約 16,373 件
https://w.atwiki.jp/kameyama2011/pages/65.html
2011.2.14 亀山ゼミ 輪読 亀山純生『人間と価値』青木教養選書,1989 担当:菊地明暢 第三部 欲求と疎外 ―生に“埋め込まれた”批判的価値意識への視角― 第4章 現実世界における疎外(P.209-228) マルクスはフォイエルバッハの疎外概念を継承しつつ、現実における疎外、すなわち人間の生活の諸必要の生産と分配の場面での疎外をあきらかにした。 ⇒「労働の疎外」と「社会的関係の転倒=物象化」 一 労働の疎外(P.209-215) 資本主義的生産様式の特徴:労働と資本の分離 労働者は労働力を資本に売り、資本家はそれと自ら所有する生産手段を用いて生産 →生産物は資本家の所有に帰する →物、富を持つ資本家による、もたざる者の労働の支配 商品生産としての生産の目的=利潤最大化 →賃金の抑制、労働時間の延長、労働強度の強化 マルクスはこの賃労働が「疎外された労働」であることを次の4点から指摘する。 ①生産物からの疎外 生産物が資本家の所有→労働者にとって生産物は商品として独立、疎遠な存在となる(自己性の損失) 労働者は自身の意図とは無関係に商品としての生産物を生産し続けなければならない 資本の蓄積による労働の合理化、機械の導入、過剰生産→労働者の賃金の抑制・低下、失業 →主格の転倒、労働者の自己損失 ②労働そのものからの疎外 本来の労働: 自発的意欲に基づき、自己を確認し発展させることのできる、それゆえ充実した喜びにみちた活動 賃労働: 資本家・商品生産のための活動 →労働者にとっては、不自由で肉体的精神的エネルギーを消耗させる、苦痛に満ちた強制労働 ③人間の類的本質からの疎外 賃労働において、人間の類的本質はそれ自体目的ではなく手段である (資本家にとっては利潤獲得の手段、労働者にとっては生活の手段) →獲得される能力や知識は一面的で偏ったものでしかなく、労働者を非人間化し心身の健康を損なう ④人間からの人間の疎外 労働が本質的契機として含んでいた共同的な人間関係が失われ、人間同士が疎遠になり、対立 労働者 vs 資本家 ←階級的利害をめぐって 労働者 vs 労働者 ←労働力=自己の商品化による競争 意識の疎外の現実的基礎=人間の現実的関係の疎外(転倒)に由来する、労働の疎外 生産手段の私有制: 労働の主体(労働者)と、生産物に依存する客体(資本家)との関係が転倒された関係 活動の主体である人間と、対象・生産物である“もの”とが転倒し、“もの”に人間が支配される関係 ⇒物象化(物化) 二 現代の疎外と物象化(P.215-219) 人間の物象化(物化)Versachlichung, Verdinglichung: ①人間の自由で個性的・意識的な主体的活動力が、量的にのみ評価される物(象)として扱われること Ex.労働力の商品化 ②人間の活動や人間関係が物象に従属し、物の運動や物と物との関係として現象すること Ex.賃金(貨幣)に従属する人間関係 ③人間の行動や人間関係が、物質的過程のように、外的必然的な法則性に従属させられること Ex.強制としての労働、競争、効率主義 ④人間の歴史的産物としてそれ自身社会的物象である資本の自立と人間支配 貨幣の物神性 物神性Fetischcharakter: 単なる物体が人間の幸不幸を左右するものとして神秘的魔術的な呪力を持つとされること 人間相互の必要物質の交換・流通の手段→それ自体が価値・神秘的威力を持つもの →手段としてではなくそれ自身が目的として限りなき所有・蓄蔵の対象 →商品経済において人間を支配して限りなく増え続けようとする自立した運動体(貨幣が神となる) ◎資本主義とは資本本位の関係であり、物象化された人間の社会的関係・行為、物象相互の関係が、 一方では、物象・商品・資本の自然的性質によって生じたものとして 他方では、平等で自立した人格の自由な振る舞い(例えば自由意志に基づく契約)として あらわれる (物神崇拝の倒錯性) 三 生活の疎外(P.219-223) 現代の疎外: 全面的に物象化現象として顕現 労働過程のみならず、人間の生活と活動のあらゆる領域において(地球的規模で)浸透・深刻化 ◎生活の疎外(「疎外された労働」の四規定を敷衍して) (1)生活活動の所産からの人間疎外=生活活動の対象、生活条件からの疎外 ①生活活動のほとんどの対象が商品化され、しかもその領域がますます拡大しつつあること Ex. 教育、レジャー、子供の保護や老人の介護などの商品化 商品化された生活手段は、生活主体そのものを抑圧する敵対物に転化する様相すら示す ②生活条件としての住宅環境はじめ文化的・社会的、自然的環境が、資本の論理による恣意的生産と商品化の中で荒廃し、非人間的条件と化していること Ex. 環境問題 ③人間の生活活動の産物としての社会制度・規範や組織などからの人間の疎外 Ex. 