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お酒を解説するジャンヌ @alkjeanne 区別名 酒飲みジャンヌ ALCHEMIST LABORATRY https //t.co/yXq2vOk4pV Tweets by alcjeanne
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DC/W81-036 カード名:一緒に歩く道 麻耶 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《Anniversary》・《委員長》・《メガネ》 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、次の相手のターンの終わりまで、このカードのパワーを+4500し、このカードは次の能力を得る。『【永】このカードのバトル中、すべてのプレイヤーは『助太刀』を手札からプレイできない。』 【起】[このカードを思い出にする]あなたは自分の山札を見て《委員長》か《メカ》のキャラを2枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。その山札をシャッフルする。 R もう。叩くよ? SR 雪……だね……。あは、ホワイトクリスマスだ レアリティ:SR R サーカス 20th Anniversary収録
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autolink LS/W05-060 カード名:歩く萌え要素ゆたか カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 ● パワー:1500 ソウル:1 特徴:《保健室》? 【自】あなたがこのカードの「助太刀」を使った時、あなたの『絆』を持つキャラがいるなら、あなたは自分のバトルしているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 【起】●助太刀1500 レベル1[①手札のこのカードを控え室に置く](あなたはフロントアタックされている自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500) いろいろとご迷惑をおかけすると思いますが… よろしくお願いしますっ レアリティ:U illust.美水かがみ 同条件の一般的な助太刀と比較すると、絆持ちがいれば通常よりも500大きい補正値になる。 そもそも絆持ちキャラクターの役目は舞台に出たときに半分以上終了してしまっているので、その後チャンプアタックを仕掛ける事が多い。 場に留めておく理由も特には無いので、早々に舞台から退場してしまうケースがほとんどだろう。 このカードを採用するのであれば、絆持ちキャラのサイドアタックを視野にいれることや、 絆以外の能力を生かせる絆持ちを使うなどを意識するようにしたい。 ・関連ページ 「ゆたか」?
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「依然、状況に変化無し――――か」 誰に向けたわけでもなく呟いた言葉が、広い廊下に響く。書き終えた書類を眺めながらフェイトは歩いていた。 書類の作成など手馴れたものだが、早々と仕事を終えたことに達成感は感じない。依然、状況に変化無し、と付け加える以外に変化がないからだ。 半年前に起きた、ミッドチルダ地上本部―――否、時空管理局全体を揺るがす大事件。管理局の闇より出でしヒトの欲望の具現――――ジェイル・スカリエッティ。 造られし天才の暴走。否、必然。 少しでも対応が遅れていたら間違いなく時空管理局、ひいては世界の破滅へと向かっていたそれは、その破滅を予期した者、そして抗おうとした者達により決定的な引き金を引く前に止めることが出来た。 周囲はその事件の中心として動いた自分達を破滅から救った「奇跡の部隊」と称するが、 「これ」が最良の結果であったというのであれば――――頷くことは出来ない。 部隊の隊舎壊滅、地上本部への襲撃、地上部隊の実質的なトップであるレジアス・ゲイズ中将を始めとした多くの犠牲者――――― この事態を予期した自分達が居たからこそこの被害とも捉えることも出来る。たしかに世界の破滅と比べれば安い犠牲、十分に過ぎる結果と言えよう。 だが奪われた命を、壊された未来を「犠牲」という言葉一つで終わらせるだけで果して良いのだろうか? それに―――――世界を救った等と聞こえはいいが、新たな争いの火種となるものも多く残されている。 管理局の混乱に乗じた次元犯罪者の行動の活性化。先のレジアス中将とスカリエッティ一味との癒着―――戦闘機人のための資材、サンプルの横流し。 更に連絡が途絶えた管理局最高評議会とも何らかの繋がりがあるとされる。される、というのはこの事件の当事者におけるフェイトや高町なのは、部隊長である八神はやてですら未だ全容を把握しきれていないからである。 いや、させてもらえない、といったほうが正しいか―――――と苦笑混じりにはやてが答えていた。 とにかく、無視できない被害を被り、戦いに勝ってハイお終い、といかないことは事実である。捕らえた戦闘機人の処遇、人員、建物の被害の報告及び再編成等の事後処理に目処が付くころには既に半年が経過していた。 そうしてようやく混乱も収まり平穏が訪れようとした矢先、ミッドチルダにおいて奇妙な噂が立っていた。 曰く、猫っぽい何かが地下帝国を築いてるとか・・・・・パンダのぬいぐるみが夜な夜な徘徊してるとか・・・・・機械仕掛けのメイドが空を飛んでいるとか・・・・・・ 魔導士であろうとなかろうとも道理と常識をわきまえた人間なら馬鹿らしいと一生に附す、子供の童話レベルの他愛の無い都市伝説(フォークロア)である。 ただ、今このときに限っては状況が不味かった。 意思を持たぬ機械の群れ。 空に浮かび破壊を撒き散らす戦船。 そこに佇み狂気する科学者。 人々に刻まれた恐怖を払拭するには、半年は短過ぎた。 自分達の街に正体の分からない何かがいるという不安。不安は疑念を生み、疑念から不信が生じる。そして不信に駆られた者達は狂気を他者へ振るう――――――― そこまでの事態には至ってはいないがこの状況が続けば現実となる可能性は高い。即座にその可能性を危惧したはやての進言を受け地上本部も 「市民の混乱を主とした情報操作、工作活動」として調査を決定した。 “パンダや地下帝国はともかくとして、夜中に猫や機械仕掛けの女性を目撃したということには一定の証言がある。 