約 148,939 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3956.html
前話 次話 恒子「お前ら待ってたかー!大将戦の実況の福与恒子とご存じアラフォーが来たぞー!!」 健夜「アラサーだよ!というかいきなり何言ってるの!?」 恒子「なんか言うべきかなーって」 健夜「もう……ええと、解説の小鍛冶健夜です」 恒子「元世界第2位のアラフォー」 健夜「アラサーだって!」 恒子「はい、えー、大将戦を前にしてこうなってます」 1位白糸台2264 2位清澄1892 3位臨海1305 4位阿知賀900 健夜「白糸台はさすがですね。準決勝では弱点を突かれたのか油断したのか2位でしたけど、決勝では圧倒的な実力で1位をキープ」 健夜「それを追う各校。特に清澄が迫っていますね」 恒子「臨海と阿知賀も頑張っているよね?」 健夜「うん。でもどうしても白糸台との差が縮まらない。それがここまで」 恒子「てことは?」 健夜「大将戦でここまで変わらなかった順位が変化するかもしれません」 恒子「ほほう……女の勘、もといアラフォーの勘だね」 健夜「アラサー!今回いつもより多くない!?」 誠子「ただいま戻りました」 淡「お疲れさまでーす。今回はハンデ無しかー」 誠子「お前はまた……とりあえず汚名返上ってことで」 尭深「お疲れ様」 菫「ああ、よくやってくれた。で、淡」 淡「はーい」 菫「お前阿知賀ばかり意識するなよ?」 淡「……そんなことないですよ?」 菫「こっち見て言え」 照「……大将戦」 淡「テルー?」 照「ん……淡ファイト」 淡「うんっ!」 照「そして……気を付けてね」 淡「もっちろん!高鴨穏乃、今度こそ100回倒す!!」 菫「阿知賀はいいから他にも気を付けろよ……」 照(咲……京ちゃん……) 灼「ごめん……あんまり差縮められなかった……」 晴絵「灼……」 灼「私……」 穏乃「灼さんお疲れ様です!!」 灼「し、穏乃?」 穏乃「後は私がなんとかしてきます!」 灼「いや、なんとかって…」 穏乃「うおおおお!!燃えてきたあああ!!」 憧「少しは静かにしろ!」ベシッ 穏乃「あたっ!もーいいじゃん、逆境って燃えるし」 玄「穏乃ちゃんはいつも燃えてるよね」 宥「あったかい?」 穏乃「まだ負けた訳じゃないですし!行ってきます!!」 憧「ジャージで行くなっつったでしょ!!ほら、着替えた着替えた!」 穏乃「えー……ジャージの方がいいのに」 憧「ジャージで全国決勝大将戦なんて聞いたことないわ!」 灼「っぷ、あはははは!」 玄「灼ちゃん?」 灼「……悩んでるのが馬鹿らしくなってきた」 晴絵「……そうだな」 灼「……穏乃」 穏乃「はい!」 灼「まかせたよ」 穏乃「はい!!よーし!行くぞー!!」 憧「ちゃんと制服着ていきなさいって!!」 宥「ふふっ。あったか~い」 ダヴァン「……日本は強かったデス」 智葉「おい、こいつのラーメン持ってけ」 明華「はーい」 ハオ「何日分かなー」 ダヴァン「酷い!私に死ねト!?」 智葉「なんで麻雀よりも必死なんだお前……冗談だからな」 ダヴァン「サトハの冗談は笑えまセン……」 ネリー「じゃーネリーがばばーんと逆転してくるねー」 智葉「おう……しかし、全国大会の決勝、それも大将戦が全員1年生とはね」 明華「何か問題でも?」 智葉「いや……何が起こってもおかしくないよな」 ハオ「?」 ネリー「よく分かんないけど、行ってくるねー」 久「お疲れ様、よくやってくれたわ」 和「もう少し頑張れればよかったんですが……」 まこ「あんまり言うなって。1年生がよーやったわ」 優希「そうだじぇ!それに、おっぱいならのどちゃんが圧勝だったじぇ!」 久「そりゃー永水でも呼ばなきゃ勝てないわー」 和「もう優希!部長まで!」 まこ「うーん、わしら全員分でも足りなんか」 和「染谷先輩まで……あれ?咲さんと、こんな時真っ先に反応する須賀くんは?」 久「ああ、須賀くんは咲を対局室まで送らせたわ」 まこ「今までの会場でも迷っとったんじゃ。まず今回も迷うじゃろ」 優希「京太郎なら大丈夫だからな!」 咲「……ねぇ京ちゃん」 京太郎「うん?」 咲「えっと……私が方向音痴だってのはもう認めるからさ……」 京太郎「……まだ認めてなかったのか」 咲「それはいいよ!……手、繋いだまま対局室まで行くの?」手繋ぎ 京太郎「……咲だしなぁ」手繋ぎ 咲「私、そこまでじゃ…」 京太郎「中学の修学旅行で隣にいた咲が消えたのはさすがに驚いたなぁ……」 咲「あ、アレはお店からいい匂いがしたから……」 京太郎「このまま行くぞ」 咲「……はい」 咲(やっとお姉ちゃんのとことだけどお姉ちゃんじゃない……) 咲(でも、部長に和ちゃん、それにみんなが勝ちたいって言ってた) 咲(私は……どうしたいんだろ) 咲「……ねぇ京ちゃん」 京太郎「うん?」 咲「京ちゃんは……清澄が優勝したら嬉しい?」 京太郎「はぁ?当然だろ?」 咲「そうだよね……」 京太郎「それに、咲が勝つってのが嬉しいな」 咲「え?」 京太郎「まさかちんちくりんの幼馴染が全国決勝で大将をまかせられるなんて……感慨深いなぁ」 咲「……ちんちくりんじゃないもん」 京太郎「……それに、よくは分からないけど照さんと本気でやるって言ってたろ?」 京太郎「そりゃ照さんと直接対決って訳じゃないし……なんか上手く言えねーけど、お前が勝つ方が俺は嬉しい」 京太郎「ああもうなんだろ……とにかく俺はお前を応援するし、お前の味方だ!どうだ!?」 咲「……ぷっ、どうだって……あはははは!京ちゃん何言ってるか分かんないよ」 京太郎「う、うるせー!とにかく、お前は全力でやって、楽しめばいいんだよ!」 京太郎「県大会の決勝でも言ってたろ?楽しいって。もうそれでいいよ。ごちゃごちゃ言うのは性に合わない」 咲(なんかいろいろぐるぐる考えて、悩んでたのがどうでもいいやってなったな……) 咲「ふふふ。そうだね……全力で楽しんでくるよ!」 咲が+-0を止めました 恒子『さあ、選手が全員揃ったー!』 健夜『アレ?今宮永選手、男子に手を引かれて対局室まで来てなかった?』 恒子『アラフォーの嫉妬?』 健夜『アラサー!!』 恒子『あ、試合開始』 健夜『軽いよ!?』 淡(今回は最初っから全力!) 咲(これって……) ネリー(話は聞いてたけど面倒だよー) 穏乃(うーん……配牌をどうこうするとかできないし……) 淡「カン!」 穏乃(え!?最初から!?) 淡「ロン!」 淡(100回……100回分倒す!!) 咲(う……なんか衣ちゃんとやってた時みたい……) ネリー(金髪が強いよ……) 穏乃(うおおおお……なんかやばい!) 淡「ツモ!」 淡(あはっ!なんか絶好調じゃん!!) 恒子『前半戦終了!王者白糸台の1年生、大星淡選手が大活躍!!』 健夜『すごいですね……準決勝ではなんと言うか、油断していたように見えましたけど、今回はそれが無い』 健夜『去年の天江選手や、宮永照選手ほどじゃないですが、彼女もかなり点を稼ぎますね』 恒子『うん……さすがアラサー』 健夜『アラサー…合ってるよ!今なんで脈絡無く言ったの!?』 淡「たっだいまー!!どう!?」 誠子「あ、あぁ……お前、すごいな……」 淡「でしょー!?」 菫「ああ。今回は油断していないみたいだな」 淡「決勝だし、出し惜しみ無しです!」 尭深「でも……準決勝では後半戦から……」 淡「大丈夫」 照「……淡?」 淡「後半戦だろうとなんだろうと……負けないから」ゴッ 照(淡がここまで本気になるなんて……) 菫「普段からここまでやる気ならいいんだがな……頼むぞ」 淡「はーい」 穏乃「うわーやばいやばい!大星さん最初から全開だよ!」 宥「お、落ち着いて……」 穏乃「というか何気に宮永さんもすごいね!あとあの……名前長い子も!」 灼「……大丈夫?」 穏乃「うおおおおおお!!また燃えてきたあああああ!!」 玄「し、穏乃ちゃん?」 穏乃「いやーもうなんかすごい!!」 憧「おいおい……うち圧倒的に負けてるのよ?」 晴絵「……シズ?」 穏乃「はい?」 晴絵「楽しい?」 穏乃「すっごい楽しいです!ああもう後半楽しみすぎる!」 憧「あたしの制服で暴れるなっ!」 晴絵「そっか……最後まで楽しんできな!」 穏乃「はいっ!!」 ネリー「サトハー、アレ貸して」 智葉「いきなりなんだ」 ハオ「……眼鏡?」 ネリー「違う」 明華「サラシ?」 ネリー「……巻くほど無いよ」 ダヴァン「ドス?」 智葉「メグ、ちょっと来い」 ダヴァン「冗談ですカラ!!」 ネリー「それそれ」 ハオ「それなの!?」 智葉「そもそも持ってねーよ」 ネリー「うーん……金髪とか短髪が強いからサトハの力を借りたかったのに……」 智葉「貸し出せるものじゃないだろ……後半、いけるか?」 ネリー「最後までやってみるよー」 ネリー「……負ける気はないしね」 和「……オカルト合戦ですか」 優希「じぇー……私の時並みにやばくね?」 まこ「どうするんじゃ久?」 久「大丈夫よ」 まこ「あん?」 久「ちょっとした秘策を送ったから」 咲(お姉ちゃんとこの大将さん、思ってた以上だったな……) 咲(ちょっと差広がっちゃったし……どうしよ) 咲(そういえば……部長が休憩の時に秘策を送るから対局室から出るなって言ってたけど……なんだろ?) 京太郎「おーい、咲ー」 咲「京ちゃん?」 京太郎「えっと……」 京太郎(確か部長がこう言えばいいって言ってたな……) 京太郎「どんな事になっても、最後まで見てるから」 咲「……うん」 京太郎「全力で楽しんで来いよ」 咲「……勝てないかもしれないよ?」 京太郎「どんな事になってもって言ったろ?いいんだよ。お前の味方だって言ったし」 咲「京ちゃん……」 咲(本当に……来て欲しい時に、来てくれるんだなぁ……) 京太郎「ああ、じゃあ優勝したくなることも言ってやるよ」 咲「へ?」 京太郎「優勝したら、お前の言うこと何でも聞いてやるよ」 咲「…………え?」 京太郎「あ、こっちだけだったかな……まぁいいや。どうだ?」 咲「……約束だからね?」 京太郎「?お、おう!」 咲「破ったら……ええと、泣くよ?」 京太郎「泣くよって……あはは!それはないだろ?」 咲「い、いいの!とにかく約束だから!」 京太郎「はいはい。了解しましたよお姫様」 咲(なんでも……なんでもかぁ。何しよっかな) 咲(手を繋いでデート?あ、恋人繋ぎとかいいかな!それから膝枕とかも……よし!とにかく頑張ろう!!) 咲(これ……カンできない……) ネリー(むむむ……やっぱり借りた方がよかったかな) 穏乃(よし、配牌はまともだ!) 淡(……準決勝みたいにいくと思ってんの?) 淡「ロン!」 穏乃「……え?」 淡(100回、倒す!!) 穏乃(最後だけど、まだ諦めない!限りなく0に近い可能性だけど、それを目指すのが楽しい!!) ネリー(素直に負ける気は無いし……全力だよ!) 淡(うっわ凄い!こんなに差があるのに諦めてないとか!本当に冗談みたいな勝ち方しかないのに全員諦めないとか…) 淡(みんな、この3人みんなイケてんじゃん!!) 咲「……カン!」 淡・穏乃・ネリー「!」 淡(テルーの妹……アンタが一番イケてるよ!) 淡(でも、最後まで私が和了る!) 咲(……楽しいよ、京ちゃん) 咲(そういえば……県大会の決勝もこんなだったね) 咲(うん……最後まで、楽しむよ!) 咲「もいっこカン!」 咲(嶺上……) 咲(……ならず……か) 淡「ツモ!」 大将戦結果 1位白糸台2264+713=2977 2位清澄1892+648=2540 3位臨海1305+55=1360 4位阿知賀900+35=935 恒子『し、試合終了ー!!優勝は、白糸台高校ー!!!』 前話 次話 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oreshikar/pages/75.html
前 神様一覧 後 名前 読み 属性 性別 奉納点 鳴神 小太郎 ナルガミ コタロウ 火 男 17003 解放条件 紅蓮の祠 「赤猫お夏」を2回以上倒している 「鳴神小太郎」を4回以上倒している 隊長の技の火が400より高い 交神時のセリフ 燃え尽きよ!! 熱き血潮よ、ほとばしれ!! 我が想い、熱風なり!! 吠えよ、歌え、情熱の嵐!! 名前の由来 鳴神は雷神。歌舞伎の演目でも有名。 - 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/goron/pages/190.html
芋太郎は、ギコっぽいぽい一般の住民である。 男性配信者。 ギコっぽい時代からいた古参。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1108.html
前話 次話 ガタンゴトン... 京太郎「……どうしてもわかってくれませんか」 玄「それはこっちのセリフだよ!」 玄「京太郎くんはアレを知らないから! だからそんなことが言えるんだ!」 京太郎「状況証拠だけじゃ計り知れない物があるんです。 物事をもう少し客観的に見たらどうなんですか?」 玄「それを言ったら堂々巡りだよ! 結論付けるための主観でしょ!?」 京太郎「だからここで終わるにはまだ早いって言ってるんですっ。もっと詳細を議論して……」 玄「むぅぅぅぅ………」 京太郎「ぬぅぅぅぅ…………」 玄「……じゃあ……じゃあ何度も言うけど……!」 玄「やっぱり小瀬川さんのおもちが一番だって!!」 京太郎「いーえ、姉帯さんが一番ですっ!」 玄「ハリ!ツンと上を向いた形!そして沈み込む柔らかさに確かな弾力!!」 玄「小瀬川さんは、その女性なら誰でも憧れる要素全てを持つ【臼沢さんのおもち】をも超えるおもちをお持ちなんだよ!?」 京太郎「確かにそれは理想のおもちかもしれません」 京太郎「……だがそれはあくまで【女性理想のおもち】なんです!」 玄「な……なんですと!!?」 京太郎「【男性理想のおもち】というのは、なによりも包容力があること!」 京太郎「姉帯さんの高身長に負けず劣らずのあのおもち! それにマッチするのほほんとした性格!」 京太郎「想像してみてください!! 姉帯さんに、『ちょーがんばったねー』と言われながら抱擁されるところを!」 玄「お……おお……っ!」 京太郎「女神のような優しさと温もり……母性感! 全てを包み込むような……安心感!」 京太郎「それが姉帯さんのおもちにはあるんだ!!」 京太郎「形だけでも……大きさだけでも……柔らかさだけでも足りない!!」 京太郎「全てがあって【姉帯さんのおもち】なんだ!!!!」 玄「ッ!!!!」 玄「くっ……やるようになりましたね……【同志】!」 京太郎「この程度で驚きすぎですよ……【師匠】……!」 玄「……なら、私からも言わせてもらいましょうか…………いいですか? 小瀬川さんのおもちは……」 玄「【だらしないおもち】だ!!」 京太郎「な、何ィ!?」 玄「同志は三大条件の1つ【柔らかさ】をその身で体験してないハンデがある! だから分からないのも仕方がない!」 玄「私はあの日……ジャコスの家電店で臼沢さんと小瀬川さんのマッサージチェアに近づいた時……私は驚愕した!!!」 玄「小瀬川さんのおもちが……【揺れてなかった】んです!!!」 玄「通常あれほどのおもちだ……少しの振動でも揺れるのが定石……。 事実臼沢さんのおもちは上下していた……」 玄「しかし小瀬川さんは揺れなかった! 完璧な形を保っていたんです!」 玄「詰め物だったのか?と、一瞬ヨコシマな考えが脳裏を過りました」 玄「しかし……あのおもちに触れた時! 私は二度驚愕した!」 京太郎「………ゴクリ」 玄「全ては【ブラジャー】にあったのだと!!」 京太郎「ブラ……ジャー……?」 玄「そう……―これは女の子にしかわからないことかもしれませんが―……小瀬川さんのブラジャーは特別固いものでした」 玄「気が付きませんでしたよ……初見では見抜けなかった……この【おもちスカウター】をもってしても!」 玄「いったいどうしてこれほど固いブラを? より強く触れた瞬間、全てを理解した!」 玄「小瀬川さんは胸筋がまるで無い!!」 京太郎「!?」 玄「……これの指す所……わかりますね? 同志」 京太郎「ま……まさか………」 京太郎「……【縦横無尽に揺れるおもち】……!」 玄「……exactly」 玄「きっと普段のだらけきった態度のせいか、おもちまでだらしない性質をもってしまったのでしょう」 玄「自制がつかず……形は触れれば触れた分、自由に変わり……ちょっとした振動でもかなりの揺れ……」 玄「だからこそあのブラジャー! きっとあのブラの内側ではおもちがひしめき合っているハズ!」 玄「おもちが垂れず、されどだらしなさを秘めるおもち……」 玄「あの性格だからこそ生まれた……それが【小瀬川さんのおもち】なのです!!」 京太郎「!!!」 ガクッ... 