財界(資本)の意向にそった人材養成をめざす学校教育制度 (2)生活活動そのものからの人間の疎外 官僚制や国家統制の強化、公共的業務や文化的活動などの商品化、マスメディアの発達、情報社会化 →諸個人の自由で意識的な主体的生活の喪失「たえず口を開いて生活している」という「受容的構え」 (3)生活における類的本質からの疎外 類的本質:一面では極度に発達させられながら、全体の連関を欠き、人間の成長・発達の法則を無視 →逆に主体確立を阻害 Ex. 受験体制のもとでの能力開発、身体の基礎的能力・健康の阻害 類的本質・類的能力の実現・形成それ自体が生活の目的とはされず、自己を労働力商品となすことの手段とされる 類的本質の実現が商品の購入それ自体においてなされる 生活の全領域(労働生活、市民的社会生活、個人的消費生活・余暇生活)における疎外の深化 →生活・生きることの意味と喜び・充足感の喪失 →慢性的自己疎外感、人格そのものの崩壊 (4)人間そのものからの疎外 生活の疎外は、人間を孤立した原子的個人へと解体 →利己主義的、敵対関係 他者が外見上も単なる物象(貨幣の運搬者や財布(札束)、ゴミ・ゴキブリ・汚物など)としてあらわれる Ex. いじめ 四 商品社会の論理と欲求の疎外(P.223-228) 欲求の質と形態は、それを誘発する諸対象の様態、主体のおかれている客観的条件に規定される。したがってまた対象や社会的条件の認識、価値観にも規定される(第二章) →生活の疎外は欲求の質と形態を規定し、欲求の疎外を引き起こす (1)生活活動の所産からの疎外と(4)人間からの疎外→ 欲求の対象および実現の客観的条件の疎外 (2)生活活動そのものからの疎外と(3)類的本質からの疎外→ 欲求形成の主体的条件の疎外 として、それぞれ相互前提的・相互規定的に欲求を疎外 (1)生活活動の所産からの疎外との関連 活動対象=欲求を誘発する諸対象が商品化されていることの問題 欲求の範囲の拡大(商品の量的拡大)=資本の論理に方向付けられた一面的・爬行的肥大化 生活対象の商品化の進行 → 貨幣への欲求の(第一義的なものとしての)増大 生活空間と外的諸条件の劣悪化・制度の抑圧性 → 対象へ向かう諸欲求の萎縮・退行 (2)生活活動そのものからの疎外との関連 生産活動と分離、主体性を疎外され所作の対象の消費の場となった生活過程 →欲求はあてがわれた対象の直接的獲得に向かい、その過程には向かわない(欲求の受動化) →人間的欲求が本質的に含んでいた抑制的契機の喪失 欲求は能動的主体的行為への内的契機を失い、ただ受動的行為の源泉でしかない (4)人間からの疎外との関連 自己保存欲求と共同性欲求の分裂・対立、前者による後者の支配・抑圧=欲求の利己主義化 価値意識において 利害関心→利己主義的性格。自発性の形式は専らこれに還元される ↑ (欲求と義務(良心)との相剋、個人的・内発的評価と社会的普遍的・外的強制的評価との矛盾) ↓ 規範意識→社会へ自己を適合させるもの。義務、外的・内的強制の形式(欲求に基づく自発性は喪失) 共同性欲求: 非現実的個人的(私的)領域において、感性の形式で自己自身を回復しようとする(愛、友情、憐憫、共感、同情等々)。しかし、これすら人間関係の疎外が拡大深化するなかで喪失 →自己疎外的な形態:暴力的な身体的接触行為・他者支配への欲求 →非現実的虚構の世界において、あるいはそれを介して自己の回復を図る (3)類的本質からの疎外との関連 アグネス・ヘラーによる資本主義における欲求の疎外の問題群の整理 (1)目的―手段関係の転倒 (2)欲求の量化: 個性的質的欲求を量化し欲求の質を制限、量化し得ないものを量化して質的欲求を反対物に転倒、また量化し得ないものへの欲求を萎縮 (3)欲求の貧困化 欲求の還元と同質化 「持つことへの欲求」 (4)このことの「あらわれ」が個人的行為の動機としての「利害」(利己主義的形態での) ここで「抑圧ないし喪失された諸欲求の特徴(本来の目的性、個性・質的性格、人間的性格、共同性)」は、「社会的現実的過程では否定的形態をとるとともに、個人的観念的過程ないし虚構の世界で肯定的形態を(しかし抽象化されて)回復しようとする」 さらに、類的本質、類的能力の疎外は、人間の「欲求の人間化・発展・創造性の主観的要因をなした媒介的性格や欲求相互の内的連関を喪失させる」 →人間的欲求の“即物”化、アトムへの解体 欲求と類的本質の分裂・疎外、欲求の受動化・モザイク化 解体された諸欲求は直接に、しかし相互の連関なしにアトランダムに満足されるゆえに、所与の具体的現実への依存・従属を強めて抵抗・批判意識を解体 →空疎感・疎外感、慢性的な不満足感・欠乏感 “意味への欲求”、“アイデンティティへの欲求” この欲求が何らかの形で満足・代償されず、形成すら阻害されれば、人格崩壊にいたる ◎欲求の疎外と生活過程の疎外との相互規定関係 「生活過程の疎外は欲求を疎外し、疎外された欲求は生活をますます疎外する主観的要因となる」 ○論点 解体された諸欲求が、なぜ抵抗・批判意識を解体することになるのか? 日本の共同体的人間関係と疎外との関係
https://w.atwiki.jp/okamoto16th/pages/118.html