単なる噂なんかじゃない・・・・・必ず「何か」がこの街に潜んでいる・・・・” そういった経緯で調査の指揮を務めるのが現在書類とにらみ合いをしながら歩く彼女―――フェイト・T・ハラオウンである。 どういうわけか噂の究明を任された古代遺物管理機動六課―――通称機動六課ではあるが、当然思うようには進展しなかった。 機動六課は名の通り古代遺物――ロストロギア、その中でもレリックと呼ばれる超高エネルギー結晶体の回収を専任とする部隊である。 にも関わらず「噂の究明」などという本来の任務とはかけ離れた任務を押し付けられたのである。 無論、単なる嫌がらせでもなければ当て付けでもない。 ミッドチルダに部隊を置いてるといえど、本局の息が厚くかかった自分達と地上本部との折り合いの悪さは今に始まったことではないが、 個人の感情で権力を乱用しているわけではない。彼らもこの事件はこの部隊に任せるのが適任だと判断してのことだ。 市民による数々の証言、ネコやらパンダやらの動物園状態は無視するとして、その中で捨て置けない言葉がある。 ――――――「機械仕掛けの少女」 見知った者ならば当然のように嫌が応にもあの存在を意識してしまう。 戦闘機人。 人の身体と機械を融合させ、常人を超える能力を得たものたち。人の道徳と倫理を踏み越えてまで到達した存在。 確認されている戦闘機人は全員で12体。一体は停止し、先の戦いで捕らえた11体の内、罪を認め捜査に協力した7体から話を聞いた限りでは、 スカリエッティは13人以降の戦闘戦闘機人を製作していないらしい。 だが一味において重要な任務を任されていた1から4番、もしくはスカリエッティ本人しか知りえない戦闘機人が存在するのかもしれない。 疑心暗鬼に駆られた上での空想とは言い切れない。現に捕縛され管理局でも最高レベルの監獄に収容されていても、 スカリエッティは顔色一つ変えずに平然としているのだ。 あれはいつでもここを抜け出せるという絶対的な余裕の表れではないのか? 自分が捕縛された場合に備えた戦闘機人が、この地で暗躍しているのではないか――――― そのため地上本部も迂闊に手を出す事は出来なかった。只でさえ人員不足に悩まされてるというのに更に貴重な戦力を減らす真似は遠慮被りたい。 そこで目を付けたのが彼女達の部隊である。強力――というより明らかに過剰な戦力を保有し、かつ、自分達には直接的な被害が及ばない部隊。 六課側にしても設立の目的もひとまずは達成され、表向きの目的であるレリックも最近は殆ど発見されておらず、 緊急の任務や事後処理が済んだ後はほぼトレーニング三昧―――――言ってしまえば暇なのだ。 ひとまず元は事件捜査や各種の調査などを取り仕切る「執務官」という役職に就いているフェイトを中心として調査を始めた。 だが「何かが潜んでる」ということ以外にははっきりしたことは判明していないのが現状だ。 調査などとは縁のない部署だ。108部隊からも援護を受けているがやはり経験不足は否めない。 確かに戦闘機人など無視できない問題はあるが自分達に任せるのはお門違いでないか。 むしろヴェロッサのような査察官のほうが適任とも思えるが―――そうフェイトは考えていた。 “まーこういう大きい事件があった時っていうのはいつだってヒーローを求めるものやからなぁ。いやこの場合はヒロインか? 色々都合の悪いことを隠そうと必要以上に功績者を持ち上げるっていうのは、まぁ、悪いとは言わないけどなぁ” 愚痴とも皮肉とも取れる親友のそんな言葉を聴いて、フェイトはある小説の主人公を思い出していた。 その小説はあらゆる奇跡を起こす万能の器を求め、過去に偉大な功績を残した英雄を従え殺しあうというやや血生臭い内容だった。 主人公の男は「正義の味方」だった。世界の平和を願い、少しでも多くの嘆きを減らすために 多数を生かし、少数を切り捨てるという手段で世界を回り続けていた。 その中で奇跡の器の存在を知り、戦いに参戦するといった設定だ。 同僚にお勧めされて譲り受けたものの、そもそも本を読む暇など無かったため自室の隅に追いやられていたが、 最近たまたま時間が空いた時にふと手に取って以来、少しずつ読み始めていたものだ。 内容は予想通り凄惨な描写が多かったが文章力は素人目にも非常に上手いと感じ最後は少し涙線が緩んでしまった。 ―――――余談だが、その小説は元はその筋には人気のノベルスゲームの外伝作であったらしく、 そちらもこっそりと購入し全ルートをクリアしたのだが、やはり他人には見せられない描写が多く入っており 親友にも現在は隠し通している状況である。「多分生涯で一番恥ずかしい買い物」 とは後の本人の弁である。以上、余談終わり――――― その中で男は、英雄を戦いの愚かさを覆い隠し、血を流すことの邪悪さを認めないものどもと糾弾していた。 当時でも印象に残っていた言葉だが、今になって改めてその意味を考えていた。 古来より争いで疲弊し、恐怖した人々は大きな拠り所を求める。その多くは戦いにおいて武功を立てた者、 崇め象徴される者に向けられる。 迫る恐怖を打ち崩し、攻め入る軍勢を薙ぎ払い、兵を、民を、国を勝利へ導く御旗の担い手。時として人はそれを英雄と呼ぶ。 だがそうした華やかな武勇譚の裏で、都合の悪い事実を闇に葬るのも事実。管理局に入ってから10年の間、 フェイトもそうした組織の暗部を幾度と無く垣間見てきた。それは今回の事件も例外ではない。 今回の件で漏れ出した闇も上層部は揉み消すだろう。その判断は正しい。明るみになれば 間違いなく時空管理局という組織全体が瓦解する。それでは本末転倒だ。 なら自分達の行いも、所詮は都合のいいプロパカンダにしか過ぎないのだろうか。都合の悪い事実を覆い隠すための見せかけの正義でしかないのか―――――― “・・・・・馬鹿な。何を考えているんだ、私は” 頭に浮かぶ黒い思考を振り払う。良くも悪くも物事を深く考えすぎとは周りからの彼女の評価だ。 そんな考えを巡らしながら歩けばどういった事になるかは押して知るべし。 ましてや廊下の曲がり角から現れた人影には反応など叶わないだろう。 そうして待ち構えていたとばかりに、フェイトの身体に衝撃が走った。 誰かとぶつかった――――慮外の不意打ちであっても宙に待った書類をそのままキャッチしたファインプレーに安堵する間もなく、 周囲の確認を怠っていた自らの迂闊さを悔いた。 「すみません!だいじょうぶで――」 だが果たしてそこにいたのは制服に身を包んだ局員ではなく、 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 無言で立ち竦む少女であった。 ヴィヴィオよりも少し年上、ちょうど十年前の自分程だろうか。 青い長髪、濁りはおろか、光の無い、赤一色の瞳。何より特徴的なのはその服装、正しくは服の色だ。 大きなリボン、ロングコートにロングスカート、靴の全てが黒一色に統一されていた。