約 1,954,205 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/448.html
前幕。 どうか、もう哀しまないで下さいマスター・・・いえ。 それは無理な事であるとは私自身解っているつもりです。だから、今は、涙だけは。どうかお収め下さい。 この命・・・。 貴女が選んでくださった心の種。 いつしかそれが芽を生やし、私がどのような者であるかを自覚し、理性が理解を受け入れた時から・・・この日この刻が来る事は識っておりました。ただ、それが思ったよりも早かっただけ・・・どうか、お解りください。貴女と共に過ごした時。所の皆様と笑いあった日々。 それを私は忘れたくはないのです。 あら? まぁ、ダメですよ? 皆様まで泣いてしまっては。皆様は、これからも泣き虫なマスターを支えなくてはならないのですよ? ・・・・・・。 えぇ、そう。そうですね。私は幸せでした。きっと。 ここで過ごした僅か数年。決して長くは無い・・・それでもたくさんの想いの詰まった数年。この大切なメモリーを『想い出』と言うのであれば。それを抱いたまま私は旅立ちたいのです。 えっと・・・。 そう、ゼリスは。 ・・・ふぅ・・・、ふふふ。自分の名前を思い出すにも、少し時間がかかるようになってしまいましたね。 大切な物が消えていきます・・・それは霧のように。 このまま、全てを忘れていく事は耐え難い苦痛です。いつしか自分が何であったかさえも忘れてしまうでしょう。 そして・・・この暖かな日々があった事も。 皆様の名前。マスターの声。 忘れたくない『記憶』・・・この我侭、お許しくださいませ。 えっ? 『願い』ですか? マスター・・・ありがとうございます。 それでは・・・。 ・・・・・・。 まぁ、そんなに驚いた顔をしないでください。ずっと前から決めていました。 その為のメッセージも残しているんですよ? ・・・え? マスターのPCの中です。「ZF」というファイルがあるはずです。 あぁ、そういえば・・・って。もう・・・見えやすい所に置いてるんですから、少しは怪しんでください。 けど、そう。そんなマスターだからこそ。私を作ってくださったのですよね。 ? ふふっ・・・意味は、秘密です。 それではマスター、そして皆様。私はこれよりCSCを停止させ眠りにつきます。 ・・・たくさんの心を、ありがとうございました。 皆様と、これから生まれてくる全ての神姫達・・・そのマスターの頭上に光と幸福があらん事を。 ・・・どうか、お伝え下さい。 全ての妹、娘達に。 貴方達を愛しています、と。 そして・・・ 2035年12月24日クリスマス。 千葉峡国神姫研究所において、研究所所長の神姫でもある言語能力特化型神姫「クラリネット」のテスト機・・・コードCRZR-C003の全機能が停止された。 彼女の名を、ゼリスという。 彼女のみに搭載された最初期試作型CSCは記憶中枢とのリンクが不完全であり、可動寿命は僅かに約5年であったと伝わっている。寿命を迎える前に、『哀れに思った研究所の者たちが機能を停止させた』。そう、報道された。 クラリネットタイプの美貌と美声は有名であった為、しばらくは『聖夜に死を選ばされた悲哀のヒロイン』との如き扱いで彼女の名前はマスコミに取り上げられはした。 ・・・が、それもまた一瞬。時代は小さな名前を飲み込み、やがて忘却の彼方に押し流していった。 翌年。大プロジェクトである武装神姫シリーズがスタート。 「クラリネット」をはじめ、「ミネルバ」「エレティリス」などの旧来の神姫を核として設計された最新型シリーズ。 本来は一つの派でしかなかった『神姫バトル』を当初よりコンセプトに投入している彼女達は一躍神姫界を席捲し、急激な勢いでバトルは神姫界の主要を占める重要なジャンルとして成り立っていく。 表では毎日のように公式バトル結果がネット上に溢れ、新製品が売り出され。 そして同時に神姫関連の犯罪件数も増加。闇バトル、違法改造や盗難・・・裏もまた賑やかに。 目まぐるしく神姫の周囲は変遷していった。いつしか、神姫と武装神姫はイコールで結ばれるようになる。 風が嵐が如く吹く西暦2036年。 全てが忙しなく流れ往き、歴史の波濤が全てを覆い尽くす時代。 そんな中でも時として。 草色の風が舞い、緩やかな『想い』が彼女達の髪を梳き・・・流れる事があった。 上幕。 第一幕
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2643.html
「何を考えているんですか!? 神姫持ってないなんて嘘もついて」 「まあ落ち着きたまえ」 「落ち着けないですよ!……あっちは負けてもここを出ればいいのに、こっちは負けたらヤバい仕事を手伝えって言うんですよ。ハイリスク・ノーリターンじゃないですか……悪条件すぎます」 胸ポケットにいるシオンを垣間見る。不安そうな、心配そうな瞳が映る。 ……そうだ。 シオンはまだ一回も勝てていない。 悲しい現実だけどシオンはバトルで勝てない。 これじゃあ、高い確率でこっちの負けじゃないか。 今から僕があの人に誠心誠意謝って許してもらおうか。それか、説得して君島さん自身にやってもらうしか……。 「長倉君は逃げるのかね」 「それ以前に君島さんが原因でしょ!……僕に非難されるいわれは……」 「長倉君はシオンを治す為になんでもやるのだろ? だったら、キミたちが私の代わりに彼とバトルをするのだ。これは私の……『授業』だ」 「ッ!?……わざとこうなるようにしたんですか。ガラの悪い人に喧嘩を売ったのも、この為ですか」 「ふふ、どうだろうな……」 ああ、絶対この人の思惑通りなんだろうな。だからって、これでどうやってシオンのバトル恐怖症を治すんだよ。 僕がすごく危ない立場になっているだけだ。 「シオン君、ちょっと出てきてくれるかな」 「……えっと、なんですか?」 君島さんがポケットから顔を出したシオンに話しかける。 目と目を合わせあう君島さんとシオン。 「シオン君はオーナーの長倉 螢斗君を……好き……いや、愛してるかね?」 「へ、ちょっと、何を……」 「長倉君は黙ってるのだ」 「……はい」 眼光が鋭くなり何も言えなくなった。 君島さんは、シオンに一体何を聞いているんだよ。 訳が分からなくなってきた。 「私は……この感情が人間の持つ好きや愛かどうかはわかりません。私は神姫ですので。……ですけど、螢斗さんは何よりも誰よりも大切なマスターです」 「……ふむ。まあ、よしとしよう」 でも、君島さんはシオンが答えた言葉にまんざらでもなさそうにしている。 シオンの答えに僕が恥ずかしくなっただけでもあるけど。 「次、長倉 螢斗君」 「え! は、はい」 今度は僕か。 何を聞かれるんだろうか。シオンの事かな。 「それでは……長倉 螢斗君は――」 ほら、それでやっぱり「シオンを愛してるかね?」とか聞くんだ。 僕はシオンを家族として愛してる。 ……それが僕の答えだ。 さあ、どこからでも来い! 「健やかなときも、病めるときも、喜びの時も、悲しみの時も、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、そのいのちのかぎり、堅く節操を守ることを誓うかね?」 「――誓いま――って!……なんでですか!? いつからここは結婚式になったんですか!? おかしいでしょ!」 「おっと、言い間違えた」 「間違いようがないですよね! セリフ長かったですよね!」 頭が痛くなってきた。この人は物事を真面目にちゃんと進められないのか。 「ゴホン、改めまして。……長倉 螢斗君、シオンは大事かね?」 あれ? なんだ、そんなことか。 そんなことは決まってる。 「大事です」 君島さんの目を真っ直ぐ見詰めて言い返す。 シオンが一番大事に決まっている。 「ふむ。だったら、あのチンピラと神姫バトルでぶつかってくるのだ。そして……勝ってくるのだよ」 「いやいや! 話が繋がっていませんよ。そもそも現実問題、シオンはバトルで一回も勝てたことないんです。不可能なんですよ」 言うと、シオンは悲しそうな顔になる。 うぅ、正論の筈なのに僕の心がすごく痛くなる。 「これまでは軽い試合だった。だから、キミもシオンも本気になりきれないのだよ。背水の陣で挑めば、おのずと勝ちが見えてくるさ」 「……う……はぁーー、わかりました、わかりましたよ。死ぬ気でやれば勝てるかも、と言いたいことはわかりました。……やろう、シオン」 身体をひるがえして、僕はみんなのいる筐体前へと戻ることにする。 もういい、君島さんなんて知らない。 「……でも、大丈夫ですか、危ないお仕事するんですよね?」 「シオンが負けなければいいさ」 「私が……ですけど……」 シオンが不安そうに言う。わかってるさ。だけど、もうどうしようもない。 主に君島さんのせいで決まってしまったけど、謝ってもバトルすることは覆らない。 そんな気がする。 「もし、負けた時は……負けた時に考えるさ」 ―――― 「お、来やがったか。待ちくたびれたぜ」 筐体に寄りかかって、その男は自販機で買ってきたであろう缶コーヒーを飲んでいた。 淳平たちは無事だ。喧嘩っ早い人ではないらしい。 その淳平が僕の傍まで駆け寄ってきた。 「螢斗だいじょうぶかよ、まじで姉御のかわりにやるのか、勝てんのかよー。俺、螢斗いなくても一生懸命生きていくからなー」 「負ける前提になってる!? ……大丈夫。死ぬ気で戦ってみせれば勝てるって君島さんが言ってたから」 「……でもよ~」 「マスター情けない声出さないでください。螢斗さんとシオンはバトルする決意してるんだから、やらせましょうよ。負けたら……マスターもお仕事付き合いましょう」 「えっ!? それはちょっと……」 「マスター」 「はい、そのつもりです!!」 ミスズがオーナーの淳平をいつもの絶対零度のような眼で睨みつけて、言いなりにさせてしまった。 ……人としてそれはどうなの。 「ミスズ、その気持ちだけ受け取っておくよ。負けたら、僕がすべて請け負うさ」 「そんな!? 