約 173,347 件
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/125.html
◆U1w5FvVRgk氏 氏が執筆した作品 037 バカは考えずにただ行動するだけ 041 未知との遭遇 045 西へ向かう 046 三竦み 047 スザク と 銃口 055 少女と獣 057 信じることが正義(ジャスティス) 061 フレイムヘイズ×矛盾×雌伏 066 お前の姿はあいつに似ている 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち 氏が執筆したキャラ 二回 レイ・ラングレン、枢木スザク、水銀燈 一回 城戸真司、北岡秀一、石川五ェ門、シャドームーン、園崎詩音、次元大介、ロロ・ランペルージ、高良みゆき、竜宮レナ、真紅、後藤、ミハエル・ギャレット、泉新一、瀬田宗次郎、シャナ、斎藤一、ストレイト・クーガー、北条悟史、浅倉威、織田敏憲、桐山和雄、蒼星石、橘あすか 三人も死ぬ大胆な話を上手くまとめて、しかも一人も無駄なキャラがいなかったから凄かった -- 名無しさん (2010-02-04 03 06 37) エンド・オブ・ワールドの印象が強い人。意外なことにバトルより繋ぎの方がメインである。 -- 名無しさん (2010-03-14 18 56 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/batoron/
ここは4月23日に開始されたオンラインサービス「武装神姫 BATTLE RONDO」のwikiです。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2265.html
キズナのキセキ・予告編 武装神姫SSまとめ@wiki presents ゲームセンターで囁かれる噂がある。 そのマスターと神姫は、あちこちのゲームセンターや神姫センターに現れる。 神出鬼没。 不意に現れて、有名プレイヤーや実力者とバトルする。 実力も相当なもので、ファーストリーグのランカーに匹敵するという。 しばらくそのゲーセンでバトルをすると、今度は違う店に現れる。 何かを探していると言うが、その目的は誰も知らない。 マスターは女性で、目を引く美貌の持ち主。 神姫はイーダ型のカスタムタイプ。 二人はいつしか、こう呼ばれるようになった。 放浪の神姫『異邦人(エトランゼ)』 と……。 キズナのキセキ ~ 予告編 ~ 久住菜々子とミスティの前に現れた、最強の、そして宿命の敵。 『狂乱の聖女』 大城「こ、こんなやつに……どうやって……勝つってんだ……」 圧倒的な強さの前に、戦慄する大城。 謎めく神姫はいったい何者なのか? ???「ひどい顔ね」 ついに明かされる菜々子の過去。 「本身を抜く」技を身につけるに至る秘密とは? 菜々子「あんたがわたしの神姫だなんて、絶対に認めない」 彼女に何があったのか。 そして、彼女が放浪し、戦い続ける理由とは? 菜々子「リアルモード起動! モード・ビーストッ!!」 ミスティ「おおおおおおっ!!」 本身を抜いて立ち向かう菜々子とミスティに勝機はあるのか? ティア「あなたは……?」 電脳世界の片隅で、ティアは意外な神姫と邂逅する。 海藤「僕たちで役に立てるなら、お手伝いするよ」 虎実「ほんとに……これでいいのかよ、トオノ!!」 美緒「あなたこそ……あの人の何が分かってるって言うの?」 ランティス「ティア……まさか貴女に背中を任せて戦うことになるとは……ふふふ」 前作「ウサギのナミダ」から、おなじみのキャラクターも総出演! いま再び、すべてのマスターと神姫に問う。 絆とは何か? ???「そんなものは、幻想にすぎない!」 本当の強さとは何か? 遠野「俺なんか強いものか。彼女の方がずっと強い」 神姫はなぜ戦うのか? ミスティ「わたしはあなたを倒す。ナナコのために」 そして。 遠野「君に、『エトランゼ』の本当の戦い方を教えよう」 遠野が菜々子に託す、最強の一手とは!? 「ウサギのナミダ」の著者・トミすけが新たに挑む、衝撃の武装神姫ストーリー! 「キズナのキセキ」 これは、ちょっと気が強い神姫と、理想を追い求めたマスターの、絆の物語。 今秋、投稿開始予定! 遠野「キーワードは、武士道だ」 菜々子・大城「……はあ?」 乞うご期待! Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1362.html
さて、夕飯後はいつものように、TV見ながらのまったりタイムです。 いつものようにマスターさんは両手で湯飲みをもって正座で、私もいつものようにマスターさんに並ぶように卓袱台の上で正座で。 最近、『いつものように』というのは、わりと高い幸せポイントを叩き出す要素なのではないかと思ったりしています。 その証拠にドッグテイルも、激しさこそないもののずっとふーりふーりと、止まることなく振られ続けているのです。 その一方で、『いつものよう』ではないからこそ幸せな部分もありまして。 具体的に言いますと、正座する私の下に敷かれた、武装神姫サイズの藍色の座布団です。 過日の神姫センター訪問の際にきちんとした正座が可能となった私に合わせ、マスターさんがお土産と称してお買い求め下さった、お気に入りの一品なのです。 武器や装備といった物以外にも、こういった痒いところに手の届くような小道具も扱っているあたり、神姫センターの品揃えは心憎いものですね。 と、マスターさんがごくさりげなく、湯飲みを卓袱台の上に置きました。 私は特に応えもなく、急須を抱えてお代わりを注ぎます。 ちなみに私の現在の装備は、ハウリン基本セットから武器と手甲・拳狼を外し、手は代わりに通常のマニュピレーターに換装しているている状態です。単純なパワーでは拳狼と腕甲・万武および胸甲・心守を連結させたほうが上ですが、やはり利便性では、指がしっかり使える通常のマニュピレーターのほうがなにかと使い勝手がよいのです。 「ありがとうございます」 深々。 「どういたしまして」 深々。 このあたりのやり取りも、すでに特別な会話は必要なくなっております。 これもまた『いつものように』な、幸せなやり取りですね。 『いつものように』あれば幸せで、『いつものようでない』ことも幸せで。 ああ、かくも世の中は幸せに満ちているのです、しみじみ。 「ところで犬子さん」 「何でしょうマスターさん」 ニュースが天気予報コーナーに変わったあたりで、マスターさんが口を開きました。 顔だけを僅かにこちらに向け膝は向けなおしていないので、話題としては軽いものになると推測されます。 とはいえこちらはお仕えする身、座布団の上でマスターさんに膝を向けなおし、拝聴する姿勢を取ります。 「ふと思い出したのですが、犬子さんにはあらかじめプログラムされた隠し芸をお持ちなのでしたよね」 「はい、ハウリン芸のことですね?」 