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○ 本ワーキンググループでは,文化芸術振興基本法にいう「生活文化」(茶道,華道,書道その他の生活に係る文化)及び「国民娯楽」(囲碁,将棋その他の国民的娯楽)について,とりわけ衣食住に係る文化を重要な対象分野として取り上げることとし,それら我が国の生活に根ざした文化を「くらしの文化」として包括的にとらえ,その振興方策について検討した。 ○ その際,指定文化財には至らないものの失われつつある伝統的な「くらしの文化」の保護及び伝承を図るとともに,創造都市※1や創造産業を含め,現在・未来の創造活動によって形作られる「くらしの文化」の振興を図ることとし,それらの文化的資源を観光振興や地域振興,雇用創出,文化発信につなげる観点からも検討した。 ※1文化の視点から都市の潜在力を喚起し,地域資源を生かして創造的に都市の振興を図る取組。文化庁では,文化芸術のもつ創造性を産業振興,地域振興等に領域横断的に活用し,地域課題の解決に取り組む「文化芸術創造都市」の取組を支援している(http //www.bunka.go.jp/ima/souzou_toshi/index.html)。また,ユネスコ(国連教育科学文化機関)が,クリエイティブ・シティーズ・ネットワーク事業を実施している。 1.「くらしの文化」をめぐる現状,課題等 ○ 悠久の歴史の中で営まれてきた人々の生活により形作られてきた「くらしの文化」は,我が国国土の成立ちや歴史的経緯とも相まって独自の風土を形成するとともに,その独自性や地域性に由来する固有の文化的価値を形成してきた。 ○ 他方で,「くらしの文化」は,まさに生活に密着したものであるがゆえに,様々な社会変容の影響を強く受けやすいものである。生活様式の変容に伴う伝統的な文化と現代の暮らしの乖離,少子高齢化や過疎化に伴う継承者の減少,核家族化や地域コミュニティの崩壊等により文化の伝承力が低下しつつあると考えられるが,その傾向に歯止めをかけ,「くらしの文化」の再興を期することは,上記の固有の文化的価値を保持し,豊かな文化的生活を確保する上で喫緊の課題となっている。 ○ 茶花香は代表的な「生活文化」とされるが,少なくとも昨今の若者にとっては生活の一部となっていない。茶道,華道等は分かる人がやれば良いといった意見もあるが,一度体験することによりそれらの文化的価値に触れてみることが重要との意見も強い。 ○ 衣食住に係る文化に関しては,それぞれ例えば次のような課題が挙げられた。 - 衣:「ファッション」に対する認識の問題,着物文化の位置付け - 食:日本料理の伝承の厳格さが特に海外への普及を妨げているとの問題意識 - 住:指定文化財に至らない町並みや町家等の衰退,都市計画等の一律規制 ○ 一方で,外国人から見た場合,我が国では長い歴史の中で伝統文化の継承に成功すると同時に,伝統文化とハイテクを巧みに融合させている面もあるとされる。 2.「くらしの文化」の振興に係る方向性 ○ 本分野においては,文化行政の新たな対象領域として,包括的な実態調査によって現状を把握した上で,「くらしの文化」の性格を踏まえ,生活様式の変化,少子高齢化や過疎化,経済情勢の変化をはじめ様々な社会変容がもたらす影響を検証する必要がある。 ○ その上で,①発掘・再興,②連携・交流,③発信の局面に応じた振興方策を検討することが肝要である。 ① 発掘・再興の局面においては,地域の文化的資源を発掘し,その文化的価値を保持しつつ 観光振興や地域振興に生かす観点や,既に消失の危機に瀕している「くらしの文化」を特定し,継承者の養成を含め再興を図る観点が重要である。 ② 連携・交流は,異なる文化同士の接触を通して新たな文化的価値の創造をもたらすことに加え,相互の文化の発展や再発見にも寄与する。例えば,創造都市や創造産業の振興を図る際には,当該都市や産業の内部における連携・交流に加えて対外的な連携・交流を促進することが重要である。この視点は,「くらしの文化」の領域における伝統的な文化と現代的な文化との関係にも当てはまると考えられる。 ③ 文化発信の局面においては,前提として自文化に関する十分な理解を促しつつ,関係機関 とも連携の上,内容と手段の両面において対象の特性に応じた効果的な発信を図る必要があ る。 ○ 「くらしの文化」は,人々の日常生活に密着しているものであるため,文化財保護行政のような堅固な手法にはなじみにくい分野である。国としては,税制優遇,振興法制,競争的資金の配分,顕彰等によるインセンティブの設計,民間で既に行われていることの障害除去や活動支援,地方公共団体等の創造性の喚起について特に検討すべきである。その際,「新しい公共」の力も活用した新たな方策を検討する必要がある。 ○ これらにより,文化庁として,概ね3年程度をかけて「くらしの文化」振興のフレームワークを構築することを当面の目標とすべきである。 3.具体的施策 ○ 「くらしの文化」の振興に当たって必要な具体的施策に関する本ワーキンググループの主な意見は以下のとおりである。 (1)「くらしの文化」に関する調査研究の推進 (2)「くらしの文化」の担い手・団体の育成・支援 (3)創造都市の推進と創造産業の振興 (4)観光振興や文化発信に資する環境整備 4.留意事項 ○ 文化的資源を活用した観光振興,地域振興等の施策を講ずる場合には,関係省庁間の連携 が課題となる。本ワーキンググループにおいて,省庁間連携の必要性は一致するところであるが,具体的な連携の在り方については部会等の審議に委ねたい。なお,本ワーキンググループでは,例えば次のような意見があった。 - 食文化を振興する観点からは,例えば伝統料理の普及を図る上での調理師法の制約,外 国料理人に対するビザ発給の困難さ等の課題がある。文化庁は,省庁横断的な考え方をまと め,文化振興の観点から関係省庁に提案していくべきである。 - 都市計画において公共事業費の一定割合を文化的側面に割り当てる「Percent for Art」等の方策を検討する際には,文化庁と関係省庁との連携が求められる。 - 「くらしの文化」を観光振興に生かすためには,美しい景観整備等も重要であり,そのためにも国土交通省(観光庁)をはじめ関係省庁と連携していく必要がある。 ○ 「くらしの文化」に関するアーカイブの必要性や,税制優遇,顕彰等によるインセンティブの設計に関しても,更に審議を深める必要があるため,他のワーキンググループにおける関連事項とともに部会等の審議に委ねたい。 *
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【転送・転載大歓迎!】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ JUCON(Japan-US Citizens for OKINAWA Network) 、WWF-Japan ─────────────────────────────────── ◆◇◆ 沖縄米軍基地問題 緊急院内集会のお知らせ◆◇◆ 生物多様性を破壊し、住民の暮らしを脅かす 沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド建設を中止させよう! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 政府・防衛省は、沖縄島北部の生物多様性豊かな「やんばるの森」の一部であり 160人の住民がすんでいる高江の集落を取り囲むように、6か所の在沖米国海兵 隊のヘリパッドを建設しようとしています。現在、沖縄防衛局により、地域住民の反 対を押し切って、力ずくで工事が進められています。 世界自然遺産の登録基準を満たす生物多様性の宝庫を破壊し、米軍演習によっ て今も被害を受けている地域住民の生活を、さらに爆音と墜落の危険にさらす米軍 ヘリパッドの建設強行は、決して許されるものではありません。 政府に、工事の強行を速やかに中止し、ヘリパッド建設計画の撤回を求める緊急 集会、記者会見を開催します。 ぜひ、多くの皆様のご参加をお願いいたします。 ◆日時 2011年2月23日(水)12:00〜13:00 ◇場所 参議院議員会館 B―104会議室 (100-8962 東京都 千代田区 永田町2-1-1) アクセス:http //bit.ly/4K4qJY ◆主催: JUCON (JAPAN - US Citizens for OKINAWA Network ) WWF-Japan ◇内 容: 1、 高江の現状報告 2、. 環境団体からの声明と発言 WWFジャパン、グリーンピース・ジャパン、日本自然保護協会、 日本野鳥の会、日本環境法律家連盟(JELF) 3、平和団体からの声明と発言 JUCON (Japan - US Citizens for Okinawa Network )、US for Okinawa、 「沖縄に基地はいらない!」全国同時アクション、WORLD PEACE NOW、 ゆんたく高江、他 4、米国市民団体からの声明について Network for Okinawa(NO) 5、.国会議員からの発言 6、.質疑応答 なお、同日午後に、防衛省への申し入れ行動も予定しています。 ◆当日に関する問い合わせ: 花輪伸一(WWFジャパン)090-2452-8555 野平晋作 (JUCON) 090-6015-6820 * JUCON (JAPAN - US Citizens for OKINAWA Network)とは・・・ 米軍基地問題に取り組む日米の市民・NGOのネットワーク。普天間基地の 閉鎖・撤去と、沖縄県内に新しい代替基地を作らせないこと、む美しい沖縄 の海や自然を守ることを目的に日米の市民が結集。 米国側パートナーはNetwork for Okinawa(NO) http //closethebase.org/ *************************************************************** 日本環境法律家連盟(JELF)事務局 三石 愛知県名古屋市中村区椿町15-19-2F (453-0015) TEL:052-459-1753 / FAX:052-459-1751 mail jelf@green-justice.com / HP http //www.jelf-justice.org ============================================================== 「美ら海・沖縄に基地はいらない!」キャンペーン http //jucon.exblog.jp/ JUCON (Japan-US Citizens for Okinawa Network) 事務局 ***************************************************************
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前回 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ捌〜<牝獣> 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ玖〜<狂宴> その45からその48まで収録 「あなたの口があたしの口に応え、あなたの舌があたしの舌を呼び、 あたしを逸楽に誘って行くわ。 ああ、あたしがあなたにしたことを、あなたもあたしにしてちょうだい、 そしてあたしを快楽で死なせてちょうだい」 マルキ・ド・サド『悪徳の栄え 上』「クレアウィル夫人のこと」より 「ふふ、魅ぃちゃんのオマンコ…綺麗なピンク色だね…」 覆い被さっているレナが、私の秘裂を指で左右に広げた。 「あ、あんまりじろじろ見ないでよ、レナぁ…」 レナのまじまじとした視線を下半身で受け止めていることに、私は恥ずかしさを覚える。 …だが同時に。「見られている」ことに対して、少しだけ胸が高まっていくのが分かる。 「…あはは、魅ぃちゃん…嘘だよ。…魅ぃちゃんのオマンコ汁、さっきよりも溢れてきたよ? …レナに見られて感じてるんじゃないかな…?かな?」 あぁ、やっぱりレナは鋭いなぁ。…私のことなど、とっくに見抜かれているんだ。 大切な親友であるレナに、己の秘部をさらけ出しているという、この異常な状況。 にも拘らず、このままどこまでも爛れた時間を共有したいという思いがあった。…もはや私の羞恥心など、快楽の前では無力。 …レナに見られて興奮してる…園崎魅音は、そういう女なんだ。 「…はぅ…魅ぃちゃん、どんどんオマンコが大洪水だよ?…レナの指がふやけちゃうよ…んっ」 レナは指で私のオマンコの上下になぞり、オマンコ汁を指で掬い取った。 そのまま指についたオマンコ汁を口でチュパチュパと味わうように堪能している。 …まるで、愛おしい人からの『ご褒美』をこぼすまいとするかのように。 「んん…ちゅぱ…ちゅる…ん…ふふ…魅ぃちゃんのオマンコ汁、とってもおいしいよ…。 甘くてツンとした匂いで…レナ、もっともっと欲しいよぅ…」 レナが私に流し目を送る。…その視線には、『自分のオマンコもいじってほしい』というアイコンタクトが含まれていた。 私はようやく、目の前にあるレナのオマンコに意識が向かった。 ヒクヒクと震えているそれを、恐る恐る左右に押し広げる。…粘膜と粘膜の間にオマンコ汁の糸が引き、「にちゃぁ」という音とともに内部が明らかになった。 これが、レナのオマンコ…ピンク色の肉壁と、透明な汁で満たされた密壷。 同じ女でも、自分のとはまったく異質なモノに感じられる。そして、ここに、圭ちゃんのアレが…。 私はそっとレナの中を指で触れてみる。生温かく、ぴちゃぴちゃとした表面と、うごめく体内の感覚が指から伝わる。 「んっ…はぁ…」 レナが少し声を出した。私の指に触れられたことが刺激となったのだろう、私のオマンコにレナの熱い吐息がかかる。 その吐息が、私のオマンコに対する刺激にもなる。私も「あんっ…」と声を上げ、お互いの性器への刺激に反応した。 「あ…はぁ…。魅ぃちゃん…レナね…もっと魅ぃちゃんの指で、レナのオマンコをいじってほしいな…」 「んぅ…レナも、私のオマンコ、いじっていいよ…。私、もっと気持ち良くなってみたい…」 私は荒い息を吐きながら、レナを見つめる。レナもまた、妖艶な光を放つ瞳で私を見たあと、ニヤリと笑った。 「ふふふ…いいよ、魅ぃちゃん。でもね…魅ぃちゃんのバージンを間違えても貰うわけにはいかないから、レナは指じゃなくて…お口で頑張ろうかな」 言葉と同時に、レナは頭をかがめて私のオマンコにチュっと口付けた。 「ふぁぁッ」 私はビクンと体をのけぞらせた。 レナはそのままオマンコにキスしている。そして、オマンコをこじ開けるように舌を侵入させてきた。 ぬらりとしたモノが、私の一番敏感な場所を蹂躙する。 「じゅ…ちゅる…ぷちゅ…じゅる」 「はぁっ、あぁぁッ!