それを不釣合いと思うこともなく、 人形のような小柄さもあいまってお世辞抜きに可愛らしい。いや、ヴィヴィオの方が可愛いけど。 「君、どうしたの?どうしてこんな所に―――」 ここは六課の隊舎内、ただでさえ市外からは離れている上に 先の事件を受け警備も強化されており、一般の子供が入れるような場所ではない。 あるいは自分の娘が学校の帰りに友達でも連れてきたかとも思ったときに―――その違和感に気付いた。 少女は先ほどから一言も発さず、表情一つ変えない。十歳余りの少女とは思えない程の落ち着いた反応。 それよりもその小さな身には余る魔力の反応、そしてかつて傍らにいたパートナーと同じ感覚は――― 「―――――――――使い魔?」 「―――――――――――――」 その言葉を受けて、初めて少女が反応らしい反応を見せた。 死亡した動物に人造魂魄を憑依させることにより生まれる魔法生命。 今は離れているがフェイトもアルフという使い魔と契約している。だからこそ気付いたが、 そうでない者が一目見ただけでは、この子を使い魔と看破することは難しいだろう。 魔力反応の大きさもそうだが、なにより造りが「巧い」。 使い魔というよりは人を造る目的で生み出された様な緻密さだ。使い魔の性能の高さは、製作した魔導士の能力に比例する。 故に断言できる。この使い魔の作り主はかなり優秀な魔導士であり、そしてこの使い魔に深い愛情を注いでいる。 一般的に使い魔というものは一定の目的を果たすために作成されその目的、 すなわち契約が終了した場合には契約を解除、消滅するという使い捨ての存在だ。 なにせ存在しているだけで魔力を消費するのだ。そして高性能な程その消費量も増えていく。 場合によっては意志や自律的行動を封じて命令だけを受け付ける機械のような扱いを受けることもある。 「・・・・・・時空管理局機動六課、フェイト・Tハラオウンです。先ほどは失礼しました。 差し支えなければ、君の所属部署、もしくはマスターの名を教えてほしい」 先ほどとは改まって丁寧な言葉で対応する。使い魔で、しかもこの場にいるというなら管理局に所属してる者という線が一番妥当だ。 地上本部か、それとも本部からやってきたのか。もしそうだとしても六課隊舎に一人でいることには疑問を抱くが・・・・・・ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 だが少女は相変わらずの無言で、ただ首を左右に振るばかりだ。 警戒してるというよりも、始めから言葉を使う選択肢を破棄している。少なくともフェイトにはそう感じた。 「教えられない、ということですか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 またしても、無言。 “・・・・・・困ったな。管理局に所属していない?それじゃあ・・・・” 全く意思の疎通がままならない会話、否、一方的な質問に途方に暮れるフェイト。 意思を汲み取れない自分を不甲斐無く思いつつも、フェイトにも僅かながらも警戒心が芽生える。 はっきりと管理局所属と身分を明かした自分に何の反応も見せない以上何処かからのスパイという線は薄いが、 このまま素通りして放置しておくには不安要素が多い。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 少女はこちらをずっと見つめている。未だ口を閉じたままだが、その目には何らかの意思が感じる。 何かを伝えようとするような目だ。念話をかけようとしてるのかと思ったがそうではない。 だがそんな目を受けてフェイトに一つの考えが浮かんだ 「―――――――――――あ、」 実践で培った執務官としての経験則か、それとも言葉足らずとも子の意を理解する母親の勘か。 難しく考えることはない。 任務であろうがあるまいがこんな人気のない場所で立ち往生してるということは――――― 「ひょっとして・・・・・・・迷子?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 初めて首を上下に振る少女。どうやら正解らしい。 少し困ったような顔をしている。ようやく見せた年相応の態度にフェイトは苦笑した。 「・・・・・・そう。じゃあ私も司令室に行くから、一緒に行こうか?」 始めのように柔らかい口調で提案をするフェイト。今の彼女には目の前の少女に対する警戒心はすっかり立ち消えていた。 というか使い魔といった事さえも少し忘れかかっていた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 返事は返ってこないが不満そうには感じない。どうやら承諾したようだ。 「うん、それじゃ行こうか。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 この子が犯罪組織の諜報員とはとても考えられない。だとしたらあまりにも無駄が多すぎる。 本当にたまたま迷子になっただけの可能性の方が高いのだ。 あるいは、何処かから流れてきた時限漂流者という線も捨てきれるものではない。 それになにより――――――小さな女の子を一人にしておくのは、 どういう事情にせよ見過ごすことはできなかった。 “やっぱり子供に甘いのかな、私って” 親友から受けた自分の子供に対する評価を思い出し、一人苦笑する。 少女はフェイトの少し後ろを付かず離れずの距離で付いていく。子猫みたいだな、とフェイトは思った。 そこでようやく、初対面の相手にまず聞くべきことを忘れていたことに気付いた。 返事が返ってこないことは予想は付くが、それでも礼儀として聞いてみる。 「そういえば聞き忘れてたけど―――名前ぐらいは教えてくれるかな?」 「・・・・・・・・・・・・・・」 案の定、無言という静寂が、廊下を包んでいた。 まいごの まいごの こねこちゃん あなたの おうちは どこですか おうちを きいても わからない なまえを きいても わからない ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ だまってばかりいいる こねこちゃん いぬのおまわりさん こまってしまって ワン ワン ワワーン ワン ワン ワワーン
