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うちの庭はゆっくり達によく荒らされる。 花壇(すでに雑草だらけ)や池、そして外敵が少ないせいなのだろう。いつの間にかゆっくりが来て荒らしていくのだ。 今は面倒なので荒らされたまま放置しているが、それでもゆっくり達は煩いし何かとうざい。 最初は潰して駆除していたが、飽きずに奴らは来る。ゆっくりの死体を放置していても「はふはふっ」と食う始末だ。きもい。 なのでこの際やつらで遊ぶことにした。 そのために今回使うのは『ギロチン』。そう、首をはねる処刑道具だ。 今回はそれをゆっくりに使うわけだ。 早速庭にいるゆっくり霊夢の家族を部屋に連れていくことにする。 一週間ほどから庭に住み着いているゆっくり霊夢の家族は子ゆっくりが多く、マジでうるさい。 普段は閉め切っている庭への入口を開けるとちょうどゆっくり家族は池の脇でゆっくりしているところだった。 俺は奴らに近づくと『⑨でもわかるゆっくり虐め by阿Q』に従って声をかける。 「ゆっくりしていってね!」と。 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 ああうるさい。特に子ゆっくりの声は甲高くて耳に障る。 「ゆっ、おじさんどうしたの? ここはれいむたちのおうちだよ!!」 「いまみずばでゆっくりちてるのー!」「おじさんゆっくりできるひとー?」 おじさんとはひどい。まだ10代(16進数)だぞ。しかし我慢だ。 「ああ、ゆっくり出来るよ。おにいさんはほら、隣のおうちに住んでいてね。挨拶にきたんだよ」 「そこのおうちはおじさんのおうちだったんだ!」 お、一応そこの分別はあるんだな。ただこの庭も俺の家なんだけどな。 「おじさん!」 バスケットボール大ほどの一番大きな母ゆっくりが話しかけてくる。他の子ゆっくり達は水遊びに戻っていた。 「ん、なんだい?」 「おじさんのおうちはきょうかられいむのおうちにするね!!」 前言撤回。やっぱこいつら分別ないわ。いや、そういう次元の問題じゃないわ。 「あ~、だめだよ。でもおにいさんのおうちに来てゆっくりさせてあげてもいいよ」 「ゆっ! じゃあゆっくりおうちに入れてね!!」 あいよ、と子ゆっくり共々我が家へ入れてあげる。 入ってすぐの部屋が今日のために用意したゆっくり虐待ルームだ。なのでゆっくりに使う道具以外は何も置いてない殺風景な部屋である。 「はい、ここがおにいさんのおうちだよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくね!!」と母ゆっくり。 「ゆっくりちていくね!」「ゅ!なにもないよ!」「でもきのいたが冷たくて気持ちいいよ!!」 続く子ゆっくりは反応が様々だ。えぇと、全部で11匹か。母親ゆっくり含めて12匹と。 「おじさん、れいむたちのあたらしいおうちには食べ物がないの? ゆっくりもってきてね!」 「ちょっ」 もう新しいおうちとか言いやがった。ありえん(笑) …というかおじさんはいい加減やめて。 「わかったよ。でもその前にゆっくり楽しめるおもちゃで遊ぼうよ」 「あとでいいから食事もってきてね!」といい加減うざい母ゆっくりだが、子ゆっくりは楽しめるおもちゃという言葉に反応する。 「おもちゃ! ゆっくりだしてね!」「ゅーゅー♪」「おもちゃがさきにほしいよ!!」 そんな感じで子供が言うので母親も食事は後でよくなったようだ。 そしてようやくギロチン様の登場だ。 ゆっくり向けに作ったので高さは大体1m。刃はギロチンの高い所に留め具で固定されていて外すと刃は落ちるというわけだ。 さらに刃の背中側には一本の長い縄が付いていてそれを引っ張っていれば留め具がなくても落ちることはない。 ちなみに威力は実証済みだ。腕ぐらいに太い木の枝もバッサリだぜ。さすが冥界の刃だ。 ああ、もう早くこいつらを真っ二つにしたい。でももう少し我慢だ。 「ゆっ? なにそれ???」「たのしめるの??」「おじさんこれでゆっくりできるの??」 子ゆっくりは見たことのない道具に興味心身だ。 「まぁ待てこうやって使うんだよ」 俺はポケットから饅頭を出してギロチンへとセットする。 「ゅー!おまんじゅうたべたいよ!!」「ゆっくりわけてね!!」 なんて言いながらギロチンに突っ込んでくるゆっくりしない畜生どもを弾く。食べ物見るとこれだよ。 「ゆっくり見て行ってね!」 「「「「ゆっくりみていくね!!!」」」」 条件反射でゆっくり挨拶を返すゆっくり家族。扱いやすいなー。 「よーし、みてろよー」 留め具を外す。縄を手から放す。刃が落ちる。饅頭真っ二つ。 まさに一瞬だ。 ゆっくり達もびっくりしてるようだ。 「ゅー、こわいよー!」「おじさんこれじゃゆっくりできないよ!!」「ほかのおもちゃよういしてね!!「あとおかしもだしてね!!!」 さすがのゆっくりも危険なものだと判断出来たらしい。それはむしろ好都合だ。 俺は俺に向かって食事をもってきてねとうるさい母ゆっくりをギロチンの台にセットする。 「ゆゆっ! なにするの!!? ゆっくりやめてね!!!」 無視しながら母ゆっくりが逃げ出せないように固定する。あと、しゃべらせないために口に布をつめてやる。 「むぐーっ! んんぐぐぐぐーーーー!!!」 「ゅ! おじさんなにするの!!」「おかあさんをゆっくりはなしてね!!」「ゆっくりできないおじさんはしね!!!」 子ゆっくり達は勇敢にも体当たりしてくる。しかしダメージなどあるわけがない。 「おいおい、これからが楽しいんだぞ?」 「なにいってるのかわからないよ!! ぜんぜんたのしくないよ!!!」「はやくおかあさんをゆっくりたすけてね!!!」 11匹の子ゆっくりが抗議してる中、俺はギロチンの留め具を外した。 「アーッ!!」「おがあざああああん!!!」「やめでえぇぇぇえ!!!」「ゅーーー!!!」 しかし刃は落ちない。そりゃそうだ。刃に付けた縄を掴んでるので落ちることはない。 「ゅっ! おちてこないよ!!」「ゆっくりたすかったね!!」「おじさんのばーかばーか」「ゅー♪」 「お前ら馬鹿か? 馬鹿だろ? いや、馬鹿だ。俺がこの縄を放したらどうなるか覚えてないのか」 言うと勝ち誇っていた子ゆっくり達の顔が固まっていく。 「い”やぁぁぁぁぁ!!」「おじさんばなざないでぇぇ!!」 「じゃあこの縄をお前らが引っ張れよ。俺はもう放す」 俺はそう言うと縄を刃の上方、ギロチンの頂点に備え付けていた滑車に引っかけると子ゆっくり達に残りの縄を投げつけた。 長い縄なのでゆっくり全員で引っ張れるだろう。 すると子ゆっくり達は数秒考えた。 「みんなでおかあさんをゆっくりたすけるよ!!」「なわをみんなでひっぱるよ!!」「ゅー! ひっぱるょ!」 ゆーゆーと何やら気合い入れると、子ゆっくり11匹は縄を咥えて引っ張りだした。 それを確認すると俺は縄から手を離した。と同時にゆっくり達に襲いかかる重み。 「おもひよ!!」「へも、みんふぁでふぁんふぁればふぁいようふだひょ!!」 翻訳すると重いよ、でもみんなで頑張れば大丈夫だよ、か。いつまで保つやら。 だがしかし、子ゆっくり達の母を思う力は強いようだ。すでに始ってから3時間が経とうとしていた。 がんばってはいる。だが小さなゆっくりほど疲れが見てとれた。 「がんばるなぁ。そんなお前たちに感動したからお菓子用意したぞ」 床に色んな種類のお菓子をばらまいてやった。なんてやさしいんだ俺。 ゆっくり達は物欲しそうな瞳で床に散らばったお菓子を見る。 ちょっと縄から口を放して跳ねれば食べられる距離。そう、母を見捨てて家族を裏切ればの話だ。 子ゆっくり達は家族の絆と食欲の間で揺れ動く羽目になった。 (これからが楽しいところだな) ゆっくり達は食欲に弱いからな。食料が無いために共食いするなんてこともよくあること。 俺は隣の部屋へ移ると、扉にあけた覗き窓から様子を観察することにした。 お菓子を床に置いてから5分程だろうか。もっと短かったかも知れない。 一番のちびゆっくりが食欲に負けてお菓子へと飛び付いたのだ。 「ゅー!おいちいよ! ゆっくりできるー!!」 母や姉にも遠慮せずにバクバク食べるちびゆっくり。 子供なら仕方ない、そう言えるのは通常時のみ。今はゆっくり達にとっては緊急事態なのだ。 乱闘でも起こるかなと思ったがこのゆっくり家族は思いのほか絆が強いようだった。 一番の姉であろうゆっくりは言う。 「ゆっくりみんなのぶんもってきふぇね!!」「おかしみんなでたふぇたらげんきになっておかあさんたすけられるよ!!」 ちびゆっくりを責めず、今のゆっくり達にとって最良になりえる指示を出した。 だが、ちびゆっくりはその言葉を聞くと、 「ゅ! ぃゃだょ!!! これはぜんぶわたちがたべるの!!」 「だめだよ! おがあざんじんちゃうよ!!」 「おねえちゃんがたすけてね! わたちつかれたよ!!」 「つかれてるのはみんないっしょだよ!!」 しかしここで妹ゆっくり達が動き出した。 このままではちびゆっくりに全部のお菓子を食べられてしまう。 一人ぐらい縄を放しても大丈夫だろう。 食欲と集団心理が彼女たちを動かした。 一匹、そしてまた一匹と縄から口を放してお菓子に口をつける。 「はふっはふっ! うっめめっちゃうっめ!!!」 「な"んでみんないっぢゃうの"おぉぉぉぉ!!」 姉の悲鳴が響く。もはや縄を咥えて引っ張っているのは二匹だけだった。 姉妹の中でも大きい二匹だ。少しの間がんばった。つまり少しの間しかもうがんばれなかった。 ザンッ!!!! 「むぐっ!!?」 無常な風切り音と母ゆっくりの小さな断末魔が聞こえた。 見ると母ゆっくりは綺麗に真っ二つに斬られている。少し意識が残っているようだったが、餡子が床へ流れ出て死んだ。 さて、子ゆっくりはというと、 「なんで放したのぉぉぉ!!!」「おねえちゃんのせいだー!!」 「おねえちゃんとはもうゆっくりできないよ!!」「ゆっぐりじねぇぇぇ!!!」 ひどい話である。最後までがんばった姉ゆっくり達を、がんばらなかった妹ゆっくり達が責める。それもお菓子を頬張りながら。 姉ゆっくりはぷるぷると涙を浮かべながら震えていた。それは何かを我慢しているようだ。 「ゅー♪ がんばれなかったおねえちゃんはゆっくりちんでね!!」 一番最初に縄を放し、さらに家族の崩壊を招いたちびゆっくりの罵倒がトリガーとなった。 「うががあああああ!!!」「あががががが!!!」 突然ゆっくりとは思えない叫び声を上げて二匹の姉ゆっくりが暴走する。 二匹が向うのはまずちびゆっくり。 「ゅ!? うべぇっ!!??」 突進してきた姉ゆっくりに反応もできずに潰されてしまった。 もう一匹の姉ゆっくりは生きてるとも死んでるとも判別付かないソレに飛び乗るとそのまま何度も跳ねた。床に広がっていく餡子。 これでちびゆっくりは完全に死んだ。 「ゆ!? おねえちゃんたちやめてね!!」「ゆっくりさせてえぇぇぇぇ!!!」 「やあぁぁぁ!!!」「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」 鬼と化した姉ゆっくり達に恐怖し、バラバラに部屋を跳ねまわる。 鬼ごっこの始まりだな。ただし鬼は殺る気モードの二匹だ。 追うものと追われるものでは動きがまるで違う。 追われるものは恐怖からか上手く跳ねまわれず、終いには転ぶ。 そうして小さく力の弱いゆっくり達から鬼姉ゆっくりに挽き潰され、噛みつかれ、そして食われた。 「や”あ”あ”あ”!! お、おじさんどこいったの!? おじさんだずげでぇぇぇ!!!」 おにいさんと言え。そしたら考えたかも知れない。あ、だめだ。食われたw そして10分程度でリアル鬼ごっこは終了し、11匹いた子ゆっくり達も姉ゆっくり2匹を残すのみとなった。 体は餡子にまみれ、髪には白髪がまじり、目は恐怖ではなく狂気で見開いていた。 こえぇ、これは子供が見たら絶対泣くぜ。 あまりに怖いからこの二匹はこのままこの部屋に放置しよう。 「ぎゃぅぁあばば!!!」 「なんだなんだ?」 その夜、あの二匹を放置した部屋から悲痛な声が聞こえたので慌てて見に行った。 「こいつら…」 するとその二匹が争っていた。口元には餡子。見ると部屋にまき散らされた餡子が無くなっていた。 ギロチンの周り、母ゆっくりが在った場所にも、だ。 (こいつら食べやがった。あんなに助けようとしていた母ゆっくりまでww) そしていま、お互いを食べようと睨み合っているのだ。 これは食欲じゃないな。お互い食べられるかもと信用できないんだ。 勝負は意外とあっさり終わった。 一匹が体当たりすると、体当たりされたゆっくりは転がっていった。 転がったゆっくりは台に落ちている刃へ当るとそこで止まった。 「ぐぁ…ぅ」 体当たりされたゆっくりは相当な衝撃を受けたせいで朦朧としている。 体当たりしたゆっくりはギロチンの縄を咥えて引っ張った。 数時間前は助けるために引っ張っていた縄。しかし今度は殺すために縄を引っ張った。 動けないゆっくりは、刃が上方に昇ったせいでよっかかる物が無くなったのでギロチン台へと突っ伏す。 それを確認した縄を咥えたゆっくりは、縄を放し、姉妹を処刑した。 「うげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ!!」 鬼と化し、完全に狂ったそのゆっくりは一晩中笑い続けた。 結局俺はその狂ったゆっくりを野へ放してやった。 殺したら何だか呪われそうだし、家に置いていても笑い方が怖くて眠れないしな。 それからしばらく我が家の周りに種別問わずゆっくりの死体が増えることになる。 数ヶ月後にはゆっくり達の屍の上で鬼のような顔をしたゆっくりが息絶えていたらしいということを聞いた。 終
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ゆっくり共のゲスっぷりにはいい加減目に余る物がある。 かつてのゆっくりは人里に姿を現す事は滅多に無く、 木こりや猟師が山の中で仕事をしている時に稀に見る、人との関わりはそのぐらいだった。 しかし現状はこうだ。 総じてゲスなゆっくり共は人に取り入る事を覚え、 今や村の大抵の人間がゆっくりとの交流を持っている。 中には家の中で飼ってる者までいるときたモンだ。 特に子供達や女性には人気だ。 隣に住む女性も「ち×ぽ、×んぽ」と喧しいゆっくりを飼っているし 友人の妹もゆっくりを飼ってみたい等と言っている。 何より困った事に、 叔父さんはあろう事か野生のゆっくりを客引きとして雇い、叔父の店先では 「ゆっくり見ていってね!」 「ゆっくり買っていってね!」 そうクソ喧しく騒いでいるのを毎日の様に見る事が出来る。 報酬として野菜を貰っているのだ、忌々しい。 奴等は自然の中にいるよりも人間に取り入った方が断然ゆっくり出来ると判断し、 まずは自分達の姿がウケるであろう女子供に媚を売った。 そして次に俺の叔父の様なお人好しな店の主に自分を雇う様に売り込んだ。 自分達が人間の役に立つ事をアピール出来れば 村での自分達が受ける扱いも、より良いモノになると考えたんだろうよ。 餡子脳からクソみたいにヒリ出した考えにしちゃ上手く行ってるようだな。 だがな、 『自分は八百屋さんを手伝う良いゆっくりだよ! だからあまあま頂戴ね!くれないジジイは死んでね!』 俺には奴等のその目を見ただけで 奴等が心でそう言ってるのが分かるんだよ。ハッキリとな。 奴等が人の側にいるのは、全ては自分がゆっくりする為。 そこに人との信頼関係はない。 あったとしても人からのみ、といった一方通行なものだ。 村の奴等はどいつもこいつも皆、騙されている。 実に嘆かわしい事だ。 ゆっくりに騙されるな! 古緑 「いつもありがとうな、れいむ、まりさ コレ、いつものお駄賃代わりだ コレはかなり甘いぞ!」 「ゆゆー!まっかっかだね!まりさ!」 「すっごくゆっくりできそうなトマトさんだよ!」 八百屋を営む男の中でゆっくりまりさとゆっくりれいむが 目を輝かせながら男の手の上のトマトを見つめている。 その目には少しばかりの疲れこそ見えるものの 自分の仕事を成し遂げた末の報酬を前に二匹はとても充実していた。 「本当に助かるわ お前等が来てくれた御陰で売り上げも上がってよ これからもヨロシクな!」 「ありがとうおじさん!ゆっくりしていってね!」 「あしたもよろしくね!」 そう言って挨拶代わりに揃って跳ねる二匹のゆっくり。 それを見て嬉しそうに目を細める男。 あの日偶然出会ったあのふたりに、店の手伝いを冗談まじりに持ちかけて本当に良かった。 あのふたりが店の前に立ってお客さんを呼んでくれる御陰で 若いお客さんまで見ていってくれるし、店に活気が出てきた。 そういえばあのふたりと知り合ってから明日で早くも一ヶ月目だ。 お祝いと感謝の気持ちを込めて明日はもっと沢山の野菜を上げてようかな? そんな事を考えながらポンポン跳ねて巣に帰っていく二匹を見送る この健康的な中年男性、働き盛りな八百屋店長である。 「叔父さん… 騙されてるアンタをこのまま放っておく事なんて 俺には出来ないよ…」 そして樹の陰からその一連の顛末を見守るこの少年、 八百屋店長とは親戚関係にある。 「ゆ…許さん… 許さんぞゲスゆども…じわじわと嬲り殺しにし」 「おーい!?そこにいるの○○か? 何やってんだ?お前そんなコソコソして」 「あいや、ちょっとクワガタムシがその」 フフあぶねえあぶねえ、無駄に怪しまれる事もねーな 正義は知らないトコでやるもんだぜ 伯父さんよ、奴等の本性を俺が見定めてやるよ 有る森の中、樹の根元に作られた巣に 二匹のゆっくりがポコポコ跳ねて入っていった。 いつもよりもずっと深く被った黒い帽子はパンパンに膨らみ、 重くて跳ねるのも大変そうだ。 