京太郎「か……完敗だ……」 京太郎「洞察力……推察力……表現力……」 京太郎「どれも……今の俺じゃあ敵わない……」 京太郎「俺は……俺はァ!!」 スッ... 玄「面を上げなさい、【同志】」 京太郎「!!」 玄「確かに、あなたはまだまだ未熟だ。 千里の道の一里すら歩いていない若者でしょう」 京太郎「……ッ」 玄「だけど……それを卑下することはありませんっ」 玄「なぜならソレは! 未知なる可能性を秘めることを指しているから!!」 京太郎「!」 玄「あなたの目の前には無限の道が広がっているのです!」 玄「そして!それをあなた自身の足で踏破できるのです!」 京太郎「……ッ……ッ」 玄「……先ほどの論述、素晴らしいものでした……この短い間でよくここまで言えるようになりましたね……」 玄「……よく、成長しました」ニコッ 京太郎「【師匠】!!!!!」 玄「【同志】!!!!!」 バッ!! 玄「さぁ、この胸の中へ飛び込んで――」 京太郎「あ、いえ。 それは結構です」 玄「あれ?」 玄「……フツーここで二人抱き合ってハッピーENDでしょー」 京太郎「電車内で抱き合う趣味はありませんし、4つ目の約束に違反します」 玄「んもーお固いですなぁ京太郎くんはー……初心なんだからっ♪」 京太郎「……それに……」チラッ 玄「んっ?」 ヒソヒソ ヒソヒソ ヒソヒソ 京太郎「……流石に目立ちすぎました」 玄「あ、アチャー……」 ――22 00 玄「ん~~~!」 玄「東京だ―!!!」 京太郎「元気っすねぇ。 例によって夜だってのに」 玄「東京は夜の街だよ! むしろワクワクしてくるね!」 京太郎「そんなもんですか」 玄「あっ! メイドさんだ!! こっちにはアニメキャラクターみたいな格好の人もいるー!!」 京太郎「こら、指ささない」 玄「建物そこらじゅうポスターだらけ!! 道端はゴミだらけの異臭マンマン!!」 玄「流石東京だね!! 京太郎くん!」 京太郎「元気なのはいいんですけど田舎者過ぎる反応なんでホント止めてくださいホント」 玄「えへへ」 京太郎「さて、ホテルはこっちか。 玄さん、行きましょう」 玄「え!? ほ、ほほほほ、ホテルゥ!?」 玄「だ、駄目だよ京太郎くん! 私達まだそんな関係じゃないし! あくまでこの旅は健全におもちを探す旅であってそんな……」 京太郎「?」 ――東横○ン 玄「………ホテルってビジネスホテルかぁ」 京太郎「そりゃそうですよ。なんだと思ったんですか」 玄「そ、そりゃあ……ねぇ……?」モジモジ 玄「……ラブ」 京太郎「アホか」ポコンッ 玄「あうっ」 フロント「二名様ですね。 お部屋は?」 京太郎「2つで」 玄「あれ? 1つじゃないの?」 京太郎「岩手ん時は相部屋で狭かったですからね。 バイト代も結構貰いましたし、少し奮発しようかと」 玄「ふーん……」 京太郎「ちなみにホテルから少し歩いたところにラウンド○ンあります」 玄「え!」 京太郎「明日、バイト終わったら卓球打ちに行きましょうね」ニコッ 玄「きょ、京太郎くん……!」キラキラ 京太郎「つーわけで俺はこっちなんで」 玄「あ、部屋隣なんだ」 京太郎「何かあってもすぐ駆けつけやすいですし。それではおやすみなさい、玄さん」ガチャッ 玄「はーい。 おやすみ、京太郎くんっ」ガチャッ バタンッ ――少しして。 玄「お風呂入った! 歯磨きした!」 玄「枕よし! シーツよし! おもちよーし!」 玄「いざ! ベッドイ~ン!!」バッ 玄「………と、見せかけて!」 玄「そう単純に終わる玄さんじゃあ無いんですなこれが!」ムフフ サッサッサッ 玄(こういうホテルには決まって横穴が~なんて…………) 玄「おっ」 スススッ 玄「……あ、あった……! 本当に……! 冗談だったのに!」 玄(いやはや、探してみるもんですねぇ!!) 玄「さあて……京太郎くんは何をしてるのかな~……っと」スッ 『……はい、お久しぶりです』 玄(む? 誰かとお電話中なのかな? ……ベッドの所しか見えない~~!) 『明日の時間なんですけど……あ、そうですか?』 玄(お、京太郎くんの影が…………) 玄(ッ!!) 玄「うひゃぁ!!?」バッ 『ん?』 玄「……あわ……あわわわ…………」 玄(み、みみみみみみ……見ちゃった……) 『クシュンッ。 ……ああ、いや風邪じゃないですよ。 ただ……』 玄(きょ……京太郎くんの……!) 『風呂あがりなもんで』 玄(マッパ!!!)パオーン 玄「あわ……あわわわわ……!!」ドキドキ 玄(いい、いやいや落ち着け落ち着くんだ松実玄! こういう時は素数を数える!) 玄「そそそそ、素数が1つ……素数が2つ……素数が3つ……」ドキドキ 玄(それに! マッパとは言え実際見たのは京太郎くんの上半身だけではないか!) 玄「そ、そうだよ! ……よく見てなかったけどちゃんと下のほうはバスタオルしてた!」 玄「……ハズ……」 玄「……………でも」 玄(して……なかったら……?) 玄「………」 パオーン 玄「……………」カァァァァ ボンッ 玄「う、うひゃああああああああ!!!」 ウキャア! ウキャア! 京太郎「……? 玄さん……?」 『どうした? 随分騒がしいようだが』 京太郎「あ、いえ。 ツレがどうも騒がしい人なので。気にしないでください」 『そうか? まぁそれで、明日の時間なんだが』 『明日は午前練習の為、午後に来てほしい。午後なら何時でも良い』 京太郎「はい。 午後に白糸台ですね」 『……態々遠くから来てもらって図々しいかもしれないが……』 京太郎「いえいえ、お気遣い感謝します」 京太郎「他に何かご要望はありませんか?」 『ん、特には無いかな。 何かあったら当日言うさ』 京太郎「了解です。 それでは、また明日」 京太郎「おやすみなさい。 弘世さん」 菫『ああ。おやすみ、須賀くん』 ――翌日 玄「ほ、ほはよぅ……」 京太郎「なんでまた寝不足なんですか」 玄「ちょっと色々あって……」 京太郎「はぁ」 京太郎「……なんでこっち向かないんですか?」 玄「そ、それも色々あって……」 京太郎「はぁ」 玄「お仕事は午後なの?」 京太郎「はい。 だから午前中は東京を色々見て回ろうかと思ったんですけど……」 京太郎「調子悪いんでしたら行くの止めましょうか?」 玄「い、いや! 大丈夫! 大丈夫だよ、うん!」 京太郎「でしたらこっち向いてくださいよ玄さん」 玄「あうっ……うぅ……」 ――そんなわけで東京巡り 玄「京太郎くん! スカイ○リーだよス○イツリー!」 京太郎「実物見るの初めてっすねー。 おお、でかいでかい」 玄「高さ666メートル! そりゃあ高いはずだよねー」 京太郎「そんな不吉な数字でしたっけ」 玄「45……52……47……50……」ジロジロ 京太郎「………」 玄「おもちレベルの低いメイドさんばかりだね……」フッ 京太郎(他人のふり他人のふり、と) 玄「わお!! お持ち力65!! すばらなおーもちっ!!」 京太郎「へー、とらの○なって2店横並びにあるんだー。へー」 玄「ねえあれみて京太郎くん! あそこの人!」グイッ 京太郎「うわ、こっちくんなっ」 ――おみやげコーナー 玄「お姉ちゃんの好きそうなカイロはー……」 京太郎「おみやげにタコス……は無いか。……優希の好きそうなもん……」 玄「しずちゃんと灼ちゃんにはイソフラボンたっぷりの豆乳!!」 京太郎「あ、それ良い」 玄「……あっ。 京太郎くん見てみて、こんなのあるよ?」 京太郎「へぇ、東京湾から採れたワカメ……」 玄「うん、東京湾から採れたワカメ」 京太郎「ふーん……」 玄「迷った時は東京ばな奈!」 京太郎「部長と和にゃこれ贈るか」 京太郎(……咲には…………おっ) 京太郎「玄さん。 俺、あっちの本屋行ってきますね」 玄「はーい。 んじゃあ私精算しとくねっ」 京太郎「……最近発売のベストセラーか」 京太郎(咲の好きそうな本は…………これかな……) スッ スッ 京太郎「あっ」ピクッ 「あっ」ピクッ 京太郎「すいません……。 これ、どうぞ」 「そんな、先に手を伸ばしたのはそちらですよ。 最後の一冊ですし、そちらがどうぞ」 京太郎「別にこの本が欲しかったわけじゃないんです。 偶々目についただけ……」 京太郎「です…の……で……」 「? どうかしましたか?」 京太郎「………」 京太郎「咲?」 照「えっ?」 京太郎「あ。す、すいません。 人違いでした」 照「………」 京太郎「俺の友人に少し似てたもんで……どうもすいません」 照「…………君は……」 「京太郎くーん! お買い物終わったよ―!」 京太郎「あ、はーいっ。 ……それじゃあ、この本どうぞ」スッ 照「あ、うん」 京太郎「ではっ」タッ 照「…………」 照「…………咲……」 照「……きょーたろー…………」 ――13 00 玄「…………着いちゃったねー」 京太郎「ホントっすね」 玄「……校舎、大きいねー」 京太郎「威厳ありますよね」 玄「……なんか、怖いねー」 京太郎「そっすか?」 玄「…………」 京太郎「…………いい加減覚悟決めたらどうなんすか」 玄「だって今になって緊張しちゃってぇぇぇ」フニャァ 京太郎「気持ちはわからなくはないですけど、時間的にもう行かなきゃ……」 玄「やぁだやぁだー! まだここに居たいー!」ジタバタ 京太郎「駄々こねんな17歳」 玄「たすけてオネーチャー!!」 京太郎「ベソかくなおもち狂っ」 玄「スンスン……」 京太郎「…………全く……」スッ ガシッ 玄「うひゃあっ」 玄「え? な、何? なになにっ!?」アタフタ 京太郎「玄さん、俺たち何のためにここに来たんでしたっけ?」 玄「え? ……そ、それは……雑用しに……」 京太郎「たしかにソレも正解です。 でもそれはメインの理由じゃないでしょう?」 玄「……え……」 京太郎「探すんでしょう? 至高のおもち」 玄「……あっ……」 京太郎「おもちを求めるこの旅を提案したのは、玄さん、あなたですよ?」 京太郎「そのあなたが、たかが高校麻雀の頂点の麻雀部に行くだけで震え上がるなんてみっともない」 玄「京太郎くん……」 京太郎「もっと胸を張ってください」 京太郎「俺の【師匠】なんですからっ!」 玄「!!」 玄「……そう……だね……!」 玄「この程度のことで……へこたれるなんて私らしくありません!」 京太郎「!」 玄「行きますよ【同志】!! 今一時を大切に!! おもちは待ってはくれません!!」 京太郎「それでこそ俺の師匠だぜ!!」 玄「いざ!白糸台へ!!」 ダッ! ――五分後。 玄『……ここどこぉぉぉ……』 京太郎「……さっきの威勢は何処へ……」 玄『うへぇぇ……』 ――玄は見事、迷っていた。 京太郎「……なーにが『いざ!白糸台へ!!』ですか。 麻雀部の場所も知らずに突っ走って……」 玄『だってだって! あれはノリ的に走るでしょ普通っ!』 京太郎「校門くぐったらテンション戻しましょうよ。 玄さん全ツッパすると結構速いんだから……」 玄『うぅ……ごめんなざぁぁい……』 京太郎「……はぁぁ……」 京太郎「……それで? 今何処らへんかわかります? 周りの風景とか……」 玄『うぅん……左右に校舎があって……花壇がズラーってあって……』 京太郎「ふむふむ」 玄『それで……時計台みたいなのが近くにあるよ……』 京太郎「近くに時計台、っと。 他には?」 玄『それと…………あっ、アリさんの行列だぁ……』 京太郎「は?」 玄『……こうして……途中に小石置いて……通せんぼー』 京太郎「…………」 玄『えへへ……ワタワタしてる……可愛いなぁ……』 京太郎「……とりあえずそこでアリさん見ててください」 玄『うん! わかりました!』 ピッ 京太郎「ふぅ……」 京太郎「………………帰りてぇ……」 京太郎「……事前にパンフ貰っといて良かった……」ガサガサ 京太郎「えーっと……校舎の間で……時計台が近く……。 ……こっちか……」 京太郎「……この角を右折して…………っ!」 ドデンッ 「うひゃあ!」 京太郎「いてっ」 「っつ~~! もー! どこに目つけてんのよー!」 京太郎「あっ。す、すいません! 大丈夫ですか!?」 「いや、今のは後ろ向いてた淡が悪い」 「えー! なんでよテルー!!」 「……あっ」 照「本屋さんの……」 京太郎「え? ……あっ」 淡「んん?」 京太郎「しかしまぁ……咲とそっくりですね」 照「そう? ……そうかもね」 照「……あの子は元気?」 京太郎「元気ですよ。 中学ん時からずっとちっこいまんまですし」 照「そう」 京太郎「でも、あいつに麻雀の才能があるとは思いませんでしたよ。 お陰でなんか立つ瀬が無いというか……」 照「……そう……」 京太郎「昔っからあんな感じだったんですか? あいつ、随分小さい頃から……」 淡「こーらストップストップ! まだ私達、アンタの名前聞いてないんだけどー?」 京太郎「あっ、すいません。 そういえばそうでした」 京太郎「俺は清澄高校1年、麻雀部雑用係の須賀……」 照「きょうたろー」 京太郎「……えっ」 照「……でしょ?」クスッ 京太郎「……ど、どうやって……」 照「……」 照「秘密」 京太郎「秘密……っすか……」 照「……ふふっ」 クスクスッ 京太郎「…………」 淡「……」 淡(うわぁ……テルが営業スマイル以外で笑ってるよ……。 ブッキミー……) 照「聞こえてるよ」ガッ 淡「こ、声に出してないのに!!」 照「いいからホラ、淡も自己紹介」グイッ 淡「ううー」 淡「えー、白糸台高校1年大星淡! 1年生でありながら麻雀部の大将を務める超偉人も偉人!!」 淡「実力で言えば【高校100年生】! そんじょそこらの打ち手とはワケが違う!!」 淡「二年後は麻雀部部長就任確定で未来の白糸台を引っ張る重要な人間に……」 ポコンッ 淡「あうっ」 照「有ることだけ言う」 淡「て、テル~~」 淡「んまっ。そーいうわけでよろしくぅ!!」 京太郎「あ、ああ。 よろしく」 淡「んふふ~。どうやら私の威圧に押され気味のようかなぁ?」 淡「まぁなんてったってこの大星淡ちゃんだからね!! アハハハハ!!!」 京太郎「………」 京太郎(……うぜぇ) 照「ところで……咲は君のこと、なんて呼んでるの?」 京太郎「随分唐突ですね。 咲ですか? アイツは……」 京太郎「………『京ちゃん』って呼んでますね」 淡「ふぅん? 男女間なのに、随分フレンドリー」 京太郎「まぁ、数少ない中学からの友人だし」 淡「いわゆる幼馴染って奴?」 照「幼馴染……」 京太郎「そう言うのかな? 3年間一緒だっただけだけどさ」 照「……そう……」 照「なら、私も『京ちゃん』って呼ぶ」 京太郎「えっ」 淡「おお?」 京太郎「……な、何故に?」 照「咲は良くて私は駄目?」 京太郎「いや、別にいいですけど……」 照「なら良し」 京太郎「……は、はぁ」 照「……」ニコニコ 京太郎(なんか……嬉しそうだな……) 淡「んじゃ私もキョウタローって呼ぼーっと」 京太郎「え? ああ。別にいいけど」 淡「キョウタローも、淡って呼んでいーよ! ていうか呼べー!」 京太郎「わ、分かったよ。 淡」 淡「……んー♪ 他校の生徒に名前呼びされるなんて新鮮ー♪」 淡「私の名前を呼べること、感謝することねキョウタロー!」ズビシッ 京太郎「わーありがとうぜえ」 照「……それで京ちゃん」 京太郎「はい」 照「ここで何してるの?」 淡「ウチのパンフ? 広げて、こんな広いとこ突っ立ってて」 京太郎「………あ……」 淡「あれあれぇ?……もしかしてぇ……」ニヤニヤ 照「……迷子?」 京太郎「……いや……」 京太郎「正確には迷子探しです……」 ――― ―― ― ――13 20 中庭。 玄「アリさん……皆居なくなっちゃった……」 玄「あれからもう20分も経ってるし……遅いなぁ京太郎くん……」 「おい、そこの君。何をしてる? ウチの生徒じゃないな?」 玄「うひゃい!!?」 玄「いいいいいやいやいやいやあのその違うんです私全然怪しくないんですただそのおもちを求めて走ってたらいつの間にかここに居たっていうかここどこっていうかアリさんの行列が可愛いっていうか」 「……その反応……十分怪しいんだが……。 少し着いてきてもらおうか?」 玄「うひゃあああああ!!」 「先輩。 この人、例のバイトの……」 「ん? ……あぁ、そういえば確かに騒々しいな……」 「おい、君」 玄「ひぅっ! は、はいぃ!!」ビクッ 菫「須賀くんのツレというのは君のことか?」 玄「……ふぇ?」 玄「すいません……弘世さん……」トボトボ 菫「なに、気にしないでくれ。還って良い体験になるだろうさ」 菫「っと、渋谷。照に連絡しといてくれ」 尭深「はい」ピッ 菫「……こういったことは異例でなくてな、初めて来る者がウチで迷うなんてことはよくあることなんだ」 菫「だからそう俯かないでくれないか……松実さん」 玄「は、はい……」トボトボ 菫「……ふぅむ……」 玄「…………」 玄「……くっ……っ」ピクッ 玄「……っ……っ……」プルプル... 玄(駄目だ……玄……堪えろ……っ) 玄(まだ笑うな…………堪えるんだ…………っ) 玄(ターゲット補足……。 