螢斗さんは優しすぎます」 シオンに聞こえないように、小声で淳平に伝える。 「もしも、負けたらシオンを頼むよ」 「螢斗~……約束はしねーぞ……それでいいなら」 「うん、それでいいよ。ありがとう」 まあ、本当に負けたくはないんだけどさ、一応最悪のケースの為にそういうのは残しとかないとね。 「んじゃ、とっとと、おっぱじめようぜ。準備は済ませといたから、チビはそっちでやれや」 「はい、よろしくお願いします」 「……けっ……ほら、来い」 「…………」 舌打ちのように口から音を出すと、チンピラさんは自分の神姫を手の平に乗せて、缶コーヒーをごみ箱に捨てた後、筐体の向こう側についた。 「勝てる……戦える……勝てる……戦える……」 極度の緊張でシオンが自己暗示のようにブツブツと何か呟いている。 「僕の心配はしないで」 「勝てる……戦える……でも」 「おもいっきり、バトルしてみるんだ。今までの戦績なんて関係ない。バトル恐怖症も関係ない。夢中になって……バトルを楽しむんだ」 「……はい」 まだ緊張はしてるだろうけど、これでなんとかバトルはできるだろう。 僕は自分たちのブースについて、シオンを送り出す。 僕の命運を決める戦いに。 ―――― 周りは一面の砂。砂。砂。 砂漠のステージになっている。遠くの方に崩れて建っている、原形を留めていないビルがあるだけの簡素なステージ。 私はそこに降り立つ。 左手にフェリス・ファング「フェリスガン」と右手に「ぺネトレートクロー・烈」を持ち、構えながら、相手の方を探してみる。 「私が負けたら、螢斗さんが……」 螢斗さんに聞こえないぐらいの小声で独り言を呟く。 私なんかが、螢斗さんの人生を左右するようなバトルをすることになった。 勝てるのだろうか? でも、勝たないと螢斗さんが……。 チゥン! と、私のヘッドパーツ「フロンタルラウンダ―」に何かが掠った。 『マズイ! シオン、前から来てる!』 私の耳に、螢斗さんの声が聞こえ出した。瞬時に私はその場から駆け出す。 足を止めてたら撃たれる! チゥンッ、チゥン、チゥンッ。 相手の人が猛スピードでこちらに向かいながら、手に持った二丁の拳銃を乱射してきている。 移動している私の足元に――追尾するように弾丸が当たってきている。 負け続けてきた私はバトルですっかり逃げ足だけは速くなったみたいだ。 全力で脚部スラスター、背部ブースターを作動させて、右方向に低空でブーストしていく。 相手の方はこちらに、後、数十メートルという所で私よりも、さらに加速し出した。 でも、相手の方は撃つわけでなく、左手の拳銃、厚い銃身で殴りかかってきた。 まったく無駄のない動きだったので、右手に持っていたぺネトレートクロー・烈でガードをするしか手がなかった。 「クゥッ!」 神姫素材で出来た歯を食い縛る。 ガンッ! と重たい音が響き渡る。 相手の方の顔を見る。 左目に眼帯をしているのに、なぜか妙に尖がったサングラスもしているムルメルティア型の方だ。 サングラス越しでもわかるぐらいに、記憶にあるイスカお姉ちゃんよりも顔の表情が動かない。 今もこうして私が力を込めているのに、ムルメルティアの方は、力をまったく入れていないが如く顔のパーツが変わらない。 でも、その堅い表情の口が突然開いた。 「……貴君はどうして戦う?」 「どうしたんですか。武装神姫がバトルすること、戦うことは当然です!」 答えながら、フェリスガンもぶつけ合わせ、相手の方の持つ銃身をはじき返した。 どちらも双方間合いを空ける。 ムルメルティアの方の、無表情の口から透き通るような声が聞こえ始めてきた。 「そうだな。……では、貴君はどうだろうか? バトルが辛そうだ」 「そんなこと……そんなことはわかっています! でも私が勝たないと螢斗さんが……」 「その名が貴君の上官か? よっぽど大切なんだな。武装神姫が自分の上官を大切に思うのは当然。だが……それでも貴君はどうしてバトルができないのかな?」 双銃を擦り合わせ、弄りながら問いかけてくるムルメルティアの方。 「これは私自身の欠陥です……検査しても見つからないようなバグを持っているだけ……です」 『シオン、そう言うなよ』 通信から螢斗さんの物悲しそうな声が聞こえてくる。 こればっかりは私もわからない。武装神姫は普通、バトル拒否なんて起こさない。だったら私自身に問題があるとしか……。 「本当にそうなのだろうか?」 「? ……何を言っているんですか、私にあるとしか。あなたは何か知っているんですか? この拒否反応を」 この方は私が考え付かなかった答えを持っているんだろうか。 「そうだな、バグの問題を考えるとしたらー……貴君の上官が問題かなー? フフフ」 「は……今……なんて……言いました」 突然間延びし出した声を出した相手の方から、私の耳に信じられないような答えが聞こえ始めた。 「だって、それしか考えられない。神姫の自分が言うのもなんだが、武装神姫は世界でも有名になりつつある機械人形だ。そんな簡単にバグは残しちゃあいけない。……だったら考えられるのは……持ち主が雑に扱っているからだ。知らず知らず、貴君はその螢斗という上官によって故障させられているんだ」 ピクッと私の肩のジョイント部分が動いた。 「持ち主の人間が雑に扱おうが、神姫のCSC性格決定によっては従順であることもある。貴君が想っていても、相手の人間はどうだろうか? 嘘を並べて、キミを無理矢理強いらせているのではないだろうか――」 「それ以上、喋らないでください」 『あれ?……ねぇ、シオンどうしたの。聞こえ――プツッ――』 私は普通は切らないオーナーとの通信装置の電源を切った。 相手の方の言うことを鮮明に聞くために。 「――人間は……嘘を平気な顔して喋るからな。武装神姫は少女のような姿をした可愛い人形だ。日本中のどこかを探せば特殊な性癖を持つ上官だっているだろう? そんな神姫たちを老若男女問わず、欲の捌け口にしていることもある。それで後天的にバグが出来てしまった。そんな所だろう。……だいたい、貴君の上官だって――」 「喋るなっ!!!」 ドゴォッ! と相手の頬を武器で思いきり殴った音だ。 私は起動してから初めて“言葉”を荒げた。 間合いなんて関係ない。その場から消えるような速度で、ぺネトレートクロー・烈を相手の顔目掛けて渾身の力で殴りつけた。 CSCが熱い。 怒りという感情が込み上げてきて私はそれに身を任せていく。 ムルメルティアは当たる寸前に身体を後ろに倒し衝撃を和らげていた。 それでも、完全に衝撃を殺しきれず片目を見開きながら数メートルは吹き飛んでいった。軍帽と掛けていたサングラスは左右に飛んでいき砂に埋もれる。 吹き飛びながらも、地面からすぐに仰向け状態から態勢を立て直した。 「い痛ッ……おや、怒ったのかな?」 「言って良いことと悪いことがあります。あなたは私のマスターを侮辱するという最大に悪いことを言いました。だから、私はあなたを――“壊します”」 「……ふ、神姫が神姫を破壊するか。バーチャルだから自分は物理的に壊れはしないのだが。まあいい……来い!」 私は高速で近づきながら連続にフェリスガンを発砲。相手は走りながら距離を空けつつ双銃を撃ってくる。 私は右に左と、ジグザグ飛行、フェイントをも織り交ぜながら弾を避けていく。 さっきまで相手側のスピードの方が速かった気がしたのに、今はこちらの方が圧倒的に――速い。 「うっ……やるな!」 相手も素早い動きを続けていっているが、こちらの銃撃をかわしきれず脚部、肩部と着々と当たっていく。 身体が軽い。相手がよく見える。弾を当てていける。不安、恐怖なんて一切ない。あるのは螢斗さんを侮蔑されたことへの怒りだけ。 ――私はこの神姫を倒す。 私はフェリスガンの基部分を取り外し、リアパーツ「バリスティックブレイズ」の背面キャノンに付くバレルをも外す。 「プレシジョン・バレル、セット」 これがフェリスガン本来の姿。 ライトガンである「フェリスファング」の銃口に「プレシジョン・バレル」を装着することにより、この武装はライフルとなる。 それと予備知識、この「プレシジョン・バレル」元来出回っているものではなく、劣化版だ。なぜなら、バレルにパーツとしてある「カタマランブレード」の刃が付いていないから。 撃つだけなら支障がないからと、前マスター凛奈さんが中古で買ったものということ。こういうのはしっかりしてほしいものだ。 私はぺネトレート・烈を仕舞い込み、両手でプレシジョンライフルを構え相手に狙いを付ける。 「いけぇッ!」 右手はグリップ、左手を細い銃身に添えて、“二回”引き金を引く。 プレシジョンライフルから放たれる銃声が同時かとも錯覚する二発の弾丸。 それは相手の持つ二丁拳銃を狙ったもの。 それが持っている厚い銃身に当たる。二発ともだ。 「チィッ!!」 二つの銃は相手の後方まで、交差しながら弾け飛んでいった。 だが、主武装を失っても諦めていない眼つき。腰元に備え付けていたと思われる二振りのナイフを取りだして来た。 それを構えて文字通り特攻を仕掛けてくる。 私は怒りを感じながらも冷静に見極め双刃の斬撃をプレジションライフルで盾にして防いでいく。 「サレンダーしてください。もうあなたに勝ち目はないです」 「く、……まったく甘ちゃんだな。戦いは最後までやるものだ!」 「そうですよね。では……」 プレシジョンライフルを乱暴に扱いながらも、私は足を軸にして身体全体を捻り、それで回転させる。 腕に遠心力を乗せて、相手を横から力いっぱい持っているライフルで殴りつけた。 「グァッ!」 今度は、相手は同じ轍を踏まず、衝撃によって武器を失わなかった。が、離しはしなかったが腹部を押さえて後ろに吹き飛ぶ。 「これで、終わらします! エクストリーマ・バレル、セット!」 私はリアパーツ「バリスティックブレイズ」にあるあと一つ、最後のバレルを取り外した。 プレシジョンライフルの銃口、のさらに先にバレルを装着。バレルを繋ぎ合わせ、装着することのできるフェリスガン最終形態。 「プレシジョンエクストリーマ・シューター」 エクストリーマ・バレルは本来“機関銃”だ。それを曲げて形態変化。 プレシジョン・バレルと組み合わせることで、その力を最大限発揮することのできる武装。 私は今出せる最速で相手を追いかけていき、吹き飛んでいる相手に同じ速度で縋り付く。 CSCのある近く、その胸部に銃口を押し当てた。 「一点集中! 貫けぇっ!!」 ステージ全体に響き渡るような気合いの一声の後、引き金を引く。 銃身がバレルで細長く伸びた銃から放たれる光線。それに加えてのゼロ距離の発射は、相手のアーマーをも無意味にし胸を貫いた。 相手の背中から見える橙の残光は、遥か遠くまで伸びていき消えていく。 「…………ふ」 相手の方はなぜか不敵な笑みを残して、姿は掻き消えていった。 後に残るは砂漠に吹く風と砂塵だけだった。 「ふぅ、終わりました。……あれ?」 我を少し忘れていたけど、もしかして私は初めて勝てた? そんな、実感が持てないまま、私も足先から消えていく。 消える寸前、砂漠のステージ全体へ機械音声が聞こえ出していた。 『WINNER シオン』 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/695.html