「ゆっくりはたらいたけっかがこれだよ!」 「すごいねまりさ!これだけごはんがあればずーっとゆっくりできるよ!」 ゆっくりれいむ達の巣の奥には沢山の野菜が置かれていた。 あのおじさんのお仕事の誘いを受けてから一ヶ月。 おじさんはこの二匹のゆっくりに日頃の感謝を込めて いつもよりも沢山野菜をくれたのだ。 これだけの食料があれば暫くの間は食べ物に困らないし もしもこの二匹の間に子供が出来ても大きくなるまで養ってあげられる。 そう思っての事かどうかは分からないが、 次第に幸せな気分でゆっくりしていた二匹はお互いを見つめ合い… 「だれもいないよ!いまのうちにすっきりしようね!」 頬を寄せ合った。 約束されたゆっくりという未来。 これからこの二匹は誰からも羨まれる、ゆっくりした家庭を築く事だろう。 だが、二人の頬が触れ合って直ぐに 「お邪魔するよ」 「「ゆわぁああぁああ!!!」」 あの少年は巣の前に姿を現した。 「おにーさん!おじゃまむしはきらわれるよ!」 「ひとのおうちにおじゃまするときは ひとことこえをかけるものだよ!ゆっくりりかいしてね!」 そう言って膨れるこのゆっくり達。 万が一、万が一このゆっくり達が善良だったらの事を考えて この二匹のテストに来たこの俺は 今起こった一瞬のやりとりだけでコイツ等の性根をある程度把握する事が出来る。 ファーストコンタクトの結果 俺の見立てでは、この二匹もやはりゲスの可能性、大だ。 理由は三つ。 まず俺を見た瞬間、『ゆっくりしていってね!』と挨拶しなかった。 誰かをゆっくりさせるのがコイツ等の喜びの筈なのにコイツ等はそうしなかった。 コレは誰かにゆっくりして貰う事を放棄し、 自分がゆっくりする事しか頭に無い典型的なゲスの姿。 そして第二にコイツ等は俺の事をお兄さんと呼んだ。 コイツ等が初めて人間と接触した時の人に対する呼称は 『人間さん』『おじさん』『じじい』『お姉さん』他多数。 その中でも最もゲスが好んで使う呼称は『お兄さん』だ。 理由は簡単、たとえ対象がおっさんでも『お兄さん』と呼んでおけば 人間の機嫌を損なう事無く、自分に不利の無い様に対話を始める事が出来る。 打算のみで人間と接する、まさにゲスなゆっくりのテンプレだ。 第三にゆっくりれいむの方が『ゆっくり理解してね』そう俺に向かって言った。 コレは『お兄さん』と番に呼ばせる事で俺の機嫌を取りながら 『ゆっくり理解してね』と言って俺に何かを教えるマネをし、 自分の方が相手よりも知能の高い存在である事を強調して さり気なく会話のイニシアチブを取ろうとする。 どうやら叔父さんは信じられない程に成熟したゲス個体に 目をつけられてしまったと言うわけだ。 早めに気付いて良かった。 いや、まだ早い…そう決めつけるのはまだ早いかもな 何しろ叔父さんのお気に入りだ 間違いが有っては大変だからな 「もうゆうがたなのにあそびにくるなんて おにいさんもゆっくりしてるんだね!」 「……………」 「…ゆぅ、おにいさん、どうしてそんなこわいかおしてるの? ゆっくりしようよ?」 「……………」 ますますコイツ等がゲスだという仮定が事実に変わりつつある。 理由は簡単だ。 まずゆっくりれいむ、コイツは人間である俺に向かって 『ゆっくりしてるね』等とのほざきやがった。 同族間での会話では知らないが 人間に対してそんな言葉を言う事は侮辱にしかならない。 このゆっくりれいむは知らないフリして俺を侮辱しているのだ。 このノロマ、とな。 そして次にゆっくりまりさ。 コイツは『ゆっくりしようよ』と黙ってるだけの俺に向かって言った。 ゆっくり黙ってこの二匹をゆっくり観察していただけの俺に向かってだ。 コイツ等ゆっくりの中では 『ゆっくり出来てない者』=『カス野郎』という認識は常識レベルとしてある。 つまりゆっくりまりさはこの俺、 人間がゆっくりの常識に疎いと思って遠慮なく馬鹿にしているのだ。 『ジジイはゆっくりする事も出来ないカス野郎なの?死ねば?』とな。 「ッふぅーッ…!!」 「おにいさん…?」 「…れいむ、なんだかこのおにいさん、ちょっとおかしいよ…」 もうコイツ等がゲスだと言う事は99%確定している。 だが叔父のお気に入りと言う事を考慮して、最後のテストを受けさせてやる。 このテストは確実にゆっくりがゲスかそうでないかを判別出来るテストだ。 「ゆっくりしたいなぁ、誰かゆっくりさせてくれないかなぁ?」 「「………………?」」 「ゆっくりできないなぁ…ゆっくりしたいなぁ」 これでコイツ等が俺をゆっくりさせてくれようとするならばコイツ等はギリギリ合格だ。 最終試練、間違った選択肢を選んだら最後、 俺の部屋での拷問と死が待っている。 「…まりさ、おにいさんがゆっくりできてないよ」 「ゆっくりしてないね、ゆっくりさせようよ!」 そう言ったまりさとれいむは巣の奥に潜っていったと思うと タマネギを口に銜えてぽんぽん跳ねて戻ってきた。 そしてタマネギを俺の足元に置くと声を揃えて俺に向かって言った。 「「おいしいおやさいさんをたべていっしょにゆっくりしていってね!」」 「「おじさんからもらったあまいあまいおやさいさんだよ!」」 「……………」 「…な、なんだかゆっくりできないよ! おにいさんこわいよ…」 「…にげるよれいむ!このおにいさんはゆっくりできないよ!」 僕は怖い人間さんなんかじゃないよ、優しい人間さんだよ 沢山あまあまを上げるから僕のお家においでよ 「あまあま…?」 「だ、だめだよ! そのせりふをいうにんげんについていっちゃ ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 うん本当だよ そうと決まったらゆっくり行こうね 「ゆ!?は…はなしてね!?」 そんなに急がなくてもあまあまは無くならないよ 「まりさぁぁああぁあ!?」 「れいむ!まりさのことはいいからはやくにげてね!!」 あまあまは沢山あるから皆で行こうね 「ゆわあぁああぁ!!」 「れいむううぅぅううぅ!!」 やっぱりゲス共はあまあまで釣るに限るな。 誘いに乗ってまんまと付いてきやがった。 テンプレゲスゆ共め、最高のゆっくりを楽しませてやる。 俺を殺そうとしやがって。 100点満点花丸付きでゲスゆ認定めでたく合格だ。 コイツ等、自分達が辛いもの食うと餡子吐いてくたばる癖に 俺に向かって生タマネギなんて辛い野菜寄越しやがった。 俺がタマネギが辛いモノだと知らなかったと思うか?舐めやがって。 コイツ等の事を気に入ってる叔父がこんなモノをコイツ等に寄越す筈が無い。 どうせ畑からチョロまかしてきたんだろうが。 やはりコイツ等は救い難いゲスゆだ。 「「はなじでえ”え”ぇ”ぇ”え”ぇ!!」」 叔父のお気に入りだっつーから優しく接してやろうと思ってたのによ。 流石にコレは制裁が必要のようだな。 心が痛むが仕方有るまい、叔父と村の為だ。 「(新鮮なタマネギは甘いからなぁ… アイツら、喜んでくれると良いんだが…)」 「ちょっとー!!アンター!!」 「何ー?」 「切らしてるって言ってたからさー! ひとっ走り義兄さんんトコに醤油届けてやってよ! 店はアタシが見てるからさ!」 「なーんで俺が…まぁいいか 最近挙動不審な甥の様子もついでに見て来るか!」 ーーーーーーーーーー後書きーーーーーーーーーーー 無理矢理ゲス認定お兄さんて既出だった気もしないでもない 被ってたらごめん このSSに感想をつける
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ゆっくり昔話オープニング曲(1番) まりさ~良い子だ内臓(わた)だしな~♪ 今も昔もかわりなく~♪ 虐待お兄さん(おに)の情けの子守唄(レクイエム)~♪ 遠い~永遠亭(やしき)の~も~の~がた~~りぃ~いぃぃぃ♪ 雪ゆっくり むかしむかし、あるところに普通のお兄さんが住んでいました。 ある冬の日お兄さんは雪山で遭難しましたがゆっくりちるのに助けてもらい命拾いしました。 別れ際にゆっくりちるのはお兄さんに言いました。 「自分に遭ったことを誰かに話したら殺す」と。 翌年の冬。お兄さんが遭難した時と同じくらい寒い日でした。 お兄さんが家で暖をとっているとドンドンと戸を叩く音が聞こえてきました。 一体誰だろう?と思い戸を開けるとそこにはあの時のゆっくりちるのが立っていました。 「ちるのはたびのとちゅうぐうぜんたどりついたんだよ。みちにまよったからひとばんとめてね!」 実はちるのはお兄さんが自分のことを他人に喋ってないか監視するために旅人の振りをして近づいたのでした。 「君あの時のちるの?よくわからないけど泊まっていく?」 ちるのの変装は一発でばれてしまいましたが、お兄さんは昔の恩もありしばらくちるのを泊めることにしました。 しかし所詮ゆっくりと人間、まったく恋仲にはなりませんでした。 やがてお兄さんにも人間の恋人ができ、ちるのは段々邪魔者扱いされるようになりました。 夏の暑い日。とうとう痺れを切らしたお兄さんはちるのを家の外に投げ捨て中から鍵をかけました。 「ゆっくりいれてね!ちるのをすてないでね!」 ちるのが泣き叫びますが戸は開きません。 暑さに弱いちるのはやがて日射病にかかりそのまま死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ちぇんとぱちゅりー むかしむかし、あるところにとても素早いゆっくりちぇんととても遅いゆっくりぽちゅりーがいました。 ある時ちぇんはぱちゅりーに言います。 「ぱちゅりーはどんそくなんだねーわかるよー」 怒ったぱちゅりーはちぇんに決闘を申し込みます。隣の山頂まで競争し、自分が勝ったら土下座して謝れ、と。 翌日。二匹は競争しますがぱちゅりーは素早いちぇんにどんどん引き離されていきます。 「どくそうたいせいなんだねーわかるよー」 半分ほど道を進んだところでちぇんは楽勝だと思ったのか居眠りしてしまいます。 「ぐおーすぴーふぐしゅー…い、いぎゃあああ!」 突然の激痛に目を覚ますちぇん、いつのまにか野生のれみりゃに頭からかじられていました。 「もぐもぐ…あまあまおいしいどー」 「い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛!ゆ゛っ゛ぐり゛や゛め゛でね゛え゛え゛え゛え゛!」 普段だったら素早く逃げるのですがれみゃに押さえつけられているので逃げることができません。 哀れちぇんはれみゃに食べられて死んでしまいました。 「ゼハッ!ゼハッ!も、もうすこしでさんちょうだよ…」 ぱちゅりーはゆっくりとした足取りながらも着実に進み、ついに山頂までたどり着きました。 「か、かったよ。ちぇんかった。これであんしんしてみらいにかえれるね…ぐほっ!おげええええ!」 普段運動をしていないぱちゅりーに山登りは過酷過ぎました。 山頂について安心したのか今までの疲れがどっとでてしまい、 咳き込んだ拍子に大量の餡子を吐いてしまい死んでしまいました。 めでたしめでたし。 醜いれいむの子 むかしむかし、あるところにゆっくりれいむの一家が住んでいました。 しかし両親がれいむ種にもかかわらず一匹だけ金髪のれいむが混じってました。 「そのかみのけげひんないろだね、このいんばいが!」 「りぼんのないきもちわるいれいむとなんかあそんであげないよ!」 「うわーん、にゃんでみんにゃいじめるのー」 金髪のれいむはみんなと姿が違ったため虐められていました。 ある日、偶然通りがかった旅ゆっくりぱちゅりーから自分はれいむ種ではなくありす種であることを教えてもらいます。 実は金髪のれいむ(ありす)は昔今の両親から拾われた子だったのです! ありすは本当の親を探すため旅に出ました。本来なら単行本10冊分くらいの長編なのですが短編集なので省略します。 つらい旅の末ありすはついに本当の親とめぐり逢います。本当の親はまりさ種のゆっくりでした。 「おきゃーしゃーん、あいちゃかったよー!ぐべっ!」 嬉しさのあまり母まりさに飛びつくありす。ですがあっさり吹き飛ばされてしまいます。 「ありすのこはしね!おまえなんかれいむのこじゃないぜ!」 ありがちな話ですが、ありすはまりさがレイパーありすにレイプされて生まれた子でした。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 何度も何度も母親に踏みつけられ、哀れありすは死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(山編) むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。 お婆さんが洗濯をしていると山の上からどんぶらこっこ、どんぶらこっことドスまりさの死骸が流れてきました。 まんじゅうじゃけえ食えるじゃろ、と思ったお婆さんはドスまりさの死骸を家に持ち帰りました。 お爺さんがドスまりさの死骸を包丁で切り開くとなかから子ゆっくりまりさが出てきました。 「ゆっ!おじいさんはかわいいまりさにたべものをよういするんだぜ!」 子供がいないお爺さん達は子まりさにゆっくり太郎という名をつけ飼うことにしました。 それからのまりさはペットとして怠惰な暮らしをしていましたが、ある日仲良しの野良れいむが死んでいるのを見かけます。 近くにいる野良ゆっくり達の話を聞くと3丁目のお兄さんに虐殺されたそうです。まりさの怒りが天を突きました。 まりさがお兄さん退治に行くというとお婆さんはピクニックかえ?と言いきび団子を持たせてくれました。さあ冒険のはじまりです! お兄さんのところへ向かっている途中。一匹の犬に出会いました。犬はまりさの持つ団子を物欲しそうな目で見つめています。 「いぬさん!だんごをたべさせてやるからおれのけらいになるんだぜ!いっしょうばしゃうまのようにはたらくんだぜ!」 犬はあっという間にまりさの団子をたいらげ、まだ足りないのかまりさの体をかじり始めました。 「いでででで!やめるんだぜ!おれはたべものじゃないんだぜ!」 その時、どこからともなく猿がやって来たかと思うと爪でまりさの目をえぐり食べてしまいました。 「う゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛ばり゛ざの゛づぶら゛な゛お゛め゛め゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 おこぼれに預かろうと空からカラスが飛んできてまりさの体をついばみます。 「や゛べでね゛!や゛べでね゛!ばり゛ざばお゛い゛じぐな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 哀れまりさは3匹に食べられ死んでしまいました。 まりさを食べて満足した3匹は家に帰ります。 「お、お帰り。今日は3匹そろってお帰りかい。」 待っていたのは虐殺お兄さん。実は3匹はお兄さんのペットだったのです。 今日も村は平和でした。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(海編) むかしむかし、ある海岸近くでゆっくりにとりがほかのゆっくり達に虐められていました。 「みかけないゆっくりね。とかいはじゃなくてなんだかゆっくりできないわ」 「きもちわるいゆっくりはしぬんだぜ!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 その時偶然ゆっくりれみゃが通りがかりました。ちぇんとぱちゅりーに出てきたれみりゃです。 「う~!た~べちゃうぞ~!」 「まりさはまずいからありすを…ぐぎゃあああ!」 「とかいはなわたしをたべようだなん…ひぎぃ!」 お腹が空いていたれみりゃはにとりを虐めていたゆっくり達を全て食べてしまいました。 自分のことを助けてもらったと勘違いしたにとりはれみりゃを竜宮城へと招待します。 「う~♪れみりゃはこ~まかんへいくど~♪」 れみりゃはにとりに乗って海へと潜ります。やがて竜宮城の前まで辿り着きました。 「もうすこしでりゅうぐうじょうだよ…ってうぎゃああああ!」 水に弱いれみりゃは溶けて死んでいました。腕だけが残ってにとりの体を掴んでいます。 「ゆっくりはなしてね!ゆっくりはなしてね!」 死体に掴まれているという恐怖からにとりはでたらめに暴れまわります。 やがて人食いザメの住む海域に紛れ込んでしまい、サメに食べられ死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくりの恩返し むかしむかし、あるところに愛でお兄さんが住んでいました。 お兄さんが山を歩いていると罠にかかっているゆっくりみょんを見つけました。 「ちーんぽーちーんぽー…」 巨大な虎バサミに挟まれみょんは瀕死です。可愛そうに思ったお兄さんはみょんを罠から出してあげようとしました。 「ちーんぽ…みょぉぉぉぉぉ!」 みょんの体には罠が食い込み皮がズタズタに破れていましたが、皮肉にも罠に挟まれていたことにより餡子の流失が防がれていたのです。 罠が外れ体を圧迫するものがなくなったみょんは傷口から大量の餡子を噴出し死んでしまいました。 死んでしまったみょんは恩返しをすることができませんでした。 めでたしめでたし。 めいりん姫 むかしむかし、あるところにめいりん姫というたいそう綺麗なゆっくりがいました。 「…」 ん?どうしたんですかめいりんさん?浮かない顔して。 「…!」 どうせ自分も殺されるんだろうって?じゃあめいりんさんは死なずにハッピーエンドにしてあげますよ。 「~♪」 ある日めいりん姫は山で遭難している王子様を発見します。王子様は気絶していましたがとてもかっこいい人間でした。 王子に一目惚れしためいりん姫は気絶した王子様をふもとの山まで届けてあげました。 それからは王子様のことを思う日々。いてもたってもいられなくなっためいりん姫は魔女に相談しました。 「へっへっへ、おまえのこえをよこすんだぜ。そうすればかわりにどうたいをあげるんだぜ。」 めいりん姫は魔女と取引し胴体を手に入れました。これで王子様と結ばれることができる! めいりん姫はすぐに王子様のところに向かいました。 しかし運悪く途中で虐待お兄さんに捕まってしまいます。お兄さんはこう言いました。 「うわー胴体つきのゆっくりめいりんなんて珍しいな。これで一儲けできそうだ。」 お兄さんはめいりん姫を使って見世物小屋を開きました。お兄さんは檻の外からめいりん姫を虐めます。 夜にも珍しい胴体つきめいりんと虐待ショーにみんな大喜び! 虐待お兄さんは大儲けでとってもハッピーになりました。 めでたしめでたし。 おまけ 醜いれいむの子にでてきた旅ぱちゅりーとめいりん姫にでてきた魔女まりさがここにいました。 「ちょっとごつごうしゅぎすぎるわよ」 「ここはなにもなくてつまらないんだぜ」 二匹は今までの話の中で運良く不幸にならなかったゆっくり達です。しかしこれから人間に虐待されてしまいます。 「うそいわないでね、どこにもにんげんなんていないよ」 「まりさをいじめられるものならいじめてみろだぜー」 実は語り部は虐待お兄さんだったのです!お兄さんは素早く2匹を捕獲してしまいました。 「ゆべ!もうはなして!おうちかえるー!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 「ヒャァ!虐待ダアアァ!」 過去作 ゆっくり転生(fuku3037.txt~fuku3039.txt) ゆっくりくえすと(fuku3068.txt) ともだち(修正)(fuku3103.txt) ANCO MAX(fuku3178.txt~fuku3179.txt) 利口なゆっくりと賢いゆっくり(fuku3386.txt) このSSに感想を付ける