「ええと、そんなお名前でしたっけか?」 「正確にはハウリンタイプ48の宴会芸カッコ封印指定により現在は正確には47カッコ閉じる、となっておりますが、長いので省略してハウリン芸と」 「なるほど。いえ、あれには他にどんなものがあるのかな、と思いまして」 「なるほどなるほど。では論より証拠、百聞は一見にしかず、ハウリン芸のメドレー公開をば」 「いえ! 実演の前に、ぜひとも説明を!」 ……珍しい、マスターさんがエクスクラメーションマークつきの台詞をお話になるとは。 これはアレですね、以前公開し封印指定された『ゾンビ・ハンド』が、程よくトラウマ風味になっているご様子。 確かにアレは、起動直後で人間の情緒に通じていなかったとはいえ、失敗でした。 いかにあらかじめ外されていた腕部パーツがあって下準備的に絶好のチャンスだったとはいえ、マスターさんが武装神姫がパーツ分解可能であることに違和感を感じていらっしゃった時にわざわざあの技を選ぶとは……まさに「空気読め」と言うに相応しい失態です。 ですが。だからこそなおの事、誤解は解いておく必要がありますね。 私は座布団から立ち上がりますと、にっこりとマスターさんに笑いかけました。 「ご安心ください、マスターさん。『ゾンビ・ハンド』の類な芸ばかりではございませんので。例えば……」 だん、と私は脚甲・狗駆を踏み鳴らします。そして右足を大きく踏み出しつつ、前方に素早く左右で正拳二連。 すかさず左足が跳ね上がり、前蹴り。その左足で踏み込むと同時に、両の手を開くようにして前後に掌底打ち。 そして、右腕を下から、左腕は上から大きく回し、胸の前で交差させてから、視点を右に転じ重心をそちらにずらしつつ右裏拳。 一瞬の貯めのあと、今度は視点を左に転じ、右足で回し蹴り、間を置かず左足で後ろ回し蹴り、その回転の勢いを加速させるようにジャンプし、空中で右回し蹴り。 着地と同時に身を伏せ、回転の勢いを止めずに左の脚払い。 その勢いに乗ったままで身を起こし、全身のバネを使って大きく前方に踏み込みつつ、正拳。 正拳を打ち放った姿勢を保つこと2秒ののち、私は構えを解き、マスターさんに向き直ります。 そして膝を落とし正座をすると、深々と頭を下げます。 「ハウリン芸が18、演舞の型乙・心守・無手……お粗末さまでした」 「お見事でした」 すかさず、いつの間にやらこちらに膝を向けなおしていたマスターさんから、ぱちぱちと拍手をいただきました。恐縮です。 「とまぁこのように、隠し芸の大半は『踊り』の類なのです」 「ほほう、そうでしたか」 今のも基本的には、もとより武装神姫に備わっている攻撃モーションパターンの複合なのですが、それをうまく組み合わせればちょっとした演舞になるという訳です。 「ほかにも、十手や棘輪を用いたバージョンや、吠莱を棍に見立てたバージョン、それらの複合があり、それぞれが数パターンに分かれています」 さらには、胸甲・心守を装備している時と素体の時では関節可動範囲も変わってくるため、そこでもバージョン違いが存在しまして。 「結果、『演舞』の類だけでざっと半数は占めますね」 「なるほど、さすがは武装神姫と言ったところですか」 「そして他にも、開発中にモーションテストでプログラムされたダンスなどもありまして」 踊りという見栄えがあり重心の移動の大きい動きは、デモの意味でもテストの意味でも効果が高いため、武装神姫そのものの開発期にも、我がケモテック社内での開発期にも様々なダンスが仕込まれたようです。 「それが隠し芸として犬子さんに残されているわけですか……なるほど、武装神姫が成立する黎明期から受け継がれてきたものと考えると、感慨深いものがありますねぇ」 なるほど。その視点は、私にとっては新鮮です。 「私にとっては単なる用意されたプログラムと言う認識でしたが……確かに改めてその成立に思いを馳せてみると、こう、身が引き締まるというか、足場が踏み固められたような想いです」 「そうでしょうね、それはあなた方の先達の足跡そのもの……言うなれば武装神姫の、『伝統芸能』と言ったところですから」 そのような形容をお受けすると、まだまだ歴史の浅い武装神姫なりにも受け継がれてきたものがあるという実感を得て、深く感情回路に共鳴するものを覚えます。 それにつけてもさすがマスターさん、私に感銘を受けさせるお言葉もお手の物です。 ……まぁ、私がマスターさんのお言葉ならなんでも感銘を受けるお手軽武装神姫だと言うことは置いておきましょう。 それはともかく。 「そんな訳で、私の中には様々なダンスが用意されているわけですが、我らがケモテック社製MMSともなれば、単なるダンスのさらに一つ上の芸も持ち合わせておりまして」 気を良くした私はさらなる芸をお見せするべく、立ち上がって右手を高々と差し上げ、ぱちんと指を高らかに鳴らしました。 それに呼応するように、マスターさんの座卓に備えられた私のクレイドルの傍に待機中だったプチマスィーンズが一斉に起動、螺旋を描くように一度天井近くまで上昇します。 そしてその高みから、私の背の壱号の指令を受けて、私の目の前に弐号が着地、さらにその上に参号がまたさらにその上に肆号が、どん! どん! どん!と積み上がって行きました。 すかさず私は、肆号の上に顎を載せます。 さらに私の頭部の上に伍号がどん!と着地。その衝撃に耐えながらも、フォーメーションを組み終えた私は、両手をしゃきーんと大きく雄大に広げて、芸の完成を示す最後の言葉を言い放ちます。 「トーテムポール」 ……さすがはマスターさん。常人ならば10秒は反応に困ると思われるこのハウリン芸の38を目の当りにして、わずか二秒で拍手を開始されるとは。いつもながらお見事な義理堅さです。 ちなみにこの一連の仕草及び集結の軌道は実は必要のない動作なのですが、まぁバトルならばいざ知らず芸としてお見せするならば演出も重要と言うことで、いささか芝居がかっておりますので、悪しからず。 「ええと、それで、そのトーテムポールが、ダンスの一つ上の芸なのでしょうか?」 「いいえ」 わりと微妙なバランスを保つ必要のあるトーテムポールフォーメーションでは顔が動かせないので、視線だけでマスターさんを見上げて答える私です。 「これは単に、プチマスィーンズを手元に呼び寄せるついでです」 「そうですか」 「そうです」 つまりこれからが本番です。 頭上から伍号が退いたので、私は身を起こします。 肆号、参号、弐号も順にフォーメーションを解除し、改めて私の背後、腰の高さに整列しました。 おあつらえ向きに、CMに突入したテレビからは、リズミカルなBGMが流れてきます。 「お見せいたしましょう、ハウリン芸の難易度ナンバー3、『アドリブダンスwithプチ』を!」 私はつま先でステップを刻んでCMのリズムとの同調をはかり、同時に、私の背後に控えたプチマスィーンズたちにもリズムに合わせて揺れるような機動をとらせ……そして同調を終えた瞬間、BGMにあわせダンスを開始します。 