レ、レナぁ…んん、ふぁッ!…ああんッ」 私は快楽で身を捩らせ、レナに舐められる度に体が跳ね上がる。 下半身への刺激で、上半身が上手く動かせないくらい。快感が電流のように体内を走り抜ける。 それでも私は、レナを気持ち良くしたい一心で、指を動かす。 レナのオマンコの入り口付近をを最初は一本で、しばらくして二本の指で上下に動かす。 「んはぁッ!…ちゅ、んん…あんッ!…魅いちゃん、んあぅ!…いいよぉ、もっと、指で出し入れしてぇ…!」 レナが唇を離し、アドバイスする。私の上で懸命に崩れ落ちそうなのを我慢しながらも、腰がガクガクと震え始めていた。 私たちは、指と唇でお互いを貪る。 いつもの教室で、グチュグチュといやらしい音を立てている。 親友同士で快楽を得ようと必死になり、背徳と愉悦の挟間で溺れている。 ――圭ちゃん。園崎魅音は、こういう女だったんだよ…。 …それでも。それでも圭ちゃんは、私のことを…抱いてくれるの…? 一瞬だけ脳裏に浮かんだ、大好きな圭ちゃんの笑顔。 だがそれも、レナの激しい舌使いによってかき消されてしまった。 「あん、あ、あぁ、あぅ!レナ、レナぁ…!」 「ぴちゅ、ぷちゅ、れろ…んんッ!み、魅ぃちゃ、んんん…ッ」 レナの唇、私の指。お互いが相手のオマンコの中を刺激し、もうすぐそこまで限界が近付いていた。 「はぁ、あぁ、んんんッ!…レナ、わ、私、もう…」 「ぷぁ、じゅるん、びちゅ…あは、レ、レナもぉ…魅ぃちゃんの指でイっちゃうかな、かな…!」 「あ、あ、あぁ、ダメ…!また、またイっちゃうよぉ…!」 「いいよ、魅ぃちゃん…!レナも一緒に、イキそうだから…今度はレナの目の前でオマンコ汁飛ばしてね…?」 レナがさらに舌を激しく突き出す。今まで以上に攻撃的な責めは、私を存分にイカせるためだ。 私は今にも意識が落ちそうなほどの快楽を押しとどめ、レナのオマンコへ指を送り出す。 中を傷つけないようにしながらも、ジュボジュボと音を立てて出し入れする。 …すでに処女を失ったレナの膣内だからこそ、私の指をも受け入れることが出来るのだ。 さっきまでの経験で、レナが特にビクンと体を仰け反らせるポイントを重点的に責める。 案の定、レナは「んんあぁぁッ!!」と今まで以上に歓喜の声を上げる。 それが面白くて、わざとおじさんくさい口調でラストスパートへ向かう。 「んん、はぁ、レ、レナもイクんだ…?ここが、ここがイイのぉ?んん?」 「はぅ、あふっ、はぁぁッ!!…魅ぃちゃん、ダメぇ…!レナも、そこまでされると、もう…!」 「くくく、レナもいい声で哭いてるじゃん…あー、凄い、凄いよぉー、どうなのぉ?ここ?ねぇ?ここなのぉ?ここイイのぉ? あー凄い凄い、溢れてきてるよー?グショグショだねぇー、レナぁ?イイのぉ?おじさんの指イイのぉ?ねぇ?」 「は、あ、あ、あんんッ!!…み、魅ぃちゃん、急におじさんくさいよぉ…んんぁあッ」 「さっきのお返しだよー?あー凄い出てるねぇ、おじさんの指がふやけちゃうよぉー? 凄い凄い、濡れてるよぉ?ねぇレナ、イっちゃう?おじさんの指が良過ぎてイッちゃう?ねぇ?もうイク?もうイっちゃってもいいのぉ?ねぇ?」 「んん、あん、あはぁ!!…イ、イク、レナ、イっちゃうのぉ!!」 「…くく、じゃあおじさんモードはこれくらいにして…。レナ…私のも忘れずにいじって…イカせて…?」 「はぅ、んんんッ!!…ちゅる、じゅぶ…!んっ…」 「ふあぁッ!!…あぅ、そ、そこ、や、んああああッ…!!」 レナが私のオマンコの中に在る突起物――その手の本で以前読んだが、クリトリスと言うらしい――をいきなり甘噛みした瞬間、今まで以上の電流が走り抜けた。 …次に同じことをされたら、絶頂を迎えるだろう。 「はぁ、んん、レナ、レナぁ…!ホントに、ダメぇ…私もぉ…」 「魅ぃちゃん…!レナも、イっちゃうよぉ…!」 私たちはアイコンタクトを取る。 …二人で、一緒に。 そして、レナは私のクリトリスを。私はレナのオマンコの弱点を、同時に刺激した。 「んんああああああぁぁぁぁぁーーーーッ!!!」 私たちは同時に果て、ビクンビクンと数秒間身体を震わせた。 レナのオマンコから、ピュッピュッとオマンコ汁が噴き出し、私は顔でそれを受け止めた。 同様に、私もはしたなくオマンコから汁を噴き上げ、レナの顔にかけてしまった。 …ようやく快感が収まり、私は肩で息をしながら天井を仰ぎ見る。 身体は重いが、イった後の疲労感はなぜか心地良かった。…一人で自慰に耽った後もこういう感覚だったが、悪い感覚ではなく、むしろ好ましくさえ思った。 レナと一緒にイった…それが『幸福』として私の中にあったのだ。 レナは呼吸を整えた後、私の横に寝そべるように顔を近付けてきた。 そのまま手を、指を絡め、身体を密着させる。 「…レナ…」 「…魅ぃちゃん…」 互いの吐息がかかるほどの距離で見つめ合い、そのまま吸い寄せられるように唇を重ねる。 …相手が愛おしくて堪らない…そんな愛情溢れる、優しいキス。 私たちはお互いを許し合ったという、誓いのキス。 …圭ちゃんを想う気持ちに、変わりは無い。けれど、それが二人の友情を壊すことはないだろう。 私たちは、それを乗り越えられるはず…私がレナを愛するのと同様、レナも私を愛しているのだから。 「いつか、私たちのうち、どちらかを圭ちゃんが選び取ったとしても…」 私はレナの髪をサラサラと撫でながら呟く。 「恨みっこなしだよね?レナ…」 レナは私に微笑んだ。それは、女の私ですら蕩けてしまいそうなほどの、女神のような微笑み。 「…うん。…レナは、魅ぃちゃんも、圭一くんも大好きだから…そのどちらも失いたくないよ。 …圭一くんがレナと魅ぃちゃんのどっちを選ぶかはまだ分からないけど…どんな未来でも、みんなが『幸せ』なら、レナはそれでいいよ」 そう言ってニコリと笑ったレナに、私もニコリと笑い返した。 「…でも、出来れば」 不意に、レナが呟く。 「…圭一くんはレナのお家に、ちょっとだけお持ち帰りしたいかな、かな。はぅ~☆」 いきなりのかぁいいモードに私はぎょっとしたが、今の発言は油断ならない。私は唇を「3」の字にして抗議した。 「ちょっとレナぁ~、それってずるい~!圭ちゃんはおじさんが」 「『おじさんが』なんだって?…魅音…。クックック…」 背後に響いた、男の子の声。 毎日聞いている、毎日聞きたい、彼の声。 でも、こんな姿で、こんな状況で、圭ちゃんが現れるなんて。 慌てて起き上がり、自分が裸体であることに気付いて胸と下半身を隠す。 そして、圭ちゃんの顔を恐る恐る見る。 …教室で、いきなり素っ裸で寝そべってる私たちを、圭ちゃんはどんな顔で見たのか? 困惑?それとも驚愕?あるいは茫然? …否。そこで私が見たのは、圭ちゃんの『歓喜』の表情だった。 「…け…圭、ちゃん…?」 「ククク…よくやったぞ、レナ」 圭ちゃんは、レナに目配せをした。 …レナの表情からさっきまでのかぁいいモードが消えていた。代わりにあるのは、私の前でも見せなかったほどの火照った顔。 それは恥ずかしさや照れというものではなく、おあずけを喰らっていた犬が飼い主にご褒美をもらう前のような、期待に満ちた表情。 不意に、レナの言葉を思い出す。 「圭一くんに、いっぱいいっぱい『ご褒美』もらおうね…」 『ご褒美』って…そういうことだったの、レナ?…私を篭絡することが…本当の目的だったの? …そうか、これから、レナと私は…圭ちゃんに抱かれるんだ…。 レナと快楽に溺れ、忘れかけていた。そう、それが…レナの『目的』。そして、圭ちゃんの『計画』でもあったんだ。 じゃあ、私の『願い』は…? 冷静であろうとする思考とは裏腹に、やはり身体は思い通りになってくれなかった。 不敵な笑みを浮かべている圭ちゃんと目を合わせた瞬間。 私の中で何かが弾ける音が聞こえ、同時に下半身が再び熱を帯び始めていた。 次回 鬼畜王K1 〜鬼誑し編・其ノ拾〜<嫉妬>
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「さあ圭ちゃん?スク水着用してもらおうじゃないの」 「う…………っ」 「はぅ~、圭一くんのスクール水着……楽しみなんだよぉ~☆」 「いい気味ですわー!ちゃっちゃと着替えて私たちにその無様な格好をお晒しなさいませっ!」 「さっきまでたくさんいい思いをしたのですから、スク水くらいへっちゃらなのですよ、にぱ~☆」 俺はさっきまでの天国から一気に地獄へ突き落とされてしまった。 みんなはさっきまで受けていた屈辱の仕返しとばかりににまにま笑ってやがる。 くそう……っ。 「ほらほら、ちゃんとスク水はおじさんの貸してあげるから。 こういうのは手早く済ませちゃった方が恥ずかしくないんだからね。ほら、男を見せてこーい!」 悔しいが、確かに魅音の言う通りだ。魅音に押し付けられた水着を手に、トイレへ着替えに走った。 さすがに教室では恥ずかしくて着替えられないからな。 みんなは追いかけて覗くようなマネはせずちゃんと教室で待ってくれている。 ……そういうところがいいんだよな。 その場で笑って騒いで、後日村中の噂になったとしても、それはけっして陰湿なものじゃない。 軽いからかいの種になったりしても、それがいじめの元になったりはしない。 だから俺も、いい思い出を作るため、恥を捨ててスク水を着てやるんだ。 個室に入り、裸になって水着を手に取る。 しかし魅音もよく自分の着た後の水着なんて貸せるよなー……。 ま、それだけ俺に受けた屈辱が大きかったということなのだろう。 さて……。両足を入れて一気に引き上げようとしたその時、 「………………っ?」 …………濡れてる…………。 ほんの少し。注意深く見なければわからないわずかな変色。 罰ゲームから開放されるために急いで脱いだせいでチェックが甘かったのだろう。 そっと指で触れると、ねと……と糸を引いた。――間違いない。 いいネタをつかんだ俺は、内心意気揚々と、表面では羞恥に弱り果てて罰ゲームを受けたのだった――。 「あー、楽しかったあ!やっぱ罰ゲームはこうでなくっちゃね!」 「うんうん、圭一くんかぁいかったんだよぉ~☆」 「をーっほっほっほっ!気分爽快でございますですわー!」 「じつに楽しかったのですよ☆」 「なあ魅音。この水着なんだけどさ、やっぱり着用済みは洗って返したいんだが、 家に干すのは親の目があってヤバいだろ?……俺が家で洗うから、魅音が持って帰って家で干してくれないか?」 「ふえ?……ああ、そりゃそうだよねー。ご近所さんの噂になっちゃうもんね……くっくっ!」 俺が心底恥ずかしそうにそう言うと、魅音は笑いながらも俺の家まで付いてきてくれた。 そういえば今日は父さんも母さんも仕事で外泊。なんて好都合なんだ。 「へー、ここが圭ちゃんの部屋なんだー。結構綺麗にしてるじゃん。 ……あ、でも布団敷きっ放しなのはだらしないぞー?」 魅音はちょこんと座ったまま、物珍しそうに部屋中眺めている。 麦茶を飲み終えひと息つくと、俺はカバンから水着を取り出した。 「魅音、実はさ……みんなの前じゃ言い辛かったんだけどさ、」 「ふえ?……なになに圭ちゃんっ?――あ、愛の告白だったら受け付けてないからねー? そういうのはおじさん担当外だからさっ!」 俺の真剣な視線にとたんに顔を真っ赤にして慌てふためく。……へえ。 これはこれで、レナとは違って新鮮で面白い。こりゃあ楽しみだな。 「いやさ、せっかく借りたものにケチ付けるみたいで悪いんだけどさ、なんか汚れが付いててさ……」 「え?汚れ……どこどこっ?」 「――――ほら、ここ」 「あ、…………っ!」 覗き込んでくる魅音の目の前に、まだ湿ったままの股間の内布部分を広げて見せ付けると、泣きそうな顔でさらに顔中を染め上げた。 「俺が着る前からこんなになってたんだ。俺が汚したんじゃないってことだけはわかって欲しくてさ。 ……なあ魅音、これ何だと思う?」 「なにって、その……ぁぅ」 「魅音じゃないのか?」 「――う、うん……し、知らないよぉ……」 ごにょごにょと口をすぼめながら呟いた。……つくづく嘘のつけない奴だなあ。 「うーん……でもそうなると俺が汚したってことになるよなあ。心当たりはまったくないんだが、知らずに俺が汚したんだったら謝るよ。ごめん。弁償もするよ」 両手をついて真剣に謝ると、魅音は困ったようにおろおろし始めた。 「あ……、その……け、圭ちゃんのせいじゃないよ!違うんだよ……」 「でも、魅音は心当たりないんだろ?」 「う、うん……で、でも圭ちゃんじゃないんだから、圭ちゃんが知らないって言ってるんだから、 やっぱりおじさんが気付かずに汚しちゃったのかもしれないよ……」 「そうか?でも気付かずに汚しちまうのは今後のためにもよくないよな? また罰ゲームがあった時にも困るだろうし」 「え、あ……いいよ、大丈夫だから……!」 「勉強には復習が大事だよな?同じ失敗を繰り返さないためには、原因をしっかり突き止めておかないといけないからな」 「復習って……。――あ!こ、これおじさんがウチで洗って乾かすよ!おじさん帰るから……!」 慌てて水着をつかんだ腕を強引に引き寄せる。 「あ、…………ぁぅ」 俺の胸の中に倒れこんできた魅音は、硬直して動けないようだ。 「なあ魅音……俺の目の前で着て見せてくれよ」 抱きしめた耳元で息を吹きかけるように囁くと、腕の中の身体がぶるっと震えた。 「あ……やだっ、圭ちゃん……っ」 やべ、可愛い……っ。 罰ゲームの仕返しでちょっとばかしいじめてやるだけのつもりだったんだが、 いつもとのギャップがありすぎて、もっとこんな魅音が見たくてたまらなくなってきた……。 「なあ魅音、いいだろ……?俺、魅音のこと知りたいよ。魅音と一緒に知りたいんだ」 耳たぶに舌を這わせ、頭を撫でてやると、魅音の身体から力が抜けてゆくのがわかる。 「おじさんのこと……おじさんと一緒に、知りたいの……?ぁぅ……しょ、しょうがないなあ……、おじさん部長さんだもんね。部員の指導は部長の仕事だもんね……んっ」 ごくり。魅音の艶っぽい声に、汗で髪の貼りついた白いうなじに、胸に摺り寄せられる頬の感触に、俺の身体が熱くなってきた。 「いいよ、圭ちゃん。……でも、ひとつだけお願い」 「……『背中は見ないで』?」 「!!……圭ちゃん、知って……?」 「いや、何があるのかは知らないぞ。ただ、見られたくないんだなってことだけはわかるから。……魅音が見られたくないものを無理に見たりはしないぞ?」 「そっか……よかった、ありがとう……ありがとぉ……」 よほどのコンプレックスだったのだろう、俺の言葉に本当に嬉しそうに微笑む。 うっすらと涙の浮かんだ目尻に、そっと口付けた。 「ふえ……け、圭ちゃん……あっ」 「…………魅音」 戸惑う魅音の頬に手をあて、唇を重ねた。 一瞬大きく震えた魅音の身体は、その後ゆっくり俺に体重を預けてきた――。 しばしの口付けの後、魅音と布団の上で座ったまま向き合う。 「じゃ、じゃあ……ぬ、脱ぐよ……?」 「ああ」 「恥ずかしいから触っちゃダメだよ。見るだけだからね?」 「わかってるって」 しゅる……。ベストを脱ぎ、ネクタイを外し、今にも胸のあたりがはちきれそうなブラウスになる。ネクタイで押さえられていない合わせ目からチラチラ白い下着が見えて生唾ものだ。 