陽元 治虫(ひのもと おさむ) 23歳 会社員 身長は平均よりやや高い175cmくらいのやせ型。 一応、普通の男子が興味を持つおもちゃ、プラモデルなどを 順当に手を付けていくが、年齢を重ねるごとに興味を無くしていく。 武装神姫を買うまでは、そんな物があるなんて知らなかった。 仕事でもパソコンを使うので、神姫のデータ管理などは卒なくこなせる。 ちなみに、自分の名前の由来を両親に聞いて「好きな漫画家から」 と言われたときは、すこしへこんだ。 アール (アーンヴァル) 治虫の初めて購入した武装神姫。 性格はおしとやかなお嬢様風だが、ちょっとしたいたずらをしたり茶目っ気もある。 自分のことは、私という。 音楽が好きで、聞きながら自作ダンスをすることが趣味になっている。 好きな食べ物は、たいやき。人間用のを1個まるまる食べきることが出来る。 尻尾まであんこが入っていないと、機嫌が悪くなる。 治虫とは主従関係以上の関係になりつつある。 エル (ストラーフ) 元は鶴畑興紀の所持していた武装神姫、ルシフェル。 その28番目のMMSであるが、治虫はこの事を知らない。 捨てられて落ちているのを発見し、修理依頼をするが修理不能で AIのデータのみ別の素体に移された。 性格は活発な雰囲気をもっている。装備を着けると口調が少々荒っぽくなる。 自分のことは、アタイと言う。 バトル参加動悸は、元マスターである鶴畑興紀を倒すこと。 独特のバトルスタイルから“剣の舞姫(ソードダンサー)”と呼ばれている 治虫の居ない昼間などは、アールとダンスを楽しんだりしている。 鶴畑興紀の顔を見たり、声を聞いたりすると、怯えて腰が抜けたようになる。 月影 章太郎(つきかげ しょうたろう) 23歳 会社員 治虫とは親友。 仕事に就いてからは、交流が途絶えていたが再会し、同じ神姫オーナーとして さらに深い友情を感じている。 シルク(ストラーフ) 章太郎の初購入神姫。 ツインテールユニットを使わず、ショートヘアーを好んでいる。 自分のことは、シルクと言う。 性格は、少し幼く活発な感じ。 ユーザー開発パーツの、フォルテストラーフを使う。 滑腔砲を撃てるのもフォルテユニットによるもの。 エルに負けてからは、エルをおねえさまと呼び懐いている。 戻る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3543.html
作者・◆2C/2roNgWQ氏 予選バトルロワイアル 予選バトルロワイアル本編SS目次・投下順 予選バトルロワイアル番外編SS 予選バトルロワイアル死亡者リスト 予選バトルロワイアル参加者名簿 予選バトルロワイアル参加者名簿(ネタバレ) 予選バトルロワイアルルール・マップ 予選バトルロワイアル支給品一覧
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/59.html
「機械仕掛けの姫のwiki」の用語集 用語集1st神姫(ふぁーすとしんき) 2nd神姫(せかんどしんき) 3rd神姫(さーどしんき) EXウェポンセット(いーえっくすうぇぽんせっと) MMS(えむえむえす) SOUND VOLTEX(さうんどぼるてっくす) 悪神姫(あくしんき) いちかのごちゃまぜMix up!(いちかのごちゃまぜみっくすあっぷ) エアパスタ(えあぱすた) オトカドール(おとかどーる) オトメディウスX(おとめでぃうす・えくせれんと!) お役所神姫(おやくしょしんき) コンダクトン(こんだくとん) 職業神姫(しょくぎょうしんき) スティールクロニクル(すてぃーるくろにくる) スプリングベジタブル(すぷりんぐべじたぶる) チェイスチェイスジョーカーズ(ちぇいすちぇいすじょーかーず) テレビアニメ「武装神姫」(てれびあにめ・ぶそうしんき) 2・22事件(に・にーにーじけん) Naked素体(ねいきっどそたい) ノラ神姫(のらしんき) パチスロ武装神姫(ぱちすろ・ぶそうしんき) 武装神姫R(ぶそうしんき・あーる) 武装神姫Moon Angel(ぶそうしんき・むーんえんじぇる) フルセット(ふるせっと) ボンバーガール(ぼんばーがーる) マシニーカ(ましにーか) 麻雀ファイトガール(まーじゃんふぁいとがーる) メガミ神姫(めがみしんき) ライトアーマー(らいとあーまー) リデコ(りでこ) リペイント(りぺいんと) コメント 「機械仕掛けの姫のwiki」の用語集 「武装神姫」の総合的な用語集です。 [注意!]実神姫が販売されていた頃以来のwikiですので、総じてかなり情報が古くなっています。 用語集(あ か) 用語集(さ た) 用語集(な は ま や ら わ 記号) 用語集 本作品に密着している用語については、以下をご参照下さい。 用語集 (あ~な) 用語集 (は~わ・英・数) 1st神姫(ふぁーすとしんき) MMS1st素体を使用した神姫の俗称。 2006年の武装神姫初登場以来長らく採用されてきた素体で、本作中では初代アーンヴァル、初代ストラーフ、ツガル、ジルダリア、ジュビジー、エウクランテ、イーアネイラ、ブライトフェザー、ハーモニーグレイス、サイフォス、紅緒、ヴァッフェドルフィン、ヴァッフェバニー、ウェルクストラ、ヴァローナ、フォートブラッグ、ムルメルティア、飛鳥、アーク、イーダ、フブキ、ミズキと、大多数の神姫が該当する。 なおシュメッターリングとハウリン、マオチャオも本来はここに該当するが、本作では当初のデザインコンセプトを重視してかいずれもプロポーションが大幅に変わっており、3rdのSmall素体相当とされている。 2nd神姫(せかんどしんき) …というものは存在しない。何故なら「MMS素体を使用した他版権のキャラクターフィギュア」に採用されているのが「MMS2nd」規格だからである。 その多くは「beatmaniaDX」「クイズマジックアカデミー」「オトメディウス」といったコナミ内製作品、また「天元突破グレンラガン」のように放映当時コナミがスポンサーを務めていた作品からの出典となっている。 そして、悲劇のMMS「SOL」もこのカテゴリーに該当する。 + SOLとは… Special Operations Lady。SWATやデルタフォースといった、既存の特殊部隊をモチーフとするシリーズ。 第8弾組と同時期の発売で、豊富な装備類が最大の売りだったが、ベストやズボン等に短期間で劣化してしまう軟質素材「TPR(サーモプラスチックラバー)」を使用していたため、開封した時点で既に崩壊していたという事案が頻発。 結果、発売後たった2ヶ月でコナスタでは取扱停止、そのまま絶版となってしまった。 ちなみに前述「グレンラガン」のヨーコにも同じ素材が使用されており問題となったが、こちらは再生産時に素材がマトモなものに変更されている。 ちなみに、「スカイガールズ」の各キャラには胸部等を小改修した1st素体、「ハヤテのごとく!」コラボモデルの武装神姫ナギには3rdSmall素体が使用されている。 もしレイシスがMMSフィギュア化されていたなら、このカテゴリに入ったものと思われる。 3rd神姫(さーどしんき) MMS3rd素体を使用した神姫の俗称。2010年以降の後期ラインアップにおいて採用された新設計の素体で、Tall/Smallと2種の身長が設定された。 プロポーションが若干変化し、関節可動域も1stを上回る反面、1stとの武装の互換性や素体そのものの耐久性は若干犠牲になった事が聊か物議を醸した。 更に現在では、首関節を筆頭に経年劣化で割れ易くなっているという問題もユーザーサイドから指摘されている(当然だが既に絶版品であるため、公式でのサポートなどを期待してはならない)。 本作中ではTallモデルがアーンヴァルMk.2(及びテンペスタ)、ストラーフMk.2(及びラヴィーナ)、ラプティアス、アルトレーネ、紗羅檀、オールベルン、ジールベルン、プロキシマに。Smallモデルがガブリーヌ、蓮華、アルトアイネス、ベイビーラズ、マリーセレスに採用されている。 なお、アーティルは実神姫としてはSmallモデルだが、本作稼動当初はTallモデルであるかのように扱われていた(現在は修正されている)。 EXウェポンセット(いーえっくすうぇぽんせっと) 武装神姫のシリーズ開始から間もなくして、より廉価な「ヘッドと武装のみ」というセット扱いで販売された神姫。 ヴァッフェバニー、ツガル、フォートブラッグ、ヴァッフェドルフィン、グラップラップ、シュメッターリング、ゼルノグラードがこれにあたる(リンクのない神姫は本作未登場)。 一部の例外(ツガルBX及びフォートブラッグのリペイントモデル「ダスク」、最後発のゼルノグラード及びリペイントモデル「ベリク」)を除き、素体を持たない仕様で発売されたため、完全な形にするには「Naked」と呼ばれる素体を別途購入するか、他神姫からボディを都合する必要があった。 