今流れているのは化粧品のCMなのですが、BGMに流れるタイアップ流行アーティストのナンバーはアップビート気味で、私はそれに対して予測演算も交えつつリアルタイムで相応しいダンスステップを検索即実行、遅滞なく身を踊らせて行きます。もちろん背後のプチマスィーンズたちにもリズムに合わせた動きをさせ、バックダンサーとして演出させます。 ……やがてCMが途切れ、別のCMに切り替わります。今度は日本茶のボトル飲料のCMで、BGMはうって変わって和風のゆったりしたリズムのものになりました。 すかさず私も処理リズムを再調整、再び同調を取ると、今のBGMにあわせたゆったりとした日本舞踊に近いダンスに切り替えます。 そんな風にCMの続く3分間、次々とBGMにあわせたダンスを披露して行きます。 ……簡単に言っていますが、わりと大変なのですよ? あらかじめ決めたリズムであらかじめ決まった機動を取るのではなく、その場に流れるBGMに相応しい動きを瞬時に選択、その選択にあわせた身体運動の制御、さらにはプチマスィーンズへの指令までをも並列処理。 しかも、それぞれが場当たり的ではいけません。ダンスとしての統一感があるように……と、口で言えば一言ですが、それを判断しうる感性の発達が大前提として必要で、つまりいわば創造性をも駆使せねばならないのです。 ハウリン芸の難易度ナンバー3に数えられるのは伊達ではないのですよ。 まぁもっとも、そんな「水面下で激しく足を動かす白鳥」的な事情は、ちゃんと説明しないとなかなかオーナーには……とりわけマスターさんには伝わりにくいのですけどね。 とはいえそれを差し引いて見ても、BGMに合わせて次々変わる、バックダンサーを従えてのダンスには見栄えがよく、それだけでもハウリン芸の上位にランクインしていることの説得力は十分かと。 CMが明けダンスも終了させた私は、座礼をしようとして……ちょっと考えてそれは止めて、代わりに頭甲を外します。 そして頭甲を持った右手を一度頭上に差し上げてから、右足を左後方に引きつつ、右手を大きく横から回すように胸の前まで持ってきながら、一礼。 ちょっと優雅を気取ってみました。 すかさず(今度は遅滞なく)マスターさんからの高らかな拍手を頂きます。 「素敵でしたよ、犬子さん」 「過分なお言葉、痛み入ります」 私は恐縮しつつ照れながら、頭甲を付け直しました。うん、セット良し。 「お気に入りいただけたようで何よりです。現状これが、私のお見せできる最高の芸ですので」 再び座布団の上に正座し、私は深々と座礼します。 その言葉に、マスターさんは首を僅かに傾げました。 「先ほど犬子さんは、今のダンスを三番目と仰っていたように思いますが?」 む、つっこまれてしまいましたか。これは私が迂闊だったと言うべきでしょう。とはいえ聞かれたら嘘が言えないのが武装神姫。答えるほかありません。あとはうまく、話題を誘導できるか否か。 「ええ、仰る通り、難易度の高いものがさらに二つあるのですが、現状ではお見せできないのです」 「ほほう? それはどういった訳なのですか?」 「はい、一つは芸として危険度が高く不適切な面もあるための自粛です。 そしてもう一方は単純に、まだ完成していないのです」 マスターさんは、再び小さく首を傾げます。 「完成していない状態で、芸として登録されているのですか?」 「はい、その芸の理論だけ与えられて、実行部分はすっぽりと抜け落ちている、そんな状態でして」 「それは不思議なお話ですねぇ。その理論と言う部分を、お聞かせ願えますか?」 「はい。その芸、『オリジナルダンス』と銘打たれたそれの解説は、『オリジナルの歌を創作し、それに合わせてオリジナルのダンスを踊る』とだけ記載されております」 「ふむ、オリジナル、ですか……」 マスターさん、それがどういうことかと思案するように、一口お茶を飲まれました。 「犬子さんは、それをどう思いますか?」 「はい」 私は居住まいを正し、ずっと考えていた答えを口にします。 「私はこれを、『開発者の皆様からのメッセージ』ではないか、と考えております」 <そのじゅう> <その12> <目次>
https://w.atwiki.jp/busoushinki2/
武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2 攻略wiki このwikiは「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」の攻略まとめwikiです。 Wikiの編集方法はこちらをご参照下さい。 当サイトは他サイトからのコピペ転載は禁止しております。 商品情報 タイトル 武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2 発売元 KONAMI 対応機種 プレイステーションポータブル ジャンル アクション 発売日 2011年夏 価格 未定 CERO 審査予定 リンク 公式サイト ニュース “きゅんキャラ”などが当たる,「一番くじ 武装神姫」が9月下旬より販売開始 (2013-09-18) 「武装神姫」グッズが,コミケ83に登場。神姫達がデザインされたTシャツなど (2012-12-27) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」,竹達彩奈さんが演じる神姫を配信 (2012-03-16) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」,DLCでマリーセレスシナリオなど登場 (2012-03-09) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」DLCで「オールベルン」が追加に (2012-03-01) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」プロキシマ専用シナリオなどが配信に (2012-02-23) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」,ヴェルヴィエッタの姉妹機「リルビエート」がDLCで登場 (2012-02-16) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」,DLC第11弾はアーティルのシナリオ (2012-02-09) 「武装神姫BATTLE MASTERS Mk.2」,DLC第10号はヴェルヴィエッタ (2012-02-02) 「武装神姫」対象商品の購入者にイラストブックマーカーを先着順でプレゼント (2012-01-26)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1744.html