ベストの前ボタンは、止めようとしても止まらないんだろうなあ。 「魅音、スカートからブラウスを出しとくといいぞ。そうしたらスカート脱いでもそんなに恥ずかしくないだろ」 「あ、うん。そうだね……んしょ」 にょきっ、と。脱ぎ捨てたスカートから白くてなんとも艶かしい太ももが現れた。 「えっと、圭ちゃん…これ、ハンガーにかけといてくれるかな?シワになったら帰れなくなっちゃうし」 「ああ、わかった」 羞恥に頬を染め上げながらも、こういうところはマメなんだなあ。 「――ほら、水着。……ちゃんと着てくれよ?見ててやるから」 「う、うん……」 体育座りから横座りの体勢になり、ブラウスの裾から見えないよう上手い具合にショーツを脱いでゆく。 見えないのは残念ではあるが、これはこれでかなり美味しい状態だ。 「……あっ!」 水着を着ようと手にとった魅音が、急に声をあげた。 「な、なんだっ、どうした魅音っ!?」 「しまったー。スカートはいてれば、バスタオル着替えできたのにー」 「バ、バスタオル着替え?……なんだそれ?」 「あ、知らない?……えっとね、巻いた状態にゴムで縫われてるバスタオルがあってね、 それがあると外から見られないよう着替えができるんだよ。……あーあ」 「あー、小学生がよくやるアレか……。」 一瞬納得しかけたが、ちょっと待て。 「見られないように着替えたらダメだろうっ?ほら、さくさく着替えるっ!」 「ふぇ……わ、わかったよぅ……」 水着をウエストまで一気に引き上げ、 ブラウスのすそから中に両手を差し入れブラのホックを器用に外す。 すとんと布団の上に落ちた純白のブラは、なんというか……すごかった。 だってよ、胸の形になってるんだぜ?なんだよこのデカさはっ! 中でリスが丸まって一眠りできるんじゃないか? 「ほーーーーー……」 「ちょ、ちょっと圭ちゃんっ!そんなにまじまじ見ないでってばっ!」 慌ててブラを拾い、後ろ手で背後に隠してしまった。 あ…………! 精一杯後ろに伸ばした両手のおかげで、白いブラウスに小さなポッチが浮かび上がった。 ほのかに透けて見えるこれは、まさしく……。 「え?…………わぁあっ!」 思わず見入ってしまった俺の視線に気付き、慌てて両胸を抱きかかえて屈みこむ。 だが第3ボタンまで開いたブラウスは、屈みこんだことによりさらに内部を露にした。 ちらりと見えた桃色が下半身を直撃する。 「おーーーー……」 「だ……だだだだだだめぇっ……」 「触っちゃダメとは言われたが、至近距離で見るなとは言われてないぞ?」 慌てて上体を起こし、涙目で見上げてくる。 「う~~~~~~……」 「あ~~~~~~……ごちそうさまでした」 「……ばかぁ」 なんとも可愛い顔で拗ねながらも、すばやく水着を着用してしまった。 「……ブラウスは肩にかけておいてもいいよね?」 「ああ。その方が魅音も安心できるだろ」 「…………ありがとう」 ちょこんと布団の上に膝をついている魅音の背後に回る。 一瞬身構えたが、別にブラウスを脱がそうというわけじゃないことに気付き、 安心したように肩の力を抜いた。 ぎゅうっ。ブラウスごと魅音を背中越しに抱きしめる。 「ふぇっ……けけけ圭ちゃんっ!?」 「ほら、これならどうやったって背中は見えないぞ?」 「あ……そうだね、よかった……んっ」 魅音の体温が心地よい。首筋に頬をあてると、びくりと身体が震え、肌が汗ばんでくる。 「け、圭ちゃん……っ」 ……た、たまらんっ。 「いいい息がかかってくすぐったいよぉ……んっ」 ごくり。 「――なあ魅音。さっき言ったこと……覚えてるか?」 「ふぇ……あ!」 慌てて下半身を両手で覆うが、それじゃ防げないぜ魅音? 「復習はちゃんとしないとな。……よいしょ」 「やっ……だめぇええっ」 「スク水って、さっき着てみてわかったんだが、ここが開くのな。 排水に便利なようにだろうが、こういう時にも役立つのな」 「だ、だめだって……あぅっ、」 くちゅっ……。 差し入れた指先に、ぬるりとした感触。 「魅音、やっぱり濡れてるぞ?……すごいな」 「ば、ばかぁ……っ」 「オレは触ったりしてなかったよな?なのにどうしてこんなになってるんだ?」 「あっ、やっ、……あぅう」 その中で泳ぐように指を動かすと、魅音の息が荒くなり、身体の力が抜けてゆくのがわかる。 「…………あっ!?……あっ、やっ、そこはぁ……っ!」 なにかコリッとした部分に指があたると、魅音は大きく身を震わせて声をあげた。 ……ここが弱いんだな? 「あっ、ひゃあっ、んうっ……だめっ、だめぇ……っ!」 恥ずかしがりながらも気持ちよさそうな姿がたまらない。 このまま続けてもよかったが、そうはいかないからな。 下半身をなぞる指をいったん外すと、オレはそっと魅音を布団に横たえた。 「あ……ぅ、圭ちゃ、けぇ、ちゃん……っ」 「……ほら、どうしたんだ魅音?」 「え…………?」 「え、じゃなくてさ。ほら、オレの指こんなにヌルヌルでふやけちまいそうなほどなんだぜ?」 「やぁ……っ」 顔中真っ赤にして泣きそうな顔でそむけた頬を、強引にこっちに向かせる。 「どうしてこんなになっちまってんだ?さっきの罰ゲームの時だって、 オレは魅音に触れてもいないんだぜ?見てただけだぞ?」 「……そ、そうだよ……っ。圭ちゃんが見てたから……」 「ん?」 「あの時だって圭ちゃん、おじさんのことすごくいやらしい目で見てたから、だから…… っ」 「――そ、そんなにすごい目してたのかオレ?」 「うん。すごく恥ずかしくて怖かった。ドキドキした。……でも圭ちゃんだからだよ? 他の人に見られたってこんなには……あっ!」 「…………魅音っ!」 やべぇ。可愛くてたまらない。 強引に口付けて、水着に手を差し入れて魅音の感じる場所を何度も何度もなぞって。 「圭ちゃん、圭ちゃん……っ!わたし、わたしぃ……っ」 がくがくと何度も震えながら、何度もオレを呼んで、そしてふうっと意識を飛ばした。 「ん…………」 ぐったりしていた魅音がぼんやりと目を開けた。 「ん……圭ちゃん……」 「大丈夫か魅音」 「………………ぁぅ」 ボッと火がついたように赤面してオレにしがみついてくる。 「あ、あのあのあの圭ちゃん、あの……」 「ん?ああ、もちろんみんなには内緒にしとくぞ。二人だけの秘密な!」 「あの、それはもちろんそうなんだけど、……あの」 「…………ん?――うぉっ!」 さわ……。まだ熱を持ったオレの股間に、魅音のやわらかな手が触れてきた。 「ちょっ、魅音、待っ……」 「だめ。……圭ちゃん、おじさんのこと知りたいって……そう言ったよね? だから、最後まで私と。……だめ?」 「だめ、……じゃ、ない……」 「えーと、それじゃあ……いくぞ魅音」 「う、うん……。――あ!あのね圭ちゃん、」 「大丈夫。脱がさないから」 「うん……」 バスタオルを敷いた布団の上に横たわる魅音の両足をそっと開き、水着の股布部分を横にずらす。じっくり見てみたかったが、あんまり間が空くと魅音も緊張するだろうし、 情けないことに俺も爆発寸前だったから、一気に挿し入れた。 ずちゅっ……!ずっ、ずっ、ずちゅっ……。 「……ふっ!く、うぅうぅ……っ」 濡れているはずなのにかなり窮屈な魅音の中。自分でするのとは全然違う未知の快感に任せてつい激しく突いてしまったが、魅音は痛みに歯を食いしばって耐えているようだった。 「悪い、魅音……っ、すぐ済ませるからな……」 「あう……う、だ、大丈夫……いたくないよ」 苦痛に顔を歪ませながら、無理に笑顔を作って。ああもう、まったくこいつはこんな時まで……。 「魅音……っ」 早く終わらせてやらないと、魅音には痛いだけだもんな……。 あまり痛くならないように、激しい快感に溺れそうになりながら行為を続けた。 ず……ずず……。ゴチッ。 「痛っ!」 さっきまでとは違う、やけにハッキリした魅音の声。 「…………あ」 痛みから逃げようと無意識に後ずさっていたのか、壁に頭をぶつけてしまったようだ。 「わ、悪い魅音っ!……よいしょ」 両手で太ももをつかんでズリズリと元の位置まで戻る。 「大丈夫か?……ただでさえ痛いのにな」 「ううん、平気……ぁぅ」 そっと頭を撫でてやると、辛そうな表情が少しだけ和らいだ。 「ごめんな魅音。……なるべく早く済ませるから……いてっ」 下半身に痛みが走る。 「ふぇ……圭ちゃんどうしたの?……男の人も痛いものなの……?」 「あ、いや……水着がこすれて、ちょっと……さ」 摩擦で軽く擦りむいたのだろう。 「あ、そっか……」 魅音は俺と繋がったまま、きょろきょろと部屋中見回している。 「圭ちゃん、アレ……使って」 「ん?」 魅音が指差したのは、ペン立てに刺さったハサミ。 「アレで、その……切っていいよ、水着」 「……お、おう……」 そっと手を差し入れ、皮膚を切らないよう気をつけながらハサミを入れる。 シャキン……。股間の圧迫感から開放されると同時に、露になった結合部分に下半身が熱くなる。 「魅音っ、みおん……!」 さっきよりきっと痛いはず。でも止まらなかった。 「ふあっ!あぅ……圭ちゃん、……痛いよぉ」 ぎゅっとしがみつき肩に頬を寄せる姿がたまらなく可愛くて。 「いくぞ、魅音……っ」 「ふぇっ……いくって、どこに……ふぁあっ!」 激しい快感の中でもさすがに中に出すのはマズいと判断した俺を、我ながら褒めてやりたい。 荒い息でぐったりと横たわる魅音。切られた水着の腹部に散る、魅音の血と混じってピンクに染まった液体。 なんだかとても痛々しかった。 「けーちゃん……」 「――悪い、なんか俺ばっかり気持ちよくって……痛かっただろ?」 「ううん、そりゃ痛かったけど……さっきあんなに気持ちよくしてもらったし、 それに圭ちゃんが気持ちよくなってくれて嬉しいよ」 汗で髪が貼り付き、ちょっと疲れた表情で、それでも笑顔を向けてくれる。 「あのさ、魅音が気持ちよくなるように、これから俺も頑張るからさ」 「え……あの、えっと、……これっきりじゃないの?これからもおじさんと、その……こうして、いいの……?」 「当たり前だろ?」 「――――よかった」 うっすらと、目尻に涙。まったく、なに遠慮してんだか。 俺はこの上ない果報者だってのに、魅音は俺に「選んでもらった」と思ってやがる。 「――ま、でも今日はこれだけな。最初から何度もするのはキツいだろうし、 魅音も帰りが遅くなるのはマズいだろ?少し休んだら送って行くよ。――ほら」 「――――うん!」 腕を伸ばすと、魅音は一瞬躊躇した後、嬉しそうに頭を乗せてきた。 目覚ましを一時間後にセットして、魅音が眠りにつくのを確認すると、俺も瞳を閉じた――。 「悪い……せっかくの備品なのに、こんなにしちまって」 「大丈夫だよ。まだいっぱいあるから気にしないで。 これは持って帰って綺麗に洗っておくよ。……えへへ。圭ちゃんとの罰ゲーム専用だからね☆」
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前編 兎の様に(前編) 「・・・あがったよ。圭ちゃん」 リビングに行き圭ちゃんにそう語りかける。 「おう。とりあえず部屋に行くか」 私は圭ちゃんに手を引かれ階段を登り、部屋の中に入る。 私は整えられた布団の上に座った。圭ちゃんは先程のブティックの袋を持って来て私の横に座る。 「なあ魅音」 「うん?」 「もし良かったら、これ貰ってやってくれないか?」 そう言い袋を私に手渡す。 「中身、見てもいい?」 「ああ」 中身を取り出し思わず口を押さえる。 薄いピンクのサマーセーターと、白いタイトスカートと、白いパンプスだった。 三点で揃えると、それなりの値段がする筈だ。 「本当は一緒に選びたかったんだけど、気恥ずかしくてさ。詩音に頼んでアドバイスしてもらったんだ」 涙が零れそうになる。値段なんて関係無い、気持ちが大事なのだから。 「ありがとう。凄く嬉しいよ・・・」 「魅音、好きだ。俺に魅音の本当の姿を見せて欲しい」 「おじs・・・ううん、私も好き。大好きだよ。でもその前に幾つか聞きたい事が有るんだ。聞いても良いかな?」 「ああ。」 賭けには勝ったも同然だが、念には念をいれておいた方が良いだろう。 「圭ちゃんは私の本当の姿が見たいって言ったよね?それは恋人としての私?それとも主従関係として見た私?あと、知っていると思うけど私の背中には刺青がある・・・。傷物の身体だよ?それでも愛してくれるの?」 我ながら卑怯だと思う、私が賭けに課したルールはキスの有無のみ。 だが臆病な私は心の安定を図る保険として、これからの関係と自身に刻まれた鬼について圭ちゃんの考えを知りたかったのだ。 「俺は欲張りだから両方の魅音が見たい。それに刺青なんか関係無いな。むしろ園崎の誇りじゃないか、先祖代々受け継がれて来た伝統あるものだ。魅音は傷物なんかじゃねぇ、まっさらの新品だぜ。変な意味じゃなくて園崎魅音としての魂がな。これが質問に対する答えだ!」 「プッ・・・!あはははははは!!ご、ごめん圭ちゃん自分の心に正直すぎるよ!その癖言う事が臭すぎるよ!あはははははは!」 「なっ!おい魅音!俺は真面目に言ってるんだぞ!」 分かってるよ。こうやって笑っているのは、嬉しくて涙を隠す為だよ?圭ちゃんは絶対私を大切にしてくれる。もしかしたら村の色んな因習も変えてくれるかもしれない。 私は圭ちゃんの胸に顔を埋めて言う。 「ん。80点て所かな? 良いよ。恋人としてでもペットとしてでも本当の私を見せてあげるよ。ただし100点満点じゃないと見せれないけどね」 「100点満点かよ!あと20点は何だよ!?」 「さあね。それは教えれないな~。頑張れ御主人様♪」 頭を抱えてKoolになれ前原圭一!と呟きながら悩む圭ちゃん。 数分して頭をあげて私を抱き寄せ顎を手で持ち上げキスしてくれた。 啄むような軽いキスだけど私は女としての喜びで身体が熱くなる。 何回かそんなキスをした後、圭ちゃんは私の口の中に舌を侵入させてきた。 私はそれを受け入れ自ら舌を絡める。圭ちゃんのペットとして服従の証しに・・・。 「ちゅっ・・・。ん。ちゅぱ・・・」 舌を絡め合う水音が聞こえる。 私の口内に圭ちゃんの唾液が送られてくる。私は喉を鳴らしながら飲み込む。御主人様からの御褒美だから。 私は圭ちゃんの口から唇を離し口の端から零れた唾液を指で掬い取って舐めながら言う。 「合格。100点満点だよ」 私は賭けに勝ったのだ。 そしてゆっくり圭ちゃんの膝の上に頭を預け圭ちゃんのオットセイを手で優しく擦りながらお願いする。 「御主人様・・・。淫らな雌兎の罪深い身体を、太くて硬いおちん〇んで御仕置してください・・・」 そして圭ちゃんのズボンをパンツと一緒に脱がしオットセイを口に含む。 昨日教えてもらったように舌を亀頭に絡めながら、ゆっくりと顔を沈めてゆく。 「じゅぷ・・・ちゅくちゅく・・・ずずず」 顔をゆっくり上げつつ裏筋に舌を這わせながら吸い付いた後、口を離す。 「魅音良いぞ・・・。昨日少し教えただけで上手になったな。やっぱり生まれつきの変態だよお前は」 圭ちゃんに、そんな事を言われ下腹部が熱くなり自然と言葉が発せられる。 「はい。魅音は御主人様の御指導のおかげで雌奴隷への第一歩を踏み出す事ができた果報者です。ありがとうございます」 深々と頭を下げながら、自分の言葉で感じてしまう。 