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(新入生) 「起立。」 「礼。」 「着席。」 「皆さんおはようございます。今日からこのクラスに仲間が一人増える事になりました。」 どんな奴だろう。カッコいい人だったらいいな。俺今朝それっぽい奴見たぜ。 ざわつく教室。生徒達の視線が集まる扉を教師が開ける。 が、誰もいない。転校生のかわりにそこにいたのは・・・ゆっくり? 教師はゆっくりを抱えあげ、教卓の上に降ろす。 え、まさか・・・。あれが転校生? 教卓の上に立ったゆっくりまりさは、満面の笑みを浮かべ元気に挨拶をする。 「しんにゅうせいのまりさだよ!みんな、きょうからいっしょにゆっくりしようね!」 静まり返る教室。生徒達のリアクションなど気にも留めず、教師は話を始める。 「まりささんは以前どこかの学校に通っていた、という訳では無いので転校生ではなく新入生です。 学校がどんな処なのかもまだ良く解っていないと思います。皆で助けてあげてください。 ところで、皆さんは疑問に思うかもしれませんね。どうしてゆっくりが学校に通うのかと。」 「ゆっくり保護法ができたお陰で、最近人間社会に交じって生活するゆっくりが増え始めています。 彼女の両親もそうです。そんな彼女達ですが町での生活に馴染めず孤立するケースが多数報告されています。 そこでゆっくりが人間社会に早く順応できる様、子供のうちに学校に通わせ集団生活を経験させるべきだ と言う提言が出ました。現在、試験的にゆっくりを通学させデータを集めているところです。 本校もモデル校の一つに選ばれ、まりささんが通う事になりました。」 「人間とゆっくり。新法によってゆっくりも人間とほぼ同等の権利が認められる様になり、 同じ社会で生活する仲間となった訳ですが、見ての通り私達はそもそも体の造りがまるで違います。 彼女が我々と共に生活していく為、我々はどの様な気遣いをするべきでしょうか。 皆さんにはまりささんと一緒に学ぶ中でそれを考えて欲しいと思います。」 「はい。話はここまでです。早速授業を始めましょう。まりささんの席は・・・A君の隣が空いていますね。 ではA君、まりささんの事お願いしますね。まりささん、解らない事があったらなんでもA君に聞いて下さい。」 教師はAの隣の机の上にまりさを降ろし、教壇に戻ると授業を始めた。 まりさはAの方に向き直ると、にっこりと笑い挨拶をする。 「ゆっくりしようね!」 「ウゼェ・・・」 (シカト) 授業が始まる。生徒達が先生の板書をノートに写す。まりさも持参した紙に向って、口に咥えた鉛筆で なにやら不思議な模様を描いている。顔は真剣そのもの。本人は黒板に書かれたものを写しているつもりなのだ。 当然の事ながらゆっくりに人間の中学生相当の授業の内容など理解できる筈も無い。 しかし、それでも問題は無い。ゆっくりの通学の目的は集団生活を学ぶ事だからだ。 皆と同じ教室に通い、皆と机を並べ、勉強の真似事をする。よそ見をしたり、居眠りをしたりなんかはしない。 人間に交じって良く働いている両親に似て、まりさは非常に優秀なゆっくりだった。 まりさの両親は土建屋で働いていた。仕事の内容は野生のゆっくりとの交渉。 ゆっくり保護法が成立したおかげで、野生のゆっくりといえど簡単に殺す事はできなくなった。 道路や建物を建設する予定地にゆっくりの居住区があった場合、以前なら皆殺しにするか力ずくで追い出していた。 しかし新法のせいでそれはできなくなってしまった。そこでまりさの両親、親まりさと親れいむの出番だ。 まりさの両親は予定地に住むゆっくりと立ち退きの交渉をするのだ。 大抵の場合、人間とゆっくりが話すよりゆっくり同士の方が話し合いは上手くいく。 親まりさと親れいむは相手を巧みに丸め込む話術を買われ、会社から大変重宝されていた。 彼女達を雇用するメリットはもう一つあった。ゆっくりには給金を払う必要が無いのだ。 ゆっくりが金銭目的の犯罪に巻き込まれるのを防ぐ為、ゆっくりは通貨の所持を禁じられていた。 そのかわり、ゆっくりは労働の対価として衣食住を雇用主に要求する事ができた。 まりさの一家は両親が働く会社の社長宅の庭、社長が用意してくれた犬小屋に住んでいた。 自分達を襲う野生動物のいない町の暮らし。食べる物も残り物とはいえ人間と同じ。 野生の頃とは比べ物にならない贅沢な生活。まりさの両親は人間に感謝していた。 幼いまりさに対しても人間とうまく生活していける様、熱心に教育してきた。 まりさも人間と上手く共存し、豊かな暮らしを送れる筈だった。 ゆっくりを受け入れてくれる人間となら・・・ 授業が終わり10分間の休み時間となる。生徒達はめいめいトイレに行ったり、友達と話をしたりして過ごす。 まりさも生徒達に話しかけてみる事にした。 「ゆ。なんのおはなしをしているの?」 「・・・」 返事の代わりに返ってきたのは、刺すような冷たい視線。 完全なる拒絶。何で勝手に入ってくるんだとその目が雄弁に語る。 「ゆ・・・ごめんなさい・・・」 まりさがわるかったんだね。きっとだいじなおはなしをしてたんだよ。 まりさはそう理解し別のグループに加わろうとする。 今度は女の子達。どうやら駅前に新しくできたケーキ屋の話をしているらしい。 まりさもケーキは大好きだ。社長さんが呑んで上機嫌で帰って来るとき、お土産でいつも買って来てくれるのだ。 「ゆ!まりさもけーきだいすきなんだよ!いっしょにつれていってね!」 「・・・」 自分達に話しかけてきたまりさを一瞬見た女の子達。 その後小さな声でボソボソと話すと、まりさには目もくれずどこかへ行ってしまった。 「ゆぅ・・・」 どうしてだろう。まりさ、なにかわるいこといったかな。 女の子達の態度にちょっと傷ついたまりさ。 だいじょうぶだよ。そのうちなかよくなって、いっしょにおはなしできるようになるよ。 まりさは次は男の子に話しかけた。二人で昨日のナイターについて話している。 そろそろペナントレースも終盤。今年もウチが貰った、いや今年こそウチが。 自分の好きな球団について楽しそうに話している。 「やきゅうってたのしそうだね!まりさにもおしえてね!」 かなり大きな声で話しかけたつもりだが、まりさの声は完全にスルーされる。 二人はまりさに目もくれない。まりさの存在すら否定する様な態度。 もう一度話かけてみても同じ。一片の注意すらまりさに向けようとはしない。 どうしてむしするの?まりさはみんなとたのしくおはなししたいだけなのに・・・ どうも上手くいかない。皆と仲良くなりたくて積極的に話しかけているが、誰も自分の相手をしてくれない。 まりさは段々悲しくなってきた。 また別の男の子に話かけてみる。椅子に座り窓の外をぼんやり眺めている。 誰とも話していない。それならきっとまりさの相手をしてくれるだろう。まりさはそう考えた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ん、何?」 応えてくれた!まりさの言葉に応えてくれた! まりさは嬉しくなって、つい大声で話してしまった。 「あのね!あのね!まりさとおはなししよう!!!」 「ああ、別にいいけど・・・」 「おーい!B!ちょっとこっち来いよ!」 まりさの隣の席のAが呼ぶ。友達に呼びかけている、という感じでは無い。 有無を言わせないかの様なAの語気に、Bはすっかり委縮してしまっている。 「え、でも・・・」 「あ゛?でもって何だよ、でもって。いいからこっち来いよ!」 「うん、今行くよ・・・」 「ゆ・・・」 Bの背中を目で追うまりさ。行ってしまった・・・折角お話ができると、仲良くなれると思ったのに・・・ AがBの肩をポンポンと叩きながら何か話している。Bは俯き加減で「ハハハ」と口だけで愛想笑いをしている。 何を話しているのかは分からない。聞き取れた言葉は「良かったな」「今日からあいつが」「解ってるよな?」 結局まりさはこの休み時間中、誰とも話をする事ができなかった。 二時限目、三時限目の後の休み時間も同じ。まりさはクラスの皆に避けられている。 小さな教室。40人の生徒達がおこすガヤガヤとした騒音の中にあって まりさの周りだけが静かだった。まるで見えない壁で世界と隔絶されているかの様に。 初めのうちはそれでも何とか受け入れて貰おうと、生徒達に近寄って行ったまりさだが まりさがぴょこんぴょこんと跳ねて行くと、生徒達はスッと音も無く離れて行ってしまう。 「どうしてかなぁ・・・まりさはみんなとなかよくしたいのに・・・」 そのうちまりさは生徒達に話しかけるのを諦め、机の上で俯きながらじっと次の授業が始まるのを待つ様になった。 皆に避けられている。皆から無視される。理由は解らないが。 周りの悪意が作り出した異質な空間の中で、まりさはひたすら耐え続ける。 (隠す) 四時限目が終わり昼休みの時間となった。生徒達は気の合う仲間同士で集まり、家から持って来た弁当を食べる。 まりさはひとりぼっち。母が持たせてくれたお昼ごはんをむーしゃむーしゃと食べる。 おいしい、おいしいけど・・・。家族みんなで食べた朝ごはんの様な満足感は無い。 まりさは小さく「むーしゃむーしゃ、しあわせー」と呟くと、教室を出て外へ向かった。 きょろきょろと何かを探しながら校庭を跳ねていくまりさ。 やがて校舎の壁と生垣に囲まれた、日当たりの良い芝生を見つけた。 ここなら誰にも見られない。誰にも邪魔されない。ゆっくりするには最適な場所だ。 「ゆ。ここにしよう。ここならゆっくりできそうだよ。ここがまりさのゆっくりぷれいすだよ。」 まりさは人間の生徒達と違い休み時間にトイレに行く必要は無い。 そのかわりまりさはゆっくりぷれいすでゆっくりする必要があった。 しかし10分間の短い休み時間ではそれをする事は叶わず、まりさはずっと我慢していたのだ。 今は長い昼休み。チャイムがなるまで後40分。ゆっくりする時間は十分にある。 まりさは太陽の光をたっぷり浴びながら、目を閉じて頬をだらしなく弛緩させる。 「ゆっくり~♪」 不足していたゆっくり分を補給するまりさ。ゆっくりしていると段々ゆっくり本来の明るさが戻ってきた。 午前中に体験した嫌な記憶、悲しい辛い思いが徐々に薄れていく。 ああ、まりさはいまとてもゆっくりしているよ。しあわせだよ。 ゆっくりがすべてを癒してくれる。十分にゆっくりとしたまりさは元気を取り戻した。 午前中の陰鬱とした気分を振り払い、来たときとは違い軽い足取りで教室に戻るまりさ。 そろそろ五時限目の授業が始まる。まりさは椅子を踏み台にして机の上にぴょんと跳び乗る。 先生が来る前に勉強道具の確認。ノート代わりの紙、紙を押さえる文鎮、消しゴム・・・ 「ゆ!まりさのえんぴつがないよ!」 鉛筆が無くなっている。教室を出る前は確かにあったのに。 まりさの鉛筆。社長さんがまりさの入学祝として用意してくれた。 まりさが使いやすい長さに切って、長時間口に咥えても痛くならない様に 咥える部分にタオルの切れ端を巻いてくれた物。 まりさの大事な大事な鉛筆。まりさの宝物。 床に落ちてしまったのだろうか。そう思い急いで探そうと床に飛び降りた瞬間、チャイムが鳴り教師が教室に入って来る。 授業が始まってしまった。まりさは仕方なく机の上に戻る。 五時限目の授業中、まりさは俯いて解る筈もない教師の話をじっと聞いていた。 授業が終わり休み時間になるとまりさは無くなった鉛筆を探し始めた。 教室中をぴょこぴょこ駆け回り、必死に鉛筆を探す。 立ち話をしている生徒達の足下を、蹴飛ばされそうになりながら跳ねて行く。 しかし見つからない。チャイムが鳴ったので、諦めて机に上ろうと椅子に飛び乗ったその時。 「ゆ!みつけた!」 たまたま視界に入った隣の席の机。机の下の収納スペースにまりさの鉛筆が。 急いで鉛筆を取ろうとするが、運悪くAが自分の席に戻ってきた。 相変わらずまりさと目を合せようとはしない。不機嫌そうな顔で前を見ている。 えーくんのつくえのなかにまりさのえんぴつがあるよ。えんぴつをとってね。 そう言おうとして思いとどまる。そうだ皆はまりさの話を聞いてくれないんだった。 まりさはまたも鉛筆が無いまま授業を受ける事になった。 六時限目の間中、Aの机の中にあった自分の鉛筆について考える。 何でA君の机の中にまりさの鉛筆があったんだろう。落ちていたのを拾ってくれたんだろうか。 でもそれならすぐに鉛筆を渡してくれる筈。しかしそんなそぶりは無い。 まさか盗られた?A君がまりさの鉛筆を盗った? でもどうして?A君も鉛筆は持っている。鉛筆が欲しくて盗んだ訳じゃない。だったらなぜ? ひょっとしてまりさに意地悪する為に?まりさが嫌いだから? それなら納得がいく。A君はまりさが話しかけても返事をしてくれない。 そうか・・・まりさのことがきらいだから・・・まりさにいじわるするために・・・ でもそれならどうやって鉛筆を返してもらおうか。「かえしてね」と言ってもきっと返してはくれないだろう。 まりさは先生に相談する事にした。授業が終わると職員室の担任の元へ向かった。 一日の授業が終わりHRの時間。教師は教室に入るとまりさの鉛筆についての話を始めた。 「皆さんに残念なお話をしなくてはなりません。まりささんの鉛筆が無くなりました。 鉛筆を盗んだ人がいるのです。無くなった鉛筆がどこにあるのかは分かっています。 A君、あなたはまりささんに言わなくてはならない事がありますね?」 「ああ、これの事ですね。」 Aは悪びれた様子も無く、机の中からまりさの鉛筆を取り出して見せる。 教師は予想していた反応と違った事に驚いたのか、一瞬とまどった様な表情を見せたが すぐに元の穏やかな顔に戻り、なぜこんな事をしたのかと聞く。 「先生は今年赴任してきたばかりで知らなかったんですね。まあ、他の先生方も知らないかもしれませんが。 これはウチの学校に伝わる伝統なんです。俺も先輩から聞きました。 ウチの学校では転校生が来るとその人の持ち物を隠すんです。 財布とかじゃなく、鉛筆や消しゴムといった無くなったら困るけど貴重品じゃ無い物を。」 「鉛筆が無くなったら当然探しますよね。それでも見つからない。それで隣の人やクラスの人に聞くわけです。 自分の鉛筆が無くなったがどこかで見なかったか、って。 つまり転校生の子がクラスの皆に話しかけるきっかけにする為にやるんです。 転校生が早くクラスに馴染める様にする為の儀式みたいなもんです。」 「相手がゆっくりでも人間と同じ様にするべきだと思ってやった事なんですが まさかこんな事になるとは思いませんでした。誤解させてしまった事については反省しています。」 生徒達の多くは下を向いて必死に笑いを堪えている。 しかし教師はそれに気付かず、申し訳なさそうな顔でAに謝罪をする。 「そうだったんですか。よく調べもせずにあなたを疑ってしまって。ごめんなさい。」 「いえ、先生は悪く無いですよ。この手の事は先生に知られない様、仲間内だけでやるものですから。」 HRが終わり教師が教室を後にする。 意地悪する為じゃなかったんだ。鉛筆を盗んだんじゃなかったんだ。 まりさは嬉しくなって隣のAに話しかける。 「ごめんなさい!まりさ、ごかいしてたよ!まりさのためにやってくれたことだったんだね!」 「お前、面白い奴だな。」 「ゆ?」 面白い、と言ってはいるがAの顔は笑っていない。 「まりさ、おもしろい?おもしろいっていわれるのははじめてだよ。」 「勘違いすんじゃねーよ。あんま調子こいてんじゃねーって言ってんだよ。」 「ゆ・・・」 今までとは違う表情。不機嫌を通り越して明らかに怒っている。 まりさには理由が解らない。この人は「面白い」と言ったのになぜ怒っているのだろう。 「先公にチクるとか、随分なめた事してくれんじゃねーか。」 先公にチクる?そういえばクラスの人達は、先生がいない所では先生の事を「先公」と呼んでいた。 先生に話す事を「先公にチクる」と言うのだろうか。何で先生に話してはいけないのだろう。 「ところでお前、山と川、どっちが好きだ?」 「ゆ。まりさはあまりとおくにいったことがないの。どっちもいったことがないよ。」 「お前の事情なんて知らねーよ。どっちがいいか決めておけ。 山に埋められるのがいいか、川に流されるのがいいか。次にチクったら殺すからな。」 「!」 「糞饅頭が、人間と同等とか調子に乗りやがって。最近は糞饅頭が殺されても警察が動くもんな。 だから殺されたりする事はねーと余裕ぶっこいてんだろ。 そりゃあ何十匹もいる群れがいきなり消えたら、誰かおかしいと気付いて通報するかもしれないがな。 お前一匹消えたところで気にするのは家族ぐらいのもんだ。」 「まして死体があがらないんじゃ、警察が本気で調べる訳もねえ。 ただの行方不明だ。糞饅頭が一匹消えるなんて珍しい事でもねえ。誰も探したりなんかしねーよ。 お前、年間何匹の糞饅頭が消えて失踪扱いになってるか知ってるか? お前みてーな糞饅頭一匹消すのなんて簡単なんだよ。」 「いいか?もう一回言うぞ。次、先公にチクったら殺すからな。 マジで殺すからな。解ったな?」 「ゅぅ・・・」 後編?へ