使用するNaked素体については、1st神姫用の使用を推奨する(設計が変更された3rd神姫用では、使用出来ない状況がある)。 ちなみに5周年記念イベントのトークショーによると、一番売れたのはフォートブラッグだった模様。 MMS(えむえむえす) Multi Movable System。可動フィギュア界の大御所・浅井真紀氏が原型を製作し、コナミデジタルエンタテインメントが販売したアクションフィギュア、その素体部分の規格をさす。 当時としては圧倒的な関節可動域と、2021年現在でもなお通用し得る驚異的な耐久性を誇る。また汎用ジョイント径は3.3mm(腿部は4mm)で統一されており、ユーザー側の好みで自由に組み変える事が可能。更にユーザーサイドで武器をガレージキットや他社プラモデル等を元に造り上げたり、人形のように布製の服を着せたりといった事まで出来た。 こうした事から、現在静かなブームとなっているすべてのガールズプラモデルにとって「事実上の始祖扱い」となっている。 誰が呼んだか「可動フィギュア界のオーパーツ」。 厳密には1st~3rdの三種規格が存在し、武装神姫に採用されているのは最初の「1st」及び最後の「3rd(Tall/Small)」である。 SOUND VOLTEX(さうんどぼるてっくす) KONAMI製の音楽ゲーム。アナログデバイス(通称・ツマミ)とBTボタンをタイミングよく操作することで、流れる音楽にエフェクトをかけていくのが特徴で、現在は6作目の「EXCEED GEAR」が稼働している。 最大の特徴は“楽曲を公募していること”。楽曲提供者にはゲームをプレイしていることを公言している人もおり、運営側とプレイヤー側の距離感の近さはある種武装神姫に近い。 バトコンには、2022/12/22にデフォルトのナビゲートキャラであるレイシスが初のコラボキャラとして実装されたという繋がりがある。 ちなみに「ボンバーガール」ではレイシスの実装が稼働当初から告知されているが、そちらには何故か未だに実装されていない。 悪神姫(あくしんき) 主にレイドボスバトルで登場する存在。あるいはレイドボスバトル(第七回)で登場するウェルクストラ型リペイント機の、便宜上の呼称。 本作に於いては、理由は様々ながらも「エラーと結託して悪事を行う神姫」の総称であるようだ。 ちなみにバトロン~バトマス期には、不正改造により戦闘力を底上げされた神姫を「イリーガル神姫」と呼んでいた。 いちかのごちゃまぜMix up!(いちかのごちゃまぜみっくすあっぷ) 2022年11月1日~2023年1月11日、「ビートマニア」などコナミの音ゲー全般にて開催された連動企画。 楽曲のアンロックのために必要なブーストの条件には「音ゲージャンル以外のコナミ製ゲームもプレーする」というものがあり、「ボンバーガールレインボー」「クイズマジックアカデミー」等と共に本作もまた、その対象として含まれていた。ちなみにステクロとCCJは含まれてない ところが、このイベントが開始された途端、明らかにブースト目的のプレイヤーによるものと思われる「捨てプレー」がジェムバトル/レイドボスバトル問わず散見されるようになり、その一方で音ゲーメインのプレイヤー達からは「訳が分からないゲーム」とSNS上にて批判を喰らう結果となってしまった。 正直、本作のチュートリアルが言葉足らず状態である事も問題ではあるのだが、そもそも長年の稼動によって操作系及びゲーム性が洗練されてきた音ゲーのメインプレイヤー層からすれば、その対極といっても過言ではない本作を、初見でいきなり遊びこなす事自体が至難の業といえるだろう。 好意的に考えれば、音ゲー以外のゲームにも触れてもらう事でジャンル全体の再開拓を意図したもの、なのだろうが…。 エアパスタ(えあぱすた) 「エアパスタすれば食費を神姫愛に回せるだろ?」との事で、神姫界隈で昔から伝統的な食物(?)だが、その実態は単なる「食事抜き」の隠語。 当時世代においても比較的若年層の間で多用された言い回しだが、既に実神姫そのものが絶版されて久しい現在においては高騰しがちな中古市場でしか取り扱われておらず、それが本作で参入したマスター達にとっては当時世代以上に高い壁となっている現実がある。 とはいえ、趣味は健康こそが大前提。そして、その健康を損なう食事抜きなど本末転倒。 従って、このような事を言っている間はまだまだ「おこちゃま」である。 オトカドール(おとかどーる) 2015年、コナミデジタルエンタテインメント→コナミアミューズメント(2016年再編以後)により稼動していたコナミ初の女児向けトレーディングカードアーケードゲーム。正式名称は「オトカ♥ドール」と、中央にハートマークが入る。 タイトルと同じ「オトカドール」と呼ばれるキャラクター(達)を操作してコーデバトルをするという内容で、「モンスター列伝オレカバトル(2012年~)」のカード生成システムが使用され、バトルそのものにはコナミ伝統の音ゲーのノウハウも取り入れられている。 また、レイシスのお里こと「SOUND VOLTEX」シリーズとも何かと縁が深い。 2022年3月末日をもってサービス終了したが、2023年9月末に(本作とも縁の深い)カードコネクトのコンテンツとして突然の復活を遂げている。 なお、この作品にはかつて武装神姫バトルロンドを開発したスタッフの一部が参加しており、その縁でかバトコンにも楽曲や武装が多々提供されている。オトカドール武装も参照。 オトメディウスX(おとめでぃうす・えくせれんと!) KONAMI製のアーケードゲームにして往年の名作「オトメディウス」シリーズの続編として、2011年春にXbox360用として発売されたシューティングゲーム。 武装神姫シリーズからは初代アーンヴァルと初代ストラーフが、「戦力増強のためにホビー用の小型ロボットを戦闘用に換装・改造して作成された、試作型“人工天使”」という形でゲスト出演しているが、この作品に於いてはキャラクターデザイナーが吉崎観音氏(「ケロロ軍曹」「けものフレンズ」シリーズ等)に統一されているため、武装どころかプロポーションまでもが大きく変更されてしまった。 ストラーフはDLCとしての提供。アーンヴァルにはDLCとして、公式の「ゆかたアーマー」を反映した浴衣Ver.が存在する。 2024年にXBOX360用ストアの閉鎖が発表されたのでいずれ購入不可能になる為注意 なおオトメディウス側にも、MMS2nd規格で立体化されたキャラクターが2名いる。 お役所神姫(おやくしょしんき) 職業神姫の中でも、特にお役所(実質的には神姫NET管理局)務めである個体の事。 本作では、以下の神姫たちがこれにあたる。 名称 タイプ 所属 登場エピソード 備考 種村ジュビ子 種型ジュビジー 神姫NET管理局環境農業課 レイドボスバトル(第三回・第七回・第八回) 黒種ジュビ美 種型ジュビジー(リペイント) レイドボスバトル(第三回) その後プレイアブル実装(→ジュビジーB) 鎧原フォスター(鎧原) 騎士型サイフォス 神姫NET管理局ネットワーク課 レイドボスバトル(第八回) 剣崎フェスター(剣崎) 騎士型サイフォス(リペイント) 悪神姫化により脱退 その仕事は概してかなりの激務となるようで、基本的に実力の高い神姫でなければ務まらないようだが、中にはワーカホリックを拗らせてしまったような者も存在する。 ちなみに過去の公式作品に於いてはノベライズ版、通称「神宮司シリーズ」で主人公の刑事・神宮司八郎が所有する神姫「アトラ」や部下の森永穂波が所有する神姫「アニー」がこれに近いが、彼女達は同作およびバトマスにおいて公僕たるマスター達のバディ相当として度々活躍していながら、あくまでも彼らの所有物という扱いであって、実は職業神姫ですらない事に留意されたい。 コンダクトン(こんだくとん) なにかとちょくちょく登場してくる、本作のマスコット的存在。ジェムポッドの「ぶた」と同じ姿形をしている。 過去にはジェムバトル時稀に参戦していたバトコンスタッフのアイコンとして使われたり、はたまたTシャツ武装の図柄のひとつになったり、モチーフとして採用されたダイナー武装に至っては極小の個体が足の上で動き回ってたりと、ある意味八面六臂の大活躍である。 しかし意外な事に、その正体は謎に包まれている。プチマスィーンズやラビボンの同類にも見えるが、果たして…? 職業神姫(しょくぎょうしんき) 武装神姫の世界において、神姫は神姫バトルに用いられる以外にも、様々なマスターの下で様々な仕事に従事している事になっている。 本作で明言されているのは、言わずもがなのアイドル。更にレイドボスバトル(第四回)においては、花屋のアルバイト神姫としてジルダリアが2人登場している(第三回についてはお役所神姫の項を参照)。 この他にも、アニメ版ではフライトアテンダント、ナース、サンタクロース等といった職業神姫たちの存在と活動が描写されていた。 なお、仕える神が不明なシスターとか、神(自称)とかについては、このカテゴリーに含めて良いのかどうか…? スティールクロニクル(すてぃーるくろにくる) 2011年12月7日から稼動開始した、本作のコンパネ的意味での前身にあたるKONAMI製アーケードゲーム。初代・2代目「Be」・3代目「Be XROSS ARMS」・現行バージョン「Victroopers」が存在する。 本作には筐体のコンパネ周りが一部転用された他、いくつかのスティールスーツ及び武器が神姫用武装として移植された(ステクロ武器の項を参照)が、リザルトの基準が不明瞭な点は本作のレイドボスバトルにも引き継がれてしまっている。 なおこの作品、冒頭に「現行バージョン」と記載したとおり、いまだ稼動してはいる。ただ公式展開としては事実上停止または終了している、との声も。 ハウンド達は未だに“2014年の夏”を待ち続けているのだ… スプリングベジタブル(すぷりんぐべじたぶる) 本作のビジュアル中、所謂「SD絵」を担当しているとみられる人物。 