着物の上半分を脱ぎブラを外して胸でオットセイの先を挟む。 「お願いします。魅音のだらしない胸の感触を確認してください」 「確認してやるから、その馬鹿みたいに大きい乳で俺を五分以内にイカせるんだ。ほらこれを使え。」 そう言ってマッサージローションを私の胸に少し垂らす。 ローションを胸に塗りたくり、胸を両側から手で押さえてオットセイに沈めてゆく。じゅぷぷ・・・。ぐちゅ。 上下に胸を動かし、たまに覗く亀頭を舌先でつつく。 それを繰り返していると、圭ちゃんが乳首を指で捻り上げる。 「ひうっ!」 「ヘタクソが!そんな悠長な事しててイク訳無いだろ頭に行く栄養が乳に行き過ぎてるんじゃねぇのか!?こうやるんだよ!」 そう怒鳴りながら乱暴に胸の中にオットセイを叩き込んで動かす。ぐちゅぐちゅ! 「あうっ!申し訳ございません!どうかお許しください!」 「うるせぇ!んな事言ってる暇があったら口使えよ!」 「あむっ!んぐっ!?んっん~!」 オットセイを口の奥まで入れられ頭を持って強制的にフェラされる。 「ん~っ!?んぐっんぐっ!」 苦しくて目から涙が零れる。 「おら!イクぞ!飲め!」 「んぶっ!ん~・・・!?ふ・・・ん、ゴクンッ」 今までより更に早く頭を動かされ喉の奥に射精された。 「げほっ!ごほごほ!!」 オットセイから解放された私は酸素を求めて喘ぐが、激しい咳で息ができない。 それでも何とか落ち着いて呼吸しようと、ゆっくり息を吸って吐くを繰り返す。 「圭ちゃん・・・。これ慣れないとキツいよ」 なんとか落ち着いた私は圭ちゃんにそう言いながら涙を拭く。 「ごめん。大丈夫か?魅音、今日はもう寝るか?」 そう優しく言われるが私は圭ちゃんに抱かれたい。 「ううん。最後までしよう?圭ちゃん・・・私を女にして?」 そう言い布団の中に私は入って掛布団を持ち上げて、圭ちゃんの手を掴み中に引っ張り入れた。 「魅音。お前何か積極的だな?」 「女の子だってHな気分になるの!それに女は度胸!だよ。それより・・・ねっ?」 首に腕を回して引き寄せおでこ同士を当てて、圭ちゃんの手を取って下腹部へと導く。 「さっき、おちん〇ん舐めてたらこんな風になっちゃった」 圭ちゃんの手に自分の手を重ねて、ショーツの上から割れ目にそって上下に動かす 「んっ!ね?凄い濡れちゃってるでしょ?」 自分でも驚くほど、やらしい事をしていると思う。 何か変なスイッチでも入った様な感じだ・・・。 もう昨日の夜から燻っていた気持ちを押さえきれない・・・。 「昨日の夜から我慢してるんだよ?お願い。早く楽にさせて?」 そう言うと唇に圭ちゃんが吸い付いてきた。 「んむ。ちゅる・・・ちゅっ・・・」さっきより激しく舌で口内を犯してきた。 私も負けじと舌で反撃しつつ足を圭ちゃんの腰に絡み付かせる。 意識している訳では無く身体が勝手に動いた。 女の本能がそうさせるのか、それとも私自身の依存心が強いからなのか分からないが、そうする事で心が落ち着く。 息苦しくなったのか圭ちゃんが口を離し、体を下に動かして胸に顔を埋めた。 「ああっ!」 胸を手で揉みしだきながら乳首を吸って、口の中で転がされ初めての刺激に大きな声が出る。 近くに家は無いのだから、多少大きな声が出ても問題無いだろう。 おそらく今は夜の十時頃だろうか? こんな時間に出歩く村人は滅多に居ない。 そう分かっていても、出そうになる喘ぎ声を布団を噛んで押し殺してしまう。 「んっ!ふう!」 圭ちゃんは胸から口を離し指で乳首を転がしながら、顔を上げて言った。 「魅音の本当の姿を見せてくれるんだろ?声を押し殺すなよ?それと、これも邪魔だよな」 掛布団を取って部屋の端へ投げた後、服を全て脱いだ。 年下でも身体は、やっぱり男の子だ。 年相応の締まった身体を見ていると我慢出来なくなる。 私は起き上がり、圭ちゃんの喉元に鼻を押し付けて匂いを嗅ぐ。 石鹸の良い香りで、心が落ち着く。 「くっくっく。本当、魅音は俺の匂いが好きなんだな」 「そうだよ。ねえ圭ちゃん、私の身体を見て?」 私は立ち上がり部屋の電気を消し、着物の帯を解いて足下に着物を脱ぎ捨てる。 最後に残ったショーツに圭ちゃんの手を持っていってお願いする。「これ圭ちゃんが脱がして?」 そう言うと圭ちゃんは下着に手を掛けて下にずらした。 シュル・・・。 衣擦れの音がして、私は生まれたままの姿になる。 月光が身体を照らしている。 圭ちゃんの顔は逆光で良く見えない。 今私はどんな顔してるんだろう? 多分、顔を真っ赤にして泣きそうな顔をしているんだと思う。 異性の前で裸を晒すのは初めてなのだから仕方無いと思う。 私はその場に寝転がり口を開く。 「電気消してごめんね?今日だけはお願い。我慢して?」 「ああ。別に良いぞ。」 そう言って私に覆被さる。 「魅音・・・綺麗だ・・・」 そんなに見られると照れるし恥ずかしい。 見られているだけなのに身体が気持ちいい。 「なあ・・・魅音、そろそろ・・・」 そう言ってオットセイを私のアソコに擦り付けてきた。 本当に自分に正直なんだね。 私は笑ってしまいそうになるのを堪えて言う。 「良いよ・・・来て」 圭ちゃんは今日買って来た避妊具をオットセイに四苦八苦しながら付け始め、何とか付け終えると私の足を持って横に開いた。 そして腰を割り込ませて陰部にオットセイをあてがいながら、口を開く。 「ごめん。入れる所が良く分かんない。教えてくれるか?」 「ん。もう少し下だよ。・・・ソコ」 「じゃあ、入れるぞ?」 私は圭ちゃんの目を見て頷いた。 ちゅく・・・。 ちゅぷぷ・・・プツ。「いっ!たたた・・・」 オットセイの頭が半分も入って無い所で、私の純潔の印が裂け痛みで声が出る。 「そのまま・・・はあ・・・奥まで・・・あっ!」 ゆっくりと私の中にオットセイを根本まで沈めていく。 どうやら全部入った様だ。初めての異物感と鈍い痛みで良く分からないけど、多分そう思う。 「えへへ・・・。はいっちゃったね」 「魅音、大丈夫か?」 「まだ少し痛いね。ちょっとだけで良いから、このまま動かないで?」 そう言うと圭ちゃんは優しくキスしてくれた。 私は幸せ者だ。こんな匂いフェチの変態マゾ女なのに圭ちゃんは、優しくしてくれている。 彼女兼ペットと言う言葉にも実感が沸いてきた、彼女として愛して貰いたいのはもちろん。 圭ちゃんと言う御主人様に、ペットとして可愛がって貰いたい。 今朝まで感じてた不安や恐怖が馬鹿らしく感じる。 五分ほどすると痛みも和らいできた。 それに、これ以上待たせると圭ちゃんが可哀相だ。 「ありがとう。もう大丈夫・・・。圭ちゃんの好きな様に動いて?」 そう言うと圭ちゃんは腰をゆっくり引いた後、またゆっくりと入れる・・・。これをされるとゾクゾクしてしまう。 「んうっ・・・。ふあっ!」 その次は奥まで挿入して小刻みに腰を振る 「あっ!あっ!」 初めは少し痛みが残っていたが、いつの間にか無くなり私は初めての息が詰まりそうになるほどの快感に大きな声が出る。 「魅音、初めてなのに、もう感じているのか?いやらしいヤツだな!」 「やぁ・・・!」 本当は嫌じゃない。事実私は初めてのSEXの快感に酔い痴れている。 そして圭ちゃんの意地悪な言葉が私の羞恥心を刺激して気持ちいいのだ。 「あっ!あんっ!い、意地悪言わないでぇ!」 もっとイジメて貰いたくて甘えた声で啼く。 それが圭ちゃんの加虐心に火を付けさせてしまったらしい。 四つん這いにさせられ犬の様な格好で乱暴に突かれ始めた。 パンパンパン! 激しく肉同士がぶつかる音を聞きながら、次々に襲って来る気持ち良さに恥を忘れて声が出た。 「あっ!あっ!あっ!あん!!らめぇ!!私!ば、馬鹿になっちゃうっ!!」 「はあ、はあ!!もう馬鹿になってるじゃねぇか!?自分から腰振ってきやがって!!」 「ひゃあっ!んあっ!あんっ!あん!圭ひゃん!!もっと激しくしてっ!!あうっ!圭ちゃん以外でイケなくなるように調教してぇっ!!」 そう叫ぶと圭ちゃんは先程より更に激しく乱暴に腰を打ち付け始めた。 バコバコバコバコ! 「あっ!あっ!あっ!あっ!!!」 私の中で何かが登り詰めてきて目の前が真っ白になる。 「圭ちゃん!!私!イッちゃう!犬みたいな格好でHしてイッちゃうよ!!!!」 「見ていてやるからイッちまえよ!!魅音!!」 「ひぃあっ!!あっ!!ああっ~~~~!!!!!!」 その言葉が引き金になって私は全身を大きく震わせて絶頂に達する。 だが圭ちゃんは腰を止めずに敏感になった私の身体に腰を叩き付ける。 「らめぇ!!動かないでぇっ!!イッたばかりで!身体がっ・・・あっ!うああっ~~~~!!!!」 「うっ!!俺もイクぞ!」 私はすぐに2度目の絶頂に達し、獣の様に叫ぶ。 私の身体が海老の様に反り返り目の前がチカチカした。 圭ちゃんも同時に私の膣内で果てた。 避妊具越しにオットセイがビクッビクッと射精しているのを感じながら、私は気を失った。 気が付くと私は圭ちゃんの腕に抱かれて布団の中にいた。 「よう。気が付いたか?」 「う・・・。ごめん。気を失っちゃったみたいだね。私何分位寝てた?」 ふと疑問に思って聞いてみる。 「十分位だな。それよりさっきはごめん。乱暴にしちまったな?」 「あう・・・」 先程の事を思い出して顔が熱くなる。 優しくされている時も気持ち良かったが、乱暴にされている時の方がもっと良かった。 やっぱり私はマゾ気味なのだろうか? 癖になりそうだ。 「ん。謝らなくても良いよ。私はペットなんだもん、どんなにされても良いんだから」 「そうか。それにしても、さっきの魅音は可愛かったなあ~。らめぇ~イッちゃう~て叫びながら二回もイッちまったんだからな。」 「っ!あれは圭ちゃんが・・・」 「いや、初めてでしかも、乱暴にされてイケるなんてな~。本当に魅音はやらしいなあ?くっくっく!」 そんな事言われると、私はまた・・・。その・・・欲しくなってきた。 「そういや~さっきは、自分の事を雌兎って言ってたよな?それ何て意味か知ってるか? 兎ってなあ年中発情しているんだとよ。それこそ雄と雌を一緒にしておくと、血が出るまで交尾しているんだってな。くっくっく・・・。お前自分で淫乱だって言ってる様なもんだぜ?」 知ってるよ。バニーガールの衣装も、その話を基にして作られたんだから・・・。 でも私があえて兎と言ったのは圭ちゃんに、そう思わせる為じゃない。 「いい線行ってるんだけど惜しいな~。じゃあ、これは知ってる?人に飼われた兎は一匹にしておくと寂しくて死んじゃうんだよ。私は圭ちゃんに飼われた兎。だから・・・一人にしたら寂しくて死んじゃうかも知れないよ?・・・私を一人にしないで??」 そう言うと圭ちゃんは私を抱き締めてくれた。 暖かくて涙が出る。 圭ちゃんに見えない様に涙を拭き、布団の近くにあった栄養ドリンクを二人で分け合って飲干した後、私は圭ちゃんの腰の上に跨がる。 淫らな私を見て欲しい。 私は圭ちゃんの前でなら『園崎家頭首代行』でも『委員長』でも『部長』でも無い。 本当の園崎魅音になれる。私はこの人について行こう。 墜ちる所まで墜ちるかも知れない私を見てもらおう。 私は兎なのだ。圭ちゃんに飼って貰わないと、昨日言われた様に寂しくて寂しくて、村に迷惑かけるかも知れない。 普段は気丈に振る舞っていても、本当の私は寂しがり屋で甘えん坊なのだ。 歪な関係から始まった私の恋はこれからも燃え続けるだろう。 時には喧嘩して泣いて仲直りして・・・そんな普通の恋愛をしつつ、愛し合う時は強引にでも自分の物にして欲しい。 色んな『しがらみ』を少しでも忘れさせて欲しい。 貪欲で止まる事の無い、この身体の欲求を埋めてほしい。 圭ちゃんのオットセイに陰部を擦りつけながら私は笑顔で言った。 「圭ちゃん。大好き」 ~~おまけ~~ 「で・・・。お姉~!どうでしたか?」 翌日、辺りが暗くなる頃家に帰ると詩音が居て、私にそう聞いてくる。 私は帰る前に着た、昨日貰った服を見せながら「ん。・・・初めてだったけど優しくしてくれたから・・・気持ち良かったよ」と小さな声で話した。 「へ?何の事です?あっ!まさかお姉~~♪」 ふえ?もしかして服の事を聞いてたのか?ヤバい! 「全部話さないと『腸』流しちゃいますからね☆」 ニヤニヤと笑いながら詩音が近付く・・・。 「あ、あああの!その!その!・・・ひいっ!?」 「くけけけけけけ!!大人しく話した方が良いですよ~!」 両手をワキワキと動かしながら詩音が私を追い詰める。 ああ、今日は眠れないな・・・。 そう思いながら私は口を開く・・・。 「昨日の事なんだけど・・・ <続く> 夢への掛け橋(前編)
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ある日、時を止める能力に目覚めた圭一。 そして当然の事ながら、若い健康な男子として、至極有り体にこの能力の悪用方法を考え付いた。 詩音「あれ? 一体なんの用事ですか圭ちゃん」 魅音「しかもなにそのラジカセ?」 圭一「ん? いや、なんでもねえよ」 そこで圭一はラジカセのスイッチを押した。 すると、曲が流れ出すのと同時に時間が止まった。 フカーイーナゲーキーノーモーリー 圭一「フハハ! 動けるぞ! 止まった時の空間を俺だけが自由に動くことができる!」 魅音と詩音は目の前でまばたきもせずに硬直している。 圭一は恐る恐るながら魅音の胸の先を突っついた。 そして、全く反応が無いことを確認して、今度はがしっとわしづかみにした。 圭一「うおお! 柔らけー! 父ちゃん、俺は今猛烈に感動しているぜー!!!」 次第にだんだん調子に乗り出した。 なんと圭一は魅音と詩音の胸をサンドイッチ状にくっ付けて、そこに自分の大きくなったかぁいいブツを擦り付けていた。 圭一「ハア……ハア……最高だぜ……」 しかし圭一は痴漢行為に夢中になるあまり、大変なことに気づいていなかった。 時間停止からすでに数分が経過し、流していた曲がもうすぐ終わりそうになっていたのだった。 ヒグラシノーナークー 圭一「うっ、やべっ……出るっ!」 詩音「おや?」 魅音「あれ?」 ドピュッ! ドピュッ! 圭一「あ…………」 しばしの硬直と沈黙、そして。 詩音&魅音「…………し……死ねえええええ!!!!!!」 直後、スタンガンのスパーク音と金づちでクギを打ち込む音が響き渡った。 圭一は命に別状こそ無かったものの、体のある大切な部分に全治2ヶ月の重傷を負った。 完