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ゆっくりと言えば日本のどこににでも生息しており、山で平和に暮らしていたり、また人間の街に出て生息しているゆっくりもいる、そしてそのゆっくりが他の国に行ったらどうなるのか調べてみた。どこの国に連れて行こうか考えていると北朝鮮がミサイルを発射したと言うニュースがあった、これを機にゆっくりを北朝鮮に置いていったらどうなるのか調べてみようと思った。まず羽田空港から北京空港に行き手続きをして北朝鮮に向かう、今回連れて行くゆっくりは成体のれいむ、まりさ、ありす、ぱちぇを一体ずつ連れて行く。ゆっくりたちは声を出さないように睡眠用のラムネで眠らせている、そうしているうちに平壌空港に着いた。そして北朝鮮のとある森にゆっくり達を離し日本へ帰った。 続く………
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※1部虐待されないゆっくりを含みます ※1部俺設定を使っています ある草原で遊んでいるゆっくりの家族がいる。 チビゆっくりがわらわらと10匹。 少し大きめの子ゆっくり(お姉さんゆっくり)が5匹。 そしてこの家族には両親がそろっていた。 片親はゆっくりまりさ。 もう片方は、珍しいことにゆっくりアリスだ。 「ゆーゆー!」 「ゆっくりちていってね!」 「はーい、あかちゃん。ごはんあげるー」 お姉さんゆっくりはもう自分でエサが取れるので、自慢ついでに赤ちゃん達にエサを分け与えている。 もうそろそろ赤とんぼが飛び始めていて、お姉さん達はそれを何匹取れるか競争しているようだ。 そんな子供達を、寄り沿いながら暖かい眼差しで見守る二親。 「とかいはのこどもたちもおおきくなったわね。」 「もうすぐすだちができるこもいるぜ」 2匹とも十分親としての貫禄があり、そこには幸せそのものの風景があった。 ふと、子ゆっくりの1匹が向こうから来るゆっくりに気付く。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ?あなたはゆっくりできるひと?」 「ゆっ。ゆっくりできるよ!なかまにいれてね!」 「ゆー。いっちょにあそぼー」 やってきたのはゆっくりまりさ(成体)だった。 こちらには「だぜ」口調はついていないようだ。 そのまま子供達と意気投合し、遊び始める。 「ゆ?それなーに?」 後から来たまりさの帽子には何か模様がついたバッジがつけられていた。 「これ?にんげんのいるばしょでひろったの!」 「ゆ!すごいねー!」 「ゆうかんだねー!」 特別なものがあると仲間を作りやすい。 そのまま完全に打ち解けたゆっくりまりさは、日暮れまでずっと子供達と遊び回っていた。 そろそろ日も落ちかけ、捕食種が出そうな時間になると、親は子供達を集めて帰る仕度をする。 「ゆー!みんなあつまってね!」 「おうちにかえってごはんにするよ!」 子供たちがわらわらと集まってくる中、ゆっくりアリスがバッジのゆっくりまりさに声をかける。 「よかったら、とかいはのありすがでなーにしょうたいしてあげるわよ」 「ほんとう!? じゃあ、おれいにたべもののいっぱいあるところをしょうかいするね!」 「ほんとか? ふゆのたくわえがふえるぜ!」 「おねーたんはゆっくりできるひとだねー!」 夜、草原の近くの森の巨木の洞にて。 「・・・で、すんでたとこがつぶれちゃったの?」 「そうだよ!あのちかくはもうすむところがないから、こっちでさがしてたんだよ!」 「じゃあ、ふゆのあいだだけうちにいてもいいぜ!」 「ゆ?」 「まりさのおしえてくれたえさばのおかげで、たくわえもふえたしね!」 「ゆー!」「おねーちゃんもいっしょー!」 こうして、この1家に新しい仲間が加わった。 親をなくした子供やはぐれゆっくり等がほかのコミューンに育ててもらうのは特に珍しいことでもない。 両親ともにいる家族に成体が、というのは少し珍しいが、労働力としては申し分ない上に子供たちの相手役にもなってくれるので誰も不満は無かった。 加えて、バッジのまりさの情報提供でこの1家は1匹増えようがどうでもいいほどの蓄えを手に入れたのである。 夜などたまにふらっといなくなったりもするが、すぐに戻ってくるので誰も気に留めなかった。 親まりさは専ら食料を獲りに、親アリスは専ら家事全般を、バッジのまりさは状況に応じてどちらかの手伝いを。 このコンビネーションで、この1家は普通の家族よりかなり楽な生活ができていた。 木の葉も全て落ち、早い動物はもう冬眠を始める季節のある夜。 この1家は、食後の団欒をゆっくりと楽しんでいた。 と、何かが入り口を破って進入してきた。 「ゆっくりー!きょうはここでやすみましょう!」 「とかいはのありすはもうすこしごーかなところがいいのだけどね」 ゆっくりアリスである。 しかも5匹で群れを成している。 「ゆ!ここはまりさたちのおうちだよ!」 「ゆっくりでていってね!」 「ここでゆっくりしないでね!」 あわてて追い返そうとする先住民達。 しかし、 「とかいはのありすをでなーにしょうたいするのはとうぜんでしょ!」 「とかいはのありすはぷれぜんとももってきたのよ!」 「ありがたくうけとりなさい!」 そんなことを言ってわずかばかりの木の実をばら撒き、自分たちは貯めてあった冬用の蓄えをガツガツと平らげていく。 「ゆー!やめてね!」 「それはふゆのごはんだよ!かってにたべないでね!」 ところが、 「とかいはのありすはもっといっぱいごはんのあるところをしってるわよ!」 「こんなのよりもっといっぱいあるのよ!」 「とくべつにおしえてあげるわ!」 得意げに話すアリスたちに興味をそそられるゆっくりたち。 「ゆ?もっといっぱいあるの?」 「じゃあふゆはもっといっぱいたべられるね!」 「いつもよりらくになるぜ!」 しかし、賢い親アリスは黙っていない。 こいつらをここで入れてしまっては、子供たちまで発情したアリスの餌食となり、みんな干からびて死んでしまうだろう。 「ゆ!そんなとこあるわけないよ!みんなだまされちゃだめだよ!」 「ありすはだましてなんかないよ!いってみればわかるよ!」 「いかなくていいからゆっくりでていってね!」 こいつは篭絡できないと踏んだのだろう。 リーダー格の一回り大きいゆっくりアリスが 「ゆっくりできないいなかもののありすはでていってね!」 そしてほかのゆっくりアリスたちも便乗し、 「ゆっくりできないやつはゆっくりしね!」 侵入者達は、親アリスに体当たりを仕掛け始めた。 「ゆっ!? ゆっくりやめてね!ゆっくりでていってね!」 「とかいはのありすのいうことをきかないやつはゆっくりしね!」 親まりさはと言えば、 「ゆっ! ゆっくりやめるんだぜ!」 「あいつはごはんのあるところにいきたくないっていったんだよ!」 「ぜんぜんとかいはじゃないよ!」 「ゆっくりできてないわるいゆっくりだよ!」 「ゆ? ゆー・・・」 親アリスは袋叩きにされながらも、まりさが助けてくれる事を信じていた。 まりさならこんなやつらきっと蹴散らしてくれる・・・! きっと全員追い出してくれる! しかし、なかなか助けに来ないのでふと見ると、なんと愛するまりさはアリスにのしかかられて喘いでいた。 「まっ、まっ、まりざああぁあ!!ぎもぢいいでしょおおおぉぉお!?」 「ゆ゛ううぅうぅっ!!ぎもぢい゛い゛ぜえ゛え゛え゛ぇぇえ゛ぇえ゛!!!!」 「ま・・・まりさー!!」 自分の見たものが信じられず、思わず名を呼ぶアリス。 しかし、 「あんなやつよりとかいはのわたしのほうがきもぢいいでしょおおおぉぉぉ!?!」 「ゆ゛ぅぅう゛う゛う゛う!!ぎもぢいいぜええぇぇぇえ!!あのありすはあんまりすっきりできなかったんだぜえええぇぇえ!!」 「あんなやづよりわだしのほうがゆっぐりでぎるよおおおぉぉぉ!?」 「ゆー!・・・ゆっくりできないやつはでていくんだぜえええぇぇ!」 これが、最愛のパートナーの自分に対する返答だった。 アリスの中で踏ん張っていた何かが弾け飛び、同時に体の踏ん張りも消えたアリスは一気に外へ放り出された。 「ゆぐぅっ!?」 地面に叩きつけられ、土を引っかぶってしまう。 私の何がいけなかったんだろう・・・ 家族のために極力交尾は我慢して、今まで子供達と一緒にうまくやってこれていたのに・・・ まりさも欲求不満だったのだろうか・・・ しかし自分の欲望のままに交尾ばかりしていたら遠からず家庭が崩壊していた・・・ 自分はあの家族でずっとゆっくりしていたかっただけなのに・・・ 暖かい我が家の中では、すでに自分のことなど忘れたかのように和気藹々とした雰囲気が漂い始めている。 と、考えが全くまとまらずただ呆然としているアリスの下へ、バッジのまりさが駆け寄ってくる。 「ゆー!みんないまはおかしくなってるよ!ちょっとかくれてたほうがいいよ!」 そういって、ピクリともしないアリスを半ば引きずるようにしてどこかへ運んでいく。 「ゆー!しばらくここにいるといいよ!」 辿り着いたのは、そう離れていない岩間の洞。 入り口が狭いため風が入らず、地面には乾燥したコケが生え、天井の隙間から水が滴り水飲み場を作っている。 さらに、いつの間に用意したのか食料も大量に運び込んであった。 「ゅー・・・ゆう?」 コケに水を含ませ体を拭いてくれる感覚にふっと我に帰るアリス。 清拭が終わると、ゆっくりと自分に体をこすり付けてくるまりさ。 性的なものではなく、まるであやすようなその動きに、アリスの感情が今やっと爆発した。 「ああ゛あ゛あ゛ぁぁああっぁあ゛あ゛!!あ゛り゛ずの゛お゛お゛おっぉぉぉおお!!!」 1瞬で全てを奪われた悲しみと悔しさに号泣するアリスを、バッジのまりさはただ優しく撫で擦っていた。 「ゅー・・・ゅぅ・・・」 しばらくして、泣き疲れたアリスをコケの密集した部分に乗せ、バッジのまりさは 「じゃあいくね!」 と宣言する。 「ゅー・・・みんなをたすけてね・・・」 すでにアリスは夢うつつで、その言葉もただポロリと口からこぼれただけだった。 だから、その言葉に対する返事も夢と現実どちらで聞いたのかは分からない。 ただいつもよりはっきりと、 「無理だよ」 と・・・ 家に帰り着くと、すでに嬌宴は始まっていた。 親まりさに1匹、姉まりさ達に3匹、チビたちを潰して回ってるのが1匹・・・ 「ゆ゛う゛ぅう゛う゛ぅぅぅう゛っ!!や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛ぇぇえ゛え゛ぇ!」 「まっ、まっ、まりざああああぁあ!!がわいいよおおおぉぉおぉお!!」 姉まりさたちは必死に抵抗しているが、さすがに発情したゆっくりアリスの、しかも成体を振りほどくことはできない。 親まりさはといえば、 「ゆふううううぅぅう!!んほおおおおぉっぉぉお!!」 「まりざああああぁぁああ!!んほおおおおぉお!!」 周りのことなど目にも入らずお楽しみ中である。 どうやらゆっくりアリスに負けず劣らず性欲の強いタイプだったらしい。 子供が目の前で犯され潰されているというのにおかまいなしだ。 普通、こんな場面に出くわしたゆっくりは恐怖で固まるか全力で逃げだす。 しかし、バッジのまりさは感情の籠もらない目でその光景をただ見つめていた。 そして、偶々近くで寄り添いながら震えていたチビゆっくり3匹をペロッと口の中へ放り込んだ。 そこへ、さっきチビゆっくりを潰しては食べていたアリスが、 「まっ、まりざああああぁああ!!」 突っ込んできた。 それをひょいとかわし、耳元で囁く。 「ありすはとくべつだから、とくべつなばしょであかちゃんつくらない?」 「とくべつ!?しょうがないわね、いってあげてもいいわ!」 なんと見栄が優先し、おとなしくついてきた。 背が高めの草が多い藪。 「まっ、まっ、まりざ!ここでするの!?とかいはのありすはこんなところじゃおきにめさないんだけど!でも、どうし・・・」 「ありす!!ちょっとうしろをむいて?」 「ゆ?」 いきなりの大声に、反射的に振り向くアリス。 「ふっ!」 その隙に、素早くアリスのカチューシャ(のようなもの)を剥ぎ取る。 「ゆ?なに?まりさなにしたの?」 「ゆー。ごみがついてたんだよ!とかいはのありすにはにあわないからとってあげたんだよ!」 「ゆっ!そうね!とかいはのありすにはにあわないわね!ありがとうまりさ!」 「いいよ!ところでありす!」 「ゆ?なーに?」 「よっ!」 体当たりで、アリスを後ろの草むらへ押し出す。 「ゆゆ?ゆ・・・ゆーーーーーーーー!!!!」 暗かったため、草むらに隠れて急な坂があることにアリスは気付いていなかった。 ころころと転がり落ちていくアリスには目もくれずに、バッジのまりさはまず親アリスを匿っている岩間の洞へと向かった。 「ゅー・・・ゅー・・・」 親アリスは熟睡している。ちょっとやそっとのことじゃまず起きないだろう 「んっ・・・ぺっ!」 「ゆぶっ!」 「ゆくっ!?」 「ゆぐん!」 口の中から転がり出るチビゆっくり3匹。 少しふやけてしまっているが、大丈夫、元気だ。 「聞きなさい。ここは安全だし、食べ物もいっぱいあるから何の心配もない。お母さんとしばらくここで隠れてなさい。」 「ゅ!わかったよ!」 「おかあたんをゆっくりさせてあげるよ!」 「おそとにはぜったいでないよ!!」 なかなか物分りがいい。 ゆっくりアリスはしつけが厳しいので、比較的賢い子が育つというが・・・これもその成果だろうか。 これなら大丈夫だろう。 岩間を出るといったん藪まで戻り、さっきアリスから剥ぎ取ったカチューシャを咥え、元の家へと向かった。 案の定さっきと何も変わってはいなかった。 1匹連れ出しても何も変わらない状況にも眉一つ動かさず、家の奥へと向かう。 カチューシャを咥えたままなのだが、誰一人として反応しない。 まりさが帰ってきたことさえ、いや、1度出て行ったことにさえ気付いているかどうか・・・ 姉まりさたちはまだ助けを求めていたが、特に誰を助けるでもなくチビゆっくりの死骸を淡々と片付け、奥の部屋で一人眠りについた。 翌朝。 全員まだぐっすりと眠っている中、姉まりさの2匹が蔓に覆われて死んでいた。 ゆっくりにしてはかなり早く起きて来たバッジのまりさは、何も言わずその2つを奥の部屋に引きずっていき、木の板をかぶせて隠した。 広間に戻ると、そろそろ全員起き始めていた。 親まりさはといえば、 「あかちゃんたちがいないんだぜ!?どこにいったんだぜ!?」 行為中の出来事は全く目に入っていなかったのだろうか、必死でチビゆっくりたちを探している。 姉まりさの数の減少には気付いていないらしい。 姉まりさたちは、 「ゆぅ・・・ゆー・・・・」 まだ昨日の疲れが抜けきっていないようだ。 「あかちゃんならまだつくれるよ!ま、まりざ!しよ!しよ!」 アリスたちは状況に全くお構いなしに迫っている。 バッジのまりさはそれらを横目で見ながら、入り口から外の様子をずっと伺っていた。 と、 「ひどいよまりさ!まりさのせいでゆうべはちっともゆっくりできなかったよ!ゆっくりあやまってね!!」 昨夜転がり落ちていったアリスが戻ってきた。 髪も体もぼろぼろだが、大きな怪我はしていないらしい。 「なにぼんやりしてるの!?さっさと・・・」 「みんな~!!へんなやつがいるよ~!!」 それを聞いてぞろぞろと出てくるゆっくり達。 「あ、ほんとだ。」 「なにもつけてないよ!へんなの!」 「なんだろうね?あいつ」 「な、なにいってるの?ありすはありすだよ!へんなのはみんなのほうだよ!!」 「ゆっくりしてないやつはゆっくりしね!!」 「ゆっくりできないやつはゆっくりしね!!」 早速始まるリンチ。 この速攻性はゆっくりアリスだからこそだろうか。 寄ってたかって体当たりされ踏み潰されるアリス。 「ゆ゛っ、や゛め゛っ、ぶえっ、ぐぎゃっ、ごふぇっ、ぐぎゅっ!!」 抵抗する間もなく、ひたすら痛めつけられていく。 そして、ぴくぴくと痙攣するしかなくなった時点で 「い゛ぎゃあ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ベリッ!「ハフ、うっめ!めっちゃうっめ!!」 ビリリッ!