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===== 一日目 ====== ひたすらに長い蒼が広がっていた。 雲ひとつない空とはこのことか。遮るものがなく我が物顔で太陽が燦然と輝く。 日差しがやや強いが気温が低くなってきてるこの季節には丁度いい。 まさに絶好の行楽日和。今すぐにでも友人や部下にもまとめて休暇に出して羽を伸ばしたい位だが、仕事柄そうもいってはいられない。 そうやって人々が何の不安も感じずに平和な一日を過ごせるようにするのも自分達の仕事だ。 そんな思いを馳せながら、私八神はやては今日も今日とて雑務に追われるのでした。まる。 ネコ歩く ep02:名前を呼んで ってもう最終話かよっ!? ◇―――――――――――――――――――――――――――― 「――――はい、そうですか。やはりそんな子は見ていないですか。分かりました。 ――いえ、こっちだけでも何とかしますよ。それじゃ失礼します、ゲンヤ三佐」 通信が切れるのを確認して、正面に立つ人物に目を移す。座って待っていてと言ったのに、相変わらずの真面目さだ。 「おまたせフェイトちゃん。ゴメンな、待たせちゃって」 「ううん、気にしてないよ。こっちから急に頼んだことだし。」 金の長髪をたなびかせる女性が答える。社交辞令のような決まり文句だが、 彼女にとっては 心からの本音なのだ。名をフェイト・T・ハラオウンという。 管理局内の数%に満たないオーバーSランクのエリート魔導士であり、自分とは十年来の親友だ。 「それで……どう?」 「残念ながら見事に総スカンやな。師匠も知らないとなると陸の線は薄いかな」 フェイトから突然に迷子の使い魔の連絡を受け、副官のグリフィスに陸―――地上本部の魔導士と使い魔のデータ洗ってもらい数時間、 あっさりと見つかるだろうと踏んでいた予想は全くの空振り、陸に就いて長く自分の師匠でもあるゲンヤ・ナカジマ三佐にも今しがた話を聞いてみたが 特徴に合致する人物は一人として出てこなかった。 「海まで探れば出てくるかも知れへんけど、さすがにそこまで行くと結構手間もかかりそうやしな」 時空管理局本局――通称海はあらゆる世界からあらゆる人材が集まるっている。 性質上数多の次元世界へ干渉するため人員も地上本部のそれの数十、数百倍に登る。人材難といわれる現在だが、 総員を調べ上げようものなら一朝一夕で済む話ではない。 「行方不明のリストかなんかはもう調べたんやろ?」 「うん………」 既に次元震等により行方不明となり捜索依頼が出されているリストはフェイトが事前に調べ上げている。 その成果がなかったからこそこうして組織的な捜査を頼んだわけなのだから。 「まあついさっき迷い込んだっていうなら有り得るかもな」 「―――次元震が、あったの?」 「うん、ついさっきシャーリから聞いたんや。時間にしては1時間位前かな。ギリギリ感知できる位小さい規模やったけど 起きてたらしいんよ。あの子猫ちゃんが入るくらいの穴は開いたかもしれんなぁ」 「それじゃあ……」 「うん、次元漂流者の可能性が高いな」 この世界は、複数の世界により成り立っている。 地上本部があるここミッドチルダ、かつてミッドと並びながらも時の流れに飲まれたベルカ、 そして自分達が生まれ育った地球―――100を超える世界が隣り合わせに並んでいる。 だが密接に繋がっている故に一つの世界の亀裂が他の世界にも影響を及ぼすことがある。 次元震、次元断層による世界の崩壊。その亀裂を産み出す主な要因が過去の禁忌の遺物―――ロストロギア。 過去(むかし)に現在(いま)、そして未来(このさき)もその力に魅せられ破滅する者は後を絶たない。 そうした次元災害によりもといた世界より切り離され異なる世界を彷徨ってしまうという事態も多々ある。 災害そのものの抑止はもとより、次元漂流者と呼ばれる遭難者を元の場所へ送還、保護するのも管理局の役目である。 「もっとも今回は規模が小さい分繋がってる所は把握出来なかったけど、な」 「……そう……」 結局解決に繋がる確かな答えが見つからなかった事に落胆するフェイト。 「まあまあ、しっかりパスも通ってるんやしそう悲観する程でもないでしょ。」 気落ちする親友をフォローするように付け加えておく。 使い魔はその名のとおり使われるモノ。従える主と契約を結び、魔力を供給されなければその肉体を維持できない。 こうして目の前の使い魔が問題なく活動している以上、マスターである魔導士もまた存在しているという事だ。 突発的な事故によりはぐれたというのならまず探し出そうとするだろうが、さすがに世界規模で使い魔の正確な居場所を把握することは 高位の魔導士であろうと難しい。既に次元漂流者や行方不明者のリストに登録はしておいたからそこを経由してこちら側と連絡を取ってもらうしかない。 もっとも――――いまだその遭難者から名前すら聞き出せていない状況なため、 顔写真と簡易な特徴位しか書き込むものがなかったのだが。 「まあ現状ではどうにもならんし、今はゆっくり構えていこうや。そこで」 「ただいまですー!」 まるで示し合わせたかのようなタイミングで、小さな妖精が隊長室へ飛び込んできた。 「おお、リイン、お帰り」 「はいっ!リインフォースⅡ軍曹、ただいま帰還しました!あ、フェイトちゃんもお疲れです!」 「はいな、お疲れさん」 「うん、お疲れ様リイン」 話しを切られたことに特に不快感を表さずにぴしりと胸を張る小さい軍曹殿を労うはやて。 重くなった雰囲気を払おうと話題を変えようとしたところだし、彼女の帰還を待つ間にフェイトからの話を受けたので、特に問題はないのだ。 「んー、こっちも進展なしか……って、なんやこの写真」 渡されたのは警備にあたっていた局員らの目撃証言や事件との関連性があると思われる被害、物的証拠等がまとめられたデータディスクだ。 だがいずれも以前と似たり寄ったりの、ネコらしき何かやら、機械仕掛けのメイドを見たという証言。数件しかなかったパンダを見たという証言が二桁ほどに増えているのが気になりながらも 軽く流し見をする中、一枚の画像に目が止まった。 荒らされたリビングに一つの大きな○。それを囲うようにに小さな○が均等に三つ、それが複数押されている。 小学校にあるスタンプのような、可愛らしい猫の肉球の跡だ。 「猫の足型?ますますもってファンシーやな」 「空き巣に入られた民家に残されてたんです。今調べてもらってますが確認されてるどの生物にも該当しないそうですよ」 次元世界には人間以外にも多くの生物が生息している。 ペットとして親しまれているものからキャロの従える竜種のような人よりも高位な超越種――召喚獣と呼ばれる存在までピンキリだ。 個体数が少ない希少種が裏で高値で売買されているものもあるが、そういった事態を取り締まる為自然保護隊という部隊も存在する。 しかしそれでも全ての種類を把握しているわけではない。未だ未開の世界に生息する新種、あるいは倫理に背き人工的に生み出された生命体が現われることも、有り得なくは無い。 「ちなみに盗まれたのは牛乳です。あとニボシです」 「――――ああ、そう」 最早突っ込むまい。そういう事件なのだと諦観していた。 何というか行為に悪意がない。確認されている直接の被害は空き巣、空の猫缶の不法投棄等々、いずれもまるで童話の妖精の悪戯のレベルの規模だ。