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正体 森園祐一 54歳生活保護無職 神奈川県座間市相武台4-16-12 コーポ信和Ⅱ103号室 年齢 54歳 1965年10月18日生まれ (けーご)とは、2chの荒らしコテハン。 トリップは ◆jPlQ5a4ipktP F9とも関係がある(友人関係?業者繋がり?) おおきに。 F9と同一人物荒らし疑惑一覧(現時点) ID加速中(ネ実、SS速報、ニュース極東) 東北在住◆ejxn/axu1m(天文気象) スマホこそ至高、ことせん君(ノートPC、スマホ、モバイル) ジャスティスマン、◆rXI836SrvM、ヌケサク(生き物苦手、犬猫大好き) めらるー(ネ実2、3) ピノキオ(国内サッカー) オムコシ★(ニュー速+、萌えニュース+) アンチ自転車スレage荒らし(自転車) 保守地震なし、埋め茸、まど豚もも(ラブライブ) 絵スレ荒らし、東方糞マルチ(VIP等の絵関連スレ) 板脈、ひなこうららメイドラゴン埋め立て(アニメ関連) 鴨=死刑執行人(pinkちゃんねる、パチンコ、週刊漫画等多数) リスカ大佐、ニュー速VIP君◆8QXm00ah(メンタルヘルス) シンゴジおじさん、君の名は。コピペスクリプト(アニメ映画、映画作品・人) 雌豚連呼(化粧) 東海実況埋め立て(東海実況) 発狂ハゲ(Download、パチンコ、スロット) 工場長(芸スポ、海外サッカー、国内サッカー) ディープ基地、ウォッカ基地(競馬、競馬2) 波平(哲学) なんJ君 ◆11s.vtgkao(VIP+、国内サッカー) カワハギ(ロボゲ、ゲハ) 化粧(大学生活) マクドナルド荒らし(料理、お菓子) トンキン、レンくん、煽りカス(カラオケ) 書斎魔神(ミステリー) クソコテ元都民(食文化関連、関東) 義男、義男ストーカー、ちゅん次郎、guu◆yUALFxM8wQ、同志社、ハンター(全て釣り、バス釣り) コナおじ(独身男性) オカルト太郎 ◆9543h7rjnu(パチ、スロ機種) 暇つぶし◆Naoki28pY.(ニュー速+、番組ch) 悪魔将軍アンチ(少年漫画) トミカアンチ(おもちゃ) 草プ(モバイル) ビチク連呼(ダイエット) 中指厨、界隅(アニキャラ個別) ホワイトブター(アーケード) 絵は才能、江戸天皇、病巣院クルリ、エルティー、きなこテュヌス ◆khAB87mOfY、斉天(´・_・`)大聖(VIP) FF15ホモAA(ゲハ、FF・DQ) BE渡邊(ゲハ、ロボゲ、最悪、VIP等) 反日荒らし(鬼女) ageteoff茸、指原アンチ福島(地下アイドル) 宇部、松木豚(相撲) ヤギ汁(なんJ) テンパ、プリ吉、田村仁寿(ネトゲ実況関連) ティファデブスチョン、したらば(FF・DQ) とんねるずアンチ、広瀬すずアンチ(芸能、女優) クレシン手動荒らし(HIPHOP) 酢豚、すずはらみさきち◆5oR0dKBDzY(ラジオ実況、テレビ関連) 北退(週刊少年漫画関連) バカセ(楽作) 古着屋ワタナベ(ファッション) ヨウ素(ニュー速、ゲハ) 馬超、馬糞(ニュー速pink) IDコロ助(apple) トコロテン射精(趣味一般) インフォガー(B級グルメ関連中心に2ch全域) 自爆ちゃん(スケート、ニコニコ) ドトールコピペ(ニュース関連) 反日ネ実コピペ、安室コピペ(芸スポ) 木立コピペ(メタル) えふくん(遊戯王、ゲーム関連) イカ埋め立て(なりきり) ロレ厨連呼(時計) あすむ、れいぱあず、ら抜き(特撮) 角将、森内荒らし(将棋、チェス) ( ● ´ ー ` ● ) はスバラシイ、ハゲキ、アザラシ伍長(嫌儲) アフィカスロンダ糞茨城(ν速、嫌儲) アオイ ◆vTMp3MyKDtq9、レンくん ◆RENKUN/oe6(Youtube) ア二オタ、青森OCN(規制議論) ウンコカイーワ、ソース君(ウエイト、格闘技等) ホモチキン(釣り、刃物) 広島世界一(方言) けいべつはしていない(地震、臨時地震等) 猫、¥(数学) NBA、乱立(バスケ) gifスクリプト(なんJ、VIP、嫌儲) 旗(高校野球)カッシーナ荒らし(生物、理系全般、物理、化学) なんJ語wikiコピペニキ(なんJ、芸スポ) 名作劇場荒らし(VIP、最悪) 全レス(東方project) 逆説(心理学) 偽クロス、スプマン(スマホアプリ) 壊レコ(神社仏閣・オカルト・冠婚葬祭・占い) 名無しの妙心=バカトー(アルバイト、FFDQ) 外部 ミムラ(SS速報) 滋賀荒らし、乱射魔(ニコニコ) 終了AA(F9の前コテ、葉っぱ天国) 麦茶(フミコミュ) 糞虫小僧、アディダス(ふたば) でぃー和尚(Youtube) 豆大福(ハセカラキッズ速報(アフィ)管理人、カラケー、ゲハ) ひなだお(マジキチ速報等のまとめサイト) よしお(小説家になろう) 等(他多数) ソース(●一致やIP一致検証) http //agree.2ch.net/test/read.cgi/mango/1505891595/
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コドク箱 裏 次の日の午前中、詩音が遊びに来た。はろろ~ん。 「あれ、誰も居ないようですね。おかしいですわね、自転車はあるのに」 呼んでもでてこない。雰囲気からして留守のようだ。ただ、二人の自転車は置いてある。 「うーん。どうしたものでしょうね」 なぜか気になる。何となく嫌な予感がする。さて、どうしたものか。 「ここは一つ、確認するしかないでしょう」 呟きながら、詩音はどこからともなく合鍵を取り出した。どうやって用意したかは追及してはいけない。 鍵を開けて入る。トントンと階段を駆け上がる。そして、降りて来る事はなかった。 「あれ、魅ぃちゃん、どうしたのかな。かな?」 夕方。もう日は傾き空は赤から青く黒く夜に染まろうとしている。レナは鍋を自転車の籠に入れて梨花と沙都子の家に向かう途中、魅音に出会った。 「ああ、レナか」 そういうと、ため息をついた。 「何か、あったの?」 自転車を並べて聞いて見る。 「いやー、詩音が午後から遊びに来るといってたのに、中々こなくてねー。午前中に沙都子たちに会いに行ってお昼を作ってくるといっていたけど──何をやってるのやら」 苦笑いを浮かべて魅音は言った。 「レナはどうしたんだい?」 魅音の疑問にレナは、 「うん、ちょっと料理を作りすぎたからおすそ分けに」 と、言った。 「へぇー、愛しの圭ちゃんでなく、沙都子と梨花にねー」 魅音はそう言ってからかう。 「あはははは。圭一くんの家にはとっくに届けてあるよー」 さらりと返された。「……そっ、そう」苦笑いをするしかない。 「でも、どうしたんだろうね?」 レナは首をかしげる。詩音はちゃらんぽらんに見えて義理固いところがある。自分で言った事は守るほうだ。少なくても約束を齟齬にすることはない。 「うん──実は電話したけど出なくてね。それで、ちょっと不安になって見に来たんだ」 声のトーンを落として魅音は言った。 「それ──何かあったんじゃないのかな?」 レナは目を見開いて言った。 「あははは、そんなこと無いって。無いって。まあ、大方どこか遊びに行ってるんだろう。そろそろ帰って来る頃だと思うしね。レナもいるし、ちと狭いけど、みんなで夜通し騒いでも面白いかもね」 一転してにやりと笑う。 「そうだね。圭一くんも呼んで騒ぐのもいいよね」 レナも笑って、同意した。 「おやー、無粋だな、レナは。こういう時は女の子同士で秘密の話を興じるもんでないの? ──それとも、圭ちゃんを夜に呼んでを何をする気なのかな? 圭ちゃんの限界まで絞る気なのかな?」 からかうように魅音は言う。けど、ちょっぴり意地悪も含んでる。レナと圭一は付き合っているわけでないが、この頃微妙な空気が流れてるような気がする。 「そっ、そんなこと無いって。──ただ、みんなと騒ぎたいだけだよ」 もじもじと赤くなって、レナは言う。 「ふんふん、レナは圭ちゃんと夜通し騒ぎたいのか──何をする気なのかな?」 この言葉にレナは「もー、魅ぃちゃん!」と、ぷんぷんして追いかけ、魅音は「あははは、ごめーん」と、逃げる。 そんな平和なひと時だった。 「誰も居ないね」 日はすっかり落ちている。レナと魅音は古手神社奥の沙都子たちが住んでる家に赴いた。誰も居ない。窓から灯りは見えない。人の気配は無い。だが── 「自転車はあるね」 レナはポツリと呟く。 「ああ、詩音のもな」 少しだけ目を細めて、魅音はいった。狭いとはいえ村の中を移動するのに自転車は必須だ。どこに行ったというのだろうか? 「鍵──開いてるよ、魅ぃちゃん」 レナはドアノブをひねって言った。かすかにドアを開く。 「そうだな」 予感がする。何かがあったと。尋常ではないと。 「──とりあえず、上がってみるしかないかな」 少し考えて、魅音はいった。 「……そうだね。上に行って調べてみようよ」 レナも同意する。 ドアを開き、階段を上がる。その日、レナと魅音が家に帰ることは無かった。次の日も。そのまた次の日も帰らなかった……。 「全く、どうしたんだよ、みんな──」 夏休みの登校日。圭一は一人、愚痴をこぼした。教室の雰囲気は暗い。久しぶりに会う級友たちなのに笑顔は無い。 理由は連続鬼隠し事件だ。梨花、沙都子、羽入、詩音、魅音、レナと全員が行方を消した。もう、一週間はたつ。誰も目撃情報は無い。狭い村だ。何かあればあっという間に広まる。だが、それは無い。本当に神隠し──鬼隠しにあったようにするりと消えている。 詩音、魅音、レナは梨花たちの家に行くと言って消えている。実際に家に向かうという目撃情報はあった。だが、その後はぷっつりだ。梨花たちの家は鍵が開いており事件性が強く指摘されている。 村の重要人物ばかりが消えてるだけに警察は力を入れて捜査している。もちろん、村総出で捜索等も行なった。何の手がかりも無い。 この事件の怪奇性はそれだけでない。梨花たちが生活している部屋には布団が敷いてあった。それはいい。だが、玉串や神社で使う府、鈴や榊など神道の小道具が散乱していた。さらに服も──レナ、魅音、詩音が外出時に着用していた服が下着も含めて散乱していたのだ。さらに沙都子のパジャマ。二人分の巫女服もあった。この特異性が事件をますます浮き立たせていた。 これは一体、どういうことなのか。 分からない。分からないから苛立つ。先の捜索には圭一も積極的に参加した。それでも何の手がかりも無い。村中に不安な空気が漂っている。連日、古手神社にはみんなの無事を願う人たちが列を成している。立ち行く家から読経が絶える事は無い。夏だというのに不快で重い空気がのしかかる。 「あーあ」 空を見上げる。憂鬱になるほどすがすがしく青い。 「ほんと、どこに行ったんだよ」 ぼそりと圭一は呟いた。 「行っても、何が分かるとは限らないけどな」 圭一はいつものように梨花たちの家に向かう。誰も居ない。寂しい。今までみんなと楽しく遊んできた。色んな障害もみんなで相談して突破してきた。今の胸のうちにあるのは虚しい穴。ああ、この雛見沢に来て数ヶ月。充実していた。それこそ百年の時を過ごしたかのように。ここに来て分かった。故郷だ。求め足掻いていた。向こうでは手に入らない虚構の現実。すべてはここにあったのだ。 「さみしいよ、まったく……」 部屋に入る。許可は貰っている。誰も居ない。何も感じない。けれど、ぬくもりが残っている。残照がある。ここにみんながいた。そのはずなのだ。どこに行った? どこに消えたのだ? 「ちくしょー。チクショー。さっさと出て来やがれ!」 圭一の絶叫に応えるものが居た。 「かなえてあげましょうか?」 え? というまもなく圭一は消えてしまった。 永遠に循環する。混濁とした意識。すでに感覚は麻痺している。今はいつなのか分からない。いつ食事を取ったのか眠ったのか分からない。けだるくて緩慢。しびれるほど刺激的。そんなときを過ごした。 生暖かい空間。柔らかくてふわふわしている。安らぎに満ちている。そんな気がする。 「ふわぁっ」 沙都子は啼く。すでにどれだけの刺激を与えられたのか分からない。とろとろ溶けて腐り行く。それでも反応してしまう。誰かが舐めて触る。薄くふっくらとしたムネに刺激を与えられる。とがる乳首を舐めると同時に捻られついばまれる。緩慢なときもあればいたぶられる時もある。共通してるのは常にだ。しかも胸だけではない。耳たぶも首筋も頬も二の腕も指先も脇の下もわき腹もへそも背中も鎖骨もお尻も太ももも肘もひざもふくらぎも足の指もかかとも──優しく激しく咀嚼され続けられる。ああ、ここはどこだ? 母の胎内か。似て非なる世界。空間が襲う。誰かがそこにいて誰も居ない。流れる刺激。責めはてる。 「沙都子、可愛いのです」 梨花が寄り添い、キスをする。どこだろう。甘い唇かもしれない。桜色の乳首かもしれない。まだ早熟な秘裂かも知れない。互いにキスをして慰める。全身に快楽は与えられる。優しく激しく緩慢に。理性というものは奪われ刺激に反応する。沙都子は責められて啼く。否、出来ない。なぜなら、 「うふふ、可愛いですわよ」 くちゅりと詩音にキスされたからだ。やわらかな肢体を沙都子に押し付ける。舌をすすりツバを入れてツバを飲む。大きな乳房を含ませて喘ぐ。ああっ。 絡み合う手と足。指と舌。ぬめぬめと溶ける。 「みぃー、沙都子はボクのものなのです」 無理やり梨花は割り込み、沙都子の唇を奪う。チュウチュウと吸い付いていく。歓喜の声を上げる暇は無い。 「うふふ。梨花チャまもかわいいですわ」 つるぺったんな胸に吸い付く。 「ふぅんっ」 平らだが自己主張激しい胸に吸い付き、片方も捻る。強い刺激を絶え間なく送り続ける。 「ダメです! ダメなのです!」 いやいやと梨花は首を振る。 「何がいやですの?」 沙都子の小さな指が梨花の秘裂に向かう。汗か空間の体液か相手のか己の愛液か。すでに分からないほどぬるぬるしている。指を入れれば熱くとろける。沙都子は詩音の胸に吸い付きながら梨花のあそこをいじる。梨花も沙都子にキスしながら指を詩音の濡れそぼる秘裂を責める。尖る芽を弾いたとき、詩音は甲高く啼いた。詩音は梨花にキスの雨を降らせて沙都子のあそこをいじる。ツルツルで心地よい。互いに責めながらも見えない刺激に包まれる。誰かを責めて責められる。絶え間ない快楽は思考を破壊する。己の赴くままに貪り喰らう。ここがどこなのか。何をしているのか。もはや、そういうことは考えない。 「ふわぁっ」 誰かが啼く。沙都子なのか梨花なのか詩音なのか分からない。とろとろと溶けて交じり合っているのだから。もはや個と他の区別はつかない。ぐつぐつに煮えてきている。 ずるいよ。 どちらが言ったのか分からない。レナが言った。魅音も言った。互いに言いながらキスを交え抱きしめる。 「こんなに大きな胸してずるい」 レナはそういいながらフニフニと魅音の大きな胸を揉む。柔らかくて不和付していていつまで触っていても揉んでいても飽きない。 「だっダメだよ」 魅音はうめく。でも、拒絶はしない。むしろ受け入れる。ぎゅっとレナを抱きしめる。深い谷間にレナの顔は埋もれる。 「でも、ずるいのはレナだよ」 レナの顔をかかげ、魅音はいった。 「もう、キスしたんでしょう?」 レナの赤い唇を見て言った。 「しっ、してないよー」 レナは顔を真っ赤にして否定する。 「うそ」 否定する。 「嘘じゃないよ」 さらに顔を真っ赤にしてレナは否定する。 「なら、体に聞いてみる」 キスをする。唇に吸い付き舌をほじくる。とろとろと熱い空間の中でさらに熱い口の中。蹂躙していく。 「もう、あんっ、だから、つぅ、ふぅー、だっ、だめ。なの」 レナを攻め立てる。小ぶりな胸も、尖る乳首を責めていく。じゅるじゅるすすり、ついばむ。レナは柔らかくて暖かい。どこから攻めよう。耳からか首筋か。うん、やはり胸。柔らかく揉んで見る。 「もう、魅ぃちゃんの方が大きいでしょう?」 喘ぎながらもレナは手を伸ばす。魅音の巨乳を掴み弄り回す。 「あぅっ、ちょっと、レナ。痛い。