「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 共食い・・・いや、本人達は共食いだとは認識していないのだろうか? しばらく様子を見てから、ピラニアを彷彿とさせるその光景の中に近づいていくバッジのまりさ。 自分が原因で喰われ続けている哀れな犠牲者に近づき、容赦なく一口破り取る。 「・・・・・・」 すでに命は無いのだろう。 何の反応もしない。 バッジのまりさはちぎり取った皮の一部と少量のクリームを、食べるでもなく口からぶら下げたまま奥の部屋へと向かう。 そこには、今さっき仲間達に無残に食い殺されたゆっくりが昨日までつけていたカチューシャが転がっていた。 ゆっくりアリスは、今度はどの子に自分の赤ちゃんを授けてあげようかとゆっくりまりさたちを物色していた。 そして、ふと奥から出てきたまりさに目が行く。 よく見れば帽子にバッジがついていて、とっても都会派でおしゃれな感じがする。 そういえば顔も一段とかわいい! 今日はこのまりさに自分の愛をあげよう! そう思いながらそのまりさに近づいていく。 まりさがこっちに気付いた! まりさ、私を受け入れて! そんな思いを胸に、そのまりさに飛び掛るアリス。 と、まりさが口に咥えていたものをひょい、っと自分にかぶせた。 何? プレゼント? こんなことしなくても私はまりさを・・・・・・!? そこで気付く。 自分の頭から漂ってくる匂いに。 これは・・・この"匂い"は・・・・・・!!!!! 「あ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛あ゛ぁあ゛あ゛!!な゛に゛ごれ゛え゛え゛え゛え゛っぇえ゛え゛ぇぇ!!」 「ゆ・・・?」 「ゆゅっ!!」 「ゆっくりしね!!」「ゆっくりしねぇっ!!!」 大した前口上もなしに開始される虐殺。 「ちがっ・・・ぢがううっぶうぅえ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ!!やべでえ゛え゛え゛え゛ぇえ゛え゛ぇ」 最初から食い殺す勢いな上に、今度はまりさ1家も参加しているために終わりまでが早かった。 びりっ! ばりぃっ!! ブチュッ! グチュル・・・ 「ぎいいいぃっぃい゛い゛い゛っ!? ぐゅうっ!! ぐゅ・・ぎゅぷ・・・くゅぷ・・・」 濡れ衣を着せられたアリスは、今の今まで仲間達だったものに八つ裂きにされて悶え死んだ。 尚、死体から外れたカチューシャのうち1つに饅頭の皮のようなものが絡み付いていたが、誰も気にするものはいなかった。 昼、バッジのまりさは親まりさを連れて出かけていた。 親まりさはめんどくさがったのだが、 「きょうはありすたちとゆっくりしてるぜ!どっかいくならひとりでいくといいぜ!」 「おきゃくさまがふえたから、たべものがすくなくなってきてるよ!このままじゃゆっくりできなくなるよ!」 と、無理やり連れ出した。 ゆっくりアリス3匹も行こうと言っていたのだが、 「おきゃくさまはゆっくりしててね!こどもたちとあそんでてね!」 と言ったら上機嫌で引き下がった。 「こっちにおいしいものがいっぱいあるよ!」 と引っ張ってきたのは、とある巨大な蜂の巣。 先が地面にまで届いており、蜂蜜や花粉ケーキなどが採り放題なのだ。 「ゆっ!ゆっ!おいしそうなんだぜ!」 早速飛びつき、そこらの花粉ケーキをむさぼり始める。 「ハフ、うっめ!めっちゃうっめ!」 自分が何をしに来たかもう忘れたのか・・・ 蜂の巣に夢中な親まりさを放って親アリスのいる岩間の洞へと向かう。 「ゆっ! ちょうしはどう?」 「ゆー、ゆっくりしていってね・・・」 体はほぼ回復しているようだが、まだ精神的なダメージが残っているのだろう。 恒例の挨拶にも元気がないし、食料もあまり減っていない。 「ゆー!おかあたんあんまりたべないよ!」 「ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆく~・・・」 3チビは母親を励ますように体をこすり付けている。 「ゆー!いっぱいたべないとげんきでないよ!ゆっくりできないよ!」 そういいつつ部屋を観察する。 下のコケはあまり乱れていない。 ほとんど動いてすらいないのか・・・ 水場食料場共にほとんど散らかっていない。 掃除をしているのではなく、ほんの少しずつしか食べないために散らからないのだろう。 しかし寝床から水場、餌場への道は引きずったようにけずれている。 跳ねる元気もなく、這いずって移動しているのか・・・ 子供を持ってきておいてよかった・・・一人で置いておいたら発狂していたかもしれない・・・ 「ゆー・・・ほかのこどもたちはどうしたの?」 この状態で教えたらまずい気もしたが、まりさはいつ教えてもあまり変わらないと結論付けた。 「ゆー・・・"全員"死んじゃったよ・・・」 「・・そう・・・・・ッ!」 意外な事に泣き喚きはしなかった。 しかし感情は止める事ができないようで、大粒の涙をぼろぼろこぼしている。 「ゆー・・・でもだいじょうぶだよ!もうちょっとであのありすたちはみんなきえるよ!」 「ゆー・・・?」 「おうちもとりかえせるよ!でもこっちのほうがいいならずっとすんでてもいいよ!」 「ゆ~、こっちのほうがいいよ!」 「あっちはどうせもうこわれちゃってるよ!」 「おとうさんはしねばいいよ!」 チビたちは随分ここを気に入ってくれたようだ。 1匹かなりシビアなことを言ったやつがいたが・・・ 「ゆっ!じゃあいくね!みんなはもうすこしそこでゆっくりしててね!」 「ゆ・・・まりさは? まりさはどうしたの?」 たぶん一番聞きたかったことをやっと切り出す親アリス。 「ゆ、いきてるよ!いきててほしい?」 「うん・・・はなしあってなかなおりしたいよ・・・」 ・・・あんなのがまだ恋しいか・・・ 「分かったよ。」 まぁあとはゆっくりアリス3匹のみ。 何とかなるだろう。 親まりさはまだそこらを食い散らかしていた。 「ゆー・・・まりさ!ここになにしにきたかおぼえてる?」 「ゆっ!これをたべにきたんだぜ!」 私はこれと同類なのか・・・ 「ゆっ!そろそろゆうぐれだよ!はやくかえろ!」 「わかったぜ!うちでもたべられるようにこれはもっていくんだぜ!」 「そうだね!みんなまってるからね!」 ゆっくりアリスだけがね。 予想では、姉まりさたちは全滅していてアリスたちが発情して待っているはずだった。 しかし、 「ゆ゛っ!!ゆ゛う゛う゛う゛う゛ぅぅう゛う゛う゛ぅ!!」 姉まりさたちも全滅していたが、同時にアリスたちも全滅していたのである。 そして広間の中央には 「お帰りなさい。おそかったわね?」 なんとゆっくりゆかりんが鎮座していた。 「ゆぅぅぅううぅっ!!ありすになにをしたんだぜ!?ありすをかえすんだぜ!!」 子供はどうでもいいのか。 こちらはとりあえず・・・ 「おそかったわねだって。おお、こわいこわい」 相手の出方を見よう。 「子供達はアリスに交尾を強要されて体が持たずに死んだわ。」 「うそなんだぜ!ありすはそんなことしないんだぜ!」 全く自分のことしか見ていない。 「うそじゃないわ。みんな助けを求めながら死んでいったの。」 「そんなわけないんだぜ!。それじゃ、ありすはどうしたんだぜ!?みんなつぶれてるんだぜ!!おまえがやったんだぜ!!」 状況を全く理解しない。 「ああ、そっちは・・・その子がやったのよ」 いつの間にか、背後に体つきゆっくりフランが忍び寄っていた。 「なっ・・・!?」 「ふ、ふ、フラン!!」 ゆっくりゆかりんはほかの種、場合によっては捕食種とも共存しているらしいが、これが・・・ さすがにこちらも逃げやすい位置に移動する。 しかし、ゆっくりフランが手に持っているのは・・・ 「まっ、まりざああぁぁあ!!だずげでえええぇぇええ!!」 侵入者の方のゆっくりアリスのリーダー格だ。 「あ、ありすをはなすんだぜ!」 「じゃああなたが犠牲になる?」 「ゆ゛っ!?」 「あなたが食べられればアリスは助かるわよ」 「ゆ・・・」 こんなのが・・・ 「ゆ!そうなんだぜ!こっちのまりさのほうがおいしいんだぜ!こっちをたべるといんだぜ!」 「おお、こわいこわい」 こんなものが・・・ 「あら、でもフランはあなたの方が気に入ってるみたいよ?」 「ゆ!?ゆー・・・ありす!ごめんなんだぜ!ゆっくりしんでくれなんだぜ!」 こんなものが私と同種なのか・・・ 「ま、まりざああぁぁあ!!な゛ん゛でぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛おぉぉおお!?」 「しょうがないんだぜ!まだこどもたちをまもらないといけないんだぜ!」 どの口でそんなことが言えるんだ・・・ こんな・・・ 「残念ね。じゃあ潰しちゃって。」 ブンッ! 「ゆ・・ゆゆ!? ゆぶぎゃっ!!」 バチィッ!! なぜか奥に投げ込まれ、壁に激突してぺしゃんこになるアリス。 「ゆ・・・ありすはあげたんだからとっととでていくんだぜ!」 「おお、こわいこわい」 なぜ・・・ 「あら?アリスを潰したらあなたを見逃すなんて言っていないのだけど。」 「ゆ!?たしかにいったんだぜ!どっちかがたすかるっていったんだぜ!!」 「おお、こわいこわい」 なぜ私はこんなものに・・・ 「じゃ、じゃあこいつをたべるといいんだぜ!こいつならたべてもいいんだぜ!」 どんどんと私をフランの方に押していく。 ああ・・・もう・・・ 「鬱陶しいっ!!!!」 思い切り体当たりして壁にぶつける。 「ゆぎゅっ!」 止まったところで上から何度も踏みつける。 「ゆっ! ぐえっ! やめっ! ぶぎゃっ!」 納まらない。 こんなものでは全く納まらない! 「ゆ゛ぅ゛っ!」 私は・・・ 「ぐゆぅ!」 私は同類なのか・・・ 「ぎゅぇ!」 こんな・・・ 「ぎゅぱっ!」 こんなこんなこんなこんなこんなこんな・・・ こんな醜いゴミクズと!! 「ゆぶえ゛え゛ぇ゛ぇえ゛え゛っ!!な゛ん゛でえ゛え゛え゛っぇぇえ゛え゛!!」 「黙れええええええええええええぇええ!!」 感情のままに頬を咥え、奥に向かって投げ飛ばす。 なぜこんなにも醜いのか! 「ほっべがあああぁぁあ!!まりざのほっべがああぁぁぁ!!」 「やぁかましいいいいいいぃぃぃっ!!」 反動をつけて押し潰す。 なぜこんなにも醜悪なのか! 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅう゛ぅう゛う゛う゛ぅっ!!」 なぜ私は・・・こんな低劣な存在なのか!! 「その辺でやめておきなさいな。」 フワッと体が持ち上がる。 「離せえええぇぇぇ!!」 もがいてもびくともしない。 ゆっくりフランはここまで強力じゃないはずだが・・・ 「落ち着きなさい。事情は知っているわ。」 「・・・!?」 「私達は少し前からあなたをマークしていたの。」 「なん・・・?」 「後で説明するわ。とりあえずその子には趣向を凝らした刑を受けてもらいましょう。」 楽しそうに説明しながらゆっくりフランに合図を送る。 と、ゆっくりフランが何か網目状のものを持ってきた。 あれは・・・竹か? フランはそれを入り口の内側につっかえるようにはめる。 「それは檻の入り口よ。それは外側からは簡単に開けるけど、内側からはゆっくりの力じゃ絶対に開けられないようになっているわ。」 まりさはまだぴくぴくと痙攣しているが、意識はあるようだ。 「残念だけど、この森のゆっくりは全滅しているから自分だけが頼りね。」 「・・・? 全滅・・・?」 「近くにゆっくりアリスの大群がいたものだから、この子に掃除させようと思ったのだけど・・・」 「ゅー・・・ゅぅ・・・」 「適当にって言ったら、この辺一帯のゆっくりを全部潰しちゃったのよ」 「ゆ!じゃ、じゃぁおとなりのれいむは!?ごきんじょのぱちゅりーは!?」 「この近くのゆっくり?なら、そこのちょっと開けたところにまとめて"積んである"わ。」 「ゆ・・・ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っぁぁあ゛あ゛ぁあ゛あ゛!!」 いや・・・まだ残っている。 「もし、お前が捨てたアリスがお前を許してくれたら助かるだろう。 ここまできてくれれば、だけど」 「ゆ゛ー!いやだぜ!いますぐたすけてくれなんだぜ!」 「・・・ならそこで腐れ果てて死ね!!!!」 最後まで神経を逆撫でしてくるやつだった。 「さてと・・・次はあなたのことなんだけど」 「・・・何か?」 「あなたは自然に生まれたゆっくりなのにありえないほどの知能を持っているわ。」 「・・・・・・」 「しかもその知能を使い分ける賢さも持っている。」 「・・・・・・」 「でもあなたは所詮ゆっくりでしかないわ」 「・・・・・ッ!私は・・・ッ!」 「だから、私達と一緒に来なさい」 「・・・?」 「私達は、そこに見えてる山の山腹にあるゆっくり研究所の実験体なの。」 「実験体・・・?」 「研究所ではいろいろな検査をされると思うけど、自分のことや他のゆっくりのことも今よりずっと効率よく調べられるわ。」 「・・・・・・」 「自分のことを知りたいのでしょう?」 「・・・やめておく」 別にこのゆっくりゆかりんの話が嘘だと思ったわけではないが、 「もうちょっと自分で調べてみたい」 自分のことは極力自分だけでやりたかった。 対してゆかりんは、 「・・・そう、残念。」 意外にあっさり引き下がった。 「でも、さっきも言ったけどこの森のゆっくりは全滅しちゃってるから、近場ではあの山しかないわね。」 ・・・この森のゆっくりが全滅したのはわざとなんじゃないだろうか。 「あの山に来ることがあったらうちに寄ってきなさいな。一風変わったゆっくりがいっぱいいて参考になると思うわよ」 間違っても加工所なんかに行かないように。 じゃあね。 そう言ってゆかりんはフランに抱えられて飛んで行った。 耳を澄ませてみる。 ゆっくりの声が全く聞こえないところを見ると、(この森全体は分からないが)ここら一帯のゆっくりが全滅しているというのは本当らしい。 「・・・ふぅ」 どうやらあのゆかりんの言う通り、あの山へ行かなければならないようだ。 しかし研究所とやらに行くかどうかは決めていない。 途中何があるか分からないし、山についてから考えてもいいだろう。 その前に親アリスのところに寄っていくか・・・ 竹で編まれたネットにゆっくりまりさが飛び掛ってははじかれている音を聞きながら出発する。 全ては後回し。 ゆっくりゆっくり考えていこう。 私は、どう足掻いてもゆっくりでしかないのだから。 「・・・あのゆっくり、来る?」 「来るわよ。策も罠もまんべんなく張ってあるもの。自然に引き寄せられて来るわ」 「・・・・・・」 「そうでなきゃ、この私があんな簡単に引くわけないでしょう?」 「・・・・・・・・・」 終わり ***************************************************************************************************************************************** 野生のゆっくり同士でやり合わせるつもりだったのに何故か最後研究所ネタが出てきました。なんでだろう・・・ "賢いゆっくりであるがゆえの苦悩"を書こうとしたんですが、おまけ程度で終わってしまいました fuku718あたりを読むと後半読みやすいかもしれません。(読まなくても全く問題はありません。) fuku787の方をとても尊敬していて、途中あれを意識して書きました。 批評は大歓迎です。参考になります。 このSSに感想を付ける