このページには無頼5「熱唱! 武装神姫」にて使用した各曲の歌詞を掲載します。 ご自由に使用してよろしいですが、使った後に掲示板で報告していただけるとありがたいです。 輝けバトルロンド! 作詞・作曲、歌:零牙 光り輝くステージライト 広がる無限のバトルフィールド 武装を身につけ 大地に立て! 戦闘開始だ 武装神姫 (Fight!) 火花散る 光が舞う 刃がぶつかり音立てる 戦え 戦え! ジャッジが下るまでが戦いだ! 信念ぶつけ舞いあがれ 戦う姫 その名は神姫 ○この歌は本来大会のオープニングとして使われるはずでしたが、当初と書き方を変えたために零牙の持ち歌となりました。 零牙は武人然とした性格ながらも、意外とこうゆうのが好きなのです。 偽りの声 作詞・作曲:A88(風間健人) 歌:グレース 1. あなたに伝える声はいつも 心のこもった暖かい声 だけどもそれは電子の声 紡がれるだけの偽りの声 偽りの声 偽りの愛 プラスティックに包まれたそれは 冷たく聞こえる 2. 小さな体は科学の結晶 昔から見てきた幼い頃の夢 だけどもそれは機械のかたまり 意志をもった偽りの友達 偽りの体 作られた心 だけどねそれは人の 心がこもったお人形 私は紡ぐ偽りの歌 それはホントの心の声 あなたについていきます ホントの心と偽りの体で 紡ぎたす声が嘘でも 私の心は本物です いつか紡ぎたい 本当の声で ○前バージョンではゲストのリゼに歌ってもらいましたが、アマプロのグレースの参加がぼかされているのもあり変更。 歌詞の明度はその時のノリで異なります。 いつか飛びたてあの空へ 作詞・歌:ヒカル 作曲:彩聞令佳 光が眩しいあの青空 あなたは今どこにいるでしょうか? わたしにあの高さへと届く 銀の翼があるならば 飛びたちたい あなたの場所へ 飛んでゆきたい 今すぐ! 遙かな空へ 翼翻し 光る星の彼方へと たとえあなたが見えなくても 絶対ね 抱きしめます いますぐに ○爽やかなアップテンポで歌うのが正解のこの歌。 自分の詩は「星」に関係した言葉がたびたび出てきますが、おそらく「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」の影響があるのかと。 夕・夜・朝焼け 歌:ヒカル きらり きらり 星が瞬く 今日はおしまい 日が沈む 家に帰ろう やさしい母元へ 太陽また明日 顔見せて 空に転がる星の大イリュージョン 今日も見守るあの星は 願い星 また明日日が昇り 明るい世界 やってくる ○夕焼けと浮かび始めた星空を見てヒカルが歌った即興の歌。 なんかノリが70年代ロボットアニメのEDっぽいですが気にしない。 以上でございます。 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2632.html
「ごめんね。同じような人がいて、つい嬉しくなっちゃって」 「……はぁ、そうなんですか」 やっちゃったなー、これは。絶対変な人だと思われてるよ。僕も逆の立場だったらそう思うし、なんでこんな暴走したのかな、僕は。 「あはは、面白いマスターさんだね」 少女の肩の神姫がシオンに話しかけてくれている。あれは火器型の神姫だったかな。 「でも、お優しいです。とり乱したのも、お友達が来なくて寂しかったんでしょう」 シオンは本心でそう言ってくれてると思うけど、それがかえって痛かったりして。 「それじゃあ、改めて。僕は長倉 螢斗。この子はアーティル型のシオンです」 「よろしくお願いします」 「私は、その……」 「リミちん、ちゃんと自己紹介しなくちゃー。ほらほら」 「あ、うん。私は霧静 璃美香です。この子はゼルノグラード型のアリエ……です」 霧静さんは言い終わったら、顔を俯かせてしまった。 「アリエでーす、どうもー。すまんねぇー、この子ちょっと人見知りなもんで」 「いえいえ大丈夫ですよ。僕も少しそういうのありますし」 「本当かなー? がっついて、リミちんに話しかけてきた時はそうは見えなかったけどなー」 「あれはっ!……ただ、お友達になれそうだなーって思ったから勢いで」 「いや、あれは一歩間違えば、ナンパの部類だね。うん」 「ナンパって。それはないよ……」 なぜかこのアリエって神姫ものすごく馴れ馴れしい。オーナーの霧静さんもオロオロとことの成り行きを見守ってるだけだし。 「とりあえず!……ここにいるという事は神姫バトルが目的なんですし、バトルやってみませんか?」 「そう――」 「そだねー。ケートん、シーちゃんとも仲良くなれそうだし。交流を深めようではないか」 霧静さんが言う前に勝手に決めている。口は開いた状態で止まった。 そしてなぜか、あだ名みたいのも了承も取らず決められている。 シオンもなにも言わないし、僕も、それはいいのだけど。 ゼルノグラード型はみんなこうなのか? それともこのアリエだけがこういう性格なだけなのか。 「ハァ……すいません。この子、誰でもこんな感じで。すいません……」 霧静さんはものすごく申し訳なさそうに頭を下げている。見た感じ、いつもこうやって苦労させられているのだろう。 「霧静さん、ちょっといいかな?」 話を聞けば僕と同じ高校一年らしいので、敬語はいらないと言っていた(主にアリエが) 霧静さんにも一応は了承もとったし、これで少しは仲良くはなれただろう。 それにまず僕はシオンのことを話しておこうと思った。 「シオンはちょっとバトルがしにくいというか……えっと、なんて言えばいいのか」 「螢斗さん、私は大丈夫ですよ」 そう言うが、実際に僕はシオンのバトルを見てはいないけど……心配なのだ。 「シオンちゃんがどうしたんですか?」 「なになに、私と同じになんか訳有りかい」 私? アリエもなにかあるのだろうか。霧静さんを伺うと、 「アリエ。それは……」 霧静さんは何か言いづらそうに口をつぐんでいる。 「まあまあ、全てはバトルをしてみればわかることさね。はーい、それじゃあみんな、台について」 アリエはそう言うと霧静さんの肩から降り立って、一人で向こう側のブースに行ってしまった。 「まったく、アリエは。とりあえず、長倉……くん」 「……なにかな」 「まずはお互い、バトルさせてみて……その後色々話してみないかな?」 頭のリボンを指で触りながら、目線は横を向いている。話すのは得意そうに見えないけど、霧静さんはそう言ってくれる。 勇気を出して言ってくれてるようにも見える。 霧静さんもなにか抱えているようなそんな感じ。 なんて、さっき知り合えた人にこんなこと思っちゃいけないよね。 「そうだね。シオン、僕たちもバトルの準備しようか」 「はい! 頑張ります!」 ―――― バトルのステージは廃墟街になっている。 さびれた廃屋やビル。むき出しのコンクリート。ボコボコ穴の空いた道路にへし折れた信号機などなど。 リアルであったなら、不気味としか言えないな。 