿(あるいは既に骸となっているリリスを模したとも考えられる。)が映り、彼女の笑い声なども響き渡る。 「赤い外見」から何となく予想は付くだろうが、この状態の時は身体全身がコアであると言う特徴を持ち、この状態では倒すことが出来ないらしく、マリは使徒を倒そうと躍起になるアスカに対して「無駄弾になる」として攻撃中断を進言している。 形状だけを見るならば、最も近い使徒はアルミサエルかもしれない。 また、能力もどことなくではあるがアルミサエルに似ている。 主な攻撃(?)方法 取り込み 自身の身体を変形させて相手に巻き付いて中へ取り込む。 取り込まれた中では原形を保ってはいるが、自由に動く事自体は出来なくなってしまう模様。 A.T.フィールド 使徒共通の能力……のはずだが、劇中で使用している部分はなし。 劇中の活躍 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q 上記の通り、Mark.06内のバイザー部分にて封印されていたがシンジが槍を引い抜いた事で活動を再開。アスカはフォース・インパクト阻止のために息の根を止めようとするが、 エヴァンゲリオンMark.09がMark.06の頸部を切断したことで外界へと脱出。 そのままエヴァンゲリオン第13号機に取りつき、身体を変形・コア化させながら包み込んでいく。 この時、13号機を何らかの形で変質させたりしていたのかは不明だが、この中でカヲルが第1の使徒から第13の使徒へと堕とされることとなる。(*3) 最終的にコア部分を小さくまとめて13号機の口部へ移動。最期はそのまま13号機に噛み砕かれた。 しかし、この際にコアを13号機が吸収して覚醒へと至った結果、フォース・インパクトが始まってしまう事となる…………。 余談だが使徒の目的を大雑把に言えば「サード・インパクト」を起こすことであり、この使徒は自身は噛み砕かれる形で消滅しているが、間接的にとはいえフォース・インパクトを起こしているため、ある意味では目的を果たすことに成功した使徒と見ることも出来なくはない。 月面のダブハベースにて建造されているMark.6の素体は旧作のリリスの仮面に似た仮面を付けている黒い巨人である。 そしてMark.06は建造方法が特別であり、『真のエヴァンゲリオン』とゼーレに言われている。旧作の設定に当てはめるならばエヴァは始祖アダムのコピーであるため、『真のエヴァンゲリオン』つまりコピー元であるアダムを素体に使っているとも解釈できる。 またこの仮面をつけた黒い巨人が、第12の使徒であったとも考えられる。 余談 本項目での新劇場版オリジナルの使徒は「破」「Q」からしか紹介されていないが、「序」では条件に該当する使徒が存在せず、「シン」では第9の使徒がサプライズ的な登場を果たすのみである。 新劇場版におけるオリジナルの使徒達だが、第3の使徒はサンダルフォン、第7の使徒はガギエル、第12の使徒はアルミサエルと、それぞれにアニメ版の使徒を連想させる要素が存在している。 追記・修正は新劇場版を見て、アニメ版と新劇場版の使徒を完全には同一視しないようにしながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 第3の使徒のデザインは鬼頭莫宏氏によるものらしいが、そう言われると確かに… -- 名無しさん (2021-04-08 00 09 52) 「新劇場版エヴァンゲリオンオリジナルの使徒」のほうがタイトルとしてはあってるんじゃないの?新世紀エヴァンゲリオンと新劇場版エヴァンゲリオンはまぁ…違うわけだし -- 名無しさん (2021-04-08 00 21 34) 第12の使徒は自分から喰われに行ったのかな? サード・フォース・アディショナル共にインパクトを起こすためには使徒を屠る儀式が必要みたいだし。第10、第9の使徒の例を見る限り第12の使徒も吸収されたのであって消滅したわけじゃないと思うけどどうだろう -- 名無しさん (2021-04-08 06 54 36) タイトルは(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)の方が正しいのでは -- 名無しさん (2021-04-08 07 17 41) そもそも新劇の使徒ってインパクト起こしたいの?新劇でのインパクトって葛城博士が提唱した(リリス系統のための)浄化の儀式だから使徒側の目論見とは関係なくない? -- 名無しさん (2021-04-08 08 04 54) ↑知恵の実を食べたものの運命は使途に滅ぼされるか使途を滅ぼして使途になり替わるかの2択だって言ってたから人を滅ぼす何かが起きるんでしょ -- 名無しさん (2021-04-08 10 51 25) 第3の使徒、無機質に見えるデザインなのに設定画見ると実態はかなりグロテスクだよね。皮膚も四肢も下顎も切除されて胴体もまるっと拘束具に包まれてるし、あの小さい足も拘束具の底部無理やり突き破って生やした新しい脚部っていう -- 名無しさん (2021-04-08 15 15 34) 「新世紀エヴァンゲリオン」とは無関係の項目なので、項目名を「新劇場版オリジナルの使徒(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)」に変更してよろしいでしょうか。 -- 名無しさん (2021-04-08 20 34 39) ↑「ヱヴァンゲリヲン新劇場版オリジナルの使徒」では? -- 名無しさん (2021-04-08 20 39 20) 第3の使徒は切り刻まれた上封印柱に囲まれた中っていうアウェーで善戦してるから相当強いんじゃないかな。エンジェルハイロゥでベタニアベースの上部外壁を一撃で粉砕してんのもなかなか -- 名無しさん (2021-04-08 21 14 59) ↑2 それにしましょう。 -- 名無しさん (2021-04-08 21 18 48) アニメ版の試料無くしちゃったからデザインしなおしたってマジ? -- 名無しさん (2021-04-08 23 58 59) 使徒(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)の方がよいと -- 名無しさん (2021-04-09 10 34 20) 第11の使徒は最後まで出なかったな -- 名無しさん (2021-04-09 23 18 18) ぶっちゃけ三体とも出オチみたいな扱い第3の使徒は破とマリの最初の戦闘として見せ場はあるからマシだけど -- 名無しさん (2021-04-11 08 08 27) まとめたの見て気付いたが、ひょっとして第12がMark.06内にいたんじゃなく、第3の要領で第12を改造してMark.06に仕立ててたのか? -- 名無しさん (2021-04-11 08 16 09) ↑シンの回想見る限りではMark.06=第12とリリスの融合がサードのトリガーになったっぽいし、その解釈で合ってるんじゃないかなーと思ってる -- 名無しさん (2021-04-12 13 03 05) シン化初号機=第11使徒?と解釈していた -- 名無しさん (2021-04-23 23 41 47) ↑第11使徒の存在と正体と謎が「 庵野監督展 」で判明された....らしい!? -- 名無しさん (2021-10-19 23 20 53)