弘世菫……渋谷尭深……)ジー 菫「照は何て?」フヨーン 尭深「松実さんのお連れの方と一緒だそうです。先に部室にいると」ボイーン 玄(……測定……完了……ッ) 玄(弘世菫……おもち力66! その長身と均衡のとれたスタイルに映えるおもち!!) 玄(そして渋谷尭深……おもち力……な、なな……79!!! ) 玄(あれはお姉ちゃんに負けずとも劣らないレベルのおもちっ!!!!) 玄(嗚呼……ふつくしい……) 玄(……早く京太郎くんに知らせたい……!)ウズウズ 玄「……っ……っ」ニヤニヤ 尭深「? 松実さん? どこへ……」 菫「麻雀部はこっちだぞ?……ていうかそっちは壁……」 ゴツンッ 玄「あ痛ァ!?」 ― ―― ――― ――白糸台麻雀部。 ガチャッ 照「ここが私達の部室」 京太郎「うっはぁ……。 広ぇ……」 淡「稼働自動卓は全部で20台!内、5台はチーム用に分けられていてチーム専用の部屋まであるの!」 京太郎「ほぇぇ……」 照「ここは、言わばロビーのようなもの。私達、チーム【虎姫】の部屋はこっち」 淡「男子が私たちの部屋に入るなんて史上初だかんね~? 喜びなさいって!」 バシバシッ 京太郎「痛い痛い」 照「……それじゃあ。どうぞ、京ちゃん」 ガチャッ... 京太郎「は、はい。失礼しま――」 亦野「あー! やっと来たー! もー遅いっすよ皆ー。 今日は部活無かったのかと――」 ガチャンッ 照「…………」 淡「…………」 京太郎「…………」 京太郎「えっ」 『ちょっとちょっとちょっと~? なんで閉めるんですか~? 部屋間違えてませんよ~。ここ【虎姫】の部屋ですよ~』 京太郎「……って言ってますけど」 照「あ、ごめん。 つい」 ガチャッ 照「おはよう、亦野」 亦野「おはようございまーす、ていうかこんにちはっすかね宮永先輩!」 淡「今日もいたんですねー!亦野先輩!」 亦野「おいおい今日も冗談キツイな淡は全くぅーこのー!」モニモニ 淡「キャハハーッ」 亦野「いやーさっきのはビックリしましたよー! 私が部屋間違えたのかと思って【虎姫】の文字を三回確認するくらいビックリしましたって!」 照「ごめん、なんかノリで」 京太郎「…………」 亦野「お? おぉ? そこの男子はどちらさん?」 照「ほら、昨日菫が言ってた……」 亦野「ああ!ハイハイハイ! 部室やら道具の清掃してくれるバイトのな!!」 亦野「私は2年の亦野誠子! 趣味は釣りと麻雀とフィッシングと釣り!! よろしくっ!!」 京太郎「あ、ああ。 どうも、須賀です(テンション高えなこの人)」 ガチャッ 菫「……騒々しいな全く」 尭深「おはようございます」 亦野「弘世先輩に尭深ー! こんちゃーっ!」 菫「なんだ、亦野。 いたのか」 亦野「うはーまた言われたー! でも淡に言われた時よりもっと傷つくなー!」 菫「冗談だ。だから少し黙れ」 亦野「あ、はい」 菫「それで、ほら。 入りなさい」 玄「……し、失礼しまーす」 京太郎「あっ」 玄「あっ……」 玄「京太郎くん!!」 京太郎「これからはテンションに身を任せた行動は控えてくださいね」 玄「はい……」 京太郎「俺だけならまだしも、他の皆にも迷惑をかけるんですから」 玄「まことに申し訳ありません……」 京太郎「……」 ナデナデ 玄「んっ……えへへ……」 玄「……でもホント……会えて良かった……」 玄「本当に……グスッ………会えて……グスッ……」 京太郎「玄さん……何も泣く程のことじゃ……」 玄「弘世さんと渋谷さんのおもちに……」 京太郎「そっちかよ畜生」 京太郎「とまぁ説教も終わりましたし。 始めますか」 照「うん。 それじゃあ京ちゃん。 松実さん」 照「ようこそ、我らの白糸台高校へ」ニコッ パァァァァ 京太郎「うおぉ……」タジッ 玄「おおぅ……」タジッ 照「2日間のお仕事。 頑張ってね」ニコォッ 京太郎「あ、はい! よろしくお願いします!!」 玄「よ、よろしくお願いします!!」 菫(不気味だな) 淡(不気味……) 亦野「不気味なー」 照「……亦野ちょっとこっちこい」 亦野「うえっ!?」 ――そんなこんなで。 京太郎「コンベアベルト良し、Vベルト良し、ホッパーリング、テンリーダー、マットその他OK」カチャカチャ 京太郎「この台も大丈夫っと……」ガチャンッ 淡「あと15台っ。 がんばれがんばれーッ」 京太郎「……ちっとは手伝ってくれてもいいと思うんですけどねぇ~?」 淡「ん~? あれぇ~? バイトの分際でそんなこと言っちゃうんだぁ~?」 淡「これはバイト代減らしたほうがいいかなぁ~?」 京太郎「さーて次々!! いやぁ~卓がこんなに多いとやりがいがあるなぁ!」 淡「キャハハッ。その意気だキョウタロー!」 京太郎「はぁ……。……えーっと、ドライバードライバー……」 スッ 照「はい、京ちゃん」 京太郎「ん? ああ、照さん」 京太郎「ありがとうございます」スッ 照「私も手伝うよ」 淡「えーっ」 京太郎「いやいや、いいですよ。こういう力仕事は男がするもんですし」 淡「そうだよテルー! こんなの下っ端の仕事じゃーんっ。私達は忙しい身なんだからそんなのする必要ないよーっ」 京太郎「淡もああ言ってますし。時間が勿体無いですよ」 照「今日の練習は午前で終わってるし、今は皆手持ち無沙汰」 京太郎「まぁ確かにそうですけど……こんなのつまんないことですし」 照「……そんなこと無い」スッ カチャッ ...パカッ 照「二人なら、きっと楽しいよ」ニコッ 京太郎「……照さん……」 淡「むっ」 照「ここ?」 京太郎「そうです。カバー開けた時に端に見えるこのでかいのがコンベアベルトです」 照「……見た感じ欠損は無いよ」 京太郎「じゃあコンベアベルトは大丈夫ですね。次はテンリーダーの方診ましょうか」 照「テンリーダーって、これ?」 京太郎「はい。コイツを外すのはちょいとコツがありまして……」 照「……ふむ……」 ワイワイ ワイワイ 淡「………」 京太郎「ん?」 淡「…………」ジー 京太郎「…………」 京太郎(……ふむ) 京太郎「んー……やっぱり二人だけだとこの台数は辛いなーっ」 淡「!」 京太郎「誰か手を貸してくれないかなーっ」チラッ 照(……あぁ) 淡「あっ……だったら……!」 京太郎「いや、でもここにいるのは俺と照さんと忙しそうな身の淡さんだけだしなぁーっ」 淡「うぐっ」 京太郎「淡さんは手伝ってくれなさそうだし。 いやー大変だなーっ」 淡「ぐぬぬぬぬぅ……」 淡「…………きょ、キョウタロー!」 京太郎「おーなんすかー淡さーん」 淡「そんなに言うなら……て、手伝ってあげなくもない!…………けどっ?」 京太郎・照「「…………」」ニヤニヤ 淡「あっ! 二人してその顔!! もーッ!! ////」 ブォオオオオ 玄「うん。 これで床のホコリは大体いいかなっ」ピッ 菫「……すごいな……」 玄「ふふ。 こう見えて、掃除は得意なんですよっ」 菫「いや、そこもだが…………私はこういった機械がテンで駄目でな……」 玄「……ふぅん……?」 玄「!」ピコンッ 玄「でしたら教えましょう! 掃除機なんて簡単ですよ! いいですか? ここをこう持って、地面の溝に沿って……」 菫「お、おぉ。 こうか……?」 フニュ 玄「そ、そうそう! 腕をしっかり前に固定して……えへ……えへへぇ……」 菫「こうだな!」グッ フニャァ 玄「そうですフヒヒッ!」 玄(潰れるおもちすばららァァァっ!) ギュゥ 尭深「ん……」 玄「雑巾は手首だけで絞ると大変ですよ、渋谷さん」 尭深「あ、松実さん」 玄「こう、腕を伸ばして……腕全体でギューっと」スッ 尭深「……こう……かしら……」 グニュウウ 玄「そうです! もっと脇を閉めて屈んでください!!」 尭深「は、はい……」 グニュゥゥゥウウ 尭深「ど、どうですか?」 玄「あ。 ま、まだまだァ! もっと胸を閉めてください!」 尭深「は、はいッ」 グンニュゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウ 玄「あへ……アヘヘヘ……」 ――17 00 京太郎「お疲れ様でしたー」 玄「したー!」 京太郎「まさか4時間で20台の点検全て終わるとは……」 淡「途中からドライバー必要なくなったからねー」 照「回すのは得意っ」キリッ 菫「っんー……。 おかしいな……腕や腰より肩が凝ってる気がする……」 尭深「掃除機って肩に来るんですね……知らなかった……」 玄「うへへ」 京太郎(首尾は?) 玄(超上々!) 京太郎「( ´∀`)bグッ!」 玄「( ̄ー ̄)bグッ!」 玄「……あれ?そういえば亦野さんは? 姿が見えませんけど……」 菫「ああ、アイツなら絶賛仕事中だ」 玄「へ?」 菫「須賀くん、例のモノを」 京太郎「あ、はい。 こちらがリストです」スッ 菫「うむ、確かに。では早速」ピッ 玄「?」 prrrr ピッ 『もしもーし! 弘世先輩ですね!! もしかして私の仕事ですか!?』 菫「ああ、随分待たせたな。悪かった」 『いやいや! リールだハリスだの色々見てたんでむしろ早かったなーって思ってた所です!』 菫「そうか。 んじゃ、読み上げるぞー」 『はい!』 玄「あの……渋谷さん。 亦野さんは何を?」 尭深「必要な部品類を購入するために、予め大手麻雀店に行っておいたそうです」 玄「い、いつから?」 尭深「多分……3,4時間前でしょうか」 玄「えぇ……」 京太郎「常識ですね」 菫「常識だな」 照「常識」 淡「常識だねー」 玄「えええぇ」 照「とまぁ、お疲れ様。京ちゃん、松実さん。明日もよろしくね」 菫「明日は部活自体無いから午前から来てくれ」 淡「遅刻したら罰だかんねー!」 尭深「お気をつけて」 京太郎・玄「「お疲れ様でしたー!」 玄「たっきゅうマダー?」 京太郎「そんなに楽しみですか?」 玄「そりゃもう! この時の為に働いてたようなもんですよ!」 京太郎「さいですか。あ、ホラ、見えて来ましたよ。 あそこです」 玄「わーい! たっきゅう! たっきゅう!」ダッ ラウンド○ン『しばらく休みます』 玄「 」 玄「…………る~るる~……るるる~……」 京太郎「玄さん…………」 玄「…………あれがデネブアルタイルベガ……君が指す夏の大三角……」 京太郎「事前に調べなかった俺が悪かったです…………本当にすいませんでした……」 玄「…………」 京太郎「…………ちなみにアレは北斗七星です」 玄「……グスッ」 ――― ―― ― 京太郎「ってなことがあってさ」カチャカチャ 淡「ふーん?」 京太郎「昨日帰った後はずっとふて寝してたよ」ガチャンッ 照「ふーん……」 照「……でもその割には……」チラッ 玄「あっ! 弘世さん! おはようございます!! 今日も1日、胸張って行きましょう!」 菫「あ、ああ。 その調子で頑張ってくれ……」 玄「おっひょー! おはようございます渋谷さん!! 今日も弾んでますねぇ!!」 尭深「お、おはようございます松実さん……。……弾む?」 照「……随分元気そうだけど」 京太郎「……そういう人ですから……。 淡、そこのピン取って」 淡「ほいほーいっ」スッ ガチンッ 京太郎「よっし。 これでおしまいっと」 淡「あれ? もう終わり? 早くない?」 京太郎「今日やる分まで昨日やっちゃったからなぁ」 淡「ふふ~ん。 私のおかげねっ」 京太郎「ああ、その通り。 ありがとう、淡」ナデナデ 淡「んふふ~っ。 撫でんなし~」ニコニコ 京太郎「満更でもねえくせによぉ~」ウリウリウリ 淡「やめろし~っ!」ニコニコニコ 京太郎「照さんもありがとうございました」 照「ん」 京太郎「正直照さん照さんが手伝ってくれなかったら昨日で終わらなかったかと……」 ナデナデ 京太郎「んっ……」 照「……」ニコニコ 玄「こっちも最後のお掃除終わったよ~」 京太郎「了解でーす。 ……ん? この匂いは……」 菫「二人共お疲れ。カレーを作った。 食べていくといい」 玄「カレー! やたっ!」 京太郎「シーフードカレーですか。いいですね」 亦野「材料調達、アタシアタシ!」 菫「辛さは甘口と中辛がある。好きな方とれ」 淡「はいはーい! アタシ甘口ー!」 照「同じく」 尭深「中辛」 亦野「アタシだけ辛口なんだー! いいだろー!」 菫「亦野」 亦野「はい」 菫「黙れ」 亦野「はい」 「「「頂きまーす!」」」 尭深「ゆで卵欲しい方……」 玄「ハイ! ハイハイ! 二つください! 二つ! 丸の形が綺麗なのくださーい!!」 京太郎「…………」 亦野「福神漬あるよー!」 菫「貰おうか」 亦野「ちなみに作ったのアタシです」 菫「やっぱり要らない」 淡「キョウタロー! ニンジンあげるー!」スッ 京太郎「要らない」サッ 淡「ぶー」 照「京ちゃん、ニンジンあげる」スッ 京太郎「あ、どうも」スッ 淡「えー!?」 ―12 30 京太郎「ふぅ……。 修理も掃除も片づけも終わりましたし……」 玄「ん、そうだね。 ……ゲフッ」 京太郎「そろそろお暇しますか」 淡「えっ、もう行くのー?」 京太郎「むしろ居過ぎた位だよ。昼飯までごちそうになったんだし」 菫「もう少し居てもいいんじゃないか? 今は暑い時間だし、駅も混むだろう」 京太郎「むっ……」 亦野「夕方までゆっくりしてきなよー」 尭深「冷たいお茶、出しますよ」 玄「……だってさ、京太郎くんっ」 照「……京ちゃん」 京太郎「……」 京太郎「それじゃあ……夕方までお邪魔してますかっ」 玄「そうこなきゃっ!」 ――― ―― ― 淡「……ダウト!」 亦野「バカめ!引っ掛かったな!」 京太郎「いや、ホントにダウトっすよ」ペラッ 亦野「……あれ?」 菫「楽しそうだなお前ら…………麻雀部なのにトランプって……」 照「………」ペラッ...ペラッ... 尭深「………ズズッ……」 亦野「また須賀くん1位かー」 淡「もっかいもっかい! 今度こそ絶対勝ってやる!」 京太郎「……その前にちょっと休憩」スクッ 淡「あっ! 逃げる気かっ!キョウタロー!」 京太郎「違うって」 京太郎(……玄さん……何処行った?) ―白糸台麻雀部 台所 玄「~♪ ~♪」 京太郎「あ、こんな所に居た。何やってんすか玄さん」 玄「お、京太郎くんっ。いい所に! 味見して、味見っ」 京太郎「味見? ……なんすかこの緑の物体」 玄「んふふ。 いいからいいからっ、どーぞっ」スッ 京太郎「い、頂きます」 パクッ 京太郎「…………」モグモグ 玄「~♪」 京太郎「……あれ……これ……」 玄「何だかわかった?」 京太郎「わらび餅ですか?」 玄「せいかーい!」ズビシッ 京太郎「玄さん、わらび餅なんて作れたんですかっ」 玄「これでも旅館の娘だよ~? お菓子作りはお手の物っ」 京太郎「旅館生まれって凄い、改めてそう思った」 玄「他にもー。 ずんだ餅、ごま餅、よもぎ餅、柏餅! なんでもござれ!」 京太郎「すげぇ、なんか久々に素直に玄さんを尊敬した気がする」 玄「おもちマイスターだからねっ!」 京太郎「おもちマイスターって凄い、改めて」 玄「きな粉篩って完成! どやっ!」 淡「おおー!!」 菫「まさかここで本場のわらび餅を食べれるとは……」 尭深「……♪」モクモク 亦野「尭深が今までにないくらい良い笑顔してる……」 照「おかわり」 淡「おかわりー!」 京太郎「早っ」 京太郎「……いやホント美味いなコレ……」モグモグ 亦野「あ、須賀くん。 ほっぺにきな粉着いてるぞっ、と」スッ ペロッ 照「!」淡「!」 亦野「ん~甘~」 京太郎「あ、どうも」 亦野「ついでに餅一個貰い!」スッ 京太郎「あーちょっと!」 亦野「へへーん」モグモグ 照「……」 淡「……」 照「亦野、ちょっと卓着こうか。大丈夫、痛くしないよう心掛けるから」 亦野「え」 淡「雀卓へ行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……」 亦野「えぇ!? ちょ、なんで!?」 ―16 30 菫「二日間、お疲れ様。 お陰で見違えるようになったよ」 京太郎「そうですか? 一日中ほのぼのしてた気しかしないんですけど……」 菫「いや、むしろそれでいい。ウチはその名前の所為で何かと空気が淀みやすいからな」 菫「こういう日が一日くらいあっていいだろうさ」 京太郎「弘世さん……」 玄「弘世さん……」キラキラ 菫「ああ、そうそう。 はい、バイト代だ」スッ 玄「どうも……ってええ!? は、8人の諭吉! 一人で!?」 京太郎「こ、こんなにたくさん!? は、半分でいいですって!」 菫「そうなのか? バイト代の相場ってのがいまいちわからないものでな……」 照「京ちゃん、これ。 私の住所」スッ 京太郎「あ、どうも……って住所!?」 照「手紙……頂戴ね」 京太郎「あぁ、手紙ですか……」 京太郎(流石文学少女……) 照「……待ってるから」 京太郎「……わかりました。 しっかり手紙送ります」 京太郎「だから俺も、待ってますね」 照「うんっ」 照「……咲のこと、よろしくね。