作中コミックとみられる「ぶそうしんき あーまーどぷりんせす ばとるこんだくたー!」の作画担当(原作担当は「バトコンおじさん」なる人物)とされており、実際に稼動初期にはTwitter上でコミックが掲載されていた。 本作以外では「チェイスチェイスジョーカーズ」「麻雀ファイトガール」にも関わっている為、最近は本作の漫画はなかなか拝めないものの期間限定ログインボーナスにて入手可能なスタンプでは定期的な新規SD絵が実装されている。これLINEスタンプとして売り出しませんかね? また時折公式Twitterアカウントで公開される限定衣装のデザイン設定画の絵柄を見る限り表には出ないだけで衣装デザインを担当している可能性もあると思われる。 QMAやボンバーガールのケイ壱先生といい、掛け持ちが大変そうである チェイスチェイスジョーカーズ(ちぇいすちぇいすじょーかーず) 略称「CCJ」または「チェチェジョ」「ェェョ」「痴女」。2022/12/21に稼動開始するKONAMI製アーケードゲーム。 ざっくりと書けば「3on3の鬼ごっこ」……なのだが、実はバトコンの筐体が転用された仕様であり、本作からの不可逆コンバート(新作筐体なし)と言う形でゲーセンに導入された。 2022年初夏に行われたロケテストの際に聊か強引な宣伝処理がなされた事、本稼動となる12/21を前にコンバートを行った店舗がかなりの数に登ったため、ただでさえ稼動数が多いとは言えなかったバトコンの筐体が大量にその犠牲となってしまった事等紆余曲折はあったものの、こちらもこちらで固定ファン層を構築するに至っている。 なお、武装神姫とのコラボは現状行なわれていないが、ボンバーガールやQMAとは積極的にコラボしており、パインやマラリヤといった面々が参戦している。 テレビアニメ「武装神姫」(てれびあにめ・ぶそうしんき) 略称「アニメ神姫」「アニ神姫」。2012年10~12月にかけてTBS系で放映された、そのものずばりのアニメ版武装神姫。放映された話数は12話分だが、当時未放映・円盤収録の第13話が存在するため全13話。 武装神姫の公式展開が概ね終了したとみられていた時期での放映は、同期にあの「ガールズ&パンツァー」がいたせいもあってか、一般アニメ視聴層からの反響は然程でもなかった一方で当時の神姫オーナー層には大きく驚かれ、また従前の公式作品群よりも優しい世界観と、神姫達の丁寧な描写で概ね歓迎される作品となった。 これにより、中古ショップや(当時まだ新品を置いていた)量販店などの神姫の在庫が一気に払底。その後の2・22事件の遠因となった他、5年後にMX系で放映されたテレビアニメ版「フレームアームズ・ガール」に作品としての基本構成をまるまる模倣された事でも知られる。 主人公格として出演した神姫はアン・ストラーフ(ヒナ)・レーネ・アイネス。この他セミレギュラーとしてクララが出演している。 その他鳥Pの受けがいい人気どころの神姫たちはあらかた声つきで出番も多めにもらえていたが、それ以外の神姫たちはほとんど台詞もなく事実上のモブ扱いという「露骨なまでの格差の存在」が、極僅かな失点か。 ちなみに、この作品に登場するマスター「理人」は顔がキモいなどと批判される事もあるが作中登場する唯一の人間キャラであり、神姫達に対する優しく真摯な姿勢から「理想的な武装紳士」とも呼ばれる。 本作においては、この作品から主人公神姫たち4人の水着が期間限定ながら実装されている。 2・22事件(に・にーにーじけん) 2014年2月22日、当時六本木ミッドタウンのコナミ本社にあったコナミスタイル直販店にて、武装神姫の在庫を一斉放出すべく開催されたイベント「武装神姫特別販売会」のこと。 2020年JAEPOでの本作のリリース発表まではKONAMIによる実質的に最後の武装神姫公式イベントであり、明らかにテレビアニメ武装神姫から派生した案件でもあるため、あえてここに記載する。 上記した状況もあってか、まだ日も昇らないうちから1500人とも2000人とも言われる神姫オーナー達が全国各地から集結。加えて同日に発売されたPS4の購入待ち行列とも重なって、ミッドタウン界隈に突如として大群衆が発生した結果、パトカーがお出ましする事態にまでなった(もちろん一般常識的な事件性などはなかった訳だが)。 更に、このイベントで意中の在庫神姫を買う事が出来なかった神姫オーナー達が、秋葉原や中野など東京都内の中古ショップに殺到。「武装神姫の在庫だけが一時的に綺麗サッパリ消滅する」と言う現象すら発生した。 Naked素体(ねいきっどそたい) その名の通り、ボディに何もペイントされていない「裸」素体の事。EXウェポンセットのカテゴリーに属する神姫にとっては必需品。 1st/3rd規格において白と黒、それに神姫の多彩な肌色に合わせた数種類の肌色素体がラインアップ。更に体操服素体(1stのみ)やスクール水着素体も存在した。 特に3rd規格のそれは、同時期の神姫達のクオリティの高さもあって、中古市場では異常なプレ値で取引されている事で知られる。 ドールメーカー・アゾンを筆頭とするドール服ディーラー達の手になる被服での運用は、武装オンリー派の一部武装紳士達には忌避されたものの、1/12ドール界隈では一転して大反響となり、同社において後年作「アサルトリリィ」の1/12ドール展開に繋がった事は言うに及ばず、現在の各社(特にコトブキヤ)製美少女プラモデルの運用や、変わった所ではドールハウス界隈にまで影響を及ぼしている(尤も、当時の神姫上層部にとって「この運用は想定外だった」との事だが)。 これもまた、武装神姫のオーパーツぶりの傍証と言えるだろう。 なお公式媒体での出現例は、コミック「2036」に登場した九頭乃やアニメ版の神堂といった「悪い武装紳士」達が大量に運用していた以外では、バトマスMk.2における「ミミック」くらいのものだったが、本作においてはレイドボスバトル(第三回)のホワイト/ブラックミラージュの中核ユニットとして、久々の登場を果たしている。 …なんだ、やっぱり敵側じゃあないか。 ノラ神姫(のらしんき) 野良神姫、あるいは「はぐれ神姫」とも。 その名の通り、何らかの理由でマスターを失った神姫の事を指す。 多くの場合は単独ないし少人数で行動しているようだが、中にはアニメ版第9話に登場した「地下帝国」のように、規模の大きいコロニーを築くものもいる様子。 本作ではノララーフ(公式コミックに登場するストラーフMk.2。ゲーム中には登場しない)、及びマーモット(イベント限定プロモーションカードに採用されたムルメルティア)がこれにあたる。 パチスロ武装神姫(ぱちすろ・ぶそうしんき) 株式会社コナミアミューズメントより2023年9月12日に正式発表となったパチスロ作品。 2024年1月稼働開始。 登場する神姫達のキャラは概ねアニメ版をベースにバトマス版のものが折衷されており、キャラグラフィックモデルはバトコンのものとも異なる、全体的により幼めな風貌のものとなっており、関節部分などはバトコンよりも実物に近く作られている。 アニメ版のメインキャラだったアーンヴァルMk.2、ストラーフMk.2、アルトレーネ、アルトアイネスの他、エウクランテ、ハウリン、マオチャオ、アーク、イーダ、ヴァローナ、ベイビーラズ、紗羅檀が参戦。 そして、バトコン(2023年11月現在)どころかバトマス時代においても未実装だったグラフィオスとウェスペリオーが、古のバトロン以来本当に久々の登板となった。あれ?イーアネイラは…? なおアーンヴァルMk.2テンペスタも登場しているが、彼女に関しては「通常個体が“リミッター解除”された別モードの姿」という、バトマスDLC収録のアニメ「Moon Angel」に登場したかぐやの別モード「アーンヴァルMk.2黒」によく似た立ち位置となっている。 名前の通りパチスロではあるが、公式シミュレーターアプリが無料で配布されておりスマホで遊ぶ事が可能。ただしキャラボイスとボーカル曲はゲーム内課金で解禁する仕組みとなっている。 また今後は同じくパチスロ化したボンバーガールはメダルゲーム扱いとなってるコナステ版、複数のゲームを切り替えて遊べるゲーセン向けメダルゲーム筐体FEATURE Premiumに収録されているので同様の対応になる可能性もあるかもしれない。 もちろん、稼働後にホールに行って遊ぶという手もあるが…パチンコ・パチスロは18歳になってから。 そして、パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。 武装神姫R(ぶそうしんき・あーる) 株式会社コナミデジタルエンタテインメントからリリース予定のソーシャルゲームアプリ。 2020年公式発表にてバトコンと共に「鋭意製作中」とされ、リリースされた暁には武装神姫コンテンツ完全復活の狼煙を上げるものと期待されていた。 ……が、エーデルワイスの立体化・発売以後、何の音沙汰もない状況が続いている……。 ちなみに前述した通りRの発表を行ったのは株式会社コナミデジタルエンタテインメントであり、バトコン及びパチスロ版武装神姫の開発販売を行う株式会社コナミアミューズメントとは同じKONAMIグループの別会社という立場である。 武装神姫Moon Angel(ぶそうしんき・むーんえんじぇる) 武装神姫バトルマスターズ(及びMk.2)のDLCに収録されている、武装神姫初のオリジナルアニメ作品。約5分サイズで1話分の全10話(テレビアニメの放映枠に換算すれば、約2話分にあたる)。 登場神姫はアーンヴァルMk.2、ストラーフMk.2、ゼルノグラード。とはいえ前二者は、実は神姫の皮を被った自立式汎用兵器のコアである 本作はどちらかといえば某ダンボール戦機や某メダロットに近い作風となっていたため、燃え&シリアス展開を重視するマスターには歓迎された一方で、その後に放映されたテレビアニメ版が日常系寄りだった事から「感性が風邪をひいた」というマスターも散見された。 