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※ニコニコ カオス ガチムチ 森の妖精2 ゆっくり達の住む森の中、ここに一軒の家が建っている。 ここはゆっくり専用の病院、そこでは日夜男達が傷ついたゆっくりを癒している。 人は彼らに敬意を込めて『森の妖精』と呼ぶ。 ドンドンドン!! 「ゆっくりあけてえぇぇ!!」 「だずげでえぇぇぇぇぇ!!」 激しいノックにより静寂は破られた、ただ事ではないその悲鳴に扉を開ける。 「何の問題ですか?」 彼はビリー、ここゆっくり病院で主治医をしている。人は彼を親しみと尊敬を込め兄貴と呼ぶ。 扉の前には涙でグジョグジョにふやけた2匹のまりさがいた、人間の姿はない。 彼は普段から野生のゆっくりの面倒も見ており、困ったことがあればここへ来るよう言い聞かせていた。 誰に対しても平等に慈悲を与える彼は、仕方ないねの一言で全てを包み込む包容力の持ち主なのだ。 「わるいありすにおわれてるのおぉぉぉ!!!」 「おねがいでずうぅぅぅ!!ずっぎりじだぐないいいぃぃぃ!!!」 「おーけーヤス。カモン、レッツゴー!!」 そういって2匹を招き入れようとする兄貴を制する声がする。 「みつけたわよまりさああぁぁぁぁ!!!にげるなんてツンデレすぎいいぃぃぃ!!!」 「でもそんなまりさもかわいいよおおぉぉぉぉ!!!」 「すぐにきもちよくなるからねええぇぇぇぇぇ!!!」 「「「すっきりしましょおおおおぉぉぉぉ!!!」」」 ドロドロに発情しきったありすが5匹、その目は血走り口からはだらしなく涎をたらしている。 まりさ達は、そんなありす達に輪姦されそうになり逃げていたのだ。 「最強☆トンガリコーン!!」 「「「ゆっばああぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」」 兄貴はそう叫ぶとありす達の中に華麗に飛び込み受身を決める。 不意打ちをくらったありす達はボーリングのピンのように吹っ飛んだ。 「身勝手なすっきりなんてだらしねぇな!!ああもうだらしねぇ!!」 そう言って兄貴はありす達を睨み付ける。これには発情したありすも怯み、都会派じゃないと捨て台詞をはいて森へと帰っていった。 「ゆうう!さっすがあにき!!やっぱりあにきはさいきょうなんだぜ!!」 「あにきのきんにく、とってもゆっくりしてるよ!!」 「いやぁ、サーセーン!!」 そう言って兄貴はまりさ達にウィンクを飛ばした。 数分後、落ち着いたまりさ達から兄貴は話を聞いていた。 なんでもこの森に数週間前からゲスなありすの群れがてやってきて、赤さんも真っ青、もとい真っ赤な外道行為を行っているのだそうだ。以前ありすに襲われた飼いゆっくりの手術をしたが、あれも関係あったのかもしれない。しかし、この森に住むゆっくりが結束すれば、 例え発情ありすの集団であれど撃退できそうなものなのだが 「どういうことなの・・・?」 「ゆー・・・ありすたちのばっくには くいーんありすがついてるんだよ・・・。」 「くいーんありすはおおきくて、とてもまりさたちじゃかなわないよ・・・。」 何でもありすの群れにはクイーンありすなる巨大な個体がいるそうなのだ。 悲観にくれる2匹の姿を見て、兄貴はある決心をした。 「だらしねぇな!!おしぎぼ君Now!!」 そう言って2匹を抱きしめた。 その後、心配そうな顔をする2匹を見送ると、兄貴は助手にこう告げた。 「カズヤ!!明日9時に弁当食べたぁい。」 「あぁん?なんで?」 「クイーンありす、Fuck You!!」 「おお、激しい。」 そうしてその夜、兄貴はいつもより早く床に就いた。 森の中、兄貴は足元のそれに目をやる。 かつて兄貴はゆっくりハンターであった。 ゆっくりハンターとは田畑や家屋を荒らしたり、家畜や飼いゆっくりを襲う、いわゆる悪いゆっくりの討伐を行う者のことである。 兄貴は鍛え抜かれた肉体一つで日夜野山を駆け巡った。彼が通り過ぎた後には潰れた饅頭しか残らなかった。 いつしかユニフォームのレザーパンツが餡子を吸い過ぎ真っ黒になったころ、いつものように討伐を終えた兄貴に声をかける者がいた。 「なんでこんなことするの!!?」 「あぁん?何の問題ですか?」 そこには潰れたゆっくりの側で泣き叫ぶ子ぱちゅりーがいた。親子であろうか。 兄貴はせめて一思いにと手を伸ばす。それでも怯まずぱちゅりーは話し続ける。 「ぱちゅりーたちはなんにもじてないのにいぃぃ!!」 「人のお家に入ったやろ!!」 「にんげんのおうちにはいったのはわるいゆっくりだけだよおぉ!!」 「・・・・・どういう意味?」 「はたけのおやさいぬすむのも いちぶのゆっくりだけだよ!!それだってしかたがないんだもん!!」 「こっちも盗まれたら困るんだね、仕方ないね。」 「でもここは もともと わたしたちのすんでいたもりよ!!あとからきたのはそっちでしょう!?」 「・・・・・・・・・・」 兄貴は言いよどんでしまった。事実この森付近の田畑は、最近人間が切り開き作ったものであった。 平和に暮らしていたゆっくり達を追い出し、人間はどんどん森を切り開いていった。 そうした事柄がゆっくり達を圧迫し、結果、人里を襲わざるを得ない事態を作り上げたのだ。 「わたしたちだって、にんげんに かかわらず ゆっくりしたかった!!でもそれを させなかったのは あなたたちでしょう!?」 ポツ、ポツ、、、ザアァァァァァァ、、、、、 まるでゆっくりのために泣かんとばかりに雨が降り出した。冷たい雨は兄貴の興奮をゆっくりと冷ましていく。 兄貴はぱちゅりーを殺すことは無かった。だがぱちゅりーは逃げることもなく、その雨に身を任せていた。 長い長い雨が明ける頃、そこには1つの帽子と1人の男だけが残された。 そうして兄貴はレザーパンツを脱いだ。 「もう朝やぁ・・・」 窓から差し込む朝日に顔をしかめる。懐かしい夢を見た。兄貴は顔を洗った。 「餡かけチャーハン?」 「ホイホイ☆チャーハン!」 「ナイスでーす!!」 「巻いて食えやぷーさん!!」 並べられたチャーハンをレタスで巻いて食べる。そんな兄貴を皆は心配そうな顔で見る。 何の問題ですか?心配不用とばかりに、兄貴は笑った。 そうして食事を終えた兄貴は1人ガレージへ向かうと、今では使われてないクローゼットからかつての相棒を取り出す。 漆黒に染まりどこか妖しく光るレザーパンツ。 「また着けるんだね・・・仕方ないね・・・」 そう言った兄貴の横顔はどこか寂しそうであった。 「きょうもいっぱい まりさたちを すっきりさせてあげましょうね!!」 「とかいはのテクでめろめろよ!!」 ここは外道なありすの群れ、ここでは朝からありす達が猥談に花を咲かせていた。 今日はどれだけのゆっくりをすっきりさせられるか、そう話すありす達は実に幸せそうだ。 だがそんな平穏を切り裂くように、森に爆音が響きわたった。 ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・・ 「ゆ、ゆゆゆ!?なんなのいったい!?」 「なにこのおと!!ぜんぜんとかいはじゃないわよぉ!!!」 一体何事かと視線を集める 「ちぃ~んぽ~♪朝勃ち~♪」 「「「ゆっぎゃああああぁああぁぁぁあぁぁぁぁ!!!??」」」 凄まじい砂煙を巻き上げ物凄い速さでバイクに跨る半裸のマッチョ。 真っ黒なレザーパンツが尻の割れ目に食い込んで、何とも扇情的な格好である。男はありす達の前でバイクを降りた。 「お相撲!?無理やりすっきりなんてエロいか!!あぁん?卑猥か!?」 「いきなりあらわれて なにいいだすのよ!!」 「わたしたちには まりさたちをすっきりさせるって とかいはなぎむがあるのよ!!」 いきなり現れた闖入者もとい珍入者、その言葉にありす達は抗議の声をあげる。 「ゆ!!あなたきのうのにんげんね!!」 「わたしたちにけんかをうろうなんてばかなの?しぬの?」 「わたしたちにはくいーんがついてるのよ!!」 クイーンに守られているいるという余裕か、あるいは数が多いことからの慢心か。 ありす達はプギャーm9(^Д^)ゲラゲラと兄貴を笑い飛ばした。 「マルチ☆ゲイ☆ペェェンツ!!!」 「「「ゆぼおおおぉぉぉぉ」」」 そりゃこうなるよね。まるで成長してないんだね。仕方ないね。 兄貴のネイティブな発声と同時に吹っ飛ぶありす、流石に分が悪いと判断したのか群れの奥へと逃げ出した。 「おっくせんまん・・・おっくせんまん・・・」 兄貴はその後をセクシーについていった。 「くいーん!!ゆっくりできない にんげんがきたよ!!」 「とかいはじゃない いなかものなの!!はやくやっつけてね!!」 『あら、私のカワイイありす達がお世話になったようね。たっぷりお礼してあげないとね!!』 クイーンありすは全長3メートルはあろうかと言う巨漢であった。なるほど、これでは普通のゆっくりでは敵うまい。 「この森から出ていけぇ!!」 兄貴にはまだ迷いがあった。出来ることなら平和的に解決したい。最大限の誠意を持って兄貴は語りかけた。 だがそんなおり、ある物に気付いた。クイーンの髪にはれいむやまりさ種のリボン、ぱちゅりー種の月型の留め金など様々なゆっくりの 装飾が着いていた。本来ならば、ドスが群れのゆっくりから信頼の証として渡されるものだが、この群れのゆっくりはありす種のみであ る。これが意味することは一つ 『うふふ、素敵でしょう?これは私達がすっきりさせてあげたお礼に貰ってあげてるの。私達にすっきりさせられるなんて幸せに比べれば 些細なものだけどね。なんならあなたのパンツも加えてあげましょうか?』 「おま、人のものを・・・・・!!!」 ありす達はレイプしただけでは飽き足らず、あまつさえゆっくりの命とも言える装飾品を奪っていたのだ!! 流石の兄貴もこれには怒りが有頂天だ。もはやこのクイーンにかける温情はない。 「ナウい♂息子!!!」 兄貴の筋肉が激しく唸る!心も筋肉もキレている!! その様をガッチリムッチリ見せ付けら硬直する取り巻き達、中には気迫にあてられ泣き出すものまでいた。 「あれか!?見せかけで超ビビってるな!?」 『上等じゃない・・・行くわよ!!』 「カマン、レッツゴー!!」 こうして始まったビリー兄貴vsクイーンありすの無制限一本勝負。 普通の人間が巨体のゆっくりと力比べをしたら、一瞬で潰されてしまうことだろう。 眼前の人間に至っては武器どころか身を守る鎧すら身に着けていない。馬鹿め!!クイーンは兄貴に飛びかかった。 プチッ 「さすがくいーんね!!」 「ばかないなかものはしぬべきなのよ!!」 周りのありす達が騒ぎ出す。飛びかかったクイーンをよけることなく、兄貴は一瞬でその下敷きになった。 『まったく、馬鹿な人間はこれだから。それじゃあ皆、今日もまりさを探し、に・・・?』 「どうしたの、クイーン?」 突如クイーンが言葉をとめ、ブルブルと震えだしたではないか。 何事かとクイーンのまわりにありす達が駆け寄ったその時 「ゲイバーーーーーーーー!!!!!」 『ゆ”っがあ”あ”あああああああああああああ!!!??』 「「「ぶっぎゃあああべべべべべ!!!!??」」」 突如として吹っ飛ぶクイーン、その巨体に巻き込まれて数匹のありすが無残にもミンチと化した。 そこから現れたのは兄貴、傷一つなくピンピンしているではないか。 「ぱっちゅりー、うっ!!」 『ぐぐぐぐぐぐ!!!ゆ”る”ざな”い”い”いいいいいいい・・・・・!!!!!』 ダブルバイセップス・フロントからサイドチェスとを決めながら、ムニムニと乳首を上下させる兄貴。 その挑発的な態度にクイーンありすもぶちぎれた。 『死ねええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 ゆっくりらしからぬ勢いで飛び掛るクイーン、だが怒りに我を失った大振りな攻撃は兄貴に容易くよけられる。 次々に繰り出される突進をホイホイと軽やかなステップ(カズヤダンス)でかわしてゆく、だが 「「「そこまでよ!!!」」」 「あぁん、ひどぅい!!!」 なんと取り巻きのありす達が足に絡み付いてきたのだ。不意に足止めをくらった兄貴にクイーンがせまる。 「いかん!!いかんいかんいかん!!あぶないあぶないあぶないあぶな米倉でぇすっ!!!!!」 ドゴォッッ!!! 「ああもう最悪・・・」 取り巻きごと派手に吹っ飛ぶ、流石の兄貴もこれは効いたようで思わず弱音もこぼれる。 クイーンだけなら何てことはないのだが、これだけの取り巻きに不意打ちを食らうとなると厄介である。 おそらくは最初のポージングでビビって逃げ出すだろうと思っていたのだが、まったくの予想外だ。 これだけの群れを纏め上げるとは敵ながらナイスでーす・・・ブスリッ 「アッー!!」 その時兄貴のケツ穴に何かが刺さった。思わず叫んでそれを抜き取る。それは取り巻きの着けていたカチューシャであった。 「・・・・・!!! 全てはチャンス!!!よく育ったナスビね!!!」 それを見て何かを閃いた兄貴はクイーンに向き直ると突進した。 「いかせないわよ!!」 「ゆっくりとまりなさい!!」 「バー!!!ロー!!!」 纏わり着く取り巻きを蹴散らしクイーンに詰め寄る。その姿やまさに人間機関車である。 『ゆぐうぅ!?何のつもり!?』 体に取り付かれたクイーンが身をよじって振り外そうとするも、兄貴はがっちり食らい着いて離れない。 そして手を大きく振りかざし 「アップリケ!!!」 『ゆぎゅうぃ!!?』 手にしたそれを深々と突き立てた。その瞬間兄貴は弾かれ吹っ飛んだ。 『残念だったわね!!ちょっと驚いたけれどちっとも痛くないわよ!!感じないわよ!!そろそろ観念しなさい!!』 そう言って取り巻きに動きを封じるよう命じる。だが取り巻きのとった行動は 「「「ゆっくりできないやつはしねえええぇぇぇぇぇ!!!」」」 『ちょ、ちょっと!!? あなた達何してるの!!?人間はあっちよ!!!』 「「「うるざいいいいぃぃぃ!!!なかまごろじはじね”えええぇぇぇぇぇ!!!」」」 『ゆうううぅぅぅ!!!???』 クイーンは狼狽した。まさか群れのために戦う自分がいきなり攻撃されるとは思わなかったのだ。 必死に振り払おうとするも、親の敵でも相手にするかのように取り巻き立ちはとまらない。 『い、一体どうなってるの!!?人間、あなた何したのよ!!!』 「なったお!!そうなったお!!」 兄貴はウィンクしながらクイーンの頬に指を向ける。そこには死んだ取り巻きのカチューシャが突き刺さっていた。 『!!!!!何てことするのよおおおおぉぉぉぉ!!!!!!!』 「Fuck You !!どうでもいいわ!!」 叫ぶクイーンに一言返すと、兄貴は手を出さずに傍観を決め込む。 そうする間にも取り巻きの攻撃は激しさをまし、ついにクイーンのからだからカスタードが漏れ始めた。 『ゆぐ・・・!!やめろおおおおぉぉぉ!!!』 「「「ゆべえええぇぇぇぇぇぇ!!?」」」 とうとうクイーンは耐え切れず取り巻きを攻撃しはじめた。クイーンが体を打ち付けるたびに無数の饅頭が宙を待った。 『はー・・・はー・・・』 「結構すぐバテるんだね。」 数分後、すべての取り巻きを潰し終えたクイーンは荒い息をつきながら兄貴を睨み付けた。 対し兄貴は舌舐めずりしながら腰を振り、立てた中指をクイクイと曲げて挑発している。 『ゆっがあああああぁぁぁぁぁあああああ!!???』 「キワミってなに!?」 ガシィ!! 兄貴は突っ込んできたクイーンを正面から受け止めた。いくら疲れているとは言え予想外のことにクイーンは奇妙な声をあげる。 「あぁん!?スポーツ的にはハードワーク!!?」 そう叫んで兄貴はクイーンを担ぎあげる、かつて多くのゆっくりを葬って来た必殺技『フェアリーリフト』である。 そしてクイーンの体が完全に担ぎあがったことを確認すると、兄貴は激しく回転しはじめた。 「ぶうううううううううううう!!!!!」 『ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ!!!??』 「勢いあまって・・・・新☆日暮里!!!」 『ゆぼおおおおおおおおお!!!!!』 ビターン!!! 回転の勢いを利用しての叩きつけにより、物凄い音を立ててクイーンは地面と強烈なキスをする。 「蟹になりたい!蟹になりたいね!!」 兄貴はそんなクイーンに足を乗せると誰に見せるわけでもないが、勝利のガッツポーズを決めた。 『ゆ・・・ぐぐぐ・・・』 「ああん?何気に強いですね・・・」 足の下が鈍く震える、クイーンはまだ死んでいなかった。 『ご、ごべんなざい”いいいぃぃぃぃ!!ありす達が悪かったでずううううぅぅぅ!!!』 「あぁん?反省したやろ!!」 『反省しましたああぁぁ!!この森から出て行きまずがら許じでぐだざいいいいぃぃ!!!』 「どうしようかな・・・?」 口では兄貴は悩む素振りをみせる、だが心の中では決まっている。 このありすは余りに多くのゆっくりを犯し、殺しすぎた。今は反省していても傷が癒えれば、また同じような過ちを犯すだろう。 「ふるもっふ!!!」 『ゆべっ!!?』 兄貴は足払いを放ちクイーンを仰向けに倒すとその下腹部にスパンキングをはじめた パパパパパパパパパパパン!! 「イケメ~ンwww? イケメ~ンwww?」 『ゆああああああ!?や、やべでえええぇぇぇぇ!!?』 クイーンは身をよじって逃れようとするが、兄貴はそれを許さない。 「えぇか!?えぇのか!?エッチめ!!言え!!」 『ゆ・・・!!?気、気持ちよくなんか・・・!!!!』 リズミカルな刺激に昂ぶって行くクイーン、気持ちとは裏腹にその身は快楽に溺れて行く。 「ほっそいチンチンねぇーwwwwww」 『ゆぐううぅぅぅ!!?そんなこと言わないでえええぇぇぇ!!!!!!』 堪らず顔を出すぺにぺにを見て告げる兄貴にクイーンは沸騰寸前だ。 「ダブル☆ゆきぽ!!!」 『ゆあああああああああああ!!??ら、らめえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!??』 突如兄貴はそれを両手で握ると激しくこすりはじめた。 「超スピードゥ!!!」 『あっぱぱぱぱぱぱぱ!!!!!』 最後の仕上げと言わんばかりに速さをましてゆく神速の手コキ。ついにはクイーンは絶頂へ達しようとして 「ふぐりっ!!!」 『ま”り”あ”り”!!!???』 一気にペニペニを力の限りむしり取る。快楽から苦痛への一変をくっらたクイーンは目を白黒させる。 だが、兄貴は止まらない。 「ちんこぶすり☆」 『アッー!!!!!』 何と両手をぺにぺにがもげて出来た穴につっこんだのだ!! 「あぁん?入ったやろ!!でらべっぴん!?でらべっぴん!?」 『あぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!!!??』 人間で言うと尿道からて手を突っ込まれて睾丸を内から直に握られているようなものである。 想像を絶する痛みに、クイーンは気がふれんばかりであった。 『殺して!!!もう殺してくだざい”い”いいいいいいいいい!!!!!』 「デビルレイクバーマ!!もぅこれで終わりだぁ!!!」 『びおらんてっ!!?』 そう叫んでクイーンは股間から真っ二つに切り裂かれた。 「なんばパークス・・・」 こうして森の平和は守られた。だが兄貴の戦いの日々は終わらない。 ゆっくりが傷つき癒しを求め続けるかぎり、兄貴は今日も戦うのだ。 人は彼を『森の妖精』と呼ぶ。 「いい目してんね、サボテンね~♪」 ブオオオオオオオオオ・・・・・ 終われ 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人 このSSに感想を付ける