京ちゃん」 京太郎「はいっ」 淡「キョウタロー、メアド教えてー!」スッ 京太郎「おう。 赤外線、ココな」 ピッ 淡「……んふふ~」ニヤニヤ 京太郎「なんだ? そんなに嬉しいか?」 淡「だって男子のメアドなんて初めてだもーんっ」 京太郎「マジか」 淡「うん! だからキョウタローは私の初めてのメル友!」 京太郎「ほぉ。 そりゃどーも」 淡「…………」ピッ 京太郎「……んっ」ピッ From 大星淡ちゃん 『毎日送ってやるから覚悟しなさいね!』 京太郎「……ふふっ」 淡「キャハハッ」 玄「渋谷さん! これ、わらび餅10人前です!受け取ってください!」 尭深「はぁ。 でも、こういうのは部長の弘世先輩のほうが……」 玄「いえ!是非このおもちは渋谷さんに受け取って欲しいんです!」 尭深「は、はぁ……。 ……なら」 尭深「ありがたく、頂きますね」ニコッ 玄「はい!!」 菫「ほら、亦野起きろ。 二人が去るぞ」 亦野「 」 菫「亦野? おい、亦野っ」 亦野「 」 菫「……駄目か」 京太郎「それでは」 玄「皆さん!」 京太郎・玄「「さようならー!!」」 淡「バイバーイ!!」 照「また、ね」 菫「あまり遅くまで外を出歩かないようになーっ」 尭深「お気をつけて」 亦野「 」 亦野「ハッ」 ――― ―― ― ガタンゴトン 玄「あー! 楽しかったー!」 京太郎「東京都、王者白糸台。 最初はどうなるか不安だらけでしたけど」 玄「箱を開けたらなんてことなかったね!」 京太郎「入って速攻で迷子になった人が何言ってんですか」 玄「まぁまぁまぁ! 今となってはいい思い出だよ!」 玄「次は何処へ?」 京太郎「多分、近い方の龍門渕ですね。 合宿が終わってれば、ですけど」 玄「白糸台の次は龍門渕……有名校続きでドクドクするね!」 京太郎「……なんすかその擬音」 玄「ドキドキ+ワクワク!」 京太郎「なんでプラスの言葉同士を足してるのにマイナスなイメージになるんだろう」 京太郎「ところで今回のおもち談義なんですけど」 玄「ん! そういえばしてなかったね! とは言っても【形】も【大きさ】も渋谷さんがダントツで……」 京太郎「……【柔らかさ】のほうは?」 玄「あ゛」 京太郎「……」 玄「……」 京太郎「………」 玄「………」テヘヘ 京太郎「松実ァ!!」 玄「すいませぇええん!!!」 ―――― ――― ―― ― 菫「なぁ照……ずっと疑問だったんだが」 照「ん?」 菫「どうして須賀くんのことを『京ちゃん』と? そこまでの面識あったのか?」 照「……いや、無い」 菫「じゃあ、どうして?」 照「……それは……ひみt」 亦野「あー、宮永先輩って『幼馴染』っていう関係に憧がれてるみたいなんですよー」 照「 」 菫「ほほぅ?」 亦野「今日買ってきたベストセラー本も『幼馴染』とのラブコメでしたし」 照「……っ……っ」プルプル 菫「ほ~ぉ……」 亦野「だから本心じゃ、『照ネエ』とか呼んで欲しかったりしたんじゃないですかねぇ」 照「!!」カァァァ 菫「お、なんだ図星か照」 淡「て……照ネエって……ブフッ……」 照「……っ」プルプル 亦野「あれ? どうかしましたか宮永先輩?」 照「ま……ま……!」ブルブル 照「亦野ァアアアア!!」 ギュルルルルルルルルルルルルルル 亦野「ひぃいいいいい!!?」 尭深「……ズズッ……」 尭深「……ふぅ」 尭深「……美味しい……」 ――― 王者白糸台を後にした、おもちマイスター玄とその弟子京太郎 ――― ――― 二人の旅は前途多難、五里霧中。終わりがまだまだ見えない ――― ――― 一体この先、彼らにどのようなおもちが立ちはだかるのだろうか ――― ―― 続く 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/4149.html
【作品名】B壱 【ジャンル】漫画 【共通設定・世界観】 「道化師」と呼ばれる特殊な人間が存在する世界の邪本という国が舞台のお話 道化師(ネタバレ有り):「人類の進化の『道』を『化』かした『師』(もの)」の略で 普通の人間だと30%程度しか使えていない脳みそを50%も60%も使った 特殊な奇術が出来る人達のこと。(周りの人間からの虐待に対しての防御本能で目覚める) 能力を得た代償としてその能力と相対する「制約」を守らなければならず もし「制約」をサボるとその人間が生きていく上で「大切な物(野心とか友情とか)」が失われる (ただし、それは性格や人格の範疇だと思われる為ここでは考慮する必要はない) 妖怪:文字通りの存在。作中での扱いは「差別されてる人間っぽい生物」といった処。人間より自然に近い存在らしい カリスマジャスティス:子供向け番組に出てくるヒーロー(実在する)将太郎の必殺技はみんなこの人の技の真似 【名前】将太郎(狂骨版) 【大きさ】少年並み(中学生~高校生くらい?) 【攻撃力】ケルベロスの骨:犬の骨を二つ噛むことで両腕に犬の顔っぽいのが発生し、一蹴りで恐怖ロボの胸を 貫通(直径1.5~2m弱?の大穴を開けた)しながら20~30m程かっとべる程度の突進力を得られる。 速度は威力相応。恐怖ロボ(というかノフィックス)が反応しきれなかった メデューサの骨:蛇の骨を三つ噛むことで髪の毛を16匹の蛇に変える事が出来る。 蛇は数m上昇後、敵に向かって殺到する。威力と速度は道路に突き刺さるくらい 射程は直線距離で10mくらい?速度には時間差を付けることが可能 (9匹避けたところに7匹が殺到するとか) 素の身体能力:通常時以上。恐怖ロボの回転しながらのパンチを片手で軽く受け止めたり、 軽く腕を振るだけで恐怖ロボの拳を粉々に出来る。(エミネのギルティーブレイドも片手で防げる) 気合い入れて蹴れば恐怖ロボの拳から肩まで真っ二つに砕くことが可能 【防御力】多分通常時以上。「鳥の骨」で飛行時、恐怖ロボに叩かれても体勢を崩すだけで傷1つ負わない 【素早さ】反応速度・移動速度・鳥の骨:多分通常時以上。恐怖ロボの攻撃に完全に対応できてる 【特殊能力】基本は将太郎の時と同じ。 トゥールの皿:トゥールと同じく物の声が聞こえるようになり、物からシリコダマを抜く事が可能になる。 詳しいことはトゥールのテンプレ参照 (将太郎がシリコダマ引っこ抜くには直接腕を物に突き刺せば良さそう) 【長所】強力すぎる馬鹿力。威力は弱いが遠距離技もある。ロボット等の物相手なら即死攻撃可能 【短所】アホなのは変わってない。遠距離技の射程と威力。 【戦法】とりあえず「ケルベロスの骨」で突っ込む。但し一目で接近するのが危険だと解る場合は「メデューサの骨」 相手がロボットとかの「物」で再生能力とか持ってたら「鳥の骨」で接近しシリコダマを抜く 【備考】ケルベロスの骨やメデューサの骨では複数の骨を取り出して噛むことになるが、 鞄から取り出して噛むまでの時間は骨を一つしか使ってない時とあまり変わってない 尚、参戦時には何も噛んでない物とする(トゥールの皿を持ってる状態でよさげな状態がなかったので) 参考テンプレ 【名称】将太郎(通常版) 【属性】道化師(狂骨) 【大きさ】少年並み(中学生~高校生くらい?) 【攻撃力】ジャスティスブレイド:カリスマジャスティスの必殺技。通称JB。以下3つの種類がある 寿:両腕を交差して切り払う。威力は恐怖ロボが握った掌を無理矢理開かせながら砕けるくらい 祝:両腕を打ち下ろす。十数mくらいの爆発で吹っ飛ばされても生きてた奴が一撃で気絶(手加減してたかも) 祭:両腕での乱打。一瞬の間に衝撃で相手の体が見えなくなるくらい殴れる(十数発ほど?) 持続時間は数十秒(最低でもエレベーターが7階分上る間)以上で、 一発毎の威力は直径数十mの電球を貫通する勢いでロディジーを数十m吹っ飛ばせるくらい 以上を骨を使わずに自前の腕力だけで実行可能。(「祝」は「鳥の骨」を使ってたが骨の性質上関係なさそう) 猫の骨:自分の身長より若干でかく大柄(横幅1mくらい?)なロボットを一撃で コンクリ製っぽい壁に叩きつけて破壊出来るようになる(叩きつけられた壁は数㎝ほど凹んでた) 猫打:「猫の骨」を使用した引っ掻き攻撃。機関銃2挺をまとめて3分割出来る 馬蹴り:「馬の骨」を使用した両足同時蹴り。威力はよく解らないが多分馬並み? 蛇十字:「蛇の骨」を使用した関節技。絞める力はよく解らないが多分大きさ相応の蛇並み? 豚の骨:突進力を高める。ロディジーを掴んだまま数秒で数m離れたエレベーターに突っ込める 【防御力】水裂波を真正面から食らっても全然平気。と言うかほぼ無傷 (水裂波:5m前後の距離を1秒強くらいでかっとぶ最大直径3~4mくらいの水の弾丸) ロディジーの非雷拳を数発(3~4発以上)、パンチを7発、避雷針と踏みつぶしと膝蹴りを1発ずつ、 おまけにロディジーの電流を数秒食らってもダメージは負うが全力で戦闘可能。 (非雷拳やパンチ等を1発食らう毎に一瞬~数秒くらい気絶したりとかはしていたようだが) 恐怖ロボのパンチを真っ正面から受けて数十m吹っ飛んで地面に叩きつけられたが 数時間ほど気絶するだけで死なず、怪我も頭からやや多めに出血する程度だけだった 亀の骨:首を一瞬で胴体に引っ込める。首狙いの攻撃を避けるのに便利 トゥールの皿:変身(仮)の能力で頭にトゥールの皿を作る。多分硬さはトゥールの皿と同じくらい? 厚さ30㎝のコンクリに直径4~5mくらいの穴を開けてぶち抜くくらいの勢いで 蹴り飛ばされても無傷だった(ただかなり頭に響いていたようだが) 【素早さ】反応速度:5~6mくらい離れたところからの2挺のマシンガンによる銃撃をギリギリ避けられる (そのうち1挺の銃を撃ってる奴の腕前は前方にいる自分の車から逃げてる車から ポイ捨てされた煙草が自分の真横に来た瞬間打ち抜けるくらい) 移動速度:5m前後離れた所にいる仲間を狙った水裂波が仲間に届く前に割り込んで盾になれる (但し、長時間走る場合はもっと遅くなる可能性がある) 2mの高さの壁なら手をかけるだけで飛び越すことが可能 犬の骨:8~9m位の距離を4本足スタイルでほぼ一瞬~1秒で駆け抜ける。長時間走行可能 猫の骨:機関銃2丁の弾幕に真正面から突っ込んでも無傷。移動速度は犬の骨並み? 鳥の骨:両腕を広げて鳥のように飛行する。(腕は自由に動くが多分両腕を下手に動かすと失速する) 速度は一瞬~1秒くらいの間に高層ビルより高いところまで飛べるくらい 【特殊能力】能力:噛んでる生物の骨からその生物の力を引き出す 制約:一日一善 蛇の骨:蛇のように自在に骨が曲がるようになる(関節以外の場所も曲げられる) それにより手足を使わず蛇行で移動できるようになる。その結果肩幅より広い所なら 通り抜けることが出来るし、全長・全高共に2mの蛙に飲み込まれても肛門から脱出できる ハリネズミの骨:髪の毛をハリネズミの針みたいな状態にする(長さは30~50㎝程) 猿の骨:猿並みに身体能力が高くなる。色々便利そうだけどテンプレ化しにくいので略 変身(仮):噛んだ骨の元の生物に変身する。多分人っぽい生物や妖怪限定? (完全に別の姿になるのではなく元の姿にその骨の生物の姿が付加される感じ) 作中変身したのは鬼と河童(防御欄の「トゥールの皿」参照)のみ 変身すればその生物の能力だけでなく身体的な強さも使用することが可能になる また、さらに骨から人格や記憶を引き出す(イタコみたいな状態)事も出来るがが、 それを使うと激しく疲労し、最終的には気絶してしまう(使用から数分程度で気絶?) 【長所】この時点で人外と言っても良さそうなほど頑丈。腕力や反応もなかなか鬼じみている。飛行可能 【短所】作中No.1のアホ。飛び道具がない 【備考】能力使用には腰の鞄から骨を出して噛むという動作が必要。この動作に掛かる時間はほぼ一瞬程度 http //mediatorweb.web.fc2.com/template/00200000/b1.html vol.124 626格無しさん 2019/05/09(木) 05 50 12.65 ID yv0oBl1m 615-623大量考察乙 625要約乙 そこら辺ざっと見たけどマッハ3対応の壁下も位置が適切じゃないのいるね 位置がおかしいと言うかテンプレに不備があるのもあるけど ジーン 攻撃力の威力倍化説明無し 山田のり子 ガビョウを弾き飛ばすのに10回振ったと考察でされてるけど、もっと少なくても不思議じゃないもっと詳しい情報必要 627格無しさん 2019/05/09(木) 08 45 43.27 ID LZ2Kh0io そこにある将太郎だが 不備あるかどうか分からんけどこれ固有名詞だらけで何とかならんのか 632格無しさん 2019/05/10(金) 14 53 09.75 ID szB9ihUP 627 恐怖ロボやロディジーのテンプレはリンク先から見れるが、エミネのギルティーブレイドや水裂波のどこにもないなこれ と言うか、攻撃食らったら気絶するって書いてあって何かに耐えてないし、水裂波の威力が書いてないから実質的に防御力不明だわ つーか将太郎のテンプレ、昔の漫画作品スレのからそのまんまコピペしてきたやつだな…… (省略) 4スレ目 642 :格無しさん:2007/08/13(月) 00 42 11 将太郎考察 ○村雨クナイ 特攻勝ち ○ガッツ 同上 ○ルナ・イル 同上 ○レオン 同上 ○天道流珠菜 同上 ○シャナ 同上 △滝沢ハンドレッド昇 特攻じゃ倒せない 分け ○両儀式 先手とれる ×ターちゃん パンチや関節技で負け △加藤鳴海 防御で分けは取れる △ブレイド 同上 ×シロー クロスエナジー開放負け ×タイムスイーパー 一時停止からクラスターボム負け ターちゃん>将太郎>両儀式
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6246.html
五月六日 朝 京太郎「…義姉さん達が帰って来なかった。飲み会って言ってたけど間違いなく嘘だな」 デパート キャップ 京太郎「…デパートの安売り戦争に出かけるか。旅行行く前に肉とか使い切ったし…さあ、戦争だ」 ーーーーーーー 京太郎「ハァハァ…各種野菜確保…マジであんなに必死なんだよ奥様方は…次は肉だな…」 ??「あっ、これ安い。皆の健康を考えると後はお肉かしら?」 京太郎「やってきました…メイン戦争、国産牛肉ブロック3キロ…お一人さま二つまで。70%OFFだから…これは負けてられない」 ??「あらあら…何故こんなに殺気だってるのかしら」肉売り場のど真ん中にいる アナウンス「今から国産牛肉の70%…」 ダダダダ…←殺気立つ奥様方の群れ 京太郎「……負けるかー!」同じく走る ??「えっ、えっえ!」巻き添えをくらい揉みくちゃになる。 京太郎「二つ確保!……あっ」 ??「ちょっと…すいません…通して…」 京太郎「たすけるか…」 ギュッ… 京太郎「こっちです」 ??「えっ?」 ??「あ、ありがとうございました」息をきらし、両目を開けている 京太郎「いえ、困ったらお互いさまですよ」 ??「それでもです。本当に助かりました」 京太郎「美人を助けるのは男の役目ですから。それに初めて綺麗なオッドアイを見れたからおあいこですよ」ワハハ ??「えっ…」右目を抑える 京太郎(……もしかして地雷を踏んだか?)冷や汗をかく ??「み、見たんですか?」 京太郎「ええまあ…見えたんで」 ??「……本当の事を言ってください」 京太郎「えっ?」 ??「お世辞なんて言わなくてもいいですよ。笑ってくれてもかまいません…この眼が」 京太郎「俺は嘘はいいませんよ。貴方の眼は綺麗です。色もそうですが心が澄んでいるから綺麗です」 ??「……」カァァ 京太郎「それじゃあ、俺はこれで」 京太郎(今日は豪華に作るぞ) ??「ま、待ってください!な、名前を教えてはくれませんか?」 京太郎「……」 京太郎「須賀京太郎です」 ??「須賀京太郎…わ、私は福路美穂子って言います!」 京太郎「福路さんですか…俺の事は須賀でいいんで。それでは」 美穂子「はい、今回はありがとうございました!また会った時にお礼さしてください」 京太郎「ええ、その時を楽しみにしてますよ」 ーーーーー 夜 強制イベント 京太郎「ただいまー…あれ誰かいるのか?」玄関の靴を見てつぶやき ガチャ…ドアを開ける 京太郎「誰かきてるの…」 霞「お久しぶりですね、須賀様」 京太郎「な、なんで…」 霞「酷いですね…御迎えにきたんですよ、“須賀”宗家の貴方を」 京太郎「迎えにきた?」 霞「ええ、姫様の婿としてね」 京太郎「…義姉さん達はどう言ってるんだ?」 霞「あら、まだその年で姉離れできて…」 京太郎「質問に答えろ、岩戸」 霞「…っ…、貴方の義姉達も賛成して」 バタン…ドアが開く 健夜「認めてないよ」ゴゴゴゴ… 良子「嘘は駄目ですね…私達は一言もそんな事を言ってませんよ?」 