もし犯人が101匹猫ちゃんでも1000体のメイド大隊でも今なら平然と受け入れてしまいそうだ。 大言吐いて部隊を動かしたはいいが―――ひょっとして自分はとんでもない大ポカをやらかしてしまったのではないか? ―――もっとも悪戯の度を越えた行為なのは確かなのでそれを取り締まるのに何の問題もないし、事件に大きいも小さいもあったものか、市民の安全を守るためには空き巣だろうが下着泥棒だろうが全力全壊で当たるべきだ、とそう自分に言い聞かせることにした。 「うん、まあちょっとは進展したのかな。重ね重ねお疲れさん」 とにかく確かな物証らしきものが手に入ったのだ。成果としては上々だ。不謹慎だが、こうやって地道に証拠を集めて少しずつ真実に近づいていく過程というのは中々楽しい。 もとは希少技能(レアスキル)を持つ特別捜査官という役職に就く自分だが、実を言えばこういった捜査の方が好きなタイプだ。 「はい、疲れました!それではリインはしばしお休みタイムです―――」 どうやら思ったより長丁場だったらしい。ユニゾンデバイスに組まれたプログラムといえど人同様に疲労もあるし睡眠もする。食欲も大変旺盛だ。必要かどうかはともかく本人は必要と感じるのだ。 あふぅ、と小さく欠伸をしながら自分の寝室へ腰を下ろそうとして、 「………む?」 そこに見慣れぬ先客が居座っていることにようやく気付いた。 「……………」 「………むむ?」 「……………」 「…………むむむー?」 今のリインと同じが一回り大きな黒い体躯、黒く整った毛並み、大き目の黒いリボン―――、を着けた黒猫が、自身のオーダーメイド、こだわりの素材による移動寝室、おでかけバッグの中でと眠っていた。 「……はやてちゃん、このネコさんはどうしたのですか?」 「ん、迷子。主人とはぐれちゃって此処で預かっとるんねん」 「……迷子、ですか」 明らかに不満そうな表情を浮かべるリイン。 まあ一仕事終えてようやく眠りに付こうとしたのに見知らぬ相手に寝室を選挙されては、気分を害せざるを得まい。 「………コホン、これこれネコさん、そこは私の席ですからどいてくださいな?」 なるべく感情を抑えつつ珍客に席を立つよう求めるリイン。 古代ベルカ融合騎―――ユニゾンデバイスとして再生されてはや十年。はやてや他の局員に比べれば大分幼く子供っぽいがこれでも管理局空曹を務める身だ。初対面の人物には相応に丁寧な対応を取れるくらいには彼女も精神的に成長していた。猫だが。 「…………………………」 猫、無反応。 「もしもーし」 「……………………………」 「朝ですよー」 「……………………………」 「―――――むむ」 一向に動く気配を見せない猫。さすがにちょっぴり苛立ちがつのる。 「ほーら、起きるですよーっ」 目の前に座り額をペチペチと叩く。そうしてようやく眠り猫は目を覚ました。 「よしよし、目を開けましたね。そこはリインのホームですからホントは入っちゃいけないんですけどリインは寛大だから許してあげるのです。さあ、分かったら早くそこを―――――」 その言葉が最後まで続くことはなかった。何故ならその言葉を発していた者は、 突然飛び掛ってきた黒い物体に押し倒されていたのだから。 「にゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」 六課隊舎内に、小さな絶叫が響き渡った。 ◇―――――――――――――――――――――――――――― 「は、放すですぅっ!!リインは食べ物じゃないですよ!おいしくないですよぅ!!」 全くの慮外の不意打ちに声を張り上げるリイン。だが昼寝を邪魔されたことへの報復なのか、寝ぼけてるだけなのか、それとも単に遊びたいだけなのか、猫は一向に収める気配は無い。 外から見る分には人形にじゃれついているようにしか見えないだろうが、リインにとっては獰猛な肉食獣に襲われてるようにしか感じられなかった。 「だから放しっひゃうっ!噛っそこ噛んじゃ駄目で……え!?えひゃい」 一見微笑ましい光景だが、弄ばれる人形にとってはそれこそ地獄の宴に匹敵するほどの恐怖だ。 リインの絶叫は、綿を掻き出され憐れな布切れと変わり果てていくもの言わぬぬいぐるみ達の怨嗟を体現してるようだった。 「―――いい加減にっ」 「!」 だが今襲われているのは無抵抗のまま蹂躙される人形ではない。確固たる意思を持ち、その意思を貫くだけの力を備えた魔導の結晶である。 「―――するですっ!!」 怒号一閃、次いで閃光弾じみた発光が辺りを包む。 一瞬早く飛び退き目が潰れるのを免れた黒猫は、少女の変化を見やった。姿は変わっていない。だが30センチ程のミニマムサイズから見た目相応の少女の大きさへと拡大されていた。 ユニゾンデバイス・リインフォースⅡの人間態。小人状態よりも燃費が悪いという事で自身の主が住むような魔法が存在しない世界以外でこの姿になることは少ないが、度重なる猫の暴行を鎮めるべくその姿を解禁した。 「さあ形勢逆転です!よくも今まで哀れな人形扱いにしてくれましたね!さすがのリインも怒りましたよ!!」 清らかな乙女の心と体を傷つけた代償は重い。今やリインの怒りは有頂天にも達する勢いだ。 「……………………………」 「不不不、そうやってだんまりしていられるのも今のうちです!すぐに恥ずかしい位にゃーにゃー鳴かせてあげます!」 手をわきわきしながら不敵な笑みをこぼすリイン。今自分の顔を鏡で見たらあまりの凶悪さに腰を抜かすことだろう。本人だけは。 「さあ覚悟しなさい!悲鳴をあげろ、猫のようなー!!」 がおーと怒号再閃。さすがに自身のデバイスにして半身たる「蒼天の書」は起動していないが本人にとっては通常の数十倍の質量と馬力を得ている。先程のように掴まれる心配は無い。 文字通り身を投げ出す勢いで飛び込んできた一撃(とっしん)は、 視界に突然現われた少女にあっけなく制止された。 「……はれ?」 そんな間抜けた声を出す。だってそうだろう。今まで足元程の大きさだった黒猫が、何の予兆もなく自分と同じ位の年齢の少女へと姿を変えたのだから。 そうしてる間に少女はリインの後ろに回り込む。リインは反応できない。 その無防備な背中から羽交い絞めにするように身を近づけあろうことか――― 耳を、甘く噛んだ。 「みゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」 本日二度目の絶叫が、六課隊舎内に木霊した。 ◇―――――――――――――――――――――――――――― ―――結局、見かねたフェイトにより張り付いていた少女を引き剥がし、虫の息となっていたリインを救出するのに数分を要することになった。 「しかしホンマに使い魔やったとわなー。フェイトちゃんに言われなきゃまるでわからなかったわ」 目の前で行われていた戯れを諦観していたはやてが口を開く。