3-2では、モチベーションの説明をしたうえでCSRと従業員のモチベーションとの関連を述べていく。 2-1 モチベーションとは モチベーション(motivation)とは、組織メンバーに対する仕事への意欲を喚起する働きのことであり、一般的に言う「動機づけ」に他ならない。今、企業において従業員を動機づけることは人的資源管理の分野で非常に重要な位置を占めている。近年多発する企業不祥事の中、従業員は、ただ上から指示されたことを行うだけでなく、自ら考え行動することが求められているのである。つまり、従業員の仕事意欲を高め、自発的に行動を起こすことのできる環境作りが急務であると言えよう。例えば、Robbins(1997)は「モチベーションとは、何かをしようとする意志であり、その行動ができることが条件付けとなって、何らかの欲求を満たそうとすることである」と定義している。つまり、モチベーションをアップさせるとは、従業員の欲求を喚起するのみならず、その欲求を満たそうとする働き、つまりそれを行動に反映させることまでも含む必要があるだろう。次節以降ではモチベーション理論を用いて、従業員にどのような欲求があるのか、またその欲求がどのように行動に結びつくのかについて考察を進めたいと思う。 2-2 モチベーション理論とは モチベーション理論は経営学では、「職場において人々にやる気を起こさせ、職務の生産性を高めるにはどうしたら良いか」の研究として位置づけられる(1)。ここではキャンベル(Campbell,J.P.et al.1970)による代表的なモチベーション理論の分類に従い、内容理論と過程理論によるアプローチで論を進めたいと思う。内容理論(content theory)とは、人間の欲求の内容に関する研究であり、人間の行動に影響を与える変数を明らかにするものである。過程理論(process theory)とは、欲求によって行動が喚起され、持続し、やがて終わる過程に関する研究であり、その過程を説明する変数を明らかにするものである。これらは相互補完的で、どちらも用いることによって、初めてモチベーションアップについての説明となる。そこで、私たちは内容理論と過程理論の両側面からモチベーションアップを論じていきたい。 図1 モチベーション理論の分類 2-3 欲求とCSR ここでは、人間にどんな欲求が存在するのかについて、内容理論を用いて説明したい。内容理論の代表として、マズローの欲求段階説がある。これは人間の欲求を五段階に分け、下位の欲求が満たされて初めて上位の欲求が現れるとしたもので、その五段階とは、下位から①生理的欲求②安全欲求③所属欲求④承認欲求⑤自己実現欲求である。生理的欲求とは、人が生きるために不可欠なもので、例えば食欲がある。安全欲求とは、心身の安全を求めることで、例えば雇用の安全がある。所属欲求とは、まわりの人々と心の通い合う関係をつくりたいというもので、家族、サークル、企業などに所属することが挙げられる。承認欲求とは、まわりから評価を得たい、認められたいという欲求であり、人事評価などがある。そして最後に求めるのが、自分を最大限に表現し、自己を実現したいという自己実現欲求である。 現代社会では、自発的な行動が求められるため、自己実現欲求が重要であると言えよう。つまり、企業は従業員の自己実現欲求を喚起し、「個人が自由に意思決定できる自己実現空間」(下崎,1991)をつくることによってモチベーションアップの基盤をつくることができる。 図2 マズローの欲求段階説 次に、このマズローの理論を従業員の欲求に当てはめ、本論文のテーマに沿って、CSRによる欲求への影響について述べたいと思う。ここで、従業員について考えるにあたり、生理的欲求と安全欲求についての議論は必要ないと考えられる。なぜなら、従業員は企業に働くことで、最低限の賃金をもらい、安定を得ていると考えるからだ。しかし、所属欲求に関して、「所属」という定義について考えると、それは単に企業に属することのみならず、企業の経営理念に属することに他ならないと考えられる。つまり、トップがCSRによって経営理念を従業員に認知させ、従業員はそれを認知することによって初めてその企業に属することができるのである。この「ツールとしてのCSR」が、所属欲求を満たすために欠かすことのできない要素だと私たちは考える。更に、CSRは承認欲求の充足にも効果をもたらすであろう。CSRはその直接的な対象から感謝され、評価されるだけでなく、社会全体からの評価も得ることができる。「あなたの企業は社会に貢献していて、素晴らしいですね」といった評価は、従業員の「誇り」にもなるだろう。このようにして承認欲求が満たされることで、最後に自己実現欲求が現れる。これによって、従業員は自発的に行動し、自分の力を存分に発揮した「活気ある」職場を作り上げるだろう。そして、そのような職場に「働きがい」が生まれ、「自分の成長」も見出すことができるだろう。 2-4 行動とCSR 前節では、従業員の欲求について説明した。しかし、その欲求が行動に結びつかない限り、それはモチベーションアップとは言い難い。そこで本節では、そのような欲求がどのように行動に結びつくかについて、過程理論を用いて説明したいと思う。代表的なのはブルームの期待理論である。