霞「…巴達は足止めできなかったんですか」 健夜「私達に麻雀を挑む方がありえないよ…なにより夫になる義弟の大事な未来が勝手にきめられそうなんて…本気出すしかないよね?」 良子「…強硬手段に出たのはミスでしたね。鹿児島のババア達にはこれをネタに京太郎から手を引いてもらいます」 霞「…なぜ、私達の邪魔をするのですか?須賀様にとって…」 健夜「それを決めるのは京君を見捨てた貴方達じゃないよ」 良子「京太郎の未来は京太郎が決める…私達はそれに従うべきです」 霞「私は、見捨ててなんか!」 健夜「…黙れ。お前達鹿児島の巫女は京君の両親が殺され…」 京太郎「ストップ…ストップだ!。なにがどうなってるか、俺に説明してくれ」 良子「京太郎は少し黙…」 京太郎「…好い加減にしないと怒るぞ」ゴゴゴゴゴ… 健夜「…京君は長野から離れないといけないんだ」 京太郎「…それはなんでなんだ?」 健夜「それが此処にみんなで住む条件だったから」 京太郎「はっ?」 健夜「私と良子ちゃんは鹿児島のババア達と契約を交わしたの。京君が高校生になるまで育てる変わりに、長野に三人で住める場所を提供してもらうって」 霞「そして時が来たら姫様の婿として迎える…」 良子「それは無効ですよ?私と健夜義姉さんとでここの家のお金とこれまでのお金は全額返しました。だから京太郎は無理矢理婿に行く必要がない」 京太郎「それなら此処に残る事も…」 健夜「契約には高校生になったら長野を出るってあったんだよ」 京太郎「なんでそんな大事な事を隠してたんだ……なんて言ってもどうにかしようと必死でどうにかしようとしてたのは知ってるから今回は責めない…今日、帰って来なかったのもそういうことなんだろう?」 健夜「う、うん…本当にごめんね」涙目 霞「姫様の婿に来ないのならどうするつもりですか?」 良子「それはイージーな質問ですね。他県に家族三人で引っ越すに決まってるでしょ?」 京太郎「えっ?」 良子「今、候補に上がってるのは5つ。鹿児島を含めてね。それを京太郎に決めてもらう」 良子「場所は東京、大阪、奈良、岩手、鹿児島の五つ。理由は色々とありますが私と健夜義姉さんは最善だと判断しました」 霞「…鹿児島が入ってるのは婿として…?」 健夜「だからそれはないよ…でもね、鹿児島事態はありなんだよ。あそこには貴方達がいるからね」 霞「私達がいるから?」 健夜「京君の成長に繋がるからね」冷たい笑み 霞「……」ふるえる。 京太郎「それで移動先は俺が決めるのか?」 良子「そうです」 京太郎「因みに義姉さん達のおすすめはあるの?」 健夜「私は…」 健夜「岩手かな…旅行して改めて思ったけど気候もいいし、相談役にトシさんもいるから」 京太郎「…良子義姉さんは?」 良子「私は東京ですね。あそこならいつでも家族団欒できますし…」 京太郎「……」 京太郎(俺はあそこがいいんだけどな) 京太郎(奈良とかもありだと思うんだよな…でも義姉さん達の考えも大事にしないと…) 京太郎「…なら三人で岩手に行こう」 健夜「私は京君についていくだけだよ」 良子「私もです」 霞「……姫様を見捨てるの?」 京太郎「………いつまでも俺に頼らないでください。俺は誰も拒否しなかった。最初に捨てたのは貴方達で今回も結局は貴方達が甘えたからだ」 霞「…なら捨てなかったら貴方は私達と居たと言えるの?」 京太郎「言えますよ。だって俺の初恋は貴女だったんだから霞さん。もう昔の話ですけどね…」 霞「……私達は…私達は…怖かっただけなのよ」ぽたぽた 京太郎「…俺もあの時は怖かったですよ。時はやり直せないんですよ」 霞「……うぅ…」大泣き 夜 2 京太郎「……久達になんて言おうか。転校するで受け入れてくれるんだろうか?衣や東横さんにも言わなくちゃならないし…これもしかして死んだか?」ベッド出ゴロゴロ。 ガチャ… 京太郎「義姉さん?」 霞「違うわ…私よ」 京太郎「……夜這い?」 霞「…いっその事それもありだとは思うのだけれど、今日はあの鬼達に須賀様を抱き枕にして言いって言われたからそれを楽しみに来たの」 京太郎「はっ?」 霞「聞こえなかったのかしら?私は…」 京太郎「いや、俺が霞さんを襲ったらどうするんですか?」 霞「それを元に鹿児島に連れて行くわ」 京太郎「拒否権は?」 霞「あると思って?」 京太郎「…わかりました」 霞「…キングサイズのベッドなのね」 京太郎「ええまあ…これしかなかったらしくて」 霞「どう言う事?」 京太郎「ベッドを買いに行く時に限って俺の都合が合わなくて、義姉さん達が買ってきてくれるんですよ」ワハハ 霞(わざとね…) 京太郎「そんな事よりさっさと寝ましょう。今日は流石に疲れましたから」 バタン…←ベッドにうつ伏せで倒れこむ 霞「そうね…私も疲れたわ」 バサ…←何かが落ちる音がする 京太郎「えっ…?」 霞「さあ、寝ましょうか」 ギィ…ギィ…←ゆっくり歩いてきて 京太郎「あ、あのもしかして服着てないんじゃ…?」 霞「私、寝る前には服を着ない主義なのよ」 京太郎(助けて、義姉さん!) ーーーーーーー 良子「もう…食べれません……zzz」 健夜「…きょー…君…zzz」 薬を仕込まれ、眠る二人であった 霞「…温かいわね」 ギュ…←京太郎を反対から抱きしめ、足を絡める 京太郎(煩悩退散…思考を止めろ、無我の境地に立つんだ俺!) 霞「須賀様…いえ、京太郎。本当に鹿児島には来ないの?」 京太郎「…行きません。岩手に行くと決めましたから」 霞「そう…。ねえ、私って魅力ないのかしら?」 京太郎「えっ?」 霞「だって京太郎は襲ってくれないし…やっぱり胸が大きすぎるのかしら?」口から微かに酒の匂いが漂う 京太郎(…酒盛りしてて義姉さん達に何かを盛ったな。でも霞さんも酔ってるみたいだし…どうしたものか」 霞「聞いてるの?」 京太郎「充分、魅力的ですよ…おれなんかにはもったいない位に」 霞「なら…」 京太郎「勢いで手を出すのはタダの屑じゃないですか」 霞「……」 京太郎「それに…俺は酔ってない時の霞さんに誘われたかった」 霞「……お願いがあるの」 京太郎「なんですか?」 霞「一度、一度だけでいいから義姉さんって呼んでくれないかしら?」 京太郎「…」 霞「おこがましいのは分かってる…でも」ポロポロ 京太郎「……義姉さんは本当に泣き虫だな」 モゾモゾ…←京太郎が上手に動き霞と向かい合う 霞「えっ…」 京太郎「…朝が来たらさっきまでと同じ関係です。だけど今、この時だけは俺、須賀京太郎は石戸霞の義弟です。泣き虫な霞義姉さん」 ギュ…←抱きしめる 霞「…き、きょ、京太郎くん…」ポロポロ 霞「ごめんね…本当にごめんね。護る力も覚悟も無いお姉ちゃんで…グズ…本当にごめんね」 京太郎「許します、全部。今は俺は貴方の義弟なんですから。俺は貴女を赦します」 霞「……zzz」 京太郎「寝たのかな…起こさないようにと」 スッ…霞からそっと離れて 京太郎「…それにしてもエロいよな…ゴクリ…」 京太郎「……なにを考えてるんだ俺は。とりあえず寝よう………zzz」 霞「…残念…今日は危険日真っ只中だったのに」ボソ… 朝 霞「起きてください、須賀様」 京太郎「うん…おはよう…霞義姉……霞さん」 霞「はい、おはようございます」巫女服装備 京太郎「…うぅ…朝ご飯作るから少し待っててください」 霞「それならもうできています。此方がお弁当です」 京太郎「えっ?」 霞「少し台所と食材を借りました。これを一宿一飯の恩返しとさして頂きます」 京太郎「は、はぁ…」 霞「それでは私はこれで……今週一杯まで私達は長野に居ますので気が変わったのであればお呼びください…それでは」 京太郎「……相変わらず万能だな」 京太郎「とりあえず霞さんのご飯を食べるか」 ーーーーーー 良子「わたしとした事がまさか盛られるとは…」 京太郎「あれ、良子義姉さん起きてたの?」 良子「ええ、おはよう。…昨日霞に何かされましたか?」 京太郎「いや、とくになにも。義姉さん達が焚きつけたんだろ?」 良子「…やっぱりそうきましたか。本当に手を出してないんですね?」 京太郎「ああ、俺は義姉さんたちにウソはつかない」 良子「ならいいんです…あと最近、何処かの執事が私達の事を調べてるみたいなんですが心当たりは?」 京太郎「ああ、それは龍門渕のハギヨシさんだよ」 良子「ハギヨシ?」 京太郎「ハギヨシさんは…」 説明中 良子「…害がないならかまいませんね」 京太郎「そうだね…とりあえず霞さんのご飯を食べない?」 良子「そうしますか」 昼 京太郎「お弁当が重箱だった……なんだこれは?それにあれなのか今日、咲達に話さないといけないと考えると胃が…」 京太郎「久しぶりに中庭に行くか」 ーーーーー 咲「あっ、京ちゃん!」 京太郎「うん?なんだ咲一人か?」 咲「うん…優希ちゃんはタコスを買いに学食、原村さんはその合宿が終わってからなんか体調が悪いみたいで」 京太郎「学校にはきてないのか?」 咲「うんうん…学校にはきてるんだけど部室で部長と大事な話があるって」 京太郎「大変そうだな」 咲「…京ちゃんは私に大切な話があるんじゃないの?」 京太郎「なんでそう思う?」 咲「京ちゃんが難しい事を考えてる時、眼が怖くなるから」 京太郎「…幼馴染には勝てないか。今日の放課後麻雀部で大事な話がある」 咲「やっぱりそうなんだ…」 ギュ…京太郎の服のすそを咲が持つ 京太郎「すまない」 咲「まだ内容聞かされてないのに謝らないでよ……でも、今までありがとうね、京ちゃん」 京太郎「ああ、こちらこそな」 咲「じゃあ、今日の放課後だね」 バッ…京太郎から離れる トボトボ…目尻に涙を貯めている。 咲「あれ、おかしいな…悲しくないのに涙がでるよ…なんでだろう京ちゃん」 放課後 京太郎「さて…いきますか」 ーーーーーーーー ガチャ… 京太郎「ちわー…ってあれ、皆居るのか、珍しいな」 久「……ええ、久しぶりね京太郎」 京太郎「…どうかしたんですか?」 久「な、なにが?」 京太郎「何かを隠してますよね?」 久「……聞いたのよ、三尋木プロに」 京太郎「ああ…そうなんですか。咏さんがどこまで知ってて言ったのかわかりませんが都合がいい…俺、須賀京太郎は一週間後に岩手に引っ越す事になりました…今までありがとうございました」 久「えっ?」 京太郎「家の事情で岩手に引っ越す事になりました」 久「な、なにを言ってるの?じ、冗談よね?」 和「そ、そうですよ、何を言ってるんですか?」 優希「笑えない冗談だじぇ」 まこ「そうじゃぞ、いっていい事と悪い事があるぞ」 咲「……」 京太郎「事実です。明日からはここにきません。事情は知ってるんですよね…なら…」薄ら笑い バチん… 咲「……誤魔化したらだめだよ、京ちゃん。逃げたらだめなんだよ。笑って誤魔化して、一人で悪役にならなくていいんだよ。ごめんね、京ちゃん。さっき部長から無理矢理聞いたんだ、京ちゃんの過去」 京太郎「……それで」 咲「…何も知らなかったんだと思ったよ。6歳の頃から一緒に居るのに私は京ちゃんの事を何も知らなかったんだって。だからさ、京ちゃん。麻雀を打とうよ」 京太郎「はっ?」 咲「全力で打とう。打てばわかるよ、私達は麻雀部なんだからさ」ゴゴゴゴ… 京太郎「…いや、それって…」 久「それでいいわ…打ちましょう、京太郎。ごめんだけど今日の私は本気よ」 和「……納得できませんが…私も打ちます。言った言葉には責任を持ってもらいます!」 京太郎「…わかった」 京太郎(…だけど麻雀を打ってもなんの解決にもなってないんじゃないのは気のせいか。) 京太郎「よろしくお願いします…」 咲「よろしくお願いします」 久「よろしく」 和「よろしくお願いします」 咲「私が親だね…本気でいくよ」ゴッ…黒いオーラが出る 久(この牌が来たって事は…ここはこれで行く!) 世界を歪める悪運発動! 咲(……部長…まだいいかな) 京太郎(……先制は困るからな…止めさしてもらう!) 渇望と添い遂げた者発動! 久(…っ!京太郎に邪魔された!) 一同「テンパイ」 京太郎(槍が不調なのはいつもの事だ…焦るな。咲の気配が明らかにやばい。速攻であがる) 咲(京ちゃんのギアがはいった…) 和(……勝つ!) 京太郎「ツモ!2000.3900!」 久(さっきはここで撒かれた…でもこの牌が来たって事は…ここはこれで行く!) 世界を歪める悪運発動! 咲(…部長のあがり、どうにかなるかな) 魔王覚醒…失敗! 咲(う…弾かれた?) 京太郎(やばい、あれは俺にくる!) 渇望と添い遂げた者発動! コトン… 久「ロン!12000…私は強くなったのよ、京太郎?」 和(……この試合は絶対に勝ちます。須賀君には大事な事を教えてもらったのに私はまだ何もしていない。須賀君、これが私の選んだ麻雀です!) 京太郎(……きつい…皆のレベルが急激に上がってる…) 渇望と添い遂げた者発動! コトン… 和「ロン!7700です…あのときみたいにはいきませんよ?」 久(……これ?……ならこっちかな) 世界を歪める悪運発動 京太郎「……っ…まだだ」 零天の若木発動… 久(あれ…?なんで、こっちの牌がきた?) 咲(…いくよ、京ちゃん) 咲「カン…ツモ!嶺上開花…2100.4100」 京太郎(…しんどいけど…楽しいな。最近打ってた麻雀は全部早く終わってこんな緊張感なんてなかったしな。転校の事とかで負い目を感じてたけど…いまは全力で打つ!) 咲(…ああ、京ちゃんが本気だ。この前は和ちゃんに打った槍とは別の槍…真っ白で綺麗だな) コトン… ドス… 咲「えっ?」 咲(これって京ちゃんの…) 京太郎「ロン、四暗刻単騎、32000だ」 京太郎 45200 咲 -2900 久 31000 和 26700 京太郎が勝利しました。 京太郎「ありがとうございました!」 咲「……」 久「……」 和「……」 咲「…やっぱり京ちゃんは強いね」涙目 京太郎「いや、皆強かった。一ヶ月もしてないのにここまで成長するとは思わなかった」 久「誰かさんが岩手に旅行に行ってる間、私達はプロ2人にシゴかれてたのよ、あたりまえじゃない」 和「…須賀君に勝つ為に努力しましたから」 京太郎「すまん…本当なら皆で…」 久「ダメよ。それ以上言ったら。もうできない事を突きつけられたら悲しいじゃない」 京太郎「……」 久「ねえ京太郎、一つ約束をしましょ」 京太郎「約束ですか?」 久「そう約束。私達は全国に行くわ。絶対にね。京太郎も転校した先で全国を目指すでしょ?」 京太郎「ええ、まあ…個人では確実に行きます」 久「なら全国でお互い会いましょう。私の勘が言ってるのよ…京太郎は女の子を連れて全国に来るって」 和(女の子を…)ゴッ… 咲(連れて?)ゴゴゴ… 京太郎「女の子ですか?」 久「ええ、そうよ。私達はそれに勝つ。勝ったら清澄にもどってきなさい」 京太郎「えっ、それって横暴じゃ…」 久「あら、勝てばいいだけでしょ?それとも何かしら京太郎は麻雀に自信がないのかしら?」 京太郎「そんな事は!…あっ」 久「なら決まりね。皆もそれでいいわよね?」 和「はい…勝って須賀君を取り返します」 咲「…私もそれでいいかな。京ちゃんを取り返す」 優希「犬のタコスは絶品だから、私が取り返してやるじぇ」 まこ「…言うとる事はめちゃくちゃじゃが面白そいじゃからの。わしも一枚噛ませてもらうかの」 京太郎「えっ…なんなんだこれは…」 スッ←久が須賀が近づき 久「約束を破った事はこれで勘弁してあげる…でも京太郎の隣に立つのは私だから」小声 京太郎「……えっ?」 久「さあ皆、全国に行く目標が一つ増えたわ。絶対に勝つわよ!」 京太郎以外「「「はい!」」」 夜 京太郎「………やばいな、明日から行かなくていいと考えると凹むな」 カピー「パカパカ(…すまない、主」 京太郎「どうしたんだ、急に?」 カピー「パカパカ(私は知ってたんだ主が転校しなければならない事を」 京太郎「だからあそこまで凹んでたのか?」 カピー「パカパカ(ああ…本当にすまない」 京太郎「許すよ。今回の事は仕方がない。別れは慣れてるからな」 カピー「パカパカ(……主)」 カピー「パカパカ(…また妙なモノを拾ってきてるんだな」 京太郎「…あれ、それってなんか特別なのか?」 カピー「パカパカ(これ単体は意味がないし成長しないといけない。主は本当に面白いな。鏡と勾玉…そうだな次は短剣を拾ってきたら私の力を貸そう」 京太郎「お断りだな」 カピー「パカパカ(そこは喜ぶ所だろう」 京太郎「忘れたと言わせないぞ、三年前に俺が流れ星をみたいっていったときに何が起きたのかを」 カピー「パカパカ(あれは偶々力加減が…」 京太郎「…」 カピー「パカパカ(あ、主なんか嫌いだー」涙目 夜 強制イベント 転校報告 京太郎「…転校報告をしないといけないな。まず誰にするか」 京太郎「東横さんだな…」 ーーーーー 桃子「……それはなんの冗談っすか?」 京太郎「事実だ」 桃子「……なんで態々、電話してきたっすか。メールの方が楽だったはずっす」 京太郎「関わりは大切にするって決めてるから…別れが怖いからって人から逃げたら全部から逃げないといけなくなるから。