かつてコナスタ限定ながら円盤も販売されており、特典としてアーンヴァルMk.2に対応した劇中登場のヘッド武装「ティアラ」が付属した。 フルセット(ふるせっと) 通常の箱入り武装神姫。本作に登場するほとんどの神姫がこれに該当し、主にEXウェポンセット及びライトアーマーに対してこの語が用いられる事がある。 1st素体時代の一般販売モデルにはパッケージに上蓋が付いており、更に一部の神姫は眠り顔で封入されていた事から「ユーザーが神姫の箱を開ける=その神姫を起動する」という楽しみを味わう事が出来た。 コナスタ限定モデルおよび3rd素体時代においてはこの蓋がオミットされており、現在コトブキヤから販売されているものに至ってはプラモデルであるが故に組み立て作業が必須となるため、こういった楽しみを望むならば1st素体時代の一般販売品を求めるのが良いだろう。 ちなみにほとんどの場合、武装が組み換え分など含めて多種多様なため、パッケージ内のブリスターはほとんどの場合3段、多いものでは4段にも至る。これを開く時に勢いで中のパーツを周辺にブチマケてしまう「ブリスターボム」と呼ばれる悲劇もよく知られているところなので、ブリスターを開く時には気をつけておきたい。 ボンバーガール(ぼんばーがーる) 略称「ボンガ」。2018年8月より可動を開始したKONAMIの対戦型アクションゲーム。 2022年7月にメジャーアップデートして新シリーズ「レインボー」となった他、コナステ版サービス及びパチスロ版が存在する。 原作は言わずと知れた往年の名作「ボンバーマン」だが、プレイアブルキャラクターは全員女の子であり、撃破時には脱衣カットインが表示されるのが最大の特徴。 コナミの往年の作品群をプレイアブルキャラのモチーフとして取り入れている事でもよく知られ、特に「ときめきメモリアル(初代)」「出たな!ツインビー」に関してはメインヒロインがそのままの姿で登板している他、ツガルについては原典を踏まえた上で武装神姫も出典作と明言されている。 マシニーカ(ましにーか) エーデルワイスに使用されているが厳密にはコナミ内製の武装神姫ではなく、コトブキヤによる後年のプラモデルシリーズ「メガミデバイス」の規格。 素体設計はMMSと同様に浅井真紀氏が担当しており、いわば「直系の子孫」とでも言うべき存在。本作のレイドボスバトル(第一回及び第二回)において、彼女が「未来世界の存在(?)」として設定されたのは、おそらくこのあたりの事情が絡んでいると思われる。 MMS素体を基にしながらも、可動性能が大幅に向上(その代わり耐久性は大幅に低下。プラモデルだからしょうがない)。また往年のMMS並みに設計変更が激しい規格でもあり、最新作の「皇巫シリーズ」以降では更なるブラッシュアップがなされたのと引き換えに、従来メガミとの素体的互換性がかなりの部分で犠牲にされてしまった。 なお、2023年8月19日に行われたコトブキヤの生放送におけるメガミデバイスの素体系譜説明においてメガミ版アーンヴァルとストラーフに対しては「MMS4」との表記が行われていたが、これはあくまでも1stとマシーニカの機構を合わせたものを便宜上そういった形で表記したのであって、「MMS4th」という事では無い模様。 麻雀ファイトガール(まーじゃんふぁいとがーる) 2023年3月から稼働を開始した麻雀格闘倶楽部の派生作品。 バトコンのSD絵を担当するスプリングベジタブル氏がこちらでもSD絵を描いている。 狙えそうな役や安牌を知らせるサポート機能に麻雀格闘倶楽部と異なり1クレジットで対局に最後まで参加出来る等の初心者向けの仕様や状況に応じて対局中に使用キャラクター達によるセリフやリアクションが発生したり条件を満たしていればリーチ時にキャラソンを流せるシステムや登場キャラクターの多くがデカパイである事など賑やかな部分が特徴となっており、初心者層や既に麻雀格闘倶楽部をプレイしてるユーザー層からも支持を得ている。 なおこちらもボンバーガールおよびときめきメモリアルとコラボしており、パインと藤崎詩織が参加している。 メガミ神姫(めがみしんき) 数ある武装神姫のラインアップの中で、近年になって模型メーカー・コトブキヤから発売されたものが、便宜上この呼称で呼ばれる事がある。 具体的にはエーデルワイス、アーンヴァル、ストラーフ。それぞれリペイントバージョンも発売されている。 詳細はマシニーカの項を参照。特にMMS時代最初期の商品をオリジンとする後二者においては、十数年の歳月を経て造形・ギミック・箱の大きさ面で大幅な進化を遂げている。 なお「武装神姫R」の発表当時には、同作に登場すると見られる神姫達の発売も告知されていたのだが……?????? ライトアーマー(らいとあーまー) EXウェポンセットに代わり発売された、素体+軽武装のシリーズ。おおまかな見分け方は、フルセット版よりも小さくNaked素体と共用のスタンドパーツ。 この頃には通常ラインアップの神姫達はプレイバリューの高い武装が高コストをも齎しており、このシリーズとのハイ・ロー・ミックスを意図した展開となっていた。 シリーズ上はウェルクストラ、ヴァローナ、ブライトフェザー、ハーモニーグレイス、パーティオ、ポモック、こひる、メリエンダがこれにあたる(リンクのない神姫は本作未登場)。 ちなみにフブキとミズキ、シリーズ終盤の一部神姫(具体的にはアーティル、ラプティアス、ガブリーヌ、蓮華、そしてベルンシリーズ)は、製品のボリューム的にはライトアーマー相当なのだが、扱いとしては一応ライトアーマーでない事に留意されたい。 リデコ(りでこ) リデコレーション。玩具・プラモデル業界において、製品の生産コストを有効に落とすべく考え出された手法。 複数の製品内にて構成されるパーツに共通するものが多く見られた場合、ほとんどがこのケースとして解釈される。 武装神姫の場合、展開初期から新作2~3種がひと組で発売されるパターンが専らだったが、概ね3rd素体登場後は時代背景に伴う開発コストの上昇に伴い、主に武装においてよく使われる手法となった。 多くの場合は成型色の変更、一部では素体サイズの変更をも伴っており、本作に登場している神姫だけでもアーンヴァルMk.2とストラーフMk.2(意外かも知れないが、分解してみると共通パーツが多く用いられている事がわかる)、フブキとミズキ、アルトレーネとアルトアイネス、ラプティアスとアーティル、ガブリーヌと蓮華、オールベルンとジールベルンがこれにあたる。 また、元モデルに対してパーツを追加するスタイルのものもあり、本作ではアーンヴァルMk.2テンペスタ、ストラーフMk.2ラヴィーナがこれにあたる。 リペイント(りぺいんと) または「リカラー」。玩具・プラモデル業界において、上記リデコと同様の経緯で一般化している手法。 「過去一度発売された製品でもカラーを変更すれば別の製品として認識される」と言う解釈の下、主に某有名変形ロボット玩具ブランドにおいて多用というかもはや濫用されている事で知られる。 武装神姫においても最初期から最末期まで割と頻繁に用いられており、その多くはコナミスタイルなど流通販路を限定したモデルか、さもなくば立体そのものがないゲーム内限定の存在となっていた。 フィギュアとしての展開が実質終了した後の本作においては、レイドボスバトルのボスキャラとしての扱いが専らとなっている。これらを倒して手に入れた武装をすべて装備すると、リペイントバージョンとしての姿を再現できる上総合性能も微妙に変化する、という訳だ。 製品名 本作での個体名 実神姫フィギュア 特記事項 ツガル Blue X'mas ver. (なし) あり 装備再現でカラフルコンダクトの内容がアップデートされる ジュビジー リペイントVer.(bk.) 黒種ジュビ美 なし その後プレイアブル実装される(→ジュビジーB) ジルダリア リペイントVer.(bk.) イバラ なし その後プレイアブル実装される(→ジルダリアB) ヴァローナ リペイントVer.(wh.) ドロシー あり ウェルクストラ リペイントVer.(bk.) ストラ/悪神姫 あり 名義は2人だが仕様としては同じ扱い サイフォス リペイントVer.(bk.) 剣崎 なし 本名は「剣崎フェスター」だが作中では苗字?のみ表記 紅緒 リペイントVer.(bk.) 刀華 なし ちなみにツガルやフォートブラッグにおいては、リペイントモデルで採用された素体デザインや武装がオリジナルモデルにフィードバックされている。 だが、果たして「リデコのリペイント」となるMk.2フルアームズパッケージ達(未実装)の扱いやいかに。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2515.html