そして冷静に、目の前で起きたそれのあまりの自然さに改めて驚嘆する。 使い魔には人の姿と元になった生物を象った姿の二つの種類がある。彼女に仕える守護騎士の一人、ザフィーラも種別は使い魔と異なるが同じ様に変身が可能だ。 だがそれでも姿を変える際、一瞬といえど「間」を必要とする。それがあの使い魔には一切無いのだ。 はやても、そして自分も目を離さずにいたがその意識をかいくぐるように姿を変えて見せた。 「私はアルフと一緒にいたから…それでも最初は分からなかったけど……というかはやて……」 「ん?」 「リイン、ちゃんと助けなきゃ駄目だよ。大事な家族なんだし」 「いや、あれで案外あのコもいきなり飛ばされてストレス溜まってそうやし。ここはひとつ戯れの場を授けるべきかな、と」 「いや…それは……そうかもけど……」 なにやらもっともらしい理由で納得させようとしてるが、明らかにそれ以外、というかそれ以上の理由があったように思える。主に弄くる的な意味で。 「は、はやてちゃん………リインを……売り渡したのですか……」 「おおリイン、生きとったか」 息も絶え絶えになりながらも、息を吹き返しバッグから這い出たリインが抗議する。いつもなら顔に飛びつくばかりの勢いだが今では浮遊する気力すらない。 「………汚されました……リインもうお嫁にいけません……もう誰も信じられません…………」 そのあまりにといえばあまりの対応に再びバッグの中へ落下するリイン バッグの中から漏れて来る泣き声がなんともいえない哀愁を誘う。。 「泣かない泣かない、今度なのはちゃんに翠屋のケーキもってきてもらうから」 そのまま狸寝入りしそうなリインを引っ張り出し手の平に乗せとっておきの仲直りの呪文を唱える。 もう一人の親友の両親が経営する喫茶店のスイーツ。それが生まれてから約十年に至るリインご機嫌アップアイテムの一つだ。 「……リインがいつまでも食べ物で釣れると思ったら大間違いです……………ですがそれはそれでイチゴタルトを所望します」 ―――そしてそれは現在でも有効らしい。 「ええもう、タルトでもセーキでもなんでもござれ。さあ今夜は一緒に飲み明かそか―――」 「……まあ、リインに関してははやてに任して問題ない、かな」 もう何か色々と駄目な気がするが、それでも彼女のことを誰よりも理解し、愛しているのははやてだろう。 あれも娘の可愛さ故の有り余る愛情表現の賜物なのだ。たぶん。そういうことにしておこう。 それより――とそもそもの騒動の要因である少女へ目を戻す。 あてがわれた大きめの椅子に座っている姿はそれこそ人形のようだ。小柄な体躯、黒の衣装、底の見えない赤い瞳。時折響く鈴の音。 そのどれもが人間味を薄くしある種の無機質さを強くしている。 視線に気付き、こちらを向く少女。相変わらずの無表情だがどこか違和感のようなものを感じていた。 そんな顔を見て不意に思った。 「やっぱり、寂しいよね」 その言葉に、少女の体が僅かに揺れる。どうやら正解らしい。 「………大丈夫」 少女と同じ目線に屈んで、その小さな肩に手を置く。 「君の家も、主人も絶対に見つけてあげる。私は、私達は君の味方だから」 少女は表情を変えない。目を逸らさず私を見つめる。その言葉の真偽を確かめるように。赤い鏡(ひとみ)に、自分の顔が映し出されている。 こちらも目を逸らさずに彼女を見つめる。彼女の心に応えるように。彼女の目に、自分の姿はどのように映っているのか。 「聞かせて欲しい、君の名前を。君の、声を」 柔らかに、だが確かな意志を持って問いかける。 「………………………………………………………………………………………………」 そんな、時間すら停まったかと錯覚する程の長い沈黙の中、 「………………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………………… …………………………………………………………………………………………………… ………………………………………………………………………………………………レン」 まるで海に落ちる一滴の水のような静けさで、小さく呟いた。 「……レンか。いい名前だね」 ようやく聞けた少女の声。それがひどく嬉しくて、大切な誰かに似ている気がして無意識に少し強く頭を撫でる。 「ありがとう―――」 ただ、そう一言を告げる。言いたいことは多くあるが、それが今の感情を集約した言葉だった。 「……………………………………」 突然頭を撫でられる少女――レンは少々困惑したような顔をしながら、けれど決してその手を払いのけようとはせず、身を任せていた。 「はやて、この子のことだけど―――」 「フェイトちゃんが面倒見る、かい?」 自分が言うよりも一歩早く口にするはやて。ここにきて疲労がピークに達したらしい。見ればリインははやての膝の上ですやすやと寝息を立てている。 「うん、元々私が見つけたんだし、最後まで―――責任を取りたい」 はっきりと、自分の意思を告げる。 「―――分かりました。この子は機動六課にて一時保護します。その上でフェイトちゃんには身の回りの世話を任せたいんやけど、どう?」 少しあきれたような、まったくしかたないんだからなーもうといった表情で了承を告げる。 そんなやりとりをこなして、傍に立ち尽くす少女へと向き直る。 「それじゃあ―――少しの間だけど宜しくね、レン」 「……………………………………」 相変わらずの無言。けど何故かそれが了承なのだと理解出来た。少し、その顔が穏やかなものに見えたのは勝手な思い込みだろうか。 「うん、それじゃさっそく部屋の用意―――――」 「何言うてんねん。こんなちっちゃな子を一人で住まわすつもりか?」 「あ―――そうか。じゃあ――」 「いっそフェイトちゃん達との部屋にしたらどう?ヴィヴィオのいい遊び相手にもなるやろし」 「え?いや…それは―――」 「んん?何か?愛する子供は一人で充分ですか?それともこれ以上なのはちゃんとのプライベートタイムを削られるのは御免ですか?」 「そんなことな―――いや―――けど―――」 「んんんーーー?」 「…………………………」 凛、と鈴の音が静かに響いていた。