ごめんな東横さん」 桃子「……馬鹿っす。明後日、昼頃…最初で会った時の場所で待ってるっす」 プツン…プー、プー、 京太郎「……」 京太郎「もしもし、夜遅くに申し訳ありません。須賀ですが…」 ハギヨシ「須賀様ですか、ハギヨシです。衣様に御用ですか?」 京太郎「えっ…はい、そうです。なぜそれを?」 ハギヨシ「昨日の夜から衣様が部屋から出てきません。原因は貴方ですね」 京太郎「……ハギヨシさん…俺は…」 京太郎「…衣と代わってください」 ハギヨシ「わかりました…少しお待ちください」 ーーーーーーー 衣「義兄…さま…ぐす…」 京太郎「衣か。なんで泣いてるんだ?」 衣「夢を…夢を見たんだ…衣がまた一人になる夢を。なあ義兄様…あれは悪鬼の夢だよね…」 京太郎「…衣には龍門渕さんや国広さんがいるだろ?」 衣「…違う、衣が聞きたいのはそれじゃない!」 京太郎「…衣、俺は岩手に転校しなければならなくなった」 衣「嘘だ…」 京太郎「本当だ」 衣「嘘だぁ…なんで…なんで義兄様、衣は何か悪い事したのかな…?」 京太郎「…いやしてない。悪いのは俺なんだ」 衣「嫌いだ…衣を置いて行く義兄様なんか大嫌いだ!!」 バン…プツン…プー、プー 京太郎「…あれやばいな、涙が止まらないぞ」 ーーーーーーー ハギヨシ「衣様、お話があります」 衣「出ていけ…」 ハギヨシ「衣様…」 衣「出ていけー!嫌いだ、皆大嫌いだ!所詮は有象無象の存在だったんだ!それに気を赦した衣が…」 バチん… ハギヨシ「申し訳ありません。罰なら後でうけましょう。ただ、今は衣様は知らなければなりません」 衣「…何を?」 ハギヨシ「須賀京太郎様の過去をです。皆様もです。お嬢様」 ガサ… 透華「……」 一「……」 純「……」 智紀「……」 衣「今更…義兄様の過去がどうしたのだ。義兄様は衣を捨てた…それは変わらない」 ハギヨシ「…それはわたしの話を聞いてから決めてください。須賀様は衣様を見捨てるような下衆ではありません」 透華「話しなさい、ハギヨシ」 ハギヨシ「はっ…須賀京太郎様の過去を語るに当たって知っておいて欲しい事が一つあります。須賀様は四歳の時にご両親を亡くされています」 衣「えっ…義兄様も?」 ハギヨシ「ええ、衣様と同じです。ですがそれよりも酷い事です」 一「どう言う事ですか?」 ハギヨシ「あの方は目の前で両親を殺されたんです」 衣「えっ?」 ハギヨシ「今、須賀様と血の繋がった身内はいません。須賀様は天涯孤独の身の上なのです」 深夜 京太郎「……zzz」 良子「…スリープしてますね」 健夜「でもやっぱり泣いてたみたいだね」 京太郎「…zzz」 良子「…小さい時にもこんな事がありましたね」 健夜「そうだね…あの時もこんな感じだった」 良子「なら私がレフトで健夜義姉さんがライとで…」 健夜「了解」 ゴソゴソ…京太郎の両脇に入り込み ギュ… 良子「大丈夫ですよ、京太郎」 健夜「私達はいなくならないから。」 良子健夜「家族だから…」 ーーーーー カピー「パカパカ(良いところだけは持って行くのは賭博士だからか?」 5月8日 朝 京太郎「……」眼が冷めている 京太郎「起きたらまた義姉さん達が居た…どうなってるんだ」 京太郎「…カピーに相談しよう」 シュ…抜け出す ーーーーーー カピー「パカパカ(爆ぜろリア充」 京太郎「はっ?」 カピー「パカパカ(いやなんでもない。ただ美人の義姉二人に抱きつかれながら寝ていたなどといまどきのアニメでもないシチュエーションを私に相談されても困るだろ」 京太郎「アニメ見てたのか…」 カピー「パカパカ(私にわからない事はないぞ?因みに今やっている魔法少女ものの魔女は魔法少女のなれの果てだ」 京太郎「…流石にそれは嘘だろ。魔女倒す為に魔法少女になるのに本末転倒すぎる」 カピー「パカパカ(夢も希望もないんだ」 京太郎「まじかよ」 カピー「パカパカ(槍の強化か…身の上に合ってない槍を手に入れておいてまだ上を目指すのか?」 京太郎「いやまあ、麻雀は強くなりたいからな」 カピー「パカパカ(…本当に昔と変わらないな。強制力も働いているが最上級強化でいいのか?)」 京太郎「最上級強化ってなんかもったいないからいつものでいい」 カピー「パカパカ(知恵をつけたか」 京太郎「うん?なんか言ったか?」 カピー「パカパカ(主には関係ない事だ) 京太郎「へんなカピーだな」 昼 強制イベント 龍門渕からの招待 ♪ 京太郎「もしもし?」 ハギヨシ「もしもし、ハギヨシですが須賀様の携帯よろしいでしょうか?」 京太郎「そうですけど、どうかしましたか?」 ハギヨシ「初めに謝っておきます。須賀様の過去を衣お嬢様に話しました。もうしわけございません」 京太郎「…そうですか。仕方ない事ですよ。それだけなら切ってもいいですか?」 ハギヨシ「いえ、まだ要件が残っています」 京太郎「要件?」 ハギヨシ「今日の夕方、お迎えにあがりますので龍門渕家にいらっしゃってください。衣様もそれをお望みです」 京太郎「……因みに…」 ハギヨシ「ありません」 京太郎「わかりました…素直にまっていますよ」 ハギヨシ「ありがとうございます」 昼1 京太郎「出かけたら絶対に何かが起きる気がするから家で何かしておこう」 京太郎「一人でいるとめげそうだからカピーと話そう」 ーーーーーー カピー「パカパカ(出来損ないのギャルゲーの主人公みたいに一日二回も私の所に来るな」 京太郎「ご、ごめん」 カピー「パカパカ(それでどうかしたのか?なんだまた私を働かせるのか?)」 京太郎「そ、そんなつもりじゃなくて…そのなんだ…一人で居るとめげそうになるから」 カピー「パカパカ(…一人ぼっちは寂しいもんな…とか言うわけないだろ。寂しいならメールでもなんなりして構ってもらえ」 京太郎「……」 トボトボ…←哀愁漂う背中 カピー「パカパカ(わかった、わかったから…全く、私の主は私がいなければ何もできないのか」 京太郎「カピー!」 ギュ カピー「パカパカ(…たまには悪くないか」 カピー「パカパカ(能力強化か…それで何を強化するんだ?」 京太郎「若木の強化かな…なんかあれは俺にとって大切なモノの気がするんだ」 カピー「パカパカ(…成長ではなく強化だぞ?」 京太郎「…あれ、強化したらまずいのか?」 カピー「パカパカ(今、主の中にある若木は実に珍しく貴重なモノだ。私でもそうおめにかかれるシロモノじゃない」 京太郎「つまり?」 カピー「パカパカ(何を強化すればいいのかわからない」 京太郎「……なら丈夫にしてくれ」 カピー「パカパカ(丈夫?」 京太郎「そう無事に成長するようにしてくれ」 カピー「パカパカ(…わかった」 夕方 ハギヨシ「お迎えにあがりました」ヒゲ眼鏡装備 京太郎「…なぜヒゲ眼鏡?」 ハギヨシ「お嬢様がお与えになった罰でございます」 京太郎「そ、そうなんですか」 ーーーーーーーー 車内 京太郎「衣の様子はどうですか?」 ハギヨシ「昨日よりはマシになりました。それに目的ができたみたいなので覇気もありまし」 京太郎「目的ですか?」 ハギヨシ「はい、目的です」 京太郎「因みに内容は?」 ハギヨシ「着いてからのお楽しみという事で。ただ須賀様の運命を握っている事だけは確かです」 京太郎「マジですか…」 衣「待っていたぞ…義兄…京太郎」 京太郎「…殺気立ってるな」 衣「衣は京太郎に麻雀で決闘を挑む。京太郎が勝ったら衣は京太郎のいう事をなんでもきこう…だが、衣が勝ったら京太郎には龍門渕に住んでもらう!」ゴッ… 京太郎「はっ?」 衣「京太郎には衣と家族になってもらう」 京太郎「……どうしてそうなった?」 衣「衣は京太郎の過去を知った。それに対して同情などはしない。だが衣は思ったのだ…京太郎も家族になり得ると。血は何よりも濃いと有象無象は吐き捨てるが、衣はそんな事は思わない。衣は京太郎が欲しいのだ…」 京太郎「…実に魅力的だが俺には義姉さんが二人もいるからな衣のそれは認められない」 衣「構わんよ…衣が京太郎に勝ち認めさせるだけだ」 京太郎(なんでこう俺の周りは麻雀で全てが決まるんだろうか…) 衣「親決めだな」 一「僕が親だね…」 一(須賀君に勝てば一緒に暮らせる…勝つんだ!) 京太郎「…本気でいかしてもらいます」ゴゴゴッ… 衣「衣最初から全力だ」ゴゴゴゴ… 透華(……ッ!) 一「ヒッ!」 京太郎(…失敗した。呪われてんのかな?だけど、安手でもアガリに行く) 透華(…これで) コトん… 京太郎「ロン、2000」 透華「はいですわ…」 透華(この圧力はなんですの!) 一(僕は逃げない!) ブレイブハート発動! 衣(勝つ…絶対に勝つ) 京太郎(あれはやばい…止めれない) 衣「ツモ!4000.8000!」 透華「……」 京太郎(……できた。撃ち抜くのは衣だな。この前と違って圧倒的に場を支配してるからな…) コトン… 衣(義兄様の手牌から凶悪な気配…倍満…いや役満か。……逃げない、衣は義兄様からは逃げない!) 衣「通らば立直だ!」京太郎を直視して コトン………ザシュ…←真紅の槍が衣を打ち抜く。 京太郎「それは通らないな…ロン、大三元…32000だ」 衣「…っ!」 透華(……冷たい…この感覚に身を任せて…は……!) 絶対零度発動! 衣(強い…やはり義兄様は衣より…でも衣は負けられない!) 京太郎(……止めるか) 渇望と添い遂げた者発動! 衣「ツモ!1000.2000!」 京太郎(……っ!弾かれた?新しくなってからなんか使いにくいな…) 一(今の槍は何…)ガタガタ… 衣(……っ!) 透華(……アタタカイ?) 京太郎「ツモ!4000、8000!」 衣(……これで…四暗刻聴牌。次の親番で義兄様を抜く) 京太郎(……) 渇望と添い遂げた者発動! 衣(このツモで……えっ…あれ?) 京太郎(また失敗か……だが高めで倍満…跳満確定だからこれを当てて俺の勝ちだ!) 一(一回も上がれない…でも僕にだって意地がある!) 手品師の因果発動! 京太郎(…消された?あれ…なんでだ?) 京太郎(……またか…カピーに相談するかな。まあ槍ができようができまいが俺が勝つ!) 衣(…あの神々しい槍が空虚に見える…器があるのに中身がないのか?) 透華(………?) 京太郎「ツモ、清老頭、8000.16000!」 京太郎 103500 衣 -4500 透華 1500 一 -500 京太郎が勝利しました。 京太郎「…ありがとうございました」 衣「ありがとう…グス…ございました…グス…」泣きかけ 一「ありがとうございました」 透華「……」 京太郎(き、気まずい…) 衣「き、京太郎は…衣とは居て…くれないのか…グス…?」 京太郎「ああ…俺は岩手に行かなきゃいけないからな」 一「それにしても急すぎるよ…」 透華「……」うなずく 京太郎「いやまあ、それもそうなんだけど…」 衣「やっと、やっとできた義兄様なんだぞ、京太郎は!」 京太郎「ごめんな、衣」 衣「謝るな!謝らないでよ…謝られたら…誰に衣はこの…怒りを…ぶつければ…うわぁぁぁん」大泣き スッ…←京太郎が席を立ち、衣に近づく ギュッ…衣を抱きしめる 京太郎「……」何も言わず 衣「うわぁぁぁん…」泣き続ける 一(…衣が羨ましいな…あれ、なんで僕こんな事考えて…) 透華(…………) ーーーーーー ハギヨシ「それで衣様は泣きつかれて眠ってしまったのですね」 京太郎「ええまあ…がっちり俺の服を掴んで寝てしまって」 ぎゅ…衣をおんぶしていて ハギヨシ「…しかたありませんね。今日は須賀様はご宿泊なさるのですね」満面の笑み 京太郎「えっ?」 ハギヨシ「それとも衣様をお持ち帰りするおつもりでしたか?」 京太郎(は、嵌められた!) 衣「すぅ…すぅ…zzz」 深夜 京太郎「……衣が離れない…てか服の着脱に成功してるはずなのになんで俺の服を握てるんだ?」 衣「…すぅ…zzz」 ギィィ…←ドアが開く 京太郎「えっ…」 透華「………」 京太郎「龍門渕さん?」 ふら?…バタ…モゾモゾ…←透華がベッドに近づき、倒れこみ、衣と逆の方の京太郎の腕に抱きつく 京太郎「…冷た…!り、龍門渕さん!?」 透華「…アタタカイ…」 京太郎「えっ?…トランス状態?」 透華「…サムイノ…」目に感情が無い 京太郎「……衣と同じか…いやコッチの方が…」 ギュ… 透華「……サムイ」 京太郎「………こっちの方が暖かいですよ」 サッ…ギュッ…←うでを素早く動かし透華を抱き寄せる 透華「……っ…zzz」 京太郎「…モテ期なのかもしかて?人生に三回しかこない?初めてのモテ期か?」 衣「……にぃ…さま……zz」 早朝 ??「……っ…」目を覚ます 衣「…義兄さま?、それに…透華も?…衣も…そっちがいい…」 モゾモゾ…←京太郎と透華の間に入る 衣「…うん…悪くない…zzz」 ーーーーーーー 京太郎「…っ…、よし、目が覚めた」首を動かし状況を把握 京太郎「…とりあえずパニックになる前に…」 ハギヨシ「逃げるのですか?」 京太郎「いやこれは戦略的撤退…えっ?」 ハギヨシ「おはようございます」 京太郎「は、ハギヨシさん…」真っ青 ハギヨシ「大丈夫ですよ、貴方がお嬢様が抱き寄せた意外なにもしてない事は解っていますので」 京太郎「……はぁ…」 ハギヨシ「要件は別です。これをお納めください」 スッ…←封筒を渡される 京太郎「これは?」 ハギヨシ「今回の件と私個人のお礼とお詫びです。中身は旅行券…たまには一人旅も必要なるでしょ?」 京太郎「……ありがたくもらっておきます」 ハギヨシ「それでは…服はそこの机の上にありますので」 朝 一「あれ、須賀君もう帰るの?」袖の長いワンピースを着ている 京太郎「ええまあ、昼から友人と約束があって…あまり長いができないんですよ」 一「そ、そうなんだ…ね、ねぇ須賀君…こ、この…ふ……衣の事ありがとうね」 京太郎「えっ?」 一「衣にとって一番正しい選択をしてくれた事だよ」 京太郎「…俺は自分のワガママを通しただけですよ」 一「それでもだよ。僕達にはできない事だったからね…本当にありがとう」 京太郎「どういたしまして…では、俺はそろそろ…」 一「あっ、うん、ごめんね、引き止めたりして」 京太郎「いや別に構いませんよ、俺も久しぶりに国広さんと話せて良かった。あと、そのワンピースもよく似合ってますよ」 一「あ、ありがとう…」カァァ… 京太郎「それでは、またいつか」 一「うんまたね!」 昼 京太郎「……ここでいいのだろうか」道のど真ん中に立っている 桃子「………」←ステルス全開で物陰から京太郎を見ている 京太郎「…初めて会ったのここなんだけどな」 チャリン…←何かが落ちる音 京太郎「うん…」音のする方を向く トテトテ…←鍵を落としたまま至福のいつもより影の薄いモモが歩いて行く 京太郎「……そういうことか」 バッ…鍵を拾い、走ってモモを追いかける 桃子(……やっぱり見えるんっすね) ーーーーーーー 公園 桃子「今日は京太郎に一言だけいう事にしたっす」 京太郎「ああ」 桃子「わたし、東横桃子は須賀京太郎が……」 京太郎(……嫌いって言われるんだろうな) 桃子「大好きっす」 京太郎「そうだよな、大好…えっ?」 桃子「もう一回言った方がいいっすか?私は京太郎が…」 京太郎「いい、恥ずかしいからやめてくれ!」カアァ 桃子「照れてるっすか、京太郎?」カァァ… 京太郎「と、東横さんだって顔が赤いぞ!」カァァ 桃子「そ、そんなことないっすよ」真っ赤 桃子「……」 京太郎「……」 桃子「…私は本気っすよ」 京太郎「…理由を聞いていいかな?」 桃子「私が見えて優しくて家事万能で…何より私が見える。駄目な理由がないっすよ」 京太郎「…俺は岩手に行くんだぞ?」 桃子「かまわないっす。言っておかないと後悔するような気がしたんっすよ」 京太郎「……そうかなら俺も言わないとな」 京太郎「ごめんなさい。俺は東横さんの気持ちに応えられない」 桃子「理由を聞いていいっすか?」 京太郎「…一番の理由は東横さんに俺は話さないといけない事を話してないから。二番目の理由は俺は岩手に行くから」 桃子「一番目の理由はわかるっすけど二番目は納得いかないっすよ?」 京太郎「…だって寂しいだろ。たまにしか会えなくてメールとか嫌じゃないか」 桃子「えっ?」 京太郎「だから…」 桃子「いやいいっす…京太郎の恋愛感が中学で止まってる事がよくわかったす」 京太郎「ね、年齢=彼女居ない歴とか言うな!」 桃子「はいはい…今日は最後の思い出を作りに行くっすよ」 京太郎「思い出?」 桃子「そう…」 桃子「……と言っても膝枕なんっすけどね」 京太郎「膝枕?」 桃子「ほら、行くっすよ」 ギュ…手を握り 京太郎「ち、ちょっ!」 桃子「すぐそこっすからはやく!」 ーーーー 桃子「一度はやってみたかったんすよ」木陰のベンチに寄りかかっている 京太郎「そうなんですか?」桃子の膝にあたまを置いて桃子を見上げている 桃子「そうっすよ。