いまそこでシオンが廃ビル群の一角に潜んでいるのが画面からは見える。 僕はオーナーブースから、シオンに語りかける。 「怖くない?」 「……大丈夫です」 大丈夫と言うが、本当だろうか。 フェリス・ファングを両手で構え、その場には緊張感が漂っているように思える。 「火器型はその名の通り、銃器を使う戦闘が得意だと思う」 僕がいままで見てきた情報では、ゼルノグラードは火力のある武装を念頭に置いている武装神姫だというのは知っている。 だけど、 “訳有り”とはどういうことだろうか。 それがさっきから引っかかる。 ――いや、でも、そんなことは後回しにしよう。 まずはシオンのバトルを見ておかなくちゃ。 僕が冷静に指示できて、シオンもバトル恐怖症が起きなかったら、初バトルで勝利できるんだ。 よし、そうと決まれば。 「シオン、敵の気配は?」 「まだ確認は出来てません。まだ近くにいないのかと」 「それじゃ、危ないけど周りを索敵してみよう」 はい、とシオンは答えると、銃を構えたまま細い通路といえる路を進んでいく。 障害物が多いバトルなら、身を隠して攻撃する戦法が有利だろう。派手さはないけど、真っ向からやりあって勝ち目はあまりないと思う。 僕の経験も少ないし、シオンはちゃんと戦えるのか心配でもある。 でも、バトルに勝てれば自分の自信にも繋がるだろうし、バトルの拒否感も和らぐかもと思った。 「螢斗さん、あの、奥にいました」 「え、気付かれた?」 「いえ、その、なんと言いますか。アリエさん……くつろいでます」 「……なんで」 見ると、開けた道路にアリエが座っていた。崩れた、腰掛けるのにちょうどいい大きさのコンクリートに座り、のんびりとしている。 軍隊の兵士みたいにペイントされているアーマー。それに身を包んでいるアリエの姿があった。戦闘状態の筈なのだけど、暇そうである。 ……そんなに時間をかけたわけではないのに。 傍らには腹にパイプみたいな筋の入った奇妙な大剣がある。武器はそれだけしかない。銃みたいな武装は見当たらない。 「どうしますか?」 シオンが訪ねてくる。どうしようかな。あんな油断している姿をみせられるなんて、よほど余裕があるのか。 弱いと思われているのか。……実際そうなのかもしれないけど。 こっちが考えていると、アリエが動きをみせた。 立ちあがり、あくびをしてから背筋を伸ばしている。リラックスしているな、と思うけど、あれは相手の罠なんだろうか。 「バレバレだよー。出てきても、いいんじゃないー!?」 片手に大剣を持ち、声を張り上げている。 いる方向に声は向けてないけど、――なんて言った? アリエはシオンが近くにいるのがわかっている。 そんなミスはしていないと思ったけど。 「しょうがない。不意をつくのは止めて出よう。真っ向から挑むけど、いける?」 「いけ……ます」 その震えは恐怖なのか、武者ぶるいなのかはまだ僕にはわからないけど、 「いくよ」 戦いを楽しめるようになればわかるのかな。 シオンが路地に飛び出す。 スラスターを作動させて駆けながら、アリエに狙いを定めてフェリス・ファングを構える。 その後の動作は引き金を引くだけなのだけど。 ――引かない。 いや、シオンは引けないのか。 やっぱり、うまく戦えないのか。あっちはもうすでに臨戦態勢に入っている。 「シオン! 接近戦に変更して!」 なにもしないのなら、ただの動く的だ。 ここは相手の武装も考えて、接近戦に持ち込んだ方がマシだ。 武器で打撃を与えるなら誰だってできる。 フェリス・ファングをしまわせ、腰からナイフを取りださせる。 宮本さんから預かった武装には、近接用の武器がなかったから、淳平から神姫用のを譲ってもらった物だ。 シオンはそれを振りかぶって、勢いのままアリエに攻撃を加える。 「おりょ。なんか、勢いのわりに軽いね。銃でなんでか何もしなかったし」 ガンッ! と場に大きな音を響かせた。 大剣で攻撃を防ぎ、少し後ずさったアリエが疑問に思っているみたいに言う。 「そっちも、なんで、その大剣しか使わないんですか? チャンスだったと思いますけど」 「うーん、私も使いたいんだけどねー。使えない理由があるん……っだ!」 言葉を途中で切らし、腕に力を込めて、気合いの声を発する。アリエは詰め寄り大剣を振るう。 シオンはそれを危なげに避けていってるが。 「なんか焦ってるねー。それじゃあ戦えないよー……」 「くっ! わかってます!」 僕から見ても、確かに顔は焦っていて辛そうに見える。 「ほらほらー」 避けきれなくなってきたシオンは、アリエが振るった大剣にナイフの刃が当たった。 ナイフは明後日の方に飛んでいく。 「バトルが楽しくなさそうだねー。それがシーちゃんの悩みなんだねー。うんうん」 「……アリエさん、わかるんですか」 「私もさー。昔に色々あってさー火器型のクセに重・軽火器類が一切使えないんだ。笑えるけどホント。だから、私の武器はこれ一本!」 どうやらそれがアリエの“訳”らしい。 自慢げに大剣を掲げて見せる。――見るとやっぱり奇妙だ。 剣の腹に細いパイプの入ったような筋、根元部分には片刃の方にだけ同じ材質みたいので覆われている。 そして、握りの鍔の方にトリガーが付いてある。 「あれって、もしかしてガンブレード?」 今も続いているテレビゲームの超大作にアレに似た武器を使う主人公がいたはずだけど。今はもう18作目に突入しているらしいゲームだ。 僕はやったことはないが、学校の友達はよくゲームの話題をする人がいるので知っている。 「オリジナルの武装なんだけどねー。公式の場でもレギュレーション以内の優れ物。それじゃあ、これの仕掛けも見せとくかー。リミちん!」 『……うん』 筐体の向こうからは霧静さんの声が聞こえる。何かを送ったんだ。 アリエの手元には、手の平サイズ、厚さのあるカード状のような物がある。 それは、赤。イスカの大剣と同じような赤色だ。 「『エレメンティア・ヒート・カートリッジ』セット完了! いくよーん!」 そう高らかに楽しそうに声をあげる。 片刃の覆われた部分を下にスライドさせて、そこに持っていたカートリッジなるものを差し込んだ。 スライド部分を引き戻すと、その瞬間パイプに赤色が現れ始めた。 「よーっし。来たー!」 パイプに溶岩のようなのが先端まで行き渡ると、鋼鉄の大剣の刃も真っ赤になり始めた。 高熱を発しているみたいだが、実際に燃え盛っているような錯覚がする。刃の周りの空気がゆらゆらと揺れてきている気が。 「覚悟してね。いっくよー」 「シオン、何か危ない、後退して! ……シオン!?」 「……あ、あ……あ」 シオンの様子がおかしい。腰を抜かしている。 どうやらシオンの焦点が集まっているのは大剣みたいだけど。 ――もしかして、イスカの、お姉さんの大剣を思い出しているのか!? でも、反応が異常すぎる。 「あ~、えーと……そっちのマスター。ケートん、見えてる、聞こえてるー! サレンダーできるー!?」 