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カードリスト 能力 https //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=348 解説 相手の手札の枚数が少ないほど能力が高くなるLV3ユニット。 HP70、AT70、AGI3が基本ステータスで、相手の手札の枚数*10、HPとATが減少する。 相手の手札が7枚以上の場合自滅引き分けに注意。 勝利時に、相手のSPを減らし自分のSPを増やすSPドレインが発動し、更に墓地からカードを1枚手札に加える。 相手の手札を強制的に0枚にできる星の怒りと相性がよく、星の怒りとセット出てきたり、星の怒り 使用後の手札が1~2枚の時に出てくることが多い。 相手の手札を3~4枚以下にできるのなら、【ハンデス】ファイルでもある程度活躍できるかもしれない。 素のステータス(特にAT)が高いため、勝利エリア、敗北エリアに置いて能力を参照するために使われることも多い。 ATを参照し墓地回収能力を持っていた、放浪せし者『スケーニカ』修正前とは特に相性がよかった。 相手が聖域の騎士『サージス』、デスブリンガー・エンジェルの場合、オープン発動によるステータス減少が発生しないため、 優勢非優勢問わずバトルに勝利することができる。 ただしこの場合、勝利時発動は発動しない。 コンボor必殺コンボ 大将軍の号令 前のターンに夜歩く者『ルザ』EXを出しておく必要があるが、1SPでHP+20、AT+70することができる。 撤退の策 オープン発動で減少したステータスを元に戻すことができる。 妖精の踊り 初手用。相手がノーセットなら1枚だけある墓地のカードを回収することができるため、サーチとして使うことができる。 同様のことは戦闘用魔法少女【隠密型】、海賊の部下達でも行うことができる。 逃げ惑う市民 勝利エリアの夜歩く者『ルザ』EXと入替えを行い、1SPでHP80、AT70、AGI3のユニットを場に出すことができる。 初手にルザEX+妖精の踊りで逃げ惑う市民をサーチ、2ターン目に逃げ惑う市民、という流れは鉄板コンボ。 勝利エリア発動後に墓地に落ちた逃げ惑う市民を夜歩く者『ルザ』EXの勝利時発動で回収(1/2の確率)してループに入る場合もある。 弱点はエリア除去。 カード背景 ラヴァートの世界ではどんな人物or事件or魔法なのか 関連ファイル ファイル名 関連カード カード名 関連用語 【星の怒り】 収録 どのパックに入っているか? カードリストからコピペしてください。 また着せ替えの有無もここに
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らいむらいとはちをあるく【登録タグ ら アサイチ 曲 氷山キヨテル】 作詞:アサイチ 作曲:アサイチ 編曲:アサイチ 唄:氷山キヨテル 曲紹介 キヨテル先生に らいやないや、と歌ってもらいました。 大地に堕ちた者の歌。 中二病的ななにかを漂わせたかったんですが、自分じゃ無理でした。中二病って難しい。(作者コメより転載) キヨテル参観日4時間目を記念して作られた曲。 歌詞 (個人HPより転載) 咎罪知らぬ故に自らに求めた 走る痛み もがく手足 耐えぬ様に陽が暮れる かの庭もかの城も忘却の彼方 鎖の先を掴む魔導師たちが笑む 朽ちるに任せて是非を問うた 委ねた羽のままに 千切れた足枷失おうと 臥せた大地に頭から沈む 雨嵐雷雲巡り 幾つもの夜越え 山も海も心寄せず 変わらぬ足跡には魔導師たちも飽く 幼気な花に是非を問うた 応えない間に散った 草臥れてなお理由を求めて 痛み止まらぬ背を庇い迷う 生き様も死に様も流れの半ばに 繋がる暗闇から魔導師たちが啼く 罪とは如何、と我に問うた 無知なる無知が罪と 無知とは如何、と皆に問うた 識りえる喜を識る者なりと 問うのは鏡か、是か非かと 二択で返す愚か者 魔導師たちは背を隠さず 残る大地に歩く者 終はあらんと進む コメント 名前 コメント
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第一話 不吉を連れ歩く女傭兵 夜の闇を縫うように、林の木々を避けて男はひた走る。 男の見た目は三十前半、撫で付けた金髪は激しい運動でところどころ乱れ、身に纏った上物の背広も今は泥だらけだ。 息を切らし、それでもなお必死に逃げる。 男は『幸運のロッシュ』と渾名される詐欺師だ。 これまで働いた詐欺は二十四件。 その内バレたのは九件だ。 だが、今まで詐欺がバレても幸運が味方をして逃げ切って来た。 それゆえに渾名が『幸運』。 だから今回だって逃げ切れる。 そう確信しているからこそ、全力で逃げるのだ。 幸運は怠惰な者には味方しない。 ありとあらゆる努力をして、初めて幸運が手を貸してくれる。 そんな信条を持って、今まで詐欺を働いて来た生粋のクズ、それがこの男なのだ。 息を切らしてちらっと後ろを確認する。 追手は、後ろには見えない。 撒いたか、そう思った瞬間、パァンという乾いた音。 足元の石が弾け飛び、驚いて足がもつれて派手に転倒した。 痛みに一瞬だけ動転したがすぐに立ち直り、立ち上がろうと顔を上げたロッシュの目の前、夜風を纏ったソイツがふわりと舞い降りた。 ギョッとして硬直したロッシュのこめかみに、ソイツは拳銃を押し当てる。 「は〜い、お疲れ様。鬼ごっこは終わりだよ。」 場違いに軽い口調で目の前の女がそう言った。 「……クソ、女の賞金稼ぎか。」 「おにーさん、残念だったね。もう少しで河だったのに。」 ロッシュが逃走にボートを使用するのは常套だった。 読まれて途中から先回りされていたのだろう。 だが、俺は幸運の男だ、こんなところで終わらない、なにか手があるはずだと、そう考える。 「それにしても、おにーさんは『幸運のロッシュ』って呼ばれてるんだね。でも今回は、私の『不吉』に呑まれちゃったかな?」 『不吉』という言葉にロッシュはゾクリとした。 『不吉』と女の賞金稼ぎ、この二つから連想される答えは一つだけ。 「ま、まさか、お前……"不吉を連れ歩く"…ネビュラ…か?」 その言葉に女傭兵はニコリと笑った。 「そう、せいかーい。貴方の言うように、私は皆から"不吉を連れ歩く"ネビュラって呼ばれるよ。」 その答えを聞いた瞬間、ロッシュには女の柔和な笑顔が、悪魔の形相に見えた。 * 「んー、久しぶりの獲物だぁ。今日は豪勢に行くぞぉ。」 ロッシュを公安に引き渡し、窓口で賞金を受け取ったネビュラは独言た。 ここ二週間は金欠で節約生活を余儀なくされていた為、ホクホク顔だ。 ネビュラは帝国南部地域では名の通った傭兵であり賞金稼ぎである。 鮮やかな赤銅色のロングヘアに蒼眼、顔立ちの整った美人である。 身なりを良くして黙っていれば、声をかけて来る者も一人や二人ではないくらいに。 だが、そのふたつ名"不吉を連れ歩く"とは、『彼女と関わると碌な事にならない』と、彼女と関わった者達からの話が広まった結果である。 実際のところ、トラブルが起きた事は事実としても、さほど酷い目に遭ったわけではない。 噂は尾鰭が付くものだから、独り歩きした結果がこれなのだ。 それともう一つ、彼女の右上腕に描かれた『十字星を囲む尾を咥えた蛇(ウロボロス)』の刺青も、彼女の不吉を強調している。 ウロボロスは後から描き足したものであるが、十字星は生まれ付きの痣、聖痕である。 聖痕は聖華の三女神からの祝福の証であり、三女神教において特別なものだ。 