これは、「人間は様々な選択肢の中で自分にとって最も価値・効用が高い行動を選ぶ」とした理論である。ブルームはその価値・効用を、誘意性(Valence)と期待(Expectancy)の積和で示されるとし、人間の行動選択を説明しようとした。つまり、その行動の結果が魅力的であればあるほど(誘意性)、その結果がもたらされる確率が高ければ高いほど(期待)、その行動に駆り立てられる可能性が高くなるということである。ここでは、誘意性を高める手段として、認知的動機づけを取り上げたい。人間がその行動に魅力を感じるかという問題は、その個人が行動遂行の前に想起する認知に大きくかかわっている。つまり、この個人が持つ認知やその構造(認知構造)に刺激を与えることで、誘意性を高めることが可能なのである。 CSRはこの認知的動機づけの働きも担うことができる。トップはCSRによって経営理念を従業員に認知させることで、経営理念というフィルターを通した「目標」を従業員に持たせることができる。目標とは「個人が成し遂げようと試みるものであり、行動の対象となるもの」である(2)。従業員に目標を付与することによって、認知構造に刺激を与え、行動の誘意性を高めることができる。つまり、行動を起こす際に目標が想起され、行動の指標になることで、初めて人は動機づけられるのである。 これは一般に言う目標管理であり、マクレガーは目標管理を「部課が企業の目標に向かって努力することにより、自分自身も<最大>に自己の目標を達成できるような環境をつくりだすことである」(McGregor,D.1960,邦訳p.69)と定義づけている。つまり、目標管理によって、個人が自己実現欲求を満たすのを促すことができるのである。 また、ドラッカーによれば、目標管理は個人に目標を提示するに過ぎず、その達成については個人に委ねられている。個人はその目標を達成するために、自発性・創造性を発揮し、自己実現欲求を満たすことができるのである。 このように、CSRによって経営理念を認知させることで、従業員の目標づけとなり、従業員の認知構造に影響を与えることができる。これによって、求められる行動の誘意性を高めることができ、行動を喚起するのである。 2-5 CSRとモチベーション 上記から、CSRには従業員のモチベーションをアップさせる働きがあると言える。一つには、CSRは従業員の欲求を満たすことができ、従業員のより上位の欲求を喚起することで、自己実現を促すことができる。更には、CSRによって経営理念を認知させることで、それが欲求を実現する行動に大きな価値をもたらし、行動を喚起することができる。これらの働きが相まって従業員のモチベーションがアップすると言える。 注釈 (1)下崎千代子,『現代企業の人間行動』,1991, p3 (2)南隆男 他『組織・職務と人間行動―効率と人間尊重との調和―』ぎょうせい,1992,p66 参考文献 Robbins,Stephen P.,Essentials of Organizational Behavior 5th Edition,Prentice-Hall,1997. (高木晴夫監訳 『組織行動のマネジメント』 ダイヤモンド社、1997年) J. P. Campbell, M.D.Dunnette, E. E. Lawler iii,and K. E. Weick. Jr, Managerial Behavior Performance and Effectiveness, McGraw-Hill Inc, 1970. Locke,E.A.&Latham,G.P. Goal Setting,Prentice-Hall,Inc.,1984.(松井賚夫・角山剛訳『目標が人を動かす 効果的な意欲づけの技法』ダイヤモンド社、1984) Maslow,A.H.,(1954)Motivation and personality ,Harper Row.(小口忠彦訳(1987)『[改訂新版]人間性の心理学』産能大学出版部) V. H. Vroom, Work and Motivation, John Wiley Sons Inc, 1964/坂下明宣・榊原清則・小松陽一・城戸康彰訳『仕事とモティベーション』千倉書房、1982. McGregor,D.The Human Side of Enterprise,McGraw-Hill,Inc.,1960.(高橋達男訳『企業の人間的側面』産業能率短大出版部,1966) Drucker,P.F. The Practice of Management,Harper,1954.(現代経営研究会訳『現代の経営』自由国民社、1956) 下崎千代子『現代企業の人間行動』,白桃書房,1991. 南隆男 他『組織・職務と人間行動―効率と人間尊重との調和―』ぎょうせい,1992. 田中雅子「従業員を活かす組織づくりの要請―モチベーションを核とした組織と個人の新たな関係―」『同志社政策科学研究』第6巻,pp.89-100. 小河光生「“仕事の誇り”生むCSR~CSR活動を社員の働きがいに連動させる方法~」『月刊人事マネジメント』2008年6月号,pp.31-45.