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人も妖怪もあまり近付かない草原。そこはゆっくり達の楽園だった。 そこにはイベント好きという珍しい性質のゆっくり達も住んでいた。 どこから拾って来るのか不定期に段ボール箱を並べてはステージ代わりにしてコンサートを開く三匹。 長女のゆっくりるなさ 次女のゆっくりめるぽ 三女のゆっくりりか 不思議な事に常にセットでしか行動しないこれら三匹をまとめてゆっくりばー等と呼ぶ者も居る。 ゆっくりばー達は、ゆっくりには珍しい歌を歌うタイプのゆっくりだ。 別に意味の無い鼻歌位なら歌う者は沢山いる。ゆっくりばーが珍しいのは、特定の歌を覚えて歌う所だ。 自身が生き残る上で都合の良い事以外全く覚える事が無い野生のゆっくりが、 『歌』という生きる上で不必要な『娯楽』にそれ程の記憶力を発揮するというのは非常に稀な事なのだ。 それはさておき、今日はゆっくりばー不定期コンサートの開催日なのである。 既にステージは完成しており、周囲にはゆっくりばーの歌を聴きに来たゆっくり達が200匹程居る。 「ゆっくりまだかな!!!」 「ゆっくりはじめてね!!!」 「とかいはのわたしはおとなしくまてるんだから!!」 「ちんぽっぽー!」 「むきゅー!」 「たのしみだよ、わかるよー」 「すっぱ!すっぱっぱー!」 「美しくゆっくりゆかりんの為にとっとと歌ってね!!」 「私はゆっくりばーライブを聞くのはどちかというと大賛成だな」 「うっうー♪らいぶ♪らいぶ♪」 「おぜうさま!!おちついてください!!!ハァハァ!!!」 「ZZZ……」 「ちるのふちゃんねてたらだめだよ!!ゆっくりおきてね!!」 「ちんちんかもかも」 ライブの開始を今か今かと待ち続ける観客達。 捕食種まで混じっているが、周囲に危害を加える様子も周囲が怯える様子も無い。 歌は国境どころか食物連鎖のピラミッドすら超越するらしい。\すげえ/ ステージの上に三匹が登った時、拍手の音はあまりしなかったが大きな歓声が上がった。 「ゆっくりまたせたね…」 「いまからゆっくりばーのらいぶがはじまるよ!!!!!ヒャッハー!!!!!」 「ゆっくりきいていってね!!!」 そして観客側から見て左からゆっくりりか・ゆっくりるなさ・ゆっくりめるぽの順に並んで歌いだす三匹。 「あなたは~もうぉ~わすれたかしらぁ~」 「とろはちゅうとろこはだあじ!!!へいらっしゃい!!!」 「ぐまんじゅうのみなさーん!こんにちはー!ゆっくりりかでーす!!」 何と三匹バラバラの曲を歌いだした。だが驚くなかれ、これが彼女らのいつものコンサートの風景なのだ。 普通に考えれば聞き取りづらくて仕方ない筈だが、そこはゆっくり。 聞き取れなくても全く問題無く楽しめている。だってそもそも歌詞とか理解できないし、聞いちゃいねえから。 ただ何となくノリノリな三匹を見て何となく楽しくなっているだけなのだ。そんなもんですゆっくりなんて。 そんなしっちゃかめっちゃかな三匹は次々と歌い、歌い、歌う。 「ねぇ!いぃきぃてぇいぃぃぃぃるぅとぉ!わーかーるほーどーだぁきぃしぃめぇてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 「あーちーちーあぁちいぃぃ!!!もえてるんだぁろーおかあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「ぶっちゃけぇ!お○なにーをするためにー!っえろどうががぁ!ひつよーっおーですーよぉー!!」 「あーっさーもーよーっるーもーぱーっそーっこんのまっえー!!かすになるよぉ!!だめなぼくぅ!!」 途中までは大人しく聞いていたゆっくりみすちーも興奮してステージの上に躍り出て歌いだした。 これもいつもの事であるので、誰も慌てない。もういっそお前も最初からステージの上に居ろよと思う。 既に相当ヒートアップして歌っている四匹だが、まだまだテンションは上がっていく。 普段は大人しくてテンションの低い長女のゆっくりるなさですら興奮で顔が真赤だ。 選曲とテンションが明らかに噛み合わなくても誰も気にしない。だってゆっくりだから。 「はぁーじぃめぇてみたぁとぉきーとぉーてぇもぉきれいぃでえぇぇぇぇ!!!むぅねがさわぁいぃだぁぁぁぁ!!!」 「あいきゃんふらぁい!!!へぇい!!ゆぅきゃんふらぁい!!!へぇい!!うぃぃきゃんふらぁい!!!へぇい!!」 「つんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれつんでれ」 「あいしあったーはずかーしいわーごぉすいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!ぬ!!ら!!せて!!!」 「うっう~うあうあ♪うっう~うあうあ♪いええ♪うっう~うあうあ♪うっう~うあうあ♪いええ♪」 「しょうしゃしょうしゃしょうしゃしょうしゃしょうしゃ!!しょうしゃしょうしゃしょうしゃしょうしゃしょうしゃ!!」 ゆっくりみすちー以外にも何匹ものゆっくりが乱入して大騒ぎである。 最早コンサートと言うより無秩序なカラオケ大会といった有様だ。 ある意味観客と歌い手が一つになっている、いいコンサートなのかも知れない。少なくとも楽しむという意味では。 そんな騒がしい会場に、一人の人間が騒ぎを聞きつけて訪れた。 「お、こんな所でカラオケ大会か。ステージまで作ってあるなんて、生首の癖に生意気な。俺さまも混ぜてもらおう」 そう呟いて、ずんずんと舞台に向かう人間。 オレンジ地にクリーム色のラインが入ったトレーナーを着ており、下は濃い紺色のズボンを履いている。 明らかに幻想郷の住人とは違う服装である。 「おい生首ども!俺さまにも歌わせろ!!」 怒鳴りながらステージ上のゆっくり達を蹴落としてステージに立つ。 「おにいさんだれ!!?ゆっくりかえってね!!!」 「ゆっくりできないひとはでていってね!!!」 物凄い勢いで飛び交うブーイング。だがそんなもの聞こえないとでも言うかのように、 「えー今日は俺さまのリサイタルに集まってくれてありがとう!!ゆっくり楽しんでいってくれ!!」 『ゆっくり』という単語に反応して途端に盛り上がるゆっくり達。 今や蹴り落とされて餡子を撒き散らし絶命した歌い手達の事など誰も気にしていない。それがゆっくりという物なのさ。 乱入者は大きく息を吸い込み手を広げて、 「おーっれーはージャ○イアーン!!!がーっきだーいーしょおおおおおおおおおおお!!!」 凄まじい声量で歌いだした。オリジナルの曲のようだが、凄まじく音痴である。 歌の上手い下手など欠片も解せないゆっくり達ですらその酷い歌声にダメージを受けている。 「「「「や゛べでえ゛ぇぇぇぇぇ!!!」」」」 「「「「ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛お゛ぉぉぉ!!」」」」 「「「「あ゛だま゛い゛だい゛よ゛お゛ぉぉぉ!!お゛があ゛ざあ゛ぁぁぁぁん!!!」」」」 楽しいコンサート会場は一瞬にして地獄のリサイタル会場へと変貌した。 阿鼻叫喚の地獄絵図とはこの事か、観客達は全身の皮を細かく振動させ、白目を剥いて悶え苦しんでいる。そして、 「ゆ゛ぶびゃっ!!」 「ぎょぼっ!!」 「げえぇぇぇ」 「たわば!!」 「ごの゛ま゛ま゛ではわ゛だじの゛じゅみ゛ょう゛がお゛ん゛ぱでま゛っはな゛な゛な゛な゛な゛……ごぽっ」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛びゅぽ!!」 「ばびぶべぼ!!ばびぶべぼはぁ!!」 「だずげ……がばっ!!」 「お゛があ゛ざ……げぴゅっ!!」 次々に餡子が口から目から吹き出て、皮は裂け、体が破裂するゆっくり達。 歌っている本人は気持ち良さそうなのだが、彼が歌えば歌う程聞き手は次々と落命していく。 そんな惨状に一切気付く事も無く歌い続けて30分。彼の気が済んだ頃には彼の歌を聞く者は居なかった。 親友と寄り添い、励ましあった末に皮が裂けて中身が流出した者。 息絶えた友人の苦悶に歪んだ顔を見ながら死んでいった者。 頭部が膨れ上がってから破裂し、中身を撒き散らした者。 その中身を浴びた衝撃でそこの皮が裂けて中身が噴出した者。 苦しむ我が子らを自らの口の中へ避難させるも、次々に口内に広がる甘みに絶望しながら死んだ者。 暗く暖かく、安心してゆっくりできる筈の母の口の中で中身をぶちまけた者。 次々と破裂していく姉妹達の断末魔を傍で聞きながら恐怖に震えて同じ末路を辿った者。 自分はまだ生きている、と訴えかけながら中身を失い潰れて行く母の皮が止めとなった者。 走って逃げようとして飛び跳ね、着地した時の衝撃が引き金となり口から中身を噴出した者。 目から茶色の涙を流しながら飛び去ろうとして叶わなかった者。 様々な死に方をした合計200以上の残骸がそこにはあった。 周囲に漂う甘くて食欲をそそる死臭に腹を鳴らした闖入者は、 「気持ちよく歌ったら腹が減ったなぁ。飯でも食いにいくとするか」 と、鼻歌交じりにその場を去っていった。 かくして人間も妖怪も立ち寄らない、ひたすらゆっくりしていられる『ゆっくりエリア』は、 たった一人の人間によってそれが拙い幻想に過ぎない事を住民のゆっくり達に思い知らせたのであった。 ―――最も、この草原全域に響き渡った死を告げる歌声は、そこに住むゆっくりを全て滅ぼしてしまったのだが。 TATEKABE-GIANT ENCORE!ENCORE! 作:ミコスリ=ハン
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「ゆっくりれいむ」 俺はめったに見かけない、胴付きのゆっくりれいむを飼っている。 理由は、炊事洗濯掃除等をやらせるためだ。一人暮らしなのでやる人間が自分しかいないのだ。 しかし、家のれいむは物臭なゆっくりらしく、洗濯も掃除も余りしようとしない。 毎日やるように言っても、 やらないので何度か、山の奥に捨てに行こうかと思ったが、 今も一緒に暮らしている。 「さーて、今日は風呂に入るぞ」 俺の言葉ににれいむは、びくっと反応した。 「な・な・ななにいってるのおにいさん、れれ・れれれいむはまだきれいだよ」 いくら風呂が嫌いだからって、 どもりすぎだろう。 「知るか、とにかく一緒に入るぞ」 「いやぁぁぁあ!!、おゆさんはゆっくりできないぃぃぃ!!!」 俺は、嫌がるれいむを引きずりながら風呂場に向かった。 一般人にたまに間違えて覚えている人間がいるが、 ゆっくりの全てが、水に溶けるわけではない。 ゆっくりにとりや、ゆっくりすわこ等は、溶けないどころか、 水中で生活できるし、その方が、生存率が高かったりする。 そして、胴付きゆっくりは、水に溶けにくかったりする。 胴付きゆっくりは、 体の表面に数mm程度の特殊な皮が形成されている。 この特殊な皮が耐水性をもっているらしい、 ちなみに、饅頭が人型でも崩れたりしないのもこの皮の為だとか。 だからと言って、毎日胴付きゆっくりを風呂に入れるのはまずい。 水に溶けないので、問題がないように思えるが、 実は、ゆっくりは体が腐らないように、 防虫防腐効果のある、物質を体の表面に分泌しているのである。 風呂に入ると、この物質も汚れと一緒に流してしまうのだ。 ゆっくりんぴーすとかいうゆっくり愛護団体の研究報告によると、 夏場に毎日、胴付きゆっくりを風呂に入れると、 一月で半身が腐ったゆっくりになるんだとか。 そんなわけで、れいむは風呂が嫌いで、 そんなわけで、俺は、れいむを風呂に入れるのは4日に一度にしている。 「あ~~~~、いいゆだよ~~~、ゆっくりできるよ~~~」 とは言え所詮ゆっくり、 風呂に入ってしまえば風呂嫌いを忘れたように風呂でゆっくりする。 「体は洗ってやったんだから、溶ける前に出ろよ」 俺が、れいむと一緒に風呂に入るのは、 そういう趣味があるからではなく、 れいむがゆっくりしすぎて、溶けるのを防ぐためである。 他意はない。 体を洗い終わった俺も、湯船に入った。 「ゆゆんゆ、ゆんゆんゆん、ゆ!ゆゆ~ん」 れいむはご機嫌そうに歌っている。 「ゆゆんゆ・・・ねえおにいさん、これなんなの?」 れいむは、俺のすね毛を掴みながら聞いてきた。 「これは、すね毛って言って、足を守るためにあるんだぞ」 「ゆ!すねげさんがあるとおにいさんはゆっくりできるんだね!!」 少し違う気もしたが、めんどくさいので、 「そうだぞ~、ゆっくりできるぞ~」 と、答えた。 ゆっくりを飼ってよかったことは、早起きになったことか、 朝5:00には、「ゆっくりおなかがへったよぉ」と、起こしにくるのだ。 どこのお年寄りだ。 今日も、朝早くに起こしに来た。 「おにいさんあさだよ。ゆっくりごはんつくってね」 自分で作れよこんちきしょうとは思うが、 もう一年近く同じよう名やり取りをしているので、諦めている。 「あ~まだ眠い」 働きに出るまで、約3時間ある、その分もう少し寝ていたいが、 飯を作るまで、れいむは起こし続けるし、 飯を作ったら、眠気は覚めていたりする。 なので諦めてさっさと起きる。 「ゆっくりおはようおにいさん」 「ん~おはろ~」 起きるとれいむがいつも通りすぐそばにいた。 いつものように、料理作るわけでもないのに、 エプロンをしている。 エプロンを着る時は、なぜか、いつもの巫女装束を着ない。 「はだかエプロンは、おにいさんがゆっくりできるよ!!」 とか、この間理由を聞いてもないのに言っていた。 俺をゆっくりさせるつもりがあるなら、ぜひもっと家事をしてもらいたい。 「さきに、いってまってるからゆっくりしないでごはんつくってね!」 「・・・あ~い」 冷蔵庫の中には、 パンとか調理しないでも食べれるものはいくらでもあるのに、 何でこいつは、わざわざ俺に朝飯を作らせるのだろうか? 台所のテーブルに行くれいむの後姿を見ながら思う。 それにしても、せっかくの裸エプロンも、 こいつでは、魅力は6割減といったところだろう。 あまり、肉付きが良くない体型だし、 ゆっくりだし、なんか表面がテカテカしてるし、 脚にすね毛がびっしり生えてるし、 すね毛? 「ほわぁぁぁぁ!!!!?!」 「ゆひぃ!?どうしたのおにいさん、わるいゆめでもみたの」 「今!現に!悪夢見てるよ!て言うか! お前がどうしたんだよ!こっちの台詞だよ! 何だよそのもっさりした脚!」 「?・・・!すねげさんのことだね! すねげさんがあるとゆっくりできるから、 きのうのよるにすねげのかみさまにおねがいしたんだよ!」 すね毛の神様がんばりすぎだろ、 俺だって誰かに頼られたりしたら、 張り切ってがんばったりもする事もあるさ。 「ゆゆ~んすねげさんとってもゆっくりしてるよ~」 きっとすね毛の神様も、 頼られて張り切っちゃったんだろうな、 何せ、すね毛だ。 『すね毛を生やしてください』 なんて極レアなオーダー、 きっと神生(?)初だろうよ。 今後あるとも思えない。 ダカラ、 レイムニ スネゲハエテモ シカタナイヨネ? 「なんて言うと思ったかこのやろぉぉぉ!!!!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃぁぁ!!」 俺は、れいむのすね毛を掴んでそのまま引きちぎった。 「なにするのぉぉぉ!! すねげさんがないと、おにいさんが「ゆっくりできねぇよ!!なんで俺が胴付れいむに、 すね毛が生えてないとゆっくりできない人間になってんだよ!! どんなHENTAIお兄さんだよ!! 上級者通り越して超級者の位置だよ!」 「おらぁ!ゆっくりできないすね毛はゆっくりしないで消えろぉ!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃああああ!ゆっくりできないぃいい!」 「ガムテープだぁぁ!まとめて抜けろぉ!」 ブチブチブチブチィブチィ 「れいむのすねげさんがぁぁぁ!!」 「オラオラオラオラ」 ブチブチブチブチブチブチ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 「オラ!」 「ユ!」 「」 「すねげさんがないとゆっくりできないよぉぉぉ」 部屋の隅で、泣き喚くれいむ、 部屋中に飛び散るすね毛、 飛び散って張り付いたすね毛まみれのガムテープ 地獄絵図だ。 と、こんなことしている間に、 もうそろそろ家を出ないと会社に間に合わない時間だ。 「れいむ!俺は会社に行ってくるからな!部屋の掃除くらい頼んだぞ」 朝飯は我慢しよう。食ってたら間に合わない。 あ~、疲れた。 朝飯食ってなかったし、 朝っぱらから暴れたので、いつもよりも疲れた。 「ただいま~」 朝、掃除しろと言ったのを、珍しく実行してくれたらしく。 家の中は片付いていた。 「ゆっ、おにいさん、かえってきたんだね」 居間には、巫女服に着替えたれいむがいた。 もうすね毛は生えていない。 すね毛は・・・ 「おにいさんのおかげでぜんぜんゆっくりできなかったよ。 でも、もう気にしてないよ、もっとゆっくりできる、 ふわふわさんがれいむに生えたんだからね!」 「・・・うん、その『ふわふわ』が何なのか一目みてわかったよ。 ありえねぇよ!何だよそれ! その腋毛?気持ち悪いよ! 生えてきたってレベルじゃねぇよ!もっさりしすぎだよ! 自分の頭ぐらいの大きさの腋毛玉なんて始めて見たよ! もっさりしすぎて、さっきから、 『人類は十進法(以下略)』のポーズしか取れてねえじゃねぇか! 俺が会社行ってる間何してたんだよ!腋毛の神様にお願いでもしたのか!」 「なにいってるのおにいさん?わきげさんはかってにはえて 「こないよ!腋毛は勝手に生えてこないよ、そんなには! こっち来い、そんな腋毛修正してやる!」 「やめておにいさん! そんなことしたらおにいさんがゆっくりできなくなるよ!」 どうやら、こいつは 毛が生える=俺がゆっくりできる という式を、確立したらしい。 証明もしてないのに。 だめだこいつ 早く何とかしないと・・・ ~あ~と~が~き~ 初期のゆっくりっぽいものを 書こうとしてたんだ。 書こうとしただけで終わったけど。 このSSに感想をつける