けれども黒竜教を信奉する帝国においては邪教徒のシンボルであり、迫害の対象となる。 その為、彼女を異物として見る者も多いのだ。 どうであれ、不名誉なふたつ名をネビュラ本人は面白がって否定していない。 自分の運があまり良くない事も自覚しており、他人の運まで食い潰す辺りは、まさに自分にはピッタリだと考えている。 ただやはり"不吉を連れ歩く"などという風評は、戦闘や捕物などではプラスに働くものの、それ以外ではマイナスでしかない。 彼女の事を知った商店や宿などからは煙たがられ、長居することが出来ない。 街の者も彼女を出来るだけ避けようとする。 心無い者達は彼女を邪魔者扱いし、影で罵り嘲っている。 それでも彼女は気にしない、そのように振る舞っている。 今更足掻いたところでどうなるものでもない。 ならばこの状況を受け入れて、どうにか活かす方向に持って行く方が、自分の性に合っている。 ネビュラとはそういう女だ。 「おっと、ゴメンよ!」 通りを歩くネビュラに少年がぶつかる。 「こぉら、気をつけな。」 ネビュラが注意すると少年は手を振りながら走り去る。 さてと……。 * 先ほどの少年が寂れた路地裏を警戒しながら足早に歩いている。 人気の無い袋小路で立ち止まると、ネビュラからスリ取った革袋を懐から取り出した。 ズシリと重い袋の中身は振るとジャラジャラと音がする。 少年はニンマリとして革袋の口紐を解いて中を改める。 金貨と銀貨が無数に入っており、ざっと見ただけでも数万ガルダはあるだろう。 「悪いな、ねーちゃん。俺っち達も生活がかかってってからよ。」 「困ったなぁ、私も生活かかってるんだけどなぁ。」 「!!!」 誰に言ったのでも無い独り言に返事が来て、少年はひどく驚いた。振り返って辺りを見回すが誰もいない。 いや、建物から伸びる影に人影がある事に気がついて上を見上げた。 「あ、ああ。」 「ヤッホー。」 にこやかに手を振るネビュラの姿を屋根の上に見とめた少年は駆け出そうしたが、その行手を遮るように、ネビュラが屋根から飛び降りた。 少年が金の入った革袋をスった時から、ネビュラは少年の跡をつけていたのだ。 途中からは風魔法(ウィンドフロー)で屋根に飛び乗っての追跡だったが。 後ろは壁、目の前には革袋をスった女。 少年は観念してその場に座り込んだ。 「っくしょう、金は返すよ。あとは殴るなり突き出すなり好きにしろ!」 ネビュラは少年が投げてよこした革袋を軽くキャッチ、袋を振って重さを確かめた。 まぁ少年が細工している暇など無かった事は確認していたが念のため。 ネビュラは少年から視線を外さない。 年の頃は十二くらいだろうか、身なりもみすぼらしく、やや痩せている。 だがその視線は鋭く、気持ちだけは負けまいと気を張っているようだ。 「開きなっちゃって。お金だけ返してくれればそれで十分なんだけど。」 その時、ネビュラは背後に複数の気配を感じた。 腰の拳銃に手をかけつつ後ろを振り返り、そこに十代に満たない少年少女の姿を見とめた。 「にーちゃんから、はっ離れろぉ!」 皆身なりは汚く、身寄りの無い孤児だとわかる。 あの少年がリーダー格なのだろう、子供達は彼を助けようとそれぞれ手に棒切れを持ち、屁っ放り腰でネビュラを威嚇する。 「あらら、こんなにいたのか。」 こんな子供、いくら集まってもネビュラにとっては怖くもなんとも無い。 だが、子供に責められていると、自分が悪者のように感じてしまう。 「わかったわかった、離れるから、そこ通してちょうだい。」 少しずつ近づいて来るネビュラから遠ざかるように子供達は道を開ける。 ネビュラはゆっくりと彼らの間を抜ける。 路地へ戻る前にリーダー格の少年にネビュラはなにかを投げてよこす。 「おっと……、おい、なんだよこれ?」 「あげるわ。その子達の勇気に免じて、ね。」 それはネビュラが手に入れた賞金の入った革袋。 中から金貨一枚抜いてある。 「ちっ、礼は言わねーぞ。」 少年の憎まれ口に苦笑しつつ、ネビュラは手を振って路地裏を後にした。 * 「あーあ、私ってツイてないなぁ。」 食事をする為、荒くれの集う酒場に入り、先ほどの少年達はここら一帯でスリや盗みを常習的に行う勢力の大きいストリートチルドレンの集まりで、あの少年が彼らをまとめるボスだと言う話を聞いたのだ。 そんなだったら、せっかく手に入れた賞金をあげなければ良かったと、子供に甘い自分を嗜めるネビュラであった。
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検証内容 羊が移動する際、床が足りなくても無視して移動する。この現象の境界条件を探る。 検証方法 空中に絶妙な足場を作り、麦で誘導して歩かせる。Minecraft PC版 1.8.9(1.9では修正済み) 検証結果 羊が自分の居場所を誤認識するケースがある。例えば下の図で、実際に★の上に居ても□の上にいると認識し、■に移動する。 ★□■ (この時、□が空間であっても関係ない。つまり空中を歩く) 誤認識する条件。立っているブロックの場所によって、認識がずれることがある。 1つのブロックを十字に4分割し、南東のエリアだけずれない。北西のエリアは1ブロック分北西にあるブロック上にいると認識する。 北東のエリアは1ブロック分北にあるブロック上にいると認識する。 南西のエリアは1ブロック分西にあるブロック上にいると認識する。 つまり、全体的に北西に0.5ブロックずつ認識がずれる。 不明点 この現象のわかりやすい説明方法 関連検証 (wiki内リンク)
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部分編集 心の声と歩く気持ち Lv 回数 オーディエンス値 ディフェンス効果値 必要 変動+リミット変動 心理 分類 ディフェンス 1 21 0 0 0 0 0 0 -9 +9 0 200 スキル種別 防御 2 -12 +12 435 必要行動ポイント □□□□□ 3 -15 +15 810 対象 自分 4 20 -18 +18 1325 発動タイミング ディフェンス 5 -21 +21 2000 発動条件 相手ダメージスキル 6 -25 +25 2850 効果継続時間 瞬間 7 19 -29 +29 3900 支持率変動値 0% 8 -34 +34 5170 必要支持率 0% 9 -39 +39 6660 入手方法 ドロップ、購入 10 18 -45 +45 8400 必要アビリティ 防衛メソッド 詳細 藍は一見すると感情の起伏が見られないが、感情が昂ぶると目が攻撃色になる為、実際には普通の人以上に分かりやすい。たとえばホラー映画を見ている時、怪物の出現と同時に目が赤くなってフリーズしたり。高い心理防御値を持つ防御スキル。心理攻撃に対してはまさに敵なしとなる。