https://w.atwiki.jp/tomfan/pages/344.html
名前 コメント
https://w.atwiki.jp/serenista/pages/80.html
引き続き『経営学入門・上』(榊原清則、日経文庫)を基に。 ■組織行動論の見通し 個人行動 モチベーション理論 集団活動 役割、規範、凝集性 意思疏通 ■個人行動・古典的モチベーション理論 欲求階層理論(マズロー) 欲求の満足化と次元 生理学的欲求 安全欲求、安定性欲求 所属および愛の欲求 尊厳欲求 自己実現欲求 低次から高次へ X理論‐Y理論(マグレガー) X 低次欲求の行動モデル Y 高次欲求の行動モデル 動機づけ衛生理論(ハーズバーグ) 互いに独立な二要因 動機づけ要因(満足要因)。達成、承認、責任、仕事自体など 衛生要因(不満足要因)。方針、管理監督方法、人間関係、待遇など 満足要因の充足≠不満の解消 不満足要因の解消≠満足 ※「自己実現」って何? ■個人行動・現代的モチベーション理論 ERG理論 三つの次元 生存(E) 関係(R) 成長(G) 低次から高次へ でも逐次的ではない 上位欲求の不満足は下位欲求の重要度を増加させる マクレランドの欲求理論 三つの次元 達成欲求 権力欲求 親和欲求 でも階層性はなし 公平理論 原則 不公正を感じると、それを解消したくなる 不公平の認知が大きいほど、モチベーションは高まる 不公平とは 自分のinput/outcome比と他者のそれとの不均衡 絶対的量だけでなく、相対的な量に着目している 期待理論 「功利的な合理主義者」が出発点 努力‐成果‐報酬‐目的の一貫性 E→P期待(努力‐成果) P→O期待(成果‐報酬) 報酬誘意性(報酬‐目的) 努力と成果は線形ではない。能力や環境にも依存する 成果と報酬も線形ではない。成果以外の要因もあり 報酬の高さと魅力は無相関 ■集団活動・ソシオメトリ 集団内相関図(sociogram) 面接、観察、アンケート ソシオグラムから 社会的NW クラスタ(NW内の小集団) スター リエゾン 孤立者 ■集団活動・三つの変数 役割(roles) 集団内の各個人に与えられた行動期待 規範(norms) 公式のものと非公式のものとあり 非公式の方が多い 凝集性(cohesion) 構成員を集団に留めようとする力 凝集性と生産性は必ずしも比例しない 凝集性低・規範弱=生産性中~低 凝集性低・規範強=生産性中 凝集性高・規範弱=生産性最低 凝集性高・規範強=生産性最高 ■集団活動・コミュニケーション 方向 垂直方向と水平方向では性格が異なる 上方への伝達は難しい(閉塞しがち) 形式度合 フォーマル=権限に基づく伝達 インフォーマル=それ以外 チャネル(経路) 面前>電話>Eメール等>メモや手紙>文書 経路によって情報量が変わる(チャネルリッチネス) 非人格的媒体は情報量が少ない 非言語の意義 「二者間の対話では、伝達内容の65%はことば以外の手段で伝えられる」 アイコンタクト ■リーダーシップ この部分はPMPと突合せてみたい。 ■リーダーシップ・パワー そこにあるのはシステムとパワー 一般に依存性の関数(p.81) パワーの源泉 強制的パワー 恐怖。形式上の権限とは無関係 報償的パワー 便益期待による。形式上の権限とは無関係 正当的パワー フォーマルな権限、階層上の位置による 専門的パワー 専門知識やスキルによる 同一的パワー 同一化欲求に基づく ■リーダーシップ・コンフリクト マーチ=サイモン 分析過程による解決 問題解決 説得 バーゲニングによる解決(根回し、交渉、取引) バーゲニング 政治的工作 トーマスの二元モデル 自己主張性と協力性のふたつの軸で 回避=自己主張弱・非協力 競争=自己主張強・非協力 妥協=自己主張と協力の中間 順応=自己主張弱・協力的 協創=自己主張強・協力的 cf. 対決、妥協、鎮静、強制、撤退(PMP) ※管理者のスキル、組織文化はひとまず割愛
https://w.atwiki.jp/frmkaa/pages/102.html
■心理学的に見る振り向き ~心理学的に見る振り向き~心理学者・アブラハム・マズローは、人間の欲求を五段階の階層で理論化している。1、生理的欲求 ∩ ∩ | |_| | ゙ツ^⌒γ ,'´ ミ、 ヾ(○)ノノ リ ☆ i イノノハ))) ゝリ ゚ヮ゚ノ ツ ゴツン! | l||;゚ヮ゚ノl| フワッ... /^ヽVヽ(゙д゙ ) j /ヽ y_(゚д゚* ) ヽノ===iノヽノ | (7i__ノ卯!__ノヽノ | / l | < \ く/_|_リ << ))) /__|__| =3食欲・性欲・哺乳欲・睡眠欲等、生命維持のための本能的・根源的な欲求2、安全の欲求 | ̄ パパパペポパパペポ ( ゚д゚) .| CMD:REGUL-SPEED | ヽノヾr┘ >> 'T [EASY][5KEY][AUTO-SCR]危険や不安から逃れたいという欲求3、社会的欲求 ( ゚д゚)<今日サファリクリアできたヤター!これで八段の仲間入りですね…っと_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ \/ /<日記uzeeeee!  ̄ ̄ ̄集団への所属や愛情を求める欲求4、自我(自尊)の欲求 | ̄ ヒューヒュー! ( ゚д゚ )彡.| DJ LEVEL:AAA | ヽノヽr┘ 筐体内トップを更新しました >> 'T自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求5、自己実現の欲求 ( ゚д゚ )<振り向きをもネタにするお前らのことだ!_(_m9/ ̄ ̄ ̄/_ \/ /  ̄ ̄ ̄自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求\つまり振り向き厨=LV4・振り向きスレ住人達=LV5という高次の存在だったのだ!/ ( ゚д゚ ) (| |) / \ただし、マズローは ∧ /´。 `ーァ {○々゚0l´ / っ゚д゚ ) | / ヽノヽ >> >>「自己実現を果たし、自己超越の域に達する人は極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなるような状況に陥ってしまう」とも述べている。
https://w.atwiki.jp/wenasa/pages/1.html
ネット初心者ですが どうもどうも!! 楽しかったこととか 何からなにまで 書き残しておくことにします コメントも大歓迎です 気楽に書いちゃってくださいませ(*^^)v 応援ヨロシク
https://w.atwiki.jp/pajnote/pages/27.html
青年期&心理学 青年期 マージナルマン(境界人)~レヴィン 大人にも子供にも属さない 心理的モラトリアムの時期~エリクソン モラトリアム=経済用語で猶予 アイデンティティの確立~エリクソン 自分探し 第二の誕生~ルソー 初めは人間として、二回目は男女として生まれる。ルソーは日記と日記と社会契約論を書いた人。 シュトルム・ウント・ドランク~ゲーテ 揺れ動きのある時期 PPS(ピーターパンシンドローム~カイリー 大人になることを拒否 ユースカルチャー 大人の文化に対するカウンターカルチャーです。 防衛機制~フロイト フラストレーション(欲求不満)が発生したときの適応行動の一つ。フロイト定義。 この種類は以下の通り -抑圧 フラストレーションを無意識下に静める -投射 原因を相手に転嫁する -投入 自分より優れているものに自分を重ねる。 投入と投射で同一視という。 -合理化 自分を正当化 -代償 対象を別のものに移す。 -昇華 社会的価値のあるものに置き換える。 代償と昇華で置換という。 -逃避 その場から逃げる。(病気などを引き起こす) -退行 前の発達段階に戻る。 -反動形成 欲求と逆の行動をとる コンフリクト(葛藤) 絡み合って身動きがとれないこと。 接近接近型コンフリクト ~~したいけど~~もしたい 例)りんごとももどちらか食べてよいといわれたとき。(りんごをたべたいけど、ももも食べたい) 接近回避型コンフリクト ~~したいけど~~したくない 例)お菓子食べたいけど太りたくない 回避回避型コンフリクト ~~したくないけど~~したくない 勉強したくないけど悪い点とりたくない 欲求階層説~マズロー 第一次欲求:生理的 第二次欲求:社会的 基本的←~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~→高度な欲求 生理的~~安全~~所属・愛~~承認・尊敬~~自己実現 つまり、最上位欲求は自己実現欲求で、 下の欲求が満たされないと上の欲求にいけない。 自我の形成 自我は、気質・能力・性格で出来ている。 ちなみに、個性はパーソナリティとも言われる。 クレッチマーの分類 体系で分類 肥満型~社交的 やせ型~非社交的 筋肉筋肉~几帳面 ユング 内向型・外向型に分ける。 ちなみにユングは夢分析も行った。 シュプランガー 文化的価値の置き方で分類。
https://w.atwiki.jp/ningenbyouin/pages/476.html
石垣島に行ってもいいよなかなか言ってもらえない あんなさんからお礼メール イギリスからお便りしてすみませんでした。あんな。 経過がいいようですね(じょうでん 僕の行動はすべて承認欲求からきてます。でも、いうほどではないですけね。人一倍強いというわけではない。フラットに向き合ってるだけ。人並みだと思いますよ。(トクマス じょうでん先生は高めでしょ。そんなじょうでん先生からみたら 高めの僕が高めと思ってるんだから タツラウさんの承認欲求はどれくらいですか(トクマス あんまり感じないです。30くらいじゃないですか。 僕はどれくらいなんですか 700とか 桁が違うじゃん 僕で600くらいだと思う 勝ってんの? 負けてると思うときあるもん(じょうでん 承認欲求ゼロ論は「んなわけない」と思ってる 一番低くていくつくらいですか 1じゃないですか なぎら健壱みたいなひとじゃないですかね 姿形? 認められちゃってる人の承認欲求は低いんじゃないですか。例えば高倉健とか 彼は高いですよ。