痛いって」 悶えてみるがレナは止まらない。 「うそ。気持ちいいんだよね」 互いにせめて蕩け合う。緩慢な地獄。誰も居ない中、嬌声だけが鳴り響く。 「もー、お姉ぇーたち、何してるんですか」 「私たちも混ぜるのですわよ」 「みぃー。そうです。このふかふかの胸が欲しいのです」 みんなが集まり絡み合う。誰かの舌が誰かのあそこを舐めて行く。誰かの指が誰かのあそこを掴み捻りいじる責める。今上げている声は自分が上げているのか。他人が上げて行くのか。ああ、トロトロに蕩けていく。小さな世界で溶けて崩れていく。そして一つになるのだ。 「一体、どういうつもりなのです?」 羽入だけは饗宴に加わっていない。誰もが取り込まれもがき苦しみ麻痺し堕ちていった。けれでも羽入は正気を保つ。空間が責め立てる。全身を舐めてしゃぶり啜りたてる。それでも耐える。ここで落ちたらみんなが崩れ去るのだから。 「強情ね」 目の前の人物──羽入は言った。いや、それは羽入なのか? 似ている。けれど、違う。巫女服を着ている。黒く染まった巫女服を。紫色の髪をしている。濁りきってはいるが。角はなくお尻に八本の尻尾が生えている。 「あなたは誰なのです?」 羽入の問いかけに、 「わたしはオヤシロ様よ」 と、言った。 「あなたが本物の神だそうね。うふふ。威厳も何も無いわね」 羽入は全裸で宙に浮いている。手足は動かせない。空間に絡められ攻め立てられている。 「さすがは男を知ってるだけに耐えるわね」 くくくと笑う。 「男は嫌いよ。あいつらは女をただのはけ口にしか見ていない。本当はあの子達をわたしの体験したことをなぞらせようとしたの。でも、あんまりにも可哀想だから、やめたわ。せっかくの客人だもの。少しでも楽しまないと損よね。いずれとろりと溶けて一つになるんだもの。ああ、なんて優しいのかしら」 羽入は息を呑む。目の前のオヤシロ様という者の正体が分かった。 「──そうか、お前は?」 あ、確かにオヤシロ様だ。ただし、違う。自分と同じ鬼である。ただし、同じ一族ではない。あれは人間であるのだから。 「ふふっ。ダメよ。言わなくてもいいわ。あなたがどう思うと遅いのよ。私はそうあり続けた。これからもそうあり続ける。この雛見沢の地が望んだことよ。本当はずたずたに引き裂いてもいいの。ほんの気紛れを。痛みは一瞬。壊れるのも一瞬。面白くないわ。けど──あなたは壊してもいいわよね」 オヤシロ様は黒い巫女服を脱ぐ。裸身を晒す。艶と同時に早熟な香りがする。 「あなたはいつ散らしたのかしら? あの子達はいつ散らすのかしら? 好きな人がいるのかしらね? わたしはいつだと思う? どうしてだと思う? そうなったのは誰の所為だとと思う? あなたは分かるのでしょう?」 うねうねと動く八つの尻尾は羽入に絡む。獣毛は蠢き責めたてる。 「優しく? 激しく? どちらがお好み? 神よ。どうして居るのよ! あなたが居るのにどうしてこうなるの? あなたは何をしていた! 何をしようとしていた! ああ、会えて嬉しい。こうやってくびり殺せるのだから」 それはまさに憎しみだ。八つの尻尾は羽入を締めくびり殺そうとしている。獣毛は針のごとき硬さで突き刺さる。血は流れ落ちる。 「あなたはオヤシロ様。わたしもオヤシロ様。殺して入れ替わるわ。それが雛見沢の望みですもの!」 力を込めていく。「ああっ!」甲高く悲鳴を羽入は立てる。オヤシロ様は笑う。高らかに狂う。いや、違う。狂っていた。作り上げられたときからすでに狂っていたのだ。 「さあ、死ね! 死んでしまえ!」 そう宣言した。 「おっと、そうは行かないぜ」 声が響いた。ヒーロー推参である。 「誰だ!」 振り向くと、一人の少年──圭一が立っていた。 「馬鹿な。どうしてここに? 一般のものが入れるんだ? 私は招待してないぞ?」 驚愕する。自分が呼んだ物以外にここに入ることは出来ない。 「理由? 簡単だぜ、それは」 圭一は宣言する。 「なぜなら、俺が前原圭一だからだ! この前原圭一に不可能という文字は無い! 全てを壊し打ち立てるぜ!」 天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ。もえを語れと圭一を呼ぶ! 「おい、レナ、魅音、沙都子、梨花ちゃんに詩音。さっさと目を冷めろよ──まあ、こういうのも嫌いじゃないけどさ。その──間違っているからな」 全裸のみんなに目をそらしながら圭一は言った。 「なんだと?」 オヤシロ様は唸る。見れば分かる。ただの少年だ。だが、護りを抜けて、ここまで来た。ただの少年ではない。 「そもそもだな。全裸で絡むというのが安直なんだ。ヌルヌルは良い。格闘技の試合に厳禁でも、こういうプレイには欠かせない。男と女よりも女同士の方が映える事は認めよう。だが、全裸とは何事だ? 生まれたまんまの姿が美しい? 貴様、歯を食いしばれ! 違うだろ! 安易だ安易だ安易なんだよ! 男はパンツを見たいんではない。パンチラが見たい! パンツだけを見たくない。パンツに包まれた形を見たい。ああ、そうだ! お前のやったのはただ見せてるだけだ。情緒もへったくれも無い! 知ってるか? テレビチャットですぐ脱ぐ女には客がつかない。ああ、簡単に終わって事を済ませるからな。焦らしとチラリズムを馬鹿にするな!」 とうとうと語り始める。唖然とする。こいつはなんなのか? 誰なのか。分からない! けれど、レナたちは圭一に気付かず溶け合っている。 「よし、全員ブルマ着用!」 驚くことが起きた。圭一の叫びと共に全裸で絡み合うレナたちがブルマを着用したのだ。 「ほら、みろ、これこそが萌えだ。濡れて透きとおる体操服の乳首をかんでしごく。ブルマ越しに責め合う。感覚が鈍り、つい力が入ってしまう。そんな嬌声を俺が見たいんだ。裸の穴を突っ込むより、ブルマとショーツをずらした方が良い。絶対だろ、それは? そもそもブルとは女性の復権のシンボルだったんだ。女の自立の象徴だったんだ。それが今では二次元のみに。情けないとは思わないか? いや、スパッツも良いぞ。張り付くお尻はなんとも言えん。だぶだぶズボンも良いな。ジャージは隠れてしまう。だが、それがいい! 隠れて見えないのを責め立てる。脱いで汗にまみれた素肌を拝む。ううん、燃えて来たぞ。よし、次は水着だ! まずはスク水からだな」 今度は全員がスク水姿になった。 「なんだ? どういうことなんだ? 何で、あいつはわたしの中で自由に振舞えるんだ?」 分からない。オヤシロ様には分からない。前原圭一は何者なのか? どうして自由にここをいじれるのか?」 「分からないのですか?」 後ろから声がした。振り向こうとする。それが最後だった。 激しい音に圭一ははっと気がつく。目の前にはあのオヤシロ様は居ない。代わりに知恵先生が立っている。 「大丈夫でしたか、前原君」 いつものサマーワンピースではない。二の腕などに刺青が見える。手には馬鹿でかいパイルバンカーを持っている。 「あなたのおかげで本当に助かりました」 血まみれで倒れる羽入に癒しの光を当てながら知恵先生は言った。 「えっと、それにしても、ここはどこなんです? 何で、あいつはこんなことをしたんです?」 そもそも今も絡み合うレナたちをどうして連れてきたのか。圭一にはさっぱり分からない。 「そうですね──ここはあのオヤシロ様と言っていた者の世界です。そして、あれは──」 知恵先生が言おうとしたとき、 「あれは作られたオヤシロ様なのです」 と、羽入が言った。 「羽入! 大丈夫なのか?」 慌てて、圭一は駆け寄る。羽入は血まみれなのだ。 「ボクは大丈夫です。それより、知恵先生、あいつは──」 はあはあと荒い息をついて、羽入は聞く。 「あれなら消滅しました。転生すら敵わないでしょうね」 知恵先生の言葉に羽入は「……そうですか」と、呟いた。 「んで、あいつはなんだっだ?」 圭一の疑問に、 「オヤシロ様です。ただし、雛見沢の住民が作り上げた虚構の神です」 と、言ったのだ。 「蟲毒と言う術があるのです。元は中国から伝わった外道の術です」 蟲毒──それは呪いの一つで壷の中に毒虫や毒蛙や蛇などをぎゅうぎゅうに入れて土の中に入れる。中のものは共食いを始めて一匹だけが生き残る。その力を利用し、さまざまなことを行なうのだ。人を呪い、内臓から腐り果てたり家自体の断絶。蟲主となって、その力で己の家に金を呼び込んだり(ただし、定期的に生贄を提供しないと喰われてしまう。生贄は人でないといけない)本家中国も蟲毒はさまざまな方法があるが、日本でも独自の発達を遂げていた。 「──昔の雛見沢は鬼の住まう地として近隣から怖れられたのです。独自の掟から他と交流することが少なかったのです。だから、たまに起こる交流が激しい偏見と迫害で迎えられる時期もありました。そんな時に自らを守るために作り上げたのです」 今でこそ偏見と迫害は少ないが(とにかく表向きは)かつては、その地に住まう地域ごと区別(差別)していた時期は確かにあったのだ。「一体、どういう呪法です。ほぼ、自分の世界を構築していて、かなりの力の持ち主ですよ」 知恵先生もかなりの力を持つ。並みの術者など比べ物にならない。まして、戦いに特化した術者だ。異端を断罪し、代行し続けてきた。それでも、このオヤシロ様には手を焼いた。少なくても正面からでは戦うのはかなりの厄介だった。幸いにして前原圭一の力を借りて、何とかできたのだが。 「──あまり、言いたくないのです。これを作り上げるのには、それこそ目をそむける所業の数々の果てですから」 羽入が言いよどむのも無理は無い。まさに悪魔の所業と言うか正気では行なえぬ法だった。 簡単に言うとただの蟲毒ではない。虫や蛙。蛇などだけではなく、犬や猫、狐──さらには赤子まで使用していた。貧しき村で次々と生まれる赤子はただの邪魔として始末する場合もあった。さらに近親相姦で奇形の場合も。これらをいくつかの壷で育てたコドクに掛け合わせ純度を高めていった。これはこの雛見沢に生まれた業ではなく他から伝わった秘伝秘術と言われる。 あまりの呪いの強さに持て余し封印し忘れ去ろうとしたモノだった。 だが、沙都子があの日、カラクリ箱を開けたことで封印が解けた。少しずつ現実に侵蝕し呪い己の世界に引き込んでいった。蟲毒は互いを貪り合い箱の中で一つにしかなれない。ある意味で沙都子たちは幸運だった。場合によってはすぐさまにドロリと腐りはてる場合もあるのだ。高められた純度ゆえ、持ち主はある種の正気があったからだ。だが、いずれは溶けて贄となるのだが。 「それにしても、どうやって、あいつの術を解いたのです。圭一は何をしたのです」 羽入は疑問を口にした。ここはあいつのうちの中。いわば主のようなものだ。だが、圭一は暴れ叩き潰した。どうやって? 「ああ、それは簡単ですよ。前原くんの妄想──ではなく、仲間を思う力を利用したのです」 呪いを破る一番の方法は単純である。上まわればいいのだ。鈍感な人は呪いにかかりにくい。呪いを信じず吹き飛ばしてしまうからだ。 不安な予兆から人は怯える。つけこまれる。圭一は何も知らなかった。さらに激しい妄想というか口が達者というか相手を引き込むと言うか、そういうものを持っている。全てをぶち壊してでも突き進む強い心を育ててきたからだ。 「……はあ、なんとも凄いのです」 もう、あきれるしかない。知恵先生は圭一のある方向に特化した強い意志で相手の世界を侵蝕させ隙をつくり叩き壊したと言うことなのだろう。 「ははっ。とにもかくにも解決だな。おーい、いつまでやってんだ? そろそろ帰るぞ」 からからと圭一は笑い、いまだ絡み合うレナたちに声をかける。 「あっ、圭一君だ」 「──圭ちゃん?」 「あらら、圭ちゃんですね」 「圭一さんですか」 「みぃ、圭一、見つけたのです」 うつろな目でにじり寄ってくる。 「えっ?」 うろたえる。 「こらまて、正気に戻れ。と言うかズボンに手をかけるな、お尻触るな、破ける引っぱるな、服っ、服っ、あっ、あー。ていうか、知恵先生、羽入。見ていないで助けろー!」 圭一はレナたちに絡まり飲み込まれていった。あてられいまだ正気でない彼女たちは理性と言うたがを外し圭一にのしかかる。キスをして、あらゆるところを舐めてしゃぶり、己へと導く。 「あらあら激しいですわね」 知恵先生は目をぱちくりとする。 「あぅあぅ、エッチ過ぎるのです」 羽入もおろおろとする。 「でも、どうしましょう?」 主は消えた。けど、世界は崩壊しない。 「……たぶん、残り香があるのです。みんなの中に変質して蔓延してるのです」 と、羽入は答えた。 「んー、そうなると彼女達を満足させるまで消えないわね」 少し考えて、知恵先生は言った。 「──そうなると思います」 羽入も答えた。 「と言うわけで前原くん。みんなを満足させてあげてね。そうすれば出られるから。大丈夫。後のことは何とかしておきますから」 にっこりと微笑んで、知恵先生は言った。 「ああっ、まって。まって。置いて行かないで。あっ、こら、そんな所舐めるな。うわっ、これは──ええい、もうやけだ。みんなまとめて面倒見てやる!」 といって、自ら飛び込んでいった。まず、レナにキスをした。魅音と詩音は圭一の乳首を舐め、沙都子と梨花は怒張する男根を舐めている。脳髄がとろとろに溶けそうだが気をしっかり張って挑む事にした。 誰もがうらやむ修羅のヘブンへと飛び込んだのだった。 次の日、古手神社の境内でみんなが発見された。満足そうに寝ていた。さまざまな着崩れた衣装に身を包み、全身に白くこびりつけたものをつけて発見された。圭一は全裸だった。その後、どうなったかについてはご想像に任せることとしよう。 おわり
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朝食にホットケーキ 先日家で朝食にホットケーキを焼きました。 私は少し固めの生地でこんがりと焼くのが好みで、メープルシロップとバターをつけて食べるのが大好きです。 熱々焼きたてのホットケーキの上にバターを乗せるとじんわりと溶け出してきて、その溶けたバターとシロップがホットケーキに染み込んでいくのがなんともたまりません。 甘くて香ばしい香りが私の食欲を刺激して、思わずお腹がグゥっと鳴ります。 ただあまりにもおいしのでつい食べ過ぎてしまうので、気をつけなくちゃなと思います。 http //www.infodici.com/