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「ゆっくり避妊ありす」 市場で買い物を済ませ、荷物を持って家へと続く道をひた走る。 というのも、家には飼っているゆっくりれいむとゆっくりまりさが待っているのだ。 最初は「ここはれいむのおうちだよ」などと神経を逆撫でする言動にずいぶん苛立ったものだが、飴と鞭で うまくしつけてやれば、何とか飼えないこともない。 程度を加減して苛めれば、いい感じにストレス発散になるから、なかなか有益な生物だ。 家までもう少し、というところで僕はあるものを見つけた。 「ゆ!!ゆっくりしていってね!!」 僕を目にするや否や、本能に従ってお決まりの台詞を吐く。 そいつは、いわゆる“ゆっくりありす”だった。 金髪にヘアバンドが目印で、どちらかというと珍しい部類のゆっくりだ。 そいつはダンボールの中に入れられていて、うまくはまっていて自力では出ることができないらしい。 そして、そのダンボールには『拾ってください』と筆文字で書いてある。 どうやらこいつ、誰かに飼われていたが捨てられたらしいな。 「おにいさん!!ありすをゆっくりたすけてね!!そしたらとくべつにゆっくりしてあげてもいいよ!!」 この癇に障る喋り方も、きっと捨てられた原因のひとつだろう。 確かに、普通の人間の感覚ならこの言動はイラっとくる。人によっては殺意すら覚えるだろう。 だが、僕は違う。僕にとってゆっくりに対する殺意など存在しない。そこにあるのは、ただゆっくりを虐待 して得られる恍惚感だ。 「あぁわかった、助けてあげるよ」 「ゆ!!ありがとうね!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりしてあげるよ!!」 都会派気取りの台詞を聞き流し、僕は家に向かうのは止めて別の道へと進む。 こいつを飼ってやることに、異存はない。しかし、このまま連れて帰ることはできない。 なぜなら、ゆっくりありすは発情すると他のことには目もくれず、他のゆっくりと交尾を始めるからだ。 交尾って言い方は生易しいな。いわゆるレイプである。 レイプされたゆっくりは、成長が不十分であれば当然蔓を生やした後朽ち果ててしまう。 僕のかわいいれいむやまりさが、こんなクズゆっくりに殺されてたまるか。 ということで、僕は永遠亭の女医にゆっくりありすの不妊治療…ではなく避妊治療をお願いすることにした のだ。 治療はたったの5分で済んだ。 ありすの両頬に親指をねじ込んで、ぐいぐいこね回すだけ。 皮を突き破り、餡子に至った指の振動に、ありすは悲鳴を上げていた。 「ゆぎゃあああああああ!!!いだい、いだいよおおおぼぼぼぼぼぼぼ!!!」 その後、傷に何か特別な薬を塗ると、傷はたちまち塞がってしまい、 「ゆううううう、すっきりー!」 と、まるで交尾の直後のように清々しい表情を見せたゆっくりありす。 僕は受付のウサギに治療費を支払うと、ありすを抱えて今度こそ帰路についた。 「ゆ!!おにいさんのおうちで、ゆっくりしてあげるね!!ゆっくりかんしゃしてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 適当に相槌を打つ。ゆっくりを飼うコツ、それはゆっくりの発言を真に受けず、ゆっくり受け流すことだ。 そうすることで、無駄なストレスを溜めずにゆっくりたちと長きに渡って付き合い、虐待することができる。 最近それができないやつが多くて困るよ。カルシウム足りないんじゃないのか?って思う。 いつもより45分遅れて、自宅に到着した。 玄関の扉を開けると、その音を聞いてかれいむとまりさがピョンピョン跳ねてくる。 「ゆゆっ!!おかえりなさい!!ゆっくりまってたよ!!」 「おなかすいたよ!!ゆっくりごはんもってきてね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり(笑)」 餌をねだって僕を見上げる二匹……視界に入るのは、僕が抱えているもう一匹のゆっくりだ。 「ゆゆっ!?そのこはだあれ?ゆっくりできるこ?」 「ゆっくりできないなら、まりさたちのおうちからでていってね!!」 顔が見えていないから、こいつが誰なのかわかっていないらしい。 僕はありすの顔が二匹に見えるように、向きを変えてやった。 その瞬間、二匹の顔色が変わる。 「ゆぎゅ!?ありす!?」 「ゆっくりでてってね!!ありすとはゆっくりできないよ!!」 ある程度成長してから捕まえた二匹だから、ゆっくりありすの危険性はよく知っているらしい。 同じゆっくりであるにも関わらず『ゆっくりできない』と拒否し始めた。 「大丈夫大丈夫、こいつとすっきりしても、死なないから」 「ゆ!?」 ありすと交尾をしたら、よほど成長したゆっくりでないかぎり朽ち果てて死んでしまう。 それが他種のゆっくりの常識だ。 だが、このありすは避妊治療を施したから、交尾をしても赤ちゃんはうまれないし、朽ちることもない。 僕はそう説明をしたのだが、ゆっくりありすがどれだけ危険か今までの人生(ゆっくり生)で学んできた二 匹は、なかなかそれを信じようとしない。 「だめだよ、ありすとはゆっくりできないよ!!ありすとゆっくりするとしんじゃうんだよ!!」 「そんなことないよ!!とかいはのありすが、とくべつにゆっくりさせてあげるね!!」 僕の腕から飛び降りたありすは、さっそくゆっくりれいむに引っ付く。 頬を摺り寄せるのは、交尾の始まりの合図だ。 振動を与えられて、頬を赤らめるれいむだが、生存本能のほうがまだ勝っているらしくありすを拒絶する。 「ゆ゛!!ゆっくりはなれてね!!ゆっくりどっかいってね!!」 「れいむうううううっぅぅぅぅ!!そんなおこったところもかわいいいい゛い゛い゛い゛!!!!」 一度スイッチの入ったありすは、どのゆっくりにも止められない。 れいむに圧し掛かって、交尾時特有の粘液を纏い、さらにはばら撒き始める。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、避妊の成果を見たいので放っておく。 「ゆゆっゆゆゆゆゆっゆゆゆゆ、やめでよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!! れいむっ!!れいむじんじゃうよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「おじしゃん!!れいむをたすけてあげt、ぐぎゃああああおあおあおあおあおあおあお!!!???」 「おじさんじゃなくて、おにいさんだ、と言ったら何度分かるんだ、この低脳饅頭が(笑)」 まりさをぐいぐい踏みつけるのもほどほどにして、ありすとれいむの交尾を観察する。 しばらくすると… 「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ、すっきりー♪」 「あ…がぅ…ゆぎゅ……」 満足げなありすとは対照的に、満身創痍のれいむ。 通常なら、れいむはこの後朽ち果てると同時に新たな生命を生み出すはずなのだが… 肝心の蔓が生えてこない。ありすの方も、不思議がっている。そして… 「ぎゅ……ゆ…ゆ?…………すっきりー♪」 あろうことか、れいむの方まですっきりしてしまった。 子供はできない、朽ち果てることもない…どうやら、永遠亭の女医の避妊治療は成功らしい。 が、今度はありすの方が不満そうだ。今までとは勝手が違うから…ではなく、生まれてきた子供も犯すつも りだったらしい。 改めて考えると、とんでもない性欲魔人だな。 とにかく、これでれいむやまりさが死んでしまう心配はないから、安心して3匹まとめて飼えるな。 あれから2週間。虐待しつつ生かしつつ、僕のゆっくりライフに変化はない。 変化があるとすれば、それは3匹のゆっくりにとってだろう。 最初、交尾しても朽ち果てないことに、れいむとまりさは喜んでいた。 一方ありすは、交尾しても相手が赤ちゃんを生み出さないことを不思議がっていた。 「ゆ?どうしてありすのあかちゃんができないの!?」 そのせいか、ありすが一方的に交尾を始めることが多くなっていった。 やはり赤ちゃんができてこその交尾なのだろう。 「まままままりさあああああ!!いっしょにあぎゃちゃんづぐろうねええええええ!!!!」 「いぎゃがががががががやめでええええええええ、すっきりー♪」 それでも、相手がすっきりするだけで、赤ちゃんはできない。 自分もすっきりしているからいいのだが、なんとなく満足できないゆっくりありす。 3日もすると、その異変はありすの精神をゆっくり蝕み始める。 「どおじてええええええ!!??どおじてありずのあがちゃんできないのおおお!!??」 交尾の最中も、ありすの声は快感を伴っておらず、どちらかというと必死に子孫を残そうと頑張っているよ うに見えた。 でも、どんなに頑張っても交尾相手がすっきりするだけ、自分がすっきりするだけ。 どんなに交尾を重ねようとも、相手の頭から蔓が生えることはない。赤ちゃんができることはない。 「どおじでえええええ!!!あがぢゃんづぐりだいよおおおおお!!!!!」 数十回の交尾の末、疲れ果てたありすは部屋の隅っこでひとり喚き始めた。 すっきりはできても、本能として『子孫を残す』という点での充実が得られないからだろう。 しかし『すっきりー♪』と交尾の余韻に浸るれいむとまりさは、そんなのお構いなしである。 9日目。ありすにとっての交尾の目的は“すっきりすること”から“あかちゃんをつくること”に完全に置 き換わっていた。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅあがじゃんんんんんありずのあがぢゃんんんん!!!!」 「ゆふふふふふうふんほおおおおおおおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 それでも、相手はすっきりするだけ。そのうち、ありすは自分がまったくすっきりできていないことに気づ いた。 赤ちゃんができない。自分もすっきりできない。そんな交尾に何の意味があるのか。 そこまで考えて、人間並みの知能があれば交尾をすることを止めるのだが、そこはやはりゆっくり。 交尾を止めることをせず、自分が満足するまで交尾を重ねることになる。 「あががががががあがぢゃんんんん!!!!ありずのあがぢゃんんんんんんっがおおおおおおあああ!!」 「ゆううううううううすっきりー♪んああああっほほほほほほほほすっきりー♪」 「いぎゃああああああああどおじでええええあがぢゃんできないのほおおお!! どぼじでずっぎっりできないのぼぼぼぼおおおおおおお!!!!!!?????」 交尾を終えるたびに、満足げに去っていくれいむとまりさ。 れいむとまりさは、自分の愛を正面から受け止めてくれている。ありすはそう思っている。 でも、ありすは全然満足できない。赤ちゃんができない。すっきりできない。 どうして?どうして赤ちゃんができないの?ちゃんとすっきりできるようにしてるのに。 どうして?どうしてすっきりできないの?今まではちゃんとすっきりできたのに。 どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? 交尾のたびにすっきりよりも遥かに苦痛が上回る。 交尾のたびに流す涙で、頬の皮はすでにくしゃくしゃだ。 交尾のたびに、満足して去っていくれいむたち。 自分はいったいなんなのだろう。 れいむとまりさをすっきりさせたくて、こんなことをしてるんじゃないのに。 相手のことはどうでもよくて、自分さえすっきりできて、相手から赤ちゃんが生まれればそれでいいのに。 どうして“それ”ができないの?今まで簡単にできた“それ”がどうしてできないの? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして? そんな疑問と、すっきりできないお預け感が、ありすの精神をえぐり続ける。 14日目。ありすに劇的な変化が訪れる。 「ゆぎゃ嗚呼ああ☆あべおっろ♪あおおああ$おおあありいり!!???」 「んほほほほおおおおおおおお!!!すっきりー♪」 声にならない叫びを上げて、れいむたちをレイプするありす。 いつもどおり、すっきりー♪な結果に至るだろうと思っているれいむたちは、その身をありすに任せる。 実際、れいむたちはすっきりするだけで、朽ちることはまったくない。 永遠亭の女医の避妊治療は、恐ろしいまでに完璧だった。 やはりダメだ。すっきりできないし、赤ちゃんもできない。 気が狂いそうになりながら…いや、既に狂ってしまったありすは、立て続けにれいむたちを犯し続ける。 この頃になると、もう一匹ずつ犯すのが面倒になって、3Pというマニアックなプレイが主なものとなってい た。 やはりダメだ。 「どおじでええええええええええええ!!!???」 どんなにあがいても、赤ちゃんができない。 「どおじでありずのあがぢゃんができないのおおおおおおおおおおおおお!!??」 どんなにあがいても、すっきりできない。 「ずっぎりできないのいやあああなのおおおおあああにいいいいいい!!??」 すっきりしようとすればするほど、すっきりできない悶々とした気持ちだけが蓄積していく。 ありすは、限界に達しようとしていた。そして… ブチッ! ありすの中から、何かが切れる音が聞こえた。 「ん頬青ああおあえrbなえt@あ@tbな@てんb@おあえtgじゃ!!!」 ありすが、壊れた。 中身のカスタードクリームを吐き出すことはしないが、涙・涎・粘液等など、ゆっくりが体の構造上出すこ とのできる、ありとあらゆる体液をブチまけながら、出鱈目に辺りを飛び跳ねている。 おいおい、ここを掃除するの誰だと思ってるんだよ… 本来ならここでありすをブチまけている所だが、もっと観察したいので放っておく。 「ゆ!?ありす!!ゆっくりいていってね!!」 「んびゃえおt8913ろじゃtbt-あ0あぽあ11111」 さすがに心配になったれいむたちの呼びかけにも、ありすは反応を示さない。 これは…完全に逝ったな。そう思ってありすを取り上げようとするが、その前にれいむたちがそれを阻んだ。 「おにいさん!!ゆっくりまってね!!!!」 「これからまりさたちが、ありすといっしょにすっきりするからね!!」 あぁ、そういうことね。 れいむたちにとって、ありすは“すっきりする”ための道具と化していたのだ。 どんなに交尾を重ねても朽ちない、赤ちゃんができない。 そうとなれば、あとはすっきりするための交尾を重ねるだけ。 人間で言えば“セフレ”のようなものだ。 でも、れいむたちはありすが今までまったくすっきりできなかったことに、気づいていないのだろうか? 「んんんほほほほほほおおおおおおおお、すっきりー♪」 「あががががががんぎょおおおおおおおおおおおお、すっきりー♪」 早々にフィニッシュする二匹。そして、次のありすの絶叫に、僕は自分の耳を疑った。 「和えが得荻は@絵t@q034うtq90う4t09q@0ぴっ………すっきりー♪」 今…何といった?すっきりって言ったのか? 確かに言った。ここ2週間すっきりできなかったありすが、“すっきりー♪”と言ったのだ。 次の瞬間、さらに驚くべき現象を僕は目にすることになる。 ありすの頭から、蔓が数本生えてきたのだ。 次々と実がなっていき、それは小さな小さなゆっくりの姿へと変わっていく。 そうか、やっと理解できた。れいむやまりさが赤ちゃんを作る代わりに、ありすが赤ちゃんを作ったのだ。 すっきりできない原因を排除したことで、やっとすっきりすることができたありす。 その満足そうな表情ときたら、今にも天に昇っていきそうなものだった。 だがおかしい、永遠亭の女医の避妊治療は完璧のはず。 これで赤ちゃんが生まれては、避妊治療の意味がない。 そう思った僕だったが、次のありすの行動を見て安心する。 意識を取り戻したありすは、再び発狂して辺りを飛び跳ね始める。 その衝撃で蔓はすべて切断され、赤ちゃんゆっくりは成長過程で切り離されてしまったのだ。 まだ緑色の、未熟児……これでは、「ゆっくりちていってにぇ!」などとかわいい声を発することもできな いだろう。 一方のありすは、と言うと… 「亜rht34hpつぷはいうhrぎうあg費4おあrぎおあrぎいありおおいあろいj!!!!」 一度キレてしまった“モノ”は元に戻らないらしい。 ありすは二度と“とかいは”の知性を取り戻すことはなく… 「ゆぎゅ……ゆっ………ゆっ……ふっ……」 時折、視界に入ったり音が聞こえたときだけ、ぴくっと反応するだけの…物言わぬゆっくりとなった。 れいむとまりさは、ありすのことなどすっかり忘れて別の部屋で遊んでいる。 毎日死なない程度に虐待してやり恐怖を植えつけてあるから、物を壊すことはないだろう。 「ゆ………ゆ………」 そこらへんの雑草を口に突っ込むと、反射的に咀嚼を始めるありす。 2週間前の、都会派気取りのありすの面影は……どこにもない。 …でも。 2週間まったくすっきりできなかったありすにとって、これこそが最高のすっきりなのかもしれない… あとがき 虐待スレ9の551あたりを読んで、勢いで書いてみたよ!! 酒の勢いって怖いね!! これを入れて5作ぐらい書いたけど、全部酒の勢いで書いたよ!! それじゃみんな、すっきりしていってね!! 作:避妊ありすの人