姫は魔女のキスで目を覚ます 最後の記憶は薄暗く、騒がしいまでに不快な音だけが鮮明だった。 体の電池残量は限界を迎え視界を警告が埋めアラートが悲鳴を上げていた。 何故こんな目にあったのかは、今となってはさしたる問題ではない。 廃棄られたその時、神姫にとっての過去は総てが無意味と帰す。 それが玩具としてこの身が生まれた時から決められた運命。 最後に祈るのは、せめて生まれ変わる事が可能ならば…人間になりたいとも思わない。 せめて、意味のある思い出を… ふたりは数学教師のはげに終わったと告げると、そのまま颯爽と神姫部の部室の戸を開けた。 「あ、マスター!おかえりなさい!」 明るい声が聞こえる、主人の帰りを今か今かと待ち望んでいたのか声の主は机の上で神姫サイズのモップを片手に 主人にその存在を主張するよう懸命に両手を振っている。 声の正体は蘆田の神姫の一人、犬型ハウリンタイプのフィラカスである。 ぷっ、と言う音に反応して蘆田がそちらを向くと鼻血を吹いた神奈がティッシュを求めてふらふらとしている。 「ふぐぅ、やっぱりケモテック社総帥自らデザインしたシリーズは破壊力高いわぁ…」 「「黙れ変態」」 「あぁん、ひどぅい」 二人して罵倒され神奈は一歩たじろいでしまう。 しかし本当に引きたいのは紛れもないこの二人であろう事は言うまでもない。 「フォーマットは完了済み…まぁ有り難くはあるけども、随分と念入りなことねぇ」 再起動の為に起動コードを入力し、神姫のメモリー容量を確認する。 しかしその中身はほとんど白紙で、恐らくは前の主人が棄てる前に後ぐされが無いようメモリーをフォーマットしたであろうことが容易に解った。 神姫のCSCは主人との繋がりを感情回路に大きく影響させる構造になっているらしい、もしかしたら誰かに拾ってもらえる可能性を考えてあんな所に棄てたのかもしれない。 少なくとも仮に神姫が不要になった、あるいはやむをえない事情があって神姫を手放さなければならない場合であればジャンクショップに売るだけで公式的にフォーマットは可能だし確実に神姫との別れが可能である。 しかしそれをしないであえて捨てるという選択肢を選んだと言う事は、余程やむをえない事情があったのか、あるいはこの神姫を主人が憎んでいたのか… 「それにしても気分のいい話じゃないな」 「…まぁ、おかげで助かったわ」 神奈はにやけてキーボードに手を滑らせると、基本設定が凄まじい速さで組み込まれていく。 流石に戸三神姫部の技術屋をやっている訳ではないと言うことだろうか。 神奈の好みに合わせて変わって行く各種パロメータ―を見て蘆田も口を挟む。 「ん?この素体は見た所アークタイプのようだが、この設定だと高機動型のイ―ダの方が合ってないか?」 「ちょっとやって見たい事があってね…汎用性が高いに越した事は無いのよ」 CSCのセッティングを終えて、胸部パーツをつけ直す。 するとガチンと大きさの割に重い音が鳴り、人の鼓動のようにビクリと神姫の躯が震える。 鋭い眼光を宿した目が開き、神奈をオーナーと認識して口を開く。 「オーメストラーダ製、HST型神姫アーク…起動します オーナーの事はなんとお呼びすればよろしいでしょうか…?」 「おぉ、なんとか動いたみたいだな」 フィラカスとはまた違う意味で、耳に心地いい歌うような声でオーナー登録を行おうと質問をする神姫に、神奈は答える。 「私の名前は神奈 流、呼び方はそうね…どういう呼び方があるのかしらん?」 「マスター・アニキ・アネキ の三種です」 あらあら、と頬に手を添え神奈は決める。 「兄貴と呼ばれるのもどうかと思うし、マスターと呼ぶのも何か面白みがないわねぇ…じゃあ、アネキで♪」 「了解しました…最後に、私の名前を登録してください。」 会話の中で徐々にインプリンティングして行くのだろう、無機質だった神姫の瞳に光が宿って行く。 神奈は神姫の頭を指で撫でながら、最後の質問に答えた。 「名前は最初から考えているわ、キサヤ…貴女の名前は今日からキサヤよ」 「キサヤ…うん、良い名前だ…ありがとう」 此処まで来るとマニュアルによる機械的な口調ではなく、アーク型特有の個性(キャラクター)の口調になっていた。 キサヤと名付けられた神姫は神奈に手を伸ばし、神奈はその手に添えるように小指を立ててキサヤの手に触れさせる。 「よろしくな、アネキ!」 「よろしくね、キサヤ♪」 二人で呼びあい、CSCに刻まれた絆を確認する…そして今ここに、新しい神姫が誕生したのである。 「ふ…ふふふ… フゥ―ハハハハハ!!!!」 「「「!!??」」」 突然高笑いを始めた神奈にその場に居た明日とキサヤ、さらに台所でえっちらおっちらとコーヒー牛乳を混ぜていたフィラカスはビクッとそちらを振りかえる。 この女は一昔前のムァッドサィエンティストの血でも引いているかと見紛うばかりの見事な高笑いである。 「良い、好いわ、実にイイ!!! アークはスケバン系の性格と聞いていたけど、更に妹分キャラまでつくなんて!! しかも姉妹か義理の姉妹か微妙に解らないくらいがもどかしい、あぁなんて素晴らしいのオーメストラーダ!!」 自分の世界に浸りながらアーク型への萌え的な賛辞を重ねる神奈を先ほどとは全く違う汚物を見るような目で見つつ、滝のように汗を流しながらキサヤは蘆田に問う。 「な、なぁ…ひょっとしてあたし、とんでもないマスターに当たっちまったのかい?」 「あぁ、あれは少し不良で百合趣味でオタクで腐女子で性格螺旋くれまくってるくらいなだけだ、俺はすぐに慣れた」 蘆田の説明を聞きキサヤはますます顔を青く染めていく。 「これ、絶対にはずれマスターだああぁぁあああ!!!」 部室にキサヤの絶叫がこだました。 「さてー、初戦に丁度いい相手はいるかしらねぇ~♪」 早速と言わんばかりに神奈達はキサヤを連れてゲームセンターへと赴いていた。 ゲームセンターには神姫バトルの為の筺体がほぼ標準的に設置されており、いつでも気軽に神姫バトルを楽しむ事ができるようになっている。 神姫を戦う武装神姫として育てるなら、まずゲームセンターで戦って神姫ポイント―ここでは神姫と神姫関連商品に飲みオーナーが使うことのできる電子マネーの事― を溜めるのが一般的である。 しかし… 「ねぇアネキ、もうちょっとまともな装備ないの?」 キサヤが装備しているのは簡易的なローラーシューズとナイフ、そしてハンドガンのみである。 確かにそれは起動したてでも文句を言うには十分な有様であった。 「まぁうちの部はそれ程無駄遣いできる訳じゃないからねぇ、それに今は勝とうが負けようが貴女の体の具合を調べないといけないからねぇ♪」 「カスタムパーツの製作には実費を大いに消費するからな、一昔前までは違法だったがパーツのカスタムくらいまでならOKになった現在だからこそ このバトルは必要なのさ。」 神奈の言い方に一々背筋を這う不気味な淫靡さを感じつつ、蘆田の解説に相槌を打つキサヤだが これがキサヤの人生初のバトルである。キサヤが武装神姫である以上、初めてのバトルに対する期待感は決して無視できるものではなく 結果、今は仕方なく神奈にしたがう事にした。 「がまんがまん…もし碌でも無かったら、あのもう一人のオーナーに乗り換えてやるかんな」 「ひひひ、まぁ失望させない程度には頑張るわ♪」 「俺としても歓迎したいところだけどな」 キサヤははぁ、とため息をつき…ん?とふと神奈の言動の違和感に気付く。 「なぁアネキ、アネキはオーナーとして指示を飛ばすだけだよな?」 神奈は筺体の座席に座り、キサヤの機体を筺体のリフト上に置く。 「私はライドシステムっての、一度やって見たかったのよ♪」 ゾクっとキサヤは背筋をこわばらせる、キサヤも神姫である以上基礎的情報としてライドシステムの情報もインプットされている 神姫バトルには二つのスタイルが存在している、一つは通常のバトルロンドスタイル、通称指示式。 一つはオーナーの指示に従い神姫が自分の意思で動き戦う形式のバトルスタイルである。 もう一つはオーナーが神姫に憑依(ライドオン)して人機一体となって戦うバトルマスターズスタイル、通称ライド式。 指示式に比べて一度に一体の神姫しか操れないが、その分バトルにマスターの癖が強く反映される、まさに個性が強さとなるスタイルである。 しかし神奈は神姫を見て押し隠す事も無くハァハァと身をよじらせる変態である 正直に言ってそんなマスターに身を預ける事に危機感を感じない神姫は恐らく居ないのではないだろうか、居るとしたら相当に鈍感である。 しかしキサヤは世の中に武装紳士と呼ばれる連中がごろごろいる事を知らない。 「ひゃははははは!!そうそこで股を開くのだ!!」 「ひぐっ…ひっく、もうやだよぉ」 「!!?」「あら世紀末」 突然に聞こえた如何にも世紀末な笑い声に丁度選ぼうとしていたとなりの筺体を見ると、キサヤは顔を赤くして驚愕し、神奈はぷふっと鼻血を吹く前にティッシュを鼻に詰める。 隣の筺体ではカメラを持った男が、何故かあられもない恰好をしているアルトアイネス型の神姫を惜しげもなく撮影していたのである。 「くそぅ、赦してくれミミコ…僕が戦闘前に約束してしまったばっかりにっ」 「うぅ…何でマスターまでガン見なのさぁ」 「約束したのだから仕方ないさなぁ!!さぁ次はもっと恥かしい下からのアングルだ!!」 「さぁさぁもっと誘うように、媚びて媚びて!!」 しかし状況は特に犯罪的ではなかったようだ、バトル前に約束したのであればそれは合法である。―神姫本人の意思はどうとして― しかも何故かいつの間にか神奈も混ざっておりアルトアイネスにポージングの指示を飛ばしている始末である。 そのような―良識人から見て―狂った状況下で、キサヤは流石にオーナーの頭の上に昇り、飛びあがって脳天に強烈なかかと落としを喰らわせた。 ガッ「みぎぃ!!」 「そこのカメラ男!!あたしとバトルしろ!!そんな神姫が泣くようなことを皆の前で平然とやるなんて、オーナーとして恥を知れ!!」 悲鳴をあげてうずくまる自らのマスターをよそにビシッとカメラを持った男を指さしてキサヤは宣戦布告した。 「あ?そっちのオーナーは同志じゃねぇのか?」 「ん~同志ではあるけれどキサヤが言うなら仕方がないわねぇ~ どう?あなたたちがやったのと同じ条件でバトるというのは♪」 神奈もウィンクして相手をバトルに誘う、同じ条件という事は即ち、負けたら神姫に恥かしいポーズをさせて撮影会と言う事である。 「ちょ…!!待ってそう言う意味じゃなくて」 「あら、喧嘩を売るならこっちにもそれなりのリスクが無いとね♪」 うぐ…と押し黙るキサヤ、カメラ男もキサヤの躯をじろじろ見て、思う所あったようだ。 「気に入った!!ならその条件で行こうじゃねぇか!!」 「同意感謝するわ、同志!!♪」 「人間って…人間って……」 バトルをする相手とはいえ、異様な程意気投合しているカメラ男と神奈を見てキサヤは頭を抱える。 そのまま不安げな表情でゴウンゴウンと下がって行くリフトに連れて行かれるキサヤを神奈はいひひと悪戯魔女のように嗤いつつ見送った。 「…っ、たくもう!なんなんだよあのオーナーは!」 下りていくリフトの上でいくつものレーザースキャンを浴びながら、キサヤは準備運動を始める。 初めてのバトルに対する不安を少しでも払拭するためである 只でさえ元々隠しごとやはっきりしない事が大嫌いな性格のアーク型神姫にとって、神奈のような不可思議な人間の有り方は非常に不快なのだろう。 