人並みの恋愛なんてできないって思ってたからっすね」 京太郎「……」 桃子「だから京太郎に出逢えた事は感謝っす」 京太郎「……」 桃子「…なんで謝らないっすか?」 京太郎「いや、なんか謝ったらいけない気がしたから」 桃子「やっぱり京太郎は変わってるっすよ」 京太郎「よく言われるよ」 数分後 京太郎「……zzz 」 桃子「本当に寝るとは…恐るべきっすね、膝まくら…」 桃子行動安価&能力判定 桃子「本当にありがとうっすよ」 チュ… 桃子「あー…離れたくないっす。せっかく私の事が見えてかつ万能人間なのに。神様は優しくないっすよ」 桃子「でもまあ…京太郎が岩手に言ってもなんとなく会える気がするからいいんすけどね」 夜 京太郎「……東横…いや、モモには悪い事をしたな。あんな立派なおもちを持ってて俺に好きって言ってくれる子なんてもういないんだろうな…はぁ…」 カピー「パカパカ(なんだまだ刺されてなかったのか?」 京太郎「なんで俺が刺されるんだよ!」 カピー「パカパカ(女には刺されないけどな世の中の男の大半が主を恨んでるぞ」 京太郎「そんなことあるかよ」 カピー「パカパカ(知らぬが仏だ…美少女、美幼女、美女からもてたら嫉妬されるだろうて。今日はどうする?」 カピー「パカパカ(いつもいつもどこからこんな物騒な物を拾ってくるんだ」 京太郎「パカパカ(いやまあ、落ちてたから仕方ない)」 カピー「パカパカ(仕方ないね……まあ、とりあえず説明はしておく。こっちの柄は……とりあえず刀身を手に入れてこい。話はそれからだ。御守りに関しては一度だけ判定をなかった事にしてくれるぞ。強化された儀水鏡の劣化だな」 京太郎「なあカピー、前から剣や刀身を拾ってこいって言うけどそれって落ちてたらダメなやつだろ」 カピー「パカパカ(いまさらつまらない事を気にするな。儀礼品が落ちてる時点で言いっこなしだ」 京太郎「……それもそうなんだが」 木曜日 朝 京太郎「……昨日までが激動すぎて学校に行かなくて良い事実を忘れていた」 京太郎「最近なんかずっとカピーと話してる気がする」 カピー「パカパカ(ならくるなよ、私も忙しいんだ。京都の狸の所にも行かないと行けないしな」 京太郎「…どうやっていくんだ?」 カピー「パカパカ(きいていいのか?」 京太郎「結構です」 カピー「パカパカ(…なあ主、現代にまだ天神ていたのか?」 京太郎「なんだそれ?俺に難しい事を聞かないでくれよ」 カピー「パカパカ(そうだな…とりあえず主の槍を強化しようと思うんだが…」 京太郎「どうかしたのか?」 カピー「パカパカ(ぶっちゃけると強化で伸びる幅があまりない。成長させようにも器も欠片も足りない…今回は性能だけだな。」 京太郎「性能か…なら…」 京太郎「ならもっと使いやすくしてくれ」 カピー「パカパカ(デメリットをなくせばよかっただろ?」 京太郎「いやだって使いやすくなったらデメリットも下がるからな」 カピー「パカパカ(…ああ、新しくなってから槍の性能を見ずに強化の依頼にきたな。まあいい、今回は使いやすくだな。」 京太郎「ああ、それで頼む」 カピー「パカパカ(任された」 昼1 京太郎「…カピーも出かけたしどうしたものか」 デパートの帰り道 チンピラ「おい姉ちゃん、いいじゃねえか!」 美穂子「結構です、用事がありますので」 京太郎「……あれって福路さん?」 チンピラ「…下手に出てたらつけやがりやがって!黙ってついてこればいいんだよ!」拳を振り上げる 美穂子「ひっ…!」 バシ…腕が掴まれる。 京太郎「あの、俺の彼女になにしてるんすか?」 チンピラ「はっ?」 京太郎「だから俺の彼女になにをしようとしたんだ?」 ギリ…掴んでいる力で音がなる チンピラ「お、お前はなんなんだ!俺が何をしたっていうんだ!」 京太郎「……黙れクズ」 スッ…腕を離し チンピラ「お、覚えてろよ!」 ダダダタ…走り去っていく。 京太郎「あの、大丈夫ですか?」 美穂子「えっ、…あっ、須賀君?」カァァ… 京太郎「ええ、須賀京太郎ですよ」 ーーーーーーーーー 公園 美穂子「さっきはありがとうございました」ペコリ 京太郎「知り合いが困ってたらた当たり前ですよ」ワハハ 美穂子「この前も助けてもらったのに…」 京太郎「美人を助けるのは男の義務っすから」 美穂子「うぅ…」真っ赤になる 京太郎「そういえばお昼って食べましたか?さっきまでデパートで買い物してて昼食にサンドイッチ買ったんですよ、よかったらどうですか?」 美穂子「あ、ありがとうございます」 京太郎(……なんでだ、ものすごく気まずい) 美穂子(な、何を喋れば…)わたふた 京太郎「あ、あの、福路さんは今日は学校なかったんですか?」 美穂子「えっ?あ、私はちょっと用事があって今日は行かなかったの。そういう須賀君は?」 京太郎「俺はその…もうすぐ岩手に引っ越す事になったんで高校に行かなくてもいいんですんよ」僅かに寂しそうで 美穂子(転校が嫌なのね…だけどそれを人に言えない…いや、言わない。人に迷惑をかけたら駄目だって思ってる) 京太郎「だから今日もデパートで時間を潰してたんですよ」ワハハ 美穂子「無理しなくていいのよ」 京太郎「えっ?」 美穂子「まだ二回しかあった事がない私が言っても駄目かもしれないけど…わたしの前で頑張らななくてもいいのよ」 京太郎「な、何を…」 美穂子「須賀君がとても辛そうにしていてソレを隠すのに必死な様に私は見える」 京太郎「そ、そんな事は…」 美穂子「辛いなら辛いって言ってもいい。我慢なんてしなくでいいのよ」 ギュ…←美穂子が優しく京太郎を抱きしめる。 美穂子「…私は貴方を“迷惑”なんて思わないわ」 京太郎「………駄目ですよ、福路さん。俺勘違いしますよ?甘えてもいいんだって」 美穂子「甘えてもいいの…貴方は私を二回も助けてくれたんだから…」 京太郎「…俺、ろくでもないですよ?図々しいですよ?」 美穂子「私は控えめだから須賀君が図々しいくらいでちょうどいいかも。私は貴方を嫌わないから」 ドクン… 京太郎「…すいません、泣きます…泣き止んだらさっきみたいに戻るんで…泣かしてください」 ギュ… 美穂子「…一人じゃないからね…」 ドクン…ドクン… 京太郎「っ!…ありがとう…ございます」ボロ泣き 京太郎「すいません、濡らしてしまって…」目が真っ赤 美穂子「別に気にしてないわ…それより少しは楽になれた?」 京太郎「ええ、だいぶ楽に慣れました」 美穂子「それなら良かった」ニコ… 京太郎「あっ…うぅ…」カァァ 美穂子「これでやっと半分ね」 京太郎「えっ?」 美穂子「この間、私の眼をきれいって言ってくれた…さっきは暴漢から助けてくれた。私は二回救われた」 京太郎「そ、そんな大層な…」 美穂子「須賀君がなんて言おうと私は救われたの。だから私は貴方を助けたいし…何より私自身が貴方のチカラになりたい」カァァ… 京太郎「あ、ありがとうございます…」カァァ… 昼2 京太郎「……家に帰るのもありかもしれない」 京太郎「…帰るか…」 ーーーーーー 京太郎「…あれ…あれは…」 小蒔「ここであってますよね…はっちゃんに地図を書いてもらったとおりにきたはず…」. 京太郎「…姫様?」 小蒔「き、京太郎さま?」フルフル… バッ…ギュ! 京太郎「えっ…」 小蒔「会いたかった…本当に会いたかった」ポロポロ 京太郎「どうしたんですか!こんな所にきて…」 小蒔「京太郎様に決闘を申し込みます!!」ポロポロ 京太郎「はっ?」 小蒔「…勝ったら私のいう事を聞いてもらいます!」 家 京太郎「粗茶ですが…」 小蒔「あ、ありがとうございます…そ、それで私と戦ってくれますか?」 京太郎「あの戦わないといけない理由は?」 小蒔「京太郎様が鹿児島に来ないからです!」 京太郎「えっ?」 小蒔「私は楽しみにしてたんですよ!約束が護れるって思ったのに岩手に行くって…そしたらはっちゃんが麻雀で勝てばいいって教えてくれたから…」 京太郎「わざわざきたと…でも二人じゃ打てないんですけど」 小蒔「それなら大丈夫です!京太郎様が許可したらこのボタンを押せば…」 ポチ… 京太郎「押してしまいましたね…」 小蒔「そ、そうですね」 ピンポーン 京太郎「はーい…ああ、春さん、姫様なら中にいますよ」 春「違う…今日は援軍」 京太郎「つまり、麻雀の援軍ですか?」 春「……」頷く 京太郎「……家に高級な黒糖があるんですが退いてはくれませんか?」 春「………できない」 京太郎(今、すごく悩んだな) ーーーーーー 小蒔「あれ…はっちゃんも一緒にくるはずじゃ…」 春「尊い犠牲だった…」 京太郎(捕まったんだな…) 小蒔「でも三人だと力の制御が……」 京太郎「なら俺もスケットを呼びますよ。ちょうど上で寝てるだろうし」 春「それはだ…」 小蒔「それで四人になりますね!」 ピンポーン… 京太郎「あれ…また誰か来た」 小蒔「…この感じ…まさか!」 春(……) バタバタ… 京太郎「はーい!どなたですか?」 ガチャ… 霞「うちの姫さまが迷惑をかけてはいませんか?」 初美「うーーー!」猿轡をかまされている 京太郎「ええまあ、中にいますけど」 霞「そうですか…少しお邪魔しますね」 初美「うーーー」 ズルズル…霞が初美を引っ張って行く 霞「姫様…お覚悟はいいですか?」 小蒔「あぅ…なんでここが!」 霞「初美ちゃんが喋ってくれたわ…全く、久々に私は怒ってるのよ?」ゴゴゴゴ… 京太郎(…霞さんの後ろに何か危ないモノが見えるぞ) サッ…春が京太郎の後ろに隠れる 京太郎「春さん?」 春「撤退…あれは無理」 霞「だいたい姫様は…!」 小蒔「うぅ……」涙目 霞「それで須賀様はどうするんですか?」 京太郎「どうするとは?」 霞「姫様の決闘をうけるのか受けないかの話です」 京太郎「……」 京太郎「受けますよ。負けたら俺の貞操でもなんでも差し上げるつもりですし…」 霞「それは本当ね?」 京太郎「ええまあ、嘘はいいませんよ」 霞「姫様、絶対に勝ちますよ!」 小蒔「は、はい!」 京太郎「あっ、でも義姉さん達のどっちかを呼んできますね」 霞「…それはどうしてかしら?」 京太郎「いやだってこのメンバーで打って万に一つでも俺が一位になれなかったら命令を聞かないといけないでしょ?」 霞「勝つ自信がないの?」 京太郎「安っぽい挑発ですね。流石に貞操を賭けると言ってやる気を出した霞さん相手には石橋を叩いて渡りますよ」 霞「賢明な判断ねでも私がソレを認めると?」 京太郎「……」 京太郎「そっちがその気なら俺にだって考えがある」 霞「どんな考えかしら?」 初美「諦めも肝心ですよー」猿轡を春が外した 小蒔「あうあう…」どっちに味方をすればいいかわからず 春「美味しい…」黒糖を発見し食べている。 京太郎「確かにこのままじゃ健夜義姉さんも良子義姉さんも呼べない…最終手段を使うしかない」 霞「……」 京太郎「すぅ……助けてくだはい、霞義姉さん」 霞「なっ!」ジュッ… 初美「そうきましたか!」 春「……」ポリポリ 小蒔「…?」 霞「わ、私は…」混乱中 初美「……姫様、ここは撤退ですよー」小声 小蒔「えっ、やっと京太郎様と…」 初美「霞ちゃんに貸しを作ってた方が後々に良い事があります…例えばお菓子が高級品になったり…」 小蒔「し、仕方ないですね…今回は諦めます!」 春(……この良子義姉専用黒糖……京太郎の手作り……貰って行こう) 三人撤退 霞「…し、仕方ないです、こ、今回だけはわ、私が助けてあげます」カァァ 京太郎(な、なんだこの可愛い存在は!) 京太郎「でも皆さん帰りましたよ?」 霞「えっ…?」辺りを見回す 京太郎「……お茶でも飲みますか、霞義姉さん?」 霞「…う、うん…」カァァ 京太郎「一応、玉露なんですけどお口に合うかどうか…」 コトん 霞「あ、ありがとう」真っ赤 京太郎「…この間はまともに見送れずにすいませんでした」 霞「あ、あれは私が早すぎただけで京太郎君はなにも…」 京太郎「…それでもですよ。大切な人は見送りたいじゃないですか」 霞「あぅ…」カァァ 京太郎「それで姫様はどうして俺の所に?」 霞「初美ちゃんがけしかけたみたいで…なんだかんだであの二人が一番楽しみにしてたから」 京太郎「……そうですか」 霞「ええ…でも今日、会えただけで満足したみたいよ」 京太郎「えっ?」 霞「結局の所、私を含めた六女仙や姫様は京太郎君に会いたいだけだったから…」カァァ 京太郎「…俺は…」 霞「知ってるわ。貴方を受け入れたのは私達じゃない…だから私達は貴方に受け入れられる努力をする事にした」 京太郎「……」 霞「貴方は私を赦すと言ってくれたけど…私はそれじゃあ納得ができない。私や他の皆は貴方に求めて欲しいのよ」 京太郎「…それは…」 霞「今は無理かもしれない。でもね、私達六女仙や姫様はとくにそう…貴方にオンナとして求めてもらいたいのよ」 京太郎「…血ですか?」 霞「…それもある。それ以上に今の貴方は私達や一部の人からしたら何に変えても蠱惑的なのよ」 京太郎「今のですか…」 霞「……」 京太郎「黙秘。本当に霞義姉さんは自分を傷付けて人を護ろうとする」 霞「私はそんな…」 京太郎「知ってましたよ。八歳のあの時に鹿児島で泣きながら俺を護ろうとした事」 霞「なんでそれを…」 京太郎「見てましたから。襖の裏で」 霞「あの時の物音は貴方だったの…」 京太郎「四日前…いや、もう二度と言わないと思ってた事を今、言います。ごめんね、霞ちゃん…あの時の俺がもう少し、もう少しだけ強かったらあの時に泣かなくて良かったのに…また遊ぶって約束したのに護れなくてごめんね」 霞「っ…!」 京太郎「本当に嬉しかった…義姉さん達以外に必要にされてたんだって。だから二人の時は普通でいいんだ…家の重荷も過去の柵もなんにもないんだ…だからさ、また俺と…」 京太郎「友達になってください」 霞「……」下を向いているが涙がポタポタと落ちている 京太郎「……」 霞「きょ…京太郎なんて…嫌いよ…私がどれだけ苦しかったか…心を凍らせて今まで頑張ってきたのに…そんな事言われたら…私」大泣き 京太郎「……」 そっと立ち上がる 霞「貴方に…甘えたくなるじゃない」 ギュ… 抱きしめて 京太郎「甘えてもいいだろ…友人なんだから」 霞「うわあぁぁぁぁぁぁん」しがみついて泣く。 夕方 京太郎「霞を送っていくといったら真っ赤になって断られた…」 買い出し 京太郎「ハッシュドポテトは手作りよりも冷凍の方が美味しいんだよな…」品物を見ている 佳織「あ、あの人は…」 京太郎「義姉さん達はへんに食事に気をつける時があるからな…やっぱり一から作るか」 佳織「あ、あの!」 京太郎「はい?」 佳織「この前はありがとうございました!」頭を下げる 京太郎「…ああ、この間の人ですか。その節はどうも。あれから大丈夫でした?」 佳織「は、はい!智美ちゃん…えっと、幼馴染が一緒に帰ってくれるので大丈夫です」 京太郎「それならよかった……えーと…自己紹介してなかったよね?俺は須賀京太郎って言います」 佳織「妹尾佳織っていいます!」 京太郎「妹尾さんって麻雀を打つんですか?その袋に入ってる本って初心者用の麻雀の本ですよね?」 佳織「えっと…まだまだ初心者だけど一応、高校で麻雀部です。須賀君も麻雀打つんですか?」 京太郎「ええまあ、そこそこ打ちますよ」 佳織「そうなんだ…私もネット麻雀とかで頑張ってるだけど勝てなくて」 京太郎「ネット麻雀やってるんですか。俺も京って名前でやってますよ」ワハハ 佳織「えっ?」 京太郎「えっ?どうかしました?」 佳織「須賀君ってあの京さんなの?」 京太郎「どの京さんかはわかりませんがたぶんその京さんです」 佳織「…わ、私に麻雀を教えてください!」 京太郎「…とりあえず場所を移しませんか?一応ここ、スーパーですし」 佳織「えっ、あっ、はい!」 ーーーーーーー 公園 京太郎「先に言っておくと俺はもうすぐ岩手に引っ越すから妹尾さんに麻雀は教えれないんだ…」 佳織「そうなんですか」ショボーン 京太郎「でも妹尾さんの助けになる物はあげれますよ」 佳織「助けになる物?」 京太郎「そう、たぶんそれを手に入れてきちんと使ったら麻雀力は上がります」 佳織「そ、それはなんですか?」 京太郎「俺の義…げぶん、小鍛冶健夜プロが書いた本です」 佳織「本?」 京太郎「大丈夫、あの本はそこらへんの出来損ないの本とは違います。ただ書いてる事を読めば大丈夫です」 佳織「そ、そうなんですか!」キラキラ 京太郎「ええ、俺のお古しか見たことはないですがあの本のおかげで俺は強くなれました!」 佳織「そんなに凄い本を貰って大丈夫なんですか?」 京太郎「妹尾さんが強くなれるなりそれでいいですよ」 佳織「あっ、ありがとう…」カァァ 京太郎「俺の家はすぐそこですが…どうしますか?後日、渡してもいいですけど」 佳織「……」 佳織「ごめんなさい、私もう帰らないといけなくて…今週一杯忙しいし…、そうだ!ちょっと待ってね」 カキカキ…ビリ 佳織「これ私のメルアドと住所です!良かったらここに本を送って下さい!それとは別にメールもしてくれると嬉しいかな…それじゃぁ!」 京太郎「……あの人は強くなる気がする。牌に愛されてるとか以前に幸運に愛されてるような…そんな気がする」 夜 京太郎「…今日も激動の一日だった」 カピー「パカパカ(今日一日で二人落としたのか……最早弁明の余地はないな」 京太郎「えっ、俺は誰も落としてないぞ?」 カピー「パカパカ(…本当にたちがわるいな」 カピー「パカパカ(…この短期間でまた成長させれるほどにしたのか。もはやその成長力に脱帽する。若木が木になるか…実ができたら大切にしろ。その実は絆の証であり新たな力を生むからな」 京太郎「中二病になってしまったのかカピー…」 カピー「パカパカ(違うわ!」 ♪~ 京太郎「あれ誰かからメールが着てる」 From 原村和 明日のお昼頃によければでかけませんか? 京太郎「和からの誘いのメールか…どうしたものか」 京太郎「折角誘って貰ったんだし行くか。とりあえず返信してっと…」 ♪~ From 原村和 よかった、それなら明日の昼前に駅前で会いましょう。 京太郎「了解っと…さて寝るか」 ーーーーーー 和「明日はどれを着ていけば…京太郎君が褒めてくれるかな…」カァァ…