百単位でしょうね 芸能人関係とかは高いんでしょうね 羽生名人は300くらいありそう。 すぐ、羽生善治と佐野量子と結婚してたように勘違いしちゃう リミッターありそうですけどね 藤井四段でも1ということはないんでしょうね。アフリカとかオーストラリアの奥地で オオカミ少女がグルルルルとか言うのは母親に承認に欲求を満たしてもらおうとしてる 金持ちの貴族が今日から君を家で預かろうとか言ったからじゃないの(トクマス お母さんって言ってんじゃん。承認欲求でしょ、それ。考えたことないから1だよ(じょうでん オオカミ少女じゃん。野生入ってんじゃん。自称マイナスとか言ってる人でも1以上はあるんだ 自称してる時点で高めだよ 自称って言った途端に3ポイントくらい上がる 自称はアピールですからね(じょうでん 僕がポッドキャストでグルルって言ってたら 単純なポッドキャストになりますね 単純どころじゃねえよ。単純とも呼ばないわ。 なんであそこで退院したら石垣島行けそうとか言っちゃったのか(トクマス 一瞬ポカーンとしちゃいましたけど。 不思議 色んな人がいていろんな発想があるから、人間って嫌ですね(トクマス マンゴスチンパレード花井よりメール ここにも承認欲求見え隠れしてますね トクマス呼び捨て承認欲求ね。一番簡単なやつね(トクマス だれがちん毛だよ。花井。いや、モトヒロキ(トクマス 彼ですか ちんげに関しては遺伝子レベルで限界があるんじゃないですか。プログラムされてるんですよ すねげとかもね。 僕はcafeやってることで解消できることがありますけどね。 承認欲求はコントロールできないので うまく発散させることですか 発散もできない。例えば、僕はトクマスくんと遊びたい。トクマスくんに遊んでもらえないと満たされない。 そうですか。 承認欲求は深いです。そして、危ないです。相手に確認するのが一番ですから(じょうでん なんでも、聞いちゃうのが早いですね そういう勇気出せよってことです。だから、トクマスくんいつか遊ぼうぜ 今度花火大会あるから。 僕、勇気出しました。でも、僕は承認欲求を満たされましたよ 勇気出したから照れたのか こういうふうに素直にやらないと、陰湿になったりしますから(じょうでん ハマシマくんと会いてえな。 カワト聞いてるかな。おっちゃん聞いてるかな? おっちゃん聞いてくれてたら嬉しいけど おっちゃん、何回か来てくれたことありますよ。小学生からの同級生でね。何言っとるかわからんと言われた でも、それ聞けて、おっちゃんへの承認欲求満たされました おっちゃん、素直に人誘うのに、承認欲求満たされないことありますね。昔ブラジルに一緒に留学しようと言われたことがある。結構素直につたえてるんですけどね 素晴らしいね 行かなかったけど。サッカーでという意味だったんで、僕全然興味なかったし、いいわいいわってなっちゃった。お笑いコンビ組もうと言われたこともある(トクマス それは満たしてあげなかったんだね その時はお笑いやめちゃってたんで 承認欲求を満たしたいという人に満たしてあげようというのは違う。合意が必要 桁数が多ければ多いほど難しい だから、謙虚にせえということですね 後半、ボーナストラックみたいな会話が挟まっちゃいましたけど 無音を挟んどきましょうか 第239回 承認欲求3ケタ病 なんであの時放送局 kw
https://w.atwiki.jp/obenseuer_jpn/pages/4.html
プレイヤーの状態 プレイヤーの体調を表す各種ステータスが一定値に達すると画面左下にアイコンが現れる。 健康状態 Physical Health プレイヤーの体力に相当し、ダメージを受けると減少する。 0%になると死亡、ゲームオーバーとなる。 鎮痛剤の使用やDr. Pena MDで治療を受けると回復する。 Bleeding(出血) 有刺鉄線への接触やトラバサミに引っかかると出血状態となり、Physical Healthが徐々に減少する。 絆創膏や包帯で止血できる。 Burning(やけど) 長時間サウナに入っていると焼けるような音が鳴りだし、やけど状態となる。 出血と同様にPhysical Healthが徐々に減少する。 シャワーで冷却することで治療できる。 Mental Health 平時でも徐々に減少し続け、0%になると自傷行為を行う。 食品・飲料・睡眠の質に応じて減少度合いが変化する。 アルコールの摂取で大幅に回復するが一時的で、効果が切れると元の値まで一気に減少してしまう。 ある程度の範囲であれば抗うつ剤の摂取で回復するが、値が低すぎたり高すぎる場合には逆効果となるので注意。 サウナでロウリュすることで徐々に回復する。 Hygiene(衛生状態) 時間の経過とともに減少し、値が低い状態で真菌感染症の感染を招く。 シャワーを利用することで衛生状態を改善できる。 欲求 Hunger(空腹) 食事をとることで解消される。 放置するとPhysical Healthが減少し死亡する。 Thirst(渇き) 飲料を飲むことで解消される。 放置するとPhysical Healthが減少し死亡する。 サウナでは通常よりも速いペースで欲求が増加する。 