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どうしてか……ここ最近、ずっと気分が悪い。 レナから綿流しという言葉を聞いたときに、何かがちくりと胸の奥を刺した。 綿流しが近付くにつれて、何かが胸の中で育ってきた。 今目の前で起きていることが、聞いていることが……感じているすべてが、もやの掛かった……夢のように、何かが隔てられているように虚ろな気がする。 楽しいのに……こんなにもみんなと一緒にいて楽しいのに、楽しいと感じているはずなのに、どうしてこんな気分になるのだろう。 そうだよ。……昨日だって、あんなにも楽しく綿流しのお祭りを楽しんだじゃないか。 けれど、心の底からはしゃぎ回っている自分を、冷ややかに自分が見下ろしている。 しかもその自分はいつまで経っても俺から離れようとしない。いつも俺の後ろをぺたぺたと……。 大石という刑事に――富竹さんが死んで鷹野さんが行方不明になった――と聞かされたときでさえ、どこか他人事のような……予定されていたような、そんな気がしてしまった。 不意に、背後から俺の肩が叩かれる。 「うわあああああああぁぁぁぁっ!!」 ひぐらしのなく夕暮れの中、俺の叫び声が雛見沢に響く。 「きゃあっ!」 俺の背後から、若い女の人の悲鳴が聞こえた。 慌てて振り返ると、そこには目を丸くした知恵先生が立っていた。心なしか髪の毛も逆立っていたかもしれない。 「あ……すみません。突然、大声出してしまって……」 恥ずかしさで耳まで血が昇るのが自分でも分かる。 「いえ、先生の方こそすみません。……脅かすつもりはなかったんですけど……」 そう言って、本当にすまなさそうに知恵先生は頭を下げた。 「あっ……いえ、そんな……」 慌てて俺は視線を反らした。 何故なら、先生の瞳があんまりにも真っ直ぐで……真摯で、綺麗だったから。 だからつい、どきりとしてしまった。 今まで先生だから、そういう目で見たこと無かったけど、やっぱり知恵先生だって若い女の人だ。しかも、そういう意味で言ったら、レナや魅音に比べて遙かに女性として成熟している。 結構……美人なんだな。いや、可愛いっていう方が合ってるのか? こんな田舎にいるのはもったいない気がする。 一瞬、状況を忘れてそんなことを考えてしまった。 「でも前原君? もうだいぶ日も暮れかけていますよ? こんな時間に、こんな ところで一人で何をしていたんですか?」 古手神社の片隅……雛見沢を一望出来る場所で、俺はずっと柵にもたれかかっていた。 確かに、言われてみるまで気付かなかったけれど、いつのまにか日も沈んでいた。あとしばらくもすれば真っ暗になってしまうに違いない。 「いえ。……なんでもないんです。神社でみんなと遊んでいたんですけど、別れてからちょっと考え事していたら……、つい」 「随分と深く考え事をしていたみたいですね。何を考えていたんです? 恋ですか?」 「ちょっ……、全然違いますよ。そんなんじゃないです。まあ、自分でも何を考えていたのかよく分かんないですけど。なんとなく、胸の中のもやもやが消えなかっただけですから」 「そうなんですか。……まあ、そういうときってありますよね。でも、そろそろ帰らないといけませんよ? 御両親だって心配します。何なら、先生が送っていってあげましょうか?」 「いえ、大丈夫です。今日はうちの親父達、東京に行って留守ですから」 俺が笑ってそう言うと…………しかし、知恵先生はむぅと眉根を寄せた。 「それは本当に大丈夫なんですか? 今日のお夕飯はどうするんです? お店だってもう閉まる時間ですよ?」 「まあ、一日ぐらいならカップラーメンで大丈夫です」 はあ と知恵先生は溜め息を吐いた。 「そんなの全然よくないです。まったく…………。前原君、今日は先生のところにいらっしゃい」 「ええっ!? いくらなんでもそんなのって……」 「教え子がそんな遠慮なんてするものじゃありません。これは命令です」 「そんな無茶苦茶な……。それに、いくら先生の命令でも――」 「命令が嫌なら人助けでもいいです。私だっていつも女一人だけの夕食っていうのが寂しいときだってあります。そのお付き合いっていうのでもいいですから……」 そう言って知恵先生は俺の腕を掴んできた。 でもその手はとても温かくて……、そしてその目は「たとえなんと言われようと、前原君をお持ち帰りします」と言っていた。 どうやら、俺に知恵先生から逃れる選択肢は無いようだった。 「先生って、おせっかい……なんですね」 苦笑混じりに俺がそう言うと、知恵先生はにっこりと笑みを浮かべた。 「ええ、私ってそういうの放っておけないんです」 「さ、どうぞ前原君。ちょっと散らかっているかもしれませんけど、我慢して下さい」 「いえ、……お邪魔します」 俺は頭を下げ、知恵先生の住むアパートに入った。 でも、知恵先生が謙遜するほど部屋は全然散らかってなんかいなくて……。それに、何だかいい匂いがした。 そう、とても辛くて食欲をそそる………………………………カレーの匂いだっ!? 「あーうん。そりゃそうだよな……はは……」 絶対に壁までカレーの匂いが染みついてるよ。引っ越しのときとかどうするんだろ? なんだか、余計な心配までしてしまった。 「そういえば、先生の方こそあそこで何していたんですか?」 いそいそと台所へと向かう知恵先生に、俺は居間から声を掛けた。 「私ですか? 集会所でお祭りの反省会をしていたんですよ。子供達に何か困ったことがなかったか、他にも困った子供達がいなかったかとか。あと、来年はどうやって対処しようかとか……色々な話です」 カチッ とコンロに火を点す音がする。 「そうそう。前原君? みなさん元気なのは結構ですけど、あんまり騒ぎ過ぎちゃいけませんよ? かき氷に金魚すくいの水を入れて早食いだなんて……お腹壊したらどうするんです? そうなったら金魚すくいのおじさんだって困るんですよ?」 「……はい。すいません……」 まさかそんなことまで知られていたとは……雛見沢恐るべし……。 「まったく、仕方のない子達ですね」 先生の笑い声が台所から聞こえてくる。 「そうそう。そういえば前原君はいつも竜宮さんや園崎さん達と待ち合わせをして登校しているんですか?」 「はい。レナと待ち合わせして、それから魅音と合流して学校に来てます」 「じゃあ、竜宮さんに電話してあげた方がいいですね。……明日、待ちぼうけさせてはいけません」 「あっ。そうですね。……すいません。電話をお借りしてよろしいですか?」 「ええ、どうぞ」 慌てて俺は電話に向かった。 ジーコロ ジーコロ とダイヤルを回す。 レナは直ぐに出てくれた。 『はいもしもし、竜宮です』 「あ、もしもしレナか? 圭一だけど」 『あ、圭一君? 丁度よかった。私も圭一君に訊きたいことがあったの』 「へっ? 俺に? ……なんだよ?」 『うん。……えへへ、圭一君の好きな食べ物って何? 今食べたいものでもいいよ?』 「そうだなあー。俺は和食みたいのが好きだぜ? 熱々ご飯に具沢山のみそ汁とか……あと、野菜炒めかなあ? 俺、結構好きなんだけど、うちのお袋ってつくってくれないんだ」 『ふーん。そうなんだ。……じゃあ、楽しみにしててね☆ レナ張り切ってつくるから』 「レナ? それどういうことだよ?」 『うん。圭一君のお母さんにね、電話で頼まれたの。圭一君のことよろしくお願いって……』 ”ああ……そういうことだったのか……” 俺の心の奥に、ちりりとした痛みが湧いた。 「ごめん……それなんだけどさ、レナ。俺、今日は知恵先生の家に泊めて貰うことになったんだ。神社であの後、偶然会ってさ……そういうことになった」 『えーっ? そうなの? 圭一君?』 びっくりしたような……どこか残念なような、そんなレナの声。 「ああ、多分夕方にお袋が俺の家に電話して出なかったから、レナの方に電話したんだと思う。俺一人だとカップ麺しか食べないだろうって……」 『あははははははは。うん、その通りだよ圭一君。圭一君のお母さんも同じこと言ってた。駄目だよ? 圭一君。そんなのよくないよ?』 「あははは。知恵先生にも同じこと言われて怒られた。それで、家に来なさいって……」 『へえー。そうなんだ。よかったね圭一君』 「レナには悪いことしたと思うけどな……」 『気にしなくていいよー。あ、それじゃあ明日のお弁当は私が作ってくね? 三食カレーじゃ辛いでしょ?』 「ああ……そうしてくれると助かる」 そうだった。知恵先生にお弁当まで頼むと、夕食と明日の朝食だけじゃない、お弁当までカレーになってしまうんだった。 『うん。じゃあそうするね☆』 「ありがとう、レナ。じゃあ、また明日な。レナの弁当、期待してるぜ。大盛りで頼む」 『うん。また明日ね。知恵先生に迷惑掛けちゃ……ダメだよ?』 がちゃっ そして、電話が切られた。 最後の「ダメだよ?」に妙に力がこもっていた気がしたが……。 ふぅ と肩を落とし大きく息を吐く。 俺がレナと電話している間にカレーが温まったのか、知恵先生がテーブルに食器を並べていく。 俺は受話器を置いた。 「話は終わったみたいですね。……こっちももうすぐ出来ますから、もうちょっとだけ待っていて下さい」 「はい。電話ありがとうございました。おかげで助かりました。レナの奴、うちのお袋に頼まれて俺の分の夕食まで作ろうとしてくれたところでした」 「あら、そうだったんですか? それは竜宮さんに悪い事しましたねえ」 「そうですね。気のせいかもしれませんけど、ちょっと怒ってた気がします。ひょっとしたら、材料も俺の分まで用意してたかもしれません。明日のお昼の弁当も作ってくれるって言ってたので……それは大盛りで頼んでおきましたけど」 俺がそう言うと、知恵先生は苦笑した。 「いえ、そういう意味じゃないんですけど……。これは竜宮さんも園崎さんも大変ですねえ」 何でそこでレナだけじゃなくて魅音の名前も出てくるんだ? わけが分からない。 首を傾げる俺を見て、先生はくすくす笑っていた。 「さあ、準備完了です。今すぐ盛り付けてきますから、椅子に座って待ってて下さい」 「はい」 俺は頷いて、先生の言葉に従った。 プロ野球中継をテレビで流しながら、俺達はカレーを食べ始めた。 俺は黙々とカレーを口に運んでいく。 ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、そして豚肉だけのシンプルなカレー。 「…………前原君?」 「え? あ…………はい?」 不意に知恵先生に声を掛けられ、俺は顔を上げた。 「前原君のご家庭では、ご飯のときはお話ししないんですか?」 「いえ……そんなことないですけど……」 俺がそう答えると、知恵先生は少しむくれた。 「じゃあ、ひょっとしてこのカレー、お口に合いませんでした? スパイスの配合には自信あったんですけど……」 「えっ?」 俺は慌ててもう一口食べてみた。 「………………あっ」 そう言われてみればそうだ。このカレー、今まで食べた市販のどのルーとも違う味だ……。味も香りも、一つ一つのスパイスがそれぞれの個性を強く訴えていて、複雑かつ調和した味わいを醸し出している。 なんで俺……気付かなかったんだろう? 「いえ、そんなことないです。美味しいです。本当ですっ!」 「前原君。慌てて言っても説得力がありませんよ?」 「そんな。……本当ですって……」 「先生悲しいです。それは、前原君にしてみれば竜宮さんや園崎さんの料理の方が嬉しかったでしょうけど……」 「あの。ですから……」 ”信じて貰えない” ”それは……なんて悲しいことなんだろう” 「ぷっ。……くすくす」 知恵先生は手の甲を口に当てて笑った。 「そんな顔しなくてもいいですよ。さっき前原君、素直に驚いてくれたじゃないですか。嘘じゃないって、ちゃんと先生分かっていますよ」 「あ……うう」 俺は顔を赤くした。 これじゃ、まるっきり子供扱いじゃねぇか。……そりゃ、先生にしてみれば俺なんて子供だろうけどよ。 「また、考え事でもしてたんですか?」 「いえ……考え事っていうか、ちょっとぼーっとしていただけです。それで……」 「ひょっとして、ご飯のときはいつもそんな感じなんですか?」 「…………んんっ……」 先生にそう訊かれて、俺は返答に詰まった。 ああ……そうだ……その通りだ。最近、部活の仲間達といるときを抜かせば、何を食べているといもそうだったような気がする。 「そうですね。…………そうかもしれません」 「何か悩み事でも?」 俺は首を横に振った。 「……別に…………そういうわけでもないんです。ただ――」 「ただ?」 上手く、言葉が思い浮かばない。 しばらくの間、俺の視線は中を彷徨った。 いや……薄々は気づいている。俺が何を気にしているのか……。 「多分、気のせいだと思います。何だか、雛見沢のことをずっと前から知っていたような気がしていて……それが、何だか……」 俺は自嘲して、続けた。 「何度も見た……物凄く好きな映画をもう一度見せられてるようで……。楽しいんですけど、何だかつまらないんです」 「はあ。……それは何だか複雑ですねえ」 「それで、何かを忘れている気がするんです。忘れちゃいけない大切な何かを……。それが気になるっていうか……ただの気のせいだと、自分でも分かってるんですけど」 俺は自嘲した。 そうだよ……こんなのは気のせい以外の何ものでもないんだ。 だから、本当ならこんな……出るはずのない答えを考える必要なんて無い。 でもそれなら――。 「つまり、前原君はそれを思い出そうとしているっていうことなんですか?」 「…………えっ? あっ………………ああ……はい。そうです……」 俺は慌てて顔を上げた。 「もう。……またですか? 何だか道端でもそうやっていて、車に轢かれそうで心配になってしまいますよ?」 ”ああ……それは、確かに邪魔だったに違いない” 「そうですね。気を付けます」 俺はぺこりと知恵先生に頭を下げた。 そして、もう一口カレーを頬張る。 ああ、……やっぱり美味しいよな。このカレー。 カレーを食べ終わって、俺は居間でぼんやりとテレビを眺める。 ニュースは今日のプロ野球のハイライトをやっていて……でも、そんなこと俺にはどうでもいい気がした。 どこが勝とうと、俺達には関係のない話だ。 何しろ、どうせ俺達は……。 「前原君? ……何だか本当に浮かない顔ですよ? いったいどうしたっていうんですか?」 「ふにゃうわこむごきょおおおっ!?」 不意に、先生が俺の瞳を覗き込んできて、俺は奇声を上げて仰け反る。 というか先生、近いっ! 顔が近いよっ!? あーもう、心臓がバクバクいってる。 「思い出せないことというのは、そんなにも気になることなんですか?」 先生の質問に俺は少し黙考する。 「…………ええ、そうだと思います。夕食のときにも言いましたけど、絶対、忘れちゃいけないことだったっていうか……」 「でもそれがどんなものかも……前原君には分からないんですよね? それでも気になるんですか?」 俺が頷くと、先生は困ったような表情を浮かべた。 「どうしてそんなに……苦しそうな顔をしてまで、それを思い出そうとするんですか?」 「そう……ですよね。自分でも変だと思います。……思い出すものなんて、何も無いっていうのに……」 そう言って、俺は苦笑した。 しかし、先生は首を横に振ってくる。 「いいえ、たとえ前原君がはっきりとした形で思い出せなくても、前原君はその記憶の存在を気にしています。……なら、それはきっと本当にあったことですよ」 「………………え……?」 先生は俺を見詰めながら、寂しげに微笑んでくる。 「そうまでして思い出そうとするということは、前原君にとってそれはきっと、とても大切なことなんでしょうね」 「…………そう、なのかもしれません」 自分でも分からないものを大切だと考えるのは……欠けていても何も困らないものを大切だと考えるのはおかしな話だけれど……。 「それは、前原君にとってどんな感じのものなのですか?」 「どんなって…………ええと……その……」 「漠然としているのなら、漠然としたままを話して下さい。……それだけでも、話してみれば少しは違いますよ」 「ん……はい…………」 俺が……思い出せないことを……どう思っているというのか……。 