https://w.atwiki.jp/sangamaki/pages/61.html
※どうやらAAがずれてしまうようなので、ご了承ください . 怜「ふぁぁ、けほっ」 怜「朝から咳か……調子悪いなぁ」 「怜ー!竜華ちゃんが迎えに来てるでー!」 京太郎「ふぁぁ、眠いなぁ」 京太郎「昨日夜遅くまでネト麻やってたからか?」 京太郎「……行くか」 竜華「おはよー怜ー!」 怜「おはよ、けほっ」 竜華「大丈夫?」 怜「ちょっと調子悪いだけやから」 霞「あら、おはよう、京太郎くん」 京太郎「おはようございます霞さん!良かったら一緒に行きませんか?」 霞「うん、いいわよ」 京太郎「霞さんと一緒に行くのって、春ぶりでしたっけ?」 霞「ええ、そうだったわね。それじゃあ行きましょうか」 京太郎「はい!」 怜(しかし、ほんまに竜華のおっぱいは大きいな……) 怜(いっそのこと欲望に身をゆだねて揉んでみよか)ウネウネ 京太郎(しかし、本当に霞さんのは……ごくり) 京太郎(こう、ちょん、と触るくらいなら……)ウネウネ こ、こんな立派なおもちが近くにあるなんて、羨ましいのです!そこを変わるのです!ボクたちワタシたち! オマカセアレレレレレレ! 京太郎(怜)「隙ありやっ!」モニュ 霞「……あらあら」ゴッ 怜(京太郎)「今だっ!」プニッ 竜華「ええっ!」 怜「あ、あれ……?」プニュップニュッ 怜「どうして竜華さんがここに?」 竜華「とぉーきぃー?」ピキピキ 霞「京太郎くんのエッチ!」 京太郎「」フシュー 京太郎(痛い、なんやこれ、反則やろ……) 京太郎(あれ?なんで石戸さんがここにおるんや?) 京太郎(服……制服やない) 怜(制服じゃない) 京太郎(手もごつうなっとる……って) 怜(手もなんか小っちゃくなってる……って) 怜京(まさか!) 霞『京太郎くんのエッチ!』 竜華『とぉーきぃー?』ピキピキ 怜京(身体が入れ替わった!?) 怜「それで、どうするんですか!?」 京太郎『どうする言われてもな……自分の声を聞くってなんか薄気味悪いな』 怜「確かにそうですねー、って違いますよ!」 怜「どうするんですか、授業とか生活とか」 京太郎『お互いのいつも通りを演じればええんやない?』 怜「そんな他人事みたいに……」 京太郎『せやったな、ごめん。少し舞い上がっとった』 怜「舞い上がってた?」 京太郎『やっと健康な身体になれたんやーって』 京太郎『今まで体育の授業もまともに出られなかったのに、こんな元気な身体になれて嬉しかったんや』 怜「」ブワッ 京太郎『でも、京くんには迷惑やったな、自重するわ』 怜「……いいでず」ズビーッ 怜「俺の身体で良ければ好きに使ってぐだざい」 京太郎『ええんか?』 怜「勿論でず」 京太郎『そか……おおきに!』 怜「その言葉は怜さんの声で聞きたかったです」 京太郎『お礼はまたするわ、せや良いこと教えといたる―――』 【side-怜-】 京太郎「うっち~だおれうっち~だおれ♪」 咏「お、元気じゃん、どしたの?」 京太郎「ええことがあったんや!」 咏「あれ?京太郎関西弁なんて使ってたっけか?」 京太郎(せや、これは京くんの身体やったな、気をつけんと) 京太郎「憩さんの真似をしてみたんだけど、どうだった?」 咏「似合わねえからやめといた方がいんじゃねーの、知らんけど」 咏「でさでさ!今日の体育なんだけどさ!」 京太郎「おう、何だ?」 京太郎(今日が体育やったんか、ツイとる) 京太郎(今日のときちゃんツイとるで!) 咏「男女でペアになるって話だったじゃねえか、知らんけど」 咏「だから……その……えっとぉ……」 京太郎「よし、組もう!俺と咏なら誰にも止められないぜ!」ダキッ 咏「ばっ、バカ!何抱き着いてんだよ!は、放せよ……」カァァ 【side-京太郎-】 怜(あー身体重っ、だるっ、咳出過ぎ) 怜(肺も痛いし心臓も痛いし頭も痛い) 怜(こんなんだったら体育になんて出られないよな……) 怜(というわけで、俺は今ッ!一人で体育の授業を見学しているッ!) 怜(そして間もなく100m走が始まろうとしているッ!これを見逃さない手はねえぜ!) 怜(怜さんから貰ったアドバイス、早速役立てますよ!) 京太郎『ロッカーん中に双眼鏡入っとるから、それを使えば今日は竜華のおっぱい見放題やで』 怜「なんですとおっ!?」 京太郎『あと、竜華は「手が滑ったー」とか適当な理由つけとったらいつでも触れるで』 怜「触れる、触れるってあのおぱーいをですか?」ガクガク 京太郎『せやでーほな頑張ってなー』 怜「ありがとうございやしたぁーっ!」 怜「双眼鏡装着完了!今走ってるのはーっと……江口先輩か」 セーラ「うりゃりゃりゃりゃりゃー!」 怜「おお、あの第二レーンの人、なかなか……ごくり」 怜「次はついに竜華さんの走る番だな!」 怜「さぁーてどれどれー」 竜華「はぁ……はぁっ……」ポヨンポヨン 怜「お……おお!」 怜「竜華さんのわがままボディーが!」 怜「あの豊満なオパーイが、お、おお、おおおお、おおおおお!」 竜華「はぁ……はぁ……」ポヨンポヨン 怜「FOOOOOOOOOOO!!!!!」ドバァッ 怜(神様、感謝します) 【side-怜-】 京太郎「咏ー!速く速くー!」 咏「おまっ、お前に追いつけってのが、ぜぇ、無理だ、はぁっ」コヒューコヒュー 「次はドッジバールやでー」 京太郎「よっしゃ!速く行こうぜ!」 咏「ちょっと待てよ……」 京太郎「んーそんじゃ」ニギッ 咏「は、はあっ!?」 京太郎「こうしてれば咏はついてくるだろ?」ニカッ 咏「……お、おう……」カァァ 京太郎「よし、今度こそ!」ダッ 京太郎「FOOOOOOOOO!!!!」 京太郎(風を切って走るんて、こんなに、こんなに気持ちええんやな!) 咏(誰か止めてくれ……) 【side-京太郎-】 怜「ん……うーん」 竜華「怜、起きた?」 怜(ああ、何か頭にすっげえ柔らかい感触がする) 怜(髪撫でられんのも気持ちいいなー) 怜(……そうか、これが竜華さんのお家芸) 怜(膝枕!) 怜(まさか味わえるとはな、けっけっけ) 怜(もっとたぁーっぷり味わってやるぜ!) 怜「んー、りゅーかぁ?」モニュ 竜華「ひゃうっ」 竜華「と、怜……?」 怜「寝とるからようわからんな……夢なんか?」モニュモニュモニュモニュ 竜華「あんっ、と、ときぃ……んっ」 怜(おぱーいって、こんなに柔らかいものだったのか)モニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュ 怜(やばい、癖になる)モニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュ 竜華「ああっんっ、ときぃ、ときぃっ、やめぇ、やめてぇっ、あんっ!」 怜(そういえば、竜華さんが心なしか濡れてるような……)モニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュ 怜(そうか、今は体育の授業中!)モニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュ 怜(それはつまり竜華さんはブルマでポニーテールで汗で濡れている、というわけで)モニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュモニュ 竜華「あっ、ああっ」ピクッ ピクッ 怜(……エロい) 【side-怜-】 京太郎「掃除終わりっ!さーて次は……お茶を入れなきゃな!」 憩「なあ、どうしたんあれ、いつにも増して雑用魂燃えとるけど」ヒソヒソ 咏「私にもわっかんねーんだよ、朝からめっちゃくちゃ元気いいんだよ」ヒソヒソ 照「あんな京、初めて見た」ヒソヒソ エイスリン「キョウタロー!オンブ!」 京太郎「いいですよ、どうぞ」 エイスリン「シチュウヒキズリマワシ!」 京太郎「校内一周ですね」 エイスリン「」コクッ エイスリン「Let s go!」 京太郎「京太郎号はっしーん!」ドタドタ エイスリン「HEEEEEEEEHAAAAAAAAAA!!!!」 憩「平和やな」ヒソヒソ 咏「だからまだいいんだけどよ」ヒソヒソ 照「心配」モグモグ 郁乃(なんで誰もエイちゃんにつっこまんのやろ……) 【side-京太郎-】 怜『なあ、竜華』 竜華『なんや、怜?』 怜『みんなで温泉行かへん?』 竜華『温泉?』 怜『ほら、もうインハイも終わってもうたし、秋季大会に向けて部の親睦を深めたいなーって』 浩子『それやったら合宿所の温泉がええんとちゃいます?』 セーラ『お、ええな!行こう行こう!』 泉『先輩方が行くんなら私もご一緒させてもろてもよろしいですか?』 怜『勿論や!せや、OGの人たちも呼んで盛大にやろうや!』 雅枝『ダメや、せめて部内だけにしとき』 怜『あ、監督もどうですか?この際やから洋榎たちも連れて』 怜『あそこの温泉ええとこですし、洋榎たちも「オカン最高や!」とか言って喜ぶんちゃいます?』 雅枝『なるほど……ありやな』 雅枝『ほな温泉親睦会や!』 怜(完璧!まさに完璧だ!) 怜(着替えのときはブラに遮られて見えなかったけど、ようやく竜華さんの生おぱーい) 怜(それに絹恵さんと雅枝さんのも……ごくり) 怜(泉とか洋榎さんのとかは……失礼だし一応見ておくか) 怜(このドアを開ければ天国が待っている!) 怜(いざ行かん!わが天国へ!) 怜(誰もが夢見た楽園へ!) ガララ オマカセアレレレレレレ! 京太郎「……あれ?」 京太郎「どうして俺の部屋にいるんだ?」 京太郎「あーそっかーどこでもドアか、うんうんなるほどな」 京太郎「さーてと、天国行きのドアはどこかなー」 京太郎「……って!なんでだよっ!」 京太郎「どこにいったんだよマイヘヴン!」 京太郎「くそぉ、くそぉ……」 京太郎「こうなったら旅に出てやる!」 【side-怜-】 怜「あれ」グーパーグーパー 怜「あれれ」ホッペムニーッ 怜「元に戻ったんか」 竜華「怜ー早くー」 怜「今行くー」 怜(温泉……そういうことか) 怜(まあ身体を好き勝手させてもろたんや、このくらいええわ) 竜華「なんや、嬉しそうやな?」 怜「聞いて聞いてー実は今日な―――――」 怜「―――――ってことがあったんや」 怜「でも、信じてくれへんやろな」 竜華「ううん、信じるで」 竜華「それじゃあ今日一日、怜は京くんで京くんが怜やったんやろ?」 怜「せやでー」 竜華「そかー、全部あの須賀のせいやったんやなー」ピキピキ 竜華「ようやくスッキリしたわー」ピキピキ 怜(あ……やってしもた) 怜(ごめんな、京くん) .| ,;;;;;;; ´ | ,,;; "" . | (ニニニ) ..,,,;; ´´____,,,,,;;;;;--‐‐‐ ´´´´´´ ;;,,,_|____ ,,; __________________________________,,,,,,,;λ γ‐ニ二===-‐ ´ " /ヽ, "; /;;;;;;;;; ===ニニニ‐‐‐‐‐‐‐‐‐三三≡ニ==---τ.][_ζ 竜華「須賀のドスケベはどこやーっ」 ;;l;; ´`、| ;;;;;;; i-- ---.]〔コロ‐-;,,,,,,,,__________ / / ;; _,, -‐ ´´´ ̄.| ̄| ̄ ̄┌‐l"´ ̄ ̄ ̄ ̄`i. / ./ ,- " `、__,,./ | | └‐!________________,;|、___________________________/ ,/ ______、 ____,.- "ヤ__,,.. -‐´ __,,.. .-と=‐-ャ ``丶‐‐‐------ ;;;;;;;;;;,,,,,,=ニニ‐ ´ i ´ | ヽ__,,.. .= ""~ .|と´ / _______________,,,,,,; |ゝ (⌒) ,;==‐ "´ [二二二]__________ __,,,; -‐i‐ ´´` `O `´``‐‐‐‐‐‐フヽ二ニ=======-- ´⊂ニニ二] ヽ_|`````´ ー‐‐==[ココヽ‐、ヽγ⌒、 λ ノ ゝ__ノ ` ´ 咏「京太郎なら奈良におもちの捏ね方を習いに行くってよー!」
https://w.atwiki.jp/orisaba_kaisetu/pages/90.html
クラス:セイバー 属性:秩序・善 真名:桃太郎 出典:桃太郎 地域:日本 性別:男 身長・体重:174㎝・65㎏ ステータス:筋力B耐久C敏捷B魔力E幸運A宝具C クラス別スキル 対魔力(D) 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗(C) 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。 保有スキル 心眼〔偽〕(B) 視覚妨害による補正への耐性。 第六感、虫の報せとも言われる、天性の才能による危険予知である。 天性の肉体(A+) 生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。 このスキルの所有者は、常に筋力と耐久がランクアップしているものとして扱われる。 修行などしなくとも肉体がたるむことは無い。 鬼殺し(A) 鬼種に対して与えるダメージが増加する。 受けるダメージも減少し、鬼種に負けることは無い。 宝具:『無銘・鬼斬』 ランク:C 種別:対鬼 レンジ:1~2 最大補足:1体 名もなき刀であるが、鬼を斬り続けたため鬼種に対してプラス補正がかかるようになった。 鬼を斬る程に威力が増し、最後には掠っただけだとしても即死させるようになる。 名前
https://w.atwiki.jp/grampus8/pages/141.html
後藤 太郎 Taro GOTO プロフィール 生年月日 : 1969年12月24日 身長/体重 : 164cm / 60kg 出身地 : 広島県 経歴 : 広島FC - 明治屋SC - 東海大五高 - 東海大 在籍 : 1992-1995.08 個人成績 年度 リーグ戦 ナビスコ 天皇杯 出場 先発 得点 警 退 出場 先発 得点 警 退 出場 先発 得点 警 退 1992 - 7 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1993 21 9 6 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1994 24 12 1 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 通算 45 21 7 0 0 7 1 1 0 0 2 0 0 0 0 得点試合一覧 リーグ戦 節 H/A 試合日 相手 スコア 得点者 会場 入場者数 2 A 1993/5/19(水) 浦和 ○3-0 森山② 後藤 駒場 9,403 9 A 1993/6/12(土) 市原 ●1-3 後藤 札幌厚別 20,947 13 H 1993/6/26(土) 清水 ○3-1 鶴田 沢入 後藤 長良川 29,102 2 A 1993/7/31(土) 鹿島 ◆1-1 後藤 カシマ 14,747 15 A 1993/11/27(土) G大阪 ◆2-2 森山 後藤 西京極 13,069 12 H 1994/4/27(水) 磐田 ○1-0 後藤 国立 49,028 ナビスコカップ 節 H/A 試合日 相手 スコア 得点者 会場 入場者数 2節 H 1992/9/9(水) 横浜F □2-1 小倉 後藤 瑞穂球 5,165
https://w.atwiki.jp/ankabisyojo/pages/64.html
缶 太郎