大剣を、八双の構えに留まったままのアリエが、僕に叫ぶ。このまま、やっても無駄だと思ったのだろうか。 「……わかったよ」 あっちには聞こえていないだろうけど、受け応えはしておく。 アリエの優しさに感謝しつつ、僕はサレンダーのボタンを押した。 ―――― 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 「……シオン」 私は謝り続ける。全ては虚勢だったんだ。 戦う前は確かに自信はあった。螢斗さんの為に戦えると思った。 でも、やっぱりダメだった。アリエさんの武器がお姉ちゃんの大剣に見えてしまった。その後はもう無理だった。 こんな私なんて、武装神姫じゃない。 こんな私なんて、ただの人形だ。 そして、螢斗さんの手が私の頭に移動してきて、 「大丈夫だよ。大丈夫」 「……あ、」 優しく指で頭を撫でられる。 不思議だ。 この人に撫でられると安心する。凛奈さんとお姉ちゃんの所で、まだ仲が良かった、時にも感じたことのない安心感。 なんで私は螢斗さんの為に戦えないのだろうか。 今はそれが悲しくて仕方なかった。 ―――― 謝るのは止まった。 でも、慰め続けているけど、なかなか泣き止んでくれない。 僕も多少はショックだったけど、バトルがうまくできないのはわかってはいたし。 過剰反応したのは、驚いたけど、しょうがないのかもしれない。 バトル恐怖症に加えて、凛奈さんとイスカの頃の記憶がトラウマにもなっているのかな。 なんとかこれを乗り越えさせないといけないのか。 僕にできるのか。 だけど、しなきゃシオンが幸せになれないんだ。 しないといけないんだ。 「ハロー、ケートん、シーちゃん」 アリエと霧静さんが近くに来てくれていた。 あんなシオンを見たらそれは心配になるだろうな。 「シオンちゃんは……大丈夫?」 「うん、まあ、大丈夫だよ」 多分と付け加える。 「バトルして、こっちのことも、わかってくれただろうけどさー……なんかそっちの方が深刻そうだねー」 「……確かに、そうみたい」 シオンとアリエを交互に見て、考え込む様子の霧静さん。 火器類の武装を使えないらしいアリエと戦うことができないシオンはどっちが辛いのだろうか。 このままバトルはしない方がいいのだろうか。 でも、それは――。 だめだ。やっぱり、うまくいかない。 「長倉くん。ともかく、私たちに話してみないかな。ほら、アリエもこんな神姫だけどなにかアドバイスできる……かも」 「こんなのとは酷くないですかい」 そう言われても、アリエは別段気にしてないように見える。 あんな風に気楽なのはもう割り切っているからなのかも。 「シオン、いいのかな。話しても」 「……はい……大丈夫……です」 なんとか涙を止めたシオンが頷いてくれた。 ――シオンのことをちゃんと話しておこう。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1256.html
「それでセンセ! おれはいつからカンナのガッコにいけるんだ? なあなあ?」 「いや、あたしの話聞きなさいよ・・・。大体、学校なんかに何しに行くって言うのよ?」 「カンナとあそぶ!」 「学校は勉強する所よ」 「じゃあカンナがよろこぶことおしえてもらう!」 「そういう場所でもないわよ普通・・・」 「いくんだ!いくんだ!!いくんだ♪ うおーん♪」 「・・・あーもう! そんなに言うならあたしが家庭教師やってあげるわよ! あなたには教えなきゃなんないこと山ほどありそうだしねぇ」 「がう? かていきょうしってえらいのか?」 「賃金高い分三倍は偉いわよ。あたしなら十倍ね。一般教養から設ける株取引、おばーちゃんの知恵袋に恋の駆け引きまで手とり足とり腰とり教えてあげるわ!」 「うわーい! センセありがとー♪ カンナといっしょー♪」 「絶対判ってないわね・・・。全く、人の気も知らずにいい笑顔向けてくれちゃって・・・可愛さ余って憎さ百倍って言葉今程かみ締めた事ないわ」 「かみしめるって、ソレうまいのか?」 「不味いわよ、すごく。もう・・まだ“昨日の後処理”が終わってないって言うのに・・・。こんな事してる間に、ボロ出なきゃいいけど」 繋章1 縁 何の変哲もない郊外、何の変哲もないマンション、何の変哲もないとある部屋の前。佇むのは、何の変哲も“ある”男。 「・・・じー。」 「・・いや奥さん、俺刑事ですから。ホラ手帳」 「・・・いやそれならいいんですけれどね。それにしても刑事には見えないわねぇ」 「余計なお世話!」 ・・・気を取り直して。男はインターホンを鳴らす。・・・無反応。 「ま、そりゃそうか。本人は今日自首してきたんだから」 挿入、開錠。 預かった鍵で扉を開く。奥に広がるのは、一人暮らしにありがちな乱雑。我が物顔で男は踏み込む。 ・・武装神姫の空パッケージ。箱は3つ。 ・・・PCに保存されたMMS改造コード。 ・・・・プリントアウトされた市内地図。 ・・・・・犯行予定と見られるメモ。日付は昨日。場所は“豊島家”。 ・・・・・・明らかに、部屋に不釣合いな高級貴金属。 「・・・聞いていた通りだな。」 その全てが、武装神姫による犯罪行為、そして連日世間を賑わせた窃盗犯を指し示す証拠品。“もし世間に露呈すれば確実に武装神姫の“心”を疑われる代物”。男は、刑事は証拠品を丁寧に整理し、立ち上がる。 「・・・さてと、後はこれを・・・」 「・・・どうやって処分するかだよな」 夕陽が射し込む。その男―松代鋏はその眩しさに背を向けて、呟いた。 「それにしても、ファナティックのアネさんも適当だよな。もし俺にこの事件回ってこなかったらどうするつもりだったんだよ」 全ては茶番。全ては喜劇。刑事にあるまじき刑事、松代鋏は既に職務より“友人の依頼”を優先して動いていた。アニー・“ザ・ファナティック”の『神姫が犯罪に悪用された痕跡を全て消せ』と言う依頼を。 「神姫関連の物は普通に処分で・・・この辺のデータは細工して単独の窃盗犯に見せかけ・・・。盗品は・・・まあ適当に横領しておくか(笑) 後は本人脅して口裏合わせるようにしておけば十分かな?いや一応根回ししておくか・・・」 調理法を口ずさみながら、鋏は手際よく作業をこなす。あっさりと出来上がる、“何処にでも居る軽犯罪者”の部屋。 「・・・にしても、女を改造して言う事聞かすなんて、俺には考えられないね。そんな手間あるんだったらさっさと口説けばいいんだよ」 最後に処分する物を詰めたダンボール一つを持って、部屋を立ち去る。 「・・・いい女との縁は、大切にしろよな」 ただ一つ、真剣に放った、その言葉だけ、残して。 目次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1034.html