Bowel and Bladder(便意) 飲食物の摂取と時間の経過で増加し、トイレを使用することで解消される。 トイレに間に合わない場合はPhysical Healthが減少し、尿入りボトルとうんちを入手する。 便意を急速に増加させる凶悪な食品も存在する。 Tiredness(疲労) 時間の経過とともに増加し、限界を超えると気絶する。 ベッドで眠ることで解消する。 コーヒーで軽減、睡眠薬で増加できる。 Alcohol Needs(アルコール欲求) 時間とともに増加し、100%になるとMental Healthが急激に減少し始める。 種類に関わらずアルコールを摂取すれば治まる。 欲求とは別に依存度も設定されており、高ければ高いほど欲求の増加が早くなる。 サウナでロウリュすることで依存度を減らすことができる。 Smoking Needs(喫煙欲求) 時間とともに増加し、100%になるとMental Healthが急激に減少し始める。 銘柄に関わらずたばこを吸えば治まる。 欲求とは別に依存度も設定されており、高ければ高いほど欲求の増加が早くなる。 サウナでロウリュすることで依存度を減らすことができる。 Mushroom Needs(キノコ欲求) 時間とともに増加し、100%になるとMental Healthが急激に減少し始める。 種類に関わらずキノコを摂取すれば治まる。 欲求とは別に依存度も設定されており、高ければ高いほど欲求の増加が早くなる。 サウナでロウリュすることで依存度を減らすことができる。 【隠し要素】 + ... Duck Needs(アヒル欲求) タスク「Quack Quack!」で青いおもちゃのアヒルを拾うとアヒル依存症になる。 常にアヒルのおもちゃを持ち歩かないと欲求が増加、Mental Healthが急激に減少し始める。
https://w.atwiki.jp/silenthillwiki/pages/40.html
SH2 プロット分析 By DA DOOD 第3章 -- 前の章を読む 次の章を読む -- ああ フロイト #imgcap そう、私はこの男を決して好きではありませんでした。大学のフロイトに関する講義では、ほとんどと言って良いほど寝ていたぐらいです。 でも唯一、この男の発言が私の心を突き動かしたことがあります。それは..... 「男性と女性は、無意識下にある欲求に支配されそれを満たそうと一生涯を送る」 この言葉。これは真実です。 普通の人間であれば、一生涯どんな時でも、無意識に4つの欲求を満たそうとして生きていると、私は一般心理学の講義で学びました。 それは「 __1. 食べたい__ 」「 __2. 眠りたい__ 」「 __3. 守ってもらいたい__ 」そして「 __4. 満足したい__ (これはフロイトのお気に入りでもあります)」。 この欲求というものは、基本的にややオート・リファレンシャル note と言えるでしょう。 もし、ある人間が己の欲求のうち一つをないがしろにしたとすれば、あなたからはその人はその先きっと幸せにはならないと見える ——— もしくは、そんな人は生きる価値なんて無いと思うかもしれない。 もちろん、本当の幸せというものは他の欲求無しで定義できることもあるということも頭に入れておかなければなりません。 食べることで幸福を感じる人もいますよね。まあ食事の時間が嫌いな人はいないと思いますが.....ある人達にとっては、この幸福は他のどんな事よりも満足できる瞬間なのです。 たとえ土曜の夜だったとしても、その人は恋人とのお出かけよりもディナーの方を選ぶと思います。恋人といるより幸せなのです。 また、世界中の一人一人が、それぞれ自分が幸福感を味わう手段を持っていることも覚えておかなければいけないことです。 例えば私なんかは、サイレントヒルをプレイしている時間が本当に幸せです。スポーツをして幸福感を感じるフットボール選手がこれを聞いたら、おそらく私のことを笑い、そして信じないでしょう。 もうお解りですね? 幸せというものは個人的な問題なのです。 それを理解したところで、ジェイムスの欲求について話を移しましょうか。 まず言えるのは、彼は悩んでいたのは1番目の欲求「空腹感」では決してないということです。 また、彼は素晴らしい家に住み、熱いシャワーとぬくぬくの毛布にくるまって生活できるのも疑いようがありません。よって2・3番目でもありません。 さあ、思い出してください。4番目の欲求は「 __満足感__ 」でしたね。 我々のジェイムスは、この欲求に支配された、深刻的な患者です。 彼にとっての欲求とは「肉体的欲求」。愛とは「定義No.7 note 」なのです。これは、この考察を進めていく上での基本的な要素です。 なぜでしょうか? 彼の行動がその理由です。この考察で分析される、彼のあらゆる行動すべてがその理由なのです。 彼のメアリーへの愛とは、自分の単純な欲求を満たすためだけの隠れ蓑であり、メアリーをその蓑で騙し続けていたことを、あなたはこの後理解するでしょう。 かわいそうなジェイムス。罪は彼をくまなく蝕んでしまった。 -- 前の章を読む 次の章を読む --