頭の中からすくい取ったイメージを……言葉に結びつけていく。 「俺の……どうしても許せない罪。結末。終わり。……そういう…………」 軽く頭を掻いてから、続ける。 「俺……なんだか、何度も同じ映画を見ているようだって言いましたよね?」 「はい」 そんな馬鹿馬鹿しい話を知恵先生は真正面から聞いてくれた。 「結末は分からないですけど、その映画がもうすぐ終わるような……避けられない終わりを……避けられないからこそどうしてそんなことになったのか……でも、どうせ無駄で……」 つくづく、自分でも何を言っているのかよく分からない。 だから、苦笑するしかない。 「何だか、取り憑かれているような気がします」 それでもそんな俺を、知恵先生は真っ直ぐに見てくれた。 ニュース番組が天気予報を伝えてくる。 どうやら明日は快晴らしい。 俺のことを気遣ってのことだろうか……。 気分が重いときは寝てしまうのが一番だということになり、先生は押し入れから布団を取り出してきて……もう寝ようということになった。 ちなみに先生のパジャマは、黒一色で……襟の部分だけが白というデザインだ。どこか修道服っぽいような気がする。あんまり色気はないかもしれない。……別に変な期待していた訳じゃないけど。 先生のことだから、インドの民族衣装のようなデザインだと思ってたんだけどなあ? 「あの、先生? もう一枚の布団は?」 「ありませんよ?」 「はい?」 平然と答えてくる先生に俺は目を白黒させた。 「だから、先生はソファで寝ます。前原君はお客さんなんですから、遠慮せずにその布団を使って下さい」 俺は慌てて首を横に振る。 「そんな。……俺がソファで寝ますから、先生こそ布団で寝て下さい」 「ダメですよ。先生そんなの許しません」 「でも……それは俺だって…………その……」 けど、俺だって引き下がるつもりはない。 顔が赤くなるのを承知で言う。 「知恵先生から見たら俺は……それは子供かもしれません。けれど、男として……女の人をソファで寝かすなんて真似は出来ません」 けれど先生はにっこりと微笑んで。 「前原君の気持ちは嬉しいですけど、先生なら大丈夫です。それに、先生だって 生徒をソファで寝かせるような真似は出来ません」 だから先生、そんなに真っ直ぐに見ないでくれよ。 というか……夕方のときもそうだったけど、知恵先生って本当にこう……折れないっていうか頑固っていうか……。 「じゃあ……、一緒に布団に入るってのはどうですか?」 「こらっ!!」 俺がそう言うと、途端に先生は目を吊り上げてきた。 クッションを投げ付けようと、その場で振りかぶってくる。 「いえっ!? だからその……違うんです。決して変な意味じゃなくてっ! 布団を縦に使うんじゃなくて、ええとその……普通に寝るんじゃなくて、いつもとは90度違う方向に体を横にして、上半身だけを布団に乗せるんです。脚は先生が使おうとしているタオルケットで覆ってです……。そしたら、布団の端の方で寝れば、お互いこう……くっつくことだってないし……」 慌ててまくし立てる俺。 そんな俺の説明に、先生はしばし考え込み……。 小さく溜め息を吐いた。 「仕方ありませんね。……どうやら前原君にとっても、それが一番いいみたいですしね」 どうやら納得して貰えたらしい。 俺はほっと息を吐いた。 電気を消して、俺が言った提案の通りに、俺達は布団の中に入る。 脚が直接床に当たる感覚ってのは正直、ちょっと違和感を感じるが我慢出来ないこともない。 俺はゆったりと息を吐いて、目を瞑った。 俺が目を瞑って、どれだけの時間が経ったのだろう。 いつもより寝るのが早い時間だからというせいもあるのかもしれないけれど、どうにも寝付くことが出来なかった。 いつまでも頭の中が……何を考えているのか……バラバラなことを作業している。 まずい……この感覚って…………眠れないときはいつもそうだ。 溜め息を吐く。 「あの……前原君。まだ起きてますか?」 「はい」 不意に、先生が俺に声を掛けてくる。 正直、まだ先生が起きていたというのが少し驚きだった。 「前原君は……さっき『どうせ終わりだ』って、言っていましたよね?」 「はい」 「………………ひょっとして、最近元気がないのは……前原君はこの世界のことを終わりだと思っているからなのですか? とても大きな……悲しいことの前に、色々と諦めてしまっている様に見えますよ」 諦めている……? 諦めている……? 諦めという言葉を頭の中で繰り返す。ああ……それは、今の俺にぴったりの言葉のような気がする。 「そうですね。……俺もそんな気がします」 「じゃあ、もう前原君にとってこの世界はどうでもいいんですか? 竜宮さんも、園崎さんも、北条さんも古手さんもお父さんもお母さんも他のみなさんのことも……自分自身のこともどうでもいいと言うんですか?」 「んっ……それは……。そういうつもりは……ないです。けれど、半分くらいはそう思っているような気がします」 俺は口ごもったけれど、正直に白状した。 どうしても、何だかこの世界から現実感を得ることが出来ない。得る気が起こらない。 生きることに、必死というか……真面目になれない。力が入らない。 「…………重症ですね」 先生の呟きに俺は答える気にはなれなかった。 そしてそんな俺に、さすがに嫌気がさしてきたのか、先生は軽く溜め息を吐いてきた。 と――先生が寝ている方向からごそごそとした音が近付いてくる。 「ちょっ!? ……先生?」 不意に掛け布団が剥ぎ取られ、先生が俺の上に四つん這いになってくる。 暗闇の中で、先生の姿はよく見えない。見えないけれど……。 そして、そのまま先生が俺の下腹部の上に腰を下ろしてくる。 「あ…………あのっ!?」 俺は、目の前の光景が信じられなかった。 だって先生が俺の上で、パジャマを脱ぎ始めてきたんだぜ? 心臓がドキドキと脈打って、喉が急速に渇いていって……先生がボタンを外す音、僅かな衣擦れの音すらが俺の耳によく聞こえてくる。 そして……呆気にとられながらも見とれていて……俺は先生を止めることも出来ないまま……先生は最後のボタンを外した。 先生の顔が……表情はまるで分からないけれど、ゆっくりと近付いてくる。 先生の裸の胸が、シャツ越しに俺の胸に触れる。 先生の両手が俺の頬を撫でてきて……。 先生の唇が俺の唇に押し当てられた。……むっちりとして、柔らかい。 俺はただ……目を開いたまま、それを受け入れていた。 どれくらいの間そうしていたのだろうか……十秒? 二十秒? それとも一分か? 先生は俺から離れた。 「急にこんな事してごめんなさい。……嫌でしたか?」 俺は小さく……首を横に振った。 それを見て、先生は少しほっとしたような……そんな気配がしてくる。 そして、先生は俺のシャツを捲って、俺の胸に指を滑らせてきた。 「…………先生?」 呼び掛けても、先生は答えてはくれなかった。 指だけじゃない。先生は口でも俺の胸を愛撫してきた。 柔らかい唇が俺の上半身に満遍なく吸い付き、そして舌が這ってくる。 そんな……未経験の快感に、俺は身じろぎする。 そして、そのままゆっくりと先生の顔は俺の下半身へと移動していって……。 俺のものは既に大きく膨れあがっていた。 先生の両手が俺の脇腹に当てられる。 そして先生は…………俺の股間に顔を埋めた。 「はぁうっ……ああっ」 ジ……ジジジ……ジッ 先生は口で俺のズボンのボタンを外して……ファスナーを下ろしていく。 覆うものが無くなっていく開放感と、その扇情的な光景に、俺のものはびくりと震えた。 滞ることなく……先生は両手で俺のズボンとトランクスを脱がして……俺のものは完全に先生の前に露出した。 先生の吐息が俺のものを刺激する。 俺は、何故先生がこんな事をしてくるのか疑問に思いながらも……羞恥心と興奮で、その理由を考えようとはしなかった。 ああ……先生の細い指が俺のものに絡んでくる。 先生の舌が、俺のものを愛撫してくる。 俺のものが、先生の温かい唾液にまみれてきて……そのぬるぬるとした感触が気持ちよかった。 「んっ……んんっ……はっ……」 亀頭に先生がキスをして……そして先生は俺のものを銜えてきた。 ギンギンに固くなった俺のものを先生はしゃぶり、強く啜ってくる。 それだけじゃない。指で竿を扱きながら、激しいストロークで俺のものを出し入れしてくる……。 「ふぅっ……はあっ。じゅぶっ……じゅっ……ふぅはあっ」 先生の口から漏れてくる喘ぎ声が、俺の思考を焦がしていく。 俺のものはとっくに限界で……あまりにも先生のフェラが気持ちよすぎて……。 「うあっ……あああああっ!!」 俺は呆気なく、先生の口の中に射精してしまった。 どくどくと脈打つ俺のもの。 …………嘘だろ? 何でそんな……ああっ。 先生は精液を一滴残さず搾り取るかのように……俺のものを強く啜って……先生の喉が上下して……飲み干した。 「あっ…………あの……先生っ! その……俺……つい、ごめんなさい」 ちゅぷっ 音を立てて、先生の口が俺のものから離れる。 そして先生は、膝立ちになって……パジャマのズボンを脱いでいった。 パジャマの柔らかい布地が、俺の太股に触れる。 先生はそのまま俺の手を取って……先生の…………その……秘部に俺の手を当てた。 今まで見たこともないし、今もどうなっているのか分からない。 けれどそこは温かくて、先生の恥毛が柔らかく茂っていて……。 先生はそのまま、腰を上下に振った。 「んんっ…………はぁあっ……ああっ! くっ……うんっ」 初めて聞く先生の声が……甲高い女の声が俺お耳に響いてくる。 それがなんだか、妙に生々しくて……。 俺と先生が今どんなことをしているのかを改めて意識させてくる。 先生の声が高くなっていくにつれて、先生の秘部もまたほぐれてきて……粘り気のある液体が俺の手のひらを濡らしてくる。 「じゃあ……いきますよ」 「……え?」 俺の返事も聞かず、先生は俺のものに再び手を添えた。 そして、腰を下ろしてきて……。 膨れあがった怒張が、先生の秘部に触れる。 入り口だけが僅かな抵抗を伝えて……すんなりと俺のものは先生の中に飲み込まれていった。 「あああっ……あぅっ……はあっ」 「んくっ……ふぅっ……んんっ」 俺達は同時に喘ぎ声をあげた。 先生の中はぬるぬるとしたもので満たされていて……むっちりと柔らかい襞が俺のものを包み込んできた。 手では絶対に得られないその快感。 再び……俺のものに熱が篭もっていく。 先生の中を掻き分けていって……俺のものは先生の奥へ到達する。 「はぁっ……ああっ……くんっ……はあ……はぁ……ああぅっ」 先生の体が俺の上で踊っている。 俺はそっと先生の胸に手を当てた。 先生は俺の手を拒絶してこなかった。 ふにふにとした柔らかい感触から、俺の手のひらに温もりが伝わる。 揉みしだくと、優しく俺の手を受け止めてくる。 結合部から粘っこい水音が聞こえてくる。 先生の中を擦るたびに、俺のものがびくりと脈動する。 「先生……俺、俺……もう……もうっ」 「はぁっ……ああっ……はあああっ。わっ…………かり……ました……あっ……くぅっ」 先生は喘ぎながら、俺のものを先生の秘部から抜いた。 そして、粘液にまみれた俺のものに、秘部を擦りつける。 「ぐっ……くっ……ううぅ」 「はっ……あっ……うぅん」 そして、俺は再び達した。 先生の体も、軽く震えていた。 荒い息を吐く俺。 先生もまた俺と同じように荒い息を吐いていて……俺に倒れ込んできた。 俺の首筋に先生の顔があって……俺は自然と先生の体を抱き締めていた。……先生って……こうしてみると、そんなに大きくもなかったんだな。 くったりと俺の上で喘ぐ知恵先生の体は、今まで思っていたよりもずっと華奢で……軽かった。 先生の髪から、先生の汗の匂いがしてくる。 「前原君。たとえ前原君が、この世界が終わりだと思っていても……この世界よりも思い出せない出来事の方が気になるとしても――」 「はい」 「それでも私達はまだ……いえ、私達はこうして……今この世界に生きているんです。それを蔑ろにするようなことだけは、しないで下さい」 俺の腕の中から伝わってくる先生の温もり。 気が付けば、それをどうしようもないほどに身近に感じていた。 俺は……頭の中を満たしていたもやが、いつの間にか晴れているのに気付いた。 「今、前原君が感じているすべてが現実で……私達が存在していることは、決して夢でも幻でもありません。それだけは……忘れないで下さいね」 先生が、俺と裸で抱き合っている。 そして俺は……先生の存在を……俺は今さらながらに心の底から確認していて……俺達は、抱き締めあったまま朝まで過ごした。 目を覚ますと、既に先生は起きて台所で朝ご飯を作っていた。 味噌汁の匂いとかじゃなくて、カレー臭で起きる朝ってのも……なんだかなあ……。 俺は苦笑して布団から抜け出た。 というか俺……どんな顔して先生に会えばいいんだろ? そりゃ、最初にその……ああいうことをしてきたのは先生なのだが……。 昨晩の出来事を思い出し、俺は顔を真っ赤にする。 「あっ、前原君も目を覚ましたんですね。おはようございます」 けれど先生はそんな俺の気持ちに気付いてないかのように、台所から振り返ってきて……自然な笑みを浮かべて挨拶してきた。 「あっ。はい……おはようございます」 そして俺も反射的に、いつものように先生に挨拶を返した。 まるで昨日のことなんて無かったかのように……。 うぅ……なんか……俺、やっぱり先生から見たら子供なんだな。 「前原君、起きたのならシャワー浴びてきなさい。その間に先生、朝ご飯の用意を済ませておきますからね」 「……はいっ!」 それは、久しぶりに爽やかな朝だった。 ひょっとしたら、本当にこの平穏な日常がもうすぐ終わってしまうのかもしれない。 でも、もしそうだとしても……俺は最後の最後の瞬間まで、この世界で生きていこう。 絶対に悔いが残らないくらい、この瞬間を噛み締めて……。 ―END― 【TIPS:おかえりなさい】 「おはよー圭ちゃん。今日は先生と一緒に登校したんだって?」 「おう、おはよう。……ちなみに、やっぱり知恵先生は朝からカレーだった。レナ……俺の昼飯は?」 「うん。ちゃんと圭一君の希望通り、大盛だよ。圭一君の好きな和食系のおかずを沢山作ってきたから、安心して」 「サンキュー。助かる。……いやー、昼飯が楽しみだー☆」 そう言って、圭一君が笑顔を浮かべてくる。 よかった。圭一君、元気になったみたい。最近、暗い表情をしてることが多かっ たから、私達心配していたんだよ? でも、圭一君はいつもの圭一君に戻ってくれた。 おかえりなさい……圭一君。 でも、先生の家にお泊まりしてこうなるっていうのは……。 「ねえ圭一君?」 「ん? 何だよ?」 「……先生と何かあった?」 途端、圭一君の動きが止まった。 顔も赤くなっていく。 「……ナ、ナニもナカッタ……よ?」 そんな……声まで裏返って……。 「ちょっ。ちょっと圭ちゃ~んっ!? 先生と何があったって言うのさ~?」 「違うっ! 何もないっ! 何もないんだっ! 本当なんだってば~っ!?」 大慌てで圭一君が否定しようとするけど、そんなの信じられるわけないじゃない。 「嘘だっ!!!!」 教室に私の大声が響き渡った。