剣の王妃、戦場を去れば神の姫君 アルマの戦績記録カードを受け取った後も、私・槇野晶は現実感が今一つ 乏しかった。いくら小さな島とは言え、天空に浮かぶ大陸ごと対戦相手を 斬り捨てて……否、消し飛ばしてしまったのである。そんな中で冷静さを 保てたのは、当事者の神姫二人……そしてクララのみである。ロッテも、 普段の彼女からすれば落ち着いていた方だ。神姫のみのシンパシー故か? 「しかしアルマや。あの巨大な爆炎……魔剣の能力、ではないな?」 「はい。電磁加熱機構をオーバードライブさせただけですよ、ただ」 「……エネルギーを無駄にせず、魔剣に蓄熱させて活用したんだよ」 「そうですの。わたしとアルマお姉ちゃんの剣は、頑丈ですから♪」 「あ、あたしの言葉~……とにかく、あれはマイスターの力ですっ」 確かに“ヨルムンガルド”と“マビノギオン・アサルト”の発生熱量を 全て一点に集約すれば、起爆は可能……だが、それだけでは自分の躯が ダメージを負ってしまう。恐らくは、刀身自体を耐熱装甲代わりにして 爆風を誘導したのだろうが……それを為しうるエルテリアの力。そして 複雑な挙動を容易に制御するアルマの潜在能力。恐ろしい娘だ、有無。 「にしてもだ。あれらを見て、驚くのが神姫より人間ばかりとはな」 「“肉の躯”だと、多分兵隊さん位しか想像できないと思いますの」 「ですね……あたし達は、戦う定めに身を置く“武装神姫”ですし」 「戦の中にあればこそ、敵の力を冷静に見極める能力を得る……か」 「と言っても全く驚かなかった娘は、流石に居なかったと思うもん」 “人間”として産まれ生きてきた私では、確かに現象を解析こそすれど あの“一撃”を感覚として“理解”する事は、さぞ骨が折れるだろう。 だが、それでも私はやらねばならん!“アルファル”を完成させる為、 この娘らの為に……同時に私の“追求したい”エゴの為でもあるがな? 「……よし、着いたぞ。今日の祝勝会はここでやる、いいな三人とも」 「お、お茶漬け屋“ばんじゃ~い”?……お茶漬け食べるんですの?」 「ここの鮭茶漬けが、旨いと聞いてな。アルマは塩味を好む質だろう」 「あっ……は、はいっ!でもいいんですか、あたしの好みなんかに?」 『なんかに』などと言うな……と指でアルマの口を塞ぎつつ、入店する。 秋葉原からほど近い場所だが、流石に神姫を連れた客は少々珍しい様だ。 襷を掛けた若い女性店員が、物珍しそうな目をしつつ案内をしてくれた。 ……何故かクララが、私の胸で落ち着かん。こっそり理由を聞いてみる。 「店員さんは、塾の……ほら、倭さんなんだよ。フィオラを欲しいって」 「なんと。狭い様で広いがやっぱり狭いな、東京は……うぅむ、意外だ」 この店員は、クララがHVIFの姿で“通っている”塾の友達らしい。 とは言え、彼女は“神姫のクララ”を見た事がない。私も初めて逢う。 不用意にクララの“声”を聞かれねば、悟られる心配は少ないだろう。 それに今日はアルマの祝勝会。倭とやらには、今日の所は黙っておく。 「はい。それじゃ、鮭茶漬け二の梅茶漬け二ですね……食べられる?」 「何も私一人で食べる訳ではない故な。気にせず持ってきてくれぬか」 「は、はぁ~……まさかその神姫達が食べるんじゃないです、よねぇ」 「ふふ、そのまさかだと言ったらどうする?さ、準備を頼むぞ店員よ」 自らも神姫を伴侶としている故に、私の言葉はより一層驚きの的らしい。 それでも、カリカリに灼け脂の弾ける鮭が出てくるのは間もなくだった、 仕事は手を抜かずきっちりこなす性格らしい。気に入ったぞ。身を解せば ジューシーな汁が湧き出す鮭。柔らかく見るだけで唾液を産む紀州の梅。 「蓮華も三つ、倭とやら気が利くな……さ、皆遠慮せずに食べるが良い」 「はいですの~♪マイスターとアルマお姉ちゃんは、鮭の方をどうぞっ」 「ボクとロッテお姉ちゃんは梅茶漬けだよ。ほら、アルマお姉ちゃんは」 「あ、覚えていてくれたんですね?……あたしが酸っぱいのダメだって」 そうなのだ……情けないが、私達四人は食べ物の好き嫌いを持っている。 中でも私とアルマに共通するのは“梅干しが食べられない”という事実。 私の梅干し嫌いは、碓氷灯にも共通した先祖由来の性質らしい。アルマは もっと大雑把に“酸っぱい物が嫌い”なのである。マリネも苦手らしい。 「じゃあ、私も戴くとしようか……まだ手伝いは不要か、三人とも?」 「はい。コレ位の“荷物運び”なら、お店でもやりますしね……っと」 「でも、鮭の方は少し大変そうかな?ボクらのは、これだけだもんね」 「なんだか、お昼にやっていた大豆運びのゲームを思い出しますの♪」 ここで“茶漬け”を選んだ己の不明を呪う。そう、ご飯に乗せる具材。 神姫の躯では、これらを解してお椀へと移す作業が非常に手間なのだ。 だが、普段“食事”を行っている彼女らには、それも苦ではない様だ。 「よし。では……戴きます。お前達も準備が終わったら、食べるといい」 「はい、無事完成ですの!じゃあ皆蓮華を持って、戴きますですの~♪」 「戴きますなんだよ……はむ、ん……あちち。でも酸味が美味しいかな」 「戴きますッ。はふはふ……あむ。ん……鮭が美味しいです、とっても」 「気に入ってくれたなら何よりだ。ん?アルマや、何をしている……?」 鮭茶漬けが入った蓮華を抱え上げて、アルマが隣のクララに突き出す。 それを美味しそうに、クララが食べる。そして、次はロッテに……!? ──そう!『あ~んしてください♪』というあのセリフと共に、だッ! 予期せぬシチュエーションを目前にして、思わず私も動揺してしまう。 「じゃあ次は……マイスターですっ。はい、あ~んしてくださいね♪」 「て、照れるじゃないかアルマや……あ、あ~ん……んむ、んむ……」 「如何ですか?って同じ鮭茶漬けだから、有り難み薄いでしょうけど」 「う゛、そんな事無い!そんな事は無いぞッ!!……だってな、その」 ──────大切な人にしてもらうと、美味しいからね。 次に進む/メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1736.html