「今は、バトルに集中だ…ッ」 元々アーク型は速さのみを求めて作られた機体である。それは即ち戦車型等と同じように純粋に戦う為に生れて来た神姫と言う事である。 ―というより、殆どの神姫はそう言った戦う為に作られた神姫である事が殆どだが― その為神姫はバトルこそが数ある存在理由の一つであり、他者との関わりを最も円滑にするための手段でもある。 「「さぁて、お手並み拝見と行きましょうか…!」」 奇しくもキサヤと神奈、筺体の中と外とで互いに呟くと同時に神奈は専用のヘッドセットを装着し…一言、唱える。 「ライド…オン!!」「っ!?」 すると神奈のヘッドセットの眼前と、キサヤの胸の上にヴォン、と『RIDE ON』というシステムウィンドウが開き キサヤは其処から何かがぶつかり、そのまま突き抜けたような感覚を覚える。 「…ふむ、自分の身体じゃないって言うのは中々不思議な感覚ね」 『これが、ライドオンの感覚…』 ザッ…と対になる方向から筺体の白い地面を踏みしめる音が聞こえる。 「装備から言ってまだペーペーの初心者か…今日は勝ち星頂きだな」 『戦う前からそう言う事を言うものではないでありますよー、それ死亡フラグであります』 うるせぇ、と神姫AIの映るメッセージウィンドウに悪態をつくのはゼルノグラード型の神姫…にライドした相手マスターだろう。 ゴウン、と筺体内部の障害物レーンが上がり、立体映像や特殊微粒子でコーティングされ白い無機質な空間が自然の川辺へと変換されていく。 「漫才は良いけど早く始めないかしらん、私もキサヤを早く知りたいしねぇ♪」 キサヤの体で喋り、相手を挑発する神奈の言動に相手もカチンと来たのか、舞台が完成すると同時に身構える。 「そっちもそっちで余裕こいてると…」 『READY…』 やがてシステムアナウンスが… 「死亡フラグだぜ!!」 『FIGHT!!』 バトルの開始を告げた。 『「!!」』 同時に飛びかかって来た相手のゼルノグラード、その手には柄の長いハンマーが握られている。 当たれば短期決着は間違いないだろう。 しかしキサヤと神奈は地面を蹴り間合いを取って初撃を回避する。 『もう一撃来る!』 「大丈夫、あなたは速いわ♪」 キサヤのアラートを聞き流して今度は相手の懐に飛び込みナイフに手をかけ、そしてキサヤがボディに伝えるサポートモーションに従いヒュン、とナイフを×に振りきる。 「っ!!んの!!」 ドッ!!と相手はハンマーを地面にたたきつけて反動で後ろへと跳んだ。 しかしキサヤは攻撃の手を休めない、ハンドガンをとり間合いを無効化すると言わんばかりに発砲しながら接近する。 (こいつ、初心者じゃねぇ!!) 『マスター!!』 ゼルノグラードの警告に動かされるまま相手もライフルを構えるが… 「速さが…」『足りない!!!』 キサヤは既に銃身の間合いの内側に入り込んでいた、脚に装着したローラーブレードはキサヤのスペックを十二分に底上げしていた。 「がっ…!!」 『凄い…でも……?』 称賛は神奈のセッティングに対するものであった、しかし神奈が繰り出す極めて攻撃的かつパターン化された戦法はキサヤ自身も驚愕させていた。 キサヤも神奈は初心者だと思っていた、現に神奈はライドバトルは初めてだったはずなのだ。 しかしキサヤは自らの身を操る事に違和感を感じていた、それは神奈だけではなかったのだ。 神奈が絡めてキサヤが斬る、そして神奈はイメージしている。速く、強い…嘗て何処かで見た動きを真似るように 相手は二人、自分も二人、しかしてその実キサヤの体は三人分のイメージが操っている。 「……こりゃあ好い♪」 『これで止めだ!!』 ガギン!!と一撃、回し蹴りで相手の顎を蹴り飛ばす。 斬り揉みしながら機体は飛んで行き、やがて川の中へ落ちていき、筺体がピリリリリリ!!!!と終了のアラームを鳴らした。 『WINNER、キサヤ&神奈』 「……ふぅっ」 ノイズと共に神奈の意識が元の肉体へと戻り、深呼吸をしながら神奈はヘッドセットを外した。 「参った、完敗だよ…あんた程完璧な武装淑女は初めて見たぜ」 「あなたも立派に武装紳士よ♪」 マスター同士で互いの友情を確かめ合う、それはある意味では健全な交流と言えよう。しかし… 「さて、ゼルノちゃんの恥かしエロス撮影会開始ねぇ♪」 「うおぉ!!恥かしい恰好では飽き足らずエロスとくるか!!やっぱりすげぇぜあんた!!」 「い、いやああぁぁぁ!!」 そう言いつつ何故か機械製品にも安全なグリスローションを手にゼルノグラードへと手を伸ばす神奈の顔に キサヤの見事なとび蹴りがめり込んだ。 戻る トップ 続き
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3725.html
作者・◆KIVA/FUoBo 運命バトルロワイアル本編 運命バトルロワイアル本編SS目次・投下順 運命バトルロワイアルキャラ別追跡票 運命バトルロワイアル参加者名簿 運命バトルロワイアルネタバレ参加者名簿 運命バトルロワイアル死亡者リスト 運命バトルロワイアル支給品一覧
https://w.atwiki.jp/tiraurara/pages/19.html
「君達には一方的な殺戮をお願いしたい」 それは、どこかの世界で美女が殺し合いをしてもらうと呟いた 同じ時刻に発せられたものだった。 場所は似たように闇が広がる空間 互いの認識は出来ないが、一人の男だけには光が射し込み、大げさなまでに男を照らしている。 男は顔の至るところにシワが走り、見た瞬間に初老だと分かる。 だが、年を取っていようと、その姿から体から湧き出るオーラと呼ぶものなのだろうか? ほとんどのものはその初老から何かを抱いていた。 「なに、いつも通りのことよ。これから、移動してもらう先で出会ったものを全員殺害していけばよい」 手に持つ、ワイングラスを大きく掲げると話を続ける。 「最後の一人になったものには、世が何でも願いを叶えてやろう ……ん?信用ならぬか?……そうだな、お主たちならこの言葉を聞いて理解できるだろう」 ワインを軽く口に含み喉を通すと、いつ用意されたのか小奇麗なテーブルへとワイングラスを置く。 「……世は大魔王だ……大魔王バーンだ」 静かに、本当に静かに緩やかに告げた。 しかし、バーンを見つめる幾多もの目は既に悟っていたのか動揺という文字が見えないものがほとんど。 「まあ、これ以上は言うまい。お主たちならば、この私が言うまでもなく殺戮を始めるだろう ただ、注意してほしいのは、殺戮の舞台に存在するものはお主たちが嫌う正義の味方と呼べるものもいる場所だ そのモノたちは必死に足掻くだろう、お主たちよりも戦闘力が低いソレは見っとも無く死ぬまで喰らいつくだろう だが、しかし、その執念こそ彼らの強さだ。そして、彼らは特殊な支給品を携えている お主たちにも様々なアイテム、支給品を渡すが彼らは支給品に関してのみ、お主らより強固で特殊なものを携えてくる 見た目に惑わされるな、怠慢を生むな、相手を弱者と侮るな、そして、お前達の誰かが最後の一人になるのだ」 「あと、そうだな。お主たちには呪いを掛けさせてもらっている。 余に反抗されても一々相手をするのは面倒なのでな、余が魔力を吹き込めばお主らは吹き飛ぶ。 だが、逆にこの場にいないモノたちには首輪というものが付いておる。 そのモノたちは先ほど告げたように、弱いように見えて強い。 しかし、彼らを倒し強固な支給品を手に入れれば、お主たちの戦闘力の向上も凄まじいこととなるだろう」 ふふふ、と軽く笑みを零すとバーンは右手を振り上げる。 「それでは、お主たちの健闘を祈るぞ」 そう言うと、指を華麗に鳴らしその音が周囲に響き渡る。 音が消えたとき、その空間に存在した多数のモノたちは、この場所から消え去っていた。 「バーン様、何もこんなお手数を掛けることをしなくても」 幾度となく言ってきた言葉 バーンの横隣に存在していた、影のような男が呟く。 「ふふふ、余には見えるのだよ、これを開催しなければ余がダイという名の勇者に敗れるその姿が」 「……」 「まあ、そう心配するなミストバーン、お前のいつもの言葉通り、余も余を一番と考えての今回の行動だ」 「……大魔王様のお言葉はすべてに優先する」 「そうだ」 いつの間にか空になったワイングラスを指で弾き、二人の会話は一旦の終了となる。 ――二種類の参加者達のバトルロワイアルが始まる。 バトルロワイアル主催その2 【大魔王バーン@ダイの大冒険】 【ミストバーン@ダイの大冒険】
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/61.html
作者・ ◆R4Zu1i5jcs氏 釘宮バトルロワイアル本編 釘宮バトルロワイアル本編SS目次・時系列順 釘宮バトルロワイアル本編SS目次・投下順 釘宮バトルロワイアルキャラ別追跡表 釘宮バトルロワイアルの死亡者リスト 釘宮バトルロワイアルの支給品一覧 釘宮バトルロワイアルの参加者名簿
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/167.html
初回ログイン 無料パーツプレゼントKONAMI IDを作成し、武装神姫(バトルロンド・ジオラマスタジオ問わず)に最初にログインした時点で以下のアイテムがプレゼントされます。 忍者型フブキ 一体 忍装備 一式 武器「忍刃鎌“散梅”」 腰装備「忍草摺“紫蘭”」 胸装備「忍装束“紫苑”」 急速バッテリー充電器 10個(使うとなくなってしまう消費アイテム) 武装パーツ試用チケット 3枚(使うとなくなってしまう消費アイテム) その他補足他の忍装備は アチーブメント を達成すると貰えます大手裏剣“白詰草”はアクセスコードを入力すると貰えますhttp //www.shinki-net.konami.jp/info/tgs2006rpt.html 公式ページhttp //www.shinki-net.konami.jp/battlerondo/start/campaign.html