{Zwei} 前回はクリナーレ…『Drei』を調べた。 中身は『Vier』とほぼ同じだったんでそれほど驚愕はしなかった。 残念ながら俺の記憶に関する事は書かれていなかった…。 まぁ、そりゃあそうだよな。『Drei』に関するデータだったんだからな。 …あれ、前もこんなセリフ言ってなかったっけ? まぁいいや、で今日は『Eins』『Zwei』の二個中の一個、『Zwei』のセキュリティーを突破する事に成功した。 ホント、セキュリティーを突破するのにどれだけの労力を使ったことやら…。 「ツヴァイ…どんな事が書かれているかな?」 注意深く見ながら次々に色々な項目を見ていく。 西暦2027年12月×日 我が社が武装神姫というプロジェクトに参加するになった日。 そこで我が社はオリジナル、つまり試作型MMS(Multi Movable System)を開発する事になった。 試作型の数は四体。 西暦2029年2月1×日 この時はまだ武装神姫は一般に公開されていなかった。 『Zwei』は『Eins』と一緒に誕生したMMS。 『Zwei』の識別はAngel Type Version Two。 西暦2030年4月2×日 攻防システムでトレーニングした結果。 近距離能力: ◎ 中距離能力: ○ 遠距離能力: ○ 攻撃能力: ○ 防御能力: △ 加速能力: ◎ 最高速度能力:○ いずれは近距離関係に特化したMMSになると予定される。 ※Devil Type Version Oneの『Drei』と酷似しているが、『Zwei』の場合、奇襲や襲撃という敵の不意をつく攻撃が得意と判明。 近距離関係といってもヒット&アウェイに近い戦法になるだろう。 西暦2030年8月×日 『Eins』と平行に製作された『Zwei』は近距離奇襲攻撃に特化したMMSに決定された。 暴走の危険は多少検知された。危険度は20%。 だが、暴走の危険に注意しこのまま更なる研究を続ければ、通常のMMSよりも数十倍の能力を引き出せると肯定した。 他の武装神姫に比べ、体重が軽い。 西暦2030年10月×日 『Eins』の状態が急変したのを我が社のスーパーコンピューターが察知。 人間の『感情』というものを身につけた。 原因は不明、この事がきっかけとして『Eins』と平行に製作されたいた『Zwei』とは別々に研究される事になった。 今だに何処にも支障がない『Zwei』はそのままプロジェクト研究を続ける。 『Eins』は一時中断、西暦2030年10月2×日に別のプロジェクト研究に移行。 西暦2030年12月1×日 度重なる訓練の結果、複数の敵でも瞬時に判断し撃退する事も可能と判明した。 今では強化された複数のレプリカと戦闘を行っても易々と迎撃し、レプリカは全滅。 武装も従来着用されるよりオリジナル武装の方が能力強化される事も判明。 更なる能力向上を決定された。 だが、問題点は暴走の危険度が20%ある事。 能力向上する事は決定されているが、過度の力は素体とコアの負担になる。 要注意して研究を進める事が義務づけられた。 西暦2031年5月1×日 『Eins』が原因不明の暴走。 研究員14人、機動隊32人を惨殺。 『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』に迎撃させたが、残念ながらいまひとつ成果は得られなかった。 こうなってしまったら『Drei』『Vier』も同じ結果になると推定され試作型MMSによる迎撃は不可能と判断。 暴走してから数十分が経過した時、『Eins』の近くに居た一人の少年によって『Eins』の暴走を止める事に成功した。 少年の名は…ある研究員の保護により記載されていない。 西暦2031年5月1×日 上記に記されいる日付と同時刻に『Eins』の暴走を停止するため『Zwei』が迎撃に向かったが返り討ちにあい、素体に損傷・内部回路に損傷。 『Zwei』の素体は軽傷だが内部回路は重傷。 どうやら『Eins』の攻撃は外部・内部に別けて攻撃可能と予測。 内部回路はズタズタにされ損傷は激しく、一部の記憶デバイスを犠牲にして修理する事が決定された。 記憶デバイスの内容は不明。 機密事項である。 幸いと言えば、コアが破壊されてないのでデータは健在である。 西暦2031年5月1×日 突如の『Eins』の暴走事故により、試作型MMSの研究は一時的に凍結。 研究の中断は余儀なくされ、確定は確実。 『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』はこの日をもって完全凍結された。 西暦2040年5月1×日 武装神姫が稼動、発売されてから9年。 ※神姫タイプ以外のMMSはこの限りではない。 武装神姫のシステムが総合的にバージョンアップし、ある程度安定してきた。 しかも武装神姫の人気は徐々に上がっていくのを見て我が社の試作型MMS研究を再開される事が決定した。 しかし、いくらバージョンアップしたとはいえ、9年前同様に暴走してしまったら危険。 我が社は試行錯誤を繰り返した結果、試しに人間と生活させる事にした。 人間と一緒に生活させれば、我々人間がどのように生きているのか生活面の知識が増えるだろうと予測。 そうする事によって我が社の四体の試作型MMSはこの世の中の知識を身につける。 そうすれば、人間がMMSをどのように使役してるか自分達がどのような存在か知る事になる。 結果、試作型MMSは自分達がどのような存在か理解し、無駄な抵抗をしないまま研究できる。 しかし、ここで少し問題が発生した。 この四体の試作型MMSと一緒に生活する人間を決めなければならないという問題。 我が社の人員から選んでもよかったのだが、9年前の事故によって誰もが拒否した。 だが、斉藤朱美研究員のスカウトによって一般人がこの大役を受け持つ事になった。 現在は 斉藤朱美研究員の弟、天薙龍悪に四体の試作型『Eins』『Zwei』『Drei』『Vier』監視をさせ、今に致る。 ここで文章が終わっていた。 「…少し変わったな」 このデータで一つ謎のピースが解った。 『Eins』の事故の詳細が少し解ったのだから。 それと『Eins』と『Zwei』は別々のプロジェクトに移されたみたいだ。 正確に言えば『Zwei』はそのまま予定通りに研究され『Eins』はまた別のプロジェクトに移された、と言えばいいかな。 しかし、『Eins』とバトルして重傷とはな。 データを見ると記憶デバイスを犠牲にした、と記されていたが…いったい何の記憶だ? …にしても酷い攻撃をクラッタに違いない。 …これがルーナの過去かぁ。 可哀想な過去だな。 「そういえばっ…」 今思った事。 あいつらには、この今までの記憶というものが無いのか? そこら辺どうなんだろう。 訊いてみたい所だが、正直、気が引ける。 今まで見てきたデータでは三人とも感情がないように見えるし。 データの画像を見て、それがハッキリする程の無表情だ。 …なんか嫌だな。 あいつ等の過去を無断で見るのは。 罪悪感もあるし、俺の良心が痛むのは当たり前。 もっと悪く言えば俺は土足であいつ等の心の中にズカズカと入っていくようのものだ。 …あぁ~! そう考えてきただけで自分にイラついてきた。 でも、俺はどうしても調べないといけない。 あいつ等の事を考えながらも結局調べて見る、この行動。 矛盾してるがしょうがない。 後一つ、『Eins』が終わるんだ! あれが終わればもう見る必要もなくなる。 もう遅いかもしれないけど、今、謝っとく! 「ゴメン!」 俺しかいない地下部屋で俺の声が響く。 無意味な行動だが、やっとかないと良心の呵責に押し潰されそうだったから言った。 時が来たら、いつかは面と向かって言おう。 だから…もうちょっとだけ、お前等の事を調べさせてくれ! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」